迷宮の出入口から軽快な足音が聞こえて来る。出て来たのは二人の忍者の男女。いつものようにリルガミン市街へと帰っていく。
二人とも何も着てないのは変わらないが、今回はその背に背嚢を、しかもパンパンに詰まったいかにも重そうなのを担いでいた。
少年の、女性と見間違えそうな中性的な容貌は、口元にひっそりと笑みを浮かべるだけに留まっている。
しかし端麗な容姿に反した股間の堅いペニスは、少年の喜びを代弁するように、ビクンビクンと嬉しそうに震え、すれ違う女性達の頬を赤く染めた。
一方少女の方は、嬉しさを隠そうともせずに満面の笑みをふり撒き、歓喜を全身で表すかのように軽快なステップで歩を進める。
その際にたわわな乳房が上下にぷるるんと揺れて、街ゆく人々、主に男性達に凝視されたのは言うまでもない。
そんな二人をひっそりと見つめる影があった。
「うふふっ。今日は大量だったねー。これだけあれば今回の返済金を払い切って、次の分も賄い切れるかも!」
今回の探索で大当たりを引き、多くのレアアイテムやお金を回収できたのがよっぽど嬉しかったのか、彼女は太陽用のような笑顔を僕に向ける。
勢いよく身体ごとひねったのもあり、胸元のおっぱいも、男を惹き寄せるような揺れを披露し、思わず息を呑みそうになりつつ平静を保とうとする。
「そうだね。これでかなり余裕ができたし、たまには休みをとってどこかに遊びに行こうか?」
「いいね! じゃあ思い切ってリルガミンの外に旅行に行ってみようよ」
僕と彼女は意気揚々と、返済金を払った後の予定を、楽しげに語り合った。
やがて彼女のお姉ちゃんの経営する、ギルガメッシュの酒場に到着するんだけど……まさかあんな事に巻き込まれるなんて思ってもみなかった。
「ふむふむ………………………今回は文句のつけようがないくらい、稼ぐことができたわねえ」
お姉ちゃんは僕達が背負っていた背嚢を受け取って中身を確認すると、満足気に頷きながらにこやかに微笑んだ。
「と、いう事はお姉ちゃん!」
「ええ、これだけの量なら返済金2回分に達するわ。よく頑張ったわね」
姉の労いの言葉に喜ぶ彼女だが、次の言葉でその喜びも立ち消えた。
「そういえばあなた達に頼みたい事があるのだけど」
「頼みたい事?それって「マスター!! 先輩ー!! 会いたかったあああああ!!!!」」
僕の言葉を遮って突然誰かが抱きついてきたのだ。曲がりながりにも忍者である僕の隙を突いて抱きつくなんて芸当が出来るのは……。
「あ、あなたはっ、後輩っ!?」
僕より先に彼女が抱き付いてきた影の正体を見破る。
黒装束で身を包むも、抱きつかれた時に感じた胸の柔らかな感触や身体つきから、性別は女性だとわかる。
そして顔を隠す忍び頭巾からはみ出ている長い、エルフの耳。次の瞬間頭巾を脱いで露わになった素顔は僕の予想通りだった。
「はいっ……マスターと先輩のっ、後輩ですっ! ずっと……ずっとお会いしとうございました!!」
再会の歓喜に震え涙を流すエルフの少女を落ち着かせて、お姉ちゃんが用意してくれたお茶を飲みながら、僕と彼女は話を聞く事にした。
僕をマスター、彼女を先輩と慕うのから察せると思うが、後輩と僕達は初対面ではない。
まだ僕達が駆け足で忍者になり、全裸で戦えるようになったばかりの頃。
駆け出しの冒険者だった後輩が……悪漢達に取り囲まれ、衣服を破かれ輪姦されそうになっていたのを見かけたのだ。
僕と彼女は悪漢達を蹴散らしたが、輪姦寸前の所に僕の裸。気が昂ぶって勃起した肉棒を直視したせいで……失神してしまったのである。
それからが大変で、後輩は裸で戦う忍者に会うなんて僕達が初めてだったせいか、随分と苦手意識を持たれてしまったのだ。
同じ女性である彼女の仲介のお陰でなんとかなったが、このまま放ってもおけないので冒険者のノウハウを教える事になる。
やがて共に過ごす日々を重ねるにつれ、後輩は裸の忍者へ苦手意識を抱く事はなくなっていった。
むしろ装備を奪われ輪姦されかけた経験から、全裸でも高レベルの戦闘を可能とする忍者に憧れを抱き始めたのだ。
その頃から僕に対する視線が熱を帯びたものに変わっていった……。やがてとうとう僕をマスターと慕うようになる程に。
