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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#12【総合】

1 :名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 18:35:13 ID:jIxU8mOO
ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。

ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。

凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。

2 :名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 18:37:59 ID:jIxU8mOO
●扱うシリーズ
 正伝#1〜#8、外伝、ディンギル、エンパイア、エクス、BUSINと、WIZ関連なら全般的にOKです。

●前スレ
  【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#11【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263728976/

●過去スレ
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#10【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246497898/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#9【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235652838/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ8【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216043768/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ7【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206095953/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ6【総合】
 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187618281/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ5【総合】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163762212/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ4【総合】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139934785/
 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124884172/
 ウィザードリィのエロパロ2
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114358381/
 ウィザードリィのエロパロ
 http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093861447/

●保管庫
 http://ascii2d.orz.hm/user/wiz/wizsstop.html
 http://tokyo.cool.ne.jp/succubus/wiz/wizsstop.html(ミラー)

3 :名無しさん@ピンキー:2010/04/20(火) 20:56:15 ID:Nh/M9KNj
以前、3のくせに「2get」と書き込んでしまい、

「2000万年ROMってろ!」と言われてしまった者です。

言われた通り2000万年間、沢山沢山ROMりました。
猿から人類への進化…
途中、「ガットハブグフーン?」と書き込んだジャワ原人に反論しそうになったりもしましたが、
言いつけを固く守り、唇を咬んでROMに徹しました。

そして現れては消えていく文明。数え切れないほどの戦争…生と死、生と死。

2000万年経った今、晴れて縛め(いましめ)を解かれた私(わたくし)が、
2get出来るチャンスに今っ!恵まれました。
感動で…私の胸は張り裂けんばかりです。

卑弥呼女王、見てますか?

義経様、清盛様見てますか?

信長様、秀吉様、家康様 見てますか?

それでは、2000万年の歴史の重みと共に、
キーボードを叩き壊すほどの情熱をもって打ち込ませていただきます。

2get




4 :名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 00:50:21 ID:WCBx1gZd
そりゃ3だ

5 :名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 20:36:31 ID:xt4SLkFe
2時間以上経過してから2getとかコピペ選べよ

6 :名無しさん@ピンキー:2010/04/21(水) 20:39:14 ID:zx/91YAq
もう2000万年ROMってろ。

安心しな。たかだか2000万だ。* 不死 *のあんたには些細な数だろ?

7 :名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 01:59:53 ID:O/foxq3H
長編投下来るかな?

8 :名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 15:57:05 ID:2LNmkwOX
ハーレムパーティの人の話の続きまだー?

9 :名無しさん@ピンキー:2010/04/24(土) 21:29:24 ID:z8YiF6om
人間とエルフとホビットは言わずもがな
フェアリーは全身で奉仕してくれるのがいいなあ
ラウルフとフェルパーはふかふかもふもふなのがいいなあ
リズマンとドラコンはお腹がひんやりしてて吸い付いてきていいなあ
ムークは毛深くていいなあ









10 :名無しさん@ピンキー:2010/04/25(日) 23:14:13 ID:qRa85kOQ
ドワーフ「」
ノーム「」

11 :名無しさん@ピンキー:2010/04/27(火) 16:16:55 ID:ZhIl+x5a
ドワーフ「はとこよ」
ノーム「どうしたはとこの子」


12 :名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 07:30:10 ID:emzVR/go
ホビット♂やフェアリー♂のちんちんって

13 :名無しさん@ピンキー:2010/04/28(水) 21:22:30 ID:87prSVO+
>>12
フェアリー♂と聞くとシモンきゅんしか思い浮かばない。
大きさを考えると突っ込んだらやっぱ裂けるか。

14 :11-447:2010/04/29(木) 00:11:25 ID:rYcY/RWI
前スレ447です。期間を空けずの投下失礼します。
まだ前スレが埋まりきっていませんが、続くことを考えて、こちらに落とします。
今回は都合により導入部のみとなりますが、続きはGW中には投下できるかと。

以下注意点です。

内容に幾らか陰惨な描写と流血表現が含まれるので、それらが苦手な方は飛ばしてください。
もし、前スレで投下したものの軽い雰囲気が好きな方がいれば、続きの投下が完了してから
読まれたほうが良いかもしれません。

15 :11-447:2010/04/29(木) 00:15:51 ID:rYcY/RWI

城塞都市の路地の奥にある袋小路。二人の冒険者の男女が絡み合い、行為に耽っている。男に馬乗りになって腰を動かすのは
裸の女。顔に紫黒の口当てと頭巾だけを着けた姿から察するに、そのクラスは忍者であろうか。
下になっている男は、その鍛えられた筋肉から、なんらかの前衛職だと予想することができる。
「あはぁっ、んくぅ。一度、こうして街中であなたを犯してみたかったのだ。昔、あなたが私にしたように。なに、こんなところに来
る者などそうはいない。それに顔は隠しているから、誰かに見られようと構わないだろう」
「ぐっ、お前――」
「まだ逝かせてはやらないぞ。あなたには私の想いをたっぷりと受け止めてもらわねばならぬからな。そう、たっぷりと……な」

二人は滾る情欲を押さえきれずにこんなところで行為に及んだものだろうか。だが、男の腕と脚が革紐と鉄の棒を使って巧みに
拘束されていることが、その考えを否定する。――なにより、その場には睦事に不似合いな濃密な血の臭いが漂っていた。
男は手首や太腿など数カ所を切り裂かれ、その傷口からは真っ赤な血が流れ出ている。まだ意識はあるようだが、命を失うのも、
もう時間の問題だろう。そんな彼の状態に構わず、女は荒々しく腰を使ってその肉杭を貪り犯し抜いている。
その血と共に流れ出す、わずかに残る生命力を使い、恋人であったはずの女に向けて男は疑問を投げかけた。

「お前。な、なんで……こんな、ことを」
「なんだ、聞かねばわからないのか? もちろん――復讐、だ。忘れてはいまい。私の目の前で師である母を犯したばかりか、どこの
ものとも知れぬ男達を引き込んで嬲らせたことを。そして、犯される母の前で私の処女を奪い、彼女をゴミのように殺した。その後も、
街の広場で公衆に見せ物にするように嬌態を晒させ、路地裏では施しだと言って物乞い共に私を投げ与え、迷宮で獣人や生ける屍
共に蹂躙される様を眺めて嘲り笑った。なぜ命を奪わぬまま、あなたが消えたのか不思議だったよ」
「あの後、完全にイカれちまったと、思って、たんだ……がな。この街でお前を、見かけた時は、驚いた、もんさ。復讐しに追って来
たのなら、また、可愛がってやるぐらいのつも……りだったんだ、が」
男は口の端に陰惨な笑みを浮かべ、声を絞り出して強がりを口にする。

16 :11-447 流血アリ!注意:2010/04/29(木) 00:18:43 ID:rYcY/RWI
「それだけ口が動くのなら、まだ楽しめそうだな。……なに、イカれてなどいないさ。女として売れるものは全て売り、パーティーを
渡り歩き、役立つのならそれがなんであれ利用した。私が生き延びたのは、あなたのおかげだよ。女が如何に卑しく、淫猥で、悪辣に
なれるのか、私に気付かせてくれたのだから。そして、生きるための目的をも与えてくれた。忍者に転職したのも、全てはあなたを殺
すため、だ」
「……なんで、この街に来て、すぐに、俺を殺さ、なかった」
「簡単に殺しては面白くないだろう?それに、今の私の力ではハイマスターの侍を確実に殺せる術など無かったからな。しかしお笑い
だ。そんな仕打ちを受けた女が仲間になりたい? ましてや自分を好いているだと? そのようなこと、あるわけが無いではないか。
あまつさえ、甘言に乗って自分自身がその女を愛してしまうとはな。どうやって籠絡してやろうかと考えていたが、これほど容易くい
くとは、さすがに欠片ほども思っていなかったぞ。こんな無能で下衆な小者に執着していた私自身を許せない。まあ、それも終り。お
前は自分を憎む女を愛し、その女によって惨めに殺されるのだ」

男はすでに意識朦朧とし、もう言葉が聞こえているのかもわからない。もう直接手を下すまでもないと見て取った女は、一方的な陵辱
を休止する。そして、男の右腕の拘束を解くと、その手を取り自分の下腹部にあてがった。
「もう聞こえてもいないだろうが、最後に一つ伝えておこう。私のこの腹にはお前の子が宿っている。いずれ骨となったお前と引き合
わせてから、共に石の中へと転移させてあげよう。私は優しいからな。一人で寂しくロストせずに済むことをありがたく思うがいい。
せめてもの手向けだ」
女は男の顔を優しく撫でると、上体を倒して彼の顔に手を添え、甘くキスをする。

最後の一息を吸い取るかのような長い口づけ――だがその時、女の左胸に熱い物がズブリと食い込んできた。彼女が体を少し起こして
ゆっくりと目を下に向けると、その豊かな乳房の下から短刀の柄が生えていた。そんな力が残っているはずのない男が、いつの間にか
握っていたそれを下から深く女の胸に突き立てている。
女の体は崩れ落ち、自らの体重によって短刀はより深く胸に突き刺さる。そして、その切っ先が心臓に届こうかという瞬間。口から大
きく血を吐いて女は呟いた。
「なんで……私は本気で、あなたを愛し、てしまった……のか、な――」

17 :導入部終了 11-447:2010/04/29(木) 00:24:35 ID:rYcY/RWI

内容的には続きますが、切りのいいところでここまでです。
全部書けてから投下しろとの批判は甘んじて受けますので、
中途半端な投下ですが申し訳ない。

18 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 01:26:33 ID:WPsvSCIv
乙でした。
流血ですがこれくらいならセーフです。

19 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 02:48:56 ID:MLXQO/ei
乙だしいつも楽しみにしてるけど
前スレが完全に埋まる間に完成させてから新スレに投下したほうがよかった気がする
11-447氏のを見てこっちに投下する作者がいそうで怖い

あまりにも早漏すぎる新スレ立てにいつまでも埋まらない前スレ、
そのうち新スレのほうにSS投下が始まって・・・・・
もう予想通りの展開になってるよ


20 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 08:22:45 ID:zg2UYPWf
バカップルだと思っていた二人の裏設定が重いな……
ここからどう盛り返すのか楽しみにしてる

21 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 12:57:04 ID:/If7bUQv

まさか心中エンドで終わりじゃないよね?
最後は大団円で終わる事を願ってるから

22 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 17:01:32 ID:njiIrA2a
侍と忍者のカプ好きだったからこの展開はキツいわ・・・・・・。

23 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 19:03:50 ID:y4VSM2Zo
うん。この展開は予想外だった。

24 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 22:23:07 ID:6qYlCRfP
乙でした。
また裏をかいてくれることを祈ってます。


>>19
予想通りの展開と言うなら
そうならないように呼びかけようよ。
あるいは埋めネタを考えるなりして。
レスに交えて事後で言っても始まらないよ。

俺も埋めネタ無いから同じだけど・・・。

25 :名無しさん@ピンキー:2010/04/29(木) 22:24:02 ID:iM0gLIFQ
しかしカント寺院の存在が…

26 :名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 00:09:32 ID:h+JQIpnF
うわぁ…暗いなぁ
これまでが馬鹿馬鹿しく明るい話だっただけにギャップが…

27 :名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 13:09:52 ID:5dAX3X3D
このくのいちすごく欝な過去を背負ってるな。
鑑定士のくのいちに匹敵するぞ。
いや、家族を殺された分こっちのほうが重いな。

さて、世間だとゴールデンウィークに入ったが大長編の続編の投下は来るかな?
年度末の忙しさも一段落ついた頃だし来てほしい。
特にハーレムパーティの人の続き読みたいな。
10スレの生存報告から音沙汰なしだもん……。

28 :名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 13:44:47 ID:KXuV1mXj
作者のミスディレクションであることを祈りたいが、さてどうなる?

29 :名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 14:58:13 ID:N0945TLL
最初の投下からウラをかくことに腐心してる人だし大丈夫と思いたい。
と思ってたら今回に限って直球ど真ん中だったりしたらクリティカルされるな。
しかし石の中へ送るって部分、他者のテレポートはマハマンか#1一階の
マピロマハマディロマトぐらいだったと思うけど、マロールで飛ばすとすると
くの一自身も一緒に石の中ってことになるから余計に悲しいぞ、おい。

しかし、そうだなあ。以前書いてくれてた人達がまた投下してくれて
新たな職人さんも出てきたりして今スレが盛り上がればいいなあ。
自分で書いて盛り上げろって意見は耳が痛いけど。

30 :名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 18:44:09 ID:UZ/6jvhp
スレが始まった頃のシランとかね。
いつのまにか名前がシランにされてるのとか笑ったw

31 :名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 01:09:03 ID:4iaaigK6
>>27
◆RDYlohdf2Q様の書いた鑑定士の話の続きもそろそろ読みたい
適当◆iQ7ROqrUTo様のレイプ四部作も未完成のままなんだよな〜

32 :名無しさん@ピンキー:2010/05/01(土) 14:57:55 ID:sIEMEOMl
>>31
前回の投下から約2ヶ月……せめて生存報告は欲しいな
あの話面白いからエタるのもったいない

33 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/02(日) 21:06:20 ID:zLB/bJO0
ごめんなさい…もうしません…
前のスレをいっぱいにしてしまいました、ごめんなさい
牝犬君主は途中だけど書き込めなくしてしまいました。

34 :牝犬君主3、3/4 ◆PN..QihBhI :2010/05/02(日) 21:21:55 ID:zLB/bJO0
 今を遡ること数時間前。
 目の前にいたのはプリーステスだった。
 他にもいたのだが倒した結果、たまたま残ったのがソイツだった。
「ゾーヤ姫、残りも俺が?」
「はっ? ニンゲン、侍なら最後まで倒すのが筋だろう」
 と言われても、俺の仕事量は半端ない。先陣をきって倒し、ゾゥフとゾーヤの打ち漏らしを倒し、最後に残ったやつらも俺が倒す。
 レベルの差が倍以上あるから俺の仕事が増えるのは必然なわけだが、さすがに面倒だ。
「ばか犬のくせに偉そうなやつ……」
 溜息混じりに剣を構え直すと聞こえたのは目の前の女からだった。
 馬鹿犬とはきっとゾーヤの事だろう。この女はゾーヤを馬鹿にしたのだ。俺の大切なゾーヤを。
「言うことはそれだけか?」
「え? うぐぅ!」
 目の前のプリーステスに歩み寄り腹を思い切り踏みつける。命乞いならまだしも、ゾーヤを馬鹿にするようなやつは罰を与えなくてはならない。
 剣を器用に操り女の服の胸の部分だけを切り取る。そうなれば当然、人間らしい豊かな粗乳はさらけ出される。
 ほらな、ゾーヤのが綺麗じゃないか。
 感慨にふけりながらも次の行動に移る。袖と腰から下の布をはぎ取り、捩って長い紐を作っていく。
 故郷で習った簡易の捕縛縄の作り方だ。
 プリーステスを足で転がしうつ伏せにする。次は両手を後ろに回させ後ろ手縛り。更に余った部分を使い、胸を強調するように絞って縛り上げる。
「二、ニンゲンそれはいったい……」
 ゾーヤの怯えにも似た囁くような声に振り返りニッコリと微笑む。
 あとは両膝に縄をかけ、縄を首の後ろに通すように縛れば足を閉じれずに醜く膝を折り曲げる置物の完成だ。
「ひぎぃっ! この変態解きな、むぐぐぐ!?」
 あぁ、五月蝿い置物は無いから口には履いてたパンツとか靴下を突っ込んで轡をしておこう。
 完成だ!
 我ながら見事な出来映えだ。通りがかる冒険者達の癒しになる事間違いなし。
「あの、それは一体なんでしょうか?」
「故郷には縄師という職業があってな? 知り合いがソレで色々習ったうちの一つだ。ちなみに動けなくしたら倒したのと同義だ」
 故に、俺はコイツを殺さずに倒したのだ。不殺の縄師だな。
「は、はぁ?」
 尚も疑問の表情を浮かべる全員の視線を一身に受けながら、その場をあとにした。
 後ろから早速誰かの獲物になったのかくぐもった悲鳴が聞こえたが気にしない。


35 :牝犬君主3、4/4 ◆PN..QihBhI :2010/05/02(日) 21:25:14 ID:zLB/bJO0
 俺は目の前で泣き声をあげ始めたゾーヤに回想をやめて視線を戻した。
「プリーステスが良かったらあのまま抱いてたよ」
「本当、ですか、ご主人、さまっ」
 本当に決まっている。大体俺が抱きたいのは、あの日からずっと一人だけだ。
 ぐすぐすと唸っている彼女を抱きしめて頬を寄せ合う。本当に愛らしい俺の、俺だけのペットだ。
「ご主人様ぁ!」
 このまま泣きやむまでこうしてやるべきなんだろう。だけどそれは無理な相談だった。
 目の前でこんなにも愛らしいペットが尻尾を振って俺を求めているんだ。男なら違う生理現象が起こるに決まってるだろ。
「ゾーヤ、壁に手をついて尻をつきだせ。やりたくなった」
「ふわっ、はいご主人様!」
 そう言うと素早く下半身だけ脱ぎ去り、壁に手を突いてこちらを振り返る。
 まだ濡れてもいない蜜口を指で思い切り開いて俺の侵入を待っていた。
「この身体はご主人様のものです。ご主人様が求めるならどこだって、いつだってご主人様の牝犬になります」
 なんとも可愛い宣言だ。しっかり躾た甲斐がある。
 頭を撫でれば目を細め本当に幸せそうな顔で俺の手の温もりを感じる。
「だから、捨てないで、ください……」
 寂しくて堪らない、そんな声を出されたら俺はお前を抱きたくなってしまうだろ。
 誰にも渡したくないくらいに美しいお前を。
「んぁっ、ご主人様が入ってくるっ、あっはぁあ」
「頭を撫でたぐらいで濡らす淫乱は俺が抱いてやらないといけないだろ?」
 尻尾を大きく揺らし俺の侵入を喜ぶ彼女の尻を優しく撫でてやる。
 前衛職らしい締まった筋肉と、女性らしい柔らかさの混じった魅惑的な尻。
「んぁふっ、わふぅっ、きゃんっゃん。わぅうん!」
「ゾーヤ、可愛いぞ」
 両手で彼女の腰を支えて勢いよく突く。今朝も出したというのに俺の身体は彼女を求めてやまない。
 深く差し込み子宮口を叩けば嬉しそうに嬌声をあげ身を捩る彼女。
「あっ、きゃんっ、きゃううう! あっわっきゅううん! わんっわふっふぅうん、わぉぅん!」
 ぐちゅぐちゅと音を鳴らし締まる彼女の身体に限界を感じて、彼女の身体を弓なりに反らすように抱きしめた。
「っく、出る」
「わふっ、わぅぅっきゅうううううん! あふぅ、あっはぁあ、はぁ」
 ねっとりとした白濁が彼女の身体犯していく。
 幾度出してもこの身体に飽きはこないだろう。
「戻るか」
「きゅうん」
 ゾーヤが犬のように鳴き頷いた。

 戻れば女性陣の顔が朱く染まり、ゾゥフの顔も困った表情をしていた。
 しまった。離れたとはいえ、あんなに大きな声で喘いだりすれば聞こえるか!
 喘ぎまくった本人は気にも止めずにご機嫌だ。いいよな、そういうのに疎いのって。
 注がれた白濁の処理をしなくても気付かれないとか思ってやがる。
「さぁ、しっかり休んだのだから早く行くぞ!」
 あぁ、ご機嫌すぎて周りが見えてないのか。これはしっかり守ってやらないと危ないな。手間のかかるペットだ。
「分かりました、姉上」
「いえっさ、ゾーヤ姫」

 あぁ、ほら俺の言葉にだけ反応して尻尾が揺れてるぞ。弟のゾゥフならそんな事も無いのにな。
 先陣をきって歩き出すゾーヤの後ろを歩けば魅惑的な尻尾の揺れ。
 夜まで我慢だ俺!
「きびきび歩けニンゲン!」
「はいはい、分かりましたよゾーヤ姫」
 とりあえず苛々が消えたのは良いことだ。今は大人しく冒険を再開しよう。
 夜になるまでは彼女が上なんだから。
----------------------
牝犬君主3終わりです。
前スレ申し訳ありません。

36 :名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 22:45:23 ID:0Ov4gKQm
乙でした!
それとあんまり気にしないほうが吉かと
あの調子じゃ前スレなかなか埋まりそうになかったし

37 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 00:47:31 ID:wCEgj1xW
ゾーヤ姫可愛すぎる……

38 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 09:43:15 ID:k/+WXlyQ
乙乙〜

39 :名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 00:05:19 ID:P6c5YNx3
犬な喘ぎ声がたまらんwww

40 :名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 09:49:28 ID:uf/70mml
牝犬君主、どれだけ続くかわからないがちゃんと完結してほしい。
これまでの未完作品のように途中でエターにならない事を祈ってる。

41 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/04(火) 10:26:53 ID:kKMChYSW
保管庫様表題変更ありがとうございます!

>>40
勿体無いお言葉ありがとうございます!


42 :名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 11:29:45 ID:53ymJXs8
>>40
不吉なこと言うなモンティノ

43 :名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 14:59:33 ID:BhI3Hh3R
いなくなっていいことはないけど
一回一回ごとにオチがついた話を書いておくのもスキルの一つだよね

ところで穢多ーて何ね?

44 :名無しさん@ピンキー:2010/05/04(火) 17:16:47 ID:SgzYOOnS
>>43
製作途中で放棄、または永遠に完成しないという意味
vip、やる夫スレ、東方とかでよく使われている
元ネタは「エターナルファンタジー」というツクール製のゲーム

てかそんぐらいググレ

45 :名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 00:13:53 ID:T0PcIxOR
3文字の略称でぐぐれとかヒドスw

46 :名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 03:19:34 ID:tRwBfKwR
つまり、「終わらないのが終わり」ってことか・・・恐ろしい子!

47 :11-447:2010/05/05(水) 21:59:33 ID:FpCoztvK
前スレ447です。前回は中途半端な投下で申し訳なく思います。

しばらくPCの無い環境にいたため、>>15-16の続きの投下が遅れています。
続きはもうかなり前に書き終えてはいるのですが、やや長めになったため
書き込む際のレイアウト変更の手間もあり、明後日以降の投下になると思います。

GW中に投下予定と書き込んだ手前、もし要望があれば途中まで投下は可能ですが、
また中途でキリのいい箇所までになってしまう上、具体的なエロは発生しません。

48 :名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 22:50:52 ID:CTd82LHc
気にせずに自分のペースで完結なさってくだされ。
生存報告ありがとございました。

49 :名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 23:34:31 ID:7PuprjQF
ぶつ切りになるよりはまとめて読んで安心したい。
いや、あるいはまたウラをかかれるか?w

50 :霜月:2010/05/05(水) 23:57:17 ID:2Pn0pm+5
話の流れを切って失礼します。
前スレの終わり頃に誰かが言っていた、フェルパー×ドラコンという組み合わせに挑戦してみました。
…が、どう考えても特殊な趣味な人にしか需要はありませんので、興味のない方はスルー願います。
種族的生態についても勝手な妄想で書いてますので、あまり気にしないで頂けると助かります。
背景的にはBCFの少人数プレイでのスタート直後です。

51 :霜月:2010/05/05(水) 23:58:25 ID:2Pn0pm+5

薄暗い小部屋に、いきなり二人の冒険者が転がり込んだ。
そしてそのまま床へと座り込むと、ひとりがもう一方へと息を荒げたまま話しかけた。

「はぁ…はぁ…今日はもう疲れたわ。とりあえず今日はここで休みましょ」
それは全身を艶やかな毛皮で包んだフェルパーのバードだった。
女性らしい豊かな胸とくびれた腰、それでいて鍛えられた筋肉が見事な調和を保っている。
そのしなやかな身のこなしには、他種族の同性でも見とれることだろう。

「そうですね。私もブレスを吐きすぎて、もう喉が痛いですよ。
それにここならあのツタの化物も入って来ないでしょうしね」
長杖で扉につっかえ棒しながら応えたのはドラコンの僧侶だ。
全身を覆う鱗は生来の鎧であり、その下には逞しい筋肉が見てとれた。
もっともドラコンの場合、男女の別なく生まれながらの戦士であり、体格で性別が分かる訳もない。
見かけによらずその声は甲高く、穏やかな口調には高い知性が滲み出ていた。

二人は今居るこの古城に仲間達と六人で探索に来ていた。
しかしいきなり閉じた城門によって、他の四人と分断されてしまったのだった。
そして古城の中を彷徨うこと既に一週間、未だに出口は見つからずじまいだった。



ギリギリときつく締め上げてあった革防具の紐を解きながら、フェルパーの女は言った。
「出てくるのはろくでもないツタだのネズミだのばっかり。たまには良い男でも出て来いっての」
「何を馬鹿なことを言ってるんですか。それにここ2,3日のあなたは変ですよ。
動きがやけに荒っぽいですし、攻撃の命中率も落ちています。もっと集中してください」
「うるさいわね、今のあたしはそういう時期なんだから仕方ないでしょ。
これもイイオトコが居れば一発で治るんだけどね(笑)」

彼女の言う『時期』というのは、発情期のことだ。
フェルパーの場合、性交を行った際の刺激で排卵が始まり、発情期は速やかに終了する。
因みに放っておいても、10日もすれば収まるものではある。
何にしろ他種族相手に微妙な話題ではあるが、彼女には隠す気は毛頭ないようだった。
そもそも鼻の悪いニンゲンにならともかく、ドラコン相手では発情期特有の体臭変化を隠しようもない。






52 :霜月:2010/05/05(水) 23:59:20 ID:2Pn0pm+5
立ち上がって長衣を脱ぎながらドラコンが言った。
「何でしたらお手伝いしましょうか?」
「アンタが冗談を言うなんて珍しいわね。言っとくけど、あたしにレズッ気はないわよ。(笑)」
「私は本気ですよ。それに私はレズにはなれません。男ですからね」
「…はぁ?」

フェルパーの女は、裸になった相方の全身を改めて見やった。
もっともこの一週間、着替えの度にお互いの裸は見飽きる程に見ている。
女同士だと思えばこそ、自らの裸身を隠そうとしたことはなかったからだ。
確かに目の前に立つ、鱗で覆われたドラコンの体格は筋肉質で男性的ではある。
だが視線を落とすと、その股間にはひとすじの割れ目が走っているだけだ。

「あぁ、毛の生えた皆さんには私達ドラコンの性別は分かり難いかも知れません。
女性だからといって、ドラコンには乳房はないですしね」
「ええっ?…だって…だってないじゃない」
「ない?あぁ、生殖器のことですね。
私達ドラコンの生殖器は、必要のない時は完全に収納できるようになっているんですよ」



ドラコンの股間の亀裂がパクリと裂けると、中から桃色の器官が顔を覗かせた。
そしてみるみるうちに膨れ上がっていくと、屹立する男性生殖器へと姿を変えた。
流石に鱗はないものの、要所要所には奇怪な瘤が盛り上がり、愛撫というより拷問の道具に近い。
その大きさは、一体どこにそれだけのモノが収まっていたのか不思議なほどだった。
モゾリモゾリと脈動しながら伸び上がってくソレを、彼女はただ呆然と見つめていた。
頭では見てはいけないと思いつつも、目を逸らすことが出来なかったのだ。

「こんな感じです。実は私ももう我慢の限界に来てたんですよ。
一日中あなたの色気に当てられ続けたら、いくら私がドラコンでも堪りませんからね」
「…嘘…嘘でしょ…冗談はやめてよ」
「だから本気ですよ。私はあなたと愛し合いたいんです」
「だめよ。だってアンタはドラコンであたしはフェルパー…」
「それがどうかしましたか?別に子供を作ろうって訳ではありません。
お互い楽しむだけなら何も問題はないでしょう?」






53 :霜月:2010/05/06(木) 00:00:28 ID:2Pn0pm+5
彼女は座ったままズリズリと後ろに下がるが、狭い部屋だけにすぐに壁へと追い詰められた。
ゆっくりと歩み寄るドラコンの股間が、彼女の顔へと押し付けられる。
醜悪な冷たい肉の塊が、ピタピタと頬をなぶるが、彼女は顔を背けることさえ出来なかった。
それどころか、その生臭いオスの臭いを嗅いだだけで、頭の中が真っ白になってクラクラと眩暈がした。
身体の芯に電流が走ると、毛に埋もれていた乳首がツンと尖り、下腹部の疼きは耐え難いものになっていく。
既に彼女の理性は、発情したメスとしての生理に侵蝕されかけていた。

「素直になって下さい。本当はこれが欲しいのでしょう?あぁ、ダメダメ…ちゃんと口で言って下さい」
恥ずかしげに小さく頷こうとする彼女に、ドラコンは意地悪な言葉を囁いた。
「…欲しい…です…」
「何をですか?」
「…お…オチ○チン…」
「誰の何を何処にどうして欲しいのか具体的に言って下さい。でないと私もどうしていいか分かりませんよ」
「アンタの… …あなたのオチ○チンを私のオマ○コに入れて下さい」
「はい、よく出来ました。勿論私はあなたの頼みを断ったりはしませんから、安心してください」



しゃがみこんだドラコンは、彼女についばむような口づけをした後に、優しく、しかし有無を言わせず四つん這いにさせた。
そして後ろに回りこむと、彼女のぷっくりと膨らんだ大陰唇を押し広げる。
柔毛の隙間では、桃色の秘肉が滴り落ちんばかりの蜜で潤んでいた。
ぱっくりと開いた淫らな口が、彼女が呼吸をする度にヒクヒクと物欲しげに震えている。

「おや?もうこんなに濡らして、準備は万端ですね。これなら前戯がなくても大丈夫でしょうか?」
「そんなのはいいから…早く…」
「あぁ、いい匂いだ。このままずっと嗅いでいたいくらいですね」
「…もう、焦らさないで…お願い」
「はいはい。もう、あなたって人はせっかちで仕方ないですね。よいしょっと…」

ブチュリといやらしいおくびを漏らして、彼女の秘唇は巨大なペニスをほおばった。
流石に大きすぎたのか一気にとはいかないものの、時間をかけてゆっくりと呑み込んでいく。

「みゃん…痛い…でも、でも…」
「ふぅ、あなたの中って温かくて気持ちいいですね。少しきついですけど、我慢して下さい」
「みゃおぉ…もっとぉ…もっと欲しいのぉ…」
「そんなに慌てないで下さい。はい、これで入りましたよ。あぁ、フェルパーの胸って、柔らかくて素晴らしい揉み心地ですね」
「みゃうぅ…いいのぉ…痛いけどいいのぉ…ふみゃうぅ…」
「流石はバードだけあって、こんな時でも良い声で啼きますね。それではその可愛い声でもっと啼いて貰いましょうか」
微笑むドラコンは、リズミカルに腰を振り始めた。
しかしその激しい動きにも関わらず、ドラコンの声は相変わらず穏やかなままだった。






54 :霜月:2010/05/06(木) 00:01:23 ID:2Pn0pm+5
「ふみゃうっ!ふみゃうっ!…待って…ふみゃうっ!…だめっ…激しぎる…」
「何がダメなんですか?これはあなたが望んだことでしょう?」
「ふみゃうっ!…だって…そんなとこ…ふみゃうっ!…摘まんじゃ…だめぇ」
「そうは言っても、喜んでいるようにしか見えませんけど?」
「いいっ!いいのぉ…でもダメなのぉ…クリちゃんはダメなのぉ…みゃ、みゃあ…」
「良かった。やっぱり気持ちいいんですね。あなたはここが一番感じるんでしょうか?」

「みゃぁおぉぉ…だめぇ…イッちゃうのぉ…あたしイッちゃうのぉ…みゃおぉぉ」
「随分早いですね。まぁいつでも好きな時にイッて下さい」
「ふみゃうっ!ふみゃうっ!ふみゃうっ!…いくぅ…みゃうぅぅ」
「それに何度でもイッて下さって結構ですよ。今日は魔力に余裕ありますから、スタミナはまだまだ回復できますからね」
「…いくぅ…イッちゃうぅぅ…ふみゃぁぁああああああああ…」
彼女は壊れたカラクリのようにガクガクと震えると、絶叫とともに硬直、そして床へとのびてしまった。



グッタリと動かなくなった彼女を、ドラコンは優しく仰向けにした。
なすがままのフェルパーは、トロンとした目で彼を見上げている。
ドラコンは再度圧し掛かると、彼女の耳を舐め上げながら囁いた。
「楽しんで貰えましたか?それでは私も楽しませて貰いますね。
あ、それから途中で何回イッても構いませんけど、私がイクまでは付き合って貰いますよ。
たぶん2,3時間は掛かると思いますから覚悟して下さいね。…って聞いてます?」
しかし絶頂の余韻に浸る彼女からの返事はなかった。

愛しげに見つめるドラコンは、半開きになった彼女の口を横咥えにすると、長い舌を伸ばして内側から愛撫し始めた。
そして今度はゆっくりと、それでいて力強く腰を動かして、注挿を再開した。
それでも彼女は反応しない。
ただ下腹部で彼女の女陰だけが、別個の生き物のように敏感に反応していた。
それは随喜の涙を垂れ流しながら、少しでも奥深くへ肉棒を呑み込もうと、淫らな蠕動運動をし続けるのだった。



END





55 :霜月:2010/05/06(木) 00:05:53 ID:QcMGWtUR
以上です。
設定上でも色々おかしな所もあるとは思いますが、かなり記憶が曖昧になっているもので、笑ってお許し下さい。
失礼します。

56 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 00:18:41 ID:1Og9QiaQ
乙でした。

57 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 01:05:16 ID:NF5IEMoa
同性と思ってホイホイ脱いでたフェルパーさんハァハァ

58 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 13:18:55 ID:xsyoMse/
なんという俺得……
収納式イイネー

59 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 14:31:00 ID:Nr9wxQxq
このスレ何気に異種姦高い?

60 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 17:54:45 ID:kt/cm509
収納式ペニス……なんだかカッコいいな!

61 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 17:56:55 ID:1bMSV9pA
>>59
いや、本格的な異種ネタの投下が増えてきたのは最近だとおもうけど

62 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 19:02:14 ID:8nWni11J
収納式な上に2本だったりすることも

63 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 19:57:32 ID:DJdXojrf
ドラコンはどうか知らないけど、は虫類のモノと言うのは収納式が普通で
ヘビやトカゲは二股に分かれてるけど、構造上使えるのは一本ずつ
と言うことは、片方が果てても続けてもう片方でハァハァできると
でも上のドラコンみたいな立派なモノじゃなくて、脱腸みたいな見た目なのが…
ヘビは牝の穴も二股で、こっちは同時に二匹を相手にできるとか

だからといってメデューサリザードやコンストリクターのからみはやめよう
ましてやヒドラやワイバーン、ル’ケブレスなんてもっての他だ

64 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 20:19:34 ID:BRncgp1K
「押すなよ!絶対に押すなよ!」的な振りか。
「書くなよ!絶対に書くなよ!」とか言って、
で、誰も書かないと「書けよ!」って怒るんだな。

65 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 22:21:07 ID:1bMSV9pA
ネタにマジレズする名無しのひとって…あれ?

66 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 23:05:24 ID:kEkUJb0Q
マジレズに対抗してガチホモという言葉がある

67 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 23:17:41 ID:F3d7H5iY
よし、メドゥーサはwizに出てるな。φ(._.)メモメモ

しかし、蛇の穴が二つってのは本当かい?
なら口と両手と穴三つで六人相手可能じゃないか。


68 :名無しさん@ピンキー:2010/05/06(木) 23:50:32 ID:DJdXojrf
>>67
某スネークセンターの参考資料。一番下の方の写真がそれだね
しかし、ヘビって何日間かぶっつづけでするんだな…
ttp://www.chowchow.gr.jp/inova/sunake/jsnake.html

しかし待ってほしい。メデューサの体は人間だ
戦闘時の画像が怖いんで自分には無理だけど、SSはまかせますね

69 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 03:22:36 ID:gHi+UNxA
大型の爬虫類系はモノの大きさと勢いで相手を突き殺しそうだけどエル’ケブレスやベラくらいなら死なないように慎重にやってくr


素直にリズマンかドラコンがいいか

70 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/07(金) 08:38:05 ID:5LOp14Wg
需要は無いと思うが、メデューサで。
全く、蛇が二穴とか言うから変なネタ書いちゃったよwwww

タイトル「メデューサ」(魔物陵辱)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 迷路のような迷宮の奧、何処か切ない声が響きわたっていた。
 その声の主は一匹の魔物。
「ふごっ、ぐぅむっ、げほっ。あぁぁぁ! いや、さけ、ひっむぐうううう!」
 目隠しをされ、四肢を屈強な男に拘束された女の体を持つ魔物。女であるが故に男達の慰み者にならざるを得なかった。
「なかなかイイもん持ってんじゃないか」
「本当ですよ。この舌の動きなんて、うぅ」
「尻穴もええぞぉ」
 前と口と後ろ。通常なら使わない不浄の場所すらも狂った冒険者達にとっては穴であれば関係なかった。
 口を犯され、両手にも握らされた彼女の顔には苦悶の表情が浮かぶ。
 そして、股に群がった冒険者は三人。前と後ろの穴の間を六人目が犯していた。
 メデューサである彼女は蛇に近い体をしていた。複数の雄と交わる為に膣が二つあったのだ。
「二つ目の穴もいいっすよ!」
「俺らは手なんだからな、早く変われよ」
 手に握らせている二人が茶化すように次を催促する。
「しかし、言った通りだな。メデューサは穴が二つだってのは。さすが僧侶、博識だ」
「そう思うなら口じゃなくて、そっちでヤらせて下さいよ」
「がはは、違いない」
 豪快に笑い合いながら一人のメデューサを犯し抜く六人の冒険者達。だが交わる事に夢中で迫り来る気配に気づけなかった。
 ひたり、ひたり。静かに歩み寄る巨大な影は、口を犯す僧侶の真横まで迫り、跳躍して六人へ一気に襲いかかる。
「へ? げひあ!」
 何かに首を噛まれ、血を吹き出しながら倒れる者。
「うわっ! びゅひゅ」
 凶悪な足に踏みつけられ、頭を潰される者。
「ひぃ……ぐびっ」
「あっ、ごばっ」
 足と噛みついた口を支点に体を回転させた何かは、その巨体に見合った尻尾で後ろの穴と二つ目の穴を犯す者の首をへし折る。
 ごきりっと嫌な音が鳴り、ようやく周囲の異変に気づいた両手を使う男達。だが時既に遅し、だった。
 大きな巨体が再び舞い、一人の男の胸を切り裂く。残った最後の一人も巨体が押し潰すように着地し、圧死した。
「ぎゃああぉ」
 おおよそ蜥蜴には相応しくない鳴き声をあげ、魔物が勝利を叫ぶ。
 魔物の名はバジリスク。


71 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/07(金) 08:43:28 ID:5LOp14Wg
「あぁ、あああ! 私、人間に!」
 嘆くメデューサにバジリスクは近づくとその頬を舐めた。
 それはまるで愛しい者を慈しむかのようだった。
「あなた、私を……許してくれるの?」
「ぎぃや」
 言葉が通じるのかバジリスクはメデューサの問いに頷いた。その返答にメデューサの瞳から涙が零れる。
「あなた、あなた! 私あなたの妻で良かった! 愛してるわ」
「ぎゃぉう」
 メデューサはバジリスク、夫の首に抱きつくと嗚咽するように歓喜の涙を流す。
 と、急にバジリスクの体が動きメデューサを押し倒す。
「ぎぃあああぉ!」
 その体からは二本の棒がそそり立っていた。雄の生殖の為の欲望が。
 何の愛撫も無しにバジリスクは二本の棒をメデューサの体に突き入れる。
 前と二つ目の穴に。
「んぁっ、あなた。あっ、大きい、太くて堅くて、あああ! あなたのがイイの! あああ!」
 人間とは比べものにならない長大な物を飲み込んだメデューサは快楽に打ちひしがれる。
 バジリスクも興奮しているのかメデューサを喰らうかのように顔を寄せ涎をまき散らした。
「あはぁ、ふふっ。あなたのその顔可愛くて好きよ?」
「ぎゃっ、ぎゃっ」
 メデューサの声に照れたのか、バジリスクは首を曲げ顔を反らす。その仕草にメデューサは笑い、優しく頬を撫でるのだった。
 ここは迷宮の奥深く。
 男女の睦美ごとも、何もかもが神秘に包まれた世界。
 自らの欲望で動く弱き、浅はかな冒険者達は時に肉片と化し、時に石となる。
「さぁ、あなた。たっぷり、くっ付いていましょ?」
「ぎゃぅぎゃぅ」
「時間はたっぷりあるんだから。ふふっ。楽しみね、あなた?」
 今日も迷宮は平和、かもしれない。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

て感じの小ネタですが。
魔物陵辱なんてしてたら殺られるんだからね!


72 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 10:44:53 ID:a+KTn5vJ
しかし魔物カップルも何日もハメ狂ってるとこをおそわれたらイチコロのピンチw

73 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 15:25:36 ID:lrSKvI/O
安全な場所でセックスしないと殺されるって

74 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 16:48:03 ID:Int6/LNZ
まあ二穴ってか実際は穴は一つで中で分かれてるみたいだけどな。
はっ!これが小ネタにマジレズか!
コアラのも途中から二股のY字だったっけ。
コアラの魔物はいないけど。

75 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:03:03 ID:a+KTn5vJ
マジレズという誤字に大反応
女だけのパーティーだから後衛や忍者が安心して装備ゼロのまま探索してたはずが
中の1人がレズに目覚めていって回りの裸体にムラムラしちゃって困惑
オチは実は元から全員レズだった仲たちが、素養はありつつも認めたがらない残りの1人を
レズ仲間に引き込もうとしくんだ茶番でしたーという妄想をした

76 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 17:06:13 ID:gHi+UNxA
バジリスク可愛いよう

77 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 19:52:35 ID:xzBMqCCV
>>今日も迷宮は平和、かもしれない。

平和じゃねーよ!

78 :11-447:2010/05/07(金) 20:10:51 ID:h9LownKr
前スレ447です。
>>15-16の続きを投下しますが、一旦途中まで投下して残りは時間が取れる夜半になります。
残りは本筋から逸れる追加トラック的なものなので、今回できちんと話のオチはつけています。

今回は特に注意点はありませんが、エロ分が不足しています。
>>15-16の重いのが好きな方がいれば、続きは軽く馬鹿なノリになりますので、
導入部までで女忍者と侍の話は終わったものとして読まずにおいて下さい。

79 :11-447 一次投下開始:2010/05/07(金) 20:14:32 ID:h9LownKr

* * *

その二日前のことである。迷宮の玄室に設置された宝箱を前にして、一組の男女が口論していた。他のメンバーは少し離れたところで、
そのやりとりを思い思いに眺めている。
「頼む。今度こそ大丈夫だから、私に任せてくれ。もう要領は掴んだし、このまま宝箱ごときに負けっ放しではいられない」
「いや、駄目だ。お前は前にもそう言って、テレポーターの時に限って立て続けに七回も解除に失敗してるだろ。こいつだけは暴発した
時の危険が大き過ぎる。パーティーを預かるリーダーとして、お前の保護者として、認めるわけにはいかない」
現在、彼らのパーティーに盗賊はおらず、忍者である彼女が宝箱の罠の解除を任されている。アイテムで転職した彼女だったが、訓練所
で手解きを受けてみると、元魔術師の面目躍如かその知識の吸収は驚くほど早かった。そして今では、実践を積み重ねることにより、
盗賊の手並みには及ばないながらも、まずまず信用の置ける罠の解除率を誇っている。
しかし、これまで罠をテレポーターと判別した七回に限っては成功が無い。ただの一度も、である。

「では、賭けをしようではないか。これを解除できたら私の勝ち。その時はそうだな、リーダーに私の言うことを一つだけ聞いてもらおう。
で、私が負けたら、金輪際テレポーターには触らない。と、いうのでどうだ?」
「それって、なんだか俺にはあまりメリットがないんじゃ……? 基本的にお前は損をすることが無いし、こっちが負けた時はなにを要求
されるか知れたもんじゃない。てか正直怖い」
「まさか、リーダーの口からそんな言葉が出ようとは。数年私と合わない間にそんな尻の穴の小さい男に成り下がってしまっていたとは。
ああ、道行く人々に見せつけるように私の初めてを無理矢理奪った時の、あの荒々し――」
「勝手にありもしない鬼畜なイメージを上乗せしてんじゃねえよ! あー、面倒だし、とりあえず多数決だ。それに文句があるなら、全身
縛り上げて箱詰めにしてでも師匠の元に送り付けてやる」
「う。縛られて箱詰め……それはそれで魅力的だが……いや、縛られるのはともかくそれは困る。不本意ながら従おう」
「じゃあ、俺は開けるのに反対、お前は賛成でそれぞれ一票ずつ。で、お前らはどうする?」
そう言って侍は残りの三人に賛否を促した。

「俺は賛成。ただし、解除に立ち会うのはお前さんと忍者の二人だけにしてくれ。あと、念のためムラマサは置いてけよ」
ドワーフとしてはやや大柄な戦士は賛成。まあ、概ね予想通りの返答である。
「私は、反対。石の中も空の上も嫌。それに……」
司教は淡々と反対。そして隣の君主の顔をちらっとうかがった。
「――任せた。好きにしろ」
これは侍にとっては誤算だった。君主に限っては必ず反対するだろうと踏んでいたのだが、どういう心境の変化だろうか?……と訝し
がる暇もあるや無しや。女忍者はすでに罠の解除を済ませて、宝箱の周りを跳ね回っていた。
「うひゃっほーうぃ!ほら、ほら!! 見てくれ、テレポーターごときが私に挑もうなどと、身の程しらずが!さあ、賭けは私の勝ちだ」
「いや、待て! なんでもう開けてんだよ!! それにテレポーターさん舐めんじゃねえ。勝率で言えばまだテレポーターさん圧倒的優位に
立ってるよ。そもそも、そいつは本当にテレポーターさんだったのか!? 第一、俺はまだ賭けを受けたおぼえは――」

80 :11-447:2010/05/07(金) 20:19:47 ID:h9LownKr

* * *

女のお願いを聞き、男は耳を疑った。彼女が賭けの代償として望んだのは「服を買って欲しい。そしてそれを着た自分に街を案内して
くれ」ということ。一つだけのはずの要求がいつの間にか微妙に増えている気はしたが、彼女自らが服を着たいという成長を目の当た
りにした男にとって、そんなことなど問題では無かった。
いや、昔は彼女も普通に服を着ていたので、正確には少し社会復帰しただけなのだが。
そうして迎えた探索の休養日。朝食を済ませた二人は、一般向けのちょっと高級な服を扱う店へと出向いたのであった。

あーだこーだ考えた末に男が選んだのは、東方風の袷の衣を右前に重ねて腰の帯で留めた、袖無しの装束である。脇の部分は大胆
に縦に開き、前後に分かれた腰布には腰骨のあたりまでスリットが入っていた。服の色は黒に近い紫。
もっとも、本来ぴたりと重なるはずの上衣の襟元は、押し上げられた胸を収めきれずに大きく開いており、中に着ている黒いホールター
トップに包まれた胸が半ば露出している。腕には中指のリングで止めた、肘より長い黒手袋。足下には服と同色のショートブーツ。
背中まで伸びる長い黒髪は、あごの先と耳をつなぐラインの延長線上の高い位置で、紫紺の布を巻いて一纏めに括って垂らしてある。

「んー。生地がやや厚手なのが残念だが、このそこここに感じるチラリズムが、そこはかとなくエロスを感じさせる。さすがリーダーだ。
なかなかのエロ見立てではないか」
南門から街の中心へと繋がる大通りを逸れ、街の南西の広場へと向かう道すがら。道行く人々を器用に躱しつつ、真新しい服を着た女
忍者は上機嫌で跳ねるように歩いている。彼女が元々着ていた服は侍が包みにくるんで抱えている。彼は薄く髭を伸ばした顎に手を当
てて、満足そうに女を眺めつつそれに答える。
「エロス言うな。でもまあ、とりあえずは喜んでくれたようで嬉しいよ。闇に紛れればそれなりに目立ちにくい色だろうし、その服ぐらいなら、
いつかお前が鎧無しで迷宮に潜れるようになった時でも、問題無く着ていけるだろ」
「ふふんふふーん、ん? いや、それでは私はまだ当分この服を着られないでないか。それに、リーダーが初めて私のために選んでくれ
た服なんだ。迷宮で破けでもしたら勿体ない」
「ふふん。嬉しいことを言ってくれるじゃないか。でも迷宮ってのは気が早かったな。そんな先のことまで言ってちゃ、せっかくの服も着ら
れないか。またそのうち買ってやるから、それは普段着として着てくれたらいいよ」
「そうか! なら今夜はこれを着たまま色々と試せるのだな。この服なら破かなくとも捲ったりずらしたりすれば挿入には問題ない」
そう言うと、女は自分の腰の前に垂れた布を太腿のあたりまでぴらっと捲り上げた。せっかく喜んでいるのだから、今日ばかりは小言も
言うまいと、彼女のさせるままにして男はそれを眺めている。
(まあ、俺自身、服を選ぶ基準にいやらしい気持ちが全く無かったってわけじゃないしな。いや、全くどころか、結構想像しながら服選ん
でたよなあ。うーん、今夜か……)

と、妄想に陥りそうになる中、彼は不意に違和感を感じた。それは練達の侍の勘が告げたものであろうか?
(……なにか忘れてるんじゃないだろうか?)
なにかが違う。いや、確かに何かが足りない。今一度、女の格好を上から見下ろした男の視線は、彼女の腰で止まった。そう、腰骨まで
切れ込んだスリットの裂け目からやむを得ず見えてしまうであろう紐の結び目が無い。
むしろ、見えてはいけない薄い淡草が、横の隙間からちらりちらりと見えたり見えなかったり。

81 :11-447:2010/05/07(金) 20:20:17 ID:h9LownKr
「……ところで、なにか忘れてるんじゃないかい?」
「ん? おはようのキスはしたし、朝ご飯も食べた。あれか、朝のご奉仕か。こんなところで求めるとはリーダーもなかなかどうして大胆
だな。でも、さすがに衛兵が飛んでくると思うのだが……。まあその時はその時か。じゃあ、脱いでくれ」
「違えよ! そりゃ時々は朝からすることもあるけど、俺が強制したことは一度も無いし、街中でするなんてあり得るかっ」
「なんだ違うのか。じゃあ一体なんなのだ?」
「お前、それってもしかして、下にはなにも穿いてないんじゃないのか? 宿を出るときに穿かせたはずの下着はどうした!」
「ああ、試着の時に脱いだままうっかり忘れていた。まあ、そんな些細なこと、どうでもよいではないか」
「っておい! その腰布をおろせ××――ンガフッ!?」
女忍者の名を呼ぼうとした男の口に、女が懐から出した純白の薄手の布がその指ごと押し込まれる。気を読むことも許さぬ素早さに
状況への対応が遅れた男を、彼女は凄い目で一睨みして黙らせ、しばらくの沈黙の後に低い声で呟いた。
「今……なにを言おうとした」
「……に、にんふぁふぁん?」
「ああ、このままでは喋れないか。では、手をゆっくりと抜くから、質問したことにだけ答えてくれ」
男がうなずくと、女は彼の口に突っ込んだ布を抜き取り、改めて同じ質問を繰り返した。
「で、今なにを言おうとした?」
「ケホッ……。ああ、その下は丸出しなのかよ、この露出狂。と」
「いや、その前だ」
「その前……?」
「私の名前を呼ぼうとはしなかったか?」
「ああっ。おう、呼ぼうとしたがそれがなにか――」
「この、愚か者ぉっ!! お、女将を呼べ!」

女はバンシーの泣き声もかくやという大声を通りに響かせる。周囲は一瞬静まりかえった後、にわかにざわつき始めた。だがそれも、
声を発したのが冒険者だと気付くまでで、街の人々はすぐに興味を失って元の日常へと戻っていった。
「えっ、えぇっ!? 俺はそんなに怒鳴られるようなことをしたのか? それに女将ってのは一体誰だ!?」
「ふーぅ……。なにを言っているのだ。リーダーにどのような深謀遠慮があっての試みだったか私には計り知れないが、これを読んでいる
人に名前が知れると、それに引き擦られて私に対するイメージが固定されてしまうではないか。私達がなんのためにこれまでクラスや代
名詞で互いを呼び合ってきたと思っているのだ」
「あ? 読んでる人って、なんのことを言ってるんだお前は? それに、もしそんな人がいるってんなら、名前云々じゃなく、お前のイメージ
なんてのは、もうこれ以上ないぐらいに固まっちまってると思うんだが――」
「っ!」
女はその左手を男の首の高さに振りかざす。しかしそこまでして毒気が抜けたものか、その手はすぐ力無く下に降ろされた。
「ああ、わかった。どうしても私を名前で呼びたいと言うのなら、その代わりにリーダーの名前は今後ずっと "ああああ" だ」
「俺は装備と端金を奪われるために生み出された存在の、しかも四番手の扱いかよ! あーもう、わかったよ。今後は外でお前の名前を
呼ばない。二人きりの時なら別に構わないんだろ?」
「本当にわかっていないな。二人きりだろうと他の人に私のことを話す時だろうと駄目だ。誰が読んでいるかわからないのだぞ。呼んでも
いい時には私が合図する。それから、私の名前に限らず、人の名前を呼ぶこと自体が厳禁なのだからな?」
「はいはい、それでお前の気が済むんなら従うよ。……ところで、お前がさっき俺の口に突っ込んだ、その右手に握りしめている布。
俺はよぉーく見覚えがあるんだが、それがなんなのか改めて教えてもらいたいもんだな」

82 :11-447:2010/05/07(金) 20:20:38 ID:h9LownKr

女の右手には、男の涎でしっとりと濡れた、意匠に凝った絹織りの小さな下着が握られていた。
「ああ、私の下着はこんなところにあったのか。いつの間に懐に入り込んでいたのだろう? しかし、これだけ濡れてしまうと、そのまま
穿くわけにもいかないな。感触が気持ち良――いや、気持ち悪いだろうから。では、仕方が無いのでこのまま行くとしようか」
「濡れたままで構わないから穿け。いや、ここじゃなんだから路地裏に行ってモーリスぐらいは唱えてやる」
「おおっ! 路地裏で行為に及ぶのだな。それも濡れた下着を身に着けさせてからとは、リーダーもなかなかわかってきたではないか。
だが、モーリスはいただけないな。闇に包まれてしまっては、街中でする醍醐味が無くなってしまう」
「……お前な」
「やだっ!! 誰かに見られちゃう!――あるいは、こんないやらしい私をもっと見て!――と、いうのが正しい街中での性行為だろう。
唱えるにしても、せめてソピックぐらいにしておかないか?」
「俺は今、マハマンを唱えてでもお前を黙らせてやりたい気分だよ……。はあ、これじゃ師匠に合わせる顔が無い。いや、こいつがこんな
になったのは、むしろ師匠のせいなんだよな……」
「ん? 路地裏に行くのではないのか? 早く早くっ。ふーんふふーんふふーんっ」
「スキップはやめろ、裾が捲れる。んー。この際、店まで戻って新しいのを買った方が早いか。ほら、路地裏はやめだ。行くぞ」
「なんだ。この恥ずかしがりさんめ。あっ、でもそれなら下もリーダー好みのを選んでもらおうかな。どうしても人目が気になるのなら、
ついでに覆面でも頭巾でも買えばいい。よし中立は急げだ」
「路地裏は諦めてないのかよ。こら、走るんじゃない! 今度は後ろが捲れてるだろうが……そうか、わざとか。わざとなんだな!!
おい待てって。おーい、忍者ちゃん!……リーダーしまいにゃ声をあげて泣いちゃうよ?」

* * *

そして時は昼下がり。数多の商店が建ち並ぶ目抜き通りを侍と女忍者が連れ添って歩いていく。腰に刀を携えた男は半ば諦めた表情。
その左腕を胸の谷間に埋めるように挟み込んで歩いている女は彼と対照的に鼻歌交じりのニコニコ顔である。
「なあ、忍者ちゃん」
「なんだ? 侍さん」
「上機嫌のところ非常に申し訳ないんだが、ちょっと歩きにくい」
「そうか。で、服も買ったし、いやらしい下着も穿いた。次はどこを案内してくれるのだ? 私はそろそろお腹も空いてきたぞ」
「いや、案内はするが人の話を聞け。それから少しは恥じらいを持て。天下の往来でその凶器みたいな胸をそんなに押しつけるな」
「なんだ、注文の多い男だな。しかし今日は私の言うことに従ってもらうぞ。賭けに負けたリーダーが悪いのだっ」
「賭けって言ったってな。どう転ぼうと俺に得の無い選択を賭けと認めた気はない」
「済んだことを悔やんでもなにもはじまらないぞ。リーダーにはもっと未来を見据えて――ん、この匂いは」

急に会話を中断すると、女はすんすんと鼻を鳴らして臭いを嗅ぎ、耳を澄ませて雑踏の中から聞こえてくる音を選別する。
「血と体液の臭い……に、あえぎ声、かな? えっと……ちょっと覗いてくる!」
男の顔をちらっと上目遣いに窺ったものの、彼の言葉を待たずに女は駆けだしていく。全力で疾走しているため、後ろに垂らした腰布が
大きく捲れ上がり、黒い下穿きに半分ほど隠れた尻がほぼ丸見えになっていた。腰骨へと伸びる横紐と、肌に密着した布地が、丸く形
のいい尻から腿にかけての一体感を強調し、腰の位置に半月型に空いた装飾的な隙間からは、尻の割れ目が半分がた見えている。
「うーん。それなりに高い買い物だったが、我ながらいい見立てだな……じゃねえ! おいっ。覗きとか普通に言ってんじゃねえよ。
……しかし、なんだか嫌な感じがするな。なんだか街中には不似合いな気配だ。……俺も行ってみるか」
男はそう言うと、女の尻を目印に、その後を追って走り出した。

83 :11-447:2010/05/07(金) 20:22:08 ID:h9LownKr

* * *

「ふええええぇぇん。えぐっえぐっ。うわあぁあんっ」
夕闇の迫る中、冒険者の宿へと引き返す路の途上。女忍者は人目も憚らず声をあげて泣きじゃくっていた。侍はその背中をぽんぽんと
叩きながら、すがりつく彼女のさせるままにして歩いている。

路地裏に入った女忍者を一旦は見失ったが、なんとか気の流れを辿って侍が追いついた時には、すでにそこは血の海だった。裸のドワ
ーフの男女が抱き合ったまま事切れ、その脇に彼女がへたり込んで泣いていた。
その二人の冒険者のパーティーは三日前に迷宮に入ったきり戻って来ておらず、この街では久しぶりの高レベルパーティーの全滅かと
冒険者の間では噂されていたはずだ。彼ら自身、直接の交流はあまり無かったものの、迷宮や街中で幾度と無く顔を合わせた相手だっ
た。もっとも、その中の侍と忍者が恋人同士だとまで知りはしなかったのだが。
女忍者は、ただでさえ研ぎ澄まされた忍びの聴覚を、密かな趣味の聞き耳でなまじ磨き上げてしまっていたため、死んだ二人の会話の
大半を聞いてしまったらしい。侍は泣きに泣く彼女から事の次第をどうにか聞き出すと衛兵を呼び、遺体を発見した状況を詰め所で聴取
された後、日も暮れかかる頃になってようやく彼らは解放された。街はやけに赤い夕日に血の色に染まっている。
当初、死んだ二人の亡骸はカント寺院に運ばれる予定だったが、侍が衛兵に金貨を掴ませて、街の共同墓地に一緒に埋葬されるように
取り計らった。

宿の前に着いたところで、男は涙やら鼻水やら唾液やらでぐしゃぐしゃになった女の顔を布で拭ってやり、ようやく話が出来る程度に
落ち着いた彼女に、諭すように言葉をかける。
「なんだかんだ言ってもお前は冒険者になってやっと半年過ぎた程度だからな。人の死に慣れちまったとはいっても、今回のはちょっと
重かったか。しかも、それがよりによって侍と忍者とは、な。正直、俺でも少し滅入るさ。こいつは悪い意味で出来過ぎだ」
「……」
「でもな、この世界には悲劇や惨劇の類なんていくらでも転がってるんだぜ。まあ、悪いことじゃないんだが、この街やここにいる冒
険者ってのは、やっぱり "ゆるい" んだよ。異変の兆候があるらしいリルガミンなんかとは違ってな」
「ゆ……るい?」
「ああ。俺もここに来る前に少しいただけだが、あの街はなんと言うか、まだ現役だからな。暗いものや重いものが色々と澱のように
深くに溜まってるし、それは目に見えるほど表にも滲み出ている。そりゃあ、この街にもまだ冒険者は多い。けどその大半は、本物の
ワードナがいない今でもなぜか召喚され続ける魔物が持つ財宝目当てか、名前を売って仕官の口を探そうって連中だ。まあ、ここで力
を付けてから、もっと危険な迷宮が幾つもあるリルガミンに行こうって考える、俺達みたいのもいないじゃないけどよ。だが、今回のこと
はともかく、ここにもそういう生臭いのが無いわけじゃないから、お前を冒険者にはしたくなかったんだけどな」
「えぐっ……でも、私はもう冒険者なのだ。世間を知らない小娘じゃない」
「そうだな」
「……なあ、リーダー。賭けをした時には一つだけと言ったけど、もう一つお願いを聞いてもらえないだろうか?」
「ん? いいぞ、なんでも言っ――いや、聞いてからにしよう。とりあえず言ってみろ」
「その、えっと、今夜は私にキスをして欲しい。あ、頭を撫でながらしてくれると嬉しいかな」
「は? そんなのいつもしてるだろ。まあ、それぐらいお願いしなくてもしてやるよ。ん、もう大丈夫だろ。お前、先に部屋に上がってろ。
俺は酒場の連中に声だけかけてから、なんか適当に料理を見繕って持って帰るよ。昼は食えなかったし、腹空いてんだろ」
「うん。わかった」

84 :11-447 一旦ここまで:2010/05/07(金) 20:23:55 ID:h9LownKr

* * *

男はギルガメッシュの酒場にいる仲間に軽く事情を説明してから、酒場で包んで貰った料理を持って宿へと戻り、女忍者と二人で夕食
を取る。そして、食事の後、ベッドに寝転がって満足そうにお腹をさする彼女の、大きく開いた胸元に手を差し入れようとした――。
「こら」
ぺちっと手をはたかれた。もう一度試みて、また手をはたかれる。男が釈然としない顔をしていると、可愛く小首を傾げて女が言う。
「キスは?」
「ああ、そうだったな。ほら」
男は女を抱き起こし、座ったまま正面から抱きかかえると、そのさらさらの髪に片手を添え優しく撫でながら、いつもより長めに丹念に
口づけをする。二人の体の間で豊かな双丘が押し潰され、硬くなり始めた先端が布地を押し上げて男の体をくすぐる。侍は抱きしめた
手を緩めると、その浮き出た突起に親指を当て、きゅっと押し込んだ――瞬間に、竜の首をも跳ばす手刀が脳天に振り下ろされた。
「うわらば!?……な、な、なにをするだァーー! 本当はお前も復讐を狙って俺に近づいたとか言い出すんじゃねえだろうな!?」
「キス」
「は?」
「だからキスをするのだ」
「それは今たっぷりねっとりとしてやっただ――」
「今夜はキスをすると約束してくれたではないかっ!」
「……なあ、まさかとは思うが "今夜は私にキスをして欲しい" ってのは、一晩中、朝までキスだけしろってことなのか?」
「なにを言っているのだ。そうでなければわざわざお願いなどしないだろ? それに朝までというわけではない。私が眠くなるまでだ」
「はああぁあぁぁっ!? なんだよそれ。じゃあ、その服を着せたまま楽しもうと思ってた俺の欲望はどこに向けりゃいいんだよ」
「大丈夫。キスだけでもリーダーを気絶するほど満足させてみせよう。それに、私はキスをしている時が、―番愛されていると感じるのだ。
しかし、どうしてもリーダーが嫌だと言うのなら……。うん、わかった……諦める」
「お前……。ああもう、わかったよ。一度は約束したことだ。今日はお前の気の済むようにしろっ」
「おおっ、本当だな。では続きといこうではないかっ」
女忍者は有無を言わさず唇を押しつける。舌で歯をこじ開けて、頬の内側に舌を這わし、侍の口中の粘膜を余すところなく舐め回す。
そして次には、舌を絡ませて男の舌を自分の口の中に引き込み、唇で味わい、歯で柔らかく噛み、じっくりと舐って舌に乗った唾液を
吸い尽くす。侍は自分が口腔から犯されているような感覚をおぼえていた。

そうして、もう二時間は経過しただろうか。まだ女忍者の熱烈なキスは続いている。その熱に当てられ、最初のほうこそ同じように彼
女の唇を求めた侍だったが、いつ終わるとも知れないあまりに情熱的な口づけに、下半身も含めてもう色々と我慢の限界だった。
(まずい。なんかこのままじゃ喰われそうな気がしてきたぞ)
本能的にそう思った侍は、女忍者の肩を掴んでその顔を引き剥がす。離れた唇の間には唾液がつぅっと糸を曳いている。
「な、なあ忍者ちゃん? さすがに一晩中キスをするってのは無理がある。それにその、やっぱり下の口も満足させたいかなぁって」
しかし、聞いているのかいないのか、女はとろんとした目で男の方を見つめるばかり。――いや、その目の奥にはちろちろと、獣性を
感じさせる赤く燃える光が宿っているのが見えた。彼女は侍を押し倒すと、右手を彼の頭の後ろに回して、その手で自分の左腕の長
手袋をしっかりと掴み、左手は手刀の形にして喉元に強く押し当てた。そうしてがっちりと男の頭を固定すると、彼の唇を貪るように
激しくキスをする。手刀が男の頸動脈を圧迫しているのだが、そんなことは当然お構いなしである。
(ああ、これ多分違う意味で逝く。こういうキスは愛のあるキスって言っていいのかな。どうせなら胸に埋もれて死にたかっ……た)

85 :11-447:2010/05/07(金) 20:24:44 ID:h9LownKr
とりあえずここまでで投下を一時停止します。
本来これで終わりだったのですが、気付けばエロもパロも不足していたので
日が変わる頃には続きを追加で投下したいと思います。では一旦これにて失礼。

86 :11-447:2010/05/07(金) 23:58:10 ID:h9LownKr
前スレ447です。連投失礼。
以下、分割になってしまった>>15-16と19-84の続きを投下します。
では『N&S編』残りの部分投下開始です。

87 :11-447 投下開始:2010/05/08(土) 00:00:55 ID:h9LownKr

* * *

まだ朝日も差さぬ早朝。侍は目覚まし代わりに使っているカエルの置物の「イエィ!!!...」という声で目を覚ました。赤と青のケープ
を羽織り、前足を左右に振りながら甲高い声を発して踊る金属製のカエルに、手探りで掴んだ枕を投げつけて黙らせる。
(ったく。まだ暗いじゃねえか。時間間違えてんじゃねえよ……。あれ? 俺、昨日はどうし――)
「痛ッ」
やけにひりひりする唇の痛みに、男ははっきりと目を覚ました。瞼を開くと目の前には白くほっそりとした女の首筋。女忍者は服を着た
まま、侍を胸にかき抱く姿勢で眠っている。
男は昨夜のことを思い出し、自分を抱きしめる腕をそっと解くと、視線を少し上に移して女の顔に目を向ける。くくった髪も解かずに眠る
彼女の唇は赤く腫れ上がっていた。おそらくは自分の唇も同じ様なことになっているのだろう。また少し泣いたのだろうか、彼女の瞼は
やや腫れてむくんでいる。
侍はベッド脇のチェストに手を伸ばし、傷薬の瓶を二つ取り出した。その中身を指に少し取って唇に塗り、残りは口の中に含んで、十
分に口内に行き渡らせてから飲み込んだ。そして、もう一瓶の中身も口に含むと、まずは舌を使って丹念に女の唇に塗り、口移しで彼
女の口腔内に流し込む。そして、やや腫れた目元にも舌で優しく舐めて薬液を染み込ませておく。

「んん……りーだぁ?」
敏感な目元への刺激で目を覚ましたのか、女忍者が目を擦りながら、もにょもにょと呟いた。
「あー、起こしちまったか。おい、あんまり擦るなよ。口も目元も腫れて酷い顔になってるぞ。まあ、傷薬を塗っといたから、朝には腫れも
引くだろ。んーうぅ〜っ、今日の探索までまだかなり時間があるし、お前ももう一眠りしとけよ」
女忍者は寝ぼけ眼で侍の顔を眺めている。しばらくそうしていたかと思うと、男の体を越えてチェストの上の水差しに手を伸ばし、それに
直接口をつけて水を飲み始めた。横から覆い被さる体勢になったため、彼女の胸は男の鼻先に触れんばかりになっている。黒い布地に
包まれた迫力のある胸が、喉を水が通るたびに男の目の前でたふんたふんと揺れ動いた。
女は水を飲み終えて水差しを元の位置に戻すと、また眠るのかと思いきや、上体を男の下半身の方に向き変えておもむろにそのズボン
の紐を解きにかかる。
「おい、なにしてる」
それに答えず、女は慣れた手付きで紐を解くと、ズボンと共に下穿きを太腿までずり下ろす。そうして、両手を合わせてから、ぽろんと
飛び出た男のそれをくわえようとした。男は後ろから女の両腕を掴んでそれを引き留める。
「いただきますしてんじゃねえよ。今夜はキスだけじゃなかったのか?」
「んー? 私がぁ眠るまでとぉ言っただろー。めいんでぃっしゅを読者も望んでるぞー」
「寝ぼけんな。人を生殺しにしといて、よくそんなことが言えたもんだな」
上腕をがっしりと掴まれた女は、首と舌を伸ばして、なんとか男のそれの先っちょだけでも舐めようと頑張っている。数時間前には胸を
触ることすら拒んだ女のその態度に、男は理不尽さを噛みしめていた。

(これは、ちょっと立場ってもんをわからせないといけないな。あれ、やってみるか。さすがに少し思い知らせてやらないと)
男は女の上体を強引に引き戻し、顔を両手で挟み込んで自分の方に向けさせる。
「なあ、ちょっと待て。さっきは人の頭を叩き割ろうとまでしておいて、その変わり身は無いんじゃないか? ごめんなさいは?」
「……ごめんなさい」
まだ寝ぼけ顔ながらも、女ははっきりとした口調で謝った。素直ないい子だった。
「じゃあ、罰として腕だけ軽く縛らせてもらおうかな。お仕置きだ。ほら、背中向けて腕を後ろで組め」
「ん……しばりゅ……おしおき……縛る? そうか縛るのだな! う、腕だけでいいのか? 縛り方なら私が色々教えるぞ!」
その言葉が切っ掛けとなって女ははっきりと目を覚ます。その目はキラキラと光り輝き、さっきまでの寝ぼけ眼が嘘のようだ。
「いきなりどこまでを求めてんだよ。いいんだよ腕だけで。ほら」
「うん。そうだな。物事には順序というものがあるからな。さあ、縛ってくれ。そして縛られた私を蔑んでくれっ」
「蔑むと喜ぶから嫌だ」

88 :11-447:2010/05/08(土) 00:05:50 ID:h9LownKr
侍はベッド脇に置いた刀の鞘から下げ緒を抜き取ると、互いを掴む形に背中で組んだ女の両腕を、容易には解けないように縛る。
「ん、そんなのでいいのか。まあ初縛りだからしょうがないだろう。……では、もういいのかな? なんだかんだ言ってリーダーのこれも
だんだんとおっきくなってきてるぞ」
「ああいいぞ。存分にご奉仕してくれ。ほら、俺もしてやるから。尻、こっちに向けろよ」
寝そべった男の頭に逆向きに跨る形になった女は、腕の支え無しに上体を倒して、口と舌を使って男のそれをくわえ込もうとする。
「……む。この体勢はなかなか大変そうだな。でも忍者となった私にとって、これぐらいの負荷は大した罰にもならないぞ」
「そりゃさすがだな。ああ、内股の筋が張って股にいい感じの窪みが出来てる。ほら、買ったばっかりの下着が濡れちまうから脱がすぞ。
片脚だけでいいからちょっと浮かせてくれ」
「うん。しかしこれはちょっとバランスが。それなら、ここを支点にすれば……はむっ」
男の一物を根元まで口に加えて、それを支えにしながら女は右膝を浮かせ、片膝の体勢で器用にバランスをとる。男は彼女の後ろの腰
布を捲り、黒い下穿きを膝までずり下ろす。そして布をあまり伸ばさないように気を付けつつ、それを彼女の右の足から抜き取った。

