やあ(´・ω・`)
俺だよ俺。4番目にコンバートされたシーフって言えば分かるか?
あの後の後日談を語ろうかと思ってね。
なに?興味無い?じゃあNGIDにでもぶち込んでくれ。
間違っても俺様のケツにぶち込むのは簡便な。
え?どうせまた大してエロくもないんだろって?
大正解だ。
というかこの状況でエロい展開が待ってたらそいつは四流の脚本家さ。
何故かって?
このキャンプ画面を見てくれ。こいつをどう思う?

Name        Class   AC  Hits    Status
シーフ         E−Thi    0   61      61
メイジ         .E−Mag   8   82      82
プリースト       E−Pri    8   41      41
ガイア         E−Fig  −6    0   しんて゛いる
マッシュ        E−Fig  −5    0   しんて゛いる
オルテガ       E−Fig  −5.   0   しんて゛いる

すごく…超展開です…
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!
『おれ達は9階の最後の部屋を開けたと思ったら、いつの間にか三連星が首を刎ねられていた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うが以下略
汚いなさすが忍者きたない
俺はこれで忍者きらいになったなあもりにもひきょう過ぎるでしょう?
というかどうやって帰ろうか。目の前の扉を開けないとシュートの部屋には辿り着けない。
しかし俺と呪文の尽きかけてるエルフちゃん2人でガードモンスター倒せるかというと怪しい。
じゃあ来た道を引き返せばいいじゃないかと思うが、逆方向にほぼ1周するという事は、
ほぼ確実に通常エンカウントを起こしてしまうという事だ。
なに?おとなしく救出部隊待てって?
ねぇよ、そんなもん。
完全に手詰まりだ。いや、正確にはもう一つ手段がある。安全かつ確実に帰れる方法が。
メイジちゃんこと旧プリーストちゃんがレベル6の呪文を1回残しているからだ。
いざと言う時のマディ用に温存していたMPを使って「アレ」を唱えれば…
でも、すっごい頼み辛い。今も女の子達は体育座りで俯いている。こんな状態でロクトフェイト使おうぜとは言い出せない。
俺としては安全に脱出できる上におっぱいが拝めるご褒美なんだけど、女の子にとっては文字通りの死活問題だろう。
とりあえずもう少しだけ待とう。その上で本当に申し訳なさそうに頼んでみるとしよう。


一方


「だ…駄目よ。まだ笑っちゃ。こらえるのよ。でも…」
メイジとプリーストはこみ上げてくる笑いを誤魔化すのに必死だった。
体育座りで俯く事で表情を隠し、かつ傍目からは絶望感を巧みに演出している。
「まさかこんなに早くロクトフェイトのチャンスが来るなんて」
「安全に脱出できる上にシーフ君に裸を見て貰えるなんてご褒美そのものよ」
2人はシーフから分からないようにアイコンタクトで会話する。
「でも先走っては駄目よ。すぐに唱えたら痴女みたく思われちゃうもの。悩みに悩みぬいた末に使うふりをしないと」
「分かってるわ。早々とレベル7の呪文を使い切ってマラーの選択肢を消したのもナイス判断だったわ」
「当たり前よ。マラーがあったらロクトフェイト使うなんて無理だもの。ティルトウェイトは最優先で使わないと」
「うふふふふ、越後屋お主も悪よのう」
「いえいえ、お代官様には適いませんわ。おほほほほ」
女は恐ろしい。そう思わざるを得ない会話を目線で繰り広げる2人。
一方シーフは、
「ああ、顔は見えないけど不安そうな2人も素敵だ。今すぐ抱きしめてあげたい。真面目な意味でもエロい意味でも」
腹黒さを見抜く事はできなかった。前行く尻で見抜く事はできたのに。

1時間程経っただろうか。ふとメイジとプリーストが立ち上がった。
「ちょっと部屋の隅で2人で話させて」
シーフはその言葉にうなずいた。
「2人で話か…ひょっとしたらロクトフェイト使おうかどうかって相談かな?だとしたら理想的な展開になってきたぞ」
胸と股を膨らませながら、それでも浮かれてると気付かれないように表情は引き締める。
シーフの予想は半分当たっていた。ロクトフェイト絡みには違いない。
ただ使うかどうかの相談ではなく、使う事は当然とした上でその後についての打ち合わせだったのだが。
「じゃあ脱出後はロイヤルスイートで3P。異存無いわね」
「ええ。裸見られた責任を取って貰うって展開ならそれが一番自然よ」
「確認するけど、シーフ君ってエルフの文化とかよく分からないのよね?」
「多分ね。だからエルフの社会は一夫多妻って言っても信じると思うわ」
「完璧ね。あまりに理想的すぎて逆に怖いわ。忍者には感謝しないと」
「本当。全部の呪文覚えたら次は忍者になるのも悪くないわね」
「あら、駄目よ。シーフ君のお仕事を奪っちゃうじゃない」
「そうでもないわよ。私達が忍者になって、シーフ君にも盗賊の短刀使って貰えば3人だけで冒険できるじゃない」
「なにそれ素敵。ドワーフ連中から独立できる上、シーフ君と一緒に裸で闊歩できるなんて」
「そしたらまたシーフ君には一番後ろを歩いてもらいましょ。今度は生尻見られながらと思うと股が濡れてくるわ」
「もっとも一度見られてるけどね。水浴びの時に」
「それは黙っててあげましょうよ。バレてるって気付いてないでしょうし」
「それもそうね。そもそもこの後にガッツリ見て貰えるんだもの。些細な事だわ」
ワードナ以来2例目3例目の戒律:極悪認定せざるを得ない会話である。

そして数分後、再びシーフ視点

「えっ?」
今、彼女達はなんと?
「ごめん、もう一度言って」
ひょっとしたら聞き違いかもしれない。まさかそんな男の願望そのものの展開がある訳が…
「2人で話し合ったんだけど、シーフ君さえ良ければロクトフェイトで脱出しようって」
「ただ、シーフ君の装備も失う事になっちゃうから、嫌だと言うなら他の方法も考えるけど」
想定通りというか願望通りだ。嫌だったら?誰の意見よそれ。
水浴び覗いた事あるとはいえ間近で見た事はないのに、それが適うチャンスを装備でフイにする男がどこにいる。
「うん、僕は構わないよ。まずは生きて帰る事が先決だからね」
うわ、つい僕とか言っちゃったよ。自分キモッ。
「それより…」
言い出し辛そうにチラッと2人の顔を見上げる。そこには覚悟を決めたような表情と、暗い洞窟内でも分かる頬の赤み。
「うん、私達は覚悟できてる。ただ、一つだけ心残りがあって」
「2人とも、男の人に裸見られた事無いの。だから初めてで大多数の人に見られるってのがどうしても耐えられなくて」
2人とも処女だなんて。益々興奮してきた。
「だから、シーフ君さえよければ、その、私達の…」
「初めて裸を見た男の人に、なって欲しいなって…」
なんという神展開。この脚本書いた奴は間違いなく四流。
だが言わせてくれ。ありがとうと。
とにもかくにもこんな展開になった以上、乗るしかない。このビッグウェーブに。
「うん、分かった。でも女の子の裸を見るのであれば、僕にもきちんと責任を取らせて欲しい」
俺の言葉に、2人が目を見開く。うーん、先走りすぎたか?
でも責任にかこつけてその先まで発展する大チャンスだ。逃したくない。
「それって、つまり…?」
「シーフ君が私達の、恋人になってくれるって意味でいいの?」
「恋人になりたいし、もっと強い責任が欲しいのなら、その先だって。2人の裸を見る以上、それは当然の事さ」
そうとも。俺は誠実な男さ。誠実だから責任とって2人を嫁にする。決して願ったり適ったりとかではない。
「ただ、ホビット社会は一夫多妻だから僕自身は問題ないんだけど、エルフ社会だとそれは不誠実になっちゃうのかな?」
誠実な男は女性を喜ばせる為の嘘なら許されるもの。ソースは俺。
「そんな事ないわ。むしろエルフも一夫多妻よ。ね?」
「もちろんそうよ。まさかこんな都合よ…シーフ君が誠実な男性だと知らなくて、ちょっと驚いちゃった」
そう、これは誠意。美女エルフと毎晩3Pなんてロマンとは一切関係ない話。
「うん、そういう事ならシーフ君には是非私達の初めて、そして唯一の男性になってもらわないと」
「いっぱいいっぱい愛してね、シーフ君」
勿論さ。何なら今すぐこの場でも!
…と、言いたいけど、誠実な男性なのだから初夜はロイヤルスイートあたりで迎えないとね。我慢我慢。


