「――ギィアッッッ! キ、キサマ何故コイツラヲ助ケヨウトスルノダ!? オ前達冒険者ニトッテ我ラモンスターハ等シク敵ノ筈!!」
「以前冒険者達が同業者を輪姦しようとする光景に出くわしてね。だから同じような光景を見かけたらモンスターであろうとほっとけないんだよ」
「マ、待テ! 取引ヲシヨウデハナイカ! オ前ニトッテモ悪クナ<シュパッ!>グハアーッ!!!」
「さっき話した冒険者達と同じく騙し討ちする気バレバレだよ。こういうの見ると僕達もモンスターも種族が違うだけで、根本は変わらないんだね」
「……あ、あの!」
「ああ、そんなに警戒しないで。君たちに危害を加えるつもりはないから。君も相方も大丈夫かい?」
「は、はい! 貴方様が助けてくれたお陰でわたくしも彼女もなんともありません。ありがとうございますわ……」
「よかった……。ケガもないみたいだし、安心したよ」
「ねえ、どうしてあたし達を助けれくれたの? もしかしたら助けたあたし達が不意打ちする可能性だってあったのよ?」
「心配してくれるんだ。優しいね。伊達に全裸で迷宮に潜れるくらい鍛えてないよ。それに……誰かを助けるのに理由はいるかい?」
「えっ……!? な、なにこの気持ち……。今までインキュバスに迫られても、あたしこんな気持ちにならなかったのに……」

「マスター!どこですかああああ!!」「ねえ!大丈夫なの!?返事してよー!!」

「あっ! いけない! 仲間達が待ってるんだ。じゃあねっ、今度は悪い輩に捕まらないように気をつけるんだよ!」
「「……………………」」



「――――新しい店員の研修…ですか?」
ギルガメッシュの酒場のカウンターに僕、彼女、後輩が当然何も着てない裸のまま、揃って座っていた。
後ろから酒場を訪れている、冒険者や客の視線をチラチラと感じつつ、お姉ちゃんの話を聞く。

「そうなのよ。うちも新しい店員を雇う事になったんだけど特殊な店員でねえ。あなた達の『いつもの』と相性がよさげなのよ」
僕達がお姉ちゃんへの返済金を払えない時に行う、『いつもの』と相性のいい新たな店員……彼女は頭を抱え、後輩は期待に目を輝かせる。

「だからあなた達には新しい店員達に『いつもの』のレクチャーをしてほしいのよ。あなた達にとっても悪い話じゃないわよ」
「ま、またなの…お姉ちゃん……」
「私は、マスターがいいというのなら構いません…。その、店員さん達にも、興味ありますし」
嫌な予感が当たった! ようするに新入りの店員達を脱がせて一緒に踊れと……。

「やってくれたら返済金の一部を『いつもの』3回分まけてあげる。それに、『脱がせなくてもいい』ような娘達だから、踊りを教えるだけでいいわよ」
「踊りを教えるだけって「貴方様!」「ご主人様!」こ、この声は!」
僕はカウンターから立ち上がると声のする方に振り向いた。
勢いよく立ったので迷宮帰りの直後で、気が昂ぶっている僕の勃起したペニスもブルンと振動して、店内の女性客の視線が一気に集中する。
僕を呼んだ声の主は二人、一人は長い金髪の女の子、もう一人は赤と茶の間の色の長い髪の女の子だ。
ただ、どちらも僕達と同じように服は着ておらず、まるで高レベルの忍者のように、堂々と裸身を晒している。
双方彼女や後輩並に発育のよい身体つきで、素人なら忍者と見間違うくらいだ。
赤と茶の間の色の長い髪の女の子の背に翼が生えてなければだが。
そんな翼の生えた女の子を当たり前のように受け入れ、隣に立っている金髪の女の子も普通の人間じゃないという事になる。
何故そんな結論に到達するのか? なんて事はない。
目の前の全裸の女の子達は、僕がモンスターに強姦されそうになっていたのを助けた、サキュバスとビューティだったからだ。

「貴方様……ちゃんとわたくし達の事を覚えてくださったのですね……」
目を潤ませる長い金髪の全裸の美少女の姿をしたモンスター、ビューティ。
本来はビーストというモンスターを使役するのだが、他のモンスターに強姦されそうになっていた時も、今もビーストの姿は見えない。

「もう一度会えた……あたしのご主人様に……」
赤と茶の間の色の長い髪で背中に翼の生えた、同じく全裸の美少女の姿をしたモンスター、サキュバス。
世の男達をその甘美な容姿と吐息、まなざし、淫らな囁きで堕とす魔性の女の筈なのだが、なんだか逆に僕に堕とされてない?

「ちょっと待った! 悪い輩に捕まらないようにって注意して別れたよね!? なんでリルガミンに来てるのさ!」

欲情の熱を秘めて、ジリジリとにじり寄りつつある二人にひるみながらも、僕は必死に二人を押しとどめながらリルガミンに来た理由を尋ねる。
僕の背後の彼女は「またなのね…」的な視線で僕をジト目で見つめ、後輩は新たな同志を得たとばかりにエルフの長い耳をピコピコ動かす…。
そしてカウンターの向こうのお姉ちゃんはいいぞ!もっとやれ!とばかりにニヤニヤしている。この人はホントに……。
痛い視線の中、なんとかサキュバスとビューティを落ち着かせると、二人の口からは世知辛いモンスター事情が語られるのだった。

「迷宮って昔からモンスターの縄張り争いが激しくて…。中にはお金で強いモンスターを雇って襲わせてくるのもいたの……」
「サキュバスさんは住処を立ち退かされ、途方に暮れていた所をわたくしが助けて一緒に暮らすようになったのが、二人の切っ掛けですわ」
「でもビューティの住んでた所も、居住環境が良かったせいか、あたしの時と同じように狙われて……」
「使役しているビースト達の全滅と引き換えに、わたくし達はなんとか逃げおおせました」
「それから新しい住処を求めて迷宮内を転々としたんだけどね……」
「貴方様と初めて出会った時に一緒にいた、デーモンロードに目をつけられまして……」
「あたし達みたいに見た目に自信があるのは、強いモンスターの庇護を代償に肉体関係を要求されるのも珍しくなかったのよ」
「あのデーモンロードは、わたくし達の安全を保障する代わりに、性奴隷になる事を要求してきましたわ…」
「確かにあたし達の仲間の中には、その容姿を生かして異性を誘惑するのもいるわ。でも……」
「好みでもない殿方に身体を委ね、ましてや性奴隷になれなど、お断りですわ!!」
「と、抵抗したけど力で強引に組み敷かれたら…どうにもならなかった……」
「あとは無理矢理犯されるだけ……と絶望していた所に…貴方様が駆けつけて来てくれたのです」
「デーモンロードをいとも容易く倒したのに、驕る事なくモンスターのあたし達も心配する優しい言葉をかけてくれた」
「その言葉がわたくし達にとってどんなに嬉しかったか……」
「だから……君は、あたしのご主人様に相応しい、この人になら仕えたいって思ったの…」
「貴方様に助けられた後、わたくし達は迷宮内の安全な領域を求めて彷徨ったのですが……どこにも安住の地は見つからなかったのです」
「もう迷宮内じゃやっていけないって確信したあたし達は、思い切って外で生きていこうって決めたわ」
「サキュバスさんの仲間には、人の世俗に慣れてしまい、人と同じように暮らしている方々もいると聞きましたから」
「天職とも言える、娼婦宿を経営している同族の伝手で、ご主人様がこのギルガメッシュの酒場に住んでいるって聞いたのよ」
「そして店主様に頼み込み、ここに住み込みで、貴方様達が時々披露している『いつもの』を舞うのも含め働かせてもらう事になったのです…」

僕と彼女と後輩は、サキュバスとビューティの過酷な過去に絶句するしかなかった。
そしてサキュバス達が迷宮の外で娼婦宿を経営している話は、都市伝説レベルの噂話で聞いた事はあるけど、まさか本当だったなんて……。
事情を知らない人から見れば高レベルの裸忍者に見えるビューティならまだ誤魔化せるだろう。
だけど背中に翼を生やしているサキュバスを人間と誤魔化すのは難しい。なのにリルガミン市街を出歩けてギルガメッシュの酒場にいられる。
つまり人と共に暮らすサキュバス達のコミュニティは、リルガミンの行政にもそれなりの影響力や発言力を持っている、という事なんだろう。
そんな所と伝手を持っているって……お姉ちゃんあなた本当に何者なんですか!?

