彼らの優位が崩れたのは本当に一瞬の出来事だった。油断があったわけでもなければ
実力に差があったけでもない。ただ、それを不運だったと割り切るよりも、邪神を恨む方が
まだ『マシ』だった。
前衛の戦士2人と侍が同時に切りかかって、邪教の戦士1人がたちまち地に倒れた。
その様子に邪教の使徒たちに緊張が走った。その手に持つ鈍器を握り直しまだ生きている
邪教の戦士2人が緊張のあまり唾を飲む音が聞こえた。
前衛3人を支援すべくエルフの魔術師の呪文が飛んで、詩人が琴を掻き鳴らす。司教に
鼓舞された戦士2人と侍が邪教の戦士を更に屠らんとしたとき、戦局は一瞬で変わった。
「バカディ」
邪教の司教の一言。戦士2人の命はたったのその一言で失われた。複数の者の命を
一瞬で奪う高位神官の魔法だった。呪文に耐えた侍が1人前衛に残される形になったが
彼女は(そう、侍は女性だ)一瞬の動揺を突かれてしまった。
「カティノ」
魔法使いの初歩魔法、眠りの雲の魔法は動揺した彼女の精神の乱れを突いて、彼女の
意識を眠りの世界に追いやってしまった。前衛3人が一瞬の内に無力化されたことで流れは
大きく変わった。
いや、決着がついたというべきだ。司教の頭目掛けて邪教の戦士の鈍器が振り下ろされ、
彼の頭が一撃で砕かれた。もう一方の邪教の戦士の鈍器は詩人の琴を砕いてしまう。
残されたのは無力な詩人の女と、呪文こそまだ使えるものの『壁』を失った非力なエルフの
女魔術師のみ。そして相手は迷宮の中、男だけでの生活を強いられている邪教の司教と
彼を守る同じく邪教の戦士と魔術師。
上半身裸の戦士2人が、戦闘の興奮とは別種の興奮から息を荒げているのが聞こえる。
琴を壊すのではなく司教にしたように頭を砕くこともできたはずだし、眠る女侍に止めを
刺すという選択肢もあったはず。それらをしないというのは……つまりは『そういうこと』。
「全く、若い連中はのぉ……」
年老いた邪教の魔術師は眠る侍の見張りをしながら、彼女が起きないように更に眠りの
雲で彼女の周囲を包む。息を荒げる邪教の戦士2人が詩人と魔術師をじわじわと追い詰め
その背後で、邪教の司教がいつでも攻撃できるようにと怪しく光る棘のついた小さな鉄球を
構えていた。
「いっ……いやよっ!!!いやだわ!!!」
詩人が叫んだかと思うと……どんっ!と……エルフの魔術師の背中を押して、ケダモノの
群れに彼女を押し出して自分は背中を向けて1人、逃げようとした。下卑た邪教の男たちの
哄笑が響いて、邪教の司祭が投げた禍々しい棘付きの鉄球が彼女の背中に当った。すると
棘に仕込まれていた毒の影響でたちどころに彼女は身体が麻痺して自由が利かなくなる。
走り出した勢いのまま、床に転がるように倒れる詩人の髪の毛を、邪教の戦士が掴んだ。
「酷い奴だなぁ、仲間を置き去りにして。なぁに、俺たちがしっかりと、お仕置きしてやるさ」
「ひっっ!!」
にやにや笑いながら邪教の戦士1人がそう言って、エルフの魔術師を羽交い絞めにする。
背中からしっかりと腕を掴まれた彼女は全くの身動きがとれず、麻痺して動けなくなった
詩人がもう1人の邪教の戦士に引き摺られる様を見ているしかなかった。詩人の女は恐怖に
顔を引きつらせたまま表情を固めていて、開いた口から悲鳴に似た声が上がる。
「そっちの侍はしっかり見張っておけよ。なんたって迷宮に篭って3年ずっと、野郎だけの
暮らしだったからな。すぐに……潰しちまいそうで怖いからなぁ、女は多い方がいい」
