ウィザードリィのエロパロ
- 1 :名無しさん@ピンキー:04/08/30 19:24 ID:Z1vx3YgE
- ワードナ率いるヴァンパイア軍団や、ローグ、オークその他の
歴代シリーズのモンスターにいいようにされる女冒険者達。
プリーステス、ウィッチ、サキュバスなどの女モンスターやNPCをいいようにする冒険者達。
これらの小説を読みたい人、書きたい人は来たれ!
- 2 :名無しさん@ピンキー:04/08/30 19:25 ID:bOtr9gu6
- 遂に立ったか
- 3 :名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:08 ID:SiNNNbYw
- やっぱり全裸の忍者は外せませんな。
女ならよし。男ならそれはそれでよし。
- 4 :名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:20 ID:9VH9putO
- ドラクエスレと同じ末路を辿りそうな気がしないでもない…
- 5 :名無しさん@ピンキー:04/08/30 20:25 ID:Z1vx3YgE
- 取り敢えず、短いのを一本(#1のプリーステスネタです)近日中に出す予定です。
といっても、仕事の関係上、あまり暇がないので少し時間がかかるかもしれませんが……
- 6 :名無しさん@ピンキー:04/08/30 21:46 ID:Z1vx3YgE
- 魔術師ワードナの迷宮の地下四階。
忍者や巨大虫、アンデッドなどが群れるこの階層は、
ブルーリボン入手なども絡む、冒険者にとって最初の関門だ。
だが、この男にとっては大した場所ではない。
そう、レベル100を超え、股間を隠す褌以外の装備を必要としない
この忍者にとっては、一人でこの階層を歩くなど、造作もない。
事実、彼の身体に触れたモンスターは一匹たりとていないし、
彼の手刀を喰らわなかった者もまた、いなかった。
「…………」
彼は再びモンスター配備センター付近の警報装置を鳴らした。
もう、かれこれ十回は鳴らしている。それというのも、彼が狙っている
あるモンスターがなかなかやって来ないからである。
「ちっ、またシェイドか」
褌一丁の忍者は、警報によって現れたシェイドを必殺の手刀で斬首刑に処す。
「次こそは……」
再び、彼は警報を鳴らす。
「………よしっ!」
唐突に、彼の表情に喜悦の色が浮かんだ。
「あらやだ、裸の男が一人よ」
「やーねぇ」
現れた相手――それは、彼が待ち続けていた、尼僧の集団だった
- 7 : ◆OuV2JRG.7c :04/08/30 21:48 ID:Z1vx3YgE
- >>3
気が合いますなぁ。私もまっぱの忍者が好きですよ。
取り敢えず、今日はほんの触りだけということで……
続きはまた後日……
- 8 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 02:28 ID:ebtLYBD7
- 「隣り合わせの…」が読みたいわけですが
- 9 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 05:11 ID:FFrhAdQD
- >>6
ウホッ!いい男・・・
VS尼僧戦楽しみにしてまつ。
- 10 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 17:38 ID:uukefprL
- 昔アスコミ(現ビーム)で連載してた奴できぼん。
- 11 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 18:18 ID:OgGboHnV
- スカルダ
- 12 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 18:25 ID:IcvLnUzW
- ttp://yasu-zb.hp.infoseek.co.jp/WIZ/wiz_top.html
ここ読んで思ったんだが、「隣り合わせの〜」の舞台設定って、
WIZの公式設定なんだろうか?
あれはベニー松山が独自に考えた設定だと思ってたのだが・・・・
- 13 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 18:49 ID:OgGboHnV
- ベニ松氏は基本設定に独自解釈を与えて執筆したものと思われ。
ところでPC−88版ウィズ発売当時に刊行された、
ゲームアーツの黒い攻略本(画面写真なし)をまだ持ってるヤシっている?
- 14 : ◆OuV2JRG.7c :04/08/31 20:32 ID:mLzr3qAq
- 彼の行動は迅速だった。流石はレベル100を超えた忍者である。
尼僧達の油断に付け込み、彼女らがメイスを振りかぶる間も
呪文を詠唱する間も与えず、短い呪文を唱えた。
レベル2の僧侶呪文、マニフォである。ビショップからの転職である彼は、
全ての呪文をも身に着けているのだ。
「!?」
自分達が何をされたのかもわからぬままに、全員がその動きを止めた。
「ん〜? どの娘にしようかなぁ」
忍者は淫らな表情で尼僧達を眺めた。尼僧達の目には、怯えの色が濃い。
「ひっ……」
特に最も若い者など、なかなかに整った顔を恐怖に歪ませながら、忍者の股間に
視線を注いでいる。そこには、冒険行にも耐え切れるほどの強靭さを持つ特注の褌を
ピラミッド型に押し上げているものがあった。それだけに留まらず、押し上げる力の余りの
強さに、股間を隠している部分の両脇に隙間ができ、そこから中身が覗いている。
「へへへ、まさか、三人も集まってくるたぁな。神様に身体捧げちまっちゃあ、男なんざ知らんだろ。
ほれほれ、見ろよ。これが男ってもんだぜ? おら、見ろよぉう?」
忍者は自身の欲情を恥じもせず、むしろ見せ付けるように腰を振って、格の違いとこれからの
自身らの運命に怯える尼僧達の反応を楽しんでいる。
「どれどれ、お、可愛い顔してんじゃねえか。おー、こっちの娘もなかなか……ん?」
尼僧達の被り物を剥ぎ取って、じろじろと顔を覗き込んでいた忍者の表情が微妙に変わる。
「お前は娘じゃねえなぁ……婆にゃ用はねえんだよなぁ」
そう言って、四十歳にもなりそうな顔をあらわにした尼僧の首を、一撃の元に刎ね飛ばした。
- 15 : ◆OuV2JRG.7c :04/08/31 20:37 ID:mLzr3qAq
- 少しずつ書いていきますので、もうしばらくのご辛抱を……
次回辺りから徐々に入っていく予定です。
>>8
いずれチャレンジしたいとは思いますが、拙い力量と暇のない毎日では
なかなか難しいので、当分お待ちください……
>>9
はい、ご期待に背かぬように努力します。
悪の戒律に積極的に従う忍者ならではの行動を描くつもりです。
- 16 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 21:01 ID:ebtLYBD7
- >>15
のんびり待つよ!
- 17 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 04:09 ID:LIMp4ZQ6
- うーん、やっぱり四十代には用なしですか。
それでも残り二人……凄い事になりそうでつね。
待ち遠しいです。
- 18 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 10:42 ID:H81QbGRi
- 即死回避のためカキコ。
WIZにおいて「公式設定」ってのは取説に書いてあるのと、ゲーム中に語られてることが全てじゃない?
後の設定は全部自分たちの脳内設定で補完できるってのがWIZのいいとこだと思う。
装備無し忍者にしても、ある人は「忍者装束くらいはつけてるだろう」と思ってるし
ある人はフル○ン・ダシ○ンだろうと思ってるわけだ。
WIZ的には「どっちもアリ」だよね。
- 19 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 11:44 ID:F4DsOPzk
- 「カシナートは通常の形の剣か、スクリュー付き謎の兵器か」はどうなのだろう?
- 20 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 17:12 ID:V7/kQKvd
- >>12のサイト見てみたが、公式っつーよりベニ松氏設定だな。
それより気になったのは舞台設定のページにある地図。
WIZでこんなの載ってた資料ってあったっけ? パソコン版のマニュアルか何か?
- 21 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 18:04 ID:kQ8yOCQE
- >>20
テーブルトークのかも?
- 22 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 18:21 ID:4oId2seZ
- >21
それだ
そのレス見てTRPG版の解説書引っ張り出してみたけどバッチリ載ってた
- 23 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/01 20:21 ID:UooAgKKb
- 「ひっ……! い、嫌ぁぁっ!」
あまりにも呆気なく仲間の命が絶たれたことに、尼僧達が慄く。
だが、マニフォによって硬直した肉体は、惨殺死体から視線を外すことを許さなかった。
「嫌っ、嫌ぁぁっ! ああ……」
若い方の尼僧の悲鳴から力が抜けると同時に、法衣の股間部が急激に湿る。
法衣を湿らせた液体はそのまま脚を伝って床に流れ、湯気と共にアンモニア臭を
通路に撒き散らした。
「おーおー、お漏らしかぁい、お嬢ちゃん」
忍者は楽しそうな顔で、まだ少女と言ってもよい尼僧に近寄る。下卑た表情を浮かべながら、
彼は尼僧の股間に顔を近づけて臭いを嗅ぐ。忍者の鍛えられた嗅覚をもってすれば、そもそも
顔を近づける必要などないのだが、先ほど尼僧の首を刎ねたのと同様に、残りの者に対して精神的な
ダメージを与えるための行動となると、話は変わる。
「ああ、臭え臭え。こんなに大きく育ったのに、お漏らしなんかしちゃ駄目じゃないでちゅか〜」
「あ……そんな……違う、違うの……」
にやにやと笑みを浮かべながら、悪の忍者は尼僧の精神を少しずつ砕いていく。
「そっちのお嬢ちゃんもお漏らししちゃっていいんだぜぇ?」
好色な笑みを浮かべて、もう片方の、気丈にも仲間の惨殺シーンに耐え切った尼僧を見る。
「……………」
「ちっ、つまらねえ女だ。あとで泣かせてやるから、待ってやがれ。さぁ、お着替えしましょーねー」
無視を決め込む尼僧に舌打ちし、グレーターデーモンの外皮すら貫く強靭な指先を若い方の
尼僧の法衣に引っ掛けると、忍者は一気にそれを引き裂いた。
「きゃあぁぁぁぁっ!」
金属製の胸当てが弾け飛び、小ぶりだが形のよい胸が露わになる。
「うるせぇ、静かにしろ、クソガキっ!」
「がっ…あっ……」
突然の悲鳴にも動じず、忍者は尼僧の喉を締め上げる。だが、それでも服を破る手の速度は落ちない。
僅か数秒で、若い尼僧は一糸纏わぬ裸体が、いつ冒険者が通るかわからぬ通路に晒された。
- 24 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/01 20:44 ID:UooAgKKb
- 「汚れちゃった服は捨てちゃいましょーねー」
「うっ……ごっ………あっ!」
首から手を離され、咳き込む尼僧に笑いかけると、忍者は破られ、ただの
布切れと化した法衣をハリトの炎で焼き払った。
「あー、そうだぁ、これがなかったらお嬢ちゃんずぅぅぅっと裸になっちゃうなぁ。ごめんなぁ」
白々しい、芝居がかった口調で忍者が、尼僧の心を更に責め立てる。
「さて、と」
「!?」
忍者は固まったままの二人の肉体を、枕か何かのように軽々と肩に担いだ。
「ここで可愛がってやってもいいんだが、邪魔が入るのも癪だからよ」
そう言うと、忍者は警報装置近くの小部屋に二人を放り込んだ。かなり乱暴な扱いだが、
痛みは与えても怪我はさせないように絶妙の手加減がなされている。
「じゃあ、ゆっくり遊ばせて貰うぜ」
ここならモンスター共もほとんど来ないし、冒険者が来れば警報でわかる。
つまり、余計な警戒をせずに全力で尼僧達を辱めることができるというわけである。
「い、嫌よっ、やめてっ!」
「く、来るなっ! この下種めっ」
今の衝撃でマニフォが解けたのか、二人の尼僧は動き出していた。若い方を年長の方が庇うようにして、
互いに寄り添っている。だが、このような抵抗に、意味などなかった。
「お、丁度いいな。そっちのお嬢ちゃんの魔法は解こうと思ってたんだ。やっぱり、抵抗してくれなきゃ面白くねえ」
忍者は嗤い、年長の方だけを狙って再びマニフォをかけた。
「へへへへ……抵抗してもいいんだぜぇ?」
部屋の隅に追い詰めるように近寄りながら、忍者は褌を脱ぎ捨てた。
太さならば五種族で最大のドワーフと、長さならば五種族最長を誇るエルフの逸物の長所ばかりを
寄せ集めたかのような、赤黒い巨大な肉棒が、驚異的な身体能力を持ち感情を抑制できる、忍者特有の
緩やかな心臓の鼓動に合わせて不気味に脈動している。
「……やっ、来ないでっ……」
尼僧にとって、その逸物は首元に突きつけられた短刀に匹敵する凶器だった。
- 25 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/01 20:55 ID:UooAgKKb
- それを目にした瞬間、尼僧の顔から血の気が引いた。
彼女は必死に後ずさろうとした。
だが、後ろに壁があるため、それ以上は下がれない。だが、忍者は尼僧の
恐怖を楽しむかのようにゆっくりと、だが遅滞のない足取りで近寄ってくる。
先走りによって先端がぬらぬらと光っている巨大な肉棒を脈動させながら。
尼僧は、ただうわごとのように「来ないで、来ないで」と繰り返すばかりだった。
「そんなわけにいくわけねえだろぉ。ガキでも、それっくらいの理屈はわかるだろぉよ?」
下卑た笑みを浮かべつつ、忍者は尼僧の顔の両脇に手を突いて
彼女を壁際に追い詰めた。
「ひゃひゃひゃっ! 小せえ胸だな、おい。すっぽり掌に収まっちまうぜ、おい」
「嫌、嫌ぁぁっ! よしてっ、やめてっ!」
半狂乱になって逃れようとする尼僧の、全身全霊の抵抗を片手で
抑え込んだ忍者は、尼僧の悲鳴と抵抗を心地よく思いながら、
10代半ばの発展途上な胸の手触りを楽しんだ。
忍者の大きな掌に包まれた胸が、その掌の持ち主の意思によって
ぐにゃぐにゃと形を変える。だが、力を緩めた途端、若さゆえの
弾力によって、その形状を元の形へ戻すべく、忍者の掌を押す。
「やっぱ、ガキの胸は違うわなぁ」
「嫌っ、やぁっ、やだぁっ!」
その本人の意思とは無関係の抵抗すら忍者は楽しみ、
弾力を充分に堪能し終えると、おもむろに尼僧を床に引き倒し、
その細い裸身に覆い被さった。経験自体はなくとも知識としては
知っているのか、この行動の意味を悟った尼僧は、より一層の力を込めて
腕を振り、腰をくねらせ、脚をばたつかせて、必死の抵抗を試みた。
- 26 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/01 20:57 ID:UooAgKKb
- 今日のうpはこの辺りで………
どうも、短いといっていたくせにかなり長くなりそうな
予感ですが、なにとぞお許しを……
>>17
いえいえ、このおばさんにも後で活躍して貰いますよ、もちろん。
どうか、気長にお付き合いください。
- 27 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 23:52 ID:Q+qG5y8A
- そうだよなあ。「僧侶(&魔法使い)呪文使える忍者」だから。
- 28 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 05:01 ID:pVAA6eFo
- >>26
乙!
- 29 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/02 22:03 ID:k4MsFhfB
- 「……うっ……っ…」
抵抗を苦もなく押さえ込まれた尼僧は、涙を流した。
悲しみでも苦痛でもなく、絶望を瞳に宿している。最早、どうにも
ならないと彼女は悟ったのだ。動きを封じられたままの尼僧もまた、
年少の仲間を見て涙を浮かべた。こちらには、忍者への
憤りが浮かんでいる。
「さーて、処女マン御開帳〜」
尼僧は必死で脚に力を込めて閉じようとしたが、抵抗など
無意味でしかない圧倒的な力で簡単に開かれてしまう。
「へー、毛、薄いじゃないの。それに、ちょっと小せえかな?」
忍者は嫌らしい笑みを浮かべながら、秘所に視線を注ぐ。
「やっ、やめっ……」
未だ人目に触れさせたことのない秘唇を男に晒すだけでなく、
批評までされてしまったという羞恥に顔を紅潮させたが、
「じゃ、いただきまーす。痛いけどすぐによくなるからね〜」
声と共に、恐怖を与えるようにゆっくりとそこに迫ってくる赤黒い
肉を見た瞬間、さっと青ざめる。
「ひっ……」
目を閉じ、身体をぎゅっとちぢこませ、次に訪れるであろう
苦痛に備える。
「おおっと! このまま突っ込んだら小便塗れになっちまうなぁ」
だが、尼僧の反応を楽しむかのように、肉同士が触れ合う寸前
で忍者の動きが止まった。
- 30 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/02 22:06 ID:k4MsFhfB
- 今日は多忙なため、これで切り上げます。
皆さん、好意的なレス、ありがとうございます
>>27
読んでからのお楽しみですw
- 31 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/03 21:54 ID:3waPRzYz
- 「ひぅ……痛っ、やめっ……!」
忍者は尼僧の脚を限界まで開かせた。人体の構造を熟知した
忍者にとっては人体の関節の可動範囲内の動きに過ぎないが、
尼僧にとってこれは脚の付け根が千切れてしまいそうなくらい、
無理な動きだった。無駄とは知りつつも、必死に身を捩じらせて
脚を戻そうとする。
「綺麗にしとこうや」
しかし忍者は、尼僧の抵抗など意に介さず、股間に顔を埋める。
両手で腕を掴んで上半身の動きを封じ、両腕を腿に絡めて
下半身の動きを封じ、更には頭を股間に割り込ませているため、
忍者の上半身が彼女の上半身から離れても、決して尼僧は
自由にはなれない。
「へへへ、小便臭えな」
邪教を奉じているとはいえ、それでも純潔を守り続けてきた秘唇に
顔を近づけ、舌先を割れ目に滑り込ませる。
「ひっ!」
未だ感じたことのないぬるりとした感触と奇妙な生暖かさに尼僧は
身震いし、抵抗するために脚に込めていた力が思わず抜ける。
「そうそう、素直じゃねえかぁ。そうやってじっとしてりゃ
気持ちいいぜぇ? ほーら、気持ちいいだろぉ?」
「や、う……ひゃあっ!」
尼僧の身体から力が抜けたと見るや、忍者は舌を更に深く突き入れた。
その瞬間、尼僧は大きく震えると、甲高い声を上げて弓なりに身体を反らせた。
- 32 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/03 23:12 ID:3waPRzYz
- 「何だ、軽くイっちまいやがったか。尼のくせに淫乱な小娘だな」
溢れ出る愛液を音を立てて啜りつつ、忍者は精神までも辱めよう
と尼僧に嘲弄の言葉を浴びせた。
「ち、ちが……違う……ひゃ、ああっ!」
入浴時以外に触れたことすらない場所を舌先で嬲られ、尼僧は
舌が動くたびに震える。最早、抵抗する力は出ない。それどころか、
唯一自由になる腰を動かし、忍者の顔に秘唇を擦り付けて、
更なる快感を貪ろうとすらしている。
「身体は正直だよなぁ? えぇ? おい?」
言って顔を股間から離した忍者は、ぼーっとした表情を浮かべる
尼僧をにやにやと見下ろす。
「よぉし、それじゃ、男の味を教えてやらぁ」
興奮の度合いが高まったのか、忍者の肉棒は先ほどよりも
一回りか二回りは大きく膨らんでいた。亀頭などは赤黒く充血し、
まるで水風船のように膨張しているし、全体的に血管が浮き出ている。
「ひぃっ、嫌ぁっ! やだぁ! やめっ、や、やめてっ!」
意識に霞がかかったような表情の尼僧だったが、それを目にした瞬間、
さっと青ざめ、泣き喚いて逃れようとした。
しかし、半狂乱になって暴れようと忍者の力には敵わない。
無造作に開かれた股間に、太い剛直が吸い込まれていく。
「うひゃあ、きっつきつだ!」
「嫌ぁぁぁぁぁっ! 痛いっ! 痛い痛っ! お願っ、あぐっ、抜いてっ!」
忍者は尼僧の懇願を無視して、勢いよく腰を沈めていく。突き進む速度が
落ちないということは、処女膜のことなど配慮せずに貫いたのだろう。
破瓜によるものだけではない血が、肉棒を伝って床を赤く染める。
- 33 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/03 23:13 ID:3waPRzYz
- 間違ってageてしまいました、すみません。
では、今日はここまでです
- 34 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 04:48 ID:TkqkVzjh
- うおっ、ちょっと見ない間に話進んでる!
いいなあ・・・もっとガンガンいってくれ!楽しみにしてる。
- 35 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:32 ID:nMl4wb0P
- (1/6)
小さな物音に、ブルーソニアは足を止めた。
残響音となった足音が完全に消えてから壁の方にすり足で近寄り、慎重に辺りを見渡す。
広大な通路には自分以外に人影は無い。
それどころか、魔法障壁によって厳重に施された封印は、
外界からのあらゆる生物の侵入を拒むために、この巨大な墓所には人間以外の生命は一切無いはずであった。
そして今、この時間にこの階層にいるのは自分とあと数人、それと回廊を護る守護者が3人。
しかし守護者は己の持ち場を離れることは決して無いし、
その他の巡回者とも、迷宮の広さと、厳格に定められた巡回路故に出会うことはまず無かった。
では、今のは空耳なのか。
確かに話相手すらいない迷宮警護の任務中では、幻聴めいたものを耳にすることもないとは言えないだろう。
しかし、この、稀代の大魔道師ワードナを封印する迷宮を警備する栄誉を与えられた者は、
いずれも厳しい選考のもとに選びぬかれた猛者達だ。
このブルーソニアも例外ではなく、しかも彼女は栄えある単身での警護を任された戦士の一人であった。
研ぎ澄まされた感覚は数メートル先の針の音さえ捉え、
そして彼女を一流たらしめているのは、常人よりも遥かに早く危険を察知することの出来る皮膚だった。
他人には説明のしようの無い、「何か」を感じ取る能力。
それが、彼女に警告を発していた。
ランタンを左手に持ちかえ、いつでも剣を抜けるようにする。
小さなランタンのみが光源となる薄暗い通路は、これまでと変わりなく、
ただワードナを鎮める沈黙の歌を奏でていた。
注意深く辺りを探るブルーソニアの呼吸が、長く、細いものになっている。
自らが発する音を極限まで殺す、いつでも事態に即応出来るように身体が覚えた呼吸。
肺に溜まったものを全て吐き出し、新たな空気を取り入れる寸前、何かが聞こえた。
びちゃり。
今度は空耳などではない、はっきりとした音。
重たい泥水が流れるような、厭な濁音が、しかも、確実にこちらに向かってきている。
- 36 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:32 ID:nMl4wb0P
- (2/6)
己の足音さえ反響するこの迷宮で、なぜそれが判ったのか、ブルーソニアにははじめ解らなかった。
この迷宮に入って以来となる緊張が心臓を音高く鳴らし、
剣の柄に手をかけながら、それを抜くことも忘れていた。
何か──何かが近づいている。
しかしこの場所で、何か、と呼べる物など無い。
この階層の中心に安置される存在を除いては。
復活──
伝説の悪魔導師とは言え、
死んで百年以上も過ぎている彼を何故これほどまで厳重に警備しなければならないのか。
何故死体の周りを見回るだけの仕事で、週に50ゴールドもの大金を得られるのか。
その答えが今、哀れな最初の犠牲者に示されようとしていた。
しかしこの時、彼女はまだおぼろげにしかそれを知らない。
異常な音は非常にゆっくりとだが着実にその大きさを増している。
与えられた任務からすれば、音の原因を確かめ、出来うるなら取り除かなければならない。
行こう。
踏み出した足が、空中で止まる。
理性に勝る恐怖がそうさせたのだ。
数知れない戦闘をこなし、そのいずれにも生き残った彼女は、怖れることの正しさを知っていた。
退くべき時に退けない愚者とは、彼女は一線を画していたのだ。
その彼女が、未だ出会ってもいない恐怖に支配されていた。
逃げたほうがよい。
逃げるべきだ。
逃げなければ──
ランタンが照らす範囲には相変わらず何も映っていない。
それなのに、彼女は既に絶望的な恐怖に身を侵されていた。
- 37 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:34 ID:nMl4wb0P
- (3/6)
悪いことに、この階層の出口は気配を感じる方向の先にある。
迂回することは出来るが、それでは倍以上の距離を往くことになる。
それでも、ここに留まることなど出来ない。
あやふやになり始めた現実から離れないために、壁に触れながら往きたかったが、
不運は重なるものなのか、壁側の手はランタンを持っている。
前方に確実にいる何かに背を向けることなど出来ない以上、心もとないながらも歩くしかなかった。
「はぁっ、はぁっ……」
もはや警戒も忘れ、恐怖が要求するままに酸素を肺に流しこむ。
しかしどれだけ大量の酸素を送り込んでも、肺が満足することはなかった。
遂には肩で息を始める彼女に、恐怖が、不意に足元から襲いかかった。
「ひっ──!」
転んだ拍子に迂闊にもランタンを取り落としてしまう。
たちまち恐慌に陥ったブルーソニアは必死で希望の光を捜し求めた。
腹立たしいほど遠くに転がったランタンへと、なりふり構わず四つんばいで向かう。
あと少し。
拾ったら、そのまま全速で駆けだそう──
あと少し。
精悍な顔を汗と恐怖でくしゃくしゃにして、ブルーソニアは懸命に手を伸ばす。
あと少し。
黄色い光が、緑色に濁った。
「!!」
眼の錯覚ではない。
その証拠に、ランタンを掴む手までもが緑に染まっていく。
瞬く間に手首までを侵食した粘質の物体は、更に肘を伝ってきていた。
「嫌ぁァァッ!!」
涜される──
- 38 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:35 ID:nMl4wb0P
- (4/6)
本能でそれを悟った女戦士は、ランタンを諦め、恐怖の巣食うこの場から逃げ出そうとした。
しかし。
動かない。
腕が。
足が。
身体が。
いつのまにか彼女の全身に取り付いていた数体のバブリースライムが、
獲物をねぶろうと活動を開始していたのだ。
彼女は戦士でありながら軽い身のこなしを優先して革の鎧しか身につけていない。
脛にはやはり革製の脛当てを着けているものの、獣のような筋肉を持つ太腿は露のままだ。
その腿に、スライムが忍び寄る。
温かく、そして冷たい──
本当はどちらなのか哀れな女戦士には解らない。
立ちあがろうと無駄な努力を繰り返し、身体の力を奪われていく自分を知らされるだけだった。
汗でびしょ濡れになっている足が、薄い黄緑に彩られていき、
緊張と恐怖に総毛立っていた褐色の皮膚に、どろりとした感触が染みこんでいく。
毛穴の一つ一つにまで侵入してくるような感触は、どうしようもなく──気持ち良かった。
「助けて──」
身体中をもぞもぞと動き回る異形の物体に感じてしまう。
受け入れる訳になど絶対にいかない事実から逃げようと、彼女は叫ぶ。
もしかしたら他の巡回者が聞きつけてくれるかもしれないと、儚い願いにすがりながら。
そうでもしなければ、まだ20歳をようやく越えたばかりの彼女には、辛すぎる現実だった。
「い……や……んっ、ぁ……」
革鎧の隙間から、バブリースライムが滲み入ってくる。
這いずり回る部分全てが快楽に汚染され、彼女の意識を脳髄から蕩かしていった。
「はぁ……あぁ……あ……うん……」
悲鳴に、そうでないものが混じり始める。
それにブルーソニアは気付いたが、為す術は無かった。
- 39 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:36 ID:nMl4wb0P
- (5/6)
「あ……むぅッ! む、ぐぅ……うう……」
それでも最初に彼女の左腕に取りついたスライムが口許へと到達すると、
下顎を包みこむぬめぬめとした感覚に、慌てて奥歯までを硬く閉ざし、
破れるのも構わず思いきり唇を噛みしめた。
それなのに。
不定形の化物はぬるりと隙間に潜りこみ、たやすく口の中へと入ってきたのだ。
粘着質のものに頬の粘膜を擦られ、気が狂いそうになる。
留まることなく入ってくるスライムは、彼女の口をこじ開け、更に身体の中心をめがけてその食指を伸ばす。
喉を伝う。
胃に溜まる。
内側から身体を犯される。
今度ははっきりと熱さを感じることが出来た──何の意味も無いことであったが。
身体の中心へどろどろと流れこみ、消化器官さえも快感の塊に変えていくスライム。
その余りに強烈な感覚に、ブルーソニアは一気に絶頂を迎えてしまった。
「ごほっ……んぶ、ぅ……! うぅ……ぅ……」
身体の中心から広がっていく快感は、これまでに味わったどんな快感も比べ物にならなかった。
どれだけ身体を震わせても、どれだけ喘いでも、全く引かないのだ。
「ひっ……ん……んぅっ!! ……っく……っん! がはっ、ごほっ、うぅ……」
立て続けに達してしまい、涙と鼻水と愛液を垂れ流す彼女に、新たな絶望が襲いかかる。
足の方から彼女を侵食してきたスライムが、付け根へと辿りついたのだ。
「! んふぅ……くぅぅ……ん……」
もちろん何のためらいなど無くもう一つの身体の中心へと続く穴へとその食指を伸ばすスライムは、
瞬く間に彼女の女を満たし、彼女に更なる苦痛と快楽をもたらした。
「か、は……あぁ……ぁ……あぅ……っん」
全く硬さの無いスライムも、膣内全てに満ちてしまえば充分な刺激となり得る。
それどころか、その重さによって絶え間無く刺激が続く為に、
女性にとっては拷問に等しい快楽地獄が続くのだった。
- 40 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 22:37 ID:nMl4wb0P
- 「っふ、はぁっ、ひぃっ……ぃ……」
流れこむことを止めないバブリースライムに嘔吐しながら、必死で尻をよじる。
女性としての肉の柔らかさを失ってはいても、全く意識していないその腰の振り方は、紛れも無く女だった。
秘唇を割られ、異物の侵入を許した時、久しく忘れていた情動が彼女にそうさせたのだ。
行き場を求めて入ってくるスライムは、膣だけでなく、子を宿し、育てるための場所まで穢していく。
「ひっ、ん……んぶぅ……うっ、ふぁ……」
胃と子宮に溜まったスライムで、苦しげに収縮する彼女の腹は孕んだように大きくなっていた。
時折身体が滑って床に腹をぶつけると、口と淫裂からスライムが吐き出される。
ブルーソニアの愛液で薄く光っているその表面を妖しく照らし出すのは、ランタンの灯り。
しなやかな手足の七割以上を汚されている彼女の肢体は、もはやただ淫楽に反応するだけの傀儡だった。
「あはぁ、あぁ……う……うふぅ……んぅぅ……っ」
だから、最後の孔にそれが入ってきた時も、堕ちた悦びしか感じなかった。
不浄の場所を押し広げられる魔淫に、先に心が果てる。
否、果てではない、果て無き果てに辿りついたのだ。
「あぁぁ……っ! あひぃ、い、い……も……っと……もっ…………と……」
三方から体を灼かれ、ブルーソニアはだらしなく口を開いて求める。
快楽を。
救いを。
「ひぃぃ……い、く……また……いぐ……の……うううぁぁあぁっ!!」
最後にそのどちらが与えられたのか、彼女以外に知る者はいなかった。
- 41 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 20:24 ID:nuQbAKRB
- 保守
- 42 :名無しさん@ピンキー:04/09/08 00:35 ID:cFNxMItY
- あー、そういや放置されてたんだな。
出来はいいと思うが、(自分含めて)4はよくわからないという人が少なくないのか。
- 43 :名無しさん@ピンキー:04/09/08 01:15 ID:MDyHGd47
- 放置したくてしたわけじゃない。規制のせいで書き込めんかったのだ。
魔物による陵辱は4ネタが一番やりやすいよな。
手塚一郎氏の「ワードナの逆襲」は非常にエロかった。当時アレで何度抜いたやら。
- 44 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 14:20 ID:tm7DbJ0k
- 保守あげ
期待してますよ〜、続き待ってます
- 45 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 01:31:25 ID:zv+qNtrE
- 外伝シリーズ(特にTとU)は逆に敵がエロいから倒した敵を陵辱とか作りやすい。
誰か書いてくれんかな。
- 46 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 17:09:15 ID:ACoy1sQj
- >>45
青龍朱雀白虎玄武の擬人化とか
なんか別のゲームぽいなあ
- 47 : ◆OuV2JRG.7c :04/09/11 21:02:16 ID:mB0fLwH2
- どうもご無沙汰しておりました。
仕事の方の都合でしばらく続きを書くことができません。
すみませんが、しばらくお待ちください
- 48 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 21:33:42 ID:Vr7zGWUG
- >>43
最近PSで4をクリアしたので、これを機に「ワードナの逆襲」をもういっぺん読みたいのだが、
本屋にも古本屋にも見当たらない。取り寄せとかした方がいいだろうか?
- 49 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 22:57:05 ID:4ehSxAH0
- >>48
あいにく、とっくの昔に絶版しとるよ。
地道に古本屋探すか、ネットオークションとか探してみるといい。
- 50 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:01:30 ID:RLb5rNOa
- WIZはサキュバスの村が一番エロい希ガス
- 51 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:28:58 ID:hHC2aPKW
- (1/7)
石畳の上に、何者かが座している。
闇に透かしてその姿を見れば、まだ幼き少女だった。
線の細い、整った顔立ちも、小枝の如き腕も、およそこのような場所には似つかわしくない、可憐な少女。
しかし彼女こそはこの階層の最強の守護者であり、他の冒険者からは畏敬の念をもって接せられる侍だった。
その彼女が、座っている。
あぐらではない、立った姿勢からそのまま膝だけを折り曲げる、忍者と侍のみが行なう独特の座り方だ。
正座、と呼ばれるこの座法には、精神を集中させる効果があると言われていた。
しかし、慣れない者が行なっても足が痺れるだけであり、
慣れていたとしても通常は石の上で行なうものではない。
そのような座り方を、彼女はもう何時間も続けていた。
何時間──正確には、この階層の中心で発生した邪悪な気を感じとってからずっと。
確実に自分の許へと近づいてくる邪気にもいささかも動じることなく、彫像のように微動だにしない。
空気が固形物のように淀んでいるこの迷宮では、細く美しい彼女の銀髪も重たげにあるのみだ。
その銀髪が、俄に踊る。
「ワードナよ、汝に与えられし永久の責め苦へ戻るがよい! この先に待つのは死のみなり!」
彼女の前方には未だ闇が広がるのみであったが、声に迷いは無かった。
美しく、強靭な意志に満ちた声。
惰弱な者は聞いただけで己の罪を悔い、彼女の前にひれ伏し、
そしてただ苛烈なだけでない、外側を包む慈悲の響きに救いを見出すに違いない、そんな声だった。
誇り高き迷宮の守護者。
悪を断罪すべく培われた生命の全ては、まさに今この時、その使命を果たす為にあった。
そして彼女の呼びかけに答えるように、扉が開く。
上層への階段があるこの回廊に続く、内側の回廊からの唯一の扉。
務めを終えた巡回者が地上に戻る時に使うのもこの扉であり、
今扉を開いたのも彼らのうちの誰かである可能性も当然ある。
しかし交代で迷宮を警護している他の巡回者達と、
一人でずっとこの場を守護するガーディアンとは、別格の存在だった。
- 52 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:30:42 ID:hHC2aPKW
- (2/7)
開かれたきり誰も入ってくる様子の無い扉を凝視していた彼女は、やおら立ち上がって手を振りかざした。
銀細工もかくやという美しい指先から業火が放たれると、
何も無いと思われた地面から、突如厭な臭いと共に黄緑色の魔物がその姿を露にした。
先ほど哀れな冒険者を贄としたバブリースライムは、守護者に触れることなく消滅していった。
魔法によって生み出された炎は、役目を果たして急速にその勢いを弱め、足元にわずかにくすぶるのみ。
だが、気配は減りはしても、無くなりはしていない。
彼女は一瞬の隙も生じさせることなく、腰間の秋水を抜いた。
彼女の肌と同じ銀白色に輝く、儀礼用の剣かと見紛うような美しい刀身は、
戦士達の使う剣とは構造から異なる、刀と呼ばれる武器だった。
侍と忍者のみが使いこなせるこの武器を、彼女は己の手の如く操り、敵を切り払う術を身につけている。
「いやぁッ!」
抜いた刀を両手で構え直した侍は、裂帛の気合と共に禍々しい気の根源へと斬りかかった。
ワードナさえ倒せば、後は雑魚ばかり──
一対多数の戦いでは、まず首魁を倒すべし。
修めた兵法にならって、彼女は全身全霊をこの初撃に込めた。
斬撃のあまりの疾さにか、ワードナは避ける気配さえ見せない。
鎧を纏えない魔術師にとって、刀の一撃は致命傷となる。
彼女の目には既に己の刀が敵を両断する軌跡が映っていたが、それが具現化することはなかった。
「!!」
澄んだ、彼女の声にも匹敵するくらい美しい音色が、迷宮に響く。
その音を、彼女は認識することが出来なかった。
あり得ざる事態が起こっていた。
先祖から代々伝わってきた由緒ある刀が、半分ほどの位置から真っ二つに折れていた。
不可視の魔法の壁が、ワードナの前に張られていたのだ。
しかし、ワードナに魔法を唱えた気配は無い。
それどころか、動いた様子すら無いのだ。
一体どういうことなのか、疑問に思った彼女だったが、答えを手に入れることは無かった。
- 53 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:31:42 ID:hHC2aPKW
- (3/7)
武器を失い、茫然としている彼女の間合いの内側に、複数の影が忍び寄っていた。
ワードナの写し身のような衣装に身を包んだ、暗黒の僧侶が。
「来るな……汚らわしき邪教の者よ、汝の罪を知れ!」
そうすべきではなかった。
刀が折れた時点で、任務も恥も何もかも捨てて階段を昇って逃げるべきだった。
そうすればもしかしたら、千に一つくらいは逃げおおせたかも知れないから。
しかしもう遅い。
勇敢な、しかし何の意味も無い戯言を吐いている間に、彼女の周りを男が囲む。
フードを深く被り、どれも皆同じに見える神官は、聞くもおぞましい邪教に魂を捧げた者共。
光射す場所でならば、彼らは彼女に指ひとつ触れることさえ出来ないだろう。
そんな下賎の者達が、無造作に彼女を引き倒し、その身体に群がる。
「くっ……止めろ、離せ!」
いくら魔法を使い、剣を使わせても並の戦士より強い侍といえども、身体は少女そのものでしかない。
刀を持つのでさえ奇跡と思われるか細い腕はたちまち掴まれ、磔のように広げられてしまった。
自分がこれから何をされるか、知識は無くとも本能は知っている。
だから彼女は、精一杯抗った。
足を押さえつけようとする手を蹴りつけ、闇雲に振り回した。
幾度か鈍い感触がして、呻き声が聞こえた。
わずかに彼女を恐れる空気が、陵辱が支配しつつあったこの場所に漂う。
この気を逃さず、彼女はまさに全身の力で逃れようとした。
腕を押さえつけていた手が緩み、上半身が床から離れる。
- 54 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:32:10 ID:hHC2aPKW
- (4/7)
もう少し。
その刹那。
熱い痛みが、彼女の頬に走った。
あまりに突然のことで、よける暇さえない。
そもそも彼女には、何が起こったのかさえ判らなかった。
ただ顔の左半分がひたすらに熱く、刺激を受けた血管がどくどくと脈打っている。
生まれてからこの方、顔を張られたことなど無い彼女は、この突然の一撃で、
肉体的には何の怪我も無かったが、心が折れてしまった。
気力を失った背中が、再び冷たい床を感じる。
一度は彼女から距離を置いていた邪神官達も、再び欲望に取り憑かれた魂で彼女を涜そうと近づいてきた。
さっきより乱暴に腕を押さえつけられても、もう抗う力は無かった。
ただ何も無い宙を虚ろに見つめている彼女だったが、不意に顎を掴まれ、無理やり横を向かされる。
あまりに強引だったために首が痛んだが、その痛みよりも先に、よりおぞましい感覚が彼女を襲った。
口の中に突きこまれた、肉の塊。
焦点が定まっていない彼女の瞳が見た物は、己の腰を突き出している男の姿だった。
彼女にとっては不浄の象徴であり、見たことさえない器官がねじ込まれたのだ。
その崇高な精神が磨き上げた肢体が、唾棄すべき忌まわしい信仰を宿す神官に犯されていく。
- 55 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:32:46 ID:hHC2aPKW
- (5/7)
「ぐっ、ぐうぅっ……」
あまりに汚らわしい物を噛みきろうと試みた彼女だったが、
口の中で更に膨れあがったそれは喉の奥まで入ってきて、呼吸さえ妨げられてしまった。
たまらず美しく筋の通った鼻を一杯に広げ、酸素を求める。
わずかな酸素と引き換えに得た、耐え難い臭い。
顎を掴まれ、固定された口腔を、肉塊が掻き回す。
上顎も、頬も、舌も、あらゆる所を抉ってくるそれに、彼女はほとんど失神しそうだった。
その彼女の身体を、幾本もの手が毟る。
体格的に鎧を着られない彼女は魔術師のローブを着ているのみで、
少し強引に引き千切れば簡単に破けてしまうものだった。
ローブが破れる音と、男達の下卑た呼吸が重なり、悲惨な光景に昏い花を添える。
破ることそれ自体を楽しんだ男達の手によって、幼い身体を包んでいたローブはたちまち
ぼろきれのようになり、隠している部分の方が少なくなってしまっていた。
剥き出しになった少女の肢体に、再びごつい手が群がる。
掴むことさえ難しい小さな膨らみを、無理やり掴んで揉みしだく。
太陽の下でさえ目を凝らさなければ判らないほどの薄い乳暈も、
泡だった唾液に塗れ、その形を浮き上がらせていた。
更にその中心にある、まだ硬くなったことさえない頂にも、男は容赦しない。
示し合わせたように二人の男が左右の乳首に同時に貪りつき、歯を立てた。
「んくっっ……、む、んふっ、っく」
初めて受ける乳首への愛撫に、少女は悲鳴を上げる。
痛みに続いて生温かい感触がやって来たが、気持ち悪さしか感じることは無く、
そこがやがて女としての反応を見せていることなど知る由も無かった。
膨らんでもようやくわずかに盛りあがっただけの乳首を、男達は責め立てる。
舌を転がし、口に含み、吸い上げる。
時折跳ねる肉付きの薄い肢体に欲情を迸らせつつ、飽きることなく同じ場所を弄り続けていた。
- 56 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:33:30 ID:hHC2aPKW
- (6/7)
下半身にも、二人の男が取りついている。
男達の腕よりわずかに太いに過ぎない太腿は左右に大きく割られ、
そのそれぞれに男が舌を這わせていた。
その動きは乱暴に胸を吸う男達と異なり、偏執的なものだ。
巧みに肌を舐める舌は、ある種の軟体動物が這った跡のように唾液を残していく。
淫靡に輝く跡が消え去らないうちに新たな跡がつけられ、しなやかな足は斑に汚れていった。
しかし、指先から腿の裏から、所構わず執拗に舐め回す舌に、
ペニスを咥えさせられている少女の口から漏れる嗚咽が変わり始める。
「んう……っ、くっ……」
鼻にかかった声色は、紛れも無く官能の響きだった。
少女自身、絶望的な嫌悪感は消えることなど無いものの、
その上からそれを押し流そうとする、不思議な疼きに翻弄されていた。
身体のあちこちから伝わってくる感触が、奇妙に思考を奪っていく。
どのような状況でも決して乱れぬよう厳しい修行で鍛えた精神が、途切れ途切れになってしまうのだ。
胸の辺りから時々痺れるような刺激が走り抜け、その甘美な痺れを追い求めているうちに、
いつしか臭覚を犯す異臭も気にならなくなっていた。
そんな少女の変化を見計らったかのように、男達が動いた。
暗き迷宮にあって薄白く光を放っているかのような少女の身体の大部分が黒く染まっている。
この世のものとも思えない凄惨な光景を助ける者など誰もおらず、
陵辱の宴は、いよいよ本番を迎えようとしていた。
されるがままに口や胸や手、果ては足まで使われて男達の欲望を高めさせられていた彼女の股間に、
一人の男がのしかかる。
初めての快楽に流されつつあった彼女は、
何かが入ってくる感覚で初めて処女が奪われようとしていることに気付いたが、
もう暴れようとしても全身が押さえつけられていてどうにもならなかった。
自慰すら知らぬ幼き性器に、勃起しきったペニスが入っていく。
初めこそその硬さで抵抗を示した秘唇も、無慈悲な挿入に遂にひれ伏し、侵入を許してしまった。
- 57 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:34:46 ID:hHC2aPKW
- 「ぐ……ぅ……ぁ、が……」
火焔の魔法を体内に撃ち込まれたような衝撃に、少女は苦痛の叫びさえあげられなかった。
これまでに負ったどんな怪我よりも酷い痛みが、下腹から溢れて止まらない。
苦痛で死を意識することは無かったが、それ故に永劫に続くのではないかと少女は恐れる。
少女の心配は杞憂だった。
より激しい苦痛が顎を開いて待ち構えていたのだ。
少女の奥まで貫いた邪神官は、ひとしきりその狭隘な肉壷の締め付けを堪能すると、
容赦無く腰を振り始める。
臍の裏側から襲いかかる激痛に、もう少女は身動きすら出来なかった。
死んだように投げ出された手を、邪神官の一人が掴み、己の欲塊を握らせる。
口の中に突き込まれているものよりも太く、熱いそれは、残酷に少女の意識を繋ぎとめた。
程なくもう片方の手も同じものを掴まされ、
両手と口と膣と、あらゆる場所でペニスを慰めさせられる少女の心に、一度消えた炎が再び灯る。
蒼く、蟲惑的な炎は、掌に感じる熱の象徴であり、意識を溶かす邪な輝きだった。
時に強く、時に揺れるその煌きを、少女は求める。
それが破滅の炎と半ば知り、半ば知らず。
掌が擦られ、熱が昂ぶっていく。
口の中の塊がいよいよ硬さを増し、舌にのしかかってくる。
そして、下腹を貫く焼杭は、苦痛と快感を乗せて体内を抉っていた。
- 58 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:35:28 ID:hHC2aPKW
- (8/7)
「ふっ、んふっ、ぅっ、むっ」
頭を包む銀糸が弾み、それに合わせてリズミカルに喘ぐ。
吐き出す呼気に合わせて逃げていく快感を惜しみ、
吸いこむ息に合わせて身体を焼く苦痛を求める少女の姿は、もはや誇り高き守護者の物では無かった。
抱かえられた足が惨めに揺れ、少女を哀れむ。
しかし、少女は哀れみなど必要としていなかった。
開いた淫らな花は、ただ蜜を流し、受粉することをのみ望んでいたのだ。
生物としての本能は、もう理性を必要としていない。
心を失い、魂を喪った彼女の裡で、これまでに無い感覚が目覚めた。
身体中が、どろどろに溶けていくような感覚。
何も無い闇の中で、ただ気持ち良さだけが永遠に続くという錯覚。
そのただなかで腰さえ使い始めていた彼女は、ある物に気付いた。
身体中を嬲られ、卑しい感情に身を委ねる自分を見つめるひややかな瞳。
それに気付いてしまったことが、誇り高き守護者の運命を定めた。
「ふっ、んむぅぅ……っ!!」
淫欲に溺れた自分を見られる。
その認識は、最後まで残っていた小さな光までも守護者から奪った。
代わりに既にほとんどを覆い尽くしていた昏い闇光が彼女を支配する。
「はふ、ぅ……あっ、んっ、んっ……うふぅぅっ!!」
初めてあげた歓喜の叫び。
その響きに凜としたものは既に無く、男達に組み敷かれる悦びがあるのみだった。
魔淫に堕ちた彼女を祝福するように、熱い精液が肌を、口の中を穢し、そして最後に胎内を涜す。
濁った体液が肌に塗れ、異臭を染み込ませても、もはやその迸りを快楽としか感じない彼女は、
かわるがわるのしかかる男達を悦ばせようと幼い腰を揺らし続けていた。
- 59 :名無しさん@ピンキー:04/09/13 00:46:14 ID:5fVBh0o8
- あげ
- 60 :名無しさん@ピンキー:04/09/13 03:36:53 ID:8woocDQb
- ベニ松設定だと、今思い返すとキャラの印象はバンパイアロードの一人勝ちだなぁ。
- 61 :名無しさん@ピンキー:04/09/13 15:52:18 ID:368UoSnE
- >>60
むしろ真の主役ですから。
そこで「風よ龍に届いているか」のジウ×ディーのエチシーンキボンヌ
- 62 :名無しさん@ピンキー:04/09/13 21:22:42 ID:RgKAQr/D
- そういや、ディーってラスト妊娠してたけど、ホントにジヴの子かどうか怪しいもんだ
- 63 :名無しさん@ピンキー:04/09/14 07:41:59 ID:wmATuSFQ
- これまで抱きもしなかった疑念が、不意に男の心を襲った。
──あいつは俺の子だろうか。
そういえば、実感がなかった。産婆も早産だといっていた。
他人にはル’ケブレスからの授かりものだ、と冗談めかして
話していたが、本心ではなかった。
皆口をそろえたように、母親似で良かったなどと無責任なことをほざく。
──確かに俺には似ていない。
疑念は見る見るうちに怪物と化していった。
- 64 :名無しさん@ピンキー:04/09/15 11:26:17 ID:JyN2CuNa
- 誰かベニ松キャラでエロパロを書く英雄はおらぬか
- 65 :名無しさん@ピンキー:04/09/15 23:21:50 ID:vMCg1Sm4
- もうすぐ、マスター(ベーション)になる。
- 66 :名無しさん@ピンキー:04/09/16 11:15:27 ID:rO/nrRkH
- マスターレベルになぞ今日中になってみせますよ。
だから先を急いでるんだと言ってるんです。
- 67 :名無しさん@ピンキー:04/09/16 14:33:39 ID:dxn4ViWT
- しかし3度目の宿屋チャレンジでもマディ未習得の>>66
- 68 :名無しさん@ピンキー:04/09/17 00:07:09 ID:u1JU5GL1
- ジャバで抜いた。
- 69 :名無しさん@ピンキー:04/09/17 13:37:06 ID:FIyj9LbV
- サラは萌える
- 70 :名無しさん@ピンキー:04/09/17 19:57:20 ID:9h7btJHS
- 萌えッ子といえばマイノスだろう。
- 71 :名無しさん@ピンキー:04/09/21 03:34:35 ID:A4XXGa9O
- え〜い>>6はまだか
- 72 :名無しさん@ピンキー:04/09/24 20:47:51 ID:TH45vXfF
- 初期ボーナスでいきなりロードになった女エルフ。
その事に誇りを持ち過ぎていて、自信過剰の高飛車。
意気揚々と酒場で(高圧的に)仲間を募るが、当然相手にされず。
憤慨し酒場を後にするエルフロードに、裏路地から声を掛ける(戒律あるから)
廃レベル忍者。
プライドを逆手にとって挑発して、ダンジョンに同行させる。
当然のごとく実践では役に立たないエルフロード。
一方、転職で魔法もすべて使える忍者は敵を蹴散らし、ダンジョンの奥へ奥へ
とロードをいざなう。
エルフロードのプライドもズタボロになったところで、忍者は役立たずは不要、
捨てていくと言い放つ。
それにすがりつくエルフロードに、忍者はならば役に立つところを見せてみろ
と忍び装束を脱ぎ捨て凶器のように硬化した股間を(ry
- 73 :名無しさん@ピンキー:04/09/25 11:49:43 ID:SNof95rG
- 攻め役は忍者で固定なのかオイ。
- 74 :名無しさん@ピンキー:04/09/28 18:46:28 ID:7LeC6Nn1
- まぁね。
- 75 :名無しさん@ピンキー:04/09/28 20:00:29 ID:Jv2eFByv
- えー別に女忍者の凶器のように鍛えられた入り口がカリ首ちょんぱでもいいじゃん
・・・それも攻め役か。
- 76 :名無しさん@ピンキー:04/10/03 00:16:57 ID:2wFh5EaV
- 保守
- 77 :名無しさん@ピンキー:04/10/03 00:34:30 ID:nmqCBQxZ
- 1.ベイキングブレード復活のため、SPで灰になるエルフロード
2.蘇らせるためにマハマンを使用する忍者
3.和姦ウマー
4.もちろん自分ではベイキングブレード装備できなかったw
- 78 :名無しさん@ピンキー:04/10/03 01:12:52 ID:ZPuBj96A
- >>77
ベイキングブレード懐かしい…外伝2だっけ?やり込んだな。
- 79 :名無しさん@ピンキー:04/10/03 11:55:08 ID:eOwCOXCY
- ケーキ作りに欠かせない
- 80 :名無しさん@ピンキー:04/10/03 14:27:39 ID:g+QzquAl
- いいミキサーだぜ
- 81 :名無しさん@ピンキー:04/10/04 00:09:32 ID:WVFgjij7
- どれ・・・かき混ぜ棒が無いようだねえ
- 82 :名無しさん@ピンキー:04/10/05 17:05:26 ID:T1R0SX8K
- ララでムームーなヤツをキボンヌ
- 83 :名無しさん@ピンキー:04/10/06 23:42:01 ID:iMYGIEDj
- 舌足らずなFC版の和訳でエロキボンヌ
あ、地震だ
- 84 :名無しさん@ピンキー:04/10/07 00:44:18 ID:Er2yw+Rk
- こんとらでくすとらあべにゅー
地震だね
- 85 :名無しさん@ピンキー:04/10/08 00:04:50 ID:9zdQAJaM
- ニルダの杖が・・・
- 86 :名無しさん@ピンキー:04/10/08 00:14:41 ID:LXYIfxGn
- じゃあ、善玉とりに逝ってくる
- 87 :名無しさん@ピンキー:04/10/08 01:21:04 ID:FNrOAFTu
- お尻の中で善玉と悪玉がかつーんかつーんと
- 88 :名無しさん@ピンキー:04/10/08 12:09:01 ID:TSLr0oPV
- >>87
キミは腹に神秘の宝玉埋めこんで山のてっぺんからダイブしてきなさい。
- 89 :名無しさん@ピンキー:04/10/10 20:02:59 ID:sq+RAA0H
- サキュバスたんキボンヌ
- 90 :名無しさん@ピンキー:04/10/19 01:11:35 ID:qgRwx+kF
- 誰か来て〜
「風〜」で誰か!
- 91 :名無しさん@ピンキー:04/10/19 01:39:08 ID:ZHGe7bko
- いま、ダンジョン退屈男を読んでる。
バンシーかわいいよバンシー
- 92 :名無しさん@ピンキー:04/10/19 10:54:54 ID:/XMZ+ny6
- ついでにダイブの際、バマツは禁止します
- 93 :名無しさん@ピンキー:04/10/19 20:45:36 ID:dx6fcFuj
- ハイランス可愛いよハイランス
- 94 :名無しさん@ピンキー:04/10/20 23:21:07 ID:8nWjTLfN
- あと1時間以内にレスが付かなければ、
誰かネッシーの女王様でエロいのキボンヌ。
- 95 :名無しさん@ピンキー:04/10/20 23:24:19 ID:dt7pGKSV
- *そんなものにきょうみはありません*
- 96 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:03:08 ID:vrPHrous
- モンクは女も丸坊主と言う妄想をしているのは俺だけか?
- 97 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 20:26:21 ID:dKZygD6j
- 女は頭を坊主にする代わりに
- 98 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 21:31:24 ID:vrPHrous
- Yの話だが、転職で忍者になって忍装束の上しか手に入らず忍装束の下が手に入らず、それを着たままのくノ一。
- 99 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 21:39:14 ID:vDbFOFQA
- スカルダが、自慢のムラマサでサラをぐにゃぐにゃになるまで攻めているスレはここですか?
- 100 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:41:54 ID:duHooysz
- つーか忍者の人はどこいった。だれかカンディで探してくれ。
- 101 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:45:23 ID:jk90LzWk
- >>100
死んでるのかよ!
- 102 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 23:12:04 ID:wDWyfHl3
- いしのなかにいる
- 103 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 22:32:59 ID:JUIXlkf/
- くノ一と女侍の下着は褌
- 104 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 02:44:36 ID:v1wa5jG7
- 否!東洋の女戦士は「はいてない」
- 105 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 05:13:38 ID:yzxgiE4I
- >104
だから侍はプレートメイルを装備出来なかったのか!!
- 106 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 12:01:13 ID:G2b20PXa
- 『BUSIN』じゃダメでつか『BUSIN』じゃ。
- 107 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 13:31:30 ID:rp/GS6yS
- 10代の頃はFC版をやってたが、その頃は何も装備しないくノ一=全裸と言う妄想だったが20代になるとそれもつまらないので最低限隠していると妄想するようになった。
- 108 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 17:49:28 ID:9kZNCNax
- >>107
つまり「寺沢武一」なくの一と?
- 109 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 22:43:08 ID:9Z/+kHaW
- >>106
ブシンのSSを書いてもいいのかと言う意味なら構わんぞ。
てゆーか、むしろ書け。
書いてくれるならブシンでもエンパイアでもなんでもいい。
単にブシンのキャラ萌え話がしたいという意味ならゲ板にでもスレ立ててやってくれ。
- 110 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 21:50:35 ID:zqwhAsfZ
- SS近いうちに投下します。てか需要あるか?
- 111 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 23:55:45 ID:Zh5uK/CN
- カモーンかましてよかですか?
- 112 :名無しさん@ピンキー:04/11/02 01:05:28 ID:AkowrAfY
- 主人公とイイ感じだったのに脇役の盗賊とケコーンして×1になった方向音痴で年増なエルフ
のSSキボン。
- 113 :名無しさん@ピンキー:04/11/02 08:38:30 ID:Xe+PLiQp
- あんなクソとも言えるウィズ小説なんて元ネタにすんなよ
- 114 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/02 18:51:41 ID:40N716XU
- >>100
かんとう の ひがし に いる
どうも。本州縦断の出張から帰ってきました
今日は身体を休めますが、明日、またうpさせていただこうと思っています。
>>72
個人的に意欲が湧いたので次回はこれを書きたいと思います
- 115 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 03:01:37 ID:deOxUpe1
- 酔っ払いだがSS書いたから投下する。まだ導入部分しかできてないがなー
- 116 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 03:04:17 ID:deOxUpe1
- 俺の名はソウコ。盗賊だ。昔は迷宮に潜って一旗上げてやる!なんて思ってたけど、今じゃ身包み剥がされ酒場で荷物持ちさ。納得いかねぇ。だがリーダーに逆らったところで首を刎ねられるだけだ。あいつは半端な強さじゃねぇからな。畜生ッ、マジで人生はクソだ。
まあそんなある日の話だ、珍しくウチのリーダーが酒場に来たんだ。
それも可愛らしいエルフの女の子を連れてな。
「しばらくはここで待機していてくれ」
リーダーに待機を命じられたエルフの少女は俺の方に歩いてきたんだ。
「ここ、空いてますか?」
俺が頷くと、彼女は俺の隣に腰掛けた。そして俺に話掛けてきたんだ。
「ソウコさん、ですよね?」
「ああ」
俺が答えると彼女は嬉しそうに微笑んでこう言った
「私も今日からあなたと同じパーティに加えていただきました。
司教のカンテイサンといいます。よろしくお願いしますね」
名前と職業を聞いた瞬間に嫌な予感がしたが、取りあえずおれはよろしくと答えた。
それから毎日のようにリーダーは酒場に現れた。
もちろん目的はカンテイサンの鑑定だ。だが、そんなある日のことだ。
リーダーはカンテイサンに
「新しい装備を用意したから今身に着けている物を外してきてくれ」
と言ったんだ。嫌な予感がしたんだ。俺の時と同じ手口だ。
だが彼女がそんな事を知る由もない。言われたとおりトイレで装備品を外してリーダーから新しい装備を渡されるのを待っている。だがリーダーは彼女の衣服を受け取ると酒場を出て行った。どうせ売り払って宿代にでもするつもりだろう。
「リーダーさんまだですか?」
トイレの中からカンテイサンの不安気な声が聞こえてくる。
だがリーダーはもうここにはいない。
しばらくして事態を察した彼女は泣きながら戻って来た。
若い冒険者が多いこの酒場に、少女−それも「裸の」だ。それが一人で放置されればどうなるかなんてアホでも想像がつく。彼女のこれから辿るであろう運命を思うと、俺はやりきれない気持ちになったよ。
続きはまた明日ノシ
- 117 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 07:54:13 ID:XaebR9Kf
- >>116
おお、面白そう。
今夜もまっとるよ。
しかし倉庫は呼び捨てなのに、鑑定はさん付けまでがフルネームなのか…
- 118 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 15:58:31 ID:xmkumoWo
- ソウコ=倉庫か、気づかなかったw
俺の場合はものもち1、ものもち2・・・と続く
- 119 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/03 18:14:33 ID:j+bPyZVX
- 「よっこらせぇっとぉ」
忍者は深く自身を押し込むと、尼僧の両腿に両手をかけ、勢いよく抱え上げ
た。そのまま抜けてしまうのではないかという急上昇の後、忍者が手を離し
たことによって支えるものがなくなり、重力に従って更に深く、限界にまで
欲棒が押し込まれる。
「ひぎぃっ……っ…! や、やめっ、痛っ、あっ、ああっ!」
己の秘所によってのみ自重を支えざるをえなくなった尼僧は、自らの最奥
を硬い肉によって抉られる苦痛と快楽に泣き喚いた。
「おぉっ、何だ、小娘っ、随分深いじゃねえかっ! あ、うっぅっ、凄ぇっ!」
どう考えても尋常ではないサイズの肉棒を全て納めた肉壷の深さに、忍者
は驚嘆した。その手練の娼婦の如き肉壷の深さと、少女特有の狭さに、
忍者は身悶えた。
「うっ、もう、我慢できねえっ、うおぉぉっ!」
「い、嫌ぁぁっ、やめっ、やめてぇっ、痛いっ、痛っ、あ、いぎひゃっぁぁっ!」
喚きながら、忍者はがむしゃらに突き上げた。最初は、犯されている様子を
相方の尼僧に見せ付けて、精神的にも犯し抜いてやるつもりだった。だが、
この肉壷の魅惑の前に、そんな予定など砂で出来た城のように脆かった。
「うぉぉっ、凄ぇっ、凄ぇぞぉっ」
「やだっ、やめっ、抜いっ、あっ、ひぐぅっ、痛っ、あっ、ああっぐっ!」
濡れた音と共に、汗ばんだ肉がぶつかり合う音が響く。同時に、悲鳴の
入り混じった嬌声も。
忍者は初めはただ異物を拒むかのように自身を締め付けていただけの
入口が、次第に逃亡を防ぐように締め付け、奥へ奥へと誘うように蠕動する
のを感じた。
- 120 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/03 18:23:43 ID:j+bPyZVX
- 「へっ、へへっ、お前も、男の味ってのがわかっちまったみてえだなっ、ええ、
どうだ、おい、淫乱の尼ちゃんよぉっ」
忍者はもう、無意識の内に責めの言葉を発していた。それほど、少女の
肉壷が心地よかったのだ。灼けるような熱さといい、精を搾り取ろうとするか
のような締め付けといい、理想的な肉壷だった。
「やぁっ、ああっ、ひぃんっ、ふぅぅっ、あっ、あひゃっ、いぎぃっ」
しかし、尼僧は聞いてなどいなかった。一生涯使うことなどないと思っていた
器官が生み出す、脳が蕩けるような快楽に身を委ねきっていた。
「あっ、そこぉっ、そこぉぉぉっ、もっと、ぉぉっもっともっとぉっ、ああっんっ」
それどころか、忍者の身体に縋りついて自ら腰を振っていた。
「もっとぉっ、もっと頂戴っ、もっと掻き混ぜてぇぇっ!」
淫らな言葉を叫び、男の腰を抱えて尻を振る彼女は最早尼僧ではなかった。
「ほぉれっ、ここかっ、ここがいいのかぁっ、どうなんだよぉっ、ほら、おねだり
してみろよぉ、雌豚がぁっ!」
可愛らしく右に左に振られる尻を揉みしだきながら、忍者は超絶的な身体
能力を駆使した人外の責めを続けていた。一瞬の内に尼僧の小柄な
肉体が数十センチほど浮き上がったかと思うと一瞬で元の位置に沈み、
また浮かぶ。並外れた筋力を以てして初めて可能となる責めを、忍者は
何の苦労もなく、むしろ更に激しさを増しながら続けていた。
「あっ、ああぁっ、あぐんっ、ひぎぃっ、やっ、そこっ、あぉんっ、そっちもぉっ
あひゃぎぃぃいっ、いぃいっ、いいのぉっ、ああぁぁあっ!」
尼僧はその人外の動きに翻弄され、意味を成さない快楽の絶叫を
上げながら尻を精一杯振るだけだった。
- 121 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/03 18:50:58 ID:j+bPyZVX
- 「うぐぅっ、出すぞっ……! 中に出すぞっ!」
忍者は絶叫すると、腰の動きを止めることなく尼僧を床に下ろし、牝犬の
姿勢を取らせた。次いで、犬顔負けの雷速の腰使いを始めた。
かつて手裏剣を身につけて淫魔と交わり、遂には快楽の絶頂へと
昇天させてしまったことがあるそれは、およそ人間の動きではなかった。
「いっ、あんっ、きてぇっ、ひゃぁっん、んんっ、もっとぉっんぁっあぁぁっ!」
尼僧の方は、そんな忍者の、致命的ともいえる絶叫など聞いていなかった。
最早身体を支えるだけの余裕もない彼女は床に突っ伏し、ただ忍者の腰に
向かって尻を掲げているだけだった。
股間から滴り続ける愛液は床に小さな水溜りを作っている。
更には、先ほどからちょろちょろと黄みを帯びた液体が腿を伝わり、床を
汚してもいた。
「おらっ、受け取りやがれっ、牝犬ぅぅっぅうぅっ!」
「あぁんっ! あああああっああっ……………!!」
忍者がその長大な物を尼僧の花弁に一気に押し込み、腰を密着させる。
一気に最奥を抉られた衝撃で尼僧が絶叫し、びくんと震えて脱力した。
「う、おおおっ、おおぉぉおぉお………」
忍者の腰がびくびくと痙攣し、欲棒の先から白く濁った、液体というよりは
流動体に等しい濃度を持ったそれが勢いよく、多量に発射された。
幼い肉壷に納まりきらぬそれが入口からあふれ出すが、それでも注入は
停まらなかった。
「ぐぅぅぅぅっ!」
子孫を残そうとする雄の本能が、停滞を許さなかった。幼い牝の体内に、
過剰なまでに濃度が高い子種が注がれ続ける。
- 122 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/03 18:52:57 ID:j+bPyZVX
- 今日はここまでということで
長らくお待たせしてしまってすみませんでした。
>>116 >>118
自分も気づきませんでしたw
っていうか、鑑定さんの名前が出るまで、エルフ司教と
女盗賊の百合物かとw
- 123 :名無しさん@ピンキー:04/11/04 03:40:19 ID:OerUv7jA
- >>119->>122
久々にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!
たまらんです。GJ!
自分もUPしてみようかな…
メモ帳に書いた未完成のが出てきたし
- 124 :名無しさん@ピンキー:04/11/04 06:09:14 ID:d0rpUBY4
- >>119-122
GJ!
>>123
楽しみにマットルヨ
- 125 :123:04/11/04 06:25:25 ID:OerUv7jA
- >>124
ドモです。さっき見つけたファイルですが、加筆修正しましたんでUPします。
結構長いしあんまWizっぽくないですけど…どぞ。
↓
- 126 :123:04/11/04 06:26:55 ID:OerUv7jA
- ローブがないと気付いたのは戦闘後の宿での事だった。
私―メイジのパピ子(仮名)という名前で出ています―は今日のダンジョン探索のあと汗を流そうと
宿の風呂を借りたのだが、部屋着に着替えた後の脱衣カゴを見ると、自分のローブが消えていたのだ。
それに、自分の下着まで。
盗まれたにしても、何故ローブなんていう* そんなものには きょうみがありません *
位の勢いで買い取られるような安いものを盗んで行ったのだろう。
しかも下着…となると、やはり。
「う〜ん、そりゃ変態さんのしわざだな」
「や、やっぱそうですか」
はぁ、と私は溜息をついた。訪れたスイートの一室、その部屋の主であるケメ美(仮名)姐さんは
私にきっぱりと言い放った。私は明日の迷宮探索の打ち合せのついで、なんとなく相談してみたのだ。
そしてその答えは想像通りだったといえよう。よりにもよって、下着ドロである。
彼女は私より2コ上だが、その性格も体型も、既に私なんかより立派に大人びている。
勿論経験豊富で、迷宮に潜っても余裕な時は、私にあれこれ下世話な話をしてくる。
それ自体悪い事ではないが、
「○○のパーティの××ってさ、身体でかいわりにちんこ小さかったわー。ありゃ期待外れもいいとこ」
と寸評するのはヤメテクダサイ。マジで。まあつまり、それくらい経験豊富と言うわけで。
2年後、私が彼女の年齢の18になっても、足元に及ばないかもしれない。いや、及ばないだろう。
それはきっと彼女の盗賊足るゆえんなのだろう、と私は勝手に結論付けた。
全国のシーフの方がゴメンナサイ。
- 127 :123:04/11/04 06:27:26 ID:OerUv7jA
- 「最近流行ってんのよ、下着の盗難。さすがにシーフの連中から盗むヤツはいないけど、
若い冒険者の子とかは結構やられてるらしいんだわ。特に、あんたみたいに可愛いエルフはね」
可愛いエルフのくだりはともかく、そうだったんですか、と言うものの気が重い。
お気に入りの1枚とかそういうのもあったが、なにより他人が自分の下着で何をするのかと想像すると、
気持ち悪いというかブルーと言うか、凹むというか泣きたいというか。
ボルタックで高く買い取ってくれるんなら、私も売りに行くんだけど、と言う彼女の
ブルセラまがいの発言には心の中でオイオイと突っ込んでおいた。
「まあいいじゃないの、パンツの1個や2個くらい血気盛んな男たちにやってやっても。金がないと
女も買えないし、それに迷宮ん中でレイプされるよりはマシでしょ」
としれっと言うケメ美さんのポジティブ具合に、私は涙した。そして素敵です、でもそれってどうよ、と
―また心の中で―突っ込んでおいた。
所は冒険者の宿の2階。主に男性冒険者に開放されている、ベッドしかない狭い部屋がある階だ。
私はケメ美姐さんの「ポコペン(仮名)のヤツに5,000GP貸してるから、悪いけど取り立てに行ってくんね?」
という、言わばパシリに遣わされて、この2階くんだりに来ていたのだ。212号室。ポコペン。ここだ。
ポコペンさんは私やケメ美姐さんと同じパーティの戦士の1人だ。
半年くらい一緒に戦っているが、私と同じ歳の人間でそこそこ強いし、そこそこカッコイイ。
ぶっちゃけて言えば、少しポコペンさんに惹かれている自分がいる事も―事実だった。
(そういえばポコペンさんの部屋来るの、初めてだなあ…)
ノックしようと裏拳を握ったとき、ドアが緩く開いている事に気付いた。中にいるのだろうか、と
思い隙間に顔を近づけると、中から荒い息遣いが聞こえてきた。
「パピ子…はあ、はあっ」
隙間から見えたのは、私のローブを左手で掴み顔に埋め、右手で私のパンツを掴み、その下で―
自分の…アレを激しく擦っていたのだ。
唐突に視界に入ったその光景はあまりにも衝撃的で、というかバディオスを食らった時のように
心臓がキューっとなるのが分かった。
―ポコペンさんが、下着ドロの犯人…?―
- 128 :123:04/11/04 06:27:55 ID:OerUv7jA
- ショックだったが、それよりも彼が自分の下着やローブでこういう行為をしている事が、なぜかイヤではなかった。
(ポコペンさんが―自分のあそこを、私のパンツで包んでしこしこって、してる…)
その光景に、釘付けになってしまった。胸が高鳴る。顔がポーっと、熱くなる。
手が。手が、自分の股間を求めている。
今まで自分のあそこを弄って気持ちよくなった事は何度かあった。
ポコペンさんにエッチないたずらされるのを想像しながらすると、その手の小説とかなんかよりずっとよかった。
形はどうであれ、ポコペンさんが私を想像しながら気持ちよくなろうとしているのを覗き見ると、
私の中でゾクゾクとした背徳感が生まれているような気がしたのだ。
くちゅ、と自分のあそこを下着越しに触れた。濡れてる。そのまま、中指を生地越しに立て、スライドさせる。
びりびりと背中を電気が駆け巡る。モリトなんか比べ物にならないほどの電撃。それは快楽の信号だ。
ポコペンさんが前後させる手の動きが早まる。それに応じて、私の指も激しい動きに変わった。
自分のパンツがあっという間に濡れ、ぐちゅぐちゅと音を立てているのが分かった。いつもよりも圧倒的に早い
濡れ方に少し恐怖した。しかしそれもほんの少しの事、それさえも快楽の糧にしてしまった。
(すごい濡れてる…ポコペンさんが私で1人エッチしながら、私もそれを見て…エッチな事してる…!)
視界の向こうでは私の名前を呼びながら、凄い勢いで手を動かすポコペンさんの姿があった。
「い、イくよ…!パピ子、イくよっ!」
(わたしもいく、いっちゃう…ポコペンさんのを見ながら、いっちゃうよぉ…っ!)
うっ、とポコペンさんが叫ぶと、彼の手にした桃色のパンツに、大量の白い液体が流れ込んでいるのが見えた。
それを見ながら、私も自分のパンツにあの白いのが入ってくるのを想像し、果ててしまった。
(…私のパンツとローブで……ポコペンさん…私の事好きなのかな…?)