「ねえ……こんな話聞かされたら放っておけないよ……」
「私も先輩に賛成です。強姦されそうになったのは私と重なりますし……」
彼女も後輩も種族は違えど女性の苦難の話を聞かされて同情的だ。
そして助けられた事もあってかサキュバスとビューティは僕に好意を抱いている。
人々を傷つけなければ、人に混じって生活しているモンスターもいる事も知ってしまった以上、僕に断わる余地はどこにも残っていなかった。



「ビューティ、準備はいい?」
「いつでもいけますわ」
ショーの控室にて、僕はお客さんの前で脱ぐための、忍び装束もどきを着ているビューティに声を掛けていた。
ビューティは緊張しており、僕の顔ですら見ようとしない。

「でも、こういうのって慣れないものですわ」
「かもね」
普段迷宮で全裸で生活していたからだろうか? 首から下の肌の露出を隠す、忍び装束もどきに違和感を感じてしまうのかモゾモゾしている。
背中の翼が外部に出るように改造された、忍び装束もどきを着ているサキュバスも同じように、皮膚を覆う布地に慣れてなさげだ。

「僕が分身の術が使えるなら、ビューティの代わりに出てもいいけど、こればっかりはどうにもならないからね」
「そんな事したら、店主様がカンカンになりますわ」
「お客もそうだろうね」
「……時間になりましたわ。それでは行きましょう」
『いつもの』開催時間となり、忍び装束を着た僕、彼女、後輩と、忍び装束もどきを着たサキュバス、ビューティが舞台へと歩き出した。
投影装置が店中の空間に多数、僕達を様々な角度から映した幻を投影し始める。
僕達は所定の位置について、各自観客の視線を惹き付けるように、忍び装束あるいはもどきを焦らす様に脱ぎながら踊りだした。
ビューティも観客達の前に立つと意を決し、忍び装束もどきをゆっくりと客の視線を誘導するかのように脱ぎだす。
その間も僕の顔を見る事はなかった。
むしろ、その顔を見られまいとしているようでもあった。
そして、ビューティは舞台で舞う。
どよめく声、数えきれない視線。
様々な色に染め上げる照明の光と、気分を高揚させるような音楽。
ビューティは踊り始めた。
それまでの緊張していた様子など、今のビューティには微塵もなかった。
堂々としていて、恥ずかしがる事もない。
いつも見ているビューティより、女神のような上位な存在に見えたりする。
ときおり激しく舞っては、彼女の金色の長い髪と、吸いつきたくなるような胸がそれにあわせて揺れる。
穏やかに舞えば、しなやかな肢体がその美しさを誇示するように、その全てを曝け出していく。
そんなショーを、僕は共に踊りながら見守っていた。

「ビューティ、堂々としてきたね」
僕の隣で踊りながらビューティを見守っていた彼女が、僕に話しかけて来た。

「そうだね……」
「もしかして、助けた相手がこんな事になって複雑な心境だったりする?」
「え?」
「そういう顔してる」
「そう……」
「これもあの娘が決めた事だから、私達はそれを見守ってあげましょう。このままハマってくれた方が私としても負担が減って嬉しいけど」
「………………」
「…って、そんな怖い顔しないでよ。まったくもう、過保護だこと」
「ほっといてよ」
そんなやり取りをしながらステージで踊るビューティを密かに気にしていた。
今もビューティーはその魅惑の裸体を艶めかしくくねらせ、観客の視線を全身に浴びている。
ビューティはときおり、陶酔したような顔になる。
それは、大勢の人の前で、本当の意味で全てを晒した事への悦びなのかもしれない。

「にこっ……」
「え?」
――――そうではなかった。ビューティは僕の方を見ると、微笑んで来た。
何故かその顔が、『自分を見て』と僕に促しているように見えた。
ビューティは明らかに僕を意識して踊っている。
今の舞いが、僕一人の為に捧げられているような、そんな感覚さえある。

「聞いてみたら、ビューティむくれそうだなあ」
踊りつつ、そんな事を独りごちながら微笑み返してあげると、ビューティもそれに反応して笑い返してきた。
目を合わせると、ビューティがうなずいてくる。
声は聞こえずとも、僕はビューティと視線を交わしあい、僕とビューティの間にコミュニケーションが成立していた。
奇妙な関係だが、今はそれでいいのかもしれない。



ビューティからサキュバスに視線を移すと、その筆舌に尽くし難い魅力によって、凄い事になっていた。
赤と茶の間の色の長い髪で背中に翼を生やした全裸の美少女は、この場所にいる人々の注目を集めている。
見られる事に快感を覚え、よりその気持ちを高めたいと欲していた。
  
(もっと、見られたい)
(もっと、感じたい)
(もしここで誰かがステージに上がってきて、あたしを抱くような事があるなら……)
(自慢の胸を揉みしだかれ、秘部をかき回され、精のほとばしりを全身に浴びる事をあたしは拒まない……。ご主人様最優先だけど……)
「ふふふ、あはっ……」
(自分でも何が可笑しいのかはわからない)
(ただ、そうしたいと思ったからそうしてるだけ)
(こうしたいのも、あたしが望んでいるから)

僕の視線に気付いてか、サキュバスは背中の翼を広げると同じタイミングで大股開きになり、自身の秘所を開いて見せた。
淫らな割れ目が開き、中にある紅いヒダヒダが観客の目の前に晒された。
店内からのどよめき、そして溜息。

「まだまだよ……」
そう呟きながら、サキュバスは豊かな乳房を愛撫しながら、開いた秘部に指を添えると、ゆっくりと動かし始めた。

「はあっ……見えるかしら」
ほどなく、サキュバスの指先に透明の液体が絡みつくようになった。
サキュバスの膣から生み出された愛液は留まる事無く、おびただしく溢れ出す。
それは、もう踊りではなかった。
僕や観客に見守られる中で、一人の少女が自慰にふけっているだけ。
快感に身悶え、怪しく身体をくねらせ、見られている刺激に酔っているだけ。

