ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。
ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。
凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。 ** スレたておめでとう **
>>1は 新スレを立て トレボーの試験に合格した
誇りを持って 続きを投下してください テンプレ貼りありがとうございます。
続きといっても1レスです。おまけですな。
翌日。馬小屋から起きた俺は酒場に向かった。
朝の酒場には鑑定さんが先にテーブルに着いていた。
「おはよう、鑑定さん」
「おはようルース…」
他愛のない挨拶を交わし、俺は他の仲間が来るのを待つ。
しばらくして鑑定さんが話しかけてきた。
「ねぇルース、一つ聞いていいかしら…?」
「…何だい?」
なんか昨日と似たようなやりとりだな〜、と思いつつ鑑定さんが話すのを待つ。
「あなたたち、あの塔の上で何やってたの?」
「え…?」
「あなたたちがいるのを確かめてから入口でずっと待ってたけどなかなか降りてこないし、そのうち
何人か塔に入ろうとするし、追い返すのに苦労したわ」
「そ、そうなんだ…」
「フィニィの手前、あの時は言わなかったけど……」
鑑定さんの言葉が途中で切れる。
「けど…なに?」
「……する時は人の来ないところでやりなさいよ…」
「え??」
「あんたたちが黙ってても私にはわかってるんだからね、これからは気をつけなさいよ!!」
鑑定さんは思いっきり恥ずかしそうな顔で叫ぶと、そのまま黙ってしまった。
「ごめんなさい鑑定さん、もうしません…」
俺はフィニィの分まで鑑定さんに謝ったのだった。
今回はこれで一区切りとさせていただきます。スレを占領してすみませんでした。
この後、数年後に鑑定さんの過去にまつわる話になるのですが、時間がかかると思います。
それでは失礼します。
投下&スレ建ておっつ〜
ルースがなんかカワイイなw
*** ***
「ルース……テメエ一体どういうつもりだ…?」
「………」
「おい、何か言えよ!!今日のアレはなんなんだよ!?真面目にやる気あんのかよ!!」
酒場の席でベインが怒りも露わに俺にくってかかる。みんなは何も言わないが、内心はベインと同じ思いだろう。
俺がみんなに迷惑をかけたのはまぎれもない事実だ。だがなぜこんなことになったかは言えない、言えるわけがない。
すべては俺自身の心が招いたことなのだから。
俺がフィニィを抱いた翌日、俺たちパーティーはワードナの迷宮に挑んだ。
しかし、結果はさんざんだった。その理由は俺だった。
戦いの最中や探索中にありえないミスやドジをやらかしたのだ。
おかげでたちまち危機的状況に陥った俺たちは予定より早めに冒険から引き上げたのだ。
みんな不満げだったが特に腹を立てていたのがベインだった。
日頃なにかと俺と張り合い、くってかかるこの男がこんな時に黙っているはずがない。当然、激しい罵倒の嵐になった。
俺は何も言わなかった。ただ黙ってベインの言い放題にさせていた。
しかしそれも気にくわないのか、奴はさらに激しい暴言を吐いてくる。
“とっとと謝ればいいのに……”
俺を見るみんなの目が告げている。
確かに謝ればその場はそれなりに収まるだろう。だが、ベインをなだめるために謝る気にはなれなかった。
「もう、そのへんにしときなよ」
一方的な状況を見かねてか、フィニィが割って入ってきた。
「何だよ、そのヘタレ野郎をかばうのかよ!?」
「ベイン、アンタが怒るのもわかるけど少し調子乗り過ぎしゃないの?」
「ハァ?コイツが反省も謝りもしないシカトしてるから俺がみんなの代わりに言ってんじゃねぇか!!」
「アンタがウルサいからかえって言いづらいんじゃないの?少し落ちついたらどう?」
「オマエ何エラそうに俺に指図してんだよ、ルースに気に入られたからってオマエもリーダー気取りか?」
「なに、それ…?」
ベインの言葉にフィニィの表情がやや険しくなった。
「いいか、俺はオマエを仲間にするつもりはなかったのに、それをルースのヤツが勝手に決めてみんなが
なあなあで見逃していたから冒険に連れてやってたんだ、でなけりゃオマエみたいな自惚れ女こっちから願い下げだ!!」
「おい、ベイン!!」
「なんてこと言うんだよ!!」
ベインの暴言に仲間たちがたまらず声を上げる。
「彼女のおかげで冒険ができるようになったんじゃないか!なのにその言いぐさはないだろ!」
「そ、そうですよ、僕たちこれまでずっと彼女に助けてもらってたんですよ!」
「なぁーにが助けられただ、バカバカしい、」
フィニィを擁護する仲間たちをベインは鼻で笑った。
「まともに戦うのはいつも前衛で後ろは魔法で援護だろ。で、ソイツは何をしてたんだ?何もしてないじゃないか」
ベインの言う通り、戦闘中盗賊はアイテムを使うか、何らかのアクシデントで前衛が戦えなくなった時以外は戦いに参加することはない。
「宝箱を手に入れたときくらい働くのは当たり前じゃないか、そうでなけりゃこんな女ただのお荷物さ」
「!!……」
俺を罵倒していたはずが、いつしか矛先はフィニィに向いていた。
それを聞きながらフィニィの顔が怒りで次第に強張っていく。
“いけない!”
俺の中で嫌な予感がざわめきだす。
「だいたい最初に会ったときのこの女の格好覚えてるか?ありゃあ冒険者っていうより連れ込み宿の…」
「やめろ!!!!」
次の瞬間、ベインのセリフをさえぎって俺は叫んでいた。
「!?」
「ルース…!」
頑なに黙っていた俺が突然叫んだことに、ベインもフィニィも仲間たちも皆一様に驚いた。
「な、なんだよいきなり!!もうシカトは終わりかよ!?」
「ベイン、俺が悪かった。本当にすまない。みんなにも迷惑をかけた、今日みたいなことはもうしないから許してくれ、頼む…!」
俺はベインに、みんなに頭を下げ許しを乞うた。もとは俺のせいなのだから当然なのだが。
「まあそう謝られちゃ仕方ないね」
「ホント、しっかりしてくれよルース」
「まったく一時はどうなるかと思ったよ」
「ああ、今日はもう寝たいよ」
みんなは俺の謝罪を受け入れた。このままベインの暴言を聞かされるより早くこの場を収めたかったのだろう。
もっとも、ベインはその気などなかったのだが、足早に立ち去ったみんなを見て意気を削がれたらしく、舌打ちながら
自分も酒場を後にした。
「よく言ったね、ルース」
フィニィが声をかける。
「ホントあたしまでどうなるかと思ったわ〜〜、せっかくだからあたしと一杯付き合わない?」
「いい…ひとりにしてくれ…」
「え?…ルース?」
フィニィの誘いを振り払った俺は酒場を出て、あてもなくさまよい歩きだした。
いったいどこをどう歩いたものか、俺はいつしか街を見下ろす塔の上で一人泣きじゃくっていた。
大の男がこんな風に泣いているなんて、とても恥ずかしくて見せられるものではない。
朝、鑑定さんから言われたことが、ベインが吐いた暴言が、心をさいなみ、とめどなく涙を流させる。
自分がとてもたまらなく惨めで情けなかった。
俺はベインを口うるさいウザい男と内心小馬鹿にしていたが、俺自身はどうだったのか。
冒険者になりたかった女の子を娼婦みたいに抱き、本当のことを言い当てられ動揺したせいで仲間を危険にさらした。
俺はどうしようもない最低のクズ野郎だ、そう思うと涙が溢れかえり、嗚咽をまた繰り返してしまう。
そうして俺はただただ泣き続けていた。
どれくらい時間が経っただろうか。
「ルース、ルース、」女の声が俺を呼んでいる。
顔を上げると、横でフィニィが心配そうに俺を見ていた。
「フィニィ!なんでここに…!」
「ちょっと様子が変だったから気になったのよ。アンタたちより街には詳しいからすぐ見つかったけどね」
「そうか……じゃあ見られていたのか…ほんと情けないな……」
「ううん、あたしが来たときには泣き疲れて眠ってた。でも、そんなことはどうでもいいの」
そう言ってフィニィは俺の手を取り、握った。
「鑑定さんから今朝のこと聞いたよ。彼女に相当言われてヘコんでたんだね」
「………」
「鑑定さんはあたしの事情を知ってるし、彼女も色々あったから思わずあんなキツいこと言っちゃったけど、あんなに
気にしてたなんて鑑定さんも意外だったみたい」
「フィニィ、俺は…」
「ルース、アンタあたしから誘ったこと言わなかったのね。それにあたしの裸を見て何て言ったのかも」
「そ、それは…その…」
「あたしね、本気でルースとしたかったから自分から誘ったし、ルースにキレイだって言われてとても嬉しかったんだよ。
だからルースが自分を責めることなんかないの、それに……」
「それに…?」
「ベインがあたしを娼婦みたいって言いかけたのを止めたよね。あれ、あたしのためにしてくれたんでしょ?」
「さあ、それはどうかな……正直言うと俺もベインと同じこと考えていたから…」
「それでもね、あんなボロクソに言われても頭を下げてちゃんと詫びるなんて、やはりルースは優しくて立派な男だよ」
「お、俺が?優しくて立派??冗談だろ!?」
フィニィの歯の浮くような言葉に俺はまたしてもみっともなく動揺してしまう。
ありえない、俺はフィニィが言うようなそんな男じゃない。だがフィニィはなおも言い続けた。
「ルース、あんたは信じられないかもしれないけど、みんなアンタのこと頼りにしてるんだよ。なぜだかわかる?」
「そんなのわからないよ」
「あんたが優しくて強い男だからよ。いつも仲間のことを考えて自分から真っ先に動いて決断してきたから、
みんなあんたを信頼してあんたをリーダーのように思ってるの。ベインも態度はあんなだけど、本当は
アンタをリーダーとして認めてるからあんなにアンタに突っかかるのよ」
「ああフィニィ、俺を慰めるためにわざわざそんなお世辞を言わないでくれ、俺がそんな男じゃないのは
俺がよくわかってるんだ、だからもう俺のことはほっといてくれ!」
取り乱した俺はフィニィの手を払いのけた。
(嘘だ、ウソだウソだ、フィニィは俺を慰めるためにこんなことを言ってるんだ、きっとそうだ!)
俺はすぐにでも目と耳をふさぎ、床にうずくまろうとしていた。が、しかし───
払いのけた手がすかさず俺の肩をつかむ。
そして次の瞬間、フィニィの唇が俺の唇と重なった。
「ッッ…!!」
突然の出来事に俺は目を白黒させたまま何もできなかった。
フィニィは俺の頭に手を回し、さらに深い口づけをしてくる。
彼女の吐息に、柔らかい唇の感触に、俺の中のかたくなな気持ちが、次第にほぐれてゆく。
やがて俺が力無くへたり込むと、フィニィは唇を離した。
「ねぇ、落ちついた?」
「……ああ」
フィニィが並んで俺の横に座る。彼女の肌とぬくもりが腕に触れた。
「なんでだよ…」
「ん?」
「なんでそんなに俺に構うんだよ」
「おかしい?」
「だって冒険者のくせに、男のくせに、クヨクヨしてこっそり泣いてたんだぜ?そんなのの面倒を見なきゃいけない
理由でもあるのか?」
「あるよ」
俺の疑問にフィニィは真顔できっぱり答えた。
「だって、あたしのことを思って悩んでたんでしょ。そんなのほっとけるわけないじゃない」
「いや…それは…」
「普通なら娼婦だった女と寝ても気になんかしないのに、ルースはそのことをすまないって思ってたんだよね。
ルースにはツラい思いさせたけど、あたしそれがとても嬉しかったの、」
そう語るフィニィの顔はなんだか照れくさそうだった。
「嬉しかった…?」
「そのせいでルースやみんなが迷惑したのはわかってる……けど、ルースは娼婦だったあたしを冒険者として
仲間として認めてくれてた、それがわかって嬉しかったの、だからルース、もう自分を責めないで。
いつものルースに戻って」
「フィニィ…」
「あたしは金のためでもイヤイヤ仕方なくあんたに抱かれたわけじゃないの、わかるでしょ…?」
俺を見つめるフィニィの目の端に何かが光っている。
涙だ。フィニィは本気で俺を心配している。
そうだ、俺が抱いたのは娼婦ではなくフィニィという女の子なんだ、彼女が求めたから俺は彼女と一つになれたんだ。
娼婦だと知らされても、驚きこそしたが軽蔑できなかった。フィニィは俺たちの仲間で立派な冒険者だったからだ。
それにフィニィみたいな女の子とエッチしたいのは俺たち若い男にとって夢であり憧れでもある。
フィニィに選ばれた俺がそのことで悩んでクヨクヨするなんて、それこそ彼女に失礼なんじゃないのか?
そう思った瞬間、俺の中のわだかまりがみるみる解けていくのを感じた。
「ありがとう、フィニィ」
指でフィニィの涙をぬぐいながら彼女に告げた。
「ルース…」
「まさか一晩エッチしただけの男にここまでするなんて思ってもみなかった。本当にありがとう」
「礼なんていいよ、ルースが立ち直ってくれたらそれでいいの」
「でもさ、俺、あの晩のことがまるで夢のようだったんだ。君と本当にあんなことをしたのか信じられなかったんだ」
「そうなの…?」
「今まで女の子とエッチするのがあんなに気持ち良いなんて知らなかったから、まるで夢を見ていた気分だったんだ。
そこに鑑定さんにあれこれ言われて混乱して勝手に落ち込んで……いや、本当に心配かけて悪かった」
「ふふ、ルースはホント正直だね」
俺の告白を聞きながらフィニィが微笑む。可愛い笑顔だった。
「さあ、もう気を取り直して明日から頑張らないとな」
そう言って俺は立ち上がった。
「もう大丈夫なの、ルース?」
「ああ、大丈夫さ」
気づかうフィニィに応えてみせた、その時だった
「そう……じゃあエッチしようか!」
「……はい…?」
俺は一瞬耳を疑った。
「大丈夫だって言うんならエッチしよ、今すぐここで♪」
そう言うフィニィは屈託のない、満面の笑顔だった。
「ちょっと待てフィニィ、」
突然の誘いに俺はためらった。
「なんでそうなる!?立ち直ったからってなんでエッチしなきゃならないんだ!?」
「ん〜、だってルースが落ち込んだのはあたしとエッチしたからでしょ? だけどそれってルースの思い込み違いからだよね?
もし立ち直ったなら今あたしとエッチしても問題ないよね?」
「まあそうかもしれないけど……けど、さっきの今で言うことか!? それにここをどこだと思ってるんだ、いつ人が来るかわからないんだぞ!?」
そう、ここは街を見下ろす展望塔の真上、いつ誰かが来てもおかしくないのだ。
ていうか、さっきまで真面目に俺に諭して涙まで見せていた、アレはなんだったんだ!?
「えへへ、じゃあ早くしなきゃないといけないよね、見つかる前にね♪」
「ホントにやるのかよ!?」
「やっちゃうよ、だってあたしは娼婦じゃないんだしね♪」
フィニィが慣れた手つきでたちまち俺のズボンを下ろし、イチモツをさらけ出す。
そして俺の了解もないまま、イチモツを手に取り、しごき始めた。
「ッッ…!!」
「うふふ、ルースはこうすると勃つんだよね〜〜、ほらどんどんビンビンになっちゃうよ〜?」
柔らかい手の中で刺激されるイチモツが、みるみる硬くみなぎり反りたってゆく。
娼婦は辞めても、この手際の良さは間違いなく娼婦だ。
「あはっ、勃った勃った、ゆうべも見たけどやっぱルースのモノってスゴくイイよね〜〜」
「そりゃどうも……」
限界まで勃ち上がったイチモツをトロンとした目でフィニィが眺める。
興奮で顔を赤らめ、唇を舌でしきりに舐め回すその様子は、まさにエッチ大好きな女の子そのものだった。
「じゃあいただきまぁ〜す、ふぁ…」
「っく…!!」
熱く濡れた舌がイチモツに触れる。
スジを、竿を、丹念に味わうようにフィニィの舌が舐め上げる。
たちまち快楽の刺激が俺の背筋を電流のように駆け上がった。
「うふふ、気持ちいい?気持ちいいのルース?」
「なんの、これくらい…!」
「ならもっと気持ちよくしてあげる♪」
その直後、敏感な先端にフィニィの舌が襲いかかった。
張り詰めた先やカリ首に絶妙な舌使いを受け、俺の中の快感が一気に跳ね上がる。
「お、お、おおお、」
「ふふふ、どう、ルース、イキそう?イキそう?どうなの?どうなの?」
昨晩まで童貞だったイチモツは怒涛の快感に今にも暴発しかけていた。
「ふふ、もうギンギン〜、もう少しで出ちゃいそう〜〜」
鈴口からにじみ出た先走りをネトネト舌先にからめ、前歯で張り詰めた先端をカリカリなぞる。
もはや俺は達する直前だった。
「フ、フィニィ、俺もう…」
たまらず限界を訴える。だがそれを聞いてフィニィは意外な行動に出た。
「だぁ〜め、ルースにはもっと気持ちよくなってもらうんだから♪」
そう言うと、フィニィは上着の裾に手をかけ、一気にまくり上げた。
ブルンと弾みながらたわわな乳房がまろび出る。
ゆうべ存分に揉みまくり、ねぶり回し、吸いまくった魅惑的な乳房だ。
ゴクリと喉を鳴らす俺の前で、フィニィが乳房の間にイチモツを挟み込んだ。
「お…ぉおおぉおッ…!」
「えへへ、これは初めてだよね?おっぱいにはこんな使い方もあるんだよ?」
柔らかく、それでいてムッチリとした乳肉が、イチモツをギュウギュウと包み込む。
アソコとも口の中とも違う未知の快感に、たまらず声を上げ、のけ反った。
「くぅぅッッ!!うおおおー!!」
「ねぇルース、あたしのおっぱい気持ちいい?どう、気持ちいい?」
「ああッ、いいよッ!フィニィのおっぱいは最高だッッ!!」
「あははっ、ホントにぃ?」
「本当だッ!!本当に最高だッッ!!」
「ふふふっ、そう言われるともっとしたくなっちゃう〜!」
乳房を抱える手が更に動きを増す。フィニィの乳房はより甘美な快感で俺のイチモツを包み、責め立てた。
「ああ、フィニィ、フィニィ、俺もうダメだ、ガマンできない、」
「もうイッちゃうの?うふふ、いいよ、あたしのおっぱいでイッて、ルース!」
乳房の間から出たイチモツの先にフィニィがキスをする。その刺激が呼び水となり、俺の快感が弾けた。
「うおおおおおおお━━━ッッッ!!!!」
雄叫びとともにイチモツが脈打ち、熱いほとばしりを吹き上げる。
ビュッ、ビュッ、と放たれる精液がフィニィの顔や乳房にぶちまけられ、白い肌はネットリとした白濁に汚されていく。
射精がようやく治まると、フィニィはすっかり精液まみれになっていた。
「うわあ……ちょっと出しすぎたかな……」
自分の出しっぷりに我ながら驚いてしまう。他人はどうなのかはあえて知りたくはないが。
しかしフィニィの反応は違っていた。
彼女は顔や乳房にかかった俺の精液を指ですくい、口元に寄せて舐めていたのだ。
「ふああ……こんなにいっぱい……ステキ……ああん…!」
指に絡む白濁をしゃぶり、濃厚に臭いを嗅いで感嘆の声を上げるフィニィ。
床にへたり込み、ウットリとした表情で精液を味わう彼女はすごく淫らで、そしてキレイだった。
(本当にエッチが大好きなんだな……)
娼婦は嫌だが、エッチは大好きというフィニィの言葉は本当なんだとつくづく実感してしまう。
誰も誘ってこなくて待ちくたびれたとも言っていたが、もし誘われてたら誰でもよかったのだろうか。
ラルフ、デイル、クレイ、カイル、こいつらならまだしもベインでもよかったのか。
恋人でもないフィニィが誰としようと構わないのだが、もしベインが俺より先にフィニィとやっていたらと
思うと、頭が痛くなりそうになった。どう良い方に考えても今より10倍はウザくなるのは間違いないからだ。
もっとも、俺たちにフィニィを誘う度胸がなかったおかげで俺はフィニィとエッチすることができたわけで、
彼女に選ばれたのはラッキー以外のなにものでもない。
この時もこうして俺はフィニィとエッチをしているが、これで俺とフィニィが恋人同士になったかと言われると、
なんか違うとしか言いようがなかった。
部屋に誘ってもらって、筆下ろしをしてもらって、落ち込んだ自分を励ましてもらってその上またエッチしてくれたのに
恋人じゃないというのは自分でもおかしい気がするが、そういうのは俺とフィニィには当てはまらない、そんな気がしてならなかった。
いささか身勝手な考えとも思えるが、それは後になって正しかったと俺は知ることになる。
「ねぇ、ルース…」
精液を堪能し、オンナに火のついたフィニィが俺に迫ってくる。
「アタシももう我慢できないの…こっちにも熱いのちょうだい…」
フィニィは下半身の着衣を脱ぎ捨て、指でアソコをいじくりだした。
クチュクチュと卑猥な音を鳴らし、内股にタラリと淫らな汁が垂れる。
「ああ、わかってるよフィニィ、今すぐ入れるから尻をこっちに向けてくれ」
「うん、はやく入れて入れて♪」
後ろを向いたフィニィが尻を突き出す。乳房に負けず劣らず白い肌にムッチリとしてまろやかないい尻だった。
「入れるぞフィニィ…」
「ああん、じらさないでぇ…はやくぅ、はやくぅ…」
再び反り返ったイチモツを手にし、俺はフィニィのアソコに狙いを定めた。
ひくつく肛門の下で、フィニィのアソコが顔をのぞかせる。
ぷっくりと肉厚の会陰を開くと、真っ赤に充血した花びらが濡れて艶をおびていた。
秘所の中心には上から膣口とオシッコの穴、そしてフィニィが“お豆”と呼ぶ敏感な部分が並んでいた。
膣口はイチモツが入るのを待ちわびてヒクヒクわななきながら淫らな汁を垂らしている。
ゆうべ、フィニィがベッドの上で自ら広げて俺に見せたとおりだ。
俺のイチモツの先が膣口に触れる。ヌチャリと熱く濡れた感触を先端に感じる。
「ああ、はやくぅ、ルース、ルースぅぅ!」
「ほらよ!」
腰を突き出すとイチモツが膣口にズブズブ入ってゆく。最後まで入る寸前で腰を引くと、思いっきり腰を打ちつけた。
「はぅゔゔゔゔゔゔ〜〜!!!!」
歓喜の声を上げ、フィニィが仰け反る。
俺は更に腰を使い、イチモツの先で膣奥の行き止まりを小突くと、フィニィはおうおうと叫びながら首を振り、床をひっ掻いた。
「あああああいい、おくいい、ガチガチチンポでもっと突いてえええええ〜〜!!!!」
火照った肌に浮かぶ玉の汗が周りに飛び散り、フィニィの身体がイチモツを求めて打ち震える。
フィニィの腰を抱え、角度をつける。そして俺はひたすら腰を使った。
ジュブジュブと濡れた肉をえぐる音と腰と尻とがパンパン打ち合う音が鳴り響く。
フィニィの中は深く突くとギュッと締まり、イチモツを引けば惜しむようにイチモツを食い締め、突く時には緩くなる。
フィニィしか女を知らなかった俺だったが、これは極上のアソコだと確信していた。
「うああああルースぅ、気持ちいいよぉ、このままアタシを犯してよおおおお、チンポキチガイにしてええええ!!」
イチモツを突き立てるほど、フィニィは卑猥に、淫らに泣き叫ぶ。
快楽に酔い、メスの悦びを露わにするフィニィの恥態は俺の中の欲情をいたく刺激し、更に激しい交わりをうながした。
「そんなにチンポが好きか、この淫乱!だらしない顔しやがって、恥ずかしくないのか!?」
「あああ、だって好きなんだもん、チンポで突かれるとアソコがキュンってして気持ちいいんだもん、」
「へえ、そうかい、チンポぶち込めば誰にでも腰を振るんだな、この淫売!ほら、大好きなチンポだぞ、奥まで味わえ!!」
「ふあああッッ!!ヒドいいいい、でもうれしいよおおおおお!!!!」
俺とフィニィは互いに卑猥な言葉を吐きながらひたすら交わり続ける。
そして俺たちが達する時が来た。
「うおおおおお、イクぞフィニィ、ぶちまけてやるぞおおお!!」
「うん、イッてルース、アタシの中でイッてええええ!!」
「おう、イクぞイクぞ、うううううう〜〜〜ッッ!!!!」
「来て、来て来て来てえええええ〜〜〜はヒィイイイイ〜〜ッッ!!!!」
激しい腰使いから深い一突きの直後、俺のイチモツはフィニィの中で弾けた。
力強く脈打つイチモツを膣肉が締め、さらなる射精をうながす。
フィニィの乳房でイッた時よりイチモツは精液を放ち、フィニィの奥を満たしていった。
「ハァ…ハァ……」
「はぅん…ん…んん…」
一戦終えた俺とフィニィは床に横たわり、絶頂の余韻にひたっていた。
「……すっごく興奮したね、ルース」
「ああ…何だかんだ言って最後までやっちまったな……」
「でももう元気になったよね。よかった♪」
「そうだな。まさかエッチまでするとは思わなかったが……」
「もういいじゃない、あたしもルースも気持ちよかったならそれでいいんだから」
「そうか、そうだな……」
「じゃあ今日はもう帰ろ帰ろ、」
俺とフィニィは乱れた着衣を直し、何事もなかったかのように塔から降りた。
「あ…フィニィ…ルース……」
俺たちが塔から出てくると、入口の前で鑑定さんが待っていた。
「鑑定さん、どうしてここに…」
「ルース、あなたに謝りたくて待ってたの」
「謝る?俺に?」
「今朝はひどいこと言ってごめんなさい……私、あなたとフィニィとのこと思い違いしてて、それでつい……
フィニィが話してくれなかったら私あなたをもっと責めてたかもしれない。本当にごめんなさい…」
鑑定さんは申し訳なさそうに深々と頭を下げた。
「もういいよ、やましいと思ってたからあんなことになったんだ。君が悪いわけじゃないさ」
「でも…」
「もう俺の中では終わったことだ。鑑定さんも気にしなくていいよ」
「………」
鑑定さんは納得しきれないようだったが、俺にこう言われてはどうしようもなかった。
しかし、まさか鑑定さんがこんなに気にしているとは思ってもみなかった。
俺はこのとき、自分のことでヘコんでいる俺を嬉しく思ったフィニィの気持ちがわかるような気がした。
それから>>5に続くわけで。
前スレが読まれる前に落ちたらどうしようという心配から再投下したのですが、保管庫に入れられれば問題なかったですね。
スレ汚し失礼しました。 これだけの長編久しぶりです
いいものを読ませてくださりありがとうございました
勿論ウィザードリィシリーズはオススメRPGですよ!?♪。
保管庫のぞいたら保管されてた。ありがとう管理人さん。
しかし前スレ落ちないね。
>>25どういたしまして!
前スレはちょっと前まで500KBギリギリラインで頑張っていたので、落ちるとしたら今夜以降ですね。
>>626以降は容量を超過させるために書き込まれたものと思われますし、保管庫的に全文入っても特に問題なかったです。 保管庫管理人さんに少し質問があるのですが、仮にUploaderにHTML形式でupするとして、
文字色を保管庫準拠にしたい場合、文字のカラーコードは何番になるのでしょうか?
差し支えなければお教え寝返ると有り難いです。
>>26
保管庫と文字色・背景色を同一にする場合は、bodyタグに以下にご指定下さい。
<body text=#CC6600 bgcolor=#000000>
その他、文中の文字色は主に red green gray silver などカラーネームを用いたり、
簡単な拡大縮小は big や small で指定したりしてます。
各HTMLなどのソースを参照していただけるとわかりやすいです。
(ミラーサイトのソースにはFc2側が挿入するスクリプトも含まれます) >>29
早速のご返答、痛み入ります。
なるほど。右クリックでソースを参照すれば全て見られたんですね。
しかし、不慣れだとHTML化もなかなか手間がかかりそうなので、
Uploaderにupする時でも素直にtxt文書で落とした方が無難かな。
ともあれ今後、HTMLでupすることがあれば参考にさせて頂きます。
お手数をお掛けいたしましたが、どうもありがとうございました。 久々にFC版を遊んでみたらやたら妄想が止まらないので
なにか書いてみようかと意欲はあるのだけどゲームも面白い…
ウィザードリィは妄想癖のある人間には本当ご飯何杯でもいけるエロゲやで
SS書くうえでの最大の敵は面白すぎる原作ゲームだよ
フルプリーストpt回復縛りプレイとか
レベル1ptで宿屋禁止どこまで行けるかプレイとか
RoW全裸で地雷原ダメージ測定マッピングとか
ニンジャ使用禁止装備禁止でカエルや熊の置物、ブルーリボン、各種鍵のみ携帯可なプレイとか
ネタ探しの名目ではじめたプレイが面白すぎて
全然筆が進まない
3Dダンジョンだからこそ妄想を掻き立てられるんだよね
忍者が全裸なのも必要最小限の情報しか与えられてない事からはじまってるし
どんな小説になるかわかりませんが新作楽しみにお待ちしてますので頑張ってください
保管庫にリンクのあるAxfc Uploaderを用いてtxt形式でSSを上げようと思ったのですが、
規約を読むとあそこって猥褻物のupは禁止事項に入っているんですね。
エロパートがほぼ壊滅なので、スレへの直接投下も躊躇われるところ。
そこまで杓子定規に気にすることは無いかとも思いますが、
18禁のこの板を通して、pass付きupの場合はどうなるものか。
18禁投下ありのUploaderで使い勝手のいいところってあるでしょうか?
ttp://u4.getuploader.com/wlc18/の18禁うpろだあたりかな。
* おおっと *
と、思ったら上記のUploaderは数年も前から動いていなかった。
失礼いたしました。
猥褻物ってエッチなもの全部ってことじゃなくて
モロマンとかモロチンの画像データのことじゃないの?
あ、確かに。
次のすべてを満たす場合との項目内に「画像又は映像」とありますね。
お騒がせいたしましてすみません。
では、注意書き等々。
パロはともかくエロの分量が非常に少なくスレの趣旨とは逸れますので、Uploaderを
用いての投下とさせていただきます。形式はzip内にtxtファイル。
軽い内容の話のため、重厚なものをお望みの方の趣向に沿うかはわかりかねます。
* NGワードは異種姦 *
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2691901.zip
DLkeyは Wiz
* 保管庫管理人さんへ *
お疲れ様です。ネット上での投下時に必要な行毎の文字数調整を行っていないため、
勝手ながら保管は無しでお願いいたします。文字数調整を施すか、小ネタとしてまとめ
直す機会があれば、お世話になることと思います。
42rm*top.jp2012/11/28(水) 21:08:47.77ID:ZZX+Rpx3
業界最低価格
取引安全!
10万G=13円=14wm
rm*top.jp/hb_content.php?id=252 *をぬけてください
久々の投下?乙でした
オチまでまとまってて面白かったんですが
も、もうちょっと普通のからみ書いてもいいんですよ?
今年になってSSは何本あったかなとなんとなく思ってまとめてみた
1月
・FCの日(前スレ続き)
・寝取られドワーフ♀
2月
リルガミン・初めての夜(未完)
・爆発しろ
・小ネタ全裸忍者
・小ネタ全裸ネタ
3月
・奇跡2(マイルファック)
4月
・奇跡3(マイルファック)
9月
・ノーム魔除け倉庫
10月
・ルースの回想より(前編)
11月
・ルースの回想より(後編)
・巡り会い
続き物は一つとすると合計は小ネタ込みで10本か
まだ年内に投下はあるのかな
年末になれば去年よりかマシな休み日数な企業系にいる職人たちが開放されて
頑張って書いてくれると期待してみる。
コミケなにそれおいしいの
エロさに欠けますが、おそらく5レス程度の小ネタなど一つ。
注意点は * 直接的なエロ描写無し 一部に変態的な単語の羅列 *
では、以下、小ネタ『TAXi』投下開始いたします。
濃密な暗黒の霧の中、彼らは危機に瀕していた。
「やれやれだぜ。呪文封じにダークゾーンと落とし穴の連携、こいつはなかなかに厄介だな」
「さすがに脱出を考えねばなるまい。私も、もう体力が持ちそうにない。アブドルのタクシーを
使うか?」
「魔術師が言ってんのって、あの親父かぁ? でもよ。あの髭、なーんか胡散臭いんだよな。
それによお。前にも一回乗ったけど、おれはどうもあの浮遊感は好きになれないんだよなぁ」
「まあ、魔法も使えん状況では背に腹は代えられん。わしもそろそろ限界じゃ。さっきあやつ
と会ったのは、どの辺りじゃったかの?」
「確か、一旦、回れ右してから三ブロックほど先を左ですよ」
「じゃあ、案内は僧侶に任せるわ。行きましょう」
「ようこそアブドルタクシーへ」
ダークゾーンの中、そこだけが急に闇が途切れた空間の中。冒険者たちの視界に映ったの
は、引き馬のいない馬車、とでも形容すべきだろうか? 黄色く塗られ、丸みをおびた形をした
奇妙な箱形の四輪車だった。そして、その脇に立つのは、黒いフードを被り口元をフェイスベー
ルで覆い隠した一人の女。
濃いアイラインで縁取られた大きな目がエキゾチックな印象を与えるその女は、黒地に金の
刺繍の入った衣装を纏っていた。その乳房のみを覆うホルターのトップスは見事な胸の谷間
を殊更に強調し、深く腰までスリットの開いたスカートは腰から膝の辺りまでピッタリとフィット
して、その美しい脚のラインを惜しげもなく晒している。
しばらく前にここで会ったアブドルとは似ても似つかない、どころか、性別すら異なる褐色の
美女。だが、その女からは、どこかしら彼と同じ異国の空気のようなものが感じられた。
「てめえは誰だ。なぜここにいる」
「ですから、アブドルタクシーでございます」
予想していなかった光景に、思わず身構える冒険者たち。だが、そんな彼らの様子をよそに、
女はあくまで礼儀正しく返事を返す。
「ああ、いやそれはわかったが。しかし、これは……」
「うむ。グンバツな脚をしておるの」
「いや、そうじゃなくってですね」
「さっきここで会った時には、確かに髭面のターバンを巻いた男だったはず」
「ああ。それに、あれがタクシー? 前に乗ったのとは随分違うようだが」
女には聞こえないように呟いた戦士に魔術師が同意した。
彼らは以前、迷宮の第三層を探索している時に、一度だけ、アブドルのタクシーを利用した
ことがある。二人のやり取りを聞き、仲間たちはそれぞれにその時のことを思い出していた。
アブドルのタクシー。その外観は、リルガミンより遙か南の地方ではリキシャとも呼ばれて
いる、いわゆる一つの人力車である。ただ、最大六人の冒険者を乗せるため、その大きさは
大型の二輪馬車ほどもあった。
料金を支払って六人全員がタクシーに乗り込むと、アブドルとは別の痩せた男が、それを軽
々と引っ張って走り出した。しかし、その向かう先は迷宮の石壁。慌てる彼らを尻目に、猛然
と壁を目掛けて走るタクシーは勢いもそのままに石壁に激突し、全てが木っ端微塵に砕け散
った――
――そう思った瞬間。彼らは空の上にいた。
空中を走るタクシーは、緩い放物線を描いて下降しつつ進んでいく。後ろを振り返ると、天
にそびえ立つ梯子山の岩壁が凄まじい速度でどんどんと遠ざかっていくのが見えた。
どれぐらいの時間、タクシーに乗って空中遊泳をしていただろうか。しだいに速度を緩めた
リキシャは、ふわりと地上に着陸すると、軽く横滑りをしながら停車した。そこは、ニルダの杖
が作り出すリルガミンの結界のすぐ外。草原の中、そこだけ草一つ生えていない円形の空き
地の中心だった。
「あー。やっぱり、おれ、あの感覚駄目だわ」
「そう? 私は凄く楽しかったけど」
以前使ったタクシーを思い出し、その感想を改めて口にする冒険者たち。そして、記憶の中
のそれと、目の前にあるものを見比べて、再び首を傾げるのだった。
「確かに、前に乗ったのとは全く違うもののようだ」
「まあ、どうでもいいじゃないですか。タクシーはタクシーでしょう」
「そうだぜ。あんな髭のおっさんよりは、こっちの方がよっぽどいい」
「タクシーも使う者が少ないから、サービスの向上を計っとるんじゃないかの」
「女性になっても私は別に嬉しくないけどね。まあいいわ。ともかく送ってもらいましょうか」
そう言って、君主は懐から金貨を入れた革袋を取り出した。
「では、六名様で四万八千ゴールドになります」
ベールの女の言葉に、一同全員が耳を疑った。
「はァッ!? いくらなんでもボリ過ぎだろ! さっきは五千ゴールドって言ってたぞ?」
「いえ、正規料金でございますが?」
戦士の抗議に対し、しれっとした顔で女は返事をする。
「また、随分と足下を見た値段設定ですね」
「くそっ。だが万一があって全滅でもしては意味が無い。おい、みんな。今いくら持っとる?」
彼らが迷宮に入る際には、その万一を考えて、パーティー資金のほとんどをギルガメッシュ
の酒場で待つ司教に預けている。そのため、一人一人が数万もの金を持ち歩くことなどはほ
とんどない。
だが、今回の探索では財宝に金貨ばかりが多かったことが逆に幸いした。仲間全員の持ち
金を集めてみると、合計で六万四千を少し越える十分な額が手元に揃っていたのである。
「じゃあ、これでいい?」
「少しお待ちを……確かに、頂戴いたしました」
女が、受け取った金貨を車に付いた箱に入れると、その上に付いた数字の板がクルクルと回
転して、その合計金額をはじき出す。
「ほう。これは、どんな原理で動いてるんだ?」
「高く付いたわい。全く、いい商売をするのう」
四万八千ゴールドを料金として支払い、男五人が千五百ずつ、残り全てを君主が預かって、
冒険者たちは金の分配を終えた。
「じゃあ、送ってもらいましょうか」
「では、お一人ずつ順にお送りしますので、行き先をお選び下さい」
「は?」
その女の言葉に、一同は困惑の表情を浮かべる。
「いや、お前さん、なにを言っとるんだ? わしらはリルガミンに戻りたいんだが。それに、一人
ずつとはどういうことかな?」
さすがになにかが妙だと思い始めた一行は、一斉に武器を抜き放つと、女を警戒して身構え
た。だが、それでも女はその冷静な態度を崩すことはなく、そこで初めて気が付いたかのように、
ポンと一つ手を打った。
「ああ、わかりました。お客様方、勘違いなさっているようですが、私どもはアブドルのタクシーで
はなく、アブドルタクシーでございます」
「え?」
「ですから、私どもは『ABNORMAL DREAM WORLD TAXI SERVICE』略してアブドルタクシー。
つまりは『ABDUL'S ETHEREAL TAXI SERVICE』であるアブドル“の”タクシーとは違います」
「ハァッ!? それって、名前を語った詐欺じゃねえのか? なんだよ“の”って!」
「その前に、アブノーマルってなんなのよ。アブノーマルって」
「私たちは街に帰りたいだけなんだ。そんな、いかがわし気なサービスはいいから、払った料
金を返してもらおう」
「はあ。詐欺とは聞き捨てなりませんが、まあ、仕方ありませんね。私どもはきちんとした商
売をしておりますので、お間違いになられたというのなら、お受け取りした料金はお返しいた
します」
「当然だ」
「でも、本当によろしいのですか?」
「なにがだ?」
「私どもは、不定期に無作為な場所でしかお客様を拾わないので、遭遇する機会は滅多にご
ざいませんよ。いくら私どものサービスを望んでも、その機会を得られぬまま一生を終えられる
方々も大勢いらっしゃるというのに」
「いや、だからおれたちは今それどころじゃ――」
「折角、どんなアブノーマルなプレイでも楽しめる環境をご用意しているのですが。勿論、夢と
銘打ってはいても、決して幻術の類ではございません。この現実の世界に於いて、如何様な
アブノーマルな夢の世界にでもご案内するのが、アブドルタクシーの売りでございますから」
「……」
「……」
「……その。それは、どんなアブノーマルなプレイ内容でも?」
「ちょっと、なに聞いてるの戦士」
「はい。社会的にはとても大っぴらにできないような性癖にも対応しております」
「例えばどんな?」
「ちょ、盗賊も乗らない!」
「そうですね。軽いところなら、目隠し愛好・猥褻語多用癖・疑似獣姦・体臭愛好・露出願望・
臀部愛好・無毛嗜好・少――」
「いや、十分だ」
女の言葉を遮った魔術師にホッとした表情を浮かべた君主だが、その表情は一瞬にして崩
れ去ることになる。
「もっと、アブノーマルな……とりあえず中級あたりを聞かせてくれ」
「なにを言ってるのあなたまで!」
「中級なら、そうですね……眼球愛好・矮人嗜好・幼児性愛・妊娠性愛・母乳愛好・毛髪性愛・
浣腸愛好・嗜尿症・睡眠愛好・処女凌辱症――」
「も、もう止め――フグゥッ!?」
「もう一つ上を聞かせてもらいたい」
叫ぼうとする君主の両腕を戦士二人が押さえ、彼女の口を塞いだ盗賊が、その更に先を促す。
「さすがに、私の口から言うのは憚られますが……まあ、これも仕事です。仕方ありませんね」
「それで?」
むしろ、その女の口からそれを聞きたいとばかりに、僧侶が身を乗り出した。
「では。肉体欠損嗜好・埋葬愛好・低酸素愛好・嗜糞症・吸血症・死体性愛・食――」
* プツン *
「いい加減にしろぉッ! この変態のビチグソ野郎どもッ!!!」
これまでその口から発せられたことの無い口汚い言葉を発しながら、君主が男二人を壁に叩
き付けた。彼女はそのままツカツカと女の方に詰め寄り、その胸ぐらを掴んだ。女のホルターが
捲れ上がり、その美しい形をした乳房が露わになる。
「あなたもあなたよ。仕事だからって、女がそんな、そんな言葉を次々と並べ立てて!!」
だが女は、そんな君主の剣幕にも臆することなく、腰帯に挟んでいた一枚の羊皮紙を取り出
し、それを君主の顔の前にスッと差し出した。
「女性の方向けには、このようなメニューもございますが?」
「なにが女性向けのメニューよ! こんなも……のッ……え? 本当に…………嘘ォ!?」
女の胸ぐらを掴んだ手を離して羊皮紙を受け取ると、君主は目を瞬かせながら、その文面を
食い入るようにして読んでいる。そんな君主を尻目に、女は乱れた着衣を整えて男たちの方に
向き直った。
「ちなみに、お時間は四時間のコースとなっております。さて、いかがいたしましょうか。お・きゃ・
く・さ・ま?」
「よろしくお願いします!」
君主も含めた六人全員が、異口同音に同意の言葉を叫んだ。
「ご利用、ありがとうございます」
タクシーの扉がゆっくりと開き、ベールの隙間から覗く目を弓形に細めて、女は初めての微笑
みを見せるのだった。
* * *
アブドルタクシーから最後に出てきた君主は、ポーッと熱に浮かされたような夢見心地の表
情を浮かべていた。すでに車の外で待っていた男たちも、一様に心ここにあらずといった様子
で、思い思いの場所に座り込んでいる。
順に一人ずつが車の中に入り、中で待つ女に行き先を告げると、アブドルタクシーは走り出
す。そして到着地点で、乗った時とは逆の扉を開くと、そこはもう自分の望んだ夢のような現
実世界。四時間の間なら、どんなアブノーマルなプレイでも思うがまま。追加料金として、一
時間につき一人千五百ゴールドを支払うことで、三時間までなら延長も可能である。
「では、今回のご利用、真にありがとうございました。お客様方に幸運があれば、また、お会
いすることもあるでしょう」
ベールの女は指を揃えて深々と頭を下げる。
「ところで、あんたとのプレイはできないのか?」
「私はあくまで案内役ですので」
「おれも彼女となら、すぐにでもお願いしたいんだけどな」
誘いをかける戦士を軽くあしらう女を眺めて、もう一人の戦士が残念そうに言う。
「そもそも、もう料金が払えないだろう。それに私は今すぐにはちょっと無理だ」
「一体、どんな激しい変態プレイをしたんですか魔術師?」
「それを言うなら僧侶もじゃろ。多分、お前さんが一番、普通じゃないわい」
「それはあなたも一緒でしょう。ちなみにぼくは霊――」
「やめて、聞きたくない。それより、早くアブドル“の”タクシーを見つけて帰りましょう?」
「そうだな。とりあえず宿に帰って寝たいわい」
君主の言葉に同意して、男たちも重い腰を上げる。
「じゃあ、行くか。あ、でも、実はおれ、延長したからすっからかんなんだよな」
「帰ってきた時間がほとんど一緒なんですから、みんなわかってますよ。最初に戻ってきた人
がどうだったかはわかりませんが」
「最初はわしだ。しかし、わしも延長したから、文無しだな」
「と、なると全員が延長したのか。最後に戻ってきたということは、なにげに君主も延長したん
だな。まあ、君主には八千五百ほどは預けてあるから問題あるまい」
「あ。その、えっとぉ。私……さ……間」
なぜだか、後ろめたそうな様子で、もごもごと言葉を濁す君主。
「ん、どうした君主?」
「だから。……私、三時間、延長しちゃったからぁ、もう四千ゴールドちょっとしかお金が残って
無いの!」
「はい? え、お前、あんだけ言っててそんなに楽しんできたのかぁッ!?」
「だって! しょうがないじゃない、あんな、あんなこと」
自分のしてきたプレイの内容を思い出したのか、君主は顔を真っ赤にして顔を隠した。
「今更、恥じらうなよ!」
「せめて、二時間までにしとけば、最低限必要な五千ゴールドは残っただろうに」
「だって、誰か一人ぐらいは延長せずに戻ってくるかと思ったから!」
「いや、それ以前におかしくないですか? 君主が戻ってくるのに、我々とそれ程に時間の差
があったわけじゃありませんよ」
「あ、それなのですが」
と、まだその場に留まっていたタクシーの窓からベールの女が顔を出す。
「タクシーの行き先で起こったことは、紛れもなく全て現実なのですが、あの空間そのものは
魔法的な空間ですので、ここと時間の流れは違いますよ」
「もしや、あちらで過ごした時間と、こちらで経過する時間には食い違いが出る。と、いうこと
なのかな?」
瞬時に女の言いたいことを理解した魔術師が質問をする。
「ええ。といっても、ご安心下さい。向こうでの一時間がこちらの一年などということはございま
せんから。むしろその逆で、あちらの一時間はここでの五分に過ぎません。特に問題は無い
だろうと思って、事前にはお伝えしなかったのですが」
「な、じゃあ。君主は本当に三時間延長したってえのか。羨ましいィィィィーッ! 俺も、あとた
った三千ゴールドあれば、もう二時間あんなことやこんなことができたのに!」
「いや、そんなこといってる場合じゃないでしょう」
「では、ごきげんよう皆様。またのご利用の機会があることを願っております」
と言うやいなや。女が乗り込んだタクシーはダークゾーンの中を、どこへともなく走り去って
いった。そして、辺りは再び重苦しい闇に包まれた。
「さて、ぼくたちはどうします?」
「どうするもなにも、足らずの千ゴールドを稼ぐしかないじゃろうな」
「私も盗賊も運が悪ければマハリト一発で死ねますね」
「なあ、君主。いきなりだが、お前に一つ頼みがある」
「え? 頼みって……それ、今じゃなきゃいけないわけ?」
突然、深刻な声音で語りかけてきた戦士に、君主が怪訝そうに返事をする。
「ああ。今、言えなかったら悔いが残るかも知れないからな」
「なによ。とりあえず聞いてあげる」
「もしおれたちが無事に街に帰れたら――」
男は手探りで君主の両肩に手を置いて、彼女の体をグッと自分の方に引き寄せる。
「帰れたら?」
いつになく真剣な戦士の声に、思いがけず胸が高鳴る君主。
「――お前がしたプレイの内容を事細かに聞かせてくれ」
「…………。ば、馬鹿じゃないの!? そんなこと言えるわけないでしょう!!」
「いいじゃんかよぉ。お前だけ、おれたちより二時間も延長したんだろ? タクシー代が無いの
も、言ってみればお前のせいじゃないか」
「まあ、それもそうじゃの。それに、それぐらいの目標があれば、これからの戦闘にもやりがい
が出るってもんじゃ」
「ぼくも君主がどんなアブノーマルな性癖を持っているのか気になりますね」
「それが我々で実現可能なことなら、なんならもう一度体験させてあげるのもいいだろう」
「異存はない」
「ハッハッハッ。そりゃいい。それなら君主も文句は無いじゃろ」
「おい。なんだか君主がプルプルしてるぞ。また怒らせたんじゃないか?」
実際、彼女は拳を握りしめて、全身を小刻みに振るわせていた。擦れ合う鎧の金属がカタ
カタと鳴る音が暗闇に響いている。
マズい、これは調子に乗りすぎたか。と、男五人がそう思った時だった。
「……き……ろ」
呻くような声で君主がなにごとかを呟いた。
「どうした? ごにょごにょと君主らしくもない」
「せ……え……ぶろ」
「だから、なんだと言うんじゃ?」
「精液風呂ッ! せ・い・え・き・の・お・ふ・ろ!!! それが私のしてきたプレイ!」
「ハアァァァァアァァ〜〜〜〜〜ッ!?」
「い、言ったからには、みんなで無事に帰って、絶対に実現してもらうわよ! ほら、なにをボ
サッとしてんの! 残り千ゴールド、どうやってでも稼ぐんだから!!」
「オ、オイ。引っ張んなって」
「あやつ。なんか、フッ切れたの」
「ああ。完全にフッ切れたな」
「よし、やるぞ。なんだか生き残れそうな気がしてきた」
「ぼくもですよ。彼女をどろどろにせずに“R.I.P”なんて死んでも死に切れませんからね」
意気を上げて二人の後を追う四人。その前方ではすでに剣戟の火花が散り、君主の発する
甲高い気合いの声が闇を裂いて響き渡るのであった。
〜 了 〜
以上、投下終了です。
>……え? 本当に…………嘘ォ!?
ビチグソ野郎共から一気にエッチなことに興味津々な君主ちゃんかわいいGJ
乙でしたー
口調の書き分けでなんとなく誰が喋ってるかわかるのが上手いな
こんなアブドルなら帰りはマロール使わずにタクシー安定
投下乙
LoLネタってなにげに珍しいねw
君主ちゃんかわいい
57名無しさん@ピンキー2012/12/17(月) 18:01:30.74ID:3fz0ffp9
ここしばらく保管庫を時々見てただけでスレは見てなかったけど
1ヶ月ぶりぐらいに投下きたんだと思ってスレ覗いたら間にも投下があったんですね
どちらもいい出来だったし折角だから勿体ぶらずに保管ありにしてほしいなーと思ったり
規制なのでロダから上げます
人♂とホビ♀のゆるい内容です
外伝1ベースですがあまり意味がないかもしれません。パスはWiz
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2736527
おお。暮れのこんな時期に投下が
外からなんでろだから落とせないけど、年が明けてから読ませてもらお
来年は投下がたくさんありますように
ぬぅ、BUSIN0の双子エルフ陵辱物書いてくれる作家さんはおらんもんか…
もう何年も願ってるけどあの双子そんな人気ないのかな?
マイルフィックのモデルのパズズ神像は股間から蛇が生えてるらしいな
夢があるよな
玄室の封印を破って這い込んできた盗賊たちは、ランプの照らし出す室内の様子に息を飲んだ。
一見しておびただしい黄金の輝き。光の差す先はいずれも金または銀器のきらめきに満ちていた。
あるいはエメラルドの微光。宝器を捧げ持つのは等身大の陶製人形たち。その彩色にも朽ちた様子がない。
明らかに外気に触れたことがない、ここは手付かずの室だった。盗賊たちの眼前に開かれて。
玄室の四方は五、六メートルばかり。整然と収められた宝物に、盗賊たちは興奮を抑えて息を殺す。
手前から奥へ並ぶ埴輪は宮女を象り、それぞれが乳香、肉桂、サフランなどの香料を捧げていた。
朱や青の鮮やかな衣装、身を飾る玉の櫛、緑石の指輪やネックレス。
人形たちは、彼女たち自身が祭壇となって、玄室の奥なる何者かを礼拝する形をとっていた。
ここは貴人の住まいだった――だが、皇帝その人の室ではあるまい。
魔道皇帝ハルギスの墓所は、広漠たる砂海に突如口を開いた地下都市だった。
皇帝ハルギス、かつてこの地に栄えた古代帝国の一代の主。しかし歴史にその名は知られていない。
陥没によって発見された遺跡は周囲数キロ、とつてもない規模を持ち、何層にも連なる地下構造があった。
刻まれた碑銘はハルギスの名を語っているものの、皇帝の墓室は地下深くにあっていまだ発見されない。
現在発掘の及んでいる部分は、皇帝に殉死した数千とも言われる人々の墓室群。
皇帝が死んだとき、彼の宮廷に使える人々は強制か、あるいは自ら望んでか、自死して墓所に赴いた。
それらミイラの収められた石棺と、石棺を収めた墓室が数知れず地下から発見される。
墓室と、墓室の間に張り巡らされた通路は蜘蛛の巣状に広がり、遺跡の地下構造はひとつの迷宮をなす。
巨大な合同墓所だった。死せる皇帝は生前の宮廷を死後にそっくり移したのだ。
墓室の配置は生前の宮廷における厳格な序列に従い、高貴な者ほど深い層に収められた。
数多い下吏は地上に近く浅い層へ。これらは一部屋に棺を並べて合葬される。
墓所建設に携わった人夫たちさえ、くびり殺され、個々の棺もなく土壁に塗り込められていた。
殉死者のさらなる殉死者として。貴人らの死後の奴隷として。あたかも死者の都ネクロポリス。
そして死都には、古代帝国の集めた富が、千年を経て損なわれずに保存されていた。
遺跡の迷宮に踏み込む者たちは、凄まじいまでの死者の数を目の当たりにしておぞ気を震う。
通路に散乱せんばかりの白骨は千年昔の虐殺を伝え、地下は死者の怨念で満ちているかのようだ。
だが、玄室の封を破って内部に押し入るとき、盗掘の魅惑は恐怖さえ忘れさせた。
財宝はあった。それは古代の信念によって、貴人たちの死後の生活のために蓄えられたもの。
黄金器、宝珠、宝石細工。手に取って帰るばかりで一財産は容易、選り取りは自由。
――発見される黄金の噂は、墓から墓へ、古代の墓穴をあばき続け、副葬品を漁り歩く者たちを生む。
それは遺跡発掘を指揮するアルマール領主ウディーンの目論むところ。
ザファル、と誰かが名を呼ばわる。ザファル、お頭よ。
六人の盗賊はあらかた玄室を調べ終え、副葬品の財宝類に存分に目を楽しませた頃、
これからひとまとめに荷造りにかかろうというところ――その前に、いや、その最後に
もうひとつ確かめなければならない品がある。すなわち玄室の最奥なる、重い石棺そのものを。
ザファルよ、財宝へのあんたの嗅覚は確かなものだ。こうして、手付かずの墓室を探し当てる目利きは。
見よ、この部屋いっぱいの一財産を。誰もまだこの部屋にたどり着いた者はいない。
あんたは他の人間の目には止まらない隠し扉を見分け、手下の俺たちに存分のいい目を見せてくれる。
この地底のハルギスの墓所で、あんたはまるで自分の庭のように振る舞うのだ。
扉に刻まれた恐ろしげな呪いの文句を気にもかけない、玄室を守る妖怪どもを恐れたこともない。
あんたときたらまったく腕利きだ。だからザファル、お頭よ。このお宝もあんたに第一の権利がある。
五人の手下に推され、盗賊の頭ザファルは、浮彫の施された棺を薄笑いして見下ろす。
玄室に並ぶ陶製の人形たちは、皆、一様にこの棺を向いて供物を捧げているのだ。
この棺こそ小さな石室の主。いにしえの貴人であろう。さて、その顔を拝まないではいられない。
なんと言っても、墓に収められる財宝の最も高価な品は、他ならぬ死者が身につけて棺の内にあるもの。
ザファルと五人の盗賊は棺に手をかけ、重い石の蓋を滑らせていった。
ゴゴ、ゴゴゴと、鈍い音を立てて蓋が動いていく。開ききるより先に、内部にランプが差し込まれた。
棺の内に横たわるもの、それはおよそ干涸らびてミイラ化した遺体であろう。古代の貴人の残骸。
経験上ザファルの予期したのもそんなものだったし、盗賊たちもミイラなら見慣れていた。
地上のアルマールの街では、遺跡から運び出されるミイラの欠片が薬品として捌かれるくらいだ。
――しかし、これは、なんだ?
光の中に、白い死装束の絹が広がる。布地はたっぷりと膨らんで棺いっぱいに溢れていた。
千年のあいだ外気に触れぬまま、腐朽も褪色もなく、純粋な艶やかな白銀のいろ。
ふっくらと膨らんだ胸の上に置かれた両手。細い指は繊細で、爪に施された染料さえ鮮やかだった。
そしてその顔――まるで眠っているかのように、目を閉じて安らかに憩う死者には、
乾燥したひび割れも、醜い皺もない。つい今しがた眠りについたかのような、生きているかのような
みずみずしく若々しい、少女の寝顔だった。
醜くおぞましいものを想像し、待ち受けていたところに、思いがけず出くわした優美可憐な姿――
それもまたこの地下墓所の暗がりでは、ある種の恐慌を招いた。「こりゃあ、いったい…?」
盗賊のひとりが呟く。「まるで生きているみてえだ。どういうことなんだ?」
死者の顔、その娘の顔が、それほどに美しく、愛らしくなければ、かえって恐ろしくもなかっただろう。
「以前、耳にしたことがある」
盗賊の仲間の一人、悪の戒律に仕える僧侶が言う。
「はるか東方では、貴人の埋葬に水銀を用いる。水銀は遺体の腐敗を防ぎ、瑞々しいままに保つと」
「温かい。体温があるようだ」
死者の頬に触れ、あごを伝って、指先は喉元へ這った。それは一味の頭、ザファルの手だった。
「皮膚には張りがあり、柔らかい。千年も棺の中に眠っていたとは信じられんな。
――お前たち、何をそんなに怯える? この程度の怪異、ハルギスの墓所では怪異の内でもあるまいが」
手下の五人の盗賊を見渡し、ザファルはうっすらと口元に微笑を浮かべた。
「俺たちはこの地下迷宮で、武装した死霊の兵士と剣を交え、幽霊と魔術を競って争うではないか。
たかが棺の中にひとり、生きた女が眠っていたところで、俺には今さら驚くにも及ばん。
おい、お前も触ってみろ。この娘の肌の細やかなこと、手に吸いつくようだぞ」
盗賊たちは戦慄して後ずさった。ザファルはせせら笑った。
棺の中、少女の胸のふくらみの間に、重たげな金のペンダントが置かれている。
表面は鈍く光を反射し、首からは細い鎖が繋がっている。文様装飾の施されたそれは、
古代の貴人が身につけた守り札、死してのちは遺体を守る護符ともなった。彼女の名が刻まれている。
手に首飾りを取り上げると、かすかに衣服が滑り落ち、胸元が緩んだ。
ザファルは唇を歪め、合わせた襟を広げて手を差し入れる。手が動くと、絹はさらさらと音を立てた。
押し開かれた衣服のあいだに、少女の肌がこぼれた。
美しいまるみが露わになった。火灯りに浮いた、つんと尖った乳首。死者のものとは思えない、
ぞっとするほど艶めかしい色に、盗賊たちは身をこわばらせた。
よく見えるように折り広げる。少女のあらわな胸を撫で、手のひらに包んだ。それは柔らかくはずむ。
ザファルは棺に腕を入れた。死者の背に手を入れて抱き起こすと、
肩まで開かれた衣は肌を滑って二の腕まで落ちた。両肩をあらわし、ふたつの乳房を指に弄ぶ。
傾いた首から下がって、ちょうど乳房の間にペンダントが落ちた。
衣服の合わせをかき分けていく。愛らしい胸の間から、鳩尾を伝いくぼんだ臍まで、なめらかな曲線。
肌は死体の色ではない。ランプの暗い光にも血色を感じさせる。
棺から抱き上げて、石床にじかに下ろす。盗賊たちが後ずさった。
小さな尻を床に落ち着けると、びぃっと音をたてて腰までの絹を引き裂いた。
スカートになった下身は乱れて、腿さえもしどけなくあらわす。
長い髪の重さに、頭はかくんとうつむいて、うつむけに睫毛を伏せる。人形のように力なく、
男の手にされるままに床に座る。ザファルの腕は、長い黒髪に埋もれるように少女の背を支えた。
ザファルの大胆さに飲まれて、五人の盗賊たちは声もなかった。
なにを怯えることがある? さあ、よく見ているがいい。
つややかな両脚が開かれ、絹の断片を払いのけると、付け根まできれいにあらわした。
腰に残った金糸の飾り帯。その下に無垢な肌の色、ふっくらと愛らしい丘のふくらみ。
みずみずしい頭髪と比べて、その部分はやや脱色して見えた。淡い金色をおびた体毛を分ける。
ザファルの指先はなんの躊躇もなく、無遠慮に、死者の体をさらけ出した。
いま、少女はザファルの肩にもたれて、眠るように安らかな顔を見せている。
ランプの火の下、手下たちにも見えるように示した秘所は、少女の穏やかな寝顔と対照的に
乾燥しきった石室に、異様なほど潤んだ艶をおびてみえる。
男たちはごくりと唾をのんだ。
目を吸われる五人になおはっきりと示すように、指で体毛を分け、少女のひと筋を下からなぞっていく。
尖端に指をつけて、爪の先に力をこめる。弾力のある肉は、かすかに震えて抗った。
二本の指で押し開く。朱に塗ったような内側を見せて、そうっと爪先を差していく。
そのとき少女の身体が――死体が、痛みにふるえたようにみえた。
「か、顔が」
人形のようだった少女の顔が、かすかに眉を寄せて変わりつつあった。
下身をくすぐる指の動きに応えて、ひくん、ひくんと顎が持ちあがる。
少女はザファルの腕に抱かれ、揺られていた。裸の胸に金鎖を揺らし、少女の体はゆるやかに上下した。
ザファルの指に翻弄される。引き裂かれた衣服はくびれた腰を巻いて、いまは残骸でしかない。
死者が、いまやはっきりと、苦しげにあごを反らした。
「んっ」
音もない石室に、か細く、澄んだ声を聞いた。
「は……っ」
半開きの口から息が漏れ、それは息をした。
投げ出された両脚がぎこちなく動いて、閉じようとする。身を守ろうとする。
ザファルはその間に自分の足をはさんで、強引に動きを封じた。足と足とが絡みあい、争う。
膝に抱きかかえ、抱き寄せる。意識なく拒みつづける。半身をそらし、死者が左右に身をくねらす。
誰ひとり、声もない。乾いた石室に、死者の吐息だけが響いた。
ザファルの指はすでに深く節を潜らせ、掻くように、くり返し執拗に刺激を与えていた。
くちゅっと湿った音がまじった。
盗賊たちは見た。少女の黒い瞳が宙を泳いで、一瞬、大きく見開いた。
ぐんと大きく体がのびる。暴れる身体を、ザファルは押さえ込んだ。
指に侵されたまま、少女は足をもがく。足首の銀環が鳴った。
「あっ……!」
悲鳴がほとばしる直前、ぐいとねじむけ、ザファルは少女の顔を胸に押し付けた。
盗賊たちの前に尻を向け、開かれた秘所に、ねじるように指を埋めていく。
奥まで埋め込まれとき、少女は頭を押さえられたまま、懸命に体をよじった。
一度抜き、ゆっくりと差し通す。眠りの間に責め立てられた体は、二度目には濡れて指を受け入れた。
盗賊の五人は目をむいて、眼前の妖異に見入っていた。
苦悩に喘ぐ息に涙がまじり、少女はひどい混乱におちて、幾度も幾度も首を振った。
いま一度指は離れ、少女の背に置かれた。
それはすでに死者ではあるまい。彼女は確かに息づいていた。
ちぎれた絹の断片を体にまといつかせ、激しく背を起伏させる。
愛撫を続ける男の腕の中に、もがく上半身、両肩と、下身の震えが不調和に混じって波うつ。
押し殺した悲鳴とともに、ひとりでに痙攣がはじまった。
唇を吸う。吸いながら愛撫する。腰に残った屍衣の残りが落ちた。
手はまるい尻をもてあそんでいた。
唇が離れたとき、黒い瞳は見開かれて、思考を失ったまま、さまよっていた。
身体は熱く、確かに息づいていた。しかし、いまだ死人のように。
* * *
この価値ある戦利品について、盗賊仲間たちは、ザファルの優先権を認めただろう。
盗賊たちは地上に帰還し、稀代の珍しい捕虜として、少女をハルギスの墓所より連れ帰ったかもしれない。
それとも若く美しい娘の体を、楽しみ、弄んだすえ、その場に打ち捨てて行ったのかもしれない。
一筋の光も差さぬ闇の中で、少女は横たわっていた。
盗賊たちは、彼女の持ち物の取れるものは全て剥ぎ取って行ってしまった。
彼女の身分を表す衣服、彼女の黄金と彼女の財産、彼女の名を刻んだ守り札さえも持ち去っていった。
彼女には記憶がなかった。彼女が誰だったのかさえ、もはや誰にも分からなくなった。
彼女には帰る場所がなかった。墓穴に埋葬され、千年後に目覚めて、行く場所があろうとも思えない。
この身さえ盗賊の手から手へ渡り、彼らの手垢に汚れてしまった。
嗚咽を耳にする者もいない。涙は水にひとしい。
正気など最初からありはしなかったろう。何にせよ、千年前は魔道皇帝に仕える身だったのだ。
ぼろ布をまとい、裸足で玄室を迷い出す。
闇に見る者の目があれば、そんな姿にもある種の美しさ、白痴美とでもいうものがあったかもしれない。
あてもなく迷宮を徘徊するうちに、闇に住む魔神や女魔神《ジンニー》の仲間入りをしたかもしれない。
乙
確かにこれはよく分からない終わり方 かもしれない
75名無しさん@ピンキー2013/01/29(火) 23:40:52.36ID:kQW+SG0K
久々に良い物読ませてもらえたよ
ありがとう
GJです
これからもこのような名作を楽しみにお待ちしてます
〜を読んでみたいな(建前) ⇒ 〜以外は投下すんじゃねぇ(ミエミエの本音)
ただでさえ供給が細いのに更に絞ってどうすんだよw
ただの一感想に捻くれた解釈してないで大人らしく流しなさいって
そんな事だとこの先感想も何も書き込めなくなるよ
感想についてはそこまで指摘せずにもっと大らかでもいいかと。
あまり神経質になりすぎるのもどうかと思いますし。
それにしても皆様話を書けて羨ましいです。
私は話が書けないので他の職人さんにリクエストするぐらいの事しかできません。
でも、ただ希望だけを述べるのもどうかと思い、代わりに絵を描く事にしました。
モデルは鑑定士のお話に登場するエルフのくノ一さんです。
装備については恋人の鑑定士からプレゼントされた村正を装備しているという設定です。
村正の切れ味を試そうと迷宮の敵に挑もうとする、というシチュの絵です。
pass付きで、passは wiz
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3983918.bmp.html
くノ一さんですが外見的特長はエルフ耳以外は銀髪で藍色の瞳で間違ってないですよね?
