クリーピングコインはブレスをはいた
「ひゃううっ!」
クリーピングコインはブレスをはいた
「はううっ!」
ここは狂王の試練場地下2階。
無数のコインに息を吹きかけられ、艶かしく悶えている美少女。
彼女は別にコインを使って性的快感を得ている訳ではなく、
この状況を説明する為には前日まで時を遡る必要がある。


ファイアードラゴンはブレスをはいた
「きゃあああっ!」
「このっ! マダルト!!」
ファイアードラゴンはしんだ
「ファイアードラゴン。恐ろしい敵だった」
「ほんじゃシーフコンビ、識別頼む」
「「はいな」」
魔法職上がりのシーフ2名が慎重に宝箱を識別。
「ビショップは大丈夫か?モロにブレス浴びてたが」
「うぅ、何とか生きてます」
ヨレヨレになりながらエルフの少女が健気に応える。
「ん、識別は毒針で一致だね。んじゃ解除は任せた」
「了解。ビショップの怪我治しといて」
シーフの1人が治療にやってきた。
「ん〜、ディアルマ2回にするか、マディ使っちゃうか」
「マディでいいぞ。この周回で帰る予定だし」
「そう? んじゃ遠慮なく」
全快魔法がビショップの傷を塞いでいく。
「それにしてもモロにブレス浴びたな。俺らは半減できたのに」
「そうなんです。あたし、どうしてもブレスが苦手で」
「これが運勢値の違いって奴なのかね」
ドワーフファイターが腕を組んで唸る。
説明しよう!
運勢値とはwizardryにおける隠しパラメータの一つだ。
LUKと同様に各種判定に利用されているぞ。
ちなみにブレスダメージの半減判定には運勢値4が使われているのだ。
「運勢値4が高いのは種族だとドワーフ。つまり前衛の俺ら3人だ」
「そして職業だとシーフ。つまり私達2人ね」
無事に毒針を解除したシーフが戻ってくる。
「つまり俺らの中で運勢値4が無いのはビショップだけだと」
そりゃブレスを浴びまくる訳である。
「ちょっと可哀想ね。何かいい策は無いの?」
「策と言われてもなあ。レベルを上げて物理で…じゃなくて、レベル補正に期待するしか」
説明しよう!
レベル補正とはwizardryにおける最強の攻略法だ。
あらゆる成功率の判定はレベルを上げれば有利に働くぞ。
レベルが高ければマイルフィックを成仏させる事だってできるのである。
「レベル補正つっても、ビショップは俺らの中で1番成長遅いぞ」
「そうなんだよなあ。それが一番の問題だ」
「うぅ…」
このパーティはFFFTTB。TはそれぞれPとMを経由している。
ビショップは元鑑定士という事もあるが、それを差し引いても転職経由のシーフよりレベルが低い。
何せ最近ようやくラハリトを覚えたばかりだ。
「どうしたもんかね。蛇のメイスが手に入ればポイゾンジャイアントだけは何とかなりそうだが」
「根本的な解決になってないわ。ドラゴンゾンビ相手だと無意味だし」
「いっそブレス浴びまくれば、体が慣れて大丈夫になったりするんじゃない?」
「んなアホな」
「いや、案外いいかもな、その案」
「リーダー?」
たけすぃ並に濃い顔のドワーフファイターが口を挟む。
「ビショップはブレスを受けると実ダメージ以上に怯んでる。呪文が遅れる事もしばしばだ」
「後衛だから普段ダメージ受けないもんね。呪文もモンティノで速攻塞ぐし」
加えて最後尾なので前衛に押し出される事もまずない。冒険者としては温室育ちなのだ。
「いつまでも箱入り娘だと困る。ブレスに慣れる事で怯む事だけでも改善してもらわんと」
「でも慣れるったって、流石にわざとダメージ喰らわせるのは酷いぞ」
「2階のコイン使えばいいだろ。あいつらならノーダメージだ」
「あ、なるほど」
