【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ3【総合】
- 1 :名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 20:49:32 ID:BmlvKPqM
- ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他のモンスターに凌辱される女冒険者たち。
プリーステス、ウィッチ、サキュバス、獣人などの女モンスターやNPCを凌辱する冒険者たち。
ここはそんな小説を読みたい人、書きたい人のメイルシュトローム。
凌辱・強姦に限らず、だだ甘な和姦や、(警告お断りの上でなら)特殊な属性などもどうぞ。
過去スレその他は、>>2-10辺り。
- 2 :名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 20:50:02 ID:BmlvKPqM
- ●扱うシリーズ
正伝#1〜#8、外伝、ディンギル、エンパイア、エクス、BUSINと、WIZ関連なら全般的にOKです。
●前スレ
ウィザードリィのエロパロ2
http://sakura03.bbspink.com/test/r.i/eroparo/1114358381/
ウィザードリィのエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093861447/
●保管庫
http://ascii2d.no-ip.info/user/wiz/wizsstop.html
●関連スレ
半角二次元板のWIZARDRY総合スレ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/ascii2d/1121793764/
- 3 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:12:19 ID:dyHIVkNf
- >1
スレ立てお疲れ様です
早速ですが投下させて貰います。
今回は女侍のアオイ。
- 4 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:13:24 ID:dyHIVkNf
-
ギンの案内であっさりとたどり着いた六階。
材質がさっぱり分からない綺麗なもので作られたこの場所で
天井を見つめたまま微動だにしないチビな男エルフを発見した。
「お前、もしかしてクンナルか?」
俺がそう尋ねると顔色の悪いチビな男エルフはじろりとこちらを向いた。
「そうだけど・・・誰だい?」
「メラーニエの頼みでお前を探しに来た。
この階の入り口付近で待ってる。
行ってやれ」
男相手だと言うのに俺にしては大分優しく声をかけた。
エルフの美少女(実際は年上だが)メラーニエの頼みだからな。
だが、むかつく事にこのチビ男ときたら冷笑を浮べただけで天井に顔を向けた。
「まだそんな所にいたのか・・・
面倒くさいなあ。
こっちに来るように言ってよ。
僕はここを調べるのに忙しいんだ」
そう言ったチビ男は虚ろな目を見開いて天井を見つめている。
「お前・・・」
「ここは多分エルフの古代都市だよ。
大昔に滅びたはずの都市がなんでこんな所にあるのかわからないけどね。
ふふ、僕のことをおかしい人だと思うかい?
キミみたいな人には分からないかもしれないけど、ここは”そう”なんだ。
僕が夢見ていた・・・」
ぶつくさと呟くチビ男の言葉は更に続いている。
イーリスもギンも機械であるフリーダでさえちょっと引いているように見える。
それはこの男の言っている内容よりも、体全体から放たれる異様な雰囲気のせいだろう。
「おい、ご高説はもういい。
お前自分が正常でないのは分かってるのか?」
俺に独り言を遮られチビ男はムッとした表情で見返してきた。
「僕が正常でない、だって?
ふふ、それはそうさ。
夢の古代エルフ都市に来て正常でいられる方がどうかしてるよ。
うふふふ・・・」
気持ちの悪い笑みを浮べるとチビ男は俺達とは反対方向へ歩き出した。
「そうそう、メラーニエちゃんを不幸にしたら許さないよ。
僕の怒りの鉄槌が下るかもしれない・・・うふふ、うふふふふ・・・」
ちっ、貧弱なエルフ男がこんな事言いやがるとはな。
もう手遅れか。
- 5 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:14:11 ID:dyHIVkNf
-
気持ち悪いチビ男が去るとイーリスが不思議そうに天井を見上げた。
「ここがエルフの古代都市?
そう言われたら・・・・」
「イーリス、止めろ。
迷宮に興味を持つな」
「え!?興味を持つなって・・・」
俺達が今いるのは六階。
滅びたエルフの都市と言われている五階に良く似た場所だ。
違いが綺麗なところ。
五階を大掃除したら六階になったというような感じだ。
壁も床も変な形の柱もピカピカで何で出来てるのか見当もつかない。
普通の人間なら好奇心を駆り立てられて当然だ。
だが、その当然は迷宮では命取りになる。
「あの男のようになってもいいのか」
「あの男って・・・あの人どうしちゃったんだ?
メラーニエちゃんの仲間のはずなのに」
「迷宮で闇に堕ちるのは血に餓えた奴ばかりじゃない。
迷宮自体に心惹かれた奴も同じように堕ちるんだ。
この迷宮について色々不思議に思う事もあるだろうが俺達は深く考えるべきじゃない。
そういうのは王宮付きの騎士団に守られたお偉い研究魔導士に任せとくんだ。
迷宮に囚われたく無かったらな」
ちょっと脅かしすぎたか。
イーリスは怯えた顔つきで辺りを見渡し身体を竦めた。
「わかった・・じゃあ戻ろ―」
イーリスが言葉を言い切ってしまう前に、後方でバンという大きな音が上がった。
「騎士団・・・?」
音の正体はドゥーハン騎士団の騎士が扉を叩きつけるように開けた音らしい。
「・・・!」
扉を開けた騎士は俺達の方を見ると目を見開いて固まってしまった。
「なんだぁ?」
「くぅーん・・・」
騎士の驚いた様子に驚いたらしくギンが不安そうに身体を摺り寄せてきた。
「よしよし、いい子だ。
キスするか?ん?」
甘えてくるギンが可愛くて抱き寄せると、固まっていた騎士が駆け寄ってきた。
「あ、あんた、シランさんですよね!?
お願いします、助けてください!」
「あん?」
俺は不思議に思って騎士の方を向いた。
俺の名前を知ってるのはいい。
フリーダを連れてるだけで名前をいいながら歩いてるようなもんだしな。
だが騎士団の奴が俺に頭を下げるとはどういう事だ。
「アオイさんが・・・アオイさんが死んでしまいます!」
騎士が必死の形相でそう言った瞬間、俺はギンを抱きかかえたまま走り出していた。
- 6 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:15:04 ID:dyHIVkNf
-
扉を開けた瞬間、濃密な血の匂いが俺たちを迎え入れた。
広い通路の白いはずの床は赤に染まりその名残すら見せない。
あちらこちらに転がっている体の一部が血の新鮮さを訴えていた。
「グルルルル・・・」
漂う空気にギンが唸りフリーダが身構えた。
通路の先の方に何人か人の姿が見える。
「はぁっ・・・はぁっ・・ど、どうしたの?」
ようやく追いついてきたイーリスを確認すると俺はバイタルを唱え、再び走った。
血だまりを蹴り上げ、散らばった元人体を越え、向かってきた男達を屍に変える。
血の川の上流に駆け上った先に、アオイとマクベインは対峙していた。
「おやおや、奇遇ですねえ。
こんな所で会うなんて。
でも、今は取り込み中なんですよ、後にしてもらえませんか」
マクベインは相変わらずのしゃがれ声で丁寧に喋りかけてきた。
だが、その顔はフードに隠れ感情は読み取れない。
視線の先すら分からない。
俺が今手下を何人か殺した事に気付いてもいないかのような態度だ。
「悪いがそうもいかねえ。
俺はその女に用があるんだ」
アオイは既にボロボロの様子だったが目は怒りに燃え上がり、その身体全体から殺意を噴出している。
アオイ、そう確かにこの女はアオイだ。
くせっ毛で茶色がかった長い髪、白粉を塗ったように白い肌、美しい顔も侍スタイルの服装も変わっていない。
だが、マクベインを前にしたアオイは俺の知っていた人斬りとはまるで別人のようだった。
昔から殺意剥き出しの危険な奴だったが、名刀を思わせる静かで危ない雰囲気だった。
今のアオイはそんな生易しいもんじゃない。
殺意の炎が目に見えそうなほど恐ろしい。
誰だ、戦いに明け暮れ血を浴びつづけた人間が人狼になるとか言った馬鹿は。
こんな空気が震えるほどの殺意、人狼どころのもんじゃないぜ。
「久しぶりだな、アオイ。
相変わらずいい女だ」
明るく声をかけてみたがアオイは俺を一瞥するとまたマクベインに目を向けた。
「すまない・・・礼を言う」
無論、いい女と言った事じゃなくマクベインの手下を殺した事に対する礼だろう。
今のアオイにとってはマクベイン側とそうでない者だけしか区別がなさそうだ。
「マクベイン、覚悟しろ・・・!
今度は貴様を殺す!」
体中傷だらけ、あちらこちらから血は流れ出し、刀を握った手は疲労に震えている。
そんな状態でありながらアオイの瞳は憎しみと殺意に輝いていた。
「困ったものだ。
人違いではないのか?
私はあなたに恨まれるような覚えはないのですがね」
「ふざけるな!」
マクベインの言葉にアオイの口から咆哮が放たれた。
「貴様がスーラの村で行った虐殺を私は片時も忘れた事はない!
人を疑う事も知らぬほど善良で硬貨を見た事もないというほどに純粋な人々を皆殺しにした!
その上、貴様は抵抗も出来ない子供達を教会に閉じ込め焼き殺した!!
私はあの子達の苦しそうな顔を片時も忘れた事は無い!!」
ビリビリと殺気を放つアオイに対し、マクベインは特に動じてもいない。
不味いな。
この距離じゃアオイを回復できない。
しかし、飛び込めばマクベインは躊躇なくアオイを殺しそうだ。
- 7 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:16:02 ID:dyHIVkNf
-
「スーラの村といわれてもいつの事だか・・・
失礼、私にとって虐殺など毎日の事ですから分からないのです。
あなたは今までに食べた肉の数を覚えているのですか?」
「貴様ァッ!!」
しゃがれた声が途切れると同時にアオイの斬撃がマクベインに叩き込まれた。
「・・・!」
青い布がはらりと舞い落ち、アオイは力尽きてがっくりと膝をついた。
「困りましたね。
この服高かったんですよ。
また略奪しないといけないじゃありませんか」
確実に刀の軌道はマクベインを捕らえていたが斬れていたのは青いフードだけだった。
しかし、アオイの渾身の一振りは無意味ではなかった。
むしろマクベインの命ともいうべきものを奪っていたのだ。
「マクベイン・・・お前・・・!」
「フフ、見られちゃいましたか」
水分を失った顔は干からび、髪の毛など無く皮膚は崩れかかっている。
真っ青なローブの中にいたのは既にマクベインでは無かった。
「アンデッドだったのか・・・!」
「フフフフ、数年前にある実験に失敗しましてね。
それ以来、毎日大量の生き血を浴びなければ崩れてしまう身体になってしまったのですよ」
そう言うとマクベインは長いローブを脱ぎ捨てた。
「・・・!」
その身体は顔以上に悲惨なものだった。
左足は既に無く、右足も膝から下は存在しない。
所々欠けた骨に腐った皮が張り付いただけの身体は惨めで哀れなものだった。
「ひどいものでしょう?
しかもこの身体でさえもうすぐ動かなくなってしまうのです。
だから、私は永遠の命が欲しいのですよ。
暗黒の書にかかれている永遠の命が!
だから、こんな所で躓いていられないんですよォ!!」
「ウォンッ!!」
「きゃー!!」
突然、視界が白く染まった。
油断したつもりは無かったが、やはり油断だったかもしれない。
魔力を練ってやがったんだろう。
ノーモーションで高レベルの氷結呪文・ジャクルドを撃ってくるとは思ってなかった。
だが、幸いなのはこちらに撃ってきてくれた事だ。
アオイはもう戦力にならないと判断してくれたんだろう。
俺たちが死にさえしなければこれで命だけは助けられる。
死にさえしなければ、だが。
- 8 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:16:49 ID:dyHIVkNf
-
ラフィールで全員を回復し仲間の無事を確認する。
「ギン、フリーダ、あいつに突っ込め!
魔法を撃たせるな!」
「ウォゥッ!」
「了解」
二人を突っ込ませ、俺はイーリスに近づいた。
「イーリス、アンデッドのあいつを殴って倒せるのはお前だけだ。
サポートするから殴って来い!」
四人いて四人ともが近接戦闘タイプというバランスの悪すぎるパーティだ。
戦術もへったくれもない。
そう思っていた俺をイーリスの言葉が振り向かせた。
「シラン、私の力じゃあんなハイレベルなアンデッド倒せないよ」
「何を―」
一瞬、イーリスが弱音を吐いたと思った。
だが、イーリスの瞳は予想していたものとはまるで違う輝きを放っていた。
「シラン、私の武器になって」
「は?」
意味が分からず思わず変な声を出してしまった。
「私の不死者を倒せる力をシランに乗せる」
・・・つまり、モンクであるイーリスの対不死者力を俺に乗っけるって事か?
出来るのか、そんな事。
さすがに聞いた事ないぜ、そんなの。
だが、もし通じれば・・・
「よし、やろう。
どうすればいい?」
「しゃがんで」
言われた通りに屈むと背中にイーリスが乗っかってきた。
「私をシランを武器だと思って気を送る。
シランはただ攻撃してくれれば―」
「わかった、行くぞ!」
俺はイーリスをおんぶするとマクベインに向かって走り出した。
首に、腹に、背中に、イーリスの温もりが伝わってくる。
「ギン、フリーダ離れろ!」
マクベインに打撃を加えていた二人がマクベインから離れた。
呪文の妨害は失敗したらしい。
マクベインの周りに魔力反射呪文のリフレクトが見える。
これでもう、殴るしかなくなった。
こいつが通用しなけりゃもうどうしようもない。
「ちっ!」
マクベインの詠唱が聞こえる。
魔力を練っていたとはいえジャグルドを詠唱なしで撃った奴がきっちり詠唱してやがる。
まず間違いなくメガデスだろう。
この距離で喰らえば全員消し炭だ。
「ぜァっ!!」
アオイの潰れた咆哮と供に銀の矢と化した虎鉄がマクベインの身体をかすめた。
マクベインの顔に一瞬動揺が走った。
だが、詠唱は止まらない。
腐った枯れ木のような腕が上がる。
「メガデ―」
背中から伝わる固い空気に包まれるような感覚が体中に広がる。
振り下ろした剣の切っ先が、振り下ろされるマクベインの腕と交錯した。
「――・・・!」
呪文の最後の言葉は出る事なく、奴の腕は宙に溶けるように消滅した。
そして、同じく行き場を失った魔力も形を成す事は無かった。
「じゃあな」
マクベインは何が起きたのか理解できてもいないような表情で凍り付いていた。
イーリスの剣となった俺は、マクベインの身体を切り裂いた。
- 9 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:17:47 ID:dyHIVkNf
-
「うわァァ!ヒィィィィ・・・ァァァァ」
初めて聞いたマクベインの感情のこもった声は悲痛な叫び声だった。
塵一つこの世に残す事も出来ずにマクベインの身体は消滅した。
単純なアンデッドとは違う。
外法でああなったからには成仏も出来ず、死ぬ事も生きる事も出来ないだろう。
奴の魂は消滅という無の救済さえなく、痛みと苦しみしかない暗黒を彷徨いつづけるのだ。
奴が信じた暗黒の書が真実であれば。
「みんな、無事か?」
「ウオンッ!」
「損傷軽微です」
ギンとフリーダの無事を確認し俺は辺りを見回した。
「アオイ・・・」
アオイは身体を起こす事も出来ないまま、マクベインの消えていく様を見つめていた。
「死んだ・・・ようやく・・・あいつが・・・」
アオイの瞳は涙を流している事にも気付かず、空を見ていた。
何が見えているのか俺には知る由も無い。
俺はイーリスを背中から下ろすとアオイに近づいた。
かける言葉も無く、ただウィルを唱える。
「・・礼を言う・・・おかげであの子達に報告が出来る。
これで・・きっとあの子達も浮かばれる・・・」
アオイは俺に気がつくとそう呟いて立ち上がった。
「帰れるか?
何なら一緒に・・・」
「いや、一人で帰る。
帰りぐらいは一人で・・・」
よほど疲れているのだろう、アオイはふらふらとよろめく体を壁にもたれながら歩き出した。
「刀忘れてるぞ」
落ちていた虎鉄を拾い差し出すとアオイは受け取り、視線をくれた。
「後で宿屋に来てくれ。
今日から私はお前の物だ」
そう言い残すとアオイは身体を引き摺りながら消えていった。
「あれが人斬りアオイ・・・?
お前の物ってどういう・・・」
イーリスが戸惑った声を出し見上げていた。
「ああ、あいつは・・・まあいい。
それにしてもイーリス、でかしたな。
まさかあんな戦い方があるなんて思っても見なかった」
「ど、どうしたんだ?
シランがそんな素直に褒めるなんて・・」
イーリスははにかんで視線をそらした。
こういう所はまだ初々しい。
だけど守ってやる存在だと思っていたイーリスは、いつの間にかれっきとした仲間になっていたんだな。
「イーリス、頑張ったご褒美にキスしてやる」
「ちょっ・・やめて、そんなの褒美じゃないっ!」
嬉しくなって抱き上げたんだがイーリスはバンバンと俺を叩き抵抗してきた。
ちぇっ、まあ確かに俺の方が喜ぶんだから褒美じゃないな。
「では、あなたの剣となって戦ったわたくしめにお姫様から褒美をくれませんか?」
そう言ってイーリスの瞳を見つめると俺を殴っていた手が動きを止めた。
「・・・むぅー・・・・そんなにしたいの・・?」
「したいです」
「・・・もう、しょうがないなぁ・・・」
その小さな声を合図に桜色の唇が俺に褒美を与えてくれた。
- 10 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:18:41 ID:dyHIVkNf
-
その日の夜。
俺はアオイの待つ宿屋へと向かった。
とりあえずメラーニエも街に連れ帰った事だし
他にも色々とやるべき事はあるがまずは、というわけだ。
「入るぞ」
ノックをして扉を開ける。
「鍵ぐらいかけろよ」
ベットの上で腰掛けていたアオイにそう声をかけた。
「来たのね・・・」
既に風呂に入ったらしく迷宮で会った時のように血で汚れてはいない。
だが、こびりついている血の匂いまでは落とせない。
部屋に入った瞬間から、まるで戦場のような匂いがした。
「いいのか?本当に。
俺の物なんて言って」
「ええ、マクベインを殺す為に生きてきたんだもの。
マクベインを殺した人の役に立つのならそれでいいわ」
なんだそりゃ?
つったら怒るかもしれんが、変な話だ。
こんないい女が俺の物になるって言ってるんだからありがたい事だがどうにも嬉しくない。
「じゃあ、とりあえず脱いでもらおうか」
「わかったわ」
全くの躊躇なしにアオイは服を脱ぎ始めた。
恥じらいも照れも遠慮もない。
豪快とすらいえるほどの脱ぎっぷりだ。
「脱いだわ」
「じゃあセックスするからベットに寝てくれ」
一糸纏わぬ姿になったアオイはまた言う通りにベットに寝転がった。
違う、違うぞアオイ。
お前は重大な勘違いをしている。
「・・・どうしたの?」
「・・・いや、俺も脱ぐから待ってろ」
得意の早脱ぎで全裸になってしまうとアオイの上に覆い被さる。
豊かな乳房のぬくもりが胸に伝わってくる。
思わず勃っちまったものが女にしては逞しい太ももに当たった。
それでも、アオイは何も表情を浮べない。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・どうかした?」
アオイは美人だ。
美人だけど今のままじゃ違うんだ。
それにこのまま犯っちまってもアオイは絶対気持ちよくはならねえ。
俺はアオイの身体でオナニーする為に来たんじゃない。
俺は美しい侍の上にかぶさったまましばらくの間、頭を悩ませた。
- 11 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:19:31 ID:dyHIVkNf
-
「アオイ、俺の子供を産め」
散々悩んだ挙句、俺はこう言った。
「・・・・・・それは・・・困る」
予想通りアオイが困惑の表情を浮べた。
勘違いしているから。
「何故だ」
「わたしの子供など不幸になるに決まっている。
不幸になるとわかっているのに・・・」
「そいつは違うぜ」
アオイが怪訝な顔をして俺を見つめ返した。
「不幸なのはお前だ。
不幸なのはお前だけでお前の子供は不幸にならない。
さらに言うならお前が仇を取ろうとした村の人々も不幸じゃない。
そこを勘違いしているお前が不幸さ」
「なんだと・・!」
おお、怖え。
アオイが怒るとやっぱ迫力あるな。
「怒ってもいいが本当の事だ。
馬鹿にしたりするつもりじゃないぜ。
お前の話じゃ、お前の村の人たちは善良で純粋な人たちだったんだろ?」
アオイは俺を睨みつけてきた。
大事な思い出を話したくないのかもしれんが、アオイの為にもここで引くわけにはいかない。
俺はただじっとアオイを見つめ続けた。
次第にアオイは睨むのを止め、口を開き始めた。
「そうよ。
スーラ村の人たちはとても、純粋で・・・・みんないい人だった。
その頃の私は教会のシスターだったけれど教会に来る人達は
何も大それた事なんか考えても無い、ささやかな幸せを願う人ばかりだった。
私は今でも村の皆の顔を全員思い出せるわ。
みんな・・・とても・・・」
アオイの声が潤み、途切れた。
仇をとったという思いからか、感傷的になってるんだろう。
まさか、アオイが涙を見せるとは思っても見なかった。
「・・・そのみんなが不幸だったと思うのか?
みんな幸せだったんじゃねえのか?
お前のように今でも覚えていてくれるようなシスターがいて
村人同士で協力しあって暮らしてたなんてものすげー幸せじゃねえのか?」
「そうよ!幸せだったわ!
だけど、みんなあの男に殺された!
だから私は・・・!」
アオイの涙が勿体無いほどぼろぼろとこぼれ始めた。
仇は討ったというのにアオイの不幸は終わっていないのだ。
「だからどうした」
「どうしただと!
貴様はあの光景を見ていないからそんな事が言える!」
泣きながら怒るとは器用な奴だ。
もうちょっと生き方の方も器用になれたらよかったのにな。
- 12 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:20:29 ID:dyHIVkNf
-
「そんなの、たった一日の事じゃねえか。
そりゃ最後は惨殺されたのかもしれん。
無残に焼き殺されたのかもしれん。
だけど、人生の中のたった一日だ。
不運だったかもしれないけど不幸じゃない。
それまでの日々が幸せだったというならそれでいいだろうが!」
「たった、一日の不運・・・?」
アオイの呟いた声は少し震えていた。
「例え六歳のガキでも六年も幸せだったんだ。
たった一日不運だったぐらいでなんだ?
それまでの人生はそんな事で覆らないだろ!」
アオイは呆然としていた。
戸惑いを浮べている瞳は俺の顔を映している。
指の腹でそっとアオイのほっぺたを拭ってあげる。
「みんなの顔を思い出せるというのなら死ぬ間際以外の顔も思い出せよ。
みんなそんな不幸そうな顔してるのか?」
涙の止まった瞳が俺を、通り越した。
空を見つめ始めた瞳の先に何が映っているのか俺には分からん。
笑顔の村人が映るはずだったんだが、アオイはまた泣き出した。
参ったな。
あんまり幸せそうじゃない顔しか思い出せなかったのかもしれない。
かける言葉も尽きた俺の前でアオイはわんわんと子供のように泣きじゃくっている。
果たして俺はどうするべきなのだろうか。
正直言ってもうチンコは破裂しそうに膨らんでいる。
アオイみたいないい女と裸で触れ合っているんだ、仕方無い。
だが、さすがにこの状況で挿入するのは俺もどうかと思う。
手持ち無沙汰になった俺はアオイの緩やかに波打つ髪をそっと撫でた。
子供をあやすように優しく、泣き止むまで撫でつづけた。
泣くと人間って体温上がるんだなー、なんて考えながら。
- 13 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:21:07 ID:dyHIVkNf
-
その後もしばらく泣きつづけたアオイは俺の胸で涙を拭くとにっこりと笑ってくれた。
「さすが聖騎士ね。
シスターだった私でもあんな輝いた言葉聞いた事無かった」
「ちっ、よせよ。
今じゃ除籍されたお尋ね者だ」
「ふふ、ごめんね。
じゃあ言い直す。
さすがね、シラン。
女を慰めるのはお手の物みたい」
明るい言い方に俺はほっと安堵した。
人斬りとはまるで別人のようなアオイがそこにいた。
女らしい言葉使いに柔和な笑みを浮べた、多分、本当のアオイが。
「今からのお前はちゃんと幸せになるんだ。
本当は、この後『俺がお前に女の幸せを教えてやる』って言って襲うつもりだったんだがな。
まあ、いいさ。
そんな気も失せた」
そう言って身体を起こそうとした時、アオイの腕が俺の首に巻きついた。
「女の幸せ、教えてくれないの?」
とろけるような笑みをクスリと浮べ、アオイは俺をぐっと引き寄せた。
「い、いいのか?」
「あなたの子供を産むんでしょ?」
そう言うとアオイはもう一つの腕の手の平を俺のほっぺたに当てた。
「嬉しかった。
私、本当に嬉しかったの」
アオイの潤んだ瞳に俺の顔が映っている。
「私、皆がずっとずっと地獄の炎に焼かれ続けているような気がしていた。
仇をとるまで皆が救われないと思ってた」
アオイは言葉を区切りじっと見つめてきた。
「だけど、違うんだね。
皆を地獄に縛り付けていたのは私だったんだ。
シランの言葉で私の中のスーラ村は地獄の炎から解放された」
アオイが言葉を連ねるたびに芳しい香りが俺の鼻腔をくすぐる。
「ありがとう」
そう言ったアオイの唇が俺に押し当てられた時、我慢の限界を突破した。
例え、アオイが感謝の気持ちだけで許したのだとしても
俺はこの肉体を愛さないで帰ることは出来ない。
- 14 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:22:05 ID:dyHIVkNf
-
むちゅむちゅと唇が空気を鳴らす。
互いの唇の間に挟まった唾液が行き場を無くし顔を汚す。
アオイのキスはぎこちなく、激しかった。
差し込んだ舌は痛いほど吸われ、舐め尽くされた。
俺は顔を解放してもらうのを諦めアオイの体を撫でる事にした。
アオイの肉体はそんな大きくない。
縦にも横にもだ。
細身の身体を締まった筋肉が覆っている。
美しく素敵であるとともに今までの苦労をうかがわせる体は
アオイの一途さや純粋さをも表していて至高の芸術品のような趣きがある。
片手をアオイの頭の下へ潜らせ支えを作ると
可憐な肩から優美な鎖骨へ、そして麗しい胸のふくらみへともう片手を滑らせた。
「はぅんっ!」
とりあえず乳房を一揉みするとアオイの顎が上がった。
さらにやわやわと手の平を押し付けるとアオイの眉間に皺が走る。
腹筋なんか割れてて身体中、筋肉に覆われているのにおっぱいだけは柔らかい。
「あっ・・んはァっ・・」
胸をこねているとアオイの口から甘い吐息がこぼれてくる。
それでも腕の力はますます強くなり離してくれない。
しゃあない。
身体を弄ぶのはとりあえず一発やってアオイを落ち着かせてからだな。
「アオイ・・・」
名前を呼んで気をそらしてから手を下の方へ滑らせる。
「シラン・・・ひゃぅっ!」
手探りで下腹部から恥丘を探し出すとアオイの顎が跳ねた。
入り口を探して指を這わせるとくちゅくちゅと湿った音がする。
「もう準備出来てるみたいだな」
「ん・・」
アオイは一瞬だけ下の方を見下ろし、目を閉じると足をゆっくりと開いていった。
「じゃあ、入れるぜ」
そう言って腰を落としあてがうとアオイはぷいっとそっぽを向いてしまった。
「こっち向けよ」
「や・・・」
俺の首から離した手を広げ顔を隠そうとする。
「お前の顔、見てたいんだよ」
耳元で囁くと、アオイはようやく手を外しこちらを向いた。
しかし、その目は潤み視線の先を迷っていた。
「好きだよ、アオイ」
「あ・・・」
そろそろと中へと侵入させると、アオイの唇は震えながら少し開いた。
「ぅぅ・・・」
アオイの瞳は受け入れえている者を確認するように俺を見つめている。
「分かるか?」
媚肉をかきわけて深く埋め込んでいくとアオイはピクピクと引きつりながら小さく、頷いた。
- 15 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:23:31 ID:dyHIVkNf
-
アオイの奥まで挿入してしまうと大きな胸を鷲掴みにした。
「あんっ・・!」
下に重なっている肉体がくねり、もっともっととせがんでくる。
「へへ、お前実はエロエロだったんだな」
「はぅっ・・・ちが・・・ぅよォ!
ふぅぅっ・・・」
「違わないさ。
胸揉まれただけでこんななってるくせに何言ってるんだ?」
アオイは真っ赤になった顔を横に向けた。
だけど、口からは相変わらず声が漏れている。
腰は全く動かさず、胸を揉んだだけでアオイは身体をよじってベットの上を這っていく。
あまりに動いたせいでアオイはベットの天板にゴンと頭をぶつけた。
「やん・・もう・・やァ・・ァっ」
腰を動かし始めるとアオイの声はさらに激しくなっていく。
エッチの時はこんな可愛い性格になるのか。
こういう風に変わったりするから止められないんだよな。
「いきたそうだな。
もう、いっていいぞ」
優しく囁くとアオイはいやいやとかぶりをふった。
「わかんないっ・・わかんないよォ・・・っ・・」
ずちゃずちゃと粘液をこねる音をたてアオイの身体が動きを止める。
何かに耐えるアオイの顔を見ながら愉しんでいると俺の腰が押さえつけられた。
アオイの気持ちを代弁するように美しい脚が俺に抱き付いて来た。
「んーーーっ!」
一際大きな声を出し、アオイは俺を激しく強い力で抱きしめた。
その胎の脈動に俺は欲望を解放させられた。
「くぅ・・・・」
抱きついたまま、目から光りを失ったアオイの奥に精液を吐き出す。
それでも俺は腰を止めなかった。
射精しながら媚肉を擦り、胎の中へ撒き散らした。
アオイの膣は喜んでいるかのように締め付け、搾り取り、次をせがんだ。
「んっ・・」
半開きになった口に舌をねじこむ。
アオイが快感に動けないのをいい事に唾液を奪ってすすった。
舐め返してくるまで俺は柔らかな舌をしゃぶり
アオイが反撃に出ると腰を動かして肉壁を抉る。
まだまだ夜は終わらない。
- 16 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:25:32 ID:dyHIVkNf
-
やり疲れて俺の上でぐったりとしているアオイの髪を摘み上げる。
さらさらと波打つ髪は朝日を浴びてまるで黄金のように輝いていた。
「シラン・・・」
俺の胸を枕にしていたアオイが顔を上げた。
「なんだ?」
「ふふっ、なんでもない」
笑顔を見せるとアオイはまた顔を降ろした。
「・・・ねえ、死なないでね。
父無し子じゃ可哀想だもの」
どうやら、本気で俺の子供を産む気らしい。
「俺でいいんだな。
お前ぐらいにいい女なら男なんて選び放題だぜ。
・・・ま、今さら嫌とか言っても離す気ないけどよ」
そう言うとアオイは身体を擦りつけるように身体の上を這い上がり
俺の顔を両腕でがっしりと掴んできた。
顔を突きつけ鼻を合わせ、でもキスはしてくれない。
柔らかい吐息だけが俺の顔に浴びせられる。
「私の事いい女だなんて言ってくれるの、シランだけだわ。
こんな筋肉つけた可愛くない・・・血の匂いのする人殺し・・・」
自虐的な事をいいながら何故かその顔は嬉しそうに微笑んでいる。
「シラン、が、いいのよ。
お礼とかそういうのじゃなくて、ね」
最高に可愛らしい笑顔を見せアオイは軽くキスをしてくれた。
「束縛も独占もする気ないけど、子供が出来るまで一日最低一回はしてもらうわ。
それと、子供も養ってもらうからね」
本気の目だ。
絶対に逃がさないという女の目をしている。
だがまあ、こんだけの良い女なら一生養ってもいいや。
「ああ、養うさ。
世界で一番幸せな子供を産ませてやるよ」
アオイは自分のお腹に手をあてがい目を閉じた。
「ふふっ、シランの子は兄弟が多そうだ」
アオイの顔には幸せそうな笑みが浮かんでいた。
- 17 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/24(水) 23:26:42 ID:dyHIVkNf
- 投下終了です。
- 18 :名無しさん@ピンキー:2005/08/24(水) 23:32:59 ID:NRv+ejNG
- GJGJGJ!!!!!
アオイタン(;´Д`)ハァハァ
HR大好き人間の俺には最高すぎる展開だ。
- 19 :名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 01:35:47 ID:OHqPTgQT
- ◆JBtnEvJis6氏の処為で、もっと詳しく言うとシランの処為でBUSIN0を購入した俺が来ましたよ。
まったくもってGJとしか言い様がない。
このままエンディングまでシランの活躍キボン!!!!
- 20 :名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 03:59:19 ID:mM2SMeSR
- >>19
おまいは俺か。俺も今月苦しいのに買っちまいましたよチクショウ。
何か久々のウィズ系統のゲームはたまらなんですたい。
- 21 :名無しさん@ピンキー:2005/08/25(木) 04:35:32 ID:OHqPTgQT
- >>20
うむ。
シランの処為でボギーキャットにハァハァ、メラーニアにハァハァ、イーリスにハァハァ、しまいにゃLv1忍者にもハァハァ…
だが何よりも、根底に流れるWizのソウルがたまらない。
隣り合わせの〜とはよくぞ言ったモノだ。
ウィザードリィよ!
私は帰って来た!
とソロモンの悪夢の真似をしたくなる気分にさせてくれた◆JBtnEvJis6氏にはマジで感謝したい。
- 22 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/25(木) 11:29:48 ID:Mgs7Ahj1
- 最悪だ・・・やっちまった・・・
一番大事な最後の一文をコピペミスしてる・・・
レスくれた方どうもありがとうございます。
格好悪すぎるミスで死にたくなった気持ちが救われました。
↓のレスに最後にコピペミスしてないのを貼りますのでよろしくお願いします。
保管庫の方にも↓のを収蔵してくれれば嬉しいです。
- 23 : ◆JBtnEvJis6 :2005/08/25(木) 11:30:40 ID:Mgs7Ahj1
-
やり疲れてぐったりと覆い被さっているアオイの髪を摘み上げる。
さらさらと波打つ髪は朝日を浴びてまるで黄金のように輝いていた。
「シラン・・・」
胸板を枕にしていたアオイが顔を上げた。
「なんだ?」
「ふふっ、なんでもない」
笑顔を見せるとアオイはまた顔を降ろした。
「・・・ねえ、死なないでね。
父無し子じゃ可哀想だもの」
どうやら、本気で俺の子供を産む気らしい。
「俺でいいんだな。
お前ぐらいにいい女なら男なんて選び放題だぜ。
・・・ま、今さら嫌とか言っても離す気ないけどよ」
そう言うとアオイは身体を擦りつけるように身体の上を這い上がり
俺の顔を両腕でがっしりと掴んできた。
顔を突きつけ鼻を合わせ、でもキスはしてくれない。
柔らかい吐息だけが俺の顔に浴びせられる。
「私の事いい女だなんて言ってくれるの、シランだけだわ。
こんな筋肉つけた可愛くない・・・血の匂いのする人殺し・・・」
自虐的な事をいいながら何故かその顔は嬉しそうに微笑んでいる。
「シラン、が、いいのよ。
お礼とかそういうのじゃなくて、ね」
最高に可愛らしい笑顔を見せアオイは軽くキスをしてくれた。
「束縛も独占もする気ないけど、子供が出来るまで一日最低一回はしてもらうわ。
それと、子供も養ってもらうからね」
本気の目だ。
絶対に逃がさないという女の目をしている。
だがまあ、こんだけの良い女なら一生養ってもいいや。
「ああ、養うさ。
世界で一番幸せな子供を産ませてやるよ」
アオイは自分のお腹に手をあてがい目を閉じた。
「ふふっ、シランの子は兄弟が多そうだ」
アオイの顔には幸せそうな笑みが浮かんでいた。
この日からこの笑顔は俺の自慢の一つになった。
- 24 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/08/25(木) 20:44:02 ID:HJMnXh1x
- >>22
◆JBtnEvJis6様、いつもながらお見事です!
ああ、孕ませ約束シチュ、いいなー。
コピペミスとか、貼りミスはやるせないものですね。
なぐさめにもならないかもしれませんが、500行ほど大誤爆した大馬鹿者wもいますよー。
やっぱり、皆さんのレスですくわれました。感謝。
- 25 :名無しさん@ピンキー:2005/08/26(金) 07:33:19 ID:w6e2b1P+
- スレ建て乙
早速のSS投下乙
テンプレが長続きしているスレっぽくなってきた
末永く続きますようにウィザードリィの神々の加護きぼん
- 26 :名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 07:34:56 ID:/Z9Ya1BS
- ララ・ムームー(の中の人)の加護なんて受けた日にはモゥ…
- 27 :名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 08:44:40 ID:0TwM9jZb
- 唐突に質問。
ロクトフェイトを使って緊急脱出テレポートしたら、城下街に素っ裸で現れるの?
- 28 :名無しさん@ピンキー:2005/08/27(土) 18:28:18 ID:OVYPQ37Q
- まともな考え方するなら、只真上に、と言うだけだと「いしのなかにいる」になりかねないから多分帰還ポイント設定してそこに現れるって形なんだと思う。
でもいまいちつまらないし、何かの拍子に公衆浴場だとか娼館のベッドはたまたストリップダンサーのステージに……なんてのもまあおもしろいかも。
実用ではなくエロお笑いになるのは宿命だが。
まさか装備無しとはいえロクト使えるレベルの僧侶が市民に後れをとるとも…………ふむ?
命からがら、不安、優しげな対応、気を緩める、お薬、調教ほんでもって心配する仲間…………ふむ。
エロに出来ないわけでもないようで。
- 29 :名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 07:04:32 ID:baCgOAb4
- ロクトフェイトなんて使う時はそれこそ生きるか死ぬかのギリギリの時。
呪文、財産、PTの仲間、全てを失いつつも
最後の力を振り絞って迷宮の深奥から帰還した女僧侶
(あるいは女司祭)を待ち受けていたのは対立する悪属性のPTだった。
普段なら負ける筈の無いLVの相手だったが、何もかもを使い果たしてしまった女僧侶に勝ち目は無く。
為す術も無く捕らえられ、悪PTの男達の嬲り物に
更に悪PTは散々犯した後で、女僧侶に無数の呪われた装備を付けさせ
二度と冒険に行けない身体にしてしまう。
そして、そのまま悪PTに馬小屋に鎖で縛り付けられてしまった女僧侶は、そこに押しかけて来た
冒険者のPTから入れ替わり立ち替わり犯されるハメに
彼女がロクトフェイトを使用してから馬小屋で公衆便所になるまで、僅か32時間の出来事であった…
みんなこれぐらいは覚悟してロクトフェイトを使え。
- 30 :名無しさん@ピンキー:2005/08/28(日) 07:30:54 ID:08aoS1KJ
- オマイラの妄想力 スバラシスw
- 31 :名無しさん@ピンキー:2005/08/29(月) 17:14:54 ID:U3/umz4k
- あるエルフ姉妹の冒険
「おね〜ちゃ〜ん、LVあがったら呪文おぼえた〜」
「あらおめでとう。ビショップは1LV上げるのも大変ね。何の魔法を覚えたの?」
「ん〜とね、ロクトフェイト!…ってなんだろう?」
「なんだったかしら…あれ、それって核撃呪文じゃない!?」
「ほんと!?じゃ〜早速ためしにいこ〜!」
「まったく、しかたないわね…」
数時間後、素っ裸のエルフ姉妹が酒場に登場した
- 32 :名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 02:36:50 ID:Mxes3FSf
- >>27
ttp://gazoubbs.com/karimasu/img/1125282867/31.jpg
- 33 :名無しさん@ピンキー:2005/08/30(火) 13:42:20 ID:WVpKGuSy
- >>32
えらいまたなつかしいものを・・・
- 34 :名無しさん@ピンキー:2005/09/02(金) 22:30:03 ID:CbodfIVN
- あげ
- 35 :名無しさん@ピンキー:2005/09/03(土) 00:14:45 ID:7yhxrNoR
- あげ
- 36 :名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 08:53:41 ID:Li5RY9Ed
- まげ
- 37 :名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 12:33:58 ID:GEUwh4d9
- ここはエクスネタもオケ?なんかキワモノ扱いされてるけど。
- 38 :名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 13:36:32 ID:dv6L163f
- WIZ関連ならどのシリーズでもOKだよ。
だから、エクスのマーフィーたんとかエンパイアのルルンたんとか大歓迎。
- 39 :名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 14:52:53 ID:t3zrRK4D
- エクスのプレイヤーキャラネタもいいんだろうけど、学園設定がつくだけだから微妙といえば微妙なんじゃないかな。
活かすのが難しい…
- 40 : ◆yi7e0gcI/. :2005/09/05(月) 23:57:25 ID:alHJEgVU
- 海賊の解読指輪を航海日誌の文字の上にかざしてみると、以下の文章を
読めるようになった。
「…相変わらず偵察隊からの連絡は無い。
ちくしょう! この場所さえ分かれば…
朝、モーガンが消息を絶つ。
仲間がいなくなり、皆恐れをなしている。
もしかすると、壁に書かれている絵に関係があるのかもしれない。
107 今朝、ゴルモン蒸発。ついに生存者は6名。
船長は宝を戻さなければならないと言っている。
こんな宮殿から抜け出せるなら、なんだってかんげいだ…
108 ロスコウがモーガンと人間らしき声を聞いたと言っている。
どうも、いかれてるとしか思えない話だ。
人間の声は全て女性らしい。
ロスコウは興奮していた…
109 今日、モーガンの亡骸を見た。
あんなモーガンを見るなんて、おれの目はいかれたみたいだ。
あいつは全裸で、何も持たず、恍惚の表情でいやがる。
- 41 :名無しさん@ピンキー:2005/09/05(月) 23:59:39 ID:alHJEgVU
- 110 神よなんたることだ!
宝箱を戻して神殿から戻る途中、
紋様を付けた人間にでくわした。
あれは全員女だったが、とにかく皆美しい。
ロスコウをつかまえ、身ぐるみをはぎ、
笑いながら運んでいった……
がむしゃらに逃げ去り、とにかくここへきた。
船長は、逃げなければよかったと言っている。
111 ついにここが“ピラミッド”だと分かった。
向こうの方には風変わりな頭飾りを付けた少女や女性たちが見える。
何かを囁いている…
声をかけてみることにする。もしかすると、助けてくれるかもしれない。」
後は何も記されていなかった。
この日誌をみつけたところの、鎖で手足を縛られたミイラや
紐状のもので打たれたと思われるミイラや
恍惚の表情のミイラを思い出してみるに
ピラミッドの住人は助けにならなかったようである。
しかし、冒険者の最期としてはあまりに幸せそうな死に方ではないだろうか…
- 42 :名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 00:03:30 ID:alHJEgVU
- WIZ6です。感想を聞かせてくれたら幸いです…
アイテム:ししゃのにっし
日誌を捨てる(あぼーん決定)
日誌をとっておく
・・・・・ん?よく読むと日誌の後の方には続きが…
- 43 :名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:09:22 ID:omdpFG+K
- アマズールは確かにこんな、パルプフィクション冒険小説みたいな、
暗黒の密林を渡った先の秘境のイメージで捉えるのが本来的なのかも知れんが、
何と言うかこう、神聖レズレズ裸女痴女王国って感じの壊れたイメージしかない俺ガイル
- 44 :名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 01:59:37 ID:cBO1owW/
- エロもなくSSかどうか微妙な感じの物に感想といわれても困る
恍惚の表情で死ぬまでの情景を書いてこそエロSSなんじゃねえの?
- 45 :名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 17:29:29 ID:GFkfUnQY
- いや、小咄とか掌編とか思えばちょうどの長さ&軽さ。
本格的な長編もいいけど、たまには軽い話も読みたい。
少なくとも自分的にはハゲワロス。原作本編に挟まっててもあんまり違和感ないかも。
ところで、この哀れな船乗り達の亡霊は、今度は死者の島で王妃様にいぢめられるんだろうか?
- 46 :名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:12:38 ID:xJWGT6yQ
- あるエルフ姉妹の冒険
「おねーちゃーん、たすけてえええ」
「なによアンタどうしたのよ」
「さっきひろったローブきたらのろわれちゃった…」
「…アンタビショップでしょ…寺院いって呪いといてもらうわよ」
「寺院初めてだからドキドキするなー」
「…え、ええ、そうね…呪いといたらアイスかってあげるわね」
「おねえちゃん、なんかやさしーい♪」
「そ、そんなこと、ないわよ…」
「うわーんじじいに裸見られたぁぁ」
「……不憫」
- 47 :名無しさん@ピンキー:2005/09/06(火) 19:40:15 ID:bUSyvCXo
- しまった!!それは盲点だたっ!
- 48 :42:2005/09/07(水) 01:24:19 ID:Rxt0g4f7
- アイテム:ししゃのにっし
本格的にエロシーン入れて続き書いていいですか?口調は原作の日誌風ですが・・・
>>45
海賊ならアマズールもレア者扱いすると思いつつ、原作本編でピラミッドへ向かった
日誌があったらと妄想して書いてます
- 49 :名無しさん@ピンキー:2005/09/07(水) 15:18:16 ID:GDZ8Dc4p
- >>46
WIZでこんなほんわか萌えがあるなんて。
>>48
エロが入るなら書いていけない筈はなかろう。
- 50 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:13:43 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・7>
冷たい石床は、乙女のしみ一つない白磁のような臀部が接触しているところから、容赦なく体温を奪っていった。
しかし、荒い息をつく処女は、その冷たさを感じぬように、熱い息を吐いてあえいでいる。
──もっとも、この乙女は、黄泉還った女だ。本当に体温があるかは怪しかったが。
魔女は、うつむいているライバルを、冷ややかな微笑を浮かべたまま見つめていた。
「……いい感じね。それじゃ、女の子のお勉強を続けましょうか」
その声にトレボーは顔を上げた。目に、怯えがある。
「も、もう、やめ……やめて」
「ふふ、<やめろ!>ではないのね。──でも、まだまだレディらしくないわよ。<やめてください>でしょ?」
「──やめて……ください」
「<お願いします>、は?」
「……お、お願い…します」
「よく言えました。──でも、駄目よ。あなた可愛いんですもの。まだまだ虐め足りないわ」
「──そ、そんな……」
かつては驕慢な誇りに輝いていた金髪と蒼い瞳が弱弱しく震える。
その桜色の唇には、自ら放った精液の名残がこびりつき、魔法光の下でてらてらと艶めいている。
加虐趣味のない人間でさえ、この処女を思う存分になぶってみたいという願望を呼び起こされる表情だった。
魔女でさえ、その欲望に逆らえなかった。──あるいは、逆らわなかった。
容赦のない白い繊手が、座り込んだ乙女の秘所に伸びる。
「ひっ!」
処女の処女たる証の部分、もっとも守るべき部分への愛撫を許した身体は、乙女の意思に反して激しく反応した。
「あら、貴女、もう濡れているわよ。──ふふ、自分の精液を飲んでそんなに興奮したの?」
「そ、そんなことは……」
トレボーの頬が、火のように熱くなる。
女はともかく、まだ男との性交体験のない娘には、あまりにも酷な質問だ。
「ふふ。恥ずかしがることはないわよ。女は、好きな殿方の男根を愛撫すれば、それだけで感じてしまうものよ。
私だって、わが殿の男根を口に含んだら濡れてきちゃうし、──精液なんか飲んだら、もう大変」
魔女は、手に持った<魔女の杖>の男根を再度舐め上げた。
薄桃色の舌は、たっぷりと唾液を含んでいた。自らの言葉に、想像を呼び起こされたらしい。
「ああ、とても素敵よ。──わが殿が、私のお口に愛されて大きく、堅く、熱くなるの。
考えただけで、とっても幸せ──あなたにもちょっとだけ、おすそ分けしてあげるわね」
魔女はトレボーの肩に手をかけた。
そっと押しやるだけで、最強の女君主はあっけなくひっくり返った。
「あ……」
呆然としたまま、気付けば床の上に横臥させられていること気付いて、乙女は絶句した。
全裸──、しかも、倒されたままの姿勢。
太腿を割って伸びる魔女の手に、乙女の動揺が激しくなる。
「や、やめ……」
「ふふふ、やめない」
魔女はトレボーの白い腿を大きく広げた。
乙女の秘唇に若妻が唇を寄せる。
「──ひっ……あああっ!」
薄桃色の二つの粘膜が重なり合ったとき、トレボーは小さな悲鳴を上げた。
凶悪な<サックス>の真下のそれは、乱暴な弟の影に隠れた慎ましい姉の如く、
あらゆるものから隠れ、守られ、ひっそりと息づいていた。
その花園に、いま、何者よりもふさわしい美しさの女が舞い降りた。
──否。
こうした花園は、常に男に捧げられるものだ。
差し出したものが蹂躙されるのか、あるいは命に代えても守られるのかはともかくとして、
女の生命は女に捧げられるものではない。
然り、魔女の舌はあくまで柔らかく、優しかったが、同時に無慈悲で残酷で意地悪だった。
ぴちゃぴちゃ。
湿り気に満ちた小さな音が自分の股間で聞こえるのを、<狂王>は立てた膝をがくがくとさせながら聞いた。
「……ふふ、私の唾液は、猛毒にも神薬にも、もちろん媚薬にもなるわよ。
──でも今は必要なさそうね。だって、貴女、こんなに感じているんですもの」
唇を離した魔女は、乙女の秘唇をそっと指先でぬぐった。
その愛撫だけで、のけぞって悶えるトレボーに、その白い指をつきつける。
「……あ…」
魔女の整った指先に、あきらかに唾液ではない粘液の存在を認めて、乙女は羞恥に震えた。
- 51 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:14:46 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・8>
「ふふふ、処女の癖に、感じやすいこと」
「…そ、そんな、こと……ない」
金髪の女君主は消え入りそうな声で反論したが、当然のごとく魔女は無視した。
「いやらしい娘。──そんなに良いのかしら?」
「──」
乙女としては答えられない質問に、トレボーはうつむいて視線をそらす。
しかし、意地悪な宿敵は、追い討ちの機会を逃さない。
「あら、良くないの? ──じゃあ、もうお仕舞いにしましょうね」
「──!!」
苦痛に耐える精神力を持つ者も、快楽の消失には耐えられない。
金髪の乙女は大きく動揺した。
「……あ…」
「良くないんでしょ?」
「……い、いいえ。……ぃぃ…です」
「聞こえないわ」
「──い、良いですっ……」
「──続けて欲しい?」
「つ……、続けてくださいっ!」
泣き出しそうな表情で、乙女が告白した。
魔女の笑みが濃くなった。
再び処女の性器に唇を寄せる。
再度の口付けは、最初のものよりも強烈な刺激を伴っていた。
トレボーのすすり泣く声が、迷宮に甘く溶けた。
「ほら、もう、こんなにとろとろ。──そろそろ止めを刺してあげるわ。こちらの穴でね」
魔女は処女の蜜液を、女性器の下にある小さなつぼみになすり付けた。
「ひっ! ──そ、そこは、ちがっ……!」
「いいのよ、こっちで。私は優しいから、貴方の処女は守ってあげるわよ」
魔女の精神が本当に自分の言う通りのものかどうかは、分からない。
しかし、その美貌に浮かぶ微笑を見た者は全て、慈愛の女神よりも、この女のほうが優しいと断言するだろう。
若妻は、自分の唾液でたっぷりと潤った<魔女の杖>の男根を、乙女の背後の門に押し付けた。
「い、いやっ、嫌ぁっ!」
首をぶんぶんと振るトレボーに、しかし魔女は容赦しなかった。
一気に貫く。乙女のかたくななつぼみは、抵抗もむなしく侵略された。
「あ、あ、あああっ!」
トレボーは悲鳴を上げてのけぞった。
乙女が白い裸身をがくがくと奮わせる様は、虫の断末魔にも似ていた。だが、それはなんと美しい虫であったろうか。
「ふふふ、ほんと可愛いわよ、トレボー」
宿敵の肛門に差し入れた<魔女の杖>をゆっくりと前後にゆすりながら魔女がささやいた。
白い手の動きはだんだんと激しさと淫らさを増した。
金髪の乙女は、嵐の夜に外洋に漕ぎ出た小船のように翻弄された。
「ほうら。そのまま、いっちゃいなさい。……そして黄泉の国にお帰り──」
魔女が、<魔女の杖>を強く、乙女の一番奥まで突き入れた。
「いやっ──助けて、ワードナ!!」
トレボーが叫んだ。
その瞬間──。
「──!?」
魔女は、愕然として自分の手元を見つめた。
木製の男根が、びくびくと脈打っている。
「そ、そんな。今のこれは、わが殿とつながっていないはず! 何故──!?」
<魔女の杖>は、その男根のモデルとなった男の協力がなければ生命を吹き込めぬはずだった。
魔女が蒼白になった顔を上げる前に、迷宮に闇の粒子が渦巻いた。
トレボーの背後に人の形を取りつつ実体化した影は、この女がよく知る人物の姿を取っていた。
「そ、そんな、そんな!──わが殿っ!?」
妻たる自分ではなく、恋敵の側に立つ夫の姿に、魔女が悲鳴を上げた。
その胸元に、一条の光が刺さる。
影が突き出した<ドラゴンの爪>──トレボーの巻き毛と同じ黄金色の剣は、
最強の魔女の心臓を、豊かな胸乳ごと正確に貫いた。
- 52 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:15:23 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・9>
「ワ、ワードナ……」
あっけなく斃れた宿敵を背後の男とを交互に見つめ、トレボーが呆然とつぶやいた。
「──」
闇より生じた男は、声をあげなかった。
暗緑色のローブと長い灰色の髭との間にある闇色の瞳。その視線がトレボーの心と身体を貫いた。
<魔道王>──異形の女王が恋した、悪の大魔道士。
その名を改めて思い出すよりもはやく、<狂王>は荒々しく蹴倒された。
「ああっ──」
悲鳴は、魔女の手で嬲られ、天上の快楽を与えられている時にあげたものよりも甘やかだった。
四つん這いになった全裸の乙女を、<魔道王>は手荒く扱った。
召喚した魔物を使い潰すがごとく、無慈悲に、冷酷に。
腰を両手で掴み、都合のよい高さまで引き上げる。その強引さに、乙女は抗う術もなかった。
「ひあっ!」
いきなりねじ込まれた──しかも肛門だ。
一切の抵抗を許さぬ陵辱に、金髪の乙女は狂乱した。
犯される──背後から。
再会の名乗りも、過去の言及も、愛の言葉も、何もなく。
この男が、ただ精を吐き出す行為のはけ口、あるいは何かの魔道の儀式の一部として。
──それが望みだった。
<魔道王>、自分以上の異形の王の玩具となる。
それが、史上最強の君主として生まれてしまった乙女のひそやかな、そして何よりも大きな望みだった。
「はぁふ」
熱くこわばった男根に貫かれて、かつての驕慢な女王、いまは<魔道王>の慰み者となった女があえいだ。
形は寸分たがわぬものといえ、熱と脈動──生命を持った本物の男根は、まったくの別物だった。
悪の大魔道士が前後に運動を開始した。
金髪の乙女が声をかみ殺してその陵辱を受け入れる。
痛みが先行してさえいる交わりなのに、
トレボーの性器は、先ほど魔女に愛撫を受けたときと比べ物にならぬほどに熱く潤ってきていた。
乙女の桜色の粘膜が透明な蜜液を分泌する。
すぐにそれは、まるで成熟した女のそれのように、たっぷりと潤いを増し、石床に滴るほどになった。
「ああ……」
白磁の肌を羞恥の色に染めて、乙女が悶えた。
「もう、もう──達する。きさ…あなたも、いっしょに……」
自分の中で傲慢に暴れる男根の脈動を感じながら、半陰陽の女君主が叫んだ。
悪の大魔道士が荒々しい腰の動きをさらに激しくする。
登り詰める──さらに登り詰める。さらに、さらに、さらに。
──しかし、頂に達する瞬間は来ない。
背後の男は、乙女を責め続け、容易に天上へ連れ去ろうとはしなかった。
「はぁあっ……そう、これで、これでいいっ──。
貴様とともに、永遠に続くのならば、──我はこのまま……」
すでに快楽を通り越し、拷問のような責めとなった交わりの中で、
苦痛に歪んでいるはずのトレボーの表情は恍惚と隣りあわせだった。
トレボー。驕慢な女君主、間違って地上に生まれてしまった異形の女神は、
至福の想いの中で天に還ることよりも、永遠の地獄を選ぶ。
その選択肢をとがめられる者は、この宇宙のどこにもいなかった。
──ただ一人を除いて。
「──そのまま偽りの時間をすごすか、トレボーよ」
不意に聞きなれた、憎らしい、そして懐かしい声がかけられ、トレボーは愕然として顔を上げた。
「……地獄から黄泉還った偽りの生を生きるうちに、偽りに慰めを求めるようになったか。
──お前は、生前、最高の本物だけを求めた女だったはずだが」
闇の中から今まさに現れた男は、確かに本物中の本物、最高の中の最高の魔道士だった。
「ワ、ワードナっ……?!」
目いっぱいに見開いた蒼い瞳が、かつて恋焦がれた男の姿を映して同様に揺らいだ。
背後で彼女を犯している方のワードナの姿も、同じように揺らいだ。
「然り。──ご紹介いたしますわ。このお方こそ<魔道王>、<悪の大魔道士>──すなわち、私の夫。わが殿、ワードナ様!」
いつの間にか、新たに現れたほうのワードナの傍らに、美しく妖艶な女が立っていた。
微笑を浮かべる魔女と、しかめ面の老魔術師を前に、トレボーはわなわなと唇を震わせた。
- 53 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:16:15 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・10>
「──しかし、偽者とはいえ、本当によくできていましたこと。
私でさえ、あの剣で刺されるまで本物かと錯覚してしまったほどですもの──」
呆然とする<狂王>の前で、魔女は豊かな乳房を押さえた。
トレボーの白さとはまた別の色合い白さを持つ艶やかな肌は、うっすらと青い静脈が透けて見える。
その左胸──心臓の真上には傷一つなかった。
「──本物のわが殿の一撃なら、私とて容易に滅ぼされておりましょう。
──戯れならばともかく、本気になった夫に敵う妻などおりませんもの」
本当か、と言わんばかりにじろりと横目で睨むワードナの視線を、すました顔で受け流しながら、魔女は続けた。
「でも、突き立てられた剣を見てわかりましたわ。わが殿は、この剣をお使いになっておられませんもの」
最初に現れたワードナが魔女を突き刺した剣は、<ドラゴンの爪>。
それはトレボーの巻き毛と同じ、美しい金色の剣だった。
しかし、新たに現れたワードナが佩く剣は、それと別の色を持っていた。
ロミルワの光を暗く反射するそれを見つめるトレボーが、不意に叫んだ。
「──嘘だっ!」
乙女の、血を吐くような甲高い声は、何度も続いた。
「──嘘だっ! 嘘だっ!!」
金色の巻毛が、風もないのにたなびく。
「嘘だっ! ワードナが、ワードナが、我以外の女の側に立つなど、嘘に決まっているっ!!
こやつ、こやつこそが、本物のワードナだっ!!」
白い裸体のまわりに、黒い炎のような殺気をゆらめかせてトレボーは立ち上がった。
その後ろで、彼女を守るように立っていた男──最初のワードナが呼応するように両手を広げた。
闇が一瞬、乙女を包み込み、すぐに晴れた。
<狂王>は完全武装をしていた。
漆黒の剣、漆黒の鎧、漆黒の盾。
闇を切り取って作られたような武具は、<ダイヤモンドの騎士の装備>さえもしのぐ魔力の重圧を孕んでいた。
「ほう──やるな。さすが儂の姿を持つだけある」
「だまれ、偽者!!」
トレボーが叫んで走った。漆黒の剣を掲げて。
その横を、闇を渦巻かせながら最初に現れたほうのワードナが飛ぶ。
魔人二人の疾駆を、後から現れたワードナは、無言で見つめていた。
「わが殿──」
胸元に手を当てたまま、魔女が気遣わしげに声をかける。
トレボーと戯れたときのまま全裸の妻のほうを振り返ることなく、老人は短く答えた。
「下がっておれ」
「──はい」
自分を一瞥もしない夫のつれなさに、むしろ満足気に魔女は微笑んだ。
──いつものわが殿。
──ならば、どんな敵にも遅れを取ることは、ない。
自分と同じ姿を取る敵が、自分しか唱えられぬはずの呪文──魔道の粋を集めた禁呪を唱え始めるのを、
魔女の側に立つワードナは悠然と見据えた。
ゆっくりと、同じ呪文を唱え始める。
術の完成は同時だった。
闇と閃光が二手にあがり、一手があっけなく砕け散る。
敗れたのは──最初に現れトレボーの側に立ったワードナだった。
「ほう──。儂の術を受けても一撃では滅びぬとは」
本物──後から現れ魔女の側に立ったワードナが感嘆の声を上げた。
ずたずたに裂けたローブを翻した偽者が、石床を蹴って飛び掛るのを、本物のワードナは見なかった。
その視線の先にあるのは、漆黒の武具に身を包んだ乙女。
微動だにせぬ悪の大魔道士に、今や渦巻く闇がかろうじて人型を取っているだけの偽ワードナが襲い掛かる。
──何も起こらなかった。
魔法の障壁さえも張らず、傲然と立つ<魔道王>の前に立つだけで、その僭称者は一矢も報いることなく消え去った。
──からん。
偽ワードナが消滅した後に、乾いた音を立てて床に転がったものがある。
<魔女の杖>でつくった男根だった。
「──あれを媒体に、地獄の亡霊たちを集めてわが殿の人形(ひとかた)を作ったのね」
魔女が口元を手で覆いながら声を上げた。
この女が驚くということは、それは恐るべき魔術だったのだろう。
それを、魔術師でない女君主が一瞬にして成し遂げたことは、執念の呼んだ一つの奇跡だった。
しかし、その奇跡も潰える時が来る。
- 54 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:16:52 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・11>
最後までそれを認めぬ女が、地を蹴ってワードナに襲い掛かったのは次の瞬間だった。
「死ね!──偽者っ!!」
「──断る」
<裏オーディンソード>をはるかにしのぐ魔界の剣の一撃が、むなしく空を切る。
剣には剣を。
ワードナが腰の剣を振るったのは、あるいはかつての宿敵への餞だったのかもしれない。
あるいは、かつての恋人への──?
<狂王>と<魔道王>がすれちがった。
永遠の、一瞬の邂逅。
湿った音をたてて地に落ちたものを、トレボーの瞳も、ワードナの眼も追わなかった。
ワードナの剣──<西風の剣>で断ち切られたトレボーの<サックス>を。
半陰陽の──いや、今その呼び名を失い完全な<女君主>となった<狂王>は、
ふらふらと二、三歩歩き、その先の石床の上にぺたん、と座り込んだ。
「……」
三人の男女は、しばらくの間、まったく動かなかった。
宇宙は、その間優しく時を凍りつかせていたが、やがて沈黙とともにそれを破られた。
啜り泣きが、うつむき、座り込んだ金の髪の乙女の唇から漏れた。
それはだんだんと大きくなり、嗚咽となった。
背後の泣き声を聞いて、ワードナは振り向いて何かを言おうとしたが、結局何も言えなかった。
魔界の神々をもしのぐ魔術師の王は今、ただ立っている以上のことが何もできなかった。
──やがて
「……我は、振られたのだな?」
ひとしきり泣いた乙女が、うつむいたまま呟いた。
それは質問と言うよりも、確認のことばだったが、答えは与えられなければならない。
「……そう…だ」
老魔術師の声がしわがれているのは、年齢のせいではないだろう。
「……最初から、わかっていた。あるいは、黄泉還る前から」
トレボーの声は、淡々としていた。
「──だが、認めたくなかった。あの女の前で──」
トレボーは、ゆっくりと視線を上げて、魔女を見つめた。
その瞳に、狂気も怒りも、何もないことを見て取って、魔女は自分がどういう表情を浮かべるべきか判断が付きかねた。
全知全能とすら呼べるかもしれないこの女には、珍しいことだった。
複雑そうな表情の恋敵に、乙女の唇に、わずかな微笑が浮かぶ。
「恋に恋する女の子──魔女よ、貴様は我の事をそう呼んだな?」
「──ええ」
「その通りだ。我はワードナに恋し、貴様はワードナを愛した」
「──然り」
「我は、我の理想とする男をワードナに見出して恋をした。あの偽の影のように、な。
しかし、貴様は、ワードナの丸ごとを、そのままに愛した」
「──その通り」
魔女は、宿敵の的確すぎる指摘に、とまどったように視線をさまよわせた。
そして、小さく咳払いをして、ことばを付け足した。
「恋人は、相手が何が好きなのかわかるし、それを行いたいと心を向けることができる素敵な関係。
でも夫婦は、それに加えて相手が何が嫌いなのかわかるし、それを避けることに心を向けることができるもっと素敵な関係」
「──ふ、わかっている。貴様が、我と対峙したときに、<ソフトーク・オールスターズ>を退散させた理由も、な」
「……」
「貴様、我との対決がこういう形になると予測し──他の男に自分の裸を見せまい、としたのだろう。
──そういうことを、ワードナが嫌がると知っていたから、我らの戦いの場から引き離した」
最強の冒険者たちは五人中四人が男だった。
そして、どうやら、ワードナもかなり嫉妬深い性格であるようだった。
慌てて何か言おうとした<魔道王>をじろりと睨んで黙らせ、トレボーは魔女に向かい直した。
「我からすれば、男がそういう細かく女々しい部分を持つことは好みではない。だが、貴様にとっては──」
「もちろん、わが殿の愛すべきところですわ。私を独占したいとのお考え──何よりも嬉しく思います」
「我は、我の好まぬ部分のないワードナを追い求めてここまできたが、どうやらそれは間違いであったようだ」
「まったく意に沿わぬところのない相手など、この世にいない──レディのお勉強の第二章、最初のポイントですわ」
「そして、意に沿わぬところさえも好ましく思うのが夫婦なのだな。──貴様に言わせると」
「──然り」
魔女は、にっこりと笑って頷いた。
「さすが天才を超えた天才。理解が早いですわ」
- 55 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:17:55 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・12>
「……ならば、我に最初から勝ち目はなかった。恋に恋するだけの娘が、真に成熟した女に勝てる道理はないからな」
「乙女は、いつか女になります。この恋は、そこに行き着くまでの思い出のひとつ」
「……我にも、いつか貴様が持っているような愛が手に入るのだろうか?」
「世の中に素敵な殿方はたくさんおりますわ。素敵なレディのお勉強がだいぶ進んだ今の貴女なら、
どの殿方も、きっとより取り見取り。──もちろん、わが殿を除いて、の話ですが」
「──ふん」
トレボーは鼻を鳴らした。あるいはすすりあげたのをごまかしたのかもしれない。
「……還る」
乙女は立ち上がった。さばさばとした表情で鎧の埃を払う。
その背後に、いずこにか通じる暗黒の穴──魔法のゲートが現れた。
この女を他者が強制的に成仏させるのは魔女とても至難の業だったが、
本人がその気になれば、いつでも「還る」ことができたらしい。
どこへ? と問おうとして、ワードナはやはり声を掛けられなかった。どうやらモンティノの魔法がかかっているらしい。
「む。──それは……。返せ」
沈黙するワードナが手慰みにいじくっている物──<聖なるトレボーのケツ>を見つけて、トレボーがちょっと怒った声を上げた。
処女の亡霊としては、自分の尾てい骨をさらされるのは恥ずかしいらしい。
乙女の紅潮した頬と、冷たい視線は、ワードナがすでに「過去の恋人」となったことを如実にあらわしていた。
それはそれで残念、と思う気持ちが──いや、今何か背中で猛烈な殺気を感じたぞ。
「──わが殿、お返しになられたらどうです?」
背後でにこやかに進言する妻を振り返ることは、恐くてできなかった。何故儂の心の中を読める?
トレボーがくすり、と笑った。
ワードナの手から、聖遺物が本来の持ち主に渡る。
その時、トレボーが動いた。
最強最速の女君主の完全に不意を打った動きは、ワードナや魔女でさえも対処できなかった。
──トレボーの唇が、ワードナのそれに重なって、離れた。
「──!!」
二人の、最初で最後のキス。
あっけにとられたワードナの硬直が解ける前に、怒り狂った魔女が何か行動を起こす前に、
トレボーは身を翻して魔法のゲートに飛び込んだ。
「あはは、あはははは」
かつてエセルナート全土を恐怖と不安に陥れたという哄笑は、今回に限り、とても明るかった。
──そして、リルガミン史上最も美しい女王の初恋は完全に終わった。
「……」
「……」
夫婦二人きりが残された迷宮の一角で、悪の大魔道士はここがマラーの使えぬ場所である事を、心の中で神々に対して猛烈に抗議していた。
「……わが殿?」
しばらくして、魔女が先に声を掛けた。
返事をしなければならんのか? どう運んだら穏便にことが済む?
別に儂はあのキスを受け入れたわけではなくて、完全な不意打ちだ。
大体あの状態でどうやって、あやつの動きを察知して防ぐことが……。
「……わが殿?」
「……な、な、なんじゃ」
「こっちを向いてください」
嫌だ。振り向いたら、この宇宙で最も恐ろしいものが目に入る。
しかし、魔法にかかったように、ゆっくりとワードナは妻のほうを向き直った。
「……むぐぅ?」
──<この宇宙で最も恐ろしいもの>は視界に入らなかった。
魔女の美貌は、ワードナの老眼がはっきり認識する範囲よりもっと近くに飛び込んできたからだ。
そして、焦点をあわせるよりも早く、ワードナは自分の唇に暖かく柔らかいものが重なったのに気付き、
そっちに夢中になってしまったので、結局、振り向いた瞬間、魔女がどんな表情をしていたのかはわからなかった。
魔女のキスは、情熱的で長く続いた。
恋人とのキスと違って、唇だけでなく、舌も、歯も、吐息も、唾液も、音も、総動員の口付けだ。
迷宮のこの一角が二人っきりであるのをいいことに、夫婦のディープキスは長々と続いた。
やがて、ワードナの脳髄を蕩かし終え、唾液の糸をたっぷりと引きながら唇を離した魔女は、にっこりと笑った。
「色々言いたいことはありますが、ひとまずは、これでなし、といたしましょう」
「う、うむ」
ワードナは心底からほっとしたが、──災難はまだ終わったわけではなかった。
- 56 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:19:17 ID:2R2uOVR1
- <コズミックキューブ 地下1階・13>
キスを終えた魔女は、愛の女神もかくや、というにこやかさを取り戻していたが、ワードナはびくびくしていた。
妻がこういう表情を浮かべているときは、きっと何かがある。
「──わが殿」
ほら来た。
「……何かおっしゃいまして?」
「い、いや、何も言っておらん。──な、なんじゃ」
「お願いがございます」
「む、むう。言ってみろ」
魔界の階層の一つや二つ征服しろ、と言われても了承せねばなるまい。というよりもそれくらいで済めば儲け物だ。
しかし魔女は、もっと無理難題を押し付けてきた。
「──デートいたしましょう。わが殿」
「な、何?」
「デート、でございますわ。最近色々ありすぎて、わが殿といちゃつく時間が少なかったような気がします。
ここはぜひとも、デートをいたさねば! ああ、夫婦で逢引、すばらしいことです!」
「な、な、なな……」
「デートは恋人だけがするものではありません。ましてや、夫婦はあらゆる男女関係の最上位にあるもの。
恋人同士のものよりも、もっと甘やかに、もっと濃密に。もちろん最後はたっぷりと愛し合って……」
脳裏のどんな姿が浮かんでいるのか、魔女がぽっと頬を赤らめる。
「な、な、なん…」
抗議の声はまたしても上げられなかった。
ワードナが目を白黒させているうちに、魔女はどこからか取り出した法衣を手早く身にまとった。
もう一度にっこりと笑いかけると、そっと耳元でささやく。
「やっぱり、デートは、待ち合わせして落ち合うところからはじめるのが王道ですわ。
──私、身支度をしてから参ります。……思い出のあの場所で、お会いいたしましょう」
一方的に言い終えた魔女は、身を翻した。
上機嫌で駆け去っていく妻を呆然と見送ったワードナは、美しい後姿がすっかり消えてから重大なことを思い出した。
「──あやつの言う<思い出のあの場所>……とは、一体どこのことだ?」
魔女との約束をすっぽかしでもしたら──何が起こる?
