ほの暗く、シシの腿肉を燻した煙で満ちているギルガメッシュの酒場。
そこのカウンターには、場に似つかない美少女エルフが2人いる。
ギィ
軋む扉を開け、1人のヒューマンがやってくる。
何やら店主と会話を始めたらしく、すぐ近くにいる少女達が長い耳を傾ける。
「よう坊主。ミルクはここにゃ置いてないぞ」
「やだなあ、冒険の仲間を探しに来たんですよ。希望職はシーフとプリーストとメイジで、種族は…」
ピクッ
女の子に緊張が走る。
「全員ノームで」
ガクッ
分かりやすく肩を落とす2人。
ヒューマンは目当ての人材を確保してホクホク顔で去っていく。その様子を恨めしげに眺める2人。
ここはSFC版5の世界。この世界では種族間による超格差社会が形成されていた。
というのも能力値がMAX18固定ではなく、基本+10の仕様になっているからだ。
その為後衛職にはVIT6・AGI9のエルフよりもVIT8・AGI10のノームが選ばれる傾向にあった。
「昔は『君に回復呪文かけてもらうと身も心も癒されるよ』なんて言ってたくせに!」
「昔は『魔法少女って表現ピッタリ。是非僕と契約してよ』なんて言ってたくせに!」
平家物語の冒頭がこれほど似合う背中も珍しい。
そんな訳で彼女達−エルフのメイジとプリースト−は、ここリルガミンにやってきたものの、
1週間経っても他パーティーからの誘いが無かった。
「いっそ色仕掛けでどっかのリーダー落とそっかな」
「簡単にはいかないと思う。ここのダンジョン、2階に下りればジプシーが沢山いるらしいから」
ジプシーとは地下2階に出没する魔物の一種で、人間の女の姿をしている。というか人間の女そのもの。
メイジとプリースト両方のレベル1スペルを扱うがそれほど脅威な敵ではない。
彼女達が注目を浴びるのは胸元を大きく開けた際どい格好と、ジプシーの陰語が売春婦を指す点だ。
つまり善の戒律ならば友好的に接して春を買い、悪の戒律ならばそのまま強姦する。
しかも敵として出現するので避妊を考える必要もなく常に生挿入&膣中射精。行為後の後腐れも無い。
これでは避妊の必要がある上に性交以外では色々面倒な愛人を囲む冒険者は少ない。
また、ジプシーで性欲処理する事を考えたら女冒険者を帯同させ辛い。お陰で女エルフの需要は減る一方。

「あらあら、随分苦労してるのね」
と、プリーストの脇にもう1人女エルフが追加された。
「私も混ぜて下さらない?」
「あなたは?」
「ビショップをやってるわ。さっきまでは鑑定士だったけど今はフリーよ」
「ダンジョン潜りたくて辞めたクチ?」
「いいえ。戦力外通告」
ビショップはエールを注文し、2人に向き直る。
「ここのダンジョンのアイテム、うっかり触ってしまうと恐慌状態になっちゃうのよ。レベル1だと尚更」
「それでクビになった訳ですか?」
「そう。アイテムにも鑑定レベルが設定されているらしくて、極初期以外の鑑定士は不利ですわ、この時代」
「でも鑑定士が難しいなら逆にチャンスじゃないの?一緒に潜ってレベル上げてくれたりとか」
「それこそ貴女達と同じ理由。今回から最低ボーナスが7点になったから、ノームでも確実にビショップになれるんですもの」
「あ〜、あんたも苦労してんのね」
「それでもちょっとはお小遣い稼げただけマシかしら。今夜は私が奢るわ」
「ほう、姉ちゃん金持ってんのかい?ほんだらワシにも奢ってくれや」
更にメイジの横にいた中年ホビットが加わってくる。
「あら、私が奢るのは可愛くも不幸な女エルフちゃんだけですわ。貴方はどう見ても違いますけれど?」
「そう言わんといてくれ。ワシもノームにお株奪われとるクチじゃ」
「え?おっちゃんそうなの?ホビットはシーフ安泰じゃないの?」
メイジの問いに、ホビットは杯を空けてから答えた。
「シーフ専任ならAGIは22もいらんし、かといって忍者だとSTR15じゃ使い物にならんからのう」
「ふーん、皆でノーム被害者の会なのね」
「じゃからワシはノームに対抗する為の秘策を使った。青春と引き換えにな」
「青春と引き換えですか?」
「ああ。ワシのボーナスは8点じゃった。これじゃ平凡なシーフにしかなれん、ノームにゃ勝てんと思ってな」
そこで一旦区切り、おかわりのエールを流し込む。
「その8点をVITやAGIに使わず、INTとPIEに4点づつ回したんじゃ」
「まさか…」
「そう。最初プリーストになり直後にメイジに転職。更に初期AGI12を生かしてシーフに転職したんじゃ」
「「「………」」」
女性陣が言葉を失う。
確かにDIOSやKATINOが使えるシーフなら初期パーティでの需要は極めて高い。
しかしその為に2度の転職で10年以上の人生を一瞬で費やす。その決断は並大抵の精神力ではできないだろう。
特に女の身分である自分らには、例えそれしか方法が無いにしても恐らく選べない。
「ワシャ後悔しとらんよ。あれをせんかったら今頃倉庫番が関の山じゃったからのう」
そうは言うものの、彼は見た目こそ老けているものの、生まれた年は隣の女性陣と大差ないであろう。
得たものも大きかっただろうが失ったものも大きすぎる。そこまでしないとこの地では生き残れないのかとエルフ達は愕然とした。
「私達、考え甘かったね」
「そうね。リルガミンを舐めてたわ」
メイジとプリーストは今になって、冒険者の難しさを実感していた。
「私も、初期限定鑑定士とはいえ食い扶持あっただけ恵まれてたのね」
そしてビショップも。
「まあ、そう落ち込みなさんな。奢りのお礼にいいもんプレゼントしちゃる」
「いいもの?」
そう言うとホビットはカウンターの上をツツゥーと滑らせて一本の瓶をビショップの所へ。
「これは…惚れ薬?」
KATUの効果があるアイテムだ。尤も別の理由で使う冒険者も少なくないが。
「それ使って新人落としゃあいい。次の契約先探すのも大変じゃろ?」
「あ、ありがとうございます!」
「いいなあ。おっちゃん、私らにもちょーだい」
「お主らには奢って貰っとらんぞ」
「私達、お金全然無いんです。このお酒も一番安い奴で」
「ほらほら、お酌したげるからさあ」
「その程度じゃやれんなあ。そうだ、おっぱい揉ませてくれたら考えてもいいぞ」
「「うっ…」」
メイジとプリーストはしばし小声で話し合う。
そして、
「その、お尻じゃ駄目?」
妥協点を探った。