「あはぁん……ふう、んっ、はあぁぁ……」
ちゅくちゅくと水音を響かせ、コリコリと乳首を弄り、甘い声を上げ、僕も含めた見ている者の脳髄を刺激する。

「ふっ、んんっ、はぁ……あンっ、くぅっ、ぅぅん……」
指の動きが激しくなってくる。
ときおり、腰がピクピクと跳ねる。

「ああぁ、はぁん……うふふ、いっちゃいそうよ……」
絶頂に近づきつつある身体には、いくつもの汗の水滴が浮かんでいた。

「はぁ、あぅんっ……ふぅ、はぁぁ、あああぁぁぁ……」
サキュバスは自慰によって達するまで自身の秘所を愛撫し、その光景を観客に晒し続けていた。



一方後輩はというと、周りは人々で賑わい、四方八方から歓声が聞こえていた。
テンポの良い曲とその音に合わせて動く照明が、いやがおうにも気分を昂ぶらせてゆく。
人と音、そして光を集めている舞台の一角では、一人のエルフの少女が踊っていた。
一糸纏わぬ全裸であり、手で露出する肉体を隠す事もなく、恥ずかしさで顔を歪めたり、紅く染める事もない。
むしろ――この空間、この雰囲気に酔いしれ、今の自分が愛しくて、見ている人々が愛しくて、その身体を晒す事が快感を齎す。
秘めし部分へと集中する視線が自分の気持ちを昂ぶらせ、赤や青の光に染まる汗ばむ身体を、立派な胸を揺り動かしながら――。
後輩はエルフの証である長い耳を、時折震わせる事で歓喜の感情を表しながら舞い踊り、僕も含めた、ここにいる全ての者を魅了していた。
そんな後輩を、僕は同じステージの上で踊りを披露しつつ、チラチラと眺めていた。
舞台で踊る後輩は、同じ舞台にいる僕など意識の外であるかのように振る舞っている。
艶めかしく身体をくねらせ踊る後輩には、人ひとりに意識を割く余裕などまだないのだろう。

「…………!」
時折何かを呟いてるようだったが、音楽や歓声が邪魔になり、その言葉は僕まで聞こえてこない。
ストリップとはいえ、舞台の華となった後輩。僕をマスターと慕うエルフの少女はとても輝いて見えた。
それは、僕との距離であり壁でもあるが……

「クスクス……」
「え?」
後輩は僕の方向を見て、いつもの顔で微笑んだ。
踊りの中で、丁度こっち側を向くようなシーンがあったのだろう。
僕の方向を向いて、自分の秘所を突き出すポーズをした瞬間に目が合い、そして笑いかけてきたのだ。

僕達の踊りは店に備え付けられた投影装置によって、様々な視点・角度からの姿を店内に多数投影できるようになっている。
だから常に観客の方に向きながら踊り続ける必要性は減っている。
客の中には生の踊りを見る事に拘る客もいるが。

「もしかして……投影装置の利点を活かして、僕の方にリアクションするつもりじゃ……」
そう思っていた矢先に後輩は再び僕を見つめ、次は投げキッスをする。
周りにいる人々は振付の一部と思っているらしく、より高い歓声が巻き起こり、口笛を鳴らす者もいた。
しかし僕だけが、その真意に気が付いた。

「後輩ってば、すっかり楽しんじゃってるなあ……」
その後も何度も僕の方を向き、何かしらのポーズをしながら、その度に愛想を振りまいていた。



踊りつつ彼とビューティの事で会話した後、私は自分の踊りに専念していた。
最初はいくらお姉ちゃんの命令でもこんな仕事、冒険者のやる事じゃないと思っていたけど、入れ込んでみるとこれが何とも楽しくて。
元々身体を動かすのは好きだし、歌う事は苦手だけど、聴いてリズムを取ったりするのには抵抗が無かった。
ようは服を着ていないだけの、普通のダンスショーと思えばいいんだ。
私はいつもお姉ちゃんの影に隠れがちで、あんまり人前で何かをするという事はやった事が無かった。
こうやって、大勢の人に見られる中で、何かをするって事なんて考えもしなかった。
だから、最初はこの仕事をするのが嫌だった。
でも、皆で頑張ってお金を稼がないと、お姉ちゃんへの返済金は減る事はない。
お姉ちゃんに迷惑をかけるのは嫌だから、お金になるなら恥ずかしい事だって我慢しないと!
そんなわけで、今やってるこの仕事。お姉ちゃん曰く『いつもの』
表向きは嫌がってるけど……正直言って、はまってるかもしれない。
こんな事、誰にも話せないけど――後輩ならわかってくれるかな――何だかこの仕事が楽しくなってきた。
私をこれだけの人が見てくれる……というのもある。
自分のやる事で、それが人が喜んでくれて、その成果が私にも返って来る。
だんだんと、産まれたままの姿で、自分の踊りを披露する事に誇りができつつあった。
恥ずかしいけど、それが何だかいい気持ちだから……私は踊りを頑張るの。

「うふふっ……♪」
自然と鼻歌を口ずさみながら、私は舞う。
愛想を振りまきながら、ステージの上を跳ねるように踊る。
紅や青の光が肢体に当たって、いろんな色になってゆく。
何だか、それが今着ている衣装みたいな気分。
そう思っていたら、全裸でお客さん達の前で踊っている事がだんだんと気にならなくなってくる。
服を着ていようと裸体であろうと、私にとっては『いつもの』格好で、踊り回っている――そんな気分。

「ふーふふーーふーん♪」
昨日、寝る前に考えたポーズを決めてみる。
その時は、恥ずかしさで自己嫌悪に陥ったけど、今はそんな気持ちにもならなかった。
ひとりより、皆に見られてる方が恥ずかしくないって何か変。
でも、それが今の私の気分なのだから、どうしようもない。

「あ」
見てる人がどよめいている。

「……あははっ」
忍者の身体能力を活かしそのままのポーズで、手を軸にしてくるりと回ってみる。
お客さんの目、釘付け状態。
というか、なんだか私のあの場所……お姉ちゃんに負けないくらい育った胸と、股間しか見てない気がする。

「だぁ……めぇ……だよぉ……」
意地悪したくなったから、足を閉じてみると――落胆の顔。
開いてみると――悦楽の顔。
やっぱりそう…………。

「あんたも……好きねぇ……」
何処かの誰かが言っていたフレーズを口真似してみると、お客さんから口笛が飛び交う。

「好きだーっ」と奇声を発している人もいるけど……その途端、隣で女のお客さん達の視線を集めている彼が奇声の主を睨みつける。
ちゃんと想われているのは嬉しいけど、仕事は仕事と割り切らないと。
後輩の初舞台で、彼が後輩を抱いた時に、嫉妬した私が言える事じゃないけど……。
とにかくショーは盛り上がり、お客は私達に釘付けだった。



僕の彼女に「好きだーっ」等と言った男性客を睨んだ後、踊り自体が一段落して、誰を抱くか選ぶ段階に来たようだ。
最初は彼女だけだったが後輩、今回はサキュバスにビューティと増え、誰を選ぶかで悩む事になった。
お姉ちゃんに頼まれているのは新店員に『いつもの』のレクチャーをする事。
だったら最初に選ぶ相手は決まっている。僕は、ビューティの肩をゆっくりと引き寄せた。
ビューティは一瞬びくりとしたが、本気で嫌がってはいないようだ。

「んっ…………!」
唇を合わせると、一瞬、ビューティが小さくもがいた。
それを、唇でなだめるように、ゆっくりと押しつける。

「ん………」
華やいだ、女の子の甘い息の匂いがする。
ぷるんとした唇を舌で割ろうとしたが、やはりビューティは唇に力を入れて僕を拒む素振りを見せる。
だが、舌先で誘うようにつつき、唇の合わせ目をゆっくりと刺激すると、少しだけ隙間が開いた。

