9日目
突然だが俺は閃いた。何故今まで忘れていたのか…!マウレアだ!マウレアの森だ!
あそこには確か誰もいない小屋があったはず…これで…!

善は急げというわけで、いつの間にか俺の腹を枕にしているサキュバスを叩き起こし、マウレアの森へ。
睡眠を邪魔されたからか不満げなサキュバス。誰の為に走り回ってると思っていやがる。
俺は後に回り込み、形の良い尻をつねった。サキュバスはびっくりしたらしく文字通り飛び上がった。

そのまま注意もとい、躾をしようと口を開こうとした時、目が合った。見つめる瞳は熱っぽい。
刺激さえあればなんでも良いのか?コイツは?とんでもないヤツだ。エロいヤツだ。
俺はけしからん尻を撫でくりまわした後、先を急いだ。

追記:よくよく考えれば俺の欲望の為のような気もしないではないが、エロいサキュバスがすべて悪いのだ。



10日目
着いた…やっと見つけた安住の地…というか小屋…。
誰もいない割には綺麗な小屋だなぁ…ま、そんなことはどうでもいい。

もはや我慢ならんのだ!俺は服を脱ぎ捨て、サキュバスの前に仁王立ちした!
うっとりと見つめるサキュバ…あれ?
期待した反応は無い。規則正しい息遣いが聞こえる…サキュバスの野郎…寝やがった…。
うっとりっていうよりうつらうつらかよ!
おい起きろ!いくら先を急いだからってお前…!おい!起きろぉお!
俺の哀願の声が小屋に響く…虚しい。

こうなれば無理矢理にでもと思ったが…この寝顔を見るとなぁ…。
俺は結局そのまま寝ることにした。我ながらすごい我慢強さだ。普通なら襲っているぞ?



11日目
また俺の腹は枕になっていた。サキュバスのさらさらとした髪の感触がこそばゆい。

腹を揺り動かすとサキュバスはゆっくりと目を開けた。まだ眠そうな目でキョロキョロと周りを確認している。
ついた時には既に意識は飛んでたのか?まったくコイツは…と、視線が止まる。
そこには昨日お預けを喰った竜の牙…もとい息子がいきり立って自己を主張していた。

サキュバスはぽけーっと息子を見ていた。なんだかちょっと恥ずかしかった。
そんな気持ちを察したのか息子はピクリと反応した…その時…。
…息子はサキュバスに食べられた。いや、比喩とかじゃなく、喰われた。
もちろん俺は絶叫したよ。音にするならガブッ!って感じだったからな。
息子は餌として認識されたのか、寝ぼけて動きに反応したのか…とにかく凄まじい激痛に俺は悶絶するしかなかった。

悶絶する俺に『だ、大丈夫ですか?』と小さな声がかけられた。
遠慮したような…恥ずかしがっているような声…サキュバスではない。
痛みに耐えつつ振り返るとそこには…顔を真っ赤にしたエルフの少女がいた。



11日目…その2
この小屋は少女の家だったらしい。俺は他人の…しかも年端もいかない少女の家で真っ裸で寝ていたことになる。ま、俺の知ったことではないが。

少女の顔はずっと赤いままだった。俺がまだ下半身丸出しでいるからだろうが…傷ついた息子はパンツの着用を拒否していた。

サキュバスはちらちらと様子を伺っていた。マズイことをした自覚はあるらしい。当たり前だボケェ!…だがそんな俺の怒りは次の瞬間に霧散することになった。

意を決したように近づいたサキュバスが俺の息子を口に含んだからだ。
てっきり謝るのかと思った俺は突然のことにあわてた。息子はまだじんじんするのだ。今そんなことをされたら…。

そんな心配は杞憂に終わった。優しく、労るように息子を包むサキュバスの口…。
暖かく、柔らかな口内に迎えられた息子にこれまた柔らかい舌が触れる。サキュバスの舌は傷を避け、ぬらぬらとした唾液をたっぷりとなすりつけながら這い纏わる。

小屋にはくちゃくちゃと粘液が掻き混ぜられる音が響いた。よほど口に唾液を溜めて奉仕していたのだろう。口に含みきれない唾液はこぼれ落ち、床に小さな水溜まりを幾つも作った。
性的な刺激はあまりない、ほぐすというか慰めるというか…とにかく天国だった。

どのくらいそうされていたのだろう。息子は力を取り戻し、雄々しくその翼(かさ)を広げた。
それに合わせてサキュバスの口使いも次第に変化し始めた。
裏筋からくびれ、弱いところを探るようにうごめき、強弱も加わってきた。
攻めては引き、引いては攻める…巧みな舌使いに、ここ数日我慢に我慢を重ねてきた俺の息子は呆気なく果てた…。

余韻に浸る俺に、精液を飲み干したらしいサキュバスはごめんなさいと謝った。
…謝るまでのプロセスがおかしいだろ。口淫なんかされた後に言われてもなんのことやら…。いや、許したけど。

追記:エルフの少女はしばらくの間放心状態だった。ほっぺを軽く叩いても瞬きすらしない。少女には刺激が強すぎたな。