「しかしだな、デーモンロード殿。この布陣では我が軍勢が危険に晒されてしまう」
これから行われる天界との戦の主戦場となる天界と魔界の境界線付近の地形図を睨み、
次いで魔界軍の盟主たるデーモンロードの厳しい顔を睨みつけた。
「ダークロード殿。直接的な戦闘力において貴君の軍勢に勝る軍はないのだ。
 その最強の一軍に最も重要な拠点を任せるのは当然のことではないか」
しかし、我が軍を激戦地に配備しようとしているデーモンロードは、事も無げに返してくる。
無論、我が濃厚な精と妻の濃密な乳によって育った強力無比なるサキュバス達と、狂気に染まることなく
ラーフィングスラスターを名乗ることに成功した剣豪達、
獣に変ずることなくレイバーロードを名乗ることを許された君主達、
私の子種を戦士達に提供し続けること条件に傘下に入ったアマゾン達、
そして親衛隊として私と同じ装束を纏うことを許した者達を擁した我が精強なる常勝不敗の軍勢にとっては、
どれほどの激戦地であろうとも何らの関係もない。必ずや、全ての敵を討ち果たして凱旋門を潜るであろう。
だが、だからといって何の見返りもなく激戦地へと身を投じることを是とするはずもない。
それが命を懸けるに値する盟友のためではなく、
寝首を掻くために我らを消耗させようと企図する低次元な策略を弄する輩のためとあっては、尚更である。
仮にも盟約で結ばれた間柄であればこそ、見返り次第ではその役を引き受けてもいいというだけであり、
盟約そのものが存在していなければ即座に斬り捨てるべき輩であった。
入城の際に鎧兜は取り上げられたが、幸いにして騎士の魂である剣だけは腰に佩いたままである。
「なれど、危険には相応の見返りがあって然るべきであろう?」
何らの報いもなく部下を死地に赴かせるわけにはいかぬということを、魔界の闇に染まりし名剣カシナートの
柄に手を乗せてみせることによって狡猾な大悪魔王に示す。
「……よかろう。ダークロード殿。
 少々席を外して見返りとなるものを探して参るゆえ、暫しの間、これにてお待ちいただいてもよろしいか?」
魔界でも大きな勢力を持つデーモンロードが直々に探して持ってくるというのであれば、相応の品であるに違いない。
それを断る理由など、あるはずもなかった。私は簡潔に承諾の意を告げた。
「構わない」
「では、決まりだな、ダークロード殿。おお、そうだ。お待ちいただく間に貴君が退屈せぬよう、妻に相手をさせよう」
何やら勝手に納得して頷くと、デーモンロードは巨体を揺らしながら部屋を出て行った。

直後、ねっとりと絡みつくような声が聞こえ、ノックの音が響いた。
「ダークロード様、失礼してもよろしいかしら?」
「どなたかな?」
「あら嫌だわ、ダークロード様。ジェシカですわよ」
「おお、奥方か。これは失礼致した。どうぞ、お入りを」
入れ替わるようにして入ってきたのは、胸の部分が大きく開いた絢爛豪華なドレスを纏い、妖花の魅力を放つ貴婦人だった。
年の頃は、人間に換算して三十七歳ほどといったところだろうか。
若さの輝きは既にないが、女としては濃密な雌の匂いを放つ成熟しきった時期の一つである。
「主人に言われて参りましたの。精一杯のおもてなしをさせてくださいまし」
湯気の立つ紅茶の杯を乗せた盆を持ってたおやかに微笑む彼女は、ジェシカ・ザ・デーモンクイーン。
素晴らしい美女と見れば欲情し、手向かう者に一片の慈悲も示さぬ私に言えた義理ではないが、
男ならば誰にでも股を開く淫蕩さと弱者に対して一片の慈悲も示さぬ残虐さで有名な女だ。
だが、いかな悪女といえども同盟者の夫人であり、高貴な身分にある者には違いない。
私は席を立って一礼し、彼女が盆をテーブルに置いてソファに座るのを待った。
「これはこれは。奥方にそこまでしていただけるとは恐縮の極み。どうぞ、お座りを」
「あら、奥方なんて他人行儀な。どうぞ、ジェシカとお呼び捨てくださいませ」