「む……ん、んっ……」
おびえたように奥に引っ込んでいた舌をつっつく。
なんとか絡め取りたくて、懸命に舌を伸ばし続けた。
やがて………何度か繰り返すうちに、ビューティの力がふっと抜けた。
素早く、すくい取るように、ビューティの舌を吸った。
柔らかく弾力のある舌が、今度は素直に応えてくる。
それが、うれしかった。
僕は思いきり、ビューティを抱きしめた。

「あ…………」
ビューティは小さな叫び声をあげるが、特に激しく逆らったりはしなかった。
僕の胸元に押しつけられる、弾力のある乳房の感触を感じながら、うっすらと浮き出た肩こう骨を指でなぞる。

「はぁ…………」
ビューティが上を向いて、目を閉じたまま息をつく。
そのままゆっくりと背骨にそって手を下ろし、長い金髪に隠れがちな丸みのある尻にたどりついた。

「あ………」
ぴくり、とビューティの身体が震える。
ヒップの曲線を伝って、尻の割れ目に指を差し込む。
なめらかでその下で熱を持つ肌に挟まれる感触を堪能した後は、尻の下にある太腿を、ゆっくりと撫でる。

「う……貴方様ぁ………」
ビューティが、頬が上気させた顔で僕を呼ぶ。

「くふん……」
無意識のように、僕はビューティの身体を触り続けていた。
ビューティの身体は柔らかく、決して僕を拒んでいない。
危うくデーモンロードに散らされかけたが、まだ未開の、ビューティの秘部……僕は尻の方から指を回して、内腿の中へそっと伸ばした。

「はう………!」
熱い。親指の背でさすると、湿った触感が伝わってくる。
………もう、がまんできない。この中に、熱い蜜がある……。

「ビューティ……!」
僕はビューティの股を少し開かせると、すっかり昂ぶりきったモノを突き込んだ。

「あぁぁああああっっっ!」

熱い蜜壺が、難なく僕のペニスを呑み込んでいく。
過酷な迷宮生活のせいか、あるいはビューティの種族の特性か、その膣は容易く僕を受け入れてくれた。
僕は立ったまま懸命に腰を動かした。

「あっ、ああっ、あうっ……はぁああっ!」
僕の肩を掴むビューティの指に、ぎゅっと力がこもった。
喘ぐ声が甘い。ねばつく愛液の中へ、ぐいぐいと僕は肉棒をねじ込む。

「あぅ……あっ、ああっ、はぅ……すごいですわぁ!」
立ったままのこのスタイルは、ビューティのクリトリスがペニスや股間の動きに刺激される位置にあった。
手で確かめると、僕が腰を突き上げるたびにくにくにと淫核がよじれる。
下半身だけでなく、上半身もビューティの胸が押しつけられ、突起した乳首がコリコリと胸板を擦るのが気持ちいい。

「ああっ、あふぅっ……わ、わたくし……腰が抜けそうですぅ……!」
これには、ビューティも相当感じているようだ。
僕はもっともっと感じさせようと、腰の動きを早める。

「あぁぁっ、も、もう……ダメですわっ……!」
ビューティも僕に合わせて腰を動かしながら絶叫する。
絶叫とともに、ビューティの膣が激しく収縮し始める。
感じる膣にきつく締められて、僕の背中を快感が駆け登っていく。

「ああっ……ああぁぁっっ! い、いくぅっ、いっちゃいますわああぁぁぁっ!」
「うっ……!」
ビューティが全身に力を込めて、達した。
愛液がどっと流れ出てくる。僕を咥え込んで離さないとばかりに、びくびくと息づく膣。
その中に、僕は欲望の限りを吐き出していた。



僕は、自分の股間が、熱く昂ぶってくるのを感じていた。
僕は精液と愛液にまみれた太竿をぬぽり、とビューティの膣内から抜いた。
華奢な僕の体格と反比例した、ごつくて堅そうなペニスがてらてらと光っている。
ビューティの次に抱く、性感の発達しているだろう、サキュバスを満足させるには充分なモノだと思っている。
サキュバスを改めて見ると、外見年齢は僕達と同じくらいなのに、脂がのっているがひきしまった、大人の女を兼ね備えた色気が僕を圧倒する。
そして彼女はくるりと姿勢を変え、犬の服従のポーズで僕に股間を曝け出した。
粘つく液体をしたたらせた、やや色の濃い花ビラがぱっくりと口を開けており、その上の小さな突起も外気に晒されプックリと膨れている。
ねとつく蜜が床まで流れ出して、快楽の跡を僕に見せていた。

「早く……じらさないで、一気に入れて………」
サキュバスが腰を小さくくねらせて、僕のモノをねだる。
ひく、ひくと肉の厚い陰唇が震えている。

「お願い、早く………ご主人様の、ペニスを……」
サキュバスが僕を見上げ、せつなそうに眉をしかめる。
僕はふっと我に返りサキュバスの肢体をじっくりと視姦した。
仰向けになっても、重力に逆らい美しい形を保ち続ける乳房が、うっすらと上気して色っぽかった。
世の女性達が羨ましがるほど綺麗で形もよく、しかも大きな胸だ。
ツンと天井を向く胸の突起は、もう既にぴんぴんに張っている。
僕のムスコは完全に立ち上がって、欲望を吐き出したくてあえいでいる。
急いで僕はサキュバスにのしかかった。

「あはぁぁぁんんっ!」
ぐちゅ……っという音と共に一気に突っ込むと、僕のペニスがぬかるんだ膣に包み込まれる。
その肉壁はきつい上に、しかし自在に締め付けてくる。
サキュバスという種族の肉体的特性だろう。
僕はその快感に突き動かされて、激しいピストン運動を始めた。

「あぁ、あぁん……あ、い、いいわ……」
「く……」

僕はうめいた。肉壁に細かなひだひだがあって、僕が突くたびにそれがふるふるとうごめくのだ。
たまらない感触だった。

「あっ、ああ……いい……ご主人様の、堅い………」
濡れた唇で、サキュバスがいやらしい言葉を吐く。
下の唇も、愛液をだらだら流しながら、出入りする僕のモノをしっかりと咥え込んでいる。

「……サキュバスさん、これは素晴らしい見物でございますわぁ……。貴方様のモノが、サキュバスさんのあそこに出たり入ったりなさっています」
さっきまで僕に抱かれていたビューティが、腰を振りながら四つん這いで僕達の下へと這い寄り、サキュバスの耳元で囁く。

「そして……サキュバスさんの下の唇が、そのたびにめくれて、熱く充血した中の肉も拝見できますわ……」
「あ、ああ、いやぁ、そんなこと言っちゃ………だめぇ…………」
ビューティの時代がかった言い回しが、逆に妙にエロティックだ。
サキュバスは口ではそう言いながら、むしろ悦んでいるのが一目瞭然だった。膣がいちだんと収縮し始めるからだ。

「………貴方様。サキュバスさんの膣内の上の方を突いてごらんなさいませ」
僕は、ビューティの言葉通り、膣の上部のあちこちを先端で突きながら探っていった。
そしてある部分に、ペニスの先っぽが当たった時だった。

「あああぁぁぁっ! そ、そこは……あぁぁんんっ!」
サキュバスが赤と茶の間の色をした長い髪を振り乱し、翼をはたかせながら、背を弓なりにそらして絶叫した。

「そう、そこが、サキュバスさんの性感帯の一つでございますわ」
ビューティが満足そうにうなずく。

「指でさわるとざらざらしている、淫乱な場所ですの………どうぞ、ご堪能下さいませ」
「あっ、はぁっ、あっ、あっ……だ、だめぇぇぇっ!」
僕のペニスに快楽のスポットをこじられて、サキュバスが狂ったように身体をびくびく揺らす。
それにつれて膣のひくひくが激しくなり、さらにぎゅうっと締めてくるのはものすごい快感だ。
僕の中に急激に射精感がこみ上げてくる。