そして今、男の目の前には隠すもの無く女の白い尻が突きつけられている。彼女が体勢を維持するのに脚から背中の筋肉に力を込めて
いるので、押し上げられた尻肉は張りつめて持ち上がっている。しかし、それに男性的な硬さは感じられず、筋肉の上に程良く付いた肉と
滑らかな肌によって、女性らしい柔らかく美味しそうな尻が形作られていた。
男がためしに平手でぺちんと叩いてみると、ぶるんっと元気に柔らかく尻肉が震える。男は尻の丸みを両手で撫で回し、時にはしっかりと
掴んで肉の感触を楽しむ。合わせ目をすーっとなぞり、その奥の皺の集まったすぼまりの際をしつこく揉み、指の腹で細かくほぐしたかと
思うと、縁に両手の親指を押し当てて大きく押し開く。
「うんっ、くぅ。んんぅっ」
ようやく口にした獲物に夢中の女忍者だったが、尻穴に触れられそうになるたびに、そのむず痒い感触に声を漏らす。

侍の指先はしだいに下へと這い降りていき、その秘唇を根元から摘むと、大きく左右に割り開いた。陰唇を捲り返されてあらわになった
女の粘膜は、ひくひくと蠢いてこそいるが、まだそれほどには濡れていない。男は指先だけを差し込んでその穴の縁をなぞり、指が小陰
唇の合わせ目にあるまだ小さな陰核に辿り着くと、その包皮をやや強引に剥き下ろした。空気にさらされた剥き出しの女芯の先を指で
つっつき、指の腹で優しく撫でたかと思えば、指先にやや力を加えてキュッと摘む。
「んんんぅふっ!んー、んんーうぅっ」
そこを強く摘まれるたびに、痛みと快楽で女の尻は跳ね、体勢のバランスが崩れそうになる。彼女は全身の筋肉を引き締め、肉杭を含
んだ口を強くすぼめることでなんとかバランスをとって体勢を保つ。男は垂れ下がって邪魔になりだした女の腰布を捲り直し、彼女の帯
の間へ挟み込んだ。そして新たな部分の責めにとりかかる。
片手はそのまま女の敏感な部分をいじりつつ、もう片方の手は尿口に指を押し当て、細かく振動を加えて揉み擦り始めた。そこを指先で
ほじくられた女は、尻を揺すって逃がれようとするが、そのたびに女芯を強めに摘まれ抵抗を封じられる。
「リ、リーダー。そこは、おしっこの穴はやめてくれ。も、漏らしてしまう」
とうとう口に含んだ男の一物を解放し、女は頬を赤らめて懇願する。
「ふーん。ほら、口が休んでるぞ」
「か、顔に漏らしてもいいんだな? そんな趣味まであったとは……これは、尊敬の念を禁じ得ない」
「そんな趣味ねえよ。尊敬すんな」
それに取り合わず、男は責めを再開する。が、さすがに尿口をいじる指は動きを緩め、その矛先を女唇の方へと向け直す。それに伴って、
女の尻の揺れが男の指から逃れるためではなく、快感に体が反応しての反射的な動きになっていく。
指先だけをその膣孔に突っ込み、肉ひだの裏側から縁をまさぐり、時には二本の指を素早く交互に抜き差しして女の腹を内側から刺激
する。膣孔からはぴちゃぴちゃと濡れた音が漏れ、その内部はもうじっとりと潤んでいる。膣口は指が出入りするたびに収縮し、きゅっと
絡み付いて指を逃すまいとする。膣孔と子宮は熱を孕み、潤んだ粘膜から漏れ出た蜜が一滴、男の胸元に滴り落ちた。

89 :11-447:2010/05/08(土) 00:07:42 ID:h9LownKr
「お前、漏れてるぞ」
「う、んふぅ。ち、違う。それはただのはしたない汗だ。わかってるくせに意地悪はやめてくれリーダー」
女が十分に潤ったと見て、侍は責めの手を強くした。柔らかく湿った膣口を指先でえぐりまわし、秘唇を押し広げて剥きだしになった尿口を
押して揉みこねる。勃起した女蕾の先を弾き、時には摘んで扱き上げる。師匠の元を旅立った後、数年の空白があるものの、彼女の
初めての男になってから、これまで幾度となく抱いてきた肢体だ。女の体で男の舌と指先の触れていない部分は無く、その弱いところは
知り尽くしている。女の膣孔から、さっきまでとは違う白く濁った汁がとろりと流れ出してきた。匂い立つ愛液はもう止め処無く溢れて、
腿を伝って膝まで流れ、垂れた滴が男の身体を濡らしている。

侍は腹筋に力を込めて上体を起こし、膣孔に舌先だけを差し込んで、そのとば口に溜まった汁を舐め取る。もう肌を触られるだけで激しく
感じる牝の肢体は、その柔らかく繊細な刺激だけで絶頂に導かれようとした。
だが、不意にその舌を抜き取り、男は女への責めを止めてしまう。指は膣口の入り口浅くまでしか入ってこず、陰核にも触れるか触れない
かの微妙な部分を這い回るばかり。絶頂の直前で引き戻され、発情した女は半ば無意識に腰を落とし、指を求めてよがりながら腰をうねら
せる。しかし、男はその動きに伴う気を察知して、すっと手を引いて熱く高ぶった女の淫欲の矛先を逸らす。
「な、なんでやめるのだ。もうイキそうだったのにぃ」
「ふっふ〜ん。だからだよ」
そして男は秘唇への陵辱を再開する。指を動かし舌を使って女をまた歓喜の際まで持ち上げる。女の体のわずかな動きや反応をも鋭敏
に感じ取り、彼女が快楽に果てそうになると愛撫の手を止める。男はそれを幾度となく繰り返し、昇り詰めそうになるたびに、また引き戻
されるという快楽の波に女は気も狂わんばかりだった。自分の手で慰めることも出来ず、それならと男の身体に股を擦りつけて快感を得
ようとするが、その気配を察した男に縛られた両腕を掴んで持ち上げられ、それすらも叶わない。
膣孔と子宮はやるせない肉欲にわななき、彼女はもうとにかく早くイカせて欲しい、この生殺しの状態から解放して欲しい、ということしか
考えられなくなっていた。発情しきった牝はもうどうしようもなく男の責めを求めている。
「リ、リーダー早く、早くくれ。もう、もう頭が変になりそうだ。そこに触れてくれないのなら尻穴でもいいから。そ、そうだ、胸を触っていない
ではないか。リーダーは私の胸が大好きだろう? ほら、もう乳首も痛いほどに張っているのだ」
女忍者は上体を起こして後ろを振り返り、横から見た時の厚みを意識して、布地の中ではち切れんばかりの胸を見せつける。
「うっ……そりゃあ大好物だが、さっきはそれのせいで頭をかち割られそうになったからな。あんなのはもうごめんだよ」
「な、なんで今日に限ってそんな意地が悪いのだ。この鬼畜ぅ」
「言ったろ? "お仕置き" だってな。文句ならこのやり方を仕込んだ師匠に言うんだな」
「頼む、後生だ。お願いだから……ああ、もう……どこでもいい……なんでもいいから早く私をイカせてくれ!!」
「じゃあ、そうだな。……あ、ここで名前で呼んでもいいってんなら、すぐにでもよがり狂わせてやるぞ」
「うぅっ……それは、駄目だ。設定は変えられない」
「そうか、別に俺は何時間でもこうして焦らしてあげてもいいんだけどな。ほらほら、また口がお留守になってるぞ」
男は女の尻の穴に指を這わせる。だが、その中心には決して指を触れない。膣口も陰核も際ぎりぎりをなぞるだけで、女を期待させては
裏切り、あくまでもお預けの姿勢を貫いている。女の美しい白い肌は湯気が上りそうなほど桜色に上気し、見開かれた目には霞がかかり、
もはや視点も定まっていない。
「リーダーっ、ごめん。ごめんなさいぃっ。もう、駄目……狂ってしまう。こんなの続けられるぐらいなら、いっそ殺ひてぇっ!」

90 :11-447:2010/05/08(土) 00:10:18 ID:0XVPaEB4

その叫ぶような懇願が、なぜだか男に昼間見た路地裏の光景を想起させた。状況こそ全く異なるものの、あの二人の冒険者の最期の姿
が脳裏にまとわりつく。ふと我に返った侍は、目に涙を浮かべて懇願する女忍者の様子に、さすがにその心身の限界を感じ取る。
「ごめんな。ちょっとお仕置きが過ぎた。ほら、ちゃんとこれを入れてやるから、口で大きくしてくれ。もう少しだけ頑張れるな?」
男は下腹に力を込めて、少し萎えた一物をひくひくと動かして女に指示をする。
「あ、ああぁ……やっと、やっとこの切なさから解放されるのか」
そう言うと女はまた上体を倒し、硬さの衰えた男のそれを口にくわえる。そして、なりふり構わずとにかく早く、早く大きく硬くなってくれと
必死の奉仕をする。男は指先を女の股間に這わせているが、もう敏感な部分に直接触れずとも、どことはいわず肌に触れているだけで
女の快感は急激に高まっていく。その女芽は早く触れて欲しいと懸命に膨らみ自己を主張する。膣口はひくひくとひだを動かして、
開き閉じするたびに濃い愛液の涎を迸らせる。その浅ましい股間のいやらしさに女の口淫の効果も相まって、男の一物は見る間に硬さと
大きさを取り戻した。反り返った肉杭は、まるで膣に挿入するかのように、ごつごつと女の喉の奥深くまで貫いている。

「うっ、くう。もういいぞ。今日は一回切りだけど、しっかりと一番奥まで突っ込んでやるから、たっぷり味わうんだぞ」
もう自身も限界に近づいてきた侍は、女の腕を縛る下げ緒を掴んでその体を起こすと、彼女を抱きかかえてベッドから降りる。その手が
触れると女の身体はそれだけでびくびくっと震え、切なそうに息を荒げた。
「ふあぁ。は、早く。約束したではないかぁ。もう真剣に駄目なのだ」
「ちょっとだけ我慢しろ。ここで入れたらお前、本当に漏らしちまうだろ」
侍は女忍者の足に引っかかった下着を取り去り、前の腰布も邪魔にならぬように後ろと同じく帯に挟み込む。そして自分の下半身にまと
わりつく脱げかけの衣服を蹴り捨て、彼女の太腿を持ってその身体を後ろから抱え上げた。股を大きく拡げられ、隠すものの無くなった
女の股間は無防備にその全てを晒している。男は肉杭の切っ先を秘唇の真下にあてがうが挿入はせず、女を抱えたまま中庭に面する
窓際へ向けて歩き始める。男が歩くたびにその先端がわずかに女の秘口を撫で、それだけで彼女はいきそうになるが、この後に待つ
歓喜を思って、ぐっと目をつぶって懸命にそれに耐えている。

男は抱えたままの女の足先で鍵のかかっていない窓を押し開けた。二階にあるスイートルームの窓の外には小さなバルコニーがしつら
えてある。男は意識を集中して素早く外の気配をうかがった。さすがにまだ夜も明け切らぬ時間帯のこと。中庭に人の気配は無い。いざと
なればマモーリスで闇に閉ざしてしまおうかと思っていたのだが、取り越し苦労だったようだ。
男は低いバルコニーの手すりから乗り出すように女の体を持ち上げる。
「あぁ……あぁ……もう、駄目。おちんちんくだひゃいぃ」
「俺ももう限界だ。よく我慢したな。イッていいぞ」
 ぬぷっ、ずぶ、ずぶり。
「んはああああぁぁぁぁぁぁっ!」
 ずぶずぶっ……ずぬんっ。
充血し膨らんだ亀頭が女の膣内の粘膜の襞をかきわけて天井を荒々しく擦りながら押し入ってくる。女の上体が不安定に前に倒れ込む
のを、腕に縛った下げ緒を男が歯でがっちりとくわえて引き留める。女の上体が前傾したことで挿入の角度がより深くなり、潤沢な愛液に
満ちた膣壁がぬるぬると肉杭を飲み込んで、根元まで一気に埋まった肉の先端が最奥にある子宮口を突き上げた。
「あ、あっひぃぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜ぁっあ、あっ、あっああがあぁぁぁぁぁぁ〜〜〜」
その瞬間に女は待ちに待った絶頂を迎え入れた。女の子宮は男を受け入れようといつもより下に降りてきており、そのとば口を強烈に
押し上げて形を変えてしまわんばかりに男の肉杭が打ち込まれる。最奥に到達すると同時に男の肉棒も限界に達して脈動し、その亀頭の
割れ目から熱い白濁液を吹き出した。

91 :11-447:2010/05/08(土) 00:13:26 ID:0XVPaEB4
 びゅくっ、びゅっ、ぶぴゅ……びゅぴゅっぴゅっ…………。
「で、出てりゅっ。っあ、熱ぅっ! お腹の中熱いよぉぉ〜〜。あああああ、もう死んじゃう、死んじゃうぅっっ!!……!?…………」
勢いよく吹き上げる精液が子宮の奥の壁を叩くたび、女は断続的な絶頂に襲われる。限界まで焦らされた彼女の身体は、ただの一突きで
何度もの絶頂を迎えてしまう。すでにその目はなにも見ておらず、舌はだらしなく垂れ下がって、目から涙が、口元からは涎が垂れて
いる。男が出せる限りの精液を子宮内に放出し終えると共に彼女は失神し、その全身が弛緩して尿道口がゆるんだ。
 ぷっしゃぁぁぁーっ……しゃしゃゃしゃぁぁ……ぁっ……。
尿口から中庭の草木に向けて勢いよく液体が噴き出し、女忍者はお漏らしをしてしまう。その奔流が止まったところで、侍は締め付けの
ゆるんだ肉壁からずるりと逸物を抜き出した。女の股間からは、胎内に収まり切らずにあふれ出る精液と愛液が混ざり合って滴り落ち、
バルコニーの床を濡らし続けていた。

* * *

「はあ、マモーリスよりもモンティノが必要だったか。こりゃ沈黙の杖でも部屋に置いとかないと駄目かな」
濡らした布で自分の体を拭き、女忍者の股間も丹念に拭い終わると、水差しを取って中に残った水を一滴残らず飲み干す。それでよう
やく侍は人心地ついた。思ったより早い時間だったのか、一戦交えた後でもまだ日は昇る気配がない。気を失っていた女忍者は、今は
ベッドでこの上なく幸せそうな寝顔で眠っている。買ったばかりの真新しい服は、飛沫を少し浴びただけで奇跡的にほとんど汚れてお
らず、着せたままで寝かしておいた。
床に転がるカエルの置物を拾い上げて合い言葉を唱え、起きる時間に動き出すよう魔力を調節し直す。それをチェストの水差しの脇に
置くと、服を脱ぎ捨てて裸になり、女を起こさないように注意してベッドに潜り込んだ。枕元に落ちていた彼女の下着きを弄びながら、
侍は可愛く愛しい女忍者に添い寝する。間近に眺めるその顔はいつ何度見ても見飽きることがない美人でありながらも、妙に可愛らし
さを感じさせる。
今更ながら、男は自分の恵まれた状況に感謝する。彼自身はそういう風に仕付けてきたつもりは無いのだが、まだ小娘の頃から、彼女
が彼を慕う気持ちは不思議なほど強いものだった。まあ、控えめに言っても彼女は変態だし、最近は、裏で色々と妙な関係も持っている
様子だが……。
(なんだかんだ言っても可愛いなあこいつ。……にしても、あの胸がよくこんなに綺麗に服の中に収まってるもんだよな)
昨夜は結局触らず仕舞いだった圧倒的な質量を持つ胸に顔を埋めて、男は二度寝を決め込んだ。張りと弾力に富みながらも柔らかく包
み込む乳房を堪能しつつ微睡み始めた時、普段は赤子のように熟睡する女が、珍しく小さな寝言を呟いた。

「私は……小娘じゃないぞぉ。もう成人ひた大人だぁ」
(……ああ、この乳は立派に大人だ。もうこれ以上ないくらいに育ちきってる。でもな、お前自身は小娘ぐらいでいいんだよ。変わるなとは
言わない。……けど、あまりこちらの世界には染まってくれるなよ)
「……だぁは駄目だなぁ。そん……っ派な大人になれないぞぉ」
「ん?」
「ほらぁ、まだ縛られてぇ三日…………簡単には殺さ……」
「……なに物騒な夢見てんだよ、こいつは」
悪魔的な乳の誘惑に抗って、男は女の顔に目を向ける。その目に映ったのは、さっき見た心温まる寝顔ではなく、この上なく邪な笑みを
浮かべてにやついた寝顔。
「――復讐、だ。イキそうでぇイケないのがぁどんなに……まだだぁ〜。まだたったの三十五発ぅ…………むにゃ」
男はベッドから落ちた。
「うっわー。こいつ滅茶苦茶根に持ってるよ。案外執念深い女――」
「でも、でも……死んでも生き返らせて絞り尽くしてあげりゅからなぁっ!!……ふふん」
「記憶を失えぇーーーい!!!」
鞘に納められたままの村正が女の脳天に振り下ろされた。


侍自身がゆるいと評したこの城塞都市だが、それでもこの街は否応なく生と死を内包している。冒険者達は今日も迷宮で傷つき死んで
いき、彼らを抱える街自体にも死の影はまとわり付いている。しかしそれはどうあれ、これからもこのスイートルームはゆるくて平和で
あればいいと、再び気絶した女忍者の胸に埋もれて眠る男は願って止まなかった。


〜 了? 〜

92 :11-447:2010/05/08(土) 00:14:55 ID:0XVPaEB4




* おおっと 後日談!! *

城塞都市の路地の奥にある袋小路。二人の冒険者の男女が絡み合い、行為に耽っている。男に馬乗りになって腰を動かすのは裸の女。
顔に紫黒の口当てと頭巾を着けてはいるが、その見事な肢体は紛れもなく件の女忍者。下になっているのは彼女の恋人の侍である。
「あはぁっ、んくぅ。一度、こうして街中でリーダーとしてみたかったのだ。なに、こんなところに来る者などそうはいない。それに顔は隠して
いるから、誰かに見られようと構わないだろう」
「ぐっ、お前――」
「まだイカせてはやらないぞ。リーダーには私の想いをたっぷりと受け止めてもらわねばならぬからな。そう、たっぷりと……な」

二人は滾る情欲を押さえられずにこんな場所で行為に及んだものだろうか。だが、男の腕と脚が革紐と縄を使って巧みに拘束されている
ことが、その考えを否定する。もう何回射精させられただろうか。男の体力も最早限界だった。そんな彼の状態に構わず、女は荒々しく
腰を使ってその肉杭を貪り犯し抜いている。遠くなる意識をなんとか繋ぎ止め、男は女に向けて疑問を投げかけた。

「お前。な、なんで……こんな、ことを」
「なんだ、聞かねばわからないのか? もちろん街の中でしたかったからだ。あなたが悪いのだぞ。私がどんなに誘っても、やれ青姦は
嫌だの、街中だと人に見られそうだの、細かいことばかりにこだわって」
「細かい事ってな……。しかし、だからってこれはないだろう。薬まで盛りやがって。な、せめて縛るのはやめないか? もう逃げよう
なんて思わないからさ。どうせするなら俺も楽しみたいなあって」
男は同情を引くように弱々しい笑みを浮かべ、なんとかこの状況を脱しようと彼女に懇願する。

「それだけ口が動くのなら、まだ楽しめそうだな。なに、私が動くから、あなたはそうして転がっていればいいのだ。ほら、さぼっていると
誰か来てしまうぞ。私はむしろ見て欲しいぐらいなのだが、これでもリーダーに遠慮しているのだ」
「くそっ。どうあっても逃がすつもりはないってことか」
「ん? なにか言ったか?」
(これはまたお仕置きが必要だな。次は記憶から消し飛んでも身体は忘れないぐらいに徹底的に辱めてやるから覚悟してろ)
「ふふん。むぅ、しかしさすがに私ももうお腹一杯かな。ほらもうこんなに下腹がぽっこりしてしまっているぞ。子宮がリーダーの子種で
一杯でたぷんたぷんだ。これだけ中に出されたのだから、今日こそ子を孕めたかなぁ。……でも念には念を入れて、私も限界に挑戦
するから、もう少し頑張ろうではないか」
「死んでしまいますよ」


〜 了 〜




…ところで、何か忘れてるんじゃないかい?
冗談! 冗談! これで全部だ。

”また後でな(ニヤリ)”

93 :11-447:2010/05/08(土) 00:16:37 ID:0XVPaEB4


これにて『N&S』編投下完了です。
導入部の投下から間が開いてしまい申し訳ありません。
今回は魔物を話に絡められなかったのが心残り。

>保管庫様
前スレから引き続いての保管ありがとうございます。
またの保管の際に、今スレの>>15-16>>79-84、87-92を合わせて『N&S編』としていただけますか。
あと、変更が可能でしたら保管済みの『Po編 後日談』を『Uh編』としてFL編とG編の間に差し込んで
いただけると助かります。

94 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 02:47:56 ID:lZia7BWC
だめだこの女忍者、早く何とかしないとww
それにしても、序盤の血なまぐさい展開にちょっと気をもんだりしたけど平常運転で安心した。あとカエルの置物を目覚ましにって言うのは面白かったw
またの投下も楽しみにしてます

腹上死してもカドルトがあれば安心だねっ

95 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 03:19:53 ID:S11lsw4n
・・・ふぅ、女忍者がいつも通りで安心した GJ!
てか、アノ声は周りにも絶対聞こえてたよね、翌朝が怖いw

あと、お前らメタな事言ってんじゃねーよw

96 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 03:42:19 ID:gAFjFRNq
ホッとしました。
前回の話は心臓に悪かったですよ。

97 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 09:01:04 ID:DY8FVsql
女忍者これで満足しないで大衆の前で公開プレイしそうな勢いだね

98 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 10:45:40 ID:7s34mHFL
最後の3行は#4の真エンドの一文か

しかし実は前スレで出た町中で青姦をって要望を
導入部の時点でもう満たしてんだなw

下手な要望するとまたえらいものを書かれそうで怖いw

99 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 16:53:53 ID:To3K6bmd
もしかしてスカトロネタだったりして……

100 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 19:07:46 ID:7s34mHFL
だから妙な予想をするなとw
もし今回のもののことだったらこれぐらいは注意いらないと思うけど
保管先でもこの職人さんのはなぜかやたらと赤字で警告されてるし
これまでにもあったふたなりや男が掘られる話なんかは
白地の警告か下手すりゃ警告自体ないのもあるのにな

101 :名無しさん@ピンキー:2010/05/08(土) 22:06:19 ID:hNMGESTG
ここは沈黙してたほうがいいか?

102 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 10:13:47 ID:cHRvNz7d
女忍者とリーダーの出会いってどんなだったんだろ?

103 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 13:44:59 ID:PB/dvQMM
魔術師の頃の同門で師匠?が女忍者の母親だったっけ?
書いてる内に設定は出来上がっていくものなんだろうけど、
これに限らずSS書いてる方は背景設定は色々凝るものなのかな。
最近だと鑑定士の人なんかは色々と話中で絡めてきてますね。

104 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 16:06:29 ID:PLvmeygE
鑑定士の人といえばモチベーション回復したかね?
もしかして連載を続けるにおいて避けられないスランプになっちゃったのかもしれない。
ハーレムパーティの人も投下した埋めネタでボコボコに叩かれて精神的に参ってるだろうし。
お二人の復活を心よりお待ちしています。

レイプ四部作や孕ませダンジョンといった作品もいつか復活してほしいです……。

105 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 22:13:05 ID:N4OZljuG
迷宮もなにも関係ないんだけど洋画劇場で『300』見てると、
狂王軍の攻勢に抗がう小国の半裸の女戦士300人とかいう妄想が頭を過ぎった。

106 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 22:37:10 ID:6T57XNuD
>>104
気持ちはわかるが我々に出来る事は信じて待つことだけ。

>>105
半裸の女戦士300人じゃなくて全裸の女忍者300人だったら逆に狂王軍が絶体絶命。

107 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 23:36:20 ID:mqYLPj1u
でも兵士たちはともかく、トレボーには
色仕掛けとか通用しなさそうなイメージがあるw
石垣版トレボーなんかだと、眉一つ動かさずに全裸くノ一を屠り
生き残りを徹底的に陵辱しちゃいそうだよ。

『300』は映画館でも見たが、流石にTV版では
エロシーンが軒並みカットされてたw

108 :名無しさん@ピンキー:2010/05/09(日) 23:58:41 ID:PB/dvQMM
全裸の忍者ってことはACがLOあたりと仮定して#1〜#3でLV50弱か
#5でもLV40弱ぐらいの高LV忍者軍団ってことじゃないのかな。
でも装備無しと全裸じゃ意味合いが変わってしまうから、そっちの意味なのか。

逆に迷宮で大盾を構えて密集陣形で向かってくるLV10ファイターの群とか。
って魔法がある世界ではティルトウェイトで一網打尽だな。

109 :名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 05:45:38 ID:qjYizTCD
マハマンなんてトンデモ呪文が存在している時点で
その為の弾丸みたいな部隊がありそう

110 :名無しさん@ピンキー:2010/05/10(月) 16:58:03 ID:LfjiQa27
おっ、変態くの一の続き来てましたか。
WIZには殺伐なのが似合うけど、この話はおバカなノリが安心できる。
このくの一は変態なのになんか妙に可愛い。

なんだか、某漫画で主人公達が屋台で酒飲んでるかと思ったら
実は姿と特徴が良く似ただけの別人だったって話を思い出したw

111 :名無しさん@ピンキー:2010/05/11(火) 02:19:03 ID:e+KlfVAQ
そういえばその漫画にも変態くの一でていたなw
やべえ、なんか今後くの一とリーダーの声がそっちのくの一と宇宙一バカな侍の声で再生されかねんwボケとツッコミな所も似ているしw

112 :11-447:2010/05/11(火) 23:50:51 ID:goSdxniP
>保管庫管理人さん
まとめ保管と手直し忝ないです。
また誤植やらなにやらでお手数かけると思いますがご容赦を。

読んでいただいた方、感想いただいた方々どうもです。
本当はまさに上の屋台の話のごとく別人設定で>>92から始めて、それを覗く女忍者で〆な話でした。
実は導入部に使ったのは、話そのものを終わらせるオチの選択肢の一つとして考えていたもので、
軽く進めておいて最期に徹底的に落とすという酷い手でしたが、これでもう使えないですねw

元々は、鑑定士の人に再びポイゾンジャイアントネタを書かさないための投下で始まりましたが、
まだ続きがいくつか出来てしまったので、今しばらくは続けようと思います。
あと、ス○トロネタはまず書きません。まあ今回二行ほど描写が入ってますが、あれぐらいはご愛敬と。

長々とどうでもいいことを失礼いたしました。

113 :名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 19:14:35 ID:qt2ovPGE
最後のSSから一週間か…。
去年暮れから投下が多めでそれに慣れた気になってたが、
昔は月に一つもSSが無いとか普通だったんだよなー。

114 :名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 19:38:12 ID:BlW5CJlp
世の中には、いいだしっぺの法則というものがありましてね。
投下が少ないと思うのなら、まずは>>113さんに頑張って頂かないと…。

115 :名無しさん@ピンキー:2010/05/15(土) 23:33:49 ID:GfRBJNc8
だが待って欲しい。
>>113は投下が少ないとは一言も言っていない。
ただ過去を振り返っているようにも思える。
この場合の言い出しっぺは実は>>114なのではないだろうか?

116 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:25:39 ID:Votzoebn
スレが進まないうちにスレを汚して逝きますね。
「牝犬君主4」(獣人調教・強姦)

なるべく鬼畜にならないようにしたけど、侍がゾーヤに乱暴するの見たく無かったらスルーで。
痛いの嫌な方も。

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 それはまだゾーヤとの蜜月の日々が始まる前の事だ。
 当時の俺は色々あってパーティを解散していた。
 俺がリーダーをしていたそのパーティは、ずぼらな奴が多くて酒場で集まる事はしていなかった。
 だからだろうな。戒律が変わっていた事にも気付かずに最後は破綻していた。
 酒場で顔をつき交わす事も無い、戦いもバラバラ。パーティの意味を感じられなくなってしまった。
 仲が良かった同じ中立の忍者と二人で新たなパーティを作ろうかとも思ったが、忍者のやつはしばらく休むとか何とかで俺は一人になった。
 侍が一人では、最後は野垂れ死ぬだけだ。早急に新たなパーティを探し始めた。

 酒場に溢れかえった冒険者達。
 壁に貼られた依頼や、パーティの募集を眺めていると、目に付いたのは前衛の募集と書かれた物。ラウルフが五人という色物と取れそうなパーティ構成をしている物だった。
 一度会ってみるか。
「前衛を募集してるパーティはあんたらか?」
「そうですが……、僕らとはレベルが全然違うみたいですね」
 俺の問いに答えたのはラウルフの戦士だった。真っ黒な短い毛を持つ、狼のような顔つきをした男。ゾゥフという名前だと教えられる。
 彼らの力量はどう見積もっても俺一人よりも弱そうだった。
「あなたさえ良ければ仲間になって貰いたいのですが」
「とりあえず、一度潜ってから仲間になるか決めさせて貰えるとありがたい」
「勿論です。お願いします」
 彼が頷くと他の三人も頷いた、彼の意見に従う様を見て、一瞬彼がリーダーなのかと思ったが違うらしい。
「僕たちは全員同郷なんです。リーダーは僕の姉なんですが……少し遅刻を」
「ゾゥフ、やっと見つけたぞ!」
 彼の言葉を遮って現れたのは女のラウルフだった。
 輝くような長い銀の毛。人懐っこい顔をしてはいるが、獣としての厳しさの残った顔つき。
 黒く澄んだ瞳が俺を睨むように見つめる。
 眉間には異種への嫌悪が現れていた。
「何だ、ニンゲン。我々に何か用か」
 凛とした透き通る声。きつい口調ではあるが、獣人特有の人間嫌いだろう。人間を好む種族なんて、ホビットとフェアリーくらいだろうが。
「侍にご入り用は無いかと思ってね」
 目の前のラウルフは犬歯をむき出しにして俺を威嚇する。が、ちっとも怖くない。
 見たところ君主だろうが、こいつも俺とのレベルの差は逆立ちしても埋まらないだろう。


117 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:27:11 ID:Votzoebn
「姉上、彼のがレベルが高いのですよ? そういう事はやめた方がいいかと思います」
 その言葉に激怒したのか彼女はゾゥフの首を掴むと椅子から引きずり下ろし正座をさせる。説教が始まったが、ゾゥフは上手く姉を丸め込み俺を仲間に入れる事に成功していた。
 とはいっても一度迷宮に入り、女君主様が俺を気に入れば正式に仲間にとの話だ。
「おい! 気をつけろ!」
「うるさい! ニンゲンにそんな事を言われる筋合いなどないわ!」
 迷宮に入って感じたのはこの君主様はとても危なっかしいという事だ。世間知らずな上に、敵の力量を推し量れていない。弟のゾゥフの方が余程リーダーに向いているだろう。
「避けろ君主!」
「え?」
 少しでも眼を離すと迷宮の魔物に殺されかけている。攻撃を受けるように彼女の前に躍り出て敵を切り落とす。
 俺は弱い君主を守る盾になっていた。
「かっ、庇う必要など無いと、言ったはずだぞニンゲン……」
「ならもう少し注意深くしてくれ、いつ首が飛ぶんじゃないかと心配で仕方がない」
 俺の傷を心配そうに見つめる彼女へ揶揄するように言えば、俺を睨みつけ憤慨する。
 なんてからかいがいのある奴だろうか。
「なっ、心配……だと。わっ、私はニンゲンに心配される云われはない!」
「はいはい分かりましたよ君主様」
 その後も幾度となく庇い続ける。その度に彼女はプライドが許さないのか悪態をつくのだった。

「さぁ、先へ行くぞ」
「待てよ、女君主様。リーダーなら皆の疲弊ぐらい把握しろ。これ以上行くと全滅するぞ」
 階段を降りようとする彼女を押しとどめる。俺が居るから全滅は無いだろうが、死体を五つ持って帰るのは面倒だった。
 ただでさえ今の階層は彼らには無理をしているのが分かった。恐らく、この階層にくるのは初めてなのだろう。
「ウルサイ!! ニンゲンの命令など聞かぬわ!」
「姉上! 彼の言う通りです。帰りましょう」
「私もキツいですよ、リーダー」
 ゾゥフや後衛の三人も不満を口に出し始めた。まずいな。俺の存在がこのパーティを崩し始めている。
「むぐぅ……帰るなら好きにしろ!」
 そう叫ぶと、女君主様は一人で走って階段を降りてしまった。


118 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:28:13 ID:Votzoebn
「どうしましょうか」
「ゾゥフ達は先に帰ってくれ。俺は君主様を連れて戻るから」
 それだけ言うと俺も階段を駆け下りる。
 君主様は一人ではこの階層どころか、上の階層すら一人で歩けないだろう。俺だって一人はゴメンだ。
「きゃあああ!」
「言わんこっちゃ無い!」
 魔物に襲われ悲鳴をあげる彼女の元へ駆けつける。
 予想通り複数の魔物達が女君主様を襲っていた。
「ニンゲ、つぅ! たすけ、いや、痛っきゃううう!」
「テイルトウェイト」
 魔物達の輪の中に割り込み女君主様を抱きしめた俺は核撃を打ち放つ。複数が相手では一匹ずつなんてやっていられないからだ。
「わぅうううううう、怖かった。こわっ、ひぐぅ怖かった。きゃうぅ、ぐずっはぁ」
「よしよし、もう大丈夫だ。落ち着いたら帰ろう」
 サラサラとした毛触りの彼女の頭をあやす様に優しく撫でつける。
 瞳から大粒の涙を流しながら嗚咽する彼女を胸に押しつけるように抱きしめた。
 どれくらいそうしていただろうか。
 すっかり泣きやんだ女君主様の頭をくしゃくしゃと触り、撫で終えて立ち上がる。
 彼女も大分落ち着いたようだ。軽口を叩く余裕が出てきている。
「ニンゲンめ、どさくさに紛れて抱きしめて。この変態が」
 変態呼ばわりする彼女を茶化す。すると面白い程簡単に乗ってくるのが楽しくて堪らない。
「おいおい? そりゃ無いだろ。泣きわめく子供にはああするのが一番じゃないか」
「こっ、子供だと!? 私は子供も作れる立派な大人だ! これだから、貴様みたいな野蛮なニンゲンは嫌なんだ」
 ふんっと、そっぽを向いた彼女の気を引くように弱々しく言葉を吐く。
「そんなこと……言うなよ」
 嘘だと見抜けない彼女は困った表情で俺を慰めようと必死になった。
 その一挙一動が子犬を見るようで実に愛らしい。
「え、あっ。いや、その……べっ、別に貴様が嫌いというわけじゃ。いや、ニンゲンが好きなわけじゃなくて。だから、その……笑うな!」
「くくくっ、悪い悪い。あまりに可愛くてな」
 可愛いという言葉に毒気を抜かれたのか、牙の抜けた狼のようにしおらしくなる。
 さぁ、早く迷宮から出なくてはな。
「帰りましょうか? 君主様」
「ふ、ふんっ。ニンゲンがそこまで言うなら帰ってやる!」
 本当は心細いくせに。
 俺は態とらしく笑いを堪えるフリをして帰り道を進んでいく。
「わっ、笑うなぁぁあ!」

119 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:29:39 ID:Votzoebn
 迷宮から出て酒場へ戻ると先に帰っていた四人が食事を取っていた。俺たちも空いている席に座り食事を取り始める。
「頑固な姉上をよく説得できましたねぇ」
「ニンゲンが泣いて縋るからだ。それよりもゾゥフ、誰が頑固だって?」
 口は災いの元ってね。俺はその事には一切触れずに食べ物をつつく。
 君主様は黙っていられないのかゾゥフを椅子から蹴落として土下座させている。しかし泣いていたのは俺じゃないと思うんだが。
 他の三人はいつもの光景だからか特に気にも止めていない。
「そういえば、どうでしたか?」
「ん?」
 騒ぐ二人を横目にパーティの仲間が話しかけてくる。どうでしたか、か。
「はっきり言って、探索地点は今までのパーティよりもかなり簡単だな。だが、君らの強さを考慮すると、難度が上がってそれなりに面白かったよ」
 そうそう自分が死ぬ事は無いが、仲間を守りながらでは死ぬかもしれない。そこを考えたら十分だろう。
「ニンゲン! あとで私の部屋へ来い。話がある」
「分かったよ君主様」
 ゾゥフを叱り終えたのか、少し機嫌が良さそうな君主様は勝ち誇った目で俺を見下ろしていた。
 まぁ、小柄な彼女が立っていて俺が座っているから見下ろせるわけだが。
「ご愁傷様です。あの状態の姉上はかなり……我が儘ですよ」
「なるほど」
 ゾゥフが俺の耳元で聞こえるか聞こえないかの音量で囁く。上機嫌な彼女の耳には届いてないようだった。
 仕方ないな。
「そうなのかゾゥフ! あの君主様は我が儘なのか!」
「がうっ!?」
 大きな声でゾゥフの発言を復唱する俺に、ラウルフらしい狼のような驚きの声をあげるゾゥフ。
 あまり身内を悪く言うものじゃないぞ。
「ほほーう。ゾゥフ。さっきのでは分からないようだな!」
「いえ、姉上の恐ろしさは十分身に染みています」
「黙れ! 軟弱者!」
 ふぅ。また姉弟漫才のように二人の会話が始まった。
 さて、一風呂浴びてから君主様の部屋に行くかな。
 その頃には君主様の機嫌も良いだろう。


120 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:31:02 ID:Votzoebn
 汗を流してから君主様の部屋へと向かう。
「開いているぞ」
 部屋の中には待ちかまえていたかのようにベッドへ腰掛け、足を組んだ君主が俺を見据えていた。
 彼女の前に立つと彼女の手から何かが投げられ床へと落ちる。
 散らばるように落ちたそれは、金だった。
「今回の分け前だ。拾ったら帰れ」
「おいおい。俺が居たから稼げたとは言わないが、もう少しマシな渡し方があるだろ」
 ツンとそっぽを向いた君主の横顔へと問いかける。dが返ってきた答えは。
「ニンゲンに何で媚びなければならない!」
 どうやら彼女の中では強さとかは関係無しに、自分の下に仲間、更にその下に俺を位置づけているらしい。
 狼や犬とかによくある群れでの位置づけか。新参者である俺は強くても格下という事だ。
「おまえがリーダーってのは認めるが」
「ゾーヤだ」
 俺の言葉を遮り彼女が唸る。聞かなければいいのに俺も間抜けに返事を返した。
「ん?」
「お前だの君主だのと呼ばれるのは不愉快だ! 私の名はゾーヤだ!」
 噛みつくような顔で目の前のラウルフが吠える。
 ゾーヤか。可愛らしい名前だ。
「そうか、ならゾーヤ。リーダーってのは認めるが」
「呼び捨てにするな!」
 再び話し始める俺を叫び声が止めた。
 呼び方一つで話しも進まないとは。
 ふと、先ほどゾゥフが言っていた言葉を思い出す。我が儘か。なら相応しい敬称があるじゃないか。
「ゾーヤ姫。俺は仲間なんだから、もう少し扱いを良くしてくれてもいいだろう」
「っは! 何故ニンゲンのような、か弱い種族を優遇しなくてはならない。貴様は強いかもしれないが、私たちの下僕で十分だ!」
 話し合っても無駄。そう言いたげに彼女の射抜くような視線が俺を貫いた。
 人を蔑む目。そして下僕という扱いに俺の中で何かが沸き起こる。
 気づけば俺の身体は柳のように、ゆらりと揺れ腰の刀を抜いていた。

121 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:31:57 ID:Votzoebn
 さくっ。
 軽い音ともに刀の切っ先が刺さる。
「なっ、何をする!」
「少しばかり……調子に乗りすぎてるんだよな」
 ベッドの縁に刺さった刀の刃はゾーヤの首を掠めていた。彼女にとっては一瞬の出来事だったろう。殺気も何も感じないまま、俺の移動も見えぬままだったはずだ。
 それが俺と彼女とのレベルの差だ。
「なっなにを……」
「躾ってやつかな」
 俺は空いた手でゾーヤの両腕を捻り上げる。彼女の銀色の毛がふわりと舞った。
「くぁっ、痛っ、何をするニンゲン」
「俺が格下だって言うなら、振り解いてみろよ」
 無理だけどな。
 彼女の背中へ掴んだ彼女の両腕を回して、ベッドへと彼女の身体を押しつけた。ぼふっと布が鳴り二人の身体が重なる。
「やめっ、痛い、きゃううう!」
「あまり可愛い声で鳴くなよ?」
 俺はお前みたいな可愛い女が好きなんだから。例え獣でもな。
 襲いたくなる衝動を抑えて、掴んだ腕に更に力を加える。
「ぐるるるるっ、きさまぁ! 痛っ! やめっ、わう! ぅお……」
 俺の腕が解けないと知るや、彼女は喉を反らしてよく通る声を出そうとする。誰かを呼ぶ為の遠吠えを。
 寸前で気づいた俺は刀の刃を返し首に押し当てる。少しでも揺らせば刃は容赦なく首を裂くだろう。
「あんまり騒ぐなよ」
「くぅっ、ん。だったら跪いて、あや、謝れニンゲンめ」
 鼻を鳴らすような甘い声で彼女が命令する。こんな状況でどうして強気でいられるのだろうか。
 あぁ、それよりも甘い声を出すなよ。
「俺の強さを理解するまでやめないさ」
「っくうん。っは。ニンゲンが、きゅうっん! 痛いっ、あっくぅうん」
 俺を見下すような目。その目で見られる度に掴む腕に力を込める。その度に苦痛に歪む甘い鳴き声が俺の頭を痺れさせる。
「この下、なにを、履いてる?」
「っは? なっ、やめろ! いやあああああ!」
 俺の手は彼女のズボンを脱がしていた。その下には毛に覆われた小振りの尻と柔らかな尻尾。
「悪いな、我慢できない」
「やめっ、叫ぶぞ!?」
 自分がこんなにも鬼畜だったと初めて知る。抑えつけていた両腕をそのままに、彼女を後ろから襲える位置へと回った。
「死体とやりたくは無いんだ。嫌がるのはいいが、叫ぶなよ?」
 刀をチラツかせて俺も自分の下履きを下ろした。


122 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:33:16 ID:Votzoebn
 外気に俺の肉棒がさらけ出される。
「初めは痛いが。我慢しろよ。あとで悦ばせてやる」
「へ? あっ! がぅ、うがぁ、あぐるるるるるる!」
 一気に押し貫くとと肉棒を伝うように赤い痕が散る。処女だったか?
 気にする事はない。今は俺を覚えさせるのが先だから。殺されないように恐怖を押し殺すようなくぐもった唸り声をあげる彼女の中を容赦なく蹂躙していく。
 ラウルフと人間との体格さか、狭いその中はきつく俺をくわえて離さない。
「ん、なかなか。お前の中はきつくて飽きそうに無いな」
「がっ、はぅ、ぐるるっ。ぎゃう、きゅうん。ぐるるるるっ、がるるっ、きゃうっ」
 押せば鳴き、引けば鳴く。
 とても可愛いペットをあやすように彼女の頭を撫でた。とても柔らかな銀色が指の間をすり抜ける。
「とりあえず一回な」
「うがぁ? あっ! いやあああああ! あぐ、ぐぁるる! あっ、熱い、やぁあ!」
 どくどくと奥深くに突き入れたまま子種をそそぎ込む。熱い液体で身体の中を汚される苦痛に彼女の顔が歪んだ。
 だけど俺の耳には甘い彼女の声しか残らない。
 もっと彼女を聞いていたい。
「悪いな」
「うぅあ、くっ悪いと思うなら離れ、え? や! また膨らんで!」
「そのうち気持ちよくさせてやるから、今は我慢しろよ」
 一度出して半萎えになった肉棒は彼女の肉壁に圧迫され堅さを取り戻す。二度目の行為を始める前に彼女の体位を入れ替える。
 肉棒突き入れたまま彼女の身体を回転させ、仰向けにし俺に身体を向けさせる。
 言うなれば後背位から正常位への転換だ。
「うはぅ、があああ!」
「そんなに怒るなよ。可愛い顔が台無しじゃないか」
 腰を掴み強く彼女の中へ突き入れる。
 ぐじゅり。卑猥な肉の音共に俺達の身体は深く繋がる。
「んぁあっ。この変態、め! きゃうん! やめ、ろ!」
「まだ二回目だからなぁ。俺の事も認められないんだろ?」
 これは俺の快楽を得る為じゃない。俺が雄で偉いんだと教えているんだ。
「なにを、がう。はぁ、言っている?」
「俺に逆らうなよ?」
 有無を言わせずに腰の律動を再開する。肉が捲れるように肉棒を捕らえて離さない。
 このまま突き入れるだけじゃやはり物足りないか。
 出し入れの度に苦痛の声を上げる彼女を見下ろしながら考える。
「きゃう! あぁ、くん! はぁ、わう! くぅ、きゃん!」
 やはりここかな。


123 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 06:34:03 ID:Votzoebn
 肉棒が突き刺さる少し上、肉と毛に隠れた小さな突起を探り当て指で軽く撫でてやる。
「きゃううううううう!?」
「おおっと?」
 いきなり刺激が強すぎたのか彼女の身体が震え、苦痛に顔が歪む。
「悪かった、いきなり強すぎたな」
「ぁっ、何だ今のは! 身体を電気が走ったみたっ、きゃうん!?」
「ふふ、ここに敏感な場所があるんだよ」
 俺はゆっくりと解すように肉芽を撫でる。強すぎる刺激は痛みにしかならない。
「くぅ、ん。くうん。きゅうっん! くぅん。いい、んくぅ。きゃうぅぅ」
「いいだろ? ん、ちょっとは濡れてきたな。自己防衛本能だろうけど……」
 なんだろうと滑りが良くなるのはやりやすくていい。
 俺は休めていた腰の動きを再開する。もちろん指で肉芽を弄くるのはやめない。
 穴の奥深く、子宮に打ち付けられる肉棒と指で弄られる肉芽に、ゾーヤの口からは少なからずも肉の悦びの混じる声があがる。
「くうん。きゃう、わふっ。きゅうっん! わふぅ、きゃん。くぅ、きゃん!」
「ん、ふふ。もっと良くなれよ。無理矢理犯されて気分は良くないだろうけどな。優しくしてやるから」
 なんて言ってる傍から俺は我慢出来ずに腰の動きを早めてしまうわけだけど。
 なのに彼女は苦痛に歪みながらも俺の顔を見て気持ちいいと告げる。
 嘘つけ。顔が痛いって言ってるつうの。
「ん、出すわ」
「くぅん、はい。きゃうう。あっわふぅ、あっくぅうん。入って、熱いの来てる、わふぅ!」
 二回目だというのに、きつくて気持ちのいい彼女の中に出された子種の量ははっきり言って多くなっていた。
 彼女の方は虚ろな目ながらも、中に出された余韻に浸るように努めていた。
 無理に苦痛を押さえ込む必要は無いんだが。
「はぁ、もう満足……え、や、まだ?」
「あー、悪いな。可愛い女が相手だから、まだ足りないんだ」
 俺は三度大きくなった肉棒をどうするか考えた挙げ句、彼女の中で果てる方向で決定した。
「というわけで、もっとヤらせて貰うからな」
「っひ! あ、ニンゲン!」
 ゾーヤは一度、更なる交わりに恐怖におののいた声をあげるが、俺を呼び止める声を出す。
「ん?」
 呼び止められたくらいで行為を止めるつもりは無いが、一応話だけは聞いておく。腰の動きは止めずに。
「わっ、私を好きだからこんな事をするのか!?」
「あぁ、そうだな。好きだよゾーヤ」
 狂いそうな程にな。その後は声にせずに行為で答えた。


124 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 07:08:31 ID:Votzoebn
 朝日が眩しい。
「くぅうん、わふわふ。きゃうう」
「うくっ、出すぞ」
 どくどくと、何回目かも分からない子種を注ぎ込む。一晩で二桁にまで達したのだが、十回目以降は数えていない。
 誤解の無いように位って奥が絶倫ではない。体力が無くなってきたら彼女に回復して貰っていたんだ。
 便利だな回復の呪文は。
「わふぅう。熱いのきたぁ、くぅうん」
「そろそろ朝だからやめるかな」
 本当はもっと犯していたい。それくらい彼女は魅力的だった。
 俺の腰であやしく蠢く姿態、パタパタと揺れる銀の尻尾。快楽に溺れる度に揺れ動く彼女の頭と、銀の体毛。俺の声を聞く為だけに動く耳。
 どれもが素敵な女、牝のラウルフだった。
「はいっあ、わふ。や、ご主人様、まだおっきくなるんですか」
「あと一回で最後だな。ゾーヤの事を考えたら小さくなんてならない」
 あと一回、あと一回。何度もそう繰り返して彼女を犯していた。何回目からかは彼女も意見を改めて、俺をご主人様と呼ぶ程に好いていた。
 呼ぶように躾たのは俺だが嬉々として呼んでいるからいいだろ?
「はい、ご主人様」
 俺はまた彼女の身体を貪り始めた。
 しなやかな彼女の身体は求めれば求めるだけ新たな快楽をくれる。銀の毛に覆われた身体の全てが欲しくてたまらない。
「わふぅ、きゃん! きゃうん! わううう!」
 未だに苦痛があるのだろう。歪めた顔から感じ取れる苦痛を申し訳なく思う。
 俺が求めるから股を開き、濡らして俺に答える。破瓜を迎えたばかりの乙女にはきつい事を俺はさせているんだ。
「好きだよゾーヤ」
 彼女の耳を口にしながら囁く。好きという単語に彼女の身体がよじれ歓喜に中がきつく纏わりつく。
「ご主っわふぅ、きゃん! じん、あふ、わおん! さまっきゅうん。くぅうん!」
「そんな、くっ、蠢いたら! ゾーヤ、悪い」
 些か早漏気味じゃないか?
 どくどくと再び注げば、ゾーヤのお腹がまた少し膨らんだ。注がれた子種で子宮はいっぱいだろう。あんなに注いだというのに一滴も漏れてきてないのだから。
「くぅぅぅぅん?」
「ゾーヤの中は最高だ」
「ご主人様ぁ!」
 目を細めた彼女が顔を俺の胸にすり寄せ甘えてくる。全く愛しすぎて困る。こんな風に甘えられたら、またやりたくなるだろ。
 俺は必死に我慢して後片付けに入るのだった。

125 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/16(日) 07:15:07 ID:Votzoebn
 二人で風呂に入り汗を流してからパーティが待つ食堂へ行く。
 風呂でムラムラきて一回やったけど気にしない。何故か彼女は正確な回数を覚えていて、彼女が言うには十八回だそうだ。腹上死しそうな回数だよ。
「おはようございます姉上」
「おはよう」
 俺は軽く挨拶をして席へとついた。横には当然のように座るゾーヤ。尻尾を揺らして上機嫌だ。
「どうしたんですか姉上。彼の隣に座るなんて」
「あぁ、実は」
「ニンゲンは信用出来ないからな! 私がしっかりと見張れるように隣に座る事にした」
 俺の発言を遮りいつもの調子でゾーヤの言葉が続く。仄かに紅潮した顔、揺れる尻尾。でも生意気な我が儘お姫様の発言。
「はぁ……?」
 不思議そうに頭を傾げるゾゥフをよそにゾーヤは楽しげに食事を始めるのだった。
「何を見ているニンゲン! 早く食べろ!」
「何でもないよゾーヤ姫」
 今はつき合おう。夜になれば、二人きりになれば俺の、俺だけの牝犬になり変わりさえすれば。
 今日も躾るからな? 覚悟しろよ。愛しい愛しいゾーヤ姫。



--------------------------------
牝犬君主4終わりです。

126 :名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 12:48:25 ID:dz32ZNM0
乙!
いつものツンデレっぷりがたまらん

127 :名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 13:27:11 ID:me4efIKg
いつもはツンツン、2人きりになるとデレデレ、
まさしくツンデレの語源となった由緒正しい言動だな
しっぽはいつもデレてそうだがw

128 :名無しさん@ピンキー:2010/05/16(日) 17:06:02 ID:PgGb/Qp/
犬は尻尾で感情を表現してるからね

129 :名無しさん@ピンキー:2010/05/17(月) 02:13:36 ID:1VpsTtaX
ええい!このツンデレさんめ!
いいぞもっとやれ!

130 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 01:11:53 ID:i4Jvm1iz
>>107
> 『300』は映画館でも見たが、流石にTV版では
> エロシーンが軒並みカットされてたw
…?
ああ、レオニダスとゴルゴのセクロスシーンか、それともクセルクセス&エフィアルテスのハーレムシーンか…。
どっちにしてもカットするような代物じゃないがな。

131 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 03:01:40 ID:lgBglEMl
ハーレムシーンはそのままで

レオニダスとゴルゴのセクロスシーンと神託の巫女の羽衣ダンスがカット

132 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 08:25:36 ID:HDIMWA0T
>>108-109
マハマン使えるくらい高位の術者がごろごろしてる世界だったら、
冒険者募るまでもなくトレボーの配下が簡単に迷宮制圧してると思うんで、
アロケーションセンターにいたハイニンジャ(Lv12) ハイプリースト(Lv8)
Lv7メイジ(Lv7) Lv7ファイター(Lv7)あたりが、特殊部隊の精鋭クラスなんじゃないかと予想。
ハイニンジャはそれこそ王国有数の遣い手、みたいな感じで。

133 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 12:06:26 ID:RZza+2no
戦争は数だよ兄貴!
とはいっても
Lv1ファイター 9(9)
が4グループ出てきたってティルトウェイト一発で簡単に蒸発するか

そもそも数で押されないための狭くて暗い迷宮だしな

134 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 12:27:58 ID:zMCPTl62
精鋭は地上でに待機してそうだけどね。
アミュレットが街に持ち帰られたのを察知したら、すぐにそれを確保しにいかないといけない。
最悪の場合は、ワードナ戦後で消耗しているだろうとはいえ、それを倒したパーティーを相手にする可能性もあるんだし。

設定的には年代が経った後だけど、#4の騎士団とかはLV30や40はいってたよな。

135 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 12:43:02 ID:1dsgTfYU
だが…ティルトウェイトを連発できる(7レベル魔法のMPが2以上)ってのが殆ど居ないってことだよね。
レベル13でマスタークラスになっても使えるとは限らないし
やっぱり戦は数だね。
レベル3プリーストが9人でモンティノ掛けまくればマスターメイジでも抵抗しきれるかどうか。

12レベルの忍者って「隣り合わせの…」のハ・キムのレベルだったっけ?
たしかあの世界だとシルバーが魔術師レベル15でスカルダが戦士レベル13だった覚えが。


136 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 13:02:16 ID:Ht4g87b8
だが使い捨てにされたナックラーヴがレベル22以上

137 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 21:44:21 ID:uu7e+pnt
流れを読まずに
忍者さんなにしてんすか……ってか忍者学校ってなんだよ
ここの教官達は着衣派か全裸派か
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100520-00000204-reu-int

138 :名無しさん@ピンキー:2010/05/20(木) 23:33:41 ID:UThN76eT
人外のモンスターと毎日&何年も殺し合いをつづけないと
シャーマン戦車に匹敵するマスタークラスの鋼鉄ボディは身に付かないと思う

139 :名無しさん@ピンキー:2010/05/21(金) 00:41:58 ID:gmE0gIkY
dion解除来てます。

140 :名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 13:10:07 ID:rksZp9JA
皆あまり気づいていないかもしれないが…
彼らはシャーマン戦車の装甲板を手刀でぶち抜いてくるんだぜ…。
威力的にパンツァーファーストか対物ライフルクラスってことなのか…

そんな奴相手にしてるんなら鎧なんて無駄だな。

141 :名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 19:52:17 ID:QFPPTB1r
女忍者の裸なんてあの世界じゃ刀身剥き出しの刀に見えるんじゃないか?
で、服着てる時は鞘の中に納まってる感じ。

142 :名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 21:10:59 ID:f/oGlUJH
HPも回復手段も尽きてビクビクしながら逃げ帰り中のパーティーが
ハッタリで前衛を裸にして相手をビビらせようとするもバレバレ、
でも本物はいつも裸を拝むヒマもなく首をとばされるし
これを期にじっくり眺めちゃえと気づかないフリの他パーティー達

「うわーマスタークラスニンジャだこわいー」
「こしがぬけてにうごけないやー」
「おっぱいこわい、ここらでお尻もこわいんだが後ろ向いてくれないかの」


「さっきからエンカウント率高すぎなんだけど! 見られまくりよ!」
「でも作戦通りなんだからいいじゃない」
(集まったパーティどもがモンスターを一掃してくれたから安全なのも計画通り)ニヤリ

143 :名無しさん@ピンキー:2010/05/23(日) 22:20:52 ID:x7GiReO1
昔のWIZ4コマでそんなネタがあったなw

ムダにガタイのでかいメイジを装備ナシで先頭に立てて探索したら
モンスターたちが勝手に高レベルニンジャだと勘違いして
安全に探索が出来たって話だったか。

144 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 00:11:13 ID:/wgJ/jnv
雑談読んでたら裸のくのいちのエロ話が読みたくなってきたよ。
例えば高レベルの証である全裸忍者なのに妙に初々しいくのいちの彼女に興奮してしまう幼馴染の君主の繰り広げる物語とか。
この話の萌えのポイントは見た目と中身のギャップね。



145 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 12:36:15 ID:YScKVBGk
世の中にはいいだしっぺの法則というものが(ry

146 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 17:27:07 ID:xPrc7bmv
ここまでくるとただの要望だしな。
気持ちはわからないでもないが、ポイントまで語るのはさすがにいかがなものだろうか?

でも、この際だから逆転ホームランな発想を。
自分で書く、誰かに期待するというのは関係無しに、
皆が望むシチュエーションを羅列してみるのはどうだろう?
意外と自分で書いてみようと思う者もでるかも知れないし、
書き手の執筆欲を刺激するかも知れない。
ネタが被ってモチベが下がるのが懸念材料だけど。

言い出しっぺの自分は要望するぐらいなら自分で書くので、
特に例を上げたりはしないけど。

147 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 20:57:42 ID:+Rx9RYkm
すごい高飛車なくのいちマスターがいたが、
慢心のせいでひっかかった呪いのトラップのせいで
腸内にクリーピングコインが沸いて出る体質になってしまい
定期的にクリーピングコインをひり出さねばならない羽目に

しかもクリーピングコインたちが腸内で吐くブレスのせいでアナル性感が開発されまくり
ひとたび多数のコインが暴れ出すと快感でひり出すことすらままならず
自らパーティー仲間達に尻を差し出してコインをほじり出してもらうしかない。
その都度仲間たちが役得と称してアナルファックしてきても逆えないばかりか、
調子にのって腸内放尿までされてしまったのに、なんとそれがクリーピングコインをおとなしくさせる
作用を持つとわかり、以降は屈辱を押し殺して小便おねだりまでせざるを得ない立場に。

コインがおとなしい間の戦闘力は変わらないのでリストラは避けられたものの、
リーダーなのにパーティー中での立場が最下位になってしまったくのいち。

唯一よかったことは、腸内の老廃物は尻穴から注ぎ込まれたザーメンや小便を含め
すべてクリーピングコインに変換されるため、
毎日クリーピングコインをひり出しつつも脱糞姿だけは見られずに済むことだけだとか。


148 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 21:00:40 ID:oNv9ubGp
いろいろ突っ込み所が満載だが、とりあえずスカ注意報は出しとけw

149 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 21:13:31 ID:YFCU29QF
もうそこまで出せるなら自分でふくらませて話書けると思う

150 :名無しさん@ピンキー:2010/05/24(月) 21:46:19 ID:bttrIu3X
ワードナが爆発した

151 :11-447:2010/05/25(火) 00:00:47 ID:iL0Jkw7Z
雑談は雑談で発想の助けになることもあるもので。

ちょっと思いついた小ネタ程度のもので以下『LVL6N編』投下です。
今回は本番無しどころかエロ要素自体が少ないですが、
いつも通りに会話文多めの軽いものですので重いのが好きな方はスルーを。




時は真夜中。いつも通りのスイートルームのベッドの上。隣で眠る侍にぴったりと寄り添う女忍者は火照る体を持て余して悶々として
いた。重量感のある胸をこれでもかと押しつけ、長くスラリとした脚を彼の腰に絡めてみるが、男は微動だにせずにすやすやと眠って
いる。耳に息を吹きかけたり舌でぺろぺろと舐め回してみても、耳がべとべとになっただけで、男はなんの反応も示さない。
業を煮やして侍の股間に手を伸ばそうとした女忍者だが、昨晩はそれを試みて簀巻きにされた上に麻痺させられ、朝まで放置された
ことを思い出す。がらくたになったマニフォの護符や戒めの指輪はまた買い足されているようだ。それは床に無造作に置かれた袋に
入っているはずなのだが、勝手に触ると怒られる理由がまた増えるだけだと思い直す。
代わりに自分の荷物の口紐を解いて中身の整理などしてみるが、そんなことをしてもその身に灯った火が収まることはもちろん無かっ
た。今日に限ってこれ見よがしに前合わせのローブを身に纏って眠る男が恨めしい。それで、仕方無く女忍者は侍を揺り起こす。
「りーだぁ……。リィーダァーーってば」
完全に寝入っていたはずの侍は、彼女の呼びかけを聞くと嘘のように目を覚ました。修業時代には露営をすることも多かったからか、
起きるべき場の雰囲気だけはきっちりと察知しているようだ。
「どうした?」
「寂しい」
「ん。お休み」
「寝るなぁ! こんな美人が裸で寂しがっているのだぞ。手を出さないのは士道不覚悟ではないか?」
「んー。じゃ、抱いて寝てやるから。ほら、特別に頭も撫でてやる」
「えへへ……。お休み…………じゃないッ!! それでも男か! こ、この……巨根!!」
危うく寝かしつけられそうになった彼女だが、抱きしめる腕を振り払って小声で男を罵ろうとした……らしい。多分。
「街中であんなことをするお前が悪い。それにお預けしてからまだ三日しか経ってないんだぜ」

三日前のことである。女忍者は侍に薬を盛って縛り上げ、街の路地裏で無理矢理に淫猥な行為に及んだ。その後、当然の様に彼から
こっぴどく叱られたのだが、彼女にとってはそれすらも楽しみ――のはずだった。しかし、なぜだかその後の半日分の記憶が彼女の頭
から抜け落ちてしまっている。ただはっきりと憶えていたのは "罰として十日間は一切の性行為を拒否する" と告げられたことだけ。
「でも、でも、自分で慰めるのも認めないとか酷すぎるではないか」
「ん? 別に自分でするのは禁止してないぞ。ただするたびに罰の期間が延びるだけのことだ」
「うう。人が浮気をしないと思って。私が街で声をかければ十人や二十人の男はすぐに引っかかるのだからな」
「なら、そうしてみろよ?」
「むぅ……。やだ。しない」
「じゃあ女同士ってのはどうだ?」
「それは……耐えきれなくなったらする。でも、やっぱり女の子相手とリーダーとではまた違うのだ」
「そうか。じゃ、お休み」
「うーー。ならば……せめて話ぐらいは聞いてくれないか? 少しでも気を散らせばそのうち眠くなるかも知れない」
「ん。まあ、それぐらいならいいだろ」


152 :11-447:2010/05/25(火) 00:02:09 ID:iL0Jkw7Z

侍は身を起こしてベッドの背もたれに上半身を預ける。女忍者は男の肩に頭を乗せてぴったりと寄り添い掛布をかぶると話を始めた。
「えっと。迷宮にレベル6ニンジャというのがいるだろう?」
「ああ、あの首切りの出来ない忍者の格好した戦士のことか。逆にハタモトの中身が実はハイニンジャって話もあったな」
「うむ。侍のくせに首を飛ばす技を会得しているし、迷宮には他にも色々とレベルやなにや詐称してそうな輩が多いから。まあ、今は
話を戻そうではないか。似非忍者だとか散々に言われる彼らなのだが、実はあれはあれで立派な忍びなのだ。それに、そもそも彼ら
では無く彼女らなのだがな」
「あれって女だったのか? また匂いで性別判定したのかよ」
「いや。しばらく前だが、丸裸に剥いて、直接話を聞いてみた」
「ってお前、あいつらが出てくるのは五階より下の階層だろ。時々一人で迷宮に潜ってると思えば、そんなところに行ってんのかよ」
「まあ他にも色々と行っているが。しかし、全裸で迷宮を一人闊歩するというのも、慣れてしまえばなかなか気持ちの良いものだな」
「せめて闇に溶け込める色の服を着ろ。中層の魔物相手でも不意打ち喰らって麻痺や石化でもしたら終わりだぞ」
「ふふ、心配してくれるのだな。でも忍者が一人で迷宮で鍛錬するというのは、ル'ケブレスの梯子山でも行われていた伝統的なものな
のだぞ。それに、迷宮を歩くときは気配を出来るだけ殺して、少しでも危険のありそうな魔物がいた時はちゃんと忍んで遭遇を避けて
いる。東方の地の格言にある石橋を叩いて割るというやつだな。でも、上層のオークやコボルドには時々わざと裸を晒して、物陰に隠
れてハァハァする彼らの反応を楽しんだりもしているのだが。まあ、のこのこと出てきたりしたら燃やすのだけれど」
「見せつけてんじゃねえかよ! 石橋は叩き割ってねえできちんと渡りやがれ!!」
「ふふん。私の裸は自分以外に見せたくないということだな? リーダーもなかなか可愛いことを言う」
「……話を戻すぞ。で、レベル6ニンジャがどうした」
「いやん、リーダーったら。自分は私の裸どころか身体の中まで見てるの――ひひゃいっ! ひ、ひはをひっははあいえ!!」
「話を続ける気がないなら、この無用な舌は引っこ抜いても構わないな?」
侍は女忍者の口の中に指を突っ込み、彼女の舌を親指と人差し指で摘んでぐいっと引っ張り出した。もっとも、唾液で濡れた舌は簡単
にその指から外れてしまう。

「ううっ……痛嬉しい。でも、舌を抜かれたら舐めたり絡めたりできないではないか。どうせ引っ張るならこの胸の先っちょで疼いている
――ひゃっ! ごめんなさい……話を戻せばいいのだろうっ」
「わかってくれて嬉しいよ」
「むう。で、だな。レベル6ニンジャというのは、敵の懐に潜入して任務の仕掛けや暗殺をするのが役割で、くの一というのは元来そう
いう術を会得した者やその術自体を指すのだとか。隠密として旅芸人に扮して各地を巡って情報を収集したり、時には貴族の屋敷や
商会に数年かけて入り込み、その体と性技を駆使して相手を籠絡することもあるそうだ。戦闘に特化した技術のみが伝わった、クラス
としての忍者とは、そもそもの成り立ちが違うのだな」
「へえ。まあ、それも迷宮に召喚されてしまえば戦闘に出ざるを得ないってわけか」
「首は飛ばせずとも戦闘力が無いわけではないからな。でも時には、伝来の術で冒険者をたらし込んで、あちら側に引き込むことなん
かもしているみたいだ。今では女の忍者自体をくの一と呼んだりするのだが、元々はそういうものらしい」
「そうなのか。で、それはそれで興味深い話だが、まだ話は終わりじゃないんだろ?」
「ふふん。察しがいいな。私は彼女達と楽しんで……もとい、凌ぎを削りあった末に、その術技を体得することに成功したのだ」
「そんなに簡単に体得できるものなのかよ。伝来の術って設定はどうなったんだ」
「ああ、本当は幼い頃から身体に毒を蓄積し、あそこで男のそれを腐れ落ちさせたり、問答無用で食い千切ったりと、女の部分を暗殺
に使う方法が色々とあるようなのだが、私が会得したのは直接的な肉体の使い方だけだからな。まあそれとて、これまでのエロ経験の
下地があってこそだ」
「ふーん。まあ正直、裏でなんだか怪しげな関係を色々持ってそうだとは思ってたけど。お前、最近は俺や師匠が仕込んだ以上の反応
をするようになってきたし。最近は以前とはその、なんだ、あそこの具合が少し変わってきたよな」


153 :11-447:2010/05/25(火) 00:04:49 ID:zXYwwNAF

そう言った侍の顔を女忍者はまじまじと見つめた。視線を受けた男が見返すと、彼女の顔にはなんとも複雑な表情が浮かんでいる。
「え? 具合が変わったと言うのは、どういう意味なのだ!? 私のここはリーダーの刀をぴったりと納める鞘だと自負していたのだが、
なにかしっくりこない部分が出てきたのだろうか。どこだ。どこがいけない!?」
「なに動揺してんだよ。まあ、なんだ……前よりもっと良くなったってことだよ。しかし、心配するだけの理由があるってのか?」
「あ。ふふ、ふふふ。今、もしかして妬いたのか? なに、リーダーこそ心配はいらない。私がこれまで経験した男はあなただけだ」
「妬いてねえよ。大体、なんだよその微妙に含みのある言い方は」
「ふふーん。いいのだ。さあ、では私が体得した性の術技をこれから心ゆくまで楽しんでもらおうではないか!」
「だが断る」
「ぐぅ。なし崩しに犯ってしまおうと思ったのだが、案外手強いな。まあ実際のところ、これまで得た知識や経験と重なる技巧が多い
から、それほどに目新しいものがあったわけではないのだが。……なあ、リーダー。せめて、胸だけでも触ってはくれないだろうか。
すっごく恥ずかしいのだが、なんなら裏技を使っておっぱいが出るようにもしてあげる。正直、そういうのは好きだろう?」
女忍者は自分の乳房を鷲掴みにしてぎゅっと寄せて揉みしだく。それはもう非常に淫靡で蠱惑的な光景だった。彼女の胸が大好物だと
自認する侍にとってはなおさらのことである。
「なんだよ裏技って。そういや、前に一度母乳が吹き出たことがあったよな…………いや、いやいや。駄目だ」
「この手も駄目か。まあいい。今晩はなんだかスッキリとしたから眠るとしようか。ほら抱きしめて頭を撫でてくれるのだろう?」
「まったく、勝手な奴だな」
「キスぐらいはしてもいい?」
「軽くならいいが、舌は入れるなよ。この間みたいにまた発情されたら困るからな」

口づけを交わした女忍者の唇はしっとりと濡れていた。とりあえずは満足した様子の裸の女忍者を抱きしめて侍は眠りにつこうと試みる。
しかし、先程までの話の内容とその体に伝わる彼女の柔らかい感触とで、彼の股間のそれには血液が集中しており、自分で決めた罰に
少し後悔をおぼえた侍であった。
「……」
「……リーダー。硬いものが私のお腹をつんつんしてくすぐったいのだが」
「悪い」
「私に禁じてるからと言って、リーダーは自分でしてもいいのだぞ? それどころか、他の女の子で発散しても私としては全然構わな
いのだからな。あのエルフの女侍さんなんかどうだ? ぶっちゃけて聞くが、私がこの街に来る前に彼女とは関係があったのだろ?」
「……匂いでわかったか? まあ今更知られて困ることでもないんだけどな」
「ああ、気にはしない。でも今は私が一番なのだろう? その前提があれば私にとっては問題無いのだ」
「まったく。ほんとにお前の気持ちは重いのか軽いのか」
「あ、でも。どんな行為に及んだか後で詳しく聞かせてもらうから。いや、それも面倒だ。私が見ている前でしてもらった方が手っ取り
早いな。ああ、自分の男が他の女の子としてるのを、見ることしか出来ずに縛られて身悶えする私。狂おしいほどに求めながらも放置
され、股間からははしたなく涎を垂れ流している。ああっ……いい! これはいいぞ!! よし、今から彼女に夜這いをかけようではない
か。ああんっ、もう想像しただけでイッてしまいそうだ!」
「聞いてるこっちはどんどん冷静になっていくわ! いいからおとなしく寝ろ。あまり度が過ぎるとまた "お仕置き" するからな」


154 :11-447:2010/05/25(火) 00:08:36 ID:zXYwwNAF

* さわってしまった *

侍の腕を振り解いてベッドから飛びださんばかりだった女忍者の動きが固まった。表情の無くなった顔には脂汗がじっとりと滲み出て、
動悸も速くなっている様子だ。
「オ……シオキ? ……お仕置き。……なんだ!? 凄く甘美な響きなのに、本能がそれに拒絶反応を起こしている。お仕置きされたい
……でも、ああっ駄目だ。なんか怖い。怖いのだリーダー。わ、私はどうしてしまったのだろう?」
「ああ、ちょっと記憶の触れちゃいけないとこに触って恐慌状態になっただけだ。司教が鑑定でミスったようなもんだな。おい、大きく
息を吸え。って、それ違う……まあいいか」
「ひっひっふー。ひっひっふー。ううっ、司教というのはこんな目に遭うのを耐えながらも鑑定してるのか」
「少しは落ち着いたか? ほら、ぎゅっとしてやるからもう安心して寝ろ」
改めて侍はまだ小刻みに震える女忍者の頭をその胸に優しく抱きしめる。
「う、うん。……ああ、リーダーの匂いは落ち着くな。あ、そうだ。あと七日我慢したら、さっきしたみたいに舌を摘んだままで、色々な
ところを弄ってもらおうかな。あの変態的な感じからはなにか新たな道が開けそうだ」
「なにを求道者的に変態行為を模索してんだよ。でもな、それは師匠達がすでに通った道だぞ」
「な、なんと! さすが母上達だ。私如きではまだまだ及ばないな。……で、誰が誰の舌を摘んだのだ?」
「下らないこと考えてないでもういい加減に寝ろ。あと何回寝る寝ないを繰り返すつもりだよ」
「そうだな……全大陸四人ぐらいの読者もそろそろ飽きる頃だ。まだエロい場面があるのではと期待させても仕方ない。では、その件
については、また今度詳しく聞かせ……て……」
彼女は男の匂いに今度こそ安心したのか、一瞬の後にはもうすーすーと寝息を立てて眠ってしまっている。意識しているのかしていな
いのか、女の唇が男の乳首を口に含んで吸っているのだが、その刺激から意識をなんとか遮断すると、侍もようやく微睡み始めた。
(とりあえず八時間も掛けた "お仕置き" の効果はあったみたいだな。しかし、くの一の性技か……。やっぱり中がもの凄い蠢き方し
たりするのか? こいつ今まででも十分にやばいんだけどなぁ。ふあぁ……。ま、なんにせよ、あそこを腐れ落とされたりしないなら、
別に構わない……か――)
男は急に強くなってきた眠気に身と心を委ね、その思考は深い眠りの中へと落ちていった。

* * *

侍が寝入ってから少し後、その隣でゆらりと起き上がる影が一つ。言わずと知れた女忍者である。上体を起こした彼女は自分の口の中
に指を差し入れると、舌先を強く掴んで力を入れてぐっと引っ張った。
ちゅぽんっという音と共にその舌が引っこ抜かれた――かのように見えた。が、女の指に摘まれているのは、舌の上に被せられていた
本物の舌に質感を似せて巧妙に作られた人工の皮膜である。
(ふう。ようやく薬が効いたようだな。なまじ勘がいい相手だけに石橋を叩いて渡らねば薬も盛れない。あまり道具に頼るのも芸が無い
が、この際は仕方ないだろう。しかし、彼女達から貰ったこの忍具はなかなか良くできた物だな。でも、舌を摘まれた時はばれたかと思っ
て気が気ではなかったぞ。リーダーにもそのうち感づかれるだろうし、この手はもうあまり使えないかな)
その偽物の舌は力を加えることで先端から睡眠薬を噴霧する事が出来る忍具だった。中に仕込まれている睡眠薬は、即効性の強力な
薬液で、本来は口や股間の粘膜から口移しで直接吸収させるものである。だが、効くまでの時間こそ掛かるが、塗布することで皮膚から
吸収させることも一応は可能だ。着用者自身は薬の効果を受けないよう、使用時には予め中和剤を飲んでおく必要がある。


155 :11-447:2010/05/25(火) 00:11:18 ID:zXYwwNAF

女は自分の荷物から取り出した小瓶にその忍具を入れ、それを再び自分の荷物の中にしまい込んだ。そして、男のローブの前をはだ
けてその引き締まった身体に手を這わす。彼女は手始めに男と唇を重ねてじっくりとその口腔内を味わい尽くし、そしてそのまま首から
鎖骨、胸、腹へと舌先をつつーっと這わせていく。
だが、そこで女の動きが止まった。異変に気付いた彼女は男の下穿きを勢いよくずり下ろし――小さな悲鳴を上げる。
「いやぁっ! こ、これはどうしたというのだ!? さっきまであんなに逞しかったのに、これでは全然駄目ではないか!」
侍の股間はマダルトでも直撃したかのように見る影もなく縮こまってしまっていた。女忍者は口と手、胸や股間で擦り上げて刺激を与え
るが、持ち主の意識とは関係なく大きくなるはずのそれは、まったくなんの反応も示してくれない。
彼女は知る由も無かったのだが、忍具に仕込まれた睡眠薬にはもう一つの作用がある。それは、薬が効いている間は男のそれは全く
の不能、役立たずになってしまうという非勃起薬としての作用だった。元々は薬液の副作用なのだが、くの一たちが実際にことを致さず
に対象を暗殺、あるいは情報を得るためにもあって損の無い効能だったため、その副作用はそのまま残されたようだ。

* * *

女忍者は当初以上に悶々とした身体を持て余したまま、朝まで必死に侍の股間を鼓舞し続けた。が、結局は疲れ果てて彼の股間に顔を
埋めたまま眠ってしまい、薬の効果が切れて目を覚ました男に前以上にこっぴどく叱られた。その後数日は迷宮での戦闘時以外では口
もきいてもらえない有様で、罰としての禁欲期間は二十日間にまで延長されたそうだ――というお話である。


〜 了 〜



本番無しの少々のエロ会話のみで申し訳無く思います。

>>146
これまでもお題に対しての小ネタ投下はあったので、適度なお題募集とかもカンフル剤にはなればいいのでは。
やってみれば意外に書けるものですし、書いたことの無い人も試しに小ネタでも書いて見てくれればと。

読むSSが無くなると、キャリアーやダスター、ガスクラウドにドゥームビートルなんか書きかねないので、
まともなSSを投下してくださる方々が阻止してくれることを望んでやみません。


156 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 00:37:24 ID:/uGM5N5O
十九日あたりの見るも哀れなまでにやつれて弱々しくなったであろうくのいちも見たいww

157 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:03:15 ID:VuOJL9mU
ラマーズ法www

なんつーか、ガチエロのみ期待している人には悪いが、つくづくこの連中のネタ好きだw
そして困ったことにモンスターネタも読んでみたい、どうしよう;;

158 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:28:54 ID:csLyV0jA
乙でした。
関係ないけどこのくのいちのレベルって現在どれくらい?

