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【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#10【総合】
- 1 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 10:24:58 ID:GnHWAhtp
- ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。
ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。
凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。
- 2 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 10:26:18 ID:GnHWAhtp
- ●扱うシリーズ
正伝#1〜#8、外伝、ディンギル、エンパイア、エクス、BUSINと、WIZ関連なら全般的にOKです。
●前スレ
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ8【総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216043768/
●過去スレ
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ7【総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1206095953/l50
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ6【総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187618281/
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ5【総合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163762212/
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ4【総合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139934785/
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124884172/
ウィザードリィのエロパロ2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1114358381/
ウィザードリィのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093861447/
●保管庫
http://ascii2d.no-ip.info/user/wiz/wizsstop.html
http://tokyo.cool.ne.jp/succubus/wiz/wizsstop.html(ミラー)
- 3 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 11:28:47 ID:NUZzHKJN
- ウィザートリィでぬるぽ
- 4 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:34:15 ID:m/dzO+e+
- これよりホークウインド×マスターステファンのちょっとしたエロ話を投下する。
- 5 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:35:16 ID:m/dzO+e+
- リルガミン城中庭。
そこには全裸の美少女と、忍び装束を身に纏った少年が対峙していた。
全裸の美少女の名はホークウインド。
かつてワードナ討伐に活躍し、今ではリルガミンの実質的な指導者でもある、<生ける伝説>と名高い女忍者である。
彼女の美貌も相俟って、高レベルのくのいちの証である傷一つない裸体は、美しいの一言に尽きる。
ただ一つ、腹部にある小さな刺し傷を除いてだが。
その伝説の女忍者と同じ年齢位の、忍者姿の少年の名はステファン。
ホークウインドが直々に育てた高レベルの女忍者部隊『ペリカン騎士団』を任されている。
彼もまたホークウインドの教え子であり、時々こうしてホークウインドと組手を行っている。
双方とも先程までかなり激しい戦いを繰り広げてきたせいか、肩で息をしている。
恐らく次の一撃が最後になるであろう。
「「ハアァーーーーッ!!!」」
ほぼ同時な掛け声、タイミングでステファンとホークウインドは駆け出す。
二人が交差する瞬間、閃光が走り収まった後には、ホークウインドは倒れておりステファンは立っていた。
「ホークウインド様、大丈夫ですか?」
心配そうに倒れているホークウインドに駆け寄るステファン。
「う〜〜ん、やっぱり病み上がりじゃステファン君には勝てないか……」
ホークウインドは大の字で空を見上げながらこう呟いた。
「ステファン君、私のリハビリに付き合ってくれてありがとね。結構汗もかいたことだし、お風呂入ったら?」
起き上がって軽く背伸びすると、ホークウインドはステファンを城内の浴場へ誘った。
「お風呂ですか?汗臭いし、お言葉に甘えてさせていただきます」
ステファンはホークウインドの誘いに快く応じた。
- 6 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:36:20 ID:m/dzO+e+
- あのワードナ復活から一週間、リルガミンの街は元の落ち着きを取り戻していた。
甦った邪悪と言い伝えられる魔術師は、冒険者・守護者達を蹴散らして地上を目指したが、実質的な被害がカント寺院にのみにとどまったのが幸いと言えた。
ワードナが姿を消した後のカント寺院には、相打ちのような形で倒れているホークウインドとディンクの姿があった。
不幸中の幸いなのはホークウインドが腹部に軽傷を負うだけで済んだ事だろう。
今ホークウインドの腹部に残っている小さな刺し傷の痕はその時のものだ。
「あのホークウインド様が傷を負うなんて、一体ディンクと何があったんだろう?」
シャワーを浴びながら、物思いに耽るステファン。
だが思考は次第にホークウインドの裸体へと移っていき、股間のペニスがそれと同時に硬くなりだす。
伊達に忍者として厳しい修行を積んできたわけではなく、戦闘時においては目の前に全裸の忍者やサキュバスがいても平常心を保つ事ができる。
しかしその反動でか、一人きりになってしまうと、時々このように股間が暴走してしまうのである。
(子供の頃からホークウインド様の裸を見てきたけど、相変わらずの美しさだよな。あの若さで100歳を超えてるなんて信じられないよ)
そんな妄想に耽っているうちに、唐突に浴場の戸が開き、バスタオルを肩にかけただけのホークウインドが入ってきた。
その状況にステファンが腰を抜かし、口を思いっきり開いたのは、不可抗力としかいいようがない。
「ホ、ホ、ホークウインドさ……」
「駄目。こういう時は様つけ禁止」
悲鳴どころか、「様」という台詞を言わせてもらう前に、一瞬で距離を詰めた当の本人に口を優しく塞がれる。
「僕がいるのがわかってるのに何で入ってくるんですか!?」
憮然とした態度で反論するが、自身の大切なところはさっきまで妄想のオカズにしていた、今目の前にいるホークウインドの見事な肢体によって完全に勃起していたりする。
慌てて鎮めようとするステファンであったが、気持ちとは裏腹に全然納まってくれなかった。
「あら。いいじゃないの?私の裸なんて見慣れてるでしょ?」
「そ、それは……」
赤くなって反論しようとするステファンに対し、ホークウインドはしゃがみ込んでその完全に勃起しているペニスをしゃぶり出す。
「ウッ……くぅっ……」
伝説の忍者の優しい手と舌のテクニックに、ステファンは耐え切れず思わずうめき声をあげた。
そしてもっとご奉仕してほしいという態度をとってしまう。
その気持ちに応え、ホークウインドは優しく男根の先端を舌でチロチロ舐めながらしごく。
「ホークウインド様……いや、ホークウインド。アソコを見せて……」
ホークウインドの奉仕が一段落した後、ステファンは床に寝転がると尻を向けるようにホークウインドにお願いする。
ステファンの言葉にホークウインドは恥ずかしそうにお尻をステファンに向ける。
そのまま二人は互いの股間に顔を埋めるシックスナインの体勢をとった。
目の前にさらけ出されたお尻を触りつつ、膣やクリトリスをやや乱暴に舐めるステファン。
ホークウインドも負けずに勃起したペニスを、喉の奥まで頬張ったり甘噛みしたりして対抗する。
「ああ……もう、我慢できないの……一緒にイッて……」
ホークウインドのその言葉の直後、体外へ射出された絶頂の証は、お互いの相手の顔を無遠慮に汚した。
- 7 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:39:15 ID:m/dzO+e+
- 「それで、何であんなことを?」
風呂から上がった後、ステファンは抱いていた疑問をぶつけた。
「ちょっと……昔の事を思い出して……それでちょっと気を紛らわせたくなって……」
ホークウインドはボソボソと呟いて答える。
「昔の事って、もしかしてあのディンクが何か関係しているんですか?」
図星だったのかホークウインドは俯いてしまう。
「ええ……」
痛々しい表情で俯くホークウインドに、ステファンはいてもたってもいられないのか、強く彼女を抱きしめていた。
「す、ステファン君?」
「僕で、慰めになるかどうか分からないけど……」
その言葉と共に、ステファンはホークウインドの露になっている胸に手を伸ばすと、豊かな乳房を優しく揉み解す。
ホークウインドはステファンにされるがままになり、10秒と経つと、快楽に耐える表情になり、小さな喘ぎ声を上げるようになる。
「ホークウインド、胸を触られるだけでそんなに気持ちいいんですか?」
「だめ、言わないでぇ……」
ステファンは空いている手を膣口に滑り込ませ、内部の肉壁を刺激し始める。そこはステファンの攻めに興奮していたのか、少し濡れていた。
「あっ!そこ……もっと、もっと触って!おっぱいより気持ちいいの!」
声を上げると同時に、ホークウインドは腰を動かす速さを少しづつ上げて行く。
「自分でするのと僕にしてもらうの、どっちが気持ちいいですか?」
「ああん!そんなこと、そんなこと言わないで、アッ!はあ……ん……」
「言わないと、指を抜きますよ。」
そしてステファンは指を膣から抜こうと動かす。
- 8 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:40:03 ID:m/dzO+e+
- 「ダメ、抜かないで、お願い!お願いだからぁ……」
「じゃあ、どっちが気持ちいいですか?」
「ステファン君に、してもらう、方が……凄く気持ち言いの……」
「そうですか。じゃあ、もっと気持ちよくなってもらいましょうか。」
悪戯っぽく微笑んだあと、ステファンはホークウインドの股を大きく開くと、舌で彼女の膣を刺激し始めた。
「あぁ……初めてで下手なのに変、変なの……凄く気持ちいい!もっと、あっ、はぁっ!もっと舐めて!」
ホークウインドはステファンの攻めに激しい嬌声を上げ、膣に顔を押さえ込む。
押さえ込まれたステファンは苦しみを訴えず、逆に乳房に手を伸ばしゆっくり、そして段々と早く揉む。
そして激しく求め合うこと数十秒程経ち、ステファンは自分の下半身をホークウインドの下半身に結合させようと彼女に覆い被さるように体を動かす。
「いいですか?」
「ええ……貴方の好きにしてぇ……」
ステファンの言葉に、ホークウインドは息も絶え絶えで目の焦点が少し合っていなかった。
その瞳を一瞬だけ見たあと、ステファンはゆっくりと自分のペニスを挿入する。
「ああっ!いいっ!すごくいいのぉっ!」
子宮に当たった直後、ホークウインドは今までにない嬌声を上げる。
その声をもっと聞きたいと言わんばかりに、ステファンは激しく腰をうちつける。
「ホークウインド……僕、もう……」
「ええっ!一緒にイッてぇ……」
そして、お互いに絶頂が訪れて……。
- 9 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:41:45 ID:m/dzO+e+
- 「あの、僕……」
ベッドで未だ重なり合いながらも、ホークウインドに聞こえるかどうかの声で呟くステファン。
膣内で果てたことを気にしているからだ。
「ウフフ。大丈夫よ。誘ったのは私のほうからだし。……そんな事よりもこれからも、また切なくなったら抱いてくれない?」
ステファンはホークウインドの妖艶な笑みに、ただただ頷くしかなかったという。
END
- 10 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 12:54:26 ID:m/dzO+e+
- 短い話ながらこれにてオシマイ。
ステファンがホークウインドと互角に戦えたのは、
彼女がディンクの件で未だに精神的に不安定なのが大きい。
ホークウインドとディンクの関係については読者の好きなように妄想してくれ。
最後に一言。
感想と次回策の材料として裸忍者のネタがあるならジャンジャン投下を求む。
- 11 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 13:18:36 ID:lJblG/PW
- 前スレ
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ#9【総合】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235652838/
- 12 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 18:15:35 ID:RrKKkZUf
- >>10
GJ!
過去のあるお姉さんいいねえ。
場所を選ばずできちゃうところが忍者の強みじゃねーかな。
ダンジョンで戦った直後の興奮冷めやらぬままHとか。
- 13 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 18:40:35 ID:m/dzO+e+
- >>10
ネタと感想本当にありがとう!
もしこなかったらどうしようかと不安でしょうがなかった!
- 14 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 18:45:38 ID:m/dzO+e+
- >>13のはミスだったゴメン……。
こっちが正しいお礼の文。
>>12
はじめてのネタと感想本当にありがとう!
もしこなかったらどうしようかと不安でしょうがなかった!
場所を選ばずセックス、街中の路地裏でこっそりとか公開プレイもいいかも。
ダンジョンで戦った直後の興奮冷めやらぬままH、美形のモンスターは死なない程度に痛めつけてそのままいただくとか。
- 15 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 19:27:53 ID:IylPDDKj
- GJ。冒頭の修業シーンで一番興奮した俺は
もはやセクロスシーンの全裸に反応できない残念な脳味噌の持ち主orz
・ネタ1
ウブなパーティーメンバーに目の毒だからせめて少しでもなにか着てくれと懇願され
イタズラのつもりで上半身だけ着用し下半身まる出しでやって来たくのいち
パーティーは呆れてやや引き気味だが、本人も意外なことに、上半身の着衣感覚のせいで
下半身の無防備さが急に気になりだしてしまう。
高レベルくのいちたるものが恥ずかしがるなどあってはならないと
プライドが邪魔をし、ムキになって下半身まる出しをつづけるうちに
だんだん露出の快感に目覚めている自分に気づいていなかった…
・ネタ2
パーティーの全裸男忍者がホモでもないのに
自分の全裸に股間が無反応なのにムッときたくのいちが
探索や戦闘中さりげなくエロアピール作戦。
しかし完全に無反応ではないまでも固くなりかけてはすぐ萎えるばかりで
イライラしていた隙につまづいて大股開きで転倒というニンジャにあるまじき失態。
見せるつもりじゃなかったので反射的に手で股間を隠してしまったが
その瞬間男忍者がギンギンに。そうか、恥じらいがポイントか? と即座に胸も隠して
赤面してみせると「キモッ」とみるみる萎えていく男忍者
すっかりやる気をなくして男忍者に背を向け柔軟体操するくのいちが前屈した瞬間、
両足の間から背後に見えたのは、呆然とくのいちの尻を凝視しつつフルボッキな男忍者だった。
実は男忍者は本人も気づいてなかったがアナルフェチで、
股間を隠したときに反応したのはマンコが隠れてアヌスに視線がいったからだった。
フェチを自覚した男忍者は隙あらばくのいちのアヌス視姦ポジションをとろうと後列にまわり
くのいちもさすがにそこまで注視されると平然としてはおられず首切り率が下がってしまい
パーティ戦力の深刻な低下が問題となった結果、
「くのいちは男忍者が求めたら即座に尻穴を捧げること」というルールが5対1で可決
くのいちは探索中キャンプ中を問わず男忍者専用尻穴ザーメン便器にされてしまう。
流石に戦闘中の行為は自粛していたが、ある時エンカウントでAFを邪魔された男忍者が
怒りの手刀でグレーターデーモンをバラバラにしてからは、
むしろ戦闘中こそ尻ハメを推奨されるようになったという。
- 16 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:12:27 ID:PJDsuxlw
- >>10
乙!
ゴチソウサマでした
>>15
おいィそれネタっていうか読みたいものダイジェストじゃねえか
汚いなさすが忍者きたない
- 17 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:43:00 ID:DkgOMEYj
- さすが謙虚なロードは格が違った
- 18 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 22:56:16 ID:wK40qZRP
- GJ。
ネタだけど強すぎる自分の力をセーブする為、裸体に手枷のみつけたクノイチなんてのは?
- 19 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 23:42:45 ID:/R9ntOQa
- 放尿・脱糞はダメ?
- 20 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/02(木) 23:52:38 ID:6LmtM9Bv
- 死姦やら捕食姦やら凌辱嬲りやらやってるから禁忌はないはずだ
排泄系なんてカルイカルイ
- 21 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 00:05:26 ID:1t3cPemu
- ただ、注意書きとNGはできる配慮があったほうが良いと思う
- 22 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 00:37:32 ID:RNSb8MD/
- >>15
もはや書いた方が早いぐらい出来上がっとるw
- 23 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 02:48:28 ID:Mpo6wPoj
- >>19
おーけーおーけー
かまわん。やれ。
っていうかお願いします。俺は好きなんだよぅw
- 24 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 04:24:29 ID:vApLfTQb
- 俺の中の全裸くのいちは、おしっこをのぞかれると一応恥ずかしがるが、
排便中をのぞかれると激怒してウンコをつかんで顔面にぶつけてくる(コントロールは完璧)。
で、「次は殺すからな」と言いつつ手の汚れを覗きの服になすりつけてから許してくれる
怨恨を残してチームワークを乱さぬため、
時にはその場の怒りで全て発散するのも忍びのセルフコントロール法。
- 25 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 07:14:00 ID:vx63n9QZ
- 人のいる前で裸でいるのは平気だけど、
さすがにオシッコやウンチを見られるのは恥ずかしい女忍者。
彼氏とのセックスの真っ最中に、
アナルに浣腸され尿道にはカーテルを挿入されてしまう。
女忍者は漏らさないように必死に耐えるが、
彼氏はそんな事おかまいなしに激しいピストン運動を行う。
そして絶頂に達すると同時に、
とうとう前と後ろ一緒に漏らしてしまった。
- 26 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 07:51:47 ID:M924KZN4
- やがて排尿時と脱糞時の勢いを利用してオシッコやウンコで首を飛ばす技を編み出すくのいち
- 27 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 13:32:22 ID:IJp3302r
- 何故かスレのレスが下卑ていてどこかしら品が無いなw
慎みを知らないからこうなるのかもしれないw
- 28 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 16:45:05 ID:K2bDUq3o
- 仲間に見られながら排泄行為をするのに快感を覚えてしまう忍者。
- 29 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 16:52:35 ID:K2bDUq3o
- チョロロロロ……
女忍「はぁ…////み、見てる?」
君主「見てない見てない」
女忍「嘘…指の隙間から見てる―――ッ!……じゃない」
プリッ、ブリブリブリッ……ボタッ
女忍「んう……今日は、硬いなあ」
君主(忍者になって全裸になったと思ったら今度は見られながらの排泄行為、彼女は一体どこにいくんだろう……)
ちなみにウンチする時って力むからオシッコも一緒に出る場合が多い。
- 30 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 18:56:15 ID:Mpo6wPoj
- >>29
おい。そこの君主!俺と変われw
- 31 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 19:04:53 ID:Y2WvpNeZ
- しかし実際に迷宮に潜っているときトイレはどうするんだ
パーティから離れ一人隅っこでするのか?
一人になった瞬間モンスターと遭遇してずっこんばっこんされるというシチュが思い浮かんだ
- 32 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 19:39:51 ID:fYpjeNhQ
- >>31
そしてバコバコ中に漏らすんですね!
わかります♪
無敵の全裸のくのいちが無防備になる瞬間。
それはっ……ウンチの時!
だから仲間を見張りに立てて用をたすが、力む音に仲間は興奮してしまう。
- 33 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:30:36 ID:b1jmRf3P
- 忍者装束のハカマは股から左右に分かれていて、走りながらでも用が足せたというから
全裸忍者なら戦闘中の脱糞も余裕かもよ
- 34 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 20:49:35 ID:toBnsq18
- いつからここはスカトロスレに・・・w
- 35 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 21:19:17 ID:+igRsL7k
- >>18
いっそのこと首輪だけの『私はご主人様の雌奴隷です』っていう奴隷裸忍者なんてどうよ?
スカトロネタとも相性いいぞ。
首輪に紐つけて四つん這いで散歩させて犬のポーズでオシッコなりウンチなりさせりゃいい。
- 36 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/03(金) 22:56:13 ID:00xKAoMn
- ここには最高に下品な奴か幼児並みのメンタリティの奴しかいなくなったのかよぉw
- 37 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 03:14:37 ID:SPRImQJt
- 若返りの泉を使いすぎました
- 38 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/04(土) 04:14:02 ID:YSdcSsYo
- >>36-37
石を蹴り飛ばし続けたら最強になれるとか
仲間がうんこするとみんなで大騒ぎする
小二病の冒険者達を想像してしまった
ある意味この板と無縁なネタだが
- 39 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/05(日) 01:01:10 ID:rZl2fiTB
- 保管子見てきたけど、管理人さん息長く更新してくれてるよな。
本当に有難い事だ。
- 40 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 19:32:09 ID:Y/vM2c7X
- どなたかトレボー(当時46歳)と嫁のラグナたん(10歳)の
初夜を書いてくれるお方は居ないものか
くっ、コズミックフォージさえあれば自分で書くものを…
しかし政略結婚とはいえ10歳と即結婚するトレボーマジ狂王
- 41 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 20:50:37 ID:iAiiXZMA
- 10歳の女の子なんて裂けるわ!
- 42 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/06(月) 21:10:44 ID:6WSUln5S
- 逆に考えるんだ、実はタン塩と考えるんだ
- 43 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 00:19:46 ID:v8R/EQz3
- 頑張って書いてくれ!
大丈夫さ >>40なら・・・うまく書けるさ!出来る!!出来る!!!
- 44 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 12:21:20 ID:mKMBrFVt
- era追い出したい奴が暴れてからというもの流れが一気に遅くなったなぁ
- 45 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/07(火) 14:01:03 ID:xO/iH24o
- もともと過疎スレですが何か?
- 46 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/10(金) 00:39:59 ID:D4fiuRWQ
- eraはしたらばにスレが立ったみたいね
- 47 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 00:41:45 ID:tJcT44hI
- 久々に来たが、いつのまにか10スレ目に突入してたんだな。
前スレでera関連でトラブルがあったのか。
このスレがdat落ちしませんように。
- 48 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 07:25:26 ID:HEEqVnOq
- eraの話題が200レス近く続いたところera厨厨様が暴れて以前の状態に戻っただけです
しかしeraの話題には付いていきにくいとは言え、どの道SSが投下されなきゃ過疎のままだし
正直、あそこまでして追い出したからにはむしろ騒いでいた奴らがSSを書くべきだったんだがな
あいつら何処に行ったの? 結局他力本願かよ……
- 49 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 08:50:43 ID:5Jep1NwB
- SSでないにしても、せめて何か話のネタがあってスレが盛り上がればいいんだがな
eraはその「間」を持たせるのにありがたかった
人のいないところにはSSを書いてくれる人も少ないし、一気に過疎化が加速しそうで怖いな
- 50 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 11:02:02 ID:a11z2NKB
- SSも雑談も無くてひたすらゲームの話題ばかりならこのスレ自体要らんだろって話だったような。
ここはゲーム板じゃなくて、エロパロ板だし。
- 51 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 11:29:09 ID:5Vv6dY8d
- あれはイヤこれはイヤと駄々を捏ねる子供出現→荒れる→分裂→過疎→消滅
よく見る光景です
- 52 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 15:02:58 ID:Jb5HaJyJ
- プロット思いついたので書き始めたら、数行で力尽きたでござるの巻
やっぱり容易じゃないなw
- 53 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 16:13:33 ID:NvyYJFJF
- 俺はプロットだけでも(;´Д`)ハァハァできるぜ
- 54 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 19:20:15 ID:07hJRrAx
- 過呼吸の時は口に紙袋を当てるんだぜ?
- 55 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/11(土) 21:57:07 ID:a11z2NKB
- マカニートラカーニトヤンヤヤヤンヤンヤンッ♪
マハリ〜トラハ〜リトヤンヤヤヤンヤンヤンッ♪
- 56 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 02:43:52 ID:LDAd8B6F
- ダンジョンの奥〜からやってきた♪
ちょっとEVIL〜な魔法使い♪
- 57 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 04:43:31 ID:CIhQ0B91
- わーどなー わーどなー
ふしぎなちからで カント寺院に
死と 破壊を ふりまくの
- 58 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/12(日) 07:40:33 ID:bnRNbyBi
- >>52
そういう時は嘘予告にしてしまうんだ!
- 59 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 21:39:07 ID:yTDkBxDm
- しかしアンチera派はタイミングを見計らってたんだろうね
新スレに話題を残させないように
- 60 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/13(月) 22:15:52 ID:RIVFKSvC
- 今更そんな事どうでもいいだろ
あとは静かに沈んでいくだけなんだしな
- 61 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 01:04:50 ID:M82+2l+9
- 他のスレで話に出てたんだが
SP解放アイテムで転職すると全裸になるってエロくね?
- 62 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 01:24:35 ID:uINpkpaf
- >>61
ちょっと抜いてくる
- 63 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/14(火) 17:42:10 ID:8O4cAXVZ
- 呪い装備の解呪とか
はいきょうしゃめ!!グヘヘ
- 64 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/16(木) 23:33:03 ID:Pq2bZOki
- 転職SP解放中は空気を読んで仲間は何もしません
つーかできません
- 65 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/17(金) 23:45:10 ID:EUwlC2B1
- SP解放中に触ったりしたら、
虫のさなぎとか脱皮したてに触るのと同じ様な感じで奇形になるのだろうか。
- 66 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 23:16:12 ID:wxh8Y0i0
- 触るとその部分がへこむ
そしてへこんだまま
- 67 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/18(土) 23:45:39 ID:3CdS+jxq
- SP開放中の男ニンジャのスネゲを毟ることで視覚的に快適なダンジョンライフを!
- 68 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 08:38:47 ID:DUX8n9kN
- おにんにんの皮を引っ張って包茎にしたりするなよ!絶対にするなよ!
- 69 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/19(日) 13:18:02 ID:1nZf1wq2
- 「私、包茎の方が可愛くて好きなんです」
転職後、包茎になっていた男性ロードの嘆きに、
恋人のビショップ女性が頬を染めながら残した言葉
- 70 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 07:27:28 ID:h2TbtLtV
- いいねいいねー
そういや、ロード♂×ビショップ♀(というか後衛職)
みたいな組み合わせのSSって中々無いな
- 71 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/20(月) 11:44:12 ID:j5but4qR
- だいたい前衛♀か後衛♂だからなー
- 72 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:27:48 ID:YpeLiV9c
- 聖に属するものの穢れた絡みか…
- 73 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 00:31:28 ID:pwn/BemX
- ロードを悪落ちさせるのと、ヴァルキリーを堕落させるの…
どっちがステキ?
- 74 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 01:18:28 ID:oTCCzvjk
- ロードが善のまま、快楽には逆らえないのがいいです。
- 75 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 05:46:03 ID:MtcQWINR
- 新米ロードにエッチなウソ戒律ばっかり信じこませるのがいいです
- 76 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 09:27:04 ID:BvgSratT
- ロードの悪落ちだと某むさい親父を思い出すので、ヴァルキリーを堕落させたいです
処女じゃないと職業的にNGと嘘吐いてアナルで落とすか、
前でやったあと毎回魔法で処女膜回復させる方向で
- 77 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 11:58:14 ID:EtB6GpEj
- 酒場で酔った全裸忍者が
「粘膜を外部に露出させるのは弱点を晒すのと同じだ!
ましてや瘴気の充満する迷宮で剥き出しなど自殺行為!
だから俺は転職時わざと皮を余らせたんだ!一流の忍者なら誰でもやってることだ!」
とテーブルの上に乗ってナニをフラフラさせながら力説していたのでふん縛っておきました
- 78 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 12:54:42 ID:Dq2Dl6X8
- 酒場で酔った全裸忍者が
「粘膜を外部に露出させるのは弱点を晒すのと同じだ!
ましてや瘴気の充満する迷宮で剥き出しなど自殺行為!
だから私は転職時わざと皮を余らせたんだ!一流の忍者なら誰でもやってることだ!」
とテーブルの上に乗って包皮につつまれた陰核を誇示するので
思う存分視姦して水晶玉に映像記録も残しておきました。
- 79 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/23(木) 23:34:20 ID:stsjITSh
- 盗賊 「なぁ忍者よ、前から疑問に思ってたんだが、全裸で冒険って自殺行為じゃないか?
股間の急所丸出しとか、狙ってくれって言わんばかりじゃないか」
忍者 「甘いな。鍛え抜いた忍者の体は全身凶器。手足のみならず体のあらゆる部分が鋼のごとき強度と
剣のごとき鋭さを持つ。当然股間も例外ではない。俺がその気になれば股間の匕首で相手の急所を一撃だ」
盗賊 「中心脚かよ…。てかその話、あんまり外で言わないほうがいいぞ。こないだ娼婦が局部を切り裂かれて殺された
猟奇殺人事件の犯人、官憲まだ追ってるらしいから」
忍者 「す、すまん…。つい腰を振るのに夢中になってしまって思わず」
盗賊 「マジでお前が犯人かよ! ンな物騒な逸物、去勢して犬にでも食わせとけ」
忍者 「俺はもう一生、女を抱けないんだろうか…」
盗賊 「クノイチの彼女でも探せよ。相手の局部も鋼の硬さなら問題無いだろ」
忍者 「馬鹿言うんじゃない。硬さだけじゃなく鋭さも持ってんだぞ。致してる最中に締め付けられて逸物がポロリとか
アイツら平気で出来るんだぞ」
盗賊 「痛い痛い痛い痛い! 想像だけで股間が痛い!」
- 80 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 00:04:57 ID:FRGe8UUR
- >>79
中国の故事に矛盾という話があってな
- 81 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 17:49:01 ID:yZ0Abg/g
- >>79
だから前スレのクノイチのミオたんは硬いチンコにめろめろになったわけですね
- 82 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 20:10:33 ID:oJLAvkVT
- 使ってる地名とかはエルミナージュなんですが…
とある召喚師の日記
前書き
これは召喚師にアイテム転職した俺の愛と苦悩と冒険の日々を綴った日記である。
一日目
召喚師に転職したものの、何か捕まえないと始まらないのでダンジョンに出かけた。
やはり使役するなら女性型の魔物だよな。ということで獲物はサキュバスだ。今からwktkが止まらない。
ダンジョンでは魔物どもが襲ってきたが今の俺の敵ではない。アホどもめ。
雑魚を蹴散らしながら適当に探索を続け、ついに目的のサキュバスを手に入れることに成功した。
相変わらずエロい体だ。これが俺の物だと思うと…くくく…明日から楽しくなりそうだ。
追記:契約する際ドレインを喰らった。ムカついたがおっぱいにめんじて許してやった。
2日目
さっそくダンジョンで召喚してみた。町中で召喚できないとは不便極まりない。
いちいちダンジョンに行かなくてはならないとは…めんどくさい。
それはそうとサキュバスに御主人様と呼ばれた。
…素晴らしい…これが征服感というものだろうか?笑みが抑えられない。
俺は召喚師に転職してよかったと心の底から思った。
御主人様では味気ないのでお兄ちゃんやら弟君やら殿やら思い付く限りの呼び名で呼ばせてみた。
しかしどうもしっくりこない。結局御主人様で落ち着いた。
その試行錯誤で半日が潰れたが後悔はしていない。
追記:呼ばれて悶える俺を不思議そうに見ていた。やはりムカついたが今回は尻にめんじて許してやった。
- 83 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 20:12:23 ID:oJLAvkVT
- 3日目
昨日はサキュバスを枕にして寝てみた。至近距離から見る白い双丘はかなりの迫力があった。
当然ながら野宿なのでMPは回復しない。
柔らかくて良い匂いがして気持ちよかったんだがな…。そんなわけで心のMPの方はMAXだ。
サキュバスには重かったですとか言われた。嘘つけ。朝起きたら俺が下敷きになってただろうが。
おかげで…全身でサキュバスの体の感触を楽しめたんだが…。
よだれを垂らされるとは思わなかった。
まぁ…それはそれで…。
しかし、住家を見つけなければならないなぁ…。MPが回復しないのはキツイし。
ヤルにしてもモンスターがうろつくダンジョンで青姦はなぁ…。
コートラストにでも行ってみるかな。
追記:サキュバスは料理がさっぱりらしい。固形物を食べないかららしいが…俺が困るだろ。
全く使えないヤツだが…今回は太ももを撫でることで許してやった。
4日目
コートラストはやめだ。とてもじゃないがオーガやゴブリンと暮らす気にはなれない。
あいつら俺が入居者だってのに襲ってくるし…野蛮な奴らめ。
どうしたものか…俺は頭を悩ませる。
サキュバスには何にも悩み事がなさそうだ。あくびをしながらのてのて後ろをついて来る。
この野郎…良い度胸じゃねぇか…。
ムカついたので不意をついておっぱいに奇襲をかけ、揉みまくってやった。
…むしろ喜ばれた。意味がわからん。
今度はヘーメに行ってみるか。あそこならどんな種族も受け入れてくれるらしいし。
追記:サキュバスはある程度肉体をコントロール出来るようだ。豊満な胸も良いが微乳もまた乙だ。
- 84 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 20:15:11 ID:oJLAvkVT
- 5日目
くそったれめ。デビリッシュ、オーガ、ゴブリン…etc…はOKで悪魔がダメってどういうことだ?
差別がないってのと頭の足りない道具屋が売りなんじゃないのか?
まったく腹が立つ。何時になったら落ち着いてちょめちょめできるのか…安住の地はいまだ見つからない。
サキュバスは相も変わらずのんびりしていた。まったく良い御身分だな、おい。
悪魔の癖にひなたぼっこなんぞ楽しみやがって…。
やはりムカついた俺はちょっと悪戯――草でくすぐった――してみた。
いやいやと身をよじる姿は堪らなくエロい。素晴らしい。時を忘れて楽しんだ。
さすがにサキュバスに気づかれて怒られた。どうして起きてる時にしてくれないのか?…と。
いや待て。それはすごくおかしいぞ?
追記:こいつはMらしい。望むところだ。
6日目
いろいろあたってみたが、もはやダンジョンに住むしかないようだ。
はぁ…世間の風はこうも冷たいのか…。
そんなことを考えていたら急にサキュバスが抱き着いてきた。
…慰めてくれるのか?お前ってヤツは悪魔の癖に……勘違いだった。
お腹が減ったとか抜かしやがった。ふざけんな、ドレインなんかされてたまるか。
懇願するサキュバスを枕にし、明日からどうすべきか考える。
サキュバスの餌、俺の住家、ちょめちょめ…問題は山積みだ。
頭の下ではぐーるるーと腹の鳴く音が聞こえる。
…まずは餌だな。
追記:サキュバスはずっと我慢をしていたらしい。確かに契約してから何も食わせてないしな…胸を揉んで褒めてやった。
- 85 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 20:35:36 ID:oJLAvkVT
- 7日目
今日は朝から冒険者狩りだ。いや、狩るってほどでもないが。
あれだ、先輩として冒険の厳しさを教えてやるのだ。
ドレインの恐ろしさ、レベルによる理不尽な力の差を知れ!…ふはは!
で、初級ダンジョンで馬鹿な新米冒険者を待ち伏せる。
サキュバスは抱き着いたり、キスしたりしてきてかなり上機嫌だ。
どこもかしこも柔らかいサキュバスに包まれて俺も絶好調だ。
カモはどんどんやってくる。サキュバスはどんどんドレインしてる。
レベルアップできたのに!とか、またやり直しか!とか、あざーす!とか聞こえるが気にしない。
たまにそれなりの冒険者に当たるが俺がついている限りバックアップは完璧だ。
麻痺呪文や石化呪文で手も足も出せない。後はサキュバスにドレインされるのみ。
…こうしていると駆け出しの頃を思い出す。あの頃はドレインが1番怖かったっけなぁ…。
カスみたいな低レベルの餌だったが、満足したらしい。お腹をさすりながら鼻歌を歌っている。
ゲップまでしやがった。やれやれ食事のマナーも教えないといけないな。
追記:サキュバスは食いだめが出来るらしい。しばらく餌の心配はしなくて済みそうだ。
8日目
そろそろ我慢の限界だ。
エロスの塊が目の前にいるというのに…ただ触ることしかできないとは!
サキュバスは触られるだけでも嬉しそうにするが…男としてはやはりちょめちょめしたいわけで…。
しかし、ダンジョンはなぁ…落ち着いて楽しめないし…うーむ。
せめぎあう欲望と理性…そんなことは関係なく午睡を愉しむサキュバス。
ムカついた。今回は乳首をつねりまくってやった。
やっぱり喜ばれた。悪い気はしないが、目的が違う。
お仕置きになんないだろが!という俺の言葉にサキュバスは頬を染めた。
もっとしてってか?違う…違うってんだよぉ!そういうプレイじゃなくてさぁ!
俺のヤキモキは溜まる一方だ。
- 86 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/24(金) 22:32:03 ID:Tjjw6q6Z
- まず適当な力仕事向きのモンスターを召喚支配して、
適当な郊外に小さなダンジョン掘って、そこを穴居住宅にすればいいんでないか
- 87 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 00:59:36 ID:mLrFI7a5
- korehahidoina
- 88 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 20:39:54 ID:jghTT9vi
- 使役してるはずが逆に使役されてる・・・
- 89 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 20:40:33 ID:W7ffs5QG
- でもこんなかわええサキュバスなら俺も使役されたいw
- 90 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/25(土) 21:18:02 ID:9Yej1slm
- サキュバスが満腹になった隙にレイプすればドレインされないのでは
- 91 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/27(月) 19:06:49 ID:BkF/lV9G
- >>86
マジでそんなWizやりてぇな
- 92 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 00:45:45 ID:nyPeYaH7
- つーか、手裏剣かプリーストリング装備してやればいいじゃまいか
- 93 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 03:58:21 ID:vLIJf+iE
- お早うございます。裸忍者もの、投下します。
- 94 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 03:59:09 ID:vLIJf+iE
-
「フムン、治癒魔術の極意でござるか」
城塞都市の冒険者こと探索者には変人が多い、と市民は噂する。命を種銭にして賭事をしているようなモノだから
精神が繊細だとやっていけないだろうと言う常識論から、ふらふら冒険や探索をして素直に定住が出来ないのは特殊な
性癖をきっと持っているからだと言う蔑視論まで数多く存在する。探索者の中でも、人当たりの良い常識人は何かと
市民に頼りにされたり街角の噂で好意的に話されたりする。とは言え……この男に関してだけは毀誉褒貶の落差が激しい。
「は、はい……」
探索者仲間に「熟練のプリーストスペルマスター? 絶好のイイ人がいるから!」と紹介されたエルフ族の悪の女司教
アティルデは、眼の遣り場に困っていた。非情に鍛えられ上げただろう、細い鋼線の束を選り集め、絞り上げたような
見事な付き方をした、凹凸の彫りの深い筋肉。香油を塗りこんであるのか、その肌は光沢を放っている。脱毛処理も
完璧だ。話している間にも、妙な所作・動作をキめて、筋肉を無駄に見せびらかそうとしているのがやけに気に障る。
「うーむ、拙者、司教から転職して長いでござるからなぁ……。同行する条件で、教授を引き受けるが良いか? 」
下帯、エッチュウフンドシとか言う東方の下着の前垂れには『仁忍』と筆で大書してあるのが見えた。この男が身に
付けているのは覆面とその下帯のみ。その下帯も「男根が無くなると泣く女子がいると言われて仕方なく着けた」と言う。
過去は覆面のみでこの男が迷宮を闊歩していたのだと聞くと、正直アティルデはその光景を想像してげんなりしてしまう。
が、やりたいことをやるのが悪の戒律の者の信条なのだから、文句を付ける心算ならば、相応の大きな覚悟が必要になる。
「ど、同行……! 」
「どのみち拙者の仲間の女子達を満ぞ……いや、説得した後は探索行は休みと為る。その合間を縫う。如何? 」
「そう言うことでしたら、私に異存はありません」
「決! では今日夕刻、ギルがメッシュタバーンにて待つ! セイヤセイヤァ! 」
ケツ! と叫んで尻を向けて駆け出す男の尻肉は無駄無く、無駄に引き締まっていた。おおう、と老若男女の溜息を
漏らす声が聞こえる。律儀に手を振って挨拶する男に、道行く市民たちは歓声を送ったり、罵声を飛ばしたりと忙しい。
どうやら彼は、自慢の肉体を披露するのが至上の喜びらしいとアティルデがようやく理解したのは、街角に取り残されて
から数呼吸の時が過ぎた後だった。
「何されるんだろう……私」
――我に祝福(カルキ)あれ。アティルデは自分を抱き締め、身震いを一つすると、冒険者の宿へと足早に歩き出した。
- 95 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 03:59:48 ID:vLIJf+iE
-
「おお、ドゥマス! 捜しましたよ! 」
「……ひとちがいでござる。拙者はマスゥド、ただのニンジャでござる」
ぽつん、と全裸に近い男が一人、酒場の卓に座る光景は異様だった。余人が近寄り難い雰囲気を醸し出すそこは、彼の
パーティの指定席でもあった。が、今は誰も居ない。その鍛え上げられた肉体の力を以って、仲間5人の女を快楽漬けの
失神に追い込んだ結果である。その卓に臆面も無く近づき、対面に座ってのける優男がいた。笑顔も爽やか、挙措は優雅。
そして真摯で眉目麗しい容貌。その風体は僧侶。酒場と言うこの場が彼専用の布教場となりかねない、善の戒律の司祭の
ルキフェだった。
「ドゥマス、僕と君との仲じゃないですか、それとも、同門同窓の誼(よしみ)を忘れましたか? 」
「ひーとーちーがーいーでーごーざーるー」
「……わかりました。では仕切り直して、と……。おお【マスゥド】、捜しましたよ」
「おお、ルキフェどのではないか、珍しい。何ぞ悪の戒律であるニンジャの拙者に用でもあるでござるか? 」
善と悪の戒律に分かれたとしても、友誼は成立する。ただ、その信条に於いて譲れないモノがあるから、おおっぴらに
【上】では組めないだけだ。マスゥド、いやドゥマスも元は、ルキフェと同じ寺院出身で、善の優秀な司祭だったのだ。
博覧強記の優秀な人材で、数百年に一人の逸材と言われた程の素質を持っていた同門の僧侶、ドゥマス。ルキフェが彼を
頼り城塞都市に到着した時は、司教に転職し、メイジスペルまでをもマスターし、近衛兵も夢では無い術者となっていた。
しかし、彼は善の戒律ならびに司教と言う身分とを惜しげもなく捨て、悪の戒律のニンジャとなる道を撰んだのだ。
「女性の体に、僧侶が溺れることは背徳でしょうか?」
「……いまなんと言ったでござるか、ルキフェどの?」
「言葉通りに解釈してください。初めて知った女体に溺れてしまいました。……探索に出ない日は一日中使って……」
『もう声を出すなルキフェ、読唇術を遣う。……相手の事も考えろ。闇討ちされかねんのだぞ? 貴様の人気は高い』
マスゥドは覆面の口元を解き、露出させた。対面のルキフェにも勝るとも劣らぬ端正な口元と薄い唇が、給仕の若い女の
眼を剥かせ、興味を惹く。裸なんぞで引いていては、酒場の給仕どころか城塞都市では生活が出来ない。人間が集う場所は
他にも気にするべき矛盾と混沌が織り成す創造物に満ちている。だが、この容貌を何故隠すかは興味を惹かれるらしい。
『一生自慰もせず童貞を守ると豪語していた金剛石並みの堅物と謳われた貴様を蕩(とろ)かしたとは、どんな淫魔よ』
『茶化さないんですか? 三擦り半も耐えられんコカトリス並みの早漏め、等の君からの揶揄を覚悟していましたのに』
『悔悛の告白を聞かねばならん司祭が世間知らずでどうする、と言った俺と議論を闘わせた貴様がなぁ……相手は…』
酒場に入ってくる者を、マスゥドは観察した。ギルガメッシュタバーンは、冒険者・探索者の『河岸』として有名で、
一般客の割合が少ない。今までのルキフェの仲間は全て女性だったが、手を出す、出した素振りは認められなかった。
言わば『ルキフェ様親衛隊』のノリで、互いに牽制しあって微妙なバランスを維持していた。時折、男性が加入する
こともあったが、大概、ルキフェのパーティは5人で編成していた。リーダーのルキフェの希望が前衛に出ることなので、
後衛職や前衛職の善や中立の戒律の素人が、修練を積むのに持って来いのパーティなのだ。……引っ切り無しに来る客の
中で、躊躇いも無く真直ぐこちらに来る、眉目秀麗な東方人の女サムライを確認した後にマスゥドは口を開く。
- 96 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:00:33 ID:vLIJf+iE
-
『アレか……貴様、どうやってアレをモノにした? 抵抗は激しかったろうに? 』
『アレ、とは? 』
『気配が解らんか。いや、いい。振り向け。……善い女だ。こりゃ滅多に闇討ちも出来んだろうな。……隙が無い』
振り向け、と言われたルキフェは、振り向いた瞬間に女サムライの、噛み付くような濃厚な接吻に迎えられた。周囲から
息を呑む女声が多数上がるが、接吻しながら睥睨して、黙らせていく用心深さにマスゥドは感嘆する。女性の身ながらも
常在戦場の教えを守る、善い【サムライ】の教育を受けたに違いない。優男で堅物のルキフェがどうやってモノにしたのか
俄然、興味が湧いてくる。
「私を夜通し喘がせた挙句、黙って宿に置いて行くとはちと酷いではないか、ルキフェぇ……と、知り合いか? 」
「いやいや、公衆の面前で裸身は止せと初対面の拙者に説教を垂れているところでござるよ、ルキフェどのは」
わざと拗ねた顔をして甘えて見せてから、アヤメはルキフェの対面に初めて眼を向けたフリをして見せた。【氣】を
読める程のサムライなら、相手が生物ならば正体や技量をある程度は推し量れる。飽くまでルキフェの男の面目を立てる
ために聞いて見せたのだろう。帯剣の刃がいつでも鞘走れるように、鞘の鯉口が左手親指で静かに広げられているのが
マスゥドには解る。……ルキフェに危害を加える男色家とでも看做されたならば、即座に躊躇無く刃傷沙汰に及ぶだろう。
「置いて来たのは謝罪しますよ、アヤメ。こちらはマスゥド、悪の戒律ですが、なかなかの好人物なんですよ」
「……悪、か。私は同席しない方が良さそうだな。私はアヤメ。最近この都市に流れて来た、東方人の善のサムライだ」
「マスゥドでござる。裸体は我が趣味にして我が求道の姿、他人の斟酌注釈忠告委細無用にてござる。しからば御免」
「マスゥド……ドゥマス! まだ僕の話は終わっていませんよ! 」
「拙者、これ以上恋路の妨げをして、馬に蹴られて、さらに刃に斬られて死にたくないでござるよ、仁忍!」
椅子から立ち上がり、眼の醒めるような見事なニンジャならではの前方回転跳躍を見せ、マスゥドはその場を離れた。
着地地点には、待ち合わせしていたエルフ族の悪の司教、アティルデが目をまん丸に見開いて――実は充分に着地地点と
舞台効果の演出をマスゥドは狙っていたのだが――立っていた。その距離はドゥマスの座っていた卓から、約15歩。
並外れた筋力・平衡感覚と、舞台にそれ相応の天井の高さが無いと出来ない芸当だった。
「な、な……」
「感心感心。拙者、正確な時刻を指定しなかったと言うに、夕刻と看做される段階で来るとは、流石は女司教でござる」
「あ……!」
「見たところ、高価な装備を身に纏って居られる様子。これはちと拙(まず)い。拙者の仲間に預かってもらわねばな」
腕組みして笑って見せる、露出していたままの意外に端正で整ったマスゥドの口元に、アティルデはただ見惚れていた。
- 97 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:01:27 ID:vLIJf+iE
-
迷宮に潜り、地下に入るとマスゥドはすぐに呪文を紡いだ。転移を終えると、アティルデは見慣れぬ風景と空気に脅え、
辺りを見渡している。その様子をニンマリと覆面の奥で笑いながら、マスゥドはひとしきり状況を親切に説明して見せた。
「ここは迷宮の最下層、地下10階の入口にござる。実は拙者、マロールが使えるのでござるよ〜〜仁忍!」
「ど、どうしてそれを隠してこんな……」
「馬鹿に見える裸忍者なんかに、と? 肉体こそ我が誇りでござるからなぁ? さぁて、最下層に、行くでござるぅ〜〜」
「キャアアアアアアア、いやああああああああっ! 」
脅えるアティルデの、革鎧から出た鎧下の後ろ襟を引っ掴むと、マスゥドはシュートを使い有無を言わさず滑り降りた。
「到着ぅ〜〜〜〜っ! 最下層は今のパーティは到達したことが無いので久し振りでござるが……相変わらずでござる」
「うううううう……」
「さて、治癒魔術はどのレベルまで使えるでござるか、アティルデどの? 」
「一通り全て使えます。ですが、司祭のときのように巧く使えないのです……」
それを聞いて、マスゥドは覆面に包まれた顎に手を当て、考え込む姿勢をわざとらしく作って見せた。大方、転職後の
能力の低下を知らないで転職し、違和感を覚えているのだろうとマスゥドは解釈していた。初対面から市民と見紛うばかりの
手弱女(たおやめ)然とした様子だったので、素人とばかり思っていたが、元マスターレベルとなると【話は別だ】。
したい放題の、無茶が出来る。
「―――それは、アティルデどのに、必死さが足りぬからでござるよ―――」
「な、何を……や、い……いや……こないで……! 」
身に纏う、とぼけた雰囲気から豹変したマスゥドの様子に遅れて気付いたアティルデだったが、数瞬の遅れと、肉体的な
各種の能力の劣化は致命的な弱点となった。距離を取ろうと足を撓(たわ)め、駆け出そうとしたときに両肩をガッシリと
掴まれ、有無を言わさず捕らえられた。両腕を手首でひとまとめにマスゥドの大きな右手に握られ無残にも吊り下げられ、
幾度もの戦闘で鍛え上げられたマスゥドの左腕で、軽々とアティルデは鎧下(衣服)や下着ごと革鎧を引き剥がされた。
人間族の女の平均並みの大きさに実った双乳が、ぷるんと露出する。エルフにしては大きい、とマスゥドは覆面の下で哂う。
「ひ、ひどいっ……こんなのっ……」
「鍛えたニンジャの拙者の腕に掛かればこのとおり。防具など無きに等しいでござる。それ、下の方も――」
「下、下は嫌です! あああ……見ないで、見ないでェっ……! 」
革鎧の胸甲を衣服ごと放り捨ててから、マスゥドが口笛を吹きつつ残された下半身の防具に挑もうとすると、アティルデは
突然、火の付いた油紙のごとく激しく体をのたうたせたり、足をバタつかせたりして抵抗を始めた。しかし必死のそれも……
無駄な努力と、終わった。
- 98 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:02:15 ID:vLIJf+iE
-
「ほほう……かわらけ。無毛でござるか……。遥か東方の地では、怪我無くて良かったね、と珍重される……。フム……」
「見られ……たっ……! 二十過ぎにもなって……こんなのなんて……きっと……ううっ……いっそ……殺してッ……! 」
マスゥドの見たところ、アティルデは【姐御】的な雰囲気が漂っていたし、容貌もやや怜悧だった。歳相応の色気もある。
言わば自他共に認める【大人の女】のその部分が童女然、としているのは当人にとってはかなりの深刻な問題だったのだろう。
ここまで消え入らんばかりに恥じ入るとなると、俄然、一人の健康で紳士な男として、聞いて見たくもなることが一つある。
「――おぬし――処女でござるな? 」
「!!」
「やはり。司祭になったのもそれが原因でござるか。司祭や司教になれば、男を近づけずに済むし、性にも疎くて済むと」
「それが――それが何だって言うのよッ!! それの何がいけないって言うのよ、この変態裸ニン……ジャ……」
口を極めて罵ろうとしたアティルデの目前で、マスゥドが覆面を取り去った。壁面に刻まれた、発光する文字の明かりに
照らされたその容貌は、ルキフェに勝るとも劣らぬほどの理知的な硬さを持った容貌だった。知性と理性の輝きが宿る眼光と、
整った鼻梁。何故それを今まで隠していたのかと、いや、隠す必要など全く無いだろう、隠していることがむしろ罪だろうと
これを見た者は皆が皆、きっと言うに違いない――とアティルデは瞠目した。目を丸くしているアティルデに、マスゥドは
爽やかに笑って見せる。姐御と慕われたアティルデがこれまでの人生で見たことも無い、男臭く、そして男らしい笑みだった。
「拙者――俺の恥ずかしいところも見せるので、これで許してくれないか? この素の姿は、あまり見せたくないんでね」
コクコク、と素早く頬を染め頷くアティルデの様子に満足すると、またマスゥドは微笑んで見せた。今度は下帯、エッチュウ
フンドシと呼ばれるそれを寛(くつろ)げ緩(ゆる)ませると、アナコンダを思わせる、天を衝く逞しい男根を露出させた。
優男に逞しい肉体、長大で巨大な男根、そして幻想的な光源が互いの裸体を彩って行く様は、アティルデの司祭・司教として
鍛え上げた理性を徐々に熔かして行った。現実から非現実の夢想郷へと紛れ込んだように、アティルデの貌が蕩けてゆく。
「覆面のまま無理矢理に穴と言う穴を犯し尽くして、泣き叫ばせながら必死で治癒魔術を唱えさせるのが当初の方針だった」
アティルデは己が肉体的な特徴とカドルト神の導きと貞操観念の高さに心の底から感謝した。このマスゥドの素顔を見ずに
犯されて子壷や尻穴、口に子種を注がれたら、きっと自分は必死になってラツモフィスで子種汁こと精液の排除、マディ等で
乙女の徴(しるし)の再生や肛門の裂傷の快復をするに違いなかった。が、今は違う。むしろこの男の精を受け、孕むことを
切望していた。現に、はしたなく濡れているのが解る。こうして吊り下げられている無残な姿でも、まったく恐怖心を感じない。
むしろ崇高な何かの儀式の生贄に、自分が撰ばれたような、妙に誇らしげな優越感しか涌いてこなかった。
「が――気が変わった。まずは貴女の薔薇を奪わせて貰い、それから俺の会得した、治癒魔術の極意を教えて進ぜよう」
「はい……。おねがい……します……」
消え入りそうな、楚々とした風情の震える声で同意するアティルデを、彼女が率いるパーティの仲間がもし見ていたならば…
『姐さんネコ被り過ぎですぜ』やら『こりゃ一体、どこの借りてきた小娘ですか姐さん』やら散々に茶化されるに違いない、と
アティルデは噴き出しそうになる。だが、そんなことはどうでも良い。だってこんなに――格好良い男がここに、いるから。
「ひゃ……あんっ! そこはっ……! 」
「不浄の女陰。しかし……この香りにこの味……正に極上……! 」
「はぅあ、あ、あひっ、そんな、噛まない……れぇぇ! ああああぁ、飛ぶの! 飛ぶ、飛ぶぅ、とんじゃうぅっ! 」
ずずい、とさらにアティルデは上方へと吊り上げられ、無毛の女陰を舌で舐(ねぶ)られてしまう。そそり立った小指の先大の
発達した包皮の剥けた陰核から、小水腔、陰唇、全てを男のなすがままに溢れ出る恥蜜とともに味われ、しゃぶり尽くされてしまう。
アティルデはマスゥドの舌がもたらす快楽の、歓喜のあまりに自由になる脚で、マスゥドの首を力の限りに抱き、押し付け果てた。
鍛えに鍛えたニンジャ、マスゥドの肉体は、小揺るぎもせずにアティルデの痴態に依る、脚締めの締め付けを受け止めた。
- 99 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:05:57 ID:vLIJf+iE
-
輝く文字の明滅する光に照らされながら、二人はまだ、生まれたままの姿になって、時間も目的をも忘れ、絡み続けていた。
「んんんんんんんんんっ……はぁんっ! うぅンっ……」
「どうだ? この『止まり木』の感触は? フフフ、無理に喋らなくても良い。……腰が止まらぬ貴女の痴態で解るというもの」
「らめぇ……まら、まらぁ、またろぶぅ、ろぶのぉ! 」
アティルデは両手をひとまとめにして吊り下げられたままだが、今度は高さが違う。マスゥドの男根にちょうど、跨って腰掛けて
いるような体勢になっている。しかし、まだ処女は奪われていない。男根の玉冠部と茎の段差の落差や、節くれ立った血管の凹凸で
女陰を擦られ、微に至り細に亘り、責め続けられていた。アティルデの怜悧な容貌は蕩(とろ)け切るのを通り越して、白目を剥く
寸前で舌をだらりと垂れ下げさせるほどの、彼女への人間性の冒涜とも云える白痴的なものに為っていた。マスゥドはさらに男根での
刺激だけで無く、舌と左手を総動員させてアティルデの脇や双乳、脇腹などに同時に刺激を欠かさず送り続けるのだから、無理も無い。
「ほしい……ほしいよぉ……ろおにかしれ……まら……まら……あううううううううんっ! 」
「本当に敏感な身体を持つ。これで自慰すらしたことが無いとは。始めてから快楽の極みを迎えたのがもう51回目だぞ? 」
「おねあい……ひまふぅっ……! もお……もお……らめ……いれれ……いれれふらさいぃぃぃ! 」
滂沱の涙と、透明な鼻水と、粘性の高い涎を垂れ流した一種壮絶な表情でもなお、アティルデはその美しさを損なわなかった。
快感のあまりに無我夢中で啼き喚き、喘ぎ叫び散らしても、気高さや可憐さを損なわない女性はマスゥドにとっては稀有だった。
このところ覆面を取らずに突っ込む【手抜き】することばかりが癖になっていたのもあるが、このアティルデの反応は新鮮だった。
処女だというのに、はしたなくも自ら求める背徳さを感じているのが、アティルデと互いに触れ合っている、性器を通じて解る。
見ると、閉じていた未発達の陰唇が、何かを求めるようにその姿を綻ばせ、華を披いて見せているのがマスゥドにはくっきり見えた。
これ以上快楽責めを長引かせると、アティルデの理性を完全に破壊する危険性が増すが、興奮で止められなかったのもある。
- 100 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:06:23 ID:vLIJf+iE
-
「忘れるな。貴女が、求めたのだ。では、行くぞ」
「ひて、ひてぇ、ちんほぉ、もおちんほひれれよぉ! ちんほぉ! 」
東方で男根のことを世にも珍しい宝、珍宝と云うのだよ、と攻めの最中にマスゥドはアティルデに責めの際、睦言として囁くと、
語感が面白くて気に入ったのか「ちんぽ」と短縮形で呼んでいた。こう言えば恥ずかしく無いだろう、と自信ありげに言い切った
アティルデにその時に噴き出したが、まさかその「ちんぽ」を今連呼するとは思わなかった。余りの淫らさにマスゥドが思わず
身悶えすると、その刺激でまたアティルデが羽化登仙の境地へスッ飛んでしまい、また目覚めると腰を蠢動させて、また飛んで
みせる。アティルデはついに恥ずべき懇願をたった今、口にした。マスゥドはアティルデの頬の涙と鼻水を涎を左手で綺麗に拭く。
天国に行き続けるアティルデの地獄の責苦が、ようやく終わるのだ。
「ああああ、あいる、はいってく、は、いったぁっ! 」
失神すら許されないのは、マスゥドが密かに治癒魔術を使って覚醒させているからだとアティルデは気付いているが、もうそんな
どうでも良かった。アティルデがどんなに自分からマスゥドの珍宝を女陰に迎え入れようとしても、身をかわしたりずらしたりして
阻止してしまうのだ。やっと、やっと入ったのだ。堅くて熱くて太いものが、恥蜜を垂れ流すだけだった己の腔をミチミチと埋めて
いくのがわかるのが、嬉しい。痛みなど一瞬だった。来たのは目くるめく充実とさらなる深い快感。奥を叩く堅く熱い何かだった。
「――――――っ! 」
「……まさか……な。俺のモノを全部容れられる女がこの世にいるとは思わなかったっ! ……これぞ存外の悦びよ! 」
アティルデの胎内の緩急自在の自然な締め付けに、マスゥドはその求道者めいた端正な顔を緩ませながら、嬌声を漏らしてしまう。
そして、耐えに耐えた反動か、マスゥドは大量の子種汁をアティルデの胎内に奔流の如く吐き出した。2回、3回、4回、と身体の
最奥を叩き続ける精液噴射の衝撃がもたらすあまりの快感に脳が耐え切れなかったのか、また白目を剥き、鼻血混じりの鼻水を垂らし、
舌を噛み切り涎と血を吐き散らし―――!
アティルデは、死んだ。
- 101 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:09:35 ID:7KzSQ3Lz
-
アティルデが眩い光を感じ目覚めたとき、最初に目にしたのは覆面をした、裸体寸前の格好をした男だった。次に感じたのは、爽快な
健康的な肉体。痛みも何も無い。快癒・マディを掛けられた気分に似ている。最高レベルの蘇生術、カドルトで復活したのだ、と気付く。
あたりは魔法で壁に書かれた文字の光源が陰影を躍らせる不思議な空間。地下10階のままだ。自分の状態を確認すると……精液の痕跡
すらない。『異物』として処理されたのだ。覆面の男に向かい、拗ねて口を尖らせ、裸の胸板を軽くぶつ。
「……ばか」
「……正直、すまんかったでござる。ちとやりすぎたでござる」
「あんなに良かったのに、全っ部、台無しだなんて……残念なの! もう一回やり直し! ……も・ち・ろ・ん、覆面をとって、ね?」
「ゆ、ゆるしてくれるでござるか! 委細承知、合点承知の介三郎(スケサブロウ)でござる! ――参ったねどうも」
てっきり悪口を言われるかと思って身構えていたマスゥドは、拍子抜けしたと同時に悦びを隠せなかった。何せ、始めてまともに女に
「ハメられる」のだ。己を埋没させられる喜びは何物にも換え難い喜びだ。それも、カドルトを使ったのでまた処女を散らせると来ては
弾む気持ちを隠せない。こんどこそ慎重にやるぞと意気込むマスゥドは、両腕を黙って上に伸ばしたアティルデの両手首をひとまとめに
して掴み上げる。そして今度はやや手加減して――
天にも昇らんとするあまりに煉獄の中を覗く快楽責めが、また繰り返された。
「ころしてぇ、私を、アティルデをぉ、ちんぽで、ちんぽで衝き殺してェっ! 」
「おいおい、ホントに、冗談、抜きで、一度、【死んで】、いるのだ、ぞ、貴女は! 」
「いいの! いいの! こんな、こんなの知らない、知らなかったの! こんなにちんぽがいいなんてぇっ! 」
立ったままのマスゥドの首を抱き、長い脚でしがみ付き、蝉のように止まりながらアティルデは腰を蠢かせていた。マスゥドは動かない。
アティルデの中の蠢動を楽しんでいるのだ。抜き差しなどしなくても、子壷の締め付けだけでも快楽が得られてしまう。これで動いては、
精が漏れてしまう。アティルデの立場上、性交するのはこれきりになるかも知れない相手だった。――少しでも長く楽しみたかったのだ。
……どうせ最後なら。マスゥドの悪戯心がふつふつと頭を擡(もた)げてくる。がっちりとアティルデの腰を押さえつけると、その場で
なんと、回転を始めた。遠い昔、寺院での体力練成での円盤投げ競技を思い出しながら、マスゥドはアティルデを貫いたまま、回る。
「そらそらそらそらぁ! 回る回る回る回るぞぉ! 」
「ひやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんっ! 」
遠心力でアティルデの首に組んだ腕が外れても、構わずマスゥドは激しく回り続けた。常人を遥かに凌駕した、前衛の探索者の筋力。
その中でも鍛え抜かれた精鋭のニンジャの筋力だ。後衛職のエルフ族の若い女性の体重など造作も無い。せめて、こうなれば他の男など
考えも出来ないくらいの性交での容赦無い快楽を与えてやりたかった。――己だけの鞘にしたかった女に最高の快楽を! 腿を軽く叩き、
アティルデの組ませた脚を外させると、なんとそのまま一回転させて後背位で貫く格好にしてしまう。勿論――回転したままで。
「いひ、いいいいいいいいいいいいよおおおおおおおおおおおおおおおおっ! 」
「ほぉらいいだろう、イケ、イってしまえよ! アティルデ! 」
「跳ぶ、跳ぶの、跳んじゃうの、アティルデ、とんじゃうのぉ! 」
「飛べよ、アティルデぇっ! 」
「あはぁああああああああああああああああああああん! 」
感極まったドゥマスの快楽の証の子種汁の奔流と、アティルデの絶妙な媚肉の締め付けを感じながら――二人は、城塞都市へ帰還した。
裸のままで。
- 102 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:12:19 ID:7KzSQ3Lz
-
「ときにルキフェ、ロクトフェイトとはどんな原理なのだ? プリーストスペルなのに転移とはちと不思議なのだ」
「房事の後なのに、色気の無い会話ですね。ですが、貴女らしいですよ、アヤメ――実はですね」
アヤメにまた宿に連れ帰されたルキフェは、アヤメをこれでもかと散々啼かせたあと、心地良い疲労とともにスイートルームの寝台に
寝転がっていた。スペルの習得や戦闘技術の習得にも熱心なアヤメに、つい可愛さを覚えてしまうのもある。聞いてきたアヤメの姿は
もちろん、全裸だった。ルキフェの右胸に「の」の字を書き、頬を舐め男根を扱(しご)きながら聞いてこられれば、男と生まれたからには
これに応えずにはいられない。
「ラツモフィス、は解りますね? 毒素や異物を体内から排除する効果がある4レベルのスペルです。それの発展・応用ですよ」
「いじわる。もっと解り易く頼めない――! こら……尻穴に指は反則だろう」
「いや、ですか? 嫌ならやめますがね」
「いじわるっ」
頬を染めて乳首を甘噛みしてくるアヤメに、ルキフェは目を細めて黒髪を撫でる。抵抗しないと言う事は、続けて欲しいと言う事だ。
「では、続けますよ。異物でないものは、排除されない。これは意識の問題なのです。大きな愛で、仲間を己と同一と思い……」
「ハウゥ……」
「そしてその場自体を大きな人体と看做し、同時に、同一視した己と仲間を異物と看做す。そして……」
「ラツモフィス! 」
そう言ったアヤメがルキフェの腕を取り、自らの尻穴に入ったルキフェの指を抜く。その指をぺロぺロ舐めて清め、艶やかに微笑む。
その口に【よくできました、ご褒美です】とばかりにルキフェは躊躇わず舌を入れ、接吻する。多分ここにルキフェの崇拝者がいたら、
冒涜だと喚き散らしてその場でアヤメを必ず殺すと宣言するだろう。長い長い接吻が終わると、ルキフェはニッコリ微笑んだ。
「緊急時に、そんな複雑な認識が交錯するロクトフェイトの呪文効果が完成出来れば、一人前の治癒魔術の遣い手なんですよ」
「転移(マロール)、とは、大元の、概念が、違う、か……! あんっ、また、来てくれるぅ……。アヤメ、嬉しいっ」
反動をつけてアヤメはルキフェを引き起こし、自分が下になる。組み敷いた形になったルキフェは男根でアヤメをまた、激しく衝いた。
- 103 名前:5スレ732:2009/07/28(火) 04:14:16 ID:7KzSQ3Lz
- 投下終了、おやすみなさい。
- 104 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 07:53:08 ID:8v+0hZ8z
- 朝からいいもの読ませてくれてありがとう!
- 105 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 07:55:28 ID:8v+0hZ8z
- と、思ったら男かよ!
- 106 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 10:42:54 ID:6npGP3xA
- 男の裸忍者かよと適当に読んでいたら予想以上にもげたw
- 107 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 13:58:09 ID:L/cQhiDO
- 裸忍者反対派だと思っていたのにいい意味で裏切られた気分だ。
この職人は単にわかりやすいエロが嫌いなだけみたいだな。毎回なにかしらエロ+αだし。
- 108 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 14:44:40 ID:pm+frL/1
- 次は女の裸忍者を読んでみたいが、
この人の事だから一筋縄じゃいかない話になるのは間違いない。
- 109 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 15:01:48 ID:tj5MJFcd
- >>108
もう書いてて保管庫のハーレムパーティの何話目かにあるよ
とてもエロいけどなんか悔しいんだよ・・・あの話
- 110 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 17:35:29 ID:V+/8srg6
- 相変わらずお美事にござりまする
- 111 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:10:33 ID:pOTHCzpC
- 懲りもせずまた来ました
ご容赦下さい
- 112 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:12:43 ID:pOTHCzpC
- >>85
9日目
突然だが俺は閃いた。何故今まで忘れていたのか…!マウレアだ!マウレアの森だ!
あそこには確か誰もいない小屋があったはず…これで…!
善は急げというわけで、いつの間にか俺の腹を枕にしているサキュバスを叩き起こし、マウレアの森へ。
睡眠を邪魔されたからか不満げなサキュバス。誰の為に走り回ってると思っていやがる。
俺は後に回り込み、形の良い尻をつねった。サキュバスはびっくりしたらしく文字通り飛び上がった。
そのまま注意もとい、躾をしようと口を開こうとした時、目が合った。見つめる瞳は熱っぽい。
刺激さえあればなんでも良いのか?コイツは?とんでもないヤツだ。エロいヤツだ。
俺はけしからん尻を撫でくりまわした後、先を急いだ。
追記:よくよく考えれば俺の欲望の為のような気もしないではないが、エロいサキュバスがすべて悪いのだ。
10日目
着いた…やっと見つけた安住の地…というか小屋…。
誰もいない割には綺麗な小屋だなぁ…ま、そんなことはどうでもいい。
もはや我慢ならんのだ!俺は服を脱ぎ捨て、サキュバスの前に仁王立ちした!
うっとりと見つめるサキュバ…あれ?
期待した反応は無い。規則正しい息遣いが聞こえる…サキュバスの野郎…寝やがった…。
うっとりっていうよりうつらうつらかよ!
おい起きろ!いくら先を急いだからってお前…!おい!起きろぉお!
俺の哀願の声が小屋に響く…虚しい。
こうなれば無理矢理にでもと思ったが…この寝顔を見るとなぁ…。
俺は結局そのまま寝ることにした。我ながらすごい我慢強さだ。普通なら襲っているぞ?
- 113 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:16:38 ID:pOTHCzpC
- 11日目
また俺の腹は枕になっていた。サキュバスのさらさらとした髪の感触がこそばゆい。
腹を揺り動かすとサキュバスはゆっくりと目を開けた。まだ眠そうな目でキョロキョロと周りを確認している。
ついた時には既に意識は飛んでたのか?まったくコイツは…と、視線が止まる。
そこには昨日お預けを喰った竜の牙…もとい息子がいきり立って自己を主張していた。
サキュバスはぽけーっと息子を見ていた。なんだかちょっと恥ずかしかった。
そんな気持ちを察したのか息子はピクリと反応した…その時…。
…息子はサキュバスに食べられた。いや、比喩とかじゃなく、喰われた。
もちろん俺は絶叫したよ。音にするならガブッ!って感じだったからな。
息子は餌として認識されたのか、寝ぼけて動きに反応したのか…とにかく凄まじい激痛に俺は悶絶するしかなかった。
悶絶する俺に『だ、大丈夫ですか?』と小さな声がかけられた。
遠慮したような…恥ずかしがっているような声…サキュバスではない。
痛みに耐えつつ振り返るとそこには…顔を真っ赤にしたエルフの少女がいた。
- 114 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:17:02 ID:Xh0+c/7h
- サキュバスなら寝込みをレイプしても
「ムニャムニャ、もう食べられない」程度じゃね?じ
- 115 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:24:18 ID:pOTHCzpC
- 11日目…その2
この小屋は少女の家だったらしい。俺は他人の…しかも年端もいかない少女の家で真っ裸で寝ていたことになる。ま、俺の知ったことではないが。
少女の顔はずっと赤いままだった。俺がまだ下半身丸出しでいるからだろうが…傷ついた息子はパンツの着用を拒否していた。
サキュバスはちらちらと様子を伺っていた。マズイことをした自覚はあるらしい。当たり前だボケェ!…だがそんな俺の怒りは次の瞬間に霧散することになった。
意を決したように近づいたサキュバスが俺の息子を口に含んだからだ。
てっきり謝るのかと思った俺は突然のことにあわてた。息子はまだじんじんするのだ。今そんなことをされたら…。
そんな心配は杞憂に終わった。優しく、労るように息子を包むサキュバスの口…。
暖かく、柔らかな口内に迎えられた息子にこれまた柔らかい舌が触れる。サキュバスの舌は傷を避け、ぬらぬらとした唾液をたっぷりとなすりつけながら這い纏わる。
小屋にはくちゃくちゃと粘液が掻き混ぜられる音が響いた。よほど口に唾液を溜めて奉仕していたのだろう。口に含みきれない唾液はこぼれ落ち、床に小さな水溜まりを幾つも作った。
性的な刺激はあまりない、ほぐすというか慰めるというか…とにかく天国だった。
どのくらいそうされていたのだろう。息子は力を取り戻し、雄々しくその翼(かさ)を広げた。
それに合わせてサキュバスの口使いも次第に変化し始めた。
裏筋からくびれ、弱いところを探るようにうごめき、強弱も加わってきた。
攻めては引き、引いては攻める…巧みな舌使いに、ここ数日我慢に我慢を重ねてきた俺の息子は呆気なく果てた…。
余韻に浸る俺に、精液を飲み干したらしいサキュバスはごめんなさいと謝った。
…謝るまでのプロセスがおかしいだろ。口淫なんかされた後に言われてもなんのことやら…。いや、許したけど。
追記:エルフの少女はしばらくの間放心状態だった。ほっぺを軽く叩いても瞬きすらしない。少女には刺激が強すぎたな。
- 116 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 21:57:56 ID:hyPLvMof
- このサキュバス一回に一台欲しいぜ!!!