「ああっ、当たってる………当たってるわ……そこ、すごい……感じるぅ……あはぁぁんんっ!」
僕は熱い壷の中を、射精寸前でふくれ上がった肉棒でぐちゅぐちゅとえぐりまくった。

「……あうっ、あっ、あんっ、も、もう、あたし……い、いく、いくぅぅぅぅっ!」
サキュバスが腰をきゅうっとすぼめた。
熟れた肉体が硬直する。腕が折れそうなほどつっぱらせながら、彼女は強いオーガズムに達していた。

「くっ……!」
それと同時に、僕も腰をサキュバスの股間へと思いきり打ちつける。
ひときわ力の入った締め付けが、僕を射精へと導いた。

「はっ、はぅん…………」
はじけた精液が、充血した膣壁に何度もぶちあたって、サキュバスの肉体を震わせた。
小さな声をあげて、サキュバスは汗に濡れた長い髪の上に身体を横たえた。

「あぁん……せ、先輩………」
(…………………!!!!!!)
サキュバスの膣内からペニスを抜こうとした時、突如聞こえて来た後輩の、彼女を求めるような甘い声。
顔を声の主の方向に向けると、僕は言葉を完全に失った。隣では彼女と後輩によって、すごい事が行われていたのだ。
………どうやら二人は、気が昂ぶり発情していくにつれ、女同士のラブシーンに昇華してしまったようだ。
目は自然に吸い寄せられ、僕は迷宮での探索時以上に息を殺して、二人の行為に意識を向けていた。
僕だけでなく観客の視線も集まる中で、彼女が後輩の耳元でささやいた。

「ねえ……私の舌をあげる………だから、あなたの舌をちょうだいな……」
「ん……は。はい……先輩……はぁ、先輩………」
後輩が、小ぶりでつやのある唇から、ふっくらとした舌を突き出した。
彼女も同じように、花の蕾のような濡れ濡れとした唇からそっと舌を出して、後輩の舌を絡め取った。

「う……うん………ふぅ……」
ちゅく、ちゅくと舌を吸い合う音が響く。唾液でぬめる二人の舌が、お互いの唇をなぞり、口腔を刺激し合う。
「せ、先輩……なんだかエッチな、味がします………」
彼女の唇を舐め取った後輩が、ピコピコと耳を震わせながら喘ぐように言った。

「………雌の香りがするでしょう?」
彼女が嫣然と笑うのに合わせてか、さっき射精したばかりの僕のモノが、サキュバスの膣内でゆっくりと頭をもたげてきた。
それにつられてか、ぐったりとしていたサキュバスの肢体が、僕との結合部を中心にピクンと痙攣する。
ビューティは僕の様子を見て何かを察したのか、僕の視線の前に移動すると、そうっと指を秘所の上に這わせた。
指はゆっくりと食い込み、ビューティの漏れ出る吐息と共に、陰唇の中へと入り込んでゆく。
長い金の髪の隙間から覗く乳房の、乳首は僕に抱かれたばかりなのもあってか、きゅっと尖って見える。
丸い乳房にほの紅いアクセントになって、とても煽情的な眺めだ。

「んっ……貴方様ぁ…。彼女と後輩さんの絡み合いを見てもう硬くなっているのでしょう? なら、お二人が終わるまで、もう一戦お願いしますわぁ」
ビューティの細い指がツプツプと、自らの割れ目に飲み込まれていく中で、それだけでは我慢できないとばかりに僕に懇願してくる。
白い華奢な指が腿の奥でうごめく様子はエロティックだった。

「く…………うん…………」
一方、まだ僕のペニスを受け入れているサキュバスは、僕のモノの復活に合わせて遠のいていた意識が戻りつつあるらしい。

「じゃあ、もっとエッチな事、しましょうか」
そして女同士で絡み合う二人はというと、今度は唇を合わせたまま、彼女は自分の胸をつかみ上げて、後輩の胸にすり寄せた。

「……んんっ!」
後輩もすぐに、自分の乳房を持ち上げて彼女に応える。

「うふふ、後輩ってば……だんだん先っぽが固くなってきているじゃないの」
両方の乳首が、すりすりと触れ合って、微妙に形を変えていく。
同じおっぱいでも、並べて比較するとそれぞれの細かい個性が出て来る。
『いつもの』以外でも性欲が溜まれば二人を抱く事は珍しくない。特に迷宮探索の後は気が昂ぶり肉棒に集中するので、ほぼ日常と化している。
僕とのエッチで愛撫され、揉まれ、吸われを積み重ねる事で完全に熟した、彼女の豊かな乳房。
まだ僕に抱かれだしたばかりのせいか、形は大きくも、熟しつつある、後輩のぱんとはったような触感も残る胸。
二人とも、違う意味できれいな裸体だ。彼女の方は、張った中にも肉の柔らかさがあって、むせかえるような『女』の匂いが伝わってくる。
丸みのある肩、くびれたウエスト、そして張り出した腰と、白桃に似た尻が、僕に抱かれ続けた事でここまで育ったのだと無言で語っているようだ。
後輩の方は僕に抱かれた回数は彼女より少ないが、オナニーをしていたのか成熟しきっていないにしても、感度のいい身体をしているらしい。
うっすらとかいた汗で肌が光る。若さに張りつめた敏感な肉が、小刻みに震えていた。
それぞれの掌に揉みしだかれて、弾力のある乳房が揺れている。

「ああん……先輩だって……」
目をこらすと、二人の乳首がだんだん立ち上がるのまで分かった。
盗み見していた僕の股間に、さらに血が集まってきた。ビクンとペニスが痙攣する度に、繋がっているサキュバスの熱い溜息が聞こえて来る。

「サキュバスさん、感じてるのですねぇ…。なら、わたくしが手伝ってあげますわ……」
「はうっ!……ビュ、ビューティっ……ダメっ!」

ビューティが懸命に自分を慰めながら、ねっとりとした笑みを浮かべ、サキュバスへもう片方の手を伸ばした。
犬の服従ポーズで僕と性器同士を結合してから、仰向け状態のままのサキュバスの、大きな乳房を揉みしだきながら舌を這わせる。
まるで生娘のように、とまどいで身体を固くするサキュバスに構わず、今度は乳首をぺちゃぺちゃと舐め始めた。
これではどっちが淫魔なのかわからないくらいに、今のサキュバスとビューティのイメージは逆転していた。

「あふぅ……せ、先輩……見られてます、沢山の人に……私の恥ずかしい所………」
一方唇を合わせ、胸をすり合わせながら、後輩が目を潤ませる。頬を赤らめた後輩を愛おしむように、彼女がまた艶っぽく笑った。

「……なんだか、あの人……彼にも見られているみたいな気がするんでしょう?」
(まさか、僕がチラ見してる事がわかっているんじゃ……)
僕はどきっとして、思わず息を一瞬止めた。
冷や汗が、つうっと僕の背中を伝う。だが、彼女は周りを見回すわけでもない。