「むぅ〜〜〜っ……。なんで私の呼び方は先輩のままで、あの人だけマスターなのよ」
彼女が嫉妬に満ちた視線で後輩を睨む事があったが、あんな体験をしたからか、妙な所で度胸の着いたエルフの少女はどこ吹く風。
そんな三角関係も後輩が正式な忍者にクラスチェンジする事で終わりを迎える。
短期間で忍者の技能を習得する為に、後輩が専門の養成所に通う事になり、僕達とのパーティは解散になったのだ。
この時後輩はマスターと離れたくないと大泣きしたが、僕達もお姉ちゃんへの返済金を払わねばならず、いつまでもつきっきりではいられない。
ここだけの話、後輩の育成に力を入れていた間は迷宮探索に専念できなかったので、返済金は僕と彼女の『いつもの』で補っていた……。
「わかりました……。私、早く一人前の忍者になります……そして、マスターと先輩の所へ必ず馳せ参じますっ!!」
と、涙ながらに再会を誓って、僕達と後輩は別れた……。
「で、養成所を卒業してから、あなた達の事を突きとめて、ギルガメッシュの酒場に来たってわけ」
お姉ちゃんが話の締めくくりとばかりに過去の回想に割って入る。
「あなた達に頼みたいのはね。後輩ちゃん、全裸になっても平気なレベルになったけど、まだ最後の一線を踏み出せないんだって」
「ま……まさか、お姉ちゃん!?」
「今夜の『いつもの』にこの子も参加させて、最後の殻を割って欲しいのよ……できれば処女も彼に捧げたいって言ってたわよ。モテるわねえ」
お姉ちゃんの思わせぶりな口ぶりに嫌な予感を感じた彼女だったが、僕にとっては満更でもない、彼女にとっては最悪な答えが返ってきた。
「な、なんでそうなるのよ! 大体返済金は2回分支払ったじゃない! 私達が『いつもの』なんてする義理はないわ!」
彼女は起こって反論するがお姉ちゃんの方が上手だった。
「あなた達、後輩ちゃんに教える時、養成所の学費も含めた費用を肩代わりしてくれたって聞いたわよ。そんなお金どこにあったのかしら?」
「うっ!? 痛い所を……」
お姉ちゃんの鋭い指摘に僕は言葉を詰まらせる。そう、僕達は返済金に充てる筈のお金を後輩の援助に使っていたのだ。
「マスターと先輩には本当に、何から何まで助けてもらいました……。だから、その恩返しをしたいんです……女としても、金銭面でも」
僕をじっと見つめながら、後輩は彼女に匹敵する美しい顔立ちで、時折長いエルフ特有の耳をピコピコさせながら、頬を赤らめつつ語る。
彼女は「本当は私はオマケで彼に恩返ししたいんじゃないの〜?」と疑いの目を向けるが、後輩は都合よく流してとんでもない事を言いだした。
「実はマスターと先輩が、この酒場で『いつもの』をしてるって知ったのは、今日が初めてじゃないんです……」
「えっ!? ま、まさか知ってたの!? 僕達がここでしてる事を昔から!!!」
「はい……私へのレクチャーが終わった後、二人揃って出かけているのを何度も見かけたので、何をしてたのか気になって尾行して……」
……僕も彼女も絶句した。後輩にバレないように最新の注意を払って気配も消したのに…目の前のエルフの少女はあっさりと看過したのだ。
「その時お二人があんなに熱く乱れ合っているのを見て……あれなら私も裸になれる、私もお二人の中に混ざりたい、そう思ったんです」
「あ、あなた……最初からそのつもりで忍者を目指してたの…………?」
「あ、あの……足手纏いにならないように頑張りますから……よろしくお願いします。マスター♪ 先輩♪」
後輩の情念を知った彼女が唖然とする。並ならぬ資質を秘めた忍びの後輩にここまで迫られては……僕も彼女も、もう逃げ道なんてなかった。
夜になったギルガメッシュの酒場は、開催される『いつもの』に新メンバーが加わった事を告知する看板のせいで、更に訪れる人が増えていた。
舞台の広さは変わらないが、いつもと違って周囲に何か装置のようなものが備え付けられている。
「ああ、それはステージの内側を、様々な角度・視点から周囲の空間へ複数投影させる装置よ」
「……お姉ちゃん…………何を買ってるんですか。ここは冒険者の酒場でしょ? いつから本格的な風俗業に鞍替えしたんですか!?」
「ちなみにあなた達の稼ぎから設置費用を捻出させてもらったわ」