半刻後。
「うぅ、最後はスカートの中に手入れてきたぁ」
3人娘は酒場を後にし、夜の街を闊歩していた。
「あれ以上伸びてたら流石に止めようとは思ってたのですが」
「ビショップちゃんはいいよね。汚されずに済んで」
「その分結構奢らされましたのよ」
とはいえ、得た物も大きかった。惚れ薬が3つ。店頭価格を考えると十二分に釣りが来る。
「一体誰に使お、これ」
「薬の効果は短いって話だったわね。これ単品でパーティ組むのは難しそう」
「となりますと、薬で惚れさせて宿に連れ込み、そこで既成事実というのがベターでしょうか」
ビショップが提言する。
「…あんた口調に似合わず大胆ね」
「ここでの生活も半年近くになりますわ。お嬢様のままでは生きていけませんもの」
「本当、苦労してるんですね」
自分達もいずれこうなるのだろうかと思う。
「しっかし、そうなると明日からターゲット探しね」
「希望としてはヒューマンでしょうか」
「ですわね。ドワーフやホビットの愛人というのは御免ですわ」
ノームは感情的に論外。エルフ相手じゃ本末転倒。消去法でヒューマン一択になる。
「まだ2階に辿り着いてない新人の方が成功率高いでしょうね」
「加えて童貞君だと簡単に落ちそう」
「3人もいれば代わる代わるお相手できますし、愛人兼冒険者として3人一緒に売り込むのは理に適ってますわ」
「あれ?あんたも鑑定士じゃなくて1軍がいいの?」
「勿論ですわ。鑑定士はあくまで収入の為に嫌々やっていたに過ぎませんもの」
やはりリルガミンにいる以上、ダンジョンに潜って灰と隣り合わせの青春を過ごしたいのは冒険者共通の意志だ。
「それでは明日にでも訓練場で新人冒険者さんを待ち伏せしましょう」
「訓練場?酒場じゃないの?」
「誰よりも早く交渉しなくてはいけませんし、それに酒場の中で宿に誘うのも恥ずかしいですわ」
「にしても、本当にいるかなあ?ヒューマンのイケメン童貞なんて」
いつの間にか容姿の基準まで設けられている。