「ふふっ、じゃあ見られてると思えばいいわ……」
彼女の言葉に、後輩は彼女に集中する。二人は全然こっちを見ていない。乳首をこすり合わせるのに夢中みたいだ。

(ふうっ………)
「あっ、あぅん……はあぅ……」
僕がこっそりと大きく息をつく中、サキュバスはろくな抵抗も出来ずに、ビューティの愛撫に耐えていた。
困って身をすくめるサキュバスの頬が、再びうっすらと赤らんでくる。やはり好意を抱いている僕にこんな姿を晒すのは恥ずかしいのだろうか?
踊っている時は客を誘っているような誘惑ぶりだったのに、本番中に恥じらいだすタイプなのか?
それとも長い付き合いの親友に、このように攻められるのは想定外で狼狽えているのか。
世間一般はともかく、冒険者達の中では異性を篭絡する魔性の女モンスターとして、警戒されているのがサキュバスのイメージだ。
なのに今はビューティの舌の動きに、サキュバスの乳房が震えて翻弄されている。
ギャップ萌えというのか、パブリックイメージとはかけ離れた目の前のサキュバスに、僕は別の魅力を感じていた。
執拗に繰り返される愛撫の光景に、僕の肉棒は硬度を増し続け、サキュバスへ挿入直前の状態より硬く大きくなっていた。

「んっ……貴方様………再戦の準備は整いましたわ……。さあ……おいでになって………」
そんな僕の様子を知ってか、ビューティは軽い流し目をくれると、サキュバスに覆い被さるように抱き付いた。
そしてゆっくりと豊満な尻を持ち上げ、自慰で愛液にまみれた花びらを見せつける。わずかに腰を上下させ、僕を誘う。
抱き付かれているサキュバスの切ない目が僕を射る………だけど、僕は今、ビューティの雰囲気に呑まれてしまっていた。
サキュバスの蜜壺からペニスを引き抜くと、ビューティの白い張りのある尻に向け、僕はいきりたった陽茎を蜜のしたたる肉洞へと突き刺した。

彼女と後輩の方は、舌を差し込み合う激しいキスを繰り返し、乳房同士の愛撫を続ける。だんだんと、息が荒くなってくるのがわかる。
彼女のテクニックに翻弄されてか、後輩の方がはるかにたくさん声を上げている。びくびくと身体を震わせて、後輩がおねだりをする。

「お願い………だって、我慢できないんです……」
脚をすりあわせる後輩をよく見ると、太腿の間につゆが流れていた。
彼女の方にも視線を走らせる。薄い恥毛が、酒場の灯で輝いた。
………彼女も、濡れているみたいだ。そういう僕も、ビューティの膣内が気持ちよくて、もう先走りの液が出てきてしまっている。

「もう、いけない子ねぇ……」
ちっともいけないと思ってないような顔で、彼女は後輩をステージの床に押し倒した。
二人は互いに身体の角度を変え、股を絡み合わせた。でも、普通の形じゃない。
後輩は後頭部と両肩を地面へ支えに、逆立ちのようにひっくり返りながら盛大に開脚。
彼女は後輩の濡れた花びらに跨る形で、自分の股間のぬめる子壺を口づけのように重ねる。鍛えあげた忍者だからこそ、苦も無く出来る体位。
この体位だったら、秘所がこすれ合って気持ちいいんだろう。形のいい脚が、本当に逆立ち松葉相撲のように組み合わさる。
あそこ同士がぶつかって、ぐちゅぐちゅという濡れた音がしてきた。これは、たまらない。

「あっ……あああぁぁんんっ……はあんんっ!!」
二人にシンクロしてか、僕の更に大きさ、硬度が増したペニスのピストン攻勢を受け入れているビューティも、甘い悲鳴をあげる。
一度達している肉壁はよく練れていて、マーマレードにも似た柔らかさで僕を包み込む。
   
「あっ、あふぅ……さ、サキュバスさん………自分でもするのですわ。ほら……さっきまで、おっ、客様に…ご披露、していたでしょう……?」
そう言うと、ビューティはまたサキュバスの乳首に舌を這わせ、すばやい動きで上下に乳首を転がす。

「んっ……あぅっ……!」
たまらず、サキュバスが小さなあえぎ声を上げると同時に、僕はビューティから自分の肉棒を抜くと――――。

「ああぅぅっっ! はぁ……あっ、すごい、いい……」
素早くサキュバスの、さっきまで挿入したままだったお陰で、熱くぬかるんだままの膣内に、ぐちゅり、と僕の肉棒を突き刺した。

「はぁん……んっ、う、うれ……しぃ……あは……ご主人様のぉ……入ってるぅ……」
「くぅ……!」
サキュバスは腰の動きに自分ではずみをつけ、僕もそれに合わせて腰を激しく動かす。
膣の中が、すごく練れていた。寄せては返す波のようなうねりが、僕の竿を、雁首をくにゅくにゅとこね回す。
流石淫魔と呼ばれるだけの事はある……。僕の精液を早く呑み込みたくて、サキュバスの秘所が喉を鳴らしているかのようだ。

「あっ、あんっ、いっぱい……いっぱいなのぉ……」
サキュバスはふるふると身体を震わせ、腰を振って、僕の肉棒を身体全体で味わっている。
愛液がだらだらと花びらを伝って腿へと流れていく。

「ああ……先輩、先輩! いい……すごくいいですっ……!」
「あっ……そ、そうでしょ? 私も、気持ちがいい……よ……」
彼女と後輩だが腰を動かしまくっていた。………彼女の方は、片手で自分の乳首をこねて、もう片手は後輩のあそこに伸びている。
多分、クリトリスをさわっているんだろう。後輩が、ひくひくと身体を揺すっている。彼女は、口のはじをきゅっと上げて笑った。

「………ねぇ……どこが気持ちいいの? はっきり言ってちょうだい……」
後輩の顔が長い耳まで真っ赤になっていく。

「い、いえません……」
「言いなさい。……言わないと、こうよ……」
彼女は腰をくねくねとうねらせて、後輩の花びらを刺激した。

「あ、ああぁん!」
「ほら……」
「あ、んんっ、せ、先輩、いじわる、しないで……ください」
僕のモノは、もう爆発しそうだ。でも今はお客さんが見ている以外に、サキュバスとビューティをイかせてあげないといけない。何とか我慢する。
ある程度サキュバスを悦ばせたら僕のモノを蜜壺から抜き、再びビューティのぬるぬると愛液のあふれている秘所に、深々と突き刺さした。

「んんっ!! ……すご……かた……い……いい、ですわぁ……」
僕の腰が力強く律動を加えて、尻から突かれたビューティの身体ががくがくと揺さぶられる。

「あん、もっと、もっとぉ……もっとつっこんでくださいましぃ………」
僕のピストン運動につられて、じゅぼっ、じゅぼっという、濃度のある液体がかき回される音がする。
………信じられない愛液の量だ。
快感に目を細めているビューティは、ときどき目を開けると酔ったような目付きで僕を見つめ返す。

「あら……私の言うこと、聞けないの……?」
一方彼女は後輩の反抗の言葉に対して、あそこに伸ばしていた手を動かした。

「あああぁっっ!」
後輩が大声を上げて背をそらし、ひっくり返った開脚の姿勢が崩れそうになるも、二人は一生懸命に股間を絡めて、腰を振り続ける。
うっすら赤くなってきた肌に、汗が流れていた。二人の太腿に、やや濁った液体が流れてきている。
べたべたとした液体だ。二人とも相当感じている。溢れた愛液が、互いの秘所にこすられて、それぞれの腿に飛び散り、はりついて輝いていた。

