トンネルを抜けて山から出ると、目の前には巨大な渓谷が広がっていた。
断崖にへばりつくような細い道を足を踏み外さないように慎重に進むと
やがてその道はふたたび岸壁に口を開けた洞窟へと続いていた。
ベッソス(Flp-男-Thi-年齢22)が慎重に中をうかがいながら入っていき
クラーネ(Elf-女-Mag-年齢26)がディティクトドアを唱えて後に続く。
(また陰気くさい洞窟?ま、吹きっさらしよりましかも…)
そんなことを考えながらあたし(テア Hum-女-Sum-年齢18)が続こうとしたときだった。
突然頭上から激しい轟音。
続いて崩れ落ちてくる岩石と土砂。
慌てて後ずさって何とかかわしたものの
激痛に振り返ると左の二の腕に飛来した矢が突き刺さっている。
あの、危険地帯で見た黒い女達が奇声を上げて奇襲を仕掛けてきたのだ。
洞窟にのみ気をとられすぎた。
洞窟の入り口はすでに土砂で埋もれてしまっていて先の二人とは完全に分断されてしまった。
どうやらここで迎撃するしかない。
ともかく矢を防ぐために残る四人で密集して
エレン(Hob-女-Lor-年齢20)とキオン(Elf-男-Fig-年齢16)が盾を前にかざし
そしてそのまま武器を構えて突進。
あたしとクレイ(Hum-男-Pri-年齢21)が後に続く。
危険地帯の洞窟まで駆け抜けられればと思ったけれど甘かった。
岩陰の死角から女達が突き出した槍であたし達の陣形はたちまち崩されて
そのまま突っ込んできた槍にエレンが胸を貫かれる。
短い悲鳴とともに崩れ落ちるエレン。
明らかな致命傷。
残るは三人。
何とか槍を躱しつつ岩壁に身を寄せるもこれがまたまずかった。
崖の上から別の女達が飛びかかってきて
ふいを突かれたあたし達は簡単に組みしかれてしまった。
女達はあたし達を後ろ手に縛り上げると
早速戦利品(装備品や持ち物)をひっぺがしにかかり
それもおわると何を思ったのか服まで引き裂いてあたし達を素っ裸にひんむいてしまった。
そのまま三人とも仰向けに転がされ女達に取り囲まれて
そしてのぞきこんだ女達の視線がキオンとクレイの股間にあつまる…
昨夜まで毎晩あたしの身体を貫いて猛り狂っていた”それ”もさすがにこの状況では縮こまって
二人とも気まずそうな表情をみせる。
瞬間、無数の槍が突き出されて哀れな二人は声を上げる間もなくめった刺しにされてしまった。
ここまで悪い状況が重なるともうパニックを通り越して覚悟を決めるしかない。
強引に引き起こされたときはもうこれまでっ、と目をつむったが
予想に反してその場で殺されることはなかった。
どうやらどこかへと引き立てられていくようだ。
(女……だから?)
連れ込まれたのは壁一面、奇妙な絵文字で彩られた石造りの建物だった。
はじめに連れ込まれた部屋には井戸があり
あたしは水をぶっかけられて血や汚れを洗われると
そこで傷口に薬布らしきものを巻かれて簡単な手当てまで受けた。
(これって……?)
楽観はできない。
あいかわらず手首を縛り上げた縄は解かれず服もあたえられないままだ。
それに部屋までついてきて治療を見つめる女達の視線が妙に熱っぽい。
(かえってヤバいんじゃないの?)
生け贄…という言葉がふっと頭をかすめる。
(もう、なるようにしかならないわよね)
次に通された部屋は小さな部屋だったが
片隅に部屋の広さからすると不釣り合いな
4,5人はまとめて寝そべれそうな大きな寝台がおいてある。
何人かの女達に引きずられてあたしはその上に転がされた。
(好きにすればいいんだわ)
そのうち一人が寝台にのぼってくると
身にまとう服(といっても女達は最低限隠すべきところを隠す程度のものしか
身につけていないのだけれども)を脱ぎはじめた。
すぐに上半身は裸になり、形よくふくらんだ胸とつん上を向く乳首があらわになる。
そして下半身にまとう布も脱ぎ去った。
(……え〜〜と
あたし恐怖で頭がおかしくなったのかしら?)
そこには
血管を浮き立たせて立派にそそり立つ”それ”が生えていた。
唖然としてただそれをみつめていると
他の女達も衣服を脱ぎ捨てて寝台にあがってきた。
みなおんなじように股間には”それ”がたくましくそそり立っている。
女(?)達はまだ事態を飲み込めきれずにいるあたしを取り囲むと
みんなであたしの唇に乳首に接吻や愛撫を繰り返し
そしてついに熱い固まりがあたしの身体をつらぬいた。
(……あ、なるほど。
彼女(?)達は”そういう”種族なのね
なんかいろいろと納得がいったわ…
…………………………って!)
「あ”〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」