「んー、やっぱいなーい」
朝から訓練所の前でアンパンと牛乳で待ち伏せしている3人だが、昼近くになっても御眼鏡に適う人材は現れなかった。
「イケメンの基準が厳しすぎるのかな?」
「いえ、顔偏差値60は譲れませんわ」
ちなみに正規分布に近い場合、60以上は全体の16%弱である。
「そもそも人間の冒険者があんまり来ないね」
「ノーム、ノーム、ドワーフ、ノーム。ドワドワノーム、ドワノームって感じ」
「脳内主人公補正で結構来るかと思ってたのに、所詮は効率至上主義って訳ね」
効率至上主義だからこそのノーム無双である。
「あら?ちょっとお待ちください、お二方」
「どしたの?」
「あちらの方は宜しいのではないですか?ハンサムと言うよりは可愛らしい感じですが」
訓練所に向かうヒューマンの少年を示すビショップ。
「いいと思うわ。ショタに3人の女の子が迫るって図も凄いけど」
「お姉さんが色々教えてあ・げ・る的な?」
「あんた未通女でしょ」
「オマエモナー」
「あら、お二方ともそうだったのですか。この策に賛同したので違うと思ってましたわ」
「そういうビショップちゃんは…ってここに半年もいるんだもんね」
つくづく恐ろしい街である。
「初体験がこんな形になっても宜しいのですか?」
「構わないわ。単に捨てるタイミング無かっただけだし」
「つーかあの子相手ならベストに近いっしょ。あげても後悔無いわ」
「ではあの子に失敗して、結局十把一絡の男性を相手する事になった場合は?」
「その際は非処女姐さん、お願いしやす!」
「姐さんの妖艶テクでウチら出る幕無くすっからかんにしてやって下せえ」
呆れるビショップだったが、大事な事を思い出した。
「それより、あの子の後を尾けましょう。見失ったら大変ですわ」
「あ、そうね」
3人は頷き、気付かれぬように後に続いた。



「訓練所へようこそ。新規登録の方ですか?」
「はい!お願いします!」
受付嬢に元気良く応える少年。
そしてその背を怪しく見つめる3対の目。
「それでは年齢と戒律と登録名をお願いします」
「えっと、歳は15で戒律は中立です」
「やっぱり年下かあ」「えっ、あの子私より年上!?」「あら、同い年だったのですね」
左から順にプリースト、メイジ、ビショップ。
「名前は…何でもいいです。『あ』でも『A』でも『0』でも」
「適当な名前という事は高ボーナス狙いですわね。益々期待が持てますわ」
女達の値踏みを他所に登録手続きは進行していく。
「それではボーナスポイントの振り分けを行っていただきますが…あら?」
「どうかしたんですか?」
「いえ、失礼しました。20ポイント台のボーナスは珍しかったもので。Aさんのボーナスは27ポイントです」
「「「「えええっ!?」」」」
言われた本人と外野の3人が同時に驚く。
「ちょっと聞きまして!?27ポイントなんて初めて見ましたわ」
「私も。あの子すっごいのね」
「これは益々もって手放せないですね。10年に1人の逸材ですよきっと」
きゃいきゃい言ってる外野とは裏腹に当の本人はいまだ呆然としていた。
「えっと…27ポイントって、どうやって振り分けたらいいんだろ?」
「そうですねえ。Aさんは中立の戒律ですので、前衛希望ならサムライなんかがお奨めかと」
「え?あ、サムライになれるんですか?」
「なれますよ。その上で更に4ポイント余る計算です」
「うわっすごい!じゃあサムライになります。うわあ、サムライなんて夢みたい」
「余りのポイントはどうされますか?全部STRに振れば18でカンストしますし、AGIに振ればバランスが良くなりますが」
「あ、じゃあAGIでお願いします」
「畏まりました。それではAさんをサムライで登録します。最後に配給所でロングソードと皮鎧を忘れずに受け取って下さい」
「はい。どうもお世話になりました」
まだ信じられないといった表情で少年が量産品の剣と鎧を受け取り訓練所から出る。

そして、そんな少年の背後に忍び寄る影×3。
「えっと、なんか勢いでサムライになっちゃったけど…」
「ちょっと宜しいかしら、お侍さま」
「え?あ、サムライって僕の事か」
A君が振り返る。

[>どうぐ
[>ほれぐすり

* みりょうした *

「お侍さま、とってもお強そうですわ。私、ビショップをやってるのですが、是非お仲間にして下さいませ」
「え?でも、僕実は…」
ビショップを見てポーっとしてるが簡単には首を縦に振らない。

[>どうぐ
[>ほれぐすり
[>どうぐ
[>ほれぐすり

* みりょうした×2 *

「そんな事言わずにお・ね・が・い」
「私達、頼れる男の人がいいの」
追撃のメイジとプリースト。
「え?あ、うん…」
完全に堕ちたA君。
「それでは立ち話もなんですし、場所を変えましょう」
言われるがままに手を引かれるA君。
移動先が連れ込み宿だと気付いたのは中に入ってからだった。