しばらく余韻に浸っていた私だったが、ここが廊下だったと思い出すとすぐスカートを直し、その場を離れた。
- 129 :123:04/11/04 06:28:37 ID:OerUv7jA
- それから数分たっただろうか。ポコペンさんの部屋に友人と思われる男の人が訪れ、何事もなかったように
彼は部屋を後にした。友人らしき男性と話す笑顔は先刻までの表情とはまるで別人に思えた。
「ポコペンさん…」
階段でその様子を覗き見ていた私はなぜかふらりと立ちあがり、彼の部屋の前まで来てしまった。
まるで別の意志があるかのように、もしくはそれが決まりきった出来事であったかのように、
私は自然にドアを空け、彼の部屋に入ったのだ。残り香だろうか、妙に青臭い匂いが部屋を包んでいた。
ベッドの白いシーツの上に、私の薄い生成りのローブと、白で汚されたパンツがあった。それをそっと、掴む。
白の液体は既に透明に近い色になり、ぐじゅと手を汚す。その音が合図かのように、強い精の香りが
鼻腔を刺激した。大量に液体を含んでいたパンツからドロリと白の固まりがはみ出し、手を伝って床に落ちた。
その一連の光景に、私は目を離せないでいた。
彼は私の事を想像してこんな事をした。でも―下着を盗んだのは最近頻繁に行われていた。
もしポコペンさんが犯人だったら、私以外の人のパンツで、私以外の人の名前を叫んでいたのだろうか。
もしそうだったら―いや、もしそうだとしても。私は。
- 130 :123:04/11/04 06:29:50 ID:OerUv7jA
- 俺―戦士のポコペンという名前で出ている―は、今日のダンジョン探索のあと汗を流そうと風呂に入ろうとした。
そう、入ろうとした所までよかった。そこで、俺の出来心が暴走を始めたのだ。
宿の風呂は浴槽こそ男女きっかり分かれていたが、脱衣所は扉1枚で行き来できるようになっていた。
実際、そこから他の女の下着を盗んだりする「下半身冒険者」が増えていた。
しかしもし見つかりでもしたら、女ファイターなら撲殺、メイジなら黒コゲ、シーフなら足ついて社会的ロストと
いわれてて非常にリスクが高く、一部の童貞どもがやってる行為だったのだ。
だが、童貞なのはオレも変わりなく―今風呂場にいるのがあのパピ子と聞き、そのローブとパンツを盗った。
勿論罪悪感はあったが、あとでこっそり脱衣所に放って置けば大丈夫だろうとアホな事も考えていた。
そして、それらを使ってオナニーをした。ローブには彼女の愛用しているであろう石鹸の匂いが漂い、
パンツも嗅いだ事のない不思議な香りで俺をトリップさせた。
ただ―出してしまった後で、一抹の不安や後悔の念が俺を責めたてた。だが、メイジの中で可愛いと言われ、
他の男どもから人気のあった彼女の下着類でオナニーできた俺は―最低だろうけど―幸運だな、と思ってた。
だが。
そう、だが、こうやって俺の部屋で彼女がオナニーしていた事に、俺はパニックになっていた。
(ぱ、ぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぱぴぴ子がな、なななななななななぜあせdsrftgyふじこlp)
白いシーツの上で下半身だけ裸になって座り、右手で俺のザーメンのついた自分の下着をあまがみしながら
左手で自身の割れ目を必死に擦っている。
知り合いとメシ食って帰ってきたとき、部屋のドアが開いてる事に気付いた俺は、
中で女の声がする事に気付いたのだ。それが、あのパピ子だった。
彼女はオレが盗んだと知っていたのか?それとも俺がオナニーしていたのを見ていたのか?
いろんな憶測が飛び交う、が―
…これは、チャンスなのでは?
出来心が、暴走どころか爆走しはじめた。文字通り「火」が付いたのだ。
俺はその瞬間、自室のドアを行きおよく開けていた。
- 131 :123:04/11/04 06:30:39 ID:OerUv7jA
- 「きゃっ!ぽ、ポコペンさん…!」
俺が帰ってくるとは思っていなかったのだろうか、それともそんな事を考える暇もなく
自慰行為に及んでしまったのだろうか。もしかしたら両方かもしれない。
彼女はオレが入ってきたのを感じ取ると目を大きく開き、正座をして両手で股を隠すような格好になった。
オナニーしていた時よりも、顔がボッと赤くなっている。
「ん?パピ子か…俺の部屋になんのようだ?パンツも履かずに」
俯いたまま耳を真っ赤にし、それは、とかええと、とかいうパピ子を見ると
余計に苛めたくなる願望が首をもたげてきた。俺は彼女が座るベッドの前に仁王立ちすると、彼女が噛んでいた
俺のザーメン付きパンツを摘み上げた。あっ、とパピ子は言うがすぐ目を伏せて恥ずかしそうにする。
「俺の精子がついた自分のパンツに何をしてたんだ?」
う、と彼女は唸って黙るが、俺はそれを許さなかった。その時、もし鏡があったなら俺の顔は
トレボーなんかよりも悪い顔をしていたに違いない。ニヤニヤと笑っているだろう顔で、パピ子の頭に手で触れる。
彼女はビクッと反応しこちらを見た。「なあ、何してたんだ?」とオレは再び言う。
自分で言うのもなんだが、この時の俺はサディスム全開だった。
もしグッドのパーティに入ろうとしていたなら、凄い勢いで拒否されていたに違いなかっただろう。
「か、噛んで…ました」
「まさか噛んでただけじゃないよな?噛みながら、どうした?」
うう、と言って涙目になるパピ子。なあ、どうしたんだ、と言う俺の言葉や
下半身裸という羞恥心に堪えかねてか、ついに口を割った。
「す、吸って…吸ってました…」
「なにを?」
「せ…精子を…私のパンツについたポコペンさんの精子を、吸ってました…」
消え入りそうな声で彼女は言った。その肩はぶるぶると震えていた。
「吸いながら…なにしてたのかな?」
「す、吸いながら…エッチな事、してました…自分であそこを…弄ってました…」
「ふうん、俺の残ったザーメン吸いながらオナニーしてたんだ。変態さんだな、パピ子は」
ここでオレのサド願望は最高潮に達したと言っていいだろう。わが息子もズボンの下でギンギンだ。
- 132 :123:04/11/04 06:31:07 ID:OerUv7jA
- 「ポコペンさんだって―今までに私以外の人の下着盗って、ヘンな事してたんでしょう!
だったらあなたも変態です!ポコペンさんなんて―だいっきらい!」
大嫌い―ずがん、とトロールに殴られた以上の痛みが頭に襲ってきたような気がした。違う、それは誤解だ―
「それは俺じゃない!今回が最初だったんだ」
「手始めに、同じパーティの私だったんですか?」
「だから違うって!お前が好きだから、俺は―」
と言ったところで、はっと、気がついた。俺の顔が赤くなったのが分かった。言った。言っちゃった。
一瞬、2人目ともを合わせてきょとんとすると、パピ子が優しいような泣きそうな顔になって―俺に飛びついた。
「ぱ、パピ子…?」
「私も、すき」
さっき大嫌いって言ったじゃん、と言う暇もなく俺はそのまま彼女をベッドに押し倒した。さっきの言葉攻めで
すっかり怒張したちんこは多少萎えたとはいえ、もう限界に達していた。それが彼女の言葉で、関が吹き飛んだ。
「やっぱり濡れてる…」
「いや、言わないで…」
つい先刻まで自慰行為をしていただけあって、彼女の割れ目からは透明の液が溢れ、肛門まで続く通路をしとどに
濡らしていた。そして、クリトリスは控えめな自己主張をしただけで少しだけ顔を覗かせているに留まっている。
「俺の事思いながらやってくれてたんだ」
「………ぅん」
ぽつり。
その言葉がスイッチで、俺の指が彼女のクレバスを蹂躙しにかかった。くっと開くと綺麗な桃色で
彼女の女の子とちいさな窪みがおで迎えしてくれた。
「やあっ、開かないで」
「なんで?かわいいよ」
そのまま、口付ける。ひゃうっ、とパピ子は言うとビクッと震えた。舌でクリトリスを舐めあげると身体が跳ねる。
やっぱりここが気持ちいいのかな、と童貞なりの知識を振り絞ってみた。でもまだ俺は彼女の見たい場所がある。
- 133 :123:04/11/04 06:31:27 ID:OerUv7jA
- 「上着、脱いで…」
真っ赤な顔で伏せ目がちに視線をそらすと、「うん…」と言い、パピ子は自分のブラウスのボタンを外し始めた。
6個ある錠前が外されるまでの時間が、俺にとって夕暮れから夜明けまでに感じられた。それほど緊張していたのだ。
薄いブルーのキャミソールがたくし上げられると、控えめな双房が姿をあらわした。膨らみは僅かにだがあり、
その先端には小指の腹ほどに膨れた乳輪と、白くそして微かに勃起した乳首が可愛らしく鎮座していた。
俺はそれを見るや否や、思いきりしゃぶりついた。きゃっ、とパピ子が言った気がするがそんな事はおかまいなしにと
舌で乳首をなで上げる。ちろちろと刺激し、おもむろに吸ってみる。
とにかく、俺はパピ子のおっぱいに夢中になってしまったのだ。
「ポコペンさん…赤ちゃんみたい」
パピ子が照れたような、困ったような表情で俺に言った。でも赤ちゃんはこれ以上の事はしないぜ。と言い、
俺はパピ子から離れて膝立ちになると、ズボンでハチ切れんばかりに肥大した自分のイチモツを取り出した。
ぶるんと、弓がなるような音を立ててそれは開放された。外気がひんやりと気持ちいい。
それを見たパピ子がエルフ特有の長い耳までをも真っ赤にしてわあ、と呟いた。
「触ってごらん」
うん、とパピ子はおずおずと触れる。竿に触れ、カリ首に指を這わせ、亀頭を手のひらで包み込む。
そしてそれが義務であるかのように、彼女は舌で俺の尿道にツン、と触れた。先走り液が垂れていたそこを
ちゅう、ちゅうと吸う様は今まで味わった事のない別次元の快楽だった。
「言っとくけど、わ、私…こんなことはじめてだから、ね」
額に汗を浮かべて目を閉じ、乳飲み子のように俺のちんこを吸う。たぎりが腹の奥から沸きあがるのが分かった。
「も、もういい…だから…」
パピ子は俺の亀頭から唇を離した。くぱ、と音を立てて透明な糸を引いたがそれはすぐ霧散した。
「うん…いいよ…」
彼女は少し恥ずかしそうに自分のローブ―俺が盗んだヤツだ―を口元でキュッと握り締め、足をゆっくり開き始めた。
もう、限界だった。
- 134 :123:04/11/04 06:31:42 ID:OerUv7jA
- 「ぱ、パピ子ォッ!」
「え、あ、やっ、あ…!!」
ずぶ、と彼女の中に俺が侵入する。思ったよりもキツイが、場所はここで間違いないみたいだった。
「い、いっ…痛…」
「ち、力抜いて…はいんないから」
ず、ずっと音を立てているような感触でゆっくり俺はパピ子を貫いて行く。俺の肉が、彼女の肉の器に
収めようともがいているのだ。
やがて我慢しきれなくなった俺は無理矢理彼女の奥まで突破した。
「―あっ!!い、いた…痛、あっ!!」
「ごめんな、ごめん…止まらない…」
奥まで入った後は俺はひたすら腰を振りつづけた。パピ子には悪かったが、彼女に気を止める余裕はなかったのだ。
じゅぶぅ、とイヤらしい液体をまとわりつかせながらはみ出た肉の棒を、再び彼女に打ちつける。
頭がどうにかなりそうなほどの心地よさ。自分自身を締めつけるパピ子の膣や胎内に俺は酔いしれていた。
「ポコペンさぁん、私、私…」
「イく…イっちまう……ッッ!!」
ものの数分だったが限界だった。情けないが、俺も初めてだったから精を吐き出すリミットはあまりにも短かった。
だが膣内はさすがにマズイと思った俺は腰を引こうとした、が―
蟹ばさみ。パピ子の細い足が俺を掴んで逃さなかった。
「ちょ、待―」
その瞬間、ぱちんと頭の中で何かが弾けた。刹那、精液が止めど無く吐き出される。
どぴゅどぴゅ、と聞こえたような気がした。プルプルと膣も肉棒も震え、ザーメンのタンクがなくなるような勢いで
俺の身体から精子が放たれて行ったのだ。
―す、すげえ…セックスって、こんなに気持ちいいのか―
「あ…熱いよ…ポコペンさんのエッチなお汁、パピ子のお腹にいっぱい入ってくる…
熱い、よ…」
かくん、とパピ子はそのまま失神してしまったように力なくベッドに崩れた。
しばらくして白濁が全て吐き出されたのを確認すると、自分のものをそっと抜く。どろ、と白い液体が
あふれ出てきたかと思うと、中から赤い血が混じり、やがてマーブルからピンク色になってシーツを汚した。
- 135 :123:04/11/04 06:31:58 ID:OerUv7jA
- 「まだ…私いってない…」
パピ子がそう言って、もう何度目だろう。パピ子自身も何度もイってるハズなのだが、それでも飽き足らないらしく
1時間たって、現在5回戦中。こいつの前世はサキュバスか。
「ぱ、パピ子さん…わ、わたくし限界なんですケド」
「もっと…もっとガンバって」
死ぬ。
俺は2度と人のパンツを盗むまいと心に決めた。いや、これはこれで美味しいのだとは思うけど、
もうちょっとスマートな方法が…
「ポコペンさん、キスして」
トロンとした目で、上気させた顔を湛えてパピ子は求めた。まあいいや。こういうカタチがあってもいい…よね?
おしまい
- 136 :名無しさん@ピンキー:04/11/04 06:33:20 ID:OerUv7jA
- 以上です。
お目汚し失礼しました。なんか普通のシチュエーションエロっぽくなってしまいましたが
そこは大目に見てください…
- 137 :名無しさん@ピンキー:04/11/04 06:44:41 ID:OerUv7jA
- すいません、>>131と>>132の間に
しかし。そこで、状況が変化した。ベッドで正座してたパピ子が急に立ちあがり、眉を吊り上げて涙目で俺を見ると、
どん、と俺を突き飛ばしたのだ。メイジの力だったのでこける事は無かったが、彼女からは殺気めいたものを感じた。
これを補完しといてください…コピペミスった orz
- 138 :名無しさん@ピンキー:04/11/06 02:44:23 ID:Pr+FfOQc
- 「ふぅぅぅ………」
忍者が未だ硬度を失わぬ欲棒を尼僧の秘唇から引き抜くと、バブリースライ
ムか何かと錯覚してしまいそうなほど粘性の高い白濁液が神聖な穴から
流れ出ている。
強靭な握力で掴まれていたせいで紅い手形がついた華奢な腿を伝って、
それは床へと零れていく。
「あふぅ…ん…」
「何だ、よすぎて気絶かぁ? この好き者がよぉ」
太い杭を引き抜かれた瞬間に、尼僧は甘い吐息混じりの声を上げて、
尻を高く掲げた獣の姿勢のまま、意識を失った。忍者が嘲弄混じりにその
肉の薄い尻を足蹴にしても、まるで反応しない。
「う……そ…んな……」
陵辱から隷属への一部始終を強制的に見せられていた尼僧は、あまりの
現実にただ呻くのみだった。
しかし、現実は彼女の認識を遥かに超えて残酷かつ厳格だった。
「ひっ……っ…!」
マニフォの効果によって身動きの取れぬ彼女の鼻先に突き出されたのは、
血混じりの白濁液に塗れた醜悪な肉の棒だった。ひくひくと脈動するそれ
からは、濃密な雌と雄の交わりの臭いが湯気と共に立ち上っていた。
「見てみろよ。あっちのお嬢ちゃんの中に、ついさっきまで入ってたんだぜ」
- 139 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/06 02:51:12 ID:Pr+FfOQc
- あ、すいません。
クッキー消したのすっかり忘れてました……>>138は私です。
言わなくてもわかるとは思いますが
- 140 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/06 05:17:56 ID:Pr+FfOQc
- 「け、汚らわしいモノを近づけるな!」
濃密な臭気の源を鼻先に突きつけられた尼僧は顔を背けて逃げることも
できず、ただ忍者に向かって罵詈雑言を投げかけることしかできない。
「おいおい、これからお前を女にする肉棒様に向かって、何てこと言いやがる?」
「ひっ………!」
忍者は楽しげに嗤うと、半開きのまま固定されていた年長の尼僧の口へと、
汚らわしい巨根を近づけた。
先ほど吐き出した液体の残滓が残る先端を唇へと擦り付け、口紅ならぬ
口白によって下手な化粧を施していく。
「やぁっ、臭いっ、やぇてぇっ……!」
尼僧の不快感と恐怖とが頂点に達した瞬間、巨大な肉棒が花弁を思わせる
小さな唇を割って内部へと侵入した。
「うぐっ、むぐぅっ! や、べでっ! ぐぅっ!」
がっくりと膝を突いた尼僧の口内へぐいぐいと、彼女の容積を無視した巨根
が押し込まれる。抵抗などできない。女の命でもある髪の毛を、がっちりと
掴まれているため、逃れることができないのだった。汚れた棒を口内に
押し込み、薄汚い袋を顔面に擦り付ける忍者によって、いいようにされる
のみだった。
既にマニフォがショックで解けていたが、そんなことは何の足しにも
ならない。それどころか、マニフォが解けたせいで口が大きく開いてしまって
欲棒を喉の奥まで受け容れさせられているし、より深く銜えられるようにと
四つん這いにさせられてしまっている。
まるで、現実全てが自身の敵であるかのように、尼僧には思えたことだろう。
- 141 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/06 05:19:01 ID:Pr+FfOQc
- えーと、今日はここまでです。日曜日までには二人目の
陵辱も完了させたいと思っています。
- 142 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 01:17:40 ID:omg+tDPJ
- 「ぐぅっ、むぐぶっ!」
しかし、尼僧は気丈だった。
反射的の行動だったのかもしれないが、既に一度精を放ったにも関わら
ず鋼のような硬度を保つ汚らわしい肉棒に、尼僧は犬歯を突き立てた。
たとえそれが原因で忍者を怒らせ、殺されることになろうとも、尊厳を
保ったまま死ねればそれでいいとでも思ったのだろうか。
「つぉっ!? おぉ、いいねぇっ、もっとやってくれよぉ!」
だが、現実はろくなものではなかった。
一瞬震えた忍者だったが、怒るどころか悦んですらいた。
そう、鍛えられた全身に、肉棒は含まれるのだ。尼僧の歯は丁度よい
刺激となり、痛みではなく快感をもたらしてしまった。
「ほら、もっかいやってくれよぉっ!」
異臭を放つそれで口内を蹂躙しながら、忍者は尼僧の歯に欲棒の幹を
擦り付け続けた。
だが、その一方的な蹂躙は1分も続かなかった。
唐突に肉棒が口から引き抜かれる。
「うっぐぇっ……えぉっ…!」
「おい、姉ちゃん。肉棒様にご奉仕しろ」
仁王立ちした忍者が、口を押さえて嘔吐を堪えている尼僧の鼻先に
肉棒を突き出して命じる。
「……えっ……?」
尼僧の顔が、恐怖に引き攣った。
- 143 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 02:39:05 ID:omg+tDPJ
- 「わっかんねえかぁ? しゃぶれっつってんだよ」
忍者が下卑た表情を浮かべて、先端から先走りを垂らす欲棒を指差した。
「嫌に決まって――」
「あっちのお嬢ちゃんの首、細いよなぁ。親指と人差し指だけで折れちまうかな?」
「えっ――」
「姉ちゃんがしゃぶってくれなきゃ、俺、怒ってお嬢ちゃん殺しちゃうかもなぁ」
「……っ…!」
忍者はにやにやと嗤いながら、怒りと屈辱に打ち震える尼僧を見下ろしている。
そう、尼僧に拒否権などないのだ。拒否することは有り得ないのだ。
「ほれ、まずは先っぽペロペロして貰おうか」
赤黒い先端を鼻先に突きつけ、忍者は嗤った。
尼僧は忍者から顔を逸らしながらもその醜悪な欲棒を小さな手に取り、口を近づけた。
「うっ………」
一瞬の躊躇の後、弾力性を備えたざらついた舌を突き出し、その先端に這わせた。
白濁液。愛液。血液。先走り。唾液。
もとからある雄の味に加えて五種の液体の混合物で味付けされた棒は、未だ
かつて尼僧が口にしたことのあるどの食べ物とも異なった味わいだった。
「やっ、やっぱり駄目……!」
その味を感じた瞬間、尼僧は反射的に顔を離した。とても耐えられるものではなかったのだ。
「へぇ、お嬢ちゃんのことはいいのかぁ」
「あっ……っ! 駄目ぇっ!」
そう、歳若い尼僧の方を忍者が向くまでは。だが、仲間のためならば耐えてみせる。
「うぐっ………」
「うぉっ!?」
尼僧は意を決し、ビクビクと脈打つ醜悪な肉棒を一思いに口に含んだ。
- 144 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 02:40:41 ID:omg+tDPJ
- 今日はここまでです。
少し忙しいので、もしかしたら明日で二人目を終えるのは
無理かもしれません……
- 145 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 18:41:52 ID:omg+tDPJ
- 嫌悪感を隠そうともせず、表情を苦悶に歪めながら奉仕は続く。
先端を口に含み、なるべく味わわないように努めながら舌を這わせていく。
「お、おぉ、そこっ、そこのカリんとこも……!」
「うぐふぅっ、むぐぶっ、ぶぐむぅっ…っ…!」
舌先が触れるたびに、棍棒のような肉棒がひくひくと脈打っては膨張し、呼吸を妨げる。
しかし、吐き出そうにも後頭部をがっちりと固定されてしまっているため、それも叶わない。
それどころか、そうやって抵抗すれば逆に忍者に快感を与えてしまい、余計に押し込まれることとなる。
だが、呼吸を必要としない不死者達と異なる尼僧は、呼吸をしないわけにはいかない。
「うっ…むぅっ……」
尼僧は噎せ返るような雄の臭気を鼻の奥に感じながら呼吸するしかなかった。
涙が零れてくる。
しかし、その「いかにも犯されている」といった表情が忍者の欲望を刺激したのだろう。
口内を蹂躙する肉塊が脈打ち、欲望を吐き出す直前の如く膨張する。
「ぶぐっ!? うぅっ、むぅぅっ…っ…!」
尼僧の口内で膨れ上がった肉は、完全に彼女の口を塞いだ。最早、舌を動かすことしか
できなくなっていた。あまりに深く、そしてぴっちりとはまっているため、何も出来ない。
「ちぃっ、もうへばったのかよぉっ、畜生っ、だったら、俺がぁっ……かぁっ、いいぜぇ、いいぜっ……!」
自分のせいで口の動きが封じられているというのに、それに気づかぬ様子で激昂した忍者は、
尼僧の後頭部に添えた手を激しく動かし、まるで秘所を犯すかのような勢いで腰を律動させた。
「へぶぅっ、えぉぉっ……! むっ、おぁぶぅ……!」
喉の奥、食道までも犯されて嘔吐しかける尼僧だったが、突き込まれた棒によって込み上げて
きたものが再び押し戻される。
地獄のような苦しみだった。しかも、忍者の腰の動きは速くなるばかりで、一向に停まる気配がない。
尼僧は、もう何でもいいから早く終わって欲しいと願った。既に、抵抗の意思など砕けていた。
- 146 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 19:11:19 ID:omg+tDPJ
- 「う、うぉぉっ、いいっ、いいぞぉっ!」
忍者は一心不乱に口内とその奥を蹂躙し、叫び声を上げていた。
「だ、出すぞぉっ、零すんじゃねえぞっ!」
「むぐっ!?」
食道に直接汚濁液を注がれる感触に、尼僧の身体が震えた。迷宮最上層に棲息する下等なスライムが
胃を犯そうと潜り込んできているかのような感触に、嘔吐感が込み上げてくる。
白濁液と混ざった胃の内容物の味は、最悪だった。しかも、口内を塞がれているせいで吐き出すことができず、
尼僧はそれを飲み下さねばならなかった。
「へぇっへへっ、おぉっ、ゲロって暖けえんだなっ! ヌルヌルでいい感じじゃねえか!」
忍者の動きは込み上げてきたものを潤滑液代わりに、ますます激しくなり、それと共に吐き出され続ける
白濁液もまた、粘度と濃度を失うことなく尼僧の食道を犯し続けていく。
「はぁぁ………」
長い長い射精を終了させ、様々な液体で汚れた棒を引き抜きながら、忍者が深く息を吐き出した。
二度に亘って大量の精を吐き出したせいか、あれほどの硬度を持っていた棒がだらりと重力に従っていた。
「うっえ……うぇげぇぇっ……おごぉぉっ……」
四つん這いになった尼僧は髪を振り乱しながら白く濁った吐瀉物で床を汚す。
少し離れて立つ忍者は、その様子を満足げに眺めていた。
「……ほぉ?」
じろじろと眺める視線が、不意に固定された。
その先にあるものは、白く盛り上がった丘の間に走る亀裂――ではなく、その少し上にある花蕾だった。
嘔吐をするたびに頭が下がり、それに呼応して尻が掲げられ、その谷間にある窄まりがひくひくと開閉する。
その淫らな姿勢と男を誘う蕾が忍者の淫欲を刺激し、欲棒に再び硬度を与えることとなった。
「へへ……」
欲望を滾らせた忍者が、未だ嘔吐を続ける尼僧の背後から得意の忍び足で忍び寄る。
- 147 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 19:37:48 ID:omg+tDPJ
- 「うぇぇ……ごぉぉ……ひぃっ!? なぁっ、何ぃっ……!?」
背後から忍び寄った忍者は、意外に肉付きのよい尻を掴むと左右に広げると、その窄まりに舌を這わせた。
欲望のままに蕾に舌を突き刺し、内側を味わい、臭いを嗅ぎ始めた忍者の行動に、尼僧が身震いして、反射的に逃げようとする。
「へへへっ、うんこ臭ぇなぁ……ちゃんと拭いてねぇんだろぉ……」
だが、無駄だった。
「嫌ぁぁっ……ひぃぃっ、お尻嫌ぁぁぁ……」
しっかりと尻を抱えられてしまっているせいで、尼僧はじたばたともがくだけで前に進むことなどできなかった。
羞恥心を煽るような台詞と共に窄まりを舐め解され、荒い息遣いと共に窄まりへと熱く湿った息を吐きかけられた
ことによって、尼僧は身体が火照るのを感じた。
「おぉぉ? 何だ、お前、ケツ穴舐められて感じてんのかぁ?」
「ひぃっ、ち、違っ――」
「何が違うってぇ? 濡れ濡れじゃねえかよぉ、お前ぇ」
尼僧の肉体の変化を目聡く悟った忍者は、滴る愛液を掬い取りながら嗤った。
「ケツ穴穿られんのが好きなんだろぉ?」
「ひぎゃあっ!?」
嘲弄の言葉と共に忍者は、唾液と舌によって解された蕾へと中指を根元まで一息に突き刺した。
充分に解されていた窄まりは柔軟に拡がり、しかししっかりと締め付けながら、指を受け容れた。
「あぁっ、ひぃぃっ!」
忍者が指を鉤状に曲げた途端、小さく震えていた尼僧の身体がびくんと跳ね上がった。
「……あぁ……ぁぁぁ……」
直後脱力した尼僧は、忍者の指によって尻を上に引っ張られながら床に突っ伏し、弱々しい喘ぎ声を上げた。
「何だ、お前、ケツ穴でイっちまったのかぁ? ひゃひゃ、こーりゃ、好きもんだ。さっきのお嬢ちゃん以上だぜ」
指を動かすたびにびくびくと震える尼僧の反応を楽しみながら、忍者が邪悪な笑みを浮かべる。
- 148 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/07 19:39:36 ID:omg+tDPJ
- 予定通りにいかず、今日はここまでです
ちなみに、描写し忘れていたのですが、
若い尼僧 金髪 ロング
年長 黒髪 ショート
おばさん 茶髪 セミロング
です。
- 149 :名無しさん@ピンキー:04/11/09 00:03:38 ID:QtS2vms0
- 忍者の人、GJ!
他の人もがんがんいってくれYO!
- 150 :名無しさん@ピンキー:04/11/11 00:24:29 ID:HPIVKSIM
- >
- 151 :名無しさん@ピンキー:04/11/12 23:36:50 ID:fNKqDy/6
- age
- 152 :名無しさん@ピンキー:04/11/13 23:40:32 ID:MWxqErjc
- 忍者の人はどこ行ったんだ。またカンディが必要か?
- 153 :名無しさん@ピンキー:04/11/13 23:46:18 ID:CgA6Njvf
- 小説版ワードナの逆襲読んだけど
世界観的にはベルセルクに近いんだね
ハードファンタジーっていうか
RPGの祖はトールキンなんだろうけど
こういうのって元祖はなんなんだろ?
- 154 :名無しさん@ピンキー:04/11/13 23:57:34 ID:TEnPAhOk
- いわゆる異世界ファンタジーの祖がトールキンであってRPGの祖はWIZ
もちろん世界観は指輪の影響が絡んでるが派生というよりは大本に近い。
ちなみにはっきりとした日本ファンタジーは水野良のロードス島戦記だな。エルフの耳が長いという設定はこいつらのグループが始まり
- 155 :名無しさん@ピンキー:04/11/14 00:09:28 ID:GiA6/ZXc
- WIZ=コンピューター用D&D
- 156 :名無しさん@ピンキー:04/11/14 00:17:47 ID:eFOk4M8e
- 言い方が悪かった
剣と魔法の世界の祖はトールキンだとして
そこにエロスとバイオレンスを持ち込んだ世界観の祖は何だろう?って事
モデルとなった中世ヨーロッパの世界で
実際そんなのがあったのかもしれんが
- 157 :名無しさん@ピンキー:04/11/14 20:43:31 ID:x4Xn22oa
- 中世ヨーロッパの世界観にフードミキサーを持ち込んだのはWizが元祖
- 158 :名無しさん@ピンキー:04/11/14 22:41:28 ID:hV9OLsBr
- 中世ヨーロッパの世界観に?忍者や?侍を持ち込んだのもWIZが元祖
- 159 :名無しさん@ピンキー:04/11/15 00:04:34 ID:mcXlC06M
- 剣と魔法のファンタジー世界は中世ヨーロッパの世界観とイコールではないと思うが
- 160 :名無しさん@ピンキー:04/11/15 00:25:41 ID:CeR0B4sh
- 尼僧の体内に棒を持ちこんだのは忍者
の続きよろ↓
- 161 :名無しさん@ピンキー:04/11/15 17:06:52 ID:XOXvOHPG
- さがしますか
はい いいえ
- 162 :名無しさん@ピンキー:04/11/18 14:05:11 ID:0x7fB9aO
- トールキン
+
エロスとバイオレンス=コナン(ハワード)
+
ゲーム要素=D&D→進化系=Wiz
+
サガ的要素=エルリック
俺的な解釈では、こんな感じ。
- 163 :名無しさん@ピンキー:04/11/19 22:19:51 ID:yS0wZ7CN
- サガ的要素とはチェーンソーやアイスソードのことを言うのか。
- 164 :名無しさん@ピンキー:04/11/21 00:32:55 ID:Vw559eEY
- ねんがんの アイスソードを てにいれた
- 165 :名無しさん@ピンキー:04/11/21 00:42:40 ID:qEfCWLxk
- >>164
戦士ロード専用、かつホビット以外は呪われます(外伝2参照)
- 166 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/21 16:34:51 ID:E/6qwJa3
- 「だいたいよぉ、普通に考えてあれだよな。初めてですんなり指が入るわきゃねえ」
にやにやと嫌らしい笑みを浮かべながら、忍者は尻を割り開き、蕾を蹂躙する指を増やしていく。
そのたびにビクビクと震える尻を撫でながら、忍者は笑った。
「おい、お前。実は自分で弄ったことあるだろ?」
「いっ、はぁっん、あぁ……い、弄った、あぁっ! こと、なんかぁぁ…なぃっ…!」
「嘘つけ。だったら、こんなに拡がるわけがねえ」
不浄の穴を中がはっきりと覗けるくらいに拡げながら、忍者が更に苛烈に責め立てる。
「どうなんだぁ、ええ、おい? 弄ってんだろぉ?」
「うっ、ぁぁっ、い、弄ってなんかっ……!」
快楽に身悶えしながら、尼僧は必死に首を振って否定した。だが、首を振ると尻も一緒に動くため、
どちらかというと快楽に溺れているようにしか見えなかった。
「へぇ、そうかぃ。嘘つきにゃお仕置きだな。丁度、小便したかったとこなんだ」
湿った音と共に引き抜いた指を舐めつつ、忍者は肉棒を蕾に押し当てた。
「あっ……え、何を……」
「ん? ケツ穴に小便すんのさ。折角便器があるんだ。立ちションする必要もねえだろ」
「やっ、やめっ……そんなのは、嫌っ……!」
尻を掲げさせられた尼僧は逃げようとするが、忍者の腕力に敵うはずもなかった。硬くなった肉棒が、
ゆっくりと尼僧の穴に侵入する。既に充分以上に解され、また唾液と腸液とに湿らされていたそこの
抵抗は、互いの肉に快楽をもたらす程度のものに過ぎなかった。
淫らな音を立てて、不浄の穴が汚らわしい肉棒を飲み込んでいく。
「んぅ、いいじゃねえか。あれ? お前、便秘気味かぁ? まぁいいや、小便浣腸してやるから感謝しろ」
「嫌、嫌ぁぁっ、やめてっ、お願いっ……!」
- 167 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/21 16:51:06 ID:E/6qwJa3
- 「何言ってんだよ、嘘つきにゃあお仕置きだって言ったろぉ?」
尻を軽くはたきながら、忍者は言う。
「う、ほ、ホントのこと言う、言うからぁっ……」
「へぇ、ホントのこと?」
忍者はわざとらしく首を傾げて見せた。
「わ、たしは……尻の穴を弄っているっ……これでいいでしょ……!」
憎悪と怒りと屈辱に煮え滾った目で、尼僧が忍者をにらみつける。
「なるほどなぁ、それじゃ、神さんに仕えてるくせにそんなやらしいことしてたお嬢ちゃんには、
お仕置きしなきゃなぁ……うぅ、尼さんの中で小便なんて、滅多にできねえなぁ」
その答えに満足したかのように頷いた忍者は、尻を掴む手に力を込めた。
「そんな、ちょっ、話が違っ……あぁぁぁっ! 嫌ぁぁっ、やめてぇぇぇっ!」
腹の中に熱い液体が大量に流れ込む不快感に、尼僧は泣き叫んだ。
これ以上汚液を注がれることに耐え切れずに必死になって逃げようとするが、例の如く尻を
掴まれているため、ただ忍者に向かって尻を振ることにしかならなかった。
本人にしてみれば必死なのだろうが、放尿しつつそれを真上から眺める忍者には、人間としての
尊厳を捨て去った一個の雌が見せる、ただの卑猥な光景に過ぎなかった。
「へっへっへ、腹ん中に小便されてよがってるのか? 真性の変態だなぁ、おい」
腹の中に膀胱内の液体を全て注がれ、魚のように口を開閉して喘ぐ尼僧を見た忍者は、
ますます興奮し、その肉棒の硬度が高まった。
「あぁぁ……嫌ぁぁ……」
「おぉ? いい締め付けだなぁ、癖になっちまいそうだ」
腹の中に圧迫感を覚え、更には便意すら催してしまった尼僧は、括約筋を必死に機能させて
最悪の事態を防ごうとするが、それは同時に、突き込まれている忍者の肉棒をも締め付ける結果と
なってしまい、忍者を喜ばせた。
「おい、姉ちゃん。俺がこいつを引っこ抜いたら、どうなると思う?」
問いかける忍者の顔は、邪悪な嗜虐欲を刺激された者のみが浮かべる醜悪な笑みがあった。
- 168 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/21 17:23:23 ID:E/6qwJa3
- 尼僧の顔がさっと青ざめた。
そんなことをされたら、腹の中で渦巻くものが――
「やめてっ、それだけはっ! 嫌ぁぁぁっ、嫌よぉっ!」
「馬鹿言え。だからやるんだろうが」
尼僧の哀願に心底楽しそうな笑みを浮かべながら、忍者は無造作に肉棒を引き抜いて、さっと離れた。
「い、嫌ぁぁ……!」
すっかり拡げられてしまった菊の蕾を何とかして閉じようとして、尼僧は己の括約筋を総動員させる。
ともすれば溢れ出そうとするのを蕾を手で押さえることによって必死に抑え、悲鳴を上げて海老反りながら
ゴロゴロと床を転げ回る尼僧の姿は、忍者の目には堪らなく淫靡に見えた。
その双眸は欲望に充血し、その欲棒は際限なく硬さと大きさを増していく。
数十秒ほどそうしていただろうか。
「あ、あぁぁぁ……っ!」
唐突に、尻の谷間から液体が吹き出た。肌と床を汚すその液体には、茶色と黄色が入り混じっている。
しかし、手が汚れるのにも構わずに押さえた結果、すぐに止まった。
「早く出しちまえよ」
「や、やめてぇぇっ!」
その様子を見た忍者が、嘲りの交じった声と共に尼僧の下腹を軽く踏んだ。踏むたびに悲鳴を上げる
尼僧に気をよくしたのか、何度も何度も力を緩めてはまた込める。その繰り返しによって、尼僧の意思が挫け、
括約筋は徐々に力を失い始めていった。
「ほーら、お漏らししちまいなっ!」
幼児にするようにして尼僧を抱え上げて脚を開かせた忍者は、腿が腹に着くほどに尼僧の身体を曲げる
ことによって腹を圧迫し、排便を促した。
「や、やぁぁぁっ、やだぁぁっ! 嫌ぁぁっ、見ないでぇぇっ……!」
絶望の叫びと共に、下品な音を立てて液体と固形物が噴射される。その勢いは凄まじく、排出されたものは
一直線に床に落ちて飛沫を飛ばすだけで、排出時に尻を汚すことがほとんどなかった。
- 169 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/21 18:31:38 ID:E/6qwJa3
- 「おーおー、出た出た。凄ぇなぁ、おい」
凶器としか言い様のないレベルにまで硬化し、膨張した肉棒を尻の谷間に擦り付けながら、
忍者は尼僧の顔を覗き込んだ。ほとんど放心状態に近いその虚ろな表情に、忍者はますます
笑みを深くする。
「さて、それじゃ、いただきますかね」
呟くと、すっかり開いてしまっている蕾に肉棒を押し当て、無造作に貫いた。
「ぁっあぁぁっ!?」
目が見開かれ、半開きになっていた尼僧の口が限界にまで開き、身体がビクリと震える。
本来は外へ押し出そうとする筋肉だったが、忍者の剛直の前には無力だった。むしろ、その
押し返そうとする締め付け自体が、忍者の肉棒をしっかりと締め付け、奥へ奥へと誘うことに繋がった。
「へぇ、名器じゃねえか。お前のケツ穴はもう、ケツマンコだな!」
「あぁっ、あっ、あぁぁ……っ」
最早抵抗する気力もなければ、人間としての尊厳もなくなってしまった彼女は、ただ忍者によって身体を
上下させられて喘ぐだけだった。大きな胸が重力と慣性によって揺さ振られ、未通の花弁からは蜜が滴り落ちる。
そして、菊の蕾は花開き、太い杭によって最奥を抉られていた。
「これだけ拡がっちまったら、もう後戻りできねえわなぁ?」
心地よさそうに腰を叩きつけながら、忍者は嗤う。
「あぁっ、やぁっ……! ひぃぃっ……」
尼僧は力なく喘ぎ、ビクビクと痙攣する。最早、意識など残っていないのかもしれない。
ただ無意識の内に腰を振り、蹂躙する肉棒を扱き上げていく。
「おぉ……くぅ……自分からケツ振りやがるか!」
淫らな音を立てながら、深く、更に深く欲棒を沈めては引き抜き、また更に深みへと迫る。
「ひ、ひやぁぁぁっ! あぁぁぁっ!!」
忍者の肉棒が膨張し、更なる深みを抉った瞬間、尼僧が絶叫した。絶頂へと至ったのか、喰いちぎられそうな
ほどに肉棒が締め付けられる。
忍者もまた、絶頂に達した。
- 170 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/21 18:46:03 ID:E/6qwJa3
- 「ぐぉぉぉぉぉっ!」
最奥へと突き込みながら、忍者の欲望が放出される。尽きることがないのかと
思われる白濁液が、よく締まる蕾の奥へと搾り取られていく。
「あぁぁぁぁ………」
最奥に熱い飛沫を浴びせられて力のない悲鳴を上げる尼僧の身体から、力が抜けていく。
「おぉぉっ!」
腰を密着させて更に大量の飛沫を奥へと注ぎ込みながら、忍者はぐったりとした尼僧を床に下ろした。
「…………っ……」
「おぉう……いいねぇ」
既に意識を手放している尼僧を俯せにした忍者は、気絶してなおきつく自身を締め上げる蕾に身悶えし、
再び尻を抱えて突き始めた。抜き差しされるたびに、穴の淵から白濁液が漏れ出してくるが、それすらも
忍者にとっては丁度いい潤滑液でしかなかった。更に激しく責め立てながら、忍者は尼僧に覆い被さった。
「へっへっ、使い潰してやるぜぇ」
「ぅん……」
意識のない尼僧だったが、それでも性感はあるらしく、後背位にて責める忍者が腰を叩きつけるたびに
微かな喘ぎ声を漏らす。無意識の内にひくひくと動く尻や腰の感触を楽しみながら、忍者は尻を抉り続けた。
「……う……ん……あぁひゃぁあっ!?」
唐突に目覚めた尼僧が、限界を超えた快楽に咽び泣く。
「よぉ、お目覚めかい」
胸をまさぐり、尻を深く深く抉り込む。
「あんっ、ひゃあんっ! いぃっ、いいぃんっ!」
最早、尼僧はそこにいなかった。ここにいるのは、雌の快楽に目覚めた性奴に過ぎなかった。
「おらおらっ、いいだろぉっ!?」
「あぁぁぁっ! もっとぉぉぉぉっ!」
ワードナの迷宮地下四階の小部屋で、陵辱は続く――
- 171 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :04/11/21 18:48:30 ID:E/6qwJa3
- ようやく尼僧の陵辱が終わりました。
思った以上に長くなってしまいましたが、
これまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
でも、まだ終わりではありません。
これから、輪姦編へと移行します。
よろしければ、お読みください
- 172 :名無しさん@ピンキー:04/11/21 20:37:52 ID:dXMh0eQR
- 分身の術を使うのかっ!!
- 173 :名無しさん@ピンキー:04/11/22 01:35:23 ID:GUXeszTF
- 忍者は仲間を呼んだ。
レイバーロード(性格:悪)が現れた!
ってな展開だと予想する。
- 174 :名無しさん@ピンキー:04/11/22 01:45:26 ID:Oi0YUeaN
- 何を言っている。
ワードナの迷宮地下4階と言えばアイツだ。
地下迷宮でただ一人,定冠詞を持つバケモノ。
「ザ・ハイマスター」
- 175 :名無しさん@ピンキー:04/11/22 04:54:55 ID:YxPYKjVB
- (・∀・)イイ
- 176 :名無しさん@ピンキー:04/11/22 19:41:13 ID:8Sbt7+YP
- >>174
あれってハイ忍者じゃなかった?
- 177 :名無しさん@ピンキー:04/11/22 19:57:17 ID:8Sbt7+YP
- ついでだから、俺も予想。
忍者が立ち去った後で、ローグとかの慰み者にされるとか、
そういう系じゃね?
- 178 :名無しさん@ピンキー:04/11/22 22:11:35 ID:8Sbt7+YP
- >>116の人はどうなった。誰かカンディで(ry
- 179 :名無しさん@ピンキー:04/11/23 17:54:36 ID:mVRRrQeu
- 案外、こうやって予想出させといてネタにするつもりかもな
- 180 :名無しさん@ピンキー:04/11/25 00:19:54 ID:meTTuMRi
- 2人とも街までお持ち帰り〜ってのはダメ?
- 181 :名無しさん@ピンキー:04/11/26 12:29:01 ID:kP8wQ4DL
- テレポートも出来るしな〜
- 182 :名無しさん@ピンキー:04/11/26 23:59:32 ID:tG/0gH+L
- ってか、他の人の作品まだー?
- 183 :名無しさん@ピンキー:04/11/27 00:26:41 ID:+a04DnEH
- 「ああああ」(人間・G・戦士、女)は冒険者を目指してやってきたものの、
あくどい(善なのに)パーティに騙され、身ぐるみはがされたあげく除名されてしまう。
泣く泣く馬小屋や簡易寝台で身体を売り、金を貯めていく彼女。
当初はある程度貯まったら冒険者に復帰しようと思っていた彼女だが、
「なんだかこのほうが楽しいし、儲かるかも……」
と、今ではすっかり娼婦が板についてしまった。いつのまにか属性も悪に……
いまやすっかり売れっ子になり、ロイヤルスイートでしか客を取らなくなった彼女。
「ああああ」にとってそれが幸せだったのかどうか、それはカドルト様でもわからない。
- 184 :名無しさん@ピンキー:04/11/28 00:10:34 ID:bSXMmZBD
- >>183
しかし、その「ああああ」もやがては歳を取っていった。40を過ぎてしまっては、
最早、一部の年増好みの者しか彼女を買う者はいない。
だが、それでも彼女は娼婦を続けていた。今更、元の生活には戻れないし、
何より、彼女と同じような境遇の少女達に客を世話することによって懐に入ってくる、
仲介料が美味しいのだ。やめられるはずがない。
リルガミン娼婦ギルド初代マスターの伝記より抜粋
- 185 :名無しさん@ピンキー:04/11/28 02:30:23 ID:ajay1hsk
- >>184
>リルガミン娼婦ギルド初代マスターの伝記より抜粋
男塾の民明書房刊を思い出してワロタw
1ヶ月ぶりに見にきたが、忍者の人 ◆OuV2JRG.7c氏もGJ!!
いいねぇ、鬼畜っぷりが最高。マニフォで意識があるにも関わらず、何も出来ないで犯られていくのが素敵ッス。
続きキボンヌ
- 186 :名無しさん@ピンキー:04/11/29 01:24:12 ID:xUYIL4VE
- >184
がんがん年を取って0歳へ戻る>現場復帰w
- 187 :名無しさん@ピンキー:04/11/29 17:04:35 ID:XY3437Xc
- 1260歳こえれば、だっけ
外伝の場合は
- 188 :名無しさん@ピンキー:04/11/29 20:00:49 ID:y+J+A2bo
- 若返りの泉で
- 189 :名無しさん@ピンキー:04/11/30 16:53:36 ID:E1ehHygy
- 泉といえば女王様の泉ハァハァ
- 190 :名無しさん@ピンキー:04/12/02 01:46:00 ID:vLvgcwT3
- 4ネタすばらしい。
このスレに来るような奴は、4ネタは仕入れとくべきだ。
手塚氏の小説もなんとか手に入れるべきだ。
俺はPCエンジン版の敵キャラのKYOKOで何回か抜いた。
- 191 :名無しさん@ピンキー:04/12/02 22:10:05 ID:YmEQtOJ2
- 私はLV12プリースト(E)。
しかしいまだにマディを憶えていないせいでパーティでは肩身が狭い。
ある日迷宮入り口で仲間を待っていると、身ぐるみ剥がされたあげく
凌辱された哀れな女冒険者と出くわした。
なかなか好みだったので、親切ごかしにディオスで傷を治してやった。
すると女は、このままでは妊娠してしまうかも知れないから助けてください、と訴えてきた。
なるほど、ラツモフィスを使えば体内に出された精液を消すことは可能だ。
「それはいいが、お礼をいただかないとな」
女は、こちらの意図を悟り青ざめたが、観念して、私のなすがままになった。
たっぷりと犯してやったあと、ラツモフィスをかけて、解放してやった。
それはまぁ良かったが、その後仲間と合流し、下層へ向かったさい、
ラツモフィスが足りず、前衛に死人が出てしまった。
その責任を問われ、私はパーティを追放されるハメに……
ああ、何もかも、マディを覚えさせてくれない神のせいだ!
- 192 :名無しさん@ピンキー:04/12/02 23:57:10 ID:NPXUYYsn
- ロルトでイ`。
- 193 :名無しさん@ピンキー:04/12/03 20:00:07 ID:IMcnFwBP
- 忍者の人、続きまだかー
- 194 :名無しさん@ピンキー:04/12/03 23:18:02 ID:/6QFWDNf
- >191
アルハイム?
- 195 :名無しさん@ピンキー:04/12/04 13:46:09 ID:U4UOcSdM
- >>191
>ラツモフィスを使えば体内に出された精液を消すことは可能だ
( ・∀・) つ 〃∩ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー
- 196 :名無しさん@ピンキー:04/12/05 02:08:43 ID:qaOrDQhA
- きっとWIZの神父や法王には隠し子などいないんだろうな
- 197 :名無しさん@ピンキー:04/12/05 20:05:26 ID:xVjOCcQM
- 普段はローブだけ着て一見Mageだがローブ脱ぐとAC-99な
廃レベル忍者(♀エルフ)キボンヌ
- 198 :名無しさん@ピンキー:04/12/07 23:36:04 ID:arBbLQ0u
- >>197
それはルインのことかーっ!
- 199 :名無しさん@ピンキー:04/12/09 03:47:55 ID:fl6tO6FT
- 保守
- 200 :名無しさん@ピンキー:04/12/09 04:03:55 ID:espUqqfs
- 忍者へ転職するため、訓練場へやってきた女戦士。
だが、忍びへの道は想像以上に過酷であった。
まず身ぐるみを剥がされて全裸にされ、すっぽんぽんの状態で訓練所付き忍者と戦わされる。
当然のように敗北すると、そのまま忍者たちに犯される。
女陰はもちろん、口、尻穴、乳、手、膝裏、腋、ありとあらゆる箇所に男根をねじこまれ、
挟み込まされ、汚されるのだ。
ひとしきり犯されたらマディで全快させられ、ふたたび最初に戻って忍者との戦い、
敗北、輪姦……これが延々と繰り返される。
(あまりの過酷さに、数年分も老けてしまう)
だが修業に耐え抜けば、膣や口はおろか、肛門や乳間ですら男根を切断できるほどの全身凶器と化す。
かくして、殺人マシン・忍者が誕生するのだ!
……え、男の場合は? やっぱり逆なんじゃないでしょうか。
- 201 :名無しさん@ピンキー:04/12/09 04:10:06 ID:7EtitVWA
- >>200
つまり…
目でピーナッツが噛めるくらいはできるのか?
- 202 :名無しさん@ピンキー:04/12/09 09:39:38 ID:cCpIy7qb
- 三本目の足でクリティカルヒットが出せるように?
- 203 :名無しさん@ピンキー:04/12/09 23:49:21 ID:2lmiBgfl
- 秘技 中心脚!
- 204 :名無しさん@ピンキー:04/12/10 23:59:57 ID:2AkUiXfc
- 忍者の人はマダー?
- 205 :名無しさん@ピンキー:04/12/12 20:44:32 ID:HpBzHqis
- その忍者達、相手が年増の婆だったら大変だなw
- 206 :名無しさん@ピンキー:04/12/13 20:01:47 ID:VZVe6iDb
- こんなスレあったんだ。昔、鱗の女帝&六魔王のお下劣お笑い書いたっけ。まだ置いてあるかな?
- 207 :名無しさん@ピンキー:04/12/16 17:07:26 ID:waoRewZb
- 捕手
- 208 :名無しさん@ピンキー:04/12/19 02:32:33 ID:daeMRzn2
- 外伝2のハイプリーステスの攻略本のイラストがよかったなぁ。
- 209 :名無しさん@ピンキー:04/12/24 02:12:24 ID:vZ6PC4bg
- hoshu
- 210 :名無しさん@ピンキー:04/12/25 18:42:06 ID:2GoVL5xM
- カンディ→職人
- 211 :名無しさん@ピンキー:04/12/27 01:02:57 ID:5cjgn2Q1
- 職人さんロストしちゃったのかな(´;ω;`)ウッ…
- 212 :名無しさん@ピンキー:04/12/27 15:43:53 ID:DytUxK1u
- 災渦の中心だっけ?火山の周りにアマゾネスが住んでるのは。
宇宙ペンの方だっけ?
- 213 :名無しさん@ピンキー:04/12/27 18:45:26 ID:nrP2ZjrU
- >>212
アマズールが出てくるのはコズミックフォージですね
メイルシュトロームにもアマゾンがいますけどね
- 214 :名無しさん@ピンキー:04/12/27 21:33:05 ID:RyY8GVcb
- 素っ裸のアマゾネスが群れ出る
SSが投下される予感。(*´Д`)ハァハァ
しつこくしつこく裸描写をしてくれれば
激しく好み。
- 215 :名無しさん@ピンキー:04/12/27 22:09:22 ID:HK6eVWip
- あのアマゾネスの「キョオーーー!!」みたいな雄たけびが忘れがたい……(SFC版
確か女王みたいなのとその右腕みたいなキャラもいたっけかなぁ。
- 216 :名無しさん@ピンキー:04/12/27 22:23:52 ID:1q50QKlc
- 腐れ宇宙ペンの方か。あれの女王と側近で触手なネタが
脳内にあるが果たして形に出来るか…。
ところであの側近に読心術かけると「女王はパンツはいてないの!」
とかいいやがったなぁ・・・・・・。おまいは何を考えてるんだと
突っ込んだよ。
- 217 :名無しさん@ピンキー:04/12/28 00:23:57 ID:OH/bfhYg
- >>216
うを…アマズールクイーンとヒドラプラントですか…ハァハァ
それとは別にブリガード・ウォルタンとその部下のバルキリー達が堕とされるお話が読みたいです。
- 218 :名無しさん@ピンキー:04/12/30 19:31:31 ID:64hJVdyA
- 保守ついでに
「潜入!アマズールの生態に神秘を見た!彼女達の子作り」
フタナリ・触手・乱交属性。
年明け公開! 出来たらいいな。
- 219 :名無しさん@ピンキー:04/12/31 02:07:05 ID:5XhB1iHV
- 子作りなら
HR属性を忘れちゃだめぽ。(;´Д`)ハァハァ
- 220 :名無しさん@ピンキー:05/01/02 03:48:13 ID:17og1Ez5
- 保守age
- 221 :名無しさん@ピンキー:05/01/03 23:27:04 ID:RBDJDkd2
- 捕手
- 222 :名無しさん@ピンキー:05/01/08 00:33:09 ID:Trrko4Ph
- 保守age
- 223 :名無しさん@ピンキー:05/01/14 23:21:12 ID:1Aad4+Sq
- BUSINシリーズもありですか?
- 224 :名無しさん@ピンキー:05/01/15 12:43:49 ID:kevx+n2B
- もちろんだ。
期待してるぞ、223
- 225 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/15 14:43:06 ID:mOMpNcvH
- じゃあお言葉に甘えて投下します。
BUSIN0です。
相手がモンスターなので獣姦?警告。
- 226 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/15 14:43:37 ID:mOMpNcvH
-
獣の咆哮、悲鳴、炸裂音に雄叫び、遠くから聞こえてくる喧騒が渾然一体となって
極上の音楽のように鳴り響いている。
すえた匂いを胸一杯に吸い込むと俺はたまらなかうなって迷宮の中に駆け出した。
信じられるか?
この迷宮の中では魔獣は次々と湧き出し尽きる事が無く
お尋ね者でも騎士団に咎められる事もなくうろついていいのだ。
俺はこの迷宮の話を聞いた時、耳を疑った。
そしてこの国に来てこの迷宮の存在をこの目で確認した時
生まれて初めて神に感謝した。
天国というものが実在するなんて思ってもみなかったが
目の前に広がる迷宮の存在は正に天国としか言い様がない。
少し見渡すだけでオークにピクシー、インプ、なんとボギーキャットまでいやがる。
ボギーキャットってのは顔とおっぱいだけは人間の女で
身体は猫と猿の間みたいな魔獣だ。
ここではこんな上玉が一階からうろついているのだ。
「グルルル・・・」
オークやインプを殴り飛ばしているとボギーキャットが体勢を低くして唸り始めた。
ボギーキャットはその可愛らしい外見とは裏腹に獰猛で肉食、
可愛らしい猫ちゃんだと思って近づいた冒険者を獲物にしている魔獣だ。
「ガァッ!」
俺の熱い視線にほだされたのかボギーキャットは短い雄叫びを上げると
俺に向かって飛び掛ってきた。
眉間に皺を寄せた顔がまた一段とそそる。
ブンブンと振るわれる腕をかわし噛み付きに来たところを屈んで後ろに回りこむ。
「グググ・・・」
すかさず後ろから覆い被さるとネコの首に左腕をまわし身体を起こした。
背筋を伸ばされるだけでネコはほとんどの自由を奪われる。
俺はギイギイとうめく美女の無防備な胸に右手を伸ばした。
- 227 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/15 14:44:08 ID:mOMpNcvH
-
「おほっ!」
ぷりぷりと柔らかいおっぱいの感触に思わず声が出てしまった。
「グァー!」
「っ・・」
俺の左腕を引っ掻いていたネコの爪が
おっぱいを掴んでいた俺の右手に食い込んでいる。
名残惜しいがこのまま触っていればこのすべすべおっぱいに傷がつくかもしれない。
俺は仕方なく右手を引っ込め素早くズボンを下ろした。
こいつは自慢になるが俺はズボンの早下ろしでは世界一だと思う。
ま、とにかく先に大人しくさせた方が良さそうだと思い自慢の宝刀を取り出すと
ボギーキャットのでかい尻をまさぐる。
毛むくじゃらの尻間に手をつっこむとほんの少し無毛の場所がある。
「おい、こら、ちょっとじっとしてろ」
身体をよじるボギーキャットの尻を掴むと場所を調節する。
キャットのあそこにチンコをあてがうと俺は一気に腰を突き入れた。
「フギゃっ!」
ネコが今までとは少し毛色の違う叫びを上げる。
その隙に首を離して代わりにキャットの二の腕を掴んだ。
両腕を掴んでしまえば彼女はもう何も出来ない。
一番やりやすい方法だが、このやり方はキャットの表情が見れないのが残念な所だ。
「グゥゥゥ・・・」
ゆっくりと中に侵入させていくとボギーキャットの背筋が伸びて動きが止まった。
ネコの中はかなりキツイ。
ギチギチの肉は何度突き入れても中々ほぐれてくれない。
はっきりいって少し痛いが、ふさふさの毛が足の付け根にあたり気持ちいい。
「グッ・・グッ・・・」
段々とキャットの身体から力が抜けていくのがわかる。
開きっぱなしの口から出る声から抵抗する意思は感じられない。
俺はもう大丈夫だと判断しキャットの腕を離した。
感じてくれているのか、ただ単に諦めたのか
案の定、大人しく四つん這いになっただけで逃げようとしない。
- 228 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/15 14:45:35 ID:mOMpNcvH
-
俺はここぞとばかりにおっぱいを触る事にした。
ネコのおっぱいは相変わらずすべすべと柔らかくまるで俺を歓迎しているようだ。
根元から絞るように揉んでいくとこころなしかネコも喜んでいるような気がする。
ネコの背中にかぶさり横顔を見るとネコは額に皺をよせ強く目を閉じている。
快感に耐えていると思いたい所だが、恐らくは痛みに耐えているのだろう。
少し可哀想になったが、顔をのせた首筋の猛烈な獣臭さにますます興奮する。
ネコのくびれた腰を掴むと俺は動きを加速させた。
「うっ」
こみ上げてくる快感に身を任せ俺はネコの中に発射した。
まるで吸い取るようにネコの中がキュッと締まった。
毛むくじゃらの背中がプルプルと震えている。
無理矢理ネコの顔をあげさせるとだらしなく開いた口に唇を重ねた。
「んグッ!」
少し驚いたような気もするがよくわからない。
ねばねばした涎が生臭く俺の舌に絡みついてくる。
ざらざらの舌は舐めると少し痛い。
唇を離すと俺はまたおっぱいに手を伸ばした。
何度触ってもふわふわと気持ちがいい。
俺はこのおっぱいなら何時間触っていても飽きない自信がある。
それぐらいにいいおっぱいだ。
弄っているうちに中に入れたままだった俺のモノも復活し穴をギチギチに広げている。
中に出したせいもあるが、さっきよりも肉が滑らかになってきたようで
随分と動きやすくなってきた。
「ニ゛ッ・・・ニ゛ッ・・・」
腰をこねるとキャットが妙な声を上げ始めた。
もしかしたら感じているのだろうか?
昔、犯った時はこんな事は無かったんだがさすがはドゥーハンの魔獣。
そこいらの奴より上等なのかもしれない。
「ニャーんっ」
- 229 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/15 14:46:14 ID:mOMpNcvH
-
どうにも妙な事になった。
ボギーキャットが離れてくれない。
「なあ、帰ってもいいんだぞ」
「ニ゛ャ?」
俺の腕を舐めている頭を撫でると彼女は血だらけの顔を上げて短く鳴いた。
これが失敗だったのかもしれない。
あんまり気持ち良かったんでお礼にと思って腕を少し切って血を舐めさせた。
どうせフィールで治るし、と気軽にやったのだが
どうやら彼女は大層俺の味が気に入ったらしく離れてくれないのだ。
「・・・はあ」
大きなため息をつくと俺は天井を仰いだ。
ざらざらの舌に傷口を舐められると肉も同時に取られ痛気持ちいいし、
両腕でがっしりと俺の腕を掴んで食事する彼女の姿も可愛いのだが
このままでは街に帰れない。
「・・・美味いか?」
「ニャ♪」
まるで俺の言葉がわかってるかのようにボギーキャットはお尻を振った。
いや”まるで”じゃなくてわかるのかもしれない。
何となくだが、この迷宮の魔獣ならそれぐらい出来そうな気がする。
「そっか」
まだ彼女の食事は終わりそうに無い。
戯れにおっぱいを掴むとキャットの動きが止まった。
「ニャフぅ〜ン・・」
甘えた声を出してさっきまで噛り付いていた方の腕に顔を擦りつけてくる。
見上げたボギーキャットの目に期待と媚びの色を見取った時、
俺は初めてこの迷宮を地獄と呼んでいる奴らの気持ちがわかった気がした。
- 230 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/15 14:48:42 ID:mOMpNcvH
- 投下終了です。
ひかれそうな内容なんで短めに。
- 231 :名無しさん@ピンキー:05/01/16 20:30:47 ID:3+E5d0Yi
- 獣姦警告はてっきり女性キャラが獣に襲われるのかと思った。
想像と逆だったけど、文章上手いしGJ
次回作も楽しみにしてます。
- 232 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/16 23:59:38 ID:N3bllF4V
- レスありがとうございます。
前回の続きで、今度の相手はバンシーです。
- 233 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:00:13 ID:p15qbPx/
-
「お前・・・一体何を・・・」
俺が酒場で昼飯を食っているとおかっぱ頭の女が近づいてきた。
「何って?何か俺おかしいか?」
「何かってお前腕食われてるじゃないか!?」
どうやら、この女はテーブルの下で俺の左腕に噛り付いている
ボギーキャットを見て驚いたらしい。
この街で魔獣見て驚くとは新参だろうか?
「仕方無いだろ、こいつは人しか食えないんだし
そこらへんの奴をくわせるわけにゃあいかねえし。
俺だけ飯食ってこいつには無しってのも可哀想だろ」
「いやいやいや、違うだろう!
そんな危ないのをなんで連れてるんだ!?」
「おい、やめておけ、イーリス。
そいつがあのシランだ、常識など通用せんよ」
おかっぱ頭がさらに喚こうとした時、もっと変な髪形の女が横から口を出した。
なんとか・ムワッヒド。
たしかそんな名前の女だ。
「こいつが・・・」
「ああ、女の形をしてればモンスターだろうが何だろうがお構い無しの破廉恥野郎。
最低最悪の糞ったれだ!
それ以上近づくな、何をされるかわからんぞ」
人が飯食ってる時になんて事を言うんだろうか、こいつは。
碌なしつけを受けてないに違いない。
「全くこの国はどうなってしまうんだ・・・!
いくらあの迷宮攻略の為とはいえ
こんな奴が自由に歩ける国など間違っているというのに!」
「ヴェーラ、落ち着け」
ヴェーラってのはどうやらムワッヒドの事らしい。
- 234 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:01:40 ID:p15qbPx/
-
「そうそう、なんてったってあの魔女アウローラがいるってんだからな。
お前ら見た事あるか?
絶世の美女だって話じゃないか、早くお目にかかりたいもん・・いてっ!」
俺がまだ見ぬ魔女に思いをはせようとすると
ごりっという音とともに腕に激痛が走った。
「ごめん、ごめん、お前も可愛いよ」
腕を咥えたまま睨むネコの頭を撫でる。
「・・・・魔女に会いたいなんて・・・正気か?
彼女に会って生きて帰ったものなど数えるほどしかいないと言うのに・・・」
「心配するのも止めておけ、イーリス。
こいつには死んでくれた方がありがたい」
「しかし、噂では蠢くものが出現したとか・・・。
オークどもの話ではあるが気をつけた方がいいぞ」
なんだか一人で鼻息の荒いムワッヒドをなだめイーリスはさらに警告を発した。
どうやらこの娘は本当に性格が良いみたいだ。
いつか犯る機会があれば優しく愛してやろうと思う。
「蠢くものか・・・すげえ気持ちよさそうな名前だよな」
俺はジョッキに残っていたビールを一気に飲み干した。
「・・・凄いな、君は。
変態というのは聞いていたが・・・。
絶対にパーティは組みたくないが
もしかしたらあの迷宮を攻略するのは君のような者かもしれないな」
イーリスは愉快そうに笑い、ムワッヒドは大きなため息を吐いた。
「じゃあまた」
「イーリス、そんなに親しくするな。
妊娠してもしらんぞ」
散々人の食事を邪魔したあげくようやく二人は帰っていった。
なんなんだ全く。
- 235 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:03:25 ID:p15qbPx/
-
「なんだと!もういっぺん言ってみろ!」
「で、ですから、魔獣連れの方は泊められないと・・・」
飯を終えて帰ってきた俺に宿屋のおっさんはふざけた事を言い出した。
宙吊りにしてやったがおっさんは足をじたばたさせながら戯言を繰り返す。
「同じ事言ってんじゃねえ!
なんでこいつと一緒だったら駄目なんだよ!
ネコぐらいいいじゃねえかよ!」
「ほ、他のお客さんに迷惑になりますから!
こ、これ以上暴れるんなら騎士団の方を呼びますよ!」
「おう呼べ呼べ!
不当な魔獣差別する宿屋なんか騎士団が来る前に消し炭にしてやらあ」
「ちょっと!待ちなさいよ!」
宙吊りにされたおっさんの顔が真っ赤になった時
横から制止する声が聞こえてきた。
「ん?」
辺りを見渡しても声の主は見えない。
「どこ見てんのよ、ここよ、ここ」
その声でようやくちっこいガキが話し掛けてるのに気が付いた。
「なんだ、子供か」
「子供で悪かったわね。
あんた泊まるとこ無くて困ってんでしょ?うちに来ない?」
ちっさい不細工なガキは一応女らしいが妙に偉そうで可愛げがない。
「どう言う事だ?おまえん家は宿屋か?」
おっさんを床に落とすと鈍い音がする。
「うちに来たらわかるわよ。どうする?」
そのガキはおよそ子供らしくない表情で咳き込むおっさんを一瞥すると俺の顔を覗き込んできた。
こんなガキを狂わせるなんて俺も罪な男だ。
正直人間のガキなんて趣味じゃねえが宿をくれるってんなら抱いてやらない事も無い。
「わかったよ、ついていってやらあ」
つくづく俺は優しい奴だ。
おっさんはこれから毎晩首が繋がってるのを俺に感謝しなくちゃいけないと思うぜ。
- 236 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:03:58 ID:N3bllF4V
-
「ここか?全然宿屋にゃみえねーな」
目の前に見える建物はガキの面そっくりに不細工で統一性が無い。
こんなとこに泊まる奴なんて碌な奴じゃねえだろう。
「いつうちが宿屋なんていった?
うちは商店よ、しょ・う・て・ん。
ヴィガー商店って聞いた事ない?」
ガキの物言いはいちいち腹立つが俺は大人だからぐっと堪えて答えてやる。
「ああ、そういやなんか話は聞いた事あるぜ。
オークが働いてるとかなんとか・・・」
「良かったあ、うちの店って結構有名なのね」
一瞬だけ、子供らしい笑いを浮かべたがまたガキは顔を不細工な面に戻した。
「こほん・・それでね、うちはオークが働いてるからなのか
オーナーが私みたいな美少女だからか知らないけど妙にチンピラに絡まれるのよね」
美少女だからってのは明らかに間違いだと思うが
オークが働いてるからとからかいに来る奴がいるってのはいかにもありそうな話だ。
「・・・まあ世の中には悪い奴も多いもんな。
みんなが俺みたいに善良だったらいいんだが・・・」
「・・・でね、あんた結構有名らしいじゃない。
変態ぶりもだけど強さも相当なんでしょ?
だから、あんたみたいなのがうちにいてくれたら
チンピラもびびってうちに来ないんじゃないかなあと思って」
なるほど、それで話が繋がった。
「うちの倉庫にだったらそのボギーキャットと一緒に泊まってもいいわよ」
ガキとオークが保護を求めてきてるんだ、一肌脱いでやるのが人情ってもんだろう。
「ああ、なるほど。
そりゃ助かるぜ・・って倉庫!?」
「当たり前でしょ?
あなたみたいな人型インキュバスと同じ家にいたら気の休まる暇なんて無いわ」
おめーみてーなガキ、頼まれても襲わねえよ、と言ってやりたかったが
俺のふとももに顔をすりすりしているネコの為だ、
俺はぐっと堪えてガキに倉庫を案内して貰う事にした。
- 237 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:04:48 ID:p15qbPx/
-
色々あったが、今俺は迷宮の中にいる。
ネコは留守番だ。
倉庫の中はそりゃもう酷いありさまだった。
ガラクタだらけでホコリまみれ。
寝る場所なんかありゃしねえ。
しようがなくネコに掃除を任せて俺はベットでも買う金集めって事だ。
「はあ・・・」
思わず出てしまうため息を繰り返し吐きながら俺は一階の奥の方へと足を運んだ。
オークやインプを苛めて小銭集めるのも気が進まないからだ。
「うわあぁぁ!」
「いやぁぁー!」
しばらく歩いていくと金属のぶつかる音と悲鳴が聞こえてきた。
どうせ、馬鹿な初心者がやられているのだろう。
無視して先に行こうと思ったが、次に聞こえてきた音が俺の心を変えた。
「ォ――――・・・!」
静かに響くバンシーの声。
バンシーってのは元々妖精だが、ここにいるのはそんなしょぼくれた奴じゃねえ。
俺は浮き立つ心を抑えて声の聞こえる方へ走った。
- 238 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:05:52 ID:N3bllF4V
-
行ってみると予想通りの光景が待っていた。
戦いにも慣れてねえような数人の冒険者達が
バンシーと二人の戦士に囲まれている。
この戦士ってのは元は人間だったが迷宮の闇に飲まれてモンスターになった奴だ。
「よお、大変そうだな」
横から声をかけると戦士達もひよこ冒険者達も俺に顔をむけた。
「たっ、助けてください!」
「お願いします!」
戦士とバンシーは見ただけだったが
ひよこ達の視線は驚きからすがるようなモノに変わっていった。
「お前ら、いくら持ってる?」
「・・・は?」
ひよこはとぼけた顔で聞き返してきた。
なかなか商売上手な奴らだ。
「有り金全部で助けてやるぞ。
どうだ?」
駆け引きも結構だが、命ぐらい大事にすべきだろう。
「そ、そんな・・・!」
まだとぼけてやがる。
俺は話を円滑に進める為、手前の戦士をぶん殴った。
闇に飲まれたとはいえ一階でうろうろしてるような奴だ。
ごきっと言う音をたてて簡単に地面に突っ伏した。
「有り金全部で残りも倒してやる。
いや、なら今眠ったこいつにウィルをかける。
さあ、どうする?」
俺がそう言うとさっきまで泣きじゃくっていた女が顔を上げた。
「仲間が一人死んだんです!
この子を生き返らせるお金を残してください!
お願いします!お願い・・・」
女の涙は好きな方だが、こんな鼻水までたらして泣いてるのは別だ。
不細工な泣き顔にうんざりして俺はもう一人の戦士を殴りつけた。
- 239 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:07:26 ID:p15qbPx/
-
「ォ―――・・・」
残ったバンシーがまた叫び声を上げた。
体中の血が冷え、心が落ちていくような感覚。
ゾクゾクと走る不快感に俺は興奮を禁じえずバンシーの身体に組み付いた。
「あ、あの・・・」
バンシーのスカートを掴んでめくり上げようとしているとひよこ達が声をかけてきた。
「あーっと、そうだったな。
ちっと待ってろ」
俺はバンシーを肩に担いでひよこ達の中心で寝てる奴の前に座った。
「あ・・・!」
呪文を唱えると真っ二つになっていた頭がひっついて体が輝きだす。
「い・・生き・・返った・・?」
呆然と呟くひよこども。
こいつらカーカスも見た事が無かったのだろうか?
「これで、生き返らす金も俺のもんだろ?」
俺の声が聞こえてないのかひよこどもは口々に仲間の名前を呼び合い喜んでいる。
「ありがとうございます。
ありがとう・・・」
生き返った奴が泣きながら頭を下げる。
つられたのか他の奴らまでまた泣いてやがる。
馬鹿か、こいつら。
「あの、あなたのお名前は・・?
よかったら聞かせてください!」
「知らん」
「シランさんですか!」
はあ。
俺だって自分の名前なんかしらねえんだよ。
「あの、1326Gしかないんですけど・・・」
「わかった、それでいいから、お前らもう帰れ」
本当かよ、と思ったがこれ以上関わるのはごめんだ。
俺は金を懐にねじこむと、じたばた暴れるバンシーを連れて場所を変える事にした。
- 240 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:08:13 ID:p15qbPx/
-
「ここでいいか」
少し歩いた所にあった小部屋に入るとバンシーを肩から下ろした。
床に落ちたバンシーは真っ赤な目を俺に向けて叫び声を上げた。
「へへ、そそる声で鳴くじゃねえか」
床に倒れたバンシーに覆い被さるとじっくりと顔を見つめてみた。
ガラスのようにつるつるした青い肌は蝋細工のように綺麗で
涙を流しつづける真っ赤な瞳は新鮮な傷口より赤い。
「ン―――!」
たまらなくなってキスするとバンシーはますます激しく暴れだした。
氷のように冷たい口の中は歯がなく舌もなくヌメヌメとしている。
この中にチンコをいれる事を考えただけでゾクゾクする。
「おっと、おっぱいもなかなか大きいな」
ぐにぐにと固い胸を揉みながらそう言うとバンシーはいやいやするように顔を振った。
バンシーはアンデッドとはいえ割りと賢く言葉を理解できる。
元が妖精だからか身体も腐らないし脳も腐らないのだろう。
「じゃあ、そろそろ裸を見せてもらおうか」
もう一度キスをして服を襟元から引き裂いていく。
バンシーはペシペシを俺の頭を叩き続けている。
「おっとブラしてないのか。
でも、綺麗な形じゃないか」
青い乳房はつるつるとして少し固めなのがまた可愛らしい。
乳首が薄紫色に震えている。
隠そうとするバンシーの手をはがして口に含んでみると
思ったより温かく思ったよりも固い。
じゅうじゅうと音をたてて吸い揉みしだきながら
服をさらに下へと引き裂いた。
- 241 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:08:49 ID:p15qbPx/
-
「おっと、パンツも履いてないのか。
まったく、いやらしい妖精だな。
え?ノーパンノーブラで冒険者を襲ってたのか。
このエロアンデッド!」
バンシーは涙を流しながら激しく首を振っている。
「しかも、毛が無いじゃないか?