また村正の長さがおかしいと思うかもしれませんがその辺はご了承ください。
RDYlohdf2Q様の作品の中でも鑑定士の話が一番お気に入りとなっています。
中でも鑑定士と裸くノ一さんの組み合わせが大好きです。
今でも連載復活して二人のSEX話が投下されるのを心待ちにしています。
今回の絵もRDYlohdf2Q様の応援という目的で描きました。
この絵を見て創作意欲が湧いてもらえれば幸いです。
また他にもこれを機に女裸忍者の話が増えてくれればという願いも含まれています。
絵についてはエロパロ保管庫への保存の方向でよろしくお願いします。
保管する前に消えてしまった場合言ってくださればまた再upしますから。
感想の方もお待ちしておりますので。
これからも職人の皆様を応援しているので頑張ってください。
特に女裸忍者の話が投下された時には真っ先に感想書かせていただきます。
裸の忍者が武器を装備? それも村正? ああ、なんということでしょう。
MURAMASA KATANAなら忍者も使用可だな
ACは悲惨なことになるが
まぁ紅松も手裏剣ならOKとか謎のオリジナル設定入れてたし、なんでもええねん
鑑定士の話は狂王の試練場じゃなかったかな
書き手さんってのは設定大外しされたら逆に萎えるんじゃね
そして裸の忍者以外のものを書いてる書き手さんがいたら確実に萎えただろ
裸忍者以外の話でも暗くても明るくても投下があるってんなら大歓迎だ
折角数少ない絵描いてもらったのにそのコメントはいくらなんでもないわ
忍者が無装備で無敵なのは本当に全裸なのかそれとも服だけ着ているのか意見分かれてる
紅松のケースの他に鑑定士本編小ネタでもくノ一は常に全裸じゃなかったし設定厨も考え物
投下してくれた人何はともあれ乙でした
ああだこうだといちゃもんつけてくる人もいますが気にしないでください
どちらも落ち着けば?
絵の投下が少ないのはこの板は画像貼り自体が禁止事項だからだよ。
まあuploaderのurlを貼る分には問題は無いと思うけれど。
GJ! 俺は特に気にしないで楽しめたよ
pixivのwiz忍者のイラ見てるとクナイとか刀とか持ってる絵結構あるしね
俺の中では男忍者は裸に覆面が基本
葉っぱで隠すのは赦す
褌は禁止
昔は裸忍者は定番ネタだったのに、ぷつりと途絶えたよな
「何が萎えるかってこのぐだぐだ言い争いが始まるのが萎えるんだよ!」
ってな感じで、避けられるようになったんだろうなあと推測
ってな感じで、書き手から避けられるようになったんだろうなあと推測
と訂正
>>83
絵を見て思った事
ふう…(賢者モード)
これに尽きる乙
武器については持ってないとただの裸のエルフにしか見えないから気にならなかった 素のBMP形式で落ちてきたんで、おっ?と思ったが、何のツールで書いたのかが気になるなー
BMPで落ちてくるのを見ると絵師さんたちがペイントで競い合って描いた往年の時代が思い出すは…
ハイライトの使い方に迷いがないから描き慣れてるとは思うけど、
思いつきでさくっと描いてうpったんなら光る原石だと思う。
絵柄は個人的に好みかな、でもニンジャの二刀流は後ろ手に脇差じゃなかったっけ
村正、別名千字村正は、室町末期から江戸初期まで伊勢から東海道に至る広範囲で
活動を行っておりました赤坂千手院鍛冶の流れをくむ刀鍛冶の一派でございます。
『実用本位の数打ちの「脇物」刀工集団である』とwikiの記載にもあるとおり、
戦国時代に広く需要のあった片手打ちの刀、脇差、寸延び短刀、槍等を製造しておりました。
上野にあります国立博物館には村正銘の太刀も所蔵されておりますが、
戦国時代ではすでに戦の武具の要は太刀から鉄砲、長槍へと移行しており
村正といえば脇物の名工というイメージがあったものと思われます。
商人(あきんど)の真似はせず、安く最高の品を作り続ける
それが伊勢国桑名の刀鍛冶師たちのモットーであり、
安価でありながら折れず、曲がらず、鋭く、毀れずと四拍子そろい踏みの村正は、
戦国時代いたるところで使われ、当然ながら切腹の介錯用にも使用されました。
それゆえ、徳川家に忌諱されたという伝承が残っておりますが、
後世に作られた後付伝承ではないかとの説もあります。
村正が妖刀といわれた伝説についてもですが、先述したとおり村正は脇物の名品、
そして江戸時代殿中で帯刀をゆるされたのは脇差のみということもあり
城内に持ち込みやすく、そのため刃傷沙汰の被疑者がわりと村正を使用していた
といったことが多かったことも、その一端を担っていたのではないかと思われます。
閑話休題いたしまして、村正銘をもつ武具の多くは脇物、槍刀等であり
村正の名を冠する刀という時点で脇差を指している、ということが言えるのではないでしょうか。
またカタナの持ち方についてですが、wizardryの世界はmadoverlordとevilwizardの作り出した
クレジットカードと全自動エレベーターと携帯型ハンドミキサーが混交する混沌とした世界であります。
この世界の住人です。どうせ細かいことは気にしませんし、日本のことを盛大に誤解しているでしょう。
三年くらい書くのサボっている某似非書き手の話に出てくる某くノ一も自称超親日派ですが、
彼女の日本に関する知識の99%は誤解であり、
残りの1%は最終的にはあっている気がしなくも無いといったものであるらしいです。
話が大きくそれましたが、このように、ネットスペースで得た俄か知識を、
あたかも最初から知っていたかのようになんとなくそれっぽい文章を捏造できりゃ
SSぐらいわりと簡単に書けるんじゃないでしょうか。
近年最もよくかけた絵画がフリチンコエルフの抽象画な僕からすれば絵描けるほうがすげえと思うんですが。
あとついでに話の続きですが、もしあなたが国会議員ならばいますぐ雄杉専用のコンドーム開発を国会で討論し、
来年度予算に盛り込んでいただけるのならば大喜びで一晩で仕上げて見せます。
うそですごめんなさい一晩は無理ですでも可能な限りがんばります。あと絵見れなかったです。
RDYlohdf2Q様感想ありがとうございます。
先程絵の再upしました。
passは前回と同じ wiz です。
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3992902.bmp.html
ゲイシャ フジヤマ ムラマーサくらいの気分でもおかしくないよなあ、確かに。
>>90
顔がエルフみたいな美形だったり可愛いショタ系なら隠すの勿体無い
サッキュバスやビューティのような女の子モンスターを戦わず魅了できそうだし
同じ裸繋がりで相性良さそうだと思った 裸に覆面って女の裸忍者でも結構行ける
頭全体を隠す、口だけ隠す、頭部だけ完全に隠す、髪の毛をはみ出しつつ頭部を隠す
この微妙な差だけで首から下は全裸でも結構印象が違ってくる
サッキュバスだがWizardry Onlineの解説で意外な事実が判明してる
『世の中には世俗に慣れてしまい、
悪魔としての本分を忘れて人と同じように暮らし、
天職ともいえる娼婦宿で働いているサッキュバスもいるという』
最後の一文の抜粋だがこれだけでも妄想を駆り立てられるな
現代的コンピューターの基礎構造を発明したフォン・ノイマン博士は
あまりにも天才過ぎるので
「奴は本当は悪魔なんだけど長いこと人間のふりをし続けたせいでそれを忘れちまってるんだ」
とまで言われたとか。
>>99
>悪魔としての本分を忘れて人と同じように暮らし
という事は冒険者となったサキュバスもいてもおかしくないよな
サキュバスの姿に一番近い職といったら……裸忍者だよね
そう考えると裸忍者のあのエロさも納得できる まぁ冒険者がモンスター化するんだし逆もありっちゃありか
全裸になると強くなるのもむべなるかな
しかしシャーマン戦車並みということは現代の整形炸薬弾頭やAPFSDS弾の前にはひとたまりもないのだろうか
まあ…今現代の歩兵用ボディアーマーでも特殊弾頭が防げないんだから…
まず無理だろうな。
魔法的な効果で止めるならコルツ・バコルツあたりで止まらないかなぁ?
魔法効果ありなら止められると思う
しかし魔法効果なしでも桁外れな耐久の身体なのは間違いない
人型サイズでシャーマン戦車クラスなんて反則にも程がある
耐久もすごいがそれだけ鍛えても見た目が全く変わらないのもすごい
あれだけの堅さでありながら女の魅力が損なわれてないんだから
ACはD&DでもWizardryのデータ上でも回避力の数値であって防御力ではない
よってつきたての餅のようにやわらかでなめらかなのにちがいない
>>108
やわらか戦車、という冗談はさておいて、裸ニンジャ以外は「鎧や盾でダメージを受け流せる」事もACに入っていた気がする。
鎧無しだと回避そのものは出来るけれど、当たった打撃は全てダメージになり、
鎧有りだと回避出来ない攻撃のうち幾つかは鎧に当たってダメージ無しになるという。 AC-10がシャーマン戦車と同レベルって、#1のマニュアルか何かに書いてなかったっけ?
日本軍の速射砲をはじき返してタイガーの88ミリに撃破されるAC-10とは
其の程度の防御率って事だよね…
アーマークラスがドンだけ下がっても当たる時は当たるし。
いや比較対象がおかしい
人間クラスの大きさでシャーマン戦車レベルは我々から見れば十分規格外だよ
そもそも日本軍の速射砲をはじき返す時点で化け物レベルだし
マッハ1程度の弾頭は目で見てかわせるということかもしれん
普通の人間は大砲で撃たれたら死んでるって
それ以前に人間に対して大砲はオーバーキル
保管庫管理人さん、更新ありがとうございます。
しかし、これだけ息長く、ちゃんと更新してくれる管理人さんは中々居ないと思う。
本当に有難い。
保管庫の絵の字だが緑色になってないのに気付いた
いつもは絵の時は字の一部が緑色になっているのに
>>119
一瞬悩んだけどTOPページのことだったんですね、慌てて修正しました。
いや〜画像なんて久しぶりで、自分で決めた定型があったことさえ忘れてました;
>>118
ありがとうございます。
思えば様々なWebレンタルスペースを駆け抜けてきた気がしますw
他所様の保管庫ってそんなに短命なんですかねぇ…… ハークルビーストに追われる夢で目が覚めた。子供の頃、マジでビビってたからなー
どうせならサキュバスが良かったよ…。
それはご愁傷様
襲われるならやっぱサキュバスだよな
アマズールクイーンとの謁見中にクイーンの大事な処に
イッチングスキンPL7を6人で掛けまくり
希)アマズールクイーンの下穿き 出)秘密の部屋で手に入れた黒下着
>>126
お付きの人曰わく「下着を着けていない」じゃなかったか? ビューティの髪を纏めてテールにして隠れているところを視姦したい
水泳のスキルが無くて、一番浅い所に入ったはずなのに、暑さが気にならなくなる。
(死亡回数+1)
ホント暑いよね…
アマズール達をディープフリーズで凍らせて氷柱というか氷像にして隣りで涼みたい。
>>133
あれ非情だよな。
ザブーン
○○は おぼれた。
の一行で即dead表示だし。 しかしスキルがあるからといってプレートメイル装備でも泳げると言うのはどうなのか
鎧の隙間にコルクが詰まってて浮力で相殺してあったりするのかな
鎧を着たままで泳げる古式泳法の使い手なんだよ…
ジルヴァーさんとか
ベニ松表現では迷宮内でガシャガシャ音を立てられない…ってのがあったから、
以外と皮パーツばっかりなのかも。
金属同士がぶつかるとうるさいわけだから
パーツ同士は皮ベルトを介して接続されてたり
鎧同士がぶつからないように布や皮でカバーされてたりするのかな
KODシリーズは魔法の装備だから関係なさそう
やっぱり人結構いるんだなあ
話が投下されてないだけで
規制解除されたからね
俺も電話会社変えてからdion軍に強制徴兵されて今まで規制食らってた
(上半身だけ)いしのなかにいる
的なシチュエーションはありませんか
それ普通に死ぬやん
せめて(腹だけ)かべのなかにいるでないと両サイドで楽しめない
麻痺で全滅したパーティの女とかお楽しみされてるんだろうな…
そろそろ全裸くのいち解禁時期について検討してもいいくらいの時間は経ったと思う
禁句に触れると、スレが荒れるか寂れるという、いい例だな
このスレ見つけてSS書き始めてるんだけど、全裸くのいちってネタに入れたらまずいの?
扱うのはシナリオ1の予定なんだけど・・・。
いや、特に
昔ファミ通で書かれてたぐらいマイナーなネタだし
>全裸くのいち
以前、このネタの横行に対して発狂した人がいて、
横行が悪いのか発狂が悪いのかあやふやなボーダーラインに持ち込まれて
自然とアンタッチャブルなものであるかのように見せ掛けられただけで、
実際のところは問題ない
どうせもう寂れたスレなんだし
スレチじゃないんだし細かい事だから気にすんな。
ネタが横行したというよりは、一部の人が何でもかんでも裸忍者裸忍者と要求しすぎた結末って印象がある
全く関係ない内容の投下に対しても「次は裸忍者の話が読みたいです」やら
「全裸くノ一がいなかったけど面白かった」だの
それに対してアンチ裸に転じたり、その面倒臭い流れで荒れるのを嫌った人達が
裸忍者の話題に触れないのが暗黙のルールと言い出しただけ
本来は裸でも着衣でも極端に声高に騒ぎ回らなけりゃ問題ない
裸の忍者は嫌いじゃないけど裸派?の騒ぎ方が嫌いって人が多いんじゃない
裸忍者にばかり感想を書いてほかには無反応だったことが多いのは事実だが
裸忍者要求がしつこかったというのは俺の印象とは異なるな
長文からも裸忍者好き共憎しのバイアスを感じるわ
>>155
まあ、ニュアンス的にはその方が近いかもしれんが
>全く関係ない内容の投下に対しても「次は裸忍者の話が読みたいです」やら
>「全裸くノ一がいなかったけど面白かった」だの
特にあいつはうざかった
しかし、あいつを狙い撃ちして叩けばいいのに、
「裸忍者好きはみんなうぜえええ」な叩き方だったからなあ
発狂という表現は適切ではなかったが、そういう印象もやむなし
>>157
要求がしつこかったのは事実のような覚えがあるが…
>>158
関係ないがなんでそんな時間帯に1分10秒程度で即レスできるんだ
専ブラか何かの機能? 毛嫌いせずに導入してみようかと思ったわ >>157
印象ってのは個人のもんだからそこに噛みつきなさんなって
157のも印象だろう?
どうせ過疎ってるスレなんだし>>155の下から二行目通りまったり投下をまとう この件についてはもうケリついてるしいつまでも引きずるのはよそうや
それより久しぶりの投下みたいだし楽しみに待とうや
***狂王の試練場地下七階のとある玄室にて***
湿気と黴の臭いに混じって血の臭いが漂っていた。
石畳を夥しい血がどす黒く広がり、そこかしこに元は冒険者であろう肉塊が散乱
している。
一つは何か重たい鈍器のようなもので力任せに殴られたのか、死体が纏った鎧は
ひび割れ、中から外へ血と潰れた肉をはみ出させ吐気を催す臭気を放っている。
そしていま一つは全身を炎で炙られ表面は炭と化し所々、赤黒い肉の色を覗かせ
ていた。
このパーティーが未熟であったのか欲をかきすぎた末にこのような結果に至った
のかはわからないが、唯一つだけ言えることはこの迷宮の中では珍しくもなんと
もない日常の光景ということだけだった。
同じ玄室の中、壁から生えた苔が放つ薄くぼんやりとした光の中に蠢く影があっ
た。
その影は複数で泥濘をかき混ぜるような水っぽい音と荒い獣のような息遣いとく
ぐもった声が十重二十重に薄闇の中に響いている。
「・・・っ!っ!っ!ぐぶぅっ、ごぇえっ!」
物言わぬ屍となった冒険者の傍でオーガロードに率いられたトロールたちがこの
パーティーの生き残りであるエルフの女魔法使いとノームの女僧侶の肉体を蹂躙
している真っ最中だった。
興奮し、獣欲の虜となったトロールはエルフの女の口に己の陽根をねじ込み、が
くがくと腰を振りたて性交でもするように犯している。
形の良い唇は陽根の幹を咥えることなど無理な話で口角が無残にも裂け、顎の骨
も外れ、血と唾液、そして吐瀉物の混じった物をダラダラと滴らせていた。
その背後からのしかかるように別のトロールが陽根を突き立て、無理矢理割り裂
かれた陰唇から血と粘液が交じり合った物がぶちゃぶちゃと飛び散った。
相手のことなどお構いなしの獣じみた一方的な性交にエルフの女はもはや物言わ
ぬ肉の塊と化し、投げ出された両手両足は糸の切れた操り人形のようにぶらぶら
と揺さぶられていた。
「ゆるじでぇ、もうやべでぇぇぇぇっ!」
エルフの女とは違ってまだしっかりと意識のあるノームの女僧侶は懇願の叫びを
上げ続けていた。
身に纏った鎧を力任せに剥ぎ取られ、オーガロードの硬く隆起した陽根の上を跨
ぐように下から貫かれガクガクと揺さぶられていた。
オーガロードがノームの女の膣穴を容赦なく突き上げるたびにぼこりぼこりとな
だらかな腹を陽根の形に膨れ上がらせていた。
「んぎィっ! あぐゥっ!」
こぼれんばかりに見開いたノームの女の瞳からはとめどなく涙が流れ、噛み切っ
てしまった唇から血が滴り落ちる。
いくら懇願を続けた所でオーガロードもトロールもその獣欲が尽きるまでやめる
ことなどありはしない。
ノームの女が上げる必死の懇願を聞きながらオーガロードは醜い顔を愉悦に歪
め、唸り声を上げるのだ。
「・・・ッ・・・ッ・・・ッ!」
エルフの女の細い腰を掴んで腰を振りたてていたトロールががくがくと身を震わ
せたた一瞬の後、硬直したかと思えば覆いかぶさるようにしてエルフの女の肩口
に齧り付いた。
ゾブっと肉を食い千切り、射精の余韻に浸っているトロールに噴出した血が雨の
ように降り注ぐ。
次いで口を犯していたトロールも達したのか、同じようにエルフ女の背中の肉を
食い千切り咀嚼し飲み込んだ。
すでに壊れていたことがよかったのだろうか、エルフの女は裂けた口角と大きく
広げられたイ陰裂から異臭を放つ精液をごぼりごぼりと噴出しながら断末の痙攣
を繰り返していた。
「いやだああああああっ! 助けてだずげでだずけでぇぇぇぇっ!」
エルフの女の惨状を目の当たりにしたノームの女はオーガロードの上でもがき、
まるで玩具を扱うように無造作に腰を掴むオーガロードの腕に逃れようと必死に
爪を立てるのだが痛痒を感じさせる程度でしかなかった。
「・・・ッ」
「・・・あああああああああっ!!」
オーガロードの陽根が膣奥を、腹腔を限界まで突き上げた状態で噴きあがる精液
の塊がノームの女の子宮に容赦なく注ぎ込まれ、その感触に上がる魂消る叫びは
長く尾を引いて迷宮の闇の中に消えていった。
150でSS投下しようかなと言ったものです。
なんか非常にプレッシャーを感じながら初めて投下しました。
元々書こうと思ってた話とは違うのですが、時間かかりそうだったので様子見の投下です。
よろしくお願いします。
・あの流れでプレッシャーがあったのは仕方ない、初めてならなおさら。
・題材の変更があったのかも知れないが、書きたいものを選ぶのは書き手だ、好きにすればいい。
・ただし、小出し投下は(このスレに限らず板全体の作法として)止めて。最低でも一回で5kbはまとめてほしい。
・内容は「とりあえず投下乙」としか言えない。まだ状況もキャラも分かんないので感情移入のしようがない。
166>
初めてなんでよくわからないままに投下してしまいました。
なるほど5kbくらいでまとめて投下する方がいいのですね。
単発よりも連作の方がいいのでしょうかね?
書いてるうちにダラダラ長くなってしまって消しては書きを繰り返していたので。
次がんばります。
なにはともあれ乙を
この話はここで終わりということで? あるいは続きがあるのならそこは明確にした方が無難と思います
様子見と書いてあったので>>166も続きがあるという前提で意見を書いていると思うけど
敬遠されるのは話は続くのに小出しで投下することで
>>2の保管庫にも幾つもあるように、完結さえしていれば単発の短いものでも全く問題は無し
続くにしても別の話にしても次の投下、待ってます アンカーつけるのミスしてるしorz
>>168
一応、続き書いてます。
ある程度まとめてから投下させていただこうと思います。
とりあえず今、話のメインになる登場人物が出るとこ書いてます。
他に注意した方がいいことがあれば教えていただけるとうれしいです。
見てくれる方をイライラさせずにすむとおもうので。 >>166のいう最低でも5kbというのは、本当に最低限の量だよな
普通は10kbぐらいだろうか?
逆に20kb以上を一回で投下されると、長いだるいと感じる 板全体の作法は別としても、このスレは気を付けることってそんなに多くないところだと思う。
比較的書き手さん側の主張(前書きや後書き)にも緩い感じだし。勿論、節度は必要だろうけど。
・分割するにしても、ある程度話のキリのいいところまでは書き上げる
・元のゲーム的にも人死にやら多いスレだけど、グロや猟奇、特殊シチュにはしっかりと警告を付ける
・投下開始と終了や、続くかどうかは明確に
今は他の人と投下が被ることも無さそうだし、ってぐらいじゃないかな。
板全体の投下マナー的なものなら、どこかに書き手スレとかのまとめがあった気がする。
書いてくれる人にあれこれ注文つけすぎると、誰も寄り付かなくなるって例だな
黙って待機しとけってことだ。投下されたら乙を忘れないように。
179名無しさん@ピンキー2013/11/23(土) 08:45:57.01ID:vva1pDK+
age
キミんとこの寒さってウィザードリィ的にどれくらい?
マダルト?ラダルト?ボクはアダルトだよ!
>>180のケツ穴にツザリク(神の拳)
アナルファックでよがり哭け! >>184
あれ?マリクトが神の拳だと思ってた。
やべ、いま書いてるSSのラスト、どーやって収拾つけよう…。 書き込みテストを兼ねて
>>186
元々がその辺りは日本独自に後付けされたものですので、あまり拘らずともよさそうではありますが
気になるようでしたら、投下後にでも注釈を付けておく程度でよろしいのではないでしょうか
SSの完成と投下を心待ちにしております 現在は規制などは無しと……と安心したら自己レスになっていた
186の>>186は>>185ということで MALIKTOは
APPLE][の説明書ではTranslation: THE WORD OF DEATH (死の言葉)
IBM以降の説明書ではTranslation: WRATH(憤怒)
日本独自に後付したもんじゃなくて、原語版にも元からあった取扱説明書の説明文
規制解除オオわあああほぉおおおう書き込めちゃったああよ!!
SS書いている人は設定間違ってても最初のイメージのまま書ききってから
後で泣きながら間違いを修正すればいいと思うよ
あけましておめでとう!
……誤字はしゃーない。校合をいくらしても、後になって精査したらやっぱりあったし。
>>157
)157 :名無しさん@ピンキー :2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:Sg3PregI
)裸忍者にばかり感想を書いてほかには無反応だったことが多いのは事実だが
)裸忍者要求がしつこかったというのは俺の印象とは異なるな
)長文からも裸忍者好き共憎しのバイアスを感じるわ
この棚に上げた言い草………当時「俺の食いたいものだけ出せ」と暴れてたのはテメエか?
と邪推したくなるぞ?
まあいいけどさあ、配慮や遠慮や相互リスペクトってものをすこーしだけ持ってりゃさあ……
もう少し賑わってるはずなんだがなあ……と自戒も込めて愚痴ってしまうアフターフェスティバル。 俺が褌はNG、葉っぱはOKと言ったら
即描いてくれた絵師さんが居たのも今では遠い思い出・・・
んでね?
書く、書いた側から「裸忍者ネタ」に言急するならば「インパクト強すぎて使いどころや描写が難しい」のよ。
エロ、ましてやWizを適当に書き流すなんてやりたくない手合いだったからさ? なおさらさね。
現在、いろいろ書き溜め中。オチはKODで閃いた。……ナニカが下りてこないと書けない奴ってのは不便。
またいつか。
>>193
おっと、住人の方がちょうどいらしたのね? また往時の賑わいを取り戻すためにもお互いにがんばりましょう!
私は内臓取って根気が続かないけど、続きなどちまちま書いて例のパーティの鉄の団結を取り戻してトラブルやって
大団円オチまで書かないと……。
気長にいきましょう! ではまた! それはそうとダンジョン内でウンコするのって命がけだよね
リトフェイトかけた状態で水の上でするしか・・・
けど水ある方が珍しいんだよねwizの迷宮は地獄だぜ
ピットに尻付きだして垂れるか?
ピットに尻突き出して用を足そうとしてピットに転げ落ちた挙句
パーティメンバーに助けてもらう時に汚れた生ケツガン見された人がいるらしいから
ピットに直接垂れるのはおすすめできない
ダンジョンだと出すときも気を使うけどいつまでもブツがそこに残ってるっていうのもイヤだな…
開けると必ず敵が出て来る扉を開けて、そこから逃げて再び開けると、大抵違う敵が出て来る事を考えると、その手の放置されたモノは認識されなくなると消えるのでは?
倒したエネミーの死体は消えるけれど、全滅後に放置されたパーティーの死体は消去処理をしないと消えない謎の迷宮とは言え。
(稀に全滅時に消滅している死体があるけれど)
その辺りは冒険者として割り切り済みで見張りを立てて澄ませてしまうか
それともスレ的にそこはやはり恥ずかしいけれど止むに止まれずと持っていくかかな
そして、その手の有機ブツはスライム系やらが迅速に処理してくれる……
と、こじつけようとするとネックになるのが全滅パーティー
話重視で書きたい場合は厄介なゲームシステム面は少し横に置いてある程度常識的に修正
逆にシステムからネタを引っ張ってくる場合は強引な屁理屈ででもエロに結びつけるかな
姫君と従者とかや高位の女司祭と雇われみたいなパーティ構成だと
事に及んでるリーダーを他のメンバーが円陣防御するのが一般的な処理方法かもしれない
止むに止まれぬ事情での羞恥プレイいいよねって話なんだが
なんだかスレが久しぶりに進んでいると思って覗いたらなんだこの197からの妙な連帯感w
さながら、普段は思想や戒律の違いがある冒険者パーティーが、
いざ有事となると息のあった働きを見せて事に当たるかの様な連携力。
……嫌いじゃないな。
過去スレでうんこを喰うクリーピングコインかなんかの話題に
誰か絵を描いてくれたことがあったっけ
そのテの話題はきっと酒場でいい酒の肴になってるんだろうな
俺ァ今あそこで澄ました顔してるアイツが泣きそうな顔でクソ垂れてる姿を見たことあるぜみたいな
ウィザードリィの6以降に影響を与えたリアルタイム制のダンジョンマスターで、
安全地帯を確保して、食事したり水飲んだり睡眠取ったりする事がゲーム性に絡んでいたから、
「いっそ排泄行為も描写しちまえよ!飲んだら出す!食ったら出す!当たり前だろうが!
これだけリアルで出す方だけないと不自然だよ!せっかく女性キャラオンリーパーティーなのに!」
なんて変なキレ方しながら遊んだ記憶があるわ
俺もよくそういう妄想するがそういうのは妄想の余地として残してあるからいいんじゃないか
ゲームシステムに組み込まれてしまうときっとめんどくさくなると思う
排泄描写はは結構コアでニッチで人を選ぶからねぇ。エロでも避けることが多い。
迷宮内でンコの話はだいぶ以前に振られて誰か笑えるレスをつけてオチがついたような気がする
うろおぼえ
裸忍者うんぬんは双方言いたい気持ちもわかるけどわざわざ蒸し返すのはどうかと思うよ
当事者たちの思惑→「言われたままじゃ気が済まない、言い返したい!」
周囲の印象→「またか、スレの害悪はこいつ(最後の発言者)だな…」
これが現実よ
グロスカの投稿はコテ名に警告があれば苦手な人だけスルーできて多い日も安心
ねる
溜まったら馬小屋でもギシアンしてるの?
つうか馬小屋暮らししてたら臭い酷そうで酒場から追い出されそうな気が
馬小屋の方がやるのには都合が好さそう…
簡易寝台なんかでやろうものなら周囲から白い目でみられそうな…
一ブロックの特に何も起きない小部屋がけっこうあるし
風呂とかは?
馬小屋=素泊まりだろ?
下手に返り血浴びたまま疲れて寝たら次の日バリバリになってそうだ
まあ公衆の洗い場がある感じで…
地下迷宮の出入り口の近く、訓練場あたりにあるのかもしれない。
訓練場で訓練したら汗かくだろうし。
馬小屋でギシアン、訓練所の風呂場でギシアン、迷宮でギシアン
迷宮の中はどうだろ?
よく女モンスター相手に発散とかあるけど
風呂はねぇ、便所もねぇ、来ている服は年代物
こんな感じだったら病気持ってそうで嫌だ
>>213
簡易寝台の両隣で壁殴りとかすぐ穴空きそうです 中世ヨーロッパ水準の衛生観念は萎えるから、古代ローマ水準の入浴文化がある事でいいじゃない
実際、半裸で戦闘訓練→そのまま風呂へ、という一体化した施設とかあったらしいね
迷宮の中も、地面を徘徊しているスライムの類いが目に見えるゴミから見えない菌まで掃除してる事でいいじゃない
女モンスターも、ドクターフィッシュ(人間の角質食べる魚)みたいな感じでスライムに体表明をぬるぬる這わせて清潔を保つんだよ、多分
ダンジョンの中の冒険者も立ち寄らないような無意味な小部屋に
寝具とか家具とか持ち込んで秘密の「愛の巣」とかにしてるのもエロいと思う
水の確保は中世の都市でも最重要のことだったそうだし、公共の井戸が広場などに点在する
意外にも、
訓練場や冒険者の宿のような探索に重要な施設には専用の井戸が存在していいのでは。
探索する価値の無い小部屋の連なりや、片道出口しか無い部屋を冒険者や魔物が別用途に利用している。
というネタで幾つかストックはしていたものの、ちゃんと書かないままになってしまったなぁ。
このスレにいた職人って、現在は何人残っているんだろう
個人的には、冒険者の宿などは実質的に迷宮探索者専用に作られた宿泊施設だとイメージしていたから、
馬小屋“Stables”は(馬そのものはいない。あるいは一部分だけ本来の用途で使用の)雑魚寝スペース。
簡易寝台は英語説明書では“Barracks”(兵舎)なので、ベッド(一段or二段)が並んだ大部屋。
エコノミーは“Double Occupancy”だったので、二人部屋が基本だが、ベッドとチェストだけ置かれた狭い一人部屋もあり。
スイート“Private Room”とロイヤルスイート“Royal Suite”は概ね言葉そのままでイメージしていたなあ。
馬小屋や簡易寝台での睦事は、まあお互い様ということで基本は見て見ぬ振り。でも時にはやっぱり絡まれる。
多少なり気にする者はその夜だけエコノミーに泊まるか、外部の売春宿を流用するとか。
馬小屋はベッドじゃなくて積み藁だったりしそうだな
恥ずかしがりの貧乏(または老化したくない)カップルは
藁をかぶってコトに及ぶので
夜中に馬小屋にチェックインすると
雑魚寝の中でこんもりした藁の山がゆさゆさ揺れてるのが見えたり
揺れが収まったと思ったら中から汗まみれで体中藁くずが貼りつきまくった
カップルが這い出してきたのと目があってお互い気まずい空気で苦笑
なんてことも馬小屋の風物詩だったりしてw
老化したくないパーティーは僧侶やビショップが馬小屋に泊まるだけで
空き地やダンジョンでキャンプして過ごすのかな
15歳だけどlv90台のベテランパーティーとかどういう感じになるんだw
酔っぱらって馬小屋行ったらこっちに尻向けてる奴いるんで突っ込んでそのまま寝たら
・・・馬でしたって事もありそうだよね
馬小屋は様々なパーティーの回復担当だけが雑魚寝しているので
別パーティーなのにしょっちゅう同じ顔ぶれが同衾することになり
だんだん親しくなっていって僧侶なのにハメをはずしてハメまくる乱交パーティーに発展
宗教の戒律の他に善悪の属性もあるので最初は3組に分かれた乱交だったが
だんだんどうでもよくなってきてgoodもevilもなかよく乱交
そのうち嫌がる相手を無理やりしちゃってレイパーロードに
ロード「つい勢いで・・・」
goodだったのにレイプしちゃってevilに
evilだったのにレイプされてるのをつい助けてしまってgoodに
それぞれ元のパーティーに戻れなくなってしまい
仕方ないので逆にわざとレイプしてわざと助けるプレイで元の鞘に
>>233
象牙(白)
黒檀(黒)
琥珀(?)で良いのかな?
手元にウィザードリィのすべて(ファミコン版)があったから書き込んでみたけれど
(ファミコン版2で出てくる性格限定の短刀) >>234
琥珀……すなわち小水や黄金に染まった下着……!
なーんてな! 琥珀は自然の堆積物からできて色々な色があるらしいけどその中の代表的な色は黄土色か茶色
運のついたパンツじゃないですかーやだー
着用者が誰かによっては超レアアイテムにもなりうる!
琥珀って透明じゃん?
つまり本当に琥珀色のパンツというものは
当然透け透けでなければならないわけじゃん?
>>237
絶対に他人には知られたくない知られてはならない下着という意味では最上級かもしれない…
名の知れた冒険者ならなおのことだ >>236
前にも言ったと思うけど、それ漏れトリだよ
ほら
えらい昔のなりきり板かなんかの痛いコテと同じトリだから使わんほうがいいって >>241
再三の警告にかかわらずすいません、ありがとうございます! 困ったな……これにするか!
カルフォとカンディを極めたオサワリ厳禁を自らに課す変態Priってのを思いついたンだが・・・受けないな! マポーフィックで避妊したり、カツで魅了したり
プリーストは仕事いっぱいだな。
BCFならスタミナ使って精力も絶倫。
てか一度ハーレムパーティ作って、女全員を採掘場あたりで忍者に転職させればよかった・・・。
BCFは魔法の森まで忍者用の防具がでないから、転職なら強制的に全裸にできるんだよなあ。
いざ、憧れの忍者に転職したら強制的に一糸まとわぬ裸って結構興奮する。(他のシナリオは全裸を「選択」なので)
バイブもったドワーフたちに追いかけまわされたり、
マン・ウォーオー(脳内で蛸に変換)に触手責めされたり、
さらには定番のアマズールたちとのレズプレイとか。
マムコばかりを狙うプッシーバインやアナル好きなアナルバインを出してもイイネ。
ま、どのみち最後は雄羊の寺院で大乱交になるけど。
レズ乱交の好きな私はピラミッドで妄想。
(SFCとかの濃い絵じゃなくてもっと日本ナイズされたアマズール族で)
ニュークリアブラストで消し炭にされ
ディープフリーズで氷の彫像にされ
マインドフレアで発狂死にさせられ
デスウィッシュで魂を抜かれ
クリエイトライフで作られたホラスマスに踏みつぶされ
アスクシュエイションで窒息死させられ
キリジュツで首を刎ね飛ばされる同族を見せつけられ
心をへし折られた所を襲いたい。
消し炭とホラスマスはどうかと思うw
サイレン相手もレズに当たると思うが、肝心の場所が鱗に覆われてて意味がない。
あの鱗がぱっくり割れて卑猥な肉が顕わになるのがいいんだけどね。
そう言えばブリガード・ウォルタンと配下のヴァルキリーは災いの王に凌辱を受けてるんだっけか。
>>250
小説「サイレンの哀歌が聞こえる」にそんな感じの描写があったな。
単に噛まれて眷族化しただけなのかも知れないけれど。 >>250
ロビン・ウィンドマーンもお忘れなく。
(SFC版の「スーパーガイド」に「彼女」って書いてある。) それと、災いの王は悪魔っ娘(レベッカ)一筋だったはず。王妃すら放置プレイ状態で。
王妃が浮気三昧放蕩三昧宗教ドハマりのドSの女王様だったっけ。
愛想尽かしてレベッカ一筋になるのも致し方ねーよーな。
アマズール女王に王妃が使っていた黒下着(上下セット)をプレゼントしたい。
>>248
ttp://www.fastpic.jp/images.php?file=6511935108.jpg 257名無しさん@ピンキー2014/04/24(木) 21:56:38.52ID:Ye8YVnDa
保管庫が見られません
おはようございます(誰に
>>257
その時間帯はログで見る限り正常に通信が行われていますが、
先月後半〜今月前半まで、アップデート及びメンテナンスで長時間アクセスできなかったタイミングがありましたので、
その時の話でしたらまっことご不便をお詫び致しますです、はい。
もし>>257の時間帯や現在もそうだったり、ミラーサーバが見れなくなっていたら子宮お知らせ下さい。 子宮お知らせありがとう。
ちょっと前に見れなくなってて、「転載禁止が原因か?」とか心配してました。
転載禁止って言われて当初はちょっと焦ってたけど、
普通のまとめサイトや保管庫は全然OKみたい。
これからもよろしくお願いいたします。
女性を象ったダンジョン、
女性型モンスター達が配備され
決められたフラグを得てしか入れない大事な場所…
人間で言う子宮の位置
そこで待つ者とは…。
また保管庫見れなくなってます
ミラーは見えてるけど
出かける前にリブートしたら操作をミスってたらしく/userディレクトリ丸ごと消えてました(((( ;゚Д゚)))
サーバ自体は動いてるので警報が出なくて、>>261さんのお陰で気付きましたスミマセン;
>>260
なんか秘宝館の入り口思い出した 全裸の利点を生かし、戦闘中におしっこで
目潰ししてピンチを切り抜けるくのいち
ジャイアントやグレーターデーモン等の巨大な敵にも
華麗な体術とハレンチなポーズで放尿目潰しを決める
ただしスライムやクリーピングコイン等目の無い敵には無効
>>263
永井豪先生の「けっこう仮面」を知っていますか? 知らなければ検索をしてみると宜しいかも!
おっぴろげジャンプまんまでしょ! って顔は覆面してるんですがね、けっこう仮面は。 潮吹きブラインディングフラッシュ!!
いやアシッドスプラッシュなのか…
山田風太郎的になってしまうが…。
268名無しさん@ピンキー2014/06/03(火) 11:30:19.71ID:73oLU73U
久しぶりにゲーパロさんの作品読みたいな
三馬鹿と女君主…ふえるわかめ実はコンブ…女忍者と侍
思い出したのがなんかギャグ系ばかりだな
さくっと読めるテイストはなかなか出せませんからねえ……。貴重ですよ。
結構人間以外の種族も居る世界だけど亜人種のはイヤって言う女の子も居るんだろうな。
やっぱり好みのタイプは自分と同じ種族になるんだと思う
そうじゃなきゃ、ハーフがもっと増えることになる
>>272
子供が出来ないのを良いことに異種族の異性とヤリまくり、という小説がまとめにあった気が・・・ こないだみたエロマンガ。
秘境の蛮族を撮影に行った女性レポーターが蛮族にヤられる的な話だったんだが、
蛮族の喋ってる言語が全部WIZの魔法だった…
なんでやw
そこら辺気にしちゃうと萎えちゃうよなぁ。
きっと蛮族もプロデューサーの仕込みなんだろ。
腕時計の形の日焼けしてない部分があったり
誰も入った事のないはずの洞窟にカメラが仕込まれていたり。
>>275
川□浩探検隊?まだあの時代はカメラを仕込んで使える程、超小型高性能では無かったけれど。
だから前衛がカメラマンと照明だったはず。トラップ底無し沼まで消える謎仕様。 ♪かーわぐち ひろしがー ダンジョンにー はいーるー
「カメラマン」と「しょうめいさん」が戦士で…「げんちあんない」が盗賊…
「かわぐちひろし」は司教って事か
278名無しさん@ピンキー2014/08/03(日) 19:29:53.83ID:rpYPSrvx
戦士 戦士 戦士 戦士
の間違いだろ
よろいをきたおとこは
お ん なをはげしくついた
3かいあたり10のダメージ
お ん なはしんだ
半
忍
早
素 邦衛
頭文字だけを取ると「はんにんはやす」つまり「犯人はヤス」という何のヒントでもないネタにしか見えないが
文末の署名を入れると「はんにんはやすくにえ」つまり「犯人は靖国へ」となる
つまりこれは有名なネタを隠れ蓑にした二重暗号だったんだよ!ΩΩΩ<ナ、ナンダッテー!
わざとだろ
って勘ぐるぐらい変な内容の誤爆すんなw
ネタスレのリレーハイクの解読だから気にしないでくれw
半人前のくのいちを
先輩冒険者の素 邦衛さん(早漏)がレイプするSSが始まると思ったのにw
マロールが使えるベテランの冒険者どもが、新米の少女冒険者をパーティー組むと見せかけて
迷宮最下層に連れて行って、そこで放置。
新米ちゃんがまだ生きてたら、助けてほしいならなんでも言うこと聞くかと脅して、そこでエロエロしたあと
じゃあ俺たちは殺さないから〜、と捨て台詞残してご帰還。
しばらくして迷宮行ったら、新米ちゃんはゾンビだかバンパイアになってたり。
まあ、たいていは生首残して喰われてるんだけどね。
それの痴女冒険者&ショタバージョンで、取り残されたショタの成れの果てがディンクである。
だがちょっと待ってほしい。
ジジイに見えるからといって、本当にジジイなのだろうか。
もしかしたらジジイになりすましているのかもしれない。
まあどうでもいいからサクサク殺ってるけどねw
>>289
迷宮に捨てられた後サキュバスに精力吸われすぎて干からびたんじゃね 293名無しさん@ピンキー2014/10/02(木) 00:37:14.98ID:55L89Uf7
そういや以前イシュタフやフェイのエロ短編見た覚えが有るのに保管庫に無かったが、よく思い出したら別のスレだった(・∀・)
なぜバンバイアロードはあんな美青年なのにバンパイアは不恰好なんだろう…。
ロードの美的センスが狂っているのか…飢えでどんな相手でもいいからと血を吸った結果なのか?
処女童貞だとヴァンパイア、非処女非童貞だとグールじゃなかったっけ
「最近は初体験の年齢が下がっててイケメンや美女はほとんど経験済み…処女童貞はキモヲタしかいねえ」
元ネタ的なことをいうとヴァンパイアはキリスト教圏でグールはイスラム教圏らしいけどね
ぐぐったら、民間伝承としてのヴァンパイアは墓から戻って来て血を吸う怪物ってだけで、そこに貴族っぽさやらなんやらのイメージが加味されたのはドラキュラに代表される小説によるものだそうな
ってことで、わざわざロードとかついてもいるし、庶民と貴族っていう対比なんじゃないか
末弥絵前提での話になっているけれど、FC版より以前のものだと
バンパイアロードもバンパイアのどちらも骸骨やら幽霊っぽいドット絵だったりするし
後発のPCエンジンやワンダースワンではむしろ女性型のバンパイアの方が見栄えがいい
血を吸われて人間から変異した眷属である下位種と上位種たるロードの格の違いを
末弥純が絵で表現したらああなったというぐらいじゃないかな
それも#5ではかなり知性的な見た目になっているし……禿頭ではあるけれど
ということで女性バンパイアのSSを保管庫に収蔵することが望まれる
いや、そもそもバンパイアのSS自体がこのスレででたことは有ったかな
女性系モンスターで話題にはなるけどSS化されたのは…?うーん
豆知識
アニメのウィザードリィのワードナのアミュレットの紋章は、
アレイスター・クロウリーのデザインした七芒星の上にポコチンの図柄である。
ttp://blog-imgs-17-origin.fc2.com/n/u/e/nuevlxxxxrusfel/20110715112634999.jpg
の一番下の図案な。
とうとう2015年まで残っちまった。
なんだか来年まで残りそうだなw
妄想が尽きない限り残り続けるさ
他板や角煮でもWizネタ振ったり振られたりで何かしら反応があるからな
Wiz世界の「せいめいりょく」:18ってどのくらい絶倫なんだろうな…。
アマズールクイーンを始めとしたアマズール族に種付けし続けられるくらいなんだろうか?
ソーンの分厚い魔法障壁すら抜いて妊娠させられるくらいなんだろうか…
むしろ指先技MAXの女忍者だらけのハーレムパーティに・・・。
ああ、しかしお口のほうが好きなんだよなあ。
メイジなら口も上手いかもよ?
んなこと言ったら呪文覚える職はだいたいそうかも。
だけど侍は前後の穴を串刺しにしてやりたいなw
盗賊娘>指先技
魔術士娘>発声術(口技)
戦士娘>普通だがタフさによる複数回プレイ
錬金娘>怪しいオクスリ
今日某大型書店で「ダンジョン飯」なる漫画のポスターが貼ってあった。
売り切れだったので買い損ねたが、モンスター食うのがあるなら
モンスター犯すのもあってもいいんじゃないかと思った。
まあアマズールとかドリームシェイドとかの人間系に限るがw
ちんことまんこの /⌒\ /⌒\ ちんことまんこの
カーニバル♪(( ; 三 ,,)) カーニバル♪
\ (σ) / ヽ ( / ミ \ (σ) /
/ 人\ キ .メ ./ / 人\
/ / \\ 乂 ノ / / \\
( (*^○^* ) ) (*^○^*) ((( ( *^○^*) )
\ \ //))) ) (⌒))) \ \ //
) Y ( ((__)⌒ ̄ ((() Y (
(__Y_) (__Y_)
もう村正も出尽くした。あんなに時間をかけて探した宝も今ではガラクタ。
他の世界のダンジョンはお宝も冒険の楽しさもこことはまったく違う。
古く朽ち果てた迷宮に誰が好き好んで訪れるというのか。
楽しい思い出もあったかもしれないが、もうここから得られるものなど何も無い。
さようなら我らが愛しのダンジョン。
ここにはもう戻らないけど、これだけは信じてほしい。
本当に大好きだったよ
俺の心ダンジョンの全裸くのいちやアイテム運搬用に全裸にされた後列女子達は消えない
宝箱の中にDOAXエロ水着、クリスティーのダイアモンドやリサのフォーチュンがあったら今すぐにでもダンジョンに戻るぜ。
ティナのポリマーでもいいぜ。
裸忍者と遭遇して「アイエエエ!インジャ!?インジャナンデ!?」と淫者・リアリティ・ショックを起こしたい
どう考えてもACそんなに下がらなさそうな>エロ水着
まあ忍者もモンクも自前のニンジュツでアーマークラス下げるからいいのか。
裸忍者には髪の毛以外の毛すら許されない。
陰毛を剃り、毛根をハリトで焼き潰す。
裸忍者♂「頭はハゲてしまった!眉毛は勘弁してくれ!」
冒険者忍者学校の卒業の日がやってきた。くのいちのデビューがいよいよせまり、カスミは胸を高まらせた。
しかし困ったことがある。誰かに陰毛を剃ってもらわねばならないのだ。
カスミが思い悩んでると、後輩のヒトミが立候補した。ヒトミは同性のカスミに密かに好意をよせていた。。
他の誰にも先輩のアソコに触れさせない。私が・・・私が・・・。
「ヒトミちゃん・・・。」憧れのカスミが下半身をあらわにして自分に身をゆだねている。
ヒトミはシェービングクリームを手に取ると、ゆっくりとカスミの陰毛に塗り広げた。
ピッタリと閉じていたカスミの陰門がプックリと開き始めてしまう。
二人の女の呼吸が荒くなってきた。
「先輩のココ、開いてきてる。」
「いやっ、ヒトミちゃん。」
言葉とは裏腹にカスミの肉の真珠が包皮を脱ぎ去り、その姿をヒトミの前にさらしてしまった。
何も身に纏えないくのいちの唯一のおしゃれが陰毛のスタイルで
自分の流派や好みに合った形状に刈り込んでいる
戦闘でドジを踏んだくのいちが罰ゲームとして中央だけ刈られ
逆モヒカン状態にされると生え揃うまで恥ずかしい
という妄想
男たちに取り囲まれても動揺するどころか「あら、何の用かしら?もしかして私とシたいの?」とヤるき満々で
拘束されても「あらあら、私大勢によってたかって滅茶苦茶にされちゃうのかしら?…楽しませてね?」と余裕ぶってるくのいちが
毛を剃られそうになった途端「やめて!それだけは許して!」と泣き叫ぶのか…
変な形に剃られてしまったら
「いっそ全部剃ってパイパンにして!」と泣いて懇願
刃物を持たないニンジャは迷宮を出るまで自分の陰毛を剃れないのだ
転職でよかったと、某全裸ニンジャ(エルフ・♀・元メイジ)は思ったのでした。
クノイチ殺すにゃ刃物はいらぬ
永久脱毛剤を見せればいい
今更気づくなんて
マヂで俺にもできた
もう一人ぼっちじゃないね
022it.net/d11/026rimi.jpg
→消す
>>328
ああいいぜ、思い出すだけならな!
ところでモンクとは何だったのだろうか…… >>331
苦悶?
>>332
くもん、いくもん?
超能力系魔法の《狂乱/マインドフレイ》をエロの方へ持っていきたい。 モンクと聞くと最近はログホラのカナミを思い出す。
ティファもどきとか言われるが、モンクの女の子の一つの理想形みたいなところがある。
屈強なくせにエロい身体をねじ伏せて、あの巨乳をイジメぬいてやりたい。
ウィザードリィじゃモンクはいまいちパッとしない印象があるけど、忍者よりも肉体派というかマッチョな感じが強い。
そんなんだからドワーフとかドラコン(バハムーンとも)あたりが就いてるイメージがあるが、他の種族だとどうだろうね。
人間はありがちとして、フェルパーやエルフとか、フェアリーなんかは何故モンクにしたか考えさせられるかも。
まあエロければいいんだけどね!!
魔法耐性餅のモンスターに故郷を滅ぼされて「魔法なんて肝心な時に役に立たねえ!」と思ったとかw
ぶっちゃけ高レベルになると攻撃魔法はあまり役に立たない。
補助とか防御とか治癒とか、あとはハマンとかマラーなどしか使いようがない。
なので、リストラに遭ったメイジ♀が身体を弄ばれるなんて有りだと思います!
ハマン乱発でLVボロボロで引退を決めたメイジ♀の転職先は、
かつてのPTメンバー達のメス奴隷であった。
>>337
昔のウィザードリィのコミックでハマンの乱発後、PTメンバーの一人を相手に寿引退したメイジ♀が居たはず。 >>338
アタシのレベル返せよ。ってヤツだなw
双子のエルフの女の子が出てきて、うち一人がやっぱりハマンでロストしちゃうんだっけか? 童貞とアナルは置いといて↓
ひまつぶしにやってみた結果 奇跡が起きた!
◆をch.neに変えてみて
snn2◆t/s11/7707manami.jpg
超本命が圧巻だった..
>>339
死んで復活に失敗してロストだったはず。
ただものすごく生命力低くて、死んだらロストしやすいと言われてた娘だったから。 ファミコン必勝本に連載されてた漫画か、懐かしいなw
>>343
了解。乙でした。
次スレがいつ立つかより、スレが続くのかが問題だ。
ぶっちゃけ知名度も下がりまくりで一見さんにはとっつきにくいかも。 そうは言ってもネトゲ板の別ゲスレでララ・ムームーのネタが通用したぜ。
どちらかというとエロパロ板全体のスレの進みがなぁ…
ソーンの迷宮はエロかったなあ。
何がエロかったって、泉みつけるたびに女冒険者を全裸にして沈めるところなんだよなあ。
でも寒そうだからやっぱりブッパの健康温泉でハーレム風呂だな。
あとは5階でご婦人用のトイレに忍び込むところとかな。
そういや江戸時代の銭湯は混浴で有名だが、15世紀のドイツの公衆浴場も混浴だったらしい。
図書館で読んだ白水社の「中世のアウトサイダー」って本に書いてあった。
だからきっとリルガミンも混浴だよ。
日銭すら稼げない上にコミュ障でパーティー組めないレベル1女冒険者は
無料で風呂に入らせて貰う代わりに宿泊している馬小屋の馬に奉仕しているという妄想
レベルの低い僧侶は治癒魔法を何度もチマチマかけないといけないので、MP切れのたびに一晩休息しないといけない。
だが、それでは時間と労力が釣り合わない。そして教会は考えた。
「短時間で効率的にMPを回復させられないか?」
そして研究と実験を重ねて遂に完成した。
それは「性交によるMP回復」であった。
エルミナージュ3でブルーレインのイベントやってたら、
ディンギルで酸素マスクの形状がTバックに似てるので、それを女冒険者のパンティに見立ててハァハァしてたの思い出した。
女モンクが下着代わりに履いてる酸素マスクを、瀕死の仲間の顔に装着してあげてマン臭でHPを回復させてあげるという設定。
クサマンだったら即刻逝ってしまうがな、なんて言うのは夢がないね。
今これを貼れとのカドルト神のお告げが
ttp://www.dhcblog.com/leonkun/img/20/img20100122.jpg
変態仮面の画像かと思ったら違ったでござるwww
まあ満州の相性が悪かったんじゃないんですかね。
やっぱ下着に臭いが染み付くのは前衛職だろうな。
戦士、侍、君主、忍者、でも全裸忍者は下着穿かないから臭いフェチはガッカリだな。
全裸忍者はBCFで全裸三昧だったな。侍とバルキリーのほかは女忍者3人と女モンク1人で旅してた。
まあ、全員全呪文使えたけどw
BCFの忍者は転職してつくる場合は半ば強制的に全裸ってのがエロい。
魔法の森までは忍者装束が手に入らないから、ジャイアントマウンテンとか登ってるさなかに下から見上げたら・・・。
ダンジョン内は悪臭だらけだろうけど
それでも鼻のいいモンスターなら人間の臭いを嗅ぎつけて寄ってきそうだから
臭いの染みつくような下着はニンジャには不要だな
「というわけだから、裸で戦ってくれないか(サムライ・LV40・♂)」
「だが断る!(ニンジャ・LV30・♀)」
「じゃ、じゃあせめて下着だけでも外しておくれよ、ハァハァ(シーフ・LV45・♂)」
シーフは くびをはねられた!
