「わえわえが、みじゅかやなしとげた、ろうろうにひとちい、ちんぎんをようきゅうすりゅ」
「なに言ってるのあんた?」
「ちゃいあ、いってた。はたらくと、おかねもらえる」
「だから?」
「DIOSいっぱいとなえた。もるぐ、おまえなおちた。ちんぎんをようきゅう!」
「はあ?シャイア姉さん、ガキに余計なこと教えないでよ」
「いいじゃんお小遣いぐらいあげたって」
「だったら姉さんが支払ってあげたらいいじゃない」
「あんた一応パーティのリーダーでしょ」
「じゃリーダーやめる、姉さん代わりにリーダーやって」
「それなら、この子にお金払ってあげて。これリーダー命令ね」
「ちんぎんをようきゅう!」
「あーもう!うるさいわね!わかったわよ。ほら、3,000ゴールド」
「わーい!かいものかいもの!ちゃいあ、つれてって!」
「よかったねー、じゃあ行こうか」
* バタン *
「チッ、あいつらグルだったのね」
* * *
「かえった!くのいち、これ!」
「なによこの紙袋……」
「おみやげ!」
「な、なに…?わ、私に?」
「はやく、あける!」
「なんなの……えっ、これって」
「ちゃいあ、ばか、かぜひかないっていってた。
でも、もるぐ、ばかだけど、かぜひいた。おまえもかぜひく。これ、きろ!」
「あ、ありがと」
「いまきる!」
「う、うん」
* * *
「えっと、ど、どうかな?」
「にあう!(親指を立てる)」
「そ、そう?ふーん、じゃ、着て…あげようかしら……あれ、あんたお金は?」
「くのいちのまふらーかうのに、ぜんぶつかった!」
「へえ…そう……
なんかお腹すいちゃったわね。今日は酒場じゃなくてちょっと高いお店でご飯でも食べにいく?
べ、べつに、あんたにプレゼントしてもらってうれしいとか、そんなんじゃ…ない…けど」
「いくー!くのいちと、いっしょ、いっしょ!」
「あーそれから、マフラーだけじゃなくて、こっちの服も着…っておいこら聞け!!」