『お宝は歩いてこない、だから迷宮潜るんだ』
と言ったのは確か、偉大なる戦士オトムだったか。
さすがに自ら偉大なる戦士を名乗るだけあって中々に良い事を言う。
だが、何事にも例外はある。
早朝、まだフリーダも休息状態だったぐらいに早く
俺は近づいてくる控え目な足音で目を覚ました。
そして、ノックの後に扉を開いたその足音の主を見て俺は確信した。
真に偉大なる戦士には格言も通用しないし、俺は真に偉大なる戦士だって事をな。
なにしろお宝が、エルフの美少女であるメラーニエがのこのこと俺の所へやってきたんだ。
「あ、あの、シラン?」
朝特有の冷たい空気にメラーニエの囁くような声が響く。
俺は内心に湧き上がる喜びをかみ締めながら努めて平静に答えた。
「ん、どうした?こんな朝早くに」
「お、起きてた?」
俺の声を聞いてメラーニエの強張った顔が安堵したようにほんの少し緩む。
「いや、今起きた」
そう言って敷かれている右手と左手をギンとネコの下から抜く。
ふにゃふにゃ言ってるが起きる気配はない。
こんな鈍感でよく迷宮の中で生きてられたよな。
「ご、ごめんなさい・・・」
「いや、いい。
それよりなんか用があるんじゃないのか?」
三人で寝るには狭すぎるベットから抜け出し
動き出そうとするフリーダに声をかける。
一応、注意しとかないとすぐ敵認定して突っかかっていくからな、こいつ。
「う、うん、ごめんなさい・・・他に頼れる人がいなくて・・」
「いいって。
中入れよ。
俺が出た方がいいか?」
「お、お邪魔します・・・」
おずおずとメラーニエが中に入ってくる。
「今日は一人か?」
いつも一緒にいるやかましいピクシーが見えない。
「うん・・・ちょっと今日は別行動」
不安そうな顔でそうつぶやくと桜色の唇は固く結ばれてしまう。
「・・・・・どうした?
黙ってちゃ何も分かんねえぞ。
何かあったから来たんだろ?」
ベッドの端に腰を下ろすとなるべく軽く声をかけた。
メラーニエは大人しいのも顔色悪いのもいつも通りだが今日のはちょっと普通じゃない。
どうにもなんだか厄介な事になってそうだ。
小さな手がローブの膝辺りをぎゅっと握る。
その幼い仕草を見て逆に、メラーニエが年上だったのを思い出した。
「あ、あのね・・・わ、笑わないでくれる?」
立ったまま上目遣いするとは大分女の武器の使い方を分かってきてるな。
そういうの使われるの嫌いじゃないぜ。
「笑わないさ、なんにしろ、
メラーニエが困ってる時に俺を頼ってくれた事が嬉しいんだ」
そう言って手招きするとメラーニエはピクッとして首を横に振った。
「駄目・・私、幽霊にとり憑かれてるの・・・
だから、傍に行くとシランにもどんな迷惑がかかるかわからないわ」
「幽霊?霊魂か?ウィスプ?
とり憑くって何だ?」
ちょっと本当に分からなくて聞いてみる。
死者の魂なら死体の傍にあるし、瘴気の影響を受けて魔物化すればウィスプになる。
幽霊ってのは体を失っても自我があり
半透明な実体の無い状態で生き続けるレアケースだが
とり憑くなんて事やらねえはずだ。
「こ、この間、シランから迷宮を出されて、また潜ったの。
そしたら、髑髏の幽霊に追いかけられて・・
それから体の調子がおかしくて・・」
「・・・それ、死神じゃねえの?」
「えっ!?」
メラーニエの顔がバッと上がった。
「壁をすり抜け、魔法も剣も効かず、追いかけてくる黒い骸骨だろ?
そんで憑かれたら妙に感覚が過敏になって痛みが増す」
「う、うん!」
メラーニエの顔がぱっと輝く。
それが何にしろ、正体不明よりは多少の見当が付けられて安心したんだろう。
「知ってるの!?」
「知ってるも何もドゥーハンで今一番の話題だろ?」
何しろ、誰一人として正体を知らねえ。
しかも、メラーニエには言わなかったが
憑かれたまま死ねば一発で魂を持っていかれる、と来てる。
気にするなって方が無理だ。
「そ、そうなんだ・・・」
「そうなの。
金さえ払えば寺院で祓ってくれるし、心配しなくていい」
しかし、いくら何でも世の事を知らなすぎだろ。
ドゥーハンにいる冒険者で死神の事知らないなんてメラーニエぐらいのもんじゃねえの?