>それでも鼻のいいモンスターなら人間の臭いを嗅ぎつけて寄ってきそうだから
やってないけどFF11か何かで体温追尾か嗅覚追尾かのモンスターがいたような気がする。
マン臭追尾モンスターとかいたらエロそうだな。
そういやキン肉マンで女のアソコを見るのが大好きな怪獣がいた記憶も蘇ってきた。
「準備できたよ。じゃあ始めて。」
俺はシズルさんの目の前にしゃがみこんで彼女が蹴りの型を始めるのを待った。
少し間をおいてブンという風切音と共にシズルさんの右脚が上がり、宙でとまった。
白く細かったその脚も程よく小麦色に日焼けし、忍者として申し分のない筋肉がついていた。
しかし俺の目的は彼女の脚の筋肉を見ることではない。視線をずらすとシズルさんの左手が自身の股間を隠すような微妙な位置にある。
「だめでしょうシズルさん。この手はどけないと。」
俺が邪魔な左手をどけようとすると彼女はかすかに抵抗しようとした。
「それじゃあだめだね。ってこれじゃ2ヶ月前の繰り返しじゃない。」
「だ、だっていくらなんでも。」
見上げると豊かな胸の向こうに年上の美しい人が顔を赤らめるのが見えた。そう彼女は全裸なのだ。
「特訓特訓また特訓。」
俺はSッ気全開で股間を覆う左手を取り去った。そこにはシズルさんが20年近く守り抜いてきた1本の肉のスリットが息づいていた。
昨日までこの割れ目を覆っていた黒々とした密毛は1本も残っていない。紛れもない美女シズルさんの無毛のオマンコだ。
穢れなき処女の秘裂は、清らかであればあるほど淫らでもあるという矛盾もかかえていた。
俺は左肩に彼女の太腿を乗せてさらに近づいてそのスジを凝視した。おそらく鼻息が彼女のスジにかかっているはずだ。
「いや、やめて。そんなに見ないで。」
彼女は反射的にそこを隠そうとした。しかし俺はそうはさせない。
「この前も同じ特訓に耐えたでしょ。それで今の1人前の忍者としてのシズルさんがいるんでしょ。たかだかヘアーが無くなったくらいで・・・。」
そう言う俺の顔を彼女はキッと睨んだ。(そのヘアーが重要なのよ!)と目が訴えている。
とにかく彼女はある理由があってパイパンになったのだ。この状態に慣れて今までどおりに敵モンスターをブッ飛ばす蹴りを放ってもらわねば困る。
ギンギンに勃起した股間を抑えながら俺は場所を移動し、彼女の背後に回った。そして今度は彼女の右脚を後ろに上げさせる。
そしてそのまま上げた右脚を彼女の頭上で彼女自身の手で支えさせた。忍者なのだからこれくらいの軟体は軽いものだろう。
「こんな恰好よく考えますね!」
シズルさんの声が震えている。きっと顔は真っ赤になっているだろう。だが俺はそれを彼女の股間付近で訊いていた。
ここでも清らかで淫らなスジは全くズレることなく彼女の処女の証を守っていた。
「だって特訓しなきゃ。」
そう答える声が上ずっているのが自分でもわかった。そしてそれを誤魔化そうとより一層秘裂に近づく。
よく目をこらすと小さな傷がいくつもあった。さっき自分で剃るときに切ってしまったのだろう。全く痛々しいことだ。
できることなら舐めて癒してあげたいところだが、それはできない。
でも可哀そうだな・・・。と太腿を支える手を握りなおした瞬間、清らかな割れ目から一粒の水滴が現れた。
量からして小水ではない。爪の先ほどの小さな水滴だ。怯えるようにプルプルと震えている。
間違いなくシズルさんの愛液だろう。きっと俺に視姦されて感じてしまったのだ。
何て愛らしいのだろう。俺はそれをもっと間近で見たくてさらに顔を近づけた。
そのとき微かな匂いを感じた。濃厚なチーズのようで潮っぽいような、なんと表現していいかこう直接脳に刺激してくる・・・。
それがシズルさんのオマ○コの匂いだというのに気付いたとき、俺のペニスはふんどしの中で暴発してしまった。
今日2度目の暴発だった。何とも恥ずかしい・・・。ついさっきナツのパイパンのスジを見て暴発したばかりなのだ。
また赤毛のビショップのカレンに馬鹿にされる。パーティ内で唯一着衣の女の子に・・・。
※
俺たち6人がこの呪われた城にやって来てからそろそろ120日になろうとしている。
メンバーはリーダーで侍の俺。唯一の男という理由だけでリーダーを任されてる。欠点は童貞。
そして忍者のシズルさん。俺より2歳年上で元々はメイジだった。黒髪のロングヘアで優しいお姉さんだ。
そして忍者のナツ。当初は俺と同い年とサバよんでたが実は1コ上。元々はシーフ。黒髪セミロングだったが髪が伸びて今は結わいてる。
そして忍者のビオラ。年上で元はバルキリー。前髪パッツンのブロンドのロングヘアで女性陣で最も背が高い。そしてクール。
そしてモンクのレイチェル。俺と同い年で元はバード。巨乳の金髪である。唯一の非処女だ。
そしてビショップのカレン。最年少で元々はプリーステスだった。最も背が低い。
6人中3人が忍者という無茶苦茶なパーティだ。それぞれ理由があるのだが、転職はこの冒険が終わってからにしてほしかった。
い、いや、その転職のおかげでこうして4人の美女のアソコ見放題なわけなんですが、まあそれはさておきそれでも何とか生き延びている。
城内を隅々まで歩き回りジャイアントマウンテンを越えピラミッドに潜入し死者の川を渡りこうして魔法の森までやってきた。
まあ、すぐわきに最初の城があるんだけどね。戻りたくても北口の扉が開かない。そして城内に戻れてもシャバには出られない。
ならば進むまでよということなのだが、少し困った問題が起きたのだ。一向に雄羊の寺院に入れないのである。
寺院の前には常時守衛がおり、俺たちが行くとすぐに仲間のラムガーディアンを呼ぶ。これが半端な数じゃないのだ。
倒しても倒しても減らない。次から次へと湧いてくる。何回か強行突破を試みたがMP使い切ってへとへとになって最後は毎度お決まりの退却だ。
この森の住人であるフェアリーたちに相談すると、満月の夜に雄羊の仮面を被った男が若い裸の女性を生贄として連れて行くので、
それを装ってみては、というアイデアをくれた。ちょうど裸の女4人がいる我らにとって渡りに船の献策だった。
全裸生活2ヶ月の彼女たちにとっても、多少ジロジロ見られても平気よと。レイチェルなどはむしろ積極的に賛成したくらいであった。
しかしシズルさんたちを見たフェアリークィーンが、裸の女たちの表情を曇らせる一言を発した。
「寺院に連れ込まれた生贄の女性たちは皆こんな場所に毛なんて生えてなかったですよ。年齢は貴方たちくらいの女性も多かったですが。」
クィーンは全裸の4人の股間の恥毛を見比べ、首を傾げた。
それを聞いた4人が一斉に項垂れる。
「生贄の女性たちって陰毛剃られて供物にされたのかよ・・・。」
いつも強気なナツが顔面蒼白になって溜息をついたのが印象的だった。
フェアリークィーンと別れたあと、シズルさん・ナツ・ビオラ・レイチェルの4人は口数も少なく塞ぎこんでいた。
能天気なカレンは対照的に鼻歌交じりで夕餉の準備を始めている。それをビオラが恐ろしい目つきで睨む。ヤバイ。
「満月まであと5日ある。それまでに何かいい策を考えようよ。」
俺はそう提案したが、そんな策などはないことはわかりきっていた。この森に来てすでに2週間が経過し、その間に全く名案が浮かばないのだから。
彼女たちは夜通し相談したり一人悩んだりしたようだが、翌朝(つまり今朝)には4人ともさっぱりと無毛の土手をさらしていた。いや、隠していた。
2ヶ月前にシズルさん・ビオラ・ナツの3人が忍者に転職したときと同じ反応である。あのときも暫くの間股間を気にして探索にならなかった。
予想どおり酷い動きだった。左手で陰部を覆いながらの気の入らない突き。股を開かないための無理なドロップキック。
お嬢様のお遊戯のような回し蹴り。まさに2ヶ月前のリピートだった。2ヶ月前は初めての全裸忍者で、今回は無毛のマンスジもろ出しで。
ただひとつ違うのは今回は人数が増えたことであった。モンクに転職してたレイチェルである。
死者の殿堂でふざけてローブを羽織ってなかったので、ここの地下牢で気づいたときは彼女も着るものがなかったのだ。まあバチが当たったというやつだろう。
2ヶ月前のあのとき、彼女たちのあまりの役立たずっぷりに業を煮やした俺は、この旅で初めて激怒し、再転職を迫ったのである。
それに対して彼女たちはある提案をしてきた。それが例の特訓である。唯一の異性である俺に陰部を晒すことで羞恥心を取り除こうという作戦であった。
俺は大変真面目な面持ちで了承した。上半身は大変真面目にしていたが、下半身は大興奮していた。
生まれて初めて女のアソコを見られるのだ。しかも3人ともそれぞれタイプは異なるが申し分のない美人なのである。
そして夢のような特訓の日々が始まったのだ。まあ、パーティ内の規律を保持するため、それ以上のことができない生殺しのような状態ではあったが。
何故ハーレムをつくらないのか?ハーレムをつくろうとすれば多分できるだろう。命が危険な状態で男は俺一人きりなのだ。
しかしその後の維持に問題がある。多分5人平等に相手はできない。今でも「シズルさんだけ見る目が違う」などと言われてるのだから・・・。
願い事が何でも叶う筆とやらを見つけるまでは我慢我慢なのである。
ま、「死ぬまでに女のアソコが見たい。」って願いはもう叶ってしまったのであるが。
なわけで今回も「真のくのいち養成特別訓練」が開始された。前回は薄暗い城内で灯りを燈しながらであったが今回は太陽の下だ。
上手くいけばスジどころかクリトリスやビラビラや果てはヴァギナまでみえちゃうかもしれない。
順番はくじ引きでナツ・シズルさん・ビオラ・レイチェルの順になった。
俺が中腰になると何故かカレンも後ろからチェックをいれる。キャッチャーと審判かよ。
まずはナツからだ。俺が座る切り株の前に股間を手で覆ったナツがおずおずと来る。ツンデレの彼女が久しぶりに見せる恥ずかしそうな顔。
「まずは手をどけましょうね。」
俺は音着いた声でそう言った。
「やっぱり毛のあるなしって大きいよね。だってモロに見え・・・」
「はい言い訳はそれまで。ラムガーディアンもアサシンも言い訳は聞いてくれません。」
ナツの言葉を俺は遮った。そして彼女の手をどける。早く始めよう。俺の股間も準備万端だ。
「いや、ちょっと・・・」
ナツは恥ずかしそうに抵抗した。無理、という風に首を横に振る。
「無理じゃない。」
俺は冷酷モードで彼女の手をどけた。目の前でナツの無防備なスジが怯えていた。見ないでという意思表示で腰を動かしスジを隠そうとする。
「何やってんだよ。」
俺は彼女の腰から手を回して動きを止め、強引に脚を広げさせてナツのスジを注視した。怯える割れ目を容赦なく視姦する。
「やめてよぉ。もう恥ずかしい・・・。」
「もっとよく見せろよ!お前のオマ○コ。」
抵抗するナツ。俺は興奮しすぎてうっかり割れ目のそばの柔らかい肉に触れてしまった。
その瞬間久しぶりのあの感じが襲ってきた。触れてもいないペニスが暴発しようとするあのヤバイ感じ。
マズイと思ったが、実のところもう何度も経験してる。「また出ちゃったよ。」でいい。彼女たちも「またか」だろう。
頭の中で勝手に結論を出し、俺はナツの神秘的な縦スジを見ながら大量の精液をふんどしの中に放出してしまった。
※
ナツ・シズルさんに続きビオラとレイチェルも特訓したが、一日ではどうにもならなかった。
陰毛で隠されてたものが白日の下に晒されてしまったのだ。もっとすごい特訓で鍛えてやらないといけない。
満月まであと4日。時間がない。う〜ん・・・その次の満月にしちゃおうかな・・。
>>356だが、10数年前に考えてたSSを状況説明入れて加筆訂正したんだが、うっかり失念してしまったことがある。
難破船いけばチューニン出てきて忍者装束手に入るだろとか、まほうのローブ上下はどうしたとかそんな話ではない。
腋毛ボーボーでマンコだけ剃毛しててもどーしょうもないんだよな。
リルガミンならともかくBCFの世界じゃ腋毛剃ってる余裕はないだろうし。
ってwikiみたら女が腋毛剃り始めたのって20世紀になってからなのか・・・。
リルガミンでもガイネスでもボーボーだったのかw 全裸を存分に視姦ごちそうさまっす
ケツ毛もちゃんと剃れてるか確認もかねて肛門もシワを数えられるほどガン見したり
あくまで特訓の一環と押し切ってみんなで混浴する妄想がいたく捗りました
>>366
どうも。
ケツ毛は訂正前はシズルさんにいれてたw
特訓は今考えると甘いよね。リンボーダンスくらいはさせないとw
シズルさんのオマ○コの丘が棒に触れてしまった。無粋な棒がぷっくりとした土手を擦る。
シズルさんは汗を垂らしながら棒を落とすまいと前後するが、それは彼女にとって最悪の結果を招いてしまった。
擦れてるうちに興奮したのだろう、清らかな割れ目からピンク色の真珠のような肉粒が姿を現せてしまったのだ。
それはみるみるうちに固く大きく成長を始めてしまった。
な具合に。 「こんなことしといて・・・タダですむと思うなよ。」
相変わらず男言葉でビオラはすごむ。誰もが羨む高身長の麗人なのにもったいない。
まあ確かにこんなことされたら俺でもそんなセリフ言うかもしれないな。そう思って改めてビオラを見た。
カレンがかけてくれたウェブの魔法の蜘蛛の巣に大の字になって磔にされている。彼女の合意のもとに仕掛けたウェブだが、やはりお気に召さないようだった。
「まあ災いの王を倒したあとにそのセリフは聞くことにするよ。そのためには災いの王のところへ行かなきゃいけない。」
俺がそう答えると金髪の美しい忍者はチッと舌打ちをした。昨日の満月を逃した第一の戦犯は彼女なのである。
レイチェルはわずか1日で特訓の成果を見せてくれた。ナツもハイキックなど脚を高く上げるものは駄目だが他はそこそこいけるようになった。
が、彼女とシズルさんはいまだに恥ずかしがって戦にならない。特にビオラは酷い。特訓をさらに過酷にする必要がある。
ゆえに俺は彼女をさらに恥ずかしがらせることにした。涙をのんで彼女を鍛えるのである。
素っ裸で身動きの取れないビオラを前に股間のモノを突っ張らせながら俺は中腰になった。
「どうした。それじゃ今までと変わらないぞ。」
しばらく割れ目に見とれてるとビオラが強がった。
彼女とシズルさんはスジの長さが長い。いわゆる上付きだ。ナツとレイチェルは下付き。このへんの違いもあるのかもしれない。
ビオラとシズルさんのは、まるで大人の身体に少女の性器がついているようにも思えた。剃毛してからは特にそう感じる。
神秘的な縦スジは前から眺めても美しいが、下からの眺めはもっと素晴らしい。俺は瞬きもせずにスジを目でなぞりアナルとの境目まで追いかけた。
そしてまたゆっくりと戻る。まったくなんて素晴らしい眺めなんだろう。何回か往復したのち、ふと見上げるとビオラと目があった。
「ヘンタイ!」
しかし唾は飛んでこない。本気で言ってない証拠だ。よって俺は次の段階に入ることにした。
「な、何をする気だ!?」
珍しくビオラが動揺した。今俺がしたことはクールな彼女に効いているということだろう。まだスジの両側に指を添えただけだというのに。
「特別な特訓。」
俺は淡々と答える。しかしこれから始めることに心臓は早鐘を打っていた。もちろんスジには触らない。しかし・・・。
「そ、そこに触るな!」
ビオラが声を荒げる。俺は直接は触らないよとだけ答えておいた。
じゃあどうするのだ?とでも言いたげな顔をよそに俺は添えた指に力を入れ左右に引っ張った。
少し割れ目が開く。しかしすぐに元に戻ってしまう。今度は縦スジ全体に沿うようにして指を置き、左右に引っ張った。
見えた。またすぐに隠れてしまったが、ビオラが20年にわたり大切に守ってきたものの一端がそこにあった。
縦スジの外側は全裸の影響で日焼けしてしまっているが、内側はピンク色に染まっているようだ。
もう一度左右に引っ張ってみる。今度はそこで固定してじっくりとスジの中を観察してみた。
内臓のように見えるが紐のようでもあり、巷で言われるように下半身の唇というようにも見えた。2枚の唇がピタリと合わさって最終関門をつくっている。
そしてその上に鎮座しているのがクリトリスであろう。こちらは皮に覆われているのか、それともこれが本体なのかは今の俺には解らなかった。
触ってみたい。というよりも舐めてみたいという思いにとらわれるが何とかこらえる。
「おい、何をしているのだ!?」
ビオラが恥ずかしそうに叫んでいる。
「オマ○コの観察だよ。いつもどおりに。」
俺は目の前の造形物から目を離さずに答えた。全く持ってアートであり猥褻だ。
「いつもとはやり方が違うだろう。」
ビオラがうるさい。オマ○コを左右に広げられてる状況からしてただ事ではないのがわかっているのだろう。
俺が黙ってると「聞いてるのか?」としつこく訪ねてきた。
「そりゃあ特別な特訓だからな。特訓のさらに上なんだよ。」
言ってる俺自身意味がよくわかってない。そのかわりに土手に添えた指たちをクニュクニュとまわすことで答えてあげた。
単純にこれ以上引っ張っても小陰唇の中身は見られそうもない。だったら刺激を与えて中から開門させてみよう。
もしかしたらクリトリスも大きく勃起してくれるかもしれない。ビオラのような美人のクリやヴァギナが見れるなんて一生の思い出になる。
俺は焦らずゆっくりじっくりと大外からオマ○コを刺激した。頭上から彼女の吐息がもれるのが聞こえる。相当感じてるようだ。
「やめろ・・・。」
そういいながらハァハァと息が荒い。そして待ちに待ったときがやってきた。
クリトリスと小陰唇が膨らみ始める。俺の指がなぞるたびにそれらが膨張してゆく。
「だめ。だめ。お願い・・・」
女言葉になったのを初めて聞いた。しかしなおも続ける。膨張は収まらない。
「いや、だめ。見ないで!」
やはりクリトリスは本体ではなかった。皮に覆われていたのだ。それを押しのけてやや白みがかった真珠のような陰核亀頭が育ち始めていた。
今まで誰の目に触れることのなかったビオラの陰核亀頭にお目にかかれて俺の息子は大変興奮した。
そして処女の膣口をガードしていた小陰唇もパックリと開き俺にヴァギナを確認させてくれた。小さい。ここに本当に入るのだろうか?
もう股間のモノはビンビンだ。今なら入るかどうか楽に試せる。しかしそれはできない。
俺は諦めて鼻をよせた。せめてオマ○コの匂いだけでも嗅いでおきたい。
「だめぇぇぇ!何してるのよぉぉ!そんなとこの匂いかがないでぇぇぇ!」
常に男言葉のビオラが完全に女になった。俺は大満足してそのままビオラのオマ○コの匂いを嗅ぎ続けた。
まるで蜘蛛の巣に捕らえられた哀れな蝶の体液を啜る蜘蛛になったような気分である。
金髪の美しい蝶は哀願の言葉を放ち続けているが、俺は一向に気に留めない。肺にある空気を全てビオラの性器の匂いに染めるつもりだ。
また柔らかい土手をグリグリする。するとクチョッ。クチョッ。という粘着音がオマ○コから聞こえてきた。
興奮して愛液が止まらないらしい。一度手を止めて中を確認する。蜜がこねまわされて白濁してしまっていた。
心なしかピンク色が濃くなったような気がする。綺麗なシェルピンクがショッキングピンクに近くなってきた。
勃起しきったクリトリスは凛として己が存在を誇示してるかのようであった。そのスタイリッシュな姿はまさにビオラそのものだ。
じっくりとそれを観察したのち、再び指を動かす。ニチャニチャと水音がする。ハァハァとビオラの呼吸も荒い。
「お願いだからもう許して。でないと・・・。」
でないと?もしかしていっちゃうのか?女の絶頂が見れるのか?
そうつぶやいた股間からツゥーと蜜が糸を引いた。あっ、もったいないと俺はそれを手で救い上げる。
ビオラのマン汁に触れてしまった。しかも本能的に口に含んでしまった。そのしょっぱい味を噛みしめながら俺の息子は暴発した。もうちょっと我慢しろよ・・・。
ビオラを解放した後、俺はやり残したことに気が付いた。フェアリークィーンからあるものを購入しておいたのである。
今日はそれでじっくりと遊ぶつもりだったのだ。何ともありえないミスだ。
まあいい。このあとシズルさんにも「特別な特訓」をするつもりだ。さあ、カレンにウェブを注文しておこう。
そしてシズルさんはビオラ同様全裸で蜘蛛の巣に捕えらえた蝶になった。
俺は彼女の股関節から太腿あたりをさわさわと撫でながら縦スジを凝視する。
くすぐったいのか感じるのか?筋肉を強張らせながらシズルさんは身悶えしていた。発達したスジが目の前で踊る。
「もうヘンなことしないで。」
「だから特訓だって。」
いつもの会話だ。いかんいかん。俺はおもむろにマンネリ打破の道具を出した。
よく見える。淫らな縦スジが重なり合って沈み込んでいくさまがドアップになる。陰毛の毛根まで見えそうなくらいだ。
「な、何してるのですか!?」
シズルさんが俺が持っているものに気づいたようだ。そして身体を震わせ逃れようとするが、悲しいかな拘束された身である。
彼女のオマ○コは全てを晒される運命なのだ。
「お願いだからそんなもので見ないでぇ・・・。」
泣きそうな声で訴えかける。だが俺は虫眼鏡越しに彼女のスジを観察し続けた。これがあればクリやヴァギナもバッチリ見える。
見逃したビオラの分までじっくりと観察してあげよう。俺は柔らかな彼女の土手に先程のように指を添え拡げた。
>>364の続きです。
10数年前に書いたときは満月の夜に雄羊の寺院にヤギの仮面を被って潜入し、
あのラムガーディアンの「もしや処女が・・・」のセリフをまんま使いましたが、
今回はスジを観察する/観察される快楽にはまって前に進めなくなってしまったようです。 じっくりガン見、たまりません
個人的には隠せないように拘束するより
恥ずかしいけど本人の意志で隠さずにいるのをガン見するのが好きです
>恥ずかしいけど本人の意志で隠さずにいるのをガン見するのが好きです
まさに全裸忍者。てかむしろ、けっこう仮面やまぼろしパンティか.
最近フェアリークィーンの店に妙なアイテムが並ぶようになった。先日の虫眼鏡もそうだが、今日は双眼鏡が置かれてる。
いったいどこから仕入れてくるのだろうか?そういえばクィークエグやマイライなども商売としてなりたってるのだろうか?
全くここは不思議なことが多い。とりあえずはお得な値段なので双眼鏡を買ってみることにした。寺院の守衛を観察するにはいいだろう。
料金を支払うと、女王がクスクス笑いながらこう言った。
「コンドームあるよ。」
俺は、何っ?と聞き返した。コンドーム?ここはラブホテルか!
「コンドームよ、コンドーム。お兄さんエッチでしょ。これあればオーケー。」
そう言われるとしばし考えてこんでしまった。そうか、やはりイザというときのために必要・・・いやいやいかん。それに俺は装着のやり方を知らない。
一応在庫がどれくらいあるのか確かめておいて、俺は誘惑を断ち切った。そうだ、俺はセックスするためにここに来たのではない!
そう心に決めて俺は店を後にしようとした。そのとき、ふとあるものが目に留まる。なんでこんなものが・・・。
とりあえず俺はそれを購入することにした。特別な特訓で必要だと思ったからだ。ああ、それと強い強壮剤。この店のはよく効く。
※
「もう本当にこんなことばかり・・・。」
蜘蛛の巣にからめとられたシズル蝶が呆れ気味に言う。今日はシズルさんとビオラが補習だ。いや、「今日も」だ。
ナツやレイチェルもたまには責めたい・・・いや特訓したいところだが、この二人の成績が悪すぎる。
昨日は反射する岩の前で鏡に映ったいやらしい姿を見せながらプレイ・・・じゃなく特訓したのだが少し刺激が足りなかったようだ。
今日は昨日の二の舞にはならない。オマ○コビショビショに・・・じゃなく汗でビショビショになるまでしごきぬく。
おもむろに虫眼鏡を取り出して先日のように縦スジを割る。柔らかそうな小陰唇が折り重なっていた。触ったら溶けてしまいそうな感じだ。
「本当にもう駄目です。そんなに見ては・・・。」
弟をしかる姉のようのも思える。年上嗜好の俺としてはゾクゾクしてくる。
「う〜ん。特に悪いところは見当たらないですねえ。」
土手をモミモミしながらシズルさんの貝を変形させて遊ぶ。
「何言ってるのですか、もう・・・そうやってそんなとこばかり・・・ハァン。」
例によってクリトリスとビラビラが膨らんできた。肉の真珠がその姿を現す。
この世で最高に美しく官能的な器官だ。連日見ているのに全く飽きない。今日も見とれてしまう。観察しては匂いを嗅ぎ、また観察する。
そうしているだけなのにシズルさんのクリトリスは完全勃起し、オマ○コからは蜜が溢れだしていた。
「はぁはぁ、お願いもうやめて。そんなことされてるとおかしくなりそう。」
そしてついに小陰唇が蜜を溜めきれなくなり、零れ落ちそうになった。すんでのところで俺はそれを手で掬い、舐めとる。
極上のネクターだ。俺は触診どころか味診までしてしまった。しかしそろそろ次に進まないと。
「そうですか。じゃあ触診はいったんこのへんにしといて。」
俺はさっき女王から買った聴診器を耳にセットした。シズルさんは「何やってるの?」とキョトンとしている。
「ではこれで患部を調べます。」
俺はそう言って聴診器をシズルさんの土手に当てた。結果、お肉が圧迫されたことでたくさんのマン蜜が流れ出てしまう。
「や!ちょ!やめて頂戴!」
予想どおりに暴れようとする。しかし彼女は囚われの蝶だ。
「患者さんは暴れないように。今は診察中です。」
「お医者さんごっごじゃないのよ!こんなの酷いわ!」
酷いことをしてる俺が言うのもなんだが確かに酷い。健常な女性の性器に聴診器を当てるなんて尋常じゃないだろう。
しかし俺はシズルさんのオマ○コの健康診断をしたかった。無視して彼女のマン音に耳をすませる。
よくわからないが多分異音はない。健康なオマ○コだ。健康なペニスに中出しされれば妊娠する。・・・・だろう。
俺はもう我慢しきれなくなってしまい、勃起しきったシズルさんの陰核亀頭に聴診器を当てた。
スジや具の中身には触れないことを決まりにしていたが、指や手での直接のタッチではないのでいいだろうと自分を誤魔化す。
血流の音だけでも射精してしまいそうだ。しかし我慢だ。暴発するのはこの次の道具までこらえなければ。
ああ、弄りまわしたい。そしてベロベロに舐め回して最後には挿入して中出ししたい。
しかし、されてる当人は「堪忍して」とわめき続けていた。腰を振って逃れようとしている。
だが、オマ○コからはとめどなく蜜が流れ出ていた。その一部が俺の腕に垂れて糸で繋がってしまう。
全くなんて光景だ。この人もいやらしすぎる。俺にエッチな訓練を受けて淫らな血が開花してしまったのかもしれない。よし・・・。
「患者さんのオマ○コは熱く火照ってますね。これについても一度検査する必要があります。」
そう告げると俺は体温計を取り出した。もちろんシズルさんのオマンコの温度を計るためである。
彼女はそれを見た瞬間「止めてぇ!」と絶叫した。しかしそう簡単にはやめられない。
「だめですよ、シズルさん。オマ○コの体温測定は重要です。さあ、痛くないですから。」
俺は体温計を振って平温に戻した後、鼻の下を伸ばしながらシズルさんの膣口にその先端を入れようと近づける。
どうしよう体温計が濡れちゃったら。シズルさんのねっとりとしたマン蜜で使い物にならなくなってしまったら。まあ別にいいか。
「だめ、それだけはやめて!」
シズルさんがこれまでになく激しく抵抗する。危ない。無理に入れて中で折れちゃったら大変だ。
「お願いだから変なモノ入れるのだけはやめて!」
そう言って懇願する。困った顔も可愛らしい。しかし、この最高に美しく淫らな姉のもっと乱れた姿を見たい。
宥めてると少し落ち着いたので、俺はもう一度体温計をオマ○コに入れようとした。
「ダメ!それ以上は本気で怒ります。」
シズルさんがマジで睨んでる。わかったよ。ごめん。ここまで我慢してきたムスコも急速に元気を失ってしまった。
その後も、ビオラにも聴診器までは使ったが体温計は言い出せなかった。シズルさんであの反応だとビオラはまず無理だ。
今日も彼女たちのオマ○コ見ながら暴発しようと意気込んでいたが駄目であった。あのシズルさんの聴診器で我慢しなければ至上の快楽が得られたのだが・・・。
あとで一人きりになって思い出しオナニーをするよりも、オマ○コ見てマン臭を嗅ぎながら暴発したほうが何倍も気持ちいいのに、全てはあとの祭りであった。
よし、気持ちを切り替えよう。リーダーたる者一番働かなきゃいけない。歩哨だ。
俺はフェアリークィーンから購入した双眼鏡を片手にするすると樹上に上った。
沼地に面した一本の樹。この樹上からなら雄羊の寺院の動向がわかる。俺は目を凝らして奴らの動きを探った。
しかし昼間は動きがない。1時間見ていて全く人の出入りがないのだ。俺はふうと息抜きをし、何気なく右手の入り江のほうを見た。
あれ?そこには森の水辺の中に開けた草地がいくつかあり、そのひとつに全裸の女がいたのだ。これはナツだな。
ナツはキョロキョロとあたりを見渡すと1本の木にもたれかかった。すかさず双眼鏡で見るとオマ○コがアップになる。これはラッキーだ。
が、ラッキーはそれだけではなかった。なんと彼女は凭れかかったまま自分の性器に手を伸ばし、弄り始めたのである。
始めてみる衝撃的な女のオナニーだった。どうやら主に右手中指と薬指でクリトリスを弄っている。左手は乳首をつねってるようだ。
ナツは目を閉じて右手で円を描いていた。何かを想像しながらオナニーしているようだ。もしや俺のチ×ポコか?
可能性はゼロではない。いやむしろ高いかもしれない。ここ数ヶ月で出会ったまともな男は俺だけなのだ。
まあル・モンテスやキャタピラーがタイプなら俺は諦めるが。ん?災いの王は割とかっこよかったな。もしや?
するとナツは今度は後ろ向きになった。覗きがバレたか?いや、オナニーを続けてるようだ。こちらには気づいてない。
可愛らしいヒップをこちらに突き出し、右手でオマ○コをこすり続けている。さっきは脚を閉じ気味だったが今は少し開いた。
それを見ながら俺のほうも準備ができてきた。しかし悲しいことに本気で偵察するため鎧を着て樹上に来てしまったため、しごくことができない。無念だ。
再びナツはこちらを向いた。口に手ぬぐいのようなものを咥えている。声を出さないようにしているのだろう。
手の動きが激しくなっているが、また脚は閉じ気味になってしまった。これは残念。だが、顔は苦悶の表情だ。もしかしてそろそろ・・・。
するとまた向こうを向いてしまった。尻はさっきより突き出してるが肝心のモノが見えない。あ!
ナツの身体がビクンビクンと震えた。腰から崩れ落ちるようにしゃがみこむ。どうやら逝ったようだ。初めて見る女のオーガズムは予想よりも激しいものであった。
しかしあっち向かれたままでは消化不良だ。俺のほうは置いてけぼりをくらって勃起がおさまらない。
今日はどうもタイミングが合わないようだ。こうなりゃレイチェルにでも頼んでズリネタ提供してもらうかな。いや、駄目だ。一人だけ特別扱いは・・・う〜ん。
と、再びナツの手が動き出す。そのまま草地の上に寝転んでオマ○コを弄りだす。連続でオナニーをするのかよ。
しかもさっきより激しい。股を大きく広げてクリトリスを弄り倒している。最初から苦悶の表情だ。
思い当たるふしがある。俺も連続でオナニーしようとしたことがあるがナニが過敏になり過ぎてできなかった。
彼女もおそらくそうなのだろう。しかしそれでもやりたいらしい。このあたりが男女の違いなのか、単にナツが変態だからなのか俺には解らなかった。
ナツの動きがさらに激しくなる。イヤイヤと首を振っている。男に犯されてる妄想中のようだ。
乳首もすごい勃起だ。それを左手でつねりまくる。もう来そうだ。大股広げたままブリッジしている。腕の血管も浮き出ている。
今度はオマ○コがバッチリみえた。やばい、こっちも逝きそうだ。よし、いいぞナツ。お前のオマ○コにたっぷり注ぎ込んでやる。
ナツの身体がブリッジしたまま硬直した。ビクンッ!ビクンッ!と固くなったまま震えている。苦悶の表情は穏やかな満足そうな顔に変っていた。
連続オナニーか。俺には無理だ。これがセックスとすると5人で1人2回ずつとして一日10回!毎日そんなに・・・いや一日限定でも無理だ!
くだらん妄想をしてる間に、ナツは沼の水で手とオマ○コを洗うと、何事もなかったかのように木々の向こうに消えて行ってしまった。
そうだ、俺もふんどしを洗濯しないと・・・。また今日も暴発してしまったのだ。
森の中での全裸オナニーを覗きも
真面目に偵察しようとしていたからこその役得なのもいいですね
「特訓の成果が全く感じられないですネ。これからは私が監修します。」
業を煮やしたカレンに特訓のメニューの決定権を奪われてしまった。身から出た錆とはいえ情けない。
まあ傍から見たらスケベな兄ちゃんが美女のアソコの匂い嗅いでるだけですから・・・。
というわけで始まったカレンの特訓メニューは当初俺をうならせた。
樹上高く吊るしたボールを、おっぴろげハイキックや逆さハイキックで蹴るといった実際の動きを考えての特訓であった。
成績が一番悪いものには罰ゲームも用意されていて、それはストリップショーの真似事だった。まあこのへんはご愛嬌だろう。
俺だけじゃなく他のメンバーにも見えるようにオマンコを広げて腰をくねらせて踊る。同性相手のほうが恥ずかしいこともあるらしい。
レイチェルが踊るとナツが「舐めてえよ。」とはやす。
シズルさんが踊るとナツとレイチェルが舌をペロペロさせながら「舐めてえ。」とハモる。
半ば冗談なのだろうが、けっこうドキドキさせられる。
一昨日と昨日は全裸逆立ち相撲だった。逆立ちで1対1で押し合うのである。バランスをとるために膝を曲げるので、
上から見下ろすとオマ○コがもがいてるようで面白い絵だった。ん?何か俺の趣味に近いような?
昨日の敗者はレイチェルだった。だが奴はとんでもないことをした。マンネリ気味だと思っていたストリップが一変する。
今まではオナニー的な動きはあっても、あくまでも真似事や軽く触るくらいだった。それが彼女は本気でオナニーし、あろうことか達したのである。
他の女性陣は嫌な顔をすると思ったが、誰一人嫌な顔をしなかった。むしろ頬を紅潮させ、それぞれがオナニーを始めてしまいそうな雰囲気までしたのである。
そして先程発表された今日の特訓のメニューが衝撃的だった。カレンはいつもの舌足らずな口調でこう言った。
「今日はぁ、リンボーダンスをやります。みなさん知ってますよネ、リンボーダンス。こうやってオマタのほうから前に進んでいくんですよ。」
「それでぇ、普通は優勝決まるまでやるんですけどぉ、今日はぁ、一番最初に失格した人が出た時点で終了ですぅ。」
「で、罰ゲームはぁ・・・う〜んとぉ・・・この筆でアソコ撫でられちゃいます。」
お茶飲んでたら噴いてただろう。その・書道用の毛筆で・オマ○コ・撫でるだと?しかもリンボーダンスダァ!?
「ねえ、イクまで撫でるの?」
レイチェルがとんでもないことを訊く。いくら昨日自分がイクまでまんずりこいたからって。
「もちろんですよぉ、リーダー誰のが見たいですカ?やっぱりシズルサン?それともビオラサン?」
二度お茶を噴いた。そしてテント張った前を悟られないようにしゃがみこむ。すると何故かカレンに名指しされた二人が前に仁王立ちした。
シズルさんもビオラもともに腰に手を当てポージングしている。二人のスジがいやがおうにも飛び込んでくる。
心なしかマン土手がぷっくりと膨らんでるかのようであった。女の欲望の蜜がたまって膨らんでるのかもしれない。
早くオマ○コ舐め回して蜜を啜りつくしてくれなきゃおかしくなっちゃう。さあ、どっちを選ぶの?と問いかけてるかのようであった。
いったいどこから持ってきたのか?二人の後ろでナツとレイチェルがまっすぐな棒をセッティングし始めていた。
女たちが次々にバーを潜っていく。初めは胸の高さだったバーはどんどん低くなり、腰の高さを越え、オマ○コラインよりも下になった。
もう膝の高さに近い。こんなの潜れるのかというものでも潜ってしまう。さすが忍者であり、モンクである。
しかしそれを見てる俺はドスケベ根性丸出しで、前から上から特等席でオマ○コが頑張るさまを至近距離から堪能させてもらっていた。
楽しいときにも終わりは来るもので、このゲームで不利なのはやはり身長の高いビオラとシズルさんであった。
レイチェルとナツは今少し余裕があるが、この二人はそろそろ限界が近い。
ビオラの剥き出しの貝がバーに擦れる。
「くっ!」
金髪の美しい女性は瞳を閉じて慎重に前へと進む。土手はバーを擦りながらもなんとか落とさずにクリアした。
ねっとりとしたビオラのオマ○コの蜜がバーに付着してしまっている。俺はそれを手に取って口に運んだ。ギンギンに勃起したペニスからカウパー液がにじみ出る。
次はシズルさんの番だ。黒髪の美人はクッと上半身をそらし、オマ○コを誇らしげに掲げバーへと挑んでいった。しかし・・・。
シズルさんのオマ○コの丘が棒に触れてしまった。無粋な棒がぷっくりとした土手を擦る。
シズルさんは汗を垂らしながら棒を落とすまいと前後するが、それは彼女にとって最悪の結果を招いてしまった。
擦れてるうちに興奮したのだろう、清らかな割れ目からピンク色の真珠のような肉粒が姿を現せてしまったのだ。
それはみるみるうちに固く大きく成長を始めてしまった。
もはや彼女がバーを通過することは不可能であった。勃起した肉芽がそれを押し上げる。俺はこの時点でふんどしの中に射精してしまった。
「あっ、いやっ!」
シズルさんの絶叫も虚しく、バーは無情にも落下してしまった。筆責めの刑はシズルさんが受けることとなった。 やばい。もう一発暴発しちゃうかもしれない。
「リーダーよかったですねえ〜。」
カレンはバーを片付けながら嬉しそうに俺の顔を覗き込んだ。
片やシズルさんは他の3人にアイマスクをされ、切り株に拘束されてしまっていた。もちろん容赦ない大股開きである。
「見て、もう濡れてるわ。筆で責められるの、楽しみみたい。」
「違いますそれは。」
「何が違うのかしら?こんなにビショビショなのに。」
「違うんです。さっき擦れちゃったから・・・。」
「へー、擦れて気持ちよくなっちゃったんだ。」
シズルさんは他の女性陣から一人責められている。その時俺は見た。ビオラが何気にシズルさんの乳首を弄んでいるのを。
ビオラはシズルさんの乳首を指でなぞりながら、その視線はシズルさんのオマ○コに釘付けになっていた。
もしやレズビアンに目覚めてしまったのかもしれない。というか皆ヘンだ。一瞬、俺は置いてけぼりを食らってるような気分になった。
準備もできましたし、じゃあ始めましょうかネ。」
カレンの言葉に一同が大きく頷いた。5人の視線がシズルさんの股間に集中する。男の俺ばかりか女たちも彼女の性器を見て興奮する。
罰ゲームの生贄となった美女の縦スジは半開きになって俺たちの好色な視線に耐えていた。
俺は開かれた脚の間の特等席に陣取り、俺の左にレイチェルとビオラ、右にカレン、ナツと続いている。
ここで、ビオラばかりかナツもシズルさんの乳首を弄り始めた。
やがてカレンがゆっくりとシズルさんの大陰唇に筆を下ろす。両乳首とオマ○コの3点責めだ。
「ハアァン」
アイマスクの下からシズルさんの溜息が漏れる。既にヴァギナには愛液が光っていた。
筆が小陰唇をなぞる。さっきよりもさらに大きい溜息をもらす。
「シズル、エロいなぁー。」
レイチェルが言う。そのとおりだと俺は頷いた。筆がなぞるたびにシズルさんは淫らに腰をくねらせ、悩ましげな吐息を吐く。
10日前の俺だったら、これだけで射精していただろう。アイマスクで拘束された女性が身悶えるのがこれほど淫らなものとは知らなかった。
「ウフフ、シズルさん、筆の毛先が重くなってきちゃいましたヨ。」
カレンが淫らな笑みを浮かべる。3歳も年下の少女に責められシズルさんはイヤンと首を振った。
「まだクリ触られてないのにビンビンになっちゃってるわね。」
ナツが彼女の耳元でささやいている。確かにシズルさんのクリトリスは完全勃起して陰核亀頭を露呈してしまい、
小陰唇のビラビラは開ききってヴァギナも丸見えになってしまっていた。
ビオラがそのクリトリスとシズルさんの顔を無言で交互に見比べている。
そしてビラビラをなぞっていた筆先がついにクリトリスを捕らえた。シズルさんの身体全体が大きくうねる。
「すっごい反応。すぐ逝っちゃうかも。」
「うわー、クリ、パンパン。」
「こんなに大きく勃起させて恥ずかしくないのか?」
ナツ、レイチェル、ビオラが次々に言葉でも責める。
「いや、見ないでぇ!」
手で隠そうとするが隠せない。脚を閉じようとするが閉じられない。アイマスクの下で剥き出しになった白い歯もエロティックだ。
カレンの筆は容赦なくクリトリスを責めていた。シズルさんは全身の筋肉をこわばらせ、汗もうっすらと掻いている。
「イヤッ!ダメッ!」
「ウ〜ン・・・。」
「くはぁぁ・・・。」
筆が擦れるたびにシズルさんは腰をくねらせながら、綺麗な声で鳴いた。最早オマ○コは大洪水だ。
男を知らぬヴァギナの穴からはとめどなく蜜が溢れ出て、尻や地面の草を濡らしている。
周囲には独特の匂いが立ち込めていた。それはシズルさんのオマ○コとその蜜の匂いに違いなかった。
「イッちゃいそう・・・。」
重点的に敏感な肉芽を責められ、思いのほか早くにそれはやってきてしまったようだ。
もっと長く彼女が悶えるさまを見ていたいが、さっき放出したばかりの俺のナニのほうもまたも限界が近づいている。
彼女の絶頂に合わせてイケるかもしれない。
「もう逝っちゃうんですか?駄目ですヨ、まだ我慢しないと。」
カレンはそう言いつつも手の動きを止めなかった。少し拗ねたような表情になって一定のリズムで筆先で肉芽をこねる。
極限まで固く大きく膨れ上がった処女のクリトリスに5人の視線が集中した。
柔らかそうな包皮を脱ぎさった肉芽は容赦ない責めに耐えていたが、もう限界だということは誰の目にも明らかであった。
「ダメ、我慢できない。」
シズルさんはか細い声で哀願した。しかし年下のカレンは冷酷だった。
「駄目デス。我慢。」
「無理だってぇぇ・・・。」
シズルさんが絶叫した。
「逝ったら皆の前で浣腸しますヨ。」
酷い。カレンは鬼だ。てかこっちも無理かもー。
「やだやだ、カレン止めてぇぇぇ。」
暴れてやめさせようとするが状況は何一つ変わらない。その瞬間からはもう逃れるすべはないのだ。
シズルさんの腰が淫らな魔筆から逃れようとうねる。しかしカレンの筆はピタリと陰核亀頭に吸い付き、容赦なく嬲り続けた。
こころなしか、剥き出しのクリトリスがいちだんと大きくなったような気がした。そのとき、
「あ・イクイク・・イクイクイクイクイクーーーー!!!!!」
最後のイクーから少しだけ間をあけてシズルさんが腰をガクガク振りながら背中を大きく仰け反らせた。
明らかなオーガズムの始まりだった。俺のペニスもなんとか間に合う。目の前が真っ青になり、精子が出口を求めて鈴口に集合した。
「うぉん」
シズルさんが不思議な嗚咽を漏らすのと同時に反り返った背中が戻る。同時に膝を内側に曲げて何とか脚を閉じようとした。
かたやカレンは一瞬たじろいだが筆をクリトリスから離そうとはしない。左腕で腿を抑えながらもまだ筆をこねている。
可愛らしい顔に似合わず相当なサディストかもしれない。絶頂直後の過敏なクリを責められ続けられてシズルさんは悶絶した。
「ダメ、カレンもう止めて!イッちゃった。イッちゃったの。カレンだめー!」
しかし筆は止まらない。
「イヤー、お願い止めてぇぇぇ!くすぐったくて。あっ、もうダメ!やっ!もうっ!」
すごい暴れ方だ。やばい、あまりにも淫らな状況が続くので俺のも勃起したままだ。下手すりゃもう一発暴発できるかもしれない。
しかし、ビオラが止めさせた。暴れたせいでシズルさんの拘束された手首がうっ血してる。ほどなく彼女は開放された。
「こらっ!カレン!」
シズルさんは立ち上がろうとしたが、腰が立たなかった。あまりの快感でヘナヘナになってしまったらしい。
「許してくだサーイ。」カレンはシズルさんの手首をとってヒールウーンズをかけた。
タイトル入れ忘れてしまった・・・。
次回最終回になります。
>>379
レズシーンを覗かせようとも思ってたのですが、いきなり過激になってしまうのでジワジワとw
まさに役得です。 女の子同士で裸を見せあって興奮いいですね
主人公はのけもの状態ではありますが邪魔者扱いされずに
痴態をガン見させてもらえ続けてるのもいいです。
快楽にひくつくアナルも余さず観察しまくって欲しいです。
今回全裸逆立ち相撲に一番フル勃起しました
常人同士なら即転倒で話にならないところを
驚異のフィジカルを誇るくのいちならでこそ成立する競技ですね。
どういう姿勢で対戦してるのか妄想が捗りまくりました。
>今回全裸逆立ち相撲に一番フル勃起しました
これを思い浮かべたときは我ながらドヘンタイだなあと感心しましたw
開脚逆立ちマンは実際には見たことがないので想像するのも難しいです。
風俗でリクエストしてもそこそこ広い部屋で運動神経いい娘じゃないと厳しいでしょうし。
ましてや相撲となると、まさにwizの世界や戦隊ヒロインとかの話になっちゃうでしょうね。
エンディングはいよいよ主人公も参加する予定であります。
翌日、カレンの特訓は何事もなかったかのように行われた。シズルさんも普通に参加している。
このへんどうなっているのかサッパリわからない。ただ、昨日の筆責めはある程度の打ち合わせはあったようだった。
今日の特訓はレースをするということだが、その内容がまたとんでもないものだった。
両手の平を地面につけて前屈し、そのまま後ろに進むのである。
オマンコどころかアナルまで丸見えのはずだ。だが、実際にはアナルは見えなかった。
何故かと言えば各自のアナルに一輪の花を挿すのだ。花は決して落としてはならない。地面に花が落ちたらその場で失格、罰ゲームである。
しかも罰ゲームは他人に剃毛されるという、とても恥ずかしいであった。もちろん陰毛のことである。
彼女たちは毎朝剃っているが今朝はこのために剃らずにいた。シズルさんとナツは陰毛も黒いのでそれがよくわかる。
4人が位置に着くと壮絶な眺めだった。特にレイチェルのはビラビラがハミ出してるので花が2輪咲いているかのようであった。
「ウワー。失敗しちゃいましたネ。全員レイチェルさんみたいになると思ってたのにスジしか見えない。」
カレンがいやーと照れている。何を考えてるのだコイツは。
レースは俺の合図でスタートした。4人のオマンコが、4輪の花が一斉にこちらにやってくる。そして切り株でターンした。
先頭はナツ、続いてレイチェル、少し遅れてシズルさんとビオラだ。2人はターンで手間取ってしまったようだ。
最後はレイチェルがまくって1位、ナツは2位に落ちた。3位は逆転でビオラか?と思ったときに彼女の花が地面に落ちた。反則負けである。
「なんかビオラさん楽しそうですねえ。これじゃ罰ゲームにならないかもしれないですヨ。」
自らアイマスクを着用しおもちゃの手錠をしたビオラを見て、カレンはフフフと笑った。
そのビオラはオイルローションを塗りたくられ全身を光らせていた。オマ○コ周辺だけ除いてシズルさんやナツらが塗ったのである。
シズルさんは昨日のお返しとばかりに入念に乳首に塗り込んでいた。そのたびにビオラが悩ましげな声を上げ、乳首は固くしこっていた。
もうオマ○コも濡れてきて、その粘液をシェービングローションの代わりに使えそうであった。
「はい、リーダー手を出してクダサイ。」
カレンに言われて何気に右手を出したらそこにローションを垂らされた。
「じゃあ、ビオラさんの剃るところにコレ塗ってあげてクダサイ。」
え!え!え!えーーーーー!俺が塗るの?てかそんなことしていーのか?
「いいんですよネ。ビオラさん。」
カレンの確認にビオラはウンとだけ答えた。
「えっ、本当にいいの?だってこれ触っちゃうよ。」
「いいから貴方が塗って。触っちゃってもいいから・・・。」
いつもなら「おまえ」としか呼ばないビオラが初めから女言葉だ。しかも触っちゃっていいって・・・。
俺はカレンからローションを受け取ると、おそるおそる手を伸ばしてビオラのヴィーナスの丘に垂らした。
そこから指3本でスジの外側をなぞる。スジは半開きになり、陰核包皮と小陰唇を晒してしまっていた。
ビオラの身体がピクッと震えた。ローションを薄く伸ばして手を放すと、カレンが再び俺の手にローションを持たせて言った。
「それじゃ駄目ですヨ。もっとタップリ塗らないと。ビオラさんの大事なトコ傷モノにしちゃってイイんですカ?」
俺は「ああ」とだけ答えて、もう一度、今度はビオラのスジに垂らした。ビオラの唇から吐息が漏れる。
垂らしたローションを伸ばした。生まれて初めてオマ○コに触った。しかもいきなりクリトリスだ。
思ったよりも弾力があるのはまだ本勃起じゃないからであろうか?続いて小陰唇のビラビラだ。
何て柔らかいのだろう。極上の大トロよりも蕩けそうだ。指に挟んだりしてしばらく感触を楽しむ。
アイマスクの下からビオラの白い歯が覗いた。
「気持ちよさそうですねえ。ビオラ。」
シズルさんがニコリと微笑んでいる。
小陰唇からさらに下るとスルっと指が吸い込まれそうになった。膣口が覗いている。
ローションなのか?はたまた彼女のマン蜜のせいなのかヌルヌルだ。危うくそのまま指を入れてしまうところだった。
「そこはもうちょっと待って。」
ビオラがダメよと首を振る。そして手錠からあっさりと手を抜いた。
さすが忍者だ。手錠なんて最初から意味がない。彼女自身の性感を高めるための道具にすぎないのだろう。
敵に捕らえられていやらしい拷問を受けてる自分を演出してるのだ。
彼女は俺の指を手に取ると自分のクリトリスに添えた。
「こうやって動かして。」
そう言って俺の指を使ってオナニーを始めた。アアアと呻く。みるみるうちにクリトリスは固くしこり始めた。
「手を放すから貴方続けてね。リーダーの指で逝きたいの。」
とんでもないことになった。ビオラは手を放す。俺は呆気にとられたが、言われるままに続けた。
ビオラから教えられた撫で方、スピード、強弱をそのまま継続する。彼女の息が荒くなる。
「興奮してきたわね。」
「クリちゃん痛々しいくらいパンパンじゃない。」
レイチェルやナツもビオラを責める。カレンは再びビオラに手錠をかけた。
クリトリスは完全勃起し、ヴァギナの穴からは夥しい蜜が溢れ出てクチョクチョと音を立てていた。ビオラの発情したオマ○コの匂いが鼻につく。
「あ、あ、そのまま。そのまま。」
クチョクチョクチョクチョ・・・。
「あー来た来た来た・・・もう少しもう少しで。」
俺ももう少しで逝きそうだ。そして一段とクリトリスが固くなった。弾けるのはもうすぐだ。女が最も淫らに輝く瞬間がすぐそこに迫った。
「アー、いんぐ、いんぐ、いんぐぅ・・・・・・!」
手錠の鎖をジャラジャラさせ、ビオラの身体が跳ねた。白い顎を俺に見せ、全身の筋肉が硬直する。
鍛え上げられた腹筋が波うつさまは昨日のシズルさんのリピートのようだ。
ただ違うのは俺が手を放してしまったことだ。なんてもったいない。手を離した瞬間に射精してしまった。ああ・・・
ビオラが落ち着くと俺は剃毛を開始した。目をこらしてジョリジョリと剃る。クリトリスは勃起したままであった。
剃り終わってもヌルヌルとした愛液が枯れることはなく、最後にそれをすくって口に含んだ。
汚れたふんどしを洗おうと茂みに逃げ込んでふんどしを取り換え、戻ろうとすると何故かシズルさんが待っていた。
「早く戻って。ナツが待ちくたびれてるわ。それは私が預かっておきますから。」
そう言って強引に俺の精子のついたふんどしを奪ってしまった。恥ずかしい。そしてシズルさんはどこかへ行ってしまう。
続いてナツ、そしてレイチェルのオマ○コを弄った。もちろん剃毛もする。
最後に、戻ってきたシズルさんだ。彼女はすでに半開きになったスジを俺に晒した。やけに赤くなって、まるで弄ったあとのようだ。
他の三人のように自分でアイマスクと手錠をセットしようとしたが、手錠はビオラによって昨日の頑丈な拘束具にされてしまった。
「ちょっとビオラ・・・。」
シズルさんははにかみながら手をガチャつかせるが、他の4人はニヤニヤするだけである。どうやら昨日に続いて約束が違うらしい。
「さて、それでは尋問を始めます。カレン、筆の用意。」
「ハイ。」
ビオラの合図でカレンの筆が再びシズルさんの半開きのスジに舞い降りた。
「ちょっと話が・・・。」
「抜け駆けしたのは誰かな?」
シズルさんの言葉を遮ってビオラの尋問が始まった。抜け駆けってどういうことだろう?
この時点で考えられるのは、皆が見えないところで俺と関係を持ったということだが、それはない。
いや、もしかして俺が寝てる間にシズルさんが俺のチ×ポしゃぶってたとか?それを誰かに見つかったのか?
「何のことなの?ハァン。」
「今、何してきたのかなー?」
今度はレイチェルがシズルさんの問いに逆質問した。カレンの筆は関係なく動いている。
「え・・・?」
シズルさんが止まる。
「今、どっか行ってたよね。」
ナツの質問にシズルさんがアイマスクの下から歯を見せた。ニッと笑っている。何かやったようだ。
「何してたんですカ?」
フフフと笑いながらカレンも尋問した。筆がクルンとクリトリスの上を回る。
「あーん。」
可愛らしい声でシズルさんが鳴く。やはりクリトリスが一番好きなようだ。
「早く白状しないと筆でイかされちゃうよ。いいのか?リーダーの指でしてもらわなくて。」
ビオラがシズルさんの乳首を指でなぞりながら訊く。俺もしたいよシズルさん。なんか知らんが白状しちゃって。
「リーダーのふんどし洗ってたの。」
なんだ。そんなことか。別にそんなの・・・え?精子つきのヤツ。それは恥ずかしいぞ。
ところが話はそれだけではなかった。
「洗っただけか?」
ビオラが続ける。シズルさんのオマ○コはピチョピチョと卑猥な音を奏で始めた。
「えー・・・。くぅ。」
シズルさんは耐えている。耐えながら考えているようだ。
「あ、止めて止めて。言う。言いますから。筆はイヤ。」
「実際に言うまでは筆デスヨ。」
カレンは速度を緩めただけでやめない。
「あーんイヤっ!はぁはぁ・・・。わかった。わかりました!オナニーしてたの!彼の精液口に含んでオナニーしてイっちゃったの!」
衝撃的な告白だった。こんな綺麗な人が俺のふんどしで自分を慰めていたなんて・・・。
「オナニーしたのは今日だけじゃないよな。どれくらいの頻度でしてた?」
凄い質問だ。というか貴方達みんなしてたでしょ。
「毎日・・・。」
「一日何回だ。」
「一回か二回・・・。」
「嘘つき!」
「あーん、7〜8回してますぅぅぅ。」
そ、そんにしてたの!シズルさんは派手な美人ではなく清楚な美人のタイプなのに意外と淫乱。
「まるで猿じゃないの!何故そんなに?」
女たちの尋問はさらに続いていた。何故ってそりゃあセックスしたいからだろう。こんなこと聞かされたら俺だって今すぐ・・・。
「どうしたんですカ?言わないとまた筆でイカされちゃいますヨ。」
「もうイヤッ。欲しかったの。リーダーが欲しかったからオナニーしちゃったの。」
「リーダーの何が欲しかったんだ?」
「リーダーの・・・リーダーの・・・。オチ×ポ!リーダーのオチ×ポが欲しかったの!オチ×ポ、オマ○コに入れてほしかったの!」
なんてことだ。まさかシズルさんがオチ×ポだのオマ○コだの淫らな言葉を使うなんて。
「アハン。リーダーのオチ×ポでシズルのいやらしいオマ○コぐちょぐちょにしてぇ。」
「だそうだ。どうするリーダー。但し・・・私のオマ○コも貴方のオチ×ポ欲しがってるのよ。ねえ、どっちにするの?」
ビオラが途中から女言葉になってシズルさんの上で俺に尻を向けた頬ずりしたくなるような形のいい尻に可愛らしいアナルがのっかっている。
さっきは一輪の花が刺さっていたので見れなくなってしまったが、今度は見放題だ。ここの匂いも嗅いでみたい。
何故アナルの匂いを嗅がなかったのか後悔した。これだけの美女たちのアナルなのだからオマ○コに負けず劣らずのやらしい匂いがするだろう。
「ねえ、私だってリーダーのオチ×ポのこと考えて毎日オナニーしてたのよ。火照ったビオラのオマ○コに突っ込んでズボズボしてほしいって。」
アナルのこと考えてたらビオラの一言で現実に引き戻された。さらに、
「何言ってるのよ。私のオマ○コだってオチ×ポ欲しいんだから。精子たっぷり注ぎ込んでぇ。」
「そうよいつも二人ばかり。ねえ、こっちのオマ○コのほうがいいわよ。すごい締りいいんだから。」
「あーちょっと待ってクダサイ。ワタシだっているんですからネ。ほら、ワタシのは天然のパイパンデスヨ。」
ついにカレンまで来たか。彼女の小さなスリットに初めてお目にかかった。
しかし赤毛の陰毛も見て見たかったがパイパンとは。しかも小さいクリがいっちょまえに勃起してる。
五つのオマ○コが俺をジッと見つめていた。ご指名を受けたペニスは既に暴発寸前で大量のカウパー液を鈴口から垂れ流している。
入れたら即射精してしまいそうだった。誰のにするのよと迫られて俺はふと思った。
チ×ポをオマ○コに出し入れして、ずいずいずっころばしをしよう。それで逝きたくなったらそのままそこで射精・・・。
う〜ん。しかしせわしなさそうだ。ここはやはり・・・。ここはやはり・・・・・。
童貞喪失その数日後・・・。
「もう、おかしくなりそうだよ。」
俺はギブアップ宣言をした。スケベ椅子に座らされ代わる代わるWフェラをされているのだ。
今はレイチェルとカレンが左右から亀頭をしゃぶりまくっている。しゃぶりながら睾丸を揉み、アナルを刺激してくる。
ナツは背後から俺の乳首を弄ったり舐めたりしていた。そして濃厚なキスをしてきてこう告げる。
「今日はアソコに出さないとダメよ。」
ナツの指が示した先にはシズルさんとビオラが長い脚を絡み合わせながら貝合わせをしていた。
二人の女貝は赤く火照った中身を晒してねっとりと絡み合っている。まるで貝の共食いのようであった。
俺のオチ×ポ見ながら擦り合わせたせいで夥しい量の蜜が溢れ出しクチョン、クチョンと音を立てている。
あのオマ○コ同志が共食いしてる真ん中に俺のペニスを突き立てろというのだ。
そんなことをしたらシズルさんとビオラのオマ○コの粘液でオチ×ポが溶かされてしまうかもしれない。
今こうして二人の唇に貪られてるペニスは、別の二人のオマ○コ貝に食べられてしまうだろう。
しかし二人は待っている。オマ○コ同士をこすり合わせながら。俺は意を決してダブルマ○コに包まれることにした。
仰向けになると、極限まで怒張したペニスは二人のスジに挟み込まれる。温かくヌルヌルとした感触ですぐに俺は早くもイキそうになってしまった。
「やらしい、このソーセージ。アワビに挟まれてこんなにおっきくなっちゃってる。」
レイチェルの言葉と共に他の3人がピョコンと飛び出した俺の亀頭にむしゃぶりついた。
「はむはむ」「ぴちゃぴちゃ」「れろれろ」
あろうことかナツ・レイチェル・カレンは、シズルさんとビオラのオマ○コごと俺の亀頭を奪い合うようにしゃぶっている。
大変な刺激だ。トリプルフェラ+ダブルスマタだ。さらにレズクンニ付である。この世の最高の幸せだ。
「やばいやばいイクーーーー!!!」
俺は絶叫と共に大量の白濁液を彼女たちの顔にぶっかけてしまった。彼女たちにかからなかった分は2m以上も高くまで飛んだらしい。
それほどの心地よい射精であった。
※ ※
(来ないなあ裸の女たち。)クリスタルキーパーは雄羊の寺院の地下で待ちくたびれていた。
裸の女4人を含む6人組が上の魔法の森をウロウロしてると聞いてだいぶ経つが、一向に現れる気配がない。
やってきたら男一人を速攻で殺し、女たちはいつもの責め具で発狂するまでいたぶりぬくつもりであった。
そのための木馬や磔台、電動コケシや浣腸器が虚しく転がっている。これらで女の気がふれるまで折檻するのが趣味なのだ。
部下のマインドフレイたちも退屈しのぎに花札を始めてしまった。それを脇目にキーパーはふうとため息をついた。
その隣の玄室では同じようにラムプリーストたちが暇を持て余していた。
ライフスティール。女を快楽死させるのが彼らの楽しみなのに、「ローン!メンタンピン・・・」などの声が虚しい。
精力絶倫のディフェンダー軍団やロリータサディストレズビアンのツイステッドシルフも悶々とした日々を重ねていた・・・。
※ ※
「ねえ、これでいい?」
「オッケー!完成したぞ!やった!」
「ヤッター!私たちの家デスネ。」
「梁が足りなかったときはどうなるかと思ったけど、汗水たらしたかいがあったわね。」
俺たちは森の中に建てた丸太小屋の完成に歓喜した。これで寒い冬もすごせる。
風呂は相変わらずのドラム缶だか、まあ贅沢はいってられない。
改めてこれから6人の生活が始まる。マイホームの新築を祝うかのように花は咲き乱れ鳥はさえずっていた。
魔法の森は今日も平和だった・・・・・・・・ん?なんか忘れてるかも?
了
エンディングは当初他にも考えがありまして、例えばピラミッド編。
これは彼女たちが全員アマズールで、子供が生まれたら主人公は眠らされて目覚めたらピラミッドの中。
女王のシズルさんとクワリクボナのビオラに騙されてたことがわかって、マウムームーの生贄に・・・というバッドな結末です。
あとは鐘楼・夢オチ編で、鐘楼の鐘を鳴らして遊んでた主人公が落ちてしまい気絶。
素晴らしい夢から覚めたらむごい現実が。
リズマン・ドラゴン・ムーク・フェアリーらばかりのハーレムパーティだったというオチです。
まあ、これは某4コマが先駆者ですが。(主人公がモンクのやつ)
まあ、昔書いたSSを思い出して勢いで始めてしまったので、オーソドックスに締めました。
何故か最後まで本番シーンが無しになってしまいましたが、本人たちはしっかり毎日やってますw
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
あ、説明不足だったので補足すると、シズルさんが体温計の挿入を拒んだのも、
ビオラが指入れを拒んだのも、膜は主人公のイチモツで破られるまで守る。という理由です。
ハーレムエンドごちそうさまです
くのいち達はいつからかリーダーを興奮させるために
知恵を絞ってエロ特訓を編み出していたのでしょうか
あるいは特訓の痴態を見せつけることで興奮していたのか、
もしくは両方でしょうか。
冒険者は引退しても、忍者は辞めずに全裸のまま
楽しく森の動物達を狩ったりして暮らしていってほしいです
コメントありがとうございます。
>>396
両方です。時系列で追いますと、城に閉じ込められた当初は全員マジメに探索してましたが、
採掘場・ジャイアントマウンテンでビオラ・シズル・ナツの3人が一斉に忍者に転職したときに第1回目の特訓をしました。
ドワーフやローグなどの人型モンスターに対峙したときに彼女たちが股間を隠すのに手いっぱいで全く戦闘にならなかったからです。
この時は陰毛がある状態でのガン見特訓です。
この時に見られることに快感を覚えてしまった3人は密かにオナニーを始めます。
また、他の2人も同性の裸や、それを見て興奮するリーダーに触発されてオナニーを始めます。
この時から剃毛するまでは彼女たちは、主人公と同じように災いの王を倒すまではオナニーで我慢しようと考えてました。
誰か一人が唯一の男に手を出してしまうと、嫉妬でパーティがバラバラになってしまうと誰もが思っていたからです。
ところが剃毛して特訓が過激になると次第に彼女たちも我慢できなくなってきてしまいます。
剥き出しの生殖器を見られることで興奮し、主人公の股間がテント張ってるのを見てさらに興奮します。
男が欲しい。あんなにふんどしの中に無駄打ちしまくるならば5人で共有できるのではないか?
それで5人で話し合って主人公を挑発しまくることにしたのです。
主人公はある意味でクソマジメな性格なので、本番するまでかなり時間がかかってしまいました。
ゲームのネタはほとんどカレン自身が考えました。
パイパンの彼女はボーボーのマン毛に複雑な思いがあっていろんな妄想をしていました。元々レズッ気もあったようです。
レズといえば後半ビオラとシズルが妖しくなってますが、性欲旺盛な彼女たちは主人公一人のモノではもちろん満足しきれないので頻繁にレズをしてるようです。
それは2人だけではなく、他の3人も気が向けばレズしてたようです。
まあ、主人公もそれを見てラストシーンのように興奮してたようですが。
ジャイアントマウンテンで転職させたのは裸でトールトロールや双子の巨人と戦わせるためです。
「おら、通行料払え。でなきゃマ○コ見せろ。ああ、見せてるじゃねえか、じゃあやらせろ!」とか、
「フィー・フィー・フォー・フム ニンゲンノ オンナノ オマ○コノ ニオイガスル」とか言わせたかったので。
レズの楽園ピラミッドの手前ということもありますし、BCFはエロネタの宝庫です。(HOMも)
あと、すごいことに気づいたんですが、忍者とモンクの4人だけじゃなくてビショップのカレンも全裸で戦闘に参加できるんですよね。
元々防御の薄い職業ですし、呪文詠唱するだけなので。 このSSのキモはビオラ・シズル・ナツの3人が忍者で居続けなくてはならないという縛りがあるので、それなりの理由を設定してあります。
ビオラは北方の孤児院の出身で、そこはかのホークウィンド卿が設立した僧院なのです。
バルキリーとして育てられましたが、彼女は伝説の勇者に憧れ、その再来になって孤児院に恩返ししたいと思いました。
シズルは歳の離れた兄が忍者として活躍してましたが、ある任務で死んでしまいました。
志半ばで死んでしまった兄の意思を継いで忍者になりたい。そう彼女は願ったのです。
ナツの父は同じく盗賊でした。しかし彼は濡れ衣を着せられ投獄されて、それがもとで病死してしまいました。
ナツは生前の父が「盗賊だから疑われたんだ、俺が忍者だったら・・・。」
と無念の言葉を吐いたのを見て、忍者になって亡き父に報告したい。と思うようになりました。
シズルがニュークリアブラストを覚えたところで彼女は転職しました。
ビオラとナツも「じゃあ私も」と決断したのです。ところがローブさえも着用できない縛りに彼女たちは愕然としました。
クィークエグもルモンテスも忍者装束は扱ってません。敵の忍者を倒して奪うしかないのです。
彼女たちは当分のあいだ、全裸で戦わざるを得ないことを悟ったのです。
ウィザードリイ的には前衛が戦闘不能にならない限り後衛の防具は無意味だから
一つでも多くアイテムを持ち替えるために職業関係なく後衛は全裸
というネタは雑談では定番だけどSSのネタにはされてない気がする
>>399
1〜3は後衛が攻撃される事が無いけれど(4コマ漫画で忍者×3と司教×3の全裸パーティーというネタが出てくる)、
5以降は後衛も攻撃対象になる可能性があったはず。プレイヤー側も装備次第で後衛から攻撃出来たけれども。 隠れて忍び寄り後衛の女メンバーを犯して殺す。
そんな忍者はいらないかね。
黒子のバスケの彼の人のように影が薄くて、他者に気付かれる前に中出し可能なレベルの早漏?
幻のシックスマン(ソフトークオールスターズ的な意味で)
クリーピングコイン軍団の全体攻撃連発で画面見てるだけ状態のときに
チートで入力待ち状態のパーティメンバーにセクハラ
さて、シナリオ#1から存在する人型モンスター、いわゆる『レベル○ファイター』とか『レベル○メイジ』『レベル○ニンジャ』
あるいは『ハイマスター』『アークメイジ』『ハイプリースト』などの人間由来のモンスターであるが、彼らは何者なのか。
一般的な解釈はダンジョンマスターの手下とあるが、モンスターによっては冒険者のなりそこないとか、ダンジョンに住み着いた浮浪者とか
あるいはダンジョンマスターではない強力なモンスターに付き従う存在だとか。
しかしながら、相当数が倒されてるにもかかわらず常に同等のレベルの敵が配備されている。
もしかしたら彼らは鍛錬を積んだ人間ではなく、魔法技術によって作られたクローンの類ではないか。
一人のオリジナルから同等の力を持つクローンを作っていくわけだが、どういう過程で作られるのか。
ウィザードリィ世界は科学より魔法技術が主流、となると人間を媒介にして何かを作り出す魔法があってもおかしくない。
この世界で人口子宮は作れなくとも、クローンを宿せる子宮なら存在する。
そう、子供を孕める女ならいくらでも……
クリーピングコイン軍団に全身フーフーしてもらって悶絶する全裸忍者じゃないのか。
「そこはみんなでして。」
って言われて、くのいちの股間に集結して一生懸命ブレスを吐くクリーピングコイン×9。
よし、クリーピングコインどもを鎧を着込んだ女冒険者の鎧の間に忍ばせてやろう。
武器の届かない鎧の下の柔肌とか敏感なところをブレスされたりゴリゴリされて悶絶させてやる。
五円玉風の穴あきコインならクリトリスにジャストフィットで締め付け。
しかもその穴からダメージゼロのソフトタッチブレスを…
ボルタック商店がクリーピングコインの販売を開始した模様です。
しかも、女性冒険者が行列をつくって買い求めてるようです。
おやおや、ビューティやフェイも恥ずかしそうに並んでいます。
>>406
っ早撃ちマック
19〜71歳女性にぶっかけまくった実在の痴漢がいるという 71歳を相手に早漏って遅漏気味の俺にはある意味で羨ましいかもしれないw
死と隣り合わせのダンジョンでは遅漏は命取りなのだ!