静々とこちらに歩み寄りながら、デーモンクイーンは私を誘惑するように微笑んだ。
そう言われても流石に立場というものがある私には不可能なので困るのだが、一応は目礼くらいは返しておく。
「あっ……!」
丁度、デーモンクイーンが私の前を通り過ぎようとした瞬間、それは起こった。
絨毯の長い毛足が絡まりでもしたのか、盆を運んでいたデーモンクイーンが勢いよくつんのめった。
「大丈夫か、奥方」
駆け出してデーモンクイーンが倒れるのを抱きとめはしたものの何分咄嗟のことであったため、紅茶にまでは配慮が行き届かない。
「は、はい……ですが、ダークロード様のお服が……」
腕にもたれかかったまま、デーモンクイーンがおずおずと私の胸元を見る。
私は湯気の立った紅茶を浴びてしまった。シャツに紅茶が沁みこみ、肌に纏わりついてくる。
幸いなことにすぐに飲めるように温めに入れてあったので火傷はしていないが、不快なことに変わりはない。
さてどうしたものかと濡れた服を持て余していたら、唐突にデーモンクイーンが私の服に手をかけてきた。
「まぁまぁ、これは申し訳ないことをしてしまいましたわ。
ささ、濡れたお服をお脱ぎくださいませ。お風邪を召されてはなりません」
淫蕩な笑みを浮かべながら熟練の娼婦のような手つきで這い回るデーモンクイーンの手によって、
気づいた時には上半身を裸にされてしまっていた。
「あ、奥方、何を……」
「あぁ、逞しいのですね……流石は音に聞こえしダークロード様ですわ……」
私の抗議の声など意に介した風も見せず、鼻にかかった声で甘えるように裸の胸に頬を寄せてくる。
しかも、それだけではない。
情欲を刺激するような仕草で甘えかかりながら、しっとりと湿った生暖かい手で身体を撫で回し、
ぬらぬらと光る蛞蝓のような舌を胸元に這わせ、挑発的な視線を送ってくる。
「奥方、おやめなさい……」
強引に振り払うことも可能だったが、相手は仮にもデーモンクイーンである。
勢い余ってどちらかが手傷を負うようなことになるかもしれない。迂闊に実力行使に出られるものではなかった。
しかし、どう取り繕ったところで、振り払えないでいる本当の理由を誤魔化すことはできない。
私は何よりもまず、濃密な雌の魅力を放つ成熟した女性が示す媚態に不覚ながらも欲望を覚えてしまったのだ。
美しく、淫らで、愛らしいサキュバス達との長年の交わりによって、欲望に敏感な反応を示すように調教され、
ありとあらゆる雌を征服できるように鍛え上げられた男根が熱く滾り、雌を求めてズボンの下で脈動する。
「まぁ、こちらも逞しいですわぁ。うふふ、流石はダークロード様ともなればご立派な剣をお持ちですわね」
流石は淫乱をもって鳴るかつての魔界最高の美女だった。
私が抱いた欲望を目聡く察知し、胸に唇を寄せて熱い吐息を漏らしながら、布越しにもはっきりと怒張が見て取れる男根にズボンの上から手を這わせてくる。
凄まじい快感を与えながらも決して男を達させることのない、男を昂ぶらせるためのものとしては最上級の愛撫だった。
「う……く……」
快楽のあまり、呻き声が出てしまう。抑えようとして、これだった。
「ああ……若くて逞しい殿方の香りが……」
淫蕩な魔女王は私の肌に唾液の跡を残しながら顔を下方へと移動させ、下腹の辺りで鼻を鳴らして当然としている。
だが、私の期待通りにと言ってしまうと最初からこうなることを望んでいたと思われてしまって語弊があるのだが、
デーモンクイーンは私の体臭を嗅いだだけで満足するようなことはせず、ズボンに手をかけてきた。
「さぁ、どうぞ、私めにご立派な愛剣を拝見させてくださいませ」
いやらしい手つきでズボンにかけた手を、ゆっくりと焦らすように下げていく。
丁度急角度で屹立していた男根が引っ掛かり、下方へと引っ張られて弾性エネルギーを蓄積していく。