そして、俺達は脱出した。
勿論、脱出前に2人の裸体は隅々まで鑑賞済みだ。
鼻から赤い液体が、先っぽから白い液体が溢れないようにするのは苦労したぜ。
ああ、それにしても芸術品のような美しさだった。一生おかずに困らなくて済むね。
もっとも今日からは自分で処理しなくてもいいんだけど。ぐふふ。
リルガミンに戻ってきた俺達は、まずは一直線に宿屋に向かった。
エルフちゃん達の胸は彼女達自身で、下半身はシーフかつ小柄な俺がちょろまか動く事で必死に隠した。
それでも多少は野次馬に見られただろうが、肝心な部分は隠し切る事ができた。
あ、ちなみに三連星の死体は置いてきた。同意取ってないのに連れ帰ると後々トラブルになるかもしれないしね。
まあ俺は今日から誠実な男になったので、ちゃんと後で救出するさ。
救出はする。するが、その時の指定はしていない。
つまりその気になれば20年後30年後も可能だろう、ということ…!
いや、冗談よ。ただね、折角恋人できたばかりなのだから数日は浮かれさせてよ。
それにロイヤルスイートって宿泊料金が一週間単位でしょ?
きっちり7日間泊まらないと勿体無いじゃない、ねえ?
「じゃあ、私達は先に」
「待ってるから、シャワー浴びて待ってるからね」
宿屋に着いた俺達は、まずメイジちゃんとプリーストちゃんはロイヤルスイートへ。
俺は踵を返してギルガメッシュへ。理由は、
「あ、シーフさん。こんにちわああああああ!何してるんですか!」
素っ裸の俺を見た銀行兼鑑定屋がデカい声出しやがった。
「馬鹿!よけい注目集めるじゃねえか!半壊してロクトフェイト使ったんだよ」
「ロクト?よくあいつらOKしましたね」
あいつらときたもんだ。いくら同郷だからと彼女達に向かって相変わらず口の利き方がなってねえ奴だ。
「ま、誠実な俺様が責任を取る事にしたからな。というか金よこせ」
「誠実?ああ、なるほど。あいつらそういう事か」
「何がだよ」
「いや、何でも。まあ、お幸せに。はい、ご祝儀」
「おう。それと当面探索は中断する。しばらく休んでていいぞ」
「了解しました。それと僕からアドバイス」
「は?」
「エルフの女ってショタコンだから、あまり老けないように気をつけてくださいね」
「テメエがロリだからってエルフの性癖捏造すんじゃねえよ。彼女達に謝れ」
「本当なのになあ。あ、シーフ子ちゃん!こっちこっち!」
人との会話途中に♀ホビットに関心移してんじゃねえよペド野郎が。
まあいい。貰うもん貰ったし、これで彼女達の服を買って宿代払って、それから…ゲヘヘ。

ノックして部屋に入る。出迎えてくれたのはバスローブ姿のプリーストちゃん。
奥ではメイジちゃんが同じ格好で濡れた髪を乾かしている。
うぅ、その姿見てるだけでちょっと漏れそうになる。俺そんなに早い方でもないのに。
「えっと、とりあえず外出用の服だけ買ってきたよ。ちゃんとしたのは後で自分達でお願い。お金まだあるから」
「うん、ありがとう。助かる」
「シーフ君がいなかったらここから一歩も外に出れないところだったわ」
「いやあ、これくらい当然さ」
「そうよね、私達の素敵な旦那様なんだもの」
旦那様!いい響きだあ。
「そうそう素敵な旦那様、シャワー開いたよ」
「あ、それじゃ俺も浴びよっかな」
「お背中流しますか?旦那様」
それは魅力的な提案だ。でも、
「いや、いいよ。ここで待ってて」
「はーい」
ちょっと今だけは一人きりでシャワー室にこもりたい。というのも…
「うわあ、腹に張り付くまでなんてエロい事覚えた頃以来じゃね?」
あまりにもギンギンすぎる。ここまで興奮状態だと引かれかねないし、何より途中で暴発しかねない。
さっきから何度も何度も果てかけてるのだ。一度出してある程度鎮めとかないと。
おかずはいらない。さっきから魅力的な光景が脳裏に焼きつきまくってるのだから。
「あまり待たせちゃいけないし、さっさと終わらせないと」
どっちにしろ長く持たないだろうけどね。あぁ〜、プリーストちゃん!メイジちゃん!


同時刻


「うわあ、見て。あんなにギンッギン」
「うん…あれを直接欲しかったなあ。ちょっと勿体無い」
淑女共はしっかり覗いていた。
「でも気持ち分かるよ。私も一度イッとかないと、ちょっとあまりにも体が盛ってるもん」
「そうね、このままだとシーフ君に引かれちゃうわ」
ぐちゅっという音が、ぷちゅっという音がシャワー室と扉一枚隔てた脱衣所に響く。
プリーストは左手で乳首を擦り、右手の指で溝をツツゥーと撫でる。
メイジが負けじと左手で肉芽の包皮を押し上げ、むき出しの敏感な突起を中指で摩る。
それだけで限界まで高まっている躰はビクンッと達しかける。
「あぁ、シーフ君すごい。あんなに激しくしてる。痛くないのかなあ?」
「激しくされるの好きなのかも。待っててね、後で私も気持ちよくしてあげる」
つられるように自分達の指の動きも加速する。
割れ目をなぞる度に指にべっとりと液がつく。それを潤滑剤代わりにしてすぐ上を弄ると、その度に躯が振るえ、脳がとろける。
「あ、やだ、きもち、い、いい、ゆび、とまらな、あ、ああ、あああああ」
「やだ、そんな、かお、しないで、よ、わたし、まで、かお、くず、れて」
「むり、も、ゆび、も、かお、も、とまら、ない、あ、ああ、しーふ、くん、でる、のか、な?」
「ほん、と、も、いき、そ、わたしも、いく、いく、しーふくん、の、いくとこ、みて、わたし、いく」
「わたし、も、だめ、もう、みたい、しーふくん、いくとこ、みて、わたし、も、いく、からぁ」
表情も秘部も蕩けきった2人が達する頃、欲情の材料になってるホビットの少年も限界だった。
「あ、ああ、イクッ、いくよっ、メイジちゃん、プリーストちゃん、俺イクから!!」
「うんっ、きてっ、いくとこ、わたし、たち、に、みせてえ!!」
「「「ああああああっ!!!」」」
びびゅるっ!!
ぷしゅっ!!
ぶるるっ!!
若き性の快楽が一気に爆発し、シャワールームに独特の匂いが拡散してゆく。
「「「はあっ、はあっ…」」」
同時に達した3人。脳が快感により完全に麻痺し、その場で息を整える事しかできないでいた。
間違いなく、今までの人生で一番の自慰行為だった。