「ふええ、本当にやらなきゃ駄目なんですか?」
「当然だ。ブレスに動じないタフさを身につけて貰わんと困る」
以上が冒頭の顛末である。


「ひゃあうううっ!」
「いちいち喘ぐな。感じてるのかお前は」
「なっ、それ、セクハひゃあああっ!」
言ったそばからのよがりに呆れるホビット。
この男はパーティ初期にシーフを勤めていたが、今はビショップと入れ替わる形で2軍落ちしている。
万一メンバーの誰かがロストした際に最加入できるよう待機しているが、今はもっぱら銀行員兼倉庫番である。
前衛が欠けた際に使う為の盗賊の短刀をクルクル回しながら、少女の艶姿を半眼で眺めている。
何故倉庫番がこの場にいるかと言うと、2階は麻痺攻撃やクリティカル持ちが多い為、独りは危険だと目付け役を押し付けられたのだ。
ビショップは最強装備で身を固めているものの、後衛職の最強防具なぞ高が知れている。
2階を探索する分には十分なのだが、念には念を入れてという事だ。
「やれやれ、そんなにこのお嬢様が大事なのかね」
シーフは毒づく。目の前で悶えてる少女は自分からレギュラーの座を奪った相手。少なからず思う所はある。
「魔物にやられた事にして首切ってやろうか」
不穏な考えが一瞬過ぎるが、
「んな事したら俺の首が切られるんだろうな。色んな意味で」
すぐに思い直す。
「そもそもビショップ欠けても俺の復帰は無いわな。前衛かシーフが欠けないと」
ビショップの欠員補充がビショップになるのは自明の理。

「にしても」
「はううっ!」
「…いちいちエロい悲鳴だなおい。チンコ勃ってきた」
ビショップは顔を紅潮させながら息を荒らげている。
本当に性的興奮してる訳じゃないだろうが、傍から見たら違いが分からない程度に。
シーフは半ば無意識にズボンのポケットに手を入れる。そしてポケット越しにいきり立つ物を軽く扱く。
ビショップはそれに全く気付かず、今も尚コインの吐息に翻弄されている。
体を捩じらせる度に揺れる豊満に、シーフの硬度が加速度的に増す。
その艶かしさに右手の動きが激しくなる。
「やべっ、出したくなってきた」
ちょっと扱きすぎたようだ。このままだとズボンの中で果てかねない。
とはいえここまで高まっててお預けじゃ相棒は納得いきそうにない。
「………」
シーフは少し考えた後、意を決してビショップの元へ近づく。
「おい」
「ふぇっ?」
ビショップがよがり顔をこちらに向けた瞬間。
ぶびゅるるっ!
「えっ?」
乳白色の熱い液がビショップの顔面にかぶさる。
たまたま近くをただよってたコインが飛沫の余勢で1ダメージ受けて墜落する。
「…きゃああああああっ!!!」
ワンテンポ遅れて凄まじい悲鳴が地下2階に響き渡る。
「ふぅ、いい顔射だった」
「な、な、な、なにするんですかああああああ!!!」
本当何してるんだか。興奮状態の考える事は自分でも分からん。
ビショップに射精して司教モードに突入してた脳でぼんやりと考える。
「いや、お前にぶっかけたら気持ちいいだろうなって」
「な、こ、こんなのセクハラですよっ!!」
セクハラで済む問題だろうか。
「まあ、お前にレギュラー奪われた恨みもこれで晴れるって事で」
「それとこれとは話が別ですう!!」
ぎゃーぎゃーうるせーな。
自分のやった事を完全棚上げで苛立つシーフ。
「だいたいこの乳が悪い」
むぎゅうううっ
シーフは力いっぱいビショップの巨乳を握り締める。
「きゃあああああああ!!!」
「こんなの揺らしながらアヘ顔ダブルピース晒してたらレイプしてくれと言ってるようなもんだ」
「ダブルピースなんかしてません!!」
アヘ顔は認めるんだろうか。