「しかも私達の返済金で!? そんな裏事情聞きたくなかったわ……」
僕と彼女のツッコミなど知らんとばかりにお姉ちゃんは話を進める。
「あなた達の『いつもの』は好評でねえ。お客さんから二人のショーを、いろんな角度から見たいって要望が、後を絶たなかったのよ」
客商売である以上、客の声は無視できず、泣く泣く導入したと語るが…………お姉ちゃんの顔は言葉とは裏腹に、守銭奴の浮かべる類だった。
大方僕達のショーが予想以上の収入になったので、稼ぐ為の投資なんだろうけど、僕達は冒険者であって風俗職じゃないんだけどなあ……。
彼女は床に手を突いて盛大に項垂れ、後輩はこんなに多くの人に自分の裸体を晒す事に、ちょっとしたハイテンションになっているようだ。
店内にショーの始まりを告げる音楽が流れ出す。僕、彼女、後輩が大勢の観客の待つ、ステージに上がった。
普段なら最初から全裸で踊ったり、忍び装束を来て客の前で少しずつ脱いで楽しませるのだが、今回の『いつもの』は少し違った。
全員忍び装束は着ているが、よく見ると正規の物とは違うように見える。
次の瞬間、彼女は手刀を後輩へと繰り出した。後輩も事前に察知していたかのように、迎撃の為に手刀を突き出す。
忍び装束の薄い布地で覆われているだけなのに、彼女と後輩の手刀がぶつかった瞬間、金属と金属がぶつかった音が響き渡る。
初見の観客等は驚きの声を上げる中、その衝撃は凄まじく、手刀が激突した部分の布地には、切れ目ができてしまう。
続いて二撃、三撃と手刀の応酬は続く。僕の目前で彼女と後輩は手刀を紙一重で躱す、相殺を繰り返す中、衣類全体に切れ目が増えていく。
切れ目が増えていく反面、切れ目から覗き見える素肌には、傷も打撲も出血も見当たらない。
全裸でも問題なく戦闘を可能とする忍者の強靭な身体。素手で敵対する者の首を切断する程、業物の武器に匹敵する鍛え上げられた手刀。
そして扱う人間の技量、この全てが組み合わさる事でこのような演武ははじめて成り立つ。
全力でぶつかり合いつつ、相手にかすり傷さえ負わさず、衣服のみを切り裂くという……。
舞台の外には、様々な視点・角度からの彼女と後輩の演武が投影されており、それが一層の迫力を醸し出す。
この為に僕も、彼女も、後輩も、装備としての忍び装束ではなく、一番安い布を使った、悪く言えばパチモンの忍び装束もどきを着ていたのだ。
この演武の為に本物の忍び装束を一々切り裂いていたら、一体どれだけの出費になるのか……考えたくもない。
彼女と後輩は忍び装束もどきが切り裂かれ、肌の露出が増えつつも、一進一退の攻防を繰り広げた。
彼女は後輩が僕達の隣に並ぶ資格があるか見極める為に。後輩は想い焦がれていた僕の隣に並びたいが為に……。
男冥利に尽きるが、何もこんな所で確かめなくても……。でも股間は正直で、布地の上からでもわかるくらいに僕のペニスは勃起していた。
やがて後輩が大きな賭けに出るかの如く、一気に距離を詰めて大振りの蹴りを彼女へ放った。
鍛えられた忍びの蹴りは、手刀と同じ鋭さを誇る。彼女はとっさに回避するも避けきれず、胸元は大きく切り裂かれて、乳房が零れ出る。
彼女は目もくれず、反撃の手刀を放つ。その際に身の詰まった片乳が美味しそうに揺れ、男の観客の視線が集中する。
手刀は後輩の太ももの布地を裂き、カモシカのような美脚を露わにさせる。後輩は頭部へ向けて手刀をカウンターのように撃ち込んだ。
彼女は紙一重で避けるが、被っていた忍び頭巾は切り飛ばされ、素顔が外気に晒される。
だがいつまでも負けている彼女ではない。懐に近づけたのをいい事に、後輩の胸元へ手刀を横薙ぎした。
忍び装束は真横に大きく裂け、2つに実った熟しつつある果実を連想させる胸が飛び出し、ブルルンという音が聞こえる位に盛大に揺れる。
その反動で僅かにバランスが乱れたのか、後輩の体勢が崩れそうになる。追撃のチャンスが来たと思った彼女はさらに追い打ちをかける。
しかしそれは後輩の罠だった。後輩は崩れそうになる体勢を利用して、下から上へと振り上げる勢いで手刀を斬り上げた。
追い打ちをかけようとした彼女は回避する暇もなく、右の足元から股間を経由し、まだ布地で覆われている左半身まで一気に切り裂かれた!
