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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ14【総合】

1 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 18:11:21.75 ID:Ljf6vypT
ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。

ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。

凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。

2 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 18:12:08.37 ID:Ljf6vypT
●扱うシリーズ
 正伝#1〜#8、外伝、ディンギル、エンパイア、エクス、BUSINと、WIZ関連なら全般的にOKです。

●前スレ
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#13【総合】
 http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1292767242/

●過去スレ
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#12【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1271756113/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#11【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263728976/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#10【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246497898/  
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#9【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235652838/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ8【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216043768/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ7【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206095953/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ6【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187618281/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ5【総合】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163762212/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ4【総合】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139934785/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124884172/
 ウィザードリィのエロパロ2
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114358381/
 ウィザードリィのエロパロ
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093861447/

●保管庫
 http://ascii2d.orz.hm/user/wiz/wizsstop.html  
 http://succubusx.x.fc2.com/wizsstop.html(ミラー)

3 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 18:18:46.42 ID:GyljiKOU
  ** スレたておめでとう **

>>1は 新スレを立て トレボーの試験に合格した
 誇りを持って 階級章(>)を付けなさい

しかしながら 親衛隊入隊のために 忍法帳レベルと
所持金の大半を献上してもらおう

4 :前スレの続きです:2011/10/15(土) 19:42:42.71 ID:EC6mcyiJ
「さて、いよいよなのですが…」
ベッドに戻ってきてA君を大の字に寝かせる。
「お侍さま、ひょっとしたら今すぐにでも挿れたいとお思いでしょうか?」
「う、うん…」
股間が猛り狂っており、カウパーはとどまるところを知らぬ有様であった。
先程のシャワープレイで興奮と性感が限界まで高められており、これ以上彼への前戯は不要だと物語っている。
「そういう事でありますれば早速。実は私も先程から欲しくて欲しくて堪らなかったです」
早速勃起の上に跨る。
そして、
「行きますわ」
間髪入れずに腰を沈める。
ずぶぶぶっ
「「んんんっ!!」」
貫いた側と貫かれた側が異口同音の喘ぎを漏らす。
「あはっ、久しぶりのおちんちん…」
恍惚の表情のビショップ。
「あはっ、あはっ、あはあっ」
何かに憑りつかれたかのように前後左右に腰を揺らす。
「お胸も、おっぱいももんでくださいっ」
少年の両手を胸に引き寄せ、がっしりと掴ませる。
手の平サイズという事もあり、またA君の手が大きい事もあり、魅惑の脂肪が余す事無く握られる。
ぷちゅっ、ぶちゅっ、ずちゅっ
結合部から猥らな水音と肌を叩き合う音が、これみよがしに聞こえてくる。
「あ、はぁ、だめ、も、ひさびさ、だから、もう、いっちゃいそお」
先程までのお嬢様口調が崩壊し、ただひたすら肉棒を漁る雌がそこにいた。
一方、ひたすら肉壷を喰い漁ってた雄も限界が近かった。
ただでさえ圧倒的な経験不足に加え、浴室内でのプレイで放出寸前まで性感が高まっている。
最初にあった精神的な身構えもすっかり消え失せてしまっており、いくら一度出したとはいえこれ以上は保ちそうになかった。
「ぼくも、もうだめですっ!でちゃいますっ!」
「うん、きてぇ、きてえ!おまんこのおくに、いっぱいちょおだあああああい!!」

5 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:44:04.79 ID:EC6mcyiJ
ぶびゅるるるっ!!びゅびゅっ!ぶびゅびゅっ!
「あっはああああああああ!!」
ビショップが大きく弓なりに反れる。
精液が子宮をノックする衝撃にトドメを刺され、童貞ちんぽで見事に達してしまっていた。
「あっ、はあっ」
反れた勢いでそのまま後ろに倒れるかと思ったが、一旦体勢を立て直してから前のめりに傾いた。
そのまま顔を寄せ、背中に腕を回してぎゅっと抱きしめる。
「はあっ、はあっ…お侍さま、とおっても、素晴らしかったですわ。私、もうメロメロですわ」
お嬢様言葉が復活して、そっと耳元に語りかける。
「女の人が、こんなに気持ちいいなんて知らなかった」
少年も顔が蕩けている。
「これからも、よろしくお願いしますわ」
「うん…。僕も、ビショップさんの事、放したくない」
A君もぎゅっと抱きしめ返す。2人の間に正式に契約が結ばれた瞬間だった。
そして、その様子をただただ眺めていた残りの2人。
『ビショップちゃん、すっごい満たされた顔してる』
『やっぱり、女の方も気持ちいいのかな?』
『いや、でもビショップちゃんは見た感じヤリまくってるっぽいし、私らが同じようになれるかというと』
『やっぱりそうかあ。でも中出しされた瞬間、とっても幸せそうで…って、あ!」
ひそひそ話の途中でメイジが声をあげた。
『って、どしたの急に。声出して』
『私、重要な事をすっかり忘れてた!』
再びひそひそ話。
『重要な事?』
『今日、できちゃう日かもしれない』
「ええっ!?」
今度はプリーストが声をあげる。
『体温測ってないから推測になるけど、前回来てから2週間くらい経ってるし』
『えっ?生理から2週間って危険日なの?』
『って話を聞いた事があるんだけど』

6 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:45:05.37 ID:EC6mcyiJ
それを聞いてプリーストが青ざめる。
『…私も、2週間目なんだけど』
「ええっ!?」
「さっきからどうされたのですか?」
ビショップが結合を解いて体を起こし、こちらを向いている。
「いや、実はその…」
かくかくしかじか四角いムーブ。
「…ここまできてそれは、殿方への裏切りだと思いますわ」
呆れた口調でビショップ。
とりあえず一発中出し決めて、さあ次は処女2人だって時にこれでは男としてはやるせないだろう。
尤もA君自身は童貞喪失の喜びで頭が浮ついており、それどころじゃなかったのだが。
「とは言え流石に妊娠は問題ですし、何かいいアイデアは…」
ふと視線を下ろすと、先程まで自分の胸を揉みしだいていた手の平が。
揉まれている時も思ったが、A君は比較的小柄な体格の割には手が大きい。
特に親指は太くて長く、指相撲をやったらさぞ強そうだ。
「………」
瞬間、ビショップは善の戒律なのに悪魔の閃きを得た。
「お侍さま」
ビショップの呼びかけで少年は現世に呼び戻された。
「両手を広げて、手の平を上にしていただけますか」
「?? いいよ」
疑問に思いながらも素直に従う。
「お次に、親指だけを立ててくださいな」
両手の親指がそそり立った。
「さ、お二方。どうぞ」
そして2人の方に向き直り、凄くいい笑顔を見せる。
「どうぞって言われても」
プリーストは本気で意味が分からない。
「ま、まさか…」
一方のメイジは何やら感づいた。

7 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:46:06.14 ID:EC6mcyiJ
「ええ。太さといい長さといい、本物には及ばずとも、初体験の練習にはピッタリだと思いますわ」
天使のような悪魔の笑顔。この部屋に溢れているよ。
「「ええええええええええっ!?」」
当然のリアクション×2。
「な、ななな何言ってるのよ!?初めてが指って幾らなんでも!!」
「ですから練習ですわ。それともプリーストさんにとっては指もカウントされるのですか?」
「そんっ、なっ、する訳ないでしょう!」
「では問題ないですわね」
ニッコリ
「ぐぬぬ…」
反論が浮かばないプリースト。
「いや、でも、うーん」
メイジもひたすら唸る。
「確かに、いきなり本物入れるよりは段階踏んだ方が良さそうだし、でも…」
苦悩と葛藤が入り乱れる。
「そもそも愛撫で指を入れる事がありますのに、そんなに抵抗を感じる事もないのでは?」
普通親指は入れないものだが。
「それに、いわば指での仮契約だけでも結んでおいた方が宜しいかと」
そう言うとビショップは少年の方に顔を戻し、
「お侍さま。私以外のメンバー、特にプリーストとメイジは既にお決まりですか?」
「え?いや、別に」
というかそもそも…と続けたが誰も聞いていなかった。
「安全日まで待つのも手ですが、それまでに他の方に取られても私は知りませんわよ」
「「ぐぬぬ…」」
2人はビショップと違い、特にこれといってA君に尽くしていない。
ビショップは文字通り体を張ってたが、自分らはせいぜい乳首舐めたり背中流したり。
逆に言えばその程度だ。もし安全日までにビショップ並に迫る子がいたら…。
「…分かった」
意を決したメイジが、A君の左手の上に跨る。
「お侍さま、今日は正式な契りは交わせませんが、代わりにこちらでお許しください」

8 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:47:34.93 ID:EC6mcyiJ
キチンと短く爪が切られている親指の先を入り口に宛がう。
『ううぅ、本物よりは小さい筈なのに、これでも怖い』
メイジの体が竦んでいると、
「わ、分かったわよ。私もやるわよ。…お侍さま、後日正式にお相手させて頂きます故、今日はこちらでお願いします」
右手の上でスタンバイ。
「それでは本日は、真ん中の本物は引き続き私が頂きますわ」
再び亀頭に膣口を乗せる。少年の方も既に準備は整っていた。
「それでは、せえのっ」
ビショップの合図で、少女達が一斉に腰を沈める。
「いぎっ!」
「ひぐっ!」
「あはっ!」
2種の悲鳴と1種の嬌声が室内に響く。
「メイジさん、どうですか?」
「っ痛い…でも、ギリギリ、なんとか」
指で正解だと思った。これより大きいのが入ったら耐えられそうにない。
「プリーストさんは?」
「…本物って、これより痛いの?」
「痛いかはともかく、ご立派ではありますわ」
巨根という程ではないが決して小さくなく、手と同様に体格の割には大きめな方だろう。
「あ、あの。無理しなくても」
股間と両手から伝わる温もりに蕩けながらも、少年は2人の様子が心配な模様。
「大丈夫ですわ。無理をしてるのではなく、自ら進んで体を捧げてるのです」
その割には退路を断ってた気がするが、気がしただけだった。
「それよりも、お二方もこうして一生懸命尽くしています。私同様、お二方も宜しくお願いしますわ」
「う、うん。僕なんかでよければ」
メイジとプリーストが報われた瞬間だった。
「ふふっ、それでは」
ビショップが腰をグラインドさせる。
両脇の少女達も、痛みを堪えながら見様見真似に動く。

9 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:48:31.95 ID:EC6mcyiJ
「んふっ、まだまだおっきくてかたいですわ」
2度の射精を経てもまだ隆起の質が損なわない一物を、巧みな動きで体全体で貪るビショップ。
「ふうっ、くっ、ふうっ」
「ふぐっ、うっ、ううっ」
一方、浅い位置での小刻みな上下運動に留まっているが、精一杯奉仕するプリーストとメイジ。
どちらの動きも、少年の情欲を刺激するには十二分であった。
『お二方とも頑張ってますが、やっぱり動きが固すぎますわ』
元童貞ちんぽで蕩けそうになる脳を駆使してぼんやりと考える。
『あ、そうですわ』
ひらめく。
「お侍さま、親指以外の4本指は動きますか?」
「え?一応、少しなら」
メイジもプリーストも体を自分の方に向けて挿入した。なので残りの指は文字通り尻に敷かれている形だ。
「中指をそっと伸ばしてくださいな。最初に私がしたように」
耳元で囁く。最初はきょとんとしていたA君も、意図に気付いて中指に尻を伝わせる。
『さっき僕も気持ち良かったし、きっと彼女達も気持ちいいよね』
少年はあくまで善意で、先端が探し当てた穴を指の腹で撫で回す。
「「ひゃうっ!!」」
ビクンッと2人の体が撥ねた。
計画通り、と表現できそうな笑みを見せるビショップ。
「ちょっ、お侍さま、何を!?」
「こうされると気持ちいい?」
「そんな、お尻の穴なんてきたな、ひゃうっ!」
菊門から伝わるくすぐったさと、それに混じる微かな気持ちよさに身が悶える。
「あら、汚いだなんて。先程しっかりと洗ったではないですか」
「それは、万が一紙とかくっついてたらまずいからってひいっ!」
ビクンッ!
「そうだったのですか。私はてっきりこういうプレイを楽しみたいからだと」
「そんな、わけっ、はううぅ」
反論もままならず、消火器の末端からの刺激に翻弄される。

10 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:49:16.77 ID:EC6mcyiJ
『うふふ、痛みは大分忘れたみたいですわ』
A君も、心持ち親指に湿り気を感じるような気がした。
「んっ、ふうっ、あはっ」
ビショップが腰使いのペースを上げる。
『ふふ、もう、駄目ですわ。これ以上は、お二方に、構う余裕は、あはっ、おちんぽいいっ!」
膣内で暴れる雄がビショップの理性を一撃ごとに削り取り、ただの雌へと変貌させる。
「あはっ、いいっ、いいのぉ、もっとぉ、したからもついてぇ!」
再び口調が変わる。目の色も変わり、一心不乱に快楽を貪る。
嬌声に中てられたのか、アナルマッサージで緊張が解けたのか、両脇の動きも次第に激しくなる。
「んんっ、くふっ、ちょっと、まだ、いたいけど」
「でもっ、なんか、へん、な、かん、じっ」
彼女達なりにこみ上げて来るものを感じ取っていた。
「あっ、はあっ、だめっ、もうっ、いきそっ、だめぇ」
ビショップが達する秒読みに入る。
「ぼ、僕も、もうっ!」
より快楽を得ようとする膣の動きに、少年も限界を迎える。
「私たちも、なんかっ、へんに!」
「おまたが、あつくてっ、いたいけど、いたくなくてっ」
連鎖するかのようにメイジとプリーストも奇妙な感覚に襲われる。
「だめぇぇ、いっくぅぅぅぅぅ!」
きゅうぅぅぅぅぅ!
「うあっ!出るっ!!」
ぶぴゅっ!ぶびゅびゅるっ!
「やあっ、おしりっ、ゆびっ、はいっくうっ!!」
「いや、ら、やあああああっ!!」
射精の反動で蕾を摩る指が、第一関節に満たないながらも埋め込まれた。
その強い刺激と、上級職コンビが絶頂した空気に中てられ、プリーストとメイジも軽く意識が飛ぶ。
とぷんっ、とぷっ
きゅううと両親指に強い締め付けを感じ、その感触が膣内に予定外のおかわりを注ぎ込む。
指でイカせ、逆に指への触感でイカされ、擬似的ながらも下級職コンビと交わった事を少年は強く実感した。

11 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:50:32.98 ID:EC6mcyiJ
「ふふっ、こんなに凄いだなんて。別の意味でも離れられなくなってしまいましたわ」
繋がったままぎゅっと抱きつくビショップ。
「私も、変な感じだったけど、不快じゃなかったし」
「今度は、ちゃんと一つになりましょうね」
両腕にも柔らかい温もり。
「うん。3人とも、これからも宜しくね」
A君も賢者スマイルで応える。
『『『か、可愛いっ』』』
少女達の胸がきゅうぅと締め付けられる。
同時に物理的にも締め付ける。
「ふあっ」
両指と股間からの刺激に思わず反応してしまう。
「あっ…もう、お侍さまったら」
反応がダイレクトに伝わったビショップが、頬を染めながらもはにかむ。
「もう一度、ですか?」
「あ、いや、そういう訳じゃ」
「お侍さまってすっごくえっちなんですね」
「ちょっと初体験の日が不安になっちゃいました」
「もうっ、だからそうじゃないってばっ!」
横からの茶々に反論しながら少年は、
『約束、破っちゃったけど、いいよね?』
心の中で謝っていた。
一方、同時刻、ギルガメッシュの酒場。
「おい、あいつ遅いぞ」
「倉庫番用にスカウトしたヒューマンか。逃げたか?」
「戒律中立なら種族・能力値不問で日当10GPは好待遇だと思うんだが」
「あいつも喜んで訓練所に登録しに行ったように見えたんだけどなあ」
「あるいは『そうこばん』が既に登録されてて名乗れず困ってるとか」
「いや、『あ』とか『A』とか『0』とかで登録するっつってたぞ」
ベテラン冒険者が戻ってこない使い走りを待ち続けていたのであった。

12 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:53:00.24 ID:EC6mcyiJ
以上になります。お目汚し失礼しました。
それと遅くなりましたが、



金の飾り額に記されていたのは、伝言であった。
その言葉は彫りこまれており、さまざまな色に点滅していた。

                >>1

PS - TREBOR SUX!

13 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 19:58:38.32 ID:vy+IyVDZ
乙! 否、GJ!

14 :名無しさん@ピンキー:2011/10/15(土) 20:12:26.13 ID:Ob33R8Vh
避妊ならアナルがあるじゃないですかァーーーッでもGJ
惨めなエルフハァハァ

15 :名無しさん@ピンキー:2011/10/16(日) 04:10:14.26 ID:E73OB7R3
こんなヒエラルキーだと、後衛のエルフ娘三人が他種族の前衛に全裸を強制されて
泣く泣く肌を晒しているパーティというパターンも可能だな

レベル三桁になっても軽んじられて服を着せてもらえないエルフハァハァ

16 :名無しさん@ピンキー:2011/10/16(日) 05:02:24.07 ID:B/WtqmrU
まず麻痺や死亡石化することのないLVの前衛3人でB10Fを宝探しするときは、
(経験無視でアイテム重視の時は)貨車のように後ろに3人繋げたりするな、
少しでもアイテム持たせたいから全裸で。
BISが使えるようになってくると4人に戻るがBISはやっぱり全裸

17 :名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 02:43:44.62 ID:10FLJnEq
埋めネタ書いていたら前スレが埋まっていたでござる
>>1乙!まじで乙!

前スレの埋めネタの人もおつかれ!
節子、それ埋めネタやない、生めネタやw
トレボー様の城ならアラビアンな土地までいかなくても一夫多妻になってそうだけど
保管庫の管理人さん前スレ既にHTML化しちゃったけど
これは収録されるのかな

前スレ埋め&新スレ投下GJ!
エルフ可愛いよエルフ
擦れきったエルフも初々しいエルフもいいよね
そういや適当に作ったドワーフニュートラルなキャラほど
無駄に高ボーナス出るのはトレボーの罠かなんかか

18 :名無しさん@ピンキー:2011/10/19(水) 05:32:26.92 ID:DIflgfat
前スレ574〜587の話が収録されてないので再HTML保存と保管庫への収録をお願いします。

19 :sage:2011/10/21(金) 02:36:58.30 ID:IhourByh
>>1様乙
ROM専ですが、オンライン開始でここも盛り上がるべきと思ってます。

職人の皆様、いつもありがとう!


20 :名無しさん@ピンキー:2011/10/22(土) 00:56:48.17 ID:TR/eDnT6
1. 初恋ばれんたいん スペシャル
2. エーベルージュ
3. センチメンタルグラフティ2
4. ONE 〜輝く季節へ〜 茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司のSS
茜 小説版、ドラマCDに登場する茜と詩子の幼馴染 城島司を主人公にして、
中学生時代の里村茜、柚木詩子、南条先生を攻略する OR 城島司ルート、城島司 帰還END(茜以外の
他のヒロインEND後なら大丈夫なのに。)
5. Canvas 百合奈・瑠璃子先輩のSS
6. ファーランド サーガ1、ファーランド サーガ2
ファーランド シリーズ 歴代最高名作 RPG
7. MinDeaD BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜
8. Phantom of Inferno
END.11 終わりなき悪夢(帰国end)後 玲二×美緒
9. 銀色-完全版-、朱
『銀色』『朱』に連なる 現代を 背景で 輪廻転生した久世がが通ってる学園に
ラッテが転校生,石切が先生である 石切×久世

エロなしSS予定は無いのでしょうか?


21 :名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 22:05:59.23 ID:SAPq51Q1
パイソンズで何かできないものかと試行錯誤してるが
普通のSSはともかくエロパロはむずいなやっぱ

22 :名無しさん@ピンキー:2011/10/28(金) 22:38:22.98 ID:rpq+jsOc
>>21
なんか惜しいID

23 :名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 00:28:16.93 ID:2N6vxKpy
遅ればせながら>>1氏乙!
前スレ533です。543氏の行動に触発されて勝手に前回の続きを書いてみた。

・妖魔×夢魔
・不定形
・サッキュたんの復讐劇

よく考えたらサッキュバスの特殊攻撃に麻痺毒なんてなかったね。すまん。
舞台は一応FC版3(正伝#2)のつもりでした。説明不足で重ね重ね申し訳ない。
以下16カキコ失礼します。よろしければどぞー。

24 :駆け引き2 1/16:2011/10/31(月) 00:29:04.86 ID:2N6vxKpy
とある玄室の片隅で緑色の道化服に身を包んだ老人が妙な形の錫杖を持ち佇んでいた。
地獄の道化師の異名を持つ妖魔フラックである。
何かを探しているのか周囲を見回しては玄室内を歩き回り、時折何かを確かめるように小さく錫杖を鳴らした。
その後ろには法衣に身を包んだ男が微動だにせず立っていた。

「喰われたか」

フラックはぽつりとつぶやき法衣の男に目をやった。
法衣は裾がぼろぼろに避けており、立っているというより立たされているといったほうが適切なほど男に生気は感じられなかった。
傀儡。
フラックに仮初の命を吹き込まれた屍である。その出で立ちから生前はハイプリーストの位階を持つ大司祭であったのだろう。

つと、フラックの口元が吊り上がった。くくくと笑う。そして一点を見つめしわがれた声を出した。

「よくぞご無事で」
「13-543が助け出してくれたのよ」

フラックの声に答えたのはこの暗い迷宮にそぐわないほど澄んだ女性の声だった。
暗闇から艶かしい素足が現れ、次いで肉づきのよい太もも、秘部を長いブラウンの髪で覆い隠し、
豊満な胸には淡いピンクの下着をつけただけの露な女性が姿を現した。

「詳しいことは秘密だけど」

魅惑的な瞳はまっすぐフラックを見つめ、色づきのよい唇がより一層彼女の美しさを際立たせている。
だがその背には白く透き通った肌とは不釣合いなほど巨大な蝙蝠の翼が広がっていた。
サキュバス。
夢魔とも呼ばれ、男性の夢の中に紛れ込んでは淫らな姿で誘惑し生命力を奪い取っていく悪魔である。
特に自らを純潔の誓いで縛った聖職者などを堕落させることに悦楽を覚えるのだとか。
夢の中だけでは事足りないのかこの迷宮内にも若いエナジーを求めて何匹かのサキュバスが潜んでいるようだ。
そのうちの一匹がフラックの前まで来て甘く囁いた。

「それよりもあなたを捜していたのよ」
「ほう、この私をお捜しとは珍しい。どのようなご用件ですかな?」
「あなたが欲しいの」

25 :駆け引き2 2/16:2011/10/31(月) 00:29:50.59 ID:2N6vxKpy
フラックから返事はなかった。表情は変わらないが突然の告白に少なからず驚いているのだろう。
しばらくした後フラックはのどの奥でくくくと笑った。

「気でも触れたか。今宵の舞台は麻痺だけではすまないかもしれませんぞ?」
「構わないわ」

サキュバスは凛としてフラックを見つめた。

「前回は初めてのことばかりであまり楽しめなかったのよ。だから今回は思う存分あなたとの舞台を楽しみたいわ」
「…………」
「ねえお願い。あなたが欲しいの」

今回はさすがにたやすく合意は得られないようだ、フラックは答えない。サキュバスは甘えるような瞳で見つめ続けた。
ふとフラックが彼女から視線をそらした。
しばし宙にさまよわせ、目の前の美しい女性の艶かしい裸体を眺め見た後、再び彼女に視線を戻した。

「……よろしい。あなたがどのように変貌していくか、見どころは実に満載。第三の舞台を始めようではありませんか」

開演の合図だったのか、フラックは錫杖を何度か鳴らしサキュバスに向かって深々と一礼をした。
サキュバスは妖艶に微笑んだ。彼女もまた長い髪を両の手の甲ですくって後ろに流し、隠していた秘部を露にした。
髪と同じブラウンの陰毛に覆われたそこはすでに濡れていたのか、辺りに女の匂いが広がった。

「後ろの彼は遠慮するわ。あなただけが欲しいの」

フラックの後ろで同じく一礼をしていたハイプリーストを指してサキュバスは断りを入れた。
顔を上げたフラックは再びのどの奥からくぐもった笑みを漏らした。

「私だけをご指名とは、恐れ入る」

フラックは一際大きく錫杖を鳴らした。
途端に糸が切れたかの如くハイプリーストが倒れた。否、本来の姿である屍に戻ったといったほうが正しい表現か。
フラックは顔を上げたまま再び先ほどの一礼のポーズをとった。

「ではそのように」

26 :駆け引き2 3/16:2011/10/31(月) 00:30:36.25 ID:2N6vxKpy
互いに意をはかったの如く男は杖を放り投げ、女はおもむろに下着を外した。
前回触れたはずの豊満な乳房はより柔らく温かそうで、つんと上を向くピンクの突起が一層男を誘っているように見えた。
淑やかな足取りでフラックに近づき軽くひざをつく。
フラックもまた頭巾を外し彼女に近づいた。ひざをついてもなお彼女のほうが目線が上のようだ。

「来て…」

サキュバスは両手を広げ、フラックより先にその小さな体を抱きしめた。
緑色の道化服をたくし上げ、しなやかな指先で赤いつなぎ越しに腰をなで引き寄せる。
もう片方の手は首元に回り、白い髪に指を絡ませながら頭をなでた。
熱を帯びた柔らかな乳房が彼の冷ややかな胸に押しつけられ、強く抱きしめる度にかたちを変える。

「今宵はやけに、積極的ですな」
「ふふ」

フラックもまた彼女の滑らかな背に腕を回し、より体を密着させた。彼女の熱が冷えた体に温もりを与えていく。
ふと彼女の首元に顔をうずめそっと口づけた。舌先でなでると彼女は敏感に反応し、甘い吐息を漏らした。

「あなたを捜している間、体が疼いてどうかなりそうだったわ」
「ご冗談を」
「本当よ」
「こんな私に?」

フラックは顔を上げサキュバスを見つめた。舌なめずりをしたのが合図だったのか、突如瞳が見開かれ口元がピシっと裂けた。
そのまま頭だけを残し全身がバブリースライムの如くどろりと溶け出した。黄緑色の触手がいくつも伸び彼女を襲う。

「あ…」

彼女はその事態を戸惑うことなく受け入れた。
冷たい触手が彼女のふくよかな乳房や引き締まった腰、かたちの整った尻、肉づきのよい太ももをなで回しては吸いつき、
濡れそぼった秘部にまで伸びる。

「あんもう。せっかちなんだから」

27 :駆け引き2 4/16:2011/10/31(月) 00:31:23.25 ID:2N6vxKpy
流動体生物というよりは軟体動物といったほうが適切か。
その感触はバブリースライムやワーアメーバとは違って弾力があり、いくつもの手で触れられているような錯覚を起こした。

「今回は怖れないのだな」
「あなたを欲しいと言ったのは嘘ではないもの。あなたのすべてが欲しいの。もっとあなたをよく見せて……」

潤った瞳で目の前の軟体動物に甘く囁く。その言葉に気をよくしたのか悪くしたのか、フラックはなおも彼女の体を執拗に愛撫した。
触手が全身を包み込む。傍から見れば黄緑色のブロッブに喰われている状態にしか映らないだろう。
その一部に圧力がかかり、彼女の左足を軽く持ち上げた。右足にも触手が回りこみ固定させる。ひざに負担をかけないためだろうか。
開かれた秘部はしっとりと潤い、雄を誘う甘い香りが辺りを満たした。

「くくく。これは楽しめそうですな」
「ああ、恥ずかしいわ。こんな体勢」

フラックは構わず開かれた秘部に触手を滑り込ませ、上下にこするように動かした。

「あ…っ」

彼女の体がびくっとはねた。すでにぐっしょりと濡れていたそこはなお愛液をあふれさせ触手を濡らしていった。

「ふしだらな娘だ。そんなにこの私を求めていたのか?」
「あ、あなたのことが忘れられないの。だから…」

言い終わらないうちに触手が彼女の中に突き進んだ。ぬぷっと湿った音がした。

「あぁっああん」

突然の異物の侵入に彼女は嬌声をあげ腰をくねらせた。
胎内では欲しくてたまらなかったものがやっと得られたと言わんばかりに柔らかい粘膜が触手全体にまとわりつき強く締めつける。
その感覚を堪能する間もなく、フラックは彼女の首筋に口づけ全身を密着させたまま胎内に突き刺したものを動かし始めた。
ぐちゅぐちゅと愛液がかき回される卑猥な音が玄室内に響く。

「ああっすごいっ大きいぃっっ」

28 :駆け引き2 5/16:2011/10/31(月) 00:32:10.06 ID:2N6vxKpy
サキュバスは天を仰ぎ胎内の奥深くを突き上げられる快感に溺れた。
何度も腰をよじっては淫らな声をあげ体を震わせる。
回していた腕に力を込め、背中なのか腰なのかもわからない軟体動物の体をぎゅっと抱きしめた。
フラックも感じているのだろうか、呼吸が乱れているようだ。
彼女が声をあげればあげるほど意地悪い笑みを浮かべ、感じやすいと思われるその場所を幾度となく突き上げ攻め続けた。

「酔狂な、娘だ。この私を、欲しいなどとっ」
「あっあっ…ほ、ほしいの。もっと、もっとぉっ…ああっ」

激しい上下運動を繰り返す中、彼女を包み込んでいた触手の一部がまだ空いている二つの開口部をくすぐった。
彼女の体がびくっと反応する。

「あっああんっおしりはダメっ!え?あっああっ!そこはだめぇっっ」
「聞こえませんな」

触手が彼女の尻穴と尿道口を同時になで回し、べったりと張りついた。振動を与え、ほぐしつつ中に侵入しようとする。
彼女の全身に電撃が走った。

「だめっいっあっ!ああぁっああぁぁあああっっ」

身を貫く快感にサキュバスは髪を大きく振り乱し、抱きしめる腕になお力を込め全身をひくひくと痙攣させた。
胎内がぎゅっと締まったためか軟体動物は一瞬動きを緩めたが、構わず開口部を押し広げ中に侵入していった。
矢先、ずぶりと鈍い音がした。同時にフラックが小さく吐息を漏らした。
おもむろに顔を上げサキュバスを見つめる。目の前の女性は大きく呼吸を乱し、頬を赤らめたまま彼に微笑みかけた。

「……ああ、なるほど。そういうことか」
「そういうことよ」

伸びた触手が収縮していき再び老人の姿を形作った。道化服を身につけた行為前の状態でサキュバスの背に腕を回している。
サキュバスもまたフラックの背に腕を回しており、首筋には二本の爪が突き刺さっていた。
エナジードレイン。
生命力を奪い取り、一定時間相手の動きを鈍らせる追加効果も持つ(麻痺、睡眠など完全に止めるケースもある)特殊攻撃である。
隙を突いて彼女はあらかじめ仕込んでおいた麻痺毒をこの軟体動物に注入したのだ。
フラックはサキュバスに苦笑いを浮かべた。サキュバスもまた穢れを知らない天使の如く微笑んだ。

「不覚」

29 :駆け引き2 6/16:2011/10/31(月) 00:32:57.79 ID:2N6vxKpy
小さな体が力なくサキュバスに倒れ込んだ。彼女は愛おしげに抱きしめ、静かに横たわらせた。
上にまたがり彼の頬を白い指先でなでつつ、豊満な胸をその小さな体に押しつけ名残惜しげに全身で愛撫した。
フラックはされるがままに天を仰いでいる。呼吸はわずかに乱れたままのようだ。

「私に麻痺毒が効かなかったらとは考えなかったのか?」

不意の質問に一瞬サキュバスの動きが止まった。
もしかしたらフラックは今麻痺していないかもしれない、そんな考えでもよぎったからだろうか。
だが確かめる術はない。少し間を置いた後サキュバスは言葉を返した。

「それは前回の私に対しても言えることだったんじゃない?」

質問を突き返されフラックはくくくと笑った。

「無論考慮の上だったとも。
こちらが完全に麻痺するまでにあなたの首をはねるか、あるいは一時次元間に逃れることはできますからな」

戸惑いの色すら見せず答えるフラックにサキュバスは依然として動きを止めたままである。
少しして彼女は唇を震わせながら問いかけた。

「……ならなぜ今そうしなかったの……?」
「さて……。なぜでしょうな」

口の端を吊り上げるフラックの首筋に彼女はなおも爪を突き刺した。

「つっ」
「私をばかにしてるの?」
「とんでもない」
「あなた前回言ったわね。私が死んだらパートナーにするって。あいにくだけど私は死なないわ。
だからあなたのパートナーにもならない」

サキュバスは力強い意志をフラックの前に突きつけた。だがフラックの表情は変わらない。

30 :駆け引き2 7/16:2011/10/31(月) 00:33:46.05 ID:2N6vxKpy
「大いにけっこう。私とて生者に興味はない」
「性者?」

フラックは再び口元を吊り上げた。

「死者はすべての者に平等だ。死者は私を裏切らない」

サキュバスは少しだけ首をかしげる。言っている意味がわからないのか返すべき答えを探っているのか。

「……ああ、生者ね。
あなたやっぱり危ない人だわ。物言わぬ死者に興味を持ってナニするわけ?
それに裏切らないって、単にあなたが操ってるからでしょ?」

平静を取り戻したのかサキュバスは目の前に横たわっている小男の衣類を脱がせていった。
先ほど彼女の胎内に挿入していたのは男性器だったのだろうか、下着もそこも愛液でぐっしょりと濡れていた。
途中で止められたことがよほど名残惜しかったのか、まだ硬さを失っておらず上を向いている。

「ああ、あなた……。私に裏切られたと思ってるのね?」
「……」
「それとも過去に生者に裏切られたことがあるのかしら?」

先ほどの発言の流れから導き出した質問にフラックは答えなかった。サキュバスは構わず下着をずり下ろす。
やはり衣類も肉体の一部なのだろうか、先ほどまで裸だったことを思うとこうして脱がせていることに違和感を覚える。
細かいことは後回しにすることにしてサキュバスは言葉を続けた。

「私は生者にしか興味がないわ。今のあなたは感覚が薄れてるでしょうから残念だけど」

硬くなったままの男根をしっとりとした指先で優しく包み、そっと上下させた。
すでに互いの愛液で濡れていたそこは上下させる度にくちゅくちゅといやらしい音を立てた。

「っ…」
「こうして触れたときの反応を見るのが楽しいの。それに」

31 :駆け引き2 8/16:2011/10/31(月) 00:34:33.29 ID:2N6vxKpy
サキュバスは男根に顔を近づけ未知の生命体の雄の匂いを堪能した後、舌先でそっと先端をくすぐった。
まだ感覚が残っているのか、フラックの体がわずかに反応した。

「甘美なエナジーは生者からしか奪えないもの」
「生者に、下手に関わると痛い目を見るぞ」

突如突き返された言葉にサキュバスは思わず顔を上げた。
相変わらずニヤけた表情は変わらないがその言葉には何かしら強い念が感じられた。
しばしフラックを見つめた後、再び顔を沈め裏筋や鈴口をなめる。
再び彼の体が反応した。

「それが楽しいんじゃない」
「…………」
「何が起こるかわからないから楽しいんじゃない」

フラックから返事はなかった。同意どころか正反対だったその言葉は少なからず彼に衝撃を与えたのかもしれない。
しばらくは彼女がペロペロと男根を舐め回す音と甘い息遣い、時折漏れる男の吐息だけが玄室内に響いた。

「……何が起こるかなどとうにわかっている」

ふとフラックがつぶやいた。

「わかりきっている!あきれるほどっ!!もう何十年も何百年も同じ様を見てきたのだ!!!
所詮はお前とてっ!!!!

突然の荒々しい叫び声にサキュバスは目を見張った。
彼の口が目尻の近くまで裂けている。先ほどのニヤけた表情とは打って変わってまったく笑っていない形相だった。
その瞳には憎しみ、悲しみ、痛み、怒り……ありとあらゆる負の感情が垣間見えた。

「お前とて…っ」
「私が……なに……?」
「……っ」

その先をフラックは答えない。

32 :駆け引き2 9/16:2011/10/31(月) 00:35:20.63 ID:2N6vxKpy
「フラック?」

なおも問いかける彼女に対し、彼の表情が少しずつ崩れていった。
裂けた口元が奇妙に歪み、眉間には皺が寄り、強い負の感情が宿っていた瞳には苦悩の色が表れ始めた。
彼女は視線を背けることなく彼をずっと見続けた。
曇りのないまっすぐな瞳はなおこの道化師を戸惑わせるということに彼女は気づいていたのだろうか。

「私に触れるな」

フラックは短く返した。

「近寄るな……」
「フラック…?」

サキュバスは男根に手を添えたままあえてフラックの顔に自らの顔を近づけた。フラックは彼女から視線をそらす。

「やめろ…っ」
「フラック」

なおも近づく彼女に対し、フラックは一瞬だけ視線を戻した。目の前には潤んだ瞳をした美しい女性の顔があった。
あまりの近さに硬直する彼に、彼女は緊張をとかせようともう片方の手で頬を優しくなで、柔らかな唇をそっと重ねた。

「んっ…っ」
「ん…」

逃げ惑う舌に優しく舌を絡ませ、くすぐるようになでる。口に含みそっと吸い立てると大げさなほど彼の体が反応した。
構わず優しく吸い立てているとだんだん緊張がとけていったのか、彼もまた彼女の唇を求め始めた。
わずかに首を持ち上げ、彼女の艶かしい舌をねだるように自らの舌を伸ばし絡ませる。
サキュバスは優しく微笑み、再び彼の舌を口に含み甘噛みした。よほど刺激が強かったのか彼が初めて声をあげた。

「大丈夫よ。痛くはしないわ。あなたを欲しいと言ったのは本当なの」
「っ……」

彼は何かを言いかけたがそれは言葉にならず、そのうち口をつぐんでしまった。
彼女の腕の中にいる小男はいつもよりなお小さく見えた。サキュバスは柔らかい両の腕で彼をぎゅっと抱きしめた。

33 :駆け引き2 10/16:2011/10/31(月) 00:46:22.95 ID:2N6vxKpy
「娘……」

サキュバスの腕の中でおとなしくしていたフラックが消え入りそうな声で彼女を呼んだ。
表情はすでに崩れ口元は奇妙に歪んでおり、笑っているのか泣いているのか判別つきかねる形相をしている。
サキュバスは微笑み優しく彼の頬をなで、再び白い指先を男性器に滑らせた。
麻痺毒はまだ完全に回っていないようで、そっとなでると相変わらず彼の体がわずかに反応した。
その反応を楽しみつつ彼女は答える。

「人は私を夢魔サッキュバスと呼ぶわ」
「死すれば皆等しく屍だ。名前などに意味はない」

またおかしなことを言う。サキュバスはもう慣れたと言わんばかりに小さく笑みを漏らし言葉を返した。

「あなたにも名前があるじゃない」
「自ら名乗ったわけではない」
「ならどうしてそう呼ばれるようになったのかしら?」
「……」

フラックは答えない。この男はペラペラしゃべっていたかと思えば突然糸が切れたかの如く黙り込むときがある。
触れたくない話題にでも触れてしまうためだろうか。

「あなた、ずいぶん複雑な過去がありそうね」
「私の過去などどうでもよろしい。注目すべきことは数百年の時を経てもなお人間の愚かさは変わらないという点だ」

人間。

サキュバスは再び彼の股に顔を近づけ、男根を指先で上下させながら先端をちゅぱちゅぱとしゃぶった。
フラックが小さく吐息を漏らし、わずかに腰をよじった。

「そうね。人間は愚かだわ」

彼の言葉に同意を示しつつも目の前の雄の肉体を求めることに余念がない。口内の奥深くに男根をくわえ込み吸い立てる。
彼に注入した麻痺毒が完全に回ればいずれすべての感覚はなくなり睡魔が襲う。
まだわずかでも感覚があるうちに触れた際の反応を楽しみ心ゆくまでエナジーを奪い取ろうと考えているのだろう。
麻痺毒、石化、即死。
この男の繰り出すあらゆる危機から逃れるためには肌を重ねる快楽を犠牲にしても動きを封じる必要があったようだ。

34 :駆け引き2 11/16:2011/10/31(月) 00:47:20.36 ID:2N6vxKpy
「本当は女性を抱きたくてうずうずしてるのに必死に隠してるのよ。特に神なんてモノに誓いを立てた殿方は。
本当に愚かな話だわ」

会話を続けながらも舌先で先端をくすぐり、糸を曳いては美味しそうにしゃぶる。
根元を労わるように指先で包み、もう片方の指先で陰嚢から肛門まで滑らかになでては優しく包み込んだ。
じわじわと与えられる快楽に耐え切れないのか、男は吐息を漏らしながら時折小さく声をあげる。

「自然体じゃないのよ。もっと思ったままに生きればいいのに、本当にそう思うわ」
「欲のままに生きれば、醜い争いの絶えぬ世となるぞ」
「逆も言えるわ。無理に欲を抑えつけるから醜い争いが起こるのよ」

会話の合間にも度重なる快楽を与えられ、感情をむき出しにした辺りから男はすでに平静を失っていたのかもしれない。
呼吸は乱れる一方で、会話を続けようにも彼女に肉体を求められる度に体をよじり、表情を歪ませ小さく声をあげた。

「一長一短ですな。やはり人間は、愚かしい」
「あなたの欲は何?決して裏切らない死者を囲うこと?本当は違うんじゃない?」
「……」
「もう二度と、生者に裏切られないこと?」

フラックは再び黙りこくった。口の端が引きつり瞳に負の感情が戻る。

「私を……見くびるな……」
「もしかしてあなた、本当は生者のパートナーが欲しいの?」
「うるさい、だまれ」

サキュバスは妖艶に微笑み、彼の肉体をより激しく求めた。
しなやかな指先で男根を強くこすり上げ、口内深くに含んではじゅぷじゅぷと淫らな音を立ててしゃぶり強く吸い上げる。
突然の激しい快感に耐え切れず、ついに彼は大きな声をあげてしまった。

「いいのよ。もう難しいことは何も考えないで、ただ感じて…」
「うる、さい…っ」

すぐ性に堕落する者には「だらしないわね。恥ずかしくないの?」と言葉で責め立て情欲を一層刺激し、
抵抗を貫く者には「もっと自分の心に正直になっていいのよ」と甘く囁くのが夢魔の常套手段である。

「大丈夫だから…」

35 :駆け引き2 12/16:2011/10/31(月) 00:48:43.13 ID:2N6vxKpy
より相手と悦楽を共有するために、体だけでなく心をも奪う術を夢魔たちはその経験から身につけている。
彼女もまた例外ではない。
今や力なく地面に横たわり、彼女にされるがままに裸体を晒し喘ぎ声をあげるこの小男が、
これまで数多くの冒険者の生命を奪い、伝説の妖魔、地獄の道化師と呼ばれ怖れられている魔物と同一人物とはとても思えない。
生まれながらに残虐非道な妖魔として怖れられていったのではなく、彼という固体が発生して現在に至るまでに
伝説の妖魔と呼ばれざるを得なくなった過程でもあるのだろうか。
サキュバスは興味をそそられた。この男の心の中を覗いてみたい。
少しずつ感情を見せ始めたこの道化師の心の隙に入り込むべく、より一層彼の肉体を感じさせ理性を奪っていった。
ずっと抵抗を貫いていたフラックも度重なる耐えがたい快楽にだんだん呂律が回らなくなり(麻痺毒が回っていたせいもあるだろうが)、
次第に喘ぎ声だけが玄室内に響いていった。

「あぁ、娘……」
「サッキュバスね」
「娘、どこに触れている…」
「なあに?ここをいじられると感じちゃうの?」

サキュバスは指先をくいっと動かした。フラックの体がびくりとはね、力の限り腰をよじった。

「ふふ、腰が浮いてるわよ」
「お、男の尻に、指を突っ込む女など、お前くらいのものだっ」
「あら、おしりは女よりも殿方のほうが感じるのよ」
「そんなこと知るかっ」
「ならあなたの体に聞いてみましょ。こんなに濡らしちゃって、感じてるのよ。ほら、ここはどう?」
「あっ…あぁっ」
「おちんちんもおかしくなっちゃってるわね。それじゃおちんちんとおしり、一緒に気持ちよくなりましょ」
「まっ待ちなさいっ…はぁっああっっ」

まったく形勢は逆転し、彼女の柔らく温かな指先に包まれ前からも後ろからも与えられる快感に男はあっけなく達してしまった。

「あぁ、すごいわ……なんて甘美なエナジー……」

飛び散った白濁液をすべてなめ取り、うっとりした表情でサキュバスがつぶやいた。
達したと同時にエナジードレインを食らい、二重に脱力した小男は恍惚と羞恥に表情を歪ませぐったりと横たわっている。
数百年の時を経て培われた熟練のエナジーは若い冒険者のそれとはまた違った魅力を備えているのだろう。

「やっぱり、欲しいわ。私の中に」

36 :駆け引き2 13/16:2011/10/31(月) 00:50:24.20 ID:2N6vxKpy
ずっと彼の喘ぎ声を聞いていたためか、体の奥が熱く疼いてしまったようだ。
サキュバスは再び彼の股に手を添え優しくなでた。達した後で敏感になっていたのか彼が拒否の声をあげた。

「あなたと一つになりたいのよ」
「もうだめだっやめろっ」
「あら、でもおちんちんおっきくなってるわよ」
「そっ…ああっ」

フラックの抵抗も空しく、彼女は彼の上にまたがり疼きの元凶である秘部に再び硬くなり始めた男根をあてがった。
そのままゆっくり沈めていく。濡れそぼったそこは男根を優しく包み込み、奥深くまで導いていった。
彼の上に腰をつけ、円を描くようにこすりつける。互いの陰毛が絡み合い、ぐちゅぐちゅと淫らな音が聞こえ始めた。

「あぁ…」

サキュバスは小さく吐息を漏らし、腰を動かし続けた。
体格差から到底奥までは届かない。だがそのもどかしさがまた別の快楽を彼女に与え、昂ぶらせていった。
熱い粘膜に包まれ、かき回され、男はただただ喘ぎ声をあげる。
興味を抱く男と一つに解け合っている充足に身を委ねつつ、それでいて彼女は違和感を覚えていた。

いつまでたっても麻痺毒が完全に回らない。

男は触れる度に敏感に反応し、口調も変わらずはっきりとしゃべり続け、睡魔に襲われる素振りすら見せない。
本当にこの男に麻痺毒は効いているのだろうか。

「あなた……麻痺してないの……?」

つながったままサキュバスは目の前に横たわっている男に問いかけた。
フラックはしゃべるのも一苦労と言わんばかりに呼吸を乱し、それでいて笑みを浮かべながら途切れ途切れに言葉を返した。

「少なくとも、今あなたを、攻撃する余力は、あぁ、はぁ……私には、残されていないようだ」
「なぜ、殺さないの?」

サキュバスは念を押すようにもう一度似たような質問を投げかけた。フラックの表情は変わらない。

「これは、舞台ですからな」
「意味がわからないわ」

37 :駆け引き2 14/16:2011/10/31(月) 00:54:34.39 ID:2N6vxKpy
彼女が再び腰を動かすと男は敏感に反応した。どうやら度重なる快楽を受け続け感じやすい体になっているようだ。

「まあいいわ。それなら別の意味であなたを動けなくしてあげる。
それにエナジーを存分にいただいたら面倒に巻き込まれる前に地上に行くから」

相変わらず表情は変わらないが、地上という単語にフラックがわずかに反応した。

「出ていくのか」
「13-543のところへ行くの。まだお礼もしきれてないし。下着は外していたほうがいいなんて、彼もあなたもエロいのね。
しばらく彼のところに通おうと思うわ」

サキュバスは特に気にした様子もなく腰を上下に打ちつけ、互いの粘膜がこすれ合う快楽に没頭した。
フラックもまた自分の意思とは関係なく与えられる快楽に身をよじりながらも無理に会話を続けた。

「もうここに、戻る予定はないのか?」
「さあ…。彼のテクによるかしら」
「ずいぶんその男に惚れ込んでいるのだな」
「それよりも今は一つに解け合っている幸せを感じましょ」

サキュバスは彼を抱き起こし、全身を密着させ腰をぐりぐりと動かした。胎内を違う角度からかき回される快感を貪る。
フラックもまたサキュバスの腰に手を触れた。白く柔らかい肌に顔をうずめ、彼女の淫らな腰使いにただただ感じている。
強く抱き寄せたいところを麻痺しているために力が出せていないだけのようにも見えるが、
力なく顔をうずめるその姿はまるで小さな子どもが母親に「行かないで」とすがりついているようにも見えた。
サキュバスは再び彼を押し倒す。引き離す瞬間の彼の表情を見て彼女は確信した。両の指を彼のそれと絡ませる。

この男、過去に誰かに捨てられたんだわ。誰かというのは少なからず生者であり、彼にとって大きな存在だったということ。
ただそれ一件だけとは限らない。
わかることは、この男は寂しさという感情を知っているということだけ。
数百年生きてきた妖魔、その間にどれだけの体験を重ねて寂しさという感情を覚えていったのかは想像もつかない。

できるならもう少しこの男の心の内を探りたいところだが、完全に麻痺していないという現状がある以上長居は危険。
彼女は絡ませた指をぎゅっと握り、さながら母親の如く優しく、慈しむような微笑みを彼に向けた。そっと耳元で甘く囁く。

「一緒に気持ちよくなりましょ」

38 :駆け引き2 15/16:2011/10/31(月) 01:00:13.93 ID:2N6vxKpy
それから後はあっけなかった。彼女が彼を見つめたまま数度腰を動かしただけで彼は声を上げ達してしまった。
彼女もまたもどかしい熱が重なり我慢できない快楽が幾度も込み上げ、ほぼ同時に軽く絶頂を迎えた。
胎内に注ぎ込まれる白濁液とあふれ出るエナジーを一滴残らずしぼり取ろうと彼女はなおも腰をくねらせ身を震わせた。

「あぁ、あなたのエナジーって底なしなのね。奪っても奪ってもあふれ出てくるわ」

サキュバスは恍惚の表情で胎内を満たす充足の余韻に浸った。彼を解放すると、ぐちょぐちょに濡れた秘部から白濁液が糸を曳いた。
彼もまた恍惚と二度目の脱力感に表情を歪ませ、虚ろな瞳で彼女を見つめている。
前回のように麻痺毒や石化などいずれかの症状が現れるかと身構えたが、不思議なことに今回は何の症状も現れなかった。
彼女は力なく横たわる彼に微笑みそっと囁いた。

「このままあなたを放置してあげるわ」

前回フラックがしたように、彼女もまたフラックをそのままにして立ち上がった。

「次にここを訪れる者は敵か味方か。あなたを助けてくれるような女性だといいわね。可能性は薄いけど」
「くくく、これは手厳しい」
「それではごきげんよう。地獄の道化師さん」

フラックが何かを言いかける間もなく、彼女は風のように消えた。
後には静寂と先ほどまで肌を重ねていた熱、彼女の甘い香りだけが残った。
フラックはしばらく彼女の消えた先をぼんやりと眺めていた。
再び何かを言いかけようとしてはやめ、言いかけようとしてはやめ、そのうち視線を上に戻した。

「……暇ですな」

フラックは口を大きく開け舌を勢いよく伸ばし、全身を包み込んだ。
ブロッブの如くピンク色の球体になったかと思えば次にはバブリースライムの如く黄緑色の球体に変化し、再び道化師の姿に戻った。
さながら何事もなかったかの如く道化服を身につけ頭巾をかぶり、錫杖を手にしている。

「なぜ、殺さないのかだと?」

フラックはおもむろに立ち上がった。

「初めてだったからだ」

39 :駆け引き2 16/16:2011/10/31(月) 01:02:30.00 ID:2N6vxKpy
遠くで倒れていた屍を見やり、呼び覚ますかの如く何度も錫杖を鳴らす。
シャンシャンシャン……。

「私を見て、怖れ、攻撃をしかけるどころか微笑みかけてきた娘は……」

倒れていた屍がむくりと起き上がった。

「一度恐怖を味わってなおこの私を欲しいなどと言った娘は」

シャン!

「お前が初めてだったからだ。ただそれだけのこと」

ぼろぼろの法衣を身につけた物言わぬ屍ハイプリーストを見つめたままフラックは立ち尽くした。

「愚かな話よ」

ぽつりとつぶやく。

「とんだ駆け引きだったな。やはり生者に下手に関わると……」

く、くく、くくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくくく
はーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ……!!!!

“お別れだ。サッキュバスよ”

道化師は錫杖を派手に鳴らし、ハイプリーストと共に闇へ消えていった。

40 :名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 01:04:14.76 ID:2N6vxKpy
サッキュたんとの第四の舞台は13-543に任せた。第二の舞台を勝手に締めちゃってごめんよ。
魔物の絡みは癒される……というかのんびり見られるのは自己投影しないで客観的に見られるからかなあ。
フラックをエロパロであまり見ないのは小人サイズなのと性格がぶっ飛んでるせいだと思う。
サッキュたんけっこう需要ありそうなのでもしこういう描写でよろしければまた書かせて下さいな。

41 :名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 07:21:45.42 ID:+iQB1VeB
朝からいいものを読ませてくれてありがとう!
やっぱりサキュバスはエロイな。
流石裸忍者と並んでwizのエロ担当!
ここで女裸忍者とサキュバスのレズなんか思い浮かんだ。

42 :名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 22:58:42.62 ID:pSpjnhQJ
それはともかく、やはりさっきゅんは最高だ
フラックとも絡めるさっきゅんならマイルフィックとマイルファックもできる筈だ

>>41
そういえばFC版3だとハイマスターAの100%後続がサッキュバスだったよね
暇な時に女ハイマスターと迷宮内で絡み合ってるに違いない

43 :名無しさん@ピンキー:2011/10/31(月) 23:07:57.77 ID:+cJoSiC0
>マイルファックも

【審議中】
    ,、_,、  ,、_,、
  ,、_('・ω)(ω・`)、_,、
 ('・ω)u゚  ゚uu(ω・`)
  ゙uu゚( '・) (・` )uu'
    ゚uu゚  ゚uJ゚

44 :名無しさん@ピンキー:2011/11/01(火) 00:45:46.57 ID:5KfCQfAK
マイルファックの暴走ですね、わかります。

45 :名無しさん@ピンキー:2011/11/01(火) 19:32:26.68 ID:VMVyJU+E
マイルファックてw
さっきゅん裂けるだろ体格差的に考えて

46 :名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 10:58:54.29 ID:3j4dQvaC
淫魔乙でした
またの投下にも期待しています

フラックと聞くとなんだか中の人がいるような気になるな

47 :名無しさん@ピンキー:2011/11/05(土) 18:17:35.06 ID:7g2rHBnQ
そういえば休業中のフラックに代わってフラックスーツ着て飛び回る女忍者の話あったよね

48 :名無しさん@ピンキー:2011/11/06(日) 07:33:40.25 ID:iThX3Wlu
保管庫管理人様、更新乙です。いつも素早いなぁ。

49 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:17:52.34 ID:I2LXL++8
投下します。全9レス。
若干レイプ要素ありますがどうしても駄目な方以外は大丈夫じゃないかと思います
というかその手のが好きな人だと逆にガッカリするレベルです。オチ含めて。

50 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:19:03.34 ID:I2LXL++8
クリーピングコインはブレスをはいた
「ひゃううっ!」
クリーピングコインはブレスをはいた
「はううっ!」
ここは狂王の試練場地下2階。
無数のコインに息を吹きかけられ、艶かしく悶えている美少女。
彼女は別にコインを使って性的快感を得ている訳ではなく、
この状況を説明する為には前日まで時を遡る必要がある。


ファイアードラゴンはブレスをはいた
「きゃあああっ!」
「このっ! マダルト!!」
ファイアードラゴンはしんだ
「ファイアードラゴン。恐ろしい敵だった」
「ほんじゃシーフコンビ、識別頼む」
「「はいな」」
魔法職上がりのシーフ2名が慎重に宝箱を識別。
「ビショップは大丈夫か?モロにブレス浴びてたが」
「うぅ、何とか生きてます」
ヨレヨレになりながらエルフの少女が健気に応える。
「ん、識別は毒針で一致だね。んじゃ解除は任せた」
「了解。ビショップの怪我治しといて」
シーフの1人が治療にやってきた。
「ん〜、ディアルマ2回にするか、マディ使っちゃうか」
「マディでいいぞ。この周回で帰る予定だし」
「そう? んじゃ遠慮なく」
全快魔法がビショップの傷を塞いでいく。
「それにしてもモロにブレス浴びたな。俺らは半減できたのに」
「そうなんです。あたし、どうしてもブレスが苦手で」

51 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:20:03.38 ID:I2LXL++8
「これが運勢値の違いって奴なのかね」
ドワーフファイターが腕を組んで唸る。
説明しよう!
運勢値とはwizardryにおける隠しパラメータの一つだ。
LUKと同様に各種判定に利用されているぞ。
ちなみにブレスダメージの半減判定には運勢値4が使われているのだ。
「運勢値4が高いのは種族だとドワーフ。つまり前衛の俺ら3人だ」
「そして職業だとシーフ。つまり私達2人ね」
無事に毒針を解除したシーフが戻ってくる。
「つまり俺らの中で運勢値4が無いのはビショップだけだと」
そりゃブレスを浴びまくる訳である。
「ちょっと可哀想ね。何かいい策は無いの?」
「策と言われてもなあ。レベルを上げて物理で…じゃなくて、レベル補正に期待するしか」
説明しよう!
レベル補正とはwizardryにおける最強の攻略法だ。
あらゆる成功率の判定はレベルを上げれば有利に働くぞ。
レベルが高ければマイルフィックを成仏させる事だってできるのである。
「レベル補正つっても、ビショップは俺らの中で1番成長遅いぞ」
「そうなんだよなあ。それが一番の問題だ」
「うぅ…」
このパーティはFFFTTB。TはそれぞれPとMを経由している。
ビショップは元鑑定士という事もあるが、それを差し引いても転職経由のシーフよりレベルが低い。
何せ最近ようやくラハリトを覚えたばかりだ。
「どうしたもんかね。蛇のメイスが手に入ればポイゾンジャイアントだけは何とかなりそうだが」
「根本的な解決になってないわ。ドラゴンゾンビ相手だと無意味だし」
「いっそブレス浴びまくれば、体が慣れて大丈夫になったりするんじゃない?」
「んなアホな」
「いや、案外いいかもな、その案」
「リーダー?」
たけすぃ並に濃い顔のドワーフファイターが口を挟む。

52 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:21:03.06 ID:I2LXL++8
「ビショップはブレスを受けると実ダメージ以上に怯んでる。呪文が遅れる事もしばしばだ」
「後衛だから普段ダメージ受けないもんね。呪文もモンティノで速攻塞ぐし」
加えて最後尾なので前衛に押し出される事もまずない。冒険者としては温室育ちなのだ。
「いつまでも箱入り娘だと困る。ブレスに慣れる事で怯む事だけでも改善してもらわんと」
「でも慣れるったって、流石にわざとダメージ喰らわせるのは酷いぞ」
「2階のコイン使えばいいだろ。あいつらならノーダメージだ」
「あ、なるほど」
「ふええ、本当にやらなきゃ駄目なんですか?」
「当然だ。ブレスに動じないタフさを身につけて貰わんと困る」
以上が冒頭の顛末である。


「ひゃあうううっ!」
「いちいち喘ぐな。感じてるのかお前は」
「なっ、それ、セクハひゃあああっ!」
言ったそばからのよがりに呆れるホビット。
この男はパーティ初期にシーフを勤めていたが、今はビショップと入れ替わる形で2軍落ちしている。
万一メンバーの誰かがロストした際に最加入できるよう待機しているが、今はもっぱら銀行員兼倉庫番である。
前衛が欠けた際に使う為の盗賊の短刀をクルクル回しながら、少女の艶姿を半眼で眺めている。
何故倉庫番がこの場にいるかと言うと、2階は麻痺攻撃やクリティカル持ちが多い為、独りは危険だと目付け役を押し付けられたのだ。
ビショップは最強装備で身を固めているものの、後衛職の最強防具なぞ高が知れている。
2階を探索する分には十分なのだが、念には念を入れてという事だ。
「やれやれ、そんなにこのお嬢様が大事なのかね」
シーフは毒づく。目の前で悶えてる少女は自分からレギュラーの座を奪った相手。少なからず思う所はある。
「魔物にやられた事にして首切ってやろうか」
不穏な考えが一瞬過ぎるが、
「んな事したら俺の首が切られるんだろうな。色んな意味で」
すぐに思い直す。
「そもそもビショップ欠けても俺の復帰は無いわな。前衛かシーフが欠けないと」
ビショップの欠員補充がビショップになるのは自明の理。

53 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:22:06.38 ID:I2LXL++8
「にしても」
「はううっ!」
「…いちいちエロい悲鳴だなおい。チンコ勃ってきた」
ビショップは顔を紅潮させながら息を荒らげている。
本当に性的興奮してる訳じゃないだろうが、傍から見たら違いが分からない程度に。
シーフは半ば無意識にズボンのポケットに手を入れる。そしてポケット越しにいきり立つ物を軽く扱く。
ビショップはそれに全く気付かず、今も尚コインの吐息に翻弄されている。
体を捩じらせる度に揺れる豊満に、シーフの硬度が加速度的に増す。
その艶かしさに右手の動きが激しくなる。
「やべっ、出したくなってきた」
ちょっと扱きすぎたようだ。このままだとズボンの中で果てかねない。
とはいえここまで高まっててお預けじゃ相棒は納得いきそうにない。
「………」
シーフは少し考えた後、意を決してビショップの元へ近づく。
「おい」
「ふぇっ?」
ビショップがよがり顔をこちらに向けた瞬間。
ぶびゅるるっ!
「えっ?」
乳白色の熱い液がビショップの顔面にかぶさる。
たまたま近くをただよってたコインが飛沫の余勢で1ダメージ受けて墜落する。
「…きゃああああああっ!!!」
ワンテンポ遅れて凄まじい悲鳴が地下2階に響き渡る。
「ふぅ、いい顔射だった」
「な、な、な、なにするんですかああああああ!!!」
本当何してるんだか。興奮状態の考える事は自分でも分からん。
ビショップに射精して司教モードに突入してた脳でぼんやりと考える。
「いや、お前にぶっかけたら気持ちいいだろうなって」
「な、こ、こんなのセクハラですよっ!!」
セクハラで済む問題だろうか。

54 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:23:03.03 ID:I2LXL++8
「まあ、お前にレギュラー奪われた恨みもこれで晴れるって事で」
「それとこれとは話が別ですう!!」
ぎゃーぎゃーうるせーな。
自分のやった事を完全棚上げで苛立つシーフ。
「だいたいこの乳が悪い」
むぎゅうううっ
シーフは力いっぱいビショップの巨乳を握り締める。
「きゃあああああああ!!!」
「こんなの揺らしながらアヘ顔ダブルピース晒してたらレイプしてくれと言ってるようなもんだ」
「ダブルピースなんかしてません!!」
アヘ顔は認めるんだろうか。
「まったく、けしからん乳しおってからに」
もみもみもみもみもみもみもみ
「ひゃうううっ! や、やめてください!」
「るせー。ここまできて止める奴が」
クリーピングコインはブレスをはいた
「…邪魔だなこいつら」
シーフはマハリトを唱えた(炎の杖を使った)
クリーピングコインは死んだ
「よし」
「よし、じゃないです! 倒しちゃったら修行にならないです!」
「いいんだよ、んなもん。修行なら俺がつけちゃるわい」
「胸揉むのは修行じゃないですう!」
「修行なんだよ。大体お前は敏感すぎるんだ」
もみもみもみ
「こうして物理的な刺激に慣れる事で、所詮は非物理のブレスに耐えれるようになるんだよ」
もみもみもみもみもみ
「そんなの大嘘ですうう!!」
「本当だって。俺物理に詳しいから。サッカーやるとフィジカル凄いって言われるし」
「physical(身体能力)とphysics(物理学)は全然違いますう!!」

55 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:24:03.34 ID:I2LXL++8
「いちいちるせー奴だな。いいから黙って犯されろや」
「嫌に決まってます! 止めないならカティ」
シーフはモンティノを唱えた(モンティノの杖を使った)
ビショップの呪文を封じ込めた
「はううっ!」
「これで呪文は使えまい」
マニフォの護符もあったけど、あれだとおっぱいも固まりかねないので自重した。
「ううっ、だ、誰か助けてええええ!!」
「無駄だ。金の鍵に意味の無い世界で誰が2階に来るんだ」
もみもみもみもみもみもみ
「大体お前だって」
コリッ
「ひゃううっ!!」
「乳首勃起してんじゃねえか。感じてんだろ?」
「ち、違いますうう!!」
「嘘つけ。なんならパンツの中に手ぇ突っ込んでみるか?」
「そ、それだけは駄目です!」
くちゅぅ
「!!」
「駄目っつわれても入れるけどな。それよりこんなにぐちょぐちょにしやがって。とんだ淫乱め」
「ち、違いますぅ」
否定こそするものの、明らかな物証を突きつけられ、反論は弱弱しい。
「どう違うんだよ。太腿まで濡れてんじゃねえか。ああ、乳揉みじゃなくてブレスで感じてたから違うって言いたいのか」
「そ、それも違いますう…」
「まだ言うか。それともチンコ突っ込まれないと感じないってか?」
「!!」
ビショップの目の前に復活した怒張が突きつけられる。
「これをオマンコにぶっ挿して欲しいんだろ?」
「そ、そんな事…ない…で、す…」
反論が更にか細くなる。

56 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:25:03.42 ID:I2LXL++8
「ふん、何だかんだでしおらしくなりやがって。オラ、ケツ向けろや」
「うぅ…」
半泣きになりながらもビショップは命令に従う。
シーフは手早くパンツをずり下ろすと、熱を帯びた縦筋からむわぁと発情の匂いが撒き散る。
「ふん、だらだらヨダレ垂らしてだらしねえ。そんなにチンコが好きかよ」
「ち、違…」
ずぶぶぶっ
「ふぁああああっ!!」
嬌声が洞窟内に響き渡る。
「おうおう、チンコ好きの雌らしい反応だ」
「ち、ちがっ、うぅ、あっ、んんっ」
ずっちゅずっちゅずっちゅ
猥らな水音がより興奮を掻き立てる。
「そ、んな、はげ、しく、しな、ひゃううっ」
「ほう、高速ピストンがお好みですかおぜうさま」
ずちゅずちゅずちゅずちゅ
「ひゃううっ、うぅ、あううっ」
「おお、そうだった。刺激に慣れる訓練だったな、そういや」
むにゅむにゅむにゅ
シーフは目の前の尻を突きながら揉みしだく。
ホビットの体格だとバックから突きながらエルフの乳を揉むのは難しい。
「はうっ、ひゃうっ、ふううっ」
「ん、刺激が足りないか? ほんじゃ」
シーフは人差し指を舐めると、そのまま眼前の蕾へ沈めてく。
「ひゃうううううっ!!」
「アナルで感じるとか雌豚すぎんだろJK」
ぐにぐにぐに
第二関節まで埋まった指が直腸内で激しく動き回る。
「や、やああ、くふぅ、んんぁ」
「おいおい、感じちゃ駄目だろ。体は外側より内側のが弱いんだ。これに耐えれば大抵の刺激は平気になるぞ」

57 :いつの間にか連投が8回になってた…:2011/11/07(月) 19:39:03.44 ID:I2LXL++8
「やあっ、こん、なのっ、ぜったい、ちがっ、うっ!」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
「おっ、締まってきたぞ。そんなに俺のザーメンを膣内で受け止めたいのか」
「!! 違っ、それだけは止めて!!」
「止めてと言われてもお前がチンコ離さないんじゃないか」
ずちゅずちゅずちゅ
ぬちゅぬちゅぬちゅ
「やっ、なかっ、なかだけは、やめてぇ! 赤ちゃん、できちゃうからあ!!」
「ほう、そりゃ好都合だ。妊娠すれば冒険リタイアで枠が開くな」
「いやああああああ!!!」
首を振っていやいやするビショップ。
しかし裏腹に膣内はきゅうきゅうとシーフの欲望を締め上げ続ける。
「あー畜生。具合のいいまんこしやがって。このまんこでリーダー誑かして取り入ったのか?」
ぐちゅぐちゅぐちゅ
「そ、そんな事してないです!!」
「ふん、どうだか。っと、そろそろ出そうだ。お前も飛んじまえ」
「いやあ! やめて! せめて外に出して!!」
ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
ずぶっずぶっずぶっずぶっずぶっ
「くっ、イクぞ! 俺の子孕んじまえっ!」
「いやあっ! いやあああああああ!!!」
びゅぶぶっ!! ぶびゅるる!! ぶびゅびゅっ!
「ああ…だめって、いったの、にぃ…」
愛液塗れの襞の洞穴を、活発な精子が奥深くへと潜り込んでいく。
「あーくそ、止まんねえや」
下半身のみならず脳まで達したような錯覚を覚えながらも、膣の収束に最後の一滴まで搾り取られていく。
「こんなの一発じゃ治まんねえな。おら、腰抜かしてんじゃねえぞ」
ペシンと尻を一叩き。
「修行はこんなもんじゃねえぞ。過剰な感度が鈍るまで突きまくってやる」

58 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:40:28.60 ID:I2LXL++8


一方、同時刻の馬小屋。
残りのメンバーは集って休んでいた。
「ねえリーダー。あの2人って今頃」
「ん? ちゃんと修行もしてるだろ。何だかんだで真面目な連中だし」
「修行『も』って事は、やっぱり…」
「言わせんなよいやらしい」
「困ったもんだね」
「まあ、シーフがある程度本気で恨んでるのは事実だからな。ハメる事で変な気起こさないなら安いもんだ」
「一般的にはハメる事を変な気と言うような」
「それにしてもビショップちゃんも毎回毎回大変というか何というか」
「本人は大変だと思ってないだろ。だから毎回毎回なんだ」
「最近は口だけ嫌がって、動きでの抵抗はしてないらしい」
「やっぱりビショップちゃんって、その…好き者、なの?」
「本人は絶対認めないだろうけどな。ただお嬢様育ちだから自分から男求めるなんて真似はできないんだろ」
「だからアイツみたいに多少強引な男相手だと逆らえないどころか内心悦んでる、と」
「なんだかんだでお似合いなのね」
「それに関してはシーフの方も認めないだろうけどな。あくまで肉奴隷扱いって事にしたいらしい」
「ツンデレなんだよね要するに」
「エルフとホビットじゃ妊娠しないと知るまで毎回飲ませてたくせにね」
「あ、やっぱ避妊だったんだそれ」
「片や淫乱ドMで片やツンデレかよ。リア充爆発しろ」
「ティルトぶっ放してくる?」
「お前、その冗談今は実行可能だろ元メイジ」


「おら又出すぞ! 今度こそ孕め!!」
「いやっ、イクッ、じゃない! 出さないでええええ!!」
今日もまた、強姦の体裁をとった和姦が迷宮内で繰り広げられたのであった。

59 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:42:24.67 ID:I2LXL++8
以上になります。お粗末さまでした。
てか連投って以前は12回中10回だったと記憶してたのに…

60 :名無しさん@ピンキー:2011/11/07(月) 19:45:10.44 ID:hufxljb5
爆発しろ乙

61 :名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 00:01:34.00 ID:of2GklYq
なんかこう、いいね
本音言わないけど通じ合ってるみたいな

爆発乙

62 :名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 01:07:51.89 ID:QOjnhkJC
最近保管庫見まくってる13-533です。職人さんや管理者さんに感謝!
更新もありがとうございます。#2にしていただけるとなおありがたかったり。。

この節サッキュバス話を書いてたらハイマスターよりマイルファックが先にできた。
ただ自分の力量ではどうしてもさっきゅんが裂けてしまうのでこうなった。

・正体不明の魔物×夢魔2匹
・手と口だけ
・流血あり(魔物のほうが)