ガチエロか……ねっとりとしたやつ読みたいな〜〜。
でも異種姦だけは勘弁してください。

159 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 01:38:20 ID:0vvTcRRX
全然注目されない地下九階勢に愛の手を

160 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 02:57:36 ID:kI05wvSo
侍もよくガマンできたなw

>>158
つまり、マーフィー先生×マーフィー先生やガスクラウド×ガスクラウドの同種姦が読みたいとな!?
なかなかレベルが高い御仁だな

161 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 09:19:01 ID:uka4z7eV
普通の話なら書けるがガチエロは無理だ。
あの独特の雰囲気を書くのは難しい。

162 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 23:08:53 ID:RT2e2AgH
前回の話の後に女忍者はまたしっかりとお仕置きされたのかw
しかし8時間寸止めで責め続けた侍も相当な自制心だ。

ドゥームビートルの同種姦とかなんの学習教材映像ですかorz

163 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 23:33:17 ID:SaJ/rwYO
>>161
それ以前にここはエロパロ

164 :名無しさん@ピンキー:2010/05/25(火) 23:41:49 ID:0vvTcRRX
>>162
世の中はネッ広
迷宮は迷広

165 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 18:29:04 ID:8pjsO7Es
ドゥームビートル×ドゥームビートルのガチエロがあるならあるで読みたいくらいだわ!

とりあえず魔物はサキュバスとかで十分だ。
エルフとか可愛い女の子分の補給をお願いします。

166 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 20:09:22 ID:Lxoa0YT5
魔物×冒険者も元々のこのスレらしくていいけどね
もちろん可愛い魔物も大歓迎。初期にあったララ・ムームーとか魔物の人のレイバーロードみたいな


軽いエロを絡めたパロを書くより、ガチエロを書くのがはるかに疲れるのは確かだな
前に書こうとはしてみたけど、なんていうか物語を書くのと別のペクトルの労力がいるから、小ネタぐらいしか書けなかった

167 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 20:18:44 ID:Lxoa0YT5
ベクトルだった。ペクトルってなんだ恥ずかしい
ジャイアントスラッグを可愛く書く方法でも考えて頭を冷やしてくる

168 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 20:49:31 ID:8pjsO7Es
ぺくとる可愛い、ぺくとるで逝こう

169 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 20:55:46 ID:HPEqRFVX
猿人ゴリでも出てきそう

170 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/26(水) 23:20:48 ID:8pjsO7Es
小ネタですが。
題名『秘密の魔物』(グロ注意)
ではどうぞ。


-----------------------------------

 迷宮の奥深く、冒険者達が立ち入る事の無い領域に私たちはいた。
「うぅ、やっぱり冒険者なんて不潔よ!」
「そうかしら……私は彼が冒険者だから特に気にならないけど。男の人なんてそういうものじゃないかしら」
 目の前にいるのは蛇の髪を持つメデューサと、蝙蝠の翼と扇情的な身体を持つサキュバス。
 最近知り合ったお友達だ。
 二人とも溺愛してる彼がいる。なんて羨ましいんだろう。
 メデューサの方はバジリスク。サキュバスの方は元冒険者のイドさんと付き合っている。
 私も彼氏が欲しいな。できればヒューマンの彼。
「私も今から頑張ってこようかな?」
「冒険者なんてやめなさい! 人を大人数で……あぁぁぁ、汚れたわ私……」
「そ、そんなことないわよ。バジリスクの彼が大丈夫って言ったんでしょう? 私の彼も男がそういう時は大丈夫だって言ってたわ。同じ男性の意見を尊重しましょう?」
 こないだメデューサは冒険者に無理矢理されたって泣いていました。彼のバジリスクが助けたらしいんだけど、ピンチに現れるなんて王子様みたい。
 はぁ、私もそれくらい愛されたいな。
「じゃあ私そろそろ時間だから行くね」
「あ、行ってらっしゃい気をつけてね」
「冒険者は鬼畜よ、犯られる前に殺るのよ」
 メデューサはよっぽど根に持ってるみたい。私なんて無理矢理所か、そういう目で見られたことも無いのに。
 いいなぁ。そんな事を考えながら持ち場の階層に行きます。お仕事開始です。
 そうしたら、ふらふらと持ち場を徘徊する私の前にヒューマンの司教です!
 ご都合主義過ぎないかとか言われても気にしません。私にとっては嬉しい展開なんですから!
「うあああ!」
 司教くんは死体を五つ抱えてます。どうやら全滅寸前って感じです。
 もう、完璧ナンパしろって感じですよね!
 私は急いで彼の服を脱がします。怯えた顔も可愛いのね。
「うふふふ」
「やめ、ひぃぃぃぃ!」
 と、ここで登場の媚薬です。これを彼の逸物に塗ればたちまち元気!
 私はもう準備万端だから……いただきまぁす!
 じゅぶり。
 彼の堅くて太い逸物が私のアソコを貫きます。
 ビクビク震えちゃってなんて可愛いんでしょう。
「あ、こらぁ、出すなら奥に出してよ?」
 媚薬が効き過ぎたみたいです。彼のが一瞬膨らみ精液が迸ってしまいました。
 でも元気なままです。感心感心。
「今度はもっと、奥にね?」
「あががががが、おっ、おっ、お……く……お……く」
「そ、おーくーに!」
 彼の鼻をツンとつついて上げると彼が絶叫してしまいました。
「オークに出してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
 迷宮中に届きそうな声を最後に彼はこの世を去りました。
「なんでよぉぉぉぉ!」
 もう、泣きたいです。
 オーク十五歳。彼氏募集中です。
 誰か! 誰かいませんかぁぁぁぁ!


171 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/26(水) 23:25:30 ID:8pjsO7Es
 とある場所で俺は彼女のサキュバスから、オークの憂鬱話を聞かされていた。
「ていうか、オークって雄だけじゃなかったか?」
「そうなんだけどね。変わり者っているでしょう?」
 俺も冒険者だったのに、今はサキュバスと付き合ってる変わり者ですね。
 昔の仲間は俺を探してるのかな。イドという名前に変えてしまったし探せないのかもしれない。
 ロストしたと思われたかも。
「彼女は、雄だったんだけどヒューマンの男性が好きだから性転換したらしいわよ」
「ど、どうやって」
 あぁ、何を聞いてるんだ俺は。気持ち悪さに拍車をかけるだけなのに。怖いもの見たさって恐ろしい。
「んー、灰になった時に胸と下腹部を女性の物にして復活……とか言ってたかな」
「そのままロストすればいいのに」
 そしたら気味の悪い存在が生まれなかったのに。
「しかし、オークの身体に合う女性の身体って……」
「ドワーフだって言ってたわね」
「おぼげぼろげぼれー」
 オークの見た目にドワーフのアソコだと!?
 しかも狙いはヒューマンとか、無理だから! お願い諦めてぇぇぇぇ!
「ねぇ、イド……」
「ん?」
 彼女の表情が寂しげに歪む。そういえば今日はまだ一度も言ってなかったな。
 寂しげに揺れる蝙蝠の翼ごと優しく彼女を抱きしめる。
「愛してるよ、誰よりも君を」
「ん、イドのえっち。ねぇ、このまましてもいいでしょ?」
 首に回された腕に力がこもり俺の身体は押し倒された。
 俺の上に跨る彼女はその翼を大きく広げる。そして淫魔に相応しい淫靡な表情で俺を見下ろした。
「ふふ。彼女の話しをしてたら、いっぱいしたくなっちゃった」
「嫌な事を思い出させないでくれ」
「なら、忘れるくらい、は、げ、し、く、ね?」
 俺は静かに頷いた。


172 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/26(水) 23:26:07 ID:8pjsO7Es
 少し身体を沈めてきた彼女の柔らかな胸に指を這わせていく。掬うように少し持ち上げれば胸の自重によって、指が胸の中へ沈み込んでいく。
 幾度愛しても彼女の身体は飽きない。
「吸ってはくれないの?」
「吸うよ」
 言われなくてもね。
 胸と胸の間に顔を埋め、大きな胸で自分の顔を挟む。
 むにむにとした感触を楽しみつつ、胸の間の肌へ口付ける。
「んっ、そんなところ吸うの? 胸の先、吸ってもいいのよ」
 俺はそれに答えるように胸の先を両の指で弄くる。
 指を跳ね返すように胸の先が固く弾力を持ち始めたのを感じ、唇を胸の先へずらした。
「んぁ、あっもう、んっ谷間、ぁ、赤くなってるじゃない」
「ちゅぱ、痕が、んちゅ、ある方が、っ嬉しいだろ」 彼女は黙って横を向く。こういうイチャイチャした会話は苦手らしい。むしろ獣欲のまま襲われた方がやりようがあるんだとか。
「まだ胸だけだけど、どうせ濡れてるんだろ?」
「決まってるでしょう? イドが私に触れた時からずっと。濡れてるわ」
 俺の胸に顔を埋め、すり寄る彼女の髪を優しく撫でつける。
 ふわりと香る男を惑わす女の香り。
 このまま猛る獣欲のまま彼女を犯してしまおうか。
「入れてもいいか?」
「イドが我慢できないなら仕方ないわ」
 肉棒を彼女の肉穴へあてがい一気に上へと突き上げる。
 上になっていた彼女の背が一瞬弓なりに反るが、俺の腕に阻まれ身動きできずにいた。
「んぁ、待ってわたっ、んん! 私が動く、っんああ!」
「いいよ、俺が、下から、突くから」
 騎乗位で俺に乗る彼女を下から突き上げるのはかなりの快感だった。
 何せ突く度に彼女の羽が揺らぎ、彼女の声が高くなるんだから。
 嫌なら腰を浮かせればいいのに、もっとと強請るように俺に合わせて腰を振る。
「あくっ、あ! やっ! いくっ、逝きたくなっ、まだぁぁ、らめ、んあああ!」
「いいよ、俺も逝くから。一緒に、な?」
 彼女が頷くと同時に一際深く腰を押しつける。途端彼女の穴が震え俺をきつく抱きしめる。
「あっンアアアアアア!!」
「くぅっ! はぁ、あ!」 どくどくと流れるように白濁した欲望が彼女に飲み込まれていく。
 出し終わると彼女の震えがやっと止まり、彼女の身体が弛緩する。
「大丈夫か?」
「んっ、だいじょぶ。出されてる間ずっと逝ってただけだから」
 気だるげなその返しにまた肉棒が我慢が利かなくなってしまう。
「悪い、二回戦目いいか?」
「ふぁ、やだって言っても我慢できないでしょ? いいよイドがしたいならしても」
 彼女の髪を優しく撫でてから再び突き上げを始めた。
 その後、五回目で俺が先に力つきた。
 底なしはどっちだ。


173 :犬の人 ◆PN..QihBhI :2010/05/26(水) 23:31:58 ID:8pjsO7Es
終わり。



前半のアレな部分を後半のイチャイチャで相殺してみた。
うん。オークの奥に出すって言いたかっただけなんだ。

反省はしてる。

174 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 23:55:43 ID:cObBV9wr
もうやめて!
俺のHPは0だ!

175 :名無しさん@ピンキー:2010/05/26(水) 23:57:08 ID:cObBV9wr
>>174
ちなみに主に前半部分で

176 :名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 00:26:33 ID:J/icPdaW
乙。

というかイド生きてた!
彼女と幸せそうでなによりです。

オークは性転換だけでなく全身整形すべきだったんじゃないか……。
そうすりゃ少しはマシ……いや無理か。

177 :名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 07:08:30 ID:JBcqLxLb
>オーク十五歳。彼氏募集中です。
 誰か! 誰かいませんかぁぁぁぁ!

諦めてください。

178 :名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 15:42:42 ID:F+7deT3z
司教くんの死因は逆レイプによるショック死か・・・・・ご冥福を祈ります

179 :名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:02:35 ID:5kzfX3NN
元男だから厳密には逆レイプじゃなくてレイプじゃね?

180 :名無しさん@ピンキー:2010/05/27(木) 20:07:58 ID:5H+5fZSu
オークとサキュバスにメデューサが一緒にいるってことは外伝の話かな

181 :名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 00:15:03 ID:PghgGwAK
オークの十五歳は人間換算でどれくらいなのかも問題だ

182 : ◆RDYlohdf2Q :2010/05/28(金) 02:29:11 ID:d4nw9P/D
>>181
待て、それを知ってどうするつもりなんだ


横レスついでに生存報告
話の続きとかは来月の給料日まで待って下さい

183 :名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 10:02:06 ID:UF5j5BWx
>>182
生きてたー!
気長に待ってますから執筆頑張ってください。

184 :名無しさん@ピンキー:2010/05/28(金) 13:03:13 ID:YmMz0xsF
>>182
お帰りなさい!

185 :名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 01:28:57 ID:vUpA+cC4
OK
それまで全裸で待機してます

186 : ◆PN..QihBhI :2010/05/29(土) 07:04:02 ID:fkrzZNJC
>181
オークって二、三年で大人みたいな感覚があるんだが。
十五年だとおじいさn……


いや、いやいや。オーク十五歳(人間換算)にしといて下さいな。
さすがに醜いおっさん顔の、ドワーフの胸とアソコを持つオークに犯られる司教♂humだと可哀想。

187 :名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 11:32:25 ID:4vTpt9MJ
人間の感覚じゃどっちも変わらない気が……

188 :名無しさん@ピンキー:2010/05/29(土) 22:01:49 ID:nilP0GnI
ガチエロが書けずにもっぱら裏をかいています。

おおっと。投下後数日スレを覗けない間に新たなSS投下とスレ的に嬉しい生存報告が。
自分のには慢性的に足りていないガチエロ分補充の目処が立ったのはなによりで。
個人的にエロ場面を書くのはいい加減な会話場面に比べて数倍の時間と労力がいるので、
むしろドゥームビートルの絡みの方がはるかに楽に書けそうな気さえします。

・女忍者含めてこれまで出てきたキャラのレベルなどの設定はしていますが、
 女忍者のレベルはマスターLV〜ACLO未満で好きに思っていて下さい。
・#1のB9勢は実質B5〜B10までの魔物があらかた動員されているのでどれがどれやら。

あまり中の人がしゃしゃり出てもいいことが無いのでこの辺で逃げ出します。
ちなみにペクトルはバラの品種。

189 :名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 13:05:13 ID:weRzw/2n
この前のいきそうでいかせてもらえないのは十分ガチエロだと思う

今スレであった絡みをまとめたらカオスだった
ドワーフ×ドワーフ
人間×ラウルフ
フェルパー×ドラコン
人間×メデューサ バジリスク×メデューサ
人間×人間
オーク×人間
人間×サキュバス

190 :名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 16:25:04 ID:4vgAriQi
女忍者と侍のペアしかまともなのが無い(笑)

191 :名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 16:32:26 ID:zlmRbTSW
人間なんてwizの世界じゃ1種族でしかないからな
何を以ってしてマトモというのか

192 :名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 17:55:47 ID:BfMKC1Md
でも組合せ的には普通なHuman同士の女忍者と侍も、ある意味でマトモと言い難いけど。いい意味でw
Wiz的にはどの組合せもマトモな気もするけど、5つの種族で使いやすいのはやっぱりHumanやElfなのは仕方ない
DwarfとGnomeにHobbitは一般的なイメージまんまだと使い方が難しいし、#6以降の種族も本来は特殊な属性だってのは否めないわな
モンスターは言わずもがなだけど、もちろんこのスレとしては望むところだよね

193 :名無しさん@ピンキー:2010/05/30(日) 21:50:01 ID:btcgzoSa
エルフの話がない!
ちくしょー!

194 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 00:46:12 ID:j+iua2wc
オークをダッチワイフにするドワーフとかコボルドをダッチワイフにするラウルフとか
コボルドキングとコボルドの純愛とかレイプ物もいいなあ

195 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 04:15:56 ID:ZugUFYm4
>>192
一般的か。
「Hobbitは足の裏に毛が生えている」とかジャパンライトファンタジーではすでにロスト設定っぽいよなあ。

「およ?こんなチビに足の裏でシゴかれてイっちゃうでやんすか?」なHobbitの足コキプレイとか、
「やめるでやんす!そんなことしたらHumanのこどもと変わらなくなっちゃうでやんす!あぁ、ツルツルのココがスースーして恥ずかしいでやんす」な足裏剃毛プレイとかも、もはや過去の遺産と化してしまったのかも試練。

196 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 07:21:12 ID:+Vog5mUS
・ドワーフ族の女性には魅力的な髭と胸毛が生えている
・ホビットは生まれつきすごい油足で、短くて硬い毛がびっしり生えてる
・エルフという生物はやせぎすで二足歩行した虫と人のあいのこのような連中だ

昔読んだゲーム小説ではこんな紹介がされていたのをおもいだした。

197 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 07:32:09 ID:oTpVPkLX
>>196
     .___
   ./ ノヽ\
    ;| (○)(○|:
   :|ヽ (_人_)/;   
.   :| |. ⌒ .|;   
    :h   /;
     :|  /; ’ 
    / く、 
   ;| \\_
   ;|ミ |`ー=っ

198 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 07:52:30 ID:SFcmvFL+
結論、人間同士が一番。

199 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 11:17:52 ID:j+iua2wc
拡張性がなあ

200 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 14:59:31 ID:X1ZzBIux
>>196
ヴァンパイアシリーズのフェルシア的な髭と胸毛を想像したが
これじゃフェルパーと大差なかったでござる

201 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 15:40:59 ID:cnNwEX1X
>>196
油足…?
じゃあ足コキは潤滑剤いらずと言う事か?やっほう!

202 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 17:14:33 ID:O1lFClQC
版権の問題で日本の小説やゲームにいるのはHobbitに良く似てるけど別物の種族が大半だから、
そもそも足の裏に毛が生えて靴を履かない設定自体されてないように思う

短くて固い毛と脂足の組合せが靴磨きを連想させて、なんだか表皮を削りとられそうで震えがきた…

203 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 19:59:03 ID:j+iua2wc
>>200
グウィライオンとフェルパーは別物

204 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 21:00:55 ID:O1lFClQC
グウィライオンは名前から思うのと違って半人半馬だから、そりゃ別物だとは思うけど
まだ猫科のフェルパーの方がフェリシアには近いんじゃないだろうか

205 :名無しさん@ピンキー:2010/05/31(月) 23:32:50 ID:YM4CVWtc
グウィライオンは見た目かなり猫っぽいけど実は馬だったな。

古本で買ったムレムの書っていう20年ほど前の海外ファンタジーは
見た目がフェルパーそのものの猫人達の世界だったけど、
そこに出てくる高給娼婦が猫なのに妙に艶っぽかったのをふと思い出した。

206 :名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 00:14:27 ID:NX6gZNNN
>>205
あったなぁそんなのw
富士見ドラゴンブックから出てたんだっけか。完結してたかどうか覚えてないけどwww

富士見繋がりで思い出したが、AD&D小説の「カース・オブ・アジュアボンド」ってやつに
ドラゴンベイトって名前の竜人間が出てて、アレが妙に好きだった。
俺の中でのドラコンorドラゴニュートのキャライメージは主にアイツ。

207 :名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 01:02:32 ID:nX2fAG65
203の主張→フェリシアは顔が人間ならグウィライオンが近いだろう(多分)
204の主張→フェリシアは猫科のフェルパーが近いだろう

つまりそもそも言ってることの方向性が違って決着が付かないと
Wizなんだしそのぐらいのワイドさでいいと思うけど

てかなんでグウィライオンなんてネーミング?

208 :名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 01:15:54 ID:hS2lebBC
>>202
ベニ松版だと足裏の毛はありみたい

209 :202:2010/06/01(火) 02:10:55 ID:tybP9HN0
あれ?なんかここでも話が擦れ違ってる?
ベニ松版というのは『風よ。龍…』のことだと思うけど、あれはそのものWiz小説だから、Hobbitの足に毛が生えてるのが当たり前かと
ベニ松作品でWizもの 以外にHobbit出てる話ってあるのかな?
195さんの言ってるライトファンタジーには本家に近いベニ松小説は入ってないと思うんだけど

ってエロく無い話題になってきた

210 :名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 08:33:38 ID:P3nKNl33
AD&Dの竜人といえば、ドラゴンランス戦記で
ドラコニアンがティカに鼻の下伸ばしたりしてたな。
え、お前トカゲだろ…?と子供心にいぶかしんでた。

まあD&Dのドラゴンは割となんでもありっぽいけど。
ドラゴンランスでも、ヒューマン×ドラゴン、
エルフ×ドラゴンのカップルがいたしな。

211 :名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 19:46:31 ID:Meq61QNd
ホビットは本家指輪以外だとWiz派生とT&T以外で見た記憶が無いような。
このスレでホビットは幾度か見かけたけど更に不遇なのはノームか。

Gwilionは他で見たこと無いけどGwillionだったらウェールズの妖精なんだが。
でもそっちは馬も猫も関係ないし、山羊と仲のいい老婆の妖精だから、
あの半裸の魔物自体はおそらくWiz出自なんじゃないかと思う。

212 :名無しさん@ピンキー:2010/06/01(火) 22:52:21 ID:+x9aKR5+
ウィザードリィの小説を書いています。
毎週連載してます。たくさんの人に読んでほしいと思っています。
どうかよろしくお願いします。
http://ncode.syosetu.com/n3728l/

213 :名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 01:10:04 ID:x1cQCz6u
ノームは特徴が微妙だからな
XTHの人形ボディくらいつきぬけてると色々やりようはあるかも?
と思わなくもないが

214 :名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 01:16:08 ID:TFngmB66
ノームは白雪姫の小人イメージだしな
ここはドワーフでネタ作りするか

215 :名無しさん@ピンキー:2010/06/02(水) 06:38:41 ID:TFngmB66
あ、見た目だけの話ね。連投ごめんだけどあしからず
白雪姫のはノームっぽい見た目だけどドワーフってのは知ってるよ


216 :名無しさん@ピンキー:2010/06/03(木) 21:34:40 ID:X80DDBkV
ウィザードリィサーガ最高!!
腹筋崩壊したわwwwwwww

217 :11-447:2010/06/04(金) 00:16:52 ID:Bpllm8Ka
種族の話の流れに便乗して、相変わらず勝手な設定のものを小ネタ的に投下で。

別々のものを統合してまとめ中なので、他編の導入部となりそうなためタイトル未定。
週末辺りに続きになる部分を投下出来ると思いますが、そこに至ってもまだエロ無しの
スレにあるまじき投下になりそうなので、容量ばかり喰って申し訳ない。
さらに続きはまた来週ぐらいになるかと思いますが、今回は裏をかきません。
……多分。

以下、NGワードは無いですが一応の注意点。
・上記の通り、今回は導入部的な小ネタで、本番や前戯含めてエロ成分がありません。
・相変わらず殺伐とした雰囲気のない軽いものなので嫌いな方は読み飛ばして下さい。

「えー。私は変態な忍者ちゃんの仲間の司教。でも変態の仲間じゃない。冒険の方の仲間。導入部分の解説は作者の妄想と戯言しか書
いてないから、関心無い人は飛ばして本編を待てばいい。気が向いたら読んで。あと、私は出番が無い。サービスシーンを拒否したら
ピーーでピーー野郎な作者にこの役を押しつけられただけ。いつかあいつのピーーをピーーしてピーーに突っ込んでやる。じゃ、私はこれで」

以下、小ネタ投下。

218 :11-447:2010/06/04(金) 00:20:00 ID:Bpllm8Ka
その日の探索を終え、ギルガメッシュの酒場で一日の疲れを癒した彼らが冒険者の宿に戻ると、そこには一通の封書が届いていた。エ
コノミールームに向かう君主と司教と分かれ、侍は宿に預けてあった部屋の鍵と共に手紙を受け取る。侍と女忍者宛のその封書の差出
人は彼らの魔術の師匠からのものだった。盥に湯を張って持ってくるよう宿の小僧に頼むと、いつもの二階のスイートルームに入る。
男は部屋に入るとまずランプに火を灯そうとしたが、女が呪文を詠唱を始めるのを聞いてその手を止めた。
(これは……問題ないか)
「――イ ウォウアリフ」
女忍者が天井を指さして呪文の詠唱を終えると、そこを中心に部屋に柔らかい魔法の光が灯った。力のコインの魔力で魔術師から忍者
に転職した彼女だが、その過程であり得ない引きの弱さを発揮して大量のコインを使い潰している。二十枚のコインを使って八度目の君
主を引き当てたところで女の精神的ストレスは限界に達した。そこで一旦、宿で休息を取ったことが幸いし、副次的に彼女は五レベルま
での僧侶呪文を修得することとなったのである。
「うむ。これで明るいところで手紙が読める。なあリーダー今度からいやらしいことをする時にはこれぐらい明るくしてやろうではないか。
これならあんなところやこんなところまでばっちりと見えるぞ。私にもまだ隠された扉があるかもしれないし」
「ま、たまには悪くないが、あまり明るくても落ち着かないだろ。ランプの灯りぐらいが雰囲気があっていいんだよ。しかし、どうせなら
そのまま君主で経験を積んで、マディを修得しとけば良かったんじゃないか?」
「そうか。そうすれば呪文が尽きるまで今の数倍の回数たっぷりと搾り取れたのだな。でも、私が君主では今後の展開的に色々とキャ
ラが被ってしまうから面倒だ。第一、忍者でないと私は公の場で裸になれないではないか」
「おい。貴重な回復呪文は探索のために使え。それから、忍者だからって脱いで構わないって法はどこにもねえよ!」
「裸でなにが悪い!!!」
「まだ酔ってんのかこの変態露出魔!! お前が猥褻罪で衛兵に捕まっても、絶対に引き取りになんかいってやらねえからな!」
「そんなことを言って大慌てで駆けつけてくれるのだろう? ふふん、可愛いものだな。さ、手紙、手紙」

封書の中に入っていたのは、女忍者宛の私信と数枚の書面の束である。早速、女忍者は絨毯に寝転がると、装備もそのままに一心に
手紙を読んでいる。自分宛の手紙は無いのかと侍は少しばかり残念に思ったが、装備を外して濡らした手拭いで自分の体を拭うと、道
具を取り出して刀の手入れを始める。
天井にかけたミルワの接続時間が切れる前に彼女は手紙と書面の束を読み終えたようだ。書面の方を男に手渡すと、彼のために女忍
者はもう一度ミルワを唱えた。刀の手入れを終えた侍が書面に目をやると、そこには懐かしい師匠の流麗な字が並んでいた。部屋の扉
がノックされたが、応対を女に任せて侍はその文章を読み始める。湯の入った盥を抱えて戻ってきた女にちらりと目をやると、彼女は装
備と鎧下を脱いだ下着だけの姿だった。これは、二重にチップを貰った宿の小僧は今夜は眠れないかも知れないな。などと考えて女に
一応の非難がましい目を向け、男は書面にしたためられた内容の続きを吟味にかかる。


――それにはまず、この世界を席巻する人の五種族について語る必要がある。回復や蘇生の呪文が発達するにつれ、自然の摂理、世
の理がその均衡を取り戻すべく働き、それまで顕著だった人の五族の寿命の差を縮めることとなった。それに伴って、それぞれの種族と
しての気質こそ失わぬものの、種の肉体的、精神的独自性にも幾らかの変化の兆候が見られる。長身痩躯だったエルフには豊かな胸
や尻を持つ者が現れ、ドワーフの中にも、体型こそあまり変わらぬものの人間に近しい背丈を持つ巨躯の男が存在する。普通は童子の
様な容姿のホビットには、近年では人間の少年の如き体格の者が生まれることがあり、聞くところによると人形のように愛くるしいノーム
の女の目撃例もあるようだ。

この機会に、ドワーフの女についての偏見を廃しておこうと思う。彼女達は、やれ髭が生えているだの筋肉ムキムキで男と見分けがつか
ないなどと言われているが、実はそれはもう遥か昔のこと。
昨今のドワーフ女には男のような髭が無い。他の種族と比べて体毛は濃いのだが、髭はあったとしてもうっすらと産毛が生えている程度
であり、それすらも綺麗に剃るのが習慣となっている。ドワーフの男は立派な髭を誇りにするが、その代わりに女達は髪の手入れに非常
に気を使っている。

219 :11-447:2010/06/04(金) 00:23:38 ID:Bpllm8Ka
顔立ちも個々の違いこそあれ、男のドワーフから想像されるような、団子っ鼻でむさ苦しいものというわけではない。もっとも、美女に
生まれる確率は人間と同じ程度のものであるが、それも美人というよりは丸みを帯びた可愛らしい顔立ちが多いのが特徴である。
体格についても当然個人差はあるが、ドワーフと聞いて連想する酒樽のような体型の女はさほど多くはない。彼女達は人間と比べる
と幾分逞しく骨太ではあるものの、それは人間の目から見ても好ましい健康的な魅力を持っている。とりわけ、鍛えた前衛職の胸や
腿、尻のむっちりとした肉付きは、情欲をそそる肉感に満ちて色気を感じさせる肢体となる。
では、なぜ今もドワーフ女は醜いという風評があるのだろうか? まず、ドワーフは他の種族と比べて男女の比率が偏っており、女は
全体の三分の一ほどである。その上、家庭を守ることを第一義とするため、ドワーフの都市に住んでいてさえあまり家を出ることはな
い。今では雑多な種族が集う町に住み商売を営むドワーフも多いが、その家人でさえ女は付け髭をして男の装いで外出する。そのこ
とが今でもドワーフ女の容姿に対する誤解が解けない理由の一つとなっているのだろう。
そのような性質である故、訓練所で登録されるドワーフ女の冒険者などはとりわけ少なく、また変わり者も多い。生身のドワーフの女
冒険者に初めて接した者は、大抵は驚きの声を上げることになるものである――


湯で体を拭った女忍者は、裸のままでベッドにうつぶせになっている。侍は読み終えた書面を彼女に寄越して返すと、もうすぐミルワ
の接続時間が切れることを見計らって、それより先にランプに火を灯す。女はうつぶせのままその書面にもう一度目を通していたが、
魔法の効果が切れたところで、それを手紙と一緒にしてベッド脇のチェストの引き出しに仕舞った。
「お前、寝る前になにか羽織っておけよ。今夜は少し冷え込むみたいだからな」
「うん。寒がった私が裸のまま抱きついて眠ってしまうと、リーダーは夢の中で果ててしまいかねないからな」
「そうだな。しかし、師匠の調査研究の一部か。これが手紙と一緒にねえ。でもノーム女の件とか本当かよ」
「うむ。なんでもこれは文献に纏めている最中のものの写しらしいから、今回ばかりは嘘はないと思う。弟子である私達も読んでおけ
ということだろう。ポイゾンジャイアントの一件もあるし、魔術師から転職しても探求は怠るなということだ」
「ああ、ありゃ耳が痛いな。でも、ここの最下層以外でも奴らが出てくるとか、前に教わったとはいえ憶えちゃいねえよ。それも千回や
そこら戦闘して一回程度の割合だろ?」
「まあそうなのだが。でも彼らの女を実地で見られたことは貴重な経験だと褒められたし。これもまあ親心というやつだろう」
「そうかぁ? で、手紙では他になにか言ってきてたのか?」
「うむ。あ、でもこれは女同士の秘密だからリーダーには内緒だ。ただ、可愛い娘の痴態をこの城塞都市の人々に存分に見せつけて
やれと言伝があった。これも親心だな」
「ふーん。そいつは良かったな」
「放置か。それならそれで、私は本当に自分を解き放ってもいいのだな?」
「好きに路上で露出でも単独プレイでもやってくれ」
「また放置か。ぞくぞくするぞ。本当にいいんだな? 市場の真ん中で果てたりしちゃうかも知れないぞ?」
「ああ、俺を巻き込まなければ全然構わないさ。なんなら王城前の広場で乱交とかどうだ? きっと楽しいぜ」
「リーダー。せめて言葉でぐらいはツッコミを入れてくれ。ただでさえもう十日間も下の口には突っ込んでくれていないのに。自分の役目
を放棄するのも大概にして欲しいものだ。母上の手紙にも私を可愛がってあげろぐらいは本当に書いているのだぞ。疑うのなら手紙の
二枚目だけなら読ませよう。リーダーも母上の愛情に満ちた手紙が読みたいだろうからな」
「また明日にでも読ませてもらうさ。しかしあれから七日か。お前が本当に禁欲出来るとは驚きだ。いや、別に普通のことなんだが」
「うむ。一回りして全く平気になってしまった。あれほど肉欲に駆られていた過去の自分が恥ずかしいな。最近は寝覚めも良くてご飯
も美味しいし、戦闘や罠の解除だって絶好調だ。これはもう私には生涯男など必要無いぐらいだ」
「それはそれでどうかと思うけどよ。ま、とりあえずはもう十日の辛抱だ。また変なことして期間延長しないようにな」
「ふふん。リーダーの方こそ、そろそろ溜まっているのではないか? 泣いて懇願してもそう簡単にはやらせてあげないぞ」
「灯り、消すぞ」
結局のところ、裸のままの女忍者は侍を抱きしめて眠りに着き、乳房に顔を埋められた男は寝苦しい夜を過ごすのであった。

220 :11-447 投下終了:2010/06/04(金) 00:26:48 ID:Bpllm8Ka

小ネタはここまでですが、おそらく次に続けて一つの話になるかと。
重ね重ねエロ無しで申し訳ない。

一応はNG用にトリップを付けた方がいいもんでしょうかね?

221 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 03:39:11 ID:HowDZNvn

それではおやすみなさい

222 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 06:52:17 ID:ww+6n6JC
不死王で言ってた紅松設定か…と思ったら
巨乳エルフとドワ子の話だったでござる

223 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 07:19:27 ID:ZtF9JMBB
続くことに期待乙です
きれいなドワーフが見られるのか裏をかかれるのか
てか人形みたいなノームってまさかあの人のw

224 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 09:11:35 ID:0S22mc3X
>回復や蘇生の呪文が発達するにつれ、自然の摂理、世の理がその均衡を取り戻すべく働き、それまで顕著だった人の五族の寿命の差を縮めることとなった。

寿命が殆ど変わらない理由をそう解釈したか。

225 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 15:03:03 ID:eQr6eMJF
エルフの話最近読んでないから登場してくれる事を祈る。

226 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 17:33:11 ID:nUmxvdvM
楽しませていただきました。あいかわらずgjでなによりです。

>219 の最終行
「乳房に顔を埋められた」の文がなんとなく気持ち悪いです。
「乳房に顔が埋もれた男」、もしくは 「乳房で顔を埋められた男」
とするといいんじゃないかと思います。多分。

うP主’&面白ければいいんだな人は、気分悪くしたらごめん。
あと間違ってたら超すまん。


227 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 17:50:32 ID:RduwSjsO
原文のままでないと
「乳に顔を埋められたせいで寝苦しい」というニュアンスにならないだろう

しかも>>226の「乳房で顔を埋められた男」など明らかに日本語としておかしいので
>>226はだまっているのが得策

そのなんとなく気持ち悪いという感覚は
「うめられる」ではなく「うずめられる」と読むことで多少解決しそうな気もする


228 :名無しさん@ピンキー:2010/06/04(金) 18:51:28 ID:ZtF9JMBB
「○○で××を埋められた」は××が穴みたいな形か、なにかの入れ物なら問題無い文だけど、
この終りの一文をそれにすると、異常で猟奇的な場面になるから、赤字の保管でも済まないような。

229 :11-447:2010/06/04(金) 22:00:26 ID:IoqlfYZ1
まだこのスレ的に肝心な部分の欠片も無い導入用小ネタに、思いがけず多くの反応ありがとうございます。
個々にレスをするような立場でもないのですが、一つ誤解を解いておかねばなりませんし、
ついでと言っては失礼ですが、他にも幾つか返答らしきものを置いておきます。

まず本題。>>224さんの誤解を解いておきます。
この解釈は>>222さんが触れているように、ベニー松山氏の『不死王』というWiz短編中での仮説を拝借したものです。あしからず。
元々、これまでの一連の話の軸として氏のWiz関連著作の世界観を念頭に置いているため、こういう形になりました。
もっとも、登場キャラのレベル設定は#4辺りの敵パーティーなどを参考にゲーム的な多少のインフレ化をさせていますし、
これまで触れた魔物の生態や今回の各種族の体型の話などは、自分で好き勝手に設定して軸に贅肉を付けています。
しかし出てくる連中が軽すぎるから、同じ世界観とは到底思えないものに成り果ててしまっているなこれ。

>>223さん
オマージュと言えば聞こえはいいですが、実のところ金髪で巻き毛の“GARB of LORDS級”の珍品な容姿を想定しました。
鑑定士の方に怒られたら侍と女忍者の師匠と共に土に頭を埋めます。

>>225さん
エルフ?……出るよ。むしろ今後はあんなエルフやこんなエルフが――と書いておけばこれから裏がかきやすくて気が楽です。
とは言っても今回どう話に絡んできてどうオチをつけるかまで書けていても、肝心のエロ場面の内容がまだ一行も書けて……。

>>226さん
気分を悪くしたりはしませんし、ご意見ありがたく頂戴します。
「〜に…が埋もれた」が一番読みいいのは確かですが、前半部分を繋がりがいいように書き直すのが前提となります。
ですが、これは正直なところ>>227さんと>>228さんからいただいた補足が全てですね。
読みもこの場合は>>227さんの書かれたとおり「うずめられた」で考えています。
しかし>>219は1レスでの容量一杯で最後を適当に締めたため、確かに読みづらい一文になっているのは否めません。
簡単な修正で少しでも読み易くするのなら「顔を乳房に埋められて」と入れ替えるぐらいが妥当でしょうか。
お三方ともご意見ありがとうございます。そして、赤字でなにが悪い! と開き直り。

と、いうわけでまだ仕上がってない未保管のものの差し替え願いになってしまいますが
>保管庫管理人さん
"結局のところ、裸のままの女忍者は侍を抱きしめて眠りに着き、乳房に顔を埋められた男は寝苦しい夜を過ごすのであった" を
"結局のところ、裸のままの女忍者は侍を胸に抱きしめて眠りにつき、顔を乳房に埋められた男は寝苦しい夜を過ごすのであった" と
保管の際に修正お願いできますでしょうか。毎度お手数おかけいたします。


お目汚し失礼いたしました。とにもかくにもエロ場面をどうにかしないと……。

230 :名無しさん@ピンキー:2010/06/05(土) 18:15:25 ID:YElYqGs3
気付けばもう三ヶ月もこのスレでエルフを見ていない
エルフ出るのか

231 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 00:03:32 ID:b8QiZvhM
どんなエルフなんだろうな

232 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 08:56:22 ID:jnZqcA9e
白粉エルフとか・・・・・・

233 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 09:06:31 ID:ENP1i1i5
ウィズ世界にダークエルフのようなものは居るのか居ないのか…
それが問題だ。

234 :11-447:2010/06/06(日) 10:36:33 ID:6fkx3lIB
白粉エルフ……ダークエルフとか出して見たいのにWiz世界にいるイメージが掴めない。
このスレだとエルフ自体に結構ダークな連中がいたりするのも一因かと。
ハーフエルフなんかは極まれにいてもいいかなと思うんですが。

とりあえずは>>218-219の小ネタから話を続ける目処がつきましたが、
長くなりそうなので、また切りのいいところまで一部投下になります。
ですが>>217で触れた通りに、今回はまだエロ成分がありません。
予めスパイラル土下座で謝っておきます。申し訳ない。

ではタイトル未定の前回からの続き、以下投下開始します。

235 :11-447:2010/06/06(日) 10:37:32 ID:6fkx3lIB

* * *

明けて翌日。
昼下がりのギルガメッシュの酒場。天窓から光が射し込んでいるものの、その室内はこの時間でもやや薄暗い。日の当たる席に陣取っ
た侍は、女忍者に手渡された師匠からの手紙に目を通している。その手紙の内容は母親から娘へのものというよりは師から弟子への訓
戒に近いものだったが、その一文一文は確かな愛情に溢れていた。おそらくは侍が読むことも想定して書かれたものなのだろう。
こうなると、自分には見せられないという母娘の内緒話が書かれている一枚目の手紙が気になるところだが……。しかし、二人の性格
を鑑みるにそっちの内容は知らない方が幸せかも知れないと、男は思い直すのだった。
手紙を読み終えた侍はそれを隣に座る女忍者に返す。彼女は手にした酒杯を卓に置くと、その紙を丁寧に畳み直し、油紙に包んで腰に
下げたポーチへと大事にしまい込んだ。そしてまた、杯を満たす蜂蜜酒を山羊の乳酒で割った飲み物に口をつける。
「お前、それ好きだよな。初めて頼んだときは酒場の娘に怪訝な顔をされてたけど、今じゃ "いつもの" で通じるんだもんなぁ」
「うん。温めたバターを入れても美味しいぞ。ところでリーダー。司教ちゃん、かなり体調が悪そうだったが大丈夫だろうか?」
「一応は君主の奴が看てるんだが、怪我は呪文で回復できても病気ばっかりはどうにもならないしな」
「死から蘇ることさえ可能だというのに儘ならないものだな。それから、戦士さんもいないのだが?」
「旦那なら特別に依頼のあった仕事を片づけろって奥さんに引っ張られていったぜ」
「依頼? 街中でなんの依頼があるのだ?」
「うん? お前知らなかったんだっけ? 旦那はこの街に店を持ってるからな。ああ見えて結構有名な金工職人なんだぜ。もっとも、
あの性格だから、工房の方は奥さんに任せっきりみたいだし、自分で作業することも滅多に無いらしいけどな」
「そうだったか。いや、一度は冒険者を引退して結婚し、数年前に復帰したとは聞いている。でも店を構えているとは知らなかった。
それならせっかくだから訪ねてみようではないか」
「あー。駄目だ。お前が気に入りそうなもんがごろごろしてるしな……。んんっ、しかし思わぬところで休養になっちまったが、ちょ
うど寝不足だったからむしろ助かったぜ」
「それはどんな店なのか余計に気になるぞ。しかし、リーダーも悶々として眠れないなら意地を張らずに襲えばよいのだ」
「どっちがどっちに我慢させてるのか疑問に思えてきたところだよ。だけどそうそうお前を甘やかすわけにもいかないさ」
「ふふん。立場が逆転したかな? あまり私を放置してもそれはそれで喜ぶだけなのに」

そんなやりとりをする二人のテーブルに、少し離れた場所に座っていた二人の女が手に酒杯を持ったまま近づいてきた。
「あらあら、楽しそうなお話をしていますね。私達もご一緒してよろしいでしょうか?」
声をかけてきたのは腰に刀を下げた長身のエルフ。薄い金色の髪がランプの光に当たってほのかに輝いている。エルフの特徴である先
の尖った耳はなぜかいつも下がり気味。どこか陰はあるが柔らかな印象を持つその顔立ちは、エルフらしい細身の体と相まって、冒険
者には似つかわしくない儚げな美しさを彼女に与えていた。
そのやや後に控えているのは背中に銀の斧を背負った小柄な娘。こちらは対照的に丸みを帯びた顔立ちの、これはこれで冒険者らしく
ない愛らしい顔をした娘である。長身で顔の小さいエルフの侍より頭二つ分は背が低いが、彼女に幼い印象は感じられない。服を押し
上げるみちっと張った体は健康的な色気を感じさせ、服の下にはさぞ絶妙に肉感溢れる肉体が押し込められていることだろう。
彼女はこの街にいる数少ないドワーフ女の冒険者の一人で、マスタークラスに認定された君主である。彼女達のパーティーはリーダー
のエルフの侍だけが抜きん出てレベルが高いのだが、他の者もこの半年で急速に力を付けており、今では中堅を脱してこの街でも高位
に属するパーティーに名を連ねつつあった。
「ああ、歓迎するぜ。この円卓は二人にはちょっと広すぎるしな。お前も構わないだろ? おい、おーいって」
「えっ? あ、うん。勿論です。どうぞ座って下さい」
「ん? なに畏まってんだよお前。まあ気にせずに座ってくれよ」
「ではお言葉に甘えて。ほら、あなたはこちらへ」
「はい。お姉――っとリーダー。んっ、忍者ちゃん久しぶり」
「うん。そう言えば、君主ちゃんはマディをマスターしたと聞いた。おめでとう」
「ありがとう。もう少し前に修得出来てたはずなんだけど、僧職の呪文もなかなか大変で。でもようやくマスターできたよ」

236 :11-447:2010/06/06(日) 10:38:08 ID:6fkx3lIB
「それは祝杯を挙げないといけないな。えっと酒場の娘は……。ああっ、もう。私がカウンターまで取りに行ってくる。リーダーは同
じのをもう一つでいいかな?」
「あー。そんなに急がなくてもいいのに。でも取りに行くのなら私も行くよ。お姉さ……リーダーは果実酒でいいのかな?」
「もうお姉様でも構いませんよ。そうですね……いえ、少し強い飲み物を。あと、途中で問題を起こしては駄目ですよ?」
昼間だというのにそこそこの席が埋まったテーブルをかいくぐって、二人の娘はカウンターへと向かっていった。ところどころのテー
ブルから挨拶代わりの口説き文句が飛び交っているが、女忍者は軽くあしらい、君主の方は憮然とした顔ではね除けている。

「うちのがすまないな。あいつも修業時代は同年代の娘と仲良くなる機会があまり無かったんで、少しはしゃいでるみたいなんだ」
「そうなのですか。ところで、今日は探索を中止したそうですが、他の方々は?」
「ああ、司教がちょっと体調を崩してな。みんなそれぞれ休んでるよ。そう言うそっちの仲間はどうしたんだ?」
「あなた方の順番が空いたおかげで今日は早い時間に戦利品が揃ったので、昼からは休養に当てました。彼女がマディを修得する
まではと、この半年ほどはあの娘達にも少し無理を強いてしまいましたし」
「そうか、彼女が君主になってもう半年か。そっちのパーティーも一応の戦力は揃ったみたいだな。でも、まだ昔のことにこだわって
んのか? 正直、一人しかいない回復役が前衛ってのは相当に厳しいだろ」
「ええ、わかっています。パーティーのことを考えると、個人的なことに捕らわれてはいられませんから。ですが、いざ条件を付けず
に仲間を捜すと、今度はこちらの娘達の方が問題を起こしてしまって……頭の痛いところです」
「そうか。まあ、吹っ切れたのならなんとかなるだろ。いい新人を見つけて地道に経験を積ますことだな」
「そうですね。ふふっ、あなたももうあの頃とは――あら、あの娘達が戻ってきます。では、この話はここまでに」

それぞれタイプの違う美人三人に囲まれて乾杯する侍を、やや離れた卓にいる男ばかりのパーティーが羨ましそうな顔で眺めていた。
彼らは俺達も腕を上げて金と女を手に入れてやるとお互いに心に誓う。もっとも、その気概があるパーティーなら昼日中から酒場で飲
んだくれているはずが無いのは言うまでもないことだろう。

* * *

ここで時は半年前にさかのぼる。

「そこで押し殺した低い声。あなた――いい加減にしないと挽肉にするよ」
「似てる似てるー」
「まあ、三回目となるとお決まりだな。しかし、これでまた僧侶探しか」
「ごめん。もう言い訳はしないから、私の真似をするのはやめて……」
ギルガメッシュの酒場の片隅、一人沈み込むドワーフの戦士を肴に酒を飲んでいるのは、女ばかり五人のパーティーである。リーダー
のエルフの侍の意向で彼女達のパーティーは中立の女性ばかりで固められていた。
「そのぐらいにしてあげなさい。この娘も自分の我が儘だけで言ったわけではないのですから」
「わかってるよリーダー。腹に据えかねてたのは私らも同じだしな。こいつが言わなきゃそのうち私がキレてたし」
「そうそう。あのいやらしい目。私達を見る目もともかく、お姉様を見る目ときたらもうナイトストーカーみたいだったもの」
「ブリーブみたいな顔なのにねー。でも、マディを使えて暇そうな僧侶ってなかなかいないんだよね。どうしよっか」
(はぁ……。やっぱりパーティーの募集条件に問題があったのでしょうね。みんないい娘達なのですが……)

女だけのパーティー、それもリーダーを筆頭になかなかの美人揃いということで、今いるパーティーを抜けてでも加わりたいと考える、
下心満載の男の僧侶もいないではない。だが、それでは遠からずまた同じ事が起こる可能性は否めなかった。
それはなぜか。ぶっちゃけて言うと、程度の差こそあるものの彼女達はレズなのである。もっとも、エルフの侍は同性との関係こそ厭
わないが、基本的には異性との恋愛を好むノーマルな性癖の持ち主だ。この街でも珍しい善悪混合のパーティーにいた彼女は、色恋
沙汰の絡む迷宮内の仲間割れで親しい者を失い、パーティーは崩壊した。
その反動だろうか、彼女が新たに募った仲間は中立の女性の冒険者。そして、結果的に集まったのが彼女を恋愛対象として慕っていた
者だっただけのことで、決して彼女自身にそういう思惑があったわけではない。そして、周知の事実だが、神への信仰に繋がる心の指向
性を持たない中立の者は、原則として僧職に就けない。そのため僧侶だけはどうしても善か悪のどちらかの戒律の者となる。

237 :11-447:2010/06/06(日) 10:38:48 ID:6fkx3lIB
背に腹は代えられず、これまで幾人かの善や悪の女の僧侶を仲間に加えてはみたのだが、生憎と至って普通の性向を持つ者ばかり
だったため、他のメンバーの意味有り気な視線や雰囲気に耐えきれずに逃げ出してしまった。そのため、これまではやむなく、フリーの
男の僧侶と金銭契約を結ぶことで回復役の穴を埋めてきたのである。

「わ、私、僧侶になる!」
今回の騒動の発端。悪の僧侶にカシナートを突きつけてパーティーから追い出した戦士が木製のジョッキを円卓に叩き付けて叫んだ。
自責の念に駆られつつもやけ酒をあおっていた彼女の目は、すでに完全に据わってしまっている。
「いや、だからそれが出来れば苦労は無いんだって」
「でも、リルガミンなんかじゃ中立でも君主や僧侶に転職出来るアイテムがあるって聞いたことが!」
「力のコインですね。でも、あれは希少なアイテムですし、なぜかボルタックでは扱っていないのです。特別に頼んで入手してもらうに
してもいつ手に入るかはわかりませんよ。それになにより、転職するクラスを自分では選べませんし」
「でも、でも。今回も私のせいでお姉様やみんなに迷惑をかけてしまったんだ。私が……私がなんとかしてみせる!」
「あ、ちょっと待て! おい――って、飛び出してっちゃったよ」
「今は放っておいてあげなさい。仕方ないですね、今夜にでも私が慰めておきましょう」
「あー。戦士ちゃんばっかりズルいー。私もぉ」
「それなら私も――」

そんなやりとりをする彼女達を、近くのテーブルにいる男ばかりの駆け出しパーティーが、なんとも言えない顔をして眺めていた。
「美人ばっかりなのに勿体ねえ……女メンバー欲しいなあ」
「なぁに、半年も頑張れば金も力も手に入れて、女なんて――」
頑張れ野郎共。君達の前途は明るい……はずだ。

* * *

しばらく後、酒場を飛び出した女戦士はボルタック商店の店先にいた。ここに来たからどうというものではないが、特に行く当てがある
わけでも無し、自然と足がそこに向いただけのことである。
「はあ〜っ。勢いで飛び出して来ちゃったけど、どうしよう。なんか飲んですぐ走ったから気分悪いし。気が付いたらボルタックの前に
いるし。んー。鎧の金具の歪みでも直してもらって時間潰してから帰ろうかな。すぐ戻るのもちょっと決まり悪いし」
まだ酔いが醒めていないのか、独り言をぶつぶつ呟きながら彼女は店の扉を開ける。店内は装備を整えにきた者や、手に入れた宝を
売りにきた者等、様々な冒険者で賑わっていた。一部ではボッタクル商店と呼ばれるこの強欲な店だが、その反面、装備の補修や調
整を無料で行ってくれる万全のアフターケアを誇り、冒険者相手の取引ではまだ他の商会の追随を許さない繁盛ぶりである。
何気なく店内を見渡した彼女は、カウンターの奥の壁に掛けられてある斧に目を留める。銀色に輝く刃を持つその斧は、この城塞都市
の迷宮ではついぞ見たことのない得物だった。
(あ、あれってもしかして、噂で聞いたシルバーアックス!? リルガミンの方で見つかるって聞いたけど、向こうのボルタックから流れて
来たのかな? やっぱりいいなあ……あのずっしりとした重量感。あれがあれば無理に剣を使わなくていいし。あ、とにかく他のドワ
ーフに買われる前に買わないとっ。い、いくらするんだろ?)
慌てて店の奥のカウンターに向かった彼女だが、そこで目にした値札は法外とも思える三万四千ゴールド。恐らくはリルガミンでの相
場の四倍ほどだろうか。だが、この機会を逃せば次にいつ入荷するかわからない代物である。なんとか手持ちで足りることを確認した
彼女は即決即金でその戦斧を購入した。

(うん、やっぱりこれだな。梯子山の戦斧なんかはカシナートに劣ってたから、みんなのことを考えると使うに使えなかったし。まあカシ
ナートはカシナートで、あの回転ブレードの魔法機巧の美しさが捨てがたいけど、やっぱり私は斧が一番しっくりくるなあ)
店の隅に引っ込んだ彼女は手に入れたシルバーアックスを、頬ずりせんばかりにうっとりと眺めていた。しかし、店主とやりとりを始めた
客の声が、一人悦に入って違う世界に行っていた彼女を現実へと引き戻す。自分のこの至福の時間を邪魔するのは誰かと、声の主
に目を向けた彼女の目に映ったのは、カウンターに肘を付いて店主のドワーフとやり取りをするローブ姿の娘の形のいい尻である。
(うわぁ。あの娘、あんな服でもわかるぐらい美味しそうな身体してる。胸なんかカウンターに完全に乗っかっちゃってるし、お尻を
突き出してるから、ローブの上からでもお尻の丸みがくっきりだよ。長い黒髪も綺麗だなぁ。顔は……ここからじゃよく見えないか)

238 :11-447:2010/06/06(日) 10:39:11 ID:6fkx3lIB
ドワーフ戦士の矜持もどこへやら、今の彼女はただのレズっ娘である。女戦士はさり気なさを装って壁の武器などを眺めながら、その
横顔が確認できる位置に移動する。そして、近づくにつれ、自然と二人の会話も耳に入ってくることになった。
「――れは結構レアなものだと聞いていたんだが。引き取りもしてくれないのか」
「悪いな。そんなものには興味はありませんってもんさ。それにそいつはもう一度使っちまった後のもんだろ? なんでまたそんな代
物を二十六枚も拵えたのかは知らないが、まあ、どのみち力のコインはここじゃ扱ってない。ここ、じゃあな」
「んー、それなら仕方ないな。すまなかった。では、鎧の打ち直しはお願いしておく。注文した剣や兜と一緒に取りに来るから」
「毎度あり。しかし、嬢ちゃんのサイズだと打ち直しで済むかな。ああ、なんなら鎧下もつけとこう。そっちも普通のものじゃ収まり
きらないだろ。さっき計ったサイズに合うよう立体裁断して、急ぎで仕立てさせておこう」
「それはありがたい。頭が下がるばかりだ」
「なに、サイズを計る時にはそりゃ凄いもんを拝ませてもらったしな。ドワーフの女達でもあそこまでのはなかなかいやしない。それ
に全部で二十万ゴールド相当のお買いあげだ。そのぐらいのサービスはさせてもらうさ。じゃあ明日の晩にでも取りにきてくれ」
「うむ。では失礼する」
そう言って振り返ったローブの娘と女戦士の目があった。これは想像していた以上の美人である――が、すでにまた別のことで女戦士
の頭の中は一杯になってしまっている。
(力のコイン……確かに今、力のコインって言ってたよな……)
どこか遠くを見つめる目で固まる女戦士をローブの娘はしばらく眺めていた。しかし、それもわずかな間のこと。少し匂いを嗅ぐよう
な仕草をし、わずかに小首を傾げて微笑むと、彼女は店を出ていった。

店の分厚い扉が閉まる音で、女戦士はようやく我に帰る。そして、慌てて店を飛び出して左右を見回し、雑踏の中を立ち去って行く
丸い尻を見つけ出すと、その後を追いかけた。
「そこのあなた、ちょ、ちょっと待って! 少し話を聞いてくれないか」
勢い余ってローブの娘にぶつかりそうになりながらも、女戦士は彼女を呼び止めて声をかける。
「ん? ああ、これはさっき店で見かけた戦士さんではないか。女の子に声をかけたことはあるが、声をかけられたのは初めてだ」
「ええっと、そうなんだけどそうじゃない。あの、ごめん。さっき聞こえてしまったんだけど、あなたは力のコインを持ってるのか?
いきなりなお願いだけど、もし持っているのなら、それを私に譲ってはもらえないかな? いくらでも……とは言えないけどお金なら
払えるだけ払うから」
「ああ、そう言う話だったか。うーん。でも、手元に残っているのは一度使ったものばかりだから……。店でどこまで聞こえていたか
はわからないが、これは使っても上級職にはなれない上に命まで落としてしまうコインなのだ」
「それでも、いいんだ! 少し分けてくれるだけで構わない。どうかお願いします!」
「あー、えっと。そんなに頭を下げないでくれ。こっちが困ってしまう。むぅ……ん、じゃあ、手の平を上にして両手を出してくれ」
「えっ? う、うん」
女戦士が言われるままに両手を差し出すと、ローブの娘は小振りな革袋を彼女の手の上に乗せる。それなりの重みのある袋から金属の
擦れ合う音が響いた。
「ええっ? これ、全部!? ま、待って。今は持ち合わせが無いから、すぐにあるだけ取ってくる。それで足りないなら――」
「お金ならいらない。どうせ店では引き取ってもらえないのだし、私にとって大事な一枚は記念にちゃんと取ってある。ほら」
そう言って、娘は別の革袋を取り出し、中から一枚の力のコインを摘み上げて彼女に見せた。
「で、でも。それじゃあ、私の気が済まない。えーっと、せめて食事を奢るとか……いや、なにか私にお礼出来ることはないかな?」
「んー……。あ、それなら一つ質問してもかまわないだろうか?」
「えっ、うん。私で答えられることなら」
「不躾な質問だが、あなたはドワーフの女の子……なんだよな?」
「えっ? うんそうだけど……あなた、ドワーフの女を見るのは初めて? じゃあ、冒険者になってまだ日が浅いんだ」
「あーっ! やっぱりそうなのか。うん、初めてだ。これまで行った街でドワーフの女の子は見かけたことがないし、ドワーフの鉱山
都市にも行ったことが無いから。へえぇ。話には聞いていたけどちっさくてぷにっとして可愛いものだな」

239 :11-447:2010/06/06(日) 10:39:58 ID:6fkx3lIB
ローブの娘は熱い眼差しで女戦士の全身を上から下まで眺め回した。その視線に、まるで裸に剥かれてしまったような恥ずかしさを
おぼえ、女戦士は頬を赤らめる。だが同時に、娘の言葉の端々から、自分と同じ趣味を持つ者の匂いを感じ取った。
「え、えっと。ありがとう。 あ、でも、そんなことを聞くだけでいいの? その、私に出来ることならなんでもするよ……なんてね」
「ん? でも、さすがにいきなりあんなことはどうかと思うし……うん。じゃあこれを貰おうかな」
娘はすっと顔を寄せると、軽く唇にキスをする。そして、その大胆で堂々とした行動と唇に残る柔らかい感触に硬直する女戦士にひら
ひらと手を振ると、満足気な顔で立ち去っていく。彼女が見えなくなるまで女戦士は呆然と立ちつくしていた。
「……はっ!? 私、得しかしてない……。そうだ、名前聞いておけばよかったな。まあでも、彼女も冒険者ならまたすぐ会えるよね。
しかし、とにかくこれで僧侶か司教に転職出来るぞ。あ……でも、もし上手くいっても死んじゃうんだ。お姉様……怒るだろうな」
女戦士が手にした革袋の口紐を解いて中を覗き込むと、そこには見慣れないコインがぎっしりと詰まっていた。とりあえず考えるのは
後にして、酒場に戻ることにする。みんな心配して待っていることだろう、と思いながら彼女が踵を返したその時だった。

「……さん。お嬢さん。そう、あなたですよ。少しお話があるのですが」
「っ!! 誰?」
その声がどちらの方向から聞こえてきたのか、女戦士にはそれがわからなかった。日が暮れたばかりの街中はまだ人通りも多く、彼女
は周囲を見回して声の主を探す。しかしぱっと見たところ、雑踏の中に自分の方を向いている者は見つけられない。
「こちらです。左手の路地ですよ。出来ればもう少し近くに寄っていただけるとありがたいのですが」
彼女はさっと路地の方に目を向ける。しかし暗視の能力を持つドワーフの目にも暗い路地にいる声の主の姿は写らなかった。
「だ、誰? 用があるならそっちから出てくればいいじゃないかっ」
「あまり大きな声を出されずに。でしたら、別にそこででも構いませんから、少しお話を聞いてもらえませんか?」
「そんな胡散臭い奴と話ができるか! せめて姿を見せろっ」
「ふむ。では」
「へ?」
すると、路地の闇が質量を持ったかのように人影が現れる。そこは確かに女戦士の視界の中だったはずなのだが、その男が完全に姿
を現すまで、彼女はそこに何者かがいることを認識出来なかった。そして、目にした姿に口を大きくあけたまま彼女の思考は停止する。
そこにいたのは半裸の男。口元は鼻までを覆う口当てに覆われ、下半身には褌と呼ばれる東方風の下帯が締められているが、その姿は
ほぼ全裸に近い。束ねた鋼線のように引き締まった長身痩躯の体には、髪と眉も含めて一本の体毛も生えていなかった。なにより異様
なのは、つるつるの禿頭も含めた全身が、灰色を基調とした雑多な色で塗り込められていることである。一見適当に塗られたような肌の
色は石造りの建物の多い街並みにすっと溶け込み、ともすれば凝視していてさえその姿を見失ってしまいそうだった。
「へ、へ、変態――」
「ほあたっ!!!」
硬直が解けた女戦士は悲鳴をあげようとした。が、男が発した気に当てられ、脳髄に麻痺に似た痺れが走る。刹那、伸びてきた細長い
双腕が彼女の身体をがっしりと掴み、鎧姿のドワーフの彼女を見た目にそぐわぬ膂力の強さでいともたやすく路地へと引きずり込む。
それは一瞬の出来事で、路上から一人の女が姿を消したことに、道行く人々は誰一人気付きもしなかった。

* * *

ボルタックから一ブロック先の路地を少し奥に入った木箱の影。女戦士はその奇妙な男の長い腕に絡め取られその口を塞がれている。
「心配なさらずとも危害は加えません。ただ、声を上げられては困ります。了解していただけるなら、二度瞬きをして下さい」
マスタークラス一歩前の女戦士を、その男はいともたやすく制していた。さほど力が加わっているわけでもないのに、押さえ込まれた体
は身動き一つとれない。間違いなくこの男は相当に高位の忍者だろう。相手との実力差に抵抗の無意味さを悟った彼女は、言われた
とおり瞬きをして同意した旨を伝える。

240 :11-447:2010/06/06(日) 10:41:07 ID:6fkx3lIB
「申し訳ありません。人に気付かれると面倒でしたので。……おや、どこか痛めてしまいましたか?」
「ううん……だ、大丈夫」
「ふむ。それでは、話だけでも聞いてもらえるとありがたいのですが。いかがなものでしょう?」
男の細い目は笑っているように弓形を描いているが、その目からはなにを考えているのかは全く読みとることができない。
「わ、わかったよ。到底信用は出来ないけど、とりあえず話ぐらいは聞く。で、なんだっていうの?」
「この姿で信用してくれとは申しませんよ。それで話というのは、あなたの持っている力のコインのことです。そのコイン、当方に売
る気はございませんか? 当方ではボルタックで扱っていない品を扱っておりまして。まあ、物が物ですから、現物をお持ちの方に
直接声をかけて交渉をさせていただいているわけです」
「コインを……? でもこれは私にも必要なんだ。それにそもそも人から貰ったものだし」
「ですが、あなたは相当な量の力のコインをお持ちだとお見受けします。それが全部必要だというわけでもないでしょう? それに…
…あなたが本当に必要とするのはその劣化したコインなのですか? 当方ではそのようなボルタックで扱っていない品を多数扱って
おります。もしお売りいただけるのでしたら、他の品と引き替えにすることもできます。勿論差額が出ればお返し、あるいはお支払い
いただくことになりますが」
「……少し、考えさせてもらってもいいかな。あ、一応聞いておきたいんだけど、まだ使ってない力のコインはいくらぐらい?」
「時価です。まあ、おおよその相場はありますが、その時に出回っている数によって値段は変わりますので。どのみちこの場ではお答
えいたしかねる質問です」
「そう。じゃあ……変化の指輪……は取り扱ってるのかな?」

変化の指輪――それはリルガミン旧王城跡に口を開いたダパルプスの呪い穴でのみ見つかる魔法の装具である。侍以外のクラスの
者がこれに秘められた魔力を解放すれば、戒律に関わらずそれまでの経験を保持したままで君主としての能力を得ることが出来る。
前衛としての戦闘力を失わずに僧職の回復呪文を行使出来るのは、ドワーフの彼女にとってこの上なく魅力的だった。
「ふむ、変化の指輪ですか。取り扱いはしておりますが、この街までは滅多に流れてはきませんね。在庫があるかは確認してみなけれ
ば判りかねます。どうでしょう? コインをお売りいただけるのでしたら、直接店の方にご案内差し上げますが」
「……あるんだ。いや、どのみち持ち合わせも無いし、今はまだやめとく。ところで、もし後で気が変わったら、私はどうやって店にいけば
いいの? 看板立ててるわけじゃないよね」
「非合法ではないですが、表では取り引きしにくい品を取り扱っていますので。いいでしょう。手順は簡単です。今日はお手持ちの品を
お見かけしたので、まだ早い内に出て参りましたが、普段はもっと遅い時間から店を開いております。今日が昨日に変わる刻限より後、
この路地の入り口で "コントラ デクストラ アベニュー" と合い言葉を仰って下さい。またこちらからお声をかけさせていただきます」
「 "コントラ デクストラ アベニュー" ……うん、わかった」
「念のため申しておきますが、あまり他言はなさらぬよう。知っている方の中では公然の秘密とも言えますが、あまり大っぴらに出来る
商売でもございませんので、色々と面倒なことになります故。もちろんあなたにとっても」
男の細い目が一瞬見開かれ、その瞼の奥の相貌が鋭い光を放つ。
「う、うん。わかってる」
「ありがとうございます。ああ、もし他になにかお売りいただける方がいれば、その限りではございません。どうぞお誘い合わせの上
ご来店下さい。では、またお会いできる機会をお待ちしております」
再び目を細めた男は今度は確かな笑みをその目に浮かべて、再び闇に戻るようにその姿を消してしまう。今、会話をしていたはずの
奇妙な男が本当に存在していたのか、女戦士は自分の目か頭がおかしくなってしまったのではと、疑わずにはいられなかった。
「あ……。消えた? 幻覚じゃないよね。しかし、最後のお誘い合わせの上って、秘密なのか秘密じゃないのかどっち?……ふぅ。でも
力のコインに変化の指輪。手に入れられたら回復役としてもお姉様の、みんなの役に立てる……けど色々と怪しいし、やっぱりまずは
この貰ったコインで……も、命がけで運任せか。ううん。せっかく貰ったんだしまずはこれに賭けてみよう……?……あ、あれ?」

241 :11-447:2010/06/06(日) 10:46:31 ID:6fkx3lIB
急に膝から力が抜けて女戦士はその場にぺたんと座り込んでしまう。その体は小刻みに震えていた。
「は、はは。腰抜けちゃった。こ、こ、怖かった。あの人、どう見ても変態だし、襲われたら私じゃ抵抗も出来なかったよ。そ、そう
だ。私、男に触られちゃったんだ。それも裸でつるつるの変態に――」
突然、彼女の目の前に禿頭の生首が浮かび上がった。
「あの、まだ聞いてますが。襲うつもりなら最初から腕ずくで手に入れてますよ。それに、この姿ではなんとも言い返し辛いですが、
私はこれでも紳士だと自負しているのです。あと、あまり変態変態と口にするのは女性としてどうかと――」

「い、いやぁぁぁぁっ! 変態、変態、変態いぃぃぃぃぃっ!!」
暗闇から突然かけられた声に、女戦士は跳ね上がってドワーフとは思えない速さで路地から飛び出していった。鋼の固まりが人々を撥
ねそうになりながら駆け抜けて行く様は、さながら金属の雄牛ゴーゴンの突進を彷彿とさせる。路面にひびを入れて叫びながら逃げて
いく彼女を、頭だけ出した中途半端な状態で見送る奇妙な男。彼は天を仰いで呟くのだった。
「……私、少し傷つきました。泣いてもいいでしょうか」
そう誰にともなく問いかけると、生首は再び闇の中へと消え去っていった。


〜続く



一旦はこれにて投下終了ですが、エロ要素皆無で重ね重ね申し訳ない。
その肝心のエロ場面、構成こそ出来ていますがさっさと書いてしまわないと。
早くとも来週末になると思いますが、出来るだけ早く投下出来るよう善処します。
タイトルも考えておかないといけませんね。

ではこれにて失礼。

242 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 11:08:47 ID:qJBCvIIQ
乙です。

243 :11-447:2010/06/06(日) 11:19:52 ID:6fkx3lIB
今回こそはと思いながらも、いつも通りに修正個所が出てしまいましたorz

>>240の11行目から14行目
…あなたが本当に必要とするのはその劣化したコインなのですか? 当方ではそのようなボルタックで扱っていない品を多数扱って
おります。もしお売りいただけるのでしたら、他の品と引き替えにすることもできます。勿論差額が出ればお返し、あるいはお支払い
いただくことになりますが」を

…あなたが本当に必要とするのはその劣化したコインなのですか? 申し上げましたとおり、当方では一般には出回らない魔法の品
を他にも多数扱っております。もしお売りいただけるのでしたら、それらと引き替えにすることも可能です。勿論差額が出ればご返金、
あるいはお支払いいただくことになりますが」と差し替えです。

内容に差し障りのあるものではないですが、とりあえず訂正を。
毎回言ってる気もしますが、今後は投下前のチェックをより綿密に行いますので、
どうかご容赦のほどお願いいたします。

244 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 12:46:27 ID:xW2/GAmS
>>243
そんなに気にしなくてもいいような。
あんまり気にしすぎると何も書けなくなってしまいますから。
なにあともあれ乙でした。

245 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 13:01:27 ID:TDvnUadR
乙でした
文章書ける人は読む側より気を使うらしいし、また勘違いの指摘入ると面倒だしな

しかし予想外にエルフらしいエルフだ
ドワ子はからみがありそうだけどエルフ分の補給はなるかこうご期待ですな

246 :名無しさん@ピンキー:2010/06/06(日) 18:34:28 ID:+8uLjF4r
#3に敵として出てきたエルフメイジみたいな感じで、ダークエルフというか
「闇に落ちたエルフ」はWIZ世界にもいそうな気がするね。

要は性格さえ邪悪であればダークエルフって言っちゃえばいいんじゃなかろうか。
ダークエルフっていうと、今では黒か褐色の肌が当たり前になっちゃってるけど
肌が黒くないダークエルフがいるゲームや小説もあるしねぇ。

247 :名無しさん@ピンキー:2010/06/07(月) 18:38:12 ID:Y7dXG6bk
オークの死体から生まれた色々みたいな種族って何だったっけ

248 :名無しさん@ピンキー:2010/06/11(金) 08:21:20 ID:Z/ERaxeT
保守

249 :名無しさん@ピンキー:2010/06/15(火) 21:56:40 ID:bYei3F95
ビューティでなにか話しないか?