忍び装束もどきが切り裂かれる音が店内に響き渡り、彼女はよろめきながらも体制を立て直そうとする。
布地はまだ身体には残っているが、既に左右の乳房、恥毛が露出していて、右脚と左肩も隠してある部分は殆どない。
それでも闘志を捨てず、僕と一番付き合いの長いのは自分なんだ。と言いたいが如く、彼女は後輩へと突撃を仕掛ける。
後輩も蹴りと手刀を織り交ぜた迎撃を繰り出し、彼女は両腕で凌ぎながら接近するが、代償に一番多く残っていた布地がドンドン減っていく。
やがて左脚以外の布地が殆どない、ほぼ全裸の状態になった彼女は、最後の一手とばかりに全身全霊の蹴りの乱打を撃ち込んだ。
蹴りは後輩の頭部の忍び頭巾を含め、両腕以外の上半身の布地を悉く切り裂いた。が、そこまでだった。
後輩は返しざまに右手の、人差し指と中指だけを突き出して――――彼女の無防備な恥毛を貫通し、秘所の奥深くへと差し込んだのだ。
「…………ひゃあっ!? あっ、あっ、ま、待って! そこはっ! ダメえぇええぇっ!」
蹴りの乱打の為に片足を持ち上げ陰唇を剥き出しにしたのがまずかった……。チャッチャッチャッチャッという粘液をこねる音が木霊する。
この光景は観客達にとって結構クるものだったらしく、様々な角度で投影されている二人を見比べては一番いい視点を見つけようと躍起になる。
彼女は必死に抵抗しようとしたが、蹴り出した脚は後輩の左腕に持ち上げられ、身動きが取れなくなってしまった。
手刀で反撃しようにも、戦っている影響で昂ぶった身体は、後輩の右指の執拗な膣壁への責めにより力が抜けて立っている事さえ難しくなった。
「認めるっ、あなたが私達とや・……っていけるって、認めるからぁっ! あっ、あああああっ!!」
彼女が事実上の降伏宣言しても後輩の指責めは止まらない。観客の熱気の中、彼女は後輩の指の攻めに達し、甲高い声が響き渡った。
そして薄い恥毛等何の役にも立たない位、盛大に潮を股間から噴出し、彼女は持ち上げられている片脚以外ぐったりと床に崩れ落ちた。
「……先輩。認めてくださってありがとうございます。次は、マスター……お願いします」
後輩は、持ち上げていた彼女の片脚をそっと床に下ろす。次に僕と向き合うとピクンと長い耳を震わせて、演武の構えを取る。
下半身を覆う布地は左の太腿以外大きな破損はないが、上半身は両腕の布地以外、半裸に等しい状態で形のいい胸が丸出しになっている。
だが後輩の戦意は衰えておらず、僕に双丘を直視されても、内心はわからないが外観では動揺した素振りは見られない。
むしろもっと見られたいかのように堂々としている。これは本気で行かないとマズイと思い僕も気を改め、先手必勝とばかりに手刀で攻撃した。
結論を言うと奇襲は失敗し、後輩は僕の脇をすり抜けて背後に回った瞬間、回し蹴りを放った。
僕は身体を捻って回避するが背中の布地を大きく切り裂かれる。だかチャンスでもある。
彼女の時もそうだったが大技というのは発動した後の隙が比較的大きい。加えて彼女との戦いを見て、後輩の戦い方を把握しつつあった。
後輩にマスターと慕われているのは伊達じゃないのだ。僕は回し蹴りを放つ際の軸となっていた右脚を狙う事にする。
狙い通り後輩の回避行動は間に合わず、右の太腿の布地が大きく切り裂かれ、残る布地は両腕膝下両足と下半身だけとなった。
後輩は流石マスターと感動した表情をしながら、今度は苛烈な手刀を連射してくる。
僕は手刀で刃と刃が擦れ合うような音を上げつつ、後輩の乱舞を逸らし続ける。
彼女と違い手応えが感じられない事に業を煮やしたのか、後輩は僕のフェイントを飛び越えて避けると、そのまま背後に回り反撃しようとした。
それが狙いだった。僕は後輩が頭上を飛び越える時、下半身に残った布地を股間の亀裂に沿って、手刀で切れ目を入れていたのだ。
反撃の姿勢の瞬間、彼女との演武でダメージが蓄積されたのもあり、後輩の下半身の忍び装束もどきは、パラパラと細かく散って床に落ちた。
認識外の攻撃で下半身の布を切り払われ、一瞬動揺の色を浮かべるも、後輩は戦いを優先して手刀で反撃する。
僕も負けじと腕を突き出し、指先を手刀の形ではなく掌を広げて……パチンと後輩の乳房を叩いたのだ。
「きゃあっ!? ま、マスター!?」
小気味良い音を立てて張り詰めた胸が、頂点に添えられている乳首もろとも、劣情を誘うかの如く揺れる。
代償は大きく、後輩の手刀を避けきれずに、右肩から頭の頭巾まで切り裂かれてしまったけど、ここから一気に畳みかける!!