雰囲気出すためにマイルフィックの台詞はカタカナ表記にしてます。
読みにくくて申し訳ないんだけどどうしてもカタカナにしないと気がすまんのです。
あと今さらながらサッキュバスが胸につけてるの下着じゃない気がしてきた。
以下16カキコ失礼します。よろしければどぞー。

63 :奇跡 1/16:2011/11/08(火) 01:08:49.04 ID:QOjnhkJC
* 事の発端はディアルの効果を持つ特効薬を拾ったことだったらしい *

「で、どこで使うの?それ」
「んー、どこかで」
「セックスに疲れた殿方に使ってもっと搾り取ってみる?」
「そんなことする余裕あるかしら?一度セックスしちゃったらきっと最後までヤッちゃうと思うわ」
「それもそうねー」

さり気なくとんでもない会話を交わしているのは淡いピンクの乳当てをつけただけの美女二人である。
二人とも長いブラウンの髪で胸元や秘所を器用に隠しているが、その際どさがより魅惑的で淫らに見える不思議。
お気に入りなのかメーカー品なのか、乳当ては二人とも同じ種類のようだ。
肌は透けるように白く、胸から腰、太ももにかけての滑らかなラインは一瞬にして男を虜にするほど綺麗だった。
ただその背には揃って巨大な黒い蝙蝠の翼が広がっていた。
この危険極まりない地下迷宮でここまで誘惑的で無防備な姿をさらけ出せる女性は数えるほどしかいない。
サキュバスである。

つと、手のうちで特効薬を弄んでいたサキュバスAの足がぴたりと止まった。一方を見つめたまま固まっている。
サキュバスBが振り返り声をかけた。

「どうしたの?」
「……」

返事はなかった。
それどころか次第に青ざめていくサキュバスAを見てただならぬ不安を覚えたBは恐る恐る彼女の視線の先を追ってみた。

「グゥゥ…」

視線の先から地響きかと思われるほど低く重苦しい呻き声が聞こえてきた。

「忌々シイ 人間共…」

サキュバスBも凍りついた。本能が「早くこの場を去らなければ!かのお方に気づかれる前に!」と叫んでいる。
だが足がすくんで動けない。サキュバスAも同じようで、金縛りにあったかの如く二人はその場に立ち尽くしてしまった。

64 :奇跡 2/16:2011/11/08(火) 01:09:41.04 ID:QOjnhkJC
呻き声の主は壁に背をもたれさせ座り込んでいるようだった。
遠巻きに見ているため実際の背はわからないが、高さが10m近くはあるこの玄室内の半分近くに頭部が見えることから
立ち上がれば軽く天井につかえてしまうのだろう。
もとより遠巻きからでも存在を確認できるということ事態が、この主がいかに巨体であるかを証明していた。
彼女たちがこの主の正体を瞬時に判断した理由は一つ、その背から伸びている4枚の翼であった。
それは蝙蝠の翼ではなく鳥のような羽毛の翼で、さながらトンボが翅を休めるかの如く4枚とも下向きに垂れ下がっている。
この地下迷宮で見上げるほどの巨体と4枚の翼を持つ存在はただ一人しかいなかった。

「マイル…フィック様…」

サキュバスAが唇を震わせながら主(しゅ)の名を口にした。瞬間二人は迂闊に名を呼んでしまったことを後悔した。
主の鋭い眼光がこちらに向けられたからだ。
明らかに怒りと憎しみが見て取れ(事情はまったくわからないが主は相当ご機嫌が悪いようだ)、
特効薬などというものに気を取られ肉眼で確認するまで危機を感知できなかったことを呪いつつ、二人は死を覚悟した。

マイルフィック。
かつて神々との戦いに敗れ魔界に封じ込められた邪神の一人であり、その力は天候すらも操り都市を一瞬のうちに壊滅させてしまうとか。
神々の施した封印を打ち破り再び人間界を支配すべく、現在もなお数多の配下を使いにやり復活の機会を探らせているという。
この地下迷宮から発せられる呪力、闇の波動が可能にするのか、自らもまた封印のすき間よりここに実体化をはかっていたようだ。
かの大魔術士ワードナに召喚された折、完全なる復活のために魔除けを奪おうとするも成し遂げられなかった過去を持ち、
新たにこの地下迷宮に眠るグニルダの杖の力を何らかのかたちで利用しようと狙っているのかもしれない。
真意は彼と忠実なる配下グレーターデーモンだけが知っている。直属の配下でない彼女たちにはまったくもってあずかり知らぬ世界であった。

「……」
「……」

射抜くような鋭い眼光に彼女たちはなお身を強張らせ、動くことはもちろん目をそらすことすらできなかった。
しばし二人を睨みつけていたマイルフィックだったが、ふと視線を宙に戻した。尖った耳の近くまで裂けた口から短く言を発する。

「目障リダ。立チ去レ」

奇跡が起こった。
途端に呪縛が解けたかの如く二人は身動きがとれるようになった。思わず二人で顔を見合わせる。感謝の気持ちすら込み上げてきた。
せめてご挨拶と一礼をしてから立ち去ろうと再び主に目を向けたサキュバスAはその足元に違和感を覚えた。

65 :奇跡 3/16:2011/11/08(火) 01:10:30.26 ID:QOjnhkJC
お怪我をしていらっしゃる…!?
右足は膝から下が抜き取られたかの如くなくなっており、左足も太ももから黄褐色の液体(血なのだろうか)が止め処なくあふれ出ていた。
止血のつもりか痛みに耐えているのか、左手でそこを強く押さえており、その姿がより痛々しく見えた。

「あ、あの…!」

無意識に出てしまった言葉、再びこちらに向けられる射殺すような視線、何やってんのと言わんばかりに焦る友人B、再び後悔した。

「何ダ…」

いえ、何でもありませんでした、とはもう言えない。サキュバスAは己の迂闊さを再三呪い、Bに小さく別れを告げた。

「あなたはこのまま行って」
「え…」
「今までありがとう。楽しかったわ」
「ちょっと…」
「マイルフィック様!」

凛とした声で主の名を呼び、サキュバスAは前に進み出た。深々と一礼する。

「何ノ 真似ダ」
「傷の、お手当を…。ちょうどここに特効薬がございますから」

顔を上げ、手にしていた特効薬を高く掲げてみせた。

「…ソンナモノ、何ノ 気休メニモ ナラン」
「そ、それでも、ないよりはましかと思われます。どうか…」

マイルフィックは黙ったままサキュバスAを睨みつけた。Aは思わず震え上がる。
だが視線の先がわずかに特効薬にも向けられていることに気づき、サキュバスAは意を決して翼を広げた。

「失礼、いたします…」

極力不快な音を立てないようゆっくり飛び上がり、未だ体液があふれ出ている左足の太ももの上にそっと降り主と向かい合うように膝をつく。
飛んでいる間に叩き落とされる覚悟でいたが、主はただじっと彼女を見下ろしているだけだった。触れた肌は硬い鱗を思わせた。

66 :奇跡 4/16:2011/11/08(火) 01:11:18.89 ID:QOjnhkJC
「……」

無言で特効薬の栓を開け治療の準備に取りかかる。その間ずっと刺すような視線を感じ、手は震える一方だった。
薬を取りこぼさないよう慎重に扱い、恐る恐る主に声をかけた。

「あ、あの…」
「……」
「あの、マイルフィック様、手を……どうかお手を外して下さい」

勇気を振りしぼって声を出すも、手は動かない。ならば手の上から薬を浸そうと膝を立てた矢先、ゆっくり手が外れた。
サキュバスAは一度深呼吸をし、今度こそ患部に薬を浸すべく傷口を見やった。
そこは深く抉れていた。大剣か何かで何度も突き刺しかき回されたのだろうか、止め処なくあふれ出る黄褐色の体液が鼻についた。
生臭い香りからするにやはり血なのだろう。
瞬間嫌な予感がした。
今ここにいるマイルフィックは完全なる実体ではない。神々の施した封印のすき間を縫って飛ばした思念体が具現化した姿、
人間界でいうアンデッドに等しい分身に過ぎない存在であり、そんな不安定な肉体に果たして特効薬は効くのだろうか。

「マイルフィック様、失礼いたします」

ふと背後から翼の羽ばたく音が聞こえたかと思うとすぐ目の前に、主に背を向けサキュバスAと向かい合う体勢でBが舞い降りた。
どこから拾ってきたのか赤い布を手にしており、Aの前に広げながらそっと囁く。

「これに浸したほうが効率的よ」
「あなた…」
「っもう、勝手なことしないで。私たちいつも一緒でしょ」
「……ん」

心強い味方の存在に感謝し(といってもマイルフィックの前では塵が一つ増えただけだが)、サキュバスAは気を取り直した。
仮に特効薬が効かず主のご機嫌を損ねさせたとしても、死ぬときは一緒だという安心感があったのだろう。
さっそく赤い布に薬を浸し、患部を覆うようにして優しく押し当てた。少なからず刺激を与えたようで、主の体がわずかに反応した。
サキュバスAは強く揉まないよう気を遣いつつ両手で傷口を押さえ、Bは余った布で血をきれいに拭き取り時折薬を追加した。

67 :奇跡 5/16:2011/11/08(火) 01:12:08.76 ID:QOjnhkJC
「…アァァァ…」

吐息とも呻き声ともつかない低く重い声が玄室内に響いた。何かをしくじったのだろうか、サキュバスAは恐る恐る顔を上げた。
しかし当のマイルフィックは顔を正面に向け、両の腕は力なく地面に落とし、傍から見ればやけにリラックスしているように見えた。
目を閉じていらっしゃる…!
先ほどまで刺すような視線を向けていた丸い眼球は薄いまぶたに覆われ中央で閉じられていた。その様はさながら鳥のようだった。
まるで私たちがマイルフィック様を感じさせているかのよう…!
サキュバスAは不覚にも興奮を覚えた。度重なる事故の連続ですでに平静を欠いていたのかもしれない。

魔界ではいくつかの勢力が派閥を生み、古の時代よりと言っていいほど永い時をかけて冷戦状態を続けている。
すべての魔族の頂点に君臨し崇拝されているのが邪神マイルフィックというわけではないのだ。
この地下迷宮に姿を現す上級魔族のアークデーモンやライカーガスですらマイルフィックとは思考を異にしており忠誠心はそう高くない。
そんな彼らがいつまでも冷戦状態を続け大規模な戦争を起こさないのは、互いに不利益しか被らないことを知っているためであろう。
そんな中、中級魔族と呼ぶにはいささか能力に欠ける彼女たち夢魔はどこにも属さない(言い換えればどこにでも属すことのできる)
フリーの悪魔であった。
わずかに交流があるとしたら(といっても憎まれ口を叩く程度だが)、アークデーモンの配下にあたるヘルマスターくらいか。
レッサーデーモンやグレーターデーモンなどは彼女たちにとって論外であり(ヤギ面と爬虫類的な意味で)、
彼らを束ねるマイルフィックに至っては同じ迷宮内にいたとしてもまったく関わることのない(はっきり言えば興味もない)存在であった。
それゆえに彼らの気配を察するや器用に接触を避け、今日まで危機に巻き込まれることもなく生き延びてきたのである。

治療を終え布を取り払うとわずかに傷痕が残っているのみで、出血は完全に止まりほとんどの皮膚は再生できたようである。
よかった…!
サキュバスAは緊張がとけたのかへなへなとその場に座り込んでしまった。Bもほっと胸をなで下ろした。
後は右足である。膝から下が見事になく、傷痕もまったく見当たらない。少なくともたった今なくしたわけではなさそうだ。
再び見上げるとマイルフィックはまだ目を閉じたままだった。声をかけるのが躊躇われたが、もうここまで来たら関係ないと思い始めた。

「マイルフィック様、右足は…」

マイルフィックがゆっくり目を開けた。

「まさか、人間に…」

瞬間ぎろりと睨まれサキュバスAは息を呑んだ。思わず視線を下げるもそれも失礼だと気づき、そのままぎゅっと目を閉じた。

68 :奇跡 6/16:2011/11/08(火) 01:12:57.57 ID:QOjnhkJC
「否…」

捕まれて引きちぎられるかと思ったが、予想に反してただ短い言が返ってきただけだった。
その口調は思ったほど地に響くことなく自然に耳に入ってきた。思わず顔を上げると主はまた視線を宙に戻していた。

「忌々シキ 封印ヲ以テ 我ガ肉体ハ 未ダ 囚ワレノ身」
「……」

神々の施した封印は物理的な肉体だけでなく思念体まで強く縛りつけているのか、右足は具現化できず封印に引きずり戻された。
実際には存在しているはずなのに地に足をつくことのできない状態とはいかほどのものなのか、サキュバスAには想像できなかった。

「そう…ですか…」

マイルフィックは再び目を閉じた。その様をサキュバスAはぼんやりと眺めていた。
仮にもう一つ特効薬を拾ってきたところで右足は彼女たちの力では再生不可能である。もうやるだけのことはやったのだ。
問題はこれからどうやって主のご機嫌を損ねないうちに立ち去るかである。
サキュバスBが目で合図を送った。立ち去るなら今しかないと。
だが目を閉じている主の是なのか否なのか何とも読み取れない無表情な顔をサキュバスAはずっと見つめていた。

ふと股下が温かいことに気づいた。
治療に夢中でまったく意識していなかったが、彼女たちは今、主マイルフィックの太ももの上に乗っかっているのである。
先ほどべったりと座り込み敏感な秘所が直接肌に触れたためかもしれない。
硬い鱗だと思っていた肌は意外と弾力があり、深く傷を負ったために熱を帯びているのか、これが平熱なのか、とても温かかった。
サキュバスAは今まで一度も関わったことのなかった主の姿を改めて眺め見た。
硬くて弾力のある鱗のような温かい太もも、幾重にも割れた腹筋、たくましい胸板、がっしりとした肩。
背からは巨大な4枚の翼が広がり、やはりリラックスしているのだろう、先ほどよりなお力なく垂れ下がり地に横たわっている。
視線は再び下腹部に下り、開かれている足の間に向かった。
股には本来あるであろう男性器は見つからなかった。それどころか女性器の如く二股に割れているようにすら見えた。
マイルフィック様は女性でいらっしゃるのか、それとも神たるお方は性別を超越していらっしゃるのか…。
あらぬ想像をしながらサキュバスAは再び視線を上げた。マイルフィックの肉体には本来あるであろう器官がもう二つ欠けていた。
乳首とへそである。
マイルフィック様は卵からお生まれになったのかしら、それとも神たるお方は……。

69 :奇跡 7/16:2011/11/08(火) 01:13:46.16 ID:QOjnhkJC
「はぁ…」

妄想は止まらず、サキュバスAは小さく吐息を漏らした。心なしか体が疼き股が濡れてきたように感じる。
マイルフィック様はどのようなセックスをなさるのだろう。
お互いに見つめ合ったまま前で?それとも獣のように後ろから?ああそれとも、女をまたがらせて下から突き上げて下さるのかしら。
もしや交互に足を絡ませて交わるのがお好き…?
彼女の脳裏には目を閉じ先ほどの吐息のような声を漏らしている主の姿が描かれていた。
やはり先ほど主が漏らしたのは吐息だったのだろう。痛みが癒され肉体が再生されていく感覚に心地よさを覚えたのに違いない。
そう感じたためにより一層彼女の妄想をかき立ててしまったようだ。

「ちょ、ちょっと…」

サキュバスBに声をかけられはっとした。無意識のうちに呼吸を乱しながら主の太ももに股をこすりつけてしまっていたのだ。
恐る恐る顔を上げると不安顔のBはもちろん、マイルフィックもまったく読み取れない無機質な表情でこちらを見下ろしていた。

「あ、あ……申し訳、ありません……っ」

腰の動きを止めようにも太ももが与える温もりと秘所を刺激する鱗のような硬さが彼女を狂わせる。
結局腰を持ち上げることができず、彼女はなおマイルフィックの太ももを愛液で濡らしてしまった。

「生意気ナ 小娘ダ…」

突然マイルフィックは左手でサキュバスAをつかんだ。Aの体がびくっとはねる。Bも突然のできごとに全身が固まってしまった。
ついに捕まった!いや、決して捕まることを待っていたわけではない、彼女たちは今まで運がよすぎたのである。
左手は先ほど傷口を覆っていたためか血で汚れており、彼女の肢体が黄褐色の血でまみれた。
身動きを完全に奪った後、右手の鋭い爪がサキュバスAの胸元に近づく。今度こそ殺される、彼女は死を覚悟しぎゅっと目を閉じた。
だが爪は淡いピンクの乳当てを剥ぎ取り柔らかくて形のよい乳房を露にさせただけだった。震えているのかピンクの突起が揺れている。
サキュバスAは目を開けられなかった。だがずっと閉じているのも怖かった。
恐る恐る目を開けようとした矢先、胸元が生温かい感覚に襲われた。熱い息がかかる。彼女はマイルフィックに舐められたのである。

「あ…っ」

マイルフィックはことさら乳房の突起に触れるように執拗に彼女の胸を舐め続けた。
サキュバスAは突然の淫らな刺激とこのまま喰われるのではないかという恐怖とが入り混じり、声ならぬ声をあげた。

「あぁ…っ」

70 :奇跡 8/16:2011/11/08(火) 01:14:35.83 ID:QOjnhkJC
しばらく彼女の体を味わっていたマイルフィックだったが、再び右手を近づけ彼女の左足をくいっと持ち上げた。

「っ…」

開かれた秘所は先ほどの行為と胸に受けた刺激も手伝ってかぐっしょり濡れており、雄を誘う甘い香りが鼻をくすぐった。

「っ…マイルフィック様…」

ふるふると震えるサキュバスAを尻目にマイルフィックは秘所をじっと見つめている。心なしか口の端が吊り上ったように見えた。
ああ、マイルフィック様にあんなところを見られている…!
サキュバスAは恐怖と羞恥の入り混じった言いようのない感覚に襲われた。雌としての本能か、秘所はさらに潤い疼き出した。

「あぁ…もう…っ」

早く挿れて。早く殺して。早く犯して。早く壊して。早く。早く。早く。早く。マイルフィック様…!!
サキュバスAはすでに狂い始めていた。必死に腕を折り曲げ彼女を捕らえている主の指にしがみつきぎゅっと力をこめる。
その声に応えるかの如くマイルフィックは彼女の秘所に舌を這わせた。生温かい感覚が敏感になっている部分を襲う。

「ああっっ」

彼女はびくっと体を震わせた。舌先が秘所の間を行き来する。あふれ出た愛液がマイルフィックの舌を伝って糸を曳いた。

「あっ…ああっマイルフィック様ぁっ」

びくびくと痙攣する彼女をよそにマイルフィックは止めることなく舌先で彼女の股を舐めしゃぶっている。
じゅぷっじゅるっと淫らな音が玄室内に響いた。
その様をただただ見ることしかできないサキュバスBの心境はいかほどか。やはり彼女も女である。等しく体が疼き出したようだ。

「はぁっ…あぁ…っ…マイルフィック様…」

サキュバスAと同じように彼女もまた主の太ももに股をこすりつけ、自ら乳当てを外しその豊満な胸を揉みしだき始めた。

「はぁ…っ」
「ああっ」

71 :奇跡 9/16:2011/11/08(火) 01:18:28.12 ID:QOjnhkJC
頭上では変わらずサキュバスAの熱く潤った秘所をマイルフィックの巨大な舌が行き来している。
奥に侵入しようと舌先で突き刺したら彼女の体がびくっとはねた。よほど刺激が強かったのか腰を淫らにくねらせ震わせている。
舌を立てて動かす度に艶かしい喘ぎ声が上がり、口はだらしなく開かれた。
その中にマイルフィックが舌を寄せた。するとサキュバスAはしゃぶるようにその舌に吸いつき自らの舌を絡め始めた。
手の中の小さな女性の体を散々舐めしゃぶり舌も存分に絡ませた後、マイルフィックはやっと顔を離した。

「あぁ、マイルフィック様ぁ、もっと…」

サキュバスAは媚びるような瞳で目の前の邪神に懇願した。

「もっと私を犯して下さい…」

マイルフィックは目を細め、再び右手を近づけた。人差し指を伸ばし彼女の秘所にあてがう。
口の端がわずかに吊り上がったように見えた。

「はい、マイルフィックさま、きてくださ…いたぃっ!」

爪の先が秘所に当たったらしく、彼女は痛みを訴えた。瞬間はっと気づく。
このまま指を挿入されるということはすなわちその鋭い爪が胎内深くまで突き刺さるということ。下手をすれば心臓まで……。
彼女は青ざめた。
当のマイルフィックは痛みを訴えられた瞬間いったん指を戻したらしく、しばらく彼女と指を交互に見ていた。
そして何を思ったのか自らの指を口にくわえ込んだ。
力が入っているのか右手が少し震えている。怯えながらも何をしているのか気になってしまいサキュバスAはじっと主を見ていた。
瞬間ベギッと何かが折れるような嫌な音が玄室内に響き、マイルフィックの右手に、顔に、彼女をつかんでいる左手に衝撃が走った。
マイルフィックの口元が黄褐色の血にまみれている。ほどいた右手も血でまみれており、人差し指には爪がなかった。

「マイル、フィック様…?」

マイルフィックは横を向きベッと何かを吐き出した。黄褐色の血とともにゴトッと落ちたのは紛れもない右手の人差し指の爪だった。

「マイルフィック様…」

再び彼女に右手を近づけ血まみれの人差し指を秘所にあてがう。
爪の先だけを折ったわけではなく付け根からすべてをもぎ取ったようで、接着面からは黄褐色の血がどくどくとあふれ出ていた。

「あ、あぁ…マイルフィック様…そんな…っ」

72 :奇跡 10/16:2011/11/08(火) 01:19:05.88 ID:QOjnhkJC
彼女を傷つけないがために自らの爪をもぐという行為に対する感動からか、血まみれの指を挿入される恐怖からか、
サキュバスAは唇を震わせながら主の名を呼んだ。
そんな彼女を見て主は笑った。いや、正確には笑ったのかどうかわからない。ただ彼女には主が優しく微笑んだように見えた。
ずぷっと液体にまみれた音を立て指が彼女の胎内深くに突き刺さった。

「ああぁぁあっ」

マイルフィックの人差し指はさすがの夢魔にも少しきつかったようだ。彼女は悲鳴にも似た声を上げ体を強張らせた。
マイルフィックは構わず指をぐりぐりと動かす。
愛液で潤っていたためか指からあふれ出る血のためか、きつかった胎内は次第にほぐれ動かす度にぐちゅぐちゅと淫らな音を立てた。

「ああっすごいぃっ!奥まで入ってるぅぅっっ」

手の中の小さな女性は際限なく奥深くを突き上げられる快感に何度も腰を浮かせ、つかんでいる主の指にぎゅっとしがみついた。
マイルフィックはさながら小さなおもちゃの人形を弄ぶかの如く指を曲げたり伸ばしたり抜き差しを繰り返したりして彼女を狂わせた。

「あっあっ……あぁっマイルフィックさまぁっそこっそこぉっ」

次第にどこが感じるかを心得てきたのか、マイルフィックは反応のある場所を的確に突いて突いて突き続けた。
サキュバスAは髪を振り乱し、だらしなく口を開け喘ぎ声を上げた。その中に再びマイルフィックが舌を寄せる。

「はっんっ…あぁっだめっそんなに気持ちよくしないでっおかしくなっちゃっ…」

サキュバスAは潤った瞳で主を見つめた。主は再び彼女に笑みを浮かべた。少なくとも彼女にはそう感じ取れた。
まるで「いいぞ」と言われているようで、彼女は体の奥深くから何か熱いものが込み上げてくる感覚に襲われた。

「あっ…んっ…あぅ…っ……ああぁぁあっマイルフィックさまぁああっっ」

懸命に快楽に耐えようにも指はさらに彼女の奥深くを攻め続ける。
爪が抉られた状態での摩擦はマイルフィックにとって確実に痛覚を刺激しているはずだが、そんな素振りは微塵も感じさせなかった。
ただただ彼女だけがその指使いに乱れ狂う。

「あっあっ…だめっイッちゃっ…もう、私…っ……あっああぁぁあああっっ」

73 :奇跡 11/16:2011/11/08(火) 01:19:52.42 ID:QOjnhkJC
絶頂に達すると同時に電撃を受けたような衝撃を受け、サキュバスAはびくびくと体を震わせた。

「あ……っ……」

全身から力が抜け、言葉もままならない。マイルフィックはおもむろに指を引き抜き彼女をつかんでいた手を離した。

「あぁっ」

ドサッと音がして彼女は無造作に倒れ込んだ。起き上がることもできずその場でひくひくと痙攣している。
今までずっとサキュバスAを見ていたマイルフィックだったが、太ももの上でうごめくもう一匹の夢魔に目を向けた。
サキュバスBである。

「あ、あぁ、も、申し訳、ありません…っ」
「……」

頭上で繰り広げられていた淫らな光景に我慢できなかったらしく、自ら乳を揉み太ももに何度も股をこすりつけていたのだ。
さらに自ら指を挿入しかき回していたらしく、秘所も指も胸元も愛液でぐちょぐちょに濡れていた。

「あ、あなた様のおみ足を、わ、私のいやらしい液体で汚してしまい…っ」
「ナラバ 貴様ノ魔力モ 我ニ捧ゲヨ…」

再び左手が伸びサキュバスBを鷲づかみにした。

「ああっマイルフィック様ぁっ」

濡れそぼった秘所に容赦なく指を突っ込み、乱暴にかき回す。
先に自分で挿入していたためか、彼女の胎内はマイルフィックの指を優しく包み込み奥深くへと導いていった。
そして抜き差しを促すかの如く適度に収縮を繰り返す。
これが男根であったなら、これほど男を喜ばせられる女もいないと感じたことだろう。

「あっあっ……あぁっ気持ちいいぃっっ」

長すぎる指は奥深くに到達してもまだ余っており、さらに突き上げるように動かすと彼女は嬌声を上げ体をびくびくと震わせた。
指を腹側に少し曲げるとより感じてしまうようで、そこを執拗に攻めたためにサキュバスAは達してしまったようである。

74 :奇跡 12/16:2011/11/08(火) 01:21:23.15 ID:QOjnhkJC
「あぁっ奥っ奥っ…奥がおかしいぃっっ…ああっ…あっ」
「グゥ…?」

サキュバスBのよがり狂う様を楽しんでいた矢先、ふと自身の股に違和感を覚えマイルフィックは下を見た。

「はぁ…っ…んっ……マイルフィック様……っ」

先ほど手放したサキュバスAがいつの間にか主の股にしゃぶりつき割れ目と思しき部分に指を這わせなで回していたのである。

「生意気ナ 小娘共……グッ」

マイルフィックはサキュバスBから指を引き抜きその手を下に持っていった。

「あぁ、マイルフィック様抜かないでぇ…っ」

サキュバスBが媚びるような声をあげたがどうやらそれどころではなかったらしい。構わず手は下に向かう。
一瞬サキュバスAをつかみにかかるのかと思ったがそうではなかったらしく、むしろAを押しのけ自らの股を強く押さえた。
突然のことに驚きその様を見ていたサキュバスAは、割れ目が大きく開き待ち焦がれていた男性器が現れるのを見た。
今までどこに収納していたのかと突っ込みたいほど巨体に相応のそれ(彼女の背と同じくらい)が姿を現したのである。
少なからずマイルフィックも興奮していたのだろう、それはすでに硬くなっていた。

「あぁ、マイルフィック様ぁ…」

やはり主は男性だった…!
サキュバスAは求めて止まなかったものが得られたことに歓喜の声を上げ、愛しいものをかわいがるが如く抱きしめた。
全身を使って肉棒を愛撫し、頬ずりをし、びちゃびちゃといやらしい音を立ててしゃぶり始めたのである。

「…ッ」

彼にとっては予想外の展開だったのか、マイルフィックは初めて戸惑いの色を見せたが、構わず再びサキュバスBに指を突っ込んだ。

「はぁっあぁぁああっ」
「あぁ…マイルフィック様ぁ…」

片方は快楽に悶える喘ぎ声が、もう片方は歓喜に満ちた嬌声が玄室内に響き渡った。

75 :奇跡 13/16:2011/11/08(火) 01:25:50.50 ID:QOjnhkJC
「あっあぅっ…マイルフィック様っ…そこ…っ…だめっおかしくなっちゃうっっ」

サキュバスBは体をびくびくと震わせ首を横に振る。マイルフィックは構わず彼女の弱点と思しき部分を執拗に攻め続けた。
結合部がぐちゅぐちゅといやらしい音を立てより一層彼らを興奮させる。
ああ、マイルフィック様が私を、こんなに私をお求めになっている…!マイルフィック様の指が、わ、私の中を…!!
Bもまた狂い始めていた。

「だめっだめっわたし…ああっあっあんっ…っ……ああっだめイクっイッちゃうぅっっ」

限界が近い、彼女は中をぎゅっと締めつけた。しかし痛みを伴っているはずの指を引き抜くことなく主は奥を突き上げた。
彼女の体がびくっとはねる。

「ああぁぁああああっっ」
「アァッ」

絶頂に体を震わせるサキュバスBを乱暴に離し、マイルフィックは低く声を上げた。とっさに下を見る。
サキュバスAが彼の肉棒に絡みつき尿道口に指を這わせてはなで回し、サキュバスBの絶頂と同時に中に指を挿入したのである。
サキュバスBはそのまま倒れ込みびくびくと痙攣を繰り返した。目の焦点が合っておらず、言葉もままならない状態だった。
エナジードレイン。
先ほどサキュバスAは絶頂と同時にドレインを受けていたらしく、今またBもその犠牲者となったのだ。
彼の持つドレイン能力は彼女たちとは比較にならないほど強力であり(本体が魔界にあるためドレイン時には空間が魔界と直結し、
魔界からも同時に吸い取られてしまうためと思われる)、何度か食らえばたちまち肉体が耐え切れず消滅してしまうだろう。

「…ッ」

マイルフィックは両手を地につき初めて表情を歪ませていると確実にわかる形相を浮かべ、サキュバスAを睨みつけた。

「マイルフィック様……どうか私もマイルフィック様の中に……」
「キ…サマ…ッ」

抵抗の意思を見せるも行動には移さず、ただただ彼女を睨みつけている。
少ししてサキュバスBが正気に戻ったのか、這いずりながらも近づいてきた。

「マイルフィック様、私も……私にも下さいませ……」
「……ッ」

それこそ予想外の展開だったのだろう。表から先端にかけてはサキュバスAが攻め立て、裏から陰嚢にかけてはBが包み込む。
そのあまりに献身的な姿に彼も次第に興奮してきたのか、わずかに呼気が乱れてきたのが感じ取れた。
肉棒は張り裂けんばかりに硬くなり先端からは透明な液があふれている。にじみ出る先走りを夢魔たちは音を立てて美味しそうにしゃぶった。

76 :奇跡 14/16:2011/11/08(火) 01:27:28.32 ID:QOjnhkJC
「あぁ、マイルフィックさまぁ」

サキュバスAは男根の根元に立ち、そそり立つ肉棒に全身を密着させ愛撫しつつしなやかな指先で先端を攻め続けた。
あふれ出る先走りでたっぷりと指を濡らし、ゆっくりと尿道口に挿入し優しく入れたり出したりなぞったりを繰り返す。

「マイルフィックさま…」

サキュバスBは下に立ち、陰嚢を優しくなで回し肉棒に頬ずりをしつつ根元から裏筋にかけて舌を這わせた。
流れ落ちてくる先走りを音を立ててしゃぶっては喉を潤し、豊満な乳房をこすりつけては肉棒をぎゅっと抱きしめた。

「ッ…グゥアァ」

突然マイルフィックが地響きかと思うほど低く大きな声を上げた。同時に肉棒から大量の白濁液がほとばしった。
彼女たちはさらに肉棒を激しくしごき上げる。その刺激は達している彼に追い討ちをかけたらしく彼はさらに大きな声を上げ腰をくねらせた。
全身に力が入っているのか4枚の翼までバサッと音を立てて大きく広がっていた。

「アアアァッ!…グゥゥッ…オオォォオオオ…!!」

呼気がやけに荒い。相当気持ちよかったようである。精液をすべて出し終えたマイルフィックが大きく息を吐き下を見下ろすと、
彼を絶頂に導いた夢魔たちは一滴残らず舐め取ると言わんばかりにびちゃびちゃと音を立てては肉棒を伝い落ちる精液にしゃぶりつき、
飛び散ったそれも手ですくっては自らの体に塗りたくり秘所の中へと押し込んでいた。ぞっとするほど美しく淫らな光景であった。
しばらくして満足したのか夢魔たちはおとなしくなり、射精後の力なく垂れ下がった肉棒に寄り添って腰を下ろし頬を寄せていた。

「……」
「……」
「……」

突然マイルフィックが彼女たちを鷲づかみにした。
未だ熱を帯びた男根に触れ安堵の表情を浮かべていた二人は突然のできごとに改めて自らの立場を思い知り身を強張らせた。
マイルフィックはつかんだ二人を睨みつけながら低く鋭い声を発した。

「コノ私ノ 魔力ヲ奪ウトハ 見上ゲタ小娘共ダ」

彼女たちもまた、恐れ多くもわずかながらこの邪神の底知れぬエナジーをあふれ出る精液と共に奪い取っていたのである。

77 :奇跡 15/16:2011/11/08(火) 01:30:54.45 ID:QOjnhkJC
「も、申し訳、ありま…っ」
「ま、マイルフィックさま…っ」
「貴様ラノ 魔力ヲ 全テ ヨコセェッ!!」
「ああああぁっ!!」
「あぁぁああっ!!」

夢魔たちは激しく体を痙攣させ絶叫を上げた。
主の手から二人の体を包むように黒い陽炎のようなものがゆらゆらと現れ始めた。その中へ空気が吸い込まれていく。
空間が歪んでいるのである。
陽炎の中心にいる二人はもはや声を発していなかった。生きているのかもわからない。

「……」

しばらく二人を睨んでいたマイルフィックだったが、ふと視線を下に落とした。
左斜め下をじっと見つめている。

「…………」

何を思ったのか彼は二人を離した。夢魔たちは力なく地面に落ちる。
ゆらゆらとうごめいていた陽炎はふっと消え、元の玄室に戻った。

「忌々シイ 人間共…」

顔を前に向け、4枚の翼を大きく広げ、バサッと大きな音を立てて羽ばたいたと同時にマイルフィックは片足で立ち上がった。
時折重心を取るかの如くゆっくり翼を羽ばたかせる。

「我ガ 力ノ前ニ 滅ビヨ…」

マイルフィックは翼を羽ばたかせ宙に舞い、短い言を発しながら闇へと消えていった。
後には力なく横たわる夢魔二人だけが残された。

ふと倒れている夢魔の一人がぴくっと動いた。
サキュバスAである。わずかに目を開け、小さくつぶやいた。

「……私たち、生きてるの……?」
「……そうみたい」

サキュバスBが小さく答えた。
二人は無意識に手を伸ばし、互いにぎゅっと握りしめた。確かにここに存在し生きている。二人は小さく微笑み合った。

78 :奇跡 16/16:2011/11/08(火) 01:33:08.53 ID:QOjnhkJC
「マイルフィック様の、おいしかったわね。とっても濃くって」
「ええ、極上だったわ」
「もしこちらに完全に実体化できていたら、もっと濃くておいしかったのかしら」

先ほどまで死にかけていた者たちとは思えない会話である。
もはやさり気なくとんでもない会話を交わすのは彼女たちの中では至って日常的なことなのかもしれない。

「やっぱりマイルフィック様もセックスするのよ。
だって私の中に入れるときわざわざ爪をもいだのよ。あんなに血を流して、思わず愛を感じちゃったわ。
あれは絶対女性を知っていなければできないことよ」
「そうね。
…ああ、私の中、まだマイルフィック様であふれてる…」

サキュバスBはうっとりとした表情で腹部をなでた。

「でもマイルフィック様のお相手ができる女性なんているのかしら」
「小さくなっていただけばいいんだわ」

サキュバスAは平然と答えた。

「アークデーモン様が人間界に適したお姿をとるように、
マイルフィック様もお体の大きさだけでも標準サイズになって下さればいいのよ」
「誰がお願いするのよそんなこと」
「私」

二人は顔を見合わせふふっと笑った。

「私たちだけじゃない?こんな貴重な体験したの」
「きっと私たちだけよ」

二人は上を向き高さ10m近くはあるだろう先の天井を見つめた。

「役に立ったじゃない」
「ええ」

二人は再び笑みを浮かべた。

「「特効薬」」

79 :名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 08:33:27.15 ID:Y/9wNtIF
またさっきゅんか!
乙でしたwww

80 :名無しさん@ピンキー:2011/11/08(火) 08:41:38.29 ID:a2XvMT+f
まさか本当にマイルファックがあるとは!
さっきゅん素晴らしいよさっきゅん
迷宮内皆穴兄弟になる日も近いな

81 :13-533:2011/11/10(木) 22:20:06.97 ID:rvbqEpKM
誤字変換ミスありすぎもうだめだorz
これだけはどうしても許せないんでどうか訂正させて下さい…

>>64
○ かの大魔術師ワードナ
× かの大魔術士ワードナ

次回はさっきゅんの後続者も巻き込ませるんで見逃してくれ
プリーステスも美人だよね

82 :名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 00:00:01.27 ID:rxZAW4QY
システム面と魔物からと、それぞれ違う面から発想してるなあ
>>50>>63共に乙でした
サッキュバスの後続ってことはメデューサリザードに期待しよう
まさか3列目や4列目のセラフやプリーステスなんてことはないはずだ

83 :名無しさん@ピンキー:2011/11/12(土) 23:51:12.26 ID:AThAEzEq
ネトゲの方でノームが人気らしいのでノーム題材にしようかと思ったんだけど
どうしてもヒゲ爺が浮かんでダメだ

84 :名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 14:15:31.63 ID:yrz35lXN
ヒゲのよさに目覚めるといいと思うよ

85 :名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 15:36:15.83 ID:orSE8pB0
「どうしておじいちゃんのおひげはそんなにふわふわしてるの?」
「ほっほっほ、それはな、おまえさんをよろこばせるためじゃよ」
「いやぁん、おじいちゃんのおひげくすぐったぁい」

>>83-84でふっさふさの白ヒゲを蓄えたノームじーさんが天然ボケの
エルフ娘の胸にダイブして毛先でこちょぐり倒す光景を幻視した

86 :名無しさん@ピンキー:2011/11/13(日) 22:25:29.44 ID:2ISN7z0I
ロリドワーフとかロリノームは、元が元だけに好き嫌いあるからなあ

87 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 01:17:15.59 ID:Z+oSpBcF
元ネタ準拠だと
ノーム:ピザ老け専門。繁殖期が百歳ぐらい。セックスが生涯一回のみなので超淡白
ドワーフ:ピザBから女神までオールラウンダー。繁殖期は結構長い
ホビット:属性は人間寄り。繁殖期も人間と同じくらい
エルフ:半神なのでわりとなんでもあり。半神なので繁殖期は生きている間中

結論、エルフが一番エロイ

88 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 01:31:46.12 ID:7sor2cS0
エロフだからね、仕方ないね

89 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 10:40:16.96 ID:IBXPIi0u
ライオンみたいに受精率が低いから
100回中だしするまで交尾を続けるタイプはいないの

90 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 14:22:47.80 ID:eH44UlGm
そこでフェルパーですよ

91 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 19:34:45.92 ID:Fqvv81tK
>>90
ネコは交尾で排卵誘発するからライオンと真逆に受精率高いよ
複数の♂と連続してやって同時に種違いの子猫を宿したり

ライオンは1日に何十回とするんだったっけ

フェルパーにライオン型とネコ型とかいればバリエーションが広がるな

92 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 20:29:30.83 ID:IBXPIi0u
人間とエルフでの受精確立は著しく低いので、
もしどこかにハーフエルフが居たとき
それは確実に母親エルフが人間の性奴隷として
何年も輪姦中出しされ続けたことを意味する・・・とか

(エルフの雄は人間相手では立たないものとする)


両親がラブラブかつ絶倫で何十年間も暇さえあれば中出しセックスしてたケースも
稀にあるが、それはそれで恥ずかしいので愛の結晶当人が口にすることはない

93 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 22:45:24.47 ID:iBbeidfM
>>89 100回中出しとか胸厚

1行レスで終わるのも何なので没ネタ投下。死姦(?)要素あるので注意。


リルガミンサーガ シナリオ3 地上5階にて

「さて、今日も探索を始めるか」
「………」
「どうした?ファイター1号」
「いや、常々思ってたんだが、この扉エロくね?」
「言うなよ。皆思ってても口にしなかったんだから」
「だって色といい中央の模様といい蠢いてる様子といい、どう見てもマン」
「それ以上いけない」
「これを毎回蹴破る俺の身にもなれよ。なんか凄く悪い事してる気になるんだ」
「実際俺らは悪だからな」
「やはりここは敬意を表してチンポを突っ込むべきなんじゃないかと」
「扉相手に?」
「蠢いてるし、案外気持ちいいんじゃないかと」
「勝手にしろ」
「そうさせてもらう」
「って本当にズボン脱ぎやがった」
「お?おお…おおおおおっ!?」
「ど、どうした!?」
「すっげえ気持ちいい!」
「マジで!?本当に生マンなのか?」
「いや、どちかというとフェラに近い感触だけど、でもすげえいい!」
「マジかよ」
「あ、出る!…ふぅ、凄く良かった」
「うーむ、ラッキーホールならぬラッキードアがあるとは、迷宮は奥が深いな」

94 :名無しさん@ピンキー:2011/11/14(月) 22:46:37.32 ID:iBbeidfM
一方 扉の向こうでは

「あれ?バンシーAちゃん。どしたの?」
「あ、Bちゃん。ふふっ、実はたった今、久しぶりにえっちな事しちゃった♪」
「嘘っ!誰と!?」
「それが分からないの」
「分からない?」
「うん。だってこの扉からおちんちんが生えてたから」
「なにそれひわい」
「つい生前を思い出して、思わずパクッて行っちゃった」
「いいなあ。おちんちんなんて死んでから御無沙汰だもん」
「固くて大っきくて、それに久しぶりのザーメンおいしかったぁ」
「羨まし〜。今の私達、男漁りやろうとしても皆逃げ出すんだもん」
「失礼しちゃうわよね。ちょっとアンデッドになってるだけなのに」


「あれ!?俺いつの間にかレベル下がってる!」
「まだバンシーとは出会ってない筈だけどなあ」


                                    おわり







*どんな扉か分からない人はニコ動で「ゆっくりの遺産」で検索すれば見れます*
*動画だと地上3階だけど5階も一緒です*

95 :名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 03:51:34.88 ID:QElG/rnt


1000レベル超えならば多少レベル減っても関係ないな…w

96 :名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 04:00:37.15 ID:80AYNlI5
バンシーでよかったな
噛み切られたらどうしようかと


97 :名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 17:45:39.16 ID:s52vZPwr
>>92
風よ龍に届いているか という小説があって、ダンジョンの中で一発やった結果身ごもったという描写がエンディングであった。
身ごもったエルフ娘はそれまで他の人間(複数)とやりまくっていたから実際は誰の子か判らないが。

98 :名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 17:53:20.67 ID:m0wiYGkF
ディーは可愛かったな

99 :名無しさん@ピンキー:2011/11/15(火) 20:28:26.25 ID:mtYJbDCW
ジバはもう少し肉付きが良いほうが趣味みたいだったな。
実はロードスより前なので初代エロフのピロ様よりも前だったりする。

100 :全然エロくないですが投下。全8レス:2011/11/16(水) 20:04:07.65 ID:4nAn7dCj
「お主が前衛やれ!」
「絶対嫌だ!」
酒場の隅でノームとホビットの激しい応酬が繰り広げられている。
「ワシに何かあったら建て直しが利かんじゃろうが!」
「だからって軽装の俺が前出たら墓石無双になるだろうが!」
口論の種は『プリーストとシーフ、どちらが前衛に立つべきか』である。
wizardry永遠の命題とも言える。
その喧嘩をFFFPTMが嘲笑うまでがテンプレ。
「大体お主は後衛にいてもやる事無いじゃろうが。せめて壁となって戦闘でも貢献せんか!」
「俺のACじゃ壁どころか的じゃねえか!」
「そもそも忍者に目指しとる奴が前衛嫌がるとはどういう事じゃ!」
「今の装備で前に出るのが自殺行為だっつってんだ!」
さっきからずっとこんな調子である。
「あ〜あ、こりゃ納まりそうにねえな」
「2人とも一歩も引かないわね」
老人と小人の喧嘩を眺めるは、人間が1人にドワーフが1人。
それとエルフが2人。内1人は紅一点である。
「だいたい生命力低い俺が死にまくったら灰化一直線だろうが!」
「ワシだって灰化したら『これは元ノームだ』とかネタにされるのがオチじゃい!」
「そん時ゃ掃除機で吸い取ればいいだろ!」
良くは無い。
「どうしたもんかね」
「何かいい落とし所は無い?」
「落とし所ねえ」
「プリーストもシーフも嫌ってんなら、いっそビショップ前に出すか?」
「ええっ!?」
突然振られて声を上げる美少女。
「冗談だよ。大体お前を前に出しても…」
「いや、案外悪くないですよ、その案」
ニコニコと喧嘩を眺めてたエルヴンメイジが真顔を向ける。

101 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:05:09.54 ID:4nAn7dCj
「プリースト前衛はハイリスク、シーフ前衛は防御面で無謀。となれば第3の案としてビショップ浮上はあるでしょう」
「な、なな何を言い出すのよ!?」
同胞の裏切り(?)に動揺するビショップ。
「何って、かなり現実的な案だと思いますよ。だって」
メイジは手元の酒に一口手をつけ、一拍間を置いてから続けた。
「貴女はプリースト同様、胸当て(ブレストプレート)を装備できるじゃないですか」
その瞬間ビショップは青ざめ、ファイター2名が目を見開き、喧嘩中の2人の動きが止まった。
「おい、何を言ってるんだ。インテリらしくないぞ」
「そうだ。ビショップと言えばレザーアーマー。常識だろうが」
2人の問いかけに、杯の中を空にしてから答える。
「ええ。確かにそれが常識です…100年前までは」
「なに!?」
「トレボーの頃とは時代も製造技術も違うんですよ。今の胸当てはビショップも装備できる代物なんです」
「おい、本当かビショップ!?」
「…はい」
ヒューマンファイターの詰問に、弱々しいがはっきりと肯定を口にするビショップ。
「勿論、最終的なACは頼りないままですが、バタフライナイフでシーフが転職するまでの繋ぎなら十分前衛をこなせます」
「知らなかった…。ビショップは軽装だとばかり」
wizardryを、特にシナリオ1を愛する程、盲点となる。
「そういう事ならビショップ前衛でいこう。3階以降は麻痺やドレイン持ちが出てくる。プリースト前衛は確かに不安だ」
「ビショップが次に呪文覚えるのはレベル12。今はレベル9だから当面先の話だな。ドレインも怖くない」
3階攻略前にモートモンスターでレベル上げをしまくったのが、彼女にとっては裏目に出た。
「だから皆に知られたく無かったのに…メイジ覚えてなさい!?」
「好きな子ほどいぢめたくなるというアレですよ」
「絶対嘘だ!単にドSなだけでしょう!?」
正解。
「エルフも生命力低いのに、灰になったら恨んでやる!」
「その時は掃除機で」
「いや、ビショップちゃんの灰なら指で掬って舐めたい」
長身みたいな事をやろうとする小人である。

102 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:06:01.48 ID:4nAn7dCj


わかめ〜
                                   わかめ〜
              実はコンブ〜


こんばんわ、クローリングケルプです。先日『逆はぐれメタル』の称号をいただきました。
単に経験値が低いだけならまだしも、冒険者の方が一目散で逃げ出すからだと聞いて涙が出ました。目無いですけど。
ですので今日こそは戦いたいと思い、こうしてバラックを玄室にして張ってる訳ですが…おや?
「やっぱり前衛は嫌よ。プリースト代わって」
「往生際が悪いぞ」
なんと珍しい。前衛にエルフですか。昔と違ってエルフ侍も希少に、ってビショップじゃないですか。尚更珍しい。
よし、皆さん。あのパーティに奇襲をかけますよ。ビショップを集中攻撃です。
それっ!もんすたあ さぷらいずと ゆう!
「うわっ、海草の奇襲だ!?」

【しかし外れた】×4

「ふぅ、被害は無しか」
「ビショップもちゃんと回避できてるじゃないか。胸当て+1の成果だな」
「嬉しいような、前衛が確定して悲しいような」
むむむ。中々手強いですよ、あのビショップ。胸当てなんか装備してるせいか全然当たりません。
「よし、それじゃ逃げるぞ」
ああ、またですか。今日も戦えずじまい。
「いえ、折角だから戦ってもいいのでは?」
!?
「数も4匹と少なめですし、何より玄室なので結局何かと戦う必要があります。だったらこいつらでもいいでしょう」
「そうだな。今の俺らには海草も蛇も経験値的に大差無いし、やっちまうか」
おお、おお…。なんて、なんて素晴らしい人達なのでしょう!

103 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:07:01.22 ID:4nAn7dCj
「ところでメイジの兄ちゃん」
「何です?シーフさん」
「本音は?」
「いやあ、折角なので触手責めされるビショップさんを拝んでみたいなと」
「やっぱりそんな理由かちくしょーーーーーー!!」
おやおや、女の子が畜生とかはしたない。
それにしても私はエロ要員扱いですか。不本意ですねえ。
不本意ですが、期待されているのでしたらそれに応えねば。
「させる訳ないでしょ!」

【クローリングケルプは死んだ】×3

「おお、殴りもいけるなビショップ。ちゃんと一撃で仕留めた」
「絶対触手なんかに負けたりしない!」
「その台詞はフラグだろ」
その通りです。4匹の中で私を後回しにした事、後悔しますよ!
「ふ、ふん。来るなら来なさい。この胸当てならどんな攻撃だって遮」
まずは脚を絡め取って、と。
「きゃああ!な、なんで下半身を狙うのよエロ植物!」
上半身が強固なんだから仕方ないじゃないですか。
「でも残念だったわね。今日の私は普段と違ってジーンズなのよ。脚を取ってもパンチラサービスなんか無いわ!」
「ちっ」×5
おやおや、他の方はすっかりギャラリーモードで。戦士さんたちも身を守ってますし。
「アンタ達も戦え!」
「いや、お前の脚に絡んでるから危険なんだよ。自分で仕留めてくれ」
「使えない男達ね!もういい、自分でやる!」

【1回当たり2のダメージ】

「あ、メイス+1の最低値。ついてないわ」

104 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:08:01.25 ID:4nAn7dCj
ついてない、ですか。私の最大HPは3しかないんですよ。
今のは痛かった…
痛かったぞーーーーーー!!!!
「な、何よ。ブチ切れたくらいで私がビビるとでも」
ところでビショップさん。貴女ジーンズは普段履いてないと言ってましたね?
「だから何?」
だからなのか知りませんが、チャック上げ忘れてますよ。
「嘘!?」
遅い!!
「ひっ、きゃああああああ!!!」
「おおっ!触手がズボンの中へ!」
「社会の窓へ滑り込ませやがった!」
私を怒らせた事、後悔させてあげます!必殺、3回攻撃!
「嘘!?触手が入ってくる!?」

【クローリングケルプは腕を伸ばして激しく突いた】
【1回当たり2のダメージ】

「ひぎぃっ!」

【1回当たり2のダメージ】

「いぎっ!!」

【1回当たり2のダメージ】

「ひぐぅ!!」
ふふふ。クリトリス、尿道口、小陰唇の3点攻撃は効いたでしょう?
「ま、負けてなるものですか…」
おや、しぶといですね。

105 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:09:11.27 ID:4nAn7dCj
「猥褻ショーはこれで終わりよ!!」

【ビショップはクローリングケルプを殴った。しかし外れた】

「しまっ!」
レベルアップで成長しない命中率が仇になりましたね。今度は私の番です!

【クローリングケルプは膣内に腕を伸ばした】

「ざ、残念だったわね。膜なんか無いわよ。そこじゃダメージは受けな」

【クローリングケルプは更に腕を伸ばした】

「ひっ!?」

【クローリングケルプは子宮口を激しく突いた】

「ひぎっ!!」

【1回当たり3のダメージ】

この触手なら奥深くまで届くのですよ。
処女では無いとの事ですが、こんな奥を刺激するような一物には巡りあってないでしょう?
「ま、まけない…」
ほう、まだ抵抗しますか。大人しく快楽に身を委ねれば良いものを。
「ほざけ…くらいなさい、HALITO!」

【クローリングケルプは呪文を妨害した】

「う、そ…」

106 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:10:00.54 ID:4nAn7dCj
成程、必中攻撃してきましたか。まだ脳は働くようで。
でも残念でした。私は呪文抵抗率が50%あるんですよ。
さて、次は私のターンですね。
「いや…もう、やめ」

【クローリングケルプは子宮口を激しく突いた】

「いぎっ!」

【子宮口を激しく突いた】

「んぎぎっ!」

【激しく突いた】

「ひぐっ!!」

【3回当たり9のダメージ】

「あ…ぁ…」
虚ろ目で涎垂らして、もう色んな意味で限界じゃないんですか?
「ま、け、な…」
その根性だけは認めますよ。ですが、その様子では次のターンは私が先手取れそうですね。
「うぅ…」
トドメは新・三点攻撃で締めてあげましょう。

【クローリングケルプはクリトリスを弾いた】
【Gスポットを叩いた】
【子宮口を激しく突いた】


107 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:11:01.11 ID:4nAn7dCj
「………」
おや、悲鳴上げないのですか?
「も…だ、め…」

【ぷしゃあああああああああ】

おやおや、失禁ですか。ジーンズ履いたままなのに。
そしてそのまま倒れこんじゃって。どうやら私の勝ちのようですね。
そうです、私もちゃんと戦えたら強いのですよ。ふっふっふっ。
「ぅ…ぁ…」
まだ意識が残ってましたか。失神してれば苦しまずに逝かせてやれたのに残念です。
「ころ、す、の…?」
ええ。心苦しいですが、魔物と冒険者の戦いは死をもって決着をつけるのが慣わしですからね。
「…だったら、せめて、しぬまえに」
遺言ですか?
「おちん、ちん。ほしい」
おやおや。
「さいごに、ふといの、ちょおだい…」
困りましたね。そう言われましても私に男性器は無
「 \ここにあるぞ!/ 」
えっ?

【ファイターはクローリングケルプに殴りかかった】
【そして3回当たり25のダメージ】
【クローリングケルプは死んだ】

「チンポなら俺らのがあるぞ。ずっと見てたから準備万端だ!」
「ヒューマン、ドワーフ、エルフ、ノーム、ホビット。全部揃ってるぜ」
「5種類のペニスを選ぶとしたら、君ならどれが好き?」
「…ぜんぶ。ぜんぶ、ちょおだい。みんなの、ぜんぶちょおだい!」

108 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:12:01.23 ID:4nAn7dCj


…という事がこの間あったのですよ。
「リア充爆発しろ」
いや、全然充実してないですよ。最後はオッサンに撲殺された訳ですし。
「美少女エルフ相手に子宮口責め出来た時点でリア充度120%だろうが」
そういうものでしょうか。
あ、今私と会話してる彼はアナコンダさんです。彼とは『エロ同人でネタになりそうな魔物同盟』の同志です。
「畜生、お前ばかりいい思いしやがって。お前が子宮口責めなら俺は頭突っ込んでスカルファックしてやる」
ああ、貴方ならできそうですね。蛇ですし。
「そして舌を子宮口の中に通して内側ペロペロしてやる」
できるかもしれませんね、貴方の舌細いですし。
「くそっエルフは、俺が凌辱できるようなエルフはいないのか?」
そんなゴローさんのように言われても…おや?
「どうした?」
噂をすれば本当にエルフが来ましたよ。それも6人。
「6人!?」
ええ、間違いありません。それも全員女性です。構成は…PPPMMMのようですね。
「なにその構成。ふざけてるの?」
いや、結構理に適ってるのですよ。最序盤が最難関のシナリオ3だとレベル5までは最強と言ってもいい。
「ハッ、まあいい。何にせよこんな大御馳走を逃す手は無い。六輪車プレイしてくれるわ!」
あ、待って下さい!彼女達を侮ると。
「フン、KATINO3連発が危険だってんだろ?低レベルのKATINOで俺様が眠るかよ!」
いや、そうではなく、彼女達の本当の武器は、

【プリーストはBADIOSを唱えた】×3
【メイジはHARITOを唱えた】×3
【アナコンダは死んだ】

必中攻撃6連発なんですよ、って遅かった。

109 :名無しさん@ピンキー:2011/11/16(水) 20:17:17.04 ID:9VpcfspL
>PPPMMM
でもグループ攻撃がレベル上がるまで変わらず無くてACも低いとは言えないから、
わらわらと数が出てこられると詰むよな、その構成。
ともあれ乙!

110 :名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 01:03:18.65 ID:vZcGRvq2
久しぶりに見るな、この這い寄るワカメもとい昆布
そんな海草にはやっぱり、この台詞で乙
「経験値…たったの5か…ゴミめ…」

クローリングケルプってFC版以前は顔付きだったんだよな
http://www.pekori.jp/~emonoya/monster/3/ap/10.gif

111 :名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 04:51:19.11 ID:qQhA3KHm
緑の土管に棲んでそうだな

112 :名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 10:00:52.42 ID:58zIlMpU
実はコンブ〜でむせたじゃねえか
俺のどん兵衛かえせ

113 :名無しさん@ピンキー:2011/11/17(木) 17:17:45.66 ID:eJ3IqTH3
這い寄る昆布ってなんだその旧支配者的な訳はw
無駄に大物感漂う経験値5だな

114 :保守ネタ。全8レス:2011/11/23(水) 18:53:17.42 ID:rjJORubL
「ねんがんの バタフライナイフを てにいれたぞ!」
「 メ几
 木又してでも うばいとる」
「ハッハッハッ、既に装備しちゃったから外せないもんねー」
「うぜぇ…」
明らかに浮かれまくってる忍者(元盗賊)と、半眼のダークエルフ2名。
ドラウエルフとも呼ばれる彼女達は、例に漏れず非常に肉感的なスタイルを持ち、また扇情的な格好を好む。
「これで『人間の盗賊とか某乾物を彷彿とさせるからNG』とか言われずに済むぜ!」
「今後は罠解除が乾物並になる癖に」
「マジだっての。FFFPTMで忍者になるとか意味わかんねーし」
レアアイテム手に入れたら後先考えずに転職するのはマーフィー(ズゴースト)の法則である。
「明日から俺が前衛やればいいもーん。ドワーフのオッサン1人リストラして美少女司教ちゃんでも入れよっかな」
「何が美少女司教ちゃんだよ。悪のビショップなんざウチらと同じドラウだっての」
「どう見てもガングロビッチです。本当にありがとうございました」
「おお、こわいこわい。BBA共の嫉妬は醜いねえ」
「んだとこのクソガキ!」
「待てやコラ逃げんな!」
しかし既に忍者の姿は見えなくなっていた。
「あんのガキゃあ、いつか殺ったる」
「無理だっての。バタフライナイフの威力知ってんでしょ」
2D10+15である。ちなみにハンドミキサーの威力は1D3+9。
「加えて呪文抵抗あんだっけ?んじゃウチらじゃ無理ゲか」
彼女達の職業は僧侶と魔術師。マスターレベルの猛者だが呪文抵抗の前には為す術が無い。
「くっそ、何かいい手無い?」
「いい手ねえ。殺るのが無理なら犯っちゃう?」
「逆レイプって奴? あんま気乗りしないけど」
「いやさ、男って出した直後に弄ると弱いじゃん」
「そだね。潮吹いたりとか…ってそれだ!」
「そゆこと。文字通り一滴残さず絞りとってやろうよ」
ドラウらしい悪巧みである。

115 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:54:04.24 ID:rjJORubL
その日の夜。
「うーん、右手が使えない生活って不自由だな」
右手にピッタリとくっついたままのバタフライナイフを眺めながら独り言。
「飯も風呂もトイレも苦労するなあ。世話係とか雇った方がいいかな。金ならあるし」
ここはロイヤルスイートの一室。HP満タンで泊まれば加齢しないので馬小屋の次に人気の部屋だ。
「となると当然その世話係は女の子だな。男に世話なんてされたくないし、それに」
チラッと視線を下げる。
「できればこっちの世話もして貰いたいし♪」
まだ少年の歳にとって、右手が使えなくなって一番困るのがこれである。
「明日から早速探すか。今日のところは仕方ないから浮気相手の左手を本妻に格上げって事で」
そう言いながら左手で股間をモゾモゾ。いつもと違った感覚がある意味新鮮。
と、
「おい、盗賊。じゃなかった忍者。入るぞ」
「え? あ、ちょっと待って」
慌てて左手でバスローズの帯を締め直し、股間の勃起が目立たないのを確認してから扉を開ける。
声の主は見知った顔だった。
「なんだ、僧侶と魔術師か。まだ昼間の怒ってるの?」
「違うっつーの。つーかさっき一緒に飯食ってたろうが」
「入るよ」
返事は聞かずにズカズカと入る。
参ったなあ、と胸内で呟く忍者。今から一発抜こうとしてただけに中途半端に昂ぶっているのだ。
その状態でエロい体と格好の美女が2名。しかも個室に3人きり。
昼間はババア扱いしたものの2人は今が旬の19歳。一方自分はやりたい盛りの15歳。
仲間内でエロエロ、もとい色々あると面倒になったり気まずくなったりするので極力避けたいが果たして。
「で、用件は何?」
興奮しないよう極力2人から視線を外して来訪の目的を訊ねる。
「ん、たまには同僚とファックするのも悪くないかなって」
初っ端から配慮をぶち壊された。
「何だかんだで今後はお前がパーティの中心だし、色んな意味で仲良くなっといて損ないし」
「それにほら、今日から満足にオナニーもできないだろ?」

116 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:55:09.16 ID:rjJORubL
ニヤニヤといやらしい笑み。
「今日のところはウチらで抜いてやるよ。感謝しろよ」
「いや、い、いいよ。別にそこまでしなくても」
展開自体は嬉しいが慌てる忍者。というのも。
「遠慮すんなって。それともアレか?チンコ小っさいから見られたくないか?」
ギクッ
「包茎だとか?」
ギクギクッ
「気にすんなって。そんなんで笑ったりしねーよ(表向きはな)」
「皮被りなんて腐るほど見てきたっつーの(大半は剥けてたけどな)」
ニヤニヤしながら言われても説得力が無い上に本音が見え隠れしている。
一番知られたくない相手に知られてしまい(しかも見られる前に)、衝動的に右手のナイフで喉元掻っ切りたくなってくる。
「どれどれっと。おっ、準備万端じゃんか」
「おっほっほっほ〜元気だあ( ^ω^)」
自殺衝動を押さえ込んでる間にバスローブが捲られ、雁首が包皮に隠れた勃起が露になる。
「真性…じゃないな、ちゃんと剥ける。こんなの気にすんなって(女に見せる時は普通剥いとくけどな)」
「それに硬いじゃん。これだけガチガチならオッケオッケー(つーか短小の上にフニャチンじゃ救えねえけどな)」
「うぅ…」
(表向きは)優しい言葉をかけられ、と同時に軽く扱かれ、少年の硬度は益々増す。
「んーっと、ほんじゃ早速」
パクッ
「ふあっ!」
滑り気のある暖かい空間が茎全体を優しく包み込む。短めなのが幸いしたか、根元まで気持ちよさで満たされる。
じゅぶ、じゅぶぶ、じゅるるっ!
「おー激しい( ^ω^)」
窄めた口を激しく前後したかと思えば今度は亀頭だけ咥え、口内で舌が縦横無尽に動き回る。
魔術師による激しい口撃にルーキー忍者はただただ悶えるばかり。
「出したくなったらいつでもいいぞ。ウチらのテクじゃどの道持たねーだろし」
背後に回りこんだ僧侶が忍者の両乳首をまさぐる。刹那、忍者の体にスタナーの罠を引いた時のような電流が奔る。
その様子に満足しながら更に耳の穴をねっとりと舐り、射精を促すアシストをする。

117 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:56:06.46 ID:rjJORubL
「そろそろだろ? 遠慮なくクチん中ぶちまけちまえよ」
「うん、早く飲ませてぇ」
耳元と股ぐらからの甘い誘惑に飲まれそうになる。
しかし、
「その、ゴメン、実はまだ…」
「ん? まだイキそうにないか?」
宛が外れた顔の2人。大抵の男は自分ら2人掛かりの責めに耐え切れずに放出してきたのだが…
「意外と持つんだな。ちょっと見直したぜ」
面白いとばかりにニヤリと笑うと、忍者の顔を横に向けさせ、僧侶は舌をねじ込んだ。
気に入った男以外とはキスしない彼女からの、初撃に耐えた彼への褒美であり、また次こそ確実に仕留める為の愛撫でもあった。
「んんっ、んっ、んんんっ!」
まるで久方ぶりに再開した恋人同士のような激しさ。
ある意味これ自体が本当の意味でのオーラルセックスなのでは、と思えてくる程情熱的なディープキス。
間近すぎて直接は見えないが、忍者の目が軽く蕩けているのを感覚で読み取り、内心勝ち誇りながらも更に相手の口腔を責め抜く。
一方の魔術師も舌の位置が下がり、丹念に睾丸を嘗め回していた。また、陰茎への絶妙な握力による激しい摩擦も忘れていない。
更には止めとばかりに僧侶の右手が背中を伝い、中指が尻間の蕾を捉える。
「!?」
今まで全く受けた事の無い種類の刺激に、戸惑いと新種の快感が全身に響き渡る。
ぷはぁと僧侶は顔を離すと、案の定少年の表情は快楽に完全に飲まれていた。
その成果に満足すると、仕上げに耳元でそっと囁く。
「ねぇ、そろそろ見せて、キミがいっぱい精子出すところ」
「早くちょおだい。あたしの顔にいっぱいかけてぇ」
魔術師も呼応し、顔を鈴口に寄せながらも手淫の速度を早める。
だが、
「ごめん、凄く気持ちいいのに、何故か出ない」
申し訳無さそうな言葉が部屋に響く。
完全に肩透かしを喰らい、若干不機嫌な顔になる僧侶と魔術師。
「あれ〜? これでも駄目?」
「キミってもしかして遅漏?」
それでも手は止めずに魔術師。

118 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:57:17.84 ID:rjJORubL
「いや、どちかというと自分でする時は早いんだけど…」
「皮オナしすぎなんじゃね?」
グサッ
「もしくは緊張しすぎてイケなくなってる」
グサグサッ
「ああ、ドーテーそーしつでいきなり3Pだとキンチョーするなって無理か」
「Fau Fau Fau Fau Faulty Tower!」
「それ元ネタの方だって」
「んー、しゃあないなあ」
そこでようやくピタッと手を止めると、優しくベッドに押し倒す。
唾液でぬらぬらと光る怒張に跨り、先端を入り口に合わせる。
「本当はこっち使うつもりなかったけど、特別ね」
「まーちゃんそれでいいの?」
僧侶が問う。魔術師だからまーちゃんらしい。
「だってしゃあないじゃん。こうなったら抜かずの三発で搾り取るしかないもん」
そのままずぶずぶと沈め、
「ひいいいいっ!?」
魔術師が奇妙な悲鳴をあげた。
「ど、どしたん?」
「いや、その、なんか凄いキタ」
「は?」
「入れた瞬間、凄くキタのよ」
「あの粗チンで?」
「うん」
本人を前に粗チン呼ばわりは如何な物か。
「ふぁ…あ…ぁ」
一方侮辱された当人は、初めて味わう女の感触にそれどころではなかった。
「あ、やば、これ、マジヤバ。動くだけで、ヤバいこれ」
軽く結合部が擦れただけで、魔術師の全身に甘美な信号が大容量で伝わる。
「あー、だめ、これ。いい、悔しいけど、気持ちよすぎこれ」

119 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:58:03.84 ID:rjJORubL
腰の動きが早まる。それは相手から搾り取る目的を忘れ、自分が気持ちよくなる為の動きだった。
「前後じゃ駄目じゃね? 上下じゃないと」
僧侶の指摘は、男性にとっては前後より上下の抽送の方が気持ちいい事を指してるのだが、
「だから、だめなんだって、これ。もう、どうでもいい。チンポ、このチンポ凄いの」
魔術師の耳には届いていなかった。完全に目的を見失っている。
「だめ、もう、あた、いっちゃ」
腰の動きが早まり、
「やぁっ、イッ!!!」
大きく一度痙攣し、そのまま少年の胸元へ倒れこむ。
「おいおい、マジかよ」
本気で達した魔術師を信じられないといった顔で見る僧侶。
「えっと、何か申し訳ないんだけど、俺まだ…」
射精に至る前に相手に達され、悶々とした表情の忍者。
「ああ、続けていいんじゃね? 下からも突けるっしょ」
「え、いいの?」
「えっ、やぁ、だめぇ。いま、されたら」
ずんっ
「ひゃあっ!!」
相手の同意を得ずに少年を腰を突き上げた。
「いった、ばかりぃぃぃぃ」
魔術師の懇願は、昂ぶってる忍者に届かない。
「やぁ、やだぁ、やだあ! へんに、へんになるからあ!」
既に変だっつーの。完全に善がりきってる友人を冷めた目で見つめる僧侶。
しかし何かがおかしい。自分も彼女もセックス好きなのは事実だが、反応がおかしすぎる。
そもそも緊張してたとはいえ、自分達2人がかりの愛撫で達しなかった男も初めてだ。
「だめっ、またイクッッッッッ!!」
ブルブルと小刻みに震え、ぐたりとする魔術師。
それでも尚射精に至らなかった忍者は、繋がったまま上下を入れ替え、今度は自分のペースで激しく突く。
極限まで敏感になった膣を擦られ、あられもない悲鳴がロイヤルスイートに否応無く響く。
これじゃ抜かずの三発が『抜かずに』三発じゃねーか、と僧侶は胸中で独りごちた。

120 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 18:59:03.56 ID:rjJORubL
「やぁ、もぉ、らめぇ。すきになっちゃう、ほんきになっちゃうからあ」
演技の時しか見せないような甘えた表情と声。染まりきる寸前だ。
少年が一突きする毎にビクンと大げさに痙攣する。まるで感度が普段から倍増してるかのように。
ん? 倍増?
僧侶の胸中に何かが引っかかった。
「あ、俺も、もう限界。イッてもいい?」
「うん、まってた。ずっとまってた。おくにいっぱいだして!」
おいおい中出しかよと突っ込みつつも、倍増の二文字は胸に引っかかったまま。
…もしや!?
「あ、あ、いくいくいくイクッ!」
「あたしも、またイッちゃううううううっ!!」
びくんっ!!
びくんびくん!
びくびくっ
最後に一層痙攣し、2人は同時に達した。
忍者はそのまま被さる様に倒れこむ。
「凄い、良かった…」
「あた、しも…」
ボーっとした表情の魔術師。うつ伏せの忍者の方は分からないが、こちらはだらしのないアヘ顔だ。
その刹那、体から離していた右手のナイフが光り、少年の体を淡い光が包み込む。
僧侶にとってはあまりにも見慣れた光。ディオスの光そのものだ。
そして、その光は全ての疑問を一つの回答に結びつけた。
そう、バタフライナイフには呪文抵抗以外にも数多くの特殊効果がある。
まず1つは防御効果。僧侶系及び魔術師系からの打撃攻撃に対しての低減効果だ。
つまり僧侶及び魔術師である自分らがどんなに快楽を与えても、彼自身は弱化された上で受け取ってしまう。
数多くの男を翻弄したテクニックも騎乗位も、弱体化されてしまえば効果が薄いのも当然だ。
2つめは倍撃効果。これも僧侶系及び魔術師系に対してダメージが2倍になる。
こちらが与える快感は薄くなるのに、向こうから伝わる快感は倍増されるのだ。魔術師がアヘる訳である。
最後にヒーリング効果。持ってるだけで少しづつだが体力が回復する。
それはやっとの思いで射精させても、その傍から回復されてしまう事を意味する。

121 :名無しさん@ピンキー:2011/11/23(水) 19:00:02.82 ID:rjJORubL
つまり連続射精による快楽拷問は計画の時点で破綻してた訳である。
「んだよそれ、やってらんねえ」
はあ、と溜息。視線を相棒に移すと、未だ蕩けた表情のまま。
「倍撃ってそんなに凄いのかな」
それなりに男を知ってる魔術師がこうなるのだ。相当なのだろうが未だ半疑は拭えない。
「う〜ん、ちょっと左手貸して」
そう言うと忍者の体を無理矢理起こし、左手を取って自分の巨乳に押し付ける。
「んんっ!」
刹那、モリトに匹敵する電流に襲われる。
ちょっとおっぱい揉ませただけでこれである。もし本格的にまぐわえば…
僧侶は葛藤する。下手すりゃ短小包茎相手に骨抜きにされる。そんなのプライドが許さない。
しかし、こうして胸を触らせてるだけで体の疼きが止まらない。秘溝から催促の潤滑液が止まらない。
「………」
「そーりょん、どしたん?」
ようやく余韻が引いた魔術師が怪訝な顔をしている。
「…あたしも欲しい」
ぽつりと呟く。
「まーちゃんばっかずるい。あたしも倍撃チンポでアクメりたい。そこ代わって」
そう、彼女はドラウエルフ。本能に忠実で男より性欲が旺盛な種族。


「さて、今日も迷宮に潜る作業が始まるお…」
「後衛トリオはまだか。って来た来た」
「ったく遅え…ぞ…?」
ドワーフ三連星が目にした光景。それは、
「ねぇ、今日は後衛のままでいいでしょう? 離れたくないの」
「傍にいてくれるだけでいいからあ」
「うんうん、分かった。分かったから右腕には絡まないで。危ないから」
忍者に体を絡ませる僧侶と魔術師の姿だった。バタフライナイフ、恐るべしである。
その後暫く、この光景を目の当たりにした盗賊と司教の間でナイフの奪い合いが多発したとかしなかったとか。

122 :名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 02:00:09.39 ID:YaKMq+qK
乙でした。
保守のためにわざわざ執筆ご苦労様です。

123 :名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 13:44:33.41 ID:4hHu9XyJ
乙!
ドラウエルフって6に出てくるんだっけ
それはそうと呪いの品って放すことができないんだったな
改めて考えるとめちゃめちゃ不便だ

124 :名無しさん@ピンキー:2011/11/24(木) 20:26:51.61 ID:BM2wjVWL
乙です
呪いの品は物理的に体から離せないってのも想像が広がるし
気持ち的に手放したくなくなるってパターンでも妄想が広がるな

125 :名無しさん@ピンキー:2011/11/25(金) 19:19:13.83 ID:8VRfFiNM
>>108のHALITOのスペルがミスってたのに今気付いた
これじゃ魔法不発でスカルファック六輪車になるじゃないか
という訳で保管される際に修正願います

126 :名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 00:36:27.76 ID:6nJdONlw
最近寒くなったがこれ何かのネタに使えないか?

