「シーフ、お前今日から4番目にコンバートな」
リーダーのドワーフ(俺はひそかにガイアと呼んでいる)が死刑宣告を俺に告げた。
「…何故?」
俺は頭が真っ白になりかけながらも、搾り出すように説明の要求を求める。
「実は昨日の探索でプリーストとメイジがめでたくマスターレベルになった」
「へぇ、そいつは目出度い。今日は予定を変更して祝賀会やろうじゃないか」
よーし、パパ赤飯炊いちゃうぞー。
「それは週末にな。で、早速今朝転職してもらった。プリーストがメイジに、メイジがプリーストにな」
なんと。どうりで今日は大人びて見えた訳だ。
「えへへ、プリースト改めメイジだよ。これからも宜しくね、シーフ君」
こちらこそ宜しく、プリ、じゃなかったメイジちゃん。
「旧メイジこと新生プリーストよ、これからは私もカルフォでお手伝いするから」
頼りにしてるよ、メ…プリーストちゃん。
うーん、ややこしいなあ。でも2人とも可愛いからいいや。
いや、むしろ今までの典型的エルヴン美少女の2人も良かったけど、転職した事で大人の色気が出てきた今の2人の方がもっといい。
これからは益々セクシーになった2人のお尻を眺めながら冒険…ってちょっと待った。
「何で俺が4番目にコンバートなんだよ!」
俺は今までシーフとしては異例の最後尾、つまり6番目のポジションを勤めていた。
何故ならこのポジションは宝箱の解除に都合がいいからだ。
具体的には上ボタンを1回押すだけでカーソルを合わせる事ができる。
決して後衛職のエルフちゃんのお尻を堂々と視姦する為のポジショニングではない。
ましてや俺はホビット族だから、ちょうど目線の位置にエルフのお尻が来るのも偶然の産物に過ぎない。
最近は脳裏に焼きつけるだけじゃなく、シーフの器用さを利用してお尻のすぐ後ろを歩きながらナニをしごく技を身につけたのも、
あくまで効率を優先したが故の副産物に過ぎないのだ。
その俺様が4番手だと?4番手と言ったら俺の目の前がチーム美少女から浅黒い三連星になるって事じゃないか!
何が悲しゅうてオルテガのケツを見ながら探索しなきゃならんのだ。いや、身長的にケツじゃなくて頭部か背中だろうけど。
「ちょっと考えれば分かるだろ。今まで4番手だった奴がメイジになったんだ。防具を着れないのに4番手任せられるか?」
む?確かにそうだ。
4番手は度々前衛に押し出される事がある。AC高い職業が勤まるポジションじゃない。
たまにクリティカルやドレインの危機に晒されるプリーストちゃん(今はメイジちゃん)を見る度に心が痛んだものだ。
でも不安そうに勤め上げ、戦闘終了後にほっとした時の表情もこれまた格別で…
っと話が逸れた。
「でもそういう事なら心苦しいけど、新プリーストちゃんを4番手にコンバートすればいいんじゃないのか?防具も使いまわせるだろうし」
確かサイズもほぼピッタリの筈だ。水浴びを覗いて2人の正確なサイズを把握してる俺が言うんだから間違いない。
ああ、いつかあの適度な大きさと、それ以上に目を引く形の美しいおっぱいに顔をうずめたい。
あわよくば俺の自慢のディックを挟んでもらいたい。
包み込むというよりは擦り付ける感じになるかもしれないけど不満は無い。
いや、待てよ。どうせなら2人のおっぱいの間に挟むというのも悪くない。悪くないどころか素晴らしいアイデアだ。
っと、また話が逸れてしまった。
「それも考えたが、メイジ上がりでHPが低すぎる。AC低くてもHP低かったら4番手は不安だ」
確かにこないだラハリト1発飛んできただけで瀕死になっていた。
衣装が焼け焦げて涙目になってたメイジちゃん、可愛そうだったけど妙なエロくて思い出すと胸と股が熱く…
ってそうじゃないっつうの。
「そういう訳で、そこそこのHPとそこそこのACを併せ持つ、シーフのお前が4番手になるのが一番安全なんだ」
「………。そういう事なら仕方ないか」
これ以上反論してもただの我侭だ。エルフちゃん達に嫌われたくないし、不本意ながらも飲むしかない。
あ〜あ、こんな事ならもっと尻を目に焼きつけとけば良かった。
匂いもしっかり嗅いどけばよかった。
一度でいいから直接尻にぶっかけとけば良かった。
いや、最後のはやったら二度とパーティ組めないか。
はぁ…急に人生がつまらなく思えてきた。田舎に帰ろうかな。