ドゥーハンの迷宮が地獄の底に繋がってるなんて言われてるのも死神のせいだし。
「もしかして、それが何かわかんなくて伝染するかもとか思って
あのピクシーと一緒じゃないのか?」
恥ずかしそうにしてるメラーニエにそう言うとうつむいてしまった。
「うん・・・だって・・・・だって・・」
あ、やべ。
大きな瞳に涙が溜まり始めた。
そういうつもりじゃなかったが馬鹿にしたように聞こえてしまったかもしれん。
「そう、だよな・・悪ぃ。
怖かったんだもんな」
ベッドから降りて抱き寄せるとメラーニエは涙を俺の首筋にこすり付けてきた。
暖かい感触がじわりと胸に広がっていく。
「うっく・・・うっ・・・」
こんな可愛い泣き方をする年上ってのは反則だと思う。
「ごめんな・・・何も知らなかったら怖いよな・・」
しばらく抱きしめて涙が収まってくるとそっとブロンドの髪を撫でた。
考えてみればメラーニエは相当思いつめてたんだと思う。
あのピクシーを置いてきた事からもそれはわかるし
俺に頼ってくるのも悩みに悩んだ結果なんだろう。
可愛い女の子の涙は綺麗で美味しいから大好きだけど泣かせるのは趣味じゃない。
あくまで俺は泣かされた女の子を慰め、支え、美味しく戴く係でありたいからな。
それに死神についてなんて実は俺もよく知らない。
いや、誰だって知らないだろう。
知ってたら誰も寺院で祓ってもらったりなんかするもんか。
ん?・・・じゃあ、サレム寺院の奴らは死神を知ってる?
「ぐす・・・」
不意にひっかかる考えが浮かんだがメラーニエの鼻水をすする音にかき消される。
まあ、いいか、面倒な事は後で考えよう。
「・・・悪かった。
お詫びに何でもするよ。
出来る事なら」
「・・ほんと?」
全く、現金な奴だ。
何でもすると言った途端、涙も忘れて顔を上げやがった。
まあ現金じゃない女を捜す方が難しいだろうが。
「ああ、勿論だ。
でも、その前に・・・」
きょとんとした顔のメラーニエと唇を繋ぐ。
「んっ・・・!」
すぐに舌を入れて柔らかな唇を裏から舐めると
抱きしめた小さな体が強張った。
だが、押し返したり逃れようとはしない。
勢いづいて舌を舐めるとメラーニエの体から力が抜けた。
「ん・・・・」
べろべろに口の中を舐めまわしたせいで離しても唾液の糸が俺達を繋いでいる。
「本当に死神に憑かれてるのか確かめないとな」
そう言うと既に目がとろんとしていたメラーニエに不安の色が現れる。
「確かめるって・・?」
「憑かれてると感度が良くなるんだろ?
なら、方法は一つだ」
そっと、優しく頬を撫でるとメラーニエは顔を赤くしてもじもじし始めた。
「・・・・・・・ちゃ、ちゃんと助けてくれる?」
顔を真っ赤にしたまま上目遣いで見るエルフの美少女。
こんなの見たらグレーターデーモンでも助けちゃうぜ、きっと。
「当たり前だろ。
俺は可愛い女の子を見捨てた事ないのを自慢の一つにしてるんだ。
何もさせてくれないとしても助けるさ」
そう言うとメラーニエは赤い顔のまま、俺の胸の辺りをぎゅっと掴んだ。
それを承諾の証にして俺はメラーニエにもう一度口付けをした。
両手をあげさせてローブを上に脱がす。
「ん〜っ」
メラーニエのちょっと苦しそうな声がして引っかかっていた耳がぴょこんと出る。
大分世間知らずなのに肌着は白くてひらひらの可愛い奴なのがやっぱり女の子だよな。
パンツもこの間のかぼちゃパンツと違って体に張り付く感じのになってるし。
「持ってて」
脱がせたローブをフリーダに投げて
少しぼさぼさに広がった髪をなでつけながらそっとキスをする。
脇の下に手を入れて持ち上げ、ベッドの端に座った。
膝の上に座らせたメラーニエの涙の跡にキスを這わせる。
「ん・・ねぇ・・だ、大丈夫なの・・?」
「何が?」
「その・・起きないかなって・・・」
メラーニエの視線を追うとベッドの大部分を占拠して寝ているギンとネコの姿があった。
「起きないし起きても平気だって。
怖い?」
怖くて仕方ありませんって顔でメラーニエは小さく頷いた。
「ちょっと触ってみるか。
ふわふわしてて気持ちいいぞ」
メラーニエを乗せたままちょっと体をひねり、手が届くようにしてやる。
「大丈夫だって」
俺とギンを見比べているメラーニエを優しく促す。
しばらく、ギンの背中をみつめていたが覚悟を決めたのか
メラーニエはおずおずと手を伸ばした。
「あ・・・」
華奢な指がギンの毛皮に埋まり見えなくなる。
「・・・柔らかい・・・」
ふかふかの手触りに安心したのか、メラーニエの頬がわずかに緩む。
メラーニエがそっと触ってるからか
寝てる時も俺がしょっちゅういじってるから慣れてるのか
ギンは全く起きる気配もなくすやすやと寝ている。
こんな鈍感でよく迷宮で生きてられたなと思うぜ。
