「あ、生まれる」
「マジで?」
ここはワードナの迷宮地下1階。座標はE1N7辺りだろうか。
マラーで直接飛び込まない限りは立ち入る事の無いエリア。
今ここには出産間近のエルフが2人いた。
「ちょっと誰か呼んできて」
「無理。動ける訳ないでしょ」
「じゃあ大声で誰か呼んで」
「自分でやりなさいよ」
「プリちゃんのが声大きいじゃん。特に喘ぎ声」
「メイジちゃんのが凄いでしょうが!って、あ、やば」
「どしたん?」
「こっちも来た」
「うまれる?」
「いえす」
「ちょっとー!誰か来てー!」
し〜ん
「おいおい、放置プレイとか濡れるじゃねえか」
「そうよね、滑り良くした方が生む時も楽よね、って違うし」
「最近冷たいよねアイツら。半年前に拉致した時はしょっちゅう輪姦してくれたのに」
「最近じゃ生ます為に仕方なく感見え見え。あのチヤホヤ具合は何処へやら」
「てかこのままだとマジで産まれるんだけど、いいのかな?」
「んー、ちょっと我慢してみよっか。その方が気持ちいいし」
「マジっすか?」
「最近気付いたんだけど、おしっこ我慢してから出すのと似てる」
「へぇ、じゃあ試してみよっか。ギリギリまで耐えて上下の穴から同時発射」
「いや、同時はマズイっしょ」
「そう?生まれた時から聖水プレイとか将来有望すぎね?」
「雄ならいいけど雌だと生まれた時から肉便器確定ね」
「ああ、便器ってそういう」

そんな会話をしていると、魔物専用の隠し扉を使って1匹のコボルドがやってきた。
「よお、そろそろだろ。大丈夫か?」
「あ、副隊長」
「紳士ぶりに定評のある副隊長じゃないっすか」
「お前らに紳士言われると意味が怪しいわ。あと今日から隊長になった」
「マジっすか。おめっす」
「おめっす」
「前隊長が本日付で二階級も特進したからな。繰り上がりだ」
コボルドの世界も厳しいようだ。
「あー、あの早漏さん死んじゃったのね」
「あの短小さんが」
「お前ら、一応まだ生きてるぞ。骨になって」
コボルドは死ぬとアンデッドコボルドとなって復活する事がある。
「でもアンデッドだとチンポ無いっしょ」
「中出しできなくなったコボルドさんに興味なーし」
「お前ら本当変わったよな。今じゃコボルドの子を産むのを楽しんでやがる」
そう、エルフ達はコボルドの子を宿している。
全ての始まりは半年前。一組の冒険者達がこの迷宮にやってきた。
皆でお金を出し合って前衛の装備を整え、6人が初々しく灰と隣り合わせの青春の第一歩を踏み出し、
最初の玄室でブッシュワーカーに奇襲された。
6人中4人が無残な肉片と変わり果てたが、残り2人が死ぬ事は無かった。そう、死ぬ事は無かった。
ブッシュワーカーがゾンビを帯同させていたからだ。
こうして一命は取りとめ、しかし麻痺で動く事は適わず、新人パーティがまた一つリルガミンから消えた。
その麻痺させられた2人こそが、今ここにいるエルヴンプリースト&メイジである。
冒頭で動けないと言っていたのは、妊娠中で腰が立たないという意味ではなく、未だ麻痺状態が続いている為だ。
その割には平然と喋ってるわ、種付けの時は自分から腰振ってくるわで本当に麻痺してるのか疑問とは新隊長弁。
そんな訳で迷宮内に放置されてた2人をコボルドが見つけ、性欲処理兼苗床として拉致してきた訳である。
「あ、そうそう。楽しむと言えば我慢以外にも気持ちいい方法があった」
「どんなの?」
「見られながら産むのもゾクゾク来る」
………
「おい、何故こちらを見る?」
「らめえええええ!コボルドの赤ちゃん生まれるううううううう!!」
「赤ちゃんがガバガバおまんこ擦って出てくりゅうううううう!!」
「いきなり産もうとするな!産婆呼ぶからそれまで耐えろ!!」
こうして今日も副隊長改め新隊長の胃が悲鳴を上げる。
その度に『なんで半年前に反対しなかったんだ俺』と拉致に加担した事を悔やむのであった。