250 :霜月:2010/06/16(水) 05:17:53 ID:3TUkqtLN
お邪魔します。
またしても異種物で、かなり陵辱系が入っています。
ありがちですが一応は特殊な方向なので、興味のない方は今回もスルー願います。
状況はパーティ壊滅で、背景は#1です。

251 :霜月:2010/06/16(水) 05:18:42 ID:3TUkqtLN

どこまでも濃密な闇が全てを塗りつぶしていた。
ここは魔力の光でさえもその力を失う、絶対の闇が支配する空間、ダークゾーン。

そこに突然鎧をがちゃつかせながら、何やら騒々しい一団が通り過ぎた。
やがて大きな扉が開く音がした直後、しわがれた男の声が響いた。
『MAPIRO MAHAMA DILOMATO…』
怪しい呪文のこだまが消えるや、荒々しく扉は閉じられ、後には耳が痛くなるような静寂だけが残った。

どれだけの時間が経ったことだろうか。
もう誰も居ないことを確認すると「彼」は静かに身じろぎをした。
当然ながら「彼」もこの場所では何も見ることはできない。
暗闇の中、鋭い聴覚と嗅覚だけで周囲を探り続けた。


「チーン」
遠くで昇降機の止まる音がして、またも騒々しい一団が近づいてくる。
それは「彼」にとっては、間違いなく憎むべき敵の集団だった。
しかし「彼」はその音から逃げるように壁際へと貼り付き、再びその一団をやり過ごした。
そんなことを更に4,5回繰り返したが、「彼」は一度として攻撃を仕掛けようとはしなかった。
敵と言うだけで見境もなく仕掛けるのは、愚か者のすることだ。
「彼」は望みの獲物が来るのを息を潜めて待ち続けた。

「チーン」
またしても扉の開く音がした…が、先ほどまでとは違い、いつまで経っても集団が通り過ぎない。
「…ずるる…ずるる…」
何か重たい物を引きずる音がした。
しかも一度に運びきれないせいか、何度も行ったり来たりを繰り返し、移動がかなり遅い。
その音を聞いて「彼」はニタリとほくそ笑むと、静かに静かに近づいていった。

252 :霜月:2010/06/16(水) 05:19:30 ID:3TUkqtLN
-------------------------------------------------------

「彼女」は何とか一階に辿りついた。
ここまで来れば、街はもうすぐだ。
出口まではまだ距離はあるが、あの偏屈な小男の力を借りれば、街まで安全に飛ばしてもらえる。

数刻前、慣れない地下4階で前衛3人が倒れた時には、目の前が真っ暗になった。
更に僧侶の首が切り落とされた時には、全滅を覚悟した。
しかしギリギリのところで、盗賊が最後の敵にとどめを刺した。

犠牲は大きかったが、手に入れた宝物を売ればカントの強欲な僧侶達も愛想良く助けてくれるはずだ。
いつも顰め面の盗賊が、このときばかりは安堵の表情で宝箱を開けた。
だが気の弛みからか、単純な毒針の罠に引っ掛かってしまった。
僧侶は倒れ、ポーションも既になく、修行中の司教である彼女にはまだ解毒の手段がなかった。

司教という職業はそう誰もがなれるものではない。
普通は僧侶なり魔術師なりを経験し、充分な経験を積んだ上で初めて転職できる職業だ。
しかし彼女はエルフという魔法職向きの種族であることと、天性の適正のおかげでいきなり司教となった。
上級職である以上は普通の職業よりも覚えるべきことは多く、修行は中々はかどらない。
大器晩成といえば聞こえはいいが、今のところ彼女の実力は同じ経験を積んだ下級職よりもかなり低いものであった。

それでも僧侶が倒れた以上、彼女が回復役をこなさなければならない。
ジワジワと体力を削られていく盗賊にDIOSの呪文を掛けながら、仲間の死体を引きずって進んだ。
しかし途中で呪文を使い尽くし、昇降機を目前に盗賊も倒れた。
こうして頼るべき最後の仲間が消え、物言わぬ荷物が一つ増えた。

死体の山を昇降機に積み込み、一階に着いたところで引きずり出す。
力仕事の不得手な彼女には、これだけでもかなりきつい作業だった。
このままここでキャンプを張り、他のパーティが通り掛かるのを待つというのも一つの手ではあった。
しかしそんなことをしては、彼女だけでなく仲間の面子までが丸潰れだ。
それに街はもう目の前だった。
だから彼女は少し無理をした。


嫌な予感がした。
この暗闇の中では何も見えないが、未熟ながらも冒険者としての経験と勘が迫り来る危険を告げていた。
そう思った時には、半ば条件反射的に彼女は呪文を唱え始めた。
なけなしの呪文ではあったが、出し惜しみをしている場合ではない。
後手に回れば勝機は逃げる。

「ヒタヒタヒタ…」
周囲に漂う粘りつくような獣臭とかすかな裸足の足音。
…コボルドが一匹…彼女はそう推測した。
そして間近に気配を感じた瞬間、残った最後の呪文を解き放った。
『KATINO』

眠りを誘う魔法が敵を包みこんだが、効果は現れなかった。
己の不運を嘆く間もおかず、彼女は手にした武器を振り上げる。
一瞬逃げることも考えたが、コボルドならば自分でも倒せると判断し、攻撃を選択したのだった。
ただしその武器が振り下ろされることはなかった。

「ガツッ!」
敵の攻撃に彼女の身体は吹き飛ばされ、地面を転がった。
胸甲の上からの打撃だというのに、その衝撃で一瞬息が止まった。
思わず取り落とした武器を手探りで拾おうと、屈んだままに腕を伸ばしたところで2発目が来た。
そこで彼女の意識も闇に沈んだ。

253 :霜月:2010/06/16(水) 05:20:30 ID:3TUkqtLN
-------------------------------------------------------

彼女が目を覚ますと、苔むした天井とそれに続く石の壁が目に入った。
その苔が放つ幽かな光が、ここでは唯一の光源だった。
ひどい頭痛と吐き気がするが、からっぽの胃からは戻るものはない。
ようやく吐き気が落ち着いたと思うと、目覚めた胃袋が意外と大きな音を立てて自己主張を始めた。
仲間の戦士などは、力が出ないと困るとかで大量の食事を取ってから迷宮に潜っていた。
しかし彼女は、少し空腹の方が頭が冴えて呪文に集中できるような気がしていた。
それに探索途中で用を足したくなっても困るので、今回も食事を控えていたのだった。

…キュルキュルキュル…
その音に少し顔を赤らめながら彼女が身体を起こすと、ジャラリと何か重たい物が揺れた。
それで自分の両手に枷が嵌められ、鎖で壁に繋がれているのが分かった。
当然ながら武器も胸甲も奪われて、薄い肌着しか残されてはいない。
空腹も相まって心細い事この上ないが、とにかく現状を把握しようと彼女は周囲に目を走らせた。
ここが迷宮の中なのは間違いないが、見慣れた地下1階から3階までとはかなり違った。
数回しか探索していない4階とも、雰囲気からして違った。
おそらくはもっと深い場所なのだろう。

冷たい床の上に座り込んだまま、誰にというわけでもないが、彼女は小さく呟いた。
「ここはどこかしら?」
「ココカ?ココハ俺サマノねぐらダ」
背後から響くかすれた声は、どこか発音がおかしくて聞き取りづらい。
まさか返事があるとは思いもしなかった彼女は驚いて振り返った。
すると犬のような頭と人型の身体を持った魔物が、石壁の陰から現れた。
先ほどの声は、間違いなくこの魔物が発したものだった。

「コボルドっ!…にしては大きい?」
「オイオイ、俺サマヲアンナちび助ドモト一緒ニスルンジャネェヨ。
俺サマハオマエラノ言ウわーうるふッテヤツダ」
「地下一階にそんな怪物が居るなんて聞いたこともないわ」
「…ソリャソウダロウナ。俺サマノ持チ場ハココ…地下五階ダ。
我ラガ召喚主タルわーどな様ハ、勤務時間ヤ持チ場ニウルサイ御方ダ。
ダカラ勝手ニ上マデ上ガルトタダジャ済マナインダガ…マァばれナキャイイダケノ事ダ」
舌なめずりをしながら、その魔物は彼女にゆっくりと近づいて来た。

「近寄らないで、化け物っ!」
体力までは無理だが、しばらく眠ったおかげで魔力の方は回復している。
たとえ両手が繋がれていても、魔法でなら攻撃は出来るはずだった。
『MAHALITO』
絶叫とともに彼女は呪文を唱えた…が、しかし何も起こらなかった。



254 :霜月:2010/06/16(水) 05:21:32 ID:3TUkqtLN


長い牙をぎらつかせて魔物が嘲笑した。
「残念ダッタナ。ココジャドンナ魔法モ使エナイゾ。
魔法シカ能ガナイ司教様ニハ厳シイ場所ダナ。
他ノ冒険者モココニハ滅多ニ来ナイ。
皆、えれべーたーヲ使ッテコノふろあハ素通リスルカラナ。
回復魔法ガ使エナイカラ修練ニ来ル奴モ居ナイ。
月ニ2,3回、物好キナ奴ラガ迷イ込ム程度ダ。
マァ、来タトシテモソコラ中ニイル犬ドモガ騒グカラ、スグニ分カルコトダケドナ」

更に近づいた魔物が、床に座った彼女の脚を跨ぐように仁王立ちした。
軽く胸を張って両腕を組み、侮蔑を含んだ視線で彼女を見下ろす。
しかし逆に彼女の方は正面から睨み返すことが出来なかった。
見上げれば魔物の股間が嫌でも目に入るからだった。
長く柔らかな腹毛の隙間から、硬く短い毛皮に覆われた陰嚢が垂れ下がっている。
その上端部では唐突に毛が途切れ、生々しい真っ赤な肉茎が顔をのぞかせていた。
それが何を意味しているかは、疑問の余地がなかった。

「来ないでっ!もし私に指一本でも触れたら、舌を噛んで死にますっ!」
「…ソイツハ面白イナ。ヤッテミルガイイ」
「私は本気ですっ!化け物に汚されるくらいなら、ここで命を…」
「ダカラ俺ハ、自殺シタイナラ好キニシロッテ言ッテルンダ。
タダシオマエガココデ舌ヲ噛ミ切ッテクタバロウガ、俺ハオマエヲ犯ルゾ。
犯ッテ犯ッテ犯リマクッテ、ま○こガ擦リ切レルマデ犯リ尽クシテヤル。
ソレニ飽キタラ破戒僧ドモニ蘇生サセレバイイダケダ」

魔物は彼女の上にのし掛かると、片手で彼女の首を締め上げた。
「ぐっ…」
「ドウシタ?死ヌンジャナカッタノカ?」
仰向けに倒れて歯噛みする彼女の頬を、魔物が平手で張った。
見る見る赤く腫れ上がる頬をつねりながら、腹に響く声で魔物が凄んだ。
「出来モシナイ事ヲホザクナ。今度クダランコトヲ言ッタラ、首ノ骨ヘシ折ルゾ」
彼女は殺意のこもった目で、無言の返事をした。

「イイ目ヲシテイル。俺ハ気ノ強イ女ヲ捻ジ伏セテ調教スルノガ好キデナ。
ツイデニ言エバ胸ハモットデカイ方ガ好ミナンダガ、えるふジャコンナモノカネェ…」
肌着の上から胸をまさぐる指が、かすかな突起を探り当てると輪を描くようになぞり始めた。
彼女の嫌悪に満ちた視線を気にもせず、魔物は二つの突起を交互についばみ、前歯でしごくように引っ張っては何度も弄んだ。
じわじわと滲みていく唾液に濡れて、桃色の乳首が布越しに透けるが、それはいつの間にか硬く尖っていた。

「へへ…勃ッテキタゾ。一丁前ニ感ジテヤガルノカネェ」
「何を馬鹿な…きゃぁっ!」
今度は魔物は、彼女の下腹部へと腕を伸ばした。
彼女の下帯が荒らしく解かれると、秘所を縁取る薄い陰毛が熱い鼻息になびいた。
そして魔物の毛深い指がいきなり彼女の秘所を、大きく抉じ開けた。
「ぐふふ…ヨォク見エルゾ…ま○こハ中マデ桃色…アンマリ遊ンジャイナイヨウダナ…ッテ膜付キカ」
魔物のねっとりとした視線が、彼女の最も恥ずかしい場所を這い回る。
どうやらこの薄暗い中でも、魔物の目にはハッキリと見えているようだ。
当然彼女は脚を閉じようとしてはいたのだが、魔物の毛深い腕を跳ね除けるにはあまりに非力だった。



255 :霜月:2010/06/16(水) 05:22:09 ID:3TUkqtLN


…バクンっ…
魔物はその大きな口を目一杯開くと、彼女の股間にかぶりついた。
「ひぃっ!」
鋭い犬歯が彼女の滑らかな肌にめりこんだ。
突き刺さりはしなかったものの、少しでも彼女が暴れた瞬間に、それは柔らかな下腹部を易々と噛み裂いたことだろう。
「は、離しなさいっ…うくっ…」
生温かい舌先が秘所に触れた瞬間、彼女の全身が強張った。
その反応に魔物はにんまりと目を細めると、舌を鳴らして蹂躙を始めた。

「やめなさいっ!この…汚らわしいっ!ああぁっ…!」
しなやかな栗色の茂みをザリザリと踏み分けながら、魔物の舌が恥丘をくすぐる。
縦横無尽に舞い踊る舌は、谷間に隠れた陰核を素早く見つけ出した。
鮮やかな朱色の小粒を嬲るたびに、彼女の白いふとももがピクンと震えた。

「き、気持ち悪いまねは止めなさいっ!」
彼女の怒声に魔物は怯むどころか、益々嬉しそうに口中で彼女をまさぐり続けた。
ふっくらと肉厚の大陰唇を押し広げ、震える小陰唇をめくるように舐め上げた。
その柔らかな肉襞を散々に弄っただけでは飽き足らず、更にその内奥にまで潜り込んでいく。
やがて人外の舌はそれ以上の侵入を拒む膜にまで辿り付くと、テロリテロリと意地悪く撫で回し始めた。
生温かいものが股間でのたくる感触に、彼女は歯を食いしばって耐え続けるしかなかった。


「…プハァッ…イイ味出シテルジャネーカ。
ドウニモ反応ガ鈍イガ、未通女ジャ仕方ナイカネェ」
「気が済んだなら、早く離れなさいっ、化け物っ!」
「オヤオヤ、強ガッテ健気ナコッタ。
ダガ諦メロ。ドンナニオマエガ気張ロウガ、助ケハ来ナイカラナ」

しかし彼女は、あられもない姿を晒しながらも毅然と言い返した。
「いいえ、私達は一度仲間になった者を、決して見捨てたりはしません。
今は倒れている仲間達も、あの場所ならば近いうちにきっと誰かに助けられて蘇ります。
そして私達には、親しい相手の居場所を探る呪文というものがあるのです。
私のことを憶えている仲間が居る限り、私が助かる可能性は消えません。
たとえその間に私が死のうと、たとえ一握りの灰になろうと、いつの日かきっと探し出してくれることでしょう。
ですから何があろうと、私は諦めません」

すると彼女の肌着を捲くり上げながら、魔物は言った。
「…ぐふふ…ソリャ無理ダ。何セアノ死体ダッタ連中ハ、犬ドモニ食ワセチマッタカラナ。
今頃ハ骨モ残ッチャイネェ。
ソノ便利ナ呪文ヲ一体誰ガ唱エテクレルンダ?誰ガ助ケニ来テクレルンダ?
誰モ居ナイ。オ前ヲ憶エテイルヤツナンテ、モウ何処ニモ居ナインダゾ。
…ぐははははは…」

「そんな…そんなことって…」
彼女は呻いた。
冒険者である彼女にとって死とは常に身近な存在だった。
それは残酷なまでに公正な、思慮の足りない者に下る裁きだった。
それは優しいほどに速やかな、未熟者を弾く試練だった。

ただそれは大きな苦痛をもたらすが、絶対的なものではない。
慈悲深い神は、常に過ちを正す機会を残してくれる。
死とは決して永の別れではない…はずだった。
しかしそれが思い込みにすぎないことを、彼女はここにきて思い知らされた。


256 :霜月:2010/06/16(水) 05:25:35 ID:3TUkqtLN


三馬鹿とか脳みそまで筋肉とまで呼ばれていた戦士達。
口も頭も酒癖も悪いが、ひとたび戦闘となれば自らを盾として皆を守ってくれた。
皮肉屋で人間嫌いで守銭奴の盗賊。
偏執的とまで思える彼の観察眼が、迷宮に仕掛けられた罠や敵の奇襲を何度防いだことだろう。

そして何より回復魔法の使い手であった僧侶。
彼の神秘の技と微笑みが、仲間達の身体と心の傷を癒してきてくれたのだ。
男ばかりのパーティの中で、何かと彼が庇ってくれたからこそ彼女は頑張れた。
先輩である彼の知識と技は彼女の目標であり、その優しさは彼女の思慕の対象であった。
口に出したことはないが、一途な想いはいつか届くと信じていた。
しかしあっけなく、ここにその願いは潰えた。
そのあまりにも大きな喪失感に泣くことさえできず、彼女はただ宙を見つめるばかりだった。

一方、心の支えを根元からへし折った魔物が彼女に告げた。
「サテト…今カラおまえノ記念スベキ除幕式ノ始マリダ」
冷え切った白い彼女の下腹部に、灼けるように熱い魔物の逸物と陰嚢がどさりと乗せられた。
その腹上の重みで現実に引き戻された彼女が、いびつな肉塊を目にして絶叫を上げた。
しかし魔物はニヤニヤと笑いながら、己自身の穂先を唾液まみれの陰裂に押し当てた。
「ドウダ?中々ノモンダロ?
今カラコイツデおまえヲひぃひぃ言ワセテヤルカラナ」
「いやぁっ!やめてっ!それだけは…それだけはイヤァ!」
「ソウカ?ソコマデ言ウナラ、今ココデおまえノ処女ヲ頂クノハ考エ直シテヤッテモイイゾ」
「え?」

魔物の意外な言葉に、彼女は目を丸くした。
「本当に?本当に止めてもらえるの?」
「俺サマハ人間ト違ッテ嘘ハツカン。タダシ条件ガアル」
いやらしく笑う獣は四つん這いで前へ進むと、彼女の顔を跨いで膝立ちになった。
そして彼女の鼻先に脈打つ凶器が突き出される。

「コイツヲ舐メロ」
「ええっ?」
「俺サマノち○ぽこヲ舐メルンダ。
ソレデ俺サマヲ満足サセラレタラ、おまえノばーじんハ奪ワナイデオイテヤル」

全く男性経験のない彼女ではあったが、迷宮内での着替えや治療の際に、仲間の性器を何度か目にしている。
しかし間近に迫った魔物のソレは、長さも太さもあまりにもケタ違いだった。
形もヒトの物とは違って先端は角のように先細り、カリと呼ばれるくびれはない。
ツルリとした表面はわずかに湿っていて、幽かな光の中でテラテラと妖しくぬめっている。
木の根のように走る太い血管が不気味に脈打つ度に、ヒクリヒクリと身じろぎを繰り返していた。



257 :霜月:2010/06/16(水) 05:26:34 ID:3TUkqtLN


「こ、これを…!?」
「ソウダ。コイツヲおまえノ可愛イお口デ咥エテ、舌デぺろぺろスルンダ。
嫌ナラ、下ノ口デ咥エテ貰ウゾ。ホーラ、早クシロ」
鼓動に合わせて揺れる度に、熱い剛直がピタピタと彼女の頬を叩く。
立ち昇る生ぐさい臭いは、魚の干物を連想させた。
「イイニオイダロ?モウ長イコト水浴ビナンゾシテナイカラナ」

意を決した彼女は固く目をつぶり、おずおずと舌を伸ばしたが、舌先で触れる寸前に耐え切れず顔を背けてしまった。
すると魔物は己の逸物を彼女のふくよかな唇に押し込み、食いしばる歯茎と頬の間をぐりぐりと抉った。
「ホレ、チャント口ヲ開ケロ」
鼻をつままれた彼女が喘ぐように口を大きく開けると、生臭い肉塊が舌の上に飛び乗ってきた。
そこでやっと魔物はつまんでいた鼻をはなすと、彼女の頭をがっしりと抱え込んだ。
「歯ァ立テルンジャネェゾ。ンナコトシタラ、一本残ラズヘシ折ルカラナ」

魔物がゆっくり腰を前後させると、剛毛が彼女の鼻にチクチクと刺さる。
込み上げる吐き気と戦いながら、しばらくの間は彼女も耐え続けた。
しかし竿の先端が彼女の喉の奥を突いた拍子に、彼女は込み上げる胃液とともに吐き出してしまった。
すぐに魔物の手の平が彼女の頬を張り飛ばす。
「コノ下手糞ガッ!」

魔物は一旦後ろに下がると彼女の両膝を開き、有無を言わせず逸物の先端を震える秘肉の間に挿し込んだ。
「ヨッコラセ…ホーレ、先ッチョガ入ッタゾ。ナニカニ当タッテルミタイダガ、モシヤコレハ処女膜カネェ?」
「いやぁっ!やめてっ!」
魔物は腰を軽く浮かせながらも身体を重ねると、彼女の頭をしっかりと掻き抱いた。
そして打って変った優しい声で、生臭い息とともに彼女の耳に囁いた。
「ソンナニ嫌カ?デモおまえハ俺サマヲ満足サセラレナカッタカラナァ」
「ちゃんとします。今度はちゃんとします。だからお願い…やめて…」
「可哀想ダガ、約束ハ約束。俺サマハ人間ミタイニ嘘ツキジャナイカラナ」
にこやかに笑う魔物は、そのまま腰を深く押し込んだ。



258 :霜月:2010/06/16(水) 05:55:22 ID:3TUkqtLN


「いやぁ…こんなのいやぁ…」
「オヤオヤ感激ノ涙カネ。コレデ今日カラおまえモ大人ノ仲間入リダナ」
「痛いっ!痛いから、動かないでっ!」
「ソイツハいかんナ。ソレジャ次カラ痛クナイヨウニ、今ノウチニ膜ヲきれいニコソギトッテオカントナ」
「そんな、いや、やめて。きゃああああぁぁぁぁっ…痛い痛い。やめてぇ…」
「ドウダ?膜ガごりごりト削ギ落トサレテル感触ガ分カルカ?」
「いやぁ…この化物っ!変態っ!サディストっ!」
「ソノ通リ。俺ハ化物デ変態デさでぃすとダ。ダカラソレラシクシナイトナ。ドレモット激シクイッテミルカ、ぐはは…」
「あぁっ、ぃやぁぁぁぁああああ……」

剛毛に覆われた手が、小ぶりの白い乳房を荒々しく揉みしだき、時々思い出したように彼女の頬を打ち据える。
その度に上がる悲鳴や嗚咽を耳にして、魔物は満足気な笑みを深めた。
ポロポロと零れ落ちる涙を、ペチャペチャと音をたてて舐め取りながらも、激しい腰の打ち込みは止まらない。
やがて終わりの見えない責め苦に彼女の涙も涸れ果て、呻き声すら出せなくなった。
すると最後に数回、彼女の華奢な背骨が折れそうなほどに激しく腰を叩きつけると、ようやく魔物の動きは収まった。

魔物は精を放ってもなお些かも萎えを見せない剛直をゆっくりと抜き取った。
しみひとつなかった彼女の股間には赤い飛沫が飛び散り、ふくよかな大陰唇は無残にも腫れ上がっていた。
爛れた膣口は、彼女が呼吸する度に喘ぐように痙攣している。
「ヤァ、デタデタ。久シブリダケニ溜マッテタカラ、タップリト中ニ出シトイテヤッタゾ。
コレデ司教様改メ、可愛イ肉便器ノ一丁上ガリダナ。ドウダ?腹一杯ニナッタカ、ンン?」
魔物が太い指を入れて抉じ開けると、鮮血混じりの白濁液がテロリと流れ出してきた。

陵辱された秘所を覗き込みながら、魔物は笑った。
「初メテノ女ニチョイト無理サセタカネ。トリアエズ明日ニデモDIOSノ薬ヲ手ニ入レテ来ナイトナ。
何ニセヨ、コリャシバラクハ使エンナァ」
そう言いながら丸太でも転がすように、魔物は彼女をうつ伏せにした。
力尽きてもはや動くことも出来ないものの、これで一先ずは楽になれると彼女はその言葉に安堵した。
しかしそれも再び魔物が覆い被さり、耳に囁くまでの間だけであった。

「ナァニ、前ハ使エナクテモ後ロガアルヨナァ」
残酷な一言と共に、彼女の菊門に引き裂くような激痛が走る。
「…かはっ…くはぁっ…」
叫ぶ形に口は開いたものの、力尽きた彼女の唇からは細い息が漏れてきただけだった。

エルフの長い耳を甘噛みしながら、魔物は背後からクイクイと腰を動かした。
「グフフ…ヨシヨシ、イイ感ジダ。ま○こノ締マリモ良カッタガ、尻ノ方ガ格段ニ具合ガイイゾ」
魔物の哄笑を耳にしながらも、彼女の脳裏にはどこか懐かしく頼りがいのある声が響いていた。

(…もう少しだけ頑張ってくれるかい?…よく出来たね…君ならきっと大丈夫だよ…)
「…あぁ…せんぱ…い… …あぁ…いぃ…」
二度と会えないその人、憧れの人の優しい声が、彼女にはハッキリと聞こえていた。
しかし大好きだったその笑顔は、何故か思い出せなくなっていた。


END

259 :霜月:2010/06/16(水) 06:02:28 ID:3TUkqtLN
以上です。
果たしてワーウルフに会話能力があるのか…等、設定的にかなり適当なありますが、
細かいことはどうぞ気になさらないで下さい。

文字数制限に引っ掛かったのでより細かく分割したら、今度は連続投稿に引っ掛かりました。
長めの文章の時は、もっと計画的に投稿しないといけないんですね…(汗)


260 :名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 13:06:29 ID:6V0PMnBc
ここ最近書き込みがなかったから投下が輝いて見える!

261 :名無しさん@ピンキー:2010/06/16(水) 18:41:51 ID:CN5sSCM9
GJ!

262 :名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 00:28:44 ID:OCzzsmnx
最後彼女壊れちゃったか・・・・・・・・・・・

263 :名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 01:01:33 ID:jDZBoSCM
GJです
スレの基本に立ち返った雰囲気で#1はやっぱり良いです

文字数制限と改行制限に連続投稿と、仕方ないとは言え面倒ですね
しかし、今月中に少なくともあと2本は投下されそうですし
これまで予告ある人も無い人もそれぞれ期待してます

264 :名無しさん@ピンキー:2010/06/17(木) 13:43:17 ID:CIo64rKj
乙でした。

265 :名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 13:32:40 ID:TxG5E5Wp
hosyu

266 :11-447:2010/06/20(日) 16:12:42 ID:pnGgJYi0
えー。相変わらず軽めのノリの11-447です。
前回から間が空きましたが>>218-219並びに>>235-241の続きを投下。
書き足し部分が増える一方で、当初の予想より長くなったため、
今回の投下分もまた一応の切りのいいところまでとなりますが、
時間の取れるうちに投下出来るだけ落としてしまいます。

今回の注意点・NGは特に無し。エロ場面は一応ありです。

「なあ、リーダー。今日は禁欲何日目だったかな」
「自分で言ってただろ。まだ十日目で折り返し地点だ」
「だよな。だが、なんだかもう六週間はしてないような気がするぞ。これというのも作者が、
むくつけき男達が体をぶつけ合って球を入れ合う様などを時間を削って見ているからだ。
大体だな、入れるのは球ではなく棒であるべきではないか。……はあ、早く私に棒を入れて
欲しいものだ。これでは、来るべき時にはリーダーの命の保証は出来かねるぞ」
「誰だか知らないが、俺の命の危機だそうだから、早いとこなんとかしてやってくれ」

以下、タイトル未定の>>218-219並びに>>235-241の続きを投下開始。

267 :11-447:2010/06/20(日) 16:14:08 ID:pnGgJYi0
"――キあれ"
"カフアレフ ダーザンメレー ターザンメ"
"…………"

(あれ、私……)
彼女が気が付くと、そこは闇の中だった。遠くに見える柔らかい光の固まり。それに向かって彼女の意識は漂い始める。そこに近づく
につれ、その中に一つの光景が浮かんできた。そこは石造りの部屋。一見なにも無い祭壇を囲んで何人かの人影が立っている。
(みんな……? なんで泣きそうな顔してるんだろ? お姉様は……やっぱり悲しそう。あ、でも少し怒ってる。耳がいつもより上がり
気味だ。でも、誰がみんなを悲しませてるんだ。そんな奴は私が――)
突然、それまで見えていた光景は消え、彼女の意識ははっきりと覚醒する。しかしまだ、なにも聞こえず、見えず、言えず、感じず、
味わえず、ただ出来るのは少し考えることだけ。
まず最初に戻ってきたのは肉体の感覚だった。塵になっていた体組織が形を成し、自分の体が確かにそこにあるという実感を取り戻す。
再生された肉体の周囲を力場が包み、全ての器官が活動を再開する。それと共に残りの五感が急激に取り戻され、背中には冷たい石
の感触が伝わり、耳には仲間達の声が聞こえてきた。最後に視覚が回復すると、閉じられた目蓋を通してほのかな光が感じられる。

――その瞬間、灰から再生したドワーフの娘の魂と肉体は完全に結合を取り戻した。

* * *

力のコインを手に入れ、奇妙な男と出会った翌日の夜。ドワーフの女戦士は迷宮帰りに酒場には立ち寄らず、他の仲間より一足先に
宿に戻ってきた。そして、決意が変わらぬうちにと、事後のための書き置きを残してから力のコインの魔力を解放する。程なくして宿に
戻った仲間が床に倒れた彼女を発見し、その遺体はすぐにカント寺院に運ばれた。一度は蘇生に失敗し、その体は灰になったものの、
二度目の蘇生により、彼女はなんとか現世に復帰する事が出来たのだった。
しかし、命を賭した彼女の試みは失敗に終わる。力のコインで転職したはずの彼女のクラスは戦士のままだった。当然、何度も力のコ
インを使っていけば、いずれは僧侶か司教になれることだろう。だが、いくら死が身近な冒険者と言えど、無闇に命を捨てられるもので
はない。特に、一度蘇生に失敗し灰になってしまったことが、パーティーの判断を慎重なものとさせていた。
当然、現実的なことを考えると中立のまま僧職になれる力のコインの魔力は魅力的だ。彼女が勝手な行動を仲間達から責められなか
ったのも、それが、パーティーのことを考えた故の行動だったからだろう。だが、このことは一度きちんと仲間全員で話し合うことになり、
彼女の持つ力のコインは一旦、リーダーのエルフの侍が預かることとなったのである。
「これで全部ですか?」
「……あと、これも。この一枚で最後」
「どこでこんなの五枚も手に入れたんだよ?」
「まあ、話はまたでいいでしょう。では、これは私が預かっておきます。今日のところはもう遅いですから、明日の探索は休みにして一
度ゆっくりと話し合いましょう。では、それぞれ部屋にお戻りなさい」
「姉様は今日は一人?」
「ええ。あなた達の嗜好を否定するつもりはありませんが、あまり同性にばかりに興味を持っていてもいけませんよ」
「うー」
「じゃあ私達は四人一緒でいいね?」
「あ、私は今日は馬小屋にしとく。少し、あそこで反省する」
「お前こそ、今日はゆっくりとベッドで眠らないといけないじゃんか」
「まあ、本人がいいって言うんだし仕方ないわよ」
そして彼女達はそれぞれのねぐらと定めた部屋へと散っていったのだった。

* * *

夜半、日付が変わる頃を見計らってドワーフの女戦士は宿を抜け出した。鎧は他の娘達が眠る部屋に置いているため、裾の短いスエー
ド地のチュニックに、革の長手袋と膝上のロングブーツを身につけて、斧だけを背負った格好である。普段は綺麗に細かい房に編んでい
る栗色の髪も、今は肩の高さで二つにわけて無造作に束ねているだけ。
時折すれ違う酔客から声をかけられるが、彼女はそれを無視して通りを早足で歩いていく。しばらく後、ボルタックの一ブロック隣、奇妙
な男に声をかけられた路地に辿り着くと、彼女は一度、辺りをぐるっと見渡して周囲に人影がないことを確認してから、男から教えられた
合い言葉を口にした。
「えっと…… "コントラ デクストラ アベニュー" 」
だが、その時。ボルタックの向かいの路地から三つの人影が現れ、女戦士は路地の暗がりにしゃがみ込んで身を潜める。

268 :11-447:2010/06/20(日) 16:15:13 ID:pnGgJYi0
暗闇を見通すドワーフの目に映ったのは二人の男。彼らは彼女に気付いた様子もなく、どこかこそこそした雰囲気で、足音を忍ばせて閉
店後のボルタックへと近づいていく。
(まさか、ボルタックに押し入ろうってわけじゃないよね。あの店、万引きしようとしただけで、とんでもない四人組に囲まれるって話だし、
あそこに盗みに入るぐらいなら、まだ城の宝物庫の方が簡単だって噂だもんな)
彼女はとりあえず経緯を見守ることにした。店先に忍び寄った男達が扉を何度かノックすると、程無くして店の扉が内側から開かれ、彼ら
はなにごとも無く店の中へと姿を消していった。
「あれ? 酒場帰りの店の人だったのかな。でもそのわりにはなんかこそこそしてたけど――」
「あちらは夜のボルタックのお客様ですよ」
「!!」
突然、背後からかけられた声に彼女は思わず悲鳴をあげそうになる。だが、なんとかそれを飲み込んで、恐る恐る後ろを振り返ると、予想
通り、そこには半裸でつるつるの男が立っていた。その変態的な格好こそ変わらないが、先日会った時とは違い、全身はやや赤茶けた
暗い灰色に塗り込められている。
「こ、この前の人?……だよね。今日は色が違うんだ」
「はい。夜間仕様です。こちらにおいでいただけたということは、お手持ちの品をお売りいただくご決心がつきましたか?」
「うん。あと、欲しいものが幾らぐらいで買えるかなって」
「左様ですか。では、早速店にご案内いたしましょう」
「さすがにここじゃないんだ。じゃあ、さっき言ってた、夜のボルタックってところかな? なんか噂で聞いたような気はする……」
「いえ、あちらはまた別の種類の商品を取り扱っております。お知りでないのでしたら、知らぬままがよろしいかと」
「なんだか聞かない方がよさそうかな。じゃあ、案内お願いします」
「承知いたしました。では、こちらに。今回は私がお連れします。では、少しの間、ここをお願いしますよ」
男が路地の暗がりに呼びかけると、冒険者風の男が姿を現した。彼にその場を預けて男は路地の奥へと入っていき、女戦士は遅れ
ないようにその後に続く。そして、路地をしばらく進んだところにある扉の前で男は足を止めた。
扉の前には物乞いが横臥していたが、男の姿を確認すると起き上がり、リズムをつけて扉を数回ノックする。それに答えて扉の覗き窓
から目が覗いた。しばらくの後、閂が抜かれる音がして、扉は内側に開かれる。
男に続いて女戦士が建物の中に足を踏み入れると、そこは机と椅子が一組あるだけの殺風景な部屋だった。どうみても店とは思えない
その部屋の様子に、彼女は疑いの声をあげる。
「ここが店……? やっぱりあなた達――」
彼女の背後で扉が閉じ、ゴトリと思い音を立てて扉に閂が掛けられた――。

* * *

「ようこそ、地下のボルタックへ」
「地下のボルタック……か。なるほど」
騙されて妙なところに連れ込まれたのでは、と早合点した女戦士だったが、なんのことはない、地上の建物はただのエントランスに過
ぎなかった。幾つかの隠し扉を抜けた先にある階段から地下へと下り、短い地下道を抜けると、鉄で補強された分厚い扉に行き当たる。
扉の脇には完全武装の戦士が二人立っていたが、男が近づくとすぐに扉を開いて二人を店内へと引き入れた。
店内にはまばらに客がいるだけだったが、冒険者風の者に紛れて、フードや覆面で顔を隠した客が数人見受けられる。そういった客は
一様に高価そうな衣装を纏っており、雰囲気や立ち居振る舞いに冒険者とは違うものが感じられた。
(ふーん。お供を連れてる人もいるし、あの辺は商人か、もしかしたら貴族とか――)
「あまり他のお客様に興味を示されぬよう。ここにある品がボルタックで扱っていないのには、それ相応に理由があるのですよ。勿論、
それを必要とする方々にも相応の事情がございます」
半裸の奇妙な男は、女戦士にそれとなく釘を差す。
「まず、お手持ちの品の買い取りを済ませていただきましょう。後のことはあちらのカウンターにいる店の者にお聞き下さい」
「あ、そうだね。ありがとう」
「では、私はこれで失礼いたします。次にお越しの際は、また路地の入り口で合い言葉を。今日は初めてのご来店でしたので、私が
ご案内いたしましたが、次からは別の者の案内になります」
彼はそう言って優雅に一礼すると、先程入ってきた扉を抜けて、店から出て行った。紳士を自称するだけあって、彼の対応は確かに
一流の紳士然としており、女戦士は男を散々に変態呼ばわりしたことを少し反省した。だが、扉が閉まる前に見えた、尻に褌が食い
込んだ後ろ姿を見て、紳士でもやっぱり変態は変態だと思い直す。

269 :11-447:2010/06/20(日) 16:17:58 ID:pnGgJYi0


彼女は気を取り直して改めて店内を眺めてみた。奥に通じる幾つかの扉脇と、店の隅の目立たないところに立っている男達は、おそ
らくは店の警備の者だろう。壁際に様々な武器や防具がずらりと並んでいるところなどは普通のボルタックと変わりはないが、客と商
品の間は金網で仕切られ、直に手で触れないようになっており、 "ご入り用の際はカウンターへ" "外装の変更承ります" "これが最
後の品です" などといった但し書きの札が下げられている。
そして、その品揃えは通常の店とは全く異なるものだった。ねじれた杖やひび割れた胸当てなどの、冒険者にはお馴染みの呪いのか
かった装備が壁や鎧掛けに展示され、カエルやクマの置物に各種鍵類、ボトルに入った船などが、据え付けの棚の上に置かれている。
カウンターの方に目をやると、その奥にある硝子のケースには指輪や石などの小物から、羽の生えた靴や宝石で出来た果物のような
物まで、女戦士が見たことのないような品物も陳列されていた。
とりあえずは手持ちのコインを売って、自分の目当てのアイテムがあるか確認しようと、彼女はカウンターに歩み寄る。その向こうに
いるドワーフの店番は彼女を値踏みするように視線を流すと、商談用の笑みを浮かべてお決まりの挨拶をする。
「いらっしゃい。女戦士さん」
「まずは、これの買い取りをお願い。それから、未使用の力のコインか変化の指輪があれば、その値段を知りたいんだけど」
そう言って、彼女はコインの詰まった革袋をカウンターの上に置く。それを受け取った店員は中身を確認すると、後ろにいるローブの男
に革袋を手渡した。司教と思しきその男は、彼女から手元が見えるカウンター脇の机で、持ち込まれた品の鑑定にかかる。
そして、ドワーフの店員は引き出しから帳面を取り出すと、それをぱらぱらと捲って太い指を紙の上に走らせた。
「少しお待ちを。預かった品物の査定をする間に、ご所望の品の在庫を確認します。……力のコインは在庫が三枚。これが一枚、五万
ゴールド。それと、変化の指輪ですか……これは最後の一つですよ。こちらは三十万ゴールドになります」
「!! さ、三十万!? それって、ぼったく――りじゃないか」
告げられた額の思わぬ大きさに声を上げた女戦士だが、場所が場所だけに騒ぎを起こすわけにはいかないと、なんとか言葉を飲み込ん
で声のトーンを下げる。
「ええ。ぼったくりです」
全く悪びれる様子もなく、カウンターの向こうのドワーフはそう答えた。
「ですが、この指輪はそもそもが希少な品の上、入荷したものもほとんどがリルガミンで売れてしまうため、この城塞都市まで流れてくる
ことは滅多にありません。ですが、欲しいと仰る方はいくらでもいるので、この価格でもすぐに売れてしまいますから。それに、駆け出し
ならいざ知らず、一端の冒険者の方々にとっては、さして無茶な額とは言えないはずですよ」
「そうなんだけどさあ……」
確かに、冒険者の金銭感覚は一般的なものとは大きくかけ離れている。昨日には彼女自身が、市場価格の数倍の金額を払って、背中
にあるシルバーアックスを購入したばかりだ。だが本来、過度な贅沢をせずに普通に街で暮らしていれば、そんな金額を一度に使って
しまうことなどまずあるものではない。
しかし、冒険者は一瓶で数百ゴールドの魔法の薬を惜しみなく使い捨て、彼らにとって不要なら、それがどんなに高価な品だろうと、
迷宮のゴミとしてがらくたにしてしまう。そんな彼らは、商人が数年掛けて稼ぐ程の金額を、一日の内に遊興で使い果たしてしまうこ
とさえある。だからこそ、近郊に迷宮を抱える街の経済は異常に活性化し、街に莫大な金を落とす冒険者達は、無法者と疎んじられ、
妬み嫉まれながらも、歓迎されているのであった。

そうこうしているうちに、彼女が持ち込んだ力のコインの査定も終わったようだ。
「まずはこちらから済ませてしまいましょうか。ええっと。こちらは確かに使用済みの力のコインで……数は二十枚。買い取りは一枚が
五千ゴールドですので、全部で十万ゴールドになります。それでよろしいですかな?」
「あ、うん。お願いします」
「ではお支払いする金貨をご用意しますので、少々お待ちを。高額の金貨で揃えた方がよろしいですね?」
そう言って、奥に声をかけて金貨の手配をする店の者を横目に、女戦士は手持ちの金の計算を始める。だが、持参した金に十万足し
ても、変化の指輪を買うにはあと五万ゴールドほど不足していた。この際、力のコインを三枚買ってしまおうかとも思ったが、運が絡む
そちらに賭けるのも、いまいち踏ん切りが付かなかった。

270 :11-447:2010/06/20(日) 16:20:04 ID:pnGgJYi0
「ねえ。変化の指輪なんだけど、しばらく取り置いてもらえないかな? 手持ちじゃ足りないんだけど、宿に戻ればすぐに代金を用意
出来るんだ」
「うーむ。取り置きは少し難しいですね。戻ってこられるまでに、こちらを欲しいというお客様がいらっしゃれば、売らないわけにはまい
りません。正直なところ、常連のお客様ならそれも無理ではないのですが」
「そこをなんとか! お願いします」
「いやあ、頭を下げられましても……。ああ、先程の買い取りの金貨が用意できました。まずはこちらをお確かめ下さい。それと、追加
料金を戴ければ、品物はリルガミンから取り寄せることもできますよ。まあ、いつになるか保証は出来ませんが。もし、早急に変化の
指輪がご入り用なら、すぐに不足分を取りに戻られた方がいいのでは?」
女戦士は金貨の詰まった袋を受け取りながら、その中身を確かめることも忘れて迷い続けていた。宿に戻って仲間に状況を説明すれ
ば、パーティー共有の資金が使える。それならば、五万といわず三十万ゴールドだって十分に揃えられるのだが……。この時ばかりは、
仲間に相談せずに出てきてしまったことを後悔する彼女であった。
だが、ここで考えていても仕方がない。やはり一度宿に戻って出直してくるかと、彼女が考えを決めたその時だった。

「――よろしければ、その不足分、私が用立ていたしましょうか?」
その声の出所がわからず、もしかしたらさっきの金持ち風の客の誰かだろうかと、女戦士は右を見て、それから左を見る。だが、他の客
が彼女の方に興味を示した様子はない。それで、強烈な既視感をおぼえながら背後を振り返ると――そこにはやはり、半裸に褌のつる
つる禿頭が立っていた。
だが、さすがに三回目ともなれば、彼女にもある程度の心の準備は出来ていた。今度は声をあげることなく、その奇妙な男に正面から
向き合ったが、その姿には若干の違和感を感じる。まず、口当てが無い代わりに、目元を隠すぴったりとした覆面を付けている。そして、
なにより特徴的だった体のペイントは無く、抜けるように白い肌がそのまま晒されていた。
(えっと。さっきの人じゃない? でもこんな格好の変態がそう何人もいるはずが……)
どう返答したものか、と彼女が躊躇しているうちに、カウンター向こうのドワーフが先に男に声をかける。
「これはマスター北風さん。今日はお休みじゃあなかったですか?」
「ええ。少し店の様子を見に来ただけですよ。ですが……ふむ、こちらのお客様は、私がお相手しましょう。変化の指輪は私名義で取り
置きにして下さい」
「まあ、北風さんがそういうのでしたら」
「え、あ、えっと、さっきの人とは違う……のかな?」
「はい。あなたを案内してきたのはマスターサウスウインド。私はマスターノースウインドです。北風とでもおよび下さい」
「あ、じゃあ北風さん。その、不足分を用立てるっていうのは、どういうことなのかな?」
「そのままの意味ですが、ここではなんですので、よろしければその話は別室で」
なんとなく嫌な予感がしないでもない。が、とりあえずは話だけでも聞いてみようと、女戦士はその提案を受け入れた。そして、男に導か
れるまま、彼女は店の奥へと通じる扉の向こうに姿を消していった。

* * *

「絶対に、ぜええぇったいに無理!!」
「そうですか。ドワーフの女冒険者はなかなかに珍しいですし、お嬢さんの器量なら、さぞいい舞台になると思ったのですが」
男が提案してきたのは、系列の店で行われているショーへの出演依頼だった。そんなもので五万ゴールドとはさすがに怪しすぎる。
そう思った女戦士に、男はまず実際のショーの様子を見てはどうかと勧めてきた。
地下の店の奥には整備された地下道が広がり、その広さは地上の建物数ブロック分にも及んでいるかと思われた。廊下は地下のボル
タック以外にも様々な部屋へと繋がっていて、男が彼女を案内したのは、壁の一面がガラス張りの小さな部屋。その小部屋からは、
真ん中に円形の舞台が設置された劇場のような部屋が見下ろせた。舞台の上では服を脱ぎ捨てたばかりの全裸のエルフの女が足を
拡げ、自分の秘所に指を差し入れて、大きく割り開いたそこを舞台の周りを囲むテーブルにつく観客達に惜しげもなく見せつけている。
観客は一様に覆面や仮面で顔を隠しており、そのエルフの痴態を眺めながら、酒を飲んで思い思いに談笑していた。

271 :11-447:2010/06/20(日) 16:21:30 ID:pnGgJYi0
だが、それだけなら――ただ裸を晒すだけなら彼女も男の提案を受け入れたかも知れない。しかし、ショーはそれで終わらなかった。
女に誘われて観客の中から一人の男が舞台に上がったかと思うと、あろうことか二人は舞台の上で交合を始めたのである。男が達する
とまた別の男が舞台に上がって女と交わる。それが数回繰り返されたかと思えば、最後には複数の男達が舞台上で女を責め立てて、
そのショーは終わりを迎えた。
次には人間の女と二人の小男が舞台に上がったが、その男達は鼠の様な獣人に姿を変え、前後からねちっこく執拗に女を責め高ぶら
せている。観客達も当然のことのようにそれを受け入れている様子だ。
「だ、だってさあ!……それに、あれってワーラットだろ。あんな魔物が街中にいていいの!?」
「彼らのような獣人は存外に街中で普通に生活しているものなのですよ。獣人化しても知性を失うこともありませんし、そういう意味では
迷宮にいるローグなどの追い剥ぎ共とさほど変わりはありません。オークやコボルドなどの亜人種とは違いますよ」
「どっちにしろ、あんな観衆の前で男とするなんて私には無理っ」
「なら女同士ではいかがですか?」
「そういう問題じゃないってば!」
「条件としては悪くないと思うのですが。……では、これはどうでしょう。五万ゴールドで私に三晩ほど買われてはみませんか?」
「!! な……!」

断固拒否の姿勢を貫く女戦士に対し、男は新たな提案を持ちかける。実際のところ、男も彼女がショーへの出演を承諾するとは考えて
いなかった。だが、最初に受け入れ難い提案をすることで、後に持ってくる本当の狙いが、より受け入れ易いものに思えるようになる。
そこまでは折り込み済み。そして、彼女の考えが纏まる前に、男は平板な口調で静かにまくし立てる。
「別に特殊な行為を要求するつもりはありませんし、他の誰に見せることもありませんよ。ただ三晩、私に抱かれて下さればいいので
す。それで変化の指輪の不足分、五万ゴールド。むしろ破格の報酬だと思いますが」
「確かに……。で、でも私は男は苦手だから」
「街の娼館の女達が一晩にどれぐらい稼ぐか知っていますか? 性技に長けた者でもいいところが一晩に八百ゴールド程度です。勿論、
高給娼婦ともなれば万単位の報酬を得ることもありますが、彼女達は閨の技だけでなく、芸術や政治などの幅広い知識を持ち合わせ、
なによりも貴族や豪商方との繋がりが必須です。万単位の金貨というのは、あなたの域の冒険者からすれば大した額ではないかも知れ
ませんが、本来そう易々と稼げる金額ではないのですよ」
「……」
「それに、経緯はわかりかねますが、あなたには変化の指輪が必要なのでしょう? 抵抗はあるかも知れませんが、自らの肉体を三晩
委ねるだけで、それが確実に手に入るのです」
「でも、あなたは忍者でしょ。それなら悪の戒律だよね。そんな人の言うことを信じろって言うの?」
「ご不安でしたら、サウスウインドの名義で取り置かせますが?」
「って、あの人……サウスウインドなら南風さん?――も、忍者でしょ。意味が無いじゃない」
「いえ、あれも確かに忍者ですが、戒律は中立ですよ。あれはリルガミンの出で、中立の戒律ながら、生まれつき忍者を志せる程の素
質を持っていました。そこで南風の一門で預かる際に盗賊の短刀を用いて忍者になったのです」
「そうなんだ。やけに紳士然としてたし、この際、善って言われた方が納得いくぐらいだけど。あ、北風に南風がいるなら、東風に西風も
いるのかな?」
女戦士がなんの気無しにそう聞いた途端、男の雰囲気が一変した。
「その名前は口に出すな! 西風などとあのような――あのような……おおっと!……申し訳ありません。些か取り乱しました」
(なんか、聞いちゃいけなかったみたいだな)
「それで、話を戻しますが、条件の方はご納得いただけましたか?」
実際のところ、男の申し出は破格の条件と言って差し支えないものである。性に開放的な者であれば、さして抵抗無く男に身体を許す
だろう。
だが、男の言にあるのは実だけではないのも確かだった。彼女が一旦宿に戻っても、その間に変化の指輪が売れてしまうという確証は
無い。そして、次にいつ入荷するか定かでないとはいえ、リルガミンから品物を取り寄せることは可能なのである。しかし、すぐそこに
欲する物があるという事実に、彼女はすでに考えるだけの余裕を失っていた。

272 :11-447:2010/06/20(日) 16:23:45 ID:pnGgJYi0
「…………わかった。その条件でいい。あ、でもそれなら別のことを一つ聞いていいかな。なんで、私にこんな申し出を?」
「こう言っては身も蓋もないのですが、以前からドワーフの女性を抱いてみたかったのですよ。要は単純な私個人の欲の問題です。あ
なた方はそう表に出てくることがありませんが、その肉感的な肢体の素晴らしさは噂で聞いておりました故。それが前衛職の冒険者と
なればなおさらのこと。先程申し上げたとおり、ドワーフの女性冒険者というのは希少なのですよ」
「そう。これだから男は。……私はやっぱり男は苦手だ」
「不躾な質問ですが、経験はおありで?」
「すぐにわかるだろ。抱かれてあげるけど、絶対に外で出してよ。それから変化の指輪はちゃんと取っておいて」
「承知いたしました。では、私の部屋に参りましょうか、お嬢さん」
そう言った男の目は、覆面の奥で確かな笑みを浮かべていた。

* * *

男の私室は結構な広さがあり、地下のわりには湿気もなく快適だった。床には厚い絨毯が敷かれ、調度品もなかなか趣味の良い物が
揃っている。男に誘われるままに部屋に入った女戦士は、今はベッドに腰掛けていた。効果の程は定かではないが、先程、変化の指輪
の引き渡しに関する契約書を交わし、三晩、男に自分を売る契約を済ませていた。
その後で男が飲み物を勧めてきたので、その中でも一番強い酒を貰うことにする。葡萄酒を蒸留した火酒を一息にあおると、空の胃に
流れ込んだそれは、熱となって彼女の身体に染み渡っていく。その酒もかなり質の良い酒で、普段であればドワーフの彼女にとっては
よいもてなしになったことだろう。中身の半分減った酒瓶とグラスは、今はベッド脇の小さな円卓に置かれている。
(……お腹すいたなぁ。そう言えば、今日は晩ご飯食べなかったし、そもそも灰になっちゃったから、もうなにも胃に入ってないよね)
一度覚悟が決まってしまうと、そんなことを考える余裕も出てくる。いや、それはむしろ、この先のことを考えたくない故の現実逃避なの
だろうか。
しばらくして隣室から入ってきた男は、顔に着けた覆面を外して部屋の隅の書き物机に置くと、女戦士の方を振り向いた。
「な……」
男嫌いの彼女が思わず言葉を失うほどの美形がそこにいた。想像だにしない綺麗な顔立ちに彼女はつい見蕩れてしまう。眉も髪も無い
ため、一見異様な感じこそするが、それを差し引いても、その中性的に整った顔立ちは秀でたものだった。これで、普通の服を着て体毛
さえあれば、どこの令嬢と並んでも違和感のない貴公子が出来上がることだろう。
「も、勿体ない。なんていう素材の無駄遣い……」
「褒め言葉と受け取っておきますよ」
「はぁ……。さっ、するんでしょ。私は脱げばいいの?」
「服は脱がなくて構いませんよ。そのあたりは後ほどに。なにしろ夜はまだ長いのですから」
そう言うと、男は仰向けになってベッドに寝るように指示をする。彼女がそれに従うと、男はその身体をまさぐりながら、鼻を近づけて匂い
を嗅ぎ始めた。服の上からそのはち切れんばかりの胸を揉みしだき、肉付きを確かめるように、脇から横腹、腰へと順に手を這わす。
その間にも、男はクンクンとあからさまに鼻を鳴らして彼女の耳や首筋、脇などをずっと嗅ぎ続けている。
できるだけ感情を殺して、男の行為を受け流そうとしていた女戦士だったが、これには堪らず抗議の声を上げてしまった。
「ちょ、ちょっと。そんなに匂いばかり嗅がないでよ!」
「あなたは私に買われたのですから、否やは言わせませんよ。それより、そんなに固まらずに、あなたも楽しまれたらどうです?」
「だ、誰が好き好んでっ」
「ではご自由に。それにしても、少女の様に小柄な身体に、みちっと張りつめた成熟した肉体。醜悪で見るに耐えない脂肪の塊ではな
く、豊満でありながらもこの弾力に富んだこの肉感。これは抱き応えがありそうです」

男は彼女の肉を手で味わうかのように、強弱をつけて手の平や指で胴体を揉みほぐしていく。その手の動きの心地よさに、男に触られる
緊張感で強ばっていた彼女の心身は、徐々に解きほぐされて力が抜けてしまう。男の手はしだいに彼女の腰から尻へと伝い、下腹部を
通り越して脚の方へと伸びていく。丈の短いチュニックの裾はすでに捲れ上がって、むっちりとした太腿の付け根までが露わになってし
まっている。男はその内股に指を這わせると、肌と肉の感触を指先で味わうように撫で回した。

273 :11-447:2010/06/20(日) 16:25:11 ID:pnGgJYi0
「んくっ!」
女戦士は、しどけなく開き気味になっていた両脚を反射的に閉じ、男の手をその太腿に挟み込んでしまう。だが、男はむしろその肉感
を楽しむように、挟み込まれた手を彼女の太腿の裏に伸ばして、むちっとした肉を掴み、揉んで、撫で回す。
しばらくその感触を楽しんだ男は、ぴっちりと両脚を閉じて自分の手を拒む女に声をかける。
「ふむ。嫌がるものを無理にというのは趣味ではありませんし、ここはご自分から脚を開いていただきましょうか。両手で足首を持って
体に引き寄せて、そのまま股を大きく開いて下さい」
所詮は金で買われた身。結局のところ主導権は男にある。女戦士は言われるがままに足首を掴んで膝を折り、ぐっと大きく股を開いて
白い下着に包まれた股間を晒け出した。
「ほほう。これは素晴らしい。やはり堪らない肉感です」
縁にレースの付いた白い布地は、張りのある股間にぴっちりと密着していた。それに包まれたぷっくらとした恥丘は丸く盛り上がり、
豊かに茂った絹草が薄い生地から透けて見えて、下に隠れた肉の割れ目がうっすらと浮き上がっている。
「こ、こんな格好……これだから男は」
「性別は関係ありませんよ。どうやら、あなたは男が苦手なようですが、むしろ女性同士の方が、平気で恥ずかしげも無い行いをする
ものでしょう?」
そう言うと、男は彼女の股間に顔を近づけて、羞恥をあおるように音を立てながら匂いを嗅ぐ。先程のマッサージの効果だろうか、彼
女の秘所からは、男の欲情を刺激する独特の女陰臭がほのかに漂っている。
「おや、思ったほどに臭いませんね? もう少し体臭の強い方が私の好みなのですが」
「し、知るもんか!」
「では、こちらの方はどうでしょう。少し脚を伸ばしていただけますか?」
女戦士が言われたとおりに脚を伸ばすと、男は彼女の履いている膝上までのロングブーツを脱がしにかかる。そしてその下の長靴下も
脱がしてしまうと、おもむろに足の裏や指の間を臭い始めた。
「!!……っ」
「ふむ。こちらはさすがに臭いますが、それでもさほどではありませんね。よほど潔癖なのか、そもそもの体臭が非常に薄いのか……
まあいいでしょう。ではそろそろ、その服の下の身体を見せてもらいましょう。膝立ちになってご自分で裾を捲っていただけますか?
急がずゆっくりと胸の上まで」
女戦士は男の指示に従ってベッドに膝立ちになると、自分でチュニックの裾を掴んでゆっくりと持ち上げた。スエードの布地が捲れる
につれ、むっちりとした腿から尻のラインに、丸みを帯びた下腹部、豊満でありながらも均整の取れた腰から腹部への曲線が、しだい
に露わになる。
彼女はそのまま服を捲り上げるが、それはぱつんと張った胸に引っかかってしまう。下から持ち上げられる形になった乳房だが、更に
服を捲ると、やがては自らの重量に負けてぶるんと飛び出してきた。胸の下半分を支える白い下着からは、豊かな胸の谷間が覗き、
先程、服が引っかかったためか、下着がずれて乳房が脇から幾分はみ出し気味になってしまっている。

男はそのままの姿勢でいるように彼女に指示をすると、美術品を鑑定するかのようにじっくりとその姿を眺め、その視線を浴びる彼女
の顔は羞恥心でみるみる紅く染まっていく。彼女の肢体を視覚で堪能した男は、大きく一つ息をついた。
「ほう。ドワーフの女性の身体というのは、想像以上に素晴らしいですね。これだけの肉感を持ちながら、その曲線は崩れておらず、
メリハリが利いている。では、そろそろ味わわせていただきましょうか」
男は重たげな乳房を包む下着に手をかける。だが、一気に剥ぎ取るようなことはせず、先端が見えないぎりぎりの限界に留めて、彼女
の反応を楽しんでいる。それに耐えきれなくなった彼女は片手で下着を掴むと、引きちぎるように自らの手でそれを剥ぎ取った。
「っもう! 自分で外すよ。これで満足だろ!? さあ、好きにすればいいじゃない」
「そうまでおっしゃるのでしたら、お言葉に甘えて。ですが、これはまず、少し刺激を与えて差し上げないといけませんね」
支えるものの無くなった豊かな乳房がたゆんと揺れる。それは気持ち下がり気味ではあるものの、まだ重力に抗して張りを保ち、綺麗
な丸みを帯びていた。だが、その先端にある乳頭はへこんで乳房に埋もれてしまっている。
男は手に余る両乳房を鷲掴みにして寄せ上げると、乳輪に手を添えて絞り出すように扱き始めた。そうしてしばらく刺激を与えた後に、
まず右の乳頭を指で摘んで引っ張り出す。それを扱きながら、左の乳頭の周囲をひり出すように強く摘んで、強く吸い付いた唇と舌で
引っ張り上げた。そして左右を入れ替えて、今度は左を指で、右を口で刺激していく。

274 :11-447:2010/06/20(日) 16:26:08 ID:pnGgJYi0
程無くして女の乳首は固く隆起し、男は再び左右の乳房をぐっと押さえて寄せると、擦り合わせた左右の乳首を同時に口に含む。男は
わざといやらしく音を立てて乳首に吸い付きながらも、その目は冷静に女の表情の変化を窺っている。
「ふぁ……あ、んぅっ!」
普段隠れている乳首は彼女の最も弱い部分であり、感じまいとしながらも、女戦士はその刺激に耐えきれずに声を洩らしてしまった。
「そちらも少しは楽しむ気になりましたか? しかし、先端が埋もれてしまっていると、衛生面でもよくありませんし、子に乳を与える
時に困ると聞きますよ。普段からしっかりと吸い出してもらっておいた方がよろしいかと」
「よ、余計なお世話だ! それに、楽しむ気なんてちっとも無いよ」
「どうせなら、快楽に身を任せた方がよろしいですのに、強情なお方だ。まあ、今日のところは私だけ好きに楽しむとしましょう。まだ
二晩残っていることですし。では、次は後ろを向いて四つん這いになり、尻だけ高く掲げていただきましょうか」

彼女が言われたとおりの姿勢をとると、男はその張りを確かめるようにぴたぴたと指先で尻を叩いたり、撫で回したりし始めた。
「これはまた、小柄な身体に似合わぬいやらしく育った尻ですね。よく鍛えてありますし張りも申し分ない。この尻には少し下着が小さい
のでは? 尻肉が上も下もはみ出してしまっていますよ」
「は、恥ずかしいことを言うな!」
「これでも褒めているのですが。まあ、恥ずかしいのなら、下着はお脱ぎ下さい。それとも、私が脱がせて差し上げましょうか?」
「自分で脱ぐ!」
「では、脱いだら、今度はベッドの縁で足を大きく拡げて踏ん張ったまま、腰を深く下ろして突き出してください。そう、膝に手を当てて
尻はこちらに向けて。ほら、もう少し大きく股を開いて」
女は指をかけてするっと下着を脱ぐと、再び姿勢を変えた。大きく股を割り開いたこの体勢では、女として秘すべき部分を隠す術は無く、
ぴたっと閉じた割れ目も、尻肉に隠れた穴も完全に男の視線に晒されている。ドワーフ女の特徴であるふさふさとしたやや長めの恥毛
には、人間の様な縮れは無く、さらさらとした栗色の毛は綺麗に整えられている。
覚悟は決めた……はずなのだが、堪えきれない羞恥心に彼女の体は小刻みに震えていた。
「これは良い眺めですね。尻穴まで丸見えですよ。では、まずはご自分の手で秘所を開いていただきましょうか。そう、肉びらをつまん
でもっと左右に大きく拡げて」
もうなにを言っても無駄だと悟った彼女は、素直に男の指示に従った。ベッドから降りた男は、息がかかる程の至近から彼女の膣孔の
中を覗いている。
「ほう。男が苦手なわりには、もう経験済みなのですか。それとも、同性に処女を捧げたのでしょうかね? まあどちらでもよろしいの
ですが。それでは尻穴の方も拡げてみていただきましょう。ほら、恥ずかしがらずにもっと大きく拡げてください」
彼女は手をずらすと、その張りつめた尻肉を掴んで、男によく見えるように割り開いた。すると、男は鼻を近づけて露わになった穴の
匂いを嗅ぎ始める。そして、そこに顔を直接押しつけて、秘所の周囲をなぞるように舌で舐め始めた。その舌はそのまま上に這い上が
って尻穴を舐り、その舌先がわずかに差し込まれる。
「ちょっ、そこは!」
無駄と思っていながらも、それに堪らず女戦士が声をあげると、予想に反して男はその行為を中断する。
「ふむ、これは?……少し、失礼しますよ」
言うが早いか、男は彼女の背中に指を当てると、その一点を見極めて指先を強く押し込んだ。すると、たちまちに全身が脱力して、女
はベッドに倒れ込んでしまう。全身の筋肉が緩み、彼女の体の穴という穴が開いて、様々な汁が湧き出てきた。男は弛んだ尻穴を更に
押し広げて、その奥をじっくりと観察し、次には陰唇を拡げて尿口に指を押し入れた。
「これは……。腸も空ですし、膀胱にもほとんど水分は無し。と、言うことは――」
と、呟いていたかと思うと、男は両手の指をそれぞれ背中の別の箇所に押し当てて、また指を強く押し込んだ。すると、弛んでいた筋肉は
たちまち元の力を取り戻し、女は体の制御を取り戻す。
「ら、らりするんだよ!?」
彼女のまだ上手く廻らない舌での抗議を黙殺して、男は逆に質問を返してきた。
「貴方……もしかして、昨夜あたり、灰から復活などされませんでしたか?」
「へ? う、うん。何時間か前に死んで、一度蘇生に失敗して灰になってるけど、それがなんだっていうのさ」