脳が戻ってきたシーフはタイル一面にぶちまけてしまった証拠を慌てて流す。
行為の後で彼女達がまたシャワーを浴びるであろう事を考えると、匂いも完全に消しとかなければ。
その後処理の間にメイジとプリーストが躰の熱を冷まし、息を整え、股ぐらの滑りを綺麗に拭き取る時間は十二分にあった。
唯一脱衣所内に充満する女の臭いだけは隠滅できなかったが、ロイヤルスイート独特の無駄に高い芳香剤の臭いで多少は誤魔化しが利く上に、
いくらシーフの鼻が良いとはいえ、初体験目前のテンパリ具合では臭いに気付ける状態ではなかった。
「えっと、おまたせ」
バスタオルを腰に巻きつけて戻る。バスローブを探したけどホビットサイズのは見つからなかった。ロイヤルの癖にサービスが悪い。
故に未だ衰え知らずがクッキリと自己主張してるのがすぐに分かる。
「あ、あがった、のね、うん」
2人がシーフの方に振り向き、目線がちょっと下がり、更に伏せられた。
「えっと、ごめん」
素直に謝る。
「あ、いいのよ。男の人って勝手にそうなるって聞いた事あるし」
「うん、それに、今日から奥さんになるんだから、逆に、喜ばないと、駄目だし」
2人の健気さに心打たれ、思わず硬度と角度が増してしまう。
そして目線を伏せながらもしっかりと一点に視線が集中してる新妻達も、思わず膣内の湿度が増す。
「でも、そういう事なら、早速、いいよ?」
「うん。私達も、準備、できてるから」
なんとデキた嫁達だろう。感動で益々硬度と(ry
意を決したシーフはバスタオルを剥ぐと、そのまま怪盗3世のごとくベッドの2人に向けてダイブした。
「きゃっ」
「もう、せっかちすぎ」
めっ、と額を人差し指で押され、シーフもあははゴメンと笑ったが、やがて言葉も途切れ、3人はお互いを見つめあっていた。
「えっと、キス、したいんだけど、どっちからがいいかな?」
シーフの提案にメイジとプリーストは顔を合わせたが、すぐに結論が出た。
「メイジちゃんからでいいよ。私達が今こうしていられるのも、メイジちゃんのロクトフェイトのおかげだもん」
プリーストのマラーガス欠というアシストがあってこそだが、それでもロクトフェイトの決定打を決めたのはメイジだからだ。
「そう?じゃあお言葉に甘えて。すぐに譲るからね」
「じゃあ、いくよ」
どきどきしながらシーフが顔を近づける。さっき念入りに歯を磨いたが臭わないかちょっと不安だが。
「ん…」
やがて唇同士が触れ、2人は愛を確かめ合う。
うわあ、キスってこんななんだあ。
まだ表面だけの軽いものながらなんという充足感だろうか。
このままでも幸せだが、それでも更に先に進みたくなり、一旦顔を離す。
「えっと、舌、入れてみてもいい?」
「ん、遠慮しないで。夫なんでしょ?」
ありがと、そう呟いてから再び顔を重ねる。
歯が当たらないように気持ち口を大きく開け、それでも当たるので唇でガードするようにして激しく交わる。
舌の動きがつつきあったり離れたり、なかなかうまく呼吸が合わないが、それだけ若々しく、情熱的な口腔愛撫となる。
「んんっ…ふうっ……んふぅ」
自然に鼻息が荒くなり下品かなと思いつつも、2人とも貪り合いを止めようとはしなかった。できなかった。
刹那にも永久にも思える刻。固くも柔らかい器官の絡み合い。舌を通じて相手の温もりが、興奮状態が、よく伝わってくる。
無心に、ただひたすら無心に互いの舌を求め合う2人。その光景を前に思わずポツリと「いいなあ」と漏らしてしまう。
ハッとしたように2人の動きが止まる。
「あ、ごめん。つい夢中になりすぎてて」
「うん、いいよ。交代」
「あ、違うの。そういうんじゃなくて。ごめん、気にしないで」
2人を気を使わせてしまい己の軽率さを恥じるプリースト。
「いいのいいの、プリーストちゃんもやろうよ。すっごく気持ちいいんだから」
「そうだよ。2人を平等に愛さないと夫失格だよ」
「えぅ…なんか駄々こねたみたいで悪いよぉ」
「いいからいいから。ほらほら」
渋りつつも、これから愛される事への期待が上回り、おずおずとプリーストがシーフに顔を近づける。
行くよ、と軽く声をかけられ、返事はそのまま塞がれた。
脳に、甘い空気がぶわっと広がる錯覚を感じた。
「ふあっ、あっ…」
声は出せないが、咄嗟にそんな言葉が紡がれた。こんな感覚を、さっきまで戦友は味わっていたのか。
思わずぎゅっとシーフを抱きしめる。今まで以上に彼を愛おしく思えてきての無意識の行動だった。
れろ…ぴちゃ…ちゅっ…あむ…
相手の舌を唇で挟んだり、逆に挟んでもらったり。
相手の歯の裏側を舐め回したり、その状態で自分の舌の付け根をつつかれたり。
顔を横にしてより密着面積を増やしたり、とにかく色んな方法を思いついては試さずにはいられない。
試す度に新しい快感で心が、頭が幸せで満たされてゆくのだから。
離したくない。メイジには悪いけど、もう少しだけ彼を独占していたい。もう少し味わったらちゃんと譲るから。
そんな考えが浮かんでは、すぐにちょっとの期限を向かえ、更に時効が延びる。
「駄目…キスだけで、こんなに気持ちいいなんて、知らなかった。シーフ君に会えてよかった。シーフ君とできて本当に良かった」
ただただ、そんな感想を抱きながら、もうちょっと、もうちょっとだけホビットの舌を味わいたかった。
だがしかし、
むにゅう〜っ
「ひゃっ!」
誰かに胸を強く揉まれ、反射的に顔を離してしまう。
「ちょっとぉ、流石に独占しすぎ。私の倍はしてたよ」
「え?そんなに?」
慌てて時計を見る。正確に測ってた訳じゃないけど、確かにメイジより長く交わってたかもしれない。
「僕も気付かなかった。ごめんね」
「いいけど、今度は3人でしましょ」
「3人?」
できるのだろうか?シーフはそう思いつつも顔を近づけあう。
そして舌を伸ばし、確かに2種類の舌を同時に味わえる。
さっきまでの深い絡め合いこそ無理なものの、唇の両端に2人の唇の感触が、舌先の両側面に2人分の滑りと温かみを感じ取れる。
「あ、これいいかも」
れろれろれろとジャブのように軽い責め。それでも2つの舌に同時に相手する、される事の快感、特に精神的快楽は想像以上だった。
やがてちょっと顔を左に捻って1対1のキス、すぐに反対側に顔を向けてもう一人もしっかり愛する。
交互に交互に愛情を伝え、返してくれる。本当に、こんなにも愛しい存在を2人も巡り合わせてくれた運命に感謝したい。
いつまでそうしていただろう。最後にもう一度だけ2人の嫁を味わい、そっと顔を離した。
「はあっ…なんかもうこれだけで満足」
肉体的にはともかく、精神的にはすっかり満たされきってしまった。
「あはは、ちょっと休む?」
「そうだね、ちょっとだけ横になるよ」
パタンと倒れこむようにベッドの中央へ。両側によりそうようにエルフ達も横になる。
その際むにゅっと嬉しい感触が両腕に。
「わお、おっぱい当たってるよ」
「そう?私は気にしないわ」
「私も。直接触ってもいいよ」
「2人とも積極的だなあ」
お言葉に甘え、バスローブの隙間に手を滑らせ、両手の平で程よい膨らみをそっと撫でる。
「やぁん」
「えっちぃ」
「えっちい男の子はお嫌いですか?」
休みながらなので本気で揉まず、愛しく撫で回す。文字通りの意味で愛撫する。
「んー、私は嫌いじゃないよ。他の女の子を見たりしないなら」
「そうね。私達にだけエッチな男の子なら大好き。何でもしてあげちゃう」
「なんでも?」
ピクッと眉と分身が反応する。
「そ、たとえば」
ビクッ
今度ははっきりと分身が反応する。
「私達もシーフ君のえっちな所さわって気持ちよくしてあげる」
メイジの手が棒を、プリーストの手が玉を優しくさする。
「それとも、シーフ君はこんなえっちな女の子は嫌い?」
「愚問」
ぎゅっと抱え込むように2人を抱き寄せる。
顔を左右に揺らして頬に口付けると、休憩は終わりとばかりに宣言する。
「月並みだけど、今夜は寝かさないから」
「お手柔らかに、お願いしますわ」
「ちゃんと深く愛してね」
それを合図に永い夜が、いや、永い一週間が幕をあげた。

「あ…やぁ…へんなかんじするよ」
つつぅーと首筋を舌でなぞるとプリーストの体がピクッと震える。
くすぐったいようなきもちいような微妙な感覚が響き渡る。
続けざまにホビットの小さな手の平が、左胸全体を、キスで敏感になってる先端をやさしく撫で回す。
「あ、やぁ、だめ、それ、きもちいい、もっと、して、おねがい」
シーフはやさしく、且つねちっこく胸をまさぐる。続けながら顔をそのままもう片方の胸まで持ってくると、
「ひゃっ」
あむっ、と唇で乳首をはさむ。
そのまま吸ったり、あるいは顔を左右に揺らすことで唇でしごいたり、舌先でトトトッとつついたり、
あるいは舌乳頭の凹凸を使って乳首全体を優しく撫で回す。
「あ…や……それ…い、い…」
「うわあ、プリーストちゃん目がイッてる。そんなにいいの?」
「あ、ふああ、や、あ、ん」
メイジの問いかけも耳に入ってないかのように、だらしなく半開きの口からは唾液と喘ぎしか漏れてこない。
「んー、じゃあ両方舐められたらどうなるのかなあ」
メイジはシーフにそっと合図し、片方の胸を譲ってもらうと、そのままむしゃぶりついてみた。
「ひゃあ!あ、だめ!そんな!2りなん、て、や、あああっ!」
ビクンッ!と分かり易く体が反った。
「あ、メイジちゃん、こうやると反応いいよ。唇で挟んで、舌を出しながら顔揺らすの。こうやって」
隣にアドバイスしながら実演する。シーフの顔が左右に振れる度にプリーストの躰が跳ねる。
「でもそれ2人でやると顔ぶつかっちゃうよ?あ、そか。縦にやればいいんだ」
それに気付くとプリーストの体を優しく倒し、正面から両脇に移動してから再び舐め回す。
「ひゃああっ!だめっ、そんな!ふたりで、はげしく、されたらあ!!」
あ、あ、あ、と呆けたようにプリーストの端正な顔がだらしなくなる。
「んー、おっぱいだけでイッちゃうかんじ?」
「えっ!?やだっ、それ、やっ!いじって!下もいじって!」
目を移すと太ももをすり合せて誘い込んでいる。シーフはそれを見て下半身に移動しようと思ったが、
「どうせなら胸だけでイクとこ見てみたいなあ」
メイジの呟きにあっさり賛同する。自分も見てみたかったからだ。
「え?やっ!してよぉ、下いじって!ちゃんとイキたいの!」
「ほいほーふはひゃい?ひくひはけへもいへふはんじはし(大丈夫じゃない?乳首だけでもイケる感じだし)」
メイジがモゴモゴしながらしゃべるだけでもプリーストの体に快感が走る。
「やだっ!イカせて!おまん、こ、で、いかせ、て!」
「おまんことか言っちゃう悪い子にはおしおきね」
名残惜しそうに顔を離すと、休む間もなく親指の腹で突起の先を激しく擦る。
「ひゃぅ!それ、はげ、し、や、あ、やああっ!」
シーフはその光景を上目で眺めながら、しかし動きは止めずに、メイジちゃんってSっ気あるのかなあとぼんやり考えていた。
「だめ、そんな、イッちゃ、うっ!むね、だけで、イク、いく、いくっ!」
止めとばかりに親指の摩擦速度をあげると、今までで一番大きく体が跳ね、そしてぐったりと動かなくなった。
「おー、イッたイッた。へー、こうなるんだ、胸だけでイクと」
メイジの習性か新たな発見には関心が高いようだ。昨日まではプリーストだった気もするけど。
「…いじわる。ちゃんと、いかせてって、いったのに」
まだ息を乱しながらプリーストが恨めしげに呟く。
「ごめん、つい」
シーフは申し訳なさそうにするが、メイジは、
「まあいいじゃない。お股弄らなくてもイケるって分かったわけだし」
特に反省の色は無い。
「ふーん、そういうこと、いうんだ。ふーん」
まだはぁはぁ言いながらも、ちょっと黒いオーラがプリーストから溢れてくる。
「ところでメイジちゃん」
「何か用かな?」
「シャワーでアナル洗いましたか?」
「念の為にしっかりと」
「そうですかありがとう受け入れ態勢すごいですね」
「それほどでもない」
………
「シーフ君!女体実験第2弾、メイジちゃんはお尻だけでイケるかどうかを実行すべきよ!」
「合点承知!」
「ちょっとお!?幾らなんでもそこは汚な」
「あ、大丈夫。石鹸のいい香りするよ」
「って嗅がないでえ!」
「分かった。嗅がない」
その代わり舌を差し入れる。
「それもだめええええええっ!」
ビクッと未知の快感に襲われながらメイジの叫びが嬌声に変わるのは時間の問題だった。