- 117 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/28(火) 22:32:22 ID:C1sKWZdD
- なんという豊作・・・ハーレムの人もサキュバスの人もGJ!
>>115
いつになったらファックさせてくれるんだこのサキュバスは
実は処女か?処女なのか?
- 118 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/29(水) 23:17:19 ID:XNiwAI7x
- 無邪気サキュバスいいわ〜
職人さんGJ!
- 119 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 00:34:23 ID:yXFbKfkE
- 次はエルフ少女を入れてくんずほぐれつ
- 120 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 00:55:44 ID:h0wVjFoq
- 〜「邂逅」〜
禁断の魔筆より
少女と悪魔というベタなシチュエーションをwizの設定で。
- 121 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 00:57:59 ID:h0wVjFoq
- >>120
召喚陣をくぐり抜け、俺は人間共が蠢く「世界」へと染み出す。
人間共との意思疎通のため、混沌たる己の本質を再構成し、
人間で言うところの青年の男の姿を形作る。
この「世界」も久しぶりだ。
かつて俺を呼び出し、力を求めた者達、
災いの王、その妃、ゾフィータスとかいう名の魔法使い・・・
いずれにも望みの力をくれてやった。
そしていずれも、実に醜悪な憎悪にまみれた喜劇を演じてくれた。
つまり俺としては、人間という名の奇妙な、
その脆く小さな体躯にあまりある欲望を抱え込んだ生き物に実に楽しませてもらっている。
この度はどう悶えてくれるのか、実のところなかなか期待していたのだった。
召喚陣の先は一つの部屋に通じていた。
窓一つなく、床も壁も冷たい、しかし磨き上げられた石版で覆われ、
壁面にぐるりと備えられた燭台の光が部屋の中をゆらりと照らす。
殺風景な部屋の中で俺を待っていたのは一人の女。
いや、人間の言葉で言えば「少女」というくらいか。
身の丈は160cmほど。
貌にはまだあどけなさを残すが、端正な美しさの中にはすでに艶も秘めている。
そして胸のあたりまで、軽くカールした流れるような黒髪を垂らし、
一糸まとわぬ姿で俺と対峙していた。
俺はその幼さ、つまり引き起こしてくれるであろう悲劇の小ささを予測してやや失望するとともに、
奇妙な違和感を感じた。
・・・こちらの「世界」は十数年ぶりののはずだが、この女とどこかであったことがあるか?・・・
そして、俺は少女の発した言葉によって全てを理解した。
「お待ちしておりましたわ、・・・お父様。」
- 122 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 01:43:10 ID:yXFbKfkE
- 終わりなら終わりと言ってくれよ
でもちょっと面白かった
レベッカ乙
- 123 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 15:31:49 ID:yTvpXs+a
- エルミナージュはNGだろ
- 124 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:03:20 ID:h0wVjFoq
- >>121
なるほど、この少女・・・
かつて災いの王が力の代償に俺に差し出したあの女、その娘というわけだ。
俺の失望は期待へと変わった。
その血筋、その育った環境を考えれば、この世にどれだけの災禍を振りまいてくれることか。
まずはお決まりの問答といこう。
「名は?」
「レベッカ・・・でございます。」
「我に何を望むのか?」
「・・・力を。」
「その代償として何を差し出す?」
「・・・・私の、この躰を。」
俺と対峙したその姿から予想していたとはいえ、この受け答えに思わず笑みがこぼれる。
なんと浅はかな。
どうやらすでに”男”を知ってはいるようだが、そもそも俺は「人間」ではない。
悪魔に躰を任せることの意味を本当に分かっているのか。
しかしまあ、それはそれで一興というもの。
こちらとしては、この「世界」に混沌の種を蒔くことができれば何でも良いのだ。
俺は黙って音もなく歩み寄ると、そのまま唇を重ねて床へと押し倒した。
- 125 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:03:50 ID:h0wVjFoq
-
すでに覚悟はできていたのか、少女は濃厚なキスを抵抗なく受け入れ、
俺の背を抱いてむしろ積極的に舌をからませてくる。
だが、悪魔のキスとはそれだけで絶頂へと導くことすらできるもの。
まだ幼さが残る、それでいて形よく膨らんだ乳房を愛撫してやると、
たちまち少女の舌づかいからは意志が消え失せて快楽への本能がむき出しになる。
少女のキスは徐々に激しさを増し、それがすでに快楽への期待に溺れていることを伝えてくる。
ちゅく、くちゅ・・・
「ん、んんん、・・・・」
片手を少女の秘部へあてると、すでにそこは十分に濡れそぼっている。
俺はその割れ目を軽く指で撫でてやるだけで、濡れた手で再び乳房へと手を伸ばし
乳首へ塗りつけるように愛撫を続ける。
「んっ・・んふうっ・・・んんんっ・・・」
たちまち、少女の息づかいは荒くなり、下半身をもどかしそうにくねらせて俺を強く抱きしめだした。
それでもキスと乳房への攻めのみを続けてやる。
少女はより烈しくキスを求めながらしばらくもぞもぞと蠢いていたが、
もはや理性が快楽の本能に飲み込まれるのは時間の問題だ。
やがて快楽の誘惑に抗しきれずに少女の手は俺の背中からそろりと離れ、
自らの秘部へと伸びて手淫をはじめた。
- 126 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:04:18 ID:h0wVjFoq
-
やれやれ・・・
他の人間の女と同じでたいしたことはない。
所詮は人間の腹からでた子。
特にここで何かを期待したわけでもなかったが、こうも簡単に快楽に堕ちていく様を見ると少々興ざめではある。
自分自身の血をかいかぶりすぎたということか。
ならばそれはそれで十分楽しませいていただくとしよう。
くちゅ・・くちゅ・・
「んっんっんっんっ・・んんっ・んんんっ・・んんんんんっ」
ひとたび刺激を与えると、焦らされた少女の躰はさらなる快楽を求める。
限りなく甘美で濃厚なキスと刺激的で執拗な乳房への愛撫。
唇と胸を犯されながら、それでいて最も求めるものは与えられない。
その焦燥と渇望が欲望をさらにあおり立て、白く澄んだその手がまるで別の生き物のように自らの秘所を辱めだす。
少女はびくびくと身体を震わせながら、ひたすら快楽を求めて自分自身を陵辱する。
腰を浮かせて、淫核を擦り、膣の中へ指をしのばせて。
そして・・・
「・・・・・っっっっ」
少女の躰がひときわ大きくびくんと伸びると、大きく息を吐いて全身から力が抜けていく。
自分自身で「達して」しまったようだ。
- 127 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:04:52 ID:h0wVjFoq
-
もちろん、こんなものでは終わらせない。
俺は激しさを抑え、やさしくキス続けながら乳房を大きくゆっくりと愛撫してやる。
肩で息をしていた少女は少し呼吸が落ち着くと、再び自らの秘所へと手を伸ばしはじめた。
少女の躰が分かっているのだ。
自分自身で与える快楽が、喚び起こされてしまった自らの欲望と全く釣り合わないことを。
届かないと分かっていながら、もはやひたすらに快楽を求めるしかない・・・
そこで俺は唇を放すと、少女の手を掴んで俺の股間へと導く。
全く予想していなかったのか、少女は微かに身体を震わせると、呆然とした表情で虚空を見つめながらいきり立った俺の「それ」を両手で撫で回す。
丹念に丹念に、その形を触覚だけで存分に確かめた後、少女はゆっくりと視線を下に向け、自らの期待がたしかに「そこ」にあることを確認した。
たちまち、少女の顔に恍惚の笑みがひろがり、「それ」をいとおしげに撫で続ける。
瞳には快楽への欲望の光のみが灯り、その口からは懇願の言葉が脈絡なく紡ぎ出される。
「ああ・・・お父様・・・・・
・・お願い・・・・・・
・この大きいので・・わたしを・・わたしをぉぉ・・」
では存分に味わってやろう。
俺は腰を落とすと「それ」の先を押し当て、そのままゆっくりと挿入していった。
- 128 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:25:33 ID:/7r8LrL9
- もしや121と124の間で時間が超越して――?
- 129 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 21:28:10 ID:0S3LIN+X
- 単に投下慣れしてないだけか初心者だろ
投下宣言無しに終了宣言無しだしな
- 130 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:44:53 ID:h0wVjFoq
- >>127
「ふあああっっっっっっ・・・っっっすごいっ・・・」
あられもない嬌声をあげて少女がしがみついてくる。
しかし、実のところこちらの驚きも大きかった。
「・・・っっっっっっ!???」
ねっとりとまとわりつく少女の「そこ」はただ一度の挿入で凄まじい快楽を与えてきたのだ。
挿入によって押し分けられた襞が亀頭からカリ首に、裏筋にまとわりつき、「男」の弱い部分をぞろりと撫で上げてとろけるような快楽へと誘う。
一瞬、何らかの魔力の介在を疑った。
しかし俺ほどの高位の魔の存在を、それもこのような意識レベルまで介入するような魔力がこちらの「世界」に存在するとは考えにくい。
そもそも、魔力であれば火を熱いと感じるようにその存在を感じるのであって、いまのこの少女からはそのようなものは全く感じられない。
つまり、魔の存在であるこの俺をさえもとろかせてしまうような名器、信じがたいがそういうことだった。
「ふおおおおおおぉっっ」
引き抜く動作とともに少女の膣がきゅうと締まり、さらなる快楽の波が襲う。
- 131 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:45:17 ID:h0wVjFoq
-
「あああっっ・・・イイっ・・イイのぉっっっっっっっ・・・・・もっとぉっ・・」
空虚な部屋に少女の嬌声が響く。
そして俺は一心不乱にその少女の肉体をむさぼっていた。
何ということだ。
偉大なる魔の存在であるこの俺が、たかが人間の、しかもこんな小娘ごときに夢中になって腰を振っているなど。
屈辱を感じながらも、俺は逆らいがたい快楽に囚われ、求めるままに少女と交わり続ける。
そして、俺はこみ上げるものに耐えられなくなりつつあった。
ただ快楽によるだけではなく、「この少女の胎内に精を注ぎ込みたい」という欲望が俺を支配しつつあった。
「・・っっっっああっ・・」
そして、ひときわ高い嬌声とともに少女の膣が俺を締め上げると、その快楽に抗することなく俺は欲望を解き放った。
「ああっっ・・熱・・いっっっ・・・っっっっっっ・」
少女がのけぞって烈しく震え、絶頂を迎えてくたりと地に落ちる。
何という敗北感。
俺には分かっていた。
その「絶頂」は少女のもの。
こちらがわの世界では比類するものなど全くないほどの圧倒的力を持つこの俺が、少女が「達する」のに導かれてイかされたのだ。
しかし、信じがたい事態はそれだけではなかった。
たった今絶頂を迎えたばかりのその少女が、まだつながったままゆっくりと俺の肩に手を掛けて抱き寄せるとこう囁いたのだ。
「ねぇ・・もっと・・・」
しかも自分から腰をくねらせ、また新たな快楽を求めはじめたのだ。
もちろん、俺の方はまだまだいくらでも可能だが、この少女はいったい・・・
- 132 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:45:45 ID:h0wVjFoq
-
その欲望の深さを読み誤っていたということか。
よかろう、ならば、その深淵がどれほどのものか試してやろうではないか。
俺は少女を乱暴に引き起こすと、つながったまま躰を回転させて腹這いに押し倒し、今度は後ろから烈しく責め立てた。
「ひあああああっっ・・・奥まで・あっあぁっ・・・」
少女の躰は熱い肉棒によって突き通されるたびに悦びに震え、その脈動がまた少女の中の「俺」にえもいわれぬ快楽を与えてくる。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぽっ・・・
「ひぃぃっ・・ひあぁぁうっっ・・・ひゃううううぅっ・・・・」
どのくらいの時間が経ったか、俺はひたすらに少女を貫き、精を注ぎ続けた。
その華奢な身体には到底収まりきらぬ精液が少女の膣内を溢れ出し、床に広がっていく。
互いに何度も絶頂を迎えながら、つながったまま前から後ろから体位を変え、俺は少女の躰を欲望のままにむさぼり続けた。
- 133 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:46:10 ID:h0wVjFoq
-
何十回目かの射精を膣奥に注ぎ込み、少女の身体がびくんびくんと激しく痙攣する。
少女がぐったりと俺の胸に寄りかかると、さすがの俺も疲れを感じて、少女の身体を貫いたまま仰向けに床に横たわって一息をついた。
脆弱な人間の意識などこの悦楽の前には他愛もなく焼き切れ、少女の自我は崩壊してただ快楽を求めるのみの人形と化した、
そのはずだった。
ところが、俺の胸の上で力無く横たわっていた少女が、少し息が整うとゆっくりその身を起こしたではないか。
俺は思わず目を疑った。
そして、今まで残していたあどけなさとは懸け離れた妖艶な笑みを浮かべ、ただ唖然とする俺を見つめると、恐るべき宣告を下したのだった。
「・・とっても・・・よかったですわ・・
・・・・・今度は、私がしてあげますわね。」
な・・・ん・・・・・だと?
少女のどこまでも美しい笑みに、俺は存在して初めて恐怖という感情を覚えた。
やがて俺に跨った少女の腰が動きはじめるとともに、俺は敗北を悟らざるをえなかった。
これまで少女はただ責められるがままに、受け入れていただけだったのだ。
「俺」を飲み込んだ少女の膣は、もはや明らかな意志を持って「俺」を締め上げる。
俺は少女のなすがままに快楽に飲み込まれていくしかなかった。
「ぅおおぉぉぉぉっ・・ぉおあぁぁ・・ぉおあああああああっっっっっっ・・・・」
「ぁあっっ・・・嬉しい・・・私の躰で感じてくれているのね。」
少女の腰づかいがさらに激しくなり、俺はほとんど気を失いかけながら、少女の身体に搾り取られるままその膣中へと噴水のように射精を続けていた。
- 134 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:46:35 ID:h0wVjFoq
-
・・・身体に全く力が入らない。
意識も朦朧としている。
何が起こったかはだいたい分かっている。
古来より伝わる秘術の一つ。
悪魔の力を手に入れようとすれば、契約と代償によるか、それとも何らかの手段で悪魔を「屈服」させねばならない。
後者の方がより強力な力を手にすることができるのはいうまでもないが、現実にはそれは不可能ともいえる。
悪魔を屈服させるほどの魔力を持つ人間など、有史以来ほとんど現れた試しがないし、そもそもそれほどの魔力を持つならば悪魔の力を借りる必要などない。
ただし、魔力を持たない者にも例外ともいうべき外法がある。
悪魔と交わることでその力を得るのだ。
しかし、これこそ現実には成功の可能性は皆無といってよい。
普通に考えるならば、悪魔の与える快楽に人間の肉体と精神が耐えうるはずもなく、精神を崩壊させて狂気に陥るのが関の山だからだ。
ところがこの少女はそれを成し遂げてみせた。
少女はだるそうに立ち上がると、自らが放った精液の水溜まりに横たわる俺を一瞥し、元通りの無邪気な笑顔をみせた。
「楽しかったですわ、お父様。
でもごめんなさい。これで、さよならね。」
そして少女が部屋の出口へと向かうと重そうな扉が自然と開き、少女はもはや振り返りもせずに部屋から出て行った。
- 135 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:47:02 ID:h0wVjFoq
-
扉が閉まるとともに壁の穴より赤く光る液体が流れ出てきた。
溶けた鉄だ。
普段ならばこの程度のことはどうということもないが、今の状態では抗うこともできない。
どうやらこれまでのようだ。
灼熱に満たされた部屋で、だが、俺は嗤っていた。
自嘲ではない。
さきほど少女が出て行ったとき、扉の外に一人の男が見えた。
それはかつて俺が力を与えた、かの「災いの王」だった。
そしてその目を見て俺は知ったのだ。
あの男もすでに「少女のもの」となっていることを。
なんのことはない、ことは結局俺の思い通りだ。
なんたる者が産み落とされたことか。
これほどまでの破壊と悦楽への欲望。
あの少女ならば、さぞかしこちらの「世界」に混沌を撒き散らしてくれることだろう。
やがて俺は満足の笑いとともに灼熱の液体へと飲み込まれていった・・・・
- 136 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/30(木) 23:50:04 ID:h0wVjFoq
- >>129
ま、そんなもんだ
というわけで投下修了
- 137 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 00:15:42 ID:IFEcYh4h
- sageて
- 138 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 03:23:27 ID:siGxiVXk
- 折角の投下だし、別にsageんでもいいだろ。
- 139 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 09:30:04 ID:ArbURcct
- 職人無碍にし過ぎワロタw
年間投下1本くらいの悲惨な過疎スレ覗いてみろ
職人はやくきてーはやくきてー;;って泣いてるぞw
- 140 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 10:49:15 ID:2NEIHH4e
- >>136GJ!
ただ、「な・・・ん・・・・・だと?」でちょっと噴いてしまった
- 141 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 14:21:37 ID:AFLDkgW2
- >>139
ただ質的に言うと玉と石の比率がすごいかたよってる
- 142 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 14:24:22 ID:ZpOPMBgc
- そんな個人の主観で変わる比率を訳知り顔で…はずかしい
- 143 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 14:25:19 ID:AFLDkgW2
- 明らかに夏だな
- 144 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 14:44:23 ID:xOhM3Esb
- せっかく文章自体は悪くないのに注意されても悪びれない態度に
かちんと来た奴は多いんじゃないかと思う
正直>>136の態度さえ無ければ普通にGJされたと思うよ…もったいない
玉と石とかはこのさい別の問題なのでどうでもいい
- 145 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 15:38:28 ID:22WFCjYY
- 自分のメガネで判断して無用と判断したものは追い出す
追い出し厨ってそんなもん。そのくせ自分では生産せず右手シコシコやってるだけ
- 146 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 17:35:47 ID:sLhmFPga
- そんなことより、WIzの新作が出るらしいがここの燃料になるようだといいな
- 147 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 17:38:02 ID:v0d0RrB9
- 追い出し厨は「死馬の骨を買う」という諺をぐぐって100回音読すべき
- 148 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 17:59:00 ID:t19HwIsZ
- 態度が悪い職人気取りの下手くそに居座られるより
過疎のほうがいいな
- 149 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 18:17:22 ID:UsESkM6e
- NGでも何でも駆使して勝手にやれ
- 150 名前:名無しさん@ピンキー:2009/07/31(金) 19:07:14 ID:KVDA2XdX
- 誤爆の人ね
- 151 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 01:38:43 ID:expXtxW5
- 〜なら過疎の方がいい。
その台詞は荒らしの目的その物じゃないか。
- 152 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 07:37:35 ID:74fI/TLX
- 珍しくスレが賑やかなところ申し訳ないが
*投下*
少し流血表現あり。
苦手な方はNG「石づき」で飛ばしてください。
諸事情により携帯からですので、読み難いと思いますが、御容赦ください。
- 153 名前:石づきのある魔術師の話 1:2009/08/01(土) 07:41:38 ID:74fI/TLX
- ここに、或るM.Mの話を記す。
私にとってこれは単なる遊興であるが、その実、最後の仕事でもある。
緩慢に身を蝕んでゆく麻痺により、やがて腕を持ち上げることすら不可能になるだろう。
この場所を訪れた者が、歩き疲れた探索の足を止め、気の向くまま字を追ってくれるなら光栄に思う。
薬は尽きた。
足先から緩やかに迫る死に際し、ペンの代わりにナイフにて。
日時不明
Ted B.
**
前書きと署名に続いて、壁の文は唐突に始まっていた。
「私は迷宮の一角を見続けています。天井に貼り付くジャイアント・スパイダーのように、石壁の上方にできた隙間――それも曲がり道の角地――を陣取る事が出来たのは、全くの幸運でした。
とりとめもない私の話を綴りたいとの申し出、一向に構いません。
しかして地上で日々の生活を営む方が読んだところで、彼らの想像が追い付くかどうか、甚だ疑問に思います。」
「なるほど、この迷宮内に遺すと仰るのですね。それならば、貴方は素晴らしい読み手を得、後々まで語り継がれる書き手となるでしょう。
では。
初めは私が生を受けた、この迷宮についてお話しいたしましょう。
入り口から一歩、進むごとに周りは段々と暗くなり、同時に湿気に満ちた空気が、それも慣れるのにはあまりに酷な腐敗臭をたっぷりと含み、大口を開けて貴方を呑み込む。
そんな階層が、ここだけでなく、更に地下へ深く深く続いていると聞きました。」
- 154 名前:石づきのある魔術師の話 2:2009/08/01(土) 07:45:29 ID:74fI/TLX
- 「本来攻撃的な種の中で、なぜ私が穏やかであるかというと、それは一重に今の恵まれた環境に満足しているからに他ありません。
私が意識して冒険者達を観察しだしたのは、ここを通るモノ達が、実に多様で面白いと気付いたからです。」
「ある時の事でした。
私の定位置である曲がり角、その視界の外から、何かを引き摺るような音が聞こえてきました。ズルッ、ズルッと重い音の合間に、カツンカツンと固い響きもありました。
さてはて、姿を現したのは腰の曲がった魔道士でした。汚れたフードに隠れて、顔は見えません。ですが垂れ下がる長い白髪から、女であるように見受けられました。
老いてまで冒険者を続けるとは見上げたものだ、そう感心していますと件の人物は長い杖に身体を預けるようにして、よろよろと角を曲がって行きます。
去り行く背へ何気なしに目を向けた私は、頭から煙が立つほど震える羽目になりました。」
「彼女のローブは左の肩から右の腰へかけて、三筋の醜い爪に引き裂かれ、傷から染み出す血が、薄汚れた布地を尻まで赤黒く染めていたのです。
私の内へ、同情と共に奇妙な興奮が沸き起こりました。
老女とばかり思っていましたが、傷跡以外にも所々破れたローブは、真っ白な肌をのぞかせています。間違いなく、うら若い女の肌でした。
となると、白髪と見えたのは埃にまみれていたせいで、元は銀髪なのでしょう。もちろんHumanではありません。肌の、ぬけるような透明感もあって、彼女はElfに違いない、そう思いました。
果たして、彼女がよろめき、石壁へ身体を打ち付けると、フードの横から特徴のある尖った耳が現れました。」
- 155 名前:石づきのある魔術師の話 3:2009/08/01(土) 07:49:47 ID:74fI/TLX
- 「回復薬も、回復役も失ったのでしょう。憐れな娘は地上へ戻る呪文を覚えていないのか――ここは比較的浅い階層らしいので――退くか進むか、賭けに打って出たようでした。
彼女は『進む』方に賭けた様子で、通路の先をじっと見通しています。
ロミルワもない暗い路ですが、闇に目が利くというElfです。程なく、数ブロック先の扉を見つけたようでした。
目先の目的が出来たからか、彼女は大きく安堵の溜め息を吐き、壁に背を預けてズルズルと床にへたり込みました。
そして、残念ながら目的外の出来事が降って沸いたのも、そのときでした。」
「この階では見慣れぬ赤装束の男が一人、手前の曲がり角から現れて、音もなく彼女へ襲い掛かったのです。
ローブはクナイで瞬きする間に裂かれ、背中の傷以外は真っ白な女体が晒されました。
しゃがみ込んだ姿勢のままです。大きく開かれた脚の間に立った男は、彼女の陰部をじっと見て、低い笑い声を漏らしました。
それから責めが始まりました。彼女はもがき、泣き叫び、抵抗の限りを尽くしましたが何分相手は男、それもハイマスターに勝てる筈もありません。
やがて、私の眼下に彼女の痴態が余すところ無く繰り広げられました。
ハイマスターは色事にも手練れのようでした。背後から彼女を抱き上げ、豊満な乳房を揉みしだき、乳首を挟み込む指は絶妙な力加減のようで、Elfの女といえば、その度にあられもない声を上げるのです。
多少の回復呪文を唱えたものか、彼女の表情から苦痛の色が薄れ、床に滴るものが背中の血に代わって、透明な液体になりました。
彼女はもう夢中なのか、トロトロと液を吐き出す股ぐらへ、男の手をとって導きます。
ぐちゃぐちゃと粘り気のある音が段々と水っぽくなり、裸の脚の間から体液が飛び散っていきました。」
- 156 名前:石づきのある魔術師の話 4:2009/08/01(土) 07:57:58 ID:74fI/TLX
- 「ここまできますと、Elfの女は恥じらいもなく白い脚を大股開きにし、腰をくねらせ、股間から込み上げる快楽を貪ろうとするのでした。
男は抜刀する素早さで膨れ上がった一物を引き出し、水の溢れる穴に衝き入れました。
後はもう、されるがままです。見ている私がいい加減うんざりするまで、行為は続きました。
さて、少々貴方を試させていただきましょう。
一体、男と女はどのようになったと思われますか?
――ふむ。和解した?またはただ別れたと?
…残念ながら、貴方はまだこの迷宮を真にお分かりではない様子ですね。
では、お答えしましょう。現実はそのどちらでもなかったのです。」
「行為が絶頂に差し掛かった時です。不意に、女の腰を掴んでいた男の手が離れました。
そして、男は抜く手も見せず、忍刀で女の首を斬り落としました。
馬鹿馬鹿しいほど大量の血が、噴水の様に噴き上がりました。
その石の床へ、まだ白く美しい胴体がべちゃりと沈みました。
男は激しく射精を迎え、血にまみれた胴体へ、まんべんなく精液をかけます。
やがて全てを吐き出し終わると、身仕舞いをして、元来た暗闇に消えました。
道すがら蹴り飛ばされたらしく、丸いものが私の視界へ転がってきました。
赤い頭髪の首でした。
女が恐怖の色を浮かべることがなかった事だけは、幸せだったのでしょう。
女の顔は、いつまでも快感に喘いだままだったのですから。」
**
壁の文字は、ここで終わっている。
下には、悲しいまでに刃が欠け、錆びたナイフが転がっていた。
(了)
- 157 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 08:04:54 ID:74fI/TLX
- 以上です。短めです。
M.Mに人語は本来無理そうな上に動き回りそうですが、定点観察の視点で書きたかったので、外見を借りています。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
- 158 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 11:10:23 ID:SNpABD5J
- その死体回収キボン(;´Д`)ハァハァ
Wisの世界には赤の他人の死体を勝手に持ってかえっては
首輪や鎖をつけてから蘇生して肉奴隷にするevil僧侶とかいるんだろうなあ(;´Д`)ハァハァ
ゲームでは全滅死体はその場から永久になくならないから
何らかの理由で他人の死体勝手に持ちかえりは不可能という考えは棚に上げておく
- 159 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 11:11:55 ID:SNpABD5J
- そしてHumanとElfの表記に一番興奮してしまう俺はオサーン
- 160 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 12:01:47 ID:toyWSwAF
- MMって何?
- 161 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 15:59:11 ID:74fI/TLX
- >>160
シリーズによっては出ていない敵かもしれませんね。失礼しました。
M.Mはマジック・マッシュルームです。妙なタイトルなのはそのせいです。
- 162 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 18:48:21 ID:2ilfcoec
- Moat Monsterかと思った
- 163 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 22:56:27 ID:toyWSwAF
- そういうモンスターがいるとは知らずに失礼
この話はあっけなく人が死ぬウィズの雰囲気がよく出てると思う
しかし 「瀕死の冒険者が 『MMから聞いた <鬼畜な忍者の行為> の話』 を壁に彫り遺したもの」 という重層的な構造を、もっと生かした方が良かったと思う
その結果、単に話の流れが分かり難くなっただけでは残念だ
また壁に彫り込むというのは並大抵の苦労ではないが、それが男自身に関することならまだ理解は出来る
だが客観的に考えて、果たしてこれは死を覚悟した男がそこまでして書く内容だろうかという疑問を感じずにはいられない
もっとシンプルに纏めても良かったのではないだろうか?
- 164 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/01(土) 23:36:20 ID:74fI/TLX
- >>163
貴重なご意見をありがとうございます。
以降精進いたします。
- 165 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/02(日) 00:28:06 ID:XHFTef4N
- ラスト二行がちょっとBCFのテキストを思わせる味があって好きだな
- 166 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/03(月) 21:18:49 ID:riW48YlL
- なんか普通のエロパロの中にひとつだけWiz小説にエロ追加したようなテイストの奴があってワロタw
- 167 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 10:55:17 ID:IolE9XiM
- 狂王の訓練所
- 168 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 21:42:32 ID:ymX3iKRb
- 5スレ732のは#1だな
- 169 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/05(水) 22:41:27 ID:HM51/s+Z
- いきなりどうした
- 170 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 08:29:42 ID:zAEIqx//
- 保守ついでにダイヤモンドの騎士
- 171 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 19:15:45 ID:uh+f/dpY
- DSで新作出るんだね
- 172 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/06(木) 23:35:48 ID:/QtRuOnF
- ここの燃料になってくれる良作期待していますage
- 173 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/07(金) 07:39:41 ID:YxNW1K+p
- モンスターズ・インクのあれがハークルビーストにしか見えない。広告のお陰で通勤中にこのスレ見てます。
- 174 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/08(土) 21:04:49 ID:GLt00kxt
- 学園かなんかのやつってWizだったっけ?
- 175 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 00:51:56 ID:Tltdo/h3
- FF8かもしれない
- 176 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/09(日) 10:51:17 ID:UZMCeZZr
- エクスのことじゃね?
- 177 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 02:02:36 ID:hOMFY9SW
- メガテンだろ
- 178 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/10(月) 13:05:42 ID:WMJVLTBW
- スパロボか
- 179 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/11(火) 00:38:03 ID:GPbWspz1
- スペクトラルフォースの可能性も…
- 180 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 17:41:14 ID:mvoldBN6
- エルミナージュのモンスター装備ってエロくね?
- 181 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 17:44:38 ID:WclDrJ5G
- 俺の中でXのビューティーとサキュバスに勝る装備は無いな。
- 182 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 18:39:49 ID:w9jHx5FZ
- アシュテリアのセレスティア・ベリーと
ヴェルキリオスの蛮鬼の闘装束をはぎ取って
パーティーの女子キャラに着せてます
なんかディナーショー見ている気分でいい
- 183 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 22:32:09 ID:zoMR/Os1
- >>179
ヴァラノワールと勘違いしてね?
- 184 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/13(木) 23:25:19 ID:mvoldBN6
- 俺は女の子に丸呑みや触手装備させて
人間やめさせるごっこをしているw
こんな冒険者なら普通のエロたぶん飽きてるよなあとか思いつつ。
- 185 名前:152:2009/08/14(金) 15:34:31 ID:R2l06Bcz
- 1レスお借りします。
管理人様、保管庫の更新ありがとうございます。
「石づきの〜」の作者ですが、あれは連作ではないので、一作モノ表示に変更願えますでしょうか。ちなみに背景は#5です。
お手数をお掛けしますが、宜しくお願いします。
- 186 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/16(日) 11:00:10 ID:E29N/nOh
- BIO HAZARDRY
- 187 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 07:06:43 ID:Gtm0JqZh
- >>186
なんかこう…融合しそうでしない感じw
- 188 名前:保管庫:2009/08/17(月) 08:29:48 ID:eKw/CPNq
- >>152
遅ればせながら修正しました。
どうみても完結していたのに何を寝ぼけていたのやら…スミマセン。
- 189 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/17(月) 22:02:52 ID:wQJVh+Qq
- 俺の中でエルミナージュの君主は
『ハイマスター能力で敵のクリティカルは封じた。……絶対に打ちもらすなよ?』
とか言いながら弱気な侍(女)に全ての攻撃をつばめ返しさせようとして、失敗するとお仕置きするドSで確定されてる。
後、余談だけどFCのWiz#1を某所のジャンクコーナーで発見したので家宝にした。同時に『コレを子供の頃やってた時は、純粋にWizを愛してたのにな……』
とか思って少し鬱になった。
- 190 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 01:55:51 ID:rbGXJ5pC
- >>186
ハンターは レベッカに とびかかった。
そして 2かいヒットし、18ダメージ。
レベッカは くびをはねられた!
- 191 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/18(火) 12:10:50 ID:bpxDHsXV
- >>190
#6の話かと思ったのは俺だけではあるまい
- 192 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 03:34:50 ID:8nurNfyz
- >>153-156
乙!
何だか文体がアラビアの夜の種族っぽいね。
奇しくもWizardry繋がりな訳だが。
俺も何か書こうかな…。
- 193 名前:152:2009/08/19(水) 04:52:30 ID:kjUSkRhS
- >>188
早速の御対応、ありがとうございます。感謝を込めてGJ!
- 194 名前:GHOST ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:11:37 ID:YNNGnEXa
- 投下します
エロの分量は全体の十分の一くらい
寝取られ注意!
- 195 名前:GHOST (1/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:12:15 ID:YNNGnEXa
- ブルースの剣が「亡霊」を切り裂いた。
それが最後の一撃となったのだろう。「亡霊」の姿がゆっくりと透過して、曖昧になって
ゆき、そして霧消する。呆気ないものだった。
地下に潜りたての頃にはこの「亡霊」にも苦戦させられたものだが、さすがにもうそんな
ことはない。前衛三人がかりであっという間にかたがつく。俺たち後衛は、後ろに下がって
大人しく見ているだけだ。
消えてゆく「亡霊」に向けて、ハーレイが何か祈りのようなものを呟いていた。
「どうせすぐ復活するだろ?」
冷やかすつもりはなかったが、ついそんな軽口を叩いてしまう。
すると、老いたノームはいつものごとく、ひどく陰気な声音で答えた。
「滅びきれぬからこそ、いっそう憐れだと思わぬか」
「そういうものかね」
「……ナイトよ。お前さんにはわかるまい」
俺はハーレイの言葉に小さく肩をすくめた。
そうかもしれない。俺には祈りを捧げる心境や、魂についての教えを理解するのは難しい。
ハーレイは異端の教えに従う僧侶だった。何か信念があるらしく、良く知られたカドルト教とは
異なる、太古の神秘的な教義を奉じている。
そういう人間の信仰について、中立の俺があれこれ口を出すのは賢いやり方ではない。
俺はハーレイとの会話を切り上げ、反対側に立つジョエルに目を移した。
新入りの盗賊は、神妙な面持ちで前衛の働きに見入っていたようだった。「亡霊」との
戦いなど、見慣れた俺たちにとっては退屈なものでしかないが、こいつにとってはそうでは
ないだろう。しっかり観察していれば、身につくものもあるはずだ。
魔術師のオスメントが口を開いた。
「戦いの呼吸はつかめましたか?」
ジョエルは目を泳がせながらこれに答える。
「ええと、その、はい……少しは、ですけど」
口ごもるホビットの様子に、俺は小さく苦笑した。正直なのはいいが、少し、では困る。
「早く慣れてくれよ? いつまでも足手まといのままじゃあ、命の保証はできないからな」
俺は半分軽口、もう半分は脅しをかけるつもりで、そんな言葉を投げかける。ジョエルは
申し訳なさそうに、肩を縮こまらせていた。
狂王の試練場の地下一階。
俺たちは、「マーフィーの部屋」と呼ばれる小部屋に来ていた。
目的は、新人ジョエルの育成。冒険者になりたて、パーティーに入りたてのジョエルと
俺たちの間には、大きな実力差がある。ここで「亡霊」との戦いを観戦させることで、安全に
地下での経験を積ませ、少しでもその差を埋めようという目論見だった。
後衛の俺たちがそんなやりとりを交わしていると、前衛の三人が武器を納めて戻ってきた。
「ここでいったん休憩する。キャンプの用意を」
開口一番そう言い放ったのは、ウィリスだった。
その言い方がなんとなく居丈高で命令的だったことに、俺は少しばかり苛立ちを覚える。
皮肉のひとつも返してやろうとしたが、それより早く、ジョエルが弾かれたように準備を
始めてしまったので、タイミングを逃してしまった。
ウィリスは一応、このパーティーのリーダーということになっている。どこぞの貴族の
生まれだかで、職業も君主であるため、外面的に一番体裁がいいからである。ただ、何かと
鼻にかけた高圧的な言動をするため、少なくとも俺との相性は余り良くない。
入りたてのジョエルを除くと、残りの面子はもう長いこと同じパーティーを組んでいた。
俺とウィリスが衝突したことも、過去何度かはあったことだ。それでも、解散に至らずに
これまでやってこれたのは、実力が同程度の冒険者同士、打算もありつつ、最後にはお互い
引いてきたからだと思う。
ただ、最近はこれまでに増して、鼻につく言動が増えてきた。以前は辛うじてあった自制の
ようなものが、今のウィリスからは感じられないのだ。そのせいか、俺の方もちょっとした
ことで苛立ちを隠せないようになっていた。
- 196 名前:GHOST (2/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:12:48 ID:YNNGnEXa
- やがてジョエルがキャンプの魔法陣を引き終えると、俺たちはその中で思い思いに座る。
キャンプ・サークルは決して広いわけではないが、パーティー全員が肩を触れ合わせるほど
狭くもない。不思議なもので、申し合わせたわけではもないのに、それぞれの定位置みたいな
ものが決まっていた。
扉の近くなど一番警戒を要する場所には、いつも戦士のブルースが陣取る。魔術師の
オスメントと僧侶のハーレイ、エルフとノームの凸凹コンビはだいたい並んで座り、侍の
シャマラはごくごく自然に俺の隣にくる。これで車座になると、意味もなく中央にウィリスが
座るというのが、常の形であった。
今回もまた、いつも通りの並びになる。例外は定位置のないジョエルだが、オスメントの
隣に落ち着いたようだった。
いち早く居場所を確保した俺の隣に、やはりいつものごとくシャマラがやってきて腰を
下ろした。
シャマラは、物々しい脚鎧をつけたままで器用に胡座をかいてみせると、新鮮な空気を
味わうため、兜に両手をかけた。無骨なフルフェイスがゆっくりと持ち上がり、その下の
素顔があらわになってゆく。
気の強さが滲み出たようなくっきりとした目鼻立ち。女でありながら前衛職の、それも
侍の道を選んだという経歴を、なるほどと思わせるような凛とした雰囲気があった。兜に
押し込めていた黒髪がはらりとこぼれ落ち、流麗なこめかみのラインを隠す。
少し痩せただろうか。俺はシャマラの横顔をぼんやりと眺めながら、そんな感想を抱いた。
指摘してやれば、喜ぶかもしれない。ただ、もともと鋭い印象の顔なので、やつれた風にも
見えてしまう。
シャマラはガントレットを外し、その手で黒髪を無雑作にかき上げた。
そうした一連の動作は、まったくいつもの通りだった。この後俺に何を言ってくるかまで
簡単に予想できる。
俺の視線に気付いたシャマラは、「見慣れた顔だろう? そんなに見つめるな」とでも
言って、はにかんでくるに違いない。俺もそれに答えて小さく笑う。あとは何も言わず並んで
座り、体を休める。
別に恋人同士だからといって、色気のある会話をしたりはしない。地下を探索中なのだから
当たり前だ。だが、それだけでいい。それで十分に互いの緊張が解れ、休憩の効果が上がる。
しかし、今回に限ってその予想は裏切られた。
シャマラが俺を見返して微笑みかけてくる前に、無粋な邪魔が入ったからだ。
「シャマラ」
突然の呼び声に、俺もシャマラも声の主を見やる。
そこには、こちらも兜を外していたウィリスの、にやけた面構えがあった。
「さっき『亡霊』に右手を噛まれていただろう? 見せてみろ」
取り澄ました、嫌味な声音だ。妙に恩着せがましく感じるのは、俺の気のせいではない
だろう。言われた当人が迷惑そうに眉をしかめたことからも、それがわかる。
「必要ない。かすり傷だ」
感情を押し殺したような、ひどく硬い声でシャマラは拒絶した。
まったく、その通りだろう。シャマラが一度だけ「亡霊」の攻撃を受けていたのには、
俺も気付いていた。しかし、地下に潜りたての戦士ならいざ知らず、熟練の侍であるシャマラに
とってそんなものは負傷のうちにも入らない。いちいち気遣うのはかえって馬鹿にしている
ようなものだ。
だが、ウィリスは食い下がった。
「一番軽い治癒の魔法をかけるだけだ。どうせ余る魔法だしな。治すなら、すぐのほうが
跡も残らない」
そう言って大袈裟に肩を竦めてみせる。
ウィリスという人間を良く知らなければ、何かの皮肉か、馬鹿にしてるのか判断に迷う
ところだろう。しかし、おそらく本人はそのどちらの意図も持ってはいない。信じ難いこと
だが、この申し出はむしろシャマラの歓心を買おうとしてのことだろう。
これが貴族流の「善意の施し」というやつなのだ。
- 197 名前:GHOST (3/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:13:15 ID:YNNGnEXa
- 「そんなつまらぬ理由で、魔法を使うな」
シャマラは不快感を隠しもせず、冷淡に答える。それは、同じようにウィリスの言動に腹を
立てていた俺でさえ、戸惑いを感じるほど冷ややかな口調だった。もともと無愛想な奴だが、
こうも刺々しい態度を示すのは珍しい。
もちろん、言われた当人は俺以上に面食らったことだろう。
一瞬、ウィリスの顔が醜悪に歪んだかと思うと、掴みかかるようにシャマラに手を伸ばして
きた。
その強引な動きを目にした俺は、瞬間的に怒りを感じ、腰を浮かせていた。
「おい、いい加減にしろよ」
シャマラをかばうようにして、二人の間に割って入る。
火に油を注ぐだけなのはわかりきっていた。こいつは結局のところ、シャマラが俺を選んだ
こと自体が気に入らないのだ。だから何かと突っかかってくる。そこで俺が反応を見せれば、
余計揉めるだけだ。
だが、わかっていても我慢できないことはある。目の前で恋人にちょっかいをかけられて
傍観できるほど、俺は腰抜けではない。
「本人が、いらないと言っているだろう?」
だが、ウィリスは俺の言葉を聞かなかった。それどころか、割って入った俺の存在自体を
無視し、背後のシャマラだけを見て、悪びれもせずにこう言い放ったのだ。
「女なら少しくらい傷跡の心配をしたらどうだ?」
限界だった。無視されたことも腹立たしかったが、シャマラを侮辱するその一言が、俺の頭に
血をのぼらせた。
我知らず握りしめていた拳に、ぐっと力がこもる。
「やめておけ」
そこに、ブルースの声がかかった。
俺の堪忍袋の緒が切れる寸前の絶妙のタイミングで、太い腕がにゅっと伸び、ウィリスの
肩をとらえる。
「治療は、出口まで戻ってからでいい」
普段寡黙な戦士の言葉には、有無を言わせぬ重みがあった。
たとえウィリスといえども、自分より腕の立つブルースのことは無視できない。
「別に無理強いしたいわけではない」
忌々しげに吐き捨ててブルースの手を振り払う。しかし、すぐに取り澄ましたにやけ顔に
戻ると、あっさりと背を向けて引き下がった。
同時に、俺も少しだけ頭が冷えた。
さすがに軽率だったかもしれない。
盗賊の俺に手をあげられていたら、気位の高いウィリスは決して引かなかっただろう。
地下探索中に仲間割れ、挙句この場でパーティー解散などとなったら、目も当てられない。
もちろんここは地下一階だから、ジョエル以外の面子なら、一人でも町まで戻れるだろう。
だが、そういう慢心自体が、冒険者にはあってはならないことなのだ。
共に地下に降りた相手は、親の仇だろうと街に戻るまで付き合う。具体的な危険の大小の
問題ではなく、冒険者としての絶対のルールのようなものだ。
俺はブルースに目線で感謝を伝える。
ブルースは一瞬だけ俺とシャマラの方に目を向けた後、軽く首を左右に振り、「気にするな」
というジェスチャーを返してきた。
そうしてウィリスもブルースも定位置に戻っていったが、しばらくは気まずい沈黙が続いた。
荒事には発展しないで済んだが、パーティー内にきわどい緊張が走ったのは明らかだったからだ。
まだこの中の人間関係に疎いジョエルでさえ、それは察したに違いない。
誰かが上辺だけでも繕って、場の雰囲気を変えるべきなのははっきりしていた。
とはいえ、この面子の中でそれをできる人間は限られている。
シャマラやブルースにはそういう小器用な真似はできないし、元凶であるウィリスに何かが
期待できるはずもない。そして、オスメントもハーレイもこういう場合に率先して事態を
どうにかしようとするタイプではない。
- 198 名前:GHOST (4/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:13:40 ID:YNNGnEXa
- 「あのう……」
息苦しい沈黙に耐えかねて声を発したのは、意外にもジョエルだった。
「さっきのその、『亡霊』のことで、ちょっと、聞きたいことがあるんですが」
この場の外から傍観しているものがいたら、ふき出してしまうだろうと思えるほど、不器用で
とってつけたような話題の振り方だった。
しかし、それでも、緊張に辟易していた者を引き付ける効果はあったらしい。
「なんでしょう?」
我関せずを決め込んでいたオスメントが、これもあざといほどの白々しさでジョエルの話に
食いついた。
「『亡霊』、なんですよね? いったい誰の霊、なんでしょうか」
おずおずと切り出したジョエルに、オスメントは大きく頷いてみせる。
「なるほど。もっともな疑問ですね。
あれについては、以前はマーフィーという人物の霊だと言われていました。大変な恨みを
残して亡くなった人物で、この迷宮に地縛されているのだと」
「以前は?」
「ええ。今では、マーフィーとは無関係な、というか、そもそも『霊』ですらない、ああいう
魔物なのだとされていますね……」
そうしてオスメントが語り出したのは、まあ冒険者の間では良く知られた話だ。
マーフィーというのがいかなる人物であるか、かつては様々な推測がされていた。
トレボー王の友人であるとも、そうではなくワードナの盟友なのだとも、あれこれの噂が
飛び交っていたのである。
しかし、これらの噂の真偽はこの際まったく問題ではない。
重要なのは、それを確かめようとして「亡霊」にKADOLT(還魂)を試みた物好きが
いたということだ。
そして、その結果は成功でも失敗でもなかった。効果がなかったのである。
「ええと、ということは……どういうことです?」
ジョエルは適度に愚鈍な、良き生徒役だった。こうした話題には饒舌なオスメントは、
嬉々として説明を加える。
「カドルト教の教えによれば、死には三つの段階があります。
まずは通常の『死』。これは肉体と精神が切り離された状態で、DI(復活)によって
蘇生が可能です。そして、さらに肉体の損壊が著しい状態が『灰』とされ、KADOLT(還魂)
でなければ蘇生できない。最後が『ロスト』で……」
そこまで口にしたところで、オスメントの顔に「しまった」という表情が浮かんだ。
まるで何か微妙な話題に踏み込んでしまっことを気遣うかのように、急に口ごもる。
しかし、ジョエルは無邪気に続きを促した。
「たしか『ロスト』すると、どんな術でも蘇生できないんですよね」
「そ、そうです。『ロスト』は……その、魂が失われた状態ですから。で、件の『亡霊』に
KADOLTが効かなかったということは、つまり霊魂が消失しているというわけで。
その状態で存在しているあれは、マーフィーであれ誰であれ、何人かの霊ではあり得ないと、
そういう……ことになった、わけです。まあ、『亡霊』という呼び名は残りましたが……」
オスメントが尻すぼみに説明を終えた頃には、場の空気は更に沈鬱なものになっていた。
ジョエルだけは素朴に関心して見せている。だが、それ以外の人間は誰もが、苛立ちのような、
戸惑いのような、暗く苦い表情を浮かべていたのである。
俺もまた、オスメントの話になんとも言えない違和感を感じていた。
おしゃべりなエルフが口にした言葉のうち、何が、とは具体的に指摘できない。
なぜ、と問われると更に困る。
だが、この話題は良くない。良くないということだけは、はっきりと感じ取れる。
奇妙な感覚だったが、おそらくジョエル以外の全員が――当のオスメントも含めて、俺と
同じことを感じているに違いなかった。
- 199 名前:GHOST (5/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:14:03 ID:YNNGnEXa
- すると、それまで無関心に俯いていたハーレイが口を開いた。
「『ロスト』をしても、霊魂は失われぬ」
ノームの嗄れ声が、重く暗く響き渡る。
「カドルト教が説いておるのは……迷信じゃ。『ロスト』という呼び方自体、まやかしでしかない。
古い教えは、蘇生の術の及ばなくなった後にも霊魂が残ることを、はっきりと説いておる」
ハーレイが言葉を紡ぎ出すごとに、皆の緊張が増していくようだった。
シャマラは俯いたまま何も言わない。ブルースの方を見ると、こちらも無言で、しかし
眉間に深い皺を刻んでいた。オスメントは当惑した表情を浮かべている。
理由はわからないが、止めるべきだという気がした。
だが、俺が逡巡している間に、ウィリスが反応を見せた。
「KADOLTが効かないなら、消えて失せたのと変わるまいよ」
鼻で笑うように言い放つ。だが、ハーレイは動じなかった。
「生死は本来、神の御手の中にある。蘇生の術という人為が及ばなくなったからといって、
どうしてそれが存在せぬなどと言えようか。死して後、魂がどうなるかは、人の知を離れた
ところにあるのじゃ。呼び戻すこともできず、常人には見ることも触れることもできぬ。
しかし、それは確かにいる」
俺は口を挟む機会を逸しながらも、ハーレイの話に居心地の悪さのようなものを感じて
いた。
この陰気なノームは、時折、こうして自己の宗教上の信念を語りだすことがある。
それは「また始まった」という程度のものでしかないはずなのだが、今この時に、この話の
流れで聞きたくはなかった。なぜそう感じるのかは、やはりわからない。
オスメントが言っていた「三つの死」の話は、確かにカドルト教の教えだが、その熱心な
信徒であるか否かを問わず、冒険者の間には浸透した、極々一般的な考え方だ。
俺たちは望むと望まざると、死を身近に感じている。
地下迷宮で仲間が死んだ場合、それが蘇生可能な状態であれば、俺たちは万策を尽くしてでも
生き返らせようとするだろう。しかし、蘇生の術が効果を表さない状態、つまり「ロスト」に
至ってしまった場合は、諦めるしかない。
魂の不滅を信じて弔い続けることなど、できはしないのだ。
無情なようだが、それで「失われた」ものと考えて、忘れてしまったほうが気が楽になる。
屍を乗り越えて生きていくしかない冒険者にとって、「ロスト」という考え方は慰めでも
あるのだ。だから俺たちは、魂の消滅を信じている。
まるでその俺の思考をなぞったかのように、ウィリスが吐き捨てるように言った。
「馬鹿馬鹿しい。『ロスト』は魂の死だ。完全な消滅だよ」
「やめてくれっ!」
その瞬間、シャマラの絶叫がほとばしった。
俺は、叫んだシャマラの顔を見、そして目が離せなくなった。
青褪め、唇をわななかせ、鬼気を帯びて感じるほどに悲愴な表情を浮かべていたからだ。
「そんな話は、聞きたくない。くだらないお喋りは止めろ」
震える声音に、ウィリスも、ハーレイさえも口を閉じる。
先ほどにも増して、もはや取り繕うことができないほど暗鬱な沈黙が、俺たちの間に落ちた。
* * *
結局、その後俺たちは休憩を終えるとそのまま街へと帰還した。
それぞれに思うところはあったろうが、とにかく、これ以上探索を続けるべきではない
という点では、意見が一致していた。
歩き慣れた道を引き返すだけなのに、ひどく長く感じる帰路だった。いわく言い難い
気まずさを抱えたまま、誰も一言も口をきかなかった。
俺はその間、ただ前を歩くシャマラのことだけを考え続けた。シャマラがあんなにも
感情をあらわにしたのはなぜなのか。いったいどんな理由で、あそこまで悲愴な表情を
浮かべたのか。
普段どおりに振舞っていたのでつい見逃していたが、そういえば、ここのところ少し
様子がおかしかったかもしれない。ふとした瞬間に、塞ぎこむような表情を見せていた
ようにも思う。なぜ気付いてやれなかったのだろうか。
- 200 名前:GHOST (6/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:14:35 ID:YNNGnEXa
- 街に辿り着き、あわただしく解散すると、俺はシャマラと共に宿に向かった。
当然のごとく相部屋の、エコノミーの一室で、俺はシャマラと向き合う。
シャマラは寝台の縁に腰を下ろし、ひどく儚げな様子だった。俺もシャマラも鎧を
外し、簡便な貫頭衣である部屋用のローブに着替えていた。
「なあ、シャマラ。今日はいったいどうしたんだ」
問いかけてみても、俯いたまま答えない。俺は言葉を続けた。
「らしくなかったぜ。何か事情があるなら、俺に話してくれ」
俺は、シャマラを追い詰めているものがなんなのか知りたかった。
確かにあの時の俺たちの間には、言葉にできない異様な空気が漂っていた。だが、それに
してもシャマラの反応は激しすぎるものだったからだ。
慎重に、真剣に言葉をかける。
すると、シャマラがはじめて小さな反応を見せた。
「ナイト……」
頭を上げずに、消え入りそうな声で俺の名を呼んだ。そして、力なくこう呟いたのだ。
「……私は、どうしたらいい?」
そこで言葉が切れた。だが、俺は辛抱強く待った。俺を頼ろうとしていることが、その
少ない言葉からわかったからだ。黙って耳を傾け、シャマラが話し始めてくれるのを待つ。
そこに、唐突にノックの音が響いた。
「誰だ」
俺は邪魔されたことに苛立ちながら、誰何の声をあげる。しかし、返事はなかった。
シャマラは俯いたまま、扉の方に意識を向けようとしない。
俺はもう一度、大きな声でノックの主に問いかける。
「誰だ!」
木扉が軋む。返事の代わりに、扉がゆっくりと開かれた。
立っていたのはブルースだった。部屋着のローブに包まれた戦士らしい巨躯が、部屋の中に
一歩、ずいと踏み入ってくる。
少し、意外に感じた。シャマラの様子がおかしいということは、皆が感じただろう。だが
同時に、そのことについて俺が今話をしているであろうことも、当然予想したはずだ。
だから、まずは俺に任せ様子を見る。ブルースはそういう判断ができる人間だと思って
いたのだ。しかし、こうして二人になっているところにずけずけと押し入ってくる配慮のなさは、
まるでウィリスのようではないか。
「ブルース。今は、少し二人きりにしてくれないか」
俺は多少の不快感を滲ませてそう口にした。
だが、ブルースは俺を一顧だにせず、ただシャマラの方を見て口を開く。
「すまん。さっきの様子が、気になった」
裏を感じさせない朴訥な声でそう告げると、後ろ手に扉を閉め、俺とシャマラのもとへと
ずかずかと歩いてきた。
無視という、想像していなかった反応を返され、俺の思考が止まる。
ブルースは、信頼できる相手だ。俺たちは親友だと言ってもいいはずだ。そのブルースが
なぜこんな行動に出たのか、まるで理解できない。
そして、俺が事態を把握するより早く、更にあり得ないことが起こった。
ブルースが寝台の縁、シャマラと膝が触れるほどの近くに、どかりと腰を下ろしたのである。
無骨な腕が、シャマラの肩に無雑作に回された。
逡巡や躊躇が吹き飛び、突発的に怒りの感情が浮かぶ。
「な、にをしているんだ」
だが、ブルースはまたしても俺の言葉を、俺の存在を無視した。
鍛え抜かれた戦士の腕が、ぎゅっとシャマラの肩を抱き寄せる。
シャマラは、ほんの少しだけ顔を背けた。それだけだ。抵抗、などというレベルの反応ではない。
嫌がってすらいないように見える。その証拠に、引き寄せられるままにブルースの胸板にしなだれ
かかり、身を引き剥がそうという素振りさえ見えない。
- 201 名前:GHOST (7/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:14:56 ID:YNNGnEXa
- 「な、おいっ、ブルー……!」
「あいつのことを、思い出していたんだろう」
取り乱しかけた俺の叫びをよそに、ブルースは、シャマラの艶やかな黒髪に顔を埋めるようにして
囁く。馴れ馴れしく、無遠慮な、そして手馴れた動きだった。
「シャマラっ……!」
「……ブルースには、関係のないことだ」
シャマラはかすれた、硬い声で呟く。だが、それは名を呼ぶ俺の声に呼応してではなく、純粋に、
ブルースの問いかけへの反応でしかないように見えた。
「関係がないことはない」
「……」
「わかっているだろう?」
「……言うな」
怒りを通り越してパニックに陥っている俺をよそに、ブルースとシャマラのやり取りは続く。
「ブルースっ! シャマラっ!」
俺は再び二人の名を呼んだ。叫んだ。
だがそれでも二人はこちらを見ようともしない。まるで俺のいる場所からは隔絶された空間に、
二人きりでいるかのような態度をとり続ける。
なぜだ。理解できない。なぜ俺を見ない。なぜ俺の声を聞かない。
突然、俺と二人の間に不可視の壁が立ち塞がったかのようだった。
突然? そうとも。ついさっきまで俺はシャマラとこの部屋で二人で向かい合って……。
いや、向かい合ってはいなかった。シャマラが俯いてベッドに座り、その前に俺がいただけだ。
会話さえ成り立っていなかった。いや、しかしそれはシャマラが話してくれるのを辛抱強く待って
いたからで……。
「あの時は、どうにかしていたんだ。あいつが『ロスト』して、それで」
「それで、その日のうちにか?」
「……言わないでくれ」
「責めてるんじゃない」
「……」
俺は混乱した頭で、ただ呆然と二人のやり取りを眺める。
依然として、自分の置かれている状況が理解できない。二人が何を話しているのかも、わからない。
ただ、目を離すことだけはできなかった。ブルースとシャマラが、互いの吐息がかかるような距離で
囁き交し合っている。俺の目の前で。
「俺は、正直になって欲しいんだ」
「や……めて、く、」
ブルースの手がシャマラの細い顎をとらえた。
俯いていたシャマラの顔を、ぐいと上げさせる。
そして、そこにブルースの頭がかぶさり……。
「やめろっっ!!」
真っ白になった頭で俺は二人の肩に手を伸ばす。
わからない。何もわからないが、それだけは止めさせなければ。
そして、二人の肩に手を置き、引き離そうとして。
すり抜けた。
「んっ……む……あ……」
体勢を崩した俺の眼前に、一寸の距離に、重なった唇がある。
そこから、シャマラの吐息が洩れていた。
* * *
- 202 名前:GHOST (8/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:15:21 ID:YNNGnEXa
- 「んんんっ……あ、ああ……んはあっ」
目の前にブルースの背中がある。
浅黒い肌。広い肩幅。太い胴。鍛え抜かれた戦士の背中だ。
床に膝を突き、ベッドに向かって覆いかぶさっている。
その両脇から、生白い二本の脚がにゅっと突き出ていた。
すらりと長く、形の良い、美しい脚だ。
それが、ブルースの腰の動きに合わせて上下に揺れる。
「うあ、あ……ブルース、ブルース、ブルースっ」
ひときわ甲高い嬌声が響いた。同時に、突き出された脚が突っ張り、爪先が震える。
そして、やがて力を失い、くたっとベッドの上に落ちた。
「あ」
名残を惜しむような声が洩れた。
ブルースの体がのそりと動き、ベッドの上へと移動する。
遮るもののなくなり、俺の前に大股を開いた女の下半身が現れた。
だらしなく両足を投げ出し、股の奥までがはっきりと見える。
醜い有様だった。薄い陰毛がべっとりと濡れて、張り付いている。
女が荒い呼吸を整えるのに合わせて、ゆっくりと膝が上下する。
すると、ぬめり輝く肉の花弁がひくひくと、滑稽な様子で開閉した。
「……てみろ」
ブルースが、低い声で何事かを呟いた。
それに答えて、女がゆっくりと上体を起こす。
女の顔が視界に入った。
知らない女だった。
乱れた黒髪。鼻筋の通った、キツめの美人といった顔のつくりには、確かに見覚えがある。
だが、浮かんでいる表情が印象を一変させていた。
潤んだ目元。形の良い唇は、だらしなく半開きになっている。男の味に溺れた、欲情しきった
女の顔だった。
俺はこんな表情の女は知らない。こんなシャマラは知らない。
女は緩慢な動きで四つんばいになった。
そして、シーツの上を這い、ちょうどブルースに尻を向ける位置へと移動する。
ベッドの横から見ている俺に、全身を見せつけるような格好になった。
しなやかで、抜群に均整の取れた裸体が淫らにくねる様子が、ひどくそそる。
「……ああ、はやく、きて、くれ」
女は媚びるようにねだり、尻を高く掲げた。
その声があまりにもシャマラに似ていたので、俺は奇妙な気分になった。
ブルースが女の尻に手を置いた。
「ああ……」
荒々しく腰を引き寄せられただけで、女は期待に打ち震える。
ブルースは女の尻肉をきつく鷲掴みにすると、股間にあてがったものをぐっと突き入れた。
「ん、お、お、」
女は黒髪を振り乱し、獣のような咆哮を上げた。
肉と肉がぶつかり合う、激しい音。そこに、にちゃにちゃという水音が混じる。
女は吠え声を上げ続けていた。シーツを掻き毟り、びくびくと尻を震わせる。
女はすらりとした長身の持ち主だったが、ブルースの巨体と対比すると小娘のように華奢に
見える。
激しいまぐわいだった。ブルースは力の限り女を責め立て、白い裸体を振り回す。
こんな野獣のような情交はとても真似できない。
- 203 名前:GHOST (9/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:15:46 ID:YNNGnEXa
- 「うあ、あ、おかしくっ、おかしくなるっ」
女が切羽詰った声を発した。
久しぶりの、意味の通る言葉だった。
ブルースは女に覆いかぶさるようにして、低く囁いた。
「なっちまえよ」
そして、腰の動きをそのままに、右手を女の股間へと潜り込ませる。
「ひっ、そこっ、ん、ぐ、あああああっ」
女の肩が跳ねた。
二つの弱点を同時に責められ、よりいっそうあられもない声を上げる。
「失われた人間のことは、忘れろ」
ブルースが言った。
「俺が忘れさせてやる」
その一言が引き金になったのか、女は喉を反らして鳴いた。
「お、あ、あ、ブルースっ! ブルースっ! ブルースっ!!」
白い裸体が、がくがくと震え、そして、シーツに崩れ落ちる。
その一部始終を、俺は食い入るように見つめていた。
* * *
背の高い雑草が生い茂り、聖印を模した木製の墓標が立ち並ぶ。
ここは冒険者用の共同墓地だ。弔う者がいる場合は、無縁墓地ではなくこちらに埋葬される。
両者の違いは墓標があるかないか。見知らぬ他人と一緒に埋められるか、それとも個別に穴を
掘ってもらえるか。
もっとも、ここも一、二年もすれば、どこに誰が埋葬されたかわからなくなる。大差ないという
意見もあるだろう。
真新しい墓標の前に、シャマラがいた。
地に両膝をつき、憐れなくらい肩を落としている。背後にはブルースとハーレイが、それぞれ
神妙な顔つきで立っていた。
それを、俺は少し離れた場所から見ている。すぐ隣にはオスメントとウィリスがいた。
いつの記憶だったか。つい最近の出来事のはずなのだが、どうにもそのあたりが曖昧で、
思い出せない。
ウィリスが口を開いた。
「『ロスト』した人間に墓なんぞ必要なのか?」
ぞんざいな口調で吐き捨てる。シャマラたちのところにまでは聞こえまいが、あまり感心しない
物言いだった。オスメントがたしなめる。
「その考え方だと、およそ墓地というものは不要になりますね」
「蘇生のアテがないまま肉体が朽ちてしまった人間には、必要だろう」
ウィリスはすかさずそう反論し、つまらなそうに付け加えた。
「魂は残っているわけだから、弔われれば喜ぶだろうさ」
「なるほど。理屈ですねえ」
オスメントもそれ以上突っ込む気はないらしく、そう言って言葉を濁す。
俺は視線の先を墓標に戻した。
シャマラがブルースの胸で泣いていた。
「いいんですか?」
その様子を見たオスメントが、面白がるように尋ねた。
ウィリスは不快げに鼻を鳴らすと、いつものように根拠のない自信に胸を張って答える。
「あいつも、いずれ誰を頼るべきか知ることになるさ」
オスメントはそれについては何も反論しなかった。
ただ、墓標の前のブルースたちと、隣のウィリスとの間に視線を往復させた後で、小さく肩を
すくめて呟いた。
「……やれやれ。ナイトも浮かばれない」
俺はその言葉の意味がわからなかった。
なぜ、そこで俺の名前が出てくるのだろうか。
そもそも、これはいったい誰の弔いだったろうか。
* * *
- 204 名前:GHOST (10/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:16:08 ID:YNNGnEXa
- 唐突に浮かんだ記憶の断片を、俺は頭を振って、振り払った。
地下迷宮。
現在、俺たちはキャンプ中で、俺は相変わらずの定位置に座っている。
少し離れてハーレイ、オスメント、ジョエルの順に腰を下ろしていた。中央に目を転ずると、
やはり意味もなくウィリスが胡坐をかいていた。その表情は硬く、苦々しげだ。ウィリスの
視線の先を追うと、ブルースがやはりいつもの位置にいた。
その隣に、シャマラが寄り添っていた。
シャマラはフルフェイスを外し、黒髪を掻き上げる。
そして、隣のブルースの視線に気づくと、「恥ずかしいな。あまり見るな」と言って微笑を
浮かべた。
そんな二人を見て、俺は昨晩の光景を思い出す。こみ上げてきた嘔吐感に胸を掻き毟った。
あれから、わけもわからぬまま夜を明かし、わけもわからぬまま探索に同行している。
シャマラかブルースが視界に入るたび、胃がきりきりと痛み、嫉妬と憎悪と卑屈な心情とで
気が狂いそうになる。探索どころではない。俺は明らかに平静を失っていた。
だが、パーティーの誰一人として、そんな俺の様子に注意を払わなかった。
ただ、少しばかり親密になったブルースとシャマラの様子には、気づいたようだった。
ウィリスは歯噛みをし、オスメントは訳知り顔でうなずき、ハーレイは無表情を崩さず、
ジョエルはきょとんとしていた。
俺は自分の定位置にうずくまり、胃を抑え、頭を掻き毟る。
すると、そこに初めて、仲間から声がかかった。
「まだ、気づかぬか」
ハーレイだった。
顔中を覆う白髭で表情は読めないが、目には俺を憐れむような色が浮かんでいた。
「なにが、どうなっているんだ」
俺は呆然と呟いた。
「俺が、なにをしたって言うんだ」
わけがわからない。昨晩から、いや、ひょっとするともっとずっと前からか。
何かがおかしい。なぜ、俺がこんな目にあわねばならないのか。
俺の呟きを聞いたハーレイは、目に浮かぶ憐憫をいっそう強めて言った。
「こうなる前に成仏させてやりたかったのだがな……。おぬし自身が気づかぬ限りは、それも
かなわぬ。魂の行く末は、本来、人の手の及ぶところではない」
ハーレイが何を言っているのか理解できない。
また信仰の話だろうか。なんにせよ、今はそんな話を聞いている余裕はない。
俺は力なく頭を振った。
これ以上不可解なことを増やさないで欲しい。
ハーレイは深い溜息を吐いて独り言のように呟いた。
「そうか。ならば、まだもう少し、『七人』で探索を続けることになるか」
すると、隣のオスメントが訝しげにハーレイに問う。
「前から思ってたんですが……。
ハーレイ。あなた、いったい誰と話をしているんです?」
見ればジョエルも薄気味悪そうにハーレイを見ている。
こいつらもか。
誰も彼もが、俺には理解のできない話をしやがる。
呪わしい気分で内心毒づいた俺をよそに、ハーレイは答えた。
「……失われた魂とじゃ」
「またまた。そういう冗談は感心しませんよ?」
顔をしかめて見せるエルフに向けて、ハーレイはどこかで聞いたような言葉を繰り返した。
「呼び戻すこともできず、常人には見ることも触れることもできぬ。
しかし、それは確かにいる」
混乱しきった俺の耳に、そのノームの言葉だけが虚ろに響いた。
- 205 名前:GHOST (11/11) ◆C9irh9nMHM :2009/08/19(水) 21:16:37 ID:YNNGnEXa
-
ウィリス G-LOR HUM
ブルース G-FIG HUM
シャマラ G-SAM HUM
ハーレイ G-PRI GNO
オスメント N-MAG ELF
ジョエル N-THI HOB
ナイト N-THI HUM LOST
(END)
- 206 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/19(水) 23:05:08 ID:s6D0nMIx
- 最初の方でかすかに違和感があったのだけど、結局まんまと騙された
御美事にござりまする
Wiz小説っぽくてイイ!
- 207 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 02:22:57 ID:KwBx+qEq
- 文章読みやすかったし、雰囲気よかったです。世界観の襞みたいなのが伝わった。
しかもこういうトリックが決まるとカッコイイなあ。
ところで、ブルースとウィルスには、クリスマスでトラブる人と関係あるのかw
- 208 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 07:40:12 ID:bXjEvZDv
- ウィルスがG-LORDとは到底思えないんだがw
- 209 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 08:21:17 ID:vQ3s7EzG
- むしろ題材的に「シックスセンス」だと思う<ブルースとウィリス
- 210 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 08:22:57 ID:vQ3s7EzG
- っつーか、ナイト・シャマランとかハーレイ・ジョエル・オスメントとか。
- 211 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 15:03:47 ID:/TLDdDES
- 新着レスをぱっと見たらいきなりネタばらしという
- 212 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 21:12:15 ID:vQ3s7EzG
- 申し訳ない、配慮が足りなかった。以後気を付ける。
- 213 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/20(木) 21:27:40 ID:xWNUX4kE
- そういや
もしかしてXTHとかのフェルパー=猫耳(非猫人間)を嫌ってる人って多いのか?
- 214 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 04:10:34 ID:DddgogCq
- どうにも生命の楔スレやらディンギルスレを見ているとほとんど猫耳よりその猫人間の方がいいらしい
自分もだけど
どうでもいいけど生命の楔(DSの方)はPV見る限りあまりにもWizじゃなかった
囚われし魂の迷宮(PS3の方)は更新がスローペースだし
- 215 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 04:48:46 ID:v4utgyXA
- あれはWizつうよりも九龍っぽかったしな
- 216 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 11:58:26 ID:Ya3z2h6x
- まだ暑さの続く今日この頃、
服なんて着ていたくないと思った事から、
なんとなく女裸忍者のエロ話が読みたくなったんだが、
なんかいいネタないかな?
