―エセルナートのリルガミン……その城下町の中心にある教会、『カント寺院』
そこには二つの逸話がある。
一つは、生臭坊主の巣窟。
そして、もう一つは……夜な夜な、亡霊がすすり泣く呪われた場所……。


―午前2時・カント寺院地下―

「んっ……ここは……?」
少女が目を醒ます。
髪の色は金、声と背丈は少し幼い感じだがゴシックロリータ調のローブを内側から突き破るかのような、童顔に不釣り合いな乳房と華奢だがしっかりとした身体つきから、17、8才くらいの魔法使いと思われる。
また、大粒の団栗のような目はやや釣り目で、尖った耳を持っている事から種族はエルフだろう。
「……ここ、何処?……私、確か訓練所で冒険者登録して……けど、特性値が足りなくて……ッ!!?」
少女は気付いた。……自分が十字架に貼り付けにされている事に。そして、目の前にしわ枯れた老僧侶がいる事に……。
「ここ……カント寺院!?……け、けど、なんで私なんかをこんな……貼り付けに……お、お願いします!鎖を外して、ここから降ろして下さい!!……私、カント寺院の僧侶様に罰を与えられるような事、してません!!」
端正な顔を引き釣らせながらも、恐怖心を噛み殺しつつ少女は叫んだ。……しかし、
「おぉ、おぉ……何と淫らな乳じゃ……身体の震えだけで、サジでつつかれておるゼリーのように小刻みに動いておる……」
「……えっ?」
僧侶は話を聞く気すら無く、少女の身体を舐め回すように見ている……老いてなお、衰えを知らぬ、自らの半身をそそり勃たせながら……。
「(や……嫌っ!)」
信心深きエルフに、異性の性器は刺激が強く、少女は思わず目を反らした。
「ほっほっほ……何ともウブな……今宵の実験は楽しめそうじゃ……」
「?……実験?」
貼り付けられている事を一瞬忘れ、『実験』という意味深な単語に思わずきょとんとした表情を浮かべる少女……。
「……一体、それって……」
「……それはな……」

―トスッ。


少女の豊かな乳房に、何かが当たった……。

赤い……

赤い血が流れた……

右の乳房には、ナイフが刺さっていた……
「ぐっ……ぁ……ぁ……?……!……うぉぇぇッッ!!!!」
意味も分からず、混乱しながら逆流する血液を吐き出す少女。
―チュウゥ……ジュプッ……チュパッ……
「ハァ……ハァ……美しい顔をして……何とも品の無い断末魔を上げおる……ジュルッ」
左の乳房を頬張り、僧侶が言った。

「あッ……あぁ……んッ!……うぐッ……がはッ!!……」
喘ぎと苦痛が激しく入り混じり、意識が飛び始めたその時、僧侶が声を発した。
「御主には……ヂュッ……蘇生術の発展の為……チュルッ……人体がどれだけ術に耐えられるか調べる……ジュプ……モルモットになって貰う……」
息絶える寸前の少女はそれを聞き、驚愕しながらも、ただ白目を剥き、涎を垂れ流し、口をパクパクとさせているだけだった……。
「さぁ……イキ死ね……」
僧侶の舌が一瞬硬くなり、乳腺を貫いた。

「うッ……!!?……ぐえぇぁあッ!!……おぉぅッ!!……あぉぉぉおお!!!」
少女は息絶えた……。
―まずは、一回。

……カドルト……

「……ッひ!!ギャアァァッ!!嫌ぁぁあッ!!!」
蘇生術と恐怖で目を醒ました少女は、錯乱していた。しかし、そんな事は関係なく、僧侶の手は少女の乳房に伸びる……。
「あぅ……あ……はふ……ぅん……」
「ほっほっほ……御主のは柔らか過ぎる……もっと硬くしてやろう……ほれ……硬く……硬くなれ……」
僧侶は自らの手の倍近くある乳房を軽々と転がす……。乳房は段々と硬くなって行く……。
「あ……ひぃんッ……うッ!……うぅッ!!」

―ドピュッ!!ドピュ!!

勢い良く、少女は母乳を二回程射精した。硬くなっていた乳房は萎え、たゆん、という擬音がふさわしい垂れ方を見せる。
「エルフには、稀に処女でも母乳を噴き出す者がおると聞いた事があるが……なるほどのぉ……」
「はぁ……ん……あふぅ……ん……」
「二回母乳を射精したという事は、二回絶頂したか?」
「嫌っ!……言わないで下さい……」
執拗な言葉責めと乳愛撫に、再び少女の上半身に付いた二つの性器は、淫らな勃起を始めていた……。
「よしよし……もっと硬くしてやろうぞ……」
僧侶は一度乳房から手を離した……。
「あぁ……んっ……」
力の抜けた少女は、だらんとなり、重力に逆らうのは乳房だけの状態となった。そして次の瞬間……

―ガシッ!!

「ひぅッ!?……痛ッ!痛ぁいッ!!」
僧侶は万力のような力で乳房を握り潰して行く……。
「や……やめ……て……くださ……」
「ほっほっほ……大きくしてやろうぞ……ティルトウェイト!!」
「……うッ!?……ぎゃぁあぁああああッ!!」
核撃の魔力を注入された少女の乳房は、上半身を埋め尽くす程膨らみ、そして……
「グオェェエッ!!!!」
少女と共に無惨に破裂した。

四散した少女の灰を拾い上げると、僧侶は歩き出す……。
「さて次は……実際の対象で試してみるかの……」
「ダンジョンワームに捕食させてみるかのぉ……骨の欠片くらいしか残らんだろうから蘇生術の限界も分かり易いだろうし……良い鳴き声を上げてくれるだろう……」
―狂王の試練場へ……。
……少女の末路は、また、次の機会に。