「えっと、うがいしてくるね。キスに抵抗あるだろうし」
「はーい」
「………」
残されたのは妙につやつやしてるプリーストと、完全にグロッキーなメイジ。
「んっふっふっ、メイジちゃんがお尻だけであんなに乱れる変態さんだったなんて知らなかったわあ」
「…勝ったと、思うなよ」
「もう勝負ついてるから」
さっき胸だけでイッてるから引き分けだと思うが。
「それにしても」
「ひゃあっ!」
プリーストの手がメイジの腿の隙間に滑り込む。
「この辺までぐっちょぐちょになってるなら、シーフ君戻ってきたら早速入れてもらう?」
「ふぇ?」
一瞬考える。が、
「ううん。プリーストちゃんが先でいいよ」
「遠慮しなくていいのに。今日のMVPはメイジちゃんなんだから」
「いいの。ファーストキスは私が貰えたし、それに」
「ひゃうっ!」
メイジもお返しとばかりに太股に進入する。
「そっちもこの辺までこんなになってるじゃない。もう我慢できないでしょ?」
「…うん」
直接弄って貰ってないお預け感と、メイジの艶姿で、プリーストの性感は限界まで高まっていた。
「ここでこんななら、本陣はどうなってるのかなあ?」
「いや、やめて、そこだけは」
「分かってる。最初に触って欲しいのはシーフ君だから、でしょ?」
よく分かってる。だから向こうも太腿どまりで止めてくれたのだろう。と、
「あ、戻ってきた」
このタイミングでシーフ帰還。
「おまたせー」
「ちょうどいいとこに。はい注目〜」
メイジの言葉にハテナマークを浮かべてると、素早くプリーストの背後に回りこんで、
「じゃーん、シークレットドア発見♪」
「きゃああああ!!」
「ブッ!!」
プリーストの閉じられた脚を強制的に大開脚。
「洞窟ではここまで見なかったでしょ?どう?生おまんこの感想は」
「な、な、なななななっ!」
「ど、どうって…はうっ!」
幾らさっきまで散々エロい事をやっていたとはいえ、やはり初めて見る女体の神秘は刺激が非常に強かった。
「プリーストちゃんは準備オッケイよ。あ、でも折角お口きれいにしてきたんだし、最初だけでもキスしてあげてね」
「え…キスって、どっちに?」
キスと言えば普通に口だろうが、話の流れ的には下の可能性も。
「両方に決まってるじゃない。言わせないでよいやらしい」
両方でした。
「そ、それじゃ」
「ん…」
まずは上から。
やはりキスが一番気持ちいいかも。プリーストは舌でまさぐりあいながらぼんやりと考えていた。
そりゃあ性感帯を直接弄られた方が肉体的快感は大きいだろうが、精神的な気持ちよさでキスに勝る物は無いと思える。
このままキスしながら貫かれたいなと思ったが、こればかりはホビットとエルフの体格差、物理的に困難なのであきらめる。
やがて名残惜しくも顔が離れると、
「えっと、間近で見るからね、プリーストちゃんの」
「うん…変な形だとしても、笑わないでね」
「そんな事するわけないよ。そもそもキレイな形してるもん」
さっきの強制開帳の時もしっかり見てはいたものの、こうして本当に目の前で見てみると、本当に整った形をしている。
他の女性器を見た事無いから比較のしようがないが、緩やかなな恥丘のふくらみと、ぴたりと閉じられている大小の陰唇。
そしてそこから溢れ出るぬらりとした液体の光沢は、ありふれた表現ながら一種の芸術品にさえ思えてくる。
「ちょっと、広げてみてもいい?」
「ふぇっ?や、その…」
「見るよ」
「いやぁ…」
顔は閉じるが、脚は閉じない。事実上の容認だった。
大陰唇を左右に開くと、これまた陳腐な表現ながら綺麗なピンク色が目の前に広がる。
「こっちにも、キスするからね」
返事は待たない。そのまま顔を押し付ける。
「ひぅっ!」
じゅるるっ、ずりゅ、ずるるるぅ、っぷ。
下品ながら淫靡な音が唇と唇の結合部から漏れ出し、それに呼応するかのようにビクビクッと面白いように痙攣する。
ただひたすらに、夢中でプリーストを味わう。
単純な味そのものはともかく、この味覚と匂いは、たとえ予備知識がなくとも男を興奮させるに足る代物だった。
「はぁ…やぁ…ふぁ…」
またも顔が蕩けるプリーストだったが、メイジはシーフのクンニリングステクニックに助言の余地があると感じた。
「ねえシーフ君」
「じゅぷっ、ぷちゅっ…え?なに?」
「まだ経験が浅い女の子ってね、おまんこ直接よりも、その上の方が感じやすいのよ」
「「えっ?」」
2人の声が重複する。
「ほら、ここの突起。ちょっと上を押し上げて、剥き出しになったここを舐めると、すっごく気持ちいいと思うわよ」
「へぇ」
「ちょっとメイジ!あなた何言って」
狼狽するプリースト。確かに言ってる事は正しい。だが、
「ちょっと本気のよがりっての見てみたくなって♪」
メイジは分かっていない。膣部を舐められただけでもこの快感なのに、もし一番敏感なクリトリスを舌で刺激なんてされたら…
れろぉ
「ひいいいいいっ!!!」
今までで一番の痙攣。電気ショックを流したかのように激しく反りあがる。
「おお〜、すごい海老反り。そしてアヘ顔」
よがり顔と言うべきだろう。
ぢゅるる、じゅるっ、ぢゅううううう
「ひぃああああっ、だめえっ!こん、な、のっ!!」
まるでダンスを踊ってるかのように次々を躰を弾かせる。それだけ初体験の刺激が強すぎる。
「んー、これはやばいかも。シーフ君ストップ」
ピタッ
シーフの舌が静止すると、プリーストは勿体無いような、それでいて助かったような複雑な感情が残った。
「ちょーっと刺激強すぎたかな。これから初体験って時に変にイキすぎちゃうのもどうかと思うし」
「はあっ、はあっ、はあっ…」
本当にプリーストがぐったりとしている。
「やっぱり皮は剥かない方がいいかも、慣れない内は」
「と、いうか…ちょっと、まって」
まだ敏感なままのクリトリスから快楽の余韻が伝わってくる。
「もう、しなくて、いい、から…それより、そろそろ、シーフくんも、挿れたい、でしょ?」
「え?う、うん…」
「さっきから、シーフくんは、全然きもちよくなってないし、もう我慢しなくていいよ?」
「で、でも大丈夫?」
傍からはまだ辛そうに見える。
「うん、大丈夫。落ち着いてきたから。むしろ、今すぐ欲しいかも」
強すぎる刺激で幸か不幸か、膣部自体が一種の麻痺状態にあり、今なら力む事無く受け入れる事ができそうだから。
「そ、それじゃ遠慮なく」
ようやくというか、さんざんお預けを喰らい続けた一物は限界まで隆起している。
先からはカウパーが止まるそぶりを見せず、一度抜いてるにもかかわらず、奥までねじこんだ瞬間に果てるかもしれない。
「ここ、でいいの?ちょっと分からない」
童貞らしいお約束を見せる。
「もうちょっと、下の辺り」
「ねえ、あたしが誘導したげてもいい?」
「お願い」
確認するとメイジはプリーストの陰唇を広げ膣口を露出させる。
そしてシーフの熱くて固いものを、ゆっくりと入り口へ誘導する。
鍵穴にピック差し込む時ってこんな感じなのかなあ。やっぱりいずれは忍者になりたいかな。
そんな事を考えつつ、本当に先っぽだけを侵させる。
「「ふあっ」」
ごく一部の結合だけでも、強烈な快感が2人を襲った。
「ん、後はそのまま腰を突き出せばOKよ。初めてなんだからゆっくりしてあげてね」
「うん、分かってる」
というかゆっくりしないと保たないだろうし、不慣れな腰使いで激しくしたらすぐに外れるだろうなと心の中で苦笑した。
「じゃあ、いくよ」
「うん、きて…」
覚悟を決め、ずずず…と静かに怒張が埋もれていく。
「くうっ!んんっ!」
「大丈夫?痛い?」
「へい、き…それより、きもちいい?」
「そりゃ、もう…」
気を抜くとこのまま出そうなんて言えない。
「じゃあ、少しづつ動くからね」
ずぶ、ぶ、ぶ、ぶ…
「んぐっ!くっ…」
異物感に必死に耐える。正直、思ってたより痛い。戯れで指を挿し入れてみた事はあった。が、それでも指の第二間接まで届いていない。
ホビットにしては立派なサイズを受け入れるのは、エルフの体格差を生かしても初回では困難だ。
だが、耐えられない程ではない。何より相手が、酒場で出会った時に一目で心奪われたあの少年。
いつかと夢見ても所詮は異種族間と諦めていたのに、彼は自分を妻にすると誓ってくれた。
その彼の男性器が自分を貫いている。そして彼が自分で気持ちよくなっている。
それだけで、たとえ肉体的には感じなくても、腰が動く度に甘美が自身を満たしていくのを感じ取れる。
「おめでとう」
目尻に水滴が浮き出ながらも幸せそうなプリーストに、メイジは微笑みながら祝言を耳元で囁く。
「ありが、とう…」
本当に、心からの感謝の気持ちを返す。
一時は想い人を巡って敵対もしたが、やがて萌えを共有する同士に、そして今は彼のもう一人の妻。
一夫多妻でも、彼女がもう一人の夫人なら文句は無い。いや、彼女以外の妻は認めない。
メイジに優しく見守られながらシーフと一つに…プリーストはこれ以上ない幸せを噛み締める。
「あっ、はっ、はあっ、はっ」
腰を突き出す度にプリーストが幸福感からか無意識に膣を締める。ただでさえ自分の為だけに用意されたかのような極上の器が益々威力を増し、
一突きの度にこみ上げる射精感を必死に押さえ込みながら腰を突き出し、引いては突く。
亀頭が肉襞の奥深くまで開拓し、膣も抵抗しながらも拒まずに受け入れる。その抵抗も排除が目的ではなく、歓迎を表現する為。
精一杯の温もりを、ぬめりを、抵抗する事で陰茎に伝え、その証に貫く度に、引き抜く度に、シーフの性感がこれ異常なく刺激される。
表情も正常を保てず、快楽に呆けた様子を映し出す。それが相手に伝わり、嬉しさから更にきゅっと締まる。
快楽のスパイラルに飲み込まれ、最早ホビットの少年には柔肉を貪る事以外の事が考えられなくなっていた。
「ねぇ、もっと、うごいていいよ」
「えっ、でも…」
自分の欲望を見透かされたかのような言葉に思わずたじろいでしまう。
「だいじょぶ…まだちょっと痛いけど、がまんできるし、それに、シーフくんの入ってくると、しあわせな気持ちになるの」
そうにっこりと微笑まれ、不覚にも涙腺が緩む。
「やぁ、んっ、んぁっ」
ずっちゅずっちゅ
っぢゅぅ、ぢゅっちゅ
猥らな摩擦音がベッドの上で奏でられる。呼応するかのように、呻きに混じる微かな喘ぎが調和する。
その音楽が更なる性感を生み出し、シーフの脳を、男根を官能色に染め上げる。
女性の中が、こんなにいいなんて。
知ってよかった。生きててよかった。彼女達に出会えて本当に良かった。全てに感動と感謝を感じ、尚も抽送を続ける。
しかし、永久でも味わいたい一時も、やがては終焉の時を迎える。
「あっ、あ、もうだめ。限界。出ちゃう」
一度出してるからか比較的耐えた方だが、初体験の身ではこれ以上迫る射精欲を抑えきる事はできそうにない。
「え、うん、いいよ。このまま、いつでも、いいよ」
「うん、出すよ!このままプリーストちゃんの中に思いっきり出すからね!」
「うん、きて。わたしのなかに、シーフくんのいっぱいそそいでえっ!」
その言葉が最後の箍をはずした。
びゅっ!!
びゅびゅびゅっ!
「あ、あっ、あ…」
出てる。
はっきりと分かる。
自分の中に、熱くて嬉しいものが注がれている。
膣が無意識に収縮する。一滴も逃さず搾り取るかのように。
「あ、ああ、ああ…」
まだ出てる。
ピクピクと放出の度に中で蠢き、その熱さを感じ取る度に、急速に感覚が昂ぶり、その幸福感だけで軽く達してしまう。
ドサッ
シーフがそのままプリーストの体に倒れこむ。目の焦点は定まっておらず、まるで魂までも注ぎ込んでしまったかのようだ。
プリーストはそんな彼をぎゅっと抱きしめる。ただ、ただ、愛しい。そんな存在を。
「どう?初体験の感想は」
静かに見守っていたメイジが問いかける。
「しあわせな感じ」
「何その惚気」
苦笑する。
「だって本当だもん」
「そうね、本当にそんな感じよ、今の貴女」
2人の愛し合う姿は、世辞抜きで一種の芸術作品であるかのように見えた。とても羨ましく、妬ましかった。
でも、
「次は私が幸せを感じ取る番ね」
そう、自分も芸術品になれる。
「でもシーフ君ちょっとダウンしちゃってるよ?」
依然グロッキー状態のシーフ。
「あ、その点は大丈夫よ。今からマディ使うから」
「マディ?」
レベル6の呪文は使いきってる筈だけど…
プリーストが疑問に思ってると、メイジはシーフの耳元でそっと囁いた。
「ねぇん、シーフくぅん、あたし、もうおまんこぐっちょぐちょなのぉ。はやくおちんちんちょおだあい」
ピクッ
まだプリーストの膣内に収められていた陰茎が反応したのが伝わってきた。
「大きくなった?」
「…ええ」
プリーストは苦笑するしかなかった。