「はっ、あふ……あっ、もう、すぐにまた、いっちゃいますわぁ………」
「あは……あぁう、奥まで、奥まで入れてぇ…………」
僕は、二人の一部始終を見ながら、腰を激しく動かし、サキュバスとビューティの中へ交互に抜き差しを続けていた。
ビューティは快感の声を上げながらも、サキュバスへの愛撫を休めはしない。僕も本能の赴くまま、奥へ、奥へと肉棒を突き入れた。
サキュバスの方へは、さっき達したせいで余計にふくらんだ感じのある性感帯を、思う存分突きまくる。

「あぁ、ああ……いい、いいのぉ、いいぃぃっ!」
「はぁん!……あぅ!……うぅん……!!」
サキュバスもビューティも互いに抱き合いながら、腰を狂ったように揺すり上げる。
僕はそれに応えて、何度となくペニスを奥まで突っ込んであげた。

「あ、あああっっ、先輩、先輩っ!!!」
後輩の全身が、がくん、がくんと大きく揺れた。絶頂が近いのだろう。彼女の身体にも力がこもった。

「んんっ………私もいく、いっちゃうううっっっ……!」
二人の肢体がほぼ同時に激しく震え、結合部から大量の潮が吹き出した。その光景は息を呑んで見ていた観客の視線を釘付けにした。

「あは、あっ――ああっ、あはぁぁぁっっ、い、いくぅぅぅっっ!」
同じタイミングで、僕のペニスを挿入していたビューティの奥がきゅっと締まる。まるで、感じるスポットへと僕の先端を導くかのように。
抜く寸前まで出して、ふんっと勢いをつけて最奥にまでつっこむと、ビューティの背がぐっと反り返る。
抱き付く格好で覆い被さっているサキュバスから、跳ね上がる勢いで離れると、ビクンビクンと身体全体を震わせ絶頂に至った。
ビューティの容赦ない膣壁の締め付けに、危うく達しそうになりながらも、僕は何とか耐えて肉棒を引き抜く。
そしてビューティは、サキュバスの隣に崩れ落ちていった。

「あ、あんっ、………ううんっっ!!! ――――ごっ!ご主人様あああぁぁぁぁっっっ!!!!!」
僕は間髪入れず引き抜いたモノで、仕上げとしてサキュバスの蜜壺へと突撃した。
今まで狂ったように腰を使っていたサキュバスもこの一撃に、身体を翼ごと弓なりに仰け反らせて、全身に電流が流れたように硬直して果てる。
イク事で生まれた快感の渦がヴァギナに影響するようで、膣の熱い愛液があふれかえってくる勢いであった。

「うっ……!」
僕も激しく達した。膣壁に跳ね返るような勢いで、精液がサキュバスの中に打ち付けられそうになるが、必死に我慢して自分のモノを抜いた。
外に飛び出るとビクン!と暴れ馬のように跳ねながら、僕のペニスは先端から盛大に白濁の液体を放出していく。
ビュルッ!ビュルルルッ!!という音が聞こえてくる勢いで、大量に空中へ放たれた精液は、その下にいるサキュバスとビューティに降り注ぐ。
上下に重なり抱き合う体位を、並んで寄り添うような姿勢に変えて絶頂の余韻に浸っている二人を、僕の精液が白く飾り付けていく。
その光景は本来反比例する筈の淫らさと神聖さを両立させており、彼女と後輩の絡み合いと同じくらいに観客の視線を釘付けにしていた。



僕は空中射精が終わった後の自分のモノを確認する。ゆっくりと、股間に意識を集中させると、どくりと血が流れ込み、臨戦態勢を取り戻していく。
女性客が息を呑む中、残りの相手は彼女と後輩だが、この調子ならまた二人同時でも余裕そうだ。
僕は……今度は後輩を抱く事にした。冒険者の悪漢達に襲われ輪姦されそうになった後輩。
あの時助けるのが間に合わなかったら、ビューティやサキュバスと同じく、最悪の事態となっていただろう。
数奇なめぐり合わせで後輩は僕をマスターと慕い、僕や彼女と同じように忍者の道を選んで、今や一人前の冒険者に成長してくれた。
だからこそ……愛おしい。この美しいエルフの少女が……。

「後輩……」
さっきの絡み合いで脱力して横たわっている、彼女と後輩。その内後輩を呼ぶと、後輩はこくりとうなずいて身体を起こす。
観客の視線越しに、乳房を乳輪を乳首を陰唇をねぶられ、彼女との行為により潤みに潤みきった蜜壺が僕を待ち受けている。

「………おいで、後輩」
近づく後輩の腰を抱え寄せ、僕の太腿にまたがらせる。
対面座位、というやつだ。

「自分で入れてみて」
「え……」
後輩は頬をかっと染めた。でも、すぐに腰を持ち上げて、僕のモノに手を添えた。
ゆっくりと、狙いを定める。

「あはぅ……」
くちゅっと先端が入った時、後輩は耳をピコピコさせながら小さな声を上げて息を止めて、少し腰を回す。

「ん……はぁんん……」
敏感な入り口を自分で刺激している。

「………気持ちいいの?」
僕が聞くと、またこくりとうなずいた。
僕はいじわるい気持ちになって、後輩の腰をつかんで引き下げた。
くちょり、と肉棒が埋まる。

「あぅんっっ!」
後輩がきゅっと背筋をそらして、プルッと胸を震わせながら可愛い声を上げた。

「ほら、ひとつになったよ」
僕の言葉に、後輩がうなずく。その小さい子供のような仕草が、僕を昂ぶらせて、僕は下から腰を突き上げてあげる。

「あっ、ああんっ、はぅ……はぁんっ!」
僕のペニスの衝撃で、ぬかるんだ泉があふれ出した。
きつい、なめらかな膣壁を肉茎がこすり上げていく。

「くぅ……ん、あふっ、あん……いっぱい、入ってきますぅ……」
後輩はたまらない、というような表情で、自分で腰を上下させはじめた。

「あっ、あん、い……いいっ……いいのぉ……」
くちゅっ、くちゅっという蜜液の立てる音は、後輩の耳にも届いているのだろう。
その音と呼応するように、膣壁が収縮する。

「………ひくひくいってるよ、後輩のあそこ」
「んっ……あんっ、わ……わかります……自分でも………わかるんです……」
僕のモノを締め付ける、ひだひだの蠢きを自分で感じて、それが後輩をさらに昂まらせているようだった。
後輩は腰を小さく動かし続けながら、手を後ろに回した。
そして、僕と後輩の結合部分に触れる。

「あ、あん……あふ……つ、つながってるぅ……ひとつに……なってるの………」
粘つく愛液でべたべたになった僕のペニスの根元を、後輩が細い指でさすり上げる。
後輩に刺激されて、僕のペニスはいっそうふくれ上がる感じだ。
たまらなくなって、僕は後輩を激しく突き上げ始めた。

「はぁ、あん、あん……あぁ、す、すごい、すごいのぉ……すごい、マスターっ!」
「後輩…………」
僕は、可愛い弟子に、やさしく後輩に、呼びかけた。
後輩は、僕の動きに触発されたように、耳をピコピコ震わせながら腰を振りまくっている。