127 :名無しさん@ピンキー:2011/12/03(土) 09:26:01.79 ID:nEu8Iaet
前スレに暑い日の話があったけどそれと対になるわけか
女忍者の人も夏以来音沙汰無いんだな・・・

128 :名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 00:55:14.05 ID:NGh31e+v
そのうち思い立ったら股かいてくれるさ

129 :名無しさん@ピンキー:2011/12/07(水) 16:55:28.64 ID:8iDNVI6z
インキンみたいな言い方すんなw

130 :名無しさん@ピンキー:2011/12/10(土) 23:46:23.44 ID:/I1uSmqS
Wizのワーウルフ他の獣人は月に関わらず変身してるだろうけれど、
皆既月食で力が弱まって気付いたら半裸or全裸になっておろおろする
♀ワーウルフのSSを今日こそ書いておくべきだったと後悔の最中

131 :名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 02:59:51.44 ID:wPe+G2tl
なにそれ読みたい!

132 :名無しさん@ピンキー:2011/12/11(日) 04:01:17.04 ID:d7O/1GYu
人間♀の裸な所を見つけた冒険者が唾つけようとしたら
「馬鹿な冒険者め、私の正体を知るがいい!!」
と月光と共にワーウルフに戻ってしまうわけか……せつないな


と、見せかけて
「綺麗な毛並みじゃないか……そんなキミも大好きだよ」
ワーウルフ(雌)「バ、バカ……もう////(ペロペロ)」
といった展開に向かうハートフルストーリー(;´Д`)ハァハァ

133 :名無しさん@ピンキー:2011/12/13(火) 08:49:51.89 ID:oglGbuOy
保管庫が一気に更新されてた
管理人さん乙

134 :名無しさん@ピンキー:2011/12/14(水) 02:31:57.70 ID:Z5I8i9yV
お疲れ様でした。

135 :名無しさん@ピンキー:2011/12/15(木) 00:55:29.65 ID:x+ZSsU2M
>>132
そこまでいったら自分で書いた方が話早いと思うなw

136 :名無しさん@ピンキー:2011/12/20(火) 21:33:46.07 ID:Ser4PeBl
そろそろクリスマス、女裸忍のエロ読みたいな。

137 :名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 13:45:58.47 ID:6D9pTTkP
書きたいなじゃないのかっ

138 :名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 18:58:24.92 ID:+VdKR5hv
サンタ帽だけ被った裸女忍者が「私がプレゼントよ」というのもいいな。
裸女忍者メインでエロければOKだから全裸待機してるわ。

139 :名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 19:04:48.29 ID:/hfKEdi4
そういう書き方だと他のものは投下しにくくなるぜ
俺は裸女忍者メインじゃなく微エロでも大歓迎だ

140 :名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 19:05:34.64 ID:6b9+32tY
どんだけ上から目線のクレクレだよ

141 :名無しさん@ピンキー:2011/12/21(水) 23:34:15.71 ID:9kINxfrf
俺は
第一希望が裸忍者♀のエロ話、
第二希望がビューティのエロ話、
第二希望がサキュバスのエロ話かな
話書ける人はいいよな


142 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 00:32:11.78 ID:tzxNZyYM
いまいちエロくない上にネタありきのものだけど、間に合いそうなら落とそうと画策中。
希望に添える方向には持っていけないが、皆既月食の方は期を逃してしまったから、
次のネタは思いついたうちに期を逃さず書ければいいけれど、間に合うか微妙か。
まあ、期待とレスはせずに、今の流れで話の続きをどうぞ。

143 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 01:21:18.55 ID:e+xHo9cg
>>141
くノ一の話ならストリップとかどう?

>>142
♀ワーウルフの話か?
読んでみたいけど完全獣人はちと勘弁。
獣耳なら大歓迎だけど。

144 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 04:54:17.84 ID:20oRK5E+
だれがエスエスを かきますか(ばんごう) ?
* >>1もよめないハイキョウシャめ でていけ! *

希望出すのは全然構わないと思うけど
>>143はなんで勝手に内容を特定して勝手にお断りしてんの?

145 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 09:38:02.92 ID:uh/rNcDf
パーティーメンバーに肛門を視姦されたくてしょうがない全裸くのいちが
ダンジョン探索中不自然なポーズや行動で肛門を晒しまくり
「でもうちのパーティー全員女だからレイプされる心配はなくて安心だわ」

だがくのいちは知らなかった、このパーティーの残り5人は全員ふたなりレズビアンで
しかも揃いも揃ってアナルフェチであることを・・・



・・・そしてその5人も他の4人がふたなりであることを知らず、
全員「自分がアナルフェチのふたなりレズだなんてバレたらパーティーに居られない><」
と怯えているために危うい均衡が保たれつつ、
「女の子のおしりの穴をガン見するなんて駄目、でも目が離せない!!」と
5人の視線がくのいちの尻に釘付けになったまま探索は続くのだった・・・

146 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 09:45:35.14 ID:uh/rNcDf
そしてそんなパーティーがみんなで回復の温泉に入ることに
「みんな裸ね♪」とごきげんで更に奔放に肛門を晒しまくるくのいち、
互いに勃起を隠すのに必死なふたなり達

そんなとき一人がくのいちの尻に集中するあまり股間のタオルを落として勃起をあらわにしてしまう!

・・・しかし全員よそ見をすることなく一点を注視しているため気づかれない
そして一人また一人タオルを落としていき、

頭を洗い終わったくのいちがふと振り返るとそこには
自分を狙い打つように股間をいきり立たせた5人のふたなりが!

147 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 13:09:54.16 ID:e+xHo9cg
乙、くのいちの運命やいかに。

148 :名無しさん@ピンキー:2011/12/22(木) 22:09:08.97 ID:ldqPXvsu
どんだけついてないんだよwwwww

149 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 00:00:17.72 ID:Hy5Ev/tt
12月22日はファミコン版のWizardryの発売日!
だったのにネタが間に合わなかった……

150 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 00:42:12.58 ID:osN3sTb+
>>144
確かにテンプレ読んでたらとてもできない発言だよな
クレクレも度がすぎると希望以外の話が投下されにくくなるのにね


>>149
そんなの気にせずに投下しちゃいなよ

151 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 01:15:45.65 ID:Z5YDErGp
>>150
というか

特定の話だけをマンセーしたり、クレクレしたり逆にイラネ呼ばわりする

他の人のやる気が落ちて投下しなくなる

該当する人もスレ占有っぽくなるor期待が重く感じるせいで投下しにくくなる

SSが減って閑古鳥が鳴いている雰囲気から読者が離れる

投下しても反応がない、それどころか無視されることで新規参入者も減る

結局誰もいなくなり過疎化

という流れのスレが今まで何個もあるわけで
そいつ自身にとっても本末転倒なんだが…わからないからやるんだろうな

152 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 01:46:47.53 ID:bNix7yXl
特定の話マンセーとかクレクレの度が過ぎるとかじゃなくて
単に自分ルールをスレに押し付けようとしてるだけだろ

153 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 03:16:57.18 ID:+NVgLefr
>>145>>146
彼女もレズに目覚めてしまうのだろうか?

154 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 05:14:13.75 ID:CDQf6CqX
>>153
普通なら1対5の6pで両手や三つの穴や胸を順番に使うところだが
5人とも一つの穴のみに殺到、
2本ならともかく5つの亀頭がぶつかりあって一本も挿入できぬまま
激しい兜合わせプレイとなって5人同時に発射

話し合い(主に5人がくのいちに土下座してお願い)の結果じゃんけんで順番を決め
くのいちをAFするラッキーふたガールを残りの四人が並んで正座したまま
自らしごきつつひたすら順番を待つという光景に。

155 :名無しさん@ピンキー:2011/12/23(金) 07:43:54.14 ID:i7bELGUL
新作来たので読んで疑問に思った事。
後ろの穴はともかく前の穴は誰も狙ってないのかな?

156 :名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 19:42:24.89 ID:VCQJRBZL
さりげなくみんなに聞きたいんだが
・男視点
・女視点
・行為のみ(台詞のみ含む)
描写法としてはどれが好みだい?

157 :名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 19:44:31.72 ID:uUZZKCjr
その中なら女視点が比較的好みだけど、結局そこは重要じゃないからな

158 :名無しさん@ピンキー:2011/12/24(土) 19:52:27.32 ID:VCQJRBZL
重要じゃないのかっ
今正にこの点で詰まってる自分としては気が楽になったよ
ありがとう

159 :名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 22:23:43.94 ID:/xXOF9yo
書く内容によって男視点か女視点か客観的か変わる
客観的に書いていてあとでどっちかの視点に統一することもあるし

160 :名無しさん@ピンキー:2011/12/25(日) 23:41:00.66 ID:o2i7Aml7
読む側としては特別にどれが好みというのは無いかな
視点によって同じ話でも印象に違いが出るのは確かだから
そこは人の好みよりも自分がなにをどう書きたいのか次第だと思う

161 :11-447:2011/12/30(金) 20:31:57.10 ID:RdOrusc0
とりあえずは切りのいいところまでの投下で続きは後日になりますが
すっかり時期を逃してしまった小ネタ集的なものを投下いたします

*注意点は特に無し*
一部、以前に書いたものの登場人物がいるため、未読の方は人物像が掴みにくいかも知れません。
会話文多めで地の文は少な目。エロ場面がごくわずかで薄いです。

では、以下。投下開始。

162 :11-447:2011/12/30(金) 20:33:52.35 ID:RdOrusc0
December 19 , at 07:31 p.m.

「なあ、リーダー。ここ数日、気に掛かっていたのだが、近々なにか大きな催しがあるの
か? 街がどことなく騒がしいし、いつもより人の行き交いも多いようなのだが」
 いつもながらの冒険者の宿二階のスイートルーム。夕食の後で外出していた女忍者は、
部屋に駆け戻って来るなり、連れ合いの侍に対して質問を投げかけてきた。
「ん? ああ。そう言や、もうそんな時期なんだな。お前はこの街に来て初めての冬か。
ここじゃあ、毎年この時期に祭りがあるんだよ。ただでさえ冬の大市で人が集まるから、
もう何日かすりゃ、街は人で一杯になるんだぜ」
 寝椅子で転がっていた男は、あくまで、祭りのことなど忘れていた、という体を装いつ
つ、女の問いかけに答えを返す。
「おお、さすがはリーダーだ。私の知りたいことなら、なんでも答えてくれるのだな」
「大げさだよ。馬鹿」
「馬鹿な子ほど可愛いと言うぞ。しかし、お祭りか! ということは、暗闇の中、行きずり
の男女が声を殺して交合したり、選ばれた神子が民衆の前で乱交したり、夢魔の集団を
相手に種付けの儀を行ったりするのだな!」
「それはどこの地方の忌むべき因習だ!」
「ふむ。これはこの地方ではあまり一般的ではなかったか」
 女は結っていた髪を解いて軽く頭を振ると、男のいる寝椅子の方に歩み寄ってくる。そ
して、その顔の上に屈み込み、両の頬にごく軽く口づけをする。
「どの地方なら一般的なのか、詳しく教えてもらいたいもんだな。間違って変なもん召喚
しそうじゃねえかよ。あ……でも、な。ある意味では当たらずとも遠からずなんだよな」
 男は寝椅子の上で体をずらすと、女の手を引いて、自分の懐にその体を引き込んだ。
女は男にぴたりと体を寄せ、その腕を枕にして男の目を上目遣いに覗き込む。
「そうか。では、やはり、あるのだな。余所から連れてきた娘を軟禁して、村の若い衆が
寄ってたかって種――」
「そっちじゃねえよ。いや、そもそもは、この祭りさ。ここの城塞都市とは違う、異境の祭り
らしいんだよ」
「ふむ」
「なんでも、もとは遠い島国の由来らしいんだけど、この街には色んなところから冒険者志
願の連中が集まってくるからさ。その中の誰かが故郷を偲んで始めたとか聞いてるぜ」
 男は空いた左手で女の頭を引き寄せて、彼女の匂いを胸一杯に吸い込んだ。しかし残
念なことに、乾いた気候のせいか、冬の雑踏の空気を吸った彼女の髪は、少し埃っぽい
臭いがした。
「で、なんというお祭りなのだ? 秘祭というわけでもないのなら、当然、名前ぐらいはあ
るのだろう?」
「ああ。ここでは『FCの日』って名前で呼んでる。多分、なにかの略称だろうな」
「おお、さすがはリーダーだ。私の――」
「その件はさっきもうやった」
「ん? 今日はまだヤってないぞ?」
「いいから話を進めろ」
「我が儘だな。で、『FCの日』……か。なんの頭文字なのだろうな?」
「さあな。俺もそこまでは知らないな」
 女は自分の頭を撫でていた男の手を取り、両手で挟んだそれをむにむにと揉み始めた。
彼女はその手を見つめながら、考えつくままに言葉を並べていく。
「FはFuckの派生の線が濃厚として、C……Clit、CreamPie……Coprophilia? いや、よ
もやChi――」
「それ以上、言わせるかよ!」
「ん? 私はChickenと言おうとしたのだが、リーダーはなんだと思ったのだ?」
「そもそも、Fの時点で間違ってるだろ。……いや、多分、間違ってると思うんだけど」
「まあ、考えてわかるものでもないか。あ、そうそう、それで、祭りというからには、なにか
祭礼とかはあるのかな?」
「言っとくけど、お前が想像したようなもんはないぞ。まあ、俺が知らないだけかも知れな
いけどさ。あ、でもな。本祭の日にだけ、迷宮の中で色々と不思議なことが起こるんだよ」
「不思議なこと? 祭りの日でもあるし、それは奇跡の類のなにかか?」
「迷宮中層なんかは形まで変わっちまうぐらいだし、奇跡っていってもおかしくないだろう
けど。まあ、どちらかと言えば、呪いって言った方がしっくりくるかな」

163 :11-447:2011/12/30(金) 20:34:55.52 ID:RdOrusc0
「呪い? それは穏やかではないな」
「て、言っても、中には祭りが始まった頃から長い間知られてなかったのもあるから、致
命的なもんでもないんだけどな。……ところで忍者ちゃん。この話は急ぎか?」
「いや。別段、急ぐわけではない」
「そっか、なら良かった。少し、急ぎの用を思い出したんだ」
「ふむ。私もたった今、Fで始まる用事を思い出したところだ。話の続きはその後にしよう」
 女は男の耳に顔を寄せ、くすくすと笑いながらそっと囁いた。

 男の耳に女の温かい息がかかる。男が目を閉じると、彼女の舌が耳元を這い、男の腿
の間に滑り込んだ手が、柔らかい皮の袋をゆっくりと揉みしだき始めた。
 彼らの急な用事は、休むことなく夜中まで続き、先に送られた話の続きは、翌日の朝に
なってから、ようやく女の耳に届くことになった。

* * *

December 22 , at 00:28 a.m.

「いつの間にか日を跨いでしまっていたとは、少し鍛錬に熱が入り過ぎたな。しかし、今
日はなかなかに良い鍛錬になった」
 女君主をリーダーとする冒険者の一団。彼らは祭りの前夜祭に浮かれる街を尻目に、
駆け出しから中堅へのステップアップを目指し、この夜も迷宮に潜っていた。
「ほんとに、本祭の前の晩にマーフィー道場ってのは正解だったわね。でもまさか、あた
し達以外に誰も来てないとは思ってなかったけど」
「ああ。他のパーティーの連中は今頃は酒を片手にご機嫌だろう。でも、こういう時に鍛
錬を怠らない奴こそが、生き残って成功を掴めるってものさ」 
「魔術師よ。お主も普段無口な割に、たまにはいいことを言うの」
 街へと戻る道程。長い一日を終えた冒険者達は、ダークゾーンへと繋がる通路を歩き
ながら、今日の戦闘を振り返っていた。
「にしても、あいつの攻撃は一撃こそ軽いけど、ちまちま当ててくるのが面倒だよな。た
だでさえ戦いが長引くから、連戦してるとその積み重ねが意外と馬鹿にならねえ」
「その割に自分は身軽に攻撃をかわしますしね、マーフィー先生は」
 とは、その時毎に交代で前衛に立つ盗賊と女僧侶の言。
「しかし、戦士は鎧を変えた効果はあったようだな。今まで奴には結構削られていたが、
あまり貰わなくなったのではないか?」
「でしょ。うーん。やっぱり戦士にはプレートメイルよね」
「お主の形のいい尻が拝めんようになったのは悲しいがの」
「もう司教ったら」
 戦士が着ているのは念願の新しい鎧。通称、益荒男の鎧ことプレートメイル+1だ。通常
の全身鎧に手を出したい気持ちをぐっと堪え、その倍の金貨を貯めて、ようやく手に入れ
た鎧だった。
「でも、益荒男の鎧ってねえ。あたしも女なんだし、益荒乙女の鎧?……いや、ないない。
これはさすがにないわ」
「確かにそれはないな」
「ええ、ちょっと恥ずかしいです」
「じゃの」
「え、あたし今の声に出してた!?」
「俺はいいと思う。益荒乙女の鎧」
 戦士は恥ずかしさに顔を赤らめながら、慌てて話題の転換を図ろうとする。
「それはいいとしてさ。ねえ、あたし、今日は鎧のことを除いても、調子が良かったと思わ
ない? 最後の数戦なんて、一度も傷を負わなかったんだから。当てられた時も上手く固
いところで防げてるのか、いい具合にダメージが通らないのよね」
「益荒乙女の鎧の重さに体が慣れたんじゃねえのか?」
「やめて。お願いだからもうやめて」
「それは、奇遇だな。私もなぜか今日は調子がいい。なんだか体が軽くて、これほど余裕
を持ってマーフィーズゴーストと戦えたのは初めてだな。今ならグレーターデーモンと殴り
合っても、いい勝負が出来そうだ」
「ほれ。まだ迷宮の中じゃ。あまり調子に乗っておると、なにが起こるかわからんぞ。宿で
ゆっくり休まんことには、今日得た経験も身にはならんのじゃからな」

164 :11-447:2011/12/30(金) 20:36:27.41 ID:RdOrusc0
 パーティーのご意見番。他の仲間の数倍上のレベルに認定されているノームの司教が、
浮かれ気味の二人に釘を差した。この司教。元々は冒険の一線を退いて、ギルガメッシュ
の酒場で鑑定士をしていたのだが、僧侶の勧誘に口説き落とされ、今では、先達としてパ
ーティーを教導する役目を引き受けている。
「司教も心配性だな。さすがにこの階の連中ぐらいなら、どうってことないって。それより、
祭りだぜ。帰ったらすぐに祭りいこうぜ、祭り」
「私はさすがに今晩は寝たいです。でも、明日――あー、じゃなかった。今日はお休みな
んですよね? 私、こんな大きな街のお祭りは初めてだから、すっごい楽しみで」
「うん。前夜祭にも行かずに頑張ったんだから、その分、今日こそはお祭りを楽しまなきゃ
ね。あたしも実は楽しみでしょうがないの。でも、大市で色々と買い物したいのに、鎧買っ
たからお金があんまり無いんだよね」
「ああ、益荒乙女の鎧な」
「黙れこら。擂り潰すわよ」
「金の心配は無い。マーフィーズゴーストとあれだけ闘ったんだから、結構な額が貯まって
いるぞ」
「あ、そっか。ほんとにマーフィー様々だよね」
 このパーティーの仲間は、司教を除いて、まだ街に来て一年も経たない者ばかり。盗
賊の発言を切っ掛けに、彼らの頭の中は、初めて経験する冬の祭りのことで一杯になっ
ていった。そうして、彼らがダークゾーンのとば口に差し掛かったとき、その気が緩んだ
のを見計らったように、それは突然襲ってきた。

 もんすたあ さぷらいずど ゆう

 女戦士の目に映ったのは、五人の野盗。迷宮を根城にするローグである。だが、不意
を突かれこそしたものの、彼女達にとっては既に大した驚異にもならない連中だ。
 ――そう、本来はそのはずだった。
「きゃぁっ!」
「え? 今の声って誰よ!?」
 これまで聞いたことのない、可愛らしい悲鳴に気を取られた隙に、三人のローグが戦
士の方に肉薄してくる。しかし、彼女は今の自分の力と、鎧の装甲に自信のほどを深め
ていた。野盗共の攻撃など、弾き返してすぐ反撃に移ればいい。
 そう思ったのも束の間――。女戦士は肉を掴まれた。
「っ!」
 なぜか、武器を持たない方の手を伸ばしてきたローグ達は、彼女の胸を、尻を、股間を
まさぐっている。まるで鎧など存在しないかのように、野盗達の手はその体を蹂躙した。
「な、なによこれ!?」
「ヒャッハー! こいつはいい乳をしてやがるぜ」
「んー。少し湿ったこの体の感触。堪んねえなぁ」
「な、なんで? なんでなんでなんで!?」
 女達が呆気にとられる中。野盗達は初撃だけを与えたと思えば、反撃を喰らう前に、一
目散にダークゾーンの中へと逃げ去っていった。
「ちょ、ちょっと。なんなのよ今の! ローグ共、戻ってきて説明しなさいよ!」
 状況を飲み込めない戦士は、ローグ達の消えたダークゾーンに向かって怒声をあげる。
「あのっ、だ、大丈夫ですか! どこかやられたんでしょうか!?」
 僧侶が慌てて駆け寄ってくるが、わけもわからず体をまさぐられた彼女の怒りは収まら
ない。その矛先は、信頼を寄せていた鎧にまで飛び火する。
「この鎧、実は呪われてんじゃないの!? 攻撃を防ぐどころか、なんで素手で体に触られ
んのよ。どういうこと!?」

165 :11-447:2011/12/30(金) 20:37:13.00 ID:RdOrusc0
「いや、その鎧は多分関係ない。私も……私も確かに体を触られた」
 しばらくの間、呆気にとられていた君主は、ようやく我を取り戻し、そう呟いた。
「まったく。だから言ったじゃろうに。調子に乗って油断するなと」
「で、でも。確かに油断はしてたけど、さっきのはどう考えてもおかしいでしょ。なんであ
んなことになるのよ!」
「当然じゃ。今日はもう祭り当日じゃぞ。ああもなるじゃろ」
「は? 祭りの日だからなんだって言うのよ」 
「なんじゃ、本当に知らんのか。『FCの日』の呪いのことを。『FCの日』にはの「強制的
に、襲いかかってきた相手と同じ守備力になってしまう」という呪いが発動するんじゃよ」
「……? て、いうことはつまり」
「どんな重装備に身を包んでいようと、相手が裸なら、自分も裸でいるのと全く同じ。と
いうことじゃな」
「なにそれ、聞いてない! 知ってたんならもっと早く教えなさいよ!!」
 ――と、戦士が怒号を上げたその時。

 もんすたあ さぷらいずど ゆう

 冒険者達の混乱に乗じて、ダークゾーンから再び何者かが飛び出してきた。しかし、そ
こは、つい今しがた奇襲を受けたばかりの彼らである。混乱の最中ではあっても、即座に
気持ちを切り替えて、相手に対応しようとした。
 ――そう、今度こそ、そのはずだった。
「え」
「きゃあぁぁぁぁぁっ!」
 今度は確かに君主の悲鳴だった。彼女達の前に現れたのは、五人の全裸の男達。彼
らは先程のローグ達よりは幾分強いブッシュワッカー。なのだが、この格好ではさすがに
見分けなど付け様もない。
 思考の停止した戦士の胸に伸びた手は、またも鎧を素通りし、今度は鎧下や、衣服を
も通り抜けて、直接、彼女の乳房を掴み、胸の先端の突起を摘んだ。その手は、ローグ
達よりも力強く乱暴に女の胸を揉みしだいてくる。
「やめろ。来るな! そんなものを私に近付けるんじゃない!! ちょ、や、やめろ。やめて!
いやぁっ! やめ、抱きつくな。お願い、やめてーーー!」
 二人の野盗が裸で君主に抱きつくと、彼女をそのまま床に引き倒し、露出した男根をそ
の胸と言わず太腿と言わず、擦りつけていた。彼女の肌にもまた、鎧や衣服など無視して、
肉の感触と熱さが直接伝わっている。
 残り二人の野盗が、自分より年少の僧侶にまで手を伸ばすのを見て、戦士はようやく我
を取り戻す。
「ちょ、ちょっとあんた達、その子にまで、手を出すんじゃないわよ!」
 だが、野盗共は僧侶を左右から挟み込み、その年若い体を思う様に愛撫する。恐怖に体
が竦んでいるのだろうか、僧侶は声を上げることもなく、ただ野盗達の為すがままに体を
まさぐられていた。
「だから、止めなさいって言ってるでしょ! 離れなさいよ、この変態!! あんた――」
「……下手糞」
「は?」
 この子、今、確かに下手糞って言った? その言葉を聞いた戦士は自分の耳を疑った。
だが、僧侶は今まで見たこともないような冷めた視線で野盗達を見据え、もう一度その言
葉を口にする。
「はぁ。本っ当に下手糞ですね」
「貴様ら、儂の可愛い僧侶になにをやっとんのじゃあああああああぁぁっっ!!」
 僧侶の発した言葉に、その場の全員が固まる中。ノームの司教が体に似つかわしくな
い大音量の怒号を上げる。司教は胸の前で交差させた指で複雑な印を結び、怖ろしい速
さで呪文を詠唱する。
「ターイラー ターザンメ ウォウアリフ イェーター」
 司教を中心に発生した詠唱に伴う魔法風が、女達に狼藉するブッシュワッカー達を吹き
飛ばし、その中心で爆炎が巻き起こる。発生した超高熱の炎と衝撃波が渦を巻き、それ
に飲み込まれた野盗共は瞬時に消し飛んで、一片の肉片も残すことなく消滅した。
 教導役というその役割故、普段は回復と補助に専念する司教が、初めて見せた攻撃魔
法。その凄まじいまでの威力に、唖然として立ちつくす仲間達だった。

166 :11-447 投下終了、以下雑文:2011/12/30(金) 20:40:27.15 ID:RdOrusc0
*1行40字に変更したら、改行制限に引っかかりやすくなってしまった*

というところで、一旦は投下終了。
続きは年内に投下出来ればいいな、とは思っています。

167 :名無しさん@ピンキー:2011/12/30(金) 21:14:08.49 ID:4M0deIRk
11-447様お帰りなさい!
お待ちしておりました!

168 :名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 01:38:30.43 ID:qztKykn/
続き!続き!
女戦士と女君主が調子良かったのはマーフィー相手だったからかw

169 :11-447:2011/12/31(土) 16:40:48.11 ID:mWgKMR8l
連投になりますが>>162-165の続きを投下いたします。
内容は続いているわりに、また一部の投下になりますが、
小ネタ集の体裁になっているのでどこで終わってもまあ問題はないかなと。

では、以下。投下開始。



170 :11-447:2011/12/31(土) 16:41:22.13 ID:mWgKMR8l
* * *

December 22 , at 08:43 a.m.

 寒空の中。裸の上半身に革帯をたすきがけにした半裸の戦士が歩いていく。その隣を
歩くのは、乳房の頂点を三角形の金属片で隠しただけの、鎧とも呼べない鎧を身に纏っ
た、こちらも半裸の女戦士。
 全身を呪われた装備で固めた一団が通り過ぎたかと思えば、胸元がへそのあたりまで
開いた大胆なドレスを着た女の腰には、使い込まれたカシナートが鈍い輝きを放ち、侍は
張り子で作った東方風の鎧を誇らしげに披露している。
 フラックを模した道化師の衣装。どこの王国の姫君かと見紛うような豪奢なドレス。肌を
大きく露出した南方風の踊り子の衣装。その他、さまざまな奇抜な格好をした彼らは、祭
りのために集まった道化師の集団ではない。その全員が歴とした冒険者なのである。
 どんな堅固な鎧で身を固めようと、呪いの前では意味を成さない。ならば、好きな格好を
して迷宮に赴こう。という発想から始まった風習は、一部の冒険者達の間で広まりを見せ、
そしていつしか、迷宮内でのもう一つの祭りとして定着した。
 祭りの朝に迷宮へ向かう彼らの道行きは『FCの日』の風物詩となり、半ば仮装行列の
様相を呈するそれは、今では祭りの名物の一つに数えられるまでになっている。

「みんな、この寒い中、よくもあんなに露出度の高い格好が出来るものだな」
 通り沿いに並べられた露店のテーブルで、通り過ぎる冒険者達を眺めていた侍は、連
れの女忍者がそう呟いたのを聞き逃さなかった。
「なんなら、お前も脱いでいいんだぜ」
「嫌だ。寒い。脱ぎたくない」
「お前からそんな言葉を聞けるとは、冬将軍とやらもいい仕事をしてくれるぜ。今の、もっ
と強調してもう一回言ってくれよ」
「絶対に脱ぐものか。私から下着一枚とて剥ぎ取ろうとする者は、尻の穴につららを突っ
込んで、そのまま蝋で封をしてやる」
「その前に、今日はちゃんと穿いてるのか?」
 侍の言葉を黙殺した女忍者は、湯気の立つカップを両手で包み込み、生姜をたっぷり
入れてシナモンを利かせた蜂蜜酒を、無言のまま啜っている。
「まあ、後でゆっくり確かめるさ。さて、それを飲み終わったら、そろそろ行くか。まだ昨日
までに回ってないところもたくさんあるしな。次は、なにが見たい?」
「そうだな。……うちの戦士さんも大市に店を出しているのだったな。しばらく顔も見てい
ないことだし、行ってなにかエロい細工物の一つも買ってあげようか」
 彼らのパーティーのドワーフの戦士は、元々は冒険者を引退して、この街で金工を営む
職人だった。冬の大市に向けて本業が忙しくなったため、こちらも元冒険者の奥方によっ
て、もっか工房で軟禁状態に置かれている。
「って言っても、旦那は工房の方にいるはずだけどな。じゃあ、大市を覗いてから、工房に
行ってみるか。君主と司教も昼頃には顔を出すって言ってたし、折角だから、なにか差し
入れを持っていって、みんなで昼飯にしようぜ」
「それはいいな。では――ん。ちょっと待ってくれ」
 彼らのすぐ脇を、肌も露わな女戦士が二人、綺麗な丸みをおびた尻を揺らしながら通り
過ぎた。この地方では見かけない灰緑色の髪と、丁寧に編み込んだ長い金髪の女。その
どちらもが、大きな胸を隠しきれないような小さい胸当てを革帯で固定し、下半身は前こ
そ腰布で隠されているが、後ろから見ると面積の少ない革の下着に隠された尻が、丸見
えになっている。

171 :11-447:2011/12/31(土) 16:42:15.19 ID:mWgKMR8l
「リーダー。見たか」
「ああ、見た」
「すっごくいい尻だったな! あの二尻、いや、あの二人は、この街では見たことがない」
「いい笑顔で叫ぶな。あー。この時期には、余所から来る冒険者も結構いるからな」
「予定変更だ。あのお尻を追いかけて、声をかけるぞ」
「おい」
「ちょうどこちらも二人だ。すぐに連れてくるから、リーダーはここで待っていてくれ」
 言うが早いか、席を立った女忍者は、二人を追いかけて人混みに消えていった。一人残
された侍は、酒杯を手にして独りごちた。
 「あいつのあの自信はどこから来るんだよ。……でも、確かにあいつの女に対する強さ
は異常だよな。あいつ、女系に倍打の装備でも持ってんのか? それともなにか? 俺の
知らない間に世間じゃ、男と女より、女同士の関係の方が普通になっちまったのか」
 そんなことを呟きつつ、置いた酒杯を呷った男は、それが既に空だったことに気付く。露
店の店主に火酒をたっぷりといれた紅茶を頼み、店主の持ってきたそれを一口飲んで、
男は再び、祭りに湧く雑踏に目を向ける。
「……ま、とりあえずは、あいつが戻るのを待つとするか。…………尻もいいけど、胸も、
かなりのもんだったな」

* * *

December 22 , at 06:49 p.m.

「えぐっ、えぐっ」
「ほら、君主さん。泣かないで」
「でも、まだ胸にあの、肉。肉の感触が……ヒック」
「あんな粗末なもののことなんか忘れましょう? ね? ほら、鼻、拭いてください。あ、
ほら、あの露店。あそこで売ってる飴細工、すっごく綺麗で美味しそうですよ。買いに行
きましょう。ね?」
「……うん」
 しゃくり上げる君主の手を引いて、小柄な僧侶が立ち上がる。今日未明に、迷宮で『FC
の日』の洗礼を受けた件のパーティーである。
 盗賊達に狼藉された君主は、その後、なにごともなかったかのように、普段と変わらぬ
振る舞いで祭りを楽しんでいた。しかし、夕刻になり酒が入った途端、押さえていた感情
が堰を切って溢れ出したのか、童女のように泣き出してしまったのだった。

「知らなかったぜ。君主の奴。意外と男に免疫無かったんだな。しかも泣き上戸」
「ああ。だが、あれはあれで普段の凛々しさとのギャップがあっていい」
「それに比べて、いつもは明るい戦士はあれか」
「とんだ絡み酒だな」
「しかし、お前も酒が入ると案外よく喋るんだな」
 僧侶に引っ張られて行く君主の背中を眺めながら、盗賊と魔術師はこそこそと言葉を交
わしている。そのすぐ横では、戦士が司教に絡んでいた。
「大体、なによー。そんなの知らないわよ。司教は知ってんならもっと早く教えなさいよ」
「なんじゃ、まだ言うとるのか」
「教えられてたとしてもよ。不意を突かれた時点で、結果は一緒じゃねえか?」
「まあ、そうだな」
「あんた達は黙ってなさい! それにさ。司教ったら、あたし達が襲われた時は、なにも
しなかったくせに、僧侶が襲われた途端に、ティルトウェイトなんてとんでもないの出しち
ゃってさ」
「当然じゃろ。自分の女に手を出されて怒らぬ奴は男ではないわい」

172 :11-447 二次投下終了:2011/12/31(土) 16:43:05.73 ID:mWgKMR8l
「あ?」
 司教の言葉を聞きとがめた盗賊と魔術師は顔を見合わせる
「なぁにが「儂の可愛い僧侶」よ。そりゃ、確かに僧侶は小さくて可愛いけどさ。あたし達
だって、自分でいうのもなんだけど可愛いわよ」
「なんだかもう支離滅裂じゃの」
「ちょっと待て司教。さっき、あんたなんつった?」
「僧侶が司教を口説き落としたっていうのは、まさか、そういう意味なのか」
「ん? そうじゃぞ。と言うか、そもそも、教導役を頼まれる前から、儂と僧侶はいい仲じ
ゃったしの」
「ちょっと、あんた達、あたしの話を聞きなさいよ」
「どうした。なにかあったのか?」
 棒に付いた大きな飴を舐めながら、手に包みを抱えた君主と僧侶が席に戻ってくる。
「君主さん。泣きやんでくれました。やっぱり、飴を舐めながらは、泣けないですから」
「いや、すまなかったな。取り乱した。お詫びと言ってはなんだが、露店で色々と食べ物
を買ってきたぞ」
「お、いいところに帰ってきた。僧侶は司教とできているのか?」
「えっ? そうですけど……?」
「ちょ、狡ぃぞ司教。なら、この機会に俺も君主と!」
「実は、俺は戦士のことが」
「い、いきなりどうしたのだお前達!」

 と、君主ににじり寄った盗賊は、彼女の持つ飴の形状に強烈な違和感をおぼえた。
「ん!? 君主。お前、なに舐めてんだ?」
「え。なに、どうしたのー。ねえ、そんなことよりあたしの話をさあ――」
「ああ、これか。露店で売っていたのだ。茸の形をした飴とはなかなか珍しいだろう」
「いや、茸ってかそれ……どう見てもあれだぞ。まさか、知らずにそれを選んだのか」
「これだな」
 魔術師がローブの裾をからげて、おもむろに自分の一物を露出する。
「え、飴と同じ……茸? え、茸……飴、じゃなくて、いや、えーっと」
「ちょっと、あんた。なにこんなところでそんなもん出してんのよ!」
「ちょ、魔術師。お前酔ってんだろ! く、君主。そんな奴のより俺の茸を!」
「ぃやあぁぁっ!」
 君主は、自分の舐めていた飴と、目の前に露出された魔術師のそれとを見比べる。そし
て、その形状の一致に気付いた途端、手に持っていたそれで魔術師の顔面を殴打し、返
す刀で飴の先端を盗賊の頭に突き立てた。更に追い打ちをかけようとする彼女を、一気に
酔いの醒めた戦士が羽交い締めにして制止する。
 魔術師は椅子ごと吹っ飛び、盗賊は頭を押さえて転げ回る。祭りの喧噪の中、にわかに
巻き起こった騒動に、周囲も騒々しくなり始めた。自分の皿を持って非難する者がいれば、
遠巻きにして眺める者もいる。だが、その大半は、喧嘩も祭りの余興の一部と、騒ぎをツ
マミに酒杯を掲げている。
 突如、彼らの後方で歓声が巻き起こり、街のあちこちで鳴っていた笛や太鼓の演奏が一
際賑やかになる。祭りの夜のクライマックス。神々を模した人形によるパレードが始まろ
うとしていた。

173 :11-447:2011/12/31(土) 16:47:07.26 ID:mWgKMR8l
以上。年内の投下はこれにて終了。
編集の都合にもよりますが、おそらく次回で〆の投下になります。

では、みなさんよいお年を。来年はスレに人が増えますように(-人-)

174 :11-447:2011/12/31(土) 17:36:32.25 ID:mWgKMR8l
*おおっと*
年内最後の恥のかき捨てで、編集時のミス修正を。

>>171下から7行目
「なんじゃ、まだ言うとるのか」の後に、本来は次の文が入ります。

「だって、揉まれるだけならまだしも、まさぐられたのよ!」
「減るもんでもなかろうに。この呪いが発覚したころなんかはの、それを逆手に取って楽
しんだもんじゃぞ。ウィルオーウィスプの淡い光に照らされながらの裸でのまぐわいなど
は、そりゃあもう幻想的なもんじゃった」
「そんな変態行為はどうでもいいわよ! 君主なんて胸に挟まされたんだからね」

まあ、無くてもなんら内容に問題は無いのですが、
小ネタにしようとして拾いきれなかった部分なので一応修正。

では、今度こそまた来年に。

175 :名無しさん@ピンキー:2011/12/31(土) 22:14:13.05 ID:8iIpTl96
乙!また来年

176 :名無しさん@ピンキー:2012/01/01(日) 04:19:26.45 ID:Agay27AB
年末お疲れ様でした。

177 :名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 10:48:14.61 ID:28JBmgt+
女忍者が脱ぎたがらないなんて世も末だ
と思ったらやっぱり根っこはぶれてないんだな

確かにこのスレって今は5人ぐらいしか住人いないんじゃないかな

178 :名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 17:38:08.02 ID:K9Ay0YG0
たまに見ている。

そして想像して最もムラムラしたシリーズは#1#2#3だと最近気づいた。

179 :名無しさん@ピンキー:2012/01/02(月) 19:11:54.41 ID:LYd4N04x
エロい敵は#5の方が圧倒的なんだけどね
さっきゅん以外にも売春婦とか髪ブラとか男子トイレでも出てくる淑女とか

180 :名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 01:45:56.59 ID:Ar124vHi
ファミコン版のACバグとは盲点でした
続きにも期待乙です

そしてあえて聞くと女忍者の本格的な禁欲解除はまだですか?

181 :名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 10:20:52.00 ID:oH+pbmOy
全裸くのいちの雑談なら飽きるまでしたいが自粛してROMっている

182 :名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 23:02:20.93 ID:UZRcHtVN
裸女忍者のエロ長編書きたいけど書けない……。
ここはじっと我慢して全裸で待機してます。

183 :名無しさん@ピンキー:2012/01/03(火) 23:39:46.42 ID:jfw4e23y
不思議な本の山に囲まれ,埃まみれの 年老いた賢者が
こちらを振り向いて、次のように言った.

“たった数レスのSSを書くことで,多くのものが得られよう.”

184 :名無しさん@ピンキー:2012/01/04(水) 21:34:34.54 ID:v0tM8634
>>182
気丈な全裸くノ一がダークゾーンの中で身体中を触られまくられ、卑猥な言葉攻め。 
焦らされ続けて、最後は失神・失禁。

185 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 09:40:21.97 ID:H+7a7ukv
寝取られ物はこっちに投下しても大丈夫でしょうか?

186 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 10:07:20.66 ID:cY9pHcpH
>>1-2を見て
「書ける内容」「警告をつけた上で書ける内容」「ここで書くべきではない内容」
のいずれかを判断してもらえればよいかと。

187 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 10:07:54.97 ID:L1dyBnMi
恋人寝取られる話が以前あったから大丈夫だと思う

188 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 15:02:53.30 ID:QxAro/87
寝取られ物レベルは特に問題なし。
投下する前に警告して欲しいのは猟奇・グロ系。
どんな話かわからないが期待してる。

189 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 16:15:20.32 ID:oT7UKW4x
はじめに【寝取られ注意】とでも書いとけばOKじゃね?
嫌な奴ならそれでパスするだろうし。

190 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 17:54:25.68 ID:vQ0fZTHk
寝取り寝取られは注意書き自体無い方が多かったぐらいで投下に問題はないかと。
念押ししたいなら警告文をつけておくに越したことは無いとは思います。

毎度エロいものの書けない11-447です。
年も変わってしまいましたが、>>162-165>>170-172の続きを投下いたします。

*注意点は特に無し*
エロ描写はありますが、会話文多めなので薄いです
では、以下投下開始。

191 :11-447 投下開始:2012/01/07(土) 17:55:05.13 ID:vQ0fZTHk
* * *

December 22 , at 11:07 p.m.

 時に重厚な、そして時に軽快な音楽に合わせて、巨大な人形が街の大通りを練り歩く。
『FCの日』のハイライト。異境で祭られている神々の行進である。神々を模した人形は、時
折、くるくると回転して踊りながら、街の通りを大きな歩幅で闊歩している。
「リーダー、リーダー! あっちから来るあれは、なんの神だ?」
 大通りが交差する十字路に面した宿の二階に陣取り、窓から半ば身を乗り出してそれを
眺める女は、興奮した面持ちで男に問いかけた。
「あれはスエミだな。酒を愛する絵画の神で、魔物達に今の姿を与えた神って言われてる
みたいだ。なんでも、スエミの降臨前と降臨後では、魔物の姿も全く違うものだったとかい
う話だぜ」
 「ほう。では、私が魔物を見ていやらしい妄想が出来るのも、あの神のおかげなのだな!
じゃあ、その後ろに見える楽器を持ったあれは?」
「ああ、あっちは確かハネケンだ。音楽の神だよ。多くの演劇の曲が、実はこの神の手に
よるもんだって噂もあるんだってさ。ほら、蛇の名前をした海賊の話とか、空から落ちてき
た巨人の話とかあっただろ?」
「ああ! あの、いやらしい格好をした女の子が大勢出てくる話と、戦争に行く前に恋人と
サラダの話をしてはいけないという訓話か。よくおぼえているぞ」
 この街で初めての冬を迎える女が祭りを楽しめるように、男はかなり以前から計画を練
っていた。神々のパレードを眺めるに最適なこの部屋も、女には内緒で祭りの半月も前か
ら押さえていたものだ。北と西に窓を持つこの角部屋は、二つの大通りのどちらもが十全
に見渡せる特等席だった。
 今、彼らは西の窓際に移動させたベッドの上から、大通りを見下ろしている。男の腰の上
に座り込んだ女が、街に流れる音楽に合わせて体を弾ませるたびに、窓枠に乗せられた
彼女の胸も大きく揺れる。
 その腰に手を回して、後ろから彼女を抱きかかえる男は、毛布にくるまったまま窓から顔
だけを覗かせている。その毛布の下で、二人の体はしっかりと繋がっていた。彼らは服を
着たまま下半身だけを脱ぎ、挿入した状態でパレードを眺めているのだった。

「お、なんだか妙な格好をしたのが来るねえ。緑の体に腕が九本? なんだい。あの、神
ってより悪魔って言った方がしっくりくる物騒なやつは」
 そんな二人に、北側の窓から祭りを眺めていた女が艶のある声で訊ねかける。その特
徴的な灰緑色をした髪の女は、今朝方に見かけた二人組の片割だ。
 そう。今、この部屋にいるのは行為の最中の二人だけではない。女忍者がその尻を追っ
かけていった二人の冒険者が、彼らと共に部屋で祭りを見物していた。
 噂に聞く迷宮での『FCの日』を経験しようと、今朝早く、この街に来たばかりの二人だった
が、祭りの期間中は訓練所での冒険者登録は休止されていた。泊まる宿を確保するため
だけの冒険者登録を阻止するための措置である。彼女達は祭り後もしばらくはこの街に滞
在して迷宮で一稼ぎする算段をしており、冒険者なら宿の心配もいらないと思っていたの
だが、すっかり当てが外れてしまったのだという。
 一般の宿などはとうに満員で、ならば、せめて今日だけでも祭りを楽しもうと、朝の冒険
者達の道行きに参加したところを、女忍者に声をかけられた。ということらしい。午前中は
四人で祭りを回り、午後に一旦別れた後で、再びこの宿で合流。その後は、女忍者の手
練手管でなし崩しに始まった四人での乱交を経て、今に至る。

192 :11-447:2012/01/07(土) 17:56:34.10 ID:vQ0fZTHk
「どれ? あ、本当だ。それぞれの腕に武器も持ってるし、迷宮の最深部で出てきそうな感
じよね。ねえ、侍さん。西から来る、化け物みたいな形をした神様はなんなの?」
「…………ふぅ……」
「えっと。……まだ、お取り込み中みたいね」
「おや。なんだい、またイっちまったのかい」
 と、今更ながらに頬を染める女と、余裕たっぷりに微笑む女。
「リーダー。呆けていないで、説明もしっかり頼みたいのだが」
「ん……。え? あ、悪い。って誰のせいだよ! えっと、ああ、あの緑のか。あれは邪神
エンドーだよ」
「邪神って、そんなのまで持ち出してきて大丈夫なの、この祭り?」
「いや、邪神って言っても、まあ愛称みたいなもんらしいぜ。どんな愛称だよって話だけど
な。実際には、結構ざっくばらんな神で、気軽に信者と言葉を交わしたりするって話だな」
「なんだいそりゃ。随分と軽い神もいたもんだね」
「まあでも、力はあるみたいだぜ。なにを持ってしても破壊できない回転する金属の板を宙
に飛ばしたり、天までそびえる六十階建ての塔を立てたりしたとか」
「ますます、よくわからない神様ね。あ、今のが最後尾だったみたいよ。これでパレードも
終わりかぁ」
 神々の行進に追随していた楽隊の一団が窓の下を東に向けて通り過ぎていく。しかし、
彼らが通り過ぎるとすぐに、大通り沿いにテーブルと椅子が並べられ、大きな樽をいくつ
も積んだ台車が引き出される。十字路に繰り出した男女が歌を歌い、踊り子がダンスを始
める。大樽からは葡萄酒が振る舞われ、大通りはたちまち酒と踊りの満ちる大宴会場へと
変貌した。
「あれ……?」
「パレードは終わっても、祭りはまだ終わらないぜ。まだ二日ほどは夜を徹して騒ぎ続ける
んだ。その後すぐに、あの宗教の聖誕祭が控えてるし、年の最後の日から新年にかけて
は新しい年を祝うってんでまたお祭り騒ぎになる」
「なによそれ。この月の三分の一はお祭りみたいなもんじゃない」
 呆れたように言った金髪の女戦士だったが、すぐに楽しそうに笑い出した。
「でも、いいわね。そういうの。うん、いいわ。よし、私達も行くわよ! ほら!!」
 裸のまま毛布を被っていた女は、言うが早いか床に落ちていた衣服を身に着け始める。
「仕方ないねえ。はしゃいじゃって。あんた達はまだそれを続けるのかい?」
「私達は日が変わるまで交尾に専念しよう。そっちには後で合流する」
「まだするのかよ。それに交尾ってな、お前」
「そう。じゃあ、私達は先に行くわね。下で適当に飲んでるから」
「うん。ではまた後でな」
 女達は服を着ると、扉を開けて部屋を出る。扉の閉じ際に覗き見えた部屋の中では、今
度は正面から男に抱きついた女忍者が、もう弾むようにして腰を振っていた。
 
「なあ、忍者ちゃん。折角の祭りなんだし、俺に跨るのはせめて祭りを楽しんだ後でも良か
ったんじゃないか? 祭りは時期が来れば終わっちまうけど、こっちは別に逃げたりしない
からさ」
「これはこれで私も祭りを楽しんでいる最中だぞ。なに、日が変わるまでの辛抱だ。もうし
ばらくの間だけ頑張ってくれないか?」
 上下運動をしながらではさすがに話しづらいのか、女は一旦、腰を打ち付けるのを止め、
密着させた腰をグラインドする動きに移行する。
「いや、辛抱って言うかさ。あらかじめ誤解の無いように言っておくけど、俺もお前とこうし
て抱き合うのは大好きだ。なんだったら一日中でもこうしていたいと思ってる」
「それは嬉しいお言葉だな。こんな私ではあっても、時々は、無理にリーダーを付き合わせ
ているのではないかと心配していたのだ」
 男の耳に唇を寄せ、囁くように話しかけながら、女はくびれた腰をくねらせる。
「ん……。でもな。俺もさすがに三人相手にした後だし、いくら呪文や薬で回復するにして
も、色々と限界があるんだけどさ」

193 :11-447:2012/01/07(土) 17:57:21.00 ID:vQ0fZTHk
「なに、頑張ると言っても、今夜は私を感じさせる必要は無い。リーダーはただひたすら気
持ちよくなって、出せるところまでの子種を私の中に注ぎ込んでくれ」
「本当にそんなのでいいのかよ」
「うむ。これもちゃんと私なりの考えがあってのことなのだ」
「その考えっての。一応、聞かせてもらっといていいか?」
「うむ。私がリーダーの子を孕むのを切望していることは承知しているな?」 
「ああ。そりゃ何回も聞かされてるから、知らないとは言わないけど。それが、今日に拘る
ことと関係が?」
 男が体に回していた手を解いたので、当意即妙、女は自分の胸を両手で下から持ち上げ
る。その乳房を柔らかく掴んだ男は、勃起した桃色の乳首にむしゃぶりついた。
「んぅっ。……私はこれまで、これほどにリーダーの精を注がれながらもなかなか私が孕め
ないのは、自身の体そのものに欠陥があるのではないかと畏れていた。だが『FCの日』
の呪いのことを聞いた時、あるいは外部に要因があるのではないかと思ったのだ」
 男は女の乳首を吸いながら目で続きを促す。
「私は忍者だ。そして、忍者は装備を脱ぐことで、常人では達し得ない防御力を得ることが
できる。と、いうことはだ。もしかすると、裸になった私の防御力が、リーダーの子種の侵
入をも拒んでしまっているのではないだろうか」
 自分の中で一物がヒクヒクッと動いたのを感じた女は、男の射精が近いのを感じて絞り
上げるように膣壁を収縮する。
「そこで『FCの日』の呪いだ。攻め手の防御力が受け手の防御力に影響を及ぼすこの日な
ら――んっ」
 女の乳房を掴む男の指に力が入る。既に白濁した汁に満ちた女の胎内に新たな子種が
注ぎ込まれ、熱く蠢く肉壁は、次第にその硬さを失っていく肉杭を包み込むように収縮して、
根元から先端へと柔らかく絞りこんでいく。

 男は女の膣の最奥に精を出し切り、一つ大きく息をついた。女は男その指が弛むのを待
った後で、彼の頭を撫でながら話の先を続ける。
「そう、この日なら、裸の私もリーダーと同じ裸のままの防御力になるに違いない。それな
らば、あるいは私も晴れて子を宿すことができるのではないか? まあ、所詮は推測に推
測を重ねただけに過ぎないが、駄目で元々。やってみる価値はあるだろう」
「……ぅ。忍者ちゃん。言っちゃ悪いが、その考えには穴があるぜ」
 射精の余韻から醒めた男は、女の乳首から名残惜しそうに唇を離し、言葉を返す。
「まあ、その忍者だから云々って推論が正しいか正しくないかは置いとくとして。まず、『FC
の日』の呪いって、そもそも迷宮以外でも効力を発揮すんのかってこと。次に、もし街中で
も呪いが有効だったとしてさ、今夜攻めてたのは、明らかにお前の方だろ。てことは、お前
の防御力って……普段と変わらないんじゃないか?」
 言うことだけを言って、男はまた、女の乳房を堪能する至福の時間へと戻っていく。女は
しばらく男のなすがまま乳をしゃぶられつつ、宙に目をやって男の言葉を反芻していた。
「……なにを」
「ん?」
 女は男の頭を両の手の平で挟み込むと、問答無用で自分の乳房から引き離した。
「なにをのんびりと乳など吸っているのだあぁぁぁっ!? さあ! 早く、私を攻めて責めて攻め
抜いて、壊れるぐらいに犯してくれ!! 絞り出せ! 私の体を蹂躙して、もうやめてと泣いて
懇願し、果ては白目を剥いて気を失っても、そんなことはお構いなしに突き続けて最後の一
滴まで注ぎ込め!! ――いや、その前にまずは迷宮に行かなければ。ほら、なにをぐずぐず
しているのだ。もう、もう時間が無いではないかぁっ!!」

  * ガラーン ゴローン *

 豹変した女忍者が叫ぶのと時を同じくして、一日の終わりと始まりを告げるカントの鐘が
厳かに鳴り響いた。その鐘の音と共に『FCの日』本祭の一日は幕を閉じ、呪いはその効力
を失った。

194 :11-447:2012/01/07(土) 17:58:02.81 ID:vQ0fZTHk

* * *

December 24 , at 07:08 a.m.

「さて、すっかり世話になっちまったねぇ」
「ほんと。宿を譲ってくれてありがと。おかげでお祭りを存分に堪能できたわ。でも、本当に
宿代はこっちで払わなくてもいいの?」
 そう訊ねる金髪の女に、侍は手をひらひらと振りながら答えを返す。
「ああ、気にしないでいいよ。俺達は冒険者の宿に部屋があるし、あの宿も今日までの分
は先払いで払っちまってるしな」
「遠慮は無用だぞ。私も二人の体を堪能させてもらったしな」
「そりゃお互い様だね」
「もう。朝からなんの話よ」

 『FCの日』本祭から二日後の朝。王城前の広場へとつながる通りを四人の冒険者が歩い
て行く。彼らの向かう先は訓練所のある町外れとは反対側。その足は城塞都市の北門へ
と向いていた。
「訓練所の冒険者登録なら明日には再開するみたいだぜ」
「んー。最初はそのつもりだったんだけど」
「どうせなら稼ぐならリルガミンまで行こうって話になってねぇ。そうと決まれば早い方がい
いだろ? もっと寒くなって雪に降られちゃかなわないし――ああ、もうこの辺でいいよ。ど
うも人に見送られるのは苦手なんだ」
 王城前に差し掛かったところで、先頭を歩いていた女が振り返って立ち止まる。
「そっか。ああ、馬車はもう一つ先の広場から出てるはずだから。じゃあ、お互いに生きて
たらリルガミンでな」
「あら。あなた達も向こうに行く予定なの?」
「まだ予定は立ってないんだけど、まあ、いずれ。それじゃあ、道中気をつけて。二人にカ
ルキあらんことを」
「二人はいつまでも私の愛人だぞ。願わくば、次も迷宮の外で会いたいものだな」
「愛人になったおぼえは無いんだけどねぇ。まあいいや。じゃあ二人とも達者でおやりよ」
「じゃあね。二人のお陰で楽しかったわ。ありがと」
 そう言って手を振ると、二人組の女達は広場を北へ向けて歩いていく。残された二人は、
その背をしばらく見送った後、踵を返して来た道を戻り始めた。

「さて、朝飯でも買って宿に戻るか」
「あ。それなら、南西の広場に寄ろう。まだ覗いていない露店があるのだ」
 女忍者は男の手を引いて南西の広場への近道の路地へと足を進める。
「……ところでリーダー。あの二人、旅の荷物をなに一つ持っていないのだが、気付いてい
たか?」
「ああ。引っかかってはいたよ。まぁでも、この時期には色んなとこから色んな連中がこの
街に来るからな。だけど、あの二人が何者だろうと、祭りを楽しみに来たのには違いない
って思ったからさ。お前の方こそ、なにか気付いてたんじゃねえのか?」
「うむ。ちょっと違う匂いがする。とは、最初から思っていた。しかし、せっかくの祭り見物に
水を差すのも、無粋というものだろう。それに、女には秘密の百や二百あって当然だからな」
「多すぎだろ。……で、本音は?」
「いやらしいことさえ出来るなら性別も種族もどうでもいい!!」
「ぶちまけすぎだ!」
「……なあ、リーダー。あの二人とは、またどこかで会えるかな?」
「さてな。ま、お前の言ってた通り、迷宮の中じゃなきゃいいんだけどさ。――あ、そうだ。迷
宮って言えばさ、『FCの日』の呪いのことだけどな」
「ん?」
「お前が装備を身に着けてれば、そもそも忍者の防御力って発揮できないよな。別に迷宮
の呪いとか、関係無い話だったんじゃないか?」
「あ……本当だ」
「まあ、そもそもお前の推測というか妄想に近い話だしな」
「でも、ものは試しだ。宿に戻ったら朝食を食べながら今日の第二回戦だな」
「明日からはまた迷宮に潜るんだしお手柔らかに頼むぜ」
 路地を抜けて広場に通ずる通りに抜けると、街はもう動き出している。腕を組んだ二人の
姿は、人の増え始めた朝の街へと消えていった。

195 :11-447:2012/01/07(土) 17:59:40.05 ID:vQ0fZTHk

 城塞都市の北門から続く街道。そこからしばらく離れた森の中の空き地に立っているの
は、馬車でリルガミンに向かったはずの二人の女達だった。
「あーっ、楽しかった。来年もまた来たいわね」
「なんだい。そんなにあの人間のデカ魔羅が気に入ったのかい?」
 灰緑色の髪をした女は、いやらしい笑みを含んだ口調で、金髪の女にからかいの言葉を
投げかける。
「もう! 違うわよ。お祭りのことを言ってるの。お、ま、つ、り!」
「そんなことを言ってるわりに、昨晩は随分とお楽しみだったじゃないか」
「それはっ……そうだけど。まあ確かに、人間の姿でするのが、あんなに……その、気持ち
がいいものだと思ってなかったかな」
 顔を真っ赤に染めながらも、この二日間のことを思い出し、まんざらでもない様子の女で
ある。
「おや。百年以上も生きてるわりに、まだまだうぶだねぇ。それに意外と素直じゃないかい。
気位の高いあんたの口からそんな言葉がでるとは驚きだよ」
「なによ。らしくないのはあなたもでしょ。男にしか興味が無いはずの淫魔様が、あの娘と
は仲良くやってたじゃない。大体、あなたが精気を吸わずに彼を離すなんて、今でも信じら
れないわ」
「そりゃ、人間の姿じゃ精気を吸えないからね」
「それほんと? 祭りにかこつけて、人間の精気を吸い放題って言ってたくせに」
「本当さ。でも、確かにらしくなかったかね。ま、細かいことはいいじゃないか。祭りも色事も
存分に楽しめただろ。それで十分だよ」
「そうね。うん、 楽しかった!」
「じゃ、街からも随分離れたし、そろそろいいだろ。あたしらはあたしらの居場所に帰るとし
ようじゃないか」
「ここだと私には少し狭いんだけどなあ」
 言って、女達は来ていた鎧と服を脱ぎ始め、寒空の下、一糸纏わぬ全裸となった。すると、
灰緑色の髪の女の背から蝙蝠に良く似た皮膜の翼が生え始める。
 金髪の女も同様に背中に翼が生え出すが、それと同時に彼女の体はみるみる大きく膨れ
あがる。周囲の木々を数本なぎ倒し現れ出でた巨躯は眩しいまでの金色に輝く鱗に覆われ
ていた。
 姿を取り戻した金竜――ゴールドドラゴン――は窮屈そうに畳んでいた翼を広げ、二度、
三度と緩やかに羽ばたかせる。その背では、人間の姿の時よりも淫靡さをいや増したサッ
キュバスが翼を休めている。

 彼女達は、数十年前にワードナが復活した折にこの城塞都市に召喚されたことがある。
その時に見た人の街の祝祭の光景は、ワードナに伴ってこの街を離れた後も、彼女達の心
にずっと残っていた。
 成長した金竜は自在に動物や人間に姿を変えることができるのだが、年若い彼女には近
年までそれだけの力が備わっていなかった。そして、ようやくその力を操れるようになった
のを機に、種族を越えた友人のサッキュバスと共に念願の祭り見物にこの城塞都市を訪れ
たものである。当然ながら、女忍者達に語った冒険者云々の話は出鱈目に過ぎない。

196 :11-447:2012/01/07(土) 18:01:02.41 ID:vQ0fZTHk
「それじゃあ行こうかね」
「ちょっと。人の上に乗ってないで、自分で飛びなさいよ」
「まあいいじゃん。さんざ、男に乗られた後じゃないか。ところでさあ……もし、あの男の子で
も出来てたらどうする?」
「ちょ、ちょっとやめてよ」
「でも、人間と竜の間に生まれた子の話ってのも聞いたことはあるけどねぇ」
「それはただのおとぎ話でしょ。それに大丈夫よ。彼がその……達する時には、必ずあの忍
者の娘が手綱を握ってたから」
「おや。そうだったかい。あんたもあんな状態でよくそこまで気が付いたもんだね」
「噛み千切るわよ」
「冗談じゃないかい。ドラゴン様には人間の珍宝じゃ物足りないよねぇ」
「ほら、行くわよ! 落ちたら置いていくからね」
 その雄々しい見た目にそぐわぬ内容の会話を強引に打ち切ると、金竜は翼をはためかせ
て空に舞い上がる。その姿は見る間に上昇し、空高く舞い上がると、北の空へ向けて飛び
去って行った。


 『FCの日』。それは毎年12月22日にこの城塞都市だけで行われる祭りである。数日後に、
とある宗教の聖誕祭を控え、冬の大市とも時期が重なるため、前後七日に渡って行われる
祭りには、都市外部からも多くの見物客が訪れる。
 街は連日、酒と踊りと音楽に満ちあふれ、広場や通りには深夜まで人々が行き来し、異
境の神々を象った人形が音楽と共に賑やかに通り過ぎていく。迷宮では呪いと呼ばれる不
可思議な出来事が起き、そんなものさえも、人々は祭りの一環として楽しんでしまう。
 そんな楽しげな雰囲気に惹かれ、集まってくるものの中には、人成らざるものも混ざってい
るという噂も聞く。だが、そんな些細なことはどうでもいいではないか。
 なぜなら今日は祭りの日。酔いつぶれ、踊り明かす神懸かりの日。そこには夢と希望、喧
噪、悪魔、エロスにパロディ、解放、バグ、仕様など、あらゆるものが混在している。古い新
しいや機種の違いなど忘れて楽しんだものが勝ち。楽しむ心を持った者は皆、この祭りの一
部であり主役なのだから。


〜 了 〜

197 :11-447 投下終了:2012/01/07(土) 18:07:59.97 ID:vQ0fZTHk
以上、投下終了です。
小ネタ集のつもりが継ぎ接ぎ編集しているうちに小編になった気が。

>保管庫管理人さん
毎度ながらの保管お疲れ様です。
タイトルは保管済みの FCの日 がタイトル予定まんまでしたのでそのままで。

女忍者の禁欲解除を願っていただいた>>180には申し訳ないですがまだ先になります。
予定ではもう数ネタはさんだはさんだ後なのですが、ネタはあっても時間が無く。
今回の小ネタは時系列的には禁欲解除した後になりますので、その辺でご勘弁を。

では、細々と雑文失礼いたしました。

198 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 19:17:16.44 ID:9fkThW2t
ファミコン版からウィザードリィを始めた自分には実に愉快な話だったwww乙!