「えっと、なんでこんな事に…」
薬の効果が切れ、正気を取り戻したA君。
「私達3人を雇っていただけるのですもの。いわば契約金ですわ」
「でも、いきなり、そんな」
「そうは言っても、お侍さまも期待されてるじゃないですか」
言いながらそっとズボンの下の隆起をなぞる。
「はうっ!」
ビクンッとチェリーらしい反応。
「ふふっ、シャワーを浴びる前に即尺サービスをどうぞ」
器用にチャックを下ろし、既に先端がぬるぬるしている勃起が飛び出る。
「ひっ!」
「うわっ!」
バージン2名が思わず引きつるがビショップは動じず、そのまま屈んで咥えこむ。
「ふわあっ!」
一瞬腰が抜けそうになるが必死に耐えるA君。初めて味わう口腔の快楽は想像を遥かに上回っていた。
「あっ…ああっ…あああっ…」
だらしなく開いた口から言葉にならない音が漏れる。
しばらく丁寧なおしゃぶりを披露していたビショップだったが、ふと口を離して振り向く。
「お二方ともボーっとされてないで手伝ってくださいな。これは私達3人の契約ですのよ」
「えっ!?て、手伝いって、その…」
「やっぱり、私達、も?」
操を捧げる事は承知の上だったが、初っ端からフェラチオはハードルが高い。
「そうですわね。男の人も乳首は感じやすいですし、そこを舐めてあげてくださいな」
「あ、うん。それなら、何とか」
ビショップもそれは承知なので、比較的敷居の低いプレイで補助させる。
「で、では。お侍さま、失礼します」
「えっ、わわっ!」
2人がA君の両脇に並ぶと、バンザイをさせて上を脱がす。
露になった、薄い少女の胸と言っても通用しそうな部位に、おずおずと遠慮がちに舌をのせる。
両方の突起が濡れた柔らかい舌で刺激された瞬間、今までに無くA君の体がビクンと撥ねる。
「ああっ、ふああっ、あっ」
蕩けきった表情で、両胸と股間の刺激を甘受する少年。
メイジもプリーストも10年以上前に逆戻りしたかのように乳首を吸う。
先端に電気が奔る度に怒張がビショップの口内で暴れる。
しかしビショップは、その不規則な跳ねにも丁寧に対応し、ゆっくり且つ確実に少年の性感を高める。
時には艶かしく舌を這わせ、時にはこれ見よがしに音を立て吸い付き、また右手で根元や睾丸への補助も忘れない。
「あぁ…うぁ……あぅぅ…」
か細い喘ぎが漏れ出てくるが、怒張に射精の予兆は無い。
『反応見ると経験豊富って感じは受けませんし、やはり緊張されてるのかしら』
緊張してるとなかなか射精できないという話は聞いた事がある。
確かにいきなり拉致されてこれでは、身構えるなという方が無理がある。
『それでは、こうさせて頂きますわ』
ビショップは口淫を続けながらも器用にズボンのベルトとボタンを外す。
パンツは窓から陰茎が飛び出してる事もあり脱がす事はできなかったが、ズボンは成功した。
『初めての場合、パンツ越しの方が却って宜しいかもしれませんわね』
ビショップはそのまま左手を尻の方へ回し、パンツごとある一点をグリッと突いた。
「はあうっ!!」
A君がビクンと反応する。
ビショップの中指は、まるで指先に目がついてるかのように正確に蕾を捉えていた。
ぐりぐりぐりっ
前後からの挟撃に、僅かながら睾丸がせり上がったように思えた。
一方、両脇の少女達も負けてはいなかった。
時には舌で転がし、または唇を窄めて吸い付き、軽く歯を当てたりと、思いつくがままに乳首を責める。
性器を直接刺激している訳ではないが、地味ながらも堅実な仕事で少年の射精欲を一歩づつ歩ませる。
「ふぅぅ、はぁぁ、すっごく、すっごくきもちいいです!」
「ちゅぷっ、ふふ、喜んで頂けて何よりですわ」
れろぉ…
裏側をねっとりと舌が這い、筋から伝わる快感が少年の脳を蕩けさす。
ちゅぷっ、ぷちゅっ
更に両突起からの援護射撃で更に硬度が増す。
「ふふっ、お侍さま、興奮されてますのね。どんどん硬くなってきてますわ」
右手で扱きながら上目遣い。いつの間にか胸元をはだけさせ、白い双丘が見え隠れしている。
先端が見えるか見えないかのギリギリの開き具合に、少年の目は釘付けになる。
その鋭い視線を受ける度に湿るのが自覚できる。
ビショップは自分の胸が、あくまでそれなりの大きさでしかないのを受け入れている。
15歳という年齢やエルフという種族を考えれば健闘しているのだが、それでも男を悦ばすには一歩足りない。
それを飲み込んだ上で、直球で勝負できないのであれば変化球で勝負すればいい。そう考えるようになった。
その答えの一つが、このチラリズム戦法である。
下手に丸見えよりは適度に隠れていた方が男の興奮を煽る。その事に気づいてからは絶妙な角度を勉強した。
あとちょっとで見える。そのギリギリさともどかしさで男根は益々硬くなる。
そしてやっとの末にチラッと乳首が見えた時、男の興奮はピークに達する。
A君も例外ではなく、遂に桃色がお披露目になった刹那、きゅううと陰嚢が縮み上がる。
気付けば、あれほど遠そうに思えた射精の瞬間が目前まで迫っていた。
「出したい時は遠慮なく申し出てくださいね。口でも胸でもお好きな所で受け止めますわ」
「ぁ…ぅぁ…」
少年の目は虚空を彷徨いはじめた。快楽で脳が蕩けきっている。
少年の絶頂を直感と本能で感じ取ったプリーストとメイジも、更に舌の動きを小刻みに。
自分達にできる精一杯で少しでも気持ちよさを増してもらいたかった。
ビショップも連動するかのように激しく窄みを前後させる。
少年からのリクエストが無かったのでそのまま口腔で受け止める事にした。
ぢゅぶ、じゅぷっ、ぢゅぶぶっ
「あ、ふあっ!だめっ、もっ、でるっ!!」
A君はギリギリまで射精を我慢して1秒でも長く快感を感じていたかったが、適わぬ努力だった。
びゅぶぶぶっ!びゅるるるるっ!!
「んんんっ!」
あまりの勢いに一瞬戸惑ったビショップだったが、すぐに落ち着いてしっかりと喉の奥で受け止める。
びゅくびゅく、びくん、びゅくん
放つ度に竿が脈打ち、快感の大きさを表している。
ビショップは若干苦しそうにしながらも、最後まで口内で精液を受けきり、
数回に分けてごくんと完飲した。