自分だとあまりの暑さに突然忍び装束を脱ぎ捨てるくらいしか思い浮かばん。
- 217 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 13:02:03 ID:oIAQb+V+
- 流れ的に忍び装束を脱いでも毛皮のせいで暑いままのフェルパー忍者を
- 218 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 18:09:24 ID:CuiihUNv
- >>216
何故か今、暑い日が続くから全裸で訓練をしようとしてペリカン騎士団の兵士に止められるホークウィンド卿が浮かんだ。
原作準拠のキャラで女性だとすると個人的にひょうひょうとした無垢なボクッ娘ってイメージがあるし
男女の意識無しでそういう事をやりだして若手の兵士を困らせる事がありそうだ。
そしてこのスレ的にはその後男女を意識出来るようにな・・・おや、頼んでないのに寿司屋が出前に来たようだ。
- 219 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 19:35:28 ID:DddgogCq
- >>217
暑いままなら216と矛盾してないかw?
でも確かにフェルパーは毛皮とかやばそう
- 220 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/21(金) 19:37:34 ID:EVcDVfSc
- 汗で濡れ濡れのくのいちの裸体は?
- 221 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 00:44:51 ID:7UMk3sRR
- 蒸し暑い夏の昼、
うだつの上がらないシーフ♂の男根を
気だるく足コキする女忍者。
されてぇな〜。
- 222 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 01:05:43 ID:vF2rLwww
- 温泉が湧いてるくらいならダンジョンのそのへんは地熱でそうとう暑いはず
汗だくになったフルプレートメイルの女ロードや戦士が温泉で汗を流し一息ついたものの
先にあがったくのいちが、髪の水気をはらってまとめただけで
あっさり旅支度を済ませえたのを目のあたりにしてブチ切れる
「あたしもくのいちになる! 汗でびちょびちょのパンツをまた穿くとかムリ!」
「あたしも!この糞めんどい鎧をいちいち付け直すならおっぱい見られた方がましよ!」
「そうはいっても剣がないと戦えないだろう」
「この階層の敵ぐらいパンチで仕留めてやるわよ!」
「じゃあ止めないけど…」
前衛3人が全裸くのいちと、くのいちのふりをした凶暴なストリーカーなパーティーが
ダンジョンにくしゃみが響くまでが続いたという…
- 223 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 01:06:52 ID:vF2rLwww
- ×響くまでが続いたという…
〇響くまで続いたという…
- 224 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 02:22:57 ID:OFhQiqAP
- >>222
短編乙でした!
この調子で裸女忍者の長編もお願いできますか?
- 225 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 02:32:54 ID:P+bgMnei
- だが断る
- 226 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 04:07:08 ID:+dvcKcF9
- >>218
> 原作準拠のキャラで女性だとすると個人的にひょうひょうとした無垢なボクッ娘ってイメージがあるし
それに手塚一郎風味を混ぜると、世界陸上の走り高跳びで活躍したフリードリヒ選手みたいになりそうだ。
何か降りて来そうになったんで追いかけてくる。
- 227 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 09:54:30 ID:G0egwGvK
- >>222
gj!
- 228 名前:222:2009/08/22(土) 13:08:34 ID:HSzrzAH0
- わたしSS書けないけど、小ネタを会話形式でまとめるとSSっぽくなるから
みんなもやってみるといいよと思ってるおとことひとって…(俺のこと)
- 229 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 13:43:55 ID:71kkM6cl
- >>228
台本形式嫌いだから素の文体で勝負したいんだ……
- 230 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 13:54:17 ID:XSUG88g9
- 定期的に来る裸忍者派の煽りが嫌いなので徹底的に無視してるだけですが何か?
全裸スレにでも行けよ。
- 231 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 14:49:02 ID:HSzrzAH0
- わたし女だけど〜おとこのひとって
の改変コピペで念のためにオチを自分にもっていったのに
それでも誤解されたでござるの巻
10行くらいでも気軽に投稿しちゃえばいいじゃんというのが本意
- 232 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 15:25:09 ID:/J1UphAk
- 台本形式だろうが戯曲だろうが、面白けりゃそれでいい。
- 233 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 15:28:35 ID:ztQdI+v/
- オペラ形式で。しかもスペース
- 234 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 15:38:49 ID:71kkM6cl
- ますます昂ぶりが収まらなくなりつつあった。
はっきりと分かるまで、股間では欲望がせり上がりつつある。
りんとした瞳が、その膨らみに向けられていた。
とにかく、その視線すらも今の自分には肉感となっている。
- 235 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 15:43:51 ID:ztQdI+v/
- ら
は
り
と
- 236 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 16:11:06 ID:26qebRLa
- >>235
いや普通に
ま
は
り
と
なのでは?
- 237 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 16:20:37 ID:k5t3K0eb
- >>229
台本のほうが難しいんだぜ?
冗長に書き散らすよりずっと技術がいる。
- 238 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 16:36:47 ID:IAp49Tj7
- まあ見た目が良くないな>台本形式
あと台詞続きが駄目な人には駄目かも
- 239 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 18:07:12 ID:J6pqPfk2
- 面白く書くのが難しいなら、避けるのは正解なんでは
- 240 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 21:42:46 ID:Bw7yhOfS
- 山が高くなるには裾野が広くなくてはムリ
レベルの低い投稿はイラネなんていってるとスレが痩せ細るだけ
- 241 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 21:45:25 ID:ztQdI+v/
- 定期的にループしてね?何回もこの話題見た気がするんだけど
- 242 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 22:28:55 ID:rib83WJX
- >>230
コテハン付けてくれ
みんなでお前のこと無視するから
- 243 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 22:54:05 ID:8SA3LSfo
- こうして>>230は淫…隠行の術を見につけたのであった
- 244 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 22:56:49 ID:PLA9ns9p
- 気長にやってこ。
これまでだってそうだったんだし。
- 245 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/22(土) 23:15:39 ID:SYoinzs0
- じゃあ話題変えついでに、こんどPS3とDSで出るWizはここ的には期待できるかのう?
- 246 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 00:15:03 ID:jWAQJjzW
- この際Wizとして見ようとするのはやめるとして
ぶっちゃけDSは今のところエロ的にも使えんよ
イベントも分からない今はせいぜいエロい罠とかスキル作れるぐらいじゃないか?
PVに出てているキャラにも魅力を感じないしなあ
猫耳はもういいよカイ君
PS3は情報少な過ぎ……
- 247 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 00:34:25 ID:kQpICnjW
- サッキュバスに期待かなあ>DS
- 248 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 00:50:07 ID:CHRPTXkz
- 最近Wizの名のつくのが微妙なの多いからエルミ2に人が流れそう…
元々人口多くない上にプレイ時間長いのにどうして時期が被るやらw
- 249 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/23(日) 03:35:45 ID:ByyrxPom
- だれだよ、こんなエロい裸体像を置いた奴は?
ああ、石化食らったのか、しかし何故裸になってんだ?
こいつら…?
何々…?癒しの泉にて女性パーティが全裸になって水浴びしたらバジリスクにやられたらしいってか?
ほぉ〜?
なるほどな。
…にしてもみんな見事なバストだのう…
下は…おっと、怖い顔するなよ。
はいはい、スケベ親父は退散しますよっと、じゃあな!
あ〜あ…いいじゃねぇかよ…どーせ石像なんだしよ。仕方ねぇ、娼婦館にでも行くか…て、貴様はッ…?
さ、サキュバ…ギャアア!
- 250 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 01:35:38 ID:33ZK+52v
- 石の中にいる。
- 251 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 08:06:41 ID:qJqRzOfq
- 石の中に入れる。
- 252 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 08:33:49 ID:3hGCaNkM
- 石の中に出す。
- 253 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 13:15:34 ID:y+r0I/mg
- 石の中からコンニチハ
- 254 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/26(水) 22:44:24 ID:mzhNK2uv
- 石の中から女の尻が
- 255 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 19:44:25 ID:xQ9iuo+n
- 尻の中にいる。
- 256 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/27(木) 20:59:18 ID:VYxHBiE7
- まっくらやみだ!
- 257 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/28(金) 11:36:59 ID:2k/zcOTV
- ワンダリング!
ワーンダリング!
ヤッホーッ!
ヤッホーッ!
それ!
ロクトフェイトだ!
ちょッ…おまッ!
ま…
ルルルルル〜
女パーティ街中にて全裸で出現大喝采!
- 258 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 09:58:06 ID:uHimyf3H
- フェアリーさんといけないお人形遊びをしたい。
- 259 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 12:12:48 ID:vxGAt/Jf
- *ちぎれてしまいますよ!*
- 260 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 12:15:36 ID:8XQrUGwE
- >>258は亀頭をはねられた!
- 261 名前:名無しさん@ピンキー:2009/08/31(月) 18:30:23 ID:0BXJCgzw
- サロンのスレがいつの間にか落ちていた
- 262 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 01:04:24 ID:uEI8tSEd
- >>260
ワロタ
- 263 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 02:18:50 ID:TWucyrtn
- ラウルフさんとフェルパーさんといけないわんわんにゃんにゃんしたい。
- 264 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/01(火) 12:23:03 ID:r0zD/aPn
- >>260
侍フェアリーのムラマサに…ハァハァ
- 265 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 20:02:59 ID:mYXR/dmi
- 前スレ280の人の
『随分前に女君主がオークにレイプされる話を書いた者なのですが
なんかびっくりすることに続きが浮かんでしまいました。
女君主に憧れてた美少年侍と女君主の仲間の女忍者が出演予定。
オーク姦と寝取られありとゆーキワシチュですが需要ありますかね?』
お話そろそろ完成しましたか?
- 266 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 22:13:35 ID:5TrcGJis
- クレクレうぜぇ
こういうのがスレを衰退させるんだよ。追い出し野郎と同類だ
- 267 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 23:27:27 ID:CiN0V3kj
- スルーできないのがスレを衰退させるんだよ。荒らし野郎と同類だ
- 268 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/03(木) 23:36:43 ID:1wqgl7tG
- * さわってしまった *
- 269 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 00:05:01 ID:hnREzvY4
- * おおっと *
- 270 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 00:46:14 ID:wfYhLlts
- まったくネットは落とし穴がいっぱいだぜ
- 271 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 11:29:47 ID:l6of5qGI
- ギルガメッシュの酒場の円卓でフェアリーをひざの上に乗っけてその微笑ましさに仲間達と和んだり話をしながら
その実隠れて見えないひざの上ではずっぽりフェアリーにハメててフェアリーの方は羞恥心で
いっぱいいっぱいの割りになぜか快感を感じてしまい言動が怪しくなっていく自分を
気取られまいと反応を必死に押さえ込もうとしてるお話が読みたいです><
- 272 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 11:58:44 ID:bBg1z3VT
- しかしフェアリーに絶対に入りそうにない気が
いや、男側が幻滅の短剣ぐらいならいいのか
- 273 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/04(金) 12:49:54 ID:ot69CSJ4
- ちっちゃ過ぎて減滅の短剣ですね!
誰がうまいことを言えと
- 274 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 18:53:05 ID:y0N21v6R
- 俺の名刀が何度鑑定しても早い棒なのはバグなのか?
- 275 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 19:12:55 ID:1S77AwJW
- >>274
バグと思われる。本来は妖精のロッド
- 276 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 20:55:55 ID:gDEwx3MV
- フェアリーの魔術師大満足の逸品ですかそうですか
- 277 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 21:32:31 ID:zdtwm1TT
- お互いがそれで幸せならいいんじゃね?>妖精サイズ
- 278 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 23:24:52 ID:IciQMGUl
- *――は、呪文を唱えた。*
*おおぅ!*
*――の一物が小さくなった*
- 279 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/06(日) 23:45:05 ID:r6Fq9L75
- リズマンとドラコンの一物が見えない
- 280 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:27:00 ID:5B3aB50J
- ぶたぎりすまんが、eraWIZのスレ貼って誘導してください
遅まきながらハマっちゃった
- 281 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 00:28:26 ID:gFLngr7w
- >>280
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12839/1246634887/
口上追加とか、作ってくれる人も大募集中だよ!
- 282 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 01:32:54 ID:3lMzQSWZ
- 傲岸不遜のセリフ回しはあのSS職人の手による作だと勝手に思っているw
- 283 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 02:03:12 ID:HwYiet0v
- 普通の人間
極太のドワーフ
細身のエルフ
しわしわのノーム
短刀のホビット
早業の短刀のフェアリー
収納式のリズマン
収納式で極太のドラコン
三角のラウルフ
トゲトゲなフェルパー
極太かつ極太なムーク
- 284 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 03:12:34 ID:5B3aB50J
- >>281
即レスとんくすです
- 285 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 07:27:57 ID:SHpB1mfQ
- しかし最強はゴジリの一物
- 286 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 12:25:02 ID:CSeDQHqn
- 巨大なイチモツ揃いのオーガの一団に輪姦を受け快楽に発狂寸前のホビット女盗賊ハァハァ
- 287 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 19:47:42 ID:4hEPsXQV
- ポイズンジャイアントは精液も毒じゃった・・・
- 288 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 20:12:42 ID:UUFIjVZn
- ポイゾンジャイアントはあらゆる毒を持ってるんだっけ?
ということは媚薬でラメェやら、強制排卵で妊娠しちゃうっ!
とかも可能だったりすんのか…ゴクリ
- 289 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 20:35:35 ID:HwYiet0v
- その前に受け側の下半身がドロドロに溶けていって大惨事になりそう
ここはフロストジャイアントの氷ティンティン責めだな
- 290 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 20:37:23 ID:SrIlqsoa
- その前にジャイアントのブツだからハイラネーヨ
無理矢理犯してぶち壊して殺しちゃう展開の一択ダネー
それか筋弛緩系の毒つかわれてアヘ顔さらしてンコシッコ垂れ流しで犯されるかw
でもハイプリーストと組んでたら凌辱シーンをヤリホウダイw
- 291 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 20:41:00 ID:1BGFQMWF
- むしろここはポイズンジャイアントの女の子を攻めるべきだろう。
- 292 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/07(月) 21:20:25 ID:l/9h6nti
- ・鍛錬で疲れ気味の主君の健康の為にと屈強な怪物の角やらブツやら
切り取って天日干しにして摩り下ろし、薬として献上する部下。
でも何だか張り切り過ぎて分量間違えたっぽいどうしよう。
(天然男忍者×生真面目熟女侍。又は豪傑老人侍×天然女忍者)
・惚れ薬を作ろうと諸々の物体を集め、鍋で煮込んでいたら大爆発。
ピンクの煙が施設に充満して老いも若きも男も女もくんずほぐれつ。
解決するには煙の効かない種族の助けが必要だが……。
(エクス設定でぴよぷーノーム錬金術師×その他種族適当。
又は武神0設定でオートマター軍団×主人公
……いや、5や6でも出来なくはないかもしらんが)
一連のブツ談義を見ていたら何かそんな光景が浮かんだ。
薬膳で豚や牛のブツを煮込んだスープがあると聞いた事があるんで。
- 293 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 08:14:31 ID:ebwwjl01
- 漢方にも虎のナニやらあるしな
そう考えるとダンジョン内は薬の素材に事欠かないな
あと被験体もw
- 294 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 10:59:48 ID:/HH68gbc
- ボーパルバニーやらファイアージャイアントのみならずスライム、クリーピングコインやレブル7シーフの一物すら切り取って回収する冒険者達
- 295 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 11:08:47 ID:EEZ27i5f
- 昔は人の小便からだって薬作ってたくらいだし>漢方
武神0だと錬金術用の素材を大量に持ち運べるから、余った奴が
薬とか武器とか装飾品とか玩具(子供向けも大人向けも)とかに
加工出来たら面白かろうな。
馬の尻尾から筆とか天使の羽から羽箒とか、液体系で化粧水とか。
現実世界でもベラドンナみたいな例(瞳孔が開いて目がキラキラ
するってんで目薬にして失明者続出)があったし、現代でさえ
副作用でまつげフサフサになる緑内障の薬を美容に使って失明
し掛かったって話があるから、危険を犯しても美に磨きを掛けたい
御婦人相手の商売人&雇われ冒険者ってのはどうだろう。
……と思ったが流石にウィズの本質からずれてしまうな。
- 296 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 11:16:25 ID:EEZ27i5f
- >>294
クリーピングコインの……ってどこにあるんだ?
そしてワーアメーバはどこを切り取ればいいんだろうと
いらん疑問に気付いてしまった俺。
- 297 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/08(火) 12:01:07 ID:/HH68gbc
- 逆に全滅した時にちょん切られて持っていかれちゃう冒険者達
麻痺で意識があると悲惨
>>296
表の模様の端辺り
- 298 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/09(水) 21:48:21 ID:/TwQRuHv
- 去勢されちゃったラウルフとフェルパーの悲劇
- 299 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 17:29:39 ID:CIWyUdlR
- >>287->>288
毒精液を注ぎ込まれるなんてすげー(良い意味で)ゾクゾクする。
注ぎ込まれて乱れていって欲しいなあ。
>>291
確かに身体の色的に女の子っぽいよな。
- 300 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/10(木) 17:37:29 ID:BYbz3Pio
- 水銀を肌に塗ると、綺麗になって後で爛れる。
漫画が始まったが、人の命が紙屑の様だ。
- 301 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/11(金) 20:54:32 ID:sgXd5o/7
- >>298
するんだろうか
- 302 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/13(日) 22:46:06 ID:r9jiUIzD
- どうせ子供出来ないから女側はやり放題か
- 303 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 22:53:31 ID:gj4nKD9Q
- やりたい放題で思い出したんだが、オークって一部のファンタジー小説だと拷問や陵辱を繰り返されたエルフのなれの果てみたいな記述がWikipediaにあったな。
後、話が変わるけどもしも#4のワードナが本人じゃなくてワードナの名前を受け継いだ女魔術士だったらエロくないか?
- 304 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:08:15 ID:CbyeJjB8
- トールキン設定では、オークは魔王がエルフから作りだした変種。
亜人としてのオークはトールキンのオリジナルなんで、言わば公式設定って奴だな。
- 305 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:31:47 ID:HTk7pTZg
- やりたい放題とオークがどう関係しているのだろう?
それからワードナの名を継いだ女魔術師だと、どこら辺がエロいのか具体的によろしく
- 306 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/14(月) 23:51:59 ID:1PlOv9Uo
- >304
そういう説もあるってことにトールキン自身が変更したので
公式設定じゃないと思うよ
- 307 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 00:10:39 ID:Ew0WMMks
- 女魔術師なら召喚したモンスターとやれるってか?
まだ人間の男か女が犬や猫を鎖で繋いで犯しまくる方が
逆も可
- 308 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 02:50:30 ID:3a6GzUT8
- 右も左も分からない状態で蘇生された少女ワードナがピラミッドガードたんにレズレイプされたりするんですねわかります
- 309 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 06:50:22 ID:YBm6oOdf
- ワードナの名前を受け継いだが、召喚した魔物達からはガキのクセにと無視され、冒険者にはレイプされ、挙句の果てにトレボーに後ろを掘られながら祟り殺される行為を繰り返される訳か。
- 310 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/15(火) 07:43:11 ID:ekR1pvQU
- まさかワードナで抜く日が来ようとは
- 311 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 00:18:36 ID:5ifXdRuH
- ↑2〜3年前にこの書き込み見たな。
- 312 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/17(木) 00:42:44 ID:7bv28/tF
- ワードナを女体化と書くと斬新なような気がするが
ワードナを魔王と言い換えると、魔王が実は少女だったとかいうパターンは
エロゲでもエロ漫画でもありふれるぐらい出てるからあんまり斬新って感じはしないなw
そもそも#4のシナリオの、悪の魔術師が主人公でモンスターを操って勇者たちを倒すっていうのも
当時は限りなく斬新だったが今じゃ全然珍しくもなくなっちゃったよな。
- 313 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/21(月) 18:01:06 ID:CAtJq97/
- ワードナも、案外あの長い髭で束縛プレイしちゃうのかな。
- 314 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/24(木) 02:54:16 ID:tffU4Tfs
- >>313
SとMを兼ねる高等かつ複雑なプレイだな。
- 315 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 11:00:03 ID:ndmNGQ81
- *あがった*
- 316 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/28(月) 12:54:51 ID:ZYv+1a82
- 応用して、サキュバスやビューティーの髪で縛りプレイは…
あ、髪で隠してるから無理か。見えちゃうな。
- 317 名前: ◆p6yQtoiT8Tny :2009/09/28(月) 13:23:41 ID:UBnMNZJ/
-
- 318 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 11:54:32 ID:cmf3bSLn
- ♀戦士「くそ…やっとワードナの元まで来たってのに…しっ縛るなっ、やめろおっ」
ずぷずぷ。
- 319 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 14:16:14 ID:OYrq/FN0
- >>316
いやいや…サッキュンやビューティは見せ付けてきますよ。
目を逸らそうとすると強引に顔を向けさせようと…。
- 320 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 17:09:08 ID:2Yod4lSC
- そういやエロいモンスターも多いんだよな。
eraで調教対象が増えないかなぁ。
- 321 名前:名無しさん@ピンキー:2009/09/30(水) 18:30:57 ID:AiVoJ5Fq
- era的にモンスター特化は、サキュ○スクエストという先人がいるしねー
- 322 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/05(月) 23:54:14 ID:gMJ/F9OI
- 以前友達がムークのエロコメディイラストを描いていたんだが、
男根で中に卵を産み付けるって設定にしてた。
今思い出しても身震いがする。
- 323 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/10(土) 11:28:08 ID:JdXU6AM9
- ロクトフェェェェェェイト!
- 324 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/11(日) 02:08:19 ID:mHSsphyX
- 全裸のおっさんが現われた
- 325 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 01:44:24 ID:skykn0jO
- 全裸と言えばロクトフェイトの2短編・・・
>>230に対する>>242と>>243のふざけた返答でハーレムの続きがロストしたんですねわかります
- 326 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 02:15:20 ID:HCSjh/Sh
- >>230自体、脈絡なく意味不明な当てこすりをしている唐突発言なら
>>325もまた、思い込み激しげで意味不明な当てこすりをしている唐突発言で、
困惑ぎみに *なに?* というしかない
それとも、*まだいたの!* というべきなんだろうか
- 327 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 02:41:58 ID:tN3zMH81
- >>224の返しが>>230なんじゃね?
- 328 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/12(月) 09:29:07 ID:K+/k5ZBr
- >>228へのレスが>>>>230だとするとキチガイに見えます
- 329 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/22(木) 14:24:34 ID:6A/R6z/c
- 保守
- 330 名前:名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 21:56:07 ID:UTBQia5I
- まとめサイト見れないんだけど、他の人はみれてる?
- 331 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 19:59:57 ID:WEjx+zp0
- >>330
携帯からぐるっぽ通してるが、ダメだ。
ミラーは見られた。
- 332 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/04(水) 18:51:02 ID:VUz4NTeb
- DSの新作出たらまた作品増えるかな?
主人公指定って時点でなんかやる気が起きないんだがなぁ
- 333 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 09:40:39 ID:EmiiC6Ld
- DS新作できるのか・・・・
新規でやる人間よりも、昔からやっている人々が懐かしんで
というパターンのほうが多そうだな
昔妄想していたネタを書き込もうと思ったら
上の人と所々内容が被ってるなんて
- 334 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 19:48:03 ID:zxIf50VL
- ファミ通でDS新作紹介されてたが、
サキュバスが昔と同じようにヌードで嬉しかったwwww
- 335 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 21:07:11 ID:fbcs70V+
- >>333
かぶってたっていいじゃないか
みんなネタに飢えてる
- 336 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 22:36:58 ID:g3bagsxk
- なんかDSの方は普通に見る限り南無い
PS3は……キャラデザが……
- 337 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 00:41:47 ID:8jvYIJkf
- エルミナージュはこっちじゃNGなんだっけ?
発売前から話題になってた結婚システムは
結婚というよりは悪魔合体かクローン生成みたいな感じでちょっと拍子抜け。
まぁ生々しくできるわけがないからここまでドライにしたんだろうけどw
- 338 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 06:49:00 ID:GCuNI/Zs
- >>335
あんがとうございます
とりあえず、職人さんが帰ってくるまでの繋ぎとしてグチャグチャいってみます
あ、上の人に比べて全然甘いのでそこのところよろしくおねがいします
- 339 名前:訓練場の噂話1/21:2009/11/10(火) 07:25:09 ID:GCuNI/Zs
-
リルガミンの玄関口、冒険者にとっての関所 『訓練場』
登録にやってくる者達を選別し、職業、適正、レベル、性格、能力、
あらゆる冒険者の情報を管轄するいわば冒険者の戸籍保管所である。
名前は違うのかって?
おっとこれは、ご存じない方もいらっしゃったとは、
どうやら『実名』で登録なさっていた実に正直なお方のようだ。
きっと無抵抗のオークを殺してもGoodでいられるほどのお人よし…いや、善人なのだろう。
リルガミンでは名前は人を識別するためのラベル程度にしか使われない。
誰も登録していない名前ならば、それこそ誰でも自由に使うことが出来る。
過去に罪を犯した者だろうが、素性を知られてはこまる輩だろうが
実力さえあれば、のし上がるチャンスがあるのだ。
だからこそ、この都はここまで栄える事が出来た。
もちろん別にやましいことなどしておらず、
単に実名を知られたくないだけのものもいることを付け加えておこう。
正直な皆様が不審な名前の新参者を見かけても余計なことを考えさせないようにね。
さて、新参者の冒険者はまずここで登録を行い、数日か数ヶ月の間、
冒険に必要な「いろは」を叩きこまれるのである。
ここで行われる訓練などはこの書をお読みのかたにはこのような説明は不要だろう。
皆様の記憶を思い起こしていただければいい。
訓練士の中には話し好きもいて、ひよっこ冒険者を怖がらせるために
あるいはちょっとした刺激を与えてやるために、
迷宮にまつわる冒険者の『おとぎ話』をしてくれるものもいる。
実際に色んな話を聞いたという人もこの中にはいるだろう。
これは私が、そんな話好きな訓練士から聞いたお話のひとつである。
なお、少々の脚色があるのはご了承いただこう。
- 340 名前:訓練場の噂話2/21:2009/11/10(火) 07:25:59 ID:GCuNI/Zs
- 【深夜の酒場にて】
リルガミンに朝夕の区別などない。
地下に潜り続ける冒険者たちには朝も夜もないのだ。
その冒険者たちを相手取る商売人たちにもあてはまる。
今日もギルガメッシュの酒場は様々な“人種”で賑わっていた。
その一角、壁際の引っ込んだテーブル席に一人の娘が座っていた。
顔立ちは整っているが、エルフにしては身長が低い。
耳の形も特徴がないことから“人間”の女だと見受けられる。
端麗な容姿の中にまだ幼さが残っているところから、歳の頃は14か15くらいだろうか
羊皮紙をひろげて、さも退屈そうに新参冒険者に頼まれた地図を描いている。
わざと見える位置にブルーリボンをつけているところを見るとそこそこの手練のようだ。
ローブと杖という貧弱な装備品から恐らくは“メイジ”だろう。
地下4階の途中に差し掛かったところで、手を休めるために顔を上げ
大きなため息を漏らした。
「こんな面倒なことならあんな安金で引き受けるんじゃなかった。」
ペンを置きぼんやり遠くを見つめながら背もたれに寄りかかった。
いつもの癖で髪の毛を撫でつけながら、
娘は自分は何のためにここに来たのかを自問し始めた。
自分は魔法を学ぶ為にここに来たのだ。
他所ならば数十年もかかってようやく使いこなせる大魔法も
ここでは、それこそ1、2年のわずかな鍛錬で習得する事が出来る。
そう聞いて、リルガミンにやってきたのだ。
わずかな鍛錬というのは大嘘だったが、たしかに、魔法は覚えることが出来た。
しかし、決まった魔法以外の使用は禁止されている。
魔法の研究をすることも禁止されている。例の地下に隠れた魔導師のせいだ。
その為、城内では魔法の使用そのものも禁止されている。
おかげで、魔法以外とりわけ取り柄もなく力もない“メイジ”など
ゴロツキのいい標的にされてしまう。
ブルーリボンをわざわざ見える位置につけていたのも
『自分は一般人よりは“少し”は強く、万が一自分に何かあったときは、
パーティのメンバーが報復にくる』
という一種のお守りとしてつけている。
- 341 名前:訓練場の噂話3/21:2009/11/10(火) 07:27:22 ID:GCuNI/Zs
-
「どこでも魔法が使えれば、こんなものつけなくてもいいのに・・・・」
すすけた天井を見つめながらぼんやり呟いた矢先
こちらに近づいてくる小さな影が視界に入ってきた。
パーティの連絡係、ホビットの“シーフ”だ。
「一時間後にエレベーター前へ集合だってさ!」
小さな体で人影をひょいひょい飛び越えてやってきたシーフは、
息を弾ませながら挨拶もなしにいきなり用件を叫んだ。
「了解、間に合わせるようにするから。」
「“プリースト”はいっしょ?」
「いっしょ、今カウンター。」
娘はすぐにバーテンと話しているブロンドのエルフの女性を指差した。
ホビットはエルフの姿を確認すると頷いた。
「じゃあ、よろしく言っといて。」
「いつもおつかれさま。どう、一杯おごるけど?」
「ありがたいけど、辞退するよ。まだ一人見つかんないんだ。」
「誰?」
「新入りのクソッタレさ!“ビショップ”の野郎だよ!!どこにいるか知らない?」
「『アレ』があたしに自分の居場所教えてくれると思う?
あたしにはDIOSですらケチるのよ。」
二人が口を細めて罵っているビショップとは、
つい二ヶ月前“Lost”してしまったビショップの代わりに
新たにパーティに加入してきた男のことだ。
新参とはいえ、既にほぼ全ての呪文はマスターしていたため
非常に重宝されていたが、それにも増してとんでもない短所があった。
異常なまでに“高潔”(彼らの言葉を借りればクソッタレ)な精神の持ち主だったことだ。
赤ん坊の頃から僧衣を着ていたんじゃないかと思えるほど
厳格な戒律を遵守する一方、異常なまでに『悪』を憎んでいた。
- 342 名前:訓練場の噂話4/21:2009/11/10(火) 07:29:28 ID:GCuNI/Zs
-
困った事に彼らの所属するパーティは善悪の混合パーティだ。
無論、ビショップもそれを承知でパーティに加入したのだが
それでも、目に余るものがあった。
パーティリーダーの『悪』の“ファイター”とは目を合わせる事もほとんどない。
辛うじて、会話ができそうなのは“ロード”と“プリースト”くらいだ。
両名共に『悪』の戒律を持つものだが、どちらも元『善人』だったこと、
また、聖職者の仕事を理解しているということでこの二人には一目置いているようだった。
だが、驚くべきことにそんな『悪』よりも『中立』を彼はさらに憎んでいた。
まるで、汚物をみるような視線を投げかけ、会話がまともに成立した試しがない。
見た目よりも忍耐強いシーフでさえ、耐え切れずに前衛に位置換えを頼んだくらいだ。
メイジがビショップを罵ったのを確認したシーフはほくそ笑みながら続けた。
「おっと悪かったね。居場所を知っているだけでバチがアタリそうな野郎だもんな。」
「あれでもあの人は司教よ、神様を味方につけるのはあちらの方が得意じゃない?」
「あの野郎の肩をもつのかい?」
「まさか、向こうからお断りでしょ。ただ、言葉に気をつけたほうがいいわよ。
万が一聞かれていたら今度こそアイツに後ろから焼き殺されちゃうわよ。」
「そしたらあんただって同罪だぜ?」
「構わないわよ、一緒に焼かれましょ。」
その答えに満足したのかシーフは大きく頷いた。
「こいつぁいい!こんなことであんたに口説かれるとはなぁ!!」
「そういう意味じゃないわよ。」
「Humanは好みじゃないけど、宿屋にスイートルームでも予約しておこうか。」
「焼くわよ、後ろから。」
「冗談だって!じゃあな!一時間後だぜ!」
「気をつけてね。」
- 343 名前:訓練場の噂話5/21:2009/11/10(火) 07:38:46 ID:GCuNI/Zs
-
シーフが酒場の扉から出て行くのと同時に
カウンターでバーテンと話していたエルフの女性が
ジョッキを手にこちらに近づいてきた。
容姿に不釣合いないかついメイスを腰に帯び、黒光りする鎖帷子を
身に着けているところから“プリースト”であることがわかる。
「誰と話をしていたの?」
エルフ特有の鈴を転がすような透き通った声だ。
「シーフが来ていたの。
リーダーから伝言よ、一時間後にエレベーターに集合だって。」
「あら、坊やが来ていたの。
一時間後ならあの子も一緒に誘えばよかったのに。」
エルフは容姿のせいもあってか年齢に関する感覚が人間と大分かけ離れている。
この女性も例にもれず何歳かと問われたら非常に答えに困ってしまう顔立ちだ。
エルフ特有の整った顔立ち、透き通るような肌、
子供にしては凛々しすぎ、大人にしてはあどけない
普通の街で見かければまず一目を引くだろう。
だが、ここはリルガミンだ。エルフはそう珍しくない。
彼女自身から言わせれば彼女もまた、『普通』のエルフなのだそうだ。
そして、ご多分に漏れず、ちょっとばかり人を幼く見るところがあった。
メイジも彼女のことは好きだったが、よく子ども扱いするところが気に入らなかった。
- 344 名前:訓練場の噂話6/21:2009/11/10(火) 07:39:42 ID:GCuNI/Zs
-
「誘ったんだけど、まだ一人見つからないんだって。」
「あの新人さんね。寺院にでもいるんじゃないかしら。
大丈夫でしょ、今まで時間に遅れた事なんかないから。」
「それは伝言役のシーフががんばってるだけよ。」
「ところで、地図の方は描けたかしら?」
メイジの言葉を遮ってプリーストが詰めよった。
姿が美しかろうと彼女は『悪』の戒律をもつ者だ。
金銭が絡むと、とたんにドライになる。
「後は4階だけ、でも4階は描く意味あるの?
ここで迷う人なんていないと思うけど。」
「お客からの注文なんだから文句は言わないの。」
「・・・・いくらピンはねしてるの?」
「この子ったら、またどこでそんな言葉覚えてきたんでしょうね。」
「主にあなたから。」
メイジはそっぽを向いてふくれっ面をした。
プリーストはむくれたメイジに向かって、子供をなだめるようにこう言い添えた。
「そう怒らないで、あなたの描いた地図はとっても見やすいって
けっこう評判なのよ。このジョッキはおごりだから、ね?」
むくれたまま、メイジはプリーストからジョッキを受け取った。
中身はオレンジジュースだった。
- 345 名前:訓練場の噂話7/21:2009/11/10(火) 07:40:41 ID:GCuNI/Zs
- 【丑三つ時の迷宮にて】
リルガミン場内では善人と悪人が一緒のパーティを組む事は許されていない。
思想の違いから、パーティが空中分解することを裂けるためだ。
もちろん素直に遵守する者などわずかしかいない。
事実、迷宮内でのパーティの編成は黙認されている。
そんな理由で、地下4階にある下へ向かうエレベータ前は常にパーティが待機している。
1階の階段近くでは人が多すぎて待ち合わせに適さない、
そのため、ある程度まで腕を上げたパーティはよくここで待ち合わせをする。
中には、地下十階で待ち合わせをするという豪者もいるそうだが定かではない。
メイジとプリーストが1階からのエレベーターで降りてきた時には
既に他のメンバーは集まっていた。
「遅せぇぞ、リボン持ち。」
柄の悪い“人間”の“ファイター”がメイジに向かって叫んだ。
「時間きっかりよ。」
できる限り感情を込めずにメイジは反論した。
ファイターがよく使うこの「リボン持ち」というあだ名は
メイジに対する蔑みも込められているのだが、
ファイターは侮蔑よりも、そう言うことでいちいち腹を立てる
お気に入りの小さなメイジの反応を面白がるために使っている。
そこでメイジのほうでも、近ごろではできるだけ反応しないようにしている。
言葉には出さずともメイジが不機嫌なことに満足したファイターは
薄ら笑いを浮かべてメイジの肩をたたき、後ろにいるプリーストと目で挨拶をした。
メイジとプリーストは甲冑に身を包んだ“ドワーフ”の“ロード”に一瞥をしたあと、
皆と共にエレベーターに乗り込んだ。
メイジの定位置は隊列の最後尾、『クソッタレ』な“人間”の“ビショップ”の後ろである。
ビショップはブロンドの髪と髭をもち厳格そうな顔つきの男だ。
年の頃はまだ若そうなのだが、強引に伸ばした髭で滑稽な厳しさをかもし出している。
メイジはエレベーターから降りると、一言も会話を交わさず目もあわせずに
ビショップの後ろへ並んだ。
目的地は地下10階、狙いは宝箱だ。
パーティは慣れた足取りで地下9階の落とし穴から10階へと降りたった。
- 346 名前:訓練場の昔話8/21:2009/11/10(火) 07:44:33 ID:GCuNI/Zs
-
冒険者のなかには、迷宮の探索の目的が魔導師の討伐ではなく
富を築くための宝探しと成り下ってしまった者がいる。
このパーティも例外はいるが迷宮を巨大な宝箱だと思っている輩の集まりだ。
この時のパーティの目的も、相場を大きく上回る値段で
依頼された品物を探しに行くことだった。
彼らにとってはいつも通りの探索になる予定だったのだ。
四つ目の玄室を過ぎた時、事態が急変した。
五つ目の玄室に入ったパーティの目の前にモヤが立ち上った。
魔物の声ではあったがメイジの耳にはなにやら聞き覚えのある詠唱が聞こえた。
モヤが形を成し始めた時、前衛の二人が叫んだ。
「逃げろ!!マイルフィックだ!!」
それが死に際のファイターの言葉となった。
至近距離でTILTOWAITの爆風を受けたのだ。
ファイターとロードが盾になったため後衛への被害は最小限に抑えられた。
だが、シーフは火達磨になった。
前衛に押し出された二人が即座にロードの投げたファイターの体を受け取った。
と、同時にロードの首の骨が砕ける音がした。
メイジが前衛に押し出された。
「この役立たず!こんな時に死体を増やすなんて!!」
舌打ちとともに悪態をつきながらプリーストがマイルフックの攻撃をかいくぐり
華奢な体のどこにそんな力があるのかと思うほど素早くロードの体を担ぎ上げた。
「急いで、走って!!」
呆然としていたメイジをプリーストが急かした。
我に返ったメイジは近くに転がっていたシーフを背負いプリーストとビショップの後を追いかけた。
後ろからは、また、聞き覚えのある詠唱が聞こえ始めた。
文字通り死に物狂いで走った。
- 347 名前:訓練場の噂話9/21:2009/11/10(火) 07:46:16 ID:GCuNI/Zs
-
(あと10ヤード!!それを過ぎれば・・・!!)
呪文の有効範囲はよく心得ている。
最高範囲の呪文であるTILTOWAITから逃げ切れる距離は
魔物から逃げ切るための距離と同値、扉の向こう側だ。
その10ヤードを駆け抜ける間がメイジにとってどれほど長い時間だっただろう。
後方で爆発が起こり爆風で吹き飛ばされ前につんのめった。
死を覚悟して目を見開いた。
抱き起こそうとするプリーストの白い手が見えた。
背負っていたシーフのただれた肉が見えた。
肩で息をしながらファイターの体を担いだまま
こちらを伺うビショップの顔が見えた。
閉まる扉の隙間から、雄叫びを上げながら化け物がモヤとなって消えて行くのが見えた。
生きている 逃げ切った
- 348 名前:訓練場の噂話10/21:2009/11/10(火) 07:47:56 ID:GCuNI/Zs
-
落ち着いてくると現状がいかに困難な状態かがわかってきた。
MALORは唯一ビショップが覚えていないスペルだ。
メイジはすでにレベル6と7の呪文を唱えきってしまっていた。
KADORTOを使うことはプリーストが拒んだ。悪の戒律を持つものはゲンを担ぐ者が多い。
不運は必ず重なるものだと彼女は首を縦にふらなかった。ビショップも彼女と同じ意見だった。
悪人とは言え他人の命で博打をするということを決してしたくはないのだという。
LOKTOFEITで還る方法をビショップが提案するとプリーストに恐ろしい剣幕で却下された。
彼女を『善』から『悪』の戒律に鞍替えさせてしまった原因の呪文だからだ。
「じゃあ、どうするの?」
声にだしたはいいが、愚問であるとメイジは感じた。
わかりきっている、前に進むしかない。
その先にあるワープゾーンから城へ還るしかない。
答える代わりに二人は立ち上がった。
ふとメイジは、前回つまらないことでMAHAMANを唱えてしまった事を後悔した。
あわよくば皆を復活させられるかも知れず、そうでなくても敵をどこかへテレポートさせられたのかもしれない。
ビショップに勧めてみたかったが、この期に及んでメイジとの会話を拒否し続けている。
覚えているのに唱えることが出来ないたった1レベルの差をどうにも悔やみながら
メイジはシーフの死体を担ぎ上げ立ち上がった。
三人は仲間の屍骸と共に玄室の扉の前に立った。
プリーストが目で合図をする。
足を持ち上げ、思い切り扉を蹴飛ばした。
- 349 名前:訓練場の噂話11/21:2009/11/10(火) 07:50:06 ID:GCuNI/Zs
-
次の瞬間、プリーストの首が刎ねとんだ。
扉から何者かが飛び出してきた。
鈴のついた勺杖、まだらの道化服
「フラック!」
メイジは叫んだ。
プリーストの言った通りだ、悪い事は重なるものだ。
即座にビショップがメイジですら驚くほどの速さでTILTOWAITを唱えた。
後に続けとメイジもMADALTOを唱える。
爆風と冷気をほぼ一度に食らっても、地獄の道化師は倒れなかった。
二人は死と生還を同時に確信した。
次の攻撃を食らったほうが死ぬ。
食らわなかったほうが呪文を唱え終えフラックを倒す。
会話は暗黙のうちに一瞬でなされた。
それがメイジとビショップが初めて交わしたまともな会話だった。
次の攻撃がブレスであるという最悪の予想を強引に頭から消し去り必死に詠唱を続けた。
運命はパーティに味方した。
フラックはビショップの腹に風穴を開けた。
メイジが呪文を唱え終わった。
彼女は、生き延びたのだ。
- 350 名前:訓練場の噂話12/21:2009/11/10(火) 07:53:11 ID:GCuNI/Zs
-
「百人に一人・・・・」
玄室に仲間の死骸を引張り込みながらメイジは途方にくれて呟いた。
訓練場で最初にメイジとしての訓練を受けた時に言い渡された数字、
呪文が使えなくなったメイジがたったひとりで迷宮から帰還する確率だ。
冗談だと思っていたのは昔の話、
今では 「百人中一人 も 」 帰ってこれたのだと驚く数字だ。
メイジは自問した。
自分はその一人になれるのだろうか?
だけど、出口はもう目と鼻の先だ
心を持ち直して前途を振り返った瞬間、願いは脆くも崩れ去った。
メイジは自分が還れなかった「九十九人の内の一人」になると確信した。
玄室には先客がいた。
かつて冒険者だった『モノ』たちの亡骸、そしてその側に巨大な影が鎮座していた。
部屋には鼻を突くような刺激臭と腐敗臭で満たされていた。
間違いようも無い、ポイゾンジャイアントだ。
巨人は、装備品の剥ぎ取られた冒険者を膝に乗せなにやらうめき声を上げていた。
最初、メイジは巨人が『食事』をしているのだと思った。
側に散らばっていた冒険者の死骸からはかじったような痕があり
臓物が四方に飛び散っていたからだ。
巨人は膝の上に載せた柔らかな白い亡骸を激しくゆすりながら亡骸の頭を口に含み
今にも噛み砕こうとしている。
- 351 名前:訓練場の噂話13/21:2009/11/10(火) 07:56:37 ID:GCuNI/Zs
-
ところが一向に亡骸は減る気配が無い。
まるで飴玉をしゃぶる子供のように亡骸の頭をしゃぶっているのである。
メイジには何が起こっているのかがわからなかった。
時々できる巨人と亡骸の隙間に張り詰めた筋肉の塊のようなものが見えた時やっと理解した。
メイジは全身の毛が逆立つのを感じた。
巨人は亡骸と交接をしていたのだ。
良く見ると内臓が散らばっている亡骸は全て男の冒険者である。
喘ぎながら巨塊を亡骸に押し込んでいる巨人の傍らには二人ほどの丁寧に装備品を剥がされた
女と思しき冒険者の亡骸が転がっていた。全身は見えないがどちらも、だらしなく開かれた
無残に溶けかけた肉の隙間から涎のように、緑色に濁った液体を滴らせていた。
小さな肩を震わせて怯えきっているにも関わらず、メイジは頭の中で
まだ腑に落ちない考えに答えを見出そうとしていた。
こうして目の当たりにしているにもかかわらず、何故巨人が『人』と交接しているのか理由が理解できなかった。
彼女の考えからしてみれば、交接など子孫を残す為の手段に過ぎず、
死骸と交接をするなど全くの無意味に思えたからだ。
いや、それどころか、何故巨人が人を相手に欲情できるのかすらわからなかった。
自分たちが巨人をみても化け物としか見えない、巨人もまたそうなのだろうと思っていたが
目の前の光景はその考えを全て否定していた。
巨人は愛撫を繰り返しながら亡骸の濁った目を見つめて時々悲しそうに呻きたてる。
悲しい?何故そんなように思うのか?
だがメイジには巨人が「悲しい」声を上げているのだと思った。
- 352 名前:訓練場の噂話14/21:2009/11/10(火) 08:00:15 ID:GCuNI/Zs
-
「知ってるか、迷宮で死んだ連中の魂は迷宮の化け物として再利用されてるんだぜ。」
パーティに加入したての頃リーダーが冗談交じりに話していたことを不意に思い出した。
他愛も無い噂話だと当時は思っていたが、目の前の光景をみるとその他愛も無い噂が真実であると思われてしまう。
一際高く巨人が叫び声を上げた。
巨塊をねじ込んだ白い裸体が一瞬生きているかのようにうねりせり上がると
結合部から横に捨てられた亡骸の陰部についていたのと同じ緑色の濁水がほとばしった。
得たいの知れない色の塊を白い裸体から引き抜きながら、巨人は悲しそうに屍の頭を撫でさすった。
メイジはこの化け物が元は人間だったではないだろうかという疑問を確信へと変えようとしていた。
だが、その考えはすぐさま改められた。巨人は撫でさすっていた頭をいきなり噛み砕いた。
その時ようやく巨人の膝に隠れていた下に転がっている屍骸の全体を見ることができた。
どちらも、頭が噛み砕かれていた。
もはやメイジの心の中には恐怖以外入り込む余地がほとんどなかった。
わずかに残った理性が叫び声をあげた。
『なぜ結界(キャンプ)を張らない?!』
メイジはハッとして我に返った。
そうだ、キャンプを張れば少なくともその間は化け物は入ってこれない。
しばらく待てば化け物も諦めてどこかへいってしまうかもしれない。
気付くのが遅かった。
キャンプを張るには化け物に余りにも近くに寄りすぎていた。
慌てて準備を始めたメイジが振り返ると、もう巨人は彼女の傍らにまで来ていた。
思っていたよりも巨人が大きくなかったことはさほどの慰めにはならなかった。
巨人の全身から立ち昇る腐臭が周りの空気を包み込んだ。
「どうか―――」
メイジはMAHAMANを唱える時のような気持ちで必死に神に願いを請うた。
「カドルト様、どうか巨人が即座にわたしの頭を噛み千切ってくれますように――」
願いは聞き入れられなかった。
- 353 名前:訓練場の噂話15/21:2009/11/10(火) 08:01:27 ID:GCuNI/Zs
-
巨人は青ざめた小さな人間を凝視して身構えた。
小さな人間が何事か呟いているのを聞き呪文を唱えているのだろうと思った。
何も起こらない。
巨人は警戒は解かないまでも少し驚いた表情を(無論人間には到底読み取れないが)した。
小さな人間は身動きひとつしない。逃げようともしない。
動かない得物に反応するのは実に難しいもので、巨人はどうすればこの人間の頭を
自分がすんなり噛み砕いてくれるのか思案した。
凝視しているうちに巨人はこの人間がとても愛らしい小さな人間であることに気付いた。
人形のようなまだ幼さの残る愛くるしい顔、服の上からわかる隆起の少ない体の曲線、
恐らくはまだ誰にも汚されていないであろう白い躯体、
先程、鎮めたとばかり思っていた感情のうねりが再び頭をもたげた。
巨人の体の一部が隆起するのを見て、願いが聞き入れられなかった事を知ったメイジは、
自分が女に生まれたこと、処女であることを心底怨んだ。
即座に死ぬ為の道具を持てない職に付いた事を悔やんだ。
シーフの腰に差した短刀が目に入った。
「ひっ!!」
短刀に飛びつこうとした矢先、巨人の手が彼女の体を引っつかんだ。
どこかへ飛び出そうとした小さな人間を捕まえた巨人はこれでこの小さな頭を噛み砕けるだろうと喜んだ。
だが、小さな人間は手の中で一切無抵抗だった。当てが外れた巨人は人間の顔を覗き込んだ。
またあの忌々しい感情が頭をもたげて来る。握り締めた手から人間の温かみが伝わってくる。
うんざりしながらも、巨人はその感情の訪れにどこか懐かしさを感じた。
- 354 名前:訓練場の昔話16/21:2009/11/10(火) 08:02:35 ID:GCuNI/Zs
-
巨人は彼なりに器用に小さな人間の皮膚にへばりついている布を剥がし未発達の躯体を露にした。
柔らかな肌の感触、小さな赤い唇、膨らみかけた小さな山、毛に覆われていない肌色の陰部、
巨人は未発達な人間の体を散々撫で回し、大きく口を開いて長い舌で舐めまわした。
「・・・・っ・・・・ぁ・・・っ!!」
腹ほどの大きさの舌に転がされながら、どうか間違って歯の間に頭が挟まってくれるよう彼女は祈った。
普段の不信仰のせいか、やはり神は聞き入れてくれない。
毒を含んだ唾液の海が皮膚に触れヒリヒリと痛む。
抗いたかったがひ弱で華奢な体にはそれも許されなかった。
「ぃっ・・・ダメ・・・・ひっ」
巨大な手で足をこじ開けられ陰口をさらけ出されると、巨人は陰部を丸ごと口で覆い存分に吸い出した。
「ぃぁ・・・ぁぁぁぁああああああああ!!!」
あられもない声となってしまった事をもはや彼女は恥じなかった。
小さな体の中で始めて性への感情が目覚めたのだ。
「ひぁっ!!んぁっ!!んぁっ!!だっ・・・・め・・・っ・・・・!!」
赤子が乳房を吸うようにリズミカルに舌を動かしながら巨人は小さな人間の陰部をすすった。
巨人は小さな人間の陰部をすすりながら、なぜ普段なら苦痛にしか思えない人間の声が
こうまで楽しく愉快でゾクゾクさせるのかまるでわからなかった。
彼にわかるのは、次にどうすればいいのかという短い未来への予見だけであった。
小さい体はぐったりとして力が無く、ただ陰部ばかりがヒクヒクと痙攣し、
ピンク色の陰口からはうっすらと涎が垂れている。
死んでしまったのではないかと巨人は危惧したが、手の中でかすかに震え
呼吸をしていることがわかるとすぐさま安堵した。
なぜ危惧した?なぜ安堵をした?答えを出すまえに巨人はもう次の行動にでていた。
そろそろと小さな人間を持ち上げ、自らの巨塊に小さな陰部を宛がった。
不意に人間の頬を伝って水が一筋流れ出た。巨人はその塩気のある水を小さな顔ごと舐め
巨塊を小さな躯体に優しくねじ込んだ。
- 355 名前:訓練場の噂話17/21:2009/11/10(火) 08:04:44 ID:GCuNI/Zs
-
「ぃゃ、ぃゃょ・・・いや・・・だめ・・・いやああああああああああ!!!」
快楽に溺れきるにはこの小さな体は余りにも未発達だった。
普通の男の物ですら入りそうも無い体には荷が重すぎた。
骨盤が歪み引き裂かんばかりの激痛が小さなメイジの体を駆け巡った。
巨人の頭の中はもはや苛立ちが消え、悲しさと、味わったことの無い快楽と奇妙な懐かしさが支配していた。
「ぁああっ!!ぁぁぁあああっ!!!あああああっ!!」
骨を軋ませゆっくりと上下させる矮躯の動きが巨人に快楽を呼び、小さい悲鳴が悲しみを呼び
この二つが懐かしさを呼んだ。
イツモノ コト トハ チガウ
鈍い頭で巨人は考えた。
何時もの死体とは違う生きた人間の体温は初めてだった。
初めてなのにもかかわらず懐かしかった。
「あぁ゛ぁ・・・・あぁ゛・・・・」
巨塊は一突きごとに激しさを増しそれとともに悲鳴は段々小さくなっていき、
最後には声無き悲鳴と体の蠢動しか起こらなくなった。
メイジの頬からは涙ばかりがとめどなく流れた。巨人はなおも突くのを辞めなかった。
突きながら、時々巨人は人間の顔を舐めた。白い矮躯を舌で転がした。
涙を舌で受け取ると悲しそうに小さい頭を撫で付けた。
髪を撫で付けられながら、メイジは頭を噛み砕かれた屍骸を頭に思い浮かべた。
もはや彼女にとっての救いはあの屍のようにすぐにでも巨人に頭を噛み砕かれてしまうことだけだった。
- 356 名前:訓練場の噂話18/21:2009/11/10(火) 08:06:29 ID:GCuNI/Zs
-
その時は来た。余りにものろのろとした訪れだった。
激しく突いていた巨人の動きが止まった。
小さい人間の中の巨塊はその体の中で蠢いていた。
巨人は天を仰いで呻きたてた。
一秒でも長く、ここにいたい、
一秒でも長く、いちびょうでもながく、イチビョウデモナガク アアアア・・・ああ・・・あああ
ご
ゅ
び っ
小さい体に不釣合いなほど巨大な結合部から血と混ざった赤黒い液が噴出した。
長い蠢動の間一滴余さず体に注ぎ込もうと巨人は押さえつけた。赤黒い液はかえって噴きだした。
小さい体は動かなかった。蠢動が終わっても、結合部はまだ疼いていた。
巨人はまだ繋がっている小さい人間の顔を覗き込んだ。
死んだように動かない。
ゆっくりと繋ぎ目を引き抜く。
どろりとした生暖かい感触とともに無残な陰部から血が吹き出た。
小さい人間は動かない。
背中をさする。
動かない。
暖かい。
生きている。
メイジはまだ彼女の意思に反して生きていた。
たった一つの感情だけが彼女を支配していた。
オワッタオワッタおわった終わった 終わった 終わった
これでやっと 死ねる
- 357 名前:訓練場の噂話19/21:2009/11/10(火) 08:07:20 ID:GCuNI/Zs
-
巨人の息も、手も、巨塊さえも、もうメイジは怖くは無かった。
巨人の存在そのものが彼女の救いだった。
健やかに彼女の命を絶ってくれる唯一のものだった。
願いは、聞き入れられなかった。
巨人は先の屍にしたように娘の頭を撫で付けた。
いつまでも撫で続けていた。
メイジはすぐさま巨人が頭を噛み切るだろうと期待していた。
静かな時が流れた。
突如静寂は破られた。
ドアを蹴破る音が玄室に響いたのだ。
メイジのぼやけた視界に甲冑に身を包んだ冒険者たちが入ってきた。
「なんだ・・・こいつは・・・ひっ・・・!!!」
入ってきた冒険者たちの目に映ったのは、惨劇の爪痕と十人ほどの死体
そして血溜りで死に掛けている一人の人間だった。
- 358 名前:訓練場の噂話20/21:2009/11/10(火) 08:08:25 ID:GCuNI/Zs
-
またも神に裏切られた。
入ってきた冒険者たちは『善』の戒律を守るパーティだった。
『悪』のパーティだったならば、身包み剥がされ打ち捨てられたろう。
まだそのほうがましだった。
骨盤は砕けていた。
酷い傷みだったが、応急処置でなんとか立てるようになった。
そのパーティは手伝いを申し出たが、メイジは断った。
できればもう彼らとは永遠に会いたくなかった。
その代わり、その場に打ち捨てられた別のパーティの面倒を頼んだ。
二回のワープを無事に済ませ再びリルガミンの地を踏んだメイジは地面に泣き伏した。
- 359 名前:訓練場の噂話21/21:2009/11/10(火) 08:16:01 ID:GCuNI/Zs
-
お聞きいただいた話は訓練場のメイジを担当する訓練士から聞いた猥談だ。
メイジをやるなら女の方が向いているって言う教訓さ。
いざとなったら、全てが武器になるってね
体の武器は忍者だけの特権じゃないということだ。
この後このメイジがどうなったのかって?
もちろん、知っているさ。
だが、残りの話はまた今度にしよう。私も長い間話をして疲れたから。
聞きたくなったらここに来なさい。いつでも歓迎しよう。
なに、もう聞きたくない?
それは実に懸命な判断だ。
- 360 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 08:20:52 ID:GCuNI/Zs
-
つづかない
もっと長かったけど途中で力尽きました デハ
- 361 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 15:12:46 ID:PbJC7UFt
- 久々の投下乙
- 362 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/10(火) 19:09:14 ID:PtqXJwwl
- GJ!投下お疲れさまです
ゲーム設定補完の妄想の仕方が人それぞれでおもしろい
ポイズンジャイアントは予想外にエログロ度高いな
かつての仲間かもと思って読むと怪物姦+αのえぐさがあってイイ
同じエルフは高身長派としてはプリーストのエロも見たかったなあ
- 363 名前:小ネタ:2009/11/14(土) 10:10:04 ID:jCiOylms
-
夕刻、待ち合わせの場所で俺は動悸を押さえつつ、ある人物の訪問を待っていた。
入り口の扉が開き、息を弾ませ一人のエルフが俺に駆け寄る。
俺のレベルを軽く数十倍を上回るパーティリーダーのくノ一だ。
「待った?」
「・・・・い、いえ、全然」
駆け寄りざま彼女の発した言葉に、俺は目を伏せながら答えた。
大嘘だ。2時間前から待機していた。
そんな俺の反応には無頓着に彼女は次々と装備をテーブルに置いてゆく。
装備が一つ置かれるごとにちらりちらりと彼女に視線を走らせる。
無造作に掻き揚げた銀髪から覗く美しい顔、腕の動きに合わせ豊かに揺れる形の良い胸、
折れそうな腰の動き、そこから伸びるスラリとた、しかし肉付きの良い太もも。
このボディが普段迷宮のモンスターどもに惜しげもなくさらけ出されているとは許しがたい。
腰布の下を覗けるのならば地面に這い蹲りバブリースライムになっても構わない。
そんな彼女の体が今や目の前にあるのだ。
装備はもう残りわずか、俺は我慢の限界だった。
最後の装備を置き終わった彼女が俺を見つめ笑顔で言い放った。
「三日後に取りにくるからよろしくね。」
彼女が扉から出て行くが早いか俺は速攻で簡易寝台に突っ伏した。三回抜いた。
――――――『列伝:城下人のくらし』より『鑑定士』
- 364 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 10:12:02 ID:jCiOylms
- >>359の続き
誰も頼んでいないのに続きをつくる夜勤明け
- 365 名前:続・訓練場の噂話 (1/8):2009/11/14(土) 10:27:09 ID:jCiOylms
-
やあ、久しぶりだね。
なに、憶えていない?
おいおい、前回ここで君に長々とお話をしてあげたのを忘れたのかい?
憶えているって?そうか、それならばもう一度話す必要はないね。
ここに来たってことは、話の続きでも聞きにきたのかな。
なに、違う?
まぁそういわずに、どうぞそちらにお掛けになって。
すぐ終わるさ、短い話だ。
――そうだ、ありがとう。それでは始めようか。
- 366 名前:続・訓練場の噂話 (2/8):2009/11/14(土) 10:29:09 ID:jCiOylms
- 【未明の城内にて】
まだ夜も明けきらぬリルガミンの城下では、兵士たちが隊列をなし散り散りに持ち場へと向かうところであった。
眠らぬ城の朝の日常風景、彼らは任務の間、一切の感情を廃し機械的に動いている。
普段と何も変わりない、いつも通りの光景だ。
町外れへ向かった兵士の一団は任務について早々、やはり「いつも通り」の光景に出くわした。
今日、一番の仕事だ。
* * *
町外れにうっすら光る六つの筋が立ち上った。
光は徐々に輝きを増し六つの何かの輪郭を現し始めた。
閃光が辺りを包んだ次の瞬間、六つの光は六つの影となって地に現れた。
五つの動かない肉塊と、一人の死にかけたメイジだ。
四方に散らばる屍骸から、このメイジがたった今死地から還ってきたばかりであることは容易に想像できる。
強制転移の術から抜け出したメイジは地に足がつくと同時に地面に突っ伏し嗚咽した。
転移特有の後遺症である眩暈のせいではない。まして失った仲間の命のためでもない。
体に残された傷跡よりもさらに深く心に負った傷のためにしばらくの間、メイジは何もかも忘れて咽び泣いていた。
何者かが走り寄る音でメイジはようやく顔を起こした。
城内の近衛兵がこちらに駆け寄ってきた。
* * *
メイジは彼らが駆け寄る兵士たちに戦慄した。
まことしやかに冒険者の中で噂されていた乱暴な兵士の話は数多く聞かされていた。
心配は杞憂に終わった。彼らは、生きているメイジには目もくれず、死んだ仲間を手早く寺院へ運ぶ準備をはじめた。
町外れの兵士たちの機械的な仕事振りは驚嘆に値する。
死体の状況を的確に判断し、損傷を最小限に抑えるために崩れた死体を運びやすいよう固定していく。
売り場に置かれた品物を品定めするような兵士たちを、メイジはぼんやりと他人事のように見守った。
一つ一つ死体を検分する兵士が側にいた若年の兵士に囁いた“麻痺”と言う言葉は彼女の耳に届かなかった。
死体を輸送する一団が寺院へと向かった後、一人の兵士がメイジの側へと近づいてき、いつもの調子で声を張り上げた。
「 ようこそリルガミンへ! 」
* * *
- 367 名前:続・訓練場の噂話 (3/8):2009/11/14(土) 10:32:00 ID:jCiOylms
-
メイジの頭には新たな不安があった。蘇生費用である。
彼女のパーティは浪費癖な連中の集まりだ。全員の腰袋にある金貨をかき集めたところで、一人でも蘇生できるか疑わしい。
強欲なカントの僧正たちが自分の憐れな身なりで勘定を負けることなど、ありえないだろう。
どうやって蘇生費用を稼ぐ?この体で?腰はひね曲がり、老人のように杖にすがりついて歩くこの体で?
歩くのですらやっとの体で迷宮をうろつくなどできるだろうか?
だが、それしか方法がない。この体では、自分がかつて最も軽蔑していた金の稼ぎ方すらできないだろう。
メイジは苦笑した。そうだ、こんな「なり」ではもう無理なのだ。あれほど裏切られたにも拘らず神に感謝したくなった。
もう二度と、あのような目にあわずに済むのだ。この体では向こうからお断りだろう。
奇妙な空元気と絶望感で満ちた心持のまま、メイジは全身の力で寺院の扉を押し開けた。
* * *
尼僧の示した金額に思わず耳を疑った。何度聞きなおしても尼僧は同じ金額を繰り返した。
「何度お聞きになられてもこれ以下の寄付金にはなりません。麻痺の治療のための寄付金は―――――」
頭に描いていた金額とのあまりの差にショックで杖を落としその場に崩れ落ちた。
最も費用がかかると思っていたビショップが、最も安い寄付金だった。
フラックの攻撃を食らいながら、奇跡的に、ビショップは生きていたのだ。
「―――寄付をなされますか?」
怪訝そうに尼僧が顔を覗き込む。
「ええ・・・・・もちろん、お願いいたします。」
メイジは言われたとおりの寄付金を支払った。
金を受け取った尼僧は奥の部屋へと引っ込み、中から低い詠唱が響き渡る中、メイジは降って沸いたような誤算に戸惑うばかりだった。
相方があのビショップだろうとそんなことは今の彼女にとってどうでもよかった。
たった一人で迷宮内を徘徊するということは無くなった。先程考えたくだらない方法での金儲けももう考える必要もないのだ。
* * *
扉がきしむ音が響き、二人の人間の足音が近づいてくる。
口元を抑えた尼僧に伴われ、強張った面持ちでメイジを見据えるビショップの顔が見えたとき
彼女は思わず抱きつきたくなる衝動に駆られ、そのまま前へのめり倒れた。
歓喜とも恐れともなんともいえない感情のために、彼女は今にも泣き出すか笑い出してしまいそうだった。
ビショップに腕をぐいと引っ張られ弱々しく立ち上がった彼女はまじまじとビショップの顔を見つめた。
いつも通りの汚物をみるような冷たい目、それどころかむしろ、普段の冷たさに増して憎悪の炎さえたぎらせていた。
そのあまりの冷たさにメイジは一瞬たじろいで後ずさりした。
ビショップはメイジの腕をつかんだまま引きずるようにして寺院の出口へと向かった。
二人が寺院を出る間際に、尼僧はいつもの冒険者への口上を述べるため、口元を押さえていた手を離した。
メイジの目には尼僧が今まで隠していた含み笑いが見えた。
「あなたの前途に《 祝福 》あらんことを。」
皮肉の込もる笑みを浮かべた尼僧の機械的な声が寺院にこだました。乱暴な音を立てて扉が閉まった。
きつく腕をつかまれながら、ほとんど引きずられるようにしてメイジはビショップの後を追いかけた。
捻じ曲がってしまった骨盤ではギクシャクした奇妙な動きしかできず何度となく転びかけた。
その都度、強引に引っ張りあげられ、また引きずられるようにして歩いていった。
たった一度をのぞいて、街を歩く間中ビショップはメイジの方を振り返らなかった。
何度目かの躓きのあと、引張り上げられた拍子にボロボロのローブの裂け目が広がる音がした。
慌てて前をかき合わせた時、ふとビショップと目が合った。先程にも増して嫌悪と憎悪を募らせた目だ。
ぞんざいに腕を握りなおしメイジを引っ張りあげると、ビショップは再び歩き始めた。
* * *
- 368 名前:続・訓練場の噂話 (4/8):2009/11/14(土) 10:34:59 ID:jCiOylms
- 【明け方の迷宮にて】
突き落とされるように町外れから階下の迷宮へと降り、大またで歩くビショップに合わせ、顔を歪ませながら迷宮内を歩き回った。
途中ローグやコボルトを呪文でなぎ払い、たどり着いた先はマーフィーズゴーストへの道を途中で曲がった部屋の一室、
新参の冒険者でさえ一度通れば二度と近寄らないような場所だ。
壁に叩きつけるようにメイジを放り込むと、ビショップは扉を閉じた。
振り返ったビショップの目は相変わらず冷たく、汚物を見るような眼差しは一層強くなっていた。
他の男だったらメイジも警戒しただろう、が、相手はあの「厳格な」ビショップだ。
だからこそ、この男が何故この様な態度にでたのかがメイジには甚だ疑問だった。
「座れ」
低い声でビショップは命じた。
理由を問おうとメイジが口を開きかけた瞬間、静かな怒号が飛んだ。
「声を出すな。座れ。」
メイジは尻餅をつく形でその場にへたり込んだ。
近寄ってきたビショップが屈みこみながら、かき合せたローブを払いのけ、メイジの腰を露にした。
メイジは唖然とした。声を上げようとするとすぐまた例の怒号が飛んできた。
「黙れ、じっとしていろ。」
命令され、慌てて言葉を飲み込んだがメイジはすっかり訳が解からなくなった。
呪文を唱える隙などない。そうでなくても現状は圧倒的にメイジにとって不利である。
彼女には黙って言うなりになることしか出来なかった。
覆いを外された光景に、メイジは目を背けた。
腐敗臭を漂わす自身の体、余りにも無残な傷跡、広がりきりただれた陰唇からは
今だに赤黒い液が滴り、歪んだ足の付け根は腐ったように薄緑に変色していた。
ビショップはひね曲がった腰のすぐ上に手を当ると、指をなぞるように動かしながら詠唱を始めた。
詠唱と同時に下腹部が焼けるような熱を帯び始めた。
「・・・・・・っ!!」
叫び出しそうになり、ビショップに目で牽制された。
差し込むようだった傷口の傷みが少しづつ和らいでいった。
ゴブリゴブリと音を立てて、陰口から茶褐色の液体が噴出した。
詠唱の調子が変わった。今度は骨盤の周囲を輪を描くようになぞる。
焼けるような傷みは激しさを増し、叫びだしそうになると再び目で諭された。
全身に広がっていたヒリヒリと酸で溶かすような痛みが和らぎ、代わって子宮を骨で絞り上げるような
激しい鈍痛に見舞われ、メイジは苦しげに喘ぎながら気絶するまいと必死に意識を保とうとした。
詠唱が低い響きを残して途絶え、指が彼女の腹を離れた。肩で息をしながらメイジは自らの体を再び見つめた。
全身にまとわりついていた毒の皮膜がなくなり、同時に今まで巨大な丸太を挟んでいたような激痛と違和感が嘘のように消えた。
恐る恐る下腹部を見下ろす。ただれた肉の代わりに白い肌がなだらかに山を描いているのが見えた。
歪みきった骨の隙間から伸びる異形の肉塊ではなく、細い柔らかな腰からのびる見慣れた小さな白い足が見えた。
元通り、すっかり何もかも元通りになっていた。
* * *
- 369 名前:続・訓練場の噂話 (5/8):2009/11/14(土) 10:37:38 ID:jCiOylms
-
このときのメイジにはビショップに後光が差して見えたのだろう。
感極まり感謝の言葉すら声に出せない。
いや、事実彼女は声が出せなかった。
それが感情の高ぶりのせいではないと気づく前に、平手が落ちてきた。
「この悪魔め!!」
ビショップの怒号に思わず後ずさりながら、メイジは慌てて理由を問おうと口を開いた。
が、開いたまでは良かったのだが、声がでない。
数秒後、彼女はビショップが唱えた最後の低い詠唱がMONTINOであったことに気がついた。
再び平手打ちが飛んできた。頬をしたたか打たれ、壁際へ投げ出された拍子に裂かれたローブが翻った。
立ち上がろうとするメイジの肩を思い切りつかみ壁際へ押し付けた。
「汚らわしい、この悪魔めが!!貴様のような・・・・この・・・貴様のような奴のために・・・・!!」
訳の分からない事を叫びながらビショップはメイジの頬を幾度となく殴り床に叩き伏せた。
息を荒げて鎧をかなぐり捨て、文字通り絶句するメイジの目の前で僧衣を捲り上げた。
メイジの目の前にあったのは、いきり勃った一物と白濁色の粘液が付着した僧衣の裏衣であった。
ビショップは地下10階の玄室での出来事を、全て見ていたのだ。
メイジとポイゾンジャイアントとの行為を一部始終余すところなく嫌と言うほど見せ付けられていた。
そしてよがり狂い泣き叫ぶ仲間の憐れな姿に不覚にも勃起し服の中に射精してしまったのだ。
その事が自己を抑制することを心得ているつもりでいた彼の自尊心を、痛く傷付けた。
コントロールしきっていたと自負していた己の感情が、薄っぺらい戒律によってただ押さえつけていただけだったと思い知らされた。
しかも、その対象が、彼の最も嫌う『善』にも『悪』にも成れない『中立』の、
まだ幼さの残る、ひ弱で脆弱な――彼の最も嫌っている職業の――メイジだったことがより災いした。
巨人との行為の後、傷だらけの体で必死に仲間の体を運ぼうとするメイジの姿がさらに追い討ちをかけた。
ボロ布になったローブを纏い、おぼつかない足取りで、息も絶え絶えに自分を運ぶ姿に再び欲情してしまった。
それが寺院で麻痺を解かれた時に尼僧の目の前で醜態を晒す結果となった。
* * *
メイジは抵抗した。巨人には抵抗など無意味であったが今の相手は人間だ。
だが、やはり無駄だった。年齢も体格もレベルも、全てが子供と大人ほどの差があったのだ。
後衛職とはいえ、長きに渡り迷宮を闊歩してきたビショップには、
冒険者として相応しい――メイジには決して持つことが出来ない――筋肉と体躯が備わっていた。
ビショップは呪文を使うまでもなく軽々とメイジをねじ伏せ、首根っこを床に押さえつけながら
裂けたローブを胸の上までずり上げ、顕われた小さな乳房を乱暴に鷲づかみにした。
馬乗りになったビショップは呪詛の言葉を吐きながら膨らみかけた乳房を搾り上げ、しこり始めた小さな桜色の突端に歯を立てて噛み付いた。
メイジの体に電極を差し込んだような衝撃がはしり、図らずとも胸を相手の顔に押し付けるように仰け反った。
ビショップはせり上がった小丘を丸ごと覆うように口で包み舌先で突起を転がした。
メイジはくすぐったさと恐怖で鳥肌が立ちビショップの顔を自分から引き離すように手で押し返そうとした。
その行為がビショップの逆鱗に触れたらしく唾液にまみれた乳房から口を離し、
メイジの両腕を腕一本で床に押し付けながら熱い息を吹きかけ、耳元で囁いた。
「戒律も人の誇りも持たぬ下衆め、魔物とならば喜んで事に及んだであろうに?」
- 370 名前:続・訓練場の噂話 (6/8):2009/11/14(土) 10:40:33 ID:jCiOylms
-
反論は呪文の力で押さえ込まれた。
メイジが無理矢理に犯されていたのはビショップも解かっていた。
だが、傷つけられた自尊心を回復するため、彼はメイジが「好き好んで」狂態を晒したのだと思い込もうとした。
射殺すような憎しみを込めた目でメイジの顔を凝視しながら自由な方の手を柔毛すら生えていない筋目に伸ばす。
筋を周りの肉とともに摘みこね回し、果肉を貪る芋虫のように秘裂に指を這わせ、指の腹を筋に沿って往復させる。
「・・・・・っ・・・・っっ・・・・!!!」
喘ぎ声の代わりに口から漏れる激しい息がすぐ目の前にあるビショップの顔に吹きかかる。
吹きかかる度にビショップは呪詛の言葉を投げかけ、一層指の動きを活発にする。
指が閉じきった陰唇をこじ開けようとした時、メイジは身をよじって足をバタつかせ腕から逃げ出そうとした。
再び平手打ちが落ちてきた。力任せに何度も殴られ、メイジはぐったりとして床にひれ伏した。
メイジには抗う気力がもう残っていなかった。
ビショップは、メイジを仰向けにし、足を広げさせ、股の間に膝を割り込ませた。
はちきれんばかりにまで膨らんだ亀頭を、まだ湿り気を帯び始めたばかりの裂け目にあてがった。
最後の抵抗に、メイジはビショップに哀願した。音を失った声で必死に訴えかけた。
結果的にそれは逆効果となった。あてがった一物を押し付けながらビショップは冷たい声で言い放った。
「淫乱な悪魔め、貴様の欲しがっていた物を受け取るがいい。」
言うが早いか、ビショップはたった今、自らが『修理』したばかりの初鉢を自らの物で突き破いた。
巨人の物を抱えた時には全てが度を超えていたため、脳は体の神経を麻痺させた。
しかし今度のは違う。意識が『我慢できるほどの激痛』だと判断した脳は、全身の神経に痛みの信号を送り出した。
最初の一突きは胎中の最奥にまで楽々と到達した。メイジは声のでない喉で悲鳴を張り上げた。
苦悶の表情を浮かべる顔とは裏腹に、膣は射精を促すように一物を搾り上げた。
より険悪な目をしたビショップが、メイジの鼻先で再び訳のわからない罵声を浴びせかけた。
「淫売女が、この期に及んで貞淑な振りをして嫌々及んだような顔ではないか?
