ぐひっ。
今まで22年間盗賊やってきて、これほど自分の頭に感謝した日はないね。

テッドの洞窟って知ってるか?
どんな奴でもレベル1、装備なしの素っ裸でしか入れないダンジョンだ。
しかも一度入ったら最下層まで行かなきゃ出られねぇ。
幸運にも俺は途中の回にある拠点に辿りつくことができ、
仲間はその後皆死んじまったが、なんとか中で暮らしていくコツを覚えた。

で、だ。わかるだろ、ん?
そりゃあおめえ、たまに通る欠員パーティーに頼み込んで参加して
とっととこの洞窟からオサラバする手もある。
だけどな、そんな勿体ねぇこと俺にはできないね。
だからこそ俺はもう何日もここで待ってるのさ。

テッドの洞窟、入り口でな。



「こ、こっちみるな! 絶対みるな!!」
「長年連れあった仲だろ、裸くらい拝ませてくれよ」
「おいおい、お前にはデリカシーってものがないのか」
来たぜ来たぜ来たぜ、バカどもが、カモどもが!
俺はナイフを手にさっと曲がり角に身を隠す。
新しい挑戦者なんぞそうそういねぇ、このチャンスはモノにしなきゃなんねぇ。
わいわいとわめきながらご一行様はこっちへ歩いてくる。
奴ら、前は強かったのか知らんが油断しきってやがるな。
レベル差の怖さってもんを思い知らせてやるぜ……ぐひっ。
「ウキョッピョォォァアアアアア!!!」
俺は裂帛の気合と共に曲がり角から飛び出すと、手近な奴に切りかかる。
女だった。
しまった、と思って刃を止めようと思ったが間に合わねぇ。
だがそこに長身の男が割って入った。
ずぼっ、とイイ手ごたえと共に男の顔面にナイフが沈み込む。
つい癖で半回転に捻るとみずみずしい果物が割れる音がして果汁が飛び散った。
「……!」
悲鳴、誰かの名前を叫ぶ声、怒号。
奴らがムダに声を張り上げてくれたおかげで俺は人数を数える時間を得た。
男が4人……残り3人、女が2人。女はエルフ、ホビットか。
「ぐひっ」
レベル1の奴らにゃあ俺の動きは見えねぇよ。
二人目の男の後ろに回りこんで心臓を突き、刃を引っこ抜いた勢いで
組みかかってきた男の頚動脈をぶった斬る。
健気にも残った最後の男が突っ込んできた。
「ア、アレクの仇ィィ!」
ぶん、と豪快なパンチが放たれるが、俺はあえて避けず顔面で受けてやった。
ぺち。
「……ぐ、ぐひっ、うひひひ。レベル1だもぉんなあ」
痛くねぇ。笑いも止まらねぇ。
俺の鼻を1ミリもヘコませられなかった拳、それを掴みひょいと手首を折ってやる。
「うぎっ」
ついでに脳天にナイフを刺してやる。
最後の男は意味不明なことを呟きながらゆっくり倒れ込んだ。
これで一段落ってことだ。