犯るのもスピーディーじゃないと、こっちが殺られるぞ!
ダンジョンなんかでヤるなと怒られそうだがw
キャンプ中(ステータスウインドウ開いてるだけ)は絶対安全だから
何発やってもおk
>>420
昔の4コマでもそんなネタがあったような(Hしてたわけではないけども
で敵が出待ちしてるのがお約束。
とりあえずマディで処女膜は復活しますか?
破瓜プレイにハマっちゃった女僧侶とか 破瓜直後なら膜は復活するかもしれないが、日にちが経ったらダメかもしれん。あるいは受胎したとか。
しかしどういう経緯で破瓜プレイにハマったかが問題だな。
……ただ包茎手術後にマディかけられて包茎に戻ったら死にたくなるかもしれん。
女僧侶とヤリまくった奴をプリーストパンチャーと呼んであげよう。
じゃあ女魔術士とヤリまくったらメイジマッシャーですか?
メイジ以外にはショボい武器なんだよね、メイジマッシャー。他の武器でも全然構わないというw
でも、鍛えられていない女のカラダをねじ伏せて蹂躙する、そういう楽しみアリだと思います!
ウィッチとプリーステスは殺られる前に犯られている
外伝はエロいモンスターが多くて犯りがいがあるな
クワリクボナとマウムームー神殿にてH
クワリクボナのフットパウダー効果は解除済みで。
昨日、ようつべで出産動画を見ながら思ったが……
迷宮で産気づいたり出産とかあるんかな。
ボテ腹抱えて迷宮に行くような無謀な冒険者はそうはいないだろうが……
しかし野外で自力出産する動画には驚かされたw
出産時の出血等で死亡しても寺院で復活できるのかな
陰部切開も回復魔法で一瞬で治せる?
ヒットポイントは怪我ではなく致命的な攻撃をかわす集中力のことという解釈だとどうしようもないがw
6人パーティーで出産すると7人になっちゃうから
一人置いてって後で回収する羽目になるのかもw
ロクトフェイト…堕胎…
そんなんだから迷宮に半獣半人のワーなんとかっていう魔物が増えたりするんだろうな。
ああこれじゃエルフとドワーフ、仲が悪いのも仕方ないですね。
それはそうと、マルシルさんの方も味見したいですね、いろいろと。
441名無しさん@ピンキー2015/10/09(金) 23:53:54.37ID:Jzm8ORs8
>>441
自分が美人であるという自覚はあるのねwwww >>441
気にするな、俺はエルフだけじゃなくヒューマンもドワーフもノームもホビットも性的に見ているぞw(そういう問題じゃない >>441
性的な目で見てないんで後列のエルフは荷物持ちのために全裸でも
興奮したりしませんからご安心を >>441
マーフィーをレベル上げ用のサンドバッグ的な目で見ないで下さいって言ってるようなものだぞ そんなにエルフにエロいことしたいのか。
エルフなんて耳が長くて少しひょろいくらいで人間と大差ないんだぞ?
男ナイトが「服着てくれないか」と頼んでも、少女ニンジャは「嫌です」と、
全裸を貫いている。装備があると戦闘に邪魔な上くのいち修行の為にいつでも
セックスが出来る様に何も着ようとしないのだ。
ナイト、サムライ、ビショップ、プリースト、メイジの男5人は、全員が巨根であるが故に
少女ニンジャに「パーティ組んで下さい」と懇願されたメンバーで、暇さえあれば
少女ニンジャに「皆さん全員でわたしを犯して下さい。射精は絶対に一滴残らず
わたしの子宮に注いで頂かないと困ります」と頼まれて、輪姦子宮中出しを強制され続けている。
困った事にこの少女ニンジャ、迷宮内で出くわす性交可能で巨根だったり触手が太くて長かったりするモンスター全てに
犯されたがって実際に強制的に自分を犯させて全てのモンスターの精液を
自身の子宮に膨大に注ぎ込ませてしまうので、無数のモンスターの幼生を常に
子宮内部に孕んでしまっている。同パーティの男5人全員少女ニンジャを犯している間
モンスターの幼生の蠢く感触を自身の巨根に感じてしまう羽目になってしまっているのである。
腹ボテ裸忍者♀かよ……ファックしてたらお腹の子にチ○コ食われそうで怖いわw
いつチ○コを喰われるか分からないけれど、ミミズ千匹的な感触が忘れられなくて止められないのだろうな
そして女ニンジャはその精液が無いと子宮の仔にそこから喰われる死の恐怖に快楽でドキドキしているという
450だけど一応捕捉
少女ニンジャのくのいち修行の一環として孕まされて産まされたモンスターを
使役するというのがある 要するに少女ニンジャの子宮内部のモンスターの幼生は
少女ニンジャの意志に従うので男達5人の男根に攻撃する事は無い
ただこの少女ニンジャはマゾなので
わざと子宮内部の幼生に子宮を食い破られ全身食千切られて殺されてみたりする
そのたびにビショップかプリーストが少女ニンジャを蘇生呪文で蘇生しないといけない
無論いつロストしてしまうか知れたもんじゃないのだが
困った事にこの少女ニンジャいつロストしても構わない覚悟を決めた上で
スリルを楽しんでいたりする
あとこの少女ニンジャ 常に妊婦腹とは限らない
妊娠している事を悟られない為の修行として子宮内部のモンスターの幼生の
成長段階も制御してるので 幼生がごく小さい状態で子宮内で蠢いてても
プロポーションは妊娠前と全く変わらない状態にしてみたり
敢えて腹が臨月よりも遥かに大きくなるまで幼生を育てて
限界を遥かに超えて子宮拡張される苦しみを愉しんでみたりしちゃってる
うっかり殺しても経験値は大したことなさそうだし、困ったもんだ
システム上探索者が若者だらけなゲームなのがなかなか
たまに児童虐待なのか天才児なのか判断に困ってしまう。
ボーナスポイントが2桁なら天才児(ただし井の中の蛙)
最低値の5とかだと児童虐待的な感じなのかなと。
いきなり侍になれる才能を持った子ですらブッシュワーカーの奇襲を受けて酷い目に会う事もある…。
それが迷宮ってもんだ。
オークがオナホにしていた生首が、BP60のロードだった女の子だと知った時の悲壮感
※首から下はモンスターがおいしくいただきました。
(^q^)<おしりまるかじりおいしかったれすw
(´・ω・`)<ハラワタですごくザーメンくさいところがあったお…
灰になっても蘇生できるくらいだから欠損部位が多くても大丈夫なんじゃね
欠損部位が多いとムリだったような…
魂が帰ってきても肉体が欠損してるから、その部位をなんらかで補わないといけないみたいな
小説版だとカドルトとマディの重ねがけで何とかしてたような
あれはエナジードレインみたいなものを受けた時の対処だっけか
>>469
マイルフィックのエナドレ食らったラシャに、ベリアルとアルハイムがかけてたやつか
あれが成功してなければ、ジヴラシアは存在しなかった これから投下します。まあ宣言する必要もないけどお約束ということでw
ニンジャ。今やこの言葉を知らない冒険者はいないだろう。
戦士の戦闘力と盗賊の技を合わせもち、クリティカルヒットで敵を屠る必殺の暗殺者。
しかしこの職業は初めから冒険者に伝えられていたわけではなかった。
そして最初の“ニンジャ”はどのように生まれたのか、その由来を知るものはいない。
これから語られる話がそうなのか、それは各々の信ずるところに任せたい。
その日、彼らは初めてその階に足を踏み入れた。
「あの噂ホントかな」
言い出したのは前衛の戦士だった。
「何がだよ」
「ほら、最近ダンジョンに現れるとかいうアレだよアレ」
「ああ、真っ裸でうろついてる女のことか」
「えらい逃げ足早いんだってな」
「そりゃ恥ずかしいから逃げたくもなるさ」
「そもそも何でダンジョンなんかで裸になるのよ。頭おかしいんじゃないの?」
「冒険者やってりゃ変な性癖がつくことだってあるさ」
「お前もそうなのか?いきなり脱ぎだすとか」
「え〜ムサいオッサンの露出狂とか最悪だろ…」
「しねえよ!」
「………」
移動がてら彼らが話していたのは、ダンジョンに出没するある人物のことだった。
それは一糸纏わぬ全裸の女で、冒険者の目にとまるやいなや即座に姿を消すという。
全裸だと確認できても、顔をはっきり見た者はいない。ただし、長い黒髪なのは確かだという。
最初はゴロツキ冒険者に身ぐるみ剥がされてダンジョンに放置された女性冒険者だと思われていた。
しかし、その身のこなしや何度も目撃されることから、同一人物ではないかと言われるようになった。
モンスターが徘徊する危険地帯で、なぜ何の装備もなく全裸でうろつくのか、当の本人に問おうにも
彼女が冒険者との対話を拒んでいる以上、噂や憶測だけが飛び交う有り様だった。
「もしかして人間とかじゃなくてモンスターの見間違えじゃないかな」
「何人も見てどいつも裸の女だって言ってるぜ?」
「そこが怪しいんだよ。おおかた欲求不満で女とヤること考えてるときにモンスターに出くわして裸の女に見えたんだよ」
「女も見たって言ってるけど、それはどうなの?」
「そいつらも女が好きなんだよ」
「バーカ!」
メンバーがそんな他愛もない話に興じている中、ただ一人無言の男がいた。
(くだらねえ…)
男は心の中で悪態をつく。できるものならそう言ってやりたかった。
だが男にはできなかった。
なぜか。それは男が声を出せない身体だったからだ。
男の名はケイン。パーティーの盗賊を務めている。
彼は腕の良い盗賊であったが、数ヶ月前にトラップ解除に失敗し猛毒のガスを大量に吸い込んでしまった。
命こそ助かったが、ガスから受けたダメージは完全には癒えず、ケインは声を失ってしまった。
それ以来、ケインは身ぶり手ぶりか魔法の使えないスクロール紙でしか意志疎通ができなくなってしまった。
もっとも、ケインは毒舌で皮肉屋だったから喋れなくなったところで誰が困るわけでなく、必要最低限の
対話さえできれはよかったので、ケインを気の毒に思う物好きはいなかった。
ただ、声を失ったケインだけが悪態を飛ばすこともできず、苛立ちを抱え込むばかりだった。
(何が裸の女だよ、バカバカしい!そんなヨタ話にホントもクソもあるか!)
ケインにとってはダンジョンを徘徊する裸の女など謎でもなんでもなかった。
(どうせダンジョンで裸でハメてたか、犯されて身ぐるみ剥がされた女だろうよ、くだらねえ、ホントにくだらねえ)
実際、ケインはダンジョンで恥態を晒したり悲惨な目に遭った女を知っている。
冒険者の世界は、極端に言えば力がすべての弱肉強食の世界である。
強者は弱者を犠牲にして生きている、例えば財宝を奪うためにモンスターを殺戮するように。
それが同じ冒険者に向かえば暴行、略奪、陵辱、何をしようとダンジョンでそれを咎める者はいないのだ。
噂になっている裸の女も、結局はそういった暴力の犠牲者なのだろうとケインは考えている。
ケインは善人ではないが、そんな哀れな被害者をヨタ話で笑いものにすることに嫌悪感を抱いていた。
(お前らは自分がそうならないと信じてんのか?お目出たいなまったく…)
飽きもせず裸の女の話をしているメンバーたちに内心ウンザリするケインであったが、この後に襲い来る
悲惨な運命を彼らはまだ知らなかった。
*** ***
(く……痛てぇ……)
うっすらと意識を取り戻したケインが感じたのは、背中を刺す鋭い痛みだった。
うつ伏せになった身体にダンジョンの地面の感触が当たっている。
目を閉じたまま周囲に耳をすませると、女の叫び声が飛び込んできた。
「ぃぎィイイイッッ!?ひぎッ!!ぎぃッ!!あがああああ━━━!!」
声の主はパーティーの女メイジであった。
(カリーナかよ…ったくキンキンうるせえな、クソが…)
叫び声を聞きながらそんなことを思ったケインだったが、女メイジが尋常ならざる状況なのは察していた。
気づかれないよう、うっすら開けた目に映ったのは異様な装いの男たちと、彼らに囲まれた中で
男たちの一人に組み伏せられている女メイジの姿だった。
床に落ちた松明に照らされた女メイジはほぼ裸で、引き裂かれた着衣らしき布切れが散らばっていた。
その女メイジの両脚の間に入り、腰を使っている男がいる。
顔を布でマスクのように覆い、ローブとも違う奇妙な着衣を纏った男たちの姿を見た、ケインの脳裏に
意識を失う前の記憶が甦ってきた。
それは突然の出来事だった。ダンジョンの闇の中から“奴ら”はいきなり襲いかかってきた。
前衛の戦士3人はなんとか凌ごうとしたが、奴らの繰り出す奇妙なナイフに急所を突かれ、次々と絶命していった。
プリーストは“バマツ”の呪文を唱え、女メイジは“ラハリト”で数人を焼き払ったが、数が違いすぎた。
プリーストが喉を掻き切られた直後、ケインは背中を刺され、気を失ったのだ。
(クソ…まったくついてねぇ…しかしコイツら一体何なんだよ…)
“奴ら”がケインが死んだと勘違いしたのは不幸中の幸いだったが、状況は決して芳しくなかった。
背中に負った傷は深く、早く手当てをしなければ本当に命を無くしかねない。
ケインは万が一のためにルビーのスリッパなるアイテムを持っていた。
ルビーのスリッパは使った者をダンジョンから転移させる魔法が込められているアイテムだが、もしうかつに
動いて生きてることを知られたら確実に殺される。深手を負った体はいつものように動けないのだ。
「フン、フン、フン!」
女メイジにのしかかって腰を使う男の息づかいが荒くなり、急いた動きになる。
そして引いた腰を思いっきり突き出して唸りを上げた。
「がはッッ!? あ…あ…いやぁ……」
腰を突いたままビクビクと打ち震える男の下で女メイジが戦慄く。
やがて一息ついて男が立ち上がると、男の股間から精液を滴らせた一物がダランと垂れた。
「ああ ああ ああ」
陵辱と中出しのショックに狼狽する女メイジ。
開いた白い太ももの間に見える秘所が、破瓜の痕も生々しく精液を垂れ流している。
しかし“奴ら”は彼女に打ちひしがれる暇など与えてはくれなかった。
女メイジを犯していた男が下がると“奴ら”の中から二人の男が出てきた。
「あぐっ!」
男の一人が女メイジを蹴飛ばして腹這いの姿勢にさせる。そしてビンビンに勃ち上がった自身の一物を取り出すと
女メイジの白い尻をつかみ、秘所へ一気に突き入れた。
「ぎひィイイイイ━━!!」
女メイジの悲鳴に混じって、ズンズンパンパンと肉のぶつかる音が鳴る。
もう一人の男も一物を出すと女メイジの頭のそばに膝を着き、彼女の髪をつかんで顔を上げさせた。
そして戸惑う女メイジの口元に勃った一物の先を突きつけると、くわえるよう仕草で促した。
当然のごとく女メイジが嫌悪と拒絶の反応を示すと、首筋に奇妙なナイフの刃を当ててきた。
「ひぃ…!」
死の恐怖に屈した女メイジは目の前の男の性器をおずおずと口にし始めた。
しかしたどたどしい口淫がもどかしかったのか、男は女メイジの頭をつかむと強引に一物をねじ込んだ。
「ぉぶっ!?ぶふぉッ!!ぉぼぉおおッッ!!」
背後から、前から、二人に犯される女メイジの苦悶の叫びがダンジョンに響き渡る。
弱者は強者に屠られ嬲られる。女メイジの生き地獄はまだ始まったばかりなのだ。
(マズいな……)
生き地獄を味わっているのは女メイジだけではなかった。
“奴ら”が女メイジを犯している様子を眺めながら、ケインは徐々に迫る死の予感に苛まれていた。
できるものならさっさとルビーのスリッパを使ってダンジョンから逃げ出したかったが、“奴ら”の関心が
もっと女メイジに向けられなければアイテムを使うチャンスは無い。
そう、ケインは女メイジをエサにして逃げるつもりなのだ。
堪えられなくなった女メイジが悪あがきをして始末されてくれればいいのだが、彼女は命惜しさに
“奴ら”のなすがままにされている。もしかしたら延々と“奴ら”全員の相手をするかもしれない。
はっきり言ってケインにはお楽しみが終わるまで待つ余裕などない。こうしている間にも彼の命は削られているのだ。
「ぉぶッ!?ぶぇえ゙え゙ッッ!!ブッハッッ!!」
口内に射精され、たまらず女メイジが咽せる。
続いて背後の男も女メイジの中に存分に精を注ぎ込んだ。
女メイジを犯した二人が下がると、また二人の男がやってきて女メイジを引き起こした。
背後の男が女メイジの両脚の太ももを抱えて股を開かせると、前からもう一人の男が女メイジの秘所を貫いた。
「ッッ…! くぅ…!」
挿入も3度目となると悲鳴は上がらなくなった。
男が腰を使い奥を突き上げても、女メイジは固く目をつむり唇を結んで堪えていた。
快感は覚えてなくとも男を受け入れることに順応していったのだろう。助かりたいがために必死になっているのは
女メイジも同じなのだ。
だが、そんな彼女の苦悩など“奴ら”には楽しみを味わうスパイス程度でしかない。
突然、背後の男が女メイジの身体を前の男に預けた。女メイジは思わず前の男にしがみつき、その両脚が
前の男の手に抱えられたその直後、女メイジの尻を男の手が押し広げた。
「??!!」
驚く女メイジの肛門に熱くみなぎった男の性器が突きつけられる。
「ああダメ、そこだけはダメ、ダメだからあああ!!」
慌てて制止を訴える女メイジの叫びも空しく、背後の男は女メイジの肛門に己が一物をねじ込んだ。
「ぐッ!?がッ!?あ゙があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙━━━ッッ!!!!」
女メイジの上半身が反り返り、見開いた眼が激しく乱れる。
前後から二人の男が彼女をがっちり押さえ、秘所と肛門をズブズブと責め立てる。
処女の純潔を破られて間もなく、肛門までも犯され、女メイジは堰を切ったように泣きわめいた。
「ゔあ゙あ゙あ゙あ゙イヤあ゙あ゙あ゙ー!!もうイヤああああー!!ゆるしてゆるしておねがいだからああああ━━!!!!」
二人の男に犯されながら恥も外聞もなく泣き叫び許しを乞うその姿からは、メイジとしての
知性や誇りはとうに消え失せていた。
(ああうるせえ、ギャアギャアギャアギャア傷に響くじゃねぇかこのクソアマ!)
女メイジの醜態に心の中で毒づくケインだったが、事態は彼にとって良い状況になりつつあった。
目の前で行われる陵辱に欲情を刺激された“奴ら”が女メイジの周りに徐々に集まりだしたのだ。
あろうことか周囲を警戒していた者までも、陵辱の輪の中へ入ろうとしていた。
たとえ冒険者やモンスターに出くわしてもこの数なら余裕で血祭りにできる、そういう驕りが“奴ら”にはあったのだ。
ゾロゾロと向かう“奴ら”を見ながら、ケインはルビーのスリッパを使うタイミングを計っていた。
その時である。ケインのそばに何かが転がってきた。
(───!!)
ゴロゴロと視界に入ってきたそれを見たケインは思わず出ないはずの叫びを抑えてしまう。
それは男の生首だった。
びっくりして声も出ないのではなく、びっくりしたけど声の出せない体だったのでバレずにセーフw
続きも楽しみにしてます
480名無しさん@ピンキー2016/03/15(火) 12:59:11.84ID:P8p+O4jh
久しぶりの新作お疲れ様でした!
過疎ってると思ったら意外と見られてるのな。
というわけで>>477の続きだよん。 だが、生首といっても殺害されたパーティーの仲間でもなければケインの知ってる顔でもない。
となれば、これは“奴ら”の中の一人である。ケインの中に戦慄が走る。
(“奴ら”よりヤバいヤツが来ている!)
仲間が殺されたのにまだ気づかないのか、“奴ら”は女メイジの周りに群がっていた。
中にはズボンを下げ、股間を締め上げる奇妙な下着から一物を出して扱いているヤツもいる。
精を放った男の唸り声が上がり、入れ代わりに別の男が女メイジを犯している。
誰もケインに気づかない状況はアイテムを使う絶好のタイミングであったが、ケインは動かなかった。
いや、動けなかったのだ。
視界の向こうではおぞましい陵辱の宴が続いていた。
“奴ら”の群がる中から上がる、女メイジの呻きとも喘ぎともつかない声。
訳のわからない言葉ではやし立てる“奴ら”の声。
床の松明に赤く照らされたその光景は終わらない悪夢のように思えた。
と、不意に松明の火が揺らめいた。風もないのに。
すると次の瞬間、“奴ら”に向かって無数の銀色の閃きが飛んでいった。
ドスドスドス!!
瞬く間に“奴ら”がバタバタと倒れてゆく。
その額や首筋にはナイフよりも小さな刃物が突き刺さっていた。
刃物が刺さっても生きていた者もいたが、彼らも苦しみ悶えながら絶命していった。
どうやら刃物には毒が塗ってあるらしい。
「テキシュウ!テキシュウ!」
変な言葉を叫び、奇妙なナイフを構え迎撃に動き出す“奴ら”だったが、そこへ人ほどの大きさの何かが投げ込まれた。
それは首の無い死体だった。その奇妙な着衣からして首を落とされた“奴ら”の一人に違いなかった。
すると突然、死体の着衣の間から白煙が吹き出した。
白煙は周囲に立ち込め、“奴ら”をたちまち覆い隠してゆく。
(何だ?一体どうなってる!?)
白煙に視界を奪われ動揺するケイン。
まさかこの煙は毒ガスなのか、そんな不安が頭をよぎったその時、何かの足音が駆けていった。
靴や履き物の足音ではない、あえていえば動物、それは“奴ら”に真っ直ぐ向かっていった。
「ギャー!」
「グワー!」
「ギャー!」
「グワー!」
白煙の中から次々と上がる断末魔。何かが“奴ら”を次々と倒しているのだ。
ケインはただ息を殺し、殺戮が終わるのを待ち続けた。
やがて断末魔が途絶えると、視界を遮る白煙も徐々に薄くなっていった。
開けた視界に見えてきたのは、無惨な骸となって転がる“奴ら”の姿だった。
首の無い死体とそうでない死体が入り混じり、床に転がっていた。
そして遂に現れた殺戮者の姿にケインは驚愕した。
(マジかよ!!??───)
それは衣装はおろか糸すらまとっていなかった。
絹のような柔肌には傷一つなく、魅惑的な曲線に象られたその肢体は鍛えられた肉体と女性としての艶めかしさを
合わせ持ち、表情を殺した美貌の後ろでは長い黒髪を根元と先端の二カ所で束ねて留めていた。
それはまぎれもなく噂で語られる“裸の女”だった。
ケインが聞いた足音は裸足の彼女が立てた音だったのだ。
「ア…アア…」
怯えて震える男の声がした。
声の主は“奴ら”の最後の一人だった。しかしその姿にケインは眉をひそめた。
何と男は腹這いになった女メイジを抱え、変な声を上げて腰を振っていたのだ。
正体不明の何かに襲撃され、仲間が次々と殺されているこの状況で。
「チクショウ!ヌケナイ!ヌケナイ!」
(……何考えてんだこのバカは…)
こんな状況でも女メイジを犯すのを止めない男の浅ましさにケインは心底呆れかえった。
実は女メイジが膣痙攣を起こしたせいで一物が抜けなくなり男は非常に焦っていたのだが、そんなことは
ケインにも裸の女にもわかるわけがないし、どうでもいいことであった。
裸の女は女メイジの目前まで歩み寄ると、背後の男めがけて神速の蹴りをお見舞いした。
秘所が露わになるのも構わずに放った一撃は男の首から上を見事に吹っ飛ばし、ダンジョンの壁に
血しぶきと脳味噌の汚いペイントをぶちまけた。
こうして“奴ら”は全滅した。たった一人の裸の女によって。
(終わった……のか…?)
一部始終を目の当たりし、そんな思いがケインの脳裏によぎる。
ヨタ話のネタに過ぎなかった裸の女は実在した。しかもパーティーを全滅させた“奴ら”を皆殺しにしたのだ。
想像や理解を越えた事態に、ケインは自分は夢を見ているのではないかと疑ってしまう。
だが夢でないことはケインを苛む死の痛みが現実だと確かに告げている。
“奴ら”の敵ということはこっちの味方かもしれない。ふとそう思ったケインの考えを、彼の中の何かが強烈に否定した。
“あの女は味方じゃない!気づかれたら殺されるぞ!”
それは瀕死のケインの幻聴だったのか。
その答えは間もなく明らかとなった。
「…す…けて……」
微かに掠れた声がした。
「たす…けて……たすけて……」
それは女メイジの救いを求める声だった。
床を這い、裸の女にとりすがろうとする女メイジの背中に首の無い死体が乗っかっている。
「たすけて…たすけて…」
女メイジのそれなりに美貌だった顔は恥辱と苦痛に歪み、こびりついた精液と涙と鼻汁に汚れて、実に痛ましいものだった。
普通なら裸の女を警戒なり怪しむなりするはずだが、今の女メイジには“奴ら”の陵辱から解放してくれた
救世主か女神に見えたのだろう。
「……」
そんな女メイジを裸の女は黙って見下ろしていた。
何かためらっているような感じだったが、やがておもむろに身をかがめ片膝を着くと、女メイジの顔に手を伸ばした。
「ああ」
両手に顔を包まれた女メイジが安堵とも歓喜ともつかない声をもらす。
これを同性からのいたわりだと思ったのだろう。女メイジの表情がたちまち和らいでゆく。
しかし彼女は見落としていた。裸の女の表情が全く変わっていないことを。
女メイジに触れた両手が顔をしかとつかんだ。
そしてしばしの間を置いたその時だった。
べギッッ!!
それは首の骨をへし折る音だった。
その瞬間、ケインは懐のルビーのスリッパを掲げ、強く念じた。
(“ロクトフェイト!”)
たちまちケインの周囲の風景が歪み、輪郭や色彩が崩れていく。
転移魔法を使った際に生じる空間の捻れが見せる現象である。
だが、すべてのモノが色や形が曖昧に混じってゆく中、一つだけ形を留めている存在がいた。
それはあの裸の女だった。
しなやかな獣のような裸体が、冷たい美貌に確固たる殺意を宿した眼差しが、ケインに向かっていたのだ。
時間にすれば一秒ですらないのだが、ケインにはとてもスローなものに感じられた。
女の足が地を蹴り、全身を伸ばしてケインに飛びかかってくる。
絶対の死をもたらす指先がケインの目前に迫る。
1メートル。50センチ。10センチ。
そして数センチを切ったその時、女の形が歪んで、消えた───
*** ***
(…く……空、か…)
鮮やかな空の青にケインは思わず目を伏せる。
鼻腔を通る空気はあのダンジョンの、臭いのこもった湿っぽいものではなかった。
そこは町外れのダンジョンに向かう街道だった。
「おい!アンタ大丈夫か!?」
誰かが呼びかけている。ケインは返事の代わりに弱々しく手を振った。
人の気配が次第に集まり、ケインを見て何やらささやいている。今のケインの身なりを見れば当然の反応だろう。
「アイツなんで裸なんだよ」
「ダンジョンで身ぐるみ剥がされたんじゃね?」
「いきなり空中から出てきたってよ」
「ロクトフェイトを使ったのか…」
「とんだ物好きもいるんだなぁ」
ルビーのスリッパに込められた魔法、ロクトフェイトは使った者を地上に帰すのと引き換えに
装備やアイテムや所持金を失うというデメリットがあった。
ゆえに、ロクトフェイトで帰還する冒険者は非常に珍しいのだ。
(ゴチャゴチャうるせえよクソが…)
見物人の喧騒を聞きながら、ケインの意識は闇に沈んだ。
それからカント寺院に搬送されたケインは奇跡的に一命をとりとめた。
ケインの生への執念と強運が死の絶望に打ち勝ったのだ。
しかしその代償として、ケインはパーティーの仲間と治療費としてヘソクリの大半を失った。
ケインの帰還を知り、パーティーに縁のある連中がケインに事情を尋ねてきたが、彼はこう答えた。
【よくあることさ】
魔力を失ったスクロール紙にそう記してそれ以上は何も伝えなかった。
その意味を問い質そうとする者もいたが、ケインが話せないのを知ってるだけにしつこく
問われることはなかった。そしてケインも本当のことを語るつもりなどなかった。
いきなり現れた裸の女が謎の連中を一人で皆殺しにしたなんて誰も信じるわけがないし、ましてや仲間の女メイジが
犯されるのを黙って見ていたあげく見殺しにして逃げ帰ったなんて、馬鹿正直に話す必要があるのだろうか。
それから間もなく、ケインは逃げるように町から去っていった。
死んだ仲間を放置して逃げるなどとパーティーにあるまじき行為だが、ケインにしてみれば裸の女に
再び出くわしたくなかったのだ。次に会ったら必ず殺される。そんな確信がケインにはあった。
メンバーを募って死体を回収しに行ったとしても“奴ら”はともかく、あの女を相手に戦えるのか。
そんな冒険者はケインの知りうる限りでは存在しなかった。
【×階層の○○、××にアイツらはいる】
ケインが去った後にこんなメモが残されていた。
運があれば他のパーティーが助けてくれるかもしれない。それは彼なりのせめてもの償いであった。
レス制限がなければいっぺんに投下できたのだが。
では第二話で会いましょう〜〜
乙!
つよいクノイチが単独で経験値稼ぎして更に強くなってしまう恐怖w
494名無しさん@ピンキー2016/03/23(水) 23:47:50.88ID:Qg6ZnQzd
久々に見たらまさかの新作GJ
非人間的で得体の知れないところがなんかいいな
ここのSSはそれぞれの世界観を大事にしてる感じがとてもいいな
>>495
保管庫サーバのシステム調整をミスって、昨夜一晩ほどアクセス不可能となっておりました。
今朝ほど気づいて、もんどりうちながらサービス復帰させました、申し訳ありませぬm(_,_)m
ちょうどBBSPINK側でも板更新が行われてたみたいですね。 ベテランニンジャ、マスターサマーのシネマツリ。
殺って犯ってヤリまくり、夏はやっぱりジェノサイド。
今GBCで裸ニンジャ隊の編成を画策中。
全員に魔除け持たせりゃ全力補えね?
GBCだから転職前後のパラがキツイ
501名無しさん@ピンキー2016/08/16(火) 11:19:26.14ID:Px4X/pzl
戦力
ttp://www.city.kuwana.lg.jp/index.cfm/24,51230,235,414,html
どうやら刀剣のアレ人気の影響らしいが大小含めて20本もの展示があるとか。
誰だよターボファイル使ったの
505名無しさん@ピンキー2016/09/13(火) 22:16:51.80ID:7xEbWRvq
?おとなのおもちゃ
「おとなのおもちゃって何だよ…おもちゃに大人用とかあんのかよ」
「だけどこんなので遊んだ覚えねえな」
「司教がいりゃあすぐわかるのにな」
「とりあえず誰が装備できそうなのか確かめてみない?」
「そうだな…」
「……」
「……」
「まさかそんなところに装備するとは」
「え?装備なのか?」
「てっきり魔法のロッドか何かと思ったが違ったな…」
「ああ、中に入れるなんて俺たちには無理だわ」
「んひィィ〜〜ッ!!うねるうねりゅぅううぅう〜〜!!イクッ!またイクぅうぅうう〜〜!!」
「今日はもう帰ろうか…」
5075052016/09/25(日) 00:44:31.77ID:DTDfwfQN
>>506
1レスでも話が投下されてた!
ひさしぶりだから嬉しい そのあと解呪してもらおうとボルタックを訪ねた女ビショップ。
ボ「どこだい、どこを呪われたんだいお嬢ちゃん。」
司「いや、あの、実は・・・。」
ボ「さあ、その部分を見せてごらん、ハァハァ。」
司「いや、やっぱり・・・。」
だが司教のローブはドワーフの店主にめくりあげられ下着と白い脚が露わになってしまった。
ボ「ここか?これを脱がせば・・」
おとなのおもちゃ(使用済み)
使用済み下着のように高値取引かな?
511名無しさん@ピンキー2016/10/07(金) 19:59:27.48ID:24cOZ1Xj
*そんなものにはきょうみがありますん*
?筒状のもの(装備した男キャラが呪われる)
?紐付きタマゴ(装備した女キャラが呪われる)
?キノコ(同上)
?双頭のウナギ(装備した女キャラとパーティ内のもう一人の女キャラがアーッ)
6の敵女はトップレスなのに
5のSNES版はSFC版でエロかった部分を修正しまくってる
毛唐の考えてることは判らん
日本人視点だと
「そこまでしなくてもええやん」
的に執拗に修正してるよなあ
あっちのエロの基準がわからん
エロの基準というか、裁判沙汰の基準が違うんだろ
隙を見せると殺られる(経済的に)
まったくポリティカルコレクトネスは厄介で面倒くさいな。
そのぶんSSは大らかでいいぜ。カドルトに祈っても変な団体にケチつけられないからな。
向こうでは家庭用ゲーム機は子供のための遊び道具っていう基本理念があるから
PC版とコンシューマで中身が違うのはしょうがない
昔になればなるほどなぜこれ検閲すり抜けたっていう変なゲームも多いけどな
ウィザードリィって日本だと硬派なゲームの認識があるっぽいよね?
でもアメリカだとギャグRPGってイメージがあるんだって
そもそもワードナもトレボーも開発者の名前のアナグラム
カシナートは調理用ミキサーでスペインの宗教裁判が出て来る
こんなのもあってか家庭用も
何故か不明だけど途切れたごめん
以下続き
「子供のための遊び道具のゲームソフト」
というイメージで修正されたんじゃないだろうか
カシナートって向こうだとどういうイメージなんだろうな
象印の剣とかそんなん?
521名無しさん@ピンキー2016/12/11(日) 13:38:23.35ID:hLkNx+4O
ttp://sakidori.co/article/11784
こんなん
>>518
当時のPCゲーはあのくらいのネタ要素は普通に入れてた記憶が
>>522
閉門クラッシュからのバックドロップで逆に粉砕されるところを幻視した 実際丈夫なSUMかFIGあたりを装備ナシで食事だけ与えて迷宮に放置したらどうなるんだろう
四肢拘束して通り過ぎるモンスターに見られるように、ただし何もさせない
このすばのダクネスさんなら泣いて悦びそうだが
食事をする以上出る物は出て来るわけであって・・・
もし排泄時を見られたら恥ずかしいってレベルじゃないよね
バブリースライム「誰のウンコでも好き嫌いしませんが何か?」
踊るカエルの像の笑いどころがいまだにわからなないが、あんな存在が許されるなら、
各階ごとに尻から直接うんこを食ってきれいに舐めてくれるジャバザハットの像が設置された小部屋があってもいい
版権の都合上みんなが便利に利用しているけどけして公に言及されることはない
>>529
アメリカ人視点だと面白いんだろうなあ・・・
日本人視点だと笑いのツボがわからない
>尻から直接うんこを食ってきれいに舐めてくれるジャバザハットの像が設置された小部屋
トイレを設置するという発想に至らないのがwizらしさなんだろうか・・・
まあ版権が鼠の会社に移ったから露見なんてしたら黒服が押し寄せて来るだろうな
ほんと・・・迷宮のトイレ事情ってどうなってるんだ・・・ 下痢に見舞われた気位の高いフルアーマーの女ロードが普段仲悪いパーティの女盗賊に
鎧外すの手伝ってくれるよう懇願するとか最悪でいいよね…
実際のプレートアーマーはいちいち脱いでられないから着たまま用が足せるそうだな
特に乗馬用は股の内側を守る必要がないのでスカート構造だったり
つまり着たままセクロスもできる可能性
着たまま用が足せても仲間達の前でそれを実行するのは抵抗が大きそうだな
見られるのが好きな性癖持ちならバッチコーイなんだろうけど
裸忍者「最初から何も付けなければどうということはない」
用足し中にカピバラに襲われて毒食らった苦い経験から
括約筋を鍛えぬいて街に戻るまで耐える道を選んだエルフロードとかいたな…
高名な冒険者のお取込み中に出くわしたらしばらく酒場での酒の肴に困らなさそうだw
着たまま用が足せるけど自分では拭けないいので毎回仲間に頼る、
もしくは小姓をパーティーメンバーに加えるなんて可能性も
安全に行き来できるようなったエリアに一定間隔でトイレを建設した方がいいんじゃないだろうか・・・
すくなくとも用を足してからの後始末の手間は減らせると思う
「危険なダンジョン」の看板を掲げてる以上ある程度不潔で不便な方が雰囲気が出るってのはあるよね
人通りの多い浅い階には階段の近くとかに誰かがこしらえた木組みの仮設便所が作ってあって
誰でも使っていいことになってるけど置き引きや強盗に窃視犯などの被害が後を絶たない
中間層くらいになるとゴミ捨て場になってる小部屋の一隅を布で仕切って桶かなんかが転がしてある感じ
誰かに見張りに立ってもらわないと最中にほぼ間違いなく襲われると思っていいくらいの危険度
最深部近くになると用足し自体が命がけの冒険になってくるので仲間の組んだ防御円陣の中で速やかに処理するか
もういっそ垂れ流しが普通になってくる…
みたいなイメージで想像してる
普通に垂れ流しかそれに近い状態かと思ってたわ
灰と便意が隣り合わせの世界で文化的な最低限度の排泄なんてやってられないかと
だいたい2×3マスが一部屋なのに一マス分しかない小部屋が結構あるのは
説明されないだけで物置かトイレなんだろう
銭湯のライオンの口みたいに壁から水が流れ落ち続けてるだけで
便器とかは無く、左右の踏み石以外は床全体を水が流れてて
うんこは床を流れて部屋の隅の穴に吸い込まれ、
ライオンの口から出る水にケツを当てて洗い流す
無限の水源が必要な以外は紙と掃除が要らないトイレ
ダンジョンに住んでる人型のモンスター用のそういう施設はあってしかるべきだよね
ヴァンパイアロードとかがそこらへんで立ちションしてたらサマにならんし
食事しないんだから排泄も…と思ったが血を吸うならおしっこぐらいするかw
「このポーション小便臭い」
「聖水なんだから文句いうな」
「いやだよ。だって俺モンクだし」
「黙れ破戒僧」
エナジードレインが攻撃じゃなくて食事だったら排泄しないかもね
ワードナ倒してもラスボス部屋に本日お休みプレートかける以外まったく平常運転のダンジョンすごい
トレボー「だってあのダンジョンの本当の主はオレだし。ワードナとかオレの代理だからw」
>>540
> 灰と便意が隣り合わせ
ベニー松山「おい待て、そのフレーズは…」
*** ***
ケインが姿を消して半年が経った。
彼が去ってからもダンジョンに出入りする冒険者は絶たず、今日誰かが生き延びれば
誰かがダンジョンの骸と成り果てる、毎日がその繰り返しであった。
ケインの残したメモを手がかりに他のパーティーが彼の元仲間を救出に向かったが、一人を除き
全員がロストしていたという。
蘇生できた、ただ一人の生き残りはダンジョンに潜む謎の集団の脅威を伝えると憎しみを込めて言った。
ケインを絶対許さない。必ず見つけ出してやる、と。
やがて彼もケイン同様に町から姿を消した。
冒険者たちの間でケインを追った元仲間とケインの末路についてしばらく話題になったが、それもいつしか
飽きて誰も口にしなくなった。
善人でないとはいえ、今まで助け合い苦労をともにしてきた仲間たちの骸を放り出して
逃げ出すようなヤツなど殺されて当然だというのが大方の意見であった。
だがしかし。冒険者の世界では弱い者が死んで切り捨てられるのは当たり前のことである。
ケインの見た真実を誰も知らないが、ケインが仲間を見限ったことについては
誰もが内心では理解できることだったのだ。もちろん大っぴらには言えやしないが。
ケインが消えてからしばらくして、ある噂が止んだ。
それはダンジョンをうろつく裸の女の噂だった。
まだ目撃されていたのなら噂は続いていたのかもしれないが、新たな目撃者がいなければ
それは話題にもならなくなり、人々は勝手な想像や憶測で結論づけるだけである。
もっとも、世間が知らないだけで裸の女の真実が無くなったわけでもなく
そしてそれはこれから始まるケインの数奇な運命に関わることであった。
*** ***
その街ははるか東の果てにあった。
人間以外の種族、エルフ、ドワーフ、ノーム、ホビットなどが混在するのは
大きな街では当たり前の光景だが、その街では明らかに異なる文化も混じり合っていた。
遥か東の国、ヒノモトから訪れた人々との交流によって西と東の文化が混ざり合い、それが
異風な雰囲気をこの街にもたらしていたのだ。
そしてこの街の薄暗くいかがわしい空気に満ちたその場所に、その男はいた。
半年前にダンジョンに仲間を捨てて逃げた、あの男である。
(チョロいもんだな、あのチョウとかハンとか当てるやつは…)
ケインは賭博場にて賞金を受け取ると、澄ました顔でその場を後にした。
(あークソみてえに晴れてやがる、今夜もまた暑いのかよ…)
青く澄み切った空を仰ぎながら、心の中で愚痴るケイン。
その足が向かうのは、いきつけの酒場であった。
半年前、ダンジョン近くの町から逃げ出したケインはあちこちをさまよった末にこの街にたどり着いた。
東の果てのこの街に来たのは、見捨てていった仲間たちの知人やら縁のある連中に捕まりたくなかったからだ。
あのままあの町に留まっていても、彼が他のパーティーにスカウトされるはずもなく、
それどころかダンジョンから仲間たちを助けだせと急かされるだけである。
だが、あの裸の女がいるであろうあのダンジョンにまた入るなどとケインにとっては自殺行為でしかない。
もちろんケイン一人で行くわけではないが、ケインは他人まで自分の巻き添えにしたくなかった。
ゆえに、仲間が全滅した場所をメモに残し、他のパーティーに救出を委ねたのであった。
自分が薄情者の人非人呼ばわりされてるであろうことはケインは十分承知していた。
事実、犯されてる仲間を見殺しにして自分だけ逃げ帰るような男なのだから
そう言われても仕方ないとケイン自身は思っている。
だが、汚名を受ける一方でふざけんなと思う気持ちがあるのもまた事実だった。
素直にすべてを話せばよかったのか、無駄に刃向かって仲良く死ねばよかったのか。
そんな馬鹿げた正直さなどケインにしてみれば“クソ食らえ”である。
パーティーを見捨てたことを後悔してはいないが、だからといって
ケインが何の呵責や罪悪感を感じてないわけではないのだ。
しかしケインがそれを語ることはない。
声を出せないからではない。
所詮人間というのはケインも含めて自分の狭い了見でしか物事を量れないチンケでクソッタレな存在なのだ。
初めから他人の辛さや懊悩など理解できないし、しようともしない。だからそれは己の中で抱えるしかないのである。
酒場の入口にある“ノレン”とかいう垂れた布をくぐったケインの目に、見覚えのある背中が映った。
ケインは足音を殺しながら、その背中が佇むテーブルに向かう。
そして1メートルまで迫ったそのときだった。
「俺に何か用か、ケイン?」
ケインに背中を向けたまま、その声の主は言った。
(チッ、バレてたか)
ケインはため息をつくと背中の主の前に回り、同じテーブルに着いた。
それから幾ばくかの金を包んだ小袋を差し出した。
「ほう、博打は勝ったんだな、そいつはよかった」
背中の主は屈託のない笑顔を浮かべながら小袋を取った。
彼の名はダイジロウといい、ヒノモトから来た冒険者であった。
ケインがダイジロウと出会ったのはこの街に着く前のことだった。
街の外でモンスターに追われていたケインをダイジロウが助けたのだ。
以来、ケインとダイジロウは顔見知りの仲となった。
ダイジロウは声が出せないケインを蔑むでも哀れむでもなく、普通に扱ってくれた。
要するにダイジロウはコミュニケーションの上手い男だったのだ。
ダイジロウとのやりとりにおいて、ケインがスクロールに文字を記したことは少なく、お互いの表情や仕草で
意志の疎通がとれていた。それはケインにとって初めての経験だった。
そしてダイジロウは人の良い男であった。
冒険者ではなくギャンブルで生計を立てていたケインに、ダイジロウは度々金を貸していた。
いつも勝っているわけではないが、ギャンブルで儲けたときは心ばかりの利息をつけて
ケインはダイジロウに金を返していたのだ。
口の利けない博打打ちと仲良くするなど、とんだ物好きだと陰口を叩くものもいたが、ダイジロウは全く気にもしなかった。
それはダイジロウが損得や利害による関係ではなく、友人としてケインを認めていたからに他ならなかったからだ。
「そうだケイン、せっかくだから今のうちに言っておこう」
ダイジロウがケインに切り出した。
「俺は明日から2、3日ほど街を出る。まあちょっとした野暮用だな」
(あそこのダンジョンに行くのか、だいぶ潜るつもりだな)
「だが久しぶりのダンジョンだ、景気づけに一杯やりたいところだが、付き合ってくれるか?」
(ああ付き合ってやるよ。これが最後にならなきゃいいけどな)
「そうか、付き合ってくれるか、それはありがたいな」
ケインの表情や仕草から了解を得たダイジロウは、さっそくメニュー表をケインの前に差し出した。
しかし、ケインはテーブルの上にある物を見つけてしまった。
それは何者かの姿が描かれた紙だった。
その姿を見た瞬間、ケインの表情が驚愕と恐怖に強張った。
(何だ!?この絵は“奴ら”じゃないか!?)
奇妙な布の服を纏い、奇妙なナイフを逆手に構えたその絵の人物は、かつてケインのいたパーティーを壊滅させた
あの“奴ら”の姿そのものだった。
「ケイン…?」
ケインのただならぬ様子にダイジロウが怪訝な思いで尋ねる。
「お前、これを知っているのか…?」
ケインは頷かなかった。だが、ダイジロウはケインの抱く恐怖を敏感に察した。
「この絵は俺が持ってきたものだ。この絵が何か知りたいか?」
(知っているのか!)
ハッとした顔で自分を向いたケインに、ダイジロウは話し始めた。
「これは“忍者”を描いた絵だ」
(え?“ニンジャ”…?)
「忍者とはヒノモトに古くから存在する集団でな、主に暗殺や隠密工作に携わる連中だ」
(どういうことだ?)
「大ざっぱに言えば表沙汰にできない汚れ仕事を引き受ける連中だな。
彼らは各地の領主に仕え、その命に従ってきた。だが…」
話の途中でダイジロウは沈痛な面もちでため息をついた。
「3年ほど前、とある領主に仕えていた忍者の一群が出奔した。こやつらは領主を殺して西に逃げたんだ」
(おいおい、そんなことがあったのかよ…)
意外な事情にケインが驚く中、ダイジロウはさらに話を進めた。
「普通の忍者は一人一人の強さは大したことはない。だが、こやつらは常に集団で行動し、戦いになれば
その人数で敵を圧倒する。そして相手の急所を狙い、確実に殺しにかかる」
(………)
ダイジロウの話す忍者の戦い方は、かつてケインの目の前で仲間たちを惨殺した手口そのものだった。
「しかし、忍者の中にはずば抜けて強い者もいる。そして忍者を束ねる上忍は
たった一人で何十人もの敵を葬る化け物だそうだ。もっとも上忍については知らないことが多いがな」
(たった一人で何十人も…だと…?)
上忍の説明に、ケインの脳裏であの裸の女の姿が浮かぶ。
あの女は数十人ものニンジャどもを一人で皆殺しにしたのだ。
もしかしたら、あの女もニンジャなのかもしれないとケインは思った。
「俺は訳あって忍者を追ってヒノモトからやってきた。明日出かけるのは仲間たちと合流して
忍者が潜んでいるらしいダンジョンを探るためだ。もし忍者がいたなら…」
ダイジロウは言葉を切り、一息つくと強い口調で告げた。
「ヤツらをすべて殺す。たとえ刺し違えてもな」
(!!……)
そのときケインは見た。殺意と憎悪を剥き出しにしたダイジロウの顔を。
それはケインが初めて見た表情だった。
そしてケインは思った。ダイジロウもまたニンジャに誰かを殺されたのだろうと。
「……まあこれは覚悟であって、別に死にたいわけじゃない。
忍者を始末するのは任務だからで、無事に済ませてとっとと故郷に帰りたいところだ」
ダイジロウは忍者の描かれた紙をしまうと、もとの屈託のない人のよい顔に戻った。
「今日は俺のおごりだ。飲んで景気づけしようじゃないか」
笑顔で酒を勧めるダイジロウであったが、ケインの表情は浮かないままだった。
(くっそ、もうこんな時間かよ…)
ケインが酒場から出ると、外は暗く、漆黒の夜空に星が瞬いていた。
あれからダイジロウと杯を重ねていたが、ダイジロウの仲間と思しき冒険者がやってきて彼を止めたことで
飲み会はお開きとなり、一人で飲むのもつまらないとケインは酒場を出たのだった。
フラフラと足元がおぼつかないが、その一方でケインは覚めた感じで自分を見ていた。
できれば死ぬまで“奴ら”に、いやニンジャに関わりたくなかった。
560名無しさん@ピンキー2017/03/27(月) 23:26:40.28ID:tWHRwhMf
おお新作だ
保守
ニンジャに関わればまたあの裸の女に出くわすのではないか、そんな思いがケインにはあった。
ダイジロウはケインがニンジャに出会ったのだと察していたが、それを追及しようとしなかった。
それはニンジャとの遭遇が血なまぐさい惨劇となることを知っていたからかもしれない。
話せば聞いてくれたのだろうが、ケインにとってそれは極めて厳しい決断を要することだった。
ダイジロウはケインの気持ちを察するのが上手いのだが、それは嘘に対しても敏感ということでもある。
筆談でどう取り繕うとも、ダイジロウならケインが後ろ暗い真実を隠していることに気付くはずである。
果たして、そこまでしてニンジャに出会ったことを話す必要はあるのか、ケインは複雑な思いを抱えたまま
いつも泊まっている宿に着いた。
一人部屋のスイートルームに入るや、ケインはベッドに倒れ込み、そのまま寝入ってしまった。
深酒と、思わぬ形で過去の忌々しい記憶を思い出したせいで、頭を使いすぎたためであった。
ドアの戸締まりもなおざりに、やがて寝息を立てるケイン。
と、その時。
ドアが大きく開き、音もなく閉まった。
「………」
闇の中にたたずむ“それ”はしばしケインを見つめていた。
そして“それ”は音もなく、ゆっくりとケインに近づいていったのだった───
(続く)
というわけで>>558の続きですた。まだ第二話は続くよん。 563名無しさん@ピンキー2017/03/28(火) 10:10:18.62ID:qJ9pgbQZ
楽しみにしてるよ
保守
565名無しさん@ピンキー2017/03/30(木) 01:47:09.77ID:HuMmuQb/
保守
乙です
第二話の後編?も楽しみにしてますので頑張ってください
568名無しさん@ピンキー2017/04/20(木) 15:20:01.83ID:rTkJUpzE
2か月ぶりに訪れたら更新があっただと・・・!
あ、ありがてぇ・・・
ケインに忍び寄る“それ”
正体が明らかになる時が待ち遠しい
569守られる女と守る男の立場逆転2017/04/22(土) 23:44:57.40ID:cbk/SXAK
守られるヒロインと彼女を守るヒーローの立場が入れ替わり、
逆にヒロインがヒーローを守ってしまうシチュエーション。
例:スーパープリンセスピーチ
ttps://www.nintendo.co.jp/ds/aspj/index.html
>>569は投稿ミスです。誠に申し訳ありませんでした。 稀少品とはいえ、何本も出てくるムラマサブレード
本当にそれは最強の武器なのだろうか?
元ネタの逸話的にそんなに違和感はないと思う
ムラマサブレードの元ネタである村正
徳川を祟る伝説の妖刀と言われているけど
実際は安く切れ味の良いコストパフォーマンス抜群な量産品の刀だったらしい
ところが量産品ゆえに世間に大量に出回った事で
家康の祖父の死因は村正
家康の父親を襲撃した刺客が持っていた脇差は村正
家康の嫡男・信康の切腹時の介錯用の刀も村正
家康自身も村正によって負傷経験あり
という出来事が立て続けに起き妖刀のレッテルを貼られてしまう
結果村正は世間から忌避され室町時代から続く名工としての村正も廃れてしまう事に
だが幕末の時代になって倒幕の機運が高まると村正は再評価されるようになる
「徳川幕府を倒せる刀」という縁起物として人気となり倒幕派の人間の多くが村正を帯刀するようになった
なるほど
メジャーダイミョーの皆さんのなかにはいつかショーグンに反旗を翻そうと
ムラマサブレードを収集してる輩も混じってそう
そして今更メジャーダイミョーって馬から落馬やんけと気づく
世界最悪の猛毒「H2O」を思い出した
真に受けた実例っつーかフィクションで思いつかれる様なことはどこかしらで起こってるもんだな
……つまり最強の忍者が全裸なのにもどこかに逸話が
そういや忍者も村正使えるようになったんだよな、災禍の中心からか
*** ***
ケインは夢を見ていた。
「もうここにはめぼしい物は出ねーな」
「モンスターも全然敵じゃないしな」
「じゃあ、下に降りてみる?」
「それは今度来たときにしよう」
「つまんねーな、今行ってもいいんじゃないか?」
「お前な、ダンジョン舐めてたら早死にするぞ、俺はそんなのゴメンだからな」
それはパーティーの仲間が生きていて、ケインがまだ声を失っていなかったころの夢だった。
前衛は三人の戦士、人間のランディとタッカー、ドワーフのボーゲンが固め、後衛にはエルフのプリースト、ヒューブと
人間のメイジ、カリーナに盗賊のケインがついていた。
当時、冒険者の職業といえば戦士、盗賊、メイジ、プリーストしかなく、ビショップやロードに就けるのは
王族や貴族、騎士や司祭の名門といった上流階級に限られていた。
が、しかし。何事にも例外はあるもので、ある貴族に大金さえ出せばビショップやロードの力を伝授するという
ウワサを知り、ケインのパーティーは金稼ぎに勤しんでいたのだ。
「でもよぉ、ここでチンタラしててもショボい稼ぎのままだぜ?
ま、俺はロードやビショップになりたいわけじゃないから別にいーけどよ」
「………」
より稼ぐために次の階へ行こうとケインは言ったが、パーティーのリーダーである
ランディの判断で今回は見送られた。
そして数日後に一行は新しい階に踏み入れたのだが、そこで不幸が起こった。
「がッッ!?がぁあ゙あ゙あ゙あ゙ッッ!!」
「ケイン!?」
「ヤバい!毒消しはないのか!?」
「ない!呪文も切らしているんだ!」
「今すぐ帰るぞ!しっかりしろケイン!」
吸い込んだ毒ガスに肺や喉を灼かれ、苦しみもがくケインの耳に仲間たちの声が響く。
初めて降りた階はなかなか手ごわかった。
最後の戦闘を終えた時にはプリーストもメイジも呪文の力はほとんど残っていなかった。
しかし戦果は上々で、ケインも珍しく上機嫌だったのだが、それが油断を招いたのかもしれない。
ケインが宝箱を調べると罠が仕掛けられた様子はなかった。
罠はないと判断し宝箱を開けたその瞬間、吹き出した毒々しい色の煙をケインはまともに吸ってしまったのだ。
毒に侵されたケインを担ぎながら仲間たちは地上を目指す。その間、ケインは地獄の苦しみの中、意識を失った。
仲間たちの奮闘の甲斐あって、ケインは息絶えることなく地上にて治療を受けて助かった。
しかし、その異変はすぐに現れた。
「………」
「どうしたケイン?大丈夫か?」
「……」
ランディの話し掛けに応じようにも唇だけが動き、肝心の声が出ない。
狼狽えるケインは否応なくその現実を知る。
彼は毒ガスを吸った後遺症で声を失ったのだ。
これがプリーストやメイジだったら冒険者を辞めるところだったが、盗賊の仕事に声はほとんど影響しない。
それに、いくらモンスターを倒そうとも稼ぎを手に入れるには盗賊はどうしても必要なのだ。
ゆえにケインはそのままパーティーに居られることになった。
声を無くしてからも盗賊の腕に変わりはなく、ケインはしっかりと仕事をこなした。
一見ケインとパーティーの関係は以前と変わらないように思えた。が……
ダンジョンから帰ってきたパーティーがテーブルを囲み、酒と食事に舌鼓をうちながら談笑している。
あのときはヤバかったとか、アレはまいったとか、そんな他愛のない話だが、ダンジョンでの出来事を
肴に盛り上がるのは冒険者ならではの楽しみである。
しかし、そんな談笑の輪の外で沈黙していた一人の男がいた。
「………」
男は酒も食事もそこそこにソッと席を立つと、テーブルを後にした。
酒場を出ようとする男の背中から楽しげな会話が聞こえてくるが、彼を呼び止める声はない。
男は立ち止まらずにそのまま酒場の外へ出て行った。
(やってられっかよクソが…!)
ケインは心の中で悪態をつくと、鬱屈した気持ちを抱えたまま別の酒場に向かった。
声を失い会話ができなくなってから、ケインはパーティーの仲間たちと次第に距離を置くようになっていった。
別にパーティーの仲間たちに冷たくされていたわけでなく、最初はそれなりに気を遣われていたのだが、それが
かえってケインには鬱陶しく不愉快だったようで、『俺のことは気にするな。好きに楽しめ』と伝えてからは
ケインはパーティーの会食から抜けるようになり、仲間たちもケイン抜きでの会食を楽しむようになった。
毒ガスで声を失ったのは自分のミスであり、助けてくれた仲間たちには面倒をかけたくないとケインは思っていた。
しかしだからといって、今までのように仲間たちと言葉を交わせない苛立ちを誤魔化しようもなかった。
自責と鬱屈、この2つの感情はケインの心を徐々に歪めていった。
「ねぇ、ケイン」
それはいつの日だったか。ダンジョンに向かう前、女メイジのカリーナが声をかけてきた。
「あなた文字読めたわよね?」
ケインは軽くうなづいた。
するとカリーナは一枚の羊皮紙をテーブルに広げた。
それは呪文の消えた使用後の魔法のスクロールだった。
(こんなんで何する気だ…?)
「ケイン、今から私のすることちゃんと見てちょうだい」
カリーナはケインをしかと見ながらそう言うと、羊皮紙を指でなぞった。
するとなぞったあとから線が浮かび上がり、それは文字となった。
(何だ?)
軽く驚いたケインが見た羊皮紙には【びっくりした?】と言葉が綴られていた。
カリーナが羊皮紙の両端をつまみ、テーブルの上に叩きつけると、羊皮紙から文字が消えた。
「呪文の力を失ったスクロールにも魔力は僅かだけど残っているの。
それを刺激することで文字とか書けるのよ。そして軽く衝撃を与えれば消えてまた書き直せるの。
声が出なくても言葉は必要になると思うから、これをあなたにあげるわ」
カリーナの白くしなやかな手が羊皮紙を差し出す。
ケインはそれを受け取ると、さっそく文字を書き始めた。
「あら…」
書き終わったそれを見て、目を丸くするカリーナ。
【ありがとよ、愛してるぜ】
ケインが最初に書いたのは素晴らしいプレゼントをくれたカリーナへの感謝だった。
「ふふ、どういたしまして」
素直に受け取ってくれたケインに、カリーナは満面の笑顔で応えた。
だがケインは彼女を見捨てた
。自分が助かるために犯される彼女を囮にし、彼女が殺されたタイミングを見計らって自分だけ逃げたのだ。
『たすけて…』
かすれた女の声がケインを呼ぶ。
『たすけてケイン…私をおいていかないで……』
ダンジョンの暗闇の奥から、カリーナの声が助けを求めていた。
『お願いケイン……ここはもうイヤ……私も連れていって……私も地上に帰りたい……』
ズルズルと何かが這って進む音がする。
『助けてケイン…たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけて……』
『ケイィイイイイイ━━━ン!!!!』
(うああああ━━━ッッ!!)
凄まじい形相のカリーナが目前に迫ってきたところで、ケインの夢は終わった───
*** ***
「ハァッ!ハァッ!ハァッ…!」
荒い息を吐きながら、ケインは夢から覚めたことに安堵する。
かつての仲間の夢なら何度も見ていたが、ここ最近は夢に出ることはなかったのだ。
なのにまた再び見るとは。しかも見殺しにした女メイジの夢である。
(クソッ!クソッ!やはり“奴ら”のことを思い出したせいだ!!何が“ニンジャ”だクソッタレが!!)
おぞましい悪夢への怒りを心の中で叫ぶケイン。
“奴ら”さえいなければ、“ニンジャ”なんかに関わらなければ、あの仲間たちと
今でも冒険をしていたはずなのだ。
あの裸の女からコソコソ逃げ回ることもなかったのだ。
“ニンジャ”とかいうクソどもがすべてをメチャクチャにしたのだ。
あの日、仲間たちを殺したニンジャどもは裸の女に皆殺しにされた。
しかし、ダイジロウの話から察するに、ニンジャどもはまだまだいるらしい。
忌々しいニンジャの影は今なおケインにまとわりつき、彼を苦しめているのだ。
(ふざけんなチクショウ!!)
着衣が寝汗でびっしょり濡れていることに気づき、ケインは身体を起こした。
そして着替えようとした、その時だった───
「いい夢、見られたかしらケイン?」
部屋の中から女の声が話しかける。
その主を見た瞬間、ケインの身体が“マニフォ”を受けたように固まった。
(ぁ…ぁぁ………)
目を見開いたまま動かないケインの前に一人の女が歩み寄ってくる。
それはケインの知っている女だった。
微かに開いた窓から月明かりが射し、サラリとなびく黒髪に艶のある美貌、無駄のない
均整のとれた魅惑的な肢体を照らし出す。
前と違うのは、全裸ではなく薄布を身体に纏っていることと、微かな笑みを浮かべていること。
「まさか忍者でもない男に私が欺かれるなんてね」
囁くような美しい声であったが、そのアクセントはダイジロウの話し方にどことなく似ていた。
「でも」
女がケインの前に膝を下ろす。
強張ったまま動かないケインの目前で、女の伸ばした腕が、指が、ケインの首元に向かっていく。
「やっと、つかまえた──」
感慨深げにつぶやいた女の指先が、ケインの喉に軽く、触れた。
半年前ケインに向けた指先が、ようやく彼に届いた瞬間であった。
(続く)
やっぱりそれはアレでした。さようならケイン。皆さん短い間、御声援ありがとうございました。
と、冗談はさておき、第二話はまだ続きます。
582名無しさん@ピンキー2017/08/01(火) 09:15:06.35ID:CcvIdtMC
おお、続編だ
楽しみに待ってますぞ
>均整のとれた魅惑的な肢体
少なくとも身体のラインが判別できる程度しか着てないって事だよね
……妄想がはかどるなあ
薄布というだけで勝手にネグリジェのようなスケスケ素材を妄想してしまったが
透明とは限らないわけか
いざという時に脱ぎやすいようにスケスケのマントを纏っただけの姿を想像してた
夜の、微かに開いた窓からの月明かり
これだけの光源で照らし出された体の輪郭も見わけられるのから相当薄い感じの
乙です
待っていただけあって今回も面白かったです
なにやら彼女の姿で盛り上がっているので私も便乗して脳裏に描いた姿を挙げてみたり
タイツ系は他の漫画やゲームでよく見かけてありきたりなのと、
第一話で彼女が忍者達を奇襲する時にケインの聞いた裸足の足音以外立てなかった
第二話では悪夢にうなされていたとはいえ足音を聞き分けたケインに気付かれず部屋に忍び込む
起きたケインが無駄なく均整のとれたという評価をしていたという事は
布が擦れる僅かな音さえ抑える為に最小限の衣類だったのかも
布製の和風柄なニプレスやヌーブラを乳房に前貼りを陰部に的な
朝から気にしてた話の新作が読めたっ
GJという言葉を送るしかない
“それ” の正体があの裸の女である事も判明したし活躍が待ち遠しい
戦闘的な意味でもエッチ的な意味でも
今はまだ名前通りの完全な裸の女でないなら真骨頂である全裸になる時とその過程も期待
乙!