やはり貴様のような戒律すら持たぬ魔導師どもなど・・・・この邪悪な悪魔め・・・・この・・・・この・・・・・・」
最後まで言い終わらないうちにビショップは小さなメイジの唇に覆いかぶさった。
唇を激しく舐め回され、これ以上の侵入を拒む歯をこじ開けられ、千切れんばかりに舌を吸われた。
逃れるために頭を動かそうとすると両手で顔を押さえつけられた。
メイジが硬く瞑っていた目を見開くと、目の先にはあの憎悪に満ちた何時ものビショップの目があった。
いつもの?確かに目はいつも通りだ。だがいつもと決定的に違っていことがあった。
表情だ。まるで永年の願いを成就したかのような歓喜を湛えている。
自らが信奉する戒律のため、長い間、彼は自身の本能を押さえつけていた。
時々その本能が顔を見せるたびに、彼流の方法でその情欲を押さえ込んできた。
最も欲する情欲を最も疎ましい苦痛であると、自らの心に誤認させ続けてきたのだ。
メイジに見せた憎悪の眼差しも、実のところ心の底で噴出していた情欲を押さえつけていたためのものだった。
そんな彼の心理など一切解さないメイジには、ビショップが恐ろしい理解不能な生き物に思えた。
メイジの目には自分を罵倒しながらなお自分を犯し歓喜の表情を見せる得体の知れない化け物に映ったのだ。
掛け金が外れた情欲は、押さえつけられていたその期間の長さだけ余計に凶悪に暴れまわった。
メイジの舌を吸い続けながら、まだ潤いの足りない膣中を肉棒で滅茶苦茶にかき回した。
既に二回は精を放っているとは思えないほど硬く張り詰めた一物は、一突きごとにより力を増し
相手がまだ若年の、それも傷心の処女であったことなどは一切お構いなしに自らの快楽のみに従った。
凄まじいい突きを繰り出し続けた一物もしびれるような処女の膣の内攻にもはや限界だった。
熱を帯びた男根は、小さな体の最も深いところにある壁面に突端を押し付けた。
お構い無しに締め付けた膣の蠢動にあわせて、ビショップはメイジの胎内に子種を撒き散らした。
- 371 名前:続・訓練場の噂話 (7/8):2009/11/14(土) 10:44:11 ID:jCiOylms
-
* * *
種を全てメイジの体に収めた後もビショップはしばらくの間結合を解かなかった。
相手の唇から逃れたメイジは、感覚を失った舌がからからに干からびてしまったように思えた。
やっとのことで男根が胎内から引き抜かれ、充血した膣口からは湯気すら立ち昇るように見えた。
息を荒げながら、ビショップは黙って行為の後始末を始めた。
メイジの耳に再び先程の詠唱が響いた。秘部が再び熱を帯び子宮の内壁が閉じ合わさる痛みが走る。
詠唱が終わり、メイジは再び処女となった。
* * *
ようやく開放されると思ったメイジが力なく立ち上がろうとすると、突然体を裏返しにされ四つんばいにさせられた。
尻っぺたをつかまれ臀部の裂け目の端から背骨にそって一直線に舌が走るのを感じた。
首の裏側までやってきた舌は、耳の側でそっと囁いた。
「悪魔め・・・・貴様が悪いのだぞ。」
左右に尻を割り開き、あれほど子種を放ったにもかかわらず未だ硬さを失わないそそり立った棒をあてがった。
操はまた破られた。獣のように激しく犯されながら、メイジはこれからの暗い前途に悲嘆した。
当分の間、このビショップと二人で仲間の蘇生代を稼がなければならない。
この男と、たった二人っきりで迷宮をうろつかなければならないのだ。
- 372 名前:続・訓練場の噂話 (8/8):2009/11/14(土) 10:46:03 ID:jCiOylms
-
これでこのお話は終わりだ。
ほうら、そんな後悔した顔をしないで、
――そうかい?それはありがとう。
教訓?
『仲間を選ぶ時注意をすること、そして選んだ後も油断するな』ということかな。
戒律がGoodであろうが、決して気を許さないことだ。
GoodとEvilは表裏一体、思想が極端に一方で凝り固まっている危険な奴等なんだよ。
さあ、それではこれにてお別れだ。
また話が聞きたくなったらここに来なさい。
今度は違う話をしてあげよう。
なに、もう来ないって?
それは残念だ。
- 373 名前:おまけ:小ネタ:2009/11/14(土) 10:48:30 ID:jCiOylms
-
○月×日
パーティの変態忍者に弟子入りしていた新人くノ一(16)が修行を終え、明日から一人立ちをすることになった
全裸での探索が可能になった矢先の悲劇に俺は鎮痛な面持ちで集合場所に向った
集合場所では忍者がくノ一に最後の教授をしていた
「もうおぬしに教えることは何もない、おそらく今日が最後の同行になるであろう」
「はっ!ありがとうございます師匠!」
「ついては、今日の探索には、これをつけてもらわねばならない」
「はいっ!!・・・・えっ・・・?これ・・・あ、あの・・・これって・・・・」
取り出されたのは長さ3メートル余りの小汚い布だ
「これはFUNDOSHIといって東国に古来より伝わる忍者の正装でござる」
嘘付け、んな見えすいた冗談が通じるとでも思ってるのかこの変態が
「こ、これが・・・・あの、伝説の・・・・」
「左様!」
マジかよ!!伝説かよ!!語り継がれているのかよ!!
「この品は以前拙者が若輩の頃より修練を積む間つけていた思い出の品でござる」
「・・・えっ・・・し、師匠が・・・・・・」
中古品かよ!!ドン引きしてんだろ!!
てか洗え!!そこいらじゅうに黄ばみが染み付き怪しげな妖気(臭気)すら放たれていやがるぞ!!
××××が染み付いたそれを、可憐なくノ一の股間に装着させる気なのか!!!
「・・・・あ、ありがとう・・・ございます・・・」
このタイミングでお礼かよ!!無理しすぎだろ!!!
それとも本心からなのか?!その赤面の真意はなんなんだ?!
小一時間問い詰めるぞ!!全裸・・・・FUNDOSHIで!!
数十分後、真っ赤な顔で伝説の装備を装着したくノ一のケツの食い込みに俺たちは釘付けになった
明らかに普段よりも露出度が下がったというのに、俺は動悸と体の一部への血液の集中を禁じえなかった
新たな真理を悟った我らPTメンは、食い込みに集中力を乱されミスを連発した
かく言う俺もヴァンパイアにドレインをくらったが、終止幸せな時間を過ごし、見納めとなるくノ一の勇姿を目に焼き付けた
――――――――迷宮詩歌集『戦士の日記』より抜粋
- 374 名前:おわり:2009/11/14(土) 10:49:29 ID:jCiOylms
-
おしまい
恥ずかしかったので過去ログ見ながら思いついた小ネタでサンドイッチ
>>362
ありがとうございます、ちょい蓄電してみます
現在、ストックが「ボーパルバニーは繁殖期」「#1地下3Fの生態系」「女オーク」という
誰得な品揃えなので妄想嗜好が一周するまでお待ち下さい
かなり時間かかりそうですが
- 375 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 23:44:40 ID:E8ZUZYA9
- >>374
乙でした。
でも痛い系もいいですがそろそろ明るいエロ系も読みたいですね。
個人的には>>363の小ネタに出たエルフの彼女の話とかを。
- 376 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 01:16:24 ID:VhN++IUJ
- おおっと!続編が来てたのか!
GJの言葉を送らせてもらうよ。
本編も小ネタも楽しめたが、できれば小ネタのちゃんとした話バージョンも読みたいのでリクエストしてみる。
- 377 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 11:22:25 ID:vzT56EAm
- 短編の軽いノリが好きだなあ
- 378 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 22:24:32 ID:M0dYcGrn
- 読んでみたけどメイジが殺されるという結末じゃなかったのでちょっと安心。
バッドエンドじゃなくてビターエンドって印象だった。
次はElf好き派として短編のエルフのくの一×俺こと鑑定士の甘ったるいセクロスの長編を求む。
- 379 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 02:42:43 ID:t4pQ3oaY
- 言い出しっぺの法則
- 380 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/16(月) 04:33:26 ID:9ZV5GHSC
- >>363
「俺」はあ6とかfjgrdhuみたいなテキトーな名前なんだろうな(つД`)
でも命のキケンなく視姦しまくれるからうらやますい
俺だったらダンジョンからの帰還を待ち伏せて馬小屋でLvUp中も視姦する
- 381 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 00:57:08 ID:5PrThM5k
- 場つなぎに
- 382 名前:小ネタ 宿屋のサービス:2009/11/18(水) 00:57:47 ID:5PrThM5k
-
「あっ、あ、んううっ!ああ・・・っいっ、あんっ、ぁっ、あああっ!」
「・・・・うっ・・も、もう・・・・限界が・・・・我慢でき・・・・っ!」
ガチャ
「えっ?!」
「う、うわっ」
店主「お誕生日おめでとうございます!」
バタン
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
あなたの人生の節目を、いかなる時でも心から祝福いたします
―――ADVENTURER'S INNのモットー
- 383 名前:小ネタ フェルパーバード♀:2009/11/18(水) 00:59:31 ID:5PrThM5k
-
フェアリー「あのさ、お前って肉球あんの?」
フェルパー「あるよ」
フェアリー「マジ?見してくんないかな」
フェルパー「ほら」
フェアリー「うぉおおお!マジだ!すげー!!」
フェルパー「あたりまえじゃん、フェルパーはみんなあるもんだよ」
フェアリー「これホンモノ?」
フェルパー「なに言ってんのお前」
フェアリー「えい(プニ)」
フェルパー「にゃぁっ」
フェアリー「・・・・・はい?!(鳴いた?!)」
フェルパー「どうしたの」
フェアリー「いま鳴いたよね?」
フェルパー「鳴いてないよ、さっきからなに言ってんのお前」
フェアリー「プニプニ」
フェルパー「にゃっにゃぁー!」
フェアリー「ほら鳴いたじゃん!!」
フェルパー「鳴いてないってば」
フェアリー「プニプニプニプニ」
フェルパー「にゃっにゃぁぁぁあっにゃーーーー!!!」
フェアリー「だから鳴いたでしょ!!」
フェルパー「鳴いてない!!」
ラウルフ「ほうどれどれ(プニプニ)」
ホビット「オラオラオラオラ(プニプニプニプニ)」
ムーク「ムームファッ!ファッ!(ブニブニブニブニ)」
フェルパー「にゃっ?!にゃぅにゃにゃにゃっにゃごぉ〜〜!!!
フゥ――――!!!!!にゃーにゃぐふっにゃーふーっ!(カッ)」
パーティは核の炎に包まれた。
- 384 名前:続・鑑定士の日常:2009/11/18(水) 01:03:14 ID:5PrThM5k
-
「ぁ・・・・んふぁっ・・・・ぃぁ・・・そんなに・・・・だ、だめよ・・・」
「だめですって?こんなにイヤらしいポーションを垂らしてどの口が言うんですかね?」
「・・・だ、だってこんな格好で・・・・そんなに・・・・ぃぁああっ・・・!」
「ほぉらほぉら、溢れる溢れる、おおっともったいない(ピチャッ)」
「ああぅっ!!ぃ、いやっ、は、恥ずかし・・・ぃぁっ」
「だらしないですねぇ、数十もレベルの低い俺なんかにあんなところ弄られて
こんなに感じるなんて、ほんとうにくノ一さんは変態さんですね」
「へ、変態じゃないもん!!・・・ぃぁぁあっ!!」
「いいえ、変態さんですよ、大衆の面前でこんなにエッチな格好なんかして」
「だ、だって・・・・だって・・・・そうじゃないとACが・・・・ひゃぅっ!」
「ふん、正直じゃないですね、それじゃここでもう終わりにしますか」
「えぇ?!!ぃゃ、だ、だめ、こんな中途半端で終ったら・・・・おかしくなっちゃ・・・あんぅっ」
「それが人にお願いするときの態度なんですか?ねぇくノ一さん?」
「・・・・あ、あの・・・・お、おねがい、あの、してほしいの・・・・」
「どうしてほしいんですか?はっきりいったらどうですか?」
「・・・・ぅう・・・・か、鑑定士(仮名)さんの、○ん○で・・・いやっ!だめ、恥ずかしくて・・・・・」
「そうですか、ならこれでやめちゃいますよぉ〜」
「か、鑑定士さんの、ち○○で、あたしの○ん○をぐちゃぐちゃにしてぇ・・・ぃゃぁ・・・・」
「よくできました、この変態さん、ほぉら、ご褒美ですよ」
ぬちゅぬちゅりっ
「ひゃぁっ・・・!!あっぁあああっ!!あっ!!」
「すごくいいですよ、くノ一さんのまん○!ほうら、こんなに俺のこと締め付けて」
「あひぃっ!鑑定士さんの・・・す、すごくて・・・あんっ!!ああっ!!あ、あたし、もう・・・・!」
- 385 名前:おしまい:2009/11/18(水) 01:04:53 ID:5PrThM5k
-
\_____________________________________/
○
O
゜
ハァハァ シコシコ
ガチャ
「のぴょぉぅあqwせdrftgyふjこ?!」 ドピュ
店主「お誕生日おめでとうございます!」
バタン
「・・・・・・・・・・・・・・・ははっハッピーバースデー俺・・・・」
- 386 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 01:28:37 ID:FFVwU3Qa
- 乙!
できれば鑑定士の日常の長編を希望。
あと店主空気読め。
- 387 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 02:15:41 ID:kYXFP+oj
- >大衆の面前でこんなにエッチな格好なんかして
まさか街中で公開プレイ中!?
と思ったら夢オチとは「俺」鑑定士いと哀れ……。
しかしメール一覧に『また後ほど』と書いてあるので本番に期待。
最後に一言。
肉球は癒しです。
揉めば揉むほど癒されます。
でも揉みすぎると猫に嫌がられて手痛い反撃喰らうのでご注意を。
以上、実体験からでした。
- 388 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 03:37:18 ID:ztpW680m
- ひどい落ちだったw乙
あとあれだな
×核の炎
○猫の炎
異論は認める
- 389 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 07:22:26 ID:DI2mXz4d
- 猫いいのう
- 390 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 08:46:23 ID:CoHHipil
- >>382
こんな誕生日のお祝いなんていらない。
>>383
フェルパーもしかしてイッちゃった?
>>384
>>385
エロキターと思ったらこれだよ。
生殺しとはまさにこの事。
さあ続きを書くんだ。
- 391 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/21(土) 23:58:37 ID:bmIB2i+z
- …猫耳に肉球って想像しちまった……
そんなこと無いよな…?
- 392 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/22(日) 00:02:04 ID:e+ndzcqf
- >>ラウルフ「ほうどれどれ(プニプニ)」
ちょっと待て……お前にも、肉球ついてんじゃねーか!w
- 393 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/23(月) 18:24:05 ID:JVxmTVQL
- 何度読んでも鑑定士が一人寂しくオナニーしててそれをKY店主に見られたところで泣けてくる
最初の恋人同士と違ってすっさまじい虚無感が襲ってきただろうに
いっその事告白すりゃ……レベル差がありすぎて釣り合わないと思ってるんだろうな
- 394 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:52:53 ID:WxQG/eOl
- 投下開始です。
<ジャイアントマウンテン異聞>
「禁断の魔筆」より
- 395 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:53:33 ID:WxQG/eOl
- トンネルを抜けて山から出ると、目の前には巨大な渓谷が広がっていた。
断崖にへばりつくような細い道を足を踏み外さないように慎重に進むと
やがてその道はふたたび岸壁に口を開けた洞窟へと続いていた。
ベッソス(Flp-男-Thi-年齢22)が慎重に中をうかがいながら入っていき
クラーネ(Elf-女-Mag-年齢26)がディティクトドアを唱えて後に続く。
(また陰気くさい洞窟?ま、吹きっさらしよりましかも…)
そんなことを考えながらあたし(テア Hum-女-Sum-年齢18)が続こうとしたときだった。
突然頭上から激しい轟音。
続いて崩れ落ちてくる岩石と土砂。
慌てて後ずさって何とかかわしたものの
激痛に振り返ると左の二の腕に飛来した矢が突き刺さっている。
あの、危険地帯で見た黒い女達が奇声を上げて奇襲を仕掛けてきたのだ。
洞窟にのみ気をとられすぎた。
洞窟の入り口はすでに土砂で埋もれてしまっていて先の二人とは完全に分断されてしまった。
どうやらここで迎撃するしかない。
ともかく矢を防ぐために残る四人で密集して
エレン(Hob-女-Lor-年齢20)とキオン(Elf-男-Fig-年齢16)が盾を前にかざし
そしてそのまま武器を構えて突進。
あたしとクレイ(Hum-男-Pri-年齢21)が後に続く。
危険地帯の洞窟まで駆け抜けられればと思ったけれど甘かった。
岩陰の死角から女達が突き出した槍であたし達の陣形はたちまち崩されて
そのまま突っ込んできた槍にエレンが胸を貫かれる。
短い悲鳴とともに崩れ落ちるエレン。
明らかな致命傷。
残るは三人。
何とか槍を躱しつつ岩壁に身を寄せるもこれがまたまずかった。
崖の上から別の女達が飛びかかってきて
ふいを突かれたあたし達は簡単に組みしかれてしまった。
- 396 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:54:35 ID:WxQG/eOl
- 女達はあたし達を後ろ手に縛り上げると
早速戦利品(装備品や持ち物)をひっぺがしにかかり
それもおわると何を思ったのか服まで引き裂いてあたし達を素っ裸にひんむいてしまった。
そのまま三人とも仰向けに転がされ女達に取り囲まれて
そしてのぞきこんだ女達の視線がキオンとクレイの股間にあつまる…
昨夜まで毎晩あたしの身体を貫いて猛り狂っていた”それ”もさすがにこの状況では縮こまって
二人とも気まずそうな表情をみせる。
瞬間、無数の槍が突き出されて哀れな二人は声を上げる間もなくめった刺しにされてしまった。
ここまで悪い状況が重なるともうパニックを通り越して覚悟を決めるしかない。
強引に引き起こされたときはもうこれまでっ、と目をつむったが
予想に反してその場で殺されることはなかった。
どうやらどこかへと引き立てられていくようだ。
(女……だから?)
連れ込まれたのは壁一面、奇妙な絵文字で彩られた石造りの建物だった。
はじめに連れ込まれた部屋には井戸があり
あたしは水をぶっかけられて血や汚れを洗われると
そこで傷口に薬布らしきものを巻かれて簡単な手当てまで受けた。
(これって……?)
楽観はできない。
あいかわらず手首を縛り上げた縄は解かれず服もあたえられないままだ。
それに部屋までついてきて治療を見つめる女達の視線が妙に熱っぽい。
(かえってヤバいんじゃないの?)
生け贄…という言葉がふっと頭をかすめる。
(もう、なるようにしかならないわよね)
- 397 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:54:57 ID:WxQG/eOl
- 次に通された部屋は小さな部屋だったが
片隅に部屋の広さからすると不釣り合いな
4,5人はまとめて寝そべれそうな大きな寝台がおいてある。
何人かの女達に引きずられてあたしはその上に転がされた。
(好きにすればいいんだわ)
そのうち一人が寝台にのぼってくると
身にまとう服(といっても女達は最低限隠すべきところを隠す程度のものしか
身につけていないのだけれども)を脱ぎはじめた。
すぐに上半身は裸になり、形よくふくらんだ胸とつん上を向く乳首があらわになる。
そして下半身にまとう布も脱ぎ去った。
(……え〜〜と
あたし恐怖で頭がおかしくなったのかしら?)
そこには
血管を浮き立たせて立派にそそり立つ”それ”が生えていた。
唖然としてただそれをみつめていると
他の女達も衣服を脱ぎ捨てて寝台にあがってきた。
みなおんなじように股間には”それ”がたくましくそそり立っている。
女(?)達はまだ事態を飲み込めきれずにいるあたしを取り囲むと
みんなであたしの唇に乳首に接吻や愛撫を繰り返し
そしてついに熱い固まりがあたしの身体をつらぬいた。
(……あ、なるほど。
彼女(?)達は”そういう”種族なのね
なんかいろいろと納得がいったわ…
…………………………って!)
「あ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
- 398 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 01:56:54 ID:WxQG/eOl
- こてこてのオチで失敬。
投下終了です。
- 399 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 02:17:06 ID:qI6En7ou
- 乙。
フタナリにアナルやられちゃったのね……
- 400 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 12:11:55 ID:sI+HhYj5
- 質問があるんだけど、冒険者達を襲った敵の正体を教えて欲しい。
アマゾネスなイメージがあるんだが。
- 401 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 13:53:29 ID:+ePwymgK
- フタナリOKなので直球エロとしか受け取れません(;´Д`)ハァハァ
- 402 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 14:48:10 ID:4IsVoRFM
- >>400
アマズールでないかい?
- 403 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 22:31:03 ID:WxQG/eOl
- 「危険地帯で見た黒い女達」ということでアマズール達のつもりでした
文からわかりにくい設定ですんません
- 404 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 12:19:51 ID:nzz2KqBm
- カイ君の話って、投下しても大丈夫ですか?
- 405 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 14:50:34 ID:djj3VoUa
- >>404
問題ない。
どんな話か楽しみなので投下すべき。
- 406 名前:名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 12:14:20 ID:qkcVmzKR
- 他スレで聞いたんだが#8には人間からムークまで男女両方の全裸グラが用意されてるってマジ?
- 407 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 05:26:25 ID:HX5UoOS/
- 保管子が見られない。
ミラーで見て、“マンフレッティを待ちながら”を100回は読んだ。冗談抜きで。
本当に上手いなぁ…。
- 408 名前:保管庫:2009/12/04(金) 19:30:57 ID:gUiy0x3j
- >>ALL
長らく保管庫の正アドレスが不通になってしまっていてスミマセン。
いろいろと大変な…なんというか人に言えないような恥ずかしい事態となり、
しばらくNETへの接続ができずにドメイン(ascii2d.no-ip.info)まで切らしてしまいました。
同じascii2dでの再取得が出来なかったので、新たにドメインを取得しました。(DDNSですが)
つきましては、
×旧URL:http://ascii2d.no-ip.info/user/wiz/wizsstop.html
○新URL:http://ascii2d.orz.hm/user/wiz/wizsstop.html
…となりましたので、ご承知おき下さい。
なお、ミラーサーバのURLは変わりません。
>>407
今週から作業していて、まさに復帰&更新のタイミングでした。
ご不便をかけて申し訳ないです。
- 409 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 20:59:50 ID:gLraYHvi
- よかった……。
てっきり閉鎖したのかと焦りました。
- 410 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 21:16:47 ID:HX5UoOS/
- >>408
いつもありがとうございます。保管作業していただいているだけでも、充分有難いです。
>>407は、自分だけが不通なのかと思って書いたもので他意はありません。
- 411 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 22:28:07 ID:dtUhahJl
- ありがたや
管理人さんが無事でほっとした
- 412 名前:保管庫:2009/12/05(土) 00:44:04 ID:X8gj7j2K
- >>409-411
心配おかけしました。
中の人の失敗あるごとに滞りがちな保管庫ですが、
環境と生命の続く限り中学時代からの作品に恩返ししていきたいと思いますので、
なにとぞ見捨てないで頂けますと幸いです……
話は唐突に変わりますが、
作者様が一緒の作品とわかれば後から逐次まとめていきますので、
希望される作者様はお知らせ願います。
もちろん、ぶらっと誰だかわからない人が落としていくSSというのも
一つの楽しみだと思いますので…そこは人の好き好き、といふコトで
- 413 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 04:45:00 ID:dX7ufhHm
-
場つなぎに
- 414 名前:小ネタ プリーステスとコヨーテ:2009/12/05(土) 04:47:58 ID:dX7ufhHm
-
地下四階にて
「うお、なんでこんなところにコヨーテなんているんだ?」
「ほほう、今夜はイヌ鍋にいたそうかのう。」
「お、おやめください忍者さん!この子は私のペットなんです!!」
「おいおいプリーステス、なんでよりによってコヨーテなんかペットにするんだよ。」
「むっ!この舌捌き…ただの狗犬ではないな!おお、プリーステスよ、水臭いではないか。
そんなイヌコロ使わんともみどもが相手を致すというのに」
「な、なにをいいだすんですあなたって言う人は!」
「しかし、それは俗に言う『バター犬』というものでは…ぼへっ!!」
「そそそんなわけないじゃないですか!どうか持ち場へお帰りください!!」
「はいはい、帰りますからそう怒るなって、ほらとっとと帰るぞ。」
「よいか、くれぐれも、体が夜泣きするようであれば早めにみどもに申すのだぞ!!」
「いいかげんにしてください!」
ガチャ ドタドタドタドタ
「ふう…」
コンコン ガチャ
「せんぱーい、この前借りていた呪文書…」
「いぃっ、もっ、ぁあん、すごぃのぉ、あぁっ、ワンちゃんのテクぁっひぁっ!!」
「ハァハァハァハァハァ(ペロペロペロペロペロベロベロベロ)」
「………」
バタン
「先輩も、人の子だったんですね…」
- 415 名前:小ネタ 住所不定の有名人:2009/12/05(土) 04:55:13 ID:dX7ufhHm
-
どうも、こんばんは。マーフィーです。
住所不定です。10Fでホームレスしています。誰も相手にしてくれません。
一階に住んでいたエリートマーフィー時代はあんなにちやほやされたのに
今では冒険者の方々が私を見かけても「ちっ、スカ(宝箱なし)かよ」と、私見るなり逃げるんです。
引っ越してからここ一年くらい殴られていません。自分の存在意義に疑問を抱き始めております。
そんな私ですが、この間ようやく自分の存在価値が証明されました。
なんと冒険者たちの簡易モーテルとして利用されたんです。
「あなたのおかげで安心してできるの」
私はあなたがたの見張りのために存在しているんじゃないんです。
「宿屋ほど安穏とせず迷宮ほど危険ではない適度なスリル」
地下一階よりも私の前のほうが安全なんですか。私はオーク以下ですか。
なめているとしか思えません。あなた方の敵は私ですよ。
なんで私を無視して自分たちで戦闘開始するんですか。
参戦しようと試みたら足蹴にされました。
私を踏み潰しながら、バカップルどもがあられもない声でわめきやがります。
「いゃ、マーフィーに見られながらなんて恥ずかしい…いつもより感じちゃう…」
何を言ってるんでしょうこの馬鹿どもが。いいから足をどけなさい。私にも参加させなさい。
「ああっ、だめ、もういっちゃうのぉおおっ!!」
バカップル昇天。私も昇天、
はしませんでした。
「またよろしくね♪」
二度と来ないでください。
「ほんとマーフィー最高!」
死にたいです。ギャグで言ってません。
バカップル対策のために他の野良マーフィーと徒党を組んでみました。
バカップルも団体で来るようになりました。余計むなしいです。
そこで、この度、モーテル利用を阻止するため強力な人の腰ぎんちゃくとなること…
もとい、強力な仲間を作ることに成功しました。
フラック「アーヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」
……………一階に帰りたい
- 416 名前:小ネタ プリーステスとコヨーテその後:2009/12/05(土) 04:59:00 ID:dX7ufhHm
-
地下四階にて
「っしゃあ俺たちの先制攻撃!!ってあれ・・・・?」
「誰もいないよ」
「警報ならしたのになんで誰もいない・・・おお?!」
「あ、コヨーテ!」
「ありぃ?なんでこんなところに犬っころが一匹だけでいるんだ?」
「くぅぅぅン…」
「いや〜ん、この子かわいいぃ〜」
「人なつっこいわ、このワンちゃん」
「首輪ついてますね…モンスターどもにでも飼われていたんでしょうか」
「どれどれ、CHI……PO?かすれてて読めぬぞ」
「CHI…PO、ち・・・ぽ、はっ!『ちんぽ』!そうか、こいつはきっとプリーステスの『バター犬』…ぐっほ!!」
「なに馬鹿いってんのよ!きゃっ、くすぐったい。ねぇ、この子連れて帰っちゃだめ?」
「流石に、魔物を城下に入れるのは…」
「いいじゃないの、こんなに人なつっこいんだし」
「それはだめだ、いいかシーフ、この犬はきっと長い迷宮生活で
体が夜泣きしてしまう可哀想なプリーステスの大事な夜のお供…ふごっ!!」
「この馬鹿エロ戦士!いいもん、わたし連れて帰るから!」
数時間後
「チッポ〜〜〜…チッポちゃーーん……シクシク…」
「せんぱ〜い、いい加減あきらめてかえりましょうよ。
いいじゃないですか、コヨーテなら三階にいっぱいいるし。」
「だめなの〜〜チッポじゃなきゃだめなの〜〜〜…」
- 417 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 05:08:50 ID:dX7ufhHm
- おしまい
>>412
本当にお疲れ様です。
ここまでスレが長寿になったのもひとえに管理人さんの息の長い更新の賜物です。
>>339 >>363 >>382 が自分です。
- 418 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 08:10:49 ID:b9FEKE6m
- フラックはキ印だったのかw
よくよく見れば不良生徒と引率教師に見えなくもない>フラック一味
- 419 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 10:15:10 ID:mIjEq+am
- 乙。
小ネタもいいけど長編もね。
- 420 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 21:27:51 ID:lii8RAiq
- 次にも期待してGJ
- 421 名前: ◆C9irh9nMHM :2009/12/07(月) 21:45:16 ID:t6yWw2IF
- >>412
いつも保管していただきありがとうございます
投下の際にトリップをつけたりつけなかったり変えたりしていて
なかなか言い出し辛かったのですが、お言葉に甘えて
以下のSSを◆C9irh9nMHMにまとめていただければ幸いです
◆8czeHikF2E、6-830、7-736、8-74、8-133、8-654
一定しない投下姿勢に不審を抱かれる方もおられるかと思います
不快にさせてしまったら本当にごめんなさい
NG等がしやすいよう、以後は必ず◆C9irh9nMHMで投下させていただきます
- 422 名前: ◆8czeHikF2E :2009/12/07(月) 21:45:56 ID:t6yWw2IF
- 一応確認のため
ただ、このトリップは既に解析されているものだったようです
ですので現在は使ってません
- 423 名前:保管庫:2009/12/08(火) 22:18:28 ID:vb60lOOq
- >>417様
ありがとうございます。申告頂きました件、追加分も含めてまとめました。
ひとえにSS職人様の尽きないアイディア、住人の皆様からの支援のお陰と思っております。
>>421 ◆C9irh9nMHM 様
新しい酉へまとめました。旧トリップ非表示希望でしたらばご一報下さい。
確認済みですがなにぶん大移動ですので、抜け等をチェック頂けますと幸いです。
- 424 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/08(火) 23:20:39 ID:Sj8Bkpuv
- >>422
?トリップも鑑定できるのか…
- 425 名前: ◆C9irh9nMHM :2009/12/09(水) 00:24:19 ID:+Q7ke93s
- >>423
素早い対応ありがとうございます!
抜けなし&旧トリップ表示も問題なしです
わがままを言ってしまってすみません
- 426 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 09:08:43 ID:mn2JgIG0
- PS3のドワ娘が可愛すぎて生きてるのが辛い
- 427 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 09:20:01 ID:9+CxGUuz
- なにそれ画像見たい
- 428 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 09:26:34 ID:mn2JgIG0
- つ公式
http://wizardry.acquire.co.jp/
ドワ娘の可愛さは実際に喋るの聞かないと分からない
とはいえサンプルだけでも分からないかも
- 429 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 09:47:08 ID:9+CxGUuz
- >>428d
何この嫁候補人造人間だとわかっても一緒に旅したいわ
ホビット♀は胸があってヒゲが生えててもロリかわいい派の俺だが、
ドワーフの性別を真剣に考えたことがなかったな…
- 430 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/12(土) 12:37:04 ID:/DE6b19/
- ロリホビットはそのまんまだから抵抗無いんだけどドワーフがなあ……
ドワーフ名乗らなきゃいいのに……
……ハッ!?
- 431 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 05:56:11 ID:KFDy3eP5
- 希望がありましたので続きを
えらい遅くなってすみません
NGワードは 鑑定士
今回は導入のみです
後、勝手に名前使っちゃった人ごめんなさい。
- 432 名前:鑑定士 1/18:2009/12/17(木) 05:59:29 ID:KFDy3eP5
-
「俺だったらダンジョンからの帰還を待ち伏せて馬小屋で一晩中視姦するね。」
酒臭い息を吹っかけながらカウンター席の男が俺にまくし立てた。
リルガミン最大の酒場である『GILGAMESH'S TAVERN』も現在の時刻はラッシュを過ぎ、
常連というよりは常駐している留守番組みばかりが座を占める。
この男の名前は“380”、奇妙な名前だと思うだろうがこのリルガミンにはこんな名前の人間が五万といる。
名前なんかよりも“銀行”という『職業』で呼ぶほうがこいつのことをより理解してもらえるだろう。
銀行―――特定のパーティないしギルドと契約してその財産を預かる生ける巾着袋
酒場で真昼間からエールをあおっているところを見れば、コイツがどういった類の人間かは
お察しいただけるだろう。まぁこいつと共に飲んだくれている俺も人のことを言えた義理ではないが。
野郎の荒い息を手で払いのけ、同じくらい酒臭い息を吐きながら、力ない笑い声とともに俺は答えた。
「ハハハ、命の危険無しに視姦できるからわざわざ“鑑定士”の身に甘んじてるんだろうが。」
ご紹介が遅れた、俺は“鑑定士”、冒険者が持ち込む宝を、祝福により授かった神秘眼によって
真の姿へと導く崇高な仕事、といえば聞こえはいいが、つまるところ不確定のアイテムに
値札をつける生ける計算機だ。本名は…いや、勘弁していただこうか。カスにだって体裁ってもんだある。
もう説明は不要だろう。お察しの通り俺たちは冒険者のなかでも最底辺、もはや探索などといった
本業から遠くかけ離れ四六時中、ここ、ギルガメッシュの酒場で飲んだくれるしか能のない生き物だ。
こんな俺たちの話の種といった専ら愚痴と猥談ばかり、今日の議題も俺が専属で鑑定士をしている、
とあるパーティのくノ一をいかにして(脳内で)捌くかというどうしようもない物だった。
(これがまたイイ女なんだぜ?ちょっと天然入っているがエルフらしく理知的な顔立ちの
素晴らしいおっぱいと太ももの持ち主だ。きっと処女に違いない。いや処女だ。絶対。)
最初の頃こそ勢い込んで襲撃計画まで真剣に語り合っていたが、
酒が回るにつれ徐々に現実的な方向へと会話が進んでいった。
俺の返答に要領を得ないのか、また野郎ががなりたてた。
「甘んじる?はっ、そいつぁ大層お偉い目線でいらっしゃいますなぁ、S.O.B(畜生野郎)さんよ。
お?クソ、もう空だ。マスター、もう一杯!」
「お前、飲みすぎだぞ。」
「飲まなきゃやってられるか。」
「おい、まさかその飲み代“巾着袋”から失敬しているんじゃないだろうな?」
「へっ、バレやしねぇよ!下五桁の金なんざ奴ら一々覚えちゃいねぇのさ!
……飲まなきゃやってられねぇんだよ。」
野郎は空のジョッキをマスターに渡しながら同じ言葉を繰り返した。一瞬、野郎のマジな横顔が見えた。
俺はその声に答えられず押し黙ったままカウンターの酒樽を見つめた。
こいつの言うとおりだ。飲まなきゃやっていられない。
いくら安全と生活が保障されているとはいえ、俺たちは呼吸はしているものの
ただの巾着袋、ただの値付け機械、人間として見られたことなど絶えて久しい。
- 433 名前:鑑定士 2/18:2009/12/17(木) 06:01:49 ID:KFDy3eP5
-
短い沈黙の後、運ばれてきたジョッキのハーフパイントを一気に流し込み、野郎はぼそりと呟いた。
「なぁ、お前、なんのために“ここ”に来たんだ?」
「はぁ?酒を飲むために決まってんじゃ……」
「ちげぇよ、なんのために“リルガミン”へ来たんだ?」
「そりゃ……」
野郎の真剣さに言葉が詰まった。
一呼吸おいて、俺はゆっくりと答えを搾り出した。
「そりゃぁ、“富”と“名誉”だろ?」
我ながら臭い答えだ。鼻先で野郎に笑われるだろう。
しかし、野郎は俺と目も合わせずかぶりを振って静かに言った。
「ちがうだろう、お前、昔俺に言った言葉を忘れたのか?
―――冒険だよ。」
あまりの突拍子もない言葉に苦笑が漏れた。
「ははっ…なんだ、そんなこと――」
「そんなことだぁ?おいテメェ、どの口で糞たれやがる!
ああそうさ、確かに動機はその富と栄誉、つまるところ金さ!女さ!力さ!
だがな、そいつを手に入れるには“冒険”をしなきゃぁなんねぇんだ!!
手順を踏まずに得た宝なんざ所詮ただの“コレ”なんだよ!」
野郎は叫んで巨大なズダ袋を叩いた。袋の中の数億はあるだろう金貨が鈍い金属音を響かせた。
俺はなんともいえない表情を野郎に向けた。相変わらず野郎の目は真剣だ。
決まりが悪くなり、再びカウンターの酒樽へと視線を落とす。
こいつの悪い癖だ。飲むと時々思い出したように持論を展開する。
酒樽へ視線を向けたまま、目を合わせずに俺は立ち上がった。
「…やっぱお前、飲みすぎだよ。」
「どこへいく気だ?」
「帰るんだよ、まだ鑑定が終わっていない品物があるんでね。」
もちろん嘘だ。ここ数日専属パーティたちからの連絡は一切ない。
だが、こういうときは嘘でもついて逃げるに限る。
「けっ、帰れ帰れ!イカ臭ぇ“簡易寝台”へな!この畜生野郎が!!」
“お客さん御代……”というマスターの言葉と奴の罵声を全力で無視し、駆け足で酒場を後にした。
メインストリートを走りぬけ追っ手が来ないことを確認し、外気の温度差に鳥肌を立てながら
俺は法衣の袖を捲くり上げ路地裏に駆け込んだ。野郎が立て替えてくれるだろう、いつものことだ。
歩調をゆるめ、裏道のなだらかな坂を上り始めた。
戸外は重い雲が低く垂れ込め、移り変わる季節の狭間の香りを含んだ風が大通りを吹き抜け、
狭い裏路地の隅々にまで入り込んでいった。風の香りが、俺がこの地に来て七度目となる冬の到来を告げていた。
- 434 名前:鑑定士 3/18:2009/12/17(木) 06:03:21 ID:KFDy3eP5
-
「冒険、……か。」
そんなこと言ってたっけ、俺。
奴の言う通りだ、こんな俺でも迷宮に潜り一端の冒険者を目指した時期もあったさ。
先ほど述べたとおり、初めてこの“迷宮の街”の土を踏んだのは七年前のことだ。
意外だろう、このナリで新参じゃないんだぜ?
ささやかな野心と、好奇心だけを携えてやってきた俺を出迎えたのはこの街の“洗礼”だった。
ご存知のように俺の職業は『司教』だ。
ああ、確かに上級職だろうさ、俺も訓練場出たての頃は浮かれてた。
現実はそんなものじゃなかった。
ありえないぐらい遅すぎるスペルの習得速度、膨大な必要経験地。
駆け出しの頃、僧侶は聞こえよがしに回復スペルを唱え、
戦闘での非貢献度に侍からも馬鹿にされ続けた。
レベル4になるまで、『DIOS』を憶えるまでの辛抱と鉄の意志でポーカーフェイスをつづけた。
毎度毎度、俺の目の前“だけ”で“何故か”プリーストブラスターを失敗する
ボケ盗賊の攻撃をかいくぐり、歯を食いしばりながら嫌味に耐え、RIPを回避し、
やっとこさレベル4に上がったものの憶えたスペルは『BADIOS』
即日戦士から『歩く地図帳』に加え『二文字余りの役立たず』という新しいあだ名が命名された。
それでも俺は恵まれていたんだ、泣き言を聞いてくれる人がいたからな。
俺と同じ苦しみを潜り抜けた司教職の先輩たちだ。
先輩たちは皆それを耐え抜いてここまで上り詰めたんだと励ましてくれた。
ああそうさ、気休めだよ。それでも俺に取っちゃ天から与えられた
何物にも変えがたい言葉、唯一の希望だったんだ。
先輩たちの優しさとは裏腹に、パーティの連中の嫌がらせはエスカレートしていった。
日に日に強力になる僧侶の呪文は身体に癒しを与え、俺の精神を蝕んだ。
俺がKATINOでモンスターを眠らせるたびに、ほくそ笑みと共に魔導師からMAKANITOをぶっ放されつづけた。
希望の貯金をくずしながら、俺は耐えた。
自分の力で出来る限りパーティに貢献するため、己の出せる最高の力で毎日を生き抜いた。
だからこそ、俺にしか出来ないこと――
パーティの誰にも不可能な“鑑定”だけは死に物狂いで成功させた。
レベルを超えた識別を可能にするため、あらゆる書物を読み漁り、
先輩に頼み込みパーティが手に入れるアイテムよりも遥かに上級の品物で
何度も練習した。瞬発的な集中力を出すため精神も鍛えた。
当時の俺は、自分よりも遥かにレベルの高いどんな司教よりも精巧な識別能力を持っていた。
今考えれば、俺はあのとき半分狂っていたのかもしれない。
パーティはそんな俺の努力を見てはくれなかった。
そうさ、連中の俺に対する評価は、自動計算機。さして今と変わりなかったんだ。
俺の“冒険”が終わりを迎えるのにそう時間は掛からなかった。
- 435 名前:鑑定士 4/18:2009/12/17(木) 06:04:59 ID:KFDy3eP5
-
ある日、何十度目かの“あの”罠を盗賊がトチった。罠はもちろん“プリーストブラスター”
だが今回のは今までのとは違った。故意じゃあなく“事故”でだ。
いつもなら盗賊が俺にはわからないはずのサインを僧侶におくり(もっとも、バレバレだったが)
僧侶が出来る限り安全な場所に行った上で俺の目の前で罠をトチる段取りが
今回はサイン無しにいきなりトチった。狙い違わず、罠は僧侶と俺を襲った。
結果、僧侶は石化、俺は麻痺、そのままパーティは城へと帰還。
俺は僧侶とともに寺院へとぶち込まれた。
翌日、僧侶は助け出され、俺はその後一週間放置された。
その一週間、意識があり全ての生理機能が正常に機能しながら、
動くことだけが出来ない一週間は俺の精神を――尽きかけていた気力、思い描いていた夢、
ケシ粒ほどにまでなっていた希望を――破壊するのに十分な期間だった。
それが俺にとってそのパーティにおいて、いや、俺の人生において“冒険”をした最後の記憶となった。
* * *
メインストリートから二本ほど奥に入ると石畳の道路から舗装の施されていない砂利道になる。
華やかな表通りではなくメッキのほどこされていない裏のリルガミンの町並み、
つまりは物乞い、浮浪者の溜まり場だ。裏通りに入った直後、何人かの浮浪者が
俺のほうへ一斉に目を向けた。ぎらついた視線を向けたのもつかの間、
腕に刻まれた習得呪術階位のシンボルと俺の顔を見てすぐに視線を落とした。
スペルユーザーはいかなるレベルであれここの連中は警戒する。
MAHALITOが使えればこの裏路地は安全な通路だ。
逆に言えば、新参者にとってこの裏路地は迷宮に勝る危険地帯になる。
気候の急激な変動があるときには少しばかりメンバーの変更があるが、
裏路地の面子はだいたい一定だ。無論、こいつらは全員生枠のリルガミン市民じゃない、
他所から来た冒険者の成れの果てさ。俺は確かに冒険者の底辺だ。だが下には下がいる。
底辺とはいえ俺や酒場のアイツのように、正規の手順で飯にありつける奴は
まだまだ底辺でもマシなほうだ。それさえも出来なかった奴らは皆こうなる。
こいつらがどうして生きているのかって?そうさな、理由はいくつかある。
冒険者として登録さえしていれば、週に三回の炊き出しの列に並ぶことが出来る。
また、訓練場から出てきた新人たちが、うっかり裏通りに迷い込んだ時には
その新人がそのままこいつらの飯の種になり、冒険者としてではなく『ここ』で
新人として迎え入れられる。飯の種は尽きない。冒険志願の連中はひっきりなしにやってくる。
そいつを門前払いせず全部受け入れるんだから、この街もえげつないだろ?
それでいてこの街は出て行く気を起こさせないんだから不思議だよな。
まるで力の強い老獪で魅力的な女が『街』の格好をしているようなもんさ。
訓練場では『冒険をするのならば、石畳の場所まで(※迷宮の床は石畳)』と教えられる。
何故はない。掟だ。訓練場ではそれ以上教えてはくれない。
本当の事を言って折角の“財源”となりうる冒険者の卵が恐れをなして逃げてしまっては困るからだ。
そのありがたい教えに対し疑問を抱いてうっかり『舗装されていない地面』に足を踏み入れれば、
ここのお仲間、一貫の終わり、そのまま残りの人生をここで過ごすことになる。
こいつらは別に努力を怠っていたわけではない、才能が無かったわけでもない。
ただ単に、運が悪かっただけ、運がここでは全てだ。
- 436 名前:鑑定士 5/18:2009/12/17(木) 06:08:53 ID:KFDy3eP5
-
坂の終わりが見えてきた。
それに比例して道の脇にいる浮浪者も数を増していく。
ゴミ捨て場を通り抜けた先、巨大なアーチの向こうにぽっかり空いた広大な敷地が出迎える。
リルガミンで営業を許可された唯一の宿屋、『ADVENTURER'S INN』だ。
メインストリートとは反対側、普段従業員か中堅以上の冒険者しか使わない裏口から建物の中に入る。
こちらは建物の北面、安部屋の並ぶ地帯はこの裏口から向かうほうが早い。
慣れた足取りで『A Cot(簡易寝台)』と書かれた細い通路へ向かう。
通路入り口ではボロを纏い、真っ青な顔で目玉ばかりギョロついた骸骨みたいな野郎が座り込んでいた。
この面には見覚えがある。俺の同業者だ。
俺と同じく、両の手の甲に聖別された司教のマーク(証)を持っている。
野郎はマークを見せ付けるように手の甲をこちらに向け、呆然と座り込んでいた。
邪魔臭そうに通り過ぎようとしたとき、俺はそいつがどうしてこんな場所に青い顔で座り込んでいるのか理解した。
手の甲のマークを見せ付けていたんじゃない、掌の中のものを人に見せないよう隠していたんだ。
こいつ、『詰み』をやらかしちまったんだ。『詰み』、鑑定士の専門用語、
呪いのアイテムの鑑定に八回失敗しちまったということだ。もう使い物にならない。
迷宮から出土されるアイテムのは強力な呪術がかけられたものもある。
下手に弄繰り回すとこいつのように呪いの餌食だ。解呪するためには、寺院に劣らずがめつい
ボルタックに売値とほぼ同じ値段の馬鹿高い解呪料金を支払わなけりゃならない。
鑑定士が契約するパーティが必ずその解呪料金を上乗せして払ってくれる
善人ばかりとは限らない。(性格が“善”っていう意味じゃないぞ。)
詰むまでやらされたということはこいつの契約していたパーティがどんな連中だったかは言うまでもない。
一応、外法な解呪手段として『転送屋』というアコギな商売をする輩も存在するが、
リスクが大きいせいか商売人の絶対数が極端に少ない。こいつのような貧乏人が
自力で見つけるのはまず無理だ。例え見つけても、ボルタックほどではないにせよ
結構な料金をせびられる。慈善パーティにでも拾われない限りこいつは今後あの坂の連中の
同族行きが決定されている。ここにいられるのも時間の問題だ。
宿屋の主人は頭のネジが何本かぶっ飛んでいるが商売のほうはきっちりしている。
『馬小屋』は“迷宮に潜る”冒険者のための施設だ。俺たちのような長期利用者は門前払いさ。
そりゃそうだ。でなかったら馬小屋は、銀行だの鑑定士だの荷物もちだので常時埋め尽くされちまうだろう。
もっとも、金を払った上でならば俺たちにも馬小屋は使わせてくれるが、
好き好んで馬の面を見て眠りたい奴などいない。
そういうわけで、簡易寝台は常に俺のような底辺層で埋め尽くされている。
蛸部屋のごとく詰め込まれるため、部屋が足りなくなることがない。
つまり、ここで生き抜くには最低でも、週に10ゴールドの金を稼がなきゃならない。
週10ゴールド稼げるかどうかが、坂の上で眠る者と建物の中で眠る者――
冒険者と乞食を分ける基準なんだ。
- 437 名前:鑑定士 6/18:2009/12/17(木) 06:11:44 ID:KFDy3eP5
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ロッティングコープスよろしくといった具合にうずくまり、
入り口の同業者は救いを求めるるように目で俺を追う。
骨と皮しかない痩せこけた手には、まるで吸盤でもついているかのように
いくつもの指輪が吸い付き、掌から肘にかけて肉が変色している。
俺は無視を決め込み通路の奥へ向かう。
“指輪”じゃもう救いようが無い、こいつは完全に詰みをやらかしていた。
平常心と無関心を装い、心の中で土下座をしながらそいつの側を通り過ぎた。
痰壷から溢れた噛み煙草やら反吐やらで塗装され元の色がわからなくなった
黄ばみだらけの通路を挟んで、両サイドに『簡易寝台』の相部屋は並んでいる。
部屋は常時はみ出さんばかりの俺の同業者、もしくは似た境遇の連中で溢れかえっている。
抜き身の短刀を手に徘徊する小人、重力を無視して鎧が体に吸い付いている蒼白な男、
とにかく奇妙な連中で一杯だ。こいつら入り口にいるあの野郎のように“詰み”
までいかないにしろ“リーチ”がかかっちまった連中さ。
今まで俺は鑑定だけはトチった事がない。だが油断は禁物、明日はわが身だ。
俺もいつ、こんな姿になるかわからない。何日か、何ヶ月か、何年かに……考えるのはよそうか。
さらに先へ足を運ぶと、いつまでたってもMADIを憶えなかった小太りのドワーフ僧侶が挨拶をしてくる。
ここの連中はほとんどが顔見知りだ、俺はここではわりと古参なんだ。俺は髭面に挨拶を返した。
どこからか聞こえてくるこの気味の悪い歌は何なのかって?ああ、あれは呪文だ。
この時間になれば聞こえてくる、まぁここの音楽みたいなものさ。
安心してくれ、力なんか宿っちゃいない。例え力を宿しても、無害な奇蹟しか起こさない。
興味があるんなら髭ドワーフの向かいの部屋の中をちょいと覗いてみればいい。
呆けて馬鹿みたいに壁に向かって呪文を唱える顎骨のひしゃげた尼僧がいるはずだ。
二年前まではなかなかの美人だったんだぜ、今は見る影もないがな。
その女はな、今歌っている呪文と昔の面のせいで仲間に壊されちまったのさ。
「――ダールイ―――ザンメシーン―――ダールイ……ザンメシーン……ダールイ……」
カドルトとかいう悪魔みたいな神の神託の証が顕われなければ、どんなに正確な発音だろうと、
信仰の心があろうと奇跡は起きない。
最初に憶えたスペルがMILWAだったってだけで、女は仲間に、いや、この街に捨てられた。
細い通路のどん詰まりにある最高に換気の悪い個室、ここが俺の部屋だ。
『簡易寝台』は本来相部屋だが、専属鑑定士として雇ってもらっている複数あるパーティ一つが
個室を与えてくれた。つまり、この部屋がそのパーティの鑑定料代わりだ。
おかげさまで仕事があろうと無かろうと、屋根の下での安眠が保障されている。
雨の日はちょっとばかり不眠症になるけどな。
普通の『簡易寝台』をそのまま小さくし、雨漏りのする穴を開け、壁を崩れさせ、
よりかび臭い香を焚きしめ、日当たりを悪くしたような部屋だ。
唯一の明かりは小さなはめ殺しの格子窓、家具は古ぼけたテーブルと腰掛け、そして簡易ベッド
それがこの部屋と、俺の世界の全てだった。
- 438 名前:鑑定士 7/18:2009/12/17(木) 06:14:01 ID:KFDy3eP5
-
* * *
寺院から救い出された後、俺は宿屋に引きこもった。
再び冒険に行く気力などもう俺には残されていなかった。これしきのことでと笑うなら笑えよ。
これしきのことで、簡単に折れちまうほど俺は弱かったんだ。
パーティの連中は俺が抜ける事をあっさり了承した、但し条件付で。
自動計算機になること、たったそれだけ。戦力外通告は二言三言で済まされた。
短い会話を終え、簡易寝台を出る侍を見送り扉を閉めた後、俺は泣いた。
涙は枯れ果てたと思っていたのに、他の連中が見ている相部屋で情けないくらいわんわん泣いた。
相室だった連中は慰めもせず、蔑みもせず、ただ無関心を装っていた。
連中のほとんどが俺と同じ境遇だったということに気がついたのは大分後になってからだ。
その日を境に、俺の計算機としての人生の始まった。
唯一の救いが、そこいらの鑑定士よりは腕がいいという評判が立ち
様々なパーティから依頼が来たことだ。正直俺の所属していたパーティの見返りだけでは
食っていけなかったからな。
俺は本当に運が良かった。ああ、心底そう思っているぜ。
これでもここに到達するまではかなりマシな手順を踏んだほうさ。
もちろん俺だって人間だ、機械に徹することが出来ない事もしょっちゅうあったよ。
俺のところに鑑定を依頼しに来る連中は、皆前途に希望と言う名の光明を持ち、
戒律は何であれ今を楽しんでいる奴等ばかりだ。
連中の生きた目をみると、遅行性の毒のように時々昔のことが頭をかすめた。
これではいけないと何度か奮起しようと試みたこともあった。
今の俺の状況が、その試みが全て無駄に終わったと言う事を物語ってくれる。
最近では連中の目を見ても何も感じなくなった。
もう少しで俺は当初の目的通り本当の意味での機械になれるだろう。
死んだ魚の様な眼と独特の臭いを放ち、ZILWANで消し炭になれそうなあの連中のようにな。
* * *
- 439 名前:鑑定士 8/18:2009/12/17(木) 06:15:39 ID:KFDy3eP5
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ノックの音が夢想を破った。
即座に俺は商売用の顔、卑屈な『鑑定士』になりきり扉に向かう。
おっと、その前にまずはクソ不味い毒消しを一気飲みしなきゃあな。客商売の基本だ。
へべれけ鑑定士に依頼をするお人好しなど居るわけがない。
相手はおそらく常連だ、ここで失望させて飯の種を手放す手は無い。
落ちぶれたとはいえ元冒険者、俺の精神は常に緊張し研ぎ澄まされている、自室限定で。
さらに引きこもり特有の動物的感も加わり客がだれであるかある程度察しがつく。
この部屋に到達するには先程俺の通った通路一本のみだ。
俺に気取られずここまで到達できるのは、常連客のなかでもたったひとつのパーティ、
もっと限定すれば二人しかいない。そのうちの一人のほうの可能性を心の中で思い描き、
軽やかなステップで入り口に近づき扉をあけた。
扉の向こうに見えた顔は神々しささえ感じられる銀髪のエルフくノ一
――――のパーティに所属している盗賊。ハズレだ、畜生。
立っていたのは栗色の薄汚い髪の貧相な顔立ちのチビ女。
おまけにこの季節だってのに裸足ときたもんだ。常識も何もない。
見てみろ、頭と根性悪そうなガキだろ?なに、可愛い?冗談よせ、騙されんなよ!
純真な少女だって?とんでもない!こう見えてコイツは俺と同い年だ。
最高に根性捻じ曲がった性悪女(性格は中立)だぜ。
コイツこそが俺の“元仲間”でありプリーストブラスターの解除を失敗しやがったバカ盗賊だ。
俺の所属していたパーティは俺の抜けた後(といっても何年も後だが)
メンバーはバラバラになり今では別々に活動している。
唯一コイツだけが、パーティを変えながらも俺のところに通い続けている。嫌がらせかクソ。
引きつった笑みを浮かべたまま、俺はできるだけ紳士にそいつに声をかけた。
「どーも、いらっしゃいませー。」
「なぁに、その心のこもっていないご挨拶は?
――っ相変わらずくっさい部屋ね!××××しすぎなんじゃないの?
可愛いレディが来るんだからちょっとは自重しなさいよ。」
「はぁ、レディですか、時々いらっしゃいますが、今日はどうやらお見えになっていませんので。」
「眼ん玉ついてんの?そんなんで鑑定士のつもり?」
「これでも皆様にはすこぶる評判でして、いい眼をしてると仰る方もいらっしゃいます。」
「帰るわよ。」
帰れ。と言いたい。
あの日、寄付金を支払い俺を麻痺状態から救い出したのはコイツだ。
どうせリーダーから言付かってきただけだろう。
罪悪感にさいなまれてなどと意味不明なことをほざいていたが、
そうならなんで一週間も放置できたのか疑問に思われる。
とにかく、コイツはそれ以来何かと恩着せがましく人に当たりやがる。
- 440 名前:鑑定士 9/18:2009/12/17(木) 06:16:54 ID:KFDy3eP5
-
かけろという前からすでに腰掛にふんぞり返っている小憎らしい盗賊の前で、
俺は平常通り商売面で対面する。
それほど高さのない腰掛だが盗賊の足は地面に届いていない。
いつも通り小っこい足を組みお決まりのポーズを取る。
なに見てんのと言った顔でこちらを伺う。誰がお前の足なんぞ見たいとおもうかクソガキが。
俺はガキは嫌いだ。起伏に乏しい貧弱な体しか持ち得ないガキに魅力など感じるか。
『小悪魔的な笑顔がたまらない』とか元パーティの変態魔導師が遠い目でほざいていたが
そんな変態野郎と違って俺はまともな性癖だ。
俺の好みは天然清純銀髪巨乳くノ一エルフ娘という平凡健全たる趣味である。
お前のようなつるペタ地帯が荒涼とつづく平野部のみの寸胴ボディに興味などもてるか!!
と喝を入れてやりたいがそれも出来ない。断じて俺がこのガキを恐れているわけではない。
まぁ確かに、コイツはレベル三桁超えで盗賊の癖に素手で俺を殺すことのできる生き物だが……
いや、だから、俺はこのガキの力を恐れているんじゃないぞ。コイツが客だからだ。
今日、明日の飯の種、ひいてはコイツによってもたらされるコイツのパーティのリーダー、
エルフくノ一との接触の機会をふいにするわけにはいかない。
感情に走るのは得策ではない、俺は慎重かつ理知的な男だ。
「それで、本日のご用件はなんでしょう?」
「ただあんたに会う為にこのあたしがくるとでも思ってんの?
一日中ここで××××しかすることのないあんたにありがたーいお仕事持ってきてあげたのよ。」
空気吸うように癪に障る台詞を垂れ流しやがってこのアマ…
そんな俺の苛立ちなど歯牙にもかけず、ガキはバックパックのから小さな皮袋を取り出す。
いやーな予感がする。
感謝しなさいよと言わんばかりにもったいぶった手つきで皮袋から取り出された品々を見て予感が確信へ変った。
『指輪』だ、鑑定士の間でワースト三位に入る地雷アイテム
しかも複数の違った種類の指輪やジャンク(ガラクタ)まで混ざっていやがる。虐めか、そうか、死ね!
殴りたい。この後(妄想の中で)思いっきり殴った上で(妄想の中で)嬲り倒してくれるわ。
毎度毎度高確率で呪いのアイテムばかり持ってきやがって・・・!!!
だが、これがこの女の作戦。術中にまんまと引っかかるわけには行かない。
ここでぶち切れてしまうと、この女は難癖つけて鑑定料をやたらと割引しようとしてきやがる。ここは我慢だ。
- 441 名前:鑑定士 10/18:2009/12/17(木) 06:30:18 ID:KFDy3eP5
-
「毎度ありがとうございます、えー引き取り日はいつ頃にいたしますか?」
「そうね、明日までにやっときなさいよ。もし失敗なんてしたら…」
「ええもちろん、契約の通り追加の御代は結構でございます。」
「へぇ〜そのくらい憶えていられる記憶力はあるんだ〜、呪文は覚えられないくせに〜。」
お前は、俺を、怒らせた。ただ嬲るだけで済まされると思うな!
全身緊縛オークの刑に追加で××××だこのガキ!
小首をかしげ、挑発的な笑みを浮かべるガキに向かい、俺はあくまで紳士に対応を続ける。
「はい明日ですね、かしこまりました。この度はご贔屓に預かりまして真に恐縮です。」
とっとと出てけと言いたい所だが俺にはこの紳士な一言を吐くのが精一杯。
「ちょっとー、折角お仕事もってきてあげたのに、お茶くらいださないの?」
「当方そのようなサービスの提供はしておりませんので、」
「なによその物言い。鑑定屋の分際で。」
「………」
普通の客なら我慢できる言葉、普通の客ならば。我慢しろ、俺。
「私も契約に無いサービスの提供はご遠慮いただいておりまして…」
「ふーん、柔軟性の無いわね、そんなんでサービス業つとまんの?ねぇ、か、ん、て、い、や、さん?」
誰の、お陰で、こんな、目に、あったと、思って、いやがる、この、アマ・・・
『おととい来やがれ』と吹っかけ殴り倒し全裸に剥いてそのまま酒場に放置したるわこのガキが!!
「大変失礼致しました、当方の努力不足でお客様に不快な思いをさせてしまい、申し訳ございません。」
俺は負けん、負けんぞこのガキがあああ!!報酬割引なんぞ許してなるものか!!
頭を下げた俺の頭上で、腰を曲げた俺とやっとこさ同じ位の背しかないガキが舌打ちをし、
忌々しそうに戸口へ向かう。ふ、勝った。今回も報酬カットは無し、ガキめ、ざまみろ!!
「ふん、忘れないでね、明日だから!」
俺はそのまま頭を下げ続けガキの面を見ずに、扉へ向かう。
「ありがとうございました。またどうぞ宜しくお願いいたします。」
何かまだ言いたげなガキを前にギリギリ紳士的と取れる絶妙な力加減で扉をピシャリと閉めた。
引きつった笑顔のまま指輪どもが置かれたテーブルを振り向き腰掛けに座る。
何はともあれ飯の種にありついた。さあ仕事だ仕事。
うん、泣いてない、泣いてないぞ。ちょっと鼻水が目から出てきただけだ。オーケイ、大丈夫。
鑑定時に心の動揺は禁物、ことにこんな禍々しい危険なアイテムを扱う時に雑念があってはいけない。
それにだ、明日になれば久々にあのくノ一の肢体を拝むことが出来る。
取りに来る時は必ずくノ一が自ら出向いて来る。
それを思えば、こんな程度の屈辱なんか大したこと無いさ、ハハハッ!!
ああそうだ、1分だけ向こうを向いていてくれ、顔面に垂れた鼻水をふき取りたいから。悪いな、ハハハ…
- 442 名前:鑑定士 11/18:2009/12/17(木) 06:33:49 ID:KFDy3eP5
-
* * *
細い通路の暗がりの中で、栗色の髪をポニーテールに結い上げ、
利発そうな愛くるしい幼子の顔立ちをした少女が、締め出された部屋の扉の前で立ち往生していた。
瞳と同じとび色のスカートからのびる小さな足には靴が履かれていない、
足の裏には柔らかい毛が生えていてそれが靴代わりになっているからだ。
バックパックを背負う姿は、十をようやく過ぎたばかりの少女と見紛う程だ。
子供ほどしかない背丈、子供のような顔立ち、裸足、それがこの種族、“ホビット”の特徴だ。
おそらく盗賊なのだろう、肩当の無い皮鎧を身に纏いベルトにダガーを下げた出で立ちからして間違いはない。
盗賊は、昔の仲間の部屋の前で再び扉をノックすべきかどうか迷っていた。
彼女はかつて自分の手で、この仲間の人生を葬った。
仲間は昔、陽気な人間だった。馬鹿みたいに正直で愉快な人間だった。
あの時は軽い冗談のつもりだった。それが元で仲間は廃人になった。
仲間はもう、彼女の事を仲間とは呼んではくれない。
どんなに挑発的な態度をとっても、鉄仮面のような張り付いた笑顔以外の表情は見せない。
笑顔でありながら、向けられる眼差しには怨みがこめられている。
長い間、仲間とはまともな会話を交わしていない。
あったとしても仕事の話か、こちらが一方的にからかい、相手が受け流すだけの言葉の応酬のみ。
「…またね。」
散々迷った挙句、盗賊は部屋の住人に聞こえぬよう小さく呟き、細い通路を音も無く駆け出した。
* * *
個室は素晴らしい。誰の目も気にせず好きなだけ泣……鼻水が流せるからな。
それにしてもまた厄介な仕事の依頼だ、気乗りがしない。
こういうときは景気づけに一発抜……精神統一するに限る。
しかし何故か今はそんな気分になれない。何でだろうな、ハハハッ!!
