「鑑定の、調子はどう……?」

忍び衣と呼ばれる闇に溶け込む黒い衣装に身を包んだ忍者……アイ(仮名)に問い掛けられて
司教のフラウは顔を上げた。迷宮探索を無事に終え宿に戻り、6人分の未鑑定アイテムを床に
広げてさあ鑑定という、冒険者たちにはよくある1コマ。

「そうですねぇ……これだけ多いと、ちょっと考え物ですけれど〜……まぁ、アイテム鑑定は
大好きですので、今晩中には終わらせようかなぁと思ってますよ〜」

何とも間延びした口調でフラウは、にっこりと微笑みながらアイにそう言って返した。このような
間延びした口調、緊張感のない垂れ目がちな瞳、温厚そうな人相からは想像できないのだが、
これでも忍者が3人いるパーティらしく立派な(?)悪の司教である彼女はアイテム収集に目が
ない。一晩中じっくりと時間をかけてアイテムの真贋を吟味していくのである。

「……確かに多いけれど、たとえばこれなんか、どう見ても呪われていない……?」

そう言ってアイが指差したのは髑髏の飾りのついた『如何にも』な指輪であった。素人目にも
禍々しい代物だと判るものなのだが……しかし。

「でもぉ……ボルタック商店ではちゃんとアイテム名まではっきりと示して売りに出さないと、
どんなアイテムでも未鑑定品扱いの捨て値での取引になっちゃいますからねぇ……」

不条理極まりないですよねぇ……。そんなことを口にしながら、フラウは明らかに『それ』と
判る指輪を鑑定したり、露骨に歪んだ盾を眺めたり、手に取ったり……真贋を見極めていく。

「あ、このねじれた杖、いい形ですねぇ……思わずこぅ……」

言いながら……フラウは黒光りし、木の自然な形を生かしつつも人の手による加工によって
節や襞などが所々に見られる太い杖を手に取って、アイの肢体を眺める。

「服の上から無理やりねじ込んで、ひぎぃひぎぃ泣かせたくなっちゃいますよねぇ♪」

「……間延びした穏やかな口調でさらりとドS発言は止めてくれ……」

20代(若返りアイテム使用済み)という年齢のくせに子供みたいな純真そうな笑みを浮かべつつ
さらりととんでもないことを口にするフラウの様子に、改めて彼女が異端ギリギリの悪の司教を
地でイっていることをアイは実感するのである。

「呪いアイテムって結構こぅ……見ているだけでワクワクさせてくれるじゃないですかぁ、ちょっと
素敵に卑猥な妄想を掻き立ててくれるのが多いんですよ〜」

荒い吐息を吐き、黒光りするねじれた杖の先端に舌をつぅぅっと這わせながら、フラウはやはり
笑みを崩さずにアイに告げた。その瞳にねっとりと絡みつくような光を感じつつも、アイは宿に
持ち込んだアイテムが原因で宿に迷惑がかかるような事態を引き起こしては困るのでしょうがなく
フラウの『監視』を続ける。アイテム収集家……ここまでくると完全にアイテムフェチのフラウの
監視はアイのパーティでは恒例行事(あるいは罰ゲーム)となっているのだ。

「この呪いのローブなんかも素敵ですよぉ……これを着たら最後、のろいを解かないことには
ローブが締め付けるようにぴっちりと身体に張り付いて離れないんですよ〜?さながらそう、
汗などの水分を吸収すると縮んじゃう特注のラバースーツを着せてボンテージ・SM系のプレイを
堪能するかのようでぇ……ふふっ♪」

血の痕も生々しい赤いローブを胸に抱きしめ、頬ずりしつつ匂いを嗅ぎつつ、フラウは恍惚の
声を上げる。アイは頼むから思ったことをいちいち口にしないでくれと思ってしまうのである。

「あ、でもぉ……この鎖帷子、これなんかは本当にイイモノですよぉ、アイさん」

と、不意に……。古ぼけた鎖帷子の1つを手に取ってフラウがアイに話を振ってきた。今まで
鑑定中は妄想の世界に旅立ってしまうフラウの姿を見たことしかないアイにとって初めての
ことだったので……アイは『油断』してしまった。

「……そう、なの?」

「そうですよ〜、試しに着てみますか〜?」

アイテム知識の無いアイにはよく判らなかった。どう見ても古ぼけた鎖帷子にしか見えない。
しかし司教のフラウが言うからには本当にイイモノなのかもしれない。促されるままに、アイは
忍衣の上からそれを着込もうとする。というのも、鎖帷子とは通常、動物の革の上に金属の
輪を編んだものを張付けて作るのだが、この鎖帷子は丸っきり金属の輪だけで出来ていて
下に防護服か何か着込んでいなければ肌に直接金属の輪が当るどころか、肉に食い込んで
しまいそうだからだった。

「あ、ちょっと怖いと思いますけれどぉ……それ、直に着てもらわないと意味が無いんですよ〜」

「……そう、なのか?」

「はい、そうじゃないと、着てもらう意味がないんですよ〜」

フラウに言い含められて、アイは忍衣を脱いで上半身を晒し、肌に直接その鎖帷子を着込む。

「……特別、魔法で軽いとか、そういうわけでも無さそうだが……くひぃっ?!」

アイが着込んだ次の瞬間、金属の輪の集合体が突然、彼女の身体を締め付け始めた。金属の
輪の繋ぎ目が彼女の肌に食い込んで、特に鍛えてもある程度の柔らかさのある二の腕が、女性で
あるが故の膨らみである乳房が……痛々しいまでに全体を挟み込まれて締め付けられる。

