「さ、後は貴方一人だけよ」
「くそっ、一瞬の油断が命取りに」
迷宮の深層部でサッキュバスと対峙するのは、生き残った戦士ただ一人。
「こうなったらヤケだ。好きなだけちゅっちゅするが良い!」
「さっきしたからもう結構」
「どうせ死ぬなら腹上死で死なせてくれてもいいじゃないか!」
「嫌よ。殺しはマダルトでってのがポリシーなの」
「くそっ、グレーターといいマダルト使いは拘りが強くて困る」
レベル10メイジとかもその内の一人だろうか。
「そうねえ。このまま一方的にいたぶるのもつまらないし、アタシを楽しませてくれたら見逃してあげてもいいわよ」
「本当か!? じゃあ早速2回せ…」
「だからそれは結構。そもそもアンタの粗末だったし」
「がーんだな、出鼻を挫かれた」
アームロックの達人っぽくショックを受ける戦士。
「そうだ、何か歌を歌いなさい。アタシを讃える歌を。そしたら見逃したげるわ」
「うた…だと…?」
「この場で即興でできる事なんて限られてるじゃない」
「うーむ、それならこないだの飲み会で歌ったサッキュバスの替え歌が」
「へぇ、面白そうじゃない。早速聞かせなさい」
「分かった。だがあくまで宴会芸だから期待されても困るぞ」
「つまらなかったら氷像になるだけよ」
「うぅ、ドSめ」
呻きながらも喉の調整を行い、戦士は起死回生の替え歌を歌い始めた。
さっきゅん(原曲:さっちゃん)
さっきゅんはね サッキュバスって言うんだ ほんとはね
だけどあざといから 自分の事さっきゅんって呼ぶんだよ
やらしいな さっきゅん
「マダル…」
「ま、待ってくれ!2番!2番があるんだから!」
さっきゅんはね バナナが大好き ほんとだよ
だけどえっちぃから バナナをしゃぶると すぐ出ちゃうの
かわいそうね さっきゅん
「…まあ、バナナは黒ずんでるのが一番好きよ。色んな意味で」
「(良かった。2番は気に入ってもらえたようだ)」
「で、3番は?」
「へっ?」
「さっちゃんは3番まででしょ。1番クソで2番普通だったから3番で評価決めるわ」
「さ、3番なあ…」
さっきゅんがね アナルでイッちゃうって ほんとかな
だけどえっちぃから 僕のち○ぽ差したら 締まるんだろ
メスブタめ さっきゅん
「………」
「………………」
「言い残す事は?」
「ア、アナルでイッちゃうって本当かな?なんちて」
「………」
「………………」
「…ところでさっちゃんには幻の4番あるの知ってるかしら?」
「4番?」
さっきゅんはね 迷宮でディルドを無くしたよ
だから代わりに お前のち○ぽを もらいにいくよ
今すぐよ 切断!
「ぎゃああああああああああああああ!!!!!!!」