スエオミ、ハネケン、エンドーは確かに神だわ。
久しぶりにリルガミンサーガをプレイしたら微妙にファミコン版と違ってて戸惑ったり。
そしてファミコン版3作はファミコン本体がロスト召されたので再プレイの望み無し。トホホ…

199 :名無しさん@ピンキー:2012/01/07(土) 21:49:50.18 ID:wJgUVL6o
新年一発目乙です
エンドーは迷宮最深部じゃなくて塔の上にいるべきだなw
なし崩しに始まった4Pも見たかった

200 :名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 00:46:41.52 ID:/d2otkG6
女忍者が本格的に脱ぎまくるのは先か。
乙でした。
おもしろかった(特に最後でサッキュバスとゴールドドラゴンが正体を明かす所が)です。

201 :名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 01:33:00.33 ID:ZQ71eAc9
面白かったと言いながらレスでオチのネタばれはどうよ

GJです
ハネケンってコブラとかマクロスの音楽も手がけてたのか
また本編でエロいのにも期待してます

寝取られといえばこの女忍者と侍で寝取られとかあったらダメージ大きいな
侍もなにげに色んなとこで色んな種族に絡んでそうだし

202 :名無しさん@ピンキー:2012/01/08(日) 16:40:23.93 ID:VlVjVdg2
この書き手さんはなにを出してくるか読めないからあり得そうで怖いな
良く似た設定の別人の話を部分投下された時はかなりキツかった

発想とかネタは面白いけどエロが書けないってのは少し逃げのようにも聞こえるかな
過去作にエロいのはあるんだし書けないじゃなく書かないだけみたいな。とか言ってみる

203 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:55:03.29 ID:Nc4GjSK9
以前寝取られ物について質問したものです。
全体の3分の2ほど(出会いから寝取られ男と彼女が始めて結ばれるまで)が出来上がったのでここで投下させていただきます。
文量は80kb(40000字)ほどあります。

前編と中編はほとんどエロがないのでご了承ください。

204 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:55:47.22 ID:Nc4GjSK9
前編
 城塞都市の路地裏、冒険者として登録したばかりの少年、レリスタはじめじめした石畳の上
で横たわっていた。自分を物陰に引きずり込んだ集団に、登録時に受け取った金も、最低限の
短剣やら皮鎧やら装備も奪われ、足腰が立たなくなるくらいまで袋叩きにされてしまった。
「っ…………」
 身体中がきしむ、骨まで響く痛みのせいで立ち上がることすらできない。石畳の冷たさが、
苦痛をさらに増幅させる。
「はあ、これから……どうしよう……」
 当面の路銀どころか、今夜の宿代もない。物乞いでも死体漁りでも何でもしないと死んでし
まう……レリスタの心中は焦りに埋め尽くされつつあった。鉛色の雲、レンガ造りの建物、そ
して身を凍らせる冷たい風……この街には寒さを感じさせるものしかなかった。その光景から
逃げようと思わず目を閉じる。
「……おい、大丈夫か?」
 近くから聞こえる、高めの、鈴を鳴らしたような声。目を開けると一人の少女が顔を覗き込
んでいた。遠くに死を思わせる薄暗い路地裏の中で、たった一つだけ見つけた生命……大げさ
だと内心苦笑しながらも、少女の顔を見ていると、生きている実感を取り戻すことができた。
「うん、なんとか……いててて……」
「誰かにやられたのか? 災難だったな…………名前は?」
 起き上がったところで、少女が小瓶を差し出した。促されるままにそれを飲むと身体が少し
軽くなり、何とか立ち上がることができた。
「レリスタ、ついさっき冒険者登録をしたばかりなんだ」
「私はフィルリス。ちょっと前に登録したばかりだ、よろしくな」
 助けてくれた少女、フィルリスに改めて目をやる。全身のラインを隠す外套と背中にしょっ
た不釣合いに大きな長剣……いや、剣が大きいのではなくフィルリスが小柄なだけだと、彼女
の顔が自分の胸下あたりにあることからすぐに気がついた。
 小さな身体にふさわしく、顔立ちもあどけなくとても冒険者には見えなかった。色の白い肌、
ふっくらとした頬、目は吊り気味で視線には前衛職らしい鋭さも見え隠れしているものの、メ
モとはあどけなく、瞳も宝石のようにくりくりとしていた。丸さを残す鼻と、尖り気味で厚め
の唇は典型的な美少女とは違うが、バランスはよく、愛嬌たっぷりに見えた。髪は栗色で、
まっすぐの長い髪を頭のすぐ後ろで一つにまとめている。
「ん、どうした……ああ、私は人間じゃない、ドワーフだ、ハーフだけどな……それより、私
についてきてくれるか?」
 三角形に尖った耳に視線を移したところで、見上げるフィルリスが怪訝な声を上げた。ごめ
んと一言謝ろうとしたところで、いきなり手を掴まれる。身体の割には大きめな、皮膚の厚い
手のひらはレリスタの冷え切った手を温めてくれる。
「どこにいくの?」
「お前、盗賊なんだろ? これで二人目……迷宮に行くにはあと4人か」
 属性、職業識別用の粗末な指輪に目をやるや否や、手を取ったまま走り出すフィルリス。心
の準備もできないまま、温かくてやわらかい手の感触を追うようにして、レリスタも一緒に走
る。

「……だめか、レリスタ、そっちはどうだ?」
「いや……こっちもだめだ」
 勇んで酒場で仲間集めをしたはいいものの、実戦経験のないレリスタに声がかかるはずは無
かった。フィルリスのほうも結果は芳しくないようだった。
「ガイドの空きくらいあると思ったんだが、当てが外れたな」
 ぎらついた照明、酒と煙草の臭い、酔いを深くした冒険者たちの喧騒……場違いな気がして
外に出ようとすると、フィルリスも後を追ってきた。
「そうだったんだ、でも……どうするの? 6人いたほうがいいんでしょ?」
 大通りは、昼時を過ぎたばかりだからか、人通りはほとんど無かった。外套もない、布服だ
けのレリスタには寒さがつらかった。
「基本的にはな、だが……浅い階層なら2人だけでも何とかなるだろう。レリスタがいれば、
宝箱も開けられるし」
 薄暗い通りとは対照的に、フィルリスの調子は明るく、可憐だった。桃色の、艶を帯びた唇
から発せられる声を聞いているだけで、これまで女性に縁がなかったレリスタの胸は高鳴って
しまう。

205 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:56:06.37 ID:Nc4GjSK9
「でも、俺戦ったこと……それに装備も無いよ」
「そんなもの私が買ってやる、戦い方も教えてやる。だから…………」
 レリスタが尻込みしたのを見て逃げられると思ったのか、フィルリスは頭を下げて、すがる
ような上目遣いのままレリスタに顔を向けた。このままフィルリスと別れても当てが無いのは
わかっているのでもちろん逃げるつもりなど無かったのだが。
「あ、あ……うん、俺も、フィルリスとパーティー組めればって思ってたから……」
「そうか、よかった……」
 安心した様子で笑みを浮かべるフィルリス。黒い長いまつげと、貝型の瞼が、子供じみて見
えた。

――――――――――――――――――――――――
 冒険者御用達の商店へと向かい、レリスタに皮鎧と短剣、そして傷薬を3、4つ購入する。手
痛い出費だったがこれで宝箱が開けられると思えば安いものだった。
「ありがとう、こんなにしてもらって」
「気にするな……その分働いて返してもらうから」
 レリスタのほうを見て笑いかけると、ぱっと弾かれたように目を反らされてしまう。まだ警
戒されているのか……と少し残念な気持ちになったが、冒険者としての最初の一歩で転ばされ、
追い討ちをかけられたのだから無理もないだろうと思考を切り替えた。
「………………」
 買い物を終えて、長身の、薄手のローブをまとった細身のエルフとすれ違った。おそらくは
魔術師だろう、彼女を見たことで、自分のスタイルの悪さを強く意識してしまう。
 フィルリスは、ドワーフと人間のハーフとして生まれた自分の身体にコンプレックスを持っ
ていた。人間やエルフと比べるとあまりに小さい身長、さらに、同族に比べると小さな鼻と細
いウエスト、人間に比べるとこぼれそうな肉付きという中途半端なスタイルも劣等感に拍車を
かけていた。どっちつかずの自分はきっと誰からも相手にされないだろう、そう思い、外を歩
くときは常に外套やマントを着込んで、身体のラインを隠し続けている。
 中には、自分に対して不躾で淫猥な視線を向けてくる男もいたが、それはそれで不快なだけ
だった。城塞都市の鉄の掟として、冒険者への強姦はたとえ迷宮内でもご法度とされているた
め、手出しされたことがないというのが唯一の救いだった。
「……フィルリス、どうしたの?」
 気がつけば、レリスタが不安そうに目を向けていた。指をもじもじさせながら、ごまかすよ
うに前を歩く。
「なんでもない……行くぞ」

「次はどうするの? もしかして、早速…………」
「ああ、だがその前に、もう少しいろいろ案内しようと思うんだが……来たばかりなんだ
ろ?」
「うん、そうか……じゃあ、お願いしようかな」
 色よい返事をもらえたので、城塞都市にある施設の案内をすることにした。もっとも、小さ
な街には寺院、宿、酒場、冒険者訓練場、広場、あとは生活のための商店街と歓楽街ほどしか
なかったためたいした時間はかからなかった。
 あれこれ説明している間、フィルリスはレリスタのころころと変わる表情に目を向け続けて
いた。剣や鎧よりも本が似合いそうな繊細な表情、背は自分よりもずっと高かったが、身体は
細く、指や手もドワーフより小さくて、質のよい装飾品を思わせる作りだった。
 顔立ちも整っているが、どこか人を知らない純粋さも見え隠れしており、誰かに騙されても
無理はないな……と思ってしまう。
「ありがとう、フィルリス。助かったよ」
「いや、このくらいのことは……」
 屈託のない笑み、もうフィルリスを警戒している様子はない。だが、その笑顔に見入ってい
るうちに、妙にレリスタのことを意識してしまう自分に気がついた。
 冒険者として登録してからろくな男に会っておらず、馬鹿にされて見下されるか、露骨に性
的な目線を向けられるかのどちらかだった。レリスタもそうなのかと思っていたら、彼は違う
……頼れる先輩とでも思っているのか、優しさのこもった瞳には尊敬の念も混じっているよう
な気がした。異性から対等、もしくはそれ以上の存在として扱われることがほとんどなかった
から、どうしてもレリスタを特別視してしまう。

206 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:56:27.04 ID:Nc4GjSK9
 レリスタを助けたのは、一歩間違えれば自分が同じ目に遭うかもしれないという同情から
だった。スカウトしたのは彼が中立の盗賊で善の戦士である自分とパーティーを組むことがで
きるから、少ない手持ちから装備を整えてあげたのはそれ以上の利益を見込めるから。ただ、
素直で人当たりがよく、心優しい彼に、単なる仲間意識だけではなく、それ以上の友情や好意
じみたものも感じていた。
「……しばらく歩けば迷宮の入り口だ、夜までには帰りたいからな、急ぐぞ」
 街の案内までしたのは、そういった気持ちからだった。



「ここが…………意外と小さいんだな」
 歩き続けるうちに、街の外れにある地下へと続いた洞窟にたどり着いた。初めてということ
もあってか、レリスタは口を開けた底知れぬ暗渠に目を奪われている。
「中は広いぞ、勝手にふらふらしたらはぐれるからな、気をつけろ」
 階段を下りると取り出したたいまつに火をつけてレリスタに持たせる、炎の暖かさに安らぎ
を覚えるが、気持ちの鋭さを保ったまま、一歩、一歩とゆっくり前に進んだ。レリスタは落ち
着かない様子で左右に目を向けながら後ろを追ってきていた。
「…………い、いきなり襲われたりとか、しないよね」
「心配するな、ここにいるのは足音を殺せない獣ばかりだ、油断しなければ簡単に死にはしな
い」
 レリスタの呼吸が少しゆっくりしたものに変わる、フィルリスの一言に安心したようで、短
剣を握り締める手や表情からもぎこちなさが薄れていく。最初のうちは足を引っ張られるかも
しれないが、それは覚悟の上だった。
「………………」
 奥から吹き込んでくる風が炎を揺さぶる。冷たく湿っぽい風はどこか血の臭いがして、否応
なく神経が研ぎ澄まされてしまう。血糊のこびりついた地面、片隅に寄せられた何かの骨、錆
びた剣、朽ち果てつつある鎧……次にああなるのは自分かもしれない。浅い階層には一人で何
度も潜り、何匹もオークやらコボルドやらスライムを倒してきたが、それでも死への恐怖がな
いわけではなかった。
 レリスタはどう考えているのか……同じ光景を見ているはずの彼に目を移した。そこにあっ
たのは、恐怖と戸惑い、そして興奮だった。大人しそうな彼でも、フィルリスと同じく富や名
誉を夢見ているのだろう。炎に照らされ、赤みを増した横顔からは高ぶりに彩られた少年の感
情の渦巻きが見て取れる気がした。
「来るか……?」
 そこまで考えたところで、敵の気配を感じる。まだ遠くだが、それは2人の気配を察知した
か距離を詰めてきている……気づかれたか、とフィルリスはレリスタを一歩だけ後ずらせた。
「フィルリス…………」
「前から来る、離れるなよ」
 フィルリスの予感は当たった。しばらく歩くと、前から荒いうなり声とやかましい足音が聞
こえてきた。数は3匹あの鼻息はオークだろう……炎の明かりから、すでにこっちには気づい
ている可能性が高い。音はさらに大きくなる、剣を抜き待ち構えると、間合いすら計れない奴
らは2人を目視した瞬間に飛び掛ってきた。
 
「レリスタ、よけろ!」
 1匹目の散漫な動きを盾で受け流す、レリスタも何とか初撃を回避できたようだ。折れた短
剣を構えもう一度飛びかかろうとするオークを、間合いに入った刹那に剣を振り下ろし、肥え
切った腐臭を放つ醜い身体を真っ二つにしてやった。
 肉を、骨を切る感触が身の丈に合わない長剣越しに伝わる。これがたまらないと自慢げに話
をする戦士に会ったが、フィルリスにとってはただ気持ちが悪いだけだった。背骨からきっち
り左右に分かれたオークを尻目に、レリスタに再撃を仕掛けようとするオークに狙いを向ける。
「下がれっ、あとは私が」
 紫色の体液でぬらついた剣を2匹目のオークに突きつけ、奴の目がフィルリスに引き付けら
れたところで、ぶよぶよと揺れる胴に切っ先を突き刺した。だが致命傷にはなっていなかった
か、濁った呻き声の後に繰り出した体当たりを思いっきり食らってしまう。

207 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:56:46.97 ID:Nc4GjSK9
――――――――――――――――――――――――
「っ……こいつ!」
 一撃食らったフィルリスはよろけただけで、すぐに返す刃でオークの腹を横に裂き切る。手
で開いた傷口を押さえたまま倒れ、しばらく痙攣してそいつは動かなくなった。
 3匹目を追撃するフィルリスから分厚い外套がばさりと落ちる。どうやら留め金が外れたよ
うだ。戦闘中にもかかわらず、その圧倒的なボリュームの身体に見とれてしまう。胸当てに隠
された乳房は彼女の頭ほどに大きく、紐が肩に食い込んでおり、今にもはちきれそうだった。
 お尻もむっちりとしており、フィットするスカートから大きな丸みがくっきりと浮き出てい
た。その下にスパッツをはいているため下着のラインは見えなかったが、下着が見えない安心
感からかスカートはかなり短く、屈み込めばお尻が覗きそうなほどだった。

 ぼんやりとフィルリスに見とれていると、いつの間にか戦闘は終わっていた。
「……こんなに強かったんだ、すごいな」
「このくらい、慣れれば簡単だ、そのうちできるようになる……それに、レリスタの仕事は罠
の解除だろ? その……無理して戦わなくても、最後まで死ななければそれでいい」
 剣についた血を拭きながら、視線を動かさないままフィルリスは事も無げに語る。彼女の言
葉から、自分のすべきことを思い出し、横たわる死体の近くを探すと、鍵のかかった小さな宝
箱を見つけた。
「できるか?」
 フィルリスが隣に座る、触れてしまいそうなすぐ近くに取ってつけたような爆乳が……胸当
てがガードしているのが残念だったが、すべすべとした柔らかそうな肌からふんわりと漂う汗
と石鹸の匂いに気持ちが高ぶってしまう。指先が震えそうな高揚を必死に押さえつつ、罠を解
除して宝箱を開ける。中には数枚の金貨と、魔力のこもった巻物が入っていた。
「……こんな簡単に開くのか、どれだけやってもだめだったのに」
 大きな目でこっちをじっと見つめているフィルリスの感心した声に、認められたような気分
になり、少しうれしくなった。
「いや、このくらいだったら……」
 フィルリスを身近に感じたことで、彼女の洗い髪の香りや、吊り気味だが優しげな眉や柔和
な目元が頭から離れない。さらに、たいまつをかざすことで丸いお尻がぷりぷりと動くのが見
えてしまい、すぐ隣に死が待ち構えているという状況にもかかわらず、股間ものが熱く盛り上
がりつつあった。

――――――――――――――――――――――――
 炎をさっきよりも遠くに感じた、振り向けばレリスタとの間に距離ができていた。迷宮探索
に慣れるのに精一杯であろう彼がそんなことを考える余裕はない、きっと自分が早足過ぎるの
だろうとあえて歩を遅め、レリスタに近づいた。実際は豊満な身体つきを意識してのことだっ
たが、考えはそこまで回らなかった。
「すまない、もう少しゆっくり歩こう……」
「あ、ああ……」
 短剣とたいまつを力強く握り締めているのか、指頭の色が白く変わっている。不意を突かれ
なければいいのだから、そこまで緊張することも……と苦笑しかけるが、初めて一人で潜った
ときの自分はもっとぎこちなくなっていたな、と思い出してしまう。
 その後も、探索を続けていると何度か敵に襲われたが、アンデッドコボルドやバブリースラ
イムやら、たいしたことのない魔物ばかりで、数も少なかったこともあり苦戦を強いられるこ
とはなかった。レリスタも、敵との遭遇を繰り返すたびに、戦闘時の立ち回りにも慣れてきた
のか闇にまぎれて背後から一撃で倒してしまうなど、素質を見せ付けてくれた。
「……だいぶ慣れてきたんじゃないのか?」
「そうかな? まだちょっと怖いけど」
 恐怖を口にしながらも、レリスタの肩の力が抜けているのは明らかだった。そしてそれを見
たフィルリスも自分では気づかないうちに油断してしまっていた。本来なら扉を開ける際には、
向こうに敵の気配がないか見極めた上で、相手が待ち構えているようならルートを変えるか、
警戒を解くまで気配を殺して待つか、どちらかをするのが原則だったのが、フィルリスはそれ
を怠ってしまっていた。

208 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:57:09.21 ID:Nc4GjSK9
「あ、危ないっ!!」
 扉を開けた瞬間、鎧を着込んだ男が剣を振りかざしてきた。とっさに盾を構え受け流そうと
するが遅かった、風を切る音の後、逃げる間もなく肩口に狙いを定めた刃が迫る。だが次の瞬
間には身体が宙に浮き、そのまま仰向けに倒れ込んでいた。近くには皮鎧を切り裂かれ、肩か
ら腕にかけて血を流しているレリスタが……
「大丈夫? 間に合ってよかった……」
「……何でそんな無茶を……」
「話は後にしないと……ぐうっ!!」
 男はしゃがみこんだレリスタの腹に蹴りを入れる。鉄靴での一撃が致命傷になったか、吹き
飛ばされてそのまま動かなくなってしまった。次は自分の番だ、そう思い、立ち上がって構え
たところで、鎧の男はプレートアーマーの重厚さからは信じられないほどの速さで、フィルリ
スを突き殺そうと片手剣を前に出した。初弾を盾で防ぐ、金属同士がぶつかる鋭く甲高い音が
玄室内にこだました、盾も剣も落としそうになるほどの強い痺れにめまいを覚えつつも、相手
と間合いを取り、二撃、三撃が届かない位置まで下がることができた。

 目線や身体の揺らぎから相手の隙を窺うが、動きを止めて構えている今、それは皆無だった。
男が攻撃を仕掛けたタイミングを狙うしかない。覚悟を決めたフィルリスは、じりじりと近づ
いてくる男の前に立ち、剣先の動きを逃すまいと全神経を集中させて見据えた。
 地下一階にいる敵は、本能のままに愚鈍に動く、初めて潜った冒険者の命すら奪えないよう
な弱い魔物ばかりだった。だが、この男は違った……なぜここにいるのか理由はわからないが、
鎧を身につけているとは思えない身のこなし、重たく、力強い一撃……何もかもが他の敵とは
比較しようがないほどの実力者だった。
「………………」
 足がすくむ、勝てるかどうかはまったくわからない、今すぐにでも逃げたかった。それでも
背を向けなかったのは、レリスタがいるから。初心者を置いて逃げたと他の冒険者に知られた
ら、誰からも声はかからなくなるに違いない。それに、レリスタを死なせたくなかった、彼を
置いて逃げたら一生後悔しそうな気さえしていた。その思いが、フィルリスを戦いに赴かせる。
 額や手のひらに汗がにじむ。相手は互いの距離を測りながらゆっくりと歩いてくる。気ばか
りが焦る中、踏み出してしまいそうな足を必死になって踏みとどめていた。まだだ、まだ早い
……呼吸は浅くなり、身体は熱くなる。行き過ぎた緊張は頭を締め付けるような不快感へと変
わっていく。
「今だっ!!」
 相手も焦れてしまったのだろう、先に切りかかってきたが踏み込みが弱く、わずかに下がる
だけで攻撃をかわし、体勢が崩れたところでフィルリスは全力で切りつけた。刃が運よく鎧の
隙間に食い込み、深い傷を負わせることに成功した。
「………………!」
 傷口をかばいながら、なおも攻撃を仕掛けてこようとする男、しかしその動きは散漫で、容
易に見切ることができた。フィルリスはとどめと言わんばかりに兜の隙間から目を、頭を直接
狙った。肉を切り裂き、骨を砕く生々しい感触、思わず剣を落としそうになった。
「ふう、何とか勝てたか…………こいつ、どうしてこんなところに……」
 引き抜いた剣には赤い鮮血がたっぷりとこびりついてた。男はピクリとも動かない、ぎりぎ
りの勝利に安心したところでレリスタのことを思い出し、考えるのは後だと彼のほうに駆け
寄った。

――――――――――――――――――――――――
「っう…………フィルリス……」
 目を覚ますと、後頭部に柔らかい何かを感じた。すぐ近くにフィルリスの悲痛な表情を浮か
べた顔があったことから、太ももの上に頭を乗せてもらっていることにすぐに気がついた。
「大丈夫か? 一応血は止まったみたいだが……」
 起き上がろうとすると、全身に痛みが走る。路地裏で殴られたときよりも傷自体は深かった
が、フィルリスがそばにいてくれるということもあってか痛みは不思議なほどに和らいでいた。
「……うん、何とか、まだ痛いけど」
「よかった、傷薬が効いたみたいだな…………でも、あんな真似は二度とするなよ」

209 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:57:30.75 ID:Nc4GjSK9
 咎めるような言い方だったが、眉の間に険は無く、瞳の光も、子供を見守るような目つきに
近い柔らかなものだった。フィルリスは、静かな微笑を向けながらも、瞼を潤ませ、今にも泣
き出さんばかりの顔をしている。自分のことを心配してくれたフィルリスをありがたく思いな
がらも、冒険者としてあまりに未熟な自分をレリスタは恥ずかしく思った。
「そうだね、俺も死にたくないから…………やっぱりすごいな、フィルリスは……あんなに強
い奴にも勝っちゃうんだから」

「運がよかっただけだ、一歩間違えれば私だって危なかった……」
 そう語るフィルリスの表情は穏やかだった。だが引き締まった口元からは彼女の緊張感が窺
えた。穏やかさの中にある深い悲痛、寂しい覚悟……冒険者になるというのは命をチップにし
たギャンブルのようなものだ、以前誰かから聞いた言葉を今更ながら深く実感し、鈍い痛みの
中、死という隣人に生々しい恐怖を抱き始めた。
「…………怖くなったか?」
「いや、さっきのは俺も油断してたから……これからは気をつけるよ」
 その一方で、レリスタは漠然とした高揚感がこみ上げてくることに気がついた。それは勝利
の美酒によるものか、甘美な黄金の輝きによるものか……それが何なのかわからなかったが、
命を代償にしてでも求めたい何かがうっすらと浮かび上がった。
「………私も、もう少し気をつけていれば……すまない。それと……ありがとう、助けてくれ
て」
「フィルリス…………」
 涙の跡か、レリスタを見る大きな目は艶を帯びていた、それをじっと見続けていると、次第
に奇妙な感覚に包み込まれた。楚々としているが、荒風にも屈さないといわんばかりの力強さ
が見て取れる顔立ち、若々しく濡れた声……自分の15年の人生の中で、異性、それも愛らしさ
が残るかわいい女の子と二人きりになったのは初めてだった。レリスタも男の端くれであるり、
興奮は募るばかりだった。
「………………」
 熱を溜め込み続けている内心を読まれたくなくて、レリスタは押し黙ってしまう。鉛色の重
い沈黙が流れるが、太ももの柔らかくも弾力ある触り心地のおかげで不思議と気まずさは無
かった。

「あのさ…………っ!」
 話を続けようとしたところで下腹部に強烈な痛みが、大根足に近い、しかし筋肉と脂肪の均
整が取れている引き締まった脚の感触も忘れてしまった。顔をゆがめ、苦悶の表情が前に出る
と、フィルリスが心配そうに覗き込んできた。近くにある頬は、剥き卵を思わせる光沢を放っ
ており、肉感的なきめの細かさも感じられる。
「どうした? どこか痛いのか?」
「あ、ああ……ちょっと下腹と腰のあたりが、急に……」
 痛い部分に手を添えると、彼女のふんわりとした厚めの手がその周辺を這い回った。ズボン
越しに伝わるふっくらとした柔らかさはレリスタの腰から、ペニスのほうにまで伝わってきて
しまう。フィルリスの幼い容姿とは裏腹の、あまりに豊満な肉体を見せ付けられ続けたという
こともあり、痛さよりも興奮が勝ってしまい、ペニスがむっくりと起き上がりそうになった。
「脱がすぞ、まだ傷がふさがってないのかも」
「え、そ、そ、それは…………」
 止める間もなくズボンを脱がされてしまう、さらに勢い余って下着まで……フィルリスの眼
前に、天井を向いた勃起した肉棒が突きつけられる。
「…………おまえ、こんな時に……!」
 フィルリスの頬に急に赤みが差して、少し声が荒っぽくなる。逆立てた眉と、射るような鋭
い眼光に穴があったら入りたい気分になった。
「こ、これは……その、そうだっ、ここも痛いんだよ……だから、怪我したせいで大きくなっ
たわけで、何か変なことを考えていたとか、そういうわけじゃ……」
「怪我? 確かに赤くなっているな……待ってろ、薬塗ってやるから」
 しどろもどろになっていると身体を起こされ、どこか粘着質な、しっとりとした指先と分厚
さを持ちながらもふっくらした手のひらがレリスタのペニスを包み込んだ。握力は強く圧迫感
を覚えたが、怪我した部分を探ろうと絡みつく指先が射精感を一気に増幅させる。
「あ、待って! いいよ、自分で塗るから……ほら、手も動くし」
 本当は肩やひじの辺りも痛かったが、あまり触られるわけにいかないので、痛くも無い部分
に適当に薬を塗りつけた。

210 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:57:51.58 ID:Nc4GjSK9
――――――――――――――――――――――――
 とっさに自分がすると言ってしまったが、よく考えればそれはペニスに触れてしまうという
ことであり、レリスタに拒否されて助かった思いだった。
「そうか、そうだよな。動けるならそのくらい自分でしろ」
 何事も無い、あくまで落ち着いた様子を見せながらも、本心では初めて見た勃起状態の男性
器に強い興味を抱いていた。上を向いたそれは自分の指二本分くらいの長さで、上のほうは丸
く膨らんでいた。傷薬がまぶされることでぬるぬると照り光り、よくわからないがひどくいや
らしいものに思えてくる。
 色は若干浅黒く、亀頭は半分くらい皮に覆われていた。手のひらで簡単に包み込めそうな細
さだったが、ひくひくと痙攣するそれは、愛くるしい小動物を思わせるたたずまいだったが、
反面生命力に溢れ、今にも襲い掛かろうとする獰猛な獣にも見えた。
 あれが自分の中に……男根を見続けることで淫靡な妄想が胸のうちを占める。空想の中では、
裸になった彼に、同じく何も身につけていない自分が抱かれてしまっていた。年頃の男女がど
ういうことをするのか本で少し読んだだけだったので、具体的でリアルな妄想はできず、もや
もやとしたものが頭の中に残る。
「…………あっ」
 レリスタと視線がぶつかった。向こうが照れ笑いを浮かべると、変なことを考えていた自分
が恥ずかしくなり、フィルリスは頬を硬く、とげとげしくしながらそっぽを向いた。頭の中に
は、さっきまで見ていた肉棒でいっぱいだったが。
「どうしたの?」
「何でもない……さっさとズボンをはけ」
「そ、そうだよね。ごめん……」
 感情が揺らいでいるのがわかる。もし、レリスタではない他の男のそれを見てしまったら、
嫌悪感や拒否感が前に出てくるだろう。しかし、さっきのやり取りで戸惑いや焦りは感じたも
のの、あまり嫌な感じはしなかった。むしろもっと見ていたかった……本来、そそり立ったそ
れは性の象徴であり、力強くも荒ぶるものであるはずだが、フィルリスが直感で感じ取ったの
は、ある種の神聖さや優しさだった。
 だから、ズボンをはき終わったことでペニスが隠されてしまうと、少し名残惜しい気持ちに
なってしまう。
「…………立てるか?」
「もう少し、このままでもいいかな……? フィルリスにこうしてもらってると、すごく楽だ
から」

 膝を枕にしていると、後頭部からレリスタの熱が伝わってくる。今日会ったばかりの男と肌
を寄せ合っているにもかかわらず、緊張や狼狽、不快感はほとんどなく、もう何年も親しくし
ているような気安ささえ抱いていた。
「………………」
 目を落としレリスタを見ると、目を閉じてじっとしていた。自分と同じくすっかり落ち着い
た雰囲気だった。探索中も、外にいるときも顔を硬くしていることが多かったが、彼と一緒に
いることで和やかな気持ちになったからか、今は笑みがこぼれそうになる。
「どうした…………?」
 フィルリスの手が不意に掴まれた。感触のするほうを見れば、手を握られていた。触れられ
ることで、さらにレリスタを近くに感じた。寄り添った二人が溶け合い、一つになるような…
…肉体だけではなく、お互いの心が触れ合っている、くっついた手のひらの温かさは彼の心の
温かさに違いない、そんな気までしてきた。
「ごめん……何か、つい…………」
「……少しだけだったら、いいぞ……」
 謝って手を離そうとするレリスタ、もちろんそれを許さずしっかりと握り返す。人間の手は
ドワーフの手よりも少し冷たくて、皮膚も薄かった。いかにも器用そうな細い指先に自分の無
骨な指先を絡ませながら、照れくさそうに小さく笑うレリスタに、フィルリスも口の端と目元
だけで微笑を前に出した。

211 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:58:14.14 ID:Nc4GjSK9
「………………」
 顔や手足が火照り、汗がにじんでいるのがわかる。胸は高鳴る一方で、身体の動きも若干ぎ
こちなくなっていた。感じたのはいたたまれなさに近い恥ずかしさと、今までに感じたことの
ないうれしさ、そして安心感だった。一言で例えるなら、恋をしたときのような……ここまで
考えてフィルリスは首を振った、ありえないと。しかし、本当にありえないだろうか、こんな
気持ちになったのは生まれて初めてで、レリスタに対しては、間違いなく単なるパーティーの
仲間として以上の気持ちを抱いていた。
 コーヒーにミルクが溶けていくような、二つの異なる気持ちが混じり合うことで、新しい何
かがふつふつと芽生えつつあった。
――――――――――――――――――――――――
 フィルリスの葛藤など知らず、レリスタはうとうととした眠気と戦っていた。スカートとス
パッツを隔てた先にある、骨を感じさせない太目の脚と、甘ったるい汗の匂いが興奮を誘いな
がらも、プレッシャーから解放させてくれ、残った疲労に瞼のあたりが急に重くなり始めてい
た。
「………………」
 うっすらと目を開けると、目の前に、丸々と膨らんだ風船と見間違えるほどの乳房があった。
胸当てに覆われているとはいえ、目のやり場に困ってしまう光景で、そこから逃げる形で、無
表情の、しかしどこか憂いを含み温かみのあるフィルリスの顔を見上げた。それは今にも咲き
ほころばんとしている花のような楚々としたものでありながら、高名な芸術家が精魂を込めて
作り上げた細やかでバランスの取れた美しさも併せ持っている。
 彼女の顔を見ているだけで、心臓の鼓動は早くなる。呼吸も心なしか荒くなり、このまま見
続けているとまたペニスが勃起してしまいそうだった。
「今度は何だ?」
「いや……重くないかなって」
「心配するな、このくらいだったら……」
 目を閉じてもフィルリスの顔がすぐに思い浮かぶ。妄想はすぐにエスカレートし、笑顔の彼
女が不意にうつむいたかと思うと、精一杯背伸びをして自分にキスをしてくれた。小さな、子
供じみた身体を抱きしめると、結んだだけの、それでいてあでやかな光を放つ栗色の髪がふわ
りとなびいた。唇を重ねれば甘い香りが口中に広がり、舌を貪れば、縮こまったそれが逃げな
がらも自分の舌に絡み付いてくれる…………
 フィルリスとキスができたら、どんな気分になるんだろうか……想像をするうちに本当にキ
スがしたくなってきた。どんな感触、どんな匂い、どんな味……自分の乏しい経験を総動員し
て、イメージをリアリティで肉付けしようとする。しかし、そんなことをしていたら男性器が
熱を持ってしまうのは当然で、硬くなり始めたところで慌てて起き上がる。
「もう、いいのか?」
「あ、ああ…………あんまり、痛くないから」
 フィルリスの眉がかすかに曇る、向こうはなぜか少し残念そうな顔をしていた。自分と同じ
でもっと手を繋いでいたかったのだろうか……いや、フィルリスみたいなかわいい女の子が自
分なんかと……と、思考が左右から引っ張られてしまう。

「今日はもう帰るか……その傷じゃ、これ以上戦うのも難しいだろ?」
「うん、そうしてくれると助かるかな。ごめん……」
「謝らなくてもいいぞ、あれだけやれれば上出来だ」
 歩いていると、やはり痛みが身体中を駆け巡り、途中で何度も止まってしまいそうになる。
フィルリスはそのたびに不安の目を向けてくるが、心配ないといわんばかりに引きつりながら
の無表情で返す。だが、そんなことをしてもフィルリスにはお見通しだったようで、遠回りに
なっても玄室をあえて通らずに、戦闘を避けてくれていた。そして、たとえ徘徊中の魔物と遭
遇しても、レリスタを後ろに下げて一人で戦ってくれた。その、自分を守ろうとしてくれる気
持ちが何よりもありがたかった。
「温泉、か…………入っていくか? もしかしたら傷にいいかもしれないぞ」
 突然立ち止まるフィルリス、追いついたところで彼女の目線の先をたどると、どうやら扉の
先に温泉があるみたいだった。地下迷宮ではたまにあることだと、前に聞いたことがあった。
「……せっかくだから、入ってみようかな」
 扉を開けると真っ白な湯気が視界を封じる。簡単な脱衣所の先に、石で囲まれた白い濁り湯
の温泉が見えた。

212 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:58:34.00 ID:Nc4GjSK9
――――――――――――――――――――――――
 レリスタが服を脱げるように、フィルリスは背を向けて扉のほうに進んだ。
「……外で待ってるから」
 しかし、取っ手に手をかけたところで足が止まってしまう。一緒に入ってみたいという気持
ちもあった。水中探索用の水着を持っているので、肌を晒すことなく湯に浸かることができる
から心配はない。
「…………どうして……」
 フィルリスが一番疑問だったのは、そもそもなぜ一緒に入りたいと考えてしまったのか……
ここだった。ここは公衆浴場とは違い、男女に分かれていない混浴である上、広さも4、5人で
入ればいっぱいになってしまいそうなほどの小さな温泉だった。いくら水着を着ているとはい
え、身体のラインを全てさらけ出してしまうのは、太目のスタイルにコンプレックスを持って
いるフィルリスにとって、到底受け入れられないことのはずだった。
「でも、湯気もあるし、お湯も濁ってるから……」
 見えないはずだ……レリスタは怪我もしているし、もし溺れたり、のぼせたりしたら厄介だ、
これは彼を心配しているからであり、決してやましい気持ちからではない……独り言を口にし
たところで、自分の本心が何かと理由をつけてレリスタの後を追おうとしていることがわかっ
てしまう。もっとも、それを知ったところで考えは変わらず、いくつも理屈を積み重ねたとこ
ろで、フィルリスは水着に着替えて温泉へと向かった。

「レリスタ…………わ、私も一緒に入っていいか?」
 返事を聞く前にお湯に浸かる。浴場の透明なお湯とは違い、わずかに粘り気のあるそれは、
身体にゆるゆるとまとわりついて心地よかった。熱さもちょうどよく、戦闘でかいた汗が冷え
たことでもたらされる不快感を全て洗い流してくれた。
「え、ど、どうして…………」
 慌てて股間を隠そうとするレリスタが湯気にまぎれておぼろげに見えた。少し近づくと、額
に汗を浮かばせた、彼の整った顔がはっきりと目に映る。目線を落とせば、濁り湯の中に細身
のシルエットが、大事なところまで見えず、ほっとする一方でなぜか残念な気分にもなった。
「……お前が心配だから来た。気にするな、湯気で何も見えてない…………こっちは水着を着
てるから大丈夫だ」
「だ、大丈夫って………………こっちは、大丈夫じゃ……」
 レリスタはちらちらとフィルリスの横顔を覗き込んでいる。お互い意識しあっているという
のは誰の目にしても明らかだった。さらに近づくと、浮かんだ汗の流れる様子まで手に取るよ
うにわかってしまった。
「フィルリス…………」
 戦闘時とはまた違う緊張感、手足の指先まで火照るのは、お湯の熱さのせいだけではないだ
ろう。もう一歩だけ距離を縮めると、肩が触れるか触れないかの所まで来てしまった。離れて
ほしくなかったので、レリスタの手を握る。好きなのか、恋をしているのか……そんなことは
どうでもよく、彼ともっと一緒にいたい……その一心がフィルリスを大胆にさせていく。
 
――――――――――――――――――――――――
 近づいたフィルリスに、レリスタの思考はすっかり硬直してしまっていた。手を握り返した
だけなのに異常なまでに興奮していた。握り返した手から伝わる温もり、絡ませた指先からは
自信なさげな媚びの色さえも感じられる。もし、この手がペニスに触れてしまえばたちまち射
精してしまうだろう……気持ちよさはそれほどのものだった。
「その……のぼせたり、溺れたりしないか、心配だったから……べ、別に、一緒に入りたいと
か、そういうわけじゃ……」
 口調はわずかに鋭かったが、濡れた長い睫の奥にある黒く大きな瞳は、満足げな影をまとい、
妖しい光をたたえていた。そして次に見せるのは恥ずかしそうな笑み、それは美しく染め上げ
られた目元と相まって、何とも淫らがましく思えた。
 唯一惜しかったのは、水着を着ていたことだったが、こぼれんばかりの肉付きのせいで大き
な胸やお尻は今にもはちきれそうになっていて、つるつるとした布地はしっかりと柔肌に食い
込んでいる。それが逆にいやらしさを引き立てていた。
「そうなんだ…………」

213 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:58:51.81 ID:Nc4GjSK9
 返事をしただけで、言葉を次につなげることができない。目はむっちりとした耳の裏、湯に
染まり、雫が伝ううなじ、そして透き通った白い肌と熱に染まる赤い頬、白と赤のコントラス
トに向けられたまま離れない。二の腕ににじむ汗は、フィルリスが肩まで沈むたびにわずかに
粘っこさを持つお湯に流され、肩を出すと、それがゆっくりと腕や胸のほうに向かって垂れて
いく。彼女の全てがほしい……熱くなった身体は頭に血を上らせてしまい、次第に理性を失っ
ていってしまう。
「………………」
「…………ん、お、おいっ……!」
 フィルリスの非難する声にも構わず、レリスタは顔を近づけて彼女の唇を奪った。水を含ん
だ花びらのような唇に自分の唇を合わせると、そのまま吸い付いてしまう。口の中いっぱいに
広がるのは花の蜜を思わせる甘くねっとりとしつつも、どこかさわやかな味。フィルリスを抱
き寄せつつ、厚みがあるが小さい唇を啄ばみ、ひたすら唾液をすすり続ける。
「ん、ぅっ…………」
 後ろに回した手は肉のついた柔らかい腰から丸く急カーブを描いた巨尻へと滑らせる。前衛
職らしく、引き締まった感触かと思ったが指が沈むほどに柔らかい。蕩けるような肉は濁り湯
の温かさに解れたか、ぷよぷよとしたスライムを思わせる触り心地だった。
 求めるほどに満たされなくなり、手はますますエスカレートしようとする、唇を寄せるだけ
の優しいキスでは物足りなくなり、いよいよと舌をフィルリスの口内にねじ込もうとすると、
軽く突き飛ばされてしまった。
「おいっ、いい加減にしろっ…………!」
 目を潤ませながらも、感情の揺らぎを表に出すように眉をひそめるフィルリス。いきなりの
行動に怒ったのか、そのまま湯船から上がってしまった。ここでレリスタも我に返る、とんで
もないことをしてしまったと。

「……………………」
「ごめん、調子乗りすぎた」
 帰り道、頭を下げて謝るが……フィルリスは向き直ることもなく、ひたすら早足で歩き続け
ていた。あまりに気まずい沈黙だったが、自業自得だと下を向いたまま歩を合わせた。
「……あんなところで、誰かに見つかったらどうするつもりなんだ?」
「嫌だったよね……もう二度としないから」
「そ、そんなこと誰も言ってないっ……」
 ここでフィルリスが振り向いた、湯から出たての彼女はほんのりと頬が桃色に染まっており、
例えようのない色気を放っている。唇に目が移ると、キスしたときの感触が蘇ってきた。
「え、それって…………」
「ああいうことは、結婚してから……違う、そうじゃない。えっと、その……とにかく、二度
とするなよ、いいな!? あれ、そうじゃなくて……何て言ったらいいんだ…………」
 洗いざらしの髪は束ねていなかったので、前に戻った瞬間、背中いっぱいに溢れる髪がふっ
となびいた。二度とするなと言い含めたフィルリスの顔は、困ったような、すねたような……
しかし何かをねだるような顔つきで、もしかして嫌ではなかったのでは、なんて都合のいいこ
とまで考えてしまう。
 温泉での出来事が、レリスタを積極的にさせていた。気がつくとフィルリスの隣に並んで手
を握ろうとしていた。
「……っ、許したわけじゃ、ないからな」
 怒っているみたいだから振り払われるかも……と思ったが、意外にも受け入れてくれた。し
かし、なまじ許されたことでキスしたい、いや……それ以上のこともしたいという気持ちが強
くなりすぎてしまい、外に出るまでの間、噴き出してしまいそうな強い衝動と戦い続ける羽目
になってしまった。

214 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:59:12.54 ID:Nc4GjSK9
中編
 温泉での一件の後も、フィルリスはレリスタと組んで迷宮探索を続けていた。最初のころは
少し気まずかったが、あれからキスを迫ってくるようなことはなかったので、今ではすっかり
自然体で接することができるようになっていた。もっとも、仲良くなればなるほど、その気持
ち単に仲間に対する好意ではないということのでは……という疑問が胸のうちを占め始め、別
の意味で緊張してしまっていたが。
「外し終わったよ……あれ、どうしたの?」
 金貨の入った皮袋と、装飾の施された小さな盾を手に持ったレリスタがフィルリスの思索を
途切れさせる。どうやら罠の解除が終わったようだった。
「ああ、何でもない……そろそろ食事にしようかと思って」
「そうだね、俺もお腹すいてきたし」
 穴の開いた大きめの石を置いて、そこにたいまつを刺して固定したまま、フィルリスは
「……えっと、今日は、私が作ってきたんだが……」
「え、作ってきたんだ……フィルリスって料理もできるんだね」
 受け取るとき水晶のように固く美しい爪がたいまつの明かりを反射してきらめいた。傷を作
りがちな自分の指とは違う、繊細な美しさに思わず見入ってしまう。
「…………店が開いてなかったからな、やむをえずだ」
 表情を戻すと、レリスタの隣に座って包み紙を開ける。簡単なサンドイッチだったが、レリ
スタは喜んでくれたようで、おいしそうに頬張っていた。
「うん…………お店のパンよりずっとおいしいかも」
「……一人でいるときは、よく自分で作っていたからな」
 あっという間に食べ終わってしまったレリスタ、その顔を見ていると、今度もまた作ってみ
ようかな……という気分にさせられる。考えてみれば、今まで誰かのために料理を作るなんて
ことはなかった。にもかかわらず、レリスタのために作ってあげるのはあまり嫌ではなかった。
 むしろ、彼のためならいろいろしてあげたい……そんな気持ちが芽生え、咲きほころぶまで
になっていた。

「そういえばさ、さっき見つけた鎧……付けてみない? 胸当てより丈夫そうだし」
「鎧か……そういえばあったな」
 レリスタの話を聞きながら道具袋を覗き、身体をすっぽりと覆ってくれそうな厚手の鎧を取
り出した。作り自体は安っぽく、凡庸なものだがったが、腹や肩、首まで守れる構造になって
いたので、胸当てよりは信頼できそうだった。
「こんな重たいの、持って歩きたくないからな……装備してみるか」
 立ち上がると、フィルリスは胸当てを外し、鎧下一枚という姿になったまま、重量感ある鎧
を手に取った。
――――――――――――――――――――――――
 目の前でいきなり着替え始めたフィルリス、胸当ての下はごく普通の布服を身につけていた
ので、それを突き破らんばかりに前に出た豊かな膨らみを見せ付けられてしまった。普段は、
胸当てに隠されており、見ることができなかった爆乳……わずかな動きでもゆさゆさっと鈍く
揺れるそれは、汗でシャツが貼り付いているということもあり、服の下の肌色が透け、双球の
大きさまであからさまになっている。
「………………」
「あれ、どうやって外すんだ……?」
 さらに、都合がいいのか悪いのか、フィルリスは鎧の装着に手間取っているようだった。取
り外しできる腕の部分を身につけた後、胴体部分を眺めながら途方にくれていた。レリスタも
身につけ方を知らないため、持ち上げられたり垂れ下がったりとせわしなく弾む乳房を存分に
堪能することができた。
「あ、こうか…………よし、できた」
 そんなレリスタの目には気づかないまま、フィルリスは鎧との格闘を終える。分厚い鉄板が
胸の膨らみを完全に隠してしまったが、胸当てのときよりも目のやり場は多くなり、逆に安心
した。
「どう、だ…………?」
「いいよ、似合ってる。そっちのほうが強そうに見える」
 鎧で覆っているのは上半身だけであり、下のほうは相変わらずスカートとスパッツだけだっ
た。後ろのほうを見せようとフィルリスがくるっと回転したところで浮かび上がるお尻のライ
ンが見えてしまい、前を歩かれればお尻に目が行ってしまうのには変わらないのか……と複雑
な気持ちになる。

215 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:59:31.13 ID:Nc4GjSK9
 何度かの探索を経たことで、レリスタも少しずつ戦闘に慣れ、装備品も充実してきた。浅い
階層であればかなり奥まで行動範囲を広げられるようになっていた。
「ただな、これ以上奥に行くには……2人じゃ足りないかもしれない」
 フィルリスがこのすぐ先にある階段のほうに目をやった。ここを降りると敵が格段に強くな
り、倒すどころか逃げるのに精一杯になってしまう。さらなる戦力増強は避けられなかった。
二人の表情も静まり返ったものに変わっていく。
「いったん戻る? 新しい人見つかるかもしれないし」
「そうだな……そのほうがいいか」
 急遽予定を変更し、二人は出口へと向かった。帰り道ではどんな人をスカウトしようか、今
度は魔術師か僧侶、司教なんかもいいと二人で話し合っていたのだが……
 実際に酒場に行ってもタイミングの悪いことに新規の冒険者はみんな他とパーティーを組ん
でしまっており、仲間になってくれそうな人はいなかった。高レベル冒険者を雇うだけの持ち
合わせもあるはずがなく、やかましい酒場で途方にくれてしまった。
「……出直すか?」
「それしかないみたいだね……レベルの低い中立の盗賊なんて、やっぱり役に立たないのかな
……」
 隅のテーブルに座り、二人して安い葡萄酒を飲んでいた。フィルリスだけなら自分のところ
に来てほしいという人もいたのだがそれは全部断ってくれた。分け前が減るし、自由にやれな
いからと言っていたが少しだけうれしかった。
「そんなことはないと思うが、つぶしが利きにくいのは確かだな」
「やっぱり、もう少し二人だけでがんばって、下まで行けるように……」

 ここまで言ったところで空いている席にビールのジョッキを持った大男が座る。鋭い眼光で
二人を見据えたかと思うと、ジョッキを勢いよくあおり、ビールを一気に飲み干した。
「お前ら……仲間探してんだってな?」
「ああ、そうだが…………」
 髪を短く刈った筋肉質の男、頬やむき出しの腕には大小さまざまな傷があり、それだけで歴
戦の勇士だということがわかる。さらに、男の全身から発散される野卑た威圧感にレリスタは
押されてしまい、何も言うことができなかった。
「俺を雇え、分け前は半分でいい……いい話だろ?」
「……名前は?」
「ジェイクバレットだ、よろしくな」
 ジェイクバレットの識別用の指輪を見ると、どうやら君主のようだった。君主といえば、聖
職者に近い存在ということもあり、どこか潔癖なイメージを抱いていたが、一歩間違えれば野
盗と勘違いしてしまいそうな容姿のジェイクバレットは、そこからかけ離れていた。さらに、
どうにも嫌な予感がした……言葉では言い表せないのだが、奴と一緒にいると何かよくないこ
とが起こりそうな気がした。
 疑いを抱いてしまったきっかけは、ジェイクバレットの、フィルリスに対する視線だった。
まるで裸を見ているような卑猥な、ねめつける目つき……何を考えているのか、レリスタにも
わかってしまう露骨なものだった。
「私はフィルリス、こっちはレリスタだ…………喜んで、と言いたいところだがその前に実力
を見てからにしたい、それでもいいか?」
「ふん……疑い深いんだな、まあいいか……じゃあ、入り口で待ってるからな」
 話は終わったといわんばかりに、小銭を置いて出て行こうとするジェイクバレット、これで
払っておけということなのだろう。しばらくの間二人で顔を見合わせていたが、最初に口を開
いたのはフィルリスだった。
「どうする……チャンスだと思うのだが」
「それは、そうかもしれないけど…………」
 フィルリスの言う通り、こんなチャンスはめったにないだろう。ジェイクバレットはかなり
の実力者である可能性が高く、より深い探索を可能にしてくれるだろう。
「……でも、よくわからないけど不安なんだ……あいつとは一緒に行かないほうが……」
 レリスタの心配に、ややうつむき加減になるフィルリス。唇をきゅっと閉じて葡萄酒が残っ
たグラスを睨む、美しさすら感じられるその表情を窺っていると、彼女も迷っているみたい
だった。


216 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 19:59:50.01 ID:Nc4GjSK9
――――――――――――――――――――――――
「正直言えば、不安がないわけじゃない。だが、私も冒険者だ。このチャンスは逃したくない
……心配するな、善の戒律だろうが悪の戒律だろうが冒険者には冒険者の掟がある。悪いよう
にはならないさ」
 言い終えて、これは説得力がないな……と感じてしまう。レリスタは掟に外れた行為の被害
者だからだ。
「まあ、私もついてる……だから心配するな」
 この一言が効いたか、本人の迷いを表すようにきょろきょろと動いていたレリスタの目が止
まった。そして小さくうなずく、心は決まったみたいだ。
「…………確か、入口で待ってるって言ってたよね」
「ああ、向こうの気が変わらないうちに急ごう」
 地下迷宮の入口前でしばらく待っていると、荷物を抱えたジェイクバレットがやってきた。
君主にもかかわらず悪に染まっているのか、装備しているのはいわゆる悪シリーズと呼ばれる
まがまがしいデザインのサーベルと防具一式だった。
「お、もう来てたのか、これはお前らへのプレゼントだ。」
「これは…………」
 大振りの袋から取り出したのは鎖帷子だった。それも店売りの粗悪品ではなく、希少な鉱石
である緑蝋を使った、いわゆる氷の鎖帷子だった。鎖状の金属が幾重にも編まれているが、通
常のそれと大きく違うのは、半透明の素材ゆえに日にかざすと向こうが透けて見えてしまうと
いうことだった。
「下にこいつを着てくれ」
 もう一つ、同じ素材で作ったのか透明な鎧下と、さらにその下に身につけるのだろう、ビキ
ニタイプの胸当てだった。合わせて身につけたとしても、身体の線はくっきりと浮かび上がる
だろうし肌の大部分を実質的に晒してしまうことにもなる。
「…………わ、わかった、向こうで着替えてくる」
「鎧は捨ててきていいからな、邪魔でしょうがないだろ?」

――――――――――――――――――――――――
「ど、どうだ…………」
 着替えの終わったフィルリスが戻ってきた、半透明の鎖帷子と鎧下は抜けるような白い肌を
透かし、その奥にある赤いビキニの胸当てをくっきりと見せている。匂やかな爆乳のふくらみ
と深く切れ込んだ谷間……舌なめずりをしながらその部分に熱い視線を送ってしまう。
「に、似合ってるんじゃないかな……」
 もっとよく見ようとジェイクバレットが近づこうとしたところで、レリスタが前に立ちはだ
かった。視線の意味にいち早く気づいたようで、その身体でフィルリスを隠してしまう。いい
物が見れなくなり、とっさに睨みつけて舌打ちしてしまう。
「しかし、これは結構恥ずかしいな……」
「こっちのほうが頑丈だ、死んでも魔法で何とかなるが……死なないに越したことはないから
な」
「わかっている、じゃあ……行こうか」
 どこか恥ずかしそうなフィルリスと視線を反らし平静を装おうとするレリスタ、なかなかの
初々しさだった。二人の妙なぎこちなさからして、互いに意識しているのだろうが、一線は踏
み越えていない……ジェイクバレットはこう当たりをつけた。
「隊列はフィルリスが先頭、俺が次、レリスタが一番後ろ、これでいいな?」
 本来なら自分が先頭になるべきだが、自分のスケベ心を満たすためにあえて定石とは異なる
提案をする。前を覗き込めば歩いているだけでゆさゆさと揺れるであろう乳房と、プリーツス
カートから形を大きく浮かばせている丸尻を舐めるように見たかった。
「……フィルリス、あんたの剣の使い方も見ておきたいからな」
「そうだな、そのほうがいいかもしれん、レリスタも大丈夫だな?」
「ああ、フィルリスがそれでいいなら……」
 レリスタは若干だが疑いの目を向けている。ジェイクバレットの意図に気がついている可能
性が高い。しかし、力関係ではこっちがずっと上だからか、何か言ってきたりはしなかった。
「……決まりだな、早速だが、一気に下まで降りるぞ、腕を磨くにしても、効率は大事だから
な」

217 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:00:07.90 ID:Nc4GjSK9
 階段近くで転移の魔法を使う、これで実力の半分は証明したも同然だ。事実、二人の見る目
は高レベル冒険者の力量を目の当たりにしたことで少し変わってきている。
 まだ新人のレリスタはともかく、ある程度経験を積んでいるフィルリスは自分と同じ位置ま
で来るのにどれだけの時間がかかるかわかっているはずだ。その視線には尊敬の気持ちも込め
られている気がした。
「レリスタ……一応保護の魔法をかけておくがたぶん気休めにしかならない、絶対に無理はす
るなよ」
「あ、ああ…………」
 正直レリスタのことはどうでもいいが、悪の戒律の冒険者とはいえ、仲間を見殺しにしたと
あれば自分の評判も下がる、あくまで最低限の紳士的な振る舞いをしつつフィルリスを促し、
探索を開始した。
「…………たまんねーよな」
 前を歩くフィルリスの左右に揺れるお尻に、視線が集中してしまっていた。プレートアー
マーでは隠れてしまいそうな部分も、彼女が氷の鎖帷子の裾を腰の位置で留めておいてくれた
ため、足を一歩踏み出すごとに振動でぷるんっと揺れて、持ち上がる尻たぶやスカートにしわ
ができたり、丸さが浮かび上がったりと、押し込められた巨尻の動きにジェイクバレットは何
とかそれを目に焼き付けようと自然とフィルリスとの距離を縮めてしまっていた。

 そして、前から見下ろせば質感たっぷりの乳房のふくらみが……片手では到底つかみきれな
いほどの大きな胸のせいで、おそらく足元は見えないだろう。こちらも歩くたびに上下に波
打っており、動きは手に取るようにわかってしまっていた。乳の揺れは布製のビキニで固定さ
れているものの、たっぷりとした凝脂でできており、より柔らかそうに、ダイナミックに揺れ
ている。
「………………?」
 手を伸ばせば触れそうな位置まで、気がつけば近づいてしまっていた。フィルリスが疑わし
そうな目つきで振り向く。慌てて距離をとると内心で苦笑いを浮かべる……いい大人が一回り
以上年下の少女に興奮してしまった。幼女じみた背丈の少女に発情してしまうなど恥ずべきこ
とだが、フィルリスは普通の少女とはまったく異なる。豊満を通り越し、巨大ともいえる左右
の双球に、胸には劣るがそれでも十分立派な肉付きの桃尻……手を出さずにはいられなかった。
「……ジェイクバレット、俺が真ん中のほうがよくないか? 後ろから狙われたら……」
「はあ? 大丈夫だって……お前はそんなこと…………」
 歩きながら振り向けばレリスタが前に割り込もうとする。その目には、フィルリスへの視線
の意味を察したかのような軽蔑の色が込められている。
「そうだな、そのほうがいいかもしれない……」

 自分が真ん中を歩くというのは、決して理にかなった行動ではない。だからこうして反論さ
れると弱い。幸いにもフィルリスはジェイクバレットの企みに気づいていないようだったので、
しぶしぶだが隊列を変えることにした。すぐ前にあった絶景はレリスタにほとんど隠されてし
まい、自分の機嫌が悪くなっていくのがわかった。
「ちっ……」
 いっそ今すぐ実力行使に出ようかとも考えたが、それだけは……と必死に自分をコントロー
ルしようとする。冒険者の数を確保するためか、冒険者同士のトラブル……それも善悪のいさ
かいについては城のほうでも厳しく目を光らせており、フィルリスに出るところに出られると、
これまでの冒険者としての功績には関係なく首をはねられてそのまま埋葬、何てことになるか
もしれない。
 フィルリスをものにするためには、少しでも彼女にいい印象を抱いてもらい、その上で口説
き落とすか、やらざるを得ない状況を作るか……どちらかしかなかった。
「あいつを何とか……いや、利用するか……」
 思索をめぐらせつつも、先ほどのあまりに官能的な光景が妄想を作り出し、その邪魔をする。
目に焼き付けられた実り豊かな胸部と臀部のふくらみ、どこをとってもフェチズムをくすぐる
ものだった。
 まずはあの胸、時折市場で売られる大きな南国の果実ほどの大きさのそれは、きっとこの上
ない、指が食べられてしまうような柔らかさだろう。傷つきやすい素肌は指を飲み込んだかと
思えば程よい弾力を返してくれる。

218 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:00:31.24 ID:Nc4GjSK9
「あそこに挟んだら気持ちいいだろうな……」
 深い谷間に竿肉を根元まで挟みこみ、フィルリスが動けば、先走りと流れる甘い汗でねっと
りと照り光る左右の山が程よく圧迫してくれる、動けば動くほどに汗がにじみ、滑りはよくな
り、波間で揺れる小船のように翻弄されてペニスが溶けてしまうのでは、という極上の感触を
与えてくれるはずだ。
 とどめに、上乳から顔を覗かせた亀頭を舐め回して貰えば言うことはない、肉茎上部におず
おずと当たる小さな舌、わずかなざらつきと少女の粘膜特有の柔らかさ、特に傷一つない内頬
は頬の丸さにふさわしい厚みで、きゅっと口を窄めてくれれば上下左右から押し寄せる肉が押
し沈めた切っ先を擦り立ててくれ、下手をしたら一気に射精してしまうかもしれない。
「…………ああ、早く触りてぇ」
 あの肉のついた手のひらもきっと気持ちいいだろう、あどけないフィルリスが戸惑いと恐怖、
羞恥の色浮かべた上目遣いで見ながら、軽く指先で扱くだけでジェイクバレットの屹立もたち
まち天を突いてしまう可能性が高かった。口とは違う、押しつぶすような圧力と、細やかかつ
的確な動き……薄絹をかぶせたような指肌の気持ちよさ、温かさ、緊張でうっすらと浮かぶ汗
……フィルリスが小さな指で輪を作ればカリ首が締め付けられ、残りの指頭は裏筋を強くなぞ
り、しかも、鈴口からにじみ出る我慢汁がローションの役割を果たすこととなり、上下に扱く
手の動きはますます速くなる。
 その間フィルリスはずっとペニスとジェイクバレットの顔を交互に、不安そうに見つめてい
る。とどめに射精、白味が強く、わずかに黄ばんだ精液は液体というよりはゼリーのように濃
く、顔にびっしりと付着したそれは、ゆっくりと頬や顎を伝って流れ、乳房や腕、下腹にも注
がれてしまう。
 最後に、ボリュームたっぷりの尻と太ももを思い出す。真ん丸で肉付きのいいお尻は叩けば
ぶるんぶるんと激しく揺れて大波を打つに違いない。感触は乳房よりも少し硬いだろうが、吸
い付くようなきめの細かい肌は撫でる手をエスカレートさせるだろうし、指でつつけば、どこ
までも指先が沈んでしまうだろう。
 深い尻の谷間にペニスを挟み込んでも気持ちいいかもしれない。ふんわりとした大きな尻山
を揉みくちゃにしながら、押し付けたペニスを巨桃の割れ目に沈ませて、ピストン運動さなが
らに腰を荒々しく振る。乳房とは違って多少鈍感だろうから乱暴にしても大丈夫なはずだ。ゆ
さゆさっと重たげに揺れるお尻は、フィルリスが腰を艶かしくくねらせることで、刺激が加わ
る、このまま尻で果てるもよし、ペニスをスライドさせてみっちりと肉の詰まった太ももに挟
ませるもよし……妄想に浸っていると、当然にペニスも起き上がってしまっていた。

「…………ジェイクバレット、何か来るぞ」
 鈴の音色、ではなかった。幼さの中にも凛としたものが見えるフィルリスの声で我に返った。
夢想に費やされていた五感を集中させると、遠くから押し殺した息遣いと忍ばせた足音が聞こ
えてくる。
「あれは、魔物かもしれないな……レリスタ、戦いが始まったらこれを使え、気休めくらいに
はなるだろ」
――――――――――――――――――――――――
「…………」
 手渡されたのは杖だった、握っているとなぜか少しだけ暖かい。いつでも使えるように短剣
と杖を持ち替える、2人もそれぞれ剣を抜き、やってくる何かを待ち構えていた。
 近づく足音、静まり返った迷宮の中で聞こえるのはその音と、3人の呼吸音だけだった。
いったいどんな敵が来るのか、ある程度深くまで潜った今では、フィルリスはともかく、レリ
スタは刃の一振りで殺されてしまう可能性もある、ここまでの緊張感は久しぶりだった。
 たいまつのぼんやりとした明かりの中、現れた敵の姿がうっすらと見えた。自分たちと同じ
姿で、2本の足で立って歩いていたので、思わず同業者かと思ってしまった。
「……あいつらはもう人間じゃない、ただの魔物だ」
 フィルリスが言うように、奴らは見た目こそ同じだが、雰囲気がまったく異なる。迷宮の暗
さやかび臭さの奥に見え隠れするぎらついた悪意、間違いなく魔物だった。

219 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:00:52.73 ID:Nc4GjSK9
 敵の数は全部で4体、杖を構えた魔術師が1体と、メイスと盾を構えた僧侶が1体、それらを
かばうように前をふさぐ長槍を持った胴鎧の男が2体、おそらくこれは侍だろう。
「レリスタ! 杖を使え!」
 ジェイクバレットの怒号が飛んだ、かざした杖からは火炎が巻き起こり、炎の蛇が後ろにい
る僧侶と魔術師を舐めるように取り巻いた。魔術師がひるんだところで、今度はジェイクバ
レットが冷気の魔法を唱える。魔力によって作り出された氷柱は、炎にひるんだ僧侶と魔術師
に直撃し、奴らを絶命させた。
「フィルリス、左の侍を狙え!」
 二度の魔撃からは免れた無傷の侍が槍を構えて飛び掛る、一方はジェイクバレットに切りか
かり、そして他方はフィルリスに突きを仕掛けた。
「こいつっ!」
 金属のぶつかり合う音、レリスタは後ろで様子を窺っているもののフィルリスと侍の間に
割って入るだけの余裕はなかった。侍が繰り出す突きは、浅い階層の敵とは比べようがないほ
どに強く、速く、正確で、受け流し、切り払うフィルリスの方にも次第に余裕がなくなりつつ
あった。
「下がって!」
 何とかして彼女の助けになりたいと、レリスタは後ろから杖をかざし舞い上がる炎の渦で侍
を吹き飛ばした。これが功を奏したか、火に巻かれた侍は槍を落とす。その一瞬の隙を縫って
フィルリスが甲冑の隙間から侍の左胸を長剣で突き刺す。赤黒い血を吐いた侍はそのまま動か
なくなった。
「終わったか?」
 声がした方を向くと、ジェイクバレットはすでに片をつけていた。驚いたのはその力で、悪
のサーベルという細身の剣にもかかわらず、敵の侍が左右に真っ二つになっていたところだっ
た。
「すごいな……」
 聞こえたのは、汗に弾んだフィルリスの賞賛の声、嫉妬を覚えないわけではなかったが、こ
こまでの実力差があれば仕方がないと自分を納得させた。
「まあ、このくらいはな……レリスタもやるじゃないか」
 レリスタの背中を大きくバシッと叩くと、ジェイクバレットはさっさと歩き出す。宝箱もな
いようなので、フィルリスと二人でのしのしと進む大きな背中を追った。

 それからしばらくの間探索を続けたが、ジェイクバレットのおかげで安全な道中だった。集
団で襲われれば爆発の魔法で全てを灰に変え、少数の精鋭であればサーベルで1体1体急所を狙
い、一撃でしとめていく。あまりの強さにレリスタとフィルリスはただ脱帽するばかりだった。
「この先に回復の泉がある、少し休んでくか」
 ずっと歩いていたおかげで、ダメージはないものの疲労はすっかり蓄積してしまっていた。
「順番は……」
「……俺は最後でいいよ、二人とも結構やられてるだろ?」
 たいまつを地面に置き、少し離れたところにある扉を見ながらレリスタはその場にしゃがみ
こむ。皮鎧の下でべっとりとにじむ汗がだんだんと冷えていくのが気持ち悪かった。
「私からで、いいか?」
 フィルリスが立ち上がろうとしたところでジェイクバレットがうなずく。扉へと向かう後ろ
姿を見送りつつ、彼女の姿が消えたところでたいまつに目を移した。
「…………こんなところまで来ちゃうなんてな……」
「金も、アイテムも普段とは比べ物にならないだろ…………俺に感謝しろよ」
「わかってる、ありがとう」
 感謝の気持ちを口にしたものの、当初感じたジェイクバレットへの胡散臭さはほとんど拭い
去れていなかった。フィルリスに絶えず注がれていた卑猥な目線、妙になれなれしい口調……
実力差から何も言えない自分がもどかしかった。
 また、変な目で見られていることに気がついていないのか、フィルリスはジェイクバレット
のベテランとしての強さに、尊敬の念すら抱いているような気さえした。もしかしたら、その
うちにとんでもないことが起きるかもしれない、フィルリスにも警戒してほしいのだが、言い
方を間違えれば自分の器の小ささが露呈することにもなりかねない……

220 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:01:09.75 ID:Nc4GjSK9
「さてと…………」
 ジェイクバレットが立ち上がろうと地面を蹴った音が悶々とした思いを霧散させる。その足
は扉の方を向いており、先に進もうとしているのがあからさまだった。
「おい、どこに行くんだ?」
「ちょっとな……覗きに、お前も行くか?」
 覗き……その言葉に一瞬思考が中断した、フィルリスの成熟した艶かしい柔肌を想像してし
まうが、それ以上にジェイクバレットへの怒りが胸の内にこみ上げてくる。
「そんな、何考えてるんだよ!」
「いいじゃねーか、裸見るくらい。あんなエロい身体してるんだ、レリスタだって見ただろ…
…あのでかい胸に尻、ガキみたいな顔してるくせによ……」
 フィルリスへの露骨な感情を示すかのような舌なめずり、彼女が喜んで肌を晒すとは思えな
い……止めなければと考えるが、力で勝てるはずもない。

「だめだっ、そんなこと……」
「別にやっちまおうってわけじゃないんだ、ちょっと見るくらいならいいだろ、減るもんじゃ
ないし」
 フィルリスが何かされたら、衛兵か迷宮を巡回している自警団に申し出ればいい、ただ……
覗き程度ではどちらも動いてくれないだろう、だから自分で何とかするしかない。道具袋を漁
りながら、ジェイクバレットを足止めできないか……知恵を総動員し、次の一手を思索する。
「それとも何か? お前……あいつのこと好きとか言うんじゃないだろうな?」
「…………そ、それは……」
 馬鹿にした笑いを浮かべるジェイクバレット、なんと言われようが否定なんてできるはずも
ない。最初に会ってから、毎日顔を合わせて一緒に探索するたびに彼女に恋愛感情じみたもの
を抱いたことは事実だったから。だからこそ、目の前にいる男がしようとしていることを許す
わけにはいかなかった。
「へっ、まあ好きだろうが嫌いだろうがどうでもいいけどな。邪魔するようなら…………」
「待てっ!」
 道具袋に入っていた眠り薬の小瓶と指がぶつかる。ジェイクバレットが振り返ったところで、
レリスタはそれを顔面めがけて投げつけた。
「くっ……お前、何を…………」
 蓋の開いた瓶から液体が漏れ、ジェイクバレットの顔面に降り注ぐ。よろめいたかと思うと
そのまま倒れ込み高いびきをかき始めた。

「……もしかして、とんでもないことを…………」
 とっさに眠り薬を投げつけてしまった……後で何をされるかわからなかったが、フィルリス
を守ることが出来たので後悔はなかった。
「どうしよう……」
 よほど深い眠りなのか、ジェイクバレットは起きようとしない。途方にくれていると扉の開
く音が、フィルリスが戻ってきたようだ。
「フィルリス…………」
 束ねていた髪を解いた彼女はいつもよりどこか大人びて見える、目が合った瞬間、にこやか
な微笑が返ってきたが…………
「きゃああっ!」
 駆け寄った瞬間、足元がぐらりと揺れた。どうやら落とし穴に引っかかったようで、助けよ
うと駆け寄ったレリスタもろとも下の階層まで落ちてしまう。
「いててて……大丈夫?」
「ああ、なんとかな。しかしついてないな……落とし穴があったなんて、上まで行けるか?」
「……あいつから、転移の兜を預かってたから大丈夫」
 頭に身につけていたのは一度だけ転移の魔法を使える兜、これがあれば一気に出口まで行く
ことも可能だった。一緒に落ちてきたたいまつに改めて火をつける。頼りない明かりの中に
フィルリスの不安そうな顔と濡れた髪が浮かんだ。

221 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:01:30.94 ID:Nc4GjSK9
 少し歩き回ったがどうやら玄室に落ちたみたいで、左右に一つずつ扉があった。冒険者も頻
繁に訪れるようなところではないのか、物音一つ無く、周囲からは何の気配も感じられない。
「ジェイクバレットは?」
「あ、そのことなんだけど…………」
 かび臭い部屋の中で、小さな敷布を二人分用意すると、フィルリスの向かい側に腰を下ろし
て、彼女が水浴びをしている間の騒動について語る。次第に彼女の顔が引きつり、紅潮し、怒
りを露にしていくところがひどく印象に残った。負の感情を見せていても、そこには子供が頬
を膨らませて怒るようなあどけなさが見える。
「そんなことを……何か、嫌な予感はしてたんだ。ずっと私のことばかり見てきて、レリスタ
がいなければ今頃……」
 この一言でフィルリスが、レリスタと同様にジェイクバレットのことを何とも思っていない、
むしろ嫌悪していることを知って安心し、改めて彼女を助けることができてよかったと安心し
た。
 しかし、うつむき加減で返事をするフィルリスを見ていると、自分もジェイクバレットと同
じなのではないか……と自己嫌悪に陥ってしまっていた。レリスタの視線は、両脚の膝を立て
て踵を揃え、両腕で両膝を抱え込んで座っているフィルリスの、膝の上に乗っかった大きな乳
房やスカートがめくれて顔を覗かせている白い太ももとその奥のスパッツに隠された豊満なお
尻にどうしても固定されていく。
「……ありがとう、レリスタがいなかったら、私…………」
「い、いや……フィルリスには、いつも助けられてばかりだから……」
「私だって、レリスタのおかげで……」
 立ち上がったフィルリスがレリスタの隣に座る。あまりに魅力的な身体を見ずにすむのはあ
りがたいが、今度はすぐ近くで吐息、温もり、甘い匂いを感じてしまい、否応無く股間が高
ぶってしまう。
「前に、私のこと……助けてくれたときも…………」
 振り向くと視線がぶつかる。大きな黒い瞳はうっすらと潤んでいた、いつもより力の感じら
れない目元、桃色に染まる頬、わずかに開いた濡れた唇、顎に当てられたり、肩や二の腕を落
ち着き無く動く指……何もかもが興奮を煽るスイッチになりつつあった。しかし、こみ上げる
思いは性欲ばかりではなかった。身を寄せる彼女がひたすらに愛おしかった。
――――――――――――――――――――――――
 もう一度レリスタに助けられたことで、彼への思いはますます強くなった。周りの冒険者と
は違う繊細で心優しい、しかし男性としての強さも持っているレリスタに、フィルリスは惹か
れる一方だった。肩をあずけると、皮鎧越しにほのかに感じるぬくもりが伝わってきた。その
まま眠ってしまいそうな穏やかな気持ちと、すぐ側にレリスタがいることで感じてしまうふわ
ふわとした落ち着かなさ……その二つで心の中がいっぱいになっていた。
「………………」
 指先までがぼんやりと熱い、お風呂に浸かった時を思わせる上気感がまとわりつくのを心地
よくも、気まずくも感じていると、前に温泉でキスしてしまったことを思い出した。あれから
後は、キスもしていないし、手すら握っていない。レリスタが迫ってこなかったことについて
は安心した反面、物足りなさも覚えていた。だが、自分から思いを打ち明ける勇気もなかった。
「フィルリス……」
 声を追えばレリスタの、高揚に彩られた声が……そして手のひらを包み込む肌の感触。嫌で
はない、むしろもっと近くでレリスタを感じたい。キスは結婚してからなんて言ったが、本当
は今すぐにでもしたい……急激に訪れた気持ちの盛り上がり、落ち着いているときの自分とは
もはや別人だった。
「な、何だ…………?」
 いつもより密やかで湿やかなレリスタの声、気の聞いたことを一つも言えない自分の不器用
さが嫌だった。ただ、手を強く握り返すだけだった。好きなら言うべきだ、相手は自分より年
下で、冒険者としてのキャリアも少ない。男が女がとか言う前に、自分から動くべきではない
か、でももし断られたら……好きだという感情が一方通行だったら……いろいろな考えが頭の
中で煮立ってしまう。

222 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:01:48.35 ID:Nc4GjSK9
「………………」
 聞き返したところでレリスタが押し黙る、浮かんだ汗で互いの手のひらが滑りそうになった。
二人の間を漂う重たい沈黙……その間ずっと、レリスタの目は、フィルリスを見つめていた。
「お、おいっ……!」
 レリスタの顔が近づく、何かを思う間もなく唇に温かみが触れた。最初にキスしたときのこ
とが脳裏をよぎった。あの時と同じ……いや、それ以上に神聖さすら感じさせる気持ちよさが
フィルリスの全身を溶かしていった。