「きっと、起きてても仲良くなれるぜ」
「そ、そう?」
「二人とも良い奴だよ。
仲良くしたくない?」
「ううん、そんな事ない・・・
仲良くしたい」
少し戸惑い気味にだがメラーニエが呟いた。
めちゃめちゃな人見知りっぷりだが、別に他人が嫌いってわけじゃなさそうだ。
要するに単なる恥ずかしがり屋だな。
「もちろん、その仲良くしたい相手には俺も含まれてるんだよな?」
少し冗談めかした軽口と共に手をメラーニエの肌着の下へと差し入れる。
「やっ・・」
脇腹に触れるとメラーニエは恥ずかしそうに身を捩った。
そのまま、上へと指を這わせていくとメラーニエはぽてっと頭を俺の胸に預けてきた。
多分、恥ずかしいんだろうと決め付け脇腹を摩ると囁くような吐息が体にかけられた。
「怖い?」
体が震えてるのに気付いて声をかけるとメラーニエは首を横に振った。
「ひゃうっ・・!」
更に手を上に這わせてふくらみに触れると長い耳が跳ねた。
俺の服をぎゅっと掴んでぷるぷる震えてる姿を見るのも楽しいが
やっぱり生乳は拝んどきたい。
「脱がすよ」
そう宣言して肌着をずり上げていくと、色が変わる程握り締めていた細い指が緩められた。
その小さな手を片手で包むとメラーニエはようやく顔を上げた。
唇を啄ばみ鼻を擦り合わせながら肌着を上げると
メラーニエの方から手を離して脱いでくれた。
長いブロンドの髪が舞って一瞬幻想的ともいえる光景が広がった。
「ぁ・・・」
もう一度抱き寄せ口付けるとささやかな乳房に指を伸ばした。
「んっ・・!」
メラーニエの瞳が固く閉じられ、柔らかながら芯のあるふくらみが俺の指に抵抗する。
やっぱり恥ずかしいのかメラーニエがまたも顔をくっつけて隠そうとするので
顎を掴んで阻止した。
「やぁ・・」
訴えるような目で見上げるメラーニエに微笑んで胸をいじる。
「顔を見てたいんだ」
「やぁ・・」
恥ずかしそうに震えながら目を閉じるが耳だけはぴこんぴこんと元気がいい。
ぷにぷにと乳首を揉むと桜色に染まった裸体が更に赤みを増した。
やっぱり死神のせいかなのか物凄く感度がいいみたいだ。
メラーニエの座っている俺のふとももは既にびっしょりと濡れている。
首筋から鎖骨までキスを這わせると、その度に短い悲鳴が放たれる。
そのままキスを乳房へと移しその頂点に達するとメラーニエは痙攣し
俺にぐったりと倒れ込んだ。
「あっあっ!あんっ!」
パンツを尻の方から上で吊り上げるとメラーニエは弾かれるように腰を浮かせた。
ただでさえ死神に感度を上げられてるのにイッた直後にこれはきつかったかもしれない。
まあ、でも、そうしないといつまでも入れらんねえしな。
「パンツずらすから、ここに座って」
そう言ってズボンから出した魔剣の上にメラーニエの腰を誘導する。
一回イッてしまって開き直ったのか
まだ頭がぽーっとしてるのかメラーニエは大人しく従い
パンツをずらした所から覗く割れ目をゆっくりとあてがった。
「あっ・・・」
むにっと開かれたメラーニエの肉に俺の肉がめり込んでいく。
「んっああああっ!!」
ほんの先端がめり込んだだけでメラーニエが大きな悲鳴を上げた。
まだ回数が少ないし痛いのかもしれん。
死神憑きでもあるし・・とフィールをかける。
「ひゃうっ・・・!」
どうやら、ビンゴだったらしい。
フィールをかけた途端、メラーニエの表情が一変し
釣り上がっていた耳がだらしなく垂れ下がった。
「あふぅ・・・・」
しかも、メラーニエの方からゆっくりとだが腰を下ろしてきた。
柔らかく暖かく、ぬめるように締め上げる素晴らしい感触が俺を包み込む。
メラーニエの膣の感触にお礼として奥の方をノックする。
あんまり激しくすると引き裂いてしまいそうなので
優しくゆっくりと肉璧を擦り上げる。
「んっ・・くぅ・・ん・・」
フィールで痛みを消してやったからか、
メラーニエはいつもより大きめの声を出して抱きついてきた。
「あ・・シラン・私・・・」
「可愛いよ、ふふ、感じてるのは死神のせい?」
くっつけられた頬にそう囁くとメラーニエは何度も頷いた。
「うんっ・・そうっ・・!そうなのっ・・!」
嬉しそうにそう言うとメラーニエはみっちりとはまったそこを引き抜くように腰を振り出した。
「だめっ・・・だめぇ・・・・!」
そう言いながらぐちょぐちょと音を立ててメラーニエは腰を振る。
首に腕を回ししがみついているのはいつも通り恥ずかしがり屋のメラーニエ。
だが、下半身は別の人間みたいに締め上げ吸い上げながら動いている。
「シラン・・・!もう・・ぁぁぁ・・・」
メラーニエが背筋を伸ばすときゅんっと締め上げがきつくなる。
ぶるぶると痙攣する少女に精液を注ぎ込むと彼女は微笑み、ちろちろと小便を漏らし始めた。
「し、死神のせいなの!