「お背中お流ししますわ」
一発抜いた後はシャワー室へ。当然、ここでも相応のサービスが待っていた。
「お二方も手を泡だらけにして下さいな」
勿論タオルなんぞ使わずに手で直接洗う。
「背中の方をお願いしますね。私は前の方を洗いますわ」
ビショップはそう言って、自身は椅子に腰掛けるA君の太腿に尻を乗せる。
A君は裸の美少女3人に囲まれ、またこれから起こるであろう事への期待感ゆえ、
射精直後にも関わらず再充填が完了しているのが目視できる。
「ふふ、まずは手から洗わせていただきます」
艶かしい手つきで腕を洗う。それ自体が愛撫の一種と言っても差し支えないように。
「この後の為にも、爪の間や指の股も丁寧に洗いませんと」
そう言ってA君の手の平を、自分の胸にくっつける。
「!?」
戸惑うA君をよそに、そのまま撫で回すように動かす。
注意深く観察すると、硬くなっている乳首が指の間に滑り込み、突起で擦るように洗っている。
『何処で覚えたんだろ、ああいうの』
『やっぱりここに半年もいるとああなるのかな』
呆れるような感心するような複雑な感情を抱えながらも、処女2名は自分の仕事−単に指で背中を洗うだけ−はこなす。
なんか娼婦の新人研修みたくなってる気がしたが、どちらも言えずにいた。
「あふうっ」
爪の間にも乳首を挿し入れ、その際の刺激で思わず甘い声が漏れる。
「きちんと爪のお手入れなされてるのですね」
「あ、うん。こないだ切ったばかり」
「ふふ、嬉しいですわ。この指でしっかり愛してくださいな」
今度はA君の手を自分の尻に持ってくる。そして尻を揉ませながら腰を前後に動かす。
『おお、あれが噂のタワシ洗い!』
太腿の上に乗る陰唇でいやらしく擦り上げる。
実際の洗浄効果なぞ皆無に等しいが、鈴口が涎をだらだら垂らしながらびくんびくんと痙攣してる所を見るに、
少年の満足度は極めて大きいのが見て取れる。
後には指を一本一本膣内で擦りあげる『壷洗い』も披露し、シャワータイムは完了した。