無性に飲みたい。胃に穴があくまでエールを流し込みたい。
銀行野郎を怒らせちまったのは不味かったな。
だがじっとしてても気が滅入る。そこいらを一周してくればそのうち気も晴れるだろう。
俺はテーブルの上の指輪を皮袋に詰め、崩れた壁の隙間、
いつもの隠し場所に皮袋を押し込み俺は部屋を後にした。
- 443 名前:鑑定士 12/18:2009/12/17(木) 06:36:53 ID:KFDy3eP5
-
『A Cot』の通路入り口には、まだ似非ロッティングコープスが座り込んでいた。
すれ違いざま横目で様子を伺う。奴はもうどこも見ていなかった。
呪われた指輪がいくつも吸い付く掌で顔を覆い、膝の間に頭を埋めて動かなかった。
そうだ、俺なんかまだマシなほうさ、こいつに比べたら俺はまだ運がいいんだ。
誰かに救われるのを待つことしか出来ないただ呼吸をするだけのこいつに比べたら、俺のほうが上なんだ。
先程よりも風が一層強くなってきたのか、裏口の戸はガタガタと軋み隙間から冷やりとした外気が入り込んでいた。
裏口を出て敷地と道との境界にあるアーチを潜り抜けようとした時、白く光る一片が視界に飛び込んできた。
今年一番の初雪だ。敷地ギリギリのところで野営をしていた物乞いどもは、いつの間にか奥に引っ込み
今はたった一人だけ、年寄りなのか若いのか分からないノームが歯をガチガチ鳴らしながらゴミ箱の上に腰掛けていた。
ふと、ノームと目が合った、顔なんて代物じゃない、皺だらけのただの小さい袋だ。
袋の隙間から濁ったガラス玉がこちらを凝視していた。
俺が目を背ける前に、皺だらけの袋がうつむいた。相変わらず、ヘボ楽師のように歯を鳴らしていた。
どんな仕組みか理解できないが、そのリズムは俺の中で妙な影響を及ぼした。
俺は走り出した。裏口へ入り『A Cot』の通路へ息を切らして走った。
ロッティングコープスはまだそこにいた。
物乞いに向かって冒険者どもがやるような蹴りの代わりに、財布の金貨を分けた皮袋で頭を小突いた。
ロッティングコープスは顔を上げた。死んだ魚の眼に、怯えた小動物の色が混ざっていた。
「10000ゴールド」
相手の目を見て、できるだけ静かに、だが聞き取れるように俺は言った。
「おい、どうした兄弟?10000ゴールドだ。とっととしまわないとあの連中に見つかっちまうぜ?」
言いながら通路の奥を指差す。ロッティングコープスが目を見張る。俺はさらに続けた。
「一度しか言わない、よく聞け。手前から数えて五番目、向かって左手の部屋にいる髭デブにこう言え。
『DIALMAは最高の呪文だな、どん詰まりのS.O.Bの仲介だ。』
あのデブはマスターレベル−1だ。俺の言っている意味わかるか兄弟?」
ロッティングコープスの顔に赤みが差した。俺の言葉に答えるように何度も頷き、何か言いたげに口をパクパクさせた。
「この袋に入っているのは10000ゴールドきっかりだ、一枚たりともケチるなよ。
おっと、誤解するなよ、今回っきりだ、なぁ兄弟、それ以降は俺の知ったこっちゃない。」
俺はこう付け加え、ボロ布に金貨の袋をねじ込みながら立ち上がった。
ロッティングコープスはもう人になっていた。クズかもしれないが少なくとも人間だった。
目の前の野郎が人間になった途端、急に俺は正気に戻った。
“ああクソ、なにやってんだ俺、この夏一杯かかって貯めた金だぞ、畜生!”
“きっと今、俺は頭から湯気が立ってるんだろうな!”
“だが面が赤いのは自分への怒りのせいだ、照れてるんじゃない、断じてな!”
そそくさとその場を後にする俺の背中に、人間に戻った野郎の言葉が飛んできた。
訛りの強い異国語で俺にはほとんど聞き取れなかったが意味はなんとなく理解できた。
“……ま、いいか、どうせ捨てた人生だ、一度ぐらい選択を誤っても構わないだろ。”
ほとんど空になった財布を懐に俺は裏口をでて急ぎ足で裏路地の坂道を下った。
* * *
- 444 名前:鑑定士 13/18:2009/12/17(木) 06:38:58 ID:KFDy3eP5
-
「冒険、……か。」
坂を下りながら白い息とともにまたあの言葉が口から飛び出してきた。
畜生め、冒険なんて糞食らえだ。あの銀行野郎のせいで余計な事を考えるようになっちまった。
命を危険に晒してまで、何しようってんだ、ああそうだ、ふざけてる!
とにかく今は飲みたい。が、野郎を怒らせちまったからな、土産に毒消しでも持ってくればよかった。
まぁいい、大枚叩いてボルタックで買うとするか。どうせ明日には金が入ってくる。
銀行野郎の機嫌を長い時間損ねるのは色々不都合だからな。
畜生、なんて不手際の連続だ!これも全部下らない銀行野郎の言葉が原因だってのによ!
雪のせいか、いつもよりやたら明るく見える裏通りを抜け、砂利道から石畳の表通りに下り、
酒場とは反対の方向に俺は足を向けた。
カラン
ドアの中は外観よりも広く感じさせる奇妙な空間が広がっている。
店内には新人の冒険者と見得る何組かのパーティと、ハゲ頭ばかりの暇そうな後衛職集団が先客に居た。
壁には素人目にも分かるほどの鋭い切れ味を誇る名剣と魔力の篭った鎧の数々が掛けられ、
棚には収集癖をもつ店主がかき集めた奇妙なオブジェが所狭しと並んでいる。
『BOLTAC'S TRADING POST』
カント寺院の坊主に劣らず金貨好きの善良で親切なドワーフが経営する商店。
運と金さえあればここで手に入らないものはない。大抵はどちらかが欠けているか両方無いかだが。
どちらも持っているなんて言う野郎がいたら今すぐ石の中にでも突っ込んでくれ。
「へい、いらっしゃいませ。何をお探しでしょうか?」
“またお前かよ、今日も毒消しなんだろ?”と言う表情を浮かべ、
カウンターから店主が声ばかり愛想良く挨拶をした。
「毒消しが二本ほどあればあり難いのですが。」
後光が差すほど紳士的な顔でオーダーをする俺。
“『毒消しありませんか?』ってか、酒場で『酒はありますか?』って聞いてるようなもんだなこのボケが”
という表情を浮かべつつ、ドワーフは店子の集団に向かい激を飛ばした。
「へい、ただいまお持ちいたします。おい!毒消しだ!ちょっくら裏へ回ってこい!」
弾かれたように、一人のホビットがそそくさと裏手の貯蔵庫へ向かう。
「少々お待ち下せえ。」
それだけ言い残し、店主は俺のすぐ後ろにいた新米冒険者の方へ向き直る。
“さっさとどかねぇか朴念仁”というドワーフの心の声に答え
俺は笑顔のまま無言でカウンターを空け渡す。ちょっと涙が出てくる。
- 445 名前:鑑定士 14/18:2009/12/17(木) 06:42:12 ID:KFDy3eP5
-
さてと、店子が戻るまでちょいと店内でも見て回るか。
ふむ、相変わらず品揃えは一級品だ。高級品に混じり所々にガラクタを置くところに店主の小粋な悪意を感じる。
カウンターのすぐ後ろの棚は展示品のコーナーだ。新人の冒険者の為に在庫の見本が一部展示されていて、
商品を指差すだけですぐさま店子が駆けつけてくれる。
カウンターから向かって右手の上段には埃をかぶった『非売品』の棚があり、
呪術の篭められたアイテムたちが陳列されている。
国策で新人司教への教育のためにわざわざ並べているとか言ってたな、
トレボー万歳だ、俺も昔ここで散々眺めて勉強したなぁ。
それにしても、ここの店主は“死の指輪”を250000Gも出して買い取って何する気なんだ、
そういや、あのロッティングコープスどうなったかな――、
などと、とりとめも無い事を考えていると、後ろから肩を叩かれた。
街で俺に話しかける奴なんてろくなヤツラじゃない。
大体が日銭も碌に稼げない同業者か乞食だ。
ふっ、いくらせびっても残念ながら今日は一文無しなんだぜ、と言うべく後ろを振り向き俺は絶句した。
「お久しぶりね」
自分の目を疑った。そこに立っていたのは法衣姿のエルフだった。
輝く銀髪を自然のままに垂ろし勺杖を握る姿は神聖な巫女を思わせるほどの神々しさを放ち、
藍玉色の目が涼しげに、しかし悪戯っぽく微笑んでいる。
彼女こそ、俺が専属で鑑定係りを勤める“善”のパーティの長、エルフのくノ一である。
本当に久しぶりである。あまりの嬉さに漏らす所だった。どうやら本日は“お出かけスタイル”の様相だ。
流石に“いつもの”格好で街中をうろつくのは不味いからな。というか死んでも俺が許さん。
街中のヤツラにあの姿を晒すくらいならば俺が彼女の服となり彼女を卑猥な視線から守ってやる。
というかむしろ服になりたい。クソ羨ましいぞ法衣が。法衣に嫉妬するとは思ってもみなかった。
厚い法衣の上からでもそれとわかる豊かな胸部の膨らみ、襟元の鎖骨ラインからして
恐らく法衣の下は“何も着ていない”のだろう。俺の鑑定眼を信じろ、首をかけてもいい。
それにしても、いつもの格好も良いがこれはこれでまた新鮮だ。
脳の映写機能をフル回転させ現在のくノ一の姿を脳裏に焼き付ける。よし、永久保存版だ。
所要時間1秒足らず。今ほど“司教”としての記憶力に感謝すべき時はない。
- 446 名前:鑑定士 15/18:2009/12/17(木) 06:44:41 ID:KFDy3eP5
-
「今日はお出かけ?」
緊張しすぎて声が出ない。乾いた舌でやっとこさ声を搾る。
「え、ええ、友人に土産を買おうと思いまして」
嘘はついていない。というか、もっとマシな気の効いた言葉思いつけないのか俺。
「あ…、忙しいところ話しかけちゃったかな?」
「いえいえ!決してそんなことはありませんよ!」
本心をこれでもかと込めて全否定。しかし少々声が上ずりすぎた。
いかん落ち着け、俺は冷静な男、そうだ落ち着け。
「あのね、実は貴方に合わせたい娘がいるの。」
ああ、なんという美しい声・・・・聴いているだけで脳がとろけそうだ。
「はい、こちらが例の司教さんよ。」
素晴らしい、まるで鈴を転がすような・・・・む・・・ああ、なんだ同伴者がいるのね。
「は、はじめましてっ!」
なんだ、女か、びびらせやがって。
ふん、まぁなかなか可愛い娘なんじゃないのかな。
しかし、このくノ一さんに比べれば・・・・ん?
一瞬、神々しいくノ一から挨拶をしてきた元気の良い声に視線を投げ、
俺はすぐまたくノ一に視線を戻そうとした。が、
思わず眉をしかめて、紹介された?むすめ を凝視した。
なんだこいつは。いや、確かに可愛い、それは認めるよ。
法衣からはみ出た肌は満遍なく日焼けした小麦色、肩上で切りそろえた黒髪、
ピンで留めた前髪からくりくりした瞳を覗かせている。
筋の通ったというよりは若い娘らしい柔らかな曲線を描く鼻筋、元気な声の割には控えめな唇、
法衣の上からわかる体のラインは、年の割には肉付きの良さそうな体躯であろうことを示している。
少なくとも、人間の男ならば躊躇せずにお持ち帰りする娘だろう。
そう、確かに可愛い、だが……どこか違和感が……
こいつはなんて種族だ?
エルフじゃない。そんなのオークだってわかる。
人間……にしちゃ小さすぎるぜ?ホビットだといくらなんでもでか過ぎだ。
ノーム?論外だ。こんなキングサイズのノームがいてたまるか。
……いや、待て待て、それだけはないだろ。うん。
- 447 名前:鑑定士 16/18:2009/12/17(木) 06:47:15 ID:KFDy3eP5
-
俺が頭の中で問い悩むうち先に答えが啓示された。
「紹介するわね、こちらが新しくパーティに入った“フラウド”。」
「フ、フラウドです!ドワーフの司教です、よ、よ、よしくおねがいしますっ!」
「ああ、はいよろしく……?!」
ドワーフ・・・・?ドワーフ!?
待て待て待て待てまてまてマテマテマテマテマテマテマテ!!!
嘘こけ!!お前ぜったい種族詐称してるだろう?!こんなドワーフがいてたまるか!
まだ『発育異常のホビットです』と言われたほうが頷けるぞ!
ドワーフっていうのはだな、男であろうと女であろうと髭デブチビと三拍子揃い踏みの
ビア樽に足くっつけたような生き物なんだぜ?
こんな可愛いのがドワーフだなんて俺は認めん、断じて認めんぞおお!!!
・・・・・・ん?今なんか、とんでもない言葉まで一緒に言われた気がしたぞ。
・・・シキョウ?・・・しきょう?・・・・・・・・・・司教!!?
さっきのは取り消しだ。ドワーフなのは認めよう。
ところでお前、ドワーフで司教とか、絶対職業選択おかしいだろ?どういうセンスしてるんだ?
しかし娘の手の甲あるのは俺と同じ聖別された真新しいマーク。間違いない、《司教の証》だ。
まて、そんな馬鹿な、いやでも、だって……
文字通り、眼の前がまっくらやみになった。
「あ、あなたがあの“有名”な『簡易寝台のS.O.B』さんですよね?」
ああ、俺の破滅の元凶が何か言ってる。
っておいまて、それは俺の本名じゃねえぞおい、俺の名前は『Son Of a Bitch』じゃねぇっての!
というか“有名”ってなんだよそれ、俺何したの?
「あの、街へ来て最初の一ヶ月で鑑定学を極めたっていう……、
一般職のマスター未満のレベルなのに、どんなアイテムだろうと一睨みで
忽ち正体を暴くという伝説の……」
なにそれしらないそんなひと。
うん、たしかに今まで呪いを引いたことはないよ。でもね、ミス無しなんてことはないの。
一ヶ月?ショートソードを五分以内で鑑定できるまでにどんだけ時間かかったと思ってんの?
たちまちってなに、一睨みでアイテム識別できたら俺こんなに苦労しないっての!
あああああ、死にたい。生きる原動力となりうるくノ一との触れ合いが、
この娘の為に二度と叶わぬものと……ああ…ああああ…
- 448 名前:鑑定士 17/18:2009/12/17(木) 06:49:19 ID:KFDy3eP5
-
「――・・なの・・・・だから・・――として・・・・・あなたに・・――・・・・」
くノ一の声すらももう碌に聞こえない。
こんな所で、こんなことで我が命散りゆくとはあああ……
「ねえ、」
気がついたらくノ一の顔が俺のまん前まで迫って俺の顔を覗きこんでいた。
お別れのキスですか?初めてなのでできればディープでお願いします。
ついでにそのまま舌も噛み切ってくれると嬉しいな♪
……ってはは、落ち着け俺、まだ壊れるには早いぜ。
「は、はい?!」
「気分でも悪いの?」
「あ、いえ、ちょっと眩暈が……」
「大丈夫?」
「ええ、はい、大丈夫、ですよ。」
全然大丈夫じゃない。
しかし心配そうに顔を覗きこむくノ一の顔はこんな状況であるにも関わらず
俺の精神に癒しと興奮をもたらす。ああ、こうなったのもすべては貴方のせいです。
責任とって今日はロイヤルスイートで俺のそっちの初陣を祝福して下さい。
「ほんとうに大丈夫?パーティの僧侶にMADIをお願いしてもらうけど…」
「いえ、平気ですから、」
「でも、ポーションぐらいおごらせて頂戴よ。」
なんて優しい言葉だろうか、どうせなら口移しでお願いします。あ、下の口でも結構ですよハハハッ!!
はぁ…本当なら小便だだもれになるほど嬉しい言葉のはずなのに、どうしてこんなにも悲しいのだろうか…
「いえ、お気遣いだけで、俺は大丈夫ですから。」
と言いつつ目を上げるとそこにはもうくノ一の姿はあらず、あの娘の姿のみ。
フラックなみの敏捷さで周囲の空気をサーチ、いた、カウンターでポーションを注文するところだ。
戻ってくると同時に再び俺に声をかける。
「自分よりレベルが上の人間には素直に従わなきゃダメよ、おごらせて貰ったから。」
「ははは、すみません、本当に……」
「だから今回の条件はちゃんと飲んでね。きっとよ?」
「は・・・はい?」
「だーめ、約束。」
じょうけん?なんでしょうか、ぼくへのかいこせんこくですか?
俺の様子をどう受け取ったのか、
くノ一はパーティの新司教として迎え入れる娘をつれてボルタックを後にする。
見送る俺の脳内には葬送曲が鳴り響いた。
あああ……ダメだ…… もう、お終いだ……
- 449 名前:鑑定士 18/18:2009/12/17(木) 07:00:18 ID:KFDy3eP5
-
* * *
宵の口、俺は再び酒場へ顔を出した。
俺はカウンターで酔いつぶれていた銀行野郎をたたき起こし土産の毒消しを手渡した。
「へっ、なんだよ、これで帳消しにしろってか?」
「いいから飲めよ、大事な話があるんだ。酔って聴いてなかったなんてのは無しだからな。」
野郎が舌打ちとともにコルクを空ける。不味そうに毒消しの小瓶を飲み干すのを待って
俺は今夜の計画を語り始めた。
* * *
小一時間かけて、俺は計画の仔細を語った。
粗方利き終えた野郎は薄いパンチを一口飲み込み、重たい口を開いた。
「ようやくやる気になったか、畜生野郎が。」
「そのあだ名は今日で終わりさ、今夜俺は生まれ変わる。」
「ふん、その程度でいい気になるな。」
「違うね、今夜決行するのはそれだけじゃない。」
「…なんだと?」
一呼吸置いて、俺はこの計画の最終目的を告げた。
「ぶっかける」
「………なっ…!」
絶句する野郎の前で俺は陶々と続けた。
「盛大にぶっかけてやる、あの柔肌一面にベットリとな。」
「馬鹿野郎!そんなことをして、気付かれずに済むとでも…」
「なぁ…お前言ったよな、どんなお宝だって、冒険をしなきゃ何の価値も無いって、
もう俺は命なんて惜しくもなんともなくなっちまった。だったらせめて、最後ぐらい、
この街へ来た目的を果たしても罰はあたらないだろう?
命を懸けても、やり遂げなきゃいけない冒険が目の前にあるんだ。
しかも、チャンスは今しかないんだぜ。」
「ケッ、冒険てのはな、結末がわからないからやるもんだ。
終わりがわかってるのは冒険じゃねぇ、ただの自殺行為だ。
それになぁ、俺にそんなこと打ち明けて、どうしようってんだ。」
「俺の……墓を、頼みたい。そうさ、お前の言う通り先は見えてるよ、だけど俺はやる。
だから頼んだぜ、墓石には俺の本名じゃなくこいつを刻んでくれ。
《Rotten Son Of a Bitch ここに眠る》 ってな!」
- 450 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 07:04:41 ID:KFDy3eP5
-
380氏へ、重ね重ね名前をお借りして申し訳ありません
書き始めたところ偉い長くなりそうです
いつになるか解かりませんが早いうちに続きを献上いたします
- 451 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 09:22:05 ID:WwDSkwlu
- #1長編期待sage
- 452 名前:380:2009/12/17(木) 09:25:44 ID:xfrjc6n6
- 一行目で視姦プレイ全裸待機してたのに
18レス経ってもおあずけだったので風邪をひいたでござるの巻
- 453 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 12:30:36 ID:aUHtF60y
- いやいや、普通に面白い
なんていうのは失礼か
エロとかすっかり忘れて読みふけっちゃったよ
続きも楽しみにしてます。・・・全裸で
- 454 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 12:45:27 ID:KGGER4/u
- たまーにこういう「能力値ボーナス19P」的ないい話が紛れ込んでくるから困る…
ここ『エロパロ板』なんだぜ……。
- 455 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 16:59:55 ID:YImoAOUq
- GJ!!
なんかもう、底辺冒険者たちの生き様が愛おしすぎる
エロが待ち遠しいな
くのいちも盗賊も褐色ドワーフもどれも捨て難いから困る・・・全裸その二
- 456 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 17:23:58 ID:0Wbyaena
- お!
おおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!
投下キテター!!
寝た直後に新作投下ってどんだけタイミング悪いんだ俺は。
続きが待ち遠しい。
この話の続編が早く投下される事を願っている・・・全裸その三
- 457 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 18:57:19 ID:tDGFUVs/
- 乙でした!
これはなんというハーレムフラグ。
で、次の話はくノ一とのエッチですねわかります。
どんな内容のプレイになるのか楽しみにしてますから執筆頑張ってください。
ここで区切るなんて正に生殺しですので、続きが早く投下される事を祈ってます。
それと鑑定士さん、人の話はちゃんと最後まで聞きましょう。
クビじゃなくてくノ一さんはフラウドちゃんの育成を頼んでるんですよ。
- 458 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 06:18:16 ID:W5doryPp
- >>450
乙なり
セクロスおあずけ期間だが短くで頼む
このエルフくのいちは、忍者として活動する時はやっぱり身体に一切何も身に着けずに戦う完全全裸派なのか?
それともサキュバスやビューティと誤認されないように、裸になっても忍者とわかる証として
@忍びマフラー
A手に手甲(籠手)、足には脚判及び足袋
のみは装備してるのか?
どっちの姿も大好きだが、個人的には後者の姿をしたエルフくのいちが見てみたい
こんな感じで
ttp://homepage2.nifty.com/byk/gallery/original/o0062.jpg
ttp://hhh011.s5.x-beat.com/erochara/img/465.jpg
- 459 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 06:20:52 ID:W5doryPp
- >>450だが文の並びが間違いだった
本当に正しいのはこっちの修正版
このエルフくのいちは、忍者として活動する時はやっぱり身体に一切何も身に着けずに戦う完全全裸派なのか?
それともサキュバスやビューティと誤認されないように、裸になっても忍者とわかる証として
@忍びマフラー
A手に手甲(籠手)、足には脚判及び足袋
のみは装備してるのか?
こんな感じで
ttp://homepage2.nifty.com/byk/gallery/original/o0062.jpg
ttp://hhh011.s5.x-beat.com/erochara/img/465.jpg
どっちの姿も大好きだが、個人的には後者の姿をしたエルフくのいちが見てみたい
続編に期待
- 460 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 06:35:47 ID:dPYGoBvF
- アイテムが8つまでしか持てないから
アイテム収集効率のために装備の不要な忍者を選んだ感じだから
全裸の背中に風呂敷包みをしょったハレンチ泥棒スタイルかもしれん
- 461 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 22:45:47 ID:MO9HMzNz
- いやまて、ポケットが、あるだろ?
ふろしきとかいらないじゃん
裸でもモノが入れられる、ポケットが、さぁ……へへへ……
なんかねもう、俺ってこの話の簡易寝台一個埋めてそうだよ。
- 462 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:32:50 ID:UCj/J2mM
- 前と後ろの穴ですね。
通称オマンコとアナル。
え?
大きなアイテムは入らないって?
心配無用。
クノイチに常備されている股間のポケット二つはなんと、
ドラ○もんの四次元ポケットのようなこうぞうになっているのですよ!
- 463 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 20:45:48 ID:/Sj2A7SU
- なぁに、赤ちゃんが入るんだ
ゴッズヘルムぐらい入るだろ?
- 464 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 21:17:44 ID:OdrYRa+M
- なんというスカルファ○ク…
- 465 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 00:25:53 ID:MBt0WoF+
- でも、ボトルシップが中で割れたら大変な事になるだろうな。w
- 466 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 00:47:02 ID:kuzYy/YH
- 極太マスト・・・!イイっ!船出しちゃうううう!
- 467 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 08:10:45 ID:Rlxi7eeM
- くのいちはどんな種族ともセックスできそうだが、
下手に乱暴にした瞬間絞め千切られそうだな……。
それとキャラサロンの、復活してたから紹介しとく。
【魔物】ウィザードリィ総合スレ5【裸忍者】
http://babiru.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1261060752/l50
- 468 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/20(日) 22:41:42 ID:HS6lgEyX
- >>460
風呂敷包みもいいが全裸にリュックはどうよ?
安定性はかなり違うぞ。
- 469 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 12:55:54 ID:HFV536SJ
- 今日は休日だしそろそろ続き来るかな?
前回エロが無かったから待ち遠しくてしょうがない。
早いうちに続きを献上いたしますって言葉を信じて待ってる。
>>465
挿入されたボトルシップが膣圧で粉々に粉砕される光景が浮かんでしまった……。
ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6様の<コズミックキューブ地下3階>でもホークウインドがオマンコの締め付けだけでデーモンロードのチンポを切断してたし。
>>459
ニプレスと前張りだけというのはダメ?
一定のレベルに達した忍者は全裸になってこそその力を最大限に発揮できる。
しかしいきなり全裸になる事に抵抗を感じる女性は多い。
でも脱がなければ全力を出せない。
その妥協案として考え出されたのがニプレスと前張り。
最小限の面積で性器を覆い隠す以外、ほぼ全裸そのものになれるニプレスと前張りはまさに最適。
全裸でも大丈夫なレベルになったくのいちは、まずニプレスと前張りのみになって全裸への耐性を身に着けていく。
という妄想が浮かんでしまった。
- 470 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 19:06:15 ID:8+zzkPnN
- >今日は休日だしそろそろ続き来るかな?
前回の投下から約一週間、そろそろできたと信じたいが。
>ニプレスと前張りだけというのはダメ?
裸忍者の性能を殺さないで乳首・陰裂・肛門を隠すのには最適だと思う。
一般人から見れば全裸と変わらねえよ、って指摘されそうだが、
本人の羞恥心は結構和ぐと思う。
でもこれニプレスはともかく、前張りは時毛があると剥がす時痛いぞ。
前張りするなら陰毛を剃るのは必須だな。
毛が剃らずに前張りするとはみ出た毛のせいで格好悪く見えるし。
それが嫌なら観念して全裸になるしかない。
- 471 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 20:02:16 ID:RW3mFZ8C
- 前張りが全面糊付けだと思うのはありがちな誤解
実際は大きいテープの中央部にガーゼを貼ったりして
素肌以外の粘膜や毛の部分には粘着しないようにする
そんなパイパンしか使えなかったり剥がすと痛いような不便なものなら
撮影用としても存在し得ないだろ
個人的にはまんこだけ前張りでかくして肛門丸見えがいいです。
- 472 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 20:13:30 ID:8evpFln+
- なるほど。デリケートゾーンがカブれるとかも取り越し苦労なのね。
- 473 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 20:33:38 ID:8+zzkPnN
- そうなのか。
わかりやすく言うとバンドエイドみたいな感じなんだな。
- 474 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 20:59:20 ID:08X0XvWc
- 前張りの代わりにおにゃのこのそこにバンドエイドが・・・・・
俺のフレイルをどうしてくれる
- 475 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 21:08:09 ID:8+zzkPnN
- ついでに胸もニプレスじゃなくて、バンドエイドにチェンジすると一体感が出る。
そう……まるでファッションショーのように。
- 476 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 23:41:56 ID:rYXOof9e
- 今夜中の投下はなしか?
- 477 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 01:38:18 ID:jDbEXHrj
- 続編クリスマスまでには間に合ってくれる事を願う
>>474
割れ目をスレスレにしか隠さねえ
>>475
ファッションショーはねえよw
身近なバンドエイドで上と下の性器を隠すのは確かに一体感があるけどさ
つーかエロさがアップする
- 478 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 01:23:01 ID:v7aHbgJz
- あらかた書き終ってから久々にスレみたら色々凄いことに
盛り上がっているところ申し訳ありませんが続きです
NGワードは鑑定士
先に全力で土下座をさせていただきます
- 479 名前:鑑定士2 1/18:2009/12/25(金) 01:25:32 ID:v7aHbgJz
-
夜の帳が下りた寒空の下、三つの小さな影が顔を火照らせ、
すっかり新雪に覆われたメインストリートを賑やかに進んでいる。
三つの影の中では一番大きな髭面のドワーフ戦士が、ほろ酔い加減で
賛美歌をハミングし、肩を組んだホビットの忍者がそれに卑猥な替え歌をのせて
上機嫌にふらふらと覚束ない歩みを進め、三人の中では一番小柄なノームの女司教が
不機嫌そうに顔をしかめて後に続き、時折ホビットの頭をメイスの柄で叩く。
ホビットは目をつぶっていても避けられる司教の攻撃を嬉しそうに受けながら、叩かれる
たびに大げさな叫び声とともに冗談を飛ばす。
突然、ホビットが表情を凍りつかせ唄を辞めた。
肩を組んでいたドワーフがビクリと腕を震わせ、酔っ払いから闇の世界に住まう
忍へと変貌した相方に視線を移す。
傍らから覗き込むその顔には驚きと畏怖の表情があった。
「――信じられねぇ・・・こんな、まさか・・・・」
盗賊から忍者へと転職をしてはや数年、冒険者のなかでもなかなかの実力者を自負していた
ホビットは今しがた感じ取った恐るべき気配に打ち震えていた。
(ありえねぇ・・・俺に気取られずにこんなすぐ傍を・・・)
忍者の視線の先には薄明るい夜の中に浮かび上がる不自然な闇、
今しがた転職を終えたばかりの新米の忍と思われる黒装束の男。
その稚拙な身のこなしとは裏腹に、気配は完璧なまでに絶たれ
熟練の忍者のすぐ近くを通り過ぎたというのにその存在すら感じさせなかった。
それはまさしく天性の成せる業とでも言おうか、信じがたいほどの存在感の薄い空気の塊だった。
凍りつく忍者の傍らで髭面の相方は遠ざかる不審者を一瞥しせせら笑った。
「ありゃぁ自分のことを忍者だと思い込んでいる変態だな。
何せ今日は週末だ。興奮しすぎてオツムのネジが緩くなっちまったんだろ。
きっと『馬小屋』に向かう途中だぜあの野郎。」
相方の言葉に少しだけ緊張がほぐれた忍者は、すぐさま髭面と同じくらい下卑た笑い顔を作り相槌を打つ。
「違ぇねぇな!そうか、今日は週末だったなぁ。」
言いながらホビットは組んでいた肩をほどき両手を広げて後ろを振り向いた。
「譲ちゃん、今晩は『馬小屋』にでも一緒にどうだい?」
硬い岩石を棍棒でひっぱたくような甲高い音が、大通りにこだました。
* * *
- 480 名前:鑑定士2 2/18:2009/12/25(金) 01:30:18 ID:v7aHbgJz
-
暗闇に紛れながら俺は雪の中を這いつくばっていた。
熟練忍者も驚くほどの高速匍匐前進で進むこの姿、どこからどう見ても
高レベルの忍者、に見えるだろ?
わかってるよ、そう冷たい視線を向けないでくれ。余計寒さが身にしみる。
ご紹介が遅れた。俺はリルガミン屈指の鑑定眼をもつ“鑑定士”
あ、“司教”とは言ってないぜ、身の程は弁えてる。
俺は今、普段は決して寄り付くことのない表通りから、リルガミン唯一の宿屋、
『ADVENTURER'S INN』の正面玄関へと歩みを進めているところだ。
何故普段使わないのかって?
いや、ほら、表通りは冒険者が使う道だからな。
うっかり昔の仲間に出くわしたらと思うと、あれだ、気まずいじゃないか・・・・
まぁそういうわけで、相手の気分を害さないためにも、と、普段は表玄関から
入らないよう心がけている。俺って謙虚だろ、ハハハッ・・・・
まぁそういうわけで、約六年振りに俺は表玄関から宿屋へと入場したわけだ。が、
おかしい。俺の記憶ではここに『馬小屋』があったはず。
現に何度も確認した看板の表記は『The Stables(馬小屋)』、確かに間違いない。
はずなのだが、これは一体――
数年前に馬小屋の改築工事をするとかいう話は聞いていた。
トレボー陛下直々に宿屋へ勅命が下り国庫まで投入されたとか。
当時安部屋で腐っていた俺は、自分には無縁の事と無視した。
どうせ不自然に壁がはみ出したような粗悪突貫工事だろうと高をくくっていた―――のだが、
俺の目の前にそびえ建っていたのは宿屋の母屋とほぼ同じ大きさの巨大な掘っ立て小屋。
でかい。でか過ぎる、なんだこれは。
俺が冒険者をやっていた数年前は文字通り馬小屋だった臭い建物がありえないスケールの
巨大な建造物へと変貌を遂げていた。相変わらず馬が繋がれているあたりやはりここは馬小屋だ。
税金投入してまで建て直したにも関わらず、まだ馬小屋と言い張りたい宿屋の主人の頭の構造に
疑問が残ったが今はその問題に取り掛かるべき時間ではない。
流石の俺もこれにはまいった。この広さの中から彼女を見つけるのは至難の技だろう。
だがこれしきで再び芽生えた希望を自ら枯れさせる訳にはいかない。
匍匐前進で巨大なモニュメントとの距離をジリジリと詰める。
深夜の公共施設の敷地内だ、物音を立てないのは常識人として当然の心遣いだ。
中ほどまで進んだところで、一人の大男が回りに美人を囲い、
馬鹿でかい声を出し、いちゃつきながら建物の中へと入っていくのが見えた。
・・・・・すまん、二足歩行に切り替えよう。
ついにやってきた。
冒険者の宿屋最大の人気施設、馬小屋。
高鳴る胸を押さえつつ、俺は静かに馬小屋の戸を開いた。
- 481 名前:鑑定士2 3/18:2009/12/25(金) 01:32:28 ID:v7aHbgJz
-
* * *
話は数時間前まで遡る。
俺はくノ一から受けた死刑宣告にも等しい言葉に打ちのめされ、
ボルタックのショーウィンドウの前で腐っていた。
専属契約者であったくノ一に、彼女のパーティに新しく加入した『司教』を紹介された。
その真意は、彼女はもう鑑定士を――俺を必要としていないということ
解雇宣告
バブリースライムも殺さないような微笑と共に、彼女は俺の前から立ち去った。
俺は、今となっては唯一となった生きる糧を失わないために、この恐るべき問題の打開策を
頭のなかで必死に考えた。どんなに頭をひねろうと、焦れば焦るほど、頭の中は真っ白になり
逃れようもない厳罰ともとれる現実に、俺は押し潰さそうになった。
ふと、打開策を捻り出そうとする俺の脳に、生きるための考えとは正反対の
悪魔の囁き――いや、天からの啓示が聞こえてきた。
『考えてみろ俺よ、今のままでお前は満足していたか?
確かにアイテムを預かるたびにあの艶かしい体を拝み脳に焼き付けることはできた。
だが妄想以外にあの豊満なおっぱいや太ももを、どうこうできたのか?
目の前のお宝を前に、ただ指咥えて悶える人生に本当に満足しているのか?』
降って涌いた啓示に対し、俺は冷静に答えた。
『満足さ、そうするより他は無いじゃないか。俺に何ができる?
カス同然の俺が立ち向かったところで、彼女が俺に振り向いてくれるわけが無い。
力に訴えようとしてもその差は歴然、彼女と合体するまえに俺の首が胴体から
分離するのが落ちだ。』
囁きは俺の答えを鼻先で笑った。
『カス同然の命なんざ惜しくはないだろ?
お前も男なら諦めるな。前に進め。
力でだめなら頭を使え。かならず有るはずだ、お前にもできることが――』
俺の思考はその意見を追い払う代わりに次のステップへと突き進んだ。
昼間に聞いた銀行野郎の言葉が思い出される。
- 482 名前:鑑定士2 4/18:2009/12/25(金) 01:34:49 ID:v7aHbgJz
-
『俺だったらダンジョンからの帰還を待ち伏せて馬小屋で一晩中視姦するね。』
視姦、なんという甘美な響き。
ねっとりとした視線で指一本触れずに相手を犯しつくす紳士のたしなみ。
俺は、生来授かった記憶力のおかげで一瞬で対象におけるあらゆる情報を脳内に納め、
いつでも好きなときに引き出し様々な用法で使用することが出来る、エルフの女限定で。
それでも対象が常に目の前にある状態で“行う”ことと比べれば、その精密な記録データで
さえも劣ることは明らか、彼女の体を眼前に置きながらの自慰など考えただけで身震いする。
無論アイテムを手渡す時にそんな事をすれば息子共々手打ちにあうのは自明の理。
彼女はここいらでも名の知れた恐るべき冒険者の一人だ。
だがその事がかえって俺の功名心をかきたてる。相手にとって不足無し。
明日の早朝、彼女は俺の個室へやってくる。
ということは、今日の夜には彼女はこの宿屋で体を休めるはずだ。
アイテムを持ち込んだ日は必ずどこかで一泊するという習慣はすでに調査済み。
宿屋は、ここリルガミンでは『ADVENTURER'S INN』一軒のみ。
そして、ADVENTURER'S INNで大多数の人間が利用する最も人気の寝室といえば『馬小屋』。
当然、最中に彼女が気付けばお楽しみはそこまでだ。俺の人生もそこまでだ。
しかし、成功すればその見返りたるや否や、すでに腐りきった俺には
計り知れないほどの栄光と達成感を俺にもたらしてくれるだろう。
はたして彼女は馬小屋を使用するのか、また彼女が確実に宿屋に泊まるのか、
様々な不安要素は存在するが、リスクのない冒険など罠のない宝箱同様開ける価値も無い。
宝箱の価値の半分はその中身に、後の価値の半分は罠とそれを守護する魔物で出来ているのだ。
こんな近くに迷宮に勝るとも劣らない冒険が存在したとは俺もうかつだった。
かつて捨て去った希望とはまた違った種類の希望が俺の心の中で膨れ上がる。
ついでに違うところまで膨れ上がりそうになったがここは我慢だ。今夜に備えなければならない。
迷宮に潜り続ける冒険者は生活周期が一定ではなく、一度連絡を絶ってしまえば、
例え酒場に常駐していようとも再び顔を合わせるのは難しい。最悪二度と会えない。
チャンスは今しかないのだ――――
感情を表に出しつつ脳内で様々なシュミレーションを行う俺の前に、怯えきった店子が声をかけた。
* * *
- 483 名前:鑑定士2 5/18:2009/12/25(金) 01:38:28 ID:v7aHbgJz
-
いくらでかくなろうとも馬小屋は馬小屋だった。
戸を開け、明るく冷たい戸外から暖かな闇の中へと押し入った俺の五感に懐かしい感覚が伝わってきた。
馬糞の匂いと秣の香りが立ち込める寝台、喧しい衣擦れの音、泥のように眠りこける冒険者の汗の香り、
馬小屋の空気は昔のままだった。
ここで、あの銀髪の女神があられもない姿で前後不覚に眠りこけている
思わず喉が鳴る。
体が温まるのを待つ前に、俺は動き出した。
寝台で眠る主の顔を一つ一つ確認するため、匍匐をしながら進もうと身をかがめた途端、
俺の目の前で甲高い声が上がった。
* バ レ た *
吐きそうになるほど鼓動が高まる。
数十秒も固まったであろうか、意を決し、声の主に土下座すべく振り返った俺は
眼窩に広がる光景に、1Fでマイルフィックに遭遇した新人並みに驚愕した。
声の主は子供と見紛うほどの小さな女。
一人だけじゃない、二人、三人、・・・・五人!おそらく同じパーティの仲間同士だろうか、
女たちは、みな幼子のような扁平な体つきをしていた。
扁平な、と言ったが、何故そんなことがわかったのかというと、女たちが、そろいも揃って全員
―――裸だったのだ。
* * *
- 484 名前:鑑定士2 6/18:2009/12/25(金) 01:45:29 ID:v7aHbgJz
-
三階のバルコニーから、雪の降りしきる空を見上げ、幼子と少女の間程の娘がひとり、
冷たい欄干に顎をのせつつ、物思いに耽っている。
「シャイアさん、風邪ひきますよ」
窓が開き、元気な声が娘の後ろからかけられる。
褐色の肌と黒髪をもつ声の主が、バルコニーに佇む娘のすぐ横に並び、優しげな手つきでその小さな
肩に積もった雪を払う。自らに降り積もった雪を落とす褐色の少女に、娘は感謝の意味をこめて笑みを
送り、己よりも年かさに見える少女に向かい、年長者のような口調で話しかける。
「こんな遅くにどうしたの?明日が初陣なんだからバテちゃっても知らないよ。」
「す、すみません。緊張して……眠れなくなっちゃって。」
風はなく、雪の降る音までも響くような静かな夜に、バルコニーからは死角になっている一帯から聞こえる
喧騒にも似たざわめきだけが、遥か彼方で繰り広げられるカーニバルのように、音を取り去った街の中を
駆け回っている。遠いざわめきの中、押し黙る娘に向かい、褐色の娘が固い声で話し出す。
「えっと、あ、あの、わ、わたしでよかったんでしょうか?」
「何が?」
「だ、だって、わたしみたいな…その、まだ何にも知らない新人が、シャイアさん達のパーティでお世話になるなんて…」
「お礼ならリーダーに言ってあげて。結構昔から、『司教』を探していたの。
このご時世、新人でそのジョブを選ぶ子なんて、なかなかいないんだから。」
「でも…一緒にロイヤルスイートにまで泊めてもらって… わたし、馬小屋でもよかったんですよ。」
「あーあ、まだ教えてなかったっけ?週末は、あそこ近寄っちゃダメよ。」
「え?」
娘はコホンと咳払いをして、もったいぶった口調で口を開いた。
「んー、よちよち歩きのフラウドちゃんに、この話しはちょっと早いかなあ?
ここの宿屋の主人ね、ちょっと頭が『コレ』でさ、」
娘は指を頭の上でくるくると回す。
「ま、そう言う訳でね、週末限定でちょっとしたイベントが開かれてるの。
一人であそこに近づいたら、こわーいおじちゃん達に捕まっちゃうよお?」
少し考え込んでいた褐色の頬に少し赤みが差した。身丈に似合わず意地悪そうな目で、小さな娘はにんまりと笑う。
慌てた少女は娘に向かってとってつけたような質問を投げかける。
「シャイアさんこそ、こんな時間までどうしちゃったんです?」
「あたし?あたしはね――――」
降り積もる新雪の音に耳を傾けるように、娘は空に目を向ける。
(あいつ、上手くやったかな?あいつに限って失敗なんかしないはずだけど…
もし失敗してたら、またフローを説き伏せるのは当分無理だろうな――)
「――シャイアさん?」
すぐにやり返されるだろうと身構えていた褐色の少女が心配そうに顔を覗きこむ。
空から目を離した娘が子供のようににっこり笑い、ポンと軽く手を打つ。
「あたしもね、フラウドと同じ。明日の事で緊張しちゃって眠れなくなっちゃったの。
でも、もう大丈夫。さー良い子はとっとと寝た寝た!
“遅くまで起きている悪い子にゃ、ギザギザ牙のトロールが、窓を叩いて迎えに来るよ!”」
母親が使う紋切り型の寝かし文句を口ずさみ、褐色の少女を急かしながら娘はバルコニーを後にした。
- 485 名前:鑑定士2 7/18:2009/12/25(金) 01:50:52 ID:v7aHbgJz
-
* * *
闇に眼が慣れてくると、女たちの下で、色素の薄い長身の男が四肢を緊縛され、仰向けに
藁床に転がされているのが見えた。小悪魔のような女どもは、生白い野郎の躯体に圧し掛かり、
ある者は腹筋を、ある者は腋を、ある者は腿の裏を、凄まじい勢いで愛撫し、猿轡の代わりに
顔に尻を乗っけられた野郎はその度に情けない、くぐもった呻き声を上げた。
野郎の足の付け根では均整の取れた白い体に不釣合いな黒光りする太刀に、天使の様に
微笑む小悪魔がしがみ付き、執拗なまでに激しく嘗め回し、その下で、小悪魔の仲間が
レバーにむしゃぶりつく犬のように、種子袋を頬張っていた。
驚く俺の嗅覚に、藁に隠れるように置いてある端壺から溢れた甘い草の香りが漂ってくる。
即座に俺の脳内で精密な分析がなされる。
『 品質―中の上、沿岸部地方産 末端価格にして十枚セット25000ゴールド 』
とろけた目の小悪魔どもの言葉が俺の分析が正しかった事を証明するように
舌足らずなお喋りをはじめる。
「ひぁっ、しゅごぅ、まや大きくひぁっ……んくぅ…なるぅ…」
「ほりゃぁ、今日のは…ふぐぅぅ、いふもより、ん…特別、やはや」
「はむぅっ、もうひょっほ、下のヤツでも、よかっひゃんやない?」
「しゅごぃ、ジェイス、ぅぁん、縛られてんのに、こんなあっぁぁっ!ちゅごぉいああっ!」
「ミーしゃぁ姉ぇぇ、ずるいぃ、ボクもぉ…はひゃく、かわってょう…」
狂態を晒すアホどもを目の前に、俺は怒りに打ち震えていた。
おのれ、公衆の面前でなんという羨ま……破廉恥なことを!
この野郎、やっぱりエルフか!緊縛されているのに幸せそうに惚けた面しやがって!
人種差別ととられるかもしれないが、はっきり言おう。エルフの男はほとんどが変態だ。
俺の最初パーティにいたエルフ魔導師も大した性癖の持ち主だった。
善人だった頃は、ちょいと変った性癖を持っているなんちゃって変態程度だったが、
性格が悪に変わってからはその変態性癖が爆発的に成長。とにかくとんでもないサディストな上、趣向が俺と正反対。
最初こそホビットオンリーだったが、小さければ何でも良いとばかりにノームにまで守備範囲が広がった。
そのくせ同族のエルフには一切興味を示さず、「里で見飽きた」などと迷言を吐きやがる。
汗臭いドワーフの腕の中で去ね!その前に実家の住所教えろ!!
- 486 名前:鑑定士2 8/18:2009/12/25(金) 01:53:00 ID:v7aHbgJz
-
気がつくと目の前の阿呆どもは俺の存在にも気付かず次のラウンドに突入していた。
ホビットと思われる女は種族的には明らかに規格外なブツにまたがり、焦らすように
割れ目で撫で擦り、呂律の回らない舌がとろとろと言葉を吐き出す。
「あ、は、ジェイス、あっ、まら入れても、いらいのにぃ、こんなに、ビクビクしれて…」
『くちゅ』という中身のつまりすぎた蛙の卵がはじける様な音とともに、とろりとした粘度の高い
DIALのポーションのような蜜が亀頭をコーティングし、かすかに漏れいる雪明りに照らされ
ぬらめく光が垣間見える。幼子のような娼婦が言葉で男を弄り続け、下の唇がその都度
相手の分身の上に涎を垂らし、波打つ太刀に向かい言葉以上に雄弁に語りかける。
ケツの下の野郎のうめき声は一層大きくなる。
意地悪く弄り続けた女は、ようやく太刀の願望に答え、噛締めるようにゆっくりと腰を落とす。
女の嬌声とケツの下敷きにされた野郎の喘ぎ声が混ざり、ざわめきが充満する馬小屋に響く。
驚くぐらい深々と胎内に太刀を引き込んだ女は、ゆっくりと腰を動かし始め、見る見るうちに速度を速める。
狂ったように腰を振る女の下で、別の女が睾丸にむしゃぶりつきながら、切なげに自らの割れ目を
こねくり回し今か今かと自分の番を待っている。女どもの顔立ちは人間で言えば十代にもならない
子供だが表情は完全に淫乱な娼婦そのもの。涎まみれで喘いでいるこの女なんか、普通の格好を
させれば、さぞかし可愛い……
……なんでもない。見とれてないぞ、誤解するな、俺にはそういう趣味はない。
クソ、馬鹿でかい音出しやがってアホどもが!!周りの連中が起きちまうだろうが!!
毒づいて辺りを見回した俺は戦慄し、己の目を疑った。
“ちょっとまて…ここは、馬小屋だよな?公共の施設なんだよな?”
徐々に闇に眼が慣れていく。
成人したHumanが大の字で寝ても優に百人は収容できる空間がある。
入り口から馬がつながれている建物の最奥まで一直線に伸びる幅二フィート程の通路は昔のままだ。
通路を挟んで両サイドに低い柵が設けられ、互いの領域が壁で仕切られておらず、低めの柵が通路と
寝床の仕切りとなっていて、簡単に通路から寝床へ入り込むことができるようになっている。
これも昔のままだ。・・・・・・だが
- 487 名前:鑑定士2 9/18:2009/12/25(金) 01:55:51 ID:v7aHbgJz
- 馬小屋の中では何十という影がうごめいていた。
ざわめきだと思っていたのは様々な種族の嬌声、水の滴るようなぴちゃぴちゃという卑猥な音、
肉のぶつかり合う打撃音、藁床で交わされる囁き、真剣味のこもらない悲鳴。
俺の眼窩に広がる光景は、まさにトレボーの宮中晩餐会にも劣らないような狂宴だった。
胡坐をかく前衛職と思しき大男の前で透き通る肌のエルフが跪いていきり立った雁首を指で弄び、
ドワーフに四つんばいにされたホビットが後ろから攻め立てられ、人間の女が己の背丈の半分もない
小人の群れに蹂躙される。通路の奥では、昼間ボルタックにいたハゲ頭の群れが売り子のように練り歩き、
時折話しかけてくる連中に向かい、柵越しに、怪しげな瓶やら葉やらを金貨と交換している。
まさか、そんな、夢か?幻か?
俺が数年間留守にしている間、馬小屋は歓楽街の遊郭でさえ真っ青な娯楽施設へと変貌してしまったのか!?
狼狽する俺に方々から嬌声が追い討ちをかける。
指を咥え、喘ぎながら手招きをする淫乱なホビット、強姦同然のような張り裂けんばかりの声を上げる
人間の娘、貞淑な種族の端くれであるはずのノーム僧侶が、信仰心のかけらもないような盗賊の股間に
顔を埋めて、幸せそうに水音を立てる。
しかし、もっと驚くべきことは、これだけの騒ぎにもかかわらず安らかに眠り続ける冒険者の存在。
幸せそうにすやすや眠る少女の横で、柵を跨いでやってきた侵入者が彼女の仲間と絡み合い、
あられもない声を上げるカップルの横で小男がいびきをかく。
ふと、異常に気づいた俺は己の小刀がしまわれた服の上に目を移す。
ノオオオ!!しまった!あまりのことに動揺しすぎて我が愛しの一人息子がすっかり起立してしまっている!
このままでは匍匐前進での探索続行が困難に・・・・
しかたない、ここは処理を・・・・いやだめだ!こんなところで無駄射ちなど決してできない!
救いを求める俺の目の前にカドルト神からの使いが降り立った。
周囲より一段派手な音を立て絡まる一組のカップルが遥か遠方に見える。
遠目でもそれとよく分かるほど彼らの容姿は周囲とは異質だった。
それは、標本のように標準的かつ健全な熟年ドワーフカップルによる濃厚な交接。
ふしゅるるる
助かったぜ……ありがとう名前も知らない冒険者よ。二度と会うことは無いだろう。
程よい遠さで良かったぜ、もう少し近かったら一生消えない心の傷となっていた。
やはり、昼間見た、自分をドワーフと言い張ってたあの娘は自分の種族を勘違いしていやがるんだ。
あのカップルこそが正しいドワーフのあるべき姿だ。きっとあの娘は、幼い頃誘拐され
ドワーフの里で育てられたホビットかなにかだろう。
俺は即座にミッションに戻り、周囲の喧騒に揉まれながら時に立ち止まり、所々いる
神の使いたちに助けられ、一つ一つ寝床を確認していった。
- 488 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 01:57:45 ID:kVqKw7UH
- C
- 489 名前:鑑定士2 10/18:2009/12/25(金) 01:59:00 ID:v7aHbgJz
-
人目を憚らず狂宴を繰り広げる連中を見つめるうち、徐々に俺の脳裏に恐ろしい考えが忍び寄る。
『もしも、彼女がこんな狂態を晒していたらどうする?』
冷や汗が垂れる。まさか、彼女に限ってそんなことは…
逃避するように視線を遠くへ向ける。一ブロック先の通路で、子供のように顔を輝かせたノームが、
腰に差したカシナートの替え刃ならぬ“替え棒”をハゲ頭から受け取る姿が見える。
ノームの後姿を見送りながら、頭の中では言葉が繰り返される。
『彼女が見ず知らずの野郎の上で狂ったように腰を振り、
雌犬のごとくちんぽを嘗め回す淫乱だったら、お前どうする?』
ふざけるな、決まってるだろ。
彼女の見ている前でそのクソ野郎をぶちのめし、馬小屋からたたき出してやる。
例え殺されようとも、命を懸けてもやってやる。
・・・・・まぁ、そんなことはないとは思うが。うん、そう思いたい。
いえ、むしろ困ります、そればかりは勘弁して下さい・・・・
懸念を振り払い、再びクリ−ピングクラッドのごとく鈍い足取りで忍耐強く彼女を探す。
だが、涙目でバリエーション豊富な人種のお宝を、一度に頬張っている褐色のエルフが、
嬉しそうな悲鳴を上げている現場を過ぎた辺りでで限界が来た。
仰向けに寝っ転がる人間の大男に跨ったそのエルフは、背後からもドワーフに攻め立てられ、その健康的で
大振りな乳房を、色白な同族に執拗に練り回されながら、そいつを含めた三つの陰茎を平等に嘗め回している。
『凝視するな、危険すぎる!』
俺はここに来た目的を必死に思い出し、断腸の思いで通過する。
「犬みたいにがっつきやがってこの雌エルフが」
「おら雌犬、もっとケツ上げろ!」
「二ヶ月間風呂にも入ってねぇチンポがそんなに美味いか?ああ?」
「は、ふぁい、お、ひひい…れふ、アっあっああっ!!おひり、あっぁぃい・・・いい!!ひんぁぅむぐっ!」
「手間かけさせんじゃねぇ!こっちが、お留守になってんぞ!」
すぐ後ろで繰り広げられる宴の響きが俺のMPを吸い取っていく。
駄目だ、もう、暴発寸前だ。ああ、意識が・・・・
いや、こんな所でくたばる訳にはいかない。
大見栄きって飛び出してこんな結果じゃ里の両親に合わせる顔がない!
意を決して、見るたびに吐き気を催すカドルトからの使徒を凝視。
一向に力衰えない俺の息子。慣れというのは恐ろしい。
だんだん、ああいうのも『アリ』なんじゃないかとすら思えてきた。
いかん!この狂宴の場に俺の精神が蝕まれかけている!!
- 490 名前:鑑定士2 11/18:2009/12/25(金) 02:02:03 ID:v7aHbgJz
-
活路が開いた。
目の前には狂宴に参加せず熟睡しきっているパーティが占める一角があった。
転がり込むようにして膝立ちで高速前進。
(助かった… 暫くここで小休止をとり、速やかにミッションを……)
確認の為周囲を見回した俺はとんでもない間違いを犯したことに気がついた。
そこは、とあるパーティが陣取る区画、エルフ娘たちが健やかに寝息をたてる集落。
あるものは慎ましやかに、あるものは無防備に、この喧騒渦巻く馬小屋のなかで
穢れを知らない天使のように前後不覚に眠りこけるまさに聖域とも呼べる空間。
この騒ぎに一切巻き込まれないところからして、恐ろしいほどのレベルの冒険者であることが伺える。
なんたることだ・・・・こんなトラップ地帯があろうとは・・・・
ただ眠っているだけの神々しい娘たちによる無言の攻撃は俺の精神を大きく浪費させる。
娘たちは、そんな俺に追い討ちをかけるように、はだけた寝巻き姿で寝返りをうち、
柔らかな髪を波打たせ悩ましげな寝声を上げる。
駄目だ…このままでは……くっ、落ち着くんだ俺、もしここで暴発なぞしようものならば、
最低でも桁が二つ違う彼女たちに存在を抹消されてしまう。散るならせめてくノ一の腕の中でだろう?!
ところがどんなに努力しようとも俺の意思に逆らい目玉は娘たちに釘付け。
吹き飛びそうな理性に本能がたたみ掛ける。
『……もう……ここでいいんじゃないかな?
お前は、よく頑張ったよ。 だから
今すぐこいつらにぶっかけてぇえええ!!!!』
現状で最も控えめな欲求を声に出さずに絶叫する俺の脳裏にカドルトからの信託が降りた。
即座に俺は記憶の底から湧き出た呪文を紡いだ。
呪文は忽ち奇蹟を起こした。MOGREF《鉄身》の効果で全身が硬直し痛覚が鈍くなる。
きわどい角度が付いたが、発射ギリギリのところで押し留まった。
ふ、これでちょっとはもつ、あとはこの地帯から速やかに脱出し、呪文が解けるのを待つだけだ。
名残惜しげに隅で眠るプラチナブロンドのエルフの顔を後ろ目でみながら膝立ちで前進する。
- 491 名前:鑑定士2 12/18:2009/12/25(金) 02:04:56 ID:v7aHbgJz
-
危険地帯を脱し安堵の表情を浮かべたのもつかの間、何者かが俺の腕を掴んだ。
(な”・・・・しまっ・・・・・油断して・・・・)
細い両腕で俺を捕縛した主が俺に顔を近づける。
怯える俺の目の前にいたのは、見るものに畏怖さえ与えうるほど―――
――美しいエルフの姿。
狼狽する俺の目の前でそのエルフは突然、俺の口の中に舌を差し込んできた。
黒髪のエルフはくちゅくちゅと音を立てて俺の口内を陵辱する。
あまりの事態に呆然とした俺の脳にある恐ろしい考えが浮かぶ。俺は咄嗟にエルフの胸をまさぐる。
俺の恐れているのは目の前のエルフが野郎だったらという恐るべき結果を想像したためである。
恐怖に駆られた俺の指先にあたったものは、紛れも無く、柔らかく、とろけるような感触の掌サイズの胸の膨らみ。
突如俺の脳内に荘厳な鐘の音が鳴り響いた。
『ファーストキス、しかもディープで、素晴らしい美人が、俺の、俺のことを陵辱している!』
感動に打ち震え胸にまわした手に力を込める。その頂点で硬くなり始めた突起をくいと摘み
息を荒げて揉みしだく。それに反応するように、目の前のエルフはいっそう激しく舌を絡め
淫らな音を立て俺を奮い立たせる。短いうめき声をもらした俺の股間にエルフの腕が伸び、
そして―――
俺の分身を握り締めた手がはたととまった。目の前のエルフが閉じていた瞼を見開く。
見る見るうちに広がる瞳孔。俺の口を犯していた舌が引き抜かれ光る筋が架け橋と
なって二人の間に落ちる。
やや怪訝な顔をしたエルフが呟いた。
「あなた、だれ?」
- 492 名前:鑑定士2 13/18:2009/12/25(金) 02:07:48 ID:v7aHbgJz
-
・・・・・・・・はい?
むしろそれは僕の台詞ですお姉さん。え?なに?どういうこと?
男の一物を握り締め、いきなりディープキスをかましておきながら
『あなた、だれ?』と囁くエルフを目の前にすっかりパニックに陥る俺。
逃げようとするも、俺の息子は依然エルフの手の内。
「あの・・・だって・・・あなたから・・・・」
「え?あっ、ごめんなさい、彼かと思ってつい…その…
あんまりにも香りが似ていたから……」
ああ、なんだ人違いでしたか。ってお姉さん!そろそろ僕の大事な息子を帰してください!
しかし彼女は一向に俺の息子を手放そうとはしない。
むしろ、撫で回すように掌で転がし、我が分身を弄んでいる。
人違いとはいえ、こんな美人にこんなところを弄られるという行為は、経験非豊富な俺にとって
営業時間外、入浴中に突然冒険者に侵入されたワードナ並に驚くべき事態。
MOGREFの力がなければ三秒で達していたであろう我が息子は、僅かに角度を上向きにしながらも
健気に耐え、苦しげに猛攻に甘んじている。
「あ、の、そjこいごkrgはなstくだちpw……」
危機を感じた俺は、必死の思いで開放を請おうと試みるが、限界値を超えた快楽にまともに発音ができない。
「おい、てめぇ何してる!」
呂律の回らない俺にドスの聞いた怒号が飛んできた。息子共々硬直する俺。
振り返った先に見えたものは俺よりも頭一つ分低いフロストジャイアントと見まがうほどのドワーフ。
うわっ、ご立派な筋肉ですね。ここ街の中ですけど、なんでこんなところにいらっしゃるんですか?
あ、僕ですか?ライフスティーラーじゃないですよ!
コカトリスに突かれたように硬直した俺の横を白い影がすり抜けた。
俺の息子を捕縛していたエルフがドワーフの首っ玉に抱きつき、キスの雨を降らせる。
えっ?この人とボクを間違えたんですかお姉さん?匂いが似てるって?ボクってこんなに凄い香り?
あ、アレですね、男くさい、つまりイカ臭いっていう意味ですね。
いえ、なんか、すいません、生まれてきてごめんなさい。
……いや、まだまだ希望を捨てるな俺!
ここで上手い返しさえできれば…まだ、こんなところで散るわけには…!!
- 493 名前:鑑定士2 14/18:2009/12/25(金) 02:09:59 ID:v7aHbgJz
-
「え、えっとその、部屋を間違えちゃって……」
「あぁん?」
よし死んだ
ハハハッ!!銀行野郎、立派な墓を頼んだぜ!!
「静かにしねぇかこのメス豚が!!」
キスの雨を降らせるエルフをドワーフは迷惑そうに押しのけ一喝した。
そのまま俺のほうへ向き直り、臭い息とともに声を張り上げる。
「へへへ、なんだぁ、そうならそうと早く言えよ、
ウチのメス豚が迷惑かけたなガハハハハ!!」
うそぉ?!
カドルト様ぁぁあああ!!一生あなたについていきます!!!
か細い腕に引っ張り込まれ、絡まりながら藁床に転ぶ二人を後にし、
へたへたと倒れこむようにその場を立ち去る俺。
アンデッドコボルトさながらに不自然な動きで後ろ向きに歩く俺は斜めによろめき
その体勢のまま柵に躓いて、境界線を飛び越え、頭から突っ込んでしまい、
* いてっ! * という声さえ上げてしまいそうなほど、硬く温かみのある壁にぶつかった。
軽く脳震盪を起こしかけ、起き上がろうとする俺の胴体を丸太のような腕ががっしりと捕まえた。
あああ、今日はついてない。今度はグレーターデーモンか?ポイゾンジャイアントか?
後ろを振り向こうにもガッチリと腰を固定され動けない。が、とにかく今は謝るしかない。
- 494 名前:鑑定士2 15/18:2009/12/25(金) 02:12:14 ID:v7aHbgJz
-
「……も、申し訳ありません、ちょっと飲みすぎちゃって、すぐに消えますので……」
「あらぁ、いいのよ、そんなに謝らなくても。」
答えたのはぞっとするほど野太いダミ声。
急に腰を挟んでいた丸太から力が抜け、腕の主の顔が見えないまま、前のめりに腰砕けになり俺は開放された。
脳内では本能が不必要なまでに喧しく警鐘を鳴らしはじめた。
* 決して振り向くな! *
わかっている。わかってはいるのだが、ピットの上でキャンプを張ってしまった以上、
そこから移動するにはもう一度ピットに落ちなければいけないのだ。
俺は、覚悟を決め、“?しょうたいふめいのまもの”に向かい心の中でLATUMAPICを唱えた。
なんと、形容すればよいのだろうか。
ソレは、どうみても、綺麗に脱毛したワーベアとしか言いようのない存在。
袖の無い寝巻きから垣間見えるのは先程のドワーフにも劣らずほど逞しく鍛えられた波打つ筋肉、
身の丈は俺よりも頭二つ分は大きく、髭が生えていないのが不自然なその顔には恐るべき笑みが
たたえられている。その目つきには得物を討ち取ったかのような野獣のぎらつきが宿っていた。
本能はさらに警鐘を鳴らし続ける。
ああ、経験の無い俺にもわかったぜ、この目は――発情した雌の目だ。
「どうしたのぉボクぅ?週末の馬小屋は は、じ、め、て ?」
「ぼ、ボく・・・、おおお俺ですか?へへへへへ部屋を間違えちゃいまして、
すすすすぐに出て行きます。」
「いいじゃないのぉ、あらあら、こんなに元気で、若いのねぇ」
ワーベアの言葉に驚愕して自らの股間を見つめる。
馬鹿な…!!どうした我が子よ!!この化け物を前にして傲然直立するなんて?!
そうか、しまった…MOGREFの効果がまだ消えていなかったのか!!
ああ、近寄らないで下さい、これは違うんです。
あと三十秒も待ってくださればすぐにでもあなたの魅力で萎ませて御覧に入れます。
そんな失禁寸前の俺に向かい徐々に距離を詰めるワーベア。
余りの恐怖に、10年前に死んだ婆さんが手を振りながら俺の名前を絶叫する幻影まで見えてきた。
- 495 名前:鑑定士2 16/18:2009/12/25(金) 02:16:54 ID:v7aHbgJz
-
柵に突っかかり、今にもワーベアの手に掛かりそうになったその時、
唐突に入り口の戸が開き、一人の人物が飛び込んできた。
宴もたけなわなこの会場にストイックな動きで踊るように乱入してきたのは、
紛れも無い、この宿屋の主人。
その途端、入り口から爆発するような歓声が上がった。
ワーベアの注意が俺からそれた。
今しかない!!!
「ひょぁぉ!!」
間抜けな掛け声と共に俺は走り出した。
出口までの距離、おおよそ20ヤード
金貨を受け取ろうとしたハゲ頭を突き飛ばし、鼻歌混じりに寝床に向かおうとしていた
小男にぶつかりながら出口目指してひた走りに走る。
残り10ヤード
背中に熱い息がかかる。ワーベアは二足歩行にも関わらず存外素早い。
もう俺のすぐ後ろまで迫ってきやがった。
残り5ヤード
目の前には乱入したての主人が、『誕生日おめでとう!』と叫びながら、
歓声の中をフラックさながらに飛び回っている。
残り4、3…あともう一息で…
* ガシッ *
捕まった
- 496 名前:鑑定士2 17/18:2009/12/25(金) 02:20:09 ID:v7aHbgJz
-
頭の中身が真っ白になり壊れた操り人形のような動きをしながら俺を捕らえた主を見る。
俺の腕を掴んでいたのは初老の男、宿屋の主人だった。
掴んだ腕を振り回し、宿屋の主人は落ち着いた風貌に似合わない素っ頓狂な声を上げる。
「これはこれはどうしたことだ!このこそ泥が!
“冒険者の宿屋”はお前みたいな乞食が来るところじゃない!」
追いついたワーベアが主人に詰め寄る。
「旦那、その子はあたしの仲間だよ。」
主人はワーベアを制し、聞く耳持たぬといった口調でまくし立てた。
「いやいや、お嬢さん、こいつの面はよく知ってます。」
周囲に聞こえるようなよく通る声で、口角飛ばさん勢いで念を押す。
「お嬢さん、気を付けて下さい、こいつはろくでなしのS.O.B(畜生野郎)なんですから!
――なぁ、そうだろう?」
涙目で宿屋の主人の顔を見上げる。初老の男が俺にウインクをした。
『 あなたが、神《カドルト》か 』
感謝の念で顔を輝かせながら、俺は神の化身にケツを蹴っ飛ばされ、
泥で黒くなった雪に頭から突っ込んだ。
* * *
- 497 名前:鑑定士2 18/18:2009/12/25(金) 02:25:24 ID:v7aHbgJz
-
一番鶏が夜の闇を吹き払い、新たに迎えた暁を祝福する。
『A Cot』の細い通路を、白い影が滑るように、しかしゆっくりと疾走している。
見事な銀髪を波立たせ、足に履いた足袋が床にこびり付くヤニで汚れるのも気にせず
一人のくノ一が“いつもの”格好で最奥の部屋を目指している。
いつものように、通り道にいるドワーフ僧侶に挨拶をし、手を振る盗賊に会釈をし
彼女は目的の部屋の前に立つ。いつものように、軽くノックをする。
少し息を整え、その部屋の住人へ向ける言葉を頭の中で反芻する。
いつもならばすぐに、少しやつれた貧相な男が返事をする、はずである。
10秒ほど待つ、中の住人は顔を出さない。
もう一度ノックをして再び待つ。30秒たった。以前中の人間からは返事がない。
扉に耳をつけ、尖った耳をピンと張って中の様子を伺う。無音。物音一つしない。
取っ手に手をかける。扉に鍵は掛かっていない。そのまま扉を押し開け、部屋に入る。
水分を含んでぐっしょりとしたボロ服が脱ぎ捨てられているのが見える。
簡素なテーブルの上には、種類と、値段が書かれた紙が付けられた指輪が散らばっていた。
強盗にでも襲われたのではないかと危惧したくノ一はひとまず胸を撫で下ろした。
と、すぐ隣の簡易ベッドで、ぐったりした部屋の主の姿が映った。
苦悶の表情を浮かべた部屋の主が、泥のように眠りこけている。
極度の疲労のためか一向に起きない。血の気の無い顔には少しばかり熱もあるようだ。
『無理しないでって言ったのに…』
起こさないよう静かにテーブルの上にある依頼品を確認し、袋に詰め、
代わりにDIALのポーションと、羊皮紙の一片を置き、彼女は爪先立ちに部屋の外へと向かう。
「また後でね、鑑定士さん。」
返事のない部屋の主にしばしの別れを告げ、くノ一は音を立てずに扉を閉めた。
- 498 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 02:31:48 ID:FVFxMvWe
- メリー生殺し。全俺が泣いた。全裸待機と相まって鼻の穴から涙が止まらないぜ
- 499 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 02:34:11 ID:v7aHbgJz
-
完結まで行かないにせよ、エロシーンのところまでは行こうと
思っていましたが時間切れになりました
次にまとまった時間が取れるまでちと時間が掛かりそうです
土下座で謝罪申し上げます
くノ一の装束に関しては現状言えるのは『足袋』までです
その他の部分に関してはゴニョゴニョということで・・・
- 500 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 03:23:29 ID:Rz0a1JvN
- 乙でした!
あなたはよくがんばったよ!
少なくともクリスマスには間に合ったんだから!
次にまとまった時間…土日あたりは無理ですか?
エロシーン楽しみに待ってますからエタる事だけはないように気をつけてください。
>くノ一の装束に関しては現状言えるのは『足袋』までです
全裸に靴下と同じ感覚で妄想してみると、オカズとして最適でしたよ!
- 501 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 06:51:13 ID:yb5xDtI4
- 生殺し第二段、GJ
次こそは・・・・・次こそは本番だよね!?
空いてる時間とかにもちょくちょく話を書いておいて、後で纏めてみると結構時間の短縮になるってアドバイスしてみる
とにかく頑張って!
- 502 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 08:13:17 ID:TPK7Y9le
- 朝起きて覗いてみたら続編キター!
この勢いに乗ってエロ編もプリーズ!
- 503 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 09:03:15 ID:/Pf2pik2
- 乙です。
- 504 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 17:24:24 ID:2nw3sx/a
- >>499
乙なり
セクロスシーンがないのが残念だったが、最後の最後でエルフくのいちが出てきたからよしとする
>くノ一の装束に関しては現状言えるのは『足袋』までです
全裸にニーソックスやブーツのみみたいなものだな
>その他の部分に関してはゴニョゴニョということで・・・
これは皆様の自由にご想像くださいって事か
俺はこんなエルフくのいちの姿をイメージしてたな
ttp://hhh011.s5.x-beat.com/erochara/img/467.jpg
適当に拾った裸エルフ絵にマフラーと手袋書き加えただけだけど
- 505 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 19:30:40 ID:oGfpALmz
- 手袋とマフラーさえあれば吹雪でも寒くないGJ
- 506 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 20:47:58 ID:gK6Xz6Gn
- >>499
ご苦労様でした。
次こそエロス本番ですよね?
お早い完成を期待していますから。
応援としてちょっとした小ネタを書いてみました。
これを読んで執筆意欲を養ってください。
- 507 名前:素顔じゃないから恥ずかしくないもんっ!:2009/12/25(金) 20:49:37 ID:gK6Xz6Gn
- 迷宮入り口前。
一組の男女が口論を繰り広げていた。
忍「やだやだやだやだ!
全裸になるなんて絶対にヤダ!」
君「そんなこと言ってもさ。
装備を脱がないとAC下げられないよ」
忍「それはそうだけど……だからって全裸は嫌よ!
私が恥ずかしがりやなのは君主も知ってるでしょ!」
君「そりゃあ、君が最初仲間に入ったばかりの頃、すっごく人見知りだったのをよく覚えているよ」
忍「でしょ!
あの頃は顔を見られるだけで顔が真っ赤になっちゃんたんだから!
今は大分改善されてるけど、やっぱり恥ずかしいの!
これで裸になったら恥ずかしさのあまりショック死する自信があるくらいよ!」
君「ショック死って…そんな大げさな」
忍「とにかくっ!