――――――――――――――――――――――――
 やってしまった……以前、二度目の口づけを拒まれたときのことを、レリスタは思い出して
いた。触れ合う唇からもたらされる、クリームをふんだんに使ったケーキのような甘さに酔い
つつも、また嫌がられるのではないか……懸念はためらいを生み、舌をこじ入れることがどう
してもできなかった。
「あ……ごめん、でも、俺……フィルリスのことが………………最初に会ったときから、好き
だから……でも、いきなりキスしたのは、やっぱり……」
 フィルリスは頬を赤く染めながらも上目遣いでレリスタを睨みつけていた。やはり怒ってい
るのだろうか、だが鼻の奥に残る甘やかな芳香は、容赦なく理性を奪っていく。
「………………馬鹿、順番が逆だろ」
 瞳から放たれる鋭い光は、だんだんと妖しさを帯び始める。それとともに目尻も下がり、ど
こかとろんとしたものへと変化した。
「わ、私も……お前のこと、嫌いじゃない…………違う、好き、だ…………」
「……フィルリス…………」
 もうためらう必要はないと再び唇を寄せる、押し入れた舌でフィルリスの口内をかき回し、
舌の柔らかさ、味、匂い……全てを自分のものにしようと、絡み付いてきた舌にしゃぶりつく。
「んっ、んぅ…………っ」
 頬から首筋に指を歩かせる、フィルリスの頬は柔らかく、生命の温もりそのものを感じ取る
ことができた。
――――――――――――――――――――――――
 レリスタも自分と同じ思いだった……心配して思いを打ち明けるのをためらっていた自分が
馬鹿みたいだった。レリスタの身体にしがみついたまま、フィルリスはこれ以上は無理だとい
うほどに身体を伸ばして、小さな舌で口の中をなぞり続けた。
「はうっ、う……ぅ、ん、ふあっ……」
 息苦しくなっても、構わずに舌を貪る。いくら相手のことが好きでも自分から積極的にキス
をすれば、消え入りたくなるほどの羞恥が全身を駆け巡るが、それは全て彼を愛したい、ほし
いという気持ちに上書きされていった。いつ誰が来るかもわからない玄室というシチュエー
ションでさえも、今のフィルリスにとっては何の意味もなしていない。
「んっ…………!」
 お互いの思いがわかった今、キスだけで終わるはずはないということくらいわかっていた。
すべすべした細い手が、首筋から腰へと動き、お尻に触れてくる。身体がこわばる……小さな
身体にたっぷりと乗っかった二つの膨らみ。物珍しそうにじろじろ見てくる人もいれば、露骨
に猥雑な視線を送り込む男もいた。レリスタはそのどちらでもなく、恥ずかしそうな様子で遠
慮がちにちらちらと見てくるだけだった。不思議なことに、これは不快ではなく、彼が望むな
らもっと見せてあげたいという気持ちにさせられることまであった。
「あぅっ、さ、触る……のか?」
 だが、見ると触るでは話が別だった。心の準備ができないまま、お尻に指がずぷっと沈み込
むのを感じると、手を振り払いたい衝動に駆られた。

 手のひらを宛がい、まさぐり始める手を止めようと、レリスタの手に自分の手を添えた。
「…………ごめん、また調子乗っちゃった」
「いや、その……も、もっと…………触っても、いいぞ」
 いつもの自分では決して言わないような一言だった、だがレリスタになら触ってほしい、も
ちろん触れる指にもいやらしい気持ちはこもっているのかもしれないが、それ以上に何か高価
なものに触れているような、おそるおそると愛でる手つきがその気持ちを覆い隠していた。
「あぁっ…………」

223 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:02:03.02 ID:Nc4GjSK9
 手が肉を掻き分けつつ這い回る。お尻だけではなく、太ももからその奥にまで……思わず脚
を閉じてレリスタの手をむっちりとした太ももの肉で挟み込んでしまった。反射的な行動だっ
たが、レリスタは拒否されたと思ったのだろう、手を引き抜いて脚の外側を線にそってなぞり
始めた。
「ん、はあぁ……大胆、なんだな…………こんなところで」
「でも、フィルリスの身体、すごく気持ちよくていい匂いがして……我慢できないんだ」
 気持ちよくていい匂いがする……レリスタに言われると、なんだか褒められている気がして
自分が内に秘めたコンプレックスが少しだけ氷解したような気がした。そもそも、フィルリス
はドワーフと人間のハーフとしての、あまりに肉付きのいい胸やお尻が嫌いだった。動く時は
邪魔だし、男からはじろじろ見られる。外套や鎧で隠してもその奥まで視線が入り込んできて
いるのでは、と疑心暗鬼に陥ることもあった。
 
 もし、自分に触れているのがジェイクバレットだったら、ひたすら不愉快なだけだろう。
「……そうか……でも、くすぐったいから、あまり変な風に触るなよ」
「わ、わかってる……ねえ、もう一度…………キスしても、いい?」
「い、いいぞ」
 肯定の返事をした刹那、レリスタの唇が自分の唇を封じる。侵入を始めた舌から感じる彼の
体温と唾液のぬめり、熱い息遣いがフィルリスの高まった気持ちをくすぐる。舌は強ばったり
丸まったり尖ったりしながら、知らないところで自分の居場所を探すように遠慮しつつ動いて
いた。もっと落ち着いていいよと、フィルリスは舌で捕まえて、ちゅうぅっと音を立てて表面
をしゃぶりたてた。
「ん、ぅ、はあ、うっ……んん、ああぁ…………」
 もっと動いてほしいと思いつつも、意中の彼と熱い口付けを交わしたことで、眉間のあたり
も晴れやかになる。だんだんと身体に力が入らなくなっていく、手足がもつれ、レリスタに寄
りかかってしまう。重たくないかと心配したが、そっと受け止めて笑いかけてくれた。
「フィルリス、気持ちいいよ……」
 押し付けられた胸が鎖帷子の中でむにゅりとつぶれる。脱ぎたい……レリスタにも脱いでほ
しい。生まれたままの姿になって、一つになりたい。その思いを伝えるようにレリスタの唇を
啄ばみ、唾液を送り込むように舌を彼の口内で泳がせた。

「脱がすね……」
「………………」
 恥ずかしそうに小さくうなずいたが、むしろ向こうから言ってもらえて助かった。留め金を
外す音が頭の中で妙に響く、地下迷宮の中で行為に及ぼうとしているから、周りに見つかりた
くないという思いが感覚を鋭敏にしているのかもしれなかった。
 思考がそれた間に、フィルリスは鎧下もスカートも脱がされてしまっていた。今身につけて
いるのは、ブラの代わりに身につけているビキニアーマーとスパッツだけだった。露出するに
したがって肌寒さが襲い掛かってきたが、たいまつの炎、レリスタの呼吸と指の熱が冷えよう
としている身体を温めていく。
「……あんまり、じろじろ見るな」
「だって、すごくきれいだから」
 薄布の上から乳房に触られる、指は容易に飲み込まれ、むず痒さを与える。男と女の営みに
ついては本で読んだだけだが、指が擦り動くだけで雷が全身を走るように痺れてしまう……と
書いてあった。
 だから、くすぐったいだけの愛撫にフィルリスは拍子抜けしたものを覚えていた。それでも、
レリスタが触っているという事実だけで、身体の奥からじわじわと何かが溶けて漏れ出すよう
な……不思議な気持ちよさを感じつつあった。
「ん、はうっ……そっちは……っ!」
 人差し指が乳房の頂点へと這い進む。レリスタが指頭でそこをゆっくりとつつくと、重たい
肉弾がふるふると揺れる。そのまま指は乳首の位置を探ろうとしているのか、円を描き始めた。
「柔らかくて、ぷにぷにしてる……」
「い、いちいち言わなくていい」
 妖しい雰囲気が二人を包んでいた、キスをして、身体に触れるだけでは終わらない……この
後されることを想像すると、小さく背中が震えた。

224 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:02:19.73 ID:Nc4GjSK9
――――――――――――――――――――――――
 フィルリスの乳房、夢にまで見た、手のひらで包んでもこぼれてしまう豊かな脂肪の塊……
痛がらせないように、穏やかに指を押し沈める。もっとも、人肌に温めたお湯を詰めた氷嚢を
思わせる、暖かくも、指が溶けてしまいそうな柔らかさに手つきは自然と激しくなってしまう。
「ぅ……あ、あっ…………」
 彼女の顔色、言葉の調子を窺いながらふよふよと弾む胸肉を優しく揉み立て始める。レリス
タの手の動きよりも大きな力で揺れが返ってきて、まるで波間に漂う小船のように翻弄されて
しまった。それでいて、ふにゃふにゃと頼りない柔らかさの奥には、むっちりと肉の張り詰め
た弾力があった。さらに、中心部分は柔らかすぎる乳肌とは異なり固くなった部分が……そこ
に指を引っ掛けると、フィルリスは大きく目を見開いて、腰を捩り始めた。
「はあ、っ……だ、め……」
 拒絶の言葉は弱弱しく、内側には受容の意思も見え隠れしていた。レリスタはだめという2
文字を軽く受け流し、ぷっくりと膨らんだ円周と、中心の円柱をくの字に曲げた指で擦り始め
た。

――――――――――――――――――――――――
 乳首に触れた瞬間、下腹から腰、背中にかけて小さな電流が流れた。本で読んだときの感覚
に少し近くなったがまだ違う……指戯を身に浴びるうちに、自分が自分でなくなるほどの快楽
が全身を包み込むと書いてあったのだが、少なくとも今の自分は何かを考える余裕がある。
「っ……こういうの、初めてなんだよな……?」
「あ、うん……どうしたの?」
「んあ、っ…………もっと、強くしてもいいぞ……」
 あまり気持ちよくないのは、レリスタが手加減しているからだろうと、乳首におずおずと触
れている指をもっと堂々とさせるために背中を押した。レリスタが黙ってうなずくと、先端を
なぞっていただけの指が盛り上がりを見せた果肉を摘み、爪を立てて引っかき始める。布越し
の小さな突起は強い刺激を受けることでますます固さを増し、肌の火照りもより強くなり、腋
や首筋にはうっすらと汗をかいている。
 しかし、神経の集まった部分を抓られることで、生痒さは気持ちよさに、そして気持ちよさ
は痛みへと変わってしまった。
「……痛っ…………!」
「ごめん、大丈夫?」
 申し訳なさそうなレリスタの声、指が離れると不快な痛みがあっさりと消えてなくなったが、
弱弱しい指弄は身体の芯についた火を燻らせるだけで燃え上がらせてはくれなかった。初めて
触れる身体を気持ちよくするのは難しいんだろうと自分を納得させる。
「強くしすぎだ、まったく……ふあぅっ……今度は弱すぎだ……」

 レリスタの手は胸を揉みつつも、今度はお尻のほうに向かっていた。腰を滑り降りて、その
すぐ側にある急カーブを上っては下る……彼の手のひらよりもずっと大きなお尻を撫でてはま
さぐり、指を押しもぐらせては揉みしだき、簡単に形を歪ませるそれをおもちゃにしている。
「はあ、っ……んん、ぅ」
 スパッツとショーツを隔てていても、指の動きは手に取るようにわかる。羽でくすぐる動き
は、徐々にエスカレートし、肉が指の隙間からはみ出るまで五指が食い込み、豊満な肉をもみ
くちゃにし始める。乳房よりも皮膚が厚いからか、激しく弄ばれてもほとんど痛みはなかった。
「っ、ああ、ん……ひ、う……」
 お尻を揉みながら、乳首を摘み上げ、指の腹や側面で挟んだ尖りを転がす……正直に言えば、
単純な動きだった。しかし、レリスタと寄り添って、レリスタに愛されて、肉体はともかく、
心は一部の隙間もなく満たされていくのがわかる。心と心が触れ合う快感と興奮で、笑顔を
作ったつもりだったが、しかめ面とも泣き面ともつかない顔をしてしまっていた。
「……どうしたの? やっぱり、痛い……?」
「いや、平気だ。気にするな」
 今から考えれば、初めて出会ったときからこうなる運命だったのかもしれない。当初抱いて
いた彼への頼りなさは何度か探索をするうちに見せた著しい成長で払拭された、お人よしでど
こか優柔不断なところもあるが、何度も自分を助けてくれた。そして、自分なんかを好きでい
てくれる……これ以上望むものは、一つも無かった。

225 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:02:49.46 ID:Nc4GjSK9
――――――――――――――――――――――――
「こっちも、いいよね…………?」
 いちいち許可を得なくてもいい、フィルリスの目はそう語っていた。まずビキニアーマーを
外し、その後で下腹部に運んだ手でスパッツと下着を脱がした。
「………………」
 一糸纏わぬ姿になったフィルリスは胸や股間を手で覆い隠そうとする、今すぐにでも手を引
き剥がして乳首やスリットを見たかったが、そんなことをすれば怒られるだろうなと躊躇して
しまう。
「俺も脱ぐからさ……全部見たいな、フィルリスのこと」
「……………………あ、ああ」
 皮鎧を外し、布服やズボンを全て脱ぐ。フィルリスも躊躇を見せていたが、手をどけて、
真っ白な肌、丸々と実った果実、その頂点で小さく震える、桜色に輝く小指ほどの豆粒、やや
肉のついた腹部、脂の乗った太もも、そして……一本の毛も生えていない割れ目。全てがレリ
スタの目を射抜いた。
「た、たいまつを消してくれ……」
「そんなこと言わないで、すごくきれいだよ」
 赤い炎に照らされたうつむき気味の横顔、首筋から肩にかけてのなだらかなライン……むき
出しのペニスはあっという間に勃起し、斜め上を睨んでいた。
「脚、少し開いてくれる?」
 重めの太ももに触れながら脚を左右に割り開く。フィルリスはまったく抵抗しなかった。く
つろげ広げられた肉の狭間に顔を近づけながら、桜色の割れ目に指をしのばせる。一本の毛も
生えていないということもあってか、ふんわりとした外側の唇が指に心地よかった。
「んふっ、あああっ…………!」
 これまでとは明らかに違う反応、蜜に蕩けそうな肉は、胸やお尻よりもずっと敏感だった。
薄桃色の肉裂はうっすらと潤いを被っており、往復させる指に温かいぬめりが付着した。内側
の唇は折り重なるようにしてぴったりと閉じている。指を第一関節辺りまでくぐらせると柔ら
かかった肉がきゅっと縮こまり、レリスタの指を追い出そうとしてきた。

――――――――――――――――――――――――
 レリスタの指は表面を優しく滑りながらも、少しずつ秘裂をくじり開けて、中に進もうとし
てくる。ソフトな触り方にもかかわらず、未貫通の穴はそれを異物とみなし、強ばった内側が
レリスタの指を遠慮なく締め付ける。
「あう、んっ……っはあっ!」
「どうしよう…………もっと奥まで、進めても……?」
 うろたえるレリスタの手を優しく握る、そして身体の力を抜いて息を深く吐きながら指を膣
奥まで導いた。
「心配ない、と思う。指よりもっと太いのが、んくっ……入るように、あっ、できてるはず、
だから……!」
 自分が勝手に力を入れているだけなのに、彼を困らせてはいけない、理性ではそう思えるの
だが、近いうちに訪れる処女喪失の緊張感からか、身体同様に膣内もこわばりを見せているよ
うだった。
「本当だ、これなら……入るかも」
 露出したペニスをスリットに宛がわれる。経験はなくてもその行為が性急であるということ
はなんとなくわかった。そして、レリスタとの行為が始まってから、ずっと抱き続けていた不
満も少しずつ膨らみ始めていく。気持ちいいことには変わりはない、ただ……何かが違うよう
な気がしていた。穏やかな漣が足を撫でるような……もっと、もっと荒々しい波に身体ごと掬
われたかった。一度は封じ込めた思いだったが、なまじ女としての官能を引き上げられてし
まったことで、かえってその思いは強くなってしまった。

――――――――――――――――――――――――
 フィルリスの膣壁とにじむ愛液を指でかき混ぜているだけで、どうにも我慢できなくなり、
彼女の小さな身体を敷布に寝かせると、ペニスを濡れた割れ肉に押し付けたまま、ゆっくりと
腰を沈める。
「っく…………」
 襞の一本一本までがペニスにしっかりと絡みつく。穴の中の感触は口の中に少し似ていたが、
それよりもずっと狭く、形も複雑だった。膣孔はフィルリスが呼吸をするたびに開いたり閉じ
たりを繰り返し、レリスタの肉棒を奥に導こうとしていた。

226 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:03:10.80 ID:Nc4GjSK9
 今まで感じたことのない至上の快楽に、思わず腰を猛然と動かしそうになるが、フィルリス
の顔を見ると苦痛に歪んでいた。腰を掴む手に爪が立っているのも、痛いからに違いない。
「ごめん、痛いよね……」
「ん、ああぁ……思ってたより、痛くない。続けてくれ」
 二人がつながっている部分を見ても、血は出ていなかった。これなら大丈夫だろうと、腰の
動きをゆっくりにしつつも、亀頭を前に前に進ませる。奥深くを突くごとに粘膜の締め上げは
ますます強くなり、膣壁は亀頭だけではなく、棒にも絡みついてきた。
 この気持ちよさは言葉で例えようがない、できたてのしっとりした蒸し菓子をシロップに浸
したような、ふっくらとしているのだがどこか足を置いたらすぐに滑ってしまいそうなぬたつ
きもあり、穴の収縮で圧迫感を受けているにもかかわらず、比較的スムーズに肉を掻き分ける
ことができた。
「はあ、っ……く、ぅ…………」
「……ううっ、こんなに気持ちいいなんて……」
 肉の筒はつるりとしており、摩擦間はほとんどなかったが、内部は起伏に富んでおり、ぶつ
かる突起や襞のぞよめきがレリスタのペニスをあっという間に射精まで追い込んだ。
「フィルリス……で、出そう……」
 根元と袋の間辺りが疼き始める、射精の合図だった。こみ上げてくる発射したいという衝動
と格闘しながら、レリスタは抽送のスピードを遅くしたり、フィルリスの乳房を揉みしだいた
りして、少しでも長く持たせようとした。
「だめだ……っ、外に……」

 中出しを拒むフィルリスが腰を引こうとする、このとき身を捩ったことで肉棒が挿入される
角度が変わり、同時に襞も縮こまることで濡筒の圧力がますます強くなってしまった。それが
災いし、肉棒は引き戻されるどころかますます奥へと進み、膣穴の咀嚼を竿全体に浴びてしま
う。
「う、ううううっ!!」
 これまで以上の気持ちよさが結合部から全身を一気に走り抜けた。互いの粘膜が圧着し合い、
襞肉は不規則に締め上げてくる……まとわり付いてくる生きた洞窟は、とろみのある液体に浸
した上質なシルクのようであり、さっきまで童貞だったレリスタに耐えられるものではなかっ
た。
 頭の中で起こる小さな白い爆発、直後に先端から精液がほとばしった。フィルリスのたっぷ
りとした少し重い身体を抱きすくめながら、二回、三回と腰を振り脈打つペニスから精液を発
射させた。
「あ、ああっ……出て、る…………」
 頭も身体も弛みきってどろどろになりそうな快感、総身からせり上がったそれはぞくぞくと
鳥肌が立つほどの強烈なものだった。
――――――――――――――――――――――――
 予告もなしに中に射精されてさすがにむっと来たが、出しているときのレリスタの気持ちよ
さそうな表情を見ているとそれも許せそうだった。秘所から這い出してきたペニスは白い液体
にまみれ、湯気を立てている。
「ごめん、我慢できなくて……」
「……まったく、今日は大丈夫だからよかったものの……気をつけてくれ」
 小さくなった男性器に目をやる、体格の割には細く、長さもそれほどではなかった。このお
かげで痛くなかったのだと思うと彼に救われた気分になり、小さな男根にも愛らしさを覚えた。
「…………? もしかして、もう一回か?」
 起こそうとした身体を再び倒される。フィルリスの後頭部に添えられた手のひらの熱と汗に
心地よさを感じていると、再び勃起したペニスが膣内に入り込んできた。


227 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:03:27.01 ID:Nc4GjSK9
 前に下がって、後ろに戻る……一定の間隔で一定のスピード、中を汚した精液が潤滑油の機
能を果たし、1回目よりも滑りはよく、痛みも軽減されていた。そうなると今度はレリスタの
腰の動きが気になってしまう。
「うっ、くっ……あああっ」
「……んっ、はあ、っふ……」
 前後のストロークが気持ちよさを与えてくれるものの、レリスタが感じているような強烈な
ものではなかった。自分もレリスタと同じく忘我の快楽を味わいたかった。だが、どうすれば
いいのかわからない……愛する彼との営みに満足しながらも、フィルリスは何か引っかかるも
のを感じていた。
「フィルリス……ごめん、気持ちよすぎて……」
 中の小さな穴を埋め尽くす肉茎が、びくっびくっと大きく震えた。顔をゆがめるレリスタ、
あと数回の動きで射精が始まる……それを全て受け止めたい気持ちにさせられ、フィルリスは
巨大な乳房を押し付けるようにレリスタにしがみついた。
「いいぞ……一回も、二回も同じだから」
 勃起ペニスの動きが激しくなり、やがてその動きが止まったかと思うと、亀頭が大きく膨ら
んで精液が発射される。一度目の射精のときも感じた温かさと安らぎ、レリスタのものならい
くらでも受け止めることができる、子供ができたら冒険者としては困るかもしれないが、それ
でも彼の子なら生んでもいい……そんな気分にさせられた。

「もう一回……するか?」
「いや、もう出ないかも……」
 肉の刀が鞘から出て行くと、どろりとした精液が割れ目からこぼれた。お尻のほうを伝い敷
布にしみを作る白濁液を見ていると、レリスタと結ばれたという実感がどんどん湧いてきた。
身体は満たされず、なんとなくもどかしさが残っていたが、それでもうれしかった。
「レリスタ…………」
 肌の火照りが残る中、フィルリスはレリスタにそっとキスをする。結ばれた後の口付けは高
級な砂糖菓子を思わせる甘さで、何度も何度も唇を啄ばんで、頭の中まで痺れそうな悦びに浸
りきった。

――――――――――――――――――――――――
「はあ? 今日で解散だと!?」
 合流したところで突然の一言、言い出したフィルリスの明らかに軽蔑した目線……レリスタ
が何か言ったに違いないが、事を大きくしたくないジェイクバレットとしては何も言い返すこ
とはできなかった。
「いろいろあってな……悪いとは思っている……今日の稼ぎは全部ジェイクバレットのもので
いい」
 まずはこっそりとフィルリスの身体を堪能し、その間にあれこれ策を講じて彼女を自分のも
のにする……その計画が第一段階で躓いてしまった。
「あ、ああ……それならしょうがないよな。ま、せいぜいがんばってくれ」
 平静を装いつつも、内心はレリスタへの怒りで煮えたぎっていた。あいつが余計なことさえ
しなければ、そもそもあの眠り薬は自分がフィルリスに悪戯するために調達してきたものだっ
た、それをあんな形で使われたのは屈辱だった、自分が悪いことも棚に上げて思わず唇を噛ん
でしまう。
 さらに許せなかったのは、二人が行為に及んでいたことだった。フィルリスから感じ取った
精液と愛液の匂いで出し抜かれてしまったことを思い知らされる。
「…………覚えてやがれ、フィルリスは俺のものだ、お前みたいな雑魚に渡すかよ……」
 立ち去る二人を見ながら、極上の獲物を逃す手はないと、何とかフィルリスを奪い取るため
のいいアイデアを思いつこうとする。そして一つの妙案を思いつく。
「そうだ、あれを使うか……」
 脳裏を占めるのは一度も見ることはかなわなかったフィルリスの裸体。それがジェイクバ
レットに組み敷かれ、後ろから貫かれ、蕩けた顔をして自分の身体に脚を絡ませる……想像が
性欲を煽りたて感情に火をつける。
 処女を奪われたは計算外だったが、フィルリスが男を知ったことで逆にやりやすくなったか
もしれない……暴走する性欲と歪んだ復讐心で笑みを浮かべたジェイクバレットは、はやる気
持ちを抑えつつ宿へと向かった。


228 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/12(木) 20:05:47.13 ID:Nc4GjSK9
以上です、後編と対比させるためにあえてエロシーンを薄めにしました。
寝取られ物はやっぱり難しいですね、取られたくないと思わせるヒロインが書けていればいいのですが……

229 :名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 21:47:38.88 ID:+9whUqSB
おうおう、この甘々で初々しいところが実にいいね、これがこの後、修羅場になっていくのか……

2人には可哀想な気もするけど、続き期待してます。

230 :名無しさん@ピンキー:2012/01/12(木) 23:19:58.77 ID:S0fU+sgR
ここまでで2/3とはずいぶんと乙です
これでエロが薄めということは寝取られ部分がどうなることか・・・

231 :名無しさん@ピンキー:2012/01/13(金) 01:09:32.09 ID:ca0mVcHh
最後ナイスボート的な結末になってしまうのだろうか?
今から不安だ。

232 :名無しさん@ピンキー:2012/01/14(土) 01:27:03.94 ID:oBKSNB77
嫌な予感しかしない・・・

233 :名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 10:58:24.34 ID:NQGSBlO9
11-447とかいう作者って痴漢スレで痛い書き込みして追い出された人だよね?
何のうのうとこんなところで職人気取ってんだか……

247 名前: SSS ◆g3WCyGKBb. [sage] 投稿日: 2010/10/09(土) 22:47:50 ID:UJai4abR
とりあえず…現実の犯罪を嬉々として書き込むスレを保守するつもりにはなれません。

wwwwwwwwwwww

234 :名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 13:30:19.87 ID:2DljsbEJ
エスパーが降臨なされた

235 :名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 14:45:24.52 ID:NQGSBlO9
文章の区切り方を見ればSSS ◆g3WCyGKBb=11-447であることにかわりはない
こいつは自分がたくさん作品を投下しているという理由だけでスレを私物化するクズ

236 :名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 14:46:58.67 ID:NQGSBlO9
        ____
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \   <とりあえず…現実の犯罪を嬉々として書き込むスレを保守するつもりにはなれません。
    |      |r┬-|    |        
     \     `ー'´   /

        ____
       / \  /\ キリッ
.    +/ (●)  (●)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \+   
    |              |  クスクス>
     \            /

        ____
<クスクス   / \  /\ キリッ
.     / (●)  (●)\
    /   ⌒(__人__)⌒ \ +  
    |              |        
   + \            /


237 :名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 16:43:14.32 ID:c7om04do
はいはいお夕飯はもう食べたでしょ、おじいちゃん

238 :名無しさん@ピンキー:2012/01/18(水) 19:07:26.33 ID:XbjQHF2T
とりあえずエスパーはスルーでお願いします

239 :名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 01:20:58.32 ID:x+Sb9Mj8
ググってみたら同じ日に違うIDで投下してるし別人だろ
エスパーは巣にお帰り下さい

366 :11-447:2010/08/09(月) 23:59:37 ID:vUVa39AL
トレボー城塞の近郊に広がる地下迷宮の第五層。昇降機を使うことで素通りでき、宝を得るにも経験を積むにも中途半端なこの階層を

97 :SSS ◆g3WCyGKBb. :2010/08/09(月) 23:11:02 ID:jYZF6Hgx
 徐々に速度が落ちていくのを身体でも感じ、全身を縮こまらせようとする香澄の全身が

240 :名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 21:00:16.65 ID:q3mRXQ4I
どうせそんなことだろうと思ってたよ

「何のうのうとこんなところで職人気取ってんだか……(キリッ」ってwww
馬鹿丸出しにもほどがあるだろwww

241 :名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 22:52:04.28 ID:x+Sb9Mj8
同じ時期に書かれたものを見比べたら、一行の文字数は違う、!の後の空白の有る無し、行頭の空白の有る無し
ぱっと見ただけでもわかりやすい違いがこんだけ見つかったぞ
「文章の区切り方を見ればSSS ◆g3WCyGKBb=11-447であることにかわりはない(キリッ」じゃないだろw
このスレはそんな恥ずかしい痴漢さんには興味はありません

242 :名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 23:26:38.89 ID:x8Retb9u
あんたらエスパー話好きなのな

243 :名無しさん@ピンキー:2012/01/19(木) 23:30:43.79 ID:TiGrPB4p
つまりWiz8のサイオニックを主役にしたSSが期待されているってことなんだろう

244 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 00:43:58.58 ID:Y/wDZ0sp
フェルパーサイオニック18歳♀の話が投下されたと聞いて

245 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 01:22:57.11 ID:D+Cxk+iM
サイオニック  ムーク  おんな
レベル 48   ねんれい 18さい

「待たせたな」

246 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 09:07:24.79 ID:bhXjvnAy
駆け出しドジっ子サイオニック>>244が追い剥ぎ軍団と遭遇。
敵の心を覗いて混乱させてやろうとしたらうら若き乙女が口に出して
言えないようなエログロ妄想が一杯詰まってて逆に混乱。
追い詰められて涙目になった244の前にクール系ベテランサイオニック
>>245が颯爽と現れてフラグブレイク……と思いきや実は245は244より
はるかに晩熟で潔癖なクールホットで、怒りに燃えて追撃するうちに
トラップにはまって……

うん、8はよく知らないんだ、すまない

247 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 11:58:02.64 ID:1dQTI+zc
エスパーのいた痴漢スレに◆EqHQZWqzB.ってコテがいるんだがただの偶然だろうな
そのトリップは色んなとこで荒らし認定されてるみたいなんで本人じゃないなら変えた方がいいすよ

248 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 21:04:22.49 ID:verQHKJG
ううむ……もしかして今投下はまずい?

249 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 21:08:08.27 ID:sqZdXu+3
そもそも、行頭や!の後を開けるのは文章作法だし、
一行あたりの文字数もお勧め数があったりするし、
そんな事ぐらいが被っただけで同一人物と見なすって
どんだけ三下プロファイラーなんだよ

250 :名無しさん@ピンキー:2012/01/20(金) 21:35:01.66 ID:1dQTI+zc
それすらが被ってないって指摘されてるんだろ

俺も黙るんでどうぞ投下で流れを変えて下さいな

251 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:16:31.87 ID:ODV7ZZnI
後編を投下します。
ここから先は寝取られですので、苦手な方はIDかトリップをNGにしてください。

252 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:16:54.15 ID:ODV7ZZnI
後編
 宿の一室、ベッドが二つに小さなテーブルと椅子だけというシンプルな部屋……ここはレリ
スタとフィルリスが拠点としている部屋だった。当初は二人とも別のエコノミールームに宿泊
していたが、どうせ夜はどちらかの部屋ですごすのだから、と別の大きな部屋で一緒に寝起き
するようになっていた。
「うっ…………」
「レリスタ、気分は……?」
 昨日までは楽しかった、一緒に起きて、食事をとって、探索して、帰ってきたら……死がす
ぐそばにありながらも、恋人同士としての安らぎに、フィルリスは女としての幸せを見出しつ
つあった。
 しかし、レリスタが何者かに襲われたことでその生活は一変した。幸いにも命に別状は無
かったみたいだったが、どんな傷薬でも、回復魔法でもその傷はふさがらなかった。
「最悪だよ……頭が重い……身体も動かないみたい」
 このことに興味を示したある高レベルの魔術師の話が、強い呪いが込められた武器で傷つけ
られると、何をしても傷は治らず、最後は死んでしまう……それも、ただの死ではなく、その
魂は永遠に消滅してしまうとも……
「心配するな、私が、きっと何とかするから」
 頭に包帯を巻いたレリスタ、その顔色は青白くなる一方で、唇は痙攣し、目もうつろだった。
明日にでも彼がいなくなってしまいそうで、いてもたってもいられなくなったフィルリスは、
冷たくなった頬にそっとキスをして、新しく調達した外套を布服の上から身に纏った。
「……どこに、行くの?」
「もう一度酒場に行く。直す方法を知ってる人がいるかもしれないから」
「…………ありがとう、フィルリス」
 ありがとうという声に力は感じられない、その悲しい響きに涙で目が潤む、泣き出したい気
持ちを笑顔で封じたまま部屋を出た。

 何とかレリスタを助けたい……その一心で酒場での情報収集を続けていたが、収穫は皆無
だった。陽気に騒ぐ中、自分ひとりだけが気持ちを沈ませている、それがたまらなく嫌だった。
商店や寺院に行っても、何度もしつこく足を運んでいるからか、今では露骨に煙たがられてし
まっている。
「どうすれば…………」
 日も暮れて静まり返った道をとぼとぼと歩きながら宿へと向かう。レリスタの具合はどうだ
ろうか……もし、彼が死んでしまったら……次から次へと嫌な想像ばかりしてしまった。それ
でも、自分が泣いていたら余計にレリスタを落ち込ませてしまうと、フィルリスは涙を拭いた。
「おかえり、どうだった?」
 部屋に入ると、レリスタの顔色がさっきよりいいような気がした。動けないと言っていたに
もかかわらず、ベッドの上に座っていた。
「治った……のか?」
 レリスタは首を振る、それならどうして……言いかけたところで、薬の包みを差し出された。
「ジェイクバレットが、持って来てくれたんだ。解呪薬とか何とか……よくわからないけど」

「あいつが……?」
 信じられなかったが嘘をつくとは思えない。だがこれでようやく何とかなる……ほっと息を
ついたところで、レリスタの表情がまったく浮いていないのに気がついた。
「でも、一回飲んだだけじゃだめみたいなんだ。それで、まだほしければフィルリスに取りに
来させろって」
 何か嫌な予感がした、以前ジェイクバレットが水浴びをしているフィルリスを覗こうとして
いたのをレリスタから聞いていたからだった。今度は何を要求されるかわからない、彼に顔向
けできないほどの辱めを受けることとなるだろう。それでも、選べる道は一つしかなかったが。
「…………わかった、ちょっと待ってろ。すぐに……」
「だめだよ、フィルリス……」
「心配するな、何かあったら大声を出す」
 薬をもらってくることが第一の目的なのだから、拒絶の声を上げることはできない、レリス
タを心配させないための嘘だった。ジェイクバレットに抱かれるなんて想像しただけでもおぞ
ましい気持ちになる。

253 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:17:16.73 ID:ODV7ZZnI
「……レリスタには、死んでほしくないから」
 心なしか足の運びも遅い、重りでもつけたような……それでも、彼を守りたいという気持ち
で自分を奮い立たせ、ジェイクバレットの部屋へと向かった。
「おう、早かったな」
 自分たちより数段豪華な部屋は酒の臭いでいっぱいだった、鼻を押さえたくなる気持ちにな
りながら、ベッドに横たわるジェイクバレットのそばに駆け寄った。
「薬だ……それをもらいに来た」
「解呪薬のことか?」
 装備品やら金貨、宝石が乱雑に散らばっている、うっかりコインの束を踏んでしまい慌てて
足を上げた。早く出て行きたかった、レリスタと違ってジェイクバレットは男臭く、近づいた
だけで鎧を思わせる筋肉から発せられるむっとこもった臭いに顔をしかめそうになってしまっ
た。

 ジェイクバレットは散らかった部屋の中で歪んだ笑みを浮かべる、舐め進む視線は顔から首、
胸へと進み、張り出し、服を突き破らんとしているふくらみの上で停止した。
「もちろんくれてやるさ、金もいらない……ただ、わかってるよな?」
 後は自分で察しろといわんばかりの投げかけ、もちろんフィルリスもジェイクバレットが何
を求めているかは十分理解していた。爪が食い込むほどに握り締めたこぶしに、立ち上がった
ジェイクバレットの節くれだった大きな手のひらが覆いかぶさった。レリスタと同じ人間とは
思えないほど、その指は硬くて太い。
「…………ああ」
 こぶしを開かされると指が絡みついてきた。指の腹から関節、そして水かきへと壊れ物を扱
うように、それでいて模様を隅々までなぞる陰湿さすら感じるゆっくりとした動きでジェイク
バレットの指が這い回った。
「んっ……」
「ドワーフで戦士か……この手からは信じられんな」
 レリスタとは違って遠慮のない手つき、気持ち悪さで背筋がぞくりとしてしまう。すぐにで
も逃げ出してしまいたかった……目を閉じて彼の顔を思い浮かばせ、陵辱に耐えるだけの心の
強さを保とうとする。
 だが、這い回る指先がレリスタの顔を拭い消していく。目を瞑っていても開いているときと
同じように、ジェイクバレットの手の動きを感じ取ってしまう。人差し指、中指、薬指と順番
にさすったかと思うと、今度は指の付け根の膨らんだ部分に円を描き……くすぐったさと不快
さが入り混じり、フィルリスはその手を振り払ってしまった。
「やっぱり、最初はこれだよな……」
 気にするそぶりも見せず、ジェイクバレットは身体をかがめ顔を近づけてきた、酒臭い息、
荒れた肌、無精ひげ……五感に与えられる負の刺激に顔を背けたくなったが、二度目の拒否は
許さないということか、顎を指で持ち上げられるとそのまま唇に吸い付かれてしまった。
「ん、んっ…………」
 うなじをくすぐられる、その指は後れ毛を弄んだかと思うと耳の近くまで這い寄り、耳裏か
ら頬、あごへと蛞蝓のようにゆっくりと進む。触れられた部分からもたらされるむず痒さに身
を捩っていると、ジェイクバレットは自分の唇で上唇、下唇と交互に挟みつけ、表面を舌でな
ぞりながら、唇裏から歯茎のあたりまで舌を侵入させてきた。
「はう、うっ……ぅ、ん…………」
 レリスタのぎこちないキスとはまったく違う、自在に動く舌はフィルリスの口内でも、そこ
が真の居場所と言いたげにつるりとした粘膜の上を撫で抜ける。そして口の隅で縮こまり、こ
わばった舌に狙いを定め、外堀から埋めるように内頬、歯茎、上顎、喉の手前と外から内へ舌
が動き出した。
「んんっ! ん、あぅっ……ん、ふ…………」
 最初に感じたのは流れ込んでくる唾液の、アルコールとタバコの臭い。レリスタのそれとは
違う、粘ついた液体が口の中を覆うだけで吐き気がこみ上げてしまった。相手の胸板を押して
気持ち悪さから逃れようとするが、ジェイクバレットはフィルリスの身体を抱きすくめ、今度
はじゅる……ぴちゃっと大きな音を立てて自分の唾液をすすり始めた。這いまわる舌が唾液を
掬う粘っこい音、それを口の中で味わう音、喉を鳴らして飲み込む音、全てが記憶の中に強烈
に焼きついた。

254 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:17:37.16 ID:ODV7ZZnI
「はあ、う、んんっ、やあぁ、ん、んぐ……っ」
 丸みのある頬を包んだ手指は、肩から腕へと下り、裏に回ると背筋を線に沿ってなぞり上げ
た。引きつる背中、固くなる肩、不意の刺激に驚いていると、ざらざらとした大きな舌がフィ
ルリスの小さくて柔らかい舌に絡みつく。蛇のように伸びた舌が巻きつくと、今にも食べられ
てしまうのでは……と錯覚し、肩を震わせる。
 降り続けるキスの雨は、レリスタがしてくれなかった、自分もしようと考え付かなかったも
のだったが、相手がいい印象を持っていないジェイクバレットということもあり、拒否感ばか
りが内心で大きくなっていく。

――――――――――――――――――――――――
「んぅ、ぷはっ……はあ、はあ…………」
 唇を離す、息を荒くしたフィルリスの顔は赤い。口の中に残った唾液をゆっくりと喉に流し
込み、ほんのりとした甘みを楽しみつつ、彼女の唾液で照り光る唇、唇の端から伝って顎へと
向かう光る糸をじっくりと舐め見る。
 睨み上げるフィルリスの目の光の底には、吹き荒れる嵐が潜んでいた。弱い魔物なら逃げて
しまいそうなほどの気迫に満ちたそれを軽く流しつつ、ジェイクバレットはベッドに寝転がっ
た。
 もし、レリスタを襲ったのが自分だと知ったら、どんな反応を見せるだろうか、あの薬も魔
力がこもっただけの単なる痛み止めで、飲ませたところでいずれレリスタは死ぬ……さすがに
この事実を明るみにはできない。そうなればフィルリスをものにするどころか自分もただでは
すまないだろう……
「気持ちよかっただろ? 愛しのレリスタちゃんとはどんな風にしてたんだ?」
「……そんなこと、お前には関係ない…………嫌な気持ちになっただけだ」
 あんな弱弱しい雑魚がここまでのキスをするとは思えない、せいぜい舌を絡ませるくらいだ
ろう。小さな勝利を積み重ねていけば、嫌悪は諦めに、諦めは受容に、そして媚びへと変わる。
気の強そうな目尻、きゅっと噛まれた唇……マイナスの感情ばかりが浮かぶ顔がどうやって蕩
けていくか……考えただけで竿が小さく跳ねた。
「へっ…………次はチンポでもしゃぶってもらうか、こっちに来い」
「………………」
 むき出しにした巨大なペニスを見た瞬間、フィルリスの顔が凍りついた。
「どうした? このくらい普通なんだけどな……レリスタのはもっと小さいのか?」
 うなずくフィルリス、その目は肉の凶器に注がれたまま離れようとしない。赤黒く膨らんだ
先端は、フィルリスの舌や唇を今か今かと待ちわびるように小刻みに震えた。
「待ちきれないってよ……早く薬を飲ませたければ……」
「わかっている、くっ…………何でお前なんかに」
 フィルリスがベッドの上に乗り、四つんばいになった。目線を動かせば丸々としたお尻が突
き出されることで形を浮かばせていた。フィルリスもその視線に気がついたかお尻を手で隠そ
うとするが、それは許さない。手足の行き届いた襟足やすんなりとした首つきを撫でてやりな
がらフィルリスの顔をペニスに寄せようとする。
「両手で扱きながら舐めて咥えるんだ、いいな」
「………………レリスタ……すまない…………」
 顔を横に向けながらわずかに声を発したあと、天井を向いた肉竿に、ゆっくりと顔が近づく。
限界まで近づいたところで、小さな舌が鈴口に押し当てられた。敏感な亀頭を舌の表面が埋め
尽くす小さな突起がくすぐる。同時に、竿には小さくてふかふかした手のひらが添えられた。
「うっ…………」
 初めてなのか、指も舌も動きはぎこちなかった。白い手は忍びやかに伸びて怒張を握り込ん
でいるが、動きはゆっくりとしたもので、心の中で三つ数えても、まだ根元から先端まで往復
すらしていなかった。
 舌は舌で、ちろちろと尖らせた舌が切れ目の周囲をなぞるだけだった。初々しさが心地よく
もあったが、優しい感触を差し引いても余りに生ぬるい刺激だった。
「もっとちゃんと動け、そんなんじゃ終わらないぞ」
「わか、ってる…………したことないんだ……」
「もっと口の中で咥えて、舌も激しく動かせ。手もな、もっと握るように……」
 レリスタには舐めてやったことがないらしい、優越感に浸りつつも口淫の方法をレクチャー
してやる。フィルリスも早く終わらせて薬を手に入れたいのだろう、広げた舌がカリ首のほう
まで届き、ぷにぷにとみずみずしい桃色の唇も切っ先に押し付けられた。

255 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:17:57.54 ID:ODV7ZZnI
 察しのいいフィルリスは、さらに手にも力を加え、上下の速度を速める。柔らかな五指が固
いそそり立ちを締め付けていく。それはまるで頼りない真綿で包み込まれるような感触だった。
「口に頬張れ、歯を立てるなよ」
 口だけで許すつもりはない、ジェイクバレットは舌を上下させるたびに大きく弾む巨尻に手
を伸ばし、指先を押し沈めつつまさぐり出した。非難がましい目ではないものの、くりくりと
した黒目がちの瞳が潤み、曇り、視線が反らされ、激しい羞恥と戦っているのは丸わかりだっ
た。
「ん、あっ…………」
 散々妄想してきた尻の感触は、大きさに見合った指を蕩かせるほどの柔らかさだった。普通
の商売女や冒険者の乳房でさえも、ここまで柔らかくむっちりとした触り心地のものは無かっ
た。どこまでも続く広大な尻山はジェイクバレットの大きな手でも掴みきれず、こぼれた肉は
指の隙間からはみ出ていった。
 このまま脱がして生尻を堪能するのも手だが、スカートをめくると黒いスパッツの上からお
尻を揉みくちゃにしてみると、ざらついた手触りが妙にくせになりそのまま弄繰り回すことに
した。尻山の頂点が毛羽立ち、生地が伸びて少し薄くなっているのもたまらなかった。
「へえ、ずいぶんとエロい眺めだな……」
 食い込んだ指を気にして、フィルリスは口の動きを止める。軽く巨尻を引っぱたくと慌てて
動き始めた。叩いたときの大きな波打ちの余韻を手のひらで感じつつ、口を大きく開き膨らみ
きった亀頭を頬張る光景を楽しんだ。口の中にねじ込まれた鉄兜に、ぬめり、温かさ、そして
お尻とは違うぷにぷにとした柔らかさが伝わった。
「んっ、ふう……っ、く、ぅ…………」
 ここまで口を大きく開けたことなんてないのだろう、桜の花びらを思わせる淡い桃色をした
小さな唇をいっぱいに広げて、顎も外れんばかりに開けて……息苦しいのか、鼻息が荒くなり、
ジェイクバレットの肉槍をくすぐった。
 ここまで苦しめられても、不満を口にすることなく舌をせわしなく動かし、快楽をもたらそ
うとしているのはレリスタを助けるため……小柄なドワーフの少女を蹂躙する征服感に酔いつ
つも、心の中に最愛の人がいるというのはどうにも気に入らなかった。
「あいつのことなんて、すぐに忘れさせてやるよ……」
 摩擦を弱めるローションとしての唾液と先走りが、口内での抽送をよりスムーズにした。
フィルリスのほうも苦痛が和らいだか、呼吸も落ち着き、首の上下運動にも引っ掛かりが無く
なった。恥ずかしさを前面に出した吊り上がった目つきはかわらずそのままだったが。
「ん、ふっ……そんな、こと…………んんっ、く、ぅ……」
 口内粘膜を突き捏ねられ、唾液が撹拌される粘っこい音がさらに大きくなった。尻を揉みつ
つ、人差し指を谷間に挟みこむと、深い切れ込みのせいで奥までたどり着けなかった。スパッ
ツも破けてしまいそうな豊満な尻がかすかに揺れると左右の山が寄り、指を押しつぶす。フィ
ルリスの尻は大きいながらも前衛職だけあって引き締まっており、むにゅむにゅと指を圧迫し
つつもたっぷりとした凝脂の先にある弾力が反発となって心地よく跳ね返してきた。
「うっ……なかなかやるじゃないか、レリスタにしてやれば喜んだかもな……」
 お尻に夢中になっていれば、窄まった口に意識を集中させられる。頬張った口は喉奥や頬の
内側で亀頭を擦り立てていくと、射精感の訪れを遠くで感じた。フィルリスの口戯は拙いもの
だったが、口を犯したのは自分が初めてであること、彼女には思い人がいること、指にまとわ
りつく極上の桃尻……さまざまな要素が一つとなり、大きな気持ちよさとなってジェイクバ
レットの興奮を煽っていた。
 また、うまい具合に裏筋に指を引っ掛けてくれた上、だんだんと握力が強くなり、扱かれる
刺激も強くなっていた。これが他の女の手なら痛いだけだろうが、ふんわりとクリームを乗せ
たような肉付きの手のひらということもあり、狭い輪に押しつぶされた根元はうれしい悲鳴を
上げていた。
「んぅ、ふ、あっ……く……レリスタ、んんっ……」
 あの男の名前を聞いたことで嫉妬心が渦を巻く。腰を前に出し、のどの方まで突き上げれば、
フィルリスの苦痛の色はいっそう濃くなる。お尻を触る手も荒々しくなり、爪を立てるほどに
強く揉みしだいたかと思えば、今度は指を深くねじ込み、くねらせた指を窄花向かってくぐら
せた。

256 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:18:18.98 ID:ODV7ZZnI
「う、ぐっ……ううっ……やめ、んああっ!」
 お尻を振り立てて、フィルリスは指を追い払う。そうすれば首が微妙に傾き、押し付けられ
た粘膜がカリのほうにまで入り込んで、特に敏感な部分を集中的に責められ、興奮のあまりぬ
るぬるとした口の中でペニスを暴れさせてしまう、彼女からすれば最悪な循環だろう。
 不快感から眉をひそめ目を細める、普段の強気で快活そうな表情が歪むのを見ると、もっと
追い詰めてやりたいという気持ちがこみ上げてきた。

――――――――――――――――――――――――
「はあ、うっ、んん……ぅ」
 ぐちゅ、ちゅぷっという水音は、口の中に溜まった唾液と、鈴口から滲む生ぬるく、苦い液
体が混じり合い、舌の上を満たすことで、いっそう大きなものへと変わった。ぎりぎりのとこ
ろまで広げられた口では呼吸も満足にできず、あえぎ立つ吐息を必死に整えながら、太竿に舌
を絡ませ、生臭さを残しつつ前後に突き動く剛直を口の中で受け止めた。
「……今度はこっちも触ってやるよ」
「っ……!!」
 お尻を揉みたくっていた手が腰から脇腹を滑り、乳山へと忍び進んだ。お尻よりも敏感な膨
らみに指が沈む不快感で、眉をしかめ、目をぎゅっと閉じる。四つんばいになっていることで、
胸は重さに耐え切れず釣鐘状に形を変えており、舌を律動させるだけでも軽くゆさゆさと揺れ
ていた。
「でけーな……中に何詰まってんだよ」
 嘲りを浴びると、さらなる羞恥心が身体全体を駆け巡った。今の自分はペニスを咥えている、
それも大好きなレリスタではなく、自分を物としか思っていないジェイクバレットのペニスを
……強い刺激が分散されることで、かえって思考が冷静になってしまい、現状をきっちりと把
握してしまっていた。
 さらに、口を大きく開けるのにも慣れてしまい、顎の痛みは薄れ、上顎、喉、内頬の粘膜を
擦られるくすぐったさもだんだんとなくなってきた。竿裏に尖らせて丸めた舌をちろつかせ、
両手は縦笛を持つように優しく握り、口から漏れた先走りと唾液を塗しながら手のひらを何往
復もさせる。
「ん、ふうっ……ああ、っ、んぁ…………」
 いつの間にか一方的な蹂躙を許容してしまっていることに、フィルリスは内心で愕然とした。
もちろん口での奉仕を望んでいるわけではない、レリスタを助けるために仕方なくやっている
ことだ。しかし、鉄肉に舌弄と指戯を送り込んでいるうちに逃避と憎悪の心がなくなり始めて
いた。
「へっ、どうした……? でかいチンポが気に入ったか?」
「はうっ、んっ……そんなはず、ない……っ」
 理性ではそう思っていた、だが舌の動きは器用になる一方で、フィルリスは口の中でカリの
周りをちろちろとこすり、広げた舌をエラの内側まで届かせる。中で海綿体が大きく跳ねた、
やはりここが弱いのだろうと、舌先や舌側を駆使し、カリ首をなぞり、円を描きつつエラ、鈴
口へと向かわせる。
「おうっ……そ、それだ……もっと続けろ…………」
 ジェイクバレットが満足そうな声を上げながらたぷたぷと震える乳房を揉み上げる。レリス
タみたいな単調な触り方ではなく、たわわな果実を先端の方に向かって搾り上げ、すくった乳
肉を手の中で弾ませながら頂点にある乳首を指で引っかく。服とブラを隔てているとは思えな
いほどに指歩を敏感に感じてしまった。
 早く終わらせたい……この気持ちに変わりはない、だが、レリスタとはあまりに対照的な、
糸が曳くのではと思ってしまうほどの触り方に、身体が戸惑いを示し始めているのも事実だっ
た。決して気持ちいいというわけではない、ただ、レリスタでは届かない心の奥までわしづか
みにされて、指先から身体の芯までざわめくような不思議な感覚に襲われたことで、フィルリ
スに小さな波紋が投げかけられた。

「ん、くっ……う、ふああっ……!」
「……休むな、しっかりやらないと、いつまでも終わらないぞ」
 終わらない……この言葉にレリスタの顔がはっきりと浮かぶ。そして、ジェイクバレットの
指やペニスに心が揺さぶられた事を強く恥じた。少し器用に指が動くからなんだと言うんだ、
自分を大切にしてくれるレリスタに抱かれる方が、ずっと満たされるし気持ちがいい……余裕
は羞恥を生んだが、同時に心を守る鎧を身につける猶予も与えてくれた。
「わかってる、これで……ん、っ……いいんだろ?」

257 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:31:07.61 ID:ODV7ZZnI
急に書き込めなくなったので、残りはテキストファイルで投下します。
http://www.kent-web.com/pubc/book/test/uploader/uploader.cgi?mode=pwdwin&no=5080

258 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/21(土) 11:33:52.90 ID:ODV7ZZnI
http://www.kent-web.com/pubc/book/test/uploader/uploader.cgi?mode=pwdwin&no=5080

パスワードを忘れていました
「wizss」です。

259 :名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 16:56:48.99 ID:7PVkP0QO
>>247
そのトリップは13とかいう荒らしに荒らし認定されてるだけだから大丈夫だろ
>>258
GJ

260 :名無しさん@ピンキー:2012/01/21(土) 21:21:00.96 ID:IPvcfD+x
>>258
乙!
今回の文体ならハート表記なくてもよくないかな
携帯だと入力文字のままになってるし
それはそうとジェイクバレットとフィルリスのその後が気になった
レリスタがいなくなった後とか

261 :名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 07:03:48.93 ID:QXtMX2qO
保管庫の尻表現誇張っていう警告追加に笑ったw

262 :名無しさん@ピンキー:2012/01/23(月) 09:09:55.54 ID:Ev+2vbAL
乙でした。
長編ご苦労様です。

263 : ◆EqHQZWqzB. :2012/01/24(火) 12:39:47.21 ID:YuGqBnqz
そんなに誇張表現してましたか?
ああいう警告を書かれたのは初めてだったので……

264 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 16:22:39.74 ID:ccClX3CM
寝取られたほうはどうなるんだろうな?
なんらかの救いがあるといいのだけど。

265 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 19:02:47.81 ID:1QOjkbaf
寝取られものなんだから救いはないんじゃない?
警告追加は個人的にはしてくれてありがたかった

266 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 20:58:06.42 ID:QhnyqitO
寝取ったほうにも救いはないと思うけど、どうなんだろ

267 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 21:59:04.71 ID:RiuKBfpR
ちょっと何言ってるか分かんないです

268 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 22:34:31.24 ID:NpVdNnOd
尻はともかく全体的に濃ゆい印象は受けた

269 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 22:40:24.54 ID:RhMHE9if
長編乙。やはり寝取られは暗く無情な末路こそふさわしい。
男としてすべてを否定されたレリスタも牝畜生に堕ちたフィルリスもただただ非力で哀れな存在でしかない。
いずれ袂を分かつしかないとしても、お互いの行く先に一片の希望も存在しない、この救われなさが
かえって清々しいというのは誉めすぎだろうか。

まあフィルリスは肉便器として幸せいっぱいだろうけどw

270 :名無しさん@ピンキー:2012/01/24(火) 23:07:18.19 ID:QhnyqitO
ジェイクバレットも毒殺等が報いて悲壮な末路を遂げるとなお清々しいと感じるのは自分だけでいい

271 :名無しさん@ピンキー:2012/01/25(水) 01:28:53.63 ID:K4MswxFY
ジェイクバレットは苦しんで死んでほしい

272 :名無しさん@ピンキー:2012/01/29(日) 01:24:11.64 ID:0S5Pv+JD
ここの職人さんで自サイトとか個人保管庫持ってる人いるのかな
非エロでもWIZ関連で書いたものがあるなら読んでみたくなった

273 :名無しさん@ピンキー:2012/02/09(木) 13:50:34.75 ID:y+XXzsoG
ええい、バモルディ!

274 :名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 00:06:18.42 ID:K48D5RPi
なぜソコルディはいつも微妙なのか。

275 : ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:25:32.23 ID:K48D5RPi
さて、初めて触れたウィザードリィはファミコン版の#1だった。
当然#2も買い、「ウィザードリィのすべて」なる本を見ながら迷宮に潜る毎日。
そして#3の発売を知った時は雑誌の記事を何度も見ながら想像を膨らまし、ソフトを買うために昼食代を削り
空き瓶を拾って売っていたあの頃。
そんなこんなで手に入れたFC版#3はホントに楽しかった。
ネットが無かったあの頃を思い出しながら、こんな話を書いてみた。

276 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:26:56.86 ID:K48D5RPi

 ローンローンターイマゴー、これから語られるのは我々が知るあの世界に酷似した別の世界でのおはなし。
あえて言うならリルガミンがトレボーの城塞都市とは別の都市という世界でのおはなしである。


「登録完了しました、ようこそリルガミンへ!」
登録を終えた冒険者に窓口の係員がにこやかに微笑む。
「ああ、ご苦労さん」
「あんがとなー」
人間のサムライとドワーフのプリーストは窓口に礼を述べると、悠々とその場を後にした。
「次の方どうぞー!」
その後ろで別の冒険者を呼ぶ声がした。

「あーこりがリルガミンっか、前の街より兵隊いねぇな」
「だけどこないだまでは魔物がウヨウヨしてたんだぜ?それが今じゃこの賑わいだ。たくましいねホントに」
「いないよりはいいよー、それよか酒場いこう酒場、リルガミンの酒飲ましちくりー!」
「お前は酒のことだとやたら急かすね、また飲み過ぎんなよ」
「いいから早よー、早よー!」
急かすドワーフにサムライは苦笑しながら、共に酒場へと足を進めていった。


 かつてこのリルガミンはニルダの杖によってあらゆる侵略や災害から守られた平和な都市であった。
だが、その平和はリルガミンにて生まれた魔人、ダバルプスの反乱によって脆くも崩れ去った。
奇跡的に助かった王族の1人、アラビク王子によってダバルプスは討たれたが、ダバルプスの最期の呪いは
王子の命を奪い、己が造り上げた魔物の巣窟にニルダの杖を封印した。
リルガミンに真の平和を取り戻すには、巣窟の地下奥深くにあるというニルダの杖を
地上に持ち帰らなければならないという。
最後の王族、マルグダ王女はリルガミンの内外から冒険者を募り、魔の巣窟からのニルダの杖の奪還を要請した。
かくして冒険者たちが次々にリルガミンに集まりだした。
それは冒険のためであったり、名声欲しさであったり、あるいはリルガミンを救いたい一心であったり。
思惑は様々あれど、多くの冒険者が巣窟に挑んでいった。
そして今日も新たな冒険者が続々とリルガミンを訪れるのであった。


「おー!着いたどー!」
先に酒場に着いたのはドワーフだった。
店内は先客で賑わっており、サムライとドワーフはカウンターの方へ案内された。
2人はさっそくジョッキを注文すると、ささやかな祝杯を挙げた。

277 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:27:42.71 ID:K48D5RPi

「ところでよ、こんなウワサ知っちるか?」
ジョッキを3杯空けたころ、ドワーフがサムライに切り出した。
「どんな噂だよ」
「リルガミンじゃよぉ、転職で忍者になれるのはノームだけだってよ?」
「え?なんだそりゃ?」
「なんでもさ、目一杯鍛えても忍者に必要な能力に届くのノームだけっちよ。そりだけじゃね、前のとこじゃ
オリらドワーフやどんな種族でも目一杯鍛えりばちゃんとシーフでやっちけたのに、リルガミンじゃホビット以外は
みんな使えねぇっちよ」
「なんだか妙なことになってんな。つか誰だよ、そんなこと言ってんのは」
「オリたちの前にリルガミンに行ったベレンだよー。オリたちが出発する前の晩にリルガミンから出戻っちきちったって」
ベレンという名に、サムライの脳裏にあるドワーフの顔が浮かび上がる。
ドワーフのくせにシーフに就いているという変わり者だ。
パーティーで一緒になったことはないが、相方のドワーフとは飲み仲間なのは知っていた。
リルガミンで冒険者を募る話を聞き、真っ先に行ったベレンがよもや城塞都市に舞い戻っていたとは。
「アソコじゃオリはクズだカスだ役立たずだって泣いちてたんだよー、だからオリもずっと一緒に飲んでたんだよー、」
「ああ、そうかい…」
サムライは相方のドワーフと最後まで飲み明かしたことがない。
飲み比べではドワーフにまったくかなわないからだ。だからいつも途中で酒席を外している。
その晩はサムライが帰った後から入れ違いにベレンがやってきたのだろう。相方の話を聞き、サムライはそう解釈した。
「ベレン今ごろどうしちるかな、元気にやっちるかな、」
「あいつ次第かな。プリーストなら前向きにいい方に考えろ」
「そっだな、神様、どうかベレンが元気になるますように」
敬虔なプリーストでもあるドワーフはジョッキに両手を合わせ、小さく祈った。
サムライも相方の友人の為に心の中でささやかに祈った。

空けたジョッキが20杯に達した頃、突然サムライが立ち上がった。
「どしたァ?もう飲めねぇっちか?? ヒック!」
赤ら顔のドワーフがサムライにたずねる。
「今から地域経済の発展にささやかな寄与をしてくる」
「何わけわからんこと言ってんだ、おめーはメイジかよぉ」
完全に酔っ払ったドワーフを残し、サムライは酒場から出て行った。

278 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:28:41.85 ID:K48D5RPi

 外はすっかり陽が落ちて、通り沿いに並ぶ店舗からの明かりが往来を照らしていた。
サムライは酒でクラクラしそうな頭に活を入れ、行き交う人々の間を粛々と進んでゆく。
向かう先はとある一軒の宿屋。そこはリルガミンにて冒険者登録をした際、紹介された店だった。
冒険者の為の宿は増えているものの、馬小屋まで揃えているのは今のところそこだけらしい。
つまりは、文無しが夜露を凌げる唯一の場所ということだ。
サムライとドワーフには冒険で稼いだ貯えがあったが、必要ない出費はできるだけ避けたかった。
となれば、馬小屋のある宿に世話になるのが一番の節約である。

(しかしな……)
サムライの中でドワーフの言った話が引っかかる。
転職で忍者になれるのはノームだけとは本当なのだろうか。
以前いたトレボーの城塞都市では何人かの忍者を見かけたが、ドワーフとノームにはついぞ出会わなかった。
しかし、そこでは鍛錬を極めればいかなる種族も同等の能力が発揮でき、それゆえドワーフが
シーフとして働くこともできたのだ。それがリルガミンではできないという。
もしノームだけが忍者に転職できるという噂が本当だとしたら、リルガミンでは能力の限界に何らかの異変が
生じているのではないか、それが一体何なのか、現時点ではサムライには察しようがなかったが。

そしてサムライがもう一つ思うところ、それは、裸忍者はいるのだろうかということだった。
冒険者に知られる忍者は、装備品を一切身に付けない状態こそ最高の戦闘力を発揮できると言われ、熟練した忍者の中には
全裸で戦いに臨む者もいるという。
初めて聞いた時、そんなバカなとサムライは笑っていたが、後に真実であったと否応無しに思い知らされた。
何一つ纏わぬ肢体が疾風のごとく駆け、巨人の首を刈り、竜を屠る光景は今でも思い出される。
それを為した忍者が凛々しきエルフの美女であったことが強い印象となって記憶されたせいでもある。
これがサムライの知る裸忍者の最初の記憶だが、果たしてリルガミンからそのような忍者が現れ出るであろうか?
まあリルガミン以外から入ってくる忍者なら転職なんて関係ないし、転職の力を秘めたアイテムが見つからないとも限らない。
だが、もう既に転職によって忍者になった者とかはいないのだろうか…?