「ディオス」
淫語ではなく本物の回復呪文をかけると、シーフの意識も段々鮮明になってきた。
「ありがと。大分頭も冴えてきた」
元気を取り戻しつつある一物をプリーストから抜き取る。
入り口が擦れた時に痛みとも快感ともつかない痺れが走り、プリーストが思わず「あんっ」と洩らしてしまう。
「そんなに良かったの?」
ちょっと複雑そうにメイジ。妬む訳ではないが、今から自分ともするのに、という思いがあるのだろう。
「うん、凄く良かった。ただ自分だけ気持ちよくなりすぎててちょっと反省」
挿れる前は同じく初めての彼女に配慮しなきゃと考えていたが、あまりの快楽に最後は本能のままに腰を振ってしまったからだ。
「だから、メイジちゃんともある意味初体験同士になるかも。肉体的にはともかく、精神的にはまだ子供かもしれないから」
「そうなんだ。じゃあ私を抱いて、身も心も夫に相応しい男の人になってね」
「うん、任せて」
決意表明とばかりに、そのまま唇を奪う。舌を絡め、唾液を絡め、想いを絡め、そして躰を絡めあう準備が整っていく。
「それじゃあ、いくからね」
「うん…」
シーフが勃起を倒し、先端で溝を上下に撫でる。まだセカンドチェリーの身では感覚で入り口を探し当てる事はできないため、
亀頭で陰唇を愛撫しながら、同時にうまく膣穴を手探りならぬ棒探りで見つけようとした。
が、
「あの、ここ…」
なかなかうまくいかず、結局メイジが誘導する。
「ごめん」
なんか情けない。
「気にしないで、まだ半分童貞さんなんでしょ?」
さっき自分が言った事を返され、そういえばそうだ、まだ自分は半人前なのだと気付かされた。
一緒に一人前になればいいじゃないか。変に格好つける必要はない。
「そうだね。じゃあ、今度こそいくよ」
「…うん」
ちゅく…
最初は撥水音。
ぢゅぶぶっ
そして水気交じりの摩擦音。
ずぶっ
最後は、何かを貫くような音。
微細な音量ながら、確かに女体を貫いた音が、結合部から響き渡った。
「奥まで、入ったよ」
「うん、分かるよ。シーフ君のが入ってきた」
痛みを伴い異物感も凄いのに、それでも湧き上がる感情に否定的なものが見当たらない。
なるほど、幸せな感じと言ってたのが分かる気がする。
「じゃあ、ゆっくり動くからね」
「おねがい」
ずりゅりゅうぅ
「んんっ!」
ぢゅぶぶっ
「うんんっ!」
自分の膣内を、大きな物が蠢いている。これが見知らぬ男の物ならば嫌悪感しか抱かないし抱けない。
だがこの異物の正体は、いつかこの日がと想い続けていた相手が、自分で興奮し、快楽を得ている証そのもの。
ただそれだけの事実で、辛いのに、痛いのに、もっともっと続けて欲しいと心から思えてくる。
「ねえ、おっぱい吸いながらしてもいい?」
「えっ?」
唐突なシーフの提案。
「やっぱり、ちょっと辛そうだし、胸を責めながらだったら多少和らぐかなって」
本当に和らぐかどうか分からないが、その気遣いだけで断る理由がない。
「うん、いいよ。シーフ君のやりたいようにして」
「ありがと。じゃあ遠慮なく」
ちゅっ
「んんっ!」
ピクッ!
今までとは明らかに違う趣の声が漏れる。
れろっ…れろっ…
「ふあっ、あっ!」
ヤバイ。乳首舐められるのって想像以上に気持ちいい。
そりゃさっきプリーストが乳首だけでイク筈だ。
想像だにしなかった刺激に思わず膣が締められ、腰の動きが中断してるにもかかわらずシーフにも刺激が奔る。
ちゅっ…ぢゅるるっ、ずゅっちゅ、ちゅぅぅぅぅ
「あんっ、やぁんっ、だめっ、だめっ、これぇ」
メイジが喘ぐ度に膣が応え、それだけで緩やかにではあるものの射精欲がこみ上げてくる。
「そろそろ、動くよ」
「うん、きて、おっぱい、しながら、おちんちんきてぇ」
ちゅっ、ちゅっ、ぬぷっ、ぬぷっ
「やぁ、んっ、あぁ、やあぁ」
乳首の刺激で脳が蕩ける。そして下腹の痛みこそ変わらないものの、合算効果か全然辛くない。
全体的には初体験なのに感じている。楽しめている。もっと欲しいと心から思えてくる。
なんかプリーストちゃんに申し訳ないけど、これが後攻のアドバンテージなのだから悪く思わないで欲しいな。
きっとプリーストちゃんもセカンドバージンはこんなに気持ちいいよ。そう思いながらシーフの責め技に翻弄され、堪能する。
「メイジちゃん気持ち良さそう。もしかしたら初めてなのにイッちゃうのかも」
プリーストは率直にそう思った。ちょっと悔しいけど、羨ましいけど、それでも気持ち良さそうな姿を見てると自分まで幸せになってくる。
「うん、初めてで一緒にイケたら最高だもんね。応援するよ。という訳でシーフ君」
「ちゅうう、ちゅぅぅ、え?なに?」
一旦舌遣いも腰使いも止める。
「実はメイジちゃんって私と違ってクリトリスの自己開発進んでるの。だからこっち弄る方がもっと効果的よ」
「ええっ!?」
驚くメイジ。確かに、ちょっとは思った。乳首でこんなにいいならクリ責めだとどうなるのかと。
「おちんちん入れる時、体全体じゃなくて腰だけ動かすようにしてみて」
「こう?」
「うん。そうしながらなら右手でクリトリス弄れるでしょ。人差し指で皮を押し上げて、親指で擦ってみて」
「うん、分かった」
言われた通りにしてみると、
ビクビクッ!!
快楽の電流がメイジの全身を貫く。
「だめ、そん、な、クリちゃ、あ、ああっ!!」
乳首の快感が弱い訳ではなかったのに、陰核の刺激はそれを遥かに上回っていた。
「そのまま腰も動かしてみて。難しいかもしれないけど、そうしたらメイジちゃんと一緒にイク事できるから」
「分かった。メイジちゃん、どう?」
「やっ、あっ、だめっ!そんな、ほんとに、いっちゃうから!や、あ、あっ!」
先程よりはっきりと快感に飲まれているのが分かる。
「はや、く、シーフ、くん、もぉ。じゃない、と、わたし、だけ、いっちゃう、からぁ」
「わ、う、うん」
慌てて腰も動かす。
「あ、うん、きてる。クリ、と、おまんこ、に、シーフくん、が、きてるぅ」
どんどんぬめりがスムーズになってくる。どんどん締め付けてくる。メイジが本気で感じる事で、膣部が本来の能力でシーフを受け入れる。
まだ余裕があった筈なのに、一突きごとに急速に射精欲がもたげてくる。
「あ、どんどん、ぬるぬるして、あったかくて、駄目!もう出ちゃうよ」
「きてっ、きてぇ。もっと、クリしてっ、もっと、おまんこしてっ、いっしょに、いっしょにいい」
「出すよ!あ、だめ、でるでるでるでるっ!」
「きてっ、だしてっ、あたしもっ、もうだめええええっ!!」
びゅるるるっ!!
一番強く指腹で敏感を圧迫された瞬間、急速に膣が収束する。
それがとどめとなって一気に前立腺の圧力が開放され、限界まで放出を耐えていた精液が、
鬱憤を晴らすかのように勢い良く飛び出し、膣を、子宮口を染め上げる。
びゅく!びゅくびゅく!
都合3度目の射精だというのに勢いは衰えない。これが若さ故か、快楽の大きさ故かは不明。
襞も、もっと飲ませろ孕ませろと言わんばかりにきゅうきゅう締め上げ、最後の一滴まで搾り取らんとする。
どく…どくっ…
本当に限界まで放出すると、シーフは先程のリプレイのように再び倒れこむ。
先程と違うのは、まぐわった女の方も放心している事。
「はじめて、なのに…あたし、いっちゃった…」
うわごとのようにそう呟いて、メイジの意識は堕ちていった。