潰してしまう……。その言葉に詩人と魔術師が震えた。琴を失い身体の自由を封じられた
詩人は、背中の傷を癒す時間も惜しいとばかりに何の手当てもさせてもらえないまま、床に
ぺたりと座らされる。そして、
「麻痺してるし噛み付かれる心配もないわけだからなぁ……。3年間も風呂に入ってないし
ヤル前にまず綺麗にさせてもらうとするか」
「やっっ!!!汚っ……ひぃいっ!!臭いっっ!!」
邪教の戦士の言葉通り、3年もの長い間、一度も風呂に入らずに手入れのされていない
汚らわしい男の肉棒が、恐怖に震える可憐な詩人の唇にこすり付けられる。その臭いが
彼女の鼻を刺激して、顔をしかめて逃げようとするが身体が動かない。
「やっぱり臭うかぁ……じゃあ、綺麗にしてくれよ」
「やっっ……んぐぅぅうぅぅっっ!!!」
一切の抵抗が出来ないのをいいことに、邪教の戦士は彼女の髪を掴んで根元まで、
その穢れた肉棒をねじ込んだ。ねじ込んでしまえば、その先端でゴツゴツと、彼女の喉の
奥を何度も叩く。まるで咥内に汚物をねじ込まれているかのような感覚、そしてその臭気と
何とも言えない味にただでさえ吐き気を催すと言うのに喉の奥を突かれて、詩人の女は
ボロボロに泣く。泣きながらしかし、首を振って抵抗することさえも出来ずに咥内を好きに
弄ばれることしかできない。
「ほぉら、嬉しいだろう?お前を見捨てて、お前を盾にして逃げようとした裏切り者が制裁を
受けているんだ、嬉しいだろう、んん?」
「いやっっ……いやぁっ……」
その光景を見せつけながら、エルフの魔術師を羽交い絞めにする男はエルフ特有の大きく
長い耳を舐めつつ彼女に囁く。イヤイヤと首を横に振って目の前の光景を直視しせずに
困惑するしかできない彼女の心を、徹底的に甚振るべく……詩人の女の咥内を犯していた
邪教の戦士は肉棒を咥内から引き抜くと、魔術師の前に立つ。
「ほぉ……あんまり嬉しそうじゃないなぁ……いやぁ、やっぱりエルフは心が清らかで実に
お優しいねぇ……。そぉだ、お前がもしあの女を許して代わりしてくれるなら、麻痺を治して
逃がしてやってもいんだぞぉ、あの女」
「ひぃぃぃっっ!!!」
羽交い絞めにされる魔術師の薄いローブ越しに限界まで怒張した肉棒を擦りつけながら
邪教の戦士はそう言って、下卑た笑みを浮かべる。怯える魔術師の片手を彼女の身体を
羽交い絞めにする邪教の戦士が開放してやって、その片手で無理やり、晒されている男の
肉棒を握らせて見せると、彼女は悲鳴を上げた。
「これをお前がそのエルフの細くて繊細な手でごしごしして射精させてくれたり、その可愛い
お口でじゅっぽじゅっぽしてくれたり、エルフの繊細なま○こでハメてくれれば、あの女は
助けてあげるって……そういうことだよ、なぁ……。お優しいエルフの魔術師さんはよぉ、
それくらいしてくれるよなぁ?」
「やっっっぁああ……いいいぃぃ……っっ!!」
全身を硬直させてエルフの魔術師が震えると……男2人、高笑い。
「あっはっはっは!!!怯えさせちまったなぁ、悪い悪い。そうかそうか、思わずお漏らし
しちゃうほど怖くて嫌だったかぁ……あっはっはっは!!!」
迷宮の床にびちゃびちゃと音がして……ローブ越しに、魔術師は失禁してしまったのだ。
羞恥で顔を真っ赤にすることも出来ずに、ただ恐怖で顔を真っ青にしたまま、彼女は彼女の
自尊心を著しく傷つける高笑いを聞くしかできなかった。
「そうだよなぁ、怖いよなぁ……こんな怖いこと、仲間を裏切って逃げようとした最低な女を