剃ってるのか?それとも剃られたのか?」
そう言って俺が無毛の割れ目に手を伸ばした途端
バンシーの俺の頭を叩いていた手が激しさを増した。
俺はその手から逃げるように頭を下げてバンシーの秘部へと顔を埋めた。
「お前も小便とかするのか?
いい匂いがしやがるぜ」
意外にも強い力で足を閉じようとするバンシーだが
俺の動きを遮ることは出来ない。
足を持って浮かすと割れ目をべろべろと舐める。
「フォ―――!フォ―――!」
バンシーの口から出る叫びが今まで聞いた事もないような
必死さを帯びたものになってきた。
残念ながらバンシーにケツの穴は無いようだ。
人間の姿を模しているとはいえさすがは元妖精だ。
仕方なく割れ目を全力で愛撫する。
じっくりたっぷりしつこく舐めていると徐々にバンシーの身体から力が抜けてくる。
カチカチだった割れ目がふやけ舌が入りやすくなってきた。
ほんのり酸っぱかった味が消えると掴んでいた足を横に開かせた。
俺は素早くズボンを脱ぐとギンギンになった肉刀をあそこにあてがった。
- 242 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:09:37 ID:p15qbPx/
-
バンシーは観念したらしく足を開いたまま閉じようともしない。
手もだらりと横に置いて顔をそむけている。
「力を抜いて」
優しく頬を撫でると腰をつかんで俺は一気に突き入れた。
「――!?」
バンシーの身体が跳ね、涙が飛び散る。
背筋から凍えそうなバンシーの中はきつく俺を締め付けてくる。
俺の自慢の一つはどんなに寒かろうと勃たせられる事だ。
固い陰唇をほぐすように、浅く速く突き入れ少しずつ深く侵入させていく。
なんだか俺だけ呼吸を荒くしているのが馬鹿みたいに思えてくるが
そんな事ではへこたれない。
「ォっ・・」
深く入れて腰を回すとバンシーの口から遂に叫び声ではない音が漏れた。
腰で文字を描きキスをして乳房を吸う。
お腹をさすって尻をつねり深く大きく突き入れる。
「フゥッ・・・ゥ――ッ・・」
ようやく中がほぐれてきて摩擦で温かくなってくると
バンシーも喘ぐような声を出し始めた。
「いくぞっ・・」
俺はバンシーを抱きしめると腰を加速させた。
「ゥッ・・ゥッ・・・」
俺が突き入れるたびにバンシーの口から声が漏れる。
その声を遮るようにキスをすると俺はバンシーの中に射精した。
大人しくキスを受け入れたバンシーを抱きしめながら
俺は自分の精液の熱さを感じていた。
- 243 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:10:27 ID:p15qbPx/
-
「ハァッ・・・ハァッ・・ハア・・・ふー」
俺はバンシーを抱きしめたまま荒い息を整えると唇を離した。
そして涙の流れるほほを舐めて源流へ辿り赤い瞳に舌を伸ばした。
暴れもせずにバンシーは俺の舌を受け入れてくれ
俺はしょっぱい味のする瞳を出切る限り優しく舐めた。
なぜこんな事をしたのかわからない。
ただ、抱きしめたバンシーが可愛かったからとしか言い様が無い。
「・・・り・・が・・とう」
どこからか声が聞こえる。
俺は驚いて顔を上げた。
「あり・・・がと・・・」
なんとバンシーが微笑んで俺を見つめている。
「・・・愛・・して・・くれ・・て・」
真っ赤だった瞳は黒々とした光をたたえ涙は枯れている。
青かった肌は赤みを帯びて薔薇色に輝き
ごわごわと垂れていた髪はさらさらに流れている。
まさか・・・。
嫌な予感がした。
「やさしくあいしてくれて・・・・」
バンシーの身体が光に包まれる。
俺の予感は的中した。
「ありがとう・・・」
そう言い残すと光に包まれたバンシーの身体はあっという間に消え去ってしまった。
チンコをおっ勃ってた俺を残して。
「・・・なんだそりゃ!
まだ一杯したい事あったんだぞーーー!」
一人残された俺は悲しみの叫び声をあげる事しか出来ないのであった。
- 244 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/17 00:12:27 ID:p15qbPx/
- 投下終了です。
- 245 :名無しさん@ピンキー:05/01/17 02:11:27 ID:iCOrQdCW
- GJ、バンシーたんハァハァ
やっぱり人外娘いいなぁ。
- 246 :名無しさん@ピンキー:05/01/17 08:51:59 ID:PufLSx2z
- やばい面白かったGJ
- 247 :名無しさん@ピンキー:05/01/18 12:54:02 ID:bNSkqswb
- シラン は 1 たいののろいをといた
- 248 :善の僧侶 :05/01/19 10:19:19 ID:6FdC+zKY
- 悪の僧侶はそうやってディスペルしてるのか…
ちょっと迷宮へ行ってきます
- 249 :名無しさん@ピンキー:05/01/19 18:11:11 ID:vTmCU/WZ
- シランは高レベルの冒険者で変態だけど優しくて意外に人がいい・・・・
そんな人なんだな、これまでのを総合すると。
- 250 :名無しさん@ピンキー:05/01/19 19:49:37 ID:vTmCU/WZ
- このままアウローラまで順々に魔物とのほのぼのした愛の営みを続けてくれ!
- 251 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:33:08 ID:2Z+0GJ2f
- 期待を裏切ってすみません。
三話目は人間キャラのイーリスです。
- 252 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:34:24 ID:2Z+0GJ2f
-
今、俺ははっきり言って最悪の気分だ。
理由の一つはあの大家のクソガキ。
住み始めてから家賃を請求するなんて詐欺だと思わねえか?
何が、『タダなんて言った覚えはないわ、家賃の話をしなかっただけ』だ!
そのうえ一月500G、一年分前払いだと!ボッタクリだろ!
俺が街中の宿屋に出禁にされてるのをいいことに足元みやがって!
あのガキいつかケツの穴にしょんべんしてやる!
腹がたってるのはそれだけじゃねえ。
ドゥーハンは雰囲気が暗すぎる!
みんなゲロ吐いた後みたいにしんみりしてよお。
そのくせ女どもは俺を見ると我先にと逃げ出しやがる。
天国だと思っていた迷宮も二階は糞だ。
湿気が多くて寒いし床は苔が生えててすべるしムカムカする。
まあ湿気が多くて暑いよかマシだが住んでる奴らがつまんねえ。
こんなつまんねえ所さっさと抜けようと思ってたら
仕掛けだけは妙に複雑でどこをどう行けばいいのかさっぱり分からん。
「うわぁあ!」
散々迷ったあげく二階と一階をつなぐ階段の近くに戻って来た時
なんだか間の抜けた悲鳴が聞こえてきた。
この迷宮で悲鳴を気にしてたらキリがないが今日ばかりは全力で走った。
それは悲鳴の声が女だったって事ももちろんだが
何よりも聞き覚えのある声だったからだ。
「イーリス・・・!」
長い廊下の角を曲がった所にいたのは、やはりイーリスだった。
アンデッドコボルトに囲まれているイーリスは俺を見つけ口をぱくぱくさせた。
「どうした?ドジって麻痺でもくらったか?」
俺は急いで金縛りにあったように動かないイーリスの元へ駆け寄った。
「どうした?」
傍に寄ると俺はもう一度尋ねた。
イーリスの顔はバンシーのように真っ青で、体をぶるぶる震わせている。
「た、た、助けて・・・」
- 253 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:35:38 ID:2Z+0GJ2f
-
「毒か麻痺か食らったのか?
回復呪文唱えてやろうか?」
見たところ毒でも麻痺でもないようだが、あまりにも顔色が悪い。
歯をカチカチと打ち鳴らしている姿に俺は胸がきゅんとなった。
「お、お願い・・・助けて・・・」
どうにかこうにかといった様子で言葉を発すると
イーリスは俺の胸に顔を押し付けてきた。
「ま、いいけどよ」
すがような目で俺を見上げるイーリスにそう返事をして
近くのアンデッドコボルトを蹴り飛ばした。
どさくさにまぎれて抱きしめたイーリスの尻を触ってみるが
気付いていないのか何も反応しない。
服の上からだが引き締まった良いお尻なのは伝わってくる。
イーリスの尻をぐにぐにと揉みながら
アンデッドコボルトを端から順に蹴り飛ばしていく。
尻を撫でていた手にじゅっくりとした感触が触れた。
へへ、どうやらイーリスも感じていたらしい。
派手に濡らして・・・・・・
いや・・・この感触は何か違う。
これはもしかして・・・
「お前・・・・」
俺の胸板に顔を押し付けているイーリスを見下ろすと
泣いてるような笑ってるような不思議な顔をしている。
「きゃぁっ!」
俺はイーリスを肩に担ぎ上げるとアンデッドコボルトの間を走り抜けた。
顔の横で揺れる尻から漂う小便の匂いに俺は少し興奮していた。
- 254 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:36:36 ID:2Z+0GJ2f
-
「・・・立てるか?」
「う、うん」
回廊の小部屋に入るとしゃがみ込んでそっとイーリスを床に下ろした。
地に足をつけると安心したのかイーリスはほっとため息を吐いた。
真っ青だった顔にも少し赤みが差してきた。
「あ、あの・・・これ・・その・・・」
イーリスが股間の前で指をこすり合わせもじもじし始める。
多分濡れたズボンが気持ち悪いのだろう。
俺はイーリスのズボンに手をかけた。
「な・・何を・・・!」
ズボンの腰にあたる部分を掴んだ俺の手にイーリスの手が重ねられる。
「何ってズボン脱ぎたいんじゃないのか?」
イーリスは顔を真っ赤にして首を振った。
「ち、違う!誰にも言うなって言おうとしたの!」
「そうか、だがどの道脱がなきゃいけないだろ?」
ここで押し問答やっても仕方無い。
俺は力づくでズボンをずり下ろした。
「あっ!」
イーリスはすかさず長い上着の裾を下に引っ張った。
そのせいで下着は見えなかったが真っ白なふとももは目に痛いほどまぶしい。
むわっと広がった小便特有の刺激的な匂いが香ばしい。
「ちょっ・・!」
ズボンを下ろして下着に手をかけるとイーリスの手が俺の手を掴んだ。
「パ、パンツはいい!」
「パンツこそ汚れてんだろ。いいから脱げ」
「脱がなくていいってば!」
ずり下ろそうとする俺の手をイーリスは驚異的な力で上げようとする。
俺は手の力を抜いて油断させると上着の裾の中を覗くような仕草をした。
「きゃっ!」
簡単に引っかかってイーリスは慌てて裾の前側を押さえた。
手が解放された瞬間、俺はイーリスの下着をずり下ろしてしまった。
- 255 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:37:25 ID:2Z+0GJ2f
-
「ほら足上げて」
まるで乳母のような口調で言うとおずおずとイーリスの右足が上がった。
「はい、反対のほうも」
ズボンとパンツをまとめたのを片足ずつくぐらせ取り去った。
俺って本当に優しさの化身じゃないだろうかとすら思う。
じゅっくりと濡れたズボンとパンツを壊れたトロッコの上に広げる。
イーリスのパンツはあまり面白みの無いシンプルな奴だった。
「う〜〜〜」
顔とパンツを見比べてやろうと振り返ると
イーリスは真っ赤な顔で唸っていた。
まだ短めのワンピースのような上着の裾を一生懸命下に引っ張っている。
まぶしいほど白い脚を見せつけながら唸る姿は
もう俺を誘っているとしか思えない。
「なあ、何があったんだ?
何か罠に引っかかったとか・・・」
興奮する気持ちを抑えて話し掛けるとイーリスは情けない顔をして俺を見つめ返した。
「・・・アンデッドが・・・・怖いんだ・・・」
「・・・・・・は?」
俺は耳を疑った。
繰り返し言うがアンデッドコボルトってのは相当な雑魚だ。
動きは遅い、攻撃力は低い、頭は悪い、呪文もない。
唯一のとりえは通常攻撃が効かないって事だが、魔法や聖なる攻撃なら一撃で死ぬ。
下手したらオークより弱い。
これが魔法のきれた魔法使いや
魔法剣も持ってないひよこ戦士ならびびるのもまあわかる。
しかし、イーリスはモンクだ。
俺の脳が腐ってなければモンクってのは殴るだけでアンデッドを倒せる
いわばアンデッド退治の専門家の事だったはずだ。
俺が知らない間にアンデッドコボルトは上級の悪魔にでもなっちまったのだろうか?
- 256 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:38:12 ID:2Z+0GJ2f
-
「怖いって・・・アンデッドコボルトが?」
念のために聞き返すとイーリスは泣きそうな顔になっている。
「アンデッドは全部・・・・
見た目から何から、あいつらの立てる音だけでも
嫌な寒気が走って動けなくなるんだ・・・」
思い出しくもないといった様子で語り終えるとイーリスは悲しそうにうつむいた。
「じゃ何でモンクになったんだ!?」
「モンクになって殴り殺せるようになったら平気になるかと思ったんだ!
でも、結局・・・今でも怖くて・・・特訓するつもりで来たんだけど・・・」
漏らすほど怖いのに一人で戦おうとしたイーリスがいじらしくてむらむらしてくる。
仲間と来たくても来れなかったのだろう。
アンデッドが怖いモンクなど呪文を知らない魔法使いと同じだ。
使えない以前に恥でもある。
「よし、わかった!
俺が協力してやる。
今から特訓だ」
「え・・い、今からか?
ありがたいんだが・・・明日とかじゃ駄目か?」
イーリスが嬉しいのか困ってるのかよくわからない変な顔をする。
「駄目だ!
明日になれば今日の事がトラウマになる。
余計、克服するのが難しくなるんだ。
今日、今からだ」
俺が最もらしい事を言うとイーリスは押し黙った。
美味しそうなおしっこの匂いを嗅いで
すらりとした脚を見せ付けられて
俺の息子は既にズボンを破りかねない勢いで勃ってしまっている。
明日まで待てるはずが無い。
- 257 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:39:22 ID:2Z+0GJ2f
-
「ただいま」
「ひっ!」
俺は群れからひきはがしたアンデッドコボルトを蹴り入れてから、部屋に入った。
もう一度アンデッドを蹴って部屋の隅に飛ばすと
硬直しているイーリスの傍に歩み寄る。
「あ・・・」
アンデッドコボルトから体を隠すようにイーリスは慌てて俺の背中の後ろにまわった。
「は、はやく倒してくれ!」
「俺が倒しちゃ意味無いだろ、ほら来い」
俺の腹にしがみつくイーリスを前に引きずり出す。
前に出されると今度は俺に背中をおしつけアンデッドコボルトを見つめている。
今日でますます苦手になってしまったのかもしれない、凄い怖がりようだ。
「まずはあいつに慣れる事だ。
あいつの攻撃は俺が全部避けてやるからしばらく話でもしようぜ」
イーリスは一瞬だけ振り返って俺の顔を見たがまたすぐに向こうを向いてしまった。
「なあ、今日の朝飯何食った?」
「あ・・あっと・・・パンとミルク・・・」
イーリスは詰まりながらもなんとか答えたが
相変わらず緩慢な動作で起き上がるコボルトから目が離せないようだ。
「こっち向けよ」
「あ、ああ・・・」
返事は一応返ってきたもののイーリスはこっちを向く気配もない。
俺はそっとしゃがんでイーリスの裾を持つと上に放りあげた。
「っ!」
ぷりぷりの白くて小さなお尻が露わになる。
「何をする!」
真っ赤になってイーリスが振り返った。
- 258 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:40:20 ID:2Z+0GJ2f
-
「こっち向いてろ。
あいつの事は気にするなって言ったろ?
これからあいつの方見る度にめくるからな」
「なっ・・・!」
絶句するイーリスにさらにたたみ掛ける。
「別にあいつを見ててもいいんだぞ。
ただ、今度はめくるだけじゃないからな。
お前の尻を触るし、揉むし、舐めるし、匂いも嗅ぐ」
俺が意地悪くそう言うとイーリスの表情がどんどん曇っていく。
「どんな味がするのかな〜
どんな匂いがするんだろうな〜
すごく柔らかそうだったな〜」
言葉を浴びせていくとイーリスの目に涙がたまり始めた。
「わかったから!
もうわかったからぁ!
見ないよ!振り向かない!」
すでに半泣きだが声だけは大きい。
「よし、じゃあ何か話でもしようか」
ズズッと剣を引きずる音がするとイーリスがピクッと揺れる。
しかし、俺の脅しが効いているらしく振り向かずにうなずいた。
「何か好きなもんあるか?」
「え・・・えっと、あっ・・そ、そうだな・・・み、ミルク・・・」
グレーターデーモンに出くわしたオークのように
イーリスは目をきょろきょろさせ肩を震わせている。
衝動的に抱きしめたくなるがここはぐっと我慢。
俺は苛めて楽しんでるだけじゃなく
本気でイーリスの恐怖心を克服させようとも思っている。
イーリスは俺を見ても逃げない数少ない女の子だ。
いい子には不幸になって欲しくない。
- 259 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:41:10 ID:2Z+0GJ2f
-
それにしてもアンデッドコボルトの動きは本当に遅い。
あいつらの攻撃をギリギリで避けさせて
イーリスの恐怖心を麻痺させていこうと思っていたのに
だらだら歩きやがって全然こっちにまでたどり着いてくれない。
アンデッドコボルトのあまりの不甲斐なさに失望し
違う作戦を考え始めた時、ギイッという扉の開く音がした。
「なっ、何!?」
あーあ、もう振り返りやがった。
「ふ、増えた!?」
「ああ、増えたな」
イーリスの裾をめくり尻に話し掛ける。
イーリスは扉から新しいアンデッドコボルトが入ってきたのによほど驚いたのか
めくられたのに気付いてないらしく隠そうともしない。
しかしイーリスのお尻は見ればみるほど良い尻だ。
少し小さめで適度に引き締まって丸くて白くてつやつやしてる。
「さ、三匹目も来た!」
「そうか」
イーリスの尻が恐ろしそうに震えるのを見て俺は尻たぶを揉みあげた。
少しペトついてるがくにっと芯のある柔らかさ。
「ひっ!」
イーリスのかかとが浮いて、くっと力の入った尻にえくぼが出来る。
手で押さえられる前にと、俺はすかさず尻の谷間に鼻を押し付けた。
「だめぇっ!」
イーリスの手が俺の頭を押さえつける。
「ま、また来たぁあっ!」
小便の香りのするイーリスの尻はほんのり酸っぱい味がする。
ここで無理に中の具を味わおうとするのは素人だ。
処女が必死に引き締めている尻を味わわない手はない。
「だめぇ・・・お願いぃぃ倒してよぉ」
キスをしながら尻に頬擦りしているとイーリスが泣きの入った悲鳴をあげた。
やれやれ、とりあえずここまでらしい。
- 260 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:42:31 ID:2Z+0GJ2f
-
俺はイーリスを離し魔力を練った。
アモークを唱え、目前に迫っていたアンデッドコボルトを一掃する。
上手い具合に最初の一匹だけ離れてたので生き残ってくれた。
そいつの所にいき剣を持った手を蹴り飛ばす。
「イーリス」
放心しているイーリスの所に戻り腋の下に手を入れて抱き上げた。
イーリスは何の抵抗もせずぼんやりと宙を見つめている。
俺はイーリスを抱えたまま歩いていき
飛んでいった剣を拾おうとしていたアンデッドコボルトの腰を蹴った。
うつぶせに倒れたアンデッドの首元と腰骨に足を置く。
これだけでもうこいつは何も出来ない。
「イーリス、今何の上にいるかわかるか?」
「・・・・え?」
イーリスはのんびりとした動作で顔を下に向けた。
「わっ、わっ!」
イーリスは慌てて俺に抱きついて来た。
なんとイーリスの柔らかい事か。
「じゃあ今からセックスする」
おもむろに宣言するとイーリスの耳が俺の耳をぺしぺし叩く
「せ、せっ・・・だめ!やめて!」
口ではそう言っているがイーリスの俺の首にまわした腕は相変わらず強く
俺の腰を締め付ける脚にいたってはより力を入れている。
「これはイーリスのためでもあるんだ」
「なっ、そんなわけ・・・」
「そんなわけないと思うか?」
イーリスのあごが一瞬だけ肩を押す。
「あるんだよ、それが」
- 261 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:43:20 ID:2Z+0GJ2f
-
「お前処女だろ」
「ぁ・・・ぅ・・・・」
イーリスは固まったまま返事をしない。
まあ、返事がどうだろうと間違いなく処女だがな。
こいつは俺の自慢の一つなんだが顔を見たら処女かどうかわかるんだ。
「わかんないかもしれないが、セックスってのは人間が一番無防備になる時だ。
そんな無防備な状況になってもこのアンデッドは何もできない。
そんくらい弱いんだ、こいつらは」
実際今も手足をぎちぎちさせているだけで何も出来てない。
「それを体で教えてやる」
背中に回していた手を下に滑らせると剥き出しのお尻を掴む。
「んっ!」
イーリスの体がほんの少し跳ねる。
しかし、抱きついたまま離れようとはしない。
我ながら強引な理屈だと思ったがイーリスは納得してくれたようだ。
「怖がらなくていい」
右手をさらに滑らせ谷間にあてがう。
「んぁっ!」
胸を擦りつけるようにイーリスの体がしなる。
薄い茂みが指先にかすかに触れている。
大体の場所を感じ、一際あつく濡れている部分へ指を撫でつける。
「ぁぅ・・・っ・・・ゃぁっ・・・」
イーリスは内緒話をするように俺の耳に悲鳴を囁く。
処女である事を考慮し中指をあくまで浅くほんの少しだけ入れ掻く。
にゅくにゅくと指を揺らしていると少しずつ指が吸い込まれる。
壷口がちゅぽちゅぽと音をたて、イーリスの腰が浮き始める。
尻の穴もほじりたい所だが今日のところは止めておく。
あんまり無茶してセックス嫌いになられたくはないからな。
- 262 :名無しさん@ピンキー:05/01/19 23:45:15 ID:vTmCU/WZ
- 支援
- 263 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:45:39 ID:2Z+0GJ2f
-
「じゃ、いくぞ」
ズボンを下ろし俺は肉棍をあてがった。
首にまわされた腕がさらに力強くしがみついてくる。
イーリスの尻を掴んでゆっくりと下げると肉棍の先が熱く包まれた。
「う、う、ぅぅ・・・」
少しずつめり込んでいくとイーリスの口からうめき声があがった。
こっそりとフィールを唱え痛みを和らげる。
破瓜の痛みを消すのは反則かもしれないが今日は事情があるから仕方無い。
半分ほど入ったところで俺は自分のを掴み侵入を防いだ。
イーリスは荒げた息で肩が熱い。
動きを止めて待っているとイーリスの息が少しずつ整いだした。
「今、俺達は何の上に乗ってる?」
しかし、イーリスはうめくだけで答えない。
俺は握っている手の親指で陰核を押さえた。
「あっああっ」
「言え、今どこにいる?」
ぐりぐりとこねるとイーリスの体がぐねぐねと暴れ出した。
「いうっ、いうから、ぃぅってばぁ・・・」
「ほら、言わないとまたグリグリするぞ」
「あ、あんでっどのうえぇ」
「そこで何してる?」
「な、なにって・・・あぅ!
あっあああっー」
もう一度こねくるとイーリスの体が背を反らしてくねる。
「いうっ!いいますっ!」
訴える声がすでに涙声になっている。
「なんだ?」
「せ、せ、せっくう・・・せっくうしてる・・・」
ようやく言ったので邪魔していた手を離した。
「んあっ!」
一気に入れてしまうとゆるやかに突き上げる。
- 264 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:46:53 ID:2Z+0GJ2f
-
「続けて」
「あ、あんれっろのうえれ・・・えっくういてう・・・」
後半が特に何いってるか分からなかったので腰を加速させる。
「あうっ・・あ、あんれっろのうえれれっくるりてまううう!」
何となく言おうとしてる事はわかったので許す事にした。
というより俺自身が限界に近い。
俺はイーリスを抱きしめると欲望を解放した。
イーリスの肉壷はやわらかく俺を締めあげる。
ほんの少し記憶が飛んで、気が付くと俺はイーリスにキスをしていた。
ふにゅっと柔らかい唇を奪い舌を舐める。
イーリスの吐息は優しい匂いがした。
「次いくか」
「えっ・・次って・・・」
トロンとした目で見てくるイーリスにキスをして微笑みかける。
「この下にいるのをイーリスがディスペルするんだ」
「あ、ああ・・・わかった」
イーリスが頷くと俺は腰の動きを再開させた。
ジュブジュブという濁った音が部屋に響きだす。
「あっ・・し、しながら・・・?」
「そう。
セックスしながらディスペル出来るようになればどんな状況でも
どのアンデッド相手でも大丈夫だ」
「うっ・・・んっ・・」
パンパンと肉のぶつかる音が水音と混じり部屋に満ち始める。
踏まれたまましょぼい抵抗をするアンデッドコボルトが
さすがに哀れな気がしてきて
ディスペルされないように何度も何度もイーリスを突き上げた。
- 265 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:48:24 ID:2Z+0GJ2f
-
「んしょっと」
イーリスがズボンを履き終わった。
それは行為が完全に終わったのを示していて物悲しくなる。
「乾いてるか?」
「ふふ、そっちこそ」
イーリスが言うように俺のズボンは大量の愛液がかかり濡れてしまっていて
これじゃどっちが漏らしたんだかわからないような状態だ。
「じゃ、帰るか」
「あ、一人で帰るよ」
悲しいほどあっさり断られた。
「大丈夫か?」
「ああ、もう大丈夫。
アンデッドも怖くなくなった」
やりながらのディスペルに成功した時
イーリスにとってアンデッドはもう取るに足らない存在になった。
あくまで本人談だがテストとして連れてきたアンデッドコボルトを
目の前で粉砕したのできっと本当に克服したのだろう。
最初の予定とは違ったが結果的に成功したようだ。
「なんだかまだ変な感じがする・・・」
妙ながにまた歩きで扉まで行くとイーリスが振り返った。
「あ、あの・・・ありがとう」
扉に手をかけ恥ずかしそうにうつむく。
「ま、またな」
そう言うとうなじまで朱に染めてイーリスは慌しく部屋を出て行った。
前言を撤回させてもらう。
この迷宮は二階も天国だ!
- 266 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/19 23:49:38 ID:2Z+0GJ2f
- 投下終了です。
- 267 :名無しさん@ピンキー:05/01/19 23:50:30 ID:vTmCU/WZ
- 乙!
- 268 :名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:13:17 ID:jbvyoABM
- イーリスがバンザイしそうな勢いでワロタ
GJ!
- 269 :名無しさん@ピンキー:05/01/20 00:55:13 ID:ET8HWGr+
- なんかスレが違うみたいだよw
素晴らしい
- 270 :名無しさん@ピンキー:05/01/20 07:54:39 ID:TIAXxNWb
- また別系統の雑魚が怖くなるたびに新たなエロ特訓の方向でおながいします。
クリーピングコインがコインが怖くてアナル特訓とか。
- 271 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/20 17:21:53 ID:a520STmd
- クリーピングコイン責めハァハァ……
ちょっと仕事の方が忙しくて連絡することができませんでした。
申し訳ありませんでした。
二月頃には復帰できると思いますので、私のことを見捨てないでいて
くださった方々は、どうかもう少しお待ちください。
- 272 :名無しさん@ピンキー:05/01/20 20:50:32 ID:AvnTS+MV
- ロストしてると思ってた忍者の人イキテタ━━(゚∀゚)━━!!
待ってまつ(*´Д`)ハァハァ
- 273 :名無しさん@ピンキー:05/01/20 21:42:00 ID:H4Em8pLu
- クリーピングコインを浣腸と共にアナルに詰め込んだあと
おなかの中でみみっちいブレスを吐かせ、排泄を促す責め苦
III<出番マダカナ
- 274 :名無しさん@ピンキー:05/01/20 21:47:28 ID:p6Qic8tL
- あのブレスはじわじわと感じそうだな
- 275 :なめくじこわい :05/01/22 00:13:15 ID:U0uQ6n0v
- はじめて見ました ◆JBtnEvJis6 サンの作品GooDです、このまま「家賃は体で払うぜ」とか
「オートマターに性器を付けろ」とかいってほしいです、なんかランスっぽいのもいいですわ、
「ネコの中はかなりキツイ」は名言ですね。
- 276 :名無しさん@ピンキー:05/01/22 01:50:29 ID:4KacGTPV
- このスレも活気付いてきたな、また
忍者の人氏も◆JBtnEvJis6氏もがんがってくれぃ
- 277 :名無しさん@ピンキー:05/01/22 23:32:20 ID:0vLyLUtG
- 激しくGJ!
いや〜いい性格しているぜシラン。
果たして最後まで到達できるのかw
- 278 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/22 23:53:50 ID:DNJOuaSA
- レスありがとうございます。
四話目もイーリスとネコ。
今回前置きが長いです。
- 279 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/22 23:54:36 ID:DNJOuaSA
-
今日はきっといい日になる。
しかし俺のそんな無邪気な期待は迷宮に入った途端、裏切られた。
何かあったのか今日に限って騎士団の連中がわんさかいやがる。
「現在生存者の探索作業がはかどっていないため
申し訳ありませんがしばらくの間、騎士団の者以外の通行を禁止させて頂きます」
あげくの果てに抜かす言葉はこれだ。
「なんだってんだよ、一体?
足止めしたいんならせめて何があったのか言いな。
生存者の探索するのに冒険者を足止めする理由がわかんねえ」
俺が当然の疑問を投げかけるとイーリスから賛同する声があがる。
ネコも意味がわかってるのかニャ―ニャ―言っている。
俺が騎士団の奴に詰め寄ると奥の方から声が聞こえてきた。
「いや、その者はいい」
声をかけてきたのはドゥーハン騎士団の団長ベルグラーノだ。
騎士から言うに及ばず、平民からも人気の高い男だ。
騎士団の奴は、ベルグラーノの姿を認めると俊敏な動作で道を空けた。
なんだ?ベルグラーノの奴が俺をじっと見つめてくる。
まさかこいつ、そんな趣味なのか?気色悪い。
「君の話は色々と聞いているよ。
魔獣を連れた変態騎士と聞いていたが、どうやらデマだったらしいな」
「俺みたいな爽やかで善良な好青年が狂戦士なわけねえだろ。
それより何なんだ、これ?」
睨み返すとベルグラーノは口元を緩めたがすぐに顔を引き締めた。
「移送隊の死体が発見されたんだ。
殺したのは魔物ではなく冒険者ではないかという噂があってな。
それで騎士団の者だけで調査に当たっているのだ」
ベルグラーノの言葉は嘘では無さそうだ。
「言っても無駄かもしれんが俺じゃないぜ」
「・・・私もそう思うよ」
ベルグラーノの声は疑う事に疲れきっているようだった。
- 280 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/22 23:55:27 ID:DNJOuaSA
-
「君がシラン君かな?」
ベルグラーノの後ろから気障ったらしい声が聞こえてきた。
「城では君の噂で持ちきりだよ。
魔獣をも押し倒す狂戦士だとね。
申し遅れた。私はウェブスター公、フェリー=ルフォール。
この国の宰相を務めている。
これから何かと力を借りると思うが、よろしく頼むよ」
にこやかで偉そうなウェブスター公を見て俺は少し驚いた。
こいつ本当に貴族か?
ピラピラした服を着ていかにも貴族然とした格好だが目が違う。
どっちかというと盗賊団のボスみたいな雰囲気だぜ。
それもとびっきり残虐な。
「君の腕前は相当なものだと言うじゃないか。
丸腰で迷宮に入ってきている様子を見るとどうやら本当らしい」
ウェブスター公は口角をあげた。
きっと本人はきまってるつもりでいるのだろう。
「お近づきの印に受け取ってくれないか?
君には邪魔になるかもしれないがね」
ウェブスター公はそう言って大剣を差し出した。
「くれるってんなら貰っとくぜ。
あんたの期待にそえるとは思えんがね」
にやっと笑って受け取る。
いかにも、あんたの言いたい事はわかってるって風にな。
さあ、これで後から何を頼んでくるか見物だぜ。
「城にあったところで何の役にも立たぬ物ばかりだ。
それよりも冒険者達に使ってもらう方がどれ程役に立つことか」
チビでハゲてる割に自信たっぷりなおっさんだ。
「もう行っていいんだろ、じゃあな」
俺は話を打ち切ってさっさとその場を立ち去った。
これ以上男がひしめきあってる場所にいると気が狂う。
- 281 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/22 23:56:09 ID:DNJOuaSA
-
二階へ降りてイーリスの言うどおりに道を進んでいると
一匹のオークが駆け寄ってきた。
「シランくんじゃないかあ!」
「ヨッペンか」
オークの発するくぐもったこの声は聞き覚えがある。
「そうだよう。
ネ、ネコちゃんも元気ぃ?」
「にゃ〜・・」
ヨッペンに挨拶されるとネコは少し嫌そうな声を出して俺の後ろに体を隠した。
「ぼ、僕だよう・・・オークと間違えちゃったのかな」
そう言いながらヨッペンが頭に手をかけるとオークよりも豚みたいな顔が出てくる。
「わっ!な、なんだ!?」
「あ、こいつヨッペン。
こうやってオークの格好して迷宮をうろついてる魔物マニアだ」
驚くイーリスにヨッペンを紹介する。
ヨッペンは見た目は気持ち悪い魔物マニアだが中々便利な奴だ。
この間、ネコの涎付き枕を2000Gで買ってくれたし
ネコの愛液付きと言ったらシーツも4000Gで買ってくれた。
金づるってだけじゃなく魔物情報にも詳しいのがこいつのいい所だ。
「よ、よろしく」
「よろしく〜」
「今日はどうした?
またピクシーの追っかけでもやってたのか」
俺がそう言うとヨッペンは汗まみれの顔をぶんぶんと横にふった。
「それが今日はなんかおかしいんだ。
みんな食べられるとか騒いでてお話も出来ないんだ。
逃げる準備を始めたりしてて・・・」
ヨッペンの言うみんなとはオークやコボルトの事だ。
「食べられる?・・・蠢くものって奴か!?」
「わかんないけどシラン君たちも気をつけてね」
- 282 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/22 23:58:04 ID:DNJOuaSA
-
俺は目の前にいる男を見た瞬間
ヨッペンの忠告を聞かなかったことを後悔した。
朝から男とばかり出くわしてたから嫌な予感はしてたんだ。
「ひひひ・・闇が・・闇の王が生まれたんだ・・・」
「シムゾン・・・」
完全に狂った目をしたシムゾンが囁いた。
「神様は死んじまった・・・・探したのにどこにもいねえんだ・・・」
「この人がシムゾン・・・?」
イーリスが困惑するのも無理は無い。
何かに怯えるように辺りを窺ている目の前の男からは高名な傭兵隊長の面影は無い。
「そうだ、サンラザールの悪魔のリーダー、シムゾンだ」
俺はそう言いながらどこか自分の言った言葉が信じられなかった。
サンラザールの悪魔というのはべノア大陸でもトップクラスに有名な傭兵隊だ。
そのリーダー、シムゾンは目の前にいる狂った男ではない。
「助けてくれよお・・・」
噂は聞いていた。
しかし、目にするまで信じられなかった。
死んだんならまだわかる。
それなりに強かったが巨人やドラゴン相手にヘマすりゃ死ぬ程度だった。
だが、狂うってのはただ事じゃない。
「呼んでる・・・闇の王が呼んでる・・・」
まるでシムゾンの言葉を待っていたように不気味な声が闇の中から染み出してきた。
『さあ、こっちへいらっしゃい』
『もう苦しまなくていいのよ』
『全てが終わるんだから』
女の声を真似た薄気味悪い声。
シムゾンはその声に惹かれるようにふらふらと闇にむかって歩いていった。
- 283 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/22 23:59:05 ID:DNJOuaSA
-
「イーリス、リープ使えるか?」
イーリスは俺の左腕をがっちりと抱きしめている。
「シ、シランは使えないのか!?
私は初歩的な僧侶呪文しか・・・」
「俺も魔術師系は使えない」
俺がそう言いきるとイーリスが泣きそうな顔になった。
「ニャー・・・」
気配を察したのか俺の腰にしがみついているネコも
不安そうな顔で俺を見上げている。
この気配さえなきゃ女二人に抱きつかれて嬉しい状況なんだが
さすがに喜んでる場合じゃなさそうだ。
「ちっ、行くしかねえか・・・」
引き返そうにも俺達は落とし穴を何度か落ちてここに来ている。
登って引き返すのは無理だった。
「落ち着け。
何がいるのかしらねえが俺達が負けるはずがねえ。
ただ油断は禁物だ」
ネコの頭を撫でてイーリスを見る。
「もしも俺がやられたら逃げる事だけ考えろ。
・・・そんな顔すんな。
もしもだ、もしも」
ただ、そのもしもはそこまで可能性の低いもしもじゃなさそうだがな。
俺は震えているイーリスを抱えると闇の中へ飛び降りた。
- 284 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:00:04 ID:qe/j2xT3
-
凄まじいほどの血の匂いがする。
死体があちこちに散乱し、死体と呼ぶ事も出来ないような肉片は数え切れない。
その地獄のような光景の中にシムゾンがいた。
「た、助けて・・・」
情けない声で訴えるシムゾンの腹が蛙のように膨らんでいる。
虫の這いまわるようなカサカサという音が聞こえてくる。
「ひいっ・・・!」
シムゾンの小さな悲鳴と同時にパンッという破裂音がしてシムゾンの腹が破れた。
声が出なかった。
破裂した腹から黒い虫がゾロゾロと這い出、シムゾンの体を包み込んだ。
猛烈に嫌な予感がする。
俺は今まで三回死んだ事がある
が、そのどれよりも嫌な雰囲気を感じる。
「離れろ!」
俺は魔力を練ってフィアケアをネコとイーリスに唱えた。
フィアケアが効いたらしくようやく二人は離れて戦闘態勢をとってくれた。
黒い虫は互いに食い合うように折り重なり蠢いて一つの姿になろうとしている。
蠢くものってのはこいつのことか!
こんなの詐欺じゃねえか!
蠢くものなんて気持ちよさそうな名前しやがってよぉ、
もっとチンポに絡み付いて蠢くような奴でいて欲しかったぜ!
「きったねえツラだな、おい・・・」
ネコとイーリスにプロテクトをかけおえた時
黒い虫は不細工な化け物へと変貌をとげていた。
ヨッペンより醜いツラに巨人並にでかい腕、俺より頭二つはでかい脚、
でっぷりとした腹は家一軒飲み込めそうだ。
「ウガアアアアアア!!!」
化け物がでっかい口を開けて下品な雄叫びを上げた時
散乱していた死体が叩き起こされたように立ち上がった。
- 285 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:01:19 ID:DNJOuaSA
-
「イーリス、ディスペルしろ!
ネコ、イーリスを守れ!」
俺はウェブスター公に感謝して大剣を抜いた。
さすがにあの不細工面を素手で殴る気はしないぜ。
「おいこの豚面!帰るんなら今のうちだ!
自殺するつもりならかかってきやがれ!」
吼えてはみたが、やっぱり化け物は引き下がるつもりは無いようだ。
それどころかこっちに突進して来る。
化け物から逃げるようにアンデッドどももこっちに向かって走り出した。
あいつらの攻撃ならどれだけ食らっても死にはしないだろう。
イーリスに任せて俺は化け物の攻撃を見極めるだけに集中した。
「ガアッ!ウガッ!ウガァッ!」
化け物の腕が真上から降ってくる。
そいつを切り払うともう一本の腕、最後に噛み付きに来たがこれも避けた。
はっきり言ってそれほど鋭い攻撃じゃない。
下位の悪魔でもこいつよりは鋭い攻撃をしてくる。
だが、それでも楽勝とは思えなかった。
こいつに殺されたら生き返るチャンスすらないだろうから。
「死ねっ!」
信じられない事が起きた。
反撃と剣を振った時、化け物は宙を飛んで元の位置に戻りやがった。
巨人より明らかにでかいくせにまるで忍者のように飛びのいたのだ。
「へっ!でかいくせにいちいち避けるなんて随分ヘタレだな」
言ってみて気付いたが、もしかしたら本当にヘタレなのかもしれない。
いちいち避けるってのは食らえば死ぬってことだ。
奴が悪魔のようにこっちをからかってる可能性はあえて考えない。
攻撃が通じると思い込む事で心に余裕が生まれてきた。
- 286 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:02:12 ID:qe/j2xT3
-
化け物が後ろを向くと馬鹿でかい尻尾が横殴りに飛んでくる。
「ニ゛ャッ!!」
俺はなんとか避けたがネコが食らったらしい。
ダメージは大した事無さそうだが脳が揺れたらしくふらついてる。
「ちっ!」
今ネコを襲われたらヤバイ。
慌ててかばいに行くと化け物が大きく息を吸い込んでるのが視界の隅に入った。
「伏せろ!!!」
直後に化け物の口から黒いゲップが吐き出された。
「ぐっ!」
「キャー!!」
凄まじく臭い息が叩きつけられる。
何食やこんな臭い息になるんだ!?歯磨け!
「無事か!?」
ラフィールを唱え無事を確認する。
「なんとか・・・!」
「ニャッ!」
今のブレスが気付になったのかネコが意識を取り戻した。
と思った途端、弾けるように飛び出し化け物に突進し始めた。
このままじゃなぶり殺しになるだけと感じたのだろう。
もっと余裕があるように見せれなかった俺のミスだ。
「くそっ!」
急いで追走し、ネコと並ぶ。
イーリスを置いてくのは心配だが
ネコを一人で突っ込ませるのは見捨てるようなもんだ。
俺は右手側、ネコは左手側を走る。
化け物はどっちを攻撃したらいいか迷ってるみたいだ。
俺は不思議な感覚と確信を同時に感じていた。
この攻撃は絶対に決まるような気がする。
その予感通りに攻撃が決まり、二人同時に腹を切り裂く。
そのまま腹を足場に二人で化け物の体を登り肩に乗ると、顔を引っ掻き頭を割った。
- 287 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:03:18 ID:qe/j2xT3
-
勝った。
そう思った瞬間、体が浮いた。
ネコが飛び降りるのが見えた時
ようやく化け物が俺を乗せたままジャンプした事に気付いた。
慌てて化け物からすべり落ちる。
直後に背後で轟音がする。
なんとか天井に挟み潰されるのは免れたようだ。
この高さから落ちれば只じゃすまないだろうが死にはしない。
多分な。
あの化け物天井にぶつかって死んだだろうか。
死んでたらいいが。
ゆっくりと近づく地面を見ながら俺は思考を統一させた。
痛みを感じた瞬間、ウィル。
痛みを感じた瞬間、にウィル。
イーリスの悲鳴がゆっくり聞こえる。
心配するな、下半身が砕ける程度だ、死にはしな―
「ゲホッ!!」
突然、腹を殴られた。
「ゴフッ!!」
地面に着地する寸前にもう一度。
・
・
・
いてぇ。
何が起きたのかわからないまま、ウィルを唱える。
痛みが消え、ふかふかの布団に気付いて、もう一度。
「ありがとな」
「ニャ―ン」
どうやら落ちる寸前にネコが拾いに来てくれたらしい。
柔らかい背中にこのまま眠りたい気分になる。
しかし、戦っていた相手を思い出し、すぐに立ち上がった。
- 288 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:04:52 ID:qe/j2xT3
-
『いひひひひひひ』
嘲弄するような気色の悪い笑い声が俺達の上に降り注ぐ。
天井に刺さった化け物の体は風に吹かれた煙のように消え始めていた。
化け物の体が完全に消えてしまうまで注意深く見守り
消えてしまった事を確認すると大きく息を吐いた。
あの様子じゃあいつは死んだわけじゃなさそうだ。
勝ったというより追い払っただけ、
しかしそれでも今日は生き残った。
地面に落ちた大剣を拾う。
ん?なんだこりゃ。
人間の頭・・・いや、鋼鉄で出来た人形の頭だ。
どうも女の顔みたいで割と可愛い顔だ。
なんとなく気になってその人形の頭を拾うと
へたり込んでいるイーリスの所で歩いていった。
「無事か?」
イーリスはしゃがんだまま呆けた顔を上げた。
よく見るとイーリスの座っている地面に水溜りが出来ていた。
「また漏らしたのか?」
イーリスは涙の跡を拭きもせず、ただ呆然と俺を見上げている。
漏らすのも無理は無い。
「よっと」
脇の下に手を入れ、子供をあやすようにイーリスを抱え上げる。
「・・・ん」
そのまま唇を近づけるとイーリスは何も抵抗せずに受け入れた。
あれ以来キスもさせてくれなかったのに。
「んんっ・・!」
からからに乾いているイーリスの口に唾液を注ぎいれ飲み込ませる。
イーリスの喉の音を聞いてから唇を離すと
ネコが自分もというように顔をふとももに擦りつけてきた。
「お前は後な」
そう言って頭を撫でるとネコは少し拗ねた顔をして離れた。
- 289 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:05:48 ID:DNJOuaSA
-
「セックスしようぜ」
イーリスはようやく光の戻ってきた瞳をパチパチと瞬かせた。
「さっきからいやーな気分がとれねえ。
こんな時はやるのが一番なんだ」
「そ、そうなのか?
・・・わかった。
シランがそう言うなら・・・」
落ち着いてきたのかイーリスは少し恥ずかしそうにうつむいた。
「あっ、ちょ、ちょっと待って」
イーリスは何か思い出したらしく、慌てて懐から緑色の小瓶を取り出した。
「なんだ?」
「妊娠しない薬・・・らしい。
友達の錬金術師に貰ったんだ」
・・・・俺に抱かれる為にそんなもの貰ってきてたなんて・・・
なんていじらしい奴なんだろう。
へへ、期待通りたっぷり膣に注いでやるとするか。
「か、勘違いしないでくれよ。
別に抱かれる事を想定して持ってたとかじゃないからな!
もしかしてって思ってっていうか、その・・・」
言っているうちにイーリスの顔はどんどん赤みを増していく。
「ふっ、わかったわかった。
いいから飲めよ」
「う、うん・・・」
イーリスが薬を飲んでる間にズボンとパンツを一緒にずり降ろす。
むせ返るような小便臭が血の匂いに慣れた鼻を癒してくれる。
ぷっくりとした恥丘は無毛で肌と変わらない色をしている。
割れ目の上の恥毛が濡れているせいで髪型と似た形になっていて面白い。
黒々と濡れた繊毛に鼻を付け胸一杯に愛らしい匂いを吸い込む。
縦に割れた唇にキスをすると、上からせつなげな声が降ってきた。
「シ、シラン?・・・いいからもう・・早く挿れてよ・・」
- 290 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:07:45 ID:qe/j2xT3
-
別にじらしたっていいんだが、俺は要求に従う事にした。
何より俺も早く挿れたかった。
イーリスの尻を持ち上げ垂直に近い角度でそそり立つ肉茎に陰唇をあてがう。
「いくぞ」
イーリスはちらっと俺を見ると肩に手を置いて目を伏せた。
「う゛っ・・ん・・」
ゆっくりとイーリスの体を落としていき先だけを入れて止める。
「くぅぅ・・・・」
少しずつ力を緩めるとイーリスの自重で深く突き刺さっていく。
「はぁぅ・・・」
ほとんど根元まで飲み込んでしまうとイーリスは深く息を吐いた。
浅く速く息をしている姿はまるでしゃくりをあげているようにも見える。
「・・生きてる・・・」
泣きそうな顔でイーリスが見つめてくる。
「生きてるねぇ・・・あたし達・・・」
イーリスがとろけるように微笑んだ。
「ああ・・・生きてる・・・」
こらえきれなくなって俺はイーリスをぎゅっと抱きしめた。
暖かくて柔らかくていい匂いがする。
生きている。
生きているし生きてて良かった。
イーリスの涙が俺のほほを熱く濡らしていた。
- 291 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:08:28 ID:qe/j2xT3
-
「あっあっあっ」
緩やかに華奢な体を揺さぶると規則的な喘ぎ声が耳元で鳴る。
二回目にしてイーリスは感じれているようだ。
痛みをフィールで消すという反則技を使ったせいもあるだろうが
それにしてもいやらしい女だ。
「うんっうんっうんっ」
イーリスの声を聴き俺はある事を思いついた。
「ネコ、イーリスのケツの穴を舐めてやってくれ」
イーリスの閉じていた目が見開いた。
「なっ、あっ、そん・・」
尻たぶを外側に開いた所にネコの顔がうずまる。
「うぁっ!」
俺からは見えないがイーリスの仰け反り様から見てもう舐め始めているようだ。
最近ずっと口を使っていたからネコは相当な舌技を身に付けている。
ザラザラの舌で粘膜を舐められると肉が持っていかれそうになるが
その舌で優しくされると、もの凄く痒いところを掻いてもらったような感覚になるのだ。
「うあっ!」
イーリスが背を反って恥骨をぐりぐりと押し付けてくる。
本当にいやらしい女だ。
「はぅ!」
ぐっと肉棒を突き入れると今度は抱きついて来た。
俺はイーリスの背中をがっちりと抱いて動きを封じた。
「ほじってやって」
その言葉の直後イーリスは俺の肩に噛み付いた。
「ぅ゛ぅ゛ぅ゛〜」
ぎゅうぎゅうと俺を絞め殺す勢いで抱きしめ肩を噛みイーリスはないた。
- 292 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:09:12 ID:qe/j2xT3
-
「よしもういいぞ」
俺の肩を噛む力が緩み、ネコを切り上げさせた
イーリスは涎を流しながら虚ろな目で宙を見つめている。
突き入れながら、ぽっかりと開け放たれた口に舌を入れると
だらしなく放り出されていた舌が舐め返してきた。
白痴のような表情に理性が戻ったのは俺の後方から音が聞こえてきた時だった。
「あ・・・あんた達何やってんの!?」
扉の開く音の直後、声がした。
「いやぁっ!」
イーリスは慌てて俺の肩に顔を埋めた。
「何って見てわかんねえか?
セックスに決まってるだろ、子供かよ」
くるりと反転して見てみるとぽっちゃりとした中年っぽい女と
鎧に身を包んだ騎士二人がこっちを見ていた。
「そういう事じゃなくて、こ、こんなとこで・・!」
「こんなとこでも何も俺の勝手だ。
いつまでも見てんじゃねえよ変態」
俺がそう言うとようやく女と騎士二人は後ろを向いた。
「やぁぁぁ・・・」
イーリスは俺の肩に顔を埋めたまま囁くように悲鳴をあげている。
「すげえ見られてるぜ、どうする?
お前がほじられてるとこ凝視してるぜ」
もう女も騎士も見ちゃいないがイーリスは顔を伏せてるので気付いていない。
「やらぁっ・・・やぁらぁ・・・」
すすり泣くような声をあげて肩をごりごりする。
「お前の尻の穴見せてやろうか」
「やぁっ!やめて!おねがい、やめて!」
イーリスが顔をぶんぶん振って絶叫する。
尻たぶをつかんでかぱっと開くとイーリスがさらに強く抱きしめてきた。
「やァぁぁぁらぁ・・・」
俺はイーリスの鳴き声を合図に精液を注ぎ込んだ。
- 293 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:10:06 ID:qe/j2xT3
-
「うそだよ、あいつらこっち見てない」
「う・・・そ・・・」
注ぎいれながら囁くとイーリスの体からがくっと力が抜けた。
しかし中は優しく俺を包み込んで、蠢いている。
これだよ、蠢くって言葉はこういう素敵なものにしか使っちゃいけないよ、ほんと。
金玉が痛くなるほど出して、俺は改めて女体の魅力を思い知らされていた。
「お、終わった?」
余韻に浸っているとぽちゃ女が口を開いた。
空気読めない奴だな、こいつ。
「全然、終わってねえよ。
何なんだ、お前ら邪魔ばっかしやがって」
「それこっちのセリフよ!」
うるせえ、馬鹿。
「立てる?」
「あ・・うん・・・大丈夫・・・」
イーリスの中から引き抜いて降ろすとぼたぼたと精液が落ちる。
「続きは帰ってからな?」
「うん・・・」
口を吸うとイーリスも吸い返してきたので唾液を交換しあった。
少しふらつきながらもイーリスは自分で立つと汚れたパンツをはき始めた。
「ネコ、おいで」
「うにゃっ!」
手招きすると、待ってましたと言わんばかりにネコは飛びついてきた。
ふかふかした体を抱きしめるとネコは俺の顔をベロベロとなめまわす。
「なんだお前、もうびしょびしょだな。
待ちきれなかったのか?」
「フニャーん・・・」
すでにギンギンと全開な肉棒をネコの穴にあてがう。
俺の自慢の一つはこの回復力だ。
バイタル無しでも一日15回は軽いもんだ。
- 294 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:11:00 ID:qe/j2xT3
-
入り口に先端をこすりつけ精液の残滓をぬりたくる。
「ニ゛ャッ!」
ぐいぐいと強引に押し込むと俺の両肩にネコの爪が食い込む。
「また!?いつまでやんのよ!?」
「俺達のが先にいたんだから俺達の勝手だろ」
俺とイーリスの行為を見てたっぷり濡らしていたみたいだが
それでもネコの中はきつい。
「ねえ凄い魔の反応があって来たんだけど
ここに何かいなかった?」
「いたよ」
「にゃふゥゥゥン・・・」
奥のほうまで食べると猫背がピーンと伸びる。
浅くゆっくりなどといっていたら食いちぎられそうだ。
抜ける寸前まで一気に引き抜き、最奥まで一気に貫く。
「ニャッ・・ニャっ・・・ニャっ!」
「どんなの!?」
「多分、蠢くものって奴だ」
ガンガンに突き上げているとふらふらとイーリスが近づいてきて
俺の左肩に右手をのせた。
「う、蠢くものって・・・!
本当に!?いやでもこの反応はそれとしか・・・でも・・」
「おっぱい揉んでやれよ」
イーリスは俺の顔を見るとおずおずとネコのおっぱいに手を伸ばした。
「いいおっぱいしてるだろ」
イーリスは少し恥ずかしそうにむにゅむにゅとおっぱいを揉み始めた。
「どうしたの、それで!?
蠢くものはどこ行ったの!?」
「倒した」
「倒したって・・・・」
- 295 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:11:59 ID:qe/j2xT3
-
「にゃゥゥん・・!にゃゥゥン・・!」
ガンガンと容赦なく突き上げていると、すぐにネコが肉球で俺の顔を引っ掻き始めた。
「闇の眷属の王なのよ!
全ての魔物が恐怖する魔物なのよ!
倒したって・・ほんとに倒したの!?」
「ポポーさん、この人はおそらくシランさんです。
ボギーキャットをお供に連れた色情魔人とか・・・。
情報通りの方なら倒されててもおかしくないと・・・」
聞こえてるぞ、そこの騎士。
誰が色情魔人だ。
「ニャぉーん・・・・!」
肉球がぐぐっと俺の顔を強く挟む。
ネコがイッタのを確認して俺は二回目の射精をした。
「ふふ、可愛い」
ぴくぴくと震えているネコを見てイーリスが微笑む。
「蠢くものを倒したうえ・・・そこでこんな事してるなんて・・・!」
「恐れ入ったか?
恐れ入ったら帰還の薬くれ。
騎士団なら持ってるだろ」
まだ息の荒いネコを片手で持って、ズボンを履く。
剣と人形の頭は俺の後ろに隠れているイーリスに持ってもらった。
へへ、なんだか柄じゃねえが仲間がいるってのはいいもんだ。
「あ、あの出来れば状況等を教えてくれませんか?」
ようやく振り返った騎士が帰還の薬をふところから取り出した。
「明日にしてくれ、今日はもう疲れた」
それだけ言うと帰還の薬をひったくった。
何しろ今日はまだ沢山する事がある。
酒場でエールをガツンと飲んで、ウインナ―に芋と焼き鳥にスープも頼んで、
のんびり風呂にも入って、ベットでネコとイーリスをたっぷりと可愛がらなきゃいけない。
生きてるって楽しいな、チクショー!
- 296 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/23 00:12:50 ID:qe/j2xT3
- 投下終了です。
- 297 :名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:17:13 ID:6fkbZTg7
- >生きてるって楽しいな、チクショー!
いやまったく。これだからエロパロ板はやめられんな。
- 298 :名無しさん@ピンキー:05/01/23 00:26:32 ID:D26har2F
- GJ、今回もオモシロかたよ
- 299 :名無しさん@ピンキー:05/01/23 01:54:15 ID:69u1JRAs
- VERY
GJ!
いやーオモシレエ。
エロパロしながらばっちりウィザードリィしてんねー
- 300 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/23 02:02:13 ID:JguXEUiN
- 素晴らしい作品ですね。
私ももう先が気になって気になって仕事サボって読んでしまいますよ。
折角ですので3時頃に続きをうpしようかと思います。
あまり長くありませんが、ご容赦を……
- 301 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/23 02:55:32 ID:JguXEUiN
- 忍者が尼僧達を陵辱しているのとほぼ同時刻。
狂王の試練場地下一階マーフィーズゴーストの部屋の前に3つの人影があった。
がっしりとしたドワーフが二人と痩躯のエルフが一人、車座になっている。
「しかし、儂らを呼び出してどういうつもりなんじゃ?」
神々しい聖衣……聖なる鎧とも呼ばれる衣を纏ったドワーフが、エルフの若者に訝しげな視線を送る。
ドワーフの年齢はわかりにくいが、ドワーフを見慣れた者には彼が初老だということがわかるだろう。
聖なる鎧を装備しているということは、この老ドワーフは君主だった。
「そうだぞ。俺達は今日で引退だってのに、何で最後の日にこんなとこに来なきゃならん?
老いぼれはマーフィと遊んでろってことか?」
やや語調を強めて同調するもう片方のドワーフは、刀を腰に提げていることから侍であるとわかる。
こちらもやはり、年老いていた。
「まぁまぁ、落ち着いてくださいって。もうちょっとだけ待ってくださいよ」
それに対してにこやかに応じるエルフの男は、一人だけ歳若かった。年齢は高く見積もっても30に届かないだろう。
鎖帷子とフレイルくらいしか装備していない所を見ると、エルフは僧侶ではなく司教なのだろう。
僧侶ならばもう少しマシな装備をするものだ。
「一体、どれだけ待たせるつもりかと訊いておるんじゃがな」
面白くもなさそうに老君主が司教をねめつける。
「俺達は今日で引退なんだからな。十階でヴァンパイアロードでも犯って遊ぶならともかく、
何だってこんな浅い階でお喋りなんかしなくちゃならんのだ」
老侍は更に刺々しい。
彼らと今はここにいないもう一人の仲間はトレボーの城塞都市で最も強力な悪のパーティだったが、
それも今日で解散となる。理由は老君主と老侍が体力の衰えを理由に引退することが決まったからだった。
君主と侍は、その最後の日をマーフィの部屋の前で過ごさせられていることに強い不満を感じているのだ。
「ですから、もう少し待ってくださいよ。ね、ほら、短気は損気と言いますし」
エルフ司教は肩幅が自分の二倍もありそうな侍を宥めながら、一人で四階に向かった仲間を待ち続けている。
どうせあの好色な、悪という言葉を擬人化したような男のことだから、今頃は一人でお楽しみの真っ最中だろう。
- 302 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/23 02:57:03 ID:JguXEUiN
- 「誰だ!?」
唐突に君主と侍が怒号を上げると立ち上がり、それぞれの得物を構えて油断なく
広間の隅の暗がりを睨んだ。エルフ司教もそれに続いて二人の後ろに下がり、
万一のことを考えて呪文詠唱の準備をする。余所見をしながらグレーターデーモンを
絞め殺せる二人がまともに構えるということは、相当な強敵が現れたということだった。
とても油断などできはしない。
「おう、おやっさんとモヤシエルフ。遅くなって悪かったな……っておいおい。そんな怖い顔するなよ」
下卑た笑みを浮かべて暗がりから顔を出したのは、馬鹿丸出しの褌一丁の逞しい男だった。
男は二人の全裸の女と一個の首なし死体を抱えて、三人に近づいてくる。
「まったく、気配を消したりわざわざ暗がりに現れたり、本当に君は悪戯好きですね」
隠形の業と魔術をこんなくだらない悪戯に使う忍者に呆れながら、司教は女達を見た。
「へえ、上玉じゃないですか」
呪文か薬か当身か、とにかく意識を失っているらしい女二人と首を刎ねられたらしい女の死体を見て、
司教は気品に満ちた外見に似合わぬ下品な口笛を吹いた。
「へっへっへ。中の具合も大分いいぜ。おっと、思い出したらまた勃っちまったぜ」
下卑た笑みを浮かべる忍者の性器は人間のものとは思えぬほどに膨張し、
褌の前を突き破らんばかりになっている。
「相変わらず下品な人ですね……それで、頼んだ通りにしてくれましたか?」
黒髪と金髪の少女達の顔や身体つきを確かめながら、忍者に問う。
「おう。ばっちりだ。黒髪の方がケツだけ、金髪の方はマンコだけ貰っといた。だから、他のとこは処女だぜ」
忍者は質問に答えている間も、常に意識のない少女達の身体をまさぐっている。
- 303 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/23 03:02:06 ID:JguXEUiN
- 「………おい、その女共は一体何だ?」
「ああ、彼女らですか?」
これまで静かに事の成り行きを見守っていた老君主達が、少女達の若い肉体に向かって
年齢に似合わぬほどにぎらつく、肉欲に満ちた視線を送りながら司教に問いかける。
「プレゼントですよ。お二人の引退記念のね」
欲情に息を荒くしているドワーフ達を見て、司教は微笑んだ。
「そうだぜ、おやっさん達。あんたらにゃあ世話になったからな。今日は俺達がたっぷりご馳走するぜ」
自身も激しく欲情している忍者が、少女達の華奢な身体をドワーフ達に向かって放り、
歪んだ笑みを浮かべる。彼らは歪み、そして腐りきった悪漢達だったが、それでも
仲間同士の団結と絆は強かった。
「みんなでご馳走喰いながらパーティやろうぜ?」
黒髪の少女を受け止めて身体の感触を楽しむ老君主と、金髪の少女を受け止めると
即座に床に寝かせて服を脱ぎ始めた老侍に向かって、褌を脱ぎ捨てた忍者が楽しげな声をかける。
「お、そうだ。そっちのババアはお前にやるぜ。お前確か、年増が好きだっただろ?」
怒張を楽しげに扱き立てている忍者が、ふと思い出したかのように一人だけ服を着ている司教に
向かって、茶髪の女の死体を放る。
「え、私の分もあるんですか? そりゃ嬉しい」
非力な司教は自分の手で受け止めるようなことはせず、死体が重力に従って落下するのを待った。
鈍い音がし、首と胴が迷宮の硬く冷たい床に叩きつけられた。
だが、全ての呪文をマスターした司教にとっては、死体の損傷などどうでもいいことだった。
首と胴を合わせると、カドルトの力を借りて即座に死体を蘇らせてしまった。
「ま、あれだ。そのババア、いい年こいて処女だっつーからせいぜい楽しめや」
ドワーフ達の元へ歩き出しながら、忍者がにやりと笑う。
「ええ、ありがとうございます! 凄く嬉しいです!」
これまでの冷静な雰囲気が台無しになるほどに息を荒くしている司教は、半ば引き千切るようにして服を脱ぎ捨てた。
- 304 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/23 03:03:42 ID:JguXEUiN
- 取り敢えず、今日はここまでということで。
続きの投下がいつになるかはわかりませんが必ず完結させます。
また、これが終わった後は宣言通り>>72で出た案を
書きたいと思っていますがよろしいでしょうか?
- 305 :名無しさん@ピンキー:05/01/23 03:05:21 ID:69u1JRAs
- ははははは、悪のパーティいいねぇ。
>>304
お好きに書いてください。楽しみに待っています(・∀・)イイヨイイヨー
- 306 :なめくじこわい :05/01/23 09:41:07 ID:84F6mDbA
- 二作とも読ませてもらいました、おばさんにも後で活躍して貰うとはこういうことだったんですね、
シラン首ゲット、「生きてるって楽しいな、チクショー!」いいことばですわ、
簡易寝台で寝ていたら年をとってしまいました、若返りの石が欲しい。
- 307 :名無しさん@ピンキー:05/01/23 15:36:53 ID:61q3tMFd
- ビショップは鎖かたびら無理
- 308 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/23 17:23:48 ID:JguXEUiN
- >>307
そういえばそうでした。
ちょっと僧侶と混同していたようで……
というわけで鎖帷子は革鎧に脳内補完よろしくお願いします
- 309 :名無しさん@ピンキー:05/01/23 19:02:34 ID:sO/8I9Uj
- どちらもきちんとウィズなのが素晴らしいね
エロいエロパロは数あれど、
元の作品の空気をきちんと持っているのは貴重だよ。
- 310 :名無しさん@ピンキー:05/01/24 20:24:05 ID:aI2MG7kz
- しかし、忍者の人や◆JBtnEvJis6氏はネ申だなここにとって。
在野のSS書きよ、二人に続け!
- 311 :名無しさん@ピンキー:05/01/24 21:07:16 ID:aI2MG7kz
- 人集めage
- 312 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:34:24 ID:VbW3g1XE
- レスありがとうございます。
五話目はニンジャLV1です。
- 313 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:35:40 ID:VbW3g1XE
-
あどけない少女の顔に丸みを帯びたスリムな体。
何一つ抵抗もせずに俺の言う通りに動き裸体を見せてくれる。
その芸術品のように美しい体を撫でながら俺は大きなため息をついた。
「当たり前だがやっぱり硬いんだな」
胸のふくらみはおっぱいにしか見えないのになあ。
「感情が無いとかギョームが言ってたが
こんな事されても嫌とか嬉しいとか何も感じないのか?」
フリーダは水晶玉のような目を向けるだけでなにも表情を変えない。
「触られてる事は認識できます」
全く面白みのない言い方をする。
なんだか空しくなって俺は手を離し酒瓶をあおった。
甘い香りが鼻を抜け滑らかな刺激が喉を潤してくれる。
「わっ!何っ!?」
ほとんど酒瓶の中が空になった時、
突然扉が開いたかと思うと目を丸くしたイーリスが入ってきた。
こんな昼間っから全くイーリスもスケベな奴だ。
体が疼いて仕方ないってか。
「な、何・・・?」
イーリスは呆気にとられた顔でキョロキョロと俺とフリーダの顔を見比べている。
「こいつはオートマターっていう古代エルフの遺産だそうだ。
この間拾った人形の頭からギョームが復活させたんだ」
「フリーダと申します。
よろしくお願いします」
フリーダは丁寧に頭を下げまた直立不動の体勢に戻った。
「あ、ああ、イーリスだ。
よろしく」
イーリスは興味津々といった様子でフリーダを見続けている。
俺も錬金術ギルドでフリーダを紹介された時、全く同じ事をやった。
鋼鉄の人形が人間のように動くんだからな。
驚くなって方が難しい。
- 314 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:36:40 ID:VbW3g1XE
-
「またアレイドのことか?」
俺はフリーダを見続けているイーリスに話し掛けた。
アレイドってのは魔物が使う集団戦闘術の事だ。
化け物との戦いで俺とネコが同時に斬り込んだりした奴とかだな。
あれを見ていたイーリスは自分にも教えてくれと言って、あれ以来よくウチに来る。
「あ、いや、今日はシランに頼みがあるんだ」
ようやくフリーダから目を離すとイーリスは俺の横に腰掛けた。
「この間のオークの着ぐるみ着た男を紹介してくれないか?」
「ヨッペン?そりゃ構わないが・・・急ぐのか?」
イーリスの腰を掴んで引き寄せる。
「う、うん、出来れば・・・」
顔が間近に接近するとイーリスは顔をほんのり桜色にそめた。
「じゃあネコ連れて行くといい。
俺も家を知ってるわけじゃないがネコと一緒にいれば向こうから飛んでくる。
起きるまで待ってやって欲しい気もするがな」
ベットの上ですやすやと眠っているネコをアゴで指す。
「ありがとう、助かる」
今すぐ起こす気は無いのかイーリスはちらっとだけネコを見た。
「礼ならベットしてしてくれよ」
「んっ・・・やめて」
唇をくっつけるとイーリスはすぐに身をよじって逃げた。
「そんな暇ないんだ・・・ごめん」
困った顔をしたままイーリスは黙った。
困った顔もまた可愛くてチンコが疼いてしょうがない。
「よ、夜なら・・・大丈夫だと思う」
いまだに照れる所もイーリスの可愛いところの一つだな。
「じゃあ夜な。
裸で待ってるから」
プッと吹き出したイーリスにもう一度キスをする。
へへ、夜が待ち遠しいぜ。
- 315 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:37:34 ID:VbW3g1XE
-
という事でネコをイーリスに貸して俺はフリーダを連れて迷宮に入った。
七千年前の戦闘用自動人形がどれほどのものか知っておきたいからな。
ギョームにゃ悪いがセックスも出来ないし何か他の楽しみ方があるわけでもないし
これで戦闘力がヘボかったら掃除係にでもなってもらうつもりだ。
ま、ギョームが言うにはエルフ王国の知識がさらに手に入れば
セックスも可能になるかもしれないとの事だったので捨てはしないが。
しかし、戦おうにも魔物達もフリーダに驚いてるようで逃げてばっかりだ。
アンデッドコボルトみたいな馬鹿ぐらいしか向かってこずイライラして三階に入ると
面白い奴に出迎えられた。
インチキ貴族代表みたいなウェブスター公のおっさんだ。
「やあ、また会ったね」
俺の姿を見つけるや否や親しげな笑みを浮べ近づいてくる。
「こんなとこで貴族様が何してんだい?」
「ああ、実は奇妙な噂を耳にしてね。
亡くなられた王女殿下が迷宮にいるのを見たという報告があるのだ」
ウェブスターは沈痛な面持ちを作って言葉を切った。
中々の演技派だ。
「悪質な悪戯とは思うがもし何かあったら教えてくれないだろうか?
勿論、出来る限りのお礼はさせてもらうよ」
ほらな、タダで物くれる奴ってのは後から何か頼む為の先払いとしてやるんだよ。
まあ、貰った剣も役に立ったし
このおっさんが何を企んでんのかわかるまで話を合わせとこう。
「ああ、何かあれば伝えよう。
で、それはそのおっさんに言えばいいのか?」
ウェブスター公の背後にあったかすかな気配が姿をあらわした。
ゴリラみたいな顔の忍者・・いや、隠密か。
「さすがだな、俺の気配に気付いているとは・・。
そうだ、何かあったらこちらから連絡する」
それだけを言うとおっさん二人は上の階段へと登っていった。
なめた奴だ、本気で気配を殺してなかったくせによ。
それにしてもあいつらフリーダを見て驚きもしないってのはどういう事だ?
- 316 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:38:35 ID:VbW3g1XE
-
三階はまるで神殿のような場所だ。
神殿内部というより神殿通路と言った方が正しいかな。
その三階でフリーダの実力を見るためにうろうろしてたら
木綿を引き裂くような悲鳴が聞こえてきた。
どうするかね。
男を助けても何も楽しい事は無いしな。
幸いこの部屋は広く、悲鳴が聞こえてきた方とは違う方向にも扉がある。
「助けてくれえ!」
ちっ、遅かったか。
もう一つの方の扉へ歩き出した時、扉が開いて男が飛び込んできた。
ホビットらしい小さな男は素早く俺の方へと走ってくる。
「た、助けて!
あいつらが襲ってくるんだ!」
開きっぱなしになっている扉から忍者二人が俺を見た。
ホビットの男が後ろに隠れたせいで俺を標的にしたらしい。
「めんどくせえなぁ・・・」
「そ、そんな事いうなよ、助けてくれって」
男助ける為だと思うとやる気が出ねえ。
しかし、忍者の方は俺の気持ちなどお構い無しにかかってきた。
「はあ・・・やめとけよ。
お前らじゃヴァルハラ唱えたって勝てねえ」
大人しく忠告を聞いてくれればよかったんだが
突っ込んできたのでしょうがなく斬った。
どうみても下忍だったが忍者相手に油断はできないからな。
フリーダはその点安心なようだ。
感情がない分油断が無い。
忍者の繰り出す刃を冷静に避け、忍者の胸に腕を刺した。
どっちが忍者だかわかりゃしねえ戦い方だ。
なるほど古代王国の遺産は伊達じゃないらしい。
- 317 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:39:33 ID:VbW3g1XE
-
「助かったよ・・・あいつら突然襲ってきやがってよ。
なんでなんだかわかりゃしねえ。
もしかしてっと思い当たるのはこの指輪を拾ったぐらいだし・・・」
ホビットは一人で喋りながら銀色の指輪をポケットからつまみ出した。
「ふーん・・・なんだいそれ?」
「わかんねえ・・・わかんねえが王女の指輪なんじゃないかと・・・」
分かってるのか分かってないのか曖昧な言い方をすると
ホビットのおっさんは指輪を俺に渡した。
「これ貰ってくれ。
そんな物騒なもん俺はもっていたくねえし」
ホビットらしいしたたかさで厄介事を俺に押し付けてきた。
「なんだってんだよ王宮のやつらは。
探索を命じたくせに探索してたら襲い掛かってくるとか無茶苦茶だぜ」
ホビットはまだぶつぶつ愚痴をこぼしている。
しかし、王女の指輪ねえ?