閑話休題。
「ふぅ、いい出産だった」
賢者タイム中のビッチーズ。この世界だと司教タイムだったりするのだろうか。
その脇で猛ダッシュで産婆を連れてきてゼエゼエいってる新隊長が恨めしげに睨む。
「いやん、そんな目で見られたらびしょびしょになっちゃうわ」
「という訳で早速子作りカモン!」
「やるか!というか次は明日の朝だろうが」
「あ、そか。夜にセックスできないのって不便だなあ」
「ローテ守らないと産婆さん大変だから仕方ないけど」
コボルドの子作りは3つの特異性がある。
1つ目は精子が細胞分裂を起こす為、子宮さえあれば卵子が不要な事。
2つ目はそれ故、異種族であろうと孕ませる事が可能な事。
3つ目は出産までの時間が異様に早い事。およそ50時間で生まれるのだ。
なので月曜の朝に妊娠すると水曜の昼前に出産。その直後にまた妊娠すると今度は金曜の夕方に出産。
更にその直後に妊娠すると日曜の夜に出産する。夜に子作りすると真夜中出産になるので翌朝に持ち越し。
そんな訳で2人のエルフは週3回ペースで休み無くコボルドの子を産み続けてきたわけである。半年もの間。
そりゃレイプ目通り越して精神崩壊起こし、挙句ベクトルの方向ズレてお気楽ビッチになったりもするだろう。
んなベクトルあってたまるかと幾何学者激怒ものだが。
「んー、このまま朝まで体を持て余すのも辛いね」
「レズる?」
「それもいいけど、たまには避妊セックスも」チラッ
「さて帰るか」
背を向ける新隊長。
「置いてかないでええええええええ!!」
「ベロチューしながら手マンしてえええええええ!!」
「ふざけるな!最近お前ら相手の志願者減ってて、俺が在りし日の藤川球児並に駆り出されてるだろ!休ませろ!」
今なら浅尾並だろうか。
「登板並の当番とは上手い事を」
「そうじゃねえ!週3で抜かずの3発×2やらされる身にもなれ!」
「だって副、じゃなかった新隊長って乳首弄るとすぐおっきくなるんだもん」
「ザーメンも5回くらいじゃ薄くならないしぃ」
「新隊長ってウチらと延々子作りする為に生まれてきたような感じよね」
「お前らまでそれを言うなああああ!!」
思う所があるのか涙目になっている。
「はあ、まあいい。明日からは俺の負担も軽くなるし」
「そなの?」
「前にお前ら言ってただろ。イキのいい童貞喰いたいって」
「見つかったの!?」
「見つかったというか、お前らが作った」
「へっ?」
「前に教えただろ。コボルドは生まれてから半年で成長するって」
「と、言う事は…」
「ああ」
「「禁断の母子相姦!!」」
「スワップするに決まってんだろうが糞ビッチがああああああ!!!!」
それでも母親の友人と初体験って考えるとなかなかハードだが、
一応2人とも15歳のエルフ美少女なので童貞を勃起させるには十分だろう。
「え〜?息子の息子を食べれると思ったのにぃ」
「これが本当の里帰りとかやりたかったのにぃ」
「お前ら発想がオバハンになってるぞ」
繰り返すが彼女達は15歳のエルフ美少女である。
「でもそういう事なら明日まで我慢しますか」
「興奮で寝付けそうにないけど」



そんなわけで翌朝。
「ふぅ、ウォームアップも済んで準備万端よ」
「いつでもバッチこーい」
「セックスの前の準備運動でレズプレイなんて聞いた事無いので抜けますね^^;」
早くもげんなりしている隊長。
そんなに私達の絡みって抜ける?とか言われたがスルー。
「それにしても成長した途端に種付けデビューって、本気で志願者不足の結果みたいでちょっと凹む」
「うーん、ガバガバなのは自覚してるけど、そんなに魅力なくなったかなウチら」
「そう思うなら今後は多少しとやかになってくれ。一応フォローすると今回は正当な理由がある」
「理由?」
「何でお前らが、今や義務感丸出しでも子作りされてるか分かるか?」
「冒険者達による深刻なコボルド不足だからでしょ」