「まったく、けしからん乳しおってからに」
もみもみもみもみもみもみもみ
「ひゃうううっ! や、やめてください!」
「るせー。ここまできて止める奴が」
クリーピングコインはブレスをはいた
「…邪魔だなこいつら」
シーフはマハリトを唱えた(炎の杖を使った)
クリーピングコインは死んだ
「よし」
「よし、じゃないです! 倒しちゃったら修行にならないです!」
「いいんだよ、んなもん。修行なら俺がつけちゃるわい」
「胸揉むのは修行じゃないですう!」
「修行なんだよ。大体お前は敏感すぎるんだ」
もみもみもみ
「こうして物理的な刺激に慣れる事で、所詮は非物理のブレスに耐えれるようになるんだよ」
もみもみもみもみもみ
「そんなの大嘘ですうう!!」
「本当だって。俺物理に詳しいから。サッカーやるとフィジカル凄いって言われるし」
「physical(身体能力)とphysics(物理学)は全然違いますう!!」
「いちいちるせー奴だな。いいから黙って犯されろや」
「嫌に決まってます! 止めないならカティ」
シーフはモンティノを唱えた(モンティノの杖を使った)
ビショップの呪文を封じ込めた
「はううっ!」
「これで呪文は使えまい」
マニフォの護符もあったけど、あれだとおっぱいも固まりかねないので自重した。
「ううっ、だ、誰か助けてええええ!!」
「無駄だ。金の鍵に意味の無い世界で誰が2階に来るんだ」
もみもみもみもみもみもみ
「大体お前だって」
コリッ
「ひゃううっ!!」
「乳首勃起してんじゃねえか。感じてんだろ?」
「ち、違いますうう!!」
「嘘つけ。なんならパンツの中に手ぇ突っ込んでみるか?」
「そ、それだけは駄目です!」
くちゅぅ
「!!」
「駄目っつわれても入れるけどな。それよりこんなにぐちょぐちょにしやがって。とんだ淫乱め」
「ち、違いますぅ」
否定こそするものの、明らかな物証を突きつけられ、反論は弱弱しい。
「どう違うんだよ。太腿まで濡れてんじゃねえか。ああ、乳揉みじゃなくてブレスで感じてたから違うって言いたいのか」
「そ、それも違いますう…」
「まだ言うか。それともチンコ突っ込まれないと感じないってか?」
「!!」
ビショップの目の前に復活した怒張が突きつけられる。
「これをオマンコにぶっ挿して欲しいんだろ?」
「そ、そんな事…ない…で、す…」
反論が更にか細くなる。


「ふん、何だかんだでしおらしくなりやがって。オラ、ケツ向けろや」
「うぅ…」
半泣きになりながらもビショップは命令に従う。
シーフは手早くパンツをずり下ろすと、熱を帯びた縦筋からむわぁと発情の匂いが撒き散る。
「ふん、だらだらヨダレ垂らしてだらしねえ。そんなにチンコが好きかよ」
「ち、違…」
ずぶぶぶっ
「ふぁああああっ!!」
嬌声が洞窟内に響き渡る。
「おうおう、チンコ好きの雌らしい反応だ」
「ち、ちがっ、うぅ、あっ、んんっ」
ずっちゅずっちゅずっちゅ
猥らな水音がより興奮を掻き立てる。
「そ、んな、はげ、しく、しな、ひゃううっ」
「ほう、高速ピストンがお好みですかおぜうさま」
ずちゅずちゅずちゅずちゅ
「ひゃううっ、うぅ、あううっ」
「おお、そうだった。刺激に慣れる訓練だったな、そういや」
むにゅむにゅむにゅ
シーフは目の前の尻を突きながら揉みしだく。
ホビットの体格だとバックから突きながらエルフの乳を揉むのは難しい。
「はうっ、ひゃうっ、ふううっ」
「ん、刺激が足りないか? ほんじゃ」
シーフは人差し指を舐めると、そのまま眼前の蕾へ沈めてく。
「ひゃうううううっ!!」
「アナルで感じるとか雌豚すぎんだろJK」
ぐにぐにぐに
第二関節まで埋まった指が直腸内で激しく動き回る。