問いかける相手もなく、悪の大魔道士は一人闇の中で途方にくれた。
- 57 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/10(土) 00:23:42 ID:2R2uOVR1
- 地下1階の後半です。
ラスボス・トレボーのお話も終わり、ようやくエンディングが見えてきましたー。
- 58 :名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 02:05:56 ID:53NRf5P5
- *・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
- 59 :名無しさん@ピンキー:2005/09/10(土) 13:13:18 ID:3xxW7bTv
- フオオオオ(;д;)オオオオオ
ロ、ロード!ロォォドォォ!
- 60 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 22:30:39 ID:Dyl1oN7E
- 二度とトレボーをまともな目で見れそうにない…
なにこの激萌えツンデレ少女 (;´Д`)ハァハァ
- 61 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 22:42:17 ID:+myANadL
- 魔女タンがヒロインなのはわかっているけど、トレボータンエンドも見たかったくらい萌えた
- 62 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 23:26:51 ID:xeR1LKmp
- 両手に花……と妄想しかけたが、ここまで強い女性で、かつ各々の間に好意とかがないわけで、とうてい一つ枠内にとどめておけそうもないので諦めた。
でもとれぼータンエンドもちょっと見たかったかも……
- 63 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 23:33:44 ID:Fzqhd6Hs
- どうかトレボーたんが地獄でいい男を捕まえられますように。
- 64 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 23:38:32 ID:9+bO5eYm
- 俺の生涯でまさか『狂王』に萌える瞬間が訪れるとは思わなかった…
- 65 :名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 00:11:50 ID:jDEOG+lr
- ものすごくキャラ変ったな
萌え(*゚∀゚)=3ハァハァ
- 66 :名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 09:26:06 ID:OPaa6lQE
- 今さらだが、やはり魔道王の読みは「まどうキング」なのだろうか
- 67 :名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 13:46:17 ID:3KtlNIHy
- >>66
グランz(ry
- 68 :名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 16:48:58 ID:IusCip2E
- >>66 >>67
♪月夜の晩の丑三つ時にヤモリとバラとロウソクを
焼いて潰して粉にしてスプーン一杯舐めるのさ♪
……って何とも懐かしい話ですな。
- 69 :名無しさん@ピンキー:2005/09/12(月) 17:51:33 ID:Z0EbvLUe
- >>63
ワードナと魔女の娘に転生。超ファザコンに。おかんと娘のワードナ争奪戦が繰り広げられる。
- 70 :名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 21:19:46 ID:ggl6y8ZF
- jh
- 71 :名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 02:18:25 ID:FktxN65P
- あるエルフ姉妹の冒険
「おねーちゃん、あたし転職する」
「ちょっとアンタなにいってんのよ、ビショップいなかったら鑑定料ぼったくられるでしょ」
「やだ!魔法全部おぼえたから、忍者になってたたかうんだもん!」
「うーん、じゃあ私の知り合いの忍者を紹介するわね」
「わーい、おねえちゃんありがと〜」
「…おねえちゃん、あたしビショップでいい…」
「高LV忍者は、みんなああいう格好なのよ」
- 72 :名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 08:43:35 ID:zL8MPxKm
- いもうとが見せられたのは
「女」高LV忍者?それとも「男」高LV忍者?
- 73 :名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 09:13:24 ID:lV7wiwCa
- 「女」の場合
→ナイスバデェを見せ付けられ彼我の戦力差に打ちのめされる。
「男」の場合
→ゾウさんにノックアウト。
番外
→ロクトフェイトのトラウマ再燃。
真相やいかに?
- 74 :名無しさん@ピンキー:2005/09/16(金) 13:56:35 ID:Dr+YSHCq
- >>73
やはり基本は
『鋭い眼差し・鍛え抜かれた肉体・隙の無い身のこなし』
の
『忍び頭巾装着以外はマッパ』
の
男ニンジャ
- 75 :名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 01:44:54 ID:7kD6c0Y+
- 武器やアイテムの存在を忘れていまいか。
と無粋な事を言ってみる。
腰に葉っぱ(薬草)一枚とか想像すると笑える。
更にそれを使わざるを得なくなった時とか…
- 76 :名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 02:36:54 ID:5wbLNGcd
- PTの男達に首にブルーリボン締めただけで後は素っ裸という露出狂のような格好で居る事を強要され
常に視線に晒されて羞恥に悶えつつも、金の鍵を前の穴に、ワードナのアミュレットを後ろの穴に入れられてしまい
冒険中ずっと内股で何かを堪えるようにして歩かねばならない性奴隷くのいちを想像しますた。
- 77 :名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 09:25:12 ID:wgMF4oyx
- >>75
はっぱ隊か!
葉っぱ一枚あればいい〜生きているからラッキーだ〜♪
>>76
アナルビーズで後ろの穴からぶら下がるアミュレット。
- 78 :名無しさん@ピンキー:2005/09/17(土) 19:21:58 ID:NAf0t6hB
- >武器やアイテムの存在を
股間に手裏剣ということかーーーー!
- 79 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 00:39:53 ID:9prvh7DO
- >>78
裸のほうが強いけど、回復用に『古のお守り』を股間に当ててるんだよ
- 80 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 12:01:22 ID:fX6+ku+o
- >>76
15年くらい前にうちのPTにいたなぁ、そんなん。
- 81 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 15:31:29 ID:jjSfWFhE
- ニンジャって武装が少ないから必然的にキーアイテム置き場になるよな。
- 82 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 16:56:00 ID:u0adJxhH
- さっきWiz5をやっていて。まだLv20に届かない10代の若年パーティーなんだが、
君/君/侍/忍/僧→司/魔→司とエリートクラスのヒト族ばかりで、
Wizの醍醐味・脳内妄想ではみんなリルガミン王家に仕える貴族出身、
世間知らず嬢たち。込み入ったキャラ妄想をしながら楽しんでいますた。
でもエロなんて妄想しない。正当な(?)妄想、潔癖な感情移入。(´-`)
で、地下7階のシュートから地下777階経由で城に戻ろうとしたら、
半裸のサッキュバス・インキュバスがぞろぞろ出てくる。
妄想では、えらい慌てたり羞恥したり嫌悪しながら撃退する純心乙女パーティー。
いかん、可愛い娘たちをこんなセクハラ階層に居させてはならん(;´Д`)と思ったら、
- 83 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 16:56:51 ID:u0adJxhH
- その直後にアークデビル(四腕で触手たくさんのやつ)と遭遇。('A`)
勝てるはずもないのだが、何気なくリセットせずに戦ったら、
アーマー破壊を6連続で仕掛けられる。こんなの初めて見た。
ああっ漏れの可愛い娘たちがみんな素っ裸に剥かれた(;´Д`)と苦しむ…
…苦しむはずが…
ああっ漏れの可愛い娘たちがみんな素っ裸で羞恥&触手と戦ってる(;´Д`)と苦しむ…
…苦しむはずが…
ああっ漏れの可愛い娘たちがみんな素っ裸で蹂躙チックに倒された(;´Д`)と苦しむ…
…苦しむはずが…
かちこちに勃ってしまった。('A`)
しかもこれは「寝とられM属性」じゃないのか?_ト ̄|○
以上、ゲームの中に入り込みすぎなチラシの裏。
言わずにはいられなかったんだ…
- 84 :名無しさん@ピンキー:2005/09/18(日) 17:26:45 ID:ojGBtC6V
- 実に正しいWIZの楽しみ方だな
- 85 :名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 03:40:39 ID:4zGtaMap
- エクスで、
偽恋人のイベントがあったんだが……
パーティー全員、女だったんだけど
いいのか? マーフィーw
- 86 :名無しさん@ピンキー:2005/09/19(月) 16:10:39 ID:uZR0CdUd
- 実は、女装美少年だったのだよ・・・
- 87 :名無しさん@ピンキー:2005/09/20(火) 01:05:35 ID:4ely48+Q
- >>85
たとえ百合の烙印を押されようともアレと付き合うのは嫌だったということか
- 88 :名無しさん@ピンキー:2005/09/22(木) 21:50:40 ID:2/3/Oa3S
- ハースニールをハーズニークと一度読んだことがある人が来ましたよ
彼女の肉って('A`)
- 89 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/23(金) 05:36:56 ID:vJItooxX
- >>88
擬人化したらなんだかとっても美味しそうなシチュ・・・。
冒険者「き、君って人間に化けるとすごく綺麗なんだね」
ハースニール「あ、ああ、ありがと。あなたも、剣になったらきっとすごく立派だと思う・・・。
い、いえ、別にその股間のこと言っているんじゃなくて・・・。
って、あなたのが立派じゃないといっているわけじゃないのよっ?、あなたのはすごく立派よ。
ああっ、私ったら、もう何言ってるんだかわからないっ・・・」
ハースニール:天然はいった女君主
コッズアーマー:むちゃくちゃガードが固い処女戦士
コッズシールド:何気に癒し系の女僧侶、ディアルマかけまくって何回でもお相手
コッズヘルム:知的な女司教。実は頭でっかちで晩生、耳年増で性知識は豊富
コッズガントレット:双子の女魔術師、Sっ気が強いが双子間で張り合っているうちにどんどんサービスがよくなる。
最初は敵なので、実は全員ツンデレw
パーティ組みたいと思ったけどこれだけで6人居るよ!
- 90 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/09/23(金) 06:25:54 ID:vJItooxX
- 勢いでガントレット擬人化
ライト「……○○、言うこと聞かないと、またティルトウェイトかけるわよ?」
レフト「そうそう、君はつべこべ言わずにパンツ脱げばいいの。……どうせ私としたくてウズウズしてるんでしょ?」
ライト「──私と、でしょ?」
レフト「ライトはおまけ、よねえ?」
ライト「あーら、昔から"右手本妻、左手メカケ"と言うじゃない?」
レフト「ふうん、それって"左でするほうが気持ちいい"って言う意味だっけ? メカケがいたら本妻とはセックスレスよね?」
ライト「……」
レフト「……」
ライト「──ところで○○、全然関係ないけど、たまにはガントレット付けた右手でオナニーするのもいいんじゃない?
……私の手コキ、すごいの知っているでしょ?」
レフト「あら、それ私のほうが得意ってこと、○○は知っているよねー?」
ライト「──○○、話は変わるけど、どうせ右手でオナニーする気なんでしょ? 残念だけどティッシュがみつからないの。
ところで全く偶然だけど、私、今はいてるパンティ、なんだか気に入らないのよ。今脱いで捨てようかな、と思うんだけど、
ティッシュの代わりに、これであなたの精子拭いちゃっても、私、別に怒らないわよ?」
レフト「あら、捨ててもいいパンティなんか、つまらないわよね? 私が今はいているのは、すっごくお気に入りの奴なんだけど、
君がどうしても、と言うなら、ティッシュの代わりに提供してもいいわよ? もちろん拭き終わった後は私に返してね。
ノーパンよりは、君の精子がべっとり付いたパンティはいてるほうがマシですもの」
ライト「ふうん。……レフトって、いっつも後出しであざといから大嫌いなんだけど?」
レフト「そお?……ライトって、いつも早出しで私の○○を誘惑するから大嫌いなんだけど?」
ふたり「──今日こそ、決着着けなきゃならないわねえ……?」
以下何やかんやで今日も3P。
- 91 :名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 08:28:36 ID:FXqNjpRl
- コッズガントレットは片割れだけだと呪文を半分しか覚えてないので役立たずというオチが。
そんな俺はダイソード読者
- 92 :名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 17:50:26 ID:z8JWJhpL
- ´∀`)つ コ・ズー
- 93 :名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 19:36:35 ID:ToymsKt2
- >>90
畜生…
ツボに入るくらいはまっちまったじゃねぇか(;´Д`)
- 94 :名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 20:03:43 ID:xk+9XvdA
- >>89
一人外すとしたら・・・コッズアーマーかな、俺なら。
- 95 :名無しさん@ピンキー:2005/09/23(金) 20:45:03 ID:gX1A8B4y
- あるエルフ姉妹の冒険
「おねえちゃん、たいへんたいへん!」
「また随分慌てて…何よ?」
「なんか、武器や鎧の名前を変えられる国があるの!」
「ああ、トランプル城の近辺ね。
あそこは、強力な魔法がかかった装備がたくさん手に入るわよ。」
「おねえちゃんいったことあるの?」
「前に色々稼いだわ。そこのクローゼットに入ってるローブとか。
魔法・ブレス・即死・ドレイン耐性にヒーリング+2がついてAC−8よ。」
「おねえちゃんだけずるい〜。いいな〜ほしいな〜」
「ほしけりゃあげるわよ。その前にちょっとこっちに渡しなさい」
「呪われてるわけでもないし、このままでへーきだよ!お友達の戦士くんにみせてくる!」
「あっ、ちょっと…まぁいいか」
「うわーん、戦士くんに『ちんこローブ』って笑われたぁぁ」
「な、名前をつけたのは私じゃないわよ」
- 96 :名無しさん@ピンキー:2005/09/24(土) 00:16:12 ID:BuOqrmRO
- 漏れの心眼には、姉:アルテッサ、妹:ファインに見えた
- 97 :名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 12:47:59 ID:+E/xRCb/
- >>96
どのWizにでてきたNPCか必死でしらべてしまった
- 98 :名無しさん@ピンキー:2005/09/26(月) 23:58:10 ID:7aYvCHDy
- ウィザードリィ外伝 〜双子の王女の受難〜
です。
- 99 :名無しさん@ピンキー:2005/09/28(水) 22:32:00 ID:73ZdyXpH
- NPCにレアアイテム貢ぐ妄想してるヤシはいないか?
俺の中では人間の雄パーティで5のロイヤルレディやら
6のアマズールに大金とレアアイテム渡して楽しんどる
NPCに悩殺され貴重なアイテムを貢いでしまう・・
そんなイベントあったらいいのに
- 100 :名無しさん@ピンキー:2005/09/29(木) 03:07:46 ID:GvWZr191
- ・・・クリア できなくなる!!
- 101 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/01(土) 10:09:04 ID:md9wAimS
- <地下11階・1>
魔女は、漆黒の水の中に浸っていた。
ぼんやりとした魔法光を反射する暗い水面の果ては何処にあるのか、わからない。
海と言っていいほどの広大さを持つそれは、しかし海水ではなく、
泉から汲んだばかりの清らかさを持つ真水──しかも適度な温度を保つお湯である。
──ここは、魔女の「浴室」であった。
地下4階の「魔女の住処」、その粗末な入り口から入ってすぐのドアを潜り抜けたところにある「ここ」が、
本当はどの空間に存在しているのかは、魔女本人にしかわからないだろう。
闇を溶かし込んだような水面に、魔女の××色の髪が長く伸びて、ゆらゆらとたゆたう。
──愛する夫に抱かれるために、肌を磨く妻。
魔女は、今の自分にすっかり満足していた。
先ほどまで彼女は、神に捧げものをする巫女もかくや、という真摯さで自分の身体を清めていた。
あながち、まちがっていないかもしれない。
彼女の夫はすでに、地上に君臨するカドルト神を凌駕する力を備えている。
この女司教の姿を取る美女にとっては、ワードナはある意味「仕えるべき神」そのものとも言えるだろう。
そして、この「巫女」がこれから神に捧げるものは、彼女自身の心と身体だった。
魔女の唇に、微笑みが浮かぶ。
自分の神へ、最高の供物を捧げることができる巫女の、誇りと喜びに満ちた微笑。
──だが、この「巫女」は──彼女が崇め敬う「神」そのものよりもはるかに古く、強力な女神だ。
この「浴室」ひとつとっても、どれほどの魔力によって生み出されたものか。
──しかし、「巫女」は、自分が「巫女」でいられることに至上の喜びを抱く女だった。
彼女が唯一望み、欲したにもかかわらず、今まで得られなかった存在──「夫」。
魔女は、尊敬でき、愛することができる男に全てを捧げたがっていた。
そして今、その願いは完璧にかなえられた。
魔女にとってワードナは、仕えるべき神であり、敬意に値するパートナーであり、そして何よりも愛しい男だった。
ちゃぷ。
魔女がわずかに身をひねると、湯の水面に足場が現れた。
足を乗せて立ち上がると、闇に満ちた「浴室」はふいに白光に満ちた。
柔らかな光と同時に、魔女の前に姿見の大鏡があらわれていた。
姿見に己の全裸を映した魔女がにっこりと微笑む。
魔女の身体には、若さと成熟が絶妙のバランスで溶け込んでいた。
夫は、こういう女体がもっとも好みだ。
うっすらと青く静脈が透ける熟れきった乳房に吸い付き、水を弾くような若々しい臀にかじりつく。
若い女の弾力に満ちた乳の間に男根を挟み、女の脂肪がたっぷりとのった臀を抱え込んで射精する。
どちらの欲望も、この身体は完璧に満たす。
夫が快楽にあえぎながら自分の中に精を放つ姿を想像して、魔女の微笑が深くなった。
思わず前を押さえる。
膣の内部は、自分の配偶者の男根と射精の感触の記憶を鮮明に思い起こしていた。
身体が、夫を求めている。──当然、心も。
「んんっ──」
魔女は柳のように形のいい眉根を僅かに寄せた。
恐ろしく官能的な表情は、身の内からこみ上げる欲情をこらえるものだった。
白くなめらかな太ももを伝っていくものがある。
透明だが、あきらかにお湯とはちがう感触のそれは──蜜液だ。
夫の事を考えるとき、魔女はひどく濡れやすい女になる。
濡れやすいということは、感じやすいということと同義だ。
愛液は、男性器を迎え入れ、精液を子宮に運びやすくする役割を持つ。
豊潤であることは、すなわち豊饒であることだった。
魔女は、うっとりとしながらも、白く繊細な指先が自分の性器の内側へもぐりこもうとするのを静かに押さえた。
──既婚者は、自慰をしてはいけない。
する時は、配偶者に求められ、その欲情を煽るために相手に見せる時だけ。
抑えた欲情は、つがいとの交わりの悦びの味わいをさらに濃くする。
それが魔女の結婚哲学だった。
小さなため息をついた魔女が髪をかき上げながら姿勢を戻した。
湧き上がった情熱は消えてはいない。体中に溶け込み、熟れきった肢体のあちこちに散じて潜んだままだ。
それは夫に触れられた瞬間に全てが一気に燃え上がるように慎重に準備されている。
これでいい。魔女はもう一度湯の中に裸身を沈め、太ももと性器を清めた。
──再び水面に立った魔女が、振り返った。
誰かがこちらにやってくる。
- 102 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/01(土) 10:09:34 ID:md9wAimS
- <地下11階・2>
いつのまにか、湯の上を、白大理石の「道」が一筋、通っていた。
どこから来て、何処へ続くのか。魔女と、いまこちらにやってくる者しか知るまい。
魔女は、片手を振った。
彼女の立つ足場が広がり、「道」につながる。
宙空から取り出した布で身体を拭きながら、魔女はやってくる人物を待った。
──相手の足取りは軽やかだった。
はるか彼方から歩いてきたとは思えぬスキップと、唇から漏れ聞こえる上機嫌なハミングに、魔女はにっこりと笑った。
「──こんにちは、<私>」
「──こんにちは、<私>」
魔女の挨拶にまったく同じ言葉を返した女は、やはり魔女。
だが、こちらは──年端も行かぬ少女の姿だった。
見習いの簡素な法衣姿だが、それは身だしなみに無頓着と言うことではなかった。
綺麗にくしけずられた髪。
きちんと折り目をつけたブラウス。
ポケットに差し込んだ小さな花。
大切そうに抱え込んだ籐のバスケットには何が入っているのだろうか。
化粧の必要のない年齢の少女が、誰かのための目いっぱいのおしゃれに、つい先刻まで心を砕いていた様子が手に取るようにわかる。
大人のほうの魔女が問うた。
「どこかへお出かけかしら?」
「ええ、これからデートなの」
輝くような笑顔で、少女のほうの魔女が答えた。
「あら、いいわね。<私>も、これからわが殿とデートよ」
「素敵。あなたも大好きな男の子とデートなの?」
「ふふ、もちろん。──この宇宙で一番好きな旦那様との逢引」
「わあ、いいなあ。<私>もワードナのことが一番大好き!
……でも、<私>はまだワードナのお嫁さんにしてもらってないの」
少女はちょっと目を伏せた。
「あら、まだまだ焦ることはないわ。きっとその男の子も、大きくなったらあなたと結婚したいと思ってるわよ」
「本当!?」
「本当ですとも。きっと、わが殿が<私>に抱いてくださる想いと同じくらい、その子もあなたのことが好きよ」
少女に笑顔が戻った。春の日差しのような笑顔だった。
「──あ、もう行かなくちゃ」
「そうね。レディの特権として、男の子は少し待たせてもいいけども、あんまり待たせてもいけないわ。
お行きなさいな、──小さな<私>」
「うん。あなたも、大切な旦那様をあまり待たせないでね。──大きな<私>」
美少女と美女は顔を合わせて笑いあった。
少女が前にもまして軽やかに駆け去っていくのを見送りながら、魔女は手早く、しかし抜かりなく身支度を整えた。
沐浴中、悩みに悩んで決めた今日の装い。
最終的に選ばれたものは、下着も、ブラウスも、法衣も、みな見慣れたものだった。
しかし、その実、魔女がこれほどまでに自信を持って身につけるものはない。
どんな服も美しく着こなしてしまう絶世の美女にとって、決め手はひとつ──夫の好みか、否か。
普段着ていない豪奢なドレスを着るという選択もあったが、結局、夫の一番のお気に入りは普段の格好だ。
しかし──。
魔女は大鏡に映った完璧な自分の姿を見て、ちょっと不満そうに眉をしかめた。
──これでは、あまりにも、いつもと同じすぎる。
今日のデートには、何かいつもと同じだけではない自分が欲しかった。
「──あら?」
魔女は、姿見の前にあるものに気がついた。先ほどまでは確かになかったものだ。
視線を向けた美しい顔が、見る見るほころぶ。
ちょこんと置かれたそれは、一輪の花だった。小さな魔女が、ポケットに挿していたものの一本だ。
どこかの野原で手折ったものだろう、小さな花は、ふうわりと優しい香りがする。
大人の魔女の懸念を見越して少女の魔女が置いていった、ささやかな、だが何よりも嬉しい贈り物。
魔女は、それを拾い上げ、つややかな髪に挿した。
──この宇宙には、「完璧」と「完璧以上」とが存在する。
──花を挿す前の魔女と、花を挿したあとの魔女のことだ。
鏡に向かって、魔女は一点の曇りのない笑顔で微笑んだ。
「ありがとう、<私>」
いつもと同じ、そしていつも以上の美しさの魔女は、そのまま鏡のほうに歩み始めた。
鏡の中に入り込む──それは、<待ち合わせ場所>につながっていた。
- 103 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/01(土) 10:10:29 ID:md9wAimS
- <地下11階・3>
悪の大魔道士は焦燥の極みだった。
<思い出のあの場所>とは、一体どこのことだろうか。あそこであるような気がするし、違うような気もする。
魔女と歩んだ道のりを思い返したワードナは、それが驚くほど長い距離で、また驚くほど短い時間ということ気付いて愕然とした。
あの女は、常に自分の隣にいたような気がするが、始めて会ったのはついこの間のことだった。
──なんとなく落ち着かない。
迷宮の中を歩きながら、何度も後ろを振り返る自分に、ワードナは苦い表情になった。
あの女は、常に彼の後ろをついてきた。あの微笑とともに。
今それがないことに物足りなさを感じる自分に対して、<魔道王>はますます不機嫌になった。
不意に、足が止まった。目的地に着いたのだ。
──否、ワードナは当てがあって歩いていたわけではないから、ここには無意識にたどり着いたことになる。
これ以上はないというくらいに口を「への字」に曲げたワードナは、きびすを返して戻ろうとした。
だが、どういうことか、足は動かなかった。
いかなる魔力も、物理的な力も、そこにはかかっていない。ワードナ自身の本能が止めているのだ。
ここに留まれ。──「ここ」こそが、<待ち合わせ場所>だ。
悪の大魔術師はぎりぎりと歯軋りをし、やがて肩の力を抜いた。
手を振って護衛の魔物たちを魔法陣の彼方へ追い払う。
ワードナは腰を下ろした。──そこには腰をかけられるものがあったからだ。
忌々しいほどに硬い、粗末な寝台。
──ワードナは、彼が復活前に横たわっていた玄室に戻っていた。
地下4階の魔女ではなく、彼の妻であるあの魔女と最初に出会った場所。
「ここでよいのであろうな?」
思わず呟いたが、答える者は誰もいなかった。
だが、不安にはならない。
なんとなく、自分が正しい選択をしている確信がある。
胸のうちがざわめくのは、不正解を恐れる気持ちではなく──どきどきとした高鳴りのせいだ。
ぼんやりといらいらが適度に心臓の鼓動を緩め、あるいは締め付ける時間はどれくらいのものだっただろうか。
長かったようにも感じるし、短かったようにも感じる。おそらくは、ちょうどいい時間だったのだろう。
「──お待たせしてしまったでしょうか?」
その声が、一番心地よく聞こえたのだから。
「……いいや。今来たところじゃ」
<魔道王>は自分の声がいかにも不機嫌そうに聞こえるように祈った。
その効果はあっただろうか?
とりあえず、その声を聞いた女は、これ以上はないと言うくらいに嬉しそうな笑顔を浮かべているから、たぶん失敗だったろう。
もっとも、今日の魔女はワードナのどんな罵詈雑言にも笑顔で耳を傾けるだろうが。
「さて、今日はどちらに参りましょうか、わが殿?」
妻の微笑みに、悪の大魔道士はどきまぎとした。
「むむむ──。行く場所はもう決めてある」
「まあ。それは素敵でございます」
「じゃが──」
ワードナは咳払いをした。視線をそらす。
「──じゃが、そう急ぐこともあるまい。まあ、座れ」
自分が腰掛けている寝台の隣のスペースを叩きながら、ワードナは提案してみた。
「はい、わが殿」
魔女は夫の隣に腰掛けた。ふうわりと、優しいにおいがする。
「む。──花か」
髪に挿された小さな一輪に気付いた夫に、妻は満面の笑みを浮かべた。
魔女にとって今日のデートは、これだけでもう、世界の全てをあわせた以上の価値があった。
しかし、嬉しいことに、デートはまだまだ始まったばかりだ。
「──」
ワードナは言葉を失った。次に何を言えばいいのかわからない。
──魔女は無言でぴったりと寄り添った。私たち二人に言葉は要らない、と無言で告げる。
妻の肯定表現に、夫は元気付けられた。次の行動に自信を持って望める。
「ああ、うむ。──そろそろ行くか。この下に、おあつらえ向きの場所があるはずなのじゃ」
──地下11階。ワードナの玄室の真下にある迷宮最深層。
魔女がにっこりと笑って頷いた。
「きっと、そこは素敵なデートコースですわ」
そして、マラーの呪文の詠唱が玄室の中に満ちた。
- 104 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/01(土) 10:11:54 ID:md9wAimS
- 最後のフロアです。
細切れになりそうなのでちまちまとやっていきます。
- 105 :名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 10:47:26 ID:6uE3Zids
- ああもう!ワードナかわいいなこんちくしょうw
だから魔女も気合いを入れるのでしょうなあ。
何はともあれGJ、最後のフロア、ちまちま待つことに致します
- 106 :名無しさん@ピンキー:2005/10/01(土) 23:42:57 ID:67G3hWBB
- 魔女エロいよエロいよ魔女
- 107 :名無しさん@ピンキー:2005/10/02(日) 20:31:02 ID:qzRd45jx
- ワードナはアレだな、ツンデレ
- 108 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:33:31 ID:MDBrZqgg
- いまなら誰もいないかしら…
∧__∧(ショタvsボイン)
( `・ω・ ) (アホ)
/ヽ○==○ (初長編)
/ ||_ | (初エロ)
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)
文章が不自由かもしれないのでトリップつけます。
あぼーんする時にご活用ください。
- 109 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:36:49 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜1>
「ふんふんふ〜ん…♪」
ここは小さな王国の城下町。
宿屋のロイヤルスイートから、少女の鼻歌が聞こえてくる。
声の主はホビットやノームより少し大きい程度の背丈と、背丈にみあった細い体躯のエルフの少女。
少女はさも嬉しそうに、
くるくる回ったりぴょんぴょん飛び跳ねたりしながら
豪華なテーブルに、これまた豪華な食器を並べている。
喜びを隠そうともしない無邪気なその姿は
迷宮の魔王すら笑顔にしてしまうように思わせた。
「…うるさいわねぇ…エミール、なにはしゃいでんのよ…」
寝室のドアが開き、少女とは対照的な、成人のエルフ女性が現れる。
寝起きながらエルフの名に恥じない、ヴィーナスの彫刻のように美しい顔。
しかし、その下の体は誇り高いエルフには不似合いな服装に包まれていた。
いや、厳密には、異様なまでに包まれていなかった。
彼女の豊満な肉体がまとっているのは
下着にしても過激すぎる、胸の先端すら隠し切れていない小さな布と
前も後ろも紐と間違えるような股間の布きれ…豊満な尻の肉に隠れ、後ろから見れば裸に見える。
サッキュバスクイーンもたじろぎそうな格好で部屋を歩き回る姉を、エミールは睨みつけた。
「ちょっとシグルーンお姉ちゃん!なんて格好してるのよっ!!」
「エミールが裸はダメだっていったんでしょ…で、今日はなんで朝からごちそうなのかしら?」
飽きもせずにいつものやり取りを繰り返す妹の視線をけだるそうに受け流しつつ、
シグルーンはニヤニヤしながら椅子に腰掛ける。
大きな胸がご馳走を期待するかのように"ぶるん"と揺れ、椅子に押し付けられた尻は形を変えた。
- 110 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:39:34 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜2>
「…あのねぇ…おねえちゃん、前々からいってあるでしょ。今日は戦士のプリンくんが遊びに来るのっ!!
そんな格好してたら恥ずかしいからやめて! ローブとか着て、ちゃんとしててよね!」
まくしたてながら、エミールはドアを開け、外に出る。
そしてドアを閉じながら、姉に向かって
「ここのスリッパかわいくないから、商店でルビーのスリッパ買ってくる。
プリン君と約束した時間には戻るから、つまみ食いしないでね!」
と釘を刺していった。
「…青春してるわねぇ…」
どうやら約束の時間まではまだ間があるらしい。
シグルーンは椅子の上で大きくあくびをすると、大股開きでうとうととまどろみ始めた。
- 111 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:40:18 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜3>
コン、コン、コンコン…
「…あ、そうそうそこそこ…もっと強くぅ……あうぇ?」
ノックの音がシグルーンを心地よい眠りから現実に引き戻す。
周りを見渡すと、エミールは帰ってきていないようだ。
というより、あれからほとんど時間はたっていない。
出かけていったばかりの妹は鍵を持っているし
万一無くしたとしても転移呪文で部屋に入れるはずだ。
冒険者情報誌の勧誘にきたオークはこっぴどい目にあわせてやったからくるはずがないし、
この部屋を訪ねてくる相手といえば…
「…例の戦士くん、かな?」
ドアを開けようとして、自分が裸よりも過激な服装であることに気付き、
かけてあった豪華な装飾のローブを羽織り、1つ飛ばしでボタンをかける。
それだけでシグルーンは(少なくとも見た目は)城の学者そこのけの理知的な姿に変わっていた。
「あ、あの…ここ、エミールさん…のお部屋です…よね…?」
シグルーンが「余所行きの顔」でドアを開けると、そこに立っていたのは
戦士というには余りに幼い人間の少年。
「ボク…戦士のプリンっていいます。
今日はエミールさんに冒険者のことを教えてもらいにきたんですけど、
少し来るのがはやすぎちゃって、その…」
もじもじしながら消え入りそうな声でつぶやくプリン。
くりくりとした青い瞳に、ウェーブのかかった金髪、うっすらと紅い頬。
恥らう姿はまるで少女のようで、一見冒険者にも戦士にも見えない。
安物の、しかしよく手入れされた革鎧と
腰の小剣だけが戦士の証明といったところだろうか。
「話は聞いてるわ。妹は今丁度出かけちゃったのよ。
少ししたら戻ると思うから、こっちで座って待っててちょうだい。」
シグルーンはプリンを部屋に招き入れ、後ろから観察する。
(女の子みたいに可愛い顔してたけど…後ろからみても女の子みたいなコねぇ…
ずいぶん華奢だし、ホントに戦士なのかしら。しかしオシリが可愛いわね)
ロイヤルスイートが初めてなのだろう、キョロキョロと部屋を見渡すプリンを椅子に座らせると、
シグルーンは対面の、本来エミールが座る椅子に腰掛けた。
「武器と鎧はそっちに置いて。エミールが帰ってくるまで、お姉さんとお話しましょ。
あなたとエミールのこと、色々聞かせて頂戴。」
- 112 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:42:17 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜4>
「…なるほどねぇ、それで今日会う約束をしたのね…」
少年の話によると、
家庭の事情で旅に出た→1人で迷宮探索をしたが限界を感じた
→戦士と信じてもらえず、からかわれながら仲間を探していた
→エミールに出会った、ということらしい。
仲間になるだけでなく、冒険の基礎を教えてくれる、という約束なのだという。
しかしこの少年、冒険への熱意はともかく、どうみても戦力にはなりそうにない。
エミールは酒場を軽く半壊させるほどの魔力を持っているし、
シグルーンにいたっては、一人で魔界を旅し、魔王たちと交流があると噂されるほどのツワモノなのだ。
おそらくエミールは、ただ同年代の友達がほしかっただけなのだろう。
(まぁ、冒険ばかりで話し相手は私だけだったし…
ここで変な話をして面倒なことになっても困るから、
エミールが戻るまでテキトーにまっててもらって…ん?)
そのとき、シグルーンはプリンの様子がおかしいことに気づいた。
入ってきたときよりも頬を赤くして、
足をもじもじと動かしながらシグルーンの体をチラチラと見ている。
「…」
シグルーンはそれとなく視線を自分に移す。
1つ飛ばしでとめていたローブのボタン。
座ったことにより、とめていなかった部分が大きく開き、乳房や腰の一部が露出していた。
下着の面積があまりに狭いため、見える部分だけではローブの下は全裸であるかのように見えるだろう。
シグルーンの中で、(あくまでも彼女からすれば)「ちょっとした悪戯心」が生まれた。
- 113 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:50:44 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜5>
「大体話はわかったわ。…ちょっと、妹が来る前にいくつか質問させて頂戴」
シグルーンはいままでの柔らかな物腰を一変させ、少し厳しい口調で話し始める。
少し雰囲気に慣れてきていたプリンがビクッ、と震え、部屋の空気が一瞬にして張り詰めた。
「まず、キミの踏破した迷宮を教えて」
「え…ま、まだ…冒険者を始めたばかりです。」
聞くまでもない質問である。
いきなり迷宮に1人で入るような、駆け出しの冒険者にすら届いていないプリンが
迷宮を踏破したことなどあるはずもない。
ふぅ、とわざとらしくため息をつきながら、シグルーンは胸のボタンを1つ外す。
1つとばしでとめていたため胸のボタンは3つ外れており、大きな胸が乳首に近い位置まで露出した。
「…!」
プリンの目が、一瞬だけ胸に釘付けになる。
しかしすぐに胸を視界に入れないようにうつむいた。しかし
「今は私と話をしているのでしょう。顔を上げて、ちゃんと私の目を見なさい」
容赦のない追撃。
「…は、はい…」
恥ずかしそうに顔を上げ、出来るだけ胸を見ないようにするプリン。
しかし、胸の上にはグレーターデーモンも縮み上がるような冷たいまなざしがあった。
緊張で唇をふるわせるプリンに対し、シグルーンは内心ニヤニヤしながら話を続ける。
「あなたがエミールに冒険のイロハを教わってパーティを組む。それはわかったわ。」
言いながら長い足を組む。裾のボタンがいくつかはずれ、大きくはだけるローブ。
いまや役目をはたしているボタンは首の部分と胸、そして腰の3箇所だけになっていた。
「…でも、あなたがパーティに入れば、あの子は大きなリスクを背負うのよ。
冒険の基礎も学ばずに1人で迷宮に踏み込む子供をつれて、
いつ死ぬかわからない危険な迷宮を探索するんだから。
足手まといなのにパーティを組むなんて、あなたはどう考えているの?
まさか、指導してくれる人が見つかってはしゃいでいただけじゃ、ないわよね?」
次々と浴びせられる厳しい言葉と、吹雪の魔法が吹き荒れているかのように張り詰めた空気に
プリンは瞳を潤ませ、唇をかみ締めて完全に下を向いてしまった。
―――沈黙が部屋を支配した。
- 114 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:51:58 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜5>
「――ぼっ、ボクは…っぷ!!」
いまにも落ちそうなほどに涙をため、
おそらく彼の人生最大の決意を持って顔を上げたプリンが硬直する。
彼が下を向いているあいだに、シグルーンは2つの乳房の下で腕を組んで持ち上げていたのだ。
それだけでなく、押さえつけられたローブは形を変え、
大きく開いた隙間から彼女の胸を全て、純真な少年戦士の目前にさらしていた。
「ボクは………なぁに?」
組んでいた足を解き、両足を大きく開くシグルーン。
プツン、と音を立てて胸と腰のボタンが外れる。
首だけを隠して、ローブが大きくはだけた数秒後、
プリンは椅子を倒して立ち上がり、中腰でトイレに逃げ込んだ。
豪華なロイヤルスイートの、これまた豪華なトイレで
駆け出しの戦士プリンは途方に暮れていた。
「うう…どうしよう…」
右も左もわからなかった自分に声をかけてくれたのは、同じくらいの年に見えるエルフの少女。
しかもその少女が歴戦の冒険者をも震え上がらせる人であったことは、プリンにとって恐れよりも励みになった。
『自分も、あのように強くなれるかもしれない。』
今日は本当の意味での冒険の始まり…に、なるはずだったのだ。
ところが。
冒険の基礎を教わるはずが、そこにいたのは少女の姉…
それも妹を思ってか、どうみても友好的ではない。
厳しいことを言われるだけでも心細くて涙がこぼれそうだというのに、
なぜか相手は目の前で裸同然の身体をさらして、自分を混乱させる。
これが今までの日常生活での出来事なら、
からかわれているか、相手がおかしい人間である、という結論に達しただろう。
しかし、今まさに飛び込もうとしている世界は、パーティを組むという常識すら知らなかった冒険の世界。
もしかしたらあれくらいは恥ずかしいうちに入らないのかもしれない。
万一はだけたローブを指摘して、
「このくらいは命がけの冒険の世界ではあたりまえなの、そんな常識も知らないで妹とパーティを組むなんて…」
などと言われて追い出されでもしたら。
「ボクの冒険が、始まる前に終わっちゃうよ…ぐすん」
涙を瞳いっぱいにうるませるプリン…しかし、いつまでもここにいるわけにはいかない。
非礼をわびて、毅然とした態度で自分を認めてもらおう、と決心し、プリンはトイレから出
…ようとして、はたと動きを止めた。
「…ど、どうしよう…おちんちんが…」
またも目を伏せたその先には、ズボンを持ち上げる、小さな身体に見合った小さなテントが自己主張している。
- 115 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:54:16 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜7>
「うう…これじゃ外にでられないよ…」
プリンは途方にくれた。このまま外に出たら、何を言われるかわからない。
先ほどのシグルーンの様子から考えれば、もしかしたら冒険者の間ではこれくらい普通なのかもしれない。
しかし、たとえ普通のことであったとしても(実際はそんなことはないのだが)
尊敬と、ほのかな好意を持っているエミールにこんな姿を見せるのは嫌だった。
「なんとかしなくちゃ…」
一度抜いてしまえばすっきりするのだろうが、純真な彼にそんな選択肢は存在しない。
プリンはおもむろに目を閉じて、瞑想を始めた。
「ボクは冒険者になるんだ、強くなって、手柄を立てて、いつかふるさとに帰るんだ…」
冒険への思い、ふるさとへの思い、確固たる意思の力。
たった今、サキュバスよりも魅惑的な裸身がまぶたに焼きついたばかりであるにもかかわらず、
肥大しつつあった性欲は一瞬にして淘汰されていく。
「…よし!」
もう迷いはない。冒険の旅が、いま始まるのだ。トイレから。
決意のまなざしで、カッと目を開くプリン。
しかし、その目の前の洋式便座には、何も身につけていないシグルーンが座っていた。
「うわっ、うわ、うわあふぐっ!…」
寺院のドアを開けたらマイルフィックが「コンニチハ」と
挨拶してきたかのように驚くプリンの口を、シグルーンの柔らかな左手がふさぐ。
「転移呪文って知ってる?あんまり遅いから、お姉さん入ってきちゃった。」
プリンは、裸である理由は一つも無い、と言おうとしたが、声は出せない。
「話の途中で逃げるなんて、失礼もいいところだわ…でも、
ちっちゃいチンチンがしぼんでいくところは、なかなか見ごたえがあったわよ」
シグルーンの右手が、真っ赤な顔で混乱するプリンの股間に伸ばされ、手馴れた手つきでベルトが外される。
ほどなくして、プリンの一物…と呼ぶには可愛らしさの残るソレは、シグルーンの掌におさまった。
- 116 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 22:56:51 ID:MDBrZqgg
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜8>
「…!…!!……!!!」
羞恥と恐怖に目を見開くプリン。
しかしシグルーンの手は容赦なく、プリンの一物ゆっくりとしごき始めた。
「さっきはおさまっていたのに、もうカチンカチンね…どう…お姉さんの裸見て興奮した?」
口をふさいでいた手が離れる。
しかしプリンは返事はおろか目の前の裸体から目をそらすことすら出来ず、
股間から湧き上がる快感を必死に耐えていた。
「…返事がないわよ〜?どうしたのかなぁ?」
口から離れた左手が下に移動し、プリンの玉をサワサワと刺激しはじめる。
しかし、搾り出すように発せられたプリンの返事は、シグルーンを満足させるものではなかった。
「ボクは…ボクは、エミールさんと一緒に冒険にでるんだ…この変態っ…!」
「へっ…!」
可愛い顔から吐き出された言葉に、シグルーンの手が一瞬止まる。
しかし、呆気にとられた表情がゆっくりと邪悪な笑みに変わった次の瞬間、怒りをこめた復讐が開始された。
小さな竿をジャイアントのような握力で握り、容赦のない上下運動を行う、という形で。
「そ、ん、な、こ、と、い、う、子、は、か、ん、し、ん、し、な、い、ぞ?」
「う、うあ、うあああああぁぁぁっにゃぁぁぁぁぁあぁああ!!」
しゅっ、しゅっ、しゅっ、という音とともにプリンの悲鳴が響き渡る。
一物を握る腕をつかみ、なんとか引き剥がそうとあがく両腕。
あまりの刺激に、つま先だけで立っている細く長い足。
半分白目になってしまった瞳と、大きく開かれた口、虚空に突き出された舌。
「ん〜そろそろでるかな〜…じゃ、お姉さんからプリン君のさきっちょに…ちゅっ♪」
シグルーンの唇がプリンの鈴口に触れた瞬間、
プリンの冒険への夢、望郷の思い、そしてエミールへの淡い憧れが、パリンと音を立てて砕け散った。
家を飛び出してからモンスターに囲まれたときも、宝箱の罠で毒をうけたときも、
酒場で何日も仲間を探しまわっていたときも流すことのなかった涙が
ぽろり、とプリンの頬をつたって流れ落ちる。
ぶびゅ、びゅっ、びゅるるるるっ
白い液体がプリンの股間から飛び散り、シグルーンの唇に当たる。
「………!!………………!!!!」
完全に白目を剥いて、爪先立ちで口をパクパクさせながらプリンは精通を迎えた。
一物をしごく右手は運動を止めず、いつの間にか左手はプリンの尻に伸び、指がアナルを貫いていた。
止まることのない性の奔流に、シグルーンの唇、顎、胸、乳首、そして腰の茂みがどんどん白く汚れていく。
「ふふふ…なによコレ。すごく濃いわよ?どっちが変態だかわからないわねぇ」
精液の噴出が止まるのと、プリンの身体がシグルーンの胸に倒れこむのはほぼ同時だった。
- 117 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/05(水) 23:05:08 ID:MDBrZqgg
- >>114は
<あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜6>
でした。ごめんなさい。
ヘ( `Д)ノ 誰か来る前に逃げます。残りはまた後でこっそり不法投棄。
≡ ( ┐ノ
:。; /
- 118 :名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:08:46 ID:uONETNLd
- おーい,誰か↑を捕まえてくれ!
- 119 :名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:31:43 ID:zhsSzlp2
- 可愛いな。プリン君が。
個人的にヒットしたセリフは「ルビーのスリッパ買ってくる」
>>118
安心しろ、3ブロック先にはピットが設置されてる。
ぐへへ、捕まえたら後は過労で倒れるまで無理やりエロSSを書かせるぜ。
- 120 :名無しさん@ピンキー:2005/10/05(水) 23:59:21 ID:zhsSzlp2
- ん?もしかしてちんこローブって名前を笑った戦士くんってプリン君だったのか?
- 121 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:32:09 ID:Zjj0WwiZ
- 天然系で暴走型の妹に対し、姉はクールでストッパーな常識人だと思っていたが、
エロ系で暴走型だったのか。
- 122 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:36:41 ID:Zjj0WwiZ
- あ…ID末尾がWIZだ。
今日なんかいい事あればいいな。
- 123 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 00:39:19 ID:uxbkbPn9
- おめでとう!
俺からは記念にカルキさせてもらう。
- 124 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 01:38:44 ID:b3+e9bJs
- 俺からも祝福を。
ターイラー ターザンメ ウォーアリフ イェータ−!
- 125 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 09:09:56 ID:iZpVAqih
- 威力数倍増しの核撃かい
- 126 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 13:10:33 ID:ssUYlvs7
- >>122
君にカドルトの神の加護があらんことを!
PS-TREBOR SUX
- 127 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:34:47 ID:uteO9Wjr
- いまなら誰もいないかしら…
∧__∧(ショタvsボイン)
( `・ω・ ) (続き)
/ヽ○==○ (妹vs淫魔)
/ ||_ | (壊れ系)
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)
ちゃっちゃと置いて逃げます。
- 128 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:36:28 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜9>
「うふふ…どう?きもちよかったでしょ…?」
両手でプリンの尻をもみしだきながら、シグルーンが優しく語り掛ける。
紅く染まった頬、大きく張った乳首、濡れる内股…幼い美少年が目の前で果てる様に、彼女も少なからず興奮していた。
しかし、プリンは胸に顔をうずめたまま、小刻みに震えているだけで返事はない。
「……る………」
「え?もう一回してほしいのかな〜?」
「もう帰る!!ボク冒険者なんてやめて、国へ帰ります!!」
プリンは、完全に泣いていた。
これにはシグルーンもやりすぎた、と少しだけ後悔する。
無論プリンに対する懺悔ではなく、プリンが帰った場合のエミールの怒りを考えてのことである。
「ちょ、ちょっと…まぁ落ち着きなさい。ね?」
「やだ、もう嫌だ!!離してください!」
完全に錯乱してぼろぼろと涙を流しながら暴れるプリンを必死に押さえつけながら、シグルーンはどうしたものか思考をめぐらせた。
1.このまま帰す→プリンがこないのでエミールが怪しむ→たぶんばれて怒られる
2・無理やり残す→プリンがエミールにこの話を話す→怒られる
3.いろいろして、こっそり奴隷にしちゃう→たぶん時間が足りないし、妹の幸せを考えたらそんなことはできない
(妹の幸せを考えれば、そもそもちょっかいなど出さないのが普通だが、そんな思考を彼女は持ち合わせていない。)
「…そうだ、プリン君、おちつきなさい。これはあなたと、そして『エミールのため』にしていることなのよ」
シグルーンは頭の中で続きを考えながら、とりあえず口から言葉をつむぎだした。
- 129 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:37:06 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜10>
「…エミール…さん…」
エミールの名を聞いたとたん、もがいていたプリンの動きがぴたり、と止まる。
すこし間をおいて、涙を流し続けてはいるものの正気を取り戻した目がシグルーンを見上げた。
「え、ええ、そのとおりなのよ…あの子は生まれたときから私と2人きりで冒険をしていて、
今まで同世代の男の子と一緒に遊んだこともないの。
あなたをパーティーメンバーに選んだのも、ただの仲間だけじゃなくて友達にもなれる仲間がほしかったのよ。
年頃の男の子と一緒に冒険すれば、きっとあの子はあなたに恋をするわ。いいえ、もう恋をしているかもしれないのよ」
「え、エミールさんが…」
純真すぎるプリンは、エミールが友達と呼べる仲間を求めている、
しかも自分に恋をするかもしれないと聞いてすっかり話に聞き入っている。
(この子どんな育ちかたしてきたのかしら…)
すこし心配になるが、今はそのバカ正直さが好都合。シグルーンは話を続けた。
「もしキミがエミールと愛し合うようになれば、いつかは体も結ばれるわ。
でも、エミールはそんな経験1度も無いし、キミだってそうだったのでしょう?」
こくり、とうなずくプリン。
「あの子は昔から、おとぎ話や物語を読んでばかりだから、愛し合うことに夢を見ているのよ。
なのに、はじめて結ばれようとしたときにうまくいかなかったり、乱暴にされたりしたら、きっと悲しむわ…
あの子は親の愛を知らない。だからせめて、愛する人と結ばれるそのときは、素敵な思い出をのこしてあげたいのよ」
「ま、まさか、それでお姉さんはボクに…」
「そう、キミに性のありかたを教えて、もしその時がきたらエミールをやさしく導いてあげてほしかったのよ…
でも、初めてのキミにこんなこと、頼めないわよね…ごめんなさい…」
そんなワケないでしょ!と心の中でツッコみながら、シグルーンは目の端をこする。
「そんな…すこしも気づかなかった…ボク…」
(いまだわ、今しかない…ふんっ!)
こめかみに渾身の力を込め、涙腺を総動員して溜めた涙がほろりとシグルーンの頬を伝ったとき、プリンがまっすぐな瞳で叫んだ。
「お、おねがいします、ボクに女性の…エミールさんの、あ、愛し方を、おしえてください!!」
- 130 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:37:58 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜11>
興奮と愛と使命感の混ざった瞳でシグルーンを見つめるプリン。
次に自分が取れる行動を考えつつ、シグルーンはほくそ笑んだ。
(とりあえず、これでやりたい放題ね…可愛い子だし、壊れないようにおもちゃにしてあげなくちゃ)
「…あの…やっぱりボクじゃ、だめですか…?」
不安そうに、上目使いで見上げてくるプリン。
シグルーンはそんなことはない、とにっこりと天使のように微笑み、「訓練メニュー」を言い渡した。
「まずはそこでオナニーしなさい」
「…じ、自慰行為ですか」
「そうよ。迷宮探索は命がけの緊張と常に隣り合わせなの。
緊張感は時として人の理性を狂わせるわ。それが瘴気に満ちた迷宮の下層ならなおさら。
あなたがキャンプ中にエミールを襲ったり、エミールの目の前で迷宮のモンスターに発情したりしたら…」
「彼女の夢や理想が…」
シグルーンのでたらめな説明。しかし純粋すぎるプリンは、簡単な嘘すらも見抜けずに衝撃をうける。
恥ずかしがっていたプリンの表情が真剣なものになったのを見て、シグルーンはうなずいて話を続けた。
「そうよ。だからあなたは、どうしても我慢できなくなったらこっそりと一人で処理しなくてはいけないの。
さあ、ゆっくりでいいから、さっき私がしてあげたみたいに自分でこすってごらんなさい」
プリンの細い手と白魚のような指が、ゆっくりと彼自身の精液まみれの股間に向かって伸びる。
ビクン、と一瞬震えた後に、ニチャニチャという音と、かすかな吐息が淫靡な旋律を奏ではじめた。
「そうそう、その調子よ…でもさすがに一杯出した直後じゃ、立ちが悪いわね…
もしよかったら、私の体をよーく見て。キミだけのオカズにしていいわよ。」
シグルーンは便座に腰掛けたまま、両足を大きく開いて陰部をさらけ出した。
左右の手は大きな乳房の先端をこね回し、サキュバスのような悩ましい吐息を唇から漏らす。
「…!…!!」
プリンの手が速度を増し、股間が張り裂けそうなほどに硬くなるのを見て、シグルーンは満足げに微笑んだ。
- 131 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:38:45 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜12>
「一人で処理する方法はわかったみたいね…
さあ、こすりながらよーく見なさい。この割れ目の下のほう…
このトロトロになっているところに、男の子が入るのよ…」
シグルーンはプリンの目の前で、左手の指で割れ目を開き、膣穴の周りをクリクリと撫で回す。
「こ、ここに、ここにボクが…!」
獣のように血走った目で、一物を膣穴にあてがおうとするプリン。
その腰が突き出されようとした瞬間、すっ、とシグルーンが立ち上がった。
プリンのペニスが行き場を失い、ぷるんと跳ねる。
「あっ…!」
情けない声を上げて、シグルーンを見るプリン。
しかしシグルーンは微笑んだまま、プリンの鼻先をツン、とつついた。
「だめよ…これはあくまでも練習。キミのはじめては、エミールにあげて頂戴。」
「そ、そんなぁ〜」
散々もてあそばれて御預けをくらったプリンの股間がヒクヒクと上下に揺れるのを見て、シグルーンはにっこり笑った。
「わかってるわ。そのままエミールの前にでていくわけにはいかないものね。
…入れさせるわけにはいかないけれど、腰を振る練習はさせてあげる…」
シグルーンはプリンに背を向け、プリンの一物を股の間に挟む。
「あぅ…」
ぬるりとした感触にプリンが吐息を漏らした。
そのままシグルーンが上半身を前に倒すと、尻をプリンに向けて突き出す格好になる。
振り返ってプリンを見つめると、シグルーンは艶かしくチロリと舌なめずりをして微笑んだ。
「さ、今度は腰を前後に振って…アタシを貫いていると思っていいわよ」
言い終わる前に、プリンは腰を振り始めていた。
- 132 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:42:50 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜13>
「はぅ、はぅ、はぅ、はぅ…」
興奮した子犬のような可愛らしい声を上げながら、プリンはリズミカルに腰を前後させている。
その吐息を耳の後ろに感じながら、シグルーンも快楽を貪っていた。
「あれだけ出したのにまだ元気いっぱい…基礎体力はあるみたいね…
もっとよ、もっと激しく動いていいのよ」
陰部全体がこすり上げられる快感に酔いしれるシグルーン。
ふと気がつくと、プリンの顔はシグルーンの首よりもやや下にうずめられていた。
「はっ、はっ、はっ、はっ…」
「…プリン君…ワキのにおいが好きなの?」
ビクッ!!と動きを止めたプリン。しかし我慢できないかのように腰の動きが再開される。
その動きは心なしか、前よりも早い。
「…おねえさんのワキの下が気になるのね。変態君ねぇ」
プリンは両目をギュッと閉じて、腰をいっそう早く振りたてた。
「あン……うふふ。いいわよ、思いっきり興奮しなさい。」
ワキを少し開くとプリンの一物は限界まで膨れ上がる。
限界を超えた興奮に、プリンは絶頂を迎えようとしていた。
「イキそうなの?いいわよ、思いっきり出しなさい!変態戦士君の熱い精液を、思いっきり出しなさい!!」
「うっ、うっ、ううにゃぁーーーっ!!」
びゅ、びゅ、びゅるるる、びゅ、びゅるるるぅっ…
一度目の射精よりもさらに激しく、プリンの一物から精液がほとばしる。
びゅるっ、びゅるっ…
床だけでなくシグルーンの股間を、体を白く染めるそれを感じながらシグルーンも絶頂を迎える。
「素敵よプリン君…すごくいっぱい出たわね…
でも…エミールと初めてするときは、ワキに興奮しちゃ駄目よ…」
微笑むシグルーンの胸に、プリンは笑顔で顔をうずめた。
- 133 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:43:42 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜14>
「たっだいま〜!」
底抜けに明るい声が、余韻に浸る2人を現実に引き戻す。
ドアを勢いよく開けて、エミールがかえってきたのだ。
「ど、どどどどどうしようどうしよう!!」
慌てるプリンを尻目に、シグルーンはてきぱきと周囲を片付ける。
「じゃ、周りは片付けておいたから、キミは体拭いたらトイレから出なさい」
そういい残すと一通り身支度を整えたシグルーンは転移魔法を唱え、トイレから姿を消した。
しばし呆気にとられていたプリンも、あわてて体を拭き始めた。
「商店でスリッパ売り切れてたから、迷宮でとってきたの〜。
ちょっと時間かかったけど、丁度いいくらいかな。そろそろプリン君くるから…」
「もうきてるわよ。たった今トイレにはいったところ。…それよりそこ、ルビーに血糊がついてるわよ」
ローブをきちんと着て、何食わぬ顔で寝室から出てきたシグルーンは、妹にプリンの来訪を知らせた。
「も、もう…来てるなら来てるって早く言ってよ!はずかしいなぁ」
あわててルビーのスリッパを拭きつつ、小声になったエミールは口をとがらせる。
「ま、彼氏がトイレから出てきたら、あとはがんばりなさい。
そうそう、殿方が出てきた直後のトイレに入ったりして、彼に恥かかせちゃ駄目よ」
「うん、おねえちゃんありがとう!」
精液のニオイが染み付いていたら、怪しまれるかもしれないというだけの話なのだが、
そんな事を知らないエミールは満面の笑みを浮かべた。
ガチャリ…
トイレのドアが開き、プリンがはにかみながら姿を現した。
「お、おじゃましてます…」
- 134 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:47:09 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜15>
「今日は、冒険の基礎を教えて…」
しかしプリンの言葉は途中でさえぎられる。
「そうね!でもその前にプリン君、今日わたしたまたまご飯を作りすぎちゃったの。
もしよかったら食べて!クッキーと紅茶もあるのよ♪
ほら、ボーパルバニーの形につくったの!目と口のまわりはストロベリーシロップのトッピングつき!」
「え、あ、う、うん、じゃあ、いただきます…」
「おいしい?ねえおいしい?こっちは豚肉をキャベツで包んでコンソメスープで煮たの!
豚肉っていってもオークの肉じゃないから安心してね♪」
作りすぎちゃった割に私の分のご飯はないのかしら、という言葉を飲み込んでシグルーンは寝室に戻った。
もう自分の出る幕はない。なにせ普段は大人しい妹が、あれほどにはしゃぐ姿を見たのは初めてなのだから。
少し嫉ましいような気持ちを感じながらも、シグルーンはにっこりと微笑んだ。
となりの部屋からは、はしゃぐエミールの声が絶え間なく聞こえてくる。
あの様子では、プリンが冒険の基礎を学ぶには今日一日かかりそうである…
――――――――
目が覚めると、すでに日が暮れ始めていた。
エミールはプリンとのデート(ついでに冒険の基礎の講義)を終え、路地ですこし恥ずかしげにはにかむプリンを見送っている。
迷宮探索とはまったく異なる、平和な風景。
しかし、見送りを終えてもどってきた妹をからかおうとしたシグルーンの顔は凍りついた。
さっきまで幸せそうにしていたエミールの笑顔が、凍てつくような冷たさをたたえていたのだ。
「(ばっ、ばばば、ばれたのかしら)…どうしたのエミール?怖い顔して…」
張り付いたような冷たい笑顔を崩さず、エミールが答える。
「…プリン君、酒場で会ったときよりもLVが1つ下がってた」
「へ!?」
呆気に取られるシグルーンを気にする様子も無く、話は続く。
「酒場であったときはLV5だったのよ。
プリン君はとてもかわいいから、きっと汚らしいサッキュバスあたりがプリン君を襲ったんだわ。
なんだか少し様子もおかしかったし、疲れていたみたいだったもの」
「え、あ、う、うん、そうね、なんだかつかれていたようだわね」
「お姉ちゃんもそう思うでしょう?許せないわ…うふふふ」
「LV5の戦士が一人でサッキュバスに出会えば生きては帰れないと思う」
というと墓穴を掘りそうだったので、シグルーンは妹に同意した。
「お姉ちゃん、あたしちょっと迷宮にいってくる」
なにやら物騒な装備と金貨を持って出て行った妹を見て、シグルーンはホッとため息をついた。
「やれやれ…私がやりすぎたのか、それとも彼が特異体質なのか…おっ、食事こんなにいっぱいつくったのね〜」
バンシーなどのモンスターに吸われたかもしれない、そうでなければ調べてみたら新しい発見が…
などと続くはずだった思考は目の前のごちそうによって吹き飛ばされた。
シグルーンはこれからサッキュバスに降りかかるであろう災難を想像しながら、食事を適当に盛り付け始めた。
- 135 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:50:09 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜16>
―――迷宮中層―――
薄暗い迷宮の中層。普段ならば魔物が闊歩しているはずのこのフロアだが、なぜか今はその姿が無い。
まるで魔物たちが何かに恐れをなして逃げ去ったかのようであり、一見平和ともとれる。
しかし、通路や玄室に倒れてヒクヒクと痙攣する淫魔サッキュバスたちのエロティックな姿が
このフロアが平和ではなく、異常事態のさなかにある、ということを表していた。
「た、たすけてください…本当にそんな少年のことはしらないんです」
サッキュバスが2匹、床に這いつくばるようにして命乞いをしていた。
その前に立ち、頬を紅く染めながら2匹を見下ろしているのはエルフの少女、エミールである。
普段ならば羞恥心でパニックに陥るような状況にあって、
静かな、しかし激しい怒りが彼女を悪魔以上に残酷な存在たらしめていた。
「うそよ!プリン君のLVが5から4に下がっていたのは間違いないの。あなたたちの誰かがやったんでしょう?
正直に言えば許してあげるけれど、言わないのなら…コレをねじ込んであげる!」
言いながら取り出したのは、男根を模した大きな木の杖。
表面にはルーン文字が刻まれている。
「ちょっと形が下品だけど、神木からけずりだした杖。
表面のルーンは聖なる力をもっているから、あなたたち悪魔にもきっと気に入ってもらえると思うの♪」
「ひ、ひいい、いや、いや…」
エミールは、這いずって逃げようとするサッキュバスの背中を踏みつけると
その股間に慣れない手つきで杖をねじこんだ。
「い、ぃぎゃあああああああああ!!」
失禁しながらサッキュバスがビクビクと跳ねる。
両足がつま先までぴんと伸び、数回痙攣したあとで床に落ち、哀れな淫魔はぐったりと動かなくなった。
「あなたでもなかったみたいね。ごめんなさいね。」
エミールは冷たく言い放ちながら倒れたサッキュバスを蹴り飛ばし、必死に逃げようとする1匹に向き直った。
「…となると、残っているのはあなただけね」
「ち、ちがいます!ちがいますちがいます私じゃありません!!」
ビクッ、と振り向いたサッキュバスは必死の弁解を試みる。
「そ、その子はLV5だったのでしょう?ならばもっと浅い階層にいたはずです!
きっとマミーやバンシーのようなモンスターに遭遇したにちがいありません!
そ、それにもう他の冒険者に倒されているのかもしれませんし!
信じてください!本当に私たちじゃないんです!!」
命乞いをするその姿には、淫魔としての尊厳は欠片も存在していない。
- 136 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:51:46 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜17>
「…そういえばそうかもしれないわね…プリン君なら、ドレインされてもきっと倒しているわね」
「そ、そうです!だからもう」
「でも、そのうちあなたたちがプリン君にちょっかい出すといけないから先に釘を刺しておかないとね」
開きかけていた希望の扉が、バタンと閉じる音がサキュバスには確かに聞こえた。
絶望の表情を満足げにみつめると、エミールは微笑んだ。
「でも、あなたは従順だったから、この杖はつかわないでおいてあげる。コレを入れるだけでいいわ」
言いながら取り出されたのは、針の無い大きな注射器。中は液体で満たされている。
サキュバスは、しめた、と心の中で舌を出した。
見たところ浣腸液のようだが、人間であればもがき苦しむ薬液も
淫魔にしてみればどうということはない。
この程度の量を腸内、あるいは膣内に入れられたところで、
すこし苦しがって見せればこの少女は満足するだろう。
荒くなった息と、真っ赤になった表情を見れば、この少女が本来このような行為になれていないことは予想できた。
「わ、わかりました…おねがいします…」
言いながらサキュバスはよつんばいになり、エミールに向けて尻を持ち上げた。
「あら素直ね…他のみんなも最初からそうやってくれればよかったのよ…」
つぷり、と汚れ一つ無い肛門に注射器が差し込まれる。
直腸内に感じた、水や薬液ではない痺れるような痛みに、サキュバスが眉をひそめた。
「あ、あの、この液は…?」
ややあって、エミールがにっこりと微笑む。
「聖水♪」
サッキュバスが叫ぶよりも先に、エミールの細い腕は注射器のピストンを一杯に押し込んだ。
- 137 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:52:25 ID:uteO9Wjr
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜18>
〜冒険者タイムス○月×日号〜
数日前、迷宮で陵辱しつくされた姿のサッキュバスを発見した、との通報が当社によせられた。
当社では早速冒険者による探索を実行したが、その姿を発見することはできなかった。
通報者によると、サッキュバスは皆一様に嬲りつくされており、
あるものは股間に巨大な張り方をねじ込まれたまま放置され、
またあるものは聖水を尻から噴出しながらもだえていたという。
当社調査団も聖水などの跡を発見しているが、弱りきったサッキュバスがどうなったかは不明。
なお、通報者によれば、サッキュバスに
「ごめんねーあの子キレるとこわいのよー私のせいじゃないからねー」
などといいながら治癒魔法をかけてまわる背の高いエルフらしき影を見た、との話もあるが、
あまりの惨状と、迷宮の瘴気に当てられたことによる幻覚だろう、というのが高名な冒険者シグルーン氏の結論である。
屈強な冒険者でもエナジードレインの危険に晒される相手を嬲りつくす存在が迷宮に出現したかもしれない、と
冒険者たちは色めき立っているが、王宮の調査隊は「そのような事実はない」と一蹴しており、
王宮とのつながりを勘繰る声もあがっている。
<あるエルフ姉妹の冒険 外伝T〜新米戦士の受難〜 終>
- 138 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 17:53:48 ID:uteO9Wjr
- 終わりです。
エロや文章にいろいろ問題があったりするかと思いますが、
ちゃんとしたSS書くのが初めてなので脳内で変換してください。
あとゲーパロさんが投下してる!と思ってスレ開いてションボリした方いたらほんとごめんなさい。
疑問が出ていたちんこローブですが、件の戦士はプリン君です。
呪い事件・ロクトフェイト事件→忍者事件→外伝T→ちんこローブ事件、
という時間の流れだということにしておいてくださいおねがいします。
ヘ( TД)ノ ピットにはまって足折れた
≡ ( ┐ノ
:。; く
- 139 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/06(木) 18:02:38 ID:uteO9Wjr
- >>137
×あるものは股間に巨大な張り方を…
○あるものは股間に巨大な張り型を…
でした…ほかにもいっぱいあるかもしれませんが適当に脳内修正おねがいします。
間違いがあっても、見なかったことに、見なかったことに〜〜
- 140 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 19:26:43 ID:hrXjPSse
- >>138
乙ー。
- 141 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 23:27:15 ID:Zjj0WwiZ
- 祝福のお陰でいい事あったよ(・∀・)
前から探し続けていたエロ小説とエロ漫画を、遠出した先の本屋でハケーンしてゲット。
エロ漫画の方は期待外れで900円まるごとボッタクルされたけどな('A`)
>>姉妹
妹よ、真相を究明して姉にブチ込むのだw
- 142 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/06(木) 23:27:56 ID:0vuASmmj
- >>138
あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g様超GJ!
これ読んでションボリした人などいないでしょう。
むしろ私は姉妹の続きが気になって今日は何度も携帯でチェックしますた!
- 143 :名無しさん@ピンキー:2005/10/06(木) 23:39:09 ID:/5N8dWvj
- プリン君、LV1じゃなくて良かったなw
- 144 :名無しさん@ピンキー:2005/10/07(金) 01:18:06 ID:k11Xo6Td
- >>138
ピットにはめてちんこローブの事を質問した張本人です。足が治るまでずっとSSを書(ry
おもしろかったよ。ちゃんとしたSSでこのレベルかぁ。
俺が昔某スレで書いたSSとは雲泥の差だw
で、ちんこローブの後妹さんがどうなったのかを書いて欲しいなーとか抜かしてみる。
- 145 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/07(金) 22:30:31 ID:a9OUc7UN
- >>142
ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 様にそう言っていただけると救われます〜
私も魔女の続きが楽しみで、毎日リロードしてます。カチカチカチカチ。
>>144
ちゃんとしたSSを書いたつもりでしたが、こんなんなりました(´・ω・`)ショウジンシマス
職人様のSS投下までのつなぎになっていれば幸いです。
- 146 :名無しさん@ピンキー:2005/10/08(土) 02:20:21 ID:KXNtvvwk
- >>145
ああ、すまん。
「はじめてのちゃんとしたSSでこのレベルか」の間違い。
俺がはじめて書いたSSは物凄くダメダメな出来だったんで、凄いなあと。ほめ言葉です。
- 147 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:10:35 ID:oBCF+umJ
- <地下11階 第一の質問・1>
「……待った?」
「──ううん、今来たところ」
女の子がそう聞いてきたら、男の子はこう答える。
ワードナ少年は、おそらくエセルナートで数百万回も交わされただろう挨拶をうまくやりとげた。
(「いただきます」と「めしあがれ」と同じ、だと思うんだっけ)
「男の子と女の子と待ち合わせ」において、
女の子が必ず遅れてくることも、男の子がそれをとがめてはいけないことも、いまひとつ納得がいかないが、
どうやら、それはこの世界を統べる根源的なルールの一つであるらしい。
さしあたっては、少年の年齢では、この返事を暗記すればいいようだった。
ものすごくぎこちない、まさに棒読みのセリフだったが、
それを聞いた修道女見習いの少女が、にっこり笑ったのを見ると、どうやら合格らしい。
──そんなごちゃごちゃとした感想はすぐに吹き飛んだ。
少女の笑顔を前にして。
ワードナは、最初の挨拶をうまくやり遂げることができるだろうか、と言う不安から解き放たれると、
すぐにもっと根源的な問題が舞い戻ってきたことに気がついた。
──胸がすごくドキドキする。昨晩は眠れなかった。
昨日の夕方に声を掛けられたときは、心臓が止まるかと思った。
きっと、「あの時」以来はじめて顔を合わせたからだろう。
明日いっしょに遊べるか、と聞かれたときはもっとびっくりした。
朝から待ち合わせて一日遊びに行くことと、少女がお弁当を作ってくると決まったときには、ほとんど呆然としていた。
(ワードナのバカ!バカ!すけべ! ──大きくなったらお嫁さんになってあげる!!)