コボルドは1階層にしては経験値がおいしい魔物である。
「それも大きいが、お前らはレベル1とはいえメイジとプリースト。となるとその子供は」
「魔法の素質がある?」
「正解。お前らの子はHALITOやBADIOSが使えるんだ。KATINOやDIOSもな」
「へえ、すごい」
「流石ウチらの子」
「おまけに死んでも高確率でアンデッド化するから2度おいしい。お前達が来てから我々は大幅に戦力アップしている」
彼が副隊長に昇格した時も、エルフ達を拉致した実行犯だった功績が大きかった。
「えへへ、もっと褒めて」
「ご褒美におちんちんちょーだい」
「前言撤回するわ」
「あぁん、いけずぅ」
「でもくやしい、かんじちゃう、びくんびくん」
「…そんな訳で、そんなメイジスペル持ちがプリーストと子を成したら、あるいはプリーストスペル持ちがメイジと子を成したら」
「両方のスペルマスター誕生って訳ね」
「そうだ」
スペル・マスターじゃなくてスペルマ・スターのアクセントだったがスルー。
「そんな優秀な人材が揃えば我々コボルドが、ブッシュワーカーに代わって1階の主になる日も近い」
「おお〜、がんばれ〜」
「そしてその優秀な人材のザーメン貰えば更に超優秀な人材が!」
「今度こそ近親相姦だろうが!両方の血を引くんだから」
「私は一向に構わんっ!!」
どうやら精神と一緒に倫理観も崩壊しているようだ。
「あ、隊長チーッス」
「どもっす」
「お、来たな」
生贄2名来訪。
「久しぶり。我が息子とその友人」
「うわ、隣にカーチャンいるの?キッツイなあ」
「私の息子なら逆に興奮するくらいじゃなきゃ駄目でしょ」
「無茶言うなや」
「どうしてもキツいなら一応個室は用意しといたぞ。運ぶのめんどいけど。重いし」
「「誰が重いか!!」」
珍しくWビッチからの突っ込み。
「いや、いいっすわ。迷惑掛けるのも何ですし。それに今でも一応勃ってるから大丈夫っしょ」
「おお、この状況でも勃つとは流石私の息子」
「誇らしげにすんな」
「えっと、いきなり突っ込んじゃってもいいんすか?」
「バッコーイ!」
「ああ、ご自由に。一応朝に風呂入れたから舐め回しても大丈夫だけど」
「ハッハッハッ、その後ウチらレズったから、カーチャンと間接キスになるけどな!」
何故勝ち誇るのかは疑問。
「…いいや、早速入れます。とりあえず一回出しときたいし」
「俺もそうします。なんだかんだでチンコガチガチっすわ」
「ワクワク」
「テカテカ」
若いコボルドがいきりたった一物を取り出す。
そして幾度にも及ぶ出産で醜い外見に変わり果てた女性器の先端に宛がう。
「見た目はグロマンだけど中の良さは保障するよ!」
そう言われて童貞共が隊長に視線を移す。
隊長は『入れりゃ分かる』とでも言いたげな視線を返す。
「じゃ、遠慮なく」
2人がほぼ同時に腰を突き出した。
「「んほおおおおおおおおっ!!!」」
獣そのものな雄叫びを上げる雌エルフ。
「あー、やっぱゆるゆ、るっ!?」
全く抵抗無く根元まで入った瞬間、まるで別物に入れ替わったかのように陰茎全体を柔肉が締め上げる!
「何これ、急に締まってはうっ!」
生物のように膣肉が蠢き、早く精液をよこせと言わんばかりに歓待する。
「ああっ!どーてーちんぽ!どーてーちんぽおおおおっ!!」
「かったいのお!すっごくかったいのおお!」
聞き苦しい嬌声をあげる2人とは対照的に、快感と困惑とを同時に感じ取った2人。
隊長は『な?』とでも言いたげな目を返す。
「もっとガンガンついておまんこの奥にびゅびゅって出してええ!!」
「どーてーエキスいっぱいちょおだいいいい!」
言われるまでも無く若い雄が腰を振るう。初めての上に上物の名器が相手では止まる筈も無かった。
やがて耐え切れずに一発目を放射する。
「くっ!出るっ!」
ぶびゅるるるっ!びゅりりゅっ!びゅぶっ!