ビキニンジャを知る身としては褌&サラシブラ(両方薄布)というスタイルを連想したのは俺だけ?
あと何気に喋ってるね
お疲れ様でした。
ケインの過去が掘り下げられたと思ったらもうロスト確定なんでしょうか・・・・・・。
表向きは既に過ぎた事と装っていても内心は過去に囚われたままですので・・・。
でもこんな状況にもかかわらず男のサガなのか、相手の身体つきを把握できるくらいしっかりと見ているんですね。
薄布以外の詳細な描写のないお陰で様々な格好が妄想できましたし、そこから脱ぐのが待ち遠しくもあります。
GJー!!いつの間にか続編が投下されてて嬉しい
普段裸で活動していて薄布越しでも丸わかりだから纏っていても裸に準じた彼女が浮かぶ
例えば忍者の立絵で見るマフラーを幅の広いロング版にしたので肢体の性器を上手く隠す等
一方ケインのトラウマは深刻というかめっちゃ引きずってるやん
目を覚ましたらその関係者が立ってるってホラーどころのレベルじゃないだろうなあ
593名無しさん@ピンキー2017/08/04(金) 00:25:22.92ID:eSpIKIV5
>>592
リョウ・サカザキがどえらい迷惑被ってますなw うん、覆面を着けていない以外はこんな感じ
マフラーでも身に着けているなら着衣の定義から外れてはいない筈
それよりもなんで龍虎の拳のリョウ・サカザキが!?
予想外のコラボにびっくりだよ!!
しかも教師と勘違いされてるし!!!
595オカモト2017/08/04(金) 00:57:48.44ID:KrF4DpvZ
「ハイクを読みなさい、ケイン=サン……」
(ハイク?ハイクって何だ…?)
オーマイガッ!>>579の続きだ!
*** ***
キィ……
夜風に吹かれて、窓の扉が微かに軋む。
その開かれた窓から見えるのは、ベッドの上の男と女。
月明かりの中、身体を起こした男に薄布を纏った美女が誘うように手を伸ばしている。
それは誰が見ても愛しあうまえの二人だと思うだろう。だが───
男は生きるか死ぬかの瀬戸際にあった。半年前から始まった因縁が、男と女を対峙させたのだった。
*** ***
(もう、これまでか……)
ケインは、今まであがいてきたことが全て無駄だったと悟った。
この女はケインに逃げられたあの日から、彼を追い続けていたのだ。
己の秘密を守るため、目撃者は必ず殺す。それがこの女のルールだからだ。
心臓が激しく高鳴り、鼓動が耳に響く。
もはや逃れる手段などない。話なんてできないし、そもそも話し合いに応じる相手とは思えない。
まもなく訪れるのは絶対の死───
そう確信した瞬間、ケインはゴチャゴチャした頭の中がすっきり軽くなるのを感じた。
「まるで覚悟を決めたって顔ね」
女が話しかける。
なんていい女なんだろう。ケインは女を眺めながらそう思う。
顔といい、身体といい、実にそそられる美しい女だ。
そんな女がなんでダンジョンを真っ裸でうろついてニンジャどもを殺しているのか。
(わけわかんねーな)
そう思ったとき、昼間のダイジロウの話を思い出した。
ニンジャの中には何十人もの敵を倒せるほどの強者がいるらしいと。
(もしかしたら……)
もし話せたらすぐに訊ねただろうが、声の出せないケインには話しかけることなどできない。
しかし、唇がかつて言葉を発していた記憶をたどるように動きだす。
そしてケインは声の出ない口で女に言った。
『なぁ、アンタはニンジャなのか?』
「!!」
一瞬、女の顔に動揺が走った。
まるで図星を突かれたような反応だったが、それが何故かはケインにはわからなかった。
でも、どうせ殺されるのだからどうでもいいことである。
ケインは大きく深呼吸をすると、静かにその時を待った。
微かな沈黙。刹那の静寂───
「ええ、察しの通り私は忍者よ」
(え…なに?)
ケインは我が耳を疑った。女がケインの問いに答えたのだ。
唇は動かしたが、声も出てないのに一体どういうことなのか。
動揺するケインに、女は種明かしをした。
「読唇術って知ってる…? 私は唇を見て相手の話すことがわかるのよ」
(なんじゃそりゃあああ!!)
ケインの問いに答えたのも驚きだが、その理由にケインはさらに驚いた。
化け物だとは思っていたが、ここまでとは思っていなかった。
この女は実は人間じゃなくて悪魔かモンスターか何かじゃないのだろうか。
そんな考えをしたところで、ケインはふと気づいた。
(あれ?俺まだ生きてる?)
生きてるうえに傷一つない。ケインはさっきの要領で女に訊ねた。
『おい、アンタ俺を殺すんじゃないのか?』
それを読んで女が返す。
「あなた、死にたいの?」
『死にたくないさ。でもアンタは俺を殺すために来たんじゃないのか?』
「……そうね、見つけるのがもっと早かったら殺してたわね。でも事情が変わったのよ」
『事情だと…?』
一体どんな事情がこの冷酷非情なニンジャ女を心変わりさせたのか。
「ケイン、あなたダイジロウって侍を知ってるわよね?」
『ああ、ダイジロウがどうしたってんだ?』
「単刀直入に言うわ。ケイン、ダイジロウのパーティーに入りなさい」
『なにいいいい?!』
女のとんでもない物言いに、ケインの困惑が止まらない。
「この半年間、色々調べさせてもらったわよ。あなた相当腕のいい盗賊だったそうね」
『ああ、半年前はな。あれから一度もダンジョンには入ってないし、パーティーを組んだこともない』
「ええ、知ってる。でもダイジロウにはあなたの力がきっと必要になるわ」
『なんでそんなことがわかる?』
「ダイジロウの追ってる敵が“忍者”だからよ」
『何だと!?ふざけんな!!俺はもうニンジャには関わりたくない!!アイツらと、オマエのせいで
俺がどんな思いで生きてきたかわかるか!?何もかもニンジャが奪っていったんだ!!
だいたいダイジロウがニンジャと戦うのになんで俺が必要なんだ?そんなの勝手にやらせときゃ…』
「ケイン」
声も無いまま、まくしたてるケインを女の声が制した。
「アナタ自分の立場がわかってないのね。 私はお願いをしてるわけじゃないの」
女がそう言った瞬間、部屋の空気が変わり、息が詰まるようなプレッシャーが
ケインに襲いかかる。
『!!……』
「もう一度言うわ。ダイジロウのパーティーに入って彼らの忍者討伐を手伝いなさい」
表情の無い顔がケインに向かって厳かに、告げた。
『……わかった』
しばしの黙考を挟んで、ケインの唇が答えた。
不本意極まりない決断だったが、拒否すれば今度こそ殺される。
無表情でケインに命令した女の顔は、あの日、女メイジの首をへし折って殺した時の顔であった。
先ほどまで死を受け入れていたつもりが、死の恐怖に怯え女の言いなりになっている自分自身に
ケインは軽蔑と自嘲の思いを抱かずにはいられなかった。
「懸命な判断ね。無駄な意地を張らないのは色々な意味で助かるわ……」
無表情だった女の顔に微かな笑みが浮かぶ。ただし、嘲りの色も混じっていたが。
(ふざけんなよクソが…!)
脅迫まがいで人を従わせておいて知ったふうな口をきく女に、ケインはハラワタが煮えくり返る思いだったが
事実つまらない意地に拘らなかったからこそケインは生き延びてこられたわけで、女の要求を
受け入れた以上、ケインはやるべきことをやるしかないのだ。
とりあえず忌々しい気持ちを押し込めると、ケインは意を決して女に話しかけた。
『アンタに教えてほしいことがある。なぜダイジロウはニンジャを憎んでいる?
あいつとニンジャについてできる限り教えてくれ』
「それは必要なことかしら…?」
『必要だ。このままダイジロウに頼んでもあいつは絶対俺を仲間にはしない。
だがニンジャに関わりがあるなら、あいつも俺を仲間にしようと思うだろう』
話すケインの脳裏に、酒場で見たダイジロウの怒りと殺意に満ちた顔が浮かぶ。
ダイジロウはニンジャに相当な憎しみを抱いている。そして彼は普段は人の良い大らかな男である。
ケインはダイジロウの過去から彼の心につけ込むヒントが欲しかったのだ。
「そうね…」
女はベッドに腰掛け、しばし考えたのち、ケインに語り始めた。
ヒノモトで謀叛を起こした忍者たちはその際、多くの婦女を誘拐していった。
後に彼女たちは凌辱され、殺害された姿で発見された。その中にはダイジロウの妻と娘がいたという。
忍者たちを率いてこの惨劇を起こした張本人の名前は“レツドウ”という上忍であり、侍たちのリーダーである
大将軍は優秀な侍たちを召集し、西へ逃げたとされるレツドウ及び配下の忍者の討伐を命じた。
ダイジロウは自ら討伐隊に志願し、妻子の仇であるレツドウと忍者たちを探しているのだ───
以上が女が語ったダイジロウと忍者との関わりである。
(そうだったのか……)
今の話からダイジロウ攻略のヒントは掴めたも当然であった。
が、ダイジロウの生き様と覚悟はケインを惨めな気持ちにさせた。
片や妻子の仇を討つためにニンジャと戦っているのにくらべ、自分はニンジャに怯え逃げ回ったあげく
仲間を殺したニンジャ女の言いなりになっているのだから。
「あと、最後に言っておくけど、私のことは一切秘密にして。でないとあなたにもダイジロウにも死んでもらうわよ」
『わかってるよ』
どういうわけか、このニンジャ女は自分の存在がバレるのをかなり嫌がっている。
全裸で戦っているなんて知られたくないのだろうが、どうもそれだけじゃない気がする。
だが、その理由を訊ねてもきっと教えないだろうなと、ケインは思った。
『じゃあ明日ダイジロウに頼んで仲間にしてもらうぜ。アンタもご苦労さん』
ケインは一息つき、ベッドに横たわった。
一時は死を覚悟したが、女の心変わりのおかげでケインは今も生きている。
用件が済んだなら女も帰るだろう。そう思い、ケインが再び眠りにつこうとした、その時だった。
しゅるん…!
布が擦れる音がした。
(何だ…?)
一度閉じた目を開いたケインは、信じられないものを見た。
月明かりの中、女の身体を巻きつくように覆っていた薄布がみるみるうちに緩み、ほどけていく。
やがて一枚の長い薄布が床に落ちると、そこに現れたのは一糸纏わぬ裸身を晒した女の姿だった。
『?!一体何のマネだ!?』
女の意外な行動に動揺しつつも、ケインの視線は女の裸身に釘付けになっている。
しなやかで無駄のない、それでいて魅惑的な曲線に象られた肢体がベッドの上にあがり、ケインに迫る。
『待てよ!!ダイジロウの仲間になれって言ったのはウソだったのか!?』
恐怖にかられ声のない叫びをあげるケインの上にいま、裸の女が覆い被さっていた。
このニンジャ女が冷酷非情な殺戮者であると知っているケインにとって、それは絶対絶命の危機であった。
「落ち着きなさい、ケイン…」
囁くような女の声が、ケインの耳に響く。
「仕事の話は終わったわ。これから二人で愉しみましょう…?」
そう言うと妖艶な笑みを浮かべ、女は肢体をケインの身体に絡ませてきた。
『愉しむ!?愉しむだと!?ふざけんな!!』
激昂したケインは乱暴に女を振りほどいた。
「……あらあら、あなたこういうの嫌いなのかしら…?」
ケインの抵抗にいったん身を引いた女が、呆れた様子で黒髪を直している。
なお、ケインが抵抗した際に乳房を叩かれたが、特に気にもしてないらしい。
『俺をバカにするのもいいかげんにしろ!!愉しむ!?オマエなんかと!?そんなことできるかよ!!
オマエが何をしたかわかっているのか!?オマエは俺の仲間を殺したんだ!!
助けを求めた仲間を俺の目の前で殺したんだぞ!?』
それは端から見れば必死に口をパクパク動かしてるだけの滑稽な姿であったが、ケインの言っていることは
女にはすべてわかっていた。
『そんなヤツとしっぽり愉しむだと?冗談じゃない、いくら俺がクソッタレでもそんなのはゴメンだ!!』
堰を切ったように、女への怒りをぶちまけるケイン。
女が読唇術を使えるのを知っているからか声がなくとも、唇はベラベラと言葉を紡ぎ出す。
しかし、ケインの暴言に延々と付き合うほどニンジャ女はお人好しではなかった。
「ねえ、ケイン」
ややウンザリした口調で女が切り出す。
「私が殺した仲間って、カリーナって女のことかしら…?」
なんか思ったより長くなった。次回で第二話終わりです。
>女の身体を巻きつくように覆っていた薄布
描写的に薄布で局部だけ隠してたようで・・・・・・ふう
しかも薄い素材だから乳首とかは・・・・・・うっ
これだけでご飯三杯はイケそうなオカズですな
もう続きが来てたとはGJ
ケイン冒頭で毒舌で皮肉屋と言われていたけど実は仲間想いな性格だったんだなあ
でなければあんな夢を見て魘される事もないし俗に言うツンデレの類なのか
でも仇を討ちたいけど力が無い、せめて仲間を蘇生させたくても力の差を痛感して尻込みしてしまう
作中での自虐的な語りも自分の無力さに対しての内罰行為の一環だったのかもな
乙でした
迫られた時に何気に胸を触ってる(叩くという形だけど)ケインwww
さぞかしいい音を立てて揺れたんでしょうね
次で待望の本番のようで大いに期待
いい脱ぎっぷりに乾杯
そしてやっとタイトルの人を指すと思われる女性のエロが見れると思うと感嘆深い
今回もお疲れ様でした。
ためらう事なく薄布を脱いで彼女本来の姿に戻るシーンは絶妙でした。
惜しむらくは読者視点では嬉しい裸も、ケイン視点だと警戒の対象でしかない事ですね・・・。
もし仲間を失わなずあんな出会い方でなかったら、色々建前を述べながらもこの誘いを受けていたかもしれません。
次の話でこの空気が少しは和らいでくれるといいのですが・・・・・・。
>顔といい、身体といい、実にそそられる美しい女だ。
>ケインの視線は女の裸身に釘付けになっている。
観察を欠かさないあたり男を捨ててはいないようで…エッチの時がとても楽しみ
乙!
こんなに早く裸忍者の続きを読めるとは思わなかったからありがたや
612名無しさん@ピンキー2017/08/05(土) 20:54:39.38ID:C1/j35W+
乙です
続き、楽しみしてます
寝る前に最新話を読み直しに来てみたらもう次の話が…乙と感謝
自分なりに一枚の長い薄布で裸身を隠すくのいちをイメージしてみたら、
パズルゲーム「マジカルドロップ」のワールドの格好を模した姿に行きついた
ttps://cdnio.luscious.net/8/6d53844a1b_324115259.jpg
ご覧の通り長い布一枚で大事なところを隠すという姿が共通してるので
忍びマフラーとして身体に結んでおいて脱ぐ時はしゅるん…!とほどける仕組みまで考察
何が言いたいかと言うと、すごく…エロかったですありがとう
ウィザードリィ世界なら布きれ一枚だけのキワドイ衣装があっても不思議じゃないか。
目にする方は一見隠してるけようで視線をずらせば見えそうだからヤキモキさせられそう。
エロ本番も近そうだし無理しない範囲で頑張ってGJ。
まだまだ住人は残っていたんだなあ
よしんば住人はスレを忘却していても専ブラは決してスレを忘れない
実のところ、>>613氏の考察とほぼ同じである。しかしエロいね、女神様。目が3つもあるけどw
では>>602の続き、イキますぅ〜!
『なっ…!?』
なぜ女メイジの名前を知っているのか。動揺するケインに、女が追い打ちをかける。
「夢でうなされながらしきりに言ってたわよ。
『カリーナ許してくれ』『すまないカリーナ』『俺だって助けたかったんだわかってくれカリーナ』
カリーナって女の名前よね?そしてあの場で私が殺した女は一人だけ。
あなた、よほどあの女メイジに御執心みたいね」
『違う、俺はそんな…』
「声が出ないから誰も気づかなかっただけよ。あと、面白いこと教えてあげる」
ケインを見る女の目が悪戯っぽく笑う。
「あなたね、カリーナの名前を呼んでる間、ずっと勃っていたのよ“アソコ”が」
『なに……』
女が指でさしていたのはケインの股間だった。
『そんな、バカな、ウソだ、ふざけるな、』
「そう思いたいのは勝手だけど、あなたも見てたんでしょう、カリーナが忍者たちに犯されてる一部始終を。
そして何度も夢に見てたはずよ。そこだけ都合良く見ないなんて普通ありえないでしょう?」
『そんな そんな──』
世界が揺らぐような感覚がケインの意識を揺さぶり、忘れていた夢の記憶を呼び戻す。
そこにあったのは、女メイジがニンジャたちに犯される光景であった。
欲情にぎらついたニンジャたちが、非力な女メイジをねじ伏せて着衣を引き裂き、力づくで白い両脚を開いてゆく。
悲鳴と哀願を叫ぶ女メイジの秘所にねじ込まれたペニスが、彼女を壊さんばかりに無慈悲に打ち込まれる。
いくつもの手が彼女の肌を這い回り、乳房をもみしだき、全身をくまなく弄くり回している。
そして最初のニンジャが雄叫びを上げて女メイジの中で果てると、次から次とニンジャたちが女メイジを犯していく。
(たまらねえな…)
夢の中でもケインは死んだふりでその様子を眺めていた。
女メイジの膣が、肛門が、口がペニスに犯され、白い肌も白濁で汚される。
と、不意に女メイジとケインの目が合った。
『助けて』
犯されながら女メイジが叫ぶ。
『助けてケイン!お願い助けて!お願いだからああああ!!』
だがケインは応えない。ニンジャどもをやり過ごすためか?違う。
ケインは女メイジが犯される光景を見て興奮していたのだ。彼女が苦悶と恥辱に喘ぎよがる姿を夢中で見ていたのだ。
『ケイィィ━━━ン!!!!』
女メイジがケインの名を叫んだ瞬間、背後から彼女を犯していたニンジャが彼女の首をへし折った。
首を折られ絶命した女メイジの中に、ドクドクとニンジャが精を放つ。
ニンジャは射精を終えると、変わり果てた女メイジの死骸をケインの方に放り投げた。
無造作に地面に叩きつけられた死骸は壊れた人形のように奇妙な角度で折れ曲がり、女メイジの目がケインの目と合う。
もはや何の感情も輝きもない虚ろな目がケインを見ている。
やがてニンジャたちが立ち去っていったのを確認すると、ケインは立ち上がった。
(いい女だったのにひでえ有り様だなぁ)
女メイジの死骸を見下ろしながらそんなことを考えるケイン。
そして彼は死骸の体勢をうつ伏せに直すと、両脚を開かせ、指で秘所をこじ開けた。
痛々しく開いた膣口からドロドロの精液が溢れ、ダンジョンの床にこぼれ落ちる。
ケインはいきり立った自分のペニスを取り出すと、女メイジの死骸を犯し始めた。
(へへへ、前からお前をヤッてみたかったんだカリーナ、男どもの中に女一人のお前をよ、)
心の中に溜めていた鬱屈した欲望が、夢の中で剥き出しになっていく。
ケインの腰が突き上げるたび膣口から精液が吹き出し、死骸がガクガク揺れる。
死骸の胸に回った手が乳房をつかみ、手のひらの中の乳肉を荒々しく揉みまくる。
(たまんねえ、たまんねえよカリーナ、最高だ、)
ニンジャたちの精液に汚れるのも厭わず、ケインは夢中で女メイジの死骸を犯していた。
そして声にならない呻きを上げると、もう命を宿すことのない胎内に精を注ぎ込んだ。
射精を終えてもまだ治まらないケインは死骸を仰向けにすると、今度は正常位で犯し始めた。
腰を使うと、突き上げられた衝撃で乳房が揺れ、首をへし折られた頭が振れた。
ケインはたまらず死骸に抱きつき、激しく膣奥を突いた。
(ぅうう、カリーナ、出すぞ、またぶちまけてやるぞ!!)
感極まったケインは女メイジの死骸を強く抱きしめると、再びその中に精を放った。
(まだだ、まだ足りないぞ、もっと犯してやる、)
他の仲間たちが無残な死骸を晒している中、ケインは女メイジの死骸を犯し続けていた───
『そんな、こんなの夢じゃないか、こんなの俺じゃない』
今まで欠けていた夢の記憶に、狼狽し、おののくケイン。
確かに夢は現実ではない。ケインは女メイジの死骸を犯してなどいない。
しかし、夢の中で現れたのはまぎれもなくケインの欲望や本心そのものである。
「あの時、あなたの仲間を殺してカリーナを犯した忍者たちは私が殺したわ。
そしてカリーナも口封じのために私が殺した。でも…」
『でも、何だ…』
「あなたに私を憎む資格はないわ。あなたは自分が助かりたいために彼女を見捨てたのよ?」
『仕方ないだろうが!!そうしなければ俺も殺されていた!!オマエに殺されていたんだ!!俺は死にたくなかったんだよ!!』
「なのにあの時の夢を見て興奮してるのね。なんてあさましい男なのかしら、まともじゃないわ」
「!!」
裸の女はケインが夢で女メイジを犯していることを知らない。
だが、女の言葉はケインの心の真実を深くえぐった。
「なぜ悪夢を見るのか教えてあげる。
悪夢を見ることで自分にはまだ良心や罪悪感があるまともな人間だと思い込むためよ。
そうでもしないと犯されて殺された仲間の夢なんか何度も見られるわけがないじゃない」
『やめろおおおお!!!!』
もう何も聞きたくない。知りたくない。ケインは耳をふさぎ、目をつむった。
だが、女はなおもケインに囁く。
「認めなさいケイン。あなたは身勝手で仲間のことなんか本当は何とも思っていないエゴの塊。
犯されて殺された女に欲情してるくせに、悪夢を見て自分に言い訳をしている未練がましくて情けない男。
そして何の誇りも信念もなく、命惜しさに仲間の仇の言いなりになる無力で哀れな最低のクズよ」
『やめろ!!やめろ!!もうやめてくれえええええ!!!!』
女の言葉は容赦なくケインの本性を暴き、醜い真実を突きつける。
女の声を遮ることも止める力もないケインはただ煩悶し、あがき、のたうち回るしかなく。
耐え難い現実にケインの精神が限界にきたその時だった。
「───だから私が抱いてあげる」
『───え…?』
女の言葉が、ケインの狂乱を一瞬で鎮めた。
『なんで、だ…』
「言ったでしょう、あなたは本当は仲間のことなんかなんとも思っていない。
それはカリーナを殺した私への憎しみもニセモノということよ。
そして何よりあなた、私をずっと物欲しそうに見てたわよね?」
『うっ…!』
「もうニセモノの憎しみなんて捨てなさい。そして私と愉しみましょう……人でなしのケイン……」
『人でなしって…オマエそんなのとやりたいのかよ…』
「モラルや良心があったら私を抱けるわけがないでしょう?」
妖艶な、女の白くしなやかな肢体がケインにすり寄る。
「もう戻れないのだから。あなたも、私も───」
その言葉を皮きりに、女とケインの唇が重なり、激しく互いを貪り合う。
女の身体を抱き寄せると、ケインの胸に押しつけられた女の乳房がムニュリとひしゃげ、脚と脚が絡み合う。
ケインの唇が女の首筋を、胸元を這い、そして適度なボリュームの綺麗な乳房にむしゃぶりつく。
「ん、うっ…!」
女が軽くのけぞる。手に掴めば心地いい弾力が指を押し返し、舌の上で乳先がコリコリと硬くなっていく。
(いい味だなぁ…)
「んっ、ッッ!!」
乳先を前歯で噛んで味わうと、女の身体がビクンと反応する。
その時、ケインの片手は女の尻を這い撫でまわし、そして女の大事なところにたどり着く。
触れたそこは熱く、すでに潤いを帯びていた。
「待って」
指で責めようとしたケインを女が制した。
「私にもヤらせなさい」
そう言うと、女の手はケインのペニスをそっと取り上げた。
『お、ぉぉお……』
女の手の中で、ケインのペニスが更に逞しくみなぎっていく。
しなやかな指から繰り出される手淫の妙技は、ケイン自身の手より遥かに甘美な刺激をもたらした。
しかし、その手は今まで幾多もの命を殺めてきた手である。女がその気になれば
ケインの性器を破壊するくらい容易いのだ。
だが今は、ケインを悦ばせるためだけにその手は動いていた。
(こりゃたまんねえな…)
手淫の快楽に浸りながら、ケインは自分の身体に密着した女の身体に目を這わせる。
最初に目にしたときは信じられない気持ちと得体の知れない恐ろしさしか感じなかったが、こうして落ち着いて見ると
このニンジャ女は実に魅惑的な肉体と美貌を備えていた。
このスラリとした肢体を駆使してニンジャどもを屠り、この柔肌に
ニンジャどもの返り血を浴び、そしていま自分と肌を重ねている。
冷酷非情な殺戮者でカリーナの仇でなければ間違いなく極上のいい女なのだ。
(つうか、こいつなんでニンジャやってんだろう?)
と、そんなことを考えていると、ケインのペニスがビクビク震えだした。
『うわっ!やばっ、出ちまう!』
ケインが焦りだしたその時、女の手がペニスを強く握り締めた。
規制にかかったので一旦休止。やっぱり一度には無理であった……
精神的に追い詰められた後に優しい言葉で甘やかすなんて
ケインくんが洗脳されちゃう!
と思ったらセクロスに突入した瞬間いつものケインに戻っててワロタ
624名無しさん@ピンキー2017/08/11(金) 22:48:37.14ID:ID4+uwxP
乙です
ネクロフィリア物にならなくてよかった…
規制で途中までの投下との事ですが面白かったです。
彼女によってケインがカリーナに対して劣情を抱いていた事を指摘されましたが、果たして彼女の言う事がケインの全てなんでしょうか?
ケインの場合彼女に認められる程の腕の良い冒険者ですが、喋れなくなった影響もあるのか自己評価が低く蓄積された劣等感が、仲間達を殺され何も出来なかったというトラウマによってあんな悪夢の形で現れてしまった方がしっくり来ましたので。
そもそもケインが本当に彼女の言うような人間だったら、とっくの昔に彼女が狩っている謀叛を起こしたニンジャ達のような存在になって誰かに討伐されこの世にはいないでしょうし、彼女に指摘された時にあれだけ取り乱して苦悩する事もなかったでしょう。
誰だって変な性癖や生まれついての悩みを多かれ少なかれ持ちながらも、周囲に迷惑をかけない範囲でちゃんと自制して合法的に発散(極端な例えですがSMクラブでSMプレイ等)して生きているものですから。
むしろ私には彼女が話術でケインを誘導しているのは、自分に対しての言い聞かせのようにも聞こえました・・・。
まるでケインに自分と重なる"何か"を見出して、その"何か"を手繰り寄せるかのように・・・・・・。
思い返すと何故逃げだしたニンジャ達を狩っているのか、何故ケインにダイジロウのサポートを頼んだのか、彼女には明かされていない謎がこれ以外にも幾つもあります。
その謎が話が進むにつれ明らかとなり、本当の意味でケインと彼女が和解出来る時が来るのをお待ちしています。
え!?もう続きが来てる!
しかも待望のエロが!
全部投下完了してないけど感謝のGJを一足先に!
『ぐぉおおおッッ?!』
「出すのはまだよ。さあ、私のここも気持ちよくしてちょうだい」
女は絶妙の力加減でケインの射精を止めると、体勢を変えた。
仰向けのケインの顔に開かれた女の股と秘所が向けられ、ケインの上でうつ伏せになった女がケインのペニスをあやしている。
ペニスに女の息と舌遣いを感じながら、ケインは女の秘所をまじまじと見た。
合わせ目はピタリと閉じ、股ぐらの柔草は綺麗に切りそろえられていた。
感心しつつ合わせ目を開くと、鮮やかな色の花弁が現れた。ケインから見て花弁の下には肉の目かツンと立っていた。
処女ではないだろうと思っていたが、アソコがここまで綺麗なのはケインの予想外であった。
(だったら味の方も期待していーかな)
ケインの舌が、肉の花びらを舐め上げた。
「ッッ〜!!」
電気に撃たれたように女の身体が一瞬のけ反り、四肢がビリビリ震えた。
ケインはさらに花弁を舐り回し、蜜が湧くであろう花弁の奥への責めを焦らした。
女の方も負けじとばかりにペニスの幹に舌を這わせ、先走りを垂らしたペニスの先を指技で責めたてる。
ピチャピチャと舌を使う音が上がり、ケインと女は互いの性器を舐り、弄り、責め続ける。
裸の女は殺しだけでなく性技にも長けていた。並みの男ならとっくに果てていただろう。
だが、ケインは耐えた。耐えただけでなく、己の舌を、指を、無意識に盗賊としてのカンを働かせ、女の悦びのツボを探った。
性技の達人と元プロの盗賊。淫靡な交わりはいつしか風変わりな対決になり、そして
その勝負は意外とあっさりついた。
「ン゙ン゙ッッ〜〜?!」
女の声が変なのは、ケインのペニスを口にくわえているからだ。
ケインは女の花弁の奥をむしゃぶりながら、敏感な肉の目と、尻肉の間にある慎ましい窄まりを責めたのだ。
ケインの上で白い肢体がうち震え、頭の横のスラリとした両脚が爪先までピンとつんのめった。
「ッッ……ハァ…ハァ…」
絶頂の余韻が覚めないまま、女が息を荒げる。
「……意外と上手いのね……思わず噛み切るところだったわ…」
(おおこわ、そんな死に方ゴメンだぜ)
肩をすくめながら、秘所から滴る女の蜜をペロリと舐めるケイン。
そんな彼のペニスは女の愛撫でビンビンに反り立っていた。
やがて女はゆっくり身を起こすと、再び体勢を変えた。
今度はケインと向かい合って膝立ちをした格好である。
股を開いた女の両膝はケインの腰の両脇に立ち、愛撫で潤った秘所の真下には
天を突かんばかりにケインのペニスが勃っている。
「さぁ……お楽しみはこれからよ……」
ほのかに紅潮した美貌が微笑み、ゆっくりと腰を下ろす。
『ぅ……』
「んん…く、ふぅ……!」
女の指に誘われ、ペニスの穂先が女の秘所に入ってゆく。
先端に当たった感触が徐々にペニスを包み込み、ズブズブと奥まで飲み込んでいった。
ずん!
『ぅおッ!!』
「はぁあ〜〜ッッ!!」
女が腰を落とすと、ペニスに奥を穿たれた肉洞がギュッと締め付けてきた。
甘美なる感触が、熱い締め付けが、ケインの精を求めてペニスに絡みつく。
「ハァ…ハァ……久しぶりのオトコだわ……もっと、もっと私を感じさせて……」
興奮と欲情を露わにし、女の肉体が、ケインの上で身をよじらせた。
極上の媚肉がペニスにむしゃぶりつきながら奥へといざない、長い黒髪を振り乱した白い裸体がケインの上に玉の汗を散らしてゆく。
悦びに蕩けたその顔はまぎれもなく快楽に酔いしれたオンナの顔であり、そこに冷酷なる殺戮者の面影は
全く感じられなかった。
『そんなに悦んでくれるたぁ嬉しいね。男冥利だよ』
ケインの両手が女の腰をつかむ。そして腰を引くと、思いっきり女の奥を突いた。
「ぉふぉおおッッ?!」
のけぞった女が目を白黒させる。
間髪入れず、ケインはうねる膣肉にさらなる突き込みをくらわせた。
「ッッッ〜〜!!」
のけぞったまま女の身体がガクガク震え、胸にそそり立つ二つの丘が、汗を散らせながら弾む。
『おら、ここがイイんだろ?もっと悦べよ!』
ケインは腰を使い、女のウィークポイントをグイグイ責め立てた。
女がケインのペニスに腰を使っていた時、ケインは女がどこで感じているのか当たりをつけ、そこを責めているのだ。
「あッ!あッ!ダメ、ダメ、アッ、ァアアアァア━━━ッッ!!!!」
顎が上がるほど仰け反りながら、女の肢体が強張り、震えた。
ペニスを締め付ける膣肉もビクビクうち震えている。
だが、ケインは射精の誘惑に抗い、その奥に深い一撃を叩き込んだ。
「ッッ━━!!!!」
『ほら落ちろよ、ニンジャ女!』
絶頂に痺れた肉体に打ち込まれた一撃は女の意志を崩し、さらなる突き込みが女を快楽の坩堝に叩き落とした。
悦びに狂い、泣き、喘ぐ、随喜の叫び。それらがケインの部屋中に響き渡る。
どうやら女はヒノモトの言葉で叫んでいるらしいが、ケインにはその意味がわからない。
だが、女がイキまくっていることだけはわかっている。そしてケインもそろそろ我慢の限界だった。
『トドメを刺してやるぜエロニンジャ!』
ケインは身体を起こすと、女の身体を抱きかかえた。そして最後の突きと同時に女の身体を落とした───
「ァアアァアァアア━━━!!!!」
自らの体重の乗ったペニスの突き上げに、女は絶叫しよがり狂うた。
その直後、ケインのペニスは力強く脈打ち、溜め込んだ精を一気にぶちまけた。
ドクッ、ドクッ、と放たれた熱い精が膣奥に注がれ、女の胎内を染めてゆく。
肉洞の締め付けに促され、ケインの精は女の中を、深くたっぷりと満たしていった。
『おお〜〜出る〜出る〜、全部ナカに出してやるからしっかり受けとめろよ〜〜』
ケインは女体を抱きしめながら、射精の快楽を存分に堪能する。
やがて射精がおさまり、一息つくと、ケインはゆっくり女を下ろした。
「ハァ…ハァ…ハァー……」
仰向けで横たわる女の顔はすっかり緩みきっていた。
荒く息をつく女のそばに、ケインも横たわる。そして女に言った。
『なぁ、あんたこれで満足したか?それならそれでいいけどさ…』
ケインの視線が自分の股間に向かった。
『俺はまだまだイケそうなんだ。もう少し付き合えよ?な?』
「ぁあ…」
潤んだ女の目が勃ち上がったケインのペニスに釘付けになる。
と、不意にケインは女の唇を奪った。
「〜〜ッ!!」
もし拒まれたら最悪殺されるかもしれない、そう思ったケインだったが、しばらくしても女はキスを拒まなかった。
『決まりだな』
ケインが唇を放すと、女の唇との間にネットリとした糸が引き、すぐに切れた。
ケインの身体と女の身体が重なり、絡み合い、交わりあう。
獣のように相手を求め、女の肌と温もりをむさぼりながら、ケインは思った。
もう、カリーナの夢は見ないかもしれない。
胸の奥の何かが痛むのを感じながらケインは腕の中の女体を貫いたのだった───
(第二話、終わり)
第二話はこれにて終わりです。
正直、真面目に考察されると何か恥ずかしいww
まあ疑問に思うところは作中で明らかにしていきます。
ていうか、女の名前まだ考えてないや……
ではこれにて
女に対して散々言いたい放題のケインですが
盗賊の技術を使って女があっち向いてるときや
快楽に気をとられて唇を読めない瞬間を狙って暴言を吐いている疑惑
乙
戦っている時に強い分、エッチの時の乱れっぷりのギャップが実によかった!
冒頭のケインの悪夢が痛々しくて読んでいて不安が積もるばかりだったけど、
その傷を慰めるかのようなくのいちとケインのエロが読めてホッとした
二人とも本当に気持ちよさそうだったから、次回のケインとクノイチのエロも期待
最後にくのいちの衣装が本当にワールドのような姿だったとは…乙!
今回は極限状態もあってか流されてたようだけど、
透けて見えそうな薄布で見る角度次第で乳首や股間が生で見えてしまうという、
こんなくのいちの衣装にいつかケインがツッコミを入れる時が来るのも楽しみ
濃厚な絡みだった
ケインも裸の女も一時的であっても双方満たされているから読後感もよかった
>「───だから私が抱いてあげる」
>「もう戻れないのだから。あなたも、私も───」
だからこそ裸の女のケインへの執着が気になる
まるで孤独にさいなまれている心を癒してもらいたいからケインを求めているような
第二話のおまけみたいな何か。ちなみに全然エロくない
*** ***
その日、その冒険者の一行は毒ガスに冒された仲間を担いでダンジョンから戻ってきた。
ケインという名前の盗賊で、毒ガスの罠に掛かったという。
待機していた緊急医を兼ねたプリーストがケインを蝕んでいる毒を解毒したが、やや手遅れだったようで
ケインの喉は声を出せなくなってしまった。
それから数日。安静のためケインは一人、宿の個室で休んでいたがそこに仲間の女メイジ、カリーナが訪れた。
「入るわよ、ケイン」
ノックをしても返事はしないと思いカリーナが入ると、ケインは扉に背を向け横になっていた。
「………」
何の用だと言いたそうにカリーナを一瞥すると、ケインは彼女に背を向けた。
ケインを励ますつもりで来たカリーナだったが、いざケインを目の当たりにすると何と言っていいのかわからない。
医者の話では声は一生戻らないという。しかし問題はそこだけで、盗賊として働くには何の支障もないそうだ。
だが、声を失う辛さはそんなことで割り切れるものではないとカリーナは感じていた。
「ねぇケイン、私たちあれから話し合って決めたの。あなたをパーティーから外さないって。
だから心配しないで、これからも私たちと一緒に冒険しましょう、ね?」
なんとか言葉を繕って話しかけるカリーナだったが、ケインは相変わらず背を向けたままだった。
一応聞こえているはずなのであえて確認はとらないが、ケインはこのままパーティーに残りたいのか、それを
確かめられないのが何とももどかしかった。
(なんとか言葉をやりとりする方法はないかしら……)
そんなことを考えていたカリーナだったが、その時あることに気づいた。
ケインの背中が微妙に動いているのだ。
一体なんなのか、どうしようもなく気になったカリーナはケインを覗き込んだ。
「!!」
「あ……」
カリーナが見たのは、ひたすら口を動かしているケインの姿だった。
ケインは声がでないにもかかわらず、ひたすら何かを言い続けていたのだ。
バァン!!
「きゃあっ!!」
ケインに突き飛ばされ、床に倒れるカリーナ。
痛みをこらえて見上げると、怒りと悔しさの混じったような顔のケインがカリーナを睨んでいた。
「ご、ごめんなさい、あなたの様子が気になったからつい……」
そう言ってカリーナが身を起こそうとしたその時、ケインが叫んだ。
「━━━!!」
声こそなかったが、ケインは確かに“叫んで”いたのだ。
そして堰を切ったようにケインはわめきまくった。ひたすら唇だけが動き、何かを訴えていた。
しかし、カリーナにわかるのはそれだけだった。ケインの怒りの理由も、何を訴えているのかも全くわからなかった。
声のないまま、カリーナに向かって何かをわめき続けるケイン。
カリーナはただただそれを見ているだけだったが、やがて意を決したように立ち上がると、いきなりケインを抱きしめた。
「?!」
突然のことに驚くケイン。そしてその耳元にカリーナが囁く。
「……ごめんなさいケイン」
たじろぐケインにカリーナはさらに話しかける。
「私にはあなたが何を言っているかわからない。どんなに考えてもわからないの。
声がないとメイジの私でもあなたの言うことがわからないのよ…」
ケインを抱きしめた腕が微かにわななく。
「でも信じてケイン、あなたはずっと私たちの仲間よ。話せなくなってもあなたはあなたなの。
だからこれからも私たちと一緒に冒険しましょう、お願い……」
声の最後が震えたとき、カリーナは静かに泣いていた。
「………」
ケインはもう何も言わなかった。
もう感情をぶつけることに何の意味もないとわかったからだ。
やがてケインは、カリーナの背中を指でなぞり始めた。
「…?」
一瞬、怪訝な顔をしたカリーナだったが、すぐにケインの行動を理解した。
ケインはカリーナの背中に指で文字を書いていた。そして文字が綴った言葉は
【すまない、カリーナ】
であった。
「ようやく、あなたと話せたわね」
涙ぐんだ顔でケインを見上げながらカリーナが言う。
「私のことはいいの、それに今のでいいこと思いついたから」
そう言いながらカリーナはケインを抱きしめた腕を解いた。
「ケイン、もしパーティーにいてくれるなら明後日の朝、酒場に来て。
無理強いはしないけど、だけど……」
「私はケインに来てほしい。これからもケインやみんなと冒険がしたい。ずっと、いつまでも」
カリーナはケインの目を見てはっきりそう言うと、部屋を後にした。
「………」
それから明後日、ケインは酒場に現れた。カリーナは花が咲いたような笑みで彼を迎えたのだった。
だが、暗いダンジョンの底でカリーナの願いは潰え、彼女は恥辱と絶望の中で死んだ。
ただ、魔法の羊皮紙だけが彼女の優しさの証としてケインの手元に残されたのだった。
おわり
カリーナさんは普通にいい娘でした。でも冒険者稼業は残酷である。合掌。
次は第三話で会いましょう、、、、
乙
二人のセックスの乱れ具合はエロいと共に互いに失ったものを埋め合わせようとしているように見えてしまう
だからこそカリーナ達の事は運が悪すぎるというかやるせない・・・
忍者の集団に遭遇しなければ命を落とす事もなかった筈
当然裸の女も噂の類で終わって縁も生まれなかっただろうに
いっその事ドライな関係だったら割り切ってしまう事もできたかもしれない
あるいはここでパーティを解散またはケインが離脱していれば別の運命もあったかも
>「……ごめんなさいケイン」
ケインの心の中にカリーナが強く残るのもわかる気がする
一連の件が一段落したら簡素でもいいから供養なり花をそなえるなりしてあげてもいいと思う
642名無しさん@ピンキー2017/08/12(土) 22:31:52.72ID:69ILRV4E
乙
エロ抜きでも読み応え十分
Wizardryの読み物には久しく飢えていた
GJ。
全裸でもそうじゃなくてもエロスに満ち溢れた姿でケインや読者を魅了する彼女の名はいつ明らかになるかも期待。
久しぶりのオトコって言ってたし結構身持ちは硬そう(あの強さなら強引に迫る相手の撃退も訳無いだろうし)。
そんな彼女がケインに身体を開いた真意は。
投下が完了しきったようなので乙
ケインの性技で裸の女が扇情的に喘ぐ過程が丁重に書かれていて得られた満足感がすごい
気になった部分としては自分をケインに抱かせる為とはいえ何故精神的に追い詰めたのか?
その時の言葉の端々に諦観や自虐の念が感じられた事といい裸の女も何かを背負っているんじゃ?
第三話でも裸の女の活躍やケインとのさらなるHもお待ちしてます
残った投下分の続きとなりますが今回もお疲れ様でした。
彼女とケインの求め合う姿はもっと続きを読みたい、と思うくらい入り込んでしまいました。
ここに至るまでのセックスシーンは陰鬱で読んでいて精神を消耗するものでしたから・・・。
男を転がしているつもりが逆に転がされてしまいイキまくる感じっぷりに癒されました。
第二話は彼女が色々な意味で無感情な戦闘マシーンでないとわかった話でしたが、だからこそケイン達とは別の形で会えなかったのかと惜しまれます・・・。
もしかしたら仲間になってカリーナともいい友人になれたかもしれない、なんて事を考えてしまいまして・・・・・・。
協力関係になったのだから名前も教えてもらえるといいのですが。
実の所カリーナという名前つきの女性キャラが出て来たので、彼女にも名前がついている方が判別がしやすいというのがあります。
乙です
脱ぐ前の格好が裸マフラーとはいいセンスだ!(某蛇風)
任務時は全裸でも動揺しないプロフェッショナル、性交時はサキュバスのように貪る色情狂
荒事以外での出番の増加に大いに期待
GJ
目撃者は消すと言う裸の女だけど一話を振り返ると「冒険者の目にとまるやいなや即座に姿を消す」
と書かれていて必ずしもその通りではないというかあちこちに人間味が見受けられる
いつか彼女の本音が聞けるといいが
これからは全ての元凶であるレツドウ率いる忍者達を討伐する事になるけど
ケインを憎む蘇生できたかつての仲間の動向も心配・・・
最後に自分なりにケインと裸の女の事後の光景を想像したのを絵にしてみたり
ttps://www.axfc.net/u/3834627
パスは ninja
ただし・・・絵心がないのであちこち不自然な箇所がある他に・・・
肝心のヌードを描く技術がないからシーツで隠すという御粗末さですいません・・・
あの一枚布って
忍びの薄衣:AC−7
装備可能:ニンジャ
装備箇所:身体
備考:装備してもAC低下に影響しない。
女性以外が装備すると呪われる。
みたいな?
街中を人目につかずに歩いてくるための衣服…にしてはエロ過ぎるが
街娼の取り締まりがない程度の風紀だったら、
ドスケベ服の女が歩いててもなんだただの娼婦かで済むのかな?
街中ではACを下げる必要性も無いし、ニンジャという事を隠す為に普通の服を着ていると思う。
ニンジャが表通りを歩いても違和感が無いリルガミン辺りならともかく。
作者さんが>>616で>>613氏の考察とほぼ同じであると言ってたよ
それにウィザードリィ発祥の地である米国だと日本と比較しても、
例えば女性のトップレスについても寛容の他にヌーディズムも盛ん
凄いのだと街レベルで全裸での生活が許可されていたり等
ウィザードリィ世界のモデルの一つである欧州では昔は女性が公衆の面前でおっぱいを晒すのはごく普通の事だったらしい
ttp://x51.jp/x/04/05/1924.php
ヌーディズム発祥のドイツだと18世紀頃、しかも貴族の間で流行った服なんてもっと過激
ttp://ch.nicovideo.jp/majical/blomaga/ar1152548?ref=zero_marq&ver=video_q
嘘かと思うかもしれないけど殆ど何も着てないに等しくても服と認識されているのである
ウィザードリィもこれらの影響を受けていて性に対しておおらかな風紀というのはありえそう
なにより第一話冒頭で後に忍者が職業として伝えられたのならその中に裸の女も入っているわけで、
あの戦闘・冒険スタイルが受け入れられる土壌は整っていてあとはキッカケだけだったと考察してみた じゃあどこがおっぱい見せちゃダメって言ってたのだろう…
やっぱり宗教関係なのかね?
夜な夜なHな集会するのは悪魔の儀礼だ、サバトだ!
正常位以外の行為は獣のする事、人間の行為じゃない!
肌を見せない慎み深い恰好をしなさい!
純潔を守りなさい、その為には女性器に蓋をしよう。貞操帯を付けるのです!
望まない妊娠をしてしまった?淫魔だ、淫魔に精を運ばれたんだ!!
処女サマしか懐かないユニコーンって馬がいるらしいぜ!
ウィザードリィ世界だとどうなんだろ。
まあ同じようなガチガチの固定観念に縛られてる宗教家から
女冒険者の〇姦が好きな背徳僧侶からいるし…
牙のプリーストは性に寛大だったような気もするし
ファンタジー世界だから俺らの世界の全てを模倣しているわけじゃないって事なんだろうね
元来ウィザードリィがアメリカで流行ってた頃は学生ノリが跋扈なイメージ
日本に輸出されると隣り合わせの灰と青春などのメディアミックスによりシリアスな印象が定着している
日本視点とアメリカ視点だとシリーズへの見方が対照的なのが興味深い
公式ナンバリングなんてシリーズが進むと宇宙船も登場してくるからね
やっぱり初期の頃の数字だけのデータと自分の姿が見えない3Dダンジョン
これが妄想力を掻き立てさせ各プレイヤーのイメージする「それぞれのウィザードリィ」を形作らせるんだろう
いや、裸完全おkってことにしても
それはそれでじゃあなんでわざわざ薄布着てきたの? ってことになるじゃんw
だからエロい服は珍しくないが、
全裸となると人目につくという風紀なのではと思う
昔見たウィザードリィコミックにはガチガチの鎧着てるくせに乳首のところだけ
ちっこい布を垂らして隠してるだけの女戦士がいたな。
今でもあの無駄にエロい格好に意味はあるのかと思うw
どうやってカスミやアヤネを連れてくるんだw
まあそんなネタでも書いてくれるなら歓迎するけどね。
DOAシリーズの生みの親の板Pはガチのwizフリークでリセットボタン封じてリルガミンにこもってたらしいから。
なわけでザック島の地下に突如出現したダンジョンに彼女たちが紐同然のエロ水着で挑む。
といいつつ不知火舞とマーシャルチャンピオンのレイチェルも参加。
おお、くのいち参加コラボか。
だったらノブナガ・ザ・フールのくのいち三姉妹をきぼんぬ。
影は薄いけど可愛いよ。
というわけで第三話だよん
*** ***
それは彼女がヒノモトにいたころの話である。
奥女中として勤めていた、彼女の名は美桜(ミオ)。15になったある日、美桜は名家の侍と婚約した。
侍の名は信也(シンヤ)と言い、二人は出会った日から恋に落ち、共に愛を誓った。
だが二人の幸せは長くは続かなかった。
信也の一族に謀叛の疑いがかけられたのだ。
次々と挙げられる証拠により、疑いは確信に変わった。
そしてヒノモト幕府は“かの一族悉く討つべし”との決断を下した。
討伐の準備は秘密裏に進められ、一族が一同に会する信也と美桜の結婚式の日に行われることとなった。
だが、何も知らない二人はお互いの行く末について語り、幸せになろうと誓い合ったのだった。
そして運命の日。
信也の一族が諸々、結婚式の会場に集まった。
老若男女、幼い子供まで集った会場は信也と美桜の晴れ姿を心待ちにしていた。
そして式が始まったその時だった。
突然、会場が煙幕に包まれた。その直後、忍者たちが出席者に襲いかかり、容赦なく殺害していった。
信也と美桜は逃げた。混乱した会場はまさに地獄の修羅場であり、夥しい死体に床は埋め尽くされた。
屋外に脱出し、二人が振り返ると、結婚式の会場である屋敷は紅蓮の炎に包まれていた。
「なぜだ!!一体何者の仕業だ!!」
怒りと無念に打ちひしがれ、苦悶する信也。
「信也様、早くここを離れましょう、でないと追っ手が……」
「その必要はない」
信也に逃亡を促した美桜に何者かが声をかけた。
気づくと、信也と美桜は黒づくめの忍者たちに囲まれていた。
「これは貴様らの仕業か!!何故だ!?何故我らがこのような仕打ちを受けなければならぬ!?」
「黙れ謀叛を企む痴れ者が。貴様らには当然の裁きを下したまでよ」
「謀叛、だと…?」
忍者たちの頭と思しき忍者が信也を嘲るように答えた。
「何だ…謀叛とは……我ら一族はそんなことを企てた覚えなどない……
何の申し開きも弁解も許さず、お上は我が一族を皆殺しにせよと命じたのか!!」
「我らはただ上意を果たすのみ。残るはオマエだけだ。殺れ、“美桜”」
「なに?───」
頭の言葉に驚愕した信也が美桜を見る。
「ごめんなさい……」
美桜は泣いていた。肩を震わせて、とめどなく涙をこぼしていた。
「ごめんなさい、信也様───」
「そんな、どういうことだ、美桜、」
困惑する信也に、忍者の頭が話しかける。
「美桜は“くのいち”だ。つまりは我らが仲間よ。まあ普通は知らぬまま死んでいくのだがな」
「くのいち、だと……」
「美桜は老中の紹介で貴様の妻にするようにと遣わされた奥女中だったな。
奥女中と言っても、実のところ幕府に忠実なくのいちなのだがな」
「………」
嘲るような頭の物言いに、信也はただただ愕然とするばかりであった。
「戯れ言が過ぎた。さっさと殺れ」
頭に命じられ、ビクッと震える美桜。
「美桜……」
美桜を見る信也。美桜の姿は白の映えた可憐な花嫁装束であった。
その手には一本の短刀が握られていた。それは信也が贈った護り刀であった。
周囲を見回せば、忍者に囲まれ逃げる隙などない。式には不要と刀を置いた侍が忍者にかなうはずもなく。
信也はふぅ、と一息つくと、美桜の前に膝をついた。
「信也様…?」
「もはや我が命運は尽きた。あがいたところで何の意味もない」
そして信也は美桜に顔を上げた。
それは美桜の知る、信也の笑顔だった。作り笑いでも虚勢でもない、優しい笑顔だった。
「美桜、介錯を頼む」
「信也様!?」
驚く美桜に信也は告げる。
「この理不尽に決して納得したわけではない。お前がくのいちだったことに裏切られた思いでもある。だが……」
信也は周りの忍者たちを一瞥した。
「あのような下郎どもに殺められるのは我慢ならん。さりとて自ら腹を斬るのは謀叛を認めるのと同じだ。
だからお前に終わらせてほしいのだ。私の生涯の妻と決めたお前に介錯を頼みたいのだ」
「でも、信也様…!」
「私を殺らねばお前も殺されるのだろう。お前まで惨い目に遭わせたくない」
「何をグズグズしている!殺れ美桜!」
頭が美桜を急かす。忍者たちの殺気がざわざわとざわめきだす。
「………」
美桜は躊躇うように沈黙したのち、護り刀を抜き、構えた。
「それでいい」
信也は落ち着いた表情で跪いたまま背筋を伸ばした。
「信也様…」
美桜の脳裏に信也との思い出がまざまざと甦る。信也は今まで美桜の知っているどの男よりも
優しく、気高く、誠実な男だった。
その裏表のない性格と伴侶となる相手への限りない優しさと思いやりは
偽りで装っていた美桜の心をいつしか本心に変えていった。
この人のためならば、くのいちであることを隠して一生ついていこう、そう思ったのだ。
だがその夢は美桜の知らないところで砕かれた。
結婚式場が襲撃されるまで美桜は信也とその一族が幕府の討伐対象だと知らなかったのだ。
そして非情なる現実は、美桜をくのいちへと引き戻す。
護り刀を構えた美桜に信也が言う。
「躊躇うな。武家の妻女なら覚悟を決めろ」
静かで厳かな声だった。
「信也様ぁあああああ!!!!」
叫びながら刀身を振り上げる美桜。
そしてその刃が信也の首筋に下ろされたその時だった。
「美桜。愛してる───」
美桜は確かにその声を聞いた。
その直後、信也の首は切り離され、吹き上がった血が美桜の花嫁装束を紅く染めていった。
ゴロリと転がる信也の首。それを忍者の頭は拾い上げると、フンと鼻で笑って手下の忍者に放り投げた。
受け取った忍者は信也の首を布で包み、脇に抱えた。謀叛の首謀者を討った証として持ち帰るためである。
頭が撤退の指示を出し、忍者たちはたちまちその場から立ち去ってゆく。
その後に残されたのは、首の無い信也の死骸を抱きしめた血まみれの美桜だけだった。
ポツ……ポツ……
夜空に雲が立ち込め、地面に現れたいくつもの黒い点が徐々に広がり、やがてすべてを濡らしてゆく。
降りしきる雨の中、美桜は信也の死骸を抱きしめたまま佇んでいたが、やがて死骸を抱え上げると
何処へとフラフラと歩いていった。
美桜がたどり着いたのはとある森の中にある開けた場所だった。
いまだ雨が止まぬ中、美桜は信也の死骸を下ろした。
「……」
美桜はしばし仰向けの死骸を見下ろしていたが、おもむろに花嫁装束を脱ぎ始めた。
無垢な純白だった装束は真っ赤に染まり、雨を含んでズシリと地面に落ちてゆく。
彼女はなおも脱ぎ続け、とうとう一糸纏わぬ姿となった。
十代の裸体は瑞々しく若さに溢れ、玉の肌は雨粒を悉く弾いてゆく。
美桜は死骸のそばに寄り添うと、丁寧に着衣を脱がし始めた。
「信也様」
脱がしながら呟く。
「美桜は一族の方々に祝福されて信也様と結ばれる日を心から待ち望んでました」
首のない死骸も丸裸になった。
「ですがこのようなことになってしまって申し訳ありません……ごめんなさい……ゆるしてください……」
死骸にすがりながら美桜は詫びた。
「でも…私はあなたの妻です。あなたの女です。最後に私と初夜の契りを結びましょう……」
そして美桜は死骸に重なると、肢体を絡ませ、激しく身をよじらせた。
「信也様、信也様、信也様、愛してます愛してますあいしてます、」
雨に打たれながら、全裸の美少女が首の無い男の死骸と交わっている。
男の名前を連呼しながら死骸に手を這わせ、勃つことのない性器を秘所にねじ込み、胸板に首元に
舌の愛撫を絡ませる。
それはまさに狂人の痴態であり、愛に狂った女は情念の赴くまま、ひたすら死骸と交わり続けた。
「ああ信也様、信也様、好き、好き、愛してる、愛してます、愛してるからあああああ!!!!」
雨音の中に美桜の叫びが木霊する。
くのいちの花嫁と首の無い新郎の初夜は夜が明けるまで続いた。
東雲の空から陽光が差し込み、雨上がりの森を優しく照らす。
美桜は死骸を埋めると、土饅頭に卒塔婆代わりの木の枝を突き刺した。
「さようなら信也様」
美桜は黒髪をなびかせ、その場を後にした。
血に汚れていない薄衣を裸身に纏いながら、彼女はくのいちの世界に戻っていったのだった───
信也の首は検分ののち、謀叛の首謀者として往来に晒された。
一族の死骸は見せしめとして、埋葬されず黒く焼け落ちた屋敷跡に放置された。
信也を葬ったあの日から、美桜は心も愛も捨てた。
彼女はくのいちとして己の研鑽と任務に没頭し、それらを淡々とこなしていった。
そして年とともにくのいちとしてだけでなく、少女から妖艶な大人の女へと成長していった。
忍者の任務とは表沙汰にできない汚れ仕事が常である。
それは情報収集であったり、誘拐や強奪であったり、暗殺であったり。
それらの任務に美桜の容姿は大いに役に立った。
美貌だけでなく天性のくのいちの才能を備えた美桜はたちまち頭角を現し、その実力は一目置かれるようになっていった。
数年後、美桜は忍者を束ねる頭領から新たな任務を授けられた。
裏切り者、もしくは忍者について知った者の抹殺である。
忍者の組織は厳格なる規律と統制で管理された社会である。
一切の私情を許さず、絶対なる上意下達によって成り立っている。
その活動は人目に触れてはならず、存在を決しては知られてはならない。
美桜に下された任務とは彼女に非情の殺戮者に徹せよとの命令に他ならなかった。
くのいちである美桜はその命令を忠実に実行した。
任務に失敗した者に、任務を放棄、逃亡した者、任務を私欲に利用した者、更には抜け忍と呼ばれる
忍者の世界から逃れようとする者まで美桜は容赦なく抹殺した。
そして殺戮の対象は忍者だけでなく、忍者の存在を知った人々にも及んだ。
身分を問わず、思想や老若男女の区別もなく、忍者の活動に障害となりうる存在は躊躇うことなく殺した。
中には何の理由かもわからず殺められた者もいたが、忍者にとっては任務だけが
すべてであり、障害と見做した者は単なる排除対象でしかないのだ。
そしてその頃から、美桜のある“奇行”が始まった。
それは殺しの時に全裸になるというものだった。
忍者にとって全裸とは身体能力を最大限に発揮できる状態のことでもあるが、全裸で任務に臨む忍者はまずいない。
しかし美桜は必ず全裸になって相手を殺すのだ。
多人数であろうが、少人数や個人であろうが、美桜はその肌や肢体を晒し、見た者は悉く死んだ。
身体能力を全開にしたくのいちはまさに美しき獣であり、その牙に抗える者は誰一人としていなかったのだ。
(続く)
第三話はまるっとみんな大好きくのいちさんのお話です。
これも何度かに分けて投下する予定です。ではおやすみ。
GJ
裸の女の名前がついに明らかに
美桜とはいい名前ですな
でもその過去はすごくハード・・・
お、重い
胃が痛くなる程重すぎる話だった……
昔なにかあったとは思っていたけどまさか愛する人の命を自分の手で奪っていたとは…
しかも15の時にって……心に大きな傷を残さない方が無理だわ
凍てついた心が溶ける日は来るのだろうか…
信也さん男前すぎる
ケインと差がありすぎて立場がないw
くのいちとケインに、目の前で忍者に異性を殺されたという共通点があるくらいか
今回もお疲れ様でした。
彼女の過去、覚悟はしていましたがケイン以上に過酷な人生でしたか・・・・・・。
結婚式の最中に襲撃されて瞬く間に若すぎる未亡人に・・・・・・。
幸せの絶頂から絶望のどん底に叩き落とされるに等しいでしょうね・・・。
事前に連絡を受けていたら心構えなり逃げるなりの準備もできた筈ですがそれすら許されない。
後追い自殺さえ許されない、ならせめて夫の亡骸に残った温もりだけも・・・それだけでなく彼女なりの贖罪でもあったと思うのです・・・・・・。
それから心を閉ざしてしまった彼女ですが、ダンジョンに来た頃には心境に変化があったのかもしれません。
冒険者に目撃される程度では命を取らずに即座に姿を消していますから。
戦う時に全裸となり、それ以外の時も裸に近い姿でいるのも“奇行”ではなくなにか意味があるのでしょうね。
乙
信也の一族の謀反、はたして本当だったのだろうか?
次々と証拠は挙がっていたと言っても誰がその証拠を持ってきたのか?
その証拠の信憑性はどれくらいのものだったのか?
謀反の疑惑があるなら美桜に内偵させる事だって出来た筈なのにさせていない
一族の一人である信也が謀反について全く知らないようなのも気になるし、まさかねえ・・・
美桜がケインに対して言った事はやはり自分自身に対しての自虐でもあるんだろうな
やっぱりこの二人は似た者同士だよ
表向きは悪ぶろうと性根は違う所とかPTSDレベルの深い苦しみを抱えている所などさ
乙…
信也に合掌
美桜がケインに身体を許したのってもしかしたらケインと信也の見た目が似通っていてそこから面影を見たからなのかな…
>血に汚れていない薄衣を裸身に纏いながら、彼女はくのいちの世界に戻っていったのだった───
この時から裸マフラーだったのか…
文面からあの頃の自分との決別という意思表示も含まれてるのかな…
乙
今まで冷徹そうに見えてたけど本当は尽くすタイプだったんだ
任務にのめり込む事で辛い過去を封じているように感じる
GJです
一日も満たない夫婦って辛すぎでしょう…
しかも結婚するまでの日々も幸せだったなら尚更
さらにトドメ刺したのがくのいち自身って不幸のオンパレードっていうか、
その果てに与えられた任務が裏切り者、忍者について知った者の抹殺って報われなさすぎる…
だって見方を変えると裏切り者扱いされくのいちが忍者だと知らなかった婚約者を殺すのをトレースするに等しいもの…
カリーナ死亡の遠因でもある命令だがこれくのいちの事を信用してないというか、
使い潰す気満々じゃないか…?
乙だけど波乱万丈の一言で済まされない人生だなあ。
こんな経験したらどんなに心優しくても摩耗してしまう。
戦う時に全裸になってそれ以外でも全裸に薄衣マフラーなのも、効率の追求や露出に寛容な風紀以外に己を抜き身の刀ような物に例えて
「自分は何も感じない、だから全裸でも平気、だから悲しいとも思わない」
こんな風な暗示をかけてボロボロに傷ついた心を守る為だったらますます切ない。
最後まで信也が恨まなかった分、自責の念が凄い事になってそうだし。
貞操観念も愛していた信也には死してなお女を捧げた事から普段の言動とは裏腹に強いんだろうな。
だとするとケインとセックスした事ってゆきずりの逢瀬なんかじゃない、もっと色々と大きな意味があるのかも。
678名無しさん@ピンキー2017/08/26(土) 23:20:18.09ID:IsFPWPlo
乙
ヒノモトって懐かしい
TRPG版Wizardryのサプリメントで見て以来
作者からのお願いです。
美桜を「みさくら」ってよんじゃらめぇええええ〜〜〜!!