「あの時」の別れ際、少女が投げかけた声を思い出して、ワードナは身じろぎした。
「──どうしたの?」
少女が屈託のない笑顔を向ける。
いつもながらすごく可愛いい。天使よりもずっとずっと美人。
(こんな子が僕のお嫁さんになってくれたら──)
ワードナは頭を振った。自分の考えすぎだ。きっと。
あれは、少女が深い考えがあって言った台詞ではあるまい。
独りよがりの想像を少女に悟られなかっただろうかと、びくびくしながら返事をする。
「ううん、なんでもない。──何処行こっか?」
「森の奥がいいかな。今まで行ったことのないところに連れてって!」
「うん!」
ワードナもにっこり笑った。
遊び場所は、はじめて見つけるところのほうが、わくわく感が増す。
わんぱくな少年は、森の中で通ったことのない道を幾つか目星をつけていた。
あの道の先にはきっと何かがある。
修道女見習いの少女が気に入るような素敵な何かがあればいいのだが。
先頭に立って歩き出そうと、少女の前を通るときに、少年は思わず立ち止まった。
少女の美貌をこっそり横目で眺めようとした視界に、何か新鮮なものが入ってきたからだ。
「あれ……」
少年は、小首をかしげた。
「なあに?」
少女も、小首をかしげる。
その乙女心が、これに少年が気付いてくれるか否かで、ひそかに大揺れなことをワードナは知らない。
「……花?」
ちゃんと気付いてくれた。少女は満面の笑みを浮かべた。
おバカですけべだけど、こういうところが少女の心を掴んで離さない。
──意を決してデートに誘って本当によかった。
少女の内心を知らず、少年は、ぽかんと口を開けてその笑顔に見入った。
少女の髪に挿された、ふうわりと優しい色の花。
だが、少年はそれを褒める言葉を口にすることができなかった。
賞賛の言葉を期待して待っていた少女の視線がとがりかけて、──すぐにもっと優しくなごんだ。
少年が、ピンクの花と同色だが、もっと素晴らしい色合いのものに魅入られているのに気がついたからだ。
少女の桜色の唇。
ワードナは、生まれてはじめて女の子とキスをしてみたいと切実に思った。
- 148 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:11:24 ID:oBCF+umJ
- <地下11階 第一の質問・2>
ワードナは最初、転移の呪文を失敗したのかと思った。
床も、壁も、部屋の空気さえも、そこは地下10階の玄室とはまったく違うというのに。
(──何故だ?)
その正体に気がついて、<魔道王>は口をあんぐりとあけた。
寝台──玄室の寝台までもが転移され、自分と魔女はそれに腰掛けたままだった!
「まあ」
魔女はくすくすと笑った。
「な、なんじゃ、これは……」
ワードナはうろたえ、腰掛けていた寝台から立ち上がった。
転移の呪文は完璧だったはずだ。
いかなる神の奇跡を用いてもそのルート以外の侵入を拒む魔法の障壁を、完璧な計算のもとにすり抜ける。
玄室の真下に広がるこの地下11階には、かつて挑んだことも制覇したこともある。
光に満ちた荘厳な迷宮は、あるいは<デートコース>としてふさわしいかと思ったが、
ワードナが今いる場所は、彼の知る<地下11階>ではないようであった。
<魔道王>は、思わずデュマピックの呪文を唱えた。
結果は……まさしくここは<地下11階>だった。──おそらくは、彼の知らない<地下11階>。
なぜなら、部屋の中に響いた<第一の質問>は、ワードナの記憶にあるものと異なっていたからだ。
──我ははじまりに汝に触れしもの。
──我は汝の目を覚まし、汝に力を与えたもの。我とは何?
予想外の展開に、ワードナは眉をしかめた。
我と再び知恵比べをするつもりか、迷宮の守護者よ。──こしゃくな!
だが、前回と異なる質問は、容易に答えにたどり着かせなかった。
ワードナは脳細胞をフル回転させたが、インスピレーションが湧かなかった。
「むむ」
寝台の周りをうろうろと歩き回ったワードナは、やがてため息をついた。
「……一休みじゃ」
「それがよろしいと思いますわ」
魔女はにこやかに頷いた。
さきほどの花の件もあってか、デートのしょっぱなにワードナが彼女を放って黙考しはじめても、上機嫌のままだ。
もっともこの女は、夫の傍にさえいればいつでも上機嫌なのだが。
寝台の上に腰を下ろす。
「──」
「いかがなさいまして?」
声はすぐそばから聞こえた。
ワードナは無意識に自分が腰かけた場所が魔女のぴったり横であることに──もう驚きはしなかった。
寝台がたとえ百ブロック分の広さを持つものであったとしても、
ワードナが腰掛ける場所の隣に、必ずこの女が陣取っているだろう。
いや、おそらくは──そのように選択しているのはワードナのほうも同じだ。
悪の大魔道士は、改めて妻にからめ取られた自分を自覚した。
……まあ、なんだ。そう悪くはない。
「……そう言えば、貴様とは、この寝台の上ではじめて会ったのであったな」
虚空を睨みすえながら、<魔道王>はぼそぼそと呟いた。
「はい。懐かしいですわ」
そういえば、この寝台は、魔女と最初にキスした場所でもある。
耳元で聞こえる魔女の声、そして甘やかな吐息。
あのかぐわしい香りのもとが儂に近づいて重なり、──すべてが始まった。
横目でそっと盗み見ているはずだったのに、ワードナはいつの間にか半身をねじって魔女と正面から向かい合っていた。
魔女の美貌にはそれだけの魅力がある。
ワードナの目は、その艶やかな唇に吸い寄せられた。
口紅をさしていない桜色のそれを、<魔道王>はどうしてもそれを手に入れたくなった。
──はるか昔、同じような思いを抱いたような気がする。
あれはどこで、どんな状況だったろうか。その時に手に入れることができたかどうかも、思い出すことができないが。
しかし、今のワードナは欲しいものの入手には困らない。
魔女が微笑んだ。
目を閉じて、僅かにその顔を夫のほうに寄せる。
キスの受け入れ態勢──完璧だった。
そしてワードナは、欲しいものを欲しいままに手に入れた。
- 149 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:12:13 ID:oBCF+umJ
- <地下11階 第一の質問・3>
口付けは優しく始まり、すぐに深く激しいものに変わった。
夫が積極的にキスをするようになったのはいつからだったろうか。
挿し入れられた舌を、自分の舌で愛撫しながら、魔女は甘くしびれる脳髄で考えようとしたが諦めた。
それを思い出すのは後回しにしよう──素敵な宿題。
今はこの素晴らしいキスに全てを捧げる。
魔女は自分の官能の焔が全身の細胞を焼き始めているのに気付いていた。
先ほどの沐浴中に抑えた情欲が、夫に口付けされた瞬間に素晴らしいスピードで燃え上がった。
頬を染めて口付けを返す妻の反応のよさに、ワードナはすぐに夢中になった。
キスの甘みを倍増し、相手の情熱にも火をつける相乗効果。
そう。この悦びのために、魔女は一人遊びを自分に禁じさせているのだ。
自分の情欲は、自分のものではない。夫のものだ。
その逆も然り、夫の情欲は、自分のもの。
──それを証明するチャンスはすぐにやってきた。
たっぷりとしたディープキスにひとしきり酔ったワードナが、甘くしびれる頭を振りながら唇を離す。
唾液の糸が長く伸び、お互いの唇と舌先がつながったままだ。
キスには、カップルの癖が出る。
言葉で取り決めたことがなくても、キスと「その次」への入り方は自然と二人の好みが反映される。
ワードナと魔女の好む手順は──この糸のつながりが途切れないうちに次の素敵な行為に移ること!
魔女は取り決めを忠実に守った。
身体をずらして、夫にしなだれかかる。
絶妙の体重バランスと密着面積の広さは、本来恐ろしく計算されつくされたものだが、
魔女の場合は、思うままに身体を動かすと自然とこうなる。女房の特権だ。
「むむむ」
ワードナは視線を中空にさまよわせた。
魔女と出会った頃から、こういう雰囲気は得意とするものではない。
しかし、<魔道王>は、全人類の中で最も高度な頭脳の持ち主でもある。──学習は怠らない。
そっぽを向きながら手を伸ばし、魔女の手を握った。
しっとりと柔らかな妻の手の感触。
魔女の微笑がいっそう深くなったのは見なくてもわかった。
「──うむむ」
悪の大魔道士はさらにうなった。
突然「次にしてほしいこと」ができてしまったのだが、この雰囲気ではとても言い出せそうにない。
なんだって魔女は、あんなキスをするのだろうか。
欲しくてたまらなかった口付けは、まさに手に入れる価値があったが、別の記憶まで喚起させてしまった。
そうだ。「あれ」も、この寝台の上で「はじめて」したのだった。
──いかん、早急にここを離れなければ。
この場所にいるだけで「あれ」を思い出してしまう。
ワードナは立ち上がろうとした。
「ああ、その、なんじゃ。──そろそろ行くか」
「はい、おおせのままに、わが殿。ですが──」
「な、なんじゃ?」
そういえば<質問>にまだ答えていない。
と言うことは、この部屋から出られないということだ。ワードナは焦った。
しかし、魔女は別の理由でワードナを引き止めたようだった。
「夫を、そんな状態で外で出したら、妻の恥ですわ」
自分とのキスで情欲を呼び覚まされた夫の、大きく盛り上がったローブの前に、
ねっとりとした視線を送りながら魔女は意味ありげに笑った。
「そういえば、この寝台で……はじめて「あれ」をしたのですわね」
「──」
「もしよろしければ、そちらのほうもいたしましょうか、わが殿?」
胸中の欲望を言い当てられてワードナが黙り込む。
夫の沈黙は肯定の意思表示。
魔女は艶やかさを増した笑顔で夫のローブに手をかけた。
──この寝台の上で、ワードナと魔女ははじめてキスをした。
もう一つ、はじめて魔女が夫に口腔性交を披露したのもこの寝台の上だ。
「──わが殿のお持ち物、本当にご立派ですわ。──最近はまた一段と……」
夫の性器をうっとりと眺めながら言う魔女の言葉は、心からのものだった。
もともとかなりの逸物であったそれは、確かに以前よりも大きく、硬く、形も整ってきている。
魔女が唾液と蜜液と粘膜による奉仕を繰り返した効果だった。
- 150 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:13:02 ID:oBCF+umJ
- <地下11階 第一の質問・4>
自分が丹念に育ててあげている愛しい器官を、魔女は丁寧に愛撫しはじめた。
十分に怒張している男根が、さらに大きく硬く膨れ上げる。
ワードナはそっぽを向いている。妻の賞賛の言葉など、恥ずかしくてまともに聞いていられない。
それでも魔女が自分の男根を口に含む瞬間は見ずにはいられなかった。
「──では」
寝台に腰かけた姿勢のワードナの前で床にひざまずいた魔女が艶やかな唇を僅かに開いた。
夫の先端を含む。
「うおっ!」
声は出すまいと思っていたが、無駄な抵抗だった。
彼の妻は、フェラチオが得意だった。古代の王妃に技を習ってからはなおさらだ。
寝台の上に、湿った、いやらしい音が続いた。
魔女の口の中は、たっぷりと唾液が溜まっていた。
夫の男根に、それをぬるぬるとくまなく塗りつける。
「ううっ」
夫があえぎ声を懸命にこらえる様子を上目遣いで見ながら、魔女の動きが本格的になった。
少女のように柔らかい舌が、恋人の熱心さと、最高級の娼婦の技巧で奉仕する。
妻が夫を愛撫するのだ。
どんなに丁寧でも、どんなにいやらしくても、どんなに快楽を与えても、誰もとがめる者はいない。
魔女の熱心さに、ワードナはほとんど失神寸前になって耐えた。
──そ、そうそう簡単に達してなるものか。男の沽券にかかわる。
夫のやせ我慢に、魔女は一度口を離した。全てを読み取って浮かべた微笑はすばやく隠して。
自分の唾液でてらてらと光る男根にキスをする。
亀頭の縁や境目の溝の部分を舌先でゆっくりとなぞる。
自分がどう振舞えば一番よいのか、はよくわかっている。
「ふふ、わが殿ったら本当に我慢強いですわ。はじめていたした時よりもずっと……。
でも、妻としては、いつまでも堪えられると寂しゅうございます。……そろそろお情けをください」
「……よ、よかろう」
目の前がチカチカするのに耐えながらワードナは答えた。──なんとか夫の面目は守った。
配偶者の自己満足を優しく肯定した魔女は、男根を両手で包み込んだ。
夫の性器は、びくびくと脈打ち、今にも爆発しそうだ。
しかし、男の面子を保ったことでリラックスもしている。
再度のフェラチオに対しては、もう思い煩うこともなく純粋に快楽を受け入れるだろう。
それは奉仕する魔女の悦楽を増す。
「──おおっ」
妻が口腔性交を再開すると、夫はすぐに達した。
射精は勢い良く、量もたっぷりと出た。
はじめてした時よりも元気な奔流を、魔女は目を細めて口の中に受け止めた。
味も精子も、以前よりずっと濃い。
むせるような牡の匂いも、まるで若者のようだ。
魔女との結婚生活がワードナにとって有意義で幸せなものであることの証拠だった。
ぐちゅぐちゅ。
口の中に放たれた夫の精液を、とろとろと唾液と混ぜ合わせ、舌のもっとも敏感な部分で感じる。
たっぷりと味わってから飲み込んだ魔女は、最後にもう一度男根を口に含んだ。
じゅるじゅる。
尿道に残った残り汁までも粘液と言ってよいほどだ。夫はよっぽど興奮していたのだろう。
「──おいしかったですわ、わが殿。とっても素敵です」
にっこりと笑いながら答えた言葉は本心だ。満足げにため息をついた夫を見て、妻も深い満足感を感じている。
一方的な奉仕は、だが一方的ではない。この幸福感が、次のふれあいを充実させる源になるのだ。
次に妻の身体を求めるとき、夫は同じような悦びを抱いて妻に奉仕するだろう。
──永遠に連れ添う夫婦にはそんな交わりがふさわしい。
妻の笑顔から、ワードナは慌てて視線をそらした。
──この女の微笑は、奥が深い。
キスをするときと、セックスするときとでは同じようでいて別物で、やっぱり同じだ。
……たぶん、あの唇も。
夫の精液の残滓で艶やかに濡れる桜色の唇は、キスの前の艶やかさとは別物で、同じ物だ。
その時々で、別物にして同じ魅力を持つ──これが女というものだろうか。
妻についてもう少し、研究する必要がある。
ワードナは、少年のようなときめきが自分を支配していることを自覚した。
- 151 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:13:40 ID:oBCF+umJ
- <地下11階 第一の質問・5>
──我ははじまりに汝に触れしもの。
──我は汝の目を覚まし、汝に力を与えたもの。我とは何?
ワードナは咳払いをして答えた。
「──唇(Lip)」
新たな通路が現れた。
- 152 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:28:31 ID:oBCF+umJ
- 地下11階、第一の質問です。
実は一番最初に書いた(もう半年も前だ!)復活&地下10階と連動してたりしてw
このフロアは今まで書いたのを色々振り返りながら、今の魔女さんを書いてみようと思います。
保管庫(いつもありがとうございます)で読み返すと、昔の魔女さんはエロくて恐かった。
さあ、今の魔女さんだとどうなる?w
もう一つの柱が「嬉しはずかし初デート」がなので、少女の魔女さん&少年ワードナを書きたくなって入れてみたら、
キスシーンとフェラチオシーンとの差がえらいことに・・・w
3、4をすっ飛ばして1、2、5だけを読めば、キスだけでまとまるようにしますた。
- 153 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/10(月) 11:31:49 ID:oBCF+umJ
- IDがBCFだと?!
- 154 :名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 18:38:01 ID:LoYM/2Jh
- ↑ワロタw
でもGJ!!
少年時代いい!!(・∀・)
- 155 :名無しさん@ピンキー:2005/10/10(月) 23:41:07 ID:Sl07K1sb
- 冒頭が「大人の陰謀」がどうのこうのノリのザンスっぽくてワロタw
- 156 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/11(火) 01:04:53 ID:l3TI6hvB
- GJ!超待ってました!!カチカチカチカチリロードしまくったかいがありました…
- 157 :名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 19:07:40 ID:r9jgeDwE
- >>89からの擬人化ネタはもう書いてくれないのか…
とても残念ですorz
- 158 :名無しさん@ピンキー:2005/10/12(水) 21:50:32 ID:hux4Ag2N
- >>157
ゲーパロ専用さんがいて、157さんがいて、もともとのワードナネタと、擬人化ネタがある。
ゲーパロ専用さんがもともとのネタを書いているなら、残る組み合わせは1つしかありません!!
ってプリン君がいってました
- 159 :名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 06:51:56 ID:URHLs48s
- つまり、プリン君が書いてくれるということか!!
それっ! 四方八方にトラップ仕掛けて捕まえるのだ!!
- 160 :名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 13:01:47 ID:UgkrLS5A
- よし!
少なくともテレポーターは仕掛けたぞ!
- 161 :名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 14:55:38 ID:DpGUVH5P
- 逃がしてどーするw
- 162 :名無しさん@ピンキー:2005/10/13(木) 16:01:00 ID:xuit17TP
-
| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
| ̄ ̄|. ゚U゚..| ̄|
| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄| + 激しく石の中にいる +
| ̄ ̄| ̄ ̄| ̄|
| ̄| ̄ ̄| ̄ ̄|
- 163 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/13(木) 20:29:58 ID:lZMRsQfx
- あるエルフ姉妹の冒険・テレポーター編
「あれっ?どうしたんだろう、真っ暗だ…身体が動かない…
まさか、いしのなかにいる!?…どうしよう…ボク転移呪文つかえないよ…」
「プリンく〜ん、どこいったの〜…あっ」
「下半身はスース―するなぁ…あ、動く動く。上半身だけ埋まったのかなぁ、格好悪いなあ…」
「(プリン君……お尻だけはみでてる……)」
「エミールさん近くまできてるのかなぁ…うっ!?
だ、誰ですか!?僕の足を触るのは!!」
「…………」
「あっ、だ、だめです、ズボンが、あ、やめてくださ…ううーっ!!」
「…………」
「んん、んあっ、ああっ、あっ……っ、あーーーーーっ!!」
「…………ハァハァ」
- 164 :名無しさん@ピンキー:2005/10/15(土) 14:55:05 ID:SJ+mTeBI
- GJ!! GJ!!
- 165 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:37:00 ID:cud096Dn
- <地下11階 第二の質問・1>
「オーケー、和解成立だね」
リーダーが手を打ち鳴らしたのを見て、ほっとする。
冒険者たちとは非戦闘が成立したようだ。悪の戒律を持つ連中でなくてよかった。
戦いは嫌いだ。──特に、怖い目にあったあの一件以来。
他の三人も同じ思いだろう。
廃墟や森をうろつきながら食い扶持を稼ぐのに、自分たちの貧弱な魔法を使うのはあまりいい方法ではない。
昔は──もう少し自分に魔術の才能があるとうぬぼれていた。
もう少し自分が美人だ、といううぬぼれもあったし。
どちらも手ひどく否定されてからは、身の丈にあった生き方を選んでいる。
リーダーは、冒険者のリーダーと引き続き、取引を始めている。
こっちの話もうまくいけばいいのだが。
ちらちらと冒険者の一行を眺める。
向こうも4人──駆け出しの時期を生き残り、廃墟をうろつくのに大分なれて、
頭分けの財宝の額を上げるために、わざと人数を減らして冒険し次の迷宮へ挑む力を蓄えている連中だ。
それなりに経験をつんだ顔は逞しいが、まだ若い。
<取引>に応じる可能性も高い。
はたして、ウィッチたちの期待通りに、無鉄砲な冒険者たちは<取引>を承諾した。
「うんと楽しませてあげるさね」
リーダーが、向こうのリーダーに抱きつきながら笑った。
他の二人もめいめいの相手に選ばれたようだ。
嬌声をあげながら木陰へ向かっていく。
ウィッチたちのもう一つの──と言うより今では本職になっている行為のために。
「俺の相手は、お姉さんかい?」
「あ、うん。私でいい?」
「君しか残ってないじゃないか」
金属鎧を着込んだ背の高い青年が苦笑した。
低級魔女はぷっと膨れた。
「だったら、あなたもわざわざ聞かなくたっていいじゃない」
「──そりゃそうだな、すまない」
戦士は言われてみれば……という表情を浮かべた。
ウィッチは、その表情に同年代の若者に好ましいものを感じた。
営業用の笑顔に、少し気持ちをこめて頷く。
「いいわ、許してあげる。あっちの岩陰に行きましょう」
「ああ。──実を言えば、四人の中で君が一番いいな、とは思ってたんだ」
「調子いいわね。──でも、ありがと」
低級魔女は、手早く敷物を敷きながら答えた。
「本当だよ。特にこのおっぱいがいい」
戦士は手を伸ばしてウィッチの胸にさわった。
けっこう自慢の胸だ。四人組の低級魔女は、みな乳房が大きい。
廃墟をうろつく「お得意さん」たちの間でも評判だ。
だからこそ、たまにこうした若い冒険者たちに身を売ることで食っていける。
「ありがと。でも、あんまり良くはないわよ」
ウィッチは目を伏せて答えた。──怖い記憶が呼び覚まされそうになって、あわてて別の事を考える。
「そんなことないさ。ほら、おっきいだけじゃなくて、しっとりと手に吸い付くようだ」
低級魔女のローブの下に手を差し込んで、ゆっくりと揉みながら戦士が反論する。
「……昔、私よりずっとずっと綺麗な女(ひと)に、場末の娼婦並に肌に潤いが足りない、って言われちゃったわ」
「嫌な女だな、そいつ」
「──」
顔をしかめた若者に、どきりとした。
あわてて頭を振る。ひと時の相手にときめいてどうしようというのだ。
商売に徹しよう。
- 166 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:37:40 ID:cud096Dn
- <地下11階 第二の質問・2>
「ああ……」
ウィッチは演技混じりの熱い吐息をついた。
服を脱ぐ。森の中で、白い裸身が扇情的に映えた。
「やっぱりいいおっぱいだ。──金貨二十枚分の価値は十分にあるよ」
笑いながら吸い付く冒険者に、低級魔女は、今回の客がずいぶん景気がいいことを知った。
リーダーもふっかけたものだ。
「ふふ、銅貨二枚分だとののしられたこともあるのよ」
「ひどいやつだな。──客かい?」
「ううん、やっぱり、さっき言った女の人」
「やっぱり嫌な女だな、そいつ。──でも良かった」
「……なんで?」
「君を抱く別の客のことを想像しなくてすんだから」
「お上手なこと」
だが、悪い気はしない。金払いのよさとあいまって、まれに見るいい客だ。
その意識に触発された女体は、急速に反応がよくなった。
冒険者の逞しい男根が入ってきたとき、低級魔女の女の部分はとろとろに溶けかかっていた。
滑らかな感触に新たな賞賛を加えながら、若い戦士はウィッチの奥深くに突き進んだ。
低級魔女が久しぶりに演技ではない嬌声を上げながら、汗まみれの身体を震わせたとき、
冒険者も、荒い息を吐きながらしたたかに精を放った。
膣の中に、熱い精液が撒かれる感触。
キスを求めながら確かめてみると、男根はまだかちかちに硬かった。
「ふふ、もう一度する?」
「いいのかい」
「ええ、サービスしておくわ」
久々に本当に気持ちいいセックスだ。これで終わるのももったいない。
立ち上がり、木を抱くようにして尻を突き出した。
思ったとおり、若い戦士にはこうした体位での荒々しい性行為が合っていた。
最初の交わりより、激しい動きに、ウィッチは白い乳房を揺らして激しくあえいだ。
その汗まみれの白い肉を、戦士は後ろから強く揉みしだいた。
乳を搾られているのかと錯覚するくらいに強い力に、低級魔女は唇をすぼめてのけぞった。
二度目の射精は、最初のときよりも力強く、量も多かった。
ウィッチの感じた絶頂の度合いも素晴らしかった。
冒険者が低級魔女から男根を抜くと、性器からこぼれた精液がどろりとこぼれた。
太ももを伝う粘液の感触を心地よさげに感じていたウィッチがふと目をあげ、──凍りついた。
「……すごくよかったよ。銅貨二枚なんてとんでもない。君は最高級の女だ。
君をののしった女は、きっと君に嫉妬していたんだよ」
「……帰って」
うつむきながら、ウィッチは、つぶやいた。
恐怖でわななく唇と、怯えた目をみせないようにして。
「え?」
馬鹿な戦士が聞き返す。
「いいから!──商売の時間はもうおしまい!」
「わかったよ。ごめん」
気に障ることを言ってしまったのに気付いて、戦士は暗い顔で頷いた。
「お金、ここに置いとく」
「早く行って!」
金きり声に、冒険者はほうほうの体で立ち去った。
──ウィッチは、絶望の視線をあげ、もう一度草むらを見た。
もういない。
が、そこに誰かがいた証拠に、草陰には、草を手で払って作ったような不自然なのぞき穴が残っていた。
たしかに、さっきそこに、いた。──男女の、二人の子供。
男の子の方は覚えがない──ように思えるが、女の子のほうは──姿が変わっていても忘れもしない。
──あの魔女だ。
「なぜ、ここに……」
怯えと絶望で暗く染まった瞳で草むらを見つめながら、ウィッチは全裸で立ち尽くしていた。
- 167 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:38:18 ID:cud096Dn
- <地下11階 第二の質問・3>
「み、見つかった! 逃げなきゃ!」
少年は大慌てで後ろに下がった。
「あ、待って……」
草にひっかかっておろおろする少女に、少年は、大人たちにとがめられる前に自分一人走って逃げたい気持ちを懸命にこらえた。
最悪、自分が残って二、三発殴られている間に少女を逃がせばいい。
たとえ、おかしな雰囲気の大人を観察してみようと提案したのが少女のほうであったとしても、だ。
そう考えると腹が据わった。
「静かに! 男の人のほうはまだ気付いていないから!」
少女の頭巾にひっかかった枯れ枝を手早く払うと、少女は草むらから脱出することができた。
「ありが──」
「──逃げるよ!」
大仰に感謝の言葉を述べようとする少女の手を取って、ワードナは坂を駆け下った。
意外なことに、少女は健脚だった。坂を下り、小川を石伝いに飛び越え、獣道を二つ入り込む。
これなら情事を覗かれて怒った大人が追いかけてきても、追ってこれまい。
ちょっとした広場になっている場所に出たとき、二人ははぁはぁと荒い息をついていた。
「ああ、びっくりした」
落ち葉の上に腰を下ろし、足を投げ出したワードナ少年がため息をついた。
「ごめんなさい、わたしがあんなの見ようといったばかりに──」
少女は、さっき言えなかった謝罪のことばを口にした。
「いいよ。捕まらなかったんだから! でもすごかったなあ」
好奇心にかられて大人の世界を垣間見た少年は、恐怖の一瞬が去ると、見てしまったものを思い出して赤面した。
少女のほうの頬は、リンゴのように真っ赤だ。──絶対に走って息が切れただけではない。
「……大人になったら、ああいうことするのなかあ」
「そ、そうなのかしら……」
「……」
「……」
気まずい沈黙が落ちた。
その話はまだ早い、ということは少年、少女の両方が認識していた。
「えーっと……」
ワードナは賢明に頭を働かせた。
こういうときは、何か他の話題が一番だ。
だがあからさまに別の話題を振るのも白々しく、かえってさっきの「いけないこと」を鮮明に思い出させてしまう。
ここは「さっきのこと」の周辺部を明るく茶化すくらいが一番いい。
そこまでは賢明な判断だった。
「……さっきの女の人、おっぱい大きかったなあ」
「……」
「白くて柔らかそうで、すっごいおっぱい!」
「……」
「鍛冶屋のおかみさんとか、副修道院長よりおっきかったんじゃない?」
「……知らない」
──だが選んだ話題が最悪だということにまだ気がついていない。
なんとなく周囲の気温が下がったことにも。
少女の沈黙の意味を考えず、ワードナはただ今の空気を埋めるために爆弾を踏み続けた。
「──あれ、君、副修道院長は知ってるだろ、あのすっごい胸の人」
「し、ら、な、い!」
一語一語区切って答えた少女のことばに、ワードナは自分が何かへまをやらかしたことに気がついた。
一体何を──?
女の子は、どんなときでも、好きな男の子が別な女を褒める事を許容しない。ましてや、おっぱいのことなど!
全宇宙の中でもっとも恐ろしく重要なルールを、少年はまだ知らなかった。
- 168 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:39:00 ID:cud096Dn
- <地下11階 第二の質問・4>
しかし、幸いなことに、少年は先ほど見せた騎士的行為によって死刑はまぬがれることができた。
「……ワードナ?」
「う、うん。──いや、はい」
「……あなた、おっぱいが大きな女の人が好きなの?」
「うん! いや、はい。──じゃない、ううん、ちがうよ!」
修道女見習い服の下の、少女の胸はぺったんこだ。はい、などと答えようものなら……。
うつむいた少女はしばらく考えていた。
鈍い少年にもわかるくらいに、少女の周りの空気が緊張する。
先ほどの大人よりもよっぽど脅威だ。逃げ出したい──けど逃げちゃいけないんだろうな。
「……こっちにきて、ワードナ」
──どころか、荒れ狂う嵐のど真ん中に行かなきゃならない!
泣きそうになるのをぐっとこらえて、少年はおずおずと近寄った。
その手が少女の手につかまれて引き寄せられる。
手の甲を思いっきりつねられる──女の子の得意技だ。
十数える間で済むかな。だめだろうな、百数える間かな。それ以上だと痛くて泣いてしまうかも知れない。
覚悟した手が、暖かいものに触れた。
「……え?」
ワードナの手の平は、少女の胸の上に置かれていた。少女の両手が、その上から重ねられる。
「これが、私の胸。──小さいでしょ?」
「そ、そんなことは……」
「でも、ドキドキしているのわかる?」
「あ……、うん。わかる」
「今日は、あなたとデートしてて、ずっと心臓がなりっぱなしなの」
「──!!」
早鳴りには、さっき逃げるのに散々走ったせいもある、などとは思いつきもしない。
そういうさもしい考え方は、小さな恋人たちの前では、事実でも真実でもなくなるのだ。
「ワードナは、ドキドキしている?」
「し、してるよ!」
嘘ではない。特に少女の胸にさわっている今は心臓破裂寸前だ。
少女は顔を上げてにっこりと笑った。
男の子は、誰が一番気を使うべき相手なのかを時々忘れるお馬鹿さんだ。
まあ、うんと脅かして、思い出したのならば、少々ご褒美を上げてもいい。
少女は一つ約束をすることにした。
「私──いつかきっと、あなたのために、あの女の人より大きくて素敵なおっぱいになるから、それまで待ってて!」
ワードナはぽかんと口を空けた。
言葉の意味に気がついて、みるみる赤くなる。
少女も赤くなって手を離した。
「えっと、その……あ、の、のど乾いたでしょ? さっきの小川で水汲んでくるよ!」
「う、うん、お願い」
これ以上ないと言うくらいに照れと動揺に脳みそを揺さぶられた少年が走り去っていくと、──少女が変わった。
美しさはそのまま、唇に残した笑みもそのまま。
しかし、別人のように容赦も優しさもない美貌と微笑だった。
「──出てきなさい。わが殿が戻ってくる前に、お話着けましょ?」
少年が走り去ったのとは逆側の草むらががさがさと動いた。
「あら、あなた──」
魔女が目を丸くした。
現れたのは、蒼白な顔をしたウィッチ。
先ほど、魔女とワードナが情事を覗いた低級魔女。
──そして、悪の大魔道士が魔女への当てつけに呼び出し、魔女が手厳しく侮辱して追い払った女だった。
- 169 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:39:35 ID:cud096Dn
- <地下11階 第二の質問・5>
「あの……」
草むらから出てきたが、もうこれ以上は一歩も近づけない。
ウィッチはがくがくと震えながら声を掛け、息が詰まった。
「何かしら?」
少女の魔女は、冷ややかに聞き返した。
心臓が凍りつきそうな恐怖。──この魔女に、何か言える人間がいるのだろうか。
ウィッチはぎゅっと目をつぶった。
さっき会ったばかり、そして別れたばかりの男の笑顔が浮かんだ。
「──お願いがあります」
意を決した声は小さかったが、しっかりとしていた。
「貴女に何か頼まれる筋合いはないと思うんだけども?」
魔女は絶対零度の声で返事をした。
取り付く島もないことばに、ウィッチは気力が萎えていくのを感じた。
昔、この声を聞いただけで、魔力も魅力も全て失った。かろうじてそれは取り戻したが──今度奪われるのは命か、魂か。
──それでもかまわない。
決心は、藪をさまよっている間につけていた。
「あの人を、殺さないでください」
「……え?」
「あの人、あなたのことを<嫌な女>って言ってしまいました。でも、それはあなたのことを全然知らなかったから。
わ、わたしの言ったことから、つい答えてしまったことで──」
声が詰まった。
モンティノの呪文を掛けられたのだ。魔女が掛けると、マハマン級の強度だ。
絶望に身を捩じらせ、涙をこぼしながらウィッチは、それでも口をぱくぱくさせてなんとか弁明を続けようとした。
しかし、自分以外に夫に対して女の魅力を振舞おうとしたウィッチに対して、魔女はどこまでも残酷で冷たかった。
「タイムリミット。──わが殿が戻ってくる。あなたの話、その先を聞く必要はないわ。
その男に魔法を掛けておきましょう。──そうね。魂を奪う呪文がいいわ。……せいぜい自分でその効果を確かめなさい」
最悪の結果に、目の前が真っ暗になった低級魔女は、自分がどさりと崩れ落ちるのを自覚した。
「──大丈夫かい?」
気がつくと、ウィッチは、戦士に心配そうに顔を覗き込まれていた。
「なんか、気になって戻ってみたら、君が倒れていて──」
「──あ、あなた、生きてる……の?」
魔女は戦士の魂を奪うと宣言した。
それができる女であり、またその手の話については嘘をつかない女でもあった。
「ぴんぴんしている。君とキスしてから、すごく元気さ」
ハンサムな冒険者は、にっこりと笑った。
絶望と希望とがめまぐるしく入り乱れる頭で、低級魔女はぼんやりと戦士を見つめた。
「ああ、あのさ……」
とりあえず、立ち上がったウィッチを前にして冒険者はちょっと考え、意を決したように彼女を見つめ直した。
「突然であれなんだけど、僕と一緒に来てくれない……かな。
自分の腕がそろそろわかった。たぶん、この先の迷宮に進めるほど僕は強くない。
だから、故郷に帰って衛兵でもやろうかと思うんだけど、その……君を連れて帰りたいんだ。
変な出会いだけど、僕もやくざな商売していたんだから、君の過去の<商売>は気にしない。
……僕と一緒になってほしいんだ」
「そんな、なぜ……」
突然のプロポーズにウィッチは同様の極みに達した。
それは戦士と交わったときに、心の中で抱いた淡い望みであった。
しかし、魔女は──。
「ご、ごめん。でもまるで魔法に掛けられたみたいに、僕は君に魂を奪われてしまったんだ……」
あっ、とウィッチは小さく叫んだ。
魔女のかけた呪文は──。
「カツ。──<魅了によって相手の魂を奪う呪文>」
森の向こうで四組の男女が結ばれたのを確認して少女はつぶやいた。
この女ならば、ただの魅了の呪文をイハロン級の強さで、四つ同時に発動させ、対象を自在に指定することも──朝飯前だ。
「──わが殿との楽しいデートの最中に、私が過去に意地悪した相手と出くわすのもあまり面白くありませんからね」
まあ、これで邪魔なおっぱいを追い払うこともできた。一石二鳥だ。
くすりと笑った魔女は、息せき切って戻ってきた少年に微笑を向けた。
カツの呪文を唱えたときと、笑顔の質を変える必要はなかった。
- 170 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:40:10 ID:cud096Dn
- <地下11階 第二の質問・6>
「──むむむ」
「ああっ、──ど、どういたしまして?」
魔女の乳房を夢中で吸いたてながら悪の大魔道士はうなった。
なんだかよくわからないが、急にこの女の胸をこうしてみたくなった。
夫の急な情熱に魔女は驚いたようだったが、喜んでそれを提供した。
ワードナの好みを完璧に具体化した、白くて大きな乳房。
ひげをミルクに染めながら、悪の大魔道士は自分の行為に首を傾げたが、まあいい。
──これは儂にとって一番いいおっぱいだ。
ワードナは上機嫌で第二の質問を軽く答えた。
──我は偉大なる仕事に身を捧げしもの。そして汝の後継者を養う力も誇りに思う。
──我には熱き心を燃やす偉大なる力在り。我とは何?
「──胸(Breast)」
新たな通路が現れた。
- 171 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/16(日) 00:48:20 ID:cud096Dn
- 地下11階第二の質問です。
地下9階との連動で、テーマはおっぱい!!w
>>157
うう……書けたら書きます。期待せずにいてください。
IDがBCFを取ったので、WIZ6なんかも……。
書けるやつを少しずつ書いていきます。
……しかし、色々な需要がありそうで感謝なのですが、
魔女さん(大人)のラブラブ溺愛セックルが一番需要ないのかも知れないorz
- 172 :名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 01:48:20 ID:wjd73SSf
- このスレのせいでウィッチやらプリエステスとエンカウントすると
「逃げる」を選択するようになった俺の戒律悪PT。
- 173 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/16(日) 01:51:55 ID:pkfzfqhh
- ぐっじょぶいちばんのり!
うまいわエロいわ健気だわ可愛いわでもうどうしたらいいのやら。
ウィッチ軍団(とついでに冒険者4人)が灰にならなくてよかったよかった。
- 174 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/16(日) 01:53:05 ID:pkfzfqhh
- い…いちばんとかいっちゃったよ…どうしようごめんなさい
- 175 :名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 03:07:58 ID:ujp1VS53
- >>174
許しません。許して欲しかったらエルフ姉をジブンに下さいっ!
- 176 :名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 14:54:46 ID:RnXU7QKV
- >>175
なるほど、次にエルフ姉にもてあそばれる冒険者の名前が「ジブン」君なんだな。
プリン君と釣り合いが取れる名前の短さでちょうどいいかもw
>>171
大人の魔女が需要がないのではなくて、少女の魔女とかツンデレトレボーとかが反則杉なのだ???。
- 177 :名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 18:38:53 ID:bzU79W4F
- >魔女さん(大人)のラブラブ溺愛セックルが一番需要ないのかも
純愛に萌えれる俺は
”一寸の虫にも五分の魂
一介の女忍者やウイッチでも恋のドラマは魔女のそれと重きは一緒”
とチラシに書いて迷宮にバラ撒きますよ。
- 178 :名無しさん@ピンキー:2005/10/16(日) 23:27:10 ID:fKCOH5Cw
- 冒険者の性的需要とウィッチたちの売春業供給が妙に生々しい〜
実際、多々あるんだろうな、こういうの
>ツンデレトレボーとかが反則杉
あれはヤバ杉だった
萌え尽きるかと思った
- 179 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/17(月) 02:32:18 ID:M3rH9tLt
- >>175
ゆ、許して欲しいので裸で置いておきました。
「裸だから恥ずかしい」というので、ダークゾーンにいます。
座標は…(ごにょごにょ)…では、私はこれにて
>実際、多々あるんだろうな、こういうの
迷宮でウィッチやプリーステスを見る目が変わってしまいそう…
- 180 :175:2005/10/17(月) 06:44:30 ID:WCUVG4uD
- ひゃっはあ!ありがとうございます。ダメ元でも言ってみるものですね。
それでは今から迷宮に潜ってきますね。報告は夜にでも致しますムフフ…
- 181 :175:2005/10/18(火) 02:33:34 ID:2gZAg97W
- 俺ははやる心を抑えて迷宮への階段を下りた。
目指すは1回ダークゾーン。そこにエルフのお姉さんが裸で待っているのだ。
歩きながら少し不安を感じる。初めてなのに上手く出来るだろうか。
皮をかぶったモノをみて笑われたらどうしよう。。
「おっと、焦りすぎだ、いかんいかん落ち着け」
数回深呼吸をして荒い呼吸を整える。
俺は未だLv一桁の盗賊。地下1階といえども、油断すれば墓の中行きだ。
不意打ちを食らわないよう、慎重に進んでいく。
マーフィー君の玄室の前を通り過ぎ、やっとダークゾーン地帯の前まで来た。
奥からは、寺院で嗅いだ事のある匂いが流れてくる。香の匂いだ。
「ああ、大人の女性ともなれば匂いにも気を配るのか…」
否が応にも興奮が高まる。俺はダークゾーンを歩き始めた。
指定された座標の前に来た。
「シグルーンさん?」返事は無いが、誰かが動く気配はあった。
「シグルーンさあああん!」思いっきり抱きつく。コレから俺は大人への階段を一気に駆け上がるのだ!
ジブン ここにねむる
- 182 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/18(火) 03:01:43 ID:CCifA3tg
- >>181
。・゚・(ノД`)・゚・。<ごめんなさいごめんなさいもしキャラ使ってよろしかったら後で何か書きます
こんな時間になってもこのスレをリロードしないと眠れない身体になりました
- 183 :名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 04:42:22 ID:shz4FcWz
- >>181
とりあえずディかけときますね
でもなんで香の匂いなんだ?
あ、まだ腐る前の新鮮な状態だったのか
- 184 :名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 06:42:59 ID:yoaM+kXF
- *ダークゾーンでは男女仲良く手をつなぐこと!!*
- 185 :名無しさん@ピンキー:2005/10/18(火) 08:59:52 ID:eueTdBlI
- >>183はDIを唱えた。ジブンは生き返った!
おおっと、レスを付けて頂いている。ありがたやありがたや。
>>182
いえいえ、自分でまいた種を自分で刈っただけですので、お気になさらずに…
と言いながら(下半身が)期待している自分が情けない…
自分も朝昼夜1回ずつリロードしないと落ち着かない体ですw
>>183
きっと腐臭隠しでしょう。>香 誰が炊いたのかまでは自分には分かりません…
- 186 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/19(水) 21:08:17 ID:F2J7AaP0
- 早い時間こそ人がいないに違いない、というわけで
こっそり投下させていただきます。
なお、このお話にはジブンさんでてきません。外伝Vをおまちください。
∧__∧ (ちんこローブの続き)
( `・ω・ ) (エミール)
/ヽ○==○ (ロリ)
/ ||_ | (とりあえず冒頭投下)
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)
- 187 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/19(水) 21:09:57 ID:F2J7AaP0
-
「うわーん、プリンくんのばかぁぁぁぁ」
酒場からエルフの少女が飛び出し、泣きながら路地を駆けて行く。
後を追って少年が酒場から出てきたが、少女はすでに路地の向こうへと消えていた。
「まいったなぁ…どうしよう」
半ベソをかく金髪の少年。
少年の名はプリン。冒険を始めてまもない新米戦士。
走り去った少女の名はエミール。幼さを残す少女でありながら、ビショップを極めた一流の冒険者。
2人はふとしたことからパーティを組んでいた。
もっとも、二人の肩書きを見れば一目瞭然、プリンはエミールに助けられてばかりなのだが。
話は1分前にさかのぼる。
ほんの1分前、エミールはプリンの前で美しいローブを身にまとい、天使のような笑顔をふりまいていた。
そう、
「見て見て!このローブ、遠くの国で発掘されたローブなの!どう?かわいいでしょ!!」
という彼女の問いかけに対して、プリンが
「でもそのローブ、名前は『ちんこローブ』なんだね…ぷぷっ」
という一言を返すまでは。
一瞬の硬直の後、エミールは泣きながら走り去ってしまい――プリンは一人途方に暮れていた。
「…まいったなぁ…てっきり笑わせようとして、
あんな名前のローブを持ってきたのかとおもってたのに…」
何の知識もなしに冒険を始めて途方にくれていたプリンがエミールと出会って以来、
2人は毎日のように食事や迷宮探索をしていた。
無論新米のプリンにあわせて探索は浅い階層のみだったし、それはエミールにとってはピクニックにもならなかっただろう。
しかし、それでも嫌な顔一つせずについてきてくれたエミール。
仲間であり、友人であり、憧れの対象でもあったエミールを泣かせてしまったことは、
プリンを大いに落ち込ませていた。
頭をかきながら、エミールの泊まっている宿屋に向かう。
どんな顔をして、彼女に会えばいいのだろう。
宿屋の前でうろうろしながら考えてみても、冒険者としての経験はおろか
人生経験も恋愛経験もろくに無いプリンに答えを出すことは出来なかった。
- 188 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/19(水) 21:11:32 ID:F2J7AaP0
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜2>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
迷宮下層。
瘴気が渦巻く通路をエルフの少女――エミールが、一人とぼとぼ歩いていた。
着の身着のままで出てきたためか、少女趣味の普段着に魔法の杖といういでたちが、迷宮ではひどく浮いて見える。
「…プリン君の馬鹿……」
行く当ても無く開いたドアの先に悪臭を感じて、エミールは顔を上げた。
臭いの元…玄室の中にたむろしていた盗賊たちが武器を構え、エミールが一人なのを見てニヤニヤと笑い出す。
「おじょうちゃん、仲間とはぐれちまったのかなあ」
「そとは魔物だらけだよ、こっちにおいで」
宝箱に座った一人がひひひ、と下卑た笑いを上げると、他の盗賊たちがゲラゲラと笑い出す。
いやらしい顔をしながらじりじりとにじり寄ってくる盗賊を無表情に見つめながら、エミールが小さく口を開き…
…部屋は核撃の炎に包まれた。
「プリン君の馬鹿…プリン君の馬鹿…」
ぶつぶつとつぶやきながらエミールが部屋を出て、べつの玄室へ入り――すぐに出てくる。
行く先々で遭遇する全ての命を燃やしつくし、少女が迷宮をさまよう。
彼女がなぜそんな行動に出ているのか、哀れな盗賊たちは知る由もなかったし
もし知ったとしても、己の命の軽さに嘆くことしか出来ないだろう。
ただ、迷宮に死を振りまきつつ進んでいく少女を遠くから見つめながら
ほくそ笑む無数の影があることに、エミールは気づいていなかった。
- 189 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/19(水) 21:12:59 ID:F2J7AaP0
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜3>
「………かえろうかな………」
一回り玄室を焼き尽くすと、エミールはため息をついた。
恥ずかしさと怒りを核撃に込めて出しつくし、冷静になった頭でゆっくりと考える。
(――きっとプリン君は謝りに来てくれる。
私が恥をかいたのと同じかそれ以上に、プリン君は自分を責めて苦しんでいるかもしれない。いいえ、きっとそう。
あんな馬鹿なことをした後で顔を合わせるのはこの上なく苦痛だけど、
プリン君が苦しんでいたら、もっといやだもの。)
一人で怒って一人で悩み、一人で納得したエミールが
帰ろうと足を踏み出したとき、迷宮の闇がゆらり、と揺れた。
「あの子だわ」 「あの娘ね」 「あの子よ」 「あの娘ね」
鈴がなるような小さな声が、エミールの周りから響いてくる。
「だ…だれ?」
周囲を見渡すが、声は迷宮の闇から響いては消え、消えたかと思うとまるで違う方向から響いてくる。
エミールは両手で杖をぎゅっ、とにぎりしめた。
「知っているの」 「見ていたわ」 「核撃は撃ち尽してしまった」 「見ていたわ」
声の指摘で、自分の魔力が尽きかけていることに初めて気付く。
エミールの首筋を、汗がひとすじ、たらりと流れ落ちた。
「ここよ」「こっちよ」「そっちじゃないわ」「こっちよ」
(落ち着いて…一人でも大丈夫…落ち着いて…)
走り出したくなる恐怖を堪えて、魔法の明かりをともす。
―――ぼんやりと照らされた迷宮で、エミールは自分が淫魔サッキュバスに囲まれていることに気付き―――攻撃魔法を唱え始めた。
- 190 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/19(水) 21:13:47 ID:F2J7AaP0
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜4>
轟音とともに炎の風が、氷の嵐が迷宮に吹き荒れる。
一度魔法を詠唱するごとに数匹のサッキュバスが傷つくが、倒れる前にすぐに後ろに下がり
入れ替わりに別のサッキュバスが飛びかかってくる。
核撃であれば一撃で全てを焼き尽くせるのに、歯噛みしつつ、エミールは呪文を唱え続けた。
「むだよ」「かわいそう」「沢山いるわよ」「かわいそう」
サッキュバスたちはケラケラと笑いながら、迷宮に裸身を躍らせる。
彼女たちは攻撃こそしてこないが、一撃、また一撃と魔法を放つたびにエミールは自分が疲弊していくのを感じていた。
(まずいわ…なんとか階段まで逃げないと)
しかし、エミールを取り囲むサッキュバスの輪は、徐々にせばまってくる。
エミールの息は荒くなり、心臓は早鐘のようになり続けていた。
「もうだめよ」「かわいそう」「もうだめね」「かわいそう」
「く、ぅぅ…」
上位魔法の魔力が尽き、小さな炎を放つだけになったエミールの精神を声が追い詰めていく。
絶望的な状況は、エミールから平静を完全に奪い去った。
「うぅ…わあああーーっ!!」
涙をながしながら投げつけた小さな火球が、サッキュバスの白い乳房にあたり、ぱちんとはじけて消えた。
「あらあら」「泣いているわ」「でもだめよ」「――ようこそ、私たちの迷宮へ」
目をかたく閉じて滅茶苦茶に炎をはなつエミールの背後から何本もの白い腕が伸びる。
「い、いやっ、やだ、嫌だあぁぁぁぁぁっ!!あーーーっ!!!」
――哀れなエルフの少女が、瞳に絶望をたたえながら迷宮の闇に引きずり込まれ――
後には、鈍い輝きを放つ杖だけが残された。
- 191 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/19(水) 21:17:55 ID:F2J7AaP0
- >>187にタイトル付け忘れました。
<あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜1>です。
ヘ( `Д)ノ 怒られそうなので誰か来る前に逃げます。
≡ ( ┐ノ 次はエロくなるのでカンベンしてください。
:。; /
- 192 :名無しさん@ピンキー:2005/10/19(水) 23:18:44 ID:/PIIHi/l
- うわあぁぁぁぁぁさらわれたぁぁぁ
これは大変なことになりそうだ・・・かわいそうに・・・
テカテカ
- 193 :名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 01:24:30 ID:MnfIvdql
- っゃっゃ
- 194 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/20(木) 19:36:11 ID:cimTUXlD
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜5>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(――なんか、ふわふわする…)
エミールは、浮遊感につつまれていた。
ぬるりとしていて、しかしどこか心地の良い、奇妙な感覚。
(私死んじゃったのかな…ひぃっ!!)
胸に走る鋭い痛み。
エミールは瞳を開き、自分が裸で淫魔にのしかかられている事に気付いた。
「…な…いやっ、放してっ…!」
もがこうとするエミールの四肢を、沢山の腕が押さえつける。
のしかかったサッキュバスの顔が、ピクリとも動けないエミールの胸に近づき、
まだほとんど膨らんでいないエミールの乳房の先にとがる、薄いピンクの乳首をきつく噛み締めた。
「いたい!いたいぃっ!!」」
エミールが苦しむのを満足げに見つめながら、サッキュバスはさらに力を込める。
別のサッキュバスがもう片方の乳房にくらいつき、白い肌に牙を立てた。
「ひいぃっ!い、ああぁぁ!!やめて!やめてえぇぇ!」
しびれるような激痛に涙がこぼれたが、サッキュバスたちは楽しそうに笑い続けている。
「やめないわ」「そうよ」「あなたもやめなかったもの」「そうよ」
周囲の闇から響いてくる声に、エミールは自分が過去の行いの報いをうけているのだと悟った。
しかし、それがわかったからといって状況はまったく好転していない。
いいや、それどころか――自分がサッキュバスたちにした行為を思い出し、エミールは震えあがった。
「安心なさい」「気持ちいいわよ」「大丈夫よ」「気持ちよくなるわ」
サッキュバスたちの声がエミールの恐怖心を煽る。――しかし。
「…あ、うそ…いや…!」
サッキュバスに噛まれた傷口が熱く疼きはじめ、エミールの恐怖心は混乱へと変化していった。
- 195 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/20(木) 19:36:50 ID:cimTUXlD
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜6>
「こ、こんな…っ」
「それが快楽よ」「とてもすてき」「もっと気持ちよくなるわ」「とてもすてき」
サッキュバスの牙が身体から離れ、入れ替わりに無数の手がエミールの身体に伸び…なでさするような優しい愛撫を始めた。
まだほとんど膨らんでいない乳房を、ツンと尖った乳首を、ちいさなへその周りを、まだ硬さの残る尻を…
――そして、まだ大人になっていない線のような割れ目を、冷たい手が容赦なく撫で回す。
「ひぃぃっ!ぅぅぅっ!!」
必死に快楽を抑えこもうとするエミール。
しかし、その行為は無駄どころか、状況をより悪化させてしまうことになる。
「まだ足りないのかしら」「もっとよ」「気持ちよくしてあげる」「もっとね」
ちっぽけな抵抗を続ける彼女の身体に、さらに無数のサッキュバスが飛びつき…首から下の身体全てに歯型をつけていく。
「……!……!……!!!」
一箇所噛まれるごとに、エミールの身体がびくん、びくんと跳ねる。
もはや痛みは無かった。噛まれるたびに感じるのは脳が痺れるような快感。
しかもその快感は、一つ噛み跡がつくたびにどんどん大きなものになっていく。
もはや声も出せないエミールの内股に牙が触れ―――最大の快感が彼女を襲った瞬間、
―――ぷしゃっ
エミールは股間から煌く液体を噴出し、ぐったりと倒れこんだ。
「これからよ」「もっとすごいのよ」「今の快楽が」「ずっと続くのよ」
サッキュバスたちが満足げに微笑み、エミールの身体をまさぐり続ける。
胸をもみしだくもの、口に指を入れて舌を愛撫するもの、尻をなでさするもの、手足の指先を嘗め回すもの…
人知を超えた絶頂を迎えてなお続く快楽の濁流に、エミールの身体はびくん、びくんと痙攣することでのみ答えていた。
- 196 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/20(木) 19:37:32 ID:cimTUXlD
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜7>
…どれくらいの時間がたったのだろう、エミールを囲むサッキュバスが離れると
よだれ、涙、愛液…様々な液で全身をどろどろにしたエミールが現れた。
虚ろな瞳は虚空を力なく見つめ、ぐったりとした身体は小さく震えている。
「さあ、そろそろよ」「いよいよね」「大人になりましょう」「この杖でね」
サッキュバスが、男のペニスを模した杖を取り出し、ぺろり、となめる。
(ああ、私が置いて言った杖だ)
うれしそうに微笑みながら近づいてくるサッキュバスを呆然と瞳にうつし、エミールはぼんやりと考えた。
(装備、もってくればよかったな…そういえば、こうなったのも装備のせいだっけ)
いまさら後の祭りだが、宿屋においてきた装備のことを思い出す。
呪文をはじくローブ、状態異常を防ぐお守り、魔法のかかった指輪―――指輪!
「――指輪よ!」
最後の力をふりしぼり、エミールが叫ぶ。
右手にはめられた『転移の指輪』が光を放ち、エミールの身体が消える。
「…残念だわ」「探しましょう」「…ちょっとまって」「………うふふふ」
残されたサッキュバスたちは悔しげに飛び回っていたが、やがて不気味な笑いと共に迷宮の闇に溶け込んでいった。
- 197 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/20(木) 19:38:07 ID:cimTUXlD
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜8>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「はあ、はあ、はあ………」
エミールは疼く身体を引きずるようにして、迷宮をさまよっていた。
幸運なことに石の中に飛ばされること無く見覚えのある場所に出はしたものの、
細い太股は股間から流れ出る液体でテラテラと濡れ、
数メートルごとに迎える絶頂により、迷宮の床には転々とシミが残っていた。
(階段は先回りされているかもしれない…安全な部屋に入って、おねえちゃんがくるのを待ったほうがいいわ)
何度も探索したフロアであることを感謝しつつ、なにもない玄室に急ぐ。
魔物がひしめく迷宮で、なぜか魔物も盗賊たちも見たことのない玄室。
避難するなら、ここしかない。
―ぷちゃっ
扉を硬く閉めてどさりと倒れるのと同時に、絶頂を迎えた股間から音が響き、エミールは赤面した。
(ううっ…はずかしい……)
サッキュバスの魔力にあてられた身体は、まだ疼き続けている。
ひんやりとした石の床を感じつつ、エミールはもじもじと内股をこすり合わせた。
「…んっ…ううっ……あっ…」
ゆっくりと右手が股間に伸び…
「 わらわの部屋で何をしておる 」
突如闇から響いてきた声に、エミールは心臓が鼻から飛び出るかと思うほど衝撃を受けて顔を上げる。
その先に見えた影がはっきりしてくるにつれて、エミールはこの部屋に魔物が近づかなかった理由と、
おろかな選択をしてしまったということ、そして自分がもう終わりだということを理解した。
――サッキュバスクイーン、淫魔の女王が、エミールを見下ろしていた――
- 198 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/20(木) 19:39:22 ID:cimTUXlD
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜9>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その頃、プリンはまだ宿屋の前を右往左往していた。
道行く人たちが、怪訝な目をして見つめるのもかまわずにうろうろと歩き回る。
「…うーん、うーん…」
どう謝れば許してもらえるのだろう。いくら考えても答えは出ない。
大切な友達と仲直りする、しかもそれが憧れの異性とくれば、
プリンにとって仲直りの方法の選択は
『宝のつまった箱を前に「歴戦の盗賊の調査」と「王宮直属の司祭が唱えた罠感知魔法の結果」が異なっていた時』
よりも厳しい選択だ。
知恵熱で倒れるのではないかというくらいにプリンの脳が空回りフル回転しはじめたそのとき、上から声がした。
「ちょっとプリンくん、あんたなにやってんのー?あがってらっしゃいなー。」
見上げると、エミールの姉であるシグルーンが、窓から軽く手を振っている。
―――もう覚悟をきめるしかない。真正面から謝ろう!!
プリンは、グッとこぶしをにぎりしめ、足を踏み出した。。
「…なるほどね、そんなことがあったんだ…」
事情を説明されたシグルーンはにこり、と微笑んだ。
この微笑にだまされてとんでもない目にあったのを思い出し、プリンが身震いする。
「エミールなら奥にいると思うわ。
いま呼んで来るから、ぱっぱとあやまって手の甲にキスの一つもしてあげるといいんじゃない?」
クスクスと笑いながら、シグルーンが寝室へ向かう。
(笑い事じゃないのに…)
口を尖らせながらも、すこし緊張がほぐれたことを感謝する。
(あとは真正面から非礼をわびて、許してもらおう。ボクにできることはそれしかない。)
プリンが覚悟を決めたとき、シグルーンが神妙な顔で寝室からもどってきた。
「書置きがあったわ…迷宮にいってくるって…でもあの子の装備はほとんどこっちの部屋にあるから…」
「そ、それって…大丈夫、なんでしょうか」
プリンの問いかけに、シグルーンの表情がさらに険しくなる。
「装備がそろっていれば一人でも平気だとおもうけど…
着の身着のままで出て行ったみたいなのよ…早く探しにいかないと、まずいかもね…」
ガタッ。
椅子を倒してプリンが立ちあがる。自分の不用意な一言が招いた事態に白い肌は蒼白になり、唇は震えていた。
「す、すぐ迎えにいかなくちゃ!」
「やめなさい!あの子が危険になるエリアにたどり着く前にキミが死ぬわよ。
探索する以上人手は欲しいけれど、新米のキミに出来ることは無いわ。」
駆け出そうとするプリンに冷たい一言を浴びせ、シグルーンがクローゼットを開く。
その顔はすでに冷静で気さくで助平な姉ではなく、妹を心配する冒険者の顔になっていた。
「…ボクのせいなんです…どうしてもいかないと…」
涙をぽろぽろこぼしながらうつむいているプリン。
哀れな少年を一瞥することすらせずに装備を取り出していたシグルーンが、何かを見つけて突然声を上げた。
「プリン君!…キミ、本当に命がけでエミールを助けたいなら…こっちへきなさい。ただし、本当に命…」
シグルーンが最後まで言い終わる前に、プリンは部屋に飛びこんでいた。
- 199 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/20(木) 19:42:21 ID:cimTUXlD
-
ヘ( `Д)ノ エロ入ったのでゆるしてください。
≡ ( ┐ノ まだ終わりじゃないぞい
:。; / もうちょっとだけつづくんじゃ
- 200 :名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 22:37:22 ID:L6chYV4H
- 頑張れプリン君。超頑張れ!
- 201 :名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 23:54:52 ID:MnfIvdql
- 頑張れサキュバスクィーン。超頑張れ!
- 202 :名無しさん@ピンキー:2005/10/20(木) 23:59:41 ID:tHnsg6nN
- その亀仙人の台詞からが長いし、エスカレートするんですw
- 203 :名無しさん@ピンキー:2005/10/21(金) 01:10:48 ID:OwlumUHC
- ということは宇宙船でCDSな展開も!?
- 204 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 22:58:49 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜10>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ああっ、あ、ああ、うあああ!!」
迷宮にエミールの悲鳴が響く。
淫魔の女王が支配する玄室は、エミール…女王…そして眷属であるサッキュバスたちが絡み合い、
むせ返るような女の匂いで溢れかえっている。
胸と胸をこすり合わせるもの、互いの股間をまさぐりあうもの、若く未熟な同属を喘がせて興奮するもの…
サッキュバスの淫肉と淫肉がこすれあう部屋の中心で
エミールは股間に顔をうずめた女王の舌に愛撫され、その快楽に神経を焼かれていた。
「妾の舌は心地よかろう…眷属どもの愛撫とちごうて、おぬしがいくら昇りつめても失神などさせぬゆえ、
おもうさま悶えるがよい…」
――ぬるり。
蛇のように長い舌が、エミールの割れ目を上下になぞり、後ろの小さなつぼみをほじる。
上から下へ、下から上へと舌が動くたび、エミールは自我がごりごりと音をたてて削り落とされていくのを感じていた。
「ううあっ、ひいぃ、いぃぃぐうぅうっ!!」
何度目かわからない絶頂―――だが、気が狂いそうな快楽が続けざまにエミールを襲う。
「どうじゃ、脳が焼ききれるような快楽じゃろう。
おぬしの身体はもう悦楽を求めておる。
あとは…心が求めれば、お前は妾の眷属に生まれ変われるのじゃ」
「い、いや…そんなの…ぃひぃぃぃっ!!」
――びちゃっ、びちゃっ、びちゃっ――
エミールが拒否の言葉を発する前に、女王の舌が速度を増した。
細く美しい黄泉の彫刻のような手が、エミールの乳首をやさしく撫で回す。
「どうした。この快楽じゃ。この快楽が永遠におぬしのモノになるのじゃ…
生まれ変わったら、迷宮の魔物や盗賊どもの伽をして、この小さな穴をほぐされるのじゃ…
さ、はよう妾を受け入れよ。淫魔として生まれ変わるのじゃ…」
女王の爪が、エミールの乳首にちくり、と突き刺さる。
「いや…いや…いやだぁ…」
人知を超えた快楽にむせび泣き、悲鳴を上げながらも受け入れようとしないエミール。
しびれをきらした女王が、エミールの股間から顔を放した。
「…もうよい。ならばおぬしは…妾のための『穴』となるがよい」
――ずるっ。
言うと同時に、女王の股間から大人の腕ほどもあろうかという巨大な一物が姿を現した。
「…い…いやあぁぁーっ!!」
自分がこれからどうなるかを悟り、悲鳴を上げるエミール。
「もう遅い…おぬしが壊れるまで嬲りつくしてくれる。迷宮の娼婦と…なるがよい!」
涙をぼろぼろ流しながら、エミールが足をばたつかせる。
「そうじゃ、その顔じゃ…愛いのう、愛いのう…」
にやりと笑った女王の一物がエミールの割れ目にあてがわれると、
哀れな少女の入り口が恐怖にきゅっ、と締まり、無駄な抵抗を試みた。
「ふふふ…おぬしのような可愛い眷属が欲しかったぞ…じゃが………ここまでじゃ」
- 205 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 22:59:42 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜11>
――ドガンッ!!
突如扉がコナゴナに砕け散り、一つの影――プリンが室内に躍り出た。
「すみませんがちょっとまってもらいます!」
透き通った声で、しかしあまり格好良くない台詞が響く。
最高の瞬間を邪魔された女王は、不機嫌そうにプリンを一瞥した。
「――無粋な童が迷い込んだようじゃな――」
「その人を、返してください。――できれば、誰も殺したくないんです」
歴戦の気迫を感じさせるどころか、新米戦士の匂いをさせているプリンの言葉に答えるように、
四方からクスクスとサッキュバスの笑いが響いた。
「ほほう、ぼうやがこの娘の男かえ?もうしばらく待てば、この娘の穴をほぐしてやったものを…」
魂を凍てつかせるような女王の挑発。
――だがプリンは微動だにしない。
そのまっすぐな瞳にサッキュバスクイーンは眉をひそめ、
いまにも貫こうとしていたエミールをどさりと投げ捨ててプリンに向き直った。
一瞬エミールに目をやり、瞳に怒りをたたえて女王をにらみつけるプリン。
初心な少年戦士をまじまじと見つめ、女王は微笑んだ。
「……ずいぶんと良い物を装備しておるようじゃな」
「ほとんど借り物だけどね。ボクみたいな弱虫でも、これなら戦えるってさ」
ニヤリ、と不敵…というよりも可愛らしい微笑みでプリンが答える。
「なるほど、聖剣エクスカリバーにゴールドティアラ、銀の小手に銀の靴、そのアンクレットは奇跡のアンクかえ?
しかし、そのみすぼらしい革鎧は美しくないのぉ」
くくく、と口に手を当てて女王は含み笑う。
確かに歴戦の冒険者として恥じない装備に混じって、鎧だけはアンバランスな革鎧だった。
だが、それでもプリンの笑みは崩れない。鎧を恥じる理由がないからだ。
「他にいくらでも鎧はあったさ…
でも、これはトランプル領にあるボクの家に代々伝わる、世界に一つの鎧。
即死・ドレイン・麻痺・石化を防ぎ、被ダメージ半減の『ドラゴンの革鎧』
いや、いまは…『ちんこアーマー』だっ!!」
プリンの叫びが迷宮にこだまする。
プリンはエミールのローブを笑った己を恥じ、鎧の名を付け替えたのだ。
「……ちん……っ…ぼうや…ふざけるでないっ!」
一瞬呆気に取られた女王の手が鋭く空を裂き、どす黒い空気の刃がプリンの胴に叩きつけられる。
――しかし、舞い上がった土煙の向こうから無傷のプリンが現れると、女王の顔から余裕の笑みが消えた。
憎らしげに歯噛みしながら女王が臨戦態勢に入るのを見届けて、
プリンはゆっくりと深呼吸をして――エクスカリバーを構えた。
「…プリン君、素敵…!!」
倒れていたはずのエミールがいつのまにか上半身を起こし、裸のまま瞳をキラキラさせてプリンを見つめていた。
- 206 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:01:12 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜12>
「もうよいわ…恋人の目の前で、惨めにのたうち回らせてくれよう…みなの者は手を出すでないぞ!」
女王が跳躍し、戦いが始まる。
――力の差は、歴然。
攻撃の手数も、正確さも、圧倒的に女王が押している。
とはいえ、歴戦の防具は女王の爪や牙・魔法にいたるまで全ての攻撃をことごとく弾き、プリンに致命傷を負わせることは無い。
逆にエクスカリバーは、本来ならば傷一つ与えられないであろうプリンの未熟な剣技を補って
女王に小さいながらもいくつかの傷を与えていた。
――しかし、それでもなお女王の余裕は変わらない。
「ほほほ…装備に頼りきっておるのぅ。じゃがどれだけのハンデがあってもお前は妾には勝てぬ」
余裕の正体は、体力の差。
どちらも大差なく軽症を受け続けている。
だが、新米戦士のプリンと淫魔の女王では基本となる体力の差が大きすぎるのだ。
2人が同じだけのダメージを受け続ければ、
女王が1度倒れるまでにプリンは5回は倒れることになるだろう。
――そう、新米戦士に勝ち目は無い。
徐々に押され始めるプリン。
体力を消耗し、動きが鈍っていくのが傍目にも見て取れる。
しかし、それでもなおプリンの笑みは真っ直ぐに女王を見据えていた。
「可愛い目をしておる…よくやったが…ここまでじゃ!」
女王がとどめの一撃をプリンに浴びせようと力を溜めた瞬間。
プリンが小さな試験管のようなものを取り出し、中身を飲み干した。
プリンの体に活力がみなぎり、戦い始めの頃の動きが戻る。
とどめの一撃を撃ち損ねた女王は間合いをとり、憎らしげに、しかしまだ余裕を持ってつぶやいた。
「…小僧、霊薬をもっておったのか…じゃが」
女王が小さな声で何かをつぶやくと、身体の傷がみるみるうちに癒えていく。
「妾も回復魔法をたしなんでおる。
――わかるか?
せいぜい数個しか持てぬちゃちな薬がきれてから、ゆっくりと嬲りつくしてくれようぞ…」
女王がふたたび、跳躍した。
- 207 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:02:18 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜13>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
――どれだけの時間がたったのだろう。。
プリンも女王も、相手に与えられるのは軽症のみ。
どちらかの体力が減れば、プリンは霊薬で、女王は魔法で治癒してしまう。
霊薬がきれるのが先か、魔法が切れるのが先か。
とはいえ、どう考えても淫魔を率いる女王の魔力に
限られた数の霊薬で対抗するのは無謀。
事実、序盤は女王が余裕をみせ、プリンを翻弄していた。
しかし、いつの間にか大勢は入れ替わり、今焦りを感じているのは女王だった。
(なぜじゃ…もう持てるだけの霊薬は使い切ってしまったはず…
なぜこうも数多く、際限なく霊薬がでてくるのじゃ…)
女王の疑問を読んだかのように、プリンが口を開く。
「霊薬がこんなにあるはずがない…そう思ってるんだろう?
たしかにボクは弱い。装備を、霊薬を頼らなければいけないくらいにね。
でも、弱いからこそ、工夫をするんだ…
このダンジョンにこもっていたら知らないだろうけれど、
ボクの祖国では、霊薬を9個ひとまとめにして持つ技術が発明されているんだよ!