「ああ、楽しみですわぁ……きゃんっ! ふふ、ご無体なことをなさいますわね」
怒張し、鋼のような硬度に至った男根の弾性力が限界を迎えた瞬間、ズボンを撥ね退ける勢いで
男根があるべき角度に戻り、その先に淫蕩な笑みを浮かべて佇んでいたデーモンクイーンの頬を打つ。
わざとらしい悲鳴を上げるデーモンクイーンだったが、先走りに濡れ光る男根に頬を擦り付けながら
淫蕩な笑みを浮かべている様は、淫らな喜びに耽溺しているようにしか見えない。
「素晴らしい剣をお持ちですのね……邪魔な鞘に包まれていない、常に剥き出しの剛直……
太く硬いだけでなく、形も淫らに美しい……まさに名剣ですわね」
瞳を潤ませ、頬を染め、媚薬でも含まれているのではないかと思える熱い息を吐きかけながら、うっとりと男根に手を添える。
しっとりと湿った温かい手に触れられて男根が更に緊張し、硬さと大きさを増していく。
「あらあら……切先が汚れてしまいましたわね。私がお清め致しますわ。ダークロード様はお座りになっていてくださいませ」
デーモンクイーンは娼婦の手つきで男根をゆるゆると扱き立てながらそっと腰を押し、私をソファへと座らせた。
私の脚を開かせてその間に跪き、デーモンクイーンは私の男根に顔を寄せてくる。
ねっとりと湿った息に亀頭が刺激され、脈動する。
「ふふ、元気ですわね……では、失礼しまして」
男根を扱き立てながら、蛞蝓のようにぬめる長い舌を絡めて先走りを舐め取っていく。
「うっ……くぅ……は……」
粘度の高い唾液が絡みつく感覚に身震いし、ざらついた舌で擦られる感触に嘆息する。
流石は長い年月を淫液に塗れて過ごしてきた人妻というべきか、男を奮い立たせる仕草や男を昂ぶらせる手管に関してはまさに一流だった。
「もう、ダークロード様ったら……これでは幾らお清めしてもきりがありませんわ」
舐め取れば舐め取るほどに昂ぶって先走りを零す男根を見て、
陰嚢までをも唾液に塗れさせながらデーモンクイーンは淫らに笑う。
「仕方ありませんから、こうしてあげますわ」
ゆっくりと、まるで私に見せ付けるかのような仕草で男根に肉感的な唇を押し当て、舌先を鈴口に差し入れながら少しずつ口内に納めていく。
「んむふぁ……大きすぎて、収まりきりませんわぁ……あの人のより、立派だわ……」
豊潤な唾液を湛えた口内に男根が蕩けそうになり、蛞蝓のような舌が這い回るたびに吐息が漏れる。
サキュバス達が与えてくれる淫蕩な快楽とはまた一味違った、貞操観念のない淫猥な人妻のみが醸し出せる濃厚な快楽だったが、
なぜだかどうにも物足りない。
「私の、ん、むぅ、口技も、なかなかのもので、しょう、ダークロード、様ぁ」
時に口を窄めて吸引し、時に抗うかのように舌を押し付け、悪戯をするように歯を当てる。
なるほど、自分で言うだけのことはあって確かになかなかの技だったが、やはり物足りないものは物足りない。
愛しい妻や娘達の愛撫に比べれば、やはり雲泥の差というものだった。何しろ、彼女らの愛撫が
第一に私に快楽を与える目的でなされているのに対して、デーモンクイーンの愛撫は基本的に自分が
快楽を貪るためのものであり、男を喜ばせることは二の次という有様だった。
気持ちいいことは気持ちいいが、どうしても心の底から快楽に酔うことができない。
「ん……いいぞ、奥方」
だが、それでも気持ちいいことには違いない。その点だけは認めねばならず、また女性に恥をかかせるわけにもいかなかった。
私はデーモンクイーンに敬意を表してその頬と頭を撫で、軽く男根を動かして快楽を覚えていることを伝える。
私の反応に気をよくしたのかデーモンクイーンは勝ち誇ったような表情を浮かべ、大きく開いたドレスの胸を肌蹴た。
「んふぅ……嬉しい、ですわぁ……こういうことも、んぅ、できましてよぉ…? 挟んであげますわぁ」
肌蹴た胸元から飛び出してきたのは、牛を連想させる巨大な乳房だ。