ウェブスターも王女がどうたら言ってたな。
少し興味が湧いてきて俺は忍者の死体へ近づいた。
「おっ、こっち女かよ」
フリーダが殺った方の覆面を剥ぎ取ると女の顔が出てきた。
少し骨ばっているがまあ整った顔だ。
長めの黒髪もちゃんと整えたら美人といえなくもない顔だ。
「何するんだ?」
「生き返らせて話聞いてみようかと思ってな。
忍者に恨まれたくないなら帰った方がいいぞ」
ホビットのおっさんは忠告を聞くと慌てて扉から出て行った。
フリーダに手伝わせて服を脱がすと筋肉質な女の体が出てきた。
しっかし、胸ねーなー、イーリスより無いぜ。
貧しいにもほどがあるだろ。
「フリーダつかまえてろよ」
「はい、わかりました」
両腕を後ろにまとめ上げられた死体を立たせるとカーカスを唱えた。
- 318 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:40:39 ID:VbW3g1XE
-
胸に空いた穴が塞がっていくと、忍者の目がゆっくりと開いた。
「よお、お目覚めかい?」
呆けていた顔が一瞬で引き締まった。
下忍とはいえさすがは忍者といったところか。
「なんで俺達を襲った?」
「・・・・」
忍者は黙っている。
素直にしゃべる訳はないが、これでこいつが闇に飲まれた奴じゃないのはわかった。
「もしかし―」
ポケットから指輪を出して反応を窺おうとした瞬間、忍者の口から一筋の血が流れた。
急いで口に手を突っ込んでフィールを唱える。
忍者は血を吐きながら咳き込み出した。
こいつはいよいよおかしいぜ。
忍者は感情が無く任務の為なら命を捨てる、
と言われているが実はほんの少し違う。
忍者が命より優先するのはそれなりの任務だけだ。
忍者ってのは厳しい訓練を受けて初めてなれる者だから
しょうもない任務ではもったいなくて上が死なせない。
「おい、自殺しようとしたって無駄だぜ。
何回でも治すし死んでも生き返らすからな」
忍者が殺気のこもった目で睨んでくる。
「化粧でもすれば十分美人で通用するのになあ。
なんでそんな簡単に死のうとするかね」
目に宿った殺気がほんの少し薄まった。
ほう、なかなか素直で可愛いじゃないか。
「質問するから答えられないなら黙ってろ。
いちいち死ぬんじゃねえ」
とは言ったものの、さて、何ききゃいいんだ?
はっきり言って尋問は得意じゃないし拷問は嫌いだ。
それに拷問しても忍者が秘密を話すとは思えないしなあ。
- 319 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:41:27 ID:VbW3g1XE
-
「彼氏いるか?」
「・・・・」
忍者はあまり表情は変えない。
「でも処女じゃないんだろ?」
「・・・・」
「なんでこんなにおっぱい小さいんだ?
小さい頃不幸な事故にあったのか?
もしくは胸が縮む奇病に冒されてるとか・・」
「うるさい!知るか!」
おっ、ちょっと怒った。
感情を消す訓練をうけているとはいえ女を捨てきれてないみたいだな。
こりゃ楽しめそうだ。
「何歳?結構若そうに見えるんだけど十代って事はないか。
二十三ぐらいか?」
「・・・・」
裸で捕らえられてるってのに忍者は全然動じた様子もない。
なんだかあまりに無表情なもんで逆にむらむらしてきた。
こういう冷めた奴のカラカラまんこを潤してやるのも男の義務だ。
絶対、こいつをよがらせてやる。
「どういう体位がいい?」
この質問には反応し女はキッと睨んできた。
「犯すならさっさと犯せ」
「積極的だな、体が火照ってしょうがないってか。
エロいね、エロ忍者だね、きみ」
しかし、エロいのは嬉しいけどどう楽しむかな。
そう悩んでいた俺の目に機械人形が飛び込んできた。
「フリーダこいつを跪かせろ」
「はい」
「くっ・・・」
忍者の膝を床につかせると後背位の姿勢にさせる。
俺もしゃがみ込んで忍者の顔を持った。
- 320 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:42:16 ID:VbW3g1XE
-
「フリーダ、こいつのケツの穴に指入れろ。
ケツの穴ってわかるよな」
「はい、わかります」
そういうとフリーダも忍者のケツを覗き込むようにしゃがみ込む。
「っ・・・」
忍者の顔がほんの少しピクッとなった。
ケツの穴にフリーダの指が入ったらしい。
「なんかないか?」
「金属反応があります」
「それ取り出してくれ」
忍者はもうはっきりと俺を睨んでいる。
フリーダの動作音が響く。
この場所は扉が沢山ある分色んな魔物がうろうろしている。
オークキングやアースジャイアントも
廊下の隅でこんな事してる俺達を遠巻きに見て通り過ぎていってる。
こんな場所でケツほじられてるにも関わらず忍者の表情は変わらない。
「取り出しました」
「あおれこっちに渡してくれ。
あと念のためにその下の穴も調べろ」
「はい」
細いアイスピックのような物をフリーダから受け取る。
女の忍者、俗に言うくのいちはよくこうやって性器や尻に武器を仕込む。
交わったところであのアイスピックで刺すわけだ。
しかも、刺されば中から毒がでてきたりする。
まあくのいちの最後の必殺武器って奴だな。
全く、これだからくのいちは恐ろしい。
「うおっくせぇ!」
心なしか茶色っぽい武器を嗅いでみるとと強烈なスメルが鼻に突き刺さった。
その武器の端っこを掴んでくのいちの顔につきつける。
「お前も臭ってみろよ。
すげえ臭いだぜ」
- 321 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:43:12 ID:VbW3g1XE
-
くのいちの顔が赤く染まった。
「ぐぅ・・!」
照れてるのか怒ってるのかわかんねえ。
「お前いつもこんなの尻にいれてんの?
変態かお前、尻でするのが好きなのか?
しかも、こんなの入れてないと我慢できないとか色情狂ですか?」
「くっそっ・・!」
女忍者は熱のこもった鋭い目で睨んでくる。
俺に惚れたのだろうか?
この状況で恋におちるなんて変わった趣味だと言わずばなるまい。
「こちらには何もありません」
マンコをほじっていたフリーダが無感情な声で報告する。
「そうか、でも引き続きそこをいじってやれ。
なるべく優しくな、壊さないように」
フリーダは指示された内容がよくわからなかったのか、じっと俺を見つめ返してきた。
「申し訳ありません。
いじるとはどのような行為でしょうか」
「どんなのだっけ?
知ってる?」
聞いてみたが女忍者は熱のこもった目で俺を見つめるだけだった。
殺気がこもってる気がするが多分気のせいだろう。
いや、殺したいほど愛してるって事かもしれない。
何しろ尻に武器入れて歩いてるぐらいの変態だからな。
「こうやって指でほじるんだ」
何されるかわかんないってのは可哀想だから
女忍者にも良く見えるように指を立てて手首をひねる。
「こうですか?」
フリーダは俺の真似をするように指を立てて手首をひねった。
が、その動きはまるで俺と違う。
手首から先が丸ごとぐるぐると回転し始めたのだ。
- 322 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:43:59 ID:VbW3g1XE
-
すげえ。
さすがだよ古代の遺産。
俺は今初めて古代エルフの凄さを思い知った。
「おう、それをさっきの穴の中でやってみてくれ」
どんな反応するだろうか?
俺は女忍者の顔をしっかと掴み、わくわくして入れられる瞬間を待った。
「うぅぅ・・・」
女忍者が苦しそうにうめく。
必死に耐えているのが手に取るようにわかる。
「ちょっと指曲げてみ」
「あ゛ぁ゛ぁァァァ!!」
女忍者のもの凄い声にこっちを窺いながら歩いていたオークキングが
驚いて転んでしまった。
「ぐゥゥぅぅ・・」
目をつぶり眉間に皺をよせ声を殺す姿はもう忍者の面影も無い。
尻を高く上げピクピクと震わせている。
「イってもいいんだぞ」
必死の形相の女忍者の首を振ろうとした動きは伝わってきた。
「っ・・!」
一瞬、険しい顔になり女忍者の体がくねっと脱力した。
強がってた割にあっという間にイキやがった。
「んぐっ!」
ふうふうと息を吐き出す口に唇を押し当てる。
噛み付くかなと思ったが女忍者はおとなしくキスをうけいれ舌を差し出した。
しかし、それも一瞬。
すぐに口を離すと俺の肩に頭をのせてきた。
涎をこすりつけるように肩の上でガクガクと暴れている。
「う゛う゛ぅぅぅ・・・」
フリーダの動きは勿論まだ止まってない。
- 323 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:44:59 ID:VbW3g1XE
-
「言っとくがフリーダは俺が止めさせない限り永遠にやるぜこれ」
「いやっ!やめてっ!おねがい!」
忍者は俺の肩の上でぶんぶんと髪を振り乱している。
「よおし、フリーダ止めろ」
はあはあと荒い息を俺に吐きかける忍者の顔を持つ。
「さあ、止めてやったぞ。
何か言う事あるよな」
「ハア・・・ハア・・・あ・・ありがとうございます・・ハア・・・」
マンコ掻き回された途端、素直になりやがってまったく、なんてエロ忍者だ。
「他にもあるだろ?
言う事がさ」
「・・駄目だ・・ハア・・言えない・・・」
と思ったらこれだ。
困った奴だぜ。
「じゃあ、次は指二本で回してみるか」
「だめっ!!」
「じゃあ言えよ」
「言えません・・・!」
くくっ、イキ顔までみられて今さら何照れてるんだか。
「いいのか?それで。
このままフリーダの指で掻き回されつづけたいのか?
そろそろこれが欲しい頃だと思うんだがな〜」
俺は片手でズボンを脱ぐと勃起したチンポを女の鼻先に押し付けた。
俺のモノのデカさに驚いたのか忍者は目を丸くしている。
確かにこのデカさは俺の自慢の一つだ。
「あ、言います。
あなたのチンポを私のいやらしい穴に入れてください」
ありゃ?
さっきまで嫌がってた割には随分あっさり言いやがったな。
- 324 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:45:57 ID:VbW3g1XE
-
「よし、じゃあ、自分でいれな」
床にあお向けになった俺の上に女忍者は膝立ちで歩いてきた。
女忍者はほんの少ししか膨らんでいない胸をまだ上下させている。
「失礼します」
そう言って俺のチンポの上にまたがり腰を落とそうとする。
あそこからぽたぽたと雫が落ちてやがる。
へへ、まんこが涎垂らしてるみたいだ。
「うんっ・・・・」
この体勢だと忍者の中に入っていく様子が良く見える。
ちょっとビラビラがはみ出た割れ目がチンコの先端を飲み込んでいく。
「うう・・・」
少し顔を歪ませながら中ほどまで飲み込むと忍者の動きが止まった。
おいおい、休憩してんじゃねえぜ。
「ふあっ!」
下から突き上げると忍者が悲鳴を上げた。
「ご、ごめんなさい」
忍者はすぐに腰を落とす作業を再開し今度は一気に奥まで入れてしまった。
俺のが全部入ったわけじゃないがまあ仕方ない。
しかし、この娘にゃ悪いが今ひとつなマンコだ。
最近相手にしてる二人が両方ともいいもん持ってるから贅沢になってるのかもしれん。
「よし、じゃあ動け」
「あ、はい」
ケツに武器入れてたくせにマンコはあんまり鍛えてないらしい。
腰の動きも上手じゃないしこりゃ困ったな。
「あうっ!」
下から何度か突き上げると忍者は俺の上に倒れこんできた。
そうだ、いい事思いついた。
「フリーダ、こいつのケツの穴に指入れて回してくれ」
「ちょっ・・!」
俺の命令を聞くと忍者は慌てて体を動かそうとしたが
がっちりと抱きしめて逃がさないようにする。
- 325 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:47:07 ID:VbW3g1XE
-
フリーダの動作音がした瞬間、女忍者の身体が跳ねた。
「あががが・・・」
言葉になってない音を大きく開けた口から漏らし
目を見開いて体をそらして必死に耐えている。
しかし、まあ無理も無いぜ。
マジでこいつは凄い。
肉壁ごしにフリーダの指がぐるんぐるんしてるのが伝わってくる。
「うぅぅぅ・・」
泣き声だかうめき声だかわかんない声を上げて忍者の動きは完全に止まった。
「指曲げてみて」
うああああ
これマジすげえ。
肉壁越しに俺のチンポをぐりぐりと引っ掻いてくる。
ぐだぐだだったまんこがうねうねと蠢いている。
駄目だ、もう堪えきれない。
古代エルフ恐るべし・・・
俺は古代エルフ王国の恐ろしさを噛み締めながら忍者の中に射精していた。
「ふ、フリーダ、もう止めろ」
何とか命令を出してフリーダを止める。
忍者があっという間に陥落したのもよくわかる。
七千年前の遺産はなんと恐ろしい機能を持っているんだ・・・。
- 326 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:48:13 ID:VbW3g1XE
-
「もう行っていいぞ」
俺はズボンを履いて帰る準備をすると
ぐったりと倒れていた女忍者の手を解放した。
「え・・・?」
「なんだ?」
少しだけ身を起こし忍者は俺を見上げている。
「い、いや何でもありません」
「もっとして欲しかったのか?
エロもほどほどにしとかないといかんぞ」
そう言うと忍者は顔を真っ赤にした。
エロいにも程があるぜ。
精液を垂れ流してる割れ目を見ると
もう一回ぐらい付き合ってやりたくなるが残念ながら今日は忙しい。
早くイーリスにフリーダの指の動きを試してやりたいしな。
あいつどんな顔すっかな。
でも、ケツいじられんの嫌いって言ってたからあんまし喜ばないかな。
しかし、フリーダにあんな凄い動きで女を弄る機能付きだったなんて
古代エルフどものエロさには俺も頭が下がるよ、ほんと。
古代エルフ王国か・・・確かこの迷宮を先に進めば
古代エルフ王国の遺跡があるとか言ってたな。
指だけであの動き・・・もしフリーダにまんこがついたらどうなっちまうんだ!?
こんなワクワクする事そう無いぜ。
俺は改めてこの迷宮に惚れ直すと帰還の薬を飲み込んだ。
- 327 : ◆JBtnEvJis6 :05/01/25 19:49:41 ID:VbW3g1XE
- 投下終了です。
- 328 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 20:12:14 ID:HglrPJM2
- 投下前の様子見をしていたら、いいくノ一に遭遇してしまいました。
そうか……レベル1忍者にはくノ一もいたのかハァハァ……
というわけで深夜辺りに私も続きを投下します。
- 329 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 22:44:59 ID:HglrPJM2
- 「ぐふふふ……」
君主は小振りな陰茎ほどもある指で黒髪の尼僧の秘唇を弄っている。
どうやら意識がないらしい黒髪の尼僧は、指が秘唇と肉豆を擦るたびに
「ん……んぅ……」
などという呻き声と紙一重な喘ぎ声を上げてはビクビクと身体を震わせていた。
「ほぉ、生娘か。それにしても、あやつめ、相当に仕込んだようじゃな。擦っただけで濡れるとはの」
「あくぅっ……!」
ドワーフの太く硬い陰茎の侵入を許しそうもないほどに狭い入口が充分に潤ったので、
挿入可能なように解すために指を侵入させた途端、指先に感じた何かの存在に
君主は喜悦の表情を浮かべた。指先が処女膜に当たったのだった。そのショックで
尼僧が目覚めたようだったが、そんなことなど気にしない。
「んぅっ、な、ぁっ……?」
彼の頭の中は、別のことで一杯なのだ。そう、引退の日に処女を犯すことができるとは、
自分は何と運がいいのだろうと君主は自分の運のよさに感謝しながら、ひたすらに指を抜き差ししていた。
「あっ……あっ、くぅ……だ、誰……何をぉぉああっ!」
愛らしい割れ目は挿入こそ未だされていないものの、アヌスをたっぷりと犯された後に
舌と指で弄られているため、その感度は充分に開発済みであった。目覚めた時には既に
犯されかけていたという異常な状況にも関わらず、老君主の熟練の指使いによって
身体が淫らに反応してしまっている。最早、肉奴隷としか言い様のない肉体だった。
「あっ、うぅっ、い、嫌ぁぁ……! や、やめてぇっ、そ、そこはぁっ、あっ、あああ!」
「ほぉ、ここか? ここがよいのか? そらそら、ここがよいのじゃろう?」
老君主が何らかの形で指を動かすたびに、尼僧は腰をくねらせ、仰け反り、脚を開閉し、指を締め付ける。
「うむうむ、これはよいご馳走じゃわい」
「そうだろそうだろ、たっぷり味わってくれよ?」
実に感度のよい尼僧に満足げな笑みを浮かべる老君主に、近寄ってきた忍者が下卑た笑みを向けた。
「うむ。たっぷりと味わわせて貰うぞ。おお、そうじゃそうじゃ。お主も混ざらぬか?」
指先で処女膜を撫でながら、老君主が既に凶器と言えるほどの大きさに怒張させている忍者を誘う。
- 330 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 22:45:41 ID:HglrPJM2
- 「お? いいのかい、おやっさん。へっへ、こりゃ楽しませて貰えそうだぜ」
言われるよりも先に尼僧の胸に手を伸ばしていた忍者は楽しげに笑い、
苦痛と快楽を同時に与える絶妙な強さで尼僧の豊かな乳房を鷲掴みにして、
激しく揉みしだいた。忍者の手の動きに合わせて形を変える乳房は、酷く淫猥だった。
男を誘うための道具である胸としては、最高だと言えるだろう。
「やっ、やぁっ! やめてぇっ、お願いぃぃ! あぁっ! ひぃ、うひぃあぁぁっ!」
二人の男に責められる屈辱。そして屈辱を感じながらも快楽を感じている自分。
また更に屈辱を覚え、それに対して快感を覚える。そしてまた屈辱を覚える。
この永遠の連鎖に、尼僧は発狂しそうなほどの快楽を味わっていた。
「おい、おやっさん。ご馳走なんだからよ、弄るばっかりじゃ駄目だぜ?」
与えられた刺激によって既に勃起している、乳房の大きさに反して小さな乳首に吸いつきながら、
忍者が老君主を促す。しかし、声をかけながらも、舌と歯と唇は器用にも責めを中断することはなかった。
「おお、それもそうじゃ。しかと味わわねばな」
「あひゃんっ!」
太い指が抜かれた衝撃によって、尼僧の腰がビクンと跳ね上がる。
「お? 何だ、この嬢ちゃん、指だけでイっちまったのか? へっへ、やるじゃねえか、おやっさん」
だらしなく口を半開きにして涎を垂らしたまま痙攣している尼僧を見て、忍者が笑う。
無論、笑っている間も胸を責める手は止まらない。むしろ、更に激しくなっているくらいだ。
「よしよし、その美味そうな貝を味わわせて貰うとしようかの」
小刻みに痙攣している太腿に手をかけると一気に開脚させ、老君主は顔を埋めるようにして
秘唇に吸い付いた。舌先を入れて処女膜を舐め、豊かな白髭で敏感な周辺部をくすぐる。
「あ……あ…う……」
朦朧とした意識でも、或いは朦朧としているからこそ感じるのか、尼僧は忍者と君主の
淫らな愛撫に対して、胸を押し付けたり腰を揺すったりすることで応じていた。
「この好き者めが。本当に神に仕えていたのか?」
湧き出してくる愛液を美味そうに啜っている老君主が、愛撫に反応している肉の豆を軽く摘む。
「ひっ……!」
- 331 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 22:47:01 ID:HglrPJM2
- その途端、尼僧の身体が再び跳ね上がり、今度は大量の愛液が噴き出し、老君主の髭を濡らした。
「ほれ、こうすると溢れてくるぞ? ん? 色狂いの生娘めが。ぐふふ、儂の髭が汚れてしまったわい」
二度目の絶頂の余韻か、ぐったりとしている身体を半ば抱え込むようにして顔を埋めながら笑う老君主は、
武人らしく節くれだった無骨な手で弾力のある尻を揉んでいた。
「おい、おやっさん。いつまで舐めてんだよ。いい加減挿れようぜ?」
既に先走りを滴らせている怒張を豊かな乳房に擦り付けることで宥めていた忍者が、老君主の
執拗な愛撫の冗長さに耐えかねたように言う。
「ふん、若造はせっかちでいかん……が、まぁ、儂もそろそろ頃合じゃからの」
顔を離した君主は口元を拭うと立ち上がり、しっかりと着込んでいた聖なる鎧を脱ぎ捨てた。
初老であるというのに贅肉など一欠片も存在しない逞しい矮躯が露わになる。
太さと硬さにかけては五種族一とまで言われる逞しい陰茎は、忍者と同じく先走りの液を滴らせていた。
「どれ、処女の具合を確かめるとするかの」
既に朦朧となっている尼僧の身体を抱え上げると、老君主は解れ切った秘肉に
棍棒のような先端を押し当ててそのまま嬲るように擦り付ける。
駅弁と後の世で呼ばれる体位であるため、まかり間違えばそのまま挿入する
ことになってしまいそうだったが、フロストジャイアントの巨腕をもへし折る老君主の腕力が
その事故の確率をゼロにまで下げていた。
「あ…ん……」
尼僧はその刺激によってますます愛液を滴らせ、未だ誰の侵入を許したことのない秘密の花弁は、
まるで雄を誘うかのようにひくひくと収縮していた。先端が少し侵入した瞬間には、処女であるにも関わらず、
既に奥へ奥へと老君主を誘い込もうと脈動している。まさに名器だった。
雌として必要な機能は充分すぎるほどだ。生娘にはかなり辛い太さである陰茎のはずなのに
何らの無理なく拡がり、奥へと誘い込もうとしている。
- 332 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 22:47:56 ID:HglrPJM2
- 「ほほう、淫らな生娘じゃな」
「あぅ…ん……ひゃぁ……」
浅く刺しては抜き、抜いては浅く刺し、と焦らすように秘肉を楽しむ老君主。嬲られている尼僧は、
朦朧としながらも雌の本能なのか、ただ老君主の陰茎を迎え入れようと必死に腰を上下させている。
「ほうほうほう、そうかそうか。欲しいか欲しいか」
しかし、その無意識下のいじましい努力は、老君主を楽しませただけだった。
「おい、おやっさん! 早くしてくれよ!」
「やれやれ、うるさいのぉ。儂のための馳走ではなかったのか? まぁ、よいがの」
尼僧の動きに合わせて焦らすように腰を動かす老君主だったが、忍者に急かされたことにより、焦らすのをやめる。
「ほれ、行くぞい。お前もタイミングを上手く合わせるのだぞ?」
言うなり、尻を掴む手に力を込めた老君主は、いきなり剛直を尼僧の未通の穴に突き刺した。
一瞬だけ存在した抵抗などまるで意に介さず、一息に根元まで突き入れる。
「ひ、いぎひぃぃぃぃぃいぃぃぃぃぃいっ! あっ、あくぅっ、あぁ、あ……あっ…!」
これまでの入念な愛撫が嘘であったかのような強引な貫通に、尼僧が扇情的な悲鳴を上げる。
深く深く突き込まれたドワーフの剛直からは、破瓜の証である微量の鮮血が床に滴っていた。
しかし、悲鳴を上げたのは苦痛のみが理由ではない。苦痛すら快感とする地獄の快楽がそこにはあった。
その証拠に快楽に咽び泣く尼僧の両脚は君主の太い腰にしっかりと絡みついており、
腰は快楽を貪るようにして上下左右に動いていた。
「へっへっへ。すっかりエロくなっちまったなぁ」
その様子を涎を垂らしながら眺める忍者の視線は、がっしりと固定されているせいで
割り開かれた尼僧の尻の谷間。つまり、物欲しそうにひくつく可愛らしいアヌスに注がれていた。
- 333 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 22:49:53 ID:HglrPJM2
- 取り敢えずは投下終了です。
しかし、この後も納得のいく量が書けたら即座に投下する予定なので
もしかしたら2時3時辺りに再び投下させていただくことになるかもしれません。
- 334 :忍者の人 ◆OuV2JRG.7c :05/01/25 22:54:04 ID:HglrPJM2
- あ、度々すみません。一つお伝えすることがありました。
実は次回作として予定している>>72の案なのですが、
主人公は今登場している忍者と女エルフロードとなります。
そこでこの二人の名前を募集したいのです。
どうにも私はキャラクターの名を考えるのが苦手なものでして、
ここは一つ皆様のお知恵を拝借したいと思う次第です。
- 335 :なめくじこわい :05/01/25 23:35:05 ID:wLPm1141
- ◆JBtnEvJis6さん「七千年前の遺産はなんと恐ろしい機能を持っているんだ・・・。」
やりすぎて滅んだのだろうか?フリーダあてな2号みたいになりそうだ。
忍者の人さん、ドワーフのねちっこさがエロエロしいです。
- 336 :名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:02:26 ID:mmGwO4Ae
- やべ面白すぎる・・・。
- 337 :名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:13:54 ID:iqS7sPkI
- 名前ないほうがいいと思いますです。
その方がウィズっぽいです。
- 338 :名無しさん@ピンキー:05/01/26 00:49:23 ID:3fN3Fzm4
- 「あ」とかな
お前ボーナス7状態からのし上がったのかと
- 339 :名無しさん@ピンキー:05/01/26 01:55:53 ID:KYT92Lgt
- 倉庫1倉庫2
- 340 :名無しさん@ピンキー:05/01/29 01:44:12 ID:8/5DIcyO
- 名無しに一票だが強いてつけるならギルの迷宮から取ってはどうか?
確か生意気なエル♀ロードがいたような。
- 341 :名無しさん@ピンキー:05/01/29 03:39:30 ID:OoIwp12v
- ルーシェディティだっけ?
- 342 :名無しさん@ピンキー:05/01/29 10:02:34 ID:oAyRaEWJ
- ルーシィディティだべ
確かにあいつは、偉そうで生意気で高飛車な奴だったな
- 343 :名無しさん@ピンキー:05/01/29 16:13:22 ID:RkQr6B4h
- >>342
いたいた。偉そうだし生意気だし高飛車だし、口ばっかで大して役にもたってないヘタレで
後半になると捕われの姫状態の上に作中でやったことはアイテム運搬だけ。
アレなら陵辱されても別にいーや。
忍者はどうする?今の話から続投なんだよな?
ド外道の悪の忍者っぽいからサンザやジヴラシアじゃあマズいよな。
ジャドかハ・キムでよろ。
- 344 :名無しさん@ピンキー:05/01/29 17:23:43 ID:oAyRaEWJ
- でも、ハ・キムもそんなに外道って訳じゃない
誰よりも強くありたいって感じの方が強い
- 345 :名無しさん@ピンキー:05/01/29 17:59:33 ID:OoIwp12v
- 既存キャラは駄目じゃないか?
と言ってみるテスト
- 346 :名無しさん@ピンキー:05/01/30 05:16:49 ID:wxld+bow
- 忍者の人、また仕事入っちゃったのかな(´;ω;`)ウッ…
- 347 :名無しさん@ピンキー:05/01/30 13:50:41 ID:Sj2xC6+6
- サンザの敵役でザンデンってのが居たでしょ。 アレなんてイイと思う。
一応外伝繋がりがある人だし。
- 348 :名無しさん@ピンキー:05/01/30 20:48:58 ID:U2RdXDul
- ttp://hp.vector.co.jp/authors/VA038747/software/NmSptr/
こんなのは如何か。
- 349 :名無しさん@ピンキー:05/01/31 07:52:58 ID:bRj3wbu9
- 名前をつけるのもSS作家さんのひとつの楽しみさ、と言って見るテス
そういうわりに漏れは育成中のノームやドワーフに転職予定の
N-SAM 111 とか E-NIN 222 とか名前をつけてウボァー
- 350 :なめくじこわい :05/02/03 18:47:07 ID:sHvJ6euF
- 私は知り合いの名前をつけてましたね、灰になったりロストしたり
すると思わず笑ってしまいました。
- 351 :名無しさん@ピンキー:05/02/03 23:26:18 ID:gGgZ5wrC
- エクスが出たら、盛り上がるだろうか?
- 352 :名無しさん@ピンキー:05/02/04 13:49:36 ID:Mkyg7FK8
- >>343
ルーシィディティは終盤の登場時に凄いパワーアップしてなかった?
ザンデンを圧倒したり、ギルとショウが戦ってる塔を外から真っ二つにしたり。
強さで言えばショウ>ギル>ケイヒ>ルーくらいじゃないかと。
ルーのお相手はやはり、ヘタレ首領のコウエンに期待したい。
護符がなければ、そのままシーンに突入してたろうし。
もちろん最後はロストしてもらうってことで(w
- 353 :名無しさん@ピンキー:05/02/04 17:03:58 ID:IUxjre3n
- >>352
あのパワーアップは君主の装束による効果じゃないかな?
- 354 :名無しさん@ピンキー:05/02/04 22:36:21 ID:Mkyg7FK8
- >>353
手元に本がないんでハッキリしないが、ショウから見よう見まねで鳳龍の剣技を盗んだことになってたような。
君主の装束なんて出てきたっけ?
- 355 :名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:05:59 ID:fHSQjfYz
- つか、ルーは風龍に出てきた女エルフのメイジの希ガス。
それとも同名で他作品にいたのか?だったらスマソ。
- 356 :名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:09:13 ID:++m+GI9B
- 風龍のエルフはルーじゃなくてディーだよ。
- 357 :名無しさん@ピンキー:05/02/05 00:30:28 ID:01WVyZbJ
- なんの話かようやく判った。
漫画の話か。
俺はまた、キャラ性の強いバリアントWIZが
マイナーなコンシューマ機とかにあるんだろうと思ってた orz
- 358 :名無しさん@ピンキー:05/02/05 01:28:34 ID:qSh+kpv4
- > 353
修行を覗き見してコツを憶えて見よう見真似で使えるようになったらしい。
1回使って気を失ったけど・・・。
> 354
忘れられた隠し部屋の中にあった鎧+剣の事だと思う。
あの装備はシェーラが鑑定してないから本当に君主装備か判らないけどね。
- 359 :名無しさん@ピンキー:05/02/05 11:25:03 ID:8RFCs6ak
- エロ目的で初めて来てみたのにすげー面白い!
職人のみなさんこれからもマイペースで頑張ってください!
- 360 :名無しさん@ピンキー:05/02/06 12:21:40 ID:qz60DbK9
- すいません、自分もウィズのエロSSをカキコしようかと思うのですが、すでに他のHPに投稿した作品でも、かまわないのでしょうか?
読んだと言う人は、ほとんどいないと思うのですが・・・
- 361 :名無しさん@ピンキー:05/02/06 12:41:59 ID:yBP0ySRC
- それをいちいちここで晒す意味がわからん
- 362 :名無しさん@ピンキー:05/02/06 14:06:29 ID:02R2BzOs
- まぁやってみろよ
著作権があんたにあるんならだが
- 363 :名無しさん@ピンキー:05/02/06 17:58:29 ID:Hngcve1T
- 投稿したサイトが消滅とかは、良くある話だしね。
どっかで見た事ある、とか言われてトラブルになるよりは先に言っておいた方が無難じゃない?
>>360
投稿先が特定のイベントとかで募集してて、他での公開を控えるよう要請を出してる
とかじゃなければ問題ないかと思います。
- 364 :名無しさん@ピンキー:05/02/07 00:01:55 ID:CYle9bNm
- >>360
ぜひ読ませてもらいたいが、sageた方がいいよ。
- 365 :名無しさん@ピンキー :05/02/07 19:55:25 ID:q7WL6BLU
- 再掲 歓迎だよ
まだか
ディスプレイの前で、AC-10にして正座で待ってるんだよ
- 366 :名無しさん@ピンキー :05/02/07 19:58:14 ID:q7WL6BLU
- +10だった… orz
- 367 :名無しさん@ピンキー:05/02/07 20:17:31 ID:LidAVLYk
- >>365は忍者
- 368 :名無しさん@ピンキー:05/02/07 23:14:21 ID:PjsMRAWe
- 顔を隠して,股間隠さずか。 漢だな。
- 369 :名無しさん@ピンキー:05/02/08 00:19:30 ID:luEfkY7e
- せめてマポーフィック(暖房)はかけて風邪ひかんようにな
- 370 :名無しさん@ピンキー:05/02/08 02:34:59 ID:9HdaILF6
- >>365
外にマダルト吹いてっからこれ着とけ。
→こおりのくさりかたびら
- 371 :名無しさん@ピンキー:05/02/08 22:55:00 ID:pEXg2SPj
- ウインターミトン
- 372 :名無しさん@ピンキー:05/02/08 23:27:49 ID:28ePtAZh
- ここは親切な人が多いインターネッツですね
- 373 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 00:57:37 ID:7DYHU85i
- 女忍者の私は、AC-10の状態で電車通勤してますが、その際に1ブロック内に
(9) Lv8サラリーマン
(9) Lv8サラリーマン
(9) Lv7サラリーマン
(9) Lv6スチューデント
と凄い密集で取り囲まれるので、非常に困っています…
- 374 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 02:07:46 ID:Pt0cbuiH
- >>373
ボルタックに要らないブランド物とか出して
コッズガントレットを買うか、
マカニト使える人間と一緒に乗るか
女性専用車にいくのはどうですか?
- 375 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 10:37:14 ID:9F7M2GkT
- >>374
マカニトじゃ半分しか死なねぇじゃねーか。
>>373
取り囲まれるだけなのか?何もされてこないのならばいいジャマイカ。
襲い掛かってくるのならば好きなだけクリティカルヒットをお見舞いしなさい。
- 376 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 11:29:49 ID:ovG04XXe
- >>375
カニト4回なら問題なしですな
- 377 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 15:36:35 ID:vJP8r1Nj
- >>374
女性専用車両では
(3) Lv9 女王様
(1) Lv8 ス―ル(妹)
(9) Lv3 レズな女子学生
(1) Lv99 女装したオサーン
に囲まれるという状況に
なりかねず、大変危険です
- 378 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 21:34:23 ID:0KLEkzog
- >>373
ルーシディティにマハリト(マリクトの誤植)を唱えさせてエロ親父は全滅。
- 379 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:04:24 ID:TPHOu5oi
- 素肌にガーブオブローズ羽織っただけの女ロードたんが
熱気ムンムンの密集満員電車に……
いかん、いつから俺はこんなマニアックに
- 380 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:46:10 ID:1wH209wt
- 「 迷宮無残 」
「序」
迷宮の闇は暗く…深い…地下一層よりも、地下二層が、そして更に地下三層がと階が深くなれば深くなるほどに、闇と混沌は色濃くなっていき、そこに潜む怪物、魔物、悪魔も、また強さと凶悪さを増していく、それは地獄へと続く道のようであった。
ただ、不思議な事に、下層に存在する強力な魔物達は、けして上層の階には出現せず、その強さに従うかのごとく地下迷宮の奥深くに、その身を潜ませていた。
それは、まるで地下迷宮を探索する冒険者達のレベルに合わせるかのようであり、ある意味で言えば、このワードナ―の迷宮における最大の謎の一つであった。
- 381 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:50:53 ID:1wH209wt
-
1
「悪魔王」
それに気がついたのは、我一人だけであった。
遥かな地下迷宮の奥深く、最下層の地下10階においても、その強さと凶悪さと狡猾さは、
迷宮の主人にして尊大なる大魔道師ワードナー、その忠実な下僕たるバンパイア・ロード
を除けば、この迷宮にて比類なき力を持つ我だからこそ気がつき得た事であった。
日の合、月の合、星の合…そして、天の合、地の合、刻の合…その他、幾つもの合が
複雑に絡み合い、重なり合い、万分の壱…いや、億分の壱の必然と偶然により、我を!
魔界の王たる我を!異界の魔神たる我を!(逆に言えば、その魔力の強さゆえに)地下
迷宮の最下層に閉じ込めていた因果が消え去った事に、我は気がついた。
我は、笑う…その醜悪にして歪んだ、表情の無い顔に笑みを浮かべながら想像する…
我が地上世界に出でたる時の事を…我の力を存分に奮い、破壊と殺戮に酔いしれる我の
姿を、愚かで無力なる虫ケラ達の断末魔、踏みにじり蹂躙される者達の怨嗟の呻き声…
我は、我の力を地上世界で思う様に奮うために、地下迷宮の支配者たる大魔道師ワード
ナーにより定められている、地下迷宮最下層より魔法を使い地上の世界に、我を移動さ
せようとする…しかし、その時点で、我は初めて気がつく、我の自由を妨げる因果が完
全に消え去ってない事に…
確かに、我をこの場所に閉じ込めていた因果は消え去り、上層の階に自由に行く事は
可能であった。
しかし、更にその外に、地上の世界に行くためには、別の系統の因果が我を阻んでいる
事を知る…つまり、迷宮内部は合により消え去った因果により、自由に移動可能なのだ
が、迷宮の外、地上世界に赴く事は不可能であった。
- 382 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:52:08 ID:1wH209wt
- しかし、更にその外に、地上の世界に行くためには、別の系統の因果が我を阻んでいる
事を知る…つまり、迷宮内部は合により消え去った因果により、自由に移動可能なのだ
が、迷宮の外、地上世界に赴く事は不可能であった。
我は怒り狂う…魔族が持つ、本能とも言える破壊と殺戮の欲望…なまじ、存分に奮え
ると思っていただけに、暗く、深く、どす黒い、人外の残虐な思考が、怒りと失望のた
めに一層、濁りを煮えたぎらせて行った。
その時に、我は感知する…人の持つあらゆる感覚を遥かに凌ぐ五感…そして、人が持
ち得ぬ超感覚が迷宮の最上層に愚かなる冒険者達がいる事を…そう、迷宮の内部ならば
、暫くの刻の間、我は自在に動き回れるのだ…そう…合が終わるまでの刻までは…
我は笑う…その鬼面に笑みを形作りながら…我は呪文を唱える…
『…マロール…!』
我の姿は、最下層の闇と瘴気を纏いつかせながら空間に消え去った……
- 383 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:56:22 ID:1wH209wt
- 2
「初陣」
「ハリト!」
呪文が唱えられ、掌よりうみだされた火球が、オークも顔面を直撃する。
「ブギャウァ!」
直撃を受けた、オークが絶叫して仰け反る、致命傷ではないが、火球を受けたオーク
の顔面は醜く焼け焦げている。
間髪を入れずに鎧に身を固めたサムライの剣が、オークの腹を引き裂き止めを刺す。
別のオークに二人の戦士が、絶妙のタイミングで切りかかる、オークはその剣先を避
ける事すら出来ずに、胸と首を同時に切り裂かれて絶命する、六匹いたオーク達の前列
にいた最後の一匹が、戦士とサムライがいた空間を抜けて後方にいる僧侶に威嚇の絶叫
を張り上げながら、突進していく!恐怖の為か、僧侶は凍りついたように動けないでい
る、立ち尽くす僧侶にオークの錆びついた剣が振り下ろされる寸前、先に別のオークを
倒したサムライがオークと僧侶の間に滑り込み、僧侶をかばうかのように、オークの剣
を自らの剣で受けとめる…しかし、剣の勢いを完全には殺せずに、流れたオークの剣先
がサムライの腕を抉り傷を負わせた。
オークが再度、サムライに一撃を加えようとする、しかし、剣を振り上げたオークの
背に、魔法使いが放ったハリトが直撃する。
ひるんだオークに戦士の剣が振り下ろされ、オークは絶命した。
冒険者達のパーティーは、再び生き残りの三匹のオークと対峙する…勝目がないと、
覚った生き残りのオーク達は、算を乱して逃走しはじめる…戦闘は終結した。
「ザイン!」
腕をけがしたサムライに、助けられた僧侶がかけよる、その声は若い女の声であった。
「ごめんなさい、ザイン大丈夫?いまディオスを唱えるから、待っていて」
女僧侶がディオスの呪文を唱える、淡い輝きが傷口を包み込み収束して行く…そし
て、光が消えていく…しかし、傷口は完全には治癒されていなかった。
- 384 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:57:24 ID:1wH209wt
- 治りきらない傷口とザインと呼ばれたサムライの顔を、泣きそうな顔で交互に見なが
ら女僧侶が再び、ディオスの呪文を唱える…そんな、女僧侶の傍に近寄ってきた、魔法
使いが女僧侶を見ながら冷ややかな口調で言う。
「セリア…今のは、貴方のミスですよ…同じエルフ族としても、恥ずかしいですね」
セリアと呼ばれたエルフの女僧侶にはわかっていた。先ほどのオークとの戦闘におい
て自分が犯したミスを…地下迷宮の怪物達との初めての戦闘…その恐怖のために、戦闘
を補助する呪文を唱える事すら出来ず、そればかりか自分に迫り来るオークの剣から、
身を守る事も満足に出来なかった、もしザインが庇ってくれなければ、自分はオークの
剣を受けて死んでいたであろう事を…
「ごめんなさい…シヴァ…ゴステロ…バグー…フィスト…」
セリアは、パーティーのメンバーに謝る…エルフ族の魔法使いシヴァ…ドワーフ族の
戦士ゴステロとバグー…ホビット族の盗賊フィスト…そして
「…ザイン…」
人間族のサムライ…ザインに…
「気にするな、俺は生きている」
- 385 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:58:18 ID:1wH209wt
- ザインと呼ばれたサムライが、セリアに笑いかける、その笑顔は迷宮の闇の中にあっ
てさえ、陽の光を思い起こさせるような、明るく優しく暖かな笑顔であった。
「ふ〜…相変わらず、セリアには甘いですね、ザイン?」
呆れたような、それでいてどこか嬉しそうな口調で、シヴァはザインを見ながら言う。
「初めての迷宮、初めての戦闘、けがしたのが俺だけだったのは幸運さ、前衛の者が後
衛の者を守るのは戦いの基本だ、それにセリアはこうして俺の治療をしてくれてる、僧
侶の役目は充分に果たしてるさ、なっ!みんな…」
ザインの言葉にシヴァは、何かを言おうとしたが言葉を途中で飲み込み、苦笑を浮か
べる、そして後方でニヤニヤと笑いながらやり取りを見ていた、他のメンバーにおどけ
たように肩をすくめて見せる。
「ザイン…ごめんなさい…」
セリアが再び、ザインにあやまる…二回目のディオスにより、完全に癒された方の手
をザインはセリアの頭におき、そのままセリアのクセのある、やわらかな金髪をクシャ
クシャと掻き回すようにしながら頭を撫でる…もう気にするな…温かなザインの手は、
そう言っていた…しかし、頭を撫でられながらセリアは思う…自分の事…ザインの事…
を…
- 386 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 22:59:36 ID:1wH209wt
- 3
「セリア」
セリアは思う…小さな頃から自分は鬼子だった…と、チラリと同族のシヴァの方を見
る…エルフ族の特徴を体現しているシヴァの姿を…細身な身体のつくり、造形美の極致
を思い起こさせる顔、流れるような綺麗な金髪、優雅とさえ言える身のこなし…それら
がバランス良く整い、妖しいまでの美しさを溢れさせている…それは個体的な差は多少
あれど、エルフ族に共通した特徴と言える…それに比べて自分は、どうであろうか?お
なじエルフ族だと言うのに…細身と言うよりは貧弱で幼い体つき、御世辞にも美しいと
言えない顔の造り…しかも、眼鏡をかけている、クセのあるモシャモシャの髪の毛、優
雅さとはまるで縁がない…およそ、エルフ族らしくない自分の姿…故郷の森に居たとき
から、なぜ自分は他のエルフ達と、こうも違うのだろうと考え…悩んでいた。
そして、私は15の春…逃げ出すように故郷のエルフの森を出た。
そして、私はこの狂王トレボーの城塞都市に辿り着く…初めての大都市、溢れかえる人
々…人間族、エルフ族、ドワ―フ族、ホビット族、ノーム族…故郷の森では、見た事も
ない雑多な種族の人々、その喧騒の中で、私は安らぎを感じた…
- 387 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:00:49 ID:1wH209wt
- 数ヶ月の日々が過ぎ去る、城塞都市の生活にも慣れ始めたころ、トレボー王の告知が
出される…
『地下迷宮の奥にひそむ、魔法使いワードナーを倒しアミュレットを奪回せよ…その暁
には「名誉と富」その双方が与えられるであろう…』
私は、その告知を知った時に、冒険者を目指した…それは、自分に対するコンプレッ
クスの裏返し…何か、すごい事をして他人に自分と言う存在を認めさせたかったから…
適性検査の結果、幸いに私には、僧侶としての素質があった…訓練場での鍛錬の辛く厳
しい日々、その中で人間族のサムライ『ザイン』に出会う…最初は喧嘩ばかりをしてい
たザインと私…しかし、気がつけば、何でも話せる友人になっていた…そして何時しか、
お互いを特別な存在として意識するようになっていた…
訓練場での最後の日…明日からは、冒険者としてギルガメシュの酒場で仲間を集い、
迷宮の闇を日常とすり日々が始まる…その日、ザインに私は呼び出され…言われる。
訓練場の外れ、雑草が生い茂るばかりの場所…ザインは、何時もの彼らしくもない…
迷うような表情を浮かべながら…それゆえに、真剣な口調で言う。
「冒険者になるのは、やめろ…セリア…」と…
- 388 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:02:06 ID:1wH209wt
- ザインが何を言いたいのか…わかる…自分でも、能力は別としても冒険者の資質、そ
の本質において、自分は何かが足りない事に…それでも私は、ザインの顔を真直ぐに見
て言う。
「貴方と一緒にいたい」
ザインが、何か言おうとする…私は、そんなザインに抱きつくようにして、自分の口
唇をザインの口唇にかさねる…ほんの、数秒だったかもしれない…一分以上だったかも
知れない…二人は抱きあい、草の中に倒れ込む…ザインは、私を抱きしめたまま動かな
い…私も、そんなザインに身を任す…
「守ってやるよ…」
ザインは呟くように言う…私は、ザインに強くしがみつく……
「守ってやる!」
今度は、大きな声でザインは言う。
「ザイン……」
私は、小さな声で囁くように言う…
「耳元で、あまり大きな声出さないで…私…耳が大きいから、耳がおかしくなっちゃう…」
ザインが、弾けた様に笑い出す…私も、一緒に笑う…ザインのぬくもりを身体全体に
感じながら…
- 389 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:03:56 ID:1wH209wt
- 4
「ザイン」
「ザイン…」
私はザインの目を見つめる…そして…唇を重ね合わせる…
ザインの手がセリアの小さな…しかし柔かな胸の上におかれる、すっぽりと手で覆わ
れたセリアの乳房が優しく揉み上げられる、やがてその手が少しずつ下に降りていく、
そして空いた乳房の上でツンと尖っている乳首をザインは唇で噛む、そして口の中に含
んだ乳首の先端を舌で転がすように愛撫する
「あっ…」
セリアが小さな声を上げる、セリアの身体の中から何かが湧きあがってくる、その熱い
何かがセリアの頭の中でぐるぐると回る…胸から唇を離したザインがセリアの顔に熱い
くちづけの雨を降らせる、貪るように唇を重ね合わせると舌を差し込み絡ませ激しく吸
う、セリアの口の中の唾液がザインの口に移るザインはそれを飲み込み言う。
「セリア…とっても美味しいよ…」
今度は逆にセリアがザインの口の中に舌を絡ませて激しく吸いザインの唾液を啜る、
そしてザインがしたのと同じように嚥下する。
「ザインのも…美味しい…」
セリアは目を潤ませながら言う、声に何か熱い物が含まれているのがはっきりと解る
、そんなセリアを抱きしめたままザインの舌が首筋、胸、乳首、腕、指先、腹、背中、
尻ありとあらゆる所を舐めまわし愛撫する、優しく時には荒々しく、愛しむように嬲る
ように、まるで千の舌を持つ陰魔のようにセリアの身体を飴のように嘗め尽くすとでも
言うように…やがてザインの舌がセリアの一番敏感な部分に滑り込み小さな肉芽を愛撫
する。
- 390 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:05:49 ID:1wH209wt
- 「ひあっ!」
セリアが声を上げる、ザインの舌がセリアの中にゆっくりと刺し込まれいく、そして
セリアの中でまるで生き物のように蠢きセリアに切ない喘ぎ声をさらに上げさせる。
「愛して…ねえ愛して…ザイン…お願い…あうっ、あっあぁぁんーんぁ」
やがてセリアの肉壁の中から透明なサラサラとした液体が零れるように溢れ出す、
ザインは舌でそれを受け止めると音を立てて飲むまるでそれが聖なる物であるがごと
く…
「だめっ、ザイン…そんな事しないで、汚いから…、恥ずかしいから、お願い…」
セリアは自分が出した物を小水だと思い、それを飲むザインに止めるように哀願す
る、しかしザインは飲むのを止めずにセリアに言う。
「セリア…いまセリアさんが出しているのは…おしっこ何かじゃない…女の人が感じた
時に出す綺麗な、男を受け入れるための聖なる液体なんだよ…嬉しいよ…俺を受けいれ
てくれて…セリア…」
「でも…だって…おんなのっこっですもん、あぁぁー、はぁー、やぁー」
ザインの舌がさらにセリアの肉芽を突つくように愛撫しセリアを溢れ出させる、そし
てセリアの股間に顔を埋めザインの顔が丹念にセリアの花園全体を愛撫する。
セリアは切ない喘ぎ声を漏らしながら言う
「はっあうん、ザイン…ザイン…来て、お願い来て…」
セリアの花園はすっかり濡れそぼりザインの物を受け入れる準備は出来ていた、そし
てザインの方も充分に勃起した男根は、はちきれんばかりにそそり立ちセリアを求めて
いた。ザインはセリアの両足の間に身体を割り込ませそのままセリアの上に覆い被さる、
そしてセリアの花園に自分の物を添える。
- 391 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:08:14 ID:1wH209wt
- 「セリア…」
ザインの物がセリアの中にゆっくりと沈み込んでいく、セリアの花園は充分に濡れて
おりザインを受け入れる準備は出来ていたはずであった。
しかし小柄な…そして初めて男を受け入れるセリアの花園にザインの男根は大きすぎ
た、まるで刃のないナイフで無理やりに身体を引き裂かれていくような痛みがセリアを
襲う
「いっ、痛い…、お願い、もっと優しく、優しくして…お願い、ザイン、恐いの・・」
身体を引き裂かれる痛みにセリアが苦痛の声を出しザインに哀願する、そしてザイン
の物から逃れようとするかのように無意識にセリアの身体が摩り上がり、ザインの物が
抜ける。
「セリア、動かないで力を抜いて…俺に身を任せるんだ…大丈夫です恐くなんかないか
ら…俺にしがみついていてくれ…セリア…愛しているよ…」
再びザインがセリアの花園に自分の物を添える
「まっ、待って!」
セリアが思わず再挿入をしようとするザインに哀願する、嫌ではないただ先程の痛み
と未知なる恐怖がセリアに躊躇いの言葉を口に出させる、ザインはそんなセリアを優し
く抱きしめ耳元に囁く
「セリア、少し痛いけど我慢できるか?もしも…嫌ならもう止めるけど…どうする?」
セリアはザインにしがみついたまま頷く、そしてさらにザインに強くしがみつき目を
つむる、ザインはそんなセリアの両肩を押さえつけるようにしながら、一気にセリアの
中に自分の物を再び突き入れる。
- 392 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:11:03 ID:1wH209wt
- あっ!」
突然の強引とも言えるザインの動きにセリアは反応するいと間もなく貫かれ、花園か
ら流れ出た鮮血がザインの物を伝い零れ下草を濡らす…鮮やかな色を着色した青草が揺
れ動く…セリアはザインにしがみつき身を裂かれるような痛みに必死に耐え喘ぎながら
聞く
「どうして、優しく、優しくしてって言ったのに、痛いのに…」
セリアの問いにザインは答えずに腕をセリアの口に前に持っていき言う
「噛んで、噛んでいてくれ…セリア、お前の痛みを少しでも俺に伝えてくれ…頼む…」
ザインは突き入れた物をゆっくりとセリアの中で動かす、その度に身体を引き裂かれ
るような痛みがセリアを責めさいなむ、セリアのザインと繋がった花園から血が滴り落
ち草をに血が滴り落ちていく…そしてセリアはザインの腕に歯を立て必死にその痛みに
耐える、ザインの腕からも血が滲みセリアの唇を紅く染める。
「くうっ、うっくううっ…」
セリアの中で何かが起こる、身体を引き裂かれる痛みは相変わらずある、しかしその
奥の方に何か痛みとは別の感覚が湧き上がってくるのが感じられる、それは肉体的な物
ではなく心の奥底から湧きあがる暖かい安らぐような不思議な感覚であった。
「なんて暖かいんだ…」
ザインはセリアの中に挿入した自分自身を優しく包み込みながら密着してくる肉襞の
暖かい感触に思わず声を漏らす、そしてその感触をもっと感じたいと思う、しかし身体
の下でザインの腕に歯を立てて苦痛の呻き声を堪えているセリアの姿を見ると肉体的な
感触よりもそんなセリアのいじらしさの方が愛しくなる、そしてセリアの苦痛を少しで
も和らげるために腰の動きを止める。
「どうしたの…ザイン…?強く噛みすぎて…痛かった?」
不意に止まったザインの腰の動きを気にして噛んでいる腕を離してセリアが尋ねる、
ザインはそんなセリアを優しく微笑みながら見る。
「いいや…何でもない…セリアがあんまり痛そうにしているから、俺はこうしてセリア
を抱きしめてセリアの暖かさを感じられているだけで充分に満足だから…」
「ザイン…ううん…大丈夫、痛くなんかない…少ししか…だからもっと動いても我慢で
きると思うの…でも…出来たら優しくして…おねがい…ザイン…」
- 393 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:13:10 ID:1wH209wt
- セリアが恥ずかしそうに言う、ザインはセリアのおでこにくちづけをした後、セリア
に促がされるままに再び腰をゆっくりと動かし始める、セリアの中のザイン自身もそれ
につけ動き始めセリアの肉壁を刺激する
「くっ」
セリアが小さな声を出す、刺激された肉壁に痛み以外の先程心の奥底で感じられた感
覚が確かな肉を持って感じられた。
ザインはそんなセリアの微妙な変化を見逃さなかった、腰の動きが少しだけ荒々しく
なる、そしてセリアの表情を身体の変化を読み取ろうとするかのように細心の注意を払
いながらセリアの身体を刺激する、深く繋がったまま唇の届く所すべてにキスの雨を降
らせ舌全体を使いセリアの身体を舐めまわす、そして乳房を手で覆い揉み上げながら、
さらに乳首を刺激し執拗に愛撫を繰り返す。
「あんっ…」
セリアの声に苦痛以外の甘い吐息が洩れる、セリアの中のザインの物が微妙な動きをし
ながらセリアを内からさらに刺激する、セリアは身体が小さくなり身体のすべてが自分
の花園になり、逆に花園が大きくなりセリア自身が花園になったような気がした、そし
て花園を中心とした感覚がセリアの全身を覆い尽くすかのように広がりセリアを快楽の
中に包み込む、いつしかセリアの全身に汗がしっとりと滲み出てくる、そしてセリアの
肉壁がザインの物をグイグイと締め付けながら蠢き始める
「こ、これは…」
今度は逆にザインに激しい快楽の波が押し寄せる、今までリードしていた筈のセリアに
今は逆に自分が良いように嬲られている、もはや熱いと言って良いセリアの中で蠢く肉
襞の動きに翻弄されながらザインは耐えがたい快楽の波が下半身を貫いて行くのを感じ
る、セリアがしがみつき腰を密着させた…ザインはセリアを強く抱きしめたままセリア
の中に自分の熱い精を放つ、そしてセリアはザインの精と思いを身体の奥深くに優しく
受け止めた…
- 394 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:14:47 ID:1wH209wt
- 虫の声が聞こえる…自分の胸の上で安心したように寝息を立てているセリアを見なが
らザインは思う、深い充実感とそれと同じくらいの戸惑いをを…
「セリア…」
セリアの名前を呼ぶが返事は無い、安心しきったセリアは眠りに落ちている…
「セリア…」
もう一度名を呼び、髪の毛を優しく撫でる、そして思う…この娘を自分の命にかえて
も…いや絶対に守ってやらければならないと…
次の日、セリアとザインはギルガメッシュの酒場で、他のパーティーのメンバーを集
う…テーブルの一つに、セリアとザインは座り室内を見渡す…ドワ―フの戦士、ノーム
の僧侶や司教、ホビットの盗賊、エルフの魔法使いや戦士…善の戒律の者達もいる、悪
の戒律の者達もいる、何の戒律にも所属しない者達もいる…多種多様の種族と職業と戒
律の冒険者達がいる
そこで、彼らはパーティーを組む…前衛はドワ―フ族の中立の戦士ゴステロとバグ―
…そして善の戒律の侍のザイン…後衛はエルフ族の中立の戒律の魔法使いシヴァと同じ
く中立のホビット族の盗賊フィスト…そして善の戒律の僧侶の私…全員レベル1の初め
て迷宮に挑戦する冒険者達であった。
そして、迷宮の地下1階…ザインとセリア達は、そこで初めての戦闘を体験し…勝利
した。
- 395 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:16:23 ID:1wH209wt
- 5
「破壊」
六匹のオークとの戦闘…三頭を倒し、残りは逃げ去った。パーティーの被害は、ザイ
ンが腕を負傷しただけであり、それもセリアのディオスにより完治している、状況を見
るならば、まだ迷宮の探査を続行する事は可能である…
「どうしますか?ザイン…探査を続行しますか?それとも冒険者の宿に戻りますか?」
シヴァがザインに聞く、シヴァし考えた末にザインは帰還を主張する、ほかの者達も
それに同意する。
「しかし、なんだな…以外と楽な戦闘だったな」
「ああ…そうだな…ザインもそう思わんか?」
バグ―とゴステロの二人が、先ほどの戦闘の事を話している、話しかけられたザイン
が振り向きながら言う。
「たまたまだ、何時もこうだとは限らんさ…!!バグ―!ゴステロ!逃げろ!」
振りかえったザインの眼に、音も無く空間を歪めながら出現してくる巨大な影がうつ
る、その影が歪めた空間から足を突き出す…その足先にはゴステロがいた。
「えっ?がっぁ!!」
「なっ?」
反応する間もなくゴステロが踏み潰される、バグ―は何が起こったのか把握できなか
った。
今まで隣で話をしていたゴステロが、何か巨大なものに踏み潰された…いや、踏み潰さ
れたと言う事すら理解してなかった。
いままでゴステロがいた場所に巨大な物体が突然に出現した…バグーが、最後の瞬間に
理解したのはそれだけであった。
出現した影が手を振り下ろし、呆然としているバグーを虫けらのように弾き飛ばす。
バグーは壁に激突する…即死である事は間違ようがなかった。
- 396 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:17:38 ID:1wH209wt
- 突如として出現した影が、ゆっくりとその全身を現す…ゴステロの屍を踏み潰しなが
ら邪悪な瘴気を発散させつつ、影は形を作り上げて行く…凍りついたように、生き残っ
ている者達が、それを凝視する…動けなかった…その影から発散する強烈な邪気…それ
が、彼らを縛り付ける。
「ザ…ザイ…ザイン」
震えながらも、セリアがザインにしがみつく…ザインは恐怖に震えるセリアを感じる…
(セリア…)
セリアを感じた瞬間、ザインは影の呪縛を解き放たれた。ザインはセリアをシヴァの
方に突き飛ばしながら、叫ぶ!
「逃げろ…シヴァ…セリアとフィストを連れて逃げるんだ!」
その言葉を聞いた瞬間、シヴァも呪縛が解ける…シヴァは、何も言わずにセリアの腕
を掴み、抱え上げるようにして迷宮の出口へと後退して行く、フィストもそれに従い後
退して行く
「いや…ザイン!ザイン!」
セリアはザインの名を呼ぶ、ザインはそれに応えることなく正面に出現した影…い
や、もはや影ではなく、本来の姿を現した…悪魔王マイルフィクス…を、凝視する。
「クカカカッ…」
低い…人以外の者が発する声でマイルフィクスが笑う…目の前にいる、ムシケラをど
のようにしてやろうかと思いながら…
- 397 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:19:32 ID:1wH209wt
- 「ザイン!ザイン!」
シヴァに抱かかえられるてるセリアはザインの名を呼ぶ…シヴァは理解していた。
ザインがセリアを逃がすために残った事を…
かなり高レベルの悪魔、それが影の正体であろう事は想像がついた…何故?そのよう
な高レベルの悪魔が、本来なら出現する筈の無い迷宮の浅い階に出現したのか?理由は
わからない、しかし現実に出現シヴァグーとゴステロを瞬時に葬り去った。
勝てるはずは無い…逃げ出す事すら至難であろう…奇跡的に、こうして逃げ出せたの
はザインが囮となり、悪魔の引きつけてくれたからであろう事は確かであった。
「ギャ―――!!」
前方を走っていたフィストが悲鳴を上げ、その場に倒れ込む…暗闇の先に、オークが
現れた。
「チッ!」
オークの数は三匹…先ほどの戦闘時に逃げ去ったオークであろうか?倒れ込んでいる
フィストが這いずりながら、こちらに戻ってこようとする、オークの一匹が目ざとく、
それを見つけると手に持った錆びた剣をフィストに叩き込み止めを刺す。
「キャー―!」
セリアが悲鳴を上げる、その悲鳴を合図にするかのように戦闘は始る、シヴァがハリ
トを唱える、生み出された火球がフィストに止めを刺したオークを直撃する。
「グギャラーー!」
悲鳴を上げるオークを無視して他のオークが間合いを詰めて来る、下がりながらシヴ
ァは呪文を唱える…が、間に合わずオークの一撃を食らう、もう一匹が止めとばかりに
剣を突き出す。
「カティノ!」
が、セリアが唱えたカティノにより他のオークと共に眠りに入る。
- 398 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:20:51 ID:1wH209wt
- 「シヴァ…いま、ディオスを…」
負傷しているシヴァにセリアはディオスを唱える…傷口が癒えて行く…しかし、完全
には癒えない…もう1度呪文を唱えようとするが、セリアのマジックポイントは尽きて
いた。
「シヴァ…一人で戻れる?」
「セリア…何を…まさか!戻るつもりでは…」
セリアは何も言わずに、元来た道を引き返す…
「セリア!やめなさい!無駄です!ザインの気持ちを無にするのですか!セリア!」
シヴァの声を後ろに、セリアは迷宮の闇の中に姿を消して行く…その先に、己の死し
かないのを知りつつ……
6
「死」
それは恐怖であった…
目の前に存在するモノに対する生命の根源から湧きあがる恐怖…逃げ出したかった…
悲鳴を上げたかった…この恐怖から逃れられるのなら自殺すらしたくなっていた…しか
し、それは出来ない…恐怖により支配されかかった精神の中…一エルフの少女の姿が思
い出される……
「セリア…」
震える唇にその少女の名を呼ぶ…小さなセリア…可愛いセリア…愛しいセリア…それ
は彼にとって自分以上の存在であった。
- 399 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:22:04 ID:1wH209wt
- セリアが逃げ切るまで時間を少しでも稼ぐ…それが今の自分に出来うる事である…目
の前の怪物に勝目がないのは明白であった…こうして対峙しているだけでも体力…気力
ともに失われていくのがわかる…
『$&‘()wp≫‘&%〜?¥09・……』
目の前の怪物が呪文を詠唱し始める…聞き覚えのない呪文…しかし魔法使いの素質を
持ちうるサムライのザインには、その呪文のもたらす破壊的な威力を理解した…爆炎(
ティルトウェイト)…魔法レベル7…最高にして最大の破壊力を持つ死の呪文がゆっく
りと詠唱されているのだ…
「くっ…」
今の自分には爆炎(ティルトウェイト)に耐えうる体力は無い…ならば詠唱され切る
前に一撃を与え詠唱を中断させねば確実な死が残されるのみである…死ぬことは覚悟し
てた…ただセリアを少しでも遠くに逃がすためには時間を稼ぎたかった…恐怖に脅え動
かない身体…ザインはセリアの事を考える…抱きしめた華奢なセリアの身体…柔らかな
唇…小さな乳房…熱い蜜壷…セリアの声が…セリアの優しい顔が…ザインの身体を動か
した。
「チェスタァァーー!」
裂帛の気合と共にザインは剣を構えてマイルフィクスに突っ込む!
呪文を詠唱しながら、五月蝿そうにマイルフィクスが豪腕を横薙ぎにしてザインを跳
ね飛ばそうとした…奇跡か?偶然か?ザインはマイルフィクスの腕をかいくぐり一激を
マイルフィクスの身体に与える…しかし…もしもザインがマスターレベルのサムライで
あったなら…ザインの持つ剣がムラマサブレードであったなら…致命的な一激をマイル
フィクスに与えたかもしれなかった…現実にはレベル1のサムライでしかなく…持って
いる剣もごくありきたりの剣でしかなかった…マイルフィクスの身体にかすり傷程度の
ダメージしか与えることしか(それすらも奇跡と言えるのだが…)できなかった。
- 400 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:23:27 ID:1wH209wt
- それは激しい怒りの感情であった…気にもとめていなかった虫ケラに傷を負わされた
事が悪魔王マイルフィクスのプライドを深く傷つけた…怒りは呪文の詠唱を早める…ザ
インが一激を加え崩れた態勢を立て直し再びマイルフィクスと対峙した瞬間!
完成された呪文が解き放たれた!
『爆炎!』
「!」
鋼鉄すら溶け切る爆炎の中…ザインはセリアの声を聞いたような気がした……
息を切らしてセリアは駆ける…
(ザイン…ザイン…無事でいて…おねがい!)
迷宮の回廊を何度も周り、ザインと別れた場所にあと少しまで辿りつく
「ザイーン!」
セリアはザインの名を叫ぶ…それと、ほとんど同時に強烈な熱気と轟音が巻き起こる。
回廊を曲がり終えたセリアの目の前…ゆらめく熱気の中…そそり立つように存在して
いる悪魔王マイルフィクス…その足元で、ほとんど炭化して黒い塊と化している物体…
それは愛する者に対する直感であった…しかし信じたくなかった…その黒い塊がザイン
の変わり果てた姿である事を…
「ザイン…ザイン…ザインーーー!」
マイルフィクスの存在など眼中に無かった…ザインに少しでも近寄りたかった。マイ
ルフィクスの横を急ぎ足で駆け抜ける…
「ザイン…」
まだブスブスと燻るザインの屍…その前にセリアは座りこむ…そんなセリアをマイル
フォクスが見下ろす。
(オモシロイ…)
そうマイルフィクスは思った…悪魔族がこの世界に存在する…存在できる理由…それ
は人の持つ負の感情ゆえと言えた…欲望…恐怖…悲しみ…それらの負の感情が悪魔族の
糧と言えた…悪魔王たるマイルフィクスも例外ではない
- 401 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:24:24 ID:1wH209wt
- (コノムスメノカンジョウハ…ウマイ…)
先ほど屠った男の持っていた感情…恐怖…絶望…それ以上にセリアの哀しみの…愛す
る者を失った感情は甘美であり美味であった…
『ムスメ…ソノオトコヲイキカエラセタイカ…?』
セリアの頭に直接マイルフィクスの意思が呼びかける…
「えっ?」
振り向くセリアの視界にマイルフィクスが立っていた…意図的に自らの身体から湧き
出す瘴気を抑え(とは言え、それでも並の人には耐えられない…冒険者でなければ耐え
る事が不可能なレベルの瘴気は湧き出していたが…)語りかけてくる…
7
「凌辱」
「くっ…かはっ!…ああっつぁぁ……」
地下…迷宮の闇の中…女の喘ぎ声が広がり…そして…闇の中に消えていく…
- 402 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:25:44 ID:1wH209wt
- 地下迷宮の一角…若い…と言うよりも幼いエルフの女が嬲られている…女を嬲ってい
るのは悪魔王マイルフィクスとオークが2匹…ほとんど全裸に引き剥いたエルフの女…
セリアの足をマイルフィクスが大きく開かせる…巨大なペニスの先端からこぼれ出した
白濁した液がボタボタとセリアの腹の上に落ちていく…
「ああっ…いやっ!…いや…いやぁぁ…」
おぞましい感触…恐怖と嫌悪…セリアは、うめくような声で哀願の声を漏らしなが
ら弱々しく手を動かして抵抗をする。
「ぐぶぅぅ…るぎゅるるぅ…」
二匹のオーク達が、そんなセリアの手を抑えこみながら剥き出しになっている薄い乳
房に舌を這わせながら噛みつき痛めつけるように嬲る…
「あうっ!」
苦痛の声を出すセリア…マイルフィクスのペニスがセリアの秘所を嬲る…ズリズリと
秘所の上を割目に添いながらペニスが蠢く…節くれだった異形のペニスが刺激を与える
…けして快感ではないおぞましい感覚を…
「ザ…イン…」
セリアが小さな声で愛しい人の名を呼ぶ…嬲られているセリアの視線の先…ほとんど
炭化して消し炭とかしたザインの屍が転がっている…
『マダタスカル…』
そうマイルフックスが語る…たとえこのような酷い姿になったとしても地上のカント
寺院にその屍を運び込みさせすれば蘇生の可能性が残されていると…無論これ以上、屍
を傷付けられなければの話しだがと…マイルフィクスがザインの屍に向け腕を振り下ろ
そうとする。
「やめてーー!」
セリアはザインの屍の上に覆い被さる…そのセリアの頭上でマイルフィクスの腕が止
まる…文字通り悪魔の表情を浮かべながらマイルフィクスが言う。
『シカバネヲ…キズツケラレタクナケレバ…ワシヲウケイレロ…』
- 403 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:28:05 ID:1wH209wt
- と…元来、悪魔族には性欲と言うものがほとんど無い…肉の喜び…肉の歓喜…それをセ
リアの肉体に求めたわけではない…愛する者を殺した者に犯される屈辱…人以外の者に
犯される恐怖…愛しい人の屍の前で犯される哀しみ…それらの負の感情をマイルフィク
スは糧として味わいたかったのである…セリアは…拒むことは出来なかった…
「わかり…ました…」
セリアは…そう頷き…こたえた…
「ひぃっ!」
暗闇の中、背後から覆い被さるように回された手が、腕が、セリアの肉体を服越しにま
さぐる…舌が首筋を這う…生臭い息が耳に吹き込まれる………
『クカカカ…」
身体を矮小化(とわ言え身長2mはあるが)させたマイルフィクスが服を着たままの
セリアを背後から嬲る…無慈悲に…セリアの反応を楽しむように……セリアの僧衣の胸
元に手が忍びこみ薄く小さな乳房を嬲り揉む…僧衣が少しづつ…引き裂かれていく…
「あっくぅぅ…」
『コイ…』
マイルフィクスが迷宮の闇に向い声をかける…闇の中から二匹のオークが現れセリア
に近寄ると抑えつける…
「いひっ!いやっーー!」
抑えつけられたセリアが悲鳴を出す…オークに押さつけられえつけられ僧衣を引き剥
がされていくセリア…泣き叫ぶセリアの僧衣が乱暴に剥ぎ取られ、白い下着が曝される
…マイルフィクスの手がセリアの白い下着に伸びていく…長く節くれだった指先が下着
越しに秘所をまさぐる。
「いやぁ――っ!やめて!誰か助けて!誰か!」
セリアの悲鳴がひときわ高く張り上げられる、しかし迷宮の闇に消え去っていくのみ
である…僧衣が完全に引き裂かれ…僅かな布切れが腕に絡み付くように残されるだけに
なる…万歳をした格好になったセリアの両腕をオーク達が、そのまま押さえ込む…マイ
ルフィクスの手が剥き出しになっている乳房に伸び乳房を揉み上げた。
「いやぁぁだぁ――!痛い!やめて!」
- 404 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:29:12 ID:1wH209wt
- まだ芯に硬さの残るセリアの乳房を節くれだった手が容赦なく揉み上げる、それは愛
撫とか言うものではなく、セリアの乳房を歪に歪ませ、セリアに苦痛と恐怖の悲鳴を上
げさす事を目的としてるかのように見え…事実そうであった。
セリアの乳房を握りつぶすかのように揉み上げながら、マイルフィクスとオーク達は
悲鳴を上げ抵抗をするセリアを嬲る…乳首を摘み上げ捻り引き千切らんばかりに伸ばす
…オークがセリアの長い耳を噛み刺激する…その度にセリアは苦痛の悲鳴を喉から搾り
出し、哀願の声をあげる。
「いやっ!こんなの、やっぱり!いやぁ――――!助けて!助けてザイン――!」
セリアの悲鳴を耳にしながら、マイルフィクスは歓喜する…恐怖…絶望…それらの負
の感情が自分の身体に流れこんできて駆け捲る…歓喜…喜悦…マイルフィクスは、この
行為に異常なほど興奮する…レイプの快感、女を嬲る快感、恐怖と嫌悪…そして涙でグ
シャグシャになったセリアの顔に至上の喜びを見つけだす…マイルフィクスの股間に変
化が起こる…ムクムクと迫出していく突起物…それがだんだんとペニスの形になってい
く…
セリアの白い下着に手がかかる、すでに僧衣は足に履いているブーツを残して全て剥
ぎ取られている…ただ一つ下着だけがセリアの身体に残されていた。
足をばたつかせてセリアが必死の抵抗をする、しかしその抵抗も無駄であった。引き
裂かれたセリアの下着が投げ捨てられる…投げ捨てられた下着がベショリと濡れた音を
立てる…犯されると言う恐怖のせいだろうか?下着は失禁したセリアの漏らした小水が
たっぷりと沁み込んでいた。
- 405 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:30:58 ID:1wH209wt
- オークがセリアの上半身をガッチリと押さえ込む、身動きを封じられたセリアの上に
マイルフィクスが圧し掛かる…セリアの両足をまるで荷物かなにかのように両肩に担ぎ
上げたままセリアの唇に舌を這わせる、首筋…鎖骨の窪み…乳房…舌がセリアの身体を
弄る、乳房に這わせた舌で乳首を苛む、勃起した乳首を舌先で嬲りながら強く噛む!
