盗賊 「『異界を見通す水晶』?」
司教 「ああ、ボルタックの親父の話じゃ、この水晶を覗くと別の世界の光景が見れるらしい」
僧侶 「うさんくさい話だなー」
侍 「いいじゃないか、騙されたと思ってやってみよう」
忍者 「覗いた途端に全員麻痺して全滅とかしねーだろーな」
君主 「では私が…、おや、どうやら別の世界の冒険者の姿のようだな」
盗賊 「へぇ、どんなヤツラだ」
君主 「…なんか、頭が犬だったり猫だったりしてるのがいるんだが。妖精みたいなのもいるぞ」
司教 「おいおい、いくら異世界でもハジケすぎだろ」
君主 「前衛の一人は侍か? む、あいつ二本の刀で戦ってるぞ!」
侍 「なに!? 二刀流だと!?」
君主 「忍者っぽいのがいるが…、裸じゃないぞ! 手裏剣持って鎧もフル装備なのにAC無茶苦茶低そうだ!」
忍者 「なんだと!?」
君主 「後衛のヤツラも裸じゃない! しかもなんか槍とか弓みたいな武器もって後列から攻撃してる!」
僧侶 「えええー!?」
盗賊 「世界ってのも、いろんなのがあるんだな…」
司教 「そうだな、知らないほうが良かったってことも多いよな…」
侍 「うらやましい、なんてうらやましい…(ブツブツ)」
忍者 「まぁ、無いものねだりはやめようぜ。俺らは俺らの世界で生きていくしかないんだ」
僧侶 「そうだな。俺らの世界じゃ忍者が裸でも後衛が全員裸でも、それが普通なんだもんな」
君主 「(いや、それが普通ってのも正直どうかと思うんだが…)」