「ひぃいいんっ……! だ、ダメですっこ、こんなっ! きゃんっ!!」
パチン!と再び音を立てさせるくらいもう片方のおっぱいを平手打ちする。無論声でわかると思うが、後輩を感じさせる絶妙な力加減で。
僕はパチン、パチン、パチン、パチンと後輩の弾力ある乳房をリズミカルに叩きながら、時々乳首を抓ってあげる。
後輩は最初抵抗する素振りを見せるも、僕の手で胸を揺らされる度に身体の力は抜けていき、やがて股を少し開いた中腰の姿勢となる。
後輩の股間は薄いながらも恥毛の生えていた彼女と違い、生えていたという痕跡さえ窺えない、いわゆるパイパンの類だ。
胸を叩かれ続けて感じてしまったのか、愛液が滲み出している。これだけ濡れているなら指も容易く入ると確信した僕は、躊躇なく挿入した。
「はぁぁっ! ううっっ……やああぁぁんんっ!! これが……マスターの、性……戯っ!」
彼女にした事を今返されている後輩。だがその相手が僕だからなのか、心なしか歓喜に打ち震えているように感じられる。
僕の指が蜜の滴る子壺の開拓を進める程、後輩は腰砕けになって段々とガニ股となっていく。
後輩の身体に残されている布地が、両腕、膝下の両脚部分しか残っていないのが、扇情を煽り立てる。
立っていられず僕の肩を両腕で掴む事で、崩れ落ちるのを辛うじて防いでいたが、僕を支えにできた事で自分からも腰を振り出し始めた。
まるで羞恥心という感情を捨て去ったかのように、胸を揺らしながら左右前後に腰をくねらせ、僕の指を貪欲に味わう。
やがて限界が近いのか、後輩は小刻みな痙攣を繰り返して、僕の指の締め付けに緩急をつけてゆく。
「あ、そこ、そこぉ……来る、来ちゃいます…………マスタああああああぁんんっ!!」
僕が秘部の一番奥深くに指を入れた瞬間、後輩は激しく身悶えて一瞬絶句した後、僕の事を呼びながら果てた。
僕は意識が朦朧としている後輩を床に寝かせると、観客……の中でも女性陣の多い方向に向く。
そしてゆっくりと……身体に残った忍び装束もどきを、観客に見せつけるように脱ぎ出した。
一応『いつもの』は淫らな踊りがメインなので、背中と右肩の布地に頭の頭巾が失われていても、僕だけでも踊りながら脱いでおかないと……。
まるで誘うかのように、視線が集まったら今度は焦らすかのように、腰をくねらせリズムに合わせて、ゆっくりと脱いでいく。
女性陣の気配がざわつき、中には両手で顔を隠す人もいたが、そういう人間に限って指の隙間から覗き見ているのが感じられる。
中には熱い視線を送り続ける男性陣の姿もいたが……意識したら萎えそうなので、無視して踊りを続けた。
時間をかけて忍び装束もどきの殆どは脱ぎ終わり、残りは僕の下半身の股間を覆う布地のみ。
彼女と後輩の演武を見たせいか、肉棒が布地を突き破らんとばかりに自己主張している。
ゆっくりと、指を一本一本……最後の一枚に手をかけていく。女性客が息を呑みながら見守る中、ついに僕のペニスは外へと解き放たれた。
ドクンと脈打ちながら、僕のモノはまるで散々狭い所に閉じ込められ、待たされたとばかりに凶暴な自己主張をする。
目を潤ませたり物欲しそうな顔までする女性客の視線を浴びながら、僕はまだ横になったままの後輩に歩み寄っていった。
今の後輩の姿は両手足以外は隠すものはなく、発育のよい胸も、流線美が素晴らしいくびれも、何も生えていない股も全て丸見えだ。
いや、両手足が布地で覆われているせいで、露出している性器の部分が強調され、雄を一層誘うかのような淫奔さを滲み出していた。
後輩を………抱きたい。その衝動は、ひりつくような欲望に変わって、僕のペニスに激しく流れ込む。
出会いは最悪だったが、やがて慕われ、再会した際には秘めた想いを打ち明けられ、処女まで捧げたいと告白される。
僕には彼女がいるけど、ここまで想われて拒絶するという、無碍な真似など出来るわけがなかった。
「マスター………」
意識を取り戻した彼女は身体を起こしながら、僕を誘うような、潤んだ瞳で見つめて来る。この時、僕は雌を狩る雄となった。
そう思った瞬間、何かに解き放たれたように、僕は後輩を後ろから抱きかかえ、熱い肉棒を突き入れていた。