「みお」なのぉおおおんほぉぉおお〜〜!!
では>>666からの続きです。
後輩のくのいちが男と駆け落ちした時、見逃してくれと泣いてすがった後輩の首を
その場で落とし、愕然とする連れの男を胴から真っ二つにした。
修行だ任務だと理由をつけてはくのいち達を慰み者にしていたある忍者は
あの日美桜に信也を殺せと命じた忍者の頭だった。
「あの時は仕方なかったんだ!俺は上意を果たしただけで何も悪くない!
お願いだ!助けてくれ!」
平気で人を殺せと恫喝した男は自分だけは助けてくれと見苦しく命乞いをした。
「そうね…アナタは悪くない。上意に従うのが忍者だもの。アナタを責めるつもりはないわ…」
「そうだよな!だったら見逃してくれよ!!な!?な!?」
「でも任務をやり遂げるのがくのいちだもの。戯れ言が過ぎたわね」
美桜の手刀が横一線に疾った。
目に捉えられない速さで繰り出された手刀は男の気づかぬうちにその首を切断し、男が逃げようと
向きを変えた瞬間、ボトリと地面に落ちた。
切断された首から噴き出す鮮血が、全裸の美桜の肌を紅く染めてゆく。
しかし当の美桜の心には何の感慨も思いもなかった。いつものように虫けらを始末しただけなのだから。
それからも美桜は任務のために人を殺し続けた。
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して。
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して。
死と殺戮はもはや美桜の日常となっていた。
だがそんなある日、ヒノモトを揺るがす大事件が起きた。
幕閣に仕える上忍の一人、斯羽烈道(シバ・レツドウ)が謀叛を起こし、配下の忍者たちを率いて西方へ逃亡したのだ。
しかも事件はそれだけにとどまらなかった。
かつて謀叛の疑いありとして討伐された幾つもの有力大名や旗本たちの件において
烈道は偽りの証拠を捏造し、彼らを謀叛人に仕立て上げていたことが明らかになったのだ。
烈道によって謀叛人の濡れ衣を着せられた中には、かつての美桜の婚約者、信也の名前もあった。
しかし美桜が怒りを覚えることはなかった。
幕閣が間違いを犯していたとしても、くのいちに彼らを非難する権利や資格などない。
たとえあの時、謀叛の疑いが虚偽によるものだと知っていたとしても、くのいちに上意を止める力などないのだ。
どうあがいても何も変えられないのなら、心を殺して従うしかない。それが美桜の出した結論だった。
烈道の逃亡からしばらく経ったある日、美桜は幕閣たちの前に呼ばれた。
「美桜、お前に斯羽烈道一味の討伐を命じる」
そして幕閣たちはこうも付け加えた。
西方に逃亡した烈道の真の目的を探れ、と。
もし任務に成功したなら多大な褒美だけではなく、忍者を束ねる上忍の座を授けるとまで言ってきたのだ。
「その任、謹んでお受けします」
礼装姿の美桜は恭しく頭を下げ、そう言ってその場を立ち去った。
(私もここまでのようね……)
任務の準備を進めながら、美桜は諦念の中にあった。
烈道を討つのはくのいちを極めた美桜にも至難の技だが、たとえ任務を果たしたとしても
幕閣が栄達を与えるつもりなど無いと美桜は見抜いていた。
彼女は心とともに一切の欲を捨てた。それ故に富や出世への執着もなく、だからこそ
欲に惑わされることなく幕閣の思惑が読めたのだ。
任務に失敗しても成功しても、その先にあるのは悲惨な末路でしかない。
だがしかし、くのいちに任務を拒む権利はない。命令を達するために戦うしかないのだ。
西方に旅立つ前日。美桜はあるところに出向いていた。
そこは罪人たちを収容する監獄であり、美桜が向かったのは凶悪な犯罪者ばかりが収容された区域だった。
「皆さん、御機嫌いかがかしら…?」
広めの牢屋に集められた凶相露わな男たちの前で、礼装姿の美桜が恭しく挨拶をする。
「はぁ?何言ってんだ姉ちゃん?」
「こんなとこに押し込められて御機嫌もクソもあるかよバーカ!」
男たちは口々に文句を垂れたが、しかしその目は突然現れた見目麗しい美女を飢えた眼差しで見ていた。
「ええ、知ってるわ。だからアナタたちに愉しんでもらいたいの」
「たのしむ?」「姉ちゃん何か芸でもしてくれんのかよ!」「ていうか脱げよ!ギャハハハ!」
美桜に向かって男たちのヤジが飛ぶ。牢屋は外から閉ざされ数十人の男たちの中に女が一人、一触即発の
空気が満ち満ちたその時である。
はらり……
美桜の足下に礼服が落ちる。
欲情にぎらついた無数の眼差しの中、美桜の着衣が次々と落ちていき、虚を突かれた男たちの目の前で
美桜はその魅惑的な裸身を晒した。
「「「!……」」」
呆然とする男たちに美桜が手招きする。
「いらっしゃい。私と気の済むまで愉しみましょう───」
「おいおい、あの女なに考えてんだ!?ヤツらの前で脱ぎやがったぞ!!」
「あーあ、結構いい女だったのにな、勿体無い」
「このままじゃあの女アイツらに犯り殺されるぞ!!どうすんだよ!?」
「どうしようもないさ、牢の中で何があってもお構いなし、それがあの女をこの牢に送りつけた伊藤様の言いつけだ」
「一体あの女といい伊藤様といいどういうつもりなんだ…」
「さあね、俺らが考えても仕方ないさ」
牢を監視している看守たちは美桜の恥態を見ながらそんなことを言い合っていた。
「………」
「どうしたの?まさか黙って見ているだけかしら…?」
全裸の美桜が目の前の男たちに呼びかける。
彼らは誰もが殺人、強姦、強盗、その他諸々の悪事を犯して投獄された凶悪犯罪者ばかりである。
当然、獄中では女に飢えており、中には男同士で肛姦に及ぶ者たちもいる。
そんな彼らのもとに見目麗しい美女がやってきただけでも信じられないのに、なんとその美女は
衆目の前で着衣を脱ぎ捨て全裸になったのである。
理解し難いあまりにも現実離れした展開に、男たちは女の真意を計りかねていたのだ。
「しょうがないわね…」
下品なヤジすら飛ばさない男たちにしびれを切らしたのか、美桜が動き出す。
「うおっ?!」
「あらあら、なかなかご立派だこと」
前にいた一人の男の下半身から、しなやかな指が逸物を取り出す。
男たちの着衣はいずれも囚人用の着物一枚を羽織り、フンドシという出で立ちだったため
美桜は容易く逸物を取り出せたのだ。
「おっ、ぉおおぉおおっ、ぅおおお、」
巧みな指使いが逸物に甘美な刺激を与え、みるみる天を突かんばかりに逸物を勃ち上がらせる。
しかし逸物への刺激はなおも止まらず、美桜の両手が固く漲った逸物をさらに扱き続けた。
「お、お、おお、来る、来る、来る、」
「イっちゃう?イっちゃうのかしら?」
「おおお、イク、イク、イク、」
逸物を美桜にされるがままの男が呻きながら身体を強ばらせる。
それを回りの男たちは固唾を飲んで見ていた。
「じゃあイきなさい!思いっきりぶっかけて!」
美桜の指使いが激しくなり、快楽の刺激が高まったその瞬間、美桜の手の中で逸物が跳ねた。
びゅるっ!びゅるっ!びゅーっ!!びゅーっ!!
美桜めがけて白い迸りがぶちまけられた。
「ん…! ん…んん……ふぁ…」
男の射精を浴びて、美桜の顔が、胸元が、乳房が白濁に汚される。
ようやく男の射精がおさまると、美桜はかかった精液を指ですくって舐めた。
「じゃあ、今度は誰にしようかしら…?」
欲情に潤んだ眼差しが男たちを舐めるように見回す。
様子を見ていた男たちだったが、これで彼らのタガが一気に外れた。
「オレだよ!オレオレ!」
「俺とヤってくれよ!!」
「いいや、俺からだ!!」
興奮した男たちが美桜に群がってくる。いくつもの荒々しい手が
柔肌を弄り、乳房に伸び、下半身を撫で回す。
美桜はそれらをあしらいながら、逸物を勃たせた男と繋がった。
「おお〜ッ!!」
「ふふふ、私の中はどう?」
「た、たまんねえええええ!!」
向かい合いながら男の逸物を挿れた美桜がグイグイ腰を使う。
膣肉は反り立つ逸物をしゃぶるように締め上げ、形容し難い快感をもたらした。
女と久しぶりにまぐわった逸物は快楽に堪えきれず、美桜の中で盛大に果てた。
「あら、もうイったの。もったいない」
「オラぁ!次はオレだ!」
筋骨隆々の男が美桜を引き離すと、逞しい逸物で真下から美桜を貫いた。
「はぅううぅッッ!!」
「どうだ深いだろう!オラオラァ!!」
筋骨隆々の男は背後から美桜の膣奥をガンガン突きまくった。
男の下半身と美桜の尻肉がぶつかり、パンパンと間抜けな音を立てる。
そして美桜の前からは何人もの男たちが、美桜の口に、手に、逸物を押し付けてきた。
「ああン…もうせっかちね…」
しなやかな指で、紅く濡れた唇で、目の前の逸物たちに美桜が奉仕する。
「おうッ!」
「ふぉッッ!」
「はぅっ!」
逸物に愛撫を受け、一様に反応する男たち。
唇の中でねっとりとした舌遣いに舐られ、しっとりとした手の中で指捌きに扱かれ、強烈な快感に
誰もがたまらず悦びの呻きを洩らす。
「オラ、そろそろイクぞぉおおおお!!」
背後から美桜を責めている男が声を荒げる。
ズブズブと秘所を広げて貫く逸物の動きが激しくなり、愛液の飛沫を散らす。
「うおおおおイクぞイクぞ、ぉおおおおおおおお!!!!」
筋骨隆々の男が雄叫びを上げながら腰を突き上げた瞬間、逸物は力強く脈打ちながら美桜の胎内に精をぶちまけた。
そしてそれと同時に、美桜の口や手で奉仕されていた男たちも絶頂に達した。
「ンンン〜〜ッッ!!」
顔に乳房に大量の精液を浴び、膣奥に精液を注がれ、打ち震える美桜。
男たちが存分に精を放つと、また別の男たちが美桜を犯しにやってくる。
「ああ、おっぱいだおっぱい、本物のおっぱいだ!」
その男は美桜の乳房をつかむと、息を荒げて夢中で乳房を揉みまくった。
「あなた、おっぱいが好きなの?」
「ああ、こんないいおっぱい久しぶりだよ!」
おっぱい男は美桜の乳房にむしゃぶりつき、片方の乳房を揉んでいた。
「へへへ、たまんねえケツしてんな姉ちゃん」
背後からは別の男が美桜の尻を撫で回していた。
「なぁ姉ちゃん、アンタ尻穴もイケる口かい?」
「したいならどうぞ、遠慮なく」
美桜は尻たぶを広げ、肛門を晒した。
「へへへ、女の尻穴は初めてだぜ」
男の逸物の穂先が肛門にあてがわれ、菫色の窄まりを押し広げながらゆっくりと入ってゆく。
ギチギチと肛門が逸物を締め、それが何とも言えない刺激と背徳感をもたらしてくれる。
「く、くぅ、ふっ、ふぅ、」
「ああ〜、いい、いいぜ姉ちゃん、女のケツもいいもんだ」
尻穴男はゆっくり腰を使い、美桜の肛門の締め込みを堪能している。
規制が入ったので一旦ここまで。全ての欲を捨てたのに男たちとヤりまくるって矛盾してるな、と。
GJです
信也冤罪によって殺されたんかい…
どこまでも救われない…
くのいちの心はもう諦観の域に達してて伊藤の無茶苦茶な命令にも言われるがままだし…
男たちに輪姦させてくのいちの反応を見る事で、
こちらの命令に従うか試していたのだろうか…?
今の内に乙を
ケインとのエッチと違って読後感が・・・
痛々しさが積もるばかりです・・・
乙乙。
西方へ逃げた仇役は外伝4のハゲ3人衆の一人思い出した。
胎魔王に溶かされそうになってマロールしたんだっけかな。
乙
真相知っても怒る気力すらないなんて、よっぽど自分を許せないのかもな・・・
普通なら信也を殺さざるを得ない状況に追いやった元凶を憎むものなのに
ましてや証拠の捏造までした偽りの謀反報告が引金ならなおさら
監獄の男達に己を犯させるのは、欲を捨てたんじゃなくて自分への罰の一環なのかも・・・
信也といた頃の美桜を見ると無理をしているようにしか見えなんだよなあ
紛らわしい所を見つけたので訂正追記
>信也といた頃の美桜を見ると無理をしているようにしか見えなんだよなあ
厳密には
信也といた頃の美桜と比較すると今の美桜は無理をしているようにしか見えない
昔の美桜と比較すると今の美桜は別人レベルの変貌ぶりだもの・・・
昔の美桜を知らない人が見たら同姓同名の別人よくて双子と勘違いするレベルの
変わってもいいじゃない
おんなだもの
くのいちだもの
みを
というわけで>>684の続きです。 そしておっぱい男は相変わらず美桜の乳房に息を荒げてむしゃぶりついていた。
「ねぇ、一つ聞いていいかしら?」
「なんだ?」
おっぱい男に美桜が訊ねる。
「あなた、おっぱいでイったことあるかしら?」
「いや、ねぇよそんなこと」
「して、あげましょうか…?」
「………」
目を細めながら淫靡に微笑む美桜に、おっぱい男は無言でうなづいた。
と、その時である。
「どけよ、クソが!」
「ぐわっ!!」
おっぱい男を蹴飛ばして一人の男が割り込んできた。
その男は美桜の頭を掴むと、いきなり逸物を美桜の唇にねじ込み、乱暴に頭を動かした。
「うぐッ!ぶぅっ!おぶッッ!!」
「いつまでもチンタラチンタラしてんじゃねぇよクソアマ!さっさとヤらせろボケ!」
美桜の唇で太い幹が前後し、喉の奥を逸物の先が蹂躙する。
それは自分の欲求を満たすためだけの一方的な口淫であり、男は美桜のことなどお構いなしに、彼女の口を犯した。
「おう、出るぞ!飲めクソアマ!」
達する寸前、男は美桜の口に逸物をすべてねじ込むと、喉奥めがけて精を放った。
「ッッ!! ぐ……ぉご…ご……ぉぐぅ……」
ドクドクと注がれる精液を懸命に飲み下す。
ようやく射精がおさまると、美桜は逸物を吐き出し、ゲホゲホと咳き込んだ。
「勝手に吐き出すなバカ!オラ、ちゃんと勃たせろ!」
男はまた逸物を美桜の口にねじ込むと、乱暴にしごきだす。
やがて逸物がみなぎりだすと、口から引き抜いた。
「おいオマエ、このアマを持ち上げろ!」
「あっはい」
美桜の尻を犯していた男が命じられて、美桜の両脚を抱えて持ち上げる。
脚を開いた状態で丸出しになった美桜の秘所に、男の逸物が突き入れられた。
「はぅゔゔゔぅッッ!!」
「どうだぁ!チンポ二本差しで嬉しいだろぉ!!」
前から、後ろから、逸物が美桜を貫き責め立てる。
男の身体に挟まれた白い肢体が快感にのけぞり、顎を上げて被虐の喘ぎを洩らす。
「ぉうッ!んぉお゙ぉぉ!!あ゙ぉお゙お゙お゙お゙ッッ!!」
「お、おれもうイきそう!」
「だらしねぇな、じゃあ同時にイクぞぉ!!」
膣と尻穴を犯す逸物の動きが早まる。そして二本は深くめり込んだ。
どくっ!!どくっ!!どくっ!!
美桜の胎内に、大腸に大量の精がぶちまけられる。
女の芯を灼く迸りに、法悦の歓喜が美桜の心身を溶かしてゆく。
「ぉ…ぉお……ぁぁ……」
快楽の余韻にうち震える美桜を、欲情に息を荒げる男たちがもてあそぶ。
「まだへばんじゃねーぞ、ヤりたいヤツはまだいるんだからな!」
「おう、みんなでマワせマワせ!!」
「ちゃんとオレたちを楽しませろよ!!」
男たちは美桜を思いのままに嬲り、犯し、次々と交わった。
口で、髪で、手で、脇で、乳房の谷間で、尻肉の谷間で、膣で、肛門で、脚で、好き勝手に精を放ってゆく。
おびただしい精液に塗れ、蹂躙される被虐に酔いしれ、美桜は忘我の快楽に溺れていったのだった。
「あーあ、ひでえなこりゃ」
「こんなになったんじゃ犯る気もしねえな」
床に横たわる美桜を見下ろしながら、男たちがニヤニヤと下卑た笑いを浮かべる。
男たちの欲情に染められ、美桜の肢体や体内は言うに及ばず、艶やかな黒髪や柔肌もすっかり精液に塗れていた。
白濁まみれの身体が仰向けになり、呼吸にあわせて胸の双丘が揺れ、膣口からとめどなく精液が溢れ出ている。
「せっかくオレたちの相手をしてくれたんだ、最後はみんなでキレイにしてやろうぜ」
「ああ、そうだな」
そして男たちは逸物を取り出すと、美桜の周りを取り囲んだ。
「そうら、清めてやるぞ!肉便所め!」
そう言うと同時に、男たちの逸物から小便が美桜めがけてぶちまけられた。
ジョバジョバと勢いよく線を描いて小便が美桜の全身を流してゆく。
顔に、乳房に、下半身に、男たちの小便がかけられ、湯気を立てながら
小便臭が美桜の身体から漂ってくる。
「あっはっは、肉便所が本当に便所になったぜ!おもしれー!」
「これだけ可愛がってやりゃあ女冥利に尽きるだろうよ」
「これで酒とウマいメシがありゃ最高なんだがな」
「つうかこの女どうすんだよ、コイツ臭くて気持ち悪いんだけど」
「おーい看守ー!このメスブタ片付けろよー!」
男たちの誰かが看守を呼んだ、その時だった。
「……その必要はないわ……」
「「「?!」」」
いつの間にか美桜が立っていたのだ。
全身から精液と小便を滴らせながら。
「なんだまだ立てるのか」
「もうオマエに用なんかねぇよ!とっとと出てけ!」
男たちが口々に美桜を罵る。性欲を発散させた今、ヤりまくって汚れた女など汚物と何ら変わらないのだ。
だが美桜は誰の罵倒にも応えない。そして滑るような足取りである男の前に来た。
「なんでこっちくんだよ!この便……」
「 う る さ い 」
その美桜の声を聞いた者はいなかった。
だが、美桜の手が男の首を薙いだ直後、鮮血を吹き上げながら生首が床に落ちた。
「な…!」
「!!……」
いま一体何が起きたのか、男たちには理解できなかった。
裸の女がある男の前に来た瞬間、いきなり男の首が落ちたのだ。
そして首の無い身体は後ろにどうっ、と倒れた。
「おい、どういうことだよ!?」
「オマエ、いまいったい何を…」
男たちが再び口を開いたその時、美桜の身体が動いた。
片足を軸にし回転することで、もう片足が弧を描いた蹴りを放つ。
白い脚の放った軌跡は何人もの男たちの頭に重なり、彼らの頭部をまとめて刈り取った。
ドシャァァ━━ッ!!
頭を失った何人もの身体が床に倒れ込む。
あまりに一瞬の出来事だったので、男たちは何が起きたのかわからないまま。
そんな彼らに、返り血で赤く染まった美桜が告げる。
「皆殺しにしてあげる。最後まで私と愉しみましょう───」
そして。
「うわあああああああああ!!!!」
誰かの悲鳴とともに阿鼻叫喚の地獄が始まった。
「いやだ!いやだ!死にたくない!!」
「看守ー!!ここから出せー!!」
「チクショウふざけやがってこのアマー!!」
「死ぬのはテメエだキチガイ女め!!」
牢屋の中から男たちの悲鳴や怒号が激しく上がる。
彼らが犯し交わっていた女はとんでもないバケモノだった。
そしてそのバケモノは男たちの命を次々と刈り取っていたのだ。
「ギャー!」「グワー!」
「ギャー!」「グワー!」
「ギャー!」「グワー!」
絶え間なく断末魔が上がり、床に死骸を作ってゆく。
立ち向かう者、逃げる者、命乞いする者、誰も分け隔てなく美桜は殺していった。
首をはね、頭を砕き、首を折り、心臓を貫き、ハラワタをえぐり出し、股間を潰す。
全裸という一見無防備な姿は、くのいちに野獣のごとき驚異的な身体能力をもたらした。
もともと野獣は着衣など纏わない。
くのいちを極めた美桜の身体能力は忍者たちの中でも極めて高い方だが、すべてを脱ぎ捨てることで
野獣と等しくなり、潜在力すら引き出すことで完全なる殺戮者として覚醒するのだ。
男たちと交わることでメスの本能を呼びさまし、更なる獣として己を作り替えてゆく。
それは誰に命じられたわけでなく、任務を果たすために美桜が己に課した修行であった。
もっとも、幕閣の一人で上役である老中、伊藤一明(カズアキラ)に請願してようやくこの修行ができたのだが。
伊藤も最初はこの請願に難色を示したが、烈道を倒すためだと説き伏せられ、監獄の凶悪犯を生け贄にすることで
美桜の願いを聞き届けたのだ。
男たちと交わり犯され、その男たちを自ら皆殺しにする、まさに人外の化生に堕ちねばなし得ない所業であった。
ピチャン……ピチャン……
血の滴る音が牢獄に響く。
男たちの返り血に染まった美桜が周りを見回すと、床一面に無残な死骸が転がっていた。
白濁と小便に汚された裸身はすっかり紅く彩られ、覗く柔肌の白さが際立つ有り様だった。
これで全員だろうか、取りこぼしがないか五感に神経を集中させた美桜の耳が、奇妙な音を捉えた。
“ちゅー、ちゅー、ちゅー”
まるで何かを吸っているかのような音だった。
音の出所に向かうと、そこには異様な様子の一人の男がいた。
男は両膝を抱えて座り、目を見開いたまま親指をひたすらしゃぶっていたのだ。
その顔を見て、美桜は思い出した。
その男は美桜の乳房に執着し、乳房にひたすらむしゃぶりついていた男であった。
最後は胸の谷間に逸物を挟んでしごいてイカせてやったのだ。
奇妙な音は男が親指をしゃぶる音であり、どうやら彼は恐怖と混乱のあまり幼児退行を起こしたらしい。
「可哀想ね。でも諦めてちょうだい」
“ちゅー、ちゅー、ちゅー”
「私はね、赤ん坊や年端もいかない子供も手にかけてきたの」
“ちゅー!ちゅー!ちゅー!”
「だから往生際の悪い男は思いっきり苦しみながら死になさい」
“ちゅー……”
最後の断末魔が牢獄中に響き渡る。それはいままでより長く、おぞましい声だった。
そこで何が行われていたのか、それを確かめようとする者は誰一人としていなかった。
断末魔が止んですぐ、牢屋の扉が内側から蹴り壊された。
中から現れた血まみれの美桜は、怯えおののく看守たちにこう言った。
「今すぐお風呂の支度をしてくれないかしら?このままじゃ伊藤様に顔見せできないから」
看守たちは直ちに風呂の準備をした。
美桜は身体を洗い流すと、湯船の中にその身を浸していったのだった───
*** ***
そして現在。
「ふぅ……」
美桜は浸かっていた湯船からゆっくり頭を出した。
ケインとの情交のあと、彼女は宿からこっそり抜け出し、街にある自分のアジトにて風呂に入っていたのだ。
熟練した忍者なら誰にも気づかれず出入りすることなど容易いことである。
美桜がヒノモトを発った後、侍たちによる烈道討伐隊が編成されたことを仲間のくのいちが知らせてくれた。
こうして美桜は自分の予想が正しかったと確信した。
謀叛人である烈道を討つのは侍でなくてはならず、すべての手柄は侍に与えられなければならない。
それはヒノモトを治めるサムライの論理であり、幕府の威厳と支配を保つための茶番であった。
美桜が烈道を討ったところで、それは侍の手柄として喧伝され、そのために彼女は邪魔でしかないのだ。
さりとて、烈道を討つ任務を放棄する選択はない。そして美桜は考えを変えた。
烈道は侍たちに討たせればいいのだ。くのいちである自分はそのためのお膳立てをすればいいのだと。
そもそも美桜は烈道の真の目的を探るという任務も負っているのである。
何もかも一人でやるより、それが効率的だと判断したのだった。
(続く)
次の投下でくのいち美桜さんのお話は終わると思います。たぶん。
ではこれにて
乙……
過酷な修行の名目で自暴自棄になっているようにも感じた……
699名無しさん@ピンキー2017/08/28(月) 10:04:26.85ID:xa9FXd0G
乙
裸忍者が何故強いか納得できる話だった
くのいちがダイジロウには自分の事を一切秘密にしておくようにとケインに言ったのは、
ダイジロウの復讐を密かにサポートする為だったという事なのか
その為に伊藤がドン引きするような苦行による自己暗示で更なる強化までしたと…
遣る瀬ない以外にも、あの世の信也がくのいちを見たら悲しむだろうな…
今さら気づいたけど、美桜って挟めるくらい胸あったんだなーって。
では>>696の続きです。
それから行商人に紛れて西方に向かった美桜は、忍者たちが幾つもの小隊に分かれて
あちこちのダンジョンと呼ばれる迷宮に潜んでいることをつきとめた。
大人数での行動は目立ちやすく動きが鈍くなりがちである、だからこそ分散して
潜伏しているのだと美桜は読んだ。もっとも、烈道のいる本隊の動きは掴めなかったが。
恐らく本隊は他の小隊と互いに密に連絡を取り合い、何か異変があれば
それは本隊に伝わるはず、そう予想した美桜はとあるダンジョンにて忍者の小隊を襲撃した。
折しも、その忍者たちはある冒険者の一団を襲い、その中で唯一生き残った女メイジを皆で陵辱していた。
この好機を逃す手はなく、美桜の襲撃により忍者の小隊は全滅し、目撃者である女メイジは始末した。
が、そこで予想外の事態が起きた。
女メイジを殺した瞬間、死体だと思っていた男が突然魔法の道具を使いダンジョンから脱出したのだ。
すぐに追わなかったのは忍者の痕跡を消し、目撃者の死骸を処分する必要があったからだ。
その後、美桜は冒険者たちが拠点にしている町に向かい、自分が逃した男が
ケインという名の、声を無くした盗賊だと知った。
ケインは恐ろしく逃げ足の早い男で、美桜が探りを入れたころには既に町を出た後だった。
今までダンジョンにて冒険者に姿を見られたことはあったが、すぐに逃げたことで深入りを免れてきた。
しかし、ケインは美桜が何者かその目で見ていたに違いないのである。
美桜が動いていることは決して烈道らに知られてはならない。
こうして美桜は本来の任務に加え、ケインを探すという面倒まで負うことになってしまった。
忍者たちの動向を探りつつ、逃亡したケインを捜すのはさすがに困難を極めた。
しかしケインについて調べるうちに、美桜は次第にケインに興味を抱くようになっていった。
冒険者たちの間では、ダンジョンに死んだ仲間を放置して他人に救出を押し付けたケインへの評判は極めて悪かった。
それにこれは美桜だけが知っていることだが、ケインは仲間の女メイジを見殺しにして自分だけ脱出したのである。
これらを知れば、ケインに対して良い評価や感情を抱くどころか最低最悪のクズ野郎と誰もが思うはずである。
ところが……
(西方にもデキる男はいるみたいね……)
なんと美桜はケインを高く評価していたのだ。
普通の倫理観ならケインのような男は冒険者どころか人間として決して許されない存在である。
だが、美桜から見たケインは実に有能かつ、優れた判断力を備えた一流の盗賊であった。
感情に流されず、合理的かつ最善の判断をし、行動力と生存本能に長けた優秀な冒険者、それが
くのいちの彼女がケインに下した評価だった。
もしヒノモトに生まれていれば、きっと優秀な忍者になれたであろうケインの才能を美桜は惜しんだ。
そして彼女はあることを思いつく。それはケインを烈道討伐に協力させるというものだった。
烈道一味が西方に逃亡して一年以上が過ぎた。
その間、幕府が編成した烈道討伐隊のいくつかは忍者たちと交戦を始めていたが、戦況は決して芳しくなかった。
侍たちはヒノモト中から選抜されただけあって、まともに戦えば忍者たちより強い、そのはずだった。
しかし、ダンジョンにこもった忍者たちは様々な罠を張り巡らし、狡知をもって侍たちを翻弄したのだ。
結果、少なくない数の侍たちが命を落とし、同行していた僧侶や法術士(いわゆるメイジ)も巻き添えとなった。
上忍である烈道ならまだしも、下っ端の中忍や下忍相手にこのザマである。
このままでは討伐どころか、侍たちは返り討ちで全滅させられるかもしれない。
討伐隊に同行しているくのいち達(ただし正体を隠してである)からの報告を受けるうちに、美桜はある問題に気づいた。
討伐隊に欠けているのは盗賊の存在なのだと。優秀な盗賊の助力さえあったなら
犠牲はもっと少なくなっていたはずなのだと。
忍者は、くのいち達は正体を明かすことや大っぴらに活動することを許されていない。
それゆえに同行しているにもかかわらず、忍者としての能力や知識を活用できないという
問題を彼女達は抱えていた。
烈道配下の忍者たちに惨敗を重ねていたのも、ある意味それが原因とも言えた。
しかし、盗賊を雇えばなんとかなるというものでもなかった。
侍たちの多くは盗賊という職業を卑しい生業と蔑んでいたからだ。
戦いには何の役にも立たず、戦いが終わってから敵の死体や宝箱を漁るだけの
卑しく浅ましい下郎というのが、侍たちが盗賊に抱く印象であった。
当然これは無知と偏見が作り上げた差別的な見方なのだが。
侍たちの中にも盗賊という職業に偏見をもたない者もいたが、如何せんそれはあくまでも少数派であり
逆賊烈道を討つ正義の戦いに盗賊の力を借りるなどありえないというのが、大方の侍たちの総意であった。
そういうわけで、ケインを誰に協力させるかは容易に絞られた。
ケインを見つけたこの街で、ケインとダイジロウが酒を酌み交わすほどの間柄だと知ったことで、ケインを
ダイジロウの仲間にすることに決めたのだ。
美桜はダイジロウという男を知っていた。
ダイジロウは侍の中でも心が広く、生まれや立場で人を差別しない情の厚い男であった。
そして剣の腕においてはヒノモトでは一流と認められるほどの実力者であった。
まともに戦えば美桜ですら確実に勝てる見込みはない。
そして何より、忍者に、烈道に深い憎しみと怒りを抱いている。
烈道はダイジロウの妻と娘、そしてかつての“友”を殺めた憎むべき仇だからだ。
もっとも、ダイジロウの友に手を下したのは美桜なのだが……
(まあ大二郎“様”はどうにかできても問題はあの二人よね……)
湯船の中で白い肢体が艶めかしく揺れる。
討伐隊に編成された際、ダイジロウには5人の仲間がいた。
侍二人、僧侶一人、法術士一人、そして彼らの世話をするために遣わされた奥女中が一人。
そのうち法術士は忍者との交戦中に倒され、蘇生に失敗し命を落とした。
美桜が問題だとしたのは侍二人のほうで、彼らは盗賊を蔑み嫌悪する側の侍だった。
ケインがダイジロウに上手く取り入ったとしても、あの二人はケインの参加を絶対に認めないだろう。
おそらくダイジロウの説得ではあの二人を説き伏せるのは無理である。
しかし、美桜に手抜かりはなかった。くのいち仲間である奥女中を通じて僧侶に手助けを要請したのだ。
彼の口車もとい説得なら、頭の悪い馬鹿二人も折れるはずである。
あとはケインが冒険者としての本領を発揮できるかどうかにかかっている。
「あ……」
突然感じた下半身の疼きに身じろぐ美桜。
ケインとの交わりの余韻はいまだに美桜の中でくすぶっていた。
正直言うと、美桜はケインを殺したくて殺したくてたまらなかった。
なにせ忍者でもヒノモトの人間でもない盗賊風情にまんまと欺かれ逃げられたのである。
それはくのいちを極めた美桜にとって屈辱以外の何ものでもなかった。
もし侍たちによる忍者討伐が順調だったなら、ケインは見つけたその日のうちに殺していた。
しかし、のっぴきならぬ事情とケインの才能が彼を生き長らえさせたのだ。
「本当に運のいい男ね……」
美桜はケインをしばらく観察し、使えると判断してダイジロウの仲間になるよう要請するために会いに行った。
やはりケインはあの日のことを引きずっていた。
寝言で女メイジの名前を呼んでいたのも、股間を勃たせていたのも本当である。
ダイジロウの仲間になると確約させるだけだったが、それだけでは色々とおさまらなかった美桜はケインを求めた。
意外ななりゆきに当然ケインは困惑し、彼女を拒絶した。が、彼も男である。
結局、美桜の誘惑に負けて彼女を抱いたのだが、ここでまたしても美桜はケインにしてやられた。
なんとケインには女を抱く才能もあったのだ。そのせいで美桜は何度も果て、とうとうただの雌となって
夜明け近くまでケインと交わり続けたのであった。
(まったく、忌々しい…!)
悔しさを覚えつつも、あの時のことを思い出すと美桜の中のオンナが切なく疼く。
今まで何度も男たちと交わってきたが、こんなことは美桜にとって初めてであった。
殺したい殺したい。ケインを求める欲求は殺意へと繋がっていく。
だが、任務を全うせよという忍者の掟がケインへの殺意を抑えている。
「まあせいぜい頑張って頂戴……烈道までたどり着いたなら貴方はそこで用済みだから……」
美桜は深く一息つくと、両腕を揃えて伸ばした。
水を滴らせながら水面から上がった両手はまるで何かを掲げているかのようだった。
「そうしたらまた貴方を愛してあげる……烈道が討たれたら私と一緒に逝きましょう……」
呟く美桜が両手に想い浮かべるのはケインの首。そしてその先にある自らの末路。
いくら功を成そうと、如何なる命令に従順であろうと、上の都合でくのいちなど簡単に消される。
それでも美桜はくのいちであることを辞めない。
あの日、人間としての美桜は信也とともに死んだのだから。
くのいちとしてしか生きられないのなら、くのいちとしての運命を受け入れるしかない。
そして静かな狂気の笑みを浮かべながら彼女は思う。
最期にこの素肌に纏うのは誰の血であろうか、と───
(第三話、終わり)
*** ***
「うーむ…」
開いた手紙を読みながら坊主頭の男は難しい表情をした。
「山路(ヤマジ)様、その手紙に何か問題でも?」
「問題、か。拙僧もずいぶんアテにされたものだな。読んでみなさい」
山路と呼ばれた坊主頭の男は手紙を目の前の少女に渡した。
頭の後ろを小さく纏めた短髪の少女は、山路から受け取った手紙をさっそく読んだ。
「………」
「美桜殿は一体どういうつもりかな、縫火(ヌイ)?」
「どうもこうも手紙の通りだと縫火は思いますが」
縫火と呼ばれた少女は淡々と事務的に答えた。
「確かに烈道討伐もままならず、芳しくない状況なのは確かだ。我々も伊南殿を失ってしまった。だが……」
山路の渋い声が絞り出すように言葉を紡ぐ。それを縫火は黙って聞いている。
「西方の人間を、しかも口の訊けない盗賊を我らの仲間にしろとは美桜殿は一体何を考えているのか。
しかも今日だ。これから件の迷宮に向かう時に余計な揉め事を持ち込むとは、実に厄介なことよ」
「なら断りますか?」
無表情のまま山路に訊ねる縫火。
「いや。美桜殿は戯れでこのような難事を頼みはすまい。ここは拙僧が弁を振るうしかあるまい」
正座していた山路は膝をポンと叩くと、スッと立ち上がった。
「ケイン、か。美桜殿に推されるとは如何なる男かな」
腕を組みながらまだ見ぬ男に思いを巡らせる山路。
(ケインですか……)
縫火もまたケインという人間に興味を抱きつつあった。
回りだした運命は彼らを導き、宿命へと誘っていく。だがその行き先に何が待つかは、誰も知らないのだ。
(続く)
これにて第三話は終わりです。ついでに第四話の触りも投下しました。
これでようやく一区切りついた感じです。拙作に感想をくれた皆様にはただただ感謝です。
長いような短いようなよくわからないけれど、お付き合いいただき本当にありがとうございました。
ではまたいつかこのスレで、さようなら!
乙彼
奥女中もくのいちとな。
女同士の睦みあいもいいものじゃ。
乙
凍てついた美桜の心に僅かながらの変化をもたらしたケインのテクがもっと見れる事を大いに期待
GJです
縫火という新キャラが出て来たけど、もしカリーナポジなら空気キャラでもいいかも…
もう陰鬱な話は食傷になる程連続で目にしたので割と本気でキツイというか、
また次もそうなのかと読む意欲が削られ続けてしんどかったもので…
ケインの新たな仲間として活躍するならくのいちコンビによる、
裸マフラーのツーショットなどを楽しみにしてみたい以外にも、
縫火が全裸で戦うのかどうかも気になるところ
やっと美桜を主体とした第三話が終わったけどただただ疲れたというのが第一印象
読むと不安の方が溜まって楽しむ余裕がなかったので次の話での改善に期待
美桜や縫火の素肌にマフラーだけの姿につっこむケインとか
ケインに二人そろって一方的にイかされ続ける美桜や縫火とか
712名無しさん@ピンキー2017/10/31(火) 22:59:13.99ID:i05H8rDk
乙
色々と波乱に満ちた展開が窺える区切り方
感情移入してしまう程キャラが作り込まれていたからケインやミオが苦しむほどこっちも同じく苦しい気持ちになった
読むにしろ感想するにしろ根気がいる流れだけどだからこそ最後はケインもミオもヌイも幸せ(死以外での)でなってくれる事を切実に願う
特にケインとミオは十分すぎる程苦しんでヌイも訳ありっぽいから
つまり第四話の完成・・・心からお待ちしております!!(全裸の披露率UPも兼ねて)
*** ***
泥の中にいるような微睡みから、ゆっくりと意識が浮かび上がる。
目覚めたケインの目に飛び込んだのは、窓からの柔らかな日差しだった。
(いないな……)
裸の女はすでにベッドから去っていた。
夕べはあんなに激しくヤり合ったのにつれないなと思うケインだったが、目覚めてすぐ横であの女に
「おはよう(はぁと」と言われるのは何だか心臓に悪そうなのでやっぱりいなくていい、ということにした。
ケインはベッドから飛び起きると、すぐに身仕度を始めた。
これからやる事はたくさんある。強要されたとはいえ、これから彼は冒険者に戻らなければならないのだから。
(そういやアイツの名前聞いてないな……)
裸の女がニンジャなのはわかったが、ニンジャ女と呼ぶのはなんか違うなとケインは思った。
「おやおや〜?声無しのケインじゃないですか〜!?」
チェックアウトのため1階に降りると、ソバカス面のホビットがカウンターからケインを見てニヤニヤ笑っていた。
「昨日はお楽しみでしたねぇ〜〜、いつの間にオンナ引き込んでたんですかぁ〜〜?ウヒヒヒw」
宿の外にまで聞こえるような大声でホビット野郎が訊ねてくる。
「しかもアンアンアンアンすごい声上げてマジたまんねーwwもしかしてあの声ケインの声?
だったらマジキモいんだけどwwwなんてwwwうえっwww」
汚いソバカス顔のホビットのニヤケ面は何もかもが不愉快で目障りだった。
(…死ねクソガキ!)
ケインは宿代である二枚の銀貨を指先に挟むと、巧みな指捌きでホビット野郎の鼻の穴にねじ込んだ。
「ほげェエ゙エ゙ェエ゙エ゙━━ッッ!!!!」
悶絶し、のた打ち回るホビット野郎の絶叫など知らん顔でケインは宿を後にした。
それから約30分後。
(まあこんなもんかな…)
冒険者の店にて、買い込んだ装備一式を身に着けながらチェックを行うケイン。
ラフな格好から装いを改めた彼は、すっかり半年前の冒険者の姿に戻っていた。
こうしていると、冒険者だったころの思い出が脳裏に浮かび上がってくる。
もっとも、それはケインにとって辛く苦い思い出ばかりであったが。
店での用事を終えると、ケインは足早に立ち去った。
「………」
そしてその後を、一つの影が静かに追っていった。
(この道を行けば北の正門に早く着く、今ならダイジロウより早い!)
息を急かしながら人気の無い路地裏を駆けるケイン。
装備のために有り金を使い果たし、行き着けの宿のクソガキを半殺しにしてまで来たのである。
ここでダイジロウを取り逃がしたら苦労が無駄骨どころか、本当にあの女に殺される。
いや、ダイジロウも殺されるかもしれない、ケインは自分の命以上の重みを感じながら必死に走っていた。
と、その時である。
「──やはりここを通りますか、ケイン」
突然、ケインの行く手に一人の少女が立ちはだかった。
(?! なんだコイツ!?)
思わず足を止めたケインは、いきなり現れて自分の名を呼ぶ少女に警戒と苛立ちを覚える。
年の頃は14〜5歳か。ショートの髪を後ろで小さく束ね、動きやすそうな着衣を纏い、
短めのスカートの下から伸びる両脚を薄手の履き物がぴったり覆っている。
その姿に、ある記憶がケインの脳裏に浮かび上がる。
(そうか…こいつ昨日ダイジロウを迎えに来たガキだ!)
昨夜、ケインとダイジロウが飲んでいるところにやってきて、彼女に帰るように諭されて
ダイジロウは酒席を切り上げたのだ。
その時、ケインを一瞥した彼女の表情を思い出す。
少女は無表情で淡々としていたが、その眼差しには明らかに蔑みの色が表れていた。
そして今、その時と同じ眼でケインを見据えながら、少女は彼の前に立っていた。
(コイツ、一体なんのつもりだ…?)
思わぬ足止めを食らい、焦るケインに少女が話しかける。
「まさかミオ様がアナタを推すとは思いませんでした。でも……」
そこまで言った瞬間、少女の姿が目の前から消えた。
(なッ!?)
驚いて後ずさったケインの頭上から少女が飛びかかってきた。
ケインは身体をそらし、ステップを踏んで少女の攻撃をかわした。
「いい反応ね。でも期待外れだわ」
そうつぶやく少女の手には奇妙なナイフが逆手に握られていた。
刀身と柄が一体になったような、柄の端に丸い輪の付いたナイフ。
そのナイフと少女の身のこなしに、ケインは驚愕した。
(コイツ、ニンジャか!)
昨日ダイジロウからニンジャのことを聞かされ、夜中は裸の女に再開し、今はニンジャ少女に襲われている。
続くニンジャとの因縁の連鎖に戦慄するケイン。
そこへ、少女の蹴りが飛んできた。
ドスッッ━━!!
「ッッ!!」
みぞおちに衝撃を受け、ケインの体勢が揺らぐ。
そこへ間髪入れずに足払いを食らい、ケインは仰向けに倒れてしまった。
(く…クソが…!)
立ち上がろうとするケインだったが、踏みつけてきた少女の足が上半身を地面に押さえつけた。
「…!…!」
「……まったく、骨がないですね。この程度じゃただの足手まといだわ」
冷たい視線がケインを見下ろす。
(ふざけんな!)
ケインは腰のショートソードを抜いたが、すかさず少女の足がショートソードを蹴り飛ばした。
ドスッ!!
「カハッ!!」
「見苦しいですね……なんでこんな男をミオ様が推したのかわかりませんが、ここで終わりにしましょうか」
腹を踏みにじられ、たまらず息を吐いたケインの耳に少女の言葉が響く。
(ミオ…?ミオ様…?)
少女が二度も口にしたある名前がケインの中で引っかかる。
このニンジャ少女が様付けで呼び、ケインを推したと言っている、この“ミオ”とはまさか……
「さようなら。これも運命だと思って諦めて下さい」
少女が慣れた手つきでナイフを持ち直す。
ケインに向けられた刃が冷たく輝き、振り下ろされそうとした、まさにその時だった。
『縫火!!何をやっている!?』
突然、上がった男の怒声に少女が硬直した。
(こ、今度は何だよ!?)
寸前で命拾いしたものの、更なる事態にただただ困惑するばかりのケイン。
少女に踏まれて動けない中、急いた足音がケインと少女に近づく。
『儂はケインとやらを知らないからお前を迎えに行かせたのに、どういうつもりだ、この馬鹿モノ!!』
『も、申し訳ありません…』
『儂が話をつける、さっさと下がれ!』
『はい…』
彫りの深い顔の壮年の男が少女を怒鳴りつけると、少女は恐縮しながらケインから離れた。
なお、2人の会話はヒノモト言葉だったため、ケインにはさっぱりわからなかった。
「大丈夫ですかな、ケイン殿」
壮年の男がケインをいたわりながら起こす。
「さっきは使いの者が失礼をして本当にすまない。
私はヤマジと申す。あの娘ヌイに代わって先程の無礼、お詫び申し上げる」
そう言ってヤマジを名乗る男は、ケインに恭しく頭を下げた。
その頭はツルツルに剃られた丸坊主であった。
(別にあんたに謝られてもなぁ……)
ケインがチラッと見ると、襲ってきたヌイとかいう少女はしれっと澄ました顔をしている。
コイツ、絶対悪いなんて思ってねえ。ケインは怒りを募らせつつもヤマジの話に付き合う。
「昨晩、儂の下に文が来ましてな、差出人はミオとあった。
ミオ殿は我々の同士で、この異国の地で何かと協力してくれる素晴らしいお方だ」
(ああ、さっきのガキも言ってたな、ミオ様ミオ様って)
「そのミオ殿が言うには、ケイン殿をダイジロウ殿の仲間に加えてほしい、ついては
その手伝いを儂にしてほしいとのことであった」
(結構な念の入り様だな、さすが“ミオ様”)
「ミオ殿が推したとなれば無視するわけにもいかぬゆえ、どうか儂とともにダイジロウ殿のもとに来てくだされ」
ヤマジの頼みにケインは頷いて応えた。
ヌイが言っていたこととヤマジの話からして、ミオが裸の女なのはほぼ間違いないだろう。
ミオ本人がケインを応じさせたからこそ、ダイジロウの仲間にも根回ししてきたのだ。
どうしてそこまで自分をダイジロウの仲間に入れたいのか、未だミオの思惑がわからないケインであったが
仲間になるからには、盗賊は盗賊にできることをするだけである。
(続く)
しばらくエロいシーンはない。でもメスガキには大人のお仕置きをお見舞いしたい。
あけましておめでとうございます
乙です
ミオは土下座のポーズでアナルレイプしてやりたいですね。
720名無しさん@ピンキー2018/01/21(日) 22:01:26.27ID:oIwzwc43
乙です
新年最初の新作ありがとうございました
乙
ケインとヌイの対面、彼女も一筋縄ではいなかそう
というかヌイが喧嘩腰な理由はなんだろうか
ケインをやたらと敵視するのはやっぱりミオ絡み?
大人のお仕置きなら是非脱がせましょう
ニンジャなのに裸にならないのは未熟の証なので
陰鬱な話でなくてホッとできました。
しばらくエロいシーンはないなら逆に考えればいいんだ。
セクシーシーンを出せばいいと。
縫火と美桜の全裸あるいは裸マフラーに期待です。
乙です
続きを書いてくださった御礼代わりになるかわかりませんが新キャラくのいちのイラスト描いてみました
服は脱がせてあります
ttps://www.axfc.net/u/3882702
ttps://www.axfc.net/u/3882703
パスワード nui
1枚目は裸でも戦えるけどまだ苦無を使っている絵
2枚目は手刀で戦えるようになった絵です
>年の頃は14〜5歳か
>ショートの髪を後ろで小さく束ね
発育してるけど幼さを残しつつ髪を束ねているイメージを表現してみました
小説最新話とキャライラ、GJ!
ケインとニンジャ二人の3Pを期待
ずっと待ってた
>>しばらくエロいシーンはない
だったら縫火の格好を見えそうで見えない裸マフラーにチェンジで
>>713-718
今回もお疲れ様でした。
第三話ラストにちょっとだけ出て来たヌイがメインの話でしたね。
ケインを圧倒する強さを見せつけましたが、彼女ことミオとどういう関係なのかも気になります。
そしてこの時点ではまだ服を着ていますが、全てを脱ぎ去る時が待ち遠しくもあります。
エロいシーンの予定ですがエロい=セックスの解釈ならば、少年誌でもキワドイ演出(乳首も乳首券という都市伝説がありますし)がありますし裸まではセーフではないでしょうか。
いきなり裸が恥ずかしいなら薄布マフラーのみのチラリズムで上手く隠しながらも羞恥心が捨てきれないヌイなどもいいかもしれません。
>>723
ヌイのイメージ絵ありがとうございました。
ミオとは違った魅力を感じました。
こちらの絵では一足先に脱いでいますが、本編でもその時が来るのが楽しみです。 乙です
脱いで全裸になるまでなら許容範囲ですよね?
それをチラチラと見るケインとか
729名無しさん@ピンキー2018/01/24(水) 21:07:45.42ID:m2QqhD+R
忘れた頃に続きを投下してくれる乙
縫火が自分から脱ぐのかケインが脱がせるのかそれが問題だ
恥じらうのか美桜のように恥じらわないのか待ち遠しい
感想とイラストありがとうございます。まだ出発できなくてごめんなさい
「では、参りましょうか」
ケインとともに、さっそくダイジロウのもとへ向かおうとするヤマジとヌイ。
だが、ケインはすぐには動かなかった。
彼は背中のバッグから一枚の板を取り出すと、それに指で何かを書いてヤマジに見せた。
「なっ!」
「…!」
板に貼り付けられた魔法の羊皮紙に書かれた文章に、驚愕するヤマジとヌイ。
【ヤマジさんよ、ダイジロウはそのガキがニンジャだと知ってるのか?】
「ケイン殿は忍者と戦ったことがあるのか!?」
ケインはヤマジの問いにうなずいて答えると、また新たな文章を書き連ねた。
【半年前ニンジャに仲間を殺された。助かったのは俺だけだ】
「………」
ケインからの予想外の問いかけに、ヤマジはしばし困惑する。
ミオからの手紙にはケインは声を出せない熟練の盗賊とだけしか記されていなかった。
しかしこの男は先ほどの襲撃でヌイが忍者であることを見抜いてしまった。
ケインの指摘した通り、ヌイは忍者である。理由あって彼女の正体を知るのはヤマジだけなのだ。
もしヌイの正体をダイジロウが知ったら、決してタダでは済まないのは目に見えている。
ケインを仲間にしなければならないが、ヌイの正体は隠さねばならない。
ヤマジは思考を整理すると、ケインに話し始めた。
「ケイン殿の申すとおり、ヌイは忍者だ。このことは儂とケイン殿しか知らない」
「ヤマジ様!?」
「黙っていろヌイ。これは勝手をしたお前の落ち度でもある」
正体をばらされ物言いしかけたヌイをたしなめると、ヤマジは話を続けた。
「ヌイは理由あって忍者であることを隠してダイジロウ殿に同行している。
だが、忍者は本来サムライと敵対する存在ではない。ヌイはれっきとした我々の仲間だ。
あんな目に遭って虫のいい願いだとは思うが、どうかヌイのことは内密にしてくだされ」
(………)
頭を下げ懇願するヤマジを前にケインはしばし思案する。
ニンジャを追う旅にニンジャが正体を隠して同行しているのはどうにも怪しいが、ヤマジやミオ、ダイジロウの話を
聞いた限りでは、サムライと敵対しているニンジャはレツドウとかいう奴が率いている連中だけだろう。
もっとも、先ほどのヌイといい半年前のミオといい、やたら殺意に満ちたヤツばかりなのはどうかと思うが
ヤマジさえいればヌイはうかつな真似はできないし、ミオは協力を申し込んだ手前、危害は加えないだろう……たぶん。
それにケイン自身、後ろめたい過去や隠しごとを持つ身である。
余計な詮索をしてかえってヤマジにこちらのことを探られるのは色々とマズい。
ケインは魔法の羊皮紙から文字を消すと、新たに一文を書いて見せた。
【わかった。ヌイのことはバレないよう気をつける。仲間入りの件はよろしく頼む】
「かたじけない」
ヤマジは安堵の表情を繕いながら礼を述べた。
お互いの疑問や不安が晴れたわけではないが、共通の秘密をもったことで
これからの協力関係を結べたのだと、ケインとヤマジは各々自分を納得させた。
だが、ヌイの方はそう割り切れてはいなかった。
(まさか忍者を知っていたなんて……厄介ですね……)
ヌイとしてはケインの力を試すつもりで本気で殺すつもりではなかったのだが、そのせいで
ケインに秘密を知られてしまった。まさにヌイの落ち度そのものなのだが、だからといって
ケインを信用できるかは別の話である。
(もしものときは……)
3人がようやくダイジロウのもとへ向かう中、ヌイは危険な考えを巡らせていた。
それから約5分後。
「ケイン…? それにヤマジ殿にヌイまで、なんで一緒なんだ!?」
街の北門の前にて、ともに現れた3人に困惑するダイジロウと、その後ろにいる2人のサムライ。
「ダイジロウ殿、突然で申し訳ないが、このケインを我々の仲間にしてほしい」
「な…何だと!?」
驚くダイジロウに、ヤマジは更に話しかける。
そこへ2人のサムライが加わり、ヒノモト言葉での言い争いになった。
どうも2人のサムライはヒノモト言葉しか話せないらしく、話の合間にケインに
嫌悪の眼差しを向けたりするものの、直接物言いすることはなかった。
ダイジロウは終始平静であろうと務めていたが、彼もケインの参加には難色を示していた。
やがてヤマジの説得に2人のサムライが渋々引き下がって、ヒノモト言葉の論戦は終わった。
そしてダイジロウはケインに尋ねた。
「なぜだ、ケイン。お前が冒険者だったことは知っている。
だが、なぜ俺の仲間になろうと思った?俺なら入れてくれると思ったのか?」
(………)
厳しい顔で問い質すダイジロウ。
ケインはバッグから魔法の羊皮紙を貼り付けた板を出すと、指で文を書き、ダイジロウに見せた。
【ニンジャが仲間の仇だからだよ】
「!!……」
驚いた風のダイジロウだったが、内心ではやはり、と思っていた。
酒場で忍者の写し絵を見た時の反応から、ケインは忍者に遭っていると察していた。
この西方で忍者に遭遇するということは、大方の場合において血生臭い結果をもたらす。
そして、忍者に遭遇して生き残ったと語る西方の冒険者をダイジロウはまだ知らなかった。
「ケイン、お前に何があったのか詳しく教えてくれないか」
ダイジロウに言われ、ケインは魔法の羊皮紙にて自分とニンジャとの因縁を語りだした。
かつて俺は仲間たちとともに西方のダンジョンを冒険していた。
約半年前、あるダンジョンに入った俺たちパーティーは黒ずくめの集団に襲われた。
連中はあっという間に仲間たちを殺し、俺と女メイジだけが残された。
連中は俺と女メイジを取り押さえると、俺の目の前で女メイジを犯し始めた。
連中は代わる代わる女メイジを犯し続け、やがて飽きたのか、女メイジを殺すと俺もすぐに殺された。
後から来た別の冒険者に俺たちの遺体は回収され、蘇生させられたが、生き返ったのは俺だけだった。
俺はダンジョンであったことを他の冒険者たちに伝えたが、誰にも信じてもらえず
蘇生や遺体回収の費用をふっかけられ、一文無しになってしまった。
冒険者を続けようにも声の出せない盗賊を仲間にするパーティーなんかいなかった。
俺は黒ずくめの連中から逃げるようにあちこちをさまよい、この街にたどり着いた。
だが昨日、ニンジャのことを聞かされて黒ずくめの連中がニンジャだと知った。
俺は非力だ。どんなに憎んでも何をしてもニンジャにはかなわない。
それでも仲間の仇は討ちたい。ヤツらがたびたび口にしていた“レツドウ”が何者か知りたい。
ニンジャと戦えるなら何があっても構わない、お荷物なら捨ててもいい、死んだら放っといていい、俺も連れていってくれ!
そこまで語ると、ケインはヒノモトに伝わる交渉術の最終奥義“ドゲザ”を使った。
「「………」」
ケインとダイジロウの間に沈黙が流れる。
ケインとその仲間たちに起こったことは悲劇だが、同情や感傷で仲間を決めてはいけない。
しかし、ケインが聞いたという“レツドウ”という言葉がダイジロウの心を大いに揺さぶったのもまた確かであった。
(続く)
仲間に加わるのが目的であって、正直でなければならないわけではないのだ。
バレたら怖いけどね
ではおやすみ
魔法で逃げ帰ってきたのは誰にもバレてないんだ
口がきけないからうっかり喋っちゃうこともないもんな
乙
確かケインを憎んでいる生き残りがいたような・・・
おお、続きが来てる。
ケイン以外の生き残りだけど、一人だけ蘇生成功したのがいた。
乙です
読み返してみたけど生き残りの性別は"彼"という表記から男性である事以外は不明ですね
復活後はケインを追いかけてそのままフェードアウトしてます
GJ
ケインのいた冒険者パーティの末路は当初ダンジョンのある町で話題になったよ
それもいつしか飽きられて現在だと忘れ去られている
ケインが一人だけダンジョンから脱出したと知っているのは、今まではミオとダンジョンのある町の連中と、ただ一人
生き返ったヤツだけだった。>741の言うとおり、みんな飽きたから話さなくなった。
ただし。ケインの件が他に知られていないという確証はない。
ちなみに今回は野郎どもがガン飛ばしたり怒鳴ったりそんな話し。サツバツ!
『父上、大二郎はあの痴れ者を仲間にしますかね』
『フン、連れていったところで忍者か魔物に殺られるのがオチよ、こないだの伊南みたいにな』
『まったく戦いのおこぼれを漁るしかないコソ泥が何をトチ狂ったのやら』
『まあ生きた楯くらいにはなるだろうさ』
ケインとダイジロウのやりとりを眺めている二人のサムライがヒノモト言葉で話し合う。
二人は父子らしく、父親は痩せぎすでヤラレ役の似合いそうな顔をしており、息子は父親とは全く似つかぬ男前であった。
この二人のふてぶてしい態度やケインを蔑んだ物言いは、彼の仲間入りを躊躇わせるには十分であった。
『………』
そんな二人の会話を不愉快な思いでヌイは聞いていた。
伊南(イナミ)とはダイジロウの討伐隊にいた女法術師で、西方で言うところのメイジである。
年上であるイナミは、何かとヌイに親身にしてくれ、仲の良い相手だった。
しかし彼女は先日ダイジロウたちと赴いたダンジョンにて、忍者の罠にかかり、そして殺された。
そもそもイナミが罠にかかったのはサムライ父子のせいなのだが、彼らはそのことを全く悪いとは思っていなかった。
二人はダイジロウには詫びたものの、本心でないのは明白だった。
この父子には忌々しい思いを抱く一方、ヌイはケインという男に否定的であった。
尊敬するミオが推したとはいえ、ヌイが知るケインは博打代をダイジロウにせびり、酒色に浸るようなロクデナシである。
そのうえヌイが忍者だと知られてしまった。はっきり言ってヤマジとの約束を守る保証などどこにもない。
(なぜ美桜様はあんな男を伊南さんの代わりに……)
ヌイの心中で疑問と不安が入り混じる中、ようやくダイジロウが口を開いた。
「ケイン、顔を上げてくれ」
ダイジロウに促され、顔を上げるケイン。その目はまっすぐダイジロウを見据えていた。
「先に言わねばならぬが、我らが忍者を追うのは仇討ちだからではない」
ダイジロウは険しい表情のまま、話を続ける。
「ヒノモトで非道を働いた輩はここ西方に逃れてなお、無法を犯している。
お前の話からもそれはよくわかった。おそらく我々が知らないだけでも
かなりの人々が忍者どもの犠牲になっているはずだ。ケイン、すまない、本当に申し訳ない」
そう言って、ダイジロウはケインに頭を下げた。
(おい、待てよ、なんでお前が謝るんだよ?)
ケインが内心とまどう中、ダイジロウはさらに話を進めた。
「お前が聞いた“レツドウ”という言葉は忍者どもを束ねる首領の名前だ。
すべての忍者どもはレツドウの指示を受けて動いている。
冒険者を襲うのもレツドウの考えあってのことだろう」
(………)
「レツドウの思惑や目的はわからない。だが、ヤツを早く討たねばいずれ最悪の事態になる。
西方の国々も忍者と我々サムライの存在に気づいているはずだ。レツドウの悪行が続けば、その怒りの矛先は
西方にいる我々サムライや忍者ども、いずれはヒノモトに向けられる。
その先にあるのは……戦(いくさ)だ」
(……!)
ダイジロウの語る話は、もはや一介の冒険者の事情を越えた深刻な問題であった。
レツドウという悪党をこのままのさばらせたら西方とヒノモトが戦争になるかもしれない。
それは双方にとって絶対避けねばならない事態である。
「ケイン、これは我らヒノモトの者が片付けなければならない問題だ。
ヒノモトでヤツらを討てなかったことで迷惑ではすまない酷いことになってしまった。それは心から謝る。
だが、お前が首を突っ込んで命を捨てることはない。
レツドウも他の忍者もすべて殺す。それでお前の仲間の仇もとれるはずだ。
だからケイン、俺はお前を連れていくわけにはいかな…」
突然、ダイジロウの話が遮られる。
それはケインがダイジロウの襟首を掴んだからだ。
「ケイン!?」
怒りの形相のケインは襟首を離すと、魔法の羊皮紙に何かを書き殴ってダイジロウに突き出した。
【ふざけんな!!】
「え…」
ケインは文字を消すと、再び何かを書き連ね、ダイジロウに突き出す。
【よそ様の土地で好き勝手しやがってそれを黙ってみてろだと!?いったい何様のつもりだお前ら!!】
「……」
ケインの怒りのこもった文言にダイジロウはしばし言葉を失う。
西方からすればサムライもニンジャもよそ者である。西方の人間であるケインからすれば
勝手に乗り込んできたよそ者たちのいざこざに巻き込まれて怒りを覚えるのは当然であった。
しばしの間をおいて、ケインはまた新たな文章を書き連ねた。
【レツドウとかいうヤツが元凶なら、ソイツの最期を見届けてやる。
それまで俺はお前たちの後をついていく。イヤならその腰のカタナとかで俺の首を落とすんだな】
「………」
「………」
険しい顔でにらみ合う二人の男。
北門を行き交う人々が何事かと、横目でチラチラ見ている。
『山路様、人目が…』
『しばし待て』
往来からの視線に困惑するヌイを抑えるヤマジ。
このにらみ合いはケインとダイジロウの言葉なき対話である。
言葉を尽くしたいま、ケインとダイジロウの二人にとって互いの心を測ることが最後の対話なのだ。
果たしてどれくらいの時が経ったか。
時間にすれば数分であるが、いつまでも続くかと思えたにらみ合いは、ようやく終わりを迎えた。
「……わかった」
ダイジロウが口を開いた。
「ケイン、お前を我らの道中に加えよう。ただし命の保証はしない。それでもいいなら付いてこい」
厳かな声で仲間入りを許したダイジロウに、ケインは頭を下げ、魔法の羊皮紙に文を書いた。
【ありがとよ。無理を言ってすまなかった】
「いいさ。西方の人間がいるのならそれなりに言い訳にもなる。レツドウを討つまで生きていれば、な」
そうケインに応えたダイジロウの表情は、いつしか穏やかな人のよい顔になっていた。
『大二郎殿、儂からも礼を申す。かたじけない』
ケインとダイジロウのやりとりを見届け、ヤマジがダイジロウに礼を述べる。
『山路殿も内心では心苦しかったでしょう。これで少しは気が楽になられましたかな』
『ええ、大二郎殿こそ儂とケイン殿の無理を受け入れてくれるとは大した度量ですな。感服致した』
と、ダイジロウとヤマジが互いをねぎらっていたその時である。
『大二郎!!おぬし、気は確かか!?』
突然怒鳴り込んできたのはサムライ父子の父であった。
『御不満ですか、義父上(ちちうえ)?』
『当たり前だ!我らの使命を何と心得る!こんな卑しい盗賊なんぞを連れて使命を果たせると思っているのか!?』
ダイジロウに義父上と呼ばれたサムライは口角泡飛ばしながらダイジロウに詰め寄った。
『先程は私の判断に任すと言われたはずですが』
『こんな馬鹿な判断をするとは思わなんだからそう言ったのだ!!