「イヒィ―――!」
セリアに甲高い悲鳴を上げさせながら、乳首から滴り零れた血を舌で舐めとる、舌は
さらに下腹部に降りていき淡い茂みが香る秘所の割れ目に差し込まれた、ビクン!とセ
リアの身体が爆ぜる!、しかしオーク達に押さえつけられた身体はビクリとも動かない、
セリアにできる抵抗は泣き叫ぶ事だけであった。
「いやぁぁ……もう…もう!やめて!だれか!誰か!助けて―――!」
形作られたマイルフィクスのペニスがセリアの秘所の入口を探すかのように茂みに中
を突つきまわす…ブルン!といきり立っている巨大なペニスの先端からこぼれ出した白
濁した液がボタボタとセリアの腹の上に落ちていく…セリアは腰を必死に動かし、ペニ
スから逃れようとする…しかし、それは儚い抵抗でしかなかった。
やがてペニスがセリアの秘所の入口を探しあてる…秘所の入口に押し当てられたペニ
スが、セリアの美肉を抉るかのようにズブズブと沈み込んでいく…
「うぎゃぁ―――――!」
セリアは叫ぶ、身体を引き裂かれる激痛!ブチブチ…と引き裂かれて行く秘部…膣一
杯に捻じ込まれていく巨大なペニス…
「あ…がぁぁ…ぐぁ!…」
あまりの激痛はセリアの叫び声すら押し止める…眼鏡ごしに見開かれた瞳が激痛に血
走る…大きく開け広げられた口から舌がとびだす…ガクガクと身体が震えるように痙攣
を引き起こす…
両足を抱えこんだマイルフィクスが腰を乱暴に動かし、さらに股間を引裂いていく…
ぶじゅぶじゅと血が結合部から溢れ出す…その紅い血がやがて白く濁った液と混じり合
いながら溢れ出す…マイルフィクスが打ち震えるように身体を身悶えさせる…自分の体
内に注ぎこまれて行く、おぞましい感触…セリアの意識は暗黒の中に飲みこまれていっ
た……
- 406 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:32:05 ID:1wH209wt
- セリアをペニスに突き刺したままマイルフィクスは立ちあがる…マイルフィクスは知
る…結界が戻りつつある事を…日の合、月の合、星の合…そして、天の合、地の合、刻
の合…その他、幾つもの合が複雑に絡み合い、重なり合い、万分の壱…いや、億分の壱
の偶然により、自由に迷宮をさ迷う事の出来た時が終りに近づきつつある事に…
ズルリ…セリアの身体からペニスが引きぬかれる…ドサリ…とセリアが迷宮の床に落
とされる…
「う…くぅぅ…ザイ…ン」
落とされた衝撃でセリアが意識を取り戻す…目の前にザインの屍があるのが見て取れ
る…
(ザイン…良かった…かならず…蘇生させてあげるから…)
苦しい意識の下…セリアはザインの黒焦げに炭化している屍を見て思う…しかし、次
の瞬間!ザインの屍の上にもとの姿に戻ったマイルフィクスの巨大な足が踏み下ろされ、は完全に粉砕された。
「ザインーー!」
セリアの悲痛な叫び声が迷宮に響く…這いずるようにセリアはザインの屍に近寄る…
すでに蘇生不可能なまでに破壊され尽くしたザインの屍の残骸があるだけであった…
「なぜ…なぜ…なぜ―――!!」
セリアの叫びを聞きながらマイルフィクスは笑う…最後の希望を目の前で踏み砕かれ
たセリアの負の感情…これが彼が欲していた感情であった…彼はセリアの感情を充分に
貪る…そして呪文を詠唱した…
『…マロール…』
マイルフィクスがその場から消え去る…後にはセリアと2匹のオークが残されるのみ
である…オークがセリアに近寄る…オーク達は飢えていた…目の前のご馳走を見逃す気
も無かった…しかし…その前にするべき事があった…
- 407 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:33:35 ID:1wH209wt
- 8
「救助」
痛む身体を引きずりながら彼…シヴァは迷宮の闇の中を出口に向い必死に走る…少し
でも早くハイレベルの冒険者達を引き連れザインを…セリアを…救い出さなければと言
う思いが、痛む身体を鞭打たせ歩かせる…仮に間に合わず二人が死んでいたとしても、
屍さえ回収できれば他の仲間共々蘇生できる…それでも少しでも早い方が蘇生の可能性
は高くなる…あと少しで出口…そこま出来たときにシヴァはコボルトの集団と遭遇して
しまった。
「ちっ!」
すでに魔力は尽きている…傷を負ったこの身体では逃げる事も出来ない…助かる術は
もはや無かった…
「すみませんね…みんな…」
シヴァは自分の事よりも助けられなかった仲間に謝る…コボルトの集団が近づいてく
…壁にもたれかかりながらシヴァは、せめて苦しまないように死にたかったな…そう考
えがら目を閉じた…
温かなぬくもりが身体の芯から湧きあがる…気がついたシヴァの目の前にノームの僧
侶とおぼしき人が自分に手かざし呪文を詠唱していた。
シヴァは辺りを見まわす…コボルトの切り裂かれ…焼かれた屍が散乱しているのに気
がつく…
「これは…」
ずい…と一人の人間の戦士が言う
「若いの、大丈夫か?」
歴戦の兵…まさにそう言える男であった。
シヴァは大急ぎで事情を話す…冒険者達はシヴァの先導により、迷宮の奥へと救出に
向った…
- 408 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:34:36 ID:1wH209wt
- 二匹のオークがセリアを犯している…もしもオーク達が住む地下坑道を見る機会があ
るのなら気がつくであろう…その住居の奥深くに捕らわれている娘達がいる事に…エル
フ…ホビット…人間…ノーム…ドワーフ以外の全ての人種の娘が捕らわれ…肉奴隷とし
て…緊急時の食料として飼われている娘達を…
二匹のオークはセリアの口と尻に穴を同時に犯していた…マイルフィクスの巨大なペ
ニスにより引き裂かれたヴァギナはすでに性器としての役割は果たしていなかった…ザ
インを永遠に無くしたショックはセリアに生きる希望を失なわさせていた…オーク達の
命ずるまま(無論、声にだして命令するわけではないが…)突き出されたペニスに舌を
這わせ…オークの尻の穴を舐め…ペニスを受け入れていた…
セリアの尻の穴を嬲り犯していたオークが口を犯しているオークに眼で合図をする…
二匹のオークは頷きあい…手に錆びた剣を握り締め振り上げる…振り下ろそうとした
瞬間!
「ツザリク!」
蒼い電光が闇を引裂き尻を犯していたオークを直撃する。
「グギャッ!」
短い悲鳴を上げオークは絶命する、口を犯していたオークが慌てて振り上げた剣を構
えなおして態勢を整えようとした…が遅すぎた。剛風が近づいたかと思った瞬間!オー
クは首を跳ね飛ばされた…むろん首を跳ね飛ばしたのは戦士であった。
「セリア!」
倒れ伏すセリアにシヴァが駆け寄る…
「シ…バァ…?」
シヴァと同時に駆け寄ったノームの僧侶がマディを唱える…ミ見る見るうちにセリアの身体の傷は癒される…そう…身体の傷は…
- 409 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:35:35 ID:1wH209wt
- 余談
「本当に一人で良いのですか?」
鎧に身を固めたエルフの女サムライが面を上げて応える。
「ええ…これは私の問題なの…いままで…ありがとう…シヴァ…」
彼女は知っていた…シヴァが自分にどのような思いを抱いているか…知っていてもそ
れに応える事は出来なかった…あの日から…ザインを殺した悪魔王…マイルフィクを倒
すためだけに自分は生きてきた…いや…そうしなければ生きてはいられなかった言える
…ザインを失ったセリア…そのセリアに生きる希望をもたらしたのは悪魔王マイルフィ
クスに対する憎悪であった…無惨に殺されザインの仇を討つ…それが生きる気力をセリ
アに与えた…
それから数年…生き残った仲間のシヴァと共に迷宮の闇の中を這いずる…何度も死に
…生きかえり…レベルを上げていく…そしてサムライにも転職をした…そして妖刀ムラ
マサ・ブレードすらセリアは手にいれた…
「セリア…生きて帰ってきてください…ザインもそれを望んでいたと思います…そして
私も…」
セリアはシヴァを抱きしめる…シヴァもセリアを抱きしめようとするが…手が途中で
止まる…シヴァは思う…いまセリアを抱きしめれば、けして離す事が出来なくなるであ
ろうと…シヴァは閉じかけた腕を恐るべき意思の力で引き戻す…
「シヴァ…ごめんなさい…」
抱きしめた腕を離してセリアは扉に向かう…地下迷宮10階…最下層への扉の前にセ
リアは立つ…この扉の向こうにいる悪魔王…マイルフィクを葬りさる…その事を誓い…
セリアは扉を押し開いた……
了
- 410 :名無しさん@ピンキー:05/02/09 23:36:23 ID:1wH209wt
- 以上でございます。
- 411 :名無しさん@ピンキー:05/02/10 14:41:15 ID:biVvucU/
- >380-410
URL1つ貼るだけで済む所をわざわざ転載した意図は?
(参考:ttp://www.ume.sakura.ne.jp/~gedou/hikaru/takaramono/wiz01.htm)
- 412 :名無しさん@ピンキー:05/02/10 16:22:50 ID:u0gTUX9q
- リンクだけなら「宣伝ウゼェ」
転載すれば「リンクにしろ」
このダブルバインドに挟まった末の過ちかも知れん。
つか、>>360で質問した後、
>>361-365までの間で、懐疑的→好意的と意見が収斂したわけだが、
その流れを決めた>>363の思慮とは少し違うんじゃないのか。これは。
もう1リアクションあるべきだったよな。間を変に開けてるし。
空気嫁ずにいきなり荒らし爆撃みたいで、礼を欠く。不愉快だった。
最初は何かと思った。章題をAAと認識したブラウザが無表示にしたしw
私的には宣伝、転載は別にいい。作品を見る機会なのは確かだから。
けどこんな事例を作られると、同じ事したかった人は尻込みしようし、
もう住人も拒否反応するかもな。勿体ない。
ちなみに内容への感想→ (´Д`)
- 413 :名無しさん@ピンキー:05/02/10 18:50:28 ID:8ZiyxhzC
- セリアってうちのエルフと名前が一緒だし…
しかも村正持ちのところも一緒だ。マイルフィック殺ってくる(`・ω・´)
- 414 :名無しさん@ピンキー:05/02/11 04:51:38 ID:QbrskRGI
- マイルフィック逃げて逃げてー
- 415 :名無しさん@ピンキー:05/02/11 15:15:40 ID:RlzuTj/G
- このSS、ウィズのエロSSで一番好きだった。
転載方法の是非はあると思うけど、
本人だったとしたら良い作品をありがとう。
いつか新しい作品も読んでみたいです。
- 416 :名無しさん@ピンキー:05/02/14 15:20:12 ID:GmK5TRJ6
- 捕手
- 417 :名無しさん@ピンキー:05/02/14 20:19:31 ID:1ThT/3G1
- WIZエクスって(*´Д`)ハァハァできるかなあ…
なんかゲーム的には地雷臭がするが…
- 418 :名無しさん@ピンキー:05/02/14 22:44:31 ID:GmK5TRJ6
- とりあえず教官が生徒をレイープするのは確定だなw
- 419 :名無しさん@ピンキー:05/02/14 23:37:56 ID:sTEImc2j
- ドワーフが犬っぽいな
- 420 :名無しさん@ピンキー:05/02/14 23:39:29 ID:LR+9RW9i
- ttp://wiz-pb.jp/
こっちも期待してはいる……んだけどね。まぁハァハァは望み薄だがw
- 421 :名無しさん@ピンキー:05/02/15 12:35:20 ID:SOBPPKhq
- >まぁハァハァは望み薄だがw
アップル版や8ビット国産PC版のグラフィックを脳内補完して来た先人に申し訳ないと思わんか?
ファミコン版以降は恵まれすぎてんだよ。(難易度もな)
- 422 :名無しさん@ピンキー:05/02/16 00:34:11 ID:t8vMw/yg
- >>420
Wiz は元々脳内妄想ありきなんだし、コレなら十分ハァハァ出来るでしょ。
末弥絵で不足なんて贅沢が過ぎるゾ。
- 423 :名無しさん@ピンキー:05/02/16 01:47:15 ID:DMMRFVwi
- グウィライオンたんがいるから問題はない。
あとはサキュバス様がおられるかどうかだが。
- 424 :名無しさん@ピンキー:05/02/16 16:47:25 ID:l4Myh9ac
- ウィッチタン&プリーステスタン…ハァハァ
- 425 :名無しさん@ピンキー:05/02/17 02:28:48 ID:uE9Ozy/b
- マルグタたんの凌辱モノキボンヌ
- 426 :名無しさん@ピンキー:05/02/21 23:14:19 ID:YC47/Oyq
- 誰もいない?
- 427 :名無しさん@ピンキー:05/02/21 23:56:19 ID:ROzdG4Um
- *だれもいません*
- 428 :名無しさん@ピンキー:05/02/22 01:07:12 ID:B/i2yfC9
- *いしのなかにいる*
- 429 :名無しさん@ピンキー:05/02/22 01:48:42 ID:cq7JsFee
- ささやき (´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д`)
えいしょう エエェェ(´Д`)ェェエエ
いのり (´Д`).。oO(…SS投下…)
ねんじろ! キタ━(゚∀゚)━!
- 430 :名無しさん@ピンキー:05/02/22 14:33:52 ID:dh/DSmzr
- たこやき
いわのり
- 431 :名無しさん@ピンキー:05/02/22 14:37:35 ID:dh/DSmzr
- えいよう
とんじる!
- 432 :名無しさん@ピンキー:05/02/22 14:44:08 ID:dh/DSmzr
- もはや レトルトをつかわねばならない
- 433 :名無しさん@ピンキー:05/02/25 19:02:03 ID:xPS4gU5y
- メラーニエ陵辱物を猛烈に希望!!!!
と、言ってみる。
ついでにage
- 434 :名無しさん@ピンキー:05/02/25 20:04:44 ID:Y4ZIZAPM
- むしろムワッh(ry
- 435 :名無しさん@ピンキー:05/02/26 13:09:39 ID:RfCEtWTQ
- エクスのリリスキボン湯
ってーか「引き裂かれた制服」とかアイテム名がそこはかとなくエロイよ
- 436 :名無しさん@ピンキー:05/02/26 13:21:31 ID:01LTWqDU
- ああ、俺がいるよ・・・
- 437 :名無しさん@ピンキー:05/02/27 00:13:42 ID:KarU7EIJ
- エクスは装備が専用CGで表示される。
引き裂かれた制服は装備できないけど体操服って鎧があるよね。
装備CGは ジャージ姿 だけどさ ・゚・(ノД`)・゚・
- 438 :名無しさん@ピンキー:05/02/27 01:03:02 ID:75IcNp5m
- 1しかやった事ねぇ…
- 439 :名無しさん@ピンキー:05/02/27 04:54:26 ID:D7HyaFyy
- とりあえず…悪パーティの続きは首長くして待っている。
- 440 :名無しさん@ピンキー:05/02/28 11:20:03 ID:1RRLgoNy
- >>437
下をひん剥けば、ブルマ姿の女子高生に大変身。
- 441 :名無しさん@ピンキー:05/02/28 18:25:37 ID:Lg6oSJBM
- 時代は変わったのか…
末弥の時代が懐かしいよ
- 442 :名無しさん@ピンキー:05/02/28 23:19:44 ID:zcKH1AQX
- THE THE HIGH MASTER(絵はメイジ)が懐かしいよ
アップルが懐かしい人
↓
- 443 :名無しさん@ピンキー:05/03/01 07:32:05 ID:hbz95dFs
- >>440
女の装備を全て外すと、スポーツブラ+ボクサーパンツっぽい格好になります。
上半身に制服着せて下半身は未装備だと、裸Yシャツみたいでモノ凄くハァハァできるよ。
ttp://www.michaelsoft.jp/wiz/game/ss27.htm
>>441
今月発売のPC版Wiz外伝は末弥絵だョ。
漏れはコレも買う予定・・・
ttp://wiz-pb.jp/screen.htm
- 444 :名無しさん@ピンキー:05/03/01 11:40:50 ID:Dw8M8SGL
- >>443
俺的には婦人衣装(上)のみ、を推したい。
つーか下を外すとみんなエロく見えるよ
>ttp://wiz-pb.jp/screen.htm
同じく楽しみ
- 445 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 00:44:17 ID:Zcd2R+Hj
- 宇宙ペンはお嫌いでつか?
レベッカタン…
アマズールタン…
ハアハア…
- 446 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 06:03:16 ID:liP7FPY5
- 去年年末、アマゾネスSSを予告してた人?
漏れは待ってますよ…
AC+10で…
- 447 :445:05/03/02 10:22:15 ID:Zcd2R+Hj
- >446
いえ、違います…変な期待させてスマンです。
自分も心待ちにしている一人ですよ
AC+10で…
- 448 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 11:16:35 ID:ldxPplFQ
- よし、漏れもAC-3で心待ちしてみる。
- 449 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:37:20 ID:K9Fz4GSr
- では誰も期待していないウィズ4の魔女と結婚エンディングネタを投下しよう。
- 450 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:38:07 ID:K9Fz4GSr
- <復活1>
苦痛の時は終わった
さあ、立つがいい!
貧弱な力に愕然としたか? だが案ずる必要はない。
物質界にはいまだ多くの力が満ちあふれている。
君は現世で再び時間の流れを取り戻したのだ。
なにを焦る必要があろう!
今度こそアミュレットを取り戻し、復讐を・・・?!
起き上がろうとしたワードナは、何か生暖かいものがのしかかってきていることに驚愕した。振り払おうと寝台の上でもがく。しかし、ワードナの上にいるものは、巧みに体重をずらして密着したままの状態を保った。
「な、なんだ、冒険者か、トレボーの亡霊か!?」
「―あら、ずいぶんとご挨拶ですこと」
復活したての脳みそが、それをうら若い女の声と認識する前に、ワードナの唇になにか柔らかいものが押し当てられた。
「むぐう!?」
口の中にすがすがしい風が吹き込まれたような瞬間、頭がしゃんとした。
「今のが、お目覚めのキス」
つややかな唇を老人の口元からいったん離し、女は微笑んだ。もう一度唇を近づける。
「そして、これが朝食代わりのキス」
今度の口付けは情熱的だった。女の舌がワードナの唇を割り、干からびた舌をもてあそび、大量の唾液を流し込んだ。
(酒? 薬?)
女の唾液は甘く、えもいえぬ芳醇な香りを含んでいた。女はワードナの唇を自分の唇でぴったりとふさいでいるから、老魔術師はその液体を飲み込むしか方法がなかった。
胃の府に収めた瞬間、衰えきった肉体に力がみなぎった。
「私の唾液は、猛毒にも神薬にもなりましてよ。今のは、マディの効果」
- 451 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:38:49 ID:K9Fz4GSr
- <復活2>
あでやかに微笑んだ美貌には見覚えがあった。高レベルの尼僧といった感じの清純さのうちに、稀代の毒婦の妖艶さが見え隠れする。
「体力回復には別なものでもよろしかったのですが、新婚夫婦の朝といえば、まずはキスに相場が決まってますわよね」
いつのまにか、女はさりげなく胸を強調するようなポーズを取っている。僧衣の上からでもわかる豊かなふくらみにワードナの目は釘付けになった。まちがいなく大きく、やわらかい。身をよじるわずかな動きにも量感たっぷりにゆれる胸元に、生唾をのみこんだ。
だが、最初の口付けではっきりとした頭脳は、女のセリフからその正体を割り出すことに成功していた。
「貴様、ソーン・・・いや地下四階の魔女だな」
魔女はにっこりと微笑んだ。
「どちらも正解で、どちらもハズレですわ。昨日から、私はそのどちらでもない存在になりましてよ。―大魔術師ワードナ様の妻、お召しに従い参上いたしました。未来永劫よろしく、わが殿」
悪の大魔術師の脳裏に、昨日の結婚式があざやかに思い出された。
悪夢だ。すべてのアイテムを集めてしまったゆえに、ワードナは罠にはめられたのだ!
(貴様などお召ししてない)、と言いかけてワードナは力なく口を閉ざした。
手近にある魔法円を恨めしげににらむ。召喚もしていないのに、この女は自力でわしのもとにやってきやがった。これが結婚の魔力か。
未来永劫に逃れられない牢獄の存在を、ワードナはひしひしと感じた。
- 452 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:40:02 ID:K9Fz4GSr
- <地下10階・1>
「ともかく、この忌々しい玄室から出るぞ。ミルワを唱えろ」
隠し扉を照らす光の魔法を使うよう、老魔術師は命じた。
苦りきった表情の夫に、魔女はにっこりと微笑み返した。
「ロミルワでもティルトウェイトでもお望みのままに、わが殿。―でも、その前にやることがありましてよ」
「何?」
「夫を朝立ちさせたまま外に出しては、妻の恥ですわ」
「何!!」
あわてて下半身を見ると、ローブの前がはっきりと盛り上がっている。目で認識した瞬間、痛いくらいにはりつめた男根の感覚が襲ってきた。
「貴様―、さっきの口づけの時に、なにか仕込んだな」
憤怒の形相での抗議にも、魔女は涼やかに笑ってとりあわなかった。
「大切な旦那様に対してそのような恐ろしいことはいたしませんわ。ただ、復活したてのお体にマディは強力すぎたかもしれません。―大丈夫、いまお手当ていたしますわ」
軽やかな足取りでワードナに近づいた魔女は、あっという間にローブの裾を割り、ワードナの下半身をむき出しにした。うやうやしくひざまずいて男根に手を伸ばす。
「な、何をする」
「妻の務めを果たします」
陶磁器のように白くて滑らかな指が、ワードナの男根をもてあそぶ。老魔術師はうめいた。その反応に、魔女は心底うれしそうな表情になった。
- 453 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:40:49 ID:K9Fz4GSr
- <地下10階・2>
「こんなことは久しぶり? それとも―はじめて?」
「そ、そんなわけあるか!」
「―どちらでもかまいませんわ。今日からは、お好きなだけ私がして差し上げますもの」
魔女がくすくすと笑いながら何度かしごくと、ワードナの男根は完全に戦闘態勢にはいった。
「まあ、ご立派」
うっとりと夫の持ち物を見上げたあと、魔女は目をつぶって男根に顔を近づけた。すんすんと上品に鼻を鳴らして匂いをかぐ。
「いい匂いがしますわ。汗と恥垢の入り混じった殿方の匂い」
水浴びもろくにしない迷宮での生活を思い出して、ワードナは真っ赤になった。
「まあまあ、恥ずかしがることなどありませんわ。私にとっては、どんなモノであっても貴方の男根が、世界で一番素敵な男根ですもの」
娼婦でも顔を赤らめそうな猥語を堂々と口にし、舌なめずりをする。見る者すべてが、修道院で育ち、そのまま高位の尼僧になった娘と疑わないであろう美少女のしぐさに、強烈な劣情が沸く。
ワードナのこわばりを魔女はためらいもなく口に含んだ。
魔女の口技は、おそろしく丁寧で情熱的だった。唾液がたっぷりとたまった口腔内で、少女の柔らかな舌が、娼婦の技巧と若妻の熱心さで奉仕する。
- 454 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:41:33 ID:K9Fz4GSr
- <地下10階・3>
ワードナは、あっけなく果てた。こらえる暇もなく魔女の口の中に放出する。
魔女はちょうど男根の先端をすぼめた唇で包んで愛撫しているところだった。射精の瞬間に、鈴口を軽く吸った。男の反応を計算しつくしたタイミングの刺激に、ワードナは最高の射精感を感じながら放った。
「むおお!?」
精液はたっぷりと出た。魔女の口の中にゼリー状の塊が何度も吐き出される。
魔女は目を細めた。頬をすぼめ、唇を微妙に動かして、射精されたものが常に自分の舌のもっとも敏感なところに当たるようにコントロールする。
女の長い奉仕と、男の目もくらむような快楽のひと時が終わった。
一仕事を終えたワードナが、ため息をついて腰を引く。男根が音を立てて抜け出した。魔女の唇とワードナの先端と間に、唾液と精液が混じりあった銀色の糸が長く伸びた。
男のほうはこれで大満足であったが、女のほうには、まだ儀式が残っている。
魔女はうつむき加減だった美貌を、ワードナに良く見えるように上げて見せた。
頬が膨らんでいる。魔女の口の中に、自分の精液が溜め込まれていることに、ワードナの心臓が高鳴る。口内射精した男が、女にその先に期待することはひとつだ。
魔女は完璧に応えて見せた。
目を閉じて、口の中のものを咀嚼し、舌の上で味わう。夫の精液を。
ぐちゅぐちゅ、と粘液質な音が静かな玄室に小さく広がった。
十分に味わったことをワードナに見せ付け、つつましやかな音を立てて飲み込む。あとは最後の仕上げだけだ。目を開けて夫を見つめにっこり微笑む。
「うまかったか? わしの精液は」
何かに誘われるように、しわがれ声で聞いた。魔女は期待通りの返事をした。
「ええ、とっても美味しかったですわ、旦那サマ。とっても濃くって、子種もいっぱいの精液。味も匂いも最高です」
陶然とした表情で答える魔女に、老魔術師の脳髄は白く爆発した。
- 455 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:43:09 ID:K9Fz4GSr
- <地下10階・4>
そこから先はよく覚えていない。
かろうじて、魔女を押し倒し、僧衣を引き破って下肢をむきだしにしてのしかかったことは覚えている。
埃だらけの粗末な寝台の上で、魔女の身体が激しく官能的に反応したこと、ワードナの男性自身をつつみこんんだ秘密の谷間が暖かく豊潤なすばらしい花園だったこと、ワードナが何度も欲望を爆発させたこと、魔女がそれを嬉々として全部受け止めたこと。
すべてが霞んだような記憶の底だ。
あるいはひとつひとつ正確に覚えていたら、あまりの快楽に発狂していたかもしれない。
ワードナが理性を取り戻したとき、魔女は身づくろいをしているところだった。ワードナがスカートを引きちぎった僧衣は、脱ぎ捨てられ、魔女はどこから持ってきたのか新品の法衣を身に付けている。
「お目覚めですか?」
こちらに向けられた魔女の美貌は、さきほどのものとは何か微妙に違っていた。顔の造詣も美しさも何一つちがわないが、上気したような頬に先刻まではなかった色気が宿っている。
恋人とすでに肉体的な関係にある娘か、若妻だけがみせる満足げな微笑み。セックスに十分に満ち足りている女のつややかさだ。
それを与えたのが自分だということに気がつき、ワードナはラダルトの呪文の真っ只中に入ったかのようにぞっとした。昨日、悪夢の中で結婚式は済ませてしまったが、いままさに彼は本当の婚姻行為を済ませてしまったのだ。
「永遠によろしく、わが殿」
ワードナの表情に何を読みとったのか、魔女が微笑みを一段と濃くして恐ろしい一言をつぶやいた。どんな呪いよりも強力でタチの悪い制約の呪文だ。
- 456 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 11:44:50 ID:K9Fz4GSr
- <地下10階・5>
「そんなことはどうでもいい。行くぞ」
あわてて頭を振り、ワードナは足音高く部屋を出て行こうとした。魔女がいつの間にか唱えていたロミルワで
(そういえば、先ほどの交わりの中で、魔女の裸体をもっとよく見たい、と言ったことに魔女がこの呪文を使って自分の深遠の奥深くまでワードナにさらけだして悶え狂ったことを思い出した)
照らし出された隠し扉の前で、彼ははた、と立ち止まった。
「はて、今回の旅の目的はなんだったか?」
カドルト神は倒した。評議会の長にもなったし、悪逆なる王にもなった。善悪中立の神々にもなったし、そのほかの終焉も迎えた。
忌々しいことだが、魔女との結婚も経験したばかりだ。わしは何のためによみがえったのだ?
「旅の目的? 決まってますわ、新婚旅行です」
魔女が答えた。
「なんだと?」
「新婚旅行ですわ、わが殿! せっかく結婚したのですから、二人でいろんなところを旅してみましょう。いろんなところで愛を交わしてお互いの理解を深めるには、この迷宮はおあつらえ向きですことよ」
なんとなく、この先に待ち受ける運命を悟ってワードナは身震いした。恐怖か不安か、快楽への期待かは、この大魔術師にもわからなかった。
- 457 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 12:16:18 ID:xKhi2I6z
- うほ。イイもの読ませていただいた
PSニューエイジで追加されたED後ですな
- 458 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 12:16:54 ID:zQGNK+qq
- >>450-456
期待どころかクリアしたのに存在を忘れていたWIZ4PS版とは
しかもゲームの雰囲気そのままに濃厚なエロス。GJ過ぎ。
- 459 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 12:23:20 ID:liP7FPY5
- えらい濃厚。こういうタッチは大好き。
イイヨイイヨー(・∀・)GJ!
まだ続きそうな雰囲気だけど、これで終わりなのかな…?
- 460 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 13:00:42 ID:vjNGNyqn
- スゴーイ。ワードナ受けなんて珍しいね。
- 461 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 15:01:32 ID:liP7FPY5
- 読み返してみたが、
> ロミルワで(そういえば、先ほどの交わりの中で、魔女の裸体をもっとよく見たい、
> と言ったことに魔女がこの呪文を使って自分の深遠の奥深くまでワードナにさらけだして悶え狂った
何をしたんだろう、ソーンたん(*´Д`)
膣内をロミルワ発光して、全裸でまんぐり?(*´Д`)ハァハァ
- 462 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:03:42 ID:K9Fz4GSr
- >グラマリエの魔法使い
うわ、なつかしい。グウェンディロンはエロエロ魔女でしたな。
言われてみれば、セックル好きの押しかけ女房の魔女と、ダンナに対して「わが殿」という呼び方はそこから影響きているかも。
>ロミルワ
そこを見直して気がついた。魔女が見せたのは「深遠」じゃなくて「深淵」ですたw
>続き
続くかどうかはわからないデス。とりあえず考えてはいた地下9階の妄想はできたので投下。これで、今日衝動的に思いついたネタはおしまい。後はゲームをやって思いつけば・・・。
- 463 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:04:23 ID:K9Fz4GSr
- <地下9階・1>
「気になりまして?」
通路の左右にずらりと並んだ小部屋を開けて回る、うんざりする作業を何度か繰り返していると、不意に魔女が声をかけてきた。
「何が、だ?」
思いっきり不機嫌な声で返答するが、内心ワードナは気まずかった。
魔女はくすくすと笑った。
「先ほどから、私の胸元に興味津々のご様子で」
「馬鹿なことを言うな」
魔方陣を探す単調な時間の中で、ついつい魔女の方へ視線がいくことは否めない。
戦闘は何の刺激にもならなかった。地下9階にうろつく冒険者など、この女の腕の一振りで皆殺しだ。もっとも、それは上層界の冒険者どもにとっても同じ運命だが。
それにしても、いまいましいほどに魔女の胸は大きい。
身にまとう最上等の法衣は、ちゃちな布地ではないはずだが、魔女の胸乳はそれに押さえつけられることなく、堂々と自己主張している。
しかも、どういうことか、歩くたびにたぷたぷと見事にゆれる。
こんな乳が、いや女が隣にいて、そっちに目が行かない男はいまい。
地下10階での玄室での秘め事のときに、よく目に焼き付けておけばよかった。考えれば、あの時魔女の痴態はさんざん見たはずなのに、乳房も、尻も、性器もよく思い出せない。
くそ、これも魔女の魔法か。もう一度見たければ、いつでも押し倒してくださいな、という誘いだ。小癪な。
- 464 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:05:08 ID:K9Fz4GSr
- <地下9階・2>
何十度目か、横目で眺めようとして、艶然と微笑む魔女と視線がぶつかり、あわてて目をそらした。
「ふふ、照れることはありませんわよ。殿方が、女の乳房に興味がいくのは自然のことですもの。それに、私の身体は髪の毛の先からつま先まで、ぜんぶ貴方のもの。もちろん、これも、貴方が好きになさっていい所有物」
繊手を自分の胸元にあてがい、さりげなく揺すってみせる魔女のしぐさに、ワードナはすさまじい欲情をおぼえたが、なんとかおさえつけた。
「うるさい、そんなもの、お前のを見なくてもいくらでも用意できる」
ちょうどその時、魔方陣のある小部屋を探し当てたことがワードナを強気にさせた。
「出でよ、ウィッチども!」
魔女以外の4体の魔物すべてを、この階から呼び出せるウィッチにしたのは、単なる当てこすりだった。
だが、呼び出された低級魔女たちが、予想以上に美人ぞろいで、しかも胸が大きいのがそろっていたのは、運が良かったのかもしれない。あるいは悪かったのかも。
- 465 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:06:30 ID:K9Fz4GSr
- <地下9階・3>
「どうだ、わしの召喚術は?」
「―お見事、ですわ」
魔女はすました表情で答えたが、その平静そのものの声を聞いた瞬間、ワードナはぞっとした。今、魔女の目の中にちかちかと光っている怒りの炎に比べれば、このフロアから行ける地獄の底で燃える業火などは、ものの数ではない。
だが、魔女は怒りを爆発させることはなかった。まったく自然な足取りでウィッチたちの前まで歩いていく。
一瞬、ワードナは大虐殺を予想して身を硬くした。だが、魔女の、夫とその召喚物への「お返し」は予想外の形を取った。
魔女は、横一列に並んだウィッチのところまで行くと、腕を一振りした。
「きゃっ!?」
一瞬にして四人のウィッチは素っ裸にされていた。
「女の乳房を鑑賞するのに、裸に如くものはありませんわ」
ワードナの手間を省いてやった、といわんばかりの魔女は、声を上げようとするウィッチたちに冷たい一瞥を投げかける。とたんに低級魔女たちが麻痺攻撃でもくらったように動きを凍らせた。
彼女たちは本能で分かるのだ、目の前の美女がどれほど恐ろしい存在なのかが。天と地ほどの差があるとはいえ同類の勘と、同姓の本能で。何か一言でも抗議の言葉をあげたら、<消滅>よりももっと恐ろしい運命が待ち構えていることが、わかるのだ。
- 466 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:07:19 ID:K9Fz4GSr
- <地下9階・4>
「ふむ。大きさは十分、でも肌に潤いが足りないわ。場末の娼婦並ね。一晩で銅貨二枚というところかしら」
一番右端のウィッチを見て、魔女は鼻先で笑った。
この声と口調で言われたら、たちまちのうちに生きる気力すら奪われかねない。
順番に辛らつな乳房批評が始まった。
「ずいぶん乳うんが大きいわね。これを薄く剥いでバックラーの表面にでも張りつけたら、いい値段になるかも知れなくてよ?」
「乳首が黒すぎでしてよ、あなた天使のように寛大なのね。今までに何百人の下衆男に吸わせてあげたのかしら?」
「ああ、まったく、だらしない形の乳房だこと、あなたは牛のライカンスロープ?」
おのおのが美貌と妖艶さには自信があるウィッチたちは顔色を失った。指摘は恐ろしく正確に彼女たちの秘めたコンプレックスと肺腑とをえぐった。ウィッチの顔が屈辱と恐怖と絶望にゆがむ。
自分の低級な同類を、言葉だけでたっぷり辱めた魔女は、最後の仕上げにかかった。
魔女は、並んでいるウィッチたちの真横に並ぶように立った。くるりと振り返ってこちらを―ワードナのほうを向いた。
「!?」
その瞬間、ワードナは自分が回転床の上にいるのかと錯覚した。
一瞬にして「場」の中心が魔女に移っていた。
裸の美女たち、乳も尻も秘所さえ隠すことがないウィッチたちがいるのに、その横に着衣の魔女が立つだけで、それがすべて霞んで見える。
たちまちウィッチたちは背景にすぎない存在となった。桁外れの美しさと色気の差だ。
魔女に比べればウィッチたちの顔などは見る価値もないし、魔女が僧衣に包んでいる胸の盛り上がりの魅力に比べれば、ウィッチたちのむき出しの乳房は、ただの脂肪と肉の塊にすぎない。
「どういたしまして? お望みどおり、ウィッチたちのお乳を存分にご鑑賞くださいな」
自分の行為の影響を知り尽くした表情で魔女は笑い、ウィッチたちは女として最高の侮辱を受けて紙のような顔色になった。
- 467 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:09:15 ID:K9Fz4GSr
- <地下9階・5>
だがワードナは、哀れな低級魔女たちの表情を見ることはなかった。
よろめくようにして女どもの列の端、魔女にむかって手を伸ばしたからである。
あっと思ったときには、ワードナは法衣の上から魔女の胸を鷲づかみにしていた。
欲望のままに思い切り揉みしだく男の握力に、魔女は身をよじらせたが、拒絶する風はなかった。
代わりに男の死角を巧みに突くようにして手を動かし、法衣のボタンをはずしたり結び紐を緩めたりして、ワードナが目的を遂げやすいように導いた。
白くて大きな乳房をむき出しにできたとき、ワードナは歓喜の声をあげて子供のようにむしゃぶりついた。
魔女の乳房は、ウィッチを虚仮にするだけあって完璧なものだった。
ワードナは、その造形美をたしかめることもなく、飢えた獣のように乱暴に襲い掛かったが、魔女は気にした様子はない。
乳とは、鑑賞の対象ではなく、男が頬をうずめ、顔を挟み、鴇色の乳首にくらいつき、音を立てて吸うものなのだ、と言いたげに微笑を浮かべる。
驚いたことに、乳首を吸いたてるワードナの口中に甘いものが広がった。魔女の母乳だ。
白い暖かな液体は、ワードナの細胞の隅々にまでいきわたり、燃え上がらせた。
満足するまで生命力の源を飲み込み続け、ワードナは唇を離した。
もどかしく自分のローブをはだけ、下半身をむき出しにする。男根は怒張しきっていた。
大きく柔らかな二つの塊をこれでもかと言わんばかりにこねくりまわすと、魔女の乳房は白いしぶきをあげた。
魔女は悲鳴、いや嬌声をあげた。胸の谷間に男根をはさむと猛烈な勢いでしごきたてた。
両乳の間で、魔女の母乳がぬるぬるとワードナの男根にからみつき、快感を倍増させる。
ワードナはたちまち達し、つづけざまに何度も精液を放った。
自分の乳房に、母乳と同色の粘液をかけられるたびに魔女は悦楽にわななき、自分で乳をこねくっては母乳をワードナの顔や男根におしげもなく振りかけた。
ワードナは甘いミルクにまみれて、ついに気を失った。
- 468 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 18:10:35 ID:K9Fz4GSr
- <地下9階・6>
「さて、これからどういたしましょうか、わが殿?」
目覚めるとすぐに、魔女が問いかけてきた。法衣の襟元は、毛筋の乱れもなく調えられている。
もう一度ひんむきたい欲望を押さえて、ワードナは目をそらした。
ウィッチたちがもう使い物にならないことは分かっていた。魔力の源と言える女としての自信を完全に失ったウィッチなど、どんな力ももっていないだろう。
「上の階に上がる。道具が足りなければ、地獄の門をあけても意味はないわ」
「賢明なご判断です」
魔女の質問を、わざと別の意味に受け取った振りをして答えたが、相手は澄ましたものだった。
ワードナは忌々しげに舌打ちすると、ウィッチたちを召喚円の中に追い払った。うまくすれば、あちらの世界で回復するかもしれない。しかし、わしが呼び出すことはもうあるまい。
(わしは別にあの女に負けたわけではない、ただ、あの女の乳が思った以上に良かったから、その褒美に、ここは引いてやるだけだ。こういうときは男のほうが寛大さを示してやるものだからな)
自分に言い聞かせて、魔物を召喚しなおす。今度は、エアジャイアント、アークデーモン、ダイヤのロード、ハートのロード・・・今までの「達成」の成果により、低層階でも呼び出せるようになった最強の魔物たちを呼び出した。
後ろで魔女が拍手をする。
「お見事ですわ。こんなに危険な迷宮ですから、前衛に呼び出すのは、そういう魔物こそふさわしゅうございます。後衛でわが殿のお世話をするのは、私にお任せくださいな」
満足げに微笑んだ魔女は、何を世話するつもりでいるのか、はやくも頬を染めて、小さく舌なめずりした。
- 469 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 19:00:29 ID:Xqe/Eva+
- GJ。今後に期待するぜ。
- 470 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 19:56:07 ID:liP7FPY5
- > 魔女が見せたのは「深遠」じゃなくて「深淵」ですたw
膣内をロミルワ発光して全裸でまんぐり…
確信していたのに… orz
しかし、続き キタ━(゚∀゚)━!
乳属性、集団ヌード属性 キタ━(゚∀゚)━!
- 471 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/02 20:24:21 ID:K9Fz4GSr
- >>470
いや、深遠じゃなくて深淵にしたかったのは
川とか谷とかの「深い淵」のことをアレの比ゆに使いたかったから。
魔女さんがワードナに「何を」「奥まで」見せてくれたのかは、
その想像でたぶんOKかと・・・ごにょごにょw
まんぐり返しまでしたかどうかは各人のご想像のままにw
これ書いて思い出した。
イースの小説版(飛火野イース)にやっぱり魔女とエッチする描写があって
女性のアレのことを谷とか、アレのことを尖塔とか描写していたっけ。
むかしのファンタジー小説はエロエロでしたな。
- 472 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:09:16 ID:+LfQEJc9
- 漏れも集団ヌード属性 キタ━(゚∀゚)━!
AVで集団ヌードだとギャラが頭割りになる分女優のレベルが下がるし、シチュエーションも制限されるが
小説ならいとも簡単にハァハァ。
しかし奥さんの妖艶ぶりにもハァハァハァハァ
このまま3階層ぐらい圧倒的な魅力でワー公のプライドをすり減らした挙げ句
「実は○○が苦手」とか言い出して逆に散々嬲られてくれた日には、
それが亭主操縦法の一環で全部演技だったとしてもフードファイトで優勝できる。
- 473 :名無しさん@ピンキー:05/03/02 23:53:36 ID:icERd+v7
- >>462-468
乙&GJ。新妻のブラックボックスはまだまだ引き出しがありそうですな。
- 474 :名無しさん@ピンキー:05/03/03 04:20:53 ID:M6EQ17C4
- >>471
GJ
小説版イースとは懐かしいw
でもあの魔女はババアだったんだよな・・・orz
- 475 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:01:30 ID:BAqLT46p
- <地下8階・1>
地雷原を避けて大きく迂回する道のりは、面倒で退屈なものだった。
レベル3の魔法円からは、羽ばたくたびにたわわな巨乳が揺れるハーピーや、すすり泣く清楚な美少女バンシー、
あるいは魔物としてよりも副業の娼婦としてのほうが有名なジプシー女などを呼び出せるはずだった。
しかし、地下9階でのできごとを思い出し、ワードナはそれらの召喚を自粛していた。
そのせいか、魔女はすこぶる機嫌がいい。ワードナのほうは、遅々として進まぬ行程に舌打ちしどうしだったが。
いらだちと退屈を忘れるのは簡単だ。隣を歩く女に、快楽の道具になるよう命じるだけでいい。
魔女は嬉々として命令に従い、ワードナの期待を超える体験を与えてくれるだろう。
しかし、悪の大魔道士がそんなことを頼めるものか。
無言で歩くワードナは、足元に集中し、地雷を踏まないことだけを念じて、そうした考えを頭から振り払おうとした。
だから、「それ」をめざとく見つけたのは、ワードナではなく魔女のほうだった。
「あら、あそこに何かありますわ」
魔女が指差した先は沼地だった。泥につきたてられるようにして、何か木の棒、いや杖が立っていた。
「あれは―?」
ひげをしごいて考えた後、魔物に命じて取りに行かせる。泥をぬぐって手にした「それ」に関する知識はあった。
「―<魔女の杖>か」
- 476 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:02:35 ID:BAqLT46p
- <地下8階・2>
「まあ、いいものを手に入れましたこと」
魔女はにこにこと笑った。
「欲しいのか? そうか、<魔女の杖>というくらいだからな」
「いえ、私は別に。―わが殿がいらっしゃれば、特に必要はありませんわ」
「何?」
「それは、わが殿がお持ちになられたほうが、楽しめる代物です」
「<魔女の杖>が、か?」
「本来は<ダブ・オブ・ピュース>をつくるための物ですが、別の力もありましてよ」
魔女は意味ありげに笑った。
「何だ、それは?」
「お知りになりたいですか?」
「ふん、別に知りたくはないが、知っているなら教えろ」
「では」
杖を手に取った魔女は、ねじくれた古木の表面を愛おしげになでると、小さく呪を唱えた。
「ぬお!?」
股間をそろりとなでられたような気がしてワードナは思わず前を押さえた。
「何をした・・・あっ!」
ワードナの目が見開かれた。微笑を浮かべた魔女が手にしているのは、杖ではなかった。
そして、ワードナは「それ」の形に見覚えがあった。
魔女の手の中にあるのは、ワードナの男根そっくりの木の棒だった。
- 477 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:03:49 ID:BAqLT46p
- <地下8階・3>
「・・・」
無言でワードナは自分のローブに手を突っ込んだ。
愚かな想像だが、一瞬、自分の男根が切り取られて魔女の手に移ったのかと思ったのだ。
幸いなことに、本物の男根はいつもの場所にちゃんとあった。
「何の冗談だ」
「これが、<魔女の杖>のもう一つの能力。いとしい殿方の男根と寸分たがわぬ形になります。
―多くの魔女たちが、この力を使って自分を慰めましたわ」
「馬鹿らしい」
「まったく。でも女は愚かで弱いものですわ。だから愛しい殿方に護ってもらいたいし、慰めてももらいたいのです」
魔女はしんみりとした表情で手の中の男根を眺めた。初めて見せる表情は、おそろしく官能的だ。
「―でも、今の私に、これはまったく必要のないものですわ。本物の・・・わが殿のお側にいられるのですもの」
魔女はワードナの股間に熱いまなざしを送りながら言った。
魔女が「本物の」の後に何を言いたかったのかが一目で分かる視線だった。
「こんなもので、魔女はともかく、わしが楽しめるか」
ワードナは苦々しげに吐き捨てた。
「あら、この杖は女が使うとこの程度ですが、殿方の力も借りればもっとすごいことになりましてよ」
魔女はすっとちかよると、右手をワードナの股間に伸ばした。左手は木製の男根をもてあそんでいる。
「何を―ううっ!?」
老魔術師の目は見開かれた。男根から湧き上がる快感が突然二倍になったかのようだ。
いや、気のせいではない。魔女の左手で木の男根が脈打つのをワードナは見た。
- 478 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:05:09 ID:BAqLT46p
- <地下8階・4>
「本物と、<魔女の杖>で作った偽物。どちらからの快楽も、ひとしく本物に注がれますわ」
「二倍の快楽ということか」
「殿方にとっては願ってもない効果ではありませんかしら?」
魔女はワードナの心のうちを見透かしたように艶然と笑った。
たしかに、この状況になってから、ワードナが考えたことは一つだ。
「そ、それとわしの物を、貴様のアレとソレに同時に入れたら、どうなる?」
「お試しになりますか?」
「おお!」
「本物をお使いになられるのは、前と後ろ、どちらがよろしくて?」
「―後ろでしてみたい」
この女とアナルセックスはまだしていない、はずだ。
地下10階での記憶はあやふやだったが、「前」でしたことは覚えている。好奇心と征服欲が未体験の行為を選ばせた。
「お望みのままに」
魔女は、興奮のあまり、珍しく素直な夫に少し苦笑したようだった。
手早く法衣の裾を割り、下半身の前をはだける。
ワードナの視線が、若草がつつましげに、だが生命力にあふれて茂る場所に釘付けになった。
「あ・・・」
やっぱり「前」の方がよかったか、とワードナが逡巡する間に、魔女は木の男根を自分の秘め所にあてがい、内部に導き入れた。
魔女の性器がもたらす快楽に、ワードナはうめいた。
ぬめぬめとした粘膜が、「男」を温かく包み込み、受け入れ、癒し、誉めそやし、甘やかし、元気付け、射精を促す感覚。これが女というものだ。
木の棒を通じて味わうには惜しい、と自分の選択を後悔したワードナは、次の瞬間それを忘れた。
魔女が後ろを向いて白い臀を突き出していた。
- 479 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:06:01 ID:BAqLT46p
- <地下8階・5>
「どうぞ。私のアナル、「前」とはまたちがったお味でしてよ」
大きく張りのある肉の谷間に、すぼまった孔を見つけた瞬間、ワードナの理性ははじけ飛んでいた。
臀肉を両手で抱え込み、その谷間へ飢えた獣のようにむしゃぶりつく。
肛門に舌を差し入れ、唇を当ててすする。
魔女は嬌声をあげて腰を振った。
魔女の後ろの孔は、排泄のための器官とは思えぬ馥郁とした香りと、脳天までしびれるような甘酸っぱい味だけがあった。
「ふふふ、美味しいですか? 貴方のために、孔はもちろん、おなかの中までいつも綺麗にしている体です。たんとお召し上がれ」
この女が、(ワードナの精液を含めて)物を食べたり飲んだりするのを見たことはあるが、排泄をする姿は一度も見たことがない。
この女が、そんなことを必要とする低級な生物には思えない。
だが、逆に、夫が命じれば野外だろうが人前だろうが、ためらいもなくそれらの行為をしてみせることも間違いなさそうだった。
- 480 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:06:49 ID:BAqLT46p
- <地下8階・6>
愛する男に、女として秘所よりも恥ずかしい部分を責められる快楽に、魔女は身を振るわせた。
思わずひざが崩れる。いや、それさえも、計算のうちだったのか、下がった臀の位置が、後背位で交わるのにちょうどいい高さになった。
ワードナは口を離し、急いで立ち上がった。
ワードナの男根は、魔女の杖を通じて味わい続けている女性器からの刺激で我慢汁をとめどなく流し、
魔女の肛門は、ワードナの唾液でべとべとにほぐされている。
薄桃色のつぼみは、簡単にワードナを受け入れた。魔女の性器と肛門が、競うようにワードナをもてあそぶ。
「ふふ、いかが? どちらのほうがよろしくて?」
魔女の質問に、ワードナは答える余裕もなかった。ただ強く突き入れた。それが正解だった。
「ああっ」
止めを刺された虫のように魔女がのけぞる。ワードナは夢中で腰を振った。
何が何でもこの女の肛門に射精しなければおさまらない。
いや、木製の男根から伝わる性器の快感と感覚が入り混じり、
ワードナはもう魔女のどちらの孔を責め立てているのかわからなくなった。
白濁した脳髄でかろうじてわかるのは、自分がこの女を犯しているということと、
この女の中で射精したいという欲望だけだった。
そして、魔女はその望みをたっぷりとかなえた。
ワードナは、魔女の膣と、肛門とに、思う存分精液を放った。
- 481 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/04 20:07:58 ID:BAqLT46p
- <地下8階・7>
「魔女の杖の力、おわかりになりまして?」
妻の呼びかけに、ワードナはうつろな目でうなずいた。視線は、杖の形に戻ったそれに注がれている。
「あ、ああ。しかし、こうなると、正直、これを手放すのが惜しいな。
真実の矢を手に入れるために必要になるとはいえ―。いっそのこと、あれは諦めるか」
魔女の膣と肛門とを同時に犯す快楽は、想像以上だった。
「それは、この世に一本きりというものでもありません。
この迷宮にはひとつしかなくても、世界を巡れば何本でも手に入れられましょう」
「本当か?!」
「ええ、二本でも三本でも。―百本でも」
百本の自分の男根でこの魔女を犯しつくす姿を想像して、ワードナはごくりと唾を飲み込んだ。
性器も、肛門も、口も、女体のありとあらゆる部分を同時に責め立てたら、魔女はどんな反応をするだろう。
想像するだけで男根がうずいた。陰嚢が空になるまで立て続けに射精したばかりなのに。
これほどまでに何かが欲しいと思ったのは、あのアミュレット以来のことだ。
ワードナは咳払いをして立ち上がった。
「ふむ。たいしたものではないが、集めてみるのも一興だな。とりあえず、これはわしが持っておこう」
「お望みのままに」
いそいそと杖をしまいこむワードナを見て、魔女はにんまりと笑った。
魔女の杖は世界中に散らばっている。夫は、それを多く手に入れるために、
いろいろな場所を旅しなくてはならないだろう。
―もちろん、私と一緒に。
新婚旅行は長くなりそうだ。ひょっとしたら、―永久に続くかもしれない。
- 482 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 00:33:51 ID:/yL1HL6r
- 早くもソーンたん キタ━(゚∀゚)━!
肛姦属性、(寸止めだが)スカ属性 キタ━(゚∀゚)━!
不思議とツボにばかり入るw
漏れのストライクゾーン、"悪球打ちの岩鬼"並なのに。
欲を言えばソーンたんの肛門の描写を
ねっとりとしつこくしてもらいたかった(*´Д`)
分身ちんこは師走翁の吉良クイーンネタ思い出して吹いたw
ワードナ、大丈夫かw
- 483 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 00:39:16 ID:Sdr4BmFx
- つうか、ワードナが人並みっつうか普通のじじいっぽいのがなんか悲しい。
さりとてB7Fに上がった途端にいきなり威厳たっぷりになられてもこまるけど(´・ω・`)
- 484 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 05:04:59 ID:Zd9dIzEJ
- アナルGJ!
あと魔法有りな世界観ならではの不思議ファックハァハァ
- 485 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 16:40:46 ID:vO9Sf7xx
- GJ
でも今のワードナ見たら忠臣ヴァンパイアロードが草葉の陰ですすり泣きしそうだw
- 486 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 17:56:33 ID:hpEAzbIg
- ヴァンパイアロードも一緒に楽しめばいいじゃない。
- 487 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/05 18:36:20 ID:kM5CnInj
- 昨晩続きをいろいろ考えたけど、どう考えても続きを書いたらワードナはこのまんまの受けッスね。
威厳たっぷりのワードナは他の人が書いてください。
つーか、魔女さんが、勝手にどんどん黒くなっていく・・・w
ヴァンパイヤロード「おいたわしや、ワードナ様、すっかり尻に敷かれて…」
ワードナ「な、なな…! わ、わしは、この女の尻に敷かれてなんかおらんわ!」
魔女「そうですとも! 大切な旦那さまをお尻の下にするなんて破廉恥な真似、
週に三回くらいしかしてませんわよ。
たいていは、わが殿のほうが私のお腹の上に乗るか、お尻の上に乗るかしますもの」
ワードナ「……待て、何の話をしている?」
魔女「わが殿も私も、正常位と後背位が好みで、騎乗位はあまりたしなまない…というお話ではないのですか?」
ワードナ(_| ̄|○)
魔女さんは、逆レイプとかには全然興味がなくて、
むしろワードナに押し倒されるシチュを全力傾けて用意するタイプれすw
- 488 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 18:38:21 ID:r/VLqL1A
- 漏れが生まれて初めて遭遇したワードナは
「ワードナはおどろいている」
だったのであまりイメージにギャップが無いハァハァ
- 489 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 22:14:03 ID:SMTtxqmS
- 世にあるご主人様と奴隷のように自分を隷属させて、同時に依存してくれるようになるのがソーンの望みなのでございましょうな。
古いプライドのあるワードナは、それを認識しつつ受け入れるようなことは出来なさそうだけど……なんとも難儀なことでw
- 490 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:32:28 ID:l0QyFAYT
- 神殿と言う名の封印。
かつてあれほど彼女を頌え、崇めた人間達は、
自分達の信仰が薄くなったせいで力を喪った神を、地獄に最も近い場所にぼろ屑のように棄てた。
自分達で作った彼女の為の神殿を壊し、
いかなることがあっても彼女がまた自分達をかどわかさないよう、決して出られぬ魔封を施して。
それを彼女は怨みはしない。
力が喪われたことを嘆きはしても、その原因たる人間を憎むことなど彼女はしなかった。
怨まないことが彼女の存在価値であり、そして、彼女が棄てられた理由だった。
あまりに穢れ無き存在を、人は欲しない。
信仰は己を映す鏡であり、そこに完全なるものが映ってしまっては、
己の至らなさをまざまざと見せつけられるからだ。
絶対的な存在を求めながら、あまりに完全な存在は忌む対象となる。
救いがたい人の性を、彼女は憎まない。
何故か。
完全だからだ。
完全故に棄てられ、完全故に怨まず。
それが大いなるウシャビィの神、ドリームペインターと言う名を持つ彼女の神性だった。
しかし今や彼女がいる場所は、瘴気が心を灼き、陰風が魂を冷やす地獄の直上だ。
上層と言えども亡者が群れなして日々呪詛を叫び、生への執着を唄う声ははっきりと聞こえてくる。
この階層を守護する人間達の中には絶えることなき怨念の波動にやられ、
精神を病むものも少なくなかったが、彼女は汚れなかった。
全き白の羽根は地獄の業火の煤を浴びても一片の汚れすら宿さず、
この現世の煉獄にあって神々しい光を放っていた。
ただし余人がその光を見ることは決して無い。
彼女は、彼女の為に作られた墓所の中心部に、ひっそりとその身を置いていたからだ。
誰からの干渉も無い、広大な墓所の狭い墓室の中で、永劫の刻を過ごすのだ。
- 491 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:33:34 ID:l0QyFAYT
- その彼女の許に、やって来た者がいる。
その眠りを、乱す者か。
「こんな所に迷いこんでくるとは……去りなさい。今ならその無礼を許してあげましょう」
小さな玄室にあって、彼女の声は荘厳に響き渡る。
その響きは地上のあらゆる音を凌駕し、天上のどんな音よりも澄んでいた。
他の神々の嫉妬を買うほどの声は、それ故に彼女の居場所を奪い、
この、天上でも地上でも、更には地下でもない、ジグラットと言う名の牢獄に彼女を追いやったのだった。
しかし、人影は立ち去ろうとしない。
人間の悪人如きでは、聞いた瞬間にひれ伏し、その悪を棄てるであろう声色にも、
その人影は下層の地獄から切り取って来たような瘴気を放ち、怯む色を見せなかった。
無論、神であるドリームペインターにはその程度の瘴気などいかほどのものでもない。
しかし、悪は臭い。
この世界において厳格に定められている戒律における悪ではない。
人が持っている、卑しい心のことだ。
それはどれほど着飾ろうと、どれほど見た目を整えようと、身体から放たれるもので消せはしない。
それにしても、目の前の人影の腐臭は際立っていた。
どれほどの悪ならばこんなになるのか。
稀代の悪。
人の命になど銅貨ほどの価値も見出さず、金を奪うと言う理由すら無しに人を殺せる悪でなければ、
ドリームペインターに意識させるほどの臭いを身に纏うことは出来ない。
そう、彼女の前に立っているのは、紛れもなくワードナだった。
悪が意識を持ち、肉を宿したような魔導師が、一体こんな所に何の用があるというのだろうか。
ワードナはただ一人、紫檀のような色をしたローブで顔を隠し、ゆっくりとドリームペインターに近づく。
その足取りが何を意味するのかは不分明だったが、どのような理由にせよ、
もう人間などとは金輪際関わりたくない彼女は、力を行使して不埒な侵入者を排除しようとした。
彼女の力を持ってすれば人間など消し炭にすることも容易いのだから、
侵入者は大いなる慈悲に感謝すべきであった。
- 492 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:34:32 ID:l0QyFAYT
- ところがみすぼらしいローブを着たその人間は、あろうことか腰に手を構え、剣を抜こうとしている。
落ちぶれたとは言え、神を殺そうとするとは。
永きにわたって地獄のそばにいたことが、知らぬうちに影響を及ぼしていたのか、
かつてない感情を覚えた彼女は、その侵入者が絶望し、己の無知を恥じてから追い出すことにした。
呪文の詠唱を中断し、恐らく魔導師であろう人間の出方を覗う。
笑止なことに、その人間は勿体をつけるようにじりじりとしか剣を鞘から抜かない。
人間の鍛えた武器などでは、彼女の持つ魔法障壁を打ち破ることなど決して出来はしないのに。
口の端に薄ら笑いを浮かべ、
斬りかかってきた瞬間に刀身を折ってやろうと待ち構えるドリームペインターは、
剣の鍔の部分から光が漏れているのに気付いた。
奇妙に心騒がせられるその光に、彼女は魅入る。
瞳が、光に灼かれる。
光はまばゆく、視力を奪うほどの光量を有していたが、
彼女は瞬きもせず、輝きに魂を奪われていた。
碧緑色の輝きそのもの。
それは遥かな昔、自分の力を崇めた人間達によって奉納された剣。
そして、一方的に奪い取っていった信仰の証。
彼女にとっては何の意味も持たないその剣は、しかし確かに彼女の力の証であり、拠り所であった。
それが今ここにあるということは、神殿が修復されたということに他ならなかった。
誰が。
目の前の人間に決まっている。
彼女はその人間が悪の塊であることも忘れ、ゆっくりと跪いた。
胸の前で両手を組み、深々と頭を垂れる。
「おお……おお……!」
魔導師は剣をゆっくりと掲げ、頭上にかざす。
輝きが部屋を満たし、彼女を満たした。
- 493 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:35:49 ID:l0QyFAYT
- 歓喜がドリームペインターの裡を駆け巡る。
この数百年、久しく感じていなかった悦び。
光の粒子が身体のあらゆる部分から入りこみ、優しく愛撫する。
涙と愛蜜を垂れ流しながらワードナの許へ跪いたまま近づいた彼女は、
額づき、その汚れた靴に恭しく接吻した。
自分は、見捨てられていなかった。
人間などとうに見捨てていたはずの心が、むせび泣いた。
全き神が、拝跪する。
頭のみならず、白き羽根までも地に着けて。
「わたくしでよろしければ……何か御為になることは出来ましょうか」
それに対してワードナの口がわずかに動く。
空気を震わせるのがやっとという小声も、ドリームペインターは一言一句漏らさず聞き取り、
容易く行える彼の願いに満面の笑みを湛えた。
「おお……そのようなことなら喜んで!」
早くも恍惚の表情を浮かべ、地に堕ちた神はワードナに額づく。
魂からの忠誠を誓った神は、その格好のまま微動だにしなかった。
やがてその口から、奇妙な声が漏れ出す。
およそこの場に相応しくない、淫猥な音色。
良く見れば穢れ無き翼を持つ神の腰が、額づいた時よりも持ち上がっていた。
揃えられていた足も開き、その間では手がだらしなく蠢いている。
片方の手で秘部をくつろげ、もう片方の手で淫壷を刺激する。
一見生えていると判らぬような薄い恥毛を蜜で浮かび上がらせ、
桃色に煌く果肉をあさましく弄りたてていた。
「はぁ……っん、はぁ……あぁ……」
擦るような動きだった手が、何かを挿しこむような動きに変わっていた。
その中央にある指は、時折短くなったように見える。
粘り気のある液体が立てる、奇妙に欲をそそる音が玄室に響き渡った。
- 494 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:36:29 ID:l0QyFAYT
- ただ一筋の線に過ぎなかった秘裂は、今や目も当てられないほど卑猥な穴と化し、
その中で細い指が踊っている。
自らの欲する動きを、敢えて焦らすように聖なる蜜を掬い、桃色に煌く肉の隅々にまで塗りたくる。
とめどなく溢れる滴は指を伝い、手首をも濡らしていたが、彼女の動きは止まることが無かった。
単調な前後の動きはすぐに複雑な、掻き回すような動きへと変じる。
指を全て呑みこんでもなお奥まで刺激を求め、手首を捻り、腰をしならせて自らを恍惚へと導いた。
原罪の穢れさえ持たぬ全き白の羽根は天高く飛ぶ鳥のように広がり、
同じくいかなる欠点も見つからない完全な肢体はほの赤く染まっている。
そして、羽根よりもわずかに色調の濃い金色の髪を振り乱しながら、
ウシャビィの神は自慰を続けた。
ただれた性欲を見せつけるように足を一杯に開き、秘部を露にして行為に没頭する。
体内に潜り込む指は今や三本に達し、そのそれぞれが淫らに蠢いて己を慰めていた。
「ああっ……っ、あっ、おうっ、あはぁっ」
娼婦も顔をそむけるような喘ぎを放ち、口から涎を垂れ流し、ドリームペインターは悶える。
しかしそれでさえも飽き足らないのか、遂にもう片方の手までもを淫楽の道具に使い始めた。
それも、塞がってしまっている前の穴ではなく、肉付きの薄い尻肉に閉ざされた、穢れた孔を。
「うっ……く……」
自らの意思で行っていながら、苦しげな呻きが彼女の口を歪ませる。
しかしそれが苦しくはあっても快楽を伴っているのは、
既に半ばほども埋まっている指からも明らかだった。
「あ……はぁ……」
ゆっくりと押し出された呼気には、砂糖を溶かしたようなねっとりとした響きが混じっていた。
弾き返される指の感触を愉しみ、再び押し入れる。
そして繰り返される、喘ぎ。
彼女は飽きることなく尻孔への挿入そのものを愉しんでいたが、
その指先は少しずつではあるが、確実に埋まる量を増やしていた。
- 495 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:37:18 ID:l0QyFAYT
- 「あっ! あぁ……んっ……」
突然、甲高い声が響く。
下腹の中で、前後から挿入した指が触れ合うような感触を得たのだ。
新たな快楽に気付いた彼女は、早速もう一度試す。
「う、ふぅ……んぁっ、ぁ……ひ……ん」
肉を掻き分け、指先同士を探り合わせる。
訪れるたまらない快感に、すぐに彼女は夢中になった。
体内で二本の指を触れ合わせようとする動きは、
それだけでは物足りないのか、腰全体をも卑猥に振って悶える。
腰が揺れるたびに白く泡立った体液が開ききった淫穴からぽたぽたと垂れ、塵一つ無い床に染みを作っていた。
「あっ、は……う……うぁ、あ、ぉ……」
神が、獣じみた叫びを上げる。
処女雪の如き肌を燃やし、だらしなくめくれた唇から涎を滴らせて。
神の象徴である翼は彼女の悶えをその一身で表し、指が快感の源を捉えると幾度もはためいた。
翼から抜け落ちた羽根が玄室を乱舞するが、そのどれもが地に落ちる前に消えていく。
まるで彼女が堕ちるのを食いとめようとするかのように。
しかし、彼女は止めない。
自らを見捨てなかったたった一人の人間に、その穢れなき魂を差し出す為に、恥ずべき行為を続ける。
今や尻孔に埋めた指さえも、根元まで見えなくなっていた。
更にその指を掻きまわし、腹の中心に淫悦を与える。
膣内に沈めた指はより激しく、抉るような動きを繰り返していた。
「あっ、かっ……お、ぅ……っ」
ドリームペインターの全身が、痙攣を始める。
既に小さな絶頂の波が、彼女を蝕んでいるようだった。
尻肉が小刻みに震え、床に押しつけられた乳房もわなないていた。
それでも彼女は止めなかった。
ドリームペインターの名の如く、夢と現世の狭間を取り払おうと、指先を、鉤状に曲げた。
一際多くの羽根が舞う。
厳かな玄室に、淫らな叫びと臭いが広がっていった。
- 496 :名無しさん@ピンキー:05/03/05 23:38:44 ID:l0QyFAYT
- 「ひ、ん……っ! あ、は……っ、ぐ……ぅ!!」
ワードナの見ている前で慰撫を続けていたドリームペインターは、
聴く者の魂を快楽に誘う喘ぎと共に果てた。
その喘ぎがか細くなっていくのにつれて、玄室の中をまばゆいばかりの輝きが満たした。
最後に残ったのは、ひとひらの羽根。
舞い降りた羽根は、静かに堕ちた。
ワードナの掌に。
邪悪の魔導師の許に。
「ウシャビィの神」というのは誤訳のようなのですが、
PC版・PSアレンジ版ともにこの表記だったのと、
響きが気に入っているのでこのまま使いました。
- 497 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 00:19:02 ID:DLmQXUE5
- >>490-496
正統派ワードナキタ―――(゚∀゚)―――!!!
すごい!
GJです!!!
ドリペンさんは、下層階ではピカ一の魅力の敵ですよね。
自分は地下7階は別ネタなんで、ネタの乏しい他のフロアで回想的に出そうと思ってたんですけど、
これ読んで自分も無性にドリペンさん書きたくなったッス。
あー、今日は他スレのネタで日なが一日SS書いてたのというのに、もうこんなにエロを書きてえ!w
- 498 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 13:51:47 ID:XqFx6IXq
- >>490-496
固有名詞というかシリーズ中の位置がよくわからんけど、イイヨー(・∀・)
「最初は一本の線にすぎなかったが〜」の描写がすげえエロく感じる。
>>魔女に対するワードナ
そもそも元々から、
トレボーのイメージが 馬鹿殿⇔覇王 の間で振り子運動していて
伴ってワードナのイメージも 馬鹿爺⇔魔道王 の間で振り子運動している
ような気もしないでもないwが、気になる人は気になるのか。
まあ、元来が自由なるWizだから、そのへんも人それぞれでいいジャマイカ。
- 499 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 14:14:18 ID:uL0i4ayX
- そう言われてみると、漏れにとってのWiz4のワードナのイメージは
小説版「ワードナの逆襲」によるところが大きいみたいだ。
ゲームの上ではガスマスクとハゲカツラの似合う爺なのに(w
- 500 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 15:44:43 ID:Au4gCMqr
- 忍者のイメージが 冷酷な殺人マシーン⇔露出狂の変態 で振り子運動するのと同じか。
ちなみにwizにおける主な振り子運動な例。
戦士 剣一筋で生きる闘いのプロ⇔上級職の下積み
盗賊 罠を相手に戦うストイックな仕事人⇔鍵開け・罠外しのための道具
司教 全ての魔法を極めた魔法のプロ⇔鑑定・荷物持ち要員
バルキリー 戦乙女(ワル○ューレとかレ○スとか)⇔簡易版ロード
カシナートの剣 名匠が鍛えた名剣⇔スクリューの刃
シナリオ3 善と悪の2つのパーティで迷宮を攻略⇔迷宮の中で忍者と女魔術師が中田氏セクース
- 501 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 16:24:42 ID:USRNEuoH
- 振り子運動、そのギャップこそがWIZギャグの真骨頂
シリアス路線かコミカル路線か、職人さんのさじ加減一つってことで(=゚ω゚)ノシ
- 502 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:44:46 ID:0RipFw5O
- <地下7階・1>
このフロアの空間は、強い魔力でねじまげられている。
平面に立てられているはずのピラミッドが、北を上、南を下にする引力によって擬似的な「上下」を作り出しているのだ。
もっとも、それはピラミッドの外側の空間に限ってのことであり、内部は精緻な壁画にかざられた王の墳墓であることに変わりはない。
「―こちらですわ」
ピラミッドの中を歩き回っていると、不意に魔女が立ち止まった。
複雑な壁画が描かれた石壁に手を当てる。
白い繊手にそっと押されるだけで、壁はするすると動き、新たな通路を生み出した。
「隠し扉か。しかし、ここから頂上へ行けるのか?」
ワードナはいぶかしげな表情になった。
今までの道のりから考えると、この先の通路は逆方向だ。テレポーターでもあるのだろうか。
「いえ、頂上には行きませんわ。でも、とってもいいところにつながっていますの」
魔女はにっこりと笑った。
「ふん」
老魔術師は鼻を鳴らしたが、黙って軽やかな足取りで通路の奥へと入っていく魔女の後を追った。いまいましいが、最近はペースを握られっぱなしだ。
「―これが、"いいところ"の意味か?」
曲がり角を折れたとたんに、目の前に広がった光景にワードナはちょっと眉をしかめた。
壁画が、それまでのものはまったく違ったものになっている。
神々の神秘と生前の生活を描いた壁画はここには一枚もない。
かわりに、男女が卑猥に交わる愛欲の図が、壁という壁を埋め尽くしていた。
- 503 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:45:31 ID:0RipFw5O
- <地下7階・2>
「これこそ、ピラミッドに残された真の英知、積み重ねられた性知識の真髄ですわ。
新婚夫婦にはまたとない教材でしてよ」
魔女は、ぐるりとあたりを見渡した。
「ああ、こちらは世界各国の<四十八手>の解説図ですね、これはぜひ試して見なければ。
あちらは完璧な避妊方法、こちらは逆に妊娠確実の体位の研究。これも興味深いですわね」
魔女の言葉にワードナはぎょっとした。幸い、魔女は子作りのコーナーからすぐに離れた。
―それにしても、なんとすさまじい光景だろうか。
壁画は、あきらかに他の場所のものとレベルが違っていた。
本物そっくり、あるいはディフォルの粋を尽くして描かれたあからさまな猥画の美術性は、芸術には縁がないワードナにもわかった。
ぬめぬめとした男女の性器を描くためにかけられた費用と技術と時間、そして情熱は、
神々の姿を描いた壁画の何百倍になるだろうか。
王に大量の精液をかけられて歓喜の表情を浮かべる王妃の美貌は、美の女神たちよりも美しく描かれている。
戦場で強姦された異民族の娘が、女性器から兵士の精液を吹きこぼしてよろめく姿は、
征服というものを、どんな歴史書よりも生々しく伝える。
神殿売春の巫女たちが残した性技の図解は、たしかにどんな知識よりも貴重なものかもしれない。
「春画こそ最高の芸術であり記録。古代の王たちは、真理をよくわかっていましたわ」
魔女は真摯な表情でうなずいた。
- 504 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:46:16 ID:0RipFw5O
- <地下7階・3>
「これを日なが一日眺めるというのか」
ワードナは毒気にあてられたような表情になった。
「それもよろしいですが、この壁画をすべて見て回るのには千年ほど時間がかかりますわ」
「なぜそんなに時間が―?」
「知識を二人のものにするには、一枚につき、ざっと十回ずつは実践してみなければなりませんもの」
壁画を見ながら何度も性交しろということか。たしかに、それだけの価値がある淫猥さだ。
ちらちらと見ているだけで、男根が硬くなってくる。
特に、裸の女だけを描いた一角に、気になる絵が何枚かあった。
大きく足を広げて女性器を見せる女や、大きな乳房を差し出す女、四つん這いになって尻を捧げる女。
「ふむ、この壁画―」
「気に入りまして?」
怒るか、と思ったが、魔女は微笑んだだけだった。妙に優しい視線に、ワードナはどぎまぎした。
いたずらを母親にみつかり、しかも怒られなかったときの居心地の悪さだ。
「でも今日のところは、目的はこちら」
身を翻して魔女は奥へと向かった。ワードナはちょっとほっとした。
名残惜しそうに淫猥な壁画を横目で見てから、あわててその後に続く。
- 505 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:47:15 ID:0RipFw5O
- <地下7階・4>
奥は豪奢な広間になっている。石棺が二つ並んでいた。
「王と王妃の墓か」
「ここに眠るのは、このピラミッドが今の形になる以前にこの地を支配していた者。
王の墳墓は、<夢の描き手>の神殿の以前からここにあったのです」
魔女は、自然な足取りで片方の石棺へ歩み寄った。
無造作に石蓋に手を当てる。それはなめらかに動いた。
「おい」
ワードナがびっくりして声をかけようとすると、石棺から大きな音とともに黄金の光が飛び出した。
不覚にも目がくらんだ魔術師が、目をしばたかせて視力を回復させると、石棺はすでにもぬけの空だった。
―中身は、その前の石床に立っている。
「あいかわらず、派手なことがお好きなこと」
魔女はちょっとだけ眉をしかめながら、光とともに飛び出してきた女に言葉をかけた。
女?
