リルガミン城中庭。
そこには全裸の美少女と、忍び装束を身に纏った少年が対峙していた。
全裸の美少女の名はホークウインド。
かつてワードナ討伐に活躍し、今ではリルガミンの実質的な指導者でもある、<生ける伝説>と名高い女忍者である。
彼女の美貌も相俟って、高レベルのくのいちの証である傷一つない裸体は、美しいの一言に尽きる。
ただ一つ、腹部にある小さな刺し傷を除いてだが。
その伝説の女忍者と同じ年齢位の、忍者姿の少年の名はステファン。
ホークウインドが直々に育てた高レベルの女忍者部隊『ペリカン騎士団』を任されている。
彼もまたホークウインドの教え子であり、時々こうしてホークウインドと組手を行っている。
双方とも先程までかなり激しい戦いを繰り広げてきたせいか、肩で息をしている。
恐らく次の一撃が最後になるであろう。

「「ハアァーーーーッ!!!」」

ほぼ同時な掛け声、タイミングでステファンとホークウインドは駆け出す。
二人が交差する瞬間、閃光が走り収まった後には、ホークウインドは倒れておりステファンは立っていた。

「ホークウインド様、大丈夫ですか?」

心配そうに倒れているホークウインドに駆け寄るステファン。

「う〜〜ん、やっぱり病み上がりじゃステファン君には勝てないか……」

ホークウインドは大の字で空を見上げながらこう呟いた。

「ステファン君、私のリハビリに付き合ってくれてありがとね。結構汗もかいたことだし、お風呂入ったら?」

起き上がって軽く背伸びすると、ホークウインドはステファンを城内の浴場へ誘った。

「お風呂ですか?汗臭いし、お言葉に甘えてさせていただきます」

ステファンはホークウインドの誘いに快く応じた。



あのワードナ復活から一週間、リルガミンの街は元の落ち着きを取り戻していた。
甦った邪悪と言い伝えられる魔術師は、冒険者・守護者達を蹴散らして地上を目指したが、実質的な被害がカント寺院にのみにとどまったのが幸いと言えた。
ワードナが姿を消した後のカント寺院には、相打ちのような形で倒れているホークウインドとディンクの姿があった。
不幸中の幸いなのはホークウインドが腹部に軽傷を負うだけで済んだ事だろう。
今ホークウインドの腹部に残っている小さな刺し傷の痕はその時のものだ。

「あのホークウインド様が傷を負うなんて、一体ディンクと何があったんだろう?」

シャワーを浴びながら、物思いに耽るステファン。
だが思考は次第にホークウインドの裸体へと移っていき、股間のペニスがそれと同時に硬くなりだす。
伊達に忍者として厳しい修行を積んできたわけではなく、戦闘時においては目の前に全裸の忍者やサキュバスがいても平常心を保つ事ができる。
しかしその反動でか、一人きりになってしまうと、時々このように股間が暴走してしまうのである。

(子供の頃からホークウインド様の裸を見てきたけど、相変わらずの美しさだよな。あの若さで100歳を超えてるなんて信じられないよ)

そんな妄想に耽っているうちに、唐突に浴場の戸が開き、バスタオルを肩にかけただけのホークウインドが入ってきた。
その状況にステファンが腰を抜かし、口を思いっきり開いたのは、不可抗力としかいいようがない。

「ホ、ホ、ホークウインドさ……」

「駄目。こういう時は様つけ禁止」

悲鳴どころか、「様」という台詞を言わせてもらう前に、一瞬で距離を詰めた当の本人に口を優しく塞がれる。

「僕がいるのがわかってるのに何で入ってくるんですか!?」

憮然とした態度で反論するが、自身の大切なところはさっきまで妄想のオカズにしていた、今目の前にいるホークウインドの見事な肢体によって完全に勃起していたりする。
慌てて鎮めようとするステファンであったが、気持ちとは裏腹に全然納まってくれなかった。

「あら。いいじゃないの?私の裸なんて見慣れてるでしょ?」

「そ、それは……」

赤くなって反論しようとするステファンに対し、ホークウインドはしゃがみ込んでその完全に勃起しているペニスをしゃぶり出す。

「ウッ……くぅっ……」

伝説の忍者の優しい手と舌のテクニックに、ステファンは耐え切れず思わずうめき声をあげた。
そしてもっとご奉仕してほしいという態度をとってしまう。
その気持ちに応え、ホークウインドは優しく男根の先端を舌でチロチロ舐めながらしごく。

