迷宮の奥深く、冒険者達が立ち入る事の無い領域に私たちはいた。
「うぅ、やっぱり冒険者なんて不潔よ!」
「そうかしら……私は彼が冒険者だから特に気にならないけど。男の人なんてそういうものじゃないかしら」
目の前にいるのは蛇の髪を持つメデューサと、蝙蝠の翼と扇情的な身体を持つサキュバス。
最近知り合ったお友達だ。
二人とも溺愛してる彼がいる。なんて羨ましいんだろう。
メデューサの方はバジリスク。サキュバスの方は元冒険者のイドさんと付き合っている。
私も彼氏が欲しいな。できればヒューマンの彼。
「私も今から頑張ってこようかな?」
「冒険者なんてやめなさい! 人を大人数で……あぁぁぁ、汚れたわ私……」
「そ、そんなことないわよ。バジリスクの彼が大丈夫って言ったんでしょう? 私の彼も男がそういう時は大丈夫だって言ってたわ。同じ男性の意見を尊重しましょう?」
こないだメデューサは冒険者に無理矢理されたって泣いていました。彼のバジリスクが助けたらしいんだけど、ピンチに現れるなんて王子様みたい。
はぁ、私もそれくらい愛されたいな。
「じゃあ私そろそろ時間だから行くね」
「あ、行ってらっしゃい気をつけてね」
「冒険者は鬼畜よ、犯られる前に殺るのよ」
メデューサはよっぽど根に持ってるみたい。私なんて無理矢理所か、そういう目で見られたことも無いのに。
いいなぁ。そんな事を考えながら持ち場の階層に行きます。お仕事開始です。
そうしたら、ふらふらと持ち場を徘徊する私の前にヒューマンの司教です!
ご都合主義過ぎないかとか言われても気にしません。私にとっては嬉しい展開なんですから!
「うあああ!」
司教くんは死体を五つ抱えてます。どうやら全滅寸前って感じです。
もう、完璧ナンパしろって感じですよね!
私は急いで彼の服を脱がします。怯えた顔も可愛いのね。
「うふふふ」
「やめ、ひぃぃぃぃ!」
と、ここで登場の媚薬です。これを彼の逸物に塗ればたちまち元気!
私はもう準備万端だから……いただきまぁす!
じゅぶり。
彼の堅くて太い逸物が私のアソコを貫きます。
ビクビク震えちゃってなんて可愛いんでしょう。
「あ、こらぁ、出すなら奥に出してよ?」
媚薬が効き過ぎたみたいです。彼のが一瞬膨らみ精液が迸ってしまいました。
でも元気なままです。感心感心。
「今度はもっと、奥にね?」
「あががががが、おっ、おっ、お……く……お……く」
「そ、おーくーに!」
彼の鼻をツンとつついて上げると彼が絶叫してしまいました。
「オークに出してるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
迷宮中に届きそうな声を最後に彼はこの世を去りました。
「なんでよぉぉぉぉ!」
もう、泣きたいです。
オーク十五歳。彼氏募集中です。
誰か! 誰かいませんかぁぁぁぁ!
とある場所で俺は彼女のサキュバスから、オークの憂鬱話を聞かされていた。
「ていうか、オークって雄だけじゃなかったか?」
「そうなんだけどね。変わり者っているでしょう?」
俺も冒険者だったのに、今はサキュバスと付き合ってる変わり者ですね。
昔の仲間は俺を探してるのかな。イドという名前に変えてしまったし探せないのかもしれない。
ロストしたと思われたかも。
「彼女は、雄だったんだけどヒューマンの男性が好きだから性転換したらしいわよ」
「ど、どうやって」
あぁ、何を聞いてるんだ俺は。気持ち悪さに拍車をかけるだけなのに。怖いもの見たさって恐ろしい。
「んー、灰になった時に胸と下腹部を女性の物にして復活……とか言ってたかな」
「そのままロストすればいいのに」
そしたら気味の悪い存在が生まれなかったのに。
「しかし、オークの身体に合う女性の身体って……」
「ドワーフだって言ってたわね」
「おぼげぼろげぼれー」
オークの見た目にドワーフのアソコだと!?