「きゃっ♪やっぱり、裸に呪いの鎖帷子が1番そそりますねぇ……えいっ♪」

「あぎぃぃぃぃいぃぃっっ!!!!!!!」

呪いの鎖帷子は、胴体部分だけでなく前垂れも対になっている。フラウはアイのショーツを忍衣の
下履きごとずらし彼女の秘所を晒すと、躊躇なく鎖帷子の前垂れを掴んでそこに押し付ける。
すると、前垂れを形成する金属の輪が彼女の秘所を覆う恥毛の茂みを挟んで強く引っ張り出した。
アイはその激痛に耐えかねて、大きな悲鳴を上げて床にぺたんと腰を落としてしまう。

「昔はマイもミイも可愛げがあってからかったり騙したりし甲斐があったけれどぉ、今はわたしの
お遊びに付き合ってくれるのアイさんだけで、わたし、寂しいんですよ〜♪」

「んぶっっ!!んんっっ!!!んんっっっんんんん!!!!」

床に腰を落とし悲鳴を上げるアイの咥内にねじれた杖の先端をねじ込んで、それを男性の性器に
見立ててぐりぐりと、じゅっぷじゅっぽと卑猥に音を立てて蹂躙しながら、フラウはにこにこと笑う。
笑いながらその足元で、アイの恥毛が食い込む前垂れを弄くってアイの秘所を弄ぶ。

「苦しそうですしぃ……いっそ、一思いに……えいっ♪」

「おおぉぉぉぉぉぉおおぉっっ!!!!」

ぶちぶちぶちぶちっ!!!!と音が響き……アイの秘所の周りを覆っていた恥毛のほとんどが
一気に引き抜かれてしまう。フラウは愛おしそうに前垂れに挟まったアイの恥毛とまだ若干
抜けずに残っている恥毛とを交互に見やり、そして1本1本、丁寧に丁寧に抜けずに残った
アイの恥毛を抜き始めるのである。

「アイさん可愛いですよぉ……後でちゃぁんと、呪いも解いてもらいますから大丈夫ですよぉ♪」

「ひっっ!!あっっ!!おっっ!!うっっ!!」

ぶちっ!!ぶちっ!!ぶちっ!!……恥毛が1本1本引き抜かれる度に、鋭く小さな悲鳴が
アイの口から漏れていく。涙で瞳を潤ませながら悶えるアイの様子にフラウは「可愛い♪」と
小さく呟いて頬にキスをして……アイの乳房の柔らかな肉に食い込んだままの鎖帷子を、
引き剥がすみたいに引っ張る。

「いぎぃぃぃいぃいぃっっ!!!あがぁあああっっ!!!」

金属の輪の繋ぎ目が肉に食い込んだままの状態でそんなことをされては……結果は火を見るより
明らかだ。アイは瞳に貯めた涙をボロボロと零しながら悲鳴を上げる。

「う〜ん♪夢がまた1つ叶いましたねぇ……。後は全く切れない幻滅の短剣を、切れ味ゼロに
等しいことを知らない新米冒険者を縛り付けた上で猟奇趣味っぽい人だと偽って、刃先を
思い切りおま○この中に突き入れてじゅっぽじゅっぽしたり〜……おち○ぽにトロールの指輪を
通して体力回復効果で萎えることなくギンギンなのに、呪い効果で外せずに締め上げちゃうから
射精できなくて爆発寸前のままにさせられちゃって射精を浅ましく懇願させたりぃ……もぅ、呪い
アイテムって最高ですよねぇ……アイさん♪」

「ひぎぃぃぃいぃぃいいぃいぃぃっっっっ!!!!!!」

言いながら……フラウは前垂れを、覆う恥毛が1本もなくなり剥き出し状態になった秘裂を晒す
アイの下半身に押し付けて……遂に、花弁に金属の輪が食い込んでしまい、アイは声に
ならない悲鳴を上げて白目を剥いて気絶してしまう。

「いやぁぁん♪アイさん、おま○このビラビラ挟まれちゃいましたかぁ……ごめんなさいねぇ♪」

「……ぎゃぁああああっっ!!!!!!」

謝罪の言葉とは裏腹の、子供みたいにはしゃいで楽しい声を上げながら……フラウはアイの
花弁を挟み込んだ呪いの鎖帷子の前垂れをくいくいと引っ張る。激痛からまたも悲鳴を上げて
今度は床の上に失禁しながら強制的に、アイは意識を呼び戻されてしまうのである。

「アイさん、まだまだ、気絶しちゃ嫌ですよ〜。もうちょっと、一緒に遊びましょうよ〜♪」

「いっっ……いやぁああああ!!!!!」

口の端から涎を零し瞳に妖しい光を宿しつつ、しかし子供のようににっこりと微笑むフラウの
様子に……アイは、大きな声で悲鳴を上げることしか出来なかった。



<今日の教訓>

一部の性格・悪の司教にはサディスティックな嗜好を満たすために呪われたアイテムを悪用する
人もいます、十分に注意しましょう。また、逆にマゾな司教はわざと呪われたアイテムを自ら
着用してせっかくの高額商品を台無しにしてしまう人もいます。こちらも併せて注意が必要であり
酒場で新しく司教を仲間にする際は十分に、司教の性格・性向を吟味しましょう。