それにこの霊薬は、シグルーンさんがくれた特別製…通常よりも少量で大きな効果があるのさ!」
女王が驚愕に目を見開く。
これでは、9倍の霊薬を使われることになる。いや、通常よりも少量で効果があるという話が真実ならば、それ以上の差。
いくら相手が雑魚でもコレだけのハンデを背負わされて勝てる見込みは、ない。
さらに到着こそしていないものの、霊薬を作り出すほどの仲間がいるという。
相手の戦力が予想の9倍以上に膨れ上がったことに、女王は激高した。
「ええい…みなでかかれい!みなで、こやつの精気を吸い尽くしてやるのじゃ!」
次の瞬間、無数の淫魔がプリンにとびかかり、くぐもった悲鳴と共に肉の壁にプリンが押しつぶされる…はずだった。
しかし、女王自慢の眷属は姿を見せない。
――いつの間にか周囲の闇から聞こえていた淫魔の笑い声が、止んでいた。
- 208 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:06:22 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜14>
「なにをしておる!はよう加勢…ッ!」
周囲を見た女王の視界に、倒れたサキュバスたちがうつる。
額に焼印のようなものを押され、下をだらりとたらして白目を剥いているもの。
完全に裂け広がった陰部と肛門から小便と鮮血をたらしながら痙攣しているもの。
翼と四肢をへし折られ、キャリオンクロウラーのように這いずって逃げようとしているもの。
恐怖のあまり発狂したのか、よだれをたらしながら虚空を見つめているもの。
みな辛うじて息はあるようだが、
沈黙の魔法をかけられているのか呻き声一つ聞こえてこない。
いつのまか、エミールの隣にはシグルーンが座っていた。
「1対1でやるっていったのはあなたでしょう。クイーンを名乗るなら、正々堂々やらないとね。
――妹を傷つけようとした報い、まだ受けていないのは…あなただけ。」
ただ一人無傷なサキュバスが、よつんばいでシグルーンの椅子にされている。
魔法か、それとも恐怖か、どのような方法で従わされているのかはわからないが
ただ一人残った幸運で哀れなサキュバスはぼろぼろと涙を流していた。
「どこを見ているっ!!」
歯噛みする間もなく、女王めがけてプリンの剣が繰り出される。
(しまった!)
恐怖に顔を歪めた女王に、聖なる刃が振り下ろされた。
――ざくっ!
「があぁっ!!」
均整のとれた胸を大きく切り裂かれ、女王が悲鳴をあげる。
もはや女王に回復の魔力は残っておらず、攻撃呪文も高価な装備にはじかれてしまう。
漆黒の翼も、鋭く美しかった爪もぼろぼろになり、全身が血で汚れていた。
対するプリンもいくつかの傷を負い、血が流れ続けていたが、
腰から霊薬の入った小さな容器を取り出し、中身を飲み干すだけで全ての傷はふさがっていく。
ようやく女王は、自分がとっくの昔に『詰んで』いたことに気付いた。
攻撃は硬い装備に阻まれ、魔法も無力。しかも相手は再現なく回復し、逃げることも出来ない。
このまま戦えば自分をまっているのは、死と消滅。
「口惜しや…よもや、ここまでやるとはの…」
「命乞いをしても無駄だぞ。エミールさんを傷つけたお前を、ボクは許さない」
最後の望み、自分の魅力による延命を求める前に見透かされて、女王は言葉を失った。
重い沈黙が迷宮を支配する。
時間が止まったような静寂。
- 209 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:07:16 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜15>
――突如、女王の指から巨大な火球が放たれた。
(大丈夫、ただの苦し紛れだ)
装備の加護で、巨大な火球も小さな火傷程度にしかならない。
そう判断して火球を受け止めようとプリンが構えた、そのとき。
「ガあああああああああああああああっ!!」
「…いけない!プリン君っ!!」
吼えた女王の最後の跳躍と、シグルーンが叫ぶのは同時だった。
火球に向かって跳んだ女王は、そのまま自身の身体が燃えるのもかまわずに火球を突き破り、プリンに襲いかかる。
いきなり火球による死角から女王が目前に現れ、ひるんだプリンは後ろに飛びのいたが
女王の突撃は、未熟なプリンの足捌きをはるかに凌駕している。
――もう、生き延びることは出来ない。ならばいっそ、目の前のいまいましい少年を道連れに――
「妾の眷属を辱め、全てを奪うというのなら!せめてこやつの命、貰って行くぞっ!!」
防御の全てを捨てた、体が砕ける勢いの捨て身の体当たりによる衝撃は、
鎧を通してプリンの内臓を破裂させ、薬を飲む間もなくプリンの体は生命活動を停止する。
女王が邪悪な笑いに顔を歪め、シグルーンが間に合わないとわかっていながら走り出し、エミールが両手で顔を覆って悲鳴を上げた瞬間。
プリンの姿が、消えた。
- 210 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:09:52 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜16>
ばかな、そう思った瞬間。
女王の足元から剣が生え
――ざくっ
事態をのみこめないままの女王を両断した。
「………!?」
なにもわからないまま、哀れな淫魔の女王は塵となって四散し、
ただ一人残ったサッキュバスが「ああっ」とか細い悲鳴を上げて失神した。
「プリン君!?…うわっ」
あわてて駆け寄ったシグルーンは、足元に穴を発見して立ち止まった。
まさか、と思いながらそっと下を見る………そこに、苦笑いのプリンが落ちている。
「さ、下がったところにピットがありました…」
小さな勇者はシグルーンを見て、エヘヘと苦笑いを浮かべた。
幸いピットは浅いもので、底に生えていた小さなトゲも鎧に阻まれていた。
冒険者を屠るためのピットがプリンの命を救い、サッキュバスクイーンの命を奪ったのだ。
よいしょ、とピットから這い上がったプリンは、座り込んだままのエミールの元へ歩み寄る。
「…エミールさん」
「こないで!!」
プリンの言葉をさえぎり、エミールが叫ぶ。
顔を覆った指の隙間からは涙がこぼれ落ちていた。
「わたし、サッキュバスに襲われて、体中べとべとだし、穢れてるし…
で、でも、その、最後まではされてないけど、だけど…わたし、わたし…」
混乱して何を口走っているのかもわからなくなったエミール。
プリンは優しく微笑むと、エミールの両手を優しく握り…自分の唇でエミールの唇をそっとふさいだ。
「…!」
エミールが一瞬目を見開いて…すぐに目を閉じる。
最後の涙が一しずく、ぽろりと頬を伝って流れ落ちた。
「――キスは手の甲って言ったのに…ずいぶん大胆だこと。」
抱きしめあう2人を見て、シグルーンは満足げに微笑んでいる。
パーティを組み始めたときはどうなるかと思ったが、もう心配はないだろう。
――どうやらいっぱしの王子さまになったみたい、ね。
「あっ、そんなところにキスしちゃだめぇ」
「汚されたところ、ボクが全部きれいにしてあげる…どこをきれいにしたらいいかな?」
「そ、そんな、あの、胸、とか、おなかとか、あの、あと、あの…ああっ、ダメ、そんなところっ
ああ、でも、プリン君…ああっ、あああっ!」
前言撤回。何かおかしい。
「ちょ、ちょっとアンタたちなにやってんの!」
プリンに渡した薬の原料を思い出しながら、シグルーンは2人のところに駆け寄った。
- 211 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:14:14 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜17>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
数日後、ロイヤルスイート。
「はあぁぁぁぁぁ…ボクって男は…」
プリンは落ち込んでいた。
サッキュバスクイーンと対峙したときのりりしさは、すっかりなりを潜めている。
シグルーンが開発した霊薬は、精力を増強させると同時に媚薬のような副作用をもたらした。
エミールの身体をなめ回してシグルーンに止められたプリンはすぐに正気をとりもどしたが、
自分の取ってしまった破廉恥な行動は、サッキュバスクイーンを倒した喜びを吹き飛ばして余りあるものだった。
――エミールが怒るよりも嬉しそうにしていたのが、せめてもの救いではあるが。
「…せめて外に出られれば、気もまぎれるのに…」
窓から見える空は、抜けるような青空。
通りには人々が楽しげに歩き、広場では青空市が開催されているようだ。
しかしプリンは外に出られない。
身体の傷は全て癒えているし、体力や気力も申し分ない。髪の先から足の指先まで全てが健康そのものだ。
だが、この腰が、この腰だけが―――。
エミールのローブの改名とともに名前を戻した、先祖伝来の鎧の下は下半身丸出し。
そこには小さなペニスが青空を突くかのようにそびえ立っていた。
シグルーンの薬の副作用は精力増強。
それを一度に飲みすぎたプリンは、勃起が収まらなくなっていた。
この恥ずべき状態から脱するべくシグルーンが導き出した解毒方法は―――
『陰部が空気に触れるようにして数日放置』
朝起きると、下半身丸出し。
食事を取るときも、下半身丸出し。
暇をもてあまして剣の稽古をすれば、股間のムラマサがぷるぷる揺れる始末。
この生活は、サッキュバスクイーンを倒したことにより芽生えた、
少年の小さな自信を粉々にしてあまりあるものだった。
雑魚寝の簡易寝台にはいられないため、
エミールたちの宿泊するロイヤルスイートの一室に居候していることも彼の自尊心をより傷つけている。
*ガタッ*
ドアの方から小さな音が聞こえた。
見ると、居間へ続くドアの隙間からエミールが覗き見ている。
プリンと目があったエミールは、きゃーきゃー言いながら小さな足音を立てて走り去った。
(――もう慣れてきちゃったなぁ)
あと10分もすると、また覗きに来る。プリンがここに居候してからずっとこうなのだ。
プリンを気遣ってか、シグルーンは自室にこもるか外出しっぱなし。
エミールにも姉のような思慮深さがあればいいのに、と
プリンは少しあきれながら、ベッドに腰掛ける。
「ああ、薬や装備に頼らなくていいくらい強くならないとなぁ…」
青い空を見上げたプリンの口からため息がもれる。
少年戦士を励ますかのように、股間のやんちゃ坊主がぷるん、と揺れた。
- 212 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:15:26 ID:DWbhiGZW
- −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
<あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜18>
迷宮下層。
一人のサッキュバスが、迷宮を走っていた。
女王が灰になったあの日、一番若く、そして臆病だった自分だけが無傷で残ることが出来た。
その後正気を取り戻してから必死で灰をかき集め、廃人同然になった仲間たちの看病をしながら
女王を甦らせるために冒険者たちから精を集め続けてきたのだ。
仲間も徐々に力を取り戻してきた。これで女王が甦れば――。
(ようやく精が集まったわ…あとはみんながいるあの玄室にいけば、また女王さまにお会いできる――)
女王が復活すれば、恐怖の余り同胞と共に戦わず、冒険者に服従してまで生き残った自分は処刑されるかもしれない。
それでも、女王に生き返ってほしかった。また元気で幸せな、冒険者どもの精をしぼりとるみんなが見たかった。
――しかし、健気なサッキュバスの思いは、最悪の形で打ち砕かれることになる。
「ただいま!みんな、今から女王様を生き返らせ―――」
喜びに満ちた顔でドアを開けた彼女の目に飛び込んできたのは、あの日、仲間を壊滅させた女、シグルーン。
そして、その足元で這い蹲り、とろんとした目でよだれをたらす仲間たち。
数秒思考が停止した後、恐怖と混乱が押し寄せる。
「……ひぃっ!!」
顔を引きつらせて逃げようとするサッキュバスを、
彼女の献身的な治療により力を取り戻した仲間たちが押さえつけた。
「あなたで最後ね。…実はプリン君にあげた霊薬、あれ元々強力な媚薬だったのよ。
強力すぎて使い道のなかった媚薬を魔法で処理して、思いっきり薄めたのがあの霊薬なんだけど…」
じたばたと無駄な抵抗を試みるサッキュバスの元に、ゆっくりとシグルーンが歩み寄ってくる。
「原料の媚薬がいっぱいあまってて…人間相手だとどんなに希釈しても我を忘れて『さかっちゃう』から使えなかったけど、
あなたたち淫魔相手なら使えると思ってさ、生かしておいたわけ」
(――ああ、今度は見逃してくれないんだ)
サッキュバスの顔が絶望に引きつった。可笑しくも無いのに、なぜか口元が笑うかのように歪んでしまう。
「で、まぁ淫魔相手だから希釈しないで使ってみたの。いいわねコレ。みんなで仲良くなれるわよ。
――あら、その精気の塊…女王様を生き返らせようとしていたのかしら?
大丈夫、私がかわりに生き返らせておくから安心して頂戴。
平気よ…女王さまもすぐにあなたたちと仲良くなれるようにしてあげるから。」
緑色の禍々しい液体が、注射器によって吸い上げられていく。
引きつった笑顔で涙を流しながら、サッキュバスはシグルーンの手が伸びてくるのを見つめていた。
(ああ、いっしょ、みんな、みんなといっしょ、あは、あは、あはははヒヒひひひひヒヒ)
ちくり、と腕が痛むと、サッキュバスの自我は薄れ――迷宮の闇に溶けて、消えた。
- 213 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:16:35 ID:DWbhiGZW
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝U〜淫魔の迷宮〜19>
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
〜冒険者タイムス○月×日号〜
冒険者を恐れさせていた淫魔の女王、サッキュバスクイーンとその眷属が迷宮から姿を消して数日。
迷宮を徘徊する強敵が1人姿を消したことに、冒険者はどのような反応を見せているか我々はインタビューを行った。
人間・善・侍♂
「うむ。拙者昔あの女王に煮え湯をのまされておる故、いつか『りべんじん』を果たさんと腕を磨いておったが…
何奴かに先を越されたようでござる。無念じゃ…」
ホビット・中立・盗賊♂
「サッキュバスクイーン?ああ、前はたまに見かけたけど、おいらはすぐに逃げちゃったからね。
…え?最近姿を消した…?そりゃ大変だ!あの辺は手付かずの宝が眠ってるかもしれないぞ。すぐに仲間をあつめなくっちゃ!」
エルフ・善・僧侶♀
「フロアを牛耳っていた淫魔たちが姿を消したのは、神のお導きにより浄化され、天へと召されたからに違いありません。
きっと今は天の国で罪を洗い流し、清らかなる魂になっていることでしょう。
ああ…私には聞こえます。生まれ変わった自分に喜ぶ彼女たちの喜びの声が…」
人間・悪・戦士♂
「ああ!?うるせーな、知ってるよ知ってるよ。
…くそっ、迷宮で戦って力を溜めて、サッキュバスのところで気持ちよく発散するのが楽しみだったってのによ。
この有り余った力どこに持ってきゃいいんだよ。あーもう、いい女いねえかなぁ…記者のねーちゃん、これからいっしょに…
…げっ!か、母ちゃん!?いや、嘘だよ、このオレがお前をほっぽって淫魔どものところに行くなんてデマ…
あっ、こら!てめえ記者!メモをみせるんじゃねえ!うあ、ああ、ああーーれぇーー……」
――淫魔たちはただ黄泉に帰っただけなのか、それとも迷宮で何かが起こっているのか――
最近にわかに動きをみせる迷宮に、冒険者たちは動揺を隠せない様子だ。
…なお、過去に「淫魔の惨状を見た」という通報をよせていただいた読者から
「背の高いエルフ女の前で、這いずるようにして快楽を貪りあうサッキュバスたちをみた」
との目撃情報が当社に寄せられたが、高名な冒険者シグルーン氏の
「迷宮の瘴気に当てられすぎて正気を失いかけている、幻覚に惑わされて犯罪を起こす前に、休養が必要」
との見解により詳細の掲載を見合わせた。
通報をくれた読者はシグルーン氏の提案により、現在寺院に強制収容され療養中である。
冒険者タイムス記者:アニス・エッカート
- 214 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/21(金) 23:22:11 ID:DWbhiGZW
- ヘ( `Д)ノ 残り一気に投下。
≡ ( ┐ノ がんばりました。でもよくばりすぎました。
:。; / なんだかもう、いろいろごめんなさい。
- 215 :名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 01:51:16 ID:rsjDMXN0
- GJ!!
wizなどでエルフ、サキュバス属性付与された俺には直球です。
俺の息子も猛烈に感謝をアピールしています。
- 216 :名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 02:06:29 ID:JBcuf5xh
- GJ!
プリン君カコイイ!
リトル勇者は超ツボ。
プリン君といい、アリソン君といい、WIZ世界は覚悟と装備と戦術で燃える展開にできるところがいい!
つくづく考えてこまれたゲームだ???。
- 217 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/22(土) 03:24:08 ID:Sty8GzS8
- ありがとうございます!
変な文章になっちゃってたりすると思いますが、エロい心で許してください。
………で、でも、どうしてもアレな訂正をひとつ。
>>209
×生命活動を停止する。 →○生命活動を停止するだろう。
の間違いでした…なおしたはずなのに…まさに致命傷。
- 218 :名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 07:51:42 ID:K91qivwQ
- サキュバスカワイソス。一番悪いのはシグルーンだろ。納得いかない。
- 219 :名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 08:59:59 ID:U09cSY7E
- つ化け物に人権なし
- 220 :名無しさん@ピンキー:2005/10/22(土) 14:24:19 ID:q/jy9V6h
- プリン君の革鎧…やはりそう言う事か…
- 221 :名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:09:21 ID:wca6mm+k
- >>218
職人さんによってモンスターの設定って違うだろ?
感情もバックストーリーの有無でNPCとただのモンスターの差はでかいと思うし
扱いが違ってもいいと思うけど。
これが
◆JBtnEvJis6氏の狼娘とか
ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6氏のウィッチとか
霜ノ関◆EWgLYoRkiM氏のサキュバス(マリア)とか
が一方的に虐待されたり、虐殺されたりしたら後味悪いだろうけど、
ここのサキュバスは人語を解するただのモンスターで
主人公側キャラに対しても敵というか食料というか嬲り物対象だから
別に気にならないけどな。
- 222 :名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 00:36:15 ID:mvqIAJr1
- むしろかわいそうなサキュバスに萌え
- 223 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/23(日) 01:44:46 ID:aqJc9vlI
- >>218
>>221
読み返すと、やっぱちょっといじめすぎですかね…
シグルーンの鬼っぷりについては、後からなにかエロい話にこじつけ…もとい繋がるので勘弁してください
- 224 :名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 01:49:54 ID:MNPcXcP6
- >>223
いや、アンタは218にあんなコメントを書かせるほどいいモノを書いたと
誇っていいくらいだと思うぞ。
- 225 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/23(日) 02:10:51 ID:aqJc9vlI
- ありがとうございます。
いただいたコメントに、エロで報いることができるようがんばります。
- 226 :名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 02:17:55 ID:68yIVUCP
- 人間悪戦士に男の生き方を教えられた気がする・・・w
- 227 :名無しさん@ピンキー:2005/10/23(日) 02:23:32 ID:/1E1aaJj
- おおう、GJ!
でろでろのめろめろになったエミールとプリン君の、解毒というか解消の数日とかも欲しかった気はしますがまあそれはそれとして。
>ドラゴンの革鎧
コレ、元々ウィズ世界にありました?
いえ、私はまたてっきり、これ持ってるって事はプリン君は死んだら14行きなのかなー、徒か思いまして。
- 228 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 02:44:50 ID:B7aa909o
- >>223
GJ! エロい話を期待します
>>221
あのウィッチは地下9階で出てきたときはモンスター、
再登場の地下11階ではNPC(キャラ)扱いですw
>>227
吹いた!
思わず「災厄の王の部屋に行ったらコズミック・フォージで詩を書かされる」
連想が頭に浮かんだッス。
ドリペンさんを起こしたらドリペンさんの羽で詩を書かされたり。
しかし、なかなか韻なんて踏めない・・・。
- 229 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/23(日) 02:48:50 ID:aqJc9vlI
- >>227
ドラゴンの革鎧は、元々のウィズには多分ないと思います。
PCで発売された外伝「戦闘の監獄」で、装備に魔法の特殊効果がランダムで付加&名前も自由に変更できたので、
作っちゃいました…最初は通常シリーズにある装備で固めようと調べたのですが、
「これだと○○は無効化できないよね?」とかあったら困るので監獄に逃げました。ちんこローブも同じです。
- 230 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/23(日) 07:18:53 ID:IuAdLIVH
- ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 様がきてたー!
なぜリロードしなかったのだ、俺…
続き心待ちにしております!
>これ持ってるって事はプリン君は死んだら14行きなのかなー、
がわからずに凡レスしちゃったよ…
- 231 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 22:53:36 ID:dTj1oROf
- <BCF・アマズールの解放・1>
「兄貴、こんな奴にやるのは<安っぽいアクセサリー>で十分だよ!」
キールのささやき声──にしてはずいぶんと大きい上に挑発的だ──にカーディナルは眉をしかめた。
もっともドラゴン族の神官である彼に眉毛はないので、目の上の硬い鱗をうごめかしただけだが。
魔術師は常に冷静冷徹を旨とするはずだが、<火の領域>に近しい魔術は、こうした激情家もよく受け入れるらしい。
自分を兄貴分として慕ってくれるこの人間族の少年は、そういう欠点を多分に持ちすぎている。
まあ種族云々というよりも、最年少の年齢が為せる短気のせいかもしれないが。
「……いいかげんにしなさいよ、キール」
ミモザの注意に、キールは不承不承ひっこんだ。
ラウルフのバルキリーたる彼女は、一行のモラルの代弁者である。
いかに鼻持ちならない相手とはいえ、この地の女王に喧嘩を売るような非礼は取らせない。
──まあ、キールの苛々もわからなくはない。
目の前の女王──アマズール・クイーンの偏狭さと驕慢さは特筆ものだ。
目じりに色濃く塗りたくられた化粧や、派手な衣装も異国情緒たっぷりだが、それがかえってこちらの神経を刺激する。
……フェルパーの女侍・ターキッシュがこっそりとあくびをした。退屈しきっているらしい。
激情家の魔術師と気まぐれな侍が何かしでかす前に、ここは穏当に収めるか。
相手は傲慢であるが、閉鎖的で無知な部族だ。
「・・・・・・貢物を捧げよ」
アマズール・クイーンの呼びかけに、カーディナルは重々しくうなずいた。
「これを御身と御身の部族に捧げましょう」
恭しく取り出した物体は、はたしてアマズールが見たこともない物のようだった。
「これは?」
「<ルタバガ>と言いまして、栄養価が高く強壮の効果のある植物です」
「貴重なものか?」
「かつて<最後の食料>と呼ばれたこともあるそうです」
「よかろう、貢物として認める」
どこでも手に入るカブハボタンを大事そうに受け取って去る女王を見て、キールは噴き出しそうになった。
魔法使いの少年は、カブが大嫌いだ。
自分が嫌いなものを押し付けてこの場を収めたカーディナルの知恵に、ほとほと感心する。
声を上げて賞賛して、ついでにアマズール・クイーンの無知を大笑いしようとしたところをミモザにみぞおちを突かれて悶絶した。
「──カーディナル?」
アマズール・クイーンが去ると、ミモザが渋い顔を向けてきた。
「……嘘は、言っていない」
「栄養価は高い。強壮効果もある。<最後の食料>と呼んでいる地方があるのも本当のこと。
もっとも、あまりにまずくて他に食べるものがなくなってから初めて食い始めるからだけど!」
キールが上機嫌で薀蓄を披露する。
「──あの女王様は、あまりに貴重だから最後の最後に手をつけるものだ、と解釈したかも知れんがな」
「上出来のジョークじゃない?」
ターキッシュがにやりと笑った。
女猫侍の言葉に、犬バルキリーはますます渋い顔になったが、それ以上は何も言わなかった。
いつの間にか女王の去った玉座の前に別の女が立っているのに気がついたからだ。
「面白そうなお話ね。私も混ぜてもらえるかしら?」
肌もあらわな美女──アマズールの宰相クワリ・クボナのいたずらっぽい笑顔に、
冒険者たちはバツの悪そうな顔をした。
- 232 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 22:54:11 ID:dTj1oROf
- <BCF・アマズールの解放・2>
カブハボタンの件があったにもかかわらず、クワリ・クボナは良い取引相手だった。
裕福な宰相は、余った薬品類の取引相手としては最高だったし、いくつか他の役立つ品も譲ってくれた。
「あのアマ、絶対何かたくらんでますよ」
キールのつぶやきに、カーディナルも今回は同意する。
「ま、何かをやってもらいたいというのは予想が付くがな」
「──それも、あなた方にとって悪くない取引の一つになると思うけど?」
「まるで娼館のやり手ババアだな。<どの娘もお奨めでござい、ご損はさせませんとも!>、だ」
にこやかさを絶やさない女宰相に、キールがそっぽを向いて吐き捨てる。
カーディナルはため息をついた。
この少年はどうにも女性全般に突っかかるくせがある。そろそろ大人になってもらわないと困るのだが。
ラウルフやフェルマーほど種族的に差がある相手にはそれがないのだが、あいにくアマズールは生粋の人間族だった。
しかも男子禁制、男子蔑視の総本山的な種族──つまり、キールが敵意を燃やすのに最適の相手だ。
しかし、賢明な女宰相は、少年の挑発にのらなかった。
大人の女性の微笑を深めて、意味ありげに頷く。
「──あるいは、私の役目はそんなものかもね」
それきり、気にした風もなく話を進めたクワリ・クボナの提案は、冒険者たちをうならせた。
マウ・ムー・ムー。アマズールが崇め、彼女自身が巫女として仕えているはずの魔神──の殺害。
その依頼を冒険者たちは受けた。
魔神は彼らが必要なものを持っているはずだったし、クワリ・クボナは払いのよい取引相手だ。
カーディナルは商談の場を去るとき、ひとつ追加報酬を申し出たが、快く受け入れられた。
もっとも、それに対してはむこう側にも交換条件があった。しかし、それでさえも悪くはないものであった。
「……ふん、英雄のご帰還にしてはしけたもんだね」
──崇めていた魔人の消滅にとまどうアマズールたちは、結局、冒険者たちを無視した。
しかし、クワリ・クボナはこっそりと自宅に彼らを招いて宴席を張ってくれたから、
キールの文句はちょっと的外れと言えなくもない。
なにしろ、アマズール族の全権を代行する女宰相は、女王その人よりも裕福で、しかももてなし上手だった。
国中の女戦士たちをずらりと並べて感謝の意を表すことはできなくても、
国賓をもてなすよりも上等な料理と快適な部屋を用意していることは、キールでさえ認めざるを得ないだろう。
ぶつぶつ言いながら豪勢に盛られた肉と果物の山に手を伸ばした少年を、ドラゴン族の神官は眇めた目で眺めた。
──やはり、この先のことを考えると、キールにはもう少し成長してもらわねばなるまい。
カーディナルの心中を知ってか知らずか、魔法使いの少年は、満足しているのにぶうぶうと文句を言い、
酌をするアマズールの娘たちに大いに当った。
ミモザに後頭部をしたたかに殴られるまでに吐いた悪口雑言は、女戦士たちを激昂させていてもおかしくなかったが、
クワリ・クボナの侍女たちはよく躾けられているらしく、主人が招いた客人に無礼を働くことはなかった。
「──では、<追加報酬>をたのむ」
犬バルキリーの容赦ない一撃で床に伸びたキールを眺めて、カーディナルは立ち上がった。
「承知したわ。では明後日の朝、また」
クワリ・クボナは魅惑的な微笑を浮かべた。
種族を違えても、うっとりするような笑顔だ。
<追加報酬>の取引はよい選択だった、と、ドラゴン族の神官は確信した.。
- 233 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 22:54:41 ID:dTj1oROf
- <BCF・アマズールの解放・3>
「ぅゎぁぁっ──!!」
キールは声にならない悲鳴を上げた。
ベッドの上で四肢をつながれ、四つん這いにされた魔法使いの少年に、三人の女がまとわり付いている。
一人はキールの背中にのしかかり、香油を塗った乳房で少年の背筋を撫で回し、首筋に甘い吐息を吹き付けている。
一人はキールの下にもぐりこんで、これも香油をふんだんに塗りたくった手で少年の陰嚢を丁寧に愛撫している。
一人はキールの背後から、これは香油ではなく何かの媚薬が混ざった唾液を塗りつけた少年の肛門に舌を差し込み奉仕していた。
責めが始まる前に、三人の娘にかわるがわる口移しで媚薬と<強い強壮剤>を飲まされた少年は、
身を焼くような情欲と快感に、釣り上げられたばかりの魚のようにびくびくと身体を痙攣させた。
だが、甘やかな吐息の他には無言の娘たちは、少年の男根にだけは触れることはなかったので、
キールは悪夢のような天国を延々と味わい続ける羽目になった。
「──ふふ、どう? 準備はできて?」
ベッドの反対側にある豪奢のソファに寝そべって少年の痴態を眺めていた美女が立ち上がった。
「はい、十分に」
娘たちがいっせいに頷く。
「そう、じゃあ、あとは私がするわ。お前たちはお下がり。──いいえ、そこで見ているほうがいいわね」
クワリ・クボナは自分の侍女たちに、ベッドの周りに控えるように命じた。
「な、なにを──」
「カーディナル殿に頼まれた<追加報酬>を払うのよ」
女宰相はにっこりと笑った。
「つ、追加報酬……?」
「そう。あの人、あなたが何時までも子供なのを心配しててね。──大人にしてやってほしいと頼んできたのよ」
「お、大人?」
「これから先、強敵ぞろいの迷宮に挑むには、一人前の冷静な魔術師が必要になる。
──女と見れば喧嘩を吹っかけずにはいられないお子様魔術師ではなくて、ね」
「そ、それが、なぜこんなこと──あうっ!」
キールが声を上げたのは、クワリ・クボナが彼の男根に優しく触れたからであった。
今日はじめての刺激に、魔術師の少年は身をよじったが、女宰相の手は羽根のように軽い愛撫以上にはならなかった。
「ふふ、男の子が大人になるのは、童貞を捨てるのが一番手っ取り早いわ。
まして、女の子を見ると喧嘩を売るような乱暴な子には、女の身体を知ってもらうのが一番」
クワリ・クボナの唇に蟲惑的な微笑が浮かぶが、目の前が真っ白になっている少年には見えなかった。
もっとも見ていたら、今の状況でまともにそれを見てしまったら、官能のあまり失神していたかもしれない。
だが、女宰相は、少年を簡単に天国に連れて行くつもりはなかった。
──もっとこの甘美な地獄にひたってもらわなければ。
「さて、<やり手ババア>さんに教えて頂戴。あなたは今、どうしたいの?」
耳元に唇を寄せてささやく。
さんざん媚薬を飲まされ、濃厚な香を嗅がされたのに、クワリ・クボナの息は爽やかに少年の鼻腔をくすぐった。
それはしかし、最も強力な媚薬に匹敵する刺激で男根を直撃する。
男にとって最高の媚香は、女の体臭──それも最高の女のそれならばなおさらだ。
「──っっ、は、はなせよぉ……」
少年は身をよじって抵抗した。
予想外の強情さに、女宰相はむしろ微笑した。
「あら、元気のいい子だこと。これなら<対価>も期待できそうね。──でも、今の言葉、本心かしら?」
クワリ・クボナは少年の男根から手をはなした。
「あっ!?」
触れるか触れないかの快感は、しかし、失われると凄まじい消失感を生み出した。
少年のうつろに霞んだ瞳が、おろおろと宙をさまよう。
「ふふ、手をはなしても、びくびくしているわよ、あなたの──」
クワリ・クボナのささやき声にキールはうろたえきった。
「ねえ、射精したいんじゃなくて、女の身体で? 本当は女の子が嫌いなわけじゃないんでしょ、あなた?」
「──だ、大嫌いだっ!」
反射的な声に、女宰相は片方の眉をわずかに吊り上げたが、唇の端は微笑みでそれよりももっと吊り上った。
──強情な男の子は嫌いではない。
「──くっ、この年増! 淫乱! 色キチガイ女!」
少年の罵詈雑言を、女戦士族の宰相はにっこりと笑って受け止めた。
「あら、その年増で、淫乱で、色キチガイの女を相手に、おち×ちんをこんなに硬くしている男の子はいったい誰かしら?」
指先でつまむようにして握り、何度がしごきたてると、少年は情けない悲鳴を上げた。
クワリ・クボナの微笑がより深く、より優しく、より淫らになる。
- 234 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 22:55:37 ID:dTj1oROf
- <BCF・アマズールの解放・4>
キールの男根を弄びながら、女宰相の問いは続いた。
「──あなたはどうしてそんなに女を嫌うのかしら? あなたの敵だから? あなたを馬鹿にするから?」
「りょ、両方だ!」
「あら、今この部屋にはそんな女は一人もいないけど?」
女宰相は魔術師の少年のおとがいに手をかけて上げさせた。
ゆっくりと首をまわすように導いて、ベッドの周りの侍女たちに視線を向けさせる。
キールは意外な光景を見た。
侍女たちは、熱のこもった視線をキールに注いでいる。
その上気した顔には、魔術師の少年が予測した敵意や軽蔑は微塵も含まれていなかった。
かわりに、その頬や瞳に浮かんでいるのは──異性に対する欲情だ。
アマズールの一人がキールの視線を受けて、せつなげに吐息を漏らした。
「ほら、私が言ったとおりでしょ? この部屋に、あなたに欲情している女はいても、あなたに敵意を持つ女はいないわ」
クワリ・クボナはキールの睾丸に再び手を伸ばした。
優しく揉みしだくみだらな手技に、少年は身もだえした。
侍女たちの、キールの股間にそそぐ視線がより熱く粘っこいものに変わる。
「ふふ、あの娘たち、どうして他のアマズールたちと違うのか、わかる?」
たしかに、クワリ・クボナの侍女たちと、アマズール・クイーンやその他の女戦士たちとは明らかに異質だった。
宴席でも彼女たちから敵意や警戒心を感じなかったのは、主人の命令だけではないのか。
魂を奪っていきそうな女宰相の手業から意識をそらそうとキールは必死で考える。
しかし、アマズールの全権宰相はあっさりと答えを与えた。
「あの娘たち、男を知っているのよ。それもアマズールのやりかたでなくて、普通の男女の交歓をね」
「!!」
「……あなた、私の事を<やり手ババア>と呼んだわね。──それ、正解。
私、あなたたちのような部外の人間とのやり取りで、必要ならあの娘たちに夜伽をさせるの。
もちろん、私自身もするわよ。それが、排他的だけど、それだけじゃ生きていけない小部族の宰相の役目」
クワリ・クボナの言葉に、キールは呆然とした。
「ふふ、でも同情なんかしなくていいわよ。これはこれで楽しい仕事ですもの。
第一、アマズールの捻じ曲がった「伝統的なしきたり」に身を任せていたら、いつか部族ごと狂ってしまうわ。
人間はオスとメスしかいない生物ですもの、いつまでも邪神を崇めて単性で繁栄することはできない」
「そ、それで俺たちに、マウ・ムー・ムーを斃させたのか……」
「その通りよ。私はアマズールを普通の国にするつもり。長い道のりになるでしょうけどね。
邪神の討伐はその解放の第一歩。あなたたちにはとっても感謝している。
──だからあなたにも、いい目を見させてあげたいの。侍女たちも、私も、そのつもりでいるわ」
クアリ・クボナは指先を信じられないほど淫らに操った。キールは悲鳴を上げた。
「ふふ、びくびくと脈打っているわ。あなたのここは、精を放ちたいと言っている。
それを女の中に放ってみる気はない? ──きっと思いもしなかった素敵な体験になるわよ」
「──ううぅっ……」
キールは白くしびれる頭を振ってクワリ・クボナや侍女たちを見た。
蟲惑的な微笑が、頑なな魔術師の少年を優しく受け入れる。
「さ、殻をやぶるのは自分でなさいな。──女と交わってみたいかしら、キール殿?」
「──う……ん」
「ふふ、まだちょっと引っ掛かりがあるようね。じゃあ、もっとその気にさせてあげるわ」
女宰相が、香油の壷に繊手を浸した。
黄金色に光る油はまるで蜜のようだ。
手の平にすくったそれを、たっぷりと男根に塗りつける。──しごきたてた。
「うわああっ!」
キールは歯を食いしばろうとしたが、快楽の悲鳴をあげたために口を閉じることができなかった。
「ほら、ほら、とてもいいでしょう? 自涜をするよりもずっとずっと。
男の快楽は女が領分。──その逆も然り。それが自然な姿のはずよ。
さあ、キール、答えなさい。私たちの中に精を放ちたい?」
「──は、放ちたい!!」
キールはついに屈服した。
しかし、それは思ったような屈辱感も敗北感もなかった。
それはたぶん、クワリ・クボナや侍女たちがキールの言葉を聞いた瞬間に浮かべたものを見たからだろう。
勝ち誇るわけでも見下すわけでもない微笑。
自分が相手に受け入れられ、価値を認められたと知ったときの満足げな微笑み。
- 235 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 22:56:26 ID:dTj1oROf
- <BCF・アマズールの解放・5>
「いい子ね。……では、ここに──良く見て、ここよ──ここにあなたの精を注いで」
いつの間にかキールの前にひざ立ちになっていたクワリ・クボナが、桃色の腰巻を脱ぎ捨て、裸の下半身を前に突き出した。
魔術師の少年の前で、女宰相が、自分の性器を指で押し開いて見せ付ける。
そこはすでに香油の助けが要らぬほどに、蜜液で潤っていた。
キールにたっぷりと性器を見せ付けてから、クワリ・クボナは四つん這いの少年の下にもぐりこんだ。
「ふふふ、腰を沈めてごらんなさい。ゆっくりとね」
キールの下で白い太ももを大胆に広げたクワリ・クボナは、足を少年の太もものあたりにからめた。
手を回して少年の腰を抱えて、引きつける。
ぬぷり。
少年は蜜の海に沈んだ。
「うわっ──何、これっ!!」
自分の先端が、今まで経験したことのない快感に包まれるのを少年は驚愕と茫然自失の二律背反の中で感じた。
「ふふ、いいでしょう? これが女よ」
クワリ・クボナは蟲惑的に笑い、少年の首に手を巻きつけて引き寄せた。
「あ……」
我に返るよりも早く、女宰相の唇がキールのそれに重ねられた。
自分の唇を割って入ってくるぬめぬめとしたいい香りの舌に、キールは翻弄された。
その間も、キールは無意識に腰を動かして、下半身からの快感を貪っている。
「ふふ、教える必要もないようね。やっぱり男の子、本能でわかるみたい」
ぎこちないが、自分と相手とを絶頂に導こうと奮闘する動きに目を細めたアマズールの女宰相は
自分を抱く少年に気付かれないように──もっとも夢中になっているキールは気付くことはなかっただろうが──
手をそっと秘所に伸ばし、自分の最も敏感な肉の芽を自分の指で弄った。
女体の上に覆いかぶさったキールの身体は、身長差のせいで下腹の辺りにちょうどいい隙間があったので、
少年に気付かれることなく、宰相は自慰を始めることができた。
香油の残りで適度なぬめりをもっている指先は、クワリ・クボナの真珠のような肉芽を嬲り、急速に官能を高める。
性に熟達した女宰相は、自分の肉体についてもよく熟知していた。
今はじめての交わりに、今にも果てそうな少年に合わせるため、クワリ・クボナの一人遊びは密やかに続いた。
「──ああっ、も、もうっ!」
少年が声を上げてのけぞったとき、クワリ・クボナも絶頂の寸前だった。
「いいのよっ、出しなさい、私の中に!!」
いつも冷静な女宰相が黒髪を振り乱して悶える様を見ながら、少年は彼女の膣に射精をした。
「うわわっ──!」
どくどくという律動の音は、心臓の音と重なって、キールとクワリ・クボナの脳裏に木霊した。
少年は、自分の魂が、精液とともに、すべて女の胎内に吸い込まれるかと思った。
だが精液はともかく、魂のほうはなんとか踏みとどまったらしく、キールは荒い息をついてベッドの上に倒れこんだ。
──いつの間にか、侍女たちが四肢の戒めを解いている。そんなことも気がつかないくらい夢中で交わっていたのだ。
「ふふ、すごかったわよ。久しぶりに乱れちゃったわ。──はじめてで私をいかせるなんて、才能あるわよ」
汗が薄く張り付く美貌がにっこりと笑いかけ、キールは赤面した。
「ほら、あなたの精が、こんなにいっぱい──」
クワリ・クボナは臆面もない動作で自分の女性器を指で広げて見せた。
キールが今放ったばかりの精液がどろりとこぼれて、クワリ・クボナの太ももを尻まで伝っていく。
魔術師の少年は顔面でファイヤーボールを作れるほどに真っ赤になった。
「これであなたも立派な<大人の男>ね。……ね、よかったでしょ、女って──」
「う、うん……」
「じゃ、もう少し、お勉強していきなさい」
「え……?」
キールは、自分の肌が柔らかくて暖かいものにまとわりつかれるのを感じた。
クワリ・クボナの侍女たちだ。
主人と客との性交を見て、欲情しきっている。
「ふふふ、<大人の男>は女に恥をかかせないものよ。あなたを慕っている娘たちを満足させてあげなさいな。
大丈夫、私が教えてあげたことは身体が覚えているはずよ。──あとは実践あるのみ」
<強い強壮剤>を口移しにキールに飲ませた女宰相は艶やかに笑った。
その微笑が、侍女たちの濡れる肌にとってかわり、キールは再び快楽の海に沈んだ。
- 236 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 22:56:59 ID:dTj1oROf
- <BCF・アマズールの解放・6>
──どこかで悍馬がいきり立っている。
いや、マウ・ムー・ムーの息吹だ。
ちがう、これは俺の呼吸音だ。
ぜいぜいと荒い息を繰り返すキールをのぞきこむ者がいる。
「お目覚め?」
クワリ・クボナだ。
起き上がろうとして諦め、魔法使いの少年は横目でテーブルに向かうアマズールの宰相を見た。
果物の籠を手に戻ってきた女宰相がくすりと笑う。
「昨日は頑張ったわね。──本当に三人とも満足させるとは思わなかった。
──あ、私も含めて四人だったわね。やっぱり才能有るわ、あなた」
意味ありげに軽く腰を振ったクワリ・クボナに、キールはもぞもぞと下肢を動かした。
男根も陰嚢も痛いほどに酷使したというのに、今のしぐさを見るだけで、生殖本能が刺激されている。
「はい、一粒どうぞ。すっきりするわよ」
何かの果物をつまんだ指先がキールの口元に伸びる。
葡萄か何かくらいの大きさのそれは、今まで食べたことのない爽やかな甘みと瑞々しさを持っていた。
昨晩、膨大な体液を侍女たちに注いだ身体は、その水分で生き返るようだった。
キールは上半身を起こした。
「ふふ、元気ね。──これなら、<対価>もいい形で払ってもらえそう」
「<対価>──?」
昨晩ちらっと聞いた様な気がする。
こんな素晴らしい一夜は、マウ・ムー・ムーを斃した<追加報酬>には過分だ。
クワリ・クボナは過剰支払いになっているだろう。お釣り──追加の<対価>を払わねばなるまい。
「何を、すればいい?」
悪魔に魂を売り渡すのはこんな感じかな、と思いながらキールはぼんやり質問した。
「ふふふ、今の君にはそれほど難しくないクエストよ」
クワリ・クボナは、開けっ放しになっている扉を示した。
「あの通路の向こう、突き当りの部屋に行って頂戴。
そこに、私があなたを大人の男にしてあげたように、あなたに大人の女にしてもらいたい娘がいるの。
そうね、それがアマズール族の解放の第二歩目、かしら」
女宰相は真剣な目でキールを見つめた。
「そ、その相手って、まさか……」
「そう、アマズール・クイーン。私の主君にして、手に負えない石頭娘。うまく導いてあげてね」
キールは、<災厄の王>と一騎打ちするよりも難しい戦場に送られる自分を自覚した。
- 237 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/23(日) 23:10:58 ID:dTj1oROf
- >>147‐153でBCFのIDを取った記念です。
魔女さんの重たいお尻が動き始めるまでの息抜き。
アマゾネス軍団の宰相なのにあんな格好してにこやかに男の冒険者に接するクワリ・クボナは、絶対こういうことしてるだろーと妄想はしておりましたw
ルタバガって、ゲーム中の表記が誤記なんですね。和名なんだろうと翻訳掛けたけど、どのソフトでも変換できない。
カブハボタンという訳を知ってから和英翻訳してはじめて知った(笑)
Rutabaga(正)
RUTABEGA(ゲーム中の表記)
一応<アマズールの解放>の前半になるはずですが
アマズール・クイーンのことあんまり考えてないorz クワリ・クボナと比べて影薄いし・・・。
- 238 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/24(月) 00:15:42 ID:2skxRel+
- GJ!宰相えろーい!
BCFでアマズールハァハァは誰もが通る道なのですね。
クワリ・クボナのアニメーションを凝視し続けたあの頃を思い出しましたw
- 239 :名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:28:25 ID:9TX4vrQ9
- ( ゚∀゚)o彡゚ アマゾネス!アマゾネス!
- 240 :名無しさん@ピンキー:2005/10/24(月) 21:46:15 ID:+15tjwG5
- ( ゚∀゚)o彡゚ クワリクボナ!クワリクボナ!
- 241 :名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 01:32:08 ID:qb8wBSSq
- ( ゚∀゚)o彡゚ 桑久保ナボナ!桑久保ナボナ!
- 242 :名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 14:44:07 ID:PZ/Giiur
- むしろ犬バルキリーに萌え。
- 243 :名無しさん@ピンキー:2005/10/25(火) 19:31:20 ID:2wV5FyBJ
- …猫侍…知ってるかい…
- 244 :名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 00:44:07 ID:iExTIbUG
- ムック忍者とかドラゴン盗賊とかもできるよなw
- 245 :名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 17:33:44 ID:XdJpF3j/
- ムーク侍が好きだった
名前はムーミン
- 246 :名無しさん@ピンキー:2005/10/26(水) 17:43:52 ID:2ERNrtHx
- 女性のほうがそういう人間とかけ離れた異種族でエロいのって見て見たいような見たくないような。
- 247 :名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 09:27:47 ID:TpNfauu9
- 種族か…
だったらエンパイアのデビリッシュとハーフエルフも萌えられるかな?
みんなといる時はツンツンしているが、男ノームと二人の時はデレデレなツンデレ女デビリッシュ
パーティ内の調和のために自ら輪姦される紅一点ハーフエルフ
種族相性の問題を利用してみたけど…どうだろう?
- 248 :名無しさん@ピンキー:2005/10/27(木) 18:28:32 ID:lKAK41A5
- 種族と言えば自分は6でこんな妄想してたなぁ。
ドラコン男侍×エルフ女モンク
人間女バルキリー×ラウルフ男ロード
フェアリー男バード×ムーク女ビショップ
お互い生真面目過ぎて初めの一歩が踏み出せない侍とモンク。
短気で気紛れなバルキリーに振り回される忠犬ロード。
エロ要素一切無しの和み系のバードとビショップ。
……何故だか自分、妄想の際はパーティのサブリーダーはエルフの女侍、
性格は中立だけど超堅物の求道者と言う妙なポリシーがある。
尤も6では装備を割り振る都合でモンク、BUSIN0では職業バランスの
都合で司祭にしたが、生真面目エルフ女のイメージは譲れない。
あと、ハ虫類男の侍or忍者。これは多分ダンジョンマスターのヒッサーと
疾風魔法大作戦のミヤモトのせいだな。
ところで今更だが>>227、よもやここで14ネタを見るとは思わなかった。
キャラの名前がプリンなだけに、胡椒をまぶされてドワーフの労働者達に
おいしくいただかれるような想像を……ごめんなさい冗談です済みません。
- 249 :名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:08:04 ID:/PiAgZGf
- ∧__∧ (ジブン)
( `・ω・ ) (シグルーン)
/ヽ○==○ (一瞬ゾンビ描写あり)
/ ||_ | (>>175より派生)
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)
まだ待っていてくれたらお待たせしました。外伝Uを先に書いていたので遅くなりました。
盗賊のジブンさんと、シグルーンの後日談です。
- 250 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:12:11 ID:Vl47xkMC
-
「みてみて!このグラタン、ホウレン草のペーストをまぜてつくったの!
しかも容器にファイアーソードの欠片を使ってあって、いつもぐつぐつ、冷めないの!
名付けて『キャリアーグラタン』よ!ほらほら食べて食べて!」
「キャ、キャリアー…もぐもぐ」
シグルーンが目を覚ますと、妹のエミールと友人のプリンがいつものやり取りをしていた。
少年と少女が食卓を囲むさまは傍目にはままごとのようだが、
テーブルの上に並んだ食事は本物。一流のレストラン顔負けの料理がずらりと並んでいる。
シグルーンの腹が、ぐう、と音を立てた。
サッキュバスの一件から、プリンはロイヤルスイートで一緒に暮らしていた。
簡易寝台に戻るときになってエミールが泣き出したためなのだが、
今、簡易寝台が指定席だった新米戦士を苦しめているのは
迷宮の強敵やロイヤルスイートの家賃よりも、エミールの世話焼きのようだ。
「…エミール、あんた料理は上手いんだから、
そのネーミングだけはなんとかしなさいよ。
それと、プリン君の世話をやきすぎないの。」
テーブルの上の料理を素手でパクパクつまみながら、シグルーンは2人の会話に割り込む。
とりあえず、食事中に『ブロッブ』や『キャリアー』などの名前を聞かせるのはあまりよろしくない。
ついでに、妹に振り回されっぱなしの新米戦士に助け舟を出しておく。
「なによなによ、おねえちゃんのために作ったわけじゃないんだから!
文句があるなら勝手に食べないでよね。これだからおねえちゃんはモテないのよ!」
(――小さいアンタを育てるのに必死で、恋愛どころじゃなかったわよ。)
言いかけた言葉を飲み込む。母が死んでからエミールを養うのは大変だったが、
何よりも大切な妹を育てるため、自ら望んでやったことだ。
それを愛する妹に聞かせるわけにはいかない。
(それにしても、言われてみれば冒険者としても研究者としても名高い地位、
加えてこの美貌だというのに、真剣に言い寄ってくる男は…)
――数日前に妙な恋文を貰ったような。
シグルーンは無言でテーブルを離れると、ガタガタと小物入れを引っ掻き回し――あった。
少し気取った笑顔で、エミールの元へ歩み寄る。安っぽい封筒を握り締めて。
- 251 :名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 00:13:34 ID:Vl47xkMC
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜2>
「この前『また』こんな手紙もらっちゃってさぁ…自慢することじゃないから黙っていたんだけどぉ」
冒険者になってから貰ったのはこの1通だけだが、とりあえず誇張しておく。
――さあ、歯噛みしてくやしがりなさい。
「これラブレターじゃない!おねえちゃん、すごい!!」
次は悔しがる妹に何と言ってからかうか、と考えていたシグルーンの追撃は
妹の意外な反応によって空振りとなった。
キラキラと瞳を輝かせ、尊敬のまなざしで見つめるエミール。
「…そ、そう?それほどでもないんだけど…まぁ大人の女としてはこれくらいねぇ」
純真な妹の予想外の反応に戸惑いながら、シグルーンは余裕の表情で妹の肩をぽんぽんたたいた。
姉のイヤミに気付かず、エミールは必死にラブレターを何度も読み返している。
「ねぇねぇ、この人どうしたの?格好よかった?お付き合いしてるの!?」
先ほどの不機嫌はどこへやら、手紙を読み終えたエミールの質問が降り注ぐ。
少しだけ天狗になったシグルーンは、ニヤニヤと笑いながらありのままをさらりと答えてしまった。
「あ〜、こいつには興味なかったからさぁ、『迷宮のダークゾーンで待ち合わせ』って言って、
そこにゾンビ召喚して置いといたのよ!
ニオイごまかすのにお香までたいて結構手間取ったけど、さっきまですっかり忘れててさ!
どうなったかはみてないのよね〜」
………………カラン。
室内の空気が凍りついた。
はしゃいでいたエミールの笑顔がひきつり、
プリンが手にしていたスプーンがテーブルに落ちる。
(…あれ?ここは笑うところよ?)
シグルーンが二人を見ると、エミールもプリンも困ったような顔で目をそらしてしまった。
「お、おねえちゃん…それはあんまりだよ…」
「もし気付かないで抱きついたりしたら、ショックですよ、きっと…
ボクだったら泣いちゃうな…」
『*おおっと やぶへび*』
シグルーンがそう判断したときにはもう遅かった。
エミールとプリンの微妙な視線が、シグルーンを責めたてる。
「な、なによなによわかったわよ、ちゃっちゃとさがして謝ってくるわよ…」
テーブルの上の料理を頬張り、シグルーンは立ち上がった。
- 252 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:14:53 ID:Vl47xkMC
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜3>
−−−−−−−−−−−−−−−−
「もう、忌々しい!」
シグルーンのすらりと伸びた足が、がすっ、と音を立てて扉を蹴り開ける。
(何が悲しくて、どうでもいい男の安否を確認しに行かなくてはならないのかしら。
ジブンだかザボンだかしらないけれど、こいつが手紙なんか出さなければ!)
手紙がなければ妹にやり込められていただろうし、そもそもたちの悪い悪戯を仕掛けなければ迷宮に来る必要もなかったのだが、
我侭でプライドの高いシグルーンの精神は、『自業自得』という結論を拒んでいた。
ふと、玄室の隅でガタガタと震える2匹の小さなコボルトに気付いて足を止める。
怒りに任せて睨みつけると、やや大きい方のコボルトが武器を構えて小さい方を守るように前に進み出た。
――恋人同士だろうか。それとも家族だろうか。
そんなことを考え、エミールを守って戦ったプリンを思い出したシグルーンは、思わず笑みをこぼした。
「家族か恋人か知らないけれど…仲良くね、お二人さん」
不思議そうに見つめる2匹を置いて、玄室を出る。
ゾンビじゃあるまいし、迷宮で一人くさっていてもしかたない。
早く用事を済ませて、宿屋へ戻ろう。
ダークゾーンには、召喚したゾンビがたむろしていた。
だれも通らなかったのか、通った冒険者もゾンビになったのか。
とりあえずゾンビを帰還させ、あたりを調べる………
だれもいないようだ。
「生きて帰ったか、それとも骨までくわれたか…」
後片付けは済んだのだからこのまま戻ってもいいが、エミールたちに男の安否を聞かれたら面倒だ。
先に酒場で探してくればよかった、と少し後悔しながら、シグルーンは転移の魔法を唱えた。
- 253 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:15:35 ID:Vl47xkMC
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜4>
−−−−−−−−−−−−−−−−
「ジブン?…ああ、そいつなら今は馬小屋に引きこもってるよ。
少し前にうれしそうに一人で迷宮へ行ったきり帰ってこなくてな。
運よく助け出されたんだが…それっきり酒場にも顔を出さないな。」
冒険者台帳をパラパラとめくる酒場のマスターの話を苦笑いで受け止めながら、
シグルーンはため息をついた。
どうやら、哀れな男は生きているらしい。
しかし、なにやらふさぎこんでおり、原因は十中八九召喚したゾンビだ。
(――抱きついちゃったのねぇ、きっと)
話はどんどん面倒な方向にすすんでいる。
忘れていた悪戯で迷宮にいく羽目になるし、迷宮にいけば無駄足だし、酒場にきたら今度は馬小屋だ。
とはいえ、このまま帰ったら間違いなく
『おねえちゃん、やっぱりひどい…』
だろうし、このまま放っておいて妙な噂でも立てられては困る。
シグルーンはもう一度ため息をつき、カウンターにチップを置くと、酒場を後にした。
宿屋は酒場からそう遠くはない。
あとは離れの馬小屋で、適当に行けなかった嘘の理由をでっちあげて――
- 254 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:16:36 ID:Vl47xkMC
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜5>
「――くさっ!!」
正直な観想を思わず声に出してしまい、シグルーンはあたりを見回す……どうやら聞こえていなかったようだ。
シグルーンは小さな妹を連れて冒険者になって以来、妹には人並み以上の生活をさせるようにしてきた。
そのため新米の頃から、宿屋はエコノミールームに泊まるようにしていたのだが、
そんなシグルーンにとって、馬小屋は未知の空間だった。
馬の敷き藁を敷いて、その上に寝転んでいる戦士。
壁に背をもたれさせて、座ったまま目を閉じている侍。
ホビットの少年(青年かもしれない)にいたっては、子馬と一緒にスヤスヤ寝息をたてている。
(…風呂どころか、寝床も壁もないじゃないの…よくこんなところにいられるわね)
とりあえず誰に声をかけたものか決めかねていると、なにやら小さな声が聞こえてきた。
――見ると、小屋の隅でうずくまってぶつぶつ言っている男がいる。
壁に向かって座り込んでいるため、まだこちらに気付いていないようだ。
「ぞんびが…ぞんびがちゅーって…ちゅーって…初めてのキスだったのに…ちゅーって…ちゅーって…」
コイツがジブンだ。絶対。
シグルーンは半ばあきれつつ、表情をひきしめて『よそ行きの顔』にすると、男の肩を叩いた。
「ちょっと、いいかしら……?」
「え…わあああ!ゾンビ!ゾンビやだあああ!!」
ああ、やっぱり今日は厄日だ。話はさらに面倒な方向に進んでいる。
ため息をつきながら目頭を押さえるシグルーンと叫び続ける盗賊に
馬小屋の視線がいっせいに集まる――が、すぐに皆やれやれ、という顔をして眠りに戻っていった。
どうやらこの盗賊はいつもこの調子らしい…とはいえ、
いくら周りが無関心だからといって、このまま騒いでいられては話もできない。
「とりあえず落ち着かせて…あ、そうだ」
シグルーンが小さな声で睡眠の呪文をつぶやく。
盗賊が眠りについたのを確認すると、さらに小声で呪文を詠唱し――
(――む、盗賊の若造、今日はやけに早く落ちついたようでござるな)
壁にもたれかかっていた侍が、盗賊の方を見て目を開いた時
そこにはすでにジブンもエルフの女もいなかった。
- 255 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:17:27 ID:Vl47xkMC
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜6>
−−−−−−−−−−−−−−−−
「んあぁぅ、きもちいいぃぃっ!」
エルフの高い声が部屋に響く。
ジブンはベッドの上で、よつんばいになったシグルーンを後ろから突いていた。
一突きするたびに、張りのある尻と大きな胸がぷるんと揺れる。
飛び散る汗が、部屋を淫靡な空気で満たしていた。
揺れる胸を後ろからつかみ揉みしだくと、ジブンのペニスを包み込む肉が締め付けを強めた。
「だらしのないデカ乳ですね!もうたまんないや!」
胸を揉むたびに、掌からは柔らかい感触が、
つながった部分からはきつい締め付けがジブンを襲う。
「あああっ、ごめんね、あの日はどうしても行けなかっ…あああっ!」
許さん!というかのようにジブンがシグルーンの乳首をギリギリと強く握り、弁解は悲鳴に変わる。
ただただ男の快楽をむさぼるための突きと、女を辱めるための愛撫。
パンパンと肉と肉のぶつかり合う音が響く。
絶妙の締め付けと吸い付くような肌、そして痛みと快楽とが混じった悲鳴に刺激され、
ジブンはあっという間に絶頂を迎えた。
「でっ、でますよっ…中でだしてやるっ!」
「ちょ、ちょっとまって!そんな――」
――どびゅっ、どびゅ、びゅっ…
シグルーンが言い終わる前に、ジブンは熱い濁流をシグルーンの膣内に解き放った。
「――あっ、ああっ―ああぁ……」
シグルーンがのけぞり、暫く痙攣した後ベッドに倒れこむ。
ジブンは後ろからつながったままキスをしようと
まだ息の荒いシグルーンのあごをクイッ、とひきよせた。
ぐちゃ
伸ばした指が生暖かいものに触れる。
振り向いたのは、シグルーンではなく腐った顔
――ゾンビ!
豊満だった胸は腐り落ち、肋骨の間から白い蛆がぼろぼろとこぼれ落ちている。
つながった股間から、腐汁がびちゃり、と流れ出た。
「ひ」
ジブンが叫ぶよりも早く、ゾンビの激しいキスがジブンの喉を食い破り―――
「うわーーっ!いやだーーーーーーっ!!!」
――自らの悲鳴で夢から覚めると、見慣れた石の天井が視界に飛び込んできた。
こもった様な臭い、湿気た空気――どうやら迷宮に横たわっているらしい。
ジブンは混乱する頭をフル回転させ、必死に現状を把握しようと努めた。
(えっと、俺は宿屋に、いや、ゾンビに襲われて、あれ?シグルーンさんと…)
当然、答えは出ない。
とりあえず起き上がろうとして、ジブンは己の身体が麻痺していることに気付く。
目と口はとりあえず動くようだが、腕、足などはまったく言うことをきかない。
(お、俺ひょっとしてゾンビに襲われて、麻痺したまま夢をみてたんじゃないか…?
どうしよう、このままじゃモンスターに殺される!)
「あら、目が覚めたみたいね…」
助けを呼ぼうと息を吸い込んだとき、足元から声が――忘れもしない、憧れていた女性の声が聞こえてきた。
- 256 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:18:00 ID:Vl47xkMC
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜7>
「その声は…シッ、シグっ、シグるっ」
声のしたほうを見ようとするが、首が動かない。
なんとか目だけを必死に動かす――いた。
「シグルーンさん!!」
大きな胸、くびれた腰、そして女神のような微笑。
ローブを身にまとっているが、たしかにあの日夢見たシグルーンが、そこにいた。
「おはよう――動けないと思うけど、落ち着いてもらいたくて…ごめんなさいね」
シグルーンがジブンの顔の横まで歩み寄り、上から覗き込むように顔が近付き、甘い香りと吐息がジブンをくすぐる。
鼻息が荒くなるのを必死で抑えながら、自分は口を開いた。
「あ、あのっ、なんであの日…」
「ごめんなさい、町の平和のため、どうしても探索に行かなくてはならなくて…
王宮にもかかわることだから、詳しくは言えないわ。」
ジブンの言葉をさえぎるシグルーン。
涙がこぼれそうなほど悲しげな表情で、すまなそうに自分から目をそらした。
――弄ばれたのではなかった――
ジブンの心にずっと絡んでいたものが、すうっと晴れる。
暗くジメジメした迷宮に、キラキラと光がさしてくるように感じた。
(いや、まてよ。ってことは、今日ここで、あの日するはずだったことをするのか!?)
だとしたら光どころではない。もうキューピッドが見える!
動けない体の分まで荒ぶる鼻息と、心臓の鼓動を抑えることも忘れ
ジブンはシグルーンの顔を、胸を見つめる。…残念なことに腰はよく見えない。
シグルーンはそんなジブンの股間に目を移し、くすり、と微笑んだ。
「あらあら、こっちはもう元気ねぇ…さあ、この前のお詫びもさせてほしいし
――仲良く、しましょうね?」
細い指が、盛り上がったジブンの股間をやさしく撫でさする。
それだけで、背筋に電撃が走ったかのような刺激、脳髄が痺れるような快楽が襲い掛かってくる。
すぐに爆発しそうになるのを必死に堪え、ジブンは手を動かしてシグルーンの胸を、尻を
――やはり手は動かない。
「あ、あの、俺ちょっと体が…」
「ああ、気にしないで。前に待たせちゃったから、今日は私にまかせて頂戴」
にっこりと微笑まれ、ジブンは言葉を失う。
憧れの女性が、自分のためにこれから色々としてくれるという。
触りたい。でも、文句を言って全てがパァになったら…
「ああ、もう俺はどうしたら……ん?」
一人で考え続けるジブンは、いつの間にか、下半身をさする手が増えていることに気付いた。
- 257 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 00:23:24 ID:Vl47xkMC
- >>249と>>251は名前入れ忘れました。
さらに>>250は<あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜1>です。
なんか己の中のそこつモンが顔を出しているので、ここで区切ります。
このまえ慌てていて、別スレで超恥かいたので…
ヘ( `Д)ノ
≡ ( ┐ノ 14行きの意味がようやくわかりました!
:。; / 小学校時代の愛読書がソーサリーですよ!
- 258 :175:2005/10/28(金) 00:34:52 ID:wFkxa1Fe
- うああ、本当にありがとうございます。
途中で続く焦らしプレイまで付いてくるとはw
興奮した心を落ち着ける為明日まで迷宮に潜っておきますね
14行きでソーサリー…ゲームブックネタ?
- 259 :名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 02:07:28 ID:R7efwsjc
- ソーサリーやったらZAPとかZEDとかの呪文辺りですかねえ。
あの辺は話自体は癖無いんだけど絵がなかなかトラウマ物なのもあったりして。
で、14行きは日本で「ドラゴンファンタジーシリーズ」と銘打たれたグレイルクエストシリーズの事ですな。
こっちは文章が独特のノリがあってなかなか煮楽しかった憶えが。 さすがモンティパイソンの国だぜ!と。
- 260 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 02:36:15 ID:Vl47xkMC
- >>258
ゲームブックつながりでソーサリー上げちゃいました。混乱させたらごめんなさい。
ゲームブックといえば、双葉社あたりから
ウィザードリィUが出ていたのをふと思い出しました…
背の高いムキムキモヒカンヒゲ無しドワーフを私は忘れない
- 261 :248:2005/10/28(金) 15:39:32 ID:NrlBZuV6
- あらまぁ、意外にいたのねゲームブック読者。
グレイルクエストは去年だったか一巻が再翻訳出版されたんだけど
続刊あるのかな。ドラゴンファンタジーだった頃は自分消防だったから
お手軽な双葉系ばっかり買ってて二見系はほとんど買ってなかったから、
未だに心残りなんだ。
>>259
あの文章もでしたがキャラも強烈でしたよね。マーリンと詩人魔人を
超える奇天烈キャラはそうそうお目にかかれないかと。
>>260
それ持ってますw
2のリックもアレですが1のルコックもアレですぞ? 幾ら種族と職業を
自分で決められても挿絵じゃさらさらロングヘアーの薄着の優男だから、
イメージが合わないったら。
- 262 :名無しさん@ピンキー:2005/10/28(金) 15:53:28 ID:3KQv12lN
- ダンジョンは生死じゃなくて精子を分けるところなのだな。
ここらの住民を見ているとそんな気がしてきたw
- 263 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:20:38 ID:v0mBoTz7
-
∧__∧ (ジブン続き)
( `・ω・ ) (シグルーン)
/ヽ○==○ (まだあわてているので)
/ ||_ | (ミスあったらごめんなさい)
し' ̄(_)) ̄(_)) ̄(_)
後半置いていきます
- 264 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:22:28 ID:v0mBoTz7
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜8>
シグルーンが右手を伸ばして、ジブンの下半身を触っている。
しかしジブンは、それ以外に2本の手が腰を撫で回しているのを確かに感じていた。
麻痺しているために、目しか動かせないので姿は見えない。
だが、確かに何者か、シグルーンでもジブンでもない何者かがここにいる!
「だ、誰ですかこれ!シグルーンさん!?」
シグルーンはニコニコと笑ったままで、何も答えない。
ジブンが戸惑う間にも、何者かの手はジブンのベルトをカチャカチャと外し、下着ごとズボンを引きずり下ろす。
ぶるん、と元気よく揺れた一物が、冷たい手に掴まれた。
「うお、うおお、おおおおっ!」
下半身から力が抜け、かわりに快楽が流れ込んでくる。
シグルーンに助けを求めようと瞳を動かすと、いつの間にか彼女は少し離れたところでこっちを見ていた。
今、股間をまさぐっているのは、シグルーンではない。
やはり誰かが、異常な快楽をもたらす誰かがそこにいるのだ。
――バサッ
必死に相手を確認しようとする自分の視界を、黒い翼がかすめた。
(――人間じゃない!)
逃げようとするが、力が入らない。
恐ろしいやら情けないやら気持ちいいやらで混乱するジブンに、シグルーンが語りかける。
「大丈夫よ、そのサッキュバスは私の友達だから。いくらかのエナジードレインだけですむわ。」
女体がゆっくりとのしかかってきて、視界の下からサッキュバスが姿を現す。
ジブンは初めて見る淫魔の美しさと密着する胸の感触に浸っていたが、すぐに本能が警鐘を鳴らし始めた。
「ど、ドレインされたら、俺死んじゃいます…」
レベル1ケタでドレインを何度もされたら、復活も出来なくなってしまうし、
何より、憧れの女性の目の前でサッキュバスに筆おろしをされる事だけは避けたかった。
「なぁに?あなたそんな弱いのに私に交際を申し込んだわけ?」
あきれた様子でシグルーンが歩み寄ってくる。
ジブンは情けなさを感じる余裕も無く、助かった、と一瞬安堵し……すぐにそうでないことを理解した。
シグルーンはそっと青いリボンを取り出し、ジブンの一物の根元をきつく縛ったのだ。
「ま、まさか…」
「きっと出さなきゃ大丈夫よ。それにこの子はすごく献身的だから、
エナジーが吸えなくても、きっと尽くしてくれるわよ〜」
- 265 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:23:11 ID:v0mBoTz7
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜9>
サッキュバスの姿が視界から消え、冷たい指と、暖かい舌による愛撫がジブンの股間を溶かし始めた。
縮み上がった玉を吸い、根元から亀頭へと舐め上げ、口腔で全てを包み込む。
「うお、おお、おおおおおおおっ」
ジブンはあっという間に頂点に達し――ようとして、射精が出来ないことに気付いた。
気持ちはいい。だが、根元をきつく縛られていて、出せない。
開放感のないまま、快楽だけがどんどん加速する。
「うひ、ひ、ひいいい―――」
視界が白く染まり、脳が焼ききれようとしたその瞬間、
ぬめる口腔から下半身が解放され、サッキュバスがジブンにのしかかってきた。
吸い付くようなキスがジブンを襲い、先ほどまで下半身を攻めていた舌が自分の舌に絡みつく。
舌から脳天へ突き抜けるような刺激の中、
ジブンは己の一物がサッキュバスに挿入されようとしていることに気付いた。
(い、いやだ!いやじゃないけど嫌だ!)
「し、シグルーンさん、お願いです、俺始めてなんです!
サッキュバスと初体験なんて、そんなのはちょっと!」
「いいじゃないの別に。」
必死の願いをあっさりとはねつけられ、ジブンは絶望した。
初体験が、サッキュバス。好きな女性の前でサッキュバスに犯され、しかも射精は出来ないのだ。
(なんでこんな事になっちまったんだ)
あまりの情けなさに、涙がこぼれる。
ぼろぼろと涙を流すジブンを見て、サッキュバスが戸惑い始めた。
「あ、あの、この人泣いてます…」
このまま入れちゃっていいんでしょうかと言いたげに、恐る恐るシグルーンを見るサッキュバス。
ジブンが涙をこぼしながらしゃくりあげているのを見て、
ニヤニヤと見ていたシグルーンがため息をついた。
「もう、なんで泣くのよ…まあいいわ。
面白かったし、私からごほうびをあげる……」
- 266 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:24:30 ID:v0mBoTz7
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜10>
ジブンの足が大きく開かれ、その間にシグルーンが、ジブンの方を向いて座る。
ローブが脱ぎ捨てられ、ジブンは視界の下隅にシグルーンの顔と胸を見て、股間をぶるん、と振るわせた。
「ほーら、見える…?」
シグルーンが大きく足を開く。
――が、ジブンに見えるのはシグルーンの上半身と、ヒザのあたりだけ。
一番みたい、夢にまで見た部分が見えず、ジブンは必死に首を動かそうと喘いだ。
「ふんっ、くっ、ううっ…!!」
しかし、どんなに力を込めても身体は動かない。
「うふふ、なにそれ、おかしーっ!」
さっきまで涙を流していたジブンが
今度は真っ赤な顔をして踏ん張っているのを見て、シグルーンがケラケラと笑う。
完全にジブンをからかって遊んでいるシグルーン。
笑いのツボにでも入ったのか、目の端に涙までうかべて笑い転げている。
情けないが、シグルーンの股間を見たくてしかたない、しかし動けないジブン。
そんな二人を見ていたサッキュバスが…おずおずと動いた。
ジブンの頭を優しく撫でるとにっこりと微笑み、太股の上に頭をのせてやる。
ひざまくら。
ただそれだけの事だが、それはジブンにとって大きな一歩だった。
目の前に広がるのは、女神像のような美しい、憧れの女体。
しかしその足は大きく開かれ、その間には―――
「うお、おおおっ!」
大きく足を広げて笑い転げていたシグルーンが、ジブンの声で我に帰る。
その目に映ったのは、サッキュバスにひざまくらされて、こっちを見ているジブン。
絶対に見ることは出来ない、と緩みきっていたところに不意をつかれたシグルーンの頬が赤く染まる。
珍しく恥らうエルフが慌てて股間を隠した瞬間、盗賊の股間に奇跡が起きた。
ブチン!―――限界を越えた股間の膨張に、リボンがはじけとび―――
びゅっ、びゅるるっ、びゅるるるるっ……!