279 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:29:33.08 ID:K48D5RPi
「うーん、」
サムライは天を仰ぎ、深くため息をついた。
ノームの忍者なんていないんじゃないか。サムライはそう思えてならなかった。
彼の知る限りではノームという種族はおしなべて敬虔で慎み深く、殺戮や破廉恥を好まない連中ばかりだった。
そんな彼らが忍者、しかも全裸になって戦うことなんてあるのだろうか。サムライにはとても想像しきれなかった。
そうこう考えてるうちに、サムライは宿の前にまで来ていた。

「シンクロウ様とケレル様ですね、確認しました」
カウンターの店員は帳簿を確認してサムライに告げた。
シンクロウとはサムライの、ケレルは連れのドワーフプリーストの名前である。
「ところでケレル様は今どちらに…?」
「ギルガメッシュでまだ飲んでんじゃないかな。ま、宿はここしか知らないからそのうち来るだろ」
店員の質問にシンクロウはにべもなく答えた。
「ところでシンクロウ様は今晩どの部屋にお泊まりで…」
「うーんそうだな、できたら隣を気にしないでくつろげる部屋にしてほしいな」
「隣を気にしない…?」
「これから風呂屋に行くんだ、誰かが訪ねるかもしれん」
「そうですか、わかりました」
店員は得心の笑みを浮かべながら部屋の鍵を渡した。
「では旅の垢をゆっくり落としてきて下さい」
「ああ、どうも」
チェックインを済ませたシンクロウは部屋に荷物を置くと、さっそく歓楽街へと向かった。


「いらっしゃい!いらっしゃい!風呂炊き立てだよー!」
「そこのお兄さーん、今なら入浴料3割サービスするよー!!」
「うちは蒸し風呂、温泉、薬湯、他にもあるよー、入ってみないかーい!?」
煌びやかな蛍光色の看板が上がった店先では、風呂屋の店員らがけたたましく客を呼んでいた。
それはまるで娼館への呼び込みを思わせる有り様であった。
シンクロウはその中をしばらく歩いたのち、ある風呂屋の前で止まった。

「ねぇお兄さん、ここで一風呂浴びてかない?安くしとくよ!」
シンクロウに声をかけたのは、恰幅のいいドワーフの女だった。
「安いのは結構だが背中を流してくれる娘はいるのかい?」
「ああ、もちろんさね!人間もエルフもホビットもノームもよりどりみどりさ!さあさあ、どうするね!?」
ドワーフの女は自信たっぷりの口上でシンクロウに迫ってきた。

280 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:30:37.46 ID:K48D5RPi
「そういやさぁ、」
首を傾げながらシンクロウがつぶやく。
「さっきの君の言いぐさだとドワーフがいないんだけど、ドワーフは背中流してくれないのか?」
「えっ?!」
ドワーフの女はドキッとした表情で言葉を詰まらせた。
「……あ〜、え〜と、その〜、生憎ドワーフの娘は今いなくて、ねぇ〜、あはは……」
シンクロウから視線を逸らし、照れくさそうに言い訳を述べる彼女であったが、
「あ〜、でも、別の時間になら流してくれるかもしれない、かな〜?」
チラチラとシンクロウを見ながら言うあたり、彼女も風呂屋の“流し女”だと察しがついた。
「そうだな、また別の時間に来てもいいかな…」
「えっ!?ほんとに!?」
「でも俺はすぐ風呂に入りたい。日を空けて来ても別の時間に違いないよな?」
「え〜…」
ドワーフの女は一瞬喜んで、すぐさまガッカリした顔になった。
こんなところで呼び込みをやってるのは需要がなくてヒマだからなのだろう。
「そういうわけだから、風呂入ってもいいかな」
「ハァ……そいじゃ一名様ご案内ね、こっちだよ!」
期待を肩すかしにされたドワーフ女は微かな苛立ちを見せながらも、シンクロウを店内に案内した。

さて、シンクロウが入った風呂屋は蒸し風呂だった。
密閉した部屋の中で湯を沸かし、充満した湯気に全身を晒して汗を流す、そういうタイプの風呂である。

(やはり酒の後は蒸し風呂が一番だな……)
微かに明かりが灯る風呂場にて、おびただしい熱気と湿気の中、シンクロウは汗とともに酔いが抜けていくのを感じていた。
丸裸に布一枚を腰に巻き、風呂場の一角にて腰掛けにデンと腰を据える彼の姿は堂々としたものがあった。
シンクロウはどちらかと言うと、風呂は好きな方である。
酒の後は蒸し風呂、戦いの後は湯船に浸かるのが彼の常であり、それは彼の故郷で
風呂が嗜まれていたことと大いに関係していた。
そして同じように好きなのが女を抱くことであった。
街に行けば娼館は必ず行くし、もしその気になったなら女性の冒険者と同衾することだってある。
後々面倒なことにならず、同意の上であればシンクロウは進んで女を抱いていた。
リルガミンではまだ娼館を訪れてはいないが、これから女を抱くことに変わりはなかった。

「こんばんわー」
若い女の声とともに風呂場の扉が開き、白い人影がそそくさと中に入ってくる。

281 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:31:31.57 ID:K48D5RPi
もうもうと立ち込める湯気の中、シンクロウの視界に現れたのは薄着を纏った少女だった。
少女はシンクロウの前に立ち、ニッコリ微笑んで挨拶した。
「お客様、私たちのお風呂へようこそ! これからお背中流させていただきますね♪」

その姿を見てシンクロウは直感した。
(この娘、ノームか…)
少女はシンクロウの背後に回ると、手にした垢擦りタオルでその背中を擦り始めた。
鍛えられた背中を擦るタオルの感触は強くもなければ弱くもなく、シンクロウの肌に心地良い刺激を与えてくる。
タオルを通して伝わる少女の指使いは実に細やかで、指先一つ一つに意識を集中しているのが感じられた。

「お客様、痒いところはありませんか?」
「ああ、背筋の上の方かな、なんていうか、肩甲骨の間、ってわかるかな、」
「わかりました♪」
返事が終わるより早く、少女はシンクロウの注文に応えた。
白くしなやかな指は筋肉や骨格の流れを伝い、探り出した快感のツボを指先でしごきあげた。
「う、うう、うむ、」
「気分はいかがですかお客様?」
「ああ、いいよ、そこでいい、君は背中を掻くのが上手いな、」
「ありがとうございます♪」
シンクロウからは見えないが、少女はニッコリ微笑むとシンクロウの背中に指を這わせ、カリカリと肌を掻いた。
「ぬぅ…!く…う…うぅ…!」
十本の爪先が肌に刻んだ軌跡はそれぞれが快楽の刺激を呼び起こし、シンクロウの中でハーモニーを奏でる。
それはまるで甘美な音を紡ぐ竪琴のように。少女の爪先が弾くのは弦ではなく、鍛えられた肉体であり、その内に宿る神経。
少女の操る指に快楽という音色を引き出され、身をもって愉悦という曲を受けるシンクロウの身体中から
汗がタラタラ滴り落ちる。
「…どうですかお客様、まだ痒いところはありますか?」
「う、うん、もう十分かな、」
「そうですか、では次は腕を流しますね、」
そこで少女の指は背中を掻くのを止めた。

(何だ、今のは…)
シンクロウは少女の妙技にいささか当惑していた。
背中を流すのが上手い女はいたが、背中を掻かれてこんな感覚を覚えたのは初めてだった。
これが熟練した流し女の技なのだろうか。だがシンクロウは何か引っかかるものを感じていた。
それは今は何ともいえないが、ただの流し女とは違う何かがあるように思えてならなかった。

282 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:32:18.08 ID:K48D5RPi

「失礼します、」
少女が腕を取り、タオルを擦りつける。
その様を眺めながらシンクロウは少女の肢体に視線を巡らせた。

背丈はドワーフとやや同じだが、ガタイが良いわけでも筋肉質でもなく、耳はエルフのような形をしているが、エルフほど
長くない。ホビットに似ているようで、ホビットより顔や体つきは人間に近い。
ノームという種族を身体的特徴で言い表そうとすると、なかなか簡潔に表現しきれない。目の前にいる少女もそうだ。
背丈は人間の女性に及ばないが、体つきは確かにオンナのそれであり、顔立ちにしたってあどけなさを残しながらも
ホビットよりはずっと大人びている。まあ美人というより可愛い部類に入るが。

「お客様、腕の方はどうでしょうか?」
「ああ、いい感じだ」
腕を擦りながら訊ねた少女に答える。
少女の纏う薄布はすっかり湯気と少女の汗で濡れて肌に張りついており、布越しに透けた肌はもとより
乳房の膨らみと形、乳先の色までくっきり見てとれた。
それは下腹部も同様で、太ももの間に布はピッチリ張りつき、秘所の姿をチラチラ覗かせている。
布に覆われていない素肌は剥いたゆで卵のように瑞々しく、風呂場の明かりに艶めかしく照らされ輝いていた。

「ねぇお客様、ちょっと聞いていいですか?」
ノームの少女が媚びるような上目使いでシンクロウに話しかける。
「なんだい?」
「お客様って冒険者ですよね?」
「ああ、リルガミンには今日着いたばかりだよ。前はトレボーの城塞都市にいたんだ」
「へぇ、じゃあそれなりに強いんですね」
「リルガミンじゃどうかな。これから試してみないとわからないよ」
「じゃあ、あの迷宮はこれからなんですね。もう仲間は決まりました?」
「いや、プリーストはいるけどあと4人足りない……って、ちょっとにしてはよく聞くね」
「うふふ、冒険者に興味があって、強そうな方を見ると色々聞きたくなっちゃうんです。気に障ったらごめんなさい」
少女は詫びると同時にシンクロウの腕を胸の谷間に挟み、ギュッと擦り付けた。
「あまり大きくないけど、そのぶん気持ちよくしますから、ね?」
布越しに当たる乳房のムチムチとした肉感はなんとも心地良かった。
が、少女の行動はこれだけでは終わらなかった。

283 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:33:26.42 ID:K48D5RPi

「!……」

シンクロウの股間に入り込むしなやかな指。
それは彼の一物に絡みつき、優しく握ってきた。
「あら、もうこんなに……私で勃ってくれたんですね、嬉しいな」
ノームの少女は上気した顔をほころばせ、一物を握る手を使い始める。

「でもいいのかな、こんなことしてもらって……」
「大丈夫ですよ、お客様が女王に言わなければ、ですけど」
「なら問題ないな、俺は女王の御用聞きじゃないし」
「じゃあ決まりですね♪」
少女の手の中で一物は更に大きさと固さを増していった。
指はただ握るだけでなく、幹を根元から先端まで刷り上げながら、肌を爪先でかすっていく。
その動きは先ほど背中を掻いた時の指使いと同じで、背中から受けた快楽を
今度は一物に受け、シンクロウは思わず呻きを洩らした。

「うう、う、っく、むむ……」
「別に我慢しなくていいんですよ、出したくなったら出していいんですから」
「なあに、まだ始まったばかりだ…!」
「強がりなんですね。でもスッキリした方が気持ちいいですよ…クスクス」
一物を扱く手さばきが一段と早くなった。
限界までみなぎった一物は腰に巻いたタオルを押し上げ、凛々と天を指している。

(さて…どうしたものか……)
ノームの少女に一物を扱かれ、えもいわれぬ快楽に堪えながらシンクロウは思案した。
サービスなのだから抗う必要などないのだが、このままで終わるのはどうも面白くない。
眼下を見れば少女は床に膝をつき、シンクロウの足を横から乗り越えるように手を伸ばしている。
屈んだ体勢で重力に引かれた乳房はタユタユ揺れて、ピッチリ張り付いた布越しにその存在を見せつけていた。
その時ふと、シンクロウの脳裏にある考えが浮かんだ。
彼は少女の側の手を伸ばすと、おもむろにある部分に触れた。

「ひゃッッ?!」
突然、少女の軽い悲鳴が上がる。
「お、お客様…」
「どうした、何かあったか?」
「何かって……その…」
「ほら手が遅いぞ、これじゃ萎えてしまうじゃないか」
「で、でも、ひィん!」
「…やれやれ人を勃たせておいてなんだ、さっさとスッキリさせてくれないかなぁ」
「そ、そんなあ…ッひぃ!」
驚き、うろたえ、困惑し、少女のペースはたちまち乱れていく。
しかし、少女の手はまだシンクロウの一物を扱き続けていた。

284 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:34:11.26 ID:K48D5RPi

ヌチャ…ヌチャリ……

指先をこねくり回すとヌルヌルと熱いぬめりが絡みつく。
少女の尻たぶに添えられた手は尻の谷間に指をすべらせ、その奥の閉じた花弁に入り込んだ。
(もう濡れているのか…)
肉の花弁を弄りながらシンクロウは、少女も官能をくすぶらせていたのだと察した。

「ッッ…!…んぅ…ぅぅッ…!」
「さっきから様子がおかしいな、やはりここじゃスッキリさせられないか」
「いえ…やります…やりますからご心配なく…!」
「そうかい。それは楽しみだ」
「ひゔゔッッ!!」
中指を少女の中にねじ込んだ瞬間、少女は驚愕の表情とともにピンと仰け反った。

「あッ、あッ、ああッ、あッッ、」
シンクロウの指が少女の中でチュクチュクと音を立て、巧みに肉洞をかき回す。
少女の手は相変わらず一物を扱いていたが、その指使いはシンクロウをたじろかせるほどではなかった。
(もうここまでにするか…)
これ以上少女に徒労を強いるのも気の毒だ、そう思ったシンクロウは中指に人差し指を添えると2つの指で一気に貫いた。

「ッッ―――!!」
声にならない悲鳴を上げて少女の身体が跳ね上がる。
2つの指は肉洞にこの上なく締め付けられ、熱いほとばしりが少女の股間から滴り落ちた。

「……ハァッ…ハァッ…ハァ…ハァ…」
ノームの少女が荒く息をつきながらシンクロウの腕にすがり、うなだれる。
絶頂の余韻に打ちひしがれる彼女の手はもう一物を扱くのを止めていた。
「どうやらここまでのようだな。スッキリしたか?」
「ひどいですよお客様……まさか、こんなことするなんて……」
「悪いな、途中で抜くのがもったいなくなってね」
「もったいないって…」
「出し始めたら一回や二回じゃ治まらないんだよ。だったら、誰にも気兼ねなく楽しみたいんだが、どうかな…?」
「あ…」
周りを見回すと、シンクロウと少女以外にも、何人かの客と流し女が戯れていた。

「ふぅ…それじゃ仕方ないですね……で、続きはどこでするんです?」
「リルガミン公認の冒険者の宿は知ってるかな?」
「ええ、」
「そこのスイートに部屋を取っている。カウンターでシンクロウの部屋はどこか尋ねたらいい」
「……シンクロウ……それがお客様の名前ですか…」
シンクロウの名前を確かめ、少女はニコリと笑みを浮かべた。

285 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:35:18.43 ID:K48D5RPi
「そういえば君の名前を聞いてなかったな」
「私、ミンシアって言うんです。部屋に着いたらいろいろシてあげますね♪」
「ああ、楽しみにしてるよミンシア、」
「じゃあ先に垢を流してあげますね♪」
逢瀬の約束を交わすと、ノームの少女は再びシンクロウの垢を擦り始めた。
そのきびきびとした動きに、先ほどまでの絶頂にうなだれていた様子はもう、なかった。


「まいどありー!」

 風呂屋を出ると、呼び込みのドワーフ女が愛想良く声をかけてきた。
シンクロウは手を振って応えると、宿屋に向かって飄々と歩き出す。
人が行き交う道の両側はどこもかしこも風呂屋の列だった。
本来なら娼館が並んでいるはずが、なぜかリルガミンでは風呂屋ばかりが歓楽街にひしめき合っているのだ。
しかし、これらの店がただの風呂屋でないことは下々の誰もが知っている。
もちろん、背中を流す“流し女”が娼婦だということも。
何故に風呂屋で娼婦が背中を流しているのか、それは現在リルガミンを治めている女王の施策に関係していた。

ダバルプスの滅亡とともにリルガミンは再び王家の統治下に置かれたが、アラビク王子亡き今、生き残った王族は
マルグダ王女のみとなり、かくしてマルグダが女王としてリルガミンを治めることとなった。
マルグダ女王はリルガミンの再建にあたり、ニルダの杖の奪還の為に冒険者の誘致を進めていたのだが
その際、ある事が彼女の不興を買った。それは歓楽街と娼館の存在だった。

マルグダは無能な為政者ではなかったが、その頃はまだ少女だった彼女にとって、金で性を売り買いするなど
甚だ許し難い行為であり、リルガミンにそのような場所を置くのを認めなかったのだ。

女性の感情ほど御し難いものはないというが、そのとばっちりを食らう方はたまったものではない。
リルガミンに娼館を置こうとしていた事業主らは途方に暮れ、女王の配下やブレーンたちはどうしたものかと頭を抱えた。
いつの世も冒険者の多数を占めるのは荒くれの男どもであり、冒険者を誘致するには彼らの欲求に応える施設がなくてはならない。
性欲の発散も冒険者にとっては欠かせない欲求であり、歓楽街から娼館を無くすなど、それこそ全裸の女忍者集団が
世界中で冒険者の男どもを皆殺しにして女性だけの冒険者ギルドをおっ立てるくらい、ありえないことなのだ。

286 :リルガミン・初めての夜 ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:36:18.32 ID:K48D5RPi
女王を説得することもできないまま、時間だけが過ぎていったある日、ふと誰かが思いついた。

(娼館でなきゃ大丈夫なんじゃないか?)

その考えはやがてあるアイデアとなって、娼館の事業主の間に広まっていった。

(娼館じゃなく風呂屋にしよう!これなら女王を納得させられる!)

彼らはさっそく役人に掛け合い、風呂屋の設置を審議に上げてもらった結果、ようやく女王の認可を得られたのだ。

こうして歓楽街には多くの風呂屋が軒を並べることとなった。
表向きは入浴を楽しむ風呂屋であり、ヘルパーが入浴の手伝いをするというが、実際は風呂に入るだけではなく
ヘルパーに扮した娼婦と交渉する場所なのだ。
風呂場では性行為は禁じられているが、大っぴらにやらかさない限りは特に咎められもせず、娼婦と交渉が成立すれば
風呂屋の外で待ち合わせて何処かでしっぽり楽しめばいいのである。
風呂に入りながら娼婦を吟味するもよし、背中を流してもらいながら適度なスキンシップを楽しむもよし、この方法は
意外にもあっさり客に受け入れられた。
それにともない、新たな宿屋も続々と設置されていったが、そここそ風呂屋から出た客と娼婦が楽しむ場所であった。
女王もさすがにこれはおかしいと思ったようだが、周囲の者によって何とか説き伏せられたという。
役人の方とて知っていたとしても決して女王に報告することはなかった。
賄賂を貰っているせいでもあるが、何より性風俗の必要性を認識していたのである。
かくしてリルガミンの歓楽街は、どこよりも風呂屋と宿屋がやたらと多い風俗スポットとなったのであった。


「お帰りなさいませ、お客様」

 宿に着いたシンクロウをカウンターからの声が出迎えた。
「だいぶさっぱりなされたようですね、見違えるくらいですよ」
「そりゃどうも。ところでケレルはこっちに来たか?」
「いえ、まだ来られてませんが…」
「そうか。しばらくしたらノームのミンシアって娘が俺を訪ねてくるはずだから通してやってくれないか」
「わかりました、シンクロウ様」
カウンターの店員に些少のチップを渡すと、シンクロウは自分の部屋に戻っていった。
リルガミンで迎える最初の夜、ベッドに横たわりながら、シンクロウは高鳴る期待を静かに感じていた。

287 : ◆7I/nSM.cg2 :2012/02/10(金) 00:49:47.26 ID:K48D5RPi
えー、このSSに書かれてあることは筆者の想像であって、本編の設定を侵すものではありません。
タラタラ長くてゴメンナサイ。
ていうか、FC版#3っていろいろオリジナル要素あったよね、たぶんシリーズではかなり好きかも。

そして続きはミンシアちゃんとしっぽりです。今じゃ忍者の転職条件もゆるくなったもんです。
では今回はこれまで!

288 :名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 01:08:57.74 ID:pDONRxvN
GJです
トレボー城塞とリルガミンの2都説はむしろ定番のループ話題ですよね
絡みはもちろん気になるけれど、ノームしか忍者になれない設定?をどうオトすのか興味津々
続きの投下に期待してます

289 :名無しさん@ピンキー:2012/02/10(金) 03:46:23.83 ID:Mj/Fe/1e
GJ
書き手さんには二都説支持者が多い印象
FC準拠ならどっちもありかな

290 :名無しさん@ピンキー:2012/02/11(土) 22:48:14.59 ID:HGmUgXpj
保守

291 :名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 00:08:48.45 ID:S0zaDPKl
このタイミングで保守ってなに言ってんだこのオーク面

292 :名無しさん@ピンキー:2012/02/12(日) 09:53:59.92 ID:OXbPKJAC
投下来てた!
乙でした。
ノームしか忍者になれない、これがどう話に関わってくるか期待してます。
でも人間やエルフの裸忍者のエロも見てみたいですね。

293 :名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 20:53:23.80 ID:1u4SJIxM
次回も楽しみ
シンクロウと裸忍のエロにワクワクテカテカが止まらない!
凛々しきエルフの美女の裸忍とシンクロウになにがあったのかも気になる

294 :名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 21:16:15.65 ID:XutBfSGJ
いやそんな
なにも無かったようなのに無理やり裸エルフのクレクレに結びつけなくても

295 :名無しさん@ピンキー:2012/02/13(月) 21:21:42.67 ID:b84PZKiw
アンチ裸忍者の人を憎んでやまない俺も>>292>>293はやりすぎと思う
最初に居ないと宣言されたなら本当に最後まで出ない可能性も考えて
おとなしく待つくらいの慎みはあって然るべき


296 :名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 00:25:32.93 ID:aeRDYRT6
>>293の感想を書き込んだ者だが大変申し訳なかった
◆7I/nSM.cg2様、気分を害するような書き込みをした事、ここで謝罪させていただく
以後このような事は起こさないように気をつけるのでどうか許してほしい

297 :名無しさん@ピンキー:2012/02/14(火) 20:55:23.56 ID:Xz3E/3IC
まあまたーりいこうぜ

298 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 02:18:36.14 ID:Yqn1vUcz
日付変わっちゃったし、時期遅れだけど小ネタ

299 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 02:22:28.89 ID:Yqn1vUcz
やあイエローモンキーどもこんにちは! 最近の景気はどうだい?
俺? 俺はどこにでもいるBP一桁のしがないホビットシーフだ。
毎日クソ汗臭い野郎どもとクソ迷宮でクソ灰と隣り合わせの青春をエンジョイしてるさ!
ところで、ヤポン(JA○AN)には二の月の真ん中にクールなイベントがあるらしいじゃないか。
なんでも甘ったるいクソの塊みたいな菓子を、セックスしたい野郎に投げつけて
ベッドインの口実を作るビッチのイベントなんだってな?
イカしたイベントじゃねえか。俺の国じゃあストーカー予告の手紙を
大衆の面前で女に開けさせて赤面させるしょっぱいイベントしかねえよ。
まったく東のHENTAI-YOKODUNAの国は伊達じゃねえな!
それも大体女の手料理で、それがめっちゃくちゃウマイって話じゃネエか。
ああ〜隠したって無駄だ。毎夜MOE-MANGAを読み漁ってヤポンの研究している俺には、
そんな国家機密くらい筒抜けなんだよ。
クソ、なんだよそのクソイベントは……女の手料理でしかも美味いとか都市伝説だろそれ。
クソ欲しいよ、俺より九センチくらい小さい可愛い後輩に
「い、一生懸命つくってきましたっ、あ、あの、よかったら、こ、これ、た、たべてくださいいっ」
とか顔真っ赤にされながらスイートルームの俺の部屋の前で渡されてえよクソ……クソッ!!
あ、うん、すまない。スイートルームってのは嘘だ。俺のいつもの部屋は……察してくれ。
それでだ、なんで俺がこんな愚痴をこぼしているのかって言うと、
昨日そのクソイベントがなんと俺のパーティの中で実装されちまったのさ……

前にも言ったけど俺のパーティは一部を除いて揃いも揃って汁気過剰の連中だらけだ。
中でも俺のボスのDWA-NINとかヤバイ。マジでヤバイ。
まずガタイがヤバイ。スカッシュのラケットでボコられてもラケット折れるくらい硬い。
顔もヤバイ。獣っぽいとかそんなヤワなもんじゃない。もう顔で人殺せるレベル。
初対面で話したときに漏らすかと思った。実際10mlくらい漏れた。
まあそんなのがリーダーだといえば他の連中がどんなのかもだいたい想像つくだろう。
ところがね、このクソPTメンのなかに一人だけ目の保養になるエルフプリーストの娘がいるのよ。
この子がもう完全に浮世離れしすぎてて、めちゃくちゃ素直。
他のエルフより彫は浅くて目とか顎とか丸くて子どもっぽいけど、
フードの間からブルネットの前髪を軽く垂らしてるところとかいかにもエルフっぽい。
お察しの通り、加入したての一年前はそりゃ苦労したさ。
連戦緊張しまくりで、位置取り悪いわ、回復タイミング酷いわ、
CALFOがX線だってバラすわ、ダークゾーンで泣きそうになるわで。
隊列上、ダークゾーンでは俺とその子が手を繋ぐことになるんだけど、
てめえの掌も見えない暗闇で移動中のときに、緊張でカチコチのその子が俺の手ぎゅうっと握り締めて涙声で
「シーフ、さん、ちゃんと、握って、ますか」
とか言ってくるんだぜ? ありゃヤバかった。一月使えた。今も使ってる。

300 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 02:26:17.82 ID:Yqn1vUcz
ふぅ。まあ、とにかく、そんな彼女も一年で成長したよ。
相変わらず素直でちょっとドジだが、動きもましになったしメンタルも強くなった。
特に胸と尻なんか脅威的だね。北西出身の発育は桁が違うね。
ちっちゃなポッチがいまじゃ立派な山岳地帯だぜ。
ああ、あの白い柔らかなお山にファックして思いっきりすりこみたい。
おっと、悪い、この国じゃそういったDワードは禁止だったっけな!

とまあ、ここまで話しゃあもうお分かりだろうけど、昨日その娘が手製の菓子を用意してたんだ。
酒場で先に待ってるって言うから、これはもしやと思ったら、ビンゴ!
ちょっと疲れた顔したプリーストが綺麗に包装された箱もってんの。
本人隠してるつもりなんだけど箱でかすぎて全然隠れてない。
俺は思ったね。こいつは来たぜ! ってさ。
後からダルそうに来た俺の数倍はMOEに精通してやがるモヤシビショップもニヤケてやがった。モヤシきめえ。
遅れて脳筋コンビのボスとファイターも来たが、でかい箱抱えておどおどしているプリーストに
「さっさと座れ」とか言いやがった。これだからマッチョは気がきかない。
そしたら、プリーストが意を決したようにでかい箱を持って来た。
俺たちの卓に座って開口一番、
「リーダー、あの、き昨日、つ、作ったんですけど、い、いかがですか?」
俺呆然、ビショップも呆然。
なんでもボスがNINJAだからって、わざわざヤポンの文化を勉強して徹夜で作ってきたらしい。
聞けば、半年くらい前からずっと告白しようと思ってたんだと。
そういやプリーストをパーティに誘ったのはボスだった。
最初は俺もうわこれでうちのパーティも毎晩祝祭とか半勃ち……引きまくってたけど
ボスがドワーフの鑑みたいな超堅物、一人娘みたいに過保護にされてた。
部屋も一人だけロイヤルスイートの別室だし、罵声も彼女には気持ち軽め。
ボスは罵声も吐くけど理不尽な怒り方はしないタイプで、それは俺たちに対しても一貫してた。
だから特別待遇とはいっても、彼女にも俺たちにも態度はほとんど一緒。
どうやら彼女はそのへんに惚れたらしい。
でもボスはガチガチの堅物ドワーフ、自分はエルフ、告白してもきっと振られるとずっと踏ん切りがつかなかったそうだ。
ああ、俺も完全に思考停止したさ。一階に迷い込んだフレンドリーマイルフィックに首へし折られて死んだシーフいたけど、
その時の俺の心境はまさにそれ。
その後秒速で立ち直り、振られる→傷心のプリーストを横からゲットという図式が亜光速で脳内をよぎるも、
俺の意に反して礼儀正しく受け取るボス。ボスが箱受け取ったと途端にプリースト顔輝かせて、
「よければ、今夜、一緒に食事でもしません?」
とか言い出してるの。脳筋ボスも、
「金を無駄遣いするな、お前の作ったものでいい」
とかいっちゃってるし。はは。笑っちゃうね。

決めたよ俺。今後“Exploding Box”のトラップだけは絶対はずす。

301 :おしまい:2012/02/16(木) 02:34:25.80 ID:Yqn1vUcz
トリップキーがテレポーターに巻き込まれました。
KANDIを使用してみましたがまだ行方不明です。
保管してくださる場合はいつもの場所でお願いします。
タイトルは「* おおっと 爆弾 *」とかなんかその辺で。

302 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 08:34:17.70 ID:YYOQMGSK
ちょおっと待った
今までのトリップ書かずに文体だけでいつもの場所って言われても
さすがの保管庫管理人様でもどの人かわからないと思うんだが

303 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 13:02:43.28 ID:FjaQj4gF
クソリア充爆発しろ乙

そこは隣り合せのクソと青春でよかったんではと思ったw

304 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 17:25:48.57 ID:jARs4YQ1
色々とアレな解釈のバレンタインデイだが、気持ちはよくわかった……

やはりバレンタインは罵恋多淫泥威だよちくしょおおおお!!

305 :名無しさん@ピンキー:2012/02/16(木) 19:36:45.98 ID:MNjyeoS2
デイイ?

306 :名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 02:48:48.86 ID:H8iT22zJ
石化の代わりにチョコレート化であれば…

307 :名無しさん@ピンキー:2012/02/17(金) 03:44:43.50 ID:V7wZYF5d
バレンタイン滅べ

308 :名無しさん@ピンキー:2012/02/18(土) 22:59:51.02 ID:SN1jefxS
裸忍者になれるほどの修練を積む事は容易な事ではない。
俗に「スーパー忍者」とも呼ばれる、転職によって僧侶系魔法・魔法使い系魔法を習得した者にいたってはなおさらである。

その為、彼女達はその馬鹿げた戦闘能力に物を言わせて迷宮を探索し、若返り効果を持つ泉への道順を確保したり、若返りの石を大量に保存しておいて戦闘能力、つまりは若さを保ち続けている。
また、女の忍者はその美貌で敵を惑わせる為、強くなればなるほど美しい容姿となる。

その為、武家屋敷なんかでは……
「ば、ばば様、ボク、もうっ!!」
「おやおや、この程度で惑って何としますか。
 女忍者の中にはわしのように150年以上若さを保ち続け、その長い年月を淫技を磨く事に費やした者も多いのですぞ。
 これしきの事でイってしまうようでは、そやつらに簡単に手玉に取られてしまいます。」
「で、でも……」
「では罰として、わしと5人の娘と12人の孫で、朝まで若様を輪姦させてもらいますゆえ、お覚悟を……ん?
 若様、興奮しましたな。わしの中でいきり立っておりますぞ。」

という事になっている可能性もあるわけだ……
え? 主君のはずだろって?
長男でないなら女忍者の種馬にされても問題ないんじゃね?
優秀な女忍者なら後進育成もお手の物だろうから、孫の世代、ひ孫の世代を鍛えてさらにクノイチ軍団を大規模に平均練度も高くできるだろうし。
へ? 男? 知らんがなw
女忍者の方が優遇される事実にぐれて、出奔して迷宮の中でマスターニンジャでも名乗るようになるんじゃね?

309 :名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 18:48:19.24 ID:WydQxE2Y
おまいさんが全裸クノイチ大好きなのはよくわかったwww

310 :名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 19:59:56.01 ID:I6b4QFOX
だからダンジョンは男忍者だらけなわけか。

311 :名無しさん@ピンキー:2012/02/19(日) 21:08:32.68 ID:g/3g1p7S
君がダンジョンの中は男忍者だらけと思うのなら君にとってはそうなのだろう
忍装束の下が男なのか女なのかは服を剥いてみるまでわからない
俺にとってはハイニンジャもハタモトもレベル8ファイターも、迷宮の中は女だらけだ

ま、結局はサクッと倒して経験値の足しにするんですけどね

312 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 08:59:12.63 ID:XWK7a0CU
男忍者の冷遇は……仕方ないよね!
俺なら裸に関係なく女忍者を仲間にするほうを選ぶし

313 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 11:34:06.80 ID:agPXLoco
むしろ自分が全裸忍者になって
周りを半裸のおにゃのこでぴっちりみっしりぎちぎちに固めたい俺は異端なのか

314 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 12:56:06.68 ID:zDNHnPUE
くのいちでなくとも後衛は全裸でいいんだから
普通の装備した前衛の男共3人に、全裸の後衛少女3人が連れ回されるパーティーもいい

いやでも
前衛が全裸くのいち3人で後衛の男三人に常時アナルファックされながら探索というのもいいな

315 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 12:57:49.90 ID:zDNHnPUE
間をとって
前衛が全裸くのいち3人、後衛が全裸ふたなり後衛職少女3人ということになりますた

316 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 18:47:18.23 ID:9OHtpaG9
いっぺん灰になって精液混ぜられるのか。しかも3人。ふたなりになるキャラは大変だな

317 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 20:22:38.02 ID:nbR8kPIl
ここぞとばかりに全裸全裸言い出したなオイ

318 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 20:57:14.81 ID:G35yUZZQ
じゃあせっかくだから全裸くのいち以外の全裸ネタでがんばってみるか?

全裸の後衛少女3人でも、
脅されてしかたなく脱いでたり
単に露出癖があったり
理論派であくまでもアイテムを持てて合理的だから裸だったり
上記のどれかで脱いだ女の裸に意中の男の目が釘付けだから対抗心で脱いだり
うぶな少年がどぎまぎするのが楽しくて上記の建前で脱いでたり
もともと裸族出身だったり
布アレルギーだったり
ロクトフェイトで全財産を失ったトラウマから二度と損したくないばかりに全裸とか
ロクトフェイトで全裸で帰ってくるのは全裸にならないと使えないからと騙されてとか
忍者じゃないのに全裸くのいちに憧れてるとか
全裸くのいちのふりをして敵のサプライズを狙っているとか
なにかの願掛けとか
何度もトラに会うたびに装備を一枚づつ奪われていきなぜか大量のパンケーキを入手したとか
素肌を露出すると敏感に敵の攻撃を避けられるので無防備合体したり
KOD装備以外一切身につけたくないわがまま娘だったり
イギリスからフランスに嫁入り中だったり
領主の夫に全裸で迷宮探索したら領民の税を減免すると約束されてたり
トーガ・ラマスーツを脱いだまま何も着てなかったり
ワニの背の上を調子こいて渡ってたら怒ったワニに丸裸にされたり
人魚から人間になったばっかりだったり
女の子は恋をしたときから超一流の全裸マントだったり

よしもうこれでむしろ後衛が服を着ているほうが不自然というmうわなにをするやめ

319 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 21:02:00.60 ID:CbZGELL7
ちょっと待てGODIVA
書きかけのネタが潰れたじゃないか

320 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 22:05:30.85 ID:G35yUZZQ
べ、べつに逸話ネタなんだからかぶってもいいじゃないか・・・

321 :名無しさん@ピンキー:2012/02/20(月) 22:41:59.75 ID:9OHtpaG9
ちびくろサンボに因幡の白兎にマリーアントワネットまでいるのかよwwwすげぇ面子だ全裸軍団www

322 :名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 22:36:44.72 ID:OPdp8CBd
マリ−・アントワネット?
どこに?

323 :名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 22:45:15.46 ID:bt8EEAaM
ほんとだ、イギリスからフランスへ嫁入りになってる。
オーストリアからフランスへ嫁入りだよな。

324 :名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 22:56:04.21 ID:1pVJX+LN
イギリスからフランスへ輿入れした妃もいるからそれは別の話じゃないか?
それがどうWIZと全裸に繋がるのかは知らないけれど

325 :名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 23:00:16.00 ID:bt8EEAaM
マリーさんがフランスへ輿入れした時には国境であらゆる物を脱いでいっただそうです。
つまりマリーさんは潜入工作のために全裸になるNINJA。

326 :名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 23:10:58.03 ID:1pVJX+LN
なるほど、知らなかった
調べたら一式揃ってフランスの服に着替えたとかいう逸話が出てきたよ
頑張ってその全裸ネタ全てをSSとして後世に残してくれw

327 :名無しさん@ピンキー:2012/02/21(火) 23:12:36.58 ID:+EsXD6Ke
>>325
マリーアントワネットではないが、ミラ・ジョヴォヴィッチが出ていた三銃士思い出した。
ミラはミレディ役だったが、劇中のアクションはまさにKunoichiwww

328 :名無しさん@ピンキー:2012/02/22(水) 02:12:09.62 ID:09VdJAIN
>>318
とりあえず最後のときめきトゥナイトネタでひとつ頼む

329 :うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETED
うふ〜ん

330 :名無しさん@ピンキー:2012/02/23(木) 16:31:14.66 ID:XVUu7sCI
YOU!その涙が君を強くする!

331 :名無しさん@ピンキー:2012/02/26(日) 01:08:13.06 ID:ThDkmUYU
透視のスペクタクルズ的なものがあればパーティ全員裸みたいなものじゃないかな

332 :名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 01:58:07.52 ID:MYrNhyBu
ファミコン版なら忍者でも後衛でもなくても着衣も半裸も全裸も思いのままだぜ!と思ったら既出だった。

しかし結局のところ>>299はどの書き手さんだったんだろ。

333 : ◆RDYlohdf2Q :2012/02/28(火) 21:22:42.39 ID:TKc34Fey
>>332
おれおれ、俺だよオレオレ
ほら前にソーン様の御御足の指の股舐めまわしたいとか
ソークスたんのおねえぱいに顔うずめたいとか心の中でささやいてたやつ

334 :名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 22:17:34.25 ID:MYrNhyBu
ああなんだ。
前にカコデーモン様の濃い味の××を舐めまわしたいとか
オークたんの汚たねえ××にうずもれたいとか心の中でささやいてた人か。

335 :名無しさん@ピンキー:2012/02/28(火) 22:35:54.00 ID:6HPXruD/
WizOnのノームタンは功罪がはげしすぐる。
やはり古典的なノームたんもいいけど、ちょっと胸射抜かれたからな主に角に。


336 :名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 04:20:45.06 ID:kBFhr7Bq
>>333
◆RDYlohdf2Q 様しばらくぶりです。
鑑定士のお話何度も読ませてもらってます。
本編第6話の投下気長に待ってますので執筆頑張ってください。

337 :名無しさん@ピンキー:2012/02/29(水) 15:07:33.05 ID:Gc3n+DDI
>>333
あなたでしたか

338 :名無しさん@ピンキー:2012/03/03(土) 12:24:32.75 ID:8JOvsLp8
サッキュバスの後続も、実はコンブも、禁欲中女忍者も、ノームのミンシアも、鑑定士も
首をトーガラマにして続きを待ってるぜ
もちろんそれ以外の迷宮内外の住人の新作・連作も期待してます

339 :名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 13:02:27.25 ID:ezaehjBm
>>338
まさかサッキュバスの後続ネタまで振ってくれるとは!待ってるの一言って大きいね。

13-533です。>>81で宣言した件、前回>>63-78の続きとして書いてみた。
メデューサリザードはもちろん巻き込ますつもりだったけど期待するという発想はなかったよ。
創作意欲を刺激させてくれるレスにいつも感謝。同時に謝罪。

・#2(マイルフィック×サキュバス他)
・モンスター祭り(後続2〜4列目ゾンビ含む)
・グロ、獣姦、乱交、死亡あり(肝心のエロは中編、後編から!今回は前編だけ!すまん!)
・マイルフィックが小人化(3mくらいに)

>>82のシステム面と魔物からと発想してるってのは自分のことを言ってたのかな。
何ぶんそこらへんの設定を適当に詰め込んでるものでイメージと異なる人がいたなら申し訳ない。
よいも悪いもご意見いただけるとありがたいです。よろしければどぞー。

340 :奇跡2 1/11:2012/03/04(日) 13:06:03.61 ID:ezaehjBm
辺りには死臭が立ち込めていた。
時折衣擦れや水気を帯びたものがつぶれるような音が聞こえるも、生の息吹が感じられる気配は何一つなかった。

地面には今しがたついたばかりなのだろう赤黒い血が広範囲にわたって染みを広げている。
血だまりの中には何かが横たわっており、そこに群がるように人影が集まっていた。
3、4人はいるだろうか。横たわっているそれに手を伸ばし強引に引きちぎっては貪るように口に運んでいる。
つけている衣類といえば腰巻くらいで、全身に斑点が浮かび不気味なほど変色した緑色の皮膚からは異臭を放つ体液が滴り落ちていた。
キャリアー。アンデッドである。
今しがた命を奪った冒険者の新鮮な内臓を我先にと奪い合い、決して満たされることのない飢えを紛らわすべく喰い荒らしていたのだ。
背後には巨大な影が2つ、その様を楽しむかの如く静観していた。
一人は重心がうまくとれないのか時折体を揺らし、その都度ぼろぼろに破れた衣服から濁った腐液と皮膚までもがもげて落ちる。
ジャイアントゾンビ。この地下迷宮から発せられる呪力によって蘇ったこの巨人もまたアンデッドである。その瞳には生気の欠片もない。
もう一人は片足を失っているらしく、失った断面を地に着けもう片方の膝を立てて重心をとり、さながらそこにいないかの如く静止している。
顔には無機質な表情を浮かべ、衣類は一切羽織っておらず、背には巨大な4枚の鳥の翼が広がっていた。
邪神マイルフィックである。
ダバルプスの呪い穴と呼ばれるこの地下迷宮で、彼らと遭遇した冒険者たちは不運にも全滅という結末を迎えたようだ。

マイルフィックは目を細めた。
先刻彼の肉体(左足)に傷を負わせた冒険者たちは幾度かの攻防の後に撤退したのだが(テレポート呪文マロールによるようだ)、
新たに訪れた者たちは術師が先に屠られたこともあり、キャリアーたちに喰われているあの一人を残し完全に消滅していた。
わずかながら口の端を吊り上げ彼は笑みを漏らした。(今回の主はすこぶるご機嫌がよいようだ)
だがまだ血が足りない。神々の封印を破る(少なくとも障壁を弱める)にはより強大な魔力の礎となる供物が必要、目指すべくは地上にある。
とはいえ今はまだこの喜悦に酔いしれるとしよう。
彼は改めてキャリアーたちに食い荒らされている最後の一人を見やった。そのままキャリアーに仲間入りさせるのも悪くはないと思い至る。
ふと自らの左足に視線を移した。わずかに残っていた傷痕は再生能力により完全に消えてなくなっていた。

そういえばおかしな尖兵に会った。
会うや否やこの傷を手当てするという。こんなもの、少し経てばすぐに戻るものを、それでもと熱心に訴えてきたのだ。
無駄な作業をあえてするという愚かさに半ば呆れ果て、それでいて興味をそそられたために行為を許可した。
思えば戦闘以外でこの肉体に触れさせたのは初めてだったかもしれない。
見返りが狙いだったのだろう、案の定我が魔力を奪い取った愚かな尖兵共、生死の確認もろくにしてはこなかったが気晴らしにはなった。

気まぐれでもぎ取った右手の人差し指の爪と引き換えに尖兵……夢魔サキュバスたちの肉体を奪うだけでなく心をも虜にさせたことなど
彼の記憶からはとうに薄れ去っていた。

341 :奇跡2 2/11:2012/03/04(日) 13:08:26.99 ID:ezaehjBm
つと、視線の先で何かがうごめいた。人間ほどの大きさを持つ物体が地を這ってきたのだ。それは2体いるようだった。
人間が地を這いずるにはあまりに無駄のない動きと、手足を持ちながらもその背後に伸びた蛇の如く長い尾を確認するにあたり
マイルフィックは大よそその正体を把握した。
トカゲ……メデューサリザードかゲイズハウンドあたりだろう。血の匂いに釣られてきたか。
距離は遠く離れていたが向こうもこちらの気配を察したらしく、いったん動きを止めた。2匹ともこちらを凝視しているようだ。
ジャイアントゾンビとキャリアーたちはトカゲの存在に気づいていないらしく、未だ目の前の憐れな冒険者に執着していた。

「ありがとう。もういいわ」

ふとこの玄室内の淀み切った空気を振り払うかの如く澄んだ女性の声がした。滑らかな響きに辺りが一瞬静まり返る。
その声に反応してか、トカゲたちは数歩引き下がり全身を地に伏せた。(よほど飼い慣らされているようだ)
そして後ろから声の主……澄んだ声音に相応しい美貌をたたえた女性が一糸まとわぬ姿で現れた。白い肌が惜しげもなく周囲に晒される。
長いブラウンの髪で隠れてはいるがわずか乳当てだけは身に着けているようで、背には暗緑色のコウモリの翼が広がっていた。
その姿にマイルフィックはしばし視線を奪われた。見覚えのある女性だったからか、無表情ながらじっと彼女を見つめている。
彼女もまた熱いまなざしで彼を見つめ返した。艶やかな紅い唇に笑みが宿る。その唇からやはり聞き覚えのある台詞が紡ぎ出された。

「マイルフィック様、捜しておりました」

女性は恭しく一礼をした。その姿に合点がいったのだろう、マイルフィックは再び目を細めた。
彼女は先ほど相対した尖兵、夢魔サキュバス(Aのほう)だったのだ。彼女に釣られてか本心からか、彼もまた口の端を吊り上げた。
それは彼女が生きていたことに対する称賛とも、もう一人(B)が見当たらないことに対する嘲笑ともとれた。
いずれにせよ彼にとってはどうでもいいことだったのか、次の瞬間には一切の感情が読み取れない無機質な表情に戻っていた。

「この度、主に生贄を捧げにまいりました」

予想だにしなかった次の言葉に、一度は視線を宙に戻したマイルフィックは再びサキュバスを見ることになった。
射抜くような視線を彼女に向ける。その無言の問いかけに答えるかの如く、サキュバスは凛として言葉を続けた。

「主のお心を惑わせて離れぬ、人間族の血にございます」

瞬間マイルフィックから言い知れぬ怒りと興奮が走った。発せられた妖気が地を震わせチリチリと音を立てる。
その事態に戸惑うことなくサキュバスは主を見つめ続けた。主は一度彼女を睨みつけたが視線はそのまま後方に向かう。
果たしてそこには人間がいた。
冒険者の一人を捕らえてきたのだろうか、胸当てをつけ全身をプロテクターで固めた女性がメイスと盾を構えその場に佇んでいた。
その装具からマイルフィックは彼女が尼層……かつて自らを魔界に縛りつけた忌々しい神々を信奉する聖職者であることを理解した。
怒りと興奮が新たなる喜悦に変わる。
主の気の乱れに示唆されてか新たな獲物の出現に歓喜してか、思い思いに彷徨わせていたゾンビたちの濁ったまなざしがいっせいに
彼女に向けられた。

342 :奇跡2 3/11:2012/03/04(日) 13:11:30.23 ID:ezaehjBm
遠い古の時代、その当時は地上に君臨していた神々と、異界(特に魔界を指す)の神々との間で争いが起こった。
邪神マイルフィックは他の神と一時の提携を結び(今でもその存在を確認できるのはカマキリとムカデの合成体サイデルである)
地上の神々に戦いを挑むもこれに破れ、共々魔界の奥底に封印されることとなる。
彼にとって地上の神々(後に天界に移動するも精霊神グニルダだけは永く地上に残ったなど諸説があるが定かではない)はもちろん、
その現し身である人類もまた等しく憎悪の対象であった。
今より約1000年前、強大な魔法文明が築かれていた時代において、その膨大なエネルギーの流出により次第に歪められた次元空間。
神々の施した封印は破れずとも、弱められた次元障壁より自ら思念体を具現化させることに成功し(このときは五体満足だったようだ)、
地上に数百日に及ぶ暴風雨を巻き起こし、数多の配下を率いて世界を破滅に導いた。
その際、人類に強大な魔法を多用させ次元障壁をさらに弱らせるべく、魔法都市のみ侵攻を遅らせ追い詰めていったのだ。
ついに人類は禁忌と呼ばれる破壊呪文を用い、地上と魔界とが限りなく近づく絶好の瞬間を得た。
だが、奇しくも彼は撤退を余儀なくされる。
およそ人類に与するなど考えもしなかった不死王(後のバンパイアロードである)との一戦で手傷を負い、
人類の施した山をも消し飛ばすほどの破壊力を持つ呪文の直撃を受けたのである。
その威力は魔界に縛られた本体にも少なからず衝撃を与え、態勢を整えたときにはすでに次元障壁はその効力を戻していた。
地上におけるあらゆる魔法技術が一瞬にして消え去った……そう悟った瞬間だった。
それから約1000年もの間、唯一暴風雨の中で生き残った古都リルガミン付近を中心に再び侵攻を試みるも地上に姿を現すことは叶わず、
ただただ神々と不死王含む人類への憎悪をのみ募らせていったのである。

マイルフィックは値踏みするかの如く眼下の生贄……尼僧を眺め見た。
整った目鼻立ち、形よく尖った顎、色づきのよい唇はきゅっと結ばれ、少し癖のある長いコバルトブルーの髪がその白い肌を際立たせている。
サキュバスを妖艶な美と呼ぶなら彼女は清楚な美と呼べるだろう。神々しい(彼にとっては忌々しい)ほどの美貌であった。
ただ一つ違和感だったのは、そのまなざしには恐怖や憎悪は感じられず、近しい言葉で表現するなら憂いや悲しみを帯びていたことだった。
吐き気を催すほど腐臭が蔓延し、ゾンビたちの食い入るような視線の中でも彼女は平静を……慈悲の心を保っているように見えたのだ。
その健気とも言える姿にマイルフィックはよりぞくぞくと興奮が駆け抜けた。
この偽善者をどう醜く変貌させてやろうか…!
彼にとって地上の神を信奉する聖職者をその手にかけるということは、憎き神々と人類双方への見せしめに等しい行為だったのだ。
体の奥が熱く疼く。

「何ガ 望ミダ?夢魔サキュバスヨ…」

尼僧に目を向けたまま、主はその手前にいる尖兵、夢魔に名指しで問いかけた。
今まで一度も呼ばれたことのなかった名を口にされ、夢魔は歓喜に胸を躍らせた。

「いえ、望みなど……私はただ、絶対なる主に祈りと供え物を捧げに参っただけにございます」

あくまで慎ましやかに言葉を返す。
その言葉に主は目を細め、初めてのどの奥から低くくぐもった笑みを漏らした。視線を尼僧から夢魔に滑らせ再び短く言葉を紡ぐ。

「ソウ易々ト 我ガ魔力ヲ 奪エルトハ 思ウナ」

343 :奇跡2 4/11:2012/03/04(日) 13:13:53.82 ID:ezaehjBm
夢魔は妖艶に微笑んだ。
さながら何を当然のことを仰るのかと言わんばかりに紅い唇をわずかに持ち上げ、小さく首を横に振る。

「とんでもないことでございます。私が主に強く心惹かれたのは魔力ではなくそのお人柄。
……先ほど望みはないと申し上げましたが、もしたった一つわがままをお許しいただけますなら……」

少しだけ間を置き、マイルフィックの視線が注がれる中、夢魔サキュバスはかねてより渇望していた願いを口にした。

「今一度、主とそのお肌を触れ合わせたく存じます。今度は指ではなく…」

言いながら自らの肉体をまさぐり始め、艶かしい視線をマイルフィックの下半身に向けた。

「その熱いおからだで」

瞬間彼の右手が反応し、視線を下(恐らくは自身の下半身)に滑らせたのをサキュバスは見逃さなかった。
一度は視線を彼女に戻すもまたすぐに外し、しばし宙に彷徨わせる。口も固く閉じられ、ぽつりと言を発した。

「何ヲ 馬鹿ナコトヲ…。引キ裂カレタイノカ?」

サキュバスは再び視線を主に戻し、甘えるような声音で答えた。

「その熱く狂おしい殿方のおからだに貫かれるなら本望にございます」

マイルフィックからそれ以上返答はなかった。
先ほど彼女たちに左足の手当てを受けた後、ほんの気まぐれで二人の肉体を弄んでいたが(よほど気をよくしたのだろう)、
自らもまた彼女たちの手で絶頂に導かれ、思わず腰をよじらせるほどに全身を駆け巡った淫らな快感が思い出されたのだろう、
耳の近くまで裂けた口を奇妙に歪ませ、何度も開いては閉じ直している。
生唾を呑み込んでいらっしゃるんだわ。
サキュバスは容易にその心理を察した。彼女は殿方の見せるこの戸惑った表情や仕草を見るのがたまらなく好きだった。
ああ、もっと主のお心を翻弄してみたい…!

「この望みはこちらの生贄にも同じにございます」

サキュバスはさながら計算通りと言わんばかりに微笑んだまま言葉を続けた。
あまりに想定外の連続にマイルフィックは再び彼女に目を向けざるを得なかった。

「主よ…。
同じ生贄でも主よ、彼女はあなた様を崇拝しあなた様にすべてを捧げた尼僧プリーステスにございます」

344 :奇跡2 5/11:2012/03/04(日) 13:16:50.52 ID:ezaehjBm
驚愕のまなざしが生贄に向けられる。
プリーステスと呼ばれた生贄は一歩前に進み出た。ゾンビたちが唸り声を上げるも主の妖気に威圧され再びその動きを止める。
その一連の流れすら気に留めず、彼女は恭しく膝をつき、メイスと盾を置き、両の手を組んでマイルフィックに祈りを捧げた。

「主よ、生涯のうちにその御姿を拝見することが叶うなど、私は何と幸運の下に生まれ出たのでしょうか…!」

その清く澄み切った声音は疑いようもなく歓喜に満ちていた。

本来聖職者とは神への信仰を力の源として人々に癒しと安らぎを与える者たちである。
他者の心を受け入れることで前へ進む勇気を与える者(善)や自身の意志を貫くことで他者の自立や成長を促す者(悪)など
戒律や宗派によって違いはあれど、その役割にさしたる違いはない。
だが、神の道から外れた者たちは得てして邪な神への信仰に身を投じ、その能力を生贄を捧げるための殺戮にのみ行使するのである。
(特に地上に生命が誕生したときから存在するとされる死神王デスは不死を望む者たちの間で密やかに信仰されているようだ)
プリーステス。総称してそう呼ばれる尼僧たちもまた例外ではない。
なぜかくも若く美しい人間の女性が邪教に身を委ね、地下迷宮を訪れる冒険者たちに敵意を抱き襲いかかってくるのか。
その寿命の短さから欲望のままに生きることで勢力を広げ、次第に信仰の心が薄れていった人間という種族の悲しい性ゆえか。
あるいは志高くこの地下迷宮を訪れるも、闇の呪詛や狂気に精神を侵され、あるいは支配され、自我を手放してしまったのだろうか。
多くの冒険者は彼女たちを敵とは見なしておらず、接触を避けることも多いため真実を突き止めた者はいない。
今ここに生贄として捧げられた彼女もまた、いかなる事情があったのだろうか、かつて地上に君臨していた光の神々から目を背け、
異界より現れた破壊と混沌の神マイルフィックにその生涯を捧げたのである。

プリーステスは無心に祈りを捧げている。その表情は穏やかで至福に満ちており、およそこれから捧げられる生贄とは思えない姿であった。
これからこの憐れな尼僧は引き裂かれ、四肢をもがれ、すべての生体エネルギーを奪われ消滅という最期を遂げるのである。
生贄の真の意味がわかっていないのか、それすらも受け入れた上で至福を感じているのか、マイルフィックは即座に判断できなかった。
あの狂信者共の中にこんな小娘がいたか…?
主は方々で密やかに自身を崇拝している邪教徒たちを一人一人思い返してみた。
だがいかなる記憶力を以てしても、生贄を捧げることはあっても自ら進んで生贄になるなどという馬鹿げたことをする者はいなかった。
そのほとんどは地上の神々の加護の足りなさ、人類の醜さに絶望し、破壊と混沌の先に訪れる新世界に生きようとする者たちであった。
主を信仰し、生贄を捧げ続けることで自らは難を逃れ、さながらノアの方舟に選ばれた者の如く主と共に生きていけると信じているのである。
信じる者は救われる?愚かなり、信じようが信じまいが神は確かに存在し、万人に等しく恩恵と裁きを与えるのだ。
ただそれらのどれを恩恵と呼びどれを裁きと呼ぶか、神と人類との価値観に相違があるだけのこと。
マイルフィックが再び地上に降臨した暁には、熱と風の祭りの再開に向け彼を崇拝する信者たちを利用するだけ利用した挙句、
最後にはエナジードレインを施し自らの糧とするかもしれない。
だとしても彼らに与えられるのは、万人とは違う特別に与えられる「名誉ある死」である。果たして彼らはそれを恩恵と呼ぶのだろうか。
今目の前にいるこの尼僧は何と呼ぶだろうか。

345 :奇跡2 6/11:2012/03/04(日) 13:19:32.04 ID:ezaehjBm
やはり彼女の姿は記憶になかった。洗礼を受けたのがつい最近なのか、あるいは集団に身を置かぬ単独の信者だったのか。
だとしてもやはりこんな小娘には覚えがない。だが身分を偽っているようにも見えぬ。
いずれにせよ所詮は供物。すぐに殺すのは惜しい、その至福が絶望に変わってゆく様を存分に楽しませてもらおう。
マイルフィックは気を取り直し、改めてプリーステスを眺め見た。彼女もまた形式的な祈りを終えたのか、顔を上げまっすぐ彼を見つめた。
その瞳はやはり穏やかで、恐らくは生涯をかけて崇拝する主に生身で出会えた喜びと、それでいて一抹の悲しみをたたえていた。

「主よ…」

色づきのよい唇が小さく彼を呼ぶ。彼は返事をするでもなく無視するでもなく、黙って彼女を見下ろした。
それは次の言葉を待っているようにも見えた。少なからず彼女に興味を示しているのだろう。

「あなた様と、一つになりとうございます…」

彼女は戸惑いがちに、それでいてはっきりと想いを告げた。
その告白は果たして生贄としてか、女としてか、いずれにせよ彼に衝撃を与えたのは事実だった。
彼は微動だにせずじっと彼女を見つめる。

「あなた様にこの身のすべてを捧げるため、今日まで純潔を守ってまいりました」

彼女はぽつりぽつりと告白を続ける。

「どうかこの卑しいプリーステスめにご慈悲を……」

両の手を強く組み、潤んだ瞳を主に向けた。

「この命を捧げる前に、どうかその腕に抱いて下さいませ…」

それは紛れもなく先ほどの夢魔と同じ、女としての願いであった。聖職者にあるまじき告白にマイルフィックは再び口元を歪める。
だがその澄んだ瞳は彼女が決して虚偽を口にしているわけではないことを証明していた。
彼女は今日で終わる生を受け入れた上で、主との出会いを喜び、自らその命を捧げ、その上で最期の願いを告白したのである。

「…我ガ 肉体ヲ 求ムルカ…」

ずっと黙っていた主が低く重い声を発した。そこには少なからず戸惑いが感じられた。
プリーステスとサキュバスはまっすぐ彼を見つめる。その潤った瞳は彼の胸元や下半身にも向けられた。
熱い視線が自身の肉体に注がれていることに気づき、主はますます表情を歪めた。
行為を求めている雌たちを前にしての雄の本能か、下半身は疼き、熱を帯び、やけに唾液が分泌される。彼は何度も生唾を呑み下した。

346 :奇跡2 7/11:2012/03/04(日) 13:23:26.64 ID:ezaehjBm
「ドイツモ コイツモ…」

あの尖兵が肉欲に走るのは今に始まったことではない。それが職業と言っても過言ではないほど夢魔とは性に乱れた下級悪魔共だ。
ただその相手に自身を選ぶ神経は理解しかねるが(物理的に考えて合体など不可能でありふざけているとしか思えぬ)、
およそ先刻殺されかけたことに対し何をか企んでいるのだろう、さしたることではない。
だがあの尼僧だけは解せぬ。自身のために貞操を守ってきた?抱いてくれだと?尖兵によけいなことでも吹き込まれたか。
聖職者が神に身を捧げ純潔の誓いで縛るのは、邪念を振り払うことで得られる悟りや自然の理、本質を身につけんがため、
具体的に神に抱かれるとかそういう問題ではない。
いや、神に身を、肉体を捧げるのだからその神に抱擁や合体を求めるのは自然でもある。理屈で考えれば至極道理の通った言動なのか。
待て待て、今我(われ)が一番苦にしているのは死を前にしながら我を崇拝するだけでなくなぜ性的対象にまで見るのかということだ!

「……」
「……」
「……」

しばし沈黙が続く。その時間すら愛おしいと言わんばかりに美女たちは主を見つめ続けた。
主は雑念を振り払えないのか視線が一点に定まらないようで、少しだけ立てている膝が内側に揺れた。
お体が疼いていらっしゃるんだわ。
サキュバスは容易にその心理を察する。
言葉攻めだけであの狂おしい男性器を取り出すことができるかしら?きっともっと感じさせてさしあげれば…。
自身を狂わせた主の熱い男根を思い、彼女も等しく体が疼き出したようだ。

「…支配ニ 必要ナノハ 力ダ」

突如主から発せられる妖気が強まった。とっさにトカゲたちが二人を庇うが如く前に進み出る。

「我ニ 触レタクバ…」

主はトカゲには目もくれず、低く重い声を響かせながら美女二人を見下ろした。

「力ヲ 示セ」

主の妖気から解放されたのか、今まで動きを止めていたゾンビたちがいっせいにこちらに歩き出した。
両の腕を力なく落としふらふらと近づいてくるキャリアーの後ろから獲物をつかもうとするが如く腕を前に出したジャイアントゾンビが続く。

「あんもう、マイルフィック様ったら照れ屋さんなんだからっ」

サキュバスの陽気な突っ込みが玄室内に響いた。

347 :奇跡2 8/11:2012/03/04(日) 13:31:17.88 ID:ezaehjBm
この地下迷宮最下層では、邪神マイルフィックはもちろん、不死王にしてかの大魔術師ワードナの朋友であるバンパイアロードや
地獄の道化師の異名を持つ妖魔フラック、上級魔族のアークデーモンやライカーガス、他にも巨人族や不死生物など、
数多の異質で強大な魔物たちが彷徨っている。
だが不思議なことに、相容れぬ関係でありながら彼らが互いに攻撃、干渉しあうことはない。(一部例外を除いては)
無秩序と思われるこの最下層で統制がとれていることから、彼らにすら忠誠を誓わせ、ダバルプス亡き後の迷宮を実質的に支配する
陰のダンジョンマスターが存在するのではないかと囁かれている。
そんな中、統制を大きく乱し時に魔物同士の諍いを起こすのが先述のマイルフィックである。(特に因縁のあるバンパイアロードとは
すこぶる仲が悪いようだ)
今回もまた、本来冒険者たちに襲いかかるはずの不死生物たちに新たな呪詛を施しその方向を転換させ、
配下でなくとも同族であるはずのサキュバスたちにけしかけたのである。(ダンジョンマスターにとって恐らく彼は一番厄介な存在だろう)

次第に近づいてくるゾンビたちを一瞥し、サキュバスはプリーステスに問いかけた。

「これは神からの試練よ。耐えられるわね?」
「はい!」

プリーステスの凛とした返事に満足げな笑みを浮かべ、サキュバスは再びゾンビたちに向き直る。
彼らを睨みつけ、自身もまた戦闘態勢に入るべく妖気を高ぶらせた。

「1ターンで済ませるわよ」

言うが早いか、プリーステスはすでに前へ進み出て詠唱を始めていた。キャリアーを見つめ祈りを捧げる。
次の瞬間、キャリアー二人がうなり声を上げ何かにつまづいたかの如く前のめりに倒れた。
すでに腐敗、変色しきった肉体からはどす黒い妖気が湧き上がり、そのまま上方へゆらゆらと立ち昇っては消える。
解呪。
プリーステスは彼らにかけられていた呪いを解いたのである。奇跡とも言える成功率であった。
倒れたキャリアーたちを見つめプリーステスは再び祈りを捧げる。
どうか、どうか安らかに……。
ダバルプスの闇の呪詛が渦巻くこの地下迷宮ではあまりに空しい願いであった。
肉体を完全に消滅させない限り、彼らは再び動き出すだろう。
残ったキャリアー二人は何かを感じ取ったのだろうか、二人ともプリーステスに襲いかかった。
それは再び解呪されることへの怖れとも、自らもまた同じように安息へと導いてほしい願いともとれた。
だが彼らがプリーステスに触れる間もなく、一人はトカゲの尻尾に振り払われもう一人はその鋭い牙に咬まれることとなる。
そのままキャリアーたちは動かなくなった。
咬んだほうのトカゲが口を放すと、キャリアーは不自然な体勢のまま固まっていた。皮膚は灰色に変わっている。
石化。
このトカゲは蛇に手足を生やしたような細身の胴体に長い尾を持つ爬虫類で、迷宮内では小型の部類に入るようだが(人間大ほど)、
接触した相手を石化する魔力を秘めている。
メデューサリザード。攻撃力自体はさしたるものではないが、迂闊には近寄れない魔獣である。

348 :奇跡2 9/11:2012/03/04(日) 13:36:20.80 ID:ezaehjBm
プリーステスは先ほどキャリアーたちが喰い荒らしていた冒険者の下へ駆け寄った。膝をつき被害者を見つめる。
恐らくは豪華な皮鎧だったのだろう、引き裂かれたその下からは抉り出された臓物とわずかに膨らみを帯びた乳房が見えた。
どうやら盗賊の女性だったようだ。
彼女はすでにキャリアーの体液にまみれウィルスに侵されていたらしく、濁った眼球は見開かれ宙を睨みつけていた。
今にも動き出さんばかりの形相にプリーステスは悲痛な表情を浮かべ、再び一心に祈りを捧げる。
しかし二度も奇跡は起こらないのだろう、開かれた眼球は変わらず、わずかに発していた妖気はさらに強くなっていった。
それでもプリーステスは祈り続けた。
すぐにでも救助隊を呼び、解呪及び治療と蘇生を同時に行えば彼女はまだ助かるかもしれない。
また、消滅したであろう他の冒険者たちも、この最下層に眠る神秘のアイテムを用いることでその肉体を現世に取り戻せるかもしれない。
彼らが再び地に足をつくことができるかどうかは、彼らの運次第である。

マイルフィックは一連の流れをじっと静観していた。しかし口元は引きつり、禍々しい眼球には明らかに怒りが見て取れる。
我を、崇拝しているだと?
彼はことさらにプリーステスを睨みつけた。彼女の為した行為のすべてが彼にとっては苛立ちを掻き立てるものでしかなかった。
邪教に身を置く者にしては、あまりにその身にまとう気は光で溢れていたのである。

ふとプリーステスの背後に閃光が走った。それはバシバシと音を立てて火花を散らし、四方八方に飛び散る。
彼女が振り返るとジャイアントゾンビがふらふらとよろめき大きな音を立てて仰向けに倒れる瞬間が見えた。

「あなた方、先に倒すべきはあちらでしょう」

女性とも男性ともつかない中性的な声が玄室内に響く。声の先には淡い緑色の衣を羽織っただけのおぼろな姿があった。
それは人の姿のようで、肩ほどまで伸びた癖のある金の髪と背には何枚もの翼が揺らめいているのが見える。
肌は白く透き通り、一見した限りでは善の化身、天使と見紛う姿であった。
セラフ。
熾天使とも呼ばれ、本来なら天使のヒエラルキーの最高位に位置する6枚の翼を持つ美しい天使であったが、
この地下迷宮に現れるそれは神の不興を買い、力のほとんどを失った最下位の天使と成り果てている。
この天使も例外ではなく、姿こそ善の化身のようではあるが、その暗くよどんだ瞳にはもはや誇りも希望も感じられない。
かつて天界において多くの反逆者を輩出してしまった報いなのだろうか。
かの堕天使にして後の悪魔王サタンであるルシファーや蝿の王たる大悪魔ベルゼバブなどもかつてはこのセラフであったと言われている。
上級魔族アークデーモンもまたそうであったらしく、天界を追放された後に闇へと身を投じ、自ら悪魔へと姿を変えていってしまったのだろう。
彼らが再び天界に招かれる日はもう来ないのかもしれない。

ジャイアントゾンビが倒れている間にプリーステスは急いで後退した。
被害者である盗賊の女性に気を取られていた隙にこの巨大なゾンビは攻撃をしかけようとしていたのである。
間一髪であった。
ジャイアントゾンビは何度かもがいていたが立ち上がり、再び濁った眼球をプリーステスたちに向け近づいてくる。

349 :奇跡2 10/11:2012/03/04(日) 13:42:36.23 ID:ezaehjBm
「邪魔された…!バディアルが効いてない」
「一撃で仕留めるわ」

戦闘の様子をうかがっていたサキュバスはすでに自分の役割を心得ていたのか、呪文の詠唱に入っていた。
だがジャイアントゾンビもまた開いたままの口をさらに大きく開けた。

「待て、ブレスが来る!」

とっさにメデューサリザード2匹がサキュバスたちの前に躍り出た。ブレスに備えるべく身構える。
サキュバスたちもまた身構え防衛体勢に入った。

何かが強引に引きちぎれるような、つぶれるような、嫌な音が玄室内に響いた。
一瞬何が起こったのかわからなかった。気がついたときにはジャイアントゾンビの頭部が半分つぶれかかっていた。
しばしふらふらと歩いたものの、さすがのゾンビも頭部が不満足では動けないのか、大きな音を立ててうつ伏せに倒れた。
サキュバスたちは呆然と立ち尽くし、動かなくなったジャイアントゾンビを見つめる。
ふと翼の羽ばたく音が聞こえたかと思うと、次の瞬間目の前にはこの戦闘の当事者であるマイルフィックが立っていた。
ジャイアントゾンビの頭部をつぶしたのは他ならぬ彼だったのである。
マイルフィックは嘲りの表情を浮かべながらサキュバスたちを見下ろした。右手を伸ばしプリーステスを鷲づかみにする。
突然のできごとに彼女は少なからず怯えを見せた。サキュバスたちも身動きがとれずにいる。
その様がたまらなく楽しいと言わんばかりに主は彼女たちを嘲笑い、自ら顔をプリーステスに近づけた。
先ほどまで自らの意志で操っていた兵をいともたやすく蹴散らしておきながら、何事もなかったかのような振る舞いである。
彼にとってゾンビたちは気晴らしの道具に過ぎないのか、彼らも元は人間であるということにやはり憎悪を抱いているのか……
恐らくジャイアントゾンビは頭部が損傷したために動けなかったのでなく、彼によって麻痺させられたか、かけられた呪詛を
操作されたかしたのだろう。気が変われば再びこの邪神の遊び道具として、消滅するまで憐れな姿を晒すことになるのだろう。

主は目を細めながらプリーステスに問いかけた。

「愚カナ人間ヨ、我ガ 力ヲ 求ムルカ。破壊ト混沌ノ先ニ 何ヲ望ム?」
「……醜く愚かな人間たちの滅びを……。崇高なる主のお創りになる楽園を……」

プリーステスはさながら教本を朗読するが如く、途切れ途切れに言葉を紡いだ。
主はなおも目を細め、低くくぐもった笑みを漏らした。

「ククク、狂気ニ駆ラレタカ、愚カナ人間ヨ。
破壊ト混沌ノ先ニ 訪レル世界ガ 楽園デアルト 本気デ 信ジテイルノカ?」

挑発するかの如く問いかける主に、プリーステスは唇を震わせながらもまっすぐ彼を見つめ言葉を返した。

「主のお創りになる世界そのものが楽園でございます」
「……」

350 :奇跡2 11/11:2012/03/04(日) 13:51:36.64 ID:ezaehjBm
何を当然のことをお聞きになるのかと言わんばかりに何の躊躇いもなく答える彼女を前に、主は言葉を切った。
この娘の脳裏には一体どんな世界が広がっているというのか。
ふと気がつくと彼女は両手を胸元に構え何かを囁いていた。その視線の先には主の人差し指がある。
前回サキュバスたちと相対した際ほんの気まぐれで爪をもぎ取った指である。

「ダールイ、ザンメシーン……生命に、力を……」

人差し指が温もりに包まれた。彼女は主の人差し指に治療魔法ディオスをかけたのである。
実際のところ、人差し指の傷は再生能力によりすでにふさがっており、彼女の行為はまったくもって無駄なことであった。
鉤爪までは再生されていなかったために負傷していると勘違いしたのだろう。(鉤爪は自然に伸びるのを待つしかないようだ)
治療を終えてもなおプリーステスは憂いを帯びたまなざしを主の人差し指に向け優しくさすっている。
初めて彼女を見たときに見せていたこのもどかしいまなざしは、自身のこの人差し指に向けられていたのだろうか……。

マイルフィックは興味をそそられた。
彼女が望んだからではなく、自ら彼女を抱きたいという衝動に駆られたのだ。
所詮は愚かで脆弱な人間だ、一度痛覚と恐怖を呼び覚ましてやればすぐにでも音を上げて命乞いをしてくるだろう。
彼には確信があった。

「コノ腕ニ 抱クニハ 余リアル。シバシ待テ」

主は一度プリーステスを下ろし、立ち上がった。
プリーステスは何を言われたのかわからなかったらしく、きょとんとした表情で主を見上げている。
主は不機嫌な表情を浮かべ、プリーステスを睨みつけた。

「貴様ヲ 抱イテヤロウト イウノダ。二度モ 言ワセルナ」
「あ…」

彼女は驚きの表情を見せたが、すぐに喜びと恥じらいに変わった。
頬は高潮し、両の手で口元や胸元を押さえ、これから行われるであろう初めての行為に期待と緊張を募らせる。
サキュバスもまた思惑通りに事が進んだと言わんばかりに妖艶な笑みを浮かべ、二人のやりとりを眺めた。
主は一歩後退し、妖気を体内に凝縮させているのか全身に力を込めている。
つと、砂漠に吹く熱風のような非生物的な咆哮が空間を震わせた。主が咆えたのである。その無機質な響きの呼気はしばし続いた。
同時に主の肉体がビキッベキッと音を立てて変形し、レッサーデーモン並みの身の丈(3mほど)にまで収縮して止まった。

「サア、小娘ヨ…」

突然のできごとに自身を見つめるプリーステスをよそに、主は片手を上げ彼女を呼んだ。

「来イ」

351 :名無しさん@ピンキー:2012/03/04(日) 23:48:24.07 ID:XvHCkk5Z
おつ

82のシステム面から発想ってのは50-58の運勢値のこととしか思えない
それぞれ違う面からって書いてるし魔物から発想が63-78じゃないかね

352 :名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 01:07:34.15 ID:21xCJJ9p
エロSSで寸止めラストは乙しづらい

353 :名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 12:24:50.35 ID:2PWHbelK
乙でした。
でもグロは控え目でお願いします。

354 :名無しさん@ピンキー:2012/03/05(月) 18:38:40.17 ID:rcVKCDaW
>>353はなんのために前もって>>339で警告付いてるかわかってる?
なんだかいつも一人は見当違いな感想を付けるのがいるよな

355 :名無しさん@ピンキー:2012/03/06(火) 19:41:25.42 ID:ajK2llNB
そうカリカリしなさんな、駆け出し冒険者にはよくあること……かな?


しかし、これから中編後編もあるのか、先が長いというか待つ楽しみがあるというか。
そして意外にフレンドリーなマイルフィック様にほのぼのしたw

356 :名無しさん@ピンキー:2012/03/08(木) 01:26:07.91 ID:LG/brxc7
楽しみでもあるが不安でもあるな。

357 :名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 18:43:40.93 ID:hPNZhsiA
スレ常連の書き手さん達の続きも勿論としてそろそろ275さんの続きにも期待保守

358 :名無しさん@ピンキー:2012/03/15(木) 20:32:27.95 ID:aEtigNID
うむ…さすがにホワイトデーはネタにしづらいか……

359 :名無しさん@ピンキー:2012/03/16(金) 22:52:05.40 ID:l2vONJTB
迷宮内で急な便意を催したらどう処理するのだろう

360 :名無しさん@ピンキー:2012/03/16(金) 23:52:38.85 ID:ro0IU1dR
メンバーが男だけ女だけならサッサと済ませそうだが、異性が混じっていたら面倒だな

361 :名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 00:37:38.43 ID:9So6l4In
それは先人達がすでに通った道……
だと思ってたんだけど保管庫で探してみるとどれだったかわからなくなった

362 :名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 00:59:47.96 ID:nR1Z5efV
実はマロールするとうんこだけワープせずその場にのこってスッキリ説
実はキャンプ時のテントには遮蔽遮音防臭完璧なトイレがついており
うんこは対モンスター絶対防御結界の燃料になっている説

実はキャンプ時に敵が寄ってこないのはみんなでまわりにうんこしてるから汚くてみんな逃げ出す説

363 :名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 04:05:46.78 ID:nkoAsdVe
>>361
「ハーレムパーティー」かな?
どの辺りだったかは自分も一寸思い出せないんだがそんな記述があった記憶が

364 :名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 07:21:29.41 ID:WkKGB0np
身も蓋もないことを言ってしまうと物陰でさっさと済ませるんだろうが
危険地帯だとPTメンバーに防御円陣を組んでもらってその中でいたすのが安全だな

普段氷のような女ビショップが腹痛に毒づきながら生尻をむき出してうずくまっていたら
前衛の男どもの士気も上がるかもしれない

365 :名無しさん@ピンキー:2012/03/17(土) 18:22:52.75 ID:9So6l4In
特殊な性癖の持ち主じゃないとむしろ士気が下がりそう

>>363
そちらではなく女君主+三馬鹿のGARB of LORDSネタとか5スレ目あたりの画像ネタが頭にひっかかってたかも
あとは過去スレをざっと検索したらこれまでも似たような話題が幾度も出ていたのが記憶の片隅に残っていたようで

366 :名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 18:52:54.60 ID:TRElVnAI
管理されている動物園でも、タイミング次第では檻の中が排泄物で汚れていたりするから、
野獣魔獣が好き勝手に徘徊しているダンジョンの中は、「女の子が用を足したくなったら〜」な
妄想すら出て来づらいような、酷い衛生状態なんじゃないかと思わないでもない。
あるいは、そんな状態だからこそ、女の子も気兼ねなくイタシてしまうような?

WIZに限った話じゃなくて、RPGもの全般に言える疑問なんだが。

367 :名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 20:29:58.88 ID:CWjDzZ4X
スライムさんなどの不定形生物さんや虫系生物さんたちがフローラルな粘液や消化液を分泌しながら素早く分解してくれるからいつも綺麗で清潔だよ

368 :名無しさん@ピンキー:2012/03/18(日) 22:24:01.69 ID:KRvtBC9i
実際の所、生態系が維持されてるんだからそれなりに綺麗なんだとはおもう

369 :名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 00:24:27.64 ID:Z/gOQhwM
女の子がぱんつを下げてかがむと
人体に無害なスカベンジャースライムがお尻に吸い付いて
アナルから固体を吸いだして綺麗にしてくれるよ
その際ちょっとづつ開発されるから
冒険者の女の子たちは全員アナルじゃないとイけない体にされちゃうんだ

男はスライムに無視されるので普通に野糞

370 :名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 01:11:44.39 ID:9ULG4DE9
つttp://ascii2d.orz.hm/user/wiz/wizss05-699.html

371 :名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 20:30:27.44 ID:Gz2e55BE
アナルに殺気を感じたその顔がたまらんw

http://i.imgur.com/X0nS0.jpg
拾いだがなかなかよい

372 :名無しさん@ピンキー:2012/03/19(月) 20:42:34.74 ID:Chfh/C/I
ドワ子とハーフオーク子がマニアックすぎるw
拾い元はD&Dあたりか

373 :名無しさん@ピンキー:2012/03/20(火) 03:01:25.27 ID:SNVO/AbK
>>370
スカベンジャースライムが常に単独出現で
攻撃力がクリーピングコイン並みということにこじつければ
スライムきもい以外に困ることはないかもしれない

374 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 00:09:52.33 ID:R4wa1ykG
どうしても腹痛に堪えられないけど迷宮の中でするなんて……ってお悩みのシャイな冒険者のあなた。
そんなあなたに今日お勧めしたいのが、この「神秘的な石」!
これで一度灰になってから蘇生すれば、お腹の中に溜まったモノも綺麗さっぱり!
勿論、冷え性から来る慢性的な便秘にお悩みの裸忍者のあなたにも効果抜群。
今すぐお申し込みの方には、蘇生に便利な命のアンクがセットで付いてくる!

