<妖精に関する考察>

妖精の伝承によると、人間と真に結ばれた妖精は人間になることが出来るという。そして妖精は
おしなべて皆、人間に憧れている。にも関わらず、妖精が人間になったという話は聞かないのは
どういうことか。それは決して妖精の伝承が所詮はただの伝説に過ぎないからではない。そもそもの
問題として、真に人間と妖精が分かち難く結びつくという前提条件が『困りもの』なのだ。

人間が真に妖精と相思相愛になりお互いがお互いを受け入れ認め合うということはつまり……
妖精としての彼・彼女をありのままとして人間が受け入れて、妖精がありのままの自分を愛してくれる
人間を受け入れると、そういうことなのである。

<ある朝inスイートルーム>

「えへへ……おはよう、JJ……」

額に唇を寄せられる感触が心地いい。自分を心から慕い、苦難の旅を乗り越えてきた仲間にして
最愛の女性のいつもの朝の挨拶を……若干の違和感と共に受けながら、JJは目を覚ます。

「ああ、おはよう、フェー……フェー?いや、うん、フェー……あれ、フェー?」

掌サイズの最愛の人、妖精のフェーは自分の額に両手を添えて、おでこに抱きつくようにして自分に
キスしてくるのだが……今、自分の目の前には人間サイズの顔面があった。しかし、その顔はやはり
最愛の人の顔で……寝起きの思考と相まって、JJは事態を飲み込めないでいた。

「えへへ……やっぱり、JJも驚いてる。あたしもね、朝起きたときはすごい驚いたの。姿見を何度も
見たり、何度も自分のほっぺつねったり……でも、やっぱり夢じゃないの」

ベッドに横になるJJに対して、フェーはベッドの傍らに立ってJJの顔をじぃっと覗き込んでいた。
そして、告げるのである。

「あたし、人間になったんだ♪」



<JJの頭の中、あるいは脳内JJ会議>

JJ天使「フェーの夢、人間になることが叶って、本当に良かった」

JJ悪魔「おいおい、心にもないこと言ってんじゃねぇぞコノヤロー」

JJ天使「なっ何を言ってるんだ!!わたしのフェーへの愛は偽りのないものであって、お前もそれは
     承知のことだろうに!!わたしは心から嬉しいぞ!!」

JJ悪魔「穢れを知らない純真な妖精さんと生デート、赤ちゃんは友好的なグレーターデーモンが
     運んで来てくれるとマジで思っているような少女とのクソ恥ずかしいラブ会話、寝る前の
     ほっぺorおでこにチュ♪……穢れを知らぬ巨乳系天然幼女とのラブんラブんした暮らしが
     エロと酒池肉林の世界よりも好物なお前らしくもない発言だなぁ……んん?人間サイズに
     彼女がなっちまったってことはよぉ、お前はいずれ……いや今すぐにでもヤりたくなるぜぃ?」

JJ天使「フェーが人間になったってな……わたしの清い愛はそれを貫ける!!」

JJ悪魔「ぉぃおぃ……人間サイズになってだな、純真無垢に自分のことを無条件に慕ってくれる
     おっとり天然系童顔巨乳な妖精だぜぃ?てかお前よぉ、今のフェーの姿をしかと見やがれ!」

<目の前の彼女の姿>

この部屋にある衣服と言えば人間サイズは全て男物だ。そしてロードである彼は普段は甲冑と
防護服を身に着けている程度である。妖精サイズの衣装を人間となったフェーが着れるはずもなく、
彼女は今……

「……?JJ、どうしたの……うっ……そんなに、見られるとちょっと、恥ずかしいかな?あ、でもっ、
でもっ……JJだもん、見られても……いいよ、うん……」

裸with騎士のマント。大きなマントで身体を覆って隠しているのだが、隠しているからこそJJに
そのマントの下が裸身であるということを想像させてしまうのだ。その上に、耳まで真っ赤にして
上記の発言をアップで言われてしまったのである。

<JJ天使、気分は首刎ねor石の中>

「フェー……」

JJの口から、最愛の人の名前が漏れる。

「何、JJ?」

最愛の人が、自分の名前を呼ぶ。問い掛けに、首をかしげながら笑いかけてくれる。

(我慢できるか、コノヤロー!!)