この日の為に数日溜めこんでた精子が容赦なく膣奥へぶちまけられる。
「あはあああああっ!いっくううううううう!!」
精液の脈動に呼応するように雌2匹も同時に達した。
「はあっ、はあっ、な、なかなかいい具合いいっ!?」
放出が止んで一息つこうとした瞬間、膣壁が最後の一滴まで搾り取ろうとしてくる。
「うあっ、そんな」
その動きが射精直後の敏感な亀頭には刺激が強く、萎えるのを許そうとしない。
「ちくしょう、また出したくなってきた」
気付けば勃起を維持したまま2度目の戦闘準備が整ってしまった。

その後は、まさに獣の交尾だった。
「あはっ、いいっ、いいっ!もっとぉ、もっとちんぽおおおおおっ!!」
「ザーメン出して!コボルドの赤ちゃん孕ませてええええ!!」
びゅぶるるっ!びゅるっ、どびゅびゅるっ!
「あ、はぁ、まだ、でてるぅ」
「また、いっちゃったぁ」
連動するように雌エルフも達し、柔襞が歓喜の収縮を繰り広げる。
「くそっ、なんでこんなに気持ちいいんだよ、このまんこ」
「止まらねえっ、畜生、出しても出しても止まらねえよ」
入れ続けている限り萎える事が無いとさえ思える。何度射精しても勃起も、射精欲も納まらない。
「あはぁ、またおっきくなったあ」
「ねぇ、まだできるでしょ?もっとほしいの」
言葉に返すかのように抽送が再開される。
「んふっ、んんっ、んはっ、いいっ、ちんぽぉ、ちんぽさいこおっ!」
「ちんちん、コボルドのちんちん、すっごくきもちいいよおおおお」
色に狂った雌が喘ぐ。
襞がきゅうきゅう締め上げ、雄にも雌にも快楽が奔る。
「くそっ、また出すぞ!」
「きてえっ!コボルドみるくで妊娠させてえええっ!!」
びゅぶびゅぶぶっ!ぶびゅびゅるっ!ぶぴゅぴゅぷっ!
「あはっ、しあわせ」
またも奥底に欲望が注ぎこまれ、雌は幸福を全身に感じながら達した。
結局5、6回の膣内射精を経て、ようやく種付けの儀は終わりを告げた。
「えへへ、すっごい良かったあ」
「たまには童貞もいいよね」
余韻に浸りながら腹をさする2人。明後日の昼には元気な赤ちゃんが生まれることであろう。
その脇で黙々と後始末する隊長。
「ほい、終わりっと。んじゃ最後にお前ら風呂連れてくぞ」
「はーい」
「あ、でもその前に」
「どうしっておいっ!?」
ズボンの怒張をいやらしく摩る。
「ずっと私達の見てたから興奮してるっしょ?」
「一発出さないと辛いんじゃない?」
チャックを下ろし、先走り汁に塗れた亀頭が露に。
「だからって俺の種で上書きしちゃ意味無いだろ」
「そうね。だから口でしたげる」
ちゅっ
言うが早いか先端に口付ける。
「ちょっとぉ、右半分は私に譲ってよ」
「はいはい」
れろぉ
2枚の舌が艶かしく這い回る。
「ったく、お前らがしゃぶりたいだけじゃないのか?」
「せーかい」
「今日は口元が寂しかったもんね」
じゅぷぷっ、ぢゅるっ、ぷちゅ
猥らな水音が響く。
「んふっ、あの子達とおんなじくらいカタぁい」
「そんなに興奮してたの?それとも妬いてた?」
「アホか」
突っ込みを入れるかのように両手で2人の乳をまさぐる。
「いやんっ」
「そういえばあの子達っておっぱいも放置だったね。もうおまんこだけに夢中って感じ。可愛かったけど」
お前らが間接キスになるとか言ったからだろ、と隊長は思った。口にはしない。
「ん、そろそろ出すぞ。どうされたい?」
「んー、プリちゃん飲みたい?」
「今日はかけられたい気分かも」
「わたしもー。じゃあ2人の顔にぶっかけて」
その言葉を合図に、あどけなさの残る美貌に雄の情欲が浴びせられた。



その日の夜。
「うん、この子も順調に育ってる」
「早く大きくなってママをレイプしてねー」
不穏な事を言い聞かせながら満たされた表情で腹をさすっていると、
ガチャ
隠し扉が開き、朝にまぐわった2匹のコボルドが入ってきた。
「あら、どしたの?朝だけじゃ足りなかった?」
「もう孕んじゃってるけど、一発くらいならいいよ」
「…報告があってきました」
「報告?」
神妙な表情に胸騒ぎを覚える。
「実は僕ら、今度隊長に抜擢されました」