「お湯張り終わったよー」
メイジとシーフがダウンしている間に沸かしてた風呂の準備が整った。
「僕が最初でいいの?」
「勿論。旦那様だもん」
「というかあたし達湯船は無理。染みる」
なるほど。
「じゃあお言葉に甘えて」
パタパタパタ
「うー、今になってじんじんしてきた」
「同じくズキズキする」
正直残りのディオスを使いたくなるが、この痛みだけは呪文で治してはいけない気がして我慢する。
「血って出た?」
「ちょっとだけ」
「やっぱそんなもんかあ」
「どうも私達が勉強した性の知識って適当なのが多いような」
どのような資料を参考にしたのかは不明だが、2人が淑女という名の処女だった理由にその資料が大いに関係ありそうな点は確かだ。
「それより思ってた以上に痛くなってきたけど、この後どうしよ」
「そうねえ。今夜は寝かさないって言ってたしね」
あれはその場の勢いも十分あるだろうが、思春期の少年だけにまだ昂ぶりは完全に納まってない可能性も高い。
「一応さっきチラッと考えたのはあるんだけどね」
「なに?」
「えっとね」
ごにょごにょ
「おk、採用。多分シーフ君もノリノリ」
「じゃあその際は…」
「うんうん。それなら…」
2人の打ち合わせはシーフが戻るまでの間、続けられた。