デーモンクイーンが軽く手を添えただけで大きく波打って形を変えるそれは、
年齢によって弾力や張りといったものが失われつつある点ではマリア達に一歩も二歩も後れを取るものではあったが、
単純な大きさと質感においては勝るとも劣らぬ逸品だった。
淫乱な人妻らしく黒ずんで大きく尖る乳首が陰性の情欲を刺激してくる。
デーモンクイーンは一頻り乳房の揺れを私に見せ付けた後、私の膝にそれらを押し付けるようにして男根に近づけ、
先走りで濡れ光った亀頭部を乳首や柔肉に擦りつけ、肉の海に埋没させた。
「あんっ、ダークロード様の剣、素敵ですわ。硬くて、熱くて、大きくて……」
止まらない先走りで胸を汚しながら、デーモンクイーンは感極まったような歓声を上げる。
「はふ……では、いきますわね。たっぷりお情けをくださいませね」
「うぉっ……!」
その威圧感すら覚える柔肉に包み込まれた途端、私は情けなくも声を抑えられなかった。
妻達には及ばぬものの、熟女特有の柔らかな肉がもたらす快楽は無視しえるほど軽いものではなかった。
男のツボを心得た動きで乳房を動かして男根を扱き立てながら、僅かに飛び出した亀頭を唇で愛撫する。
淫蕩な娼婦もかくやというほどのデーモンクイーンによる愛撫は、
理性を失わせるほどではないがそれでも快楽に狂い掛けるほどの刺激を男根にもたらしていた。
追記すると、柔肉が陰嚢に押し付けられる感触に射精感を刺激され、徐々に私の射精欲が高まっていく。
底なしに精液を吐き出すことができる私は基本的に射精を堪えないので男根が射精体勢に入り、膨らんでいく。
「ぐっ、うぅっ……」
「遠慮、むふぉ、なさらずに、ん、どうぞ、むぅ、ん、お出しください、な」
それに気づいたらしいデーモンクイーンによって射精を促すように先端を甘噛みされ、私は呆気なく達した。
男根が震え、スライムのような粘性を持った大量の白濁液が吐き出される。

「あっ、そんな、凄い、凄いですわぁ、こんなに、あむ、濃厚な……あの人のより、濃いなんて……
 それなのに、こんなに、んぐ、沢山……あぁん、飲みきれないわぁ」
精が吐き出されるのに合わせて先端を吸引して飲み干そうとしたデーモンクイーンだったが、
予想以上の量に驚いたのか口内に納めきれずにむせ、それでも貪欲に口をつけて精液を貪り啜る。
口から零れ落ちる精液に唇の周囲を汚され、むせて口を離した隙に顔中を汚すほどの勢いで吐き出される
精液に上半身を汚されながらも、なお貪欲に、実に美味そうな表情を浮かべて男根にむしゃぶりつく様は
それ単体で私の男根を昂ぶらせ、更なる精を吐き出させる。
たっぷり数分間はこのペースでの射精が続き、デーモンクイーンの上半身は白濁したスライムに襲われているかのような状態だった。
「ふっ、あぁ……こんなに……やだ、濡れちゃう……」
噎せ返るような淫臭が漂うが、デーモンクイーンはまるで気にした様子も見せず、むしろ恍惚とした表情を浮かべて、
顔や胸から滴る私の精液を美味そうに啜っている。
粗方啜り終えると、残った唾液などをドレスを使って拭い去り、上気した頬に艶然とした笑みを浮かべた。
「あら、ドレスが汚れてしまいましたわ……仕方がありませんから、脱いでしまいましょう」
ドレスから解放されたデーモンクイーンの肉体は、退廃的な美を湛えていた。
熟女と人妻特有の脂の乗った豊満な肉体。僅かに垂れ下がった豊乳。少し贅肉のついた腹と尻。
そして豊かに萌え繁る股間の叢と、その奥に鎮座する濃厚な蜜を滴らせる使い込まれて黒ずんだ蜜壷。
どれを取っても、欲望に直結する魔性の肉体だった。
「あん、あまり見ないでくださいな。歳のせいかすっかり衰えてしまったので、お恥ずかしいですわ」
控えめな言葉だったが自信に満ち溢れた表情がその言葉が謙遜であることを雄弁に語っている。
謙遜することで逆に自らの肉体を誇示する。どこまでも自尊心の高い女である。
