あるエルフ姉妹の冒険
「おね〜ちゃ〜ん、LVあがったら呪文おぼえた〜」
「あらおめでとう。ビショップは1LV上げるのも大変ね。何の魔法を覚えたの?」
「ん〜とね、ロクトフェイト!…ってなんだろう?」
「なんだったかしら…あれ、それって核撃呪文じゃない!?」
「ほんと!?じゃ〜早速ためしにいこ〜!」
「まったく、しかたないわね…」
数時間後、素っ裸のエルフ姉妹が酒場に登場した
あるエルフ姉妹の冒険
「うわーんじじいに裸見られたぁぁ」
「……不憫」
あるエルフ姉妹の冒険
「おねーちゃん、あたし転職する」
「ちょっとアンタなにいってんのよ、ビショップいなかったら鑑定料ぼったくられるでしょ」
「やだ!魔法全部おぼえたから、忍者になってたたかうんだもん!」
「うーん、じゃあ私の知り合いの忍者を紹介するわね」
「わーい、おねえちゃんありがと〜」
「…おねえちゃん、あたしビショップでいい…」
「高LV忍者は、みんなああいう格好なのよ」
あるエルフ姉妹の冒険
「おねえちゃん、たいへんたいへん!」
「また随分慌てて…何よ?」
「なんか、武器や鎧の名前を変えられる国があるの!」
「ああ、トランプル城の近辺ね。
あそこは、強力な魔法がかかった装備がたくさん手に入るわよ。」
「おねえちゃんいったことあるの?」
「前に色々稼いだわ。そこのクローゼットに入ってるローブとか。
魔法・ブレス・即死・ドレイン耐性にヒーリング+2がついてAC−8よ。」
「おねえちゃんだけずるい〜。いいな〜ほしいな〜」
「ほしけりゃあげるわよ。その前にちょっとこっちに渡しなさい」
「呪われてるわけでもないし、このままでへーきだよ!お友達の戦士くんにみせてくる!」
「あっ、ちょっと…まぁいいか」
「うわーん、戦士くんに『ちんこローブ』って笑われたぁぁ」
「な、名前をつけたのは私じゃないわよ」
あるエルフ姉妹の冒険・テレポーター編
「あれっ?どうしたんだろう、真っ暗だ…身体が動かない…
まさか、いしのなかにいる!?…どうしよう…ボク転移呪文つかえないよ…」
「プリンく〜ん、どこいったの〜…あっ」
「下半身はスース―するなぁ…あ、動く動く。上半身だけ埋まったのかなぁ、格好悪いなあ…」
「(プリン君……お尻だけはみでてる……)」
「エミールさん近くまできてるのかなぁ…うっ!?
だ、誰ですか!?僕の足を触るのは!!」
「…………」
「あっ、だ、だめです、ズボンが、あ、やめてくださ…ううーっ!!」
「…………」
「んん、んあっ、ああっ、あっ……っ、あーーーーーっ!!」
「…………ハァハァ」
「ドワーフの鍛冶屋さん、こんにちは〜、エミールですけど〜。」
「ぎくっ…なんじゃね、今日はもう店じまいじゃ、帰った帰った」
「そんなこといわないでください。今日はこれ、エクスカリバーと聖なる鎧持ってきたんです。」
「う、ううっ…名品じゃな…」
「そんな悲しそうな顔しないで。おじさんの腕を見込んで、いつもおねがいしてるんですから♪」
「あら、あんたまた調理道具買ったの?」
「包丁とまな板をつくってもらったの。やっぱり道具は、名品をそろえないとね♪」
あるエルフ姉妹の冒険・正月過ぎて
「こんにちはー…あれ?エミールさんいませんか?」
「あー、あの子ならどっかの迷宮で核撃ダイエットしてるわよ。
『東の国のお正月はおモチとか食べるのよ』 ってバクバクたべてたでしょ。
なんか、おなかがぽっこりしてきたんだって」
「そ、そうですか…でもお姉さんも食べてましたよね?倍くらい。」
「あー、アタシは『腰を鍛えながらできる』ダイエット知ってるから…プリン君にも教えてあげようか?」
「はあ…」
「ハッキリしないわね…いつまでもへっぴり腰の戦士君じゃ、エミールもガッカリしちゃうわよ。
エミールを格好よく守れるようになりたいでしょ」
「は、はいっ!じゃあ、おじゃまします」
* プリン は、4レベル すいとられた! *