全裸になっても恥ずかしくならない方法が見つかるまで、装備は絶対に脱がないからねっ!」
―――君主、忍者と別行動中―――
君「ハア〜〜〜〜。
困ったなあ……。
彼女はもう全裸になっても平気なレベルに達しているのに、
あの羞恥心が大きな妨げになってるんだよな。
なにかいい方法はないか…ん?」
『ボルタック商店』
君「ムラマサから呪いの指輪まで幅広く扱ってるこの店なら何かあるかも!
おじゃましまーす!」
店「いらっしゃーい」
- 508 名前:素顔じゃないから恥ずかしくないもんっ!:2009/12/25(金) 20:50:45 ID:gK6Xz6Gn
- ―――君主、店内物色中―――
君「う〜ん、流石にこれだっ!ってものはないか」
店「なにかお探しですか?」
君「うん、仲間の女の子の忍者が、とっくの昔に全裸になっても平気なレベルに達してるんだけど、
もの凄い恥ずかしがりやなせいで装備を外してくれないんだ。
彼女曰く顔だけでも恥ずかしいのに裸になったら死んじゃうんだって。
だからそれをなんとかできるアイテムがないかなーって思って来てみたんだけど」
店「ならこんなものはいかがです?」
店主が差し出したのは禍々しいデザインをした兜だった。
どこが禍々しいって言うと目の部分は複眼的な構造で、
口の部分はまるで牙が生えているような作りになっている。
君「……なにこれ?」
店「頭に2本の角が生えてて、目に見えない手を操る能力を持った怪物の能力を抑える兜らしいです。
ちなみに人間にはただの兜で、それ以上でもそれ以下でもありません。
アッシは兜にまつわる話は嘘だとだと思ってますがね」
君「ふ〜ん。
で、これがなんの役に立つの?」
店「お連れのお嬢さんは顔を晒すのが恥ずかしいとおっしゃっていましたよね。
なら逆転の発想として兜で顔をスッポリと隠した状態で、
それ以外の装備全てを脱がせてみてはどうです?
案外顔を隠しておけば裸でも恥ずかしくなかったりするかもしれませんよ」
―――数日後・迷宮―――
忍「……ここをこうしてっ、と。
<カチリッ>
よし!解除完了!」
迷宮で宝箱のトラップ解除に励む忍者。
彼女の姿は一切何も身につけていない生まれたままの姿であった。
ただ一つ、彼女の頭部をスッポリと覆い隠しているあの禍々しい兜を除いて。
忍「さあ、次のフロアに行くわよっ!
これまでの遅れを取り戻さないとっ!」
ボルタックで見つけたあの曰く付き兜を君主が忍者にプレゼントしてから僅か数日。
忍者は大きく変わった。
服を脱ぐのをあんなに嫌がっていたのに、兜を被った瞬間着ている服を盛大に脱ぎ捨てたのだから。
ちなみにその際、彼女のオッパイが盛大に揺れたのが君主の記憶に深く刻まれた事を加えておく。
ついでに彼女の股間には一切何も生えていなかった。
- 509 名前:素顔じゃないから恥ずかしくないもんっ!:2009/12/25(金) 20:51:09 ID:gK6Xz6Gn
-
君「はりきるのはいいけどその、裸でも恥ずかしくないの?
この前まであんなに嫌がってたのに」
ハイテンションの忍者に苦笑しつつ質問してみる君主だが、その頬はほのかに赤い。
部屋から去ろうとしていた忍者は、彼の言葉にピタリと止まって勢いよく振り向いた。
そして腰に手を当てて、大きく綺麗な形の美乳をズン!と前に張り出してからこう言った。
忍「素顔じゃないから恥ずかしくないもんっ!!!」
- 510 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 20:57:28 ID:gK6Xz6Gn
- これでおしまいです。
>>499様の全裸に足袋だけ、>>504様の全裸に手袋とマフラーもいいのですが、
全裸にフルフェイスのみというのはどうですか?
兜の元ネタは既におわかりかもしれませんが、
エルフェンリートでルーシーが被っていたものです。
裸に兜のみと言ったら彼女しか思い浮かびませんでした。
- 511 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 21:18:44 ID:oGfpALmz
- 民俗学者がフィールドワーク先の村に滞在したが
トイレがなんもない所にただ穴がほってあるだけ
こんなの恥ずかしいと村人に訴えたら、翌日トイレ穴には
仮面がひとつ添えてあった
っての思い出したGJ
- 512 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 23:50:22 ID:Gf1X5acv
- アメリカンジョークにもあったなぁ。
ドライブ中に海岸の横を通った際、突然泳ぎたくなったが水着も何も持ってない。
しかし流石にスッポンポンで泳ぐのも恥ずかしい。
どうしたかというと、今履いているパンツを変態仮面のごとく顔にはめて
誰だかわかんないようにすればスッポンポンでも恥ずかしくなくて平気だった、という話がw
- 513 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 00:24:31 ID:khjrXnb2
- >>499
これはくノ一が鑑定士に気があるってことでOK?
羊皮紙に書かれた内容は?
先が気になる終わり方だった。
ただ生殺し2回目はキツイ。
>>504
我が脳内ではくノ一の姿はまさにこんな感じだった。
水に隠れている部分は足袋を履いている。
手袋は手甲にしたほうがもっとらしく見えるぞ。
>>510
頭隠して尻隠さず、じゃなくて、頭隠して裸隠さず。
顔さえ隠していれば恥ずかしくないという斜め上の発想は想定外だった。
- 514 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 01:02:13 ID:fAxQbS2E
- 投下がこんなに沢山・・・・最高のクリスマスプレゼントをありがとう!
鑑定士の話はちょっと残念だったけど、エロを盛り上げる為だと思えばっ・・・!
というわけで応援しているので早く続きを仕上げちゃってください。
- 515 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 04:40:17 ID:AVJXahxA
- 目を離している隙にキタキタキタキタキタキターーーーーー!
鑑定士続編キター!
エルフ忍者のイメ絵キター!
小ネタ話キター!
ごっつぁんでした!
- 516 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 07:15:42 ID:N9JVEb68
- >>499
GJの言葉を送らせていただきます
次回の投下が早くなる事を願っているので是非とも執筆を頑張ってください
>くノ一の装束に関しては現状言えるのは『足袋』までです
全裸に靴、じゃなくて足袋のみも萌えるが>>504のように全裸にマフラーや手袋だけもイケますよ
ワンポイントのアクセサリという物は、エロいものです
例としてあげれば全裸の女忍者のエロさは皆さん周知の通りですね
でもそこに、『全裸にネックレスだけ』や『全裸にブレスレットだけ』など、ワンポイント加えることによってエロさをぐんと引き上げることがあります
特にマフラーの応用範囲は広いですぞ!
女裸忍者のマフラーの先端部分を男性に持たせるだけで一種のペットプレイを彷彿させてくれます
それだけじゃありません
マフラーの余剰部分で彼女の両手を縛れば拘束プレイを、お互いの首にマフラーを巻けばカップルプレイもできるのです!
ちなみに俺は足袋と手甲とマフラー以外、一切何も身に着けないのが好みのタイプであり、最も裸忍者のイメージらしいと思ってます
え? 聞いてない?
俺は朝っぱらから何書いてるんでしょう……
- 517 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 13:12:44 ID:axWmDpw1
- G-XTHはイカレてたな、マジでニップレスとクラッチレスという防具があった、実際に見た目も変わるが想像に任せる、多分間違わないから。
しかも一部の装備と組み合わせるとバグなのか下半身に何も着けていない状態になるんだよな。
- 518 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 14:29:00 ID:Axpi57E1
- >>516
あんたは変態という名の紳士だよ(笑)
裸くノ一のイメージは自分の中でもそんな感じ。
これまでに集めたのやpixivで見れる絵でも、腕や足に装備があるが胴体だけは完全な素っ裸という共通点があった。
>>517
スレ5の299番目の書き込みでもエクスの全裸キャラ紹介してた。
対するコメは「エクスではよくあること」マジパネェー。
今はもう見れないけどね。
>>499
投下して一日も経たない内にくノ一の想像絵と応援小ネタが送られるなんて愛されてる証、完結に向けてファイト!
しかし鑑定士はエルフマニアって、こいつの前世ソードワールドのエキューに絶対違いねぇ!
- 519 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 14:51:33 ID:k9AhEA6j
- みんな片想いの憎まれ口シーフを期待してなさすぎてワロタ
- 520 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 16:00:43 ID:8n+hKdla
- 露出過多よりも、
・足袋
・Tバック褌
・ちびたTシャツ・・・もとい、ちびた胴着(当然臍だし・カップ下ライン)
・頭巾。
という方が個人的好みです。
Wiz的に鎖帷子が付けられないのが残念。
- 521 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 16:54:49 ID:Axpi57E1
- >>519
盗賊は鑑定士にとっては腐れ縁の幼馴染だからな。
恋愛対象になりにくいんだよ。
なにより主人公の好みのタイプじゃないし。
憎まれ口叩いてるから好感度も低いんだよな。
いきなりだが脳内における、自分なりに考えた主要キャラの年齢。
人間司教(鑑定士)…16歳(冒険者になったばかりの7年前は9歳)
>意外だろう、このナリで新参じゃないんだぜ?
本文のこの台詞から、かなり幼い頃に司教になった事がわかる。
ウィザードリィ1で最初から登録されている冒険者は
せんし1 戦士 人間 年齢16歳
せんし2 戦士 人間 年齢16歳
そうりょ 僧侶 人間 年齢16歳
とうぞく 盗賊 ホビット 年齢16歳
まほうつかい1 魔術士 人間 年齢15歳
まほうつかい2 魔術士 人間 年齢14歳
と、このように大体14〜16歳の若者として始まっているので、
鑑定士もそれに準じた年齢(この場合最も数の多い16歳)としてみた。
エルフくノ一…16歳(発育は極めてよい)
小ネタと本文とイメージ画から大人びた世話焼き同級生的な印象が浮かんだので。
なにかと鑑定士を気に掛けている事から、盗賊までとは行かなくても、昔から彼との接点はあったように思われる。
ドワーフ司教…14歳(発育のよい中学生な感じ)
人間の成人としては小さくホビットとしては大きい、との事から発育途上の中学生なイメージ。
この4人の中で唯一年下。
ホビット盗賊…16歳(見てくれは幼くても本当は鑑定士と同じ16歳)
外見は鑑定士とはじめて知り合ったときから殆ど変わってない。
合法ロリ。
- 522 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 17:14:24 ID:j6mEUoSR
- >>520
鎖帷子が付けられないならグリッド模様をボデペすればいいじゃない
- 523 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 01:22:31 ID:OabvfKcX
- >>521
胸の大きさはエルフ>ドワーフ>ホビット
これ絶対
- 524 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 08:40:21 ID:2/YGBKIl
- エルフはひんぬーだらがjfkと思って検索かけたら
意外な人が犯人だったでござるの巻
ttp://www.unkar.org/read/game14.2ch.net/cgame/1168701224
- 525 名前:名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 19:24:55 ID:kHNvEBHW
- >>510
この兜呪われてない?
装備した後のくノ一の反応が・・・・。
>>521
この6人って装備外した後消しちゃうんだよな。
せめて名前がまともなら使う気になれたかもしれないのに。
それと同い年の人間鑑定士・エルフくノ一・ホビット盗賊の三人、見事な恋愛における三角関係を作ってるw
いずれはドワーフ司教もその中に入るのか、今からでも楽しみだ。
- 526 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 08:00:19 ID:eBtQaBgW
- おまいらあけおめ
今年はROM専じゃなくて1つくらいは投稿してみたい
エロなんて書いた事ないけど
- 527 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 09:16:32 ID:jQm7V/o7
- あけましておめでとうございます。
鑑定士様、お話の続き楽しみにしてますので頑張ってください。
>>526
なら最初は小ネタを書いてみてはどうですか?
最初から長編を書くより難易度は低いですし、執筆のよい練習になるかと思われます。
- 528 名前:1/6:2010/01/02(土) 12:23:13 ID:/Rr1pXEs
- ここはエル・ケブレスの迷宮。ここにローブを身にまとった少年と少女がいる。
先を行く少女が扉を開けると、そこには鎧を着た男達、マンアットアームズの群れがいた。
「あ、お疲れ様でーす」
少女が挨拶すると、その中の一人が右手を上げて反応する。
「よう、ウィッチの嬢ちゃん。今日は夜勤か?」
「ええ、どこの玄室開いてます?」
「北の小部屋が開いてるぜ」
「ありがとうございます」
少女が扉を閉めようとすると、男は尚も言葉を被せてくる。
「しかし女の子が夜勤じゃ危ないだろ。どれ、おじさんがボディガードをしてやろう」
「あ、大丈夫ですよ。今日はフレイヤ君をコンビ組むんで」
「ん?なんでえ、既にいたのか」
少女の陰に隠れて、顔を伏せたローブ姿の少年、フレイヤの姿を捉えた。
「嬢ちゃんもやっぱりおっちゃんなんかより若い子の方がええんか」
「あははは。それじゃ失礼しまーす」
誤魔化しの愛想を浮かべながらウィッチは去った。
軽く振られたマンアットアームズはそのまま同僚の元へ戻ろうとし、ふと疑問が頭をもたげた。
「あれ?ウィッチとフレイヤってチーム組んだっけか?」
- 529 名前:2/6:2010/01/02(土) 12:23:51 ID:/Rr1pXEs
- 「うん、やっぱり大丈夫。怪しんでなかったでしょ」
北へ進みながら少女が聞くと、俯きがちのフレイヤが遠慮がちな目で反論する。
「でも、今は大丈夫ぽかったけど、他の人も騙せないかもしれないし」
「大丈夫よ。私達が敵の顔を覚えてないのと一緒で、向こうも一々冒険者の顔なんて覚えてないもん」
「それはそうかもしれないけど」
そう、実はこの者達、本物のウィッチとフレイヤではない。
普段は冒険者として探索を進めているギルドの若きメイジとプリースト。
それが何故敵に変装して迷宮に潜り込んでるかというと。
「だって他にエッチできそうな場所無いじゃん」
「それはそうなんだけど」
逢引の場所を求めてである。
「冒険者に見つかったら、こんな格好してる僕達を敵と思うかも」
「大丈夫よ。友好的って言えば戦わずに済むし。そもそも2階に冒険者そんな来ないし」
ここは迷宮の2階。悪の者の進入を拒むフロア。
「だいたい留守番の間にエッチしたいって言ったのそっちじゃん」
「うん、したいよ。したいんだけど」
本日は中立の仲間が聖水補充の為に3階を探索中。善の戒律の2人は暇を持て余していた。
「だったらほら急ご。早くしないと帰ってきちゃう」
「うん」
まだ何か言いたげだったが、それでも少年プリーストは後に続いた。
- 530 名前:3/6:2010/01/02(土) 12:24:22 ID:/Rr1pXEs
- 「おじゃましまーす。あ、やっぱり誰もいない」
目的の小部屋につく。マンアットアームズの情報通りそこは無人だった。
少女はテキパキと作業を進める。扉に鍵を掛け(冒険者は蹴破るので気休めだが)、ローブの下に巻きつけてたバスタオルを外して床に敷
く。
「なんか、凄い堂々としてるね」
自分の分のバスタオルを渡しながら、感心したようにプリーストが呟く。
「モタモタしてらんないし」
答えながら準備を進めるメイジの少女。
「それに、するの嫌いじゃないし」
「え?」
「なんでもない」
メイジは振り返り、そのままプリーストと舌を絡める。
「んー」
顔を離すと、分かりやすく幸せそうな少女の笑顔がそこにある。
「だいすき」
そのままもう一度キスをする。
少女はキスが大好きだ。愛されてる実感が沸くから。
少年はそれに応えて沢山してくれる。普段はおどおどしてるけど、2人きりの時は望めばいつでもキスしてくれる。
だから少女は少年の事が大好きだ。
「あ、脱がさなくていいよ」
「え?」
少年がローブを外そうとすると、少女が止める。
「下、つけてないから大丈夫だし」
「でも下着は?」
「つけてこなかったの」
「ええっ!?」
確かに少年の方も裸の上からバスタオルを巻き、更にローブを羽織ってここまで来た。服の上からだと嵩張ってしまうからなのだが、それ
でも少年はパンツくらいは履いていた。
「ほら、ね?」
少年の右手がローブの中に誘導される。そこにはあるべき布地の感触が無く、代わりに、
「うわっ」
独特の暖かさと、独特の滑りと、独特の感触がまとめて伝わってくる。
「このまま、ね?」
恥ずかしそうな表情に、少年の性もこれ以上の抑止は効かなかった。
焦りがちに自分もパンツだけ脱ぐと、そのままがっつくように少女を抱きしめ、もう一度キスをする。
「んんっ、んーん、んっ!」
そのままそっとバスタオルの上に押し倒すと、手探りで宛がい、
- 531 名前:4/6:2010/01/02(土) 12:24:54 ID:/Rr1pXEs
- 「んんんんっ!」
沈めた。
「あ、あったかいのきた。はいってきた」
「うん、はいったよ。すごいきもちいいよ」
唇を離し、互いに耳元で囁くように感想をもらす。声色から正常さが薄れ、興奮の度合いが感じられる。
「ねえ、キスして。もっとして」
「うん」
また重ねる。望めば少年は、繋がってても少女の欲求を優先してくれる。この優しさが体を許したきっかけだった。
彼ならちゃんと愛してくれそう。彼なら後悔しないだろう。その決意は正しかった。心からそう思う。
まだ快感は薄い。でもからだ以上にこころが満ちる。だから日を追う毎に少女もはまっていく。
「ありがと。だいすき」
「ぼくもすき。あいしてる」
少年は行為だけじゃなく言葉でも欲求を満たしてくれる。我ながら単純かなと少女は思うが、それでも少年の口から愛情の証が紡がれると
自分の中で満たされていくのが実感できた。
「うん、わたしもあいしてる。もっとしていいよ」
「うん、するよ。もっとする。もっとしたい」
「うん、いいよ。すきなだけして。きもちよくなって」
「うん、する。あいしてる。ずっとあいしてるから」
少年の動きが早まる。限界が近い。若き性にはじっくりと味わう余裕が無い。常に全力で快楽を貪ろうとする。
「あ、だめでそう。もういっちゃう」
「いいよ、そのまま。きて」
「うん、だすよ。このまま、あ、だめ、でる!」
抱きしめる力が一層込められ、一瞬震えた後に少年の動きが止まる。
「あ、あ、」
「あ、でてる。あったかいのきてる」
「あ、きもちいい。ほんとうきもちいい」
「うん、わたしもしあわせ」
「ぼくも、しあわせ。あいしてるよ」
「わたしも、あいしてる。ずっとずっとあいしてるから」
抱き合ったまま再びキスをして、二人はしばらくそのままでいた。
- 532 名前:5/6:2010/01/02(土) 12:25:25 ID:/Rr1pXEs
- 「大丈夫?」
「うん、殆ど出てきたと思う。少し残ってるかもしれないけど、帰ったらシャワー浴びるから」
ようやく繋がりが解かれた後、股間を拭って後処理中の少女。
「ごめんね、一杯出しちゃって」
「いいよ別に。それだけ気持ち良かったんでしょ?」
「うん」
「それに、私も出されてる時が一番幸せだし」
「あ、ごめん聞こえなかった」
「何でもない」
ゴミ入れ用の袋に布を放り、少年の方に向き直る。
「ねえ、もっかいキスして」
「ん、いいよ」
今日何度目かの欲求に応える。少女が幸せを身一杯に感じる瞬間。
ガタンッ!
「「!?!?」」
その時、空気の読めない音が扉から発せられた。
視線の先には戦士と侍。盗賊もいるようだ。
そう、冒険者達だ。
「!」
少年は慌てて少女の前に庇い出る。強襲に備える意味と、幾らローブを着てるとはいえ裸の恋人を晒したくない意味と。
「フライヤと、ウィッチか?」
「珍しい組み合わせだな」
「とりあえず奇襲はしてこないようだが」
冒険者達は、当たり前と言えば当たり前だが、二人を敵として警戒している。
お互いに奇襲は無いと判断。少女が少年の影から手を振って愛想を振りまく。
「あ、あたしら友好的でーす。ここは行き止まりだし何も無いですよー」
友好的。その言葉に冒険者達は話し込む。
「友好的だってよ。どうする?」
「この後ポレ控えてるからな。余計な体力消耗したくねえな」
「2階の敵じゃ経験値も宝箱もしょぼいし、引き返すか」
あれ?
少女は気付いた。
このパーティ、僧侶がいない。
加えて全員が聖水を身につけている。
更には善の匂いがしない会話内容。
- 533 名前:6/6:2010/01/02(土) 12:26:06 ID:/Rr1pXEs
- 「いや、待てよ」
盗賊が話を遮りこちらを見やってきた。
「こいつら、ひょっとしてセックスしてたんじゃねえか?」
「「!!」」
気付かれた。
「ああ、言われてみれば、そういう痕跡あるな」
「俺らが日照ってるってのにムカツクな」
「迷宮内で致すとかいい度胸じゃねえか。やっぱり殺そうぜ」
「だな。戒律変わる訳でもねえ」
少女は確信した。
こいつら、全員中立だ。
しかも普段は悪フロアを探索していて、今日はポレを倒しに中立メンバーのみでやってきた。
つまり、それだけ熟練の冒険者である。
少年少女の表情に緊張が走る。
「まあ待てよ」
一触即発。その空気に待ったを掛けたのは、戦士の影でよく見えなかったメイジからだった。
「殺すんじゃなくて俺らもまぜてもらおうじゃねえか」
「「!?!?!?」」
別種の緊張が走る。
「それはいいな。何も八つ当たりする必要はない。仲間にしてもらえばいいんだ」
「こんな所でするくらいの痴女だ。喜んでしゃぶったりしてくれるだろ」
「でも穴が足りねえぞ。口加えても3つだ。1人は手で我慢しろってか?」
「それは嫌だな。だからって順番待ちも御免だぜ。そもそも時間もそんなに無い」
具体的な計画が持ち上がるにつれ、少女の顔色がみるみる青くなり、代わりに少年の表情が憤怒で赤くなっていく。
護身用のメイスを握る手に力が入る。
「ああ、そりゃ大丈夫だ。ケツならもう一個あるじゃねえか」
「えっ?」
侍の言葉に少年が硬直する。
「よく見りゃこっちも可愛い面してる。俺はこっちでいいから残りをお前らで分け合え」
「流石は侍。男色も心得てるとは」
少年プリーストの表情がリトマス試験紙よろしく酸性からアルカリへと変貌する。
「そういう事なら口の奴は2枚使ってもいいんじゃないか。Wフェラとかロマンだろ」
「お前もイケるんかい」
「でも、確かに女みたいな面してるな」
「Wフェラの魅力を考えると、全く無いとは言い切れんかも」
「いっそ男のケツまで含めてジャンケンするか?」
言葉で既に凌辱され、少年は意識がだんだん遠のくのを実感していた。
「し、しっかりして!ここで気絶とかしないで!私もピンチなんだから!」
この後の物語は誰も知らない。
一説にはロクトフェイトの存在を思い出して逃げ切ったとも、壮絶6Pの目撃情報があるとも言われているが真相は定かではない。
- 534 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 12:26:57 ID:/Rr1pXEs
- おわり。エロ描写むずかったんでごまかした。
- 535 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 12:54:07 ID:aG346Gbh
- あけましてGJ 仲間が3階を探索中というとパーティ全体のレベルが1ケタかも…ハラハラ
- 536 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 15:27:48 ID:SNS8sNvB
- 乙でした。
彼氏も彼女もローブ下は裸ですか!
でもwiz世界ならなにもおかしい所はありませんね。
- 537 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 17:02:13 ID:biX8+CKh
- 厳密に衣服を装備品として数えると、アイテム枠8個程度じゃ全然足りねぇしなw
*スタッフ
*ローブ
*シャツ
*ブラジャー
*パンツ
*靴下
*バスキン
これで既に7個w 女メイジでこれだから、前衛キャラがフル装備しようと思えば
素肌に直接鎧を着ざるを得ないwww
つまりWIZのキャラたちは探索時には下着も鎧下も付けないということか!
オラなんだかワクワクしてきたぞ!!!w
- 538 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 17:08:06 ID:Qg5MQ6Wn
- 乙。
我が脳内では後衛職は全裸。
だから不自然な所はなにもない。
だってそうしないとアイテム多く持てないもん。
- 539 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 17:12:47 ID:+M8XciPt
- 前衛が死んでメイジが打撃されるような状況でローブ一枚着てたって
気休めにもならんよな
- 540 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 21:46:29 ID:Wbarpg6d
- GJ!
裸ローブって…裸マントと殆ど変わらねぇ
- 541 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 00:14:28 ID:5Fm+pp2W
- 初期のWIZは後衛は素手全裸が基本だったけど、最近のだと
遠距離攻撃できる武器が序盤から入手できるし
敵も普通に後列攻撃してきたりするしで、そうそう全裸にはしないよな。
まぁゲーム終盤になってくるとアーマークラスが飾りになってくるから
耐性持ちの指輪とかアクセサリとかだけになったりするんだけどなーw
- 542 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/03(日) 01:53:56 ID:IEe3SExH
- 何より戦利品を多めに持ち帰りたいしね……
- 543 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/04(月) 20:21:34 ID:xjebXR42
- そろそろ鑑定士様の続編できたかな?
今夜は待機してみる。
- 544 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 10:21:43 ID:Uh+VocOs
- 昨日は無理だったけど、今日こそは来るか?
- 545 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/05(火) 12:02:28 ID:VLEi5Mhh
- そんなにせかしてもいいことないと思う
他の事考えて気長に待て
- 546 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 01:12:10 ID:YtsbDBIE
- フェルパーのちんちんにはトゲが付いているかとか?
- 547 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 06:00:25 ID:B2/TIi9D
- スケルトンにレイプされそうになったとき、ちんちんはあるの? ないの? とかね。
- 548 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/07(木) 14:22:17 ID:YKZmESfS
- 幽霊とセックスは可能なのか?
- 549 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 11:12:06 ID:uuwPITF6
- ゴースト系と骨だけになったアンデット系の他にエッチ無理だろ系なモンスターは……笑うやかんとか?
さて、明日から三連休になるが、鑑定士様執筆に纏まった時間とれるといいな。
- 550 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 14:14:54 ID:ROaGCbpg
- いやもう、来てから書き込めよ
- 551 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 14:34:34 ID:vIVfzAWb
- 日本語おかしくね?
- 552 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 16:55:12 ID:ZDZjsQf+
- 2回連続で生殺しだったから気持ちはわからなくもない。
だがこういう時こそ妄想に精を出すべきじゃないか?
例えばレベル上げの獲物として狩られていたマーフィーズゴーストが徒党を組んで女冒険者パーティをレイプする妄想とかどうよ。
倒せど倒せどゴキブリのごとく無限に現れるマーフィーズゴーストに消耗し、一瞬の隙を突かれて押し倒される女冒険者達。
そこから始まる無限輪姦地獄、生き残ったマーフィーズゴースト全員が満足するまで延々と中出しされ続ける。
泣けど叫べど助けは来ず、果たして彼女達の運命はいかに!?
- 553 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 20:47:45 ID:VCBHzq0D
- あんまり鑑定士さんの話ばかりだと他の人が投下し辛いと思うので程々に
なので他の人の話も是非見たいです
私は↓のようにエロい話は全然書けないので
- 554 名前:1/4:2010/01/08(金) 20:48:28 ID:VCBHzq0D
- わかめ〜
わかめ〜
ボザノバ〜
こんばんは、クローリングケルプです。通称、わかめです。
私は普段、海賊の砦の付近で冒険者を襲ってる訳なんですが、全然相手してくれません。
理由は私の持つ経験値の圧倒的な低さだそうです。
こないだなんて髪を逆立てて片方だけの色眼鏡をしていた人に
「経験値たったの5か。ゴミめ」
とまで言われてしまいました。その日の晩、涙で枕を濡らしました。枕無いけど。
だから決めました。冒険者共に復讐をしてやろうと。
戦おうとしないならまだしもゴミとまで言われたら黙ってはいられません。
幸い私は交友関係に恵まれています。皆に相談したところ、8体2グループ、総勢16もの大群が揃いました。
これだけいれば怖い者無しです。早速戦いを挑みましょう。
「うわっ!多すぎるぞ。逃げろ!」
逃がすものですか。しかしまわりこまれてしまった!ですよ。ゲーム違いますけど。
早速皆でフルボッコです。えいっ、3回攻撃。
「うぎゃああああ!!」
はい1人落ちた。逃げ損なった冒険者ほど楽な相手はありませんね。早速前衛3名を葬る事ができました。
「あ、あ、ああ」
おや、このパーティは後衛職全員女性だったのですね。プリーストさんにメイジさんにビショップちゃん。
しかも皆してエルフじゃないですか。ここのリーダーの趣味が良く分かるというものです。
あらあら、こんなにおびえちゃって。こう見えても私は紳士なのです。
どうでしょう皆さん。この綺麗なお嬢さん方、命まで奪う必要は無いのではないでしょうか。
カサカサッ、カサカサッ
ええ、ええ。そうですね。私達は皆紳士です。女性は大切に扱わないといけません。
確かに見逃すだけではなく、仲間を殺してしまった償いもしなきゃいけないですね。
「え?な、なに?」
ああ、そんなに怯えなくても構いませんよ。
きっと皆さんテクニシャンに違いありません。
「いやああああああ!!」
償いとして、皆さんの手でたくさん気持ちよくなってくださいね。
- 555 名前:2/4:2010/01/08(金) 20:49:04 ID:VCBHzq0D
- 「やめて!そんな事しないでぇ!」
では私はビショップちゃんを。
「い、いや、こないで」
ふむ、他のお二方と比べて胸部の脂肪が少ないようで。これでは触手映えしませんなあ。
ですが大丈夫です。たとえ貧乳少女でも女性は女性。丁寧に扱いますよ。
「いやああああああああ!!」
おやおや、乳輪も小さくて可愛らしい乳首じゃないですか。軽くつついてみましょう。
「いやっ!あっ、ダメッ!!」
ほほう、中々敏感なようで。責めがいがあるというものです。
「いや、そんな、なでないでぇ」
ふむ、泣き声になるまで嫌だったのでしょうか。優しく撫でるのは喜んで貰えるかと思ったのですが。
あれ?そういえば女性は交尾の際、嫌じゃないことを嫌と言うものなのでしたっけ?
「やだぁ、やだあ。まものなのに、まものなのにい!」
ん、雨ですか?
何か今14番目の腕に水滴がぶつかったような。
気のせいでしょうか。
「やだあ、やだあ」
おや、股間をもぞらせてどうしたのでしょう。
ははあ、痒いのですね。掻いてさしあげまあしょう。
「ひゃううっ!!」
ふむ、内股の辺りですか?
「やあ、あ、ああ」
それとも付け根の辺りでしょうか。
「あ、あ、あ、あ、あ」
下着の辺りがひくひくしてるようで。きっとここが痒いのでしょう。
では表面をポリポリポリと。
「いやっ!あ、んあ、あっ!」
痒い所はございませんかお嬢様?
「ダメ!そんなとこ!いや!ああ!!」
ああ、嬉しそうな声を出して。痒かった所を掻くと気持ちいいですからねえ。
「もう、だめぇ。もういい。まものでもいいからぁ。きてっ、きてよお!」
おやおや、何が来て、なのでしょうか。
と、いい加減とぼけるのもつまらないですね。
すっかり堕ちたこの方に、私の種を注ぎ込んであげましょう。
- 556 名前:3/4:2010/01/08(金) 20:49:39 ID:VCBHzq0D
- カサカサッ
はい?どうしました我が同士。
え?我々はケルプで海藻だから、種子植物では無いので種付けはできない?
………
なんだかモチベーションが下がってしまいましたね。射精もできないのに責めても仕方ない気が。
あ、でもこの人は幼そうなので処女かもしれません。処女を奪うという意味でモチベーションを、
え?我々の紙のような細い腕じゃ破瓜は無理?
………………
で、でも処女膜というではありませんか。膜くらいなら破けるのではないですか?
え?膜と言うのは比喩で実際はただの襞だから隙間に抵抗無く滑り込むだけ?
そもそも完全にふさがってたら月経が体外に放出されない?
………………………………………………
ドサッ
「え?あ、あれ?」
何か完全に興ざめしてしまいました。
「え?お、終わりなの?こんな中途半端に終わり?」
帰りますか。この方も仲間を寺院に運ぶ時間がなくなりますし。
「な、何なのよ!せめて最後までイカせなさいよ!!」
どちらにせよこの方が処女とも思えませんし。
「男日照りの三十路だからって魔物までコケにする気!?」
海藻相手に苔とは面白い方ですね。ってあなたその容姿で30代ですか。
あれ?冒険者で30代なんて死にまくるか転職しまくるしk
「許さない!TILTOWAIT!」
クローリングケルプはしんだ
「た、助かったの?」
「ビショップちゃん?」
「うぅ、転職してレベル1になってまで若い新人パーティに潜り込んだのにぃ」
「もうヤケよ!KADORTO、KADORTO、DI&MADI!」
いきかえった!
「ほら、とっととモート狩りに行くわよ!」
- 557 名前:4/4:2010/01/08(金) 20:50:24 ID:VCBHzq0D
- 同時刻 訓練所
「先輩。昨日の女性ってそんなに凄いんですか?」
「プリーストでもメイジでもマスターまで登り詰めた歴戦の強者らしい」
「両系統のスペルをマスターしたのにビショップになったんですか?」
「なんでもプリ時代は前衛やらされメイジになったら主砲扱い。頼れる姐御扱いで男が寄り付かなかったんだと」
「あー、それでか弱い乙女になれるって喜んでたんですか」
「全スペルと3桁のHPでか弱いと呼べるのか疑問だし、何より乙女って歳じゃn
せんぱいはしんだ
「せ、先輩!?おのれ、牙の教団か!?」
- 558 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/08(金) 22:22:18 ID:ZDZjsQf+
- 乙。
べジータが出演してたのに噴いたわwww
- 559 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 00:03:04 ID:4Zc3nX6i
- 触手が細いならアナルを狙えばいいじゃない!(つД`)
- 560 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 00:10:04 ID:iLw2E/+X
- クローリングケルプ涙目
年増姉ちゃんコエェ…
- 561 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 00:35:31 ID:QmbOPUt0
- ちゃんとカドルトが二回になってるとか、好きだぜ
- 562 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 01:58:05 ID:cO+mx/dj
- >>558
「○○たったの5か、ゴミめ」のセリフを言うお方は
ベジータさんでなくてラディッツさんですよw
- 563 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 10:09:30 ID:fubbSpmJ
- この話のクローリングケルプは本当に紳士だなww
- 564 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 15:35:01 ID:IzJO3S9W
- 確かに。変態という名の紳士であり紳士という名の変態という感じだw
それにしても同士の言葉(?)は同種なのにカサカサなのかクローリングケルプw
あと
>痒い所はございませんかお嬢様?
こういうの好きw
- 565 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/09(土) 21:21:01 ID:uSzFfRA0
- クローリングケルプが来たということは…クリーピングパインも…
- 566 名前: ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:14:46 ID:L2RL7+RB
- うほっ、規制解除に気がつかずに腐っていたら新作キテター!!
なんという変態海草…… こいつは間違いなく紳士
ところでそこはどこの野菜王国だよw
そういうわけで続きです
NGワードは鑑定士
量が膨大になったのでページ数えるのが面倒になりトリ付けました
いつも通り大した期待はせずにAC+10未満の数値でお読み下さい
何にも言わないでもちゃんと分類してくれた保管庫の人に感謝
始める前に一言だけ言わせて下さい
>>525
謝れ!そいつらがファーストパーティだった俺に謝れ!
- 567 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:17:22 ID:L2RL7+RB
- 数日にわたり空を覆いつくした灰色の雲にかわり久々に太陽が顔を出した。メインストリートの両サイドには、踏みつ
けられた淡黄の雪が、冬季限定の生垣としてこれからさらに降り積もるであろう白い新参者の苗床として聳え立って
いた。数日間の突貫工事でできた薄汚れた生垣は所々器用に壊され、その間からありとあらゆる人種が往来を行き
来し、束の間顔を出した日の光とともに、覆われた雪を溶かし、踏みしめ、再び凍らせ、丁寧に通りを舗装していく。
今日はいつにも増して人通りが多い。寺院で開かれる二つのイベントのためだ。一つは、薪代すら惜しむカントの強
欲坊主によって開かれる年に一度の“一掃セール”、もう一つが抜け目ない役人から寄付金を守るために行われる週
三回の慈善事業、憐れな浮浪者たちに彼らが口にすることができる最高のご馳走(混ざり物だらけの麦と、何処を流
れていたのか得体の知れない水とで煮込まれた怪しい粥)を振舞うというものだ。メインストリートには精悍な冒険者
の列に混じり、今年初めての冬の洗礼に生き残った路上生活者たちが、一路寺院を目指していた。
その男も、押し合い殺気立つ浮浪者の群れに紛れ、メインストリートを流れていた。
風体は明らかに乞食同然、街中の司教に聞いたところで恐らくは誰も“ローブ”とは鑑定できないであろう程に汚れき
り、妙な臭いを発する布を纏い、生気溢れる“まとも”な冒険者の目を避けるよう、うつむき加減に歩くさまは、周囲に
いる浮浪者の群れに実によく溶け込んでいていた。この男と周りにいる浮浪者との相違点を挙げれば、乞食がもてる
生活用品にしては大きすぎる荷袋を背負っているという所だけだ。
寺院よりも遥か手前の所で、男は群れからするりと抜け出し、雪掻きの済んでいない路地へと飛び込んだ。
これは実に奇妙な行動であったが、注意を向ける者はいなかった。冒険者はもとより、周囲にいる浮浪者たちでさえ
気にしなかった。浮浪者たちはいかにして自らが手に入れる僅かな栄養源のみで日々生きていけるかという研究に
余念がない。厳冬を乗り切るには他人に構ってなどいられない。何より、先を急がねば久方ぶりに手に入る暖かな食
事を失いかねない。誰一人として、自らを監視するものが居ない事を確認した男は、この寒さにも関わらず薄汚い
ローブの左袖を巻くり上げ、暗い裏通りへと姿を消した。
* * *
「毎度ありがとうございます、またどうぞよろしく、ご贔屓に」
ふぅ、やっとこのニヤケ面から解放される。どうやら客は気がついていなかったようだな。
取引も無事済んでひとまず安心だ。バレなくてよかったぜ、善の高レベルパーティは希少かつ貴重な財源だからな。
よう、久しぶりだな、俺だよ、俺、俺、鑑定士だ。情けないことにあの一件以来もこうやってしぶとく生きているぜ。
おかげで銀行野郎からも散々馬鹿されたがな。ワケありで命が繋がった。俺はあの夜の後、一日中簡易寝台でぶっ
倒れていた。目覚めた時の気分は最悪だった。あの正体不明のワーベアの夢にうなされくノ一との密室での接触の
機会は潰れ、生きたまま魂を召されるところだった。俺の魂を繋ぎとめたのはテーブルに置いてあった紙切れだ。
『明日酒場で』
短い文章がくノ一の筆跡で綴られていた。正式に解雇宣告を下されるのだろうと落ち込んだが、最後に一目でも
くノ一の姿を見たいという思いから俺は酒場へと向かった。が、彼女の口から発せられたのは新たな仕事の依頼
だった。くノ一同伴のもと、あの種族詐称の新人の司教に見せて欲しいと、つまり俺に鑑定の教授を依頼してきた
のだ。正直複雑な気分だった。彼女の提示した金額は一介の鑑定士に支払う金額としては破格だった。
だが無事に新人が育っちまったら彼女とは縁が切れるのだ、自分で自分の死期を早めるようなものだ。俺の鑑定
方法は非常に独特な方法だから、参考にはならないだろうと言ったのだが是が非でもと懇願された。かなり当惑
したが、よく考えてみれば、ここで断ったらもうその時点で彼女とはそれっきりだ。歯切れ悪い思いを抱えたまま俺
は承諾した。まぁとにかく、首は繋がった。あの種族詐称の娘も優秀過ぎず間抜けすぎず、やりやすい生徒であっ
たことも幸いしてそこそこ楽しい時間を過ごせている。これで彼女がお出かけスタイルでなければ完璧なのだが、
授業の教室は酒場だ。これでも十分すぎる程の待遇だ。思い出として取っておくには悪くない記憶だろう。
俺はそのまま運命に甘んじようとしていた。アレの存在を知るまではな。
- 568 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:20:05 ID:L2RL7+RB
- 「こりゃぁどうも!お久しぶりですねぇ、旦那!」
『A Cot』の細い通路のどん詰まり、俺の自室の前では一人のチビガキが待機していた。
どう見ても10代入り口のチビガキの頭はノミをばら撒いて食わせたように所々禿げ、面に張り付いた笑顔は、
中年のオヤジのような油っこさと、若年の店子のような人懐っこさを醸し出している。
挨拶代わりに殴り飛ばしてやりたくなる面だ。
「今回で支払いが済みそうだ」
俺の言葉に、部屋に通されたチビの中年ホビットは目ん玉を剥いた。
「へ?なんですって?」
椅子に腰掛けながら俺は繰り返した。
「聞こえなかったか、今日で全部支払えそうだと言ったんだ。」
まだ目ん玉をひん剥いている禿げチビに向かい、投げるように金貨の詰まった袋をテーブルに置いた。
「そら、100000ゴールドだ。ちゃんとあるか数えてみろよ」
チビたオヤジは顎を外さんばかりに驚いたが、すぐさま商売用のぎとついた笑顔に戻った。
「ほぉお、さぁすが、あっしが見込んだ旦那だぁ!こいつはするってぇと…」
チビがニヤけた面で上目遣いにこちらを見てきた。
この野郎、どうも俺が知り合いの『銀行』に泣きついたとでも思っていやがるな。
「そいつは借物じゃない、正真正銘俺が稼いだ金さ」
「わかっていますとも、あっしども商売柄金の出身地は気にいたしませんぜ」
本当にわかってんのかこいつは。おおっと、そんな目で見るなよ、盗んだんじゃない。こいつは本当に俺が稼いだ金だ。
どうして俺みたいなクズがこんな金を稼げたのかって?
あまり大声ではいえないのだが、ちょいとした小技を使わせてもらった。いわゆる“すり替え”というやつだ。
鑑定の依頼品を一級下の品と交換し、その差額を利益として得る鑑定士ならではの錬金術だ。
この錬金術にはかなり下準備が必要だ。アイテムが出土する条件や環境をすべて把握し、
さらに、依頼人がアイテムを預からせてくれるまで、長い年月をかけて信用を築かなければならない。
当然、バレたが最後寺院送りじゃ済まされない。鑑定士は信用が第一だからな。
俺だって普段ならこんな危険な方法で稼ぎを増やそうなんて頼まれたってごめんだ。だが今は金が必要なんだ。
「計測値範囲内、混ざり物なし、たしかに本物の100000ゴールドでさぁ!」
天秤の目盛りを読みながら禿げチビが酒焼けした気色悪い子供の声を上げた。
「さあお約束どおり、こいつは旦那にお渡しいたします」
チビが商売道具の袋から透明な液体の詰まった香水用のような洒落た瓶を取り出した。唾液が一気に噴出した。
これこそ、不正を働いてまで求めていた至高の薬だ。
「本当に……大丈夫なんだろうな?」
まだ疑わしげな俺にチビは耳にタコができるまで聞かされた売り文句を繰り返した。
「旦那ぁ、そんなにあっしを信用できねぇんですか?そんじょそこらの『媚薬』と一緒にしなさんな!
従来の製品に多かった副作用は一切なし、オツムと胃袋に優しい一品、完全無味無臭、食い物にまぜりゃ
一流の忍者でも絶対に気がつかない!効果も抜群!コイツさえあれば、貞淑な僧侶も、気品溢れる君主も、
殺人機械のくノ一さえも忽ち淫乱な雌に早代わり!たとえ相手が豚面だろうと、涙流してよがり狂いますぜ!
もちろん、効き目が実感できないときゃ代金はお返しいたしやす!」
「永続性は無いんだろう?」
これも、これまでに何度も繰り返されたやりとりだ。
「こいつでベロベロになったところなんざ永続したら、どんな美人だろうが見れたもんじゃなくなりますぜ。
まぁ、そういうことなら、そういう薬もありますがぁね、完全に頭をやられちまうんでオススメはできませんがね」
結果は何度聞いても同じだ。まぁいい、一度きりでもおおいに結構。
これさえあれば、あのくノ一と・・・・が・・・で・・・・・・ということが・・・・
- 569 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:22:10 ID:L2RL7+RB
- 「おおっと、旦那、ところで以前お話したオプションはどうなさいますかね?」
いかんいかん、危うくこの禿げの前でトリップするところだった。
「追加の分だ、これでルームサービスに薬を混ぜてくれるんだよな?」
「へへへご用意のいいこって旦那ぁ」
「本当にできるのか?」
「これでも結構顔が広いんですよ。この宿屋の丁稚にも知り合いはいましてね。
小金つかませりゃ忠実に仕事をしてくれる連中ですぜ。ところで――」
「なんだ、まだ何か売りつけようってのか?」
「いやぁ、旦那、こいつはあっしからの好意なんですがね、旦那に特別に良いものをお渡ししようかと…」
指を立て、禿げチビは片手で商売品の袋をかき回す。
「どこへいったかな、っと……あったあった!」
壊れ物を扱うように丁重に小箱を取り出し、中に入っていた油紙を拡げて見せた。包まれていたのは数粒の丸薬だ。
「へへへっ、旦那、あっしがお見受けしたところ、旦那は、まぁ、その、経験があまり…ねぇ?
そこでだ、この丸薬をちょいと呑めば……効果は、言わんでもわかるでしょう旦那」
禿げチビがむかつきを覚えるような微笑をかます。舐めやがってこの野郎……
俺は胡散臭そうに小箱を禿げに押し返した。
「仕事柄な、脳味噌やられちまったら食っていけなくなるんだよ」
――“お陰様で郭にも行けず、この歳で清い体のままなんだぜ!”――
そりゃ欲しいよ!三こすりどころか触れただけで* おおっと! *なんだろうよ!
毟れるだけ毟りやがって!いくらだ畜生!買ってやろうじゃねぇかこのマザーファッガ!!
俺の真意を知って知らずか、禿げはヤニ塗れの歯を見せて箱を押し付けてきた。
「もちろん、それは十分に試験を繰り返しやした、保証しますぜ。お代はご不要です、こいつはあっしのお節介ですよ。
折角の記念すべき一儀なんですから、最後まで楽しみたいでしょ?少し前に飲んでおいて下せぇ、効果は強ぇですが
効くまでにニ、三十分は時間がかかりやすので。」
そういう時は、黙って説明書と共にうっかり置き忘れたふりをするのが商売人ってもんだろう?
湧き上がる微笑みを仏頂面にすり替え、俺はいかにも嫌々にという風体で受け取った。
「くれぐれも一錠だけにしてくだせぇよ、オツムにゃ別状はありませんが、
めっぽう強いブツでさぁ、ちょっとやそっとの解毒剤や呪文程度じゃ抜けませんからね」
残りの金貨を天秤に掛けながら、禿げが笑顔のまま言い添えた。
* * *
- 570 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:24:44 ID:L2RL7+RB
-
「本気で仰っているのですか?」
煤けたランプが鈍い光を放つ酒場の奥まった席にエルフ特有の甲高い声が響いた。
声の主と思しき君主は、酒場に来る身なりにしては大仰すぎる無骨な甲冑のおかげで顔こそ見えないが、
隙間から僅かに覗かせている目元が、種族特有の造形の素晴らしさを予想させる。
しかしその声からも、兜から垣間見える視線からも怒気が見て取れ、明らかに対面の人物に対し腹を立てている様子だ。
「あの時の返事であなたからの了承は取れたものだと思っていたんだけど」
方や卓を挟んで対面するやはりエルフ族の娘は涼しい顔のまま答えた。向かいの君主とは正反対に
メイジのローブにすら劣る何の魔力も籠められていないただの布、辺境の地では忍装束と呼ばれている
全身にぴったりと合う黒服を纏い、生糸のような銀髪と芸術品のごとく整った顔を外気に晒している。
オフピークに差し掛ってはいたが、いまだ多くの人々が犇く酒場ではその二人は一際人目を引いていた。
「あなたの“Human”嫌いはよく理解しているつもりよフローレンス、でも、私一人の一存じゃなくて皆で決めたことよ。
あなたの言う通りに今日はちゃんとこれを着てきたでしょ?」
ピンと張った黒装束の山の頂を指しながらくノ一は微笑む。
“当然だ、だが言いたいことはそういう意味じゃない”と釈然としない表情が顔当ての下に浮かぶ。実際彼女は非常に
聡明であったし、人間の本性を見抜くほどの分別を備えていることは君主も知っていた。だが時としてとんでもないヘマ
をやらかすこともまた事実だ。つまりは“天然”、それも素晴らしく頭の切れるという特異な女性だった。
「フラウドのためなんだから、解かってくれるでしょ。それにね、彼はあなたが考えているような人じゃないのよ」
くノ一の“ソレ”を親しげに語る口ぶりに、余計に納得のいかない君主は兜の隙間から抗議の眼差しを向けた。
「聞けばその男、何年も前に探索業に恐れをなし安宿で乞食同然の暮らしをしている廃人だとか。
例え有能な術者であろうと見ず知らずの他人ならば警戒するもの、ましてそのような屑人間など…」
「フローレンス」
くノ一の目つきが変わった。君主の目の前でくノ一が、親しい仲間から歴戦の冒険者へと変貌していく。
フルフェイスをしていなければ、君主の毛髪が重力を無視して膨れ上がるのが見えただろう。
「人に値札を付けられるほど、いつあなたはものを修めたのかしら?
自分の今の地位や強さは、あなた一人の実力だけで手に入れたものだとでも思っているの?」
君主は思わず椅子の背を握り締めた。
探索業を営む冒険者を特定の基準を元に大別すると、大きく二つに分けることが出来る。
『道なき道を歩んできた者』 と 『舗装された道を歩いてきた者』だ。
くノ一は前者であり、君主は後者であった。二人の間には百を超えるレベルの隔たりがあった。だが、この二つの人種の
間には、百のレベルの隔たりよりも大きな、例え数字の上でレベルが追いつこうとも決して超えられない永遠の隔たりがある。
無表情のまま、くノ一は冷めた茶の注がれたカップを口元に引き寄せる。
「今回彼にお願いしようとしたのは、フラウドのためだけじゃない、あなたのためでもあるのよ」
カップから口を離し、顔を上げたくノ一の表情にはいつも通りの笑顔が戻っていたが、君主の顔からは引きつりは消えない。
「わかりました今回だけ同行を許しましょう。ただし、今回だけですからね」
背もたれを握り締めたまま、甲冑姿の君主は目も合わせず言葉を吐き立ち上がった。
「どこへいくの?」
「地下でモルグと共にお待ちしております、リーダー」
「フロー、二人きりの時は、『お姉ちゃん』でいいって言ってるでしょ?」
「ここは私室ではなく公共の場です、けじめはつけさせて頂きます」
ゆっくりと酒場の入り口へ向かう君主を見送り、くノ一は肩を落とした。
「昔はもっと素直で可愛い子だったのに、いつからあんなになっちゃったのかしら…」
- 571 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:26:53 ID:L2RL7+RB
-
* * *
怠惰な魔導師の事務所開店時間を告げる鐘の音と共に、
心軽やかに待ち合わせの場所までやってきた俺は予想外の事態に唖然とした。
初見のぴったりした忍装束に見とれる暇もなく、驚くべき言葉がくノ一から発せられたのだ。
「じ、実地で実演指導……!?」
「この子ダンジョンだと上がっちゃって、引き受けてくれないかしら?」
「せ、先生、私からもお願いします!」
「いや…でもね…」
勘弁して下さい…いくらくノ一さんの頼みでも、こればっかりは……
俺がどうして宿屋の臭い部屋に引き篭るハメになったかお解かりなんでしょうか?
「そ、それにダンジョンでの先生の実演を見たがっている人がパーティにいるんです!」
いつの間にやら、同行してきたクソ盗賊がくノ一の影に隠れてこちらを伺っている。
アア オマエノ シワザカ
この餓鬼…人のトラウマ穿りやがって…そんなに俺に嫌がらせがしたいのか?!
鑑定用品一式をもって来て欲しいといっていたのはそういうことだったのか!!
「やっぱり…ダメかな?」
「せ、せんせい…」
そんな泣きそうな顔で見ないでくれ二人とも……
とにかく、いくら頼まれても、コレばっかりは諦めてくれ。
いくら涙目で上目遣いをされてもこれだけは――
「いいでしょう、引き受けます」
駄目だね、無理だよ、その顔は反則だ、くノ一さん。
探索中に恐怖で漏らすとわかっていても、この状況で俺が断れるわけ無い。
喜ぶ二人の影から、ガキが悪魔のような笑みを隙間から覗かせた。
ああ、見事にお前の術中に嵌ってやったぜ。
お返しに全身に香油塗りこんで酒場の変態どもへの供物にしてやるよ。
自害せずに生きて帰れたらな…ハハハッ!!はぁ…
* * *
- 572 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:29:03 ID:L2RL7+RB
-
* * *
足の踏み場もないほどに高密度に張られたキャンプ群をかきわけて、ようやく仲間たちが姿を現した。
私は遠目で仲間に伴われた貧相な男を観察した。見るだけでも胸が悪くなるような卑屈な顔だ。
男は怯えながらも、終始くノ一の体に下品な視線を送っていた。
これは近づいた時に剣で胴を真っ二つにしないようにするには骨が折れそうだ。
「あっ」
傍らにいたモルグが小さく声を上げた。
「知り合いか?」
モルグの横顔を見下ろしながら私は尋ねた。答えはない。
仕方なく、小さな目が凝視する先を眺める。
遠くに見えた男がくノ一に見とれて人垣の中で派手に転倒する現場が見えた。
人形のような愛らしい顔のノームはかぶりを振った。
「ううん、まだ、よくわからない」
モルグはノーム独特の幼子のような巻き舌で答え、白いフードの布の端を目元まで引き下げた。
* * *
慣れない装備を身に付けさせられ、約六年ぶりに俺は迷宮へと降り立った。
いつ来ても陰気で薄気味悪い場所だ。相変わらず城との連絡ロだけは滅茶苦茶に人でごった返している。
俺や銀行が『酒場の動く壁』ならばこいつらは『迷宮の動く壁』と言ったところか。
信じてもらえないかもしれないが、こいつら全員城には持ち込めない“特別なアイテム”を保管している連中だ。
心なしか昔より少しだけ壁が厚くなった気がする。いつの間にやら姿を消した知り合いの姿も見えた。
数年前、心機一転生まれ変わってやり直す、とか言って酒場に行ったっきり、消息不明になっていた野郎だ。
どうやら転職に成功したらしい。運のない奴はどこまで行っても運がない。
北に延びる通路の端で、非常に対照的な二つの影が出迎えた。
全身をいかつい鎧で固めた長身の君主と、頭巾を目深に被った盗賊女よりもさらに一回り小さい僧侶。
君主の野郎の方は明らかに俺が来る事を歓迎しているようには見えない。
くノ一が紹介する間も、鉄仮面の下から睨みを利かせてきやがった。
「フローレンスだ」
甲高いエルフ独特の女のような声で君主は俺に手を差し出してきた。
篭手を装着したまま嫌々差し出された手に、俺も皮手袋をしたまま握手に応じた。
「これはどうも…よろしくぅいうあッ?!」
そのまま、指が潰れそうな恐ろしい力で握り締められた。
「よろしく」
- 573 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:31:52 ID:L2RL7+RB
- 「フロー!」
「少し力が入ってしまっただけですリーダー、許してくれよ鑑定士さん」
痛みに悶える俺を尻目に君主は誠意の欠片も見られない謝罪を口にする。
そのまま、くノ一の後ろに、笑みさえ浮かべて極々自然に並びやがった。
これだからエルフの男っていうのはダメなんだ。性格も根性も歪みきっている連中ばかりだ。
しかもこの野郎、歪みきってるくせに性癖は“ノーマル”か、畜生!親しげにくノ一に話しかけやがって。
くノ一が怒ってることに気付けこのクソ鈍い優男が。
怒りにと痛みで悶えている俺に小っこい白頭巾が近づいてきた。
身長からして恐らくノーム、それも女だな。ノームの女は滅多なことでは素顔を外に晒そうとしない。
まぁそのほうが視界に優しくていい。大方の人間には余り心地よい印象を与えない面構えが多い。
こいつの頭巾の下の面なんざ想像したくもない。
だがまあ、顔はどうあれ種族ぐるみで敬虔なヤツラだ、苦しんでいる人間を見れば放って置かないだろう。
白頭巾が近づいてくるのを見て、『ひょっとしたらDIOSでもかけてくれるつもりか?』と期待をした。
「DIALKOは使える?」
ノームの斬新過ぎる挨拶に俺は思わず顎を外した。流石にここまで新しい挨拶だと返す言葉も無い。
昔パーティにいたノーム僧侶も変人だったが、こいつらのコミュニケーション能力はアンデッドコボルト以下なのか。
第一、DIALKOなんて、まだレベル一桁の俺が使えるわけない。
「あ、私、使えます、昨日覚えました」
……フラウドちゃん、いつの間に俺を追い越して行っちゃったんだい?先生とっても悲しいよ…
「こらっ、ムー!そんな挨拶なんて無いでしょ!」
君主に小言をいっていたくノ一が、すぐに躾の悪いノーム僧侶に喝を飛ばした。
くノ一の声にビクっと肩をすくめた僧侶がちびた手で俺の人差し指と中指を摘んで握りしめた。
「“モルグ”、よろしく」
モルグってなんだ、名前かそれは?この田舎ノームは片言でしか会話が出来んのか?
ノームはすぐに手を引っ込め、盗賊の前に並びながら声を掛けた。
「シャイア、前衛、もらうね」
「ちぇ、折角鎧着てきたのに」
「シャイア、そんなに俺の近くが嫌か?」
俺の声にキョトンとした顔の盗賊がこちらを見てきた。盗賊以上に俺は自分自身の出した声に驚いていた。
盗賊の事を本名で――“シャイア”という名前で呼ぶのは久しぶりだった。
俺は、まだ唖然としているシャイアが正気に戻る前に大急ぎで先手を打った。
「おっと、今回は商売人としてじゃなくて冒険者として来たんだぜシャイア、
残念ながら今日ばかりは対等に接してもらうとしようか、いいな?」
見る見るうちに盗賊の顔が赤くなり、ふくれっ面をしたまま向こうに顔を背けた。
“ざまぁ見ろ、チビ女め!”
俺はそのまま、奴が反撃してくるであろう文句に備えて身構えた。極自然な流れだ。
いつの間にか、俺は六年ぶりの日常風景を再現していた。ふと、自分が驚くほど自然に“ビショップ・ポジション”、
かつての俺の定位置にいることに気がついた。突然、脳裏に懐かしい光景が閃光のように映し出された。
- 574 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:55:25 ID:L2RL7+RB
- ああそうだ、いつもの風景だった。
いつものように、変わり者で無愛想なノームのジッドが、シャイアとポジションのことで毎回のようにもめ、
俺と肩を並べたエルフのキースが腐ったタマネギみたいなねっとりした視線をホビットに投げかけ、爪の
垢をナイフで穿り全身から“芳しい香り”をはなつタッフィーが、リーダーのデラと地図を眺める振りをして、
シャイアに聞こえないような声で猥談を交わす、懐かしい―――
幻影はほんの一瞬だけ俺の眼前に現れ、すぐに消えた。シャイアは反撃してこなかった。
俺は後ろを振り向いた。“メイジ・ポジション”にいるのは、気色悪い男のエルフの顔ではなく、可愛らしい褐色の娘だ。
「フラウド、ここに並んだらどうだ、今はもう君のほうが俺よりも上なんだから」
僅か数日で、俺のレベルをとうに追い越した娘に声を掛ける。
「そこは先生の席です。私、まだ新米なんですから」
年下の新人の言葉に気恥ずかしくなり、よく分からない礼を言いながら俺は“司教の席”に留まった。
* * *
中層階までいかないにせよ、似たような造りの部屋が連続しているここ地下三階は不人気階層だ。
初心者パーティが前準備もせずにこの階層に迷い込めば化け物にではなくこの階層の迷路のような道と
罠に殺されてしまう。無論熟練の冒険者にとってはレクリエーション代わりにもならず、したがってこの階層
に降りてくるパーティは初見の初心者以外ほぼ皆無と言っていい。
そんな不人気階層に、普段ならば決して聞かれない熟達した冒険者たちの話し声が響いていた。
「あーあ、今日は貧乏神がいるおかげでついてないな」
今しがた開錠に成功した盗賊が、宝箱の中を漁りながらひとりごちた。
この階層に配置されたガードは殆んど片付けたというのに、未だにアイテムが入った宝箱が出現しないのだ。
「貧乏神、次の宝箱へはどう行けばいいんだ?」
「ここは東4の北18だったな、この扉を出て左手のターンテーブルの向こう側だ、座標で言ったら東19の北2だ」
腕を頭に乗せ、壁に背を凭れかけながら足を伸ばしている顔色の悪い司教の男がつっけんどんに答えた。
少し距離を置いて、宝石の指輪の魔力を使い羊皮紙に描かれた地図と照らし合わせていた若年の司教が、
男に聞こえないような小声で驚きの声を上げていた。
「東4、北18…すごい……ぴったりです!」
「信じられないわね、どうして今まで鑑定士なんかやっていたのかしら?」
若年の司教の横で一緒に羊皮紙を覗き込んでいたくノ一も、嬉しそうに男を褒めた。
この二人のようにあからさまな表現はしないが、残る同行者の君主と僧侶も、信じられないといった表情を浮かべていた。
この階層に入ってから、この男は地図も見ず、DUMAPICも唱えていない。
ターンテーブルを幾つも通過し、何度も遠回りしたというのに、相変わらず男の声に澱みはない。
「リルガミン広と言えど『床』を鑑定できる変人なんて、ここにいる鑑定マニアぐらいなもんよ」
「レベル三桁超えて未だに盗賊やってる罠マニアに言われたくないな」
「あんたほど気持ち悪くはないよ、この変態司教」
これまで何度も繰り返されたやり取りを聞きながら、君主は不思議そうに男を見つめた。レベルこそ上回っていたが
経験は薄い君主にとって、この男の立ち振る舞いは非常に新鮮だった。確かに戦闘での貢献度は大したことはない。
しかし、彼は迷宮での自分の立ち位置を知り尽くしていた。なによりも、冒険者としての知識が信じられないほど
豊富だった。戦闘の時に背後から感じ取る緊張感は最下層を徘徊するいつもの探索の比ではなかった。彼にとっては
どんなに脆弱な敵が相手だろうと一戦一戦が真剣勝負なのだ。終始くノ一の体をねっとりとした目つきで見つめる事
を除けば、尊敬にも値する人間だ。汚物を見るような眼差しも、次第に奇妙な動物を観察する目に変っていった。
* * *
- 575 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 05:58:27 ID:L2RL7+RB
-
一通り品物が揃ったところでいよいよ司教の実演授業が始まった。場所は地下四階、階段からのルートで降りた先、
西に向かって進んだ所にある行き止まりの部屋だ。結界の薄明かりの中、初めて真向かいから司教の顔を拝んだ。
血色の悪い顔に気味の悪いにやけ笑いが浮かんでいる。下賎な目線の先には姉の姿があった。
先程一瞬でも気を許したのが間違いだった。やはりこいつはただの変態屑人間だ。私の目に気付いたのか、奴は
下衆笑いを引っ込め、これ見よがしにいそいそと鑑定の準備を始めた。戦利品を床一面に並べ、分厚い手袋を脱ぎ、
もったいぶった手つきで背負い袋から鑑定の道具と純白の絹布を取り出した。
横では神妙な顔のフラウドが、緊張した面持ちで奴の動きに見入っていた。
奴の目つきが変った。痩せた手の甲の魔力の火傷がうっすらと淡い光を放った。
背筋に冷たいものが走った。戦闘に置いてすらこんな目をする人間など見たことがない。
厳かに、奴は口を開いた。
「始めに言ったとおり、俺の鑑定方法は司教の間では外法扱いだ。レベルが上がれば、知識と技量に関係なく物の
正体がわかるようになる。あくまで、レベルが上がるまでの参考程度にしてくれればいい」
「はい」
フラウドの声も心なしか上ずっている。その場にいる全員がその司教の挙動に見入っていた。
「アイテムを扱う時に重要なことは何だ?」
「ええと、名前が解かるまで決して“触らない”ことです」
司教がアイテムの中から襤褸布に包まれた剣を選び絹布で包み、見えるように高く捧げた。
「剣を扱う時の注意事項は覚えているかい?最も触ってはいけない場所は?」
「柄の部分です」
「他には?」
「鞘の持ち手部分と鍔……だったと思います…」
「それだけでは答えが不十分だが、まあいいだろう。後は鑑定を行う司教以外は触らない部分、鞘の底だ」
司教は絹布の中でくるりと剣を回し、フラウドの前に突き出した。
「では、この剣の名前は?」
「え……?」
無理難題だ。フラウドは剣を持つことすらしていない。
「ヒントは幾つも有った筈だ。一つ、この剣は誰が持っていた?」
「ええ…えっと…えっと…シャイアさんだった気がします」
「正解だ。だけど、もっと自信を持って言って貰わなければ困るよ。
二つ、これはどこで手に入ったアイテムだ?」
「……わかりません……」
フラウドは小さく項垂れた。
「叱るつもりはないが、もっと注意深く見ておくことだ。
パーティに同行できる司教にはあらゆるヒントが啓示されているんだからね。
この剣は地下一階、二回目にエンカウントしたガード、コボルトを倒した時に手に入れた品物だ」
思わず笑い出しそうになった。まさか、今まで手に入れたアイテム全ての出所と手に入れた経緯を記憶して
いるなど冗談以外の何ものでもないだろう。それなのに、フラウドもこの男も表情は真剣そのものだった。
「これでもうヒントは出尽くした、地下一階の宝箱から手に入るアイテムは十五種類、
襤褸に包まれてはいるが剣の形状を持つ、この時点で二つに絞れる、
刀身はこの状態では測れないが柄の形の特徴から答えは一つに決まる、このアイテムの名前は?」
「…ショートソードだと思います」
モルグが小さく嘆息を漏らした。危うく私まで釣られるところだった。
荒くれ者の冒険者の中で、非常に奇特な“頭脳労働者”の仕事の内容を初めて垣間見たのだ。
まさか彼らが、これほどの知識と、観察力で鑑定をしているとは思いもしなかった。
- 576 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:00:45 ID:L2RL7+RB
- 鑑定は品物の名前が解かればそれで終わりというものではないらしい。例え物の名前が解かっていても、それだけでは
ボルタックに相応の値段で売ることが出来ない。宝箱という母体からたった取り出されたばかりの生まれたての宝達は、
襤褸布や紐で硬く包まれている。ただの襤褸ではなく、珍妙な法則に従って簡単な呪文が籠められているそうだ。
先程の剣を手に、フラウドが不器用な手つきで襤褸布と格闘する横で、別の剣を取った司教が、ロブスターの殻を剥く
料理番のように、いとも簡単に襤褸布を剥がしていく。白い絹布に包んだまま床に剣を床に置き、小唄でも口ずさむように
祈祷の文句を呟きながら素早い動きで、刀身の数箇所に直に指を押し当て印を結んだ。
「“切り裂きの剣”」
司教の口から正式にアイテムの名前が告げられた。鑑定を始めてから終了まで僅か一分足らず。高級品では無いが、
その流れるような動きと素早さはとても人間技とは思えない、まさに神技だ。戦術以外で見惚れるほどの神技を行える
人間を間近で見るのはこれで二人目だ。
「やーいのろま!“皮剥き”で42秒もかかっちゃって、罰として帰りは前衛決定ね」
「おいおい、ブランク六年だぜ?こちとら“現場”は久々で上がっちまってんだよ、大目に見ろ」
もう一人の神技師が、慣れた野次を飛ばした。きっと、かつて何度も交わした彼ら専用の挨拶なのだろう。
気がつけばモルグが、フードをずり上げて男のすぐ近くまで寄り、その手元に見入っていた。
コツコツと顔当てを叩かれるまで、私もその神技にすっかり魅入られていた。
顔を上げた先にはしたり顔の姉の顔があった。指先で、兜の額にノックをしながら小声で私に言う。
「それ外したら?そのほうがよく見えるわよ」
* * *
「呪術の籠められたアイテムをいち早く判別できるようになることは非常に重要だ。
板金製の鎧においては、ルーンと模様の判別が不可欠になってくる」
鎧の解説を終え、次の品物に手を伸ばそうとした俺の視界に、奇妙な物が入ってきた。
膝を抱え、前かがみに俺の手元を見つめるブロンドの巻き毛の人形、こんなアイテムは拾った覚えはない。
人形がこちらに気付き大きな青い瞳をこちらに向けてきた。こいつは驚きだ、人形かと思ったのはあの片言の田舎ノームだ。
それもノーム族の中でも稀に見る非凡な容姿、同族からは最も忌み嫌われるであろう非常に整った他種族受けをする顔だ。
ボルタックで言うところの“GARB of LORDS級”の珍品だ。こんな珍品は今まで…いや?