あの盗賊に何を吹き込まれたか知らんがヤツを連れていくことは許さん!!とっとと追い返せ!!』
『それはできませんな』
『何だと!?』
ダイジロウに要求を拒否され、サムライ父の顔がますます怒りに歪んでゆく。
『大二郎殿、父上に逆らう気か!』
『そうだ、儂は義父なのだぞ、それが義父に対する態度か!』
サムライ息子も加わり、サムライ父子がダイジロウにくってかかる。
しかしダイジロウはたじろぐどころか毅然とした態度で二人に対峙した。
『此処でそれを持ち出しますか。ですが誰のおかげで此処にいられるのか、もうお忘れか?』
『なっ!?』
『お二方が此処にいられるのは私が同行を許したからであって、もし私のやりように御不満でしたら
お二方だけで使命を全うなされればよいでしょう』
『な、何を言っておる、我ら親子抜きで戦えると思っておるのか大二郎!』
『そうだ父上の言うとおりだ!己の強さに増長して我らを蔑ろにするのか!』
まったく、ああ言えばこう言う。
さっきヤマジを交えて決めたことさえ平気で反故にするサムライ父子にダイジロウは心底ウンザリする。
だが、討伐隊の長としてはここで彼らを黙らせなければならない。鬼の覚悟をもって、ダイジロウは声を上げた。
『伊南殿を見殺しにしたお二方がまともな戦力とお思いか…?』
『『なにぃ!?』』
思わず叫んだサムライ父子の声が重なる。
『お二方の迂闊な振る舞いで伊南殿が罠に掛かり、忍者どもに嬲り殺しに遭ったことをどうお考えですかな』
『な、なんで今さらそのことを蒸し返すのだ!?あのことはもう済んだことだろうが!!』
『忍者どもに殺されたとはいえ、山路殿が蘇生に成功さえすれば
伊南殿は助かっただろうに、我らを責めるのはお門違いだ!!』
ダイジロウからの詰問にサムライ父子はうろたえながら必死に反論する。
『やはり反省も後悔もしてませんか。これでは伊南殿も浮かばれませんな』
『話を逸らすな!儂はその盗賊を追い出せと言ってるんだ!』
『そうだ!!伊南殿のことは関係ないだろう、父上の言うとおりにしろ!!』
『 い い か げ ん に し ろ !! こ の 馬 鹿 ど も が !!!!』
『『ッッ!!』』
ダイジロウの気迫に満ちた怒号が、耳障りな暴言を圧倒する。
『後衛を守りきれず貴重な戦力を危険に晒しておいて、よくそんな口が叩けたものだな。
伊南殿が死んだのは貴様らのせいだ。助けようとした山路殿を責めるなどそれこそお門違いだ』
サムライ父子へのダイジロウの叱責が始まった。
『だいたいこの一年余り、貴様らは何をしていた?
忍者討伐に赴く以外は宿に籠もりきりか、色町に繰り出すかだ。
我らは西方で戦っているというのに、西方の言葉も文字も学ばず
忍者どもの情報を探しもせず、親子して酒を飲みながら愚痴をこぼしてばかり、迷宮に赴けば各々勝手をしては
山路殿や縫火の手を焼かせる始末、そのあげく伊南殿を失ったのだ』
ダイジロウの言うとおりだった。
サムライ父子は戦力云々以前に冒険者としての心構えが著しく欠けていたのだ。
『山路殿があの者を推してきたのは元はといえば貴様らの失態のせいだ。
追い出せという資格など貴様らにはない。それが納得できないというなら、今すぐヒノモトに帰れ!!』
『『………』』
怒りに満ちたダイジロウの前に、サムライ父子はただただ恐縮し、沈黙するしかなかった。
『大二郎殿、もうそこまでになされよ』
ようやくここで、ヤマジがダイジロウを諫める。
『お二方は大二郎殿の義父上と義兄上(あにうえ)、なぜ討伐隊に加わっているか大二郎殿もわかっているであろう?』
『………』
『確かにお二方は至らぬところはあるやもしれんが、ここでヒノモトに帰っても武士の面目が立つまい。
ならば大二郎殿がお二方を厳しく律するがよかろう。さすればいずれ性根が直るかもしれん』
『山路殿がそう仰るなら…』
『それに先程の叱責でお二方もわかったであろう、ケイン殿のことはもう心配めされるな』
『あいわかった』
『いささか時間を食いましたな。では出立しますか、大二郎殿』
『うむ』
こうしてやっと、サムライたちの諍いは終わった。
(やっと終わったか…)
突然始まったヒノモト言葉の言い争いに、ケインはこっそり下がって終わるのを待っていた。
「待たせてすまないな、ケイン」
(いいってことよ)
ケインはダイジロウにヒラヒラを手を振って返す。
「では行くぞ、各々気を引き締めよ!」
先頭を行くダイジロウの後をヤマジ、ヌイ、ケインが続き、サムライ父子が気まずそうについてくる。
こうしてミオの思惑通り、ケインを加えた忍者討伐隊は動き出した。
向かうは北西のとあるダンジョン。
様々な問題や不安を抱えながらも、彼らはようやく歩き出したのであった。
(続く)
ゲームではレバーとボタンでサクサク進むこともリアルにするとめんどくさいね。
みんなのパーティーはサツバツしてる?
こういうときはスマホ太郎でも見よう。またね〜〜
このスレ(1)から全部見ているわけではないけど
結構完成度高い作品ですよね
終われるよう頑張ってください。
登場するまでもなくはいになってしまったメイジさん哀れ…
752名無しさん@ピンキー2018/02/09(金) 10:13:53.50ID:+2txYz6o
乙でした。
イナミさん名前ありキャラだけど既に故人とはお悔やみ申し上げます。
うわぁ、サムライ二人の死亡フラグが物凄く太くそびえ立ったわ
乙かれさん
なんでこんなのが討伐メンバーに選ばれてるんだろうな・・・
敵よりも厄介な味方殺しでしかないわ
おっつ
実力があっても人格や行動が全てを台無しにしている件
>>754
血筋とかコネとか、本人の能力と関係無く選ばれるのは割と良くある。
イナミ「ハァ…名前が出たと思ったらもう死んでるし。でも変な番外編で私の最期とか描かれたくないし。
あの馬鹿親子は殺してやりたいけど、いま死なれたら私と再会するからそれも嫌だし。
縫火ちゃん強く生きてね、山路さん生前はお世話になりました。あと大二郎さん、私あなたのこと好きでした。
あとだれかいたような気がするけど、とりあえずみんなのことよろしくね」
以上、イタコからのメッセージでした。
第四話いきます。
*** ***
「さっきの一体なんだったんだろうな」
「知らない言葉で怒鳴りあったり、にらみ合ったり…」
「なんか盗賊みたいなのが来てからモメてたな」
「新メンバー絡みのゴタゴタかよ、東方の奴らは気難しいや」
北門にて起きたケインとダイジロウ一行との一悶着は、酒場にてちょっとした話のネタになっていた。
もっとも、誰もヒノモト言葉などわからないし、彼らの事情を知らないから憶測や想像で好き勝手言ってるだけだが。
しかし、そんな噂話に耳を立てている者がいた。
(そっか…あの連中、今度は盗賊を雇ってダンジョンに行ったんだ…)
壁を背に口元のグラスを傾けながら、そのエルフと思しき金髪で眼鏡の女性は耳を澄ませる。
彼女は雑音と会話を分けながら、聞こえる会話の内容を吟味していた。
(しかし報告するにはまだまだ情報が足りないなぁ……ここでめぼしいネタがなかったら……)
グラスを上げ、中身を一気にあおる。
(ドラゴンの巣に飛び込むつもりで行ってみますか!)
エルフの女性は空のグラスを掲げ、黄色い声でウェイトレスを呼んだ。
「おねーさーん!ワインのおかわりくださーい!」
*** ***
大陸において西方世界と呼ばれる広大な地域の東の端に、その街はあった。
その名はイースタリア。東西を行き交う商人や旅人によって栄えた街であり、東西の文化の交わる場所でもある。
そのイースタリアの北の向こうには山脈が連なり、そのふもとにダイジロウ一行が向かうダンジョンがあった。
しかしながらそこは徒歩で気軽に行ける距離ではなく、片道で丸1日はかかると言われている。
なぜそんなところに彼らは向かうのか。
それはそのダンジョンに忍者どもが潜んでいるか確かめるためである。
「そこまでしてもらわなくとも、別に我々は構わないのだが…」
「いえいえ、盗賊たちから助けてくれたことに比べれば大したことはありませんよ、どうかご遠慮なく…」
「わかった。御好意感謝する」
ダイジロウは商人と思しき男に頭を下げると、仲間たちに子細を話し、そして全員が荷馬車に乗り込んだ。
ダイジロウ一行は北門から出発して、街道を進んでいた。
それから約2時間経ったころだろうか。彼らは異様な光景に出くわした。
それは盗賊の集団に襲われている荷馬車の隊列であった。
護衛らしき冒険者たちが応戦していたが、見る限りでは彼らは劣勢にあった。
「助けに行くぞ」
ダイジロウは一行を引き連れ、盗賊団に戦いを挑んだ。
結果、盗賊団の撃退に成功し、荷馬車を率いていた商人から途中まで
馬車に載せてもらえることになったのである。
「しかし凄かったな、あんたの戦い方は。ヤツらがまったく手も足も出なかったんだから」
「その腰に下げている剣はエラい切れ味だったな。俺らの使っている剣とは違うみたいだが、それが東方の剣なのか」
「東方にはあんたみたいな戦士がまだまだいるのか、俺らも腕上げねえとな」
荷馬車の中では、ダイジロウが同乗していた他の冒険者たちから賛辞を浴びまくっていた。
負傷者こそ出たものの、死者を出さずに荷馬車隊を守りきったことで、冒険者たちはダイジロウの強さに
すっかり感服してしまったのだ。
しかしダイジロウは浮かれるでも畏縮するでもなく、毅然と彼らに応対していた。
(大人気だなあいつ…)
やれやれといった感じで眺めていたのは戦いであまり活躍しなかったケインである。
一応ケインもショートソードを抜いて応戦したのだが、とても戦士系のようにはいかなかった。
ダイジロウの強さは言うまでもないが、あのサムライ父子も戦士系だけあって
それなりの腕前で、盗賊たちを次々と倒していった。ただ、サムライ息子は
ケインと他の盗賊の区別がつかなかったのか、何度もケインを斬ろうとしていたが。
(…あの野郎いつか殺す!)
胸の内でサムライ息子への殺意をたぎらせるケイン。
ちなみにサムライ父子はダイジロウを横目で見ながらコソコソ陰口を叩いていた。
しかし何より、ケインが気になっていたのはヌイの戦い方であった。
盗賊団との戦いでは、ヌイは荷馬車の上に駆け上り、敵の頭上から弓矢を射っていた。
その腕前は見事で、ほとんどの矢を相手に命中させていた。
だが。ケインはその戦い方に違和感を感じていた。
ダイジロウのもとへ向かう途中で襲いかかってきた際のあの身のこなし、隙なく
繰り出された攻撃、あれが本来のヌイの戦い方ではないのか。
ケインが感じたところでは、ニンジャとしてのヌイは
ダイジロウやミオには及ばないが、あのサムライ父子より間違いなく強い。
にもかかわらず、ニンジャとして戦うことができないヌイに、ケインは少しだけ彼女を気の毒に思う。
(まあ俺があいつのことをどうこう言えやしないしな…)
ケインが実はおおやけにできない事情でダイジロウ一行に加わったように、ヌイにも
正体を明らかにできない事情があるのだろう。
興味がないわけではないが、別に知らなくてもいいか、ともケインは思う。
たとえ知ったところで、人はしょせん自分の狭い了見の中でしか理解できないチンケな生き物だから、だ。
ケインは考えるのを止め、腕を枕に目を閉じた。
時が経ち、西の空に夕陽がさしてきたころ、荷馬車の隊列はとある小さな村に着いた。
そこは商人の目的地の1つであり、今晩はここで夜を明かし、明朝出発するという。
ダイジロウ一行もこの村で一晩過ごすことになった。
(あーやっぱ馬小屋か…)
案内された宿泊先はケインの予想通りだった。
サムライ父子はグダグダ文句を言っていたが、ダイジロウとヤマジに何か言われておとなしくなった。
ヌイはさっそく寝床になるであろう場所を調べ、寝られるように敷き詰められた藁を整えている。
なお、彼女が用意している寝床は5人分で、そこにケインの分は入ってない。
(仕方ねぇな、俺は“新入り”だしな)
そう心でつぶやきながら、ケインも自分の寝床の準備をする。
馬の臭いがほのかに残る藁草を直していると、ふとケインの脳裏に昔のことが思い浮かぶ。
駆け出しだったころは6人で馬小屋に泊まり、寝る場所で揉めたり、馬の糞の始末に辟易したり……
しかしケインは思い出を振り払う。彼らはケインが捨てた仲間であり、ケインに彼らを懐かしむ資格はない。
全滅した場所を記したメモを残したから、彼らは冒険者に死体を回収されて生き返らせてもらったかもしれない。
だが、助かっていようといまいと、ケインが彼らのもとに戻ることは二度とない。
如何なる理由にせよ、仲間を捨てて逃げるということは、決して簡単に許されることではないのだ。
その晩、ダイジロウ一行と護衛の冒険者たちは村の広場に大きな焚き火を設けて、それを囲んで夕食を始めた。
それぞれ持ち寄った食事や酒に舌鼓をうち、昼間の出来事を肴に語り合う。
もっとも、冒険者たちと話しをしているのはダイジロウとヤマジであり、会話のできないサムライ父子と
声の出せないケインは早々に退席したが。
そしてヌイはというと、酒席の面々に酒を注いでいたが、ヤマジに命じられ
寝床に引っ込んだサムライ父子に酒と食事を持っていった。
(あー!虫うぜえ!)
まとわりつく蚊を払いながら、ケインは虫除け草を入れた香炉に火を焚いていた。
季節はまだ夏であり、森に近いこの村では夜間になれば蚊の類が飛んでくる。
もちろん馬小屋にも蚊は入ってくるため、虫除けの草を焚いてその煙りで蚊を払わなくてはならない。
ケインは必要分の香炉に火を焚くと、馬小屋に向かった。
(これでよし、と…)
吊り下げ式の香炉をすべて設置し、一息つくケイン。
数分もすれば不快な羽音は馬小屋からいなくなるはず。だが……
「ンゴォー…」
どこからか聞こえてくるイビキの声。
そのイビキの主は、藁の寝床に横たわるサムライ父子だった。
寝る直前まで飲み食いしてたのか、食べかすの残った食器と空になったグラスがあった。
(やれやれ、起きたら蚊に食われて顔がパンパンだぜwざまあw)
ランプの灯りに照らされ呑気に寝入る2人の顔を見ながら鼻で笑うケイン。
と、その時である。
冷たく光る鋭い切っ先が、ケインの首筋に突きつけられた───
(!!……)
「ケイン、話しがあります。おとなしく私と来てくれませんか」
冷や汗をかくケインの背後から聞こえる、事務的で淡々とした少女の声。
それはヌイの声だった。
(ヤマジのおっさんもダイジロウもまだ酒盛り中だったか…やられたぜ…)
後でどう言い訳するか知らないが、ヌイを抑える者がいない今、ケインを始末するには絶好のチャンスだろう。
ケインはふぅ、とため息をつくと、ヌイに言われるまま馬小屋から出た。
しばらく歩き、ケインとヌイが着いたのは村外れの納屋の前だった。
普通、村人というものは大事か急な用事でもなければ夜間に外出なんかしない。
それを考えると、こんな夜中に村外れの納屋に村人が来ることはまずないし、冒険者が納屋に用事なんてあるわけがない。
まさに暗殺にはうってつけのシチュエーションである。
「止まって、こっちを向いて」
その声と同時に、ケインの首筋から刃先が引いた。
ケインは足を止めると、回れ右で後ろに向いた。
(!……)
ほのかな月明かりがヌイを照らす。
その姿に思わずケインは目を見張った。
(続く)
なんか女メイジばかりヒドい目にあってなくね?どうしよう、めぐみん!
次回はヌイヌイの忍び装束をお披露目するよん。さようならケイン。キミは知りすぎた……
766名無しさん@ピンキー2018/02/10(土) 23:11:21.69ID:Q0ZDVA8u
乙です
新作ありがとうございます
767名無しさん@ピンキー2018/02/10(土) 23:44:38.40ID:kGL4X98h
GJっす
ヌイの衣装お披露目って事はついに裸忍びマフラーが見れるんだな
あるいは最初から全裸かな
どっちにせよどれだけこの時を待っていたか
乙です
裸マフラーなら見る角度次第で乳首や股間が露わになるチラリズムを
何も着ていないならケインの前で露出プレイというシチュを
どちらにせよ楽しみです
769名無しさん@ピンキー2018/02/11(日) 01:42:57.33ID:gJbcOj1K
>その姿に思わずケインは目を見張った。
これは前にうpされた>>723の絵の如くな姿を期待していいんですな!? 乙と言わざるを得ない
メイジはご愁傷さまとしか言えない、というか野郎二人が犠牲になればよかったのに
そして全裸にマフラーの見えそうで見えないギリギリ感来る?
宿屋でミオと再会した時のは身体に巻きつける印象で、例えるならミニスカのような絶対領域成分が足りなかったので
あと>>718で語られてた大人のお仕置きもここで一緒にやるのかな? 乙。
もしマッパでマフラーやるなら是非次から美桜もお揃いの格好に。
「ふぅ…今日はもう潮時かな……」
煌々と魔法光のネオンに照らされた通りにて、ドワーフの女がため息混じりにつぶやいた。
だいぶ夜も更け、行き交う人の姿もまばらになった今、客の呼び込みを続けるのは徒労に等しかった。
もう店に戻って時間まで流し女の仕事でもしようか、そんなことを考えていたその時だった。
「ジョゼ!調子はどう?」
不意に声をかけられドワーフの女が振り向くと、可愛らしい出で立ちのノームの少女がニコニコしながら立っていた。
「あ…ミンシア…」
「こんな時間までお疲れ様、私はこれからまた仕事だけどね♪」
「ああ、そうだよね」
「まったく、風呂場で客の背中流しながら約束したりわざわざ客のところまで行ったり、面倒くさいんだから、もう!」
「でもいつも客取れてるじゃない、ミンシアって結構人気あるよね」
「こんな仕事で人気になってもねぇ…」
ジョゼの言葉に、ミンシアがウンザリ気味にため息をつく。
「本当なら今ごろ、私たちニルダの杖を取りに行っていたはずなのにどうしてこうなったんだか…」
「仕方ないよ、こうでもしなきゃあたしらリルガミンから追い出されてたんだから」
「わかってるわよ、だけど私はこのままで終わるつもりなんかないんだから!
あんただってそうでしょジョゼ?」
「そ、そんなの当たり前じゃない!」
「そのためにも早くちゃんとした冒険者捕まえないとね」
「そうだよね…」
ドワーフの女ことジョゼはまたため息をついた。
ぶっちゃけた話、ジョゼの娼婦としての人気はミンシアに全く及ばない。
そもそも客が取れるなら街頭で呼び子の仕事なんかやらされたりしない。となると
冒険者探しはミンシアをアテにするしかなく、ジョゼにはそれが何とも歯がゆかった。
「それでさ、ミンシア、」
「なぁに?」
「今から相手にする客ってどんなの?」
「うーん、そうねぇ…」
ジョゼからの質問にミンシアは頬に人差し指を当てながら愛らしく首を傾げた。
「人間の男だけどこのあたりの出身じゃないわね。たぶん東方から来たんじゃないかな」
「え…」
「冒険者みたいだったけど使えるかどうかまだわかんない。でも…」
「でも何?」
「私の指でイカなかった上にこっちがイカされたわ。このお返しはきっちりつけないとね♪」
ミンシアは悪戯っぽく笑うと軽い足取りでその場を後にした。
「東方から来たっぽい男って…まさか……」
ミンシアを見送るジョゼの脳裏に街頭で店に招いたある男の姿がよぎる。
その男とミンシアの客が同じだったと気づいたのは、それから幾ばくか経ってのことである。
さて、その頃シンクロウは何をしていたかというと、自室のベッドの上で仰向けに横たわっていた。
目を伏せていたが、眠っているわけではない。これから女を抱くのに眠るわけがない。
手足を広げ、特定のリズムで呼吸をし、視覚以外の感覚に意識を集中する、これはシンクロウが故郷で修行していた時から
続けていた鍛錬の一つだった。
視覚を閉ざし雑念を払うことで他の五感の働きを促し、洞察力や直感力を鍛えるのがこの鍛錬の目的であり
何らかの事情か時間に余裕がない場合を除いては、毎日この鍛錬を欠かしたことがない。
正直なところ、これまで生きてこられたのはこの鍛錬も含めて日々の錬磨のおかげだとシンクロウは信じている。
もっとも、自身の意志や力の及ばないところで救われたこともままあったが、だからといってこれまでの鍛錬が
無駄だったとは決して思ってはいない。
神の御力が人を介してもたらされるこの世界で、己を助けようとしない者を一体どこの神が救うというのか。
中立のシンクロウは神の力を使うことはできないが、神は信者を通じて諸々の人を助けている、自分も助けられているからこそ
今ここにいるのだと、彼は常に心に留めている。
(!……)
シンクロウの感覚が階下に新たな気配を感じた。
カウンターの店員や出入りしている他の客ではない、誰かの気配を。
それはしばしカウンターのある場所に留まったかと思うと、階上に向けて動き出した。
その気配はやがてシンクロウの部屋のある階に着くと、まっすぐに近づいてきた。
(今日はここまでだな)
シンクロウは目を開くと来客を迎えるべく身を起こした。
“トントン!”
ドアをノックする音に続いて少女の声が上がる。
「シンクロウさん、いますか?私です、ミンシアです」
「今開けるよ」
さっそくドアを開くと、そこには可愛らしい装いをしたミンシアが立っていた。
「すみません、待ってましたか?」
「いや…思ったより早かった」
シンクロウは澄ました顔でミンシアに答えた。
「ふふっ、ずいぶん余裕なんですね」
「情熱的な方が好みだったか?」
「どっちでもいいですよ、どうせする事は一緒なんですから♪」
「それもそうだな……とりあえずこれでどうだろう」
シンクロウはミンシアを部屋に入れると、代金を入れた小さな皮袋を渡した。
「ん〜、ひぃ、ふぅ、みぃ、よぅ、いつ、むつ、、、」
ミンシアが皮袋の金額を数えている間、シンクロウは彼女の姿をじっくりと眺めていた。
可愛く揃えたセミロングの銀髪の斜め上には小さくまとめた髪がちょこんと飛び出し、身に着けた袖無しの水色ブラウスに
クリーム色のミニスカートが小柄な体型に実によく似合っていた。
風呂屋での濡れて透けた衣装は扇情的であったが、こっちはこっちでミンシアの可愛らしさを十分にアピールしていた。
(やはりいるところにはいるもんだな)
ミンシアを見ながらシンクロウはそう思った。
前にノームの女性を抱いたことはあるが、彼女は冒険者だった。
しかしながら女という性がある以上、ノームとて例外ではなかったというだけである。
「ふぅ…ずいぶん気前がいいんですね♪」
代金を数え終え、ミンシアがニッコリ微笑む。
「そんなに多いかな?」
「こんなに払ってくれるお客さまはめったにいないですね」
「そうか。で、何時まで楽しめるんだ?」
「朝まで付き合ってあげますよ…♪」
「そいつは嬉しいな…」
媚びる目つきで見上げるミンシアにシンクロウも笑顔で応えた。
「あ……」
ミンシアの小さな身体がベッドにストンと落ちる。
仰向けに横たわるミンシアの上に、上半身の着衣を脱ぎ捨てたシンクロウが覆い被さった。
「時間はたっぷりあるんだ、じっくり楽しもうか」
「でも私は遠慮しませんよ。シンクロウさんは強そうですから」
「ああ、構わんよ」
シンクロウが唇をミンシアの唇に寄せる。
ミンシアは目を伏せ、シンクロウの唇を受け入れた。
重なり合った唇がチュッチュと音を立ててついばみ合い、互いを味わう。
やがて唇が唇をなぞり、舌先同士が絡み合い、吐息と唾液を貪る濃厚な接吻になっていく。
「んあ…はぁぁ…」
「ふぅ…くぅ…」
熱いキスが続く中、シンクロウの手がミンシアの手に触れてきた。
大きく広い男の手はほっそりとしなやかな女の手を包むと、中で優しくさすりあげる。
丹念に、丁寧に、それはそれは指の一本一本まで愛おしむように。
もしかしてリルガミン・初めての夜 1の続編ですか?
続きを書いてくださりありがとうございます!
776名無しさん@ピンキー2018/02/19(月) 23:03:05.28ID:E8ny4WXZ
懐かしい話の新作とは……実に乙。
乙です。
ミンシアとシンクロウ、次の話でで本番ですかな?
次回もお待ちしております。
乙
もう読めないと諦めていた作品の続きが読めるのは嬉しい
お風呂にします?
それとも…わ・た・し・?
ノームは合法ロリ!
はるか未来のリルガミン、古代文明のある書物がみつかった。
学者が言う。
「これは覆面をしたクノイチがフラックに攻撃するのを模した絵です。」
「ふーん、なるほど。」
と人々は見ていた。
しかしそれはけっこう仮面がサタンの足の爪におっぴろげジャンプをしてるシーンであった。
wwwwwwwwwww
まあ絵柄的にそう解釈もできるけどwwww
クリティカルヒットは首切りチョップではなく
ヘッドシザーズで首をねじ切る技だと思われちゃいそうだな
786名無しさん@ピンキー2018/05/28(月) 22:47:58.25ID:Iflt0zI9
覆面といい女子プロレスとも解釈されてそうwww
全裸クノイチ「それ勘違いだからね!本当は手刀で攻撃してマスクも必需じゃないから!」
顔を見られたら相手を殺すか愛するしかない。それがくのいちの掟!
けっこう仮面の発表が1974年
ウィザードリィの一作目の発売が1981年
まさか裸になって戦うクノイチのルーツはけっこう仮面の可能性が微レ存!?
サタンの足の爪の正体はサタンの足の爪の垢w
フラックの正体はベニ松によればフラックの舌。
このあたりも近いw
毎日クソ暑くて嫌になる。涼しいダンジョンに篭もりたい気分だわ
>>793
ファイヤードラゴンとファイヤージャイアントが待ってるぜ 容量足りるかね? 10年ぶりにストック開放するか。
怒らなきゃ良かった。うん。いろいろと。
淡いランプの光の中、通路の壁に映った小さい子供の影と、柿色の装束を着た忍者の影が交差した。
短剣が布と肉を斬り裂く鈍い音にディルマの眉が痛ましげに顰められる。――忍者は素手だった。
即ち、マッケイの勝利だ。
……話し合えば、誰も傷つかなくてもいい筈なのに。裏の事情を知らないディルマにとっては、
この盗賊互助組合(ギルド)の秘密地下調教場を守護する護衛達がただ、無残に倒された後に、
殺されたままに死体を放置されるのは、良識のある善の僧侶として耐えられなかった。
勿論、この自分を騙して連れ込み、死言、マリクトで「処理」した汚らしいあの塵屑どもは別だ。
この護衛たちは己の任務や責務を果たした末に傷つき、斃れるのだ。決してあの塵芥の屑のような
「こすい小遣い稼ぎ」が目的ではない。……善の僧侶の「魂の在り方の区別」は事の外、厳しい。
「……僕の、勝ちだ」
「ああ、私の……完敗だ」
短剣に血振りをくれ、止めを刺すまでもなく瀕死の忍者を見下ろすホビットのマッケイの眼は、
瑠璃の玉の如く冷たい光を湛えている。……こんな未熟さで良くここまでのうのうと生きて来れたな、
と言う侮蔑と軽蔑が如実に顕われていた。勿論ディルマには見えないように計算し尽くされた上で、だ。
「気をしっかり持って! 今すぐ助けますから! 」
「な……ディルマちゃ……! 」
瀕死の忍者にディルマが駆け寄り、流血し内臓がはみ出た腹部に手を当てると、眩い緑光が瞬時に
溢れ出る。快癒、マディの発動だ。マッケイは舌打ちと歯軋りと忌々しげな怒りの表情を必死に殺す。
……護衛の治療はこれで三人目で、3回目だった。さすが善の僧侶である。相手の治療をしたあとでの
悪意の発動など、全く想像もしていない。
「もう、安心ですよ! わたしの快癒、痛みから取れるって姉様たちに凄く褒められるんですから!」
「……あのねぇ、ディルマちゃん? 僕が負けたら君、捕まるんだよ? 性奴隷だよ? 解ってるの? 」
「助かるかも知れないひとを、ただ見殺しになんて絶対に出来ません! 」
「治療したあと、もしそいつに君が捕まったら僕、嬲り殺しにされるかも知れないのに? 」
「それは全く心配してません。だってマッケイくん、まだ無傷だしすっごく強いもの! あと!
もし、またさっきのようにわたしが捕まっても、またマッケイくんが絶対に助けてくれるからっ」
ディルマの満面の笑みと全幅の信頼をまともに正面から受け止めたマッケイは思わず照れてしまい、
赤面してしまう。……あの最初の護衛の奴があんまりにも女色の欲を出しディルマに迫って追い込んだ
のがいけないんだ! 自分が苦労してディルマを人質に取られ苦戦しているフリを嫌々ながら続けていると、
アンタがあたしのものになればソイツを見逃してもいい、なんてディルマの胸を揉んで耳を舐めて言うから、
カッチーん! と癇癪が頭を通り越して鶏冠に来てしまい、つい、本気の一撃を以って仕留めたのだ。
その後即座にディルマは護衛をカドルトで蘇生させて、マッケイに涙ながらに懇々と説教をしてくれた。
相手はすごく綺麗なエルフの女のひとなんだよ、そんな綺麗な顔を真正面から短剣の柄で無残に叩き潰すなんて
酷すぎるよ、と。
……そのときすごく綺麗と言われた第一の護衛当人は、目元を赤く染めて頬に手を当てて浮かれて喜んでいた。
『……流石、首領。師匠、ゴゥ様譲りの技の冴え』
覆面を自ら全て剥ぎ取り、唇だけ動かしマッケイに向けて護衛は語りかけた。やはり今回も女忍、
クノイチだった。人間の女、17歳。髪は黒のショートボブ。体型は胸は小さめ、尻も張ってはいない。
……まだ男を識らないな。この護衛もまた処女だ。マッケイは瞬時に値踏みした。
ツヨシじいちゃん、何を考えてこの娘達をこんな卑猥そのものな所の護衛になんか……!
『ここが迷宮ならお前は腹を切られる前に僕の手でもう5度は死んでいる、今後精進するんだな』
マッケイはまたディルマには見えないように護衛に唇だけで語りかける。護衛の娘が悔しさからか、
泣き出しそうに唇を噛んだ。ふとマッケイは背後に意識を向ける。微かな氣が二つこちらに来る!
氣を読み操る術は、ジョウに迷宮でじっくり、必ず役に立つからと親切に、まるで噛んで含めるように
呼吸法から実戦で教えられ鍛え上げられた。……この氣は……第一、第二の護衛のものだ。マッケイは
臨戦態勢から一段階下げる。やれやれ……護衛に加勢するでもなく、あいつらはただ戦闘を見ていただけか。
氣を操る術をジョウから全て学んだあと、訓練でふと氣を使ったことでそれに気付き、ひどく驚きながらも
喜び溢れた様子の師匠のツヨシから即座に氣を使った技や奥義を伝授された。何でも氣を操る才能がかなり
無いと出来ないから、技の伝授をあきらめていたと言う。東方のホビットの忍者一族である母親はともかく、
何せ父親は「ただのホビットの馬の骨、ちんけでへたくそな陰謀好きの盗賊」なのだから。
「あーあ、ちぃ姉も負けたかぁ」
「んーと、チグサが駄目なら、チカゲも……おっといけない、脱走阻止、もう駄目かもわからんね」
「!! スミレっ! ユリ姉まで! どうして……! 」
「ちぃ姉と同じ……しゅ(スイマセンッ)、襲撃して死ぬところをディルマちゃんに助けられたの」
第二の護衛スミレと第一の護衛ユリがのんびりとした様子で第三の護衛……チグサに話しかけるのを
ディルマはニコニコして聞いている。ここで三人揃って、君を今すぐ人質に取るかも知れないんだよと
怒鳴りたいくらいのマッケイだが、激発しそうな感情を急いで殺す。まだ、纏めて相手が出来る段階だ。
……6人以上護衛が居る場合、現在装備し着ている盗賊のもろもろの武器防具をいっぺんに脱いで破棄し、
ディルマに隠していた、己の忍者たる正体を露見させてでも対応しなければ危ういかも知れない。
「あ、みんなで一斉に捕まえるってのなら、いち抜けね? この娘(コ)、私の命の恩人だもの。
守るわ、ずぅっと。これからも」
「この娘(コ)相手じゃなきゃみんなで一緒にっ! って絶対思うけれどねー、ユリ姉に同じ。
ひたすらこの娘の守護しちゃう」
「ユリさん、スミレさん、ありがとう! 」
ちなみに第二の護衛、スミレの時はディルマが狙われたので容赦無く右腕を捉え捻じり、脱臼させた後に
両手で相手の頭を掴み、両眼に親指を深く突っ込んで失明させ、のたうち回らせて戦闘不能にしたのだが、
ディルマと来たら快癒、マディで回復させて、マッケイくん、ホビットの可愛い女の子が相手だよね? と
また泣きながら、そんな残酷なことしちゃ駄目だよ、と切々と説教をしてくれた。可愛い女の子、と言われた
スミレはぽぉっと頬を染めてディルマをじっと熱っぽく見ていたのを覚えている。
むすっとして第一の護衛ユリがスミレを睨んでいたことも。
「その若さでマスターレベル越えの僧侶、ね。ディルマちゃんはどんな修羅場を潜ってきたのかしら」
「そりゃ『灰燼姫』の末の妹だからね。盗賊の僕と同じパーティで、ワードナの迷宮の最終階の常連さ」
マッケイは陽気さを装った発言の裏で、いいから黙って見逃せ今回は聞いたとおり特別だ、いいか
わかったか首領の命令だ、頼むから黙っててくれ、首領に刃を向けた件も不問に付すから、と第三の
護衛のチグサに向かって小さく唇だけを動かし伝える。チグサが一瞬眼を瞠(みは)り目を丸くして驚くと、
深く頷く。さすがツヨシじいちゃんの手塩にかけて鍛えた部下だけあって、頭の悪い間抜けでは無かった。
「ああ……それでなの。互助組合(ギルド)の存続の危機よね。前なんて、ロードとサムライのたった
二人相手にほぼ壊滅状態まで追い込まれたし。拠点制圧や情報戦での城塞都市の敵認定に組織分断は
完全にロード一人に、市民住民相手の広報や損害賠償に懐柔、諜報・引抜き・暗殺・毒殺等の暗闘を、
事もあろうに裏の戦いに疎いはずのサムライ一人にボッロボロにされて、もうゴゥ師匠ったら前首領の
対応の下手さと拙さにありゃ駄目に過ぎるぜ、あんな破壊力抜群かつ陰謀大好きな姫将軍と、おつむが
キレッキレな軍師相手に正面切って戦って勝とうと思うこと自体が最初から間違ってる、と匙投げるし」
今ならわかる。前首領の最後にして最大の切り札は、二人のパーティに潜入させた暗殺者のマッケイだった。
組織がやられるがままの無策に見せていたのは二人の油断を誘う、必要不可欠な犠牲だったのだと。その方法は
なんら間違ってはいなかった。が、もう少し暗殺者の人選を熟慮すべきだった。その致命的な脇の甘さが最後に
己の、前首領自身の命を奪ったのだ。……己の父親だからこそ、奴が自分にしたことがどうしても許せなかった。
「そんなことがあったんですか!? 」
ディルマがくりくりした目をさらに大きくして驚く。……イチイチ反応が素直で可愛く、純情に過ぎるのだ。
ここまで純な娘は今時、珍しい。街の子供でももう少し、世間に擦れ生意気かつ小憎らしくなっているものだ。
姉達や両親に可愛がられ、周囲に愛され育ったのだろう。マッケイは己の貧民街での路地裏の生活を思い出す。
与えられる生活を送れば、自らもまた与えることが当然となる。路地裏での幼少期の生活はその真逆だった。
相手から奪わなければ己が全てを奪われ殺されるのだ。人間の世界でありながら、獣の理屈が通った世界だった。
「あったんだよ、ディルマちゃんがここに来る前に。もうその戦(いくさ)は手打ち、いや実質、互助組合
(ギルド)の負けだけどね。あんなことが再び起こったら今度こそ組織が吹き飛んじゃうんだ。聞いた噂だと
王様も不手際に怒ってて、二度目は無いってさ。まったく、どこの半端者の盗賊崩れがディルマちゃんを
ここに連れ込んだんだかね? あれを少しでも知ってたら誰もこんな馬鹿で阿呆で間抜けな事は絶対に
やらないよ? ……色々、命が惜しいからね、みんな」
チグサが震えだす。事の重大さも理解したのだ。これでこの護衛に科されていた不文律、『掟』の停止命令が
不完全ながら了解された。何せ、ギルド首領マッケイの直々(じきじき)のその場で直(ちょく)のお達(たっ)し
での撤回だ。これ以上の強制力のある命令は組織には不文律の『掟』以外無い。あとは受けた相手の思考次第だ。
飽くまで『掟』に従うか、それとも首領の命令を優先するか?
……自分なら首領に従わない。『掟』に殉ずるだろうとマッケイは自分のことをを棚に放り投げて身勝手に思う。
灰燼姫と御付きのサムライの件は、自らの生命を不確定要素のせいで優先させ、中止しただけだ。上役であった
ツヨシ、いや当時エル・ゴゥの内諾も得てある。事後処理だって完璧で、身内からの不満や暗殺対象の二人に
自らの正体が露見するようなボロなどは全く出していない。……今現在、マッケイが生きているのがその証拠だ。
もしジョウにバレていたならば『灰燼姫』に仇為(あだな)す者と看做され、確実にもう命を落としているはずだ。
シミアについてはもしかすると『全て解っていて見逃してくれている』のかも知れない。パーティを組んでいた
からこそ判ることがある。迷宮で揉めたあるパーティをたった一言で男女関係のもつれを引き起こして解散に追い込み
終には構成人員全てを『埋葬:LOST』させた洞察力と底意地の悪さと執念深さは筋金入りだ。味方にはかなり甘い。が、
完全に敵に回ったと判断したならばじわじわと追い詰めそして……! マッケイは身の毛が総毛立ち、考えるのをやめた。
ディルマを救出できなかったら確実に『今や我が身同然たる盗賊互助組合(ギルド)』にその恐るべき強大な闇が牙を向く。
「シミア様とカイ姉様、今頃、強制労働でジョウさんと一緒だからいいけど……。ルミアン姉様に帰りが遅いって
怒られちゃう……。ルミアン姉様、今頃どうしてるかなぁ……ああ、今度こそ『お仕置き』されちゃうよぉ……」
「ど、どんなお仕置きかなぁ〜? ちょっとユリおねーさんに、お話ししてみない? ねっ? (ハァハァ)」
「泣くまで理詰めで、迷惑かけたひとには謝罪と恩返しを必ずしなさい、ってお説教にぃ、酷いときにはお尻を……」
「お、オ、お尻をっ!? お尻をどうされるのかなあっ?! このスミレちゃん、とっても興味あるなぁ! 」
「おねーちゃあーん! ごめんなさぁい! ディルマ、次は気をつけますぅ! ちゃんと忘れてませんからぁっ!」
思い出した。三人パーティ時代の迷宮での小休止の時、シミアは言った。『受けた恩は石に刻め。恨みは水に流せが
妾の信条だ』と。ジョウは素直に『お前はサムライの心が解るのか! 』と感心していたが、水に流すの真の意味を
あとでこっそり自分だけに教えてくれた。『相手の飲む水の中に密かに流すのだ。そうすれば相手は弱ってやがて死ぬ。
なあマッケイ? どんな時でも用心は欠かせぬ、肝に銘じよ』……いや、訂正だ。シミアには確実に自分の、マッケイの
正体がバレていた。宝箱(チェスト)の罠解除・開錠技術の提供、パーティ加入の恩を以って、ジョウには全て黙って
見逃してくれていたのだ。……ジョウに正体をバラさなかったのは、きっとジョウの爽やかな笑顔を曇らせたく無かった
からだろう。……なんであの性悪の権化がジョウだけには恋する純情そのものの乙女になってしまうのか、永遠の謎だ。
「なるほどぉ……そりゃしゅ……(スイマセンツイ)手練(しゅれん)の盗賊が慌ててこの娘の救出に出張るわけかぁ……」
「スミレェ、アンタそれいい加減苦しくない? (シュリョウノクチ、ワズカニヒキツッテルカラ、ウッカリガスギルト、アンタ、シマイニハ、マタヤラレルヨ?)」
「なんの事です、スミレさん? マッケイくんはここで一番の下っ端って自分でさっき言ってたんですよ? 」
「あは、アハハ、ごめんね、腕と年季って一致しないから、この互助組合(ギルド)(スイマセンスイマセンスイマッセンッ、シュリョウッ!!)」
マッケイは二人を一瞬鋭く睨む。ディルマは熟練の僧侶なので読唇術はお手のものなのだ。絶対にディルマにだけは
見られないようにやれと釘を刺しては置いたのだが、どうもこの娘達は、どことなく性根の部分で忍者らしくないのだ。
マッケイはふとツヨシじいちゃんの告白を思い出す。「自分の娘を厳しく躾け過ぎて逃げられた」と。その後遺症で
「女相手には」わざと緩くしたのかも知れない。……自分の時は全く違っていた。教えに背こうものなら本気の拳も
蹴りも容赦無く食らった。自らその真意・真髄を悟るまで何度でも同じ訓練をやらされた。首領になった今ならわかる。
その厳しさの全てが、己が嫡孫たるマッケイをこよなく愛するが故だと。
ただ、生き残らせるためだと。
「チグサがあっさり一蹴で残りは二人。脱走阻止はここで一番強いあたしを最初に負かしたんだから望み薄かもね」
「そんなことありません! チグサさんだって、わたし、触ったんですが凄く鍛えた、固い腹筋をしていました!
腹筋がそんなになるまで鍛え続けたひとが、ユリさんがあっさりと簡単に言うほど弱いわけがないんです! 」
ユリに食ってかかるディルマの訴えに、チグサの眼がついに潤んだ。……なんとまた一人、熱烈な女信者を増やしたか。
ディルマに4人目の護衛が誕生した瞬間だ。まだ気は抜けないが、これでディルマだけは安全を確保できるだろう。
マッケイは喜び半面、これがあと二回続いてくれることをディルマのためにカドルト神に祈る気分になっていた。
何せ失敗は出来ない。色々なモノや色々な者の命が、自分の鍛えた技と頭と双腕と双肩と双脚の働きにかかっている。
綱渡りは疲れるが、無事に渡り終えたあとの解放感が癖になる。――灰燼姫と御付きのサムライ暗殺指令の時のように――。
「私……頑張ったのに……頑張って……今まで……鍛えて……だからっ……」
「うんうん、チグサさん、現れたときからもう、凄く綺麗で静かな動きだったもの! 今でも充分強いよ!」
その強いニンジャ相手に何故一介の盗賊であるマッケイが勝利し続けているのか? ディルマはまだそこに全く
気付いていない。幸か不幸か、シミアの指示とジョウの許可で前衛にもたびたび出たことがあり、迷宮最深部での
マスターシーフの一撃の強さを実感・体感し、既に知っているからでもある。
「ちぃ姉泣いたの初めて見たぁ……ちょっとぉ! ちーかーいー! 近すぎーっ! 」
「チグサが勝てない相手って居なかったもの。あたし相手の訓練でも自分が勝つまで何度でもやるんだから。
汚いさすが忍者汚い、しつこいを地で……そのナデナデはあたしも欲しいなぁー、ディルマちゃーん! 」
「私……私……頑張ったもん……精一杯……出来る限りのことっ……毎日っ……毎日っ……毎日っ……」
「ちゃんと褒められたことが無かったんだねチグサさん……。辛いよね、苦しいよね……努力が認められないのは」
……口を押さえてむせび泣くチグサの背を優しくさする、ディルマの真摯に気遣う姿に、ユリとスミレの二人が
嫉妬の眼を向けているのを呆れながら眺めつつ、マッケイは気を抜くことなく第四、第五の護衛の襲撃に備えていた。
ニンジャ装束の色から予想はついていたが……白のユリ、濃紺のスミレ、柿色のチグサ……西の白虎、東の青龍、
南の朱雀に対応する。五行と四神に基づくならば残りは黒、北の玄武と黄、中央の黄帝だ。ユリの言を信じるならば
まだマッケイはディルマの前では盗賊のままでいられるだろう。だが、相手は忍者だ。決して油断してはならない。
『己を含めた全てを疑え』。
……それはマッケイが師匠であったツヨシから一番最初に学んだ忍者の教え――実は一族の最終奥義の秘中の秘の秘事であり、
一子相伝の口伝――であった。自らの力や全てを疑うことで、これが真に自分の限界か、と問い続け、それに果敢に挑み続ける
ことでさらなる高みへと己を押し上げ続け、孤高の存在へと至り世に君臨させるのだ。そして口伝にはさらなる続きがあった。
『鍛え上げた己と己の眼力を信じよ』。
生き残り続ける中で、粛々と培ってきた己の力だけは嘘を付かない真実の、最後の武器だ。『過信はするな。だが信じてやれ』。
マッケイが二つの教えの解釈に頭を悩ませていたとき、ツヨシじいちゃんがポツリと言ったのはその言葉だった。本当は自ら自ずと
悟らせたかったのだろうが……今はとても感謝してもし切れない。その言葉があったから、今、揺るがず堂々と立っていられるのだ。
何も求めず、何も要らず。あるのは己が役割と責務を果たす満足のみ。ニンジャの魂は、マッケイの中に脈々と受け継がれていた。
――開拓村・強制労働受刑地にて――
「んァッ……ああああああああああああああっ! 」
胎の中に、ジョウの圧倒的な『氣』が大量の精液とともに射ち込まれるのが解る。そうだ。この男は今、自分だけの雄なのだ。
自分がエルフだろうが、相手が人間だろうが関係無い。一匹の淫欲に飢えた雌が、浅ましくも、逞しい雄を貪っているだけだ。
『氣』。ジョウがマッケイに教授するのを細大漏らさず盗み聞き、隠れてロード、君主職たる自分も実践してみたが――すぐに
ジョウに露見した。『まだ「錬氣」が足りないな、シミア。だが出来るとは驚いた』と言い『もっと精進するといい』と爽やかに
笑ってくれた。思えば、マッケイがどこか怪しい、と最初に気付いたのはジョウだった。
『シミア……マッケイには暫く気をつけるといい。『殺氣』が前面に出過ぎている。勿論杞憂……おっとすまん通じないか、
俺の取り越し苦労であれば良いのだが、どうもチラチラとあからさまに見えてな? なんと言うかこう……気に食わんのだ』
だから『氣』について教えたと言う。もし暗殺者なら、体得する段階で自ずから『己が間抜けさ加減』を悟るだろう。それに
気付かないなら『ただの物好きな盗賊』で『愉快なホビットの友人』だと。……妾(わたし)には腹芸は出来なかった。敵か味方か、
旗色の鮮明定かざる者など飼って置く事自体、不安材料だった。幸い、妾にはジョウに黙っての、盗賊ギルドへの単独での重要
拠点等の襲撃にて、度重なる呪文や剣や殴打や足蹴りや握り潰しを伴った、容赦も慈悲も置き捨てた、苛烈酷烈極まりない数々の
拷問の実施により、命乞い、畏怖、慰撫、降伏した、男女問わず上位から末端までのギルド構成員から詳細に聞き出し、精査した
これまでの数々の情報が揃って……!?
「ひァんっ! アウ、AHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHッ! オおぉOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOHォ!!!」
未だ萎えぬ肉槍で、降りた子壺の入り口を突付き回されたのだと脳が理解する前に、妾はウォークライにも似た、獣の叫びを
放っていた。目の前にモリトの電光よりも眩い光がチカチカと飛ぶ。……あまりの快感に、妾の脳が情報の処理能力を超える、と
悲鳴を上げているのだ。……私の視覚は、開拓民の女達の羨望と嫉妬に満ちた表情と、男達の情欲に満ちた性獣染みた姿を映して
いた。……それと同時に、脳に記憶されたままの、過去に経験した忘れがたき出来事も何故か二重写しになり、甦る。
『灰燼姫様が敵である俺に、何の用だ? 俺がエル・ゴゥだって知ってて逢いたがるとは、おめェさん、気は確かかい? 』
「ああ、確かだとも! ジョウは、妾のものだ! 妾だけのものだ! 誰にも渡さん! 渡してたまるかAHHHHHHHHHHHHH!! 」
『そんなに俺が宿の井戸にこっそり入れたモノがお気に召したのかい? 誰にも害の無ぇ、凄く良く効く精力剤なんだがなぁ』
『妾はジョウの守護対象者なのだ! 妾からジョウを引き離し、女の暗殺者を差し向ける策であることが丸見えではないか! 』
そうだ、丸見えだ。私の陰核の皮が剥けて勃起している様も、ジョウの男根をぬっぽりと咥え込み、潮を間欠泉のように吹いて
いる恥ずかしい姿も。子供の頃、小水を乳母に促されたるが如くの姿で抱えられて、背後から立ったまま衝かれ続けていることも。
乳首が亢奮に勃起し続け、痺れてしまっていて、何か垂らしたような感覚もある。乳房が揺れ過ぎて少し痛いのだが、それすらも
快感のひとつとなってしまっていることも、全部全部全部、ジョウに抱かれて乱れすぎてしまう、今の妾の隠すべき痴態の全てを
民達に見られているのだ! ……なのに、なのに、どうして、体の、膣の昂ぶりが、締め付けが、震えが、こうも止まらない――
『わざわざそいつを直接俺に言いに、俺の配下だけ選んで無事に帰してくれた、か? ――俺と首領の共倒れを狙って、だろう』
『ジョウから『殺さず・犯さず・傷つけず』の三つの禁を守る殊勝な盗賊の一派が居ると聞いていてな。尊敬に値する難敵には
妾とて最低限の敬意は払う。況してや、仲間を逃がすために殿軍を勤めし勇者ならば尚更の事。その勇者が格別の敬意と畏怖を
以って語る男だ。妾のジョウと比するべき命の価値を持つ者と見込んだまでよ。……妾の話す言葉がお前に理解出来るか? 』
『おめェさんの綽名の灰燼姫、灰燼のあとに鬼ではなく、姫が付くのが謎だったが逢って見てわかったぜ。至極当然だぁな。
生まれ持った高貴さと上品さがぷんぷんすらぁ。転職したそこらの俄君主が一朝一夕で身に付けた、偽物めいた気品と嫌味さ
じゃあとても敵(かな)やしネェ。……よく今までこの調子でおめェさん、生きてこれたな。闇討ち、され放題だったろ? 』
「常にジョウが傍にいる! 如何なる時にも互いに守られ、守ってきた! 妾の大切な半身ぞ! 手放すことなど思いも寄らん! 」
背後に回した、ジョウの首を抱く腕にも力が篭ると言うものよ! ……あの腐れクノイチがジョウを抱き締め過ぎて、思わず殺して
しまったと言う言い訳も、解る気がする。……力の制御が出来ない。妾の自慢の、理性も、知性も、体面も、この快楽の前には全て……!
『迂遠な話は妾は好まぬ。だから聞く。マッケイと言うのはお前の……ふむ、もう良い。いや済まぬな。ジョウの申す通りだ。
「氣」は全てを教えてくれると言うのが良く解った。……かなり近しい存在のようだな? お前の手の者なのは確実に解っては
いたが、こうまであっさりと素直に教えてくれるとはな! いくら表情や態度を取り繕っても、だ、お前自身の体全体が……』
……無と化してしまう! そのため、開拓民たちに掛けた静寂、モンティノの効果が切れてしまったのか、エルフ族たる妾の
聴覚は、開拓民の男達の昂奮に満ちた息遣いや生唾や固唾を呑む音、女達の怨嗟の歯軋りや悲鳴や泣き声をしっかり捉えてしまう。
そうだ。拙くはあるが『氣』の察知能力と『エルフ族の繊細な聴覚』。これを併用すれば、相手の心理など簡単に読めてしまう。
背中越しにも、耳にも伝わる、ジョウの心臓の鼓動が心地良い。まるで妾のそれと拍子を合わせたが如く、轟いているかのようだ。
ああ、熔けていく、妾と、ひとつに、ひとつに、ひとつにぃ・……ああ、膣がざわめく、歓んで、悦んで、勝手に締め付けるゥゥン!
『ジョウがお前の大事なマッケイに、その『氣』の使い方を伝授している。そしてある程度、使えるようにはなった。が、だ。
間抜けにもまだ己の発する『氣』に気付いていない。その意味が解……したようだな。『氣』の存在を解すると言うことは
貴殿は真実は東方のニンジャと言うことだな? 己の吐いた嘘を見破られると言うのは愉快な事ではあるまいが、隠すな』
『……足の裏の毛まで丸見えな、増上漫なガキを殺さないで居てくれて有難う、と俺ァすぐに泣いて感謝すればいいのかい? 』
「ああ! 泣いて感謝するがいい! この妾に! 喜ぶがいい! 今、ここにこうして存在している妾の姿にぃぃぃぃんっ! 」
また! 子種がッ……放たれたぁっ! 嬉しい……嬉しい……嬉しいよぉっ……! 嬉しすぎてぇ……もうっ……! あ……!
あああっ?! 駄目、駄目、駄目、だめぇえぇ! 出ちゃう! 洩れちゃう、ゆるんじゃうっ! 駄目っ! 民の、民の前なのにぃ!
抜き差しの音に混じった、細かい放屁の音が!? やだ、やだ、やだ、やだ、やだ、やだぁ! このままでは、このままではッ……!
『――小便どころか糞まで漏らしそうだ。灰燼姫、いやさ姫将軍、おめェさん、戒律は善なんだろ? 本当の本気で正気かい?
盗賊互助組合(ギルド)を自分の名誉と存在に掛けて潰し、都市を浄化するってェ啖呵を切ったのは当のおめェさんだろう? 』
「妾は嘘は吐かん! 吐くものか! この期に及んで吐くものか! 妾はジョウを心の底より愛しているぅッ! だからっ……」
ジョウのためになるならば、妾が例え不利益でも不本意でも、道理や道義に反しようと恥を掻こうと如何様にでも、なんでもする。
ジョウが妾のために黙ってしてくれた事、度重なる助言、苦言、献身、擁護、守護に報いるためならば、そう……な ん で も――
「……いいのぉ、いぐのぉん! もう、でちゃう、でちゃうぅぅ! ひんぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんっ! 」
終わった……嗚呼……やってしまった……。 何でこう……自分の『粗相』の音は…・・・殊更大きく聞こえ、殊更に臭うのだろうか……
もう二度と、ジョウの前だけでは『粗相』を絶対にしないと、神に誓ったはずなのに――神よ、これはこれまでの妾への天罰なのか――
『互いに手を組もうと言うのだ。マッケイは首領の息子と聞く。ならば次代の首領にすれば『氣』を教えたジョウが命を狙われずに
済むと言うもの。「自分の間抜けさ」ジョウに言わせれば「シャカの掌で遊ぶソンゴクウの無様」とやらにいずれ気付いても、な』
『そのジョウって奴ぁ果報者だ。知恵と度量と度胸と雅量に溢れた女君主が惚れ抜く侍(サムレェ)か。……わかった。その話、乗ろう』
「シミア……」
そんな辛そうな顔をするな。妾なら心配無い。そなたさえ笑顔で居てくれるなら、妾の体面など屁でも……また、だ。体の力が
抜けて……屁臭い。幻滅し――てないだと?! この状態で接吻は、接吻は卑怯だろうに! また、また嬉しくなって勝手に体が―――!
「こんな汚れた汚い妾を――嫌わないで――許して――ジョウ――」
「俺のほうこそ、だ。シミア。済まん、大事な俺の主君のお前に乳や潮や小便や糞まで洩らさせても、まだ萎えない。むしろ――」
体は言葉より雄弁を誇る。嗚呼ジョウ、そなた、なんと硬く太く密に、妾の濡れそぼった心と体の隙間を見事に埋めてくれるのだ!
締め付け続ける妾の膣に、まったく痛みすら覚えぬその猛り! 流石我が自慢の男、サムライよ! んんぅ? 見ろ! 見ろ! 見ろ!
フハハハハハハッ! 遂に民達が妾らの交合の有様に中(あ)てられて、そこらここらで所構わず盛り、番(ツガ)い出しよったわ!
堪らぬのぉ! 愉快痛快! 恥を掻いた甲斐があったと言うもの! これぞ真の『宴』というものだ!
「いいぞ、ジョウ。何度でも、その奔流、受け止めてくれる! 妾は――そなたの、そなただけの自慢の君主なのだからな――」
……いくら誰に罵られようとも、蔑まれようとも、全く構わぬ! ジョウさえ妾の傍に居てくれれば――妾は他に何も要らぬのだ。
――迷宮にて――
「あアンっ……おやかた……さまぁ……!? 」
突然、背後に気配を感じたミオは、飽きることなく続けていた自慰の手の蠢動を止めた。転移、マロールで直接この9階の玄室に
飛んでくる術者の『氣』は……! ミオは快楽を求め続け、余韻を未だ訴える脳髄から瞬時に理性を振り絞り、すぐに振り向いた。
「ミオさんっ! 」
「し、司教様?! どうしてここが! ってそれは探魂(カンディ)使ったとして……貴方、転移が使えたのですかぁ?! 」
「ディルマが、ディルマが帰って来ないのです! 門限の刻時を三刻も過ぎたと言うのに! ただ居場所があんな風に……」
「お、落ち着いて、落ち着いてください! い、今抱きついちゃダメです! ちょ、ちょっと待ってくださいったらぁ! 」
ミオは抱きついてくるルミアンを押し止めながら、急いで『導引』を行う。頭の8割が自慰で性欲に染まっている今現在、下手に
抱きつかれたらそれこそ今や親しい友人として憎からず思うルミアンと『絡み合い』『舐め合い』を始めかねない。それはまだ早い。
やるなら『お屋形さま』、ジョウの前で無ければやる意味がまだ薄い。ミオは鼻から大きく息を吸い、溜めて、口からゆっくりと長く
息を吐く行為を5回繰り返す。――この『導引』が『氣』を操る全ての基本となることをミオは『巫女』時代に学んでいた。
「ミオさんも、探魂、カンディをお願いします! 私の術の間違いであれば良いのですが……! 」
「な、何故ただのニンジャである私がそのような呪文など……」
ミオは動揺を隠そうと『導引』をまた3回繰り返した。誰にも明かしていないはずだった。幼き『巫女』の時代にプリーストスペルを
全てマスターした『神童』と呼ばれていたこと、そして、それからその神社がニンジャ組織のただの隠れ蓑だと明かされ、クノイチと
して修行させられたことも。その御蔭で数々のヒノモトでの暗闘を生き延び、組織を抜けて抜忍になってもここまで勝ち続け、生き残り
続けていることも。――殺すか―― ニンジャとして訓練された非情さがまずミオの頭に浮かぶ。――いやまだだ。ではなくて!
絶対殺してはいけない相手で、友人で司教だった。絶対の自分の秘事を洩らす心配は無い――まずは見抜いた理由を聞き出さねば――
ミオは自らの気、湧き上がった『殺氣』を落ち着かせるためにまた『導引』を行った。
「シミアからジョウさんを寝取ったことをあの子から直接聞いています。私はシミアの異母姉。あの子が生まれるまでは正嫡たる
当主の教育を受けていたのです。あの子の巡らす策略・思考・行動……誰が最初にその手解きをしたか? ――それが私です。
あの子を含めた私の妹達、シミア・カイ・ディルマは、私には隠し事など一切出来ません。そう私自らが『躾けました』から」
「ちょ、ちょっと待ってください、それがどう……」
「ジョウさんに静寂:モンティノと大盾:マポーフィック、宿のシミアにマニフォとマツ、バマツを数回、密かに掛けなければ、
あの子の持つ優れた『聴覚』を逃れる術はまずありません。そして迷宮での貴女は、密かにカルフォを使っていましたね? 」
ミオは舌打ちしたい衝動に駆られた。そうだ。メイジブラスターだけは引っ掛けたくなかった。愛するジョウ、お屋形さまが、数回
己の手で八つ裂きにして殺して、路上に無惨な屍骸を晒しても飽き足りぬあの外道君主、灰燼姫の『下手糞極まりない、雑な』治療を
喜んで受ける様など、予(か)ねてよりの念願だった『晴れて表立っての』ミオ本人のパーティ初参加の日に、絶対に自分の目の前で
見たくは無かったためだ。
「決定的だったのはフラックとの戦闘中、シミアを庇って石化したジョウさんの腕にマディを掛けたこと。……あの子とディルマの
二人よりも早く気づいた私が掛けようとする前に治療が既に終わっていました。貴女がフラックの囮として前に出る際、ジョウさんの
石化した腕を踏み台にしたその一瞬で治療する早業、並の術者にはまず不可能でしょう。そして最後の証拠は、あの子、シミアに
わざと最初の死の段階でカドルトの失敗をさせ、カント寺院に行かせたこと。呪文での蘇生の失敗率、寺院の儀式の成功率を知って
いての行為です。――私は他ならぬ、貴女、ミオさんだからまだ許しているのですよ? その死の段階での蘇生の失敗の事を――」
ミオは戦慄した。一歩間違えてしまっていれば、ルミアンと再び迷宮で遭った瞬間に、怨敵と看做されて問答無用でティルトウェイトを
連発されていてもなんら不思議ではなかったのだ。闇に潜んでいつも見つめていた自分も、ジョウが常に傍に居なければ、シミア相手に
死言:マリクトの詠唱を思わず試みてしまっていたぐらいだ。その位、迷宮での失敗や探索者間の恩讐や怨恨と言う物は個人の心の中に
残るものだ。それが生命に関わるもの、己の得意とする分野、領域ならば殊更・尚更のこと――!
「妹達の誰も、階梯の認定の遅い司教たる私が既にメイジスペルとプリーストスペルのマスターであることを知りません。知っているのは――」
「我がお屋形さま、ジョウさんのみ、ですね? 」
「貴女が長女たる『沽券』と『誇り』のために、と、あの方は喜んで私の無謀な修練に付き合ってくださいました。勿論、妹達には黙って――
もうお解りですね。私がミオさんを今だに「咎めない」わけが。――そうです。貴女のあの子に使った手段は、その時の私と全く同じ方法
なのですから――」
ミオはシミア憎しに凝り固まった当時の自分を罵倒し、殺したい衝動に駆られた。全くの想定外だったのだ。似非盗賊と外道君主の
監視さえ怠らなければ心配は無い、と思い上がっていた。慢心するべからず。当時ヒノモトで幾度と無く戦った、老ニンジャマスター
とその一族の忍軍との暗闘でこの身に思い知った教訓のはずだった。――己に敵う者などいない―― 一番の敵は他ならぬ、己自身の
傲慢だった。ミオはまた『導引』を行う。怒りが引いて行き、冷静さを取り戻す。気づくと……ルミアンが泣いていた。妹達に黙って
『密会』を続けていた自己嫌悪によるものだろう。自分以外の罪の告白、告解を聞き続ける司教が、心を許せる友人に初めて行った
『告解』であることが過去、『巫女』であったミオにはすとん、と理解できた。ああ、あの時の自分もそうだった……!
「――解りました。探魂:カンディを司教様――いえ、私の友人、ルミアンのために特別に使いましょう。ただし――」
「ええ、私だけが知っているジョウさんとの全ての出来事を話すことが、貴女への報酬です。これで貸し借りは無し、でしょう? 」
「お互いに秘密、握っちゃいましたものね。絶対に裏切れない堅固な同盟関係構築ぅ! って奴です。――では―― !? 」
あの似非盗賊、どういう心算か! 寄りに選って灰燼姫の身内を地下調教場になど連れ込みおってからに! 折角掌握した盗賊互助
組合(ギルド)を自分で潰す気か! 主君の主君たる灰燼姫の身内、いや、今や同志たるルミアン司教の妹に手を出す不心得者は滅殺
あるのみ! 何よりも誰よりも我が主君、『お屋形さま』の留守を任された自分、このミオに対する挑戦である! ディルマ殿と一緒に
居るとは此方(こちら)に取っては誠、好都合よ! その素ッ首即座に刎ね飛ばしてくりょうぞ! 首を洗ってそこで待って居れぃ!