しかし、その自尊心は必ずしも自惚れではなく、確かに魅力的な肢体ではある。そのことは、
先ほど精を吐き出したばかりだというのに男根が硬く張り詰めていることが証明している。
「さぁ、来てくださいませ。貴方様の太い剣で、私を貫いてくださいまし」
男根の準備が整っていることを一瞬で確認した淫乱な女王は背を向けるとテーブルに手を突き、
私に向かってその淫らに肥えた豊満な尻を突き出してきた。
「見て……もうびしょびしょだから、前戯なんていりませんわ……さぁ、思う存分に刺し貫いてくださいませ」
ご丁寧に脚を大きく開き、蜜の雫が滴らせながらひくつく淫腔を私に見せ付けてくる。

「あっ、来る……あっ、あぁっ……! 太いぃっ、あぁっ、凄いわぁっ……! あの人のより凄いぃぃぃっ!」
そこまで挑発されれば、もうじっくりねっとりと責めて焦らしてやろうなどという気分にはならない。
私は柔らかい尻を掴んで固定し、卑猥に黒ずんだ秘裂に熱く滾った男根を一息に突き入れた。
一気に根元までをねじ込み、先端に当たる秘奥をしつこく激しく突き解す。
デーモンクイーンの秘裂は、マリア達のものに比べると柔らかく、ねっとりと絡みつくように包み込んでくる。
柔らかいがゆえに緩いという欠点はあるものの、まずまずの名器であると言って過言ではない。
汗と粘液に塗れた肉と肉がぶつかり合う淫靡な音が静寂に支配されていた広い部屋に響き、
髪を振り乱して泣き叫ぶデーモンクイーンの嬌声と合わせて、
外部にいる者に室内での秘め事を察知されてしまうのではないかという危機感を覚える。
だが、それがよかった。私にそういった嗜好はないと思っていたのだが、実は私は淫蕩な交わりを他者に見せ付けるのが好きなのだった。
女を乱れさせ、自身も乱れ狂う様を見せ付けることを考えただけで、どこまでも昂ぶることができるのだ。
誰かにこの音を聞かれているかもしれないと思うだけで、男根の硬度と大きさが増していく。
「いっ、あっ、あっ、あっ、あぁぁぁっ……!」
淫らな人妻が私の与える快楽によがり狂い、腰を振り、尻を掲げ、涎を垂らし、蜜壷から淫らな液を絨毯に滴らせる様に興奮を増しながら、
私は何の技巧も加減もなく、ただ私の欲望を解き放つためだけに全力で柔らかい尻に腰を打ちつけた。
激しく叩きつけたすぎたせいでデーモンクイーンのふくよかな尻が赤くなっているが、それで勢いが弱まるはずもなく、
却って情欲を滾らせてより強い力で腰を叩きつけて、その魅力的な身体を全力で犯す。
「あっ、凄いぃっ、あぁうっ、凄ぉいのぉっ、あぁっ、ひぃっ!」
相手が人間だったとしたら苦痛と衝撃で心身共に破壊されてしまうほどの勢いだったが、悪魔に限っては
気分さえ高まっていればどれほど激しい抽送を行ったところで快感しか生み出さない。
ゆえに、悪魔を相手にする時はただひたすらに激しい抽送を行えばそれでいいのだった。
最奥を抉るようにして激しく貫くと、デーモンクイーンは絶叫して断末魔のように強烈な力で締め付けてきた。
「あっ、そこぉっ、そこですわぁっ、はぁっ、はぁっ、ふぃっ、もっとぉっ、もっ、あぁぁぁぁぁっ! イクっ、イカされちゃうっ……!」
デーモンクイーンは女と言うより雌と呼びたくなるほどの痴態を見せながら達し、びくびくと痙攣しながらくず折れ、テーブルに突っ伏した。

「ふむ……奥方、まだ終わりではないぞ」
デーモンクイーンは問題なく達して満足なのかもしれないが、置いてけぼりにされた私には不満しかない。
つまりは、この女には自分の快楽だけが重要なのであって、相手の快楽を導くことにはまるで無関心なのだ。
これまでに相手の男達が達してきたのは、単にそれらの男達が未熟だったか、或いは同様に自分の快楽だけを追及したからだ。
私のように相手に快楽を与え、相手から快楽を貰うという流儀の男とは、まるで相性が合わない。
相性が合わない、というよりも自分のことしか考えていない女を相手に、私だけが尽くす必要はない。