「さて、いよいよなのですが…」
ベッドに戻ってきてA君を大の字に寝かせる。
「お侍さま、ひょっとしたら今すぐにでも挿れたいとお思いでしょうか?」
「う、うん…」
股間が猛り狂っており、カウパーはとどまるところを知らぬ有様であった。
先程のシャワープレイで興奮と性感が限界まで高められており、これ以上彼への前戯は不要だと物語っている。
「そういう事でありますれば早速。実は私も先程から欲しくて欲しくて堪らなかったです」
早速勃起の上に跨る。
そして、
「行きますわ」
間髪入れずに腰を沈める。
ずぶぶぶっ
「「んんんっ!!」」
貫いた側と貫かれた側が異口同音の喘ぎを漏らす。
「あはっ、久しぶりのおちんちん…」
恍惚の表情のビショップ。
「あはっ、あはっ、あはあっ」
何かに憑りつかれたかのように前後左右に腰を揺らす。
「お胸も、おっぱいももんでくださいっ」
少年の両手を胸に引き寄せ、がっしりと掴ませる。
手の平サイズという事もあり、またA君の手が大きい事もあり、魅惑の脂肪が余す事無く握られる。
ぷちゅっ、ぶちゅっ、ずちゅっ
結合部から猥らな水音と肌を叩き合う音が、これみよがしに聞こえてくる。
「あ、はぁ、だめ、も、ひさびさ、だから、もう、いっちゃいそお」
先程までのお嬢様口調が崩壊し、ただひたすら肉棒を漁る雌がそこにいた。
一方、ひたすら肉壷を喰い漁ってた雄も限界が近かった。
ただでさえ圧倒的な経験不足に加え、浴室内でのプレイで放出寸前まで性感が高まっている。
最初にあった精神的な身構えもすっかり消え失せてしまっており、いくら一度出したとはいえこれ以上は保ちそうになかった。
「ぼくも、もうだめですっ!でちゃいますっ!」
「うん、きてぇ、きてえ!おまんこのおくに、いっぱいちょおだあああああい!!」
ぶびゅるるるっ!!びゅびゅっ!ぶびゅびゅっ!
「あっはああああああああ!!」
ビショップが大きく弓なりに反れる。
精液が子宮をノックする衝撃にトドメを刺され、童貞ちんぽで見事に達してしまっていた。
「あっ、はあっ」
反れた勢いでそのまま後ろに倒れるかと思ったが、一旦体勢を立て直してから前のめりに傾いた。
そのまま顔を寄せ、背中に腕を回してぎゅっと抱きしめる。
「はあっ、はあっ…お侍さま、とおっても、素晴らしかったですわ。私、もうメロメロですわ」
お嬢様言葉が復活して、そっと耳元に語りかける。
「女の人が、こんなに気持ちいいなんて知らなかった」
少年も顔が蕩けている。
「これからも、よろしくお願いしますわ」
「うん…。僕も、ビショップさんの事、放したくない」
A君もぎゅっと抱きしめ返す。2人の間に正式に契約が結ばれた瞬間だった。
そして、その様子をただただ眺めていた残りの2人。
『ビショップちゃん、すっごい満たされた顔してる』
『やっぱり、女の方も気持ちいいのかな?』
『いや、でもビショップちゃんは見た感じヤリまくってるっぽいし、私らが同じようになれるかというと』
『やっぱりそうかあ。でも中出しされた瞬間、とっても幸せそうで…って、あ!」
ひそひそ話の途中でメイジが声をあげた。
『って、どしたの急に。声出して』
『私、重要な事をすっかり忘れてた!』
再びひそひそ話。
『重要な事?』
『今日、できちゃう日かもしれない』
「ええっ!?」
今度はプリーストが声をあげる。
『体温測ってないから推測になるけど、前回来てから2週間くらい経ってるし』
『えっ?生理から2週間って危険日なの?』
『って話を聞いた事があるんだけど』
それを聞いてプリーストが青ざめる。
『…私も、2週間目なんだけど』
「ええっ!?」