275 :11-447:2010/06/20(日) 16:29:26 ID:pnGgJYi0
「ほほう。そうでしたか。これはなかなか珍しい相手に行き当たったものです。いいですか、灰から復活したばかりの肉体は、胃や腸
に老廃物も溜まっておらず、赤子のような――いや、ある意味では赤子以上に綺麗な体なのですよ。これは体臭が薄いのも納得がい
きました。その辺りは次のお楽しみですね」
「勝手に楽しみにしないでっ。でも、言われてみればそうなってもおかしくはない……のか?」
「そうなのです。そうなれば今夜することは決まりです。存分にあなたの尻の穴で交わらせていただきましょう」
「……ちょ、ちょっと待って! 私、お尻ではしたことないし、そんな汚い――」
「だから汚くはないのですよ。そもそも私は気にはしませんが、このような機会は滅多にあるものではないですからね。綺麗な穴で楽し
ませていただきましょう。それとも、男嫌いは口だけのことで、本当のところは前の穴に私のものが欲しいのですか? どうしてもと仰る
のなら、そちらの方を存分に開発させていただきますが」
「っ!……いいよ、後ろに入れたければ入れればいい。前よりはましだ」
「素直でいいことです。もっとも、まだ二晩ありますし、早いか遅いかの問題ですが。では、また尻をこちらに向けてください」

もう何度目だろうか。今度こそ覚悟を決めた彼女はベッドの上で四つん這いになって男に尻を向ける。男は褌を脱ぎ捨てると、彼女の
しっかりとした腰に手を当てて、自分のものをそのとば口に押し当てる。
「ねえ。せめて薬液かなにかで濡らしてくれないかな? 痛くてあまり叫ばれても嫌だろう?」
「ふむ。それはそれで私は一向に構いませんが。……まあ、そうですね。これなどいかがでしょう」
男がぐっと尻を押し開いたかと思うと、ややひんやりとした硝子の感触がして、彼女の尻穴になにかの液体が流し込まれた。
「ひゃっ! な、なにこれっ。冷たいけど、なんだか熱い!」
彼女が後ろを振り返ると、男は先刻彼女が飲んでいた火酒の瓶を手に持っていた。
「ドワーフのあなたにはちょうどいいでしょう。まあ痛みが和らぐかは保証しかねますがね。ではいきますよ。力を抜いてください」
そう言うと、男はぐっと腰を突き出して、彼女の尻穴に自分の一物を押し入れる。とたんに裂けるような痛みが女の尻に走り、彼女は
その激痛に悶絶する。戦士として迷宮で闘う彼女は当然怪我も多く、またドワーフの種族的な性質として痛みを耐える我慢強さも人
一倍に強い。だが、体の内側をえぐられるようなこの痛みには、思わず声をあげそうになる。
「!!……」
しかし彼女は声を洩らさずに必死にその痛みに耐えている。尻孔の奥も痛いが、それ以上に入り口の部分の裂けるような痛みが強い。
そして、男の方はその穴から受ける感触に驚きを感じていた。これまでも様々な種族の女の前や後ろの穴でしたことはあったが、これ
はそのどれとも違った感触を持っていた。入り口の締め付けこそ強烈だが、それは男のものを言葉通りに食い千切るような女の忍者の
喰い締めなどとも違い、穴全体が弾力を持った筋肉のような感触で、男のそれを追い出そうとするように脈動して抵抗する。その中を
無理に分け入って少し奥まで挿入していくと、内壁が亀頭をごりごりと押しつぶして快感を与えてくる。
「これは……まるで土の塊に圧迫されて押し潰されるような、圧倒的な肉感ですね。もう少し力を抜かないと、あなたの方も辛いでしょう。
どうせ出るものなどないのですから、少し下腹に力を込めてください」
すると、女がそれに従ったものか、押し潰される感覚が少し和らいだ。彼女の方はまだ痛みが治まらず、懸命に歯を食いしばってそれに
耐えている。
「ふう。では突きますよ。もう少しピンと脚を伸ばして……そうです。これならもっと奥まで。……しかしこの尻肉の弾力は堪らないですね。
この肉感はやみつきになりそうですよ」
そうしてしばらくの間、腰を打ち付ける音と、液体と共に空気が押し出される音が卑猥な響きをもって、部屋に響いていた。やがて、彼女
の尻を突いていた男は、小柄な彼女の身体をそのまま抱き上げると、挿入の角度を変えて腹の側の内壁を擦り始める。太さは並だが標
準よりやや長いおとこのそれは、女の子宮を裏側から押すように腸壁を斜めに突き上げ始めた。
「ひっ、んあぁぁぁ、あっ、あっ」
「わかりますか、背中側から押し上げているここがあなたの子宮ですよ。明日はこちらをたっぷりと突いてあげますから――」

コンッ、コンッ

その時、部屋の入り口の方から扉を叩く音が聞こえてきた。
男は一瞬、気分を害した表情を浮かべたが、その音を無視して行為を続ける。しかし、しばらくすると――

276 :11-447:2010/06/20(日) 16:38:20 ID:pnGgJYi0


コンッ、コンッ、コンッ

また扉を叩く音がし、なにか店に異変でもあったのではと思い直した男は、抱えた女戦士の尻穴を貫いたまま行為を中断して、扉の
向こうに言葉を返す。
「……どうしました? 私は今夜は休養ですから、なにかあれば南風の方に伝えてください」
「お休みのところ申し訳ありません。少し不手際があり、問題が起こりまして。その、北風様にお伝えすべきことかと」
「仕方ありませんね。扉は開いています。入ってきて報告を――」
「駄目っ! 入ってきたら殺すから!!」
「……廊下からで構いませんので、続けてください」
「は、はい。お楽しみでしたか。……その、北風様が取り置いておいた変化の指輪なのですが……どうも手違いで売られてしまったよ
うでして」
「な……!」
女戦士の尻に刺さっていたままの男の一物がずるりと抜け、女はベッドの上に倒れ伏す。だが、彼女はすぐさまベッド脇に置いてあった
シルバーアックスを掴むと、男に殺意の目を向ける。
「騙したんだな。最初っから取引なんかする気は無かったんだ」
「お待ちなさい! 殺し合いをお望みなら後ほどお受けいたしますが、今は先にやるべきことがあります」
男は彼女を一喝し、床に落ちていた褌と、机の上の覆面を手早く身につけて、扉越しに部屋の外の男に指示を出す。
「そのお客様は今……そうですか、指輪はもう。……とりあえずは、出来るだけお引き留めしておいて、南風に連絡を。それから、店を
出られたら、誰かに後をつけさせてください。ですが、気付かれては店の信用に関わりますのでくれぐれも慎重に」
そして、部屋にある棚から小瓶を取り出して、ベッド脇の円卓の上に置くと、女戦士の方を振り返る。
「申し訳ありません。こちらの不手際です。あなたはすぐに身支度をして、ここで少し待っていてください。特効薬を置いておきますので、
痛みはこれで癒してください」
「って、どこに行く気! 大体、あなたは悪の戒律でしょ。そんな奴のいうことを信じられるもんか!」
「確かに私の戒律は悪ですが、私とこの店にとって契約は絶対です。私には契約を遂行することこそが自分のやりたいことなのです。
非道な行為を好む者に悪の戒律が多いだけのことで、自分の望むことを望むようにするのもまた悪なのですよ。まあ、信じる信じない
はあなたの勝手です」

そう言うと、男は扉を開けて早足に部屋を出ていった。仕方なく、女戦士は男の置いていった薬瓶の薬液を痛む穴に塗り込んで、体に
付いた体液をベッドのシーツで拭い、衣服を整える。彼女がブーツを履き終えたところで、ノースウインドが部屋に戻ってきた。
「準備はよろしいようですね。まずは、重ねてお詫びを申し上げます。それから、私はすでにあなたの体に手をつけてしまいましたし、
とりあえずはこれをお納め下さい」
そう言って男が彼女に手渡したのは、もう見慣れてしまった力のコインである。
「それはまだ未使用の力のコインです。これはお詫びと代価としてお受け取り下さい。三晩の契約が一度の交わりで五万ゴールドです
から、悪い話ではないでしょう。それから、リルガミンに入荷次第、優先的に変化の指輪をお取り寄せいたします。勿論、お代はいただ
きますが、追加料金は一切無しにさせていただきます」
「あ、ありがとう。でも、なんかまだ裏があるんじゃない?」
「信用が無いですね。では、これは当方の理念に反するやり方なので、今回限りの特別の措置ですが――お望みであれば、変化の指
輪を購入されたお客様とお引き合わせいたします。こちらでも買い戻せないかと交渉はしましたが、すでに断られました。ですが "偶然"
店で指輪が売られるのを見かけたお客様が、店外で直接交渉されることまでは、こちらでは関与出来かねますので。この意味は……
おわかりになりますね?」
「店は客に関してなにも話していない。その人が買った物を知っていて追いかけたのは、あくまで私がやったこと。て、ことだね」
「そのとおりでございます。いかがなさいますか?」
「駄目で元々だし、上手くすれば力のコインで十分だ。無理なら次の入荷を気長に待つよ」
「わかりました。では、ご案内いたしますが、くれぐれもこのことは他言なさいませんよう。それと、交渉の結果がどうなろうと、また店の
方に顔をお出し下さい。お取り寄せが必要なのか、必要なら連絡をどうするかという話もありますので」
「うん。わかった。……やっぱりあなたは嫌いだけど、でも少しは見直したよ」
「嫌っていただいて結構ですよ。多少狡いやり方だった上、契約も果たせなかったのは確かですから。では参りましょうか」
そして部屋を出た二人は、足早に地下の廊下を歩き去っていった。

277 :11-447:2010/06/20(日) 16:44:50 ID:pnGgJYi0

〜またまた続く


と、いうところで今回もオチに至らず、投下終了です。

長くなった上に要素が多くて、容量を喰うわりにどうも散漫になってしまった気もします。
本来はメインで考えていたエルフ♀とドワーフ♀の絡みはどこへ行ったことやら。
あまり長いのもなんですし、その辺は適当に削ってさくっと纏めて〆てしまうか、
書き直しをして書き足し分との整合性を取ってから、もう一戦入れるか思案どころ。

まあ、また適当な感じに落としますので期待せずにお待ち下さい。

278 :11-447:2010/06/20(日) 16:55:18 ID:pnGgJYi0
あ、今回こそ修正が無ければいいなと思った矢先に基本的なものが。
読むのには全く支障無いですが>>267冒頭に

* * *
と一行スペース入ります。文字数制限許すまじ。

279 :名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 19:56:24 ID:/w+amjq9
この話の忍者さんはマジ紳士

280 :名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 21:02:07 ID:grSCyp7I
GJ

281 :名無しさん@ピンキー:2010/06/20(日) 23:53:49 ID:ldvVSJAs
乙でした

ドワ子はトランジスタなんとやらってやつですね
背が高くて薄いのも一戦あること期待してます

282 :名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 01:25:28 ID:IxqkLZ/F
次回にも期待しているからガンバ

283 :名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 07:13:02 ID:HxIdeZ7+
地下のまな板ショーの演目が気になるなあ
エルフも見たいけど女忍者もなんとかしてあげてー

284 :名無しさん@ピンキー:2010/06/21(月) 22:07:39 ID:qXTWOoTo
男忍者の裸は十分堪能したから今度は女忍者の裸をお願いします。
もちろんエロつきで。

285 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 00:26:57 ID:/M++UuXt
AF大好きだけどうんこはキライな自分にとって
「灰からの復活で清潔なアナルセクロス」は
「高レベル忍者は全裸」に匹敵するWizエロネタ界における新発明だと思います(;´Д`)ハァハァ

286 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 01:37:14 ID:ddXhgrT6
灰からの復活で清潔なセクロスを行う裸女忍者読みたくなったな

287 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 08:08:30 ID:qwfa1cdH
清潔なアナルセクロスの準備請け負い業者とか居たりしてな
クリティカルヒット用の高レベル忍者
ディを失敗させるためのラックの低い僧侶
カドルトを成功させるための高レベル僧侶
の3人組かな

288 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 21:20:47 ID:buV9dAUN
隣合わせの灰と尻姦乙
しかし、女ドワーフ・レズパーティー・変態紳士な高性能忍者
夜のボルタック・地下のまな板ショー・灰蘇生の綺麗な体と
それぞれ小ネタでも書けるぐらいに要素盛り沢山で
別々に詳しく書いたのもできれば読んでみたいかも

289 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 21:24:01 ID:buV9dAUN
夜のボルタックじゃなくて地下のボルタックだった
ともかくは期待するなと言われても続き期待してます

290 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 22:33:36 ID:CB90Q14s
>>287
ワードナの迷宮だとそれだけの人数が必要だが
ダパルプスの魔窟なら、「神秘的な石」を大量ストックしたカドルト使える僧侶が
一人いれば事足りるなw

ロストの危険性すらない、安全確実な請負業者だ。
神秘的な石が裏で闇取引されかねんぞw

291 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 22:52:45 ID:Qr2ROIC1
>>288
地下のまな板ショー読んでみたい。

>>290
うわぁ…………。

292 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 22:58:07 ID:Qr2ROIC1
>>288
あと変態紳士な高性能忍者の話も。
ただし忍者は女の子で。
それ以外は認めない。
正確には変態淑女な高性能忍者。

293 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 22:59:13 ID:27AKY+aP
地下のボルタックに石も置いてるみたいだし、すでにボッタクリ価格が設定されてるとみたw

しかし調べてみると非売品装備ってなにげに危険物多いな
若返りの石と偽って破滅の石を贈ったり、+3に見せかけた−の鎧を使わせたりするのかも

294 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:07:37 ID:27AKY+aP
>>292
一部特化型高性能な変態女忍者ならいるじゃないかw淑女じゃないけど言葉使いはなにげに丁寧だぜ
それとも褌一丁で乳丸出しだけど、髪も眉もつるっつるに剃った女忍者が好みの上級者かw
あ、この変態忍者一門ってやっぱり下もつるつるなんだろうな…

295 :名無しさん@ピンキー:2010/06/22(火) 23:08:57 ID:m58snybl
そこらへんは信頼商売だから
しっかりしてるんじゃね?

黄色い耳栓コレクターとかが無限収集してたりとかしてたらおもしろいけど

296 :名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 00:55:05 ID:q3oZ2Jmi
>>287の請負業者は、考えてみれば
相手を殺すだけなら僧侶がマバディとバディオスを使えば
キレイに殺せるんだから、忍者いらなくないかw

まぁどうせ灰にするんなら死体がキレイかどうかは関係ないけどさー。
でもやっぱりロストの危険性を抱いてまでアナルセクロスするような物好きは少ないと思うから
結局、>>290の業者さんのほうが儲かりそうだ。

297 :名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 21:13:01 ID:oHieQAVF
*女の子のアナル好きです、ウンコも平気です、かわいい女の子のならむしろ歓迎*
な変態紳士がワラワラ巣くっているのがこのスレだと思っていたのに

298 :名無しさん@ピンキー:2010/06/23(水) 23:58:04 ID:DrMt43zF
そんなものには きょうみはありません

299 :名無しさん@ピンキー:2010/06/24(木) 06:41:34 ID:3ql3CeH/
アナル好きとグロ好きとおしっこ好きは見てもうんこ好きは見た気がしない

300 :名無しさん@ピンキー:2010/06/26(土) 22:43:52 ID:VNhOjZP/
上手くすれば近々鑑定士の人の投下が有り得るんだな
くノ一が先かドワーフの続きが来るか、はたまた他の人からの投下があるのか
みなさん自分のペースで執筆頑張って下さい

301 :11-447:2010/06/26(土) 23:55:31 ID:VCioJpJb
近々あの人の投下もあるかも知れないので続きの投下タイミングを迷うところです。
スレ的にも投下は分散した方が都合いいでしょうかねえ。

>保管庫管理人さん
いつもお世話になっております。
すでに投下済みのものになりますが、タイトル含めて色々と修正がありますので
お時間が取れる時にでも変更いただけると幸いです。

まずタイトルから。
Po編→PG編「願望」/Fl編→Fl編「依頼」/Uh編→UT編「幽鬼」/G編→GD編「退治」/RL編→RL編「狂乱」
PT編→PT編「誘惑」/N&S編→N&S編「復讐」/LVL6N編→LVL6N編「墓穴」/タイトル未定→D&E編「指輪」
一部アルファベットの修正と、副題が加わります。

あと、細かい部分になってしまいますが、LVL6N編の一行スペースの区切りを一つの段落として、
3の下から11行目「ル'ケブレス→エル'ケブレス」
4の4行目と10行目、7の下から4行目、8の下から2行目の「くの一→くノ一」
と修正お願いできますでしょうか。
まあ、特に文章そのものに影響は無い修正点ですので、別にそのままでも構わない気もしますが、
毎度ながらお手数おかけいたします。

302 :11-447:2010/06/27(日) 06:48:06 ID:XmvXL4U9
連投になってしまいますが、>>267-276の続きを投下します。
相も変わらず軽いので重厚なのが好きな方は適当に飛ばしてください。

今回の注意点・NGは特に無し。
絡みは♀×♀のみであっさりです。

ではタイトル未定改め、D&E編「指輪」の続き投下です。

303 :11-447:2010/06/27(日) 06:50:05 ID:XmvXL4U9
* * *

地下道を歩いて、最初に使ったものとは違う階段を上がった先にあったのは、迷宮ではよく見かけられる、魔法的に閉じられた一方
通行の扉。北風に促されるまま一人でその扉を抜けると、冒険者の宿にほど近い路地に出た。そしてそこに待っていたのは、これも
最早お馴染みの半裸の覆面禿頭だった。口当てをしているので、これは南風の方だろうと女戦士は当たりを付ける。
「北風がご迷惑をおかけしたようで申し訳ありません。では、こちらへ」
そう言うと男は彼女を大通りの方へと誘導する。その道すがら彼女は少し気になっていたことを男に尋ねてみた。
「えっと、南風さん?……だよね。その、聞いていいことか迷うんだけど、東風さんだか西風さんだかもお仲間にいるのかな?」
「マスターイーストウインドにウエストウインドですね。東風の一門はリルガミンで我々と同じ仕事を。西風の一門の方は、遥か昔に袂
を分かって、今は訓練所の教官をしていると聞いております。私は元々は外から入った者なのでこだわりはありませんが、北風など
はこの様式を捨てた一門に対して、あまり良い感情を持っていないようですね――おっと、追いついたようです。あちらの男性が件の
指輪をお持ちです。私は関与するわけに参りませんので、これで失礼いたしましょう。では、ご武運を」
「うん、ありがとう。ああ、あなたはいい人そうだから言ってあげるけど、その格好はやっぱり変態過ぎるからやめた方がいいよ」
「……過ぎますか。ですが、これは一門のマスターを名乗る者として、避けては通れぬ様式美なのですよ。ではこれにて」
そう言うと、男は闇に溶けるようにその姿を消した。

女戦士は通りの先を行くローブ姿を認めて、それに追いつこうと足を速める。しかし、その男は彼女が追いつく前に、角を曲がって別
の通りに入ってしまった。慌てて後を追う女戦士だったが、万一の待ち伏せを警戒して、通りに出る前に慎重に先の様子を窺う。
だが、角を曲がった先に男の姿は無かった。とは言え、この通りには少し先まで路地は無く、夜も更けたこの時間ではもう開いている
店も無い。月は雲に隠れてしまっているが、夜目が利くドワーフの彼女は、すぐに周囲を見渡してローブの男の姿を探す。
(もうどこかの建物に入っちゃったのかな。でも、なんか嫌な感じがする。これ……迷宮の下層にいる時に近い感じだな)
と彼女が思い至った時、思いがけない近さから男が呼びかけてきた。
「俺になにか用かい? つけられてるような感じはしてたんだけど、あれはあんたじゃないよな。あんたの気は判り易すぎる」
反射的に背中の斧を抜いて身構えると、角を曲がってすぐの軒下の物陰に、フードを被った男が蹲踞していた。それだけなら夜目の利
く彼女が見失うはずは無いのだが、男の周囲の空間は微妙にちらつき、その体は半透明に近い状態で周囲に紛れている。
「幻惑のローブ?……いや、ソピックだね。魔術師さんだったか」
一瞬、このまま男を襲って変化の指輪を奪ってしまえばなどと、不埒な考えが彼女の脳裏をよぎる。
「そっちは戦士かな? でも、追い剥ぎなら止めといたほうがいいと思うぜ。今はこんななりだが、多分あんたよりは腕が立つ。もし話
があるなら聞いてもいいけど、とりあえずはその斧を納めてくれないかな」
男はそう言うと、左手を腰に当て、ローブの下に得物を差していることを匂わせた。そしてフードを脱いで、その顔を彼女に見せる。
その時、雲に隠れていた月が顔を出し、通りに柔らかな月の光が差した。
「あ、あなたは確かお姉様の」
「ああ、あんた、あっちのパーティーのドワーフか」
ローブの男はこの街でも腕利きに数えられるパーティーの侍だった。とすれば、彼の腰にある得物は村正のはず。そうで無くとも、彼
の言うとおり、彼女が敵うような相手ではない。この街での生活が長い冒険者なら、大抵の者は彼の腕前を知っている。
そして、彼女のパーティーにとって、この侍はただそれだけの相手ではない。男は彼女達のリーダーであるエルフの侍と親しくしてい
るため、そのエルフを慕う仲間達の中にはある意味で彼をライバル視している者もいるぐらいだ。もっとも、彼女自身は特に彼のことを
毛嫌いしているわけではない。なにせ、相手は彼女達の言う "お姉様" のエルフが認めた男である。それだけでも、一応の信頼を持
てる相手だと、女戦士は考えていた。

304 :11-447:2010/06/27(日) 06:50:38 ID:XmvXL4U9


この相手なら話が通じるかも知れないと思った彼女は、不都合な部分はぼかしつつ、かいつまんで事情を説明する。そして、とにかく
変化の指輪が必要なのだと男に訴え、譲ってくれないかと頼み込んだ。だが男はなにかを考えるような表情をしながらも、はっきりと
した口調で、その頼みを断った。
「残念だけど譲ってやるわけにはいかないんだ。そっちのパーティーの事情はわかってるけど、この指輪、人に頼まれて買いにいった
ものなんだよな。だから俺の考えだけでどうこうできるもんじゃないからさ。あー、それから先に言っとくけど、頼んだ奴が誰か教えて
くれってのは無しな。そこはまあ、察してくれ」
「そっか。いや、ごめんなさい。無理なお願いだってことはわかってるから。まあ、君主になる方法は他に無いわけじゃないし、また
指輪が入荷するのを待ってもいいから」
「悪いな。しかし、あの店は便利だけど、あんまり健全なところじゃないぞ。冒険者相手に健全もなにもあったもんじゃないんだけどさ。
まあでもな、心配しなくても、案外すぐに指輪は手に入るかも知れないぜ」
「気休めでもありがとうって言っとくよ」
「さて、これから宿に戻るんだが、一緒に行くかい?」
「まあ、断る理由もないかな。ちょっと聞いてみたいこともあるし」
そうして、宿に戻りながら二人はしばし会話を交わす。とは言え、そのほとんどは女戦士からの一方的な質問である。それも、侍と
エルフの女侍の関係はどれぐらい深いのか、互いに気持ちはあるのかなど、焦点を絞りに絞ったものばかりで、侍の方は苦笑いを浮
かべながら、それに答えを返していく。
「……そっか、あくまで体だけの関係なんだ。逆に安心した」
「なんだ。俺はまた、遊びで抱いたのか――とか言われて、怒り心頭で斬りかかられると覚悟してたんだけどな」
「まあ、他の娘ならそうしてるかも。少なくとも、仲間の内で二人は斬りかかりそうな娘がいるし。でも、私はお姉様が納得してるなら、
それが遊びでも本気でもどちらでも構わない。以前のパーティーが解散した経緯は聞いたし、あの人が気を楽に過ごせるんだったら、
それが私にとっても一番だから」
「へえ。案外、達観してんのな。……おっと、どうやらその話題の主がお待ちかねみたいだぞ」
「えっ!?」
話をしている間に、気付けばもう二人は冒険者の宿の手前まで辿り着いていた。少し先では、宿の窓から洩れる明かりが、通りを薄
ぼんやりと照らしている。そして、その門の横に腕組みをして立っている細身の影が一つ。誰あろう、件のエルフの女侍である。普段
は下がり気味のその耳は、今はまっすぐに天に向かって突っ立っている。
「お、怒ってる。滅茶苦茶怒ってる……」
「どうやら、怒られるおぼえがあるみたいだな。ま、ちょっとここで待ってろよ。なに、彼女の怒りを幾らかでも和らげといてやるからさ。
それに、少し話もあることだしな」
そう言うと、侍は手を軽く挙げてエルフに近づいていく。そして、二言三言会話を交わすと、二人は指を絡め合って互いの手を握る。
(良かった……耳、少し下がってきた。でもなんだよ、手なんか握っちゃってさ。さっきはああ言ってたけど、やっぱり本当はつき合っ
てるんじゃないの?……ん、なんだろあれ)
夜目が利く上に、繋いだ手を注視していたことで、彼女はその動きに気が付いた。男は繋いだのとは逆の手をローブの袂に入れると、
取り出したなにかを、握った手の中にさり気なく落とし込もうとする――。

――と、その時、宿の前庭から飛び出して来た白いローブ姿の人影が、低い重心で見事なタックルを浴びせ、男を路上に押し倒す。
そのまま馬乗りになった人影は、男を押さえ付けたまま声をあげる。どうやら声の主は女のようだった。
「夜這ってみれば部屋にはいないし、私を放っておいて娼館にでも行っているのかと思えば……路上でエルフの美女と密会か!
なんて羨ましい。それならそれでなぜ私も誘ってくれないのだ!? 三年も放っておいたくせに……それをようやく再会出来たのに
……この期に及んでまだ放置するのか! そんなことをされたら、そんなことをされたら……濡れてしまうではないか」
「なんで顔赤らめてしなを作ってんだよ! 言ってることも意味わかんねえし、大体、なんて格好で飛び出してくるんだお前は」
よく見ると、ローブを纏ったように見えたその姿は、裸にベッドのシーツを巻き付けただけのあられもない格好だった。
「だって、部屋を訪ねても誰もいないし、ベッドに忍んで待っていたら懐かしい匂いが染みついてて、それでつい自分で……」
「お前……なんか性格変わってねえか? 昔っから多少そういう気はあったけど、なんでそんなに病状が進んで……」

305 :11-447:2010/06/27(日) 06:51:10 ID:XmvXL4U9
「そんな残念なものを見る目で私を見るな!……危うくイクところだったではないか」
「…………なあ、本当になにがあったんだ。思い出せ。前はもう少し慎みってもんを持ってたろう」
「誰のせいだと思っている! 女盛りのやりたい盛りを放って旅に出て!……この三年、本当に、本当に寂しかったのだからな!!」
「恥ずかしげも無く、やりたい盛りとか叫んでんじゃねえよ! せめて色気盛りとかなんとかなあ」
「恥ずかしい毛ならあるぞ? 薄いけど」
「お前……もう完全に汚れちまったんだな」
「五月蝿い、黙れ。もう色々と我慢の限界だ。三年の間、あなたを思って磨き上げた肉体は、忍者に転職することで更なるものに昇華
した。この身体に三年分の思いと研鑽の全てを乗せて、これから泣いて侘びるまで犯してやる!」
涙声でそう叫ぶと、女は男を抱えて瞬く間に宿の中へと消えていった。

ドワーフの女戦士は、突然巻き起こった騒ぎに脳が付いていかず、あっけにとられたままその場に立ちつくしている。
「な、なに今の……なんか聞いた声だったけど。でも、あの人の不意をついた上に、有無を言わさず攫うなんて何者――」
「ほら、人のことを気にしている場合ではないでしょう。あれはただの痴話喧嘩。少しじゃれてるだけですよ」
その騒ぎを無視して歩み寄ってきたエルフの侍は、小柄な女戦士の頭に手を置いてぐりぐりと撫で回す。
「それにしても、あなたはまた勝手なことを……。体調はどうかと馬小屋を覗いてみたら、姿を消してしまっているのですから」
「そ、その、黙って出たのは……色々と事情が。お姉様だけにでも話せばよかったと反省してます」
「少しだけですが彼から経緯は聞きました。それに私の許可など無くとも、あなたがなにをするも自由です。でも――」

スパァンッ!!

なんの前触れも無しに、エルフの侍は女戦士の頬に強烈な平手打ちを浴びせ、乾いた音が小気味よく通りに響き渡る。腕を鞭のように
しならせて手首のスナップを利かしたその一発に、完全に不意を付かれた女戦士の意識が一瞬飛び、膝の力が抜けた彼女はその場に
くずおれた。その体を抱き留めたエルフの侍は、彼女の頭を自分の胸にぎゅっと抱きしめる。
「昨日の今日であまり心配をかけるものではありませんよ」
そう言うと、彼女はひりひりと痛む女戦士の頬に優しく口づけをする。
「お姉様ごめんなさい。私、私……」
「もういいのですよ。今ので全部ご破算。さ、じきに夜が明けてしまいます。ともかくは私の部屋に戻って休みましょうか」
「え、部屋にって。私も……一緒でいいの?」
「今日は特別です。でも他の娘達には内緒ですからね」
「はい、お姉様」

* * *

お姉様と慕うエルフと共に部屋に入った女戦士は、その夜あった出来事を彼女に話した。まだ力のコインを隠し持っていたこと。変化の
指輪を手に入れようと地下のボルタックに行ったこと。そこで体を売る契約を交わしたこと。ベッドで男にされたこと。先刻の侍とのやり
とりのこと。それら全てを包み隠さずに打ち明けた。
エルフは静かにそれを聞いていた。そして彼女が話し終えると、褒めることも責めることもせず、優しく彼女を抱きしめる。
それから先は女戦士にとって至福の一時だった。長身で細身のエルフと小柄で肉感的なドワーフの対照的な女体が絡み合い、互いの
秘貝を擦りつけ合う。ただ肌を合わせているだけで、心がとろけてしまいそうな幸福感を感じている彼女だったが、エルフのしなやかな
指が縦筋を割って入り込み、その膣肉に食い込んだ。敏感な粘膜を直接に刺激すると、差し込んだ指が愛液でしとどに濡れる。
「あら、もうこんなに潤ってしまって。これでは指がふやけてしまいます」
「お、お姉様。そこ、そんなに弄っちゃぁああぁぁ」
経験に勝るエルフに指と腰を同時に使われて、女戦士は瞬く間に為す術も無く果ててしまった。
彼女が落ち着くのを待ってから、エルフは互いの脚が交差するように片脚を割り入れて、腰を付きだして秘部をより密着させられるよう
な体勢をとる。そのまま彼女の片脚を抱え込んで腰の位置を微妙に調節すると、お互いの突起が擦れ合う位置を見つけて、姿勢を安
定させた。
「いいですか。私の動きに合わせてゆっくりと腰を動かしてくださいね」
「は、はひぃいぃっ」
「私と腰使いを逆にして……ん……そう。上手ですよ」
指示に従って腰を動かすと、淫核の先が擦れ合い、それが次第に肥大化するにつれ、快感もより高まっていく。二人の割れ目から滴る
愛液は混ざり合い、くちゅくちゅと音を立てて触れ合う肉の間で泡立っている。

306 :11-447:2010/06/27(日) 06:51:40 ID:XmvXL4U9
「お、姉様、わらひ、わらひもう……」
「もう少し我慢してください。私も、もう達しそうです」
「はい、ぃ、お姉様と一緒に……う、あっは……ああぁ……はああぁあっ」
「んっ、うぅっ」
激しく痙攣するドワーフの娘と対照的に、快感がその身を抜けるのを静かに味わうエルフの女。二人はどちらからともなく手を握り合い、
身体を重ねて温もりを感じながら、快楽の余韻に浸っている。

二人は、お互いのきめ細かく滑らかな肌と、吸い付くようなもちっとした肌の感触をその身で味わいつつ、ベッドに横たわっていた。
「このベッドに二人では少し狭かったですね」
「お姉様の肌が気持ちいいから、私はこれでいいです」
「ふふっ。でも女同士というのは、やはり少し変な気持ちになります」
「お姉様、私と寝るのは嫌だった?」
「あら、ごめんなさい。そういうわけではないのですよ」
エルフは身体を起こすと、少し首をかしげて彼女に問いかける。
「あなたは、どうしても殿方がお嫌いですか?」
「……ん。嫌いじゃ……ないんだと思う。でもやっぱり少し苦手。あの……私が生娘じゃないのはお姉様も知ってるけど、私、初めては
普通に男の人とだったの」
ベッドに横たわったままで、自分を見下ろすエルフの顔を見上げて、女戦士はぽつりぽつりと語り出す。
自分の家が地域では有力な氏族であり、祖父に結婚相手を決められ、なにも疑わずにそれを受け入れていたこと。しきたりで十二の
時にその相手と契りを結んだことなど。エルフは彼女の栗色の髪を撫で、時々、質問を挟みながら話を聞いている。
「すっごく痛かったけれど、その人が優しくしてくれたのはおぼえてる。けど初めての行為が終わって、改めて相手の顔を見た時に、
なんだか凄く嫌な気分になった。別に彼が悪かったわけじゃないの。性格も良かったと思うし、顔も同族の中では美男子で通ってた。
でも、私……同族の、ドワーフの男の人の顔って、子供の頃からどうも好きになれなかった。嫌いなわけじゃないんだけど、異性とし
て格好いいとか、眺めていたいとか思えなかっただけ。むしろ同性の顔の方が魅力的に見えたんです」
「若い頃の一時期にはそういうこともあると聞きますよ。特に男女の顔立ちにはっきりと差が出始める成長期などには」
「んー、そうじゃないんだと思う。今でも、街で見かけるエルフや人間の男の人を素敵だと思うことはあるし、多分、ドワーフとしては
かなりの変わり者なんです。きっと、ドワーフ本来の美意識とずれてるのかな」
「ずれている、と言えばずれているのでしょう。でも、ドワーフの造る彫像が、全てドワーフの似姿ではないように、種族を越えて美しい
と感じる共通のなにか……認識のようなものはあると思いますよ。勿論、好みというのはあるでしょうけれど」
「そっか。好む好まないは別として、美しいものは美しい、か……。じゃあ、私はお姉様が綺麗だから、女の人が好きなのかな?」
「あらあら。綺麗と言われるのは嬉しいですけれど、それではあなたは私の顔だけを好きなのですか?」
「そんなつもりで言ったんじゃないんです! ちゃんと顔以外も、内面も含めてお姉様のことが好きですから」
「冗談ですよ。それで、その後はどうなったのですか?」
「あ、話が逸れちゃいましたね」

そして、彼女は話の続きを語り出す。思ったことを両親に素直に打ち明けた彼女は、それに驚いた彼らから一度は酷く叱られた。だが、
可愛い娘のためと思い直した両親は、放逐されるのを覚悟して祖父に縁談の破棄を願った。当然、両家の間でそのことは大きな問題と
なり、最終的に親子が責任を負って一族から離れることで、その騒動は解決することとなった。
その後、リルガミンに移り住んだ一家は、そこで始めた商売をなんとか軌道に乗せることができた。そして、年の離れた弟が生まれたの
を機に、彼女は家を出て冒険者の道を選ぶことにしたのだという。
「それで、しばらくはリルガミンで冒険者をしてたんだけど、親元で冒険者もどうかと思って、ワードナの迷宮のあるこの街に流れて来た
んです。それで、ちょうど募集をかけてたお姉様と合って、その……一目惚れした、と」
「それは光栄ですけど、素直に喜んでいいのか迷いますね。……でも、それなら、やはりあなたはまだ望みがありそうですね」
「え? 望みって……なんのこと?」
エルフは彼女の体を引き起こすと、その両肩に手を乗せて、真剣な眼差しでその目を見つめた。
「あなたはまだ引き返せます。街で見かける殿方を素敵だと思う気持ちがあるのなら、たとえ同族とは無理でも、他の種族の殿方との
恋愛は可能です。もう戻れない娘も仲間にはいますが、あなたはそうではないのですよ」

307 :11-447:2010/06/27(日) 06:52:08 ID:XmvXL4U9
「えぇっ! でも私はお姉様が――」
「今はそうかも知れません。でも、あなたが自分で言ったとおりなのですよ。あなたは綺麗なものが好きなのであって、必ずしもその
相手が女性である必要はないのです。そして、やっぱりできることなら、私はあなたに普通の関係を持って欲しいと思うのですよ」
「う……うん。言いたいことはわかりますけど」
「別にすぐに異性に興味を持てとは言いません。徐々に慣れていけばいいのですよ。もし良ければ私が少し手ほどきしましょうか?」
「手ほどき……?」
「ええ、これを使って、ね」
そう言うと、エルフはベッドの下から、その両端に卑猥な膨らみを持った、双頭の張り型を取り出したのだった。

* * *

「ほら、握ってみてください」
エルフのお姉様は手を取って、双頭の張り型の一端を握らせようとし、ドワーフの娘は戸惑いながらもそれに従う。
「な、なんだかこれ温かいんですけど……」
「ええ、加工した炎のロッドを芯にして作られた性具ですから。でも、ロッドの魔力を解放してはいけませんよ。そのままでもまだ、
マハリトを放てますからね」
「そ、それって凄く危険なんじゃ」
男性器を模したそれを振るって魔物と戦うお姉様が一瞬脳裏をよぎるが、彼女は慌てて首を振ってその妄想を打ち消した。
「大丈夫ですよ。魔法の品も持っているだけで暴発はしないでしょう? では、先の膨らんだところだけ口に含んでみましょうか」
「で、でも……はい」
なんだかいつもと違うエルフの雰囲気に気圧された彼女は、おずおずとその張り型を口元へと運んだ。だが、偽物とは言え男のそれ
の形をしたものを口にすることに、女戦士は強い抵抗をおぼえる。口を開きはするが、あと一歩でどうしても逡巡してしまう。
「実際にする時にも、そうして焦らすことで殿方を喜ばせられますが、今は思い切ってくわえてみなさい」
「する時って言われても……。んぅぅ、はむっ」
目を瞑って張り型の先端を唇の間に挟み込む。それは作り物であるにも関わらず、彼女の口に人肌の熱を伝えてきた。
(ううっ。これは男のあれの形をしてて、でも偽物で……。そんなのをくわえてるだけで……私、興奮しちゃってる?)
「では、舌で先を舐めてみてください。ほら、私がやってみますから、真似をしてください」
エルフは手本を示すように、張り型の先端の割れ目を、そのピンク色の舌でちろちろと舐め回す。
「こ、こうかな」
彼女はおずおずと張り型の先端に舌を当てる。
「そうです。次はこういう具合に」
舌の動かし方を変えて張り型の裏側を下から上になぞるように舐めるお姉様を見て、彼女は驚きを隠せなかった。
(お姉様……なんだか楽しそうだな。普段と少し違うような――)
「ほら、見ていないで舌をちゃんと動かして」
「ンぁっ!?」
エルフの指が股間に触れ、突然の秘所への刺激に彼女は声をあげてしまう。
「ふふっ。こちらもしっかりと湿っていますね」
そう言うと、エルフは自分の唾液を手に垂らし、すくい取った粘りけのある愛液と一緒にして張り型に塗りつける。そして、ヌチャヌチャ
と音を立てながら、手の平を使って体液を擦り込むように張り型を上下に扱きだした。
「次は、こういう風に手で可愛がってみてください。優しく包むように」
「こ、こうですか?」
「ええ、そのまま先を吸って舌で転がして。こんな感じに」
「は、はい。ん、んむぅ……んっ」
もう、わけがわからなくなってきた女戦士は、お姉様が手本を示すままに、その行為をただ真似して手と舌を動かす。
「では、そのまま喉の奥に吸い込むように、口に飲み込んでみてください」
「んん……うんっんぅぅ」
唇にぐっと力を込めて張り型を吸い込んだ彼女だが、途中で張り型に歯を立ててしまいカチカチと音が鳴った。
「歯を立てては駄目ですよ。唇を巻き込んで歯を隠して、吸い込むように唇だけを当てるのです」
言われたとおりに歯で唇を隠すようにして吸い込むと、湿った唇の上を滑って張り型が滑らかに口の中に入ってくる。
「上手ですよ。いいお顔をしています。では歯を立てないように注意して、抜き差ししてみましょうか。吸うときは頬を強くすぼめて、
中を吸い出すように喉の奥まで吸い込むのですよ?」
そう言ってやり方を実践してみせるエルフは、目を細めて愛おしそうに張り型を頬張っている。端正な顔を歪めて頬をキュッとすぼめ
るその様は、元が整った顔立ちなだけに、より一層の淫猥さを醸し出していた。
(お、お姉様! な、なんていやらしい顔……。私の知らないところじゃ、こんな表情で男の人を喜ばせてるんだ……)

308 :11-447:2010/06/27(日) 06:52:33 ID:XmvXL4U9
「あらあら。またお口がお留守になっていますよ。少しお手伝いしましょうね」
「んぶうぅぅっ!?」
見ているばかりの彼女に少し焦れったさを感じたのか、エルフは張り型を軽く彼女の口に押し入れた。
「ごめんなさいね。じゃあ、そのまま口の中で舌を絡めて、吸い込みながら口で扱いてください」
じゅぶりじゅぶりといやらしい音を立てて、張り型が巻き込んだ唇の間を出たり入ったりする。
「いい感じです。でも、先程のように歯を立ててはいけませんよ。殿方にとても痛い思いをさせてしまいますから」
じゅるる……んじゅる、じゅる、じゅるるる。
女戦士が慣れてくるにつれ、その唇から立つ音は、しだいにいやらしさを増していく。その様を満足げな様子で見守っていたエルフは、
しばらくすると彼女の肩に手を当てて、行為を終えるように促した。
「……今夜はこのぐらいでいいでしょう。大丈夫、あなたは筋がいいと思いますよ」
(大丈夫って言われても……困るなあ。はあっ……お姉様、なんでこんな生き生きとしてるんだろ?)
「また少しずつ学んでいきましょう。慣れてしまえば結構可愛いものですよ」
(これ、男のあれに慣れていくだけで、男の人に慣れるのとはまた話が違うんじゃ)
「では、今日はこのぐらいにしておいて、そろそろ休みましょうか。――それとも、あなたもこのままでは眠れませんか?」
エルフのお姉様は艶っぽい視線を彼女に送ると、唾液と愛液にまみれた張り型を持ち上げて、蠱惑的に微笑んで見せるのだった。

* * *

「起きてください」
「ん、んん……。あ、お姉様、お早うございます」
女戦士が目覚めると、視線の先には、少し耳の先の下がった儚げなエルフの女侍の顔があった。あの後、お互いに張り型を使って交わ
った二人だが、そこでも女戦士は男を喜ばせるやり方をみっちりと仕込まれたのだった。
その時の、普段は見せたことのないエルフの痴態を思いだし、ドワーフの娘はしばしの間その記憶に浸っていた。これまで何度かお姉
様に相手をしてもらったことはあるが、あんなに艶めかしい様を見るのは初めてのことだ。侍の彼とはあんな風にしていたのだろうか、
などと想像して子宮の辺りに軽い疼きをおぼえ、彼女は思わず顔を赤らめてしまう
「なにを惚けているのです? そろそろ他の娘も起きてくる頃ですし、目を覚ましましょうね」
エルフの侍からは、昨夜の淫蕩な雰囲気はもう微塵も感じられず、昨日のことは夢だったのではと、疑いさえおぼえる。
だが、その後の一言で、彼女はその疑いが謝りであることを認識する。
「ほら、いつまでもそれを抱きしめていないで。そんなにその張り型が気に入ったのですか」
「へ? きゃあぁっ!」
彼女は双頭の張り型を胸に挟み込んだまま眠っていたのだった。驚いた彼女は思わずそれを放り投げてしまう。それを空中で受け取っ
たエルフは、手拭いで少し拭ってから、箱に収めてベッド下の鍵のかかるチェストにしまい込む。

その時、部屋の扉をノックする音が響き、廊下から仲間の魔術師が呼びかけてきた。
「お姉様、お早うございます。もう起きてらっしゃいますかあ」
口の前に人差し指を立て、黙っているように女戦士に指示すると、エルフはそれに答えを返す。
「お早うございます。今、少し体を拭っているので、扉は開けないようお願いしますね」
「あ、はい。わかりました。あと、戦士ちゃんが馬小屋にいないみたいなんですけど」
「ええ。彼女には私が少しお使いを頼んでいます。戻ってきたら一緒に行きますから、ギルガメッシュの酒場で待っていてください」
「はーい。他の子にもそう言っておきますね。あ、私達の部屋の鍵ここに置くんで、戦士ちゃんに渡しといてください。どうせ、今日
は探索お休みだけど、あの子、鎧とかはそっちに置きっ放しだから一応。じゃあ、私は先に行っちゃいますね」
そう言うと、魔術師の足音は部屋から遠ざかっていった。
「ふふ。あの娘達には内緒ですからね。さあ、あなたも早く身支度を整えてしまいなさい」
「あ、はい」
エルフが扉を開けて鍵を回収する間に、ドワーフの娘は下着を身につけ、薄茶色のチュニックを手早く頭から被る。
「髪は私が梳いてあげますから、その間にブーツを履いてしまいなさいな。けれど、髪を結っていると時間がかかってしまいますね」
「ありがとう、お姉様。他の子を待たせちゃうし、帰ってきてから自分で結うよ。今は上の方でこれでくくっておいてください」
「あら、これは大きなリボンですこと。それにしても、あなたの髪は本当に量も多くて艶があって綺麗ですね」
「ドワーフ女は髪が命ですから。……しょっと。あ、お姉様、その間に少し質問してもいいですか」

309 :11-447:2010/06/27(日) 06:53:09 ID:XmvXL4U9
まず片脚のブーツを履いてしまった女戦士は、鼻歌交じりに髪を梳かすエルフに問いかける。
「ええ、どうぞ。でも、また改まってなんのお話でしょう?」
「あの、昨日の侍の彼なんですけど、あの人とは本当につきあったりしてないんですか? えっと、その……体だけの関係って」
「あらあら、朝からそんな質問ですか。ええ、彼と関係は持ちましたが、お互いに割り切ったものですよ。そもそもは彼が転職後に、
侍としての心得を教えて欲しいと私に請うてきたのがきっかけでした。交流自体はそれ以前からあったのですけれどね」
「あの人は力のコインで転職したんだったっけ。でも魔法の品で転職しても、訓練場に行けば手ほどきはしてもらえるんでしょ?」
「ええ。ですが正規の転職をした方が優先ですし、話に聞く転職の道場のような魔法の力場の中で、十分な時間をかけて修練を行う
わけではないようですから」
「そっか、お姉様は生まれながらに侍の資質を持っていたんだし、この街でも腕利きの侍だから教わるにはうってつけ。て、ことか」
「もっとも、今では彼に追い抜かれてしまいましたけれどね」
「あ……。ごめんなさい。お姉様の修行が進まないのは、私が何回も男の僧侶を追い出したから……だよね」
「そういうつもりで言ったのではないですよ。元は私の出した仲間の募集条件が原因ですし。それに、彼はあの村正も手に入れてしま
いましたから。――さて、もう身支度も終わってしまいましたが、せっかくですからもう少しお話していきますか?」

話をしている間に、ドワーフの娘はブーツと長手袋を身につけてしまっていた。綺麗に梳かされた髪は前と横を残して総髪に結ばれ、
大きな黒いリボンで留められている。
「うん。まだ最後まで聞いてませんから。それで、あの人とはいつの間にか関係を持っちゃった、って感じですか?」
「そうですね。成り行きと言ってしまうとなんですが、あの頃は、お互いに相手もいませんでしたし。ああ、でも彼、本当はちゃんといい
人がいるのですよ?」
「え……それって遊びの関係だといっても、ただの浮気者なんじゃないですか!?」
「いい人と言っても、相手はもう数年会っていなかった、魔術師の頃の妹弟子なのだそうです。詳しくは聞いていませんが、兄妹同然
に育ってきたので、彼としては恋人と呼ぶには色々と複雑なものもあるのだとか。でも最近、この街に彼女の方から訪ねてきたらしくて
……ほら、あなたも昨夜見たでしょう? 宿の前で彼を襲ったあの彼女ですよ」
「あ、ああ……あの」
昨夜の光景が彼女の脳裏に蘇った。突然だったのと角度の関係で、その女の顔はよく見えなかったが、シーツだけを纏ったあられも
ない姿は鮮明にその目に焼き付いている。
「そうか、あれ本当に痴話喧嘩だったんだ。……じゃあ、お姉様との関係はもう終わりなの?」
「終わりと言っても、恋愛関係ではないのですし、これからも変わらず良いお友達ですよ」
(……そう言ってるけど、お姉様。実はそれが原因で昨晩はあんなに艶っぽかったんじゃ?)
「そうそう、彼のことと言えば、あなたにも伝えておきませんと。あなたは昨日は酒場に来ませんでしたからね」
「え? なにかあったんですか?」
「彼は今日からしばらく魔術師に戻るそうですよ。正確には侍のままで表向きだけ魔術師を名乗るそうです。だから皆もそう思って自分
に接して欲しい。だとか」
「へ?……なんでまたそんなことに」
「くくっ、ふふふ……ああ、すいません。なんでも、あの彼女さんを冒険者にしたくなくて "パーティーに必要なのは忍者だ。魔術師は自分
で足りているから、二人は必要無い。お前は師匠の元に帰れ" と突っぱねたそうなのですが、翌日には彼女、忍者に転職して彼の前に
現れたそうなのです。それで、言ってしまった手前、引っ込みが付かなくなって、彼女を仲間にした上で自分は魔術師と偽って当面は
やり過ごすのだとか。彼、本当に……くすっ……普段真面目な割に、どこか抜けているのですから」
「そんなの本当のことを打ち明けてしまえば済むんじゃないかな」
「それぐらいのことが素直に出来ない人なのですよ。なんとか彼女をまっとうな道に戻したいんだそうです。それで口止めのために、昨日
は酒場で他の冒険者に散々お金をばらまいて、全員分の払いを彼が自腹で持ったのですよ。ここぞとばかりに皆が注文するものです
から、支払いは幾らになったことやら。しかし、ゲイズハウンドの姿焼きなんてメニューが店にあるとは初めて知りました」
「ゲイズハウンドって……食べられるんだ」

310 :11-447:2010/06/27(日) 07:03:25 ID:XmvXL4U9
「血抜きに特殊な技術がいるそうですし、その処理が悪いと命に関わるそうです。私は食べませんでしたけど、鶏肉に近くて大層美味
しいらしいですよ。ああ、でもみんなに口止めを頼む時の彼ったら……もう、みんなも大笑いで……ふふっふふふふ」
侍とはなまじ近しい間柄だけに、思い出すだに笑いが込み上げてくるらしい。
「ああ、可笑しかった……。ふぅ、もういい加減に私達も酒場に行かないといけませんね。あの娘達もお腹を空かせて待っているでしょ
ょう。では、行きましょうか」
「はい。でも、酒場に食材が残ってるのか少し心配。んー、今日は迷宮に入らないなら、防具は置いていってもいいか」

そうして二人はエルフの居室のエコノミールームを出て、下への階段に続く廊下を歩き始めた。この棟の二階には一人部屋が並んでい
るのだが、朝も遅めな時間なため、すでに人の気配はほとんど感じられない。と、彼女達の手前で扉が開き、中から一組の男女が姿
を現した。
「あら、お早うございます」
「よう、お早う」
それは件の侍と女忍者の二人組だった。少しばつの悪そうな顔をする男の手に指を絡めた女は、彼の腕にその見事な胸を隙間無く密着
させている。お姉様の情人をかすめ取ったのはどんな女かと、ドワーフの娘はその顔を下から見上げる。しかして、男の腕にまとわり付い
ているのは、黒髪も美しい利発そうな美人であった。その顔立ちからは昨夜の騒ぎを起こしそうには思えないが……と、思った彼女は、
その顔に確かに見覚えがあることに気が付いた。
「あ、あなた。一昨日コインをくれた人!」
「ん? これはこの間の戦士さん。と、そちらは門のところで会ったエルフさんか。こ、これはお早うございます。え、えっとその、昨晩は
みっともないところを見せてしまった」
「いえ。楽しいものを見せてもらいましたよ。ふふっ。お肌のつやもよろしいですし、十分に可愛がってもらえたようですね」
エルフはすっと手を伸ばすと、女の頬に優しく触れ、頭に手を置いてその髪を撫でた。一瞬、戸惑いの表情を浮かべた女忍者だったが、
その頬は紅く染まって、照れくさそうにうつむいてしまう。
「あ、あのその……えへへ」
「あら、すいません。なんだか妹ができたような気がしてつい」
「あ。と、言うことはもしかして――えっと、男だと穴兄弟だから……この場合は棒――ふぎゃぁっ!!」
男の腰から鞘走った琥珀の刃の腹が、抜き打ちに女忍者の頭頂部を直撃する。
「言わせるか、この隠語製造機。人様の前で恥を晒すんじゃない」
「ひ、ひたの先を噛んだではないか。忍者になったというのに魔術師に奇襲されるとは不覚の極みだ。大体だな、魔術師なら装備する
のは杖かダガーだろう。同じ琥珀にしても短刀でいいだろうに」
(あぁ、魔術師ってことにしてるから、腰に差してるのは村正じゃないんだ)
男の持つ得物を見て一人納得する女戦士だった。その正面で頭を抱えてうずくまる女忍者だが、そこはただでは転ばない。
「……ふむ、二人とも純白か。これは眼福だな」
エルフは全体に折りひだの付いた短いスカート、ドワーフは丈の短いチュニックを着ていたため、女忍者の位置からは二人の下着が丸
見えだった。それを食い入るように見つめる彼女は、ほとんど這いつくばるような姿勢になっている。
「きゃっ」
二人ともが服の裾を押さえて、思いがけず可愛らしい悲鳴をあげる。
「はぁ……。お巫山戯はそこまでだ。紹介してやるから、さっさと立て。ちゃんと作法も弁えてるところを見せて、先輩方に挨拶しとけよ。
他のパーティーって言っても、冒険者同士、世話になることも多いしな」
すると、先程までの醜態はどうしたものか、女忍者はすっと立ち上がって背筋を伸ばすと、折り目正しく一礼する。
「うむ。先程は失礼した。この度、兄弟子を頼ってパーティーに加入した。元は魔術師だが、昨日を持って性奴――」
「はい、やり直し。やればできるんだから真面目にやれ」
「元は魔術師だが、昨日を持って忍者に転職した。戒律は中立だ。一応はマスタークラスに認定されている。以後、お見知り置きを」
それに返して、エルフとドワーフも一通りの自己紹介を済ませる。女忍者と女戦士はお互いに見知っていたのと、種族は違えど年が近
いこともあってか、すぐにうち解けて互いをちゃん付けで呼び合いながら、仲の良い姉妹のように戯れている。

311 :11-447:2010/06/27(日) 07:10:36 ID:XmvXL4U9

宿の前庭で、まだ戯れている二人を見やりながら、それぞれのリーダーは保護者の表情で言葉を交わす。
「早く他の娘達にも紹介してあげないといけませんね。認定されているレベルも近いようですし、良い競い相手になってくれそうです。
どうです? この際、彼女を私のパーティーに預けてみませんか」
「まあ、そう言うわけにもいかないさ。こうなった以上は俺がちゃんと面倒見てやらないとな」
「ふふっ。昼となく夜となくですね。私もそろそろいい人を見つけましょうか」
「少しは昔のことを吹っ切れたか? そうしてくれると俺も嬉しくはあるんだけどな」
「あら、その言い様は閨を共にした女としては少し寂しいですね。まあ、これからは彼女に寂しい思いをさせませんよう」
「他意はねえよ。……っと、そうだった。昨日の晩に渡しそびれたこれだけど、今のうちに渡しとくよ」
男は懐から取り出した小箱を彼女に手渡す。と、それを目敏く見つけた女忍者がすぐさま駆け寄ってくる。
「ん? なんだ、私を前にして愛の告白か?」
「だと嬉しいのですけれど……。ふふっ、冗談ですよ。ほら中身は」
エルフの侍が開けた小箱には魔法文字の刻まれた無骨な指輪が入っていた。
「確かにこれでは愛を誓うには少しそっけないな」
「ん、なんの話?」
少し遅れてドワーフの娘が駆け寄ってくる。
「ほら、こちらにいらっしゃい。指が見えるように両手を出してくれますか」
「え? あ、はい」
エルフは揃えて出された女戦士の指と指輪の径を見比べる。そして、彼女の右手を取ると、その人差し指にすっと指輪を嵌めた。
「おお。指こそ違うが、なんだかプロポーズの場面を見ているようだ」
「あ……。これ、もしかして……変化の……指輪? じゃあ、彼に指輪を頼んだのは」
「はい。私ですよ。では、これからもよろしくお願いしますね。私の可愛い "君主" さん」
「お、お姉様……」
ドワーフの娘の目から涙が溢れ出し、彼女はエルフの侍にしがみつく。その背中を優しく抱きしめるエルフの顔は慈愛の表情に満ちて
いる。女忍者もなんだかよくわからないままに、もらい泣きして涙ぐんでいた。
(ま、これでとりあえずはあっちのパーティーも少し安定するかな。ようやく取り寄せた指輪が、帳簿ミスで他の客に取り置きされたって
聞いた時はどうしたもんかと思ったけど、あのつるつる忍者――サウスウインドだったかな?――が上手く取り計らってくれて助かったぜ。
取り寄せ料金の分、預かった額より少し足が出ちまったけど……それを言うのは野暮ってもんだよな。ま、いい場面も見られたし、そこは
俺が泣いとけばいいか)
実のところ変化の指輪は、エルフから頼まれた男が、地下のボルタックに注文してリルガミンから取り寄せてもらったものだった。そも
そもの手違いは、それが店の在庫として帳簿に載ってしまったこと。それがドワーフの女戦士にとっては災難の種だった。
ともかくは、これで変化の指輪にまつわるこの話は幕引きとし――

「――だったんだ」
エルフは自分の胸元で泣きじゃくるドワーフが、なにかを呟いているのに気が付いた。
「ん?」
「私の、したことは……無駄だったんだ」
「どうしました。あなたの努力は決して――」
「死んで灰にまでなったのに……あんな恥ずかしい思いもしたのに……。全部、無意味な空回りだったんじゃないかあぁぁ!!」
「ちょ、ちょっと、落ち着いてください」
地面に膝を突いた彼女は泣きじゃくりながら両の拳を地面に打ち付ける。
「お尻にあんなもの入れられて、すっごく痛かったのに! なんか色々と覚悟したのに! 全部、全部、無駄だったんだぁーーー!!」
「と、突然どうしたというのだ?……それにしても、凄い勢いで地面が抉られていくのだが」
「さすがドワーフ、採掘はお手のものだな。穴が見る間に深くなっていきやがる。そのうち岩盤ぶち抜いて水でも湧くんじゃねえか」
「ちょっ、そんなに乱暴にしたら指輪が、指輪が壊れてしまいます。あなた達も見ていないで止めてください!」
「無駄……無駄……無駄、無駄、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーーーーーーーッ」
「いやあ、あれに近づくのはちょっと」
「さ、余所のパーティーのことは本人達に任せて、俺達は酒場に行こうか」
「うむ、そうだな」
「ちょっと、後生ですから手を貸してください! ああ、だから右手は駄目ですってば!! 指輪が、指輪がぁ!」 

変化の指輪にまつわる話はこれで終わりである。ドワーフの女戦士が指輪の魔力で、無事に君主に転職することが適ったのは
言うまでもない。長く続いたこの話だが、今度こそこれにて幕引きとさせていただこう。


〜 了 〜

312 :11-447:2010/06/27(日) 07:12:07 ID:XmvXL4U9




「ああ、そう言えば一ついいでしょうか?」
「ん? なんだよ」
「結局、昨晩は彼女に泣いて侘びたのですか?」
「…………」
「いや、泣いたのは私の方で――もう許して――と懇願してもなかなか解放してくれず、一晩中、思うがままに啼かされてしまった」
「あらあら、仲のよろしいことで」
「……………………」


〜 了! 〜



なんだか無理矢理な感じに終了です。

また容量ばかり喰ってしまったので、どこを削っていこうかと考えた時に、
なにかを入れたり入れられたりの場面描写をさっくりと削っちまいました。
エロパロ的にはどうかと思いますが、女忍者を書き始めたらついそちらに比重が。
次は小ネタか師匠かってとこですか。

毎度軽いものでお目汚し失礼。

313 :名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 08:45:24 ID:C2ECrAqy
アナル開発はムダじゃない! 人生の財産だお!

314 :名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 09:15:32 ID:QUP7DNv/
GJでした
実は侍もモゲた方がいい人種に属してたのか
しかし女忍者はダメな意味で安定感あるなあw

A開発か…変なもんが頭をよぎった
* 簡単な開発系のお仕事です。お問合わせは地下10階最奥の事務所まで *
営業時間 9:00AM―3:00PM

315 :名無しさん@ピンキー:2010/06/27(日) 19:35:34 ID:weJMweIu
くっ、女忍者登場のせいでそーにゅーパートが削られたとは・・・女忍者ファンとしてはジレンマものだぜ
はっ、まさかラストの穴掘りの場面はその部分の描写の代わり&アナル開発の暗喩では?!
だがなんとなく、もっともジレンマを感じるのは女忍者自身かもしれない。なのでここはひとつ、書き手さんが女忍者に危険が危なくさせられないうちに
その部分を追記挿入してあげなおすべきかもしれない、そうにゅーシーンだけに


それにしても女忍者、このころからこんなだったのか;つくづくエロ方面の才能というか許容範囲がありすぎるなw

316 :名無しさん@ピンキー:2010/06/28(月) 01:09:14 ID:bwFSXwUw
削られたのは308の*のとこかな
取りあえずDIO様自重

317 :名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 03:51:39 ID:5eZl0GPA
エルフの双頭ディルドプレイも読みたかったけど女忍者の出番が増えたならいいか。
で、女忍者×エルフ×ドワ子の偽姉妹プレイはまだですか?

318 :名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 10:47:36 ID:anFrJZGI
女忍者はまだ全裸でも平気なレベルにならないのですか?
彼女なら彼の前で喜んでストリップしそうなのに。

319 :名無しさん@ピンキー:2010/06/29(火) 19:55:39 ID:L5DySEF8
>>315
最初のポイゾンジャイアントのを読み返してみたら
街に来た頃から歪み無く変態として完成されてたw

今スレは中・長編はあって小ネタが無いんだよな
せめてプロットだけでも書いてみようとしたら
エロは妄想できてもパロの創造が出来ないんだ

320 :名無しさん@ピンキー:2010/07/03(土) 02:44:12 ID:Nv3aFfqD
>>319
こっちも同じく読み返したがたしかにそうだったww
今回ので見る限りだと、もともとそういう気はあったみたいだけど、それでもリーダーとしてはどうしてこうなった感が大きそうw

それはそれとして、魔術師のふりをした侍といえばナックラーヴなんてやつもいたのをふと思い出した

321 :名無しさん@ピンキー:2010/07/04(日) 22:15:04 ID:36ejuNhu
いたなぁ、バルカン先生。

あれ「ナックラーヴ(NAKLAV)」を逆から読んで「バルカン(VALKAN)」という
ワードナやトレボーの名前の元ネタのオマージュなんだけど
普通に考えると、バルカンのほうが本名っぽいよなw

322 :名無しさん@ピンキー:2010/07/05(月) 02:10:49 ID:hxCzjANV
偽名のバルカンの方を先に思いついたんだったりしてな。
個人的には、ナックラー「ヴ」とするなら、ちゃんと「ヴァ」ルカンとして欲しかったところだ。

323 :名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 16:00:03 ID:dTxljT1p
ヴァァアァぁルカン!!
バルカンッ!!
バァルカン!!

……そりゃ、部隊指揮なんてムリでしょうね……脳筋だもん……

324 :名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 17:46:10 ID:tNnkTCEg
「長寿と繁栄を」

325 :名無しさん@ピンキー:2010/07/08(木) 18:18:39 ID:7k+HCJmy
バルカン星人はお引き取りください。

326 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 00:41:08 ID:9rL2BXek
#4のホークウインドは昔のPC版だと確かLV10だったと思うんだけど攻撃は当たったっけ?
ニューエイジ版ではLV100の攻撃無効化だからドレイン以前にかすりもしないよコンチクショー。
PCエンジン版だとディンク無しでドレインしきることさえ可能だったよな。

とりあえず女性化し、レベルドレインしてから一旦マカニトで塵にした後復活させて…
とか考えてみたけど、それならディンクで倒してから蘇らせても一緒か。

327 :名無しさん@ピンキー:2010/07/11(日) 07:30:44 ID:d8JBcpqa
その話是非とも読んでみたいですな。
あと鑑定士様の作品そろそろ完成しましたかね?

328 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 07:34:34 ID:GUSmQRkg
>>326
HAWKWINDのPC版のレベルは100、ACはLVだけど。
攻撃が効くのはPCエンジン版だけの仕様のはず。
Apple、IBM、国産はどのバージョンでも、魔法も攻撃も全部無効化
DEMON LORDやFLECKが涙目になって攻撃しても全然あたんねえ。
雑誌読んで手紙書いてドラゴンと遊んで寿司食って昼寝して
いつも通りWERDNAをKADORTO様に貢いで、こんなもんいらねえって言われる。

ムームーさんとかも、PCエンジン版だと弱体化しまくってたし
PCエンジンは変な仕様になってること多い。


329 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 09:53:15 ID:9rL2BXek
情報ありがたい。そして、得物屋さんのTIPS眺めてたらドレイン→マカニトも書かれてた。
手持ちの'89年発行の『ウィザードリィ4 地上への道』だと「HAWKWIND G-NIN LV10」となっていて
説明文でも「レベル10にして〜」と書かれていたから、念のために裏が取れないかと思ったんだけど、
まあもうちょっと調べてみて、PCエンジン版だけの仕様ならやめとくかな…。

330 :名無しさん@ピンキー:2010/07/16(金) 01:13:32 ID:R6hT1ciY
#4か……そう言えば#4で初出の魔物っていたな
ならその辺をワードナの迷宮に引っ張ってくるのも有りかな
よし、ちょっと使えそうな魔物探しの旅に出てこよう

331 :名無しさん@ピンキー:2010/07/19(月) 11:33:08 ID:n8nPQ8jt
…その後>>330の姿を見たものは誰もなかった…

風の噂では「ピー」で「ワォーン」を「メェ〜」して「ドキューン」
らしい…

332 :330:2010/07/19(月) 19:22:29 ID:jTxrFQjT
#4の召喚リストを眺めながら魔物の分類に入る

魔物の分類を終える
・#4のみ出現
・元々APPLLEU版にいたがIBM-PC版以降で削られて#4で復活した魔物
・FC版や#5で復活したためリルガミンで使った方がいい魔物

使えそうなの 少しはイル それ いつ どう つかうか……

かゆ うま

333 :名無しさん@ピンキー:2010/07/20(火) 19:07:16 ID:AKyEklA9
魔物にこだわった末に自分が魔物に・・・

>>331
消息なら>>326の行方が気になるな
PCエンジン版だけでもいいじゃないか!塵にして復活なら前出の清潔な※が楽しめるのに

334 :名無しさん@ピンキー:2010/07/22(木) 21:16:32 ID:mccH9fNJ
投下がこないな……。

335 :名無しさん@ピンキー:2010/07/23(金) 00:44:42 ID:MkoVRstt
*スパークのアヒル*
SS?
自分で書かなければ ならない時だって あります。

336 :名無しさん@ピンキー:2010/07/29(木) 22:27:34 ID:89FRakt3
*ルーン*

われわれの エロは レスに あるのじゃ!

337 :名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 00:00:03 ID:XVZFfuhR
*MRON*

答えはスレに刻まれるとさ それもお前さんの鼻先だとよ 

338 :名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 00:53:45 ID:xyW4D1j+
*MRON*

とうかのないスレを なげいてみるまえに NETA をさがしときな

339 :名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 09:42:44 ID:Ce5H33eX
ドラクエの 元ネタは Wizと ウルティマだけど
文が ぶつ切り なのも Wizの 影響だったのか と いまきづいた

340 :名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 21:53:03 ID:rlXD6L4H
アレは句読点を入れるだけの容量が無かったための苦肉の策w

ドラクエ1の時は容量が限界ギリギリだったため
ひらがな五十音すら全部入れられなくて削ったぐらいだったので
、や。に使う容量すらもったいなかったから、ああなったんだよ。

341 :名無しさん@ピンキー:2010/07/30(金) 22:21:15 ID:pfONEVgB
Wizは町や戦闘時はぶつ切り感が強いけど、迷宮内では案外文章あるしね。
カエルとかマーフィーとかマピロ(ryとか地下4Fとか。

342 :名無しさん@ピンキー:2010/07/31(土) 06:17:18 ID:14w3Qihp
新ネタはDSエルミ2や忘却の遺産をプレイした人に期待……か?

343 :名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 15:39:46 ID:ckqXJ+8Y
某所より
満腔→ま○こ の語源なのか
初めて知ったわw

344 :名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 18:06:11 ID:Q2NTX+46
wiz8ネタって無いよね、リンドとかシーインとか需要あると思うんだけど
まぁぼくもPS3持ってないんだけどね

345 :名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 18:59:43 ID:qxxGZ4wt
>>344
…PS3?
自分が知ってる限り、WIZ8はコンシューマーに移植されてないハズだから
やろうとしたらPC版でやるしかないハズだが。

まぁプレイ人口が少なけりゃ、SSも書けないわな。
そんなん言い出したら、アスタリスクやサマナーのネタだって無いだろw

346 :名無しさん@ピンキー:2010/08/01(日) 22:48:21 ID:KAqItlrq
生命の楔はキャラごとのイベントありだから、SSも書きやすいんだが…
小ネタも最近投下されないし、ROMってばかりじゃ悪いかなぁって
思う今日この頃… 本気で書くかどうか悩んでる。


つーか、生命の楔っておk?