「愛してるよ、フェー……」

口にしながら、気がついたときには相手の手を掴んでいた。そのまま、ベッドに引きずり込むように
抱き寄せて、JJは一切の拒絶も抵抗も無いフェーを仰向けにしてうえから押さえ込んでいた。

「JJ?抱っこしてくれるの?……人間の大きさだし、キスとか……あのっ、唇同士で……?」

本当に何も知らないフェーは顔を真っ赤にしてそう言うだけで……キスとか、抱っことか、それで
終わりに出来るはずもないというのに……JJはにっこりと微笑むとフェーにキスをする。軽く、
唇がちゅっと触れ合い、次の瞬間にはJJは舌を出し、フェーの唇を一頻り舐めまわしてから彼女の
咥内に舌を突き入れる。

抑えられるはずがなかった。仰向けに寝かせたときにマントが開いて……シミ1つ無い、人間では
考えられないほどに美しい肢体がそこにあったのだから。JJは舌でフェーの咥内を蹂躙する。
その間、フェーは一切の抵抗もしないし、その行為が何なのか理解できないまま、時折求めに応じて
自らの舌をJJの舌に絡めたりもした。

「JJ……あのねっ……」

糸を引いて離れていく唇。依然として状況を理解せぬままのJJだが……状況を理解していないため、
トドメを刺すような言葉をはにかみの笑みと共に告げるのだ。

「JJがあたしに何をしているのか、よく判らないし、少し怖いけれどね……でもね、あたしはね、全然、
平気……。だって、JJがあたしにすることは全部、正しいから。だから、JJ、何してもいいよ……?」

<JJ天使、気分は蘇生失敗で灰になった感じ>

「ありがとう、フェー……わたしのこと、受け入れてくれて……」

JJが言うと、フェーはにこりと微笑んで、言う。

「だって、JJはフェーを受け入れてくれたもの。だから、いいの」

人間と同じ大きさになっても、フェーはやはり小さい。JJと比較すれば頭2つ分はその背丈に差が
あるかもしれない。しかし、その乳房は男の、冒険者の、前線に立って剣を握る男の無骨な掌で
包んでも零れるほどに大きい。JJは何度もマメが潰れて皮の厚くなった掌で、凶悪なまでに柔らかい
彼女の乳房を両手でしっかりと鷲掴みにすると時に強く、時に優しく……その感触を堪能する。

「JJぃ……んっっ、何だかぁ、変な感じだよぉ……ジンジンっ、するのぉ……」

身をくねらせ、よじらせ、躍らせながら……フェーが呟く。大きい乳房は感度が悪いなんて嘘だとJJは
思った。フェーの乳房の先端は大きく隆起し始め、JJはたまらずにそれに唇を寄せる。

「んっぁあああ♪おっぱいの先っぽぉお……先っぽぉ……JJ、いいよぉ……」

身を躍らせて、嬌声を上げるフェーの様子。今まで大事に大事に清らかな愛を育んできたJJの中の
何かは完全に弾けようとしていた。毎月1度くらいの頻度で訪れる夢精に悩まされていたJJの中の
欲求が真剣に弾けそうになる。JJはパジャマのズボンを下ろすと猛る肉棒を取り出してフェーの腰に
押し付け始めていた。無論、乳房は鷲掴みにしたまま。

「JJ……すごい、熱くて、ドクドクしてるのがっ……JJの、なの?JJ、どう、したいのっ……?」

どうしたいのか……そう、フェーに問われた瞬間、JJは『その境地』に達したのである。

<JJ天使、気分は灰からの蘇生>

「ねぇ、フェー……聞いて欲しいことがあるんだ……いいかな?」

腰に猛るそれを押し付けながら……しかし、決してそれを秘裂に突き入れることはしないで、JJは
それがどういうことなのかもしらないで濡れるフェーの秘裂の入り口に肉棒を擦りながら、フェーに
問い掛ける。