「うひひ」
逃げりゃあいいものを、女どもはヘタりこんで呆然と仲間の名前を呟いている。
あらためてよぉく観察してみようか。
女の片方はエルフで、イイ体をしてやがる。が、俺の好みじゃないね。
俺はもう片方のホビットみたいな、発育の悪ぃほうがイイね。
「おいお前等、処女か?」
はっとして俺に敵意の目を向けてくる二人。まあ当然だろう。
「で、もう一度聞くが……」
「でやああ!」
スキありとでも思ったのか。ま、実際スキだらけだったんだが。
メスホビットが飛び掛ってきやがった。しかしこいつはメインディッシュだからな。
ぶち抜ぬいてしまわないよう優しく鳩尾に一撃入れてやると、ぎゃあと一声鳴いて崩れ落ちる。
内蔵が破裂してないかと腹をさすってやるがその様子は無いようだ、安心したぜ。
「あ、貴方こんな事をして許されるはずが──」
意味不明なことをわめき散らすエルフ女。
おいおい、こんな洞窟で誰が誰をどう裁くのか教えてくれよ。
これだから年増ってのは嫌なんだ。
「ところで、今度こそもう一度聞くが、お前は処女か?」
「貴方に答える義理などありませんッ!」
「んじゃもういいや」
え、と疑問の声をあげるエルフ女に飛び掛り組み敷く。
全力で抵抗してるんだろうが、何度も言うがレベル1。赤ん坊より貧弱だぜ。
腹に座り込んで両肩を足で押さえる体制になった。
女の顔は恐怖で歪み、
「ぐひょっ、このけしからん乳はなんだ」
両胸は不安に歪んでいた。
「──っ!」
ちょいと揉んでやると顔を真っ赤にしながら涙目でイヤイヤをする。
しかし、ぐにぐに、あんまデカい胸は、ぐにぐに、俺の好みじゃ、ぐにぐに、ねぇんだよな。
「おい女、もっと男にモテるように最近の流行にしてやるぜ」
「な、何を!?」
俺はさっきのナイフの血をズボンで拭うと、女の左乳房を切り取りにかかった。
逆手に持ったナイフでごりごりと刃を進めていく。
ギャア、と耳をつんざく悲鳴がココチいいねぇ。
「ぎい、ひぃっ、止めて、ヤメてぇ!」
ブチ、ブチと重い手ごたえが何度かあり、無事左胸は俺好みの造型になった。
思ったより切り取りにくいんでもう片方がちょいと面倒に思えるぜ。

「しっかしウマそうだなこれ」
手の中には真っ赤に染まったぷるぷる震える肉がある。
でも生肉食う趣味は無いんだよな俺。腹壊すし。
あーあ、ガニエドの奴が生きてれば喜んで喰ってたろうに、何で死んじまったんだ。
「さて、もう片方もいっとかないとバランス悪いよな、絵的に」
「お、お願い、もうやめて、なんでもしますから!なんでも貴方の言うことを聞きますから!」
落ちるのはえーよこの女。これも俺がイケメンな所為かね。
「とりあえず俺好みの体型になってくれたらお願いをきいてやるよ」
懇願を無視して俺はもう片方も切り取りにかかった。

本格的にアタマがお花畑に逃避したのか、エルフ女はぶつぶつとうわごとを呟いている。
だらしなく開かれた口元からは泡が垂れてるし、目も白目になってて不気味この上ない。
だから潰したんだけどな、今さっき。
「まあ答えんでもいいが、いい加減処女かどうか教えてくれよ、ぐひっ」
「……ァア”−……」
やれやれ、ムリそうだなこりゃ。じきじきに調べる他なさそうだ。
俺は膝立ちになって女の腰を抱え込み、その秘所をじっくり観察する。
まあ綺麗なほうだが、割れ目からちょっと何かハミ出てるな。
ぐにりとひろげてやると予想通り、それは小陰唇だった。
中指を差し込んで膣をぐるりと撫でまわしてやるが、膜が抵抗してくる気配がさっぱりない。
非処女か。価値のない豚め。
指を2本に増やして中をかき回してやる。ぐっと指を広げると思いの他余裕のある膣だった。
「なんだコレは。清楚そうな顔してガバってるじゃねぇか」
こんなガバ口に俺様の肉ナイフは勿体無い、さっきのナイフでじゅうぶんだ。だろ?
「ああ、オ願い、もっと、もっと気持ちヨクシてアレク……」
「世界中のキツキツ処女に泣いて詫びろ」
俺は指を引っこ抜いて、代わりにナイフを差し込んで力の限り膣をかき混ぜた。
ごりゅ、ぶちゅっというイイ感じの音が響いてきて最高に萌える。
「あは、ギィいいい! や、やめ、イク、あ、グ、ギャアア!!」
やれやれ、いろいろな意味でイったようだ。
股間から血と何かの体液が噴出してる絵は処女に見えないこともねぇな。
よかったじゃねぇか、最後に処女に戻れたってことだ。ぐひひ。
うひっ。

―つづく?─