お支払いは現金、あるいはVISA、モルドールチャージで。
さあ、これで綺麗な迷宮ライフとアナルナイトがあなたのものに!

375 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 00:16:31.73 ID:R4wa1ykG
元ネタの書き手さん、勝手にネタ使ってごめんなさい

376 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 00:28:57.52 ID:Z0gZqkV2
あったなあそんな話
灰からの復活で清潔なアナルセクロスは偉大な発明だったよな

で、さり気なく書かれてるアナルナイトってなんだよw
購入した石でanal knightが充実したanal nightをおくるのか

377 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 02:17:13.07 ID:/ROHIBGb
主君にではなく生涯尻しか犯さぬことを己に誓うことで騎士となった男か
はたまた生涯処女のままアナルセックスのみに精進する誓いを立てた女騎士か

378 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 06:59:13.54 ID:wXJTPKIR
>主君にではなく生涯尻しか犯さぬことを己に誓うことで騎士となった男か

それホモじゃね?

379 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 07:24:44.86 ID:4N8Be0vw
>>378
単にアナルスキーなだけかもしれないじゃないか。

380 :名無しさん@ピンキー:2012/03/22(木) 15:30:04.80 ID:d6yMslWA
やがて冒険者たちの間で囁かれ始めるアナルの騎士の噂話
迷宮内で一人で用を足しに行ってそのまま帰らなかった者の半数は
この男(?)が元凶だという……

381 :名無しさん@ピンキー:2012/03/24(土) 16:52:19.35 ID:zWLPefrg
あえて言おう
外伝は外伝でいい
小ネタは小ネタで面白い

しかし・・・

鑑定士のラスボスと変態くノ一の禁欲開けはまだですかー

ごめん

382 :名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 00:28:53.91 ID:DzMS4DHf
>>381
俺だってラスボスと変態くノ一のエロ読みたい。
だけど今は耐える時だ。

こんな時こそトイレ・アナルネタで盛り上がろうじゃないか。
膣内にチンポを挿入されている真っ最中にケツの穴に指を入れられる。
必死に抜いてもらうように懇願するが相手はおかまいなしに肛門を弄り出す。
クニクニコネコネとケツ穴は次第にほぐされていく。
最初は嫌悪感しかなかったが徐々に感じ始める。
その内膣内の勃起チンポの動きに連動していく。
その快感に耐えられずアヘ顔になってしまう。
そして絶頂へ。
膣内にチンポ入れてる最中に尻穴弄りまくるのって俺的にすっごく興奮する。
最初は痛がったり嫌がったりするけどその内感じてしまう瞬間とか特にもう。
ポイントはあくまで道具でなく自分の指で丹念に解きほぐしていく事。

383 :名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 06:22:17.56 ID:be/gQ5hl
>>381
催促が逆効果だったらどうする気だ

384 :名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 16:28:55.52 ID:Udrbeqdd
外伝で過去編に入ってる鑑定士はそれが済んでからになるのかなあ
変態女忍者は一応禁欲日数は減っていってるしどちらも気長に待てばいいさ

>>382はいっそ自分で書いた方が早いんじゃねと思ったけど
そのままじゃただ性癖を暴露しただけでwizの要素が無いんだな

385 :名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 17:17:24.60 ID:5fmEh1qC
本番中、お留守のアナルにスライムを入れて弄繰り回すというのは?

386 :名無しさん@ピンキー:2012/03/25(日) 18:43:50.15 ID:73Za7liz
消化液を分泌できなくしたスライムは、ブレスを吐けなくしたクリーピングコイン共々定番商品です

387 :名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 20:21:46.78 ID:kNJ1gxyu
このスレのくノ一に対するただならぬ魂を感じた
純粋に知りたいんだがみんなはくノ一のどんなナニに萌えるんだい?

388 :名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 22:45:55.90 ID:yr88ePqs
顔を隠して尻隠さず。

389 :名無しさん@ピンキー:2012/03/26(月) 23:51:06.23 ID:dRB+gSWf
己の身体を(性的な意味で)究極の武器として(性的な意味で)鍛え抜き
あらゆる(性的な意味での)敵を習熟した(性的な意味の)技巧を用いて(精を搾り尽くし)生命(の種)を容赦なく散らすところ

390 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 09:05:16.33 ID:xuRtox+W
素っ裸で敵を蹴散らす勇姿

391 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 13:26:09.83 ID:SaDNeEOj
全裸で平気なレベルに達した時、これまで装備していたものを全て取り外す瞬間。

392 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 15:17:45.63 ID:q5KGEatH
キャストオフとクロックアップの圧倒的な戦闘力

393 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 17:12:09.64 ID:hjWg8KeM
え、私達に圧倒的な戦闘力とか求められてもちょっと・・・。
マイルフィックとか出てこられてもクリティカルできないし。

394 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 17:25:14.93 ID:wh87KGO/
女忍者派多すぐるでしょう?
女ビショップ派はおらんのか

395 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 17:49:28.25 ID:Vjx3mBz+
女戦士女魔術師女僧侶女盗賊女君主女侍女忍者女司教女亜人女獣人
♀コヨーテ女悪魔女巨人女狂君主女吸血鬼女フラック女海賊女マミーバンシーハーピーフェアリー
女狂戦士女ケンタウロス女幽霊女デルフズミニオンポレの奥方♀金竜サッキュバスグウィライオン
ジプシーアマゾン女修験者女クイサンモンク女ドルイドメデューサ♀クワックロイヤルレディ
ビューティー女バーバリアン水の精霊スライニンフレディネプチューン女超能力者女吟遊詩人
アンホーリィテラー女型マネキン鞭女女のクローンフェイザナソーン派
だから特にくノ一だけ特別にどうということはないからなあ

396 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 17:53:59.56 ID:HvyAfjr1
ゲートキーパーの中身がおにゃのこで、#5はソーンとゆりゆりバカップルの痴話喧嘩であった可能性はどれくらいかね

397 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 17:57:11.63 ID:Vjx3mBz+
if you wright it , she will come

398 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 17:59:15.89 ID:Vjx3mBz+
wright ってなんだよ wrote だった

399 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 19:10:44.39 ID:18kGKWMh
>>387
恥じらいながらも全裸になって敵を圧倒するところ

400 :名無しさん@ピンキー:2012/03/27(火) 21:07:24.03 ID:qEant1VX
>>387
なんか単純な裸って
「ヌーディストとか裸族とか恥じらいがないのは萎える」という情緒派や
「エロならセクロスしないとエロじゃない」という即物派の双方から排斥されて肩身が狭いので
ただただ女が全裸ってだけの全裸くのいちは貴重

401 :名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 00:00:36.53 ID:hjWg8KeM
着衣のくノ一は嫌いなの?

402 :名無しさん@ピンキー:2012/03/28(水) 10:31:20.21 ID:ZPSHatw1
ビショップといえばリネットちゃん可愛いよねw

403 :名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 12:01:51.33 ID:zZNI7rK/
僕はミーナちゃん!

404 :名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 18:10:06.07 ID:nPha9TEX
司教のリネットってSSではいなかった……けどWizルネサンスかなんかのキャラ?
もしWizに関係無いキャラなら>>401>>402はそのキャラをモチーフにWizのSS一本書いてくれるんだよね。

405 :名無しさん@ピンキー:2012/03/29(木) 18:10:41.32 ID:nPha9TEX
じゃなくて>>402>>403ね。

406 :名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 14:00:44.34 ID:FsrXomub
現在サッキュバス後続でマイルファックを書いてる13-533です。
まず始めに、前回は変なとこで切って申し訳ない。しかしそれ以前に、ほのぼのしただと?見抜かれた!
実はエロパート以降グロ描写は出ません。
(エロにつながる経緯だけでもマイルフィック様らしさを出そうと気張ったのにそれでもほのぼのされるとは!)
なのでもしグロだけが苦手で読めなかった方、エロパートからでも読んでいただけたら幸い。

・#2(メインはマイルフィック×サキュバス他、サブでメデューサリザードが期待できると思われます)
・獣姦、乱交あり
・マイルフィックが小人化(3mくらいに)

>>351
82の説明ありがとう。これでやっとぐっすり眠れるよ。

>>353 >>354 >>355
ふと思ったんだ、管理人さんは注釈つけるために必ず目を通すんだよなと。
今回書いて改めて痛感した、自分はダークやグロはあんまりうまくは書けないようだ。基本控えめでいきます。
貴重なご意見ありがとう。フォローも本当にありがとう。よろしければ続きをどぞー。

407 :奇跡3 1/16:2012/04/01(日) 14:03:42.15 ID:FsrXomub
地上に姿を現す魔界の住人、悪魔たちの中には、あえて人間に似た姿をとって現れる者もいる。
特に支配階級にある者や知性的な高位種族にその傾向が強いようだ。
この地下迷宮では上級魔族のアークデーモンや配下のヘルマスター、夢魔サキュバスなどがそれに当たる。
彼らが秩序を好む誘惑者ならば、見るからに怪物じみた姿で現れる者たちは混沌を好む破壊者と言っていいだろう。
邪神マイルフィックを始め、グレーターデーモンやレッサーデーモンなどはその典型的な例である。
彼らは地上におけるあらゆるものを破壊と殺戮の対象としか見ておらず、人語は解せても会話は成り立たず、
駆け引きをするために人間に近づこうなどとはまず考えない。ゆえに本来持つ姿のままで現れるようである。
そんな中で、恐らくは地上に降臨して初めて体型変化を図ったのではないかとすら思われる邪神マイルフィック、
どうやら再び奇跡は起こりつつあるようだ。

プリーステスは惚けたように主を見つめていた。少しだけ唇を噛む。今さら緊張しているのか思うように動けないようだ。
主もまた肉体がうまく機能していないのか、指を開いたり閉じたり肩や首を回したりしている。
もしかしたら彼は体型変化をあまり得意としていないのかもしれない。
彼女がなかなかこちらに来ないことに痺れを切らしたのか主は自ら彼女の前までゆらりと歩み寄り、ふと周囲を見渡した。
彼女はやはり惚けたように主を見つめている。もしかしたら本当に抱いてもらえるとは思っていなかったのかもしれない。

「場所ヲ 変エルゾ」
「……」
「ココハ 魔物共ノ 通リ道ダ。邪魔ヲ サレテハ 気ガ散ルカラナ」
「あ…はい。あっ」

言うが早いか主は彼女の背を片手でつかみ抱き寄せた。
収縮したとはいえ人間よりはまだまだ巨体であり(3mほど)、片腕だけで彼女の体を悠々とつかみ持ち上げたのだ。
彼女は主の鍛えられた胸板に顔を埋めた。
小鳥さんの匂いがする…。
羽毛にこもる湿気を含んだような鳥類特有の体臭……実際のところそんな穏やかな匂いではなかったろうが、
彼女にはそう感じ取れたようだ。

「マイルフィック様、どうか私たちもお連れ下さい」

溜まりかねたようにサキュバスが声をかけた。
主はすでに邪魔されたと言わんばかりにサキュバスを睨みつける。

「私もあなた様と一つになりとうございます。それに…」

サキュバスは視線をプリーステスに移した。

「彼女の最期を、どうか私たちにも拝ませて下さいませ」
「……」

408 :奇跡3 2/16:2012/04/01(日) 14:06:03.50 ID:FsrXomub
主はしばしサキュバスを睨んでいたが、ふと視線を宙に移し、そのまま背を向けた。

「好キニ シロ」

何もかも計算どおりに事が進んでいることに夢魔は笑みを漏らさずにはいられなかった。すでに歩を進めている主の後を急いで追う。
マイルフィック、プリーステス、サキュバス、メデューサリザード2匹、セラフ。一時とはいえここに奇妙なパーティーが結成された。


とある玄室の片隅で一組の男女が向かい合い、それを見守るように遠巻きで外野2人と魔獣2匹が腰を下ろしている。
玄室内は湿気やカビ、埃など非衛生的な空気で淀んでいたが、先ほど蔓延していた腐臭のそれよりは格段にましな環境に思えた。
男……主マイルフィックは女が着込んでいる胸当てやプロテクターを外すべく手をかける。
女……プリーステスもまた戸惑いがちにベルトや止め金を外し、主の手により次々と防具は外されていった。
防具の下からは暗緑色の法衣が現れ、主がそれに手をかけるとプリーステスは少し躊躇いを見せそっと両の手を上に添えた。
何を今さらと言わんばかりに主は法衣をたくし上げ、彼女の頭を通し脱がせる。
法衣はそのまま敷布代わりに床に広げ、主は彼女を抱きしめゆっくりと寝かせた。その腕のたくましさに彼女は小さく吐息を漏らす。
目の前には淡いモカの下着をつけただけの女性が横たわっている。頬を赤らめ、両の手で口元を隠す姿はとても初々しく見えた。
いったん体を起こして彼女の足元に座し、主は改めて目の前の美女を眺め見た。

「何ダ コレハ」
「っ…」

主は彼女の腹部を覆っている下着をぐいっと引っぱった。
それは腹部から太ももまでをぴっちりと覆っており、絹と見紛うほど滑らかな生地でできている。
その下に同じ生地のショーツが見えた。

「…ソウカ。コレガ 俗ニ言ウ ももひきト イウ奴カ」
「あ、いえ、あの…」
「マイルフィック様、それを言うならガードルですわ」

外野の一人、サキュバスの絶妙な突っ込みに主は表情を歪める。
邪魔されたことに対する苛立ちか、知識不足だったことに対する屈辱か、不機嫌な顔を隠そうともせずサキュバスを睨みつけた。
サキュバスは戸惑うことなく言葉を続ける。

「美と健康を保つために締めるところは締めて寄せるところは寄せる矯正下着ですの」
「キョウセイ…?」
「あ、あの…あの…」

何かを必死に言いかけようとするプリーステスに主は不機嫌な顔のまま向き直る。

409 :奇跡3 3/16:2012/04/01(日) 14:08:24.50 ID:FsrXomub
「主にこの身を捧げるのに、少しでも綺麗な体でいたくて…」
「……」

主はしばしプリーステスを見つめた。
不機嫌だった顔がいったん無表情になったがより一層不機嫌な顔になった。

「エエイ、イチイチ 愛イ 奴メ!」
「え…あっ」

主は強引にガードルをショーツごと脱がし彼女の目の前にちらつかせた。

「コンナ異物デ 肉体ヲ 締メツケルナ!血ノ巡リガ 悪クナルッ」

そのまま下着を放り投げ、ことさらに不機嫌な顔をプリーステスに近づけた。

「肉体ヲ 締メタイノナラ 鍛エレバ ヨイノダ。我(われ)ガ 鍛エテヤル。ダカラ」

彼女の太ももをがしっとつかむ。

「コノママデ イロ」
「…はい」

プリーステスは突然のできごとに反射的に返事をしてしまったが、すぐにあふれんばかりの笑顔に変わった。

「はい、あなた様がそう仰るのなら」
「〜…ッ」

主はますます表情を歪めた。
我はいったい何を言っているのか。この小娘に明日などないというのに。
少しだけ動揺している。
これから得られるであろう甘美な快楽を前に、少なからず彼も浮かれていたのかもしれない。

主は彼女の足を開かせ間に割り込み、覆いかぶさるようにして抱きしめた。
そのまま彼女の左肩に顔を沈め長いコバルトブルーの髪に埋める。湿気を帯びてはいたものの、髪は女性特有の甘い香りがした。
彼女はされるがままにおとなしくしていたが、足を開かれたことが恥ずかしいのか膝を折り曲げ内股気味に浮かせている。
その初々しいしぐさに興奮してか甘い香りに刺激されてか、恐らく今までこんなかたちで関わったことはなかっただろう人間の雌を前に
雄はいよいよ肉欲を露にした。
我が物にせんが如く4枚の翼をばさっと広げ包み込むように閉じると、右腕で彼女の肩を抱き上げ左腕をその胸元に伸ばす。
淡いモカのブラジャーを上へずらしつつ露になったふくらみをつかみゆっくりと揉みしだいた。不意の刺激に彼女が小さく反応する。

410 :奇跡3 4/16:2012/04/01(日) 14:12:12.10 ID:FsrXomub
「ん…」

さながら生クリームに触れたかのような柔らかさに主はなおもその乳房を手の内で弄んだ。
サキュバスに比べれば彼女のそれはやや小振りだったかもしれない。
だが前回は体格差のために満足に触れることができなかった分、彼にとってはじゅうぶん興味をそそる対象だったようだ。
乳房の先端にあるピンクの突起を指の腹ですりつつ主は彼女の首筋に口づけ舌先でなぞった。

「あぁ…」

彼女は思わず吐息を漏らした。生涯をかけ崇拝する主にこの身を求められているという実感に全身をぞくぞくと興奮が走る。
主は構わず彼女の首筋に、耳に、頬に、口づけを移していく。そして正面まで来たところでじっと彼女を見つめた。
そこには頬を朱色に染め、恍惚の表情を浮かべた美女の姿があった。優しく扱っているためか恐怖は露ほども感じられない。
彼女もまた、わずかに呼吸を乱しながらも潤んだ瞳を主に向けた。
そこには一切の感情が読み取れない無機質な眼球に、尖った耳の近くまで裂け上がった獅子の顎を持つ禍々しい姿があった。
だがそれすらも愛おしいと言わんばかりに彼女は目をそらすことなく主を見つめ続けた。

「……」
「……」

二人はしばし見つめ合っていたが、ふと主が顔を近づけ彼女の色づきのよい唇に自らのそれを重ねた。

「ん…」

獅子の顎と人間のそれを重ねるには構造上あまりに適していない、そんなもどかしさすら楽しむが如く二人は唇を重ね合った。
舌を絡ませ、唇を舐め合い、不器用ながらもちゅくっちゅぷっと淫らな音を立てて互いの興奮を高めていく。
主は彼女を抱き起こし、いったん唇を離すとブラジャーを外すべく手をかけた。
彼女も次第に状況に慣れてきたのかそれを手伝うべく両腕を背に回しホックを外す。淡いモカのブラジャーがぱさりと床に落ちた。
生クリームのような白く柔らかい乳房を前に、主は改めて彼女の裸体を眺め見た。
しなやかな腕や腰、しかしつくべきところにはしっかり肉がついており、全体的に丸くて柔らかそうな印象を与えている。
それらの肌すべてが白く透き通っており、思わず傷つけたくなる衝動に駆られる。
太もものつけ根にはわずかに青みを帯びた黒く柔らかな陰毛に覆われた秘部が見える。
上から下まで見られていることに恥じらいを見せつつ、彼女もまた主の鍛えられた肉体を上から下まで見つめた。
その視線に気づいたのか主は再び彼女を左腕で抱きしめ押し倒し、自らは隣にずれつつ彼女の乳房に口づけ先端を口に含んだ。

「あっ」

びくっと体を震わせる彼女をよそに右手でもう片方の乳房を揉みほぐす。

411 :奇跡3 5/16:2012/04/01(日) 14:15:26.45 ID:FsrXomub
「っ…」

行為をするごとに敏感に反応する彼女に主は口の端を吊り上げ、右手を胸元から腹、下腹部へと滑らせていった。
彼女は思わず両の手をその上に添える。だが抵抗しているわけではないようで、主の手はそのまま彼女の秘所に触れた。

「あっん…っ」

指の腹を使い上から下までラインを沿うようになぞる。彼女にはよほど刺激が強かったのか、それだけで体をびくびくと震わせた。
秘所はわずかに濡れていたが、刺激が足りないのかまだ受け入れ態勢はできていないように思えた。(サキュバス比)
主はもっとよく彼女のそこを見ようと口づけを乳房から腹部へ下ろしていき、再び足の間に割り込む。
彼女は切なげな声を上げ両の手で顔を覆った。
今まで誰にも見せたことのないだろう最後の砦を、生涯をかけて崇拝する主に一番に見られるということが、求められるということが、
彼女にとってどれだけ幸せで、満たされて、恥ずかしくて、興奮して、怖くて、後ろめたくて、気が狂いそうになるかを主は知らない。
主は彼女の足の間に顔を寄せまじまじとそこを見た。
そこは熱を帯び、愛液で潤い、乳房の突起と同じ健康的なピンク色をしていた。見るだけで感じてしまうのか時折ひくっと動く。
彼女の体全体から発しているのか、雄を誘う雌の甘い香りが主の鼻をくすぐった。
野生の香りとも言うべきその甘さを堪能しつつ、さながら実験観察でもするが如く主はじっとそこを見つめた。
その時間が彼女にとってはたまらなく長かったようで、手で覆った顔をいやいやと振りながら何度も足を閉じようと力を込める。
それを両の手でやんわりと遮り、主はそっとそこに口づけた。

「あっ」

彼女は思わず腰を浮かせた。とっさに足を閉じようとするも主の手につかまれさらに大きく開かれる。

「あぁっ…」

その合間にも敏感な谷間を幾度となく舌先で舐められ濡らされていく。
彼女は全身に電撃が走ったかの如く体をびくびくと痙攣させた。もしかしたら軽く達してしまったのかもしれない。
主は構うことなく舌先で上から下まで舐め回しては秘所の奥へ突き入れようとする。

「やっ…だめっ…あぁっ!」

彼女は艶かしい喘ぎ声を上げ首を振り、刺激から逃れようとしているのかさらなる刺激を求めているのか腰を淫らにくねらせた。
顔を覆っていた手も下に持っていき主の頭や手に添える。その手に自らの手を絡ませ、主はさらに舌を奥深くへと突き入れた。

「ああぁぁあっ」

412 :奇跡3 6/16:2012/04/01(日) 14:18:41.09 ID:FsrXomub
彼女の体がびくんとはねた。全身に力が入り、絡ませていた手をぎゅっと握る。
主が顔を離し彼女を見やると、彼女は目に涙を浮かべ荒く息をついていた。全身の力が一気に抜けたのか力なく手が離れる。
あまりに脆すぎる…。
こんな調子では先が思いやられると半ば呆れつつ、主は次第に潤い始めた彼女の秘所に再び右手の人差し指を伸ばした。

「っ…!」

傷はふさがったものの神経部分までしか再生されていない爪は、ちょうど人間が短く切りそろえたような丸みを帯びた形になっている。
なおも敏感に反応する彼女をよそに、主はその熱く潤った胎内に躊躇なく指先を挿入した。ぬぷっとわずかに水音が聞こえた。

「あぁっ!!」

きつい。あまりにきつすぎる。人差し指1本ですら侵入を拒むが如く強く締め上げてくる。
少しだけ前後に動かそうとするもその度に全身に力が入るのか、彼女はびくびくと痙攣しなおも胎内をきゅうきゅうと締めつけた。
かき回していればそのうち程よくなるかと主はしばし彼女の体を弄びよがり狂う姿を楽しんだ。

「やっあぁっ…っあっ」

指1本で蹂躙しているという征服感と感じさせているという興奮……いつの間にか主は下半身を露にさせていた。
それはすでに硬くなり、先端は濡れ、上を向き始めている。肉欲に駆られるまま、主は彼女に挑発的に問いかけた。

「コンナ細身デ 我ガ肉体ヲ 受ケ入レルツモリカ?」
「っ…っ」

このままでは主に抱いていただけない…。
彼女はとっさに罪悪を感じたのか、少しだけ体を起こし何かを訴えるようなまなざしを主に向けた。なおも体を起こそうとする。
今までずっと無抵抗だった彼女が自ら動き出したことに興味をそそられたのか、主はいったん指を引き抜いた。
指は愛液で潤った中わずかに赤い血が混じっていた。粘膜を傷つけてしまったのかもしれない。
そんな事態にも動じず、彼女は座り込んでいる主の下半身に目を向け、硬くなっている男根をしっとりとした指先でそっと触れた。
主は少し反応したが、黙ってその様を見続けた。
彼女は正座に座り直し、顔を近づけ、さらりと落ちる長い髪を耳にかけ、両の手でそれを包み込み、戸惑いがちに、それでいて
堂々と先端を舌先でくすぐったのだ。

「ッ…」
「んぅ…?」

主はとっさに彼女の頭をぐいっと離させた。

「あ…」

413 :奇跡3 7/16:2012/04/01(日) 14:20:45.84 ID:FsrXomub
彼女はふいの行為に驚き主を見上げた。
一切の感情が読み取れない眼球、これまでかろうじて感情が表れていた口元も今は固く閉じられ何も読み取ることはできなかった。
拒まれた…。
彼女は目に涙を浮かべ主を見つめた。

「主よ、どうか、私の中に…」

涙を抑え切れず、ぽろぽろと頬を伝って落ちる。

「どうか、どうか下さいませ…っ」
「……」

子どものようにぽろぽろと涙をこぼす彼女を前に、主は何を思ったのだろうか、再び彼女を強く抱きしめ押し倒した。

「あぅっ…」

少しだけ体を起こし自ら男根に手を沿え、彼女の秘所に押しつける。
肩越しに向き合っているため互いの顔は見えないが、主が彼女の中に入ろうとしているのはひしひしと伝わってきた。
主の呼気は乱れている。
あぁ、主よ…!
彼女は言いようのない喜びと切なさに襲われた。
同情でもいい、求められたからじゃなくてもいい、無様で愚かな人間で構わない、最期に主に抱いていただけるのなら…!
胸が熱くなり、なおも涙が頬を伝い落ちた。
だが主はなかなか挿入しない。固くそそり立った男根は彼女の秘所をこすり上げる。
それだけでも彼女にはじゅうぶんな刺激だったが、高ぶった興奮と衝動は彼女をさらに先へと走らせた。

「主よ、どうか焦らさないで……どうか、ここに……」

彼女は両の手でそっと男根を沿え、自ら足を大きく開き、秘所の奥へと導いた。
主が彼女を見た。彼女もまた主を見つめた。
互いに視線がぶつかった刹那、太くて硬いそれが彼女の狭くきつい中へと押し入る。

「はぁ…あっ!!」
「グ、ゥ…ッ!」

ぐちゅりと卑猥な水音を立て、それは奥深くへと突き刺さった。


414 :奇跡3 8/16:2012/04/01(日) 14:22:42.35 ID:FsrXomub
マイルフィック様は前でされるんだわ…!
メデューサリザードの尻尾のじゅうたんに腰を下ろし、両の太ももに顔を寄せている彼らの頭をなでながらサキュバスは確信した。
でもやけに優しく扱うのね…。あ、もしかして、処女だから…?あーもうなんて紳士的なお方!?
次々と見えてくる新たな発見に興奮が走る。
時折メデューサリザードたちの喉元をくすぐったり尻尾の裏側をなで回したりするあたり、彼女も相当体が疼いているようだ。

「あなたも加わらないの?」

すぐそばで同じく尻尾のじゅうたんに腰を下ろしていたセラフが溜まりかねたように問いかけた。

「ダメよ、主は今あの子に夢中だわ。そんなときは邪魔にしかならないの」

絡み合っている二人から視線をそらさず、サキュバスは答える。

「体を感じさせることはできるけど、心を感じさせたいのよ。それほどあの方は魅力的な男性だから」
「魅力的……ね」

セラフはよくわからんと言わんばかりに軽く言葉を切った。

「あなたこそ加わらないの?」

サキュバスは視線をいったんセラフに向け逆に問いかけた。
セラフもまた絡み合っている二人から視線をそらさず答える。

「私があなた方に同伴したのは別の目的があったため。このような情事は目的外だ、終わるまで傍観させてもらう」
「ふぅん?傍観……ね」

サキュバスはもったいないと言わんばかりに軽く言葉を切った。

「クゥゥゥ…」

サキュバスの左の太ももの上で頭をなでられていたメデューサリザードが小さく鳴いた。
もう一匹も右の太ももに頬をこすりつけている。

「なあに?あなたたちも我慢できなくなっちゃったの?」
「クゥゥ…」

鳴いたほうのメデューサリザードが体を起こし、鼻先で彼女の秘所をつついた。

「あん。ダメよ」
「クゥ…」

415 :奇跡3 9/16:2012/04/01(日) 14:25:20.61 ID:FsrXomub
一歩下がり全身を地に伏せるも視線はずっと彼女をとらえている。
頬をこすりつけていたメデューサリザードも上目づかいに彼女を見上げた。

「…もう、しょうがないわね。それじゃマイルフィック様の前にあなたたちを感じさせてあげる」

セラフが思いっきりこちらに振り返った。
サキュバスはすでに体を倒し、全身を地に伏せていたメデューサリザードに絡ませなで回している。

「クゥゥ…」

頬をこすりつけていたメデューサリザードも小さく鳴いた。
サキュバスは妖艶に微笑みそっと後ろを指さした。メデューサリザードが振り返ったその先にはセラフの姿があった。

「あなたはあそこで傍観者を気取ってる彼女を感じさせてあげて。きっと彼女も体が疼いてどうしようもなくなってると思うわ」
「なっ!わ、わたしはそんな趣味はないっ!!」

セラフは思わず一歩後ずさった。メデューサリザードは彼女を見つめながらじわじわと近づいてくる。
セラフはなおも後退した。寒くもないのに全身が総毛立つ。
本来爬虫類は同種の爬虫類にしか発情しないはず!いったいこの夢魔はこいつらにどんなしつけをしてきたんだ!!
壁に背が当たった。横に逃げなければと思うもなかなか機がつかめない。
空を飛んだら最後、一瞬のうちにその長い尻尾に巻きつかれてしまうだろう。逃げ場のなさにセラフは息を呑んだ。

「石化がっ」
「大丈夫よ。この子たちはとっても賢いの。狙った相手以外は石化させたりしないわ」
「グェッグェッ」

セラフは思った。こんな魔獣にヤられるくらいなら石化されたほうがましだったかもしれない。

「あぁん、ダメよいきなり挿れるなんて」

そんな彼女の思考をぶち破るかの如くサキュバスともう一匹の魔獣はすでに行為に至っていたようだ。

「あんっ」

見るつもりはなかった。決してなかった。たまたま見えてしまったのだ!セラフは自分に強く言い聞かせた。
瞬間飛び込んできた光景は思わず目を覆いたくなるほど怖ろしく淫らな光景だったのだ。

長い尻尾のじゅうたんに横たわる白い肌の美女の上に不釣合いなほど青い肌、否、鱗を持った魔獣が乗っかっている。
美女は腕を魔獣の背に回し強く抱きしめ、足も大きく開き尻尾に絡ませている。
魔獣もまた後ろ足を美女の腰に回し下半身を密着させ、前足は重みをかけないためか半分立たせ、頬を彼女に寄せている。
そして時折大きく腰を揺する。その度に美女が甘く切ない声を上げ体を震わせるのである。

416 :奇跡3 10/16:2012/04/01(日) 14:28:40.80 ID:FsrXomub
「あぁん、あなたのふとくてかたぁい。あぁだめゆすらないで、おくまでとどいちゃってるぅ」

美女はセラフに見せつけるかの如くことさらに甘い声を上げた。セラフは思わず顔を背ける。
だがもう一匹の魔獣はすでに彼女の足元まで来ていた。
彼女を見上げては小さく鳴き、足首に頬をすり寄せる。その肌の冷たさにセラフはぶるっと身震いをした。
なぜあいつはこんなトカゲとヤることができるのだ!
だが当のトカゲは足首に頬を寄せたり鼻先でつついたり時折小さく鳴いたりするだけでそれ以上のことはしてこない。
強引に襲う気はないようである。
まさか、私が承諾するまでこいつはずっとこのままでいる気なのか?ならば私が最後まで応じなかったら…?

「あぁん、すごぉい、あ、あ、いっぱいでてる。エッチなのが私のおくにいっぱいでてるぅっ」

突如飛び込んできた刺激的な台詞にセラフは下半身がぞくりと疼いたのを感じた。秘所が濡れ始めているのだ。
そんなバカな…。

「もう、こんなにいっぱい出しちゃって。お仕置きよ。今度は私があなたを犯してあげる」
「クェェッ」

ずり、ずず、するするという肌のこすれ合う音にセラフは視線をそらし続けることができず、再び見てしまった。
そこには魔獣の上に乗っかって腰を淫らに動かす美女の姿があった。
魔獣は仰向けの体勢のままでは落ち着かないのか懸命に体を反転させようともがくが、最終的に彼女の体にしがみついた。
彼女も魔獣の背に再び腕を回し抱きしめ、座位のような体勢で腰を上下に打ちつける。
ぐちゅっじゅぷっと卑猥な水音を立て魔獣のそれが美女の中を出たり入ったりしているのが目に飛び込んできた。
魔獣のそれは鱗の色に反して淡いピンク色をしており、彼女に動かされるのがたまらないのか後ろ足は広げたままでいる。
彼女にしがみつきまぶたを閉じている姿はさながら必死に快楽に耐えている男のようだった。

「あ…あ…」

あんなに奥まで入っている…。あんなに激しく動かして、あ、あんなにぐちょぐちょに絡み合って…!
セラフは今度は視線をそらすことができずにいた。時の経つのも忘れ小さく息を呑む。
足元の魔獣は相変わらず頬を足首にすり寄せ小さく鳴いている。
先ほどまであれほど悪寒が走り身震いしていたというのにいつの間にか気にならなくなっていたことにふと気づく。
セラフはぶるぶると首を振った。どこか逃げ場はないかと懸命に視線を彷徨わせる。
だが右手には神と人間が絡み合い、左手には先ほどの魔獣と悪魔が、そして足元にはもう一匹の魔獣が自身を求めている。
天を見上げるしかなかった。

「何を躊躇ってるの?大丈夫よ、遺伝子の構造が全然違うから赤ちゃんはできないわ。
それに人間と違ってこの子たちのおちんちんはとっても清潔よ。排泄口とは別だから病気の心配もないわよー?」
「そーいう問題じゃないっ」

417 :奇跡3 11/16:2012/04/01(日) 14:32:40.34 ID:FsrXomub
何の躊躇いもなく誘惑するサキュバスにセラフは大きな声で否定した。
目のやり場のなさに両の手で顔を覆いぎゅっと目を閉じる。

「もったいないわね。ねえ、あなたもそう思うでしょ。あ、ああん…」

再びサキュバスの艶かしい喘ぎ声が聞こえた。目を閉じれば耳がさえるのか、神と人間の呼吸の乱れすらも聞こえてくる。
ああ、もう…!
セラフは下半身の疼きを抑えられなくなっていた。とにかくこの不合理な衝動と焦燥をどうにかしたかった。

「……」
「クゥゥ…?」

視線を向けられていることに気づき、足元の魔獣は上目づかいでセラフを見上げた。
セラフは切羽詰った表情で魔獣を見下ろしている。

「クゥゥゥ…」

魔獣は鼻先で彼女の足首をつつき、行ったり来たりをし、再び頬をすり寄せる。
さながらおねだりをしている子どものようである。

「あぁん、すごぉい、またこんなにいっぱいだしてぇっ」

遠くで二回戦を終えたらしい甘ったるい声が聞こえた。

「…あぁ…」

全身の力が抜けてしまったのかセラフはその場に崩れ落ちた。途端に膝の上に乗っかってきた魔獣に思わず声を荒げる。

「犯すならさっさと犯せばいいだろう!下手に優しくするんじゃない!!」
「クゥゥゥゥ…」

それでも魔獣は無理に彼女を襲おうとはせず、膝の上に乗っかったまま淡い緑色の衣に頬をすり寄せ上目づかいで見ている。
ああ、もう…。
セラフは思った。このトカゲ、よくよく見ればかわいいのかもしれない。
目の前に広がる淫靡な光景に彼女の最後の理性はもはや崩壊していたのだろうか、やけに投げやりな思考になっていた。

もうどうにでもな〜れ。


418 :奇跡3 12/16:2012/04/01(日) 14:35:41.16 ID:FsrXomub
主マイルフィックとプリーステスはじっと見つめ合っていた。互いに苦痛の表情を隠せないでいる。
主の男根は彼女の胎内に半分ほど挿入されたままである。
さらに突き入れるでもなく、抜くでもなく、半分ほどという中途半端な状態のまま二人は見つめ合い止まっているのである。

「何この初々しい空気…」

メデューサリザードとの行為を終え、再び太ももの上に顔を寄せる彼の頭をなでながらサキュバスはつぶやいた。

「ま、まさか、そんな、もしかして、マイルフィック様って……は……は……」

初めてでいらっしゃるのかしら!

「…グゥ…ッ」

主は体をかがめると彼女の顎をくいっと持ち上げ口づけた。

「んっ…」

ことさらに優しく口づけを交わす。彼女の頬に、目に、額に、そして唇に。
彼女もまた唇を寄せ主の口づけを求めた。
何度か交わし合ううちに緊張がとけたのか、彼女の体から力が抜けていった。きつく締めつけていた胎内も少しだけ緩まる。
その隙をついてか主は一気に彼女の奥へと突き進んだ。

「あぁっ!!」
「ッ…!」

肩をつかみ、さらに奥へと突き入れる。その度に彼女の体が大きくはねた。

「っ!!っ!!!!」

彼女は懸命に声を抑え激痛に耐えている。主もまた表情を歪ませ、何かに耐えているかの如く全身に力を込めている。
しばしの後、二人は動きを止めた。互いに呼吸を大きく乱し、再び見つめ合う。
彼女は目に涙をあふれさせていた。それでいて懸命に笑おうとする。そのしぐさをしばし見つめ、主は彼女の涙を手で拭った。

「…我ヲ スベテ 受ケ入レタカ」

ぽつりとつぶやく主に、彼女は激痛にさいなまれながらも不思議な表情で見つめた。
主が視線を下に向けたのでその先を追うと、互いにつながっている場所が見えた。彼女は思わず頬を赤らめ視線をそらす。
これだけの体格差がありながら、彼女は主の男根をほぼ根元まで呑み込んでいたのである。

419 :奇跡3 13/16:2012/04/01(日) 14:39:35.18 ID:FsrXomub
「存外 淫ラナ 娘ナノダナ」
「や…ん…」

彼女は思わず両の手で顔を覆った。無意識に足も閉じようとするも主の腰に阻まれてできない。
それ以前に足がうまく動かせない。さながら神経が麻痺しているかのようだった。
主は意地悪い笑みを浮かべ彼女の腕をつかみ顔から離させた。そのまま指を絡ませ地に固定し、ことさらに彼女を見つめる。
彼女は激痛と至福と恥ずかしさと、様々な感覚や感情が混ざり合い体中が熱く火照るのを感じた。
あぁ、体が溶けてしまいそう…!
一目だけでいい、お会いしたいと願っていた主が、今目の前に、こんなに近くに、私を見つめ、私と手を取り合い、
私と一つに解け合って下さっている…。

なんて幸せなのだろう…!!

激痛に耐えられずにあふれ出ていた涙がいつの間にか至福のそれに変わっていた。
挑発するが如く見下ろしていた主に、彼女は優しく愛しげなまなざしで微笑む。
主は驚きと戸惑いを隠せなかった。
間違いなく今も続いているはずの激痛の中、彼女はその加害者である主に微笑みかけたのだ。

「…何ガ、オカシイ」

主は苛立ちと疑惑をこめ低く重い声を発した。
彼女は戸惑うことなく主を見つめたまま言葉を返す。

「…嬉しいんです…」
「嬉シイ…?」

彼女は微笑んだまま言葉を続けた。

「主とこうして一つに解け合えたことが、こんなにも嬉しくて、幸せで、私…っ」
「……」

再び涙がつつっと頬を伝い落ちた。声が少し震えている。彼女はそれ以上言葉を紡げないでいるようだ。
何なのだ、この娘は…。
主は絡ませていた手をほどき、肘を立てて少しだけ体を起こした。とっさに下半身に視線を滑らせる。
肉体は完全につながっている。入るはずもない最奥まで強引に押し入ったのだ。間違いなく今も彼女に激痛や苦痛、屈辱を与えているはず。
いったい何なのだ、この小娘は…。
彼女は自由になった手をそっと主の腰に添えた。思わず自身を見る主に心の底から優しく微笑む。
何ナノダ…。
疑惑の表情を隠せないでいる主をまっすぐ見つめ、さながら独り言の如く彼女はゆっくり言葉を紡いだ。

420 :奇跡3 14/16:2012/04/01(日) 14:43:14.96 ID:FsrXomub
「かつて地上にいらっしゃった神々は、私たち人類を置いて皆天界に移動され、誰一人その御姿を見せては下さらなくなった」

突然何を言い出したのか、この小娘は…。

「そんな中、異界の神でありながら、重き封印に縛られても、このような不自由なお体にさせられても、それでも私たちの世界に御姿を見せ
私たちの心に、記憶に、大いなるお力で働きかけて下さる…」

再び声が震える。彼女の瞳は潤んでいた。

「遠い古の時代からずっとずっと私たちのお傍にいて下さった……誰よりもあなた様こそが、私の絶対なる主でございます」
「……」

主…。

「…救イヲ 求メル相手ヲ 誤ッタノデハナイノカ?」
「いえ、いえ、私を絶望と孤独から救って下さったのは他ならぬあなた様です…!」
「……」
「私を救って下さった……私は決して一人ではないことを教えて下さった……」
「……」

彼女は天を見上げながらゆっくり言葉を続けた。

「欲のために誰かを傷つけて生きていく人も、傷つけられて恨みや憎しみを抱く人も、人のことなど何も気にかけないで生きる人も、
私を地の底に突き落としたあの人も、それでもあの人は崇高な方なのだと信じたがっていた私も、皆等しく滅ぶべき愚かな存在だった。
私だけが不幸で孤独で特別なのではなかった。みんな等しく、滅ぶべき存在だった」
「……」
「神の御手を離れ、人類はあまりに愚かな道を歩みすぎてしまいました。
本当は、神が私たちを置いていってしまったときに気づかなければならなかった。省みなければならなかった。
それなのに、しなかった。今も、していない」
「……」
「だから主は来て下さるのでしょう?私たちに、その愚かさを教えて下さるために。気づかせて下さるために。
私たちがあまりに愚かで馬鹿だから。だから、滅びという救いを与えて下さるために、何度でも来て下さるのでしょう…?」

地上の神々ですら私たちを置いていってしまったというのに…!

人間共の、ため…?
違う…。
まったくもって違うこの娘はいったい何を言っている。
我はそんなに崇高な存在ではない。我はただ、我を追放した者共に……愚かな人間共ニ……我ハ、タダ……。

421 :奇跡3 15/16:2012/04/01(日) 14:45:53.14 ID:FsrXomub
「ずっと、主に恋をしていました…」

ぽつりと告白し、彼女は憂いと悲しみを帯びたまなざしを主に向けた。
初めて彼女を見たときに見せたあのもどかしいまなざしである。

「申し訳、ありません…っ」

再び涙があふれ幾度も頬を伝い落ちる。

「私などのために主のお体を、そのお姿を汚してしまいました……どうか、どうかこの卑しいプリーステスめを、お許し下さい…っ」
「……」
「私、私、は……幸せです……っ」
「…………ッ」

腰に甘い痺れが走った。今まで感じたのことのない快感が全身を優しく包み込む。
体が熱い、熱イ…。
アァ…。

「ア…アァ…ッ」
「?…」
「ハァ…ッ」

主は無意識に腰をよじらせた。

「あ…っ」

彼女は未だ胎内に残る鈍い痛みに顔をしかめる。
主は体を倒し全身を彼女に密着させた。肩をぎゅっと抱き寄せ、どこにも行かせんと言わんばかりに強く抱きしめる。
彼女はびくっと体を震わせた。

「んっ…」
「動クナ コノママデ イロ…ッ」
「は、はい…っ」

主は彼女を強く抱きしめたまま何かに耐えているかの如く体を震わせている。
彼女もまた必死に痛みに耐えようと主の腰に回していた手を強く引き寄せ全身に力を込めた。
刹那、主が低く呻いた。

422 :奇跡3 16/16:2012/04/01(日) 14:47:35.60 ID:FsrXomub
「あ…」

胎内に熱いものが流れ込んでくるのがわかった。
主はずっと呻き声を上げ続け、無意識なのか彼女に何度も何度も腰を打ちつけていた。
胎内を抉られる激痛に表情を歪めながらも、胎内を満たす熱さに彼女は感じていた。
ああ、私の中に注がれている…。

これが、神の愛…!


射精が終わったときには彼女は充足と幸福で満たされていた。
それは痛みを忘れるほど甘美なひと時であった。

「主よ、どうかしばらくこのままで…」

声をかけるも主は彼女を強く抱きしめたまま顔を上げなかった。呼気がひどく乱れているのだけは伝わってきた。
彼女はそっと主の背に腕を回し優しく抱きしめ、いつまでもこのひと時が続いてほしいと、決して叶うことのない願いを口にした。

「どうかもう少しだけ、あなた様をお傍に感じさせて下さい…」

423 :名無しさん@ピンキー:2012/04/01(日) 14:49:49.01 ID:FsrXomub
ところでみんなのくノ一とビショップに対する熱い魂が伝わってきた。
うまく書けるかわからんけど今回のが終わったら書いてみるんでそのときはよろしく頼んだ。

424 :名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 01:00:38.22 ID:48YNfPXY
乙でした
書こうとしてる話の方も楽しみに待ってます

425 :名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 01:31:27.95 ID:qSQtfHpz
ID:FsrXomubさん 乙でした
ほのぼの純情なお話でエロハッピー
エロハッピー好きやw

426 :名無しさん@ピンキー:2012/04/02(月) 15:27:41.18 ID:T2LhbzrV
種族を超えた愛、いいですね!

427 :名無しさん@ピンキー:2012/04/05(木) 19:46:07.25 ID:e2MVyL/N
このスレだと異種姦ネタには困らないな

428 :名無しさん@ピンキー:2012/04/09(月) 13:20:20.25 ID:rJhPJReX
まあ>>1で異種姦もあげてるくらいだしな

429 :名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 01:25:52.02 ID:dpeAysso
保管庫の更新待機中

430 :名無しさん@ピンキー:2012/04/17(火) 23:41:52.80 ID:PIDXknPK
保管庫覗いてなかったけど今回は結構長く間が開いてたのか
でも未保管の分はまだ今スレで読めるし急がなくてもいいんじゃないかな

431 :名無しさん@ピンキー:2012/04/21(土) 14:10:22.50 ID:sw7b3/B0
未完の話の完了と新たな投下を願って保管

432 :名無しさん@ピンキー:2012/04/22(日) 23:27:26.03 ID:TbCZKQ5K
TVでやってたタイタンの戦いのメデューサは美人でエロっぽい格好でなかなか
今後はHOMのメデューサはあれで脳内保管しようと思った

433 :名無しさん@ピンキー:2012/04/29(日) 17:57:04.54 ID:nQGtQsgO
このスレはまいそうされます

434 :名無しさん@ピンキー:2012/04/30(月) 11:13:09.10 ID:HLd2q4AL
誰も神秘的に石らないのか!

あ、埋葬されたら無理だった

435 :名無しさん@ピンキー:2012/05/01(火) 01:40:04.73 ID:FGwFgkLn
せめて

 このスレ は くびをはねられた!

 カントじいんへようこそ.
 だれをたすけましょうか?
 だれがきふきんをおさめますか?

 ささやき えいしょう いのり ねんじろ!

 このスレ はいまやKADORTOをつかわねばならない.

 カントじいんへようこそ.
 だれをたすけましょうか?
 だれがきふきんをおさめますか
 ささやき えいしょう いのり ねんじろ!


もしくは

 このスレ は くびをはねられた!

 KADORTO
 だれにじゅもんをとなえますか?

 * おおっと *

 KADORTO
 だれにじゅもんをとなえますか?

 * おおっと *

 だれにアイテムをつかいますか?


の手順ぐらい踏んでくれてもいいと思います

436 :名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 18:46:17.60 ID:mKrGW/kS
ダンジョンにGWなんて関係ないね!

437 :名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 19:27:26.98 ID:RF2FUIxr
ここのダンジョンはGW以上の長期休暇になっちゃってるからな!

438 :名無しさん@ピンキー:2012/05/02(水) 20:36:22.18 ID:kiaGIpDI
女性のオーガズムには痛みを軽減したり気持ちを落ち着かせたり睡眠を促進する働きがあるとか
てことは風龍のジブラシアの行動は実は科学的?見地に基づいた治療行為だったんだな

439 :名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 15:21:55.01 ID:fNelwNpE
え、女も賢者になるの?

440 :名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 15:32:55.10 ID:uzjq64zT
アマズールクイーンのアソコにイッチングスキン(ランク6)

441 :名無しさん@ピンキー:2012/05/05(土) 18:40:50.67 ID:7GwLhQy2
女は淫者になるよ

442 :名無しさん@ピンキー:2012/05/06(日) 14:00:08.52 ID:XEGUwrPh
管理人さん保管庫更新乙です!

443 :名無しさん@ピンキー:2012/05/17(木) 22:24:16.43 ID:3F57pnv6
保守

444 :名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 16:27:49.04 ID:my2zVMqJ
パーティーの絆なんてめんどくせえ!
荒くれがてめえの都合で徒党を組むほうがラクでいいぜ!

445 :名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 17:56:22.89 ID:zyzJ/B7S
付き合いって面倒で嫌。
ねえあんたたち。
女だからって余計な気遣いはいらないからあたしも混ぜてよ。
腕は保証するからさ。


とかいう荒くれの中に紅一点のパーティーが思い浮かんだ

446 :名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 18:28:56.16 ID:03KKaCMX
>445
荒くれ「すまない ホモ以外は帰ってくれないか!」

というのが即座に思い浮かんだ

447 :名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 20:04:04.70 ID:DHJp7B1u
「気遣いがいらねえってことはどんなプレイもOKってことか!」
「やっと……やっと、俺らのパーティーにも女が……」
「へへっ、姉ちゃん。突き合いが面倒なら一方的に突かれるってのは――」

シュピーン シュピーン シュピーン

「またつまらぬモノを斬ってしまった」
「お客さん。酒場ん中での刃傷沙汰はやめてほしいんですがね」

448 :名無しさん@ピンキー:2012/05/20(日) 20:59:46.34 ID:my2zVMqJ
>>445
何故か朴ロミの声で再生されたw

ハァ……僕は疲れているのかな、スカリー

449 :名無しさん@ピンキー:2012/05/21(月) 21:49:06.44 ID:pNEDLunb
モルダー、貴方はそのイメージを元にストーリーを書くべきだわ

450 :名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 00:58:42.21 ID:yX++xPEf
ビューティたんの髪って具体的にどれくらいの長さだろ?

451 :名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 10:57:07.65 ID:Z2y4B9op
股の下を通して前に持ってきた髪先をつかんで「んぁっ!」とか鳴かせながら
引きずりまわせるくらいはあると思うよ

452 :名無しさん@ピンキー:2012/06/02(土) 19:17:39.01 ID:meesOR4j
PC98版のスライニンフの、直立したらお尻の割れ目が隠れるかどうかって長さの髪も好きだけどな
縄が無いときでも自分の髪だけで緊縛プレイが可能な長さを求めたらああなったんだろう

453 :名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 12:32:32.58 ID:wbBbNenb
蝶のナイフを鑑定中にうっかりSPを開放してしまい忍者になったビショップさん(♀)に皆さんの一言

「レベル高いんだから脱げ!」×5

どこまで脱ぐのか下着は装備に入るのかケンケンゴウゴウ、みんな全裸を主張してるけど、それって本当なのかな?かな?

「私、実はドワーフなんだよ」
「嘘つけ!!」×5

454 :名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 15:29:41.07 ID:EczHB5sb
「嘘つけ!!」×4
「し、し、下も毛深いのかな……?」×1


でも鑑定でうっかり装備のろわれはあるけど、
うっかり使用ってあったかなぁ

455 :名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 15:41:25.21 ID:oshECLmA
鑑定終了仲間に受け渡し

操作ミスって装備画面

惰性でボタン連打

スペシャルパワーを開放しますか?<Y/N>

惰性で(ry

なんてまれにけっこうしょっちゅうかもしれないね!
LOLのBUTTERFLY KNIFEなんてこの操作ミス誘発を狙ってるとしか思えない設計だぜ!

456 :名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 16:11:55.18 ID:l6AxNW35
エロパロはエロパロであってゲームそのものではないからなあ
うっかり使用云々言い出したらこれまで投下されたSSでさえ成り立たなくなりかねない

勿論、整合性を取るために原作から逸脱し過ぎないようにするのは大切だけれど
特に古いゲームのシステムや設定どおりガチガチに固めるとパロ自体が成り立たなくなるし
その世界の中にいる人物が普通にやりそうなミスしてもそれはそれでありじゃないかい

要は
*エロけりゃいんだよ、細けえことは*

457 :名無しさん@ピンキー:2012/06/03(日) 17:07:41.50 ID:ibNurDiM
>>456
松田さんなにやってんですかw


458 :名無しさん@ピンキー:2012/06/12(火) 20:36:45.21 ID:kfuq5EdW
ドットにはドットのエロさがあるよな。
3Dになった途端そのエロさが損なわれることが多い。

459 :名無しさん@ピンキー:2012/06/14(木) 00:19:51.83 ID:Zv78BCiu
アレンジ版ワードナの逆襲のホークウィンド卿の台詞を桑島〇子ボイスで脳内再生しつつ、ドラゴンと性的な意味でじゃれあったり寿司を女体盛りして食わせたり、ディンクに足の小指蹴られて涙目になりながら悶えてる所を想像してみるテスト

460 :名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 19:42:08.85 ID:/C04kF1s
ビューティと冒険者のエロってどういうシチュだと成立しやすいかな?
裸を長髪で隠しているキャラなのに彼女のエロ話はすくないからさ。
なにかいいネタないかなと。

461 :名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 20:02:23.54 ID:Y6giNpkL
ただの全裸だとベタ過ぎて敬遠されがちなのかも。
やっぱり美女とやじう?

462 :名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 20:24:11.06 ID:oq54WVxa
くのいちだから服を着てないと勘違いされてパーティーに誘われるとか

463 :名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 21:09:56.76 ID:Q6Iv0+2H
服を着てパーティに紛れ込んで来るとか

464 :名無しさん@ピンキー:2012/06/19(火) 21:16:40.15 ID:CJ3oi/9u
ビューティーはやっぱりビーストとセット運用がそれらしいからなぁ
保管庫にあるのもビューティーものって一本ぐらいだったかな
外見は一緒だからスライニンフの方が汎用性は高いと思うけど
こちらは一本も無いんだったっけ?

465 :名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 21:41:02.38 ID:WLtXd6Ho
ないはずだぞ

466 :名無しさん@ピンキー:2012/06/20(水) 22:22:20.93 ID:IHvlWTUu
カッパーデーモン・メイン・カルキドリの悪魔連中の間に全裸の女が一人……か
女といっても悪魔系の妖精だけど、ネタの一つとしてメモらせてもらっとこう

467 :名無しさん@ピンキー:2012/06/21(木) 23:16:18.26 ID:c8RWjONj
>>466
安易すぎるネタだがそのメンバーだと輪姦しか浮かばない。
自分の妄想力の貧弱さを呪いたい。

468 :名無しさん@ピンキー:2012/06/21(木) 23:29:41.51 ID:X+yVYcM4
なまくらなけん
ひびわれたむねあて
うつろなたて
ふるびたかぶと

を装備した女戦士だって?

469 :名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 19:37:29.18 ID:w1jeAU0P
エルミナージュでハニーメイルなるものがある。

人形蜂の尻(蜂の腹に相当、後に長い。)が入るようになっている形状の鎧だが、ということは、冒険者が着ると…。

470 :名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 23:20:08.39 ID:xRAs8Pu+
鎧の形は想像がつくけど、それを冒険者が着ても……邪魔なだけ?
なにがどうなるのか後学のために御教示願いたい

471 :名無しさん@ピンキー:2012/06/25(月) 23:24:05.32 ID:5lBHtNCX
空間があくので何かを入れられる?

472 :名無しさん@ピンキー:2012/06/26(火) 23:58:40.82 ID:B0uKon3M
説明不足ですまん。
蜂の腹の部分は剥き出しなんだ。
つまりハニーメイルは、突き出した蜂の腹が通るよう、鎧後ろに大きな穴が開いている。

これを冒険者(女)が着ると。



尻が出る。

473 :名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 00:19:51.48 ID:eGKXZt+b
なんだ。てっきり、後ろに突きだした蜂の腹用の装甲内にホビットでも入れておくのかと
では、ホビットの器用で繊細な指で戦闘中も間断なく開発を続けるプレイはできないのか

と言うか、そもそも下半身は鎧の下になにも穿いてないこと前提なら
リルサガのプレートメイル+1や+2でも尻どころか股間全てが丸出しになる

474 :名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 00:39:38.94 ID:PUiCYt/T
フルプレートの騎士は乗馬が前提だから
股間と内腿は装甲がないってことか

おしりとおまただけまるだしハァハァ

475 :名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 21:34:37.15 ID:MQfMynoW
>>472
ほほぅ。
エルミ3の三年殺しとか使うと大変な事になりそうだ。


476 :名無しさん@ピンキー:2012/06/27(水) 22:12:12.78 ID:2dVsj2Gy
股間丸出しはある意味機能的とも言えるぞ
衛生面で

477 :名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 00:03:17.50 ID:wcqCYzgZ
エルミと聞くと裸に札の巫女が真っ先に思い浮かんでしまう

478 :名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 09:59:13.22 ID:fu8tk3HZ
>>474
「おしりと」って、新しい呪文かと思ってしまったw

479 :名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 10:00:14.29 ID:fu8tk3HZ
>>474
「おしりと」って、新しい呪文かと思ってしまったw

480 :名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 13:14:45.27 ID:p7C8R2Up
じゃあ
ましりと
もあるのか?

481 :名無しさん@ピンキー:2012/06/28(木) 13:55:54.07 ID:vNaWsD4U
開臀(OSHILITO) 足元から吹き上がった腐食と破壊の風が股間の防護を奪い去り、敵単体の臀部を露出させる(AC+4)

482 :名無しさん@ピンキー:2012/06/30(土) 21:25:27.76 ID:teEQ8Ru2
範囲は単体?グループ?
間違っても男にはやりたくないなw

483 :名無しさん@ピンキー:2012/06/30(土) 21:26:25.36 ID:teEQ8Ru2
単体て書いてあった

484 :名無しさん@ピンキー:2012/07/05(木) 06:57:22.74 ID:/WHqWpcN
>>475
間違って違う穴に入るのを期待する。

鎧+Tバック、鎧+カボチャパンツか。
しかしフルアーマーなら、脚の部分があるからスパッツは穿けないだろうし。
用足しはどうやってるんだろうか。

485 :名無しさん@ピンキー:2012/07/05(木) 09:15:21.94 ID:GiMLnl0z
手足がプレートメイルで体はスカートはプリンセスクラウンやタクティクスオウカがあるが
フルプレートにドロワースというのは新しいんじゃないだろうか

486 :名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 02:14:07.34 ID:oOvJgra0
ていうか実際に装備してる防具以外何も身につけてないとしたら
ダイヤモンドの騎士は下半身マッパ確定なんだがいいのかw

487 :名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 02:18:46.00 ID:oQGYMeMY
アラビク王子のハースニール二刀流には、
さすがのダバルプスも勝てなかったって訳だな

488 :名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 08:14:34.23 ID:foBZRExX
>>486
ダイヤモンドの装備が本当にダイヤモンド製なら
全身透明で丸見えだったりして

489 :名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 12:14:42.41 ID:RFCapLw2
>>487
ダバルプスが魔女で、王子の二本挿しに陥落したのが見えたw


490 :名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:08:17.98 ID:iuKuxkOt
>ハースニール二刀流

それは、みさくらなんこつ的な意味で?

491 :名無しさん@ピンキー:2012/07/08(日) 15:11:10.04 ID:oQGYMeMY
信じて送り出した弟が、ダバルプスの変態調教にドはまりしたと聞いて飛んできました

492 :名無しさん@ピンキー:2012/07/10(火) 06:50:03.61 ID:fnND13dA
>>491
むしろそういうのを期待して送り出した腐った姉が居ると聞いて

493 :名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 21:39:12.36 ID:KLvvoZUS
前回の投下から早3ヶ月、そろそろ新作が読みたいっす
ネタ投下しかやってない自分が催促するのもどうかと思うけど話も読みたいです
いっその事全裸になりたいくらいの現在の暑さにちなんで
第一希望裸くノ一
第二希望サッキュバス
第三希望ビューティ
あたりのエロを読んでみたい

494 :名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 22:03:15.38 ID:wF8MSxYF
その三人が対峙してエロポーズで張り合うってのはどうだろう?
スタイリッシュ痴女みたいに。


495 :名無しさん@ピンキー:2012/07/13(金) 23:04:37.98 ID:pMNVfb1x
これだけ間が開いているし催促はまあプラスになることもあろうかと思うが
希望挙げる時点で>>493は職人さん達へのマイナス効果の方が大きいだろ
せめて>>494みたいにネタ振りの体裁取るぐらいはしようぜ
ケチな背教者は前にあった暑い日のネタでも読みかえしとけ、な

496 :名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 00:15:37.27 ID:cPwmsSHG
確かにネタ投下しても作品投下が全然ないのはこたえるなあ。
連載ものの続きも読みたいし。

>>493
裸くノ一とサッキュバスとビューティがとある将来有望なショタ冒険者を誘惑する話が浮かんだ。
少年は拒むけどお色気ムンムンな三人の裸体に耐えられず襲ってしまう。
三人に搾り取られると思った矢先、絶倫っぷりを発揮して三人を逆に雌奴隷にしてしまう。
ますます猛烈にアタックしてくる三人、それに対して「もう勘弁してください」と逃げるショタ。

こんなネタ浮かんだけど小説に出来ない自分がマジ憎い。

497 :名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 00:20:09.71 ID:5p1fv//v
>>496
どっかで聞いたことある内容だとおもったら保管庫の「裸のリンチ」じゃねえかw
あの人の新作読みたいよ… まじで…

498 :名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 02:08:19.58 ID:9we10Dbi
>>496
「ネタ投下しても」ってクレクレに毛が生えた程度のことで何を言ってるんだ
反応がなかったら「ネタがつまらなかったんだな」と潔く忘れる以外の道は元からないだろ
それくらいで堪えるならネットに向いてない

499 :名無しさん@ピンキー:2012/07/14(土) 12:55:55.53 ID:WDsYoQcx
>>497
裸のリンチだと司教は最後三人の虜になっちゃうがこのネタだと逆に三人のほうが虜になっているという違いがある
何はともあれ新作は読みたいなあ

500 :名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 09:20:46.16 ID:QQre6RJw
夏休み。
しかしダンジョンには夏休みはなかった。

ワードナ「ワシだって夏休みほしいわい……」

501 :名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 09:32:30.32 ID:kpR3nyrY
毎日午後3時からお仕事オフのくせに!

502 :ninja!:2012/07/24(火) 09:33:12.79 ID:sYBa4lNb
忍法帳システムで軒並みアウトくらってしまって壊滅状態
地下十階にマロールで侵入できないぐらいに弾かれるよ……

503 :名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 18:46:44.44 ID:H2H7UjdZ
日本語版だとPM5時まで働かされるという

504 :名無しさん@ピンキー:2012/07/24(火) 20:14:19.63 ID:kpR3nyrY
PM3時で閉まる銀行もシャッターの中では23時くらいまでの激務だよ
今はそうでもないかもしれないけどPM5時で帰れるならその方がマシ

ワードナ様はアフター使ってなにやってんのか気になる

505 :名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 12:52:32.51 ID:WMft31Cd
3時までアミュレットの研究と迷宮内のモンスター配備をやって、
少し休憩してから就寝時間まで弁護士目指して法律の勉強かもしれない

506 :名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 13:21:02.06 ID:0xKEjm/f
雑談にしても少しはスレにあった方向に話を進めようぜ
変態以外は帰ってくれないか

507 :名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 22:04:44.53 ID:LGtnz2L3
アミュレットの研究と称して事務所であんなことやこんなことをしているワードナ様は変態ではないと申したか

508 :名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 22:30:01.56 ID:JIX/vx2k
ヴァンパイアがおにゃのこなのはワンダースワン版だっけか…

509 :名無しさん@ピンキー:2012/07/25(水) 23:03:17.98 ID:PCQV0DqT
「前衛を務めるサムライ♀の締まった尻はオレのオカズだ」

510 :名無しさん@ピンキー:2012/08/03(金) 12:38:29.44 ID:1SSsmIbh
暑い日が続く中、ダンジョンの中ってどうなってるんだろう?
意外に涼しくて過ごしやすいかな?

511 :名無しさん@ピンキー:2012/08/04(土) 23:33:02.35 ID:jrEYE8sS
洞窟で氷保存したりするから夏は過ごしやすいぞ

512 :名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 12:47:27.07 ID:m3O8ffkQ
夏は涼しく冬は暖かい、ダンジョンは皆様の憩いの空間です

513 :名無しさん@ピンキー:2012/08/07(火) 14:02:02.14 ID:427+m9mo
どのSSだったかダンジョン内は涼しいって話してたよな

514 :名無しさん@ピンキー:2012/08/15(水) 23:46:01.47 ID:SwqXqV88
このスレも立ってから早10ヶ月で歴代ウィズエロパロスレで一番進みの遅いスレになっちまった
書き手さん達もよその媒体に流れてしまったんだろうかねえ

話は変わるが、自分は女の冒険者が怖い
なにが怖いって、女だてらに前衛職なんかやってるのが、宿で鎧を脱いで体を拭ってる時に目にする引き締まった肢体とか
梯子を登るたびに、すぐ前を登る女冒険者の尻と股間の動きを嫌でも凝視しないといけなかったりするのが怖い
それに、アイテムを持つために鎧も付けていない後衛の服が、魔法の灯りに透けて体のラインが浮きでちまってたり
屈み込んだまま罠解除に集中するあまり、裾の乱れにも気付かずに尻を突きだしてる盗賊娘なんか、もう怖くて見てられない
華奢なエルフ女が君主や侍なんてやってるのも怖いし、あの女の忍者共なんか見るともうぶるっちまう
本当は服ぐらい着てても問題ないくせに、迷宮どころか街中をごく普通に全裸で歩くエルフのくノ一とか
迷宮の魔物を見てもその危険性よりエロいことしか考えてない変態のくノ一なんてのはもう始末に負えない
ああ、怖い怖い。女冒険者なんてのは怖くていけねえや

515 :名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 06:18:22.85 ID:CB+orKdf
あれ? 最後に濃いお茶は怖くないの?

516 :名無しさん@ピンキー:2012/08/16(木) 12:03:50.72 ID:k9QvBKIr
まん汁こわい

517 :名無しさん@ピンキー:2012/08/17(金) 20:22:42.17 ID:53I6o/28
ブラ汁なんてなかった

518 :名無しさん@ピンキー:2012/08/20(月) 19:13:25.83 ID:FDlBZmSU
ラブ汁ならあるぜ

519 :名無しさん@ピンキー:2012/08/29(水) 00:04:13.34 ID:W/3mmL2T

ささやき‐いのり‐えいしょう‐ねん汁!



520 :名無しさん@ピンキー:2012/08/30(木) 08:58:08.37 ID:i2aUN8kM
汁ワン!(PCE版)

521 :名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 18:44:20.86 ID:NmsDhRa2
このスレがあるのを知って半年ぐらいの新参だけど
ここ数ヶ月で保管庫のを順番に読んできて、もうあとはこのスレにあるのを残すのみだ
これまで投下した作者さんで自サイトとかピクシブとかで書いている人ってのはいないのかな
投下も長らく無いし、もっとウィザードリィのエロパロの迷宮に潜りたいんだ

522 :名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 21:59:50.43 ID:fZivhTN/
全力で未完成!

要するにヘタレなんです!!

すまんかった……

523 :名無しさん@ピンキー:2012/09/02(日) 22:27:21.09 ID:W9hl5Jxe
>>521
ゲーパロ専用さんが自サイト持ってるけどウィザードリィの作品は保管庫のが全部なはず
トリップでぐぐると他の保管庫がヒットする人もいるけど当然ウィザードリィではないね
そういう作者さんがいたら自分も知りたい

524 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 13:22:30.99 ID:i6VYiH7l
>>521
wizの二次創作なら知らないけど
pixivで作品投下してる人ならいる

525 :名無しさん@ピンキー:2012/09/03(月) 23:32:59.46 ID:6MSQ93Rp
521だけどありがとう
最近投下が無いみたいだから余所で書いてる人もいるかと思ったんだけど
やっぱりそうそう都合良くこのジャンルが読めるところはないか

526 :名無しさん@ピンキー:2012/09/04(火) 03:34:31.70 ID:rVEVXjdi
4ヶ月も過疎ったのだからそろそろ例の話題の解禁を検討してみたらどうか

527 :名無しさん@ピンキー:2012/09/04(火) 07:28:21.02 ID:+xvDP/RD
>>525
板がなくなるとかそんな騒動でも起きているなら、そういう話題に参加したいんだけどね

528 :名無しさん@ピンキー:2012/09/04(火) 18:46:04.38 ID:ZFEsuZMd
ああ、呪われたローブを女性が着たら、ローブが生き物みたいに肌に張り付いて性感帯を刺激するってアレか

529 :名無しさん@ピンキー:2012/09/06(木) 23:59:07.56 ID:QYLkJjS0
保管庫を漁ってるとけっこう途中で投下が終わっちゃった話も多いんだな
その中に面白エロいSSが多いだけに勿体無い・・・

530 :名無しさん@ピンキー:2012/09/14(金) 15:08:09.03 ID:el/KU5BC
恨むなら2ch規制に忍法帳の導入かもね
あれで一気に下火になった

531 : 忍法帖【Lv=2,xxxP】 :2012/09/14(金) 19:57:28.02 ID:A7N1z3lu
私も以前はここにSS書かせて頂いていた者の一人ですが、忍法帳の実装以来一度もしていません。
既に出来てるSSもあるんですけど、切れ切れになることを思うと中々踏み切れないですね。

532 :名無しさん@ピンキー:2012/09/14(金) 20:18:05.50 ID:el/KU5BC
お、やっぱりそうなるか
自分の狙ったリズム感とかオチとかぶつ切りになるのは嫌だもんね

533 :名無しさん@ピンキー:2012/09/14(金) 21:26:17.48 ID:ZkCUlg/D
保管庫に直接投稿できるコーナーを作ってもらって
うpしたらこっちにリンクを貼るとか・・・
匿名でそこまで手間かける気にはならんか

534 :名無しさん@ピンキー:2012/09/14(金) 23:34:47.69 ID:hKP2ad57
ろだに.txt上げてリンク張ればいいじゃん
Axfcとかなら長期間残る

535 :名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 10:09:06.02 ID:OlyM8Fp2
保管庫にもAxfc Uploaderへのリンクが貼られましたね
さあ、これで既に出来ているものを遠慮無く投下できる
・・・・・・ので>>531さんに期待

他力本願ではなく自分でもなにか書かなければな

536 :名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 15:18:32.93 ID:gEJSalin
今日もギルガメッシュの酒場に黄色い声がキャピキャピ鳴り響く。
こないだから迷宮に入っている連中だが、どいつもこいつもケツの青いガキばかり。
なんでも訓練所では15歳から冒険者に採用しているとのことだが、野郎ならまだしも小娘だけとは!
テーブルを囲み、スイーツやお茶を口にしながら、和気あいあいと語り合う様はまるでオシャレカフェでのお茶会だ。
こいつらは迷宮での生死を賭けた試練を、幾多の命と思いが潰えた冒険を何だと思っているのだろう。
ああ、考えてくるとムカムカ腹が立ってきた。
ここはベテラン冒険者の俺があのひよっ子どもに一言いわねばなるまい。

「おい、おまえら!」
「……何、おじさん?」
「酒代ちょっと恵んでほしいかな〜って☆てへw」
「ウザい…消えてよ」

537 :名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 18:49:04.60 ID:4BB6Lld2
>>1のよめないはいきょうしゃめ! でていけ!
そしてエロいのをもって かえってこい!