そうだ、石棺から出てきたのは、肌もあらわな妖艶な美女だった。
「ご紹介しますわ、わが殿。こちらはこのピラミッドの主人、ネフェル王妃。本当の名はもっと長いのですが」
「本名は、ネフェルが七十七回繰り返される。面倒であるから単にネフェルでよい」
小麦色の肌と漆黒の髪をもつ美女は、あでやかに笑った。
「ネフェル」とは、ピラミッドを築いた古代王国で「美しい」を意味する言葉ということをワードナは知っていた。
―たしかにこの女は、美しいを七十七回言わせても、うぬぼれにはならない美貌だ。
- 506 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:48:02 ID:0RipFw5O
- <地下7階・5>
「久方ぶりだな、魔女よ。男連れということは、もしや結婚したというのか?」
ネフェル王妃は、ワードナをしげしげと眺めながら聞いた。魔女が頷く。
「これは驚いた。ついに連れ合いを見つけたのか。―世界の天秤が傾く大事件じゃな。
まあ、世界がどうなろうとわらわには関係のない話だが」
王妃は首をかしげた
「はて、それではわらわに何用じゃ? 魔女とその夫よ」
「新婚旅行で近くに寄りましたのでご挨拶に。―ついでに結婚生活の心得について、先輩のお話を伺おうかと」
「ははは、そなたはわらわの何層倍も年上じゃが、結婚についてはたしかに初心者ということになるな」
王妃は快活に笑った。女性がだいぶ開放的な王朝であったらしい。
「結婚はいいぞ。―好きな男と毎日まぐわえる」
「そうでしょうとも」
わが意を得たり、とばかりに魔女は大きく頷いた。ワードナは身震いした。
「心得というものは特にないが、まあ、毎日まぐわっておれば、喧嘩をしてもそう深刻なことにはならない。
わらわは連れ合いが<棺に入って眠る日>まで、毎日十回はまぐわっていた。
おかげで、けっこう夫婦仲は良かったと思うぞ」
「あやかりたいものです」
「ちょっとしたコツはあるがな」
「ご伝授願えますか?」
「口で言っても仕方ないだろう。見せてつかわす。―ラムセス、起きや」
王妃は隣の石棺にむかって声をかけた。
- 507 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:48:48 ID:0RipFw5O
- <地下7階・6>
ずるずると蓋が開き、中から、男が出てきた。まだ若い―どころか少年だ。
顔立ちはいい。美少年だが、どこか気弱そうな雰囲気が王妃とは対照的だ。だが、ラムセスという王の名には、聞き覚えがある。
「<三十の王国を征服し、三十の大河を灌漑し、三十の子供たちを作った大帝ラムセス>・・・か?」
「しかり、わらわの夫じゃ」
歴史とはだいぶ変化して伝わるらしい。ワードナが聞いた大帝は、精力絶倫の大征服者だったはずだ。
「ちなみに、三十人の子供は、全員わらわが生んだ」
王妃は誇らしげに胸を張った。これには説得力がある。だとすれば、他の二つも真実なのだろう。
「他の女に子供を産ませるどころか、私は生涯、姉上以外の女をついに知りませんでしたがね」
ラムセス大帝は、弱々しく笑った。
「不満だったかや? わらわも結婚してからはそなた一人が男だったぞ?」
「姉上の場合、それまでが大変なものでしたが。
―どの道、姉上を抱いてしまったら、他の女とする気になりませんしね」
ネフェル王妃と、ラムセス王は姉弟だったらしい。古代王朝では親族婚は良くあった話だ。
「まあ、よい。客人が夫婦生活のコツを知りたいそうじゃ。―教えるのに協力せい」
ラムセスはうなずき、腰布を解いて男根をむき出しにした。ネフェル王妃も、身にまとう薄布をはだける。
小麦色の乳房はぱんぱんに張り詰めているし、引き締まった腰と量感たっぷりの尻もすばらしい。
なによりワードナの目は、黒曜石ような漆黒の草むらが生え茂る王妃の秘所に吸い寄せられた。
王妃の茂みは、魔女のものよりずいぶんと濃いようだった。
その下に薄紅色の女性器がちらちらと見える。魔術師は思わず身を乗り出した。
- 508 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:49:42 ID:0RipFw5O
- <地下7階・7>
「―何をいやらしい目で見ておる。これはそなたの物ではないし、これからもなることはない。
そなたには、そなた専用のものがあるはずじゃ」
王妃はじろりとワードナを睨んだ。あわてて視線をそらすと、ネフェル王妃は追い討ちをかけた。
「妻のほうは他の男にまったく興味がないというのに、夫のほうは隙あらば他の女に色目を使う、か。
―苦労しそうじゃな、魔女よ」
「そんな気がしますわ」
返事の声はワードナの足元から上がった。
ぎょっとして見下ろすと、魔女はワードナのローブをはだけて男根を出そうとしているところだった。
確かに、魔女は息を呑むほどの美少年が男根をさらしているのに、そちらを見向きもしていない。
魔女は上目遣いでちらりとワードナを見上げてから、夫の下半身を裸にする作業を続ける。
一瞬だが、無言の抗議がたっぷりこめられた視線を浴びて、ワードナは気まずく身じろぎした。
王妃はため息をついた。同情たっぷりの声で旧友と言葉を交わす。
「蓼喰う鳥も好き好き、ということじゃな」
「食べ続ければ、そのうち、蓼も鳥のことを少しは考えてくれるようになるかもしれません」
「五千年くらいかければ、あるいは、な。わらわが生きていた時代とは異なる習性を持つようになった植物もある」
「それを期待いたしましょう」
「気の長い話だ」
妻同士の会話は、男どもに対する、ある種の諦念と、恐るべき計画を含んでいたが、ワードナは気がつかなかった。
「―姉上」
ラムセス王が所在なげに声をかけた。
「おお、すっかり待たせてしまったな。悪い」
王妃は蕩けるような笑顔を年下の夫にむけた。意外に、暴君というわけでもないらしい。
それは愛おしげに弟のものを手にとって優しく口に含むしぐさからも見て取れた。
「あううっ」
含まれた瞬間、王は声をあげてのけぞった。はやくも射精してしまったらしい。
王妃はのどを鳴らして弟の精液を飲み込んだ。
- 509 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:50:21 ID:0RipFw5O
- <地下7階・8>
なんとなくワードナはいい気分になった。
これまで魔女のセックスにさんざん翻弄されて、いささか自信喪失気味だったが、
自分より情けない男を見ると、不思議にほっとする。
(ふん、わしでさえ魔女相手にもう少しもつぞ)
だが、根拠のない自信はあっというまにかき消された。
「さすがネフェル王妃。古代の売春巫女のうち、一番の口技を持つと言われただけのことはありますわ」
「十七歳の春までは、な。その後は、ずっとこやつ専用じゃ」
口元をぬぐった王妃は、魔女に賞賛された過去の栄光には無頓着の様子だった。
「あなたが神殿から王宮に戻ったとき、千人の男が絶望のあまり男根を自ら断ったと言います」
「知らぬ。わらわは、これ一本あればよい」
「その技、少し学びました」
「ほほう、試してみよ」
「では」
魔女は、夫のものを口に含んだ。たちまちワードナは先ほどのラムセスよりも情けない声を上げて放った。
この女の口技のすばらしさは、玄室でたっぷりと思い知らされていたが、今回のは、それと比べてさえも別次元の快楽だった。
「驚いた。もうそこまで会得するとは。指導のし甲斐があるぞ、魔女とその夫よ」
- 510 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:51:07 ID:0RipFw5O
- <地下7階・9>
ネフェル王妃の指導は、厳しいものだった。少なくとも、ワードナにとっては。
王妃たちはワードナと魔女に指一本触れるわけでもなく、
ただ声をかけ、説明し、ラムセスとともに「手本」をみせるだけだったが、
魔女はそれだけで理解するのか、たちまち王妃の秘術の大半を習得したようだった。
古代王朝で最も美しく最も淫らなことで知られる、伝説の王妃の性技を。
魔女と王妃の肉襞と粘膜が震えるたび、ワードナと王は快感に身を震わせた。
妻たちが新しい技を使うたび、夫たちは鳴くような声をあげて射精させられた。
何十度目も快楽のるつぼへ突き落とされた後で、ネフェル王妃はようやく「止め」の一言を発した。
「さすがは魔女、見事の一言じゃ」
「王妃のご指導の賜物です」
魔女も、王妃も、四つん這いで尻を高くあげた姿勢だ。
ワードナとラムセスはその後ろに後背位で繋がったままだから、
二人の美女は、夫の男根をくわえこんだままで熱心に感想戦と技術論をたたかわせていることになる。
女同士の会話をぼんやりと聞きながら、ワードナは、ふとラムセスのほうを見た。
後世で大帝と呼ばれている少年は、視線を合わせられて気弱そうに笑った。
悪の大魔術師は、なんとなく共感を覚えた。
(まあ、今、わしが征服している尻のほうが、あの若造が抱え込んでいる尻よりも数段上なのだが―)
それを考えなければ、似たような境遇と言えなくはない。
(―女のおしゃべりにうんざりしながらも、わしと同じく寛容さを保ち続けるところなどは
さすがは古代最高の王、わしの次くらいに大したものだ)
- 511 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:51:47 ID:0RipFw5O
- <地下7階・10>
「―では、最後はこやつらの好きにさせて、終わりにすることにしよう」
会話が終わったのか、王妃が不意に宣言した。
「よいお考えです。私たちのことに長い時間お付き合いいただいて、殿方たちはすっかり退屈したでしょうから―。
お詫びに、うんとよくしてさしあげますわ、わが殿」
「わらわも罪滅ぼしをしよう。ラムセスや、好きなように楽しむがいい」
老魔術師と王は、顔を見合わせた。二人とも、もう陰嚢のどこにも精の一しずくたりと残っていない。
だが女どもは、セックスの主導権を気前よく明け渡すといっているのだ。この状態の、今から!
「ん、どうした? 遠慮することはないぞ。わらわは、埋め合わせをちゃんとする女じゃ」
「わが殿も、お望みのまましてくださいな。私は夫にだけ我慢を強いるような、おろかな女ではありませんわ」
二人の美女は同時に尻をゆすった。女性器にくわえこんだ夫の男性自身を粘膜で嬲る。
快楽に本能を刺激され、男たちは泣きそうな顔で腰をふり始めた。
たぶん、あと二、三回射精するまでは、妻たちは「優しい心遣い」をひっこめないだろう。
解放される時がくるまでには、長い快楽の時間が続きそうだった。
- 512 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:52:32 ID:0RipFw5O
- <地下7階・11>
何時間か後、ワードナは不機嫌のきわみという表情で、石棺の広間をよろめき出た。
魔女が、これ以上はないという上機嫌で、軽やかに続く。
ワードナはふと、足を止めた。先ほどの壁画の前だった。
「ずいぶんとこの壁画がお気に召したようですわね?」
「そうだ。―ふん、貴様などより、この壁画のような女を抱きたいものだ」
先刻、死者とはいえ、他人の前でいいようにもてあそばれた屈辱が、ワードナに挑発的なセリフを吐かせた。
嫉妬深い魔女の前で、絵ではあっても他の女を褒め称えることは危険とは分かっていたが、言わずにはおれなかった。
今ここで、この女と決裂することになってもかまわない、そんな瞬間的な怒りの衝動がワードナを支配していた。
だが、魔女はにっこりと笑って答えた。
「こういうのがお好み? それはそれは―うれしゅうございますわ」
「何?」
「だって、わが殿のお気に入りの壁画、―みんな私にそっくり」
「何だと!?」
ワードナはびっくりして壁画を見つめた。
たしかに、髪型や体形にはじまって、顔の雰囲気、乳や尻の大きさ、
はては陰毛の生え具合や性器の様子にいたるまで、壁画の女たちは魔女にそっくりだった。
むろん別人だ。本物のほうがずっと美しい。だが、言い訳の仕様もないほど、
ワードナが選んだ壁画の「好み」は、魔女と完全に一致していた。
- 513 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 16:53:16 ID:0RipFw5O
- <地下7階・12>
「―結局、殿方の好みをつきつめていくと、妻に行き当たると言いますからね」
魔女は、「理解ある妻の寛大さ」を示すように何度もうなずく。
世界中の女をすべて目の前に並べてみても、最後は自分が選ばれる確信を持っている女の余裕だ。
「あわわ」
老魔術師はあわてた。なぜ今の今まで気がつかなかったのだろう。
動転して、先刻までのどろどろとした怒りが、どこかに飛んでいってしまった。
「なるほど、こんなポーズがわが殿のお好みですか。
―ああ、性器はこうして自分の指で開いて見せてさしあげればよろしいのですね。
お尻の突き出し方は、こう。お乳はこういう具合―」
魔女はひとつひとつ頷きながら壁画を見て回った。
「―勉強になりました。わが殿の好み―王妃に教わった技よりも、これは大事なことです。
しっかり覚えましたわ、わが殿。―今晩をお楽しみに」
ワードナは返事をしなかった。これ以上ないくらいに真っ赤になって足音高く通路を駆け出す。
まるで、妻の下着を盗み出して自慰に耽っている姿を、その妻に見られた阿呆な王のようだ!
夫を自分の魅力で縛りつけていることを証明した妻は、勝者の余裕をもって優しくそれを許すだろうが、夫のほうの立場はない。
羞恥と屈辱のあまりにその王が、飛び出したその足で戦場に出かけ、隣国を滅ぼしたことを魔術師は思い出した。
わしのこの怒りは、どこにぶつければいいのだろう。
―そうだ、ドリームペインター。ピラミッドの頂上に神殿を構える忌々しい神!
あいつをギタギタに叩きのめしてやる。
自分のすぐ後ろを、くすくす笑いをこらえながらついてくる魔女のことは考えまい。
ワードナは一心不乱にピラミッドの頂上を目指した。
- 514 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 17:19:55 ID:0RipFw5O
- 長くなったー。しかも話がオリキャラ_| ̄|○
最初は壁画ネタだけで
ワードナ「だいたい、わしは貴様のような女は好かんのだ!」
魔女「まあ、ひどい! それでは、どんな女がお好みでして?」
ワードナ「このエロ壁画みたいな女だ!」
魔女「・・・」
ワードナ「ほれ、髪は○○色で、瞳は○○色で、美人で色白で・・・」
魔女「・・・」
ワードナ「頭が良くて、おしとやかで、胸と尻がでかくて・・・」
魔女「・・・」
ワードナ「(ピー)が上手くて、(ピーピー)も(ピピピー)も喜んでやってくれるような女だ!」
魔女「・・・それって全部、私に当てはまりますね☆」
ワードナ(_| ̄|○)
みたいな話だったのですがw
- 515 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 20:17:52 ID:XqFx6IXq
- この執筆速度もすごいが、ムアコック小説みたいな雰囲気もすげえ。
そしてネフェル王妃マンセー!(*´Д`)ノ
<わらわ><女王><ツンデレ><姉>の複合属性に加えて、
世界史板、民俗神話板の(一部)住人垂涎の<古代オリエント性風俗>
などというマイナー属性を、まさかWizスレで満足させられるとは、
もはや一の臣として萌え感涙しかございませぬ…!
オリキャラらしいけど、彼女相手ならソーンたんも嫉妬ではなく
敬意を示すみたいだし、再登場…というか同行キボンヌ。(*´Д`)ハァハァ
その上で、「古エジプトの女性は衣服を装飾品に過ぎないと考えていたので
動くのに邪魔になる時には何の抵抗もなく脱いだ」と言われる通り、
全裸で探索して(ry
- 516 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 23:23:42 ID:Q2xP1C4r
- 王の姉なのに売春巫女ハァハァ
・弟が即位するまでは姉弟そろって身分が低かった
・弟が政敵の策略で疎んじられていたのを、売春巫女に身をやつして客の寝物語から情報収集したり
神官達を篭絡して政敵失脚の準備をしていた
・単に淫乱だった
想像が膨らみますなハァハァ
完全無欠に見える魔女にもワードナたんの浮気心にはかなわないのか?
と思わせてすごいオチハァハァ
こんな調子でプライドを破壊されていったら、しまいにはおむつプレイまで堕ちてしまいそうでガクブル
- 517 :名無しさん@ピンキー:05/03/06 23:56:39 ID:VHAiy7iV
- >>516
お前さんの無学さがよく分かった
- 518 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/06 23:59:18 ID:yX/9Z+ZM
- >売春巫女
ネフェルさんが巫女やってたのは、あんまり裏はないかなw
古代メソポタミアの「どんな高貴な身分の女でも、結婚前には神殿で売春巫女を経験していなければならない」というネタからッス。
エジプトでも、クフ王がピラミッド建築費のために娘に売春巫女させてたというハァハァな話がありますが、
この姉弟は、最初からむちゃくちゃ金持ちそうだから、やっぱり上の設定かなあ。
ネフェルさんは、ノルマが終わっても好奇心とテク磨きのために巫女を続けてたんだろうなw
>古エジプト
古エジプトは「クレオパトラが千人しゃぶったフェラの名手だった」とか、
姉弟結婚(セックルしてた、してない説両方ありますが)とかエロネタの宝庫ですね。
ネフェルさんもこの辺を元ネタにしてます。
弟以外は眼中ナッシングなのは、魔女さんと同じw
>執筆速度
全然早くないです。
今週末は、ほとんどこれともう一本に費やしてしまった、おバカなだけw
つか、書いているうちに昔書き溜めていたネタを加工して投入しているので話があっちいったりこっちいったりw
- 519 :名無しさん@ピンキー:05/03/07 01:11:03 ID:HlFXhdYy
- もう一度言おう、声高らかに。
ネフェル王妃マンセー!(*´Д`)ノ
サプライズドアタックのように<古代オリエント性風俗>属性なんて
意外なものが来たから、漏れはもう既に忠誠してまつ。
そしてネフェル王妃に、ヘロドトスが当時に見聞したあれを!
「わらわの生きた古王朝時代、男は座って排尿したが、
女は立ったまま排尿したのじゃ…このように」
と、ソーンたんと二人並べて全裸立ちにょを!(*´Д`)ハァハァ
ワードナの目の前で美しい放物線を!(*´Д`)ハァハァ
(*´Д`)ハァハァ…
すみません、同行してホスィくて暴走寸前。無理かなあ…
唐突に落ち着いて言うと、
最後にワードナが腹いせで神殺しの業、ってのはブハッと吹いたw
- 520 :名無しさん@ピンキー:05/03/08 23:41:02 ID:4voN0ETQ
- 俺もなんか書きたくなってきた
が、
リリスから盗んでいると何故か満足してしまう・・・(;´Д`)
- 521 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/09 21:44:40 ID:AJ287Pm3
- >おむつプレイ
ワードナ「お、おむつプレイじゃと!、そ、そそ、そんなことするか、馬鹿者ッ!!」
魔女「そうですわ!、わが殿はまだ介護が必要なほどご老体ではありませんっ!!」
ワードナ「……い、いや、そういうことでなくてな…」
魔女「それに毎晩やっているのは、母乳プレイのほうです!!」
ワードナ「……前から思っているんだが、貴様、わしのことをマザコンと思ってやせんか?」
魔女「い、いえ、そんなことは……。わが殿は立派な大人でございますとも!」
ワードナ「…そうか?、最近、妙に母乳プレイにもっていきたがるような気がするんだが?」
魔女「それは、ほら、わが殿はおっぱい大好き人間だし…」
ワードナ「……うっ!(図星)」
魔女(―い、言えないわ、老人性骨粗しょう症予防にはミルクが一番なんて……)
>ネフェルさん
オリキャラなので基本的に地下7階だけのお人です。スマソ。
流れ次第でおまけとか雑談にはまた出るかもしれないけど、ワードナに同行はしないデスよ。
↓こんな感じに、お家でラムセス君といちゃいちゃするのに夢中な人なのです。
- 522 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/09 21:45:34 ID:AJ287Pm3
- <地下7階・おまけ1>
魔女とその夫を見送ってから、ラムセスはやれやれといったように一息ついた。
客人夫妻の前で何十度となく姉と交わったせいで、男根は石になったように感覚が鈍い。
陰嚢は、とうの昔に空っぽになるまで搾り取られた。相変わらず、姉の性行為は激しい。
終わるころには、夫のほうはいつも息絶え絶えだ。
もっとも、ラムセスにまったく不満はない。
むしろ自分に倍の精力があれば倍の時間を姉と楽しめるのに、と生前から思ってやまなかった。
王妃は満足げに伸びを一つすると、
「では、また眠りにつくとするか」と声をかけた。
ラムセスはうなずいたが、姉が自分の棺に向かわなかったので小首をかしげた。
「―姉上、そちらは私の棺ですが?」
「たまにはいっしょに眠ろう。添寝はいやか?」
「そんなことはありません!」
あわてて否定する。姉と同じ棺で眠る―これ以上の幸福があるものか。
ふと、幼子の時に、姉が語る御伽噺で夜ふかしした日々を思い出した。
早熟な姉は、神殿に上がる前の年齢からひどく積極的で、あの頃から弟はよいおもちゃにされっぱなしだったが。
「まあ、今回の眠りは短かろう。百年もすれば、またあの二人に起こされるであろうな」
「それはまた性急な」
死者の時間間隔は長い。添寝してもらえるなら、もっと長いほうがいいのにな、と思った。
「魔女の夫は、<魔女の杖>にご執心だ。いずれ、ここにも探しにくるだろう。
たしか、お前も何本か持っていたはずじゃな」
「ああ、あれですか。確かにありますな」
棺の中からつながる魔法の宝物庫のどこにしまったか、すぐには思い出せなかった。
扱いがぞんざいなのは、男根を増やすという魔力に、ラムセスがあまり魅力を感じなかったせいだ。
姉の身体は、道具を何も使わず自分の身体だけで接するのが一番と思っている。
「今度来たら、一本くれてやれ」
「たくさんありますが、一本だけでよろしいので?」
ラムセスと同じく、ネフェル王妃も物惜しみをする性格ではない。
敵国をひとつ滅ぼすたびに一本ずつ手に入れた貴重な魔品に対してもそれは同じはずだ。
それが二人にとってあまり意味のない品なら、なおさらである。
しかし、王妃は首を振った。思慮が足りない、と言わんばかりに弟を睨む。
- 523 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/09 21:46:25 ID:AJ287Pm3
- <地下7階・おまけ2>
「―お前、あの魔女に恨まれたいのかえ?」
「恨まれますか?」
それは、怖い。一目見ただけだが、あの女性が自分や姉よりも強力な存在であることはわかる。
もっとも、力の強弱にかかわらず、ラムセスにとって「怒らせたくない人物」の筆頭は姉であることは変わりない。
魔女への恐怖よりも、目の前の姉の不機嫌をおそれて、ラムセスは教えを乞うた。
「―魔女は、「楽しい新婚旅行」をなるべく長く引き伸ばすつもりじゃ。
そうさな、魔女の杖の収集も含めてざっと二、三千年くらいは」
「それはそれは―」
「それなのに、お前があっさり三十本も渡したら、魔女からどう思われる?」
「余計なことをした、と恨まれましょうな」
「そういうことじゃ。魔女は、ここに杖が何本もあることくらいお見通しじゃ。
―というより、その気になれば千本でも万本でも、あっという間に集めることができる女じゃぞ?」
「なるほど」
「一本だけにしておけ。せいぜいもったいぶってくれてやれば、
あの夫のほうは大喜びだろうし、それを見て魔女のほうも喜ぶ。―われら夫婦からの新婚祝いじゃ」
「承知しました」
百年を経た夫婦が新婚と呼べるのかどうかは疑問だったが、ラムセスはそれを口に出さなかった。
―姉が数千年たっても新妻を自称していることを思い出したからだ。
「さ、もう寝るぞ。はよう来い」
「はい、姉上」
ラムセスは至福の表情で姉に続いた。
石棺の蓋が閉まった。ピラミッドの最深部に沈黙が戻った。
ラムセス王の石棺の中から、なにやら男女がいちゃついているような声が、長く長く聞こえ続けた。
―二人は棺の中で、百年くらいは眠らなずに過ごすかもしれない。
- 524 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:34:04 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・1>
魔女が異変に気がついたのは、<神殿>の主を倒してこのフロアへ登ってきた直後のことだった。
夫の様子がなんとなく、おかしい。
いつもどおりの仏頂面、いつもどおりの無慈悲なののしり、
―でも、いつもどおりの下手くそな愛情表現(と、魔女が信じて疑わないもの)。
何も変わりがないはずだが、ワードナは妙にうつろだ。
「気のせい? いいえ、やっぱりおかしいわ」
妻はいつだって夫のことを見ている。
たとえ千里眼の神々が見落とすことであっても、連れ合いのことなら妻が見逃すことがない。それが夫婦というものだ。
うつろな様子は、朝、起き立てのときが一番ひどい。
じっと観察していると、ワードナはいつもより時間がかかって身支度をし、召喚円の中に入った。
きょろきょろと辺りをはばかるように見渡す。魔女には見られたくないようだ。
そして一匹だけ、普段呼び出さない魔物を召喚し、何事かを命じてすぐに追い払った。
そして改めて、いつもの最強の魔物を召喚しなおす。
魔女は、そっとその場を離れた。
きびすを返してきっかり十歩。どう歩いたのか、魔女が立ち止まったとき、そこは魔界に通じる門の前だった。
そして魔女は、召喚円から追い払われ、魔界へ帰ろうとする先ほどの魔物の前に立ちふさがった。
「こんにちは、<火の女王ザナ>。―わが殿から受け取ったもの、私に見せてくれないかしら?」
- 525 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:35:57 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・2>
<火の女王>はぎょっとした。
炎に縁取られたローブが風もないのにゆらめく。火の精霊たちの女王の美貌は、恐怖に凍りついていた。
かつて、<メイルストロームの心臓>の迷宮で、彼女を支配していた魔女―。
もはや会うこともないと思っていたが、今目の前にいるのは、紛れもなくあの女だ。
恐ろしく傲慢で無慈悲な支配者への奉仕の日々を思い出し、ザナは震え上がった。
だが、魔女は別人かと思うような優しい微笑を浮かべて、質問しただけだった。
「わが殿から何を頼まれたの、ザナ?」
「―言えません。盟約に従い、それにはお答えできません」震えながら答える。
「<召喚の契約>ね。―それ、破ってもらえないかしら?」
あっさりと言った魔女に、ザナは一瞬、殺意まで覚えた。
世界を支配する召喚のルールにそむけば、ザナには恐ろしいペナルティが課せられる。
「―むろん、ただでとは言わないわ。代わりにまだ残っている私との契約のうち、×××と※※※とを解除してあげる」
紅蓮のローブをゆらめかせてザナは考え込んだ。驚くほどに好条件だった。
<召喚の契約>を破ったことで課せられる「罰則」は大きなものだが、魔女が解除を申し出ている「奉仕」ふたつは、それをはるかに上回る苦痛だ。
―魔女は、いつのまにか随分と気前のいい女に変わっていたようだった。あの迷宮の主であったころは、ケチで意地悪なことで有名だったのに。
(あるいは…別人、か―?)
疑問がわいた。そういえば顔立ちはそっくりだが、なにか、こう、違う。根本的なところが異なるように思える。
(別人だとすれば、恐れる必要は……ない?)
ザナは相手をよく観察しようと目を細めようとした―瞬間、唐突に魔女が口を開いた。
「迷っているの? ―ところで全然話は変わるけど、カンジ王はお元気かしら。あの人、貴女の戻りが遅くなるときっと心配するでしょうね?」
何気ない、本当に何気ない口調で<火の王>のことを話題にした魔女に、ザナは凍りついた。
見透かされている。魔女は、自分が今何を考えていたのか、すべてお見通しだ。
申し出を断れば「帰りが遅れる」どころか、ここに「戻って」これるかどうか―。やはり、この女は「あの」魔女だ。
―しかもあのときよりもさらに強力で美しく、―恐ろしい。
- 526 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:36:42 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・3>
ザナはワードナから手渡されたものを急いで魔女に差し出した。他の選択は考えられなかった。
「これを、誰にも気づかれぬように燃やし尽くせ、―とのご命令でございました」
「ありがとう。約束どおり契約は解除しておくわ。気をつけてお帰りなさい」
魔女は「それ」を受け取り、道を空けた。
ザナはおずおずとその前を通った。魔界の門をくぐってからは走るようにして消え去る。
その場に一人残った魔女は、自分の手の中にあるものをしげしげと見つめた。
―<火の女王>は、急いで消え去って正解であった。
ワードナが全力を持って廃棄するよう命じたのは、彼の下着。
その布地の内側に、べっとりとこびりついているものを見た瞬間、魔女の顔色が変わった。
妻にはなじみの粘液だ。毎晩のように口の中で味わい、乳房になすり付けられ、膣と子宮とで受け止めているもの。―夫の精液。
魔女が、その美貌からまったく表情というものを消した。その怒りは、想像を絶している。
「……わが殿が、夢精ですって?」
それは、魔女にとって、どんな意味でも最高の屈辱だった。
毎日毎晩の夫婦の交わりで、夫の性欲のすべてを自分の身体で受け止めていることは、魔女の最高の自慢だった。
かつて別の名を名乗っていた頃でさえも<門の護り手>を易々と封じ込めた結界術は、
今ではどんな者も破りえぬ強力なものになっている。
<女>と<魔術師>、魔女のプライドの根幹にかかわる二つの要素を、この下着につけられた証は揺るがしている。
―夫が自分の身体で満たされきっていないか、自分の魔力が足りぬのか。
どちらも考えられない、しかも事実ならば許しがたいことだった。
「…サッキュバス? いいえ、まさか。私の結界を淫魔が通り抜けられるはずはないわ。―では誰が?」
魔女はこめかみに指を当て、美しい眉根を寄せて考えた。
―驚いたことに、彼女の探索の術をもってしても<敵>の正体は分からなかった。
「妨害の術―? やるわね。でも、こちらには手がかりと―心強い味方があってよ」
魔女は目を開け、手に持った下着を美しい顔に近づけた。
- 527 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:37:29 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・4>
「―かすかに残るこの匂いは、夢の残り香。与えられた淫夢ではなく、夢の世界そのものから<敵>は来た―」
夫の汚した下着から、魔女には、それが分かったらしい。
「では、<敵>は誰?」
魔女は唇を開いた。桃色の舌が、夫の精液をすくい取って口の中に収める。
こびりついた精液は、たっぷりとした量があった。
ゼリーのように濃い半固体の粘液であったので、布地に吸い取られた分が少ないのが幸いした。
魔女は、粘質な音を立ててそれを舌の上でもてあそび、唾液とよく混ぜ合わせて飲み込んだ。
うっとりとした表情で吐息をついた魔女は、それからちょっと目を伏せた。
「ごめんなさいね、わが殿の子種たち―。
貴方たちは、今私が飲み込んでしまったから、新しい命として産むことは出来ないわ。
でも、いつかきっと貴方たちの兄弟を、私たちの後継者として産んであげるから、今日は、未来のママに力を貸して頂戴な―」
毎夜、同じ行為を娼婦のような淫らさで行っている女とは思えぬほど、真摯な表情で魔女はつぶやき、腹の上にそっと手を置いた。
「―そう、いい子ね。協力してくれるの? え、ママのキス? これでいい?」
魔女は、優しげに微笑し、ふっと息を吐いた。その唇から、小さな白い煙が立ち上る。
煙は魔女の唇をかすめ、小さくダンスを踊ってから、すっと消えた。
最後の瞬間、それは白い羽の姿をとったのを母親は見た。
魔女は頭をたれた。生まれる前の、幼すぎる協力者を見送るまでの間。
やがて、魔女が顔をあげた。つかの間見せた未来の母の顔はもうそこにはない。復讐に燃える妻の顔で魔女はつぶやいた。
「白い羽。―<夢の女神>ドリームペインター。うっかりしていたわ。下の階で完全に滅ぼしていなかったのね。
でも、もうこれでおしまい。―貴女のやってくれたこと、とても高くつくわよ」
静かな宣言にこめられた意思を感じ、魔女の前にそびえる魔界の門さえも震え上がった。
- 528 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:38:15 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・5>
……少年は、少女のことが好きだった。
一目見たときから、なんとなく気になる存在ではあった。
たいていの場合、女の子は臆病でわがままで口うるさい生物だから、男の子が一緒に遊ぶにはあまり面白くない。
だけど、赤みがかった金髪と、銀色の瞳を持つ少女は、そういう面倒なところがうんと少ないから、少年のお気に入りだった。
何より、天使のように美人で可愛い。
だから、いつも遊んでいる森の奥で少女を見かけたとき、少年はどきどきした。
ぎこちない挨拶とやりとりの末、彼女がにっこり笑って隣に座ってくれたときは天にも昇る気持ちにもなった。
「水が冷たくて気持ちいいね!」
小川のふちに腰掛け、素足を綺麗な水にひたしながら少女が笑った。
少女の服は純白の貫頭衣。森の中で遊ぶにはどうかと思える服装だが、少女にはこれが一番のお似合いだ。
これで背中に翼が生えていたら、そのまま天使―いや女神だ。夢の中に現れる、女神。
少年はうっとりしながら、その姿を眺めていた。
ふと、小川の流れにくるぶしまで沈めている少女の足が気になった。抜けるように白い肌はなめらかで綺麗だ。
擦り傷だらけの男の子の足とは、全然ちがう。一度気になると、興味はどんどん増した。
つま先、ふくらはぎ、ひざ、―太もも。
少女の貫頭衣がもともとひざ丈で、岩の上にすわった際に、かなり上のほうまでめくれていることに気づいてどぎまぎする。
―その先には何があるんだろう。見てみたい……。
「ん? なあに?」
少女が不思議そうにこちらを見る。好奇心は限界だ。
「あの……パンツ見せてよ!」
勇気を奮った一言だったが、蛮勇に過ぎた。いきなりの言葉に、少女は顔を真っ赤にして怒り、森の奥へ走り去ってしまった。
少女の瞳に、涙を見たような気がして、ワードナ少年は後を追うことも出来ずに立ちすくんだ。
- 529 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:39:18 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・6>
魔女は、長い回廊を渡っている。
記憶と夢をつなぐ回廊へは、ドリームペインターの羽を使用して「飛ぶ」ことで移動した。
夫が地下7階のピラミッドの神殿で夢の女神を倒したときに奪った魔品だ。
―あのとき、ドリームペインターは滅んでいなかった。現世での姿は失ったが、その本質たる、夢の力までは奪いきれていなかった。
「―あの時、わが殿はたいそうお怒りで、少しだけ冷静さを欠いていましたものね。―その分だけ、とどめに詰めが甘かった」
めずらしく、魔女は、ほぞを噛むような表情をつくった。
ワードナがあの戦いの際に、ほとんど逆上に近い状態で神殿に乗り込んでいったのには、自分に責任がある。
最近、亭主操作術を少し露骨にやりすぎていた気がする。夫のあの尋常ならぬ憤懣と、それがもたらした悪しき結果は、その報いだ。
男は、もっと立ててやるべきなのだ、特に人前では。―男根だけの話ではなく。
魔女は、妻の心得の難しさを思い知らされた、というようにうなだれた。
しかし、すぐに顔をあげた。両眼には憤怒の炎が燃え上がっている。
「この反省は後でゆっくり、わが殿への埋め合わせは今夜にたっぷり。―でも今は復讐のお時間」
人の記憶の回廊は、夢の領域に繋がる。それは彼方で忘却界と接している厄介な代物だ。
延々と続くワードナの過去の記憶―。それは「回廊」の両脇にパネルのような絵としてずらりと並んでいる。
よくみると、一枚一枚のパネルの内で、寸劇のように中の人間や風景が動き、話している。夫の人生を切り取った一場面たちだ。
魔女は、どこまでもまっすぐな―と同時に四次元的に折れ曲がった回廊を歩き、やがて足を止めた。
「そろそろ記憶と夢との境目があいまいな領域に来たわね。ドリームペインターが悪さをしているとすれば、この辺のはず」
きょろきょろと見回す魔女の目に、大き目のパネルが目に入った。
森の中で、少年が少女と会った記憶。だがこのパネルは不自然だ。はるか昔の記憶のはずなのに、まるで今出来たかのような…。
何より、中の登場人物、―天使のように美しい少女の横顔には見覚えがあった。
「見つけたわよ、泥棒猫さん―」
- 530 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:40:00 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・7>
―うまく行った。全てが予定通りだ。あの男は自分を追いかけてくるだろう。
伝説の大魔術師とはいえども、子供の姿をとっている夢の中ではたわいもない。
ここ数日しかけてきた罠を連動させれば、あと一息で悪の大魔術師を完全に篭絡できる。
赤みがかった金髪をかきあげるドリームペインターの背中から、美しい純白の翼があらわれた。
少女を追いかけてきた少年は、相手が天使どころか本物の女神であったことを知り、心底驚くだろう。
そして女神に心を奪われ、その心を簡単に開く。
そうすれば記憶を上書きし、深層意識に干渉することが可能になる。―後は忘却界へ引きずりこみ、自滅へと導くだけだ。
傷一つつけることなく、自らの内側の狂気と精神衰弱によって大魔術師は滅びる。これこそ、<夢の描き手>たる自分の真骨頂だ。
なにやら怒り狂って乗り込んできた魔術師に、物質界にある神殿では不覚を取ったが、夢の中では自分は無敵だ。
誰にも悟られることなく目的を遂げることが出来る。
「―そううまく行くかしら?」
背後からの声に、ドリームペインターは凍りついた。
天使のような少女が振り向くと、そこには、彼女と同年齢くらいの少女が立っていた。
<夢の女神>の純白の貫頭衣に対して、こちらは清楚な尼僧衣―ただし修道女見習いの少女用の簡略なものではあるが。
…ドリームペインターが、霞んだ。彼女よりも、はるかに美しい少女の出現で。
ありえない存在が目の前に立っていることへの驚愕はなかった。一目見た瞬間、相手の正体が分かったからだ。
戦慄と恐怖に立ち尽くすドリームペインターに、少女は微笑みながら会釈をした。
「こんにちは、泥棒猫さん。私、ここで大好きな男の子と待ち合わせしているの。
悪いけど、ここから消えてくれないかしら―いいえ、いっそのこと、この宇宙から!」
愛らしい少女の微笑には、温かみとか、思いやりとか、慈悲とかいうものが微量も混じっていなかった。
男の子に向ける笑顔とは根源からちがう微笑。女は、同性の敵に容赦をすることはない。
たとえ、年端も行かぬ少女同士であっても。
- 531 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:41:26 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・8>
「…おのれ、どうして…ここに」
ドリームペインターは、かすれた声でつぶやいた。
魔女の返事を待たず、地を蹴って飛び上がる。
「夢の中は我の領域、貴様とて容易に我が羽をかわせぬぞ!」
はばたきとともに、純白の羽が光を伴って乱舞する。
階下の<神殿>では最大の力を発揮できなかったが、ワードナの夢の中ではその力は桁外れだ。世界が白く染まった。
「―古い手ね。私を相手にするには、貴女、ちょっと勉強不足すぎよ」
声がドリームペインターの耳元で聞こえた瞬間、彼女の翼は根元から引きちぎられた。
一瞬にして、戦いは終わる。
ドリームペインターの魔力の源は根こそぎ奪われ、彼女は激痛と恐怖の声を上げながら墜落した。
血に染まった翼も持ち主の後を追い、どさりと音を立てる。―翼にはもう何の魔力もない。
魔女は、むしりとった羽の数片を片手につかんだまま、ゆっくりと地に下りた。
地に伏せ、大きくあえぐ女神の目の前で、その羽をぱらぱらと投げ捨てる。
純白の羽が森の中のたっぷりと水分を含んだ地面に落ちていくのを楽しそうに眺め、ご丁寧に足で踏みつける。
「あらあら、貴女の羽、泥だらけ。汚くなっちゃった。―あ、でも元から薄汚いから別に気にしないわよね?」
勝者のあどけない唇から生まれる侮蔑の言葉に、ドリームペインターは血の涙を流した。
「……私を…どうする気だ…」
「あら、もう敗北宣言?―もう少し楽しませてよ、と言いたいところだけど、デートの時間がせまっているわ。
―お望みどおり、手早く済ませましょう。―貴女の罰の遂行を」
魔女は、ぱちんと指を鳴らした。
その背後にあらわれた黒い影を見て、ドリームペインターの目が恐怖に見開かれた。
- 532 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:42:14 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・9>
「―私ね、わが殿と結婚してから、ずっと思っていることがあるのだけれど…」
少女は、唇に指を当て、考え考え話し始めた。女神の恐慌には一顧だにしない。
「―ああ、私、女に生まれてきて良かったなあ、って。だって、妻としてわが殿をあんなに喜ばせることが出来るのですもの。
この唇でも、おっぱいでも、お尻でも、もちろんあそこでも、みんなあの人を悦ばせることができるのよ。素敵でしょう?
―だから、その幸せを壊そうとした貴女には、……女に生まれてきたことを後悔させてあげるわね」
泥中で無様にもがく女神を見下ろして、にっこりと微笑む。
「―ドリームペインター、貴女のお友達のインキュバスどもに遊んでもらいなさいな」
(―嘘、嘘、嘘!)
ドリームペインターは激しく首を振った。
魔女の後ろに控え、今私に襲いかかろうとしている無数の影は、断じてそんな低級淫魔などではない。
ああ、手を伸ばしてドリームペインターの肩をつかんだのは、死せる魔神マイルフィックだ。
砕けるほどに強く足首を握り締め固定したのは、悪魔の将アークデーモンではないか。
つめたい手で左右の腕をねじりあげるのは悪魔の軍団長アークデビルと天使の軍団長アークエンジェル。
そしてそれ以上に恐ろしく形容しがたい何百何千もの異界の魔神たち―。
みなドリームペインターよりも高位の力を持つ存在か、彼女が戦慄するほどに汚猥な悪魔たちだ。
四肢を押さえられて身動きが取れぬ女神に最初に近づいたのが、彼女や魔神たちに比べれば、
はるかに格下の存在であったのは、魔女のいやがらせだろう
―ブタよりも超え太った貪欲な悪魔・カコデーモンが下卑た笑いを浮かべながら近づき、真っ先に彼女の唇に吸い付いた。
ドリームペインターの口中に、汚物よりもひどい悪臭を放つ唾液が流し込まれる。
そこから先はまさに地獄の饗宴だった。
- 533 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:43:01 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・10>
ドリームペインターは魔神どもの唾液と、精液と、腐汁と、それらよりもっとおぞましい汚液の海に投じられた。
汚怪な魔神たちに貫かれ、引きさかれ、汚され続けたドリームペインターは、
性器をデーモンロード、肛門をマイルフィックに同時に貫かれたとき、むしろほっとしていた。
強力なエナジードレインで女神の生命力が吸収される。激痛と虚脱感。だがこれで最後だ。
―狂う、吸い取られる、死ねる、―消滅できる。……この苦痛から解放される!
女神が薄れゆく意識の中でそう思った瞬間、恐ろしい速度で世界が鮮明に戻った。
「っっ―?!」
羽が、ドリームペインターの身体に突き刺さっていた。額に、心臓に、腋の下に、太ももに。
マディの効果を持つ、彼女の純白の羽ではない。
泥にまみれた、汚い茶色の羽。魔女が先ほど泥中に投げ捨て、今拾いなおして投げつけたものだ。
「簡単に死ねると思って? 月並みだけど、未来永劫苦しんで頂戴な」
魔女が軽やかに投げた最後の一本が、無造作に、だが正確無比に彼女の陰核に突き刺さる。刺さったと同時にそれは彼女の肉と同化し、二度と抜けなくなる。
その瞬間、ドリームペインターは自分がすべての力を取り戻したことを知った。
そして次の瞬間、前にも増した苦痛を伴ってそれが侵され、傷つけられ、奪い取られたことも。
「―ぎぴぃぃっ!!」
女神は獣のような悲鳴を上げ、絶望に身をよじった。
魔女の投げた羽は、彼女のもともとの羽より強力な癒しの効果を持っていた。
純白の羽は肉体を癒す力しかないが、魔女が手を加えた羽は魂すらも癒す。
そして女神は永遠に癒され続け、永遠に滅びと陵辱の苦痛を与えられ続ける。狂うこともできずに。
- 534 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:44:59 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・11>
(助けて! 許して! 私が悪かった! お願い、許し…)
夢の女神は、涙を流しながら魔女に救いを求めたが、カコデーモンの汚れきった男根をねじ込まれた唇からは声を出すことが出来なかった。
美しい魔女の姿が薄れていく。いや、薄れていく―この世界から消え、別のどこかへ転送されようとしているのは自分のほうだ!
「よかったわね、ドリームペインター。貴女を犯せるなら、永久にこの宇宙に戻ってこなくてもいい、という
魔神のお兄さんたちが三千と三百三十三もいたわ。せいぜい仲良くしてあげてね」
そして魔女は、無邪気に笑って手を振って、この世界から切り離され、どこかへ追放されドリームペインターを見送った。
女神の声にならない悲鳴が響き渡り、かすれて、完全に途絶えた。
―静けさを取り戻した森の中で、魔女はくるりとまわって自分の格好を確かめた。
哀れな女神のことは、もう頭の片隅にもない。そんなことよりもっと大事なことで、少女は大忙しなのだ。
服装よし、髪型よし、ハンカチよし、小物類よし。男の子を罠にはめる用意、完璧。
腕を一振りして舞台の準備を整え終えたちょうどそのとき、遠くから息せき切ってかけてくる足跡が聞こえ、少女はにっこりと笑った。
……迷った末に、ワードナ少年は、やっぱり少女を追いかけることにした。
天使のような女の子とおしゃべりをするのは楽しかったし、怒られたとはいえ、まだパンティへの興味はなくしていない。それに、森の奥は、魔物がいて危険だ。
木の根を避けて走っていくと、遠くから恐ろしい咆哮が聞こえた。
まるで魔界の王が数百匹も呼び出されたかのよう声に、少年は思わず立ち止まったが、勇気を出して再び駆け出した。
声は、少女が逃げた方向から聞こえたからだ。こんなとき、男の子は逃げちゃいけない。
しばらくして、少年は、木々が途切れたひらけた広場で彼女を見つけた。
―おびえて泣いている少女の前で吠え声を上げていたのは、恐ろしげな魔王たちではなく、薄汚れた小さな野良犬一匹だった。
とはいえ、棒切れ一本の少年にとっては、野良犬はなかなか手ごわい相手だった。
やっとの思いで追い払うと、ワードナは木の根に寄りかかって荒い息を整えなければならなかった。
- 535 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:45:40 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・12>
少女がおずおずと近づいてくる。
「ありがとう……あなたって本当に勇敢なのね」
たいしたことじゃないさ、と精一杯格好つけて振り返った少年はちょっと首をかしげた。
(あれ……この子、さっきとちがう?)
さきほどワードナの前から逃げ出した女の子は、
―たしか、赤みがかった金髪の……?、銀色の瞳の……?、天使みたいな…?、…はずだった。
―いや、この子だ。間違いない。……髪は○○色、瞳は××、天使よりもずっとずっと美人で可愛い。
「ケガしたの? 痛いの? ごめんね、私のために―」
少年のすりむいたひざ小僧に気づくと、少女は泣きそうな顔になった。
へっちゃらさ、と少年が強がると、ようやく笑顔を取り戻し、ポケットから綺麗に折りたたんだハンカチを取り出した。
小川の冷たい水で洗った後に、清潔な布きれが少女の手で巻きつけられる。―マディよりすばらしい治療法だ。
「……ねえ、ワードナ」
「何?」
「私、あなたにお礼がしたい」
「……」
「―キスしてあげる」
とびっきりの笑顔を見せてから、少女はワードナの頬に唇を寄せようとしたが、少年はこの世で一番おろかな返事をした。
「キスは、別にいいや。……やっぱり、パンツ見たい!」
- 536 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:46:23 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・13>
…少女は、怒りのあまり目が眩みそうになった。
心のこもった感謝のキスと、パンツ。―男の子は、どうして宝物とガラクタの区別がつかないんだろう。
でも、こんなバカですけべで無神経な生き物に、賢いはずの女の子はいつも惹かれてしまう。仕方がないことだ。
―ぴしゃっ!
少女は、まず最初に、少年のほっぺたを思いっきり張った。
―これは、女心がわからないことに対する罰だ。
それからスカートをたくし上げて、一気にパンティをずり下ろして脱いだ。丸めてワードナの手に押し付ける。
―賢い女王は、たとえ愚か者であっても、忠勇を示した騎士に対して報酬をケチることはない。
それから叩いたばっかりの男の子の頬に優しくキスをして、不意に駆け出した。
きっかり10メートル走ってから振り向く。
呆然と突っ立っている男の子に、少女は思いっきり罵声を浴びせた。
「ワードナのバカ!バカ!すけべ! ―大きくなったらお嫁さんになってあげる!!」
目的は果たした。後は一目散に逃げるだけだ。
―そのほうが劇的であり、男の子の心に強い印象を与えることは、少女なら誰でも知っている手管だった。
少年は、一人森に取り残された。少女のパンティを手にしたまま、片側の頬には真っ赤な手形が張り付いている。
- 537 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:47:01 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・14>
―「初デート」はなかなかの上首尾だった。
なんと言っても、最後の婚約宣言は、我ながら上出来だったと思う。
魔女は、にんまりと笑いながら夢の通路を戻ろうとし、ふと足を止めた。
振り向いて、ワードナの過去の記憶たちを眺める。
魔道に捧げた灰色の人生かと思いきや、どうしてどうして華やかなものも多かった。
―ワードナの誰も知らない徒弟時代、川べりで彼と楽しげに語らう妹弟子。
―初体験にわななく青年に、職業的な熱心さで、優しく女を教えこんだ売春巫女。
―トレボーの城に招かれたときに、宴席だけでなく夜伽も勤めた酌女。
―そして、恋人と呼べる過去の女。
いろいろな女が、好意的な感情とともに夫の記憶に刻み込まれているのを見て、魔女は形のいい眉をひそめた。
「今、この夢の中でこのペンを使えば、これをたやすく書き換えられますわね」
右手につまんだ羽ペンをもてあそびながらつぶやく。
魔女の魔力で振るわれる<夢の描き手>のペンは、ワードナの人生そのものも変えてしまうことも可能だ。
夢を書き換え、今までワードナが好意を抱いた女の記憶を、すべて自分のものに変えてしまうこともできる。
―夫のあらゆる楽しい記憶の中で、常にその隣にいる自分。
魔女は、その誘惑にうっとりとした表情になった。
ペンを持ち上げかけ、―だが、ぴたりと止めた。ワードナの記憶の通路の中空に掲げられた大きな記憶のパネルが目に入ってきたからだ。
- 538 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:47:51 ID:/0hT6Sd4
- 他のどんな記憶よりも誇らしげなパネルは二つ。
ひとつは、初めて魔法に成功した少年が描かれており、もうひとつには、大魔術師の結婚式が描かれていた。
―仕事と愛情、男の人生の二大要素。
その片方の代表をつとめる結婚式のパネルをじっとながめ、やがて魔女は微笑んだ。
そこに写っている自分の顔と同じように、幸せそうに。
「そうね。私は、そんなに傲慢な女ではありませんわ。―わが殿の<全部>でなくても、<一番>であれば十分。
書き換えていいのは、ドリームペインターが乱したあの一枚きりにしましょう」
羽ペンを大切そうにポケットにしまい、誘惑を退けた魔女は夢の中から抜け出した。
- 539 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/12 12:48:38 ID:/0hT6Sd4
- <地下6階・15>
翌朝、ワードナは目を覚ました。すばらしく気分がいい。今日は夢精もしなかったようだ。
毛布を払いのけて立ち上がろうとして、右手にしっかりとつかんだ小さな布切れに気がつく。
すばらしい夢の名残に目を輝かせたそのとき、またしても邪魔者がやってきた。
「おはようございます。―あら、それは何ですか?」
詮索好きな妻の視線を避けるように、あわてて「それ」を後ろ手に隠す。
「なんでもない。―ただの戦利品だ」
魔女はいぶかしげな表情になったが、ワードナがごまかし続けると、それには興味をなくしてくれたようだった。
この辺はやはり女だ。賢そうでも存外に甘い。夫のすべてを知っているという傲慢な錯覚が、こうした重要なことを見逃す。
夫の昨晩の大冒険を知らない魔女は、いつもの朝のように、あれこれと夫の身の回りの世話を焼こうとする。
断固した拒否と、いくつかの妥協との末に、ようやく魔女から解放されたワードナは、いそいそと手の中の宝物を確認した。
白い小さな、少女の下着。勇敢な少年が、その勇気の報酬として手に入れた宝物。
あれが夢であったのかどうかは、いまこれを目の前にしてもわからない。
だが、これは、わしの戦利品だ。ワードナは、それを大切そうにブラックボックスの奥へしまいこんだ。
ワードナが小さな満足と幸せにひたっている頃、その下着のもとの持ち主のほうは、ひそかな決意を固めていた。
「決めました。―他のことはともかくとして、わが殿の「女性にかかわる楽しい記憶」については、
<一番>だけでなく<大半>も私が占めるようにいたしますわ。―近いうちに、必ず」
天地が消滅しようとも叶えられずにはおかない恐ろしい宣言は、幸いワードナの耳には届かなかった。
昂然と言い切ってから、魔女はにっこりと笑った。
「とりあえず今日のところは、パンティ一枚分、わが殿の心を占領しただけで良し、といたしますけども―」
- 540 :名無しさん@ピンキー:05/03/12 15:15:07 ID:VtJDy9W0
- うーん、魔女かわいいなー。
女性から見ても、かわいいコです。
- 541 :名無しさん@ピンキー:05/03/12 15:58:28 ID:Get2zE1Y
- ゲーパロ専用さんGJ
忠臣ヴァンパイアロードも
「これはこれで、閣下も幸せなんだな…きっと」
棺の中で微苦笑を浮かべながらほっと一息ついてることでしょうw
- 542 :名無しさん@ピンキー:05/03/12 16:11:52 ID:zbZIvoYg
- 少年ワードナが初々しくて
少女魔女がかわいらしくて
なんともほほえましいです。
しかしパンティーはちと違和感・・・
かぼちゃぱんつに脳内変換いたします。
- 543 :名無しさん@ピンキー:05/03/13 04:35:28 ID:FQIkdZEU
- 夢精までバレてしまって、いよいよ男の尊厳の欠片すらこそぎ落とされそうなワードナハァハァ
もはや後は手淫現場を押さえられるぐらいしかw
散々搾り取られてまだそんな余裕があるのか? とも考えられるが、
魔女に対してワードナが完全にイニシアチブを握れるの妄想の中だけだろうと思えば。
>わが殿の「女性にかかわる楽しい記憶」については、 <一番>だけでなく<大半>も私が占めるように
楽しい思い出が屈辱と快楽の記憶に塗り替えられていく一方のような。
- 544 :名無しさん@ピンキー:05/03/14 05:32:17 ID:HRrev9hI
- 次は地下5階か・・・あそこでエロに繋げるねたというと・・・なんだろう?
ダークゾーンで何かするとかくらいか?
あとは、地下4階にいた魔女の扱いはどうするんだろう?
この先クリアするごとに魔女が二人三人と増えていったら面白いのだけど。
- 545 :名無しさん@ピンキー:05/03/14 19:48:22 ID:xEQsopYy
- 蝶とか蛾とか・・・ガスマスク?
- 546 :名無しさん@ピンキー:05/03/14 20:47:43 ID:xEQsopYy
- そう言えば今日はホワイトデー
マシュマロは串に刺したか?
- 547 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :05/03/14 22:12:21 ID:jAMciwaT
- 女の人もこのスレ見てたのかΣ(゜Д゜;)
しかし女性が見てても、可愛い系の少女魔女さんが予想外に好評でも、
基本のエロエロ路線を忘れずにいきたいと思いますw
>魔女が増えてく
―ある日突然、ワードナに12人もの魔女妻ができたらどうしますか?
それも……とびっきり強力で
とびっきり嫉妬深くて
とびっきり良妻賢母で
とびっきりのエロエロ奥様
しかも、そのうえ、
彼女たちはみんなみんな、とびっきり!
ワードナのことが大好きなんです!
「わが殿☆」
「ワードナさん☆」
「旦那様☆」
「あなた☆」
「ワードナ様☆」
「おい、宿六!」
シスターウィッチワイフ!! (ソーンはまんま「シスター」だw)
……ワードナ腎虚で死んじゃうなw
ネタなしの5Fがなんとかなりそうなので、ぼんやり最後までの流れが見えてきたような…。
- 548 :名無しさん@ピンキー:05/03/14 23:38:36 ID:3RJSreoi
- >シスターウィッチワイフ!!
なんでつか、その全銀河制覇できそうな奥様軍団はw
- 549 :名無しさん@ピンキー:05/03/15 00:43:19 ID:oRLZfxXb
- それだけいるなら全銀河どころか全次元制覇しそうだなw
- 550 :名無しさん@ピンキー:05/03/15 20:05:47 ID:nqHctGXK
- _ ∩
( ゚∀゚)彡 バイラム!バイラム!
⊂彡
- 551 :名無しさん@ピンキー:05/03/15 23:53:45 ID:9R0OFuAT
- 個人的に「おい、宿六!」の奥様に萌え萌え
- 552 :名無しさん@ピンキー:05/03/18 03:46:02 ID:1ITTTcl5
- これは・・・
ttp://www.4gamer.net/shots/wiz_pob/img/006.jpg
- 553 :名無しさん@ピンキー:05/03/18 17:01:22 ID:GsijBUpU
- ちくびが えがかれて いる!
- 554 :名無しさん@ピンキー:05/03/19 01:58:00 ID:kS3uiVbP
- >>552
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ミ・フ・ネ! ミ・フ・ネ!!
⊂彡
- 555 :名無しさん@ピンキー:05/03/19 03:22:00 ID:q7LMZYn6
- サキュバスにミフネだと・・・?
はっ、もしやダンジョン退屈男!?
【バンシーかわいいよバンシー】
- 556 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21 03:46:17(月) ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・1>
そこは光と闇が交互に続く世界だった。
地下にこれほどのものが、と思うほどの広大な空間が、無数の暗闇地帯で区切られている。
(ダークゾーン、か)―ワードナは髭をしごいた。感慨深いものがある。
はるか昔、彼の名を冠したこの迷宮で、暗闇のトラップは多くの冒険者たちを迷わせ、死に導いたものだった。
「いかがいたしまして?」
魔女が小首をかしげて声をかけた。
「何でもないわい。―暗闇は、魔の源。心地よい」
「然り。―わたしも大好きですわ。ダークゾーンには良い習慣がありますから」
魔女はにっこり笑って白い手を差し伸べた。
「…何じゃ、この手は?」
「暗闇の中で迷子にならないように、恋人同士は手をつなぐ―<ダークゾーンのルール>ですわ」
次の瞬間、悪の大魔術師は支離滅裂な罵声を猛然と浴びせたが、彼の妻はちっともひるまなかった。
―数分後ワードナは、この世の全てを呪いながら、片方の手に柔らかくて暖かいものを握って闇の中を歩いていた。
―<ダークゾーンのルール>には百歩譲ってやっても、「夫婦は恋人の最上位職」という魔女の主張はあまりにも理不尽だ。
しかし、魔女の手はすべすべしていて気持ちがいい。肌理細やかな肌がしっとりとこちらの手の平に吸い付いてくるようだ。
視覚が働かない状況では他の知覚が鋭敏となる。ワードナは今まで見落としていたことに幾つか気づいた。
―魔女は、柔らかくてさわり心地がいいだけでなく、いい匂いがするし、声も良い。
新しい、しかも素晴らしい発見だ―いや、そんなことはどうでもいい。
ワードナは狼狽した。ダークゾーンでお互いの顔が見えないのが不幸中の幸いだった。
「どうかいたしまして?」
「なんでもない。―そうだ、暗闇といえば貴様、<暗黒城>のことは知っておるか?」
悪の大魔術師は、突然思い出した古い伝説を持ち出して話題を変えた。
「……<暗黒城>」
魔女が暗闇の中でわずかに目を細めた。
- 557 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:47:06 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・2>
暗黒城は、エセルナートに伝わる最古の伝承の一つだ。
世界の果て、暗闇に閉ざされた場所に、世界で最も巨きく最も強固な魔法の城があるという。
多くの王や魔術師がそれを追い求めた。城を手に入れれば、莫大な魔宝が手に入るだけでなく、世界の王になることも可能だ。
いや、城そのものがどんな魔術よりも強力な力を持つ生きた魔宝だともいう。
「おとぎ話だ」自分で話を振ったものの、ワードナは苦笑した。
暗黒城―魔道を志す者、誰もが知ってはいるが、誰もがもはや探そうとはしない伝説の城。
「おとぎ話―。たしかにそうですね」
闇の中で魔女は答えた。
「でも、わが殿。―もし、それがこの世にあったとして、手に入れたいとお思いですか?」
「ふん、手にしても良いが、それより先にやることがある。全ては地上に出てからだ」
「そう…ですか」
魔女の返答は僅かに遅れたことにワードナは気がつかない。妻の手の感触に心を奪われていたからだ。
ほんの数瞬、魔女は何か考えていたようだが、やがて微笑し、夫に声をかけた。
「―そろそろ休憩にいたしませんこと? この先に、小さいけど居心地のいい小屋がありますの。
―暗黒城にはとても及びませんが、二人で泊まる分にはちょうどいい小屋ですわ」
魔女の言ったとおり、ダークゾーンを抜けた場所にぽつんと立っている小屋は、清潔で過ごしやすい場所だった。
「…よくこんな場所を知っていたな」
「私の住処はこの上の階層でしたもの。この辺りのことはとてもよく知っていますわ」魔女は小さく笑った。
生活のための設備一式……驚いたことに小さな風呂場まで備わっている小屋の中で、若妻はてきぱきと働き、
あっと言う間にすべての雑用をこなしてしまった。
一時間もしないうちに、ワードナは風呂上りのこざっぱりした格好で簡素なソファに腰掛け、夕食後のお茶をすすっていた。
- 558 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:47:51 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・3>
魔女の家事の腕前は、掛け値なしにみごとなものだった。
今日の疲れを癒すための仕事だけでなく、すでに明日の用意までもがすべて終わり、朝一番にでも出かける準備が整っている。
魔女特製の暖かいシチューをたっぷりとかきこみ終えると、ワードナは特にやることがなくなっていた。
お茶をすすりながら、ワードナは、ぼんやりと魔女を眺める。
ロミルワの光の下で、針仕事をせっせとすすめている妻は、はじめて見る女のように興味深い。
軽やかに動く白い指が、肌着のほころびを瞬く間につくろっていく。リルガミンのどんな針子もこの女の前では顔色を失うだろう。
―あの指は、しなやかで、しっとりしていて、なめらかだ。
闇の中で手をつないだときの感触が鮮やかに思い出される。
魔女が、法衣を脱いで袖の短い部屋着姿になっているのも、ワードナの関心を誘った。
白いうなじ、柔らかそうな二の腕、風呂上りの乾ききらない髪、ふくらはぎ、ほっそりとしたウエスト。
―今まで魔女の乳や尻、あるいはその美貌だけにしか目が行っていなかったのは、あまりにももったいない間違いだった。
視線を動かすたび、目をひきつけてやまない物が見えるので、ワードナは何秒かおきに目玉をぐるぐる動かす眼球の運動を続ける羽目になった。
「―?」
挙動不審の夫に気づいて、魔女がありえない失敗を犯した。手元から注意がそれた瞬間、持っていた針を指に刺してしまったのだ。
確立から言えばウォーターエレメンタルが川で溺れるくらいのミス。
「あ、痛っ…」
―その小さな声が引き金になってワードナの中で均衡が破れた。
ワードナは突然立ち上がって妻に近づいた。手を伸ばして魔女の手首をつかむ。有無を言わせず白い手を引き寄せ、指先を口に入れた。
「―あ」
一滴分だけ、わずかに血の味がしたが、すぐにそれは消えた。
魔女の指先を熱心に吸いながら、悪の大魔術師はもう片方の腕ものばした。妻の腰にまわして引き寄せる。
次の瞬間、魔女はワードナの腕の中にあった。
―なんだ、簡単なことではないか、夫が主導権を握ることなど。
まるで予定調和の世界のできごとのように、難しいことなど何もない。
- 559 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:48:42 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・4>
「―ダークゾーンでは恋人同士は手をつなぐこと…迷子になるから?」
「迷子の他にも、そうしないと不運が近づくから、という伝承もあるよ」
司教スティルガーは、大真面目な顔でメモを確認した。
昨日一日姿が見えないと思ったら、リルガミンの図書館で古い伝承を調べていたらしい。
ダジャはため息をついた。この太っちょ司教の悪いところは、そういう知識を蓄えるだけ蓄えてちっとも実行しないことだ。
現に「ダークゾーンのルール」を詳細に語りながら、ダジャの手を握る素振りもみせない。
…あるいは、スティルガーにとって自分は恋人ではないのだろうか。コンビを組んで随分となるのに。
「子供のおとぎ話のようでも、馬鹿には出来ないよ。多くの伝承の真髄は、何でもないところに伝わっている」
相方のため息に、スティルガーはむっとしたように反論した。ダジャがイラついている意味がてんで分かっていない。
「はん、お次は<暗黒城>のお話でもしてくれるの?」
ダジャは思わず挑発的な声音で返事をした。言ってから後悔する。女がてらに盗賊稼業などしているから、言葉使いがつい荒っぽくなってしまう。
「……<魔道王ワードナ>だって、ついこないだまでは、子供のおとぎ話だったさ」
ダジャは沈黙した。
ワードナ! たしかにおとぎ話だった。<悪の大魔術師>は、リルガミンに生まれた子供たちにとって「怖いもの」の代表格だった。
それが地下迷宮の深くから黄泉返り、地上に復讐の手を伸ばしてきたとは!
リルガミンの議会がワードナとその配下の魔物退治に報奨金を出したときは苦笑したものだが、いざ迷宮にもぐってみるとわかる。
この迷宮は、以前とはまったく別物だ。徘徊する魔物がケタ違いに多く、また強くなってきている。
<魔道王>は本当に復活したらしい。―ダジャはもう一度ため息をついた。
(そろそろ司教と盗賊の二人だけでうろつくのが危険になってきたわね)
今度のため息にはスティルガーは追求してこなかった。微妙に察するところがあったのだろう。
こんなに鋭い男なのに、色事については不具者かと思うくらいに鈍い。いつかあのふくよかな頬っぺたを引っかいてやろうと思う。
「まあまあ、随分とウブな話じゃないのさ、お二人さん」
突然、物陰から女の声がかかり、二人はぎょっとした。
- 560 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:49:24 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・5>
「くっくっくっ、<ダークゾーンのルール>に<暗黒城>。迷宮の中階層で語るにはのんびりしたお話だねえ」
岩の陰から出てきたのは、忍者の装束に身を包んだ女だった。―ただし、下半身だけが裸だ。
黒々とした陰毛とその下が汗と別の粘液で濡れ、ゆらめく松明の光に妖しく映えている。
あきらかに、今の今まで男との性交に励んでいたという格好だ。ダンジョンの中で大胆な、というより異常な性癖だ。
「アイリアン―」
ダジャは眉をしかめた。
冒険者パーティー<雷電攻撃隊>の前衛の忍者・アイリアンと、ダジャは仲が悪い。
悪の忍者と中立の盗賊という微妙な職業関係もあるが、本質的に水と油だ。勝気なところだけが似ているのも不和の原因になる。
女忍者がこんな格好で人前に出てくること自体、ダジャに嫌悪感を抱かせる。ここは迷宮なんだぞ。
「ちっ、垂れてきちまった。―あの馬鹿、出しすぎだよ」
アイリアンは舌打ちをし、懐を探った。薄紙を何枚か取り出して自分の下肢にあてがう。
立ったまま腿を広げ、薄紙を自分の性器にあてがう。ぬぐう、というより中から掻き出すようにして荒々しく何かをふき取る。
数メートル離れていても鼻の利くダジャにはそれが精液だということがわかった。
「ちょっと、こんなとこで何やってるのよ。―変態!」
「はん? <雷電攻撃隊>は現在休憩中さ、何をやってようが、お前に文句つけられる筋合いはないさね」
アイリアンはぎろりとダジャをにらみつけた。
「―姐さん、もめ事ですかい?」
暗がりから他の声がした。ひげを生やした赤毛の盗賊・マーリンがにやつきながら出てくる。
その股間で哀れな悲鳴が上がった。―フェアリー、小妖精の雌が盗賊に押さえつけられてもがいている。
マーリンの下腹部に下肢をぴったりとあてがわれた格好と、フェアリーの流す血の涙で何をされているのかが分かる。
マーリンはこの階層に住み着く小妖精を捕らえて背後から犯しているのだ。
魔物とはいえ、小さく華奢な少女の姿の小妖精を性欲処理の道具に使う姿は鬼畜そのものだ。
万事荒っぽく、また倫理観も外れやすい冒険者たちの中には、女の姿をした魔物に好んで襲い掛かる連中が多いし、
実際性行為に及ぶ者も少なくない。だが、<雷電攻撃隊>はその中でも飛びっきり不道徳な一団だ。
- 561 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:49:57 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・6>
「なんでもないさ。うぶな寝んねぇをからかっているだけさね。―そろそろ出発するよ」
「あいよ、いま終わらせまさあ!」
マーリンは片手でつかんだフェアリーの腰をいっそう激しく動かした。
しばらくそうした後に、うめき声を立てて小妖精の中に放出する。
フェアリーは悲鳴を上げてぐったりした。マーリンはずるりと音を立ててそれを自分の男根から引き抜いた。
30センチほどの小妖精は、性器も小さい。そこから大量の精液が血とともに逆流する。痛々しい眺めだ。
マーリンはにやにや笑いながらそれを見ていたが、突然フェアリーをつかんだ手に力をこめた。
このモヒカン刈りの大男は、盗賊のくせに一流の戦士並の膂力がある。
ぐしゃり、という嫌な音がして、フェアリーは握りつぶされた。
「―あんたねえ!」
さすがにダジャは抗議の声を上げた。
「お、やるか?」
マーリンが好戦的に挑発した。ダジャはこの男とも仲が悪い。
「―やめておけ。ダジャはともかく、スティルガーは手ごわいぞ」
背後から落ち着いた声がかけられる。3人目の人影だ。
「雷電―」
<攻撃隊>のリーダーは穏やかな風貌だ。愛用の鬼面の兜とは好対照である。
性格も、いかにも中立の侍らしく常識的なこの剣士が、冒険者屈指の変態集団の領袖とはおかしな話ではある。
「そうさね、そこのでぶっちょは戦闘になるとやたらと知恵が回る。六対二で戦っても、こちらもまず二人は殺られるね。
あたしと雷電は死なないけど、あとの四人のうち二人のうちにお前が入らないとは限らないよ」
アイリアンがしれっと同意する。パーティーの実力者二人の指摘にマーリンはたじろいだ。
「いや、別に、本気でやりあおうとは―。俺もうぶな寝んねをからかっただけでさあ―」
- 562 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:50:42 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・7>
「ま、そんなことはどうでもいいさね。他の連中は?」
一触即発の雰囲気を見事に収めた女忍者は、さりげなく他の話題を振った。
「オーレリアスはジンスとお楽しみ中でさあ。テレコンタールはセラフを虐めて遊んでました」
悪の女魔術師は中立の戦士と肉体関係にあり、悪の僧侶は低級な天使を淫虐のえじきにすることを好んでいる。
アイリアンは片方の眉をあげてマーリンに顎をしゃくった。
「そろそろ出発するよ。5分で終わらせるように3人にお言い」
「了解でっさ!」
この場を離れたがっていた大男の盗賊はさっと消えた。もめ事は好きだが、自分が死ぬ可能性があれば話は別ということだ。
「すまんな。荒っぽい連中でな」
侍が軽く頭を下げる。
「そう、あんたが悪い。迷宮の中なのに、こんなにあたしの中に射精するから」
アイリアンは、ようやく精液をふき取り終えた薄紙を雷電に突きつけた。会話しながら今までその作業を継続していたらしい。
数枚の薄紙は、どろどろの粘液を吸い込んで、手の平大の塊になっていた。
「それが、どうしてもめ事の発端になるのかな?」
侍は心外だ、と言わんばかりに顎に手を当てた。
「簡単なことさ。こんなにいっぱい―しかも奥のほうまで出されたのをふき取るのには時間がかかる。
その間の暇つぶしにそこの子猫ちゃんに声をかけてたら、このざまさ」
アイリアンの論理はむちゃくちゃだが、雷電はなるほど、というようにうなずいた。
この辺の関係はよく分からない。傍から見るほどに雷電が尻に引かれているというわけではないようだが。
「まあ、いずれにせよ、この場は別れたほうがよさそうだな。今のはなかった事にしてくれるとありがたい」
雷電は鬼面の兜をつけながら言った。
「そちらが構わなければ、それでいいよ」
スティルガーが答えた。
- 563 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:51:24 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・8>
「じゃあ、そういうことにしようか」
ダジャも頷いた。アイリアンとは口げんかくらいがちょうどいい。
「そうさね、見たところそっちは北へ、こっちは南へ、だ。お互いダークゾーンへ消えるとしよう」
真新しいふんどしを締めながら女忍者は言った。
「―ま、そっちは善の戒律らしく<ルール>にのっとってお行儀よくおやり」
情夫とともに物陰に消えるアイリアンの言葉に、ダジャは一瞬首をかしげた。
「―こっちは手なんかつながないよ。お前たちは仲良くお手々つないで仲良くお行き、ってことさ、寝んねちゃん!」
ダジャは真っ赤になって突進しようとしたが、悪のパーティーはすでに姿も形もなかった。
「―もうっ!」
きびすを返して戻ってくると、ダジャは怒りと勢いにまかせて行動した。
「そんなに言うならやってやるわよ。―<ダークゾーンのルール>!」
女盗賊は司教の手をつかんだ。スティンガーが目を丸くしたが、ダジャは構わず相方の手を引っ張り、闇の中へ突進した。
「―あの…」
「何よ、文句あるの!?」
ダークゾーンの中でスティンガーは何度かダジャに声をかけたが、女盗賊は質問その他を一切拒否した。
手はつないだままだ。かれこれ二時間は、こんな風にして歩いている。
「いや、…何かおかしくない?」
でぶっちょ司教は、何度目かにようやく決心がついたというように言った。
「だから、何が?」
たしかに今日の自分はおかしい、とダジャは思った。でもそろそろ決断のときだ。
結果的に、いけすかない女忍者が背中を押してくれたことになる。良くも悪くも今日結果を出そう。振られるかもしれないが。
「いや―ここはどこ?」
その指摘に、ダジャは凍りついた。―この辺に抜けきるのに二時間以上かかるダークゾーンはないはずだ。
- 564 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:52:12 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・9>
スティルガーはデュマピックの呪文を唱えたが、結果は不明だった。
「とにかく歩くしかないね」
眉をしかめて司教は立ち上がった。軽くパニック状態に陥っていたダジャはその一言で少し落ち着く。
スティルガーは普段ぼんやりしているが、いざとなるとものすごく頼りになる男だ。
幸い、キャンプ後すぐにダークゾーンは途切れた。
しかし、闇を抜け出た先は、見たこともない風景だった。
―巨大な城塞の中。黒い大理石で作られたどこまでも続く回廊に二人はいた。
「な、何、これ―」
ダジャは後ろを振り返った。今の今まで歩いてきたダークゾーンが―なかった。
あわてて見回す視界に、幾重にもそびえ立つ奇怪な尖塔と城壁、宮殿が飛び込んでくる。
すべてが黒大理石か、もっと魔力を持つ黒色の材質で建造されている。
「<暗黒城>―こいつも、おとぎ話じゃなかったんだ」スティルガーが絶望の声を上げた。
「―きっと幻覚よ。子供だましの目くらまし」
回廊の端に座り込んで、ダジャは小さく呟いた。
小さな家に幻の魔術をかけ、御殿のようにみせかける幻術師の話を懸命に思い出す。
「たしかに幻術を含めて、いくつもの強力な魔法がかかっている。でも―幻術が隠しているのはそういう姿じゃない」
スティルガーは探査の魔法を何度も試した末に結論付けた。
この賢者がそういうのならば、それは本当のことだろう。
「じゃあ、本物の<暗黒城>―」
ダジャは泣きそうになった。
「だろうね。とにかく全体を見極めなければ脱出の可能性はゼロだ。あそこに登ってみよう」
司教は、ひときわ大きな宮殿を指差した。
- 565 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:52:56 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・10>
魔女の唇は、柔らかくて甘かった。
なにか特殊な口紅か香料でも使っているのかと思っていたが、どうやらそうした様子はない。
もっとも唾液がマディの魔力を持つような女だ。唇や吐息そのものが媚薬でもおかしくはない。
口づけしたとき、ちらりとそうした考えが脳裏をよぎったが、悪の大魔術師は自らの欲望に忠実に動いた。
ここは断固としてキスする。―何が起こっても、だ。
おとがいに手をかけ唇を寄せると、魔女は目をまん丸に見開いたが、すぐにうっとりと目を閉じた。
「―んんっ」
キスをしたが、おかしなことは何も起こらなかった。
治癒の効果も起こらなかったし、内臓を焼くような猛毒も生まれなかった。理性を失わせる媚薬の効き目も。
魔女は軽い吐息と小さな喘ぎ声を交互にあげて、ワードナの唇の動きに合わせて応えるだけだった。
―恋人のキスを受け入れる女の、ごくまっとうな反応。
すっかり調子に乗ったワードナは、舌を伸ばして魔女の唇に差し入れてみた。初めての試みだ。
いつもは魔女のほうから情熱的に舌をからめ、求めてくる。
最高級の象牙よりも滑らかな歯の間をすり抜け、魔女の口腔に侵入すると、そこはあっさりと陥落した。
魔女の舌はおずおずと侵略者に近づき、ちろちろと触れることで恭順の意を示した。傲慢な占領者は、乱暴な動きでそれをからめとる。
それを数度繰り返してから唇を離すと、魔女とワードナの唇の間を唾液が銀の糸となって繋いだ。
それが途切れるより前に、ワードナは次の行動に入った。
魔女の肩をつかんで、すぐ前にある寝台に押し倒す。強風に倒される花のように、魔女の体が崩れ落ちた。
「…んっ」
押し倒した魔女の上に乗り、部屋着をはだけに掛かる。
標的を唇から白い首筋に変え、唇を吸い付かせると、魔女の髪のかぐわしい香りが鼻腔いっぱいに広がった。強く吸うと、簡単にキスマークがつく。
夜な夜な徘徊し、美女に牙の刻印を残す吸血鬼の嗜好が今こそ理解できる。
ワードナは魔女の首筋にいくつも所有印をつけた後で、少し手間取りながら部屋着を脱がすことに成功した。
- 566 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:53:41 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・11>
「あ…」
服を脱がされて魔女は頬を桜色に染めた。
同じ裸になるにしても自分から脱ぐのと、求められて相手に脱がされるのでは、羞恥と満足がまったく別物と言うことがよく理解できた。
配偶者いる者の喜び、と言うものをしみじみと噛み締める。
だが、ワードナは魔女の幸福に構っていられなかった。
魔女の体のパーツをひとつひとつ確かめ、探求することに夢中になっていたからだ。
首筋から離れると、今度は鎖骨のくぼみに触れる。これはいつも法衣の襟からちらちらのぞいているので気になっていたところだ。
わきの下。ここも気になる。
白いなめらかな腹。へその形がいい。
腰のくびれ。あまりにも理想的な曲線。
一通り冒険を続けてから、ワードナはいよいよ核心にせまった。荒い鼻息をついて、魔女の下着を剥ぎ取る。
魔女の秘所があらわになった。
「むう」
悪の大魔道師は思わずうなり声を上げた。
若草の茂る場所とその下の複雑な地形。まじまじと観察する。
「……」
魔女はもじもじと腰を動かした。下は脱がされたが胸乳を覆う下着のほうは着けたままだ。
下半身だけを脱がされた、全裸よりいやらしい格好でされていることについて何か言いかけようとする。
しかし、夫があまりにも真剣な表情で自分の性器を覗き込んでいるので言葉を飲み込んだ。
魔女の夫は、何かに熱中すると他に目が行かないタイプの典型だ。―胸のほうは日を改めてたっぷりと再探求してもらおう。
実際、ワードナは近年まれに見る熱烈な探究心に燃え上がっていた。
この女の秘所は何度も見ているはずなのだが、どうにもあいまいだ。一度徹底的な学術調査を行う必要がある。―それも今すぐに!