「ホークウインド様……いや、ホークウインド。アソコを見せて……」

ホークウインドの奉仕が一段落した後、ステファンは床に寝転がると尻を向けるようにホークウインドにお願いする。
ステファンの言葉にホークウインドは恥ずかしそうにお尻をステファンに向ける。
そのまま二人は互いの股間に顔を埋めるシックスナインの体勢をとった。
目の前にさらけ出されたお尻を触りつつ、膣やクリトリスをやや乱暴に舐めるステファン。
ホークウインドも負けずに勃起したペニスを、喉の奥まで頬張ったり甘噛みしたりして対抗する。

「ああ……もう、我慢できないの……一緒にイッて……」

ホークウインドのその言葉の直後、体外へ射出された絶頂の証は、お互いの相手の顔を無遠慮に汚した。
 


「それで、何であんなことを?」

風呂から上がった後、ステファンは抱いていた疑問をぶつけた。

「ちょっと……昔の事を思い出して……それでちょっと気を紛らわせたくなって……」

ホークウインドはボソボソと呟いて答える。

「昔の事って、もしかしてあのディンクが何か関係しているんですか?」

図星だったのかホークウインドは俯いてしまう。

「ええ……」

痛々しい表情で俯くホークウインドに、ステファンはいてもたってもいられないのか、強く彼女を抱きしめていた。

「す、ステファン君?」

「僕で、慰めになるかどうか分からないけど……」

その言葉と共に、ステファンはホークウインドの露になっている胸に手を伸ばすと、豊かな乳房を優しく揉み解す。
ホークウインドはステファンにされるがままになり、10秒と経つと、快楽に耐える表情になり、小さな喘ぎ声を上げるようになる。

「ホークウインド、胸を触られるだけでそんなに気持ちいいんですか?」

「だめ、言わないでぇ……」

ステファンは空いている手を膣口に滑り込ませ、内部の肉壁を刺激し始める。そこはステファンの攻めに興奮していたのか、少し濡れていた。

「あっ!そこ……もっと、もっと触って!おっぱいより気持ちいいの!」

声を上げると同時に、ホークウインドは腰を動かす速さを少しづつ上げて行く。

「自分でするのと僕にしてもらうの、どっちが気持ちいいですか?」

「ああん!そんなこと、そんなこと言わないで、アッ!はあ……ん……」

「言わないと、指を抜きますよ。」

そしてステファンは指を膣から抜こうと動かす。

「ダメ、抜かないで、お願い!お願いだからぁ……」

「じゃあ、どっちが気持ちいいですか?」

「ステファン君に、してもらう、方が……凄く気持ち言いの……」

「そうですか。じゃあ、もっと気持ちよくなってもらいましょうか。」

悪戯っぽく微笑んだあと、ステファンはホークウインドの股を大きく開くと、舌で彼女の膣を刺激し始めた。
 
「あぁ……初めてで下手なのに変、変なの……凄く気持ちいい!もっと、あっ、はぁっ!もっと舐めて!」

ホークウインドはステファンの攻めに激しい嬌声を上げ、膣に顔を押さえ込む。
押さえ込まれたステファンは苦しみを訴えず、逆に乳房に手を伸ばしゆっくり、そして段々と早く揉む。
そして激しく求め合うこと数十秒程経ち、ステファンは自分の下半身をホークウインドの下半身に結合させようと彼女に覆い被さるように体を動かす。

「いいですか?」

「ええ……貴方の好きにしてぇ……」

ステファンの言葉に、ホークウインドは息も絶え絶えで目の焦点が少し合っていなかった。
その瞳を一瞬だけ見たあと、ステファンはゆっくりと自分のペニスを挿入する。

「ああっ!いいっ!すごくいいのぉっ!」

子宮に当たった直後、ホークウインドは今までにない嬌声を上げる。
その声をもっと聞きたいと言わんばかりに、ステファンは激しく腰をうちつける。

「ホークウインド……僕、もう……」

「ええっ!一緒にイッてぇ……」

そして、お互いに絶頂が訪れて……。



「あの、僕……」

ベッドで未だ重なり合いながらも、ホークウインドに聞こえるかどうかの声で呟くステファン。
膣内で果てたことを気にしているからだ。

「ウフフ。大丈夫よ。誘ったのは私のほうからだし。……そんな事よりもこれからも、また切なくなったら抱いてくれない?」

ステファンはホークウインドの妖艶な笑みに、ただただ頷くしかなかったという。



      END