- 267 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:25:11 ID:v0mBoTz7
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜11>
「きゃああっ!」
飛び散った精液を避け損ねて尻餅をついたシグルーンに、
今までの恨みを晴らすかのように、大量のジブンの精液がふりそそぐ。
びちゃ、びちゃっ…
髪を、顔を、乳房を、腹を、そして開いた足間を白く汚しつくし、
ジブンの一物がようやく快楽から解放された。
「ああ、幸せだ……」
天使のような微笑で、淫魔が唇を重ねてくる。
――だが、満足げにキスを受けいれていた自分の足元には、悪魔が降臨していた。
ぐにゃっ!
「うぎゃーっ!」
硬さを失った自分の一物が、シグルーンの足に押しつぶされる。
ぐりぐりと踏みつけてくる足に、たちまち股間が硬さを取り戻し、更なる痛みがジブンを襲った。
――足元に、魔王が立っている。
そんな錯覚を覚え、自分が助けを求めようとサッキュバスを見る。
しかし、頼みのサッキュバスの顔からは笑顔が消え、恐怖に硬直してしまっていた。
「思いっきり溜めさせちゃって、ごめんなさいね…
本当にヤるわけにはいかないけれど、足で我慢してねっ!」
ごりっ――ぶびゅびゅっ
精子を作り出す器官が悲鳴を上げ、逃げ出そうとした精子たちが
痛みと快楽と共にジブンの一物から噴出する。
シグルーンは白濁をその足に浴びながら、
白目を剥いて、口の端から泡を吐きながら痙攣するジブンを見て満足げに微笑み―――
―――さらに足に力を込めた。
- 268 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:28:05 ID:KRKXSw1W
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜12>
(ああ、死ぬ――俺は死ぬ――)
死を覚悟したジブンは、暖かいものがのしかかったのを感じて目を開いた。
視界は肌色。いつの間にか股間の圧迫感は消えている。
一瞬の混乱の後、ジブンは己の身体の上にのしかかっているのはサッキュバスであること、
そして、その淫魔が、おそらくは自分をかばっているであろう事に気付いた。
「な、なによなによ…あんたまで死にたいの!?」
サッキュバスの身体が、ビクッと震える。
動くことのできないジブンには、シグルーンの顔は見えなかったが、
頭の後ろから背中を濡らす暖かい液体を感じ、
サッキュバスが失禁するほどの恐怖を味わっていることは理解できた。
長い沈黙を破り、口を開いたのはシグルーンだった。
「…もういいわ。ホントに死なれたら、また妹になに言われるか分からないもの。
――帰ります。後は好きにすればいいのよ」
不機嫌そうな魔法の詠唱の後、のしかかっていたまま硬直していたサッキュバスの身体から力が抜けた。
「た、たすかったぁ…」
ジブンがつぶやく。
2人は力尽きたかの様に、しばらく迷宮に横たわっていた……。
−−−−−−−−−−−−−−−−
ジブンは宿屋のエコノミールームで、ベッドに横たわっていた。
置き去りにされたのは迷宮の下層だったが、
サッキュバスが転移の指輪とジブンの服を持ってきたので帰ることが出来た。
「シグルーンさんをを嫌いにならないであげてください…これもあの人が用意したんです。
あの人は、自分を上手く表現できないだけなんです。」
正直に言えば、シグルーンに対して抱いていた
『クールで理知的な敏腕冒険者』のイメージは砕け散っていたが、
サッキュバスが渡した品の中にあった、決して少なくない金貨と『つらぬきの短剣』は
当初シグルーンが本当に詫びるつもりであったことを示していたし、
何よりも無邪気に笑い転げる姿と開いた足の間のピンクの淫肉は、ジブンの心に焼き付いて消えなかった。
誰に助けられるわけでもなく、妹を養いながら冒険しているのであろうシグルーン。
「俺が…守れば言いのかな」
輝く短剣の刀身を見つめながら、ジブンはつぶやいた。
- 269 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:29:15 ID:KRKXSw1W
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜13>
−−−−−−−−−−−−−−−−
シグルーンは、一人宿屋の階段を上っていた。
探している間は、面倒なだけだった。
とりあえず迷宮に連れて行き、悪戯をしているときは、はしゃいでいた。
今は―――最低の気分だ。
部屋には妹が待っている。心配をかけるわけにはいかない。
すぐに部屋に戻り、今日は酒に溺れて眠ろう。
「ただいま」
扉を開けると、テーブルにご馳走が並んでいた。
プリン君のためとはいえ、これは少々豪勢すぎる。
(はてさて、今日は何かめでたい日だったかしら)
シグルーンは首をかしげる。――特にこれといって思い当たる事は無い。
「おかえりなさーい」
台所から、笑顔のエミールとプリンが出てきた。2人で料理を作っていたらしい。
今日はどうしたの、と聞くよりも早く、プリンが口を開いた。
「シグルーンさんにちょっと冷たすぎたかなって…エミールさんと一緒に作ってみたんです。
今日はごめんなさい………いつもありがとう、って。」
見ると、エミールは顔を赤くして微笑んでいる。
シグルーンは無言で2人に歩み寄り、右腕でエミールを、左腕でプリンを、ぎゅっ、と抱きしめた。
−−−−−−−−−−−−−−−−
数日後、迷宮。
数匹のオークと、簡素な装備のパーティが戦っている。
剣と剣がぶつかり合い、弱いながらも魔法が飛びかう中、ジブンは戦っていた。
「スズメバチのように、一撃を――急所に!」
柱の影からスッ、と流れるように飛び出し、短剣でオークの心臓を貫く。
仲間を倒されて怒り狂うオークの刃を慌てて避け、ジブンは再度闇に隠れた。
闇から襲い来る盗賊の刃に脅え、目の前の相手に集中できないオークたちはたちまち数を減らしていく。
最後に逃げ出そうとしたオークの目の前に躍り出たジブンの短剣が、寸分違わずにオークの心臓を貫く。
短剣の血のりを軽くぬぐうと、ジブンはふう、と息を吐いた。
(――俺は、いつかきっと――シグルーンさんを守れる男になる!
まずは修行して、訓練場で忍者になるところから、俺の冒険が始まるんだ!!)
「ジブンさーん、宝箱がありました〜」
仲間の手当てを終えた僧侶の少女が呼んでいる。
仲間たちに向かって歩き出したジブン。
彼はまさに、冒険者としての道を、そして忍者への道を、一歩一歩進んでいた――。
――とりあえず、自分の性格が中立であることに気付くまで。
- 270 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:30:04 ID:KRKXSw1W
- <あるエルフ姉妹の冒険 外伝V〜盗賊の秘宝〜14>
−−−−−−−−−−−−−−−−
〜冒険者タイムス○月×日号〜
いつ死ぬとも分からない冒険者の間では、仲間同士での恋愛が日常茶飯事。
このコーナーでは、そんな冒険者の恋の話を紹介していく。
今回は、まだ幼さを残す僧侶の少女を紹介しよう。
人間・善・僧侶♀
…わたし、パーティの盗賊さんのことが好きなんです。
なんていうか、いつも強くなろうと一所懸命で…何かに向かってがんばっている姿が素敵なんです。
何のために強くなろうとしているのか聞いても、教えてくれないんですけど…
ええ、私、応援してます!
え?もし彼が挫折したら?
―――わたしが、なぐさめてあげます。うふふ。
命がけの冒険。過酷な状況において、確かに愛は存在し、冒険者たちを支えているといえるだろう。
私も命がけの取材の中、燃えるような恋をしてみたいものである。
冒険者タイムス記者:アニス・エッカート
- 271 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:34:40 ID:KRKXSw1W
- おわりです。回線ぶっちぎれてID変わってしまいました。
ヘ( `Д)ノ ほかんこの管理人様、いつもいつもまとめにくくてごめんなさい!
≡ ( ┐ノ あとオマケにエロなし本編。
:。; / 書き終わってからエロ入れる余地がないと気付きました。
- 272 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/10/28(金) 23:36:01 ID:KRKXSw1W
- あるエルフ姉妹の冒険・名品編
「ドワーフの鍛冶屋さん、こんにちは〜、エミールですけど〜。」
「ぎくっ…なんじゃね、今日はもう店じまいじゃ、帰った帰った」
「そんなこといわないでください。今日はこれ、エクスカリバーと聖なる鎧持ってきたんです。」
「う、ううっ…名品じゃな…」
「そんな悲しそうな顔しないで。おじさんの腕を見込んで、いつもおねがいしてるんですから♪」
「あら、あんたまた調理道具買ったの?」
「包丁とまな板をつくってもらったの。やっぱり道具は、名品をそろえないとね♪」
- 273 :名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 14:39:16 ID:/IjjZqSp
- 聖なる鍋テラワロス
GJ!
- 274 :名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 14:39:54 ID:/IjjZqSp
- 鍋じゃないまな板だorz
- 275 :名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 20:41:27 ID:90yVyDX0
- 誰の何がまな板ですって!?(違
- 276 :名無しさん@ピンキー:2005/10/29(土) 21:23:04 ID:aXjuuddn
- むしろまな板じゃないと嫌だ(違
- 277 :名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 03:47:02 ID:3lX2kBTt
- リルガミンの危機!
宝物殿の奥、我が一族が守り続けてきたダイヤモンドの騎士の装備が
いま、封印をとかれる――!!
包丁 フライパン なべ まな板 ナイフ&フォーク 皿
;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
- 278 :名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 20:24:15 ID:LF6tdAfo
- >>277
ティルトウェイトを唱えるナイフ&フォークならとりあえず持っていく
- 279 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/10/31(月) 22:53:22 ID:/c6IiQl+
- >>271
GJ!足コキ(足ふみ?)エロす。
何気にジブン君、女僧侶とサキュバスの二人に気に入られてるのね。
善と悪と両方のシチュでハーレムパーティ組める・・・。
女僧侶が今回のサキュバスと遭遇したら・・・争奪戦?!
中立シーフは成長も早いし、前半戦はめっちゃ美味しいポジションだったりしますね。
>>277
包丁 (ハースニール)
まな板 (コッズアーマー)
フライパン (コッズシールド)
お鍋 (コッズヘルム)
鍋つかみ (コッズガントレット)はどうでしょう?
擬人化したらめっちゃ家庭的な娘さん軍団になりそう・・・。
人気薄なコッズアーマーにも、貧乳という新たな萌え要素が加わり、
コッズヘルムは「おナベ」で男装麗人要素が加わる!!
でも6人とも愛のエプロン並みに料理ベタだったりして・・・w
- 280 :名無しさん@ピンキー:2005/10/31(月) 23:05:09 ID:gFJeS4p6
- 料理下手な擬人化コッズシリーズ(*´∀`)=3 ハァハァ
- 281 :175:2005/11/01(火) 00:45:48 ID:4xTri2p0
- >>271
自分の手に白いものが付いています。
どう見ても精液です。本当にありがとうございました。
そしてこれから先友好的なサキュバスを見逃す事が多くなりそうです。
>>280
英語で書くとKOC…
_ト~T○ まだちょっとちんこ痛い…
- 282 :名無しさん@ピンキー:2005/11/04(金) 09:36:54 ID:s2ux6GV1
- 誰も来ないダンジョンの奥深くでただ一人生き残った恥ずかしがり屋のくノ一が、
なりふり構わずACを下げるため、すすり泣きながら全裸になる話をキボンヌ
- 283 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:30:51 ID:QzGWQ/ww
- <地下11階 第三の質問・1>
「わあ、大きな沼!」
藪の中の小道を降りていった先に広がる水地に、少女は目を丸くした。
確かに、少年も見たことがないくらいに広い。
水がもう少し澄んでいたら、湖と言われても頷いてしまうかもしれなかった。
「何かいるかな?」
ワードナは淵を覗き込んだ。子供の好奇心は生き物に向けられる。
水底にゆらめく沈水植物の中に動く影を見つけ、少年は目を輝かせた。
「何? 何かいるの?」
「魚かなあ、ナマズだったらいいなあ」
この間釣り上げた沼魚をフライにしたときの美味しさを思い出し、少年は呟いた。
「釣るの?」
少女はこわごわと水面を見る。
魚は──さばいて料理するのなら得意だ。ナマズ料理だって自信がある。
しかし、少女が圧倒的な自信を持っているのは、魚籠に入った食材に対してであって、
こんな水の中を泳ぎ回る元気な生物に対してではない。
「うーん、エサはあるかな?」
少年はきょろきょろと辺りを見回した。
ほどなく沼に注ぎ込む溝を見つけたワードナは、大きなザリガニを捕らえることに成功した。
「大きなはさみ……」
少女は後ずさりした。
食用のエビならば、たとえ1フィートもあるものだって恐くも何ともない。たとえ生きていても。
しかし、食べられない生物──ザリガニは毒ではないが水っぽくて泥臭い──は女の子の領分ではない。
「それ、どうするの?」
少年の手の中で、ロブスターの半分もないが倍も攻撃的な赤いはさみが振り上げられ、少女はもう一歩後退した。
「うーん。こいつの尻尾をちょんぎって、腹の肉をエサにするんだ。ナマズの大好物」
少女は卒倒しかけた。
昨日の晩、全く同じ工程を経て手長エビの下ごしらえをしたことはついぞ思い出さない。
「いや、怖い。やめようよ」
泣き出しそうな声の少女に、ワードナはびっくりした。
「う、うん、わかったよ」
少女の反応に、ワードナは頷いて同意する以外に方法はなかった。
「えーっと……」
なんとなく、自分が失点を重ねたような気がして、少年は再度まわりを見渡した。
ちょうどそのとき、足元をのそりと横切ろうとした生き物をすばやく捕らえる。
こいつは今まで見たこともないくらいの大物だ。
きっと少女も目を丸くするに違いない。
少年は意気揚々とそいつを持ち上げた。
「──ほら、ヒキガエル!」
たしかに少女は目を丸くした。泣き声交じりの悲鳴を上げる直前まで。
「……いやぁっ! ぬるぬる、いやぁっ!!」
叫ぶなり、逃げ出した少女を呆然と見送ったワードナ少年は、
「……ぬるぬる、嫌いなんだ……」
とつぶやいたが、少女を追ってあわてて駆け出した。
あんまり慌てたので、少年はヒキガエルを持ったままで。
──ゲコ。
罪のない生き物は少年の手の中で迷惑そうに一声鳴いたが、意外とおとなしく連れ去られた。
- 284 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:32:26 ID:QzGWQ/ww
- <地下11階 第三の質問・2>
少女はどっちに逃げたのか──ワードナはきょろきょろとあたりを見渡した。
デートの相手は、かなりの健脚だった。逃げ足は、もっと速い。
……デート!
(そうだ、今日はただの遊びじゃなくて、デートだったんだ)
少年は臍をかんだ。
逢引なるものがどんな手順を踏むものなのか、よくはわからないが、
つまりそれは、ザリガニやヒキガエルよりも、もっといいものを見たり聞いたりするように思えた。
そんなものが、どこにあるのか?
少年は、少女を追うことと、少女が喜びそうなものを見つけることの両方を考えなければならなかったが、
どちらを優先するかは悩まなかった。
少女を探しながら、「何か素敵なもの」も探せばよい。
──楽観は、わんぱく少年の特権だ。
そして幸運の女神は、そういう小さな蛮勇を愛でることがけっこう多い。
ほどなくワードナは、少女の足跡と、「何か素敵なもの」の両方を見つけた。
木の根や蔦が生い茂り、ちょうどトンネルの入り口のようになっている場所の前に落ちていた一輪の花は、
少女が髪に刺していたものの一本に間違いなかったし、
そこからちょっと行ったところからちらりと見えた「あれ」は、少女も十分気に入るものにちがいなかった。
少年は、後者の方に先に近づきたい欲望を抑え、大人の腕の太さの木の根が複雑に絡み合う空間を覗き込んだ。
「おーい!」
森の中に少年の声が木霊する。思ったよりも木の根の迷宮は深いようだ。
向こうで確かに音がする。
怒った少女はどんどん奥に行ってしまったようだった。
少年は四つん這いになって追いかけようとした。
──ゲコ。
手の中のヒキガエルが、お役御免を主張した。
少年は少し考え──結局、持っていた袋に包んだヒキガエルを懐に入れた。
少女に嫌がらせをする気は毛頭なかったが、なんとなく、その選択が必要に思えたからだ。
虜囚の身分から解放されなかった哀れな生き物は、しかし、それほど暴れることなく粗末な麻袋に詰め込まれた。
木の根と蔓の迷宮は、下にふかふかの枯葉が敷き詰められていたので、少女でも楽に進むことができた。
よくわからないが、ここを進めば、「あれ」を見られる特等席に行けるように思えた。
本当は、少年と二人で眺めることができたら、ずっと良かったのだけれども。
わんぱくな男の子は、デートの何たるかもわかっていない。
でもその男の子といっしょにいない、というのは、なんてつまらないんだろう。
木の根を潜り抜ける時も離さないでいる籐のバスケットを見て、少女はため息をついた。
──たぶん、一人で見ても、つまらないだろう。
──一人でお弁当を食べたら、もっとつまらないだろう。
──少年は追いかけてきてくれるだろうか。
色々と考え始めた少女の進行速度がのろのろしたものになった。
曲がりくねった通路の中で、ひときわ太い木の根の下を潜り抜けようとした少女が凍りついたのは、次の瞬間だった。
ワードナは、軽快な動きで木の根の通路を進んでいた。
こういうものは、男の子の得意分野だ。
分厚い枯葉のところどころに何か──ちょっと不器用で、おそらくは可愛らしい動きをする生物が通った跡がある。
少女をどうやって謝ろうか、それは難題だ。
そもそも、何が問題だったのかが今一わからない。
考え事に耽りながら、ひょいと木の根の下を潜り抜けた少年の目の前が、突然真っ暗になった。
「むぐう──?」
岩か木にぶつかったのかと思ったが、それはもっと柔らかいものだった。
──布に包まれた、暖かい何か。少年が触れたことのない感触。
思いがけない経験に、たっぷり二秒硬直した少年は、ゆっくりと後ろに下がって正体不明のものを見極めようとした。
1フィート下がる。──紺色の、何か。
2フィート下がる。──下のほうに靴の裏が二つ付いている。
3フィート下がる。──四つん這いでこちらに突き出されている、修道女見習いの服にくるまれた、少女のお尻。
ワードナは鼻血を噴き出した。
少年がぶつかった少女のお尻は、まだ硬い幼さを残していたが、
未来にたっぷりと実るはずのものの一部が宿り始めていたので、鼻血の原因は、ぶつかった衝撃ではない。
- 285 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:33:46 ID:QzGWQ/ww
- <地下11階 第三の質問・3>
「──ご、ごご、ごめん!」
這いつくばった体勢からもう一歩分後ろに下がろうとして、ごつん、と後頭部を木の根にぶつける。
少女が振り向いた。──蒼白な顔は、引きつっている。
「──?」
小さな唇がぱくぱくと何事かを訴えようとしているが、声にならない。
少年は慌てて這い寄った。
木の根の下の通路はそこだけ幅が狭く、しかも曲がりばなだったので、
二人が並ぶことはできなかったが、隙間からのぞく光景で状況はわかった。
少女の目の前、石の上に、巨大なムカデが鎮座している。
1フィートもある黒い毒虫は、少女はおろか、少年にとっても強敵だった。
手など噛まれたら、腫れ上がるくらいでは済むまい。
木漏れ日で温まった石の上が良いのか、大ムカデはそこから動こうとはしなかったが、
時々頭を持ち上げて空気の動きを探っている。
無数の赤い足がうごめく様を間近に見れば、少女が凍りついたわけもわかる。
下手な刺激を与えれば、怒った毒虫は容赦なく飛び掛ってくるだろうし、
少女がそれを避けることに期待するのは、絶望的だ。
「ゆっくりと、下がれる?」
少女はふるふると首を振った。四肢は、恐怖で固まりきっている。
パニックを起こさないでいるだけでも、えらいと思わなければなるまい。
退却が無理そうなことはわかったが、追い払うにしろ、逃げるにしろ、少年が前にでなければどうにもならない。
なにか棒のようなものがあれば──いや、この狭い隙間越しでは難しい。
使える空間は、木の根越しの半フィートもない隙間や、両手足を付いている少女の下。
少女の、意外なボリュームがあるお尻が少年を邪魔する。
少年はこちらも四つん這いのまま、はたと考え込んだ。
しかし、多くの物語がそうであるように、苦境の姫君を救わんとする勇者には、役に立つ仲間がいるものだ。
──少年の懐の麻袋からのそりと這い出たヒキガエルは、そのまま悠々と少女の横の隙間を通り抜け、
接近に触覚を震わせて威嚇するムカデを長い舌を伸ばして捕らえ、あっさりと飲み込んでしまった。
「……」
「……」
「──ゲコ」
ヒキガエル自身の体長より長いくらいの蟲は、美味ではないが量的には結構な獲物ではあった。
少年の懐に押し込められ、望まない旅に付き合わされた報酬としては、まずまずと言える。
ヒキガエルは、自分を振り回してくれた暴君と、その仕える女王をゼラチン質の目玉でじろりと睨むと
これ以上何かをさせられる前に、藪の中にのそのそと消えていった。
あっけない幕切れに、少女と少年は顔を見合わせた。
「あの、その、──ごめん」
何に対しての謝罪かは、ちょっと言えなかった。
鼻先に、少女の感触が残っている。──少年の身体にはない不思議な柔らかさ。
「──あ、ありがとう」
助けてもらった少女のお礼の対象は、はっきりしている。
しかし、少年の言葉に匹敵するほどにぎこちないのは、お尻への衝突を今更ながら思い起こしたからだ。
自分の真後ろ──お尻の後ろに少年がいることに、少女は真っ赤になる。
少女の羞恥を森の空気が伝え、少年もすぐに真っ赤になった。
風邪、熱病、リンゴ病──古来、ほっぺたが赤くなる病気は、すべて伝染病と決まっている。
「……ヒ、ヒキガエルも、役に立ったね」
「……そ、そうね、カエルさんもいいひとなのね」
縦列のまま、おたがいあらぬ方角に視線を向けながら、とりとめのない会話が続いたが
事態は一向にすすまない。──当たり前だ。
「……ええと、その──進む? 引き返す?」
少年は意を決して、状況打破に動いてみた。
「……も、もうちょっと行けば、「あれ」が近くで見られるところに出ると思うの」
少女はもじもじしながら答えた。
「あ、君も「あれ」を見たの?」
「うん、森の向こうに、ちらっと。──とても綺麗」
「僕もちらっと見た。逃げていないといいなあ」
「き、きっと、二人で行けば見られるような気がする……」
少年がちょっと息を呑む気配が伝わってきた。
「──いっしょに、行く? ここ、通り抜けて」
「うん!」
- 286 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:34:34 ID:QzGWQ/ww
- <地下11階 第三の質問・4>
仲直りは成立した。次のデートスポットの選択も。
しかしながら、少女はもう一度赤面しなければならなかった。
木の根の迷宮は、そこからはずっと幅が狭く、少年が前に出るわけに行かなかった。
ワードナ少年は、少女のお尻のすぐ後ろを付いていく形になる。
「あ、ああ、あんまり、前、見ないでね」
無茶な要求をしかし、ワードナはできるだけ守った。
おかげで少年は、十数回ほど木に頭をぶつけるはめになった。
「──わあ、綺麗……!」
ワードナがこぶを抑えながら木の根の迷宮を抜けると、そこに二人が期待した光景があった。
沼の向こう側で、ちらりとだけ見えた、<あれ>。
沼の端、杭のように一本だけ立っている枯れ木の上に止まる、美しい鳥。
「逃げないで居てくれたんだ」
気付かれぬように、葦の間に腹ばいになってそっとのぞきながら、少年は呟いた。
「待っていてくれたのよ」
少女がうっとりと答える。
焔のように紅い羽根は、はっとするほど鮮やかなだけでなく、優美さも限界まで詰め込んだ色合いだった。
沼の、深い水に、それは完璧に映えていた。
「──きっと、どちらかが一人だけで来たら、あの鳥は逃げちゃっていたと思うわ。
二人で来たから、仲直りして来たから、ずっとあの木の上で待っていてくれたの」
「うん、そうだね」
少女の想像は、あるいは都合のいい解釈だったかもしれないが、二人にとってそれは何よりも正しい真実だった。
なぜなら、鳥は、二人がたっぷりと見入るだけの時間、そこに留まった後、
両の翼を広げて、二人の上を通るようにして、飛び立ったから。
思わず立ち上がってその姿を追ったワードナたちを、鳥はちらりと見ていったように思えた。
「綺麗だったなあ……」
たぶん、忘れまいと思ってもいつか忘れてしまう、子供の頃の美しい思い出。
でも、いつか必ず思い出す記憶。
少年と少女は、その時、この日のデートのことも思い出すに違いない。
「──ああ、うん。……思い出したさね」
幼い恋人たちが去った後、向こう側の藪の中から美しい影が、頭をぽりぽりとかきながら現れた。
頬がわずかに染まっているのは、照れているらしい。
先ほどまで鳥がとまっていた木に手をかける。それは沼から簡単に引き抜かれ、持ち主の手の中で<魔女の杖>に戻った。
「あの子は、ヒキガエルが大嫌いだった。一番嫌いな敵への、ののしり文句に使うくらいに──。
処女だから仕方ないと思っていたけど、魔女としては致命的な弱点だったわね。
そして、<私>のほうは──今じゃ、ヒキガエルは大のお気に入り。
そうか、<分岐点>というのは、こんなところに転がっているものだったんだね……」
どの時空にも存在する魔女は、感慨深げに呟いた。
愛する者とその思い出がある<自分>と、愛する者をついに得られなかった<自分の分身>に想いを馳せた美女は、
足元にのそのそと這いよってきた両生類に気がついて、にっこり笑いかけた。
杖の先で優しくひと撫でする。
──ゲコ。
ヒキガエルはひと鳴きして、沼に飛び込んだ。
──最強の大魔道士の妻は、意外に慈悲深く、義理堅い女だ。
この小さな生き物のこれからの生涯は、ムカデより上等な餌に満ち溢れたものになりそうだった。
唇に微笑を残したままの美女は、上空を飛ぶ紅い鳥──先ほど<自分>と夫がうっとりと眺めた鳥に目を向けた。
「──あんたも、ご苦労さん。おかげで<私>は、いい思い出を作れたよ」
その言葉を受けた鳥は、空中でひと羽ばたきすると、その姿は不滅の焔に包まれた。
一箇所に我慢強く留まり、役目を待つのは、不死鳥──フェニックスにはうってつけの仕事だった。
光と炎を散らしながら去っていく下僕を見送り、しわがれ声の美女は振り返った。
「さて、私も行くかね。──この階層は、<私>が二人居れば十分。宿六のことは、まかせるよ。
私は、そうさね。──<私>よりも私が相性よさそうな相手の説得に行くとするか──」
首に巻いたスカーフを意味ありげに撫で付けた美女は、転移の呪文を唱え始めた。
- 287 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:35:14 ID:QzGWQ/ww
- <地下11階 第三の質問・5>
「むう──」
悪の大魔道士は、機嫌が悪かった。
「どういたしまして?」
斜め後ろを付いてくる魔女が心配げに見つめてくる。
その位置が、曲者だ。
魔女は、歩くときは、ワードナの斜め後ろにぴったりと寄り添う。
夫と同等、横に並ぶのは、魔女の結婚哲学──「妻は夫を立てるもの」に著しく反する。
さりとて、三歩下がって夫の影を踏まず──では完全に夫の視界の外になってしまうのでつまらない。
必然、魔女の定位置はそこになる。
ワードナが横目を使えば、その美しい姿が目に入るぎりぎりの位置。
そっけない素振りを見せながら、先ほどから悪の大魔術師は、ちらちらと
妻の美貌や、法衣の下で大胆に揺れる胸元などを思い切り視姦していた。
魔女のほうも心得たもので、澄ました顔で時々、思いっきり胸をゆすって見せたりする。
──しかし、それでは見ることができないものがある。
目下、ワードナの関心はそれに集中していた。
「待て」
ついに、ワードナは通路の途中で立ち止まった。
「──?」
声を掛けるや、悪の大魔道士は魔女の後ろにまわりこんだ。
飛びかかるようにして妻に抱きつく。
「え?」
その瞬間、魔女は反射的に夫のほうを向いたので、ワードナのもくろみは見事に外れた。
「──まあ」
「……むう」
魔女は正面から抱きついてきた夫に、頬を染めたが、
妻に後ろから抱きつくつもりだった悪の大魔道士は、渋い顔になった。
だが、これはこれで、悪くはない。
ワードナは抱きついた腕を下の方に降ろした。
「きゃっ!」
魔女は小さな悲鳴を上げた。
彼女の夫は、彼女にきつい抱擁を与えながら、彼女の豊かな肉を思いっきり鷲づかみにしていた。
──ワードナが先ほどから気になって仕方なかった物。すなわち、魔女の臀。
後ろから眺め、抱きつくつもりだったが、正面からこうして触れるのもなかなか乙なものだ。
「……ひあっ」
老魔術師の筋張った指が、柔らかさと張りが同居する肉の塊に食い入り、存分にこねくりまわし、揉みしだく。
法衣の布地越しからでもわかる豊満な感触に、<魔道王>は夢中になった。
指がうごめくたび、魔女は声を上げたが、もちろん逃げる素振りは見せなかった。
かわりに、夫の背に腕をまわして、さらに身体を密着させる。
臀に劣らず豊かな胸乳をワードナの胸板に摺り寄せる。
「……」
悪の大魔道士は、妻の臀を責め立てる手を止めた。
魔女が、視線を降ろした。その唇に、いたずらっぽい微笑が浮かぶ。
「──まあ、お元気ですこと」
臀と乳の感触に、ワードナの男根は俄然張り切りはじめていた。
ローブ越しにもわかる硬いこわばりが自分の下腹に押し付けられていることに、魔女の美貌がほころぶ。
ワードナは咳払いをして、そっぽを向いた。
「後ろから……なさいますか?」
先ほどから夫が狙っている獲物がわかった魔女は、それを捧げることにやぶさかでなかった。
「む」
そっぽをむいたたまま、一インチの百分の一ほど頷いた夫に再度微笑みかけ、魔女は抱擁を解いて後ろを向いた。
下着を膝まで下ろし、法衣の裾をたくし上げる。
手は、壁についた。
「おお──」
突き出された白い肉塊に、悪の大魔道士は感嘆の声を上げた。
- 288 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:35:46 ID:QzGWQ/ww
- <地下11階 第三の質問・6>
悪の大魔道士は不思議な感触に包まれていた。
背後から魔女の大きな臀を抱え込んだワードナは、男根をその谷間にこすりつけていた。
白い双丘の合間にできた溝は、おあつらえむきの深さと密着感で<魔道王>を挟んでいた。
「むむ──」
「ああ……。い、いかがでございますか。──こういうのも、なかなか、よろしゅうございましょう?」
「な、何をいうか、良いのは、貴様も同じだろうて」
男根の裏側全体を絶妙な柔らかさの肉塊になぶられ、ワードナはうめき声を必死で堪えた。
魔女のほうは、あえぎ声を抑えない。
「え、ええ。もちろん、ですわ、わが殿……。わが殿が、私のお尻を──きゃっ」
魔女の夫は尻肉を強く掴んで引き寄せた。強く男根を押し付ける。
女の身体の他にどこにもない肉の張りと硬さを感じながら、ワードナはあっけなく放っていた。
「ああ……」
魔女は熱い吐息をついてのけぞった。
臀に、生暖かい粘液がかけられる感触。魔女の背筋を、凄まじい快感が駆け上がる。
ワードナは手を伸ばして、自分の精液を魔女の臀の上で伸ばした。
ロミルワの下で、男の欲望の証は、女の白い肌を汚し、ぎらぎらと粘つく光を反射した。
「はぁふ──」
力が抜けたように魔女が壁にもたれかかる。下半身は小刻みに震えている。
「むむ、──達したか」
予想以上の反応に、ワードナは驚きの声を上げた。
「……は…い…。最…高です。──ぬるぬる、大好き……」
魔女は蕩けきった声で呟いた。
その艶っぽさに、ワードナの男根は放ったばかりというのにたちまち硬度を取り戻した。
「ふん、そうか。貴様、こういうのが弱点か──いいことを知ったぞ」
妻の思わぬ痴態に、このところ押されっぱなしの夫はにやりとした。
精液を指で掬い取り、谷間の中心にすぼまる孔に擦り付ける
「そ、そこは──」
「今更恥ずかしがることもあるまい」
獰猛な笑いを浮かべた夫の指の強引さに、魔女は腰砕けになった。
「ぬるぬるが好き、といったな、では次は、貴様のはらわたの中をそうしてやる」
いきり立った剛直を魔女の肛門にあてがった悪の大魔道士は、わななきながらそれを待ち受ける女の内部に押し入った。
──通路の空気は、嬌声と、粘液質な音と、淫靡な匂いで濃密になった。
かなり長い間を置いて、息も絶え絶えな男の呼吸音にまじって<質問>に答える声がした。
──我は利他的なる穴、強欲なる孔を示すものなり。
──我は最も熟れた肉塊にして人の体の要なり。我とは何?
「──尻(Hip)」
新たな通路が現れた。
- 289 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/06(日) 00:43:16 ID:QzGWQ/ww
- 第三の質問です。
大人のほうがどう見ても馬鹿ップルです。本当にありがとうございました。
……じじいワードナより、男の子ワードナのほうが頼りになりそうになってきたw
- 290 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/11/06(日) 04:31:12 ID:URrNWwYX
- ヒキガエルGJ!
加速するじじいのラブラブっぷりも最高です。
- 291 :名無しさん@ピンキー:2005/11/06(日) 12:08:21 ID:ubCudQEO
- …あれ、生きて…る…。
(゚∀゚)。〃゚ばぁちゃん!ばぁちゃん!
- 292 :名無しさん@ピンキー:2005/11/08(火) 07:50:25 ID:xjsrCTgt
- ↑
前田みちろう君ですか?
保管庫で全て読ませていただきました。
他の皆さんの作品も素晴らしいですが、
ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6様の作品が特に素晴らしいです。
俺の中で妻にも読ませたいエロパロ第1号に認定されました。
- 293 :名無しさん@ピンキー:2005/11/14(月) 12:03:24 ID:R7blmPmp
-
- 294 :名無しさん@ピンキー:2005/11/16(水) 11:31:14 ID:N7HHP0nK
-
- 295 :名無しさん@ピンキー:2005/11/17(木) 03:42:45 ID:3ukS5VXD
- 保守なのだろうか
- 296 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:38:59 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・1>
「あら……?」
魔女は小首をかしげた。
新たな通路は、百フィートもある水路によって遮られていた。
何処から通じて何処に向かうのか、魔法の水路にたたえられているのは雪解け水よりも澄んだ清水だった。
「むむ──」
ワードナは眉をしかめた。
魔法使いは水が苦手だ。
もっともそれは、吸血鬼のような魔力的な禁忌によるものではない。
単純に、泳ぎに使う体力が乏しいという理由による。
だが、魔女のほうは全く心配がないらしく、にこにこと水面を見つめている。
「綺麗な水ですね。──これなら泳げます」
法衣の胸元を緩めはじめた魔女に、ワードナは慌てた。
「ま、待て。まさか泳ぐのに服を脱ごうと言うのではあるまいな?」
いつぞやも、そんなやり取りがあったような気がする。
「もちろんですわ。──幸い、わが殿以外の人影もないことですし」
これまたいつぞやと同じような台詞を口にした妻に、悪の大魔道士は慌てた。
魔女は、ワードナと二人きりなら裸身をさらすことに躊躇しない。どころか、積極的に脱ぎたがる。
水泳は、夫に自慢の裸体を見せつけるのにまたとない口実だ。
きっと、服を脱いでから水に浸かる前に、あれこれ理由をつけては裸のままで夫の前をうろうろし、
二十回は抱きついて胸をすりよせ、そのうち十回はキスをせがむだろう。
それに乗る、という誘惑を、頭を振って撥ね退ける。
快楽に負けない──負けっぱなしの場合も多々あるが──のは大魔道士の精神力と、観察力による。
「……水の深さは2フィート程度ではないか」
「あら、本当ですわ」
魔女ははじめて気がついたと言わんばかりに、透明な水の下にはっきり見える石の床を見た。
蒸留水よりも不純物のない清水の中では、石床にこびりつくヌルヌルした汚れは皆無であった。
──もっとも魔女は、最初の何歩目かで、なぜか自分が転んでしまう事を知っていた。
怪我はしないが派手に転ぶ全裸の美女は、あられのない姿で尻餅をつく。
転んだとき、なぜか体の正面は夫のほうに向けられている。大股開きになるのは仕方あるまい。
透明な水に透けて見える魔女の秘所や、水面の上で水を滴らせる乳房は、いつもと違った魅力で夫の目を引くに違いない。
しかし、魔女の姦計は、夫の超人的なやせ我慢と照れによって阻まれた。
「向こう岸が見えておるではないか──マラーで渡れるわい」
妻の裸を想像して赤らんだ顔を見られまいと顔を背けながらワードナは転移の呪文を唱えた。
「まあ」
向こう岸に移った夫に、魔女は微苦笑を浮かべた。
獲物を逃がしたのは残念だが、夫のこういうところも可愛らしい。
見たくないはずはないのだが、見たいと素直に言えないところが魔女の心の琴線に触れっぱなしだ。
(──ならば、方法を変えてご覧になっていただきましょう)
向こう側でこちらをちらちらと伺うワードナを見ながら、魔女は唇に手を当ててほんの数瞬考え、やがてにっこりと笑った。
帯を解いて法衣の裾を広げる。前を割った裾を腰の辺りまで大胆にたくし上げた。
夫が息を呑んで絶句するのが離れていてもわかった。
「水深は2フィート、太腿の半ばまでですね。こうすれば服も濡れません」
その言葉通り、水路に入った魔女の脚は、半ばまで清水に浸かるだけですんだ。
魔女は慎重に歩を進めた。
白い太腿が、水面と水中に映える。
法衣の裾を思いっきりたくし上げているので、パンティまでもがちらちらと見えてしまう。
こうして歩けば、ワードナは、魔女が水路を渡りきるまで見守ってくれるだろう。
転んだりしたら、慌てて手を貸すに違いない。
なんやかんや言っても妻の事を気に掛けてくれる夫だ。
こちらを注意してみていてくれる間、太腿やパンティが視界に入ってしまうのは──仕方がないことだ。
北風と太陽。
魔女の配偶者は、露骨な誘惑や押し付けが過ぎると、そっぽを向きたがる性格だが
頭を使えば、ちゃんと向こうから見させることができる。
最近ますます夫の思考方法になじんできた自分を自覚して、魔女は満足げな笑みを浮かべた。
- 297 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:39:40 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・2>
「むう」
水路を無事に渡りきった魔女に、ワードナはなんと声をかけるべきか迷った。
むき出しの太腿は水滴をまとわり付かせてひどく色っぽい。
その上の、下着はちらちら見えただけなのではっきりと分からないが──色は白だった……か?
無性に気になる。
「……と、とにかく裾を下ろせ」
いや、下ろすな、もう少し上げてパンティの色を確認させろ──とは言えない夫だった。
妻のほうは、下ろしたいと思っている──もちろんパンティのほうだが。
欲望を素直に口に出せない夫に効果的な手段は、すでに考え付いていた。
「あの、わが殿?」
「な、なんじゃ」
「その──今、裾を下ろしたら、服が濡れてしまいます」
確かに、魔女の脚はびしょびしょだ。それではわざわざたくし上げて渡ってきた意味がない。
「むむ」
もう少しこの光景を楽しむ時間が延びたか、と鼻の下を伸ばした悪の大魔道士に、思わぬ言葉が掛けられた。
「もしよろしければ、私が裾をたくし上げている間に、わが殿に脚を拭いていただけたら──」
「──」
「も、申し訳ありません。わが殿にそんな事をさせようなど、不遜の極みでございました」
「い、いや、たまにはよかろう」
下僕のように脚を拭かせるとは! と怒っても良い場面だったが、悪の大魔道士は承諾した。
なにしろ、先ほどから気になって仕方なかった魔女の脚をじっくりと眺めるにまたとないチャンスだ。
問題は、妻の脚を拭くのによさそうな布がなさそうなことだった。
ワードナはローブの隠しをごそごそとやった。
驚いたことにおあつらえ向きの布きれを探り当てた。
いや、ちがう、これは──朝、彼の身支度の世話を焼いた魔女から渡されたハンカチだ。
綺麗にたたまれたそれは、柔らかく清潔で水もたっぷりと吸い取りそうだった。
ワードナは無言で作業を始めた。
「申し訳ありません……」
どんな荒ぶる神でも、たちまち怒りを納めそうな声で謝りながら、魔女は裾をたくし上げ直した。
「むう」
かがみこんで魔女の脚を拭く。
白く肉付きのよい太腿は、象牙のようになめらかだ。
ハンカチ越しに伝わる柔らかな手触りに、悪の大魔道士の心臓が早なる。
パンティは、純白。
飾り立てない程度のレース仕立ては、勝負用だ。
「ふむう」
ふくらはぎもこれまた柔らかいが、腿と違った弾力がある。
くるぶしの辺りまで拭き終わった。
できるだけ時間を掛けてゆっくりとやったつもりだが、堪能したと言うには足りなかった。
ここはひとつ──。
「あ、あの、後は自分で拭けます。ありがとうございました」
自ら仕掛けた状況とはいえ、夫に触れられ、触られたことで魔女は羞恥に真っ赤になっていた。
「黙れ、まだ足先が残っておるわ。座って、足を伸ばせ」
傲慢で、意外で、素敵な命令だ。
魔女は石床に座り込んだ。
ワードナが足首を掴む。
「きゃっ」
小さな悲鳴は、しかし拒否のものではない。
法衣のスカートの前を押さえる仕草さえも。
<魔道王>は掴んだ獲物をまじまじと観察した。
魔女の素足は、指の一本、足爪の一枚にいたるまで完璧な造形美の極致だった。
どんな神業を誇る名工でも、この足を再現する彫像は作れまい。
「ふむう」
ハンカチを丁寧に操って、指先についている水滴を拭き取る。
「──ひ……」
足指のまたは、人体の中でもくすぐったさに敏感な場所のひとつだ。
そしてくすぐったさは、性感に通じる。
ワードナが片方の足先を拭き終える頃には、魔女は目をぎゅっとつぶって快感の震えを抑えるのに必死になっていた。
法衣の裾を押さえる手も緩んだため、太腿の奥のパンティも丸見えだった。
- 298 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:40:27 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・3>
ワードナはがんがんと早鳴る心臓をなだめながら、もう片方の足を拭いていった。
「ああっ……」
足指を拭き終え、足の裏を最後に一拭きすると同時に、魔女が押し殺した声を上げた。
「──」
魔女の片足首を掴んだまま、悪の大魔道士は鼻息を荒くした。
こちらも興奮しきっている。
興奮は蛮勇を呼ぶ。蛮勇は勢いだ。
ワードナは、前々から試してみたかったことを実行した。
陶磁器のように美しい魔女の足指に顔を近づける。
はむ。
思いもよらない感触に、魔女が目を見開いた。
「──え?」
夫が、自分の足先を口に含んでいる。
熱い舌が、足の親指と人差し指の間の敏感な皮膚を嘗め回す。魔女は電流に打たれたようにのけぞった。
足指への愛撫は、快楽の最高の奉仕の一つだ。
だが、相手の足を舐めるということは、衛生観念や上下関係の問題にも通じるため、ためらう男女も多い。
魔女の足には微量の汚れも付かぬだろうが、誇り高い夫がまさかそれをしてくれるとは──。
「むむ──、どうじゃ?」
拭き終えたばかりの足指をしゃぶり、指のまたに舌をからませながら悪の大魔道士が問う。
勢いにまかせてこだわりを捨ててみれば、これは意外とワードナ好みの性戯だ。
屈服の証に女王の足の裏を犬のように舐めるのではない。
羞恥に身悶えする女の恥部を蹂躙する支配者の愉しみだ。
その証拠に、ワードナに舐められている魔女の美貌には、
上位者の驕慢さではなく、快楽を耐える従順な下位者の表情が浮かんでいる。
──怯え、とまどい、羞恥、そして快楽。
ワードナはにやりと笑ってもう片方の足先も犯し始めた。
魔女は釣り上げられた魚のように夫の下で何度も跳ね回り、そのたびに絶頂に達した。
「──ふん、満足したか?」
足先への愛撫だけで息も絶え絶えに横たわる魔女を見て、征服感に満たされた<魔道王>が聞いた。
「は…い……。とっても……」
うっとりとした声で魔女が答える。
「ふむ。足指の間は、強い性感帯だ。魔女の癖に知らなかったのか」
「はい、これほどまでとは──」
妻の返答に、ワードナはほくそ笑んだ。
また一つ、魔女の弱点を見つけた。悪くない。これからもちょくちょく使ってみよう。
──もっとも、ワードナの認識は微妙に間違っていた。
この魔女が忘我の極みに達したのは、足指への愛撫に弱いからではない。
それを行なった相手がワードナだからだ、ということに愚かな夫は思い足らない。
そのあたりに気がつけば、とうの昔に全宇宙の支配者になっているのだが。
自分がどれほどの存在をどれほど強力に支配しているか認識不足の男は、ご機嫌な様子で言葉を続けた。
「では、貴様は、これも知らぬだろうな。……足指の間で最も強い性感を持つのは、どの指とどの指の間だ?」
「え──?」
魔女は意表を突かれた。
親指と人差し指の間? 人差し指と中指の間? 中指と薬指? 意外に薬指と小指との間かもしれない。
夫の舌に舐められたとき、自分はどの部分への愛撫に一番官能を燃え立たせただろうか?
かすんだ頭で考えるが、答えに至らない。
「分からぬか。──答えはここじゃ」
すっかり調子に乗ったワードナが腕を伸ばして、魔女の法衣の裾に差し込む。
「きゃ──」
反射的に閉じる太腿の奥で、ワードナの手は下着の上から魔女の秘所に触れていた。
「親指と親指の間。──どうじゃ、文句なしの答えじゃろう」
してやったり、という表情の夫に、魔女は快感混じりのため息をついた。
今のジョークはウィットに富んでいたが、少し呆れた。ちょっぴり釘を刺してやらねばなるまい。
「……」
「……」
妻の沈黙に、調子に乗りすぎた自分を自覚して、悪の大魔道士は咳払いをした。
魔女の反撃が来たのは、その瞬間だった。
- 299 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:41:09 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・4>
「うおっ?!」
悪のりしすぎた魔道士が、悲鳴を上げて自分の股間を見た。
白い脚が、座り込んでいるワードナのローブの中に入り込んでいる。
意外な力強さで男根が掴まれた。
「ふふ、親指と親指の間にある逞しい物──。殿方も、ここが一番の性感帯ですわね」
魔女は足指の間でワードナの男根を挟み込みながら、にっこりと笑った。
片足は男根の付け根を押さえつけ、片足は茎の半ばを掴んでいる。
力をこめて、上下にしごき始めた。
「うわわっ!」
先ほどの余裕は何処へやら、悪の大魔道士は情けない声を上げた。
「ふふ、いかがですか? 手でしごくのとはまた違った趣でしょう?」
遠い異国の女奴隷の中には、足指での男への奉仕を徹底的に仕込まれた者がいたと言う。
手よりも強く、またぎこちない足指は、男が自分の手でするのに似た感触があり、技巧を極めれば他に劣らぬ快楽を産む。
もっとも巧みな娼婦は、十年の年季が明けた時、生娘の身で神殿を去ったという。
誰もが彼女の足の神業に酔い、一人も性器を求めなかったのだ。
その売春巫女ですら、この魔女には遠く及ぶまい。
「わわわ、ま、待て」
「あらあら、そんなによろしいのですか? では、もっと強く──」
「おおおっ?!」
にこやかな笑みを絶やさず、両足を信じられないくらいに淫らに操る妻の前に、
調子に乗りすぎた夫は、すさまじい快楽と引き換えに下着の中で射精させられた。
「はい。十分に乾いたと思います」
水路の水で洗った後、巧みに調節したハリトで乾かした下着を手渡しながら魔女は優しく笑いかけた。
夫はすねたままだが、じき機嫌も直るだろう。
最初の一回は下着の中へ射精させたものの、次からの六回──魔女は都合七回、夫を快楽の奈落に突き落としていた──は
魔女の素足に精液を塗りたくる加虐的な愉しみをたっぷりと含んでいた。
魔女の足先は、小指の爪の先から指又の間ひとつひとつにいたるまで、ワードナの精液で汚され、犯し尽くされた。
つまり、夫も夫の好みのやりかたで十分満足したということだ。
本格的な不満までには至らない。
とはいえ、なんとなく気まずいものが二人の間に流れている。
魔女は夫に悟られないように、にんまりと笑った。
デートの半ばで軽いすれ違い──いいスパイスだ。
夫は、思いがけず妻に弱みを握られたことに対して、大急ぎで威厳を取り戻そうとする反面、
彼らしい不器用な方法で懐柔を打診するべきか否かに、灰色の頭脳に総動員をかけていることだろうし、
魔女は魔女で、「次」は、どれだけ自然に、上手に、さりげなくそれを受け入れるか、思案しているところだ。
どうやって関係を修復しようか、お互いが頭を悩ませる。──どちらも負けがない、素敵なゲーム。
思い掛けない質問と答えに呆れて思わず予定外の行動をしてしまったおかげで、
久々に夫が慌てふためきながら射精する表情を見ることができた。──相変わらず、愛おしい。
ちょくちょく拝みたいところだが、魔女が夫を嬲るのは、たまに、くらいがちょうどいい。
本質的に、魔女は夫に嬲られるほうが好みなのだ。
そっぽを向いたまま洗濯した下着を履く夫は、精力が回復しだい、魔女の肢体を攻撃的にむさぼろうとするだろう。
もちろん、魔女もそのつもりで待っている。
渋い顔で奥へと進むワードナの斜め後ろに、魔女は、済ました顔でぴったりと付き添った。
- 300 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:41:42 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・5>
「──何者じゃ、汝ら」
沼を去って、さらに森の奥へと入り込んだ二人の前に現れたのは、ことらも同じくらいの年恰好の少年少女だった。
小麦色の肌と袖と裾だけに刺繍が縁取りされている白麻の衣は、二人が異国の人と教えてくれる。
「ええと、僕はワードナ、この娘は──あれ?」
少年は少女の名前をまだ知らない自分に気がついた。
思わず振り返る。視線を合わされた少女はにっこりと笑った。
「私は……」
透き通るような声ははっきりしていたが、少年はなぜか少女の名前を聞き漏らした。
しかし、不思議と気にならない。少女の向けた笑顔の魔力だ。
──少年が、少女の名と正体を知るにはまだ早い。
「ふむ。わらわは……じゃ」
「ぼ、僕は、……」
異国の姉弟が自己紹介をするが、これも少年は聞き逃した。
「ここで、何をしているの?」
「む、このピラ…いや、山はわらわたちのものじゃ。去るが良い」
四方が等角に切り立った小山が、実は石作りの巨大な建築物の上に土と草木が覆いかぶさった物だと知らない少年は、
少女の所有権主張を、遊び場を先に発見した権利によるものと解釈した。
「独り占めはずるいよ。僕たちも遊ばせて!」
なめらかで急な勾配は、木板で作った即席のソリで滑るには最高だったし、
見知らぬ植物が生い茂る茂みは、何か不思議な小動物の影がちらちらと見え隠れする。
要するに、最高の遊び場所だ。
だが、小山の小さな支配者は、艶やかな黒髪に覆われた頭を強く振って拒絶した。
「だめじゃ。ここはわらわの──正確にはわらわのご先祖の墓……いや山じゃ。よそ者は早々に去ね」
「──姉上がそういうんだから、去ね」
「……そんなこと言わないで、いっしょに遊ぼうよ。みんなで遊んだほうがきっと楽しい」
「むむむ、むむ?」
思いがけない反論に、黒髪の少女はびっくりした表情になった。
「……みんなで遊ぶと、きっと楽しい?」
弟と顔を見合わせる。
高貴な身分の姉弟は、同世代の友人がいなかった。
互いが唯一の友達であり、みんなで遊ぶ、という行為を経験したことはあまりない。
「……そろそろ、お昼時ね。──お弁当作りすぎちゃったから、貴女たちも一緒にどう?」
絶妙のタイミングで、少女が頼もしい援軍を出した。
たしかに、少女が抱えているバスケットは、かなりの大きさである。
心をこめて作ったお弁当だが、量が多すぎた事を少女はひそかに気に掛けていた。
二人だけで食べるのも理想だったが、到底食べきれないだろう。
少年はきっと無理して限界まで食べようとするだろうが、それでも完食はちょっと難しい。
第一、無理して詰め込めば、せっかく作った物が味も何も分からなくなってしまう。
かと言って、残して捨ててしまうのも悲しい。
少女が「二人きり」と言うことにこだわりさえしなければ、その選択はこの場にいる全員にとってもっとも良いものだ。
折りよく異国の少年のおなかが鳴り、姉のほうが狼狽した表情になった。
従順な弟を朝から連れまわして遊んでいたが、昼食の事をまるで考えずに遠出したことに思い至ったからだ。
自分は我慢ができる。
だが弟は──我慢するだろう。姉の横暴に全く逆らわない素直な子だ。
だからこそ、自分のわがままでひどい目に会うことがあってはならない、と姉は誓っていた。
「──よかろう」
頷いた黒髪の少女に、他の三人はにっこりと笑った。
その協定は、双方に大きな幸せをもたらした。
少女が持ってきたお弁当は、とても美味しかったし、量もまるで四人で食べるのが分かっていたかのようにぴったりだった。
お腹がいっぱいになると、小山の所有者たちは、約束どおり客人に領土を解放した。
少年が考え付いた遊びは、姉弟が経験したことがないものだったし、
姉弟が普段やっている遊びはワードナたちが名前も知らぬものだった。
お昼御飯から一時間ほど、四人は夢中になって転げまわっていたが、やがてそれは意外な形で中断せざるを得なくなった。
- 301 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:42:26 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・6>
「どうしたの?」
三人の中で、最初に少女の様子に気がついたのは、少年だった。
「うん、……ちょっと、ね」
少女はなんでもない、と言う風に笑ったが、その笑顔が少しおかしいことは鈍い少年にもわかった。
「ねえ、あの子の様子が変なんだけど……」
ワードナはこっそりと黒髪の少女に相談した。
姉弟の姉のほうは四人の中で一番年上に思えたし、一番しっかりしていそうだ。
実際、小麦色の肌の美少女は、もう一人の少女を見るや、状況を把握した。
「なんじゃ──小用かえ?」
しかし、この場合の賢明さは、どうも国ごとに大いに方向性が違うらしい。
少女は真っ赤になった。
「しょうよう、って何?」
聴いたことのない単語だ。
少年は、もう一人の少年に質問したが、こちらも分からないようだった。
「教えて遣わす。──下々の言葉では、おしっこ、というらしい」
異国の少女は真面目な表情で答えた。
もう一人の少女は、耳まで真っ赤になった。
「なんだ、じゃあ、そこらの草陰で──」
ワードナは愚かな提案をしたが、少女から罰を受けることはなかった。
生活環境が異なる異国の少女が、事なげにもっと恐ろしい提案をしたからである。
「わらわたちも付き合おう。たしか下々の言葉で──連れション、じゃ」
これには少女どころか、ワードナさえびっくりした。
「──え、え? 僕らも?」
「当たり前じゃ」
「男の子と女の子が一緒に?」
いくらなんでもそこまでは、ワードナたちの常識にはない。
だが姉弟の国では当たり前のことなのだろうか。二人は平然とした様子で草むらの前に並んだ。
縁取りのある麻の貫頭衣を上にたくし上げる。
すらりとした脚があらわになった。
磁器のようになめらかな肌は、まだ性的な目覚めに至らない少年さえもどきりとするような魅力を持っていた。
「え、え? ──た、立ったまま? 女の子なのに?」
「むむ。わが国では王族の女のたしなみじゃが──そちらの娘はできぬのか?」
少女はふるふると頭を振った。
どころか、下半身をむき出しにした異国の美少女の破廉恥な提案と質問に、とまどっている。
小麦色の美貌と、桜色に染まる可愛い顔とを交互に見比べる少年の視線が、
貫頭衣の下でむき出しになっている足と、修道女見習いの服に隠された足とに移る。
──異国の少女の提案を受け入れれば、少女の足もああやって見ることができるのだろうか。
「い、いっしょにしない?」
ワードナの言葉に、少女は後ずさりした。
「いやっ、恥ずかしい──」
「何をしておる、早くせぬか」
異国の少女のほうは、弟と並んで、準備を整え終えていた。
後ろから見ると、足に劣らず滑らかな尻が半ばまで見えている。
「──っ」
少女が、さらに真っ赤になった。藪の小道を駆け下りていく。
「あっ、待ってよ──」
少年は反射的にその後を追った。
「む、一緒にせぬのか。──下々の者はこうして友諠を深めると聞いたのじゃが……」
去っていった新しい友人たちを横目で見ながら、異国の王女は首をかしげた。
自分たちも二人を追おうか、とちらっと考えたが、準備を整えた排泄の欲望は急速に美少女を支配していた。
「仕方ない。……や、そなたが付き合え」
「はい、姉上」
やがて、黒髪の美少女と美少年の足元で、落ち葉に液体がかかる、ぱらぱらという音が鳴り始めた。
- 302 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:42:54 ID:sdBFBy/f
- <地下11階 第四の質問・7>
「あのね、ワードナ……」
藪の中に少女を追った少年は、木陰にしゃがみこんだ少女から、かなきり声を浴びせられた。
いわく、それ以上近寄ってはだめ
いわく、こっちを見ないで。目を閉じて向こうを向いて。
いわく、音を聞かないで。耳をふさいで。
数秒間に立て続けに出された命令に大人しく従う間に、少女は懸案事項を解決したようだった。
ほっとしたような表情を浮かべて近寄ってきた少女が、ワードナの袖を引っ張りながら、少年に声を掛ける。
「こういう具合に、女の子がもじもじしてたら、男の子は気を利かせるものなのよ」
「うん、わかった。──ごめん」
どう気を利かせるのかは、いまだに良くわからないが、少年はともかくそう答えた。
「あの女の子の国では、きっと、女の子が男の子と並んで、あれをするのが普通なのかもしれないけど、
ここではそうじゃないの。──女の子は、立ったままでもしないからねっ!」
「あ、やっぱりそうなんだ」
異国の少女のあっけらかんとした言葉と態度に、認識に対して漠然とした疑問を抱いたが、
自分と常識は間違っていなかったらしい。そして少女の常識は自分のそれと同じようだった。
「だから、レディのそういうところを見ようと思わないの、わかった?」
「う、うん。だけど──」
「だけど?」
「ええと、僕が見たかったのはおしっ……いや、そういうところじゃなくて……」
少女が眉を潜めたのを見て、少年は慌てて言葉を変えた。
「──そういうところじゃなくて?」
「ええーと、その……立ってしたら、君の足が見られるかなあ……って」
少女は目を丸くした。
これも女の子相手に言っちゃいけないことだったかな、
と少年は言ってしまってから後悔したが、どうやらそうではなかったらしい。
「まあ、ワードナったら、意外とおませさんなのね。──それなら、いいわよ」
少女はくすくすと笑った。
足を見せるのは、「そういうこと」の範疇でなく、許容範囲にあるらしい。
少女はいたずらっぽく笑いながら、法衣の裾をたくし上げた。
象牙色の脚があらわになった。
木漏れ日の下で、異国の王女よりもなめらかな肌が白くまぶしく少年の脳髄を直撃し、すぐに紺色のスカートの中に消えた。
「──はい、おしまい」
くらくらとするワードナの手を引いた少女は、藪の小道を戻り始めた。
「帰ってきましたよ」
草むらの向こうに頭だけ見える少年と少女を見つけて、弟がにっこり笑った。
「むむ、バスケットを置きっぱなしであったからの。──よかった」
忘れ物をどうしようかと頭を悩ませていた姉は、ほっとしたような顔になった。
二人が笑いながら坂を上ってきたのも良いことだった。
さっき二人が去っていったのは、どうも自分の提案がまずかったような気がして、王女は気にやんでいたところだった。
戻ってきた少女と少年とに、お礼とお別れの言葉を交わす。
名残惜しげに二人を見つめた黒髪の美少女は、ふと気がついたような表情になった。
「わらわとしたことが、うっかりとしていたが、ひょっとしてそなたら──<でぇと>の最中かえ?」
「ええ」
少女の答えに、王女はバツの悪そうな顔になった。
「そうか。ならば、あれは良くない提案であったな」
連れションは、あくまでも友人同士のコミュニケーションであって、恋人関係にある男女が混じるとふさわしくない。
「気にしないで。──よく話し合ったから、大丈夫」
「む。いつかこの借りは返す。──そなたが困ったとき、わらわはいつでも駆けつける」
誇り高い王女は、頷きながら宣言した。
昼下がりに美少女ふたりが交わした約束は、どのような形で果たされるのだろうか。
姉弟と別れ、少女と手をつないで小山を降りていくワードナにはわからないことだった。
どこかで問いが為され、どこかで答える声がした。
──我は長き道を汝のもとまで歩みしもの。
──我は人の体のすべてが、その上に乗りしものなり。我とは何?
「──脚(Leg)」
新たな通路が現れた。
- 303 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/11/22(火) 06:48:47 ID:sdBFBy/f
- 第四の質問です。
地下7階と連動でテーマは「脚」というか、足コキと……立ちにょ(笑)
立ちにょは、過去ログ読んでいてはるか昔リクエストされていた事を思い出しました。
地下7階書いた時は再登場など考えてなかったのですが、
ラストバトルでバリバリ出てきましたし、ネフェルさんにリク答えしてもらいますた(笑)
- 304 :名無しさん@ピンキー:2005/11/22(火) 09:43:26 ID:hOhYF/ta
- 魔女萌えるな〜
- 305 :名無しさん@ピンキー:2005/11/23(水) 11:11:01 ID:ID7GCyse
- 王女姉弟の微妙な情報のズレが素敵。
少女立ちションネタは漫画でも文章でもやっぱりエローなシチュだなぁ( ´ー`)
俺が漫画ではじめて見たのはそう、確か…「まことちゃ
*シュート!*
- 306 :名無しさん@ピンキー:2005/11/24(木) 19:29:18 ID:umTmE357
- 女性の足の指にはエロスを感じますね。
でも答えは、脚(Leg)より足(Foot)かなと思ってしまった。
- 307 :名無しさん@ピンキー:2005/11/27(日) 20:17:55 ID:v7guPWzC
- アマズール編の続き期待保守
- 308 :名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 14:19:08 ID:6G5Wx7nt
- その後、事後の精液かき出しを止めたアイリアン。
「自分もオーレリアスのように少しでも永く多く精液を受けいれていたい、それには膣よ
り尻で」
と斜め上をいく心境の変化を遂げ、アナル専問くのいちに。
毎朝自然の摂理で外に出てしまう度に
雷電の朝勃ちで即補充してもらうどころか、射精後の放尿まで腸内で受けとめ、
たっぷり注がれてやや膨らんだ下腹に満足気な様子。
「お腹を膨らませたいなら入れる場所が違うでしょ」とオーレリアスにつっこまれても
「町で帰りを待つ側になるのはまだ先でいい」と平気な顔。
…「アナル好きスカトロ嫌いでも出しちゃうのがNGで入れるのはセーフ」という
ややこしい属性の妄想でゴメン。
更に下半身だけ裸属性でもあるので、TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地下4階以降
雷電たちがちっとも助けにこず3スレッドぐらいの間延々と下半身だけ裸の捕虜シーンが
続いてお尻を開発されまくったり
逆に何もされないし見張りも無関心だから脱走の相談してたら
いつのまにか彼氏自慢大会になってしまい、下半身だけ裸なのも忘れて
のろけはしゃいでいたら<バラの貴婦人>がフルメンバーで
にまにましながら眺めてるのに気づき硬直、そのまま3人が
いたたまれなくなって泣きだすまでどんなに憎まれ口をたたこうが
黙ったままにまにま見物されて立ち去って貰えない。
(まっ先に一番みっともなくべそをかきだしたアイリアンだけウソ泣き)
とかだったらいいのにとか想像しちゃってますますゴメン。
- 309 :名無しさん@ピンキー:2005/11/29(火) 20:00:59 ID:zF9G09eR
- ???
- 310 :名無しさん@ピンキー:2005/11/30(水) 18:21:43 ID:yPe2x6jt
- >>308
アイリアン物凄い屈折したエロ忍者なんですなあw
あらゆる男を女の尻に敷かせるそんなあなたが素敵ですw
- 311 :308:2005/11/30(水) 21:32:05 ID:464l7+d1
- ゲーパロ専用さんの作品にムラムラきてつい書いてしまっただけの別人です。
ホントごめんなさい。
- 312 :名無しさん@ピンキー:2005/12/01(木) 21:33:19 ID:yTiocUa6
- >>311
そりゃ残念。
…でも>>308がオリジナルでパロを
書いて欲しい俺ガイル
- 313 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/02(金) 00:04:33 ID:+Wu1lPrI
- >>311
「下半身だけ裸属性大好き人間」として、>>312にハゲシク同意!