助けるためになんか、できないよなぁ……悪い悪い……はっはっはっは!!!!」
高笑いしながら男は魔術師の前から去っていき、座らされたまま何も出来ない詩人の女の
前にまた戻る。そして改めて、女の髪を掴んでその咥内を陵辱し出す。
「心優しいエルフのお嬢さんに代わって、お前をお仕置きしてやるんだからな。恨むなら
自分の行いを裏めよ、この薄情女!!」
「くっっ!!!ひっっっおぶっっうぶっっっ!!!!」
まるで人形みたいにして詩人の女の身体が揺れる。首がもげそうなくらいに頭がガンガンと
揺すられて、その度に悲鳴が上がる。エルフの魔術師の耳を舐めながら、その光景を
見ていた邪教の戦士の吐息がどんどんと荒くなっていくのが判る。潰される……その言葉が
何度も詩人の女と魔術師の頭の中を過ぎった。
「へへ……やっぱり詩人は『ノド』がいいなぁ……そらっ!!お仕置きだ!!」
「んっっっぐぉぉぉおぉぉぉっっっ!!!!!んぶぅうぅぅぅっっっ!!!!!」
喉の奥に肉棒を押し付けたかと思うと……男は射精ではなく、そのまま小便を流した。
凄い勢いでじょろじょろと彼女の喉の奥、胃の中に汚水を流し込んで穢していく。その量の
多さに彼女の口が膨らんだかと思うと口の端から汚水が零れ落ちていき、邪教の戦士が
満足して肉棒を引き抜いた次の瞬間、彼女の口からそれが溢れた。
「ごほっっごほっ!!!ううっっ……うげぇええええっっ!!うぶっ!!うごほっ!!」
床に顔面を打ち付けるようにして詩人の女は倒れ込み、床に額を強か打ちつけたかと
思えばそのまま、床に顔をくっつけたそのまま激しく咳き込んで胃の中のモノを吐き出す。
「ひぃ、汚い汚い!!折角のお仕置きだってのに、全然反省してないなぁ……」
汚物塗れになってしまった詩人の女の顔を見て邪教の戦士はおどけたような笑い声を
上げながらそう言いつつ、元々はたぶん拷問用なのだろう、凍る直前ほどの冷たい水の
入った貯め池からバケツで水を汲んできて、彼女の身体を洗い流す。
「うっっ……あっっ……あっっ……ひっ……」
咥内を蹂躙され、人としての尊厳を潰されるほどに辱められ汚され、冷水に体温を奪われ、
詩人の女は満身創痍の様子で顔を恐怖一色に染め上げたまま震える。そして、革鎧の下に
法衣状の衣服を纏った詩人の女の、スカート状のその衣服を邪教戦士は捲り上げて……。
「じゃあ、俺の方はお前に舐めてもらってばっちり濡れてるし、そろそろヤラせてもらうな。
お前の準備が終わってるかどうかなんて……知ったこっちゃないから」
「うっっぎゃぁあああああああああっっ!!!!」
うつ伏せに床に倒れ込む詩人の女の下半身を持ち上げる。下着をぐいっと横にずらす。
濡れて冷たくなった彼女の身体を抱きしめて……秘裂が濡れているかどうかなんて確認も
しないで一気に、準備なんて出来ているはずも無いそこに肉棒を突き入れる。
ミチミチと肉を無理やり押し広げる嫌な音がしたかと思うと邪教の戦士の男が痙攣して、
実際にはそんなことは無いのだろうが、エルフの魔術師の耳にはどっぴゅぅうぅっ!!と、
男が射精した音が聞こえたような気がした。黄色く濁ったような濃い精液が、床にぼとぼとと
落ちてこびり付くほどに、一度目の射精がすさまじかったから。
「うぉぉぉぉっ、きつ過ぎて痛いっ!!!おぉお、入れただけで出しちまった!!」
「ひぃぃいぃぃっっ!!!ひぃぃぃぃぃいいっ!!!ひぃぃいぃぃぃぃいぃっ!!!!