347 :名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 00:11:13 ID:hBqTAaiQ
>>345
おおう、囚われし魂の迷宮ナンバリングだと思ってた
恥ずかしい(///

348 :名無しさん@ピンキー:2010/08/02(月) 18:52:38 ID:V0WIpA5+
書き手さんが増えるのは勿論大歓迎。
しかし、生命の楔は初期Wiz好きほど受け入れ難い代物のようだし、
そもそもプレイしたことのある人がどれほどいるか知れないので、
投下後の反響の有無やなにやはなんとも言い難しってところでは。

まあ、思い立ったらまずは書いてみるのが吉かと。

349 :名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 00:15:50 ID:F5VbVTFo
>>346
おkおk、どんとこい

俺、生命の楔SSが投下されたらソフト買ってみるんだ・・・

350 :名無しさん@ピンキー:2010/08/03(火) 17:24:15 ID:E5TeOcp0
>>346
悩む前に書くべし

そもそも人の少ないスレだったとは思うけど、最近はROMすらも減ったのかな
書いてみたいという人がいる時ぐらいはレスがつかないと、人がいないスレからは書き手も離れるばかりじゃね

351 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:28:41 ID:6enMlv9+
注意点
生命の楔の投下ですが、>>348さんが言ってるとおり受け入れる人を
選ぶものですので、読む際はその点に留意願います。
また出来るだけ本編を知らない方でも解るように書いたつもりですが、
それでも限界はありますのでご了承ください、wiki等で脳内補完をお願
いします。

残念ながらエロはありません、この次頑張ります。m(_ _)m
では、どうぞ。

352 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:29:49 ID:6enMlv9+
夜の帳が降り、月と星々が陽に変わり大地を照らす頃、イシュタルの酒場に珍しい組み合わせの4人が
一つのテーブルを囲んでいた。

一人は普段、無口無表情無感動と、某宇宙的情報端末を彷彿とさせているのだが、今日はむっつりと黙り込み
腕を組んで、不機嫌さを隠さず辺りかまわずまき散らしてる。

ふと正面に目をやる。

そこにはクォパティ寺院にいるはずの幼なじみが座っており、自分と同じように黙ってはいるが、それは精巧な彫像の
ようであり、着ている神官服がその表情をいっそう威厳のあるものにしている。

左隣の男は、その性格と同じくらい軽い口調で、自分の姉同然のウェイトレス、タニアに注文をしており、その対面
に座っているドワーフは、特有の大きい体をイスにあずけ、目を閉じゆっくりとあご髭をしごいている。



「で? 宿の部屋で休んでいた俺を、有無を言わさずここに拉致ってきた理由は?」

不機嫌をまき散らしていた男、カイは左隣でヘラヘラ笑っているキッシュに、迷宮で怪物を相手にするとき
よりも鋭い眼差をむける。

「まあ、そんなに怒んなよ」

全く反省の色を見せないキッシュの様子に、カイは顔をしかめる。

「それにルカまで連れてきて、いったい何をしようとしてるんだ?」
「ふむ、私もダールフ殿に理由を教えられずここに連れてこられたのだが、何か重要なことを話されるのかな?」

タニアと同じく自分の兄弟ともいえる司教、ルカが同席しているのも、カイの不機嫌に拍車をかけていた。

353 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:30:55 ID:6enMlv9+
「小僧、おまえカイに何の説明もなく、ここに連れてきたのか?」
「いちいち説明すんのも、面倒じゃねえか」

その体に見合った、ダールフの野太い声が卓上に投げ落とされ、それにキッシュが答える。

「やれやれ、まあよい。 このたびここに来てもらったのはのぅ、ルカ殿に礼をするためじゃ」
「「礼?」」
「さよう、ここ最近我らのパーティーは以前にも増して、クォパティ寺院の世話になっておる。 特にそこの小僧が、じゃが」

話を振られたキッシュの顔が盛大に歪められた。 が、事実なので何も言えず押し黙っている。
もっとも、カイとしてもあまり触れたくはない話題ではあった。
自分の宝箱の解錠ミスが、その死因の一つでもあるからだ。

「そのような礼など不要です。 我らは迷宮に挑む者に惜しみない援助を与えることが使命なのですから」
「そう言うと思ったぜ。 だがなぁ、アンタの世話になっている回数が鰻登りなのも事実なんだ。 聖職者だから
無償の奉仕を、ってのもわかるんだが、ここは素直に俺たちの好意ってヤツを受けてくれや」

キッシュの説明に自分が拉致られた理由も判明し、機嫌もそこそこ上向き、イスを座り直す。

「ああ、確かにそうだな。 ルカ、俺からも頼む」
「本来であればそれでも断るところだが、おまえもそう言うのであれば受けないわけにもいくまい」
「おお! それじゃ早速乾杯だ!」



お互いが迷宮や寺院での出来事を話し、キッシュが3杯目のお代わりを頼んだとき、

「おい、キッシュ。 そう言えば、ルカに礼をするために集めたとか言ってたが、なんでアリーシャやソフィを
誘わなかったんだ?」

いつものキッシュならば、こんな男ばかりの酒などゴメンなはずだが、とカイは疑問を眼差しに移して投げかけた。


354 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:31:52 ID:6enMlv9+
「オウ、そういえば」

思い出したように、キッシュが手を打った。

「ちっとみんなに聞きたいことがあってよ」
「聞きたいことじゃと?」

3人の視線を集め、キッシュは

「うちのパーティーで誰が好みだ?」

…天使どころかエウレルが通ったぐらいの沈黙が流れ、3人は同時にため息をついた。
単刀直入というか、ぶっちゃけすぎだった。

「おまえ、そんなことを聞くために皆を呼ばなかったのか?」

盛大に呆れた視線を伴って、カイが問いかけるもキッシュは全く気にしてはおらず、

「いや、俺らのパーティー女多めで、知り合いにもきれいな人がいるじゃねえか。 ここらでそれぞれの好みって
ヤツを聞いときたくてよ。 まず、アリーシャにソフィ姐さんだろ、サツキにミーナ、コルネットはおまけで…、タニアさんに
カトリアさんってとこか?」

酒の勢いも手伝ってか、テンション高めのキッシュに誰もついて行けなかった。

「なぜコルネットはおまけ扱いなのかは突っ込まないがのぅ、まぁこんな話もたまにはよかろうて。 で、おぬしは
誰が好みなんじゃ?」

意外にもダールフがキッシュの話にのって、カイとルカは視線を合わせる。

「そうだな〜、俺は姐さんかカトリアさんだな!」
「胸か」
「胸じゃな」
「胸ですね」

さわやかな顔で言い切るキッシュの発言に、カイたちは同時に突っ込んだ。

355 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:32:36 ID:6enMlv9+
「いや、漢ならそこは大事だろ!?」
「おまえと一緒にするな」

キッシュの熱い主張を、カイは冷たく切り捨てた。 だが、二人の名から瞬時に共通項が出た時点で、三人とも
キッシュと同じ穴の狢であることには気付いていない。

「おっさんはどうなのよ?」
「わしか? 正直みな同じぐらいとしか言えんのぅ。 わしはドワーフじゃから、その美的感覚で言えば全員似たり
寄ったりじゃ」
「あ〜、なるほどなぁ。 で、おまえらはどうだ?」
「私は立場上、どなたもそのような目で見てはおりません」
「え? でも、聖職者って結婚できない訳じゃないんだろ?」
「はい、しかし寺院の第一線にいますと、治療した方々から好意を持たれたりすることも多々ありまして、それはそれで
純粋に嬉しいのですが、今はまだ自分には早いと思っています」
「マジで!? よりどりみどりってわけかよ! うらやましすぎるぜぇー!!」

キッシュの声が、店内に響いた。 何事かと客の目が集まるが、お構いなしにキッシュは盛大に嘆いてみせる。

「いや〜、なんつーか、もてる男の余裕?みたいなのがにじみ出てるとは思ってたんだよ」
「なんたる被害妄想…」
「うるせーよ、そう言うおまえはどうなんだよ、カイ?」
「俺か?」
「そうだ」
「どうなんじゃ?」
「…」
「幼なじみとして、興味ありますね」

三人に言われて、一度視線を店内にそらせる。
テーブルに目をやって、元に戻す。

356 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:33:20 ID:6enMlv9+
「――だれが好きかってことだろ?」
「ああ」
「――全員それぞれ違う魅力があってだな」
「そうじゃな」
「――あえて言うとしたら」
「したら?」
「とっとと言え」

三人に詰め寄られ、カイはしぶしぶと口を開いた。



「――正直みんな甲乙付けがたい」



「「「ざっけんな!!」」」

「おまえ、それはねえだろ!」
「うむ、優柔不断じゃのう」
「カイ、見損なったぞ」

よってたかってカイをつるし上げるが、本人は視線を遠くに定めたまま、動こうとしない。

「確かにおまえの言うこともわかるがよ、アリーシャは美人だし、姐さんは巨乳、サツキは素直クール、ミーナはドジっ娘
、タニアさんは幼なじみ、カトリアさんは大人の魅力ってやつがある。
だが、コルネットはどうなのよ、あいつもありなのか? 俺はロリは認めんぞ!」

本気でわからない、といった風な、キッシュの言葉だった。
その言葉に、カイの顔が青ざめ、訴えかけるような視線を送るが、三人には通じない。

「チビ、胸ナシ、やかましいの三重苦じゃねえか」



「だーれーがー三重苦だって?」



不意に、後ろからかけられた声に、キッシュの顔がこわばった。

バカ、と、カイの手が顔に当てられた。

背後に仁王立ちしているのは、話題の人、コルネットさんである。

357 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:34:17 ID:6enMlv9+
「言ってみなさいよ、キッシュ……それにダールフさんとルカさんも」

コルネットの目が二人に向けられた。
無論、ダールフとルカも、先ほどから顔を引きつらせている。

「さっきから聞いてれば、いろいろ言ってくれちゃって……いったい誰の話なのかしらね?」

そんな猫なで声を出しているのは、「街中でも呪文をぶっ放すことをためらわない凶暴な女魔術師」の
正統後継者、ソフィ姐さんである。 というか、カトリア以外全員勢揃いであった。

「な、なななななな、なぜ、こっっここっこに!!?」
「タニアさんが、男四人が面白い話をしてるって教えてくれたのよ」

やられた! と思うも、後の祭りである。

「じぃーっくりと聞かせてもらいましょうかあ。 あ、カイとルカさんはいいから」

定番のドナドナのメロディーが流れる中、ズルズルと引きずられるように、連れ去られていくキッシュとダールフ。

残されたカイとルカは、心の中で手を合わせた。 ナルバースト級の地雷に身を投げ出した二人の末路は、想像
するだに恐ろしい。

助かった、と、胸を撫で下ろした姿勢のまま、カイとルカは固まった。

キッシュたちと入れ替わるようにやってきた人物は、彼らがいま会いたくない人間の、文句なしにbPだったのだ。



「あら、カイとルカ。 どうしたの? こんなに汗なんかかいて。 何か楽しいことでもあったの?」



一切合切わかっているくせに、タニアはそんなことを尋ねてきた。 口元はいつもの二割増しで嗤っているのに、
視線はディープフリーズ並だ。
器用だなー、とカイが現実逃避気味にタニアの顔を見ていると、耳よ千切れろとばかりに引っ張られた。

358 :マイノリティ:2010/08/04(水) 02:34:54 ID:6enMlv9+
「「ちょ!!タっタニアさん!?ちょっと本気で痛いです!!」」

変にハモったので隣を見ると、ルカも同じように耳を引っ張られていた。
おおぅ思考も行動パターンも一緒とは。 流石ブラザー。

「ほら! 反省なさい! 女の魅力に胸は関係ないと、声高に主張して是非を悔いなさい!」

「い、いやだー! おっぱいは勇気と愛なんだー!」

向こうは向こうですごいことになっているが、とりあえずカイたちには、彼らを気遣う暇はなさそうだ。



永い永いSEKKYOーが終わり、ボロボロになって宿に戻ってきたカイ、キッシュ、ダールフを待っていたのは
カトリアのOSHIOKI♪だったという…



――END――

359 :マイノリティ:2010/08/04(水) 07:31:47 ID:CgupLtVR
>保管庫様
ダールフ → ダルーフ
に直していただけるとありがたいです。
なんで間違ってるんだ俺… orz

360 :名無しさん@ピンキー:2010/08/05(木) 23:34:00 ID:wscZdmOG
おつです。これで>>349は生命の楔のDL決定

しかし、内容も文章も問題なく出来上がってるのにどこかに感じる違和感はなんだろう
固定キャラだからなのか、生命の楔未プレイ故の施設名や呪文への馴染みの無さからか
受け手側の問題なんだろうけれど、なんだかWizではないRPGのSSのように感じてしまった
この際このまま旧Wizの設定に移行……と言うとさすがに書き手さんに失礼だよなあ

361 :名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 00:11:17 ID:9lmd1UpT
>>360
気持ちはわかる。Wizは自キャラにセリフと個性はないのが
デフォだから(状況説明はあるが)。

362 :名無しさん@ピンキー:2010/08/06(金) 09:25:25 ID:BGoOBSiG
BCFの主人公とか個性的に感じたけどな
なんだって!
いや、何を主人公にしようとセリフは一緒なんだが

363 :名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 00:14:43 ID:PUVgMbaD
>>360
原作ゲーム未プレイだからってのが一番大きな理由だと思うけどw

保管庫にBUSINのSSとかもあったけど、俺がBUSIN未プレイ時に読んだときは
違和感ありまくりだったけど、プレイしてから読んだら何ともなかったしね。

試しに、WIZじゃなくても、この板の他のスレでプレイしたことないゲームのSS読んでみなよ。
SSの書き方としてどれだけ問題なくても、違和感なく読める作品なんか10本に1本も無いハズだぜw

364 :名無しさん@ピンキー:2010/08/07(土) 01:16:46 ID:uViPPPGJ
これまでここで読んだSSの登場人物は色々と個性的だったけど、それはまた違う話・・・だなw

>>363
下の2行は違和感とは違うんじゃね?
思うに360が違和感を覚えたのは、これも知ってるもの(Wiz)の範疇と思ってるからこそじゃないか?
そもそもWizじゃないゲームのSS読んでも、違和感ってのは覚えないだろw

365 :11-447:2010/08/09(月) 23:57:42 ID:vUVa39AL
失礼いたします。只今、女忍者絶賛放置中の魔物な人11-447です。
自身の前回の投下が長くて容量を使ったため、当面は投下を自重しようかと思っていましたが、
ここしばらく投下も少ないようですし、ネタ的にやや被ってしまったので投下を見送った話を一つ。
相変わらずエロさに欠けますが、スレの焚き付けがわりにでもなればということでご容赦を。

NGワードと言うほど強烈なものは無いかと思いますが、特殊な状況が含まれるため以下、注意事項
・前半部分は人族と魔物の絡みです。色々な意味で魔物が襲われる展開が嫌いな方は読まないことをお勧めします。
・露骨なエロ描写はほとんどありません。行為自体はありますが表現は淡泊です。
・後半は相変わらずの軽いノリなので、嫌いな方は読み飛ばしてください。

では、以下 *WB編「秘密」*投下します。 

366 :11-447:2010/08/09(月) 23:59:37 ID:vUVa39AL

トレボー城塞の近郊に広がる地下迷宮の第五層。昇降機を使うことで素通りでき、宝を得るにも経験を積むにも中途半端なこの階層を
訪れる冒険者はほとんどいない。
ここに足を踏み入れるのは、地下四階からいきなり九階に降りるのは危険ではないかと考え、地道に経験を重ねることを選んだ冒険者
らしからぬ殊勝な者達。あるいは、迷宮と聞くと地図を埋めなければ気が済まない――例えそこに落とし穴や回転床が待ちかまえてい
るとしても!――という妙な強迫観念に駆られた輩が大半である。その他では、物好きな熟練パーティーが気まぐれに立ち寄るぐらい
であろうか。
だが、そんな階に明確な思惑を持って歩を進める冒険者達がいた。彼らは六人全員がマスターレベルに認定された、この街では中堅ど
ころのパーティーである。彼らの目当てはこの階で遭遇する魔物達。だが、自分達には役不足な魔物を狩って憂さ晴らしをしようという
訳ではない。彼らは標的とする魔物の一団を見つけると、その内の数体をあえて殺さずに麻痺させて捕らえ、階の北西に位置する通路
へと担ぎ込んだのだった。

「全く。うちの女共と来たら、まともな性癖の持ち主ってのはいないのか?」
「まあ、人の好みはそれぞれですから。それにパーティーのリーダーとしては、ろくな戦利品が獲られず鬱憤の溜まった仲間の精神面
にも留意しないといけませんしね。もっとも、私は獣人との交わりは御免蒙りますが」
そんな会話を交わす人間の戦士とエルフの僧侶の眼前では、揺らめくランプの灯りに照らされて、パーティーの女達が獣人と絡み合っ
ていた。この通路に陣取ってはや一時間。彼らは他の冒険者や魔物達に邪魔されることなく、獣人相手の狂宴を繰り広げている。
女達に跨られる獣人は、ある者は口を塞がれ、手や足を縛られて身体の自由を奪われており、またある者は戦闘で受けた傷口から大
半の血が流れ出し、意識が混濁して朦朧としている状態で犯されている。そして、彼らの周囲には、すでに事切れた獣人の屍が数体、
役目を終えて横たわっていた。
そんな中、まだ五体満足な獣人達は、女達を満足させれば命までは奪わないという、なんの根拠もない僧侶の言葉を最後の望みに懸
命の奉仕を続けている。しかし、女達が満足した後は後腐れの無いように獣人共を始末するのが、いつもの彼らのやり方である。

「それにです。あなたも人のことは言えないでしょう」
四つん這いにさせた女のワーウルフに背後からのし掛かる戦士に向かって、僧侶から至極もっともな意見が飛んだ。
「獣人って言っても、頭の中まで獣化しちまう熊や虎と違って、こいつらはまだ言葉が通じるからな。なにより毒も持ってねえしよ」
「私が言っているのは、そこではないのですが……。見た目ですよ、見た目」
「まあ、本当のことを言うと、俺は熊の女を犯ってみたいぐらいなんだがなぁ。それにだ。獣人共は獣の姿になるとこっちの形までそれ
っぽくなるんだぜ。種族と使い方によっては二度美味しいってな」
「ワーベアなんかは、もう完全に熊でしょうに。それに、使い方と言ってもワーラットのなんて人の時より縮んでしまってますよ?」
「ホビットのちっこい体にゃ、野郎の短いもんがちょうどいいんだってよ。見ろよ。あのちっこい盗賊がネズミ野郎に跨って満足そうに腰を
振ってる様をよ」
「それなら素直に同族と寝ればいいでしょうに」
「さあ、その辺は俺に言われてもな」
「そう言えば、ネズミというのは、中で出した後で入り口に固まりを作って栓をするそうです。ワーラットはどうなんでしょうねぇ」
「俺が知るかよ。しかしそりゃなんて言うか……まあ、ホビットとなら子を孕む心配はないだろうけどよ」
「ですね。ああ、熊女としたいのなら、地下のショーにでも出演されたらどうですか? 檻の中でするのなら存分に楽しめますよ」
「それはお前の女の趣味だろう。まったく魔術師ってのは変わり者だな。……おい、お前ももっとしっかりと腰を触れよ、この雌犬」
戦士は会話をしながらも、半人半獣の姿のままの狼女を後ろから突き続けている。茶色い毛並みに覆われた腰を掴むと、男は一際強く
腰を打ち付けた。そして、戯れに目の前の尻尾を握ると、狼女はビクッと身体を振るわせ、唸り声を上げながら男の方を振り返る。
「仮にも狼に向かって犬は酷いでしょう。大体、どうせなら人間の姿に戻してからすれば良さそうなものなのに、本当に皆さん変わった
趣味をしていますねぇ」

367 :11-447:2010/08/10(火) 00:01:15 ID:Zg+4ffJ0
「なに言ってんだよ。この荒い毛並みがいいんじゃねえか。それこそ人の好みはそれぞれだろ」
「ああ、そんなことも言いましたか。いつの間にか弁護する役が入れ替わってしまいましたね」
「それになぁ。お前にだけは変わった趣味だの言われたくねえよ。自分の女が狼野郎に犯られてるのを見て興奮してるなんて、とんだ
変態聖職者じゃねえか。え? おい」
「こうして彼女が犯されている様を見ていると、なんていうか……その…下品なんですが……フフ…………勃起……しちゃいましてね……」
「……ああ……そうか」
「で、後でそれを詰りながら宿で一戦交えるのが、またいい燃料になるのですよ」
「ふ、ふん。付き合いが長いってのも大変だな」
「まあ、色々ありますね。夜の営みにも時には刺激が必要ですし」
そう言って、僧侶は同族の魔術師に目を向ける。彼女は口と両腕を固く縛られたワーウルフに仰向けの状態で組み敷かれながら、僧侶
の方にちらちらと視線を送って頬を上気させていた。
「ほら、ワーウルフの一物というのはイカせるまでは抜けませんよ。今、誰かがここにやって来たらどうするのです? あなたがマロールを
唱えられないと、私がロクトフェイトを使う羽目になるのですがね。そうなると、その恥ずかしい表情のまま、裸で街に戻ることになりますよ。
……ほらほら、早くしないと誰か来てしまうかも知れません」
「やっぱり一番のろくでなしはお前さん――」

ガチャッ ギイィィィ

その時、通路の西の方から扉が開く音が聞こえた。彼らがいるのは東西を扉に挟まれた長い通路の中心部。その通路はクランク状に曲
がりくねっているため、どちらの扉が開いてもすぐにこの場面を目撃されることはない。それが、彼らがこの通路を乱交の場に選んだ理由
だった。
「お楽しみのところをなんですが、相手の確認をお願いします」
「……もう少しでイケそうだったのにさ。糞ッ」
僧侶に促されたホビットの盗賊は、不満げにため息をつくと跨っていたワーラットの粗末なモノから腰を上げ、下半身を晒したままで通路
を走っていく。足の裏に生えた毛が緩衝剤の役目を果たし、ただでさえ静かな盗賊の足運びからは少しの足音も聞こえなかった。
通路に進入してきた相手が魔物ならば蹴散らすまでだが、他のパーティーだった場合はすぐに撤収すると事前に取り決めている。いくら
無法者の冒険者といえ、魔物との交合を大っぴらにするのはさすがに憚られるものだった。
もっとも、先手を取って口を封じてしまうというのも一つの手ではある。だが、彼我の力の差が判別しにくい冒険者同士の戦闘は危険が
大きい。彼らとて、他のパーティーとの戦闘のリスクを冒すほどに、この遊びにのめり込んでいるわけではいなかった。

通路の角を曲がって駆け戻って来た盗賊が、僧侶に小声で報告をする。
「相手は二人だよ。魔法の明かりを点けてたし、冒険者だと思うんだけどどうする? 待ち伏せして殺っちゃおうか」
「二人ですか……姿の確認は? 半壊したパーティーなのか、そもそも二人なのかでは状況が大きく変わります」
「光の向きは絞ってたし、姿までは見えないさ。でも、間違いなく二人だけだね。あ、でも……」
「どうしました? 手短にお願いします」
「足音が不必要に大きかった。もしかしたら、わざと聞こえるようにしてたのかも」
「それはむしろ嫌な感じしかしませんね。なら、決まりです。もうあなた方も結構楽しんだでしょうから、すぐに引き上げましょう。ほら、あな
たはいつまでよがっているのですか。早く転移の呪文を唱えてください。まさかそうして他の冒険者達に目撃されたいとでも思っているの
ではないでしょうね?」
自分の男に見られながら獣人に犯されるという状況に酔いしれていた魔術師だが、なんとか快楽に抗って呪文の詠唱を開始する。だが、
僧侶は魔術師に撤収を促しながらも、彼女を組み敷くワーウルフに対しては行為を続けるように命令する。
「ミームアぁっリフ りゃぁザ――」
「真面目におやりなさい。ちゃんと座標指定もしてくださいね」
「ま、真面目にやって……るわ。ミームアリ……ミーむぅあぁぁっ!」
「おい。あんまり楽しんでんじゃねえよ。そろそろまずいだろ」
嗜虐的な笑みを浮かべて悦に入っていた僧侶だが、扉からの距離を考えるともう潮時かと考えを決める。
「仕方ありませんね。狼のあなた、そこまでで結構です。時間もありませんし、約束通りにみなさんは解放してさしあげましょう」
僧侶はワーウルフに声をかけて行為を中断させると、魔術師は息を整えて集中を高め、呪文の詠唱を再開する。
「はぁっ、ひはぁっ……ミ、ミームアリフ ラーザ――」

368 :11-447:2010/08/10(火) 00:04:49 ID:Zg+4ffJ0
「うおっ! てめえ、なにしやがる」
魔術師が呪文を唱え終える寸前、戦士にのし掛かられていた女のワーウルフが、せめてもの仕返しにと上体を捻りながら右手を後ろ手
に振り回した。しかし、振りの軌道が大き過ぎたため、かぎ爪は彼の背負った背嚢を引き裂くに留まり、破れ目からいくつかの品がこぼ
れて、迷宮の通路に鈍い金属音を響かせる。その直後、魔術師の呪文の詠唱が終わり、転移の呪文が発動した。
「――ンメレー」
戦士の悪態と共に、冒険者の一団の姿はその場からかき消え、光源を失った通路は暗闇に閉ざされる。しかし、夜目の利く獣人達の行
動は迅速だった。手足の自由な者が拘束された仲間の戒めを切断し、動けない者は肩に担ぎ上げる。すでに事切れていた者はそのまま
捨て置き、近づいてくる二つの足音との遭遇を避けるように、彼らは迷宮の暗がりを東に向けて逃げ去っていった。

* * *

発光性の菌類だけが緑色に光る通路を、西から近づいてきた魔法の光源が照らし、曲がり角に濃い影を作り出す。迷宮を探索する冒険
者は四方に可動式の遮蔽板が付いたランプを好んで用いるが、彼らはその内部にロミルワの呪文をかけて使用していた。前方のみ遮蔽
板を開けたランプから伸びる光が、床に横たわる数体の屍を浮かび上がらせる。
「急に気配の数が半減したな……転移したか?」
「うむ。慌てて東に逃げていったのもいるようだ。そっちは魔物かな? しかし、戦闘中という感じはなかったように思うのだが」
「だな。しかし、わざわざ偵察に来るぐらいだから、たちの悪い冒険者の待ち伏せでもあるかと踏んでたんだけどな」
「確かに、さっき様子を窺いに来たのは、この階層で出てくる魔物の足運びではなかったようだが。それにしてもこの匂いは……」
「血と獣の臭い……か」
「ん? いや、そんなものの臭いはどうでもいい。それよりも、これは確かに精液の匂いだ。乱交でもしていたのかな?」
(こいつはなんでこの状況でそんなもん嗅ぎ分けられるんだ……)
近づいて来た人影は、周囲を確認するためランプの遮蔽板全てを開放し、迷宮の一角を明るく照らし出した。その光に姿を露わにしたの
は、裾の短い薄手の黒衣を身に纏った女と、その後に続く白銀色に輝く鎖帷子姿の男――今日を持って禁欲生活十四日目に突入した
女忍者と侍のコンビ――である。相手が冒険者ならと思い、接近を知らせるために立てていた足音も今は鳴りを潜め、普段通りの歩調
に戻った二人はしなやかな足運びを見せている。

先日から仲間の司教の体調が思わしくないため、彼らのパーティーはここ数日の探索を休むことに決めていた。彼ら二人だけでも、魔術
師呪文を駆使すれば下層の魔物とでも渡り合うに足る戦闘力はあるのだが、高位の回復呪文の使い手がいない状況で、無理に危険
を冒す必要も無い。そこで、二人は空いた時間を女忍者の無手での戦闘の鍛錬に当てることにし、ここ数日は、下層での探索は呪文の
余力のある間に切り上げて、その後は普段立ち入ることも無い中層階を巡ることを日課にしていた。
そうして行き会ったのがこの現場である。辺りには、獣と血の臭いに混じって、尿や体液の臭いが濃密に立ちこめ、石造りの床の所々に
様々な液体が水溜まりを作っている。
「迷宮で乱交とは羨ましいぞ。なぁリーダー、禁欲期間が明けたら、私達も迷宮の中でしてみようではないか。なに、女の子なら私が何
人か見繕って誘ってくるから問題ない。ちゃんとリーダー好みの娘を捜してくるぞ」
女忍者の言葉を黙殺して、侍は足下に横たわる魔物の死体に目を向ける。
「ワーウルフにワーラットか」
「……放置?」
「こっちのはまだかろうじて生きちゃいるが、もう時間の問題っぽいな」
「放置されたら私は喜ぶぞ? 濡れちゃうかも知れないぞ?」
「こりゃあ人の方が違う意味で魔物を襲ったのか? ご丁寧に反抗出来ないようにワーウルフが縛られてやがる」
「なに? どれどれ……なんだ、素人の仕事だな。この縛り方は全然なっていないぞ」
「目の付け所が間違ってるだろ。そっちに注文つけてんじゃねえよ」
「おっ……ほら、リーダー。こっちのワーラットを見てくれ。勃起してるのにこんなに小さいぞ!」
「嬉しそうに報告してんじゃねえ!……って本当に小さいな」
「ふむ。どれ」
と、女忍者はワーラットの股間に顔を近付けて、臭いを嗅ぎ始めた。
「おい、お前なにする気だ! そんなもんに顔を近付けんな」
「ナニなどしないぞ?……うん。やっぱり愛液の匂いがする。このぬめり具合といい、行為の最中だったのは間違いないようだ」

369 :11-447:2010/08/10(火) 00:06:58 ID:vUVa39AL
「わかったからいい加減に顔を遠ざけろ。しかし、そうすると、あまり人目に付きたくないってのも当然の話か」
「やっぱりもっとこっそりと近づくべきだったのではないか? 魔物と人の関わりの観察記録としてはなかなか珍しいものだと思うぞ。
どうせなら当事者に体験談も聞いて文献に纏めれば、母上にもいい土産話になったのに」
「まあ師匠の魔物研究にはいくらか役立つかも知れないけど、それって本当はただお前が覗きたいだけだろ」
「私の性の探求にも役立つかも知れないぞ。なにしろ今は実践が出来ないから、こういう機会に学術的に見聞を広めるのも悪くない。
今の私は性欲が減衰している分、知識欲が日に日に増してきているのだ」
「どの辺が学術的なのかいまいち理解できないんだが。いっそこの連中をカントで復活させて話を聞いてみりゃどうだ……なんてな」
「おっ! あんなところに戦利品が」
「言いたいことだけ言って人の話を流してんじゃねえよ! あれか? 放置の仕返しか。放置返しか!?」

だが、獣人の屍の間に転がる品を物色する女忍者は、すでに侍の言葉を聞いてはいない。
「ふむ。全部すでに鑑定済みだな。銅の小手に呪いの兜……これは戒めの指輪かな。大したものは転がっていないか」
と言いながらも、彼女は見つけたものをそそくさと自分の背嚢に放り込んでいく。
「ん。下の方でしか手に入らないのが幾つか混じってるな。転移した連中が落としていったのか? しかし、この呪いの兜ってなんであ
んなに買い取り額が高いんだ? こんな古びた兜が盗賊の短刀や悪の剣と同じ価値には到底思えないんだけどさ。大体、二万五千っ
て言ったら、街で普通に暮らしてりゃ当面働かなくてもいい金額だろ。それとも、なにか秘密の効果でもあるってのかな」
「なんと。リーダーともあろう人が、この兜の真の用途を知らぬと言うのか。いや、リーダーにとっては現実がすでに楽園も同じなのだ
ろうから、このような品は必要無いのだな」
「……それ、多分持ち上げちゃいないよな。持ち上げられてたとしても、そのまま谷底に投げ落とされる予感しかしねぇよ。……ん?
なら、お前はこれがなんで高く売れるか知ってんのか?」
「まあ、その価値というか使い方は知っているぞ。そうだな……では、この兜はリーダーに実際に試してもらうとしようか」
女忍者は布製の手っ甲を嵌めた指の先で、器用に兜を回してみせる。
「試すってなあ。だからそれ呪われてんだって」
「ふふ。まあ騙されたと思って使ってみてくれ。ほら、転移の冠を脱いで」
そう言って、女忍者は侍が頭に着けた額冠を外し、古びた兜を被らせようとした。
「おい、待てって。呪いを解くだけでも無駄に金がかかるんだぞ。第一、騙されたと思ってって、本当に騙されかねないだろ」
「なに、騙されたと言ってもせいぜいが、激戦の末に手に入れた魔よけを喜び勇んで城に持ち帰ってみたら "階級証をつけるのに邪魔
だから" なんて理由で全装備を没収されたぐらいの感覚だ」
「大丈夫じゃねえだろそれ! なに? Apple版の#1並の嫌がらせ!? あれ、村正でも手裏剣でもお構いなしに、全部持ってかれるって
話じゃねえか!!」
「自分で実際に体験してみなければならないこともあるのだ。まあ、私を信用してくれ」
「信用出来るか!」
「そうか……半月前の私ならいざ知らず、今の私でさえそれほど信用が無いのだな。どうやら、これはリーダーにはまだ早かったようだ」
「早いとか遅いとかの問題じゃねぇだろ」
「いやいや、いいのだ。私としたことが、リーダーの資質を見誤っていたとは」
「安っ。お前なあ、挑発にしてもちょっと安すぎないか?」
「いや、リーダーのせいにしてはいけないのか。……これも私の行いと人徳の無さが招いた結果なのだな。ああ、私などは愛する男に
兜を被らせることさえ出来ないのか。そうか、ではこれは私が自分で使うとしよう。こんな私などではもう二度とリーダーに抱いてもらえ
ることも無いのだろう。これからはこんなものに頼ることしか出来ず、私は一人寂しく枕を涙で濡らして眠るのか」
「おいおい。挑発が駄目なら、今度は情に訴えかけようってのか。でも、その手には乗らないぜ」

370 :11-447:2010/08/10(火) 00:10:35 ID:Zg+4ffJ0
女忍者は侍の目をじっと見据えると、寂しそうに微笑んだ。そして、彼女はふっと目を伏せる。
「では、今日はもう、街に戻ろうか……」
「へ? ああ、いや、街に帰るのは別にいいんだが、兜の話はそこまででいいのか? あまりくどいのもなんだが、もう少しぐらいなら、
その話に付き合ってやってもいいんだぞ」
「ふふっ。リーダーは優しいな。そんな無理をしてまで私の話などに付き合う必要はないのだぞ。さあ、呪文ぐらいは私が唱えよう。私の
ような存在でも、これぐらいならリーダーの役に立てるだろう」
「いや待て、違うだろ。いつものお前なら付き合うって一言に反応して「なに! 突き合うのか!? では私の方からリーダーの*を突いて
攻めても構わないのだな!」とか言ってくるとこじゃないか。なあ、お前、性格が裏返って変な方向に向かってるぞ」
「はは、嫌だな。私はこれまでそんな女だと思われていたのだな」
「うわっ。なんかそのキャラ、ちょっと面倒臭ぇ!……ああ、わかったよ。呪いの兜でも破滅の革鎧でも装備してやるから機嫌直せよ」
「面倒な女ですまなかったな。では、いいかな――ミームアリフ ラーザ――」
「あ、あれ忍者ちゃん? なあ、おい――」
「――ンメレー」
困惑する侍の声と共に、二人の姿はその場からかき消え、光源を失った通路は再び暗闇に閉ざされる。人気の無くなった迷宮には薄ぼん
やりとした光を放つ茸に照らされて、物言わぬ獣人の屍が横たわるのみだった。


〜 了 〜

371 :11-447:2010/08/10(火) 00:29:37 ID:Zg+4ffJ0

と、いうところで投下終了です。

今更ながらPS2版戦闘の監獄が手に入って、改めてWizはいいものだと再認識。
そちらでWiz分が補給できれば、女忍者の禁欲解除もそのうちある知れません。
では、お目汚し失礼。

>保管庫管理人さん
301でお願いした表題変更などでお手数おかけいたしました。
御礼遅くなりましたが、保管作業痛み入ります。

372 :名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 07:45:48 ID:8TAWEru5
GJでした

ダメだこのエルフ共、早くなんとかしないと
エルフのメイジは地下のまな板ショー出てたのと同一人物なんだろうな
しかしあんたまでメタ発言したら誰がツッコむんですか侍さんw

373 :名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 19:01:36 ID:l0AVvWCG
……フフ……勃起……しちゃいましてね……

久しぶりに見て吹いたwww吉良さんwww
#1〜#3あたりはご婦人方の相手に良さそうなモンスターが多そうなイメージがある。
まあ野郎共はプリーステスやウィッチ、バンシー、サッキュバスなんかを犯りまくってるのだろうが。

374 :名無しさん@ピンキー:2010/08/10(火) 20:17:38 ID:MNPPETU0
ワーラット……短小なのか……

375 :名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 19:40:10 ID:qB/ASCen
ネズミは子沢山だよ!(目線で隠し、カン高い声で)

376 :名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 21:20:59 ID:6r7gSeZ1
末弥絵のワーラットは剣と盾持ってるから知能は保ってるって説を思い出すな。
ワーラットって実は毛でもふもふだったりするんだろうか。
にしてもこの裏で>>251のようなことも起きてるんじゃないかと思うと、
同じエルフ♀×ワーウルフでも力関係が全てなWizの迷宮は恐ろしいぜ。

377 :名無しさん@ピンキー:2010/08/11(水) 22:48:11 ID:pO6t/1ym
>>375
丸い耳の黒いネズミを思い出したじゃないかwあれは知能が高い。

このワーラットなんか、まさにモフモフである。
ttp//study-room.ddo.jp/Game_wiz_PoB/Mon_Pict/Mon035.gif

378 :名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 02:01:55 ID:RlgapWmu
>>377
可愛いな
こういうのが凌辱されてると思うと

379 :名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 03:05:07 ID:NVTJ/+Kf
>>351
うおっ、生命の楔ものが投下されてるのか!
安くなってたんで買ってみたらキャラ込みで結構楽しめたんで、読めてよかったよ〜
プレイした身からすると、キャラの感じにも違和感なくてGJでした。

まあ、エロありならもっと嬉しかったけど…
第二弾があるなら、ぜひカイ君を男にしてやってくださいw

380 :名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 16:08:08 ID:jas27KLa
APPLEU版って聞くところ色々と酷な仕様だったんだなw
しかし久しぶりに変態くノ一きたと思ったら、まだお預け期間中なのか
早く肥料をあげないと変態度が薄れて更正してしまいそうだ

381 :名無しさん@ピンキー:2010/08/12(木) 16:40:49 ID:8GYP4Fay
>>376
WIZの大元になったD&Dのほうでは、獣人の中でワーラットだけが
他の獣人に比べて、獣化後も人間並みの知能と器用さを残しているという設定がある。
(他の獣人は獣化すると獣並みの知能になるし、手が前足になるから武器が使えない)

末弥がFC版WIZのモンスターデザインを書く際に、資料として主に使ったのが
D&Dのモンスターマニュアル(というか、当時はそれぐらいしかファンタジーのモンスターの資料がマジでなかった)
だったんで、ああいうデザインになったらしい。

382 :11-447:2010/08/12(木) 17:22:07 ID:/v7xhFBg
なんだか予想外にワーラットが人気者?
えー、失礼します。今回は修正無しのつもりでしたが、AppleU版の原文にいくらかでも近付けようかなと一部修正です。

>>369の下から13行目からの
「なに、騙されたと言ってもせいぜいが、激戦の末に手に入れた魔よけを喜び勇んで城に持ち帰ってみたら "階級証をつけるのに邪魔
だから" なんて理由で全装備を没収されたぐらいの感覚だ」
「大丈夫じゃねえだろそれ! なに? Apple版の#1並の嫌がらせ!? あれ、村正でも手裏剣でもお構いなしに、全部持ってかれるって
話じゃねえか!!」

「なに、騙されたと言ってもせいぜいが、激戦の末に手に入れた魔よけを喜び勇んで城に持ち帰ってみたら "***おめでとう***
しかしながら、親衛隊入隊のために、装備品と所持金の大半を献上してもらおう」と身ぐるみ剥がされたぐらいの感覚だ」
「大丈夫じゃねえだろそれ! なに? Apple版Uの#1並の嫌がらせ!? あれ、村正でも手裏剣でもお構いなしに、全部持ってかれるっ
て話じゃねえか!!」

と修正します。
細かい部分ですが、読んでいただいた方と、保管の際にまたご面倒かける保管庫管理人さんにはお詫び申し上げます。


>>381
今回一応の参考に読んでみたD&D赤箱(でいいのかな?)のDMルールブックでは、
ワーラットは獣化しても教養を持ち一般語と武器を扱う。ワータイガーは猫同様に振る舞い、ワーウルフはある程度の知性、
ワーボアは中級の知性を、ワーベアは獣化時でも高い教養を持つってなってますね。
しかし、昔の緑のワーラットに比べて、白毛のワーラットの小動物っぷりと来たら、救済したくなってしまうな。

383 :11-447:2010/08/12(木) 17:30:19 ID:/v7xhFBg
*おおっと*
」と" の違いだけなんですが、修正の修正で恥の上塗りorz

>>382の修正後の文章は以下になります。無駄に容量消費して申し訳ない。
「なに、騙されたと言ってもせいぜいが、激戦の末に手に入れた魔よけを喜び勇んで城に持ち帰ってみたら "***おめでとう***
しかしながら、親衛隊入隊のために、装備品と所持金の大半を献上してもらおう" と身ぐるみ剥がされたぐらいの感覚だ」
「大丈夫じゃねえだろそれ! なに? Apple版Uの#1並の嫌がらせ!? あれ、村正でも手裏剣でもお構いなしに、全部持ってかれるっ
て話じゃねえか!!」

384 :名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 19:11:50 ID:azDeXiRa
ひさびさに覗きに行ったら創作発表のスレが落ちてた
だからどうだって話だが


385 :名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 20:19:49 ID:aEK5RMrT
鯖移転に失敗してDATの中らしい

ここ見てたら急にワーラットが可愛くなってきた

386 :名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 22:12:38 ID:0CT0imaZ
そりゃあ短少だから可愛いだろうよ!

387 :名無しさん@ピンキー:2010/08/13(金) 23:26:32 ID:dDGFzjkz
>>384
なんてこったい
書いていくうちにエロ成分薄めになっちゃった話を
作り替えて投下しようとしてたのに……
俺、立て直そうかな。

ただ、あっちって全年齢だから、エログロだめなんだよな……
個人的に精液臭さも血しぶきもなかったらWIZじゃない気がするんだ。
ここも何年か前にグロの扱いで荒れたから、ひかえてるんだけど
どうしても書きたい話ができちゃったんだよ。
こっちのほうでエロもグロもなんでもありなスレでも立てたほうがいいのかな?
グロ専門スレにでも投下すればいいんだろうけど、グロくするのが目的じゃなくて
WIZの話が書きたいだけだから投下しづらいんだよね。

388 :名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 00:19:08 ID:16rRDzcM
NGワード、注意書きで警告するとか、txtで上げるとか色々あるんじゃないか
保管庫にある、少しグロい要素があるのも好きなのあるし

389 :名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 00:37:15 ID:xcEFw1mg
気になるのなら、予め注意書きの上、名前欄でもNG要素有りと警告を徹底して投下してみては?
WIZのSSでそっち方面の需要があるのは確かだから、警告徹底すれば批判は出ないかと
個人的には苦手な系統だけど、ここに投下することには賛成票を投じたい

390 :名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 12:48:27 ID:OBn7gH1P
>>388
>>389
意見ありがとう。
しばらくしたら投下させてもらうよ。


391 :名無しさん@ピンキー:2010/08/14(土) 15:55:51 ID:+6cHZHbO
この職人さんはやっぱり魔物好きなんだw
ところで>>383でAppleU版がApple版Uになっちゃってるけど、もしや修正の修正の修正では・・・?

グロいのは嫌だけど、Wizの話と聞くとつい読んでしまいそう。
本当に警告だけは頼みますね。

392 :名無しさん@ピンキー:2010/08/16(月) 21:51:45 ID:sUVnfnVi
>>391
その魔物好きな生き物です。
しまった。ご指摘の通り、Uの挿入箇所がずれてApple版Uになってしまってます。
保管庫様には毎度ご面倒かけてるので、この際もう直さずともいいかなと思ったり。

しかし、そろそろ馬鹿なものは自重して、多少なりエロいのを書かないと焚き付けにもなりませんね。

393 :名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 06:30:30 ID:E/4ToEW0
久しぶりに来たら獣人の流れか

SSでも出てたが、犬の一物は勃起すると根元が膨らんで抜けなくなり1時間近く射精するらしいな
しかも大型犬の一物の大きさは20cmクラスとか・・・・
ワーウルフのはどれくらいの大きさと量になるんだろうな

394 :名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 17:57:40 ID:ri1/05II
犬の場合は奥まで入れたらすぐに濃いのを出してから、
後は繋がったまま残りやらなんやら出してるらしいけど、
そのまんま当てはめるとワーウルフは早過ぎて長過ぎになっちゃうなw

しかし挿入したまんまで相手に転移され、取り残されたワーウルフはどんな顔をすればいい…

395 :名無しさん@ピンキー:2010/08/18(水) 22:55:08 ID:zXKqIlxA
瘤が膨らむのは一度目の射精の瞬間だったような
それでも早漏らしいけど

396 :名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 01:05:51 ID:SpA9LX5Y
>>394
根元が膨らんだまま垂れ流しっ放しとかやめてあげて
しかし挿入してたワーウルフと挿入されてたワーウルフが揃って生き残ってるじゃないか!

呪いの兜はただの忍者のブラフだったんだろうか?

397 :名無しさん@ピンキー:2010/08/19(木) 02:58:29 ID:tYqgUuM7
と言うことはラウルフも……

398 :名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 23:26:47 ID:hr35S5xO
フェルパーはトゲトゲ

399 :名無しさん@ピンキー:2010/08/21(土) 23:47:08 ID:jkpCWL6r
オークはドリル

400 :名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 00:14:09 ID:HTD6p7OD
リズマンは二股

401 :名無しさん@ピンキー:2010/08/23(月) 23:25:13 ID:n+dA9Zta
ムークは

402 :名無しさん@ピンキー:2010/08/24(火) 21:43:58 ID:tnB7AHgc
あれは着ぐるみだから、ついてない

403 :名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 00:26:25 ID:BqnSAcyg
おいおい、8スレ目にいたムークのムックさんをお忘れかい?

404 :名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 02:37:32 ID:d+wtBKUZ
ムークはイケメンが多いしチンコもでかくて男らしいのですぞ

405 :名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 09:25:47 ID:lutjY9Ps
>>404
ガチャピンなんて、二本付いてるんだぜ!

406 :名無しさん@ピンキー:2010/08/25(水) 22:34:09 ID:7qJfVWpv
>>404
赤モップ乙

407 :名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 23:51:10 ID:Nc/YYxDe
「ああっムック! とても大きいよ!」
「ガチャピン殿もとても絞まりがいいですぞ!」
「ああっムックー!」
「そろそろ出しますぞガチャピン殿ー!」


その頃彼らの背後にはPちゃん(ピンクマッシュルーム)とコニーちゃん(クリーピングコイン)が迫っていた

408 :名無しさん@ピンキー:2010/08/28(土) 23:59:54 ID:Mn1yyrXg
そういえば何スレか前にMMってマジックマッシュルームの語るSSがあったけど
あれってもしかしてピンクマッシュルームだったんじゃないだろうか

409 :名無しさん@ピンキー:2010/08/29(日) 12:13:29 ID:BImjinic
      _,,,......,,__
  /_~ ,,...:::_::;; ~"'ヽ
 (,, '"ヾヽ  i|i //^''ヽ,,)
   ^ :'⌒i    i⌒"
      |( ´∀`) < おいしーいきのこは ♪
      |(ノ   |つ
      |     |
     ⊂ _ ノ
       ""U

    /   `ヽ、
   /   ●   \
  /   __    丶
 /  /川〃ノヽ   ヽ
(● ( ミ/⌒ヽ三) ●)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  丶丶| ´∀` |ー __ノ <  オマエダケー。
    ̄|     | ̄     \_____________
    |    |
     L___」

410 :名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 12:44:30 ID:Knp0IRcD
迷宮の中でこの先生きのこるには……

411 :名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 12:48:26 ID:LA4E1/vn
忍者になって全裸でも無敵なレベルまで上げるんだ!

412 :名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 21:25:25 ID:fPrs662J
調べてみたらPC外伝の五つの試練にはマジックマッシュルームがいるとかいないとか
でもそれとは違う気もするし、作者さんじゃないとわからんね

しかし調べる過程で五つの試練にはワーオイスターなんてとんでもないのがいると知って笑ったけど
同じ貝類にしてもまかり間違ってワーアバロゥニなんてのじゃなくて本当によかった

413 :名無しさん@ピンキー:2010/08/30(月) 22:52:50 ID:2lK39sIW
ワータヌキ

満月の夜には狸に変身する

414 :名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 08:32:59 ID:r+FW7N8q
>同じ貝類にしてもまかり間違って
[サンドロ・ボッティチェッリ]ヴィーナスの誕生

スマンつい

415 :名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 10:35:09 ID:NhNV4d75
アバロゥニってなにかと思ったらアワビかよw <br> いや待て。そもそも女の魔物はある意味ですべからくワーアワ(ry

416 :名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 12:10:02 ID:5uXx1eQ/
>>413
ワーラクーンではないのか

417 :名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 16:27:58 ID:P5sMY+Fd
ワータヌキ
ttp://sankei.jp.msn.com/photos/politics/election/090722/elc0907222324025-p1.jpg

418 :名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 17:42:07 ID:kIJF0ccF
>>416
残念だがワーラクーンだとアライグマ人間だ

日本人は信楽焼の狸のイメージ持ってるから狸親父とかろくな見た目を想像しないけど
実際に狸見たらコンチクショーってくらいに愛くるしい顔してるんだぞこの野郎

419 :名無しさん@ピンキー:2010/08/31(火) 18:21:16 ID:r+FW7N8q
アライグマ→ラスカル→社長

理解した

420 :名無しさん@ピンキー:2010/09/01(水) 01:03:24 ID:ulilUPyY
そういやワークロウなんてのもいたな。エビ人間
カラス男かと思ってたんだぜ

421 :名無しさん@ピンキー:2010/09/03(金) 16:48:35 ID:t41I62Jd
連載モノの続きが投下されね〜よ〜・・・・・・・・・・

422 : ◆RDYlohdf2Q :2010/09/05(日) 00:49:33 ID:IGqZjsQv
きっと、中の人たちにもいろいろ事情があるんだよ。
仕事が忙しかったり、学業が忙しかったり、
規制されていたり、PCぶっ壊れていたり、
知人に貸した車がボンネットひしゃげた形で帰ってきたり、
おかげでPC買うのが延期になったり、睡眠不足だったり、
身内の運転する車に轢かれたり、
通院終わって一月もたたないうちに熱中症で入院したり、
暑くなったせいで全然話がかけなくなったり、
自分で書いた話すっかり忘れてたり、色々さあ。



423 :名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 02:35:23 ID:TPXvv9PP
SSじゃないけど、なんというか……おつかれ
気長に期待して待ってるよ

424 :名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 13:29:58 ID:FsD+g7Yf
>>422
生存報告してくれるだけでもありがたいです。
鑑定士の話の続き、気長に待ってますので辛い事に負けずに頑張ってください。

425 :名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 16:49:42 ID:CKh96Hmp
>>422
もうご愁傷様としか言えない……
これでも見て元気出してほしい

ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=big&illust_id=11557207

ネットを探しまくってやっと見つけた女裸忍者の新しい絵なんだが気に入ってもらえれば幸いだ
◆RDYlohdf2Q様の話のメインヒロインであるくノ一が全裸でバトルあるいは濃密なエロを繰り広げるのを心待ちにしてる

426 :名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 18:20:09 ID:+cCby2Ao
渋で見かけたフェルパー、ラウルフ、ドラコンのおっぱい絵がよかったなあ

427 :名無しさん@ピンキー:2010/09/05(日) 19:31:17 ID:ssg21cAa
鑑定士の人キテターーー!!!

続きの完成具合が気になるところですが、そちらはそれどころじゃないようですね
トラブル続きの果てに車に轢かれた後熱中症でまた入院とは…身体大丈夫ですか?
健康じゃないと話自体書けないし、今は療養に専念してください




新しい絵見ましたが私としては小道具の類を一切身につけない完全な全裸より、

『ああ、彼女裸だけとくのいちなんだな』

って連想させてくれる小道具を身につけた状態の裸のほうが好きですね
個人的には全裸に忍者マフラーのみが私のベスト
他の方々はどんな裸くのいちの姿が好みですか?



.

428 :名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 01:50:37 ID:o+HD8zi6
>>425の絵と同じ手足にのみ装備残したの

429 :名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 08:31:45 ID:G1tQDGBm
ベルトぐらいはつけててもいいなw

430 :名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 18:22:52 ID:3qp7GoGe
11-550様の話に出てきた巫女みたいに両乳首と秘所に退魔札を貼り付けた姿。

431 :名無しさん@ピンキー:2010/09/06(月) 18:30:12 ID:Fw5U9gzY
裸なのを恥ずかしがってくれるならどんな姿でもイケる!

432 :名無しさん@ピンキー:2010/09/11(土) 18:42:32 ID:J3wAiTh4
そろそろエロな新作投下されないかな

希望第1位 裸忍者な女の子のエロ
希望第2位 サッキュバスのエロ
希望第3位 ビューティのエロ
希望第4位 連載モノの続き
希望第5位 女冒険者がモンスターを逆レイプ

433 :名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 00:27:14 ID:QznUo438
「さて、私たちが怪物たちを逆レイプという斬新な発想が飛び出てきたわけだが」
「モラル崩壊にゲテモノ趣味か。人間としての誇りも尊厳も失いそうなシチュだなw」
「怪物に犯される、というのはよくある話ですがねぇ。その発想は無かった」
「せっかくのお題だ。ちょっと突き詰めてみないか」
「そうは言うがな、姉者。私たちが逆レイプ『したくなる』ような相手って、迷宮にいるのか?」
「真っ先に思いつくのは、やっぱり戦士系とか魔術師系の、いわゆる人間タイプでしょうか」
「それだと『モンスターを逆レイプ』というお題じゃなくてもよくないか。冒険者仲間でも敵対パーティでもいいだろ」
「お題を振ったレス主さんが見たいのは、人間が怪物を犯すというインモラルな描写でしょうからねぇ」
「人間系は除外か。獣系とか竜系も難しいな、こいつらに犯されるのはまだしも、こいつらを犯すってのが絵的に想像できない」
「魔法生物系や不死系も除外ですねぇ。一部、なんとかなりそうな人もいらっしゃいますけど」
「バンパイアロードとかか。でもアレを逆レイプって難しいだろ、麻痺やEDをどうやって防ぐんだよ」
「悪魔系とかも実に背徳感があっていいんですがねぇ、でも逆レイプできそうなのは大概、状態異常攻撃してきますねぇ…」
「巨人系は、普通に考えるとまず入りゃしないしなぁ」
「となるとやっぱ亜人か獣人になっちまうな。結局、先人の通った道しか無いわけか?」

「…いえ、おそらく未だ誰も通ったことがなく、かつ私たちの性欲も征服欲も支配欲も満たせる逆レイプするにふさわしき怪物がいました!」
「ほう、聞こうか」
「風の噂で聞いたのですが…、どこぞの迷宮には<天使>が出てくるそうですよ」
「…なにぃ?」
「天使は両性具有という話です。まがりなりにも神の御使いですから、エロいこととか無縁の生活だったでしょうねぇ」
「なるほど、そいつを無理矢理犯してヒィヒィ言わせるってか。想像するだけで股間が湿ってくるな」



勢いにまかせて書いた。SSにするだけの根性はない。書きたい方がいたらご自由に。反省はしない。

434 :名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 00:52:42 ID:8YQukKpx
乙!

435 :名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 18:39:30 ID:8YQukKpx
天使はセラフの事ですね
でも股間のモノによっては下手すれば返り討ちされそう

436 :名無しさん@ピンキー:2010/09/12(日) 22:07:06 ID:WCTKHVg5
レトロゲーム板の「Wizardryについて語ろう68」での最近の話題
・女忍者の装備なしは素っ裸なのか
・hobbitの足の裏に毛は生えているか

これってここの人が潜入してるだろ。いいぞもっとやれ

437 :名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 00:09:45 ID:D/OsdFrx
>>436
その二つはもう神学論争の域に入っているだろう

438 :名無しさん@ピンキー:2010/09/13(月) 00:26:18 ID:9vgkCRjc
そのスレ今見てきたけど
『きのこvsたけのこ戦争』なんというわかりやすい例えだwwww

439 :名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 22:44:27 ID:yql1SaIr
AGE

440 :名無しさん@ピンキー:2010/09/18(土) 23:03:49 ID:iNIzJxoy
エイジ?
新しいウィザードリィシリーズか?

441 :名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 07:47:45 ID:JAhiwyQs
地球は狙われているのだな

442 :名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 11:52:28 ID:tWlo0UxV
ニューエイジオブ

443 :名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 12:00:14 ID:9WCE0r71
約束ってのは守る時よりも破る時の方が刺激的で面白いんだぜ

444 :名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 17:44:45 ID:gxfAs1lP
「ひどい…中に出さないっていったのに…!」

そういうことですね

445 :名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 20:51:15 ID:NYeQ7+U8
とくにニンジャの裸の話はここでも荒れに荒れたじゃねえか・・・もうウンザリだっつのどっちでもええっちゅうねん。

446 :名無しさん@ピンキー:2010/09/19(日) 23:02:39 ID:PBe6SWDJ
先週の話をまぜっかえすような荒らしはみなさんスルーでよろしく

447 :名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 09:27:11 ID:EsffIvjE
OK

448 :名無しさん@ピンキー:2010/09/20(月) 18:24:58 ID:YgeCKrwx
POISON

449 :名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 15:16:25 ID:hbIsol7J
OOPPS! A POISON NEEDLE

450 :440:2010/09/21(火) 23:38:43 ID:RgT3Ifk4
すまん、悪気はなかったんだ・・・
わずか10個前のレスが一週間も前だったとは。

451 :名無しさん@ピンキー:2010/09/21(火) 23:48:33 ID:2AgJk5jk
むしろ悪気が無くてそんな乱暴な書き込み出来るほうが…


452 :名無しさん@ピンキー:2010/09/22(水) 03:09:15 ID:ovPAH5/k
ムシャクシャしてやった
エロければなんでもよかった
今は反省している

453 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 02:54:31 ID:3Hgnd5TV
クールダウンする為に、裸モンクの話はどうだね君達。

454 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 07:57:04 ID:jdFGGnBj
オークとモンクって似てね?

455 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 08:54:28 ID:SkEcq5a1
クしか同じじゃねえじゃん!

456 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 09:44:33 ID:4z3DRckz
モンクは恵まれない職業だからなあ
普通に忍者の下位互換だし超呪文はびっくりするほど使えないし、ディンギルだと柔道着が絶対に使われないであろうドワーフモンク専用装備だし
パーティ内でも僅か数回だけのカルドゥかディテクト・シークレット係としか見られていないに違いない

オークと言えばオークロードのマバディコンボ

457 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 20:12:18 ID:afHDMwmg
そこでBUSIN0モンク推参。
素でアンデッドを殴り倒し、ソウルクラッシュで敵を殲滅。装備品は宝玉転職で村正でもおk。
モンクなしのチート級ですよw

458 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 22:29:08 ID:9NGsCwcW
裸オークの話と聞いてやってきた
みんなネタに飢えてるんだな

459 :名無しさん@ピンキー:2010/10/01(金) 23:15:19 ID:JjZpuJHf
効率よりも妄想重視でやってると、モンクは結構使うけどなぁ
拳で戦うってのはキャラ立てで一般的なものの一つだし、使う頻度が比較的高い方になる

460 :名無しさん@ピンキー:2010/10/02(土) 04:37:59 ID:PF8JLXIc
>>458
モノがぶらぶらしてる以外は至って普通のオークでございます
裸コボルドも同じ

461 :名無しさん@ピンキー:2010/10/03(日) 16:32:21 ID:TYTYRf+d
>>460
こんなネタを絵に想像しただけでおっきするとは……

462 :名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 02:10:16 ID:Rr6/WDEL
>>460
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1180918.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1180920.gif

下側の画像でちょっと抜いてくるノシ

463 :名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 02:49:21 ID:bmp8pC9J
おまえいくらなんでも逞しすぎるぜ・・・

464 :名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 16:50:38 ID:3U7dUXIE
>>459
素手でもそこそこのダメージが期待出来るんだが、一回しか攻撃しないのがな。
最低限腕は2本あるんだから2回攻撃しろよと。
何か4コマでこんなネタあったな。

465 :名無しさん@ピンキー:2010/10/04(月) 17:55:24 ID:Rr6/WDEL
あの体勢で5発の人だって居るぞ

466 :名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 05:49:35 ID:5btrVkY1
>>462
冒険者×ワーラットとかの逆レイプネタはあったけど、今度は冒険者に見苦みを剥がされて仲間内でレイプされるオークやコボルドか……斬新だな

467 :名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 09:13:49 ID:KW3Uc+yy
上層にいる人型のモンスターだとあとはロッティングコープスか

468 :名無しさん@ピンキー:2010/10/05(火) 22:10:26 ID:JFKSFzrB
ソレ死体だし、腐ってるしw
グールの方がまだましじゃね?

469 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 00:45:01 ID:uqJ6qOy2
>>467
ロッティングコープス入れるならオーガは?

どっちも剥いでもあまり旨味無かったけど……

470 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 01:54:25 ID:zLpuwTcu
ロッティングコープスかー
あれは死体フェチにとっては屍姦の対象に入れていいのもなんだろうか?

471 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 07:54:47 ID:LBUjiUzF
>>469
また剥いだのかww

472 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 08:07:40 ID:pV8YiMS1
ロッティングって英語訳的にはどの段階よ?
腐りかけなら具合良いらしいが、腐っているとか腐っていくとかだとちょっと……

473 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 11:58:20 ID:uqJ6qOy2
>>471
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1184706.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1184710.gif
剥いだはいいけどロッティングコープスはもうモノが腐って落ちてんじゃねえのかと思ってきた

やっぱり自分的にはコボルドがヒットだったな

474 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 18:33:12 ID:aUvcbErU
今日、たまたま立ち寄ったスレで、変態がこじれている人たちを見ました

「どうしてこうなった」とか「遅すぎたんだ」を数段飛び越しているにも関わらず
本人たちに自覚がなさそうなのに、ぼくは総毛立つほど戦慄しました

475 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 20:18:10 ID:NG0DAp4g
ロッティングコープスは状況によっていろんな状態なのがいるのではないだろうか
あと解釈によっては永遠に腐敗してるけどその分再生していると考えることもできるはず

ところでアンデッドコボルドは人型に含めて良いのだろうか

476 :名無しさん@ピンキー:2010/10/06(水) 22:11:19 ID:aUYaD3zC
>>475
骨じゃねぇかw

FC版#3なら上層にコボルドキングがいるな。
アレは剥ぎがいがありそうじゃね?w

#1だと、中層になるけどオーガロードが剥ぎ取りしがいがありそう。

…って、剥ぐとか剥ぎ取りとか、まるでモンハンの会話みてーだなw

477 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 00:50:30 ID:LmGIy0qv
なんてことだ。二ヶ月投下が止まると、みんなこんなに症状が悪化してしまったのか
正常ならプリーステスやウィッチ、ニンジャ(中身は♀)を剥くはずなのに……
これはワクチンの開発を急がないと、ビショップやディンク、フラックの身が危ない

478 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 01:39:16 ID:1UBLke4w
アンデッドコボルド♀とかロッティングコープス♀かもしれないじゃない

常識に縛られていては迷宮で生きていくのは困難だぜ

479 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 03:07:12 ID:1G2TE5JZ
>>476
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1185997.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1185999.gif
コボルド界でも女性ロードが大人気!


オーガロードはむずい

480 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 08:02:04 ID:NDW/JdZg
もうモンスターの衣服を剥ぎ取って色々させる冒険者479で話が作れるだろ…

481 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 16:42:46 ID:NwFLNemp
剥ぎネタ…
ふと一人生き残り、装備を無くした女性ロードの手に力のコインが
一か八かの勝負をかけて力のコインを解放する…と言うネタも考えたり
成功はもちろん?

482 :名無しさん@ピンキー:2010/10/07(木) 17:39:55 ID:LmGIy0qv
>>478
いや、考えるんだ
着衣の有無と性別はどうあれ、そいつらは骨と屍じゃないかw
>>481
続きは481先生の書くSSで…ということだな?


483 :名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:01:50 ID:zHGCxmvq
確かにオーガロードは全身甲冑着てるけど
NPのやつなら何故か半裸だったような

あとワーウルフも微妙に布付いてる

484 :名無しさん@ピンキー:2010/10/08(金) 23:42:28 ID:aNSCC2KC
>>483
のように見えなくもないけど、オーガロードは原画から半裸に×字のベルトだし
ワーウルフも片肌で膝までのズボンの破れた衣服を着ているんだ
塗りの違いで潰れて見えることもあるが、FC版あたりの荒い画像を見ると逆に判りやすい

海外との画像の違いなら、前にSSでも少し触れられていた#5の裸女連中の改変がいかにもだ



485 :名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 03:59:51 ID:I9aKapLf
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1189159.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1189164.gif

ワーウルフは股間が毛で見えなくなってるかな……
オーガロードはオーガとポーズが似てたから、流用したらいけた

SNES版#5は水エレメンタルに修正入ってたりフェイがロングスカートになっていたり面白い
あとインキュバスも微妙に布増量してるし

486 :名無しさん@ピンキー:2010/10/09(土) 09:27:14 ID:cSUw19Q7
頑張りますねえw

#5のエロ修正点を小ネタ用にメモってたけど、最近書いてないので放出してみた。
グウィライオン・ジプシー・アマゾン・ロイヤルレディ・ビューティー・アンホーリィテラー・インキュバス・フェイ。
サッキュバスに至っては姿は別物で名前も Vile(恥ずべき、下劣な)Women とか酷い扱いだしw
B4Fの泉の鞭女も露出していた太腿が隠れていて、果てはタイトル画面まで服を着せられてる徹底っぷりだからなあ。

487 :名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 08:32:54 ID:BAFbqmvM
SFC版#5に挑戦
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1191357.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1191361.gif

本当はスパークのアヒル剥ぎたかったけど無理だった……

488 :名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 14:10:22 ID:loMmcQle
女型モンスターを剥いているからまだ分かるが、
怪物然としたモンスターを剥いているのはなんというか怖いわw
飢えた遭難者が仲間の死体を食い始めるような状況に思えて

489 :名無しさん@ピンキー:2010/10/10(日) 14:18:50 ID:ftikHyE/
迷宮ではよくあること


なんかASCII出版のRPGツクール(初代)でDOT絵作っている頃を思い出したぜ

490 :名無しさん@ピンキー:2010/10/11(月) 22:54:42 ID:PQERC36e
自分が女型モンスターを剥ごうとすると肌が平面的な感じになるんだが…

491 :名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 19:56:16 ID:sAd/wGKa
何がおまいらをそこまで駆り立てるのか、序盤の金策の為に身ぐるみ剥いだエルフ娘を嬲り回す俺には理解し難い。

492 :名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 22:56:42 ID:Pp5YaWnF
迷宮にあてられてると普通じゃ満足できなくなっちまうのさ。

昔は普通に超高レベルの侍♀がカシナートとかで自慰とか考えたりもしてたんだけどね。

493 :名無しさん@ピンキー:2010/10/12(火) 23:19:16 ID:6uziB7jS
お願いだからまともなエロをプリーズ!

494 :名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 04:04:23 ID:YN2zX92Y
>>490
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1196600.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1196603.gif

とりあえず外伝4のこれで自分のやり方の説明を載せたものを
これをおさえておけば、大体のモンスターを剥いだり女体化が出来るかも?
多分#1の侍系や忍者系もいけるはず
アンデッドコボルドとか剥いだり性別の付けようが無いものは無理だけど……

左下の説明文が怪しいけど、要するにそのドッターの絵柄に合わせろってことで

>>491
良い短剣及びショートソード+1の購入の為に身ぐるみを毟られた挙句捨てられた善女戦士達との101Pじゃないのか

495 :名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 08:07:51 ID:tmW62EJU
すごいのは伝わるけどドラコンおっぱいとか101Pとか発想がぶっ飛び過ぎてて近付けない
どのくらい災禍に近い場所に居るんだ…

496 :名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 11:57:07 ID:GDq01TGA
トマトが常食な位じゃね?

497 :名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 19:00:34 ID:YN2zX92Y
>>495
こういうのは気付いたらシュートに引っ掛かってるものであって

素体が人間であるラウルフやフェルパーの敵辺りを剥げば、そのまま人間やエルフの裸に転用出来そうだけど…

498 :名無しさん@ピンキー:2010/10/13(水) 20:37:48 ID:EZ1N2x4/
数年前「テトリス」でスレタイ検索かけたら、このまえ韓国に爆撃受けて
返り討ちにした板のスレがトップに引っかかったのを思いだした

499 :名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 01:48:54 ID:X8KF8Kcy
wizプレイヤーは変態が多いんだなー

500 :名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 07:37:28 ID:zvWTxwfg
そもそもまずラウルフやフェルパーを剥ぐことを前提としている辺り
剥ぎコラの人は人間以外の種族


ここまで書いて思ったが、人間×他種族ネタは良くあるが、
他種族からすると人間がラウルフやドラコンと抱き合うような感覚なんだろうか…

501 :名無しさん@ピンキー:2010/10/14(木) 16:39:52 ID:IfSCCuu0
エルフ「人間ブサイクばっかだなあ」
ドワーフ「人間ブサイクばっかだなあ」
ノーム「」
ホビット「」
フェアリー「人間でかくて入らねえwww」
リズマン「ちょwwチンコしまえないのかよwww」
ドラコン「挿れさせたら人間のチンコ溶けたwwだらしねえwww」
ラウルフ「チンコにコブ付いてないのwwwどうやって女押さえるんだwww」
フェルパー「ツルツルチンコwwそんなんじゃ全然イけないwww」
ムック「」

502 :名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 19:48:16 ID:V/NifuXM
エルフ「人間ブサイクばっかだなあ」
ドワーフ「人間ブサイクばっかだなあ」
ノーム「」
ホビット「体が小さいからこっちもきついと思ったのwww」
フェアリー「人間でかくて入らねえwww」
リズマン「ちょwwチンコしまえないのかよwww」
ドラコン「挿れさせたら人間のチンコ溶けたwwだらしねえwww」
ラウルフ「チンコにコブ付いてないのwwwどうやって女押さえるんだwww」
フェルパー「ツルツルチンコwwそんなんじゃ全然イけないwww」
ムック「やっぱりガチ○ピンは最高ですぞwww」

ノームだけわかんねぇ

503 :名無しさん@ピンキー:2010/10/15(金) 19:52:15 ID:xa2VNQmo
最後まてwww

504 :混ぜるな危険:2010/10/17(日) 06:02:58 ID:56kFC8Ba
 彼女の身体からローブを引き裂くように剥ぎ取り、彼女をぎゅっと抱きしめた。
 彼女の背中の瑠璃色の鱗と、自分の腕の鱗が擦れ合って、しゃり、しゃりと金属音に近い音を立てる。
 同時に、真っ白で張りのある彼女の腹部が、既に露出していた肉棒に触れた。
 お互いの腹で挟み込むような形になった肉棒が、まるで別の生き物のようにびくびくと揺れた。
 それから彼女が吻を近付け、舌を絡ませてこちらに強く身体を押し付ける。
 そのまま二人ともスイートルームの上質なベッドに倒れ込み、彼女がこちらの身体に馬乗りする形になった。
 しばらく彼女がこちらの顔を舐め回していたが、その内に顔を離し、目を細めて意地悪そうな視線を向けた。
 彼女の腹の前でそそり立ち、鈴口に雫を貯めていた肉棒を、彼女は両手で掴んで扱き始める。
 彼女の手はひんやりとした触感で、恐ろしく熱がこもった肉棒にとってはこそばゆく、やがて我慢するのが辛くなってきた。
 指が先走りに塗れ、生臭い空気が充満し、彼女の息も次第に荒くなっていく。
 彼女の股間の割れ目からも粘液が滲み、ベッドのシーツにぽたりと垂れ下がる。
 すると、たちまちシーツが火でも付いたかのように煙を放ち始めた。

 ――ドラコン同士で子供を授かると言う話はあまり聞かない。
 体質は基本的に親のドラゴンの種類に依存する。故に、親が同族のドラゴンでなければならない。
 それに――そういった種が違うドラコン同士が交わるのは危険で命に関わるともとされていた。
 つまり彼女と自分は本来は愛し合うべきではない――と。

 そんなことはもうどうでもよかった。
 彼女も耐え切れなくなったらしく、身体を持ち上げて秘部に肉棒をあてがった。
 先端に刺すような痛みが軽く走ったが、構わず身を起こして彼女に体を寄せた。
 そのままずぶりと、彼女の中に入り込んだ。
 途端に隙間から蜜がどろどろと肉棒を伝ってベッドに染み込み、やがてベッドが溶けて骨組みであろう木が表面に露出した。
 更に先走りと愛液が絡み合う場所からは、そこから炎が広がって燃え出してしまいそうな膨大な熱と煮え立つような大量の泡が噴き出し



 翌日、毒ガスのような異臭に気づき部屋に駆け付けた他の冒険者によって、既に冷たくなった二人の遺体が発見された。

505 :名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 15:31:07 ID:fY18Jprf
外伝3のドラコンは逃げられない
ということは無理矢理求められ(ある意味エンカウント)した時も……

506 :名無しさん@ピンキー:2010/10/17(日) 22:12:03 ID:h041596k
異種ドラコンのレイプで世界滅亡

507 :名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 14:13:26 ID:pUr/1DI1
酸性のブレスと塩素系のブレスだったのか…

508 :名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 17:04:17 ID:dj5XNtsM
バルトリンが酸性、カウパーがアルカリ性とは聞くが……


待て、人間がとんでもないことになるくらい濃度が高いのなら
人間とドラゴンのハーフのこいつらはどうやって生まれたんだ?w

509 :名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 20:17:13 ID:svFMG9ti
ラツモフィス

510 :名無しさん@ピンキー:2010/10/18(月) 21:59:00 ID:1P743WqD
>>508
マジレスすると祭壇に竜と人間の血を捧げたらできた

511 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 13:10:24 ID:x9LcmxUG

>>508
1:2人ともワードナの魔よけ装備でことに及んだ
2:カント寺院の協力の下でことにry『ささやき いのり えいしょう ねんじろ』

512 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 15:46:48 ID:Nwlw9m91
じゃあ…祭壇にヴォーパルバニーとくのいちの血を捧げたら
最強の首刈りバニーガール誕生だぴょん?