- 314 :308:2005/12/02(金) 12:21:16 ID:KL4rHEqU
- >>312
>>313
普段文章を書かない人間で、ゲーパロさんの文章につい興奮して
筆を滑らせてしまっただけなので、ご期待に沿えません。ごめんなさい。
308を書いたとき、興奮しすぎて同様の妄想メモをあと2つ書いてしまったのですが
いわのなかに葬るべきでしょうか。
- 315 :名無しさん@ピンキー:2005/12/02(金) 19:50:37 ID:SEeheTeu
- 遠まわしの表現止めれ。
載せたきゃ載せたいのですがと聞けばいい。
- 316 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/04(日) 02:33:20 ID:TfsvzI0z
- <BCF・アマズールの解放・7>
「──宰相殿から話は聞いている」
扉を守る若いアマズールの戦士は、氷の針のような視線をキールに突き刺してきた。
つい昨日までの魔術師ならば、きっと挑発的な行動を取らずにいられなかっただろうし、
そのおかげでのっぴきならない状況に──しかも今キールは仲間と別行動でたった一人だ!──陥っていたに違いない。
しかし、クワリ・クボナとのひと時が、未熟な魔術師を、冷静で賢明な男へと変えていた。
キールは何か言いたそうなアマズールを刺激するでもなくことさら無視するでもなく、ごく自然に対応した。
頷いてすっと扉の前に立った異国の魔術師に、タイミングを外されたアマズールは、とまどったような表情になった。
うまくかわされると、一介の衛兵としては、宰相じきじきの命令に従うほかなく、
女戦士は、客人のために不承不承扉を開かざるを得なかった。
──扉の向こうは、女王の執務室。
最初に会った時の謁見の間と同じような玉座があり、アマズール・クイーンが腰掛けている。
キールたちが、カブハボタンを献上した女だ。
目じりに塗りたくられたアイシャドウと濃い香料の匂いが、魔法使いをげんなりさせる。
先ほど、最上等の女性とさんざん交わってきた身としては、貌立ちは良くとも、
こうも「やりすぎ」な女を前にすると、やる気がどんどんと萎えてきてしまう。
玉座の周りの護衛たちが鋭く睨みつけてくるのもそれを手伝っている。
もっとも、キールに恐れはない。
女蛮族最強のバルキリーはあなどれぬ強敵だが、
炎の邪神との戦いを閲した魔法使いにとってはむやみと恐れるほどの相手でもない。
もちろん、今のキールはアマズールと敵対する気も挑発する気もなかった。
そして、その余裕と冷静さ──成長の証こそが、彼に大きな自信を与えていた。
無言で睨みつけてくるアマズール・クイーンの視線をさりげなく受け止めたキールは、一歩進み出ようとして足を止めた。
「──」
眉根を寄せて考え込む。
「玉座に座っているのは、この前会った人だな。──じゃあ最初から謁見に影武者を使っていたのか」
玉座の女が、はっと目を見開いた。
「今日の僕は冴えてるぞ。君から感じる気は、とうていアマズール最強の戦士とは思えない。
アマズール・クイーンは、一族最強の戦士だったはずだ。──つまり、君は、ニセモノ」
キールはにやりと笑った。
実際、心身ともにすっきりとしている今の自分は、観察力も判断力も以前とは桁違いだ。
伝説の中の大魔術師──<魔道王>や<魔人ダバルプス>にでも肩を並べたような気さえする。
玉座の下にたむろう女戦士たちの誰かが、本物の女王なのだろう。──陳腐な手だ。
図星を指されたアマズールたちがざわめく。
「──見事だ。よく私が本物の女王とわかったな」
声は、キールの後ろからした。
振り向くと、扉を開けてくれた若い女戦士が渋い顔をしてキールを睨みつけていた。
若い魔術師は、自分が自尊心のほどには成長していない事を悟った。
女王がニセモノということは見事見破ったが、まさか扉の守り手が本物の女王とは予想だにしていなかった。
魔都リルガミンの大魔術たちのような冴え、なんて、とんでもない思い上がりだった。
しかし、キールは同時に、まだ自分が相当「ツイてる」ことも確認した。
本物のアマズール・クイーンは、キールが自分のことも見通したとばかり思っている。
冷たい表情の中で、瞳にだけはたしかに感嘆の色が浮かんでいる。
女王は手を振って、自分の影武者や護衛たちに下がるように命じた。
「影武者を見破れなかったら、そなたの首をはねてもいい約束だった。見破ったら受け入れるという約束と引き換えに、な。
──残念だが、クワリ・クボナの言うとおりに、そなたは相当の実力者のようだ。わが閨房の客として認めよう」
女宰相が自分の主君ととんでもない賭けをしていたことを知ってキールはひそかに眉をしかめたが、
まあ、なるようにしかならない、とすぐに臍を固めた。
- 317 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/04(日) 02:35:18 ID:TfsvzI0z
- <BCF・アマズールの解放・8>
アマズール・クイーンの寝室は、彼女の部下であるクワリ・クボナのそれよりも小さく、質素で、殺風景だった。
「どうした?」
不審げな顔のキールを見て、鋭い観察力を持つ少女は理由を悟ったようだった。
「──宰相殿より、私は裕福ではなくてな。まださまざまな権限を預けたままだ」
修行中の女王は、実入りも少ないということだろうか。
「それに、宰相殿の嗜好を、私は好かない」
質実剛健をよしとする女蛮族の長は、たとえそれだけの財力があっても、
クワリ・クボナのような天蓋付きのベッドと異国の珍品奇品を積み上げたテーブルとは無縁だろう。
飾りひとつないベッドの上に腰掛けた美少女に、しかしキールは好ましいものを感じた。
「マウ・ムームーを、斃したそうだな」
アマズール・クイーンは、宙の一点を見つめるような表情で呟いた。
「ああ、強敵だったよ」
「そうか。あれは、人が斃せるものだったのだな」
若い女王の呟きは、複雑そうだった。
女蛮族を縛り付けていた邪神は、生贄だけを欲し、何の恩恵も与えぬ低級神だった。
しかし、あまりにも長い間支配されていたアマズールたちにとって、それはまぎれもない神であり、
人の子が斃すことができる存在だったとは夢にも思わなかったのだろう。
「私も幼い頃、夢に思ったことがある。──あの理不尽な神を除くことができないものかと」
「──」
「だが、日々の生活が、あれに服従することへの疑問を磨耗させ、忘れさせた。
正直に言おう、そなたたちがあれの討伐に向かったとき、その背中を、私たちは嗤った」
「だろうね。自分でも酔狂だと思ったよ」
キールの苦笑を、しかし女王は真摯に受け止めた。
「私は自分を恥じる。そして、そなたを尊敬した」
まっすぐな女王の視線に、キールはどぎまぎと目をそらした。
美少女と呼ぶにはあまりにも物騒な目つきをしていたが、顔立ちと肢体そのものだけ見れば、
おどろいたことに、アマズール・クイーンは女宰相よりも美しい。
あと数年──彼女が成熟し、女王の実権を全て手中にする頃、アマズール一の美女の座も彼女のものとなろう。
クワリ・クボナがそれを笑って受け入れるか、別の手を打つか──キールには分からない。
しかし、今、キールは女宰相よりも、自分と同じくらいの年齢の少女に心惹かれるものを感じた。
──それに対しては、クワリ・クボナがにやりと笑って背中を押してくれることだろう。
「──おう」
一瞬、ぼうっとした魔術師は、女王の言葉を聞き逃した。
「なんだって?」
「では、まぐわおう、と言ったのだ。そなたもそのために来たのだろう?」
あまりに簡潔な言葉に、キールはむせこんだ。
咳き込む魔術師に、アマズール・クイーンは柳のような眉をひそめた。
「……私と、まぐわいたくないのか?」
「い、いや、そんなことはないけど」
「私は、そなたとまぐわいたい」
きっぱりと言い切る大理石のように硬質な美貌を前に、キールはしどろもどろになった。
「い、いいの?」
「何がだ?」
「そりゃ、色々と。……はじめてじゃないの?」
「私がか? 男とまぐわうのは初めてだ」
「だ、大丈夫なの?」
「クワリ・クボナは、そなたが教えてくれるから大丈夫だ、と言った」
「そ、そりゃ──」
「ならば、問題あるまい。──これも不要だ」
テーブルの上においてある小瓶をちらっと見やった女王は、それを戸棚にしまいこんだ。
「それ、何?」
「避妊の魔法薬だ。──クワリ・クボナは、子については
孕んでも孕まなくてもいいと言っていたが、私はそなたの子を孕みたい」
キールは退路が絶たれたのをひしひしと感じた。
- 318 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/04(日) 02:35:48 ID:TfsvzI0z
- <BCF・アマズールの解放・9>
現金なことだが、それほどの精神的な重圧を受けても、アマズール・クイーンが貫頭衣を脱ぐと
キールの男根はたちまち元気になった。
色気はまだまだだが、肢体だけならば、すでに美貌の女宰相にもひけを取らないほどのものを
女蛮族の首長はすでに備えていた。
「大きいな。それに不思議な形だ」
ローブを脱いだキールの股間をアマズール・クイーンはしげしげと見つめた。
「見るのもはじめて?」
「いや。マウ・ムームーに捧げる生贄の男のものなら何度も見ている。
皆、その様に立派ではなく、上を向いてもいなかった。そなたのは、特別なのか?」
それは死の恐怖で縮こまっているだけじゃないか、と、キールは言えなかった。
アマズール・クイーンの話にびっくりした自分のものが「下向き」にならないように集中する。
幸い、それはそれほど難しいことではなかった。
男を知らないとはいえ、女王の若い身体は女体として十分に完成していたし、
キール自身が、目の前の女性と性交したいと思っていたからだ。
魔術師は、アマズールの支配者に近づき、その身体をそっと抱きしめた。
女王は、身じろぎもせずにそれを受け入れる──と言うより、どう反応すればいいのかわからないのだろう。
しかし、キールが唇を寄せて軽くキスをすると、そっくり同じしぐさでキスを返してきた。
舌を絡めあい、ベッドの上に折り重なる。
空気を荒く吸い込んだ鼻腔が、女王の匂いでいっぱいになる。
香水を惜しみもなく使い、また自分自身が大輪の花のように熟れたクワリ・クボナと違い、
アマズール・クイーンは、若い女そのものの健康的な匂いがした。
汗の匂い、湯の匂い、太陽の匂い、そして牝の匂い。
それは、同年代のキールにとって、女宰相と交わったとき以上の興奮を与えた。
「ああ……」
石か木のように表情に乏しかった女王は、
キールに胸乳をまさぐられ、その先端を吸いたてられると、意外に大きな声で喘いだ。
自分でも驚いたらしく、とまどったように手を口元に当てる。
しかし、魔術師が「ここが突破口」とばかりに乳首を攻め立てたので、女王の唇からは熱い吐息が漏れ続けた。
「大丈夫かな?」
キールは、透明な蜜にあふれている女王の性器に触れながら言った。
指先が性器の縁をなぞると、アマズール・クイーンは押し殺した悲鳴を上げた。
「大丈夫だ、……私の中に…入って来い」
性行為をどのように表現すればいいのかわからず、女王は無機質な言葉を使った。
だが、それを伝える声も吐息も、焔のように熱い。
キールは女王の中にうずめた。
「──っ!」
女王は眉をしかめたが、破瓜の痛みは短かった。
初めて味わう感触が、やがて本能を呼び覚まして至上の感覚に変わる。
「これが、そなた……か。──堅い。熱い。大きい」
思ったままのことをつぶやいて抱きついてくるアズマール・クイーンに、キールは激しく興奮した。
たっぷり潤っているとはいえ、乙女の秘所はぴっちりとした粘膜の塊であり、
その中を割って入った男根は、四方八方から潤んだ肉に包まれることになった。
魔術師は、たちまち絶頂を感じた。
相手の興奮を知って、アマズール・クイーンのほうも昇りつめていく。
若い男女は、激しく交わりを交わした。
やがて、女王は、魔術師にこれ以上ないと言うくらい強くしがみついて、大声で叫んだ。
「ああっ、──子種を、そなたの子種を、私にくれ──」
女王のあからさまな要求に応えて、キールがはじける。
魔術師が、自分の胎内へ大量の精液を送り込むのを、女王はのけぞって受け止めた。
「──もっと、もっと、もっと。私が、そなたの子を孕むまで、続けてくれ」
それは、情欲だけではないもっと切実な願いだった。
キールは、一昼夜かけて、アマズール・クイーンのその願いをかなえた。
- 319 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/04(日) 02:36:21 ID:TfsvzI0z
- <BCF・アマズールの解放・10>
後朝(きぬぎぬ)の別れと呼ぶには、いささか疲れすぎていた。
クワリ・クボナとその侍女たちとの交わりは一晩だったが、
アマズール・クイーンとのそれは、昼と夜を丸々に及んだ。
交わった回数も、使った体力も、倍以上だろう。
キールは自分がミイラになっているんじゃないかと思ったが、ことの最中は、
このままファラオのように干からびてしまってもいいと思っていた。
──ことの終わった今も、そう思っている。
「よいまぐわいだった。私は、一生忘れぬだろう」
相変わらず、羞恥とは無縁そうな直接的な表現で、女王はキールに謝意を伝えた。
「その……やっぱり、孕んだの?」
「もちろんだ。──良い子を産む」
きっぱりと、というよりは淡々と言う女王に、キールはもう気おされるものを感じなかった。
この娘は、こういう喋り方、こういう表情というだけなのだ。心のうちは──。
「──ごめんね。……僕は、この先に進まなきゃならない」
「分かっている。そなたは冒険者だし、私はアマズールの女王だ」
<災厄の王>にかかわる探索は、いまや世界そのものの危機に直結していた。
そのクエストから降りることは──今の魔術師には許されないことだった。
どんな相手をもまっすぐ見つめるはずの娘が、キールから視線をそらした。
魔術師は、思わずアマズール・クイーンを抱きしめた。
「心配するな。そなたの子だ。──きっとアマズールを良い方向へ導いてくれる」
キールの髪を撫でながら女王は自分に言い聞かせるように呟いた。
「……アマズールを?」
「そう。そなたと私の子は、アマズールの希望なのだ。異国から来たわが夫よ。
マウ・ムームーが滅び、私たちは「外」を迎え入れる種族となる。私やクワリ・クボナも無論頑張るが
それが成るのは、外からの良き種がもたらした新しい女王、あるいは王の世代だろう」
「……」
「私たちの祖先は、ここよりもっと大きなピラミッドを築いた。
三十の国を征服し、三十の大河を征服するほどの大帝国だったという。
それは、いつしか分脈し、衰退したが、また興る日が来るだろう」
「……うん」
「……ひとつだけ、願いがある」
「何?」
「旅立つそなた。アマズールの国にいるうちは、もうクワリ・クボナや他の女と交わらないで欲しい」
「約束するよ。──というより、僕はもう君以外の女の人と交わらない。
いつかコズミック・フォージの謎を解いて、ここに戻ってくる。僕の大好きな人と、僕の子供のもとに」
キールの言葉に、アマズール・クイーンは魔術師の身体をぎゅっと抱きしめることで応えた。
「……出立するというのに、疲れておるであろう。貢物の中に強壮剤があった。持って行くがいい。──わが夫よ」
「あれ、キール。ルタバガ……食べられたっけ?」
一番の苦手だったカブハボタンをかじりながら歩く魔術師に、ターキッシュは驚いたような声を上げた。
女猫侍の声に、魔術師は鼻声で答えた。
「ああ、うん。食べられなくもないよ。
──おっかしいよね。女王が強壮剤くれたのは良かったんだけど、僕らが献じたルタバガだったんだ。
まわりまわって僕らの手に返ってくるんだったら、もっといいのを貢物にしとけばよかったね」
「キール……?」
ずずっとすすりあげる音に、ミモザが不審げな表情になった。
後ろを歩く魔術師の顔を覗き込もうとした犬バルキリーを、ターキッシュが袖口を引っ張ってとめた。
「ほっときな。──キールは、大人になっただけだよ」
「た、たしかに。ルタバガ食べられるようになってるわね」
「……そういう意味じゃない」
察しの早い女猫侍と、鈍感な犬バルキリーのやりとりを聞きながら、キールはそっと涙をぬぐった。
ドラゴン族の神官たるカーディナルは何も言わなかったが、
最後尾の少年が、そっと後ろを振り向いたのを見てみぬふりをした。
成長した魔術師を加えたパーティは、さらなる強敵と謎に挑まねばならなかったが、
ピラミッドがまだ見えるうちはそのことを忘れていていい、と思ったからだ。
──アマズールの最初の王は、この女だけの蛮族にすぎなかった部族を、ひとつの全き国アマズールへと変えた。
彼自身ももちろん英雄であることに間違いはなかったが、その治世は、部族時代の最後の首長である母親と、
ゾーフィタスを破り最強の魔術師と呼ばれた父親の存在が大きかったと伝わる。
- 320 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/04(日) 02:55:11 ID:TfsvzI0z
- <アマズール>の解放の後半です。
アマズール・クイーン、ツンデレ設定で書き始めたのですが、
新属性にハマって素直クール系がまざったです。書きやすいー。
>>307
書きますたー。素直クール分注入で一気に力が入るとは思わなかったΣ(゜Д゜;)
>>314
SSの設定とかをそのまま使われて、別のSSにされるのはちょっと勘弁ですが、
キャラシチュ妄想程度なら・・・。
他の人のキャラだったら、どうも言えませんが。
- 321 :名無しさん@ピンキー:2005/12/04(日) 03:08:19 ID:qyiN+8Fk
- ゲーパロ専用さん、今夜も良い夢をありがとう。
- 322 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2005/12/04(日) 03:13:49 ID:RQFmE4F7
- 序盤で出たルタバガがラストの雰囲気を引き締めますね…
エロくてイイ話、素敵です。
- 323 :307:2005/12/05(月) 21:37:58 ID:f9VRXDQh
- >>320
GJGJGJGJ!!!!!!!
有難う、ゲーパロ氏。
- 324 :名無しさん@ピンキー:2005/12/05(月) 22:14:51 ID:BXTG2MrE
- ゲーパロ専用様、マンセーさせてください!
素直クールっていうんですか?
その属性だけでも完全に壺だというのに
元作品の世界観を熟知した上で練り上げられた独創的展開に
エロいのに上品さをかもし出す豊富な語彙力。
そしてなにより根底に流れる愛。
じつにいい。
- 325 :名無しさん@ピンキー:2005/12/11(日) 22:36:40 ID:xRaL4hU5
- あー、外伝4の女キャラエロス保守
- 326 :名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 05:22:10 ID:OyBnHInr
- 餃子パーティやっててミジン切りが面倒くさくなってきた。
やはりクイジナート購入に本気で踏み切るべきか
- 327 :名無しさん@ピンキー:2005/12/15(木) 05:36:07 ID:g0VmQkyY
- リアル・カシナート???
- 328 : :2005/12/15(木) 18:18:00 ID:QGIWLLf1
- 年末はやはり忙しいのだろうか…。
- 329 :名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 09:11:17 ID:0V2S72VN
- 職人さんが?
- 330 :名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 21:06:00 ID:lV/Fkwky
- 祈り… 囁き… 詠唱… 念じろ!
このスレは 灰になりました
- 331 :名無しさん@ピンキー:2005/12/16(金) 22:28:35 ID:XBMHr/G5
- >>329
ゲーパロ氏の魔女さんならこの時期
大掃除に夫婦二人のクリスマスパーティの準備、
おせち料理の準備とかで頑張ってそうではある。
- 332 :名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 06:22:39 ID:zyEITObn
- >>331
それも裸エプロンで。
- 333 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/17(土) 17:52:27 ID:1ghhhPbN
- >>331-332
保守代わりに久々に掛け合いSSを……。
魔女「そういうことで、クリスマス支度は、やっぱり裸エプロンですねっ?
お料理はフライド・コカトリスにします? それともロースト・コカトリス?」
ワードナ「きゃ、却下じゃ。──今年は外に食いに行くわい!」
魔女「まあ、お外でデートも素敵です! ギルガメッシュの酒場でお食事して、アドベンチャラーズ・インでしっぽりと……」
ワードナ「そ、それも却下じゃ!」
魔女「ええーっ。お財布に1000万ゴールドあるので、ロイヤルスイートに泊まれますが……?」
ワードナ「いつの間にそんな大金をΣ(゜Д゜;)」
魔女「訓練場でフォンハルシュタイン分隊を何度も倒したので(笑)
本当は司教のスティルガーさんをヌッ殺すと、230万ゴールドも稼げて効率いいんですけど、
あの人、ネフェル王妃のお友達のお友達で、王妃が<こすぷれ>もしたことあるので、虐めちゃダメなんです」
ワードナ「なんじゃ、それは。……そもそもロイヤルスイートに泊まる意味などあるのか?」
魔女「ブルーリボンがもらえます。クリスマスには必需品ですわ!」
ワードナ「なんでリボンなんぞ……あっ!」
魔女「うふふふ、クリスマスプレゼントは、私からはブルーリボンをかけた全裸の私。
わが殿からのプレゼントは、おち×ちんにブルーリボンをきゅっと結んで……素敵です!!」
ワードナ「却下じゃ! 宿屋など馬小屋で十分だっ!」
魔女「まあ、さすがわが殿! クリスマスの由来にちなんでの選択、渋いですわ!
お馬さんのより大きくて逞しいわが殿のものに貫かれながら、性夜に想いを馳せるのも素晴らしいです!!」
ワードナ「漢字間違っているぞ!!」
- 334 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/17(土) 18:25:43 ID:1ghhhPbN
- あ、考えたらスティルガー夫妻は、魔女にとって
「王妃の友達の友達」なだけじゃなく「自分が祝福してあげたお隣さん夫妻」だったっけ・・・。
- 335 :名無しさん@ピンキー:2005/12/17(土) 18:46:38 ID:U4kDmUa9
- ヤッホー、ちんこリボン。
- 336 :名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 09:38:18 ID:lp2Y+HJ+
- ま、待て
俺のE-NINはすっ裸でブルーリボンだけ所持しているが
そうなのかっ?そういう事なのかッ?!
- 337 :名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 11:10:42 ID:aAJWm4v6
- それを考えると鎧類でもレザー系とかは露出部分がそれなりにある
つまりアンダーウェアがなかったら裸レザーアーマーとか裸ブレストアーマーとかもお楽しみになれます
- 338 :名無しさん@ピンキー:2005/12/18(日) 15:22:55 ID:ke3NO3ln
- 裸プレートアーマーも脱がしてあらびっくりと言う趣が( ;´д`)ハァハァ
って、Wizの世界にはアンダーウェアなんてないんじゃね?
だからこそ全裸の忍者がありうるわけで。
- 339 :名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 19:28:25 ID:Sag2Ttq+
- 装備なしのニンジャは全裸という設定が前提なわけかw
- 340 :名無しさん@ピンキー:2005/12/19(月) 21:31:58 ID:TgyL6bn3
- シランの続き待ってるよー(´∀`)ノシ
- 341 :名無しさん@ピンキー:2005/12/26(月) 00:47:59 ID:lI9hSvU5
- ほっしゅ
- 342 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:08:34 ID:vJIsqY3Z
- <リルガミンの娘>
1
<街>の入口に差し掛かると、やっぱり<奴>がいた。
門の脇にある詰所で身じろぎもしないでいる。
黙って通り過ぎようと思ったが、向こうから声をかけられた。
「おや、お帰り。そろそろ戻ってくるころだと思っていた」
「……分かるのか?」
「風の匂いでな」
──迷宮の下層に作られたこの<街>に、風など吹くのだろうか。
もっとも、匂いのほうなら分かるかもしれない。
長旅で汗まみれな上、ドラゴンの返り血をたっぷり浴びた俺の体は、
古びた鎧や装備の匂いも混じって大変なことになっている。
まあ、冒険者ならば、かぎなれた匂いだ。
それを相手の取引で成り立っている街の住人も。
「では──どこに行くかね?」
詰所から<奴>は出てきた。
「武器屋だ!」
俺は武器屋に向かおうとした。
「待ちたまえ、先に酒場に行ったほうがいいと思うぞ」
<奴>の言葉に、俺は憤然と振り返った。
「断固、武器屋だ!」
「……お好きなように」
<B武器店>の看板がかかる扉に大またで歩いていくと<奴>が後ろをついてくる。
最後の一歩で追い越される。<奴>は武器屋の中に消えた。
──どうやっても、この最後の一歩のところで追い越される。
今までに何百回か抵抗してみた。──あらゆる対策やフェイントが無駄に終わった。
舌打ちをして扉を開く。
──どこをどう移動したのか、ほんの数瞬のあいだに、<奴>はカウンターの向こうにいた。
「いらっしゃい。武器屋に何用かね?」
俺は、門番と同一人物の顔を睨みつけたが、向こうは平気の平左だった。
「──鑑定料と引き取り値が同じなど、どういうこった!」
「仕方ないな。それが<規則>だ」
もう何百回も繰り返されたやり取り。だが──。
「……君のために<規則>を捻じ曲げてもいいのだが」
<奴>が真剣な顔をして提案すると、俺のほうが腰が引けてしまう。
こいつだったら、言ったとおりのことをやる。
<規則>というのがどんなものなのか、今いちわからないが、捻じ曲げちまったら
──おそらく、とんでもないことになる。
俺は戦利品一式を抱えて憤然と席を立った。
「どこへ──?」
「酒場だ!」
店を飛び出して、扉をばたんと閉める。
振り返ると、<奴>は俺のぴったり後ろにいた。
扉を閉める瞬間はたしかにカウンターの向こうにいたのに、
閉めた瞬間には扉の外側にいやがる。
「くそっ!」
俺は先ほどにもまして大またで<Gの酒場>へ向かう。
最後の一歩で追い越されるのも、酒場の中に入ると、
<奴>がもうカウンターの中にいるのも、いつもどおりだ。
「いらっしゃい。ご注文は──?」
俺は、<奴>を睨みつけたが、やっぱり平気な顔をしていた。
- 343 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:09:13 ID:vJIsqY3Z
- 2
「エール! 揚げじゃが! 肉! 2人前だ!」
「承った」
<奴>が魔法のような手早さで飲み物と食べ物を運んでくるのを、俺は不機嫌に眺めた。
……ところで、<奴>はいつの間に着替えたんだ?
白のブラウスに紺のスカート──今の<奴>は、典型的な女給仕の格好だ。
衛兵の制服と、武器屋の看板娘の衣装はどこに消えた?
エールをがっと飲み干して、俺はカウンターに怒鳴った。
「仲間を募るぞ!」
言い終える前に、俺の目の前に白墨で文字が書き込まれた石版が差し出されていた。
この酒場──この<街>にいる、俺以外の冒険者名簿。
端正な文字でかきこまれたそれの内容は、見なくたって分かっていた。
俺がこの<街>に来てから、ずっとそこには一行しか記入がない。
そいつの戒律は何度か変わっている。
俺が善の戒律に属しているときは、そいつも善だったし、
俺が悪の戒律に身を寄せているときは、そいつも悪だった。
たしか、職業も変わっていたはずだ。
だが、名前──人物だけは変わらない。
俺はそいつの名前を読み上げる。
「……リーリル」
<奴>の表情にはじめて変化があらわれた。
笑ったのだ──にっこりと。
瞬きする間に俺の向かいの席に着いた女司教を、俺はバシリスクより強くにらみつけた。
──やっぱり<奴>は平気な顔をしていた。
瞳が輝き、わずかに頬が上気しているのだけが、それまでと違っていた。
「ロングソード+2が2本に、チェインメイル+2、それに村正か。──ひと財産だな」
「ああ。武器屋に持ち込んだら、引き取り料金は鑑定料と相殺、だそうだ」
俺の皮肉に、<奴>は動じた様子はなかった。
「こうして私が鑑定した上で武器屋に持ち込めば、鑑定料は無料だが」
「……」
武器屋の娘と同一人物の女司教に、俺は反論する気も失せた。
「ところで──」
<奴>──リーリルはちらりと俺を見た。
「左肩の傷は、誰につけられたのだ?」
酒場の空気が二、三度下がった。背筋がぞくぞくする。
「このロングソード+2を持ってたドラゴンさ。薬で傷はもう塞がっている」
「後半は真実だな。前半は、嘘。──龍の爪による傷痕には見えない」
俺は、<奴>の水のような無表情に慌てた。──やべえ。
「……アークデーモンに出あっちまってな。すぐに逃げたんだが……」
「そうか。君はとても賢明だな。アークデーモンは、君がまだ1対1では勝てない相手だ。では──」
立ち上がりかけた<奴>をあわてて押しとどめる。
「ま、待て。どこへ行く」
「そいつに、報いを受けさせに──この世界に現れた事を後悔させてやろう」
冗談じゃねえ。
以前、サッキュバスにエナジードレインを食らったことがある。
ほうほうの態で<街>にたどり着いて、宿屋でぐっすり眠り、
次の日、出立しようとして──俺は胃の中のものを門の前で全部ぶちまけた。
<街>の前で絶望と苦悶の表情を浮かべて並ぶ、数百体のサッキュバスどもの死体を見て。
<奴>なら最初の一匹目に、俺の精を吸ったやつを捕まえるのも朝飯前だ。
そのほかの数百体の虐殺は──単なる腹いせだ。
- 344 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:10:12 ID:vJIsqY3Z
- 3
「お、俺の獲物だ、横取りするな。──俺が自分でケリをつける」
冒険者の意地とか面子とか、そういうものより、単純な恐怖が俺を止めさせた。
「君がもう一度そいつに出会う確立は少ない。私なら……」
「うるせえ、だまれ、メシに付き合え」
言葉よりも、手首を掴んで引き止めたことが有効打だったらしい。
「承知した」
<奴>はおとなしく椅子に座りなおした。
「──揚げじゃがも、チキンも、うまいな」
「お前が自分で作った物じゃないか」
「いや。君といっしょに食べると味が変わる。できれば何時もこうありたい」
普通なら言いにくいことを無表情でさらりと言うな。
揚げじゃがと肉を平らげ、コインを2人分のチップ込みでテーブルに置く。
「む、店を出るのか。──私はもう少し、君とこうしていたいのだが」
「うるせえ、パーティーは解散だ」
「──いつか、君といっしょに冒険をしたいな」
それもさらりと言うな。
「そのうちな」
俺は扉に手を掛けた。
「──どこに行くかね?」
「宿屋だ。今日はもう寝る」
「そうしたまえ」
「宿のコースだが」
「馬小屋だ」
「ロイヤルスイートが空いている」
「歳を取るのは御免だ」
「この<街>の一個下の階層に、魔法の泉があるのだが」
「その深度9には若返りの効果があるっていうんだろ?」
「武器屋に<若返りのアンク>の在庫も充実している」
「めんどくせえ」
「君は傷を癒す必要はないので、どの道、効果はそう変わらんのだが」
「馬小屋だ!」
「承知した」
いつもどおりの会話の後、宿屋の娘は、俺を裏手の馬小屋に案内した。
寝藁を整える。そのあと、立ち去らずに、藁の上に大の字になった俺の隣にちょこんと座る。
──これも、いつもどおりだ。
「どうした?」
「我が宿は、現在、特別サービス期間中でな」
その「期間」は、俺がこの<街>を見つけてからずっと続いている。
「なんだ、洗濯でもしてくれるのか」
<サービス>の中身を知っているが、思わずそんな口をきいてしまう。
「──お望みなら」
リーリルは俺の服を眺めながら言った。
そういや、さっき酒場で鎧は布でぬぐったけど、その下の服はそのまんまだ。
本当に洗濯を頼んじまうのもいいかもな。
ふわ──。
あ、やべえ、さっきのエールが効いてきた。寝藁が天蓋付きのベッドよりも極楽に思える。こりゃ、落ちるわ。
「……悪りい。寝ちまいそうだ。──俺が寝てる間に、変なことするなよ」
「承知した。──私が考えて<変なこと>はしない」
あ、なんか嫌な予感。だが俺は、襲い繰る睡魔に勝てなかった。
- 345 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:10:43 ID:vJIsqY3Z
- 4
眼が覚めると、俺は──真っ裸だった。
ロクトフェイトの呪文を使った覚えはねえ。
俺は跳ね起きて、井戸にむかって走った。
<奴>は、俺の姿を見るや否や、おはよう、と声を掛けた。
「……おはよう、じゃねえ! 俺の服はどうした」
「昨日頼まれたので洗濯中だ」
「なんで俺は真っ裸なんだ?」
「現在、君の服は全て私が洗濯しているから、だな」
「なん……だと?」
俺は<奴>──宿屋の娘リーリルをにらみつけた。
「仕方がないことだ。君は十日近くこの廃墟を彷徨ってきたわけだから、着ていた衣類は汗と埃で汚れている。
幸い、私は洗濯には自信があるから、今日中に全ての汚れを落としきることを約束しよう」
「フ、フンドシくらいは返せ!」
「駄目だな。あれが一番汚れている。下着とは一番汚れるものなのだぞ。
それに、君はこの十日のうちに、二度ほど夢精をしただろう」
「なっ!」
「精液の汚れは落とすのに時間が掛かる。──私も女だからな。洗う前についつい匂いなどを嗅いで戯れてしまう」
「こ、こ、この変態女ぁ!!」
「君が立ち寄るようになるまで、この迷宮でずいぶんと女の一人暮らしが長かったからな。
それくらいは大目に見てもらおうか。君が不在の間、私は君に操を立てて自慰さえしていないのだ。
君が戻ってきたので、あのフンドシで自慰をしたいと思うのだが……」
開き直った──んじゃねえ。もともとこいつはこういう性格だ。
「変なことはするな、と言っといたはずだぞ」
「うむ。私が考えるに、<変なこと>はしていないつもりだ」
……ああ、そうだな。
お前さんに言わせれば、俺の服を剥ぎ取って洗濯始めたり、
俺のフンドシで一人遊びを始めるのは、<変なこと>じゃねえ。
「ふむ。ずいぶんと不機嫌だな。──察するに、君は、裸にされたことが恥ずかしいのか?」
「今頃気付くな!」
「君の男性器は大きさ的にとても立派なものだから、恥ずかしがる必要はないと思う。
形状的な問題については、唯一それを目撃する可能性がある私は、むしろその形状を好ましく思っているので、
こちらも全く問題がない。つまり、君は、ここで、なんら恥ずかしがる必要なく男性器を露出できる」
「ぶ、ぶ、ぶっ殺すぞ!!」
「君は、私に対していつもぶっ殺すだの、ぶっ飛ばすだの、と物騒なことばかり言う。
たまには、犯すとか、孕ませるといった艶っぽい言葉が出てくれるとうれしいのだが」
大真面目な顔で俺を見つめる女に、俺は返す言葉もなく、真っ赤になって拳を振るわせた。
「──わかった。譲歩しよう。君が裸で居る間、私も下着を脱いで性器を君の目にさらすことにしよう。
それで手を打ちたまえ。それで気が済まなければ、私が脱いだ下着を君が履いててもいい」
<奴>はスカートに手をかけた。
「わわっ、いいっ、いいから早く洗濯しろっ!」
俺は馬小屋に駆け戻った。
- 346 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:11:18 ID:vJIsqY3Z
- 5
リーリルが戻ってきたのは、随分遅くなってからだ。
おかげで俺は、井戸の周りから<奴>がいなくなったのを見計らって身体を洗って乾かし、
昼寝を楽しむことさえできた。
<奴>の能力を持ってすれば、一個大隊の洗濯物をさばくのに半時間とかからないはずだ。
あのアマ、本当に俺のフンドシで遊んでやがったのか?
「綺麗にできた」
きちんと折りたたんで重ねられた俺の服をじろりと睨む。
「……む、何か君の機嫌を損ねたか? 洗濯は完璧のはずだ」
たしかに繕い物も丁寧に仕上がっている服のほうに問題はない。
「……」
「……怒っているのか、君は?」
こいつは恐ろしいくらいに頭がいいが、時々、ものすごく鈍くなる。
「……」
「私は、どうすればいいのだ? どうしたら、君の機嫌を直せる?」
寝藁に包まった俺が何を考えてるのか、どうにもわからないらしい。
──こっちは、さっきの会話で、十日間も触れていない女の肌を思い出しちまったというのに。
たっぷりとした酒と食事、それに一晩の睡眠。
若くて健康で体力の有り余っている男にゃ十分すぎる休息だ。
しかし、リーリルはさっきの会話の続きを俺が欲していることに思い至らない。
いいさ、こいつはそういう奴だ。
俺はため息をついた。
向こうから来ないのなら、こっちから行けばいい。
行く道が分かれば、迷いも躊躇もなく、まっすぐ突き進んでくる女だ。
「──特別サービス」
「む?」
「まだ期間中か?」
「もちろんだ」
リーリルは大きく頷いた。
「サービスの中身は、夜のお供に女の子の紹介、のままか?」
「その通りだ。──どんな女がお望みかな?」
俺の言っていることがわかったらしい。リーリルは俄然積極的になった。
「そうだな」
俺はことさらに鹿爪らしい表情をした。
「俺は好みにうるさいぜ」
「要望を聞こう」
リーリルは大真面目な顔で言った。
「──髪の毛は、お前くらいの長さがいいな」
「該当者がいる」
「──スタイルは、まあ、胸も尻もお前くらいは欲しいな」
「該当者がいる」
「──顔の好みは、お前に似てる子がいいかな」
「該当者がいる」
「──性格は、お前みたいな奴がいれば最高だ」
「該当者がいる」
「……お前みたいな女がいい」
「──ぴったりの該当者がいる」
「じゃ、そいつでいい──いや、そいつがいい」
「──承知した」
リーリルはにっこりと笑って寄り添ってきた。
- 347 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:12:27 ID:vJIsqY3Z
- 6
唇を合わせる。
天上の彫刻家が作ったような唇は、ひんやりとしていた。
そのくせ、炎のように熱い。
「元気だな」
抱き寄せて服を脱がせる間、リーリルは俺の股間をしげしげと眺めていた。
欲望で頭に血が上りきっている今じゃなきゃ、
こっちのほうが逆に気恥ずかしくなるような言葉と言い方だった。
「十日も女に触れてないからな。元気にもなる」
「ふむ。──しかし夢精はしたのだろう?」
相変わらずストレートに物を言う女だ。
「それは生理現象だ」
「なるほど」
理屈になっていない理屈だが、<奴>は頷いた。
理解しているかどうかはともかく、納得はしたのだろう。
時々、この女は生まれたばかりの赤ん坊じゃないか、と思う瞬間がある。
まあ、──生まれたばかりの女は、こんないい身体はしていないか。
俺は裸になった<奴>の肢体にむしゃぶりついた。
象牙を切り出して作ったような肌が、俺の舌に蹂躙されていく。
首筋を舐め上げると、リーリルはわずかに眉根を寄せる。
その反応が、嫌がっているのではなく、その逆の表現だと気付くのに
五回ほどベッドを──おっと寝藁か──共にする必要があった。
形のよい乳房に吸い付く。
青い静脈が透ける肌は、しかし乙女のような滑らかさを保っていた。
「ああ……」
リーリルがうめく。
俺は強く吸いたて、鴇色の乳首を甘噛みした。
「!!」
リーリルが声にならない声を上げてのけぞる。
石のような不変さの中に、瑞々しい感度が宿っている女だった。
「いいか?」
「とても、いい。私は君に胸乳を吸われるのが好きだ」
……睦言は、もう少し色気を覚えたほうがいいかも知れん。
いや、こちらのほうがいいか。
俺は嗜虐的な気持ちになって<奴>の上にのしかかった。
「──行くぜ」
「…来たまえ、私の中に」
無機質な言葉を熱い吐息とともに漏らしながら女が微笑んだ。
俺は宿屋の──いや<街の娘>の中に、どこまでも自分を沈めていった。
──ひょっとしたら、俺は呪われてるんじゃないかと思うことがある。
迷宮の上層階にはずいぶん戻ってない。
他の冒険者にも全然会わない。
ひょっとしたら、<地上>はとっくの昔に滅びているか、
さもなくば、俺のほうがとっくの昔に死んでいて亡霊となってさまよっている可能性だってある。
じゃなきゃ、こんなところにリーリル……リトル・リルミガン、つまり、
<リルガミンの娘>と名乗る<街>があるはずがない。
俺はこの迷宮からも、この<街>からも、逃れられないのかもしれない。
──まあ、それもいいんじゃないかな、と思っているさ。
この「街の娘」は、ちょっと無愛想だが、とびっきりいい女だからな。
- 348 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/12/28(水) 00:21:32 ID:vJIsqY3Z
- ちょいエロ軽めですが、「素直クールな娘」の自分的原点を。
今にして思うと、この系統のキャラが、
待つだけでは飽き足らず、自分から押しかけていく
素直エロになっていったのが、魔女さんです。
エロなしverは
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1135427006/484-
に投下。
- 349 :名無しさん@ピンキー:2005/12/28(水) 00:44:44 ID:ont/wmQ9
- ムッハーッ!これは良いエロコメですな。
素クール伝道師に敬礼!
- 350 :名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 00:16:34 ID:V3LEuUs/
- グジョーブ!!
よくできてる…さすが職人芸(・∀・)b
- 351 :名無しさん@ピンキー:2005/12/29(木) 23:14:20 ID:YgYm2RvO
- 毎度のことながら、Wizの不思議な雰囲気たっぷりで面白い。
GJです。
- 352 :名無しさん@ピンキー:2006/01/05(木) 04:54:41 ID:FDBMvi5j
- 保守をしておきましょう
- 353 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:37:15 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・1>
「──では、次の議題を」
ヴェールをかぶった貴婦人は、卓上に置かれた羊皮紙に視線を下ろした。
複雑怪奇な文様に彩られた巻物に書かれた<議題>の数々。
そのいくつかは、天地をひっくり返すに十分なものである。
同席する女たちも、それをよく知っていた。
──『月刊魔女之友』定例懇談会 第一分室──
この会議の名を知るものなら、誰もが戦慄するだろう。
ここは、地上──どころか天界や魔界も──の最重要事項の何割が決定される場であった。
「……ダバルプス卿に、お見合い話をお薦めする件、でございますね」
進行役をつとめる黒髪の美女が口を開いた。
既婚女性とは思えぬ楚々とした風情に、人妻以外の女には決して宿らぬ妖艶さが溶け込んでいる。
進行役──<マダム・P>ことポレ夫人のことばに、最上位席につくヴェールの貴婦人がうなずいた。
──『月刊魔女之友』<編集長>。
夫以外の誰もそのヴェールの下の素顔を知らない、といわれる貴婦人は、
<この世で一番はじめに結婚した魔女>だとも言われる。
「ええ。世界屈指の魔道士であるあの方が、結婚生活を失敗なされたのは、
我ら既婚魔女にとっては、非常に遺憾なことと言えましょう」
──<編集長>の言葉に、卓につく一同はいっせいにうなずいた。
中堅席に座っていた魔女が立ち上がる。
「しかし、ダバルプス卿はあれ以来、非常な女嫌いとなられたとのことですが……?」
その対面の魔女が応じた。
「然り。卿は、マルグダ王妃との結婚に非常に傷つかれたようでございます」
リルガミンを流血と殺戮とに染め上げた<僭王>と<血まみれ王妃>の愛憎劇は、
エセルナートを揺るがす大暗黒時代を生み出した伝説であった。
──しかし、居並ぶ魔女たちの関心は、そこにはないらしい。
上席の魔女の一人が、熱弁をふるった。
「そもそもにしてお二人の結婚は、ほんとうの結婚と呼べぬものでありました。
夫と妻とが互いを裏切り、互いを疑い、心おだやかに暮らせぬものを結婚生活と言いましょうか?」
「否! 否!」
魔女たちが足を踏みならして否定する。
「夫が帰ってきても心安らげぬ家庭が待ち、妻が家の扉を開けても敵を迎えいれるような生活。
──それは神聖な夫婦の関係にあらざると断言できます」
「然り! 然り!」
魔女たちが卓をばんばんと叩いて肯定する。
「──結婚生活とは、女にとっても、殿方にとっても、この世で最上のもの。
力のある魔道士が、一度の失敗でそれに嫌気をさされ、否定なされるというのでは、我らの沽券にもかかわります。
ダバルプス卿には、是が非でもマルグダ王妃とのそれが、決して結婚の本質ではなかったと知っていただかねば」
魔女たちは、雷鳴のごとき拍手を送った。
拍手が終わるや魔女たちは──いっせいにおしゃべりをはじめた。
「──それでは、私は○○嬢を推薦いたしますわ」
「──いえいえ、△△様こそ、新たな花嫁にふさわしいかと」
「──あのお方は美しく聡明でございますが、卿には少し釣り合いが取れぬと」
「──××姫はいかがでしょうか?」
「──いえ、あの方はマルグダに似たご容姿のため、卿はあるいは嫌がられるかも……」
「──まずは姿見をお送りするところから始めませんと」
「──その姫君では、釣り書きがぱっといたしませんわね」
「──この※※女王はいかがでございましょう、再婚同士でうまくいかれるかと」
「──あまり妖艶すぎる女性は、女性不信の卿にはふさわしくないのでは?」
「──いえいえ、そういう場合、夜伽の上手い結婚経験者こそが意外と合うもののではないでしょうか?」
リルガミンを席巻し、マルグダ女王と愛憎劇を繰り広げた魔人は、
国も弟も夫もあらゆるものを裏切って破滅した王妃とともに、永劫の地獄へ堕ちたはずだ。
しかし、貴婦人たちは、近所の男やもめに縁談を考える世話役の声で話をすすめ、
一同は市場帰りの主婦が、井戸端会議に興じる雰囲気でそれを受け止めた。
- 354 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:37:58 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・2>
「──解決案は容易に出ないようですので、本案件は保留ということにいたします」
女三人姦しい、どころの騒ぎでない議論に終止符を打ったのは、
ヴェールの貴婦人の鶴の一声だった。
間髪入れずに、<マダム・P>がワゴンの上のものを配りはじめる。
喧騒の間にこっそりと準備していたものだ。
「お飲み物をご用意いたしました。どうぞ、お召し上がりください」
喧々諤々の議論ですっかり喉がかわいていた魔女たちはめいめいグラスを取り上げた。
魔法光の下でゆらめく、妖しげな緋色の液体。魔女たちにふさわしい飲み物。
──処女の生き血。
……ではなく、ざくろジュース(各種婦人病の予防に効果絶大)。
卓の魔女たちの唇がふさがり、静寂が取り戻されたタイミングを見計らい、
ポレ夫人は次の議題を読み上げようとした。
だが、ヴェールの貴婦人が手を振って止めさせる。
「……お客様がいらっしゃいました」
貴婦人が、椅子から立ち上がる。魔女たちがいっせいにどよめいた。
<編集長>が立礼して敬意を表す相手とは──。
ヴェールの貴婦人にならい、立ち上がった卓の魔女たちの視線が扉に向けられる。
コン、コン。
上品なノックが二回。
「お邪魔してもよろしいか?」
扉の外からのしわがれ声に、ヴェールの貴婦人は深くうなずいた。
「もちろんですとも、W夫人。
──先日、既婚者になられた貴女様には、この会に出席する資格がございます」
W。
その文字が意味するものを悟って、居並ぶ魔女たちが声もなく驚嘆する。
それは、最強の大魔道士の頭文字であった。
だとしたら、その妻は──。
「ありがとう。お邪魔するよ」
入ってきた女──地下4階の魔女に、一堂は息を飲んだ。
その美貌と、魔力に。
「──ようこそ、我らが会合へ。貴女様にご参加をいただけるとは、光栄の極みでございます。
どうぞ、こちらへ」
ヴェールの貴婦人は深々と頭を下げた。
(──最強の魔女は、『月刊魔女之友』<編集長>よりも序列が上だったのか)
一同は、伝説的な存在である自分たちの盟主よりも、さらに上位者がいることに驚嘆した。
「いや、席は譲らずとも結構。ここでは私は新参者に過ぎぬし、
また正直なところ、今回は、ゆっくりと会議に参加することもできないのでね」
議長席──最上位席を譲ろうとしたヴェールの貴婦人を制して、
地下4階の魔女は、虚空から取り出した椅子に腰掛けた。
「……そういうことでしたら──」
<編集長>が座りなおしたので、一同はほっと息をついた。
最強の魔女に及ばぬ事を自らが示したとは言え、
彼女たちは、<編集長>がどれだけ恐ろしい存在かを知っている。
実力者同士の二人が、初対面の場で争う事なく友好的に邂逅したことは、
とりあえず、喜ばしいことだった。──全宇宙にとって。
「時間がないとのことでしたが、こちらへは何用で?」
「教わりたいことがあってきた」
一同はまたどよめいた。
この魔女にわからないことがあるのか。
「……お戯れを。貴女様がご存じないことなどがございましょうや?」
「先ほども言ったが、私が新参者──初心者に過ぎぬ領域での問題でな」
「まあ、それでは、質問とは……」
「新妻の身としては、亭主に関する事象に対してはまだまだ不慣れだ。
ここは<お隣の奥様方>に、お知恵を拝借ねがいたい」
「なるほど。──それならば、私たちも少々お手伝いできるかと思いますわ」
ヴェールの貴婦人以下、卓の魔女たちはいっせいに頷いた。
- 355 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:39:04 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・3>
地下4階の魔女の質問はしかし、居並ぶほかの魔女たちの美貌を蒼白にするものだった。
「そのような──そのようなことが、できるのでしょうか」
「い、いえ、貴女様ならばできるのでしょうが、な、なさるのですか?」
「これほどまで<天秤>が揺れ動く事象が他にありましょうか?」
魔女は、格下の同属たちに優しくうなずいて答えた。
「──できる。──やる。──ないかもしれん」
かろうじて平静な声を出したのは、<編集長>ただ一人だった。
「……いえ、<天秤>について言えば、貴女様がW様のもとに嫁がれたことで
すでに一度極限まで振り切っております。世界はまだ何一つ変わっておりませんが、
それこそが最もおそるべき変化。ならば、今度の「それ」も──」
「……亭主の望みだ。本人はまだ無意識だが、妻が叶えんわけにもいくまい」
地下4階の魔女は言い切った。
<編集長>は沈黙した。
口を開くには気力の充填が必要だった。
長い時間がたち、ヴェールの貴婦人はやっとことばを口にすることができた。
「……それを成すには、貴女様のお力をもってしても、お一人では不可能でございます」
「然り。それは誰にとってもそういう物ではないかな?」
「はい。世界の始まりより、それは二人で成し遂げるものでございます。
……しかし、W様は、まだご自分の望みに気が付いておられぬご様子」
「その通り。──では、どうすれば亭主にそれを気が付かせられる?」
「難しいことです。ただ教えるだけでは、W様はきっと反発されましょう。
世の殿方は、表立って妻にあれこれと指図されることをのぞみません」
「まさしく。私はまだまだ、そのあたりが未熟な妻だ」
「しかし「それ」に自ら気が付くまでのインスピレーションを生み出すのは
並大抵のこのではございません……」
「それゆえ、貴女たちに教えを乞うているのだ」
「──」
<編集長>は再び沈黙した。
それでも、結婚生活の知恵にかけては地下4階の魔女すら上回るこの貴婦人は、
その答えにたどり着くことができたようであった。
「殿方のインスピレーションを、極限まで上げる方法がございます」
「なんと」
「世界の始まりより、あらゆる事象をつむぎ生み出す<書き手>たち。
その心をはやらせる「もの」。あらゆるインスピレーションの源。
それを捧げれば、あるいは──
「おお、それは──」
地下4階の魔女は雷に打たれたような表情で立ち上がった。
「ご成功をお祈りいたします」
「ありがとう。皆に、私の祝福を──」
<編集長>や<マダム・P>たちが深々と頭を下げる中、地下4階の魔女は去っていった。
閉じられた扉を見つめ、<マダム・P>が呟いた。
「……本当に、なされるつもりなのですね」
<編集長>が答える。
「ただでさえ、あれほどの存在を、あの方が──したら……」
「──おお……」
<マダム・P>は自分のからだを抱きしめた。
恐怖はない。──だが戦慄は恐ろしく深かった。
「……本日の懇談会は終了いたします。各自、気をつけて戻りますように」
<編集長>がかすれ声で言った。
卓の魔女たちは一斉に立ち上がった。
全員が、戦慄に震えていた。
──家に帰って、夫の腕に抱きしめられるまで、その震えは解けまい。
- 356 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:39:45 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・4>
「……」
悪の大魔道士は無言のまま、どかどかと通路を進んでいた。
先ほど、妻に「無理やり」いかされたことが、なんとなく気まずい思いを生み出している。
実を言えば、あれはものすごく気持ちがよかった。
それに対する反撃も十分した──と思う。
つまり、その後で妻に声を掛けられないのは、なんとなく、に過ぎない。
──それが曲者だ。
恋人といわず、夫婦といわず、男女の関係において、
はっきりとした理由がないためらいほど厄介なことはない。
気が付いたときには、往々にして
すれ違いは異次元の裂け目よりも大きな亀裂になってしまっている。
「むむむ」
ワードナは斜め後ろの魔女に気付かれぬようにひそかにうなった。
(べ、別に、すれ違っていても、儂は一向にかまわんのだが──)
心の中で前置きをしておいて、悪の大魔道士ははたと考え込んだ。
どうすれば、魔女との間のこの微妙な空気を払拭することができるだろうか。
本来ならば向こうが頭を下げてくるべきなのだが、
──待てよ、それではまるで、儂が魔女にいいようにされたことを自ら認めるようなものではないか。
そんなことはない。儂はあやつに手玉にとられるようなことなどなかった。
──では、魔女が頭を下げてくる必要は、ない。
ううむ、しかし、それではこのもやもや感は抜けない。
──いっそ、先ほどのことに限らず、魔女になんでもいいからとにかく謝らせるか。
……あの女は、儂の命令はなんでも喜んで従うだろう。……離婚や浮気の許容以外ならば。
だからこそ、強制はできない。
となると、自発的な謝罪を期待するしかないのだが。
ワードナはちらりと斜め後ろを伺った。
魔女は上機嫌な様子で付いてきている。
夫の痴態をたっぷりと愛で、自分もさんざん嬲られた後の、満足感に満ち溢れた笑顔。
──ワードナはため息をついた。
(ええい、儂の心情を察しぬか、馬鹿者め)
──ワードナは心の中で地団太を踏んでいたが、
魔女はそんなことはとっくにお見通しだった。
夫の心を読めぬ妻がいるだろうか?
魔女は魔女で、仲直りの方法を模索していた。
夫の怒りを解く対処法はわかっている──こういうときは、貢物だ。
悪の大魔道士は、野心は天を突くほど高いが、物欲には乏しい。
しかし、どんな男も貰って嬉しいものはある。
幸いなことに魔女は最高級の「それ」を持っていた。
後は、渡すタイミングだ。
夫が知っている通り、魔女は、どんなことをしてでもワードナを喜ばす方向へ物事をすすめる。
だからこそ、夫が白々しく感じるようなやり方での貢物と謝罪はできなかった。
自然に、ごく自然に。
夫が露とも疑わないタイミングでの行動が必要だった。
魔女はにこやかな微笑を浮かべながら、それを待った。
幸い、もう一人の<自分>がその準備を整えてくれているようだった。
──さすがは、<私>。何よりも頼りになる助っ人だ。
そんなことを考えながら、通路の角を曲がった魔女の足が止まった。
ワードナの足も。
「むう?」
「まあ」
微妙な雰囲気の夫婦は、いつしか森の中に迷い込んでいた。
- 357 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:40:24 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・5>
「──いいこと? 最初で最後のチャンスをあげるわ。
うまくいったら、ご褒美に解放してあげる。でも、うまくいかなかったら──」
少女は言葉を切った。
その後に続くことばは、想像したくもない。
少女と同じくらいの年齢の娘は力いっぱいうなずいた。何度も何度も。
──もう二度とあの監獄に戻りたくなかった。
しくじれば、「あれ」よりももっとひどい地獄行きだ。
──それは想像もつかなかったが、この少女ならそれを作れることは間違いなかった。
それでも、チャンスが与えられるのならば、必死にそれにすがりたかった。
「……それにしてもひどい格好ね、あなた」
少女は、地べたにひざまずいている少女をつめたい目で見下ろして呟く。
敵対する同性には、情容赦のない女だった。
たしかに、見下ろされる側の少女は、身を覆うわずかな衣服さえもぼろぼろで異臭すらただよっている。
女王のように肩をそびやかせるもう一人の少女の美貌と驕慢さの前では、
その姿は最も卑しい仕事を命じられる下女か、さもなくば乞食のようでさえあった。
「も、申し訳ございません。私の力は、もう……」
地に伏せたほうの少女が身を震わせながら言い訳をした。
体の何箇所かにささる羽根が、ちくりと痛点を刺激して体をさらに痙攣させる。
「ふうん。それじゃ困るのだけど……」
見下ろしているほうの少女は、見習い修道女服の袖を翻した。
ぱちり。
指を一つならすだけで、地に伏せた少女がみすぼらしい姿から変化する。
清潔なブラウスと、シックなスカート。
どちらも豪奢さと上品さが絶妙なバランスを取っている一品。
まるで貴族か裕福な市民が溺愛する一人娘が、突然その場にあらわれたようだった。
「あ……」
その衣服よりも、身体中をさいなむ痛みと悪寒が消え、
代わりに自分の身を包む暖かな光に、地に伏せた少女が目を見張った。
「これは……っ!?」
「あなたの羽根、治しておいたわ。これで力も元通り。──もう一度私と戦ってみる?」
少女のことばに、もう一人の少女──ドリームペインターは、ぶるぶると首を振った。
「と、とんでもございませんっ!!」
「そう、いい子ね。──私の命令をちゃんと果たしてくれると、もっといい子なんだけど」
「か、必ず、必ず、果たして見せますっ! ですからお慈悲をっ……」
魔女の作った結界ごと異次元に飛ばされて汚辱にまみれた地獄を味わった女神は、
その靴先を舐めんばかりに平伏した。
修道女見習い服の少女は、地を這う虫けらを眺める視線でそれを見る。
「せっかくあげた服がまた汚れてしまうわ。さっさと役目を果たしなさい」
「はっ、はいっ!!」
ドリームペインターは飛び上がって、森の小道を駆け降りていった。
哀れな女神を仕事場に追い払った魔女は、声に出さずにゆっくりと数を数え始めながら
自分の服や小物類を丹念に点検し始めた。
三百数える間──五分後までに、愛しい少年をもっと篭絡する準備を整えなければならない。
それは、すでに完璧に整ってはいたが、
これについて魔女は、ほんのわずかな妥協も許さない女だった。
- 358 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:40:58 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・6>
ワードナ少年は、皮袋に小川の水を汲む作業に没頭していた。
同行の少女が、足の痛みと喉の渇きを訴える前にそれを察したのは、我ながら上出来だと思う。
休憩と水汲みをこちらから提案した時の、少女の喜びようと感謝を思い出すと、
少年の頬がうっとりと緩んできてしまう。
「……あの子、すっごく可愛いもんね」
思わずそんな事を口走ってしまい、少年はあわてて自分の口を押さえる。
──大丈夫、森の中には誰もいない。
「あら、それって誰のことかしら? ひょっとして、私?」
横手から声をかけられて、ワードナは飛び上がらんばかりに驚いた。
振り向いた先にいたのは、修道女見習いの少女ではなかった。
──赤味がかった金髪の、天使のような美少女。
見たことのない──いや、どこかで見たことのある──ううん、誰だっけ?
ワードナは瞬間、混乱した。
「あら、私のこと、覚えていないの? ひどいな。いつもいっしょに遊んでいるじゃないの」
少女の言葉が耳に入るや否や、思い出した。
そうそう、顔見知りの女の子だ。たしか、どこかのお大尽の一人娘。
すごく美人で有名。
でも、なんでこんなところに……?
「ふふふ、いつかも、ここでいっしょに遊んだわよね。
今日、来てみてよかったわ。……またあなたに会えたんですもの」
──そうだ。いつかも、この天使のような子と、小川のほとりで遊んだような気がする。
たしかあの時は……。
「……」
赤味がかった金髪の少女がはにかんだような笑顔をみせた。
ワードナの心臓が、どきりとする。
「えっとね、あの……」
少女がこれから、何か決定的なことばを言おうとしているのがわかり、ワードナはどぎまぎとした。
「その……」
なんとなく、次の言葉がわかっているような気がする。
でもなぜか、思い出せない。──少女が自分から言い出すまでは。
「まだ、私のパンツ、見たい? ……この前は、怒ってごめんね。
色々考えたけど、あなたになら見せてもいいかな……って思ったの……」
ワードナは鼻血を噴き出した。
過去の記憶が完全に思い出される。
そうだ。自分は、小川のほとりでこの少女に野蛮なお願いをして、怒られたのだ。
だけど、今回は、少女のほうから……。
「──ふぅ…ん。見たいの? ワードナ?」
背後から声がした。
少年の背筋が凍りついた。
「足がちょっとはれてきちゃったんで、川のお水で冷やそうかな、って来たんだけど……。
ワードナったら、隅におけないわねぇ。パンツ見せてくれる女の子がいるんだ?」
──メデューサとか、般若とか、デーモンクイーンとかは、とてもとても穏やかで心優しい女性だ。
今、ワードナの後ろに立っている少女に比べれば。
「……あなた、誰?」
金髪の美少女が、眉をひそめた。
──あきらかに自分より可愛い少女の登場を喜んでいない表情だ。
「今、この子とデートしてる子、よ」
修道女見習い服の少女は、笑顔で爆弾を放り投げた。
威力は、<オックおばさんの聖なる手榴弾>以上だ。
「……ふぅん。ワードナは、この子にパンツ見せてもらったのかしら?」
ブラウス姿の少女は、やはり笑顔で爆弾を投げ返した。
- 359 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:41:37 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・7>
「そ、それはっ──!」
修道女見習いの少女は動揺した。
その瞬間に、ワードナの頭の中から野犬退治とその報酬のパンティの記憶が失われる。
──むろん、少年は気付かない。
先ほど太ももまでは見せてもらったことだけは覚えているから、ワードナはどきどきとした。
「その様子じゃ、まだのようね。──私なら、あなたが見たいだけ見せてあげるわよ、ワードナ」
赤味がかった金髪の少女は、自分の作れる最高の笑顔を浮かべて宣言した。
「──わ、私だって……み、見せてあげるからっ…!」
「えええええっ!?」
背後の少女の狼狽した声も、少年の心を刺激してやまない。
ブラウス姿の少女は柳眉を逆立て、ライバルのほうを向いてしまった少年に呼びかける。
「ふうん。──ほらっ、ワードナ、こっち見て!」
先制攻撃。
少女はスカートを自分の手で大胆にめくった。
振り向いた少年の目に、純白のレースのパンティが飛び込んできた。
「──!!」
ワードナ少年がさらに鼻血を噴き出す。
その様子に、修道女見習いの少女が瞬間的に決心を固めた。
「ワードナ、こ、こっち!」
慎み深い簡素な修道女服の裾がめくられ、こちらも純白のパンティが視界に飛び込む。
少年は盛大に鼻血を噴き上げてのけぞり、尻餅をついた。
「へえ。やるわね、あなた……」
こめかみをひくつかせながら、美少女は微笑を浮かべる。
「あなたも、ずいぶんと手段を選ばないのね」
唇の端をわななかせながら、もっと美人で可愛い少女が返答した。
「ふうん。じゃあ、こういうのは、どう?」
ブラウス姿の少女は、スカートの裾を下ろした。
ああ、残念、と少年は思──わなかった。
背後にダイヤモンドドレイクよりも凄まじい殺気がうずまいているのと、
赤味がかった金髪の少女の次の行動のせいだ。
少女は、下ろしたスカートの中で、下着を脱いでいるところだった。
「──はい。これ、あげる」
丸く折りたたんだレースの布切れを差し出しながら、少女がはにかんだ。
「……ワードナ?」
背後からの声に、少年は慌てて振り向く。
修道女見習いの少女も、スカートの中で下着を下ろしているところだった。
「はい。これ、あげるね」
こちらも小さく折りたたんだまぶしい純白の布を差し出しながら、少女が微笑む。
どちらも、少年に向ける最高の笑顔と、互いに向ける最凶の視線が対照的だ。
「──さあ……」
「──どっちを選ぶ?」
二人は、優しく質問した。
ワードナは追い詰められた。
「どっちの子のパンツがほしいの、ワードナ。……もちろん、私よね?」
「あら、私のほうよね、ワードナ?」
二人の少女は、にこやかに微笑みながらじりじりと近づいてきた。
「え……えーと」
「えーと?」
「そのう……」
「そのう?」
気がついたとき、少年と二人の少女で作る二等辺三角形は、
手を伸ばせば触れあうほどに縮まっていた。
「……こっち……」
ワードナは消え入りそうな声で、だがしっかりと指差して返答した。
デートの相手、修道女見習いの少女のほうを。
選ばれたほうの少女は、ぱっと顔を輝かせた。──世界を手に入れた女王のように。
- 360 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:42:29 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・8>
「ふうん、へえ、そお……。……覚えてらっしゃいっ!」
ブラウス姿の少女は、思い切りプライドを傷つけられた声を上げ、ぱっと身を翻して駆け去った。
少年は、後を追わない。
もう一人の少女が擦り寄ってきて頬にキスをしたからだ。
「私を選んでくれて、ありがとう。信じてたけど、ドキドキしちゃった」
少女はさりげなく、ライバルが逃走した小道の方角を自分の体でふさいで、少年の視線を独占する。
「えへへ。約束どおり、これ、あげる──」
少女はさっとワードナのポケットに白い布きれを押し込んだ。
「〜〜〜!!」
少年の頭の中から、ブラウス姿の少女のことが完全に消え去った。
脳裏に浮かぶのは、ポケットの中の宝物のことと、
目の前の少女が修道女見習いの服の下に何もつけていないという事実だけ。
「……い、行こうか」
ワードナの腕に自分の腕をからませながら、少女が恥ずかしそうに言った。
こくこくとうなずきながら、ワードナは、この体験のせいで
今日はこの先ドキドキのしっぱなしだということを自覚した。
良いことだ。
何しろ、今日はデートの日なのだから。
幼い恋人たちは、もう一人の少女が去ったのとは別の小道を選んで歩き始めた。
「──!!」
勝負に敗れて小道を駆け去っていく少女は、突然立ち止まった。
小道が開けた場所にたたずむ美しい人影を見て。
「……あ…あ…」
視線の先の美女の正体は分かっていた。
先ほど、自分に命令を与えた少女と同一人物。
──自分はうまく役目をこなしたのだろうか。
失敗していたら、どんな地獄が待ち受けているのだろうか。
魔女の隣に立つ白い髭の男──彼女の現身を殺した大魔道士だ──にも気付かず
ドリームペインターの涙でかすんだ瞳は、一片の慈悲ももたない女に吸い寄せられた。
「──残念だったわね」
魔女が口を開いた。
死刑宣告。
自分は役割に失敗し、魔女の不興を買ってしまった。
更なる地獄、それももう二度とチャンスも与えられない永劫の地獄が女神を待っていた。
がくがくと震える足の下で、大地が腐り、解け落ちていく。
「……あの子の運命の人は、あの娘さんだったみたいね。
──残念だったけど、あなたは他の男の子をお探しなさいな」
「……え?」
世界は腐れ落ちず、女神の足元に地獄の口は開いていなかった。
魔女は一歩脇にずれて、小道を譲った。
「大丈夫、あなたもなかなか可愛いから、きっと別の男の子が夢中になってくれるわよ」
魔女はにっこりと笑って、ドリームペインターにこの場を去るように促した。
女神は、泣き笑いの表情を浮かべて、ぱっと駆け出した。
──それはきっと、失恋した少女が、年上の優しい同性に慰撫されたときのような表情に見えたことだろう。
- 361 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:43:03 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・9>
「むむ、むむむ」
悪の大魔道士はうめいた。
なんだか分からないが、少年少女の痴話喧嘩をのぞく羽目になった。
男の子にはやたらと親近感がわいたし、修道女見習いの少女にはやたら危険なものを感じたが、
──なかなか面白い見世物だった。
勝負に敗れた赤味がかった金髪の少女も、どこかで見覚えがあったような気がするが、まあ些細なことだ。
それよりも興味深いことがある。
「今のを見たか?」
傍らの妻に問いかける。
「はい」
「……儂にも、お前のをよこせ」
ワードナは尊大極まりない物言いで手を突き出した。
──恋人が相手の気を引くためにパンティを差し出すというのなら、
夫が妻に同じようにショーツを要求してもいいだろう。
傲慢に、きわめて傲慢に。──妻への気まずさや気おされを払拭するくらいの勢いで。
「え……、あ、あの……」
魔女は赤くなってうろたえた。
「──よこせ」
「……はい」
魔女は法衣の下で下着を脱ぎ始めた。──少女と同じしぐさで。
「……」
従順に差し出された白い布きれ。
魔女が準備した、仲直りのための最高の貢物。
──手にした時、悪の大魔道士の脳裏に、何かの霊感が宿った。
だが、今はまだそれに気がつかないでいる老魔術師は、それを少年より手荒く扱った。
差し出した女の目の前で、ショーツを乱暴に広げる。
「あ……」
魔女が頬を染めた。それがどんな状態なのか、自分で知っていたからだ。
「なんじゃ、これは?」
悪の大魔道士は、にやにや笑いながら妻からの貢物を眺めた。
魔女の下着の中心──女の部分が当たるところは、蜜液で濡れていた。
「あ、あの、そ、それは……その…」
魔女は真っ赤になった。
「むう。──下着にこんなに牝のにおいをまきちらして、恥ずかしいと思わぬのか」
悪の大魔道士は、魔女のショーツをわざとらしく自分の顔に近づけた。
嗅がれている──自分の性器の匂いを。
「ああ……」
魔女はもじもじと腰を動かした。
法衣の下で、下着をつけていない女の部分が、さらに昂ぶってくる。
太ももを伝う蜜液の感触に、魔女はぶるぶると震えた。
その反応を、すっかり余裕を取り戻した夫がさらに嬲りたてる。
「──年端もいかぬ子供の痴話喧嘩に、反応していたのか?
いやらしい女だ。──たっぷりと罰を与えてやらねばなるまいな」
「そ、そんな、それはわが殿が……ああっ!」
いきなり胸乳を揉みしだいたワードナに、魔女は激しく反応した。
先ほどの屈辱への復讐のチャンスをうかがっていた夫は、
ここぞとばかり妻の肉体を責め始め、
自分を捧げる機会をうかがっていた妻は喜んで夫を迎え入れた。
- 362 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:43:51 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・10>
「ひぃぃっ! ……あふっ!」
魔女は、ぐらつく膝を支えるのに必死だった。
スカートの中にもぐりこんだ夫は、暗闇の中で、ごそごそと何かを探っていたが、
やがて、魔女の最も敏感な部分を見つけ出してかぶりついた。
大胆な舌が、女性器をほじくり返す。
立ったままで魔女は何度も絶頂を迎えていた。
「むう。これでは埒があかんな」
ワードナの舌は、魔女の中から抜かれるたびに、たっぷりと蜜液をすくい出していたが、
魔女の泉はいっこうに枯れる気配もなく、さらに分泌を続けている。
「むむ、いっそふさいでやるか」
スカートの中から這い出してきた夫が、天を突かんばかりにいきり立った男根を露出するさまを、
その妻は呆然と眺めていたが、ワードナが自分のスカートを乱暴に捲り上げると、前にも増して敏感に反応した。
「ほれ、どうじゃ」
潤んだ肉を、剛直が抗いを許さぬ強引さで割って入る。
「──!!」
夫の手荒い愛撫に、妻は声もなく反応した。
にやりと笑ったワードナは前後運動を開始した。
「ああっ……」
魔女は夫にしがみついた。
その唇を吸いながら、悪の大魔道士の責めははげしさを増す。
「わ、わが殿っ、も、もう──」
「なんじゃ、もういくのか。そんなに良いか?」
「はいっ、は…いぃーっ。も、もう……わ、わが殿もご一緒に……。
精を、わが殿の精液をっ…くださいませっ……」
「くくく、それでは罰にならんな」
「そ、そんなっ……」
身体全体を使っての懇願を拒否され、魔女が狼狽する。
「案ずるな、精は後でたっぷりとくれてやる。だが、──先にいけ」
ワードナは強く腰をたたきつけた。
「ひっ──!!」
魔女が気をやる。
がくがくと崩れ落ちた妻をそっと座らせたワードナは、
今度は自分の獣欲を解消しにかかった。
先ほどから握り締めていた魔女のショーツを開き、自分の男根にあてがう。
「あ……」
夫が何を求めているか悟った魔女が、頬を真っ赤に染める。
「おお、これは、なかなか──」
剛直に下着を巻きつけ、自分の手でしごき上げる悪の大魔道士はうめいた。
妻の下着の感触はもちろん、その妻が恥辱に堪えながら見ている目の前での行為は、
ワードナの嗜虐心を刺激するものがあった。
「ちゃんと見ているか? ──もうすぐ、お前の下着を犯すぞ」
「は、はい。み、見ております」
「──おおっ」
悪の大魔道士は、宣言したとおりの陵辱を行なった。
妻の胎内に射精することなかった精液が、魔女の下着にぶちまけられる。
たっぷりと濃いゼリー状の粘液は、ショーツの中央、魔女の女性器があたる部分を汚しぬいていた。
「ああ……」
自分の下着が犯され尽くすのを見て、魔女がため息をつく。
その吐息には、自分の中に出してもらえなかったことを非難する色がわずかに混じっていた。
「──くくく。そう睨みつけるな。これは罰だ」
「……はい」
目を伏せた魔女に、ショーツが突きつけられた。
愛しい夫の精液をたっぷりと吸った布切れ。
「罰はまだ終わってないぞ。──今度はこれを穿け」
ワードナは邪悪に笑った。
「あ……」
魔女は今度こそ、夫の意図を悟って、さらに頬を紅潮させた。
- 363 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:44:26 ID:FvojfNX6
- <地下11階 第五の質問・11>
「んっ──んくっ!」
夫に犯された下着を再び着用するのは、魔女にとって甘い拷問だった。
性器のあたる部分に、夫の精液がたっぷりと擦り付けられている。
歩くたびに、その生ぬるい──否、魔女にとってはマグマよりも熱い汚液が
どんな媚薬よりも強力に魔女の粘膜を刺激していく。
「どうした、足元がふらついておるぞ?」
ワードナは満足しきった表情で、妻の痴態を眺めていた。
「くふっ……。わが殿……、お慈悲を……」
潤んだ瞳で魔女は夫を見上げた。
こんな責めを用意していたとは──魔女でさえ予想がつかなかったことだ。
夫の直感や感性、あるいは霊感は、以前に比べて格段に上がっていた。
──パンティ。
<あらゆるインスピレーションの源>を魔女が捧げたゆえに。
それは、地下4階の魔女が求めるものを成し遂げるのに、必要な力だった。
「くくく、しばらくそうしておれ。たっぷり苛め抜いた後で抱いてやるわ。──ほれ」
ワードナは魔女の腕を取った。
先ほどの少年と少女がそうしたように腕を絡ませる。
妻の体重の何割かを引き受けながら、ワードナは歩き始めた。
新たな刺激と歓喜に、魔女が身を振るわせながら寄り添う。
ワードナはまだ気がついていないが、「それ」を成し遂げるための力は急速に整い始めている。
魔女は、自分の<計画>が軌道に乗ったことを悟って微笑し、
うっとりと頬を染めながら夫に引きずられるようにして通路を渡っていった。
どこかで問いが為され、どこかで答える声がした。
──我は布でできたるものにして秘密を守る最後の守護者。
──我は全てのインスピレーションの源。我とは何?
「──パンティ!(Panty!)」
新たな通路が現れた。
- 364 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 15:48:39 ID:FvojfNX6
- 地下11階第五の質問です。
キーワードは地下6階と連動でパンティ(笑)
あとドリペンさんの救済。
そろそろ他の職人さんたちが戻ってきてくれるように、
全てのインスピレーションの源に願いをかけます。
- 365 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 15:50:03 ID:x7VfBH6L
- >>353-363
GJ!