「や、やああ、くふぅ、んんぁ」
「おいおい、感じちゃ駄目だろ。体は外側より内側のが弱いんだ。これに耐えれば大抵の刺激は平気になるぞ」
「やあっ、こん、なのっ、ぜったい、ちがっ、うっ!」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
「おっ、締まってきたぞ。そんなに俺のザーメンを膣内で受け止めたいのか」
「!! 違っ、それだけは止めて!!」
「止めてと言われてもお前がチンコ離さないんじゃないか」
ずちゅずちゅずちゅ
ぬちゅぬちゅぬちゅ
「やっ、なかっ、なかだけは、やめてぇ! 赤ちゃん、できちゃうからあ!!」
「ほう、そりゃ好都合だ。妊娠すれば冒険リタイアで枠が開くな」
「いやああああああ!!!」
首を振っていやいやするビショップ。
しかし裏腹に膣内はきゅうきゅうとシーフの欲望を締め上げ続ける。
「あー畜生。具合のいいまんこしやがって。このまんこでリーダー誑かして取り入ったのか?」
ぐちゅぐちゅぐちゅ
「そ、そんな事してないです!!」
「ふん、どうだか。っと、そろそろ出そうだ。お前も飛んじまえ」
「いやあ! やめて! せめて外に出して!!」
ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ
ずぶっずぶっずぶっずぶっずぶっ
「くっ、イクぞ! 俺の子孕んじまえっ!」
「いやあっ! いやあああああああ!!!」
びゅぶぶっ!! ぶびゅるる!! ぶびゅびゅっ!
「ああ…だめって、いったの、にぃ…」
愛液塗れの襞の洞穴を、活発な精子が奥深くへと潜り込んでいく。
「あーくそ、止まんねえや」
下半身のみならず脳まで達したような錯覚を覚えながらも、膣の収束に最後の一滴まで搾り取られていく。
「こんなの一発じゃ治まんねえな。おら、腰抜かしてんじゃねえぞ」
ペシンと尻を一叩き。
「修行はこんなもんじゃねえぞ。過剰な感度が鈍るまで突きまくってやる」



一方、同時刻の馬小屋。
残りのメンバーは集って休んでいた。
「ねえリーダー。あの2人って今頃」
「ん? ちゃんと修行もしてるだろ。何だかんだで真面目な連中だし」
「修行『も』って事は、やっぱり…」
「言わせんなよいやらしい」
「困ったもんだね」
「まあ、シーフがある程度本気で恨んでるのは事実だからな。ハメる事で変な気起こさないなら安いもんだ」
「一般的にはハメる事を変な気と言うような」
「それにしてもビショップちゃんも毎回毎回大変というか何というか」
「本人は大変だと思ってないだろ。だから毎回毎回なんだ」
「最近は口だけ嫌がって、動きでの抵抗はしてないらしい」
「やっぱりビショップちゃんって、その…好き者、なの?」
「本人は絶対認めないだろうけどな。ただお嬢様育ちだから自分から男求めるなんて真似はできないんだろ」
「だからアイツみたいに多少強引な男相手だと逆らえないどころか内心悦んでる、と」
「なんだかんだでお似合いなのね」
「それに関してはシーフの方も認めないだろうけどな。あくまで肉奴隷扱いって事にしたいらしい」
「ツンデレなんだよね要するに」
「エルフとホビットじゃ妊娠しないと知るまで毎回飲ませてたくせにね」
「あ、やっぱ避妊だったんだそれ」
「片や淫乱ドMで片やツンデレかよ。リア充爆発しろ」
「ティルトぶっ放してくる?」
「お前、その冗談今は実行可能だろ元メイジ」


「おら又出すぞ! 今度こそ孕め!!」
「いやっ、イクッ、じゃない! 出さないでええええ!!」
今日もまた、強姦の体裁をとった和姦が迷宮内で繰り広げられたのであった。