迷宮地下10階のとある部屋、黄金の甲冑を身に纏った人物と全裸の女性が騎上位でまぐわっている。
大の字で仰向状態の人物は人間と同じ体格をしているが、
腕が四本ある事からモンスターの一種であると予想できる。
「も……もうダメ……終わりに……」
「ヤダ、私はまだ満足してない。かのデーモンロードの力はこんなものじゃないでしょ」
フルフェイスで覆われて表情は不明だが、息も絶え絶えな彼に対して
彼女は激しく腰を動かしているのに疲れた素振りを全く見せていない。
彼こと、デーモンロードは後悔していた。
ハタモトやダークロードといった者達が昏睡状態かつ、幸せそうな顔をして発見されたのが切欠だった。
その後自分の姿を見るなり見事な肢体を隠す事無く、逆に見せつるように誘惑してきた女性と出会う。
一見彼女がサキュバスかと思ったが、翼がないこと、裸を誇りとさえする雰囲気から高レベルの忍者の類と結論した。
その際に気に入ったモンスターと性交する者達がおり、彼女もその一人であるという真相を知る。
そんなバカなと疑ったが、相手の了承を取って関係を持っていると知ったときには呆然としたものだ。
(マズイ……このままじゃ腹上死の可能性も……)
種族は違えど共通する悲しき男の性か、行為に至り、今彼は死の淵に立たされていた。
エナジードレインといったステータス異常の類が効かないのは予測できたが、驚かされたのは彼女のテクニックだ。
前戯もリードされっぱなしだったが、本番でも相手の腰を押さえつけるようにして腰を押し付け、
細かく激しく縦横無尽に振りたくる事で展開される女忍者の動きにデーモンロードはずっと翻弄されていた。
「もう、貴方も動いてよ。さっきから全然動いてないじゃない」
(考えるんだ! 私には四本の腕がある。そこからこの状況を打開する方法は……これしかない!)
彼は朦朧とする意識の中、必死に己が生き延びるための生存策を見出し、実行に移した。
デーモンロードは二本の手で女忍者の両腕を掴んで脇を広げさせた形で拘束し、
そこに残った二本の腕を滑り込ませると同時に……全力でくすぐりだした。
「えっ、なに? ちょっ! ひゃっくぁwせdrftgyふじこlp;@:」
さらに最後の力を振り絞り必死に上下に腰を動かしたのだ!
この手のテクニックに長けている女忍者も流石にこれには対処できずその後しばらく喘ぎ声と笑い声が
混ざったものが続き、最後に声にならない嬌声が響いた後、静かになった。
デーモンロードは助かったと安心したが全身は疲れ切って動かせず、
更に身体には、ぐったりとした彼女が己のペニスを膣に挿入したままのしかかっている。
「さて……これからどうしたら「ねえ」はいっ?」
冷たい声と同時に女忍者の意識が戻った。
彼女が起き上がっていくのと同時に、膣内の分身が痛いほど締めつけられていくのがわかる。
「やればできるじゃない。まさかあんな方法でくるなんて……まだまだ楽しめそうね」
それは彼にとって死刑宣告にも等しい言葉であった。