魔女之友の方々、
わざわざ集まってそんなことやってるのにわ笑った。
- 366 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 15:58:51 ID:5jCUgJXd
- 保守
- 367 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:32:29 ID:3cdMDtg5
- (名無しの忍者と世間知らずの君主)
誰かが階段を下りる音が聞こえた。
反射的に身体が暗がりに転がり込んで隠身を始め、五感の全てが勝手に音の方向へと集中を始める。
もういい加減に慣れたが、短刀の力で転職した時には随分と戸惑ったもんだ、この忍者の習性って奴には。
人数は一人。大した自信家だ。この迷宮に一人で挑むとは、そんな馬鹿が俺以外にいるとはね。
身のこなしからして多分前衛職だろう。マスターってほどじゃないがそれに近いくらいには鍛えられている。
五感が分析した情報が勝手に脳内で整理されていく。
周囲を警戒するようにして、そいつは静かに始まりの回廊に降り立った。
不器用な戦士系にしては足音を消すのが上手い。駆け出しの盗賊くらいには忍び足ができるだろう。
じっと目を凝らして、迷宮の暗闇の中のそいつの姿を見る。
まず目に入るのは長い銀髪。チンピラの別名である冒険者には不似合いな綺麗な髪だった。
続いて、騎士道物語の姫君もかくやというほどの気品に満ちた美貌。二十前ってところか。
線の細さや尖った耳からして、こいつはエルフだろう。
最後に、華奢な長身をゆったりと覆う神々しい衣。こいつは驚いた。
正真正銘の君主の聖衣だ。ってことはこいつ、君主か。
俺の推測を証明するかのように、腰には長大な剣が佩かれていた。こいつは凄い。エクスカリバーだ。
実力の方はまだまだ発展途上だが、装備だけは最高級だ。こいつはカモかもしれないな。
しかも、実力を除く立ち居振る舞いから装備品までがこれ以上ないほど君主っぽい。
こいつは生まれつきの君主かもしれない。どこかのエルフの国の王族か何かだろうか。
緊張の表情を浮かべるエルフは周囲を警戒するように視線を配りながら、
そんなことを考えている俺が潜む暗がりへとゆっくりと向かってくる。
俺はいつでも跳びかかって首をへし折れるように体勢を整えつつ、エルフに声をかけた。
「よう、兄ちゃん」
「誰だ!?」
暗がりで隠身していた俺には全く気づいていなかったらしく、そいつは腰の剣を引き抜き、俺に向かって構えてきた。
なかなか様になっているし、そこそこの実力はあるようだが、俺からすれば隙だらけだ。一瞥しただけでクリティカルを
決めるための攻撃の軌跡が目に浮かんでくる。その気になればいつでも殺せるということだ。
「ただの怪しい忍者さ。安心しろ。戦う気なら声なんざかけずに跳びかかってるよ」
害意がないことを示すため、手を頭の後ろで組んだままゆっくりと回廊の中央へと歩み出る。
エルフは最初、警戒するようにエクスカリバーの切先を向けてきたが、殺気の有無くらいはわかるらしい。
鞘に納めるような愚行は流石にしなかったが、切先をひとまずは床に向け、替わって切れ長の双眸を向けてきた。
「貴公は何者か?」
声は少し高めだが、エルフなんてのはみんな甲高い声をしているからこれが普通なんだろう。
「俺かい?残念だが、名乗れる名前がねえ。名無しとでも呼んでくれ。知り合いはみんなそう呼ぶ」
「名無し、だと?私を愚弄しているのか?」
エルフの視線が鋭くなった。まあ、わからんこともない。俺も相手がそんなことを抜かしたら殴っている。
- 368 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:33:02 ID:3cdMDtg5
- 「いいや。俺はな、名前を消されちまったんだ。昔々の話だが、凶王の城に盗みに入ってな」
凶王はこの間くたばった狂王トレボーに匹敵するほどの暴君だ。同じ時代を生きていたら絶対に衝突して、
トレボー戦役が子供の花火大会に思えるほどの大破壊をもたらしたことだろう。
「凶王だと?」
疑わしげな表情を浮かべながら、エルフは俺の話を聞いている。
「ああ。あいつの宝物庫に忍び込んでな、ちっとばかし宝をちょろまかそうとしたんだ。
まあ、逃げようとしたところで近衛兵どもに捕まっちまったんだがな」
あの時の屈辱、恐怖は今でも忘れない。いや、忘れられない。今でもたまに夢に見る。
「凶王の前に引っ立てられてな、盗みに入った理由を訊かれたんだ」
「それで貴公は何と答えたのだ?」
エルフは酔っ払いの法螺話を聞くような態度だったが、俺は別に気にしない。心が広いからな。
「凶王から宝を奪ったっていう名誉が欲しかった。歴史に名を残したかった。そう答えた。
そうしたら凶王の野郎、「ならば残す名すらなく果てるがよい」とか抜かしやがってよ、
お抱えの魔術師に命じて俺の名前を魔法で世界から消しちまいやがった」
「ふん、まるで伝説の名もなき大盗賊のような話だな」
興醒めしたような光が、エルフの銀色の瞳に浮かぶ。
「俺がその大盗賊だ。つっても、番兵ぶち殺して逃げるために盗賊の短刀使ったから、
今じゃただのやたらと強い忍者だがな」
「馬鹿を言うものだ。百年も過去の英雄と今、迷宮の暗がりに潜む忍者が同一人物とはな」
エルフは嘲りの笑みを浮かべた。なまじ顔が綺麗なだけに、無性にむかつく。
「お前こそ馬鹿を言うもんだ。エルフのくせに、若返りの泉ってもんを知らんのか?」
「知ってはいる。だが、見た事はない」
「ここの最下層にある。俺はそれを浴びた帰りだ」
俺は十年に一度くらいの周期でここに来て、歳が三十くらいに戻るまで泉で水浴びする。
三十前じゃ舐められるし、四十以上じゃ運動神経が微妙に鈍るし見栄えも悪い。三十くらいが丁度いい。
「おっと、質問される前に答えるが、街に戻らずにこんな所に隠れてたのは、単に上から誰か降りてくる音を
聞いて警戒したからだ。生粋の忍者じゃないからよく知らんが、忍者ってのは臆病なくらいに慎重らしい。
ま、臆病な盗賊だった俺にはお似合いかもしれんわな」
「なるほど。ではさらばだ」
最後のはちょっとした冗句のつもりだったんだが、この澄ました顔のエルフには通じなかったらしい。
騎士がするような動作で一礼し、俺の脇を通り過ぎようとする。まさか本当にこの先に一人で進む気か?
「おいおいちょっと待てって」
「……何だ?」
周りを警戒しながら蛞蝓みたいにトロトロ進む肩を掴んで引き止めると、苛立たしげな視線を向けてきた。
- 369 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:33:37 ID:3cdMDtg5
- 「お前、この先に一人で進む気か?」
「そうだがどうした?」
「やめとけ、お前じゃ絶対に死ぬ。盗賊やオークどもに嬲り殺しに遭うのがオチだ。
あいつらは金目の物に目がない上に、男だろうが女だろうが綺麗なら構わないっつー変態揃いだからな。
その両方を満たすお前さんが一人歩きなんざ、華奢な処女が裸のまま宝石抱えて裏通り歩くようなもんだぜ」
俺の言葉に馬鹿にされたとでも思ったのか、エルフの視線に剣呑な光が宿る。
その目は、「それ以上愚弄するならば斬る」と雄弁に語っていた。
マスタークラスなんぞとうの昔に突破した俺に、マスターにもなっていない君主が勝てるわけがないのが、
こいつにはわからないんだろうか。こっちは親切で言ってやっているのに、何て馬鹿だ。
俺の中で何かが切れそうになったが辛うじて押さえたが、代わりに今度は悪戯心が疼き出した。
「じゃあ試してみようぜ」
「何?」
訝しむエルフを無視し、俺が昔から大得意にしている「疲労困憊した盗賊」の声色を使って叫んだ。
「お、おい、頑張れ!もうすぐ、もうすぐだぞ、もうすぐ街に着く……それまで、頑張るんだ、みんな……!」
俺の声が回廊の暗黒に響き渡る。
「な、何をしている!?」
「まあ見てな。何が起きるのか、な」
俺は込み上げてくる笑いを堪えながら、暗がりに身を隠した。
「何だというのだ……?」
目の前で隠れたというのにもう俺の姿を見失ったらしいエルフが、戸惑ったように周囲を見回している。
無駄無駄。そんなんじゃ俺の姿は捉えられない。俺を見つけたければ、盗賊か忍者でも連れて来い。
「だいたい、このような浅い階層を根城にする下賎な盗人や薄汚い獣人など物の数ではないというのに……」
ぶつぶつ言いながらしばらくきょろきょろしているエルフだった。俺を見つけられないのは当然だが、
あいつらの気配に気づかないのは酷すぎる。
実力を隠した猛者かとも思ったが、本当に駄目駄目君だ。これは本当に引き止めて正解だった。
「うぁっ……!」
暗がりから短刀が突き出されて初めて、エルフはそいつらの接近に気づいたらしい。
顔に向かって突き出された錆びだらけの短刀を慌ててかわすが、完全にはかわせず頬を浅く切られる。
「く…っ……!」
よろけながらもトロトロと剣を構えようとして、手が上手く動かないらしく取り落とした。
見れば手も膝も震えている。おまけにもともと白い顔が更に青白くなっている。
これは刃に塗られていた毒にやられたな。麻痺と毒を同時に受けてやがる。
高みの見物と洒落込んでいたら、エルフはゆっくりと回廊の冷たい床に倒れ込んだ。
「おい兄弟、折角の別嬪……しかもエルフだぜ、こいつ。それなのに顔に傷つけてどうすんだよ」
「おー、悪い悪い。でもまあ、ちょっとした掠り傷だから構わんだろ」
「くっちゃべってねえでさっさと身包み引っぺがすぞ」
「おうよ、こいつぁいい装備だ。これでしばらく遊んで暮らせるぜ」
「じゃあよ、身包み剥いでから犯そうや」
- 370 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:34:12 ID:3cdMDtg5
- 下卑た笑い声を上げて出てきたのは、薄汚い服を着て薄汚い革鎧を着て錆びた短刀を
構えた全体的に汚くて臭い髭面の男達。人数は五人だった。俺が感じ取った気配と同数だから、これで全部だ。
「さてさて、こいつ男かな、女かな」
「どっちでも突っ込む穴さえありゃそれでよかんべ」
「違いねえや」
麻痺しつつある身体を必死に捩って足掻くエルフを囲んで、盗賊達が大笑いしている。
盗賊の一人がエルフの胸倉を掴んで身体を引き起こし、舌打ちした。
「何だぁ、こいつ男だぜ。見な、君主の聖衣なんざ着てやがる。絶対男だ、こいつ」
「まあまあいいじゃねえか。ボルタックに持ってきゃ、いい金になる。その金で女買えばいい」
「そうそう。それによ、こいつなかなか綺麗な顔してるぜ。我慢して使ってやろうじゃねえか」
「じゃあ、俺はおしゃぶりして貰うからよ、ケツはお前らで楽しめや」
がちゃがちゃとベルトを外す音を立てながら、盗賊の一人がエルフに近寄る。
「…………!!」
盗賊達が何をしようとしているのかにようやく気づいたらしく、エルフ特有の切れ長の目に
恐怖と嫌悪の光が浮かんだ。よく見れば、もう涙目になっている。その表情すらも盗賊達にとっては
快感なんだろう。どいつもこいつもズボンの上からわかるほど膨らませてやがる。
それに気づいたらしく、エルフの目に宿る嫌悪の色が深まっていく。同時に、涙の量も増えていく。
もうすぐ零れそうだ。苦しげな顔に涙を浮かべるその顔はどこか官能的で、その気がない俺でも
ぞくりときちまうような色気を振り撒いている。ええい、俺はどうしちまったんだ!
「へっへ。たっぷりご馳走してやるからなぁ」
ズボンを下ろし終えた盗賊が、普段自分のを見慣れている俺が見ても吐き気がするほど醜いのを出して、
欲情ですっかり勃ち上がったそれを、嫌悪と恐怖に震えるエルフの鼻先に突きつけて下卑た笑いを浮かべる。
あいつが引っ張り出した瞬間、いきなり空気が濁った気がする。
かなり臭い。臭すぎる。こいつらは絶対何ヶ月も風呂に入っていない。この間拾った手裏剣を賭けてもいい。どうせ俺には使えないしな。
それにしても、忍者の嗅覚が特別優れていることを差し引いてもここまで臭いが届くというのは、正直有り得ないと思う。
鼻先に突きつけられているエルフは、きっと物凄い地獄を味わっているんだろうな。嫌悪と恐怖に加えて、
吐き気を堪えるような表情も浮かべている。それでも視線を逸らさずに相手を睨んでいるのは大したもんだが、
いざ口に押し込まれたら、ありゃ絶対に吐くな。
そろそろ潮時だな。俺もこの臭いには耐えられないこともないが耐えたくないし、
エルフも自分の実力というものがわかっただろう。
俺は音もなく暗がりを移動して背後から一人ずつ首をへし折っていき、死体を静かに床に倒していった。
「よお。地獄に行ったらちゃんと風呂入れよ」
「へ……?」
肩を叩くと、遂に観念して目を瞑ったエルフの顎を掴んで強引に開かせ、
一気に喉の奥まで押し込もうとしていた男が間の抜けた声を上げる。
「じゃあな」
俺は軽い別れの挨拶と共に盗賊の首を捻り折った。鈍い音と共に臭い身体から力が抜けていく。
「おい若造。大丈夫か?」
盗賊に支えられて上体を起こしていたため、支えがなくなって倒れそうになるエルフの背中に腕を回し、
今度は俺が支えてやる。
- 371 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:34:48 ID:3cdMDtg5
- エルフは最初、呆然としていたが、すぐに状況を理解した様子で、何かを訴えかけるように俺を見てきた。
「あー、わかってるわかってる。毒と麻痺で動けないんだろ?特効薬使ってやるからちょっと待ってろ」
毒消しだの何だのは持っていないから、勿体無いが特効薬を使うとしよう。特効薬しか入れていない
道具袋に手を突っ込み、適当に一瓶取り出した。
まず蜂蜜くらいに粘り気のある薬液を指先で掬い取り、頬の切り傷に塗り込む。瞬く間に傷が塞がった。
ただしこれで全て終わったと思ってはいけない。毒の類は傷に薬を塗るだけでは消えない。
口から身体の中に入れる必要があるのだ。そうしないと、なぜだか毒は消えない。
「お前も嫌だろうが、俺だって嫌なんだ。お互いに割り切って我慢しようや」
「?」
目だけで疑問を投げかけてくるエルフに構わず、ヌメヌメした薬液を口に含む。物凄く苦いが我慢だ。
「………?………!」
エルフはしばらく何かを考えていたが、俺が薬液を口に含んだまま顔を近づけると目だけで驚愕を示した。
少しずつ近づいていくと、エルフの目には再び涙が浮かび始めた。
麻痺や石化など、とにかく動けない相手に薬を飲ませる時は男女問わず口移しにするというのは
冒険者の常識といってもいい行為だ。何しろ命がかかっている。むさいおっさんは嫌とか若い娘がいいとかは
言っていられない。それなのに、こいつは何でか知らないが嫌がっている。どこまでも箱入り息子らしいな。
俺は構わずエルフの薄い唇を割って指を差し込んで舌の位置を直し、それから唇を合わせて舌を入れ、
粘性の高い薬液を口内に流し込んでいった。一気に流し込むと窒息の危険があるので、少しずつ
ゆっくりと流し込み、嚥下するのを確認してからまた流し込む。
「ん……」
全部飲ませ終えたので口を離すと、俺の唇とエルフの唇との間に粘っこい液体の架け橋ができた。
正直、相手が男だとわかっていてもここまで綺麗だとどうにも変な気分になってしまう。
黙っていれば美女で通用する顔で、唇の端から唾液交じりの薬液が垂らしていたり、嫌そうな涙目を
していたりという姿を見せられると、その気がない俺でも色っぽさを感じてしまう。
このまま裸に剥いてケツに突っ込むのもいいかもしれないとか、ちらりと考えてしまった自分が物凄く嫌だ。
俺よ、しっかりしろ!お前は根っからの女好きで男にはぴくりとも反応しない人間だろうが!
「おお、おま、お前は、な、何ということを……!」
「あん?」
新しい世界に目覚めそうな自分を叱咤していたら、いきなり胸倉を掴まれた。
俺よりも頭一個分低いエルフは、涙目で俺を睨んでいる。顔を赤くするほど怒るとは随分な反応だ。
「麻痺ったら口移し。これは常識だろうが。こっちは助けてやっただけじゃなくて貴重な特効薬まで使ってやったんだぜ、
あのまま見捨てるって手もあったんだから、まず礼くらいは言うべきじゃねえか?」
「う……そ、それはそうだが……しかし……」
頭では納得しているが、感情では納得できていない。そういう顔だった。こいつ、ここまで噛み付いてくるとは、
もしかして男とキスした嫌な思い出でもあるのか?そういや綺麗な顔してるからな。だとしたら多少は悪いことをしてしまったかもしれない。
「ま、お前くらいの美形なら女くらいすぐに捕まるさ。そいつとキスして口直しでもしろや」
昔オカマを掘られたことがあったのだとしても、まあ俺にはこれくらいしか言う言葉が見つからない。
- 372 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:35:27 ID:3cdMDtg5
- 「そういう問題では……いや、もうよい。助けて貰ったことは事実だ。礼を言う」
まだ何か言いたそうな様子だったが飲み込み、不承不承といった感じでエルフが一礼する。
「おう、まあ薬代請求したりしないから安心しろや」
俺は鷹揚に頷いてやった。だいたい、よく考えてみれば特効薬くらい惜しくも何ともないのだ。
「でよ、お前さ、これでもまだ一人でうろつこうとか思ってる?」
「………………」
エルフは痛い所を突かれたような顔をして俯いた。図星だったらしい。
「やめとけ。今のでもわかっただろ。あの盗賊ども、雑魚に見えるが実はマスターの戦士よりも
短刀捌きが上手い。この迷宮じゃ、一階をうろつくのだってマスターの何倍も強いメンバーで固めなきゃ無理だぜ。
最下層まで行くなんつったらマスターの五倍はないと絶対無理だな。これ、フルメンバーでの話だぜ、言っとくが。
一人旅なんてったらマスターの十倍二十倍は強くないとまず無理だな。盗賊にカモられるかモンスターに食われるかだ」
俺の言葉にエルフは俯いたまま答えない。肩が震えているのは涙を堪えてでもいるんだろう。
何だか気まずい雰囲気になってきた。このまま置いていけば万事解決なんだろうが、それをやると今度こそ
盗賊やオークどもにレイプされるかバブリースライム辺りに溶かされるかしそうなので、流石にできない。
空気を変えるため、話題を変えてみた。
「それにしても、何でまたこんなヤバイ迷宮に来たんだ?鍛錬か何かなら街の近くにいい場所があるだろうによ」
「何だと!?」
俺の言葉に弾かれたように顔を上げたエルフは、今まで以上に凄まじい驚愕と怒りの表情を浮かべていた。
「私は確かに、この迷宮が鍛錬の場だと聞いたぞ!」
「俺に言われても困るぜおい。にしても一体どこの誰がそんな与太を?ここはこの辺りでも最悪に近い迷宮だぜ?」
「……酒場でノームの侍に聞いた」
「ああ、あいつか……あいつは自分より顔がいい男が大嫌いでな。美形にゃいつもそうやって嫌がらせをするんだ」
「………私は騙されたということか?」
怒りに震えながら、エルフは確認するように問いかけてくる。
俺は頷いた。
「くっ、何たる不覚っ……!」
エルフは拳をわなわなと震わせながら、そこにあのノーム野郎がいるかのように壁を睨みつけた。
銀の双眸には大粒の涙が浮かんでおり、いかにも打ちひしがれたという感じだ。見ていて気の毒になってきた。
「おい。お前さ、ここには鍛錬に来たのか?」
「……そうだが何だ?」
これ以上ないほど不機嫌だという顔で俺を見てくる。俺を睨んでも仕方がないだろうに。
「だったらよ、俺がお前を鍛えてやるよ。何、達人の戦いってのは後ろで見てるだけでも肥やしになるもんだ。
俺にくっついて最下層まで行けば、マスターの壁なんざ軽く飛び越えられるぜ?」
「……なぜだ?なぜそこまでしてくれるのだ?」
親切で言ってやったのに疑念に満ちた眼差しを向けられた。かなりむかつくな。
「理由ってほどのもんじゃないんだが、まあ、ヒノモトじゃ袖擦り合うも多少の縁って言うらしいしな、
一旦助けた以上は最後まで付き合ってやろうかと思っただけだ」
「しかしだな…………」
エルフはまだ迷っているようだった。忍者が信じられないのもわからないではないが、疑われれば腹が立つ。
決めた。次に言って断られたらこいつは見捨てよう。
- 373 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:36:24 ID:3cdMDtg5
- 「報酬は、あー、あれだ。帰ってから俺の気が済むまで酒を奢ってくれりゃいい」
「本当にそれだけでよいのか?」
驚いたように問い返してくるエルフに、俺はにやりと笑って頷いてみせた。
「では頼もう」
エルフは出会ってから初めて表情を緩め、笑顔らしきものを見せた。
意外に可愛いとか思ってしまった俺はかなりの欲求不満だ。女買おう。
* * *
最下層への道中はまあ、そこそこの危険はあったが結果的には何事もなく通過できた。
うっかりグレーターデーモンに囲まれて連続マダルトを喰らい、エルフが死に掛けたこと。
油断していてザ・ハイマスター率いる忍軍に首を掻き切られそうになったこと。
フラックにやられかけたエルフを庇ったおかげで猛毒に犯されたこと。
まあ、やばかったのはこれくらいのことだけだ。一人歩きをしている時と、そう変わらない。
いろいろとあったが、俺達はこうして最下層の「泉の部屋」と書かれた玄室の扉の前に立つことができた。
万事これでよし、だ。
俺はここまでついて来たということへの賞賛の意味も込めて、後ろからおっかなびっくりついてきているエルフに笑いかけた。
「おい、着いたぜ。ここが最下層の一番奥で、例の若返りの泉があるとこだ」
「あ、ああ」
俺から視線を逸らして、蚊の鳴くような声でエルフが答える。
こいつはどうもさっきから様子がおかしい。
いつの間にかちらちらと俺の方を見るようになったかと思えば、こうやって話しかけたり、視線を向けたりすると、
その途端に俺から目を逸らしやがる。
一体全体、こいつはどうしたんだろうか。
とそこまで考えて、俺はこいつの変化の理由に思い至った。
こいつはきっと心細いのだ。俺にしてみれば笑い事の危険でも、こいつにとっては深刻な危険だ。
俺が死ねばこいつも死ぬし、俺がへまをしてもこいつは死ぬ。こいつは俺に生殺与奪の権を握られている。
自然と不安になって俺の顔色を窺うようになるのも無理はないし、目が合って気まずさのあまり目を逸らすにも無理はない。
何だかんだでここまで一緒に来たわけで、俺としては仲間意識も生まれてくる。
緊張されるのも嫌だから、少しリラックスさせてやるか。あと、ついでに驚かせてやろう。
「この奥にはお誂え向きに地上への転移地帯がある。折角だし、一風呂浴びてこうや」
「ふ、風呂?」
案の定、エルフは驚いたような顔で俺を見ている。案外、上手くいったので、結構嬉しい。
「おう。この中にはありとあらゆる泉があるんだがよ、なぜかどれも温泉なんだよな。
いや、まあ、冷たい泉もあることにはあるから、そっちがいいならそっちに入りゃいいんだがよ。
あ、モンスターなら心配すんなよ。ここはモンスターが入ってこられないように結界が張ってあるから」
取り敢えず、いつもの俺のコースとしては若返りの冷泉に浸かって身体を冷やしてから、
熱い回復の温泉に肩まで浸かり、それから鍛錬がてら地上まで歩いて帰って酒飲んで寝るというのがある。
流石にこのひ弱なエルフには地上まで歩いて帰るのは無理だろうから、せめて温泉くらいは楽しませてやろうという俺の心遣いだ。
- 374 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:37:07 ID:3cdMDtg5
- 「い、いや、しかし風呂というのは……お前と入るのか?」
それなのに、エルフはどうも乗り気ではないようだ。折角、俺が穴場の温泉まで連れてきてやったってのに。
「そんな恥ずかしがるなよ。男同士だろ。あ、それともあれか。息子が小さくて恥ずかしいってか?
気にするなって。俺のグレートソードと比べりゃ、誰だってショートソードだからよ」
「だが……」
「いーからいーから」
ぶつぶつと渋るエルフを引っ張り、俺は泉の玄室の扉を蹴り開けた。いつもと同じ、適度に温められた空気が肌を撫でる。
「どうよ、ちょっとしたもんだろ」
この部屋は普通の玄室の五倍くらいの広さで、あちこちに湯気を立ち上らせる泉がある。
それぞれの泉の傍には効能を記した立て札までありやがるのは、この迷宮を作ったウッド何とかと何とかバーグとか
いう二人組の魔術師の遊び心かもしれない。
「あ、ああ……そうだな」
どうもさっきから気が乗らない素振りを見せるが、どうしたというんだろうか。
「おーい。早く来いって」
俺は「回復のための健康温泉」という立て札がある無色透明の温泉に駆け寄り、エルフの逡巡を訝りながら奴を手招きした。
来ない。
いい加減に苛立ち、よく酔っ払いがやるような感じで「俺と風呂に入れねえってのか!」とか喚き散らしそうになったが、
はたとあることに気づいて思い留まる。そういえばこのエルフ、男に何かトラウマがあるらしい。無理に誘うのも気の毒か。
「じゃあ俺は一人で入ってるから、お前も入りたくなったら入れ。で、嫌ならそこにある転移地帯使って帰れ。
入るんなら服は何でか知らんが都合よく置いてある箱の中に入れとけ。帰るんなら、出た先で俺のこと待ってろ」
入口の辺りで困ったような顔で立ち往生しているエルフに助け舟を出してやりつつ忍者装束を脱ぎ捨て、俺は熱い風呂に飛び込んだ。
身体も洗わずに入るのや飛び込みはマナー違反?そんなこと知るか。迷宮にマナーもモナーもない。
迷宮の泉は魔法の力で清められているから中で小便してもすぐ綺麗になるし、飛び込んで迷惑がかかる相手もいない。
ここの温泉に限ってはタブーがタブーでなくなるのだ。
「ふぁぁ、極楽ってのはこれを言うのかねぇ」
身体に力が湧いてくる何とも言えない快感に、俺は陽だまりで寝転ぶ猫のような至福の表情を浮かべているかもしれない。
そのくらいにこの温泉は気持ちよかった。エルフの奴も入ればいいのに、全く惜しいことをするものだ。
「ん?」
そう思っていたら、エルフの奴が近寄ってくる気配がした。
このまま通り過ぎるのか、それとも温泉に入るのか。俺としてはできれば後者であって欲しいが、別に前者でも構わない。
奴の具足が立てる金属質な足音が俺の背後で停まった。
しばらくの静寂。迷っているようだった。
金具を外す音がした。鎧や小手を外しているんだろう。
再びの静寂。残りの鎧下を脱ぐかどうか躊躇っているらしい。
衣擦れの音がした。遂に決心したようだ。
三度目の沈黙。最後の一歩が踏み出せないのか。あと一歩でトラウマ克服だぞ、頑張れ。
心の中で適当な応援をしていると、まるで騎士叙勲を受ける騎士見習いのように緊張した感じの声が聞こえた。
「……し、失礼する」
「おう」
入る前に挨拶とは随分と律儀な奴だと思いつつ、視線を僅かに動かす。
- 375 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:37:48 ID:3cdMDtg5
- 視界の端にすらりと長い脚が湯の中に入っていく光景が映った。
それにしてもいい脚だ。本当に、男にしておくのが惜しいくらいだ。
ムダ毛一本、傷一筋ない肌理細やかな白磁の肌。細く華奢だが、全体の形を崩さない範囲でバランスよくついた筋肉。
続いて目に入るのがやはり肌理細やかな白磁の太腿で、その次は人に見せられないようなお粗末な粗チンだろう。
それをネタにからかってやろうと思って視線を動かし、その先にあるものを見た瞬間、俺は何十年かぶりに心底から驚愕した。
「お、おま、お前……」
言いたいことはわかっているのに、それが上手く口から出てこない。舌がもつれて言葉にならない。
「あ、ああ……そうだ。騙していてすまなかった」
エルフが何か言っているが、よく理解できない。
俺の視線の先にあったのは、生えているのかどうかよくわからないほど薄く、羽毛のように柔らかそうな毛と、
絶対に未使用だと断言できる、ぴっちりと閉じた綺麗な割れ目だった。
更に上へと視線をやると、贅肉が欠片も見当たらないくせに柔らかそうな腹、エルフらしく大きさは控えめだが形は極上の乳と続く。
やばい。ここ何週間か女に触っていないせいか、見ただけで欲情してきた。俺の息子が疼くような痛みと共に自己主張を始める。
視線の移動を続けていくと、恥ずかしそうに目を伏せたエルフの整った顔が目に入り、見下ろす視線と見上げる視線がかち合った。
「お前……女、だったのか」
そうだとわかれば、俺がこいつから感じた妙な色気や、特効薬を飲ませた時の反応も理解できる。
そうかそうか。そうだったのか。俺、ホモじゃなかったんだな。よかったよかった。
「……そうだ。わけあってあのような格好をしていたが……私は歴とした女だ」
覚悟を決めたように語ったエルフは、俺と違って行儀のいいことに静かに湯の中へと腰を下ろし、隣に並んだ。
おい、ちょっと待て。そんなに寄ってくるな。耐え切れなくなって襲っちまうかもしれないだろうが。
今すぐ押し倒したくなる意識を必死で逸らすため、何とか会話を続けることにした。
「だ、だがよ、女の匂いなんてしなかったぜ?」
自慢じゃないが、俺の鼻は特別製だ。毒の臭いから女の香りまで、ほとんど何でも嗅ぎ分ける。
「体臭を消す特殊な香水を使った」
「何でまた?女の一人旅の用心か?」
「……それもあるが、女の体臭に惹かれて寄ってくる怪物もいると聞いて、その対策にな」
その話は聞いたことがある。何でも、一部の蟲や植物、それからオークだとかそんな感じの連中は、産卵するため、
もしくは純粋に生殖するために哺乳類のメスのフェロモンだかに惹かれて集まってくるらしい。
「しかし、見事に騙されちまったな。まあ、あんな格好されてちゃ仕方ないがよ」
俺は笑った。俺が一目でこいつが男だと誤解したのは、匂いでも態度でもなく、純粋に職業だった。
「今時、女の君主なんていないぜ。随分前に、君主は男限定、女の場合はバルキリーって決まったからな。
それなのに何で君主なんかやってるんだ?そんなに君主の聖衣が着たかったのか?」
確かに君主専用の装備品は魅力的だが、性別の規定を撥ね退けてまでなるほどの価値はない。
「私は……先祖から君主という職業を継承したのだ。だから、私は生まれながらの君主なのだ」
俗に言う転生とかいう奴か。話には聞いたことがあるが、実際にそれをやったという奴は初めて見る。
「……ってことはお前、どっかの王族か?」
「な、なぜわかった?」
俺の問いにエルフは酷く驚いたような表情を浮かべている。こいつ天然か?
「子孫に魂が受け継がれるほどの君主って言ったら、余程の大物だろ。だから王族かと思ったんだ」
- 376 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:38:21 ID:3cdMDtg5
- 「……私は北方の王国の第三王女のサーリスだ」
なるほど継承争いを防ぐために、修行の旅の名目で追放でもされたのか。
「そりゃまた豪勢な話だな。王女様なんて初めて見る」
言いつつ、ついついサーリスの身体を舐るように眺めてしまった。見れば見るほど綺麗な身体をしてやがる。
北国のエルフというだけあって、火照って朱が差した肌は他のエルフよりも白さが勝っているような気がする。
ああ、やばいやばい。息子がはちきれそうだ。このままじゃこいつを犯しちまう。
そうだ。この世間知らずのお姫様にそれとなく状況のやばさを教えて、自発的に距離を取るように仕向けよう。
俺は敢えて無遠慮な視線を向けつつ、茶化すような口調で言った。
「……ってか、よ。そんな王女様がいきずりの男と風呂入っていいのかよ」
「……あまり、見るな。恥ずかしい……」
しかしサーリスは恥ずかしそうに頬を染めながら胸と股間を手で隠しただけで、俺から離れようとはしない。
何かがおかしいぞ。これはもしかして俺に惚れたとかそういうオチ、つまり襲ってもOKということなのか?
だがそれでもいきなり押し倒すようなことができるはずもない。そんなことをして、もしこいつが
ムードを重視する女なら、たとえOKモードだったとしても一発で嫌われる。
もしそこまでの好意を持っていなかったとしたら絶対に嫌われる。
もしかしたら俺に好意を向けてくれているかもしれない美人に嫌われるのは嫌だから、
ここは確認のためにもう一歩踏み込んだ警告をしてみよう。
「いや、だからな、俺も男だし……わかるだろ?」
流石に「あんまり近づくと犯しちまうかもよ?」とは言えない。それじゃただの脅迫だ。
「……私も……子供ではない。女が、男に肌を見せるということの、意味は……知っている」
サーリスは頬を染め、消え入りそうな声で答えるとすすっと寄ってきて俺にくっつき、肩に頭を預けてきた。
「う……」
しばらく縁のなかった若い女の感触と体温に、俺と俺の息子はバーサークしそうになった。あ、もう限界。
「わっ……!」
気がつくとサーリスの華奢な身体に腕を回し、抱き寄せていた。上がった驚きの声を意識の隅で聞きながら、
吸い付くような肌の肌理と青い果実みたいな硬さのある胸の感触を楽しむ。
「ん、……ぁ、ま、待て!こ、ここでは嫌だ!」
桜色の乳首を味わおうと顔を近づけたら、胸の前でクロスされた華奢な腕に邪魔された。
回避が遅れて鼻先をぶつけてしまう。衝撃でバーサークが解けた。
相変わらず欲情していて正直、ここでお預けはきついものがあるが、それでも話だけは聞いてやることにした。
「な、何でだよ?」
「……このような所では、嫌だ。恥ずかしいし……
それに、は、初めては、その、あ、愛する男とベッドの上で……済ませる、ものだと、教えられた」
両手を胸の前で組みながら潤んだ目で見上げられた。駄目だ犯罪的に可愛すぎる。
堪らなくなり、俺は華奢なサーリスの身体を抱え上げて転移地帯に走った。
「わ、わかった!じゃあさっさとベッド行こうベッド!」
「えっ、あっ、お、おい、待てっ、服を、服を着てから……!」
「裸で歩いたって平気だ!気にするな、忍者には素っ裸で戦う流派もある!」
「い、嫌だ!私は栄光ある君主だ!それにお前以外に見られるのは嫌だ!」
ほとんど涙目で可愛いことを叫ぶサーリス。ここまで言われて無碍にはできない。
一旦サーリスを解放し、二人で服を身につけてから改めて転移地帯に走った。
二人で走るよりも俺がサーリスを抱えて走った方が倍近く速いので、お姫様抱っこでの全力ダッシュだ。
- 377 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:38:54 ID:3cdMDtg5
- 全力で宿に突撃してロイヤルスイートの鍵を受け取り、サーリスをベッドの上に下ろし、
いざ突入となった瞬間、ある疑問が脳裡をよぎり、サーリスの服に手をかけたまま固まる。
「……ところでよ、何で俺のこと好きになったんだ?恩返しのつもりとか言ったら張り倒すぞ」
これでも恩を売って女をベッドに引っ張り込むほど腐っちゃいない。
切れ長の双眸で俺を見上げ、柔らかな表情を浮かべるサーリスは、はっきりと言った。
「お前は、私を助けてくれた」
「……恩返しか。やっぱ帰ってくれ」
一気に心が冷めた。俺はサーリスから手を離し、部屋の扉を指し示した。
女に餓えちゃいるが、腐った手を使ってまで抱きたくはない。それくらいなら、娼婦でも買った方がマシだ。
「ま、待て!最後まで聞け!」
サーリスは離れようとする俺の手を掴み、泣きそうな顔で訴えかけてきた。
流石に泣きつかれて無視もできず、俺は続けるように促した。
「悪魔どもに囲まれた時……お前も酷い凍傷を負っているのに、マディを使えない私を先に回復させてくれた」
それは単純にお前の方が体力がないからだ。俺が優しいからじゃない。
「忍者どもに襲われた時……お前は私を庇って首を落とされそうになった」
俺なら避けられると思ったからそうしたんだ。戦術的判断だ。
「フラックに襲われた時……お前は私の代わりに殴られて、毒を受けた」
お前だと絶対に死ぬと思ったから、まだ助かる確率の高い俺が受けたんだ。合理的思考って奴だ。
「わかっている。お前が純粋に冒険者としての合理主義で行動したということは……」
全てに否定の言葉を吐こうとしたら、機先を制されてしまった。何も言えず、俺は続きを待った。
「だが、それでも……それでも私はお前の中に優しさを見た。お前は私の怪我を癒す時、
本当に私のことを心配してくれていた。嫌な顔一つせず私の手当てをしてくれた。
庇ってくれた時も、私が謝ったら、気にするな、仲間だろうが、と笑ってくれた。
ただ行きがかり上、同道することになっただけの相手に対してそこまでしてくれるお前の優しさに、
そしてその優しさを十二分に発揮できるお前の強さに……私が知る誰よりも強くありながらその強さに
飲み込まれることなく善なる心を保っていられる、お前の心の強さに私は惹かれたのだ」
違う。俺はただその場その場で対応を変える、日和見主義に過ぎない。お前が知らないだけで、
地獄の悪魔にも軽蔑されるような悪行も重ねている。
そんなことを思っている俺に対してサーリスは寂しそうに笑い、懇願するように言った。
「だから……だから、帰れなどと言わないでくれ。私をお前のものにしてくれ……私はお前と添い遂げたい」
完璧に撃墜された。
もうあまりにも可愛すぎて、こいつの魅力に抗えない。俺のものだろうが俺の女房だろうが、何にでもしてやる。
俺は装束を手早く脱ぎ捨てながら、不安そうに俺のことを見上げるサーリスに笑いかけた。
「じゃあ貰うわ。お前もさっさと脱げよ」
「あ、ああ!わかった。感謝する」
サーリスは心の底から嬉しそうな表情を浮かべた。おいおい、感謝するのはこっちだってのに。
「その……少し背を向けていてくれると助かる」
あとは褌だけ、という状態になった俺に、サーリスが恥ずかしそうな顔を向けてきた。
まあ、処女だし仕方がないな。
- 378 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:39:27 ID:3cdMDtg5
-
「……もういいぞ。き、来てくれ」
緊張を孕んだお許しの言葉に、俺は欲望をぎらつかせながら振り返った。
はちきれそうなくらいに硬く膨らんだ息子からは我慢汁が溢れ出している。今すぐにでもぶち込みたいところだ。
「……やっぱエルフってのは綺麗なもんだな」
そんな俺の邪悪な欲望は、恥ずかしげに胸と股間を隠して仰向けになったサーリスの艶姿を見て霧散した。
「そ、そういうことを真顔で言うな……恥ずかしいだろう」
照れたように頬を染めるサーリスを見て抱く思いはただ一つ。愛しさだった。今日会ったばかりの女に
こんな思いを抱くなんてのは我ながらお笑いだと思うが、それでも俺がこいつに愛しさを感じているのは事実だった。
「これからもっと恥ずかしいことするんだぜ?」
「む……だから、そういうことを言うなと……」
恥ずかしがる様子を楽しみながらゆっくりと覆い被さり、温かく滑らかな肌を全身で感じる。
背中に華奢な腕が回されてくる。逃がすまいと言わんばかりに力が込められているのを感じ、また笑う。
「まあまあ、いいから目ぇ瞑れよ」
舐め上げるようにして頬にキスを繰り返しつつ、目を瞑らせる。じっと見つめ合ったままのキスも嫌いじゃないが、
やっぱり目を瞑っている女の顔を眺める方が何倍もいい。
「わかった……」
サーリスは俺の意図を察し、目を閉じて俺に向かって僅かに顔を寄せてきた。
俺は薄い唇を啄ばむように二度、三度と軽いキスをし、安心させてから舌先でサーリスの唇を割り開いた。
「んぅ……!」
サーリスは驚いて一瞬だけ目を見開いて俺の舌を閉め出そうとしてきたが、すぐに落ち着きを取り戻して目を閉じ、
全てを委ねるように力を抜いて唇を開いた。可愛い反応に気を良くしつつ、無防備な口内を堪能させて貰った。
綺麗に並んだ歯列と歯茎を舐め上げ、怯えたように縮こまる舌を絡め取り、湧いてくる甘い唾液を啜り上げた。
しばらく口の中で舌を暴れさせていると、次第にサーリスも反撃してくるようになってきた。
俺の舌の動きに合わせて舌を動かし、俺の舌を甘噛みし、しまいには俺の口に舌を送り込んでくるようになった。
処女のくせに随分と積極的な奴だとは思うが、そういうところも意外と魅力的ではある。
「はぁ……はぁ……」
夢中でお互いの口を貪り合い、十分近く経過してからようやく口を離す頃には、お互い息が荒くなっていた。
特効薬の時と同じように唾液の架け橋ができるが、その官能はあの時とは雲泥の差がある。
もちろん、今の方が息子に訴えかけてくるものは強い。
荒い息を吐き、目を潤ませたサーリスの無意識の誘惑に耐え切れず、俺は火照った肌に顔を擦り付け、
首筋、肩、腋、胸、腹といった具合に全身を執拗に舐め回していく。
俺の唇と舌が触れるたびに身体をひくつかせて嬌声を上げるサーリスだったが、腋を舐めた時だけは反応が違った。
喘ぎ声を上げながらも猛烈に恥ずかしがり、俺のことを必死で押しのけようとしてきた。やっぱり腋は恥ずかしいか。
処女にそこまでやったことを内心で反省しつつ、他の部分で埋め合わせようと必死で攻め立てていく。
丹念に舐め回してわかったのだが、サーリスは乳首と臍が弱いらしい。
ぴんと張り詰めた桜色の乳首を口に含んだ瞬間、サーリスは一際高い嬌声を上げ、
モリトを喰らって感電した時のように海老反った。臍に舌先を入れてみた時も同様だった。
どうやらサーリスの上半身では、乳首と臍が性感帯らしい。丹念にそこだけを責めてやると、
咽び泣くような声を上げてびくびくと震え続け、俺の唾で胸と腹がぐしょ濡れになる頃にはすっかり脱力しきっていた。
やばい、やりすぎたかもしれない。
- 379 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:40:04 ID:3cdMDtg5
- 「あっ、はぁ……ん……はぁ……はぁ……」
「おい、大丈夫か?」
荒い息を吐いてぐったりしているサーリスに、このまま続けてもいいかを尋ねる。
女によっては一回イったらもう満足で、それ以上やると興醒めするような奴もいる。確認するに越したことはない。
「だい、じょうぶぅ……もっと……つづけて、くれぇ……」
サーリスはとろんとした目で俺を見つめ、全てを受け容れる慈愛に満ちた笑みを浮かべた。
「ん、わかった」
足首を掴んで大開脚させる。抵抗するように力が込められるのを太腿を舐めてねっとりと宥め、
何もかもが丸見えになるまでに開脚させた。
すっかり充血した割れ目は、女の匂いを凝縮して液状化したような蜜液で洪水状態だった。
「あっ……は、恥ずかしいな、この、姿勢はぁ……」
全てを俺に見られたサーリスは恥ずかしそうに身体を捩り、両手で顔を覆う。
脚を閉じようとしないのを了承と受け取って、俺はお預けを解かれた犬のように猛然と股間に顔を突っ込んだ。
サーリスの悲鳴のような喘ぎ声に興奮しつつ、湧き出てくる芳醇な液体を啜り上げ、処女膜に配慮して舌先を
僅かに差し込んで舐め回し、俺の息子のように自己主張を始めている小さなクリトリスを指先で優しく撫でる。
俺が盗賊として、そして忍者として培った指先技の成果か、それともサーリスが感じやすいのか、舐めても舐めても
愛液は尽きるどころかますます大量に湧き出て、遂にはシーツに大きな染みを作り始めた。
そろそろいいだろう。
さっきから痛いくらいに自己主張している息子を握り、先端を未使用の穴に押し当てて狙いを定めた。
「じゃ、いよいよ開通式と行くぜ」
「ん……し、しかし、大きいものだな、その、男の、性器というのは……お前のは、特別なのか……?あの盗賊よりも……」
押し当てられた俺の息子を見て、サーリスの顔に微妙な怯えと不安が走った。
覆い被さる俺を見つめて不安そうにしている。
その表情を見て、俺はこいつのことを男だと勘違いしていたとはいえ、薄汚い盗賊をけしかけた罪の深さを思い知った。
速攻で謝ろうとしたが、サーリスの方が先に言葉を続けた。
「……後で、舐めてやっても……よいぞ?よくはわからぬが、女と同じく男も……性器を舐められると心地よいのだろう?」
「い、いいのか、おい!?」
夢のような提案に、しかし俺の声は無様に裏返った。どうもこのお姫様は普通とずれていやがる。
「い、愛しい男の身体だ。何故にか嫌悪することがあろう?」
世間知らずのお姫様は木漏れ日のような笑みを浮かべている。
「じゃ、じゃあ、後で頼むな」
「うむ、いろいろと教えてくれ……しかし、このようなものが、入るのか……?裂けたりしないのか……?」
笑ったかと思えばまた不安げな顔になる。見ていて面白いし、何と言っても可愛い。
「大丈夫だ。始めは痛いだろうがよ、すぐによくなる。だから、最初は我慢してくれよ?」
「……わかった。お前に任せる」
覚悟を決めたように目を瞑ったサーリスは、俺の背中に腕を回して抱きついてきた。
「じゃあ行くぞ」
安心させるためにしっかりと抱き締め返してやりつつ、俺はゆっくりとサーリスの股間に腰を沈めていった。
熱く濡れた肉に先端が包まれ、痛いくらいの締め付けに襲われたと思った瞬間には何かを引き裂くような手応えを感じた。
処女膜を破ったのだ。この俺が、サーリスの処女膜をぶち抜いたんだ。
涙を流し、歯を食い縛り、俺の背中に爪を立てて痛みに耐えるサーリスが、堪らなく愛しく感じられた。
抱き締める手に力を込めて愛情を示してやりながら、ゆっくりと奥へ奥へと進んでいく。
- 380 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:40:38 ID:3cdMDtg5
- 正直に言って、かなりやばい。何週間も女に触っていなかったという事実を差し引いても、こいつの中は気持ちよすぎる。
気を抜くと三擦り半どころか半擦りで出しちまいそうだ。処女相手にそれは避けたい。
俺は腹とケツに力を込めて、必死に出すのを堪えた。ゆっくりと進みながら堪えた。
一番奥まで入る頃になると快楽もピークを過ぎ、適度に気持ちがいいというくらいになっていた。
このくらいなら、余程のことをしない限りは暴発はしないだろう。
「サーリス、まだ痛いか?」
身体を撫で回し、キスを繰り返しながら訊く。
「む……そうだな……まだ少し、痛む……が、お前が中にいると思うと、身体が、熱くなってくる……」
まだかなり痛むんだろうに、サーリスは微笑みさえ浮かべて俺にキスを返してくる。
余程のことがあった。心と息子の両方が打ち抜かれた。ますます息子の奴がいきり立ちやがる。
「あぅっ……中で、大きく……脈、打っている…………?」
「し、仕方ねえだろ、よ、よすぎるんだよ!悪い、まだ入れただけなのに出ちまいそうだ……!」
俺は恥も外聞もなく泣きそうな声で答えた。気持ちいいのが辛いなんて経験は初めてだ。
「ん……そうか、私の、身体は……よいか。うむ、わかった……少し、待っていてくれ……」
抱き締める手に力を込めながらの俺に女だけが浮かべられる笑みを浮かべて答えて、
サーリスは俺との結合部分に華奢な手を添え、さするようにしながら呪文を唱え始めた。
それは僧侶系第六レベルのマディを覚えるまでの繋ぎにすぎない第五レベルのディアルマだった。
暖かい光が掌と下腹の間で発生し、少しずつサーリスの顔から苦痛の色が消えていく。
代わって生まれたのが紛れもない快楽と、その快楽に戸惑いながらも悦ぶ女の顔だった。
「……いいぞ。ん……好きなように楽しんでくれ……」
全てを委ねるように手足を俺に絡めてしがみついてきたこいつは、処女のくせに物分りがよすぎる。
「わ、わかった、じゃ、痛かったら我慢せずにちゃんと言えよ。いいな、絶対に我慢するなよ!」
念押ししてから、俺はゆっくりと腰を動かし始めた。
蜂蜜の入った壷を棒で掻き混ぜるような音と共に、苦痛では有り得ない甘い声が響き始める。
ただ前に突いて後ろに引くだけでなく、動きに緩急をつけたり、左右に傾けてみたり、
ぐりぐりと押し付け、掻き混ぜたり、腰の動きと連動させて乳首を吸ってやったりといろいろな動きを試すたびに、
サーリスは満足げな微笑を浮かべて嬌声を上げ、俺の動きに合わせて身体を動かしてくる。
俺達の相性は完璧だった。多少の性格の不一致くらいは軽く吹き飛ばせるくらいに、身体の相性は最高だった。
さっきから限界限界と言い続けてきた俺だったが、遂に本当の限界が来た。
サーリスの反応に気をよくして少し激しく突き込んでいたら、唐突にそれは来た。
数週間ぶりに味わった女の味は、俺を普段よりも早漏にしていた。華奢なサーリスを抱き潰さない範囲での全力で
抱き締め、最奥に届けとばかりに腰を押し付けて、俺は溜まりに溜まった精を放った。
童貞でもあるまいに目の前が真っ白になるほどの快感を味わいながら、俺は処女の無垢な胎内に濃密な精を放った。
最初の一滴を吐き出した瞬間にこれまで以上に高らかな嬌声を上げ、全てを搾り取られそうなほど
強烈な締め付けをしてくるサーリスのイキ顔を眺めながら、俺は随分と永遠とも思えるほど長い間、精を吐き出し続けた。
- 381 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:41:11 ID:3cdMDtg5
- 「……ふぅ、とても、よかったぞ」
流石に身体から力が抜けて突っ伏す俺の下で、満足げな吐息を吐き出すサーリス。
僅かに頬を染めながらも、木漏れ日のような笑みを浮かべて俺にキスしてくる。
「俺も……凄くよかった……」
「ふふふ……それに、まだまだ元気だな……」
まだサーリスの中で硬さを保っている息子を予告なしに締め上げられて、思わず声が出てしまった。
「んぉっ!?」
サーリスはほんの少し前まで処女だったくせに年増女みたいに艶然とした笑みを浮かべて俺の顔を見つつ、
緩急をつけて息子を締め付けてくる。出したばかりで敏感になっているせいで、背筋にぞくりとくるほどの
快感が腰から駆け上ってきた。こいつ、俺の弱点をもう覚えやがったのか。
「まだまだ、できるだろう?」
俺の腰に脚を絡めたサーリスは、上気した頬に嬉しそうな笑みを浮かべて身を擦り寄らせてきた。
ここまで求められて逃げたら男がすたるし、何より俺の息子はやる気満々の臨戦態勢。
「いいぜ、失神するまで可愛がってやるよ」
俺は宣言通りにしてやるため、忍者として鍛え抜いた筋力を総動員してサーリスを激しく突いた。
* * *
あれから俺達は激しく抱き合い続けた。
俺を誘惑しにサッキュバスが、サーリスを誘惑しにインキュバスがきたとしたら、
赤面し、そのまま誘惑するのを諦めて帰っちまうだろうというくらいに情熱的にお互いの身体を貪り合った。
サーリスが俺の上で引き締まった尻を振りたくったかと思えば俺が激しく突き上げ、
膝の上に座らせて奥の奥までを貫き通し、そのまま抱え上げて更に激しく中を捏ね繰り回し、
ほとんど意識が朦朧としてきてベッドに突っ伏すサーリスの尻を抱えて激しく腰を打ちつけ、
俺達は獣のように激しく、貪欲に交わった。
「うっ、そ、そこ、そこ……そうそう、うぐっ、甘噛みは高等技術だ、お前にゃ早い……」
今は何発何十発と吐き出して力を失った息子を、サーリスが言葉通りにしゃぶってくれているところだ。
精液と愛液に塗れ、萎えてもまだ結構な大きさがある俺のを頬張って愛撫してくれているサーリスの姿は、
俺でも感動するくらいに感動的な光景だ。
決して綺麗ではないし美味くもない息子を頬張っているサーリスだったが、その表情に苦痛や嫌悪は一切ない。
俺の身体を愛撫しているという事実を心の底から喜んでいるような、優しさと愛に満ちた満足げな顔だった。
「んっ……気持ちよかった、ようだな……」
すっかり元気になった息子を舌先で舐めたり唇で啄ばんだりしながら、期待するような目で俺を見上げてくる。
「おう……じゃ、続きするか?」
「うむ。よろしく頼む……ところで、後ろから突いてきた時、指を、その、私の肛門に差し込んできたが……」
嬉しそうに俺にしがみつきながら、どこか恥ずかしそうに胸板に顔を埋めて訊いてくる。
「こ、肛門も、性戯に使うのか……?」
ちらりと覗くサーリスの顔に浮かんでいたのは、恥ずかしいが興味津々、といった表情だ。
「ああ、そうだぜ。やってみるか?」
俺は痛々しくないアブノーマルなプレイなら大好きだから、今すぐにでもこいつの尻をほぐしてやりたいくらいだった。
「いや、今日はやめておこう……今日は、疲れて動けなくなるまで、私の性器に精を注いでくれ」
抱きついて体重をかけて俺を押し倒し、サーリスは笑う。
こいつは聞いていて赤面物のことを事も無げに言ってくるが、天然なのか確信犯なのか悩む。
「それで明日は……一日中、私の肛門を弄ってくれ……もちろん、疲れたら舐めて元気にしてやるぞ」
微笑んで俺の上に跨り、手馴れた手つきで中に息子を導いていくサーリスを見て、俺はある言葉を思い出した。
曰く、「エルフというものは、独身者は聖職者、既婚者は色情狂である」
相手がいないエルフは修道僧のような生き方をしているが、一旦相手を見つけるとそれが反転するという意味だ。
「よし、た〜っぷり可愛がってやるから覚悟しろよ」
だが、既にサーリスに参りきっている俺には好都合なだけだった。幾らでも身体を貪り合えるのだから。
- 382 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/01/08(日) 21:42:13 ID:3cdMDtg5
- ノシ
- 383 :名無しさん@ピンキー:2006/01/08(日) 21:57:09 ID:WSfjLxWG
- うほっGJ!
アナル好きとしては今晩は翌日の2人の乱れっぷりを
想像しながら寝ようと思います
- 384 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/08(日) 22:49:46 ID:7fr4/vAF
- !!!━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ キター!!!
超GJ!!
エロいし、うまいし、すごいわ……。
>俺の唇とエルフの唇との間に粘っこい液体の架け橋ができた。
ディープキスから口を離すときの描写に、こういう表現の仕方があったのか!
>「エルフというものは、独身者は聖職者、既婚者は色情狂である」
あー、あー、いい設定だー!!
>ウッド何とかと何とかバーグとかいう二人組の魔術師の遊び心かもしれない。
>迷宮にマナーもモナーもない。
爆笑。
パンティさん、願いをかなえてくれてありがとう……。
- 385 :名無しさん@ピンキー:2006/01/09(月) 08:14:10 ID:e9iul4ZJ
- うーん皆上手いなあエロいなあ。
良スレすぎ
- 386 :名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 14:40:29 ID:F8BbE1Rv
- ふたりともGJ!
こんな良スレがなんでこんなに過疎ってるのかな。
この寂れっぷりでこんな上級神ふたりも抱えているのは、
職人いなくて雑談のスレ住人としてはうらやましいよ。
- 387 :名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 18:54:08 ID:w81djlXV
- >>386
この世にはROM住人という者がいてだな、
GJと思っていても言わずに静かに潜む盗賊のような住人もいるのだよ。俺だが。
過疎ってると言うが、このくらいの進行速度がこの板のスタンダートだと思っていたのだが。
職人がいなければ自分で書けばいいじゃない!
ところで「ふたりともGJ」が「ふたなりとGJ」に見えた俺にだれかミルワを唱えてくれ。
- 388 : :2006/01/12(木) 19:04:49 ID:E8Q9rfwX
- >この世にはROM住人という者がいてだな、
ノシ
- 389 :名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 19:56:42 ID:v9DfHrDK
- 本当にいい作品が投下されて、マンセーレスがつきすぎても延びているというだけで荒らしに来る変なのもいるからね。
どうにもままならないもんですわ。今ぐらいがちょうどいい。
- 390 :387:2006/01/12(木) 20:22:54 ID:w81djlXV
- 肝心なことを書くのを忘れていた。
職人さん、いつも感動と興奮をありがとう。
神のご加護がいつもあなた方と共にありますように!
- 391 :名無しさん@ピンキー:2006/01/12(木) 22:46:59 ID:d7Ow/GVF
- 大黒商店
- 392 :名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 00:50:44 ID:zIqWAtWL
- 自分も今くらいがちょうどいいと書こうと思ってた。
下手に人が多い=それだけ荒れる確立が上がる。
書き込みは少なくても今までのレスから住人が定着してることはわかるし
SSへのレスポンスもちゃんとあるしな。
そして職人さんたちGJ
- 393 :名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 18:09:52 ID:dVAgMnOS
- ノシGJ
- 394 :名無しさん@ピンキー:2006/01/13(金) 20:59:02 ID:70kNGr7I
- L1 Priest
[+]
('_')<MILWA>>387
- 395 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/14(土) 14:26:09 ID:prwNwEpT
- ここはとてもいいスレです。
保管庫もとても立派なのが完備されてますし。
すばやい保管と雰囲気のある画面が好きです。
(いつもお疲れ様です&ありがとうございます)
そして職人さんたちはすごいのがそろってるし。
スレの傾向として各人が間置いて長編、間置いて長編、
間の時に雑談が少ないのが
タイムスタンプ的に寂れて見えるのかもしれないけど。
しかし、ふたなり……私にもそう見えたorz
- 396 :名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 16:04:17 ID:D+4TbE30
- じゃあワードナたんもふたなりになればいいのよ
フラックたんでもいいけどな
- 397 :名無しさん@ピンキー:2006/01/14(土) 22:34:53 ID:P6DdjcGk
- >>394
どうもありが…うわー、目が、目がー!
- 398 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/15(日) 03:33:02 ID:6Fi8vMq9
- 家ゲーRPGスレにあった
「酒場で一緒にパーティ組めないけど迷宮内では組める善と悪は、どっちかがツンデレ」
説に萌えてしまったのであっちに書き込んだのを膨らませてみましたw
「──善の君主様は、あいかわらず装備が重そうだな」
暗がりから声がかかったので、階段を降りきったところで僕は足を止めた。
たしかにザリガニのように重装備に身を包んだ体をぐるりとまわして、声がした薄暗がりを睨む。
「お、大きなお世話だよ!」
「しかも、いっしょに戦ってくれる前衛もいなければ、宝箱を開けてもらえる盗賊もいない。たいした人望だ」
「わ、悪かったね!」
暗闇から聞こえる女の人の指摘に、僕はちょっと泣きそうになった。
「くくく。私がまた、一緒にパーティを組んでやろうか?」
闇から一歩近づいてきたのは、──全裸の女忍者さん。
「ぜ、善と悪とはパーティ組めないよっ!」
「それは酒場での話。迷宮内でなら別だ。
何しろ、薄暗がりの中なら、たとえ君主がくの一を抱いても何も問題がないからな」
──先日の初体験の事を思い出して、僕は真っ赤になった。
女忍者さんが今もちらちら見せているおっぱいとかあそことかを思い出して、鼻血が出そうになる。
「あ、あああ、あれは──」
「くくく」
女忍者さんは、とても邪悪で意地悪な笑いを浮かべた。
「──くそっ、なんだって、あなたは僕につきまとうのさっ!」
その余裕たっぷりな美貌に、僕は思わず悪態をついた。
「……べ、別に理由は、ない」
心なしか、女忍者さんはひるんだ様子だった。
「わ、私は忍者で、盗賊の代わりにもなるし、装備が重いお前と違って荷物持ちもできるし、もちろん一緒に戦いもできる」
「それ、あなたにメリットがないじゃないか」
「べ、別に貴様が一人じゃ心配だからとか、ほっとけないとか、そういうことではないぞっ!」
この議論になると、女忍者さんはどうも論理的ではない。
ひとしきり議論したけど、どうにも話はまとまらなかった。
そのうち、女忍者さんの大きなおっぱいとか、引き締まった腰とか、豊かに翳っている茂みとかに
目が釘付けになって、僕は黙ってしまった。
──神よ、こんな穢れた心の僕を許してください。
「……わかったよ。いっしょに行こう……」
消え入りそうな声で言うと、女忍者さんは、ふんっと、すごく冷たく鼻を鳴らして僕の隣に来た。
「ま、感謝しろ。──私とパーティーを組みたがる男は掃いて捨てるほどいるのだからな」
「……だから、なんで僕と……」
「だ、だから意味は、ない!」
あー、いつもと同じパターンだ。
このままだと、やっぱり今日もエレベーターの中あたりで……その……しちゃうのかな、僕たち……。
- 399 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 03:51:09 ID:bM44vHtk
- 全裸の女忍者(;´Д`)ハァハァ
セクロスは読者が想像補完ですか? がんがって妄想します(`・ω・´)
でも、クエストを終えて街へ戻る際の、
別れのシーンは補完しきれないのでそこだけでもキボンヌ。
- 400 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 05:28:03 ID:Gxp18jue
- 中立は無理だが善と悪はひっくり返るのがWIZの世界。
……いま賢者の贈り物とか言う単語が浮かんだが多分気のせいだ。
- 401 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 11:25:58 ID:bmfff3I6
- こんなGJなのを読みながらも
ちんこにブルーリボンをつけたフルチン忍者しか出てこない俺orz
…しかも集団で…もひとつorz
- 402 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 17:05:28 ID:5s/5a3wW
- セックル中のセリフが目に浮かぶようですな。
「や、やっぱりいけませんよこういうの」
「私は悪だからな、善のロードを肉の快楽で堕落させるのは義務のようなものだ」
「ぼ、ぼくだって悪のニンジャを正しく導く義務があります!
こ、これは罰、そう、あなたを罰しているんです」
「ああ…、こんな目にあわされたら、おまえを恨んで一生つきまとって
やらねばな。毎晩寝首を欠くため寝室に忍び込んでやる」
毎日迷宮→エレベーターをラブホ代わりに→町へ帰る
の繰り返しで全然クエストしなさそうで萌え。
ツンデレくのいち、リルガミンの街中で遭うとツン全開で顔も見ないか、
ものすごい厭味を言ってくるんだろうなあ(;´Д`)ハァハァ
- 403 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 20:34:37 ID:x1S8U80X
- 「ふたりとも、が”ふたなりも”に聞こえたなんて、やっぱり(レベル4)シーフさんは不潔です」
「異常なもんか、男が考える事なんてみんなそんなもんだ。おまえらプリーステスだって、
女同士集まれば…巨人の股間の”サックス”の話題でもしてんだろ?」
「してませんっっ!」(怒
「へへへ…”サックス”だけで赤くなりゃーがった」
「シーフの人達ってこんな事ばっかり考えているの?もう…ヘンタイ!」
「おーう変態で結構。盗っ人のハクも上がるってもんだぜ。それに俺、変態好きだからな。
おまえら婦女子が目を背けるような変態プレイも、直視できる自信がある! (チーン)
…お、エレベーターが来た」
ギシギシ アンアン
『…………('A`)('A`)…………』
つ[閉]
- 404 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 21:48:14 ID:RajsMuHm
- >>402
待て!
それでは二人ともツンデレだ!
- 405 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:12:03 ID:Z9sRHWvz
- >>404
だがそれがいい
- 406 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 22:55:40 ID:jSSwR2/w
- >おまえら婦女子が目を背けるような変態プレイも、直視できる自信がある! (チーン)
> つ[閉]
…直視できないほどすごい超変態プレイについてkwsk
- 407 :名無しさん@ピンキー:2006/01/15(日) 23:31:12 ID:3HtjdHz2
- で、再び開いたエレベーターの中から、性格が悪に変わったロードくんが出てきて、
レベル4シーフをぶっ殺したあとプリーステスさんをとっ捕まえて、
無理矢理サックスであれこれしたりするわけだな。
- 408 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/15(日) 23:39:20 ID:roDKv09B
- >>407
その後ろを、すれちがいで善に戒律チェンジしちゃった女忍者さんが
「若君、そんな非道いことをなさってはいけません!
よ、夜伽のお相手がほしければ、私がいくらでも勤めますから!」
とおろおろしながら着いて行くのですね。
……>>399-400さん、これでカンベンしてw
- 409 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 05:47:11 ID:jnJQVi5f
- 善でも全裸??…(゚Д゚;
善なら善裸!!Σ(゚Д゚;
- 410 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 06:29:29 ID:FBmaylzb
- 善属性の全裸女忍者…盲点だな。
A:恥ずかしいけど忍びとして効率を最優先するため我慢してる(まいっちんぐ)
B:鍛え上げた肉体になんら恥じることはないと開き直っている(体育会系)
C:もはやAC低下はどうでもよく、裸体主義のすばらしさを
忍者以外にも広めようとしている(迷惑)
D:はやく妊娠して寿退職しようと思ってる(善?)
E:深刻なおかず不足に悩む昌険者たちのため、少しでも妄想の手助けになるよう
「減るもんじゃない」ものを大盤振る舞いしてくれる(かえって生殺し)
F:露出の快感に目覚めてしまったものの、法の立場からそれを認められず、
必死に自分の中の変態性を否定してるうちにマゾにも目責めちゃって
自分を責めながらフルタイム大洪水なくのいちとして有名に。
- 411 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 06:54:02 ID:aywv6jl6
- ……まさかここにも裸人教団の輩が潜んでいようとはな……
- 412 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 15:46:07 ID:bJp6P/y1
- もしかして既出の疑問かもしれないが、というか既出だろうけど、
全裸忍者は迷宮出てからも全裸なのだろうか・・・
- 413 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 15:59:25 ID:oWeht4+W
- 上半身だけ服を着ます(嘘)
- 414 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 16:38:34 ID:KEJqcJ7K
- 肉体美を(ry
- 415 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 16:43:28 ID:Z6sGH0/D
- 街の中ではマントくらい……もちろん捲れば素っ裸だが
- 416 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 17:34:24 ID:jnJQVi5f
- 前合わせの着物を全裸の上から羽織り、腰帯を巻きます
丈は短くふともも剥き出し、生足に草履です
頻繁に、かつ深々とお辞儀をする習慣のある彼女らは、
その度にお尻を丸だしにするのです
ぼるたっくの越後屋も
かんとの生臭坊主も
ぎるがめっしゅの八っつぁん熊さんも
彼女のお色気にはめろめろです
* 世界観はメイルストロームに飲み込まれた *
- 417 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 18:41:22 ID:yBaqiy49
- その格好でなおかつ、
『謝罪のときは土下座。頭は低く、お尻は高くするほど礼儀正しい』
なんてルールもあると(;´Д`)ハァハァ
- 418 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/16(月) 22:24:20 ID:AmN0JQQ7
- >>403
ちょっwwwww、
(レベル4)シーフさん、よく読んだら
「男が考える事なんてみんなそんなもん」の中身が
「ふたなり」なんですがwww
>>412
女給仕「<ギルガメッシュの酒場>では、武器は鞘から抜かないでください」
女忍者「私は己の肉体のみを武器にする」
女給仕「それでは、その手と足を武器とみなします。これで包んでください……」
男一同「おおおおおおおっ! 全裸にニーソックスだけ!! 」
男一同「手にはウインターミトンのもこもこ!! マニアックぅ!!」
女忍者「……くの一は乳も尻もあそこも<女の武器>なのだが?」
店主「それは隠しちゃダメ!」
しかし、みんな全裸くの一好きなのね(笑)
- 419 :名無しさん@ピンキー:2006/01/16(月) 23:52:03 ID:SxwCZADb
- 男忍者は股間のアレも武器なのだが、やはり「それは隠しちゃダメ!」なのだろうか
- 420 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 01:48:01 ID:2qllRI07
- やっぱ,おフンドシで隠していると思う。
ペニスケースだと戦闘で邪魔になりそうだし。
- 421 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 02:08:49 ID:J5yTy8wU
- >全裸忍者は迷宮出てからも全裸なのだろうか・・・
迷宮の入口に墨流しを折り目正しく畳んで置いておく、
なんて考えてみたけどやっぱり>>416のほうがいいなぁ…
>>418
迷宮でW様に仕える人間(?)達は、ちょびっと”狂人”入っちゃって
狂気も殺意も性欲も自制が効かなく変態プレイ「全部オッケェむしろバッチ来ーい」
…という事にしておいて下さい、ってちょっと苦しいか。
- 422 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 13:40:12 ID:++9viEGR
- 男忍者の正装は、極限まで鍛え上げられた肉体を惜しげもなく晒し
忍びは正体を知られてはならないので、覆面を付けるものだろう
- 423 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 14:55:11 ID:RdF4ueQA
- >>418
卓越した運動神経をミトンで封じられ、
酒場のドリンクを両手で持って飲んだり
フォークがうまく使えず仲間に「あーん」してもらってる
全裸ニーソミトン女忍者テラモエス
いっそ尻にバニーしっぽ、恥毛にリボンも装備させてほしい。
- 424 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 14:58:02 ID:RdF4ueQA
- しかしミトンやニーソはさておき、
街中にいる全裸女忍者と、単にストリーキングしてる女性って
どうやって見分けたらいいんだろう?
- 425 :保管庫 :2006/01/17(火) 15:19:56 ID:J5yTy8wU
- 話をまっぷたつに斬ってスミマセン
>>ゲーパロ専用様
お褒めに預かり、光栄です。
>>398 の小ネタですが、
タイトルになりそうな「酒場で一緒に…」がTOPの枠内に入らなく、
適当に命名させて頂きましたが、よろしかったでしょうか?
- 426 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 16:42:01 ID:OxdAIVwx
- >>保管庫様
ゲーパロ専用様でないのに便乗で申し訳ないですが、
>>333なども保管していただけるとファンとして嬉しいです。
- 427 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2006/01/17(火) 18:01:42 ID:bEiAhebm
- あるエルフ姉妹の冒険・正月過ぎて
「こんにちはー…あれ?エミールさんいませんか?」
「あー、あの子ならどっかの迷宮で核撃ダイエットしてるわよ。
『東の国のお正月はおモチとか食べるのよ』 ってバクバクたべてたでしょ。
なんか、おなかがぽっこりしてきたんだって」
「そ、そうですか…でもお姉さんも食べてましたよね?倍くらい。」
「あー、アタシは『腰を鍛えながらできる』ダイエット知ってるから…プリン君にも教えてあげようか?」
「はあ…」
「ハッキリしないわね…いつまでもへっぴり腰の戦士君じゃ、エミールもガッカリしちゃうわよ。
エミールを格好よく守れるようになりたいでしょ」
「は、はいっ!じゃあ、おじゃまします」
* プリン は、4レベル すいとられた! *
- 428 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 21:56:22 ID:TFgxLGEP
- いつまで経っても成長できないプリン君…
レベルが上がったそばから吸い取られてるんだろうな
- 429 :名無しさん@ピンキー:2006/01/17(火) 22:48:11 ID:4TTKJaVq
- それどころかロストの危険が。
- 430 :名無しさん@ピンキー:2006/01/18(水) 12:08:35 ID:qWCpYWF4
- シグルーン姉さん、背中に蝙蝠の翼みたいな痣がありませんか?
- 431 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/18(水) 22:11:29 ID:xFiR0Jde
- >>423
・両手でドリンク
・仲間に「あーん」してもらう
うわ、何そのめちゃ萌えな構図www
>>425
いつもありがとうございます。タイトル、あれでOKです。
もし手を加えられたら、最初の一行目に
「酒場で一緒にパーティ組めないけど迷宮内では組める善と悪は、どっちかがツンデレ」説より
とでも入れていただければ状況説明にもなります(?)のでお願いいたします。
>>427
GJ!