「さっきからどうされたのですか?」
ビショップが結合を解いて体を起こし、こちらを向いている。
「いや、実はその…」
かくかくしかじか四角いムーブ。
「…ここまできてそれは、殿方への裏切りだと思いますわ」
呆れた口調でビショップ。
とりあえず一発中出し決めて、さあ次は処女2人だって時にこれでは男としてはやるせないだろう。
尤もA君自身は童貞喪失の喜びで頭が浮ついており、それどころじゃなかったのだが。
「とは言え流石に妊娠は問題ですし、何かいいアイデアは…」
ふと視線を下ろすと、先程まで自分の胸を揉みしだいていた手の平が。
揉まれている時も思ったが、A君は比較的小柄な体格の割には手が大きい。
特に親指は太くて長く、指相撲をやったらさぞ強そうだ。
「………」
瞬間、ビショップは善の戒律なのに悪魔の閃きを得た。
「お侍さま」
ビショップの呼びかけで少年は現世に呼び戻された。
「両手を広げて、手の平を上にしていただけますか」
「?? いいよ」
疑問に思いながらも素直に従う。
「お次に、親指だけを立ててくださいな」
両手の親指がそそり立った。
「さ、お二方。どうぞ」
そして2人の方に向き直り、凄くいい笑顔を見せる。
「どうぞって言われても」
プリーストは本気で意味が分からない。
「ま、まさか…」
一方のメイジは何やら感づいた。
「ええ。太さといい長さといい、本物には及ばずとも、初体験の練習にはピッタリだと思いますわ」
天使のような悪魔の笑顔。この部屋に溢れているよ。
「「ええええええええええっ!?」」
当然のリアクション×2。
「な、ななな何言ってるのよ!?初めてが指って幾らなんでも!!」
「ですから練習ですわ。それともプリーストさんにとっては指もカウントされるのですか?」
「そんっ、なっ、する訳ないでしょう!」
「では問題ないですわね」
ニッコリ
「ぐぬぬ…」
反論が浮かばないプリースト。
「いや、でも、うーん」
メイジもひたすら唸る。
「確かに、いきなり本物入れるよりは段階踏んだ方が良さそうだし、でも…」
苦悩と葛藤が入り乱れる。
「そもそも愛撫で指を入れる事がありますのに、そんなに抵抗を感じる事もないのでは?」
普通親指は入れないものだが。
「それに、いわば指での仮契約だけでも結んでおいた方が宜しいかと」
そう言うとビショップは少年の方に顔を戻し、
「お侍さま。私以外のメンバー、特にプリーストとメイジは既にお決まりですか?」
「え?いや、別に」
というかそもそも…と続けたが誰も聞いていなかった。
「安全日まで待つのも手ですが、それまでに他の方に取られても私は知りませんわよ」
「「ぐぬぬ…」」
2人はビショップと違い、特にこれといってA君に尽くしていない。
ビショップは文字通り体を張ってたが、自分らはせいぜい乳首舐めたり背中流したり。
逆に言えばその程度だ。もし安全日までにビショップ並に迫る子がいたら…。
「…分かった」
意を決したメイジが、A君の左手の上に跨る。
「お侍さま、今日は正式な契りは交わせませんが、代わりにこちらでお許しください」
キチンと短く爪が切られている親指の先を入り口に宛がう。
『ううぅ、本物よりは小さい筈なのに、これでも怖い』
メイジの体が竦んでいると、
「わ、分かったわよ。私もやるわよ。…お侍さま、後日正式にお相手させて頂きます故、今日はこちらでお願いします」
右手の上でスタンバイ。
「それでは本日は、真ん中の本物は引き続き私が頂きますわ」
再び亀頭に膣口を乗せる。少年の方も既に準備は整っていた。
「それでは、せえのっ」
ビショップの合図で、少女達が一斉に腰を沈める。
「いぎっ!」
「ひぐっ!」
「あはっ!」
2種の悲鳴と1種の嬌声が室内に響く。
「メイジさん、どうですか?」
「っ痛い…でも、ギリギリ、なんとか」
指で正解だと思った。これより大きいのが入ったら耐えられそうにない。
「プリーストさんは?」
「…本物って、これより痛いの?」
「痛いかはともかく、ご立派ではありますわ」
巨根という程ではないが決して小さくなく、手と同様に体格の割には大きめな方だろう。
「あ、あの。無理しなくても」
股間と両手から伝わる温もりに蕩けながらも、少年は2人の様子が心配な模様。
「大丈夫ですわ。無理をしてるのではなく、自ら進んで体を捧げてるのです」
その割には退路を断ってた気がするが、気がしただけだった。
「それよりも、お二方もこうして一生懸命尽くしています。私同様、お二方も宜しくお願いしますわ」
「う、うん。僕なんかでよければ」
メイジとプリーストが報われた瞬間だった。
「ふふっ、それでは」
ビショップが腰をグラインドさせる。
両脇の少女達も、痛みを堪えながら見様見真似に動く。
「んふっ、まだまだおっきくてかたいですわ」
2度の射精を経てもまだ隆起の質が損なわない一物を、巧みな動きで体全体で貪るビショップ。
「ふうっ、くっ、ふうっ」
「ふぐっ、うっ、ううっ」
一方、浅い位置での小刻みな上下運動に留まっているが、精一杯奉仕するプリーストとメイジ。
どちらの動きも、少年の情欲を刺激するには十二分であった。
『お二方とも頑張ってますが、やっぱり動きが固すぎますわ』
元童貞ちんぽで蕩けそうになる脳を駆使してぼんやりと考える。
『あ、そうですわ』
ひらめく。
「お侍さま、親指以外の4本指は動きますか?」
「え?一応、少しなら」
メイジもプリーストも体を自分の方に向けて挿入した。なので残りの指は文字通り尻に敷かれている形だ。
「中指をそっと伸ばしてくださいな。最初に私がしたように」
耳元で囁く。最初はきょとんとしていたA君も、意図に気付いて中指に尻を伝わせる。
『さっき僕も気持ち良かったし、きっと彼女達も気持ちいいよね』
少年はあくまで善意で、先端が探し当てた穴を指の腹で撫で回す。
「「ひゃうっ!!」」
ビクンッと2人の体が撥ねた。
計画通り、と表現できそうな笑みを見せるビショップ。
「ちょっ、お侍さま、何を!?」
「こうされると気持ちいい?」
「そんな、お尻の穴なんてきたな、ひゃうっ!」
菊門から伝わるくすぐったさと、それに混じる微かな気持ちよさに身が悶える。
「あら、汚いだなんて。先程しっかりと洗ったではないですか」
「それは、万が一紙とかくっついてたらまずいからってひいっ!」
ビクンッ!
「そうだったのですか。私はてっきりこういうプレイを楽しみたいからだと」
「そんな、わけっ、はううぅ」
反論もままならず、消火器の末端からの刺激に翻弄される。
『うふふ、痛みは大分忘れたみたいですわ』
A君も、心持ち親指に湿り気を感じるような気がした。
「んっ、ふうっ、あはっ」
ビショップが腰使いのペースを上げる。
『ふふ、もう、駄目ですわ。これ以上は、お二方に、構う余裕は、あはっ、おちんぽいいっ!」
膣内で暴れる雄がビショップの理性を一撃ごとに削り取り、ただの雌へと変貌させる。
「あはっ、いいっ、いいのぉ、もっとぉ、したからもついてぇ!」
再び口調が変わる。目の色も変わり、一心不乱に快楽を貪る。
嬌声に中てられたのか、アナルマッサージで緊張が解けたのか、両脇の動きも次第に激しくなる。
「んんっ、くふっ、ちょっと、まだ、いたいけど」
「でもっ、なんか、へん、な、かん、じっ」
彼女達なりにこみ上げて来るものを感じ取っていた。
「あっ、はあっ、だめっ、もうっ、いきそっ、だめぇ」
ビショップが達する秒読みに入る。
「ぼ、僕も、もうっ!」
より快楽を得ようとする膣の動きに、少年も限界を迎える。
「私たちも、なんかっ、へんに!」
「おまたが、あつくてっ、いたいけど、いたくなくてっ」
連鎖するかのようにメイジとプリーストも奇妙な感覚に襲われる。
「だめぇぇ、いっくぅぅぅぅぅ!」
きゅうぅぅぅぅぅ!
「うあっ!出るっ!!」
ぶぴゅっ!ぶびゅびゅるっ!
「やあっ、おしりっ、ゆびっ、はいっくうっ!!」
「いや、ら、やあああああっ!!」
射精の反動で蕾を摩る指が、第一関節に満たないながらも埋め込まれた。
その強い刺激と、上級職コンビが絶頂した空気に中てられ、プリーストとメイジも軽く意識が飛ぶ。
とぷんっ、とぷっ
きゅううと両親指に強い締め付けを感じ、その感触が膣内に予定外のおかわりを注ぎ込む。
指でイカせ、逆に指への触感でイカされ、擬似的ながらも下級職コンビと交わった事を少年は強く実感した。