ここまで自分勝手なところを見せられたなら、後はこちらも自分勝手に快楽を追及するだけだった。
「はぁ、ん、凄かったですわぁ……ふぇ?」
身体を支える力もないのか、重そうな乳房をテーブルに押し付けるようにしてぐったりしている
デーモンクイーンの太ってこそいないがやはりふくよかな腰を掴む。
猛り狂う男根と淫花とで繋げたデーモンクイーンの身体を勢いよく持ち上げ、その勢いを利用して後方のソファに座り込むようにして倒れ込む。
「あっ、やめっ、イッたばかりっ、あぎひゃぁぁっ……!」
衝撃と重力によって蜜壷に男根が先ほどよりも更に深く突き刺さる。
達したばかりで敏感になっていたデーモンクイーンは、しとどに湧き出すねっとりとした蜜で私の陰嚢とソファとを湿らせながら男根を締め付けて再び達した。
全身から力が抜けていく。
だが、デーモンクイーンの胸に背後から手を回して揉みしだくことによって強引に支えて倒れることを許さず、
突き上げの速度と衝撃と角度を女にとってより深い快楽を刺激される凶悪なものへと強化する。
デーモンクイーンは、悲鳴とも嬌声ともつかない最早意味をなすことのない絶叫を上げて身を捩っている。
意識してではなく無意識で行う断続的な締め付けの強烈さは、私の一突きごとに達していることを示している。
私はその快楽地獄にデーモンクイーンを叩き落してなお満たされることがなく、熟れきった肉壷を自分の快楽を貪るためだけに抉り続けた。
はっきり言ってしまえば、女や雌という以前のただの肉壷として扱っていることになる。
罪悪感を覚えないと言えば嘘になるが、私を男として扱わず、肉棒として扱う相手なのだから仕方がないとも思う。
数えるのも馬鹿馬鹿しいほどの回数を突き上げて男根を昂ぶらせていく内に、射精感が込み上げてきた。

「うっ、くぅっ………!」
当然、私はそれに逆らうことなく、不満と共にこれまでに溜めに溜めてきた濃厚な精液を吐き出し、
発狂しそうなほどの快楽に苛まれながら貫かれている本人の意思とは無関係に私を貪欲に求める胎内に
その最奥を埋め尽くす勢いで注ぎ込んだ。
「あっ、あぁっ、出てるぅぅっ、濃いのがぁぁっ……妊娠しちゃ……あぁぁっ、ひぃぃっ、もう許してぇぇっ!」
泣き喚きながら私に絡みついてくるデーモンクイーンをきつく抱き締めながら、私は大量の精を注ぎ込み続けた。
「ん……ふぅ……おお、まだ残っていたな……」
内部に残っている分までを残らず注ぎ込み終えてから、まだ犯していない場所が残っていることを思い出す。
少し硬さを失いつつある男根を再び昂ぶらせるために軽く淫壷を突き上げた途端、面白いことが起こった。
「あっ、あぁ……ひぅっ……ひぁぁぁ……」
何と、繋がったままの肉壷の少し上にある尿道から、黄金水が勢いよく噴き出したのだった。
淫臭と紙一重な悪臭を放つ黄金水は、綺麗な放物線を描いて絨毯を濡らしていく。
「あ、ぁぁ、み、見ないでぇ……ひぃう……う、うぅぅ……あっ、ひぃっ、また硬くぅぅっ……!」
身分の高い貴婦人が快楽のあまりに失禁しているという淫らすぎる光景に男根が硬さを取り戻し、
貫かれたままのデーモンクイーンが少量の尿と共に蜜と嬌声を振り撒く。
「よし」
私はまだ犯していない場所を貫くため、何の躊躇いもなく男根を引き抜いた。
「あっ、ひぃっ、やめっ、出ちゃっ…出ちゃうぅぅ…」
ぽっかりと拡がりきった肉壷の口からゼリー状の白濁液が流れ出して肉付きのいい太腿とソファを汚すが、
そんなことは全く私には関係がないことだ。
力なく秘裂から精液を垂れ流すデーモンクイーンを絨毯の上にうつぶせに転がし、マディを唱えて彼女の体力を回復させた上で覆い被さる。
狙うのはそこすらもこの女にとっては性器だろう、使い込まれた証として黒ずんだ菊の窄まりだった。
尻の柔肉を掻き分けてそこを探り出した私は散々に吐き出したものに充分な潤滑液としての効果が期待できることを確信し、