犯される詩人はもう、悲鳴を上げることも出来なかった。それは悲鳴というよりもむしろ
正気を失って声を上げているみたいな様子で、その表情は痛々しい。何度も何度も大きく
開いた口から呼気と叫びが漏れて……やがて、乱れ呼気しか聞こえなくなる。
「ん?なんだ?もう壊れたか?まだ早いだろ、ん?ま、ちょっと壊れたくらいなら司教様の
魔法でどうにかなるし、関係ないかもなぁ……んんっ!!」
「ひぃ……ひゅぅ……ひゅぅ、ひぃ……ひゅぅ……」
真正面から彼女の顔を直視する邪教の戦士と、枯れに羽交い絞めにされるエルフの
魔術師の表情は対照的だった。男はこれ以上ないくらいに恍惚の顔をしていて、一方の
エルフの魔術師はこれ以上ないくらいに怯えるしかできなかった。
「まぁ、他に2人いると言っても折角の女を1回で潰すのは勿体無いしなぁ……これくらいで
勘弁してやるか……と」
邪教の戦士が詩人の女を解放したときには、彼女は完全に白目を剥いて意識を失っていた。
一応司教が彼女の状態を確認するが、回復魔法を掛けるわけでもなしにそのまま彼女を
床に寝転がせておく。邪教の戦士が彼女の秘裂から肉棒を引き抜くと、ごぼっっと音を立て
精液が溢れ出てきて……赤いものの混じったそれが床を汚した。
「さて、お仕置きも終わったし……今度は、お愉しみの時間だよなぁ、お嬢さん」
少なく見積もっても3回は射精したというのに……邪教の戦士の肉棒はまだ衰えを見せて
いなかった。エルフの魔術師の方にじりじり、じりじりと迫ってくる。そして、彼女が悲鳴を
上げようとしたその時、別のところから老人の悲鳴が上がる。
「ぎゃぁああああああ!!!!!!!!」
邪教の魔術師の悲鳴だった。綺麗に左胸を刀で貫かれた彼のその後ろで、ゆらりと侍の
女が立ち上がるのが見えた。そう、彼女は途中で目が覚めたのだが、寝たふりをして
様子を見ていたのである。表情の無いような怖ろしい顔をして彼女は立ち上がると、呆気に
取られて動けない邪教の司教に一気に詰め寄って、真っ二つ、見事に袈裟斬りにして
鮮血にその身を汚す。
「待て!!この女がどうなってもいいのっっ……あべばぁああっっ!!!」
エルフの魔術師を羽交い絞めにしていていた邪教の戦士の言葉は途中で終わった。彼の
左目目掛けて投げつけられた脇差が見事に彼のそこを貫いたからだ。迷宮の天井を
仰ぐようにしてどっと男が倒れこむと、エルフの魔術師は慌てて侍の傍に駆け寄る。
「くっそぉぉぉお!!!!!」
やけくそになって素手で掴みかかろうとした邪教の戦士に、侍の女は冷静に床に落ちている
鈍器を拾い上げるとそれを彼の胸元に投げつける。そして慌ててそれを受け止めた男の
無防備なその姿に刀の一撃を食らわせて、一瞬で蹴りがついた。
邪教の男たちの死体、仲間の死体、意識を失った仲間の姿……。凄惨な戦場の中、
エルフの魔術師は侍の女に震えながら抱きつく。
「ううっ……みんな……みんながぁ……。でもっ、貴女がいれば、転移の魔法が使えるし、
急いでみんなを寺院に運び込めば……何とか、なるから……」
抱きつかれた侍の女はと言えば、無言で彼女を抱きしめて……強く、強く、抱きしめて、
そのまま、彼女を床に押し倒した。
「えっ……あのっ……なん、で……?」
今まで見たことも無い顔だった。武芸者たる彼女は無口でいつも凛とした顔をしているのに
今の彼女はそう……顔を真っ赤にして、弛緩させていた。
「ああぁっ、もぅ……ごめん、ごめん、ごめん……こいつらが悪いんだよぉ……こいつらが、
あぁあ……こいつらが、エロすぎるからぁああ……」
彼女の口から聞いたこともない甘くて蕩けた声が響いたかと思うと、彼女はエルフの魔術師の
顔をべろべろと、犬のように舐めだす。しかし、本当に犬ならばそう……決してこんな、
卑猥な舐め方はしないはず……。エルフの魔術師は困惑し、そして気付く。
「うっっ……ウソっ?どうして……」
侍の女に……女に、だ。彼女の袴の一部が大きく膨らんで、明らかにその存在を主張する
モノがあった。彼女はそれをエルフの魔術師の腰にガクガクとこすり付けていた。
「女の子同士だもん、今までずっと、ずぅぅっと、我慢して我慢して我慢してきたのにぃ……。
もぅ、我慢できないよぉお……好きぃい、好きなのぉ……貴女のエルフま○こ、ガンガンに
犯したかったんだよぉお……メスち○ぽをハメたかったんだよぉお……」
卑猥な言葉を吐き散らして、侍の女がエルフの魔術師をきつく抱きしめて……只管に、
その腰の膨らみを押し付けながら彼女の顔を舐め尽す……。
「いっっ……いやぁあああああああああっ!!!!!」
迷宮の中に、彼女の悲鳴が響いた……。