本当よ!?」
薄く水を張った風呂桶でパンツを洗いながら
何度目になるかわからない言い訳をメラーニエが発した。
「いや、いいんだって。
漏らしてるとこも可愛かったし、繋がったままかけられるの気持ちいいし。
ただ、一言言ってくれたらベッドが汚れずに済んだなと思うけどよ」
風呂桶の縁に顔を乗せて見つめるとメラーニエは恥ずかしそうにうつむいた。
「だ、だって・・・わかんなかったんだもん・・・」
まあ、あんだけよがり狂ってたら小便が出てるかどうかも気付かんわな。
横で小便漏らされて危うくひっかぶる所だったってのに起きる気配もない奴らもいるし
どうって事ないと思うけど、女の子としちゃ平然とはしてられないか。
「じゃあ、後で証明してくれるよな?
死神無しならしても漏らしたりしないって」
少し意地悪にそう言うとメラーニエはぐっと詰まり真っ赤になってパンツを握り締めた。
「・・・・・・」
よおく見てなければ気付かない程に小さく、
メラーニエの細い顎がこくんと下がった。
素っ裸で自分の小便で汚れた男のパンツと
愛液で汚れた自分のパンツを洗ってるのにまだ恥ずかしがるとは恐るべしだな。
「約束な」
微笑んで身を乗り出すと顔を上げたメラーニエと口を付け合う。
そして、意識をこちらに向けさせた隙に手を下に伸ばす。
「ひぃやっ・・!」
両足の付け根ににゅぷりと指を差し入れる。
「あっ・・あっ!」
未だに精液を流してるその穴は指にもちゅうちゅうと激しく吸い付いてくる。
その感触に気を良くして更に責めたてようとした時、
出張中の腕にメラーニエが抱きついてきた。
そして、そのまま目を閉じてふるふると首を振っている。
「嫌?」
「・・・ごめんね・・・勝手だと思うけど」
「いや、そんな改まって言われるような事じゃ・・・」
「ううん、違うの。
そうじゃなくて・・・・・ねえ、最初に会った時の事覚えてる?」
俺の腕を抱え込んだままメラーニエは少し遠い目をして語りだした。
「あの時、仲間に誘ってくれたよね。
でも、あたし自分の力不足だっていって断った。
・・本当に今更だと思うけど・・・」
「仲間に入りたくなった?」
俺の二の腕に頬擦りするようにメラーニエはこくりと頷いた。
「だめ?」
媚びたような上目遣いだが眼差しは訴えるように切実だった。
可愛い女の子のこんな視線を浴びて頼みを断れるような奴などいるだろうか、
いや、いない。
それに俺の指先は既に彼女の体内に捕らわれているんだ。
ここで断って引き剥がされるなど考えたくも無い。
「勿論、歓迎するよ。
・・な、だから・・いいだろ?」
メラーニエはほっとしたような顔をして瞳を潤ませた。
「い、いいの・・いいんだけど、その・・・おかしくなっちゃう・・・」
まるで嫌そうな口ぶりだが彼女の膣は俺の指先を美味しそうに吸い上げている。
下の口の方が心に忠実なのは間違いないだろう。
勿論、俺は野暮天じゃないのでいちいち聞いたりしない。
「死神のせいだろ?」
「そ、そうだけど・・ひゃうっ!」
「ここなら、漏らしても平気だし」
「し、死神のせいなんだからね」
身を乗り出して迫ると死神のせいでよがり狂ったらしいメラーニエは
既に漏らす覚悟まで決めて受け入れてくれた。
・・死神って案外良い奴なのかもしれない。