破裂しそうなほどに硬く張り詰めた男根の先をあてがった。
「あ、あ、も、もう、満足したから、お許し、くださ……ひぃっ、そこはっ、そこはぁ嫌ぁっ、そこは弱いのぉっ……!」
これから何をされるかに気づいたデーモンクイーンは必死に身を捩じらせて逃げようとするが、そんなことを許すほど甘い私ではない。
尻を掴んで動きを封じ、物欲しそうにひくつくそこへ男根をねじ込んだ。
凄まじい締め付けだった。こちらの締め付けに限っては、マリア達に引けを取らない。流石と言うべきか。
感嘆しながら腰を捻ってみると、何度目になるかわからない絶叫が上がった。ただし、苦痛の叫びではない。
甘い叫びをBGMに、背中と腹を密着させ、羽交い絞めにするように腕を回して牛のような乳を揉みながら、
小刻みに腰を動かして中を抉る。無論、口付けも忘れない。
「あんっ、駄目っ、駄目へぇっ、そこはっ、そこはぁっ、よわっ、あんっ、ひぎぃぃぃっ!」
自分で弱いと言うだけのことはあり、少し抉るだけでデーモンクイーンは面白いように達した。
もちろん、達するたびに強烈な締め付けが襲い掛かってくるため、私も彼女が五回達する内の一回くらいの
割合でタイミングを合わせて達し、内部にまるで薄まる気配を見せない濃厚な精を注ぎ込んだ。
もう、互いに十回以上も達しているだろうから、デーモンクイーンの腹の中は私の精液で一杯だろう。
恐らく、ちょっとした浣腸以上の量の粘液が腹中を掻き回しているはずだった。
何度目になるかもわからない絶頂に二人同時に達し、貪るようなキスを交わしつつ中に精を吐き出す。
「……待たせたな。ダークロード殿……ふむ、そろそろ頃合かと思ったが、まだ楽しんでいたか。
 話に聞いていたよりも精力家のようだが、いや、全く大したものよ」
そこにようやくデーモンロードが戻ってきた。
「妻に相手をさせる」ということはやはりこの交わりのことを指していたようで、一向に動じた様子もない。
目に欲望を宿らせつつも、表面上は平然としている。
「んっ、ふっ、少し、待っていて、くれぬか、デーモン、ロード、殿。もう少しで、きりのいい、所に、なるのだ……!」
その通りだった。現に、あと少しで私も満足できそうなのだ。私はより一層の速度と力を持って男根を突き入れる。
「あっ、あっ、あっ、あぎぃっひっ、あぁぁぁっ、あんっ、やめっ、あっ、許してぇぇぇっ……!」
呼応するようにデーモンクイーンの嬌声が高まっていき、急激に弾ける。
これまでにないほどの締め付けと共に達した彼女は、それに応じて精を吐き出す私の男根に満たされたような表情を浮かべて意識を失った。
「ほう、ジェシカを失神させるとは実に大したものよ」
今度こそ、心底から感心したように厳しい顔を歪めた。恐らくは笑みを浮かべているつもりなのだろう。
「……は、ふ……デーモンロード、殿……待たせて、すまぬな。では、話を、伺おう……」
私はようやく力を失った男根を魅力的な尻から引き抜いた。
大きく私の形に口を開けた菊穴から、まるで排泄時のような音と勢いをもって濃密な精が噴出される。
彼女は意識をなくして正解だった。意識があれば、擬似的な排泄を男二人に視姦される羞恥に苛まれただろうからだ。
私は既に淫液で使い物にならなくなったデーモンクイーンのドレスで身体を拭いながら、デーモンロードの方を見た。



「ふっふふ、厚い面の皮よの。他者の妻を犯して、確実に孕むほどの精を注ぎ込んでおきながら取引とは」
泣き叫ぶデーモンクイーンを散々に犯しておきながら言うのも何だが、この男には愛がないのだろうか。
言葉の辛辣さとは裏腹に、デーモンロードの表情は楽しげだった。
「もし孕んだのだとしたら、私が責任を持ってその子を引き取らせていただこう。
無論、不義密通を咎められるのであれば奥方も共に私がいただき、責任を取る」