513 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 18:32:07 ID:3Aai1MSr
悪魔合体になっとりますがな。

514 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 20:07:46 ID:d9nhVMCC
コンゴトモヨロシク…

515 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:02:21 ID:7mw/mC2O
新種族誕生の瞬間であった
ttp://mup.2ch-library.com/d/1287493274-113BA.GIF



お口直しに
ttp://mup.2ch-library.com/d/1287493274-076.GIF

516 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:15:11 ID:L8FIgJnD
ちょwwwww
新種族吹いたwwww

517 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:19:06 ID:8AbGPaG2
首刈りバニーwwww

518 :名無しさん@ピンキー:2010/10/19(火) 22:32:12 ID:e1ivyjWS
なんで毎回毎回発想のベクトルが斜め上なんだよwww

519 :名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 11:34:01 ID:IjBOavJc
うれしくないwww

520 :名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 19:23:40 ID:T9HDlKoN
剥ぎコラの人自身は平然とこのバニーで抜けそうだから困る


521 :名無しさん@ピンキー:2010/10/20(水) 23:16:30 ID:GpiGSF0r
良かった…。
昨日の時点でつい
「じゃあフェルパーとサキュバスの血を捧げたらネコミミサキュバス誕生ですね!」
と書こうとして止めといて本当に良かった…!www

522 : ◆RDYlohdf2Q :2010/10/21(木) 01:38:34 ID:A7s0CtuK
誘っているようにしか見えねえwww

と、横レスついでにちょっとした私信を


前スレ322氏へ
もし、まだこのスレを見ていらっしゃるようでしたらこちらをご覧下さい。
ttp://u3.getuploader.com/eroparo/download/69/shishin.zip

スレ内容にそぐわない&エロくない&容量的にスレにMABADIかましそうなんで外部で。


523 : ◆RDYlohdf2Q :2010/10/21(木) 01:40:51 ID:A7s0CtuK
追伸、保管庫の管理人さんへ
保管は無しの方向でお願いいたします。

524 :名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 04:54:22 ID:N3vWWEjc
外伝4だと忍者をあまり裸にする必要が無いなあ…装束とか三光剣とか妙に装備が充実しているせいで
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1209743.gif


>>521
サキュバスインキュバスは他の種族からはこう見えてるのかなと思いつつ…
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1209745.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1209746.gif

525 :名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 08:08:34 ID:vw3OUwWz
裸だとアイテム欄の空きが増えるメリットがあると言いたいが、
外伝4だと裸じゃ他のメンバーについていけなくなったな

てかその発想力が欲しいよ本当に……
ネタが思い付かん

526 :名無しさん@ピンキー:2010/10/21(木) 12:36:40 ID:1IAgIykU
>>524
剥いたら最早タダのウサギw

527 : ◆RDYlohdf2Q :2010/10/22(金) 01:25:01 ID:9BEt7Yxn
盛大な誤字脱字を発見したのであげなおしさせてください。
ttp://u3.getuploader.com/eroparo/download/71/shishin.zip

>>524
そのうちSSの挿絵かいて欲しいです
ムークサキュバスの主人公が逆レイプでレベルを上げていく話の


528 :名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 07:43:13 ID:6pETA8G5
ムークサキュバス…激しそうだな
そういや兎も性欲がすごいらしいが…

529 :名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 11:09:51 ID:NAvLoReF
>>512
待て、くのいちは職業だ
血を捧げても、遺伝しない

530 :名無しさん@ピンキー:2010/10/22(金) 23:21:34 ID:xUiXAsuY
フロストジャイアントやデルフも剥げちゃうんだろうか

531 :名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 12:12:24 ID:M6v9XcZ2


「ほ、包茎ちゃうわ!」




532 :名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 15:54:22 ID:FQtcp5/E
>>527
絵なんて描けません
自分はドット絵をいじるのが限界っす
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1213467.png

>>530
これが本当のカッチコチのチンコってか
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1213469.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1213472.gif

533 :名無しさん@ピンキー:2010/10/23(土) 17:52:24 ID:l3qQc17+
羽根を塗る所で飽きたな

534 :名無しさん@ピンキー:2010/10/24(日) 11:53:02 ID:WAcn9Pof
種族ごとに適正があると言うし、ドラコンを剥ぐのが一番なのでは

535 :名無しさん@ピンキー:2010/10/25(月) 23:55:23 ID:HeeU0ICp
「きっ、貴様! 何をする!」
「いやあああああああ!!」
「か、返せ!」
「やめてええええ!」

 最近、迷宮内で道行く冒険者が服を剥ぎ取られると言う事件が多発している。
 それもドラコン、リズマン、ラウルフ、フェルパー、ムークの者だけが狙われているのだ。
 犠牲者は鎧から上着から下着まで引き裂かれて、一糸纏わぬ姿にされてしまう。
 そして、犯人は冒険者の他の荷物には目もくれずに、そのまま姿を消す。

 この奇妙極まりない事態の張本人は……



剥ぐだけなんだよなあ
こっからどうやってエロ展開に持ち込めるんだろ…

536 :名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 10:34:11 ID:8wBaQlpa
すっぱのところを他の冒険者に見つかって

537 :名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 12:02:31 ID:IBX4T2rN
モンスターも剥がれてるんだからコボルド辺りがモノをいきり立たせて

538 :名無しさん@ピンキー:2010/10/26(火) 15:28:54 ID:6++Mu/KJ
>>535
1.犯人は忍者「こんなことを出来るのはヤツしかいねぇ」
2.犯人は魔術師「ジルワンの呪文を変化させるのに成功したヤツがいるらしいよ」
3.犯人はサイオニック「言うだろ、サイコ野郎って…キ○○イじみた行為をするなんて」



539 :名無しさん@ピンキー:2010/10/27(水) 22:11:17 ID:W20SA/3q
アルケミスト「マトカニやジルフェを改良して服だけ溶かすようにしました」
魔術師「服だけ飲み込むロカラを開発しました」
僧侶「ロクトフェイトを(ry」

540 :名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 20:10:55 ID:hnY7zv2d
じゃあアンデッドコボルドやワーラットは剥げるのか?

541 :名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 20:44:05 ID:j/iy9a2B
えーい、何で皆キワモノばかり剥ごうとするねん
Wiz1確定女性MOBのプリーステスを頼む

542 :名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 21:24:01 ID:5k1mrwS9
今北産業

543 :名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 21:52:30 ID:Yq7znnl4
Wiz好きをこじらすと
人間どころかモンスターも
裸に剥く

544 :名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:14:17 ID:hnY7zv2d
>>541
いや、剥ぎコラの人が一体何処まで剥いでしまうかっていう

545 :名無しさん@ピンキー:2010/10/28(木) 22:31:21 ID:PRUf7sZo
よし、もしかしたら喜ぶ人がいるかもしれないバンパイアロードを剥ぐんだw

546 :名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 00:29:44 ID:01PNytIL
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1221929.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1221942.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1221943.gif

プリーステスどうしても左足骨折するなあ……どうなってんだ
んでもってヴァンパイアロード股開き……

547 :名無しさん@ピンキー:2010/10/29(金) 01:44:06 ID:omavaQ1p
これはこれで…

ワーラットは普通に剥げるのか

548 :名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 19:19:53 ID:oQJoI6Az
ここまで来るとフラックも気になるw

549 :名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 20:42:38 ID:EaO8WKd3
もしかして化け物だけ剥いでるんじゃなくて化け物しか剥げないんじゃ…


550 :名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 21:23:54 ID:hSCMJue4
何か問題でも?

551 :名無しさん@ピンキー:2010/10/30(土) 22:16:57 ID:VV+1Urjg
>>548
剥くまで性別分からないから良い

552 :保管庫:2010/11/01(月) 02:30:46 ID:fOn6zhzs
>>527
種族容姿てんこ盛りでチト勿体無い気はするのですが…了解しました。

553 :名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 20:32:02 ID:SOFZ2CCl
>>551
その発想はなかったw
足とか腕の感じから男としか思ってなかったからな

554 :名無しさん@ピンキー:2010/11/01(月) 22:22:43 ID:hdcomasB
OVA版のフリーザ様フラックの印象が強すぎる……

555 :名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 00:18:11 ID:UqcJlDrB
フラックの性別がどうでもどんな行動をしてもフラックだから有りって
どこかで誰かが言ってたな。

これを見て初めてこの手の立体物が欲しいと思ってしまった。
こういうの得意な人なら簡単にアンデッドコボルドに改造できるんだろうな。
ttp://tokusatsurevoltech.com/series020/#goods_detail

556 :名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 18:59:34 ID:cxeVcfUs
エロ話書けないから代わりに絵を
ttp://image.futabachan.info/image/1bc96628c502af0bc567f874e8f92bbe.jpg
これで話書く人の創作意欲が刺激されるといいな

557 :名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 19:42:38 ID:QMS3+TMC
よし、ドラコン剥ごうか…

558 :名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 21:08:08 ID:Prx0ffuR
>>556
DVDでは血飛沫は消えますか?

559 :名無しさん@ピンキー:2010/11/02(火) 21:59:27 ID:IN3XDOiu
>>556
なんとなくヒコロウみたいな絵だなと思ったw

いや、俺は好きなんだがwww

560 :名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 00:16:44 ID:IBJ0mAzy
前にも出ていた気がするが
ウィザードリーで一番エロかったのは
小説「ワードナーの逆襲」に出てきた
騎士を目指す若者と村娘の強制SEXのシーン
エロい単語とか出てこないくせに下手なエロ小説よりもエロかった。

561 :名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 00:25:35 ID:IBJ0mAzy
>>560
すまないウィザードリィで「ワードナの逆襲」だったな。

562 :名無しさん@ピンキー:2010/11/05(金) 22:28:01 ID:bSeM+fce
アレはたしかにエロかった。

交霊するために、仲間の目の前で公開羞恥オナニーする女僧侶もエロかったけどなw
いくら非常事態とはいえ、勇者すぐるぞあの女www

563 :名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 06:25:20 ID:qc1yeOpo
その本今でも買えるん?

564 :名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 17:05:20 ID:tCD6BqgF
君はいったい何を使ってこの掲示板に書き込んでいるのかね

565 :名無しさん@ピンキー:2010/11/06(土) 17:29:41 ID:BylITkYZ
?はこ
?もしもし

566 :名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 02:28:09 ID:B/Sqccxb
 ワープロ
 PHS

567 :名無しさん@ピンキー:2010/11/08(月) 06:20:19 ID:HJ2r0H3l
まあ、ワープロじゃあないが
マジでPHSを使って書き込んでる俺に対する挑戦だな!!

568 :名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 00:32:32 ID:DJAPg5jN
スマン、煽りとかそんなの抜きでマジで聞くんだけど、

ま だ 使 え る の か P H S ?

569 :名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 02:37:16 ID:mMs2WX7G
>>562
オナニーしながらサラマンダーとセックスバトル始めた僧侶は今でも俺の中で確かに息づいてる

570 :名無しさん@ピンキー:2010/11/09(火) 10:49:28 ID:Sq80doL1
そして魂犯されて消滅したんだよね……これには戦慄させられた。

ゴブリンさんマジ怖ええええ

571 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:04:53 ID:t4QJKS7T
>>568
ウィルコムはPHS〜! まだまだ使えます。
ハーレムパーティ11の続き、魔道士姦、投下開始!

572 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:05:50 ID:t4QJKS7T

「さて、それではコレで改めて、カイ、貴様と姉妹の契りを交わさねばならぬ」

 シミアは今だ硬さを保ち続けるジョウの肉鑓をゆるやかに扱(シゴ)く。横目にカイの昂奮しつつ接吻を飽きることなく続ける紅潮した
顔を見遣る。自分と寸分違わぬそっくり同じ顔をした女が、己の色情の飢えを満足させて蕩けてしまっているのは、かなり照れ臭い。

「……非常に忌々しい事だが、一番鑓(ヤリ)は譲って遣わすぞ、カイ。貴様の主君たる妾(ワタシ)の雅量と度量に泣いて感謝するが良い」
「先を譲るのは至極当然のことにございます、シミア様! 私はまだ【後ろ】からしか番(ツガ)って貰って無いのですからっ! 」
 
 接吻を止めたカイは陶然とした表情を引き締め、シミアに喰ってかかる。想い人に己がどうして欲しかったか、ここで知らしめる
ことが出来るのだから。普通に想い人にそれを要求したら、この意地の悪い主君から淫乱女の烙印を捺(オ)されてしまうのは必至で
あった。ここは相手の失策に乗って「同じことをして」と要求するのが最善の策、とカイは判断し、即座に実行に移す。シミアの
身に纏う雰囲気から、ピリピリした緊張感が消え、ぱぁっと霧が晴れたが如く明るくなる。……カイは必死に舌打ちを堪えた。

「そうなのか、ジョウ? やはり、そうだったのだな! やはり妾は特別なのだな?! 」
「カイに嫌がられているとばかり、思っていたからな。俺のせめてもの……償いだった」

カイ自身がそう思わせていたとは言え、やはり想い人の口からは聞きたくはない言葉がカイの尖った耳先から耳たぶまでを直撃する。
その「償い」がどれほどカイの思慕や横恋慕を倍増させたかなど、今のジョウならばきっと理解しているはず。だからここは……!
カイは素直に言葉にすることにした。表情も、素直に感情のままに顕わすことにした。泣き出しそうに。楚々として。弱弱しく。

「……だって……だって……そう振舞わないと、私は貴方に抱いて貰えなかったから……」
「では閨のアレもコレもソレもナニも全て、まだ妾しか知らぬのだな!? く〜っ、これは愉快痛快っ! 濡れるゥっ!」
「曖昧な(ブチ)指示語(殺)のみでは(されたい)何も(のか)解らぬのですが(この糞アマ)、シミア様(淫乱女ァ!)」
 
 カイは表情を瞬時に冷徹にしながら、言葉に憎悪を乗せて放つ。この己第一の君主には通じなくても、姫の御付きの侍従こと
サムライのジョウに通じるのを目的とした発声である。その敵意に敏感に反応して、期待に応えてジョウは嗜めてくれるだろう。

「あのなぁシミア、姉妹の契りを結ぶと言ったその口で、どうしてこう、カイに突っ掛かる真似ばかりする?」

 ……結果は理解してはいるのだが、やはり、それもカイの嫉妬の対象になってしまう。この関係に食い込めるだけでも今は……! 
カイは沸き上がる嫉妬と怒りを堪え、押し隠す。が……失敗した。ポロッ、と涙が頬を伝うのが解ると、もう停められなかった。
カイはジョウの胸板に顔を伏せ、顔を摺り寄せて童女に戻ったが如く泣きじゃくってしまう。

573 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:15:10 ID:t4QJKS7T

「カイ?! ……ちと虐(イジ)めが過ぎたな」
「……シミア、お前なぁ、カイにだけは容赦無いな?」
「自分と同じ顔をした者が、自分には無い才能を持っていて、しかもその才能が自分には乏しい。ジョウならばどう思う?」

 カイの髪や背を左手で撫で、宥めていたジョウはシミアの言わんとしていることに直ぐに気付く。右腕で手招きをして、近寄った
シミアを抱き寄せ、胸板に押し付ける。シミアもカイに嫉妬していたのだ。冴える観察力、巡らす策略、名を捨て実を獲る忍耐強さ。
己には無い才能と認識すると、途端にその持主を意識するようになる。対象の一挙一投足が気になる。それは憎悪ではなく、執着。
 ただ、幼き頃は極端に顕れてしまっただけのところを……1人の男、自分、ジョウの存在が憎悪にまで発展させてしまったのだ。
シミアに直ぐに胸板にカイと同じ様に頬を摺り寄せひとしきり堪能すると、尖った顎をジョウの鎖骨の下の窪みに当て、顔を起こす。

「顔どころか、男の趣味まで似てしまうとは、これも業だな。この文句は父上と母上達に言うしかないな」
 「? 母上……達?」
 「……シミア様の母と私達、三姉妹の母は……双子の姉妹なのです……」

 ジョウの頭が家系図を展開する。国元では必須の能力だった。血統は何せ己自身の【死活問題】に関わったこともある重要課題だ。
実の姉が総本家の名跡を継ぐのに、幼少とは言え実弟のジョウが邪魔になった。だから放逐同様に、姉の派閥の有力家臣団の手により
拉致同然に、他家の武士団に預けられた過去がそうさせた。暗殺者も仕向けられ誘拐もされたし捕虜にもなった。……が、生き延びた。
 父系では確かに異母姉妹。母系では従姉妹。爛(タダ)れていると言えばそれまでだが、自分もそうなりかけただけ、身に沁みるものがある。
武士団の長からジョウの元服後には実の姉を娶るのだ、と言う話を聞いた瞬間、そのおぞましさに出奔同然にヒノモトを出て海を越え、
はるか彼方の西方を目指したのは、決して間違いでは無かった。仕えるべき君主に巡り逢え、今、エルフ姉妹をこの両手に抱いている!

 「こ、こらジョウ、どうした? 妾はどこにも逃げぬし行かぬぞ!」
 「逃げて行っていいのですよ、シミア様。……もう私が、いますから」

突然ジョウに力強く抱きしめられた姉妹は、各々の性格に応じた反応を返してくる。シミアはカイに一瞥(イチベツ)をくれると、フン、と
鼻を鳴らしジョウの体から下りる。どうやら、約束を守る気になったらしいとカイは判断し、急いでジョウの体を1人で独占し、擦り寄る。

 「おうおうこの淫乱娘め、いよいよ恥じらいの仮面を捨て去り、その本性を隠さなくなったか?」

 腕枕をして傍に寝転びながら悪態を吐くシミアには目も呉れず、カイは己の五感を最大限に使ってジョウの体をただひたすら、堪能する。
視覚・嗅覚・触覚・味覚・聴覚……! そのどれもが、新鮮かつ甘美な官能に満ちた刺激をカイの脳に齎(モタラ)してくる。自慢の理性が
どこかに素っ飛びそうになるのを恐れつつ、カイはジョウを貪ることに没頭する。秘所が大洪水どころか、間欠泉のように汐を噴いている
のが解るのがまた、カイには誇らしく、また、恥ずかしい。

 「なんとまあ呆れたこと。舐めて吸って擦り寄って、フがフが匂いを嗅いだだけで、節操のない姫所から女汁がダダ漏れか?」
 「ひぅ……あ……あぁぁぁあンッ!」

 シミアの悪意に満ちた揶揄も、カイの心地良さを加速する大きな要素だった。言わば煮え滾(タギ)る嫉妬の裏返しだ。憎き恋敵の前で、
恋人を独り占めするこの誇らしい悦びは、いろいろと心の内面が屈折したカイにとって、至上の快楽を味わせる要因となった。つまり……

 「カ、カイ……?」
 「フン、早々に気をやったか。この設楽(シダラ)も無い奴め。もう満足したろう? 早く妾と替われっ」
 「!! ィ……嫌ァんっ! 駄目ぇっ! まぁァだぁァんっ!」 

 軽い快楽の極みを迎え、ジョウに身を任せていたカイが、【替われ】と聞いた瞬間、迷宮内で罠を引っ掛けた宝箱、チェストの蓋の如く
勢い良く跳ね起きる。その余勢を駆って、屹立するジョウの帆柱に跨り、迎え入れる。手で支える必要のない立派過ぎる猛りに、カイの
恥蜜が垂れ、ランプと燭台の灯りを反射し滑り光る。何度も迎え入れたこの肉塊だが、自分からこうして迎え容れるのは初めての経験だ。

574 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:17:56 ID:t4QJKS7T

 「本当に、入るのか……? ちと、入口が狭すぎやせぬか……?」
 「それを言うな、シミア。俺の罪悪感を呼び起こしてくれるな……」

 他人の閨の営みなど、詳細仔細に見るのはこれが初めてのシミアにとって、男根が女陰を割り開く様は驚異の一言に尽きた。自分の時は
無我夢中で羽化登仙で、容れた様を見て昂奮はしたが、他人のモノを見るとなるとまた話が違う。……裂けやせぬか、と不安になったのだ。
何せ異母妹は魔道士、メイジであり、鍛えぬ、か弱い肉体しか持たぬ存在なのだから。しかし……

 「……ッ!! ……!! ……ンぁ……あッ!! ……ッ!! ……ゥッ!」

 カイは違う意味で裂けそうになっていた。ジョウの肉鑓を全て容れたのは初めてではない。だが、恋敵の目の前で、それを独占している。
これは初めてだ。しかも騎乗位で、己の痴態の全てを見られている。引っ切り無しに、快楽の高波が押し寄せている。容れているだけで、
意識が押し流されそうになる。顔が、表情が、蕩けそうになる。憎き恋敵に、その弛緩した表情を見られるのは屈辱的だが、同時に誇らしく
もある。蜜壷がジョウを勝手に絞めて逝き、弛緩して、また締めるのが解る。鍛えた魔道士としての脳は、冷静に肉体の齎す快楽を分析して
行く。ひとつひとつがカイの意識、理性の領域を削って行く。決してこの快楽に溺れてはならない。が……!

 「きゃひィ……ン!」
 
 ジョウが下から、腰の入った一突きを放った。自ら動かなくても、極上の快楽を味わっていたものを、ジョウが動くことにより、さらに
強化された刺激がカイの脳を焼いた。カイは最早、体を支えて居られなくなり、ジョウの胸に倒れ臥す。咥え込んだ女陰は締め付けの緩急を
繰り返す。が……! 

 「ひッ……ィンっ、いっ……やぁぁぁンッ!」
 「ジョ……ジョウっ! それはちと、酷すぎるぞ!」

 ジョウは無慈悲にもガッチリとカイの柳腰を両手で保持すると、奔馬の如くカイを突き上げる。カイが悶え始め、無意識のうちに逃れようと
手で突き放そうとすると、今度はその手首をガッチリと掴み、責め狂わせる。その激しさはカイのきっちり結い上げた髪が解けるほどだった。
それが契機だったのか、ついにカイの理性は……「決壊」した。

 「イイっ……! いいのォ……ンッ! もっとぉ、もっとしてぇ! カイを、カイをくるわせてェ!」
 「……なんと……」
 「ほらほらほらぁ! どうして欲しい! どうして欲しいんだっ!」

 ぐん、とカイが仰け反り、倒れそうになる。引き込もうとしているのだ、とジョウは気付き、カイの為すがままに、そのまま上に覆い被さる。
――シミアに気付かれぬよう、横目で小屋の壁を見遣る。この角度ならばまだ――思考を瞬時に、カイに戻す。まだ、気付かれてはならない。
少なくとも、カイを気絶に陥らせねば、このプライドの高い魔道士は「羞恥を隠すために何をするかわからない」。何せ、灰燼姫の妹なのだ。
カイの長い両腕と両脚が、ガッチリとジョウの背と腰の後ろに廻り、組み合わされる。逃がしはしない。口を使わずとも、その一挙動で雄弁に
宣言していた。

575 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:18:40 ID:t4QJKS7T

 「うえに……うえになってェェぇっ! わたし、ずっと、ずっと、ジョウにそうしてほしかったのぉぉぉっ!」

 理知的な仮面をかなぐり捨てて、顔中を口にして、絶え間無く続く快楽の責め苦で、涙も鼻水も涎も垂れ流しのまま叫ぶカイの切なる訴えに、
ジョウは胸を衝かれた。本気で求められていたのだ、と。嫌がっていたのはカイのただの演技に過ぎなかったのだと、この瞬間、やっと気付いた。
それほどまでに、組まれた腕と脚は、【魔道士にしては】力強いものだった。――シミアの息遣いが解る。嫉妬で怒りつつも、昂奮している。

 「くちぃ……くちを……すってぇ……ジョウのつばぁ……のませてぇン……んッ……ンぅ……」

ここまでカイが【乱れる】とは、想像の外だったろうが……今は、カイだ。しがみ付き、腰を駆使するカイに合わせたり拍子を外したりして、
ひたすら分身を突き込む。痛いぐらいの亀頭への吸い付き、柔らかな胴締め、適度な根元の絞め。雁首への心地良い摩擦。どれもが絶品だった。
姉妹は抱き心地でも似る、と言う俚諺はあるが、この姉妹の場合、膣の締め具合は似なかったようだ。まるっきり締め具合もなにもかも、違う。

 「ころしてっ……ころしてぇ……カイをぉ……カイをぉ……しあわせなままぁン……ころしてぇんっ!」

 正直に言って、出来る。快楽の極みを幾度となく迎えさせた、今ならば。理性を気力で保っていた状態を続けさせていたカイは、相当な体力を
消耗させていた。今はそれも出来ずに【正直に】なっている状態だが、もう【脳が快楽に耐え切れない】状態に近いはずだ。このまま中に射精を
してしまえば、多分……! 突然、何かが背中に覆い被さる。背中に柔らかいが芯の残るものが、二つ当たる。シミアだった。首筋を、噛まれる。
嫉妬で我慢が出来なくなったのだ。その衝撃で、ジョウは必死に耐えていた衝動――【射精欲求】を呆気無く、カイの膣内で、解き放ってしまった。

 「う……ああ……あ」
 「………ッ! ………! ・・・……………! ……………………! 」
 「あ……ああああああああ?! 中に、中にだとぉッ!? ジョウの、ジョウの、この……裏切り者ォォ!」

 膣内で射精の衝撃を受けたカイは、強烈な締め付けとともに「果てて」しまった。……幸いなことに呼吸は止まっては居ないが、無残にも白目を
剥いて失神している。女ならば絶対に「想い人」にも見せたくない、見っとも無い弛緩した表情だ。だがジョウはそれもただ、美しい、と思った。
壮絶なまでの「痴呆美」。これ以上は無い、と言った風情の、幸せに満ちた顔だった。カイの手足もやっと弛緩し、ジョウはカイの蜜壷から己を抜く。
きゅポン、とガラス瓶から栓を抜くような軽妙な音がする。音。そう、違和感はこれだった。――これは、シミアに即刻、問い質さねばならない事だ。

576 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:23:01 ID:t4QJKS7T

 「ジョウの……ジョウの裏切り者っ……! 何故……カイの中に出したっ……何故っ!?」

 しどけなく横たわり痙攣するカイの裸体に、寝台の掛け布を掛けたジョウに、シミアが涙ながらに武者振りつく。お前が首筋を噛んだからだろうが、
危うくカイを殺しかけたのだぞ、と腹の中で言葉を熔かしながら、寝台に立てかけた置いた村正を鞘ごと取る。刃を向けるのは、シミアにではない。

 「俺の国元ではな、閨(ネヤ)の覗きをやる者を【出歯亀】と言っている。今から壁を【斬る】。聞こえているだろう?」

 シミアの顔色が変わる。マズイ、何故バレた?! と言う、狼狽した顔付きだ。今までもジョウは何度も見てきた。隠し事をして結局、露見したときは
いつも正直に、こう言った【愛嬌】のある所を見せてくれるのは可愛いが、今度の【悪事】はちと、カイには酷だった。ここで問い質す必要があるが、
【確固たる証拠】が必要だ。今回は都合が悪くなり、旗色が敗色濃厚の時の戦術の『妾(ワタシ)は知らんぞ!』の一点張りで逃げられては非常に困るのだ。
【宴の出し物、見せ物にされてしまったカイ】が、あまりにも可哀想だ。場合によっては【初めて】の【お仕置き】や【罰】を与えねばならない。

 「嘘では無いぞ? 俺の気斬なら出来るんだ。離れていろ。今は大変、虫の居所が悪いから一緒に斬ってしまうかも知れん」
 「わ、妾が悪かったジョウ、やめ――」

 シミアが口を開いたときと、板壁が刳(ク)り貫(ヌ)かれ、外に向かって倒れたのは同時だった。――居合。抜く手も見せず斬り、納刀する。刃では無く
【斬ると言う意識の延長:気】で斬る。斬れぬものなど無いと豪語する、サムライの自信の礎とも言える技だ。が、それを苦も無く使えるサムライは、
あの精鋭を誇る、狂王の親衛隊の中にも僅かしかいない。練達の末に身に付ける技であり、気を伝達する武具の質も遣い手によっては重視されるのだ。
国元ではその切れ味や数々の逸話から【妖刀】とも冠される【村正】ならば、申し分無い武具だ。……そして遣い手は、決して己の腕を過信しない。

577 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:24:03 ID:t4QJKS7T

 「シミア――【気配】は、音のみじゃないんだ。決して、静寂(モンティノ)で殺せるものではない。覚えておくといい」
 「……ち、違うのだ……ジョウ……これには理由が……」
 「話せ。場合によっては俺はお前を許す。――見せ物にされたカイはどうか知らないが」

 壁の外には、大人の開拓村民達が鈴なりになっていた。個々に喋ってはいるが、全く聞こえない。シミアの静寂(モンティノ)の効果が発動していた。
最初にシミアが浴槽を抱えて入ってきた時に掛けた静寂(モンティノ)は、村人に掛けたものだったのだ。静寂(モンティノ)のスペルを範囲で掛ける
などと、ジョウは後にも先にも聞いたことは無かった。静寂は『対象や集団に対して掛けるスペル』であり、その場の範囲に掛けられるほど融通の利く
ものではない。主に空気を操るプリーストスペルだから【遣い手・達人】ならば可能だろうが、万事『細やかなことが苦手』なシミアには難しい事だ。

 「ジョウが男色家ではないかと疑われたのだ。それに異種族のエルフ女を好んで抱くとも思えん、とも言われた。ならば……」
 「『貴様等の目の前でこの妾(ワタシ)シミア自らがこの身を以(モ)って証明してやろうではないか!』と胸を張ったと。そこまではいい、だが何故――」
 「妾がカイに出し抜かれたのだ! 頼むから――頼むからそこまで妾に恥を掻かせるな! 惨(ミジ)めに過ぎるではないかっ……」

 一度ならずも二度までも。ミオの件を入れたら三度目の失態だ。ジョウは村正を下げ緒で己の背に結わえると、泣き出したシミアの顎を右手で持ち上げ、
噛み付くような接吻をする。舌で思うが侭にシミアの蹂躙し、応えて来るシミアの舌と絡める。抱きつくために首に伸びてきたシミアの両腕と入れ替わり
シミアの顎から手を離し、接吻の快感だけで腰が抜けそうになって、膝がかくかくと体重を支えられなくなって来ているシミアの腰に手を廻し、支える。
 呼吸を忘れたかのような長い接吻を終わらせたジョウは、上気し、泣き顔にも似た、蕩けた表顔を見せるシミアに確認した。耳の先が昂奮に尖っている。

 「済まないがもう少しだけ、皆の前で、大恥を掻いてもらうぞ、シミア。……俺のためにな」
 「……ああ、存分に掻いてやる! いと惜しきジョウのためならば、いかようにで……もぉぉぉぉんッ!」

 ジョウは予告無しに、村人達によく見えるよう、両膝を抱えて、抱き上げたシミアの女陰に己の屹立を割り込ませた。同時に、小炎(ハリト)で倒れた
壁材と篝火台に火を点す。炎がシミアとジョウの裸体を照らす。宴の雰囲気のままに、淫蕩極まりない、破廉恥な【男の証明の儀式】が始まろうとしていた。

578 :319 ◆lHiWUhvoBo :2010/11/09(火) 23:25:30 ID:t4QJKS7T
投下終了。 
今の私の状況で君主姦を演るには……気力がたりませなんだ。
おやすみなさい。

579 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 07:54:14 ID:EWDkGuze
もう来ないと思ってた続きキター!!!
本当によく帰ってきてくれたよ!!!

580 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 10:44:32 ID:AOYVFPSX
復活おめでとうございます

よかった・・・本当に良かった

581 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 11:14:14 ID:XraIhnci
これってむしろ、壁向こうで覗いてただけの開拓村民達に対して
邪魔な壁を取っ払ってMageのイキ顔を公開して見せ物にしてないか?

582 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 12:52:15 ID:8bAP+rgX
覗かれてたメイジにはなんか布を掛けた描写を入れてる
村人の興味を今犯してるロードに向かせる予定なんだろ

583 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 13:59:35 ID:kqYzUF/U
これをきっかけに他の連載中の作家も帰ってきてくれるといいな。

584 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 19:02:02 ID:qJo3BPfD
必ずWiz風味を入れるここの書き手は誰もが貴重だからな

585 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 21:10:58 ID:phHr2sVr
そりゃWiz風味入れないとスレ違いだしw
そんなの抜きでも書き手さんは貴重だな

>>581
まず顔にまで布はかけないとしても、そこは見えない角度だったとすれば問題ない
まあ濡れ場直後を目撃されただけでもあれだし、うっかりアヘ顔晒してる方がおいしいけど

586 :名無しさん@ピンキー:2010/11/10(水) 22:09:32 ID:qVYi8cZ3
お帰りなさいませ

587 :名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 21:52:26 ID:dc2iQldN
リメンバー気違い
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12839/1246634887/493-518
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12839/1246198993/54-
http://tokyo.cool.ne.jp/succubus/wiz/wizss11.html の冒頭

588 :名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 22:15:34 ID:dc2iQldN
↑の最後は消えている
http://ascii2d.orz.hm/user/wiz/wizsstop.html から、前スレの#11

589 :名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 23:22:23 ID:cNCpOS7D
>>587
覚えてるけどさ、もう良いじゃん。
せっかく続きを書いてくれたんだから。
人は反省したり成長したり出来る生き物なんだし
やり直しの利かない世界なんてリアルだけで充分だ。

590 :名無しさん@ピンキー:2010/11/11(木) 23:55:45 ID:1GiCy8Uz
個人を貶すだけなら猿にでも出来るからID:dc2iQldNにもなんか書いてもらったほうがいいな


591 :名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 00:21:59 ID:M7T1otkc
そりゃ忘れはしないが、人格はどうであれ、書いたものは書いたものとして別評価。
万一、またこのスレでやらかしたら、その後で好きに叩きゃいいよ。
今やることじゃあない。

592 :名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 00:55:38 ID:3oxCW6Eo
さらに言えば 無 駄 だしな
相当そこやここでで叩いた人間が充分に叩いたつもりでもあそこでもここでもヤツはこのとおり 投 下 したし


593 :名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 03:53:01 ID:Uw1jlXr/
本人なんかどうでもいい、知らない人に周知できるだけでも十分
全部読んで真性度合いに吐き気がしたわ、NGぶっこんだ
むしろ投下する度に毎回貼ってほしい>>587

594 :名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 07:01:05 ID:ppJokzho
前スレ#11を読み返すと鑑定士の人・犬の人・女忍者の人が結構なペースで投下してくれてたんだな。
暇つぶしにスレの消化日数を数えてみたら歴代最速だったのか。
みんな今どこにいるんだろう…気長に続きを待ってます。

595 :名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 09:41:26 ID:7nWu4wUo
>>594
帰ってきて欲しいよホント
せめて生存報告来ないかな

596 :名無しさん@ピンキー:2010/11/12(金) 14:38:46 ID:5yxrOJMv
剥ぎコラの人もヴァンパイアロードを剥ごうとしてレベルが0以下になってロストしたみたいだな

597 :名無しさん@ピンキー:2010/11/13(土) 14:28:24 ID:O8MeVCYi
実はょぅじょだった正体を見てしまって玄室で正座中

598 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 01:28:36 ID:2WMGHSk6
連作ものの続き投下を願ってざくっと現状メモ。
あまり遡ってもなんだから2009あたりまで。

全裸スキーの人:少年侍が裸忍と初体験前編
ハーレムの人:数レス前
エルミ召還士の人:サキュバス連れて住処探し11日目
鑑定士の人:うっかり媚薬でホ盗ノ僧エ妹君主が陥落
犬の人:犬君主の初調教。基本1話簡潔
魔物の人:女忍者禁欲継続1?日目
生命の楔の人:女の胸談義で折檻。エロは次回以降?

単発ネタと思えるのは省いたけど、抜けがあったらかたじけなし。
3馬鹿+女君主の人なんかも帰ってきてはくれないものだろうか。

599 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 18:14:17 ID:yVAez8no
URL貼られた所とSSまとめを読んできた
ぶっとんだ基地外ほど面白いもの書く法則を再認識してきたわ

600 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 19:40:02 ID:lzK/t9h4
好みは人それぞれだろ
おれはすぐ上のやつのかいたもんは純粋に全然面白くないぞ
評価良かったし、食わず嫌い良くないと思って無理矢理読んでみたけどやっぱつまんない
初代スレあたりの話はすごく好きなの多いが


601 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:06:10 ID:02ISsTL2
>>600
そう思っていても口に出しちゃいかん

602 :名無しさん@ピンキー:2010/11/15(月) 23:20:42 ID:nFOIDbIs
ともあれ他の書き手さんも投下しにくくなる雰囲気を作るのはやめようや
その投下が最近はなかなか来ないってのは置いておくとして

本来はキャラに個性のないWizでの連作SSってのはなかなか書くの大変だろうな
話の中でキャラが立つほど登場人物の個性とWizらしさの兼ね合いが難しそう

603 :名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 01:23:21 ID:cb5GDywX
シュールである
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1252524.gif
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1252526.gif

確か不動の塔地下に出てくるランサー
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1252532.gif

604 :名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 01:24:01 ID:7gcuNZ2Y
それにそろそろ年度末だ、仕事や学業、薄い本で忙しいのかもしれん

何にしろ、書き手さんの書きたいものを書きたいときに書いてくれるだけでいいしな
数ヶ月すればリピドーが溜まってひょっこり続編や新作を書いてくれるかもしれん

605 :名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 08:07:37 ID:Hg8F/lM6
ドラコン好きだな

606 :名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 20:23:56 ID:TQFIViKI
>>603
どこから突っ込めばいいのかわからんwww
乙ww

607 :名無しさん@ピンキー:2010/11/16(火) 21:10:14 ID:FpFt5Gc6
そういえば、iswebライト終了したせいで保管庫ミラーが死んでる。
本家見れるから問題は無いけど、一応報告。

608 :名無しさん@ピンキー:2010/11/17(水) 23:07:44 ID:y9gcW6o4
ttp://www.youtube.com/watch?v=Nvs5pqf-DMA

609 :名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 12:02:24 ID:mrbBWyxS
ミラー修復まだか?

610 :名無しさん@ピンキー:2010/11/24(水) 23:14:42 ID:eVBuWZCN
上の画像ほとんど落ちてる…

611 :名無しさん@ピンキー:2010/11/25(木) 23:30:22 ID:9GpwjC2N
>>610
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1268944.zip.html

612 :名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 00:14:26 ID:ZzI7QGcs
ありがとう!

613 :名無しさん@ピンキー:2010/11/26(金) 08:38:06 ID:dhDQ/upi
カルキドリのグロチンコ…

614 :保管庫:2010/11/27(土) 02:07:27 ID:gwZuyim6
>>607,609
報告ありがとうございます、お待たせしてスミマセン。
ちょっと前に移転した矢先の出来事だったのでショック受けてました('A`)

≪保管庫ミラーサイト≫ 携帯・PC両用
http://succubusx.x.fc2.com/wizsstop.html

「VIPで描く」絵師さんがFC2を使われてたので、
どんなかな〜というノリで借りてみたら意外と良さげですね、コレ。

615 :名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 03:04:31 ID:OxiINsE5
>>614
未来からおつかれさまです(日付的な意味で)

616 :名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 10:28:02 ID:IydIcX03
FC2は夜にアクセス過多でつながらなくなることがあるので覚悟しとくよろし

617 :名無しさん@ピンキー:2010/11/27(土) 22:56:53 ID:t26HSluc
お疲れアル

618 :名無しさん@ピンキー:2010/11/29(月) 23:22:26 ID:nf4R5hFF
鑑定士の続きが読みたいのぅ・・・。

619 :名無しさん@ピンキー:2010/11/30(火) 22:15:17 ID:v/BrDe0u
ミラーも新しくなった事だし、
鑑定士様の帰還、
お待ちしております。

620 :名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 00:22:54 ID:RvRVBcE+
諸事情によりトリップキーが行方不明なので名無しで失礼します。

>>618
俺は1スレ目から12スレ目まで書いてきた職人さんと
まだ見ぬ職人さんをずっと待ってます。全裸で。

>>619
最近思うんですよ。
SS落としてる人って、色々なあだ名つけられるじゃないですか。
僕の場合、いつの間にか『鑑定士の人』ってなっちゃってますよね。
いえ、怒ってるわけじゃないんですよ。
ハムをいつも持ってきてくれる人に『ハムの人』って言うのと同じで
あれは別にいいとおもうんですよ、僕はね。
でもね、『鑑定士様』ってのはどうですよ?
あなた、ハムの人に向かって『ハム様』って言ってるのと同じですよ。
ハム様ですよ、ハム様。ハムの人どう思いますか。人じゃないんですよ。
僕のアイデンティティはハム以外ないんですかと。なんですか、鑑定士様って。
第一それじゃまるで僕が、おっぱい星人のエルフフェチで
年中自室でオナニーしているダメ人間みたいじゃないですか。
そりゃ僕、エルフ大好きですよ。おっぱいだって生でいけちゃいますよ。
おっぱい揉みしだきながら、ジャーキーのごとく味がなくなるまで
長いお耳をハムハムしたいとか考えてますよ。
気位高すぎて、おマンコ大洪水にして感じているのに、耳真っ赤にして
「に、人間ごときに……」とか反論している年上のエルフとかご飯三杯いけちゃいますよ。
血も涙も無い冷徹なドロウのお姉さまにスパンキングされながら罵ってほしいとか思ってますよ。
あのね、そうじゃなくてね、すいません、ごめんなさい、なんでもないです。


今忙しいからもうちょっと待ってて。

621 :名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 00:27:21 ID:jKkxbjan
今度から「エルフフェチ大臣」と呼ばせて頂きます。

622 :名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 01:32:28 ID:tPREJeGR
ただの布ですの人と呼びたくなってしまったw

623 :名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 01:47:09 ID:HOLvI9PS
ワタシ的には足袋の人かな?
個人的希望で、ラスボス戦は足袋外さないでください。

624 :名無しさん@ピンキー:2010/12/01(水) 03:32:14 ID:eKLTjEEi
………………。

その………。

なんて言うか、ごめんなさい。

皆、次から鑑定士の人の事は正式名称である◆RDYlohdf2Q 様と呼ぶようにしようぜ。

625 :名無しさん@ピンキー:2010/12/04(土) 23:55:19 ID:KtlN9uaO
よし、なら俺は全裸の人と呼ぶよ。

626 :名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 01:04:42 ID:+YDs00xY
ブリガード・ウォルタン「バイペンニス…バイ…ペンニス…///」
ブラック・ナイト「ブリガード殿、どうしたのだ?」
ハイヤト・ダイクタ「イィィィィヤッ!」

後は任せた。

627 :名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 21:45:02 ID:65mHU54j
ここから何をどうしろというのかw

628 :名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 23:35:46 ID:qDRHhGCl
>>626

「クィジナート機構による未体験の振動! 本物では味わえないびんびんペニスのバイペニス二本差し、
 これこそ東方の神秘、ザトーイチ・棒ですよ? 女王印のお墨付き、恥ずかしながら私も愛用!
 これを買わなきゃ嘘ですよ、皆さんってば!」

こう売り込んだのは、かの高名な女族王の側近であったから、冒険者たちも、半信半疑ではあったものの
……いや、むしろ殆ど全く信じてはいなかったのだが……まあ、その、少しばかり、ある種の期待をして
しまっていて、つまり最終的には、人数分のソレを買い込んでしまったわけだった。
後衛の魔力を操る娘たちは、その棒の利用方法に気付いていたので、それをすぐに道具袋に仕舞い込んでいた。
それ以来は、取り出すときと言えば、夜長に渡る休憩ほどのもので、文字通りそれは、事ある毎に彼女たちの
頬を赤らしめる、秘蔵の相棒となったのである。

だがIQ値が7しかないような、筋肉馬鹿の男どもは違う。彼らは本当にそれが、伝説の武器であるかもしれぬと
愚にもつかぬ事を考え、各々右手に握りしめ、迷宮の魔物どもを相手取り、思う様その威力を試したのである。
然るにそれは、見事サイレンやミノ・デーモンどもを打倒した。だが勿論のこと、そのザトーイチ・棒(ぶき?)が
威力を発揮したのではなく、彼らの隆々たる筋骨そのものが鈍器となって、敵の肉体を粉砕したのである。彼らの
握りしめた棒は、確かに、一般の男器と比してはおそろしく硬い逸脱した傑物ではあったが、むしろ武器としては、
ぐにゃぐにゃ撓う鞭のようなもので、あまりに短く、とても使い物になる代物ではなかった。だが彼らは、そのような
事に頓着しなかった。あれらの強敵を、この張形でうち倒したという事実の一点を以て、クワリ・クボナから譲り受
けた伝説の棒が秘めているらしい霊力を、本気で信じたのである。娘たちのほうも、男どもに本当の用途を知られ
てはと、いまさらながら恥じらって、殊に真実を指摘する事は無かった。

……つまり、彼らは。冥界の川を渡り、死者の宮殿に到ってなお、ぶるぶる震えるペニスの模型を、その手に携え
ていた。災いの王は彼らの存在を察知するや否や、珍棒族とも言うべき蛮勇どもの、余りの有様にげっそりと表情
を変えて、ジェシカを隠し(生命の危険と言うより、彼女の貞操の為である)、自身もやる気を全く喪失し、棺桶に入っ
てふて寝してしまった。

629 :名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 23:36:11 ID:qDRHhGCl
さにあらば、色気違いの冒険者どもを迎え撃つのは、王の腹心、伝説の勇将たる三名の他にはない。王の赦しを
得たブリガード・ウォルタンの遺骨は、魔力の渦でもって肉体を再構成すると、墓所から、ずるり、と這い出した。
ただのアンデッドではない。それは長身に豊かな金髪をさらりと流した、端正な顔立ちの裸女であった。その豊かな
肉付きには、黴と死の香りに満ちた、暗い墓所の内に不釣り合いな、血色のようなものが見て取れるのである。これ
が先程まで、古の時代より安置されていた白骨死体であったなどとは、もはや誰人も信じるまい。
完全な肢体を取り戻した彼女は、生前そうしていたように深くあくびをすると、主から言い渡された使命の為に甲冑を
身に付けようと、拾い上げた。彼女と共に副葬された召し物は、遥かな年月のうちに、既に脆く散り果てて、その粉は
彼女の柔らかい肌を刺した。これでは着ることなど、出来ないではないか。
ブリガード・ウォルタンは、うむ、と言うと、素肌にそのままチェインメイルを身に付け、胸当てを纏った。割かし丈の長
い防具であるから、余計な物が周りに見える心配は無い。ただ、少しばかり、太股が大きく露出しているのが難点で
はあるが……。
彼女は確かに死者の身であったが、邪気を払う暗銀の装具に身体を包んでいた。それもその筈、ブリガード・ウォル
タンと言えば、災いの王の率いる四天王の一、かつて、メナードの神女として名を馳せた、やんごとなき聖性を備えた
女傑であるのだから。

彼女の耳に、如何にもやかましい足音が聞こえた。伝説の神女は、にやりと捕食者の笑みを浮かべる。その却って
清楚とも受け取れる、恐ろしい頬笑みを湛えて、彼女は冒険者たちの訪れを待った。
そして、その傍らには、六尺を優に超える大槍があった……。

「ぐおおおーッ! この俺のバイ・ペニスが通じぬとはァーッ!」
「バ、バカな! 遠く日の本に珍宝と呼ばれる、このザトーイチ・ボーがァァア!」
「こ、これはッ!? 俺のビンビン・ペニスがバイバイ・ペニスに転化したとでも言うのかああアアア!? ぐぎょら!」

……その結果が、御覧の有様である。
 哀れむべき愚かな冒険者たちは、見事ブリガード・ウォルタンの手によって討ち果たされた。さしもの大業物たる珍
棒も、メナードの槍とはあまりにも手合い違い、これでは戦いと言うより、一方的に料理されてしまったに等しい。
「何だったんだ、この者たちは……?」
困惑する他はなかった。彼女が過去にくぐり抜けた幾多の戦でも、このような武器を手に立ち向かってきた者は無い。
彼らがやけに自信満々であった事も、この偉大な女戦士には全く理解を越えていた。
「この武器は一体……?」
彼女はまだ生き残っている娘たちを全く無視して、その……まぁ、アレを、ひょいと拾い上げた。

*とりあえず ここまで*

630 :名無しさん@ピンキー:2010/12/05(日) 23:53:41 ID:7CJ0d3fn
なんて奇襲wwww

631 :名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 02:13:27 ID:rTHkmzi0
まさか続きが来るとはwwwwww

632 :名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 11:47:42 ID:QlOZfNB+
カシナートを偶然入手したレベル1ケタの少女戦士、
その晩、カシナートのモーターの震動を見てたらついムラムラし、柄でアナルオナニーをしたら
呪われていて抜けなくなってしまった

恥ずかしくてパーティーの仲間にも相談できず、しばらく里帰りすると置手紙を残し出奔
解呪費用を稼ぐため一人でこっそり迷宮に潜り、
へっぴり腰を突き出してカシナートでゴブリンやスケルトンを狩る日々を送ることに。

そこらの敵はカシナートの敵ではないが、心ならずもはしたない尻振りダンスを舞わねばならぬことと
モーターの震動でどんどんアナル性感が開発され、日に十回はアナルアクメを迎えてしまうのが悩みだが
回転する刃先が敵の骨肉を切り裂くときの震動がやたら気持ちいいからガマンしてがんばってるとかなんとか

633 :名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 11:50:43 ID:QlOZfNB+
うんこは呪いのエネルギー源として消費されてるってことで。

634 :名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 16:17:10 ID:fnu0zCSO
いつかモンスターになってそうだw

635 :名無しさん@ピンキー:2010/12/06(月) 22:26:43 ID:LSchD+dY
小ネタ投下乙です
>>628のこの手慣れた感じとBCFっぽさはSS投下経験者とみた
この調子だと>>632みたいなネタ振りが出てきても仕方ない


636 :628:2010/12/07(火) 01:42:44 ID:7/5c7B5w
629の一行目間違えました。626の3人の他にもウインドマーンちゃんが居るので四名ですね。
>>635
いや、WizSSは初書きですぜ

** つづき **
成程、見れば見るほど用途が分からぬ武器である。これでは戦棍にしては柔らかすぎ、鞭にしては短すぎる。
強力な魔法がかかっている雰囲気もない。こんな武器で以て、この者たちは我が主を害そうというのであろうか?
……いや、そのような事が出来よう筈も無い。ならば、果たして?
「そこのエルフ」
「は、はいぃっ! ななな、何か御用で!?」
冒険者たちは完全に戦意を喪失していた。意気軒昂であった開戦から急転直下、彼女の振う手練の槍は余り
にも鋭く、前衛の全滅は彼女たちを絶望に誘い、さらに此の度戦闘の中断は、彼女たちの心をどっぷりと泥濘
に浸け込んでしまったのである。それは命を長らえる安楽と言うより、むしろ恐怖を育てる時間に他ならず、今
やあらゆる思考を妨げる脅えの前に、彼女たちは殆ど朦朧としていた。
そして、この尊大なる神女は、それを確りと察していた。この冒険者たちは命乞いの為に、あらゆる手段で彼女
の歓心を買おうとするだろう。それでも、この者たちが主の聖域を汚した罪が許される事など、決してあり得ないのだが。

「これは一体何なのだ? この武器を使って見せよ」
あくまで、この言葉に他意は無かった。純粋に、ブリガード・ウォルタンは武人としての好奇心から、それの真価を
見たいと願ったに過ぎないのである。
「え、ええええっ!?」
「使って見せるのだ」
「でも、だって……そんなぁ」
目の前に付き出された双頭棒は、見事なまでに天に向かってそそり立っていた。エルフの娘は一歩も動けぬまま
視線を泳がせて助けを求めるが、かつては苦楽を共にした魔術師も、盗賊も、ただ視線を避け、顔を逸らして逃げ
回るのであった。
「このブリガード・ウォルタンが命じているのだ。どうなるものか、試してみるのも良かろう?」
この圧倒的な勝利者は、魂の抜け出るほど優しい声音で促すのである。その棒の真の力で以って、この私を討ち
取ってみせよ。もし出来るものであれば、な。この通りお前に、最後の機会を与えよう……斯くのように、彼女は
エルフに伝えた心算でいた。

だが、しかし。仰せ付けられた娘の方は堪ったものではない。そもそも彼女は、前述のように男どもとは違って、
その棒を武器として認識していなかったのである。つまり彼女は、ブリガード・ウォルタンが「それ」を使用しろと言
ったのを、文字通り、「本来の使途として用いよ」と命じられたものとして受け止めたのであった。
「おお、神よ……お赦し下さい」
この哀れなエルフの娘は、さらに哀れな事に、生まれも育ちも卑しからぬ、歴とした司教であったのである。共連れ
の魔術師と盗賊は、友の深い信仰と、大きな自尊心とをよく心得ていたので、彼女がこの辱めに耐えられるものか
僅かに慮り、小さくため息を吐いた。エルフの娘がローブの隙間からそっと自らの股ぐらを指でまさぐり、その状態
を確認すると、やはり其処は恐慌と緊張の余り、完全に乾ききっている。無理に挿入すれば出血は免れまい。

637 :名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 01:43:41 ID:7/5c7B5w
だがこの無慈悲な敵対者は、容赦なく彼女にその棒を手渡すのである。司教は覚悟を決め、しばし目を伏せると、
切れ長の目をゆっくりと開いた。
心を落ちつければ、視界に入ったのは戦士たちの屍である。ふと思いついて、彼女は受け取った張型を念入りに
血漿に浸した。何よりも生き延びたいと願う彼女の意思は、ちょっとした不衛生や、死者に払う敬意よりも、膣と棒の
摩擦を軽減する事を選んだのであった。
「確と、御覧下さいましね」
彼女はローブをたくし上げると、真っ赤に染まった雁首の一端を陰門に宛てがい、いつも彼女が使用している時の、
彼女が達するときの深さまで、それを一挙に挿し入れた。

(なんだ、何をやっている!?)
目を丸くしたのは神女の方である。エルフの女司教は乾いた局部を貫く痛みに耐えかね、ぐぅと小さなうめき声を発
してしばし俯いていた。だが、先ほど彼女が命じられたのは、この棒の真価をして眼前の敵に知らしめることである。
即ち、女司教への責め苦はまだ始まったばかりに過ぎず、期待された務めを果たす必要があった。左手でローブの
裾を掴んだまま、彼女は棒を握る右手の指を伸ばし、内に秘めた振動の機構を制御するスイッチに、つ、と触れた。
「ぎ、いぎ、ぎいいいいいっ!」
あまりに敏感な触覚は運動神経を誤作動させ、彼女はびくりと膝を震わせて、尻もちをつく。痛みばかりが先行し、こ
れでは悦ぶどころではない。
「ぎい、いいいいぁぁああッッ!」
頭の中が真っ白になる。だがこの時、思考が停止しつつあったのは自慰を強制されたエルフだけではなかった。相対
する神女もまた、思いもよらぬ事態に頭がこんがらがってしまい、あろう事か、殆ど己が戦場に立っている事実すら
ぐずぐずに綻びて、ああ、何故この娘は陰部にそれを突き立ててしまったのか。武器を使って見せよと言わば、この者
は命を賭して私に向かってくる筈ではなかったか。然らば、それは、挑発ではなく、むしろ、いや何も分からない、何故
このエルフめは、このような事をしてしまうのか。

「ご、御覧下さいませぇ……あッ、ああッ、ひっ……どうぞ、どうぞっ、こころ行く迄、わたくしめを、御覧くださいませへぇッ!」
生命のために恥を捨て、もはや開き直ったエルフの声には、むしろ甘やかな吐息が混じり始めていた。その彼女の有
様を目の当たりにして、ブリガード・ウォルタンの肩はわなわなと震えていた。
「ひうっ、あッ、ああっ、見て、見てくださいませぇ、ひ。あ、あああ、わたくしを、わたくしを見てくださいませぇっ」
……今や伝説の神女は、戦力の優越を確信する歴戦の勇士などではなかった。あからさまな張形を見てもそれと認識
できぬ未熟な性、潔癖ゆえの無理解、長きにわたり純潔を極めたその脳髄は、実際のところ、陰茎の形すら心得ていな
かったのである。このとき彼女が覚えた感情、それは一種の八つ当たりめいた、怯えにも似て……詰まるところ、司教とも
あろう者が己の目の前で不健全な性を弄ぶ様への……その肩の震えは、耐え難い嫌悪によるものであった。
「こ、この痴れ者がッ!」
激昂した神女は思わず槍をひらめかせ、冒険者たちが、あっ、と声を出すよりも速く、可哀相なエルフの娘の胸を、ずぶり
と深く突き通してしまった。

*とりあえず ここまで*

638 :名無しさん@ピンキー:2010/12/07(火) 01:46:32 ID:DA5V39Em
続きキタ
エルフの女司教は運が悪かったな

639 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 00:52:26 ID:63BtlOds
神女大人気ねぇ…

640 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 04:41:48 ID:ArJ9hl1N
エルミで女の子にまるのみ+1装備させて愉しんでる。
まるのみってエロいよね。

641 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 06:59:13 ID:duOIzFI5
628-629までの小ネタかと思ったら更に続いてたとは
後を任せた626が一番驚いてるんじゃないかw

642 :628:2010/12/08(水) 22:47:45 ID:kaAbA+E9
申し訳無い事に、好き勝手に書いてたらエロシーンが出せなくて困る困る…これからエロくします。

** つづき **
玄室の石畳が彼女の血を吸い、赤く染まる。胸に開いてしまった大穴を見つめながら、彼女は仰向けに
力なく倒れ、声も無く痙攣した。股ぐらには震える棒が刺さったままであったが、彼女がその刺激に何ら
かの反応を示す事はもう決して無いだろう。
逃れ得ぬ死の確信に、魔術師の顔色は死人より白くなった。彼女の視線は落ち着きなく惑い、舌はひど
く乾いて、喉からは言い訳めいた呟きが、ぶつぶつと漏れ出ていた。だが、大槍を握る敵対者も、乱れる
呼吸を必死に整えようとしていた。

「……おや?」
どこかで声がした。
「これは驚いた。ウォルタン殿、貴女はいつの間に宗旨替えをなされたのだ?」
そう言って室の内に入ってきた者は、暗く輝く、ぶ厚い鎧を纏った騎士であった。鎧の強固な印象は見る
者に巨大な質量を思わせたが、驚いた事に彼は足音のひとつさえも立てず、大きな幅調で優雅に歩いて、
冒険者たちに背を向ける形で神女の前に立った。
だが冒険者たちは本能的に理解していた。この立ち位置は、決して、全滅寸前の自分たちを庇ってくれて
いるのではないと。むしろこれは、眼前に立ちはだかる凶大な敵のほうこそを、自分たちから庇うものなの
だと。彼らに背を向けたのは、先ほどブリガード・ウォルタンが彼らに為した戯れと同じく、万に一つでも、
出来るものであれば、背後からでも己を滅ぼして見せよという、余裕の表れに他ならない。

「暗夜卿……。」
「てっきり貴女には、戦意の無い相手への止めを打てぬものかと思っていたが。その『事後処理』を預かろ
うと、この場に参ったものの……いやはや、俘虜とした婦女を辱め、その上で殺してのけるとは。どうやら差
し出た節介であったか」

彼もまたブリガード・ウォルタンと同じく災いの王に使役される呪われた猛将の一角であり、「黒の騎士」だと
か「暗夜卿」或いは「復讐者」と呼ばれる、偉大なる武人の一人であった。そのタイタニウムを混ぜ込んだ鋼
鉄のフルプレートは只でも堅牢極まりない代物であったが、その上に魔法力によって強化され、黒檀にも似
た闇色の輝きを発している。
彼のことを、その本来の名で――ジオフリー・クレイトンと――呼べる者は、彼の主君たる災いの王を置いて
他には居ない。彼の名は対外的には完全に秘され、彼は決して兜をも取らなかった。彼の伝承に、ことごとく
狂気のイメージが付きまとうのは、その素性の不気味さと、後述する異様な戦いぶりによるのである。

「違う」
朋輩の発したからかい半分の言葉を、神女は力強く否定した。その声は、幾分か落ち着きを取り戻したようで
あった。
「違う、とは? 私とて、初めから終わり迄ずっと見ていた訳では無いのでね」
いや、見ていた、と言うのは可笑しいか、と彼は小さく独りごち、くくく、と兜の下で嗤った。
「この者は、私を愚弄したのだ。こやつらは皆、其処に転がっているバイペンニスだとか、何とか言う武器を手に、
私に挑んだにも関わらず、この娘はいざとなると、その……あの……自分の、あそこに……ま、まあ、兎も角!
戦いの最中にいきなり戯け始めて、私と戦いを侮辱したのだ」

「ほう。」
黒い騎士はエルフの死体に向き直り、生き残りの冒険者は彼の総面兜を間近に見た。それは付与された魔力
以上に、何か独特な違和感のある兜であった――有体に言えば、外を覗く穴が一つも空いていなかったので
ある。彼は思界をエルフの死体へ向けると、鼻をクンクン言わせながら顔を近付けた。
そう、彼は視力を持っていないのである。迷宮の暗闇の中であろうと頓着せぬ勇猛こそが、その暗夜卿という
名の由縁なのであった。
彼の身に付けた武具からしてが、彼の特性を物語っていた。おそらくきっと動き難かろうに、鎧は身体のあらゆ
る面を、関節さえも強硬に装甲で守っていた。そしていざ戦いともなれば、その右手に、使い手と同じ「復讐者」
の異名を持つ血濡れの魔剣を握るのである。敵からの攻撃を体に受ける事を、そもそもの前提とした武装であ
った。如何に剣術の達人と言えど、なにせ何も見えぬのであるから、相手が何処に立っているかなどは漠然と
しか分からない。故に、彼はまず敵に自分を攻撃させる事で完全な間合いに捉えるのである。

643 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 22:50:23 ID:kaAbA+E9
そこから復讐者と評される戦いが始まるのであった。黒の鎧に相手の刃が触れるや否や、刹那に魔剣は奔り、
剛力で真向に叩き裂くのである。盾を持たぬ左手は無数のリングと一際厚い装甲に包まれ、切断に対する備え
と為していた。彼は何時も、左手を身体の前にかざしていたが、言わばそれは空気の流れを察知し、気配を読
む触覚なのである。

この駆動音には聞き覚えがある。かつて生前、王の命を狙う下手人が隠し持っていた、カシナートの類と呼ばれ
る動刃剣が、遮った彼の鎧に牙を突き立てた時にも、確かにこのような、がらがら蛇の威嚇に似た……耳障りな
音を立てていた筈だ。ウォルタンは、それをバイペンニスと言っていた――双刃の斧か。彼は二枚の刃が螺旋を
描く様を想像したが、それなら鉈か鎌でなくては都合が悪い。どうにも斧と呼べる意匠には成りそうもないのだ。
黒の騎士は、さて、と首をひねった。

屍を検分すれば、胸元に劣らず、性器周辺の血の臭いが酷い。経血とは明らかに異なる、誤り無いまっとうな血
液の臭いである。然らばこれは自決であったか。死への恐怖に混乱したうら若きエルフの娘は、逆立ちしてもウォ
ルタンには敵わぬ事を知って、完全なる降伏の表明として、自らの秘所を回転刃でずたずたに抉ったのだ。彼は
そう合点した。先に娘があげた悲鳴が痛みによるものであった事は、経験から明らかであった。ならばウォルタン
が彼女の胸を突き刺したのも、苦痛が長く続かぬようにという配慮からの行為であったのだろう。介錯、という表現
を用いるならば、それには彼女や自分より、ずっと適任の者が居るのだが。
「……成程、慈悲殺というわけか。その様な事情であったならば、むしろ貴女らしい」
「……ふんっ」
全くの誤解であったが、神女は訂正しなかった。もし彼に視力が在ったならば、さぞかし上気した彼女の顔を見ら
れた事であろう。

「それでは、あちらで御待ちのお嬢さんには、この私が引導を渡しても構わぬかな? 折角此処まで来たというの
に、只帰りというのも詰まらぬのでね」
「卿の好きになさるが良かろう」
そう言って彼女はぷいと顔をそむけた。黒の騎士は兜の下で、幾つになっても可愛らしい事だと苦笑する。冒険者
にとっては実に不運な事であるが、敵対者に対する情けを知らぬ事でも知られた彼は、左手を前に突き出し、右手
の紅い魔剣を上段に構えて、冒険者へにじり寄った。
「生き残ったのは君一人か? 哀れなことだ。存分に私を恨むがいい。足掻いても構わぬのだぞ。ただ立っている
より、先に逝った友の冥福のため祈りでも捧げてはどうかね? 君もすぐに後を追う事になるが。逃げてみようとい
う気も無いのかね? さあ、君の死はここまで来たぞ。それでは、さようなら――。」

「待てッ!」
魔術師の娘に向かって刃が振り下ろされようとしたその時、ブリガード・ウォルタンは彼を制止した。頭をかばうよう
に屈みこんでいた人間の魔術師は、腰を抜かして膝をつき、小水を漏らした。無理もない。殺気を向ける黒の騎士
に肉迫されて、それでも心が揺るぐ事の無い者があるとすれば、それは元来の精神が既に物狂いなのである。
「如何なされた? ウォルタン殿よ」
そう、其処に居たのは魔術師ただ一人であった。盗賊が姿を消していたのである。恐らくは司教を刺したブリガード・
ウォルタンが狼狽した隙に、この玄室を逃れたのであろう。気配をひそめていれば、目の見えぬ暗夜卿に気付かれ
ずに脇を抜け、抜け出す事も、在り得ない事とは言い切れない。
「しくじった……すまぬ、暗夜卿。気付かぬうちに一人取り逃がしていたようだ」
「それはそれは……。」
騎士は彼女に背中で答えた。

644 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 22:51:15 ID:kaAbA+E9
「行方をくらませたあれは、王の御座所を目指すだろうか? それとも一目散に墓所から逃げだすだろうか? いず
れにせよ追わねばならぬ。一先ず、その娘は人質にしよう」
握りこぶしを胸に当て、彼女はそう言った。
「……おや、おや。」
意外であった。かのブリガード・ウォルタンともあろう者が、格下を相手どって人質を取るとはな。いよいよ本当に善悪
の志向が変化してしまったか。黒の騎士は半ば呆れたような、感心したような、人質策を取る事自体に異論は無いの
であるが、この苛烈さはどうした事かと、ともかく複雑な思いで彼女の言葉を聞いた。
ブリガード・ウォルタンの胸は憤怒に燃えていた。あの失態に付け込まれるなど、あの醜態を知る者が逃げ出すなど、
到底許せる事ではない。生かしておけぬ。いや、もはや事は私の面子だけに収まらぬのだ。主の身が危険に晒される
かも知れず、まんまと脇を抜けられた暗夜卿の名前までも傷付ける事になりかねない。そうだとも、決して私だけの名
が惜しいだとか、私怨による制裁を望んでいる訳ではないのだ。
詭弁であった。だが今は詭弁に縋るしかない。今は忘れろ、と自らに強く念じて、彼女は大槍を強く握りしめた……。

「んーん、いやー、盗賊さんについては、もう心配無いねぇ」
またも誰かが、喋りながら闇の中から現れた。話を聞かれていたらしい。暗夜卿が来た時も同様だった事を考えると、
この玄室の壁は随分薄いようである。

「ロビン」
「ウインドマーン卿」
二人は同時に彼女の名を呼んだ。
「やあ。お二人さん」
まだ幼さの残る、小さなエルフの少女であった。赤い頭巾で、金色の髪を後ろに流し、賢しそうに目を細めていた。人
の齢にすれば十三、四と言ったところか。何処にでもありそうな、特に何の事も無い弓を背負っている。
「今さっきダイクタの兄さんが、ケヒャケヒャ笑いながらそこを走って行ったよ。誰かさんを、二本の刀で串刺しにしてね」
仲間の凶報に、小さく縮こまっていた魔術師の背がびくりと震えた。
「突き刺したままの恰好で、そのまま持ち上げてたのは流石だけど、なんだかネコみたいで可笑しいよね。わざわざ王
さまに獲物を見せに行くってのは、さ」
この娘はのんびりとあどけない顔をして、そんな凄まじい事を言うのである。左様、彼女もまた王の腹心、特別な二つ
名などは持たず、その存在を察している者から、ただ「あの射手」とだけ呼ばれる秘蔵の存在であった。つまるところ
彼女の役割は暗殺である。戦場には一切姿を見せず、彼女が通った後には、矢羽根の生えた死体だけが転がってい
るのだ。目撃者の残らぬ活躍には、渾名の付けられる余地は無い。
本来は――そして実情も――影に生きる者である筈の彼女に、王が公式の爵位を与えていたという事実は、その圧倒
的に抜きん出た才覚、隠然たる武功の証明に他ならない。さっぱり戦の気配も無い場所で、誰人の手も与らぬ射殺体が
一夜に何十と現れるというのでは、誰が隠そうにも、その絶技の実在は、とうてい隠し果せるものではないのだ。

勿論のこと、彼女も骨から甦ったばかりの死者である。だがその簡素な布服は、長き年月にも痛んだ様子はなかった。
それはブリガード・ウォルタンが身に着けていた獣皮や、一般のエルフが好む植物由来の服とは違い、鉱繊維を編み合
わせた強靭な防護服なのである。
ブリガード・ウォルタンは、それを見て「いいなあ……」と声を漏らした。腿の見えてしまうこの丈では、足元を通る風が気
持ち悪くてかなわない。

「ダイクタも……なんだ、それでは既に全員起きているのか」
暗夜卿は深くため息をついた。

「しかし、これでは我らが顔を合わせる甲斐が無いではないか。いやはや、今時の冒険者どもの、なんと弱く、情けない
事よ。他愛なくて話にならんな。そう思わぬか、ウォルタン殿も」
「全くその通り」
内心では、彼らの一挙手一投足にヒヤヒヤしていたのだが。まあ、相手を弱く感じたというのは、嘘ではない。
「……だったら、丁度良い暇潰しがあるじゃない。折角だからそこの娘で遊ばないかなぁ?」
エルフの少女は凄まじく酷な事をのたまった。あまりに臆病で、あまりに不幸な魔術師は、頭を抱えてぶるぶると震えて
いる。ロビン・ウインドマーンはその有様を見て、鼻歌まじりに舌舐めずりをした。

*とりあえず ここまで*

645 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 23:30:24 ID:QU6VfMzA
注意書き入れたほうがいいんじゃない?