「ふふっ、こんなに凄いだなんて。別の意味でも離れられなくなってしまいましたわ」
繋がったままぎゅっと抱きつくビショップ。
「私も、変な感じだったけど、不快じゃなかったし」
「今度は、ちゃんと一つになりましょうね」
両腕にも柔らかい温もり。
「うん。3人とも、これからも宜しくね」
A君も賢者スマイルで応える。
『『『か、可愛いっ』』』
少女達の胸がきゅうぅと締め付けられる。
同時に物理的にも締め付ける。
「ふあっ」
両指と股間からの刺激に思わず反応してしまう。
「あっ…もう、お侍さまったら」
反応がダイレクトに伝わったビショップが、頬を染めながらもはにかむ。
「もう一度、ですか?」
「あ、いや、そういう訳じゃ」
「お侍さまってすっごくえっちなんですね」
「ちょっと初体験の日が不安になっちゃいました」
「もうっ、だからそうじゃないってばっ!」
横からの茶々に反論しながら少年は、
『約束、破っちゃったけど、いいよね?』
心の中で謝っていた。
一方、同時刻、ギルガメッシュの酒場。
「おい、あいつ遅いぞ」
「倉庫番用にスカウトしたヒューマンか。逃げたか?」
「戒律中立なら種族・能力値不問で日当10GPは好待遇だと思うんだが」
「あいつも喜んで訓練所に登録しに行ったように見えたんだけどなあ」
「あるいは『そうこばん』が既に登録されてて名乗れず困ってるとか」
「いや、『あ』とか『A』とか『0』とかで登録するっつってたぞ」
ベテラン冒険者が戻ってこない使い走りを待ち続けていたのであった。