「いや、よい。子を孕んだとしても、それは我ら夫婦の子。貴君の強き血統とそれの魔力、
 そして我が志を受け継ぐ強力無比な我が後継者の誕生を後日、祝っていただきたいとすら思う。
 第一、それは私をただの肉棒として扱い、私はそれをただの肉壷として扱ってきたのだ。
 今更、それが他の肉棒を銜え込もうと頓着はせぬわ」
私はデーモンロードの次の一言でその認識が誤っていたことを悟った。
「むしろ、そうすることによってそれが満たされるのであれば、これほど嬉しいことはないと言うものよ。
 ダークロード殿、愚妻の満たされぬ肉体を満たしていただき、誠に感謝致す。もしよろしければ、
 今後も愚妻が望むのであれば是非とも肉体を慰めてやっていただきたい」
そう言って、信じられないことにデーモンロードは私に頭を垂れた。
そこまでするほどに、この男は妻を愛しているのだった。私は自らの不明を恥じ、黙って彼よりも深く頭を垂れた。
「……さて、本題に戻ろうではないか、ダークロード殿」
「……うむ、そうだな……これは?」
奇妙な沈黙が場を支配したが、意を決して口を開いたデーモンロードが一枚の地図を差し出してきた。
「貴君の軍勢に激戦地を任せるに当たっての見返りとして割譲予定の領土の地図だ。
 それでよければ署名していただきたい」
破格の条件だと言ってよかった。
その領土は非常に狭いものの土地自体が豊かであり、国力の増大に必ずや貢献するだろう場であった。
「本当によろしいのか?……わかった。配置の件、しかと承った」
「うむ。感謝する。さて、後は我ら夫婦の時間としたいのだが……」
「うむ? ああ、なるほど。わかった。では、いずれ戦場でお会いいたそう」
未だに前後の穴から淫液を垂れ流すデーモンクイーンの媚態をちらちらと見ているデーモンロードを見て、
私は込み上げてくる失笑を必死に抑制しながら立ち去った。



「……ジャック? これはどういうことかしら?」
「お父様、外で誰かに精を注がれたのですね?」
「父さん、何でそんなことするのよ!」
「そうですわ、そんな余裕がおありでしたら、その分も私達に注いでくださらないと困ります!」
「いや、だから、な……」
居城に帰って妻達が待つ寝室に一歩足を踏み入れた途端、私は窮地に立たされた。
部屋に入るなり先制攻撃を受けた私は、あっという間に包囲されてしまったのだ。
「その、男には付き合いというものがあってだな……」
「貴方ほどの人なら断れるでしょう! どうして断らな……この匂い、デーモンクイーンね?」
「えっ、お父様、あの方と交わられたのですか!?」
「もう、父さんってば見境ないんだから……」
「父様……確かにそれは断れませんわね。でも、それはそれ、ですわ!」
「う……」
部屋の角に追い詰められてしまった。どうにも、愛しい女達には弱い。
私を取り囲んだ愛妻と愛人達、娘や孫達が一斉に言い募ろうとした瞬間、思いも寄らぬ助け舟が来た。
「みんな、待って! パパだって悪気があったわけじゃないんだよ! パパは女の人に優しすぎるだけなの!」
幼いアリシアが私を庇うように仁王立ちしている。娘に庇われるのは情けない限りだが、今は頼った方がよさそうだ。
その甘い考えが間違いの元だった。
「それにね、考えてもみなよ。パパの、まだまだこんなに元気なんだよ? みんなの分も充分残ってるよ!」
「うぁ……!」
言うなり、身を翻したアリシアは私の男根を小さな口で頬張り始めた。不意打ちだった。回避する暇がなかった。
こういう時は、常に交わることができるように後宮内では一切の衣服を纏う事を禁止する、という掟が恨めしい。
普段は有効活用ばかりしているのだが、まぁ、人間とはそういうものだ。
「それもそうよね……みんな。たっぷり可愛がって貰いましょうね」
「「はーい!」」
アリシアの舌技に男根を昂ぶらせながら、私は愛すべきサキュバス達が飛びかかってくるのを見た。