ここはマーフィーの祭壇前。
とあるギルドの2軍がレベル上げをしていた。
PRI「はい、最後のDIOS」
FIG1「これで弾切れか。じゃあ帰るか」
FIG2「だな。俺らもレベルアップしただろうし楽しみだ」
MAG「あ、ちょっと待って。もう1回だけ戦ってよ」
FIG1「なんで?」
MAG「今計算してみたら、私だけちょっと足りない」
FIG2「別に明日でいいだろ」
MAG「嫌よ。余計に馬小屋泊まって1日年取りたくない」
FIG1「一日だけだろうに」
MAG「女の子にとっては死活問題なの!」
FIG2「わーたよ。じゃあもう1回だけ」
PRI「ちょっと待って。今折角全快なのに、また戦ったら怪我しちゃう」
FIG1「2ダメージくらいいいだろ」
PRI「良くないわよ。その傷を治そうと思ったら回復の後にまた泊まらないと」
FIG2「つまり、今度はお前が1日歳取るのが嫌だと」
PRI「その通り」
FIG1「ったくもう。あっちを立てればこっちが立たないお姫様達だな」
FIG2「泊まらずにMP回復できる手段でも無いのかね」
MAG「一応あるわよ」
FIG1「ほう?」
MAG「男性の精子でちょっとだけMP回復するの」
FIG2「ソレナンテ=エ=ロゲ[Sorenant et Roage](1599 - 1669 フランス)」
PRI「でも私も聞いた事ある。何でもMPは精神力だから精子と関係があるって」
FIG1「精しか合っとらんがな」
MAG「いや、ひらがなにすれば『せいしん』と『せいし』で結構合ってる」
FIG2「そういう問題か?」
MAG「という訳でPRIちゃん、FIG達の精子でMP回復して」
PRI「いいけどMAGちゃんもだよ」
MAG「なんで?」
PRI「もう一回戦うならKATINOで眠らせた方が楽だし」
MAG「それもそっか」
FIG1「何かよく分からんが、そういう事なら喜んで協力するぜ」
FIG2「丁度棒が2つに穴が2つだな」
FIG1「どうせなら2回戦はスワップしようぜ」
FIG2「いいな。その方がMPも2倍回復するだろうし」
MAG「いいから早く来てよ」
PRI「こっちは準備オッケーだよ」
FIG1「ほいほいっと。ほんじゃ」
FIG2「いっただっきま〜す♪」
数時間後
FIG1「ふう、喰った喰った。久しぶりに出しまくった」
PRI「入りきらなくて溢れてきちゃってるね」
MAG「しかも2人分混じってるからどっちのか分からない」
FIG2「ところでMPは回復したのか?」
MAG「ありゃ、あんなにしたのにレベル1が1つだけだ」
PRI「わたしも。何か損した気分」
MAG「ひょっとしたら1発1回復じゃなくて、1プレイで1回復なのかも」
FIG1「でも1戦だけなら十分だろ」
FIG2「そうだな。よっしゃ、出て来い、いじめられっ子」
マーフィー「目の前で散々乱交見せつけられたと思ったら集団リンチされた…成仏したい」
翌日
FIG1「よし、レベルアップした」
FIG2「俺なんてHPが30近く上がったぜ」
MAG「PRIちゃんもそうなの?」
PRI「うん、何か気味悪いよね」
FIG1「どしたー?」
MAG「私達、今日で全員レベル9になったでしょ」
FIG2「そうだな。これで命中率アップだぜ」
PRI「なのにレベル1のMPが10あるのよ。最大9の筈なのに」
MAG「しかもレベル2以降は普通なのよ。レベル1だけ1つ増えてる」
FIG1「なんかのバグかね?」
FIG2「害が無いバグならいいんじゃね?」
MAG「でも不気味よ」
PRI「何か悪い事が起きなきゃいいけど」
数ヵ月後
FIG1「俺らに話ってなに?」
FIG2「凄い重要だって聞いたけど」
PRI「2つあって、まず1つはMP10の謎が解けた事」
FIG1「バグじゃなかったのか?」
MAG「違った。その理由がもう1つの重要な話にも関わってくるんだけど」
FIG2「どんな風に?」
PRI「結論から言うと、私達2人とも妊娠してた」
FIG1「( ゚д゚)」
FIG2「( ゚д゚ )」
MAG「こっち見んな」
PRI「つまりお腹の赤ちゃんがレベル1のPRIとMAGだったの」
MAG「子宮内で繋がってるからMPも共有してたみたい」
FIG1「そ、そうなんだ。あはははは」
FIG2「え〜っと、その話を俺らにしたって事は?」
PRI「その通り」
MAG「責任とってね、パパ♪」
FIG1「まじかあああああああああああ」
FIG2「ってちょっと待て。あの時のだったら結局どっちが父親か分からんぞ」
PRI「だから貴方達2人で私達2人の責任取って」
MAG「多夫多妻ってやつ?」
FIG1「マジかよ。いきなり2児の父かよ」
FIG2「しかも場合によっては2人とも自分の血を引いてない罠」
FIG1「てゆうかリルガミンって多夫多妻制だっけ?」
PRI「違った場合は多夫多妻制の国に移住って事で」
MAG「中東に幾つかあるって聞いた事あるわね」
FIG1「中東?」
FIG2「それだ!」
エセルナート郊外、海賊のアジト
ガリアンキャプテン「御頭、新入り希望の連中が来ましたぜ」
ハイコルセア「どんな奴らだ」
ガリアンキャプテン「いつもと同じですよ。男女2名づつの若夫婦」
ハイコルセア「追い返せ。だから俺らはアラビアンじゃねえっての!」