「あー、サッパリした。2人はシャワーだけでも浴びる?」
「それもいいんだけど…」
「2人でえっちな話してたら、なんか続きしたくなっちゃった」
微妙に目がトロンとしてるメイジとプリースト。その表情はインターバルの効果もあるとはいえ再び隆起させるに十分な威力。
「僕もしたいけど、でも大丈夫?染みるとか言ってたから今日はもう無理かなって」
「うん、だからこういうのはどう?」
「よくよく考えたら、さっき私達、シーフ君には全然してなかったでしょ」
「へっ?」
2人はそのままシーフに近づくと、膝をついて、
ぬらぁ…
亀頭が生暖かい空間に包まれた。
「はぁう!!」
女壷ともまた違う快楽の洞穴に思わず陰茎に力が籠もる。
それだけではない。
れろぉ…
「ふわあっ!!」
カチカチの側部を柔らかい舌が這う。そのまま根元経由で睾丸まで辿り着き、唇全体で優しく挟まれる。
「ちょと、待って、こんな、立ってられない!」
あまりの快感に思わず尻餅をつきそうになる。
「ん、じゃあベッドに掛けて」
「さっきシーフ君だけ私達責めてたから、今度は私達の番だよ」
不適に素敵な笑顔。
シーフをベッドに腰掛けさせ、再び口戯で最愛のホビットを悦ばせる。
「あっ、うあっ、だめ、これすごくいい! ふたりともすごいよ!」
歯が当たらないように大きく開けた口、締め付けるように窄められた唇。亀頭全体を円運動のように舐め回す舌。
雁首を擦るように首が動き、対抗するかのようにもう一人が尿道海綿体を絶妙に舐める。
示し合わせたかのように時折交代したり、あるいは2人同時に亀頭を啄ばむ。
どこで覚えたのか軽く嫉妬さえ覚える技術(所詮は伝聞なのだが)を次々に繰り出され、シーフはただただ呆けたかのように喘ぐ事しかできない。
「きもち、いい、すごく、いいよ、これ、すごいきもちいい」
されるがままの状態。もはやシーフにできることは1分1秒でもこの快楽を長く味わおうと踏ん張る事だけだ。
ちゅぷっ、じゅぷっ、
あむ…ぴちゃ…
猥らな音が心地よく響く。このまま果てたい。2人の顔を穢してやりたい。ふとそんな考えがよぎる。
しかし、2人は自分の為にここまでしてくれるのだ。ならばもう少し甘えて、奥底に眠ってた願望を開放したい。そう強く思えてきた。
「はあっ、はあっ、ちょっと、ちょっとストップ」
「??」
「どしたの?イキそうならこのまま出してもいいよ」
「それもいいんだけど、実は折角なら2人にやって欲しい事があって」
「いいよ。どんなの?」
「いや、その、実は…2人の胸で、挟んでほしいなって…」
何度か妄想してみたり、ブラジャー使って疑似体験しようとしてみたり、確かにシーフにとってWパイズリは夢だった。
「いいけど、ウチらそんなに挟むほどないよ?」
「あー、でも2人でこう、両脇から体全体で挟むようにしたら何とか」
「あーなる。やってみよっか」
早速試す。少しでも邪魔にならないよう、シーフは上半身を倒して首だけ浮かす。
「こんな感じ?」
「何か挟んでるってより擦ってる感じだけど気持ちいい?」
言うとおり、確かにおっぱいで挟むというよりは胸部で擦るといった感覚だ。
だがそんな事はシーフには関係なかった。
念願のWパイズリ。それも今朝までは憧れの存在に過ぎなかった美女2名。
それがいまや自分の妻達であり、自分を悦ばせる為に奉仕してくれている。
その事実だけで肉棒自体の刺激を遥かに上回る高揚感をもたらす。
また、挟むには適せずとも膨らみ自体はそれなりにあり、前後左右に柔らかな触感が確かにある。
胸部全体のしっかりした圧力と、4つの乳房の弾力とが絡み合い、動きが慣れてくるたびに刺激面での快感も増してくる。
「うふふ、なんかメイジちゃんのおっぱいと乳首が私にも当たって変な感じ」
「あはは、私も。なんかやってて楽しいし、おちんちんが凄くぴくぴくして感じてるの分かって嬉しい」
んしょ、んしょと健気に上下へ動く2人。
「あは、もう、しあわせ…」
自分がもし死ぬ時はこの、腹上死じゃなくて胸中死でお願いしたいなとか考えてると、怒張の付け根がこそばゆくなってきた。
口淫でも相当高められた上に願望が適い、もう喜びの放射は待ってくれそうに無い。
一瞬どこに出そうか考えたが、すぐに結論は出た。
「あ、そろそろいく。もっとペースあげて」
「いいよ、いつでも出して」
「熱いの感じさせて!」
「出るっ!!」
びゅぶぶっ!!
ちょうど乳房が亀頭を包み込んだタイミングで爆ぜる。
「きゃっ、あ、出てる…」
「うん、すごく熱い。びゅくびゅくって分かる」
狙い通りに胸の中で発射し、出した瞬間よりも強い恍惚感に覆われる。
「あは、おっぱいぬるぬるする」
「ほんと。そして、まだ濃いね。すごぉい」
手で撫で回してみたり、掬って舐めてみたり、直接視覚で捕らえるのは初めての精子に興味津々な2人。
「うん、こんなに出るなら、もう1回なら大丈夫?」
「実は私達もしてほしいプレイあって」
「えっと、うん。いいよ。どんなの?」
流石に4度の射精とあって若干しんどかったが、嫁の要求とあらば飲まねばならぬ。それにもう1回くらいなら何とかなる。
「うん、それはね…」
メイジが仰向けに寝そべる。そしてプリーストがその上にうつ伏せに重なる。
「重くない?」
「へーき。シーフ君、ちょっとお尻の方に来て」
言われた通りに尻を覗くと、2つの局部が合わさる絶景が。
「この間に、入れて欲しいの」
こ、これは伝説の御漫湖三度一致!
思わず脳内で古代中つ国のインチキ格闘技が繰り広げられたが、慌てて正気を取り戻す。
なるほど、確かに裂傷を負ったところにもう一度進入するのは痛々しい。
これなら表面をなぞるだけで痛みは無く、かつ彼女達の性感帯である陰核も刺激できる。
加えて先程までは無理だった、2人同時に愛する事が可能な夢の体位だ。
むくむくむくっ
2人を同時に抱くというのは初夜の締めとしてこれ以上なく相応しいだろう、いやむしろ、今からが本当の意味での初夜かもしれない。
そう思うと一気に元気を取り戻し、また嫁達も先程までの奉仕の影響か十分な分泌を携えており、互いに準備が整う。
「じゃあ、いくよ」
「うん…」
「きて…」
ずにゅぅぅぅぅ
「「「んんっ!!」」」
三口同音の喘ぎが漏れる。
陰茎が、亀頭が、柔肉に挟まれる。
挟むというだけなら先程もそうだったのだが、そこは流石女性器。
あったかいしぬるぬるしてるし、長年に渡って男を魅了するだけの事はある。
「どう?どんな感じ」
女性側の感想はどうなのか訊ねてみる。
「うん、擦れた瞬間に凄くえっちな気分に」
「クリちゃん、ぐって押し込まれた瞬間にすごい感じちゃった」
なかなかのようである。
「じゃあこのまま動くからね、辛かったら言ってね」
「うん、おっけぇだよ」
「でも私たちも激しくされた方がきもちいいかも。おねがいね」
シーフが抽送を再開する。
大陰唇は脂肪組織に富んでおり、その隙間に挿入する事は膣の快楽にも劣らない。
ましてや相手の痛みを気遣う必要もなく、本能の赴くままガンガン打ち付ける。
突く度に膣から潤滑液が生み出され、益々滑りが良くなり好循環を生む。
女性側も雁首が、裏筋がクリトリスを摩擦される度に快感に震え、また互いの性器の触感も興奮に輪をかける。
貝合わせという女性同士用の体位があるのも分かる気がする。

ずりゅっずりゅっ、ずにゅっ、ずにゅぅ
ぺしっ、ぺちっ、ぺしっ、ぺちっ
摩擦音のみならず、シーフの腹がプリーストの尻をうちつける音も響く。
もっと奥まで、もっと奥までねじ込みたい。そんなシーフの欲望が見て取れる。
「やぁ、だめっ、らめ、これぇ」
「もっと、ついて、おまんこも、クリちゃんもお!」
シーフからは見えないが、メイジもプリーストも顔が自然に蕩ける。
互いのよがり顔がますます情欲を刺激して高まっていく。
ふと、どちらともなく唇が交わる。
別に同性愛に目覚めた訳ではなく、キスする事でもっと高まりそうだと本能が悟った。
そして肩越しとはいえその艶やかな光景は、シーフの硬度と抽送速度を増すだけの効力があった。
「あはぁ、メイジちゃん、キスじょおず〜」
「プリースト、ちゃんも、くちびる、やわらかいのぉ」
蕩けた声で互いを誉め合い、それが益々興奮を助長する。
追い討ちをかけるように陰核が擦られ、否が応にも発情が増し、高まっていく。
「2人とも、すごくかわいくて、すごくえっちで、おまんこ気持ちよくて、すごいいいよ!!」
ずりゅずりゅずりゅ
ぐちゅっ、ぐちゅっ、ずちゅっ
快楽に脳が犯され、本能の赴くままに腰を振ることしかできない。
突き出す毎に愛液塗れの淫唇が絡みつき、敏感な先端を、カチカチの肉棒を優しく扱いてくれる。
シーフの精嚢は徐々に引き締まっていき、エルフ達のクリトリスも連動するように収束していく。絶頂が近い。
「あ、出る!また出るよ!イッてもいい?」
「うん、いいよ!あたしたちも、もうイッちゃうから」
「おねがい、いっしょにぃ、いっしょにい!!」
ずっちゅずっちゅずっちゅ!
「ああああイクッ!!」
ビクンッ!!
前立腺が、陰茎が、括約筋が、膣が、子宮が、実にリズミカルに収縮する。
膣液が一層溢れ、そこに味付けるように精液がまぶされる。
全身が小刻みに震え、絶頂の余韻を余す事無く味わう。
そのまま3人はグタッと倒れこむ。
一番下のメイジにとっては正直重かったが、この重みが幸福の証と思うと心地よかった。



こうして濃厚な初夜が終焉した。
細みなエルフと小柄なホビットな事もあり、ダブルベッドに3人で寝ても丁度良い。
両腕に可憐な頭部を乗せ、シーフは夢見心地である。
「はぁ〜、しあわせ」
未だにこうなったのが多少信じられないが、紛れも無い現実。
そう、現実である。こうなったそもそもの発端、パーティの半壊も含めて。
「やっぱ助けに行かないとなあ。救出依頼は無理だろうし」
救出作戦には主に2パターンある。自分達が直接救出するのと、ベテランの高レベル冒険者に依頼するのと。
しかし所詮は中堅レベルの自分らでは後者の選択はありえない。何故ならば依頼となると報酬が払えない。
金額の問題ではない。単純に金なら何度も死の指輪を手に入れればいいだけだし、向こうも金は有り余ってる。
なので救出の依頼となると報酬はレアアイテムだ。例えどんなお人よしPTに依頼するとしても、カシナートだのマラーの兜程度は無いと門前払い。
当然そんなのは9階探索パーティの自分らが所持している筈もなく、結局自分らで救出するしかないのだ。
「ま、何とかするか。ある意味あいつらのお陰でこうなったんだし」
チラッと両脇を見やる。綺麗な寝顔がスースーと寝息を立てている。
天使の寝顔を見ると、やっぱ引退して幸せな家庭築こうかなとか思えてくるが、懸命に振り払って決意を新たにする。
「よし、救出作戦頑張るぞ!」
だが、
「それはそれとして、残り6日はこの部屋に止まらないと宿代勿体無いもんね。来週から頑張ろう、うん」
本当に頑張れるのか不安になる言葉を続けた。