怪訝な顔をしてノームの顔を凝視した。この顔には見覚えがあるような…相当昔に一度会った気がする。
が、エルフ娘以外の顔は中々ポンとでてこない。
あんまり見つめているとそっちの人間だと勘違いされそうだ。モヤモヤした思いのまま俺は目線を上げた。
視線を移した先で、俺はもっと驚かされた。結界の真向かいで、同じ顔が二つ並んで見えたのだ。
真向かいにあったのは、黒装束のさらりとした銀髪を掻きあげながら笑顔でこちらを見つめている
芸術品のような顔と、その横に鎮座する荘厳な鎧を着込んだやはり美術品のような整った顔。
こっちの人形が“GARB of LORDS級”なら、あっちは“MURAMASA BLADE!級”といったところだろう。
表情が対照的であること――一人は笑顔、一人は仏頂面――を除けば、二人の顔の造形は全く瓜二つだ。
俺は馬鹿のように口を開いたまま静止した。
「あ…の…ご兄弟で?」
「妹」
横にいる君主に腕を回しながらくノ一が答えた。顔を赤くし表情をしかめ、君主はくノ一の腕から逃れようとした。
くノ一とは違い、髪は肩の長さで短く切りそろえられ、柔和さよりも精悍さを誇張している凛々しい顔立ちを持っている。
無骨な鎧に包まれているが前衛職らしい引き締まっていて、それでいてエルフ特有の柔らかさを保っているであろう
四肢が想像できる。
- 577 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:05:24 ID:L2RL7+RB
- 「リーダー、部外者に余計なことは言わなくても…」
「フロー、“お姉ちゃん”でいいって言ってるでしょ、一緒に探索する仲間なんだからそれぐらい知って貰わなきゃね」
鎧姿の凛々しい顔が耳まで赤く染まった。心なしか先程まで射殺すようだった俺への視線も、柔らかく砕けた印象に変っている。
なんということだ…くノ一は『おねえちゃん』だったのか…いや、むしろそれは俺にとって喜ぶべきことだが。
思わず頭を抱えてうなりそうになった。俺のセンサーも精度が落ちた。
今まで長時間眺めていながらなんとも思わなかったのは、この娘の尻だったなんて…
「先生、授業の続きを――」
「あ、ああ、すまないな」
妙に緊張してきた。ここには俺を除き女しかいない。
俺の守備範囲外も含まれるが、まるでHumanの為に厳選したような一級品ばかりが寄り集まっている。
このドワーフ娘といいこのノームといい、種族の短所を無視して長所ばかり際立つ珍品が一度に揃うなど非常に稀だ。
ましてこのくノ一やこの君主のように、元々美しい容姿を備える種族の中でさえ際立って素晴らし逸品まで揃うなど、奇蹟の確率だ。
なんなんだこのパーティは……
「なーにぼさっとしてんだ、退屈してるんだから早くしろよ」
だるそうな声が聞こえてきた。盗賊がキャンプの隅で、暇そうにダガーを指先で回している。
ああ、お前がいたなシャイア、初めてお前の存在をありがたいと思ったよ。
「どっかのヘボ盗賊がプリーストブラスターの罠を解除するときよりは時間は掛かっていないつもりだがな」
いつも通りの応答をして、俺はアイテムを選びにかかる。
が、すぐさま帰ってくると思われた憎まれ口が何時までたっても答えが返ってこない。
隅のほうから、シャイアがしょげた顔でこちらを見ている。なんだよその目、まるで俺が悪いことを言ったみたいじゃないか。
どうやらこの特異な場の瘴気に当てられて、俺の頭がおかしくなったようだ。こいつの顔まで可愛く見えてきた。
* * *
古参兵が好んで使う冒険者の基準、『道なき道を歩んできた者』と『舗装された道を歩いてきた者』の篩いにかけたのならば、
この男は間違いなく前者の笊に引っかかるだろう。このパーティのメンバーのほぼ全員が前者に属する冒険者である。
新人のフラウドを除けば、後者に属するのは私しかいない。
ここにいる者は皆――シャイアも、モルグも、そして姉も――このリルガミンでなんらかの形で洗礼を受けた者だ。
そして全員が例外なく、逆境を生き抜いてきたもの特有の芯の強さがを持っていた。だからこそ、私はこの男に対して
どうにも腑に落ちないものがあった。粗方のアイテムの鑑定が片付いたところで、私はつい疑問を口に出してしまった。
「どうしてあなたは、冒険者を辞めて“鑑定士”などになられたのですか?」
自分でも驚くほど自然に丁寧な言葉が飛び出した。次の瞬間、場が凍りつくのを感じた。
隅にいるシャイアが膝の間に顔を押し付けうつむくのが見えた。姉が私の脇を突っつき、戒めるような目線を送ってきた。
そこまできてやっと、私は質問をした事を後悔した。運命にしてやられ、這い上がってこれなかった人間は、運命を呪い、
他人に責任を押し付けた情けない言葉しか吐かない。この男は堕ちたまま這い上がれなかった人間だ。
幻滅させる答え以外が帰ってくるとは思えない。まして、その原因となった者がこの場にいるのだ。
男は手にした鎧から手を離し、真直ぐこちらを見据えた。目線はそのままだが、周りに答えを求めるように、困惑気味に
辺りの空気を察しようとしている。顔はこちらを向いているが、明らかに注意はシャイアの方を向いていた。
目線を合わせずに盗賊と会話をした後、男は情け無さそうに顔を歪め、口を開いた。
「俺が馬鹿だったんです。それだけですよ」
へらへらした顔だったが、至極まじめで真剣な言葉だった。
すぐに照れたように下を向き、ぼそぼそと手にした鎧の解説を再開した。
* * *
- 578 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:09:34 ID:L2RL7+RB
-
寺院の鐘がワードナの事務所閉店の時間を告げた。
気力も体力も使い果たし死ぬほど疲れていたが、これからの大仕事を考えると俄然やる気が沸いてくる。
この日の為に一週間自慰を禁じてきたのだ。この俺からすれば凄まじい努力だ。今さら引き返せない。
ついにやってきた、ロイヤルスイート。
その階層への階段一つ一つには、数百人の冒険者の血潮が詰まっている。
穴が開くほど部屋番号を入念に確認。間違いない。禿げから貰った丸薬は既に飲んできた。
丁稚に薬は渡してある。既にルームサービスを届けたことも確認済みだ。
“気ぃ付けてくだせぇ、あっちの薬は即効性ですからね!”
禿げの言葉が思い出される。頭の中で、シュミレーションが自動放映される。
―――――――――――――――――
ノックの音に涼やかな声が答える。
ここで俺はわざと驚いたふりをする。
『おっと、部屋を間違えちゃいました』
『そうなの?会いに来てくれたものだとばっかり。
ねぇ、お時間あるならちょっと寄っていかない?』
くノ一は笑って俺を部屋に引き入れるだろう。
そして、ルームサービスで届けられた湯で沸かした茶を俺に振舞う。
きっとくノ一の分も用意されるだろう。あの麗しい唇がたっぷり媚薬の混ざった茶に触れる。
その後は・・・・・・・・
―――――――――――――――――
よし、シュミレーション終了、完璧だ。この計画に抜けはない。
さあ、もう何もためらうことはない。はやる気持ちを抑え、ドアをノックした。
* ガチャ *
目に映った人物を見て、すぐさまドアを閉めたくなった。
俺が引き返す前に取っ手が押さえられ、中にいた小人に声を掛けられた。
「なーんであたしの顔見てコソコソ逃げようとすんの」
“なんで”は俺の台詞だ。なんでお前がいるんだよ。寄りによってなんでお前が……
狼狽する俺の様子を、シャイアは怪訝な顔でジロジロと見回した。
「あんた、よくこの部屋がわかったわね」
「本を…貸すためにフラウドから部屋番号を聞いていたんだ」
まさか丁稚に小金をつかませて聞き出したなんて言える筈がない。
疑わしげなシャイアの顔に内心冷や汗ものだったが、どうにかうまく騙されてくれたようだった。
「ま、どうせリーダーからあんたを部屋に招待するように言付かっていたんだ。手間省けてよかった」
なんだと。つまりそれはなんだ、くノ一が俺に興味があるというか、気があるというか、発情しているということなのか。
俺の脳内を読み取ったのか、ホビットがげんなりした顔で言葉を浴びせかけた。
「なんか勘違いしてんでしょあんた。ただ単にお礼がしたいので食事でもどうかってさ、皆でね」
“皆で”ね。ああそうですか、わかってますよ、俺の立場は弁えていますよ。
「なにボサッと突っ立ってんの、お茶くらいだすよ。どうせ皆が帰ってくるまで時間かかるし」
悪態とも取れる程不機嫌な語気を発しながら、シャイアは俺を半ば強引に部屋の中に引っ張りこんだ。
ちっぽけな手に引っ張り込まれた時、俺は自分の体に異変が起き始めていることに気がついた。
シャイアの子供のような手に掴まれた俺の腕が熱を帯び始めていた。熱い。麻疹のようにな熱が体中から溢れ出している。
脂汗が滲み出した。大急ぎでロイヤルスイートの部屋の中を見回す。白を基調としたシンプルで荘厳な部屋の中で、
俺はある物を探していた。
- 579 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:12:25 ID:L2RL7+RB
-
あった。水時計だ。簡易寝台の通路を出るときに見かけた火時計の目盛りを思い出す。
粗悪な蝋燭を信用してもいいのならば自室を出てから既に二十分は経過していることになる。
丸薬が徐々に効果を現し始めたのだ。急激に嗅覚が冴え渡った。女の匂い、シャイアの体臭が鼻腔を刺激している。
まずい。まさかくノ一の部屋がパーティ全員の居間のように使われていたなどとは予想外だ。
このままでは、俺はこのホビットを押し倒そうとして返り討ちに合い非業の死を遂げるという最悪の結末を迎えてしまう。
「熱でもあんの?」
ポットに湯を汲みながらシャイアは欠片も心のこもっていない言葉を掛ける。
「いや」
茶を入れるシャイアの様子を見て、俺は青ざめた。
「シャイア、その湯、どこから持ってきたんだ?」
「ルームサービスでさっき持ってきてもらったのよ、当たり前でしょ?
あ、あんたこんな部屋使ったことないから知らないんでしょうね」
シャイアはカップを二つ用意しながら憎まれ口を叩く。口の中で唾液が溜まりはじめた。
「折角だが、俺はいらないよ」
「毒なんか入ってないわよ、あたしも飲むんだから」
それがまずいんだよ。もしもあの丁稚が、確実に仕事を成し遂げていたとしたら、考えるだけでおぞましい結果を招くことになる。
『いいんじゃないか?』
丸薬に支配され始めた俺の頭にうつろな声が響く。
『その女にすぐさまブチ込みたいんだろ?』
いやだ、死んでも御免だ。こんなクソ女には。
『そのクソ女に恥をかかせるチャンスじゃないか』
そうじゃない、俺が言いたいのは――
『お前を陥れたのはそいつだ、復讐をしたかったんだろう?』
違う、復讐なんてどうでもいいんだ。
あの出来事が無かったとしても、俺は結局今と同じ人生を歩んでいた。わかっているはずだ。
ジッドは――僧侶はあの時DIALKOを使えた。なのに俺は放置されたんだ。
俺は奴等全員から“不必要”とされたんだ。公然と役立たずの塵屑だと言い渡されたんだ。
わかってるとも、リーダーから言い渡されたんじゃない。
奴等の意向を無視してこいつは自分の意思で俺を寺院から救い出したんだ。
野郎だらけのパーティで、その後こいつがどんな目に合わされたのかなんて容易に想像がつく。
『今さら聖人ぶるなよ、腐れS.O.Bさんよ。なぁに、その女だって、薬でラリっちまえば喜んでケツを振ってくれるだろうよ』
冗談じゃない。ホビット族は駄目なんだ。俺は――小人だけは絶対に駄目なんだ。
* * *
- 580 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:14:57 ID:L2RL7+RB
-
多民族国家であるリルガミンでは個人の趣味や性癖は非常に流動的で多彩だ。『駄目』だったものが『大丈夫』になること
もあれば、逆もまたしかりだ。実を言うと小人が守備範囲外なのは俺の生まれつきの性癖ではない。軽蔑していただいて
大いに結構だ。シャイアとは長い付き合いだが、何も昔から“範囲外”であったわけではない。かつては、小憎らしいなが
らも可愛いと思っていた時期もあった。俺が小人族を情欲の対象外に置くようになったのは他でもない、あの変態野郎――
パーティにいた腐れエルフのキースの影響だ。
俺が自動計算機としての人生をスタートさせて間もない頃、野郎は戒律を変え、前にも増して散々に俺に嫌がらせをしてきた。
その中の一つが、俺の鑑定するすぐ横で野郎の“(今のところ)一番のお気に入りの玩具”で時間つぶしをするというものだ。
最悪の記憶だ。奴が連れてくる玩具は皆、まだあどけない顔をした小人ばかりだった。もしも俺の事を羨ましいと思ったのならば
実際に見てもらいたいもんだ。奴は重度のサディストだ。生気の失った子供同然の娘をあいつなりのやり方で可愛がる様なんか
とても直視できたもんじゃない。奴が飽きて、廃棄される頃の娘などほとんど人の形をなしていない。
あの野郎はあれで結構嫉妬深いからな。興味があるなら、酒場の左奥の樽置き場に転がっているボロ屑の塊を蹴飛ばしてみれ
ばいい。俺の知る限り、奴の“元お気に入り”の中でもっとも形のまともな娘に出会えるぜ。“リップサービス”は中々評判だ。
何せ綺麗に全ての歯をへし折られているからな。鼻が欠けた面とユニークな形の背骨が平気なら是非お試しあれ。
10ゴールドもあればもっと凄いものも見せてくれるだろう。
奴のおかげで、綺麗さっぱり小人には欲情しなくなった。憐れみか、もしくは吐き気やムカつきしか沸いてこない。
俺は腐りきっていたが、あれ以来、小人には手を出すまいと心に決めた。そのつもりだったのだが―――
* * *
目線が段々ホビットの下半身へと移り始めた。今すぐ毛むくじゃらの裸足の足の裏をしゃぶりたいという最悪な衝動に駆られる。
腹の中で溶けた薬が、今や俺の脳の殆んどの領域を侵しつつある。あの禿げ、“頭の方には害なし”だと抜かしやがったが、
とんだ食わせ者だったな。股間のつっかえ棒が法衣を押し上げ、テントを張り出し始めるのも時間の問題だ。
目の前ではシャイアがカップに注がれた茶を吹き冷ましている。
今すぐそのちっこい手からカップを叩き落さなければ手遅れになる。頭では理解しているのだが手が動いてくれない。
「あいかわらずお子ちゃまだな、熱すぎて飲めないんでちゅか?」
冗談を言っている場合ではないが、手が動かない以上これ以外に悪あがきのしようがない。
むっとした顔を向けたシャイアは、熱いままの茶を口元へ持っていった。ああ、まずい逆効果だった。
シャイアはそのまま、カップをぐいと傾けて茶を口に流し込んだ。
“今ならまだ間に合うぜ!逃げるんなら今のうちだ!”
しぶとく生きていてくれた理性が警告を出してくれた。無論、足は動かない。
文字通り固唾を呑んでこの小さなホビットの挙動を見守ることしか出来なかった。
「熱っ!」
舌を火傷したホビットが、茶を跳ね飛ばしながらむせ返った。
「おいおい、無理はよせってんだよ、お子様の癖に」
「ゲホッ…う”るざい…だいだいあんだのぜいでじょ!!」
なんとも無い、いつものシャイアだ。
――こいつはひょっとすると、あの丁稚が都合よく仕事を怠けてくれたのかもしれない。
「ケフッ…あんたが余計なこというか…」
最後まで言い終わらないうちに、突然ホビットは床にうずくまった。俺の筋肉が一気に引きつった。
- 581 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:20:03 ID:L2RL7+RB
-
“ほら、今だよ!今しかない!”
往生際の悪い理性がまだ喚き散らしている。
根の生えたように動かなかった右足が少しだけ動いた。今なら、逃げられるかもしれない。
うずくまったホビットをなるべく見ないようにして、股間をおっ勃てたまま、俺は椅子を跳ね飛ばして走り始めた。
三歩と進まないうちに足を取られ、勃起したまま前へつんのめった。
怖々背中越しに足元を見やる。シャイアが小っぽけな体を俺の足にくっつけてしっかりと抱きしめ、熱い息を吹きかけていた。
むせ返った時に滲み出した涙で潤み焦点の合わない瞳がこちらを見つめている。
“即効性というのは本物だったぜクソオヤジ!”
毒づいている場合ではない。足に絡みつくホビットを跳ね除けようとしたが、今度は本当に足が動かない。
「・・・・ぉしれ・・・・・ろこ・・・いくの・・・・・」
シャイアの口元が開き呂律の回らない発音と共に涎が一筋、宙を伝って俺の法衣を汚した。
“薬のせいだ!”
その通りだ。今しがたつくられたシミに怒りを抱くどころか、今すぐそのシミにしゃぶりつきたいなどと思うのは薬のせいだ。
そのまま涎の糸をたぐり半開きになっている涎壺を吸い尽くしたいなどと考えるもの薬のせいだ。ブラウスを剥ぎ取り
スカートを捲り上げ扁平だろうその体をくまなく舐めまわしたいなど考えるのも全部薬のせいなんだ。
硬直している俺とは対照的にシャイアは非常に積極的だった。“オツムに優しい薬”ですっかり蕩けきった顔が、俺の
上半身にまで這い上がってくる。俺の頭の中では理性が最後の力を振り絞って、酒場に設置されたコルクボードに
貼り付けられている初心者しか聞かないような馬鹿げた質問に答えていた。
『問: ひよっ子シーフがレベル三桁のビショップに追いかけられた。無事逃げ切れたのかな?』
『答: カント寺院の僧正が勤務中にくしゃみをする確率で逃げ切れる』
『問: カスみたいなレベルのビショップがレベル三桁のシーフに追いかけられた。無事に逃げ切れるかな?』
『答: あきらめろ』
馬鹿げた問答は絶望的な答えを導きながらも、まだ俺に思考能力があることを証明してくれた。
それが良い結果を招くとは思えなかったが少なくとも、“最後の選択は自分でできる”という濡れた指でつつけば
破けるほど薄っぺらい自尊心を保つことが出来た。今のところは、だが。
俺の胸の上で静止していたシャイアがぎゅっと拳を握り、身を固くしながら胸板に顔をこすり付けてきた。
「ぷちゅっ」という水音が遠くから聞こえ、腿の部分にぬるま湯に浸したタオルを押し付けたような温かみが広がった。
シャイアの手が俺の腰帯に伸び、盗賊の器用な手つきで結び目が解かれた。肌着の上から小さい口で乳首を吸われた。
下の方では、テントの支柱を布の上から毛むくじゃらの足が撫で擦っている。チクチクした痛みを伴うのではないかという
懸念とは裏腹にびっしりと生えた栗毛は予想をはるかに上回るほど柔らかく、薬で何十倍にも増幅された快感が脳天を
突き抜けた。
『一ポンドで十三個――RING of DEATH!、一ポンドで十二個――RING of HEALING』
辛うじて意味のある単語ではあるものの、もはや理性は現状では何の役にも立たない言葉の羅列しかはじき出さない。
ペニスに口があったのならば、おそらくこんな馬鹿げた頭の声よりも、もっと現実的な言葉を喋るに違いない。
シャイアの舌が肌着の下まで侵入し、肋骨をなぞり始めた。
『おい、腐れS.O.Bの本体さんよ、こんなチンケなホビットに何から何までやられっぱなしで満足かい?』
“――そんなつもりは毛頭ないね”
股間から滲み出た声に答え、俺は言葉通りに現状を“ひっくり返した”。天地をひっくり返されたシャイアは薬で酔っ払いながらも
ポカンとした顔で俺を凝視している。知性の欠片も消えうせた阿呆のような面であるにもかかわらず、その顔はたまらなく可愛い。
『ああ、もちろんこれは――』
“薬のせいさ”
理性の面目を立てようとしたペニスの声に鼻くそ並の理性が同調した。
- 582 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:22:44 ID:L2RL7+RB
-
相変わらずポカンとしている愛すべきクソ盗賊の上に覆いかぶさり、耳の裏に舌を差し込む。
「ひぃぁっ…」
シャイアが思わず声を上げる。その声に気を良くした俺はそのまま耳たぶを舐め上げ、口の中に含めて音を立ててしゃぶった。
「ぁあっ、ひっあっあああっ」
嬌声はさらに大きくなる。やれやれ、これしきの攻撃で参るようなら先が思いやられる。耳たぶを攻め立てながら、
俺はブラウスのボタンを外した。つるりとした柔らかい扁平な胸に手が触れる。シャイアは肌着を着けていなかった。
こいつ、解かってないな。裸ブラウスというものは大人の、それも巨乳の美人だけに許されたファッションなんだぞ。
こんな勘違いをする奴にはお仕置きが必要だ。耳たぶから口を離し、ゆっくりと頬、顎の裏、首筋、緩やかにカーブ
をなぞり鎖骨へ、耳たぶに付着したのと同じくらい粘度の高い唾液を塗りこみながら徐々に徐々に舌を降下させた。
「はっ…はっ…ふぃ…」
喘ぎ声こそ上げなかったものの犬のような息遣いは激しさを増していく。
盛り上がり始めた小さな突起の周りで小さく弧を描き、たっぷりと焦らしてから歯を立てて突起に噛み付いた。
「きゃぅうっ!」
ケツをブッ叩いた子犬のような鳴き声が上がった。やっぱりこいつ犬だな。
留守になっているもう片方の乳首を口の中にある突起と同じくらいの固さになるよう揉み、交互に歯を立てて噛み付き
吸い上げた。犬のような呼吸は激しさを増し、呼吸と共にかすれた声まで入り混じるようになった。
唾液はどんどん噴出してくる。このままじゃあ、こいつの狭い面積を誇る胸板は愚か、上半身全部に塗ったくってやった
ところでとうてい枯れそうに無い。扁平な胸から手を離し、シャイアの体の下に滑り込ませ腰をうかせてから両手で下着
ごとスカートを引き降ろした。「ぐちゅ」という音を立てて、下着が透明な糸を引きながら名残惜しげに股間を離れた。
十代前の子供のような恥部が露になり、鼻腔を刺激する女の匂いがより強烈になった。
髪と同じとび色のごく薄い産毛が、あふれ出したとろみのある天井池の中に僅かに見受けられる。
こんなに濡らしやがって、何てやらしいホビットだ。ペニスが納めるべき鞘を見つけ大音声を上げた。
『もう十分だろうS.O.Bさんよぉ、今すぐこいつにブチこんでやろうじゃないか』
慌てるなよ。折角だ、後学の為に少しだけ観察してやろうじゃないか。
「いやぁ…」
俺の意図を感じ取ったのか、シャイアが両手で股間を隠した。薬でふやけきっているはずの目に正気が宿った気がした。
ぎくりとして一瞬動きが止まったが、こちらも薬でぶっ飛んでいる最中だ。すぐまた動き出し、恥部を蓋う小さな手を払いのけた。
すんなりと手はどいた。形ばかりの抵抗だった。
膝を軽く曲げさせ、腿を割り開いた。ぷっくり膨れた丘の隙間に周囲よりも微かに色が濃い肌色の肉が挟まっている。
シャイアの薄い腿の間に俺の膝を差し入れ、限界まで足を広げさせて腰を浮かせた。
今だ閉じきっている左右の丘に指を置き、肉を外側へ押しやった。“コプ”と小さな音と立てて門が開いた。
どうやら内側にもまだ扉があるようだ。こいつは徹底的に調べなきゃならないな。
外から見えていた真ん中の肉は格納式になっており蛇腹のように皮が捲れる。中に隠されていたのは肉の瘤だった。
それにしても、どうにもぬめって観察がしずらいな。仕方がない。俺は鼻腔を強烈に刺激する香りに耐え、皮の内側に舌を差し込んだ。
「あぁひぃっ!」
肉瘤の下に合った唇から潮が噴出した。ほのかに塩辛い液が開けっ放しの俺の口に飛び込んだ。
そのまま、シャイアは俺の首に足を巻きつけた。
「ふぐっ……!ム……グ…」
唐突な出来事に慌てたが、“薬でぶっ飛びながらも”すぐに落ち着きを取り戻した。
このやろう、生意気な手を使いやがって。その気なら受けて立つぞ。
足を首に巻きつけたまま、ぷっくりとした肉丘に歯を立てた。
- 583 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:25:35 ID:L2RL7+RB
- 「んあぁ゛ああっ、ひやぁっ…ああ゛っ!」
喘ぎ声に泣き声のような枯れた音が混ざる。舌先を皮の内側から下の唇まで何度も往復させながらしつこく刺激する。
唇の内側に舌をねじ込もうとした時、内側がきゅっと締まり、再び大量の潮があふれ出した。
シャイアの足から力が抜け、腰が俺の顔の下に沈んでいった。
「お寝んねにはまだ早いぞ」
シャイアの蕩けきった顔をピシャピシャと叩く。小さく唸る声が聞こえる。眠ったわけではないようだ。
散々焦らされ、自身も驚くほどに肥大した“ミスター”を取り出し、半開きになった目のすぐ近くに突きつけた。
ホビットは顔も背けず声も上げなかった。相変わらずぼんやりした蕩けた目だったが、股間からは泉のように愛液が
溢れでていた。薬のおかげで極度に興奮しながらも、俺は落ち着いているつもりだったが、自分が思っているほど
冷静ではなかったらしい。滑る小さな股間の前で、俺は何度も上滑りをしてなかなか内部に侵入することができない。
ふいに小さな手が、“俺”を捕まえた。
「バぁカ…」
小さく呟くと、そのまま股間の一部に俺をあてがった。
「ここ…」
俺はシャイアの顔を見つめた。正気なのかぶっ飛んでいるのか皆目わからない。
わかっていることは、こいつが滅茶苦茶可愛いということだけだ。
“――薬のせい、だけなのか?――”
頭の疑問詞に答えることなく、股間の分身は前へと突き進んだ。
ぬぷ
「ぁっあああぅ」
「……っ!」
入ってすぐにホビットの小さな体が、体にとって規格外の異物によるそれ以上の侵入を拒むように俺を締め上げてきた。
シャイアが涙を流して、全身の力を抜いてくれなければそれよりも先に進むことが出来なかったろう。
ず、ずっぐぐぐっぬっぷ
「ぁああああぁっぁああああ!!」
痛々しいほどの悲鳴を上げて、シャイアは俺を迎え入れた。
信じがたいことにこの小さな体で、シャイアは俺の全てを受け入れたのだ。
「く・・・う・・・・」
ただ挿入しただけなのに今まで感じたことが無いほどの未知の悦楽が押し寄せてくる。
その快感がまだ治まりきらぬうちに、俺はもう小さな尻に腰を打ちつけ始めていた。
「あぁっ、ああっ、あんぅ、はっあああっ!」
快楽に従い多々ひたすらに腰を振り続けた。ふと、シャイアの声に嗚咽のようなものが混ざり始めていることに気がついた。
目からは涙が溢れ、その顔には苦しげな表情さえ見て取れる。だが、初めて味わう快楽に俺の自制心は全く機能せず、
腰の動きは一向に収まらない。
「シャイ、アっ、だい、丈、夫っ、か?」
傍目から見れば全然心配しているように見えないだろうが、これが今の俺にできる精一杯の気遣いだ。
「…はぁっ、うぁっ、う、…そぉ、ああっ!みらい…にぃ、しゅごく、ぅんあっきもちあっ!いいぃぁ!」
涙を流しながら、絶え絶えに言葉が零れた。
「くっ、むり、してんじゃ、はぁっ、ないのか、おまえ」
「ばぁかぁっ…あんらに、あっあっ、う……そ、ついれ、ろうすんの、よ、っああ」
所々呂律が回っていないが意味のある言葉を出せるほどの意識はあるようだ。
俺は言い知れぬ不安に駆られたが、シャイアは自らも腰を振り、先程よりも尚一層高く喘ぎ声を上げる。
すぐに俺も、より一層大きく腰を振り、不安を掻き消すように見た目よりも遥かに深い肉壺をかき回し続けた。
- 584 名前:鑑定士 ◆RDYlohdf2Q :2010/01/11(月) 06:28:38 ID:L2RL7+RB
-
“――誘ったのはこいつの方からだ、少なくとも、こいつはそう信じている――”
俺はホビットの深い膣内、到達し得ることの出来る最奥にまで自身をねじ込み、そのまま筋肉の収縮に身をゆだねた。
今まで感じたことのないほど激しい射精感がこみ上げてくる。解かってはいるのだが、一秒でも長く、この中に留まって
いたかった。限界を超える直前、俺は意を決し腰をゆっくりと引き始めた。
「く……もう…限か…これ以上…」
「…いゃ」
急にシャイアが、先程首に巻きついたように、俺の腰に足を絡めて引き戻した。
「ぃゃ、ぃやぁ、ぬいら、だめらの」
「いっ…ば…ほんろうに…で…ちまぅ…」
「らめなのっ……れんぶここでだすのぉっ」
――どっぷぅっ
「ぁあああっ!ひぁっ、あ、ぁっい、あっああっああああっ」
腰に絡んだ足が振りほどけないまま、俺は達し、蕩けた脳味噌のシャイアの思惑通り一滴残らずその場にぶちまけた。
肩で息をしながら、今だ細い足を俺の腰に絡めたまま床に伸びているシャイアの姿を見下ろす。
意識を失っているのだろうか、焦点の合わない瞳を天井に向けたままピクリとも動かない。
どうせ聞こえないだろうと高をくくり、俺はこの頭の悪いホビットに悪態をついた。
「…何考えてんだよ…お前」
「ゆか…汚れちゃうと、おもっらかや…」
返ってくるとは思わなかったまさかの返答に、俺は目を丸くした。
ロイヤルスイートの赤絨毯には、渇きの悪い膠を溢したような特大のシミができていた。
今さら白い染料を加えたところで、せいぜいワンポイントのアクセントを加える程度にしかならないだろう。
「こらえになっれねぇよ、バカ」
切り替えしに備え、ふやけた頭で身構えた。声は返ってこない。
代わり、腰に巻きついた足にぎゅっと力が入った。言葉よりも強烈な“返事”だ。
今さっき一儀終えたばかりにも関わらず、ホビットの胎内で分身が再び力を取り戻し始めるのを感じる。
禿げの言った通り、こいつは“めっぽう強い薬”だ。
「全く、ひでぇ薬だ」
蕩けたホビットの顔を見つめながら、相手に聞こえないような小声で俺は呟いた。
- 585 名前:今日はここまで:2010/01/11(月) 06:42:11 ID:L2RL7+RB
- ラスボスにいきなりレベル1で特攻できるのはベニ松神だけです
そういうわけで、今回の敵はレベル1幼馴染シーフ
>>506
その発想は無かったw
しかしそういうことならば、リルガミンはそんな変態ルックの高レベルくノ一で溢れかえっているということなのか
4で某大魔導師が酸素マスクと禿げカツラだけで迷宮を徘徊していても冒険者になんとも思わないのも頷ける
ニプレス前張りをレスを見て、呪われたローブの切れ端とかで
大事なところをかくしているというのも有りだと思ったけど、すんでのところで思いとどまりました
- 586 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 08:40:19 ID:WJIxw8fh
- 新作キテタコレ!!
規制を喰らってたとは思いもしませんでした。
↓以下シャイアたんファンクラブ会場兼やる夫級フラグ建築士への罵倒レス一覧
- 587 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 11:05:50 ID:L6xCAk4z
- お待ちしてました!
でも始めてはホビットのシャイアかよ!
くの一を期待してた俺涙目。
次こそ、次こそはくの一と鑑定士のエロを頼みます。
いやマジで!
- 588 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 12:24:37 ID:E0FRvuuh
- 乙です。地味に鑑定士が凄いと思った。
- 589 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 12:43:01 ID:E0FRvuuh
- くの一はラスボスでしょ。
逆に悪時代に磨いたエロプレイ忍者100lvが待ち構えていると確信している。
- 590 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 12:45:17 ID:0bWhFLRI
- 乙。
今回はくノ一脱がなかったな。
次こそは脱いで鑑定士とセックスを……。
- 591 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 14:18:48 ID:aDnWDZ6V
- >>585
投下された話はボリューム満点で乙だけど、乙なんだけど
>ラスボスにいきなりレベル1で特攻できるのはベニ松神だけです
つまりエルフくノ一さんとエッチするのは一番最後って事?
・・・・・・・・・・・・・そんな
彼女はメインヒロインでもあるのだから、そろそろセクロス本番をプリーズ!
テ○ルズオブ●アビスのラスボスのヴァンだってゲームの途中で一回戦って終盤で改めて最終決戦やったんだしさ
- 592 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 14:29:33 ID:wTBmsQnj
- 超GJ!
鑑定士×幼馴染シーフ派って異端だったのか・・・
- 593 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 14:33:06 ID:E0FRvuuh
- つーか、女は全て異種族
エルフ エルフ ノーム
ホビット ドワーフ
種族的に前衛と後衛逆だし、
鑑定士さんはワザとやっているじゃないかって思うわ。
- 594 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 15:41:42 ID:PKIQ035p
- 続編GJ。
とうとうHシーンキター。
だけど今回は人間鑑定士×ホビット盗賊。
本音としては人間鑑定士×エルフ忍者が読みたかった。
三度目の正直という諺を信じた俺はバカ。
今回のターゲットはレベル1幼馴染シーフ…ってもうレベル1じゃないし、3桁だし。
それとエルフ忍者のエッチが一番最後になるのだけはやめて。
ホビット→ドワーフ→ノーム→エルフ君主→(ラスボス)エルフ忍者
最後までどれだけ待たされるやらわかったもんじゃない。
ホビット→エルフ忍者(1回目)→ドワーフ→エルフ忍者(2回目)→ノーム→エルフ忍者(3回目)→エルフ君主→エルフ忍者(4回目)
せめてこんな感じで間にエルフ忍者とのセックスを挟んで欲しい。
今回はサービスショットである彼女のヌードさえなかったんだから本当にお願いしますよ(土下座)。
- 595 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 15:48:44 ID:p2ZZKs58
- リクエストするにしてもちょっと空気読んでしようよ…
無理言うと創作意欲なくなるとおもうよ。好きに書かせてあげよう。
- 596 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 16:17:59 ID:M0uJqGq8
- 気持ちはわからなくもないんですがね
俺もくノ一のエロを楽しみにしてた身なので
規制のせいもあってか2回目と比べて待機する時間も長かったですし
そんな皆様の不満解消にこれをどうぞ
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=manga&illust_id=7567265
上の絵の彼女に、皆様の脳内妄想でエルフ耳を生やしてください
首にマフラー、手足だけ隠密服を着た姿
後は言わなくても大丈夫ですよね?
それではご自由にお楽しみください
- 597 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 16:44:51 ID:MJZBTj9a
- >>594
他人の作品にそこまで細かく注文つけるくらいなら自分で書けよ。
- 598 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 16:55:28 ID:Y0TwCfOw
- >>597
お前も落ち着けって。
>>585
お疲れ様、約2週間ぶりの続きかな?
これはやってる最中に偶然覗いてしまったくのいちの嫉妬フラグが立ったか?
- 599 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 17:53:30 ID:xO1VY42h
- GJ。くのいちのセクロスがないのはガマンできる。
だけど、酒場で鑑定レクチャーしてたときはともかく、
なんでダンジョンに潜るときも黒装束着たままなんだYooooo!!
そりゃLv三ケタのニンジャが地下三階のアイテムなんぞを
一つでも多く持って帰ろうと必死になる理由も
敵に備えてACを下げる理由も全くないけどさウアアアアアアン!!!
- 600 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 18:05:37 ID:Fw6qpygQ
- 投下三回目。
本命とのSEX未だ無し。
ついでにヌードもナッシング。
でもGJは送りますコンチクショー。
鑑定士は目立たないけど凄いチート。
くノ一の妹登場。姉妹丼フラグキター。
次の更新は早くなるといいな。
- 601 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 18:48:53 ID:oyvfrszI
- 純粋にwiz小説としても面白いのが凄い。
好きなようにゆっくりいい物を書いてほしい。
- 602 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 19:32:39 ID:WJIxw8fh
- エロパロ板なのにエロ話じゃないって文句なら分かるけど
望みのキャラとの絡みじゃないって文句は斬新すぎて目から鱗
ハーレムフラグが総回収になるのか否か楽しみに待ってます
- 603 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 20:54:46 ID:rjJ+rYHo
- 普通に考えればメインは最後だと思うんだが
- 604 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 22:49:33 ID:OK9/izYp
- >>585
乙。
自分としては次の投下が早ければ文句はないのでガンバ。
くの一については残念だったけど。
>>596
ふう……。
今夜はこれをオカズにするか。
>>602
『鑑定士の小ネタの長編を読みたい』という読者の声が連載のきっかけだからな。
なのにいつまで経ってもメインの二人のエロがこないからやきもきしてるんだろう。
>>603
逆に考えるんだ。
メインだからこそ何度もエッチする事が出来るって。
ノームのモルグのイメージが今一つつかめない。
自分の脳内だとWizardry 囚われし魂の迷宮のディアの髪型をブロンドの巻き毛にチェンジした姿しか思い浮かばなかった。
でも盗賊女よりもさらに一回り小さい僧侶って書いてあるし。
エルフのフローレンスは結構すんなりイメージできたのにな。
- 605 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/11(月) 23:19:50 ID:fizhDcyQ
- 悪いこといわんから、求められてないのにマルチレスはやめとけ
- 606 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 00:13:52 ID:kVnEs3pd
- gj。次回こそ期待してる。
エルフは双子の姉妹。妹の武器はやっぱりカシナート?
- 607 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 00:30:48 ID:PcKLgl9R
- あれ?話の展開的に盗賊本命と思っていたのは俺だけ?
つーか鑑定士かっこよすぎだぜ
- 608 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 00:36:16 ID:d3nD82rx
- 自分も盗賊と結ばれんのがベストエンディングだと思ってた
どうも違うらしい
- 609 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 01:50:41 ID:Lt/Vvipu
- ここまでフラグ立てまくったらハーレムエンドしかないだろ
常識的に考えて
エルフ君主とノーム僧侶もなんか脈ありな感じだしさ
どこまでフラグ立てりゃ気が済むんだ鑑定士は
俺としてはエルフ双子丼が見たいがな
- 610 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 08:33:11 ID:mhTgvaC0
- 鑑定士様の最新作来てましたか。
やはり小まめに確認しないとリアルタイムで読むのは難しい。
そういえば鑑定士のパーティの中でくノ一の名前だけまだわからないのはなにかの伏線すか?
鑑定士は主人公だから仕方がないとしても、新登場の君主と僧侶はすぐに名が明らかになったのに。
- 611 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 21:17:36 ID:DZF5M1po
- >どこまでフラグ立てりゃ気が済むんだ鑑定士は
しかし本人は全くそう思ってないあたりがなんというか、主人公体質だなあw
ところでプリーストブラスター事件が微妙にわからん
シャイアは別に鑑定士のことを嫌いではないのは周知の事実だが
なんでわざわざプリーストブラスターにわざと引っかかり続けたんだ?
最初は他のPTMにでも強要されたんだと思ってたんだが、
シャイアの独白の「軽い冗談のつもりだった」ってのが腑に落ちないんだよなあ
- 612 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 21:39:57 ID:PAjSUopV
- DIALKOが余っているなら実際冗談で済む。
あと6年前だし。好ましい異性に色々やらかすのがデフォなお年頃。
実のところ、シャイアとパーティーメンバーの空気が違ってたんだろう。
軽い冗談と思っていたのはシャイアだけで他メンバーはマジで嘲笑っていたと
- 613 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 22:38:02 ID:2z4e8zhi
- その結果が鑑定士の今に繋がるというわけだ
軽い冗談のつもりで済む問題じゃないな
ささいなイタズラ心が一人の人生を台無しにしてしまったわけだし
そういえばエルフの姉妹、なんで
姉のくノ一は『道なき道を歩んできた者』で
妹のフローレンスは『舗装された道を歩いてきた者』と別々なんだろ?
赤の他人同士ならともかく、姉妹なら同じ道を歩む事も可能な筈なのに
- 614 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 22:50:28 ID:vvV/Mf9Z
- そこはむしろ、姉妹だからこそ妹は舗装された道を歩けたんだと考えるべき。
- 615 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 22:56:51 ID:CsgzrqGB
- それはこれから語られるんじゃない?
「一緒に育った」とは書かれてないんだし。
たとえば、
戦乱かなんかで一家離散。
別々に引き取られて方や貴族の家で蝶よ花よとロード人生、
方や暗殺者養成所で首切り習得→使い捨て暗殺者から泥をすすって叩き上げ
リルガミンで偶然再会、これからは一緒に生きていこうとPTを組む、とかだって十分ありうることだし。
コミック版WIZだとエルフ村では双子は縁起が悪い、ってかたっぽ里子に出されるエピソードとかもあったぞ。
まあ根拠は全くないし、ストーリーの変な予想は立派な迷惑行為なわけで作者さん申し訳ない。
とにかく、今後の展開に期待して待つしかないかと。
ちんこの面でも、ちんこ以外の面でも。
- 616 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/12(火) 23:48:00 ID:Hz2/zO+7
- ホビットはプリーストブラスター事件さえなければこの話における好きな女キャラランキングの上位に入れたんだけどな。
ちなみに1番はエルフ(姉)。
次回で鑑定士との関係に進展があるといいが。
以下の順位はこの通り。
2番ドワーフ
3番エルフ(妹)
4番ホビット
5番ノーム
ところで>>528->>533のちょっとした続き思いついたんだけど投下していい?
もう半分ぐらいはできてるから明日辺りには完成しそうなんだけど。
エロ度は低くなりそうだがそこは勘弁してくれ。
- 617 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 01:20:07 ID:UAGzVOrS
- どうぞどうぞ
- 618 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 02:01:17 ID:P59xDZsD
- >>613
2才くらい違えば妹のデビュー頃にはもう姉のパーティーのレベルが2ケタ半ばで
妹はなんの苦労もないだろ
- 619 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/13(水) 02:15:51 ID:UAGzVOrS
- >二人の顔の造形は全く瓜二つだ。
この文から忍者と君主は歳が同じ双子だろ
>二人の間には百を超えるレベルの隔たりがあった。
姉の歩んだ道の壮絶さがうかがえる
- 620 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 23:23:27 ID:QmzZOeyp
- 冒険者と一般人の話が完成したので投下。
感想沢山求む。
- 621 名前:パン屋の少年が結婚するまで:2010/01/14(木) 23:26:02 ID:QmzZOeyp
- ○月○日
師匠が新たなパン作りの旅に出ると言ってこの店を僕に託して出て行ったのが昨日。
僕の心は不安と期待に満ちていた。
いきなり自分の店を持つという夢が叶ったのはうれしい。
でも僕一人でこの店を切り盛りできるだろうか?
師匠から「お前にはもう教える事はないにもない」と言われていても、やっぱり不安が残ってしまう。
まあくよくよしても仕方ない。
明日から気持ちを入れ替えてやっていくとしよう。
○月△日
僕の店はリルガミンで知らない者はいない『ギルガメッシュの酒場』と『冒険者の宿』のすぐ近くにある。
その為客層の大半は冒険者だ。
でも今は閑古鳥が鳴いている状態だ。
無理もない。
先程乱闘騒ぎが起きたのだから。
原因はお弁当メニューのサンドイッチセット。
最後の一個を客のビショップとメイジが同時に手にしたのがそもそもの始まりだった。
「おい、これは俺のものだ。
お前は別の物にするんだな」
「はぁ〜?
なに言ってんの?
これは先にあたしが目をつけていたんだからね。
変な言いがかりはやめてほしいわ」
「なんだと?」
「なによやる気?」
この後魔法を使った大乱闘にまで発展。
急いで憲兵に連絡して二人を取り押さえてもらった。
この後店を閉めて荒れた店内を掃除する羽目になった。
うう……まったくもってついてない。
- 622 名前:パン屋の少年が結婚するまで:2010/01/14(木) 23:27:12 ID:QmzZOeyp
- ○月□日
今日のお客さん第一号はシーフの女の子。
僕と同じ位の歳で好みのタイプだ。
「あの、先日ここで乱闘があった店ってここで間違いないですよね?」
昨日は私の仲間がご迷惑をかけて本当にすいませんでした!」
いきなりの謝罪に面食らった僕であった。
聞く所によると先日店で暴れた二人は彼女の仲間であったという。
同じ悪属性でもここまで性格がちがうとは……。
迷惑をかけたお詫びとして大金を渡してきたが僕は断った。
そのかわりに彼女の人脈を活かして冒険者達にこの店を紹介してもらうように頼んだ。
帰る時、サービスとして味はいいけど形の不出来なパンをあげたら凄く喜んでもらえた。
○月☆日
彼女の口寄せのおかげでこの店でパンを買う客が増えた。
新しく出したお弁当の新メニューも好評だ。
お店は忙しくて大変だが嬉しい悲鳴と言える。
災い転じて福となすとはまさにこの事だ。
○月◇日
「お久し振りです。
お店の調子はどうですか?」
全身を黒装束で包んだ忍者が親しげに話しかけてきた。
誰だかわからなくて戸惑っている僕を見て、忍者は顔を隠している覆面を外した。
覆面の下の素顔は……あの時のシーフの女の子だった。
なんでも念願の忍者になれたのが嬉しいので、真っ先に僕に報告しに来たとの事だ。
あんなに嬉しそうに話す彼女の姿を見るとこっちまで嬉しくなってしまう。
折角なので彼女の出世祝いとして新メニューをサービスしてあげた。
- 623 名前:パン屋の少年が結婚するまで:2010/01/14(木) 23:27:55 ID:QmzZOeyp
- □月○日
あれから彼女は毎朝一番に僕の店に来るようになった。
出来立てのパンを渡すまでの僅かな間に、彼女と他愛のない世間話を楽しむのが僕の日課となった。
彼女がパンを買って出て行った後、すごいお客さんが来た。
一見何の変哲もないマントに身を包み、僧侶帽を被ったプリーストのお姉さんに見える。
しかし会計の時、懐から財布を取り出す瞬間、僕は見てしまった。
なんとお姉さんはマントの下に何も着ていなかったのだ。
肌蹴たマントからは綺麗な裸体が丸見えなのに、お姉さんは隠す素振りすら見せようとしない。
会計の間、僕の視線はお姉さんの大きなおっぱいとサラサラの茂みの生茂る股間に釘付けだった。
パンを受け取った後、お姉さんは肌蹴たマントを直さないで去って行った。
あの後何をしてもお姉さんの裸が思い浮かんでしまい、仕事に手がつかなくて困った。
□月△日
あの裸のお姉さんがウチでパンを買ってから、裸の女の子のお客さんが増え始めた。
女の子達は全裸でも平気なハイレベルの忍者や、アイテムを多くもてるように裸になった後衛職なのだそうだ。
自分も男の子なので嬉しいと言えば嬉しいが目のやり所に困る。
それに連動してか彼女の姿も変わった。
いつも着ている忍び装束ではなく、サラシと褌のみの姿になったのだ。
忍び装束の上からではわからなかったが中々のプロポーションだ。
彼女曰く「女の忍者はレベルが高くなるほど装備を身につけなくなる」との事だ。
という事はいずれ彼女もお姉さんのように…………。
ダメダメダメ平常心平常心!!
営業中に何考えてるんだ僕は!
- 624 名前:パン屋の少年が結婚するまで:2010/01/14(木) 23:28:40 ID:QmzZOeyp
- □月☆日
今日またあのお姉さんが来た。
相変わらずマントと僧侶帽以外何も身に着けていない。
前回は一人だったが今度は彼氏を連れてのご来店だ。
彼氏は好青年な雰囲気を纏った君主さんなのだが、やる事は君主に相応しいとはとてもじゃないが言えなかった。
何故なら人のいる前で突然見せ付けるかのようにお姉さんの胸を愛撫し始めたのだから。
行為はさらにエスカレートしてお姉さんの股間まで弄り始めた。
お姉さんもその気になっているらしく、君主さんへ熱烈なディープキスを返した。
二人はそのまま暫く人目も気にせずイチャつき続けた。
やがてお姉さんはイったらしく、小刻みに身体を痙攣させつつ君主さんにもたれ掛かった。
君主さんは絶頂の余韻に浸るお姉さんの頭を撫でた後、うちで一番高いパンを買った。
ちなみに出て行く時、お姉さんは僕にまるで誘っているかのような淫靡な笑みを投げかけた。
イチャつくなら他所でやって欲しいと言いたい所だ。
あとで彼女から聞いたのだが、あのお姉さんと君主さんは彼女の仲間なのだそうだ。
ちなみに君主さんの属性は善で、お姉さんの属性は中立との事。
…………彼女を見て属性なんて無意味だという事を知った。
□月◇日
彼女の姿がまたも変わった。
いや正確には脱いだと言うべきか。
サラシで押さえつけられていた胸を露わにし、褌一枚しか身につけていない。
胸の大きさはお姉さんに及ばないが、それなりに大きく綺麗な形で乳首がツンと主張していた。
流石に恥ずかしいのか彼女は顔を真っ赤にしてモジモジしている。
時々胸を手で隠そうとしつつも、必死に我慢する姿がまたそそられる。
彼女はこちらをチラチラ見つつなにか言いたそうにしていたが、今日のお勧めパンセットを買うとそのまま出て行ってしまった。
一体どうしたんだろう?
△月○日
最近彼女が来ない。
まさか病気や怪我でもしたんじゃ……!?
仕事に集中したくても彼女が心配でそれどころじゃない。
早く彼女の元気な姿が見たい。
- 625 名前:パン屋の少年が結婚するまで:2010/01/14(木) 23:29:35 ID:QmzZOeyp
- △月□日
閉店直前、彼女がやってきた。
その身に一切何も身に着けることなく。
「やっと決心が決まりました。
私を……あなたのお嫁さんにしてください!!」
そしてとんでもない事を言ってのけた。
混乱しつつもどうして僕なんかを好きになったのか聞いてみる。
「最初貴方に対して抱いていたのは友達のような感情でした。
でも…毎日顔を会わせるにつれ、だんだん貴方の事が好きになってしまったのです。
自分でもどうしようもないくらいに……。
でも貴方の関心はプリーストさんの方に向かっていて、お店には裸の女の子が来るようになって……。
告白しようにもあの時の私にはそんな勇気もなく……。
少しでも貴方の気を引こうと裸で誘惑しようとしましたけど、羞恥心を克服できませんでした。
でも今は違います。
厳しい修行の果て、こうして生まれた姿になっても、平常心を保ったまま貴方と会話ができる…。
だからこそ言います。
どうかお願いです。
痴女と思われてもかまいません。
私を抱いてくれませんか?
そして、貴方の子供を孕ませてください!」
彼女は固まっている僕にゆっくりと歩み寄ってくる。
その瞳にうっすらと涙を浮かべ思いつめた表情をして。
裸体はこれまで厳しい修行に耐えてきたとは思えないほど傷一つない。
二つの乳房は彼女が歩く度に小刻みに震えるのがわかる。
キュッと締まったくびれの下にある股には、大事な所を隠す為の陰毛が、なんと生えていなかった。
そんな彼女が僕の手が届く所まで来た時、僕の中で何かが弾けた。
この後僕は彼女を押し倒した。
まず小さな唇を舌でこじ開けて口内を蹂躙し、
張りのある胸をしゃぶりつくし、
ピチピチのお尻を愛撫しまくり、
カモシカのような太ももを揉みしだき、
自分の勃起してカチコチになった性器を彼女に咽喉の奥まで咥えさせ、
彼女の股間をビショビショになるまで舐め尽くし、
最後にトロトロになった割れ目の奥深くへと、勃起した己の分身を深く挿し込んだ。
はじめは苦悶の表情を浮かべる彼女であったが、僕が腰を最初はゆっくり、やがて段々と激しく動かすようにすると、それに合わせて可愛らしい喘ぎ声を上げるようになった。
パンパンパンパン!!と僕と彼女の下半身がぶつかり合う。
その度に結合部からは汗と愛液が混じった液体が飛び散る。
そして限界の時、僕は躊躇うことなく、彼女の膣内に濃厚な精液を一滴残さずぶちまけた。
- 626 名前:パン屋の少年が結婚するまで:2010/01/14(木) 23:30:43 ID:QmzZOeyp
- △月☆日
彼女と結ばれてから一ヶ月が経った。
僕は相変わらずパン屋を続けている。
彼女は冒険者を続けつつ、試験的にはじめたパン屋の出前サービスを手伝ってくれている。
裸の女忍者が建物の屋根を跳び回ってパンを届ける姿はリルガミン中の話題になっている。
彼女曰く
「結婚指輪の資金、早く貯めたいじゃないですか。
あと赤ちゃんの養育費も必要ですし」
結局最初の膣内射精では赤ちゃんはできなかったらしい。
だから僕と彼女は仕事を終えた後、発情期の獣のようにまぐわるようにしている。
彼女の仲間である君主さんとお姉さんは応援してくれたが、店で乱闘を起こしたビショップとメイジは
「「もげろ!」」
と、息の合った嫉妬の言葉を投げつけてきた。
そんな事がありつつも僕の日常は続いている。
共に歩く伴侶として彼女を連れて。
思えば最初に出会った時、僕は彼女の虜になっていたのかもしれない。
夜、店の寝室のベッドには、僕以外に新しい住人である彼女が一糸纏わぬ姿で眠っている。
さっき激しい運動を終えたばかりで、僕の身体は全身が心地よい疲れに包まれていた。
毎晩こんな感じなのだが、抱けば抱くほど彼女は魅力的になっていく。
人生は何が起こるかわからない。
師匠が突然出て行ったかと思ったら、今度は冒険者と結婚して今に至る。
次はどんな出来事が僕を待ち受けるんだろうか?
願わくばこの幸せが続いてくれる事を願いつつ、僕は彼女の身体を抱きしめた後、瞳を閉じて睡魔に身をゆだねた。
END
- 627 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/14(木) 23:40:19 ID:QmzZOeyp
- これにて終了。
冒険者×一般人の話。
一般人から見ると冒険者はどういう風に見えるか書きたかったのだが、あまりうまくいかなかった。
>>585
もの凄く遅くなってしまったけど、GJでした。
いつかこの話のようなwizらしい小説が書けるといいな。
くノ一については彼女だけ名前が不明なのも不便なので次こそ名が明らかになってほしい。
ついでに彼女と鑑定士のsexも希望。
- 628 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 00:15:11 ID:fWgX/Rnx
- GJ
しかし・・・どうしても忍者より僧侶に目がいってしまう
あんた聖職者だろ
なのにそんな淫乱露出狂でいいのかよ
- 629 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 01:06:37 ID:04fW7u9h
- 中立の僧侶なんつー真っ当には出来ない組み合わせな時点で
完全に「聖職者」ではないだろw
- 630 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 01:48:50 ID:er8Z+g2Q
- むしろ破戒僧のほうが相応しい
- 631 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 05:57:53 ID:lSE7jac2
- GJそしてもげろ。パン屋俺とかわれ! いえ、バイトとして雇ってください、
時給3Gでいいです
- 632 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 11:58:47 ID:ycOIiH19
- 乙。
僧侶は神職でありながらエロの権化というギャップがツボ。
むしろこれで善属性だったらツッコミ所満載だし。
問題なのはそんな彼女と付き合ってる君主だ。
善属性なら恋人の淫行を止めさせるべきだろうがw
パーティの中で一番まともなのが悪属性の忍者たんというのがなんとも。
でもそんな彼女も話の最後に恥じらいを捨てて全裸になってしまう。
まあウィズっぽいといえばウィズっぽいが。
- 633 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 12:08:32 ID:zqKPi62/
- このスレは寸止め的なものはNGなんすかね?
絡むと長くなるんで寸止めでまとめてみたんですけど
- 634 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 12:23:29 ID:ycOIiH19
- >>633
寸止め的な話は結構あるから別にかまわない。
個人的には絡みがあると嬉しいが。
ちなみに内容はどんなの?
- 635 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 13:12:29 ID:zqKPi62/
- 簡単に言うと幼馴染の少年少女がお互い裸で寝室にいて
何だかんだあって展開的にどう考えてもこのまま、なのに何故かやらない的な
あ、遅れましたけど>>620さん最高です。
負けないように張り合う忍者たん可愛いよ忍者たん
- 636 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 13:19:01 ID:ycOIiH19
- >>635
是非とも読んでみたいので投下を希望。
- 637 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 18:39:22 ID:XtaGBWgb
- >>620
裸の女性客は裸僧侶が連れてきたのか?
彼女が来店したのをきっかけに来るようになったって書いてあるし。
一般人の客にとってはただで女の裸が見れるから、更なる集客効果が見込めるな。
- 638 名前:1/10:2010/01/15(金) 20:40:28 ID:zqKPi62/
- コンコンッ
ロイヤルスイートのドアをノックする音が静かに響く。
若干14歳の若きプリーストが同僚のメイジを起こすいつもの光景だ。
「メイジちゃん朝だよ。まだ寝てる?」
「起きてる」
「あ、起きてるね。じゃあ僕は先に下でご飯食べてるから」
いつものようにそのまま階段を降りようとしたが、
「待って」
「え?」
呼び止められた。
「話があるから入ってきて」
「ええっ!?」
幾ら起きてるとはいえ年頃の女の子の寝室に誘われた事に驚きを隠せない。
「大丈夫。着替えてるし顔も洗ってるから」
「あ、うん」
はて何だろう。怒られるような事はしてないつもりだけど。
メイジの意図が読めないながらもそろーっとお邪魔する。
「失礼しまーす」
そこには確かに着替えを済ませてる幼馴染の少女がいた。
「おはよ」
「おはよう。大丈夫?風邪でもひいた?」
いつもと違って顔色が悪い。
「大丈夫。それよりプリ君は覚えた?」
「え?何が?」
唐突に問われて理解できなかったが、ふとある事が閃く。
「あ、もしかして新しい呪文?」
コクリ
少女が頷く。
「うん、バッチリ。MALIKTOもKADORTOもマスターしたよ。これで全呪文制覇」
「そう、良かったわね」
自分から尋ねながら、まるで他人事のように、若干恨めしげに相槌を打つ。
- 639 名前:2/10:2010/01/15(金) 20:41:02 ID:zqKPi62/
- 「あ、もしかしてメイジちゃん」
「そうよ、悪かったわね」
ピンと来て聞いてみる。プリーストと同じくメイジも今日レベル13になったのだが、
「覚えたの1こだけ。それもMAHAMANよ」
MALORとTILTOWAITの習得に失敗したのだ。
「あー、うん。でもよくある事だよ。気にしないで。皆も分かってくれるから」
「アンタはいいよね。レベル1からMP4もあったし、MADIも1発で覚えた優良児様だもん」
それに比べてアタシなんて、と恨み節全開の愚痴を始めだした。
「あーと、そのー。それで話って何?」
空気に耐え切れずに話題を変える。
「それなんだけどさ。プリ君ってアタシの知ってる限り彼女いなかったよね?」
「え?あ、うん」
恥ずかしそうに俯く少年。
「じゃあアタシと結婚しても何も問題無いわね」
「あ、うん」
そう頷き、
「ってええええええ!?」
間を置いて驚く。
「け、け、けけけっこ、こここ!?」
「ニワトリ?」
「そ、そんな急に結婚って言われても、喜んで、ってそうじゃなくて!」
「昔からほんとウブよね、プリ君って」
呆れてるような引いてるような表情のメイジ。
「ど、どういう事か順を追って説明してよ!」
「いやさ、良く言うでしょ?嫁入り前の女の子が裸見られたら責任取って下さいって」
「本とかでよく見るけど、それが何の関係?」
「いや、今夜にでもプリ君にアタシの裸見られちゃうし」
「ええええええっ!?」
益々混乱する純情プリースト。
「それにアタシもプリ君の裸見ちゃうだろうから、これはお互いに責任取らなきゃいけないかなって」
「な、なななんでそんなことになるのさ!?」
「LOKTOFEIT」
顔が真っ赤の少年に対し、あくまで冷静な少女。
- 640 名前:3/10:2010/01/15(金) 20:41:34 ID:zqKPi62/
- 「ろくとふぇいと?」
「そ。皆寝静まった頃に2人で外出て、アタシがMAHAMANした後にLOKTOFEITで脱出」
そこでようやく理解できた。
「ひょっとして、呪文覚え直したいの?」
「当たり前でしょ。13になるのすら莫大な経験値だったのに、14なんて先が遠すぎる」
「でも、そこまでしなくても」
「2軍の陰険ババア知ってるでしょ?」
連想するのも嫌だと言わんばかりの態度ではき捨てる
「あ、あの魔法使いさん?」
「あのババア、とうとうレベル12になったんだってさ」
「そうなんだ」
「アタシが14になるのと、あの行き遅れが13になるの、どっちが早いと思う?」
「経験値的に向こうじゃない?」
「んでアイツが13になってMALORやTILTOWAIT覚えたら?」
「そりゃあ場合によっては1軍に昇格、あ!」
ようやく気付いた。
「そうよ。代わりにアタシが2軍落ち、それもあんな年増怨と入れ替えでよ!」
プリーストは知ってる。この2人が超絶に仲が悪いことを。
「それだけは絶対に阻止しなきゃいけないのよ、絶対に!」
全身からかもし出す対抗心がオーラとして見えそうになる。
「幸いにも今日は祝日。明日までに覚えなおせば間に合うの。だから今夜決行よ」
「理由は分かったけど、でも、いいの?LOKTOFEITするって事は裸になっちゃうって」
「しょうがないでしょ。私MALOR使えないからプリ君の力借りないと無理なんだし」
理屈はその通り。しかし、
「あ、いっとくけど私の方絶対に振り返っちゃ駄目だからね。LAKANITOかますから」
自分はこんなにどきどきしてるのに、こうも平然とされてると、自分の事を異性として意識されてないようで寂しかった。
- 641 名前:4/10:2010/01/15(金) 20:42:07 ID:zqKPi62/
- わかめ〜
わかめ〜
プリシラ〜
こんばんは、クローリングケルプです。ようやっと肉体の再生が終わりました。
今夜から復帰戦です。さあ新米冒険家に目に物見せてあげましょう。
おっと早速現れましたね。おや?メイジとプリーストの2人組ですか。
それも装備が貧弱ですねえ。男プリーストも女メイジもローブだけじゃないですか。
こういう世の中を舐めた若者には触手で制裁を与えなくてはなりませんね。
「あ、メイジちゃん。この魔物でいいんじゃない?」
「そうね。こいつ逃げないし人型じゃないし」
おや、好戦的なご様子。久しぶりですねえ、私に戦いを挑もうとする冒険者は。
本当に久しぶりです。久しぶりすぎて涙が。
「じゃあ行くわよ。MAHAMAN!」
なんのおんけいがほしいのか?
⇒まものをだまらせる
パーティをちりょうする
まものをテレポートする
「えっと、LOKTOFEIT!」
………
………………
………………………………………
はい?
なにがなにやら。
えっと。
そうですね、とりあえず。
ローブでも回収しましょうか。
ポイ捨ては良くないですからねえ。
- 642 名前:5/10:2010/01/15(金) 20:42:40 ID:zqKPi62/
- 「どう?」
「うん、大丈夫。誰もいないよ」
わかめは起きても草木は眠る丑三つ時。無人の歩道をこそこそと動く2つの影。
「あとは、このまま大通りに出れば宿屋まで一直線だよ」
「大通りってのが不安ね。ここまでは誰もいなかったけど」
「大丈夫だと思うよ。こんな夜遅くなら、きっと酔っ払いもいな」
「お〜れ〜はファイター♪わ〜かだっいしょ〜ってか!」
ドワーフ特有のダミ声がよく響く。
「いたじゃない」
それも1人や2人じゃ無かった。
「メイジちゃん、どうしよう?」
「どうしようったって、このまま強行突破するしかないでしょ」
「見られちゃうけど、いいの?」
「一応、こういう時の為の秘策は考えといたわ」
「秘策?」
「プリ君しゃがんで。勿論こっちを見ずにね」
「え、いいけど」
素直に従うと、
「えいっ」
ふにっ
やわらかい感触と、しっかりとした重さが同時に背中に圧し掛かる。
「わわわわわっ」
「こうやっておんぶすれば見られなくて済むって訳。お尻は、まあ、諦めるしかないけど」
「だだだだだからって」
「なによ、重いとか抜かしたらLAKANI」
「重くなんてないよ!重くないけど」
背中に、モロに感触が。それも素肌で。
「それじゃお願いね。距離も大した事無いから大丈夫でしょ?」
ぎゅっ
しっかりと抱きつき、背中の圧力が強まる。
振り落とされない為と、より確実に隠す為なのだろうが、胸の感触だけではなく、体温まで直に伝わってくる。
今までのどの暖房よりも確かな温もり。連動するように自分の体もどんどん熱くなっていく。
どんどん頭に血が上っていく。のぼせずに済んだのは、情けない事に血の集中が分散していたから。
正気を保てる内にプリーストは全力で駆け出した。微妙に前のめりだったのは果たしてバランス崩したからなのか。
- 643 名前:6/10:2010/01/15(金) 20:43:12 ID:zqKPi62/
- はあっ、はあっ、はあっ
階段を上るプリースト。
「裸で息荒いなんてまるで変質者ね」
「おんぶして、はしったら、だれだって、いきぎれするよ」
「そうなの?アタシてっきりおっぱい当たってて興奮してるもんだと」
それもあるだけに反論できない。
万一誰かとすれ違うかもしれないから、このまま部屋までお願いね。
そう言われてしまい、宿屋に無事ついても柔こい圧力からは開放されなかった。
「や〜ん、プリ君もいつの間にか立派に男の子になってたのね〜って思ってたんだけど違うの?」
反論できない。というか言いたい事が多すぎる。
本当に男だと思ってるなら裸で抱きつく筈が無いだろと思いつつ、一歩づつ階段を上っていく。
カチャ
そ〜っとメイジの部屋のドアを開ける。
ベッドまで進み、そのまま後ろ向きでそっと置く。
「それじゃ、おやすみ。早く寝ないとレベルアップできないから」
そのまま振り返らずに廊下へ向かう。振り向くなと言われてるから当然なのだが、それ以上に自分自身振り向きたくなかった。
万一正面を見られたら、下のを見られたら、絶対に軽蔑されちゃうだろうから。
「う〜ん、それはいいんだけどさ」
だから後方から呼び止められた時、興奮してたのがバレたのかと思いドキリとした。
「プリ君って、不能じゃないよね?」
はい?
意味が分からない。
そんな質問をする意味も、不能ならメイジの死角で脈打つこれは何なのだという自問と。
「正直こんなシチュでスルーされると、アタシに魅力が無いっつわれてる気がして癪なんだけど」
彼女は何を言っているんだろう。
「まだ分かんないかなあ」
嘆息の後に、彼女から信じられない単語が飛び出した。
「MALOR」
「えっ!?」
途端に目の前に、いつの間にかタオルを体に巻きつけた幼馴染が現れた。
「ええええええっ!?」
腰を抜かしたのか、思わずその場に尻餅をついてしまう。
「ま、MALOR使えないんじゃなかったの!?」
「バッチリ使えるわよ。ていうかレベルアップの時に3つ全部覚えてアタシも呪文コンプ」
「!?!?!?」
余計混乱するプリースト。
「んー、まだ分かんないかあ。じゃあこれ見れば分かるかな?」
そう言って取り出したのは一足のスリッパ。
- 644 名前:7/10:2010/01/15(金) 20:44:48 ID:zqKPi62/
- 「え?それって?」
暗くて正確には分からないが、宝石が散りばめられてるそのスリッパは、
「そ。ルビーのスリッパ」
ルビーのスリッパ。使うとLOKTOFEITの効果。
「ええええええ?なんでそれ持ってるのに僕が?」
当然の疑問を口にしたのだが、結果はメイジを失望させただけだった。
「あー、もう、鈍すぎ!もういい、全部ぶっちゃける。アタシ、プリ君の事好きなの」
「!?!?!?!?!?」
益々訳が分からなくなる。
「でもずっと昔から一緒だし、アタシもこんな性格だから自分から告れないしさ。
だからってプリ君から告ってくれるなんて都合が良すぎると思ったし、色々悩んだ挙句、既成事実作っちゃえば
なし崩し的になるかなって。プリ君の性格なら責任取ろうとするだろうし、どうせ付き合ったらいずれやる事なんだし、
告る勇気より襲われる覚悟のが何とかなりそうだったし」
メイジの独白は続く。
「でも自分から迫ったらそれこそ軽蔑されそうだし、プリ君から迫らせるにはどうしたらいいかなって悩んで。
プリ君だからよっぽどの事が無いと襲おうとしないだろうし、やっぱ既成事実案も無茶かなって思ったら、
このスリッパの事思い出して。流石にお互い裸になっちゃえばプリ君もその気になるんじゃないかって思って。
凄く恥ずかしかったし、他の人にも見られるかもって怖かったけど、でもそれ以外に思いつかなくて」
プリーストは静かに、静かに耳を傾けている。
「でもさ、やっぱりこんな事やってる時点で軽蔑だよね。本当バカみたい。一つの事思い立ったら
他の事何も考えられなくなっちゃって、それでこのザマ。最低だよね。プリ君も全然チラ見とかしてこなかったし、
やっぱりアタシは対象外だったんだなって事実突きつけられただけだった」
そこまで聞いて、ようやく口を開いた。
「だって、見たらLAKANITOだって」
「本気にしたの?」
「そうじゃなくても、もし見たりしたら軽蔑されちゃうと思って」
「あー、やっぱアタシ達って本質的に噛み合って無かったのかあ」
悲しそうに己を悔やむメイジ。
「お互いの考えも理解し合えてなかったし、そもそもプリ君アタシじゃ欲情できなかった訳だし、って訳でも無かったのかな〜、あはは」
何かに気付いて急に顔を背けるメイジ。
そこでプリーストは思い出した。自分が真っ裸で、しかも尻餅ついてメイジの眼下にいる事を。
「わわわわっ!」
慌てて股間を隠すがもう遅い。
「ご、ごめんなさい!」
「いや、うん、それでいいんだけどね、うん。ただ、やっぱり、その、実際に、目にしちゃうと、その、ね」
「ごめんなさい」
「いや、謝るのはアタシの方だしさ、うん、それはいいの本当に」
気まずい空気が流れる。
- 645 名前:8/10:2010/01/15(金) 20:45:39 ID:zqKPi62/
- 「あの、さ。だから、今夜の事は野良犬に噛まれたと思って、気にしないで、うん。アタシの事は軽蔑しちゃっていいから、もう」
「そんな、軽蔑なんて」
「もう、忘れて、ね。ゴメンね、本当。馬鹿な事に巻き込んじゃって。それじゃ、おやすみ」
「待って!」
ガシッ
慌てて手を握る。
「え?」
「そんな、ずるいよ。いきなりそんなに言われても、頭の中追いつかないよ」
「だから、今夜は痴女に巻き込まれただけだからって」
「痴女なんかじゃないよ!!」
ビクッ
珍しいプリーストの声の張り上げに思わず竦んでしまう。
「痴女なんかじゃないよ。軽蔑なんかしないよ。だって悪いのは僕なんだから。僕のせいで、メイジちゃんにこんな事させちゃったから」
「え?え?」
今度はメイジが混乱する。
「ど、どゆこと?」
「えっと、僕も言う事沢山あるんだけど、一番最初に言うべき事を言うね」
そう言うとプリーストは立ち上がり、メイジのもう片方の手もぎゅっと握り締める。
「え?なに?」
「僕は、メイジちゃんの事が、大好きです。よければ、僕とお付き合いしてください」
「!?!?!?」
益々混乱するメイジ。
「そして、本当にごめんなさい。最初からこうやって告白してれば良かったのに、
勇気が出なくてもたもたしてたから、メイジちゃん思いつめちゃって、本当にごめんなさい」
まだ状況が飲み込めないメイジ。
「故郷の村にいる時からずっと好きで、でも僕なんかじゃ無理だと諦めてて、吹っ切って上京して立派な僧侶になろうと
思ってたら何故かメイジちゃんもこっちに来てて、気付いたら同じパーティにいて、最初運命なのかなって思ったけど
世の中そんなに甘くないって考え直して、でも立派な僧侶になれば釣り合えるかなって頑張って、
頑張ったけど今度は勇気が出なくて告白できなくて」
そこまで言うと沈みがちだった視線を上げ、キッチリとメイジの正面を見据える。
「でも、もう遅いかもしれないけど、それでも言わせてください。僕は、あなたの事を、愛しています!」
暗闇の中でも、メイジの顔が赤くなっていくのが分かる。
「僕と、お付き合いしてください。お願いします!」
「えっと、その、あの」
視線が虚空を彷徨うメイジ。
- 646 名前:9/10:2010/01/15(金) 20:46:12 ID:zqKPi62/
- 「えっと、それじゃ、こちらこそ、宜しくお願いします」
顔を真っ赤にし、目を何度もパチクリしながら答える。
「ありがとう!」
そのまま勢いでぎゅっと、できたばかりの恋人を抱きしめる。
「ありがとう、ありがとう」
「いや、こちらこそ」
感極まって抱きしめる力が強くなるプリーストと、すっかり主導権が奪われて未だに戸惑ったままのメイジ。
「えっと、それじゃ」
「あ、そうだね。もう夜遅いから寝ないとね」
「え?」
この後だけど、と言おうとしたら急にプリーストが離れた。
「それじゃ、おやすみ。早く寝ないとレベル戻んないもんね」
「え、いや、その」
何と言ってよいのやら。
「い、いいのよ?」
「え?なにが?」
「なにがって、その」
プリーストの体には今も尚、己をこれでもかと誇示している箇所がある。抱きしめられた時にも腹部に感触が伝わってきた。
そもそも真夜中にお互い裸で寝室にいる時点でやる事は一つしかない。
メイジもそれを受け入れる覚悟があったのだが、プリーストは長年の恋が実った感動ですっかりその事が頭から消え失せてるようだ。
一方メイジも、流石に自分から言い出す事はできなかった。
「えっと、その」
「あ、もしかして、おやすみのキス?」
「え?」
惜しい。
「そうだね。恋人になったんだもんね。ファーストキスも兼ねて、しよっか」
「あ、うん」
それ以上の事してもいいんだけど、と言いたくても言えない少女。
でも、想い人の唇が近づくにつれ、
「ま、いっか」
そう思い直し、彼を受け入れた。
- 647 名前:10/10:2010/01/15(金) 20:46:51 ID:zqKPi62/
- とはいえ、
「プリ君のバカ!こんなんで寝付ける訳無いじゃない!」
メイジは別に好き者って訳でも無かったが、一度覚悟を決めてからのお預けでは流石に我慢できなかった。
「うぅ、これじゃ益々プリ君に痴女だと思われちゃうじゃないぃ」
恨めしげに呟きながら股間に手を伸ばす。そこには、おぶられた時から既に受け入れる準備ができていた。
「んんっ、もう、男は野獣だって、聞いてたのに、全然違うじゃない!」
それが嬉しくもあり、寂しくもあり。
「ああっ、プリくんのが、はいってきてるぅ」
気持ちを静める為に、できたばかりの恋人に抱かれる妄想と、それに連動して快感を得始めた。
「はあっ、はあっ、メイジちゃん、メイジちゃん!」
一方プリーストの方も、いくら草食系に見えようとも肉食率が0では無かった。
何の事はない。付き合い始めていきなりじゃ愛想尽かされると思って自重しただけなのだ。
おぶった時の背中の感触が、先ほどの柔らかい唇が、思春期の少年に与える刺激はあまりにも大きすぎた。
「ああっ、メイジちゃんイクよ!このまま、だすからね!」
「ああっ、プリくん、きて、アタシのなかにきてっ!」
偶然か否か同じ刻に達したのだが、勿論お互いに知る由も無い。
一度では火照りが収まらず、二度三度と快感を貪り、同じ回数だけ、同じタイミングで達してた事も、勿論知る由も無い。
このカップルが相性抜群だと気付くのは当面先の話である。
- 648 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 20:54:10 ID:FnBbD3uD
- リアルタイムキテター!