ワードナは、魔女の白い太ももをつかんで左右に割った。
- 567 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:54:24 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・12>
下肢を大きく広げられて、魔女は顔を真っ赤にした。両手で自分の顔を覆う。
妻がまったく無防備・無抵抗なのをよいことに、ワードナは探究心を露骨な手段で満たしに掛かった。
ぐいっと顔を近づける。あからさまな光景に視線が釘付けになる。
「おお…」
ひろげられた魔女の女性器は、薄桃色の肉襞が複雑に重なり合い、その一枚一枚が柔らかそうだった。
女の粘膜を目の前にしたとき、男は本能に忠実に行動するようになる。
悪の大魔術師は、理由は知らないが、もっとこれを調べてみたくなった。
検査の道具は指でもかまわないが、一番いいのは舌だ。当然それを使うことにする。
「…んんっ!?」
突然性器を湿ったもので嬲られ、魔女は自分の手指の隙間から様子を伺った。
―夫が、自分の太ももの間に顔をうずめて、なにかに熱中している。
その姿勢と、子犬が皿のミルクを舐めるような音、それに下腹部に広がる感覚で何をされているのかがわかった。
「……あ…」
背筋を駆け抜けるぞくぞくとした快感と、暖かな満足感に、魔女は、自分が身体を小さく震わせていることに気づいた。
快感に声を上げそうになり、あわてて顔を覆う指の一本を折り曲げて口に含む。小指を噛んで声を殺した。
はしたない嬌声を上げたら、熱心に秘所を舐めている夫が我に返ってしまうのではないか、と恐れたからだ。
彼女の配偶者は、ひどい照れ屋なのだ。
だが、魔女の懸念はまったくの無駄だった。
ワードナは耳元でティルトウェイトをぶっ放しても気づかないほどに熱中していたし、
しかも、さらに大胆な行為をとったので、魔女は結局声を上げてしまった。
悪の大魔術師の舌は、魔女の口腔内でもそうであったように、傲慢に侵入を試みた。
魔女の性器は、たやすく占領された。
- 568 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:55:10 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・13>
―ワードナ軍は、森を抜けた谷間に荘園を発見した。
放浪の末、飢え切り、疲れきった略奪者は歓声をあげて突撃した。
きちんと整備された様子にはげしい抵抗を覚悟していたが、城門は押し問答だけであっさりと開いた。
中に入り込んで、略奪者は驚愕した。そこは別天地だった。
―豊かな水量を誇る綺麗な小川は、汲めど尽きぬ清らかな泉が水源だ。
―種を蒔けば豊かな収穫が約束されている豊穣の大地が果てしなく続く。
―荘園の一番奥には、みたこともないような美しい宮殿が建ち並んでいる。
何より驚いたのは、そこの住人たちが、優しげに侵略者たちを迎え入れたことだ。
「おかえりなさいませ。―あなたの本拠地に」
城門を中から開いた女たちが、占領軍を取り囲んだ。
綺麗に着飾った美女が、笑いさざめきながら一人ひとり手を引いて荘園の中に招き入れる。
あっという間に占領軍は平和的に解体された。
(りゃ、略奪を―)
一人残された隊長は、おろおろとあたりを見渡したが、何も奪う必要はなかった。
ひときわ美しい女が、取れたてのリンゴが詰まった籠を持って擦り寄ってきたからだ。
「ご自分の物を、改めて奪う必要がありまして?」
略奪者たちの姿を認めると、すぐに城門を開くように指示を出した女は、荘園の管理者で、今は隊長の相手だ。
長い髪をたなびかせて微笑む美女は、薄汚れた隊長に抱きついてキスをした。
豊かな胸を押し付けられながら、隊長は促されるままにリンゴを手に取った。
かぶりつくと、甘酸っぱい果汁が口いっぱいにひろがった。女はにっこりと笑った。
魔女はシーツをぎゅっと掴み、声を上げてのけぞった。夫の舌で達したのだ。
妻を絶頂に導いたワードナは、蜜液を唇から滴らせた。まるで上等の果物の果汁のようにかぐわしい。
- 569 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:55:55 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・14>
「なんてこった…」
スティンガーは絶望の声を上げた。眼下に広がる光景を見れば、どんな冒険者もそうなるだろう。
宮殿には、巨大な広間があった。リルガミンがすっぽり入りそうな大広間には、魔物で満ち溢れている。
大きい順に壁際から、魔人や竜や得体の知れない化物どもがきちんと並び、身じろぎもしない。
最も中央に近いのは、最も体の小さい魔物―そろいのお仕着せに身を包んだ女どもだ。
サッキュバスやビューティ、スライニンフたちが、裸ではなく小間使いの格好で整列しているのは冗談のようだが、
司教は、まったく笑うどころではなかった。
あの壁際の魔人一匹で、大陸一つを楽々と壊滅させる。いわんや、自分たちなど!
絶望しきって目を向けた広間の中央に、もっとも恐ろしい存在がいた。
長い髭をもつ、老魔術師―<魔道王ワードナ>。
「ほんとうに、ほんとうにいたんだ…」
ダジャが震えながらしがみついてきた。
ワードナは奇怪な行為を行っていた。
一片が数十メートルもある巨大なテーブルの上に、裸の女を乗せ、その太ももの奥に顔をうずめている。
魔術師の王が頭を動かすたび、女は身をくねらせた。
「女妖魔が集めた精をすすっているのよ。ああして邪悪な力を蓄えてるの―」
ダジャは、昔読んだ魔族の本に書かれていたことを思い出して言った。
髪を乱して悶える女妖魔は、サキュバスたちに囲まれても桁違いに美しく、淫らだ。淫魔たちの支配者にちがいない。
<魔道王>は淫魔の女王を愛人にしているのだ。
「―ひっ!」
ダジャが声を上げた。―いつの間にか、二人はサッキュバスたちに囲まれていた。
- 570 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:56:45 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・15>
「何よう!―近づかないで!」
ダジャは涙声で言った。
お仕着せの小間使い服に身を包んだサッキュバスたちは、美しい顔に淫らな笑みを浮かべている。
取り囲んだだけで一向に手出ししてこない理由を考え、ダジャははっとした。
サッキュバスたちは、スティルガーを狙っているのだ。
実際、サッキュバスたちは、怪しげに乳や尻を揺らめかして静かに司教を誘っていた。
抱きついているダジャは、スティルガーの股間が盛り上がってきたことを感じた。
「―この、馬鹿!」
不意に怒りとともにファイトが沸いた。太っちょ司教の顔を引っかく。
「な、何を―?!」
サッキュバスたちに魅入られかけたスティルガーが我に返る。
「馬鹿、馬鹿、馬鹿! ―あたしの気持ちに気づかないくせに、淫魔どもには色目使って!」
男に対してむちゃくちゃな論理を展開するのは、アイリアンだけのお家芸ではない。
ダジャはスティルガーの唇に口付けした。淫魔どもが目を丸くするほど情熱的なキス。
周りをとりかこむ強力な敵たちにかまわず、女盗賊は司教に飛び掛った。勢いよく司教の服を剥ぎ取る。
スティルガーの先端を取り出したとき、ダジャは後ろを振り向いて大声で叫んだ。
「―これは私のだからね! あんたたちなんかに渡すものか!」
宣言して正面を向き直ると、広間の中央では、<魔道王>が女妖魔の上にのしかかるところだった。
女妖魔は声をあげて魔術師を迎え入れている。
その悩ましい淫声を聞きながら、ダジャは、自分の中に愛しい男を迎え入れた。
―破瓜の小さな痛みは、すぐに宮殿に満ちる淫気にまぎれた。
声を殺しながらスティルガーの上で弾むダジャは、いつの間にか淫魔たちが波が引くように消えていったことに気づかなかった。
- 571 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:57:42 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・16>
―翌朝、魔女は目覚めるとベッドの上で大きく伸びをした。
たっぷりと愛された次の日は、世界のすべてが素晴らしいものに思える。
隣で眠る夫を大地の母よりも優しい目でみつめ、ベッドから降りる。
―昨日はうんとがんばってもらったのだから、朝食は栄養いっぱいのものにしなきゃ。
水を汲んでこようと小屋のドアを開ける。
「あら…?」
―そこに、抱き合って眠っている若い冒険者の男女を見つけて、魔女は眉をひそめた。
気配に気がついて飛び起きたダジャは、黒大理石の回廊に立つ美女をみて悲鳴を上げた。
「―女妖魔! …<魔道王>の愛人!」
女盗賊のことばに、魔女はよろめいた。少なからぬショックを受けたようだ。
―まるで<ダイヤモンドの騎士>の装備をすべて身に付けたロードが、無知な者から「村一番の戦士様」と呼ばれたかのように。
「あ、……愛人? …私が」
魔女はこめかみを押さえた。眼を閉じて大きく深呼吸を繰り返す。
その不本意そのものの表情に、冒険者たちは、悪の実力者たちに関して流布している噂を思い出した。
(…悪魔や妖術師は、高位になればなるほど、その関係は謀略と淫蕩にまみれていると言う…)
(―たぶん、この女妖魔は、本当はワードナの隙を狙っている敵対者で、その愛人と呼ばれて怒っているのだ)
自分の不用意な一言が相手に与えた屈辱感を想像して、ダジャは真っ青になった。
―たしかに屈辱は屈辱だ。魔女は深呼吸を七回くりかえし、口の中でぶつぶつと呟く。
「……愛人、情婦、セックスフレンド。―これも考えようによっては、正妻の下位職業と言えなくはないわね。
まあ、愛人と見紛うくらいに情熱的なのは悪いことではないわ。―特にベッドの中では」
失礼な一言ではあるが、すぐさま報いを受けさせるほどの無礼ではない、という判断をつけた。
―ものすごく気分のいい朝に、大虐殺には向いていない。
- 572 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:58:23 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・17>
目を開けた魔女に、冒険者たちがすくみ上がる。
「それで、こんなところで一体何をしていたのかしら? ……って、あら?」
魔女はすんすんと上品に鼻を鳴らした。この女はおそろしく鼻が利く。
「殿方の精汁と、女の蜜液。それに―破瓜の血の匂い。…そういうことをしていたのね」
恐怖も忘れてダジャは真っ赤になった。
「―あなたたち、夫婦?」
女妖魔はとんでもない質問をした。
「―そうよ! ずっと恋人だったけど、昨日から夫婦」
司教が何か言う前に、女盗賊は言い切った。ここで死ぬのなら、言っておかなければ地獄で後悔するだろう。
魔女はくすくすと笑った。相手は無礼な侵入者から、隣の若奥様に変わった。だったら出歯亀くらいは許してやろう。
「そう。じゃ、お祝いしてあげる」
魔女は指を軽く振った。
「その角を曲がって、ダークゾーンにお入りなさい。元の場所に戻れるわ」
「―?!」
「それと、もう一つ。安産と多産の魔法をかけてあげたわ。もちろん、今、貴女のおなかの中にある子種も無事着床したわよ」
ぎょっとするスティルガーを、魔女はじろりと睨んだ。
「何か不満でも?」
「い、いや」
「この娘、貴方のいい奥さんになるわよ。大事になさい―いろんな意味でお腹を膨らませてあげてね」
スティルガーはすばやく頭の中で考えをまとめた。
現実家の司教が冒険中に集めた蓄えは、すでに金貨で何百万枚にものぼる。
引退して農場でも買えば、今すぐにでもダジャと子供の2−30人も養っていけるだろう。
「―う、うん。」
「―よろしい、ではお行きなさいな」
- 573 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 03:59:10 ID:fd4Nmh6G
- <地下5階・18>
脱兎のごとく逃げさった冒険者たちを見送り、魔女はにっこりと笑った。
ダークゾーンに入るとき、男は女の手をしっかり掴んでいた。
<ルール>をちゃんと守っている。なかなか前途有望な夫婦だ。
あっと言う間に朝食を用意し、ようやく起きあがってきた寝ぼすけさんと一緒に食べる。
照れ隠しでむっつりと黙っている夫に、いろいろと話しかけ、出発の準備をして小屋を出る。
ダークゾーンの手前の曲がり角まできて、悪の大魔術師は立ち止まった。
何かを決めかねているようにうろうろと歩き回る夫を優しく横目で眺めてから、魔女は不意に後ろを振り返った。
…素敵な一晩を過ごした小さな小屋が見える。
魔女が口の中で呪を唱えると、それはたちまち途方もなく巨大な黒い城に戻った。
(ごめんなさいね。窮屈な思いをさせて。―わが殿が、まだいらないと言うから、ちょっと姿を変えてもらったわ。
それに新婚旅行中の夫婦には、大きなお城より、指が触れ合うほどに狭くて二人しかいないお部屋が必要なの。
そのうち新居に使わせてもらうから、少し待っててね。―子供が出来たらすぐに広いお家が必要になるもの)
<暗黒城>は、主人の言葉にうなだれたように沈黙した。
魔女が作ってからこの方、ずっと住み手が不在のまま幾星霜が過ぎた。
だが、今は希望がある。魔女の新婚旅行が終われば、<暗黒城>は住み手を得るのだ。
その日まで気長に待つ。暗闇を吐き出して姿を消しながら、世界最強の魔宝は約束の時のことを想像して打ち震えた。
―ワードナはようやく決心を固めた。
決然として魔女に突進し、憤然として手を伸ばし、轟然として魔女の手を取った。
魔女は当然と言うように夫の手を握り返した。
<ダークゾーンのルール>を忠実に守りながら、二人は暗闇に入っていった。
たぶん、二人には今日も何かいいことが起こるだろう。
- 574 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/21(月) 04:09:37 ID:fd4Nmh6G
- 今回は難産だったー。・゚・(ノД`)・゚・。
ダークゾーンのルールと、ワードナがキス&なめなめする話は早い段階で出来てたけど、
冒険者側が<ホリンのローラーズ>で書けなくて、<パイオニアのペア>でも書けなくて、
中出し精子をごしごしふき取る女忍者、というアイリアンのシチュが思い浮かばなかったらやばかったッス。
- 575 :名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 05:07:47 ID:gQN5LZOz
- ブラヴォー!! 超ブラヴォー!!
18スレにも渡る力作お疲れさまです、しかと読ませていただきました。
攻められる魔女様に(*´∀`)ホワワン
- 576 :名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 05:44:49 ID:SYU6THRb
- 上だけ着てて下はまる裸という漏れのツボコスがダブルで出てきてハァハァ
忍者たんは普段からそのままで居た方がAC下がって強いんじゃないでつかハァハァ
- 577 :名無しさん@ピンキー:2005/03/21(月) 20:20:53 ID:XeqBfB6j
- GJ!俺もこんな奥さん欲すぃ・・・・
- 578 :名無しさん@ピンキー:2005/03/24(木) 20:01:57 ID:U84RjLxm
- ソーンたんかわいいよ かわいいよソーンたん
B6Fのロリロリソーンたんとママンソーンたん
今回の総受け恥じらいソーンたん・・・
すっかり萌えキャラでつ
どんどん強力になってくのに、どんどんかわいくなって・・・
- 579 :名無しさん@ピンキー:2005/03/25(金) 03:27:05 ID:zeU1t4IZ
- それにしても、この分だと魔女サマは何でも持ってそうだなw
〜〜
「どうかいたしまして?」
「なんでもない。―そうだ貴様、<ハ○ヤ>のことは知っておるか?」
ハ○ヤ、伊東に伝わる最古の伝承の一つでタイやヒラメも踊る海底温泉があるとも言われる。
「でも、わが殿。―もし、それがこの世にあったとして、手に入れたいとお思いですか?」
「ふん、手にしても良いが、それより先にやることがある。全ては地上に出てからだ」
「そう…ですか」
魔女は不意に後ろを振り返った。 …素敵な一晩を過ごした小さな小屋が見える。
(ごめんなさいね。窮屈な思いをさせて。―わが殿が、まだいらないと言うか(ry
- 580 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/03/25(金) 22:09:00 ID:weQ/GrVF
- >ハ○ヤ
な、なぜハ○ヤっ!?w
魔女「伊東! 熱海! ―新婚旅行の聖地! ぜひ行きましょう、わが殿!!」
ワードナ「ヒ、ヒノモトの果てまでか?」
魔女「ああ、温泉、混浴、露天風呂!」
ワードナ「そ、そ、そんな不特定多数が裸になるような破廉恥な場所、行かんわい!」
魔女「……それでは、家族風呂でまったりと二人きり…」
ワードナ「……」(←ちょっと心が動いた)
魔女「それに秘宝館! ヒノモトの叡智の結晶がごろごろと!」
ワードナ「……」(←なんかうさんくせー、と思った)
魔女「―ハ○ヤでは、殿方が活きのいいハマチを抱えるステキな儀式が経験できましてよ」(注:それはCMだけですw)
ワードナ「…それのどこがステキなのだ?」
魔女「わが殿が素っ裸でピチピチ跳ねるお魚を抱えて……もちろん、おち×ち×丸出しでぷるぷると……(ぽっ)」
ワードナ「ぜ、ぜ、絶対行かんわーっ!!」
ハ○ヤと夕月カ○ボコのCMは妙に心残っているw
暇つぶしにPS版の3をはじめました。
ポレ嫁可愛いよ、可愛いよポレ嫁。
- 581 :名無しさん@ピンキー:2005/03/27(日) 21:41:29 ID:cYA9lhJi
- ほ
- 582 :名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 02:29:07 ID:eO7PTFB0
- し
- 583 :名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 03:00:19 ID:cN+4XP+T
- ゅ
- 584 :名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 21:23:12 ID:IZbaUYiO
- ここんところGJ続き。
- 585 :名無しさん@ピンキー:2005/03/28(月) 23:51:48 ID:QA+YEI3U
- と言っても書いてる人は一人だけなんだがな。
色んな職人さんがいっぱい来てホスィ…
- 586 :名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 13:21:17 ID:O01cyYvP
- いかんせん題材がメジャーじゃないからのう。
職人が少ないのはしかたあるまいて。
エクスネタで誰か書いてくれんものかと首を長くして待っておるのだが。
- 587 :名無しさん@ピンキー:2005/03/29(火) 23:43:04 ID:KYPDJH7e
- 戦闘の監獄も出た事だし、こちらも期待。
- 588 :名無しさん@ピンキー:2005/03/30(水) 19:33:15 ID:WwCPNxvl
- シラン復活希望
- 589 :名無しさん@ピンキー:2005/03/31(木) 02:47:04 ID:Vmpoi2xD
- ハ○ヤワロタw
CMソング貼っときますね。
つttp://www.sunhatoya.co.jp/sound/sound.html
- 590 :名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/01(金) 23:20:06 ID:GaEVA5jh
- 保守
- 591 :名無しさん@ピンキー:皇紀2665/04/02(土) 01:52:12 ID:MijxkNgY
- あれ?質問板みたいなの探してたはずなのに…あれ?
な、なんでこんな時間に…!?
- 592 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:00:35 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・1>
プールの目前まで来て、ワードナの足が止まった。
なにやら妖しげな水がたたえられた水溜りを見て、魔女がちょっと眉をひそめる。
このプールは属性を変える効果があるはずだが、魔女が気にしているのは別のことのようだ。
「あまり水が綺麗ではありませんね。でも、まあ、仕方ありません」
意を決すると女のほうが早い。魔女はたちまち法衣に手をかけ、胸元を緩ませ始めた。
「待て、何をやっている」
「え? ―プールに入るのに、裸に。幸い、周りにわが殿以外の人影はおりません」
「泳ぐわけではない、この手のプールは服を着たまま入るものじゃ!」
「そんな―。あの、水着もだめですか?」
「…当たり前だ」
―「水着」とは何のことか分からないが、とりあえず却下する。どうせろくでもない物に決まっておる。
魔女はうつむき、ぶつぶつと呪詛を唱え始めた。
もれ聞こえる声は、(すごいの買ったのに)とか(わが殿に見せたいなあ)とか、悪の大魔術師には意味がわからないことばかりだ。
おそらく、とんでもなく恐ろしい呪具の話でもしているのだろう。
そのうち(わが殿にもお揃いの着てもらえば…)とつぶやいたので、ワードナはなぜかちょっとぞっとした。
女の陰謀は、わけがわからなくても男の本能が危険を察知する。
だが幸いなことに、ひとしきりぶつぶつ言った魔女はそれを実行する前に、別のことを思いついたようだ。
「…そうだ、温泉! こんど一緒に参りましょう。私が昔住んでいた迷宮にとてもいいのがありましてよ。もちろん、混浴!」
「…それだ」
魔女は温泉旅行に同意が出たと思ってうれしそうな表情になったが、ワードナはまったく別のことを考えていた。
「―昔住んでいた迷宮、と言ったな。……貴様はいったい何者なのだ?」
ワードナは北を睨みながら言った。
ここは地下4階。―その方角には、魔女の住処がある。
- 593 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:01:22 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・2>
(そもそも……この女は何者なのだ?)
ワードナにとって、今やそれは、この世で最大の疑問である。
このフロアで最初に出会ったとき、それは「地下4階の魔女」であった。
忌々しい結婚の呪いで彼をからめ取った後、そいつは「お目付けをワードナにつける」と言った。
それがこの女―地下10階から彼について離れぬ「魔女」だ。だがこの女は、お目付けどころか自身が妻であることを主張している
そして後から気づいたが、この魔女は、かつて「災厄の中心」を操り、別宇宙を造ろうとした稀代の女魔術師「ソーン」の姿を持つ。
「―貴様は何者だ?」
考えてみれば、ワードナは今までその問いを正面切って発したことがない。
そう訊けば、魔女はあでやかに笑って「貴方の妻です」と答えるのが目に見えていることもあるが、
最大の理由は、彼自身がなんとなくその話題に触れたくなかった、という奇妙な感情による。
しかし、もはや避けては通れぬ。この女と初めて会ったはずの場所、魔女の住処に行けば何か手がかりがあるはずだ。
悪の大魔術師は決然として突進した。
「………」
「―おや、お帰り」
五分後、ワードナは口をあんぐりとあけていた。手がかりどころか、当の本人がそこにいた。
「…なんて顔をしているのさ、女房の顔を忘れたかい?」
地下4階の魔女は、ワードナの顔をしげしげと見つめた。
それから、魔女―地下10階からワードナについてきている方に視線を向けた。
「…なるほど、<私>の顔を忘れるのも無理はない、か。随分とまあ、女らしくなったものだわね、<私>よ」
ワードナは交互に二人の魔女を見比べる。顔の造形、美しさも寸分の違いもない。
ただ―声だけが違う。彼についてきた魔女は姿にふさわしい若い女の声だが、地下四階の魔女はしわがれ声だ。
「―十万年の独り身よりも、十日の結婚生活」
若い声のほうの魔女があでやかに微笑して答える。
「ちがいない。―胸と腰のあたりに脂が乗ってきたこと」
- 594 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:02:03 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・3>
「ま、待て、貴様たちは―いったい何者なんだ?」
ワードナは思わず叫んだ。二人の魔女が振り返る。
「あなたの妻ですわ」
「あんたの女房だよ」
これも寸分のずれもない返答に、悪の大魔術師は頭を抱えた。
「…そうか、貴様ら、クローンだな」
かつてソーンという名の魔女は、結界術とともにクローン術を駆使して大迷宮に君臨したという。
魔女を倒しに来た最強の冒険者の前に立ちふさがる最強の敵は、彼らと同じ姿と力を持ったクローンであった。
しかし、そのソーンの姿を持つ魔女たちは首を振った。
「はずれ、だ。<私>は<私>だよ」
「クローンなど、所詮未熟な魔術にすぎません。昔、いい気になって使っていたことがお恥ずかしい限りですわ」
一向に埒が明かない。
ワードナは問題を糾明しようと、あごひげをかきむしりながら二人の魔女に詰め寄った。
「―まあ、立ち話もなんだ、中にお入り」
しわがれ声のほうの魔女が見事なタイミングで突進をかわし、ワードナと魔女を住処に招きいれた。
「ふふ、なつかしい空気」
地下10階からついてきた魔女が、にっこりと笑う。
たしかに、さまざまな魔法薬の素材が棚という棚を埋め尽くし、大釜の中で奇怪な液体が煮える小屋は、「古典的な魔女の住処」の具現化だ。
「……」
ワードナは何か言おうとした。だが何も言うことが出来なかった。―めまいがする。世界が急速に傾き、意識が遠のく。
たたらを踏んで踏みとどまり、ワードナは背後の魔女―地下4階のしわがれ声の方だ―をにらみつけた。
「おや、さすが。―でも、あんたと<私>はお寝むの時間だよ。―おやすみ」
住居の主は、今、背後から飛ばした呪文を再び唱えた。
いかなる手段によってか、ワードナすらも二度は抵抗できぬほどに強化されたカティノの呪文を。
悪の大魔術師とその妻は、あっと言う間に眠りについた。
- 595 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:02:51 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・4>
……気がついたとき、ワードナはベッドの上に立っていた。
いや、立っていた、と言うと語弊がある。
この住処のどこにあったのかというような巨大な寝台の上で、大魔道士は上体を倒して腰を突き出した姿勢で立たされていた。
両手は、目いっぱいに伸ばされて、寝台の豪奢なヘッドボードへくくりつけられている。
どんな素材と結び方なのか、いくら動かしても肌に食い込むことのない薄布は、どんな力を入れてもびくともしなかった。
「おはよう。―よく眠れたかい?」
しわがれ声が妙になまめかしく耳元でささやいた。
「―貴様!」
ワードナは背中にいる地下4階の魔女を睨もうとしたがうまくいかなかった。腰から下に力が入らない。
なぜかを考え、悪の大魔術師は愕然とした。腰の上に彼を眠らせた魔女の手が置かれ、ゆっくりとさすっているのだ。
地下4階の魔女の指が這うたびに、ワードナの身体の奥底からぞくぞくするような快感が湧き上がる。
「ふふ、いい反応だよ。さすが<私>、連れ合いの身体をとてもよく管理している」
そうだ、魔女! あやつはどこだ…? たしか、わしとともに眠らされて…。
「あんたの女房なら、ほら、そこ、あんたの目の前―いや下か」
背後の魔女がワードナの足元を指差した。
「―」
魔女―地下10階から彼についてきている方―は、ベッドの上に転がされていた。
ヘッドボードに上体をもたれかけるような姿勢で、ワードナと向かい合いにされている。
夫と同じく、両手を手首のところで布に縛られ、それはやはりヘッドボードに括り付けられ持ち上げられている。
ワードナと違って、こちらはご丁寧に猿轡まで噛まされていた。不安におののく瞳が夫を見上げている。
「貴様、何を―。これは貴様…ではないのか…?」
「そうだとも、その女は<私>さ。そしてあんたはその亭主。―だからおせっかいを焼きたくなる」
地下4階の魔女はにやりと笑った。
妻と寸分変わらぬ美貌に、ワードナは身震いした。
- 596 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:03:36 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・5>
「―どうにもこっちの<私>は奥手でねえ。あんたとの仲もなかなか進まないようだ
手をつなぐことと、キスすることくらいは覚えたようだけど、肝心なところがまるでなってないよ」
地下4階の魔女は首を振りながら、ベッドに縛られた魔女を睨んだ。
「―だから、こっちとしては、もう少し宿六との仲を進めたくて、やきもきするわけさ」
しわがれ声の魔女の手が、そろそろと下に降り彼の尻の辺りをまさぐった。ワードナはびくりと身体を震わせた。
「―ほら、ここもまだのようだよ」
背後の女の表情は見えなかったが、その美貌に果てしなく邪悪な笑みが浮かんだような気がしてワードナはうろたえた。
ベッドに縛られた魔女が、猿轡の下で何か抗議の言葉を上げた。―しかし魔法の布にさえぎられて声は聞こえない。
「ふふふ、文句がないようだから、<私>流でやらせてもらうことにするよ」
地下4階の魔女は老魔術師のローブに爪を当てた。すっと引くだけで、丈夫な布地がまっすぐに裂ける。
あっという間にワードナは、下半身をむき出しにされた。―妻の目の前で、妻の手によって。
「……さて、宿六に質問だよ。―あんたはこの女のことが好きかい?」
ワードナは激しくむせた。
「な、ななな、何を言うか、馬鹿者」
「おや、答えたくないのかい? 照れと優柔不断は男の一番の罪悪だよ」
しわがれ声の魔女は片方の眉を上げた。ワードナの背中にぴったりと密着するように後ろからのしかかる。
柔らかな感触が悪の大魔術師の背面を占領した。―特に彼の肩甲骨の辺りに、ものすごい量感の柔らかい塊が乗っかっている。
ワードナの肩に魔女の顎が乗った。耳元で甘い吐息とともにささやく。
「もう一度訊くよ、あんたは<私>のことが好きかい?」
ワードナはじたばたして背中の魔女を振り払おうとしたが、急に動きを停止した。
「暴れない、暴れない。―暴れん坊はここだけで十分だよ」
ぎゅっと掴むことでワードナの動きを封じた後、やわやわとしごくことでそれを鉄のように硬くする。
「あいかわらず立派な持ち物だね。女房としては鼻が高いよ」
地下4階の魔女はにやにやと笑いながら、いとおしげにワードナの男根を弄った。
- 597 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:04:18 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・6>
猿轡を噛まされている魔女がワードナの真下で激しく身をよじった。だが腕は縛り上げられ、どうやら足も固定されているらしい。
胴体と、太ももがうねるように動いただけで、何の解決にもならなかった。
無力な妻ががっくりと頭をたれる瞬間、その瞳に涙がいっぱいたまっているのが見えた。―ワードナの心臓にぐさりときた。
にわかに怒りが沸く。悪の大魔術師は決然として死と破壊の呪文を唱え始めた。
「―駄目。<私>も<私>だよ。―仲良くしておくれな」
背後の魔女がさらにワードナに覆いかぶさってきた。自由なほうの片手で夫の頭を抱き、肩越しに唇をあわせる。
ワードナは呪文の詠唱をやめた。
唇を塞がれたからではない。伝説の魔道王の実力を持ってすれば、そんな状態どころか真空の中でさえも呪文を完成できる。
だが、情熱的に唇と歯を割って入ってくる舌の動きに、ワードナは戸惑った。身に覚えあるが微妙な違和感が交じり合う、奇妙な感覚。
何か重大なヒントが隠されている直感に、ワードナは唱えかけの呪文を放り出して分析に掛かった。
ワードナの反撃を封じた地下4階の魔女が、音を立てて唇を離した。男根をゆっくりとしごきながら、するすると夫の背中を滑り落ちていく。
「―おおっ!?」
ワードナが我に返ったとき、背後の魔女は、老人の尻を抱きかかえていた。
「な、何を―!?」
狼狽の極みと言った風のワードナの反応に、地下4階の魔女は微笑した。
「恥ずかしがることはないだろ。―女房が亭主の尻穴を可愛がるくらい普通のことだよ」
舌なめずりをして、ひざまずく。痩せた尻を白い繊手が優しく、しかし抵抗を許さぬ力でゆっくりと左右に押し広げる。
「―や、やめ…」
うろたえる声にかまわず、魔女は皺だらけの孔に唇を寄せた。
唾液をたっぷりと塗りたくり、すぼまった孔に、柔らかな舌を滑り込ませる。夫の内部を薄桃色の蛭が探検していく。
じゅるじゅると音を立ててすすりこんだ後、口に含んで唾液まみれにした指を差し入れ、前立腺を刺激する。
その責めの繰り返しに、悪の大魔術師はがくがくと身を震わせた。
「ふふ、おいしいよ、ワードナ。―でも、ここに溜まっているのは、もっとおいしいだろうね」
顔を上げた地下4階の魔女は、ワードナの陰嚢を揉みながら艶然と笑った。
- 598 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:05:04 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・7>
「ふふふ、もう、ぱんぱんだね」
男子の急所を柔らかく刺激しながら、地下4階の魔女は心底嬉しそうな表情をした。
「ここをこうすると、もっと良くなるよ」
言うなり、魔女はワードナの陰嚢に唇を寄せた。大きく口を開いて袋ごと頬張る。
片側ずつたっぷりとしゃぶりあげる間にも、手による男根への奉仕はやまない。ワードナはのけぞった。
ふくらはぎが吊るかと思うくらいに足に力をこめて懸命に耐える。
「ふふふ、ぴくぴくしている。―中の子種がどんどん濃くなってきているのがわかるよ。
きっと量もすごいだろうねえ。―ねえ、どこに出したい?」
不意打ちの質問に魔道王は愕然とした。
「こんなに元気な子種だ、無駄打ちしてはもったいないよ。
―口の中に出したいかい? あんたの女房は一滴残らず喜んで飲むだろうねえ。
―それともお臀かい? さっき尻穴をいじられた仇を討つのもいいねえ。
―やっぱり、膣の中かい? こんないい子種を子宮にぶちまけられたら、<私>は狂っちまいそうだよ。
……でも、今、お前さんが出したいのは、きっと違うところなんだろ?」
図星を指されてワードナは沈黙した。
魔女がにやりと笑った。再びワードナの上体にぴったりと身を寄せ、耳元でささやく。謎めいた問いかけを。
「…見てごらん、あんたの女房、けっこう美人だろ? ―何故だか分かるかい?」
けっこうどころか、魔道王は、この女以上の美女に出会ったことがない。
だが、「何故?」と問われると…そもそも美貌に理由などあるのか?
ワードナは男根の爆発を抑えるべく、快楽にかき回される脳髄で必死に考えようとした。背後の魔女がくつくつと笑う。
「馬鹿だね、―あんたのために決まっているだろ」
「―わしの?」
「<私>が、あんた以外の人間のために綺麗になろうとする、と思っているのかい? あきれた宿六だね」
- 599 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:06:07 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・8>
「―馬鹿な女は、自分のために綺麗になろうとするが、もうちょっと賢い女は、好きな男のために綺麗になろうとするのさ。
毎日のお化粧と節制、表情と仕草と言葉使いの研究、笑顔と涙。―それと何より大事な、連れ合いの反応。
―昔、絶対美も含めたすべてを自分ひとりの手に入れるために、新しい宇宙を創造しようとした愚かな魔女がいたけど、
誰か一人のためだけの美しさを作ることなら、別に難しいこっちゃあない。―仲良い夫婦が大抵やっていることさね」
「…わしの…ため……」
悪の大魔術師は、愕然として眼下の妻を見た。潤んだ瞳が見返した。
地下4階の魔女がにやにやと笑いながらワードナの耳元でささやいた。
「―だから、たまには褒めておあげ。綺麗だね、でも、好きだ、でも、なんでもいいさ。それだけで<私>は世界の全部を手に入れたも同然―」
だが、ワードナは耳まで真っ赤になって押し黙った。
背後の魔女はため息をついた。
「―あんたの恥ずかしがりは筋金入りだね。―でも、まあ、男が自分の女を褒める方法はそれだけではないよ」
ワードナの男根をもてあそぶ魔女の手業が淫らさを増した。悪の大魔術師は歯を食いしばって耐えようとした。
いかん、このままでは―。
「遠慮せずに、お出し。―<私>の顔にかけるのよ。そこに出したいんだろう?」
魔女は耳元でささやいた。同時に、男の肛門の奥を犯す指と男根をなぶる指に仕上げの動きをかける。
「―ううっ!」
ワードナは爆発した。これ以上ないというくらいに膨れ上がった男根から、大量の精液が噴き出す。
ゼリー状の粘液は、白い紐のように宙を舞い、魔女の美貌に降りかかった。
男根の律動にあわせて、射精は長いこと続いた。幾筋もの白濁液が魔女の顔にべっとりとかかる。艶やかな髪までも餌食となった。
「ああ……」
魔女は身体を震わせ、小さくあえいだ。霞んだような表情が心の中をあらわしている。
―愛するものに汚され、所有印を押される悦び。
ワードナは妻の美貌を犯し続けた。魔女はその全てをすすんで受け止めた。
- 600 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:12:48 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・9>
「ふふ、これはまた、たっぷりと出したじゃないか」
背後の魔女が、射精したばかりの男根をもてあそびながらささやいた。
「ほれ、あんなにねっとりしている。おや、頬にかかったのは流れ落ちもしないよ。髪にまでこんなにかけて……。
―ふふふ、女房の顔にかけるのに、そんなに興奮したのかい? 綺麗にしていた甲斐があったねえ、<私>?」
図星を指されてワードナは言葉に詰まった。魔女の美しい顔に自分の精液をかけてみたい、という欲望は今までずっと感じていたことだ。
地下4階の魔女が、見透かしたように笑う。―優しく、あでやかに。
「それでいいのさ。言葉でも、キスでも、こういうやり方でもいい、自分のものに時々所有印をお付け。
世界中に「これは、わしの物だ」と主張おし。―<私>は、いつでもそうされたがっているよ」
ぞくり、とワードナの背筋を蛇が這い登った。何か心地よく、重大なことが耳に入ってきた―ような気がする。
だが背後の魔女は、彼にそれをゆっくりと吟味する余裕を与えなかった。
「ほら、かけただけではまだ不十分だよ。この顔をもっと自分のものにしたければ、この精液をもっとこすりつけておやり。
隅々まで塗りたくって、あんたの匂いが取れなくなるくらいにすり込むのさ。犬の縄張りと同じことさね―」
甘美な誘いにワードナは縛られている腕を思わず動かそうとした。もちろん動かない。地下4階の魔女が笑った。
「だめだめ、手なんか使っちゃ! ―こういうときは、もっといい道具があるじゃないか」
- 601 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:14:10 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・10>
ワードナの腰が背後からぐいっと押される。男根が、魔女の顔にぺったりと押し付けられた。自分の出した粘液と、魔女の柔らかな頬の感触。
「―ふふふ、精液をかけただけじゃなくて、男根でこすりつけるのかい? いやらしいねえ。
そんなことされたら<私>はあんたに全面降伏しちまうよ。当分亭主に逆らえないねえ……」
自分でやったことなのに、背後の魔女はまるでワードナに責め立てられている様に、あえぎながらささやいた。
いまやマゾの愉悦に身を任せているのは、ワードナの下の魔女だけではない。もう一人の魔女のほうも同様だった。
放ったばかりの男根が二人の魔女の痴態を前にして、よりたくましく復活する。
「ふふ、亭主がその気になったよ。―仲良く妻の役目を果たそうじゃないか」
地下4階の魔女が手を振った。縛られていた魔女の猿轡と手かせがはずれる。ワードナの手かせも。
「―わが殿」
魔女がのしかかってきた夫を抱きしめる。背後から地下4階の魔女も参加する。
一人の男と二人の美女……一組の夫婦はそのままうねるような官能の坩堝に身を投じていった。
- 602 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:15:04 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・11>
ワードナが気がつくと、そこは闇の中に光がひとつ灯る部屋だった。
―部屋? 闇はとてつもなく広がっているようで、どこまで続いているか見等がつかない。だが魔女の住処ならばこんな部屋もあるだろう。
どのみち、部屋の「中央」、明かりがある場所以外に意味はない。
ワードナは光の下、大きな古ぼけた机の前に歩いていった。
「お目覚めかい。まだ夜中だよ。―と言っても夫婦ともども目がさえてるようだ。少しおしゃべりしようか」
テーブルの向こうの魔女が声をかけてきた。しわがれ声だ。
―地下4階の魔女。もう一人の魔女はいない。好都合だ。
「―質問がある。はぐらかさずに答えろ」
ワードナは決然として相手をにらみつけた。
「いいとも、何でも答えるべきときが来たようだね。―まあ、お座りな」
地下4階の魔女は頷いて対面の椅子をすすめた。腰掛け、改めて相手を睨みすえる。
「聞きたいことは山ほどある、という顔だね。―まずは、<私>の正体、それとあっちの<私>との関係」
しわがれ声の魔女はちょっと考えこんだ。
「まず<私>だけど―まあ、魔女としか言いようがないね。結構長く生きているけど、女に年齢は聞かないでもらいたいね。
いろいろな名前を持っていろいろなところに住んでいたけど、今はここに落ち着いている。―ちなみにあんたとが初婚だよ」
最後の一言を強調する。
「あっちの<私>については、これも<私>としか答えようがないね。分身と言えば分かりいいだろうけど、厳密にはちょっとちがう。
―それに今ではもう、あっちのほうが本体と言ってもいい」
「―それにしては、ずいぶんと違うな、あれと、貴様とは」
魔女はぱちくりとまばたきした。それからぷっと吹き出す。
「…当たり前じゃないか」
魔女が笑った意味は分からなかったが、とりあえず話を進める。これ以上はぐらかされては埒があかない。
「―では、貴様らと、あのソーンとはどういう関係なのだ?」
- 603 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:15:41 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・12>
地下4階の魔女は悲しげに眉をひそめた。
「あの娘も<私>―と言っても、完璧な分身―あんたにずっとくっついている<私>と違って、ほんの一部分が離れた存在だったけどね。」
「……」
「愚かでかわいそうな娘だったよ。誰からも愛されない、何も手に入らないのを恨んで、新しい宇宙を作ってすべてを手に入れようとした。
処女の子宮で宇宙なんか作れるわけがないのに、災厄の中心を操って無理やりやろうとしたのさ。―結局失敗したけどね」
その話は聞いている。この魔女の一部から生まれた女ならば、ゲートキーパーすら上回る魔力を持っていたことも納得がいく。
……稀代の女妖術師が処女だったとは初耳だったが。
「あの娘のまわりには、ちゃんとあの娘を愛してくれたかもしれない者がいたのに、自分からそれを遠ざけて破滅の道を歩んだ―馬鹿な娘だったよ」
魔女はため息をついた。出来の悪い妹か、娘を嘆く女のように。
「ことが終わった後、あの娘の魂は私が拾い上げた。あの娘はあらゆる点でまちがっていたけど、すごい頑張り屋でね。
誰のために見せるわけでもないのに、世界を見返そうと一生懸命綺麗になろうとしていた。
たしかにものすごい美人にはなったよ、―誰も褒めてくれる相手がいなかったけどね。
あんまり悲しいので、あの娘を再吸収したとき、<私>はあの娘の姿を取ることにしたのさ。だからあの娘も、過去の<私>」
「むう…」
ワードナはうなった。少し頭が混乱している。だが、大まかなところはわかってきた。ならば、一番肝心な質問だ。
「……それで、なぜ貴様はわしにまとわりつくのだ」
「……つれない男だね。最高の魔女が最高の魔術師に惚れちゃいけないのかい?」
魔女はため息をついた。
「魔品を集めることで、最高かどうかがわかるのか?」
ワードナは片眉を上げた。魔女の結婚条件は―ワードナは全然望んでいなかったが―118品の魔品の収集だった。
「わかるさ。―自分が何を集めたのかを知らないのかい。大魔術師よ」
地下4階の魔女はあきれたというように首を振った。
「ブラックボックス、持っているかい? ―ちょっとお貸し」
普段ならば他の誰かにこんな危険で重要なものを見せたりはしない。だが、ワードナは請われるままそれを出した。
- 604 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:16:19 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・13>
魔女は禁断の黒箱を探っていくつかの魔品を取り出し、古樫の大机に並べた。
「ドラゴンの琥珀……別名<竜の顎の珠>」
「ジャッカルの外套……別名<火鼠の皮衣>」
「ブラッドストーン…別名<燕の子安貝>」
「クリスタルローズ…別名<蓬莱の珠の枝>、<優曇華の花>とも言うねえ」
「虚無変換機……別名<仏の御石の鉢>」
魔女の言葉に、ワードナは口をあんぐりと開けた。遠い異国で神の秘宝と呼ばれたものばかりだ。
地下四階の魔女は、五つの秘宝を眺めて首を振った。
「この一つを求めただけで、ヒノモトの皇族やら大臣やらが失脚やら破産やらで大騒ぎになったもんさ。
それどころか、ヒノモトの帝その人でさえ最初の一つ目すら諦めた代物だよ。まさか全部集めてくる男がいるとは思わなかった」
「……プリンセス・カグヤの伝説か」
それは聞いたことがある。ヒノモト最高の美女を求めて、有力者が争う話だ。
結局、女―女神は誰のものにもならずに天に戻ってしまった。
「……いつのまにか、わしはカグヤにも求婚できるほどの魔品を集めていたと言うことか。時代が時代なら―」
伝説の中の話だが、竹から生まれた女神は地上のどんな女よりも美しかったと言う。惜しいことをしたのかもしれない。
地下4階の魔女が怪訝そうに眉をひそめた。
「だから、あんたの女房になっているじゃないか。―カグヤは、<私>がヒノモトに住んでいた頃の名前だよ」
ワードナは激しく咳き込んだ。
「あの頃<私>は結婚に憧れていてね、一個だけでも持ってくる男がいればと思っていたんだけど、誰にもできなかった。
あんまり失望したんでヒノモトからは引っ越したんだけど、待った甲斐があったねえ」
「ま、ま、待て。まさか他の魔品の中にも―」
「同じようなものが幾つかあるね。伝説の勇者も、闇を統べる魔王もみな探索に失敗したものばかり。
―でもあんたはいとも容易く集めてきた。たとえあんたにその気がなくても、昔、いろんなところで出した求婚の条件を
こうもすべてクリアされると、こちらとしては赤い糸の存在を信じざるを得なくなるさ」
魔女はうっとりとワードナを眺めた。
- 605 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:17:02 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・14>
ワードナは頭痛を感じて頭を振った。なにかとてつもない罠にはまったように感じる。
「まあ、そういうことで、仲良くしておくれな、旦那様」
嫣然と笑った魔女に、悪の大魔術師は口をぱくぱくとした。
酸素が足りない―ラカニトだ。さらに言えば声が出ない―モンティノだ。もっと言えば体が石のようだ―石化攻撃。
「……おや、これは…?」
取り出した魔品をブラックボックスに丁寧に戻していた魔女が小さな布きれを引き出した。
―119品目の逸品、夢の中の戦利品だ。見た瞬間、魔道王の呪縛が解けた。
「な、なな、なんでもないわ、返せ!」
三重苦から脱出したワードナがすばやくひったくる。早業の短剣よりもすばやい動きに魔女が目を丸くする。
「―ま、いろいろあったようさね」
苦笑した女を睨みつけ、ワードナはブラックボックスを片付けた。少女の下着はとりあえずローブのポケットに突っ込む。
「―どうでもいいことだ。……それより最後の質問だ」
話をそらそうとして、ワードナは詰まった。
なんとなく答えが分かっている質問が一つ残っている。―するべきか、しないでおくべきか。
地下4階の魔女は微笑んでワードナを見つめるだけだ。ええい、ままよ!
「―貴様と、地下10階の玄室からついてきている貴様、どうしてこんなに違うんだ?」
「―<私>のキスと、あっちの<私>のキス、どっちが好みだい? それが答えさ」
予定通りの質問だ、という表情で魔女は答えた。
ワードナは昨晩のことを思い出した。
地下4階の魔女のキスは激しく官能的だった。その性交もワードナの全てを搾り取り、信じられない快楽を与え続ける。
―まるで地下10階の玄室で初めて魔女と交わったときのように。
対して彼にずっとついてきているほうの魔女のキスは、もっと優しく、しかし、しっかりと愛情を感じるものだった。
交わりも、最近いつもそうであるように、お互いの隅々までをひとつひとつ確かめていくような共同作業になっている。
しかし、快楽の深さは地下4階の魔女とのそれと遜色がない―どころかはっきりと上だ。何よりお互いの満足度が違う。
- 606 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:17:43 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・15>
目の前の魔女と、いつも傍にいる魔女。
どちらが自分の好みか―。ワードナはため息をついた。もう答えは分かっていた。
「貴様、……わしの好みにあわせているな―」
魔女はぱちぱちと手を叩いた。
「大当たり。あっちの<私>は、あんたに抱かれるたび、あんたに好かれようとどんどん自分を変えている。
ずいぶんと可愛くなったもんだろう? <私>もちょっと驚いたくらいだよ」
「ああもたやすく変わるものなのか……?」
「女は化ける生き物さ。相手のために自分を変える―王侯貴族から平民まで女なら程度の差はあれ誰でもできる魔術だよ。
もっとも、好きな男がいる女限定の秘術だけどね」
ワードナはがっくりと肩を落とした。とてつもない重荷がのっかったような―男の責任とか、そういう類のものだ。
だが、まあ、男というものは結構こういうものに耐えられるように生まれている。だから女という化物と釣り合いが取れるのだ。
夫が落とした肩を再びそびやかす様を、地下4階の魔女は優しい目で見つめた。彼の妻と同じ瞳で。
「―そういうわけで、もう少しあんたを篭絡しておきたかったんだけど。……たまに「好きだ」くらいは言ってくれるくらいに―。
やり方がまずかったらしいね。さっき、あっちの<私>に怒られたよ。まあ、これについてはあっちの<私>まかせるさね」
地下4階の魔女はくすくすと笑った。
「―行くのかい?」
ワードナは立ち上がった。どうやって戻るかは分からなかったが、闇の中を歩いていけば目的の場所に出ることは理解していた。
「そう。―最後にすごく重要なことを教えてあげるよ」
「む?」
「あっちの<私>はあんたの理想の連れ合いになりつつあるけど、長い結婚生活さ、いろいろあると思うよ。でも、浮気はよくない。
もしそんな気を起こしかけたら―<私>のところへおいで。<私>相手なら浮気にならないから。―可愛いお尻もたっぷり愛してあげるよ」
魔女はにやにやと笑った。意味ありげにワードナの腰の辺りを見つめる。
悪の大魔術師は、淫魔の舌に舐められたように身震いして闇の中に突進した。魔女の声が小さく聞こえたような気がした。
「じゃあ、またね。私の旦那。―いつか照れずに好きだと言っておくれな」
- 607 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:18:23 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・16>
翌朝、夫はものすごく不機嫌だったが、魔女は果敢に抱きついておはようのキスをした。
ここで引いてしまっては、しばらくしこりが残る。夫に関するそうした感情の機微はよくわかっていた。
「む」
気まずい感じだった魔術師は、あきらかにほっとしたような表情になった。
「…行くぞ。―パイナップルは…ある」
荷物をごそごそとやり、<オックおばさんの聖なる手榴弾>を確かめて元に戻す。これがあれば地上へ出ることが出来る。ここまでの準備は完璧だ。
夫は無言無表情で地下4階の魔女の前を通り、魔女の住処から出て行った。魔女は自分に挨拶をした。
「では、しばらくのお別れね、<私>―あら、ずいぶんと機嫌いいわね」
住処の主は、壁にもたれかかっている。うつむき加減でにやにや笑いを浮かべている。
「気分は上々さ。―さすが<私>の亭主だ、相性抜群、若返った気分だよ」
地下4階の魔女は自分の下腹にそっと手を当てた。そこには、昨晩受け入れた夫の精液がたっぷりと詰まった魔女の子宮がある。
「あら、失礼ね。―まるで私が本当は年寄りみたいな言い草じゃない」
若妻はちょっと苦笑した。それから真剣な顔になる。
「……やっぱり、追ってきてる?」
「ああ、もうこの階層までやってきている。―急いでお行き。しんがりは<私>がするよ」
「感謝するわ。ちょっと手ごわい相手ね」
「―どころか、最大のライバルだよ。意味は分かるだろ?」
二人の魔女は深刻な表情で頷きあった。ワードナがいれば、この二人が警戒する相手とは何者か、と驚愕するだろう。
「お気をつけ。<ソリトンの黒き円盤>の数だけ<私>はいるけど、亭主にとっての<私>はお前だけだよ」
「わかっているわ。……だから、なおさら負けられない戦いなの」
魔女は緊張した顔に無理やり微笑を浮かべた。外で夫が待っている。もうそろそろ出発しなくては―。
「…お待たせしました。―さあ、行きましょう!」
魔女は微笑みながら、歩き出した。
―ここから先は、修羅道か、地獄道か。<追手>はそこまで迫っている。
- 608 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:19:02 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・17>
「……!!」
ナーニィーアは、声にならない悲鳴を上げた。
血の海をはいずって逃げようとするが、おびえきった女魔術師は簡単にそいつに捕まる。
力強い手が荒々しくローブを剥ぎ取るのを、ナーニィーアは絶望の目で見ていた。
彼女のパーティー、<ドリオンズグレイ>はたった今、こいつによって壊滅されたばかりだった。
一行は、最初それを、レイバーロードだと思っていた。
マスターレベルのロードと互角の力を持つ魔物は強敵だが、同じくマスターレベル揃いの六人にとって怖いものではない。
しかし、最初の一撃をかわされた瞬間、前衛の三人が斬り殺されるのを見て、<グレイ>の面々は過ちを悟った。
―こいつは、ダークロードだ!
蒼黒鎧の死霊騎士は、レイバーロードに外見は酷似しているが、その実力は桁違い、というより種族からして別物である。
戦士として50LV級の実力を持ち、僧侶系の最高呪文を唱え、何より麻痺や石化、ドレイン、そして即死の一撃を繰り出す。
かつて、呪われた大迷宮の最下層から行ける<地獄>でしか遭遇することがないと言われた最高位の魔物だ。
死せる戦士を束ねるアンデッドの君主がなぜこの階層に―!?
肌を恐怖であわ立たせながら、リーダーのドリオンとナーニィーアはジルワンの呪文を唱えた。
<闇の君主>は強力な魔法抵抗の力を持つが、当たればどんな強力なアンデッドも一撃で消滅させるジルワンを連続で浴びせれば
勝利の可能性はゼロではない。―そう判断しての冷静な行動だった。
事実、ナーニィーアの呪文は無効化されずにそいつにぶち当たった。悪の女魔術師は勝利の歓声を上げた。
しかし、呪文が通ったにもかかわらず、そいつは無傷だった。
もはや剣すら使わず、両腕を伸ばしてドリオンと盗賊のクイルの頭蓋骨を握りつぶした相手が、
ダークロードよりもさらに強力な存在であることを悟ったナーニィーアは、マスターレベルの誇りをかなぐり捨てて逃げ出した。
だが、容易に捕まってしまう。
「……女、か……久し…ぶり、だ…」
そいつは、しゅうしゅうという呼吸音の中で、そう言い、美しい女魔術師の顔を覗き込んだ。
ナーニィーアは、死よりも恐ろしいこれからの運命を悟って、凍りついた。
- 609 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:20:51 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・18>
そいつは、ナーニィーアを裸にして放り投げると、自分の鎧を脱ぎ始めた。
ナーニィーアたちがダークロードと間違えた、蒼黒の鎧が剥ぎ取られる。
おぞましい屍体を想像した女魔術師の目が驚愕に見開かれた。―鎧の中から現れたのは、美しい女の裸体だった。
抜けるように白い肌、大きく、形の整った乳房、引き締まった腰と、張り詰めた臀。筋肉は女性美の妨げにならなかった。
同性のナーニィーアが嫉妬する前にうっとりとするような美しさは、兜を脱いで顔をさらすことで完璧になった。
金髪の巻き毛が驕慢そのものの美貌に華を添える。―完璧な女君主がここにいた。
仲間たちの無残な死骸に囲まれて、女魔術師は陶然と敵を見つめた。
だが、ナーニィーアは次の瞬間、悲鳴を上げた。女君主の股間のものを見て。
金髪の美女のその場所には、鍛えられた男の腕ほどもある巨大な男根が天高くそびえていた。
「どう…した。淫…売……め。我が…<サックス>に…驚いた…か」
女魔術師に嘲笑を浴びせながら、そいつは近づいた。相手を人とすら思っていない傲慢さで持ち上げ、後ろを向かせる。
鉄のように冷たく無慈悲な手の感触ではなく、何をされようとしているかを悟ってナーニィーアは恐怖の声をあげた。
ずん、と音を立ててナーニィーアに鉄の杭がつきたてられた。立ったままで犯される―しかも後ろの門を。
「―っっ!!!」
パーティー仲間の戦士グレイストーンの腕はよく見ている。オーガーを圧倒し、トロルを組み伏せるたくましい筋肉の固まり。
握り締めれば自然石さえも砕く、純粋な力の具現化―それ以上の巨きさと力をもつ物が彼女の肛門を貫いた。
激痛と屈辱と絶望に、ナーニィーアは失神しかけたが、すぐに同じものによって意識を復活させられた。
背後の女君主―と呼んでいいのだろうか?―は無言で彼女の臀を犯し続けた。粘膜が裂けて流れる血が地面まで滴り落ちる。
(だ、誰か―助けて―)ナーニィーアは狂いそうな頭で必死に救いを求めた。
…奇跡か―、彼女の瞳に、冒険者の一団が駆けつけてくるのが見えた。しかもあの装束には見覚えがある。女魔術師は喜びの声を上げた。
「彼ら」なら、この化物にも勝てるかもしれない。「生ける伝説」の仲間―最強の冒険者たち!
「―ソフトーク・オールスターズ!!」
- 610 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:22:23 ID:S4n5pa0g
- <地下4階・19>
だが、<オールスターズ>は、そいつの前でぴたりと止まった。
―彼らがそいつの前にうやうやしくひざまずいたとき、ナーニィーアは真の絶望を味わい、同時に背後から頭を潰されて絶命した。
「お召しに従い、参りました。我らが真の主、リルガミンの王よ―」
背後からナーニィーアの頭蓋骨を握りつぶした女君主は呼びかけを傲慢に無視し、息絶える女の痙攣に合わせて腰を激しく動かした。
死んだ女の肛門に大量の精汁を吐き出す。
射精しても特に愉しげな様子もなく、金髪の美女は女魔術師の屍体をゴミのように放り投げた。
「お召しかえを―。王にふさわしい装束をお持ちいたしました」
美しい尼僧・サラが、うやうやしく純銀の鎧を差し出す。篭手や兜、盾までもがそろっている。
「<ダイヤモンドの騎士>の装備でございます。―<ハースニール>だけは何者かにより持ち去られておりました。
現在、ホークウインド卿が追っております。すぐに吉報が―」
「いらぬ。―<地獄>から持ってきたこの剣があれば十分だ。ホークウインドを呼びもどせ。あやつめを狩り立てるほうが先だ」
ナーニィールから精気を吸ったのであろうか、女君主の声は、いまや滑らかなものになっていた。
その美貌にふさわしい、美しく、無慈悲で、驕慢な声。かつてリルガミンの<天守閣>で響き渡っていた声。
「それと―女狩りをしろ。我が<サックス>の高ぶりがおさまらぬ」
「仰せのままに。美女のハレムを用意しましょう。―男はいかがいたしますか」
伝説によれば、復活した彼らの主人は、あの男根の下に女陰をあわせもち、生前は美少年との性交もおおいに愉しんだという。
だが、彼らの女主人は、怒りの声を上げた。
「いらぬ! あやつ―あの裏切り者、ワードナの男根を切り落とし、陰嚢を握りつぶし、
肛門をこの<サックス>で引き裂いて貫くまで、我は男を絶っておるわ!!」
「ぎょ、御意」司教はあわてて頭を下げた。
「……ワードナ…貴様はいまどこにいる? 我を裏切りし報い、かならず受けさせるぞ……」
女君主は美貌を憎悪に染めながら宙を睨みすえた。最強の冒険者たちは畏怖と恐怖にひざまずいた。
リルガミンの君主、半陰陽の支配者、そして魔道王のかつての恋人…。
……<狂王トレボー>は、ワードナを追うべく、いまここに黄泉還った。
- 611 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/02(土) 21:27:43 ID:S4n5pa0g
- 地下4階は今までの辻褄あわせと、ラスボス登場ですw
魔女さんがどんどんキャラ変わってきている点については、これで辻褄合った……かな?w
エロパロなので、トレボーもやっぱり女の子にしますた。
ヒロインの魔女さんが女性ホルモンの塊みたいなM女性なので、ライバルはふたなりS娘にしてみましたw
当初の予定では犯られて殺されちゃうナーニィールの役は、
地下5階で「ダークゾーンのルールを守らなくて不運を呼び込んでしまった」アイリアン姐さんだったのですが、
5F書いてて愛着が沸いたので急遽変更w
アイリアン可愛いよアイリアン。ゲーム中ではすごいおばさん顔だけどw
- 612 :名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 21:32:11 ID:FHR03lZL
- キタ━(゚∀゚)━!
- 613 :名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 21:33:05 ID:FqrNH2q4
- GJです。リアルタイムで堪能させていただきますた。
- 614 :名無しさん@ピンキー:2005/04/02(土) 23:53:57 ID:8irMrL02
- 職人さんGJです!展開がメチャクチャ気になる。
- 615 :名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 21:42:43 ID:xM4MTk/1
- ◆JBtnEvJis6さんまだ見てるかな?
マジでシランの続き待ってるんだけど…。
- 616 :名無しさん@ピンキー:2005/04/03(日) 23:15:13 ID:U9M51n8l
- ここで、シランを読んでBUSINとBUSIN0を買った俺の登場ですよ。
積みゲーになっちまってるがな..........orz
- 617 :名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 09:28:28 ID:p7p4zjm4
- GJ!