646 :名無しさん@ピンキー:2010/12/08(水) 23:39:07 ID:kaAbA+E9
>>645
あー…そうですね。思慮が足りませんでした
プレイとは関係ない部分だったので、つい気軽に書いてしまいました

647 :628:2010/12/10(金) 14:08:41 ID:5oh3bqHP
>>626様から引き継いでバカエロを書こうと思っていたけど、
気が付いたらムゴイ話を書いていたでござる
バカ担当(冒険者男)を第一投稿で三人とも殺してしまったの敗因とみました
そもそも守護者の性格付けが作劇上のミスだった気がします。
鰤=高圧潔癖 黒=大人ヨゴレ 風=ロリサイコ 大工=マッド
これでは癒しが無くてしょうがありません(反省)

※以下、身体破損など、かなりきつい拷問描写があります。なに書いてんだ俺。マジごめんなさい


** つづき **
「ウォルタン殿の前だぞ。あまり羽目を外すな」
「いーいじゃないの? ブリちゃんにも見てて貰ぃやさ。神女さんだって言ったって、今はもう僧籍でも無いん
だからね。ボクや黒兄さん(こう書いて、えぼにぃさん、と読む)と同じ、死に損ない、はっきり言っちゃあ化物
なんだから」

ブリガード・ウォルタンは彼女の言葉に、ふん、と鼻息を返して苦い顔をした。しかしそんな事には頓着せず、
少女は魔術師にどたどたと近付く。
すると少女のつま先に何かが当たった。かすれた音を立てて、それは石畳を転がった。
「これは……?」

ああ、それは。
「カシナートの剣だな」
黒の騎士は答えた。
「バイペンニスと聞いたが? まあ武器には違いはあるまいが」
ブリガード・ウォルタンは言い放った。
「……えっ?」
魔術師の娘は奇妙な顔をした。
「……ああー、成程ね。はいはい、よく分かりました。それじゃあ今日はこれも使ってね、楽しく遊びましょうっと」
三人の顔を見比べて、少女はうんうんと頷いた。
「それでは、尋問を始めるー、なんてね」
「お、お手柔らかに、お願いします」
少女の外見に気が緩んだのか、魔術師は幾分か落ち着いていた。恥ずかしげに顔を伏せるぐらいであれば、
なぜ相手の表情を読み、これからの事に備えようとしないのであろうか。ロビン・ウインドマーンは腹の中で彼
女の挙動をそう評価して、まるで、動けない冒険者を見つけたトール・トロールのような、どす黒い笑みを浮か
べていた。

「第一の質問、あなたのお名前は何ですか?」
「カレンです。カレン・フェロー、と申します」
「そうですか。では執行人……ほらほら、黒兄さん!」
「……やはり私か」
少女はいきなり魔術師を床に押さえつけると、圧し掛かったまま、動いちゃダメだよ、絞めちゃうからね、と耳元
で囁いた。
「え?」
彼女の胸の上に尻を乗せる形で座り込み、喉笛を両手で掌握すると、そのまま彼女の右腕に自分の細い足を
絡ませて、彼女の手首を踵で押さえ付ける。
「ボクの足を斬らないでよ?」
「指だな?」
「良くわかってるじゃん。黒兄さんは流石だよね」
「……なっ」
魔術師の娘は目を見開き、声を限りに叫ぶ。
「何か私がしましたか!? 私はカレン・フェロー、嘘ではありません! どうして、どうして!? どうしてこんな!」
その言葉に対して、このロビン・ウインドマーンという、優しげな顔立ちをした小柄な娘は……ひどく無慈悲に、
「何言ってるの?」と答えた。
少女は、カレンちゃんは偉いね。逃げようとしないもんね、と言って、彼女の首に食い込んでいる指に、軽く力を
込める。大丈夫だよ、多分死なないから――。慰めの声なのであろうか。じわりと体中の毛穴から水分が抜け
出ていく。

648 :名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 14:10:29 ID:5oh3bqHP
「何せ、目が視えぬものでね。手元が狂うかもしれんが……。」
騎士が剣を振り上げた。
「ひいぃぃいいぃぃ!」
身体が強張る。動けない。これ程の絶望の中で、人間は動けるものではない。よしんば彼女が抵抗を試みたとし
ても、少女の体は関節に絡み付き、逃れられぬよう極まっているのだ。
「ボクは黒兄さんの腕前を信じてるよ」
そう言って天使のように微笑み、でも万に一つ失敗したら、ブリちゃんが治してね? と続けた。暗夜卿もまた、彼
女の滅裂した言い草に、くくく、と嗤った。

ぎんっ、と、硬いものが床を叩く音がひとつ。
ロビン・ウインドマーンは彼女の上から離れて、そのぐったりと脱力している上体を、ぐいと引き起こした。
「痛い?」
彼女の右手首を掴み、顔の前まで引き上げて、当人に見せつける。手首から先は半分になって、一本の指も残っ
ていなかった。
「大丈夫って言ったでしょ、黒兄さんはスゴく上手いんだから」
「ダイクタには及ばんがね」
「……あ。」
涙が流れる。確かに痛みはほとんど無かった。ただ、すっからかんの傷口が酷く寂しかった。彼女の崩れかけた精
神に従って、血管までがすっかり萎縮してしまったのか、それとも貪欲な紅の魔剣が傷口の血を吸い尽くしたのか、
そこには骨と肉の綺麗な断面が晒されているのである。彼女には、それはまるで自分の手とは思えなかった。
「あああ。あああああああ……」
長い悲鳴は、いつしか嗚咽となっていた。
「痛いの?」
「えっ、えぐっ、いっ、ひいえっ! いいえっ!」
「……悲しいの?」
「ん、んぐっ、えぐっ、ひぐっ、えぅ」
ああ、カレンちゃんは我慢してるんだ。偉いね、可愛いね、と言って、少女は魔術師を優しく抱き締めた。それは本当
にただの抱擁で、少しでも抵抗する意思があれば、いくらでも彼女は少女を跳ね退けられた事であるだろう。
少女はゆっくりと抱擁を解くと、にっこりと笑って、魔術師にこう告げた。

649 :名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 14:11:00 ID:5oh3bqHP
「はい、それでは第二の質問でぇす。あなたはどうして、ここに来たのですか? こんな誰からも忘れられたような、
黴臭い墓穴なんかに? 何かあっても、誰も助けに来やしないのに?」
項垂れたまま、魔術師は力なく答える。
「……無理です。もう、もう……こんな……もう、許してください」
「ダメだよ」
「でも、でも、それって……また……」
「だって、今のカレンちゃんって、たまらないもの。最高に可愛いんだもの。撫でてあげたい。おー、よしよし、可愛いねぇ。
キスしていい?」
少女は魔術師の頭を撫で回すと、傷口をしゃぶり始める。
「い、痛ッ!」
その小さな口いっぱいに頬張ると、唇でしごき上げ、舌を這わせる。肉が盛り上がりつつある熱い傷の粘り、さらさらとし
た皮膚、少女は半ば恍惚としてそれを求めた。
「い゛、ん、んーーッ!」
「痛いの? ごめんね」
ちゅくりっ、ちゅっ、ちゅばっ、じゅるっ、ちゅ。
「だから、答えてね? 答えなきゃ、また黒兄さんに手伝って貰うよ」
「……。」
魔術師は答えなかった。
「カレンちゃん?」
「……。」
ロビンは彼女の顔を手で覆い、息のある事を確認し、目蓋を強引に指で開いて、瞳を覗き込み、彼女に意識がある事を
確認した。どうやら心が閉じかかっているらしい。
「……あーあー。つまんないねぇ」
騎士と神女の方を振り返り、少女は、やれやれ、と手をひらひらさせる。
「卿がやりすぎなのだ。幾ら遊び好きでも、程々のところで弁えねばな」
そう言って、黒の騎士は取り合わなかった。
「黒兄さんはキビシイなぁー」
神女はと言えば、この拷問劇が始まった時からすっかり目を背けていた。
「しょうがないねェ、カレンちゃんは。こんなに早くギブアップだなんて。それじゃ、さっきの質問はもういいよ」
魔術師は目を開くと、彼女の方へ、ちらと視線を動かした。
「次の質問。」
両手を開いて魔術師の頭をがしりと掴む。強弓を玩具のように扱う腕力でぎりぎりと締め付けると、魔術師の顔は苦痛に
歪んだ。ロビン・ウインドマーンはこう続ける。

「仲間たちの事を本当はどう思っていましたか? これまでの人生で魔術師として一番苦労したことは何ですか? 寝付
きは良い方ですか? 美味しいものは先に食べますか? 友達は多いですか? 友達が五人も死んじゃったらしいけど、
今どんな気分ですか?  ボクたちの王さまの事は知っていますか? 王さまはカレンちゃんを赦すと思いますか? カレ
ンちゃんは体の、どの部分から先に失って、いつまで生きていたいですか? カレンちゃんはいつまで生きられますか? 
例えば足が一本無くなったり、あそこから内臓を引き摺り出しても大丈夫でしょうか? そんな身体にされちゃっても、もし
ボクが放してあげたら、お家に帰ろうとするのでしょうか? 試してみても良いですね?」
「ロビン」
制止したのはブリガード・ウォルタンである。
「やめろ。悪趣味が過ぎるぞ」
「ブリちゃん……。」
ロビン・ウインドマーンは、ブリガード・ウォルタンの事を……彼女にとっては非常に珍しい事だが、対等の存在として、まる
で姉か娘のように……割と好意を感じていたので、魔術師の頭骨に軋みを加えていた手を、すっと離した。しかし、この尋
問を止められた事が魔術師にとって幸運であったとは言い難い。神女は彼女の助命を提案した訳ではなく……単に、彼女
からしてみれば、嬲り殺しではなく、一思いにやってしまえと言われたに過ぎないのだから。
「じゃあ、最後の質問だけさせてね?」
「……。」
ブリガード・ウォルタンは答えずに、少女の目をじっと見ていた。エルフの少女はそれを黙認の意と捉え、これは何ですか?
と、震える魔術師の目の前に、あの、怪しげな棒を突き付けた。

*とりあえず ここまで*

650 :名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 15:18:35 ID:oKoppVX2
話が進むにつれ描写がきつくなっていくな…

651 :名無しさん@ピンキー:2010/12/10(金) 17:39:16 ID:5oh3bqHP
>>650
一応、守護者たちを普通にハメハメさせるのを最終着陸地点としては定めていますが、
そこまでの過程を展開の赴くまま書いてたら凄まじくひどい話になってきました
第一回と比べると落差が酷過ぎですが、別に騙そうって気は無かったんですよ…マジですよ…

652 :628:2010/12/12(日) 00:52:46 ID:c4nxIMrI
軟着陸に向けて、必死こいて軌道修正しました
ショッキングな描写はありません。たぶん


** つづき **
「ボクたちに教えてくれないかなー? 黒兄さんとブリちゃんで、意見が分かれちゃってるんだよね。バイペンニ
ス? カシナート? そんなんじゃあないよね、これは」
そう言って棒を振り、ぺちぺち、と魔術師の頬を叩く。
「ちゃんと答えてくれれば、もう痛い事はしないよ? 安心してね?」
信じられなかった。どうしても視線を合わせられない。魔術師は少女から目を逸らそうとその棒を凝視した。紛う
方なく、それは嘗て彼らがクワリ・クボナより購った、六束十二本の肉質樹脂からなる歓喜の戦棍、ただし前列
の者が持っていた事から察すれば、恐らく本来の用途で用いられた事は一度も無いであろう……逸物であった。

「……ざ……棒、です」
「はい?」
「座頭市棒、です」
「なんだって?」
少女は苛立たしげに左手を一杯に開いて、魔術師の顔をぐいと掴んだ。
「う、嘘じゃありませんッ!!」
そう叫んで、わあああああ、とわめく。これは先程の理不尽を思い出して、暴嵐の再来を怯える者の反応に相違
ない。成程、と少女は直ぐに納得して、その手をひょいと離した。解放された魔術師はしっちゃかめっちゃかに脅
えて、乱れた服をなぜか正し、ぜいぜいと息を整えてから、ようやくほんの少し落ち着いたような素振りが、在り
や、無しや、そうして、やっとの事で続きを補足した。

「……アマズールの女王の側近、クワリ・クボナ殿から、私たちに譲り受けた物なのです。ザトーイチ・ボーという
のは、その時に聞いた名で……或いはバイペニス……つまり、二本の、おちんちん。その様にも、あの方は言っ
ていました」
「へぇー。えぐい形だもんねぇ。すっごいよ。なんだかスイッチ押すと震えるし」
「何だと?」
――つまり、その棒というのは。
「さあさぁカレンちゃん。黒兄さんはもうちょっと分からないみたいだよ? もっと分かり易く、スパッと言っちゃってよ」
「張形……です」
「なんて事だ……。」
羞恥のためか、恐怖のためか、彼女は全く顔を上げようとしなかった。このとき暗夜卿が総面の下で作った表情
は、まさしく絶妙のだらしない呆け顔で、すっかり口を開けたまま、彼はひどく脱力してしまった。
「良くできました。うーん、確かに張形ですねぇ、これは」
満足げに少女は笑うと、魔術師の頭を棒で撫でつけた。当の彼女の方は、自分の頭に当たっている物が何である
か気付いていないようであった。

653 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 00:53:16 ID:c4nxIMrI
「張形?」
残念な事に、生まれ出てより、死んで後、さらに此の度甦ってなお、性に関してまっさらであったブリガード・ウォル
タンには、その言葉が何を指しているのか、とても分からなかった。
「ほらカレンちゃん。ブリちゃんに教えてあげて?」
「はい。おちんちんの……男性器に似せた模型であり、女性器や肛門の周囲に宛がう、或いは挿入する事で快感
を得る道具です。……これは一つに、二本の棒が備わっているので、前後で同時に味わう事が可能です。スイッチ
については……内部機構が多方向に回転し、外面部に振動を加える事で、さらにその効果を増す訳です。決して
武器ではありません」
羞恥を何処かに放り投げたカレン・フェロー――学究のカレン――の舌は、その名に相応しく、回り過ぎる程に回っ
て、それに関する過不足無い情報を皆に教えた。しかし、そのあからさまな言葉は、純然たる未通女であるブリガ
ード・ウォルタンにとっては……。

「はぁ!? はああ!?」
神女はきつく眉をひそめて、とてつもなく大きな声を出した。
「冗談だろう! ロビン、お前の趣味のわるい悪戯のせいで、見ろ! その娘を壊してしまったのだぞ! お前のせ
いで、こんな、有り得ない妄言、阿呆じみた滅茶苦茶を言う様になってしまったではないか! いいか、お前はもう
二度と捕虜を尋問するな! 王もきっとそう仰るはずだ!」
「いやー誤解だよ、ブリちゃ……。」
「黙れ! 戯け者がッ!」
「むうー、この頑固者めー……。」
黒の騎士に救援を求めようと視線を動かすと、丁度彼はそれを拾い上げて、その触り心地を検分していた所であっ
た。そして彼は、ロビン・ウインドマーンの願い通り、こう言った。
「ウォルタン殿。確かにこれは張形だ。つまり、このお嬢さんが言った通りの用途で使うもので、所謂、性具の類に
他ならぬ」
「バカな! 暗夜卿、あなたまで私を陥れようと言うのか!」
ぐるぐると何度も振り返り、神女は手を振りまわして見栄を切る。
「この者たちの屍はどうだ! どこを見ようとも、その棒の他に武器など帯びておらん! これが武器で無ければ一
体何だと!? 私はブリガード・ウォルタンだぞ、どんな愚かな冒険者でも、武器も持たずにこの私に挑むものか!」
「ブリちゃん綺麗だから、そのえぐーいザトーイチ・ボーで、手っ取り早く犯しちゃおうとしたんじゃないのー?」
「ななな、な、ななな! なな!?」
あまりの事に、彼女の抗議は言葉にならなかった。
「む、隙ありぃッ!」
少女は手に持ったソレを、ぷにょ、と神女の内股に押しつけた。彼女がスカートを巻いていない分、柔らかい脂肪に包
まれた敏感な太腿まで、棒は容易く辿り着いた。
「あっ」
間髪いれず振動を加える。
「んにゃあっ!」
「……ね? 気持ちい?」
そう訊いて、ロビンは腿に付けていたそれを少し離した。
「お、お前っ、いきなりそんな……にゃにゃにゃっ!」
「気持ちいーでしょ?」
「い、いや、やっぱり、武器だったようだな。は、は、はひゃっ! や、やめろ! ストップ! ひざが! あっ、あっ、駄目、
やめっ、ひざが、あっ、からだ、が、支えられないっ」
「ブリちゃんってば……すっごい感じやすいんだね」
心底驚いたという風に、少女は目を丸くした。
「……武器だ……だって、こんな……動けない……どう考えても、武器だ……。」
神女はと言えば、すっかり膝が砕けてしまって、どうにも立ち上がれずに、玄室の冷たい床に、ぺたん、と尻を付けて座
り込んでしまっていた。

*とりあえず ここまで*

654 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 03:14:44 ID:UcubXYDg
まじゅつしさんいまのうちにマロールかロクトフェイトでにげてー

655 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 04:47:14 ID:uzZp92T+
せめて殺した冒険者、蘇生魔法使えるなら蘇生させてやれよ・・・・・・

656 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 07:04:56 ID:32paol7W
ある程度キリのいいところまで書き溜めて投下の方がよろしいかと
書けたところまでで小出しに投下だと反応が薄くなりがちでは

657 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 09:29:28 ID:dwOqUE1V
いやそれは同じ日に十分間隔で連投するような人に言うことだから

658 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 10:25:24 ID:Ok91qFsg
ご覧ください!
そこにはバイペンニスで二刀流をきめるダイクタの姿が!

659 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 14:27:50 ID:c4nxIMrI
>>654
BCF世界なので基本的に迷宮からは出られません
出る魔法もありません
助けも来ません
>>655
うはw BCFの魔術師は蘇生魔法あるんだったw
設www定wwwミwwwwスwwwwwwww
無いものと思うか、超高難度スペルであるため現状使えないものとお考えください
>>656
しこしこ書いてると、展開を突っ走って良いものか心配になってくるのです
あと、こだわったりさぼったりして、話が進まなくなります

660 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 20:43:25 ID:He2qPebm
まあ、作ったものに反応があるって言うのが、
漫画しかり小説しかり作る側にとっては一番のこころの燃料だよね。

あとで保管庫で纏めて読むんだし、
ここは全裸待機している人を待たせないという意味でも、
小出しで頻繁にあったほうが嬉しいんではないか。
微妙か。


661 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 21:46:49 ID:/IAmE9yL
投稿間隔は好きにすればいいけど
感想にアンカつけてレスするとうざさUPするから
アンカつけずに漠然とひとりごとっぽく応えてってほしい

662 :名無しさん@ピンキー:2010/12/12(日) 21:50:11 ID:a+TFWAFs
一応断っておくと小出しを非難したわけではないんです
いらぬ気遣いというかよけいなお世話になって御免
どうぞ自身の書きやすいように書いちゃってください

663 :628:2010/12/15(水) 00:16:42 ID:7n6NfcB9
※レズい

** つづき **
「強情だねぇ、ブリちゃんは」
身体のほうは正直だけど――。少女はからからと笑う。
「カレンちゃーん」
「はい!?」
ひょいとソレを投げ渡す。立派なそれは相応の重量を持ち、右手の無い魔術師は、危なく落としそうになった。取り落と
さぬよう両手で上品に捧げ持つと、ロビン・ウインドマーンは顔の前に迫って、彼女の眼を覗き込んだ。
「使って見せたげて。ブリちゃんってば、武器だ武器だって頑固なんだもん」
魔術師の顔から、見る間に血の気がひいていく。
「……嫌!」
「え?」
「イヤです! だって、だって! だって!」
真っ青になって震えながら、魔術師は指の無い右手で口元を押さえ、左手で神女を指さした。この二人の間に何かあっ
た事は明白であった。

「ブリちゃん、何かやったの?」
「ああ……。」
いい加減に膝の調子も元に戻ってきた。何時も以上に落ち着き払って、潔癖な神女はそれに答えた。
「仲間の一人にその棒を手渡して、それから殺した」
「あらら。ひっどいねえ。どの子?」
「そこのエルフだ」
「エルフかー。いけないなぁ、ブリちゃんは悪い子だよ。エルフは大事にしなきゃ」
ね? と少女は首をかしげて目を細め、彼女へ上目遣いに微笑みかけ、口元を歪めて可愛子ぶるのである。――なんだ、
この! ――くそ! ――卑怯者め! その笑みはあまりにも愛らしく、感情どころか、脈打つ心臓ごとを抉り取るような、
殆ど恐ろしいまでの魅力があった。彼女と少女はもちろん同性ではあるが、ブリガード・ウォルタンは無性に彼女を、愛玩
する為に、その胸にかき抱きたいという衝動に駆られて……正直言って、指先が少女の感触を求めて戦慄いていたのだ
が……すんでの所で、なんとか思い留まった。――そうそうお前の思い通りになるものか!
「で、名前は?」
「私が知るわけ無いだろう」
と、突っぱねた。棒を押しつけられた折の快感といい、少女からもたらされる興奮や喜びが、言いようも無く気に食わなかっ
た。意思に依らなければロビン・ウインドマーンに抵抗できない自分自身の心さえもが如何にも気に障り、彼女は苦虫を噛
んだような顔をした。
「これだもん。ブリちゃんは酷いよねぇ。もっと可愛がってあげないと」
幸い、その内心に気付かれる事は無かったようである。
「別に私は、殺したくてやったんじゃない」
「良い子ぶっちゃって。殺される方からしたら同じだよ」
心細げな魔術師の頭に手を軽く乗せると、もう一方の手で件の棒をひょいと取り上げた。あれっ、と言って魔術師は反射的
に棒に縋ろうとしたが、少女は彼女の頭を軽く押さえ、立ち上がらせなかった。
「自分じゃ出来ないんだったら、手伝ってあげるね?」
がらがら蛇の呻り声が、少女の手で鎌首をもたげた――。

「脱いで」
「おいおい……。」
少女はブリガード・ウォルタンの言葉を無視し、もう一度同じ事を言う。
「服を脱ぎなさい」
魔術師に命令に逆らえる筈も無かった。魔術師はローブの帯を解こうとしたが、彼女には利き手の指が無い。どうにか脱
がなければと身をよじっていると、エルフの少女は彼女の後ろに回り、自分の懐に棒をしまって、座り込んだ彼女に身体を
密着させ、冷たい両手で首筋に触れ、背のくぼみを通り、腰の結び目に手を這わせて、ゆっくりとそれをほどいた。病人を
着替えさせる時のように、両手を上げさせて、引き抜くように、ゆったりとしたローブを脱がせた。
小ぶりの乳房が露わになる。下半身には垢抜けない長い布を縦横雁字に巻きつけているだけの、簡素な下着を身に着け
ていた。先に漏らした尿によって、その布はひどく濡れていた。
「下着は自分で外せるかな?」
「……はい。」
不潔な布に傷口が触れぬよう気を付けながら、座ったまま器用に下帯をほぐし、魔術師は一糸纏わぬ姿となった。年端も
行かぬ娘の言いなりに、三名の目の前で裸になる事に、流石に羞恥を覚えたのか、右手で胸を、左手で股を、それぞれ隠
している。少女は正面に回って彼女の腕を掴むと強引に左右に開いた。
「綺麗だね。かわいいよ」
見れば陰毛も薄く、華奢な撫で肩の、全体的に小作りな印象の裸体であった。

664 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 00:17:43 ID:7n6NfcB9
ロビン・ウインドマーンは魔術師の鼻をつまむと、ゆっくりと自分の方に引き寄せ、手を離して抱きしめると、ぎゅうと唇に口付
けをした。唇の間で啄ばむようにこじ開け、口の中に舌を押し入れる。目を合わせたまま、彼女は魔術師の歯列の並びを味
わい、歯肉を探り、二人の舌は粘液を分泌し合い、絡み合って、舌面のざらざらと小さな蕾の擦れ合う感触、互いの唾は甘
く、官能は立ち上がり、魔術師は思わず目を瞑った。少女の吐き出す呼気の味が美味であると、彼女は感じ、息も切れ切れ
に求め、少女の口唇に吸い付いた。少女から流し込まれる唾液を渇望し、舌と舌は決して互いの道を譲らず、まぐわう蛞蝓
の様な原初的な交接を繰り返し、殆ど魔術師は涙目ながらに、少女の抱擁に応え、腕を絡み付かせた。手先の痛みなど、
最早何処かに消えていた。
抱き締められる強さに籠絡の成功を感じ取り、自らも悦びの波に晒されながらも、ロビン・ウインドマーンは余裕の笑みを浮
かべた。もし此の相手が、かの親愛なるブリガード・ウォルタンであったなら、それはさぞかし極上の愉楽であったろうにと思
いながら、魔術師の背に、白磁のような指を這わせる。脇腹をかすめ、乳房を避けて胸元を通り、一方の手は首筋へ、もう一
方は、床の上のまるい尻肉へと伸びた。
少女が愛撫を加えると、魔術師の身体は快感のあまり固く突っ張り、閉じられていた足は、切なそうに開いて、圧し掛かって
いたロビン・ウインドマーンにぐるりと巻き付いた。たしなめるように、少女は腿に向かって軽く、ぺちり、と平手を打つ。無作法
を恥じるように拘束が緩み、少女は魔術師の上から解放されたが、抱き合ったその姿勢のまま、二人は共に横たわった。脱
がせたローブを拡げ、床の上に敷いて、少女は膝をついて上体を起こし、横たわって沙汰を待つ魔術師へ、交差するように
覆いかぶさると、まるで琴を扱うように腿にやわやわと触れて、彼女の充血した乳首へ口を付けた。赤子のように吸い付き、隆
起したそれを舌で転がす。娘の口から喘ぎが漏れる……魔術師はたまらなくなって、少女の頭を両手で撫でた。少女は乳房
から顔を離して、彼女に、にっこりと笑いかけた。
愛撫を繰り返す指先は肌を巡って、次第に中央を目指し、股関節に沿って這った。抵抗も思い到らぬ内に、魔術師の性器に
素早く手を添え、小j歩あ粘膜の湿りを確認すると、件の棒を取り出して横たわる彼女のとば口に添え、こすり付けた。
「ひっ……。」
「ほらほら、しっかり……ね」
愛撫の手を止めず、首筋に息を吐きかける。休みない悦びに、淫液は股を垂れる程に分泌されていた。少女は器用に張形の
全面に粘液をまぶしつける。
「……入れるよ?」
「……は、い……お願い、します」
その言葉を受け、少女は剛直を押し当てた。但し、陰裂にではなく、これまで全く手も触れられていなかった、肛門に……。
「え、ええっ!? 後ろ!?」
「大丈夫でしょ? カレンちゃんは研究熱心なんだし」
返事を待たず挿入する。ぬめる雁首が無理矢理に筋の輪を通り、内壁を擦り上げる……臓物の内側は何か所も捻じれてい
たが、それに突っかえないよう、少女は上手に手首ひねり、滞り無く突き刺していく。作り物の肉棒は、内臓の捻じれに沿って、
奥底にまでぴったり嵌まった。

665 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 00:20:14 ID:7n6NfcB9
「あくっ……ううっ、うあっ!」
「ほら、痛くない痛くない。簡単に入ったよぉ」
挿入の成功はひとえに彼女の技巧によるものであったが、尻に突き入れられた魔術師は顔を赤らめて恥じた。彼女は決して
白状してはいなかったが、もはや肛門での使用の経験を看破されたも同然だった。
「そんなっ……! お尻ぃっ……お尻にっ、なんてぇっ!」
涙が出る。痛みではなく羞恥の故に。――この恐ろしいエルフに、自分が今から何をされてしまうのか、その事が恐怖である
以上に、身も心も、ぐずぐずに蕩けてしまいそうな期待を覚えずに居られなかった。魔術師は少女に気付かれぬよう、慎みな
くも、僅かに身じろぎして、奥を圧す張形の感触を味わっていたのである。引き抜かれる際の擦り切れるほどの刺激を想像し
ては、それだけで、殆ど達してしまいそうになるのであった。突き入れた棒を動かして欲しい。穴の内側を上手にかき回して、
この練達したエルフ娘に悦ばせて欲しいと、淫猥な欲望がさもしくも吹き出でて、魔術師の裸身を覆い尽くし、彼女を桜色に染
め上げていた。
「お尻は嫌い? じゃあ、前にも入れてあげるね?」
「あ――。」
とうとう性器にも、慣れ親しんだ感触が、肉を割って入りこんだ。少し違和感があるようだったが、それの何処がおかしいのか
など、快感に浮付いた彼女には今さら分かる筈も無い。
「あはぁああっ。あはっ、あははァっ!」
気持ちいい――。もう駄目――。尻には棒が深く突き刺さったまま、陰門では、浅い所を執拗に責めたてられる。そして目の前
には、ロビン・ウインドマーンの、恐ろしくも愛らしいその顔、もはや後先無く、少女の唇を貪らずにいられなかった。どうあって
もこの少女に、全身くまなく気持ち良くして貰いたかった。余裕の微笑みで己に唾を飲ませる彼女に、この様への許容と、慈悲
深い寛容を見てしまうのである。神女に敗れなければこれ程の愉しみを得る事は無かったと思えば、事もあろうに、仲間たちを
失った事が、むしろ喜ばしくすら感じるのであった。――ああ、悪い私だ。悪い女だ、なんて気持ちいい。ああ、もう、いっそ私も
死んでしまえばいい。この恐ろしいエルフ娘に、気持ちよくされて、揉みくちゃにされて、最後にはきっと……殺されてしまえ!
「あっ、あああっ」
そうだ。いっそ、言ってしまおう。
「ロ、ビン、さん……あああっ、もっと、気持ち良く、して、くださいぃっ」
「いやらしい子だね。」
性器を責める棒を握ったまま、少女は中指の先で陰唇の粘液をぬぐい取った。粘性を増したそれは白く濁り、垂れずに指先に
積もる。
「二本も咥え込んで、こんな、ぐちゃぐちゃにしちゃって……。」
「はッ、ひっ、はいいっ、すごいですッ、こんなの、こんなの……あ、あはは、あははぁあっ!」
裸身の魔術師は、死んだ蛙のように両足を開いた姿勢で……しかしむしろ躍動的に腰をくねらせた。股ぐらを貫く棒の動きに合
わせて、貪欲に左右に振り、上下の相対速度を高め、強い摩擦を得る。

666 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 00:20:44 ID:7n6NfcB9
「スイッチ入れるよ」
少女は返事を待たずに、その機構を起動した。魔術師の体を貫いている杭が、はね回ろうと無遠慮に、穴の形にぴったりと嵌ま
ったまま振動する。消化器の奥からの振動が、体内を潜って子宮を打ちつける。
「……ひっ、ひぃぃぃい! うああはああぁぁッ! こ……ん、なッ、こんな深い所でぇっ……!」
(気持ちいい……けど、何で? 前が……。)
止め処の無い快楽を流しこまれながら、魔術師は違和感を覚えた。直腸を満たした棒は微震して存在を主張したが、前門のそ
れは、扱う少女の柔らかな手首によって、複雑な動きを形作ってこそいたものの、かのクワリ・クボナ曰くのクィジナート機構、こ
の一柄二頭の珍宝は、その特性を半身にしか表わしていなかった。
「ま、えがっ、震えていないっ……どうして……っへ?」
「刺激が足りないかな?」
魔術師は首を振って否定する。足りない筈も無かった。性器に入り込んだそれが粘膜を擦り上げる快感の、絶妙さと言えば、
それは尻奥の熱さにも勝るとも劣らず、あろう事か内部で複雑に折れ曲がって、彼女の官能を責め立てているのだ。
「ふふっ。実はねぇ、前に入ってるのは、張形じゃあないの。さっき切り取ったカレンちゃんの手だったんだよ。あはは、気付かな
かった? 普段は、手ではオナニーしてなかったの?」
「あっは、ははひっ、そんな、そんなの、気付く、ワケっ、あっ、あああっ」
「アハハハ! だよね! こんなに気持ちよくなっちゃってたら、気付けないよね! 心配しなくていいよ、張形なんかより、ずっと
気持ちよくさせてあげるから!」
「あっはははぁっ! 自分の手がッ、手ぇすごいっ! すごい勢いでこすってるぅっ! 有難うございますっ、こんなに良くしていた
だいて、こっ、こ、こんなにっ、あ、ああはっ! あはははっ! ひっ! あひっ!」
涎を垂れ流し、がくがくと震える。脳に溢れる快楽によって、ぐにゃりと乱れてしまった視線を定め直す気も無かった。ただ粘膜と
子宮からもたらされる、電流のような感覚をたぐり寄せたかった。そして、既にそれは彼女の手に、絶頂にまで続く長い尻尾を掴
ませていたのである。今更それを逃す訳にはいかなかった。
蒼ざめた指先を縦横に駆使していた少女も、彼女の有様に気付いた。その目はあらぬ方向を見て、半端に開いた口からは、笛
のような音が漏れ出ていた。

667 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 00:21:28 ID:7n6NfcB9
「もしかして、いきそうなの?」
「そう、そうっ、そうですゥっ! あ、あ、あとちょっとだからっ、もう少しぃっ、押して下さいッ! いけそうなんですっ、い、いかせて
くださいッ!」
「素直でかわいいねぇ、カレンちゃんは。いかせてあげるから……ボクの物になるって、言ってみて?」
少女は己の体重を魔術師の胸に預けると耳元で囁いた。悪魔の囁きであると、喘ぐ魔術師は頭のどこかで思ったが、もはや彼
女には、そのような事を考えている余裕は無かった。いや、むしろ。こんな可愛い悪魔にならば、もう何をされても良いのではない
か? 現に、この少女のお陰で、如何に己は悦ばされ、息も絶え絶えになって快楽を貪り、狂おしい気持ちで居る事であるのか――
この快楽以上の喜びも苦しみも、永遠に感じる事など無いのではないか? 然らば、正にこの瞬間に、己の意識は死んだも同然
である。もう体など要らない。命さえ必要ない。今まさに浸っているこの悦びの迫真こそが、己の最大の存在意義であり、最後の
関心事であるのだから。
「あなたの物になりますッ! どうぞ、私をっ、使い倒してっ、あなたの所有物になりますからっ、なんでもしますっ、痛いのも我慢
しますッ、ですから、ですから、どうか、いかせてくださいいぃっ!」
外聞も、尊厳も無かった。全てのものを放棄してでも、今の快楽に浸っていたかった。
「よく出来ました。良い子だね」
ひときわ高速に手を動かす。円運動の捻じりが膣壁を掘り進み、また直ぐに戻って、。膣壁は連続して収縮し、肉塊をしゃぶり上
げる。それは本能よりもなお原始的な肉体の反応、精液を吸い出そうとするうねりであった。もし膣内に収まっている物が本物の
ペニスであったならば、それはたまらずこの瞬間に射精した事だろう。魔術師の、幼形の面影を残す肉体は十二分に雌らしく膣壁
を動かして、さらなる悦びを深みに求め、少女は彼女の全てを読み取って、期待を越える快楽を容赦なく返した。
「――ん、うはぁッ、うあああああああ! ひいいいいいいッ! うわああああああっ!」
叫び声をあげて、魔術師の体が、伸びきって突っ張る。がくがくと、全身の筋肉が強張り、尻からは棒が殆ど押し出されそうになっ
て、少女は危うくそれを押し止めた。
「はぁ、は、ひ。はひ……。あひ……。」
「……お疲れ様。よっぽど良かったみたいだね」
「はい。……って、ロビンさんッ! いやッ、そんなっ、は、はあああぁぁっ!」
彼女が絶頂を迎えても、ロビン・ウインドマーンは挿抜の手を休めなかった。突破した快感に、休みを欲する魔術師の体を、少女
は強引に激励し続ける。新たな波は絶頂に重ね合わせられ、脳の耐えられない悦びの量、朦朧となって言葉となる。
「有難うございますっ、有難うございますうっ、あっ、あッ、あ、この、ためにっ、指を、切り落としてっ、下さったの、ですねっ! こん
な、気持ちいい、ほじくり易い、自分のっ、指なのにぃっ、誰かのオチンチンみだいな……みたいなァあッ! こんなッ、気持ちいい、
ああ、あはは、有難うございますぅっッ! わたし、幸せぇっ、幸せですっ!」
誤解どころの騒ぎではない。魔術師の理性は丸きり快楽に呑みこまれて、目茶苦茶を口走った。世辞でもなく、まして嘘でもなく、
本心からの悦びに納得は形を成し、肉塊は子宮を突き上げて、子宮から喉を突き上げて、身投げのような出鱈目を叫ばせるのだ
った。
その反面、ロビン・ウインドマーンは急激に冷静になった。この娘の体を使って、張形の悦びを表現するという目標は、既に達成し
ていた。ならばこれ以上の行為を続ける意味は無いのではないか。
「――ごめん、そろそろ手がつかれちゃった。後は一人でやってね。また今度、ご褒美をあげるからね……。」
なおも愉しもうとする魔術師に向かって、そう言い放つと、少女は魔術師の手を彼女の陰部に導き、余韻も残さずひょいと立ちあが
った。魔術師は飼い主に冷たくあしらわれた犬のような顔をしたが、すぐに左手で、かつての右手を掴むと、言われた通りに自らを
慰め始めた。

「はーい。一丁上がりぃー、っと」
二人の方を振り返ると、エルフの少女は一仕事終えた顔で笑いかけ、手に付いた淫液を服で拭うと、つるりと自分の顔を撫でた。
落ち着いた風を装ってこそいたが……責めていた彼女もまた、肌から蒸気が上がりそうなほど興奮していたのである。視線の先
の神女を見る瞳に欲情の光をたぎらせて、彼女を、この魔術師と同じ目に合わせたいと、同じほど乱れさせ……彼女達の主は
勿論、かの災いの王であるが……自分の所有物として屈服させたいと、そのように願った。

*とりあえず ここまで*

668 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 00:35:55 ID:nQY/igHr
エロだけど人体欠損してるから全然濡れない……。
片腕さぁ、治してあげなって。

669 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 01:13:41 ID:R98fbQd7
内容に関しては好きに書いていいとは思うけど ※レズい よりも ※猟奇 の注意書きは必要じゃないかいな
前にも注意書きに関しては指摘されてるし、苦手な人が予め回避出来るようにするのはマナーかと

670 :628:2010/12/15(水) 19:59:44 ID:7n6NfcB9
深く考えず「怪我も増やさず死人も出さず、大便も書かない、端役にアヘアヘ言わせるだけの回なので
変質的な要素なんて同性愛ぐらいさー」と思っていた俺は本能的に猟奇タイプなのでしょう
正直に申し上げて何が書いて良くて何が悪いのかわからなくなってきたので、
これからは毎度「不快に感じる表現があるかも」程度の警告を書く所存であります。
あと、スレの容量もアレな事ですから、以降の投稿は最後まで書き上がるまで控えておきます

ここまで読んでくれた方、ありがとうございました
きもくてとても読めなかった方、ごめんなさい
つまんねーと思った方、精進します
冒険者は最初から全員死なせるつもりでした
順調にゆけばクリスマス頃?には書き終えられると思います
それでは

671 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 20:40:35 ID:PwkloVZJ
全裸で待機してますぜ

672 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 23:43:26 ID:zozSng5u
まだ後32KB
次スレの季節はまだ遠いし、なんかネタ考えるか

673 :名無しさん@ピンキー:2010/12/15(水) 23:48:36 ID:ZA169CPU
片方がロストしたカップルが、触れられないから相互オナニーするっての考えた事あるけど
保管庫見たらロストキャラが主役の既にあったんだよねえ
思いついても既出ネタって結構あるのよね

674 :名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 02:24:26 ID:bIIyVrne
ロストって肉体がロストってことか
なんか完全消滅っぽいイメージだったわ

675 :名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 09:26:47 ID:uMjYG0Gm
迷宮内でのカドルト失敗なら単なる「うしなわれた」状態だから
装備だのアイテムの受け渡しだのできるよ>ロスト
神秘的な石のSP開放でロスト状態を灰状態に回復させる裏技もあったし

676 :名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 12:16:36 ID:QcvXfwrG
まあ死体や灰も持ち物持てるし、生きている他のメンバーがそのキャラの袋を持っていると考えれば
……あれ?


こう寒い日はラウルフやフェルパーの女の子に全身を使って暖めてもらいたいぜ
もふもふ

677 :名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 14:59:58 ID:8CIuZSLj
雪山で遭難した時のように素肌で暖めあうという手もあるぞ。

男裸忍者「やらないか?」
女裸忍者「さあ、汗だくになるほど激しい運動をしましょう」

678 :名無しさん@ピンキー:2010/12/16(木) 21:30:43 ID:Xv2sEqbc
>>676
死んだ仲間の灰が入った袋で遊んで、どや顔するフェルパーが脳裏を過ぎった

ttp://blog-imgs-32-origin.fc2.com/a/n/i/animalmoves/481.jpg

やんちゃな性格のフェルパーが仲間にいると、
こんな悪夢はしょっちゅうに違いない

679 :11-447:2010/12/16(木) 23:16:27 ID:wq8Zp0Ev
ネコと言えば、FC版に付き物のネコリセットの悪夢。

まだスレの埋葬には早いので、埋めネタというわけではないですが、久しぶりの
投下の手慣らしに、相も変わらず馬鹿馬鹿しくて軽く薄いものを投下します。
エロ成分極薄でどうにも申し訳ないですが、スレ内の刺身のつまとでも思って、
大目に見ていただけると幸いです。

冒頭数行ほど血生臭いというより生臭いです。

680 :11-447 投下開始:2010/12/16(木) 23:17:43 ID:wq8Zp0Ev

女は背を下にしてひっくり返した獲物を足で踏みつけると、その下腹に指をかけた。そうして、一つ息を吐いて力
を集中すると、その外皮の一部を無造作に引き剥がす。獲物が脚をばたつかせ、腹の中に詰まっていた内蔵が
顔と前掛けに跳ねるが、彼女はそれを気にする素振りも見せず、無防備な腹に抜き手を叩き込んだ。すると、途
端に獲物は動きを止め、わずかに身を震わして、そのまま事切れる。
女はそれが息絶えたのを確認すると、抜き手で出来た切れ込みを手がかりにして腹を割る。そして、右の歩脚を
両手で掴み、捻るようにして力任せに引き千切った。左の歩脚も同様に胴体から切り離すと、次には堅固な殻に
包まれた足と肩肉の隙間を狙って矢継ぎ早に手刀を叩き込み、全ての脚を切り落とす。淡々と作業を続ける彼
女の周囲には、獲物の体液や千切れた肉が飛び散り、生臭い臭いが辺り一面に立ちこめていた。
やがて、全ての作業を終えると、自分の仕事の手順に抜かりのないことを確認し、女はその美しい顔に満足げ
な笑みを浮かべる。大仕事を終え、本当は一息つきたいところだったが、それほどのんびりしている時間はない。
女は青い血に染まった手を洗い清めると、次の獲物に向き直り、その首目掛けて手刀を振り下ろした。

* * *

「母さん、薪割り終わったよ。でさ、なんか裏が生臭いんだけど」
「ああ、ご苦労様。んー、ちょっと食材の解体に手間取ってしまって。でも後はもう火に掛けるだけだから」
屋外に通じる扉から入ってきた息子は、土間の隅にある水瓶から杓で水をすくって喉を潤す。薪割りを終えたば
かりで上半身裸のままの彼の体からは、うっすらと湯気が立ち上っていた。彼は水を飲み終えると、初めて見る
巨大な甲殻類に興味を示す。
「って、なんだこれ、でか過ぎるだろ。え、これって蟹……だよな? ひょっとしてジャイアントクラブってやつ?
どこでこんなの捕ってきたんだよ」
「向こうの谷の洞窟の地下湖。あそこは山脈を通って水脈がどこか遠くまで通じてるから、時々こういうのが出
てくるの。本当はジャイアントトードを捕りにいったんだけど、今日はついてたみたい。これ、成長すると、まだ倍
は大きくなるのよ」
なんでも、成長しきったジャイアントクラブは、胴体だけでも三メートルを越える大きさになるという話だ。これはま
だ幾らか小さいといっても、その鋏だけでも優に息子の背丈ほどはあるだろう。解体して部位事に分けて置いて
あるのだが、台所には入り切らないため、とりあえずは土間に置いてある次第。
「これでもまだ小さいのかよ。しっかし、もう現役は引退したんだし、そんな体で無理すんなよ。獲物なら俺が捕っ
てくるからさ」
「気持ちは嬉しいけど、あなたにはこれはまだちょっと無理かな。私だって、ただ倒すだけならマカニトを使うもの。
でも、塵にしてしまっては、せっかくの食材が勿体ないし」
「なら、せめて一緒に連れて行ってくれればいいのにさ。しっかし、この殻って本当に固いな。ま、確かにこれじゃ
まだ俺には斬れないか」
息子が蟹の甲羅に拳を軽く打ち付けると "ゴン" と金属の鎧を叩いたような鈍い音がした。
「まず、甲羅を貫いて一撃を与えることも難しいでしょ。それに、この大きさぐらいでも生命力は相当なものだし、
多分、逆にあなたの方が鋏でちょん切られて、餌にされてしまうわね。足の一本も切り落せれば上出来だけど、
少ない手数で仕留めないと痛んじゃうし」
「なんでそれを素手で捌いてんだかこの母親は」
「ふふん。よく言うでしょ。母は強しって」
「それ、言葉としてはあってるけど、そんな直接的な意味じゃないだろ」
一丁前にあきれ顔などして肩をすくめる息子の頭を、私は右腕でしっかりと抱えこむ。そして、胸にぎゅっと押し
付けて、両手で顔と言わず頭と言わず、ぐりぐりと撫で回した。本当は顔中ぺろぺろしてあげたいぐらいなのだ
が、それをすると息子に本気で叱られるので、ここは自重しておこう。
ふと気付けば、窓の外では赤く照らした雲に残滓を滲ませて、陽が沈み行こうとしていた。これは、親子のスキ
ンシップもほどほどにして、早いところ夕食の下ごしらえを済ませてしまわねばならないか。なにしろ、今夜は久
しぶりにあの人が帰ってくるのだ。食事の準備が済んだら、夜のデザートたる私もちゃんと下ごしらえをしておか
ないといけないことだしな。

681 :11-447:2010/12/16(木) 23:18:26 ID:wq8Zp0Ev

* * *

小粋な変態女忍者と、二重の意味でツッコミ役の侍として、城塞都市で過ごした日々はもう昔のこと。子を授か
ったのを機に私達は冒険者を引退し、今はリルガミンから少し離れた山脈の渓谷に居をかまえて暮らしている。
当時のパーティーのリーダーだった夫は、魔術の師でもある私の母の研究を引き継いで、魔物の生態研究のた
めに大陸各地を巡る日々だ。本当は私もあの人と一緒に旅をしたいのだが、子供達はまだまだ手の掛かる年頃
なのだから仕方がない。
いや、仕方がないなどと言っては、エロスの神の罰が当たるだろう。長女を生んだ翌年には長男を。その三年後
には双子の妹達を授かった。あの人と幾夜肌を重ねても、なかなか子が出来ないことに落胆した日々を思えば、
愛する子供達に囲まれた今の生活は、まさに夢のような日々なのだ。それに今、私のお腹の中には、もう一人、
新たな命が宿っている。

「さて、これもよし、と」
「ん、そっちの肉はなに?」
あの後、たっぷり十分ほど頭を撫で回された息子が、湯で濡らしたタオルで体を拭いながら私にそう聞いてくる。
「これ? カピバラ」
「ああ、カピバラか。なんか結構久しぶりだな」
「いつもは香辛料につけ込んで肉を柔らかくするのだけど、ちょっと切らしてしまっていたから。それで、あの人
に手紙と一緒に街から香辛料を送ってもらったの。しかし、この辺りのカピバラは肉付きもいいし、大人しくて毒
もないからいいわ。狂王の試練場にもカピバラがいたのだけど、凶暴だし、餌が悪いのか毒を持ってて、ちょっ
と食べる気にはならなかったもの」
「そういや、前にそんなこと言ってたっけ。でも、戦いの後にマハリトで焼けたカピバラに食欲をそそられるってど
んなだよ」
「迷宮に入る前には食事を摂らないから、お腹空くのよ。そうそう、カピバラって、ところによっては魚として扱われ
てるのよ」
「魚? これって、知らない人から見ても、大きなねずみだろ」
「それが、教義で肉食を禁じられたどこかの宗教の聖職者が、大っぴらに肉を食べたいがため、水辺に住んでる
カピバラは魚だって宣言を出したらしいわ」
「なんだよそれ。じゃあその地方では、こいつの不確定名は大きな魚にしないといけないな」
そう言って笑みを見せる息子につられて私も笑う。父親が不在がちなためか、女ばかりの家庭の中で大人びた
態度をとりたがる彼が、年相応の少年らしい笑顔を見せてくれるのは、母親として単純に嬉しいものだ。
最近になって急激に伸びた背は、まだ齢十一にも関わらず私に迫るほどになり、やや細身ながらも引き締まった
その体には薄く筋肉の筋が浮かんでいる。前衛職の冒険者だった私達の素養は彼にもしっかりと受け継がれて
いるようだ。まあもっとも、元々は魔術師だったあの人がこの子ぐらいの年だった時には、背ばかり高くてひょろ
っとしていた印象しかないのだが。
背が伸びると共に、可愛らしかったあそこも、あの人譲りの大器に育つ片鱗をうかがわせ、実に頼もしいばかり
だ。でも、それが恥ずかしいのか最近では一緒に湯浴みをしてくれなくなってしまって……ちょっと寂しい。
「父さんの帰りは晩になるのかな?」
「え? ああ、そうね。手紙には三日前にはリルガミンを出るって書いてあったから、昨日は麓の街で泊まったと
して、戻るのは日が落ちてからでしょ」
「そっか。父さんが帰ったら剣術を見てもらわないと。もう課題は全部こなしちゃったんだよな」
「魔術の課題の方も忘れては駄目よ」
「そっちも夕方までには片付くよ。残りはカティノの魔法理論の復習だけだし」
「そう。でも、あの人も旅で疲れてるでしょうから、剣を見てもらうのは明日にしておきなさいね。さ、あの子達の湯
浴みが終わったら、あなたも汗を流してしまいなさい」
「んー。まあ、仕方ないか。剣の稽古は明日にするよ」
「そうだぞ。今晩ぐらいは母様に父様を独り占めさせてあげないとな」
残念そうな表情を浮かべる息子に、隣室に通じる入り口から声がかけられた。

682 :11-447:2010/12/16(木) 23:19:01 ID:wq8Zp0Ev

髪をタオルで拭きながら、隣の部屋から長女が顔を出す。湯浴みを終えたばかりの彼女は、年の割にはメリハリ
の利いた、成長著しいその裸体を惜しげもなく晒し、背筋を伸ばして堂々と歩を進めてくる。白い肌は上気して薄
桃色に染まり、濡れた黒髪と相まって、まだ初潮を迎えたばかりの少女には似つかわしくない色気を醸し出して
いた。その体は、まだ幾分か少女らしい丸みを帯びているものの、普段からの鍛錬によって腰の辺りはほどよく
くびれ、以前は慎ましやかだった双丘も、この一年程で頓に大きくなった。行く行くは両の手の平に収まり切らぬ
見事な果実に育つだろうと、私は娘の胸に大きな期待を寄せている。
本当に、母である私から見ても大層美味しそう……もとい、魅力的な娘に育ったものだと感じ入るばかりだ。だが、
あの人や母が言うには、顔立ちは昔の私にうり二つだということなので、これはともすれば自画自賛になってしま
うのだが。
「カティノなら、私が実験台になろう。そして、眠っている私にムラムラして、性的な二倍打を――」
「黙れ、姉さん。って、色々とモロ出しじゃねえか! 湯浴みが済んだんならさっさと服を着ろよ、この裸族」
姉の方に顔を向けた弟から、いち早くツッコミの声が飛ぶ。これもあの人から受け継いだ素質だろうか。
「私は一流の忍者を目指しているのだ。裸ぐらい、どうということはない」
「忍者だから裸でいいって決まりはない。いいから早く前を隠せよ」
「ふむ。童貞のくせに後ろの方が好みとは。なら尻は出していてもいいのだな?」
「全部隠せ。見てるこっちが恥ずかしいんだよ」
「なにを恥ずかしがっているのだ? ついこの間まで一緒に湯浴みをしていたのに。それに弟ちゃんも上は裸で
はないか。……ああ、なるほど。弟ちゃんもついに姉の裸に欲情する年頃になったのだな。いいのだぞ? 私の
方は欲望を受け止める準備は出来ている。幸いなことに、もう子供も産める体になった。さあ、いつでも私を押し
倒して、ほとばしる青い性のティルトウェイトを思う様ぶつけるがいい!」
「だ、誰が。なんで実の姉に欲情しなきゃならないんだよ!」
「なにを言う。まだ母様ほどではないにしろ、私は男好きするなかなかいい体をしているのだぞ。ほら、見てみる
がいい。胸だって、まだ母様のようにナニを埋めるとまではいかないが、挟み込むには十分な大きさに育ってい
る。これを見て劣情を催さないなど、男として問題があるのではないか? もし、固くならないなら、モグレフでも
かけて――」
「誇らしげに胸を張るな! そして、男好きするとか言ってんじゃねえ。女ならもう少し慎みを持てよ。姉さんがい
つも裸でうろうろするから、最近じゃ妹達までそれを真似して服を着るのを嫌がってるじゃねえか!」
「兄様、裸でなにが悪いんだよ」
「そうだよ。裸は心も開放されてすっごく気持ちがいいんだよ」
「って、やっぱりお前らまで裸のままかよ!」
「ああ、タオルが足りなかったので、私が取りに来たところだったのだが、待ちきれずに出てきてしまったか」
次に隣室から顔を覗かせたのは、姉とは対照的な銀白色の髪に茶褐色の肌を持つ双子の姉妹だ。こちらも姉同
様に裸で、濡れた髪もそのままに部屋の中に走り込んできたところを、姉のタオルを奪った息子が二人まとめて
取り押さえた。
「それは私のタオルだぞ。大体だな、抱きつくのなら私の方に抱きつくものだろう。……まさか! 未成熟な妹の
体が好みなのか!?」
弟に理不尽な文句を言いながらも、新しいタオルを用意した姉は弟と協力し、濡れた猫のように暴れる双子の体
を手慣れた手付きで拭き始める。なんだかんだ言っても、しっかり連携を取って事に当たる二人に、なんだか自分
とあの人が冒険者だった頃を思い出した。
でも、長女の方はちょっと手付きがいやらしいな……いいセンスだ。
しかしこれは、どうも女の子の性格は私に似て、男の子はあの人に似たようだな。この様子では、息子は今後も
色々と苦労を背負い込むことになるのだろう。まあ、とりあえずは双子のことは二人に任せて、私は夕食の準備の
続きをするとしようか。

683 :11-447:2010/12/16(木) 23:19:39 ID:wq8Zp0Ev

「おい、姉さん。纏わり付くな。妹に服を着せないと」
「よいではないか、よいではないか」
「なんで俺を脱がそうとしてんだよ! ちょっ、離れろって」
「あなたたちー。湯浴みが終わったのなら早く服を着てしまいなさい。もうすぐ父様が帰ってくるのに、風邪でも引
いたら甘えられないわよ?」
「えー。大丈夫だよ母様。それに裸って気持ちがいいし」
「そうだよ。裸は気持ちいいんだよ。まあそれに、小っさい姉様はそもそも風邪引かないかもね」
「はっはー。そうだろ。私は風邪なんかには負けないさ」
「お前らなあ、兄ちゃんは悲しいぞ」
そう言って嘆く息子の言葉に、私の方を指さしながら双子が口々に反論をする。
「なんだよ兄様。母様だって下穿きに前掛けしてるだけじゃんか」
「そ、それは、さっきまで蟹の解体してたから、汚れないようにだろ」
「でも、母様って普段からあまり服来てないよね」
「あ……ま、まあ、母さんは忍者だし」
「じゃあ、私も今日から忍者になる!」
「そうか。では生まれながらに忍者の素養を持ったこの姉がしっかりと鍛えてあげようではないか」
「姉さんは黙っててくれ! 話がややこしくなる」
「私を黙らせたいのなら、その股間の沈黙の杖で私の口を塞ぐがいい!」
「誰が沈黙の杖だよ!」
「ああ、どちらかと言えば、蛇のメイスだったか。こぶのついた棒だし」
長女の増援で、更に戦力差が開いたところを、下の妹が畳みかける。
「そう言えば、さっきは、忍者だからって裸は駄目だとか言ってなかったっけ?」
「最低限、隠すべきところは隠してるだろ。それにだな、赤ちゃんができてからはちゃんと服も着てるぜ」
「母様、母様ー。またお腹触らせてー」
「お前ら少しは人の話を聞け! ああー、もう。うちの女共にまともなのはいないのかよ」

昔の私も端から見ればこんな感じだったのだろうか。これは少しばかりあの人に申し訳なさを感じるな。さて、
さすがにこのままでは息子が不憫だし、これは改めて娘達に注意をしたほうがよさそうだ。
「もう一度だけ言うわね。さっさと服を着てしまいなさい。お兄ちゃんが好きなのはわかるけれど、あまり駄々を
こねて困らすものじゃないわ。それに、言うことを聞かないのなら、もうこれからはお腹に触らせてあげないけど、
それでもいいの?」
「えー」
「うーむ。引き際を謝ると、本当に母様に怒られそうだな。じゃあ、母様。服はちゃんと着るから、その前にお腹
を触ってみてもいいだろうか? どうせなら全身で直に感じてみたいのだ」
「あ。姉様ずるい。なら、私も裸のままで触ってみたい」
「まあ、それぐらいならいいでしょう。みんな、こっちにいらっしゃい」
そう言って、私はゆったりとしたローブの裾を腹の上まで捲り上げた。子が出来てからもう半年以上が過ぎ、下
腹部から胃の下にかけて大きく膨らんだ腹を見ると、改めて彼の子を宿していることを実感する。
「凄い大っきいなあ。って、動いた!」
「え、どこ?」
「ほら、このちょっと下の方」
「母様のおっぱいー。まだミルクは出ないの?」
「駄目だぞ。母様のおっぱいは赤ちゃんと父様のものだから。特に今晩は二人で組んずほぐれつお楽しみの予
定だし、私達は邪魔をせずに寝……たふりをしようではないか」
「組んずほぐれつって、いやらしいことするんだよね。でも、赤ちゃんいても大丈夫なの」
「大丈夫なようだ。激しくしなければ色々してもいいって、お祖母様が教えてくれた」
娘達は好き勝手なことを喋りながら、我先にと腹に取り付いてきた。最初は指や手の平でそっと触り、そしてつ
いには全身で抱きついて、この中で命が育っていることを受け止めている。
しかし、さすがにちょっと娘の育て方を間違えてしまっただろうか。私が子供の頃でも、これほどまで耳年増で
はなかったはずなのだが。
っと、気付けば息子だけが、少し離れたところから遠巻きに眺めているな。早熟でしっかりしているのはいいの
だけれど、こういう時ぐらいは思う存分甘えて欲しいものだ。まあ、なんだかそういうところもあの人に似ていて、
そこがまた可愛らしいのだが。
「ほら、あなたも恥ずかしがってないで、こっちに来なさい」
「う、うん」
縋り付く娘達を、一旦離れさせると、少し恥ずかしそうにしながら近寄ってきた息子を優しく抱きしめる。その周り
から裸の姉妹達が両手を広げて包み込むように抱きついてくる。こうして子供達の頭を撫でている、この瞬間が
とても幸せで……ああ、少し涙が出てしまった。


684 :11-447:2010/12/16(木) 23:20:11 ID:wq8Zp0Ev

と、その時だった。室内にわずかに魔法風が吹いたと思うと、窓の側に一人の男が立ち現れた。夕日を背に受け
たそのシルエット。なにより、股間に堂々と勇ましくそそり立つあの "ぶき" の形を見間違えるはずはない。そし
て、この匂い。幼き頃から慣れ親しんだ彼の匂いだ。
これを嗅いではもう駄目だ。下の口からも少し涙が出てしまったではないか。そう、あの人だ。私の愛する彼が帰
ってきたのだ。
「おおっ、あの股間の逸物は……」
長女の呟きを聞いて振り返った双子達が、その男の股間を見据えて、異口同音に声を発する。
「父様、父様だー!!」
「お帰り、父さん」
「……お帰りなさい。思ったよりも早かったのだな。しかし、なんで素直に玄関から入ってこないのだ」
「歩いて戻るとお前に匂いで気付かれるから、少し先からマロールで転移したみたってわけさ。しかし、四ヶ月ぶ
りだが、みんな元気にしてるようでなによりだ。……ただいま、俺の可愛い家族達」

* * *

「……ーぃ。ぉーい、忍者ちゃん。おーい、帰ってこいって! おい、忍者ちゃん」
「なんだリーダー? 今いいところなのだが、リーダーがどうしても私の体を望んで止まないというのなら、話を中
断することもやぶさかではない。それ以外の用事なら、少し後にしてくれないだろうか?」
「後にしてくれないだろうか……じゃねえよ! なに勝手なモノローグで、18KBも使っちゃってんだよ!!」
「む? いかんなリーダー。私にだってプライバシーはあるのだ。人の心の中を読むのは感心しないぞ」
「俺にそんな能力はない。お前の脳内全部、その口から言葉にして駄々漏れになってたのに気付きやがれ。お
前が本当に母親になりたいなら、その変態性をどうにかしろ」
「なにを言う。私が変態であることを止めたら、そんな抜け殻に存在する意義などないではないか」
「なんでお前は、自分が変態であることに、そこまでの価値を見出してんだ。大体、なんだよその裸家族は。ネ
ザーマンやアマゾンでもそんな裸生活送ってねえよ」
「私は心の中では常に全裸だ。丸裸だ。フルフロンタルだ!」
「意味わかんねえよ。それになんで俺は下半身剥き出しで股間を押っ立てた状態で帰宅してんだ!? 勝手に人を
変態一家の長にしやがって、四人も子供作っても、まだいきなりヤル気満々かよ。しかも、双子は股間を見て俺
だって認識してんじゃねえか! それにだな、その双子ってのはそもそも俺の子なのか? 俺に銀白色の髪で茶
褐色肌の要素なんてどこにもねえぞ?」
「ふふん。案外しっかりと聞いているではないか。いや、そんな細かいところはいいとして。話を投下するのも久
しぶりだからな。これを読んでくれている奇特な方々に、これまでのあらすじというやつを説明せねばならない
だろう」
「なら、ありのままの今の現状を語りやがれ! 過去どころか未来の妄想を語って、都合良く内容を改竄してん
じゃねえよ。それにだな、前々から言ってるけど、その読んでるとかあらすじとかなんの話なんだ!?」
「リーダーともあろうお人が随分と細かいところを気にするのだな。あなたさえ黙っていてくれれば、私が語ったこ
とがこの話の真実になるのだ。大体、リーダーだって、先程は18KBも使ってとかメタ発言しているではないか。ツッ
コミがボケだすと話の収集がつかなくなるぞ。まったく、自分の役割ぐらいは心得て欲しいものだ」
「そもそもはお前のせいだろうが! この淫乱変態妄想娘」
「* 濡 れ る ッ *」
「!……あぁ、しまった。こいつ、罵っても感じるだけだし、とんだご褒美を与えちまったじゃねえか」
「人に禁欲させておいて、そんな素敵な罵詈雑言を浴びせかけるなど卑怯だぞ! うっかり濡れてしまったでは
ないか」
「あー。……なあ、一旦落ち着いて状況を整理しないか? さすがにこのまま不毛な言い争いを続けたくない」
「なんだ。もう罵ってはくれないのか。だが、まあ、そうだな。この辺が引き際か。正直なところ、エロい場面も無く、
パロとしても怪しいこのやり取りは、些か迷惑だと思うのだ」
「じゃあ仕切り直すぞ」
「うむ。心得た」

685 :11-447 投下終了しました:2010/12/16(木) 23:22:24 ID:wq8Zp0Ev
と、変な引きですがこれにて終了。お目汚し失礼いたしました。
これだけではなんなので、一応は続く予定ですが、スレ容量の面で厳しいので
続きはまた後日。タイトルはとりあえずは未定としておきます。

>保管庫管理人さん
以前に保管していただいた>>151-155の『 LVL6N編「墓穴」』ですが、保管の際に
改行の空白部分全てに「* * *」が挿入されてしまっているようですので、
また作業の際にでも、ついでに修正していただけるとありがたいです。

686 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 00:57:36 ID:cidCul3i
これはなんという裸家族……と思ったら妄想オチでしたか。
久しぶりの投下ありがとうございますマジで!

687 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 04:41:24 ID:b7tUkHFj
引退した忍者は裸ファミリーになる、ちぃおぼえた!

688 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 10:53:19 ID:sFPEH8Ae
>>676
リズマン「」
ドラコン「」
ムック「ウホッ!!」

689 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 13:19:37 ID:UrFGb59E
女忍者さんそろそろ本編でも全裸にしてくださいお願いします。

690 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 14:41:24 ID:k73B1Gi/
もちつけ、それは作者にまか任せよう

691 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 19:06:03 ID:6pTE36kc
彼女が本格的な全裸忍者になる時、
彼氏の反応が楽しみでしょうがないwwww

692 :名無しさん@ピンキー:2010/12/17(金) 21:32:21 ID:GVcuWmRy
でもこの女忍者は最初の頃に比べて、むしろ露出度は下がってる気がするんだぜ

しかしまだ先と思ってた次スレの時期が急に近づいてきたね
ここは続きもののためにも、このスレには心置きなく逝ってもらわないと

693 :名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 01:53:09 ID:seQ8LOqf
露出度が増えた分裸忍者になれるレベルに達したら盛大に脱いでほしい

694 :名無しさん@ピンキー:2010/12/18(土) 17:45:37 ID:AY4TasbE
>>693の書き込みをした者だが
”露出度が増えた”ではなく”露出度が減った”だったスマソ

695 :名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 04:51:00 ID:tZvQ70wr
この忍者ちゃんは一体どこまでイクんだ?(妄想的な意味で)

696 :名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 10:24:19 ID:kkpgbovm
妄想とはいえ母親として話す時は口調も変わるんだ。
しかしこの将来有望な長女が妄想の産物とは勿体ない。
と思ったら現時点での女忍者ちゃんがそれそのものかw

さて、もう残り10Kだし晩の時点で次スレ立ってなかったら立ててみるか。

697 :名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 23:00:17 ID:kkpgbovm
次スレ立ててくる。
埋めネタでも考えながらしばし待たれよ。

698 :名無しさん@ピンキー:2010/12/19(日) 23:16:07 ID:kkpgbovm
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#13【総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1292767242/

立ててきた。
けど、テンプレの保管庫ミラーのアドレスのhttpを被せるというミスが。
ちょっとGARB of LORDSを着てARMOR EATERの攻撃に晒されてくる。

699 :名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 08:27:23 ID:fRY6DKto
乙です

700 :埋めなので低くおりてー:2010/12/20(月) 19:57:41 ID:OQqg9dyC
「さ、後は貴方一人だけよ」
「くそっ、一瞬の油断が命取りに」
迷宮の深層部でサッキュバスと対峙するのは、生き残った戦士ただ一人。
「こうなったらヤケだ。好きなだけちゅっちゅするが良い!」
「さっきしたからもう結構」
「どうせ死ぬなら腹上死で死なせてくれてもいいじゃないか!」
「嫌よ。殺しはマダルトでってのがポリシーなの」
「くそっ、グレーターといいマダルト使いは拘りが強くて困る」
レベル10メイジとかもその内の一人だろうか。
「そうねえ。このまま一方的にいたぶるのもつまらないし、アタシを楽しませてくれたら見逃してあげてもいいわよ」
「本当か!? じゃあ早速2回せ…」
「だからそれは結構。そもそもアンタの粗末だったし」
「がーんだな、出鼻を挫かれた」
アームロックの達人っぽくショックを受ける戦士。
「そうだ、何か歌を歌いなさい。アタシを讃える歌を。そしたら見逃したげるわ」
「うた…だと…?」
「この場で即興でできる事なんて限られてるじゃない」
「うーむ、それならこないだの飲み会で歌ったサッキュバスの替え歌が」
「へぇ、面白そうじゃない。早速聞かせなさい」
「分かった。だがあくまで宴会芸だから期待されても困るぞ」
「つまらなかったら氷像になるだけよ」
「うぅ、ドSめ」
呻きながらも喉の調整を行い、戦士は起死回生の替え歌を歌い始めた。


     さっきゅん(原曲:さっちゃん)

さっきゅんはね サッキュバスって言うんだ ほんとはね

だけどあざといから 自分の事さっきゅんって呼ぶんだよ

やらしいな さっきゅん


「マダル…」
「ま、待ってくれ!2番!2番があるんだから!」

701 :名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 19:58:45 ID:OQqg9dyC
さっきゅんはね バナナが大好き ほんとだよ

だけどえっちぃから バナナをしゃぶると すぐ出ちゃうの

かわいそうね さっきゅん


「…まあ、バナナは黒ずんでるのが一番好きよ。色んな意味で」
「(良かった。2番は気に入ってもらえたようだ)」
「で、3番は?」
「へっ?」
「さっちゃんは3番まででしょ。1番クソで2番普通だったから3番で評価決めるわ」
「さ、3番なあ…」


さっきゅんがね アナルでイッちゃうって ほんとかな

だけどえっちぃから 僕のち○ぽ差したら 締まるんだろ

メスブタめ さっきゅん


「………」
「………………」
「言い残す事は?」
「ア、アナルでイッちゃうって本当かな?なんちて」
「………」
「………………」
「…ところでさっちゃんには幻の4番あるの知ってるかしら?」
「4番?」

さっきゅんはね 迷宮でディルドを無くしたよ

だから代わりに お前のち○ぽを もらいにいくよ

今すぐよ 切断!

「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!」

702 :名無しさん@ピンキー:2010/12/20(月) 22:17:06 ID:ucDzTK7w
さいごは童謡的にチョッキンでもよかったかもね

703 :名無しさん@ピンキー:2010/12/23(木) 08:39:27 ID:y8B0EukQ
クリスマスまであと少しか

704 :名無しさん@ピンキー:2010/12/24(金) 19:00:00 ID:56zPA7p6
メリークリスマス!


リア充は不幸になっちまえ!

705 :名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 19:12:08 ID:jYcWGmFa
シャンパン・・・・チキン・・・ケーキ・・・サンタ!

*  クリスマスは まいそうされました  *


                            Bでぬけます

706 :名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 20:57:16 ID:a5ZfkGMf
>>704の呪いのせいで書き溜めておいたSSのデータが飛んだじゃないか

707 :名無しさん@ピンキー:2010/12/25(土) 23:39:44 ID:6O/q7Azu
ええっ!?
マジですか?

708 :名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 03:13:00 ID:Y5ZfFwan







709 :名無しさん@ピンキー:2010/12/27(月) 23:42:39 ID:0L6is7FK
* まいそうされます *

埋め

710 :名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 04:47:17 ID:Ro8SKlOG
628さんの話はまだですか?

711 :名無しさん@ピンキー:2010/12/28(火) 12:12:10 ID:wJfJUS4c
催促する暇があるなら埋めネタでも考えることだ

712 :名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 00:34:55 ID:zSwhkaZQ
スレ残り僅かでまだですか言われても困るだろうに

しんスレおめでとう!
つぎのスレには あと 5K
うめがひつようです。

713 :名無しさん@ピンキー:2010/12/29(水) 20:24:06 ID:e77lJxEq
ワードナ「迷宮には正月もクリスマスもねぇよ!」

714 :名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 03:38:48 ID:GgY6Yfmj
営業時間はあるくせに

715 :名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 18:36:36 ID:dhtBg7Wl
モンスター「ワードナ様、せめて正月だけでも休みをお願いします(涙)」

716 :名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 19:08:39 ID:4MWUYeHI
年越しネタを考えたが年の瀬の忙しさで書く時間が取れない(泣
書けなかったらスレ埋め立てにプロットのまま投下してお茶を濁すぜ
それとも来年の大晦日まで持ち越して投下するかな……

717 :名無しさん@ピンキー:2010/12/30(木) 22:48:43 ID:dhtBg7Wl
埋まりそうで埋まらない

718 :名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 10:10:42 ID:q83aKPx9
さて、年も暮れるが今年のこのスレはどうだった?
個人的には前半は鑑定士の人、中盤は女忍者の人、後半は…
これまでより連作が多くて小ネタは少なかった印象

719 :名無しさん@ピンキー:2010/12/31(金) 11:00:08 ID:wakqLfNd
* よいおとしを *

720 :名無しさん@ピンキー:2011/01/02(日) 21:19:09 ID:VhIV96BA
モンスター「ワードナ様、あけましておめでとうございます。お年玉ください!」

721 :名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 08:30:02 ID:rRP3YAEu
クリーピングコインをくれそうだな

722 :名無しさん@ピンキー:2011/01/03(月) 10:07:16 ID:KF7EH8Iw
ワードナ「これぞ世にも珍しい、増えるお年玉じゃ」

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