―ここは式部京聖戦学府の学食。
……だったのだが、今は『式部京萌冥土喫茶』と、異様に達筆な字で書かれた看板が掲げられている。
「…ヤボ用に付き合えというのは、ここの事か……」
「まあな」
元・学食の前に、二人の男が立っていた。
一人は冷静な、如何にも切者といった男、もう一人は愉快なお調子者といった所か。
「くだらん…俺は帰る」
「おい、待てって!結構人気あるんだぞ!可愛い女の子沢山らしいし、制服もXTHスレのを参考にした物らしいし!」
「知るか!…だいたいXTHスレって何だ!?」
「頼む!…一人だと恥ずかしいからさ〜」
「知らん!!…ッ!?おい!引っ張るな!」
愉快な方の男は強行策にでた。
「悪いな…これ以上長引くと、抜きたいと思ってる奴らが怒り狂うんだよ…」
「何の話だ!つーか離せ!!」
二人は、『式部京萌冥土喫茶』に入った。

「お帰りなさいませ…ですわ
 …べ、別に貴方達を待っていた訳ではありませんことよ?」
褐色の肌のエルフの娘が、頬を赤らめながら二人を出迎えた。
「アリ校長…じゃなかった!フィアメッタ!?…ここで何を!?」

―『宝珍…何の用ですの?…ワタクシは学府の再建に忙しい…』
『割の良い仕事があるから来るアル
 ちなみに、来なければ校長の秘密を…』
『!?…わ、分かりましたわ…』

「―と、いう訳ですわ…」
―回想乙、というべきだろうか…どのみち一部の学徒には秘密はバレているのだが……
つーか、秘密を知った上で、だがそこがいい!というアホな男子が後を絶たない訳だが、まぁそんな事はどうでも良い。
「ツンデレメイド風か…フィアメッタ『校長』がやると、やっぱ映えるな…」
愉快な方の男が言った。
「…ッ!!ちょ…し、シーッ!!(…そ、そんな大きな声で…)」
フィアメッタはかなり困惑している。
「(んっふふふ…だったら、こっちの要求を呑んで貰おうかな〜♪…とりあえず、トイレ行こうか)」
「(くっ…わ、分かりましたわ……)」
愉快な方の男とフィアメッタは、トイレの方へ足を運んだ…
「…帰るか……」
冷静な方の男は出入口に向かおうとした。そこへ…
「あら?…貴方もこういう所に興味があったんですか?」
制服に身を包んだセレスティアの少女が男に向かって話し掛けた。
「お、お前!?」
男にとって、それはかなり刺激の強いものだった。
少女は、彼がアーレハイン在学時から仲間だった、言わば相棒と呼ぶにふさわしい存在だったのだ。
「…ちょっと、こっちに来い……」
「お持ち帰りですか?お客様?」
「……」
そんな彼女が露出の高い制服でバイトをしているのが、生真面目な男には許せなかった。

屋上まで足を運ぶと、早速男の説教が始まった。
「…どういうつもりだ?
 ……確かに今は停戦中、戦況もこちらがやや有利だが、こんなバイトをしてる暇は……」
「一度、こういう制服着てみたかったんです…えへへ」
「はぁ〜……」
―たまにコイツは、こういう突拍子の無い事を……
「……また、戦況が悪化したら…こんな事、できませんからね……」
少女には先ほどまでの幼稚な顔は無かった…
「…今の内に、やりたい事はやっておかないと……」
「…お前……」
「……けど、私が本当にしておきたい事は…」
少女は、男の下半身に、その唇を押し当てた…
「ち、ちょっと待…」
「お願いします……このまま……」
悩ましくも、真剣な眼差しに、男は答える事にした。
男は軍服のジッパーを卸すと、少女に差し出した…
「……えと、どうすれば良いんでしょうか…」
「…お前なぁ……」
男が照れながら、一通りの説明を終えると、少女はゆっくりとフェラチオを始めた…
「…んっ……んぅ…」
チュ…チュル…クプ…
「…予想より……」
「?……んふぅ……」
「ずっと下手糞だな」
「…ふ……ふぃまひぇん……」
「…このままじゃ、ラチがあかないな…」
男は少女の口から、その半身を引き抜いた。
「ぷはっ!…ふぇ!?」
そして、少女をうつ伏せに押し倒し半身を少女の身体に擦り付け、口を塞ぎながら荒々しくその豊かな乳房を揉みしだいた……
「…んぐっ!?…うぅっ!!……んう〜!!」
少女は激しい抵抗を見せながらも、順当に登り詰めて行く…
「(何だか…犯されてるみたい……)」
少女はまんざらでもない顔で、そう思った。
「…そろそろ出す……顔を、こっちに向けてくれ…」
いつも以上に抑揚の無い声……射精を我慢しているのだろうか…
「(多分、突っ込んだら、また怒られちゃいますね…)」
少女は何も言わずに、男の半身に顔を向けた…
「…出すぞ……」
「は、はい!!…んぐッ!?」
―勢い良く、精液が発射され、少女の口を汚して行く……
「…くっ……ん…う…むうぅ〜〜〜ッ!!?」
精液は口だけではおさまらず、胸の谷間までつたって行った……
「…んッ……ぶはっ!!……おえぇ〜〜ッ!!」
少女はたまらず、精液を全て吐き出してしまった。
「やれやれ、何もかもなってないな…」
「す…すいませ……!?」
―男は、少女をいとおしく抱きしめた……
「……今度までに、矯正しておけ…俺が必ず、『今度』を作ってやるから……」
「はい……」
二人はしっかりと互いを抱きしめ合った…
―私…私も、頑張ります……『今度』を作る為に……



―翌日、トイレにて、白髪になった陽気な男の姿が発見された。
『酷いや……途中で戻っちゃうなんて…』等、よく解らない事を口走っていたという…