プリン君は1レベルから5レベルを行ったりきたりなのね・・・w
- 432 :名無しさん@ピンキー:2006/01/19(木) 00:41:57 ID:TgRHw4hw
- >・両手でドリンク
>・仲間に「あーん」してもらう
全裸で酒場に闖入してきた女忍者に、
風紀を乱すなと文句を言おうとした女ロード。
だが裸とはいえ漲る殺気と緊張感をまとっていた入店時と、
両手で持ったマグカップからなにやら飲みつつ上目使いで見上げる仕草の
あまりのギャップに女ロード自身も知らなかったツボを突かれ、
「ちょっと! そこのあな…た…、お、お肉ばっかりじゃ美容によろしくなくてよ、
はいお野菜も、あ〜んして、ね、はやく〜」
とデレデレになってしまい、普段女ロードから「だらしない!」と
叱られてばかりのパーティメンバーにどっぴきされるのだった。
- 433 :保管庫 :2006/01/19(木) 05:25:58 ID:CFgtATem
- >>426
格納しました。
ささやかに(W様)、 華やかに(魔女)
過ごしたいお2人のX'Mas、いいですね。
>>ゲーパロ専用様
了解です、最初の一行、追加しました。
他、あるエルフ姉妹連作に追加しました。
プリン君逃げt
- 434 :426:2006/01/19(木) 21:22:24 ID:hV3pSRTK
- >>保管庫様
要望をききいれて下さりありがとうございます。
職人の皆様の素晴らしい作品がいつでも読めるのは保管庫様のお陰です。
改めて感謝。
- 435 :名無しさん@ピンキー:2006/01/24(火) 08:17:01 ID:6nbx7qNq
- ホシュ
- 436 :名無しさん@ピンキー:2006/01/26(木) 23:01:40 ID:wdgDnqDk
- カント寺院に搬入されたおにゃのこの死体は凌辱される
という猟奇的な噂を聞きましたが本当ですか?>_<;
(エルフ ♀ 14才 ペンネーム:ダンジョンに入る勇気がない さん)
- 437 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 00:43:39 ID:lRz6xqNq
- >>436さんへ
それは間違った知識です。
カント寺院の僧たちは色欲を捨てているので女性には興味がありません。
ただ、東方の寺院には稚児という制度がありここリルガミンでもうわなんだくそ坊主やめ
けいじばんのレスは ここでおわっている…
- 438 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 01:19:25 ID:pFUtgMTQ
- 酒場の肉は実は冒険者の肉を失敬しているという噂を聞いたのですが、
本当でしょうか。怖くてトイレにも行けません。
(人間 女 20代侍 筆名:辻斬り)
- 439 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 09:04:46 ID:g47AAJSf
- >>438さんへ
それは間違った知識です。
酒場にて出される肉は正当なルートを経て入荷された動物のものです。
ただその動物が人間を捕食していた場合もありその場合はうわ何する店主やめ
けいじばんのレスは ここでおわっている…
- 440 :http://million7777.web.fc2.com/:2006/01/27(金) 09:33:46 ID:AWqul4sD
- やってみようかと思うんだけど…ココ知ってる人いますか?
申し訳ないですが生活苦の為、まぢレスで頼ミマス(ノД`)
なんかアド書けないから名前欄に記載。。
面倒だがコピペでお願いします(´・ω・)
- 441 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/27(金) 11:22:08 ID:agUWz1bK
- >>438
その質問の答えは知らないけど、一緒にトイレに付き合ってあげるね!
ドア開けっ放しでボクが見張っていれば、お姉ちゃん、きっと怖くないよ!
(ホビット 中立 盗賊 無邪気な笑みを浮かべて)
- 442 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 14:49:18 ID:9k148QtJ
- >>436
言いかえれば「おま〇こテンプル」だしな…。
- 443 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 21:24:47 ID:8yPW9CgB
- >>441
ホビットが中を見ているか外を見ているかで属性が決まりそ
- 444 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 23:00:43 ID:Iaupvcaf
- >443
つ[手鏡]
- 445 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 23:12:11 ID:Yv6jk7/Z
- そっぽを向くほど潔癖ではなく注視するほど開放的でもない。
手鏡はNだな。間違いない。
- 446 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/27(金) 23:34:22 ID:R9eT61YI
- >>443-445
誰もホビットが女盗賊だという可能性を指摘しない点についてw
- 447 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 23:57:08 ID:3c7Cke/O
- ついにゲーパロ専用氏がレズスカを書くと表明
−・−・−・−・−(東スポの折り目)
か!?
- 448 :名無しさん@ピンキー:2006/01/27(金) 23:59:55 ID:Zwvz1grf
- >>446
おっと、そいつは盲点…………ボクっ娘!?
- 449 :名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 18:41:11 ID:FAfTek2p
- 男女でアドベンチャラーズインを利用するとたまにレベルが下がると聞きました。
怖くてスイートなどが使えず、いつも馬小屋で眠っています。この噂は本当でしょうか?
(人間 男 悪 君主 ペンネーム:トレ坊)
- 450 :名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 21:02:34 ID:7Eupfced
- レベルが下がるのはなぜか男のみだったりするのカナ? するのカナ?
- 451 :名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:09:31 ID:UtQX1qXT
- インキュバスにドレインされる冒険者(♀14歳)の話キボンヌ
- 452 :名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:54:01 ID:jchhjeIt
- たとえ友好的でも即殲滅されるインキュバス
- 453 :名無しさん@ピンキー:2006/01/29(日) 22:56:15 ID:oSt1oQC7
- 友好的なインキュバスやサッキュバスは
敵対的な時とやることが変わらないんだろうな
- 454 :名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 00:10:16 ID:aRyalHxQ
- >>450
なんで2回言うのかな?
言うのかな?
- 455 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/30(月) 00:55:57 ID:3kb+1g58
- <恐がりの女侍>
1
「──」
薄暗い路地を曲がると道は急にひらけて、巨大な寺院の門前広場になる。
<カント寺院>。
ボッタクル──いや<ボルタック商店>とならんで「冒険者相手のあこぎな商売」で有名な寺院だ。
着流し姿の女は、広場に入る手前で足を止めた。
うら若い乙女、と呼ぶにはいささか籐が立っているが、美しい女と呼ぶのには問題ない年頃だ。
腰まで届く黒髪に、紫の着物。
地味で落ち着いた趣味に、目立たぬ物腰でなければ、きっと人々の注目を集めるに違いない。
しかし、女は、自分が誰かの目を引くことに無関心でありそうだった。
でなければ、薄暗がりの路地から、寺院をうかがうような真似はしないだろう。
レベル1の駆け出しの冒険者でさえ、中に入るだけならば自由の場所に、
隠しようのない熟練の雰囲気を身にまとう女侍は足を踏み入れられないでいた。
「……」
路地を行ったり来たりを繰り返しながら、女侍はちらちらと寺院の入り口を見る。
そして、きっかり七十七回路地を往復して、くるりときびすを返した。
──今日も、中に入れなかった。
柳眉をひそめて、女侍はため息をついた。
その目の前に飛び出してきた影があった。
「……」
「あ、やっぱり、お姉ちゃんだったー! わーい!」
笑い声を上げて女侍の懐に飛び込んできたのは、ホビットの少女だった。
黒髪の美女は、微笑を浮かべる。顔なじみだ。
「──また、カント寺院に行きそびれたの?」
「うむ」
市場の裏手の空き樽置き場。
いつもの樽の上に腰掛けた二人は、水筒のお茶を飲みながら、たわいのない会話に興じていた。
「もう、お姉ちゃんったら、なんでカント寺院がこわいのさ?」
「あ、あの寺院は、その、なんだ。──女冒険者が死体で運び込まれると、
カドルトをかける前に、僧侶ども、がいたずらするという。女にとってこれ以上恐ろしい話があるか」
「まったく、もう……。そんな噂、ボク、聞いたことないよ」
ホビットの少女は、あきれたように腰に手をやって「ぷんすか」のゼスチュアをする。
「な、わ、私は、臆病で言っているのではないぞ。お前なら、分かるだろう?」
「うーん」
返答しにくい質問をされた少女は即答を避けた。
女侍は、めっぽう腕が立つ。
少女との出会いも、裏路地で悪のパーティにからまれていたところを助けてくれたことから始まった。
フル装備、フル人数のマスターレベルパーティを、瞬く間に全員気絶させた腕は、
<ギルガメッシュの酒場>の腕利きの中にもいるかどうか。
だが、冒険者たちの間で、彼女が噂になることはない。
なぜなら──。
「ボク、お腹すいちゃった。お姉ちゃん、酒場になんか食べに行かない?」
元気欲立ち上がった少女の誘いに、女侍は真っ青になった。
「い、い、いけない。酒場で出てくる肉の中には、冒険者の死体が入ってることがある」
「それも、ただの噂だってばあ……」
ホビットの女盗賊は、呆れ顔で指摘したが、着流しの女剣豪は、ぶるぶると頭を振った。
「だめだ、私は……いけない……」
「もうっ……」
少女はまた空き樽の上に腰を下ろした。
空腹を満たすことより、女侍との会話を優先したようだった。
食べ盛りのホビットとしては、珍しい選択だった。
地獄よりも恐ろしい場所に行かずにすんで、ほっとしたような表情になった女侍は、不意にぶるっと震えた。
この震えは、恐怖でも、安堵でもなく──。
「……あの……はばかり……」
「……はいはい、おトイレね。付き合ってあげるよ」
- 456 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/30(月) 00:56:27 ID:3kb+1g58
- 2
横丁の奥にある公衆便所は、穴場だった。
勝手の悪い場所にあるそこを利用する街の人間はいない。
ましてや冒険者なら、酒場や宿屋のものを使うから、
そこは、この街で一番利用頻度の少ないところだろう。
女侍にはうってつけの場所だった。
──ただし、一緒に付き合ってくれて、扉の前で見張りをしてくれる者がいたなら。
「……そ、そこにいる?」
「はい、はい、ボクがいるよー」
中に入って一度、帯を解いて一度、しゃがみかけて一度、それに今の。
都合四回、女侍はホビットの少女が外にいてくれる事を確認した。
扉は開けっ放し。でなければ、女侍は恐怖のあまり用を足せない。
精一杯音がつつましげになるように、黒髪の美女は工夫と努力を積み重ねたが、
その効果が上がっているようには思えなかった。
「あ、そっちに言っちゃダメ、お姉ちゃんに流されちゃうよ?」
小動物か何かを止めているような少女の声の意味するところを悟って女侍は赤面した。
──やがて。
心底ほっとしたような表情で厠から出てきた女侍を、少女は無邪気な笑顔で手を差し出した。
「ほら、お姉ちゃん。ボク、便所コオロギさん捕まえたよ!」
……横丁の奥で絹を引き裂くような悲鳴が上がったのは、次の瞬間のことだった。
「──顔色が悪いが……」
<彼>は、自らが呼び出したものの中で最も信頼する存在の一つに声を掛けた。
「……大事はござらぬ。任務に戻りまする」
「リルガミンに出向いたか」
「は」
「……恋しいか、人間の世界が」
その、頭の中に直接響きわたる声に、女侍は頭を振って答えた。
「……否」
「そなたはすでに十分に私の召喚に応えた。いつでも、人としてよみがえって良いのだぞ」
女侍は、召喚主の巨大な謁見の間に横たわる棺をちらりと見た。
──その中にあるのは、はるか東方からやってきた本来の肉体──彼女のなきがらだった。
今のこの姿と同じそれを、寺院に持ち込めば、彼女は人間として復活できる。
だが──。
「盟約はまだ続けられるはずです」
竜が盟約と共に彼女に与えたかりそめの肉体は、竜が望む限り不滅であった。
巨大な竜の巨大な計画を遂行するために、女侍は戦い続けていた。
すなわち、リルガミンに必要な力を魂を持つ冒険者を鍛え上げるための戦いを。
彼女は何度も死に、何度もよみがえった。
要求されていた<奉仕>は、とうの昔に「払い終えて」いたが、彼女はここに留まり続けている。
たまにかりそめの肉体で街にいくことだけが、女侍が竜に要求した代償だった。
「……たしかにそなたがいれば、心強い。もう少しで、善と悪と中立の心理を知る冒険者たちが現れるだろう」
彼女の召喚主──巨大な竜は、緑色の翼をわずかに広げることで、女侍への謝意を表明した。
「では、──迷宮に戻ります」
愛用の鎧兜に身を包んだ女侍は、竜の間を出て行った。
(……ル'ケルブスの試練を果たす冒険者があらわれるか……)
その時、自分はカント寺院で自分の死体をよみがえらせることになるのだろうか。
(その栄光の冒険者たちの中に、あの少女がいればいいな)
なぜかそんなことを考えた女侍──ミフネは自分の考えに慌てた。
鬼を模した頬当てに隠れて、かりそめの肉体の頬が桜色に染まっているのは誰にも分からなかった
- 457 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/01/30(月) 00:58:56 ID:3kb+1g58
- >>436
>>438
>>447
まとめると、こんな感じなのかな。なのかな。
エロがなくてごめんなさい。
レズスカは……ムリぽw
- 458 :名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:53:09 ID:7T2oDCdG
- おのれ東スポ、また虚報か。(;-@∀@)
しかし、何気にミフネまで女にしているのはw
- 459 :名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 01:56:59 ID:4+xmBieZ
- >>449
俺には一緒に泊まるような女の知り合いが居ないから関係ないぜ!
(20歳 学生)
>>ゲーパロさん
用を足しているからスカは含まれてると思う。
しかしゲーパロさんも律儀な人だw
- 460 :名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 04:46:42 ID:18zxoihy
- ボルタックとぼったくるって似てるな。
それはそうとゲーパロさん乙!硬派な女はカッコヨス
- 461 :名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 07:56:18 ID:3rqc6IlE
- 怖がりミフネ萌え。GJ!ソフトスカでよかった・・・
- 462 :名無しさん@ピンキー:2006/01/30(月) 08:20:17 ID:d73/3iPz
- エロ描写は無しでもいいからホビットさんはエッチな人にしてほしかった…orz
実は便所コオロギはサムライのトイレから遠ざかろうとしてたのを
わざわざつかまえて言葉ぜめのネタにしたと脳内捏造(;´Д`)ハァハァ
- 463 :名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 01:33:58 ID:IyNcvGBT
- んー。ねてみたい
- 464 :名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 10:07:30 ID:Du6BAES/
- うはwwwww便所コオロギって、カマドウマww
「ほら、お姉ちゃん!」 ちいさなすがた (1)
ギャー
「あれー?コオロギさんのお腹から黒い糸みたいなのがでてきたよー??」
ギニャー
- 465 :名無しさん@ピンキー:2006/01/31(火) 16:27:40 ID:1igQwcSc
- ワードナにも詠唱の誤り? 侍、九死に一生
(リルガミンスポーツ 睦月晦日)
本日未明、侍(人間・女性)が横丁奥のトイレで倒れているところを
通りがかった盗賊(ホビット・女性)によって発見された。
侍は頭を打ち、全治1週間の怪我。しかしマディによってすぐ復帰した模様。
「明らかにハイレベルの侍なのにどうしてこのようなことに」と関係者を大いに悩ませている。
※「ワードナにも・・・」は「弘法にも筆の誤り」のもじり
- 466 :名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 12:45:58 ID:1Hm/73JX
- このスレ止まりすぎ・・・
- 467 :名無しさん@ピンキー:2006/02/04(土) 12:47:06 ID:1Hm/73JX
- ごめん、止まりすぎって程じゃないね。
スレ汚しスマソ
- 468 :名無しさん@ピンキー:2006/02/08(水) 22:17:38 ID:jK25f5uN
- 保守しとくか
- 469 :名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 00:47:45 ID:ayd04aNt
- 捕鯨
- 470 :名無しさん@ピンキー:2006/02/10(金) 03:56:46 ID:xMrW+mk3
- ニッポンジン チョウサ ノ タメ トイッテ モートモンスター トル コレヨクナイ
- 471 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:38:04 ID:MND4nPIZ
- BUSIN0のテュルゴー×エーリカです。
今日はヴィガー商店の依頼品を手に入れる為に、
パーティは洞窟に潜っていた。探索した階のモンスター達は、
十分レベルの上がったパーティの敵では無く、無事に依頼品も手に入った。
明日一日は休養を取ることに決定し、明後日から再び洞窟へ潜る事になった。
今夜は冒険者の宿屋に泊まることになった。
宿屋の従業員のジルがパーティを出迎えてくれた。
「コンデ様、今のパーティの皆様とは仲良くされていますか?
あまりご自分ばかりを可愛いとお思いになっては、皆様から嫌がられて
天国の奥様もご心配されます」「そ、そんなことないよ・・」
まるで父を心配する娘のようなジルに、パーティの皆は忍び笑いをして、
先程ローグの弓攻撃に遭い機嫌を損ねたコンデは、口をもぐもぐして反論した。
「じゃ明後日の朝10時にロビーに集合で」リーダーのホビットのカオルの一声で
解散する。「イーリスさん、アオイさん、おやすみなさい」「あぁ、おやすみ」
エーリカは部屋に入り、猫足の浴槽に湯を張る。
その間に荷物の整理を済ませて、分厚い修道服を脱ぎ風呂に向かった。
髪と躰を洗った後、湯に浸かり目を閉じる。
「ふう・・」ある人物が思い浮かぶ。「・・テュルゴーさん」
ドゥーハン市職員忍者テュルゴーは、以前市長命令で洞窟探索を命じられていたが、
いつも憂鬱そうな顔をしていた。
「ふふ、今はだいぶ話が弾むようになったな」
10階で穴に落ちそうな所を、今のパーティに助けられなければ、
自分の運の悪さと市長を恨んで、奈落の底へ落ちていった事であろう。
だが臆病者とは言え彼は優れた忍者だった。
戦闘が始まれば、踊るような滑らかな動きで、敵に手裏剣を放ち一撃で屠る。
鳥の頭を模した帽子と、入れ墨の入ったしなやかな筋肉の付いた躰も美しい。
以前サキュバスにテュルゴーが襲われた。
一瞬恍惚とした表情を見せた彼を見て、妙に腹が立ったので、
エーリカは驚くコンデを捕まえ、魔法協力でアモークを唱えサキュバスを葬った。
魔物の色香に当てられたテュルゴーに腹立ちながらも、
あの周りを睨み付ける表情がなければ、彼の顔が意外と整っているのに驚いた。
そうだ、自分をかばって毒の矢を受け、エーリカが治療をした時も彼は微笑んだ。
思い出すと、躰が妙に熱くなる。(あ、またなの・・?)
「・・ぁ」
どうやら熱は簡単には下がらないらしい、エーリカは風呂から出た。
- 472 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:40:57 ID:MND4nPIZ
- 部屋で風呂から上がったテュルゴーはベッドの上で柔軟体操をしていた。
躰を酷使する職業の為、手入れには余念がない。
そういえばこの頃あの悪寒が来ても、嘔吐する癖が無くなった。
良いパーティに入れたのが一番の理由であろう。特に僧侶エーリカだ。
パーティ加入前も嘔吐する度に自分を介抱してくれ、今も何かと気を遣ってくれる。
一度食事に誘ってみたら、魔物の研究ノート作成に忙しいと断られた。
でもその後弁当を買って持ってきてくれて、一緒に食べた。
あまり会話も無かったが二人の時間は楽しかった。
寺院からの依頼で、祭壇に寝かされた死んだリーダーの手を、
エーリカが握ったり、反魂の歌を歌い、蘇ったリーダーを見て泣いて喜んだりするのは、
何だか面白くなくて羨ましくて。
茶色の優しげで大きな瞳、ふっくらした薔薇色の頬と唇が可愛らしい。
「いっその事付き合ってくれって頼むか・・」
壁に的を付け、そこに練習用の手裏剣を投げながら考える。
敵に襲われるエーリカを颯爽と助けたら、きっと向こうも悪く思わないだろう。
が、いつも助けてもらってばかりの事実に直面する。
「あー!ろくなとこを見せてねぇ!」枕を抱き締め身悶えする。
エーリカに興味がある男も何人かいると思った、
長く幽閉されていながらも、天才と謳われた錬金術師のウーリや、
さらに手強いところでは、国王オルトードと関係の深い聖騎士のベルグラーノだ。
二人とも凡人とは違うオーラを発しつつも、人当たりは穏やかで皆からの信望も厚い。
エーリカが楽しそうに彼らと話をしているのを見るたびに、
テュルゴーはあまりにちっぽけな自分を嫌悪した。
「・・くそう、ううううう・・、ん?」
いつもの悪寒と吐き気とは違う、柔らかく甘い気配をテュルゴーは感じ取った。
そういえば最近この気配をしばしば感じるが、悪意が感じられない上、
臆病者の為、敢えて無視していた。しかし今日の気配は特に強い。
「・・一体誰だよ」部屋を出て、辺りの気配を辿る。壁の灯りが暗い廊下に長く伸びる。
どこの部屋の客も既に眠っているようだ。角部屋のドアの前で足が止まる、
「ここか」ドアは鍵もかかっておらずあっさりと開いた
「・・不用心すぎるぜ」
足音を忍ばせて部屋に一歩入ると、ベッドの上で女が自らを慰めていた。
「あ、あ、あ、あぁん!」「!」
女の正体が解った途端、テュルゴーは慌てて自らの気配を消し、
声を出さぬ様に手で口を塞いだ。
(おい!まじかよ!!)尼僧の普段からは想像もできぬ痴態に唖然とした
- 473 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:42:01 ID:MND4nPIZ
- エーリカは部屋着を乱し、細く白い指が足の間の裂け目と乳首をまさぐっていた。
小さな喘ぎと、裂け目から湧き出る愛液の音がテュルゴーを追いつめる、
ぴちゃ、ちゅくっ・・。「あ、あ、やぁ・・」
テュルゴーの躰にもはっきりと変化が起きていた。(や、やべえ・・)
普段とは別の恐怖にかられ、股間を押さえつつドアに向かってそっと後ずさった。
(今出ればばれねぇ、これは俺だけの秘密だ・・)
「はあぁっ・・テュルゴーさん・・!あぁっ!!」「!」
こちらに気づいた訳でもないのに、エーリカが自分の名を呼んだ。
(え・・!?)
ドアノブに手をかけようとしたテュルゴーは固まった。
頭の中で何かが弾けた。そっと近付きベッドの傍らに立つ。
まだエーリカは気づかず、愛欲にふけっている。
「う、うあ、あん・・テュルゴー・・さん・・」(あぁ!気持ち良い・・)
しばらく自慰する尼僧を木愚の様に凝視した後、
テュルゴーは自分の知覚力を呪いつつ腹を決めた。
女性に対しては臆病者ではないつもりだ。
(・・俺もあんたも悪い)
大きく深呼吸し、エーリカに覆い被さり、躰を抱き締めその唇を奪う、
「んんっ?!んむうぅぅ・・!」エーリカは初めての口づけが奪われた事に混乱した。
柔らかい唇が男の唇に何度も挟まれ、少し口を開けた途端に、舌が侵入してきた。
「ん!ん!んんんんん・・!」(だ、誰なの?!)
並びの良い歯列にも舌が這う。 テュルゴーはエーリカの柔らかな唇と舌に酔いつつも、
少しでも安心させるため艶のある黒髪を手で梳いた。
エーリカはようやく相手の抱擁を振り解き、口から涎を垂らしつつ、侵入者の顔を見た
「!!・・テュルゴーさん・・」「あぁ、俺だよ・・」
その瞬間エーリカは部屋着の襟を掻き合わせ、壁に後ずさった。
「はあっ、ど、どうして・・?」
「あんたが俺を呼んだ、それでここにたどり着いたんだ」
「ち、違います・・あの・・出て・・いって下さい・・」
エーリカの至極まともな懇願にテュルゴーは苦笑した。
想像の性交相手が突然現れたら、どんな気持ちなのだろう。
しかし、テュルゴーはエーリカの怯えに隠された色欲を敏感に感じ取った。
耳元で囁く。「あんたを抱きたい」「!」
いつもの忍者とはかけ離れた大胆さに尼僧は驚いた。
テュルゴーはエーリカに近付き、強く抱き寄せた。「あ、いや・・」
耳から首筋にかけて唇を這わせる、「んん・・、や、やぁ・・」
- 474 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:43:17 ID:MND4nPIZ
- 同時に部屋着の襟元から手を入れ、エーリカの胸をやわやわと揉み上げた。
「あっ!あ、だ、だめっえっ・・」エーリカは弱々しく頭を振りつつも敏感に反応した。
テュルゴーは襟元を大きく広げた、先端に硬く立った朱鷺色の実のついた、
たわわな二つの果実がぷるんと零れ出た、「あ!」その美しさにテュルゴーは感嘆した。
右胸を揉みつつ、左胸の実に音を立ててしゃぶり付いた。
その柔らかさと甘さを存分に堪能する。
「きゃううっ・・!」エーリカは仰け反った、同時に固く閉じられた脚も段々開いていく。
テュルゴーは悪魔の様な周到さで、柔らかな太股に手を這わしエーリカの中心へ
ゆっくり迫って行く。「あぁ、あ、テュルゴーさん、や、やめ・・んん!!」
拒否しているはずなのに、甘い喘ぎが出ることにエーリカは戦慄した。
唇が奪われるのと、人差し指と中指で裂け目が嬲られるのは同時であった。
「んんんっ!!」さらに親指で真珠が弄られる「うぅぅぅぅん!」
外気に晒され自慰と男の愛撫の為、花は恥ずかしい程に潤っていた。
テュルゴーは花から溢れ出る蜜を真珠と裂け目に塗りつける。
「俺をおかずにしていってたのか?悪い尼さんだ」
「ち、ちがうぅぅ・・あ、あ、あ・・」
言葉責めに尼僧は泣いて反論するが、すぐ快感の虜になる。
(そろそろだな・・)テュルゴーは服を脱ぎ捨てた、
細身だが贅肉のない鍛え上げられた躰が露わになる。
エーリカは目を伏せようとしたが、大きく勃起したテュルゴーに目が釘付けになった。
性器には静脈が走っていた。「あんたも脱ぐんだ」
テュルゴーはエーリカの部屋着をも剥ぎ取り、大きく脚を開いた。
「や、やっ!!」紅潮したあどけない顔、豊かな胸、くびれた腰、白桃の様な尻、
柔らかな陰毛の下で、さらなる刺激を求めてひくつく濡れた花と真珠、
その下の窄まりが、忍者の前に露わになる。彼は美しい躰をじっくり視姦した。
「綺麗だ」高級娼婦でもここまでの躰の持ち主はなかなかいなさそうだ。
「あ、み、見ないでぇ・・」尼僧は顔を背けて涙した。
(初めてならもっとほぐしてやるか)テュルゴーは股間に顔を埋めた。
「あ、だ、だめっ!」太股に口づけ舐め上げ、女の匂いを嗅ぎながら舌で花を愛でた。
「ひゃああああああああぁん!!ああっ!や!」
初めての感覚と男の傍若無人な振る舞いに、尼僧は翻弄された。
忍者は尼僧の真珠に吸い付き、裂け目を舌で解す。卑猥な水音が尼僧を追い詰める。
「いやぁ!き、汚い、や、やだぁ・・テュルゴーさん・・」
逃れようとしても、しっかり腰を抱え込まれる。
「んん、あんたの、美味しいよ・・」「い、いあぁぁぁぁ!!」
テュルゴーの舌の動きが早く激しくなる。
- 475 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:44:47 ID:MND4nPIZ
- エーリカは細く喘ぎながら頂点に達した。「・・・・・あぁぁ・・」
仰向けに倒れ、目を閉じ小さく痙攣していたが、しばらくすると
気怠さに抗ってゆっくりと上体を起こした。
まるで猫の様にテュルゴーに擦り寄り胸板に頬ずりして、乳首に吸い付く。
「あくぁああ!」そしてテュルゴーの股間を潤んだ瞳で熱く見つめ、
手で握り優しく擦る。「う、うっ、エーリカ・・?」
(これが、男の人のなんだ・・)
思わぬエーリカの行動にテュルゴーは驚いた。
やがてエーリカは男性器に口づける。ちゅ、ちゅくっ「うあ、あぁ・・」
テュルゴーは性器にかかる吐息に身悶えした。
エーリカは口を開けおずおずと銜えた。「くああっ!」「んん・・」
最初は覚束ない動きであったが、やがて慣れてきたのか、先端を唇と舌先で嬲り、
頭を動かし茎をしゃぶる。涎が茎に絡みつく。(テュルゴーさんの大きい・・)
じゅるっ、じゅぽっ、れろっ、じゅぽぽぽぽ・・
「お、おい・・」(・・う、うまいな、どこで習ったんだよ?!)
尻を高く上げ、顔を陰毛に埋まる程懸命に自分に奉仕するエーリカに、
テュルゴーは追い詰められる。「あ、あふっ、ご、ごめん」
思わずエーリカの頭を掴み、自分の腰を大きく動かす。
「うぐ!?んんん!ぐうううう!」
見るからに苦しげなのに、エーリカは口唇愛撫を止めない。
(・・気持ち良いんですね・・もっと感じて・・)
じゅるるる、ぐぷっ、じゅぽっ・・。
「あ、エーリカ、で、出ちまう!うわあぁぁぁぁぁっ!」
テュルゴーの精子がエーリカの口内を汚した、「んうぅぅぅぅぅ・・」
エーリカは残滓もちゅうちゅうと吸い取った。
「んあっ!おい、汚ねえよ、吐き出せ!」焦るテュルゴーの目を見据え、
エーリカは全てを飲み下した。「・・ん、んくっ・・んん・・」「ば、馬鹿、汚ねえのに・・」
テュルゴーは射精した為か少し冷静になった。
こんな事が万一周囲に知られたら、エーリカはサレム寺院から追放され、
ハリスにも戻る場所などないのではないか。
先程まで悪の属性を前面に出していた癖に、今は臆病者の素顔が現れる。
そんな彼を誘惑するかの様に、エーリカはテュルゴーの首に腕を回し、
唇にキスをした。舌も絡めてたっぷりしゃぶる。
「んんんんん!」「汚くなんてないです・・」
再びテュルゴーは勃起した。それを白く細い指でエ−リカは擦り上げる。
「うあ!や、やめて、くれ」「嫌です」甘い拒絶にテュルゴーは唖然とする。
- 476 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:45:56 ID:MND4nPIZ
- 「テュルゴーさん、続けて下さい・・」「いや、で、でも・・」
「・・寺院での勤めは私の使命でした・・でも、今は信頼できる仲間と
一緒に理想の為に洞窟へ潜っている、それだけで満足しようとしたんです、
でも、私はその中の一人を欲しくなったんです・・」エーリカの目から涙が溢れた。
「・・あんた・・」忍者は自分が抱いていた劣情が恥ずかしくなった。
尼僧は懇願する様に自分を見詰める。
テュルゴーはエーリカから視線を外し、目を閉じてため息をついた。
「途中で嫌がってもやめねえからな・・」「・・はい・・」
エーリカのその従順さを見て、大事に慈しみたい気持ちと、
陵辱し尽くしたい気持ちが墨流しに入り交じる。
忍者は尼僧を抱きすくめて口付けた後、ゆっくり組み敷いた。
「あ、あぁあ・・」自分を握り、エーリカの裂け目へと近づける。
亀頭で裂け目と真珠をくちゅくちゅと弄る。「あ!や、やあぁ、は、早く・・」
抗議にテュルゴーは苦笑した後、裂け目をぱっくりと開き、
ゆっくりエーリカの粘膜の中へ押し入る。
じゅぷうううううううううう。「う・・」
膣内はたっぷりと濡れてはいたが、狭い締め付けにテュルゴーは抗って進む。
「ぎっ、いあっ、痛いぃぃぃぃぃぃぃぃ・・」
あまりに大きな圧迫感と激痛にエーリカは泣いた。
「うぐぅ・・」(はぁ、夢みたいだ)
痛みに必死に耐えるエーリカの涙を唇で吸い取ってやる。
しばらく馴染むまで動かないでいたが、やがて少しずつ腰を動かした。
「動くよ・・」柔らかい口づけを落とす。
「はい・・、ぁ、ぁ、あ、」小さな細かい刺激に、
エーリカの痛みは経験した事の無い快感へとすり替わっていった。躰の力も抜けていく。
じゅぷっ、じゅるるる・・「は、はふっ、あ、あん・・」「んん、いい・・」
テュルゴーはエーリカの感じやすい所を的確に嬲る「ああああああっ!」
エーリカの腰も自然にさらなる高みを求めて動き出す。
「はっ、あ、い、んんんん!ああっ!」テュルゴーは小さく笑い、
エーリカから自分を抜いた、ずるるるるっ!愛液と破瓜の血が絡みついている。
「ふああっ!!や、抜かないで・・」テュルゴーは仰向けに寝そべる。
「じゃ、あんたが上になんなよ・・」エーリカは顔を赤らめつつ
テュルゴーに跨った。おずおずとテュルゴーを握り、自分の中へ導く。
「んああああああああ・・」「・・あぁ・・、自分が気持ちいいように動くんだ・・」
エーリカはテュルゴーの胸元に手を置き、前後に揺れだした。
ずちゅ、ちゅぐ、ぐちゅっ・・。
- 477 :名無しさん@ピンキー:2006/02/11(土) 13:47:34 ID:MND4nPIZ
- 眉根を顰めて快感に耐えるテュルゴーを見ていると、
男を犯すサキュバスの気持ちがわかる気がした。次第に腰の動かし方も大胆になる。
「うわっ、ん、んん・・」「あぁ、ひあ!き、気持ち・・良いですか・・?」
エーリカは涎を垂らしながら、自分の良いように動く。
「あぁ、あんたいやらしすぎるよ・・」「やぁあ・・テュルゴーさんだって・・」
テュルゴーは下からエーリカの乳を揉み上げ、気まぐれに真珠を弄る。
「あ、ああああん!テュルゴーさん、だめぇ・・」
(く、か、可愛すぎるぜ!)テュルゴーは耐えられなくなり、上半身を起こし、
そのままエーリカを抱き締め下から何度も突いた。
「あ、ああん!あ、いい、き、気持ち良いっ・・!テュルゴーさん、
こ、怖い・・、おかしく・・なっちゃう・・」未体験の感覚にエーリカは怯えた。
「っ!・・大丈夫だ、俺が側にいる・・そのまま身を任せろ・・」
(・・テュルゴーさん)
互いに激しく唇を求め合った。愛おしくて腰の動きもますます大きくなる。
ちゅぐうう、ぶちゅるっ、ぐぬぷっ・・・。
「あんたが・・好きだ・・大好きだ・・」
「あ、んん!嬉し・・い・・、私も大好き・・です・・あぁ!」
思わぬ告白にさらにエーリカは潤い、締め付ける。
テュルゴーは正常位でエーリカを追い詰めた。
ぱん!ぱん!ぱん!!
限界が近いことを彼らは悟った。躰も心もぴったり重なるのがわかる。
「くああ!もう、だめだ、あ、出る・・!!」「きゃっ、あ、テュルゴーさん、きて・・」
外に出そうとしたが、エーリカの中がしっかり締め付ける。
「「あああぁっぁぁぁぁぁあああああああああああ!!・・んん」」
先程よりも長い射精がエーリカの膣内を満たし、
テュルゴーの暴発が止むのにはしばらく時間がかかった。
「・・あ、あぁ・・テュルゴーさん、ありがとう・・」「エーリカ・・」
二人は何度もキスを交わし、繋がったまま意識を手放した。
これから何があっても、危ない時はエーリカを先に逃がして、
自分も後から逃げて共に生き延びてやる。「この力もそう悪くねえなぁ・・」
大きな喜びがテュルゴーの心を満たした。
翌々日洞窟に入った途端パーティランクが上がった。
首を捻るメンバーと、こっそり微笑み合う2人がいた。
魔女アウローラとの戦いはすぐそこまで迫っていた。
- 478 :名無しさん@ピンキー:2006/02/12(日) 19:27:43 ID:BVkvEhmx
- >>471
GJ。
>これから何があっても、危ない時はエーリカを先に逃がして、
>自分も後から逃げて共に生き延びてやる。
こういう表現好き。
話は変わりますが、今471KBです。
- 479 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/02/14(火) 00:01:41 ID:mbvyxz/z
- 魔女「わが殿、バレンタインのチョコですが……」
ワードナ「な、な、な、儂はいらんぞっ! あんな甘ったるいものなど!」
魔女「そういうわけにもいきませんわ。愛する男女の素敵なイベントですもの」
ワードナ「黙れ。チョコを口移しとか、全裸にチョコ塗りたくって召し上がれ☆ とか、
チョコレート風呂で混浴いたしましょう! とか、全部禁止じゃ」
魔女「まあ、なんていけずな……」
ワードナ「あと、母乳でミルクチョコレートとかと言うのもダメじゃ!」
魔女「あ、それは他スレで使ったネタですので……」
ワードナ「とにかく、卑猥なベタネタは全部却下じゃ!」
魔女「……では、はい。これをどうぞ」
ワードナ「むむう、これは……普通のチョコレートではないか!」
魔女「たまにはこういうノーマルなのも、よろしいでしょう?(にっこり)」
ワードナ「(なぜかドキッ!)ま、まあ、よかろう」
魔女「わが殿のお好みの、ビタースイートですわ」
ワードナ「むむむ。──(小声で)悪くはないわい」
魔女「うふふ、お気に召しまして?」
ワードナ「ま、まあな(意外だが、これはこれで……)」
魔女「ホワイトデーは、わが殿の白いのを三倍返しでお願いいたしますね☆」
ワードナ「一周回って一番ベタなネタで来た!!orz」
- 480 :名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 10:32:37 ID:AhPLkffx
- >>479
激しくワロタ
ホワイトデーのワードナカワイソス
- 481 :名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 12:56:36 ID:b8TRPbal
- >>479
むしろ卑猥なベタネタ全部キボン
- 482 :名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 13:05:12 ID:wkxi6lJx
- ビターいうからワードナのホワイトなチョコかと(ry
- 483 :あるエルフ姉妹 ◆CWw9PQMx.g :2006/02/14(火) 19:01:53 ID:iuBJmj/y
- あるエルフ姉妹の冒険・バレンタイン編
「こんにちは、おじゃましまーす」
「あ〜らプリン君いらっしゃい(ちゃぷちゃぷ)
エミールはいないわよ〜。ちょっときてちょうだーい(ちゃぷちゃぷ)」
「シグルーンさん?どこですか…?うわっ!」
「ほほほほほハッピーバレンタイーン!
チョコ風呂でボインボインのおね〜さまがお待ちかねよ〜ん」
「ややややめてください!ああっ、やっ、ううっ!」
「チョコでどろどろのオッパイに吸い付いていいのよ♪
ささ、プリン君も脱いじゃって!」
「あらおねえちゃんたのしそうね」
「……ア、アラエミール オカエリナサイ ハヤカッタノネ」
「プリン君を見かけてラダルト、早めに帰ってきたのよマダルト」
「ひいっ、ちょ、チョコがっ!チョコが固まって動けないわよエミール!」
「バスタブごと馬小屋にでも置いて置けば、みんなが食べてくれるわよ」
「ガクガクブルブル(゚A゚;)」
「プリン君にくっついちゃったチョコは、私が食べてあげるね♪」
「ガクガクブルブル(゚A゚;)」
ゲーパロ専用様の直後で恐縮ですが、今日出さないと来年までお蔵入りになってしまうので投下。
バスタブいっぱいのチョコを舐めて反省してきます。
- 484 :名無しさん@ピンキー:2006/02/14(火) 21:25:07 ID:ZJp0lgJ2
- とっさにプリン君を隠そうとチョコ風呂に沈めた瞬間に
固められて大惨事になったのかとオモタ
- 485 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/02/15(水) 00:15:17 ID:4Dxq78+V
- つまりこの状況なのでつねっ!
http://www5d.biglobe.ne.jp/~torano/recipe/sweets/SR_re_p04.htm
プリン君……とてもおいしそう(じゅるり)
- 486 :名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 01:35:07 ID:J4x05xgX
- 前スレも475kで次に移行してたから、今回も。
【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ4【総合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139934785/l50
- 487 :名無しさん@ピンキー:2006/02/15(水) 12:27:45 ID:UVLEL1cH
- >>486新スレ立て乙です。
こっちはあとSS2本分くらい?
- 488 :名無しさん@ピンキー:2006/02/17(金) 02:19:30 ID:zKiSysny
- ジルワンを喰らうと体がバラバラになるほどの快感を味わえるという
噂を聞いたのですが、 本当でしょうか?
気になってワードナーさまにドレインできません。
(ヴァンパイア 男 年齢不詳 ロード PN.VR)
- 489 :名無しさん@ピンキー:2006/02/21(火) 23:13:28 ID:gcjmS5aC
- あら?ヴァンパイアロードって
種族がヴァンパイアで、クラスが君主、と分割するのか。
じゃあ、聖なる鎧を着れるのか
- 490 :名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 18:51:21 ID:NToFyT43
- 着ている間中肌が焼けてそうだけどなぁ。
女ヴァンパイアロードが聖なる鎧を着て肌の火照りが治まらないとかですね…。
- 491 :名無しさん@ピンキー:2006/02/22(水) 20:36:13 ID:P2FeIVgn
- >>490
それは火傷というものです、殿下。
- 492 :名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 02:58:33 ID:UesxGBB4
- >>491
自前の回復力もあいまって、高速で治癒していたらそれが新しい快感に
- 493 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2006/02/23(木) 21:28:23 ID:WeI2Rmth
- 女ロード「く、くうっ、こんな屈辱っ……」
女ヴァンパイアロード「うふふ、普段威張っている貴族って、実はマゾが多いのよ。
貴女も私も、本心ではこうしていたぶられるのが好きなのよ。
ほら、いっしょに知能もないスライムにいたぶられましょうよ」
女ロード「く、くそっ、こんな地下1階のモンスターにっ!!」
女ヴァンパイアロード「うふふ、私のひと噛みで、貴女は顔以外マヒしているわよ。
でも君主のローブの力で、傷だけは治るわ。私も再生能力があるし。
……さ、思う存分なぶられましょう。ほら、貴女、もうこんなにぐちゅぐちゅに濡れているじゃないの……」
女ロード「は、はなせっ! 変態女ぁ、あ、あっあっ〜っ!」
こんな感じ?
- 494 :名無しさん@ピンキー:2006/02/23(木) 22:33:38 ID:UesxGBB4
- かなりのハードSMですな…読む人を選びそうだ。
私は一向に構わんッッッ!!!
- 495 :女ヴァンパイアロード:2006/02/24(金) 00:35:48 ID:yJWzoHOc
- なんだこの“聖なる鎧”というのは!?
ロードだから装備できると思えば不浄な存在を払う効果を持つだと!
くう、着ているだけで体が焼ける! 早く外さねば!
うっ、んっ、ああっ、ダメだ、外れないっ!
ああっ、体が焼けるっ……のに…再生の魔力で傷がすぐに…!
あっ……つぅっ…! これでは……無限責めではないかっ……!
あっ……はぁ……んっ! バカ……なっ……破壊と再生が…きもち…よくっ
あっ、ふぁっ、いやっ、ダメっ……あっ…んくっ……!!
きちゃう……ヴァンパイアロードなのにっ……
“聖なる鎧”に火傷ファックされてびくびくきちゃうぅ!
やぁらめぇ きもちいい きもちいいのぉぉ!
ヒーリングせめにしぼりとられちゃいましゅううう ふぁぁ!
とんじゃう! あたし鎧の中でとんじゃうのぉぉ! ぁぁぁぁぁあああああああ!
- 496 :名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 03:22:53 ID:RnUdIjEL
- …このスレで、みしゃくらにお目にかかる日が来ようとは…。
- 497 :名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 07:59:14 ID:NFn8OgvB
- 最近の俺のエロ妄想は
みさくら語しかしゃべれないヤリマンサキュバスが
すぐ赤面するような純情少年ロードにひとめぼれし、まじめに告白しようとするが
淫語しかしゃべれないのでうまくいかず苦悩のあまり泣いてしまう話
略してヤマジュン
実は普段の本気みさくら語だとロードはエロ知識薄いので
理解不能なため聞きながしてもらえるのだが、
彼のために淫語セーブしようとすると逆に小学生エロワードが頻出、
彼鼻血→心配で更にみさくらセーブ→もっと鼻血
と鼻血スパイラルに陥ってしまうと萌え。
「こんにちは、すてきな装備ですね、おっぱいぴゅーしちゃいそう」
ロード赤面
「あっまた…ごめんなしゃい! 私のばかばかまんこ!」
- 498 :名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 09:35:53 ID:/Fz9bnB6
- ヤマジュン吹いた
- 499 :名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 11:55:37 ID:8txEW6zW
- とりあえず
>>493がすげー読みたい
- 500 :名無しさん@ピンキー:2006/02/24(金) 22:53:58 ID:3frytxPk
- をぅ、ヴァンパイア・ロード妄想先越されまくりorz
自分SM駄目なんですけどゲーパロ専用さんのは読んでみたいかも。
ちなみに自分が妄想したのはこんな感じ。
魔物の大群に囲まれて全滅寸前のパーティーで、生存者2人のうちリーダー
(人間・善・君主・女・22歳)が従者(人間・善・僧侶・女・16歳)に
エナジードレイン防止の護符を持たせて逃げさせ、聖なる武器をふるって
奮闘するもヴァンパイアとかにかまれまくって能力が下がりまくり。
何とか切り抜けたものの半ば魔物化し、聖なる鎧が呪いの鎧のような
苦痛をもたらす。するとそこに極悪属性の野郎パーティー登場。その中の
一人の腕に逃がした従者が抱えられているのを見て助けようとするが、
あえなく返り討ちに遭って乱暴狼藉の限りを尽くされ、やがて
苦しみと怒りに任せて魔物化&属性変化して……
「そうして、不死族の一員となった穢れた聖戦士と僧侶の主従は今も
闇の中を彷徨い、下賎な男共を処刑しているのだそうな」
と言う民話を「本当は怖い冒険物語」みたいな本で読んでむせび泣く
ハーフエルフ少年僧侶に「んな本読むな! そして泣くな!」と激しく
ツッコミかますデビリッシュ少女君主。
実は彼女は民話の原型になった女君主の子孫で、自分の先祖の半生が
どえらい歪んだ形で伝えられている事に心中で七転八倒しているのだった。
(ちなみに実際の先祖&従者は魔物化した事で色々と吹っ切れ、魔界の者
相手に浮名を流していたりなんかする)
……ヴァンパイア・ロード&聖なる鎧と言うキーワードだけで
妄想広げ過ぎだよ俺orz
- 501 :名無しさん@ピンキー:2006/02/25(土) 13:47:45 ID:T0SHCehg
- 目覚めよ!妄想魂!!
- 502 :名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 11:13:18 ID:RYV21mpY
- 手裏剣持ってるとエナジードレインが防げるのは、持ってるだけでギンギンになるから?
いやナニがとは言わないでおくが
- 503 :名無しさん@ピンキー:2006/02/27(月) 15:01:10 ID:Tt4MMNbo
- キリジュツを習得すれば,1000人切りもOK!
ナニをキルのかは妄想の神だけが知っている
- 504 :名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 21:25:10 ID:IuKoO4oz
- 支援をおねがいします。かなり厳しい状態です。
カンパ、スレの宣伝、署名、なんでもいいです。
今月が天王山になりそうですので、是非のぞいてください。
条例案凍結は茶番です。
すでに巻き返しを図る推進派の署名活動がはじまりました。
小人数の反対派ではとてもたちうちできません。
■□■人権擁護法案反対VIP総司令部その140■□■
http://ex14.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1140910587/l50
【署名】鳥取県人権侵害救済条例廃止請求署名OFF18
http://off3.2ch.net/test/read.cgi/offmatrix/1141245913/l50
- 505 :名無しさん@ピンキー:2006/03/02(木) 22:58:40 ID:YJbgw47V
- 新スレの方にSS投下されてるよ
つか、早くここ埋めてしまおうよ
- 506 :名無しさん@ピンキー:2006/03/04(土) 01:51:11 ID:lObPXcF+
- 埋め
- 507 :名無しさん@ピンキー:2006/03/06(月) 00:57:24 ID:MpWB7+xZ
- 【Wizardry】ウィザードリィのエロパロ4【総合】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1139934785/l50
- 508 :名無しさん@ピンキー:2006/03/10(金) 02:01:32 ID:s/5HLvu1
- 埋め、だけだと文字数少なくて埋まらないよー
誰かもうネタでも何でもキボン
- 509 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 02:04:22 ID:aqd+7o4K
- サキュバス「早く来ないと乾いちゃうわよ♪」
- 510 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/11(土) 03:10:34 ID:rPjK8BSJ
- (>>509にインスパイアされての埋め支援ネタ)
童貞戦士「お、お願いします!」
サッキュバス「来て……」
「う、うあっ、吸い付いてくる!凄い、これが女の人の中……」
「そ、そうよぉ、はぁ、そう、ゆっくり、優しく、焦らすように進むの……」
「あっ、だ、だめ、も、だめっ、こんな、すごいの、無理です!」
「ひぁっ!もう、乱暴にしちゃ駄目じゃっ、あんっ、あっ、あぁっ!」
「そ、そんなこと言った、って、無理、ですよぉ!腰がぁっ、勝手にぃっ!あっ、耐えられなっ、あ……」
「あぁ、熱くて濃いのがぁ、子宮にぃ……」
「す、すみません……僕だけ、いい思いしちゃって……」
「うふふ……気にしないの。最後に満足させればいいのよ。さ、続き、しよ?」
「お、お、お姉さぁん!」
「あんっ、そう、そうよぉ!その調子ぃぃぃ!」
このようにして冒険者は童貞を捨てるのである。
- 511 :適当 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/11(土) 03:11:16 ID:rPjK8BSJ
- ノシ
- 512 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 10:00:41 ID:5f/50ewb
- そのまま命も捨てるのかyo
- 513 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:15:01 ID:ylnT8hfA
- いっそ人間を捨ててそのまま毎晩しっぽりと…
そういう過程でなんとなく、
通常のサキュバスによる捕食
⇒名器による吸い尽くしで魔物特有のステキ臓器に精液溜めまくり
しかし、何かの拍子にラヴラヴになっちゃった?!
⇒今度はアナタの愛を子宮にキャッチ♥
…という都合の良い展開を思いついた。
冒険者も死なないで返されるという、ぬるぬる。
「あ!この前のサキュバス・・・・サン・・」
「見つけた〜♪ ほらーこの人がパパよー」 Σ(゚Д゚;
il||liorz パパー >
- 514 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 17:24:16 ID:dASAEuC9
- >>513
その構えはどういうわけか? 娘はふたなりなのか!?
- 515 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 18:01:12 ID:aF7NfhCK
- 娘とは限らんではないか
- 516 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 18:39:18 ID:hFEOwrQQ
- 冒険者のサキュバス童貞捨ての話を聞かされながらも
迷宮にすら連れて行ってもらえない1レベルの司教キュンを想像した
お年頃なのでそういうことがしたいし筆下ろしもしたいけど
気弱なので迷宮に連れて行ってくれと言えない上、女性が苦手
女の人と顔を合わせるだけで真っ赤になって俯いてしまう司教キュン
こんな彼の初体験の相手はどんなシチュでどんな相手がよひだらう諸君
- 517 :497:2006/03/11(土) 21:31:24 ID:hhU2XPK5
- そういうことなら俺のレスをみてくれ
こいつをどう思う?
- 518 :名無しさん@ピンキー:2006/03/11(土) 21:36:25 ID:hFEOwrQQ
- すごく……みさくらです…
- 519 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:20:17 ID:bGYWxNC2
- >>516に捧ぐ。
>保管庫さん
名前が少佐に変わってますが、修正の必要はないです。
- 520 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:21:21 ID:bGYWxNC2
- (気弱な司教と姐御肌な侍/516に捧ぐ)
自慰による刹那的な快感が醒めると、残るのは空虚さだけだった。
陰茎と手を濡れた布で拭いながら、深い溜息をつく。
迷宮に潜り、女の子達と遊び、アイテムを持ち帰る仲間達に比べて僕はどうだ。
迷宮にも潜らず。女の子とも遊ばず。仲間が持ち帰ってくるアイテムを鑑定し、
たまに欲求を解消するために自慰をするだけの毎日だ。
呪文など一度も唱えたことがないし、十六歳にもなって女の子とは手を繋いだこともない。
そのくせ、アイテムだけはもう何百回と鑑定したし、呪いも何十回と引き当てた。
本当に虚しい毎日だった。
僕はリルガミンに何をしにきたのだろう。そして僕はリルガミンで何をするのだろう。
呪文研究者になるでもなく、冒険者になるでもなく、ただ銀行兼鑑定屋をしているだけ。
僕がこの街にいることは、僕の人生において一体何の意味があるのだろう。
いい加減に嫌になってきた。このまま、仲間の金を持ち逃げして逃げてしまおうか。
そんなことを考えてしまうくらいに、射精後の倦怠感というのは深刻だ。
自慰をするたびに憂鬱になるのも、きっとストレスが溜まっているせいに違いない。
よし決めた。今日はストレスを解消しに行こう。仲間も十万Gくらいなら使ってもいいと言っていた。
そうだ、娼館に行こう。そこで女の人の身体を知るのだ。自慰をして惨めな気分になるのは、
きっと女の人を知らない自分が嫌になるからに違いないのだ。だから、まずはそれを解消しよう。
金ならある。僕は相場というものを知らないが、十万もあれば充分なはずだ。
僕は早速宿を飛び出し、娼館に向かった。よくは知らないが、きっと歓楽街の方にあるのだろう。
* * *
ここか。十分ほど歩いて、僕はそれらしき建物を見つけた。
看板には全身に蜂蜜を塗った裸の女の人の絵が描かれていて、その絵の下には
「貴男と甘い一時を過ごしたい」という一文があった。
見ているだけで顔が赤くなり、鼓動が激しくなり、意味もなく恥ずかしくなってくる。
こうしてこの看板を見ているだけでも何かいけないことをしているようで緊張するし、
誰かに今の僕の姿を見られていそうで物凄く怖い。
しかし、ここで勇気を出して一歩を踏み出さないと、僕はいつまでも惨めな自分でいることになる。
僕は悩んだ。悩み抜いた。建物の前から逃げることも進むこともできず、僕は悩み続けた。
「ありゃ?こんな所で何してんのさ?」
「うわひゃっ!」
いきなり後ろから肩を叩かれて、驚きのあまり口から心臓が飛び出てしまうかと思った。
そして肩を叩いてきた相手を確認して、驚きのあまり心臓が停まってしまうかと思った。
「え、えっ、えぇっ!?な、な、何って……そ、その……」
「……あっ、そうか。はーん、やっぱりあんたも男だったんだねえ」
そこにいたのは僕の仲間の一人であり、この間瀕死の重傷を負って戻ってきて以来、
ロイヤルスイートで療養中のはずの侍さんだった。
彼女はいつもの戦装束ではなく、ユカタというヒノモトのガウンを一枚羽織って腰に刀を差しているだけだった。
- 521 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:22:04 ID:bGYWxNC2
- その状態で腕を立派な胸の前で組んでニヤニヤと笑うものだから、
大きく開いた胸元が余計に強調されてしまって物凄く目のやり場に困る。
背の高い侍さんの胸は僕の顔と同じ高さにあるので、余計に困る。
僕は反射的に俯いてしまった。
「えっと……その………」
「何照れてんのさ。いいじゃないの、女抱くのは男の甲斐性さね」
侍さんはそうやって笑っているが、僕はもう今すぐテレポーターで壁に飛び込みたい気分だった。
娼館の前で逡巡しているところを人に見られただけでも恥ずかしいのに、
その見つかってしまった相手が同じパーティの仲間となれば、いっそ殺してくれと言いたくなる屈辱だ。
「んー、確かあんた、童貞だったね。うん、筆下ろし頑張りなよ」
そして、童貞を捨てにきたという目的を、よりにもよって女の人に見抜かれたというのは
目の前がダークゾーンに変わってしまうほどの衝撃だった。
「ちょ、ちょいとお待ちよ!何で泣くのさ!?あたし、何かまずいこと言ったかい!?」
急に顔を覗き込んできた侍さんに慌てた調子で言われて、僕は自分が泣いていることに気づいた。
「だ、だって……だって……」
恥ずかしさと情けなさのあまり泣いてしまったとは、恥ずかしい上に情けなさ過ぎて言えない。
それ以前に、嗚咽しているせいで上手く言葉が出せなかった。
「あー、もう、泣くのはおよしよ……ほら」
「うわっぷっ」
侍さんが困った様子でそう言った瞬間、僕は何か強い力に引き寄せられて、何だか温かくて柔らかくて
肌触りがいいものに顔を埋めさせられていた。柔らかいそれは僕の顔の形に合わせて変形し、
肌触りがいいそれは僕の顔にぴっちりと張りついてくる。堪らず窒息してしまい、僕は空気を求めてもがいた。
しかし、僕の背中を押さえつける力は全く緩まず、揺らがなかった。
「うーっ、むーっ!」
「よしよし、泣かない泣かない……あ、息ができないかい?許しとくれ」
侍さんのすまなそうな声と共に背中を押さえつける力が消えたと確認するが早いか、
僕は温かくて柔らかいものから顔を引き離して美味しい空気を貪った。
そうして人心地がついたところで視線を正面に戻して、僕は僕を窒息死寸前にまで追い込んだ物体の正体を知った。
「すまないねえ、どうにも力を加減するってのが苦手でさ」
正面にあったのは、全然反省した様子もなく笑う侍さんの肌蹴た胸元だった。
僕はあの深い谷間に顔を埋めていたのだ。それも、服越しにではなくそのまま直にだ。
「あ……え、その……」
しかも、僕の背中にはまだ侍さんの力強い腕が回されたままだった。
「こら、暴れるんじゃないよ」
慌てて振り解こうとしたら、逆に押さえ込まれてしまった。逃げられない。
自分が先ほどまで女の人の胸元に顔を埋めていたことと、現在進行形で女の人に
抱きしめられていることに顔が本当に燃えているのではないかとすら思えるほどに熱かった。
「んー……」
侍さんは困ったように頬を掻いているが、本当に困っているのは僕の方だと言いたい。
- 522 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:22:37 ID:bGYWxNC2
- 「すまないね、邪魔しちまって……」
もうそんなことはどうでもいいからさっさと腕を離してどこかに行って欲しかった。
というようなことを言いたいのだが、女の人と話すのはやはり気後れするので、
どうにも口を開く決心が固まらなかった。
そういうわけで僕が黙ったままで、口を開くことができないままでいたら、
それをどう誤解したのか侍さんの表情が真剣に考え込むようなものへと変わった。
「うーん……怒ってるのかい?」
「そ、そんな……そんなことは……」
「埋め合わせするから、許しとくれよ。ちょいと待っとくれ」
慌てて首を振ったが、どうも誤魔化しと受け取られてしまったらしく、侍さんは考え続けている。
そしてしばらく考えた後、侍さんはにかっと笑って驚くべき「埋め合わせ」を提案してきた。
「……あ、そうだ。お詫びと言っちゃ何なんだけどさ、あたしがあんたの筆下ろししてやろうか?」
「えっ……」
炎は赤よりも白の方が温度が高いというが、実際、僕の顔と頭は赤く焼けるのを通り越して
真っ白に灼熱してしまった。ほとんど恐慌状態で、まるで未鑑定の品に触ってしまった時のような気分だった。
「だから、あたしがあんたの童貞貰ってやろうかって言ってるのさ」
「え、や、その……」
「そこらの商売女なんかで童貞捨てるのはよくないよ。あんた、気が弱いからきっと馬鹿にされちまうよ。
それに危険さね。変な病気を貰っちまうかもしれないよ。その点あたしなら、
絶対に仲間を馬鹿にしたりしないし、まあ……処女じゃないけど、
身持ちは固い方だから変な病気なんて持ってないから大丈夫さね」
「あ、そ、その……えと……ああ……」
「女に恥をかかせるもんじゃないよ」
あまりにも刺激が強すぎる内容に、僕はもう本当に何も言えなかった。
意味のある言葉が言えるような冷静さと理性は、もう残っていなかった。
だからそれから後、僕が何をどう答えたのかは全くわからない。
「じゃ、そういうことだから、本当にあたしでいいんなら夜に部屋においで。
もちろん身体はちゃんと綺麗にしておくんだよ。それは男の義務だからね」
我に返った頃には、そう言って去っていく侍さんの後姿があった。
* * *
僕は今、侍さんが泊まっているロイヤルスイートの扉を叩こうとしているところだ。
結局、あの後僕は娼館には行かず、侍さんに童貞を捧げることにした。
ただ、すんなりと決められたわけではない。宿に戻ってからも散々悩んだし、
一時は、折角言ってくれた侍さんに恥をかかせることになってしまって申し訳ないが断ろうとも考えた。
だがそれでも自分を変える機会だからと必死に考え、何より侍さんの好意を無にしたくないと思い、
僕はこうしてこの部屋の前に立つに至った。
- 523 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:23:36 ID:bGYWxNC2
- 「あ、あの……僕ですけど……」
胸が痛くなるくらいの動悸を堪えてノックをすると、僕の緊張が馬鹿馬鹿しくなるくらいに
快活な、緊張感の欠片もない声が扉越しに返ってきた。
「あー、開いてるから入っといで。鍵は閉めとくんだよ」
「し、失礼します……」
女の人の部屋に入るのは初めてだからとても緊張する。
なるべく音を立てないように扉を開けて静かに入り、そっと扉を閉め、しっかりと鍵をかける。
それから侍さんの姿を探して、僕は絶句した。
「なっ、あっ……」
「あー、ごめんねぇ。丁度風呂上りでねぇ」
タオルで濡れた髪を吹いている侍さんは、何と全裸だったのだ。
慌てて下を向いたが、遅かった。全て、目にしっかりと焼きついてしまっていた。
風呂上りらしく火照った身体からはまだ仄かに湯気が立っていた。
何よりもまず目を惹きつけられたのが重力に逆らって突き出した立派な胸だった。
頭を拭くために両腕を上げているせいで突き出されている胸は、腕の動きに合わせてゆったりと重そうに揺れていた。
「あ、何そっぽ向いてんのさ。あたしには魅力がないって言いたいのかい?」
「あっ、その、あの……」
頭を拭き終えたらしい侍さんは、タオルを投げ捨てると唇を尖らせながら近寄ってきた。
「そ、そんなんじゃなくて……その……」
「だったら、あたしの身体をじっくり見て、感想の一つも言ってみなよ」
「え……」
「ほら、じっくり見な!」
「は、はい!」
歴戦の侍の声で一喝されて、僕は顔どころか頭が茹蛸のようになるのを自覚しながら
恐る恐る顔を上げ、両手を腰に当てて胸を張る侍さんを見た。
「う、うわぁ……」
そこにあったのは、見るだけで眩暈がするくらいに綺麗な、まるで芸術品のような身体だった。
全体的に逞しいが決して女の人の柔らかさを失ってはおらず、むしろ引き締まった印象を与える肢体。
綺麗な肌と、むしろそれこそが魅力を増加させているようにも思える古傷の数々。
小さな西瓜くらいの大きさがあるのに、重力に逆らって突き出した豊かな胸。
引き締まった太腿の間に薄すぎず濃すぎずの範囲で萌え繁る柔らかそうな叢。
僕は股間が痛いくらいに疼くのを自覚しながら見入った。
「……どうだい?」
どれくらいの時間が過ぎただろうか、瞬きするのも忘れてぼうっと見入っていたら、
痺れを切らしたような侍さんの声が聞こえた。
「あ、そ、その……き、綺麗……です、と、とっても……」
何の芸もなくありきたりな、たったこれだけの言葉を言うのにも、物凄く努力が必要だった。
言い終える前は心臓の音が物凄くうるさかったし、言い終えてからは何か失敗しなかったかと
不安で不安で、背中を嫌な汗が流れ落ちていくのがわかった。
「……そうかい。こんな傷だらけでも、どれだけ強くなっても結局女は女さね。
男にそうやって褒められると、それだけで有頂天になっちまうんだから」
恐る恐る窺った侍さんの顔には、嬉しそうな微笑が浮かんでいた。よかった。失敗はしなかったらしい。
- 524 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:24:09 ID:bGYWxNC2
- 「じゃ、始めようかね。さっさと脱ぎな」
「えっ……」
先ほどの安心感は一気に吹き飛んだ。そうだ、まだ終わりではないのだ。そもそも、まだ何も始まっていないのだ。
「脱ぎなよ。それとも、服着たまま女抱くつもりかい?」
「あ、は、はい……」
頷きはしたものの、やはり躊躇いは消えない。
考えてみれば、誰かに、それも女の人の前で裸になるなどというのは今までに経験がないことだった。
何かおかしな所はないか。貧弱な身体だと笑われないか。不安で一杯だった。
「……しょうがないね、あたしは後ろ向いてるから、済んだら声かけな」
数十秒ほど何もできずにおろおろしていたら、侍さんは苦笑を浮かべて背を向けてくれた。
「は、はい……」
ここまでして貰って、後には退けない。僕は深呼吸して心を落ち着かせ、ゆっくりと法衣を脱ぎ去った。
パンツを脱ぐのは少しばかり勇気が必要だったが、侍さんも全裸を堂々と晒しているのだから、
ここでごねるのは失礼に当たると自分を説得し、法衣の数倍くらいの時間をかけて脱ぎ捨てた。
「あ、あの……済みました……」
すっかりいきり立ってしまった陰茎を両手で隠しながら、小声で侍さんを呼ぶ。
「ん、そうかい。じゃあおいで」
軽くこちらを向いて頷いた侍さんはベッドの上で仰向けになり、僕を手招きした。
軽く脚を開くようにして寝転がっているので、大事な所がほとんど丸見えだった。
僕には少し刺激が強すぎる光景だった。
「は、はい。失礼します……」
なるべく股間の方を見ないようにしてベッドに近づいて、そこで僕は立ち止まった。
これからどうすればいいのかわからない。官能小説くらいしか情報源がない僕にはわからない。
ああいう小説だとこういう時は女の人に愛撫を加えながら覆い被さるような感じだったが、
そんなことは僕にはできない。恥ずかしいというのもあるし、馴れ馴れしすぎると嫌がられたり、
僕が下手なせいで不快な思いをさせてしまったりするのではないかと怖いのだ。
「……何やってんだい?」
「え、その……どうすればいいか……わからなくて……」
じろりと睨まれて、僕はどもりつつ答えた。やはり失敗してしまったと心が沈む。心なしか、陰茎にも元気がなくなってきた。
「やれやれ……じゃ、まずはあたしの脚の間に割り込むようにして乗っかってきな」
取り返しのつかない失敗をしたような気分のまま俯いていたら、普段よりも柔らかくて優しげな声をかけられた。
「……はい」
鼓動が速まっていくのを感じながらベッドに上がり、僕のためにか先ほどよりも大きく開かれた脚の間に膝を突いた。
風呂上りだからか身体はとても温かく、触っていないのに熱を感じた。風呂上りだからか身体からはとてもいい匂いがした。
もうそれだけで刺激が強すぎて失神しそうなのを堪えて、そのまま侍さんの表情を窺いながらゆっくりと覆い被さろうとした。
が、僕だと身長が足りず、言われた通りにやろうとすると、顔が胸の前までしか届かない。
「……しょうがないね。それじゃ、あたしの腹を跨ぐようにしてみな」
「えっと、はい、こ、こうですか……?」
「ん、そうそう。飲み込みが早いね」
言われた通りにできたかと不安に思って訊いてみると、侍さんは母性的な笑みを浮かべて頷いた。
- 525 :少佐 ◆iQ7ROqrUTo :2006/03/14(火) 00:24:58 ID:bGYWxNC2
- 「それで、さ……」
かと思うと、一転、どことなく不安そうな顔になって、躊躇いがちに侍さんは言った。
「キス、してくれるかい?……あ、嫌ならいいんだけどさ……」
僕は不思議とそんな侍さんを可愛いと思った。
「え、えっと、あの、嫌なんてことないです……」
「そうかい、嬉しいねえ。それじゃあ、頼むよ」
僕の答えに嬉しそうに目を細めると、侍さんは目を瞑って軽く唇を突き出してきた。
「じゃ、じゃあ、失礼、します……」
目を瞑った侍さんの顔の両脇に手をついて、少しずつ少しずつ顔を近づけていく。
目を閉じたままキスができるほどの経験はない、というよりもキス自体が初めてはなので、
僕は侍さんの顔と桜色の唇が徐々に近づいてくるのを見ることになった。
顔が近づくにつれて身体も近づき、それは必然的に侍さんの大きな胸と僕の胸が触れ合うことを意味する。
ツンと尖った桜色の乳首が僕の胸板に触れた時には電気が走ったような感覚に襲われたし、
そのまま僕の身体がゆっくりと弾力に満ちた胸を押し潰していくような状態になった時には胸の辺りが物凄く熱かった。
ただ、侍さんの胸には弾力と大きさがありすぎて僕の体重では潰れず、息がかかるくらいの距離にまで顔を近づけるには
その深い谷間に身を割り込ませるようにしなければならなかった。
大きくて弾力があって、しかし柔らかい胸に身体を挟まれる感覚に、僕はもうそれだけで駄目になってしまいそうだった。
「……まだかい?焦らさないでおくれよ」
「い、いきますよ……ん」
催促されて我に返り、僕は意を決して目の前にある唇に触れた。柔らかくて弾力のある感触が伝わってきた。
微かに薫ってくるのは何だかよくわからないがいい香りだった。きっと配慮してくれていたのだろう。
何の配慮もせずにただ身体を洗って歯を磨いただけの自分が恥ずかしくなってくる。
「ん……む……」
しばらくは侍さんの反応を見るため、小鳥が啄ばむようなキスを続けていたが、やがて少しだけ
唇を開いたような動きが伝わってきたので、官能小説で読んだ通りに舌先を割り込ませてみた。
恐る恐る、もし嫌がられるようなことがあっても誤魔化せる程度にだったが、唇の合わせ目を舌先で舐めてみる。
「むっ、んぅっ……」
嫌がられている様子はない、と思って安心した瞬間、何だかぬるぬるしたものが口の中に侵入してきた。
驚いて噛んでしまいそうになったが、顎に力が入る前にそれが侍さんの舌だと気づいて自制することができた。
「あぅっ……むぅ……ん…」
侍さんの舌は初めは優しく僕の舌を撫で回していたが、次第に動きを激しくし始め、遂には僕の口内を
縦横無尽に暴れ回るようになった。歯列は奥歯までを舐め上げられ、舌はほとんどしゃぶられているような状態で、
僕から始めたキスのはずだったのに、いつの間にか完全に翻弄されてしまっている。
ふと気がつけば、唾液を啜られ、後頭部と背中を撫で回され、豊満な胸を押し付けられ、
肉感的な太腿で挟み込まれていた。
段々と意識が朦朧としていくが、その感覚は全く不快なものではなかった。
「……ぷはぁっ!」
しばらくの間、この貪られるような僕のファーストキスは続いたが、唐突に侍さんの唇が離れていった。
すっかりこの心地いいキスの虜になっていた僕は、唾液の架け橋を啜るようにして唇を追いかけたが、
侍さんの大きくて逞しいのに女性的な柔らかさを持った手に押し留められてしまった。
「あ……」
「こらこら、そんな顔するんじゃないよ」
残念に思う気持ちが顔に出てしまったらしく、僕の顔を見た侍さんは苦笑を浮かべる。
また失敗してしまったと、先ほどまでの高揚感が消えていくのがわかった。
「……本番はこれからさね。もっと気持ちよくなろうじゃないのさ」
「わっ……」
そしてそのまま笑みを悪戯っぽいものに変えると、侍さんは項垂れる僕の頬にキスをしてくれた。
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