1週間が経ち、シーフ達は迷宮探索を再開した。
死体放置区画が9階エレベーターから遠くない為、新たに前衛を雇う必要は無いとの結論に至った。
というかその気になればマラーで行って帰って来れるのだが、玄室の為1度は戦う必要がある。
ACが軒並み高い3人なのにまた忍者だの麻痺持ちだのに出くわしたら今度こそ全滅だ。
僅かな油断で命を落とすのが迷宮だけに、準備に準備を重ねても過剰という事はあるまい。
一応キャンプを張ったまま死体を残してきており、魔物に食い荒らされる心配もないから尚更だ。
「ここが2階か。初めて来たなあ」
「パラレルワールドだとここの金の鍵が必須アイテムらしいけど」
「私たちには関係の無い話ね」
2階に降り立つ。理由はレベル上げだ。
最初は定石どおりマーフィー通いを考えたが、物理火力が圧倒的に足りない自分達では効率が悪すぎる。
なので次善策としてクリーピングコイン養殖を行うことにした。コインが相手なら自分らの命中率でも簡単に数を減らせるからだ。
またシーフもプリーストもボッタクル販売では最高の防具を身につけており、2階の敵が相手ならウサギやゾンビが出てきても対処可能。
唯一メイジだけが不安だが、だからといって特殊技能の敵がいないエリア、つまり1階の雑魚敵を延々駆るのは能率が悪すぎる。
「ローブとマポーフィックあるし、常に防御してればAC5程度の回避率だから何とかなると思うわ」
その言葉を信じて2階にやってきた。
適当な玄室を探索し、奇襲でメイジが麻痺ったりしながらもコインを探してると、ようやくお出まし。
「よし、養殖タイムスタート!」
「まずは7匹以上になるまで待機ね」

クリーピングコインはブレスをはいた!
シーフに0のダメージ
プリーストに0のダメージ
メイジに0のダメージ

「相変わらず扇風機だなあ」
と思ってると
「「きゃあっ!!」」
後ろで嫁達が悲鳴。
「どうしたの!?」
慌てて振り向く。
「いや、その…」
「単にブレスでローブがめくれただけ…」
なあんだ。シーフは安心する。
そういえばメイジは勿論として、プリーストも上半身はブレストプレート+1だが、下半身はこないだと同じようなデザインのスカートだ。
コインのブレスは0ダメージとはいえ、まあ裾が捲れる程度の風量はあったのだろう。
シーフは安心して待機を続ける。

………
ん?待てよ?
「スカートがめくれるって?」
「うん」
「今日はズボンにすれば良かったなあ」
「………」
となるとやる事は一つ。
「チェンジ」
「「チェンジ??」」
ハモる嫁コンビ。
「俺、最後尾がいい」
どうせ待機するならパンツ見ながらのが断然いい。
「…えっち」
「夕べもあんなにしたのにぃ」
「それとこれとは別問題」
別腹である。
「しょうがないなあ」
「すけべな旦那様を持つと苦労するわね」
とか言いつつローブの裾を膝上まで引き上げるメイジさん。

クリーピングコインはブレスをはいた!

「いや〜ん♪」
「えっち〜♪」
この妻達、実にノリノリである。
「ほほう、ピンクとブルーですか。眼福眼福」
養殖終了後にそのまま致したのは言うまでもない。



数日後

「さて、帰りましょ。養殖もえっちも終わったし」
「それにしてもシーフ君今日は激しかったね。履いてなかったから?」
今日はノーパンプレイだった。興奮しすぎたのか養殖中にお尻に顔を埋めてきて大変だった。
「それにしても、この階段の昇り降りって地味に大変よね」
「階段っていうか縄梯子だもんね。普段はエレベーターでの階層移動だったから尚更」
そんな会話を耳に入れながら登ってると、
ポタッ
「ん?」
シーフの額になにか水滴が。
「雨漏り?」
今日は晴れてるはずだし、そもそもまだ地下2階で雨漏りの訳がない。
不思議に思い見上げると、
ポタッ
「うげっ」
正体が分かった。自分の精子だ。
先行するノーパンおまんこから垂れてきたのだ。
普段はパンツで防がれてたが、今日はそれが無い為必然ともいえる。
「顔にかかっちまったよ。気持ち悪いなあもう」
何が悲しくてセルフ顔射なんか。中出ししなければ良かったと後悔してると。
「ノーパンおまんこ?」
改めて見上げる。
すると、行為の痕跡が残るぬらぬらした陰唇が、梯子を上下する脚の動きでリズミカルに見え隠れしている。
その様子は非常に扇情的であり、さっき放出したばかりだというのに下腹に集うものがある。
「よし到着〜」
「メイジちゃん2着でゴール。そして今3着で…どうしたの?」
シーフが最後に1階に到達すると。
「うおおお!辛抱たまらん!」
「きゃあっ!」
抱きつく。そして腰をこすり付ける。
「ま、まだし足りなかったの?」
「し足りなかった!今すぐもう一発しよ、ね?」
「いえ、その、ここ1階だから、他の冒険者に見つかるかも」
「じゃあここの扉の中!ここなら誰も来ないから!」
「えっと、その、街まで待てない?」
「待てない!!」
いつになく強引。
「ど、どうしたの今日は本当に」
「ホビットってこの時期発情期とか、なのかな?」
そんな話は聞いた事ない。というかノーパンの破壊力をもっと勉強するべきであろう。



そして時は流れ、
「マハマン!」

[>ししゃをいきかえらせる

「ん?」
「あれ?ここは…」
「うわあ!忍者の奇襲だあ…って?」
ようやく仲間の救出と蘇生に成功した。
「おk、成功したよ!」
「じゃあ話は後!まずはマラーで退却よ!」
数十分後、ギルガメッシュの酒場。
「成程なあ。俺らが死んでから何ヶ月も」
「苦労かけたな」
「気にするな。逆にこっちがブレスや呪文で壊滅した時もあったんだから」
久方ぶりの再開を喜ぶ。
「ところで気になってたんだが」
「どうした?」
「お前もあいつらも忍者に転職したんだな」
リーダーが乾杯しているエルフコンビを親指で指差しながら聞く。
「あ、ああ。まあね。後衛職のままだとACがどうしても不安だったからね」
内心冷や汗をかきながらシーフ、もとい忍者。
「あ、ひょっとして忍者にやられたのに無神経すぎた?」
「別にそんな事はどうでもいいんだが、まさか盗賊の短刀使った訳じゃないよな?」
ギクッ
言うまでも無いが、盗賊の短刀は下層をひたすら探索してないと見つからないレアアイテム。
救出作戦をサボらない限りは簡単に見つかるものではないが…
「や、やだなあ。タチの悪い冗談はよしてよ。ははは」
「あと気になってたんだが、さっき俺らにマハマン蘇生したよな?」
マッシュが口を挟む。
「て事はあいつら少なくともマスターレベルだ。救出の為に忍者をマスターまでしたのか?」
ギクギクッ
「いや、その、ほら、そうだよ!3人をより確実に蘇生させる為にはマハマンしかないなって」
「ふーん」
疑わしげな目。
「まあ、それはいいとしてだ。もう一つすっげえ疑問点があるんだが」
今度はオルテガ。
「何であいつら老けてないの?」
ギクギクギクッ
「ド、ドウイウイミカナ?ボクワカンナイヤ」
「つまりP→M→NとM→P→Nなんだろ?2度転職したらどう若くても25歳くらいじゃないとおかしい」
「そういやあいつら20歳くらいに見えるよな」
「…しまった。20歳が若さとおっぱいのベストバランスだったから、ついそのまま」
「何か言ったか?」
「イエ?ナニモイッテナイデスヨ?」
「というかさ、明らかにお前も若返ってるよな。お前俺より年上だった筈だろ?」
だらだらだら
冷や汗が止まらない。
13歳が一番性欲旺盛で、硬度的にも嫁達を満足させられる歳だったのが裏目に出た。

と、その時。
「あ、先輩。こっちの時代にいたんですね。探しましたよ」
キタ!救いの神キタ!これで誤魔化せる!
やってきたのはパーティの鑑定屋兼銀行員のビショップだ。
「お、お前も久しぶりだな。元気してたか?」
「あれ?お三方。生き返ってたんですか?」
「ああ、今日な。また鑑定宜しくな」
「ええ、こちらこそ。あ、そだ先輩」
シーフから忍者に転職し、且つ忍者が3人いる為、呼び方が先輩に変わっている。
「どした?」
「若返りの石持ってってないですか?ソウ子ちゃんに使おうと思って」
「こっちに持ってこれる訳ないだろ。つーかあの子15歳だろうが。使っても意味ねえよ」
「あ、そか。泉使わないと駄目か」
「どうでもいいけど12歳以下だと同意の上でも犯罪だからな。あとあの子を危険な目に合わすなよ」
「大丈夫ですよ。もうマリクトの回数もカンストしてるんですから。それじゃまた後で」
「「「………」」」
「ったくあのペド野郎が。ってどしたの3人とも?」
まだ核地雷を踏み抜いた事に気付いてない模様。
三連星は色々言いたい事があるのだが、とりあえず順に訊ねてみる。
「あいつレベル36以上なの?」
ドキッ
「え?あ、その…」
「というか今の会話内容、お前らダパルプスの迷宮行ってたの?」
ドキドキッ
「いや、その、あはは…」
「つーかソウ子ちゃんって誰だよ!」
A.KOD世界における荷物管理人兼新銀行員。ビショップお気に入りのホビットの女の子。
「あ、あはは…」
と、
きゃははははっ
エルフコンビの笑い声が聞こえてきた。
「でも3人がいたの思い出せて良かったわね。1から戦士育てるの面倒だったし」
「そうよねえ。コッズ装備が忍者駄目なんて知らなかったもん。このままじゃクリアできなかったわ」
「「「「………」」」」
沈黙×4
「「「お前ら今まで何してたあああああ!?」」」
「ひいいいいっ!違うんだああ!最初はちょっと若返りに行くだけだったんだあああ!!!!」
シーフ忍者とドワーフ戦士の人力チェイスが幕を開けた。