しかも狙いはヒューマンとか、無理だから! お願い諦めてぇぇぇぇ!
「ねぇ、イド……」
「ん?」
彼女の表情が寂しげに歪む。そういえば今日はまだ一度も言ってなかったな。
寂しげに揺れる蝙蝠の翼ごと優しく彼女を抱きしめる。
「愛してるよ、誰よりも君を」
「ん、イドのえっち。ねぇ、このまましてもいいでしょ?」
首に回された腕に力がこもり俺の身体は押し倒された。
俺の上に跨る彼女はその翼を大きく広げる。そして淫魔に相応しい淫靡な表情で俺を見下ろした。
「ふふ。彼女の話しをしてたら、いっぱいしたくなっちゃった」
「嫌な事を思い出させないでくれ」
「なら、忘れるくらい、は、げ、し、く、ね?」
俺は静かに頷いた。
少し身体を沈めてきた彼女の柔らかな胸に指を這わせていく。掬うように少し持ち上げれば胸の自重によって、指が胸の中へ沈み込んでいく。
幾度愛しても彼女の身体は飽きない。
「吸ってはくれないの?」
「吸うよ」
言われなくてもね。
胸と胸の間に顔を埋め、大きな胸で自分の顔を挟む。
むにむにとした感触を楽しみつつ、胸の間の肌へ口付ける。
「んっ、そんなところ吸うの? 胸の先、吸ってもいいのよ」
俺はそれに答えるように胸の先を両の指で弄くる。
指を跳ね返すように胸の先が固く弾力を持ち始めたのを感じ、唇を胸の先へずらした。
「んぁ、あっもう、んっ谷間、ぁ、赤くなってるじゃない」
「ちゅぱ、痕が、んちゅ、ある方が、っ嬉しいだろ」 彼女は黙って横を向く。こういうイチャイチャした会話は苦手らしい。むしろ獣欲のまま襲われた方がやりようがあるんだとか。
「まだ胸だけだけど、どうせ濡れてるんだろ?」
「決まってるでしょう? イドが私に触れた時からずっと。濡れてるわ」
俺の胸に顔を埋め、すり寄る彼女の髪を優しく撫でつける。
ふわりと香る男を惑わす女の香り。
このまま猛る獣欲のまま彼女を犯してしまおうか。
「入れてもいいか?」
「イドが我慢できないなら仕方ないわ」
肉棒を彼女の肉穴へあてがい一気に上へと突き上げる。
上になっていた彼女の背が一瞬弓なりに反るが、俺の腕に阻まれ身動きできずにいた。
「んぁ、待ってわたっ、んん! 私が動く、っんああ!」
「いいよ、俺が、下から、突くから」
騎乗位で俺に乗る彼女を下から突き上げるのはかなりの快感だった。
何せ突く度に彼女の羽が揺らぎ、彼女の声が高くなるんだから。
嫌なら腰を浮かせればいいのに、もっとと強請るように俺に合わせて腰を振る。
「あくっ、あ! やっ! いくっ、逝きたくなっ、まだぁぁ、らめ、んあああ!」
「いいよ、俺も逝くから。一緒に、な?」
彼女が頷くと同時に一際深く腰を押しつける。途端彼女の穴が震え俺をきつく抱きしめる。
「あっンアアアアアア!!」
「くぅっ! はぁ、あ!」 どくどくと流れるように白濁した欲望が彼女に飲み込まれていく。
出し終わると彼女の震えがやっと止まり、彼女の身体が弛緩する。
「大丈夫か?」
「んっ、だいじょぶ。出されてる間ずっと逝ってただけだから」
気だるげなその返しにまた肉棒が我慢が利かなくなってしまう。
「悪い、二回戦目いいか?」
「ふぁ、やだって言っても我慢できないでしょ? いいよイドがしたいならしても」
彼女の髪を優しく撫でてから再び突き上げを始めた。
その後、五回目で俺が先に力つきた。
底なしはどっちだ。