『姉様』
『どうしたの、アイラス』
『姉様は将来このリルガミン王国を治められるのですよね』
『ふふ、私はリルガミンを支えるアイラスを支えるだけよ』
『本当に、本当ですか?』
『ええ、ニルダの杖の導きだから』

(これは、いつも見る夢・・。おかしい・・、私は確かに)
 グチ、ニチャッ・・・
(あれ、この音・・)
「・・・っひ、うっ!?」
 まだ夢と現実の境界を彷徨う意識とは裏腹にソークスの肢体が弓なりに反り
返った。快楽の逃し所を求めて両手が硬く握られる。豊満というのも愚かな双
乳が薄衣を押し上げ、ぶるりと震えた。空を掴んだ足の指がいっそつりそうな
ほどだ。
「んッ、ああっ!」
 がくりと仰け反った耳元で聞き覚えのある声が響いた。
「お気づきになられたようですね、姉様」
 ソークスの秘部をアイラスの指が掻き回していたのだ。めくれ上がったビラ
と、硬くしこりになった淫核が擦り上げられ、突き込まれた指が奏でる快感の
旋律に腰から下の自由が利かない。
「ふふ、気に入っていただけたようですね」
 アイラスの声が遠退く。全身を駆け回る快感の本流に押し流されソークスは
まだ状況を把握出来ない。
(なっ、何これ・・・?)
 グチュグチュと音が響く、脳髄を刺激する甘い感覚が子宮から駆け上がって
くるのを何とか抑え込む。
「ア・・イラス?」
「そうよ、姉様」
「なん・・」
紡いだ言葉は最後まで形作られる事は無かった。
「ンっ?ンンッ!ふぁ・・」
 言葉の発生源をアイラスの唇が途切れさせたのだ。快感によってハッキリし
た意識がかすれ、かすれた意識がまた快感によって揺り戻される。
 口腔を蹂躙しつくしたアイラスの唇が離れたると二人の混ざり合った唾液が
ソークスに注がれた。
「もう声も出ないほど気持ち良くなっていただいてるのですか?」
 必死に左右に首を振るソークス、
「姉様の腰、動いてしまってますよ」
 妖艶に微笑するアイラスの瞳、語られた言葉が信じられず視線を落とした。
(嘘・・ウソ!?)
「姉様があんまりいやらしいので私もおかしくなりそうです」
「・・うそ・・・よ・・ッ」
 目を見開いて、丸見えになった秘部を凝視してしまう。
 グチグチと音を立てながら怪しく蠢くソークスの秘部は綺麗に毛が剃られ、
何もかもをあさましく視界に映し出した。
 蜜壷から溢れる粘液でアイラスの手をしとどに濡らし、快楽の愉悦を存分に
味わっているのだった。
 突き込まれた指を更に奥へ誘うように、アイラスの腰があさましく、ガクガクと前後に揺れている。あまりに扇情的な光景に絶句するソークスの意志を虫
するかのように腰だけが自由意志を持つ生き物のように快感を求めて蠢いてい
る。
「その衣装も似合ってますね、素裸よりよほど素敵です」
 アイラスの言葉にソークスは海軍の制服を模したリルガミン魔導学院時代の
制服を身に纏っている事に気づいた。そしてその制服を押し上げている双乳熱
い視線が注がれる。
「姉様が通われていた時の制服は綿仕立てであまり着心地が良くなさそうでし
たので絹仕立てをまたつくったんですよ」
 硬くなった双乳の頂が柔らかい生地を押し上げてその存在を主張している。
それが、腰の動きにあわせて揺れている。言われなければ気づかなかったはず
の快楽までアイラスの言葉によって衣擦れの感覚がもどかしく脳髄に送り込ま
れてくる。
(ダメ、こ、このままじゃ・・・・・・)
先ほどまでより遙かに鮮明に聞こえる秘部からの淫猥な音とともに高められて
いく性感・・。
「だっダメッ!あっ!・・ンッ!」
 肉ヒダがアイラスの指をギュウッと締め上げ痙攣し、強制的に仰け反らされ
た上半身が震えている。
「イってしまわれたのですね」
 揶揄されたソークスは気恥ずかしさも手伝って瞳を伏せた。
「こういう反応、初々しいと言うんでしょうね」
「えっ!? あうっ!」
 いきなり両手の指で摘みあげられた乳頭から痛みとさえ思えるほどの快楽が
ソークスの肢体を再び快楽の淵に引きずり込む。
「や・・あぁっ・・くふぅ」
「愛液でヌルヌル乳首にされるとイイんですか?それとも衣擦れの快楽を味わ
えるほうが良いでしょうか?」
「ひ・・ぁああっ、だ・・めっ、だ、ん、あぅっ・・ンぐ」
 喘ぎのために開かれた口腔を再びアイラスの唇が塞ぎ、舌と舌のワルツが快
楽を紡ぎ出す。触れられていない秘部からトロトロと愛液があふれ、後ろの穴
まで装飾を施していく。
「ん・・ンンンッ!」
 より深い快楽をむさぼるように胸を反らせ、ソークスは再び絶頂に押し上げられた。

 気がつけばソークスの両手がアイラスの背中を抱き締めていた、グチュグチ
ュと掻き回される秘部から絶え間なくが愛液が溢れる。息も絶え絶えの、アイ
ラスの送りこんでくる快楽に声をあげる事さえできなくされてしまう。
「っ、うぁ、く・・・・ぁふぅ・・ぁぁ・・!」
 それなのに快楽の発生源である腰だけは主の意志とは裏腹に貪欲にアイラス
の指をむさぼろうとガクガクと揺れる。
 ソークスはまたも快楽の頂へ押し上げられようとしていた。
「またイってしまわれるのですか、姉様」
 耳朶に舌を這わし、揶揄するアイラスの言葉さえ快楽のアクセサリにしかな
らない。
「アァ・・ッ!!」
 ビクビクと、ソークスが全身を痙攣させた。蜜壷がアイラスの指を少しでも
深く引き入れようと締め上げた。かき抱いた両腕で力強くアイラスの体にしが
みつき、身体中に押し寄せる快感に身を委ねる。
「姉・・様、私も昂ぶってきました。」
「えっ? ま、まだ・・」
 昇り詰めたばかりのソークスの肢体を起こし、アイラスが後ろから抱きすく
めた。
 絶頂の余韻が冷めやらぬうちにアイラスは愛撫を再開した。立て続けに絶頂
を迎えたソークスの肢体は簡単に快楽に押し流されてしまう。
「や・・めっ!あぁ、はっ・・くッ!」
「姉様、一緒にこの猥らな身体を愛しませんか」
 自分の胸に両の手をあてがわれると自然と柔らかな双乳を優しくこねてしま
う。再び秘裂に突きこまれ、淫核を摘まれるといやらしい音が部屋中に響き渡
った。
 快楽の泉に漬け込まれたソークスの肢体は汗と淫液でドロドロに溶け、初めて味わう被虐的な快楽に打ちのめされていた。
「だ、メ・・ッ、お願い・・だ、からっ!ああっ!ま、またッ!」
 ビクビクと不規則に跳ねる身体、絶え間なく注がれる刺激が何度もソークスの意識を絶頂に押し上げ、押し上げられた意識とは逆に肉体は快楽の海溝へと引きずりこまれるのだ。
「ぁ、ハッ・・・っ!変に・・なりゅ、ぅぁあああ・・!」
 ビクンとひと際おおきく身体を震わせ、ソークスは意識を手放した。
『・・・姉様、今度はアイラスを可愛がってくださいね』
 遠くで妹の声が聞こえたような気がした・・。