「城塞都市の中に居る、ですね。しかし、私には何故か地下2階北西に居る、と続きが――」
ミオの脳髄はカンディを使った瞬間、怒りに沸騰した。『導引』を深く一回のみ行う。すぐに効果は表れ、頭が冷えて脈拍も正常に
戻る。『巫女』時代の幼き頃から今も継続している修練・訓練の賜物だ。隠行、奇襲、暗殺、遁走……幾度と無く役に立ってくれた。
ただのニンジャの訓練の中の『導引』では脈拍までは戻せない。あの仇敵、何度も何度も命を掛け、殺しの技や忍術を競った、
封魔一族の忍軍の頭領だった、凄腕の老ニンジャマスター『封魔の小太郎』こと『猿(ましら)の剛(ゴウ)』でも遂に出来なかった
位の難易度なのだ。修行だけではなく、持って生まれた生来の才能も最後にモノを言うのが、『氣』の修練の道の難しい所だ。
「司教様! シュートを降りて城へ転移しましょう! 数室移動しますがその方が呪文回数を節約できます! 急がないと! 」
「ミ、ミオさんっ?! 一体何が見えたのです!? 」
「今から行くところではそうですね……私をチヨ、と必ず御呼び下さい。盗賊互助組合(ギルド)では何があるか解りませんから」
「盗賊ギルド!? でもどうしてディルマが……! 」
耳年増でその手の情報に敏いルミアンでも、やはり盗賊の生業には疎いようだとミオは安心した。知らないことがあると言うのも
時にはいいものだ。もし知っていたら――ルミアンは灰燼姫の姉だ。問答無用で街中でティルトウェイトを使って、新築なった歓楽街
一帯どころか、市街区一帯を地上から吹き飛ばしていた。真名サナダ・ミオ、『望月千代女』の三代目を継ぐ者は、驚く司教を軽々と
抱き上げつつ、玄室の扉を蹴り開けた。
――新たなる闘いの予感とともに――
――盗賊互助組合(ギルド)・繁華街詰所 兼 地下調教場入口――
「……なんてこった、も少し早めに名簿を見とくべきだったぜ……! まさか若がこの地に居らっしゃったとは……」
エル・ゴゥことツヨシ、元封魔忍軍頭領『封魔小太郎』こと『猿(ましら)の剛(ゴウ)』は、迷宮探索者登録機関から届けられた
名簿を調べてほぞを噛んだ。盗賊ギルドの半竹連中が束(タバ)に為っても勝てないのは当然だ。この自分の一派ですら、良い様に
手玉に取られたのも仕方ない。相手が悪すぎた。……昔仕えた相模国の北条家に、越後国の長尾家から送られた『人質』の虎千代の
時から、年齢一桁の時からその頭脳は冴えに冴え亘(ワタ)っていた。筆の墨痕も鮮やかに、優美な楷書で書かれたその名は――
「登録名、北条城太郎影虎……城太郎で『ジョウ』か……『御実城様』と本来ならば長尾の御家で呼ばれるべき御方が、なぁ……」
人質として送られた虎千代に、半ば監視、半ば護衛として付けられたのが当時、息子に代替わりするため半隠居状態へと移行していた
ツヨシだった。初対面から振るっていた。『隠れずとも良い。まずは礼を言う。私を狙った長尾の軒猿どもを始末してくれた礼を、な』
尋常ではない『氣』の使い手でもあった。その時のツヨシは隠形の術を使っていたはずなのだが、その瞳は真っ直ぐ自分を向いていた。
そして、あの、見る者全てを魅了する爽やかな笑顔で『やられてしまった』のだ。――組んでいたもう一人の『ニンジャ』もともに。
『なんと、二人か。一人は……女性だな? もう忍ばずとも良い。二名とも、我が前に出よ。私が許す』
『……親爺殿……! これはいったい……』
『世の中には生まれつき【天に愛されし者】ってのが居る。この若さんはその類の御人、云わば竜種って奴だ』
そう、あの笑顔に娘のセイはやられたのだ。人外の化生たるニンジャを『人』に戻してしまう天性の才能、この人のためなら死んでも
構わねぇ、テメェの命でも何でもくれてやるって気にさせてしまうあのサムライの清々しさはまさに『ニンジャ殺し(スレイヤー)』
だった。年季を積み、充分に修羅場も潜った自分が呆気(あっけ)なく殺られたのだ。それより若い、しかも娘ならばその先も――
『そなた、名はなんと申す? 』
『セイと申します! 』
『この馬鹿! 何考えてる! 』
『あ……』
そしてまた若が『ニッコリ』だ。……なんて言うか寂しげなんだが、良いんだよ、と言われているような、なんかこう……なあ……
こっちが済まなくなるような切ないあの笑みを向けられると、それ以上その場で、何もキッツいことが言えなくなっちまうんだわな?
『今の名は聞かなかったことにする。長尾の軒猿どもの流儀も私は弁えている。忍者は真の名を名乗るべからず、だな』
『ええ、まあ……ご配慮、感謝致します。ほれ、やり直しだ、名乗れ』
『封魔一族のフウ……です』
『そしてお前が先代の封魔の長、今は猿(ましら)の剛(ゴウ)か。これから先、苦労を掛けるぞ。……姉上の側近の一派の者が
あれ一回で諦める訳が無い』
事実、その通りだった。軒猿の衆の奴ら、あとからあとから狂ったように刺客を送り続けて来やがった。御蔭でセイの奴の腕が
上がる上がる。殺しや実地の術に関しては、俺の自慢の息子どもの誰よりも腕を上げちまったぐらいに、な。慢心するな、てのが
土台、無理な話だった。さらにあの若ときたらなぁ……
ツヨシの唇が、懐かしさに綻んだ。――楽しかった。ただ、楽しかった。あの頃は――
『こらフウ! お前、何若さまの御膳食べてんだ! 』
『ただの念のための毒見だ、剛。許せ』
『許せ、じゃないでしょう若! だいたい毒見はもう厨房であっしが……運んだのはフウ自身ですぜ?! 毒なんか……』
『ならば、私が食べたあとの食べ残しだ』
若ったらまたニッコリ笑って、鰹節のかかった青菜のお浸しの皿取り上げて、なんと一口で平らげるんだ。……恨みがましそうに
俺を見るんだぜ、セイがよぉ……。そんな意地汚く育てた覚えは無ぇんだがなぁ……。しっかし、我が娘ながら拗ねた顔もなかなか
可愛いもんだ。忍者らしく無ぇ、コロコロ表情が解りやすく変わる正直極まり無ぇ奴だが、そこが若のお気に入れられたんだろうな。
『お浸し、菜っ葉一皿しか食ってないじゃないですか若! ったく、忍者が贅沢憶(おぼ)えたら台無しで仕様が無ェでしょうに!』
『それは違うぞ剛(ゴウ)、古来唐土(もろこし)にはな……』
何でも、質素ばかりで贅沢の味を知らないと、贅沢を餌にされるとコロリとやられるって例えを一つ一つ古典から若に説かれるとだ、
こっちが悪い気がなんかして、本気で怒れなくなっちまう。何より美味しい贅沢な膳を食ってほわぁっとしてる娘の顔見ちまうと、な。
本当、幸せそうな顔してんだよ。白い姫飯に、具が豆腐と若布の丸大豆赤味噌と京風麹白味噌の合わせの味噌汁、ご禁制の鮎の塩焼き、
香の物はなんと若が直々に仕込んだ大根の塩漬け、トドメが若が長尾家時代に預けられてた寺から餞別に貰った上質の茶と来たもんだ。
粗食で済ましてるニンジャが口にしたらひっくり返っちまう豪華な飯だ。……北条家の殿様でも食えないシロモノなんだよ。普通はな。
『人質の身で、このような御膳を頂くわけにはいかぬのでな。氏康殿の心遣いは嬉しいのだが……『城太郎』の名を頂いただけで
充分ぞ。小田原城下随一の者、優れたサムライとなるように。いつまでも虎千代のままでは辛かろうと……。お優しいお方よ……』
サムライ、武家ってのは普通は粗食が常なんだが、若の場合は『身分と境遇と魅力』が北条家で同情と特別扱いを受ける原因だった。
本来ならば長尾の当主も狙えて要求もできたのに、あえて人質を受けて、であってカネ離れもいいし威張りもしないし顔も頭もいいし
第一に『強い』。一度セイがヘマこいて刺客を通したとき、『氣』でそいつを頭から臍までぶった切ったからな? 『両断成らなんだ
か。まだまだ修練が足らぬわ、さらに精進せねば』7つの歳でそれだぜ? 長尾家ってぇのはどんな教育を若にしてたんだかなぁ……
『それはそうと、フウより聞いた。武田の透破衆に難敵が居ると。私は暇を持て余している故、その対策を練って書に記した。
字は親爺殿なら読める、と聞いたので、フウに私の手習いがてら、文字漢籍を学ばせている。余計なことをしたならば、許せ』
『若ぁ〜〜〜〜〜〜』
学が必要な忍者、ってのは限られてるわけでしてね、って言わなくても全て事情を知ってるのが若の小憎らしいところでなあ……。
早くセイを危険な自分の護衛から外し、情報収集や分析に回せ、と迂遠な催促してんだということはもう痛いほど解ってたんだよ。
だがセイ自身が外れるのを嫌がってた。……つーかなぁ……。絶対に出来ネェ仕事を任して、これが出来たら続けさせてやると餌を
ブン投げた。あの糞生意気かつ糞忌々しい、『望月千代女』を何とか出来たら続けさせてやるよと冗談半分でセイに言って置いたらだ、
あろうことか恥も臆面も無くあいつ、若を頼りやがった! ……きったねぇよなあ、いつも女って生き物はよぉ……ええ……?
『飛び抜けて衆に優れた者は、必ず属するその衆に疎まれ憎まれてもいる。……長尾の御家で、私や姉上がそうだったように、な』
『親爺殿、あたしに任せてよ! ……なんか、これまでの話聞くだけでもそいつ……どうしても他人のような気がしなくてさ……』
そうだ。千代女とフウ、いやセイの境遇はそっくりそのままだった。代替わりした千代女の奴はいつも一人働きで『多大な戦果』に
『過大な戦禍』を上げる『特別な忍』だった。セイの奴は息子どもではどうにもならん『化物』相手に、俺の都合がつかないときに
俺の名代で動く『稀代のクノイチ』に成長していた。……おつむの方、っつーか忍びの心得的なモンは若のせいで半人前だったが。
いや、若も懇々切々と古典の例や軒猿の教えをセイに度々話していたんだが、あいつ、真剣に若の顔しか見てなかったからなぁ……。
俺も色々とあいつに諭したんだ、諭したんだよぉ……! なのにあの馬鹿娘と来たら……!
――ツヨシの視界の中の名簿の『北条城太郎影虎』の文字が悔恨の涙で滲む。
おめぇは小人族でちんけな忍びなんだ。若は大和族で立派な侍で、下手するとこの北条家を継ぐかも知れネェ御人なんだぞ! 』
『若は人間の命の価値は同じだ、ってさ。身分だか種族だかは等しく無価値だって、長尾の家に居た頃に寺でお坊様にね……! 』
女の面を殴ったのは、仕事以外でこれが初めてだった。手前の女房や妾(めかけ)にすら手を上げなかった俺が、娘の顔をだぜ?
そりゃおめえなぁ、おめぇの御蔭で、あの女狐、『望月千代女』を透破衆から抜けさせてなんとこっち側に引っ張り込めたのは
大手柄中の大手柄だ。だからって、その埋め合わせの報酬が『若の初穂』を頂きたい、だぜ? 若はまだ9つだぞ9つ! 当の
てめぇは小人族だから、大和族の見た目で行けば若と同じ位か少し上ぐらいには見えるがな、16だ! 16!
『……今しか……今しかないんだよぉ……頼むよ親爺殿ぉ……』
『いいや聞けネェな! もう駄目だ、おめぇを若の警護から外す! これはゴウタ、今の長の方から命令として下して貰う! 』
そうだ。セイの奴、千代女と関わったことで『クノイチ』の真の修行内容を聞きやがったのがその報酬を要求した理由だった。
俺が手元に置いて鍛えたのは殺しと『表の術』だけだ。何にも知らないセイはそいつが当たり前だと今の今まで信じ切っていた。
……さぞかし苛烈なヤツを聞いたに違いない。何せセイはまだ処女、乙女だ。せめて初めては好きな男と、って思い詰めるわなぁ……。
『やだ、やだ、やだぁ! やめてよ親爺殿ぉ! 親爺どのぉ……! 頼む、たのむからぁ…… 』
でも駄目なんだ。若の相手は『特別に居た』んだ。何せ軒猿の衆から突然渡りを付けられ、ご本人様が御自ら俺の前で頭下げて
『御虎の閨房の所作は妾(わらわ)が直々に教える。妾も初めてなので同じ初めて同士。丁度、主の都合も良かろう。――しかと
頼んだぞ』だぜ? 本気の度が違わぁな? 実の弟の命をただただ救うために泣く泣く同じ平氏の末裔である北条家に人質に遣り、
権力を万全にしてから、意に従わぬ家臣団どもを征伐して己に一本化、それからさらに強固な同盟を結ぶためにまた北条家から
『養子にやったはずの自分の弟を当主の己の婿として改めて迎え入れる』完璧な策だ。何せ全ての事情を知ってる北条家には完璧に
利益しか無え条件なんだからよ。――お優しく慈悲深いウチの殿は眉顰めて怒ってたがな。受けたら北条の家の大恥だって剣幕だ。
若が自分でわざわざ通称の城太郎の後の『名』を【影虎】って名乗ったのも、氏康の殿には痛切に、心に沁みてたんだろうな。
『城太郎当人の心を少しは考えたことがあるのか、あの娘は?! 傷付けられた少年の心に、またも新たな深い傷を付けるか! 』
ともあれそのためだけに本来の本家本元の長尾の家や姓まで捨てて、今は零落(おちぶ)れ果てた代々関東管領やってる上杉の姓と
家督と道具・家紋一式を貰った――いや、ありゃあ多分無理矢理に脅し取ったな――ぐらい本気で【血を分けた、同じ母を持つ弟】に
異常なくらいに『懸想』してやがった。
……わざわざ弟に名を譲るためだけに長尾景虎、今は上杉景虎ッてェ、堂々と髪以外、男装して男名乗りを名乗るぐらいにな?
その戦っぷり、勝ちっぷりの見事さから附いた綽名が「越後の龍」と来たもんだ。その御人がセイ、おめぇの歳より二つも下だ。
どだい勝てネェよ。覚悟が違いすぎらぁ……!
――ツヨシの顔が泣き笑いに歪んだ。そいつをちゃあんと話して置けば、あるいはセイの奴も諦めたかも知れんな――。
『……猿(マシラ)の、恨みは無い、とは言わないが、友のため、封魔の里抜けの駄賃代わりにちくと私と戯れて貰うぞ』
『千代女、テメェ、そこ退きやがれ! こいつぁ親子の問題じゃねぇ、封魔一族としての忍びのケジメの問題なんだよ! 』
『私が忍びを続けた挙句に出来た、たった一人の友の夢! この千代女、この一命に代えても必ず果たさせるまで! 』
まっさか里抜けて、一人の普通の女に戻る修行を唐土に渡ってでもやる、なんて根性持ってるとは、流石は俺の娘だったわ。
俺の押さえのためにあの千代女になんと『築いた友情を以って』頼むたぁ、若直伝の謀略、ニンジャ殺しの技の冴えだった。
『てめえ……その面……まだガキじゃねぇか! そんな奴に俺達が今まで散々にやられてたってのか?! 嘘だろ、おい!? 』
『……覆面を剥がれたのはこれで2度目よ。1度目はフウだがな。やるものだな、猿(マシラ)の? 引き際か、さらば! 』
と、見事に二人に封魔の里を抜けられちまった間抜けっぷりを晒した俺は、すぐさま追っ手となって大陸に渡る羽目になった。
千代女はそれ以来逢っていない。どこでどうしているか終ぞ知らないが、まあ、今でも悪運強くきっと生きているに違いない。
……何せこっそり親の俺だけに、セイの行き先を唐土、大陸だ、と書置きを残してくれたぐらいに優しい奴だったのだから、な。
自分の覆面を取った御褒美だ、と面憎い書き方をしやがってたのがカチンと来たが……息子どもには絶対に追うなと頼んで置いた。
敵う訳が無いし、何せ娘のたった一人の忍び、それもクノイチの親友だ。殺すにゃあ忍びネェよ。……こちとらも忍者なんだが、な。
――ツヨシは深い溜息をひとつ長々と吐き、名簿の閲覧を続けて行く。
「登録名マッケイ、盗賊、歳は28、……って、城塞都市の探索者ならそうなるよなあ。産まれたのは若より後でも……」
大陸に渡ったあとに、城塞都市にたどり着き、やっとの思いで見つけたのが『マッケイ』だった。……最初は襲ってきたので
当身食らわして調べてみると……偉く高い素質を備えては居たが『盗賊』だった。一も二も無くすぐさま『盗賊』から『忍者』の
要件を満たす訓練で年齢5歳増加。戒律が中立だったので『盗賊の短刀』を手に入れ、忍者にさせて基本的な忍者の修行を伝手で
城の訓練場の『力場』まで借り、経験を満たすための修行をしてやって、その無茶でマッケイの年齢が普通5歳で済むところの
3倍のおよそ15歳余りが経過した。見つけたときの歳が一桁だったから……歳取ると算定(さんじょう)も上手くいかねえな。
そんな無茶した甲斐があったのはいいんだが、忍者の癖に俺の戒律が『善』になったのが間抜け中の間抜けと言わざるを得ん。
何せ修行中とは言え実の『孫:友好的なニンジャ』と戦うのを何回も見逃したんだからな? いつでも懸かって来いとは言ったが。
修行は年寄の俺も苦しかったが、『孫』の成長を見るのが楽しかった。末っ子で一人娘のセイ生き写しの笑顔が可愛かったのもある。
「次は……登録名チヨ、僧侶……って改竄の後がアリアリだな。名簿の紙の質が違わぁな。上質すぎらぁ……チヨ、ってこたぁ」
自分の知ってる奴は一人しか居ない。奴が居るのだ。この城塞都市に。『望月千代女』、封魔忍軍の総力を挙げても殺せなかった
クノイチの伝説を生んだ、稀代の忍者が。しかし何故僧侶なのか? 遠い記憶からツヨシは知識を引っ張り出す。甲斐信濃の忍軍、
透破衆に戸隠衆、根城は諏訪大社。歩き巫女。男色女色問わずのド助平の、父親追放した武田家当主に、向背定かならぬ、信濃の
小豪族の長で、戸隠の忍者一族の噂も高い真田家……得た知識を組み合わせて生ずる叡智は歳を取れば取るほどに閃き易くなる。
……アイツ、望月千代女がただの忍者と思って舐めて、しゃにむかつシャカリキに掛かっていたから封魔は駄目だったのだ!
「なんてぇこったい、これじゃあただの忍者風情がいくら束(タバ)んなって力押しでやっても敵うわけがネェんだよなあ……」
「頼もう! ……久しいな、猿(マシラ)の? 御主ともあろうものが何故このような下っ端の盗賊の真似をしているのだ? 」
「おめぇこそ、何一丁前に宿の下っ端の端女(はしため)衣装を着こなしてんだ。あのガキが綺麗な顔に為りやがってまあ……」
――噂をすれば影が差す。忘れられない仇敵同士の再会が、今、ここ、盗賊互助組合(ギルド)歓楽街出張所において成就した。
投下終了。
……誰も待ってはいないだろうが待たせてゴメンね! と言わざるを得ない。
マッケイ関連がネックなのよ。こいつら関連でエロやるべきか否かで久しぶりにテキスト見返して悩んだり。
じゃ、皆様、次スレがあればまたいつか。だってあと30KBでリミットだもの。……重ね重ね、各方面にごめんなさい。
お元気で! ――祈る気持ちを忘れずに―― 祝福(カルキ)あらんことを!
814名無しさん@ピンキー2018/09/06(木) 15:29:53.77ID:i1mdCzLr
>>796
あら、お帰りなさい!
ageてなかったから新作投下に気付くの遅れてた
ageておいたから他の人も気付いてくれると思う 声に出して読もう
*(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ*
スレッドが上に来てるから覗いてみたら新作来てるじゃないか
乙っ
817名無しさん@ピンキー2018/09/07(金) 11:45:51.20ID:gQYvStnK
短期間に書き込みしすぎる事で起こる規制にもひっかからず全部投稿できてなりより。
次スレで会いましょう! ――祈る気持ちを忘れずに―― 祝福(カルキ)あらんことを!
最初から読み直して書き込み遅れてごめん
次も待ってる
820名無しさん@ピンキー2018/09/12(水) 16:49:32.05ID:ndmKKhYQ
ジョウって本当の長尾景虎、上杉謙信だったのか
ビジュアルイメージは阿部寛?
821名無しさん@ピンキー2018/09/16(日) 16:06:12.27ID:ygBz00Uq
保管庫管理人さん仕事が早いなぁ
先週の時点で更新されてたw
――盗賊互助組合(ギルド)・城塞都市内・地下秘密調教場・最上階――
勝負は一瞬でついた。いくら『氣』が使える相手でも、体術勝負ならばマッケイの得意中の得意だった。短剣を鞘に仕舞ったまま
戦ったので、ディルマには正体がバレてしまったかも知れないが、マッケイの動揺を誘うためだけに、護衛たちの護衛を遠慮していた
ディルマをひたすら狙ったことは許せなかった。だから今、四肢の関節を外し、護衛の首の気管のみを掴んで持ち上げ地獄の苦しみを
味あわせていた。体をのたうたせ、逃れようとする苦しい息の中、護衛が声を振り絞り、マッケイに向かい憎憎しげに言い放つ。
「……とぼだまの、かだぎぃ! 」
「そうか、僕の顔が見えない、か。……ディルマちゃん、この娘に快癒(マディ)、頼めるかな? ――顔の古傷も含めて、ね」
「うん、マッケイくん! 手を離さずにそのまま押さえてて! 暴れさせると眼や目元あたりの再生の精度が落ちちゃうから! 」
第一の護衛ユリ、第二の護衛スミレがディルマの周囲を守護し警戒しつつ、三人でマッケイと最後の護衛の二人に近寄って来る。
最後の護衛、黄土色の装束を着た、ヒマワリと呼ばれたホビットの少女の覆面を剥いだ時、眼の位置に真一文字に走った刀傷が
マッケイの眼に飛び込んでいた。――その刀傷以外は、自分と良く似た顔をしていた――つまり、腹違いの妹だった。拙いながらも
『氣闘法』を使える才能を持った護衛は、この少女が初めてだった。ツヨシじいちゃんがわざと視覚を奪うことで、獲得させたのだ。
「グゥ……? ヒマの目、見えるようになる? 」
「そうよゲー。貴女自身、ディルマちゃんの治療の腕は体感したでしょう? 」
マッケイの背後では、第三の護衛のチグサと第四の護衛のチカゲが、両手を取り合って固唾を飲んでこちらの様子を見守っていた。
第四の護衛、玄武の黒装束のチカゲは、第三の護衛、朱雀の柿色の装束を着たチグサの妹だった。なんとチグサは妹の前でマッケイに
『泣きの一回』の再戦を求めて来た。
『チカゲ一人だと、明らかに貴方の勝利です。これでは勝負以前の話です。おそらくチカゲ自身はそれに全く納得しないでしょう。
己が勝つ、いいえ、納得するまでやる、と言うのが私達、実の姉妹、チグサとチカゲが共にゴゥ師匠に教えられたことですので』
チグサ曰く『二人で一人』で、装束を着替え、同じ黒装束で挑むことも条件に入れてきた。……呑む必要など全く無かったのだが、
ディルマの懇願やユリの溜息、スミレの説得、チカゲの無言の涙目などの圧力に耐えられなかった。勿論、二人を一蹴し、危なげなく
勝利はした。……要は双子による同時攻撃の連続技だったのだが、他の者の相手ならともかく、マッケイの眼には見分けが付き過ぎた。
姉のチグサの方が若干、一刹那ぐらい全てに於いて動作が早いのだ。これを見切れないなら、疾(と)うにマッケイは迷宮で死んでいる。
『お前達ぃ! やること為すこと全てに於いて根本的に修行が足りないんだよ、修行が! 技の精度を上げろ、精度をさぁ! 』
二人同時に自信満々で攻撃してきたチカゲの頚動脈のみを狙い清(す)ました短剣の一撃で刎ねて出血多量で戦闘不能にさせた、
マッケイが止めるのをまたディルマは敢然と無視し、大治、ディアルマでの治療を行い、ギルド首領たるマッケイ、白虎のユリ、
青龍のスミレ、朱雀のチグサの4人に続く、新たな第五の護衛、玄武のチカゲを獲得した。チカゲの場合も、姉のチグサの時と同様、
ディルマの要らぬ説教が無かったのは大変に有り難かったが、無言でディルマに体をやたら擦り寄せてくるのを見て、別の意味で
マッケイは不安になった。他の護衛達が停めても停めても繰り返し、まるで子犬か子猫を思わせる、尋常では無い懐きっぷりだった。
『ゲー、いえ、チカゲが私以外にこんなに人に馴れるなんて初めて見ました。ゲー、ユリ姉とスミレが睨んでるからその辺で、ね』
『チグサぁ、双子のアンタが言って聞かないんじゃさぁ、ディルマちゃん本人にガツンと言って貰うしかないんじゃないかなぁ? 』
『さすがユリ姉、流石クノイチ。かぁ姉の代わりに自分がスリスリモミモミやるんですねわかります。汚い流石ニンジャ、汚いっ』
『……スゥはさらに汚い。リィ姉よりルゥへの点数稼ぎ狙い、露骨』
マッケイはやたら姦しくなったディルマの逃避行に頭を抱えたくなったのを苦笑とともに思い出していた。誰か、ギルドの他の者達が
断固、速やかな阻止に来ても良さそうなものだったのだが――この護衛のクノイチ達以外、何故か姿を見せない。定期巡回の借金持ちの
カント寺院の坊主ぐらいに出会っても良さそうな時間であり、この騒がしさなのにもかかわらず。きっとディルマの運の為せる業だろう。
ともあれ、大陸中央の国家の古い伝説の四神獣、四神の二つ名を持つニンジャ、いやクノイチ達に信頼と無償の守護を受ける敬虔な僧侶
『四神遣い』が誕生した。ここから無事に生きて帰ることさえ出来れば、姉のシミアの威名たる『灰燼姫』のような、トレボーの城塞都市に
おける数々の生ける伝説達の仲間入りは堅いはずだ。
「ゴゥ師匠、ホント信じられないえっぐい無茶な事するなあ……。ヒマワリの視覚を無理矢理に奪って気闘法を習得させるだなんて」
「羨ましいなら羨ましいって素直にそう言えば? ユリにゃ根気が要る『氣』の修行は出来ネェ、って言い切られて修行即やめたくせに」
「スミレ、あんたあとで正座(アンタ、シュリョウニ、アタシノシュギョウギライヲ、ココデバラス?! ニンジャタル、ココロガマエガゼンゼンナッテナイッテ、アトデオコラレルノ、アタシジャナイッ!!) 」
――第一の護衛ユリ、第二の護衛スミレに左右から押さえ込まれ、マッケイに首を掴まれ強制的に床に寝かされたヒマワリにディルマが
近づき、その目元に手を翳(かざ)すと、眩い暖かな緑光が溢れ出す。快癒、マディがヒマワリの引き攣れた古傷にもすぐに効果を顕した。
最後の護衛たる娘の顔の、真一文字に深く刻まれた無惨極まりない傷痕が無くなり、両瞼が開き、つぶらな瞳が天井のランプの光を反射し、
煌く。
「……とお、たま? 」
「僕の顔は、忌々しいがよく似ているからね。娘のお前が間違えるのも無理は無い。僕がアイツの息子だってのも知らなかった、か」
最後の護衛、ヒマワリが両手を伸ばし、マッケイの顔を触ってくるが、明らかに『殺氣』は無いのでヒマワリの為すがままにさせた。
何故、ツヨシ自らがディルマを連れ込んだ盗賊どもを始末しなかったのか? ――マッケイに対する忍者の最終試験と判断すべきだった。
己の敵を、明らかに懐柔出来ないだろう者をどう扱うか? そのためだけに、この娘、ヒマワリの視覚を奪い、別格として訓練させた。
だが、ツヨシは知らずにいたのだ。……前首領がいつも変装して己と逢っていたことに。……いや、気づいていて『実の娘』を預かった。
マッケイとは『別口』の『正式な人質』として、だ。何せツヨシじいちゃん――いや、エル・ゴゥのやること全てには無駄な事が一切無い。
その正体が、戦乱の東方の忍者だったと聞けばむしろ残念でも無く当然だった。無駄な事が即、死に繋がる時代で生き残ったのだから。
「にぃ……たん? 」
――東方の戦乱の酷さは、シミアとジョウとの3人パーティ時代の時に、ジョウがその物語を語る技術の一本のみで、広場や酒場で
飯が食えるのではないかとばかりに面白可笑しく、劇的に語ってくれた。子が親を殺し、母が娘を殺し、親が息子を殺し、孫が祖父を
殺し、兄弟姉妹が一族郎党を巻き込み互いに殺し合う。ただ『家』や『血族』の繁栄や存続のためだけに。尽くされる無数の権謀術数、
死してもなお守られた誓約、何の見返りも無い、正義のための、名も無き者たちの尊い献身――。聞き惚れて探索が進まず、止むを得ず
早々にギルガメッシュの酒場に帰って来て続きをシミアと二人でわくわくして聞いていると、他の聴衆をあれよあれよと増やしてしまい、
七日七晩ぐらい無駄に物語を聞くのに費やしてしまったこともある。ジョウの語る物語の話題の豊富さと来たら、下手をしたら千夜一夜を
費やしても終わらないだろう。一番マッケイの心に残ったのは、あるヒノモトの北の国の大名に生まれた姉弟の『綾と虎』の物語だった。
『ヒノモトを出て大陸に渡る決意をした弟の『虎』は、たった一人の同腹の姉『綾』への決別の手紙と共に、自筆の、秘策の巻物を
添えて贈ったのだ。『これが姉上に贈るそれがし……いや、『御虎』の最後のヒノモトの総国獲りの極意『虎の巻』に御座る』と――
『虎』が人質に送られ、自ら刺客を撃退し続け、ヒノモト諸国を流浪し、遠く琉球の港に行き着いてもなお姉に書き贈り続けていた
戦略書はおよそ『天』の巻五十巻、『地』の巻五十巻、『竜』の巻五十巻の百と五十巻に亘る。ヒノモトの統一はその最後の巻物、
『虎』の巻の一巻と、姉への決別の手紙でようやく完成したのだ……。各地の9名の有力大名による、入れ札で選出された盟主の
3年交代の回り持ちの連合統治でな? そして戦乱の世は終わった……と聞いた。大陸に渡った俺は後の事は全くとんと知らんが――
って、弟の『虎』は全く報われないだろうがって? そんな泣きそうな顔するなよシミア、――いいんだ。もう終わった『物語』だ。
『虎』はヒノモトに平和が訪れ、民の皆の顔に再び笑顔が戻った事で充分、心が満たされたろうさ――。おい皆、何だそのしけた顔は?
俺はジョウだからな! 『灰燼姫』の相棒のサムライ、ただの東方人のジョウだぞ? ――今のは飽くまで俺の想像だ、想像! 』
――確かあの時は、シミアが辛そうだったからかな? ジョウのアレが静かに語られる時は確実に、シミアの『女の月のモノ』が始まる
周期だった。あの時のシミアは暗殺避けも兼ねてか、暇さえあれば毎朝毎日毎晩迷宮に通い続けて、ただただ闘い続け、玄室の怪物どもを
無闇矢鱈に虱潰しに駆逐し続け、一向に探索行を休もうとしなかったからなあ……。全く、なぁんであんなに熱心だったのかねぇ……?
ルミアンやカイやディルマちゃんの三姉妹がここに来てからは、渋々、定期的に休みを取る様にはなったんだけどさ。……僕の妹、か。
こいつが。不思議な気分だ。ツヨシじいちゃんの時と違って、なんかこう、なあ……実感が無いと言うか、なあ……。放たれる『氣』は
僕と同じなんだが。
「そうなるかな。母親は違うだろうけれど、お前の放つ氣が――」
マッケイの脳は突然稲妻に打たれた。そうだ。実はこの娘、最後の護衛、ヒマワリに逢う前から強い『殺氣』が読めていた。ならば、
『氣』を習得する前の自分はどうだったのか? シミアやジョウに対する無意識下の『殺氣』を隠し通せていたのか? ――答えは否。
最初からバレていたのだ。特にジョウには。ならば何故、暗殺者たる自分、マッケイに『氣』を操る術を懇切丁寧に教えてくれたのか?
何故、今の今までこんな底抜けに間抜けな、簡単な事に己自身は全く気づかなかったのか! 当時の己の無知無力蒙昧さ、恥ずかしさ、
情けなさ、ジョウの懐の広さ、寛大さへの感謝、己への言い知れぬ憎しみなどが綯(な)い交ぜになり、マッケイの眼から涙が自然と
溢れてくる。
「にぃたん、にぃたん、にぃたぁぁんっ……! 」
その涙を最後の護衛、異母妹のヒマワリは誤解したのか、全快為った大きな眼から涙を流し抱きついてくる。自分に似ている、と言う
ことは前首領にも似ている、と言うことでもあるのでマッケイは反射的にブン殴りたい衝動に駆られたが、あわてて胸の内で押し殺す。
自分はあの『悪の戒律と見紛うばかりに己の欲求・衝動に忠実過ぎる』シミアとは違うのだ。その場の空気を読むコツはジョウに学んだ。
周囲の人間、居並ぶ護衛たちや、特にディルマの寄せる『期待』を絶対に裏切ってはならない。生まれた信頼関係を無に帰しては為らぬ!
――もしここでブン殴ったら台無しは必至だ――特にディルマは、もう泣いて生き別れの兄妹の『再会』を喜んでいるのだから――
しかし、ヒマワリの手がマッケイの着衣のベルトを外して下袴と下着を下ろし、男根を露出させた時点でマッケイはついに胸の衝動を
軽い拳骨としてヒマワリの頭に一発のみ具現化させた。護衛のクノイチたちがその破格の大きさに瞳と口を丸くしたり真っ赤になったり
下を向いたり息を呑んだり口笛を吹いたりと五種五様の反応をする中、ディルマだけは若干照れて少し早口になりながらも、マッケイに
説教するのを忘れなかった。マッケイくんはヒマワリさんのお兄ちゃんなんだから、妹にはもっともっとやさしくしないと絶対駄目だよ、
やっと逢えたんだから、と。
――出口は近い。絶対に生きて帰ってやる。マッケイは飽くまでも気を抜かず、闘いに備えていた。
もうひとつ書いたの有るんだが……23KB分だし、今度こそ次スレだね。あと17KBだし。それではまたね!
――祈る気持ちを忘れずに―― 祝福(カルキ)あらんことを!
829名無しさん@ピンキー2018/10/03(水) 14:58:46.52ID:0nmnE6tL
乙
832名無しさん@ピンキー2018/10/06(土) 13:17:30.17ID:bIoKdozp
>>828
次スレ立たないとエロい続きが読めないってことか んじゃ最新話を読ませていただいたお礼の言葉を
ありがとうございました!
835名無しさん@ピンキー2018/10/09(火) 13:06:29.19ID:WCKVlP2W
ニンジャ関連充実しすぎ
>>706-749 ◆pT3tKNJdzbPc様
始まりのニンジャ〜第四話〜が続くのままになってますけど、
もう>>-748まで保管しちゃっていいよね?いいよね? >>836
ええ、それでもいいですけど、なぜに>759-763が入ってないのでせうか?
続きは次スレに投下するつもりだけど、5話ではなく4話の続きにしたいのであります……
しかしまだ投下する人がいるのは嬉しい。個人的な事情で投下できなかったけれど、始まりのニンジャはまだ続きます。
未練たらたらではありますが、どうかお許しのほどを…… >>837
次スレも近いという事で…了承どもです。
まぁ前スレが消えて見れなくなるワケではありませんが、一応。
>>759-763については質問の安価ミスです、お騒がせしました。
SSに問題はなく保管対象となっております。
もちろん上記を含め4話として認識してます。この辺は以前からTOPページに用地確保してある通り。
では近日中に更新作業を行いますね。 >>837
始まりのニンジャの続きずっと待っているので楽しみです! >>837
生存報告ありがとうございます
次スレでついにヌイの裸が見られるんですね
>>838
保管庫の管理人様
いつも作品の保管ありがとうございます
おかげで読み直す時に重宝しています
「では、こちらへどうぞ」
僧衣を纏った男は重厚な木造りのドアを開くと、ドアの前で待っていた数人の冒険者たちを中へと導いた。
広く薄暗い部屋には大型の棚が整然と並び、そこには布にくるまれた人間くらいの大きさの物体が幾つも収まっている。
僧衣の男は冒険者たちを背後に従えながら部屋の中を進み、やがてある棚の前で止まった。
「ディキンズ=ラウ、24歳、死亡預かり5月5日、これで間違いないでしょうか?」
棚に載っていた物体に付けられていた札を読み上げ、僧衣の男が確認を求めると
冒険者たちは、ああ、間違いないと答えた。
棚に収められていた物体は冒険者の遺体であった。
冒険者たちはさっそくディキンズの遺体を用意した担架に載せると、2人ががりで部屋の外とへ運び出す。
通路を進み、着いた行き止まりのドアを開けて外に出ると、そこは大きな建物の裏であった。
その建物の名はカント寺院。
カドルト神を崇め、カドルト神の名のもとに奇跡と癒やしをもたらす聖なる場所である。
「こいつが世話になったな、ありかとよ」
「いえ、大したことではありません。あなた方にカドルトの御加護があらんことを」
礼を述べ、去りゆく冒険者の一行を僧衣の男は労(ねぎら)いながら笑顔で見送った。
だが……
(ケチな背教者どもめ!全員カドルトに見放されて地獄に落ちろ!)
温厚な表情の裏で、彼は冒険者たちを罵っていた。
近頃、蘇生魔法を使えるようになった冒険者が小遣い稼ぎに他パーティーの死者の蘇生を請け負っているという。
カント寺院より安いとかで口伝てで利用する冒険者が後を絶たず、先ほど仲間の遺体を引き取った冒険者たちも
おそらく安さにつられてその冒険者に頼むつもりなのだろう。
しかし、冒険者の蘇生魔法の成功率はカント寺院に比べて低く不安定である。
蘇生に失敗した者は少なからずいるだろう。そして何より許し難いのはカント寺院の領分を侵したことにある。
神を冒涜する不届き者は裁きを下さねばならない。
踵を返し、寺院に入る僧衣の男の顔に表情は無く、その胸の内は静かな怒りでみなぎっていた。
町から離れたある森の中。
そこには猟師の休息に使われる小屋があり、その中に先ほど仲間の遺体を引き取った
冒険者の一行と、プリーストの法衣を纏った一人の女がいた。
膝を着いた女は、床に横たえた遺体に向かって何やら呟いていたが、やがて遺体に手を当て念を込めて叫んだ。
‐ささやき‐いのり‐えいしょう‐ねんじろ!‐
女が触れた手から遺体に光が流れ込み、見えない力が命無き骸を震わせる。そして……
「ぁ…」
「やった、目を覚ましたぞ!」「おいディキンズ、俺たちがわかるか!」
「すまないな、ずいぶん待たせてよ」「また一緒に冒険しようぜ!」
冒険者たちは蘇った仲間に次々と歓喜の声をかける。
失敗しても責任はとらない、その場合報酬は受け取らないとの条件で
このプリーストの女は仲間の蘇生を引き受け、彼女は見事依頼を果たした。
「ほらよ、約束の金だ」
「どうも」
女は差し出された金袋を受け取ると、中身を確認した。
少なくない額であったが、カント寺院に頼んだら数倍の額の寄付を要求されるのだ。
坊主どもの強欲さには辟易するが、おかげでこんな副業ができるわけで、しばらくは稼げそうだと
女プリーストはほくそ笑んだ。
「なぁ、あんた《マディ》使えるか?できたらかけてほしいんだが…」
「治癒呪文は別料金よ。ツケはきかないからね」
ディキンズの頼みに女プリーストがつれない対応で返した、その時である。
バァーン!!!!
「な、何!?」
「なんだいったい!?」
小屋のドアが突然蹴破られ、そして怪しげな集団が中に入ってきた。
頭をすっぽり覆う白い頭巾は目だけを穴から覗かせ、その身なりは僧侶の法衣。
各々がその手にメイスを握っていた。
「だ、誰だお前ら!」
「《バディアル》」
何者かたずねた冒険者への返答は攻撃呪文、その標的は蘇生したばかりのディキンズだった。
「ギャアアアア!!」
「ディキンズ!!」
「そんな…!」
死から蘇ったばかりのディキンズは再び死体に戻った。
冒険者や女プリーストが狼狽える中、白頭巾集団は更なる攻撃を仕掛けてきた。
「《バディ》」「《バディ》」「《バディ》」
「《バディ》」「《バディ》」「《バディ》」
「《バディ》」「《バディ》」「《バディ》」
「ぐッ!?」「が…ッ」「ッッ…!」「……」「い、ぃゃ…」
一斉に放たれた死の呪文の前に、冒険者たちが、女プリーストが、次々と命を落としていく。
そして呪文が止んだとき、生きているのは白頭巾の集団だけだった。
彼らは冒険者たちと女プリーストの死体を担ぐと、速やかにその場を後にしたのだった。
‐ささやき‐いのり‐えいしょう‐ねんじろ!‐
「ぅぅ……」
「背教者が目を覚ますぞ」
「神を冒涜した報い、存分に味わわせてやる」
「ああ、女に生まれたことを呪うくらいにな」
地下室と思しき石造りの部屋の中、白頭巾の集団が輪になって何かを取り囲んでいる。
それは先ほど殺した女プリーストだった。
彼女は蘇生呪文によって生き返った。が……
「え……な、なに!? いやぁ!!」
目を覚ました女プリーストは自分が全裸であることに気づいた。
そして白頭巾集団に囲まれてると気づくや、すぐに両手両腕で胸や秘所を隠した。
もっとも、蘇生前に着衣を剥がされ裸身を隈無く視姦されてたので、あまり意味のない行為だったが。
異常な状況に怯え、羞恥に身を竦ませる女プリーストの目前で、白頭巾が次々脱ぎ捨てられる。
正体を現した集団の面々を目の当たりし、女プリーストは驚愕した。
それは冒険者なら誰もが必ず知っている存在。
なんと白頭巾集団の正体はカント寺院に仕える司祭と僧侶たちだったのだ。
「な…!なんで…なんで貴方たちが…なんでこんなことを!」
状況が理解できず戸惑う女プリーストにカント寺院の司祭が告げる。
「オマエは大罪を犯した。これはその報いだ」
「大罪!?いったい何のこと!?」
司祭の発した大罪という言葉に思わず声を荒げる女プリースト。
そこへ僧侶の一人が彼女に告げる
「オマエは金のために人の命を利用した。私欲で命を弄んだ罪は重い」
「そしてヤツらは安いというだけでオマエの罪に加担した。命の値打ちを軽んじるヤツらに生きる価値などない」
感情の無い重く低い声が淡々と告げる。
「さあ始めよう。この罪深い女に相応しい罰を与えるのだ」
「い、いや!!やめ、むぐッ!?」
僧侶たちはにじり寄ると、女プリーストの手足を押さえつけ、その首に首輪を嵌めた。
「?! !! !!」
「それは【沈黙の首輪】。《モンティノ》の魔法が込められている。
オマエはもう呪文はおろか叫ぶことも話すこともできない」
「では掲げよ。一番手は私からだ」
(嫌あああ!!止めてええええ!!)
首輪の魔法で声を封じられた女プリーストの肢体を僧侶たちが持ち上げる。
僧侶たちの手が抵抗する女プリーストの両腕両脚を引き伸ばし、足を開かせた。
そして一番手を名乗った司祭が女プリーストの両脚の間に入り、自分の股間から
勃起したペニスを取り出した。
(!!───)
天を指すように反り立ち、たくましくみなぎった肉の剣を目の当たりにした
女プリーストの目が恐怖に見開き、揺れる。
「覚悟しろ背教者。犯した罪をとくと味わえ」
髪と同じ色合いの柔草に飾られた、女プリーストの恥丘の下にペニスの切っ先が突きつけられる。
(ああ、いや、お願い、やめて、やめてやめてやめてやめてや……───ッッ!!)
ずっぶうううっ!!
女プリーストの膣肉を、肉の剣が割いて貫く。
司祭が打ちつけると、切っ先が最奥の子宮口に突き刺さった。
「カハッッ!!」
衝撃に内臓を押され、女プリーストが息を吐く。
たまらず仰け反った上半身で乳房が跳ね、僧侶たちに掴まれた足の先がビクビク振れた。
女プリーストを貫いた司祭は両手で彼女の太ももを抱えると、激しく腰を使い始めた。
(?!━━━━ッッ!!!!)
女プリーストが、声の無い絶叫を上げた。
ドチュッ!ドチュッ!!ドチュッッ!!
石造りの部屋に膣肉を穿つ音が響く。
女プリーストの秘所を貫いたペニスは膣口を裂き、肉の幹が前後するたびに、赤い滴りが飛び散る。
(ッッ━━!!ッッ━━!!)
僧侶たちに拘束された肢体が苦痛にのたうち、呻吟に振れる頭が髪を振り乱す。
規格外の巨根に貫かれ、いたわりも快楽もない抽送に責められ、女プリーストは今まさに地獄の中にいた。
そんな彼女を眺める僧侶たちの、表情が愉悦に歪む。
神を冒涜し、カント寺院の領分を侵した罪人の苦しみは彼らにとって至上の喜びである。
犯されている女プリーストを眺めながら、自分の順番がきたらどう責めてやろうか、僧侶たちは
おぞましき妄想を脳裏に巡らせるのだった。
ズンズン!!ズンズン!!ズンズン!!
女プリーストを犯しているペニスの、抽送のピッチが早くなる。
それは“その時”が近いという予兆だった。そして───
どくっ!どぷどぷ、どばぁっっ!!
(ッッ〜〜〜!!!!)
膣奥に深く刺さった瞬間、ペニスは脈打ち、大量の精液を女プリーストの中にぶちまけた。
どく…どく…どくっ……
(ぁ…ぁぁ…)
胎内に射精を受ける、女プリーストの表情が悲嘆に歪む。
新たな命が宿るべき聖なる場所を汚され蹂躙される、その残酷な現実が彼女の心を打ちのめしてゆく。
やがて司祭は精を出しきると、女プリーストからペニスを引き抜いた。
開ききった膣口から朱の混じった白濁液が逆流し、床にこぼれ落ちる。
そして女プリーストを犯していた司祭が下がり、僧侶の一人が彼女の前に立った。
「下ろせ」
その僧侶が命じると、女プリーストの手足を持っていた僧侶たちが彼女を床に下ろした。
僧侶は勃起したペニスを取り出し、女プリーストの秘所にあてがうと司祭と同じく彼女を犯し始める。
「ふっ、ふっ、ふっ、」
息を荒げながら腰を使う僧侶。
彼は女プリーストの乳房に手を伸ばすと、それを鷲掴みにしグイグイ揉みしだく。
女プリーストの痛みを訴える叫びは首輪の魔法にかき消され、腰を使う僧侶の荒い息遣いと
肉が擦れる抽送の音だけが石造りの地下室に響くのだった。
(…………)
最初の陵辱からどれくらい経っただろうか。
女プリーストの口を犯していた僧侶はウウッ、と呻くと彼女の顔に精液をぶちまけた。
顔中が白濁に塗れるが、女プリーストは虚ろな眼差しのまま何の反応もしなかった。
僧侶たちに弄ばれた彼女の肢体は、傷とアザと白濁に汚され、だらしなく開いた口と
膣口、肛門からは注がれた精液がタラタラとこぼれていた。
「全員済ませました」
「では清めの儀式を行う。“アレ”を…」
「どうぞ…」
女プリーストのぼやけた視界に僧侶が司祭に杖のようなものを渡している姿が映る。
もし思考が働いていたなら、それは【炎の杖】と呼ばれるアイテムだと気づいていただろう。
だが、僧侶たちによって身も心も蹂躙され、汚された彼女はただ息をしているだけの肉人形と成り果てていた。
僧侶たちが女プリーストの両脚を開く。
さらけ出された秘所の膣口は精液を垂れ流しながら痛々しく開いていた。
司祭は炎の杖を握りしめると、飾りのついた先端を女プリーストの膣口にあてがい、グッと中に押し込んだ。
(ッッ!!)
杖は最奥に当たって止まり、圧迫された子宮からこぼれた精液が杖を汚した。
「生命を欲望で弄び神を冒涜した貴様の罪。聖なる炎で清めてやろう」
司祭は厳かな声で女プリーストにそう告げると、呪文の名を唱えた。
「《マハリト》」
(ッッ━━??!!)
杖の魔法が女プリーストの中で解放される。
《マハリト》は魔術師呪文の一つで、炎によって集団を攻撃する呪文である。
しかし威力はそこそこで、一度くらいではこの女プリーストは殺せない。
ただしそれは普通の状況において、である。
杖から放たれた炎は広がることなく女プリーストの体内に閉じ込められた。
密閉された空間で圧縮された炎は通常を越えた高熱を宿し、周囲を灼いていく。
(あっ、あっ、あああ)
子宮が、膣が、内臓が、灼熱に溶けてゆく。
驚愕する女プリーストの目前で腹がたちまち大きく膨れ上がり、そして───
ボォォ━━ン!!!!
破裂した腹部から炎が広がり、女プリーストの全身を包んだ。
炎の中で、のたうちもがきながら女プリーストが叫び訴える。
どうして、どうして。私はただ少しお金が欲しかっただけなのに。
私は他の冒険者たちに少し良いことをしたかっただけなのに。どうして、どうして───
間もなく女プリーストは息絶え、業火の中でその身体は黒く焼け焦げた骸になっていく。
やがて炎が収まると、そこには真っ黒な炭のような女プリーストの遺体が残った。
女プリーストに嵌められた首輪は焼けて壊れていた。
「首輪の予備はまだあります」
「そうか」
話しかけた僧侶に応えると、司祭は女プリーストの遺体の前に進み、身体を屈めた。そして、、、
‐ささやき − いのり − えいしょう − ねんじろ!‐
司祭の手から、生命の光が女プリーストの遺体に流れ込む。
黒こげの身体が震え、酷く損傷した部分が再生してゆく。
弾けた内臓が納まり、焼けた肉がピンク色に変わり、裂けた皮膚がたちまちふさがり、十秒も経たないうちに
無惨な遺体は命ある元の肉体に戻ったのだった。
「え…いったいどうして…?」
困惑する女プリーストを僧侶たちが押さえつけ、新しい【沈黙の首輪】を嵌めた。
「!? !! !!」
再び声を奪われ怯え戦慄く女プリーストに司祭が言い放つ。
「オマエの償いはまだ終わっていない。我々がその罪を清めてやるのだ、何度でも何度でも」
ガラガラと車輪の音を立てて、様々な道具を載せた脚付きトレイが司祭のそばに置かれる。
司祭はトレイに手を伸ばすと、いくつもの小さな穴の開いた金属製の棒のようなものを取った。
そして棒の端のスイッチを押すと、棒の穴から一斉に針が飛び出してきた。
「さて。今度は違う責めでいこうか」
再びスイッチを押すと棒に生えた針は引っ込んだ。
僧侶たちが女プリーストの股を広げ、秘所を剥き出しにする。
(ま、まさか……い、いやあ…!)
司祭の持っている棒が女プリーストの中にグイグイねじ込まれる。
司祭は更に、膣だけでなく肛門にも同様の棒をねじ込んだ。
「さあ罪深き女よ。その罪の報いを受けるがいい」
司祭の手が、2つの棒のスイッチを押した。
(ッッッ━━━!!!!)
女プリーストの声無き絶叫が上がる。
彼女の地獄はまだ始まったばかりだった────
数日後、ディキンズとその仲間たちはダンジョンの深層で全滅が確認された。
遺体は徹底的に荒らされ、状態は“ロスト”と判断、彼らは埋葬された。
そしてあるパーティーの女プリーストが姿を消した。
彼女がカント寺院の真似事をしていたことを冒険者たちは知っていた。
請け負った蘇生に失敗して恨みを買ったか、それとも大金を手にして冒険者稼業をやめたか。
真実を知らない冒険者たちは適当な想像を語って、勝手に自分を納得させた。
カント寺院の凶行に思い至る者はなく、女プリーストの凄惨な末路は永遠に知られることはない。
そうして冒険者たちの日常はいつもと変わることなく続いてゆくのだ。
ドンドン!!
荒々しいノックを鳴らしカント寺院に冒険者たちが入ってくる。
それを迎えるのは司祭と僧侶たち。
彼らは温厚な笑みを浮かべ、冒険者たちに話しかけた。
「ようこそカント寺院へ。あなた方にカドルトの癒しと救いがあらんことを!」
(終)
救いのない酷い話を落としてなんですが、次スレではがんばって純愛ラブラブな話を書こうと思います!
850名無しさん@ピンキー2018/12/06(木) 22:09:17.88ID:eyz9wC69
乙です
注意書き書いた方がいいですね
お話お疲れ様でした
そろそろ次スレ作っても大丈夫かな?
319 ◆aWUmNkLeiAさんの話の続きが見たいなぁ・・・
次スレプリーズ!
そもそもwizの世界は皆オリジナルの主人公ではないかと
だいたい主人公以外は全員異性のパーティのようだがw
あれ?主人公設定のキャラ以外はみんな女設定じゃないの?
主人公設定じゃないのに男設定のキャラはモテモテの主人公を指をくわえて見てるだけか
主人公にパーティーのメンバーを寝取られるためにいるんだよね
板自体が限界集落みたいなもん
昔、友の会であっただろ
デーモンロードがあの小部屋で首長くして冒険者待ってるの
レスを待つのはあれと一緒だよ
わかるw
ファミコン版Vでニルダの杖ゲットしてクリアだと思った連中もいただろう。
自分はテレポーターの罠で隠し通路に入って、その先で出くわしたw
にしても、始まりのニンジャが投下された後はレス早いね、そんな気がする
859名無しさん@ピンキー2018/12/15(土) 11:14:22.47ID:m9862iV0
自演だろ
あけおめこ!なかなか次スレ立たないね。
>>838
遅ればせながら保管庫の更新ありがとうございます!
しかし……カテゴリーが死姦だけとは……和姦も輪姦も夢オチもありますぞい(涙)
*** ***
「ははあ、そのようなことが…」
「なるほど、それは物騒ですな…」
さて、ケインが絶体絶命の状況にあったそのころ、ダイジロウとヤマジは
冒険者たちと酒を酌み交わしながら雑談に興じていた。
冒険者にとってはお互いを労う憩いの時間であるが、ダイジロウとヤマジにはもう一つの目的があった。
それは冒険者との会話を通じての情報収集である。
忍者討伐において先んずるはその探索なのだが、忍者はかつて呼ばれていた「忍びの者」の名のとおり
潜伏に長けており、広大な西方世界で彼らを探し出すのは極めて困難であった。
いくら足を使ったところで、探索できる範囲と時間と、それに費やす路銀には限りがあるのだ。
そこで助けとなるのが冒険者たちからもたらされる情報である。
西方の冒険者たちは忍者を知らないが、各地を回ることで様々な情報を知っている。
その情報を聞き出し、整理し、分析と推測を重ねることで、忍者たちの動向をある程度
探るのが情報収集の目的である。
それはこのような酒席の場であったり、荷馬車での相乗りであったり、色町での噂であったり。
当然、西方の言葉や文字に通じてなければならず、さらには会話力も要求されるため、情報収集には
ダイジロウやヤマジ、生前のイナミに場合によってはヌイも携わっていた。
ただしサムライ父子は除く。
そして集められた情報を整理、吟味し分析するのはヤマジの役目だった。
ヤマジは熟練の僧侶であるというだけでなく、世俗に通し情報を読むことにも長けており、ダイジロウ一行が
旅を続けてこられたのもヤマジの助けに依るところが極めて大きかった。
もっとも、イナミの蘇生に失敗したのは彼の汚点になってしまったが。
「それは本当か!?」
酒宴の最中、ある冒険者の話にヤマジが驚きの声を上げた。
「その話し、くわしく聞かせてもらえないか」
「あ、ああ、」
ダイジロウに催促され、その冒険者が語ったのは以下の通りである。
西方のとある領内にて、旅人や行商人が襲われる事件が相次いだ。
被害者は皆殺しにされ、証拠も残らなかったため襲撃者の正体は皆目つかめなかった。
増していく被害に領主は一計を案じ、罠を張った。そして襲撃者を捕らえることに成功したという。
襲撃者はみな黒ずくめの奇妙な衣装を纏い、奇妙なナイフを所持していたという。
「で、その捕まったやつらはどうなった?」
「さあね。他の冒険者から又聞きしただけだからくわしくは知らないな」
「何はともあれ物騒な連中が捕まってよかったぜ」
「ああ、まったくだ」
「………」
謎の襲撃者が退治されたことに冒険者たちは一様に安堵していたが、ダイジロウとヤマジはそうもいかなかった。
さっきの冒険者が語った襲撃者の容姿は西方の人間が認識する忍者の姿そのものだ。
そして彼らは捕らえられた。正確には殺されて死体となったと言うべきか。
当然死体は検分され、尋問のために蘇生された者もいるはずである。
これがもしレツドウ配下の忍者だとしたら、それがどのような影響を及ぼすのか。
西方にはダイジロウ一行だけでなく、他にも幾つもの忍者討伐隊が動いている。
彼らはヒノモトのサムライであるが、西方から見れば東方から来たよそ者でしかない。
そこに忍者かサムライかの区別はなく、レツドウ配下の忍者たちの悪行の疑いをかけられ
西方中から追われることになったら……
ダイジロウの脳裏に、出発前ケインとのやりとりで語ったことが思い浮かぶ。
そしてヤマジは確信していた。これはレツドウの企みの内であると。
((───厄介なことになったな……))
「どうした二人とも?急に黙りこくって?」
「あ…!」
「おっとすまんすまん、しばらく顔をみない弟のことを考えていたわい」
二人の様子を怪訝に思った冒険者に話しかけられ、ダイジロウは我に返り、ヤマジがその場を取り繕う。
ダイジロウとヤマジは再び冒険者たちの談笑の輪に加わったが、笑顔とは裏腹に
その心中は決して穏やかではなかった。
*** ***
夏の夜空にほのかな輝きを宿した月が浮かぶ。
その月明かりの下、ケインは一人の少女と対峙していた。
彼女の名はヌイ。ダイジロウ一行に付き従い、彼らの身の回りの世話や雑用を行うのが彼女の役目である。
しかしその正体はニンジャであり、唯一正体を知っている僧侶のヤマジとは主従のような関係らしい。
どうも彼女はケインが気に入らないらしく、一度殺されかけたが、ヤマジのおかげで命拾いした。
そして彼女は同じニンジャであるミオ?に特別な感情を抱いているらしい。
そして今、彼女は本来のニンジャとしての姿でケインの前にいた。
(コイツは黒ずくめか…)
これがヌイの姿を見たケインの第一印象である。
全裸でもなければ長い薄布で裸身を隠しているわけでもない。
黒ずくめと言えば黒ずくめだ。しかし……
最初に目に入ったのは首もとのマフラーだった。
紫色で大きめのマフラーは引き上げれば目元まで隠れそうである。
そしてその下は身体にぴったりフィットした軽装というべきなのだろうか。
袖のない両腕は肩から素肌を晒し、両手に手袋をしている。
黒い布らしき何かを身体中に巻きつけ、下半身にフィットした薄手の履き物は
太ももまで覆い、膝からブーツまでの間は素肌だった。
(あいつが裸なのは趣味なのか?)
同じ女ニンジャでもミオとは違うな、などと考えていたケインにヌイが話を切り出した。
「単刀直入に言います。今すぐ私たちの前から消えてください」
(………)
本当に単刀直入である。
このメスガキは今日入ったばかりのパーティーから出ていけと言っている。
相手や周りの心情も都合も考えない一方的な物言いは、ミオに似てるなとケインは思う。
もちろん言いなりになるつもりはない。ケインの唇が動き、声のない言葉を発した。
『できるわけねえだろクソガキ。それともオマエに追い出されたってミオ様に言ってやろうか?』
「!!」
ケインが言い終わる寸前、無表情だったヌイの顔が動揺に強張った。
まるでケインにマズいことを言われたかのように。
『ニンジャなら俺がなに言ってるかわかるだろ?
出てってほしいならまずミオ様に話しをつけろって…』
「黙りなさい!!」
怒声とともにヌイの放った蹴りが、ケインを後方へ吹っ飛ばした。
蹴られた瞬間ケインは後ろに飛んだため、ある程度威力は落ちたが、それでも蹴りのダメージは強烈だった。
そしてケインは自分のある予想が正しかったと確信した。
(コイツも唇で相手が話していることがわかるんだ……)
痛みに堪えながら起きようとするケインにヌイが言う。
「ケイン、やはりアナタには消えてもらいます。これも任務ですから」
奇妙なナイフを逆手に握って構えるヌイ。
淡々と告げながらも、その声色からは明らかに怒りが感じられた。
ヤマジもダイジロウもサムライ父子すらいないこの状況はヌイにとって有利であり、ケインを利する要素はどこにもない。
それでもケインは顔を上げると、臆することなく声無き言葉を発した。
『なにが任務だ見え透いたウソ言ってんじゃねえよ!この裏切り者!恥知らず!』
「なんですって…!」
ケインの罵倒に、ヌイの表情が険しくなる。
「私が裏切り者とはどういうことですか……しかも恥知らずとか、そんなに死にたいのですかケイン」
『本当のことだろ。オマエはミオ様やヤマジのおっさんを裏切り、隠れて俺を始末して
何食わぬ顔でダイジロウのところに戻るつもりだろうが。これが裏切り者で恥知らずじゃなくてなんなんだ?』
「……忍者の何たるかを知らない下郎が知ったふうなことを…!」
『ニンジャの何たるかなんて知るかよ。でもな、もし俺に何かあったら俺の女が黙っちゃいないぜ?』
「は…? 何故アナタの女が?」
ヌイは武器を構えたまま嘲りを込めた口調で聞き返す。
「馬鹿馬鹿しいですね……冒険者くずれの情婦になにができるんですか、、、」
『俺にダイジロウのことや読唇術について教えてくれたのは俺の女なんだがな』
「なっ…!?」
『さらに言うとな、俺にダイジロウの仲間になれと頼んできたのもヤマジ様に根回ししたのも俺の女だよ』
「!!……」
ケインの話す内容に、ヌイは絶句したまま固まってしまった。
ケインの言うとおりだとしたら、ケインの女に該当する人物は一人しかいない。
だがそれはヌイにとって決して認めたくない、認められない、認めてはいけないものだった。
逡巡、葛藤がしばしヌイの中でせめぎ合う。そして彼女の出した答えは……
「…ケイン、まさかレツドウと通じていたとは驚きました」
『はぁ!?』
ヌイの発した結論にケインは思わず唖然とする。
そんなケインに、ヌイの斜め上の暴論が襲いかかった。
「アナタはレツドウに女をあてがわれてその女から私たちについて教わったのですね。
そしてダイジロウ様にうまく近づき、ミオ様をも欺いてまんまと仲間になった、これですべて辻褄が合います」
『なんだそりゃああああ!!ふざけんなああああ!!』
「内部の不穏分子の排除、それはミオ様やヤマジ様の指示がなくとも私の判断で行うのが私の任務です。
茶番はもう終わりですよケイン、恨み言はあの世で好きなだけ言ってください、声が出せるなら」
奇妙なナイフを逆手に構えたヌイがケインに迫る。
丸腰のケインに抗うすべはなく、忍者の脚から逃げられるはずもなく。