「……ああぁぁぁっっ!!!!」
おしっこをさせるようなポーズで後輩を持ち上げ、ぱっくりと開いた股間の花びらに向けてずぶり、とペニスを突き刺す。
後輩は大きく身体をそらせる。さっきの指責めで蜜が溢れたそこへ、僕は激しく腰を突き立てる。
「い、痛い……!」
後輩の身体がこわばった。きつい………処女である為にあまりにもきつい膣に、僕の欲望はますます膨れ上がっていく。
後輩の悲痛な声にも、腰の動きは止まるはずもなかった。その時………後輩が小さな声で言った。
「……お願いです。もっとそうっと……優しくしてください……。焦らなくても私は、マスターのものですから。マスター……だから………」
僕は、一度動きを止めた。僕を支配していた雄の支配衝動が、後輩の言葉にゆっくりと溶かされていくようだ。
狩猟者は………自ら腕の中に飛び込んできた獲物を狩ることは、できないと言う………。
僕は後輩の中に埋め込んだ肉棒を、後輩の身体に負担がかからないように、今度はそうっと動かし始めた。
固くこわばっていた後輩の身体が、徐々に緩んでいく。僕の肉棒を呑み込んだ場所が、だんだん、僕を包み込むように柔らかく変わっていった。
「ん……」
後輩の吐息が、もう、甘くなっている。長い耳も気持ち良いかのようにピコピコしだした。
「はぅ……い、いい……」
後輩の腰が、少しずつ上下に動き出した。
ぷくりと尖ったピンクの乳首の目立つ形のいいおっぱいが、一緒に上下に揺れる。
僕は観客達に、二人の繋がりを見せつけるかのように、後輩の身体をさらした。
今までの演武と大勢の視線に見つめられる事で身体が火照ったのか、汗が後輩の肌をすべり落ちていく。
それはステージの上で乱れる本物、投影装置に映される幻を問わず、部屋の灯を映してきらきらと光っていた。
「くふ……」
若い肌をつたう汗の内、乳首を、乳房を、すべり落ちてゆく汗の感覚はくすぐったいのか、後輩がじれたような声を出す。
僕もたまらなくなって、後輩の中に向かってしきりと腰を突き上げた。
「あっ、あんっ、あん………くぅっ、うん……」
甘えたような、後輩のあえぎ声。その声に呼応するように、膣壁がひくひくと痙攣する。
「うっ……」
膣の収縮に、僕のペニスも息づく。それが気持ちいいのか、後輩の中の締め付けが強くなってきた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ……と愛液のぬかるんだ音が聞こえてくる。
「あぁ……マスター……」
後輩は腰をゆすり続ける。揺れる乳房の乳首を両手でつまんで、くちゅくちゅとこね始めた。
「あっ、あんっ、マスター、マスター………」
何だか不思議な気分だ。だんだん、後輩をもっと乱れさせたいと思えて来る………そんな事を僕は考え始めていた。
「もっと気持ちよくなりたいでしょ……僕が気持ちよくしてあげるよ………」
耳元でささやくと、後輩の耳がピクッと震えると同時に、身体を急に固くした。そして激しく腰を振り始めた。
自分の気持ちいい場所に、僕のモノの先端を当てるかのように、抜ける寸前まで浅くしてから深く突き込む。
僕も、後輩の動きに合わせて、後輩のしたいようにしてやった。それが、マスターの役目だからだ。
「ああっ、マスター、すごい……いく、いっちゃう………」
膣の奥が、僕の先端を咥え込むようにくねくねと動く。これは僕にもすごい刺激だ。
「あんっ、あはぁぁっ、マスターっっっ! だ、だめです、いっちゃいますうぅっっ!」
ぴくぴく、ぴくぴくと後輩の中が小刻みに呼吸する。大きなうねりが、僕たちを呑み込むのが分かる。
「ごめん、僕ももう……」
「あんっ、お願い、マスター、私にください! マスターのを……私の中に出してっ!」
後輩の声がどんどん大きくなっていく。僕ももう、最後の瞬間に向かってただ走り続けるだけだ。
二人の腰の動きが一致して、僕の背中に射精の感覚が駆け登っていく。
「ああぁぁぁぁっっ、マスターっっ! い、いっちゃいますぅ――――っ!」
後輩が絶叫して、息を止めた。ぐっと後輩の身体が重くなった。……失神したのだろうか?