「前衛の次に危険なポジションだが、お前ならきっと対応できる」
いや、別に危険うんぬんはどうでも良くて。
「それに4番といえばクリーンアップだ。名誉のポジションだぞ」
野球じゃねえよ。いや、ウィズボールってのも昔あったけど。
「大丈夫、シーフ君ならきっとできるって」
「私達も応援してるから」
うん、メイジちゃんプリーストちゃんありがとう。できれば言葉以外の方法でも元気づけてもらいたいな。特に股間を元気づける方向で。
それにしても一寸先はダークゾーンとは言ったものだ。今夜は2人のおぱんつを拝借してセルフ3Pでもしないとやってらんねえ。
あ、どうせならブラジャーでWパイズリにするか。パンツは包むものじゃなくて嗅ぐものだ。

そして

「よし、今日も9階を1周するいつものプランだ。ティルトウェイトあるとはいえ転職直後だからな。素早さ戻らない内に10階は危ない」
出発前のミーティング。今日からは俺も真面目に聞かないといけないんだろうが、全然耳に入ってこない。
着慣れてないレザーアーマー+2がキツく感じる。シールド+1も防具として持つとこんなに重いとは。
ふと横を見上げる。いつものようにプリーストちゃんとメイジちゃんが真面目に聞き入っている。
ああ、真剣な眼差しも可愛いなあ。今は可愛いというより綺麗って感じだけど。
そしてその美貌の下には *おおっと* 目新しい膨らみが。
そう、新メイジちゃんは今日から鎧ではなく私服なのだ(といっても探索用の汚れてもいい質素な物)。
うーん生乳とは違う、この布で表現されたラインだけでも抜けるね。
じゃあ新プリーストちゃんが鎧着てるのかというと、こちらもいつもの私服姿。
結局4番手:俺、5番手:新メイジちゃん、6番手:新プリーストちゃんの隊列になったので、別に防具はいらないという事に。
ビショップが帯同してないので荷物は最低限に留めたいという思惑もある。
ああ、それにしてもカバンを肩からかけてるからおっぱいが強調されててたまらん。しかも今日は更にもう一個ついてお値段据え置き!

「よし、じゃあ出発だ。今日も死なない程度に張り切っていくぞ!」
おー、っと形だけ皆に合わせる。
はぁ、やっぱり俺の目の前にはちっこいマッチョのオッサンだ。いや、俺より年下なんだけどね。
あーあ、俺の後ろには美女が2人もいるというのに視姦できないとはどんな拷問だ。
しかも今日は2人ともスカートなんだぞ。膝上数センチ程度だったけど俺的にはミニスカートだ。
いつもの6番手ならちょっとした拍子に下から覗きこめるのに。体格差があるから、そこまで極端に屈まなくても覗けるのだ。
あー畜生ムラムラしてきた。ズボンの中でジョンが窮屈そうに呻いてやがる。
でもなジョン、我慢してくれ。目の前にあるのはエルフの美尻じゃなくて兜被ったちっこいオッサンなんだ。
まるでこれ見て興奮してるみたいで気持ち悪いので収まってくれないかね?
なに?なんか性的に刺激される匂いを感じるからだって?
おいおい、遂にはダンジョンの腐敗臭で錯覚引き起こすようになっちまったのかい?こりゃ帰ったら病院だな。

一方、後衛のエルフコンビ

「へぇ、このポジションってこんな景色なんだ。新鮮〜」
「そうね。私達の前にいるのもドワーフなんかじゃなくて可愛いシーフ君ってのも最高ね」
「本当よね。…っと?」
「どしたの?」
「んっふっふっ、ちょっと静かにこっち来てみて」
「何かあったの?」
「この位置からだとシーフ君を上から覗きこめるでしょ?」
「あ、本当だ…って、あら?」
「ね?シーフ君おっきくしちゃってるでしょ」
「うん。上からでも大っきいの分かる」
「毎日のように私達のお尻を視姦してたもんねえ。いつ襲ってくれるのかなって待ってたのに」
「それができないから可愛いんじゃない。何だかんだで真面目君だもん」
「うん。罠解除の時のあの目、思い出すだけでゾクゾクってしちゃう」
「やだ…思い出したらなんか濡れてきちゃった」
「ちょっとぉ、シーフ君鼻いいんだからバレちゃうよ?」
「でも、火ぃついちゃうと、おさまらなくて、あぁん」
「ちょっとちょっと、今は聖職者なのよ。歩きながら弄るって、そこまでシーフ君の真似しなくても」
「そういう元聖職者さんも、私と一緒で、スカートの中は性職者になってるんでしょ?」
「…オヤジくさいわよ。でも正解」
「ね?パンツ履かないで正解でしょ?」
「うん。スカートも正解。簡単に直接弄れて、んうぅ!」
「あはぁ、もし今シーフ君がこっち振り向いたら、どんな顔するのかなあ」
「やめてよ、そんなの。想像したら、ますます止まらなくなっちゃう」


ええいっ!いい加減おちつきたまえチャールズ君。こんな洞窟に雌のフェロモンなんてある訳がないだろう?
それともチンポバカになるって奴かね?第2回チキチキチンポバトルを開催しなくちゃいかんのかい?