538 :名無しさん@ピンキー:2012/09/27(木) 23:53:01.34 ID:apqCxZZl
ダンジョン奥深くで女の子魔術師が一人だけ生き延び、呪文も使い切って、
どうやって帰還するかで困り果て、テンパッてしまった末にローブを脱いで全裸になり、
奇声を上げながら(半ば泣きながら)ハイレベルニンジャの真似をして、
寄らば殺すぞという勢いで走って逃げ帰ろうとするも、
失敗! 悪党集団に見破られて捕まる! 輪姦!

というネタで一本書こうとしたんだが、
失敗! ギャグにしかならない! 断念!


……ここ数年、ネタが浮かばない、プロットも組めない、本文を書けないと、
なんか妙な書けない病になっているんだよなあ。
他の人たちは、そうではないと(書けるが仕様で投下できないなど)思いたい。
がんばってくれ。

539 :名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 18:36:25.20 ID:U/xEn5bn
ウィザードリィで何か書きたいと思いつつ、リルガミンサーガをプレイしているが
如何せん、メンバーがみんな野郎ばかり(という脳内設定)だからなかなか話が思いつかない……


あ、いつも待機しててアイテム鑑定してくれるビショップは女の子だった

540 :名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 22:34:39.52 ID:JXiKIr1V
それだ!

541 :霜月:2012/09/29(土) 23:20:55.87 ID:0vn10DTu
唐突ですが、アップローダーで投稿させて頂きます。
設定は正伝#1のフロア1で、エロ度はかなり低いです。
尚、ダウンロード時のキーワードは「wiz」です。

ttp://www1.axfc.net/uploader/File/so/84072.txt

542 :名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 23:59:31.28 ID:04NfNsse
久方ぶりの投下、乙です

ネタのストックも幾つかあるしプロットもほぼ組めている
娯楽に費やす時間さえ、それなりに確保できている
しかし宝箱に文章が書けないという罠がしかけられていたばっかりに……
これはもう迷宮の奥底にPCだけ持ってテレポートさせられないと解けない呪いか

と、思っていたら久しぶりのSSを読んで呪いが解けた気が
……したような気がするが気のせいかも知れない
どうにか、このスレが誕生日を迎えるまでには呪いをといてしまいたい
Axfc UpLoaderはDL数が表示されるのでこれはこれで面白いかも知れないな

543 :名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 02:17:57.26 ID:oFexazOK
乙です
しかし救いがないなあ

544 :名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 09:59:28.84 ID:Gnc0dV0u
久しぶりの話ありがとうございました!

545 :名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 14:43:31.74 ID:XxiAh69a
目が滑る事なくじっくりと引き込まれる優良な文章だった。突き放したカコイイ文体。
別に鬱話が好きというわけでも、WIZは重厚であるべきと考える主義でもないが、
この雰囲気の統一感というか世界観のタッチはかなりのレベルで、久々に総毛立った。
自分もがんばって書こう。と思わせてくれるパワーがあった。
ごちでした。

546 :名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 16:35:27.01 ID:hZZR+Qt1
GJだしバッドエンドも悪くないけど
ワードナ倒したほどのパーティーが荷物番放置してなんの強盗対策もしてなかったのかよって気になっちゃう
ゲームだといくら放置してもなぜか安全なのは理由があって
そのルールを破ったために殺されてしまう「笑うせぇるすまん方式」だったらもっとよかったのに。

547 :名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 19:09:14.48 ID:PEoFl0jI
まったく、ベテランがのさばると新入りは地獄を見るぜ!
しょせん冒険者なんてヤクザな奴らだけが生き残るのさ…わかったら田舎に帰んな……


** そのひとはまいそうされました **

548 :名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 19:28:18.99 ID:dTWgqGyv
明るいエロ話も楽しみにしてます

549 :名無しさん@ピンキー:2012/10/01(月) 22:17:08.61 ID:y6Cw0g2n
DL数を見る限り、2日ほどで最低でものべ40人弱はこのスレを見てるってことか
人事とはいえ確かに人数が目に見えるってのはこの板には無い要素なので少し新鮮
ここで投下するのが本来の形だとは思うけど、投下も面倒になってるみたいだし
お手軽にロダに上げるのも数字を見て目先を変える役にも立つのかな

>>538の病が癒え、>>539が話のネタを思いつき、>>542の呪いが解け
>>545のモチベが上がるのに期待

ああ、投下があって怖い、怖い。怖いので読んじまおう
さて、ここらで一つ、明るいエロが怖い

550 :名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 00:57:46.27 ID:SCWPspVf
夢にまで見た投下が、しかもとびきり質の高いやつがきたってのに
今度はイチャラブやネタエロが恋しくなる
贅沢とわかっちゃいるが職人さんたちのがんばりに期待したいな

551 :名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 05:04:21.53 ID:9wofiB/m
みんなどんだけああ今度はお茶がこわい

Sではないけど救われないENDもこうして読むとなかなかいいもんだった。
こういうのが続いてもいんじゃないかな。

552 :名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:18:07.42 ID:Izxg9lZ8
いいんだけど、救われない鬱な話はグロやNTRなんかと同様、
人を選ぶので、冒頭に警告を書いておいた方がいいと思う

まあ、イチャラブなんかも人を選ぶと言えば選ぶので、
どんな話であっても属性は最初に書いておいてほしいが

553 :名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:39:23.48 ID:syo2thrL
>>1のテンプレに「r辱・g姦に関わらず、だだ甘な和姦や(以下略」とあるように
スレ内で普通に認められているものまで、なんでもかんでも属性表記する必要は無いと思うけどね
このスレにどれだけバッドエンドの話があったと思うんだ
オチ潰しにもつながりやすい縛りなど書き手さんの選択肢を狭めるだけだろ

554 :名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 23:47:01.64 ID:pQZstlrx
保管庫さん更新早いな。いつもお疲れ様です。
投下があると保管庫のカウンターが回るなあ。

>>552>>553
まあ1スレ目の初投下から救われない話だったスレなんだよ。
それになんでも俗性表記だと確実に困りそうな人を少なくとも一人知ってるなw

555 :名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 21:29:12.95 ID:Uczw12Hq
前もっての属性明示をどこまでやるかなんて、それこそ書く側の自由だ
してくれという要望も、しなくていいという意見も、うっちゃればいい

556 :名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 23:06:31.67 ID:9V4gN7CL
俗性表記ってなんだ属性だった。
必要以上に表記してくれという要望はともかくとして、
しなくても構わないってだけでするなってことじゃないだろう。

特殊な属性だけNG出しといてくれりゃ、いんだよ細けぇことは

557 :名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 23:32:49.16 ID:Uczw12Hq
俗性の訂正から>>554>>556で、間に挟んでいる>>555へのレスだと見なして

>>555での「しなくていい」は、普通に読めば、
>>556が言う所の「しなくても構わない」と同義だと思うんだが、
(少なくとも「するな」よりは近い意味だと思うんだが)
勝手に「するな」に置き換えておいて=細かい所を誤読して上に
要らん絡み方しておいて、いんだよ細けぇことは、じゃねえだろ…

558 :名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 23:47:00.06 ID:6SLnghPt
言葉はどれだけつくしても伝わらないときゃ伝わらないんだよ
ましてや短レスで文意が伝わると思うのは思い込み


>>556>>557も書き手さんの邪魔になるんで、争いは石の中にキャンプでも張ってやっとくれ
さ、投下に備えて保管庫で訓練々々

559 :名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 00:21:46.84 ID:GO1LEKEI
こいつもこいつで、文意が伝わりえない事をしたり顔で言う事に自己矛盾は感じないのだろうか。
煽らずに黙ってりゃいいのに。

560 :名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 01:08:58.94 ID:aYqww0n1
待つ投下! 投下を待てない読み手は両親、守護者、司祭、または悪魔と
同行すること。例外は認めず!

巨大な広告飛行船が浮いている。その胴体にはこんなネオンサインが走っている。
今ならスレに人がいる! さあ! ウィザードリィのエロパロスレへ急いで!
……数ヶ月に一度の大賑わい! いつ過疎になるかなんてわからないよ! ……

さて、次に来るのは重く暗いエロ話か、はたまた明るくパロいエロ話か
当然どちらでも大歓迎なので贅沢言わずにいつまでも酒場で待ってる
いや、自分で迷宮に潜れってのはごもっともな話なんだけど

561 :名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 19:35:14.27 ID:rX7BhLYt
賑わっているかと思いきや何やってんだか。
鑑定失敗して呪いのアイテムが全身にくっついたビショップさん(♀)も困っちゃうだろ。

562 :名無しさん@ピンキー:2012/10/04(木) 19:40:34.44 ID:EGI19Fj9
呪いの籠手×8とかで、胸や股間を鷲掴みにされたような痴女装備のビショップ(♀)さんとか?


563 :名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 21:57:18.01 ID:RHY2zJM9
ACバグも考慮するとこれが理論上の最強装備だとか先輩冒険者にいわれて、
破邪の指輪を身に付け、乳首に手裏剣貼り付けられて股間隠しにアミュレットを無理矢理装備させられ、裸より恥ずかしい目に合う女忍者

564 :名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 14:31:36.75 ID:g/EmzRr8
ワードナのアミュレットは装備すると呪われるんだよな。
ということは、女忍者が股間に装備したら外れないどころか中に入ってしまったりして……

まあ裸忍者がいつもどこにアイテム持ってるか想像するよりはどうってことないんだけどねw

565 :名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 20:43:07.80 ID:tUkaV1qE
外そうと思えば実は簡単に外せるのだけれど
気持ち良すぎて股間から外したくなくなる呪い

566 :名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 21:29:21.00 ID:sdgdWjH0
女にはディルドー、男にはオナホとして機能するのかな

……男女兼用だからアナルパール型かもしれん

567 :名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 21:59:22.79 ID:AKSBvjFm
ワードナのケツに入ってたアミュレットとか嫌すぎる…

568 :名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 22:04:35.67 ID:qhlc4URn
ST.*WERDNA* Rumpってか

569 :名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 23:58:59.99 ID:tUkaV1qE
おおっと
なんとなくアミュレットの流れで呪いネタ書き込んだら
いつか使えたらと思って以前にメモしたまま忘れてたものだった
まあ呪いネタとしてはありがちなネタだから気にしない

570 :名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 12:13:27.90 ID:Pwhqs1Tf
おたんし゛ょうひ゛ おめて゛とう!
つぎのスレには あと 55
KBか゛ひつようです.

571 :名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 12:29:48.08 ID:Pwhqs1Tf
最後の「で」て゛ミスした・・・・・・
原作と同じで素直に祝えない誕生日だなぁ

572 :名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 23:10:53.92 ID:m5+6YpPc
女王アイラスの絵ってエロいよな

573 :名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 23:29:38.88 ID:MjsYo850
生存一年を祝?してなにか一本……と思ったが、さすがに今からでは難しいかな

574 :名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 01:02:45.17 ID:OtOxuh7K
一週間くらい遅れてもいいのよ

575 :名無しさん@ピンキー:2012/10/24(水) 16:09:32.57 ID:+gVRNh6Q
そして一週間が経った訳だが・・・

576 :名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 21:41:32.48 ID:g/6yb71s
規制に巻き込まれたんでない?

577 :名無しさん@ピンキー:2012/10/25(木) 23:48:32.44 ID:KLdDPkHt
まあ、一週間ってのは>>573本人が言ったわけでもなし
当日に落とせなければいつ落としてもいいんじゃない

578 :名無しさん@ピンキー:2012/10/26(金) 01:53:49.92 ID:QjEeyViR
原稿落としちゃいました><

579 :名無しさん@ピンキー:2012/10/26(金) 20:39:35.33 ID:TjYIIALi
これは忍者のしわざだな!

580 :名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 12:33:40.35 ID:ckwAQuvx
かしはら

581 :名無しさん@ピンキー:2012/10/27(土) 17:45:22.60 ID:lxQQ1KBC
マラーって言うとなんかいやらしい。マロールだとスイーツみたいだw

582 :名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 11:55:49.93 ID:hk4jWokq
>>581
リングオブマラーって言うとなんか別のものを想像してしまいそうだなw

583 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 00:22:28.76 ID:Yem0W9xZ
昔の薄い本にはリングofヒーニングというネタがあってだな…

584 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 03:07:51.57 ID:18A8o3Pt
保管子漁ってたけど、ひょっとして鑑定士本編は途中止めになってるん…です、か?

585 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 18:50:42.66 ID:Jgp+i6Nw
一時期番外編にシフトして投下はされてたけど本編はもう2年半以上更新無しかな
過去ログにあった続きが止まったSSのまとめメモを転載すると

598 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:28:36 ID:2WMGHSk6
連作ものの続き投下を願ってざくっと現状メモ。
あまり遡ってもなんだから2009あたりまで。

全裸スキーの人:少年侍が裸忍と初体験前編
ハーレムの人:数レス前
エルミ召還士の人:サキュバス連れて住処探し11日目
鑑定士の人:うっかり媚薬でホ盗ノ僧エ妹君主が陥落
犬の人:犬君主の初調教。基本1話簡潔
魔物の人:女忍者禁欲継続1?日目
生命の楔の人:女の胸談義で折檻。エロは次回以降?

あとは今スレ>>276のドワーフ娘と>>403のマイルフィックが途中っぽい
この内のいくつの続きが今後読めるのか、あるいはどれも読めないのか・・・
お客様の中に召喚の魔法陣を使える悪の大魔導師はいらっしゃいませんか!

586 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 18:56:03.26 ID:Jgp+i6Nw
マイルフィックは>>406だった

587 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 22:31:44.08 ID:MDUYH1cu
がーんだな 出鼻を挫かれた気分だ
番外編もいいけど本編が超気になる所で終わってるんだよな

588 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 23:42:12.24 ID:lRCfzwOB
そいつはガッカリだなメーン、先に行きたいのに行けないもどかしさだ。
俺はあと何回ワードナを倒せばいいんだ……トレボーは教えてくれない……

589 :名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 23:56:44.00 ID:Jgp+i6Nw
鑑定士の続きはwizardryの正統な続編を待つぐらいの心持ちだな
番外編の方も中途でとまってるが全ては書き手さんしだいだし
後は変態くノ一の禁欲解除とKODのドワーフ娘の続きも待ってるんだけどな

というか続きに関わらずwizのエロパロさえ読めるのなら贅沢は言わない

590 : ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 00:52:34.76 ID:D39kBoFl
>>403がマイルフィックだったら世界中のミーナちゃんが大変なことになってたが、そんなことはなかったぜ!

さて、これから落とすのはエロパロか否か。
エルフで即席ビショップを作っていたのは自分だけではないだろう、そう思いたい。

591 :かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:00:48.04 ID:D39kBoFl
 それは俺が冒険者だった頃のことである。
そのころ、トレボーの城塞都市には迷宮を作って立てこもったワードナとかいう魔術士を討つとかで
エセルナートのあちこちから人が集まっていて、その多くがワードナを倒して名を売って一旗挙げようとかいう
胡散臭い奴らばかりだった。
俺がなぜ冒険者になったかというと、地元を治めていた領主がトレボー王に仕えていて、ある日住民から数名を
ワードナ討伐隊の人員によこせとかいうお触れが下り、その面子に選ばれたのがきっかけだった。
正直言うと俺は前々から冒険者になりたかったが、なかなか踏み出すチャンスがなかった。そこへ降って
わいたのが先ほどのお触れである。俺はさっそく志願した。
メンバーが決まった翌日、俺たちは送迎の馬車に乗ってトレボーの城塞都市に向かった。
ただ面倒なことにメンバーの中には領主の息子も入っていた。社会勉強と武者修行を兼ねてというが、向こうでも
コイツと付き合わなきゃならないのかと思うと正直気が滅入った。
しかし兼ねてより願っていた、外の世界への旅立ちの喜びと期待に比べれば、そんなのはどうでもいいことだった。


 数日の旅を経て、俺たちはトレボーの城塞都市に着いた。
生まれて初めて見る大都市というものに俺も含めた全員が田舎者丸出しで、すげーすげーとハシャぎっぱなしだった。
やがて訓練所なる所に通された俺たちは一通り適正試験とやらを受けた後、それぞれに適した職業を知らされた。
俺は戦士だった。俺の他にも戦士が3名、あと僧侶と魔術士が一名ずつ。足りないのは盗賊だけだった。
ちなみに領主の息子は戦士だった。ヤツが盗賊でないのはある意味ラッキーであった。

「やっぱ盗賊がいないとな」
冒険の準備を前にテーブルを囲んで俺たちは同じ結論に達した。
迷宮に入れば当然そこに巣くうモンスターと戦わなければならないが、時たまモンスターから宝箱を手に入れることもあるという。
宝箱の中には金品だけでなく、冒険の役に立つ武具やアイテムが入っている場合がある。
ただし、ほとんどの宝箱には罠が仕掛けられており、それを安全に見分け、解除できるのは盗賊だけだという。
しかし、俺たちのメンバーは盗賊がいない。
となると、多くの冒険者で賑わうこの酒場から盗賊を誘うしかないのだ。

592 :かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:03:42.66 ID:D39kBoFl
「でもよぉ、実際いたとしてすんなり仲間になってくれるかなあ?」
「俺たちまだ迷宮入りしてない新入りだし、どうせなら少し経験上げてから誘ってみたらどうかな」
「おいおい、その間に宝箱が出てきたらどうすんだよ?せっかくのお宝を放り出していいのか?」
「けどよぉ、盗賊誘うったってどこにそんなツテがあるんだよ」
「バカ、そんなの片っ端から声かけろよ、どいつも使えねえヤツらだな」
「だったらお前がやれよ!口だけじゃなくてデキるってとこ見せろよ!」
「何だと!?テメエ、俺に向かってその口のきき方はなんだ!!」
言い合いで喧嘩になりかけた俺と領主の息子を他の仲間がなだめて抑える。
悲しいかな、田舎者が都会で真っ先に困るのは周囲との関係作りというやつだ。
誰も彼も田舎者の自分に引け目を感じている。領主の息子もそうだ。
それゆえに話しかけて鼻であしらわれるのではないかと、恐れ縮こまっていたのだ。
このまま迷宮に赴き、力を付けてから勧誘を始めるのもいいかもしれない。
だが、その間に腕の立つ盗賊を逃していたら…?
そんな不安がみんなの足を留まらせていた。
そんなにっちもさっちもいかない時だった。彼女に出会ったのは。

「アナタたち、一体どうしたの…?」
声に呼ばれて顔を向けると、そこにはローブを纏った一人の少女が立っていた。
流れる金髪にツンと伸びた両耳、彼女はエルフだった。

何と言えばいいものか、みんな答えるのをためらっていた。
必要な仲間が足りない、そう言いたかったが、その一言がなぜかすごく言いづらかった。
それは俺たちが田舎者という引け目を感じていたせいでもあり、エルフの少女が美しかったからかもしれない。
が、しかし。もしかしたら彼女が助けてくれるかもしれない。俺は意を決して言った。

「実は盗賊がいなくて誘うあてもなくて困ってたんだ」
「おい!ルース!」
「いいだろ、ホントのことなんだから。それにどのみち誰かに声をかけなきゃならないんだ、それが今ってことさ」
「オマエ、俺を差し置いてこんなことしていいと思ってんのか!?」
「あんたも盗賊を欲しがってただろ?だったら先に話すべきだったな、ベイン」
ちなみに俺はルース、領主の息子はベインという名前である。

「ふうん、そうなの」
エルフの少女は俺とベインの険悪な雰囲気に動ずることもなく、平然と応じた。

593 :かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:06:06.85 ID:D39kBoFl
「もう一度確認するけど、アナタたち盗賊がいないのね」
少女の問いかけに俺を含めた一同がそうだと答える。
「わかったわ。だったら明日またこの時間に来てちょうだい。もしかしたら盗賊を紹介できるかもしれない」
「今日じゃダメなのか?」
「あの子いま他のバイトしてるのよ。だから明日まで待って」
「そうか…わかった」
「おいルース!こんないいかげんな約束あてにするのかよ!?ただの冷やかしかもしれないんだぞ!!」
「私は田舎者をからかうほどヒマじゃないわよ」
「なッ…!」
「もう止せベイン、どうせ他にアテも無いんだ、彼女を信じてみよう。みんなもそれでいいよな?」
俺の問いかけにベインを除く全員が首を縦に振った。
「おい、オマエらホントにそれでいいのかよ!?」
当然ベインは納得なんかしきれていない。そこで俺は彼女にたずねた。
「なぁ、なんで俺たちに仲間を紹介するんだ?やはりお金とかとるのか?」
すると彼女は澄ました顔で答えた。
「別にお金は取らないわよ。でもそのうち私の客になるわ」
「客…?」
「そう、私の客にね」
「なら君の名前を教えてくれないか。俺はルースって言うんだ」
「私のことは“鑑定さん”って呼んでちょうだい。もちろん本名じゃないわよ」
「鑑定さん?どういう意味だ?」
「そのうちわかるわ。じゃあまた明日会いましょう」
そう言うとエルフの少女もとい鑑定さんは自分のテーブルへと戻っていった。

それから俺たちは装備を整えて迷宮に向かった。
バブリースライムにオークにコボルト、迷宮では底辺の雑魚だが、初心者の俺たちは死に物狂いで戦った。
初めて戦いの手傷を負い、僧侶の魔法で癒やしてもらった。
しかし僧侶の魔力が切れたため、その日の迷宮冒険は引き上げた。ベインはまだやれると不満げだったが。


 翌日、俺たちは冒険者の集う酒場で約束どおり鑑定さんと会った。

「アンタたちが鑑定さんの言ってたパーティー? あはは、ホント田舎くさい野郎ばっかり!」
鑑定さんと一緒にいた少女は俺たちを見るや、真っ先にそう言い放った。
「止めなさいフィニィ、これから仲間になるのに喧嘩売ってどうするの」
「なぁ…鑑定さん…君が紹介したい盗賊ってまさか……」
「ちぃーす!アタシが紹介に預かった盗賊のフィニィちゃんだよ♪よろしくね☆」
少女は愛嬌たっぷりの笑顔で俺たちに名乗った。

594 :かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:09:19.02 ID:D39kBoFl
「コイツが盗賊って…」
「キ、キミ、ボクたちと同じ人間みたいだけど、腕は確かなのかい?」
「大丈夫だって、アタシそこらのホビットよりできる子だよ?」
仲間たちの不安にフィニィは軽い調子で答えた。
「だったらなんで俺たちと組むんだ?腕の立つ連中と組もうとか思わなかったのか?」
「うーん、実はそれなんだけどね、」
俺に聞かれてフィニィが困った顔をしながら頬に指を添える。何とも愛らしいポーズだった。
「ほら、冒険者ってみんないかつくてワイルドなお兄さんばかりじゃない?アタシみたいな可愛い子が仲間になったら
それこそケダモノになりそうでおちおち冒険どころじゃないのよね〜〜。それに比べたらアンタたちは年も近いし
真面目だし、上から目線で馴れ馴れしくしたりしないだろうから仲間になろうかな〜って思ったの。納得した?」

「………」

俺たちは彼女の物言いにただただ呆れ返っていた。
私みたいな可愛い子が仲間になってあげるとのふざけた言いぐさに、よく誰も怒鳴らなかったものだ。
しかしながら、よく見ればフィニィはなかなか魅力的な美少女だった。
垢抜けた人なつっこい顔立ちに、メリハリのついた女らしい体つきに、肌もあらわな軽装は
男の関心を惹くに十分だった。
先ほどからフィニィを見る周りの冒険者どもの視線から察するに、彼女のたわごとは案外本当なのかもしれない。
しかし、こっちはこっちで女の子にムラムラする十代の若者ばかりなのだが、そっちの心配はしなかったのだろうか。

「わかったフィニィ、俺たちからもよろしく頼むよ」
「うわっ、やったあ!」
俺が了承の返事をするとフィニィは臆面もなく喜びはしゃいだ。
「ルース!!また勝手に決めやがって、いつからオマエがリーダーになったんだよ!!ふざけんな!!」
予想通り怒ってくってかかるベインに、俺は後ろを見るよう指差した。
「よろしく、俺ラルフだよ」
「オレ、デイルって言うんだよろしく、」
「ぼ、ぼくはクレイ、が、がんばろうね、」
「カイルだ、よろしく」
「あははっ、みんな仲良くしようねー!!」

「………」
「みんなフィニィを仲間にしたいとさ。あきらめろ」
次々とフィニィに話しかける仲間たちを見て唖然とするベインに俺はトドメの一言をくれた。
「これで交渉成立ね」
今まで沈黙を守っていた鑑定さんがようやく口を開いた。

595 :かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:11:39.51 ID:D39kBoFl
「ああ、本当に紹介してくれてありがとう、使えるかどうかまだわからないけど」
「大丈夫よ。腕は保証するわ」
「へえ、そうなんだ、」
俺の軽い疑問を鑑定さんはあっさり否定した。
もっともベインはフィニィのことを全く信用できてない様子だったが。
念願の盗賊が加わり、その場は穏やかに終わるかと思われたが、俺がふとつぶやいたことが思わぬ悶着を起こしてしまった。

「これでまた迷宮に挑めるな。チェックアウトが楽しみだ」
「…え? ねぇルース、今なんて言ったの?」
気が緩んでふとつぶやいた俺に鑑定さんがいきなり問いただした。
「え…だから、今泊まってる宿をチェックアウトしたら迷宮に行くつもりだって……」
「馬小屋を使ってないのね?」
「あ…うん、でも一番安い相部屋だよ、ロイヤルスイートなんてとてもとても…」
「何てこと!!信じらんない!!!!」
突然上がった鑑定さんの怒声に酒場が一瞬静まり返った。

「な、なに?俺なんか悪いこと言った??」
わけがわからずうろたえる俺を鑑定さんがキッと睨みつけた。
「あのね…ルーキーがお金使って泊まってたら、いつまで経っても強くなれないわよ」
「な、なんでだよ?」
「いいこと、冒険で受けた怪我や異常は僧侶魔法で治すのが基本中の基本よ!そのために僧侶がいるんでしょうが!」
「待てよ、うちの僧侶は全員を治せるほど呪文が使えないんだ」
「だから馬小屋を使うのよ。呪文の力は一眠りすれば回復するわ。呪文が切れたらまた眠って回復して怪我を治すの繰り返しよ」
「そんな無茶な…」
鑑定さんの熱弁に僧侶のカイルが信じられないという顔をする。
「呪文を切らすたびにホイホイ簡単に寝られないよ。それにあんな馬小屋で寝泊まりだなんて無理だって……」
「出来ないならアンタは仲間のお荷物ね。冒険者なんて止めてさっさと帰りなさい」
カイルの反論は容赦なく切り捨てられた。
「みんなも馬小屋で寝泊まりするのに馴れた方がいいわ。ルーキーのうちは金を惜しみなさい」
鑑定さんは言うだけ言うと憮然とした表情でテーブルに戻っていった。
どうにもいたたまれなくなった俺たちとフィニィはすごすごと酒場を後にした。
「びっくりさせちゃったね、でもせっかくのアドバイスだからよく考えてね」
そう言うフィニィの声はさっきとうって変わって、とても真面目な感じに聞こえた。

596 :かの冒険者、ルースの回想より ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:13:57.65 ID:D39kBoFl
 翌日から、俺たちは鑑定さんのアドバイスに従うことにした。
確かに一眠りすれば呪文の力は回復するらしく、一週間も待たずに全員の怪我はすっかり治った。
ただし、カイルは馬小屋でなかなか寝つけなくて苦労していたが。

盗賊のフィニィを加え、久しぶりに迷宮に向かった俺たちは相も変わらずオークやコボルトといった連中と
戦ってばかりだった。
その時に運良く連中の守っていた宝箱を手に入れた俺たちは、フィニィの腕のほどを見ることができた。
鑑定さんの言ったとおり、フィニィは宝箱の罠を的確に見抜き、安全に開けてみせた。
入っていたのは少しの金品と使い古しの剣のようなものだったが、初めて宝箱を開けた喜びはなんともいえないものだった。

いくつか宝箱を開けたところで迷宮から引き上げたが、拾った戦利品の始末で俺たちはまた鑑定さんの世話になった。
フィニィが教えてくれたのだが、武具や道具を扱うボルタック商店で鑑定させると買値と同じ値段を取られるが、
鑑定さんにお願いするとはるかに格安の値段でやってくれるのだ。

「彼女ビショップだからね、これが自分の売りだってわかってるのよ」
ビショップ、司教ともいうその職業は魔術士と僧侶の呪文を同時に使えると聞いたことがある。
フィニィが鑑定さんから聞いたところによると、呪文すべてを使いこなすにはかなりの修業が必要で、それまでは
お荷物みたいなものらしい。
しかしアイテムの鑑定は未熟なビショップでもできるため、鑑定さんは冒険者のアイテム鑑定を請け負うために
酒場で待機しているのだそうだ。

“そのうち私の客になるわ”

酒場で最初に出会ったとき、彼女が言ったことは本当だった。そして彼女がなぜ鑑定さんと名乗っているのかも。
鑑定さんにいくらかは支払ったものの、前よりは多くの収穫を得られた。しかしだからといって考えなしに
散財はしなかったし、できなかった。俺たちはまだルーキーであり、まだまだ迷宮で戦わなくてはならなかったからだ。

それからも俺たちは迷宮に入り、魔物や冒険者くずれのゴロツキ連中と戦い、探索に明け暮れた。
迷宮で戦い、帰ってくるたびに何かしら力がつくのを感じていた。
そして酒場で鑑定さんの顔を見るたびに、今日も無事に戻ってこれたと、俺はホッとする気持ちになっていたのだった。

597 : ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:18:56.74 ID:D39kBoFl
あともうちょっと続くんじゃ。エロがあるからな!

鑑定さん(エルフ:女)はきっといいんちょタイプ

598 : ◆QQ2IpZnC2. :2012/10/30(火) 01:23:53.98 ID:HoUsplax
ふむ

599 :名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 01:24:33.82 ID:HoUsplax
このトリ割れてますネ!
ともあれ投下乙、続き期待しております

600 : ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 01:35:43.98 ID:D39kBoFl
げ、本当だw

主人公の名前から取ったんだけどこりゃ使えないな……というわけでトリ変更。
これが割れたら泣く。その前に続きを仕上げる。

601 : ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:47:06.75 ID:D39kBoFl
続きができたので投下するよ!
一人語りが多いのは主人公の回想だから許してちょんまげ!

602 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:49:28.01 ID:D39kBoFl
 俺たちが迷宮に入ってから、約ふた月ほどが経った。
金もぼちぼち貯まり、たまには気晴らしがしたいということでみんなで遊びに行くことになった。
ただ僧侶のカイルだけは、久しぶりにベッドで寝たいと言って宿屋に引っ込んだが。
フィニィの案内でいろんな場所に行った俺たちは、日が落ちるまで存分に楽しんだ。

「ああ、また明日から迷宮に行くのか」
「心配ないさ、俺たちなら何があっても大丈夫さ」
「でも、油断と無理は禁物ですよ、ボクはまだ死にたくない」
「みんなわかってるよ、だからビビるこたぁないんだ、前向きに行こう、前向きにさ」
宿に戻る道すがら、俺たちはそんなことを言い合っていた。
明日からまたワードナの迷宮で戦う日々が始まる。
最初よりは確実に強くなったが、それでもまだまだ迷宮の奥に行ける強さではない。
冒険者として生きていくには俺たちはもっともっと強くならなければならないのだ。

宿屋に着き、各々が馬小屋の寝床についてしばらく経ったころだった。
「ねえ、ルース、起きて」
ウトウトしかけた俺はフィニィの声で起こされた。
「なんだよ…いま眠るとこなのに…」
「静かにして。ちょっとあたしに付き合ってちょうだい」
「……?」
声を潜めて付き合えと言うフィニィの誘いに、俺は渋々ついていった。

フィニィに連れ込まれたところはなんとスイートルームの一室だった。
「おいおい、まさか俺にここで寝ろって言うんじゃないんだろうな?」
「そうね、寝ることになるかも」
「なに?」
いぶかしむ俺の目の前で、フィニィが着ている物を脱ぎ始めた。
「お、おい!何やってんだよ!何で脱ぐんだよ!?」
「ねぇ、アンタたちと冒険する前にあたしがどんな仕事してたか聞いてる?」
「いや…鑑定さんは何も言わなかったけど」
「やっぱりね…」
上半身の着衣をすべて脱ぎ捨て、フィニィの白く豊かな乳房が露わになる。
「やっぱりってどういうことだよ!?」
目のやり場に困り、顔を手で覆いながら俺はたずねた。

「あたしね、アンタたちの仲間になる前は娼婦してたの」
「え…?」
「わかるでしょ。男とエッチなことしてお金をもらっていたの。酒場にいた連中も鑑定さんもみんな知ってるから」
フィニィの突然の告白に、俺の心臓が一瞬激しく高鳴った。

603 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:51:01.12 ID:D39kBoFl
「じゃ、じゃあ何で冒険者になろうと思ったんだ…?」
フィニィの方をまともに見られないまま、またたずねた。
「この先も娼婦を続けるのがイヤになったのよ。だから冒険者になろうと思ったけど、アイツらが娼婦のあたしを
仲間にしてくれるわけないしね…」
そう言ったフィニィの口調はどことなく自嘲めいていた。
「鑑定さんには前々から頼んでたわ。もし入れてくれそうなパーティーがいたら紹介してって。そしてアンタたちが来たのよ」
「………」
俺はフィニィから視線を逸らしていたが、彼女は話しながらまだ脱ぎ続けていた。
「鑑定さんの言った通り、アンタらって田舎から来た坊やそのまんまだったわ。だけどアンタたちなら
仲間にしてくれるって思ったの。そしてその通りになったわ」
「ああそうかい、そりゃ願いかなって良かったな。だけど冒険者になれたのに何でこんなことするんだ?」
「おかしい?」
「だってそうだろ、娼婦がイヤだって言ってたくせに今やってるのはまるで…」
「娼婦みたい?そうね…」
俺の背中に女の身体の感触が、重みがのしかかる。
「確かに死ぬまで娼婦でいるのはイヤよ。でもエッチは嫌いじゃないの。ううん、とっても大好き」
「ええ??」
耳元で囁くフィニィの言葉に心臓がバクバク鼓動する。
「最初会ったとき、みんなあたしの身体とかチラチラ見てたよね…?
それでいつ誘われるか期待してたんだけど、みんな案外オクテなんだもん、いいかげん待ちくたびれちゃった」
フィニィの手が俺の身体をさすり、奇妙な肉感が背中にグイグイ押し当てられる。
「で、でも、なんで俺…?他にも相手になりそうなのはいるじゃないか…!」
「それはね、あんたがあたしを仲間にしてくれたからよ」
「え?」
「あんたが決めてくれたからあたしは冒険者になれたの。だからルース、どうしてもあんたとしたかったの」
「ッッ…!!」
一体何と返せばいいのか。まったく予想もしなかった展開に俺の思考は完全に混乱していた。

「ルース…」
俺の背中からフィニィの感触が離れる。
「あたしを見て。いきなり誘われて困ってると思うけど、断るつもりでもせめてこのあたしを見てから決めてちょうだい」
「………」
見るべきだろうか。俺の理性は見てはいけないと告げている。
だが、自分をここまでさらけ出したフィニィの願いを無視していいのだろうか。
しばしのためらいの後、俺は意を決して振り向いた。

604 :名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 23:53:41.63 ID:lG0svkNe
なんとなく荒削りな文章が駆け出し冒険者の雰囲気にあってるかな
続きに期待乙

605 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:53:58.98 ID:D39kBoFl
 窓から射す月の光が室内のシルエットを照らし出す。

月明かりに映し出されたその姿は、女の裸身だった。

初めて見るそれは想像と話のとおりだったが、想像より、語られるよりもはるかに美しかった。
どういう形かを述べるのはたやすいだろう。だが、言葉でそのとき俺の感じたものを伝えるのは不可能と言ってもいい。
俺はただ、目の前にあるフィニィの裸身に魅入られたまま立ち尽くしていた。

「ねぇ、ルース…」
真摯な眼差しのフィニィが俺に話しかける。
「やはりあたしじゃダメなの…? この身体じゃその気にならないの?」
裸身を見たまま何も言わない俺の様子に、フィニィの眼が不安によどむ。
「…やはり娼婦なんか抱きたくないのかな……まああたしも秘密にしてたしね。こんな手垢のついた身体なんか
気持ち悪いって思われてもしょうがないか…」
「違う!!」
フィニィの言葉に俺は思わず叫んだ。
「気持ち悪いなんてそんなこと思っていない。初めて女の子の裸を見てそう思うわけないじゃないか!」
キョトンと俺を見るフィニィにさらに語りかける。
「フィニィ、君がどれくらいの男を相手にしたかは知らないし、そんなことはどうでもいい。でも……」
その次に出る言葉を言おうとして、なぜか口ごもってしまう。
しかし俺は絞り出すように彼女に言った。
「君はとてもキレイだ。俺は今までこんなキレイなものを見たことがない」
これがあの時、俺に言えた精いっぱいの本心だった。
言った直後、もっと気の利いた上手い言い方があったんじゃないかと思ったが、フィニィから意外な反応が返ってきた。

「ありがと……」

夜の静寂の中でなければ聞き取れないような微かな声だった。
フィニィは恥じらう表情を隠すようにうつむいていた。俺は何も言わずに黙っていた。
これ以上の言葉は気持ちを否定するような気がしてならなかった。

流れるしばしの沈黙。

やがてフィニィがそれを破った。

「ふふふっ、ルースって本当に真面目なんだね、」
フィニィは笑いながら俺の手を手繰り寄せると、ベッドに俺を押し倒した。
「フィニィ…?」
「なんで部屋に連れてきたか忘れたの?今夜はあたしといっぱい楽しもうよ、ね?」
仰向けの俺の上に裸のフィニィがまたがる。
「で、でも、俺はまだ女の子としたことが…」
「大丈夫。あたしがみんな教えてあげる…」
その言葉に、抗うすべも意志も俺には無かった。

606 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:55:41.03 ID:D39kBoFl
「ん…ぅう……」

 微睡みの中、身じろぎした俺のまぶたに光が射す。
柔らかい月明かりではなく目を灼くようなまぶしい光。
起きようと伸ばした手が何かに触れた。それは柔らかくなめらかな女の肌だった。
「おはよう、ルース♪」
目を開くと、いたずらっぽい笑顔を浮かべたフィニィが俺の顔を覗き込んでいた。
俺もフィニィも被った毛布の下は素っ裸のままだった。

(夢じゃあなかったんだ)
激しく動いた後の気だるい感覚が全身に残り、股間のイチモツは微かな痛みを訴えている。
昨晩、俺はフィニィに誘われてこの部屋で抱き合った。
初めて女を抱く俺に、フィニィは手取り足取り教えてくれた。
女の身体、女の抱き方、そして一つになる悦び。
イチモツはフィニィの中でかつてないほどにいきり立ち、俺は夢中で腰を使った。
女の中がこんなに気持ちのいいものだったなんて、本物は想像よりあまりにも素晴らしかった。
突き上げるたびに中が締まり、フィニィが甘い喘ぎを洩らす。
時には腰を抱き、時には背後から張りのある乳房を掴みながら俺はフィニィと交わり続けた。
互いに何度も果て、幾度となく悦びの声を上げた。
フィニィに請われるまま俺は唇を重ね、俺はフィニィの柔肌を余すとこなく触れ、魅惑的な肉体を存分に味わった。

“壊してぇ、ルース!ルース!”
俺に深く貫かれ、フィニィが叫ぶ。
その声に促されるままフィニィの中に何度も何度も突き立て、トドメを叩き込んだ直後、俺はありったけの精を放ったのだった。

「夕べはすごかったね、あたし壊されるかと思っちゃった」
「そ、そうか…」
「どうしたの?せっかく男になったのに嬉しくないの?」
「いや、そういうわけじゃ…」
「じゃあもう一回しようか?」
「ええ!?」
「ふふ、冗談よ♪」
フィニィが微笑みながら立ち上がる。
陽光の下に照らされた肌が白く輝き、みずみずしい裸体をまぶしく映えさせる。
本当にこの身体を抱いたのか、すべて覚えているにもかかわらず、なぜか夢のように思えてならなかった。

「だったら身仕度してみんなと待ち合わせしないとな」
「あっ、そうだ!」
俺も起き上がり、服を着ようとしたその時、フィニィがハッと気づいたように声を上げた。
「ん?どうした?」
「ルース……悪いけど先に行ってくれない?」
「かまわないけど、何でだよ」
「ほら、だってさ…」

607 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/30(火) 23:58:43.72 ID:D39kBoFl
俺の疑問にフィニィは指で口元を掻きながら答えた。
「もしあたしらがふたりでみんなのところに来たら、いろいろ突っ込まれるんじゃない?」
「確かにありうるな」
「他のみんなはごまかせても、ベインは納得しないわよ。きっと後からしつこく聞いてくるに決まってるから」
「ああ、あいつなら絶対そうするだろうな…」
ただでさえもウザい奴なのに、フィニィとの関係を疑われた日にはどうなるかわかったもんじゃない。
ましてやフィニィが娼婦だったと知ったらどんな反応を示すか、彼女のことを思うと2人の出来事は
秘密にしなければならなかった。
「わかったフィニィ、俺は先に行ってるよ」
「ありがとルース、愛してる♪」
着替え終わった俺に裸のフィニィが抱きつき、頬にキスをした。


 酒場に着くと、俺以外の仲間はまだ来ていなかったが、鑑定さんがいつものテーブルに着いていた。
「おはよう、ルース」
「おはよう鑑定さん、朝から客待ちかい?」
「ええ、そうね…」
鑑定さんはそう答えると黙っていたが、しばらくして彼女が話しかけてきた。
「ねぇルース、一つ聞いていいかしら」
「ん?いいけど、なに?」
何の気兼ねもなく応じた俺は次の瞬間、心臓が飛び上がりそうになった。

「…フィニィと寝たの?」
「!!!!」
それを聞いたとき、動揺のあまり椅子から落ちかけた。
「な、な、何をいきなり…」
「答えて。フィニィと寝たの?」
鑑定さんは表情を変えることなく強い口調で問いかけてくる。
その眼差しは疑いとかではなく、確信をもって俺を見据えていた。
いささか躊躇したものの、周りに誰もいないのと鑑定さんの気迫に圧され正直に打ち明けた。
「ああ、寝たよ。夕べ初めて女の子を抱いた」
「ッ…!」
鑑定さんの顔が一瞬強張ったような気がした。
「言っとくけど俺は無理強いなんかしないし、彼女が言わなきゃ娼婦だったなんて知らなかったんだ」
「娼婦だって知ってたらもっと早く抱いてたの?」
「違う!俺は…そんなつもりじゃ……」
「無理強いしてないって、彼女の立場で本気で断れると思ってるの?結局アンタたちも同じね」
「それ、どういう意味だよ…?」
鑑定さんは一体何が言いたいのか。まさかフィニィが仕方なく俺と寝たと思っているのか。
剣呑な雰囲気の中、鑑定さんが応えた。

「フィニィは冒険者なのよ。アンタたちの娼婦じゃないわ」

608 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/31(水) 00:00:51.44 ID:g43QnaFm
「!!……」

重い口調で語られた鑑定さんの言葉の刃が心に突き刺さる。

(違う、俺も誰もそんなこと思っていない!)
そう言うべきだったのかもしれない、だが言えなかった。現に俺は仲間であるフィニィを欲情のまま抱いたのだから。
誘ったのはフィニィだが、その気がなければ断ることはできたはずだ。
そうしなかったのは、心のどこかでフィニィとそういうことをしたいと密かに思っていたからだ。
フィニィがいないところで彼女とエッチできたらなぁ、なんて話は男同士で何度もしていたのだ。
その時は冗談やたわごとでしかなかったから好き放題言えたが、それを俺は本当にやってしまった。
結局、俺は彼女を娼婦と知る前からそういう目で見ていたということなのだろうか。

いつの間にかテーブルに頭を抱え込んでいた。
やはり仲間と思っていたらフィニィを抱くべきではなかったのだ。
娼婦を辞めたかった彼女を仲間に受け入れた俺がやってはいけないことだったんだ。
とめどない後悔と罪悪感が俺の中で堰を切って溢れ出す。すまない、フィニィ、俺は最低の男だ。

「……いったい……俺はどうすればいい……」
どうしようもなく苦しい気持ちの中、うめくようにつぶやいた。

鑑定さんは答えなかった。そんなことは他人がどうこう決めるものではないとわかっていたからだろう。
だが、しばらくしてこんなことを俺に言った。
「仲間なら冒険者として扱ってちょうだい。あの子が冒険者でいられるのはアンタたちといる時だけなんだから」

その言わんとするところは昨晩フィニィが俺に話したことと似ていた。
もし最初会ったときに娼婦だと知っていたら、果たして俺たちはフィニィを仲間に入れていただろうか。


「よぉ、ルース先に来てたのか」
やがて仲間たちが酒場にやってきた。俺と鑑定さんとの間で何があったか知らない彼らは相変わらず意気揚々としていた。
それから遅れてフィニィがやってきた。
いつものようにニコニコと明るい笑顔と愛嬌を振りまいてみんなに話しかけている。
みんなも笑顔で応えていたが、俺だけが暗く沈んだままだった。

「どうしたのルース?元気ないけど何かあったの?」
「別に。何でもない」
俺の様子をいぶかしみフィニィがたずねたが、俺はそう言うしかなかった。

609 : ◆lBOCRI2fXtwt :2012/10/31(水) 00:03:01.23 ID:g43QnaFm
今回の投下は以上!

・フィニィちゃんは肉食女子
・ルースくんは豆腐メンタル

もちろん続く。

610 :名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 01:02:12.66 ID:sfCAENv5
すみません
リロードせず投下の真っ最中に割り込んでしまいました
書き手さんと全ての読み手さんに陳謝
ちょっとテレポーター開けてくる

続きにも期待しています

611 :名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 13:55:49.54 ID:OppQ3bb5
NTRの臭い…

612 :名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 14:00:02.28 ID:rYTfdkL9
>>609
投下おつ〜
ここからどう転がるのか予想がつかないw

613 : ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:36:39.45 ID:mW81nicY
先日の続きを投下します。
今回はのっけからルースくんの大反省会です。いったい彼に何があったのでしょうか?(ドヤァ

614 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:39:12.47 ID:mW81nicY
  ***   ***

「ルース……テメエ一体どういうつもりだ…?」
「………」
「おい、何か言えよ!!今日のアレはなんなんだよ!?真面目にやる気あんのかよ!!」

 酒場の席でベインが怒りも露わに俺にくってかかる。みんなは何も言わないが、内心はベインと同じ思いだろう。
俺がみんなに迷惑をかけたのはまぎれもない事実だ。だがなぜこんなことになったかは言えない、言えるわけがない。
すべては俺自身の心が招いたことなのだから。


俺がフィニィを抱いた翌日、俺たちパーティーはワードナの迷宮に挑んだ。
しかし、結果はさんざんだった。その理由は俺だった。
戦いの最中や探索中にありえないミスやドジをやらかしたのだ。
おかげでたちまち危機的状況に陥った俺たちは予定より早めに冒険から引き上げたのだ。
みんな不満げだったが特に腹を立てていたのがベインだった。
日頃なにかと俺と張り合い、くってかかるこの男がこんな時に黙っているはずがない。当然、激しい罵倒の嵐になった。
俺は何も言わなかった。ただ黙ってベインの言い放題にさせていた。
しかしそれも気にくわないのか、奴はさらに激しい暴言を吐いてくる。

“とっとと謝ればいいのに……”
俺を見るみんなの目が告げている。
確かに謝ればその場はそれなりに収まるだろう。だが、ベインをなだめるために謝る気にはなれなかった。

「もう、そのへんにしときなよ」
一方的な状況を見かねてか、フィニィが割って入ってきた。
「何だよ、そのヘタレ野郎をかばうのかよ!?」
「ベイン、アンタが怒るのもわかるけど少し調子乗り過ぎしゃないの?」
「ハァ?コイツが反省も謝りもしないシカトしてるから俺がみんなの代わりに言ってんじゃねぇか!!」
「アンタがウルサいからかえって言いづらいんじゃないの?少し落ちついたらどう?」
「オマエ何エラそうに俺に指図してんだよ、ルースに気に入られたからってオマエもリーダー気取りか?」
「なに、それ…?」
ベインの言葉にフィニィの表情がやや険しくなった。
「いいか、俺はオマエを仲間にするつもりはなかったのに、それをルースのヤツが勝手に決めてみんなが
なあなあで見逃していたから冒険に連れてやってたんだ、でなけりゃオマエみたいな自惚れ女こっちから願い下げだ!!」
「おい、ベイン!!」
「なんてこと言うんだよ!!」
ベインの暴言に仲間たちがたまらず声を上げる。

615 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:41:46.39 ID:mW81nicY
「彼女のおかげで冒険ができるようになったんじゃないか!なのにその言いぐさはないだろ!」
「そ、そうですよ、僕たちこれまでずっと彼女に助けてもらってたんですよ!」

「なぁーにが助けられただ、バカバカしい、」
フィニィを擁護する仲間たちをベインは鼻で笑った。
「まともに戦うのはいつも前衛で後ろは魔法で援護だろ。で、ソイツは何をしてたんだ?何もしてないじゃないか」
ベインの言う通り、戦闘中盗賊はアイテムを使うか、何らかのアクシデントで前衛が戦えなくなった時以外は戦いに参加することはない。
「宝箱を手に入れたときくらい働くのは当たり前じゃないか、そうでなけりゃこんな女ただのお荷物さ」
「!!……」
俺を罵倒していたはずが、いつしか矛先はフィニィに向いていた。
それを聞きながらフィニィの顔が怒りで次第に強張っていく。

“いけない!”

俺の中で嫌な予感がざわめきだす。
「だいたい最初に会ったときのこの女の格好覚えてるか?ありゃあ冒険者っていうより連れ込み宿の…」

「やめろ!!!!」

次の瞬間、ベインのセリフをさえぎって俺は叫んでいた。
「!?」
「ルース…!」
頑なに黙っていた俺が突然叫んだことに、ベインもフィニィも仲間たちも皆一様に驚いた。

「な、なんだよいきなり!!もうシカトは終わりかよ!?」
「ベイン、俺が悪かった。本当にすまない。みんなにも迷惑をかけた、今日みたいなことはもうしないから許してくれ、頼む…!」
俺はベインに、みんなに頭を下げ許しを乞うた。もとは俺のせいなのだから当然なのだが。

「まあそう謝られちゃ仕方ないね」
「ホント、しっかりしてくれよルース」
「まったく一時はどうなるかと思ったよ」
「ああ、今日はもう寝たいよ」
みんなは俺の謝罪を受け入れた。このままベインの暴言を聞かされるより早くこの場を収めたかったのだろう。
もっとも、ベインはその気などなかったのだが、足早に立ち去ったみんなを見て意気を削がれたらしく、舌打ちながら
自分も酒場を後にした。

「よく言ったね、ルース」
フィニィが声をかける。
「ホントあたしまでどうなるかと思ったわ〜〜、せっかくだからあたしと一杯付き合わない?」
「いい…ひとりにしてくれ…」
「え?…ルース?」
フィニィの誘いを振り払った俺は酒場を出て、あてもなくさまよい歩きだした。

616 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:43:29.16 ID:mW81nicY
 いったいどこをどう歩いたものか、俺はいつしか街を見下ろす塔の上で一人泣きじゃくっていた。
大の男がこんな風に泣いているなんて、とても恥ずかしくて見せられるものではない。
朝、鑑定さんから言われたことが、ベインが吐いた暴言が、心をさいなみ、とめどなく涙を流させる。
自分がとてもたまらなく惨めで情けなかった。
俺はベインを口うるさいウザい男と内心小馬鹿にしていたが、俺自身はどうだったのか。
冒険者になりたかった女の子を娼婦みたいに抱き、本当のことを言い当てられ動揺したせいで仲間を危険にさらした。
俺はどうしようもない最低のクズ野郎だ、そう思うと涙が溢れかえり、嗚咽をまた繰り返してしまう。
そうして俺はただただ泣き続けていた。


 どれくらい時間が経っただろうか。
「ルース、ルース、」女の声が俺を呼んでいる。

顔を上げると、横でフィニィが心配そうに俺を見ていた。
「フィニィ!なんでここに…!」
「ちょっと様子が変だったから気になったのよ。アンタたちより街には詳しいからすぐ見つかったけどね」
「そうか……じゃあ見られていたのか…ほんと情けないな……」
「ううん、あたしが来たときには泣き疲れて眠ってた。でも、そんなことはどうでもいいの」
そう言ってフィニィは俺の手を取り、握った。
「鑑定さんから今朝のこと聞いたよ。彼女に相当言われてヘコんでたんだね」
「………」
「鑑定さんはあたしの事情を知ってるし、彼女も色々あったから思わずあんなキツいこと言っちゃったけど、あんなに
気にしてたなんて鑑定さんも意外だったみたい」
「フィニィ、俺は…」
「ルース、アンタあたしから誘ったこと言わなかったのね。それにあたしの裸を見て何て言ったのかも」
「そ、それは…その…」
「あたしね、本気でルースとしたかったから自分から誘ったし、ルースにキレイだって言われてとても嬉しかったんだよ。
だからルースが自分を責めることなんかないの、それに……」
「それに…?」
「ベインがあたしを娼婦みたいって言いかけたのを止めたよね。あれ、あたしのためにしてくれたんでしょ?」
「さあ、それはどうかな……正直言うと俺もベインと同じこと考えていたから…」
「それでもね、あんなボロクソに言われても頭を下げてちゃんと詫びるなんて、やはりルースは優しくて立派な男だよ」

617 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:44:52.32 ID:mW81nicY
「お、俺が?優しくて立派??冗談だろ!?」
フィニィの歯の浮くような言葉に俺はまたしてもみっともなく動揺してしまう。
ありえない、俺はフィニィが言うようなそんな男じゃない。だがフィニィはなおも言い続けた。
「ルース、あんたは信じられないかもしれないけど、みんなアンタのこと頼りにしてるんだよ。なぜだかわかる?」
「そんなのわからないよ」
「あんたが優しくて強い男だからよ。いつも仲間のことを考えて自分から真っ先に動いて決断してきたから、
みんなあんたを信頼してあんたをリーダーのように思ってるの。ベインも態度はあんなだけど、本当は
アンタをリーダーとして認めてるからあんなにアンタに突っかかるのよ」
「ああフィニィ、俺を慰めるためにわざわざそんなお世辞を言わないでくれ、俺がそんな男じゃないのは
俺がよくわかってるんだ、だからもう俺のことはほっといてくれ!」
取り乱した俺はフィニィの手を払いのけた。

(嘘だ、ウソだウソだ、フィニィは俺を慰めるためにこんなことを言ってるんだ、きっとそうだ!)
俺はすぐにでも目と耳をふさぎ、床にうずくまろうとしていた。が、しかし───

払いのけた手がすかさず俺の肩をつかむ。
そして次の瞬間、フィニィの唇が俺の唇と重なった。

「ッッ…!!」
突然の出来事に俺は目を白黒させたまま何もできなかった。
フィニィは俺の頭に手を回し、さらに深い口づけをしてくる。
彼女の吐息に、柔らかい唇の感触に、俺の中のかたくなな気持ちが、次第にほぐれてゆく。
やがて俺が力無くへたり込むと、フィニィは唇を離した。

「ねぇ、落ちついた?」
「……ああ」
フィニィが並んで俺の横に座る。彼女の肌とぬくもりが腕に触れた。

「なんでだよ…」
「ん?」
「なんでそんなに俺に構うんだよ」
「おかしい?」
「だって冒険者のくせに、男のくせに、クヨクヨしてこっそり泣いてたんだぜ?そんなのの面倒を見なきゃいけない
理由でもあるのか?」
「あるよ」
俺の疑問にフィニィは真顔できっぱり答えた。
「だって、あたしのことを思って悩んでたんでしょ。そんなのほっとけるわけないじゃない」
「いや…それは…」
「普通なら娼婦だった女と寝ても気になんかしないのに、ルースはそのことをすまないって思ってたんだよね。
ルースにはツラい思いさせたけど、あたしそれがとても嬉しかったの、」

618 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:47:07.94 ID:mW81nicY
そう語るフィニィの顔はなんだか照れくさそうだった。
「嬉しかった…?」
「そのせいでルースやみんなが迷惑したのはわかってる……けど、ルースは娼婦だったあたしを冒険者として
仲間として認めてくれてた、それがわかって嬉しかったの、だからルース、もう自分を責めないで。
いつものルースに戻って」
「フィニィ…」
「あたしは金のためでもイヤイヤ仕方なくあんたに抱かれたわけじゃないの、わかるでしょ…?」
俺を見つめるフィニィの目の端に何かが光っている。
涙だ。フィニィは本気で俺を心配している。

そうだ、俺が抱いたのは娼婦ではなくフィニィという女の子なんだ、彼女が求めたから俺は彼女と一つになれたんだ。
娼婦だと知らされても、驚きこそしたが軽蔑できなかった。フィニィは俺たちの仲間で立派な冒険者だったからだ。
それにフィニィみたいな女の子とエッチしたいのは俺たち若い男にとって夢であり憧れでもある。
フィニィに選ばれた俺がそのことで悩んでクヨクヨするなんて、それこそ彼女に失礼なんじゃないのか?
そう思った瞬間、俺の中のわだかまりがみるみる解けていくのを感じた。

「ありがとう、フィニィ」
指でフィニィの涙をぬぐいながら彼女に告げた。
「ルース…」
「まさか一晩エッチしただけの男にここまでするなんて思ってもみなかった。本当にありがとう」
「礼なんていいよ、ルースが立ち直ってくれたらそれでいいの」
「でもさ、俺、あの晩のことがまるで夢のようだったんだ。君と本当にあんなことをしたのか信じられなかったんだ」
「そうなの…?」
「今まで女の子とエッチするのがあんなに気持ち良いなんて知らなかったから、まるで夢を見ていた気分だったんだ。
そこに鑑定さんにあれこれ言われて混乱して勝手に落ち込んで……いや、本当に心配かけて悪かった」
「ふふ、ルースはホント正直だね」
俺の告白を聞きながらフィニィが微笑む。可愛い笑顔だった。

「さあ、もう気を取り直して明日から頑張らないとな」
そう言って俺は立ち上がった。
「もう大丈夫なの、ルース?」
「ああ、大丈夫さ」
気づかうフィニィに応えてみせた、その時だった
「そう……じゃあエッチしようか!」

「……はい…?」

俺は一瞬耳を疑った。
「大丈夫だって言うんならエッチしよ、今すぐここで♪」
そう言うフィニィは屈託のない、満面の笑顔だった。

619 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:48:44.60 ID:mW81nicY
「ちょっと待てフィニィ、」
突然の誘いに俺はためらった。
「なんでそうなる!?立ち直ったからってなんでエッチしなきゃならないんだ!?」
「ん〜、だってルースが落ち込んだのはあたしとエッチしたからでしょ? だけどそれってルースの思い込み違いからだよね?
もし立ち直ったなら今あたしとエッチしても問題ないよね?」
「まあそうかもしれないけど……けど、さっきの今で言うことか!? それにここをどこだと思ってるんだ、いつ人が来るかわからないんだぞ!?」
そう、ここは街を見下ろす展望塔の真上、いつ誰かが来てもおかしくないのだ。
ていうか、さっきまで真面目に俺に諭して涙まで見せていた、アレはなんだったんだ!?

「えへへ、じゃあ早くしなきゃないといけないよね、見つかる前にね♪」
「ホントにやるのかよ!?」
「やっちゃうよ、だってあたしは娼婦じゃないんだしね♪」
フィニィが慣れた手つきでたちまち俺のズボンを下ろし、イチモツをさらけ出す。
そして俺の了解もないまま、イチモツを手に取り、しごき始めた。

「ッッ…!!」
「うふふ、ルースはこうすると勃つんだよね〜〜、ほらどんどんビンビンになっちゃうよ〜?」
柔らかい手の中で刺激されるイチモツが、みるみる硬くみなぎり反りたってゆく。
娼婦は辞めても、この手際の良さは間違いなく娼婦だ。

「あはっ、勃った勃った、夕べも見たけどやっぱルースのモノってスゴくイイよね〜〜」
「そりゃどうも……」
限界まで勃ち上がったイチモツをトロンとした目でフィニィが眺める。
興奮で顔を赤らめ、唇を舌でしきりに舐め回すその様子は、まさにエッチ大好きな女の子そのものだった。
「じゃあいただきまぁ〜す、ふぁ…」
「っく…!!」
熱く濡れた舌がイチモツに触れる。
スジを、竿を、丹念に味わうようにフィニィの舌が舐め上げる。
たちまち快楽の刺激が俺の背筋を電流のように駆け上がった。
「うふふ、気持ちいい?気持ちいいのルース?」
「なんの、これくらい…!」
「ならもっと気持ちよくしてあげる♪」
その直後、敏感な先端にフィニィの舌が襲いかかった。
張り詰めた先やカリ首に絶妙な舌使いを受け、俺の中の快感が一気に跳ね上がる。
「お、お、おおお、」
「ふふふ、どう、ルース、イキそう?イキそう?どうなの?どうなの?」
昨晩まで童貞だったイチモツは怒涛の快感に今にも暴発しかけていた。

620 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:50:06.69 ID:mW81nicY
「ふふ、もうギンギン〜、もう少しで出ちゃいそう〜〜」
鈴口からにじみ出た先走りをネトネト舌先にからめ、前歯で張り詰めた先端をカリカリなぞる。
もはや俺は達する直前だった。
「フ、フィニィ、俺もう…」
たまらず限界を訴える。だがそれを聞いてフィニィは意外な行動に出た。

「だぁ〜め、ルースにはもっと気持ちよくなってもらうんだから♪」
そう言うと、フィニィは上着の裾に手をかけ、一気にまくり上げた。
ブルンと弾みながらたわわな乳房がまろび出る。
ゆうべ存分に揉みまくり、ねぶり回し、吸いまくった魅惑的な乳房だ。
ゴクリと喉を鳴らす俺の前で、フィニィが乳房の間にイチモツを挟み込んだ。
「お…ぉおおぉおッ…!」
「えへへ、これは初めてだよね?おっぱいにはこんな使い方もあるんだよ?」
柔らかく、それでいてムッチリとした乳肉が、イチモツをギュウギュウと包み込む。
アソコとも口の中とも違う未知の快感に、たまらず声を上げ、のけ反った。
「くぅぅッッ!!うおおおー!!」
「ねぇルース、あたしのおっぱい気持ちいい?どう、気持ちいい?」
「ああッ、いいよッ!フィニィのおっぱいは最高だッッ!!」
「あははっ、ホントにぃ?」
「本当だッ!!本当に最高だッッ!!」
「ふふふっ、そう言われるともっとしたくなっちゃう〜!」
乳房を抱える手が更に動きを増す。フィニィの乳房はより甘美な快感で俺のイチモツを包み、責め立てた。
「ああ、フィニィ、フィニィ、俺もうダメだ、ガマンできない、」
「もうイッちゃうの?うふふ、いいよ、あたしのおっぱいでイッて、ルース!」
乳房の間から出たイチモツの先にフィニィがキスをする。その刺激が呼び水となり、俺の快感が弾けた。

「うおおおおおおお━━━ッッッ!!!!」

雄叫びとともにイチモツが脈打ち、熱いほとばしりを吹き上げる。
ビュッ、ビュッ、と放たれる精液がフィニィの顔や乳房にぶちまけられ、白い肌はネットリとした白濁に汚されていく。

射精がようやく治まると、フィニィはすっかり精液まみれになっていた。
「うわあ……ちょっと出しすぎたかな……」
自分の出しっぷりに我ながら驚いてしまう。他人はどうなのかはあえて知りたくはないが。
しかしフィニィの反応は違っていた。
彼女は顔や乳房にかかった俺の精液を指ですくい、口元に寄せて舐めていたのだ。

621 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:51:43.00 ID:mW81nicY
「ふああ……こんなにいっぱい……ステキ……ああん…!」
指に絡む白濁をしゃぶり、濃厚に臭いを嗅いで感嘆の声を上げるフィニィ。
床にへたり込み、ウットリとした表情で精液を味わう彼女はすごく淫らで、そしてキレイだった。

(本当にエッチが大好きなんだな……)

娼婦は嫌だが、エッチは大好きというフィニィの言葉は本当なんだとつくづく実感してしまう。
誰も誘ってこなくて待ちくたびれたとも言っていたが、もし誘われてたら誰でもよかったのだろうか。
ラルフ、デイル、クレイ、カイル、こいつらならまだしもベインでもよかったのか。
恋人でもないフィニィが誰としようと構わないのだが、もしベインが俺より先にフィニィとやっていたらと
思うと、頭が痛くなりそうになった。どう良い方に考えても今より10倍はウザくなるのは間違いないからだ。
もっとも、俺たちにフィニィを誘う度胸がなかったおかげで俺はフィニィとエッチすることができたわけで、
彼女に選ばれたのはラッキー以外のなにものでもない。
この時もこうして俺はフィニィとエッチをしているが、これで俺とフィニィが恋人同士になったかと言われると、
なんか違うとしか言いようがなかった。
部屋に誘ってもらって、筆下ろしをしてもらって、落ち込んだ自分を励ましてもらってその上またエッチしてくれたのに
恋人じゃないというのは自分でもおかしい気がするが、そういうのは俺とフィニィには当てはまらない、そんな気がしてならなかった。
いささか身勝手な考えとも思えるが、それは後になって正しかったと俺は知ることになる。


「ねぇ、ルース…」
精液を堪能し、オンナに火のついたフィニィが俺に迫ってくる。
「アタシももう我慢できないの…こっちにも熱いのちょうだい…」
フィニィは下半身の着衣を脱ぎ捨て、指でアソコをいじくりだした。
クチュクチュと卑猥な音を鳴らし、内股にタラリと淫らな汁が垂れる。
「ああ、わかってるよフィニィ、今すぐ入れるから尻をこっちに向けてくれ」
「うん、はやく入れて入れて♪」
後ろを向いたフィニィが尻を突き出す。乳房に負けず劣らず白い肌にムッチリとしてまろやかないい尻だった。
「入れるぞフィニィ…」
「ああん、じらさないでぇ…はやくぅ、はやくぅ…」
再び反り返ったイチモツを手にし、俺はフィニィのアソコに狙いを定めた。

622 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:52:59.46 ID:mW81nicY
ひくつく肛門の下で、フィニィのアソコが顔をのぞかせる。
ぷっくりと肉厚の会陰を開くと、真っ赤に充血した花びらが濡れて艶をおびていた。
秘所の中心には上から膣口とオシッコの穴、そしてフィニィが“お豆”と呼ぶ敏感な部分が並んでいた。
膣口はイチモツが入るのを待ちわびてヒクヒクわななきながら淫らな汁を垂らしている。
ゆうべ、フィニィがベッドの上で自ら広げて俺に見せたとおりだ。

俺のイチモツの先が膣口に触れる。ヌチャリと熱く濡れた感触を先端に感じる。
「ああ、はやくぅ、ルース、ルースぅぅ!」
「ほらよ!」
腰を突き出すとイチモツが膣口にズブズブ入ってゆく。最後まで入る寸前で腰を引くと、思いっきり腰を打ちつけた。
「はぅゔゔゔゔゔゔ〜〜!!!!」
歓喜の声を上げ、フィニィが仰け反る。
俺は更に腰を使い、イチモツの先で膣奥の行き止まりを小突くと、フィニィはおうおうと叫びながら首を振り、床をひっ掻いた。
「あああああいい、おくいい、ガチガチチンポでもっと突いてえええええ〜〜!!!!」
火照った肌に浮かぶ玉の汗が周りに飛び散り、フィニィの身体がイチモツを求めて打ち震える。
フィニィの腰を抱え、角度をつける。そして俺はひたすら腰を使った。

ジュブジュブと濡れた肉をえぐる音と腰と尻とがパンパン打ち合う音が鳴り響く。
フィニィの中は深く突くとギュッと締まり、イチモツを引けば惜しむようにイチモツを食い締め、突く時には緩くなる。
フィニィしか女を知らなかった俺だったが、これは極上のアソコだと確信していた。
「うああああルースぅ、気持ちいいよぉ、このままアタシを犯してよおおおお、チンポキチガイにしてええええ!!」

イチモツを突き立てるほど、フィニィは卑猥に、淫らに泣き叫ぶ。
快楽に酔い、メスの悦びを露わにするフィニィの恥態は俺の中の欲情をいたく刺激し、更に激しい交わりをうながした。
「そんなにチンポが好きか、この淫乱!だらしない顔しやがって、恥ずかしくないのか!?」
「あああ、だって好きなんだもん、チンポで突かれるとアソコがキュンってして気持ちいいんだもん、」
「へえ、そうかい、チンポぶち込めば誰にでも腰を振るんだな、この淫売!ほら、大好きなチンポだぞ、奥まで味わえ!!」
「ふあああッッ!!ヒドいいいい、でもうれしいよおおおおお!!!!」

623 :かの冒険者、ルースの回想より ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:54:26.33 ID:mW81nicY
俺とフィニィは互いに卑猥な言葉を吐きながらひたすら交わり続ける。
そして俺たちが達する時が来た。

「うおおおおお、イクぞフィニィ、ぶちまけてやるぞおおお!!」
「うん、イッてルース、アタシの中でイッてええええ!!」
「おう、イクぞイクぞ、うううううう〜〜〜ッッ!!!!」
「来て、来て来て来てえええええ〜〜〜はヒィイイイイ〜〜ッッ!!!!」
激しい腰使いから深い一突きの直後、俺のイチモツはフィニィの中で弾けた。
力強く脈打つイチモツを膣肉が締め、さらなる射精をうながす。
フィニィの乳房でイッた時よりイチモツは精液を放ち、フィニィの奥を満たしていった。


「ハァ…ハァ……」
「はぅん…ん…んん…」
一戦終えた俺とフィニィは床に横たわり、絶頂の余韻にひたっていた。
「……すっごく興奮したね、ルース」
「ああ…何だかんだ言って最後までやっちまったな……」
「でももう元気になったよね。よかった♪」
「そうだな。まさかエッチまでするとは思わなかったが……」
「もういいじゃない、あたしもルースも気持ちよかったならそれでいいんだから」
「そうか、そうだな……」
「じゃあ今日はもう帰ろ帰ろ、」
俺とフィニィは乱れた着衣を直し、何事もなかったかのように塔から降りた。


「あ…フィニィ…ルース……」
 俺たちが塔から出てくると、入口の前で鑑定さんが待っていた。
「鑑定さん、どうしてここに…」
「ルース、あなたに謝りたくて待ってたの」
「謝る?俺に?」
「今朝はひどいこと言ってごめんなさい……私、あなたとフィニィとのこと思い違いしてて、それでつい……
フィニィが話してくれなかったら私あなたをもっと責めてたかもしれない。本当にごめんなさい…」
鑑定さんは申し訳なさそうに深々と頭を下げた。
「もういいよ、やましいと思ってたからあんなことになったんだ。君が悪いわけじゃないさ」
「でも…」
「もう俺の中では終わったことだ。鑑定さんも気にしなくていいよ」
「………」
鑑定さんは納得しきれないようだったが、俺にこう言われてはどうしようもなかった。
しかし、まさか鑑定さんがこんなに気にしているとは思ってもみなかった。
俺はこのとき、自分のことでヘコんでいる俺を嬉しく思ったフィニィの気持ちがわかるような気がした。

624 : ◆lBOCRI2fXtwt :2012/11/01(木) 23:57:02.34 ID:mW81nicY
なんか容量が足りないようなので今回は以上です。ごめんなさい。

625 :名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 00:19:25.10 ID:q52vMY07
次スレを立てようと思ったら起って……立っていた
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ15【総合】
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