GJ!
そして相変わらずクローリングケルプさんマジ紳士
- 649 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 21:09:22 ID:XtaGBWgb
- 乙でした。
露出狂カップルに幸あれ!
でもWIZ世界じゃ珍しくないと思ってしまうのは気のせいか?
- 650 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 00:07:02 ID:YusWfj4Y
- お互いオナニーする余力があるなら夜這いしろ!
精力の無駄遣いだろうが!
- 651 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 01:27:57 ID:Sbo8gb4G
- 全裸でおんぶなんかしたら背後からアヌス丸見えじゃないか!
ピンポイントLOMILWAかけてストーキングしたい'`ァ'`ァ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ
- 652 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 09:55:13 ID:2jOjlCoL
- 酔っ払い達は二人の裸を見てどう思ったのか気になる。
露出狂の変態? それとも裸ニンジャや後衛職の類だと思ったのか?
- 653 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 11:49:51 ID:H1ToJfYK
- 見られる方は大問題でも
市民たちは見慣れてるかもな
特にパン屋の話みたいに高レベル忍者以外も後衛だから全裸みたいな世界だったら。
- 654 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 13:18:25 ID:/fwIpgPP
- ウィザードリィの世界はヨーロッパみたいにヌーディズムが主流なのかもしれない。
リルガミンなんか現実世界のブラトルバラに近い感じがする。
ブラトルバラについては検索すれば屋外をオールヌードで歩いても平気な街として紹介されてるから興味のある人は調べてみるといい。
- 655 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 14:18:18 ID:H1ToJfYK
- 受け入れられているからといって主流とはかぎらないだろう
パーティーの半数を占める前衛は忍者以外裸になる理由がないし
市民たちも同様だから、全裸が珍しくなくても多数派とまではいかないはず
- 656 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 15:47:37 ID:s+frnVfz
- 主流でなくても町の広場や公園とかで、普通に全裸で日光浴してそうだ。
裸でいることで健康面において様々な効果が期待できるって聞いた事あるし。
そんな風習のある欧米でウィズは産声を上げたんだから、ウィズ世界がそれに準じてるとしても全然おかしくない。
- 657 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 16:59:50 ID:z2WtIvqw
- (;´∀`)
- 658 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:16:25 ID:d8ZOAY3f
- 今445KBだけど鑑定士さんの新作って容量的に大丈夫かな?
適当に小ネタで埋めて新スレでお願いした方がいいのかな
- 659 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:28:37 ID:q5N37SUm
- 鑑定士さんの話はボリュームあるし小ネタで埋めるのは賛成。
規制も終わったし前回のように次の投下まで2週間もかからないと思うから、
そろそろ新スレを作る準備をしておいたほうがいいと言わせてもらう。
だいたい450KBオーバーを目安に作った方がいい。
500KB超えるとスレはほぼいっぱいになる。
- 660 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:33:31 ID:d8ZOAY3f
- 分かった。埋め用にふたなり姉妹レズでも書いてみる。
- 661 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/16(土) 21:42:40 ID:q5N37SUm
- 楽しみに待ってる。
ふたなり姉妹レズ…どんな話になるのだろう?
- 662 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 15:51:36 ID:lM2fvRns
- 両性具有……職業は何かな?
- 663 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 16:15:12 ID:lM2fvRns
- 連続してすまない。
両性具有でふと疑問に思ったことがあるので質問いいか?
あの世界でふたなりが後衛や忍者の職について全裸になった場合、周囲の反応はどんなものになるんだろ?
やっぱり奇異の目で見られるのか?
- 664 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 16:21:59 ID:TbR/9bfQ
- ダンジョン内のモンスターの方がいろいろ変なのばかりだし
街にもノームだのフェアリーだのいろんな種族が入り乱れてるんだから
女にちんこが生えてるくらいどってことなさそう
- 665 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 16:23:13 ID:TbR/9bfQ
- ふたなりリザードウーマンはちんこ2本……?
- 666 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 17:59:58 ID:Ypgy8soS
- >>665
それじゃ「なんと奇遇な!」じゃないかw
- 667 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 18:43:43 ID:lM2fvRns
- >女にちんこが生えてるくらいどってことなさそう
そのちんこが勃起していたらやっぱり変態と思われるよね?
理由としてはこれまで両性具有なのを隠していたのに、全裸にならないとならなくなって、そんなシチュに興奮してしまいつい勃起という感じ。
- 668 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 20:37:11 ID:Ypgy8soS
- 注:この作品は両性具有や同性愛等の特殊性癖の表現が含まれますので
それらに嫌悪感を覚える方はご注意ください。
またしょうもないパロディネタにイラッときたらごめんなさい。
あと抜けない文章だけどそれは気にするな。
- 669 名前:1/12:2010/01/17(日) 20:37:48 ID:Ypgy8soS
- エル・ケブレスの迷宮には、冒険者にとってカモ扱いされているモンスターが幾つかある。
モートモンスターやハイコルセアは有名で、他にはゼノなんかも該当するだろう。
そして牙の教団の僧侶、ファングプリーストもその中の一つと言える。
同フロアのモンスターに比べ経験値・アイテム共に頭抜けており、BADI以外に恐れる攻撃がない為、
死者こそ出すものの全滅の危険は低い。
最上階で稼ぐよりも遥かにローリスクハイリターンな為、中にはマスターレベルに達しても僧侶狩りを続ける者達までいる。
今日紹介するのも、とある中堅の僧侶狩りパーティの話である。
「LAHARITO!」
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストは21のダメージをうけた。
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストは9のダメージをうけた。
「2体残った!リースあとお願い!」
「LITOKA」
ファングプリーストはMONTINOをとなえた。
リースのじゅもんをふうじこめた。
「あ!」
「まずい!」
ファングプリーストはBADIをとなえた。
シーフはしんだ。
「シーフが死んだ!撤退だ!」
- 670 名前:2/12:2010/01/17(日) 20:38:22 ID:Ypgy8soS
- 「やれやれ、死んだかと思ったぜ」
「いや、死んでたから」
カント寺院から戻ってきたシーフを迎える一同。
ここはギルガメッシュの酒場。いつも冒険の帰りはここでの打ち上げが通例となっていたが、今日は反省会の意味合いが強かった。
「しっかし、お前らの息の合わなさは何とかならんのか」
槍玉に上がってるのは僧侶のリースと魔法使いのメイ、エルフの双子姉妹だ。
「幾ら二卵性とはいえ、こうも呪文のタイミングがズレるとなあ」
「本当に姉妹なのかと小一時間問い詰めたい」
「すいません」
「ごめんなさい」
双子なのに職業も違えば、口をつく謝罪の言葉まで違う。
「どっちも素早さ18だってのに、どうしてこうも壮大にズレるのか不思議でしょうがないぞ」
ファングプリーストを狩る上で必須とも言えるのが攻撃呪文。彼らは集団で襲ってくる為、剣で捌ききるのは難しいからだ。
MADALTOが決まれば一発なのだが使える回数が少ない。加えて通常エンカウント対策にMAKANITOも残しておきたい。
故に攻撃の要は必然的にLAHALITOになるのだが、LAHALITOだとダメージが浅い時に仕留め損なう事がある。
そこで浮上するのが僧侶の攻撃呪文LITOKAN。単発では心もとない威力も、弱った敵へのトドメとしてなら十分。
回復は聖水で事足りる為DIALMAの使用頻度は低く、安心して攻撃呪文に費やす事ができる。
よってメイジのLAHALITOとプリーストのLITOKANは僧侶狩りを行う上で最重要項目なのだが、
「何か息ピッタリな事無いの?」
「戒律は同じだよ」
「そりゃ戒律まで違ったら生活環境が一緒だったかも怪しいぞ」
「だいたい中立じゃないメイジが珍しいからって二人揃ってスカウトしたんだ」
悪と中立はパーティを組むだけなら問題は無い。しかし長く一緒にいるとどうしても戒律の差異が微妙な影響を与え、
長続きしないパーティが少なくない。なので僧侶狩りパーティの場合、戒律は中立よりも悪が好まれる傾向にある。
エル・ケブレスの迷宮は中立戒律の汎用性が高い事もあり、悪のファイターやメイジは希少。
このパーティのように全員が悪というのは極めて珍しいのだ。
「折角悪で6人揃ったんだし、できればこのメンバーで長くやっていきたい。その為にもリースとメイのコンビネーションは重要なんだ」
「分かってる」
「善処します」
しかし2人のタイミングの合わなさは嫌というほど見せ付けられてきた。やる気で何とかなる問題には見えない。
「俺らも考えようぜ。何かいい方法無いか」
「そうだなあ。昔読んだ本で、14歳の男女が一つ屋根の下でエアロビ学んで息合わせるってのあったけど」
「もっと長い間一つ屋根の下にいたのに息合ってないから無理だろ」
「後は体を一つにする事で心も一つになるって本も読んだ記憶が」
「こいつら女同士だぞ。加えて姉妹だ」
「つーかお前は普段どんな本を読んでるんだ」
結局ロクな案は出ず、そのままgdgdに反省会は流れ、いつもの飲み会へと変貌していった。
少なくともリースとメイ以外の4人はそう思っていた。
「体を一つに、かあ」
どちらともなく発せられた呟きが聞こえていた者はいなかった。
- 671 名前:3/12:2010/01/17(日) 20:38:52 ID:Ypgy8soS
- 「メイったら、さっきの話を真に受けないといいんだけど」
深夜の寝静まった頃、冒険者の宿の共用浴場でリースは一日の汚れを落としていた。
他に利用客は見当たらない。当然だ。誰もいない時間帯だからこそ利用できるのだから。
といっても男性客の覗きを警戒している訳ではなく、むしろ同じ女性客の視線を恐れてなのだが。
それというのも、
「リース、いる?」
ドキッ
無人の浴場に片割れの声が響き、ちょうど彼女の事を考えてた事もあって余計に心臓が跳ね上がる。
「い、いるけど、私上がるのまだ先よ」
「私も早く寝ちゃいたいし、たまには一緒に入ってもいいでしょ」
「え?いや、ちょっと待って」
「入るよ」
制止も効かず魔法使いが入ってくる。
そこにはエルフ族独特のスラリとした体つきと、豊かさと引き換えの美しい形をした乳房。そして、
「たまには姉妹水入らずでさ、いいでしょ」
「あなたの場合、本当に姉妹と考えてるか怪しいのよ」
禍々しい凶器、半陰陽の生殖器が嫌でも目に入る。
もっと忌々しいのは、それが片割れのみならず、仲良く姉妹両方に生えている事だ。
「だいたい何よそれ、既に半分勃ってるじゃないの」
「ごめんごめん、最近溜まってたからさ。リースも硬くなってたりするんじゃない?」
「一緒にしないで」
顔と体を背け、そのまま洗髪を続ける。
「背中洗ったげる」
「いいわよ別に」
「そう言わないで。これは別に下心じゃないから、さ」
言うが早いかタオルを泡立て、優しくリースの背中を擦る。
「痛かったら言ってね」
「大丈夫よ」
優しく洗われると、不思議とリースの刺々しさも引いていった。
別段仲良しではないが、特に険悪でもない。2人の関係は極めてあやふやなものだった。
その起因は、2人の生誕時にまで遡る。
- 672 名前:4/12:2010/01/17(日) 20:39:26 ID:Ypgy8soS
- 元々この2人は普通の二卵性双生児、性別も男女で生まれる運命にあった。
ところがカドルト神の戯れかマハマン神の気紛れか、性別が仲良く半分こづつになってしまったのである。
エルフの世界ではふたなりは禁忌とされていた事もあり、双子も最初は普通の姉妹として育てられ、周りもそれに気付く事は無かった。
しかし些細なきっかけで半陰陽だと露見し、隠していた母親共々森を追われた。
森を失った事による精神的負担は幼い双子よりも長年住み慣れてた母親の方が大きく、過労も祟り程無くこの世を去る。
姉妹は生活の為に、森を失ったエルフが売春以外で稼げる唯一の職、冒険者になる道を選んだ。
森を追われた過去からか姉妹が信じられるのはお互いの片割れのみであり、命乞いをも切り捨てる悪の道に染まるのも時間の問題だった。
今も冒険者仲間とはあくまで利害一致による協力関係であり、心から信頼をしている訳ではない。
しかし、そんな唯一の信頼をも揺らぐ事件が起こった。
「いやっ、やめて!メイ、何を考えてるの!?」
「ごめんね、ごめんね!分かってるんだけど、がまんできないのっ!!」
不完全な性別が原因なのか急にメイの性欲が暴発し、リースを押し倒してしまったのだ。
禁忌の性別ゆえに恋人を作る事もできず、行き場の無い若き性が最悪の結末を招いてしまった。
「あ、あ、出るよ。出すからねっ!」
「いやっ!やめてっ!うそよっ!!」
メイが正気を取り戻したのは、何度も女の印に熱い飛沫が注がれ、リースの心が砕けかかった頃だった。
計り知れないショックを受けたリースだったが、それでも尚メイを、今や唯一の家族を切り捨てる事はできなかった。
まだまだ姉妹で協力していかないと生き抜く事が難しかった事。
メイが心から己の愚かさを悔やみ、一時は自害にまで及ぼうとしていた事。
そして、性欲の暴走の辛さは、自分も身を持って知っていた事。
リースとメイの違いは、我慢できずに女体で発散してしまったか、それでも己のみで発散しきれたかの些細なものだった。
そして一度挿入の味を知ったメイにとって、最早自己処理で暴走を鎮める事は不可能だった。
一度は心の底から後悔したにも関わらず、メイは再び強姦未遂を犯したのだ。
未遂に終わったのは最後の最後まで抵抗した前回と違い、観念したリースが最終的に受け入れたからに過ぎない。
その後もチャンスあれば迫るメイに対し、基本的にはあしらいつつも、本格的に暴発している時は仕方なく受け入れてきた。
「でもさあ、さっきの皆の言葉、的を射てると思うんだよねえ」
きやがった。
背中越しの言葉にリースは顔を歪める。
「やっぱり心を一つにするには、体も一つになるのが早いと思うんだ」
何を馬鹿な事を。胸中で毒づく。
今まで何度も交わってきておいてまだ足りないとでも抜かすつもりか。
「やっぱり私だけ良くなってても真の意味で一つになってないんだって」
今日はそっちのパターンか。苦々しく思いながらも微かにホッとする。
そっちのパターンというのは、メイがリースに挿入しようとするのではなく、メイがリースのを受け入れようとするパターンだ。
犯されずに済むので肉体的負担が無い分マシだった。とはいえしつこく挿入を迫ってくるので精神的疲労は大きかったが。
- 673 名前:5/12:2010/01/17(日) 20:40:01 ID:Ypgy8soS
- 「それも何度も言ってるけど、私の方からメイとするつもりはありません」
そう、リースは処女は失っていたが童貞は所持したままなのだ。
自分は何とか自己処理でも鎮めれる事。
自分から行為に及んでは、それこそ姉妹関係の最後の砦が崩壊する事。
そして何より、自分も挿入の味を覚えたら、今のメイ以上に堕落しかねない事。
「リースも頑固だなあ。あの気持ちよさを是非とも知って欲しいのに」
「興味ないわ」
「そんなんじゃいつまで経っても私達の息が合わないよ」
「性行為に頼らなくても方法は必ずあるわよ。むしろこんな事で何とかなるって考えの方が間違ってる」
「そうかなあ。本当の意味でお互いを知り合えたらきっと上手く行くと思うんだけど」
このパターンでリースが困るのは、メイが自分の為じゃなくてリースを想って交わろうとしている点。
メイにとっては日頃の感謝と姉妹愛、そして快楽を知ってもらいたい善意で迫ってきている。
欲望に従ってない分、こちらの方が拒否すると心が痛む。
「ちゃんとまともな方法を探しましょう。ところでもういいわよ背中」
「あ、うん。お湯掛けるね」
泡が流され、背中だけでなく心も浄化されていく錯覚を感じる。
「じゃ、次は前ね」
「結構です」
キッパリ拒否して湯船に向かう。
「まちなさーい」
後ろから抱きとめて強引に足止めするメイ。
「あ、コラ!どこ触ってるのよ!」
抱きしめがてらリースの美乳をもみしだく。
「あれ〜?ちょっと大きくなった」
「なってないわよ、てゆうか止めて!」
「いやいやいや〜。今日こそはリースちゃんにも膣内射精の快感を味わって貰うんだから。真の融合って建前もあるんだからね」
「やっぱり建前じゃないの!」
抵抗を続けるリースだったが、膝カックンの要領でバランスを崩され、そのままタイルに膝をつく。
「は〜い、いい子にしましょうね〜」
「無理矢理はしないって約束したじゃない!」
「あれは私が入れようとする時の話よ〜。今回は逆だから無効♪」
そのまま突っ伏され、反転させられ仰向けにされる。
「お〜、半勃ちってトコかな。胸揉まれて感じちゃった?」
「馬鹿言ってないでどいて」
「そうはいかないの。悪いけど、今日は強制的にでも一つになって貰うから」
「馬鹿っ!」
「そんな訳でいっただっきまーす」
「えっ、嘘!?そんな」
かぽっ
リースの男の象徴が、水気を帯びた生暖かい粘膜に包まれた。
- 674 名前:6/12:2010/01/17(日) 20:40:31 ID:Ypgy8soS
- 「そんなとこ、口に入れるなんて、くうっ!」
「ほお?ひもひひい?」
「そんな、汚いとこ、なの、にぃ」
「ひははふはいほ。ひーふのはらへいひ」
挿入には硬度が足りなかったからか、もしくは奉仕したい一心か、メイは躊躇い無くリースの男性器を頬張った。
リースも心は抵抗していたが、自慰とは比較ならない快感に、どんどん硬度も体積も増していった。
「ぷはっ、もう無理。これ以上は口に入らない。本当大きいね、リースのって」
感嘆を漏らすメイ。リースは恥ずかしさと、貴方のも大概じゃないという反論とが脳内で交差していた。
「しゃぶるのは今度じっくりやったげる。でも今日はこっちのが大事だから」
そのままメイの上に跨り、怒張の先端を入り口に合わせる。
「本当に、する気?」
半ば諦めたような、それでも僅かな希望にすがるような視線。
「うん、するよ。だって、私これ以上耐えられないもん」
遂に女の性感まで暴発しだしたのか。リースが苦々しく思っていると。
「ねえ、リースは見えてる?」
ふいに問いかけてきた。
「なにが?」
「私達の間の見えない壁」
僅かに、メイの顔に影が差した。
「そんなのある訳ないじゃない」
「私は見えてるよ。今のこの時も」
「え?」
「だって私が作っちゃったんだもん、この壁」
視線が、逸れる。
「あの時、私がリースを無理矢理犯したあの日から、この私にしか見えない壁はそびえ立ってた。
リースは許してくれたけど、この壁は消えなかった。今の今までずっとね」
「メイ…」
「私は、この壁がイヤ。もうこれ以上見たくない。自分のせいだって分かってるけど、
これを見続けるのが私の罰だって分かってるけど、でももうイヤなの!
私達の息が合わないのもこの壁のせい。全ての元凶なのよこれが!」
悲愴な叫びが静閑な浴室に木霊する。
「だから、この壁を消す為なら何だってする。たとえリースをこっち側に引き擦り込むという最低の手段でもね。
だって私もう耐えられない。これがある限り、昔の姉妹には永遠に戻れないんだもん!」
「メイ、あなたそこまで思い詰めて」
「大丈夫。こっちに堕ちたリースを、私は一生愛するわ。恋愛とか家族愛とかチャチなもんじゃない、
何者の干渉にも揺るがない真の愛情で守り抜いてみせる。だから、」
くちゅ…
静かな水音が漏れる。
「リースも心から私を愛してっ!!」
- 675 名前:7/12:2010/01/17(日) 20:41:05 ID:Ypgy8soS
- それが合図だった。
「「くうっ!!」」
同じ呻きが漏れる。片や鋭痛の、片や快楽の呻き。それでも、同じ呻きが漏れた。
「あっ、はあっ、BADIALMAよりは、痛く、なかった、かな?」
普段から激痛に耐えてた事や一気に根元まで飲み込んだ事もあり、想像よりは負担が軽かった。
一方ロストチェリーの衝撃は想像より遥かに大きかった。未知の感触が、未知の温もりが、未知の快感がリースを包み込む。
たったの一擦りだったが、片割れが欲望に溺れた理由が心から理解できた瞬間だった。
「あー、これは、私も、もう、自分だけじゃ、足りなくなっちゃうなぁ」
夢見心地の思考回路の中で、ぼんやりとそんな未来が予測されていた。
「ねぇ、リース、気持ち、いい?」
腰上からメイの問いかけが聞こえる。こんなに頭がぼーっとしてるのに、メイの言葉だけはしっかりと認識できる。
「うん、凄く、いい」
「あはっ、いまのリース、すっごく可愛い顔してる。ますます好きになっちゃう」
「うん、なって。わたしも、もっとメイの事好きになるから」
姉妹は同じ表情をしている。片や一つになれた幸せで、片や一つになれた幸せで。
「ねぇ、キスしてもいい?」
調子に乗って更に迫ってみる。
「うん、いいよ」
「え?いいの?」
言っといて何だが驚くメイ。
「うん。だってメイの事、もっと好きになりたいもん」
あれだけ拒んでたのに。メイはこの強攻策が本当に正解だったと感激する。
「はぁ、リース、はあっ、すきっ、あいしてるぅ」
「うん、あいして。もっとわたしのことあいひて」
とめどなく繰り広げられるキスと告白。お互いの口から紡がれる囁きと愛撫が、更に2人を高みへとエスコートしていく。
「あはぁ、しゅごい。りーすの、どんどん、おっきく、なってぅ」
「やぁ、いいのぉ。もっと、もっとぐりぐりってしてぇ!」
痛み故か不慣れ故か、上に跨るメイの動きは稚拙なものだったが、それでも前後に揺れる度に亀頭が、海綿体が刺激され益々怒張する。
「や、すご、だめ、これ、も、でちゃ、あうっ」
「うん、いい、よ。いつ、でも、だして、いい、から」
ぐりっ、ぐりっ、ぐりっ
メイの腰が前後に揺れる度、ギリッと歯を食いしばって快楽の波に必死に耐えるリース。
早く達したい欲情と、少しでも長く味わっていたい葛藤も、益々高揚を増長する。
「あ、も、だめ、あ、あ、あ、あ」
だらしなく開きっぱなしの口。呻く様に絶頂を伝える。
「うん、きて、だして、だしてっ!」
「あ、あ、あっ!」
- 676 名前:8/12:2010/01/17(日) 20:41:35 ID:Ypgy8soS
- びくっ!
誇張でも何でもなく、達した瞬間にリースの体が撥ねた。
膣内射精の快楽はそれだけ強かった。強すぎて受け止めきれず、全身の神経がショックを受けた。
リースの視線はもはや鮮明さを失い、ただただ虚空を映している。
「あ、これが、なか、だし」
同じ感想が浮かぶ。片や注がれてる感激。片や夢見心地の射精。
放出が止むと、だんだんメイも落ち着いてきた。
リースの顔を見やる。さっきまであった見えない壁はなくなっていた。
「やっと、一つになれたね、リース」
そう微笑みながら、未だ放心状態の片割れの頬に、そっと愛情の口付けを乗せた。
安宿の公衆浴場に似つかわしくない、それはそれは幻想的なオブジェは、リースが射精の余韻冷めるまでそこにあった。
「これは、確かに、メイを虜にするわね」
「あ、戻ってきた。でしょう?これを知らないのは勿体無いって」
どれくらい経っただろう。湯気による逆上せも手伝ってか、リースの放心状態はしばらく続いていた。
「もう、こんなの知ったら、これから我慢できなくなるじゃない」
そう言うも表情は恨めしそうに見えない。
「あはっ、いいじゃん。我慢いらない。これから毎日しようよ。好きなだけ出していいし、私も出すからさ」
「そんな事言わないでぇ」
ぴくっ
メイの膣内で半分萎えてた茎が一震え。
「またしたくなっちゃう」
「いいじゃん。もいっかいくらい出しちゃお。今までずっと我慢してたんだから」
「もぉ、ばかっ」
ばかと言いつつ、どんどん準備が整いつつあるのがメイにはしっかりと伝わっている。
「あはは、リース、ほんとかわいいよ」
「メイもかわいいわ」
「ありがと」
再び体を倒し、そぉっと顔を重ねた。
- 677 名前:9/12:2010/01/17(日) 20:42:07 ID:Ypgy8soS
- 「物は相談なんだけどさ、リース」
口付けを終え、ふとメイが提案する。
「なに?」
「世の男女が開発した四十八手の中には、まさに私達ふたなりの為にあるような超上級者向け体位があるのよ」
「超上級者向け?」
「かなり難しい形なんだけどさ、ちょっと試してみてもいいかな?」
既にメイの男性自身も臨戦態勢は整っている。
「いいけど、どうやるの?」
「あ、リースはこのまま寝そべってるだけでいい。動くの私だけ」
そう言うとリースと繋がったまま、体の向きを転回しだした。
「んしょ、んしょ」
「あ、きもちい」
その際の擦れさえも快楽としてリースに伝わってくる。
そして180度振り向いた所で止まり、そのままメイは体を前に倒しだす。
「なにしようとしてるの?」
メイがわずかに腰を浮かせた事もあり、リースの眼前にはメイの尻と結合部がこれでもかと丸見え。
情欲的な光景にますます硬度が戻ってくる。
「ん、梃子がかりって体位なんだけどね」
参考リンク。ttp://lewd.sakura.ne.jp/d0/525.html
「体の向きが反対で入れるからさ、うまくいけば」
「あっ」
膣の表面に熱い物が当たり、ようやくメイの意図が理解できた。
リースの男性がメイの女性に、メイの男性がリースの女性に納まるような体位なのだ。
「あ、でもこれ難しいなあ。勃ったの下に相当持ってこないと駄目だし、この角度無理かも」
口では諦め気味だが動作は全く諦めていない。
それはそうだろう。うまくいけば2つの生殖器が同時に快感を得るのだ。
どれだけの気持ち良さか想像だにできないし、挑戦の価値は十二分にあった。
それはリースも一緒で、意図が読めた瞬間、その体位を試したくて仕方ない衝動にかられる。
「メイ、一旦抜いたら?私のは手で固定しとくから。一旦外してからの方がうまくいきそう」
「あ、サンキュー」
姉妹が協力して未知の体位に挑む。
「あ、こうかな。このまま沈めれば入りそう」
互いの肉棒を平行状態に近づける事で、うまい具合にお互いの膣の入り口に宛がう事ができた。
「ん、あ、入る、よっ」
「なに、これ、あ、んああっ!」
無理な角度な事もあり、少しづつしか入っていかない。でも、それでもよかった。それがよかった。
一度に入ったら、一度に入ってきたら、刺激が強すぎて失神しかねないから。
- 678 名前:10/12:2010/01/17(日) 20:42:41 ID:Ypgy8soS
- ところが、
「あ、おく、まで、はい、って」
「あああっ!」
ずぷぷっ
なんと、奥までしっかりと沈んでしまった。
2人の体が比較的柔軟なのが幸いしたのか。
あるいはもしかしたら女性に上付き下付きがあるように、この2人には梃子かがりがしやすい位置に
丁度良く茎や膣が備わっていたのだろうか。
だとしたら、カドルトかマハマンは相当捻じ曲がった性癖のようだ。
「はいっちゃったぁ。すごいこれぇ」
「おちんちんも、おまんこも、すごいあったかい、すごいきもちいい」
確かに挿入も、腰の動きも困難な体位だ。だが、そんなのは関係なかった。
本当に、真の意味で姉妹が一つになれる体位が存在した。それだけで十分だった。
この体位に激しい動きはいらなかった。微かな動きでも2倍の快感が得られるのだから。
「ひゃあ、あぁ、やぁ、そんな、うごかないでぇ」
僅かに腰を浮かせただけで、リースがだらしなく喘ぐ。
「おっきぃの、かたいの、ごりごりって、わたしのなかぇ」
微かな腰の円運動で、メイの体に電流が走る。
「だめぇ、こんなの、もたなひぃ」
「わらひもぉ、もお、いっちゃうよぉ」
ずっちゅ、ずっちゅ
肉と水気が擦れ合う淫らな音が大きくなっていく。
「あひっ、あひぃ、あひい!」
「いくっ、いくっ、いくうううううっ!」
絶頂の悲鳴が浴室中に響き渡り、4つの生殖器が同時に限界に達した。
- 679 名前:11/12:2010/01/17(日) 20:43:12 ID:Ypgy8soS
- どれだけの時間が経っただろうか。
「「あれ?ここは?」」
気付いた瞬間は、前後の記憶が飛んでいた。
「あ、そうだ。私、メイと」
「そうだ、リースと一つに」
共に目覚め、共に思い出す。
「あ、気がついた?」
「あ、リース。私、気ぃ失ってた?」
「みたい。私も今気付いた」
「あはは、ちょっと、気持ち良すぎちゃったみたい」
「私も」
他愛無い話をしていると
「「あっ」」
ぴくっ
挿しっぱなしだった互いの茎が同時に反応し、同時に互いの膣を刺激した。
どんどん相手の中で自分が活気を戻しつつある。
「えっと、その」
「あはは」
お互いちょっと気まずくなる。あれだけイッておいてまだ足りてないのだ。
「あの、このまま、また、いいかな?」
「うん、しよ。もっかい一緒にいこ」
「ありがと、リース」
「ありがと、メイ」
どんどん臨戦態勢が整いだし、どちらからともなくゆっくりと腰を振動させはじめた。
- 680 名前:12/12:2010/01/17(日) 20:43:46 ID:Ypgy8soS
- 「行くよ、メイ!」
「うん、リース!」
リースの右手から炎が、メイの左手から炎が、同時に燃え上がる。
「「合体魔法、LAHARITOKAN!!」」
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストはしんだ。
ファングプリーストはしんだ。
「すっげえ威力だ」
「なんじゃこりゃ」
呆然とするファイター陣。
「むぅ、あれはもしや幻の禁呪、羅派利斗艦!」
「知っているのか雷電!?」
「古代中つ国においては」
「いや、やらんでいいから」
「個人的には解説役=テリーマンなんだが」
「そういえば、聞いた事がある」
「だからやるなっちゅーに」
「それにしても、すっかり息ピッタリになったな、あの2人」
視線の先では、
「やったわね♪」
「うん♪」
仲良くハイタッチする双子の姿が。昨日までとまるで別人である。
「一晩で何があったんだ?」
「そりゃ心も体も一つに」
「エロゲ脳乙」
速攻で切り捨てられた。まさか正解とは言った本人でさえも思っていない。
「何にせよ、コンビネーションが強化されたなら越した事は無いんだが」
そう言いながら再び見やると、
「ねぇ、メイ。今夜も、ね?」
「分かってる。私も今からどきどき止まらないもん」
こそこそと双子が何かやりとりしているが、こちらには何も聞こえてこない。
「何か急に色っぽくなったよな、あの2人」
「だから心も体も」
「しまいにゃセクハラで訴えられるぞ」
またも正解ながら切り捨てられたのであった。
- 681 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 20:45:41 ID:Ypgy8soS
- ふたなり向けの体位があると知ってむしゃくしゃしてやった
でも本当にふたなりがやっても無理のある体位だと思う
誰だこんな無茶苦茶な体位考えたのは
- 682 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 20:48:32 ID:lM2fvRns
- GJ!
さり気なくエヴァの心重ねてが出てたね
- 683 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 20:51:51 ID:SQaFs0vJ
- そりゃまあ、ヌーディストビーチでも人前での勃起は失礼だから
一時立ち去って物陰で鎮まるのを待たなきゃいけないルールがあるし
世界中のどの裸族でも人前での勃起はタブーだから
コテカで勃起を隠したりワラを巻いて勃起を防いだりしてるからなあ
前衛の全裸忍者も後衛のふたなり娘がフルボッキ丸出しにしたら気がちりそう
前衛のふたなり全裸くのいちが逸物で敵を威嚇する分には役に立つかも?
あるいは、全裸後衛のふたなり娘が、仲間に気をつかい立つたびにキャンプにこもって
納まるのを待ってたけど、戦況が厳しくなって仲間にいちいち席を外すのを止められ
赤面しつつボッキをふり乱して戦闘するハメになるとか
全員全裸ふたなり娘のパーティが、他のガールズパーティーを見つけては
友好的なふりをしつつ全員ちんこを降り立てて犯しつくすとか楽しそう
- 684 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 20:56:20 ID:lM2fvRns
- 容量が470KB超えたので新スレ作っといたよ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263728976/
この調子で鑑定士さんの投下もあるといいな
さて、後はこのスレを埋めればOK?
- 685 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 21:09:48 ID:SQaFs0vJ
- >>669
ムッハーGJ'`ァ'`ァ(*´Д`)=3 '`ァ'`ァ
EVILならではの双子愛(;´Д`)ハァハァ
梃子がかり相互挿入時に興奮が高まりまくって
2人共「おちんちん痛い! でもやめられない!」状態や、
挿入前にフルボッキしちゃって「これじゃいっしょにハメられないよう」
と涙目になるのも楽しそう
今後も2人仲良くアナルセクロスにも挑戦してほすい(;´Д`)ハァハァ
- 686 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 22:06:06 ID:0fpTTuDT
- 乙。
ふたなりで近親相姦とはマニアニック。
しかし欝な話になるが、この二人が受精した場合近親相姦だから
障害持った子が生まれる可能性が高いんだよな。
- 687 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/17(日) 22:44:23 ID:SQaFs0vJ
- 双子はDNAが似てるんじゃなくて同一なんだから
クローンみたいに両親そっくりなふたなりっ娘が生まれてくるだけでしょ
また双子かどうかはともかく。
- 688 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 00:36:40 ID:17mbA1SK
- 投下お疲れ
ふたなりって快感倍になるの?
- 689 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 07:37:18 ID:1TSUzKED
- 二穴責めと同じくらいには相乗効果あるんじゃない?
- 690 名前:埋めネタ:2010/01/18(月) 10:32:43 ID:1TSUzKED
- 五つの試練は自分でダンジョン作れると聞いて
ラスボス「男のロマンを盛り込んだダンジョンを作りたい」
変態紳士「ドキッ!サッキュバスだらけの地下洞窟ですか?」
ラスボス「違う。裸の女のみが入れるダンジョンだ」
変態紳士「入ってくる女冒険者いますかね?」
ラスボス「そこはほれ、宝箱に若返りの石をいれときゃ大丈夫」
変態紳士「なるほど。しかし裸だと死の危険が大きいので参加者は少なそうですね」
ラスボス「勿論その辺は考えておる。スペルユーザーばかり揃えてACの概念を取っ払っうのだ」
変態紳士「防具が無くても戦えるように配慮する訳ですね」
ラスボス「勿論向こうが全裸である以上、こちらも全裸で迎え撃つのが紳士のたしなみ」
変態紳士「御意」
ラスボス「概要は以上だ。ダンジョンの改造を頼んだぞ」
変態紳士「かしこまりました」
数ヶ月後
変態紳士「報告致します。今月もガード役の志願者が大量に来ています。元冒険者も多数おり、ますます守りは強固になるかと」
ラスボス「ぬぅ、それは良くないな」
変態紳士「と、申されますと?」
ラスボス「ただでさえワシの所まで辿り着ける女冒険者がおらんのに、これ以上守りが堅くなっては益々来なくなるではないか」
変態紳士「なるほど、それは盲点でした」
ラスボス「下っ端ばかりが美味しい思いしてワシだけおあずけは我慢ならん!今日からはワシも一般ガードとして冒険者を迎え撃つ!」
変態紳士「そ、それはお止めになった方が宜しいかと」
ラスボス「止めるな!さあ待ってるがよい、女冒険者どもよ!」
くノ一のこうげき。
ラスボスはくびをはねられた!
(スタッフロール)
変態紳士「あーあ、だから止めたのに」
- 691 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 11:25:08 ID:zgIHIdMv
- ですよねー
- 692 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 12:40:29 ID:eg1uPTP8
- こっそり覗き見ればいいのに。
- 693 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/18(月) 23:59:49 ID:KrX9ORmj
- SS職人様&保管庫の中の人本当にありがとう。
当分夜は寂しくならずに済みそうです。
- 694 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 00:41:41 ID:rmu4yNlY
- >>681
ふた好きの自分にはたいへんなごちそうでした。
ただエロとはまた別に>>680のネタ繰りがうまく思えたので、実はこの部分、特に
>「「合体魔法、LAHARITOKAN!!」」
がやりたかっただけとちゃうんかという疑念が捨てきれない今日この頃
しかしものすげーコロンブスの卵だな合体魔法。きっとこの姉妹限定でやるたびに新呪文覚えるんだな
- 695 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 07:47:34 ID:XL6U5SBF
- あ、今見たら>>669と>>680で呪文のスペル間違ってるw
これでは発動しないので保管庫様、転載の際にRをLに修正願います。
- 696 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 12:46:58 ID:4flYBNEn
- パン屋の少年が結婚するまでを書いた者だがミス発見。
△月☆日は本当は☆月△日だった。
ついでに修正お願いします。
- 697 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 19:56:48 ID:6MTQgeKd
- >>690
男のロマンも結構だが死んだらそこでオシマイだぞ・・・・。
と、小ネタも堪能したことだしそろそろ鑑定士殿の投下が来てほしい所だ。
あの人いつも話を続きの気になるところで区切るからな。
待ち遠しくってしょうがない。
- 698 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 21:55:27 ID:oY29gj/B
- 待ち遠しいのは分かるが、催促するのはどうかと思う
- 699 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 22:14:30 ID:DQaskWGP
- 催促が過ぎると本人も出て来にくくなるし、期待に応えようと質に凝りすぎて気軽に書けなくなったりで逆にペースが落ちるからな
ついでにいうと、あまり特定の職人の名前ばかり連呼するのは他の人がなんとなく投下しにくい雰囲気になりかねない
というかまるで前菜や刺身のツマみたいな扱いされたら面白くないと思うぞ、普通に
まあ多分一人だろうとは思うが、しつこく催促してるのは
いい年した大人なんだから少しは我慢というものをだな(ry
- 700 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 23:49:50 ID:b2DO+nUH
- 全員落ち着け
ここは静かにして誰もが投下しやすい環境を作るのが吉だろJK
- 701 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 00:33:38 ID:Y6JfW8OX
- 雑談してたほうが有意義だ、と言わせてもらう。
つーわけで、ずっと疑問に思ってた事
『ワードナって不能?』
について板の皆に聞いてみる事にする。
あの年齢じゃ勃起できない可能性が高いが、ソーン好きとしては魔法とかで可能と信じたい!
だって二人の子ども見てみたいし。
- 702 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 02:01:37 ID:QOt05eUw
- ワードナ先生の魔除けに強力なヒーリング機能が付いてるのは、
衰えた体力を外部からサポートするためだったんだよ説を唱えてみる。
- 703 名前:埋め:2010/01/22(金) 13:16:32 ID:v7Y1UCrD
- いつものように酒場で皆の帰りを待っていると、凄くきれいなお姉さんに話しかけられました。
「あ、はい。今は僕一人ですけど」
エルフさんかな? 歳は20歳くらいかも。本当に美人です。こんな女性とお付き合いできたらなあ。
「そう、良かった。ちょっとお話してもいいかしら?」
「はい、いいですよ」
こんな美人さんなら大歓迎です。
「ありがと。君って可愛い顔してるわね」
そういってお姉さんは僕のほっぺたをさすってきました。
「良かったら、私と一晩の経験を積んでみない?」
「えっ!?」
「きっと今まで味わった事のない濃厚な経験を積めるわよ」
「い、いいんですか?」
「ふふ。でも今は駄目。まだ昼間だもん。その気があるなら、夜の10時にダンジョンの入り口で待ってるから」
そういってほっぺたにキスしてくれて、お姉さんは去っていきました。
僕は皆が戻ってくるまでの間、悶々とした時間をすごしました。
夜の10時。
僕は約束通り洞窟の入り口で一人待っていました。
夜のダンジョンの恐怖と、これから起こる事への期待で心臓がばくばく言ってます。
「良かった。ちゃんと来てくれたんだ」
声の方を振り向くと、そこには昼間のお姉さんがいました。
「それじゃ、いっぱい経験積みましょうね」
「は、はい…」
お姉さんは僕の手を握り、そして…
「みんなー。お客様が来られたわよー」
「おう、待ってたぜ」
暗闇に向けて声をかけると、そこにはガチムチのドワーフが3人いました。
「よう、坊主。ビショップやってるんだってな」
「良かったな。俺らと一晩一緒にいりゃあ、もう酒場で鑑定人なんぞやらんで済むぞ」
「これから徹夜でみっちりマーフィー狩りするんだからな。レベル10は固いぜ」
「この時間帯ならマーフィーの順番待ちとかもねえから俺らの貸切だぜ。こんなチャンス滅多に無いんだからな。感謝しろよ」
え? え? え?
「あ、指導料とかは気にしないでいいからね。マーフィー狩りで得たお金は私達の総取りだけど」
ひょっとして一晩の経験って、文字通り経験値?
「それじゃ、マポーフィック! みんな、しっかりやってきてね」
「おう」
あれ? お姉さんどちらへ?
「私がいたら経験値が5等分になっちゃうじゃない。心配しなくても4番目の君に攻撃が飛ぶ事は無いから」
「俺らもHPかなりあるからな。チマチマ回復せんでも帰ってきてからマディ貰えば十分さ」
そんな、せめてそばに…
「それじゃあみんな、後は宜しくね」
「おう、任せろ。ひ弱なガキをムキムキに変えてきたらあ」
あ、あ、お姉さんいかないで〜(涙)
P・S
でもあの晩のお陰でパーティの皆よりレベルが上がって、そのお陰で無事にスタメン入りできました。
- 704 名前:ミスった…>>703は無視で:2010/01/22(金) 13:18:21 ID:v7Y1UCrD
- 僕は新米の冒険者。ビショップをやっている14歳です。
僕の仕事は皆がダンジョンから持ち帰ってきたアイテムを鑑定する事と、皆のお金を預かる事です。
この仕事に不満は無いですけど、でもやっぱりたまにはダンジョンに潜ってみたいなって思います。
「ねえ、君。ひとり?」
いつものように酒場で皆の帰りを待っていると、凄くきれいなお姉さんに話しかけられました。
「あ、はい。今は僕一人ですけど」
エルフさんかな? 歳は20歳くらいかも。本当に美人です。こんな女性とお付き合いできたらなあ。
「そう、良かった。ちょっとお話してもいいかしら?」
「はい、いいですよ」
こんな美人さんなら大歓迎です。
「ありがと。君って可愛い顔してるわね」
そういってお姉さんは僕のほっぺたをさすってきました。
「良かったら、私と一晩の経験を積んでみない?」
「えっ!?」
「きっと今まで味わった事のない濃厚な経験を積めるわよ」
「い、いいんですか?」
「ふふ。でも今は駄目。まだ昼間だもん。その気があるなら、夜の10時にダンジョンの入り口で待ってるから」
そういってほっぺたにキスしてくれて、お姉さんは去っていきました。
僕は皆が戻ってくるまでの間、悶々とした時間をすごしました。
夜の10時。
僕は約束通り洞窟の入り口で一人待っていました。
夜のダンジョンの恐怖と、これから起こる事への期待で心臓がばくばく言ってます。
「良かった。ちゃんと来てくれたんだ」
声の方を振り向くと、そこには昼間のお姉さんがいました。
「それじゃ、いっぱい経験積みましょうね」
「は、はい…」
お姉さんは僕の手を握り、そして…
「みんなー。お客様が来られたわよー」
「おう、待ってたぜ」
暗闇に向けて声をかけると、そこにはガチムチのドワーフが3人いました。
「よう、坊主。ビショップやってるんだってな」
「良かったな。俺らと一晩一緒にいりゃあ、もう酒場で鑑定人なんぞやらんで済むぞ」
「これから徹夜でみっちりマーフィー狩りするんだからな。レベル10は固いぜ」
「この時間帯ならマーフィーの順番待ちとかもねえから俺らの貸切だぜ。こんなチャンス滅多に無いんだからな。感謝しろよ」
え? え? え?
「あ、指導料とかは気にしないでいいからね。マーフィー狩りで得たお金は私達の総取りだけど」
ひょっとして一晩の経験って、文字通り経験値?
「それじゃ、マポーフィック! みんな、しっかりやってきてね」
「おう」
あれ? お姉さんどちらへ?
「私がいたら経験値が5等分になっちゃうじゃない。心配しなくても4番目の君に攻撃が飛ぶ事は無いから」
「俺らもHPかなりあるからな。チマチマ回復せんでも帰ってきてからマディ貰えば十分さ」
そんな、せめてそばに…
「それじゃあみんな、後は宜しくね」
「おう、任せろ。ひ弱なガキをムキムキに変えてきたらあ」
あ、あ、お姉さんいかないで〜(涙)
P・S
でもあの晩のお陰でパーティの皆よりレベルが上がって、そのお陰で無事にスタメン入りできました。
- 705 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 15:19:55 ID:v7Y1UCrD
- 盗賊の短刀で忍者になったAさんの場合
「いやあ、わざとレベルドレイン喰らおうと適当なモンスター探してたらなんとサッキュバスに遭遇しましてねえ。
ええ、ええ。それはそれは濃厚なプレイを、ええ。マダルトは痛かったですけどあれは中々、ええ。
あんな美味しい思いできたのも盗賊の短刀様々ですなあ、はっはっはっ」
変化の指輪でロードになったBさんの場合
「男のAがサッキュバスに吸われたのなら女のアタシはイケメンモンスターに吸って貰いたいなと思ってたんですけど、
ダンジョンにいい男って全然いないんですよ。ドレイン持ちもドクロだのコウモリだの人間すらいない有様で
で、半分諦めてたらちょーいい男がいて、もう最高でした。あんなに情熱的にキスされて。ああ、この人になら
身も心も捧げます! って感じで。でも帰ってきたら物凄いブーイングなんですよ。ほらアタシってパーティ内のアイドル
的な存在だから、男とキスしてきたのが許せないみたいで。ドクオの嫉妬って醜いですよね本当」
Bさんの同僚、Cの場合
「あの女、元がマスターレベルのメイジだからハマン使えば吸われる必要が無いのに、わざわざバンパイアロードに
吸われに行ったんですよ。信じられます? 4レベルドレインですよ、4レベル。それを怒ったらやきもちだとか
訳分からない事言い出すし。腹立つし戦力にならないんでソロでマジックアーマー狩りでもさせますよ、ええ」
- 706 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 16:49:54 ID:hxUXt6KB
- GJでした。
ミスは、まあ気にするな。
- 707 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 20:02:58 ID:v7Y1UCrD
- B「これは巨人の棍棒だね。呪われてるけどメイス+2と同じくらい強力な武器だよ」
F「じゃあ僧侶が装備したらいいんでね?」
P「えっ? だってこれ呪われて」
S「ACが1上がるだけじゃん。大して影響ないって」
T「そうそう。僧侶ちゃんは前衛なんだし、ある程度は殴れた方がいいよ」
P「でも…」
M「大丈夫。メイス+2が手に入ったら取り替えるし、解呪代はパーティの皆で負担するから」
P「そ、そこまで言うなら…」
F「それにしてもこの棍棒でかいよな」
B「巨人の棍棒って言うくらいだからね。あ、そうそう僧侶ちゃん」
P「なに?」
B「それ呪われてるから装備する時は手袋越しじゃないと手の平にくっついちゃうよ」
P「…ありがと。もっと早く言ってくれたら尚良かった」
F「まさか素手で装備したのか!?」
P「だって呪いの装備なんてした事無かったから分からなくて」
S「どうする? ボッタクル行って呪い解くか?」
T「いや、呪い解くと消えちまうし、多分近い内にメイス+2が手に入るだろうから、数日だけそれで我慢してくれ」
P「ええっ!? 右手ふさがってたらご飯も食べれないし色々不便よ!!」
M「そこはほら、骨折で右手が使えなくなったようなもんだと諦めて。どうせ数日だし」
P「うぅ、人事だからって…」
F「不用意に装備する方も悪いぞ。これも教訓だと思え」
その夜
P「はぁ、右手使えないって不便だなあ。パンとスープくらいなら左手でも何とか食べれたけどサラダは無理だし、
トイレやお風呂も一苦労。早く呪い解けないかなあ」
P「…あ、右手塞がってるって事は、寝る前のアレもできない」
P「………。べ、別にたまにはね。毎日なんて中学生じゃないんだから」
P「あ、でもこの棍棒、すっごく大きい…」
P「………」
P「な、何考えてるのよ。こんなの入る訳ないじゃない。馬鹿ね私」
P「で、でも、もしこれを使ったら、どんなに気持ちいいのかな」
P「………」
翌日
B「あ、これはメイス+2ですね」
F「良かったな僧侶。もう呪いの装備しなくてもいいぞ」
P「いや。私この棍棒がいい」
M「え?」
P「だってそのメイス+2って小さいもん。私こっちのが絶対いい!」
- 708 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/22(金) 20:38:39 ID:v7Y1UCrD
- まだ15KBもあるのか…
小ネタで埋めるって難しいのね
- 709 名前:319 ◆lHiWUhvoBo :2010/01/23(土) 01:33:25 ID:K9wwA/QL
- 迷宮の闇は全てを覆い隠す。ダークゾーンでも無い箇所でも、それは健在だ。滅多に探索者も訪れぬ地下第8層……。
「肉……肉だ……へへへ……」
「やめ、やめて、尻を……犯しながら……喰わないでぇぇぇ! 」
大柄な戦士が2人がかりで大腰を使い、女の尻の穴と前の穴を責めていた。僧侶と司教は女の両手を左右より封じている。
ホビットのニンジャと盗賊の兄弟が、たっぶり実った女の両の尻たぶに左右より歯を立て、容赦無く食い千切り、咀嚼する。
迷宮の中で食料も水も尽きたならば――? 【転移】が使用出来るパーティや、比較的上層で探索を続けるパーティならば
問題は無い。すぐに帰還すれば済むことだ。が、中途半端に強くなって、尚且つ脱出手段の無いパーティーならばどうするか?
己が生き残ることを優先する選択をするのなら、持たざる者は持っている者から当然、「奪うしかない」。
「裸でウロウロしてるから、悪いんじゃぞ? お嬢ちゃんや?」
女の左手を押さえていた好々爺然としたノームの僧侶が、綺麗な指を口中に含み、一息に腸詰か何かのように容赦無く噛み
千切り咀嚼する。女は痛みに絶叫を上げるが、響かない。右手を押さえるエルフの司教が【静寂・モンティノ】を唱えていたからだ。
舌なめずりしながら、揺れる胸乳に目を血走らせている。性欲からではない。純然たる食欲からだ。――あれを、早く、食いたい。
「あ――、ぎゃあんっ!」
尻穴を責める人間の戦士が、肩の肉に歯を立てた。愛撫の甘噛みなどではない、攻撃的な噛み付きだった。鍛え上げられた
はずのクノイチの皮膚に、尋常ではない顎の力で無理に歯を立て、筋肉まで到達させたのだ。必死に体を振り立て逃れようと
するクノイチだが、身動きすると戦士二人の肉杭が尻穴と姫穴により食い込み、性の快楽により、普段の力が出なくなるのだ。
――裸一貫であるゆえに、盗賊に媚薬効果のある香を焚かれても、防御・治療手段など全く無かったのが敗因だった。
「大人しく食われてろや、ネェちゃん。あとでしっかり、【快癒】掛けてやるからヨォ! オラぁ!」
姫穴を責めるもう一人の戦士が、深く下から突き入れながら、乳首を同時に咀嚼し、噛み千切る。阿鼻叫喚の地獄絵図だ。
今の彼等を知る者が見たら、きっと刃を振るい『怪物』として処理するだろう。哀れな裸クノイチの悲鳴を闇に呑み込みながら、
ワードナの迷宮は今日も存在する。挑む人間達の資質を高め、そして見極める、『試練場』として。
- 710 名前:319 ◆lHiWUhvoBo :2010/01/23(土) 01:37:05 ID:K9wwA/QL
- と、5−732改めこの↑名義で以後いきます。
次スレに復活宣言出すだけでは芸がないので。
ドス黒気分を払拭するためにブッツケ本番製作時間5分の短編おいときます。
ほんと、食料尽きたらどうすんだろね。ではまた、いつか。
- 711 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 01:56:12 ID:oovoHa7a
- 注意書きとNG忘れるな。
- 712 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 05:34:08 ID:3C3mtKwD
- どう見てもエロではなく、グロを主眼に置いている。
自分は良識派を気取るつもりは毛頭ないが、これでハァハァできる人は相当病んでいると思う。
作者様には悪いが、流石にこれは注意書きがないと問題があるだろう。
- 713 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 10:18:00 ID:AnxbLDyk
- NG入れるのも忘れちゃダメだって。
もっと読む人の事を考えてくれ。
- 714 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 13:07:59 ID:iJgs6f0l
- グロ注意は書き込むべきだったが乙。
ネットリした怪しい雰囲気がいい。
- 715 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 16:07:43 ID:M7Lgli1/
- ドス黒気分を払拭するためにとか一言多いんだよ
あとさ、グロテスク・残虐な話ならもっと配慮してくれ
- 716 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 16:32:18 ID:vorX8jGG
- ドス黒気分になるならWizスレのブックマーク消してくれればいいのに
- 717 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 17:01:56 ID:s54PHhas
- Wizって、首が舞って臓物ぶちまける的な陰鬱とした迷宮探検てイメージ
あくまで俺はだけどね
- 718 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 17:21:09 ID:Vg78PFRq
- >Wizって、首が舞って臓物ぶちまける的な陰鬱とした迷宮探検てイメージ
ギャグ結構もある。
中でもカシナートなんてフードプロセッサだしW
ただそれがアメリカンだから日本人には通じにくい。
- 719 名前:埋め1/3:2010/01/23(土) 20:46:08 ID:8sed7r9H
- 司教「ボッタクリ商店とエロいアイテムを共同開発してみた」
盗賊「せめてボッタクルと呼べ。それも違うけど」
司教「まず取り出しますは刃が根元から折れて使い物にならなくなったカシナート」
盗賊「もったいねえ」
司教「これの刃を全部きれいに取り除き、代わりにハケを取り付けます」
盗賊「ほうほう」
司教「そしてスイッチを入れると」
盗賊「おお、ハケが回転した」
司教「これで女の子を責めたりする訳だ。名づけてハケ水車」
盗賊「ノリが深夜のエロ番組っぽいけど、これは面白そうだな」
司教「それで店主からテスターを試されたんだが、協力してくれないか」
盗賊「えっ!? まさか、それを男の俺に使おうってんじゃ」
司教「俺にそんな趣味はない。被験体は女プリーストだ」
盗賊「じゃあ何で俺が協力を?」
司教「俺がカティノで彼女を眠らせるから、手先の器用さで起こさないようにパンツを脱がせて欲しいんだ」
盗賊「なるほど、そういう事ならお安い御用だ。現場に立ち会えるから役得だし」
司教「それじゃ早速作戦開始だ。彼女は今洞窟の入り口で合流を待ってる筈」
盗賊「寝かしたら右奥の小部屋に運び込もう。あっちは冒険者なかなか来ないし」
- 720 名前:埋め2/3:2010/01/23(土) 20:46:38 ID:8sed7r9H
- 司教「さて、無事に寝かしつけて運び込んだわけだが」
盗賊「後は任せろ。俺のパンツ脱がしテクを見せてやる」
司教「そんなテク持ってたのか。使う機会無いのに」
盗賊「テメーは俺を怒らせた。っと脱がしたぞ」
司教「さすが早いな。どれどれ、まずは被験体のチェックから」
盗賊「単にま○こ見たいだけだろ」
司教「良いではないか。*おおっと* 中々綺麗な観音様」
盗賊「流石15歳だな。未使用説濃厚なだけあるぜ」
司教「個人的にはこのまま味見したいとこだが、幾ら悪の戒律でもそれは問題だし、今日は目的が違う」
盗賊「起きない内にさっさとやっちまおうぜ」
司教「その前におまじないを…」
盗賊「何やってんだか」
司教「それじゃ、早速スイッチオン」
ブィィィィィィィィィィン
僧侶「んっ…」
司教「起きたか?」
盗賊「いや、寝言だな」
司教「そうか。色っぽい寝言だな」
盗賊「それだけ気持ちいいのかもしれんぞ」
司教「となると実験は成功かな」
盗賊「しかしハケが大きすぎてま○こが隠れるな。あまり視覚的には楽しくない」
司教「なるほど、ハケを小さくする改良の余地あり、と」
盗賊「あとクリの皮を剥いて直接責めれればもっといいんだが、そうするとハケが手に当たって危ないな」
司教「そこら辺は改良しようが無いぞ。諦めるしかない」
- 721 名前:埋め2/3:2010/01/23(土) 20:47:30 ID:8sed7r9H
-
僧侶「んっ…やぁ…ぁんっ」
盗賊「それにしても色っぽいな」
司教「ああ。既にビンビンだぜ」
盗賊「どうする?」
司教「どうするったって、流石にまずいだろ」
盗賊「いや、ぶっかけるくらいならセーフだ」
司教「ぶっかけ! そういうのもあるのか!」
盗賊「もう我慢ならねえ。上も脱がしておっぱい見ながらぶっかける!」
司教「お、おい。あまり乱暴にすると…」
僧侶「んっ、………えっ? !! きゃああああああああ!!!」
盗賊「しまった、起こしてしまった!」
僧侶「な、何するのよ、この変態、レイプ魔!!」
盗賊「ち、違う! これはビショップが」
僧侶「ビショップなんていないじゃない!!」
盗賊「えっ!? あれ、本当にいない!?」
僧侶「あれ、これはカシナ…あなたカシナートを変な道具に改造して私に何したのよ!!」
盗賊「いや、だからこれはビショップが」
僧侶「ビショップなんていないって言ってるでしょ! このド変態! 犯罪者! バディアル、バディアル、バディアル!!」
盗賊「いてっ! いてっ、いててっ!! だから本当にビショップが〜〜!!!」
司教「ふぅ、おまじないで隠れ身の呪文(ソピック)唱えといて助かったぜ」
- 722 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 20:54:57 ID:ry30OpbF
- これわざと警告入れずにやったな。
裸忍者厨を明らかに襲撃パーティに例えて書いてる。
- 723 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 22:26:19 ID:xzMf+s2S
- >>722
まぁまぁ…。
それぞれ各自こだわりはあるだろうけど、
あまりギスギスしないで行こうよ。
- 724 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 10:43:26 ID:5SFlauLu
- ボルタック店主のつぶやき
「う〜む、案の定と言うか、光る鎖帷子が全く売れん」
「盗賊は装備できないし、僧侶は胴鎧の方が強いし、前衛は言わずもがな」
「折角光ってるんだから無限ロミルワとかの付属効果がついてればまだしも」
「この中途半端な光源を何とか利用できないものか」
「う〜ん…」
「そうだ!」
「な、いいだろ?」
「でも、こんな迷宮内でなんて。魔物にいつ襲われるか分かんないし」
「大丈夫だって。ほら、ちゃんと上は光る鎖帷子着てるじゃないか。ACは低いままだから」
「でも…」
「とか言いつつ、下はバッチリ準備できてるじゃん」
「そんなことない…」
「嘘ついても駄目だよ。光ってるから暗くてもよく見えるんだ」
「やぁ…」
「ほら、光が反射してすごく輝いてるよ。相変わらず綺麗だ」
「そんな、じっくり見ないでよぉ」
「へっへっへっ、そうだな。こんなになってるもんな。後ろ向いて壁に手つけて」
「ん…はやくぅ」
「そぉら、お待ちかねのをぶち込んでやるぜ」
ボルタック「これで売れる!」
買い物客A「売れねーよ」
買い物客B「つーか毒消しくれ」
- 725 名前:元ネタ有:2010/01/24(日) 12:23:05 ID:5SFlauLu
- 訓練所職員「何度頼まれても駄目。規則なんだから」
エルフ♀「そこを何とかお願いします!」
訓練所職員「駄目だって。君が未熟なのが悪いんじゃないか」
エルフ♀「あと1点足りないだけじゃないですか!」
訓練所職員「その1点が重いの。冒険者として許可できる最低ラインが5点なんだから。それ以下は失格」
エルフ♀「でも4点あるからビショップになれるんです! そしたら生活費稼げるんです!」
訓練所職員「例えダンジョンに潜らない鑑定要員でも5点無いと駄目」
エルフ♀「本当にお願いします! 何でもしますから!」
訓練所職員「…何でも?」
エルフ♀「はい、本当に何でもします。だからお願いします」
訓練所職員「んん、そうなんだ。何でも、ねえ」
エルフ♀「はい、冒険者になる為ならどんな覚悟もできてます。ですから…」
訓練所職員「そっかあ。ところで君いくつ?」
エルフ♀「15です」
訓練所職員「若いねえ。それじゃあ、お願いしちゃおうかな。覚悟はいい?」
エルフ♀「はい…」
訓練所職員「それじゃあ、してもらおうか」
訓練所職員「来年に再受験を」
- 726 名前:これで埋まるかな?:2010/01/24(日) 14:56:27 ID:5SFlauLu
- プリースト「ねぇ、まだなの?」
メイジ「早くアタシ達に替わってよぉ」
先客A「駄目駄目。先にマーフィー確保したのは俺らなんだから」
先客B「朝一で並んでようやく順番回ってきたんだ。最低限レベルアップするまでは譲れないよ」
プリースト「アタシ達、1軍が全滅したから急いで鍛えなきゃ駄目なの」
メイジ「早く回収に行かないとロストしちゃうよお」
先客A「それはご愁傷様。でもそれとこれは別」
先客B「俺ら悪だからね。他人より自分らの都合優先なのよ。悪いね」
先客C「心配しなくても終わったら部屋から出るから待っててよ」
先客D「もっとも次のレベルアップで俺らマスターレベルだから時間掛かるけどな。はっはっはっ」
プリースト「駄目だった」
メイジ「ごめんなさい」
ファイター1号「仕方ないね」
ファイター2号「可愛い女の子が頼み込めば何とかなるかと思ったが甘くないか」
プリースト「どうしよう」
メイジ「順番待ってたら皆ロストしちゃう」
ファイター2号「つっても力ずくで奪おうとしても返り討ち確実だしなあ」
ファイター1号「だらしねえな」
メイジ「何かいい方法ないかなあ」
ファイター2号「そうだなあ。天の岩戸作戦ってのはどうだろう」
ファイター1号「つい最近は、岩に隠れとったのか?」
- 727 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 14:56:59 ID:5SFlauLu
- 先客E「ようやく諦めたみたいだな」
先客F「一発やらしてくれるなら譲っても良かったかもな」
先客D「だなあ。ちょっと勿体無かったか」
先客C「さ、再開しようぜ。残り164匹だ」
???「…ぁん」
先客A「何か言ったか?」
先客D「いや?」
先客B「今の女の声だろ。俺らの訳ねーじゃん」
???「だめぇ、こんなところでぇ」
先客C「…外の連中か?」
先客F「なるほど。エロい声で俺らをおびき寄せて外に出させようって訳か」
先客A「発想が貧困だな。そんな餌で俺らが釣られクマー」
先客E「どうせ交代に備えてマッサージしてただけってオチだろ。陳腐なんだよ」
???「やぁ…はいってくるぅ」
先客A「………」
先客B「…どうせ耳掃除ってオチだよ」
先客D「そうだよな。そんな訳ねえ…」
???「やぁ、んっ、おっきぃ」
先客F「………」
先客E「中々釣りの腕前が達者なようで」
先客C「演技と分かってても、こうクルものがあるな」
???「あ、や、い、いく、だして、いっしょにい!」
先客達「「「「「「………」」」」」」
先客B「これはけしからんな」
先客F「ベタベタすぎると注意しにいかないとな」
先客A「そうだな。あくまで台本が貧弱だという指摘をしにいかないとな」
先客D「うむ、アドバイスなら賛成だな。後輩冒険者達に先輩からのアドバイスだ」
先客E「そうそう。あくまで指導だ指導」
- 728 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 14:57:35 ID:5SFlauLu
- ガチャ
先客A「あー君達。喘ぎ声で人を釣るならもう少し考えt」
メイジ「だめっ、くるっ、くるっ!!」
プリースト「いっっっっっくううううぅぅ!!」
先客達「「「「「「って本当にやってるしーーーー!!!」」」」」」
ファイター2号「ふうっ、ふうっ…あ、出てきた。出した途端に出てきた」
ファイター1号「ナイスでーす」
先客D「お前ら何しとんねん!!」
ファイター2号「はあっ、はあっ、いや、最初は、エロ台詞だけで、釣ろうと、したんだけど」
ファイター2号「この子たちが、演技なんて、できないって、いうから」
ファイター2号「じゃあ、演技じゃなくて、実際にやればいいじゃないって、事になって」
先客C「どうしてこうなった」
メイジ「あ…抜いちゃやだぁ」
プリースト「なんか、火ぃついちゃった。もう一回、お願い」
ファイター1号「歪みねえな」
ファイター2号「そういう訳で、俺ら、これから、2回戦、やるから、気にしないで、狩り、続けてて」
先客達「「「「「「できるかっ!!!」」」」」」
- 729 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 14:58:54 ID:5SFlauLu
- という訳でこのスレは終了です。次スレに移行して下さい。
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263728976/
- 730 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 15:20:19 ID:mECMBEZp
- 514kbまでじゃなかったっけ?
- 731 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 17:03:30 ID:5SFlauLu
- そうなの?500KBだと思い込んでた。残り14KBもあるのか。
- 732 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 19:33:37 ID:mECMBEZp
- とりあえず書き込めなくなるまで書いたら?
- 733 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/24(日) 20:28:30 ID:5SFlauLu
- 埋めネタだって考えるの結構大変なのよ
他の人もガンガン埋めて欲しい
- 734 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:42:04 ID:ok+9PAUZ
- >5SFlauLu
埋め作業乙
さらにネタも面白いので乙×2
そして結構個人的に好きなタイプなのでさらに乙×4で8乙だー!
- 735 名前:名無しさん@ピンキー:2010/01/25(月) 00:43:41 ID:ok+9PAUZ
- このスレは埋葬されました、かな?
- 736 名前:埋めネタ:2010/01/25(月) 00:56:01 ID:ddHWlHz1
- 盗賊 「『異界を見通す水晶』?」
司教 「ああ、ボルタックの親父の話じゃ、この水晶を覗くと別の世界の光景が見れるらしい」
僧侶 「うさんくさい話だなー」
侍 「いいじゃないか、騙されたと思ってやってみよう」
忍者 「覗いた途端に全員麻痺して全滅とかしねーだろーな」
君主 「では私が…、おや、どうやら別の世界の冒険者の姿のようだな」
盗賊 「へぇ、どんなヤツラだ」
君主 「…なんか、頭が犬だったり猫だったりしてるのがいるんだが。妖精みたいなのもいるぞ」
司教 「おいおい、いくら異世界でもハジケすぎだろ」
君主 「前衛の一人は侍か? む、あいつ二本の刀で戦ってるぞ!」
侍 「なに!? 二刀流だと!?」
君主 「忍者っぽいのがいるが…、裸じゃないぞ! 手裏剣持って鎧もフル装備なのにAC無茶苦茶低そうだ!」
忍者 「なんだと!?」
君主 「後衛のヤツラも裸じゃない! しかもなんか槍とか弓みたいな武器もって後列から攻撃してる!」
僧侶 「えええー!?」
盗賊 「世界ってのも、いろんなのがあるんだな…」
司教 「そうだな、知らないほうが良かったってことも多いよな…」
侍 「うらやましい、なんてうらやましい…(ブツブツ)」
忍者 「まぁ、無いものねだりはやめようぜ。俺らは俺らの世界で生きていくしかないんだ」
僧侶 「そうだな。俺らの世界じゃ忍者が裸でも後衛が全員裸でも、それが普通なんだもんな」
君主 「(いや、それが普通ってのも正直どうかと思うんだが…)」
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