「うっ……」
そして、僕のペニスから大量の精液が吐き出される。どくっ、どくっという鈍い音が聞こえる気がした。
ぐったりとした後輩を脇目に、彼女が崩れ落ちていた場所に目を向けると、座り込んで背を向けている姿があった。
やばい……滅茶苦茶焼き餅を焼いている……。思えば後輩と再会した時も、やたらと対抗意識を抱いていたし演武の時もそうだった……。
「ねえ……お客さん達も見てるんだし、ちゃんと見えるようにしないと……お姉ちゃんも怒るよ」
僕は彼女に近づいて宥めようとする。姉の名を出されて一瞬震えるも、彼女の怒りは収まらず頬を膨らませながらこっちを振り向く。
「色んな視点・角度で映す投影装置があるでしょ。それに私は後輩の事を仲間としては認めたけど、抱いていいなんて一言もいってない!」
これは相当深刻だ…。いつもならお客さんの視線を集める行動を優先するのに、今の彼女はそんな気配りをする余裕がないくらい怒ってる。
「冒険の時やこの踊りとかで、裸を他の人にも見せてるけど……抱かれるのを許したのはあなただけなんだよ……。なのにあの子まで……」
観客達の前での彼女の爆弾発言。目の前が一瞬、くらりと揺れた。微妙に酔ったような感覚が、僕の肉棒の中を這い登ってくる。
怒りながら涙を浮かべ頬をほんのりと染めた顔、震える華奢な肩。僕を拒み続けるスラリとした背。 妙にエロティックだ………。
僕は、思わず彼女を後ろから抱きしめていた。こうなったら行動で、彼女も僕の大切な人だとわからせる事にした。
「あっ……?!」
彼女が悲鳴を上げる。だが………僕の手を振りほどく気配はない。僕は、うつむいて身体を固くする彼女の胸を、ぎゅっと掴んだ。
「くっ…………」
豊満な胸を、何度も揉みしだく。 柔らかく豊かで、それでいて張りのある乳房、キュッの乳首が僕の掌の下で形を変える。
だんだんと、彼女の乳房に熱がこもってくる。 指でさすると、やや大きめの乳首が勃起してきた。
「はぅ……」
彼女は、切なそうにため息をついた。僕はぴったりと彼女の背中にはりついたまま、適度な弾力と柔らかさを兼ね備えた乳房を愛撫し続けた。
僕の股間が、再び熱くなってきているのがわかる。彼女のヒップのくぼみに、僕のモノが当たるようにする。
もう充分に固くなっているから、その感触がわからないはずはないが、僕はさらに強く彼女の尻肉にすりつけた。
「んっ……」
彼女が小さく腰を揺する。もどかしそうな仕草だ。ちょっと甘くて、少し獣くさい、雌の匂いが立ち昇ってくる。
「感じてるんだね…………」
僕の言葉に、彼女は小さくいやいやをする。まずは薄い恥毛の上からさすってみようと、僕は思った。
「あぅっ……!」
彼女の身体がびくんと揺れた。
「思った通りだ。もう……身体の準備はできてるね」
外側からさわっても、恥毛の奥の亀裂は充分に湿り気を帯びていた。 ゆっくりと花びらをなぞる。
「あっ……ああんっ……」
陰唇は、感じているためか、もうぷっくりとふくらんでいる。尻の方までさすり上げると、柔らかい肌の感触が僕の指先に伝わってきた。
僕はじらすように、ちろちろと亀裂の上をまさぐり続ける。
「んん……あぅっ……」
彼女の、押し殺した声。ちょっとかすれて、色っぽい。僕のムスコがぴくりと反応する。もう………我慢できない……。
「あっちに行こう……。投影装置があっても、ちゃんと肉眼で見たいっていう、お客様もいるんだし……」
僕が言うと、彼女はゆっくりと腰を上げた。彼女を後ろから抱きすくめたまま、僕はステージの先端まで歩いた。
辿り着いてとん、と背中をつくと、彼女は観客たちの目前にどさりと崩れ落ちた。
左脚だけに忍び装束もどきを穿く以外に全裸に等しい彼女は、羞恥心を捨てきれない若さと忍者の色気が混じり合って、ひどく僕をそそった。
太腿は艶めき、ぬめって脂がのっていた。その奥に見える蜜壺はじっとりと濡れて、僕を待ち受けているようだ。
「あ……」
彼女が身体ごと僕の方に向き直ると、小さな声を上げる。おびえているような、誘っているような………何とも言えない表情をしている。
僕のモノが早く解放してほしくて、ぴくぴくと頭を揺らしていた。
「か、勘違いしないでね………これは、仕方なく……なんだから」
そんなツンデレも可愛いと思いつつ、僕は………はやる気持ちを押さえつつ、いきり立つ肉棒を彼女の中へとねじ込む。