いやしかしなんですな、お話の根底に流れる空気といいますかロジックと申しますか。
女の策略とか夫の操縦とか、そう言うのを見るとなんというか、ベルガリアード物語だとかの
明るく甘いフェミニズムを感じてうれしくなってしまいますな。
しかもラスボスでこうきましたか……いやなんとも、先が楽しみというかこの娘がこうなる以前、
ワードナとの蜜月はどんなだったのかなとか妄想は尽きませぬな。
- 618 :名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 18:09:53 ID:8wcTu9vX
- サイコーです。
- 619 :名無しさん@ピンキー:2005/04/05(火) 23:04:54 ID:vIORxK0x
- あぁ、なんかしっくり来ると思ったら、ベルガリアードの匂いがするんだ。
納得納得、さらに狂王まで来たとなれば目が離せませんなー(^¬^)
- 620 :名無しさん@ピンキー:2005/04/06(水) 01:17:03 ID:GfC8jsFu
- ドゥームビートルは、まだら模様の甲殻を持った、巨大な甲虫のことである。
このまだら模様を眼をこらして見ると、苦しみ悶える人の顔が見えるという。
これは、ドゥームビートルに麻痺させられ、生きたまま食われた冒険者の顔が浮かび出ているのだ。
─『ウィザードリィ3 モンスターズマニュアル』(ビジネス・アスキー発行)より抜粋
これを題材にして、麻痺したまま犯される女冒険者の話を書こうとがんばってみたが、
どうしてもただのグロにしかならん・・・orz
- 621 :ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/06(水) 21:47:46 ID:j7K/vKlN
- >>617.619
あー、ベルガリアードかー。あれの影響もきっとありますね。
女の子が男の子より賢いけどラブラブ…というのはザンスっぽいかなーと思っていたんですが(パンティーも出したしw)、
言われてみればベルガリアードにも近いかも…。
セ・ネドラ姫も、旦那とやりあえば圧勝なのに「愛してる」の一言であっさり陥落しちゃうお嫁さんですし。
(魔女さんの場合は最初から全面降伏する気満々で待ち構えてますが…w)
はじめはグラマリエとかのキャラシチュが濃かったんですけど、話を続けるにつれて色んなファンタジーのエロ要素を混ぜてますね。
自分でもびっくり。
ファンタジーのエロ妄想でいろいろやったのをWIZ4ネタにアレンジしているので、もはや何が元ネタやら。
>>620
ドゥームビートルネタ、ぜひ見てみたいですねえ。
ポレ嫁目当てに今WIZ3やってますが、LVと装備が一通り揃うまでこいつに一番泣かされましたw
- 622 :名無しさん@ピンキー:2005/04/08(金) 23:31:12 ID:+gC5jJb2
- あげ
- 623 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/12(火) 18:56:18 ID:JDVny1TH
- ベルガリアードといえばドリュアドの青姦輪姦ハァハァ
- 624 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/12(火) 22:40:44 ID:S+ZglTMp
- いやいや奴隷市場の気丈な女奴隷 ハァハァ
ってスレ違いだって!( ・ω・)ノシ====○)Д´)
- 625 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/14(木) 22:37:29 ID:1jWJJ9GD
- 誰も来ないダンジョンの奥深くでただ一人生き残った女冒険者が
絶望の淵に立ちすすり泣きながら犯されるやつキボンヌ
- 626 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/16(土) 05:45:20 ID:FFyXkYat
- 誰も来ないダンジョンの奥深くでただ一人生き残った恥ずかしがり屋のくノ一が
なりふり構わずACを下げるためすすり泣きながら脱衣するやつキボンヌ
- 627 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/17(日) 01:54:07 ID:jhGHJOQk
- 保守
- 628 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:44:15 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・1>
「―<ダイヤモンドの騎士>の装備が奪われただと!?」
ジークフリード公爵は、部下からの報告に絶句した。
「はい。リルガミン市営博物館は何者かの侵略を受け、壊滅状態です」
「だから、あんな場所に貴重な魔品を置くことに反対したんだ!」
それ見たことか、と言えるような状況ではなかった。現在、リルガミン城は襲撃を受けて臨戦状態にあった。
姿が見えぬ相手から突然の奇襲に、パイクマンやクロスボーマンなどの正規兵団は一瞬にして壊滅した。
「―その上、<ダイヤモンドの騎士>の装備までもか!」
<コッズ・アイテム>はリルガミンを救った伝説の武具であり、最強の装備でもある。
身に付けただけで一国の軍隊にも匹敵する力を持つ魔品が奪われたということは、恐るべき事態だった。
「一体、誰が……」
市営とはいえ、強力な護衛を置く博物館の最深奥から<コッズ・アイテム>を盗み出した相手は何者であろうか。
城への襲撃と同時にそれが行われたということは、敵は組織だった存在であるようだった。
公爵は歯噛みした。
「……騎士団との連絡は取れたか?」
「―フォルハルシュタン騎士団は、麾下の三分隊とともに全員死亡。月桂樹騎士団も全滅。
ペリカン騎士団は、マスターステファンの死体を確認しました。蘇生は不可能とのこと。残りの五人は行方不明です」
「男爵たちは?」
「……全員殺されていました。こちらも蘇生不可能なまでに死体が破損されています」
「恐ろしく抜け目のない敵だな」
「四大騎士団のうち、虎の子騎士団は無傷のようですが……」
「あんな子供たちを戦いに投入できるか! かえって足手まといだ、安全なところへ避難させろ!」
「<バラの貴婦人>たちが現在その対応中です」
「ええい、無事な実力者は、我々と彼女たちだけか」
公爵はいらいらと爪を噛んだ。
- 629 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:44:55 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・2>
「……キャリアドック公は評議会館に向かっているとのことだな。―合流する」
ジークフリード公爵は立ち上がった。部下があわてて反対した。
「外は危険です、閣下!」
「この非常時に、騎士が危険を恐れてどうするというのだ!」
公爵は部下をどなりつけた。腰に帯びた剣をすらりと抜き放つ。
刀身が冷え冷えと冴えわたった逸品―<カシナートの剣>だ。これさえあれば、竜も悪魔も敵ではない。
<公爵の会議>の六人は、リルガミン最強のロードでもあるのだ。
「護衛はいらん。貴様らはここで他の公爵との連絡を続けろ」
言い捨てた公爵は、館から離れた。
城内の惨状は予想以上であった。
兵士たちが折り重なって倒れ、あちこちで火の手が上がっている。
しかし、この期に及んで敵の姿が見えない、ということが公爵を戦慄させた。
(あるいは、裏切り者がいたのか―)
長い間、王が不在のリルガミンは、公爵の会議を筆頭とする評議会によって治められている。
その体制に不満を持つ貴族たちがいてもおかしくはないだろう。
しかし、よほどの実力者が集まらなければこんな芸当は不可能だし、そいつらが足並みをそろえる理由が分からない。
大義がなければ、クーデタを起こしても失敗することは目に見えているからだ。
あの<僭王ダバルプス>でさえも、王家の血を引くことが支配の大義名分になっていた。貴族とは、騎士とはそういうものだ。
「……っ!」
ジークフリードは頭の中の疑問を捨てて飛び下がった。正面、曲がり角の向こうに誰かがいる。
相手もこちらの気配に気がついたようだ。公爵は油断なく剣を構えながら、誰何の声をかけた。
「まあ、そこにいるのは、あなたですの?」
返事に、公爵は肩の力を抜いた。
現れたのは、<バラの貴婦人>の一人、ワンダ公爵婦人―彼の妻だった。
- 630 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:45:30 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・3>
青銀の鎧に身を包んだ美女は、夫の姿を確認すると、憂い顔にぱっと喜色を浮かべた。
「ご無事で―」
「そっちも無事だったか。―よかった」
公爵は、彼女が傷を受けている様子がないことを確認して頷いた。
「敵が何者なのかがわからない。君も出会わなかったようだな」
「ええ。敵には会いませんでした。あるのは騎士団や兵士たちの死体ばかり」
公爵婦人は小さく頷いた。夫の左側、一歩下がった位置について一緒に歩き出す。
右利きの剣士にとって最大の死角を守る形―夫婦は、いつもこうして並んで歩いていた。むろん、鎧を着ているときだけだが。
「―<ソフトーク・オールスターズ>との連絡も取れませんわ」
「くそっ、あの冒険者たちも行方不明か! せめてホークウインド卿だけでもいてくれれば…」
<生ける伝説>はリルガミンの守護神だ。何があってもリルガミンに忠実な最強の忍者。
それまでもが行方不明と言うことは、事態はあまりにも深刻だった。
「どうやら、無事なのは我々公爵と、君たち<バラの貴婦人>たちだけらしい」
「―それと<虎の子騎士団>の子供たち」
「そうだ、あの子たちは?」
公爵は、騎士団―というより騎士見習いの一団のことを思い出しながら尋ねた。
リルガミン貴族の次世代を担う少年少女たちの中には、ジークフリード公爵の縁戚にあたる者もいた。
子供のいない夫妻は、彼を我が子のように可愛がっていた。名門侯爵家の跡取りでなければ養子にしていたところだ。
「アリソンなら無事でしたわ。その他の子供たちも。―今、<貴婦人>たちに連れられて評議会館に向かっています」
「評議会館に?」
「ええ、今の状況で、確実に無事な場所はあそこくらいしか考えられないですから…」
「―それもそうだな。さすが、カディジャール婦人は頭が回る。我々もそこで合流できるだろう」
<バラの貴婦人>の司令官の美女の名を口にすると、ワンダは大きく頷いた。
「あの方に任せておけば、何事も安心ですわ。―きっと、アリソンも」
- 631 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:46:27 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・4>
「我々も戦いに出ます!」
<虎の子騎士団>隊長のペトリは顔を真っ赤にして叫んだ。
六人の中で唯一、マスターレベルにまで達している最年長の少年としてはもっともな主張だが、
ここまで彼らを護衛してきた<バラの貴婦人>カディジャール婦人は首を振った。
「あなたがかなりの使い手であることは認めますよ、ペトリ。けれども実戦となれば話は別です。
それにあなた以外の者はそれ以上に未熟で、とても戦場に出せはしません」
その指摘は的確だった。不安げな表情を浮かべる他の五人の騎士見習いは、とても戦士とはいえない子供だ。
「では私一人だけでも―」
ペトリは意気込んでいった。わずか十六歳にしてマスターの称号を得た少年には、天才剣士としての自負があった。
「だめです。実戦経験がないのはあなたも同じ。それに<虎の子騎士団>を率いる責任はどうするのです?」
ぴしゃりと言った婦人に、ペトリは言葉を詰まらせた。この美しい女ロードの指摘は正しい。
「……それに、あなたたち<虎の子>はリルガミンの明日を担う人間。軽々しいことはできないのよ」
これも正しい言葉だ。ペトリを含めて騎士団の人間は、六人の公爵に次ぐ家柄の次期当主である。
とくに、彼のすぐ後ろに並んでいるアリソンとミッチェルの実家は、侯爵位を持つ大貴族だ。
彼らを市内でみすみす戦死させるようなことがあれば、<公爵の会議>に賛同している彼ら大貴族たちの結束は崩れ去るだろう。
「……」
ペトリは唇を噛んだ。
カディジャール婦人は、優しく微笑んだ。少年の初々しい気負いは、大人の女性にとっては好ましく見えるものだ。
青銀の鎧を身に付けているとはいえ、婦人の美しさはいささかも失われていない。
華やかなドレスを着て舞踏会に出ているときと変わらぬ美貌に気がつき、ペトリは急にどきどきした。
<騎士の純潔>の誓いにのっとって、若い騎士は年上の女性―貴族の奥方にプラトニックな精神的奉仕を求められる。
今ではすたれた風習だが、古風な少年はひそかにそれを自分の中で実行していた。
相手はもちろんこの奥方―カディジャール婦人である。彼にとって、年上のこの女性は、まさに女神だった。
- 632 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:47:06 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・5>
ドアが開いて、四人の女ロードたちが入ってきた。
非常時だというのに、それだけで部屋の中がぱっと明るくなったような華やかさ―まさに<バラの貴婦人>だ。
「……階上は?」
カディジャール婦人は部下たちに報告を求めた。
「無事、終了いたしました」
「そう……、その様子じゃ、アクバー公とキャリアドック公は私たちの提案に賛同してくれなかったようね」
「はい。仕方がありません。結局、ヴィセバルド公ら残りの公爵と同じお考えでした」
「あとはジークフリード公だけね。あの方はワンダの旦那様だから、私たちに賛同してくれるといいのですけど……」
<虎の子騎士団>の子供たちは、顔を見合わせた。
今戻ってきた四人の女ロードと、会館の上の階にいる公爵たちとが長らく話し合っていたことはわかっている。
たぶん、これからの戦略についての打ち合わせだっただろうが、現在、彼らの保護者になっている<バラの貴婦人>と
リルガミンの最高指導者である<公爵の会議>が、今後の方針で対立しているという話は、あまり良い知らせではない。
「ジーク叔父さんのことでなんかもめているの?」
アリソンは隣の少女にそっと聞いてみた。
「しっ! ―ちゃんと聞いてなかったの? 私の伯父様の話も出ていたのよ」
少女―ミッチェルは、少年をきっとにらみつけた。
この少女は、ほんの少しだけ年齢もレベルもアリソンより低いが、気が強くて口やかましい。
ワンダ叔母さんみたいな素敵なレディになれるかどうかは、とてもあやしい。
黙ってさえいれば、プラチナブロンドの髪が可愛い少女なのだが。
何よりもいちいち彼に突っかかってくるのが、アリソンにとってはどうにも苦手だ。
(こんな子が許婚なんてやだなあ)
おっとりとしたところがあるアリソンは、いつもそう思っているのだが、周りの大人は婚約解消を許さない。
アリソン少年がジークフリード公爵の甥ならば、ミッチェルはキャリアドック公爵の姪。
どちらの実家も六公爵にも匹敵する裕福な侯爵家で、両家が婚姻すれば公爵級の大貴族がもう一つ増えるとも言われている。
……でも、嫌なものは嫌だ。
- 633 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:47:45 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・6>
「…階上へ行きましょう、子供たち」
カディジャール婦人は四人の部下たちに頷きながら立ち上がった。
リルガミンを統べる公爵との会談に、<虎の子騎士団>の六人は緊張した。
「大丈夫、怖いことは何もないわよ」
<貴婦人>の一人、マーラ伯爵婦人が微笑んで言ったので、男の子たちはどぎまぎした。
ブルネットの美女はひどく色っぽいので、年若の少年たちにとってはちょっと苦手で、すごく憧れな存在だ。
アリソンが婦人の微笑に頬を染めたのを見て、ミッチェルが目を吊り上げた。普段、彼のことなど眼中にないと公言しているのに。
侯爵家の跡取り息子は、顔の右側にすさまじい数の見えない針が突き刺さるのを感じた。ものすごい理不尽な仕打ちだ。
しかし、階段を登り、豪奢なドアをくぐり抜けた瞬間、アリソンはそれを忘れた。―おそらくは、ミッチェルも。
公爵の会議室―そこには誰もいなかった。血まみれの二つの死体をのぞいて。
「…アクバー評議長!」
「…キャリアドック伯父様!」
ペトリとミッチェルの悲鳴を耳にしながら、アリソンは呆然と立ち尽くした。
「……恐れることはないわ、子供たち」
静かな声が上がった。カディジャール婦人だ。
「二人の公爵は、リルガミンの新たな…いえ、本来の支配者に忠誠を誓うことを拒みました。
だから、私たち<バラの騎士団>が粛清したの。リルガミンの王に忠誠を誓うのなら、あなたたちは何も恐れる必要はないわ」
そう言った婦人は、少年たちが知っている人物とはまるで別人のようだった。
清楚で上品な貴婦人の美貌には、いまや妖艶この上ない微笑が浮かんでいる。他の四人の貴婦人たちにも。
彼女たちが呼吸をするたびに、血なまぐさい空気も忘れるかぐわしい香りが部屋に満ちる。
「―見なさい、あの旗を」
婦人が壁を指さした。そこには、ずたずたに破られた公爵会議の旗の上に、新たな軍旗がかけられていた。
―<狂王トレボー>の軍旗が。
- 634 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:48:16 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・7>
「伯父様!」
あまりの衝撃に少年たちは立ち尽くしていたが、紅一点の少女は感情を爆発させた。
椅子にもたれかかった死体に駆け寄ろうとするが、ダイアナ公爵婦人にあっさりと腕をつかまれて止められる。
「あら、反逆者に同情するの? よくないわね」
「何が反逆者よ! トレボー王なんて百年も昔の王様じゃない!」
涙にぬれた目で伯爵婦人をにらみながらミッチェルは叫んだ。
「ふふふ、陛下は今まさに復活なされたわよ。王が帰還する以上、すべてのリルガミン貴族はその下僕。
王に忠誠を拒むならば、爵位も生命も剥奪。それが貴族の掟ではなくて?」
「そんな……」少女はあえいだ。
「納得いかないようね。…まあ、いいわ。どうせあなたは<ペリカン騎士団>の娘たち同様、陛下のハレムに入るのですもの。
ここで騎士としての忠誠の論議をする必要はないわ。……そこでおとなしくしていなさい」
不気味な宣言をしたダイアナは、彼女の腕を怪我をさせないように注意深くねじり上げ、壁に打ちこんだ鎖につなぎとめた。
軍旗をかける際に、用意していたらしい。少女は手足をきつく拘束され、もがくこともままならない。
「……」
アリソンは思わず前に出ようとしたが、<貴婦人>の一人にさえぎられた。
「さて、残りの男の子たち。―貴方たちはリルガミンの正当なる王に忠誠を誓いますか? それとも反逆?」
いたずらっぽく微笑んでクネグナンダ公爵婦人はアリソンたちを見回した。
「誓います」
即座にペトリが答えた。<虎の子>たちは呆然とした。
「だ、団長…」
「…ご婦人方の言うとおりだ。リルガミンの騎士である以上、王に忠節を尽くすのが至高の大義」
「その通りよ。―さすが私のペトリ」
カディジャール婦人はにっこりと微笑んだ。妖艶な微笑を向けられて<虎の子騎士団>の団長は陶然となった。
- 635 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:51:12 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・8>
何かがおかしい。何かが違う。
アリソンは頭の片隅で警鐘が鳴っているのを自覚した。
カディジャール婦人をはじめとする<バラの貴婦人>たちは、今までとはまったく違った人間に思える。
少年たちにとって<貴婦人>たちは、女神のように気高い存在だった。美と正義の守護女神―。
しかし、今の彼女たちは、淫らで妖しい雰囲気に包まれている。それは激しく官能的で、魅力的だった。
最初、ペトリの返事に驚いた少年たちは、気が付けば口々にトレボー王への忠節の誓いを立てていた。
アリソンは黙っていた。婦人の一人が彼を凝視したが、まだ何も言わなかった。
「……我らはリルガミンの正当なる王に忠誠を誓い、玉座を取り戻す戦いに参加することを誓います」
ペトリが頭をたれて誓言した。
<貴婦人>たちは、もう名門貴族の支持を失う懸念からの反対はしなかった。
しかし、<貴婦人>たちは、彼らが未熟という点はやっぱり譲らなかった。
「そう、うれしいわ。―でも、あなたたちはやっぱり戦場には出られないわ」
「な、何故です!?」
カディジャール婦人はあでやかに笑った。
「―戦いに赴くことが出来るのは、一人前と認められた騎士だけ。<大典範>にそうあるでしょう?」
礼法をまとめた書物は、騎士の生き方を決める絶対的な法則だ。
「そ、それはすでに騎士になっている者から認められることで、新たな一人前の騎士として…」
「では、私たちが認めないから駄目ね、ペトリ君」
クネグナンダ公爵婦人がくすくす笑って返事をした。ペトリたちはうろたえた。
「…ど、どうすれば僕たちを一人前と認めてくれるんですか?」
竜や悪魔を倒したり、聖遺物の探索によって騎士位を認められた冒険譚を思い出し、<虎の子>たちは不安になった。
「あらあら、そんなに心配しなくてもいいわよ。一人前になる試練は、それほど難しいことではないもの」
「わたしたち<バラの貴婦人>が課す条件はたった一つ……」
「<まだ筆おろしの済んでいない男の子は、一人前の男とみなさない>、それだけよ」
アリソンは、自分を捕らえていた違和感の正体を悟った。
―<貴婦人>たちは美の女神であることにちがいはない。ただし、美と淫楽を司る女神となってしまったのだ。
- 636 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:54:04 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・9>
「そんな、……では、どうすれば」
ペトリがうろたえきった表情で視線をさまよわせた。生真面目な団長はまったく打開策が浮かばないらしい。
かえって年下の少年たちが、あることを想像して顔を見合わせた。ごくりと唾を飲み込む。
「まあ、私のペトリったら、本当にお馬鹿さんね」
カディジャール婦人はくすくすと笑った。
笑われたことより、優しく揶揄されたことより、先ほどから二回も「私の」と呼びかけられたことに少年の頬が染まる。
だが、婦人の次の一言は、頬を染めるくらいで済むものではなかった。
「童貞の男の子が駄目なら、この場で筆おろしを済ませてしまえば良いのはなくって?
あなたの目の前にいる女にも、ちゃんと性器は付いているのですよ。―それとも年増女は嫌い? したくない?
私のほうは、あなたに童貞を捨てさせるくらいのことはできる<女>のつもりでいたのですけどね」
ペトリは驚愕に凍りついた。
空気を求めてあえぎながら崇拝の対象だった婦人を見つめる。
「…そ、そんな……。奥方様は、…人妻で…旦那様がいて…私にとって<女性への奉仕>の対象で……」
「<精神的奉仕>の風習より、<大典範>のほうが優先されます。たとえ不倫を犯しても、騎士なら戦うべきときに戦場に出なくては!」
混乱して引け腰の<虎の子>団長に、<貴婦人>の領袖はぴしゃりと言い切った。
後ろでクネグナンダ公爵婦人がくすり、と笑う。
カディジャール婦人は、正確に言うと、今は人妻ではなく未亡人だ。
トレボー王に忠誠を拒んだ夫をつい先ほどわが手で粛清したのだから―クネグナンダ婦人と同じく。
しかし、お気に入りの少年をより深く篭絡するのに、今はあくまでも人妻のふりをするべきと計算したらしい。
―あるいは婦人は、今回の騒動がおさまれば、この少年と再婚するつもりかもしれない。
もちろん、この男の子たちがいったん王のハレムに入り、気まぐれな王に責め殺されることなく下がることができたらの話だが。
(なかなかいい手ね。私も使おうかしら)
先ほど殺した三十も年上の前夫よりも、十歳も年下の少年の方が、ずっと魅力的な伴侶になるだろう。
性技が未熟な分は、自分がたっぷりと教え込めばいい。
- 637 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:55:14 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・10>
「あなたが私のことをずっと慕っていたのは知っていましたよ。それは私にとって、女として一番嬉しいことでした」
カディジャール婦人は、アンバー伯爵婦人に鎧を外してもらいながら少年に呼びかけた。
その周りでくすくす笑いながら、他の貴婦人たちも互いの鎧を外していく。
大胆な淑女たちは、当たり前のように鎧下の胴着も脱いで、肌着だけになった。
同じ女性貴族の軍団と言っても、嫁入り前の娘からなる<ペリカン騎士団>とちがい、<バラの貴婦人>は全員既婚者だ。
二十代後半から三十半ばまでの成熟しきった女が五人、薄布一枚で並ぶ姿を目の前にして、アリソンたちはガチガチに緊張した。
<貴婦人>たちは少年たちの視線をとがめず、むしろ進んでなまめかしい肢体をさらした。
「―私のペトリ。私はいつも心の中であなたをそう呼んでいましたよ。もしできるなら、あなたを私のものにしたいと思って。
……あなたが、私を想像しながら自慰をしていると知ったときから。ね」
婦人のことばに、ペトリは真っ赤になって立ち尽くした。指摘は事実だった。
年下の部下たちの前で生き恥をかいた―この場で自害したいくらいの屈辱だ。
しかし、淫らな女神は、意地悪ではあるがそれ以上に優しく恩寵深かった。
「気にすることはないわ、私もあなたのことを想って自慰に耽ったことがありますもの。それも、あなたと同じくらいの回数を」
「―!!」
「あなたを一人前の騎士に……いいえ、一人前の男にするのは私の役目。ずっとそう思っていました。
私の夫のことは、今はお忘れなさい。……<精神的奉仕>も、<大典範>も。
その上で、あらためて問います。―ペトリ、私と交わりたいですか?」
「―はい」
ペトリは、霞みきっているが迷いのない瞳で婦人を見上げ、ゆっくりと頷いた。
高潔な騎士になれたはずの少年が、淫らな女神の魅力に堕ちた瞬間だったが、本人だけは気づかなかった。
<虎の子騎士団>団長は、婦人が目で命ずるまま、鎧を脱ぎ始めた。肌着まで脱ぎすてて、全裸になる。
ペトリの男根はこれ以上にないくらいにそそり立っていた。
「まあ、私を抱きたくてそんなに…。―嬉しいわ、私のペトリ」
自分の美と性的魅力への忠誠心を雄弁に証明している少年に、婦人は優しく微笑んだ。
- 638 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:55:45 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・11>
「さあ、私の下着も脱がせて―」
カディジャール婦人はペトリに命じた。
少年は緊張のあまりぶるぶる震えながら婦人の下着を外した。もう他の少年たちに見られていることなど意識にない。
性器を包む布きれを下ろすと、むっとするような匂いがあがった。不快な匂いではない。
成熟しきった雌の、発情した匂い―若い雄にとってはこの上なく蟲惑的な香り。
「あ……」
婦人の性器がすでにしとどに蜜液を吐き出し、下着を脱がす際に糸を引いたことにペトリはごくりと唾を飲んだ。
「ふふ、わかる? もうこんなに濡れてしまっているのよ。―あなたが私に抱かれると言ってくれたから」
ペトリの理性がはじけた。婦人の許可も得ず、その前にひざまずくと、女性器に顔を近づけてむしゃぶりついた。
カディジャール婦人の性器を舐める―これこそがペトリが心の奥底で最も望んでいた「奉仕」だった。
「ふふふ、おいしい?」
たっぷりと舐めさせた後で、婦人は手を伸ばして夢中で舐め続ける少年の髪をすきながら言った。
「はい、とっても」
口のまわりを婦人の蜜液でいっぱいにしながらペトリが答えた。
快楽にたがが外れた天才少年の表情は、今にも泣き出しそうなくらいに感極まっている。
「そう。後で私もたっぷりあなたにしてあげるわ。でも、今は筆おろしを先に済ませたほうがいいわね。
もう我慢できないぐらい苦しいでしょう? ―おいで、私のペトリ」
婦人は豪奢な会議机の上に横たわり、大きく下肢を広げた。
あからさまになった未亡人の秘密の場所を目の当たりにして、爆発寸前の男根がさらに膨張する。
「そう、ここが私の入り口よ。ゆっくり身体を沈めて―男におなりなさい、私のペトリ」
少年を誘導し、しっかりとその先端をくわえ込んでからカディジャール婦人はペトリの頭を抱え込んだ。
「お、奥方様……っ!」
「いいのです、そのままお出しなさい」
ペトリは少女のような泣き声を上げながら激しく射精した。婦人はそのすべてを受け入れた。
- 639 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:56:50 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・12>
「あちらはお盛んなこと。―さて、他の坊やたちはどうするのかしら?」
繋がったままで再び交わり始めた<貴婦人>団長と<虎の子>団長を横目で見ながら、クネグナンダ公爵婦人が問いかけた。
「……」
少年たちは赤らめた顔を互いに見合わせた。
ペトリとカディジャール婦人の性交は、童貞の少年たちには刺激が強すぎた。
壁に繋がれた仲間の少女や、公爵の死体がもはや気にならないくらいに。
「あの……」
副団長のクリーシャが意を決して声を出した。
「僕も…いいですか?」
「―いいって、何が?」
クネグナンダの微笑が濃くなった。この婦人はカディジャール婦人と同じくらい美しく淫らだが、意地悪だ。
「その…ふ、筆おろしを、する…のを」
「あら。坊やは私としたいの?」
「は、はいっ!」
「ふうん。―それはいいけど、何をしたいのか、もっとはっきり言ってもらわないと、よく分からないわね」
公爵婦人はにやにやと笑った。年下の男に卑猥な言葉を言わせ、自らも口にすることを楽しむのが彼女の性癖だった。
「……その…」
「はっきりおっしゃいな、騎士は言葉を濁さぬものよ。
―『僕は奥方様のおま×こで童貞捨てたいです。
カチカチの包茎ち×ぽを突っ込んで、童貞ザーメンをびゅくびゅくと奥方様の中に出したいです
奥方様が旦那様のいる人妻なのは知ってます。でもどうしても奥方様のおま×こに射精したいです。
騎士の純潔の誓いを破って、神聖なる他人の妻、しかも身分が上の奥方様の子宮に、僕の子種を出させてください』
これくらいは言ってもらわないと、ねえ……」
下層民の娼婦が使うような性器の呼称などを織り交ぜて話し、公爵婦人は舌なめずりをした。
クリーシャはそれを何度も表現を変えて復唱させられたが、おかげでその懇願どおりの事をしてもらうことができた。
- 640 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:58:53 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・13>
「ふふふ、可愛い包茎おち×ぽだこと」
最年少のルーク少年の相手を務めるマーラ伯爵婦人は、クネグナンダ公爵婦人に比べるとずいぶんと優しかった。
キスの後にささやいた卑猥な言葉も、他の少年の耳に聞こえぬように配慮している。
「ほら、こんなに恥垢がいっぱい。女の子に嫌われますよ。―わたくしは全然気にしませんけども」
確かに嫌そうどころか、楽しげな表情で、少年の性器を舐め上げる。
唾液をたっぷり塗りつけてすり上げ、恥垢を丹念にこすり取ってやる。
包皮にたっぷりと唾液が染み渡った事を確認すると、先端をくわえ込んで口の中で皮をむいた。
「あっ…」
小さな痛みとそれをはるかに上回る快感に驚いた少年が腰を引くと、マーラはにっこりと笑った。
「ほら、これで君もお子様を卒業。―まあ、立派なおち×ちんですこと!、すごく素敵!」
最後が大きな声になったのは、他の少年に聞かせるためだ。おかげで最年少の少年はおおいに面目を施した。
一番年下のくせに、立派にむけている。しかも、伯爵婦人が手放しで褒め称えるほどの一物だ。
「さ、これで<男>になりましょうね。―大丈夫、いくら早くてもいいのよ。
初めてのときはそんなもの。私と交わることにそれだけ興奮している証拠ですもの」
少年は伯爵婦人が導くまま突き入れた。
マーラは大きな声を上げて反応し、少年の男根と性技をほめたたえてすすり泣く。
ひとしきり悶えた後、射精し終えた少年が腰を引くと、マーラは自分の性器から逆流してくる精液を見つめて声を上げた。
「―すごい、たくさん出したのね。私の中、あなたの精液でいっぱいよ」
年かさの少年たちは、伯爵婦人の相手が巧みなだけでなく精力も強いことに三度驚いた。
伯爵婦人に絶賛されながら、ルークはこそばゆい気持ちだった。
実は、少年は三度も絶頂を迎えてマーラの中に放っていた。三回分の精液なら量も多いのも当然だ。
伯爵婦人は小声で指示を出し、励ましながら上手に身体を動かして、まるでそれが一回の性交であるように見せかけた。
おかげで最も未熟な少年は、もっとも巧みな男という認識を年上のライバルたちに植え付けることに成功した。
マーラはにんまりと笑った。自分の男に、出来る限りの面目を施させること、それが彼女の愉しみ方だった。
- 641 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 07:59:45 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・14>
「あなたはどうするの? ―アリソン?」
ダイアナ公爵婦人は侯爵家の跡取りに視線を向けた。
享楽の坩堝にとびこんだ少年たちの中で、アリソンだけがただ立ち尽くしている。
「僕は……」
明確な答えがないまま、アリソンは口ごもった。壁に貼り付けられているミッチェルを見る。
伯父の死体を見せられた上鎖で縛られた彼の婚約者は、精神的にも肉体的にも消耗しきったらしく、うなだれたままだ。
「…彼女を離してもらえません…か?」
勇気を振りしぼって交渉してみたが、公爵婦人は見事な金髪で覆われた頭を振った。
「それはだめね。―この娘はトレボー陛下のハレム行きなの。陛下にはたくさんの女が必要なのよ。あなたとの婚約も今日で解消」
(―陛下は男もたくさん必要なので、あなたたちもまずはハレムに入ることになるんだけどね)
ダイアナはその真相は口にしなかった。
<貴婦人>たちの盟友、<ソフトーク・オールスターズ>のタック司教が彼らの支配者について調べ上げた伝承についてを、
生まれて初めての愉悦にひたっている少年たちに、今は教えないでおくのは彼女なりの優しさだった。
アリソンは押し黙った。
王権と公爵たちへの忠誠、突然の婚約解消、目の前の虐殺と快楽の饗宴―どれも優柔不断の少年を困惑させるできごとだ。
「…本来なら、すぐに忠節を誓わない人間は即座に粛清なんだけど…」
ダイアナは形の良い唇に人差し指を当てながらつぶやいた。
「あなたについては、私でなく、他の<貴婦人>の管轄なのよね。童貞を奪ってあげるのも彼女の仕事。
―まあ、事が上手くはこんだら、彼女ではなくて私がお相手してあげることになるんだけども」
アリソンは、ダイアナの不気味な要素を含む独り言に気づかなかった。
すぐ後ろの戸口で、大声が上がったからだ。
「これはっ……評議長っ!?」
アリソンの叔父、いまや最後の公爵となったジークフリード公が、部屋の惨状に愕然としているところだった。
- 642 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 08:00:14 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・15>
「これは、一体どういうことだ!!」
ジークフリード公爵は怒鳴った。
「見てお分かりになりませんか? ―ここはトレボー王軍に占拠されました」
ペトリの股間に顔をうずめ、熱心にフェラチオに励んでいたカディジャール婦人が顔を上げて答えた。
妖艶な声が妙にくぐもって粘っこいのと、その前の数秒間ペトリがうめき声を上げ、身体を震わせていたことで、
今、貴婦人の口の中に何がたまっているのかは明白だった。
「トレボー…王…!?」
壁に掛かる軍旗を見つめ、ジークフリード公は愕然とした。
同時に、聡明な公爵は事態の真相を悟った。
「王政復古の反乱…か」
「反乱ではありません。―<公爵の会議>はもともと王の不在の期間の暫定政権にすぎませんわ、閣下。
トレボー陛下が御復活なされた今、リルガミンの主は、あの御方を除いて何者も存在しません」
喉を鳴らして口中のペトリの精液を飲み干し、婦人は滑らかになった声で返事をした。
「…しかし、これほどの虐殺と悪辣は、許されるべきではない」
公爵は苦悩の表情で同僚の死体を見つめた。
「―許す、許さないは、トレボー陛下がお決めになられることですわ。閣下が決めることではありません」
立ったままの姿勢でコーマックカイルと交わっているアンバー伯爵婦人が釘を刺した。
背が低い少年は、伯爵婦人の大きな胸の辺りで顔を真っ赤にして快楽に耐えている。
公爵は伯爵婦人に反論しようとしたが、妖艶な婦人は議論よりも少年の反応に興味が移ったようだった。
「もう、出そう? ―いいのよ、私の中にいっぱい出しなさい」
許可のことばを聞くや否や、少年は声を上げてのけぞった。
アンバー伯爵婦人は少年を抱きかかえて支え、密着した腰を小刻みに揺らした。
目を閉じて自分の内部で脈打つコーマックカイルの分身の動きを愉しむ。
少年は自分のすべての精液を年上の女性の子宮に捧げた。
最後の一滴まで射精し終えた少年ががっくりと力を抜くと、婦人はその頭を抱え込んでキスを与え、耳元で優しくささやいた。
「ん……いい子ね。私の命令どおり、たくさん出したこと。これであなたも一人前の<男>と認めてあげる」
- 643 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 08:04:03 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・16>
荒い息をついた少年が潤んだ瞳で婦人を見上げる様子を、公爵は最後まで見届けなかった。
「これが…こんな破廉恥が、リルガミンの支配者がすることなのか! ―王が認めようとも、私は認めん!」
「剣を拾え、<貴婦人>たち!―鎧を着けるまでは待ってやる」
公爵と<バラの貴婦人>は、レベル的には互角。
体力で公爵たちがやや勝り、また常に男を立てる<貴婦人>の風習から、爵位だけでなく騎士としても公爵たちが上位にあるが、
その差が絶対的なものでないことをジークフリード公は知っていた。
完全武装の<貴婦人>五人を相手には、自分が勝利できないことは承知の上で、正々堂々の決闘を申し込む。
「裸の女相手には本気になれないと言うのですね、古風なこと。…そういうところが好ましかったのですが」
ペトリを抱きながらカディジャール婦人はつぶやいた。
しかし、公爵の要求に応じて傍らの剣や鎧に手を伸ばすそぶりを見せない。まるでその必要がないかのごとく。
「…では、私がお相手いたしますわ。―あなた」
背後からあがった応戦の声に、公爵は愕然として振り返った。
彼の妻―ワンダ公爵婦人が、彼に刃を向けていた。
「……」
公爵が動揺したのは一瞬だった。
「…お前も、トレボー王の側についていたのか…」
「リルガミン貴族なら当然の選択でしてよ。あなたもそうしてくだされば良かったのに…」
「―お前はそういう女だったよ、ワンダ」
公爵はあらゆる感情を殺し、無表情で呟いた。
彼の妻は、貞淑と淫乱を同時に満たす稀有な女性だった。
彼にとっては最高の伴侶だったが、それはつまり、彼女の本質が権力と快楽に従順な女と言うことだった。
公爵がリルガミンの支配者であるとき、彼女は彼にすべてに従ったが、王が帰還するならば、そちらにすべて従う。
トレボー王は、公爵よりも強い権力と、おそらくは大きな快楽を彼女にもたらすのだろうから。
最後の最後の裏切りを、ジークフリード公はむしろ納得して受け入れた。
「―お前だけは、斬っておく」
決然として公爵は剣を構えた。
- 644 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 08:06:58 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・17>
剣技は互角。―ワンダは恐るべき使い手だが、一騎打ちならば体力の分だけ公爵が有利だ。
この戦いの後に残りの五人になぶり殺しにされてもかまわない。公爵は全力で斬りかかった。
夫の鋭い連撃に、婦人は防戦一方になった。
公爵は、防御をまったく考えていなかった。
どの道、死は覚悟していたし、たとえ、反撃を受けてもこの女一人を殺すまでの体力は自分にはある。
だから、婦人の最初の反撃が肩口に伸びても、鎧で受けてダメージを最小限に抑えるだけですぐに攻勢に戻ろうとした。
―その一撃が、公爵の鎧を紙のごとく切り裂き、肋骨を切り下ろして肺腑に、心臓にまで達するとは!
「こ、これは!?」
血反吐を吐いてよろめきながら、公爵は自分を切り裂いた婦人の剣を見た。
「……<オーディンソード>。一撃必殺の魔力を持つ、至高の剣ですわ。トレボー陛下が<地獄>よりお持ちになった魔品のほんの一振り」
「……っ!」
公爵の瞳が急速に光を失った。その長身がひざから崩れ落ちる。
ワンダ公爵婦人は夫の死体をしばらく見つめていたが、やがてにっこりと笑って振り向いた。
―アリソンのほうを向いて。
「ふふふ、私、未亡人になっちゃった。―ねえ、アリソン、傷心の女を慰めてくれないかしら?」
叔母とも慕っていた婦人の手でズボンと下着を脱がされて、アリソンはがくがくと震えた。
ジーク叔父さんが目の前で殺されたことも、その殺戮者が妖艶な笑みを浮かべて迫ってくることも彼を混乱に陥れた。
アリソンは頭を振った。壁にミッチェルの姿を求める。
ミッチェルはこちらを見ていた。いつの間にか、ダイアナ公爵婦人が彼女に猿轡をかませている。
婦人は少女のおとがいに手をかけ、これから彼女の元婚約者に起こる出来事をみせようと顔を上げさせている。
侯爵の跡取り娘はいやいやと首を振って逃れようとするが、婦人は強固に押さえつけた。
「ミッチェルのことが気になるの? ―私よりも」
ワンダは弄うような表情で子供のように可愛がっていた少年を見つめた。
「あ…いえ…」
アリソンは小さな声で否定しようとして、それを言えずに飲み込んだ。
- 645 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 08:10:39 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・18>
「優柔不断な子ね。でも、そこがあなたの可愛いところよ。
―いいわ、筆おろしの前にちょっと楽しませてあげるから、その間に決心なさい」
ワンダ公爵婦人はアリソンの縮こまった性器に顔を近づけた。
人妻―いや未亡人がためらいもなく少年のものを口に含んだ。少年はのけぞった。見る見るうちに男根が大きくこわばる。
「ふふ、さすが、若いわね。―あの人のよりも立派よ」
無念の表情を浮かべている夫の死体を一瞥して、夫人は舌技に熱を入れ始めた。アリソンの体が海老のように何度も跳ねる。
「どう? ミッチェルに見られながらしゃぶってもらうのは気持ちいいかしら?
―元婚約者のために操を立ててみる? 百数えるまでの間、私のフェラチオに耐えられたら、彼女を自由にしてあげても良いわよ」
ダイアナがにやりと笑った。気にしていない風でいて、ワンダは相当怒っているようだ。
ワンダは、容赦しなかった。夫にも使ったことのないとっておきの技をおしみなく投入して性交経験のない少年をなぶる。
ダイアナが十を数えるまでもなく、アリソンは婦人の口の中に射精してしまった。
「あらら、残念。―あなたの元彼氏、あなたのために頑張る気がなかったみたいね」
金髪の公爵婦人はくすくす笑いながらミッチェルの顔を覗き込んだ。少女は涙を流して顔を背けた。
「ああ、おいしかった。―アリソンったら、私に飲ませるためにすごく濃いのを出してくれたのね。―可愛い子」
勝ち誇った微笑を浮かべたワンダは立ち上がった。唇の端から滴る精液を上品に舐め取る。
無残な表情で自分から顔を背けるミッチェルをみて、アリソンの胸は慙愧の思いでいっぱいになった。
―そのとき、翼を持つ蜥蜴が一羽窓から飛び込んできた。部屋中を飛び回って六人の<貴婦人>たちの耳もと次々に何かを吹き込む。
「―そう。陛下のハレムに、男の子はいらないのね」
タック司教からの緊急連絡にカディジャール婦人は顎に手を当てて数秒考え込んだ。
ペトリが彼女の上に覆いかぶさって必死に腰を振っている。
目をつぶり、快楽を振り絞っている少年は蜥蜴が飛び込んできたことも認識しなかったようだ。
婦人はにっこりと笑うと、手を伸ばし、少年の睾丸を掴んだ。―自然の動作でそのまま握りつぶす。
- 646 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 08:11:53 ID:mgiADBZC
- <TO MAKE THE LAST BATTLE 〜 地上・19>
ペトリは悶絶してのけぞった。人生最後の射精を婦人の膣でなく、空中にむなしく跳ね上げながら後ろに倒れこむ。
床に転がったとき、もうペトリはショックによる死亡反応が始まっていた。
他の<貴婦人>たちもつぎつぎに情交の相手の睾丸を握りつぶしていく。
「―残念ね、坊や。陛下はこれ以上味方の貴族は要らないんですって」
クリーシャが泡を吹いて悶え苦しむさまを見下ろしながらクネグナンダはつぶやいた。
「せっかく大人になったのに、かわいそうな子」
聖母のような優しい微笑を浮かべながら、痛みとショックに跳ね回るルークを眺めたマーラが言った。
「あら、運がよかったのね、あなた」
苦しむことなく一瞬で死んだコーマックカイルに投げキッスを与えてアンバーが笑った。
<貴婦人>たちが仲間を虐殺していく様を目の当たりにして、アリソンは金縛りにあったように動けなくなった。
ワンダに射精させられた姿勢のまま、石の床にぺったりと座り込んでおろおろと周りを見渡す。
目の前にすらりとした足が立った。視線を上げると、公爵婦人が彼を見下ろしていた。
「……優柔不断のせいであなただけとうとう童貞を捨てられなかったわね。
―次に生まれてくるときは、決断を早めにする男におなりなさい」
ワンダが片足を上げた。石床の上のアリソンの男根と睾丸の上に乗り、―踏み潰す。
アリソンは白目をむいて転がった。
自分の与えたショックと苦痛が、十分に死に至る深さであることを歴戦の戦士の経験から確認し、ワンダは振り向いた。
「―!!」
猿轡の下で声にならない悲鳴を上げてアリソンの死を見つめる少女に優しく微笑む。
「さあ、これで貴女の過去もすっかり清算できたわ。頭を切り替えて陛下にご奉仕しなさい。
―そんな顔をしないで。上手くいけば、貴女、女王になれるかもよ。そのときは私たちに感謝してね」
そして<貴婦人>たちはいけにえの少女を抱え上げると、彼らの主君のいる迷宮に向かうべく、リルガミンを後にした。
- 647 名前:ゲーパロ専用 ◆0q9CaywhJ6 :2005/04/17(日) 08:16:36 ID:mgiADBZC
- 外伝と言うか、ワードナ・魔女さんvsトレボータンと同時進行の、その他の戦いです。
今回はエロい貴族の奥様が不倫したり、ショタ狩りしたり、筆おろししてあげちゃうのを書きたくなりますた。
あと性器の名称&「たくさん出していいのよ」系の言葉攻めw
コズミックキューブ内のお話はバトル中心でエロ不足になりそうなので、こっちでバランス取れたらいいなあと思います。
タイトルはYSUのOP曲のもじり。というか、私はずっとあの曲名を「END OF〜」ではなくて「LAST」だと思い込んでいましたw
- 648 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/17(日) 21:15:03 ID:GECaLmXr
- うおおおお、職人さんGJです!待ちかねてました。
相変わらずエロだけでなくストーリーも面白すぎです。
ワードナ&魔女対トレボーの対決楽しみにしてます。
- 649 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/19(火) 23:00:28 ID:cvdopfcE
- 奥方サマたちエロエロでイイー。 不倫なのに、フェラがデフォで精子ごっくん、セックルがデフォで中田氏おけな貴婦人萌えー。
- 650 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/19(火) 23:25:45 ID:fwY6D+sx
- ファンタジーでエロならやっぱり避妊なしでセックルですな
でもタマタマつぶしは勘弁(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
- 651 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/20(水) 22:24:30 ID:DdUQpJlC
- ミッチェルの行く末が楽しみですね
- 652 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/21(木) 11:02:15 ID:PqSMjEg/
- 保守
- 653 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/22(金) 01:59:41 ID:KyPV3IYP
- PS2版サマナー発売記念保守
- 654 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/23(土) 10:59:49 ID:C5Q6X804
- 保守
- 655 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:41:25 ID:UDCHnKCO
- 間を開けてしまいましたがシランの六話目投下します。
今回はメラーニエ。
- 656 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:43:07 ID:UDCHnKCO
-
今日はイーリスとフリーダと一緒に三階を探索中だ。
この迷宮はとにかく仕掛けが多い上に、ご丁寧に五分もすれば元に戻ってしまう。
おかげでさっぱり先に進めねえ。
三階をしばらくうろついていると長い通路の先に
なにやら揉めている様子のオークの集団が目に入った。
と、いうより大騒ぎしている声が先に耳に飛び込んできたと言った方が正解だ。
「バカバカバカバカバカほんとバカ!」
「ほんっとあんた達って底抜けのバカね!信じらんない!」
・・・・女?
緑色に鈍くテカっている豚面から女の声が聞こえてくる。
オークのメスってオスとどう違うのかわからないような奴だったと思うんだが・・・
「・・・・・・もしかして知り合いか?」
「・・・・・・多分」
なるほど、あれはヨッペンのオーク着ぐるみを着たイーリスの知り合いか。
この間、イーリスがあの着ぐるみを借りてくるとか何とか言っていたもんな。
「もう、なんで事してくれたの!
あの指輪はすっごい大事なものだったのよ!」
「オ、オダだぢのぐろうもじらねえでいいきなもんだど!」
「あのせいじゅうっていうマモノはすげえつええんだからな!
オダだぢせいいっぱいがんばったんだど!」
”せいじゅう”って、聖獣のことか?
「何よ!頑張ったってあの戦いかたは!」
「そうよそうよ!ことあるごとにパンツずり上げて馬鹿じゃないの!?」
「うぐぐぐ・・・あではオダだぢの戦い方だど!
オークはみんなあれやるんだど!」
「みんなでパンツずり上げてるなんてだっさーい」
「そんなださい事みんなでやってるから指輪落とすのよ!」
「ぐぐぐ・・・もう怒ったど!こだじめてや゛る!」
ひでえ。
オークいじめが生きがいのレプラコーンでもあそこまで言わないぜ。
チンポジ気にする事をあんなふうに責められちゃ男として立場が無い。
- 657 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:44:06 ID:UDCHnKCO
-
女声のオーク二匹に他のオークたちがにじり寄る。
二匹のオークは喧嘩は得意じゃないのか、あとずさっている。
正直気が乗らないが一応中身は女みたいだし助けるとするか。
顔見てからオークに引き渡すか考えても遅くないだろうし
何よりも会話の内容が気にかかる。
「あっ!イーリス助けて!」
「リュート、エミーリア!」
女の声のオークはこっちを見ると駆け寄ってきた。
イーリスも二匹のオークに駆け寄っていく。
「敵接近、排除します」
俺も、とイーリスの後を追いかけようと歩き出した時
無機質な声がして独特の動作音を伴う突風が吹いた。
それがフリーダだと気付いた時、すでにフリーダはイーリスを追い越していた。
「「キャアアアア!!」」
「フリーダ止めろ!!敵じゃない!」
あー、こりゃやっちまったな・・・・・
フリーダの腕は完全に振り下ろされ絶叫が止まった。
鈍い炸裂音が鳴ると辺りは静寂に包まれた。
もう完全に死んだと思い、俺はカーカスの準備をしながら走り寄ったが
転がっているはずの死体はどこにも無く、フリーダの腕は床に突き刺さっているだけだった。
「リュート!?エミーリア!?」
イーリスが誰もいない空間に声をかける。
「落ち着け、無事だ、多分エスケープを使ったんだ」
イーリスはきょとんとした目で俺の方を見た。
「あ、ああ、エスケープか・・・」
まばたきを数回してイーリスは搾り出すように大きなため息を吐いた。
エスケープってのは短い距離を瞬間移動する戦闘回避用の呪文だ。
それなりの魔法使いなら危機を感じた時条件反射で唱えるようにしていると聞く。
「どうする?探すか?
エスケープならこの階のどっかに跳んだはずだ」
傍に寄ってそう尋ねるとイーリスは少し待ってからうなずいた。
- 658 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:45:20 ID:UDCHnKCO
-
「イーリス、あの中に入ってるのはどんな奴だ?
声だけ聞くと女みたいだったが」
「・・・言っておくがまだ子供だぞ」
質問の意図を曲解したのかイーリスの視線が険しいものになる。
やきもち焼いてるのは可愛いが俺をなんだと思ってるんだ。
「そうじゃねえよ。
あいつらの会話に気になる事があってな。
どんな奴らだ?」
疑わしそうな目で俺を睨んだままイーリスは黙っている。
本当に信用ないな。
俺はちょっと悲しいぞイーリス。
「・・・・エルフの双子で錬金術師・・・まだ子供だ」
「他には?いや別にあいつらが誰だっていいんだがどんな関係なんだ?
お前やばい事に巻き込まれてねえだろうな?」
「やばい事って・・?」
イーリスはちょうど戻ってきたフリーダを一瞬だけ睨むと
またこっちに向き直った。
ま、フリーダに文句言っても無駄だしな。
「あいつら聖獣がどうとか言ってたろ?
聖獣っていやあ法王庁お抱えの魔獣だ。
呑気なお話じゃない事だけは確かだ」
「法王庁・・・!」
途端、イーリスの顔つきが変わった。
「その顔はどうやら法王庁がどんなもんか知ってるらしいな」
イーリスは俺を覗き込むように見て目を閉じた。
・・・突然なんだ?俺が格好良すぎて濡れてきたのか?
「っ・・・んー!?」
唇を重ねると何故かイーリスは自分から誘ってきたくせに暴れ始めた。
- 659 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:46:23 ID:UDCHnKCO
-
「なっ、何を・・!」
「何ってキスして欲しかったんだろ?」
「なっ、なんでそうなる!?
どう考えたってそんな流れじゃなかっただろ!?ばかじゃないのか!」
イーリスは真っ赤になって怒っているが、女が目を閉じたらキスするよな普通。
なんだか理不尽な気がしてならないが唇の柔さに免じて我慢してやる。
「まったく・・・」
イーリスは口をごしごしと擦りながら小声で文句を言うと俺を睨みつけた。
「・・・・実を言うと私はササンから派遣されたんだ。
ドゥーハン騎士団がアレイドという戦術を完成させ
戦争の準備をしてるという噂を確めるために」
ササンってのはべノア大陸の隣にある国だな、確か。
戦争大好き法王庁の第一の標的にされている国だ。
「ふうん、なるほどな。
だからアレイドに妙に興味を持ってたのか」
「まあね、あの子達もその関係で知り合ったんだ。
このアレイドストーンという識別ブレスレットを作った錬金術士だからね」
イーリスはそう言いながら腕にはめられた識別ブレスレットを撫でた。
- 660 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:47:23 ID:UDCHnKCO
-
「しかし、いくら法王庁が出てきてると言っても
今のドゥーハンに他国と戦争している余裕なんて無いと思うぜ」
「うん・・・それにあの、蠢くもの・・・・」
今だにイーリスの脳裏にはあの化け物の姿が焼き付いているらしく
{蠢くもの}と囁くように口にしるとその事を恐れるように言葉を切った。
「・・・どうやらドゥーハンに起きている事態というのはそれどころじゃないらしい。
今はそれを見極めるつもりでいる」
神妙な顔でそう言うとイーリスはじろっと俺を睨みつけた。
「ここまで喋ったんだからシランにも協力してもらうぞ」
イーリスは俺が当然のように協力してくれると思っているらしい。
全く、甘い。
甘すぎるぜ。
「へへ、イーリスももう分かってるだろ?
俺に頼み事する時はどこでするのか」
にやりと微笑みかけるとイーリスは頬をほんのりと桜色に染めた。
「俺に何か頼むんならベットの上で頼んでくれよ」
「・・・わかってるよ・・・。
私は一応、法王庁がでしゃばってる事を国へ報告するから
シランはあの子達を探すか四階への道を見つけてくれ」
「おう、夜までにはどっちか見つけてくるからベットで待ってな」
俺の視線を避けるようにイーリスはうつむいたまま懐から帰還の薬を出した。
恥ずかしがってるところがまた可愛いな、おい。
「でも、その、・・・フリーダ使うのは無しにしてくれないか?」
帰還の薬を飲む寸前、イーリスがぼそっと呟くように言った。
「おう、いいぜ。
その代わり腰が抜けるまでやってやるからな、覚悟しとけ」
「・・・・うん」
小さくうなずくとイーリスは逃げるように帰還の薬を飲んで目の前から消えた。
うへへ、今夜どういう風に可愛がってやるか考えるだけで股間が痛むぜ。
- 661 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:48:01 ID:UDCHnKCO
-
「ひっ」
これが散々歩き回ってようやく見つけたエルフの小娘の第一声だった。
人間でいうと13・4歳ぐらい見た目で、ローブ姿のエルフの小娘。
すでにオークの着ぐるみは脱いだようだがイーリスの知り合いで間違いない。
「おい」
ガクガクと震え立っているのもやっとといった様子のエルフ娘に声をかけると
壁の中に逃げ込むように背中をおしつけている。
誤解とはいえついさっき殺されかけたんだ、びびるのも無理はない。
俺はエルフの小娘の前でしゃがみ込むと
宿の手前でぐずりだした女に言い聞かせるように優し〜く話し掛けた。
「無理な話かもしれんがそう怖がるなよ。な?
さっきのは悪かったがお前らがあんな格好してたから間違えただけで
フリーダも別に悪気があってやったわけじゃないんだ」
・・・効果なし、か。
つうか聞いてるのかこいつ。
いくら死にかけたからってそんなに怯える必要は無いと思うんだが。
「ねえ、誰か来たの?」
ようやく喋ったと思えば声はエルフ娘の後ろの壁から。
「ねえメラーニエってば誰か来たの?
もしもーし!誰かいますー?」
「ああ、メラーニエちゃんじゃないのもここにいるぞ。どうした?」
エルフ娘はまだ口が開けないようなので仕方無く俺が返事をすると
壁から嬉しそうな悲鳴があがった。
「キャー、よかったあ!
私、閉じ込められちゃったんですぅ。
落とし穴に落ちた後メラーニエだけ通ったら扉が閉まっちゃって。
お願い!助けてください!」
エスケープで跳んだのはいいが訳分かんない所に行ってしまってパニくったってとこか。
エスケープはとにかく早く唱えられる代わりにリープみたいに場所を特定出来ないからな。
跳んだ先が壁でめりこんで死んでしまうなんて怪談もあながち出鱈目でも無いらしいし。
双子だって聞いてたのに一人しか見当たらないからどうした事かと思ったらそういう事だったか。
- 662 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:49:04 ID:UDCHnKCO
-
ま、ここは助けとくべきだろうな。
イーリスとの約束が無くても助けたいぐらいには可愛い顔してるし。
「ああ、わかった。
俺達が行くまで何とか無事でいろよ」
「あ、その点は大丈夫。
閉じ込められてるから他の魔物も来れないし」
ま、そりゃそうか。
「じゃメラーニエだっけ?早速行こうか」
少し顔色の良くなってきたメラーニエに話し掛けると
返事の代わりに壁を叩く音が聞こえてきた。
「ちょっ・・・ちょっと!メラーニエ連れてく気?」
「そりゃそうだろ。
こっちはお前らが落ちた落とし穴の位置も知らないんだ。
案内無しで行けるわけねーだろ」
「それにこんな所にこの娘一人待たせとくわけにもいかねーだろ。
こんぐらいの歳のエルフ女なら同じ体重の金より高く売れるんだ。
あっという間にさらわれて売り飛ばされらぁ。
処女のエルフの血は不老の薬になるとかいう与太話を真面目に信じてる馬鹿も少なくない。
まあ、運が良くて冒険者に輪姦されるかコボルトに食われるかってとこだろ。
俺と一緒に来た方がよっぽど安全だ」
言葉を連ねていく内にメラーニエの顔は青白さを増しうっすらと涙まで浮べ始めている。
ちょっと脅かしすぎたか。
「もちろん俺はそんな事しねえから大丈夫だ、安心しろ」
出来るだけにこやかに笑いかけたがメラーニエは返事もしなかった。
まあ、殺されかけた後で殺されかけた相手なんだ、仕方無いか。
「んじゃ行くか、いつまでもここでこうしててもしょうがねえ」
閉じ込められたもう片方はギャーギャーと騒いでいたが
それを華麗に聞き流すと俺はメラーニエを連れて部屋を出た。
- 663 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:50:04 ID:UDCHnKCO
-
脚を止める。
ガシャンという金属音をさせて隣でフリーダが止まる。
それと同時に小さな足音も止まる。
5メートルほど後ろで。
「おい、方向はこっちでいいのか?」
後ろを振り返ると陰気な顔をしたメラーニエがぼそぼそを口を動かした。
あそこに留まってると一時間もしないで死ぬと半ば脅して連れ出したのだが
部屋を出てからずっとこの調子だ。
警戒してるのだろうが一定距離を保ったまま近づいてこない。
「何言ってるのか聞こえん。
もっとこっちにこい」
手招きをするとメラーニエは恐る恐るといった様子で一歩だけ近づいてきた。
「もっとだ、もっと。
大体道案内役のお前が後ろにいてどうする」
そう言うとメラーニエは怯えた目で俺を見ながらまた一歩だけゆっくりと近づいた。
オークにあれだけ酷い事を捲くし立てていた奴と同じとは思えん。
「どうしてそんなに離れてるんだ?」
今度は返事すらない。
小娘はただこっちを窺うような顔で黙っている。
しても聞こえないのだからどっちも変わりはしないがな。
「仕方無い、フリーダ後ろに回ってあの娘の退路を塞げ。
逃がさないようにしろ、怪我はさせるな」
「はい、マスター」
「っ!!」
フリーダの無機質な返事を聞くと
目を大きく見開いたまま固まってしまったメラーニエにゆっくりと近づいた。
小さなエルフ娘が杖を両手で握り締めて震えている姿はどこか小動物を思い出させる。
「何もとって食いやしねえから安心しろ」
こんな言葉で年頃の娘さんが安心してくれるんならこの世は天国ってもんだが
そうはいかないようでメラーニエは相変わらず怯えた目で俺を見上げている。
- 664 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:50:58 ID:UDCHnKCO
-
まあいつまでも小娘のご機嫌とってるわけにもいかねえ。
「ゃっ・・!」
ダッシュで近寄り金色の髪に覆われた細い両肩を掴むとメラーニエの動きを封じる。
捕らえられたメラーニエは小さくて妙に熱く、小刻みに震えている。
「そう怖がるなよ」
顔面蒼白で気を失いそうなメラーニエに魔力を集める。
恐怖を消す魔法・フィアケア。
効果は一瞬だが、人の心に作用するある意味じゃ最強に近い呪文だ。
「ん・・・?」
しかし、どうも様子がおかしい。
確実に呪文は効いているはずなのに
メラーニエはまだぎゅっと目を閉じてガチガチに固まっている。
・・・さては、こいつ俺に惚れたな?
俺とした事が不覚だった。
まだ言葉もほとんど交わしてないのにこうもベタ惚れされるとはさすがに思わなかった。
据え膳食わぬは女の敵という言葉もありそうな気がする事だ。
顔を赤くして目を閉じて震えながら固まってるメラーニエの唇に口を付けた。
「ッー!?」
「あたっ!」
唇が触れるや否や、俺の胸に強烈な衝撃が襲い掛かった。
「ぐおっ・・・!」
「なっ、なっ、なななんで・・・」
なんでって・・・・そりゃこっちの台詞だ。
誘っておいて杖を叩き込むなんて・・・糞っ、
完全に油断してたせいで結構効いたじゃねえか。
- 665 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:51:59 ID:UDCHnKCO
-
「なっ、何するんですかっ!」
「何って、キスだろ・・・
そっちから誘ってきたくせにひでえな」
「わ、わたしが!?
いつわたしがそんな・・・・」
「いつってさっき思いっきり誘ってただろ。
こう目を閉じてさ」
「目を閉じたら誘った事になるんですか!?」
「なるだろ、普通」
メラーニエはまるで今知ったとでも言うように目をぱちくりさせている。
どんな世間知らずだよ、全く。
「・・・そう・・・なんですか?」
俺を必死で遠ざけようとしていたメラーニエの腕がふっと緩んだ。
「そうだよ、常識だぞ」
「じょ・・常識・・ですか・・・」
メラーニエは自分の非常識ぶりをようやく認識したらしくシュンとなった
「・・・・・・・」
メラーニエがじっと無言のまま見つめてくる。
「・・・・・・・」
こうして間近で見るとさすがはエルフだ。
もの凄く綺麗な顔をしている。
いや、エルフでもここまでのはそうはいねえ。
エルフだから綺麗なんじゃなくてこいつだから綺麗なのかもしれん。
「あの・・・離してください・・・」
顔形の綺麗さに見惚れていたせいでメラーニエの口が動くと
不覚にも少し驚いてしまった。
あんまり整ってるんで無意識のうちに人形みたいな造り物に思えてしまっていたようだ。
- 666 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:52:32 ID:UDCHnKCO
-
「なんで?」
「なんでって・・・その・・・」
メラーニエは顔を赤くしたままごにょごにょと口を動かしている。
「・・・・!」
こちらを窺うように上目で見上げたメラーニエと目が合った。
途端にメラーニエは目を伏せる。
しかし、すぐに目だけを上に向け俺を見てまた目を伏せる。
それを何度か繰り返しているのをじっと見ていると
ずっと突っぱねていたメラーニエの腕がふっと緩んだ。
「あの・・・お名前は・・?」
「最近はシランと呼ばれてるな」
メラーニエはパチパチと瞬きをすると目を反らさずに俺の顔を見つめはじめた。
「シランさんは・・・不思議な人ですね・・・。
あんまり怖くない・・・」
まあフィアケア使ったからな。
永続的な効果があるわけじゃないが、さっき使ったばかりで怖がられちゃ話になんねえ。
「人が怖いのか?」
さりげなく肩に置いた手を離し腰の辺りに滑らせる。
「はい・・・怖いし恥ずかしいです・・・。
みんなジロジロ見てくるし・・・・きゃっ!」
特に嫌がるそぶりも見せなかったのでそのままメラーニエを抱え上げた。
「へへ、そりゃ当たり前だろ。
こんな可愛い娘が歩いてて振り返らない男なんかいないさ」
怖くないとか言ってた割に抱えられてやっぱり震えているメラーニエの
脇の下を肩に担いで右腕に腰掛けさせる。
「よし、こっちだな?」
「は、はい・・」
なんだか妙に熱いメラーニエの体温に嬉しくなりながら俺はとりあえず歩き始めた。
- 667 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:53:16 ID:UDCHnKCO
-
螺旋状になった階段を登り少し広めの部屋に出た。
「どっちだ?」
俺達が入ってきたのとは別に扉が二つある。
「た、多分、あっち?」
メラーニエがなんとも頼りない答えを出した時、その指し示した一つの扉が開いた。
「は、はやく逃げないと・・・!」
「なんでジャイアントごときに逃げる必要がある?
すぐ済む、ちょっと待ってな。
フリーダ、こいつを守れ」
「はい」
扉から入って来たジャイアントは俺達を見ると案の定不愉快そうな顔で向かってきた。
ジャイアントは縄張り意識が強く人間を見ると問答無用で排除しにかかってくる。
確かにあいつらはここに住んでるし俺達が侵入者なのは事実だが
黙ってやられてやる義理もない。
メラーニエを下ろすと腰に下げた大剣を抜く。
「ヴウウン゛ッ!」
ジャイアントが唸り声をあげながらでっかい剣を振りかぶる。
相変わらずアホだ。
ジャイアントは力も強いし遅い訳でもないが、自信過剰でいつも急所ががら空きだ。
だからこんな風に腹を捌いて胸を突けば簡単に終わる。
要するにアホだ。
「ぐばぁっ!」
ゲロみたいに血を吐いてジャイアントは崩れ落ちた。
「片付いたぞ、こい」
剣を収めて手招きをするとゆっくりと二人が近づき始めた。
「つ、強いんですね」
「まあな」
両手を広げて待っているとメラーニエは少し躊躇して恐る恐る俺の腕の中に入ってきた。
特に嫌がるそぶりも見せないのでさっきと同じ体勢で抱え上げる。
やっぱりまだ怖いのか俺の襟を掴む小さな手はまだ震えている。
へへ、可愛いねえこいつ。
- 668 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:55:36 ID:UDCHnKCO
-
こんな感じの戦闘を何度か繰り返しながら
メラーニエの船頭でしばらく歩いていると、ある部屋にたどり着いた。
何の気なしに入ったその部屋の中は異様な光景が広がっていた。
「なんだこりゃ!?」
あまりに異常すぎる光景に奪われた目をメラーニエの息を呑む音が引き戻した。
辺りを見回し魔物の姿が無い事を確認して一歩だけ部屋に足を踏み入れる。
おそらく大きな広間だったと思うのだが瓦礫が散乱し所々から黒煙が立ち上り
まるでここでだけ戦争があったかのような状態だ。
「フリーダ、後ろにつけ。
それと魔物じゃなくても何か不審なものを見つけたらすぐ言え」
「了解」
フリーダが俺の死角をカバーするように後ろを向くと
その陣形のままゆっくりと歩を進める。
一歩ごとにメラーニエの手にぎゅうっと力が入る。
「ここ・・・確か大きな柱がありました・・・。
それが・・・こんな・・・・」
今この部屋には柱なんてものは影も形もない。
メラーニエが青ざめ震えているのも仕方無い。
せめて何があったのか分かれば・・・
そう思って瓦礫の山の周りをうろうろしていると、かすかなうめき声が聞こえてきた。
「・・!誰かいるのか!?
返事をしろ!」
「た、助けて・・・」
「どこだ!?どこにいる?」
「マスター、先ほどの音声はマスターの右前方の瓦礫の下から出ていました」
「よし、フリーダ頼む」
「わかりました」
ギチョンギチョンと音を立てながらフリーダが瓦礫を撤去し始める。
不安そうな顔をするメラーニエの肩をそっと抱き寄せた。
- 669 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:57:20 ID:UDCHnKCO
-
「た、助かった・・・」
瓦礫の下からフリーダが掘り出した男はへたりこんだまま礼を言った。
ウィルをかけたというのにまるで死人のような表情だ。
「何があったんだ?」
男は怯えた表情で辺りを伺い、呼吸を整えるとゆっくりと口を開いた。
「・・・魔女だ」
「魔女!?アウローラが?」
男は頷くとぽつりぽつりと語りだした。
この部屋に何人もの冒険者がいた事。
魔女が空間から湧き出るように現れた事。
部屋がこの惨状になるのはほんの一瞬だった事。
自分が生きてるのを知ってて魔女はわざと見逃した事。
「見逃した?何か理由があるのか?」
「・・魔女はオルトルードに伝えろ、と。
『時間を与えたつもりは無い。
こんな下らない奴らをいつまで送るのか。
急がないといけないわ』
そう言ってまた溶けるように消えていった」
言い終えると男はゆっくりと立ち上がり瓦礫を睨みつけた。
「冗談じゃねえ、俺はもう御免だ!
俺は元々市庁に勤めてる公務員なんだよ!
ダンジョンに転勤なんて聞いた事ねえよ!」
そう吼えると男は荒げた息を整えて振り向いた。
「助けてくれてありがとう。
マジで助かったぜ。
見た所、あんたは相当強いみたいだが
それでも魔女とだけは戦わない方がいい・・・。
命の恩人へのマジ忠告だ」
男はそう言い残すと体を引き摺るようにして出て行いった。
- 670 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:58:26 ID:UDCHnKCO
-
「この部屋か?お前らの落ちた落とし穴ってのは?」
「はい・・・そのはずですけど・・・」
魔女の現れた部屋からさらに先に進んだ、この部屋がそうだったらしいのだが
どこにも落とし穴は存在しない。
「まあ、その落とし穴がパーティを分離させる為の罠なら当然だろうな。
どっかに罠の起動スイッチがあるはずだ、そいつを探すしかない」
這いつくばってペシペシと床を叩いているメラーニエに声をかけるとすぐに立ち上がった。
しかし、すぐ下に姉だか妹だかがいると思うと諦めきれないのか
名残惜しそうな顔で床を見下ろしたまま立ちすくしている。
「・・・大丈夫だ、いくら魔女の攻撃でも下まで届いてやしない。
今、穴が開いてないのは無事な証拠だ」
「・・・うん、ありがとう」
近寄ってきたメラーニエをすでに定位置となった場所に抱え上げる。
「ふふ、シランさんは優しいんですね」
なんだか大人びた言い方しやがって生意気な。
「どっかでスイッチいじった記憶ないか?
あればそこがここの起動スイッチになってる可能性が高いんだが・・・」
メラーニエは首を振った。
「このスイッチも違うしなあ・・・・」
狭い部屋の壁際にこれ見よがしにあるスイッチをガチガチと動かす。
やはり部屋には何も起きない。
「やっぱり違う部屋だな。
本当ならここにお前を残して俺達だけでスイッチ探した方が効率いいんだが・・」
「やだ・・・だめ」
怯えた表情でメラーニエはふるふると小さく首を横に振る。
「わかってるって、また魔女が現れないとも限らんし
それでなくてもお前は狙われやすいからな、置いてきゃしねえよ」
俺の言葉にメラーニエはほっと安堵のため息を漏らす。
可愛い女の子をからかうのは楽しいね。
へへ、素直にからかわれてくれるメラーニエのおかげでちっと元気を取り戻したぜ。
- 671 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 03:59:39 ID:UDCHnKCO
-
再び、魔女の現れた部屋。
当然瓦礫はまだ片付いてない。
あの男の話では何人もの冒険者が死んだらしいが死臭はしない。
死体が無いからだ。
部屋を吹き飛ばす程の呪文を喰らって消し炭にされたのだろう。
「それにしても、あれはどうやったのかな?
何を使えばこんな風に部屋を吹き飛ばせるんだろう・・・」
この光景を見て思う事は同じらしい。
「メガデスだろ、多分な。
これほどの威力のものは俺も見た事ねえがそれしか考えられん」
というより考えたくない。
超魔力のメガデスってのも嫌だが
あるのかも知らねえメガデスより上の攻撃呪文なんて使われちゃどうしようもない。
俺だって魔女がすんなりセックスさしてくれると思うほど楽観的じゃない。
多少、力づくといった側面のあるセックスになると思うが
どうやればこの呪文をかいくぐって押し倒せるのか・・・考えると頭が痛いぜ。
「メガデス・・・・?
・・・そんな呪文があるのですか?」
「メガデスを知らない?仮にも魔法使いの端くれだろ?
知らないってあるかよ」
「だって知らないんだもん・・」
メラーニエはそう言うと少し頬を膨らませて拗ねた振りをした。
メラーニエの言葉数がいきなり多くなったが
それはきっと魔女の恐怖を感じない為なんだろうと思う。
なんとなくそんな気がする。
- 672 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/24(日) 04:00:43 ID:UDCHnKCO
- 長くなりすぎたので分けます。
残りは明日投下します。
- 673 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/24(日) 10:54:04 ID:nmVemLsK
- おつかれー
- 674 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/24(日) 21:42:12 ID:oY+o5D/W
- ワクワクテカテカ
- 675 名前:名無しさん@ピンキー :2005/04/24(日) 21:47:17 ID:MezufsY0
- ふと思いついた。
聖なるトレボーのケツを使って成仏させるのが原作
ふたなりトレボーのケツを使って昇天させて勝つんだろうか
アナルセックス(*´Д`)ハァハァ
- 676 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/25(月) 00:50:50 ID:q2qWWYA/
-
「さ、三十八!?」
「うん・・・人間の数え方なら三十八歳って言うはず・・・」
思わず脚を止めてメラーニエの顔を見た。
細い髪もあどけない顔も小さな体も高い声だって何もかもが幼さを示している。
なのに、年上・・・さすがはエルフ・・・。
エルフってのはそういうもんだと知ってたはずだがやはり驚かずにいられない。
「年上かよ・・・」
俺はきっとよほど間抜けな顔をしていたに違いない。
呆気にとられた俺の顔を見てメラーニエはくすくすと笑った。
「そうよ、シラン。
私の方がお姉さんなんだから」
歩きながら色々と話してるうちにすっかり打ち解けたメラーニエは
ちょっと威張ったような仕草を見せてお姉さんぶった。
「そうだったのか・・・。
じゃあ、俺が先輩ぶって偉そうに色々教えてたのは馬鹿みたいだったんだな。
滑稽というかなんというか・・・」
「ううん、そんなことない。
私、ずっと森から出た事無かったし
街に来たのも迷宮に潜ったのもついこの間が初めてだったから
シランの言う事はすごく為になるわ」
メラーニエはなにか余裕めいたものすら窺える微笑みを浮べた。
「そうか、まあキスの仕方も知らなかったんだもんな」
「し、知らなかったわけじゃないわ。
人間のやり方を知らなかっただけよ」
少し赤くなった顔ですましてる姿はどう見たって13・4の女の子だ。
ちょっとエルフマニアと呼ばれる変態どもの気持ちが分かった気がする。
- 677 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/25(月) 00:51:32 ID:q2qWWYA/
-
「んで、なんで森から出てきたんだ?」
「・・・私、魔法使いになりたいの。
それも凄い大魔法使いに」
「へー、でもなんでドゥーハンなんだ?
普通ユグルタ魔法学院とか目指すんじゃ・・」
ん?
何かおかしくないか?
錬金術士のはずだろ?なんで今さら魔法使いになりたがるんだ?
「そうなの?そんなのがあるなんて知らなかった・・・」
んん?
たしかイーリスの話では、こいつ識別ブレスレットを作った錬金術士とか・・・。
そんな高レベルの錬金術士がユグルタを知らない?
「お姉ちゃんだか妹だかも知らなかったのか?
魔法使いの憧れの地とか言うけどな」
「?私、姉妹とかいないんだけど・・・」
んんん?
たしか双子とか言ってたような・・・
「え、じゃあ閉じ込められてるの誰だ?
お前のお姉ちゃんだか妹だかじゃないのか?」
「ミリイのこと?・・・親友よ。
親友だけどミリイはピクシーだし姉妹じゃないと思うわ」
ピクシー?
・・・・・・・・ピクシー!?
「ピクシーって、あれ?・・・お前識別ブレスレット作った錬金術士じゃ・・・」
「?何のこと?」
え、あれ、もしかして・・・え、どういう事?
「イーリスの話じゃ、双子で錬金術士って・・・」
「イーリスさん?誰?」
イーリスを知らない?
つまり、これは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・人違い・・・・・・・・・
- 678 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/25(月) 00:53:00 ID:q2qWWYA/
-
セックス。
・・・セックスが遠のいていく。
俺のセックスが、出来るはずだったセックスが・・・・・・
イーリスとやるの三日ぶりだったのに、楽しみにしてたのに・・・
セックス・・・・・
「・・・・確かにオークの着ぐるみの中に入ってたかなんて訊きもしなかったよ・・・
けど、普通、こんな所にこんな若いエルフ娘がごろごろしてると思わねーだろ・・・」
「シラン!?どうしたの!?」
ほんの少しの間俺は意識をとばしていたらしい。
気が付くとメラーニエにぶんぶんと頭を揺すられていた。
「あ、ああ、何でもない。
ちょっとした手違いがあっただけさ・・・」
「手違い?」
「お前の事を知り合いの連れだと思ってたんだ。
まさかエルフの娘っこがごろごろしてるとは思わなくてな」
はあ、しかしため息が出るぜ。
イーリスの奴意外に固いから理由も無しにさしてくんないだろうなあ。
「人違いだったの・・・?」
不安げな声を出すメラーニエの肩を軽く撫でる。
「いや、お前のせいじゃないし見捨てるような真似はしないさ。
ちゃんとお前を閉じ込められた相棒の所まで連れてくよ」
だからお礼にやらせてくれ、・・・・ってこれじゃ脅迫か。
せっかく仲良くなってきたのにレイプまがいの事するのはなぁ・・・
「いいの?その人助けないで・・・」
「いいさ、今ならもう迷宮出てるか手遅れだ。
お前だってここで置いていかれたら困るだろ」
「うん・・・ありがと」
へっ、無邪気に笑いやがって、
そんな嬉しそうにされたら裏切れねえだろ、くそ。
- 679 名前: ◆JBtnEvJis6 :2005/04/25(月) 00:54:12 ID:q2qWWYA/
-
くーぅ。
それからしばらく歩いていると空気の動いた音が可愛く響いた。
「腹減ったか?」
「・・・うん、少し・・・」
「じゃあ、なんか食うか?」
俺もちょっと腹減ってきた所だ。
広い廊下みたいな所で見渡していると上手い具合に
のそのそ歩いてるガスドラゴンを見つけた。
「あれ食うか」
「あれって・・・ガスドラゴン!?
食べられるの!?」
本当、こいつ世間知らずだな。
「食った事ないのか?
ドラゴン系は大抵美味いぞ。
ガスドラゴンは腹は毒があって食えないが腕と足は美味い。
ちっと待ってろ」
呆気にとられた顔してるメラーニエをフリーダに預け剣を抜き
すぐに走っていってガスドラゴンの頭を背後からぶん殴る。
簡単に気絶した所をひっくり返し
腹にダガ―を突きたてるとガスドラゴンは音もなく死んだ。
ドラゴンといってもガスドラゴンは間抜けでとろい最下級のドラゴンだからな。
鱗がちょっと固いのが調理する上でのポイントだ。
こいつは自慢なんだがドラゴンを捌かせたら俺はちょっとしたもんなんだ。
「メラーニエ、クレタ使えるよな?」
名前を呼ばれ、とっとこ走ってくるとメラーニエは顔をしかめた。
「ちっとグロいがまあ我慢しろよっと・・・・よし火をつけてくれ」
切り取った臓物を放り出して、腹の中に切り落とした手足を放り込み火をつける。
ポイントは毒液の入った袋だけ捨てて、ガス袋は取っておく事だ。
(肺の横にある小さな紫色の方が毒、ガスの入ってるのはピンク色の大きい奴)
そうすると簡単に体全体に火がついて死体が焚き木代わりになるって寸法だ。
こうすりゃ手も汚れず簡単に出来るしあとは焼けるのを待つだけってわけ。
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