「んっっぁ……何っ、JJ……あっん♪」

今、自分がどういう状況にあるのか理解していないフェーが、無垢な笑みをJJに向ける。

「君がどうして人間になりたいと思っているのか、聞いたことがあるよね?君は、その問い掛けに
人間になれば人間と一緒にいられて、人間と本当に愛し合えるからだって、そう答えたよね?」

「ふっっ♪あっっ♪くぅうぅ……んぁ……うん、そぉ……だよぉ……ひっん♪」

JJに言われて、フェーは初めての快感に酔いしれながらもコクコクと、頷いた。

「君が人間になって、こうやって、抱き合えて、直接に肌を重ねて感じあえるようになって、
わたしは気付いたんだ……。君が妖精のときだって、わたしと君は本当に愛し合っていたって。
そうだよね、フェー?」

声を掛けながらも、腰は、肉棒だけは完全に別な生物。全然、止まらない。真面目にじっと語りながら
JJは頭の中の煩悩と戦っていた。しかし、迷いはなかった。煩悩には勝てる自信があった。

(だって、処女で清いままのフェーがやっぱり1番だからね)

気付けば頭の中の天使と悪魔は酒を酌み交わしながらお互いにそう言って抱き合っていた。

「君が好きだ、わたしは君が好きだ。君が妖精だとか人間だとか関係なく好きだ。だからこそ思う、
ここで人間になった君を妖精のときの君以上に愛し人間になった君を愛し続けるのだとしたら、
わたしのその想いは嘘になってしまうんじゃないかと思うんだ。わたしは、君を受け入れたのに、
本当の意味で、君を受け入れたはずなのに……」

(ぶっちゃけ、今の人間のままの君を相手にしちゃうと、いつ汚しちゃうか判んない。と言うか無理)

欲望、本音、建前、建前だけれど本音もある。JJは頭の中で煩悩と真摯な気持ちを葛藤させつつ
フェーに微笑みかける。するとフェーは……JJを信頼し、愛しきっている彼女は、目に涙を浮かべ
微笑みながらJJにキスをする。

「JJ……好きぃ、JJ、あたしもぉ……JJ、好きぃ……どうしようもなく、好きぃ……」

親鳥から餌を強請る小鳥みたいにして、フェーは何度も何度もJJの唇を啄ばむ。啄ばみながら、
気付いたときにはフェーもJJに腰を擦り付けていた。

「わたしもだよ、フェー……フェー……あっっくぅぅぅうぅう!!!!」

たまらなくて、愛しくて、抱きしめた。強く強く抱きしめながら、欲望の方も耐えられなくなったらしく、
肉棒から熱い精液がドクドクと噴出して、フェーのお腹と秘裂の周りを汚した。

「ふぁああああっっ、熱いぃ……JJ、熱いの、いっぱいだよぉお……」

熱に浮かされたみたいな声を上げながら、フェーがJJに微笑む。フェーもまた、JJの
熱い精液を浴びながら達してしまったようで、呼吸が荒い。

そんなフェーに深い深い口付けをして……JJは余韻に浸りながら、2人、眠りについた。

<ある昼inスイートルーム>

「えへへ……おはよう、JJ……今日、2度目のおはようだね……」

額に、キスの感触。それはいつものキスだった。小さな両手を、額に添えながらのキス。

「ああ、おはよう、フェー。愛してるよ」

にこりと微笑んで囁くJJなのだが、内心では、実は……。

(どうしようかなぁ、スマタプレイのこととか、射精のこととか、どうやって説明しよう?あぁ、何とか
誤魔化して彼女を清らかな天然系ロリ巨乳のまま保たないと!!)

JJ天使とJJ悪魔、顔を突き合わせて作戦会議中だったりする。