「経験が浅いので2人で隊長を務める形ですけど」
「へぇ、おめでと、う?」
「え、待って。それじゃ今の隊長は?」
「「………」」
沈黙が、回答になっていた。
「そんな、嘘、でしょ?」
「…今日の夕方、巡回中に不運にもリボン持ちパーティと鉢合わせになったそうです」
「隊長は皆を逃がす為に殿軍を立派に勤め上げた、との報告がありました」
「骨の損傷が激しく、アンデッド化も不可能との事です」
「「………」」
ここしばらく、陽気さしか見せていなかった容貌から笑みが消えた。
「そう、報告ありがと」
「これから頑張ってね、新隊長さん」
「では、失礼します」
バタン
「…寝ましょ。夜更かしは美容の敵だし」
「そうね」
その日は、2人とも眠れなかった。



それから暫く経ったある日。
「らめえええええ!赤ちゃん生まれりゅううううう!!」
「あんさあ、男もおらんのにその台詞は止めてくれんかのう」
産婆が呆れながらも取り上げる。
「ほい、元気なおのこじゃ」
「こっちもじゃ。ごくろうさんのう」
そのままコボルドの赤子を抱きかかえて奥へ消える。
「はぁ、なんか空し」
「メイジちゃんも?私も最近全然」
「最近は若いチンポに囲まれてるってのにね」
「そうね、やっぱり…ごめん、なんでもない」
「なんかこう、まんこだけじゃなくて心も埋めてくれるようなすっごいチンポでもないかなあ」
「そうねえ。ガロン塚本並のザーメン注がれたりとか」
そんな事を言ってると、
プルルルルルルルルッ
「あれ?この音って」
「確かMALO
その瞬間、2人の姿が消えた。
そして代わりに、
「よっしゃあ!マラー逃げ成功」
「あぶねえあぶねえ。グレーター6匹とか無理ゲ」
「そうだ、DUMAPIC。えっと、E1N7か。入り口に近いじゃん」
「んじゃ歩いて帰るか。えっと、扉はどこだ?」
ガチャ
「さっき生まれたってよ。じゃあ種付けの時間だな」
「先輩、本当に凄いんですか?カーチャンの友人ってだけで抵抗が」
「俺も最初は半信半疑だったけどマジすげえんだって」
コボルドの少年達が入ってくる。
「ってあれ?カーチャン達は?」
「っていうかあそこにいるのは…冒険者!?何故!!」
こんな話を聞いた事があるだろうか。
MALORやテレポータは単なる瞬間移動ではなく、移転先との間に交換が為されていると。
例えば迷宮内にリアルな石像が6体あった場合、
それは高確率でこの場から石の中に突っ込んだ冒険者達の成れの果てである。
また、石の中じゃなかった場合は、移転先にあった物なり人なりが突然現れる事もあるだろう。
つまり、
「あれ?ここ何処?」
「なんか壁のデザインとかも見慣れないし」
先述の冒険者がいた地点に、ビッチエルフは飛ばされていた。
そして目の前には。
「グルル(なんだこいつら?急に現れやがったぞ)」
「グル?(エルフって事は冒険者か?)」
「グルルル(全裸だし忍者かもしれんぞ。注意しろ)」
先程まで冒険者達が戦っていたグレーターデーモンが6匹。
「んー、よく分からないけど、どっかに飛ばされたのかしら?」
「みたいね。それにしても」
2人のビッチの視線は、巨大な悪魔のある一点に。
「ひょっとして、すごかったりしない?」
「あれだけのブツなら、リアルでガロン塚本かも」
「グル?(おい、こいつら俺らの股間凝視してないか?)」
「うん、そうね。こうして出会ったのも何かの縁よね」
「そうよね。この魔物達だったら、ぽっかり開いてる心もまんこも満たしてくれそう」
「グーグル(おい、股間をおっ広げだしたぞ)」
グレーターデーモン達が戸惑っていると、雌エルフは声を揃えてこう叫んだ。
「「FUCK ME!!」」
その後、迷宮の最深部に僧侶呪文を使うグレーターデーモンや、
KATINOで眠らせてから毒を吐くポイゾンジャイアントが出没したという噂が流れたが真相は不明。
「「んっほぉおおおおっ!いっくうううううううっ!!」
ただ野生的な喘ぎ声が聞こえてくるという噂は事実らしく、
痴的好奇心に駆られた冒険者達で10階は暫しごった返したそうな。