ぐちゅっ……とねばつく愛液が、ペニスを奥へ奥へと呑み込んでいく。
「……ああっっ………!」
僕のモノを突っ込まれて、彼女は細い悲鳴を上げた。ぐしゅっ、ぐしゅっという音が僕の耳に届く。
投影装置のお陰で限度はあるが、観客に披露させる抱き方をある程度しなくてもいいという利点が出来た。だから好きな抱き方をしてみる。
「あっ……ああん……だ、だめよ、だめなのお……」
口では拒んでいる。しかし、身体は明らかに反応していた。僕が腰を振り立てるたびに、彼女のあそこからはだらだらと愛液が流れ出る。
「あっ、あん……やめてぇ……」
その言葉に、ふっと僕のいたずら心が頭をもたげた。
快楽をむさぼることに、お互い夢中になっていた。蜜でべたべたになった肉棒を、そっと引き抜く。
「え……?」
彼女が、僕を見上げる。
「やめて、って言ったでしょう?言う事には従わないと……」
僕は愛液でてらてら光る肉棒をかかげてやった。
「あ……んっ……いじわるぅ……」
彼女が身体をぴくぴくと痙攣させている。 時折腰がくねるのは、もちろんこのペニスで満たしてほしいからだ。
「どうしようかな………」
僕は、固く張った先端で、膣の入り口をかき回してやった。
「あっ、あはぁぁ……そんな、じらしちゃいやぁ……」
「じゃあどうしてほしいの?」
「……あぁ……入れて……入れてちょうだい………」
あんまりいじめるのもかわいそうだ。 僕はこの言葉だけでペニスを元のように差し込んでやった。
「あはぁんっ!」
彼女がうれしそうに身体をのけぞらせる。そのまま腰の動きを止めずに、僕は彼女を気持ちよくさせる為に思いついた事を実行に移す。
Pスポット、またの名をポルチオ性感帯………そこを刺激されれば、簡単にイッてしまう場所。
日々僕のテクで慣らされて、感度もよくなっている彼女なら、Pスポットのもたらす快感は、格別なものとなるだろう。
「え……」
僕は膣壁のあちこちをペニスで突きまくりながら探す。やがて奥の、ひっかかるポイントを把握し、僕はその部分を先端で突いてみた。
「ああっ!」
彼女が思わず声を荒げた。あわてて自分で口をふさぐ。
「あっ、あんっ、ううん……あたるぅ……」
彼女が小さな声でうめく。全身の肉が緊張して、汗がにじみ始めた。
「あふ……あうんっ……あぁっ、だめぇ……」
僕は奥の奥までペニスを突っ込み、子宮口をこづき回した。 彼女が感じるにつれて、膣のいちばん中の方からひくひくとうねりがやってくる。
「くっ……」
僕はうめいた。ペニスの先端が吸い込まれ、竿がひだひだに巻き込まれるのだ。
「あうっ、はぁん……いくぅっ、いっちゃう、いっちゃうぅぅぅっ……!」
「僕も……もう……」
段違いのうねりが僕を襲う。
「お、お願い、中に……中に出してぇ……ああぁぁんんっ……!」
「うっ……!」
僕は汗にまみれた彼女の腹の、厳密には膣内に、白い精液をどくっ、どくっ……と思いきり吐き出した。
大盛況で終わったギルガメッシュの酒場の『いつもの』から次の日、迷宮の出入り口には、僕達が佇んでいた。一人増えた状態で。
ただし僕の左右を、人間の女の子の彼女と、エルフの女の子の後輩に挟まれる形で。
僕の両腕も、二人の柔らかい豊かな胸に挟まれていた……気持ちいいけどさあ。当然ながら衣服は全員一切着てない。
「ねえ……そろそろ離れない?」
「だめ。昨日あの後も私達を散々抱きまくったんだから。ちゃんと支えてくれないと」
「そうですよ。先輩も私も、今も結構腰に来てるんですよ♪」
そう……あの後タガが外れた僕は、彼女と後輩をこれでもかというぐらい抱きまくったのだ。
こうでもしないと先輩と後輩の関係がこじれそうだったので……身体に覚えさせるという発想で二人に僕の想いをこれでもかと擦り込ませた。
おかげで険悪な雰囲気はなくなったけど……今度は場所なんてお構いなしに甘えて来るようになって逆の意味で困っている。
「さあ私とマスターと先輩との初のパーティ。張り切って行きましょう」
「そうね。いざという時はロクトフェイトがあるし」
彼女と後輩に半ば連行される形で迷宮へと入っていく僕。将来に色々と期待と不安を感じながらも三人での冒険が始まった。
なお、追記として昨日ヤリ過ぎたのと彼女がフラグを建てたせいか、ロクトフェイトで撤退する破目になった。
当然稼ぎはパーになってお姉ちゃんに、今夜も『いつもの』をして稼げと言われたのは言うまでもない。