「あっ、あふっ、いい……いいっ……! あん、あぁん、いっちゃいますうぅ……!」
僕の肩に両手をかけて、馬に乗っているように腰を、胸と共にゆすり立てる。

「後輩、そんなことしたら……」
奥まで入った瞬間の強い締め付けに、僕も限界を感じ始めた。
後輩の膣壁がひくひく、ひくひくと生き物のように収縮している。

「あっ、んっ、あくぅっ……わ、私の中、動いてますよぉ……」
後輩は狂ったように腰を上下させた。
僕も後輩の腰を抱いたまま尻に力を入れる。

「後輩っ……」
僕はペニスをいちばん奥まで届けとばかりに全身で突き上げた。

「あぁっ、あはぁぁぁんっっ……い、いっちゃう、いくぅ……マスタアアアァァァァ―――ッ!」
どくっ、どくっ、どくっ……と、後輩の絶叫にしぼり取られるように、僕は精液を後輩の中に吐き出す。

「あぁ……」
後輩は精液に膣を打たれて、身体をぴくん、ぴくんと震わせながら僕の胸に倒れ込んだ。



僕は後輩からゆっくりと肉棒を抜き出しそっと寝かせると、最後の相手である彼女へと向き直る。
彼女は既に意識を取り戻し、僕を受け入れる準備を済ませていた。
投影装置は彼女の姿を様々な視点・角度で店中に映すが、そのどれもが彼女の魅力をまったく損なわない。
妖艶な肉体……豊満な胸も、尻も、照明の中でさえつやつやと輝き、流れる汗をはね返している。
彼女との付き合いは一番長い。喧嘩をする事もあったけど、最後は仲直りして、もっと絆を深めてきた。
僕は無言で彼女に歩み寄り、互いに挿入体勢を整える。言葉はいらなかった。
   
「………あああぁぁぁっっ!」
僕の、何度射精しても静まらない怒張が、彼女の薄い恥毛が意味をなさない程に濡れた秘所に、ぐいっと突き込まれる。
若い、張りのある彼女の腰を抱え、僕は腰を絶え間なく動かし続けた。

「ああ、ああっ、いいっ……いいよっ……!」
僕の股間の上に跨る姿勢をとった彼女は、狂おしそうに身悶えしながら、美貌を快楽に歪ませていた。
動物のような本能的な求め合いの中でも、僕は仰向けになって騎上位の体位をとると、ねばっこく彼女を攻め、展開をリードしていく。

「んんっ、すごい……いっぱいになってる……ああぁぁっ……」
彼女は僕とつながっているところを見つめた。
肉棒が出入りするにつれ、愛液がぐちゅぐちゅと流れ出すのが見える。

「んっ、くふっ……たまらないのぉ……」
興奮に自ら腰を揺する彼女に向かって、僕は自分でも腰を使いながら、タイミングを合わせる。
ぱんっ、ぱんっと肉のぶつかり合う音が、店内に響き、その瞬間が店中に投影として映し出される。
僕の怒張したペニスに突き上げられ、彼女の身体がぐらぐら大きな胸と共に揺れた。
身体の中心からわき上がってくるものに耐えかねて、彼女の声は悦びの色に染まってゆく。

「ああっ……ふぅっ………あああぁぁぁっっ!」
観客の欲情の感情が込められた視線にさらされながら、僕と彼女の営みはさらに激しくなっていった。
彼女が息を荒げながら、僕に向かって叫ぶ。

「ああ………いいのぉ、もっと……もっとがんがん突いて……!」
「どうしたの? 何だか今日はいつもと違うね」
「ええ……あふぅ……どうして……なんだろう。いつもより凄く欲しいの………お願い………」
僕が微笑み返すと、彼女は淫らな表情で僕に請いながら、腰をくねらせる。

「……仕方がないね」
「……はうっ!」
僕がまた笑う。腕で彼女の身体を掴むと、強ばった肉棒を貪欲な蜜壁に何度も突き立てた。
よく練られた蜜壺の奥に、何か特別な感触があることに、僕が気づく。

「これでしょう……?」
「……あう、それは………ああぁぁぁぁっっ!」
こつり、こつりと先端をぶつけてあげると、彼女が全身に力を込めてのけぞった。

「す……ごい、あたる、あたってるぅぅっっ!」
敏感な子宮口を刺激され、彼女は汗を飛び散らせ絶叫した。

「あん、もっと……もっとぶつけて………!」
彼女の瞳が、正気を失って快楽だけを映している。
常軌を逸した、僕だけを求めるまなざしも、腰を突き上げる僕にとっては、そこまで愛されている証のようで嬉しくもある。
彼女の秘口から、濁った、粘り気のある蜜液が、じゅくじゅくと溢れ出す。
欲しい、欲しいとねだるように。
膣壁がひくひくと蠢き出して、彼女はそろそろ達するようだった。
「んん………いく……いっちゃう………」
若い肉体は欲望にも素直だ。自分の片手でたわわな乳房を、ぴんと張った乳首を愛撫し始める。
僕は、その存在に今気づいたかのように、彼女の乳房に指を伸ばして、愛撫を手伝ってあげた。

「くふぅ……」
生気に満ちた白い肌が、ほんのりと上気していく。
彼女は胸を僕にまかせ、指をクリトリスへ這わせた。
太い肉棒を咥え込んだままで、すでに皮の剥けた陰核をくにくにとくじる。

「あはぁ……もう、だめ……いっちゃうぅぅっ……!」
子宮口をこづかれ、ぷくりとふくらんだ乳首とクリトリスをこねられて、彼女の膣がきゅうっと収縮した。

「くっ……こっちも、そろそろ限界みたいっ………」
僕が射精感をこらえながら、さらに深く肉棒を突き刺す。
   
「ああああっっ、いっちゃう―――――――っっ!」
彼女が頭をがくがく揺らし、やがて背をぐっとそらした。
ひくひく、ひくひくと膣は僕自身を締め付け続ける。

「うっ……!」
僕が低くうめいた。一瞬動きを止めた後、何度も腰を恥骨にぶつけるようにして、欲望の限りを吐き出した。

「はぁ……」
彼女は膣内にぶちまけられた精液を、またびくり、びくりと身体を揺すりながら受け入れた。
そして、獣のように貪り合った彼女は僕の上に崩れ落ち、濃厚な口づけを交わして満足したかのように目を閉じた。



ギルガメッシュの酒場は今日も盛況だった。新しい店員であるサキュバスとビューティの接客が好評だからだ。
最初モンスターが店員なのに驚いた客もいたけど、敵対的ではなく、店主であるお姉ちゃんが見込んだ娘達という事ですぐ打ち解けた。
なにより金色の長髪の美少女と、背中に翼が生えてるけど赤と茶の間の色の長い髪の美少女が、全裸で接客してくれるのだから。
加えて僕達が『いつもの』をしない時も、サキュバスとビューティが『いつもの』をしてくれている。
彼女と後輩の絡み合いから発想を得たのか、女同士のラブシーンも『いつもの』の時に披露するので女性・男性問わず人気が鰻上りだとか。
休暇の時は迷宮に住んでいた事もあってか、僕達の迷宮探索を手伝ってくれる。
最近は適性もあったからか、忍び等の技術も学び始めて助かっている。
反面冒険者仲間からは僕は「モンスター女すら堕として忍者に育てる魔性の少年忍者」と呼ばれ始めた……。
誰だこんなの言いふらしたの……後輩を忍者に育てた話とごっちゃになってるじゃないか!
と色々あったけど、これからも僕達のお姉ちゃんへの返済金稼ぎは続いていくんだろう。
当然返済金をロクトフェイトで喪失したり、返済ノルマに達しなかった場合は『いつもの』で払わされる事になるけど……。